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総括 ~で、外法帖って結局どうだったの?~ やっと終わりました《東京魔人學園外法帖》。 とりあえず…疲れた(笑)。けど、面白かったです。まさかプレイ日記で二ヶ月以上かかるとは思いませんでしたが(苦笑) さて、ここからはプレイを終了した後の感想をつらつらと書いてみます。辛口な部分もありますが、正直な感想ですんでご容赦を。 ■システム ヴィジュアル・音楽は良くなってますね~。特にOPムービーとEDの歌は必見&必聴ですvv 各所の演出も前作より凝ってました。方陣技やチビキャラのエフェクトなど、見るのが毎回楽しみで(^^) ただ、そのせいかどうかロード時間はやたらと長いです(苦笑) 戦闘前、画面が斜めに切れるなど演出過剰と思える部分も結構あったりするんですが…この辺、繰り返しプレイにはやや辛いかも? 装備を交換したい時の操作性は剣風帖の方が良かったですね。少なくとも管理がし易かった。 式神を創ろうとすると不要な装備でも売りたくない事があるんですが、そうすると今度は必要な装備を捜すのに大変手間がかかります。 いま自分が付けてる装備の説明が見られないのもマイナス点。これってスタッフがうっかり付け忘れたような気もするんですが…。 インターバル会話は良い所と悪い所が半々。 演出は実際の会話らしくなっていて嬉しいんですが、一話につき一箇所しか行けないので少しの仲間としか話せないのが寂しい。 会話内容も大半は事件と関係のない事ばかり。彼らの日常が覗けるのは良いんですが、少し物足りなかったです(苦笑) あと、事前情報では朝・昼・夕で三箇所に行けた筈なのに、どうして夕方一回になったんでしょう?グラフィックは入ってるのにな。 戦闘に関しては成長させがいのある面白いシステムでした。 技を昇華させてより強い技にしていく所はぜひ次の作品にも入れて欲しいです。 式神もなかなか良かったけど、これは支奴さんが個人的に開発したって設定だし、次作では無くても構わないかな? しかし、そういった新要素が取り入れられた反面…難易度はますます低くなりましたね(^_^;) 人それぞれ好みはあるでしょうが、私的にはあまりにあっさりと斃せてしまうのは少し厄介。技を鍛える暇が無い(苦笑) もっとも霊場で色々とボーナスマップがあるので、戦闘を楽しみたい人はそちらで、って事なのかもしれませんね。 …とまあ、システムについてはこんな感じです。 改良点もあるんですが、やりすぎて悪くなってたり至らなかった点も多い(-_-;)。 バグが多かったと言う話も聞きますが、幸い私はゲームに支障をきたすような事は無かったです。フリーズは何度かありましたけど。 そういった所も含めて、次ではより完璧な出来にして欲しいと思います。 ■ストーリー これについては徒然の本編でさんざん語ってますから、今更必要ないでしょうが…それでもやっぱり。 京梧出張りすぎ【怒】。 流浪の剣士でいかにも時代劇ヒーローな役回り、動かし易かったのも解るんですが…主役はプレイヤーでしょ? 主人公が周りの仲間と対等な関係なのは私的にはむしろ好ましいとはいえ、見せ場を残らず京梧が攫っていくのは勘弁して欲しかった。 時代劇のお約束を多く取り入れたせいか敵側にも剣豪が多く出てきたんですが、そいつらことごとく京梧しか見てないし。 ゲストとの絡みが多いって点では剣風帖の醍醐も同じですが、決定的に違うのは京梧自身に何の苦悩も葛藤も無かった事。 前作の醍醐は裏切りに友情に恋にと人間として様々な苦悩を抱えていました。 そして、主人公を含めた仲間たちもそれに関わる事で、キャラクターとして実に魅力的に描かれていたんですね。 しかし今回、京梧は何もかも一人で解決してしまうので他の仲間たちは口を挟む所さえない。 結果、『単に京梧だけが格好つけたイベント』という印象を受け、とても厭味に感じてしまいました。 京梧自身に罪は無いとはいえ、語ってるヤツの後頭部に蹴りをかましたかったのは私だけではない筈(笑) それから陰と陽の演出にも大分偏りを感じました。 前作では敵だった鬼道衆。スタッフもイメージアップを図ったんでしょう、そしてそれは見事に成功しているのですが…。 代わりに龍閃組が不人気に(T_T)。 少数派ながら「龍閃組が好き」と言ってる人も、話を聞いてると殆どの人の本音は「京梧が好き」なだけだもんな~(涙) 鬼道衆の面々がそれぞれ重いドラマを背負っているのに対して、龍閃組のメインは今回殆どその背景が語られませんでした。 雄慶さんは過去に色々あった様子ですが、登場時では既に解決済み。 京梧は見せ場が多かったとはいえ、それで人間としての深みが描かれていたとは言い難く。 藍も過酷な宿星を背負っているのに、それによる苦しみは語られずじまい。 小鈴に至っては龍閃組に入った動機が明らかになるのは邪ディスク中盤以降。それまでは影が薄いどころの話じゃない。 これでは鬼道衆に人気が集中したのも無理はないと思います。正直、私も新規のキャラの方が魅力的に映りましたから。 もちろん彼ら四人を嫌いではないんです。ただ、それも子孫への愛による所が多すぎて…もっと彼ら自身に感情移入したかった(T_T) 時代考証の甘さについては…私は「時代劇だから」と割り切ったんですが、せめて教科書見れば判るようなミスは無しにしましょうよ(笑) …とはいえ。 物語そのものは凄く感情移入できる深いものだったと思います。 陰と陽の二重構造シナリオも、似たような前例があるとはいえ結構斬新で楽しめましたし。 ゲストキャラもそれぞれみんな魅力的…だからこそ絡みの少なさが寂しかったんですが(苦笑) 最終的に陰陽の仲間が勢揃いで闘うのは良かったです。 「リアルじゃない」と言われればその通りなんですが、それでも私は彼らに解りあって欲しかったので。 現実を見れば民族紛争や無差別テロなど『解りあう』事自体を拒否するような事件ばかりが目に付きます。 理想を貫く事は確かに困難――不可能とさえ思いますが、だからこそ理想を叶えようとする想いまでは諦めて欲しくないのです。 上手く言えなくてもどかしいですが…私は『東京魔人學園』にはこれからも理想と希望を語り続ける作品であって欲しいです。 …と、柄にも無く真面目に語ってしまいました(///)。 まあ、文句も色々いいましたが、全体的に見れば面白かったです、とても。 実際、外法帖からやってファンになった人も多いと聞きますし、魔人世界に惹かれた人なら外法帖も買い!だと思います。 私はといえば…現在(2002,4,6)二周目に突入中(笑)。結末が判っていても二度三度とやってしまうくらい楽しいって事で♪ 剣風帖SSにも外法の設定を生かせたら良いな…と只今構想中です。じきに連載を再開しますのでもう少しお待ちを(^_^;) それでは、長らくこの『外法帖徒然』にお付き合い頂き、ありがとうございました。m(__)m 血風録総括 ~リメイクの功罪~ さて。ようやく全話クリアしたので、血風録の総合評価をしてみます。 と言っても、リメイクなだけに「良かった所」「悪かった所」の殆どは外法帖と共通なので、変更部分を中心に語る事になりますが。 …それと、こちらは外法帖に輪をかけて辛目の評価になってますので、批判・否定的文章が許せない人は閲覧を御遠慮ください。 ■映像・音楽 映像処理全般はPS2になっただけあって、解像度や処理速度が格段に上がったんじゃないでしょうか? キャラの台詞もくっきり読みやすくなって、和風のフォントが良い雰囲気醸してたと思います。 随所に追加されてた一枚絵も綺麗なのや面白いのが色々あって楽しめました。 しかし立ち絵が…解像度が上がった弊害と言うべきか、輪郭線のギザギザが前より目立つように感じました。 キャラによってはさほど目立たないんですが、例えば犬神先生の煙管が…角度によってグニャグニャ曲がって見えたりして(涙) PS2に合わせて再度データを取り込み直すとかして欲しかったです。せっかく原画は綺麗なのに、もったいないよ~。 OPムービーは相変わらず格好いいですv 特に邪のOPが追加されたのが嬉しかった。 特典アニメに関しては…もはや何も言いたくないです(#--)=3 音楽・効果音はクリアになった…のかな? 場面によってBGMが以前と違う所もあったけど、違和感はありませんでした。 しかし問題はED曲『万葉の花』。音のキーが若干上がったせいで前のしっとり落ち着いた雰囲気が消えて、最初の頃は違和感ありまくりでした(悲)。最終話まで来たらさすがに慣れたけど……やっぱり以前の音程に戻して欲しかったです。 ■戦闘・システム関連 以前あった《五行属性》に、今回は新要素が加わりました。それは…《天候》。 始めはよく判らなかったんですが、戦闘マップで雨や雪が降ってたり蛍が周囲を漂ってたり(笑)すると、それに対応した五行属性のキャラクターは技の威力が上がってるようです。逆に、反発する属性だと敵に殆どダメージを与えられなかったりします。 式神で味方に有利な天候へと変化させたりも出来ますが……問題なのはこのルール、どこにも説明がないんですよね。 せめてどの天候がどの属性に対応するのか、ガイドラインだけでも説明書かチュートリアルで教えてくれないと。ただ戦闘してるだけじゃダメージが増えてるのかどうかなんて分かりっこないんだから、実戦で学習しろと言うのは不親切過ぎる気がします。 更にこれ、もしかして敵の攻撃力も上がってたりしませんか? それによっては逆にこっちが不利になるんですけど。 それからキャラのステータス表示部分ですが、ただでさえ小さい白文字で背景が薄い色だとすっっごく見辛い! 支援技で能力上げた時も上昇具合が判らなくて、わざわざ装備画面開いたりしてました。改良の余地あり。 装備画面も相変わらずの不便ぶり。ただでさえアイテム多いのに管理し難いったら。今装備してるアイテムの能力を確認できないのもかなり鬱陶しいです。後で挙げる倒数ループバグが残ってた事も合わせて考えると、これって凄くまずい仕様なのでは? ADVパートから戦闘パートへ切り替わる時や、セーブ・ロード画面から戻る時の読み込み時間がとても短くなってます。リメイク前は切り替わるたびに真っ黒い画面で十数秒待たされた事を考えれば、これは大した進歩。セーブ数が大幅に増えて、全話分のデータを保存できるようになったのも嬉しい。…しかし、セーブの仕様が何故かリメイク前より不便になってる所はマイナス。外法帖ではセーブ後キャンセルボタン一発で前の画面に戻れたのに、血風録では無意味な確認メッセージが出て何度もデータを読み直すのでストレスかかります。 おかげでセーブが億劫になり、霊場や戦闘前のセーブを怠ってバグに泣いた人も多いのではないでしょうか? 次は新規に追加されたシステムですが…まとめて結論からいきます。 テストプレイヤーさん、テストプレイの意味を理解してますか? 遊んでて誰も疑問に思わなかったんですか?? それとも問題点やバグを知った上で、時間の都合か何かで敢えて見過ごしたんですか??? ……と、小一時間問い詰めたくなるくらいどうしようもない代物でした。アイデア自体はともかく、完成度がお粗末過ぎます。 まず《開眼》システム。徒然内で京梧や九桐が酷い目に遭っていたことでお判りの通り、てんで使い物になりません。 AIがキャラの性格に合った行動を取るという触れ込みでしたが、全員が見事に戦術無視した行動ばかりしてくれます。 SLG初心者でも楽しめるなんて、とんでもない。全員最初から《開眼》させたままクリアできた人がいたら見てみたいものです。 二周目で高レベルのキャラならいいですが…それって既に初心者向きでもなんでもないでしょ(--) 次に(ある意味)最も期待されただろう《カスタム方陣》。鬼道衆や京梧贔屓の人なら満足されたでしょうか? しかし、私にとっては不満足もいいところ。このシステムの魅力は、何といっても「大好きなあのキャラ(或いはカップリング)で方陣が組める!」という事に尽きると思います。かくいう私もそれを期待したんですが…いざやってみると組んで有利なキャラと使えないキャラの格差が激しすぎます。龍閃組メインの殆どが効果ゼロの方陣しか組めないってどういう事ですか【怒】 人によっては「ダメージ修正の高い他のキャラを入れればいいじゃん」と思うかもしれません。 しかし、世の蓬莱寺ファンの多くが《サハスラーラ》があるにも拘らず「京梧(京一)との相棒ラブラブ方陣v」を求めたことで判るように、目的のキャラだけで使える方陣技を作れなければ、このシステムの意義は9割方ないのですよ(超断言) キャラごとの追加効果はそのままで、ダメージ修正を全員平均化すれば十分使えるシステムになっただけに惜しいです。 次があるなら、台詞の種類を増やしたりエフェクトをプレイヤーが選べる等の改良を加えて、もっと楽しめるものにしてください。 三つ目は《東京麻雀学園》。…私は麻雀もドンジャラも知らないんですが、楽しいですかこれ? ぱっと見は地味だし、景品がもらえるとはいえ本編に関わってくるでもなし、わざわざ入れる必要あったんでしょうか? 正直言って、こんなオマケ作ってる暇があるならバグの解消や操作性・安定性の改善に力を注いでくれと言いたいです。 ■ストーリー 全体的に見て、良い話だったと思います。 …でもそれは外法帖のシナリオが元々良かったのであって、血風録自体の長所とは言い難いような(--;) 陰陽のシナリオはかなり台詞が追加・修正されたらしくて、いい感じに仕上がってました。追加スチルが多かったのも嬉しい。 そして注目された邪の追加シナリオ「北欧篇」ですが……ぶっちゃけ、かなり内容が薄かったですね。 もちろん話数がほぼ倍に増えた事で邪のボリューム感は大幅に上がってますし、イベント一つ一つも楽しめました。 リメイク前は多くのファンが「空気みたい」と嘆いた主人公の扱いも、血風録では物凄く持ち上げられてますし。 が、正直なところ『世界樹』と『黄昏』以外の話は盛り上がりに欠け、あまり面白くなかったのも事実。 せっかく出てきた北欧の神々も使い捨ての中ボス扱いで、さっぱり魅力が感じられなかったのも残念です。これだったら、剣風帖に出てきた中ボスたちの方がよほど魅力的だと思ったのは、私だけでしょうか? 比良坂の素性に北欧神話を絡めたのは上手いと思うんですよ。後付けだろうとは思うけど、特に矛盾もなく調和できてる。 しかしそれ以外の面では…話そのものが短すぎます。唐突に神々が出てきて少し喋ったらすぐ戦闘になって、あっさり斃してハイさよなら。毎回こればっかりじゃ単調だし、戦闘の難易度も他の雑魚と変わらないんじゃ何のための神々か、って感じです。 キャラの扱いにもだいぶ偏りを感じました。ファンサービスとして人気キャラがある程度重用されるのは仕方ないとしても、もっと必然性のある出し方をするなり、他の出番の少ないキャラも一緒に出すなりしてもらえたら…(溜息) 例えば私、徒然で「涼浬さん出過ぎ」と何度か言ってます。陰陽での追加スチルも何枚かあったのに…明らかに優遇されすぎ。 しかし北欧篇で涼浬さん以上に目立ってる御神槌や藍やほのかに関しては、特に文句はないんです。 何故かってーと、登場に必然性があるからです。御神槌が死んだ場合にシナリオがどうなるのか疑問もありますが、北欧神話について作中で情報を与えるには、彼以上の適任者はいないでしょう。鬼哭村周辺に彼が登場するのも当たり前の事だし。 藍やほのかの場合、インターバルで鬼哭村に入り浸ってるのをプレイヤーが事前に目にしてます。だから本編で鬼哭村に来ていても「ああ、また何か用事があるんだな」と素直に納得できます。インターバルがちょうど本編の伏線になってるんです。 それに比べて、涼浬さんの登場理由はどちらも「偶々そこに来ていた」だけ。スタッフの贔屓でないなら、まるで主人公のストーカーですよ?(苦笑) 京梧の出方もそれと同じ。ただでさえ出番が多いのに、こういつもいつも偶然出てこられちゃ…文句も言いたくなるってものです。 もっとも『世界樹』の回だけは、オーディンの予言と神夷の設定を絡める必要があったんだと理解できますけどね。 そして、その場で(脚本家にとっての)必要最低限のキャラしか描写してないから、他のキャラに出番が回ってこない。 例えば『悪夢』の回。後半フェンリルとの場面に出てくるのは雄慶の方が相応しかったんじゃないですか? 自由気侭な京梧と違って、真面目な雄慶なら事件の噂を聞いて見回りにやって来るってことも十分考えられるし。 どちらも怪力自慢の大男同士、フェンリルと白虎変した雄慶ががっぷり四つに組んだ格闘場面を見てみたかったです。 『天秤』の回にしたって、京梧と涼浬が特に理由もなく迎えに来るのは唐突な印象を受けました。いつもの事ってわけでもなさそうだし。 例えばここは、京梧が鬼哭村に鍛錬に来ていて(※インターバルにそういう場面がある)その帰りに主人公たちと合流、帰りが遅いと心配した雄慶が迎えに来る。で、四神の《力》で神々の接近に漠然と不安を感じた涼浬も、道を知ってる雄慶に付き添いで同行した事にすれば登場の仕方としても自然だし、出番のなかった雄慶も話に参加できたのではないでしょうか。 打ち解けてない最初の内こそ雄慶や小鈴が鬼哭村に来るのは不自然だけど、『天秤』以降であれば皆1回はインターバルで鬼哭村に来てる(または来る予定がある)んだから、出そうと思えばメイン全員登場させられたはず。 何より北欧篇後半で、雄慶が完全に忘れ去られたように出してもらえない(話題にすら出てこない)のは、あんまりです今井監督……ッ!!(号泣)<結局これが言いたかった ■総評 ストーリー性、多彩かつ魅力的なキャラ、やりこみ度など、純粋に作品の魅力だけを評価するなら良作の部類に入ると思います。 外法帖が好きだった人なら、より楽しめる内容ではある……とは思うんですが。残念ながら短所も数多いんですよね(--;) テキストはかなり追加・修正されてますが、どこがどう変わったかと訊かれるとよほどやり込んだ人でもない限り判らないレベルだし。追加イベントを除けば、脚本全体から受ける印象が若干変わったかな?と感じる程度なんです。 前作でまるっきり主役扱いだった京梧は今回さほど鬱陶しくなかったんですが、代わりに前回影薄かった雄慶や小鈴の扱いが良くなってたかと言うと……台詞の修正は結構あったらしいんですが、印象としては…ほとんど、変わらず(涙) こっちは細かい台詞まで一々覚えてないし、新たに見せ場を作ってもらえてたわけでもないから、二人ともストーリー上の重要度はやっぱり低いまま(T_T) 雄慶と小鈴が好きな管理人としては、かなり物足りなかったです。 北欧篇でインターバル会話が新しく追加されてたのは嬉しい。それまでと違って本編に会話内容を合わせようとしてるのも良かった。 けど、キャラによっては本編と言ってる事が矛盾してたのは、ちょっと頂けないです(--;) 上でも少し触れてますけど、せっかくインターバルもADV形式になってるんだから本編と絡めて伏線として使えば、ストーリー上必要なキャラの登場に説得力を持たせたり、影薄かったキャラに出番を回すなり出来たと思うんですよ。 そこまでしっかり作れていれば「インターバルと本編で言ってる事が違う」なんて事もなくなるはずだし。 北欧篇シナリオもイベント一つ一つは良いのに全体で見ると「薄っぺらい」と言われたり、新規システムもアイデアは良いのに実際に使ってみると穴だらけだったり、更に言うなら外法帖から残り続ける操作性の悪さやバグの数々……(#--) 常に新しい事に挑戦し続けるのは大変結構な事です。 斬新なアイデアを思いついては貪欲に取り入れていく姿勢も見上げたものです。 ……しかし、これだけは言わせてください今井監督。 新しい事に挑戦するなら、まず足元を固めてからにしようよ! どんなに良いアイデアでも、付け焼刃じゃなく作り込んで完成させてこそ本当に良いものとして評価されるんだよ!? せっかく魅力的な要素がたくさんあっても、操作性の悪さや大量のバグが残ってたらゲームとしては楽しさ半減でしょうに!! ぜいぜい、はあはあ……すいません。でもこれが血風録の欠陥全ての原因だと思うんです(--;) シナリオにしてもシステムにしても、新しい魅力的な要素を盛り込んでいるのに練り込みが足りなくてことごとく失敗、或いは素材の魅力を十分に活かしきれないまま終わってしまった…というのが「ゲームとしての血風録」に対する私の評価です。 新要素を色々取り込むよりも、まず先に元からある素材をより一層活かすことや作品としての完成度を高めることにこそ、時間と予算と労力を費やして欲しかった…(滝涙) リメイク作品で以前から判明してたバグがほぼそのまま残ってるなんて、商品としてもかなり致命傷だと思いますよ? まあ散々な評価をしていても、やっぱり魔人学園は好きなんですけどね。独創性皆無なくせに魔人へのあてつけのような台詞をキャラに言わせた挙句、ゲームとしての魅力がこれっぽっちも感じられなかった某駄ゲーよりは万倍も楽しめましたから。 しかし好きだからこそ、今回のように純粋に「楽しかったです♪」と言えなかったのは物凄く残念なんです。 せっかくリメイクの機会がもらえたのに、未完成と言われても仕方ない作品しか出せなかったなんて…【悲】 魔人3(帝都篇)には本当に期待してます。剣風帖リメイクもきっと出るものと信じてます。 だから監督。今度こそは地に足のついた制作態度を心がけてください……。
おまけ壱 ~悪質な蟲(バグ)に気をつけて~ また次の機会に書きます(^^;)
おまけ弐 ~我が家のカスタム方陣~ 使えない使えないとぼやきつつも、一応8種類全て作ってみましたカスタム方陣(笑) 完全に趣味のものから実戦向きのものまで色々ですが、読んでる皆さんはどんなのを作られたでしょうか? 1:鬼龍魅縛陣(きりゅうみばくじん) 基本威力:187 参加メンバー:大河、桔梗、九角 大河「いいかい?」 桔梗「あん…いいよ。早く行こうじゃないか」 九角「我が全てをお前に捧ぐ…」 桔梗姐さんを挟んで大河と九角が睨み合う、三角関係方陣(笑)。発動し易くて威力も高め。追加効果も強烈で実用性十分。 ちなみに少し穿って見れば、桔梗と九角で大河を取り合ってると解釈できるのもミソですね♪<おい 2:因果風雷陣(いんがふうらいじん) 基本威力:98 参加メンバー:風祭、九桐 風祭「陰龍描きしは、風雲の拳」 九桐「内在する氣よ――――目覚め、我が心眼を開かせよ」 全員「はあァァッ!!」 鬼道衆きってのマスコット&破戒僧の漫才コンビ方陣(笑)。しかしギャグな台詞が作れなくて残念。 好感度修正を加えれば威力はそれなりだが、範囲が狭い。しかし武器弾きと崩しの効果もあるので状況次第では使える。 3:龍虎咆震撃(りゅうこほうしんげき) 基本威力:149 参加メンバー:大河、雄慶、京梧 雄慶「さあ、共に涅槃の淵まで行こうではないかッ」 大河「いいよ…」 京梧「行くぜッ!」 全員「はあァァッ!!」 本来は雄慶と大河2人きりの方陣にするつもりでしたが、威力増強のため仕方なく京梧も追加…って、サハスと同じやん。 威力・範囲共に《サハスラーラ》並。しかし孔雀、武器弾き、崩しの効果を持つので実用性はこちらが上? 4:真・太極方陣(しん・たいきょくほうじん) 基本威力:272 参加メンバー:大河、クリス、雄慶、奈涸、ほのか、涼浬 大河「宿星よ――」 クリス「It's show time.」 雄慶「殺々三昧、活々三昧、即ちこれ陰陽の如き」 奈涸「氣霊、陰陽清濁をなすのみ。流るる氣よ、この身に注げ」 ほのか「生きとし生けるもの――全ての命の灯火よ」 涼浬「では、参ります…」 全員「はあァァッ!!」 やっぱり血風録でも存在しなかったので作ってみました、《四神方陣》黄龍追加バージョン。 6人揃って超強力…と言いたいとこですが、実は《四神方陣》と威力が20しか違いません(涙)。5人目以降は追加効果が適用されない上に、ほのかはダメージ修正がゼロなので実質参加させる意味がないんです。だから数値設定をどうにか…(--;) 5:轟覇紅蓮旋(ごうはぐれんつむじ) 基本威力:102 参加メンバー:火邑、クリス 火邑「たぎる灼熱の俺様弾を食らえッ!!」 クリス「Get set!!」 全員「はあァァッ!!」 炎とそれを煽る風というイメージで作ってみました。威力が低くて範囲も狭いから好感度上昇以外には使えませんけどね。 ほのかを加えて3人の方陣にしたいものですが…それやっても実用性はまるで上がらないという(苦笑) 6:菩薩冥府陣(ぼさつめいふじん) 基本威力:246 参加メンバー:大河、九角、京梧、比良坂、美里 大河「宿星よ――」 九角「我が全てをお前に捧ぐ…」 京梧「ここで果てようとも、俺の魂はお前と共に」 比良坂「愛しい人よ。私は日に千の命を奪う――」 美里「大いなる御使いよ、私たちにその力を示したまえ」 全員「はあァァッ!!」 本来は大河と美里、比良坂の三角関係方陣にするつもりでした。しかし威力が低すぎるので陰陽の代表格を追加。 …しかしながら、ヒロインの台詞を見て管理人が連想したのは、次のようなやり取りでした。 京梧「さ、さぁて、俺は蕎麦でも食ってくるかなッ?」 九角「う、うむッ…あとはしっかり頼むぞ、大」 大河「待ちやがれテメェら、逃がしゃしねぇぞッ!!」 比良坂「(瘴気を纏いつつ)大河さん、愛しい人…日に千の命を奪う私を、あなたは愛してくれると言った――」 美里「(天使たちを引き連れながら)うふふ…大いなる御使いよ、私たち(私と大河)にその力を示し(邪魔者を消し去り)たまえv」 ……ごめんなさいすいません出来心なんです(逃走) 7:万葉の花・陽(まんようのはな・よう) 基本威力:248 参加メンバー:美冬、涼浬、ほのか、美里、小鈴、真那、桃影、葛乃 キャラの台詞は長すぎるので省略(笑)<※「万葉の花」1番の歌詞になります。 これを作りたいばかりに初回は美冬を仲間にしました(笑)。威力・追加効果共に強いですが、実戦にはまず使えませんね。 8:万葉の花・陰(まんようのはな・いん) 基本威力:482 参加メンバー:御神槌、クリス、奈涸、九角、九桐、風祭、弥勒、壬生 キャラの台詞は以下同文(おい)<※「万葉の花」2番の歌詞になります。 威力・追加効果共に最強の極悪方陣ですが、こちらも本編では使えそうにありません。必要メンバーが多すぎるから。 …………雄慶と小鈴の方陣技、作りたかったなあ…(涙)<威力ゼロの方陣が何の役に立つのか
考察其之壱 ~比良坂の正体とは?~ 外法帖最大(?)の謎である常世の唄姫について考えてみました。 一時期は彼女の事を『もしかして人外の存在なの?』と思ったりもしたんですが、それだと私的に何だか嫌だったので(^_^;)。 ま、公式設定が発表されたらお笑い種にしかならないとは思うんですが、ひとまずやった者勝ちってことで。 もちろんオフィシャルとはなんら関係のない私の推測によるものですから、『ああ、こんな考えもあるのね』くらいに思ってください(笑)。 ちなみに、以下の文章は真神庵某会議室での私の発言に少し修正を加えたものです。 彼女は最初、何処にでもいるような普通の少女だったと思います。 しかしある日、柳生が大願を果たしたために起こった大破壊に巻き込まれて死んでしまった。 そして死に際に伊邪那美命の《力》に目醒めた彼女は、過去へ遡ると言う形で復活を遂げる。 けれど、あまりに強大な《力》を使った反動で、彼女は自分に関する記憶(名前や素性など)の大半と、光と身体の色素を失ってあの異人のような姿になってしまった。 さて一方、刻を遡って復活したものの、それで柳生が消える訳ではないので再び訪れる大破壊、そして再び死亡⇒復活。 陰ディスクでの彼女の様子から見て、おそらく彼女自身は時間遡行の《力》を自由に使える訳ではないのでしょう。 よって延々と同じような運命を繰り返しながら、段々と自分の置かれている境遇について理解を深め、『黄泉比良坂を遡る者』という事から『比良坂』と自分を名づけたのでは? 何度も死んでは生き返り同じ時間を過ごすという、ある意味絶望的な運命の中で、彼女は必死に『閉ざされた未来』を変える方法を模索したのではないでしょうか。 けれど色々試してみても結局力及ばず、『自分は何の役にも立てない、死んだも同然の存在』と思いつめてしまった…とか。 そんな時、柳生に匹敵する強い宿星を持つ者=主人公に出逢ったけれども、その歴史での彼は力及ばず敗れた。 そこで次の歴史で逢った時は散らばった陰陽の宿星を集めさせる手助けをしたのでは?(つまりこれがゲーム上での初対面) 比良坂が何度も歴史をループしていたとすれば、初対面の主人公を知っていた事は説明つきますし、破滅への歴史を繰り返す彼女の運命を闇に喩えるならば、主人公を『私をこの闇から救い出してくれる一筋の光』と呼んだ事も納得できると思います。 そして最終話の鬼哭村で逢った時に「もう、全ては終わった…」と言っていたのは『自分を捕らえていた時間の檻から解放された』と言う意味だったのでは? ■伊邪那美命に歴史を巻き戻す《力》はあるのか? 魔人世界の『神』については、剣風帖ノベライズを書いている都合上、色々と思う所もあるのですが…まあ、それについては割愛するとして。 比良坂の《力》はあくまでも『復活』であって『時間遡行』そのものではないというのが私の解釈です。 ただ、剣風帖でもほんの少しだけ触れられていますが、本来魔人世界における『復活』は世界の理に反する事なのだと思います。 美里や比良坂は死に逝く魂を呼び戻す《力》を持ってはいますが、あれは『まだ死んでいない者を救ける』だけのようですし。 だから『比良坂が刻を戻した』のではなく、ありえない事の辻褄を合わせようとした“世界そのもの”が、矛盾を無くすために『死んだ事実をなかった事にした』のではないかと思います。 剣風帖での紗夜ちゃんの復活が『死ななかった歴史への変化』という形で成されたように、外法帖では『死ぬ以前の時間に遡った』という形になったのでは? あ、上では紛らわしい書き方をしてますが、私は『世界が矛盾をなくすように働く』というのは、たとえば『真空が発生すると、それを消すために周りの空気が流れ込む』といった様な“単なる自然現象の延長”として捉えています。 要するに、『世界の意志』が云々というのではなくて『世界法則に反する現象を起こしたが故の反動』だったって事ですね。 余談ですが、剣風帖設定での葵さまが紗夜ちゃんを『生理的に嫌(笑)』と思っているのは、人格云々よりも“世界の理に反する宿星”を持った紗夜ちゃんに“自然なままの状態”を好む菩薩眼の《力》が反発してしまうためではないかと思います。 ■血風録篇 …と、言うわけで。 血風録で判明してしまいました、比良坂ちゃんの正体。いや~、まさかリメイクされるなんて思わなかったです(苦笑) 結局、彼女は北欧神話の住人だったんですね。…全然「普通の女の子」じゃないやん。あほか、私は(--;) 私は北欧神話について神々の名称と大雑把な概要くらいしか知らないんですが、詳しい人によると「黄泉の女王ヘルは死者の運命を司っている」そうで。死んで魂が黄泉に入った瞬間にその運命を捻じ曲げてしまえば、復活も説明可能…との事。 うーん、そうすると「普通の女の子」とか「記憶と視力を失った理由」や「異人そのものの外見」については大ハズレだったけど、それ以降の「なぜ時間が巻き戻されたのか」のくだりに関してはかなりイイ線いってたと解釈して良いんでしょうかね? 血風録でも判ったのは彼女の素性と《力》の出所だけで、ループ云々についてはノータッチでしたし。 魔人小説の設定にもし絡める事があったら、うちではこういう解釈で行こうと思います。 それにしても、神話上の存在の子孫って設定がアリなら…剣風帖の仲間たちにも相当数、古今東西の神や悪魔の子孫が紛れていそうですね(笑)<霧島や舞園はモロにそうじゃないか?
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