Secret






ここでは当シリーズを書くにあたって管理人が考えた事や、
作中では(たぶん)明かされることのない裏設定などを後書き風に書き綴っていきます。

ネタばれ・思い込み・暴言を大いに含んでおりますので、
作品のイメージを壊されたくない人や裏話に興味のない人はここから即行でお戻りくださいませ(^^;)

なお、矛盾点に関するツッコミは受け付けますが、単なる誹謗中傷などは断固シカトいたします(笑)

勿論これらは当シリーズのみに限定された管理人の独自解釈であり、
他の人が書かれた魔人SSを否定するものではない事をお断りしておきます。






本編裏事情


 
第零話 龍之刻 「――私の名は…刹那…」

 記念すべき真神庵デビュー作!…ではないです、実は(笑)。
 最初のSS――異聞之四を書いた時点で『剣風帖本編も書こう!』と決めていて、三ヶ月がかりで書き上げました(遅)。
 この話を最後まで読んでもらって初めてシリーズタイトル【久遠刹那】の意味が判るというわけで。
 投稿時はネタばれを避けるために、敢えて
この長文を一括投稿するという無茶をやらかしました(涙ぐましい…)。


 ちなみにタイトルの由来ですが。

 ……………………何だっけ?(←投石)

 確か、『刹那』という名前だけが先に決まっていて、それだけでは
語呂が悪いので対になるような言葉をくっ付けた覚えがあります。
 他の候補としては『悠久』とか『永遠』、『永劫』などといったものもありましたが、どうにもしっくり来なかったので。
 『久遠刹那』、なかなか良い響きじゃないか(←自画自賛)。と、思っていたのですが……。
 後に何気なく検索してみたら
同人エロゲーに同じタイトルが使われてたと知ってビックリしました。
 いいんだ、いいんだ。……
今さらタイトル変えられねェよコンチクショウ!(笑)


 次に、主人公の『石動湧』について。

 名前の由来とかは特にないです。単純に語感の好みで決めました。
 気にしたのは父上の名前(弦麻)に合うかどうかと、あまりゴージャスな名前(笑)にならないように、という事ぐらいですね。
 自分で呼んでみて
こっ恥ずかしい名前にするよりは、割と普通っぽく、それでいてそこそこ格好良い名前にしようと思いました。

 デフォルトの『緋勇龍麻』でも良かったんですけどね(^_^;)。割と好きです、あの名前。最初の2〜3周までは使ってたし。
 …何でわざわざオリジナル名に変えたかって?
 たくさんの人が魔人小説書いてる中で『●●さんの龍麻君』とか言い分けるのが
鬱陶しかったんですよ!(大笑)


 今度はストーリーについて。
 と言っても今回は殆ど原作通りなので、あんまり話す事はないんですが(笑)。

 この話では湧はあくまで『普通の少年』として描きたかったので、いわゆる『いいひと』な描写はしませんでした。
 一見人当たりはいいけど、中身は結構冷めているというか…
トモダチいない現代っ子、という感じでしょうか(←偏見)。
 ずっと普通の生活を送ってきた彼が、《魔人》莎草の出現や信頼できる友人との出会いを通して闘う意志に目醒める…。
 描きたかったのはそういう事です。

 ゲーム上では闘えない比嘉君が刹那を助けたりしてるのも、
仲間との対等な関わりによって成長する主人公を描きたかったから。
 比嘉君を《力》がなくとも強さを持つ少年として描く事で、彼を湧にとって掛け替えのない親友と位置付けたかったんです。

 読者さまに結構好評だった《刹那》への変生シーンは、
変身ヒーローを意識してます(笑)。
 ウイング●ンとか、ガ●バーとか、バ●ー来訪者とか好きだったもので(^_^;)。
 …とか言いつつ、執筆中には何故かプリー●ィアのビデオが流れていた、なんてことは秘密です(笑)。



 
第壱話 転校生 「――初めまして。これから一年、宜しくお願いします」

 大した長さでもない筈なのに、書くのに一ヶ月以上かかってますねえ…(-_-;)。
 この話、学園案内と主要登場人物の紹介だけで
内容が無いに等しいので、『どう書いたら面白くなるだろう?』と頭を捻りました。
 結果生まれたオリジナルシーンが
転校早々京一と大喧嘩というわけです(笑)。

 あと、いきなり葵さまを口説いてる(?)のは、別に恋愛感情からではなく湧なりのコミュニケーションです。
 ああした冗談に相手がどう対応するかで『どこまで気さくに付き合える人か』を量っているんですね。

 第零話と違って半分以上コメディと化したこの話、良くも悪くもシリーズの方向性がこれで決まったような気がします(笑)。

 ちなみに今回《刹那》の出番が殆どなかったのは、第零話での覚醒が不完全なものだったためです。
 元々が莎草の《力》に共振して半端に目醒めたため、原因を消去した後は再び眠りに就かざるを得なかったんですね。
 よって第壱話〜弐話の湧は、まだ他の4人と同じで《力》に目醒めてはいないのでした(なので1レベル)。



 
第弐話 怪異 「――すまんが、少し付き合ってくれないか?」

 はい、これまた一ヶ月ほどかかってます(^_^;)。
 読んだ人は多分お察しの通り、本来のメインイベントである覚醒シーンよりも、
醍醐との決闘に力入ってます(笑)。
 実は既存のノベライズを読んでいて『醍醐が主人公よりも遥かに弱く描かれている』事をずっと不満に感じていたので。

 確かにゲームだと主人公は簡単に醍醐に勝てます。だけど……
それ言ったら九角も柳生も楽勝だし?(笑)


 そこで、実際には主人公と醍醐の強さが仲間に比べてどの程度なのかゲーム内の描写から考えてみました。
 まずは能力値ステータス。
 …数値を比べてみると、主人公ってあんまり強くない。
 スピードにあたる『行動力』だけは主人公の方が高いけど、攻撃力も防御力も耐久力も全部醍醐の方が高いじゃないの(笑)。
 『龍之刻』の継承データを使った場合はこの限りじゃありませんが、少なくとも真っ当に1レベルで始めたなら『主人公が圧倒的に強い』という図式は成り立たない模様です(第壱話の戦闘で『無理やり経験値稼ぎ』は出来ますけどね)。


 次に、醍醐が《氣》を扱えるかどうかについて。
 京一は単独の外伝『秘剣行』があるからか、覚醒前から《発剄》を扱えるとするSSが多いですね。
 一方、醍醐は覚醒前には《氣》の存在さえ知らないという設定が主流のようで。そのため京一よりも格下のような扱いを受けがちです。

 …しかしです。第弐話の京一と醍醐の台詞を見る限り、二人は『互いの実力を認め合っている』ように受け取れます。
 実際、第拾八話前のインターバル会話で醍醐から
「高1の頃、京一と本気で闘った」という台詞も聞けます。
 それに、《氣》を知らない人間が《発剄》でぶっ飛ばされた場合、「凄い技だな…」くらいの反応で済むでしょうか?
 触れてもいないのに見えない力で吹き飛ばされたら…ミスター●タンじゃないですが、「トリックだ!」と言いたくなりません?(笑)
 そのつもりで見ると、第弐話のラストに決定的な台詞が。
 覚醒シーンのとき、醍醐が意識を失う寸前に
「なんだ、この氣は…?」と呟くのですが、《氣》を知らないならこの台詞は不自然です。
 こんな台詞が咄嗟に出るには、『以前から《氣》を知識としても感覚としても知っている』事が必要な筈なのです。

 他にも、覚醒済みの主人公が鳴滝という師匠の元で数ヶ月かけて修得した発剄を、(クロニクルの記述に従うなら)醍醐がほんの数日で修得できるのか?という問題もあります。
 『主人公が発剄を教えた』とする説もありますが、主人公と鳴滝、どちらが師匠として優れているかは…考えるまでもないですね。

 以上の理由から、当小説では
醍醐も最初から《氣》を扱えたという解釈をしています(京一が攻撃型なら醍醐は防御型ですが)。
 誰から習ったかといえば…龍山老師(白蛾翁)辺りが怪しいと考えます。
 あの人は武道家ではありませんが、《氣》はもちろん醍醐たちの『宿星』にも詳しかった筈ですから(呼吸法なら教えられそうだし)。
 醍醐自身、京一から《格闘オタク》呼ばわりされるほど研究熱心で、主人公の技を一目で古武道の一派と見抜くくらいなので、きっと以前にも剄を扱う武道を見た事があって独学で訓練などもしたのでしょう。

 だったらどうして使わなかったのかといえば…普通の格闘戦に『遠当て(発剄)』は要らないのと、醍醐の場合わざわざ《発剄》撃つより
殴った方が早いし威力もあるからではないかと思います(笑)。


 …我ながら長いなあ(^_^;)。如何にあのシーン(というより醍醐)に思い入れてたか自分でも判りますね(笑)。

 それでは、次は旧校舎のシーンについて。
 主人公たちが葵とアン子を逃がすシーンは、少し工夫してみました。そのままだと、とても無事に逃げられるとは思えなかったので。
 読んだ人はお判りの通り、葵は無意識の内に張った結界で、アン子は御守り(北斗符)の《力》で無事だったという解釈です。

 蝙蝠たちとの闘いでは、京一も醍醐もかなりの修羅場を潜ってきた猛者なので、未知の敵であっても身体の方が先に動いてしまうという描き方をしました。魔人相手でこそありませんが、命がけの闘いという意味での実戦経験は二人とも主人公に劣らないと考えています。

 最後に、戦闘終了後の旧校舎に犬神先生が現れたのは…
作者の趣味です、はい(笑)。


 
第参話 妖刀 「――あなたは…誰…?」

 冒頭のアン子とマリアのシーンですが、実は第弐話のラストを読み返していて『あれ?』と思ったんです。
 …どうしてアン子、あれっきり帰ってこなかったんだろう?って(笑)。翌日だって話題にも出しませんし。
 で、おそらくはこんな理由があったんじゃなかろうか…とこじつけてみました。
 本当は、第弐話に入れるべきだったかもしれませんけどね。おかげで冒頭のシーンが長いこと(苦笑)。


 今回のメインイベントは、何と言っても
酒盛りでしょう(笑)。
 以前、真神庵会議室で『魔人たちのうわばみレベルは?』『花見の時、みんな酔ってない?』という議題があって、私もそれに書き込みしていたので、その時から『いつかノベライズで使おう』と思ってました。ようやく書くことが出来て一安心(笑)。
 正直な話、誰かが先に使ってしまうんじゃないかとヒヤヒヤしてたんですよねー(^_^;)。

 湧が酔った醍醐にあっさり負けてるのは、別に
ギャグだからじゃありません(笑)。
 何しろ武道家としての湧は三ヶ月ちょっとの速成栽培なので、総合的な格闘技術ではまだまだ醍醐に及ばないのです。
 発剄やスピードを生かしてのヒット&アウェイは得意ですが、関節技や力ずくでの押さえ込みには対処しきれないんですね。
 …というか、十年近いブランクから三ヶ月そこらで京一や醍醐と同等の実力になるって時点で、既にとんでもない才能ですが。


 小蒔の使った《嚆矢》という技、あれは
鏑矢(かぶらや)という特殊な矢を使ったものでは?という指摘を読者さまから頂きました。
 しかし、弓道部でそんな特別な矢を使うのかどうか判らず
(私の母校には弓道部なんてなかったんです)いつも持ち運ぶのも不自然だと考えた私は、あの技を普通の矢に《氣》を込めて、鏑矢の効果をより強力に再現していると解釈しました。
 まあ、今更ですよね。他の連中なんて、
炎や雷をバンバン出してるんですから(笑)。


 そして遂に《刹那》登場!第壱話から出られなかった鬱憤を晴らすべく(笑)派手に華麗に暴れて貰いました。
 刹那最大の弱点である
タイムリミットは設定を作った当時から決めてました。ただ無敵なだけの主人公なんてつまらないので。
 緊迫感を出すため、刹那に
変生残り時間をカウントダウンさせるというアイデアもありましたが…逆に戦闘のスピード感を削いでしまいそうだったのであえなくボツ。うう、自分の文才のなさが恨めしい…。


 シリーズ初の方陣技は《サハスラーラ》でした。
 発動するかどうかも(彼らの視点では)定かでない方陣技のために、葵や小蒔を敵の前に放り出すのは
自殺行為だと考えました。
 接近戦闘能力のないキャラを前線に出すような闘い方も私的にリアリティを感じられないので、暫く彼女たち絡みの方陣技は出てきません。
 そういう訳で、もし期待してる人がいましたら、ごめんなさい。m(__)m



 
第四話 鴉 「――オレ様は、信じている。人の持つ心を…そして、この街を…」

 マリア先生に迫られる冒頭のシーンですが、湧はあれを
全て冗談だと思っています(笑)。
 湧がよくヤバ目の冗談を口にするのは、彼自身その手の機微に疎くて、変に照れたりしないからなんですね(要するに
お子様)。
 犬神先生が助けてくれたから大事無く終わってますが…そうでなければ、きっと
喰われる瞬間まで冗談だと思ってたでしょう(笑)。


 読者さまから一様に「意外だった」、「驚いた」という感想を頂いた
新聞部入部イベントですが、かなり前から構想してました。
 よく考えてみると、事件がない期間の湧って
暇人なんですよね(笑)。他の4人と違って部活にも入ってないし。
 普段は雑用で暇を潰しつつ、いざ事件が起これば
部長公認で出動できる、主人公にはピッタリの部活だと思います(笑)。


 雨紋の跳躍力は、彼の戦闘ムービーから考えました。あのジャンプ力は絶対、人間技じゃない(笑)。
 彼に限らず、魔人たちは肉体的あるいは精神的に常人を越えた能力を発揮しますが、その方向性には個人差があります。
 並外れた跳躍力を持つ者、強大な腕力を発揮する者、人間離れしたスピードで動く者、感応力に優れた者――様々です。
 唯一
刹那のみがオールマイティですが…実のところ、専門分野での能力上限は仲間たちに敵いません(雨紋なら跳躍力など)。
 また、万能であるが故に反動も大きく、変生を解いた湧は自力で動けなくなるほど疲弊してしまいます。


 第参話、四話と読んできて戦闘シーンに違和感を覚えた人もおられるのではないでしょうか?
 このシリーズでは
主人公=指揮官ではありません。仲間たちはそれぞれ自分に出来る事を考え、自由に動きます。
 ……それは何故か?
 仲間たちを指揮するためには
集団戦のノウハウが必要ですが、湧が鳴滝から教わったのは格闘術と《氣》の扱いだけです。
 東京に来る前は仲間を集めて闘うなど思いもよらなかった彼が、まともな指揮能力を持っているとは思えません。
 また、指揮能力が簡単に身に付くようなものなら、仲間たちにそれが出来ない理由もありません。
 よって当シリーズでは湧や刹那に限らず、状況に応じて他の仲間が作戦を立て、指揮を執る事もあります。
 醍醐は元々真神4人組の中ではリーダー格だったので、今回その役が回ってきたわけです(先頭で突っ走る京一は指揮に向かず、戦い慣れていない葵や小蒔も無理、新参の雨紋は問題外ってことで)。

 …まあ、主人公の命令で動く手下よりも、自分の意志で考え行動する仲間の方が魅力的だと思う
作者の趣味も大きいですが(笑)。
 湧がもっと成長したら、リーダーらしくなるかもしれませんけどね。


 そして、今回一番読者さまの反応を怖れたのが、唐栖の処遇を巡る刹那と雨紋のやり取りでした。
 
主人公がまるっきり悪役なので、怒られやしないかと心配でしたが…それでも物語上外せない、重要なシーンだったんです。
 雨紋の持つ『強さ』や唐栖への友情を、あれで表現できていると良いのですが。

 仲間に入るときも少し捻ってますが、主人公にただ心酔するよりも自分なりの動機で『手を貸す』というシビアな関係の方が好きな、作者の
ヒネクレ具合がとてもよく現れたエピソードだと思います(笑)。


 
第伍話 夢妖 「――君だって…君だって、逃げてるくせにッ!!」

 今回は作者的に
重い話その1でした。
 実は私も小〜中学生の頃はいじめられっ子だったので、嵯峨野の立場は身につまされるというか(−−;)他人事じゃないです。
 私にとって、湧をある意味『理想の自分』とするなら、嵯峨野は
ありえたかもしれない、もう一人の自分とも言えます。
 幸いにも嵯峨野ほど酷いイジメではなかったですが、周囲に味方・理解者が誰一人いない辛さは…当人しか解らないでしょうね。
 そうした事を踏まえて、今回は敵側の心理描写を多めに書いてみました。

 嵯峨野・藤咲の行動は明らかに間違いですが、彼ら自身は
特別悪い人間ではありません。
 他よりも少し不幸なだけの普通の人間がどうしようもなく暴走してしまう過程を、話の中で自然に表現できていたらと思います。

 そしてもう一つやってみたかったのが文章上のトリック。
 推理ゲームとか好きなので、『●●視点と見せかけて実は〜』というのを使ってみました。
 …というか、嵯峨野の心理描写をどう自然に挿入するか考えていたら、必然的にこの形態になってたんですが(^^;)

 しかし構想は早くから思いついたにも関わらず、実際に書くとなると大変でした。
 事件の流れはゲームと一緒なのに小説での描写をかなり変更する必要が出てきたので…うう、思い出したくない(−−;)


 舞子と藤咲の《力》については、ゲーム内の描写から微妙に拡大解釈してます。
 舞子は岩山先生の台詞から“コミュニケーション能力”を重視して、単なる霊媒でなく
あらゆる意識との交感を助ける力を。
 藤咲は嵯峨野への影響力と数々のステータス変化技から、
他者の情動をコントロールする力と解釈しました。
 方向性が正反対な、精神に関わる《力》を持つ二人の少女…こんな所も深く考えられているんだなあと
原作に感心してみたり(笑)


 え〜、主人公好きな読者様には申し訳ありませんが、今回も
主人公が悪役です(刹那は言うに及ばず)。
 他でも何度か言ってますが、このシリーズでは主人公の成長を描く事を重視しているので、『石動湧』という人物を精神的にかなり未熟な人間として描いています。
 今まで小出しに描いてきた、湧の
精神的幼さから来る残酷さが露骨に現れた事で困惑・嫌悪感を抱いた人も多いかと。
 でもこの状態はあと数話続きます。……
はい、確信犯です作者(笑)


 最後に。こんな暗い話に「面白かった」と感想を下さった読者の皆様、本当にありがとうございました。m(__)m
 色々あって執筆が滞ってますが、続きは必ず書きますので。それまで気長にお待ち頂ければ幸いです…。





異聞裏事情


 
異聞之参 放課後だんじょん 「――ワンダリング・モンスターだッ!!」

 はい、短編だというのに軽く一ヶ月かかってしまいました(-_-;)。
 気楽に読めるようなコメディを目指したのに…初の旧校舎入りで、
戦闘とレベルアップを真面目に考え出したらこんな内容に。

 作者の主な趣味である
TRPGから元ネタを取った作品で、一部の読者さまからも「リプレイみたい」という感想を戴きました。
 単にここを訪れるお客様にTRPGファンが多いのか、それともTRPGって私が思ってたよりメジャーな遊びなんでしょうか?(笑)

 ともあれ、評判が良くて嬉しかったです♪



 
異聞之四 淡く、ほのかに 「はっぴばーすでー、でぃあだいごvはっぴばーすでーつーゆー♪」

 本当の
真神庵初投稿作がこれです(笑)。だいたい2週間くらいかかったかな?
 内容の通り、醍醐の誕生祝い企画として某サイトさまに贈らせて頂きました(^^)。

 ゲーム本編では、醍醐は初めから小蒔に好意を持っていて、
いつ、どんなきっかけで惹かれたのかは描かれていません。
 そこで二人の馴れ初めというか、醍醐が小蒔を意識するようになった出来事を、彼の回想という形で書いて見ました。

 醍醐×小蒔は大好きなカップリングなので、拙いながらも愛着のある作品となりました。反応も結構あったし♪

 しかし、この時点で既に湧は
イイ性格っぷりを発揮してるような気がしなくもなく(笑)。


 
異聞之弐拾壱 聖夜、まほろば 「――――メリークリスマス、紗夜ちゃん…」

 2000キリ番で
主紗夜な小説とのリクエストを受け、書かせて頂きました。

 ちょうど季節は12月で、「クリスマスSSは書かないんですか?」とお客様にも訊かれてたんですが…
ネタがない
 クリスマスなんてラランラ〜ン♪とヤケ気味に歌っていたところ、天啓のように閃いて
3日で書き上げてしまいましたよ。
 短かったとはいえ、この速さは新記録でした。自分でもビックリです。

 本来なら楽しいはずのクリスマスイベントに、悲しい想い出をオーバーラップさせる事で切ない雰囲気を出せたら、と考えました。
 カップリング物なので放課後だんじょんほどの反応はありませんでしたが、評判は良かったようです。

 余談ですが、作者はこのSSを書いて、主×紗夜がかなり好きになりました(笑)。






番外裏事情


 
ばっく・とぅ・ざ・OEDO 「――ユエ。戦術の基本って…知ってるか?」

 5000キリ番(ニアピン)で
剣風帖&外法帖キャラ共演ギャグ小説とのリクエストを受けて書きました。

 …ある意味、本編以上に苦労した作品です(^_^;)。執筆にかかった時間も本編並み。
 タイムスリップの方法自体はすぐに思いついたんですが、最初の案だとストーリーが上手く纏まらなくて。
 仕方ないので、京梧一人に来てもらう事にして登場キャラを大幅に削った第2案がこの話です。

 京梧と京一の性格を書き分けるのも大変でしたが…一番苦しかったのは
なかなかギャグにならなかったこと。
 例によって活劇シーンばかりが膨らんでしまい、どうしようかと思いました(省略したんです、これでも)。

 結局、湧が
イイ性格っぷりを存分に発揮してああなりましたが(笑)。
 この話の湧たちは本編よりも
ギャグ属性が強くなってます。普段はここまで外道じゃないんですよ〜…と、いちおう言っておこう(爆)。



魔人部屋へ