魔都紅色幽撃隊プレイレポ


7TH. 8TH. 9TH. 10TH. 11TH. 12TH. 13TH. BONUS.

※プレイレポ後半は、前半にも増して辛口コメントが多め。幽撃隊やスタッフへの批判を見たくない人はブラウザバック推奨です(苦笑)
 

【7TH TRACK】 Little Wing 〜小さき翼〜
 今日の成長報告。フリー依頼で龍介22/深舟17/浅間17/小菅17/龍蔵院17/山河17/楓15までLVアップ。かなりまんべんなく上げてます(ちなみにパッチ前の初回クリア時は主人公29LVで、他は最大19LV程度でした)
 コピーした特技は《サンプル回収》《破壊はロックだ!》《浄化》《エール》《催眠術》。この時点で枠はあと一つ余ってるけど、今回の話で出てくる《イーグルアイ》のために取っておく。
 攻撃技がなく支援特技メインなのは、仲間も戦闘で動かしたいから。パラメータもそれを踏まえ、APを最大(13)まで上げた後は近接攻撃力・防御・回避・HPへ均等に割り振り、一撃死しない程度に生存力を維持。
 初回はAPと攻撃力に極振りしたため通常戦闘は難易度下がったけど単調だったし、一撃で斃しきれないほどの強敵だと反撃でこっちが瀕死、しかも頼るべき仲間は置物状態と良いとこなしだったんですよね(苦笑)
 むしろ主人公の有り余るAPを支援と敵の妨害に使って、仲間の連携攻撃で仕留めた方が色々楽しめそうだし。これで終盤や2周目の難易度高い戦闘も楽になるかな〜と目論んでいますが、さてさて。

 冒頭で男子学生が《霊》らしき何かに襲われた場面から、OPが明けるとすぐ夕隙社。ついに学園パートすらなくなったか…もうこれ、どこら辺が「ジャンル:学園ジュヴナイル伝奇」なのか分からないよ(目頭を押さえ)
 今回は江東区で《霊》絡みと思われる謎の事故や怪我人が多発しており、「被害が増える前に除霊してほしい」との依頼。但し依頼人の情報は「Azure」というハンドルのみ。
 匿名の依頼人なんて怪しいな〜大丈夫か?と一瞬思ったけど、よく考えたら除霊掲示板の依頼って匿名ばかり。何だ、いつもとあまり変わらないのか(笑)

 情報収集のため被害者に聞き込み。一人目の主婦は取り付く島もなく情報は得られず。二人目の女性は夜中に自室でネイルを乾かしている最中“大きな鳥”に襲撃された。三人目は男子高校生。事件のトラウマから引きこもって面会不能だが、家族によれば「お化けの鳥」に襲われたらしい。四人目は爬虫類ショップ店長。夜9時ごろ、亀の水槽の傍で鳥のような影に襲われた。水槽の横には紫外線ライト…この時点で共通項は視えたかな。
 次の被害者が入院中の病院へ向かう途中、前回登場した眼鏡巫女と遭遇。「目撃者に話を聞いている所」と口を滑らせる彼女、前は王子稲荷への道を聞かれたけど、それとは別件?
 五人目は夜釣りをしていた男性。「ブラックライトを使っている最中、得体のしれない大きな鳥のような何かに襲われた」と証言。これはもう間違いないですわ(笑)
 この日は一度解散。支我の気遣い(?)で深舟を家まで送ることに。用心のため手を引いて帰ろうと(【友】+【触】)したけど、まぁ素気無いお返事(^^;) これで襲撃もラブも何もなく翌日になる辺りが幽撃隊クヲリティ(笑)

 翌日、編集部に行くとAzureから「今日の午後4時、江東区の病院に入院している綺羅という患者を訪ねてほしい」と書き込みが。罠かどうかという選択肢は「違う」を選択。この時点で罠を仕掛ける意味が分からないし。
 問題の患者を訪ねると、本人は事故で昏睡状態。代わりに現れたのはAzureの正体だという高校生、久伎千草。彼はチェスを通じての友人、綺羅が今回の事件に関わってると確信し、夕隙社が信頼できる相手か確認した上で事件解決を依頼するために回りくどい手段を取ったらしい。本人曰く「慎重と言ってください」……慎重…慎重か? 昏睡状態の友人に手荒な真似されたらどうする気だったんだ彼は(笑)
 鳥の《霊》の正体は、綺羅の飼い鳥キアラ。一週間ほど前に死んだその鳥の《霊》が綺羅の病室から飛び立つところを見かけ、その直後から謎の傷害事件が増えたため分かったのだと。
 事件解決のために自分も連れて行ってほしい、という久伎君の頼みには二つ返事(【友】+【視】)で了承。キャラ視点では霊が視える同類&情報源として。もちろんメタ的には仲間にするフラグのために(笑)

 ここで編集部に戻り、今までの情報を整理して推理タイム……までは良いんですが。せっかく、ここまであからさまな伏線張ってくれたのに、なぁんで支我くんが全部一人で謎解きするかなぁ(−−#)
 てっきり「共通項は何か?」と三択問題でも出るかと思ったのに。支我くんを知性派キャラとして演出したいなら、解答後の細かい補足説明や、答えを間違えた場合の訂正をさせれば十分じゃないですか。
 そういうプレイヤー自身で伏線を読み解いたり、主体的に状況を動かすような選択肢こそ、物語への没入感を出すために必要だと思うのですが。これじゃ説教侍の悪夢再びだよ…(げんなり)
 結局、龍介は会話から置いてけぼり。他の皆が話し合って決めた後に支我くんが
「その作戦で行こう。龍介はどう思う?」と聞いて、プレイヤーはそれに同意するだけ。うわ、これ本気で外法帖の再現だ(苦)
 この時点で、大分やる気を削がれたプレイヤー。「あ〜そうね、もう勝手にやればぁ?」と【友】+【聴】で答えたら、地の文で「支我の説得力のある言葉に皆が聞き入っている」だそうですよ。
ざけんな。

 ――気を取り直して、ブリーフィング。今回、小菅はライブ予定とあり出動不能…しかしよく見ると、出動マーカーがないため他のメンバーも出られなかったりする(龍介と深舟は固定参加)
 ゲスト枠2名(チェスの天才と眼鏡巫女)がいるからだろうけど、それなら手を抜かず全員分の予定表を埋めろよと言いたい(苦笑)。しかも初期レベルの弱っちいゲストが強制2枠とか…ないわー(−−;)

 病院で待ち伏せること数時間、あっという間に深夜2時。《霊》の気配を感じると共に、またも眼鏡巫女こと曳目てい登場。彼女も除霊目的でここへ来たのだが、行く先々で出くわす夕隙社メンバーを不審がる。
 そして彼女は出現した巨大なオウムの《霊》に矢を放ち――
「やったっ!?」 フラグ乙。
 その後は、曳目さんを庇った久伎君が先読みの《力》=イーグルアイを持っていると明かしたり、負傷した彼女を深舟さんが癒したり…という流れなのだけど。正直、一連のイベントに違和感ばかりが募ります。
 久伎君の能力は空間把握や洞察力に優れ、敵の次の動きを100%先読みするというもの――ですが、これ完全記憶や絶対音感と同じで「本人にとっては当たり前」の能力ですよね。「僕の《力》は〜」って中二病ですか。
 深舟さんは確かに戦闘システム上は比較的初期から治癒能力を身につけますが、それに関してADVパートでは一切語られてません。傍目には治癒の方がよほど異様で不可思議な《力》なのに。新しい《力》の覚醒場面や、どんどん人間離れしていく自分自身への葛藤でも描いてあれば良かったのでしょうが、そういった描写が全くない(彼女が悩んでいたのはそれ以前の問題)ため本編での唐突感が半端ないです。
 更にゲーム的な話をしてしまうと、曳目さんは初めから自動で自己回復する能力を持っているため、
ここで治癒してもらう必要自体がないという(大苦笑)。むしろ彼女自身の《力》を見せた方が良かったんじゃ?
 支我くんが「今のままでは《霊》に俺たちの姿が丸見えだから電気を消して戦うぞ」と言うのもかなり意味不明。今までの《霊》も別に照明消して戦ったことなんてないし、こちらに暗視装備があるわけでもないのに。
 百歩譲って、照明消す作戦が有効だとするなら、きっちり戦闘システムにも反映してくださいよ。状態異常【失明】なんて、まさにお誂え向きじゃないの。敵だけ【失明】とかにすれば、まだ説得力あったと思いますよ。
 ……でもまぁ、当然というかそんな気の利いた扱いはこれっぽっちもなく(しかも雑魚の1体は【失明】耐性有)、普通にいつも通りの戦闘が始まるのでした。どっとはらい。

 戦闘は龍介と深舟でメンバー強化後、二手に分かれて龍介は雑魚2体を殲滅、残り3人は電子ジャーで麻痺させた雑魚1体を集中砲火で潰す。電子ジャーはメインターゲットにも有効で、地味にお役立ち。
 久伎君の《力》イーグルアイは(パッチ後ナビが役立つようになったとは言え)やはり便利。ナビでの霊探知は水面・家具・扉・窓など“音のしやすい場所”に《霊》がいる場合のみなので、何もない場所に潜伏している《霊》まで発見できるイーグルアイの価値は高いです(一手番を待機に費やすのが難点だが)。あ、パッチ前のナビは論外。「異音がする」とか言ってマップ内全域の窓や机全てにマーカー表示とかもう阿呆かと。
 雑魚の掃討が終わったら、深舟の囮技でメインを引き付けながら全員集まってフルボッコ。ラストは図らずも久伎君が美しくトドメ。…しかしチェスの駒でどうやってダメージ与えてるんだろう…?

 戦闘終了しても、何故かキアラの霊は消滅しない。ここで支我くんが「鳥の《霊》がどうして人を襲ったのか? それを考えるんだ」と言い、次の二択が出ます、が。→【 紫外線が見えていたから / わからない 】
 ……この選択肢、本当に必要か? 紫外線が見えていたのは襲っていた理由そのものではないはずだし、分からないってのは状況に正確ではあるが役には立たないし。
 結局、ゲーム的な正解は前者らしいけど。選んだところで支我くんに「いや、紫外線は目印になっているだけだ」と分かり切ったことを再確認させられるだけ。ねえ、今の選択肢って本当に必要だったの?(真顔)
 ここで毎度おなじみ【第六感】発動。今回視えたのは、在りし日の綺羅がキアラに話しかける光景…が、ただ視えただけ。その幻視は手がかりになるわけでも何でもなく、深舟さんが自力で「綺羅の想いがキアラの魂を現世に縛り付けている」という真相に辿り着き。チェスを通じての会話で、実際に綺羅を説得したのは久伎君。彼の友情のおかげか、綺羅はキアラの死を認めて《霊》も成仏、そして綺羅も何故か昏睡から目覚めたのでした。
 良い話だな、感動的だ。
だが無意味だ(龍介の存在が)。いくら戦闘で獅子奮迅の働きをしても、肝心のストーリー部分でただ観てるだけとかなぁ…(−−#) 昏睡から覚めたのも単なるご都合主義だしなー。

 帰り際、曳目さんが声をかけてきます。深舟さんが
「あ!そういえば忘れてた!で、あなた誰なの?」と言うのは最早ライター捨て身のギャグにしか見えません。
 幸いフラグは満たしていたらしく、深舟さんの「あなたも夕隙社に入ればいいのに」という誘いに「是非協力させてください(迫真)」と即断即決する彼女。とりあえず握手で答えましたが…これ、何てチョロイン?
 久伎君も同じく仲間に。最後は彼が霊視能力を持つに至った経緯が語られて終了。

 うーん…今回メインストーリーの骨子はむしろ良い内容だと思うのだけど。それを肉付けするイベントの描写がどれもこれもお粗末。まるで素人作家が思い付きで書きなぐったSSを校正抜きに読まされた気分だ。
 久伎君はまだしも、前回から引っ張った曳目さんに至っては完全に出オチだけじゃないですか。これなら4話に出たきり放置プレイの龍蔵院の方が、もう少し仲間参加に説得力ありましたよ。
 (まぁ龍蔵院の場合、現役高校生がヤクザの用心棒やってるという初期設定自体に無理あり過ぎますが。そういえば織部神社の跡取りでもないはずの曳目さんが除霊やってる理由って何? ボランティア?)
 ところで深舟さんの気付いた真相ですが、「キアラが現世に留まった理由」ではあっても「人を襲った理由」にはなってないような。まさか綺羅が人を襲わせていたわけではないだろうし。キアラが飼い主と間違えてじゃれていた…にしては、いつも病室へ戻っていたようだし。「無理やり現世に留まっていた苦しみから狂乱して人を襲っていた」とかなら、もっとそれらしい描写が欲しかったところですが。設定上の真実は何だったんでしょうねえ?

織部の巫女がお相手いたします / チェスの大会があるから失礼するよ


 

【8TH TRACK】 Highway To Hell 〜地獄のハイウェイ〜
 今日の成長報告。フリー依頼で龍介25/深舟18/浅間18/小菅18/龍蔵院18/山河18/楓18/曳目18/久伎18までLVアップ。主人公以外は綺麗にレベルが並びました。
 インターバル会話は毎度どーでもいいような三択問題…少しは本編の内容に絡めt(略)。この辺から、男性陣に「深舟/楓/曳目、3人の中で誰が好み?」と口々に聞かれます。何故その3人限定なのか(迫真)
 左戸井さんに「誰の尻が好み?」と聞かれたので、とりあえず安産型っぽい曳目さんを。浅間くんの「誰をプロデュースしたい?」という質問にはショー向きの楓を選択。恋愛感情? この時点であるわけないじゃない。

 冒頭は左戸井さんと《霊》のカーチェイス。フロントガラスから見える景色が地味に動いててちょっと感心。これもGHOST技術ってやつ? そういやインターバル背景の人物絵もそれぞれ細かく動いてたな〜。
 欲を言うなら、車ぶつけられた時に車体が揺れる演出も欲しかったけど(笑)。とか言ってる間に、余裕ぶちかましてた左戸井さんがあっさり事故って大ピンチなわけですが(ぁ
 そしてOP後。おお、今回はちゃんと学園パートがある(既に放課後だけど)。龍介が何となしに周囲の会話を聞いていると――。
深舟「そうやってクラスの女子を見て、何を想像してるか分かったもんじゃないわね。……何よ? 私の方を見ないでくれる?
 やらしいッ
 いやあ、このド失礼な態度も久々な気がしますなぁ、はっはっは。…………
しばいたろーか、このクソアマ?(満面の笑み)――ちなみに笑顔とは、元は威嚇の表情だったそうな。
 深舟の前でニヤつきながらグラビア雑誌を読んでいた(んなもん普通だ普通!)と、この場にいないのに槍玉にあげられる可哀想な左戸井さん。…が、そこに「左戸井さんが事故で病院に運ばれた」とメール着信。
支我「龍介も(病院へ)一緒に行くだろ?」 → 
【 一緒に行く / 後で一人で行く / 行かない 】
 …えーと、普通のADVならこれでルート分岐するんだけど。幽撃隊だとどうなるかなぁ……確か、初回は無難に「一緒に行く」を選んだから、今回は「後で〜」を選択。
支我「一人で行く意味が分からないが……。みんなと見舞いに行くのが恥ずかしいのか? 編集長も、もう病院にいるそうだ。急いで行こう」
 結局、全員そろっていくわけね……俺はむしろ、
何でこんな三択を出されたのかわけが分からないよ(困惑)。で、今の選択肢にはどんな必要性があったのでしょうかライターさん?(-_-メ)

 病室の前でかつてのトラウマから足を止める深舟。先ほど久しぶりにムカついたとはいえ、この状況で追い打ちかけるほど鬼ではないのでひとまず様子見(【悩】+【視】)
 中に入ると、部屋はもぬけの殻。慌ててベッドを調べ(【悩】+【触】)…まだ温かい。そこへ声をかけてきたのは普通に軽傷だった左戸井さん。良かった、てっきり死んだと思ってました。と、軽いジョークを交わしつつ。
 詳細を聞いたところ、左戸井さんの車を襲ったのは黒い無人のセダン。それは付喪神とも呼ばれる、物品に持ち主の想いが宿って動かされる《霊》、いわゆる物質霊だと。
 運転技術が同等なら、そりゃ敵が有利なはずですな。生身の人間が乗ってなければ加速度や衝撃による肉体への負担も考えなくていいんだから。それ以前に、唯一の運転手が動けない時点で打つ手もないわけですが。
 と、諦めかけたその時。「千鶴に言われたくらいで諦めんじゃねぇよ」と笑う左戸井さん。何か策でもあるんですか?と期待を込めて見つめてみる(【愛】+【視】)
 龍介からも「高速を封鎖する」など意見を出してみるが、今一つ決め手に欠ける模様。あ、何の意見もないのに「もっとマシなアイデアないの?まったく、頼りにならないわね」とほざくツンケン女はスルーでお願いします。
 あの《霊》はレースをしたいのではないか、と推測する左戸井さん。霊視能力を持つ凄腕ドライバーという都合良すぎる人物に心当たりがあるらしく、「大田区のバー【松竹梅】でツインエンジェルに会え」と言う。
 どうも、あからさまに様子おかしいんですけどね……疚しさを拭いきれない雰囲気が。まぁ行く先に待ち受ける脅威(笑)を鑑みればむべなるかな。しかし何も知らない龍介たちは、素直に助言を受け入れるのでした。

 まずはバーが開店する19時まで、車の《霊》に関する情報収集。走り屋か修理工場かの選択肢は、問題のセダンが凄い改造車だったとの話から、修理工場へ。
 そこは非合法な改造も請け負っていたため客の記録などは残していなかったが、「改造依頼をしたのが若い男で、車内にアイドルのグラビアを何枚も貼っていた」事は分かった。
 以前は定期的に整備に来ていたのに半年前からぱったり来なくなったため、引っ越したのか事故ったのかとスタッフの間でも噂されていたらしい。限りなく臭いが、他の車を追いかける理由は不明のまま…。

 そして問題のバー【松竹梅】にて。不穏なアナウンスと共に、満を持して現れたのは……
あのぅ、この双子、何で逮捕されないんでしょうか?(具体的には猥褻物陳列罪とかで)
 魔人、九龍、(鬼祓師…は番外として)そしてやっぱり幽撃隊にも出ました、ジュヴナイル名物(?)オカマキャラ。ツインエンジェルこと華山ブラザーズッ!
 カクテルグラスがちょうど局部に重なって見えないのが幸いだけど。これ普通に考えて、そこにいる人たちには丸見えですよね。しかもこのムービー、訓練の時に毎回見させられるんだよなぁ…(頭痛)
 ちなみに双子の兄がドライバー担当の竹、弟がナビ担当の梅。バーを経営してる美人の長女は松さんというらしい。……いや正直、頭数増やせば良いってものじゃないと思うんだが(^^;)
 ま、まぁよろし…く?と恐る恐る握手(【友】+【触】)すると、
「ああッ!! もっと触ってッ!!」「ああッ!! もっと契ってッ!!」 ……あー、もう帰りたい(遠くを見つつ)
 とりあえず。素直に名乗って説明もして、初回プレイではテキトーに【愛】を振りまいた気もするけど、今回は普通の青少年らしい反応(ロールプレイ)をしましょうか。「…ウン、ボクコワクナイヨ?」(片言)
 車の《霊》退治に、双子が要求する報酬はズバリ【愛】。具体的にはイケメンのキッス!! よし、それくらい安い安い! ……というわけで支我、後は任せた!(←鬼)
支我
「ちょ、ちょっと待てッ、龍介ッ!! 何で俺が!?」 うわあ珍しい。あの要領いい秀才支我くんが本気で嫌がってるー(ぼぅょみ)
深舟「龍介ッ。支我くんに振らないで、自分で何とかしなさいよ」…君は俺がどーなっても構わないと言うのだね。うん、最初から分かってたけどね?「いいじゃない。減るもんでもなし」ならお前がやってみるか、ああ!?
 そして何故だか龍介のキッスが報酬に決定。…結局、これは何を選んでも逃れられないシナリオなのね。よーく解りました、もう好きにして…。
支我「念のため、確認するが、それでいいか、龍介?」 
いいわけねえだろッ!? つーか、ここで聞いて仮に拒否ってもお前が代わってくれるわけじゃないだろーがッ!!!(【怒】+【視】)
 ところで双子の情報によると、黒のセダンの持ち主は重度のアイドルオタク。アイドルの追っかけで、TV局での出待ちなどもしていたらしい。よく湾岸線に現れたのもそのためだとか。
 実はこの回、何を間違えたのか1周目では【第六感】発動しなかったんだけど。もし視えるとしたら、たぶんこれ関係だろうなぁ……今回も何の役にも立たない幻視になる気がする(苦笑)
華山「東摩クン、アナタの唇、明晩アタシたちが奪っちゃうぞv」 ……お手柔らかに……。
深舟「……。龍介も、頑張ってね……」 いかにも気遣ってますと言わんばかりの白々しいお為ごかしはやめていただけますかね、
単なる同級生でバイト仲間の深舟さゆりサン?(笑顔)

 今回のゲスト華山ブラザーズと、レース見物する気満々でこっそり退院してきた左戸井さん(←働けよ)も加え、編集部でブリーフィング開始。
 この辺まで来ると雑魚相手にも食卓塩は役立たず。幸い軍資金は90万を超えてるし、高価な罠も遠慮なく使えるというもの。まぁ赤字必至なのであまりやりたくはないが…。
 ホワイトボードを見れば、浅間くんは秋葉原へ、楓はイベントで不在中。あれ、さっき罠配置する時に「スイッチオーン!」って元気な掛け声が聞こえたんだけど?(笑)
 深舟は相変わらず強制出撃。残り1枠は誰にしようか……便利な小技の利く小菅か、長距離・広範囲射撃に特殊技もある山河さんか迷った挙句、広いマップ+速い敵なら銃だろうと山河さんに決定。

 その夜、修理済の社用車に乗ったツインエンジェルと、夕隙社メンバーが《霊》の目撃地点で待機中。…何故か深舟と双子がえらい剣幕で喧嘩している。
竹「なんなの、この女ッ!! 東摩クン、離れてッ。この発情女から離れなさいッ!!」
梅「そうよ、アナタが付き合うのはこんな女じゃなくて、オカマよ。オカマの愛がアナタを救うのッ!!
 いや、別に救われなくて結構ですから。つーかありえないから。あんたら3人の誰かとお付き合いするくらいなら、莢ちゃんか久伎君か山河さんにデート申し込んだ方が100倍マシです(ぇ
 ともかく作戦通りに湾岸線を爆走するツインエンジェル(夕隙社メンバーは目撃地点に残り無線でサポート中)。するとほどなくして、件の《霊》が現れ挑んできた。
 解説の左戸井さん曰く、ツインエンジェルの走りは完璧だが、《霊》が動かすセダンの走りはそれを遥かに上回る。生前の持ち主のスキルに関係なく、思念が強ければ強いだけ《霊》は厄介になるのだと。
深舟「どんな思念があの車を動かしてるっていうのよっ!?」 いや、まったく。
 しかしその時、不意に発動する龍介の幻視――あ、やっぱりアイドルを出待ちしてる場面だ。アイとナオって確か第5話に出てきた……って。
せ、浅間…(^^;) 君、セダンの持ち主と知り合いだったのね。
 おや、珍しく龍介が幻視の内容を深舟に話してる。と言うか実質初めてじゃないですか。本当の最初は怨霊会の名前を出した時だけど、あの時は深く聞かれなくて話す機会もなかったし。
深舟「どういうことよ、龍介。どうしてあなたがそんなこと……。ううん、いい。龍介を信じる」 ……もっと詳しく聞いてくれてもいいのよ?(苦笑)
 まぁこの後は、いつものツンデレムーヴで流されるんですがね。「そのことは私に任せて」と言うけれど、いったい何をするのやら。

 一方、華山兄弟はどれほどテクを駆使しても引き剥がせない《霊》の走りに戦慄していた。が、左戸井さんの言葉に一筋の勝機を見出し、無謀としか見えない作戦を決行する。
竹「普通の人には無理かもしれないわね」
梅「でも、アタシたちは普通じゃない」
竹「そう、アタシたちは愛に生きるオカマ―――。オカマに―――愛に不可能なんてないのよッ!!
深舟「そんなの理屈になってないわよッ。やめてよ、2人ともッ!!」
 よっしゃ行け!(即答) 失敗しても死ぬのは俺じゃね…じゃなくて。骨は拾って……でもなくて。……えーと……(ぽむ)。
そう、2人のこと、信じてるからッ!!(瞳キラキラ)
 ちなみにチェイスシーンは結構燃えました。基本は双子の会話(+効果音)のみで進行するのだけど、心なしか文章全体からも今までで一番気合を感じた気がします(笑)
 見事やり遂げて帰還したツインエンジェルには、感謝を込めて熱ーいハグを(【愛】+【触】)。後は、クラッシュしたセダンから抜け出した《霊》が、別の車体を見つける前に斃すのみ!

 戦闘では足止めに置いた【清めの塩】と囮の【精霊馬】がかなり役立った。逆に転移ポイントを囲むよう配置した強制移動符と状態異常罠は意味なし。罠コンボは決まれば強いが、移動ルートを絞れるマップじゃないと難しい。
 華山兄弟は元々のLVが17で高めなのと、アイテム非所持状態で自動的に攻撃力の上がる特技を持っているため意外に強かった。と言っても、AP低くてなかなか敵に辿り着けなかったんだけど(笑)
 遠くの雑魚を足の速い龍介が担当し、華山兄弟は自己強化しつつ前進。深舟は破壊された囮を適宜補充。山河は雑魚を倒しながら前進しつつ、接近したメインターゲットにAP消去技《荒野の決闘》をかけて無力化。
 最後は男たちの三連攻撃でHPを削り、奇しくもトドメは華山兄弟が持っていきました。とは言え、今回のMVPは山河さんかな。パッチ前はバグで機能しなかったけど、本来の性能を発揮した《荒野の決闘》は強いですわ。

 戦闘終了後、龍介の【第六感】が発動する、が。…あれ、何も起こらない…? そのまま《霊》を撲殺しようとする華山兄弟を深舟が止めた。「とどめはこの人に刺してもらうわッ!!」…って誰のこと? 浅間くん?
可愛い女子「遅くなって、ごめんねッ!!」 ……って、
えぇぇぇえぇッ!? いつぞやのアイドル野々宮アイちゃんッ!!?
 ……なるほど、深舟が連絡したのかぁ。「任せて」って、この事だったんだ。いや、初回プレイでは見なかった展開だから本気で驚いたぞ(笑)。この場に浅間くんがいたら泣いて喜んだだろうな。
 暴走した《霊》の元となった持ち主も、生前は真摯に彼女たちを応援していた純粋なファン。憧れたアイドルからの感謝と歌声は、何よりの贈り物となったのでした。かくて、見事成仏。浄化完了!

 さて、ツインエンジェルへの報酬ですが。
……あ〜、忘れたい(遠い目)。でも俺、嘘はつかない主義だから…………(暗転)
深舟「…………。支我くん、聴こえる? これ、いつ終わるの?」
支我「俺たちの力では、どうする事もできない。だから、せめて、祈ろう
深舟「祈るって、何をよ?」
支我「龍介の生還を……」
 こーして。青年一人の尊い犠牲により、夕隙社に新たな仲間が2人ほど
お嫁入りしたのでした。どっとはらい。

 いや、前半またも無駄選択肢が出た時は少しコメカミ引き攣ったけど、今回はちゃんと【第六感】が役立つ展開で良かった。
 以前登場したキャラが再登場するのも嬉しいサプライズだったし、一時「赤の他人」レベルまで大暴落だった深舟の株も、再び「信頼してもいい仲間」まで上がったし(笑)
 ところで……ラストの焼肉屋に、龍介と華山兄弟は来てないみたいなんですが。
もしかして俺、双子に拉致られた???

次の見せ場も、アタシたちのモノよ / もう出番がないなんて、信じないわッ!


 

【9TH TRACK】 Saturday Night Special 〜サタデーナイトスペシャル〜
 今日の成長報告。フリー依頼で龍介29/深舟20/浅間20/小菅20/龍蔵院20/山河20/楓20/曳目20/久伎20/華山兄弟20までLVアップ。
 龍介は ねんがんの 日本刀 を てにいれた! 龍蔵院は 素槍 を てにいれた! 鎌槍 と ごうせい しますか?【YES / NO】 → 三叉槍 に へんかした! 龍蔵院は こうげきりょく が あがった!
 インターバル会話は相変わらず本編と関係ないものばかりですが、浅間くんと山河さんのは同じ出来事を別の視点から見ていてなかなか面白いです。特に浅間くんの誤解は酷い(笑)。他にもこんなのあるのかな?
 小菅からの女性3択は「誰をロッカーにしたい?」というもの。パンクな衣装が案外似合うと思い、深舟を選択。すると「確かにサディスティックパンクで似合うが、誰も(深舟を)弾きこなせねぇだろ。やめとけ」と。さもありなん。
 好感度も順調に上がり、既に全員愛称呼び。ずっとウザそうにしてた左戸井さんもデレて少し嬉しい(笑)。しかし「マスター」「ブラザー」もアレだが、曳目さんの「ご主人様」って何事? ただ訓練してただけなのに…解せぬ。

 冒頭は夕隙社に突然響き渡る、伏頼編集長の絶叫。いつも依頼でいっぱいの除霊掲示板に、今日は一件も依頼が入っていないという。どういうことかと「お客様の声」を見てみれば、そこには夕隙社への苦情が満載。
 曰く、「幽霊退治を頼んだら、家が半壊させられて最悪です。これじゃ、悪霊が出ていた方がマシでした」 それ、どこの破壊王…。
 曰く、「悪霊に効くからと、家中を酒びたしにされて絨毯がビショビショ。クリーニング代を請求させていただきます」 知らないって。塩くらいは撒いたけど。
 曰く、「後方支援だという眼鏡高校生の鬼畜っぷりにビックリ。まさかあんな事をするなんて。もうお嫁にいけません。責任取ってください。結納はいつにしますか?」 
支我、具体的に何をした!?(迫真)
 ――要は、夕隙社の偽者が現れたと。のみならず、本家夕隙社の掲示板にハッキングして依頼を横取り、無茶苦茶な除霊(?)をしてるらしい。電子セキュリティ担当の支我は、しばし茫然自失。
支我「……。今から、侵入者を割り出すために解析を開始します。俺に――いや、夕隙社に喧嘩を売ったことを後悔させてやりますよ」 はい、プライドと面子を激しく傷つけられた秀才君の復讐劇、始まり始まり〜。

 支我が掲示板に仕掛けたトラップで、偽者たちの横取りした最新の依頼が判明。龍介・深舟・支我の三人が依頼場所に先回りして待ち伏せれば、白服の気障な男と、どこかで見たような組み合わせの三人が……
 ……わあ、すごーい。どーして
こんなところに鏡があるのかと思っちゃったよー(ぼぅょみ)
 一人目、車椅子の高校生。しかしどー見てもメタボ体型で、ニキビだらけのあばた面。キモいオタクの想像図をそのまま現実にしたらこんな感じ。……被害者女性には同情するが、これに責任取らせて嬉しいか?
 二人目、ロングヘアの女子高生。但しセーラー服が驚くほど似合わない、良くてスケバンかイメクラ嬢。ぶっちゃけ年齢詐称じゃねーかと思うほどケバい。でも性格のキツさは本物の方がたぶん上(ぁ
 そして三人目、小柄な高校生。全身から滲み出る根暗な雰囲気と、絶えず卑屈な薄笑いの張り付いた顔。体型は細身と言うよりガリガリの貧弱な坊や
これは酷い、酷過ぎる(笑)
 隠れて話を聞く限りだと、実際に《霊》退治をしてるのは白服の方なわけね。偽者トリオは名前まで本物を騙ってるのか。車椅子のデブが立川、貧弱な坊やが青梅、ツリ目のケバ女だけ分からないけど。
 しばし様子を見ていると、除霊対象らしき少女の《霊》が出現。しかし白服男こと白峰は「少女に剣を向けるのは気が乗らない」(どこの鳳雛…)と言いだし、偽者たちはただおろおろするばかり。
深舟「まったく、見てらんないわッ」 えー、もう少し様子見てようよ。白服はともかく、偽者たちがどんな除霊をするか(そして何やらかすか)見てみたいじゃん(笑)などというプレイヤーの邪な囁きが届くわけもなく。
白峰
「何て美しいんだッ!!」(気障なポーズで薔薇の花を差し出す) ……はい?
 深舟に一目惚れ(?)した様子の白峰、気障ったらしい美辞麗句を捲し立てた挙句、「という訳で、ボクと婚約しよう。生涯の伴侶として―――」などとわけの分からない供述、もといプロポーズをしており――。
 ……深舟さん、何故そこでこちらを見ますか。「あんたから、何か言いなさいよッ」って何? 俺からは「どうぞ、(熨斗つけて差し上げるから、どこか遠くで)幸せになってねv」くらいしか言えませんよ?(笑)
 まあ
一応仲間だと答えたら白峰君に羨ましがられましたけど。彼女の言葉の暴力に耐えられるのは、よほど神経が丈夫にできてるか特殊な性癖の人くらいだと思いますよ、いえあくまでも個人的な感想ですがっ。
 それはさておき、偽者を問い詰める深舟に対し、「夕隙社が違法な事をしてるのは知ってる、僕たちを警察に突き出せば自分たちの身も危ない。僕たちを止めるなんてお前たちにできるわけないんだ」と開き直る偽支我。
 あらら、深舟さんが言い合いで押されるなんて珍しい。…警察は無理でも、こいつら拘束して身元を調べ上げてから、被害者たちの前に悪質な詐欺師として突き出せば十分だと思うんだけどなぁ?(邪笑)
 で、何故か偽者たちと除霊勝負することになりましたよっと。
まったく、根が善良な人はこれだから(溜息)。……この《霊》さんは誰かと遊びたいのね、なでなで(【友】+【触】)。はい、除霊完了。いつもこれなら楽なんだけど。
 負けた偽者たちは捨て台詞を吐いて逃げてしまった。ちょっと深舟、馬鹿な言い合いしてる間に捕まえなさいよ…。はいはい、白峰君は褒めてくれてありがとうね〜、ハイ握手(【友】+【触】)
深舟「これで、あの偽者たちも少しは大人しくなるといいけど」 …無理じゃないかな。あの手の自分の実力を過信した馬鹿は本当に痛い目見るまで懲りないと思うぞ。
支我「そうだな。俺の作ったセキュリティプログラムをマグレで破ったようだが、これで、彼らも自分たちの実力が分かっただろう」 さり気なく根に持ってます秀才支我くん。でも、その認識は甘すぎると言わざるを得ない…。

 そして翌日。依頼を受けて着いた除霊現場には、血塗れトゥシューズの物質霊と、依頼主である偽者トリオが待ち構えていたのでした。懲りないねー…しかし今回、用心棒の白峰はいない模様。
深舟「まったく……懲りないわねェ。龍介、さっさとこいつらやっちゃってッ!!」 人任せかよ。あ〜はいはい、気は進まないけど話をさっさと進めますか…おっと手が滑った(リアルで)。タッチパネルはこれだから。
 間違えて【相手しない】を選んだけど、まぁいいか。どうせ結果は同じだし、重要な選択肢とも思えないしね。……血染めで痛々しいね、(こんなのに利用されて)可哀想だね。なでなで(【悲】+【触】)。はい、浄化終了。
 あっさり勝負に負けて焦りまくる偽支我と偽深舟。その無根拠な自信はいったいどこから来たのさ。おや、偽龍介の様子が……?
偽龍介「終わるなら、僕たちだけじゃなく、こいつらも……この東京も道連れだ」 ……はい? こいつ、単なるギャグキャラの一人じゃなかったの??(←初プレイ時の感想)
 何かに取り憑かれたような様子の偽者曰く、ここはかつての汚水処理場。ここには捨てられ流された人の情念や欲望が長年溜め込まれ、多くの潜在的《霊》となって眠っている。それを揺り起し解放すればどうなるか。
 《霊》は水や電気や炭素を通って異なる場所へ移動できる。下水道でも同じこと。東京中に張り巡らされた“道”を通って、あちこちに《霊》が現れれば街は大パニックになるだろう、と。
 本当にそんな事態になったら、すべて倒すのは物理(手数)的に無理だと思うけど。それよりこいつ、いったい何者? 他の偽者二人の反応からして、いつもと様子が全然違うらしいけど。
支我「馬鹿なッ、この数値は――ッ!! 《霊》が出現する兆候だッ!! だが、今までと規模の大きさが違うッ!!」 これはやばいと感じ、有無を言わさず偽龍介の胸倉を掴み上げる俺(【怒】+【触】)
 すると、ここで幻視が発動。視えたのはコンクリート打ちっぱなしの殺風景な地下室(?)と、そこで偽龍介に指示を出す謎の声。こいつ、誰かに操られてるのか。でも東京中の下級霊を合成して、誰に何の得があるの?
 偽者たちは今の話を聞いたにもかかわらず、「夕隙社に一泡吹かせてやれるなら、まぁいっか」だの「最後に勝つのは僕たちだなッ!!」だの……いい加減ムカついてきたんで、一発殴る蹴る踏みにじる。
 正直、暴走する《霊》たちのど真ん中に放り出してやりたいが(だいたい東京中が《霊》で溢れるのに自分だけ無事で済むと思うのか)、それで事態が解決するわけじゃないので今は放置。一刻も早く編集部へ戻らねば。

 ブリーフィングに入ると、依頼掲示板は「緑色の霊が出た」という書き込みでいっぱい。まずはこの中から選んで片っ端に解決していくしかないみたい。
 とりあえず難易度高めの依頼=緊急性・危険性の高い事件と判断、順に請け負っていく。……山河さん、こんな時に「カチコミ」っていったい……; 彼以外のメンバーをローテーションで入れ替え、全員1LVずつ成長。
 5回戦ったところで【悪霊魂】が出現した、とメッセージ。ボス戦前のセーブは忘れずに。今回のフリー枠は…レア武器入手して攻撃力が高く、特技で自動回復と攻撃・防御力UPするツインエンジェル!(笑)

 巨大な悪霊魂(複数の《霊》の融合体)が出現した現場で、同じく《霊》退治に来た白峰と再会。(……毎回フリー枠が一人分しかないなら、事前に選んだメンバーの会話イベント入れるとか出来ればいいのに)
 白峰は女性を襲う《霊》を退治するために偽者たちと手を組んだが、どうやら彼らとは目的が違うと気付いて袂を分かったそうな。…いや、途中の言動だけで気づこうよ…女性以外にはまるで興味ないんだな、こいつ。
 ひとまず協力しようってことで戦闘開始。白峰用のレア武器・エストックはフリー依頼で入手済みだけど、事前に装備できないのが残念。しかも特技の祝福すら、深舟と双子は祝福付きの装備で意味ないという(苦笑)

 ……うげっ、悪霊魂って仕掛けた状態異常罠全部に耐性持ちでやんの。その上、APダメージ罠も効いてない。手前の雑魚は罠有効だけど、そっちには仕掛けてないんだよなぁ(−−;)
 結果的に、ステータスブーストの利く華山兄弟を選んで正解か。雑魚を倒した後は二手に分かれて移動しながら攻防上げまくり、攻撃範囲の広い龍介と白峰で悪霊魂を削りつつ、華山兄弟がトドメ。
 まぁ状態異常系の罠(電子ジャー、音叉、線香)は役立たなかったけど、強制移動符と囮の精霊馬が上手くハマったから良しとする(笑)

 戦闘終了後に【第六感】発動。視えたのは…目まぐるしく動いて分かりづらいけど、学校の教室のような。そこに響く、黒幕っぽい何者かの自問するような声。
謎の声「死とは終わりであり、始まりである。人は死後どうなるのか? 《霊》の法則―――。死を隠すのだ。永遠の刻を生きろ―――」 うーん、考察するにもデータ不足。今回の《霊》解放も実験の一つという気はするが。
 ともかく、これで白峰も仲間入り。さて帰ろう…という所で、冷徹な声(トーンのせいで少しも冷徹に聞こえないのはご愛嬌?)の女性、八汐に声をかけられた。軍人っぽいというか、自衛官か。
八汐「ちょっと、お尋ねしたい事があるのですが――、ここで……何か見ませんでしたか? その……不審な物体や不可思議な現象などを」
 嘘はつかない主義なので、可能な限り(自分たちが退治した事は伏せて)正直に答える(【友】+【視】)。まぁ最悪「オカルト雑誌社のバイトで現地取材に来ました(取材もするなら嘘ではない。多分)」とでも言えばいいだろうし。
 避難するように、との要請には素直に従いました。実はフラグ的には【避難しない】が正解らしいのだけど、この状況で自衛官に逆らって避難しないような合理的理由を思いつかない…(^^;)
 上司と同僚らしい男性も2人出てきたけど、上司の九門さんはともかく同僚の男性・音江とは仲悪そうだな〜。ともあれ、適当に愛想よく振る舞って(【友】+【視】)その場を撤収する龍介たち。しかし―――。
九門「そうか……あれが、夕隙社か。2人とも、よく覚えておけ。彼は、近い将来、我々と相対するかもしれない」
八汐「え……?」
九門「この国を護る事ができるのは、護るべく《力》を持ち、自らの利害を超えて行動し、真に愛国心のある者だ。私利私欲のために人を助けたり、平穏を金で売るような輩など――」
 何か、ヤバい方向に生真面目な人だったみたいなんですが……あーた、一般のボディガードや警備会社、セキュリティやら保険会社その他諸々の商売まで全否定するつもりですか?(大苦笑)

さァ、ボクの活躍を目に焼き付けるがいいさ / au revoir(さよなら、また会おう)


 

【10TH TRACK】 House of The Rising Sun 〜朝日のあたる家〜
 今日の成長報告。フリー依頼で龍介34/深舟23/浅間23/小菅23/龍蔵院23/山河23/楓23/曳目23/久伎23/華山兄弟23/白峰23までLVアップ。もうここまで来たら全員平伸ばしで頑張る(笑)
 特技は《イーグルアイ》の次に、アイテム取得率UPを狙って白峰から《パーティの主役》をコピー。《サンプル回収》と効果重複するのか少し疑問だけど、確率+10%ずつされるだけなら大丈夫かな。
 ここのフリー依頼で、解決後に編集長のお言葉(S〜D評価のあれ)がないのは何故? 編集長が不在になるのは次の話だったような覚えがあるんだけど…インターバル会話にも普通にいるしなぁ。またバグ?
 今回の「女性は誰が好き?」質問担当は支我に山河さんに龍蔵院、お前らもか。揃いも揃って、他に話題はないのかと。その上、こいつら聞き方がストレートすぎて答えを捻りようがないんですけど(苦笑)
 いちおう、見た目だけなら三人の中では深舟が一番好みではあるんだが……いかんせん、あの性格じゃなあ(溜息)。とは言え、他の2人はそもそも登場回以降に本編出てないし。この質問は無理すぎだろJK。
 だいたい何故この3択なんだ。せめて4番目に【 そう、興味ないね / そんなこと話して、噂になったら恥ずかしいし… / 実は俺、お前のことが!(迫真) 】みたいなネタ選択肢でもあれば少しは笑えるのに。

 本編は前回の翌朝、街中に《霊》が出た事件の噂で教室も大騒ぎ。メディアとかでは集団幻覚などの扱いになってはいるが…て言うかインターバルでかなり戦ったんだが、あれは一夜の出来事になったのか(笑)
 つーか、前回カチコミでいなかった山河さんにはインターバルでもう少し別の会話があっただろう(真顔)。ああいう大事件の後なら尚のことインターバル会話と本編の内容を合わせてほしいわ(−−;)
 昨夜、現場へ自衛隊が出張っていたことを不審がる支我。まぁ世界観的に、国家運営の退魔部隊が秘密裏に存在してもおかしくはないしなー(剣風帖の紫暮も自衛隊に入ったはずだけど、今頃何やってんだろうね?)
 夕隙社でその辺の事を編集長に報告がてら話し合っていると、いきなり乗り込んできたのは公安警察。彼らは昨夜の事件にも夕隙社が関与していると考え、伏頼編集長を逮捕拘留するという。
 容疑は主に組織犯罪処罰法違反とテロ嫌疑、他に器物損壊、住居侵入、道交法違反、銃刀法違反、武器製造法違反……やべえ、半分以上は心当たりがあるわ(笑)。特に山河さんと浅間くん、真っ黒じゃん(笑)
 手錠をかけられても怯むことなく公安警察を問い詰める編集長。するとそこに現れた、神倉と名乗る男。公安などよりもっと上の立場である彼が、夕隙社を潰そうとしている張本人、なのかな。
 彼らは社員やバイト一人一人を咎めることはないものの(甘いな〜)、夕隙社は解体、編集部のある雑居ビルごと閉鎖されて立ち入り禁止。編集長は逮捕され、尋問の後はそのまま刑務所送りになるという。
神倉「今後、《霊》に対抗する役目は、民間ではなく国が担う。国を護るのは国家公務員であり、市井の者ではない。そしてその行動も、営利目的ではなく、崇高な使命感の下で遂行されなければならない――」
 うーん……これ、神倉は本気でこう言ってる設定なのかなぁ。これだけだと「歪んだ選民思想で現実見えてない阿呆の戯言」にしか聞こえないんだけど。それともこれは建前で、何か別の思惑があるのかなぁ?

 為す術もなく夕隙社を奪われ、嘆く浅間と小菅。普段は強気な深舟もさすがに落ち込みは隠せない。
小菅「夕隙社がなくなったら、俺様たちどうなるんだよ? ここは、俺様たちの居場所だったんだぜ? 《霊》の存在を知るヤツが、自分を偽らないで生きていける……たった一つの場所だったんだ」
 はあ、プレイヤー視点だと「偶然巻き込まれた挙句強引にスカウトされて成り行きでそのまま…」って感じなので今一つ共感しにくいのですが(苦笑)、彼ら視点ではそういう思い入れがあったわけね。…せめてインターバル会話とかで前もって描写しようよ。深舟や山河さんなら本編で悩みに触れたからまだしもだけど、あんた等じゃ唐突過ぎるんだよ! 前から夕隙社にいた面子って事で他に言うべき奴がいないのも分かるけどさぁ(笑)
 これが主人公にとっても「唯一自分にとってかけがえのない居場所」と感じられるような描写があればまた違ったんでしょうが、何しろ【第六感】の事すら未だ仲間たちにも話せていない様子だし。俺は今でも一人ですよ?
 まぁ「このまま夕隙社がなくなると思う?」という問いには【夕隙社はなくならせない】と答えました。戦ってるのは人であって建物じゃないし、武器だって鉄パイプや包丁ならホームセンターに行けば買えるしね(笑)
 そこにパチンコ屋へ行ってて難を逃れた左戸井さんが帰還。残ったメンバーを自宅のアパートに招き、珍しく(笑)まともな先達としての激励を。左戸井さんも真面目になる事あったんですね、初めて知りました!(【愛】+【触】)
左戸井「それでいい。今、自分たちに何が出来るかを考えるんだ。お前たちはゴーストハンターだろ? 俺も俺が出来ることをやる。ちょっと、昔馴染みに会いに行ってくる――」
 彼の過去は古株のメンバーも知らないのね。編集長くらいは知ってるんだろうけど。昔は戦ってたのに今は運転手専門なのは、山河さんみたいなPTSDでもあるのかな。ともあれ、こちらも行動開始。

 その夜。どこぞの公園で、九門率いる自衛官たちが《霊》退治。さすがに戦闘職だけあって手際はなかなかのよう。これで敵がメイドの《霊》じゃなければ、もう少し格好付いたんだけどねぇ(^^;)
 出てきた神倉管理官に「早く夕隙社と手合せさせてほしい」と願う九門。彼の中では自衛隊特務師団と夕隙社の力量を競わせ、勝者が《霊》から国を護る職務に就くという話だったらしい。何その猿山のボスみたいな発想。
 しかし既に夕隙社は国家権力で潰した後。そう身も蓋もなく告げられて納得いかない様子の九門だが、所詮は宮仕えの身で上役に逆らえるはずもなく。「選ばれた俺たちこそが国を護るべき」という神倉の言に頷くのでした、と。
 ……ど〜も、ここで管理人の可哀想なオツムが理解に苦しむのですが。(以降、長文です。文字色変えるので面倒な人は読み飛ばしてくださいな)
 神倉が(彼の言葉を信じるなら)エリートとしての自分たちに高いプライドを持っていて、たかが民間人の退魔組織と比較されるなど許せない、というのは(共感できるかは別として)まぁ分かる。
 九門の「《霊》という未知の敵に対しては、従来の立場や訓練を重視するのではなく、経験と対応力を重視し、民間人であろうと(必要に応じて)助言を求めるべき」という考えは合理的だと思う。
 しかし、そもそも私は「自衛隊と夕隙社を公平に比較検討し、その結果を持って(いずれの組織が国を護るに相応しいか)判断する」という話に、物凄く引っかかるのですよ。これ、どっちかに決めるべき問題か?
 これが“限られた枠を取り合う”話なら分かりますよ。《霊》退治に特殊な資格が必要で、どちらか一方しか資格を得る枠がないとか。夕隙社が公的組織になるべく、自分たちを国に売り込んでいるとか。でも違いますよね?
 神倉自身が言う通り、夕隙社は国家権力がその気になれば容易く潰せる民間組織。掲示板の依頼を受けて、細々と除霊やってるだけの零細企業です。でも、だからこそ夕隙社は国家に認められる必要がない。
 除霊にしたって掲示板から依頼が絶えない(これはゲーム的都合もあるが)事で分かる通り、日本限定でも夕隙社スタッフどころか他の祓い屋たちを含めてもまだ足りないほどの数、《霊》関係の事件が起きてるわけで。
 特務師団とやらに《霊》と戦える人員や装備がどれだけあるか知りませんが、仮に自衛隊全員が戦えるとしても《霊》事件を全部解決するには手が足りないんじゃないですかね。予算も人員もまさか無限じゃないでしょ。
 逆に、もし特務師団だけで十分全ての《霊》事件を解決できるなら、そもそも夕隙社を潰す必要性がない。勝手に無料で事件解決してくれる組織が他にあるなら、誰も報酬支払って除霊依頼なんかしませんよ。
 夕隙社自体、「他に《霊》と戦える者がいない」という理由で除霊やってるんだから、除霊仕事がなくなれば(収入は減るが)単なるオカルト雑誌社になるだけです。そのくらい、神倉の立場で調べたなら分かったはず。
 まさか、庚種特務師団を存続させる(予算枠を取るでも何でもいいけど)ためには、民間で評判の高い(?)夕隙社が障害となるのだー! なんて途方もなく馬鹿げた理由ではないと思いたいのですが。
 だいたい国が後ろ盾の大きな組織は、力こそ強いが命令系統の複雑さなどから状況変化への対応が鈍くなりがち。逆に夕隙社は個人で勝手にやってるだけなので、大掛かりな事件には不向きだが小回りは効く。
 それぞれの得意分野・向き不向きがはっきりと違うのに、その二つを同列に並べて「比較検討云々〜」言ってる時点で大笑いだと思うのは私だけですか? 普通は適材適所で役割分担・棲み分けを考えるものでしょう。
 この状況で神倉のような立場の人物がすべきは、現在それなりに機能してる民間組織を問答無用で潰す事じゃなく、積極的に交渉の機会を持って懐柔、利用する事じゃないでしょうか。美味しい餌をちらつかせて厄介な仕事をさせてもいいし、国家権力で脅して困難な役目を押し付けてもいい。または夕隙社に露払いだけさせて肝心の手柄は子飼いの組織が総取りすれば、上への覚えもさぞめでたくなるでしょう。私でもこの程度は考える。
 でも、そういった事を全くせず、強引な手段で夕隙社を潰して満足している(ように見えた)神倉って……いったいどういう人物? いかにも切れ者っぽく見せて、実は状況判断もできないただのアホ?
 夕隙社スタッフを手駒として取り込むために、邪魔になりそうな伏頼編集長を前もって拘束する…という発想もなくはないけど。それにしてはスタッフ全員無条件に解放した後ノーマークの現状は無理があるしなぁ。
 それとも、神倉の背後にもっと得体のしれない大物がいて、私には想像もつかないような深い理由なり目的があったりするのでしょうか。答えがあるなら是非知りたいです(真顔)。
以上、閑話休題。

 一方その頃。龍介たち元・夕隙社スタッフは独自に掲示板の依頼を受け、有り合わせの装備を使って《霊》退治をしていた。メンバーはいつものバイト組に浅間・小菅を加えた5人(と言ってもイベントのみですが)
 こちらも戦う相手はメイドの《霊》。相手の台詞が「いらっしゃ……ませ……の家へ」と聞こえにくい様子(←たぶんこれがヒント)なので、よく耳を澄ませてみる(【悩】+【聴】)。すると聴こえるのは前と同じ(?)謎の声。
謎の声「……《霊》を縛るものは何か? 人か? 場所か? それとも思念か? 何故、その場所に縛られる? 《霊》に自由を与える方法を探さなければならない。実験しよう。ある家で女たちを殺す。それが重要だ。その家は、こう名付けよう。悪霊の家と――」 どうやらこれが、今回のタイトルに繋がるっぽい? 殺された女性たちのなれの果てがメイドの《霊》ってところか。
 除霊完了と同時に、左戸井さんからアパートにすぐ来いと電話。呼ばれて行ってみると、何がどうなったのか夕隙社復活が条件付きで認められたとのこと。その条件は、とあるオフィスビルに出る《霊》を斃すこと―――。

 翌日。学園から帰る龍介の前に現れたのは、
「ご主人様」 …ああ、この呼びかけだけで見なくても誰だか分かるわ(笑)。本編では久しぶりですね〜、眼鏡巫女こと曳目さん(【友】+【視】)
 ……そっかー、これが噂の
透けブライベントか(←初回は見られなかった)。このイベント、好感度によって彼女か支我のどちらかが来るらしいけど、他の人が来ないのは全員分のCG作る予算がなかったからですかね。
 GHOSTによるイベントCGは動きも自然で綺麗です。3Dモデリングとはまた違った味わいがあって良い。それだけに、イベント自体の唐突さ、取って付けた感が色々な意味で残念です(−−;)
 これ、本来なら嬉し恥ずかしドキドキイベントなのでしょうが。本編での交流も描写の積み重ねもなく、いきなり挿入されましても。
あざといなあ(悪い意味で)としか思えませんわ。ごめんね、曳目さん。

 ブリーフィングで選べるフリー枠はなし。自衛隊2人の分ですね、わかります。1周目はあの2人だけ仲間にし損ねたけど、今回はどうかな〜?
 マップ自体はさほど広くないため、ほぼ全域をEMF探知機でカバー。後は精霊馬を2つと、転移ポイント周りに強制移動符と線香を置いて準備完了。

 ――渋谷区のオフィスビル・深夜。そこには陸自特務部隊の九門と音江・八汐も来ていた。夕隙社への試験の話が伝わっていないのか、龍介たちが来ていることに驚く九門。
 と、そこで支我から《霊》がもうすぐ出現すると連絡が入る…んだけど。何故か、ここで九門による庚種特務師団の長々とした解説が始まる。…あのー、それ一応機密情報ですよね。事態が動いて一刻を争うこの状況で話す事柄じゃないですよね? 詳しい説明なら戦闘終了後か、隊員2人が仲間になってからでもいいはずでしょう。ここで不要な講釈を延々垂れ流す理由はいったい何なのですか、台詞書いてるライターさん?(-_-メ)
九門「このビルの人間は、一人残らず、必ず無事に俺が救出する。その代わり、お前らも、必ず《霊》を斃せ」 …あ、長話やっと終わりましたか。もう少し続いてたら割と本気でブチ切れましたよ(プレイヤーが)
 《霊》出現の秒読み入ってイラついてるプレイヤー心理など知る由もなく、音江・八汐の二人に夕隙社を支援して戦うよう命じる九門。そして出てくる“強い気配”は……やっぱりまたメイドの《霊》かあ(苦笑)

 陸自の実戦部隊(説明によると強化人間かサイボーグみたいなノリだった)だけあって、音江・八汐両名の実力はかなり高いですね。具体的には23LVで深舟と一緒(笑)
 音江の能力は人間ソナー。自分が無傷の時限定で広範囲の索敵をするという、イーグルアイに次いで便利な代物。八汐の方は攻撃力、というか暗殺特化のようです。良かった、少なくとも足手まといにはならなくて(ぁ
 ……と思ったけど。実際に攻撃したら装備弱いせいかあんまりダメージ通らないでやんの。支援技を2重にかけてこの体たらく、しかも防御低くて打たれ弱い。やっぱり足手まといじゃないですか、ヤダー!!
 しかもこのマップ、雑魚は何度斃しても復活してくるから切りがないったらありゃしない。あああ、八汐が集中攻撃で墜ちたー!? 仕方なくメインだけ追いかけて斃したけど、久々に大赤字。やっちゃったなぁ…(−−;)

 戦闘終了後、初回では見られなかった【第六感】発動。仲間を増やしたがるメイドの《霊》から視えたのは、生前の彼女と思われる女性が謎の人物に殺害される情景(と言っても背景と台詞のみだが)
謎の声「自由とは、束縛を受けずに、自分の意のままに振る舞う事である……。死は自由か? 死の事実が、《霊》を縛り付ける……。では、死を誰にも知られずにいれば、或いは……」
 意味深なヴィジョンはここまで。気の毒なメイドの《霊》は、(何食わぬ顔で復帰した)八汐のトドメによって成仏することもなく強制的に消滅させられました。南無〜(合掌)
 合流した九門からは有難くも労いの言葉を頂きました。「俺たちは間違っていたのかもしれない」…いや別にいいですが。どんな信念も正しい心も、それを貫く力がなければ結局は無力なんですけどね(苦笑)
 そこに現れた左戸井さんからネタばらし。彼は元・陸自隊員で九門の敬愛する上司だったようです。しかも神倉よりもっと“上”の相手――防衛大臣に直接話をつけ、夕隙社復活のため今回の条件を取り付けたと。
 後は、神倉の所属が実は【国家安全維持局】という、元陸自の左戸井さんすら存在を疑問視していた秘密組織だとか、まぁ裏設定みたいなことを色々と聞かされたり。でもそれ、もう本編では使われない設定ですよね…。
九門「音江と八汐を頼む(*選択の余地はありません)。それと、君たち夕隙社に渡したい情報がある。強力な《霊》が関わっていると思われる、誰も真実に辿り着けなかった事件だが、君たちなら―――」
 ここで次回に引き。編集長の帰還は次の話を待てってことですね。戦闘では八汐をうっかり脱落させてしまったけど、好感度が足りていたのか、やり直しなしで仲間コンプできたのは幸いでした。

 ……しかしまあ、何と言うか。今回はきっと「夕隙社閉鎖!? 幽撃隊の一番長い日」「陸自vs夕隙社、退魔組織頂上決戦!!」みたいな感じで盛り上げたかったんだろうな、と思うのですが。
 夕隙社閉鎖に関しては、プレイヤーがそこまでの愛着を感じてなかったため、仲間たちの嘆きっぷりについていけず。
 陸自vs夕隙社の構図に関しても、まず
緑文字で書いた部分に引っかかってしまい、話そのものにリアリティや説得力を感じられず。
 曳目さんの雨宿りイベントは、途中の積み重ねが全くないので「だからどーした」という感想しかなく。
 ライバルだったはずの陸自隊員たちとは、別に直接対立したわけではない上、すぐに共闘という流れなので……正直、盛り上がりもドラマもなかった、と言いますか。
 分かりやすい悪役だった神倉に至っては、左戸井さんが手を打ったため直接対決するわけでも何でもなく、そのままフェードアウト。一度クリアしたから知ってますが、もう本編に出番すらないという有様。
 だいたい神倉が左戸井さんに対してまるで無警戒なのはどういう事ですか。あれだけ夕隙社を調べたなら彼の素性に気づかないのは不自然だし、気づいたならどう考えても最上級要注意人物でしょうが。
 全13話の10話目と言えば、起承転結の「転」辺りですよね。そこでこんなに美味しそうな素材をありったけぶち込みながら、これだけ薄いお話にできるって、
ある意味才能なんじゃないですか?(真顔)

では、また後ほど… / そいじゃー、俺はこれで


 

【11TH TRACK】 Rock of Ages 〜反逆の時〜
 今日の成長報告。フリー依頼で龍介38/深舟25/浅間25/小菅25/龍蔵院25/山河25/楓25/曳目25/久伎25/華山兄弟25/白峰25/八汐25/音江25までLVアップ。初回プレイと比べたら見違えるほど育ちました。
 そういや陸自の2人って、龍介たちと同年代なんですね(そこに一番驚いた)。しかし訓練期間を1〜2年程度と見積もっても、開始時はまだ子供と呼べる年齢のはず。それを薬物で強化処置する自衛隊とはいったい…;
 あれ、編集長のお言葉が戻ってる。彼女が編集部へ帰ってくるのは次の本編でしょうに……大方、間違えて前のインターバルにフラグずれたんだろうけど。実質ランダムの個別EDといい、チェックが杜撰だなぁ(−−;)
 インターバル会話は……うん、わかってた。もう清々しいほどに本編と内容関係ないですね。前回あれだけ「夕隙社がなくなる!?」と大騒ぎしたのに、何事もなかったかのような会話ばかりでいっそ笑えますよ。
 ところで、龍介の上司所見。明るく元気で、目つきがいやらしいまでは、まぁいいとして(いいのか)。ここ数話の間ずっと
深舟とラブラブになってるのは何故でしょうか。心当たりは全然ないのですが…解せぬ。

 ―――2013年5月 台東区連続猟奇殺人事件 判決
 冒頭はホステス5人を惨殺した連続殺人犯が死刑判決を受ける場面。しかし、その犯人はむしろ“自分の死”を望んでいた。「生きている限り俺は自由になれない。死は終わりじゃない、始まりなんだよッ!!」と――。
 OP明けて学園の放課後。夕隙社でバイト始めてから寝不足続き(そりゃ大抵の《霊》退治は夜だから…)の深舟は「そういえば《霊》って寝ないのかしら?」と。いや眠っても意味ないでしょ、肉体ないんだから(笑)
 支我の説明によると、《霊》には時間の概念がなく、1日も10年も同じなのだと。場合によっては100年以上同じ姿で現れ続ける《霊》もいるのだとか……あれ、《霊》って存在し続けると悪霊になるんじゃなかったっけ?
 未練が消えて成仏するか、ダメージを与えて強制的に消滅させるか、《霊》と強い繋がりのある品物を燃やしてこの世との縁を断つか。それらの条件を満たさない限り、《霊》はいつまでもこの世に留まるのだそうな。

 委員の用事がある深舟と一旦別れ、支我と二人で編集長を出迎えに。と、またここでタッチパネルをミス。……あれ、珍しく選択肢でルート分岐してる。ちゃんと(?)一人で編集部へ行くルートがあるんじゃん。
 ちなみにこちらを選ぶと、左戸井さん、浅間、小菅の男3人どつき漫才が見られて結構楽しいです。しかし本来選ぶつもりの選択肢ではなかったので、一通り見たらやり直してボスお迎えルートへ(笑)
 こちらでは釈放された伏頼編集長が、無関係の門番相手に傍若無j…ごほん、再び捕まる前に龍介から喜びのハグ(【愛】+【触】)。ここで去り際に振り返って防衛省ビルを睨みつける編集長のムービー挿入。
 ……なんか意味ありげなので後ほど確認すると、ムービーの題名は【反撃の誓】。…えぇと、今回は別に防衛省に反撃する話ではないし、そもそも筋違いのような。今回のタイトル繋がりとしても無理過ぎじゃないか?(笑)
 それと同じ頃、台東区では通りすがりの女子大生が死刑囚の《霊》に襲われる事件発生。しかし、被害者以外の通行人に《霊》の姿は見えておらず、憐れ彼女は衆人環視の中で惨殺されるのでした。

 その晩、編集長復帰祝いの焼肉パーティに現れたのは……第2話の依頼人、眞鍋漁色漁作さん。公務員だという彼の職業、実は警視庁零課――別名、霊課の捜査官。つまり《霊》関連事件専門の刑事だそうで。
 しかしこの霊課、出来る事は捜査と報告のみで、《霊》との戦闘どころか成仏させようと試みる権限すらない、何とも微妙な組織。以前に彼が夕隙社へ依頼したのも、自分では対処そのものを禁じられていたからだと。
 で、今回は《霊》による殺人事件が発生したが、霊課では手出しできないため夕隙社に何とかしてほしいと……それ、本質的には自分たちで退治するのと何が違うんですか、と言いたいけど。きっと手続き上の問題とか、元から《霊》と戦うための訓練も何も受けていないため実力不足とか、色々あるんでしょうね。同じく魔物相手に苦労してても、交渉や場合によっては自衛と退治も許されたBBTの史料編纂課とはえらい違いだ(^^;)

 死霊課…違った、霊課の情報によると、この数日で女子大生やOLが相次いで何者かに刺殺されている。しかも現場はまだ明るい時間帯の大通りや公園なのに、犯人を見た者が誰もいないという不可能殺人。
 殺害手口から霊課が割り出した容疑者は、冒頭の裁判で死刑にされた殺人犯。しかし何故、死刑から1年も経った今頃現れたのかは不明。《霊》を召喚できる人間もいるため、この辺はまだ判断不能。
 差し当たり、件の死刑囚が死刑直前まで過ごしただろう拘置所に手がかりがあれば…と選んでみました、が。……え、もうブリーフィング!? まだ本編が始まって5分と経ってないんですけど。さすがに短すぎない…?

 今回は仲間になるゲストがいないため、フリー枠2人。せっかくだから装備整えた陸自の2人を投入してみました。まだ彼らのレア武器取ってないため、攻撃力の低さが何とも心もとないですが(^^;)
 転移ポイントが各部屋にあって使われると面倒なので、全部のポイント前と入口それぞれに清めの塩を撒く。更に目撃地点周囲は電子ジャーと線香、強制移動符を念入りに配置。さあ、逃げられるなら逃げてみろ(笑)

 問題の独房は、看守が相次いで不慮の死を遂げたために所員が死刑囚の呪いだと怖がり、閉鎖されたという話。現実ならお笑い種だけど、この世界だともう真っ黒(笑)
 と、ここで独房の鉄格子に《霊》の残滓――第2話で見た緑の不気味なゲルを発見。うわあ…これはやっぱりアレか。
舐めろ、という事か(−−;) 仕方ないので嫌々ながら指突っ込んでペロリ(【悩】+【味】)
 今回幻視した光景は、《霊》と化した直後の死刑囚。初めは「自由になった!」と浮かれていたが、すぐ全身に激痛を感じ、傍にいた何者かに助けを請うている。その人物はどうやら【死後の永遠】を求めて、様々な実験を繰り返しているらしい。独り言で呟く【試み】の中には、今回の件はもちろん、夕隙社が関わったと思われる内容もちらほらと…天国の門って、あのオバサン女霊媒師もこいつとグルなのかねぇ?
 幻視が終わると、いきなり本命こと死刑囚の《霊》が出現、問答無用で戦闘開始。…あの〜。ちょっと展開、早すぎませんか??

 戦闘は4つの個室全部に《霊》が出たため、ドロップ目当てで各個撃破。火力の低い陸自2人が少し手間取ったものの、本命は強制移動と電子ジャーに見事はまって無力化。
 先行した龍介が《催眠術》で死刑囚を眠らせ、動けなくなってる間に他メンバーが雑魚を殲滅。あとは全員集まってフルボッコにしてやりました。眠った敵相手に輝く《暗殺技術》は《催眠術》や《人体消失トリック》と相性良さそう。

 戦闘終了後、【第六感】発動。と言っても大したものは視えず、ただ謎の人物の声が響くのみ。
謎の声「魂の解放とは、静かに密やかに行われなければならない……。誰にも気づかれる事なく……。密やかに……。死を悟られることなく……。ただ、幽かに……」
 要約すると、「誰にも自分の死を気づかれず秘密裏に死ぬ事ができれば、魂は解放される」って事ですか? 今までの文脈からすると「解放=成仏」ではなく、「死後も生前と同じように考え、動ける状態」を指すようだけど。
死刑囚「何を間違ったんだ? 俺は、言われた通りにやったのに……。終わりのない魂を手に入れられんじゃないのか? 俺は死にたくない……永遠に《霊》となって生き続けるんだ……」
 手前勝手きわまった寝言をほざく死刑囚の「終わりのない魂」という言葉に反応する支我。訝しむ深舟には「何でもない」と答えるが。
支我「そんな訳はない……あいつは、あの時に斃した筈だ……」 と意味深に引っ張りつつ、EDが流れて次回へ続く〜。

 ……というわけで、今回の感想。
短い! そして短すぎるよ、とても!!
 タイトルと明らかな繋がりのあるフレーズも出なかったように思うけど、死刑囚と黒幕が【永遠の自由】を手に入れたがっている事から転じて「時間への反逆→反逆の時」って事でしょうか。少し苦しいか?(笑)
 しかし今回の短さは、九龍12話目を思い出しました。九龍も終盤はシナリオが短すぎ・急展開すぎて褒められた出来ではなかったので、この話を初回プレイ時も、かなり嫌〜な予感がしたのですよね。
 それでも九龍には仲間たちの見せ場が用意されてたり、インターバル会話もちゃんと本編に絡めてあったりと、ユーザーを楽しませるための努力らしきものが見られましたが。
 ダンジョンと違ってボードゲーム型戦闘ではボリューム稼ぎができるわけでもないのに、このADVパートの出来と言ったら……あまりにも薄すぎだろう、幽撃隊(−−;)

次の話を聞くか? / 俺は先に戻っていよう


 

【12TH TRACK】 You Keep Me Hangin' On 〜俺を吊るせ〜
 今日の成長報告。フリー依頼で龍介42、他の仲間は全員27までLVアップ。1周目は難易度4までの依頼しか出ないため、そろそろ成長遅くて面倒になってきました。音江以外のレア武器も一通り入手したし、先へ進めるか。
 仲間の最強武器は訓練続ければ出るらしいけど、効率のいい高レベル依頼や剣風帖・九龍からのゲスト依頼人が解禁されるのは2周目からだしね。さっさとクリアしてこの誰得日記も終わらせてしまおう。
 ……インターバル会話? うーん、分かってたとはいえ、せめて前回ラストで伏線引っ張った支我くらいは別の会話を期待したかったな(苦笑)。君、眼鏡のフレームがどーしたとか言ってられる状況じゃないでしょ(−−;)

 冒頭は前回、死刑囚の《霊》を退治した場面の回想(支我視点)。
霊の声「これで終わりだと思うなよ? 終わりのない魂を手に入れるために、俺は必ずこの場所に戻って来る。そして、またお前ら生きている者どもに悪夢を見せてやる。それまで待っているが良い―――」
 もちろん、これは前回のキ印死刑囚ではなく、支我達が以前(龍介のバイト入り前に)斃した《霊》の捨て台詞。しかし龍介が【第六感】で視た声の主とは口調やテンションが違うので、同一の《霊》かは今一つ不明瞭。
 翌日、教室で話していても支我はどこか上の空。授業中にも教師に「仮に《霊》が実在するとして、誰かが霊になったとしたら、その霊はどこに現れると思いますか?」と妙な質問をしてみたり。
 授業が終わりさっさと早退した支我を追いかけて、即座に自分も早退する深舟(と、それに引きずられる龍介)。玄関口で追いつくものの、支我は曖昧にはぐらかすばかり。
 …時に、この場面で気づいたのですが。映る人物が変わるたびに背景もグルグル動くシステムって目が疲れますね。向き合って話す二人を交互に映すたび視界が180度反転するため地味に鬱陶しいです(−−;)
支我「俺は知りたいんだ。《霊》が一体何なのか? 何でこの世界に存在するのか? その力の根源、習性、法則、節理―――全てを知りたい。どうやったら、この戦いを終わらせることができるのか? それを知りたいんだ」
 青いなあ…(笑)。いや、真面目な話をすると。それを追い求めるのは「人間が何故この世に存在するのか、どうやったら人間同士の争いを終わらせることができるのか?」と言ってるに等しいと思うのですが。
 これって各人が“自分なりの答え”を見つけ出す(定義する)事は出来ても、支我の求めるような答えは存在しない類の問いだよねぇ。もちろん方法自体はあるけど。例えば人類根絶すれば、人の争いはなくなるから(笑)
 人間が生きていずれ死ぬ以上、《霊》の出現も止められないし。もし誰かに「戦いの終わり」が来るとしたら、その人が何らかの形で「戦いを諦めざるを得なくなった時」じゃないでしょうかね。え? 救いがない?(にこやか)
 とは言え、支我が本当にこんな疑問を抱いてるのかというと微妙なところ。彼の動機はもっと身近で直接的な物だろうし。というか、こんな壮大過ぎる問いで本気になれるのは厨二入った誇大妄想狂だけじゃないかな(笑)
 悩みの内容を聞かせろと食い下がる深舟に思わず激昂した支我は、怒鳴りつけたことを謝りつつも「今日はバイトを休んで別行動する」と宣言。残された2人は学校早退した手前、そのまま編集部へ向かうのでした。

 編集部に着くと、伏頼編集長は左戸井さんをお供に霞ヶ関へ行くところ。前回できた霊課のコネを利用して、昔の事件を調べるらしい。前々回に陸自から貰ったはずの情報がスルーされてたから、その件かな?
 古株の左戸井さんに支我の過去を聞くけれど、「個人の過去に立ち入る趣味はない」と断る辺り、誠実な大人の対応だと思います。それでいて、ただ突き放すでもなくヒントをくれるところは頼れる先達という感じで良い。
 ……ところで。まだ昼間と表示があったにもかかわらず、編集部へ着いた途端に周囲が夕暮になるのは昼間の背景を用意してなかったからですかね?(確か監督、「ロケを頑張ったよ」とか自慢げに語ってたような…)

 左戸井さんの助言に従い、支我の過去に関わりがあるという代々木の雑居ビルへ来てみた2人。するとそこにいた支我は「…隠しても仕方ない。わかったよ。話してやろう」 
え、そんなあっさり?
 それじゃ学校での頑なな態度はいったい…とプレイヤーは思ったものの、たぶん離れていた間に気持ちを整理したんだとか何とか脳内補完しておきましょう。そこ、単なる脚本の都合とか描写不足とか言わない方向で(びしっ)
 ―――要約すると、それは2年前の話。この雑居ビルで夕隙社は【終わりのない魂】を求める《霊》を追い詰めた。しかし想定外の力をふるう《霊》を深追いした支我が自爆攻撃に巻き込まれ……彼の両脚は動かなくなった。
 冒頭に出てきた《霊》の捨て台詞は、その時のもの。それ以来、同じ轍を踏まないためにウィジャパッドなどの最新機器が導入され、状況変化に迅速かつ的確な対応ができるよう支我が後方支援を務める事にした、と。
支我「俺たちが相手をしているのは、《霊》という危険な存在だ。俺は脚が動かなくなっただけだが、油断をすれば命を落とす可能性だってある。どうだ? 《霊》と戦うのが怖くなったんじゃないか?」
 ……はっはっは、これは面白い冗談だ。第1話でキッパリ辞退したにもかかわらず、訳わからん理屈で強引な勧誘された相手に
今さら言う台詞かねそれは?(笑顔)(←【怒】+【視】)
支我「そんなに怖い目で俺を見るな。怒る気持ちもわかる。恥ずかしいことじゃない、だが、俺は俺と同じ目にみんなも遭わせたくはないんだ。こんな思いをするのは俺だけでいい」 いやお前、全然わかってないだろー。
深舟「私たちは仲間よね? お互い支え合って、助け合っていく、それが仲間じゃないの? 支我くんが一方的に私たちの心配をして、一人で何とかしようと思うなんて間違ってる。私たちにも支我くんを助けさせてよ」
 あー、深舟もちゃんと正義感が強くて良い子ではあるんだよなぁ。ちょっと死ぬほど態度が無礼であんまり空気読まなくてウザいくらいに潔癖症で主な被害者が龍介ってところを除けば実に良い子だ、うん(棒)
 仲間同士の結束を改めて確かめ合った(?)3人。一連の事件に関わる手がかりを求めて廃ビルを探す(【悩】+【視】)と、見つけたのは謎の紅い粉。その時、編集部が《霊》に襲撃されたと連絡が。

 慌てて駆けつけた龍介たちが見た編集部は……これは、ひど……
ひどい? 何でだろう、プレイヤーの目にはいつもと全く変わらない散らかった編集部しか見えないのですが(笑)
 小菅が言うには、編集部で突然《騒霊》現象が発生し、部屋中のものが宙を舞い出したとか。…そーなんだー…まるで普段と見分けがつかないけど、みんなが言うならきっとそうなんだろーねー(棒)
 浅間曰く、編集部は鉄を仕込んだ壁にドア、マイナス電荷の物質で《霊》から完全に守られている。《霊》の法則を超越した何かの《力》が働いているとしか思えない…と言うけど、塩とか罠は割と力づくで破られてるよーな?
 で、話していたら問題の《霊》が堂々と現れました。…やっぱりこれ、単に力技で防護を押し破っただけなんじゃないの?(笑)
男の霊「俺の力はあの頃よりも増している。お前らでは、今の俺は斃せない。この世界が俺たち《霊》に支配される様をこの部屋の片隅で震えて見ているがいい」
 …うん。《霊》がこの世を支配なんぞしてどーすんだ、とか。全ての《霊》が人間をどうこうしたいと思ってるわけじゃねーだろ、とか。そもそも夕隙社だって当時のままじゃねーんだぞ、とか。色々とツッコミどころはあるけれど。
 とりあえず、
「自分がこの世で一番賢い」と言わんばかりの増長した勘違い馬鹿としか思えない小物発言に、プレイヤーの侮蔑感とドS心が有頂天。
 実際ライターが「お前は死んだ」と書けば死ぬんだよなー、キャラは。と思いつつも
やれるもんならやってみんかいゴルァ!!!と中指おっ立ててみたりして(←【深舟を庇う】&【どかない】を選択)
 と、そこへ帰ってきた編集長と左戸井さんから自信満々にプレッシャーかけられた男の《霊》は「お前らが真に《霊》と対峙する者であるなら、かつて戦ったあのビルへ来い。そこで再戦だ」とあっさり退却。うわあ…つくづく小物。
 編集長からも「全力で行きなさい。絶対に負けるんじゃないわよッ!!」と発破をかけられ、再び代々木の廃ビルへ。

 というわけでブリーフィング。さて、あの《霊》にとって一番屈辱的な負け方って何かな〜?(わくわく) 状態異常系が効くといいんだけど。悪霊魂みたいにAP減少技も無効だとちょっと嫌だな〜、どのみち斃すけど(笑)
 とりあえず、移動ポイントを強制移動符で塞ぐのは基本。終点のマス目に壺と磁性ネットを配置。中央には囮の精霊馬を4つ並べて、その左右に目潰し用の暗幕を仕掛ける。後は出たとこ勝負。
 メンバーはこの際誰でも良かったけど、せっかく編集部に居合わせた浅間&小菅を採用。幸い、マップ狭いわ障害物多いわでエコ武器装備&搦め手持ちの2人は役立ちそうだし。

 現場に到着すると、今回は何と支我も一緒に行くと言い出した。「ちゃんと準備はしてるから問題ない」と本人は言うが…いつも車の中で指示出す役目なのに大丈夫か?
 戦闘にはさすがに支我は参加しないようで一安心。メインの《霊》はやっぱり複数の状態異常耐性を持っていたものの、睡眠と失明有効だったのが運の尽き。囮に釣られて暗幕で失明した《霊》を龍介の《催眠術》で眠らせた後は、深舟の《自動書記》で耐性を無効化、麻痺に毒に恐怖にと状態異常のオンパレードを喰らわせた挙句、強制移動符と磁性ネットで絡め取り、トドメは日本刀で一刀両断してやりました。ふはははは(高笑)
編集長「ちょっと何やってんのよ、赤字じゃないの!!」 ……ま、まぁ確かにちょっとだけ赤字(-\3,067)出しちゃったけど、編集長も「全力で行きなさい!」と言ってたから公認だよね、これは仕方ないよね?!(^▽^;)

 戦闘終了後、《霊》は勝利宣言した支我に襲い掛かる。ちょうど2年前のように―――だが、所詮は悪あがき。前と同じ手口で攻撃されても大丈夫なように、支我の車椅子はバッチリ放電対策済みだったのだ(笑)
 黒幕について喋らせることはできなかったが、以前の雪辱は晴らした。しかも……元凶の《霊》を斃したからか、支我の脚が再び動くようになる、というおまけ付きで。
 大喜びの支我と深舟(まあ龍介も一応喜んでます。先を知ってるプレイヤーは複雑だけど)。しかし水を差すように、編集部から新たな《霊》が現れたと連絡が。
 陸自のレーダーが感知した強力な霊的反応は4ヶ所。それはいずれも、夕隙社が《霊》退治をしてきた場所だった。支我は今までに自分たちが斃した《霊》たちも、先刻の《霊》と同じく復活しているかも、と予測する。
 いったい何が起きているのか確かめに、始まりの現場――暮綯学園へ急行する3人。…あ、いや戦闘に同行してた浅間や小菅も来てますよね。全然台詞ないけど背景にいるんですよねきっと!(笑)

 EMF探知機の反応を頼りに4階まで上がって来ると、第1話で現れた少女の《霊》が現れた。いやあ、
超お久しぶり。公式サイトのキャラ紹介には「時折現れて――」とか何とか書いてあった気もしますが(笑)
少女の《霊》「……逃げて。あいつが来る……」 何を聞いても、同じ言葉を繰り返すだけの少女に焦れてきた頃、突然の地震が學園を襲う。
 龍介が周囲を見回すと―――廊下の向こうに立っている、眼に不気味な紅い光を湛えた、白いコートの男。
 彼は、右手に持った銃を真っ直ぐこちらへ向け―――、

 ―――銃声、衝撃。  廊下に滴る紅い液体。   ぐるり、と回る視界―――何か重い物が床に倒れる音。  ―――明滅する蛍光灯、一匹の蛾。    ―――やがて周囲は、真っ白な闇に包まれて―――。

「龍介……? 支我くんッ!! 龍介がッ!!」 「――龍ちゃんッ!! おい、龍ちゃんッ!!」


 ――――翌朝、暮綯学園の教室。
男性教諭「みんな、おはよう。今日は、支我くんと深舟さんは、病気でお休みです。それと―――、HRに入る前に、皆さんに話しておく事があります」


  昨夜……東摩君が亡くなりました――――。


To Be Continued...


 

【13TH TRACK】 We will Rock you! 〜抗いし者たち!〜
 今回、インターバルがないので成長報告もなし。…どころか、12話の戦闘以降はセーブポイントすらありません(笑)。うっかり選択を間違えたりゲーム終了すると、前回の戦闘からやり直す羽目になるのでご用心。
 脚本の都合で瀕死になったり殺されたりは魔人學園からのお約束だから、今さら気にもしないけど。この仕様はどーかと思うんだ……何故、せめて第1話終了時みたいなセーブ形式にしなかったのかと小一時間(ry
 いやまあ衝撃のラスト!から今回のタイトルまでシームレスに繋げたかった、要するに雰囲気重視したかったという理由だろうと想像は付くんですが。最終話だけ見たい時は純粋に不便なんだよ、この仕様…(−−;)

 え〜……と、いうわけで。唐突に現れたラスボスの銃撃により、
殺られてしまいました主人公。どうやら《霊》になったらしいのですが、支我も深舟もいない今、当然ながら学園の誰にも認識されていません。
夏服の少女「みんなには、あなたの事が視えていないんです」 ……同じ《霊》である、この少女を除いては。霊同士だから意思疎通が楽なのか、今回やたらと流暢によく喋ります。この娘、元々はこういう性格だったのかな。
 腐っても主人公と言うべきか、《霊》になっても生前同様の自我を保つ龍介に「あなたなら、あいつと戦えるかも…」と4階へ案内する彼女。このドアを開けて…って、《霊》ならすり抜けられるんじゃないかと思うんだけど(笑)
 入った先は空き教室。少女は以前この部屋で殺され、龍介は廊下で同じ《霊》に殺された。他にも何人もの犠牲者が命を奪われているという。その《霊》がどこから来て、何を目的に人を殺し続けるのかは誰も知らない…。
 ここで幻視が発動するが、視えたのは龍介が死ぬ間際の光景(支我と深舟のやり取り)と、白コートの男が囁いた「嘆きの庭にようこそ」という言葉くらい。
 しかし少女は、白コートの男にも嘆きの庭にも心当たりはないという。彼女を殺したのは紅いコートの男。しかし龍介を殺した《霊》の気配は、確かに自分を殺した《霊》と同じものだったのに…と混乱する彼女。
 ちなみにこの幻視、場所に残る幽かな記憶を読み取るもので、《霊》の多くは自分と繋がりのある場所で自らの記憶とその身に起きた事を知るのだそうな。彼女が言う【夕日の中の紅いコートの男】も、それで視えたのだと。
 そこへ、欠席と偽って《霊》の痕跡を調べに来た支我&深舟とバッタリ再会。ここにいるはずのない顔を見た2人の驚くまいことか。
支我「お前は……もしかして、龍ちゃんの《霊》なのか?」 ……ここは是非とも振り向きざまに
「残〜念ッ! あたしゃドッペルゲンガーだよ〜ン☆彡」と、アヘ顔ダブルピース決めてみたかった…(何
 冗談はさておき。陸自に貰った情報を元に、防衛相の資料室で調査した結果いくつかの事実が分かったという支我と、龍介が死んでここに来るまでの経緯を情報交換。
 まず、支我の脚を奪った《霊》が今になって復活した理由。一度斃した《霊》でも“供養されていない遺品”を使って誰かが召喚することは可能なのではないか、と。ガンマンの《霊》が写真で召喚されたのと同じ理屈ですね。
 次に、龍介を殺した《霊》の正体。支我曰く、「あの《霊》はこの学園を作った人間…暮綯学園の創立者なんだ」 …はい? えっと、何そのMMRばりに唐突きわまる結論。何がどーなってそういう情報が出てきたの。

 ここら辺から色々と理屈が怪しくなってくるので、プレイヤーの頭が混乱しないよう情報を箇条書きしてみます。
・暮綯学園は70年以上前に創立された。終戦前に校舎の建設が決まり、創立者自ら見取り図を描き、設計をした。校舎完成は1944年8月31日。
完成当時はまだ学園は2階までしかなく、その1年後に創立者が行方不明。
校舎完成当日の朝、学園の焼却炉近くで【夏服の少女】の遺体が発見された。死因は薬物死(…もしかしなくても、第1話で意味ありげに描写された薬瓶が、これ?)。別の場所で殺された後、発見現場へ運ばれたらしい。
・その
少女の死から1年後、暮綯学園の周辺では、相次いで不審死が確認されるようになった。死因は絞殺、撲殺など様々だが、全て「殺人鬼の痕跡が何もない」という点で共通している。また同年、創立者が行方不明に。
・当時は終戦直後、犯罪や暴動などが多発していた時代。誰かが行方不明になっても不思議はない。…と、誰もがそう思った結果、創立者の行方不明事件はいつしか人々に忘れ去られた。

支我「似てないか? 俺たちが戦った死刑囚と。つまりあの死刑囚より前に同じような事をして、しかも成功した者がいるのかもしれない。死を誰にも悟られず、永遠に――“終わりなき魂”として現世に留まろうとした者が」
 ナ、ナンダッテー!?(棒) ……この時点で既にツッコミ所が山ほどあるんですけど(まず死刑囚って時点で「秘密裏に死ぬ」は無理でしょう。だから失敗したとも言えるが)。まずは最後まで彼の話を聞きましょうか(−−;)

・創立者の《霊》は自分の遺骨や遺品を使って、この世界に留まっていると思われる。
・不審死が起こった現場では、必ず【紅い石灰の粉】が発見されている(警察の捜査ではその理由は不明)。
・石灰の成分は、炭酸カルシウムや酸化カルシウムなどあるが、多くはカルシウムである。そして、死者の遺骨である骨もカルシウムで出来ている。
・つまり、死者の遺品に石灰を合わせ、遺骨であるかのようにして《霊》を呼び出していると考えられる。
・何故、発見された石灰の粉は白でなく紅なのか? それは、その石灰の粉が学校で使われる紅いチョークの粉だからである。故に、犯人は暮綯学園のどこかにいる可能性が高い!(どどーん)

 
な ん じ ゃ そ ら 。…………いやもう、どこからどうツッコめばいいのやら(ぐったり)。とりあえず、当時の生き証人(?)である【夏服の少女】にもう少し情報を補完してもらいます。

夏服の少女「あなたたちの思っている通りです。私は、あの夏の日の夕方に殺されました。あの……紅いコートの男に」
 しかし実のところ、彼女を殺したのは第1話の紅いコートの男ではなく、白いコートの男でした。勘違いの理由は単純。彼女が死後に幻視した紅いコートは、夕日が白いコートを赤く染めていただけだったから(笑)
 通常であれば周囲の色彩と見比べて気づくのでしょうが、あくまで“幻視の中で視えた光景”であることと、誤解を訂正してくれるような話し相手がいなかったため、70年も錯覚しっぱなしだったわけですな、はっはっは(;´∀`)
 ともあれ、間違いなく
一連の事件の黒幕にして犯人は白いコートの男である、と。それは真実という事で良しとしましょう(70年間ずっと姿も見ずに逃げ回ってたんかい、というツッコミはしないものとして)
 チョークの石灰をカルシウム繋がりで遺骨に見立て、《霊》としての依代にするというのも、類感呪術の一種と考えればまぁ納得できる範囲です。普通なら噴飯ものだけど、ここは《力》や魔法が実在する魔人世界だから。
 支我の仮説通りなら、学園のどこかに遺骨代わりのチョークやら遺品やらが隠されている。少女にもそれらしき心当たりがありました。この4階に、壁を鉄で囲まれ出入り口もない、人も《霊》も入れない隠し部屋が。
 確かにそこなら誰も気づかず、入れもしない。遺品を処分される心配もなく《霊》として永遠に現世を漂っていられる。
すごいや支我くん、名探偵コ●ンばりの名推理だねっ!!

 ……ところで、ここ4階ですよね。完成当時は2階までしかなかったはずですが、4階が出来たのはいつの話でしたっけ? 遅くとも創立者が行方不明になる前でなければ話が繋がらないと思うのだけど。
 それと、夏服の少女は自分が《霊》に殺されたかのように話してましたが、校舎完成当時に創立者は存命中、つまり生身の人間に殺害されたはずですよね。犯人捕まらなかったのは当時の警察がヘボだっただけかもしれませんが。
 そもそも、「完成当時は2階建てだった」って設定は必要なんでしょうか。無駄に話をややこしくしようとして破綻させてませんか?(ていうか夏服の少女がこの空き教室で殺されたと言ったのは勘違いか何かですか?)
 創立者の人物像や、殺人の動機もよく分かりません。夏服の少女が嘘をついていないとすると、彼女自身に殺される理由はなかったようだし。だとすれば通り魔的犯行? 4階に増築したのは、その後の思いつき?
 単に「死後も永遠に《霊》として在りたい」だけなら、学園に隠し部屋など作らなくとも可能なはず。どこかへ旅行中に“失踪”でもすればいいだけです。学園周辺で殺人事件起こす方がよほど発覚の危険性は高いでしょうに。
 それでも殺人を繰り返したという事は、あのキ印死刑囚同様に殺人自体が目的のサイコ野郎って事ですか? 差し詰め地元では名士で通っただろう金持ちの、歪んだ道楽?
 金も権力も得た人間が最後に永遠不滅を求めるのは、フィクションだとよくある話です。しかし、そのために選んだ方法が「誰にも知られないまま死んで、《霊》として永遠の存在になる」では、今一つ納得できないものが……《霊》になった時点で肉体に依存する快楽とは切り離されるわけだし、秘密裏にって事は他者との接触も本来は禁じ手になるはず。だから「関わった人間を悉く殺害する」という接し方になったのかもしれませんが。
 本能的欲求がなくなり、ほぼ全ての娯楽からも遮断され、他人とまともな会話すらできず、誰とも何一つ分かち合うことのないまま過ごす“永遠”とやらに彼がどんな価値を見出したのか、ぜひ伺いたいものです。
 それとも一度《霊》になってしまった事で「永遠に存在し続けたい」という妄執(エゴ)に囚われ、それのみを追い求めるようになったのでしょうか。だったら、ある意味理解できます。つまり生前はどうあれ、《霊》になった事で自ら
処置なしの大馬鹿者になり下がってしまったわけですね。一見、知性があるように見えても本質は妄執に突き動かされるだけの雑魚霊と同レベルだとすれば、合理的とは到底言い難い一連の行動にも納得ですよ。
 まぁ、そういう人物にボスとしての威厳や魅力を感じるかどうかは個人の好み次第でしょうが。登場も唐突なら思考回路も異次元過ぎ、それを補完する描写もなさすぎて、私には共感も理解もさっぱり出来かねますなぁ(−−#)
 ……とまぁ、ひとしきりラスボスをdisって溜飲下げたところで、先へ進めましょうか(にっこり)

 ともかく夏服の少女に案内された隠し部屋。少女の弱い力では通れないが、とても強い感情と意志を持った《霊》なら鉄の壁も抜けられるという……何だ、やっぱり前回の《霊》もただの力押しだったやん(笑)
 ここで【五感入力】。
そーれ、どっかーん!!(正解は誰でもわかる上に何度でもやり直しできるので、ここには書きません。トロフィー得るためにわざと間違え続けるのも一興です)
 強引に壁を抜けると、奥の床には紅いチョークの粉。これこそ動かぬ証拠、すごいや支我くん!(…どーでもいいけど、何故にわざわざ紅いチョークを使ってたんでしょうか。普通に白いチョークで良くね?
 外へ出ようとすれば、どこに潜んでいたのか待ってましたとばかりに白コートの男が出現。しかし先刻見つけておいた壁の脆い部分を、どうやってかぶち破った支我と深舟も参入。
 罠や探知機を仕掛ける時間はなくとも、《霊》になった龍介は敵の位置を仲間たちにリアルタイムで伝えることができる。更には編集長も後方支援で控えていた。というわけで、いざラスボスとの戦闘開始!

 この最終戦闘のみ、事前準備は一切不可能。その代わり、龍介には《霊視》という特殊能力が付加され、手番の頭に無条件でマップ全ての《霊》を探知できます。まさに探知機要らず。よっ、龍介ってば
都合のいい男!
 脚が治った支我も、この戦闘だけスポット参戦します。30LVとスペックは中々ですが、装備がないので防御力とHPがこのLV帯にしてはかなり低め。うっかり死なせないためにも支援特技でのサポートが必須です。
 深舟は(途中のフラグがどうあれ)戦闘は強制参加なので、睡眠防止に毛皮のコート着用済。フリー枠は初回プレイだと浅間が来たんですが、今回は小菅が登場。これ、何が基準で決まるんだろう?
 ……しかしゲームの仕様上、仕方ないとはいえ。《霊》になった龍介が、どうやってウィジャパッド装備してるんでしょうね?(笑)
 雑魚は斃しても無限に復活する仕様なので、ドロップ目当てに一通り斃した後は構う必要なし。最初に4人で相互強化しまくり、龍介が遠い雑魚を一掃してからボスの耐性剥ぎ取って最後は支我がトドメを刺しました。

 往生際の悪い白コートの男を永遠に眠らせるべく、支我は今までの情報から導き出された《霊》の法則――《霊》は周りの人間に死を認められた時に成仏するというそれを、実行に移した。
支我「お前が死に、《霊》となった事を俺たちは知っている。だから、告げよう。お前の死を、ここにいる俺たちが認める。自分の犯した罪を悔いて、地獄に堕ちるが良い――」
 その言葉通り、白いコートの男から《霊》としての力が失われ、このまま消えていく…かと思いきや。最後の隠し玉か悪足掻きか、敵は龍介の力を吸収しようと襲い掛かる。
伏頼「霊体反応に変化ッ!! 龍介と敵霊体の周囲に磁場が発生ッ!!」 …分かってたけど。弱ってたのは向こうで、こっちは油断も何もしてないのに、抵抗も回避もできず動けなくされる主人公っていったい…。
 支我が割り込んで庇った事で龍介は無事(いや、死んでるけどな)。白コートの男は捨て台詞を残しつつもひとまず消滅(?)、夏服の少女も未練が消えて成仏したのでありました。
 いちおうのハッピーエンドです。―――龍介を庇った結果、再び脚が動かなくなってしまった支我を除けば。

 …………何だかなぁ。インタビューとかを読むと、監督のやりたかった事はおぼろげに理解できるような気もしますが。もう少し見せ方を工夫できなかったのかと。これじゃ主人公が単なる間抜けじゃないですか。
 悪足掻きで暴走した敵から仲間を庇って動けなくなった、とかならまだしも。ただ敵の攻撃を避けもせずぼーっと待ち受けて、それを生身の支我が割り込んで庇ったらせっかく治った脚が動かなくなりました、って…(呆)
 メタ読みすると、既に幽撃隊の続編企画が水面下で動いていて、今回は使い捨て同然だった悪役たちも、再び動かなくなった支我の脚も、続編のシナリオネタとして温存したという事なのでしょうけど。

 そして助けられたはずの龍介も、自分の仇を討って心残りが消えたという事なのか、その存在は薄れて消えようとしていた―――そんなところに慌てた様子で現れたのは、山河さん。
 実は初回プレイ時、最終戦闘のフリー枠で来たのは浅間くん。しかし何故か、この個別EDに登場したのはツインエンジェルこと華山兄弟でした(当時はさほど仲良くしてなかったのに)。本当に何が基準なんだ、これは??
 すっかり存在が薄れたからか、山河さんには目の前にいる龍介が、もう視えていない。龍介から触れようとしてもすり抜け、話しかける声も届かない。
 それでも見えない虚空に向かって熱心に話し続ける山河さん。…しかし「初めて会った時、お前の眼差しにゾッとした」って、どーゆー意味だ、コラ(笑)
 まぁ彼の場合は本編でも比較的(他の仲間よりは)悩みや心情に触れられていたため、熱い語りにも違和感ないです。…女性陣は何やら、プレイヤーに全く覚えのない愛のメモリーを語ると聞きましたが(笑)
 ともかく、支我から「《霊》は誰かがその死を認めることで消える」と聞いていたらしい彼、「俺はお前の死を認めねぇ、絶対にだ!」と語るのですが……これ、理屈を考えるとかなりおかしいですよね。支我が言った「認める」は本来「(死の事実を)認識する」という意味で、山河さんのそれは「認め、受け入れる」という意味だから、単なる詭弁でしかないし。既に龍介の死を夕隙社全員が認識してしまってる以上、《霊》として消滅は免れないはず。
 ……もっとも、その法則とやらが間違っていなければ、の話ですけどね(−−;)。この後の展開を考えるに、抜け道か何かがあるんでしょう、絶対(苦笑)
 熱い想いを受けて、【第六感】発動。今回は何かが視えるのではなく、相手に自分を認識させる効果のようで(これ無視したらどうなるだろう?とスタートボタン押したり時間切れを狙ってみましたが、どっちも無駄でしたw)
 姿こそ見えなかったものの、龍介の存在を感じ取った山河さんは「お前が帰ってくるのを待ってるぞッ!」と。一方、龍介は何かに引き寄せられるかのように視界がぐんぐん上へと昇って行き――――。





 ―――再び“目を開ける”と、そこは警察署の霊安室。ベッドの傍にいた左戸井さんが、驚きのあまりひっくり返っている。
心停止から丸一日―――東摩龍介、ここに復活。



THE END


 そして起動画面に戻る、と。……正直な話、初めてクリアした時は暫く茫然としました。最後の展開そのものにではなく、
あまりの呆気なさに。「え、まさかこれで全部終了?」みたいな。
 心停止から1日以上経って蘇生した件は、もう別にどうでもいいです。普通なら絶対ありえない事だけど、そもそも深舟の治癒能力から原理不明で、通常の物理法則ガン無視ですから(笑)
 あるゴーストハンター小説では、死んだ霊能者の魂が別人の肉体を乗っ取って蘇生したし(何とDNAも魂に合わせて変容する!)、魔人學園でも比良坂一族が裏技で無茶な復活してますしね。
 こっそり同時進行してた【東京鬼祓師】流に解釈するなら――龍介の能力で読み取った「生前の状態」という“情報”が、「死んだ肉体」と「離れた魂」という現実を“上書き”した、なんてのも有りかなと個人的には思ったり。
 まあ、結構大人げない所がある今井監督の事。
自分が製作からハブられた鬼祓師風の設定を持ち込むくらいなら、何の理由づけもなく勢いだけで無理を通してしまいそうな気もしますが(大笑)

◆個人的な全体感想 〜バトルパート編〜
 ボードゲーム風の戦闘は、まぁ楽しめました(おまけ含め)。パッチでバグ解消された後は色々と快適にもなりましたし、元々私はアナログゲーに慣れていたためか、戦闘システムは好みの部類でした。
 ただし、本編の戦闘は自由度少ないですよね。序盤で使える罠があまりないのはまだ良いとしても、せっかく育てた仲間が、本編では弱いゲスト枠に圧迫されほとんど使えないのは虚しいです。
 この手のゲームは様々な罠を配置したり、ユニットの性質を活かす組み合わせの妙を考えるのが大きな楽しみだと思うのですが、幽撃隊に限っては↑の事情もあり主人公だけ育てて無双させるのが攻略上の最適解になってしまってる。仲間たちのステータス(特にAP)が低すぎて実質「便利な特技のコピー元」でしかない仕様も、せっかくのゲームコンセプトを台無しにしてるんじゃないでしょうか。
 2周目は全員データ引継ぎで楽できますが、結局(主人公が強すぎ&メンバー固定のため)本編で使わない事に変わりはないし。それだと単調すぎて面白くないので、私は全員きっちり育てましたけども。
 アイテム合成も解説を読む分には面白いですが、実際に使う場面は(武器と探知機しか)ありませんでしたね。だいたいアイテム使用で1手番消費する上に、効果も特技と大差なく、材料自体がレアで集めるのに手間ばかりかかる(しかも使い捨て)とあっては、誰がわざわざ合成アイテムを使おうとするでしょうか? 変な所だけ九龍を踏襲しないで、食材なんかは素直にコンビニで購入可能にした方が良かったと思いますよ。

 戦闘を繰り返す中でプレイヤーに使える手段が増え、それらを使いこなす事で戦闘が楽になり強敵も倒せるようなシステムなら、さぞ面白かったでしょうね。九龍はそうだったし、幽撃隊もそうなる要素はありました。
 しかし幽撃隊では最適解(主人公無双)がはっきりしすぎ、様々な罠やアイテムを試そうとすれば散財上等プレイは必至。前者を選べば単調で、後者を選んでも手間の割に効果が薄く、趣味の域になってしまうという…。
 私個人は2周目から「所持金なんて飾りですよ、偉い人には(ry」と割り切って罠を使いまくったため御大尽アタックを楽しめましたが、一般受けする遊び方とはとても思えませんし。
 仲間の行動力を上がりやすくするとか、特技とアイテム使用を同じ手番で出来るようにするとか、一部の素材は店で買えるようにするとか(笑)、もっと戦闘システムに練り込みが必要だったと思います。

◆個人的な全体感想 〜アドベンチャーパート編〜
 まず、夕隙社側の人間がたびたび口にする「人と人の出会いには意味があり〜云々」という台詞。内容そのものには共感する部分もありますが、本来はこれ「自分が過去を振り返った時に思う事」じゃないですか?
 考えてもみてください。会ったばかりの相手に「あなたと私がここで会ったのは運命なのよ。だから今度、うちの会社(講習会でも何でも)に来てみない? 大丈夫、悪いようにはしないから♪」てな事を言われた日には、わたしゃダッシュで逃げますよ。場合によっては最寄りの警察に駆け込んで通報コースです。ギャグ狙いなのかもしれませんが、この台詞は他人に対して言ったら怪しい勧誘以外の何物でもないでしょう。

 それから、登場人物の扱いが全体的に酷いです。外法帖の時も一部の人気キャラだけ露骨に贔屓され、他の仲間は担当回以外いないも同然の扱いだった事で私はたいそう憤ったものでしたが。今回はごく一部の例外(初めから夕隙社所属など)を除けば、敵味方の区別なく使い捨て同然の扱いで、もう呆れる他ありませんでした。手間のかかる分岐をなるべく作らないため出番そのものを削った、と考えるのは穿ちすぎでしょうか?
 分岐と言えば、全体通して無意味な選択肢が多かったですね。分岐すると見せかけただけで、単にキャラの好感度調整程度の意味しかない選択肢ばかり出てきたのにはガッカリしました。
 インターバルなんて見た目だけは凝ってますが、会話の内容を見れば【感情入力】を廃され、剣風帖と同じ三択に逆戻り。しかも回数少ない上に本編と全く無関係の会話ばかりで、剣風帖よりも劣化してる有様。
 せめてインターバルでも【五感入力】出来たら、仲間に色々な反応を試して楽しんだりもできたでしょうに。仲間入りまでの短期間しか出番がなく、入った後はどうでもいい三択会話しかできない相手に愛情や仲間意識を感じろ、と言われても無理があります。途中の積み重ねが何もないから、雨宿りイベントも最後の告白(?)もまるで心に響かず、ただ薄ら寒い茶番を見せられてる気分でした。
 物語の登場人物は外見や設定も重要ですが、本編で他の人物との交流が描写されて(≒互いの関係や人格が立体的に描かれて)初めて、読む側に対しても魅力的に映ると思うのです。

 そしてシナリオ本編。人物の感情が絡む文章は、さすが元祖【感情入力】考案者の監督だけに手慣れて上手いものだと思いました。しかし論理的・説明的な文章になった途端、読みづらく分かりにくい、一見すると矛盾だらけにしか思えない情報の羅列と化すのはどうした事でしょう。読者へのフェイク? それとも単に説明下手なだけ? 特に終盤は脚本家がミスってるのか、自分の頭がバグってるのか、真剣に疑いましたよ。
 話の規模が魔人(=大河ドラマ)や九龍(=2時間映画)に比べて小さい(=深夜ドラマ並)というのはインタビューで知ってましたが、規模だけじゃなくボリュームまで薄いのは予想外(と言うか予想したくなかった…)
 粗筋のレベルでは良さそうに思える話でも、一つ一つのイベント描写が雑で分量も足りなすぎます。キャラ描写の不足も含めて、残念と言う他ありません。前半はまだしも、後半クライマックスに近づくほど盛り下げてどうする。
 個人的には、外法帖と九龍それぞれの欠点を併せ持つシナリオだったな、というのが本編クリア後の正直な感想です。悪い意味で今井監督の個性が発揮されてしまった、と言うべきでしょうか。

◆総合感想
 ……で、総括しますと。
 細かい所に目が行き届いて…と言うよりは。細かい部分ばかりに目が行きすぎて「全体でどう纏めればより快適に、より面白いゲームに出来るか?」という視点を見失ったんじゃないですか、と言いたくなる出来でした。
 監督自身が興味のある真新しいボードゲーム部分に予算と時間を使いすぎ、肝心要の物語本編は骨組みだけ作って新米ライターに丸投げしたのでは……と疑ってしまうほど。
 もしかしたら、監督的にはボードゲームこそがメインで物語はおまけ程度のつもりだったのかもしれません。周回前提でフリーバトルを存分に楽しんでほしいから物語を軽めに抑えた、とか(笑)
 まあ実際には「いま少し、時間と予算をいただければ…」という大人の事情なのでしょうが。今井監督の意図が何であれ、まずは一周目を最大限楽しめる内容にして欲しかった、と心の底から思います。

 ここまでボロカスな評価をしておいて何ですが、幽撃隊の戦闘システムと背景設定と仲間たちは嫌いじゃないです。むしろ、もっと好きになりたかった、親しみを感じたかったからこそ文句も言いたくなる。
 インタビューで思わせぶりに語っていた「夏休み編」「クリスマス編」とやら、実は企画自体はとっくに動き出して、九龍の時のようにサプライズ発表待ちの状態なんじゃないかなーと予測してるんですけどね。
 もしも予測が当たっていれば、近日かなり高い確率で幽撃隊の続編が来るんじゃないかと期待してます。そう……五分五分くらいには(ぇ) 
いや、だって帝戦帖までの流れを見る限り、全面的に信用するなんてとてもとても…(笑)
 ともあれ、今井監督もスタッフ御一同様も、これからより一層頑張ってほしいです。続編が出たら、たぶん
様子を見てから何だかんだで買うと思うので。

 それでは誰得なプレイ日記に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました(一礼)

お し ま い


 

【BONUS TRACK】 〜おまけ考察&与太話〜
 予想より早くパッチ1.02が来たので、2周目(実質3周目)の「強くてニューゲーム」プレイをしてみました。
 レベルもアイテムも全部引き継ぐため、進むのが速い速い。仲間全員が全ての技を覚えるまで鍛えても所要時間は3日ほど。その間にトロフィー「ゴーストの世界」も出せたし、コンプリートも遠い話ではないかな。
 3度目に見た個別EDは編集長ED。ちなみに最終戦闘で駆けつけたのは浅間くん。相変わらず基準が分からない(笑)
 編集長曰く、出会った時から龍介は「かなり変な挙動をしていた」らしいけど、何かやったっけ…? 何でも、それを見てすぐに「こいつは何かをやらかす奴だ」と思ったそうですが(苦笑)
 それはそれとして「気づいてたんでしょう? 私の気持ちに。…好きなのッ!」と直球な告白にビックリですよ。有能なバイトとして当てにされてるのは分かってたけど、あれは間違っても愛情とかではなかった気がするんだがなぁ(^^;)

 戦闘ゲームとしては現時点でほぼ満足です。攻撃空振りのエフェクトは自動スキップされるし、範囲攻撃で複数の敵を攻撃可能になったため「狙った敵とは違う相手に当たる」事もなくなり、スピーディな戦闘を楽しめるようになりました。
 おかげで本編はもちろん、高難易度の依頼も捗ってレベルアップが楽チン。細かい要望はまだ数点あるものの(例えば戦闘演出の手動スキップがSTARTなのは変えた方が良いと思う)、問題視する程ではない感じ。
 何より高難易度のフリー戦闘は育て切った主人公でも一撃必殺とはいかないため、罠や仲間の能力を駆使して戦う歯応えがあって、遊ぶのが純粋に楽しいのです。やっぱボドゲがメインだわこれ(笑)
 まぁ、上のバトルパート感想で挙げた本編での自由度の低さやアイテム関連の不便さはそのままですが(苦笑)。こればかりはゲーム自体を根本から作り直しでもしない限り、直りそうにもありませんしね(^^;)

 ADVパートで個人的に最大のツッコミ所だった、最終話における【夏服の少女】関連の矛盾した情報。2回パッチが来たにも拘らず何も修正がなかったため、少し認識を改めることにしました。
 まず、【夏服の少女】自身の言い分。
・自分は
4階の空き教室で、紅いコートの男の《霊》に殺された。その気配から、彼女を殺した紅いコートの男は主人公を殺した白いコートの男と同一の《霊》である。
 しかし、支我と深舟が調べた結果、出てきた情報はこれ。
・ワンピースを着た少女の遺体は、校舎完成当日の早朝に学園の焼却炉近くで発見された。
完成当時の学園は2階までしかなく、創立者が行方不明になったのは校舎完成の1年後。なお、創立者=白いコートの男で確定。

 これらの情報を真に受けると、【夏服の少女】は「当時は存在しないはずの4階の空き教室で、まだ行方不明になる前の創立者の《霊》に殺害された」(しかも70年間、相手を実際に見ていない)と在り得ない主張をしてるわけで。
 支我と深舟がこの状況で嘘をつくはずもなく、少女の勘違いにしてもこれは酷い。もしも嘘なら、少女がそんな嘘をつく目的が分からない。実は【夏服の少女】黒幕説急浮上!?
 正直、クリア当時は「こんな酷い矛盾放置するなんてライター頭大丈夫か、酔っ払って原稿書いたんじゃないだろーなもっとしっかりしてよ!?」と失望するやら腹立つやら。他の描写も雑だわスカスカだわで余計にそう感じたものでした。
 ……が、しかし。2回もパッチ当たったにもかかわらず、件の文章はそのまま。私が一読して気付く程度の矛盾を、他の誰も気づかず報告してないとは幾ら何でも考え難い。つまりこれ、もしや意図的に放置された矛盾?

 よく考えてみれば、支我の調査で判明した少女の情報は「ワンピースを着た少女」というだけで顔写真などはなく、【夏服の少女】本人とは限らないのですよね。話の流れ的に、あたかも彼女であるかのような前提で進んでますが。
 支我達は【夏服の少女】が4階の空き教室で殺されたという話を直接聞いていないし、《霊》には時間の感覚がないらしいから彼女が自分の死後何年経過したか分からなくなっていても不思議はない。
 実は70年前に薬殺された少女は他にいて、【夏服の少女】は4階建設された後で学園創立者の《霊》に殺害された
全くの別人だった、と考えた方がスッキリ筋が通る気がします。
 もしかしたら、最初の事件が切っ掛けで学園創立者が「死後の永遠」を求めるようになったのかも……と、ここまで行くと単なる妄想ですが(笑)。70年前に殺された少女と創立者の関係も現状では不明だし。
 でも伏線として敢えて残した矛盾なら、幽撃隊シリーズの続編で伏線回収する(つもり)だろうから、もし実現すれば監督を見直しますよ。実現しなければ絵に描いた餅どころかまるで無意味なミスリードですがね!
 まぁ仮に、この説が正しいとすると。支我達の会話を聞いておいて、【夏服の少女】が当時殺害された少女は自分であるかのように話すのは何故、という話になるんですが……それも彼女の勘違いでした、とか普通にありそうだなあ(苦笑)



お し ま い