外法帖徒然〜陰の章〜


第壱話 第弐話 第参話 第四話 第伍話 第六話 第七話

第八話 第九話 第拾話 第拾壱話 第拾弐話 第拾参話



 〜外法帖徒然が出来るまで〜

 えー、今回は少し趣向を変えまして、この記事――『外法帖徒然』がどのように執筆されているかを解説しましょう。

 他の人はどうだか知りませんが、私はこれを“実際にプレイしながら”書いています。
 私の部屋にはパソコンデスクのすぐ横にテレビが置いてあるので、筆者はパソの前に陣取りPS2のコントローラーを膝の上に置いて、パソとテレビの画面を交互に見ている訳です。
 ……傍から見ていると結構間抜けな上に目の悪くなりそうな光景ですが、
気にしてはいけません

 でもってゲームプレイ開始。話の最初に流れるOPムービーをじっくり堪能しつつ、今回の話の流れを
妄想します。
 …何の意味があるのかと言われれば『ない』と答えるしかないんですが(笑)、セーブ画面の絵札やタイトルから今回登場するゲストキャラや話の内容なんかを想像するのは、これで結構楽しいんですよ(^^)。初物食いだけで出来る楽しみですしね。

 遊んでいる最中、頻繁に手が止まります。何故かと言うと、その間この記事を書いているから。
 一通り遊んでから書けばいいじゃねえか、と思われるかもしれませんが、私は記憶力が乏しいくせにメモをとるのも面倒がる無精者なのです(爽)。
 で、書き始めは読者さまの事を意識して丁寧語を心掛けてるんですが、話が佳境に入ってくると主人公と筆者の感情がシンクロして盛り上がるため、そういった配慮は
どっかへ消し飛びます
 それでなくとも執筆中はネタばれとかを考慮する余裕がなかったので、話によっては詳し過ぎたり見苦しかった点もあったと思います。
 そういう書き方をしてたが故ですので、もし読んでいて不快になりました方はどうかご勘弁を(^_^;)。

 ……自分で読み返してて思ったんですが、この記事、プレイ当時の自分の感情が殆ど生のまま出てるんですよね。
 その時考えた推理とか登場人物たちへの印象とか、今見ると色々変わっていたりいなかったりして興味深いものがあります。
 これ書いてると精々一日に一話しか進められないので、既にED見た人がいると羨ましかったりもするんですが(笑)、いつもよりずっと真剣に充実したプレイが出来たような気もします。何より書いている私自身『面倒だ…疲れる…』と思いながらも楽しんでましたし。
 読んで下さってる人たちにも喜んで貰えていると良いのですが…。

 それでは、引き続き『外法帖徒然』をお楽しみください――――。

 
第壱話『因果』 〜大河、再臨〜

 オープニングは幕府が九角の屋敷を攻めている場面から始まりました。

 火を放たれた屋敷内では『御屋形様』と呼ばれる髭面の男性…この人が九角鬼修?
 なんか、剣風帖で聞いたイメージと凄くかけ離れてますね(@_@)。

 無駄に命を捨てるな、と家臣に命じ…未来への夢を語りだす鬼修。
 ……この人の持ってる夢って、立場こそ違えど百合先生の言ってた夢とまるで同じじゃないですか。

 「九角の名を捨て、野に潜め。子を産み、育てよ――――その子らが大きくなる頃、きっと時代も変わろう」

 子供らに夢を、未来を託して…。すみません、私
こういうの弱いです。何かこの時点で九角家に対する好感度200パーセントUPです。

 お、嵐王登場。彼が天戒を逃がしたのですな。…………
二百六十年九角家に仕えてるぅ!?…アンタ本当に人間ですか。
 …と思ったら名前を襲名しただけだったのね。あー、ビックリした。でも襲名したのが二十年前なら、やっぱり結構な歳な訳か。
 へえ、嵐王にも子供がいたんだ。天戒と同い年ねえ。槍を習わせるってのは九桐の事だな、従兄弟みたいだし。
 ん?そうすると嵐王の子供って誰?…………(一人思いついた)。…でも…まさか、ねえ…?

 嵐王に子供たちを託して、一人闘いに赴く鬼修。亡き妻、静姫を想う彼の後姿がまた泣かせます。

 ……しかしちょっと待て嵐王。
鬼修がああ言ったにも拘らず、アナタどうして鬼道衆なんてものを作らせてるんですか。

 素朴な疑問を残したままタイトルへ。



 山小屋で眠っていたらしい主人公、妖艶な女こと桔梗さんに起こされました。
 これが話に聞いていた『陰』の始まりなんですね。どうやって二つのお話をくっつけるのか色々想像してましたが、こう来るとは。
 はっきりした事はまだ判らないけど、時間を遡って別の歴史をやり直すという事のようです。

 しかしこの場合、主人公は龍閃組のことを覚えているのでしょうか?
 ……とりあえず、断片的なイメージや仲間たちへの『想い』だけは持ち越す事に決定。でないと『やり直し』にならない気がするし。
 更に推測すると、多分鬼道衆篇でもラストは似たような展開になったんでしょうね。
 藍に会った時大河がボロボロだったのも、実はこの展開に合わせての事だったのかな?どっちから初めても不自然でないように。

 …そうすると、今の大河には柳生に惨殺されてしまった仲間たちへの感情が焼き付いているでしょう。
 なので、隣に座ってもいいかい?と訊く桔梗さんの問いには申し訳ないけど【悲】を入力。
 そしたら、
衆道(←野郎同士のナニなアレ)って訳でもないんだろ?」と言われてしまいました(苦笑)。

 続いての桔梗さんの問いを無視する大河。…ごめんなさい、まだあの悪夢の衝撃が残ってるだけなんですー(>_<)。

 ここで怪しげな男登場…ってコイツあの見世物小屋の主人じゃないの。「仲良くしようや」と言われて迷わず【冷】入力(笑)。
 桔梗さんがいがみ合う(って訳でもないんだけど)二人を宥め、奥にいた他の二人を呼びます。
 出てきたのは若い女性と、まだ奥で寝ている僧侶。……
雄慶さん…その鼾さえ今は懐かしいです(T_T)。
 声をかけたけど起きてくれない…しくしく。

 三味線の腕前を披露する桔梗さん。僅かに大河の心も和みます。
 「お気に召してくれたかい?」と訊く彼女にはさっきの詫びも込めて【友】入力。

 ここで見世物小屋の主人が鬼の噂を。
 この男は鬼の正体を討幕派の一味と睨んでいるらしく、ここにいるのもこの山の中で鬼面を付けた連中が目撃されたからとのこと。
 幕府から出る報奨金目当てなんですな。仲間にならないか?と誘われるけど、やっぱり信用出来ない気がするので【冷】。

 桔梗さんが「この山には鬼が出る」という話をすると、計ったようなタイミングで外から戸を叩く音が。
 若い女が様子を見に出て行き、桔梗さんがさっきの続き…鬼の話を始めました。
 …完全に脅しが目的ですね、これは。「迷信だ」と強がる男には【悩】を入力してやります(笑)。

 なかなか戻らない先刻の若い女を気遣い(?)様子を見に行くという桔梗さん。一緒に来てくれないか?と訊かれますが…。
 …すまないな、と【冷】を入力。おぼろげな記憶が大河の警戒心を呼び起こしています(^_^;)。


 一緒に残った見世物小屋の主人、桔梗さんを勝手に報奨金を横取りする気だと決め付け、一緒に来いと言い出しました。
 と、そこに声をかけてきたのは…やっと起きてきた雄慶さんです。
 当然ながら向こうはこっちとは初対面。うう、切ないよぉ…。【愛】を入力したがる指を
渾身の力で押さえ込み【友】入力。
 ああ…その笑顔が…
笑顔がぁ……(壊)。

 装ってるのか天然なのか、惚けた問答をする彼に付き合いきれなくなった男は出て行こうとしますが、再び止める雄慶さん。
 実はこの小屋、雄慶さんによって魔除けの結界を張ってあったんですね。
 さっき戸を叩いたのも奴らの策略だ…って
いつから起きてたんですか。雄慶さん、アナタもしかして結構な策士じゃないですか?


 土砂降りの中、男に引きずられて外へ出る大河。もっと雄慶さんと話がしたいよー、
戻らせてー!(←プレイヤー、心の叫び)
 雷雨の中、現れたのは鬼を引き連れた桔梗さん。
 男はさっさと逃げ出して…ま、生き延びるんでしょうね。桔梗さんは「逃げ切れやしない」って言ってるけど。
 「恨みはないけど、ある人の大願のためでね…死んでもらうよ」 桔梗さんの言葉と共に、『陰』では初の戦闘です。


 『陽』で手に入れたアイテムや経験値は全部残ってるんですね。
 敵の数は三匹。能力は…
2レベル!? 楽勝だけど…これって多分、味方もこの程度のレベルなんでしょうね。
 一から育てるのか…面倒かも…(遠い目)。戦闘内容は
レベルが違いすぎて身も蓋もないので省略。


 鬼たちを斃した後、現れた若い男は…いきなりこんな所まで出てくるなんて、
無用心じゃないでしょうか天戒さん。
 さっき斃した鬼たちは人間の変化した物ではなく、彼が術で創り出した精霊のような物だったと判明。
 …何となくほっとするプレイヤー。だって、人間を変化させて襲わせたんだとしたら、とても好感なんて持てないもの。

 「あたしが相手をするしかないようだね…」と桔梗さん。先刻かなり冷たい対応したからなあ、いきなり仲間失敗?
 …闘っても良いけどさ、今の実力だと
俺一人で鬼道衆全滅しちゃうよ?
 と、それを止めたのは天戒さん。「殺すには惜しい腕だ…」と大河を直々にスカウトしてきました。
 プレイヤー的には
行く気満々だったりするんですが(笑)、微かな記憶が即答を躊躇わせます(←【悩】入力)。
 しかし、そこは御屋形様。強引に大河を
村へ連れ込み…じゃない(笑)、連行しました。



 そして着いたのは鬼哭村。
 「驚いたかい?こんな山奥に村があって…」と訊く桔梗さん。村の存在よりも、むしろ
天戒さんの慕われっぷりに驚いたんですが。
 話していると、木の上から風祭登場。京梧と違って
本当にサルみたいなのは林檎を齧ってるせいでしょうか。
 「間抜けな顔」だの「どう見たって大したことない」だのと、なかなか可愛い事をいってくれる
小猿一匹
 長い付き合いになりそうだし、
渾身の愛情を込めて蹴り飛ばしてやりました(爽)

 うんうん、可愛いねえ。
人の名前も覚えられない辺り、ついいじめたくなっちゃうよ。からかうように【友】【喜】を連打する私(笑)。
 いつの間にか風祭の後ろに立っていた天戒さん、「俺にもその流儀とやらを教えて貰おうか?」…
風祭、愛されてます(←違)。


 天戒に向かって「素性も判らないのに仲間にするのは危険だ」と言う風祭。
 ま、ある意味正論ですが、今の大河は龍閃組を覚えてはいないので「そんな事はない」と【冷】入力。

 酒盛りになったところで桔梗さんが『町で遭った白い着物の女』のことを話します。ああ、百合先生だ…。
 『甲州街道に放った参番隊』ってのは、たぶん藍を攫おうとした連中でしょうね。
 ?この場合、大河は向こうにいない訳だから…京梧一人で藍を護ったんでしょうか?それとももう一人、この世界にも大河がいるのか?

 と、天戒さんが「この村に相応しい者か確かめる」と質問を。
 『歴史に記された事柄の全てが真実だと思うか?』 完全な事実ではないにせよ、嘘ばかりと言う訳でもないので『どちらでもない』を選択。
 『何を以って正義とするか?』 勝者が正義なんてのは嫌いだけど、信念を貫く者が正しいとは限らない…よって『どちらでもない』を選択。

 天戒さん、「正義とは歴史の勝者についてくる称号だ」…ですか。
 でもその理屈だと徳川が正義だってことになりますけど、俺は幕府が正義だなんて思った事ないですよ?

 「腐敗した時代を壊さなければ、真の平和は訪れぬ」そう語る天戒さん。
 …しかしそのために、江戸に住む普通の人たちもこの村の人たちと同じ目に遭えと言うんですか?(【悲】入力)

 「平和とは、待っていて得られるものではない。権力と同じように、勝ち獲るものなのだ」
 実体験から来る言葉なんでしょうね、でも…正直な所、その理屈には危ういものを覚えてならないんですが。


 とりあえず、その夜は九角の屋敷に泊まることに。
 そして真夜中、何となく目が覚めたので散歩に出ると…天戒登場。
 「鬼の住む村ではゆっくりと休めぬか?」と意地悪く訊かれて「何処だろうが寝床には変わりない」と答える大河(←【友】入力)。
 「ふっ、可笑しな男だ」 笑う天戒…何だかほのぼのと話していると、そこに突然
「敵襲ーッ!!」の声が。

 幕府の兵が村の中に侵入してきた…あの…天戒さん?
『コレ』幕府の真の姿だとか言われても困るんですが。
 「御屋形様〜、こいつ殺っちゃっていい?」…初めて意見が合ったな、風祭。あーあ、天戒も桔梗さんも呆れてるし。
 「村の場所を知っているのはお前だけか?他に兵は?」と訊く天戒の質問に
素直に答えるバカ役人。
 …
アホだ、こいつ心底アホだ……(-_-;)。
 天戒さん、「外法って奴を見せてやるぜ…」あの〜、それって俺も手伝った方が良いんでしょうか?


 強制メンバーとして大河も入ってるんですが…御屋形様他二名のデータを見ると
涙ちょちょぎれるほど弱々しいです。
 とりあえず、創っておいた式神や装備を着けさせて実力の底上げを図る私。

 戦闘では、大河は一切手を出さず(笑)御屋形様たちのレベルUPを優先しました。
 多分あるだろうと思ったらやっぱりあった天戒&桔梗の方陣技《鬼道妖狐変》と大河&風祭の《双龍螺旋脚》で戦闘終了。
 
「弱ェ奴は死にやがれ!!」って物凄い決め台詞だな風祭…。


 …ま、こいつを逃がしたら今度は大群率いて攻めてくるのが判りきってるからねえ…バカ役人は天戒に斬り捨てられました。
 「これが腐敗した徳川幕府の真の姿だ」 …うーん、こんな奴らばかりじゃないんだけどなあ…(←【悲】入力)。


 熱狂する村人たち…彼らの想いに応えるために天戒たちは闘っている。

 どうしよう…どうしたら良いんだろう、俺は…。

 俺は、いったい此処で何を為すべきなんだろう……。



 俺は――――。




 続く。



■血風録篇■

 血風録では陰シナリオから入りました。目立った変更点は『四大』に関して具体的な解説が入ったことくらいかな?
 道…あるがままを受け入れる柔軟な器を持つ者
 天…万物を見下ろし、真理を求める器を持つ者
 地…多くの者たちを養う雄大な器を持つ者
 王…道を体得すべく、全てを呑み込む器を持つ者

 ずいぶん解りやすくなって…たのは良いんですが、おかげで以前持ってたイメージと食い違いが(笑)
 前は『道』にしてましたが、今回の解説だと『地』の方が大河の性格には相応しそうなので、そちらに変更しました。
 ちなみに湧を四大に当てはめるなら『王』。まだ見ぬ帝都篇主人公なら、うちでは『天』がそれっぽいかも(その頃には血液型に戻るだろうけど)。既に私は帝都篇主人公も名前と性格は決めてますが…いくらなんでも気が早すぎるか(笑)

 感情入力は、この時点では龍閃組も雄慶の事も知らないので、それなりの対応を。桔梗さんに愛想よく振舞ってたら、御屋形様が出てきたときに庇ってもらえましたv
 他はだいたい以前と変わりませんね。何かと突っかかる風祭には容赦なく蹴りをくれてやります(笑)

 戦闘ではカスタム方陣が楽しいです。
 桔梗さんを挟んで大河と御屋形様の三角関係方陣とか、九桐と風祭の武道バカ方陣を作ったりしました(笑)
 戦闘の難易度は序盤ということもあり、はっきり言ってぬるかったです。

 

第弐話『外法』 〜鬼の村にて〜

 陽でも見た覚えのある『黒船来航』事件の解説がひとしきりあった後、本編へ。


 眠っていた所をわざわざ起こしに来てくれた風祭、「緊張感のねェ奴」だの「見れば見るほど間抜けな面」だのと好き放題言ってくれます。
 人が起き抜けにこの態度。もうこれは
『蹴って下さい』と言ってるとしか思えません。望み通りにしてやると好感度も上がります。げしッ。
 「表に出やがれッ!」と言う彼に「おおッ、上等だァ!」と【喜】入力。
 そこで腹の虫が鳴る風祭。「…今朝のところは見逃してやる」と出て行きました。

 ……なんて言うか、
可愛いですよね、彼。それもどっちかと言うと、うりうりと『いぢめたくなる』類の可愛らしさ(笑)。
 雄慶と京梧のドツキ漫才を指くわえて眺めてた身としては、生意気な弟が出来たみたいで結構楽しかったり(^^)。

 と、天戒がわざわざ部屋まで挨拶にきました。……御屋形様、もしかして……
なの?


 とりあえず、朝飯を食いに広間へ。風祭がいちいち突っかかってきます。ああ、楽しい(笑)。
 桔梗さんを交えて「今朝の味噌汁の具はなんだい?」などとやたら庶民的な会話が。
 頭では解ってたつもりでも、かつて敵として出会った人がこうして普通の会話をしているのを見ると不思議な気分ですね。

 最後にやってきた天戒から「甲州街道に放った参番隊が帰ってこない」という話が。
 …えーと、確かあの時は殺しはしなかった筈だけど…今回はどうなったんだろう?
 生きてるんならそのうち帰ってくるだろうけど、それともそのまま後をつけて行っちゃったとか?

 その後天戒さんに『菩薩眼』や『鬼道』について知っているか?と訊かれて両方とも肯定。もっとも、はっきりとは覚えていないという設定で。
 おお、【双龍変】にも出てきた陰と陽の鬼道書じゃないですか。
 …って
待てオイ。そんな大事なもんを素性も知れない相手に見せてどうすんですか。
 鬼道書に記されている『菩薩眼の女』を手に入れるのも鬼道衆の重要な目的だ、と。…本に載ってるから?本当にそれだけ?

 最初の任務として内藤新宿へ偵察に行く事になったけれども、その前に天戒さんから鬼哭村を護る『霊場』について聞いたり、風祭に村を案内されたり…なんだか至れり尽せりですなあ(笑)。


 滝へ行ってみると、嵐王に遭遇。…そう言えば彼とは、『陽』では一度遭ったきりで闘った事はないんですよねえ。
 御神槌と違って死んではいない訳だけど、ちゃんと仲間に出来るのかな?


 村で桔梗さんと合流、一路懐かしの内藤新宿へ。

 手分けして探そう、という桔梗さんにゴネる風祭。…ふっふっふ、そういう態度を取られるとますます一緒したくなるなあ(笑)。
 「堅いこと言うなよ、楽しくやろうぜ?」と【友】入力、風祭と組んで聞き込みです。

 香具師に「幕府が何を始めたか知らないか?」と直球極まりない質問をする風祭。…聞き込みってそんなんでイイのか?
 「小せェ旦那」と香具師たちにからかわれて風祭がぶち切れました。
 …あのねえ、チビ呼ばわりされたくらいで相手殺してたら死体の山ができるでしょうが。


 結局大した事は訊けないまま桔梗さんと合流すると、「大変よ大変よ!」と非常に聞き覚えのある声が(笑)。
 杏花さんの瓦版、あっという間に売り切れ…随分繁盛してるんですね。
 『陽』では彼女の出番少なかったけど、『陰』ではもっと増えるかな?御厨さんとはあまり絡まないだろうから。

 ちなみに瓦版の内容は鬼と神隠しの関わりについて…でも桔梗さんと風祭の反応だと、この件に鬼道衆は関係なさそう。
 と、怪しげな侍を見つけたので尾行することに。

 …侍たちの話を盗み聞くと、どうやら幕府が後ろ盾?しかも神隠しを鬼の仕業にするつもりのようです。
 「重久様」って名前、前に聞いたような…?とにかくぶっ飛ばしてから話を聞く事にします。


 戦闘には御屋形様も呼べるんですが…いつどうやって来たのかなんてのは追求しちゃ駄目ですか(笑)?
 まあ、剣風帖で『ともちゃん』が使ってたような、式に自分の形代を宿らせる技を用いてるんだと解釈しました。
 内容の方は方陣技とレベル上げに終始。他の人たちの成長を考えると、大河は当分手が出せませんね(-_-;)。


 『切支丹屋敷』の言葉を聞いて漸く思い出しました。井上重久…『陽』の第参話で出てきた悪党ですな。
 あいつ、神隠し事件にも絡んでたのか?詳しく訊こうとすると、またもや聞き覚えのある女の声が。

 うあ。
美冬さ〜ん…事情も知らないのに邪魔しないでくれます?おまけにこっちの事思いっきり見下してくれてますし。
 と、これまた覚えのある高笑いと共に九桐が登場。

 美冬さん、俺たちを「町の平穏を乱す不届き者」って…そりゃあ
外れちゃいませんがね、今は鬼道衆だし(苦笑)。
 戦闘では御屋形様を召喚(笑)、最後は男衆四人の方陣《アグニ・チャクラ》で好感度UPを狙う私。ごめん、美冬さん。
 …しかし、《アグニ・チャクラ》って主人公の科白が無いんですよね。声を聞いてても、まるで大河を除く三人で使ってるみたい(T_T)。


 「背負うものが何もない、見せ掛けの剣には負けない」と九桐が美冬に語ります。

 「強さは何かを護ろうとする心から生まれる」 鬼道衆が護ろうとするものとは、何なのでしょうか…。


 彼らが変えていこうとする世界の果てには、いったい何が待っているのか……?




 続く。


■血風録篇■

 特にシナリオ上の変更点には気が付きませんでした。

 戦闘では最大10人まで呼べるようになってるのが嬉しい変更v だけどまだ仲間が少ないから意味がない(笑)
 相変わらず御屋形様も呼べるけど、血風録では『その場に来るのがどう考えても不自然なキャラ』は戦闘に出さない事にしました。
 だから本来よりも少ない人数で戦ってることになりますが…それでも全く苦戦しないんですよね、雑魚だし(笑)

 もっとも、九桐を《開眼》状態で参加させたら、のこのこ前に出てきて相克属性の美冬に瞬殺されちゃいましたが(^^;)
 ていうか(京梧もそうだけど)負けたんならそれらしく振舞ってくれ〜と思いました。
やたら偉そうだぞ、九桐。

 

第参話『異端』 〜慈愛と復讐の狭間で〜

 …えー、実はこの話に入るの、大変気が進みません
 だって…死んじゃったもんなあ、御神槌…(T_T)。

 今回から入るOPムービー、『陰』では闇と炎をモチーフにしてるようです。
 私はどちらかというと蒼系統の色を好むため、空をイメージした『陽』のOPが好きだったんですが、こっちも色鮮やかで格好良いかな?
 …でも、コントラストが派手過ぎて長く見ていると目が痛いかも…(^_^;)。



 冒頭シーンは御神槌の悪夢。『陽』でも触れた切支丹狩りの光景です…御神槌は当事者でしたからね…。

 魂消るような悲鳴に飛び起きる大河。御神槌が悪夢にうなされるたび、九角屋敷にはあの悲鳴が響くとの事。
 「気にしないでおくれ、いつもの事さ」…と辛そうに俯いて言う桔梗さんが印象的でした。


 翌朝、天戒さんに呼ばれた桔梗さんと一緒に御神槌を迎えに行きます。…この先を思うと凄く気が重いんですが。

 広場で村人たちに主の教えを説いている御神槌。
 「たくさん働いているのにいい暮らしが出来ないなんておかしい」と言う少年を「裕福な事が豊かさではない」と諭す姿は、さすが神父と思いました。
 
あの雷角からは想像もつかないけど、多分これが御神槌本来の姿なんでしょうねえ(しみじみ)。

 御神槌や桔梗さん曰く、大河はとても目立つらしいです。「周りの者を優しく包み込むような不思議な雰囲気の持ち主」だそうな。
 ……そうなの(@_@)?どうも主人公の雰囲気って今の今まで掴めてなかったんですが(向こうじゃ『主人公は誰?』状態で…いや、言うまい)。

 屋敷へ戻る前に御神槌と広場の片付けをしていると「貴方は神を信じますか?」と訊かれます。
 …………うーん(-_-;)。プレイヤー自身は宗教に関してえらく冷めた考えの持ち主なんですよねえ…。
 「信じる信じない」以前に「居ても居なくても構わない」というか、それで自分がどうこうなる訳ではないと思っているので(苦笑)…。

 幸い、質問自体は肯定か否定かではなく、御神槌の考えを聞くかどうかだったので思わずホッ。
 …しかし、彼の言い方って何だか『必死で神を信じたがっている』ように聴こえます。つまり、本当は彼は……?


 今回の任務…を話す前に嵐王登場。『陰』での式神作成は彼がやるんですな。「内藤新宿の職人から仕入れた」って…それ支奴さんだよね?
 …大宇宙党の衣装といい式神といい、いったい支奴さんってどういう人なんでしょう(^_^;)?

 それはさておき、任務の内容は前回の『神隠し』について調べる事でした。
 世間(=陽)では鬼の仕業と考えられていた神隠し、桔梗さんの調査によると『井上重久』が一枚かんでいるようです。
 『井上』姓に反応した御神槌を加え、五人で神隠し事件の調査に乗り出す大河たち。
 
「鬼道衆に命ず――――」……御屋形様、アナタ龍閃組へ行っても立派にやっていけると思います。
 だって何だかんだ言って龍閃組とやる事ほとんど一緒だし、百合先生とノリも合いそうだし…ねえ(笑)?


 内藤新宿へ来たものの、町中では目立ち過ぎる服装をした御神槌のため物陰に潜む大河たち。…ほのかちゃんも苦労してたっけな。
 ここで桔梗さんから切支丹たちが受けた迫害の歴史について語られます。
 彼らを悼む九桐と風祭の態度が少し意外でした(だって、片や戦闘馬鹿、片や『弱い奴は死んじまえ』ですから…^^;)。

 二手に分かれての調査では九桐や御神槌たちと小石川へ行く事にしました。
 御神槌を仲間に出来ないのは判ってるけど、多分こっちの方が事件の核心に触れられる気がしますし。

 小石川に入った所で御神槌が切支丹狩りについてもう少し詳しく語ってくれました。
 内容そのものは『陽』で聞いたのと大差ありませんが、当事者だけあって怒りや哀しみがより濃く伝わってきます。


 小石川療養所に付くと中からは…
出たよいきなり。井上重久…記憶が戻ってたらこの場でぶっ飛ばしたい所です。
 て言うか、今すぐ叩きのめして知ってる事洗いざらい吐かせれば即事件解決!なんてのは駄目でしょうか(^_^;)?
 御神槌の格好を見て寄って来た井上の部下三人…悪いけど
この鬱憤を晴らすため早速ボコになって頂きます。

 戦闘は…御神槌は仲間に出来ないのが判ってるので(涙)、天戒と九桐の二人で経験値稼ぎ。大河は竹を攻撃して技レベル上げ(笑)。


 戦意喪失した浪人たちを尋問するのは御神槌に任せます。…なんか危ないような気もするけどね。
 あくまで冷静な口調の御神槌が少し怖かったですが(^_^;)、大した事も訊けずあっさり浪人たちは解放されました。良かったのかな…?



 翌日、結局桔梗さんたちも大した情報はありませんでした。向こうでも井上の手先らしい浪人が人攫いをしていた事くらい…と思いきや。
 嵐王が、昨夜桔梗さんが見つけたという『大蛇の怨念』が篭った場所のことを話し出しました。それって奇病の呪いに使われた奴だよね?
 桔梗さんの報告には無かった…というより彼女、わざと話さなかったんじゃ…。


 出立前の礼拝堂で一人思い悩む御神槌。そこに突然現れたのは…嵐王。
 切支丹として従うべき主の教えと徳川への復讐心で板挟みになった御神槌に『大蛇の呪いを使って恨みを晴らせ』と唆す嵐王。
 …………なんか、
胡散臭さ大爆発なんですけど嵐王さん。
 珠の事も知ってるみたいだし…もしかしてアナタ既に柳生の手下か何かなんですか?

 ここで様子を見に来た大河が到着。残念ながら御神槌と嵐王の会話は判らないんですね(T_T)。
 「鬼哭村へ来たのは徳川を恨んでいるからか?」という問いには【悲】を入力。嘘はつきたくないので。

 御神槌の凄惨な過去がここで語られます。そして取り出されるあの『珠』…。
 回想に出てくる『紅蓮の髪の男』って、どう考えても柳生ですよね?奴が珠を渡したってのは、まあ予想通りなんですが気になる事が1つ。
 このえらくタイミングの良い現れ方といい、『陽』拾参話での科白といい…御神槌や雹の村が襲われるよう仕向けたのも奴の仕業では?



 小石川養生所にて。自分の神父姿を気にした御神槌は人目に付かない木陰に残ります。
 桔梗さんがそれを見て「改めて徳川の世が嫌になった」と憤るんですが…龍閃組として江戸を護ってきた身としては正直、痛いです(T_T)。
 そりゃあ矛盾や差別は良くないことだと思いますけど、それを無くすために今ある社会全てをひっくり返すという考えには同意しかねます。
 徳川自体はどうなろうが知った事ではないですが、そうした大規模な混乱の中で真っ先に犠牲になるのってまず民衆だと思うんですよねえ。
 ……これって
綺麗事でしょうか?でもやっぱり、鬼道衆の活動で江戸の人たちが不幸な目に合うのは穏やかな気分ではないです。

 ↓から少し話が逸れます。ストーリーには関係無い上に若干の毒が含まれてますので、読みたい人だけ反転させて下さい。

 『陰⇒陽』ルートで来た人の中には龍閃組を偽善者扱いする人が結構いるみたいなんですが、私は『陽』の仲間たち(百合先生含む)は限られた情報の中で懸命に自分たちの理想を実現しようと努力していたと思っているので、龍閃組を悪し様に言われるのは辛いです。

 真神庵でも特に藍と京梧を叩く書き込みを目にします。
 確かに藍嬢、子孫よりも問題発言が目立ちます。京梧は主人公差し置いて出張ってる上に、発言が矛盾だらけだと評判です。

 …
でも。雹さんへの『重臣が仕方なく…』発言は別に藍自身が本気で仕方なかったと思ってる訳ではなくて、説得しようにも『誰々が悪い』という発想が出来ない彼女には、あの場で雹さんを納得させられる言葉を思いつかずにああした発言になってしまったと思うんですが。
 確かに説得としては
この上なく拙かったと思いますが、それで『やな女』『偽善者』扱いは可哀想ではないでしょうか。
 少なくとも、彼女がもしその現場に居たら、自分の身を張ってでも村を救おうとしたでしょうから。

 京梧については…『陽』で完全に主役をもってかれたんで私自身複雑ですが(苦笑)、今回決めの語りが多くて色々考えてるように見える彼、実はその場で感じた事をつらつらと話している
だけのように私には見えます。
 雄慶さんのように普段からじっくり物事を考えて話している訳ではなくて、『剣の腕を試したい』『誰かの命を救けたい』など自分がその時直感的にやりたいと思った事を言葉に置き換えた結果、矛盾してるように聴こえる、と。
 実際には京梧本人、喋ってる時に自分の科白が矛盾してるかどうかなんて
全く考えてないと思います。
 いい加減と言えばそうですが(笑)、そんな所が京一・京梧独特の魅力――――奔放さや柔軟さではないでしょうか?
 …ま、私は雄矢・雄慶さんの方が好きですけどね(爽)。もう少し控えめにしてくれたら京梧も好きになれたんですが(苦笑)。


 …長くなりました(^_^;)。サクッと本編に戻りましょう。

 結局、療養所では何も訊けずに出てきた大河たち。御神槌の待つ裏の林へ行くと、昨夜の浪人たちと小石川の医者が話していました。
 聴こえてきた内容は、あの医者を脅すもの…病人を井上に引き渡さなければ代わりに医者を拷問にかける、というものでした。

 詰め寄る大河たちにぽつぽつと話し出す医者。
 かつて切支丹狩りで他者を苦しめる事に生き甲斐を感じるようになった者たち…彼らが再びあの悪夢を蘇らせようとしている。
 …ただ、自分たちの娯楽として。
 拷問にかけるための身体を求めた彼らは、手に入れるのが簡単で死んでしまっても言い訳のできる者――病人たちに目を付けたのだった。

 こんな非道が罷り通る現実に、御神槌の慟哭が響く。
 「なぜ全ての者を平等に見守っている筈の神がこんな事を許しているのか、神は本当におられるのか…?」と。
 これが、ずっと彼を苦しめた悩みの正体だったんでしょう。信じたくとも、現実にはあまりに無力な神に対しての不信…。
 「お前が信じるならば神は必ずそこにいる、きっと見守ってくれている…そうだろう?」と【愛】入力してみましたが、もはや彼には届きませんでした。
 「大河さん…貴方のその言葉を信じる事ができたならどんなにか幸福でしょう。ですが、私はもう…」
 無残に殺されていった信仰篤き者たちを思う優しさが、彼を追い詰めました。
 一人立ち去った彼が次に取った行動は――――大蛇の怨念を解放する事。『陽』第参話の発端となった疫病の始まりです。
 この病は御神槌の術が解けない限り、治る事なく人々を苦しめ続け…時と共に高まる彼らの恨みの念が江戸を滅ぼす、と。

 でも…御神槌。その疫病で真っ先に苦しめられるのは、小石川養生所にいるのは、貧しくて弱い人たちなんだよ…?


 鬼哭村にて天戒が下した命は、井上重久を斃して攫われた人たちを救い出す事。
 …言い回しこそ『救い出した者たちの力は利用できる』だけど、やりたい事の本質はやっぱり龍閃組と変わらないと思うなあ…。
 帰ってきた御神槌から『小石川に呪いによる疫病をはびこらせた』という報告を受け、動揺する風祭・桔梗、そして天戒。
 喜んでる(ように見える)のは嵐王のみ。天戒自身は不本意そうだけど…立場上、御神槌を責める訳にはいかないでしょうね。

 ともかく重久の粛清は御神槌に任せ、他の者たちは天戒と共に囚われた人々を救けに行く事に。
 『陽』をやった時、『捕まってた人たちはどうなったんだろう?』と思ってたけど、実は鬼道衆が救けてたわけですね(^^)。


 病人たちの呻き声が響く中、平然と酒を飲みに行く相談をする見張りたち。…まあ、まともな神経持ってたら此処にはいないだろうけどね。
 鬼道衆の出現にビビリまくった彼らが「先生、お願いします」と呼び出したのは……
何じゃ、こいつは!?
 ……蛇柄目玉男、もとい百鬼妖堂(ナキリ ヨウドウ)、いきなりぶち切れて味方の筈の見張りを斬り殺しました。

 
逝っちゃってる、完全に(精神が)逝っちゃってるよコイツ…

 ええ、もう紅い氣なんか纏わなくてもアンタが只者でないのは
よーく判りました
 「暗い欲望に穢れた貴様らごときの剣で鬼が斬れるか…試してみるがいい――」 天戒さん、その決め台詞…格好良いvv


 障害物や途中の雑魚で技レベルと好感度を上げつつ、変態男を《アグニ・チャクラ》で滅殺してやります。


 さて、斃したかと思いきや
この変態、符を残して消え去りました。『陽』で桔梗さんがやったのと同じ手ですね。
 桔梗さん曰く、奴の使った技は《呪禁》と呼ばれる代物だそうです。
 …プレイヤーは聞いた事があるような気もしますが、大河は知らないので詳しい説明を訊いてみました。

 「陰陽道に重なる部分を多く持つが、他のどの呪術よりも即物的で《力》を顕す事を最優先させる…それ故為政者には都合が良く、いつしか政治の道具に成り下がり、本来の意味を見失ってとうの昔に衰退してしまった技」との事でした。
 しかし桔梗さん、やけに詳しいけど陰陽師関係の生まれだったんでしょうか?そう言えば、この人の過去って知らないな…。

 あの男、幕府に雇われたというけど実際にはどうだか…?捨て台詞からして、またそのうち出てくるような気がします。


 外に出てくると、なんと御神槌が無事に出てきました。こちらの歴史では龍閃組とは遭わなかったんでしょうか?

 御神槌は見事復讐を果たした…にも拘らず、彼の表情は冴えません。
 …やっぱりねえ、彼の性格じゃ復讐した所で気は晴れないと思ってましたよ。

 「私の未熟、弱さのために多くの人が死に、多くの人が苦しんだ――」
 口にこそ出さなかったけれど、人々に疫病の呪いを撒いた事を彼も悔やんでいたのだと思います。
 彼は今後戦列を離れ、鬼哭村で村人たちと平穏に生きる決心をしました。
 一緒に闘う仲間にはならなかったけど、これはこれで彼にとっては良い結末かも、とか思ってしまいます。

 何にせよ、彼が死ななくて良かった――――そう思うラストでした。



 …………ところで、この話の裏にいた筈の龍閃組は何をやっていたんでしょう?
 
名前すら出なかったけど、もしかして重久の所まで調査が辿り付かなかったとか……(-_-;)?



 続く。


■血風録篇■

 特典DVDに入ってたプロモーションアニメですが、あれって血風録OPアニメとか書いてありましたよね。
 私はてっきり、あのアニメが前のOPに挿し変わったんだと思い込んで、物凄く
鬱な気分になりました。
 だってねぇ…あんな京梧ばかりええカッコしいのOPなんて、毎回見せられたくないですよ。
 蓋を開けてみたらOPは以前のままだったので良かったですけどね。しかし誰ですか、あの絵コンテ切ったの……まさか今井監督?
 血風録でも京梧えこ贔屓は治ってないのかー!!と、かなり不安にさせられる特典でした。本当、ない方がマシ…(#−−)

 それはともかく、御神槌相手には終始愛想良くしてたらあっさりと仲間入りしてくれました。
 フラグ関係が以前のままなら、これで陽に入ってから少々拙い対応をしても大丈夫…のはず(笑)
 ストーリー的には、リメイク前と変わったところは無いように思いました。

 

第四話『情歌』 〜汝、情深き故に〜

 セーブ画面の絵からして、今回は弥勒が仲間になる(かもしれない)んですな。
 しかし、むしろプレイヤー的に気になるのは桔梗姐さん。
 実は、私は『陽』をやっている間、彼女にはあまり良い印象を持っていませんでした。
 小説『双龍変』の那智姉弟の先祖という事もあったんですが、第四話での彼女は『憎しみに囚われた視野の狭い女』という印象だったので。
 しかし『陰』に入ってみると、予想外に気さくで親しみの持てる情の厚い女性…ううむ。
 果たして、彼女の真の姿とは……?



 冒頭、桔梗や風祭と一緒に茶店へと来ている大河。
 桔梗さん、お子様風祭に「物にだって心はあるんだよ?」と物を大切にする事を教えています。
 と、ここで龍閃組の話題が出ました。前回さっぱり触れなかったのでどうしたんだろうと思ってましたが、ちゃんと遭ってたんですね。
 そうすると、御神槌は龍閃組を見事出し抜いたという事でしょうか?
 「刻の流れは、どんなものにも力を与える…物にも、そして――その龍閃組って奴らにも、ね…」
 思案気に言う桔梗さん…うーん、どうなるんでしょう?


 今回の任務は風祭は浅草寺の探索で桔梗さんは吉原に用事、と。……あのー、俺は(^_^;)?

 ここでどちらに付いて行くか、という選択が。
 
ええー(@_@)?桔梗さんの用事にも興味あるけど、弥勒に会うには浅草の方が良さそうだし…どうしよう。
 何だかプレイヤー的にはあんまりな二者択一なんですが…良いや、初めの予定通り桔梗さんに付いてっちゃえ!
 ……どうせ仲間コンプリート出来ないの判ってるし(いじっ)。


 どうやって中に入るのかと思ってたら、お色気&袖の下で同心を誑かした模様…これは龍閃組じゃ真似できません(笑)。
 客と遊女の振りして待ち合わせの茶屋へ行くと、お凛さん登場。どういう知り合いか知らないけど、彼女の三味線を直してあげていたらしい。
 お凛さんは大河を『可愛い坊や』呼ばわり…えーと、それって俺が
若いから?
 桔梗さんのイイ人かい?と訊かれ、思わず「友達ですよ!(←【友】入力)」。だって、彼女には天戒さんがいるのに拙いでしょ。
 あ、桔梗さんまで「この子」呼ばわりですか?そりゃあね、俺は貴女たちに比べれば
二回りほども若いでしょうけど(←殴)。

 町に変わった事はないか、と尋ねても聞けるのは最近景気が悪くなった事くらい。

 と、聞き覚えのある声に目を向けると現れたのは……
お葉さん。この時点ではまだ生きていますが、やっぱり病気のようです。
 お凛さんによれば、少し前までは人気のある遊女だったけれど今や病のせいで客もつかず、随分辛い目にあっているらしく…。

 『古い物、壊れた物は捨てればいいのかい?』 冒頭で桔梗さんが言った言葉が蘇ります。
 ああ、これが今回のテーマなんだな、と思っていると桔梗さんがポツリ、と呟きました。
 「古い物、刻を経た物を認めないのが吉原か…」 何だか、彼女がお葉さんに力を貸した訳が見えたような…。


 桔梗さんに「お葉を探してみないか?」と訊かれて迷わず協力することに。ていうか、俺一人でも行きたかったんです!
 お葉さんはすぐに見つかりました。発作で倒れた彼女を甲斐甲斐しく世話する桔梗さん…いい人だ(T▽T)。

 「私の事など捨て置いてくださいまし」というお葉さんに
「そんな事できるかッ!」と【怒】入力。
 既に吉原に居場所を無くしていた彼女は、『陽』で京梧と聞いた以上に酷い境遇にありました。
 自分を弦の切れた三味線に喩える彼女を「弦が切れたって張り直せば良い、ようはあんたの気持ち次第だろ?」と励ます桔梗さん。
 ううッ、切ない…(T_T)。助からないのはもう判ってるけど、それでもやっぱり救けたいです、彼女。
【愛】連打です。

 「吉原(ここ)が私の生きる場所だから、もう一度生きて、自分の力で何かを掴みたい…」
 そう言うお葉さんに桔梗姐さんが、三味線をちゃんと調整してあげる事に。ああ……でも、これが今生の別れになりそうな気が(T_T)。

 桔梗さんも、もうお葉さんは助からないと判っていた様子…でも、先刻のは絶対に余計なお世話なんかじゃないです(【悲】入力)。

 話しながら歩いていると隻腕の男にぶつかりました。
 「俺の腕が気味悪くはないのか?」と訊かれて少し迷いましたが…ここは「別に悪くない」のつもりで【同】入力。
 桔梗姐さん、「あたしは説教好きな訳じゃない」って、十分に説教が多いですよ、今回(^_^;)。
 …でも、彼らを励ます気持ちが現れていて大河(とプレイヤー)の好感、凄く上がってます。

 隻腕の職人こと弥勒には「偽りのない、生気に溢れた力強い面だ」と面差しを褒められました。いや、多分美形度ではそっちが上だと思うけど(^_^;)。

 さて、無事に吉原を出ようとしたところで柄の悪い侍たちが絡んできました。
 ちょうど桔梗さんが「あんたのおかげで妙なのに絡まれずにすんだ」と言ってただけに…
台無し【怒】。
 クックック…これはぶっ飛ばしてくれと言う事ですね(邪笑)?


 戦闘では天戒と九桐召喚。…坊主がどうやって入ってきた?とか
訊いてはいけませんね。気にしない事にしましょう(笑)。

 御屋形様&桔梗さんの方陣で地道に好感度を上げたり、雑魚を潰して技レベルを上げたりするのはいつも通り。
 …え、大河?周りの障害物を壊して無駄に技を鍛えてましたよ(爽)。

 まあ殺すまでもないので、さっさと立ち去る二人。


 大門を出ると、「てえへんだ、てえへんだ〜!」と言いながら与助が登場。あれ、桔梗さんとお知り合い?
 …なんか、桔梗さんからは露骨に鬱陶しがられてるんですけど(^_^;)。
 御厨さんも御登場…そっか、桔梗さん普段から偵察とかでよく来てるから知り合いでもおかしくないんだ。
 さっきの戦闘を聞きつけて現れた彼ら、番所の同心は何も覚えていなかったって…桔梗さん、賄賂だけじゃなくて術も使ってたんですね。



 鬼哭村に戻って御屋形様への報告会。
 …風祭、「普通の寺でした」って…
やる気あんのか、おまいは(笑)。
 どうやら御屋形様、江戸の結界を破るための鬼門を捜している様子。
 強い《氣》の流れが感じられる浅草寺と呪的防備の固い寛永寺。さて、どちらが本命か?

 剣風帖で聞いた限りでは、『鬼門』自体は浅草寺にあるんですよね。ただ、あの時重要なのは『龍穴』のある寛永寺だったけど。
 …って待て。それじゃあ鬼門も龍穴も
敵側にはバレバレだったって事?囮にも影武者にもなってないじゃん…(-_-;)。

 報告は続き、隻腕の男と病んだ遊女の話題に。
 お葉さんの境遇を聞いて「人は決して物などではないというのに…」という御屋形様には【愛】を入力したんですが、その後。
 どちらも今の世に虐げられた者たち――復讐の念を持つかもしれない者たちと言われて、大河はかなり複雑です。
 それは、色々あるだろうけど…人の中にあるのは決してそればかりではない事を知っていますから。
 そういう人たちを利用するみたいで…何だかなあ。

 とにかく、お葉さんも何らかの布石になるかもしれないと、翌日また会いに行くことになりました。



 当日吉原に来てみたけれど、御屋形様の命とはいえ、やはり桔梗さんも気が重いらしいです。そうだよねえ…(溜息)。
 一見華やかな吉原も、その実は陰で泣く大勢の人々の犠牲によって成り立つ場所…うう、確かに。

 「ねェ、大河。あんたはこんな場所が…本当に必要だと思うかい?」と憂い顔で訊いてくる桔梗さん。
 ……
うあー、どうしよう(汗)。この町を好きだと言ったお葉さんの気持ちは尊重したいけど、そういう風に訊かれると…。
 …………散々悩んだ挙句、正直に【悩】を入力。ごめんなさい、優柔不断で。

 「吉原に根付く怨念を解き放てば、江戸の力はまたひとつ弱まる。だけど、せめて今いる遊女たちには危害を加えるような事はしたくない」
 そう語る桔梗姐さん。でも…本当にそんな事が出来るんでしょうか……?


 いつまで経っても待ち合わせ場所に来ないお葉さん。心配になって彼女の務める妓楼へ行く事にします。

 出てきた番頭の横柄な態度にムカついていると、突然二階から女の悲鳴が…お葉さん!?
 部屋に入ると、彼女は何があったのかぐったりと倒れていました。

 「わた、し…もう一度…、唄を…うたい…たい…」

 
ああ…ああああ……(T□T)。(【愛】入力)

 ……………………お葉さんは、桔梗姐さんと大河に看取られて逝ってしまいました……判ってたけどさ…(号泣)。

 そこに、お葉さんの今日の客だったという侍が言いました。

 
「ふん、役に立たない女だ。まともに酌のひとつもできんとは」「まあ、この咳じゃじきにくたばるだろうぜ」

 
…………貴様ら…その命、要らないと思っていいんだな【激怒】!?

 ……そうか。お前ら、昨日のロクでもない侍たちか。ごめんな?俺、今本当に…お前らに殺意湧いてるから(微笑)
 俺、今なら本物の鬼になれるよ…災難だったな(←救ける気まるで無し)。

 その時、刀を抜いた侍の手に鑿が突き刺さった。襖の陰から現れたのは隻腕の面師、弥勒――。
 弥勒の腕を斬り落としたのもこの侍たちの仕業だった。
 それは侍たちにとっては覚えてもいられないほど他愛無い出来事…たとえ斬られた本人にとってどれほどの苦しみであったとしても。

 …こいつら……マジで最低だよ…。


 いつもの五人に弥勒を加えて戦闘。数は多いけど、こんな連中はっきり言って敵じゃないです。
 弥勒の《力》は面を媒介にして様々な効果を呼び起こすものらしいですね。前に何かの漫画でそういう主人公を見たような。
 …あー、それで大河を見て「俺にも君のような面があったら…」とか言ってた訳ですか。

 それはともかく、今回は弥勒のレベルを上げるため御屋形様たちは出番なし(笑)。せっかく来てもらったのにごめん、皆(^_^;)。


 逃げる連中にとどめを刺さなかった弥勒。復讐の空しさに気がついたのでしょうか?
 しかしこのままあの侍が番所へ駆け込めば、恐らく弥勒はただではすまない…桔梗さんは彼を鬼哭村へと誘います。
 「こんな俺が、何かの役に立つというのか?」と訊く弥勒さんに「もちろん!」と【愛】入力、って…ごめんなさい、
出来心なんですー(>_<)!
 「ふっ…俺に出来るのは面を彫る事だけだぞ?」 ああ良かった、引かれずにすんで(^_^;)。

 お葉さんの形見となった三味線を大事そうに抱えて、今の吉原の在りように憤る桔梗姐さん。
 「お葉…辛かったろう?最期まで物のように粗末に扱われて…あんたの恨みはあたしたちが晴らしてあげるから…」

 …お葉さんのために怒り、そして泣いた桔梗姐さん。
 この時彼女の抱いた義憤が『付喪』へと繋がっていくのですが…しかし桔梗さんは知りませんでした。
 お葉さんはあれほど辛い目に遭っていてもなお、吉原を――自分の育ったこの町を深く愛していたのだという事を。


 お葉さんが本当に救われるのは『陽』あってなんですよね。この話は『陰』『陽』揃って初めて、完全なひとつの物語になるんだと思います。

 『陰』と『陽』、そのいずれが欠けても完全な形には成り得ない…何だか、外法帖のテーマを表してるような気がしませんか?

 どちらが良いとか悪いとかでなく――互いに理想を持っている龍閃組と鬼道衆、今は対立するしかない双方ですが…。

 いつか、彼らが解り合える時は来るのでしょうか……?



 続く。


■血風録篇■

 今回は冒頭に少しだけ追加イベントがありました。
 花音=お花が怪しげな男(=支奴)から『桃影変身セット』をもらってきた場面です。仮面を着けたお花が精神汚染(笑)に耐えかねて気絶するスチル付き(^^;) ここから少し経った後に大宇宙党が結成されたのかな?

 弥勒は難なくゲット。やっぱりストーリーには変更なし。ところでこの話、陽から先にやった方が感動的な気がするのは私だけ?

 

第伍話『血契』 〜鬼として、人として〜

 冒頭は早朝、屋敷の裏に御屋形様といる場面から始まります。
 狐に関する伝承を幾つか聞かされるんですが…何か意味があるんでしょうか?


 皆が起きてきたところで作戦会議。江戸の結界を壊すために、次はどこを襲うか…桔梗さんが占いで「北に何か星の動きがある」と言います。

 ここで九桐から風水や四神について一通り解説がありますが、剣風帖をやった人は知ってる事ばかりなので割愛します(笑)。

 嵐王が「江戸は天海によって成り、天戒によって滅ぶ――」まるで天戒の名に先代・鬼修の願いが託されているようではないか、と言うんですが…鬼修が望んだのはそれとは正反対の事だった筈。御屋形様……踊らされてる?

 ともかく、小塚原刑場とその周辺を探索する事になりました。


 小塚原までは片道だけでほとんど一日かかるそうな。…歩きだから仕方ないとはいえ、風祭がぼやくのも解るよな(^_^;)。
 と、ここまで来たついでに九桐が骨董品屋へ行くと言い出しました。はて、どっちへ行くべきか…?

 …奈涸に遭うには骨董品屋が良さそうだけど、その裏をかくという事も…(-_-;)……悩んだ末に骨董品屋を選択します。


 行く途中で擦れ違った浪人たち、なにやら怪しげな相談をしています。
 「あの餓鬼ども、本当に金を持ってきやがる」、「俺たちを本物の役人と勘違い」、「お上の裁きで刑場行き」 この会話って…?
 「餓鬼どもの願いも空しく、父親は三日後、小塚原で――」 …やっぱり!

 今すぐぶっ飛ばしたい所ですが、九桐に「まずは骨董品屋を覗いてから情報を集めよう」と言われて渋々ついて行きます。

 骨董品屋に入ると、そこには幼い兄妹が『家宝の刀』を売りに来ていました。
 大金を受け取り出て行く二人…ですが九桐の見立てでは、その刀は大して価値のない無名の刀でした。
 その訳は…まあ、想像つきますけどね。

 「あの子達の力になってやってはくれないか?」という店主の頼みに「もちろん」と【友】を押しました。
 …しかし九桐は「俺たちは自分のことで精一杯だ」と言います。
ええー?そりゃ任務の最中だけど…(@_@)。

 釈然としないまま外へ出ると、「骨董品屋にはああ言ったが…」 どうやら九桐もこの事件に裏があることを気づいていた様子。
 何よりこれが幕府による冤罪ならばあの御屋形様が放っておける訳がない、という事で調査開始。そう来なくちゃ♪


 とりあえず、骨董品屋の主人が言った通りに王子稲荷へ来てみました。龍閃組には遭えるかな…?
 と、思ったけれど遭えたのは先刻の少年――鍛冶屋の息子だけでした。頑なな態度を崩さない少年には【友】で対応です。

 ええと、『陽』では龍閃組が刑場に飛び込んで救けた…んだっけ?こっちではどうなるんだろ?


 王子の茶店で桔梗姐さんや風祭と情報交換。
 風祭には『偽善者』呼ばわりされたけど、このまま放っとくのは気分悪いでしょ?
 ここは直接小伝馬町の牢屋敷に行って探りを入れる事になりました。


 着いてみると、何故かそこにはあの兄妹と骨董品屋の主人が。相手をしてるのは…
榊さん!?
 父親に面会に来たけど、規則で入れてもらえない訳か。うーん、どうしよう…って榊さん、その子たちまで捕まえるってそんな無茶な!?
 あ、風祭がキレちゃった。待てよ、俺も一緒に行くってば!(←【友】入力)
 …ごめんなさい、榊さん。
とっても気が咎めるけど…ぶっ飛ばさせて頂きますっ(笑)!←ナゼ笑う


 ま、所詮相手は木っ端役人。鬼道衆の相手ではないので内容は省略(笑)。


 風祭が「鬼道衆も甘く見られたもんだぜ」と口にした途端、悲鳴をあげて逃げ去る榊さん……おいおい(-_-;)。
 ま、とにかく見張りもいなくなった今の内に、問題の父親に会いに行きましょうか。


 会えたは良いけど、時間がなくて肝心な事は何も訊けずじまい。
 「誰かを恨んだり復讐しようと思うな、お前たちだけは生きて幸せになれ…」 ただそれだけが父親の願いなのでした…。



 村に帰って御屋形様に御報告。
 事件に裏がありそうな事を話していると、嵐王の口出しでまたも話の内容が妙な具合に…。
 「鍛冶屋の胸中は今や恨みの念に満ちている筈、子供たちもまた然り。鍛冶屋が事切れる頃合を見計らい、これらの念を解放してやれば…」
 ……
おい。それってあの親子をわざと見殺しにして呪詛に利用するって事なのか?冗談じゃねえ【怒】
 「恨みを持つ者の念を導いてやる事の何が悪い?」 嵐王、アンタよくそんな平然と…。

 桔梗姐さんは「嫌だ」と言い、風祭は「だからって鬼が義賊の真似事なんてしてられっか」と言う。九桐は…若次第、か。
 …どうする、天戒さん?もしあんたが嵐王と同じ事を言うようなら…俺は鬼哭村
(ここ)を出て行くよ?


 そして、天戒が出した結論は。
 「たとえ悲願のためとはいえ、唾棄すべき権力に虐げられし者を己の目的のために利用するなどという事はしない」
 父、鬼修の名に泥を塗るような真似だけはしたくない…そう、彼は言ったのでした。

 
…………良かったあ……(本気で安堵)


 その夜、出かけようとしている桔梗さんを見つけました。桔梗さん、その三味線…。

 お葉さんの三味線に残った念で、復讐を…?
 ……やめようよ。どんな理由があっても、彼女はそんな事を望んでなかったと思うよ?
 死ぬ間際にだってお葉さんは恨み言なんて言わなかったじゃないか…。

 しかし、説得も虚しく桔梗さんは吉原へ。……はあ(溜息)。


 翌朝、桔梗さんと一戦交えたらしい龍閃組の話題が。
 藍が『菩薩眼』かもしれないと聞いて色めきたつ嵐王。…やけに拘ってるけど何かあんの?(←懐疑モード)

 ともあれ、「子供らを危険に巻き込む事は避けたい」という御屋形様の命で王子へと。

 すると、出掛けに桔梗さんが話し掛けてきました。
 …やっぱり、お葉さんは復讐なんて望んでいなかった。それを解らずに、無理やり彼女を呪詛に利用してしまった事を悔やむ桔梗さん。
 今まで復讐に生を捧げてきた鬼哭村の住人たち…桔梗さんには他の考えなど思いもつかなかったから。

 「それなのに…どうしてだい?大河。あんたも復讐なんて、意味がないって言うのかい!?」
 彼女の悲痛な問いかけには、精一杯の気持ちを込めて【愛】を入力。
 「あたしには…まだ、わからない……」 そう言って立ち去る桔梗さん。いつか、解ってくれるでしょうか…?



 王子稲荷付近で九桐が菩薩眼の話を。「何も今になって見つからなくても良さそうなもんなのにな…」 ?あの、それってどういう…?
 と、そこにやって来たのは……龍閃組。みんな……。

 これは…綺麗さっぱり忘れられてるな、当たり前だけど。
 「機会があったら一度、闘り合ってみたい」と言う京梧には【冷】。悪いけど、今そんな気分じゃないんだ。
 雄慶は…山小屋で遭った事しか覚えてないのか。そうだよなあ……(T_T)。

 「忘れるなよ、大河。あれが――――龍閃組だ」 うう、胸が痛いよぉ…(涙)。

 九桐が「龍閃組こそ俺たちの最大の敵になるかもしれん」とか言ってるのをひたすら聞き流しつつ小塚原へ。
 …と、稲荷を出た所で骨董品屋の老人と鉢合わせ。
 うーん、なかなか正体明かしてくれないけど…これってしくじってるのかな……?


 刑場ではもうすぐ刑が始まろうとしていた。柵の傍にはあの兄妹が…。

 と、兄の方が役人に突っこんで行っちゃった!?
 ちょちょちょ、どーすんだよッ(@_@)!? ……
出た!奈涸さん、遅ーいッ!(泣笑)

 この隙に鍛冶屋を救けようとした大河たちの前に現れた素早い影……
って!?
 ……服部半蔵の生まれ変わり?…………この猿が?………………マジですか(-_-;)?

 桔梗さん曰く、「あの猿はそんな生易しいもんじゃない。あいつには――陰氣しかない」
 …見た目はアレだけど、どうやらかなり厄介な化け物って事か。
 ま、どんな奴が来ようが
レベル50の俺の敵じゃないっしょ(笑)!


 マップがやたら広くて面倒臭いなあ…手前の雑魚を根気よく殲滅しつつ前進。最後はいつも通り《アグニ・チャクラ》で締め。


 猿は自身の陰氣に耐え切れず消滅。これも…“奴”の仕業なんだろうか…?

 救い出した鍛冶屋は、逃げる事を選ばなかった。
 「江戸には悪党ばかりが巣くってる訳じゃあない。幕府もそれと同じ事なんじゃないですかねぇ…」…と。

 幕府の全てが悪である訳ではない…けれど、徳川が九角家の仇である事もまた変わりはしないと桔梗さんは言う。

 ……解りあう事が出来るんだろうか、俺たちは……。



 騒ぎを離れ、稲荷付近に来た所で現れたのは先刻の忍び装束の男…奈涸。
 「俺はただ、あの親子を救ってやりたかっただけだ」と言う彼には【友】連打。

 えーと、桔梗さんが湯島で遭った女ってもしかして涼浬さん?占いで江戸に来てたのか、あの人(苦笑)?

 「君たちさえ良ければ、俺もこの力を貸そう」 え、それって仲間になってくれるって事だよね(喜)?
 やりぃ♪また仲間GET!



 ……あ、ごめん九桐。お前の決め台詞、聞き逃しちゃった(笑)。



 続く。


■血風録篇■

 選択肢が悪かったのか単に相性が悪かったのか、奈涸さんは鬼哭村に来ませんでした。涼浬さんの話も聞けずじまい。
 ちゃんと仲間にはなったけど…以前も見損なった所だから、残念だな〜。
 お葉を呪詛に利用した事で桔梗さんが悩むイベントもなかったけど、これは感情入力を間違えただけかな?

 

第六話『群狼』 〜鬼道衆、西へ〜

 さて、今回は『外法帖美形No.1』との誉れも高いあの男の登場ですね。
 …しかし、私ってどうも剣風帖の頃から美形キャラとの相性が悪いような気がして仕方ないんですが(-_-;)。
 一度目は如月や壬生にも振られたしな…(遠い目)。『陽』での対応は及第点のつもりだけど、上手く仲間に出来るでしょうか?



 嵐王からの情報で、幕府が江戸から京へ荷物を運ぶ動きがあるそうです。しかも陸路と海路の二通り。
 海路の方は龍閃組で体験済みですが、陸路の方は…囮でしょうか?

 御屋形様も陸路は囮の可能性が高いと判断しましたが、その根拠は『龍閃組がいるから』。
 ……うーむ(-_-;)。見込んでくれて嬉しいようなアレなような(苦笑)。この時点で龍閃組ってそんなに重い扱いされてたっけ?
 九桐まで「江戸の主軸として動く精鋭」なんて…言っちゃあなんだけど、あれはただ便利に使われてただけのような気が(^_^;)。

 あ、あはははは(汗)……ひたすら遠くを見つつ、二人に【同】入力するプレイヤーでありました。

 で、鬼道衆も二手に分かれて追いかけるのですな。
 御屋形様と九桐が陸路を、桔梗姐さんと風祭が海路を。大河は……(考え中)……よし。



 その翌日、御屋形様(&九桐)と並んで東海道を西へ行く大河の姿がありましたとさ(笑)。
 いや、別に
御屋形様と一緒に居たいからでは決してなく、未体験の陸路を通ってみたかっただけなんですー!!(←説得力皆無)

 霊山や天狗について語りつつ、いつしか徳川の統治下で行われた自然破壊に心を痛める御屋形様。
 …別に『徳川だからこうなった』訳ではない気もするけど……これも人の業なんでしょうか。

 「徳川が変えてしまった自然やこの国を誰かが元に戻さねばならない…そうは思わぬか、大河?」
 真面目だなあ…某子孫とは大違いかも、とか思いつつ
【愛】入力(←待て)。

 
天戒:「ふっ、お前のような者が近くにいれば、俺も道を誤る事はないかもしれん(微笑み付き)」

 ………………………………………………………………………………(悦)。
 ………………はッ!すみません、ちょっと幸せに浸ってしまいました(///;)。
 だって…今の台詞、何か凄く
『お、俺…必要とされてる?』って気がしたんですもの(T▽T)。


 途中で九桐が見つけた茶店によると……們天丸登場。あー、そういや『妖洛行』にはこいつも出てたっけ。
 …ひょうきんな喋り方だけど、笑顔が結構好みかもしれない(^^)。なんて感想はさておき、彼から聞いたのは『京に天狗が出る』という噂。

 彼の話によれば被害に遭っているのは幕府の官僚や豪商たち。
 戦には木や食料が大量に必要、そしてそのために京の森や山がどんどん荒らされる…確かにそれなら『天狗』が怒っても無理ないよねえ。


 その夜、野宿をしようとした大河たちの頭上から、鳥の羽音と『山から出てイケ』というたどたどしい声が。これが噂の天狗ですか?


 出てきたのは鴉天狗と飛天丸。木行属性だから御屋形様と大河は相克されるんだけど…このレベル差じゃねえ(笑)。
 技レベルを鍛えてさっさと退散して貰いました。御屋形様さえ受けるダメージが『1』じゃ話にもなりませんわ(苦笑)。


 とどめを刺そうとした九桐を慌てて止める大河。もういいじゃん、わざわざ殺すほどの事かよ?
 「お前が殺らないなら俺が殺る」と聞き分けない九桐を止めたのは御屋形様。

 
天戒:「天狗たちも人間によって居場所を奪われた哀しい者たち――俺たちと同じだ」

 …………いい人だあ、御屋形様…(T▽T)。



 翌日、ようやく京へ着いた三人。桔梗姐さん&風祭はまだのようですが…。
 その時いきなり、
「逆賊め…覚悟ッ!」という声が。えぇッ、だ、誰の事ッ(焦)!?

 新撰組の剣士たちに囲まれ、不敵な笑みを浮かべるのは……
出たか、壬生!
 局を抜け、追われているらしい壬生に加勢するかどうかを九桐が聞いてきました。一人で何とかしそうな気もするけど…ま、いいか。
 「京の狼と闘り合うのも面白いかもしれん」…九桐、アンタって…(-_-;)。

 そこで丁度やって来た桔梗さんや風祭と合流、壬生たちの後を追います。
 駆けつけてみると…既に壬生の姿は無く、新撰組隊士たちは全滅していました(笑)。←笑い事じゃない。
 しかし、刀ではなく全員素手で殺したって……村正持ってる意味があるのか?と思ったのは私だけでしょうか(^_^;)。


 旅籠まで行くと、そこで再び們天丸登場。
 風祭を
小猿呼ばわりする們天丸。いやあ、やっぱりお前もそう思う?(←酷)気が合いそうじゃん、俺たち(笑)。
 桔梗さんが太郎坊の知り合いってのはどういう意味だろう?(←無知な奴です。誰か知ってたら教えて下さい)
 …って今度は桔梗さんをナンパ?藍を連れて行こうとして俺にどつかれたのを忘れたの?(←こっちでは遭ってません)
 はあぁ…(溜息)。ごめんな、もんちゃん。――――
げしぃッ!!…どんがらがっしゃぁん。

 それでもめげずに『芹沢の亡霊』や『会津の偉いオッサン(松平ですね)』について教えてくれる辺り、いい奴です(^^)。


 旅籠『池田屋』にて、船の中であった事を報告する海路組。
 あの異形の兵士、どうやら一体だけじゃなかったんですね。何体かは桔梗さんたちが斃した模様。
 …ていうか、二人が余計なちょっかい出したから兵士たちが目醒めたんじゃ(笑)?
 海に飛び込んで逃げたらしいですが、どうやら風祭は金槌だったようで。災難だったね。



 翌日、壬生寺にて芹沢の怨念を外法で実体化させる御屋形様。
 しかし私は新撰組については殆ど知らないんですが、『隊費調達と称して商家から金を脅し取り、女と酒に溺れた』って…それ粛清されて当然なのでは?
 鬼道衆ってそういう腐った官僚をこそ憎むイメージがあったので、そいつの恨みを晴らさせてやろうと言われてもイマイチ気乗りしないんですが。
 ……徳川打倒の為に利用できれば何でも良いのかな?ちらりとそんな事を考えました。


 そして現れた壬生霜葉。どうやらここ、新撰組の屯所とは目と鼻の先らしいんですが、探索の裏を斯いたの?それとも『壬生寺』だから(笑)?
 こちらが鬼道衆だと明かすと、向こうも自分の事情を話してくれました。
 新撰組がかつての理想を失い、ただの人斬り集団に成り下がった事。
 自分が《無魂症》であるが故に、魂を喰われず妖刀村正を扱えるという事。
 腐敗し、無法の剣と化した新撰組をこの手で潰す、という決意。

 ここで「新撰組ではなくそれを遣っている松平を討て」、という御屋形様。その代わりに護衛の隊士らは我らが引き受けよう、と。
 なるほど。あの時、裏ではこうなってた訳ですか。



 その夜。
 龍閃組のことを話していた時、傷ついた浪士を《力》で救ける藍嬢を見かけます。
 それを見て藍が《菩薩眼》だと気づく御屋形様。すぐに捕まえようという風祭を、意外にも御屋形様が止めました。
 「江戸に戻ってからでも遅くはない」と言うけど…それだと、龍閃組と直接対決しなきゃならないような。
 今すぐ掻っ攫った方が楽なのになーとプレイヤー的には思いつつ(笑)、大河としては複雑なのでとりあえず【同】入力。


 さて、祇園に向かう途中で警護役の新撰組と遭遇。
 風祭といつものドツキ漫才を披露したり御屋形様が啖呵を切ってたりすると沖田総司が現れました。
 「お前のような男と闘えるとは、俺は運がいい…」 うっとり呟く九桐に
どこぞの猿を重ねて呆れつつも、とりあえず【同】入力。

 
「我らは鬼道衆――」 …この状況でその決め台詞、嵌まり過ぎです御屋形様


 敵は少し離れた位置で、三方向にズラリと整列しています。
 こちらから行くのは面倒なので(笑)、最初のターンは支援技をかけまくり、敵が近づくのを待つ作戦に出ました(いつも通りとも言う…)。
 技の昇華もだいぶ進んで、大河もやっと《秘拳》シリーズを全て覚える事が出来ました(^^)。
 …しかし何ですか、《秘拳・黄龍》のとんでもなく突き抜けたダメージ量は(@_@)?ボス戦が一撃で終わりますがな…。
 最後は沖田を取り囲んで、九桐で《アグニ・チャクラ》発動。感謝しろ、九桐(笑)。


 勝ったけれど、病の身で闘っていた沖田に「お前の技が見られなかったのが口惜しい…」と心底残念そうに言う九桐。
 「ここで殺っちまおうぜ」と言う風祭には【怒】入力。今回ばかりは九桐に賛成だよ。
 壬生を心配した桔梗さんが一旦様子を見に行く事に。この後、龍閃組のシーンに繋がるんですな。


 しばらく経って無事合流した桔梗さんと壬生。「間一髪で龍閃組に殺られるとこだった」って桔梗さん…そりゃないでしょう(-_-;)?
 御屋形様の勧誘に「俺の《力》を必要だというのか?」と訊いてくる壬生。
 「《力》だけじゃないさ」というつもりで
【愛】入力するプレイヤーは私だけじゃない…と思いたい(笑)。
 ドキドキしながら待つと、「それがお前流か…よかろう」との返事。…俺流って(^_^;)?とにかく仲間になってくれて良かったvv

 と、その時「…なんや、おもろそうな話しとるやんか」と、橋の上からもんちゃんが登場。遊女侍らせて、何やってんの(@_@)?

 
們天丸:「よっしゃあッ!!わいも、江戸に行くで」

 面白いからって…いいの?そりゃ嬉しいけど…こんな簡単で本当にいいの??

 ……良いらしいです(呆然)。戦や何やらで自然を荒らす人間たちに、罪の償いをさせたいのだとか。

 とにかく、次回は江戸に戻って《菩薩眼》こと美里藍の争奪戦(ちと違う?)です。
 果たして、どうなりますやら……。




 続く。


■血風録篇■

 今回の変更点。……
なし。以上(笑)

 

第七話『菩薩眼』 〜鬼の信念、聖女の理想〜

 さて、霊場で修行を済ませ、全員のレベルを20以上まで上げた所で本編へ。
 …しかし、壬生って攻撃する度にHPが減るんですね。『伏姫の鎖』がすぐに買えたから良いけど、知らずに突っこませたら自滅ものですわ(^_^;)。


 早朝の九角屋敷にて、遅れて来た風祭が「俺はこんな奴(=大河)、眼中になんかないぜッ」とかほざいています。
 …たかだか
20レベルの分際で、《秘拳》シリーズを全て修得した俺にその態度?……ふっ(余裕の笑み)
 いいさ、《秘拳・黄龍》を修得した無敵の俺様はそんな些細な事で怒ったりはしないさ。あー、
小猿が何か喚いてるなあ(爽笑)。

 と、そんな事はさておき御屋形様の話。
 『陽』で謎のままだった「送り提灯」…実はあれ、菩薩眼を捜すために桔梗さんが術で若い娘たちを攫ってたんですな。
 龍閃組が調べ出した頃には、もう藍が菩薩眼だと判っていたからパッタリ止んでしまっていた、と。
 …でも、無関係だと判った娘たちは無事に帰す辺り、結構人が好いです鬼道衆。

 彼女を捜していた理由は、氣脈を詠む菩薩眼の《力》が江戸に張られた結界を破るために使えるからだそうだけど…本当にそれだけ?



 今日も賑やかな内藤新宿…しかし考えてみれば、鬼道衆は龍閃組の本拠なんて未だに知らないのでした(笑)。
 今回は生け捕りが目的のため、一人では何かと不便。かといって全員で一緒にいるのは効率が悪いので、ここは二手に分かれることに。
 風祭、
「俺は大河と組まされるなんて御免だぜッ!!」おー、とんがってるとんがってる。可愛いねえ(笑)。
 ま、桔梗さん一人じゃ大変かもしれないし、風祭のお守は九桐に任せますか。


 大河と桔梗姐さんはお花のいる茶屋へ、九桐&風祭は藍がときどき手伝ってる小石川療養所へ。
 ……下忍からの報告って、それしっかり身元割れてるんじゃ?どうしてそれで住んでる所が判らないのかな(^_^;)?

 看板娘のお花ちゃんは、今日は花園稲荷に出かけているそうです。何でも女友達に誘われたとか。
 …どーでもいいけど、桔梗さんのおかげで俺は『藍に恋する青年』だと店の主人に思われてしまいました(笑)。ま、いいか。

 店を出たところで御厨さんと与助が登場。御厨さん、
『大の字』って……もっと他に呼び方が(苦笑)。
 彼らの話は『義賊・大宇宙党』について。……何だかかなりの大物扱いなんですが、実態を知ってる身としては笑うしか。
 桔梗さんは知らなかったみたいだけど、これで九桐が彼らをスカウトに向かう訳ね。あはは……(遠い目)。



 花園稲荷に着いてみると、そこには大勢の人が行列を作っていました。
 お花が貧しい人たちに雑炊を恵んであげていた…のですが、その元手は実は大宇宙党が盗んだお金(笑)。
 ……
まあ、いいか。どうせ『夜祭』冒頭みたいな悪党から盗んだんだと思えば、さほど悪いとも思えないし(笑)。

 どうやらこのボランティアもどき、藍も一緒にやっているらしいので暫く隠れて待つ事にします。
 ちなみにこの時点では大宇宙党は龍閃組の仲間ではないので、藍はお金の出所を知らないんでしょうね。……少しは疑えよ、藍。


 雑炊の材料を買ってきた藍、彼女が一人になった所を攫う作戦ですが…うう、気が咎めるなあ。
 他の連中だと手荒な真似をしそうなので、せめて大河が藍を捕まえます。
 
「ああッ!?」ズキーン(←良心が痛んだらしい)。ああ、そんな悲痛な声で叫ばないでー(>_<)。俺だって好きでやってるわけじゃ…。
 と、そこに悲鳴を聞きつけて同心たちが現れた。警告しようとした藍に九桐が当身を食らわせる。
 あー……(天を仰ぐ)…
ごめんなさいっ!!


 戦闘後、あっさり逃げ出す同心たち。良かった、殺さずに済んで。
 気を失った藍を連れて、一路鬼哭村へ。



 屋敷に帰って来たは良いんだけど…ここで藍の一枚絵が。
 うわあ…縄でぐるぐる縛られた上に目隠し、猿轡……なんか物凄い罪悪感が(-_-;)。
 御屋形様が「大河も、ご苦労だったな」と褒めてくれるけど…ごめんなさい、この状況で言われてもあんまり嬉しくないです。

 離れの屋敷に連れて行く途中、遊んでいる村の子供たちを見て驚く藍。無理ないよな…最初は俺もそうだったよ。


 その夜、眠れずにいた大河の部屋に御屋形様が。
 双羅山で『強い力で引き裂かれた獣の死骸』が発見されたとの事。えーと、もしかしてそれ泰山の仕業じゃ…ないよね?
 …『美里の様子を見に行って欲しい』?「俺が行くと怖がるだろう」って…御屋形様、それじゃまるで
『恋する純情青年』だよ(^_^;)。
 まあ、断る理由もないので引き受けますけど(←【友】入力)。



 そして大河は藍のいる離れへ。…なんか、そこはかとなく気が重いなあ……。
 険しい表情で「何か訊く事でもあるのですか?」と言われ、ますます凹みつつも【同】入力。藍…本当に俺の事、憶えてない…(T_T)?

 龍閃組は幕敵を斃すためでなく、誰もが平和に暮らせる世の中を創るために、一人でも多くの命を護るために闘っていると語る藍。
 知ってるよ……ずっと一緒に闘ってきたんだから。たとえ、龍閃組のみんなが憶えていなくても……(泣)。

 「あなたにも護りたい大切なものがあるでしょう?」
 ……うん(←【同】入力)。

 「どうしてあなたたちは人の命を奪うの?復讐して――誰かに同じ痛みを与える事で癒されるの?」
 そんな事ない…判ってるよ…(【悲】入力)。

 「誰かを傷つける事で癒される傷なんてない…それはまた、新たな悲しみを生むだけ。それでもあなたたちは闘うというの?」
 ……判ってる…本当は闘わせたくなんかないんだ、誰も……(【悲】入力)。

 「…なら、なぜあなたは彼らと一緒に行動しているの?なぜ、彼らの復讐に手を貸してしまっているの?」
 ううっ、何故でしょう……(-_-;)。

 「私たちは、理解しあう事は出来ないの…?私たちは…(涙に声を詰まらせ、俯く)」
 あああ、罪悪感が…俺ってもしかして凄く悪い奴?←ほだされかかってます。

 「…ごめんなさい。勝手な事ばかり喋って……どうしてかしら。あなたには、解ってもらえる――そんな気がしたの…」
 ……藍…………(T_T)。



 外に出ると、御屋形様が先代の墓に報告していました。美里が“帰ってきた”…と。
 しかし、御屋形様は「本当に、これで良かったのでしょうか…」と思い悩んでいる様子。
 「大河――、お前には、兄弟はいるか?」 突然訊いてくる御屋形様。設定は特に決めてなかったけど…多分天涯孤独の身だろうな。
 藍と話した余韻もあって【悲】を入力すると、御屋形様まで辛そうに俯いて「悪い事を訊いてしまったな…」ご、ごめんなさい、つい…(>_<)。

 血のつながりと、人同士のつながりのどちらが深いか…大河としては心のつながりを重視したいので『人同士』を選択。
 これって…やっぱり、あれなんだろうな……。


 一緒に屋敷へ戻る途中、村の見張りたちの事を話す御屋形様。
 「夜の見張りでも、下忍たちは灯りを用いる事は少ない…何故だか判るか?」 そりゃあ、敵に見つからないようにでしょ(←【同】入力)。
 「それも勿論理由のひとつではあるが、」……え?

 もっとも大きな理由は、うっかり忘れた火が山火事になる事や、森の獣たちが怯えるのを避けるため…なのだそうです。

 ……
ごめんなさい、御屋形様ッ!ワタクシが浅はかでしたーッ!!(土下座)

 …………鬼道衆って、何か、想像以上にエコロジカルな集団だったのね……。


 と、見張りをしていた下忍たちの悲鳴が聞こえました……敵襲ッ!?
 闇の中から現れた不気味な影は…
鬼兵隊!?なんでこんなとこに!

 御屋形様を護ろうと飛び出して、次々斬られる下忍たち。ああ、無茶だってば(泣)!!
 「我らは、鬼道衆…化け物め、覚悟せよッ!」御屋形様、名乗るのは格好良いけど、こいつ絶対理解してないよ!


 敵は鬼兵隊一匹かと思いきや、それを取り巻くように鬼火がたくさん。
 分散しているので手間がかかりましたが、最後は風祭との《双龍螺旋脚》でしとめました。


 勝ったは良いけど…天戒を庇った若い下忍は虫の息。剣風帖の下忍は外法で作られた人形のようなものだと思ってたけど、この人たちは…。
 仮面の下に隠された素顔は、本当にまだあどけなさすら残した少年の顔で……正直、ショックでした。

 天戒は自分の命よりもこの村や村人たちの方が大事だと言い切ります。…
なんでこの人の子孫が天童なの……?
 下忍をばっさり斬り捨てた天童と、こうして必死に部下の命を救おうとする天戒…まるで正反対じゃないですか(@_@)。

 天童も最期に『何か、大切なものをなくしちまってたような…』とか言ってたけど
なくし過ぎだよ、実際…。

 桔梗姐さんの《力》も離れる魂を引き止めることはできない。この人を救う事が出来るとしたら…たった一人だ。


 そう思っていると…当の藍が出てきた。

 「頑張って――。私が、必ず救けてあげる…」 死に逝く魂すら救う彼女の力――《天上の歌声》。

 敵である者の命を救った彼女を愚かだと断じる天戒。もちろん本音な訳はないけど…素直じゃないなあ。

 争っていても、そこにある命の重さに違いはないはず――――敵陣の中、怯みもせずに毅然と言う彼女は、確かに聖女でした。


 藍のおかげであれほどの騒ぎにも拘らず、誰一人死者は出ませんでした。
 そして、今…天戒の口から《菩薩眼》の真実が語られます。

 手に入れたものに富と栄光をもたらすと言われ、狙われ続ける《菩薩眼の女》。
 彼女たちは強い《氣》の持ち主と結ばれると《黄龍の器》となる赤子を宿し、その子に生命力を奪われて死ぬ…それが剣風帖で聞いた話でした。
 …が。ここでの話は少し違っていました。
 《菩薩眼の女》は生まれながらに強大な《力》に護られている。その《力》は子が産まれると同時に失われ、彼女たちは普通の女に戻る。
 そして…護られてきた反動のように、それまで抑えられていた災いが襲い掛かり、身を護る術を失った彼女たちを殺す……。

 …………
なんですかそれは(@_@)!?

 プレイヤー、今まで《菩薩眼の女》は『《黄龍の器》を産むと死ぬ』…つまり産まれるのが《器》でさえなければ死なない、と思ってました。
 …けど!それじゃ彼女たちって、誰かと結ばれて子供を産んだら必ず死んじゃうって事!?
そんなのあんまりじゃん(>_<)!!

 プレイヤーの動揺冷めやらぬ中、御屋形様の話は続きます。

 昔、《菩薩眼の女》を救おうと、幕府を相手に闘った一人の男がいた。
 闘いは何年も続き、やがて男と女の間には子供が産まれた。
 女は《力》を失い、死んだ――――けれど、闘いは終わらなかった。
 …《力》は、血脈によって受け継がれるものだったから。
 《力》を宿しているかもしれない赤子…幕府はその子に狙いを定め、父となった男は我が子を護るべく闘い、終には命を落とした。
 子供の行方は炎に消え、いまだ見つかってはいない――――。

 ……天戒の彼女に対するこだわりは、こういう事だったんですね。大体想像ついてたとはいえ、辛いなあ…。

 「徳川の歴史は、血の歴史。たとえ多くの犠牲を払おうとも、誰かが終わらせなければならない」
 そう言う天戒に対して、あくまで理想を語る藍。

 「誰の命も失われず、よりいい時代が来ればその方がいいでしょ?
  人は、お互いの罪を許し合えれば、きっと変わっていける。きっと、解り合える――」

 …理想なんだけど。さっきの話を聞いてしまうと、それはあまりに儚い、実現不可能な夢物語に聞こえました。
 天戒も同じだったらしく、「では、ここで俺がお前の命を奪ったとしてもそのような事を言っていられるか?」と訊くのですが…。

 
「えぇ、いえます」 …はあっ(@_@)!?

 「たとえ私の言っている事が、あなたにとって理想だとしても…人には、その理想を叶えようとする力がある。
  誰かに、伝えていく心がある。
  それがある限り、そう言う想いは決して、失われる事はないわ。
  いつか、その願いの叶う日が来る――――私は、そう信じています」

 …………なんか、キてしまいました。
 御立派過ぎて普通は言えない綺麗事――――理想。
 しかし、ここまで来れば天晴れと言う他ありません。

 どんなに実現困難な理想でも、諦める事なく努力すれば…。
 たとえ自分の代で無理でも次の世代が…。
 連綿と繋がる人々の『想い』が、いつしかより良い方向へとこの世界を動かしていく――――そんなイメージが頭に広がります。

 
『聖者』……彼女はまさにそうなのだな、と思いました。

 ……今こそ認めましょう。
私は美里様が好きです
 恋愛感情とか本命とかいう話は抜きにしても、
人として彼女を愛さずにはいられません(どきっぱり)。

 …そーだよ。キング牧師やガンジー、マザー・テレサの話を聞いて涙した人間なんだよ、私は。

 
こんな人間がこの世に居たって良いじゃないか、ええッ!?
 
綺麗事、上等じゃねえか!自分の身を張ってそれを叶えようって人間は『偽善者』とはいわねえんだよ!
 
俺ァ美里が好きだ!文句あったらかかって来やがれ!!!


 ……コホン。すみません、つい口が悪くなりました(←嫌な事があったらしい)。

 でも、「いつの日か、我らとお前らが――」と口にしかける辺り、御屋形様もかなり心を動かされてると思います。


 そして、天戒の命により、藍を町に戻してやる事になりました。
 九桐もとうに気づいていた様子……彼女が天戒の妹だと。

 「血は、受け継がれるのだな…話に聞いていた、あれの母親にそっくりだ…」
 ほろ苦く笑いながらそう言った天戒の心境は、どんなものだったのでしょうか……。




 続く。


■血風録篇■

 ストーリー的変更は今回もなし。但し、主人公が龍閃組と殆ど面識ないのでプレイヤーの感情入力がかなり淡白に。
 捕虜に対しては【友】も【愛】も不自然なので、肯定は【同】、否定は【冷】と【悩】で応対しました。

 ところで。天戒と藍が兄妹なのは判るんですが、母親は同一人物(静姫)なんでしょうか?
 天戒の「あれの母親」って台詞からは違うようにも思えますが、時代背景や設定的にはどちらでもありそうだし。
 EDロールのスチルでは九角夫妻(の霊魂)が二人仲良く映ってるから、別に静姫が
後妻ってわけじゃないのかな?

 

第八話『傀儡』 〜重なる心、近づく刻〜

 前回の話の翌朝、父の墓前に藍を手放した事を報告する御屋形様。
 村のみんなの前では強いリーダーを演じなければならないけど(実際、強いけど)こうして一人思い悩む所は『人間』なんだよなあ。
 …そういや、剣風帖では醍醐もよく悩んだっけ。優れたリーダーに悩みはつきものなのね。

 かつて九角家から失われた藍を取り戻し、その《力》で幕府に復讐――――その筈だったけれど。
 直接会う事で解ってしまったのですな。血族といえど、もう互いの道は離れ過ぎたと。
 妹も一人の人間である事を知った天戒には、もう彼女を道具のように利用する事は出来なかった…。

 「父上、こんな時、貴方なら一体どんな決断をされるのか…」
 ……いや、鬼修さんは元々復讐なんて望んでなかったし。…てゆーか、彼の遺言はどうして守られなかったんでしょ?
 …………策略……なのでしょうかね?



 さて、三日後に大川の川開きを控えて鬼道衆の作戦会議。
 『陽』では『将軍家茂が来る』という誤情報を流して、人形を囮とし反幕の輩を一網打尽…という計画でしたが。
 実は鬼道衆、はなから『病弱な将軍さま』には目もくれてなかったのでした(笑)。

 囮のリアリティを出すために、周囲に配置されるのは『本物の』幕臣たち。
 …将軍の影武者を操る“あのお方”に幕臣たちをまとめて暗殺させるのが鬼道衆の狙いだったのです。

 ……この作戦、あの嵐王発案って所にかなり引っかかりを覚えるんですが、効果のほどは龍閃組の時に知ってますしね。

 しかし、どうやら肝心の人形遣い――雹さんはこの作戦に乗り気ではない様子。
 えーと…もしかして、俺たちが彼女を説得するの?復讐を唆すみたいで何か嫌だなあ……。


 村にいたにも拘らずこれまで一度も遭わなかった雹さん、村の中でもかなり浮いた存在みたいです。
 足が悪いため屋敷から外へも出ず、御屋形様と嵐王くらいにしか口を利いてくれないとか。
 …御屋形様はともかく、嵐王にも?……どうやったんだろう(←疑りモード)。


 お出迎えは、まるで人間のように動いて話をする――人形。糸で操る人形を喋らせるほどの技術って、一体どんなんだ(@_@)?
 奥へ行くと巨大な人形に乗った雹さんが現れた。
 一見、冷たい表情だけどガンリュウ相手に【友】を入力したら何やら嬉しそう……いい人かもしれない(^^)。

 復讐のために家茂の人形を操れと言う御屋形様にも今ひとつ乗り気でない雹さん。
 と、なぜか彼女は初対面の筈の大河に話を振りました。
 「今回の策で、そなたらがわらわに求めておるものは…わらわの人形遣いとしての技か?」
 ……実は大河としては、彼女に復讐なんてして欲しくはないんですよねえ。なので【悲】入力。

 「この者なら――わらわの知らぬ答えを聞かせてくれるような気がした…」
 …前から思ってたんですが、もしかして他の人たちにも、おぼろげながら記憶が戻っていたりするんでしょうか?
 なんだか時々そんな感じの台詞がありません…?

 「お前は決して人形などではないのだ。お前はお前の意思で、己の進むべき道を選ぶがいい」
 御屋形様の言葉、もしや彼女にもう一度生きる目的を取り戻させようとしてるのでしょうか?
 彼の性格からして作戦の成否以上に雹さん自身を気遣っているように思えます。…これでやる事が復讐じゃなければなあ。


 外に出ると「お前の言葉が雹の心へと届いたからだろう」と御屋形様に褒められました…が、それはどう考えても逆のような(苦笑)。

 ここで御屋形様と一緒に那智滝へ行くか、屋敷に戻るかの選択が。……ご一緒してもいいですか(///)?



 滝の下で涼んでいると、御屋形様が突然話を降りました。
 『お前も…皆と同じように俺の命に従うのが全てだと考えているのか?』

 
んなわけないっしょ!(←即答)

 ちなみに【怒】入力でした。あはは…御屋形様、驚いた(^_^;)?
 ここまできといてなんだけど、俺、鬼道衆に入っても誰かに絶対服従を誓ったつもりはないんだよね。

 「それを聞いて、少しだけ安心した」という御屋形様。
 どうやら復讐を遂げた後に村人たちがどうなるのかが心配らしい。村人たちを結束させていた目的がなくなった後、村がどうなるのかと。
 ……この人、本当に世が世なら物凄く良い領主になったと思うな。

 子供たちの未来まで自分たちの怒りや憎しみで縛りたくない…そのためにも自分がこの闘いを終わらせなければと語る御屋形様。
 本当にいい人だ(T▽T)…もしこの場面で感情入力があったら【愛】連打しまくるな、私。

 しんみりしていると、嫌味な含み笑いをしながら嵐王が登場。
 ……煽ってる、煽ってるよコイツの台詞。何だかなあ…コイツ本当に何者?
 我らの復讐の念は親から子へ脈々と受け継がれねばならぬ、なんて言うから思いっきり【怒】入力してしまいました。

 御屋形様はそんな言葉に流されるほど弱くないけど…この先、どうなるんだろう?



 村に帰る途中、「己の目的のために無関係な者を犠牲にするようなやり方はしたくない」と語る御屋形様にはもう
【愛】だ【愛】

 …………本当になんでこの人の子孫がああなっちゃったの……?


 帰ってくると、修行中の下忍たちに是非にと頼まれ、御屋形様と二人で稽古をつけてやる事に。
 御屋形様のこんな豪快な笑い声って初めて聞いたよ(@_@)。嗚呼、なんだか場違いなほど青春(笑)。



 翌日、御屋形様の呼び方が「大」になりました(^^)。
 …しかし風祭、
船上での闘いがあるかもしれないってよ…大丈夫(笑)?


 風祭と一緒に雹さんを迎えに来ましたが…あれ、誰もいない?
 奥に行ってみるとガンリュウを整備している雹さんの姿が。

 …なんだか風祭に巻き込まれて雹さんと言い合いをする事になってしまいました。ったく、この子猿は…。
 お子様風祭には【怒】と【冷】を連打。彼女の気持ちもちったあ考えな!

 雹さんに「心があるという事はそんなに大層な事なのか?」と訊かれて【愛】で肯定すると、彼女は自分の過去を語り始めました。
 うあ……本人の口から語られると、より一層凄惨だわ。

 …………(内容については『陽』で聞いたのとほぼ同じです…が、話に出てきた侍に私は殺意すら覚えました)。

 昔、決闘に敗れた剣豪の心臓を用いて造られたという人形ガンリュウによって、彼女は侍たちを斃したけれど…その足は二度と動かず、殺された村人たちも還る事はない。

 ところでガンリュウの名前の由来って…巌流島?その髪型どこかで見たような、と思ってたけど…(^_^;)。

 と、ここで雹さんが『大切な宝』と言って取り出したのはあの青い珠。侍どもから彼女を救った『紅い髪の男』がくれたものだ、と言うけれど…。

 
ちーがーうー、紅い髪だからってそれは御屋形様なんかじゃないー(T_T)!!

 最初に遭った時『紅蓮の髪の男』って表記が一致してたからもしやとは思ってたけど…五人衆って柳生と天戒を取り違えて従ってるわけ?
 てゆーか、そもそも将軍たち一行が村に迷い込んだ原因の『晴れない霧』ってどう考えても怪しくないか?
 幾らなんでも駆けつけるタイミング良すぎるし…わざわざそうなるように奴が幕臣に吹き込んだように思えてならないんですが。

 雹の村を滅ぼしたのは人間の持つ心…。
 「心を持たぬ事は人形が人に劣る証明と言えるか?」と訊かれても、俺はガンリュウが人に劣ってるなんて言ってないよー(【悲】入力)。
 「その通りじゃ…心ある故に悪逆を働くというならば、そのようなものは無い方が良い――」いや、だからそうじゃなくて…。

 御屋形様の諭しでその場は収まったけど……これって失敗かもしれない(-_-;)。



 さて、気を取り直して大川へ来ると、人込みの中で杏花さんと遭遇。
 ずらり揃った五人組を見て「ずいぶんと奇妙な一行ねえ…」といぶかしむ杏花さん…そりゃそうだろうね(^_^;)。
 「これがその…俺の兄ちゃんと姉ちゃんだろ(天戒&桔梗)?で、これが…隣の寺の坊主だッ(九桐)」
 必死で誤魔化す風祭を『蹴るor黙って待つ』という選択肢が…って幾らなんでもここで蹴っちゃ拙いでしょ(苦笑)。
 黙って待ってると「こ、こんな奴(大河)知らねェよッ」……お前な。

 杏花さんには終始【友】で対応したら瓦版をもらえました(^^)。

 出店のほうに市子(霊媒師)が来ているらしいので、桔梗さんと風祭に様子を見に行かせる御屋形様。使えるって…『あれ』ですか。
 こっちの三人はひとまず河原へ…行こうとすると通りでぶつかったのは葛乃さん。
 名前を聞かれて躊躇する九桐。彼は知らない筈だけど、葛乃さんに『九角』なんて名乗ったら拙いもんね(^_^;)。
 …あのー、武道家同士盛り上がってるところ悪いんだけど。九桐、アンタまさか葛乃さんと闘ってみたいとか思ってないだろうね?

 御屋形様の前だからはぐらかしてるけど……みえみえなんだよ。



 葛乃さんと別れた後、河原で話す三人。
 「花火か…村の者たちにも見せてやりたいものだな」
 花火だけではなく、闘いや貧困のない美しい世界を村人に見せてやりたい――――その願い、叶うといいよね…(←【愛】入力)。

 ――――その時、『傾かないで…』と頭に響く女の声が。

 『傾いてはいけない――――』 それって…どういう意味?

 そこに現れたのは――――比良坂。

 …………ついでに出て来たよ、すっかり忘れてた見世物小屋のオヤジが(-_-;)。
 「よくも俺を置いて一人で逃げやがったなッ!!」 …おい、俺の記憶じゃ確か逃げたのはお前の方だったはずだが?

 「師匠の知り合いか?」……
冗談はハゲだけにしとけよ、九桐。(←【怒】入力)

 気絶させたオヤジを殺してしまおうか、と物騒な会話になるあたりはさすが鬼(^_^;)。でもここでもやっぱり比良坂は庇うんだね。

 「刻は、近い…」 そう言って微笑む彼女。

 「大河さん…きっとまた…すぐに遭える…あなたはもう気づいているはず。あの時、私がいった言葉の意味を…」

 脳裏に浮かぶ情景――――鎧を着た、紅蓮の髪の男――――。

 
……この辺りで、大河の記憶はだいぶ戻ってるんでしょうかね?



 桔梗さんたちが見てきた市子の方はどうやら本物だったらしい。
 だけど霊媒師が怯える桔梗さんの父親って…何者?そういや、もんちゃんも天狗の知り合いがどうとかって…。
 「興味があるかい?」と悪戯っぽく言うのでこっちもふざけて【愛】入力…しかし答えは内緒(笑)。謎だなあ、彼女も。



 無駄にでかい幕臣の船に何とかよじ登った五人。
 「屋形船ってのに乗った事はあるかい?」と桔梗さんに聞かれて「うん」と答える(【友】入力)。…もっとも龍閃組の時だけどね。


 …物陰に身を潜めながら花火を見物する事しばし。
 屋形船の中から幕臣たちの話し声が聞こえてきた。…ふーん、どうやら彼らは雹さんの正体には気づいてないのか。
 更に聞いていると……こいつら、あの人形を本当に将軍とすりかえて利用しようと企んでるらしい。
 どうして村を焼いたのに人形を残してたのかと思ったけど…そういう事ですか。
 あまりに汚いやり口に風祭がぶち切れ、他の面々も闘う決意を固めたその時…雹さんの乗っていた船から炎が!

 急遽船を乗っ取る事にして飛び出すと、なぜか出てきた
目つき悪い女桧神美冬ッ!
 美冬さん……裏の事情を何にも知らないから無理ないけど、その口上は今の俺たちからすると
道化以外の何者でもないよ(^_^;)。


 編成は弥勒さんに外れて貰ったけど…マップが狭くて動きにくいったら(苦笑)。
 まあ
雑魚ばっかりなんでサクサク斃しながら前進したら、あっさり終わっちゃいました。
 …せめて美冬さんには敬意を表して、もんちゃんと壬生っちの方陣技で締め(←実は狭くて《アグニ・チャクラ》が使えなかった)。


 あ、負けたからって美冬さんを蹴飛ばす事ないでしょう幕臣さん。自分の命の心配が先じゃない?
 九桐が幕臣をぶっ飛ばすと、今度は美冬さんが自刃しようとする。
ああもう、いい加減にしろよッ!(【怒】入力)

 美冬:「貴様は私に生き恥を晒せと言うのか!?まこと、お前たちは鬼だッ。死に際しての慈悲をも踏みにじる――――鬼だ!!」

 
おお、鬼で結構ッ!!(←ぶち切れ&開き直り)

 悪いけどあんたの言い分は生きる努力を放棄した
逃げ口上にしか聞こえません。花実は生きてこそ咲くんじゃいッ!!(【怒】連打)


 美冬に説教かましていると、隙を見て逃げ出した幕臣が行灯を倒してしまった。あああ、雹さん救けに行くどころじゃなくなっちゃったよ!

 …はいはい、駄々こねてないで
覚悟を決めようね風祭ちゃん!!(←蹴り落とした)

 ……ちなみに、御屋形様の「お前は泳げるか?」という問いに否定感情で答えると…………うふv(←腐)



 何とか川岸に上がると、既に雹さんの乗った船は沈んでしまっていた。
 捜しに行こうとする大河たちの前に飛沫を上げて飛び出したのは…ガンリュウと雹さん。

 …雄慶が救けてくれたんだよな?でも、なんだか浮かない表情…。


 ……雹さんにも判っていた。復讐を遂げた所で、失われたものが戻る訳ではない事くらい。

 彼女のした事が正しかったかどうかなんて、俺には決められない。

 ただ…一緒にいる事ならできる……大切な、仲間として。(【愛】入力)



 俺の言葉に人形のようだった表情をゆっくりと綻ばせた彼女は――――こうして、新たな『居場所』を手に入れたのだった。




 続く。


■血風録篇■

 初回はどこかで感情入力をミスったらしくて、危うく雹を仲間にし損ねるところでした。危なかったー(^^;)
 ストーリー的な変更には気づかず。微妙に言い回しが変わってるような気もするけど、勘違いかも。
 比良坂の「傾かないで…」って台詞は、始めた順序に関わらず陰シナリオのみで発生するんでしょうか?
 てっきり後からのルートだけに出てくるもんだと思ってたんですが。

 

第九話『残照』 〜待ち人は忘れた頃にやって来る〜

 本編に入る前に式神を創りまくってみたけど…噂に聞く『隠れ式神』ってどうやれば創れるのー?
 剣風帖の某キャラにそっくりなのもいるって聞いたから見てみたいんだけどな…。


 今回、鬼道衆の作戦は郷蔵の年貢米を奪い、幕府の威信を地に落とす事。
 ……なんか、往年の●ョッカーとかがやった作戦(『幼稚園バスジャック』とか『ダムに毒物混入』とか)を思い出すのは私だけ(^_^;)?

 その作戦に最も適した男――泰山を迎えに行く所から話は始まるのですな。


 泰山のいる場所は、双羅山の“どこか”。村にいないから今まで大河と遭う事もなかった、という事のようです。

 …しかし。延々歩くこと数時間、朝からずっと山を歩き回ったにも拘らず、夕方になっても泰山には会えませんでした。どこにいるんだー?

 御屋形様の話によると、泰山は以前樵をしていたのですが、不幸にも住んでいた山から僅かに金が出る事が判ったのです。
 それを知った幕府は金を手に入れるために、山を焼き、住んでいた樵たちを皆殺しにした…。

 
…?金を手に入れるためとはいえ、何でそこまで過激な事をする必要があったんでしょうか?…何だか、また意図的なものを感じますが…?

 最後まで抵抗した泰山は頭に大怪我を負ってしまい、様々な障害で普通の生活もままならなくなってしまったのでした。


 さて、何とか日没までに泰山を見つけようか、などと話していると壬生っち登場。
 そして、ずいぶんと雰囲気の変わってしまった沖田総司が、殺気立った獣たちを引き連れて現れました。

 …………つーか、
変わりすぎです沖田さん。なんですか、その茶髪背広姿は(@_@)!?

 これは…外法で病を逃れる代わりに、壬生と鬼道衆の抹殺を命じられたと言う事ですか。となると、当然黒幕は……。
 「お前たちは――――行け」 そう言って一人で沖田と闘おうとする壬生に【怒】入力。この期に及んで水臭いったら!
 村人たちを守るためにも、ここは確実に奴を止めないと…。


 編成はいつもの五人&壬生にもんちゃんと雹さんを加えた8人。
 獣たちをサクッと平らげて沖田は《京洛群狼陣》で美しくしとめよう…と思いきや。
 もんちゃんがレベル上げのつもりで打った《扇打ち》でクリティカル(爆笑)。馬鹿ーッ(>_<)!←自業自得である。


 沖田が誰かにかけられていたのは《離魂の法》――肉体から切り離した魂に実体を与える術だそうです。
 …という事は、彼はまだ生きてるんですかね?


 巻き込んでしまった事を詫びる壬生に【愛】(←コラコラ)を打って別れると、やっと泰山が登場。
 …何だか、純朴そのものな喋り方と笑い顔が結構プレイヤーの好みだったり(^^)。

 御屋形様が今回の作戦に泰山の怪力が必要な事を話すと、泰山は困惑した表情になりました。
 「何がを傷つげるのは、どっでも嫌な事じゃねえが…?」 憎しみよりも誰かを思いやる気持ちが強いのかな?

 どうやら彼は、この山でみんなと楽しく暮らせる事が大事で、復讐なんて望んではいない様子。
 しかし、恩人である御屋形様の役に立てるなら、と力を貸してくれる事になったのでした。


 村へ戻るには既に時間も遅いため、その夜は泰山の洞に泊まった……のは良いのですが。
 誰かさんを髣髴とさせる凄い鼾が(笑)。それをものともせずに眠れる風祭も凄いけど…。

 さて、この二人が郷蔵へ行っている間に大河たちには別に任務に就いて欲しいという御屋形様。
 ……あれですね、天海の魂をこの世に呼び戻すための霊媒を捜させようって言うんでしょ?



 翌朝、「この仕事が終わっだら、もうおではこの村には必要ねえが…?」と弱気な泰山を【怒】で叱り付けると、やけに感動してくれました。
 『闘うのも誰かを傷つけるのも嫌だけど、大切なものを護るためなら闘える』 …うんうん。本当にいい奴だよ、お前って。
 そして彼が『大事なお守り』と言って取り出したのは……
げ!そ、それって例の黒い珠じゃん!?
 泰山はそれを「御屋形様がくれた」と言うんだけど、もちろん天戒にそんな憶えはなく。

 『珠の鳴る方へ歩いていったら御屋形様に遭った』と話す泰山。…つまり、やっぱり五人衆の出会いは奴に仕組まれたものだと。

 雹さんの青い珠の話も出て、ようやく不信を抱く鬼道衆の面々…あああッ、もどかしいッ!プレイヤーはみんな知ってるのにぃ〜!!

 泰山から珠を取り上げる訳にも行かず、二手に分かれて出かける事になったのでした。…いいさ、きっと龍閃組が何とかするから。



 内藤新宿にて。霊媒の体質なんてのは目に見えるもんじゃなし、実際に口寄せをしてる人を片っ端から当たるしかないのですな。
 途中、桔梗さんに「あんたみたいに強い氣を持ったのは到底、霊媒なんかにゃ向かない」と言われるんですが…それじゃ美冬さんは?

 偶然遭遇した杏花さんから、浅草寺の市子や『置いてけ堀』の話を聞く三人。でも、こっちじゃ多分絡まないよね?


 とにかく情報に従って浅草の見世物小屋へ。
 ……来たのはいいんだけど。何か、こう…やけに寂しい雰囲気。『ひゅうう〜』なんて風の音まで聞こえるし。
 とか思ってると突然辺りに立ち込める強烈な陰氣。そして男の悲鳴が聞こえ、急いで駆けつけると…。

 
……なんでアンタがこんなとこにいるのさ見世物小屋のオヤジ。

 オヤジはさっさと気絶し、現れた比良坂は何やら苦しそう。
 「駄目…扉が…開いてしまう…。黄泉を開いては、駄目。刻が戻ってしまう…」 そう言う彼女の背後に何やら異様な光景が浮かぶ。
 桔梗さんが言うにはあれは『黄泉の穴』…あれが開いたら、現世は常世に飲み込まれてしまう?原因は判らないけど何とかしなきゃ…!


 援軍は天戒・奈涸・壬生・們天丸・雹の五人。敵は黄泉から来ただけあって鬼火だの武者霊だの死人系ばかり。
 …とはいえ苦戦するほどの相手でもなく、技レベル上昇に貢献して貰った後は冥府に御帰り頂きました(爽)。


 戦闘終了後、「わたしを覚えてる…?」という比良坂には【愛】を。
 謎めいた言葉を残して気絶した彼女を見ながら、「この娘の力は使える――」と呟く桔梗さんに、甘いと言われつつも【悲】入力。


 帰り際、九桐はふと、もの思わし気に語る。
 以前の俺たちなら、力があるとはいえ見も知らぬ少女をこんな風に背負って村へ連れ帰りはしなかったと。何かが、変わりつつあると。

 「俺たちは変わり始めた…。師匠――あんたが村にやって来たあの日から……」



 ………………あれ(首をかしげる)?
 ……そう言えば、
泰山の出番ってあれだけ?




 続く。


■血風録篇■

 う〜ん、やっぱりシナリオの変更はないような気がする(−−;)
 泰山のドラマは陽での『真那との関わり』がメインだから仕方ないのかもしれないけど、せめて郷蔵ルートも作って欲しかった。
 沖田総司なんてわざわざ出さなくても良かったのに(新撰組ファンにしてみたら、壬生を『最強の男』とか言われるのは不愉快だろうし)

 

第拾話『魔教』 〜猛き炎、熱き風〜

 夜の九角屋敷にて、作戦会議をするいつものメンバー。
 市子(霊媒)捜しは思うようにいかず、風祭と九桐もそれぞれ龍閃組にしてやられ、ついに彼らを無視できぬ存在と認めた鬼道衆。
 そんな中、嵐王が一つの策を献じます。
 『彼奴らを陥れるのに格好の罠』――何だか嵐王がそう言うと
死ぬほど胡散臭くて嫌なんですが。
 しかし背に腹は変えられない、御屋形様もその策を試してみる事に。

 と、その時、突如炎と共に現れたのは鬼道衆が一人、火邑。

 「これからは俺様も共に闘う同志だ。よろしく頼むぜッ」
 …なんか予想よりも遥かに『ふれんどりぃ』な態度に戸惑ってみたり。とりあえず【友】で応えてみたけど…信用して、いいんですか?

 西国攻めに向かった幕軍の妨害のために村を離れていた火邑、嬉々として任務中の成果を話します。
 ……いや、それはまあ鬼道衆のやる事だけど。何だかテロ行為をそんな嬉しそうに話されても、って感じなんですがプレイヤーとしては。
 根っこの方は悪い奴じゃあなさそうだけど、どうにもこう…好戦的なんですな。

 嬉しそうに「幕府の被害はかなりのもんになったと思うぜッ」とのたまう風祭には「…ま、そうだろうな」と【同】入力。
 休みは要らない、その代わり褒美としてぜひとも龍閃組を殺させてくれ、と強引な火邑に今回の作戦が任せられました。
 大河と桔梗姐さんは火邑のフォローですか。…こっそり邪魔したいような気も(^_^;)。とりあえず御屋形様の命には【同】入力。

 「龍閃組を血祭りに〜」と豪快に笑う火邑。…龍閃組も好きな私は複雑です。どうもこの人、言動が過激すぎて苦手かも……。



 翌朝、珍しく桔梗さんをからかう嵐王に【友】入力。
 「お主は桔梗にべったりだと思っておった」という嵐王。いやだなあ、今の【友】は桔梗さんに向けたんですよ(爽)。

 嵐王に貰った武器――自分の義手は鬼道衆にとって自分の命よりも大事だと言う火邑。それはちょっと否定したいぞ。
 火邑の腕の調整が終わった所で、嵐王から今回の策の説明が。

 …前々から考えていたというその策、言っているのが嵐王だからか、ますます嫌な予感がするんですけど。
 とにかく大森の屋敷に住む『ヴラド』に会いに行きます。


 夕暮れ時の大森を歩きながら、火邑の問いになんとなしに【友】で応えると
 火邑:「お前からは匂うぜ。血と泥の、火薬と炭の、戦場の匂いってヤツがな」…やだなあ(-_-;)。ていうか、それアンタの事でしょ。

 途中、酔っ払って千鳥足の美冬さんを見かけます。あーあー、負け続きですっかり自棄になっちゃって…立ち直れるのかな、彼女。

 程なく屋敷に到着。でもって出てきた髭面の男……誰、これ?ふーん、攘夷派の侍に追っかけられたのか、災難だね。
 救けてくださいと言われて【同】で応えると、桔梗さんが「筋金入りのお人好し」呼ばわり…いいじゃん、見捨てるのも気分悪いし。
 その時声をかけてきたのは…
ほのかちゃん!憶えてないだろうけど遭えて嬉しいよvvv(【喜】入力)

 へー、他にもアメリカ人が一人屋敷にいるんだ。…もしかして、クリスかな?そうするとこの人って何者?
 …………屋敷に入る前、一瞬異人の男が見せた表情が気になるんですが……そういや、この人の名前まだ聞いてないな。


 見た事もない洋風の内装にはしゃぐ桔梗さんと、屋敷の主に警戒心バリバリの火邑。ちなみにあの異人は別室です。
 しかし、ヴラド本人が出てくるとさすがに桔梗さんのお気楽な雰囲気も吹き飛びます…当然だよね。

 ヴラドが祖国から持ち込んだという二つの礎石…うーん、TRPG好きな私には何となく展開が読めたような気がします。

 と、話していたところにほのかとクリスが登場。どうでもいいけど、その西部劇なBGM、屋敷の空気に思いっきりそぐわないんですが(笑)。
 しかしクリスさん、何だか目的があってここにいるような気がするんですが…ほのか目当てとか言ったら殴るぞ(笑)?


 正体不明のヴラドに警戒心を隠そうともしない桔梗姐さん。そして、ヴラドから彼の過去の話が語られました…。

 ……えーと。彼の治めていた夜魔族の村は人間によって滅ぼされた…らしいのですが、何だか彼自身がわざとそう仕向けたみたいですな。
 そして気になるのは話に出てきた人間の男と結婚したという金髪の夜魔族女性。それって…マリア先生…じゃないよね?


 部屋に戻ると、桔梗姐さんはヴラドの傲慢な態度に「誰があんなやつと組むもんか!」とご立腹。
 火邑も腹は立てているのですが、「龍閃組があの下衆野郎を放っとく筈がない」と割り切った模様。ま、そうだけどね(【同】入力)。

 そこに切羽詰った様子のクリスが登場。屋敷内に会ったほのかの《氣》が突然消えてしまったとの事。それって…。
 とにかく『ヴラドは気に喰わない』という点では意見の一致を見た鬼道衆、ほのかの救出に動きます…いいんだろうか(^_^;)?


 彼女を捜して庭まで出ると…突然クリスを銃撃が襲った!
 粗野な笑い声に振り向くと、そこにいたのはあの異国人――クリスの妹を殺した仇だって!?
 しかし、彼はかつてクリスの手で命を絶たれたはず。そして彼――ジェフは自分の事を『トクガワのジェフ』だと名乗った!

 火邑の義手を馬鹿にし、素手の俺を『くれいじー』呼ばわりしたジェフ…
お前、滅殺確定な(←目が笑ってない)。

 突然撃ってきたジェフの弾丸からクリスを庇うと……弾丸を打ち落とした?クリスが?
 風を司る聖獣――――青龍の《氣》を纏ったクリスを、ジェフはモンスター呼ばわりして逃げ出した。待ちやがれッ!!


 …と追いかけてみると何やら湿地帯らしき場所に。そして余裕たっぷり出てきたジェフと、幕府の銃兵たち。
 なるほど、さっき怯えて逃げたのは演技だった訳ね。だけど…闘志バリバリの俺様(←火邑がうつった)たちに勝てると思うなよ?
 その聞くだに下品な笑い声……止めてやるッ!!


 今回の援軍はちょっと変則的なメンバーを選んでみました。弥勒に奈涸、雹に泰山です。いや、最近出番が少ないから(^_^;)。
 足元が沼地で歩きにくいんですが、雹さんの引き寄せ技と泰山の力技を組み合わせれば結構楽なもんです。
 方陣技を使うには地形が悪すぎるので最後は火邑の砲撃でジェフの体力を削り、クリスにとどめを譲りました。
 ……どうでもいいけど、最近大河は何もしてないや(笑)。


 醜く命乞いをするジェフによれば、クリスに撃たれ虫の息だった所を徳川に救けられて雇われたとか。
 …?ジェフが撃たれたのって外国じゃなかったの?
 隙を見て反撃しようとしたジェフにクリスが撃ち込んだのは…《氣弾》。ジェフは今度こそ永遠の眠りにつきました。
 終わると同時にクリスは《力》の使い過ぎでぶっ倒れましたが、命に別状はないとの事。


 帰ってみると、ヴラドが直々のお出迎え。ほのかはヴラドの言いつけで外に出掛けただけだそうだけど…本当かな?
 しかし、あまりに自信たっぷりなヴラドの様子にこちらの確信も揺らいでしまい、それ以上の追求は出来ませんでした。


 部屋に戻った三人組、根っから好戦的な火邑に呆れつつも【友】で応える大河、だんだん彼に感化されそうな自分が怖いです(笑)。
 と、火邑から「ヴラドの事ァ、俺様に任せちゃくれねぇか?」と申し出が。うーん、どうしようかな?
 桔梗さんは彼の言うとおり依り代探しに行くとの事、大河は…もう少し火邑に付き合う事にします。(←【友】入力)
 ……どうでもいいけど桔梗さん、ベッドの寝心地は気に入ったんですね(笑)。


 その夜、火邑の身の上話を聞かされました。
 長州藩士だった頃、所属していた部隊が騙し討ちにあって仲間と両腕を失った事。
 そして『紅い髪の男』に救われた事――――いや、それさ…
絶対御屋形様じゃないと思うけど。
 『命よりも大切な宝モン』といって見せてくれたのは嬉しいけど、その
紅い珠……(-_-;)。
 「こいつ(紅い珠)があるから生き残ってこれた」という火邑に水を注すようで悪いけど、「それは違うよ…」と【悲】入力。

 「お前には何となく話しておきたかった」という火邑…好戦的な所はあるけど、何だか憎めないや。……ほだされそうだ(苦笑)。
 火邑のたっての願いで明日は桔梗さんと同行する事に。「桔梗一人で任に向かわせる方が心配」だそうです。


 翌日、どうやら大河は寝坊したらしく、火邑に怒られてしまいました(笑)。
 別れ際に彼がいった言葉…「一人残った戦場で俺様が叫んだのは、仲間が死んだとか裏切られたとかじゃない。腕が…無かったからだ」
 プライド高そうな彼がこんな事を言うなんて、正直意外でした。…………ますますほだされる私(^_^;)。

 街道を歩いていると後ろから追いかけてきたのは…クリス?結局あの後ほのかは戻ってきたらしいけど、いいの?一緒にいなくて。
 「火邑もいてくれるから安心」って…いやあ、それは保証できないんだけど(苦笑)。
 「恩返しをしたい」というクリスを連れて内藤新宿へ。……なんか、余計なトラブルを呼びそうな気がするのは私だけ(^_^;)?



 町中でクリスと話していると風祭&九桐に鉢合わせ。
 入った蕎麦屋で風祭に「大河らしいよな。変わった奴にばっかり好かれんだよ」と言われ【友】入力。
 …あ、今の嫌味だったの?あはは、御屋形様とかお前らの事もこみかと思ってたよ(笑)。

 九桐から依り代についてのレクチャーを受けます。ま、誰がなるかは知ってるんだけどね。
 と、今度は最近起こっていると言う神隠し事件についての噂があると蕎麦屋の親父が。…ん?それって…。

 大森ではなくて鈴ヶ森?ヴラドとは別件なんでしょうか?とにかくクリスも連れて行ってみます。


 元刑場だったと言うこの森、人っ子一人いない…と思いきや何故か出てきたのは美冬さん。
 何かに操られているかのように奥へ入っていく彼女を追うと、物凄い妖氣と多数の人の気配が。…ってこれ人じゃなくて怨霊じゃないの!!
 これが今回のボス戦なのー(悲鳴)!?


 編成は大河・九桐・風祭・クリスに加え、弥勒・奈涸・雹・泰山。うー、またマップが広いなあ…。
 地味に地道に雑魚を斃しつつ前進。やたら時間ばかりかかりました(-_-;)。


 どうやらこの怨霊たちは美冬さんの秘めた《力》…というか《器》としての素質に惹かれて現れたようです。
 …もしかしてこれで連れ帰ったの?てっきり鬼道衆が彼女を強引に攫ったとばかり思ってました(^_^;)。
 と、そこに駆けつけたのは、今更だけど臥龍館の門弟たち。あー、下忍たちまで。そーかそーか、それで誤解(?)されたんだね。

 何だかんだで美冬さんを気遣う鬼道衆を見て、クリスも仲間になってくれる事になりました。
 で、一旦あの屋敷に戻るって…多分、もう何もかも終わった後だと思うけど(笑)。

 お、今回は風祭と九桐の台詞で締めるんだね。

 九桐:「人は、一人では生きて行けない…」

 俺たちには、何であれ分かち合える仲間がいる。でも、今の美冬さんにはそれは無かった。


 ……俺たちは、もしかすると今…とても幸せなのかもしれない。



 …………どうでもいいけどさ、
火邑やクリスはあの後どうしたわけ?何だか欲求不満だぞ…(-_-;)。




 続く。


■血風録篇■

 追加イベント発見。嵐王がもう1つの人格との鬩ぎ合いに苦しむスチルですね。彼は完全に演技しているわけじゃなく、強烈な自己暗示で半ば二重人格と化しているようです。
 ここで苦しむと言う事は、もう一人の『彼』は意外と本心から龍閃組を気に入ってるってことでしょうか。

 それと、クリスの過去がスチル付きでより詳細に描かれました。ほのかに似ているらしい死んだ妹はシルエットでしたが。
 ジェフへの怒りがよりプレイヤーに身近に感じられて、良かったと思います。

 しかしやっぱり火邑やクリスの仲間加入の仕方が…(苦笑)
 それに、あれほど大事にしていた五色の宝珠を、龍閃組に取られてもリアクションがないってのはどういうことだろ?
 火邑にしろ、泰山にしろ、雹や御神槌にしろ……宝珠の事、覚えてないの??

 

第拾壱話『慟哭・前篇』 〜復讐の意義〜

 前回の話で『器』の資質を持つ美冬を手に入れた鬼道衆、いよいよ天海をこの世に呼び戻す呪法を行おうとしています。
 儀式は御屋形様一人でされる様子…実は交霊の儀を行うためには、近くに強い氣を発する者がいると拙いのだそうです。
 『陽』では何故火邑以外の護衛がいなかったのか不思議でしたが、こういう事情があったんですね。
 ……しかしそうすると、大河や他のメンバーはその間何をしてればいいんでしょう?


 御屋形様が出かけて暫く後、大河と九桐は山中で猫とその飼い主である一組の男女を見つけました。
 元・遊女のお政と、その恋人の又一郎――駆け落ちして追っ手に斬られたらしく、又一郎はかなりの深手を負っています。
 最初は放っておこうとした九桐、又一郎が時代を呪う文句を口にした事であっさり意見を翻し、二人を村に連れて行きました…いいのかなあ。


 二人から事情を聞いた後、九桐は又一郎に『俺を斃せばこの村に置いてやる、斃せなければ二人とも殺す』と無茶な要求を(笑)。
 ま、試してるのは判ってたし、その程度の覚悟も無いのでは恋人を護るなんて到底無理な話なので、大河は温かい目で見守ります。

 期待通りに命がけの覚悟を見せてくれた又一郎に免じて、二人は鬼哭村にいられる事になりました。
 ……しかし。その翌朝、何故か二人は村から消えていて風祭が大騒ぎ。
 捜しに行こうとすると、倒れて寝たきりだった筈の比良坂が起きて来て言いました。

 「もうすぐ、刻が来る――。大いなる災いがあなたたちに降りかかる…」

 …この手の不吉な予言って、当たるんですよねえ(苦笑)。
 しかし今は二人の事が先決、九桐と一緒に捜しに出ます。



 さてその頃、『鬼哭村に迷惑をかけないために』と村を出ていた二人は、追っ手の浪人たちに見つかり囲まれていました。
 
…実はプレイヤー、この二人が幕府の間者ではないかと少し疑ってたんです。ごめんねー、二人とも(>_<)。
 浪人たちを雇った豪商『備前屋』は既にお政への興味を失っていたらしく、浪人たちは容赦なく二人を斬り殺します。

 大河たちが駆けつけた時はもう遅く、その場にいた浪人どもに怒りをぶつける鬼道衆でした。


 浪人を始末した後、桔梗さんは生き残った飼い猫『花梨』に主人の恨みを晴らさせようと…って化け猫にでもする気ですか。
 お葉さんの事を思い出させてそれを静止する九桐ですが、桔梗さんは『徳川を滅ぼすためなら何度だってやる』と言って聞きません。
 うーん、『備前屋』ってどうやら幕府の御用達みたいだし…なんか物凄く嫌な予感が(-_-;)。

 桔梗:「安心おし。今度は、上手くやるよ」 …桔梗さん、アンタ全然解ってないでしょ?

 意外にも、ここで「復讐だけが全てではない、闘うだけでは世は変わらない」といったのは九桐でした。
 幕府が倒したとしても、それで鬼哭村の人々が幸福になれるとは限らない…うんうん、御屋形様も心配してたよねえ。
 御屋形様は立場上そういった事を言う訳にはいかないけど…九桐、あんた武術馬鹿と見せかけて(←失礼)実は色々考えてたんだね。

 しかし「今更、後戻りなんて出来やしない」と言い張る桔梗さん、それがあたしの信念だからと復讐に走ります。
 ……はあ(溜息)。一人で行かせたら何をやらかすか判らないもんねえ、あの人。仕方なく男三人も後を追います。



 その夜、呉服問屋にてどっかの悪代官&悪徳商人な会話を交わす男二人。…どーでもいーけど、フルネーム書く意味あるの?
 お政を殺させた事を『手を噛んだ山猫に猫いらずを喰わせた』くらいにしか考えてない備前屋に、かなりムカつくプレイヤー。
 そこに、桔梗さんの外法で化け猫と化したお政が襲い掛かりました。慌てて逃げ出す二人。
 あいにく逃がしてやる義理はない、と立ち塞がった鬼道衆。そして備前屋たちにお政が飛びかかろうとした時――。

 鈴の音と神道の祝詞でお政の動きを止めたのは……あー、やっぱり葛乃さん!
 そう言えば、片手間に物の怪を祓うような霊力の持ち主なんですよね、彼女。
 「外法で命を弄び、悪事を働くのを見逃す訳にはいかない」 うう、言いたい事は判ってるんだけど…(【悲】連打)。

 正論を説く葛乃さん…しかしその時、突如走った電光が彼女を金縛りにかけます。
 え?あれれ??化け猫の様子がおかしいけど…もしかして、暴走?


 援軍にはレベルの低い雹・泰山・火邑・クリスを呼びます。
 橋の真ん中にいた化け猫を取り囲むように配置された岩や骨が邪魔でしたが、桔梗さんの《符咒・人型》が凄く役立ちました。
 あとの面々は地道に技レベル上げ(笑)。さすがに方陣技を捜す余裕まではありませんでした。


 闘いが終わって正気に戻ったお政。「何で死んだままにしておいてくれなかったの?」と彼女は言います。
 お政の望みは又一郎と一緒に幸せになる事…復讐など望んでいなかったと。
 又一郎さんの所に返して、と訴えるお政に九桐がそれは無理だと答えました。
 外法で蘇った者はそのまま呪われた生を全うせねばならない――――もう、二度と又一郎に逢う事は出来ないのだと。

 ……
待てーッ!!何じゃそりゃあァッ!!!桔梗さん、それ知っててそんな術使ったの!?

 「…ごめんよ」 そう言って桔梗さんは謝るけれど…それでやってしまった事の取り返しがつく訳じゃない。
 泣き伏していたお政は、やがて顔を上げると憎しみを込めて「呪ってやる…」と呟く。
 本当にごめんよ、知ってたらどんな事しても桔梗さんを止めたけど…(涙)。

 その時、又一郎の亡霊(?)が現れた。『ある人』に言われてお政に逢いに来たのだと。
 …え?龍閃組って…俺、向こうで彼に遭った憶えはないけどなあ…?
 ともあれ、怒りの静まったお政は又一郎に手を取られて成仏したのでした。めでたしめでたし…………ん?何で又一郎さんがまだいる訳?

 「人を呪わば、穴二つ」そう言って消えた後に残ったのは――呪符。……今の、誰かの式神だったの?いったい、誰が…?

 そして現れた男の子……えーと、もしかしてこの子…御門のご先祖さま…とか?
(←すいません、プレイヤーはかなり本気でそう思いました)


 彼が口にした意外な正体とは、そして桔梗姐さんとの因縁は――――。



 …どうでもいいけど、こっちは『陽』と比べてクライマックス!って感じはしないね。事件の内容が個人レベルだからだろうか(^_^;)?




 続く。


■血風録篇■

 う〜ん、終盤の盛り上がりはやっぱり龍閃組側に軍配が上がるなあ。向こうが「龍閃組壊滅の危機!?」という美味しい展開だったのに比べて、こちらは必殺仕●人の1エピソードに桔梗さんの過去が少し絡んでくるだけって感じで、大局に影響ないから。
 某陰陽師の話は、柳生絡みの重要な伏線ではあるんですけどね〜。

 

第拾弐話『慟哭・後篇』 〜変革、そして予兆〜

 「桔梗は、私の娘です――」 そう言ったのは少年の姿をした某『超有名な陰陽師』。ううむ、まさか彼女が本当に人間じゃなかったとは。

 『反魂』の法で少年の肉体に転生したと言う彼――――その魂を黄泉から引き戻すほどの想いとは、『桔梗に逢う事』だった。
 
彼曰く『大猿や少年の身体にも転生は可能』との事…つまり第拾八話の『服部半蔵』も本物だという事に。半蔵…なんて不憫な(笑)。

 幼い自分を捨てた筈の父親にこんな事を言われ、桔梗さんが激しく動揺します。そして語られる彼女の過去……。

 人にも妖にもなりきれない半妖ゆえに村を追われ、雪山の中で一人ぼっちだった事。
 そんな中、出逢った『紅い髪の少年』…天戒に拾われた事。
 その日から、彼の傍が桔梗の居場所になったのだと……。

 『天戒様の力になる事が、あたしがこの世界で生きているという証』
 そう言う桔梗さんに、しかし少年は「その天戒とやらが死んだらどうするのか」と問い掛ける。
 仲間だなどといっても所詮は人間、彼らもいざとなれば半妖である彼女を見放すだろうと。
 …試されてるような気がしなくもないけど、ここは「ざけんじゃねェッ!!」と【怒】入力。

 風祭も九桐も、もちろん桔梗さんを見捨てはしない。そう宣言すると、少年は「その覚悟が口先だけでない事を証明してもらう」と呪を唱える。
 どこか神社らしき所に飛ばされ、そこで彼が呼び出したのは多数の巨大な式鬼。

 
風祭:「じゃ、俺はこれで。後は、任せたぜ(爽笑)」 待たんかい小猿

 「何とかなるだろ?」と楽観論をぶち上げる九桐に呆れる風祭。でもな、こういう時に気合で負けてちゃ勝てるもんも勝てないんだよ。
 完全にヤケ入った風祭の「どっからでもかかってきな!」で戦闘開始!


 今回、御屋形様と桔梗さんは参加できないため、遠距離攻撃を持つ們天丸・雹・クリスと攻撃力の高い泰山・火邑を呼ぶ。
 敵ユニットはボスの陰陽師が一人と式鬼が五体…しかしこいつら、やたらと頑丈な上に遠距離呪詛攻撃まで持ってる強敵ばかり。
 幸い、射程内に近づくか攻撃されない限り動かないので、呪詛を防ぐ装備を持つユニットを囮に一体ずつ潰していきます。
 最後は皆で少年を取り囲みボッコボコに……え、卑怯?何をおっしゃいますやら。これこそが
団結の力というものですよ(爽笑)。


 闘いに勝ち、少年に止めを刺そうとする桔梗さん。だけど……出来なかった。
 「だって…だって、こいつは…あたしの父親なんだもんさ」
 ごめんよ…なんて謝らなくて良いってば、桔梗姐さん(【愛】入力)!

 九桐:「俺たちは、俺たちの大切なものを護るために闘っている――その《力》は、決して殺戮の為であってはならない」

 …多分、最初から皆解ってたと思います。大河が来たのはほんのきっかけ…誰もが、自分の大切に思う誰かのために闘っていたのだと。

 それを見て満足げに微笑む少年――桔梗さんの父親。
 彼の本当の目的は大河たちに『護ろうとする心』が在るかどうかを確かめる事でした。
 この先の苦難を乗り越えられるかどうか、そして何より自分の娘を任せられるかどうかを知りたかったのでしょう。
 かつて、仇敵である芦屋家の呪法から娘を護るため、あえて離れなければならなかった……ただ、桔梗さんの無事だけを願って。

 この上「どうか、娘をよろしく…」などと言われちゃあ
【愛】を押すしかないじゃないですか(笑)。

 少年はさらに「等々力不動に幕府の大軍が向かっている」と告げます。
 鬼道衆と龍閃組が闘うよう仕向けている者がいる…そいつの呪法によって蘇った彼は、その正体を教える事は出来ませんでしたが。
 そして、別れの時――――切なげに叫ぶ桔梗さんに思わず涙ぐんだプレイヤーは私だけではない筈…だよね?



 何とか等々力へ先回りすると、そこに現れたのは比良坂さん。この人も本当に謎だよね、目も見えないのに。
 幕府の大軍を撃退するべく《八門遁甲》を呪をかける桔梗さん。彼女が陰陽道とかにやたら詳しいのって父親譲りだったのかな?
 …と、早速やって来た侍たち。八分の一の確立を抜けて俺たちの前に来るなんて、幸運なんだか不運なんだか(笑)。


 今回の援軍は強制出動の比良坂に加え、壬生・們天丸・雹の3人。
 敵は数が多いけど、所詮は雑魚ばかり。さっきの式鬼戦の方がよっぽど怖かったわい(笑)!
 比良坂の技は紗夜ちゃんと違って音階を変えたりは出来ないけど、その分攻撃範囲がめちゃめちゃ広いです(^_^;)。
 但し行動力は全キャラ中最低……これは強いと言って良いものやら?とりあえず装備と霊水のドーピングは必須でしょう。
 最後は風祭の最終奥義《秘拳・五龍殺》で締めました。


 斃れた侍と風祭のやり取りに関しては…
アホかお前らとしか。しっかり蹴りを入れた事だけは言っておきましょう。

 そのすぐ後に御屋形様が現れました。比良坂が意味ありげに「来る…」とか言ったんで、一瞬偽者かと疑っちゃいました(^_^;)。
 慕ってくれる皆のためとはいえ、あくまで打倒徳川に拘り自分の身を省みない御屋形様に思わず【悲】【怒】を連打する私。
 あの桔梗さんさえもが「誰もが平穏に暮らせる世を創る――それは江戸を破壊する事じゃない」と言ったのには驚きました。
 これなら、みんな解ってくれるかもしれない……そう思った時、聞き覚えのない女の声が。

 蜻蛉と名乗った包帯まみれの女――そして忘れもしない黒蝿翁。

 またもや不気味な予言を残して去った二人…今度こそ、大河たちは運命を変えることができるのでしょうか?




 続く。


■血風録篇■

 ここでは風祭の過去の話がちらりと。そう言えば第壱話でも、石動の苗字に反応を示したんでした。
 詳しい事はよく判らないけど、陰の古武道を一通り仕込まれた後で師匠が行方をくらました、らしい。
 リメイク前は曖昧でしたが、どうやら主人公の技と自分の技の表裏関係も知ってたようです。だから主人公に反発していた、と。
 ところで、実は彼自身は幕府に対して恨みはないんですね。横柄な侍(特に役人)たちに反感を持ってはいるけど。
 幕府を敵視しているのは、命の恩人である御屋形様の仇だかららしいです。ファンクラブ会報の裏設定によると。

 陰陽師との戦闘は魔人と思えないくらい難しかったですね〜(^^;)
 実はここまで、敵の思考ルーチンが賢くなってる事に気づいてませんでした。出てくる敵は雑魚ばっかりでずっと瞬殺してたもんで(笑)
 霊場にもさっぱり潜ってなくてレベルが低かった(主人公が28レベル、他は16〜24くらい)から大苦戦しました。
 ていうか、初戦はあっさり敗退しまして(滅)。再度挑戦して、九桐がラーニングした吹き飛ばし技と仲間の方陣技を駆使してようやく勝利。風祭は
尊い犠牲でした…(遠い目)

 しかし某陰陽師から貰ったアイテムでさっそく式神《晴明》を作ってみたんですが……効果が変わってる〜!!(涙)
 超広範囲への呪詛効果が消えて、敵の術攻撃無効化になってました。使えるんかいな、それ…?

 

第拾参話『虚空』 〜陽と陰とが交わる刻〜

 とうとう『陰』ディスクも最後の話になりました。本編に行く前に霊場で仲間たちのレベルを上げます。
 「御神槌がいないから」と初回のレベル上げは最小限に留めるつもりでしたが、育ててみると鬼道衆の皆も愛しくて(笑)。
 いつの間にか全員レベル40以上、技も殆ど昇華し終えてしまいました(ちなみに大河は途中で育てるのをやめた為、レベル55止まりですが)。


 
あっという間に三ヵ月後。
 基本的に事件が起きてからしか動かない龍閃組はともかくとして、鬼道衆までこの三ヶ月間何もやってないのはどうした訳でしょう(笑)?
 不気味な予言を残した謎の女・蜻蛉の正体を掴みあぐねる鬼道衆。
 「あれだけ怪しい風体をした女だから誰か見た者がいるかもしれない」と内藤新宿へ聞き込みに行こうとしたその時。

 耳障りな嘲笑と共に、蜻蛉が鬼哭村のど真ん中に現れました。
 「何か大きな氣を感じて捜していたらここに着いた」と言いますが…それって比良坂?それとも大河?
 今度こそ捕まえてやる、と言う風祭をひとしきり嘲笑うと、おもむろに呪で怪しげな場所――荒羅土山(あららとさん)に連れ込む蜻蛉。
 亡者たちの魂をけしかけられて戦闘開始です。


 編成はいつもの五人に加え、壬生・雹・比良坂。方陣技重視の組み合わせです。
 敵は化け猫と河童もどきに巨大蝦蟇蛙…だけと思いきや、背景だとばかり思ってた船の大砲まで敵だったの!?
 素早く懐に入り込んで斃さないと一斉射撃でこっちがやられそうなので、全員行動力をフルに消費して闘います。
 比良坂が広範囲支援技、壬生が突っ込んで《螺旋掌》、桔梗姐さんが遠距離攻撃、大河と風祭で久しぶりの《双龍螺旋脚》。
 御屋形様と九桐の技で霊砲を壊しつつ、残りのユニットを掃討しました。ラストは方陣技《阿修羅・滅殺陣》♪


 敵を全滅させると同時に周囲は鬼哭村へと戻りました。どうやら先刻のは蜻蛉の幻術か何かだったようです。
 蜻蛉が感じたと言う氣の持ち主は、やはり大河の事だった…って、もしかして村が見つかったのって
俺のせい?
 今度は自分の手で殺してやる、という蜻蛉の傍に現れたのは――――柳生ッ!!

 あの時と同じく、龍閃組と鬼道衆の闘い――そして鬼道衆の徳川への憎しみさえもが全て自分の策によるものだったと話す柳生。

 その目的…そして《鬼道書》の真の力とは――《黄龍之器》を創り出す事だった。
 己が身を《器》と変える事で森羅万象を司る現人神となる……。

 人間全てを嘲笑うかのような柳生に桔梗姐さんが叫ぶ。「あたしたちは、夢と希望を信じている。人の想いってのはそんなに軽いものじゃない」
 しかし、何かを信ずる事が無価値だという柳生に答えるように現れた一人の男――嵐王。
 明かされる彼の正体は柳生の部下、是怨(ぜのん)。その仮面の下にあった素顔は……
あなたはッ!?

 淡々と、感情のない声で彼は告げる…「若、あなたは優し過ぎたのです…この動乱の時代を生きるには、余りに、あなたは脆かった」

 嵐王が望んだのは、『科学の力で誰もが幸せに暮らせる世を創る』事。
 けれど、そのために彼は、この時代を破壊する事を選び…そのための絶対的な《力》を求めて柳生の下僕となった。

 そんなのってない…そんなのは、間違ってるよ…。
 全てを壊した後でどんな理想郷が創れるって?人間全てを嘲笑う男にどんな夢が見られるっていうのさ?
 そいつのもたらす《力》の先に在るのは…絶対に希望なんかじゃない。


 人を信じ、大切なものを護りたい…その強い心こそが、時代すら動かす《力》となる。

 陰で暗躍しながらも、今までの闘いを見てきた嵐王は本当はその事を解っていた。
 しかし、彼のそんな心さえも嘲笑い、柳生が彼に与えた五つ目の珠が光り出す。
 そして、変生――――。


 何故か柳生の術で懐かしの甲州街道へ転移させられ闘う事に。
 こちらの編成はさっきと同じメンバーで、敵は変生・嵐王を一番奥に、鬼火と鬼女の群れが構えています。
 幸い、敵の属性は、嵐王以外は火属性ばかりなので雹さんの範囲攻撃が役に立ちます。
 前進しながら立ち塞がる敵を潰し、嵐王へのとどめは実に久しぶりの《アグニ・チャクラ》ッ!


 陰氣が珠に吸い込まれ、嵐王は無事人間に戻った。
 しかし再び鬼哭村へ戻ると、柳生はその《力》で鬼哭村を流れる気脈を堰き止めた。
 風が澱み、水が濁りゆく…みるみる生気を失っていく鬼哭村。
 「愛する村と共に滅びるがいい」 …どこまでも嫌な奴だ。

 凶刃を振るおうとする柳生、だがその時懐かしい声がして飛んできたものは。


 閉ざされていた刻が、今、巡りだす――――。




 鬼道衆篇 完


■血風録篇■

 てな訳で鬼道衆篇クライマックス。
 話そのものは一緒ですが、なんと次々惨殺される鬼道衆のイベント絵が追加されてました〜!!(滝涙)
 それと、以前はただ真っ黒だったところ(死後の世界?)に比良坂の絵も。
 しかし鬼道衆でこれと言う事は、やはり龍閃組でも仲間たちの惨殺スチルが…あるんでしょうねぇ(T_T)

 バッサリ胸から腹を斬られ血塗れで倒れた御屋形様、折り重なるように横たわる桔梗姐さん、力尽きた風祭、心臓を串刺しにされた九桐……うう、龍閃組だと誰がどうなるんだろう(><;) 見たいような見たくないような。

 何はともあれ、不安いっぱいのまま龍閃組篇に続きます…。



Textへ