宿星に導かれ集った若者たちが織り成す、陽 と陰 のジュヴナイル伝奇――――。(
特殊な《力》を身に付けた十代の少年少女が、闇の世界に蠢く魑魅魍魎と戦う伝奇アドベンチャー、それが本作です。
感情入力システムが特徴的なAVGパート&多彩なユニットを操る戦略性の高いSLGパートで構成されたTVドラマ仕立ての本編は、いずれも秀逸。程よいボリュームとサクサク進めるスピード感で、プレイヤーを飽きさせません。
期待を裏切らないお約束満載のストーリー展開と、物語を彩る素晴らしく個性的な登場人物(これが数十人もいるから半端じゃない)
そして一見ノスタルジックなドラマの中に垣間見える、真摯なまでのメッセージ…。<かいかぶりすぎというツッコミは無視
青春群像、学園もの、超能力、神話伝承、ヒーローバトルアクションなどの言葉に興味がある人なら間違いなく買いです。
天・地・人の全三部作(予定)と、外伝に当たる符咒封録、小説やCDドラマなど魔人世界はまだまだ広がりつづけています。
〜東京魔人學園伝奇 人之章〜
東京魔人學園剣風帖
1998年、東京――――活性化した龍脈の《氣》を受け、特殊な力を得た者たちがいた。
これは、互いの想いと護るべきものを賭けて、人知れず闘う《魔人》たちの物語……。
■概要
東京魔人學園シリーズ、記念すべき第一弾。
タイトル:東京魔人學園剣風帖絵巻
ジャンル:学園伝奇ジュヴナイルAVG
制作:SHOUT!DESIGNWORKS/Asmic Ace
対応機種:プレイステーション
標準価格:¥4800
公式サイト:真神庵(現在休止中)
ありそうでなかった学園伝奇ものというジャンルを扱った(多分)初のゲーム。
主人公は真神学園高校に転入した、一人の少年。
東京で頻発するようになった猟奇事件と、それに呼応するかのように不思議な《力》に目醒めた主人公と仲間たち。
自らの大事なものを護るために、主人公たちは《力》を悪用する魔人と闘う。
やがて、魔人たちの背後で糸を引く謎の組織と、主人公に秘められた《宿星》が明らかになり――――。
■システム
総勢25人に及ぶ個性的な仲間と、それに劣らない魅力を持つサブキャラ・敵キャラたちがこのゲーム最大の魅力。
戦闘パートではそれぞれ独自の技を持っており、使い勝手はプレイヤーによってさまざまです。使い勝手の良いキャラを徹底的に育てるも良し、愛着のあるキャラを使いまくるも良し(笑) どのキャラも極めれば役に立ってくれるので育て甲斐があります(^^)
また、行動力システムにより1ターンに複数回の行動が取れるため、『相手に近づいて攻撃』『攻撃して相手を吹き飛ばしてから後退』など、かなりパズル性・戦略性の高い戦闘が楽しめます。
難を言うなら、ユニットを育てすぎると戦闘が簡単になりすぎてしまう事かな?
難易度設定を導入して、敵も複数行動可能にしたり味方のレベルに合わせて能力が上がるようなオプションを付ければ、もっと長く楽しめると思うんですが…。
AVGパートでは、感情入力システムがプレイヤーの感情移入を大いに助けてくれます。
このゲームの主人公は容姿・性格・台詞などを徹底して画面から廃し、その時の感情を表す9つのコマンド(愛、友、喜、同、悩、冷、怒、悲、無)を入力することで意思表示します。その時どんな事を話したかはプレイヤーの想像に任されているので、従来のAVGからは考えられないほど主人公の性格付けが自由にでき、感情移入し易くなっています。
他の登場人物も、主人公の態度によって色々な反応を見せてくれるので楽しいです♪ 時にはストーリー自体が変化したり、仲間になるはずのキャラを怒らせて仲間にし損ねたり…って、それはあんまり嬉しくないか(^^;)
■キャラクター
メインキャラクター 仲間キャラクター サブキャラクター 敵キャラクター