第9話
恋せよ☆とかげ

●今回予告●

一目逢ったその日から、
恋の華咲くこともある。

嗚呼、華も嵐と散るならば。
命短し恋せよ…とかげ。

Beast Bind New Testament
『恋せよとかげ』

汝、異形の者を愛せるか。



オープニング ミドル クライマックス エンディング

■プレセッション■


GM(ゆづる):準備ができたら開始しませう。では、自己紹介いきますぞー。


●PC1(定員1名) 推奨:男性オンリー。我と思う人かもーん。

 朝。
 布団の中でごろごろしていると、聞こえてくるリズミカルな包丁の音。
 漂ってくる味噌汁の香り。
 そっと、あなたをゆすって起こす手。
 目の前にいたのは…。

 ――――エプロン姿のT−レックスだった。

 シナリオエゴまたは絆:ディーナ・レックス (関係:PCの任意で)


シグムント・シュライネン狂戦士ベルセルク  プレイヤー:電波王
 【フルメタル/ビースト】 年齢:外見二十代後半(実年齢不明)/性別:男/カヴァー:特務軍人(JABF情報部)
 第二次大戦中、魔術機関『アーネンエルベ』により、北欧の遺跡から発掘された古代の生物兵器。
 大戦時にナチスの一員として活動し、敵味方の双方から『狂戦士』として怖れられた。
 終戦後、派遣されたロシアにて組織を脱走。いかなる経緯か、現在はJABFに籍をおいている。
 身長2m強・体重120s以上の大男で、常時軍服を愛用。戦争を憎む、無骨だが気の優しい男。
 所持HA:《フルファイア》、《マルチリカバリー》、《獣の生命》


●PC2(定員1〜3名) 
推奨:特になし。やる気のある方。

 あなたの家に届いた一通の古風な招待状。
 それは異界の古城の主からの、魔と人の境界を護るいつもの「任務」。
 …では、なかった。
 「こちらの方の頼みを聞いてください」
 紹介されたのは、タキシードを着たT−レックスだった。

 シナリオエゴ:ディノ=レックス一世 (関係:同情、共感、救済など)


セシル・J・フォレスター黒竜姫  プレイヤー:ぷち夜叉
 【ビースト/デーモン】 年齢:外見は十代半ば(実年齢1000歳以上)/性別:女/カヴァー:大貧民(ぇ)
 元々は中世時代に生を受けた没落貴族の末娘で、齢1000年以上の強大な吸血鬼。
 仇の吸血鬼に復讐を遂げ、大富豪として裏社会に君臨した…のは少し前までの話。
 今や財産の全てを没収され、安アパートで内職しながら暮らす日々。…いったい、何があったやら。
 体内の使い魔を全て融合した結果、吸血鬼の特性は殆ど消えて漆黒のドラゴン態へと進化(?)した。
 所持HA:《獣の生命》、《獣の生命》、《ヴォイド》

荒木 明仁あらき あきひと荒雷鬼アラキ  プレイヤー:れおそ
 【フルメタル/レジェンド】 年齢:17歳/性別:男/カヴァー:高校生
 魔物から人間を守るための組織に属する、正義の『鬼』(某特撮ヒーロー風)。
 ごく普通の家庭に生まれるも、魔物に両親と姉を殺され天涯孤独に。
 その事件で命を救ってくれた『鬼』に弟子入りし、自分も『鬼』となった。武器はギター型の剣『音撃弦・吼雷』。
 師匠も謎の魔物に殺されるなど重い過去を背負っているが、基本的には陽気で軽めのナイスガイ。
 最近はもっぱら『鬼』としての役目が忙しく、学校にろくすっぽ行けないのが悩みの種。
所持HA:《フルファイア》、《ブーストアップ》、《スーパーアクション》

鬼来 法眼きらい ほうげん鬼法師  プレイヤー:麻那
 【イレギュラー/ビースト】 年齢:33歳/性別:男/カヴァー:法力僧
 先祖返りで『鬼』の血脈に目醒めた流浪の法力僧。飄々としているように見えて、芯は熱い性格。
 身長2mを超す巨漢でボサボサ髪に無精髭、顔も身体も傷だらけ。僧衣と下駄履きが基本スタイル。
 鬼の血がもたらす忌まわしい食人衝動を堪えながら、人に仇なす魔物を調伏している。
 実のところ『法力僧』としては二流以下だが、鬼の能力と実戦で鍛えた戦闘技術により『退魔師』としては一流。
 所持HA:《歩く影法師》、《律の破壊者》、《獣の生命》


GM:ありがとうございまーす。PC間絆を取得する相手は『シグムント→セシル→荒木→法眼→シグムント』です。
シグ:私はセシルさんにか。では「救済」で。貧乏をどうにかしてあげたい(笑)。
セシル:荒木さんに好奇心で。
アラキ:法眼へ信頼で。
法眼:シグにエゴで隔意を取っておく。立場的に対立したこともありそうだし。

GM:ハウスルールは、こういうのを採用しています。

・[登場判定]は不要です。シーンへの登場は任意とします。ただし、GMの許可が必要です。
・シーン終了時の[絆判定]は不要です。1シーンに任意にエゴ/絆を取得できます。1度に複数の絆を取得できますが、取得できるエゴ/絆の数の上限は通常通り7つです。エゴ/絆の取得とは別に自分のエゴ/絆の種類・内容を変更することができます。1シーンにつきいくつでも変更ができます。また、シナリオ進行に伴い、GMよりエゴ/絆の内容の変更を指示する場合があります。
・登場シーン数は経験点計算の際は、実際の登場シーン数に関わらず「9」(シーン登場による経験点5点)として計算します。

GM:たぶん、今回はちょっと真面目に使います。では…準備はOK?
一同:OKです。


 ちなみに、このリプレイでは筆者(管理人)だけでなく、GM本人のコメントも収録してます。
 
筆者のコメントGMのコメントで色分けしてますので、そこの所よろしくー(笑)。


 

■オープニングフェイズ■


●シーン1 『お父様は心配性』 シーンプレイヤー:PC2全員

○異界の古城


 ある日、異界の城に呼び出された3人の半魔。古風な応接間に、目の前の高級感漂うティーセット。
 向かいの席では城主である10代半ば(に見える)銀髪の少女が、優雅に紅茶を啜っている。
 ――――彼女の名前はエステル・ロスフェラード。『人と魔の架け橋』を己の役割と自認する、力ある魔の1人。


GM/エステル:「…今日は、よく来てくれました。みなさん」
法眼:「……この前の大巨人みたいなネタだったら、俺は帰るぞ?」(*ex第8話参照)
GM/エステル:「帰らないで、法眼さんっ」

 同じようなネタらしい。

アラキ:「まあ、暇だし…」
セシル:「お金になるなら何でもするわ」微妙に繕い跡が増えてきた黒いドレス(爆)。
法眼:「…セシル、少し会わないうちに性格変わってないか?」

 性格変わったよりも「貧乏」になったらしい。

セシル:「色々あるのよ。乙女には」遠い目〜。
GM/エステル:「報酬はお約束するわ…(ほろり)」
セシル:「いくらぐらい?」掴みかからんばかりに。
GM:エステルはにっこりと…右手をパーにして、セシルに見せた。
法眼:「500万か?」
セシル:「5万…二ヶ月は暮らせるわ
アラキ:「5万でいいのか!」(笑)
セシル:「えっ、もっと上?」目がきらきら(笑)。
法眼:「…5万ドルの間違いじゃないのか?」
←1人だけ金銭感覚がずれてる奴
GM/エステル:「間をとって(?)50万です。では、今回は…この方の頼みを聞いてもらいたいのです」
セシル:「何かしら?」
GM/エステル:「ディノ王、こちらの方々に頼みたいと思うのですが」と、呼び声に応えて現れたのは…タキシードに蝶ネクタイを着けた、身長5mくらいのT−レックス
法眼:そちらを見て「…………恐竜の着ぐるみ……じゃ、ないよな?」目が点になった。
セシル:「…お初にお目にかかります」一応礼儀正しく挨拶。
GM/ディノ王:「失礼させていただこう」
アラキ:「……恐竜?」口をあんぐり。
GM/エステル:「この方は、魔界の公爵。ドミニオン『レックス王国』の国王、ディノ=レックス一世陛下です」
アラキ:「はあ…どうもはじめまして…」
法眼:「…あ、あぁ。初めまして。俺は退魔師の鬼来法眼という」手を差し出す。
セシル:「セシル・J・フォレスターといいます」
GM/エステル:「レックス王国は『堕ちたる王国レックス』と呼ばれるほど力のあるドミニオンであり、陛下も親人派として、私たちに多大なバックアップを戴いております」
法眼:「…(堕ちたる王国って…何だか、落ちぶれたイメージがないか?)」
GM/ディノ王:「ディノ=レックスだ。よろしく!」親しみの気持ちをこめ、ディノは力いっぱい握手した。
アラキ:「荒雷鬼です。よろしく」
法眼:顔を少し顰めながら握手を返す。
GM:【体力】判定をどうぞ。12以下で鈍い音がします(笑)。
法眼:技能とかは?
GM:〈耐性〉の使用OKです。
法眼:(ころころ)達成値13。ファンブル寸前だ、やばかった(笑)。
GM:ちなみに女性には親愛の情をこめ、熱い抱擁もありますが。
セシル:かもん(爆)。
アラキ:こっちも握手ですか?
GM:握手は全員(笑)。
セシル:(ころころ)19、余裕です(笑)。
アラキ:(ころころ)出目11で合計15、せーふ。
GM/ディノ王:「貴女がセシル姫かぁっ。噂はかねがねっ」(ぎゅーっ)
セシル:「今は姫というのも名ばかりですがね」抱き返してぎゅ〜〜(爆)。

 抱擁というより、怪獣同士の相撲である。

GM:|_・) ちなみに国王、肉体60ね(笑)。
法眼:ぶ!?
セシル:勝てない!?
シグ:ぶははははっ! GM、最高です!(爆笑)
アラキ:判定値20かよ!
法眼:FPが何点有るか、考えるのも怖ろしいな(苦笑)。
GM:|_・) なに、たった『人間の煩悩』と同じくらいですじゃ。
アラキ:108かよ!
GM/ディノ王:さて…しばし、肉体の悪魔たちの熱い戦いがあった後。「うむ、今回、みなに頼みたいのは……誘拐された私の大切な1人娘を探し出して欲しいのだ」名前はディーナ=レックスです。
アラキ:「誘拐? 誰にですか?」
GM/ディノ王:「犯人からの犯行声明が、ここにある」
セシル:「見せていただける?」
GM:苦悩に満ちた顔(?)で、ディノ王は手紙を見せた。

 『父上様 わたくしは、幼き日より想い焦がれていた殿方の下に嫁ぎます。探さないでください』

GM/ディノ王:「ディーナ〜、私の可愛い娘を誰が攫ったんじゃー!!!!」悔しさに涙しながらテーブルを叩く国王。
アラキ:「それは、駆け落ちなのでは?」

 そうとも言う。

法眼:「…これは、犯行声明といわず置き手紙といわんか?」
GM/エステル:「…まあ、ぶっちゃけるとそうなのですが…あまり大きな声では」
セシル:「………」
GM/ディノ王:「というわけで、我が娘を攫った憎い男から、ぜひに娘を取り返してきてくれっ」
アラキ:「…………」
GM/ディノ王:「娘が人界に行ったのは判っている! なので、人の世界に住む君らにお願いしたいのだ」
法眼:「……とりあえず、当人同士の意思を確認するのが先というか、筋ではないかと思うんだが?」
GM/エステル:「…法眼さん。相手は、お得意さまなのです…察して」エステルは苦悩に満ちた目で、法眼を見つめた。

 中間管理職の悲哀というものである。

法眼:「……」有らぬ方向を見て溜息。
セシル:「…………」報酬と任務の間で悩んでる(笑)。
アラキ:「ちなみに、お嬢さんはどんなお姿なんですか?」引きつった笑い。
GM/ディノ王:「おおっ! 私としたことが、つい興奮して、申し訳ない」ディノ王は嬉しそうに、写真を取り出した。「娘はわが国一の美人でなー(照)」そこには、1匹のT−レックスの写真が。
セシル:「…特徴は?」写真と王を見比べて。
GM:みなさん、ここで〈知覚〉判定をしてみてください。
セシル:(ころころ)19。
アラキ:技能無し。(ころころ)11。
法眼:(ころころ)8だ。
GM:ふむ。セシルの眼で見ても、写真と国王の区別はつかなかった。

 爬虫類の見分けは難しいらしい。

セシル:それ判定の意味あるの!?
法眼:「……(親父と同じに見えるな)」
セシル:「……」エステルを捨てられた子犬の目で見る。
GM/エステル:「…ええ、とても美人ですわ」誰が聞いても嘘臭いセリフを吐いている!

 中間管理職の(以下略)。

セシル:「ソウデスネ」
法眼:「……あぁ、確かに。良かったな、親父さん似の美人で
←さり気なく皮肉(笑)
アラキ:「まるで、ソテツの花のようです」にこやかに。
GM/ディノ王:「うちの娘がヤツデのようだと!?」荒木にドアップで迫る国王。恐竜の生暖かい吐息が、顔に…。
アラキ:「どわあああ、ソテツです、ソテツ!! シダ植物!」

 フォローになってないよ、荒木くん(笑)。

セシル:「…ディノ王。日本の褒め言葉ですわ」微笑んで。
GM/ディノ王:「そうか。人界流であったか! それは、すまないことをした」ばんばんと、荒木くんの背中を叩く(笑)。
アラキ:「いえ、あまりに美しいお嬢さんでしたので、つい」
GM/エステル:「…まあ、ディノ王は魔界の重鎮、人と魔の共存にも少なくない力添えをいただいている方です。というわけで…引き受けてもらえないでしょうか?」ぐるり、とエステルは全員を見回して、懇願した。「引き受けてください……むしろ引き受けろ

 エステルも疲れているようだ。

アラキ:「まあ…ほっとくと人間界がパニックになりそうですし…」
セシル:「…」指を三本立てる。競の仕草で上乗せ希望と(笑)。
GM:エステルは涙を堪えながら、セシルに頷いた(爆)。
法眼:ドルで5万。これ以上は一銭たりともまけん」
←法眼の金銭感覚はブラック・●ャック並です(笑)
GM/エステル:「…ふっふっふ…足元を見てきますね、みなさん」優雅に微笑みながら、エステルはキャッシュで5万ドル用意するよう命じた。_| ̄|○
法眼:「よし、乗った」即答。
セシル:「さて、頑張りましょう」
アラキ:「やりますか…」
セシル:あ、エステルにそっと封筒を差し出す。中身は「ガスを止めました」などの通知。他にも「学費納入期限が迫ってます」など(笑)。
GM:エステルは快く払ってくれるでしょう…隣の恐竜怖いし。
セシル:エステルでさえ怖いの!?
GM:では、みなさん、仕方なく引き受ける気になったところで。オープニング終了しますかー?
法眼:OK。次はシグの新婚生活かー(笑)。
アラキ:了解。
GM:ではシナリオ絆はディノ=レックス1世へ。[SA:ディーナを連れ戻す]を差し上げますー。あと、絆/エゴを取るものがあれば、取ってくださいな。
セシル:ディノ王に同情。
アラキ:ディノに絆で同情。
法眼:国王には絆でビジネス。荒木には絆で連帯感を取る。
GM:では、一旦きりまーす。



●シーン2 『とかげの花嫁』 シーンプレイヤー:シグムント・シュライネン

○シグの自室(朝)


 部屋に朝日が差し込んでくる、気持ちがいい朝。
 とんとんとん…と包丁の音が台所から遠く聞こえてきて、味噌汁の匂いがシグの鼻孔を擽る。


GM/??:「…起きて下さい。朝です」そっと、シグを揺する手が。
シグ:「…………?」ゆっくりと目を開く。
GM/??:「あ…眼が覚めましたか」目の前にいたのは…身長2mくらいのT−レックス。ちなみにエプロン姿で。
シグ:「…………。セルフモニタリング。各部センサー、チェック」いつもの無表情からは感情は読めない。……が、首筋に一筋の冷や汗が伝っていた。

 動揺しているらしい。

GM/??:「朝ごはん、できてます」にっこり微笑んで牙が見える。
シグ:「…………敵、では無いようだが。どうやって、ここに?」いつもより、心なしか発言までの間が長い。
GM/??:「え…どうやってって…(照)」シグには開きっぱなしのドアが見えた。障害は力でねじ伏せたらしい。

 アパートのドアを壊して不法侵入したようだ。

シグ:「…………(メモリチェック。ドアは……閉めておいたはずだ)」首筋のみならず、額にも冷や汗が。
GM/??:「お口に合うかどうかわからないですけれど…」はにかみながら、T−レックスは台所に戻っていった。「あ、早くしないと、お仕事に遅れますから…」
シグ:「……(状況分析。……分析不能。エラー、エラー、エラー……)」ベッドに身を起こしたまま、呆然と固まっている。
GM/??:「…あの…具合が悪いとか?」不安そうにT−レックスが近づいて来る。
シグ:「……いや。身体機能に問題は無い……はずだ」この男が迷いを見せたことなど、今までにあっただろうか?
GM:知らない(笑)。ところでシグさん、〈知覚〉で判定してみてください。
シグ:(ころころ)9です。
GM:ふむ、では、あなたは唐突に察した。このT−レックス、貴方の熱がないか計るために額を押し付けようとしているぞっ!

 ラブコメのお約束だからっ!

 近づくT−レックス。
 BGMに鳴り響く「ジョーズ」のテーマ。

 ゴジラのテーマでもよかったが。

シグ:「……待て。その必要は無い。貴公の行動の、即時停止を……」
GM/??:「…熱がないか…」ぐぐーっと顔が近づいて……逃げる?(笑)
シグ:「……セルフモニタリングにも、異常は確認されていない。心配は、無用、だ……」両手で押しとどめようとする。割と必死。
GM/??:「そうですか。それなら安心です。朝ごはん、できてますから。食べてくださいね」おたまを振りながら、T−レックスは笑った…笑った?

 爬虫類の表情は、判別しにくいらしい。

シグ:「……理解に感謝する。それで、一つ聞きたいのだが……」
GM/??:「何ですか?」
シグ:「…………君は、誰だ?」
GM/??:「………。…失礼しました。私はディーナ=レックスと申します」貴方の問いに、T−レックスは正座をし、三つ指をついて、頭を下げた。「押しかけ女房に参りました…結婚してください
シグ:「……シグムント=シュライネンだ。貴公の目的は理解した」こちらも正座で、礼儀正しく返す。
GM/ディーナ:「はい、よく知っております(ぽっ)」頬に手をあて、顔を赤らめている。多分。

 爬虫類の表情は(以下略)。

シグ:「…………が。……なぜ貴公が自分との婚姻を望むのか理解できない。返答は、保留とさせて貰えないだろうか?」
GM/ディーナ:「私のこと、お嫌いですか…」すがるような上目遣いで、T−レックスが見ているががが。
シグ:「……否(ネガティブ)。現状では、自分は貴公に好意も嫌悪も抱いては居ない」
GM/ディーナ:「そうですか…」落胆するレックス。
シグ:「……自分には、貴公に関する知識が不足している。また、自分は感情と呼べるものが希薄だ。婚姻に適した相手であるとは思えない」
GM/ディーナ:「わかりました!」ディーナはシグの手を掴んだ。
シグ:「……理解に感謝する」微妙に食い違いががが?
GM/ディーナ:「きっとシグ様が、私と結婚したくなるように…私、頑張りますわっ。シグ様に相応しい、妻になれるよう!」きらきらした眼でレックスが(以下略)。
シグ:「……いや、自分が言っているのは、そう言った事では……な……く……」首筋からヤバ気な煙が上がる。
GM/ディーナ:「どうしました!?」煙に慌てるレックス。
シグ:脳内警告メッセージが流れる。「(思考ルーチンに深刻なバグが発生。危険、危険、危険……)」
GM/ディーナ:「火事? 火事!?(どたばた)」
シグ:「……問題は……ない……」言いながら、グラリと横倒しに倒れる。
GM/ディーナ:「きゃーーーーーー!!? シグさまーーーーーーー!!??」
シグ:薄れ行く意識の中、シグは思った。――どんな戦場よりも、恐ろしい現実と言うものはあるのだ、と……。
法眼:(舞台裏にて)…さ〜て、どうやって娘さんを説得しようか? 力ずくは無理だろうし…法眼としては、シグさえ乗り気ならむしろ祝福したい気満々なんだが(笑)。
アラキ:旦那ごと、連れて帰るのはどうでしょう?(笑)。
法眼:しかし、それやるとシグが国王に殺されそうだ(笑)。
アラキ:問題はそこだけですな。
セシル:は〜い(挙手)。シグとセットで魔界に送り届けることを薦めるぷち。5万ドルの前には微々たる犠牲ぷち(笑)。
アラキ:シグが殺されるー(笑)。
法眼:間違いなく抱き潰されるな。体力60で。
セシル:大丈夫。シグなら無事に脱出してくれるよ。ぷちは信じてる(イイ笑顔)。
アラキ:脱出してしまうと、国王が人間界に攻めてきそうだ(笑)。
法眼:娘さえドミニオンに残れば…といいたいが、間違いなくシグにくっついて来そうだしな(笑)。
アラキ:ここは、国王と戦って認めさせるしかないでしょう。
シグ:死ぬ死ぬ。体力60とか普通に無理ですから(笑)。
GM:では、この辺でオープニング終了としますかー。シナリオ絆orエゴ/ディーナ・レックスをどうぞ。
シグ:ディーナにエゴで困惑を。
GM:そして…ここで、シグには2つの選択肢がある!

 [SA:ディーナと添い遂げる]
 [SA:ディーナを追い返す]


GM:さあ、どっち!
セシル:もちろん[SA:添い遂げる]で(笑)。
シグ:…………。そ、添い遂げるで……(爆)。
GM:|_・) 了解!


 

■ミドルフェイズ■


●シーン3 『噂のふたり』 シーンプレイヤー:荒木明仁

○街中


GM:と、いうわけで依頼を受け、みなさんは戻ってきました。とりあえず、どうしたものか途方にくれているところです。
アラキ:「さて、どこから探します?」
法眼:「…さて、どうやって探したもんか…トカゲを
GM:手には、ディーナの写真が1枚。
セシル:「まずは聞き込みでもする?」
法眼:「目立つはずだからなぁ。目撃証言を探してみるか」
アラキ:「そうですねえ」
法眼:ここは、技能判定かな?
GM:では、聞き込みするなら〈情報:噂話〉で情報収集をさくっと(笑)。
法眼:噂話はないなぁ…魔物や裏社会じゃ無理?
GM:それでもいいですよ(笑)。
アラキ:じゃあ、〈情報:魔物〉で。(ころころ)13。
法眼:こっちも〈情報:魔物〉と情報屋で。(ころころ)12だな。
GM:では荒木さんと法眼さんの元に1つの情報が届いた。シグムントというJABFの隊員が、T-レックスと同棲してるらしい。

 わりとデマ。嘘ではないが(笑)。

アラキ:はや!
セシル:「あら、シグのところ? それじゃあ早速いきましょうか」
GM:まあ、間違って届いた情報かもしれないが(笑)。
法眼:「よりによって自衛隊過激派
(*法眼的認識)のコワモテか…マジかよ?」
アラキ:「婚約祝いは何がいいでしょう?」
GM:あと、聞き込みをしていると…近所のスーパーで買い物をしている恐竜の着ぐるみを着た人間の目撃証言が。とても精巧にできてるそうだ。

 魔獣化してなかったら着ぐるみで通るのデス。

法眼:「…間違いなさそうだ。よかったな、あっさり見つかって」眉間を押さえて溜息。
セシル:「…ごめん、生理痛が」頭を抱えて。
GM:|_・) まあ、目立つから(笑)。というわけで、そういう情報が手に入りましたがっ。
アラキ:「着ぐるみで通るのが凄いよな」
←フツーは無理だよな。フツーは。

 YBBくらいかもしれない。
 が、それもまたよし。


法眼:「まぁ、ここで頭抱えても仕方ない。……様子だけでも見に行くか」明らかに気は進まない様子で(笑)。
セシル:「えぇぇそうね」
GM:じゃあ、簡単にシーンチェンジしますかー(笑)。絆取得があればどうぞ。
セシル:法眼に連帯感。
アラキ:セシルに連帯感。
法眼:セシルに連帯感。



●シーン4 『王道的らぶこめ?』 シーンプレイヤー:シグムント・シュライネン

○シグの自室


GM:シグのシーンでーす。
シグ:はいな〜。
GM:気がつくと、布団の中で眼を覚ましました。額には濡れ雑巾が置いてあります(一同爆笑)。
セシル:雑巾っ!?(笑)
法眼:布巾と見分けがつかなかったんだな、きっと(笑)。
GM:…タオルだ。タオル(笑)。雑巾置いたらまずい(笑)。

 素で間違えました。
 濡れ「雑巾」置いたらだめだろ、ディーナ(笑)。


アラキ:ギャグだと思った(笑)。
シグ:「……む。ここは……」頭痛に、眉をしかめる。
GM/ディーナ:「…目が覚めましたか?」
シグ:「…………そう、だったな……。失礼な事をして、すまない」起き上がろうとして、また頭を抑える。
GM/ディーナ:「あああ…まだ、起きちゃ、だめ」起き上がろうとするのを制しようとするディーナ。
シグ:「……うむ、そのようだな。重ね重ね、世話をかける」素直に従います。
GM:そして、つまずき、シグの方に倒れこむディーナ。ラブコメの王道ダネ。

 王道ではあるが。

シグ:えーと。支えようとしますが……判定ですよね?(笑)
GM:うん(笑)。

 T−レックスだから。

シグ:体力かな? 運動かな?
GM:支えるなら体力、避けるなら運動で(笑)。
セシル:潰れる潰れる(笑)。
アラキ:むしろ、ボディプレス!
法眼:支えるのに成功したら見つめ合う二人。失敗したら寝技攻勢(笑)。
シグ:くっ! ……体力で。運動のが高いのに…(涙)。(ころころ)13です。
GM:シグは潰れました。
セシル:しぐ〜〜〜!!(爆笑中)
シグ:「か……はっ!!」血ともオイルともつかないものを吐いて悶絶(笑)。
GM/ディーナ:「…あ…(赤面)」重なりあう2人…ディーナは真っ赤に(?)なって。…多分、真っ赤になって、シグから離れます。

 爬虫類の表情(以下略)。

シグ:「…………(骨格系に深刻なダメージ発生。危険、危険、危険…)」再度、関節から煙らしきものが。

 ラブコメの王道なのに(ぇー)。

GM/ディーナ:「ご、ごめんなさい…」
シグ:「……いや。問題は、ない……」とてもそうは見えない(爆)。
GM:…おかしいなぁ、ラブコメの王道シーンなのに。何で相手が死に掛けてるんだろう?(笑)
アラキ:マウントポジションだ! がんばれシグ!
法眼:あー、ターミネーターVSジュラシック・パークだとターミネーターがウェイトで負けるのな(笑)。
セシル:…法眼、それ最高(大爆笑)。
GM/ディーナ:「顔色が…悪いです…」心配そうに、シグを覗き込むディーナ。
シグ:「……自分は人間ではない。ゆえに、人間を基準とした外見的判断は、意味を為さない……心配、無用だ」
GM/ディーナ:「…でも、心配です。人で、なくても、です」
シグ:「……貴公は、心配性だな」ふっと、穏やかな微苦笑を浮かべる。
GM/ディーナ:「…好きな人のことが心配なのは、当然…です」
シグ:「…………」黙り込み、遠い目になるシグ。
GM:ふむ、シグ。今、ちょっと心が揺らいだね?
シグ:さぁね〜?(笑)
GM:|_・)ノ 人間性で判定をするのだっ。
シグ:……そういうことか。OK。(ころころ)ふ。絆になったさ。
GM:|_・) ディーナへのエゴを絆:純愛にできるぞっ。

 GMの脅迫行動、その1。

シグ:純愛ではなく、追憶じゃダメかな? 外見は全然違うのに、かつて愛した人を思い出す……って感じで。
GM:いいですよ。自由に変えられますから(笑)。
シグ:OK。じゃ、それで(笑)。
法眼:その頃、窓から一部始終を見ている法眼(笑)。「……ナニやら、いいムードだな、おい?」小声で後ろの二人に。
アラキ:「なんか、食われかけてるようにも見えますが…」隣で見てる荒木。
セシル:「…なんていうか、凄いわね」
GM:さてシグ、知覚判定だ(笑)。
シグ:(ころころ)12で。
GM:では、部屋の外に不穏な気配を感じてくれ。
セシル:さっと隠れる。
法眼:同じく身を潜める。
アラキ:こそこそ。
シグ:「(…複数の熱源を感知。侵入者?!)……ディーナ殿、下がっていろ」銃を構えてそっちに向かいます。
GM/ディーナ:「…どうしました?」
シグ:「……(小声で)恐らく、侵入者だ」
GM/ディーナ:「…侵入者! 追っ手!?」思わず大きな声を出すディーナ。表の3人も聞こえますよー。
法眼:「やばい、気付かれた?!」
シグ:「……事情は後で聞こう。今は、頭を低くしてじっとしているんだ」
GM/ディーナ:「わかりました」頷いて、ディーナはテーブルの下に隠れます。

 テーブルの下にT−レックス1匹。

法眼:荒木とセシルを引っ掴んで、《天を駆けるもの》で屋根の上にジャンプ(笑)。
セシル:「私、飛べるわよ?」素直に抱えられて。
シグ:「……外の侵入者達に告ぐ。ただちに武器を捨て、両手を上げて出て来い。警告は、一度しかしない」
GM:では、表で相対したところで、一旦シーンを終了しますねー。
法眼:シグとディーナに絆で好奇心を(笑)。
アラキ:シグに絆で好奇心(笑)。



●シーン5 『かくて、出会う4人』 シーンプレイヤー:鬼来法眼

○シグの自室前


GM:というわけで状況。屋根の上に3人、銃を持って表で構えるシグ。
シグ:油断無く、周囲を警戒しています。銃は構えたまま。
GM:では、屋根の上に、見知った顔を発見。
法眼:「…よぉ、前の事件で闘り合って以来だな?」シグに向かって片手を挙げる。ちなみに過去は捏造で(笑)。
アラキ:「ども」
セシル:「ちゃお」
シグ:「……お前達は……なぜ、そんな所に?」銃を下ろします。
セシル:「出来れば、下から覗かないでもらえると嬉しいわ…ドロワーズとはいえ、覗かれると恥ずかしいから」
法眼:「とある人物から、行方不明の…というか、恋人と駆け落ちしたらしい娘を捜すように依頼されたんだが……まさか、それがお前さんとはねぇ」笑いを噛み殺しつつ。
アラキ:「人物というより、竜物?」
シグ:「……ディーナ殿の事なら、誤解だ。彼女と自分は別に、そういう関係になったわけではない」あ、ディーナにも今の台詞、聞こえてるとベターです。
GM:了解(笑)。
セシル:「なら、協力してくれる? 報酬は出るわよ」スカートの裾を押さえて飛び降りる。
シグ:「……協力、とは?」
アラキ:「しかし、同棲してるという話ですが」(笑)。
GM:1晩だけなっ(笑)。
シグ:「……同棲ではない」
法眼:「つまり、父親としては娘が自分の元に帰ってくれればそれでいいわけだ。…コブツキでも、多分な?」
シグ:「……事情に詳しいようだな。中で」言うなり、返事も聞かずに部屋に戻ってしまう。
法眼:「やれやれ、相変わらず取っつきにくい奴だぜ…」飛び降りる。
アラキ:飛び降りて、後に続きます。
GM:では、部屋に戻ると…ディーナがいません。ただ、ぶち抜かれた壁がそこにはあった。

 シグのセリフが聞こえたので(笑)。

セシル:「あら、情熱的」
法眼:「……追いかける、か」溜息。
シグ:「これは、一体……別働隊か?」(違)
アラキ:「いや、逃げたんだろう…(遠い目)」
セシル:「どう見てもディーナが破った跡でしょ。追いかけるなら急ぎましょう?」
シグ:「……彼女に逃げる理由は無かった。誘拐と考えるのが自然だ」真顔で。
法眼:GM、ディーナの通った跡って、もしかしてはっきり判ります?
GM:うん。て、いうか…逃げても目立つし(一同爆笑)。

 T−レックスが歩いてたら目立ちます。

シグ:追跡しましょう。
法眼:ジャンプして、空から追います。荒木の首根っこ引っ掴んで。
セシル:「男って…罪ね」
アラキ:「追いかけますか…」
シグ:ではここで、法眼さんに友情の絆を。
法眼:友情なのか?(笑)
シグ:一方的に、かも知れませんけどね〜。
法眼:法眼からは好敵手が近いかもな(笑)。
GM:では、一旦シーンチェーンジ!



●シーン6 『かつて愛した女(ひと)に似て』 シーンプレイヤー:セシル・J・フォレスター

○空き地


GM:さて…後を追いかけると。空き地の土管の上で膝を抱えて座っている、T−レックスを見つけました。
アラキ:T−レックスって体育座りできるのか?(笑)。
シグ:それ以前に、土管が重みで壊れそうです(笑)。
セシル:「ディーナさん」
シグ:「……無事で、良かった」空から舞い降りつつ。
GM/ディーナ:「…シグ様…」シグを見ると、こそこそと土管の中に隠れようとして…つまります。

 クマのプーさん状態。

シグ:「……心配していた。怪我は無いか?」土管につまるディーナを、不思議そうな目で見ながら尋ねる。
GM/ディーナ:「うーん、うーん(詰まって動けない)。…やっぱり、その……私のことはお嫌いですか?」
シグ:「……? 質問の意図が不明瞭だ。嫌悪は抱いていないと、言った通りだが」
GM/ディーナ:「さっき…シグ様の言うことを聞きました。…私、お邪魔でしょうか」土管から出てこずに、ディーナは呟くように言った。

 正確には出て来れない。

シグ:「……否(ネガティブ)。居住スペースには余裕がある。問題は無い」
GM/ディーナ:「居住スペースはあっても…シグ様の中に、私のいる場所はないんですね、きっと…」
シグ:「……昔、同じ事を言われた事がある」
GM/ディーナ:「…?」反対側から首を出すT−レックス。
アラキ:そろそろ登場してもいいですか?
GM:というか、一緒に登場してていいです(笑)。
シグ:珍しく、周囲をやや気にしながら台詞を続ける。「……かつて俺が愛した女(ひと)が、同じ事を言っていた。貴公を見ていると……彼女の事を思い出す」

 …恐竜だよっ!?

GM/ディーナ:「…その人は、どうなったんですか…?」
シグ:「…………死んだ。先の戦争でな」
アラキ:「あの〜、ちょっといいでしょうか?」
GM:はっ、とシグ以外の人たちにも気づくT−レックス。
←今の今まで目に入ってなかったらしい
アラキ:「そもそも、お二人(?)の馴れ初めはどんなもんなのでしょうか?」
GM/ディーナ:「馴れ初め…(ぼふっ、と赤面)。そう、あれは今から10年くらい前…」
シグ:「……先日、目を覚ますと彼女が枕元に……10年前?

 意外だったようだ。

GM/ディーナ:「魔物に襲われていたところを、私はシグ様に助けられたんです(うっとり)。その時に、私はいつかきっとこの人のお嫁さんになると誓ったんです」はにかむディーナ。
法眼:「……それ、本当に本人か?」
GM/ディーナ:「間違いありません!」
シグ:「10年前……」思い出そうとしている。
GM:シグの記憶に恐竜を助けた覚えはないな。
法眼:「というか、娘さん。10年前は、あんた何処にいたんだ?」
GM/ディーナ:「人間社会ですよ?」首を傾げる。
法眼:「…………今と同じ姿で?」
アラキ:「そんな話聞いたことねえ…」
セシル:「…ちょっと、法眼とシグ、いい?」
シグ:「…………む?」
法眼:「どうした?」
セシル:「ちょっと耳貸して」二人のベルトを掴んでずりずりと移動させる。
シグ:引きずられてゆきます。
アラキ:俺は?
セシル:荒木さんは身長が足りないから。
法眼:「アラキ、取りあえず彼女の相手しててくれ」(笑)
シグ:…身長?
セシル:二人の服装と呼び名を変えて、彼女がどっちをシグと呼ぶかの実験(笑)。
法眼:「なるほど、見分けがつくかどうか試す訳か」
セシル:「その通りよ」
シグ:「……意図が不明瞭だ、黒の姫君。何のために、そんな事を?」
GM/ディーナ:「ところで…どうやって出ればいいのでしょう?」ディーナは身動きが取れないようだ!(一同爆笑)
セシル:…(笑いすぎでPL悶絶中)
GM:土管に詰まってローリングT−レックス。
(..)(・.)(: )(¨)( :)(.・)(..)ごろごろ←回っているらしい

 BBNTエヴァンジェルのレヴィヤたん、大好き(笑)。

アラキ:「転がるなー!」土管を壊します。
GM/ディーナ:「ああ、ありがとう! あなたは命の恩人です!」目をきらきらさせて荒木を見つめる。
アラキ:「は、はあ…」
法眼:感激して手をぎゅっと。
GM/ディーナ:「そういえば…みなさまはシグ様のご友人なのですか?」体力判定…は、いりませんが(笑)。

 娘は父親ほど力は強くないのだった。

アラキ:「ま、まあ、そんなものです」腰が引けつつ。
法眼:「あー…まぁ、拳と拳で語った仲、かな?」で、入れ替わりは試すの? なんか、素で見分けついてそうな気もするんだけど。
セシル:試します〜。そうすれば、生贄は別のものでも(笑)。
シグ:生贄ゆーな(笑)。
法眼:その場合、法眼が生贄になりかねないから却下(笑)。
GM/ディーナ:「そうでしたか。夫と定めた人の友人なら、私の友人も等しいですね」
セシル:「(にたぁり、と嫌な笑みを浮かべる)…フィアンセよ♪

 セシル、いきなり爆弾発言。

GM:Σ(゜д゜|||)
アラキ:そ、そうきたか(笑)。
シグ:「…………」無表情で様子を見ている……が、どことなく不安げ(ぉ)
GM/ディーナ:「今、ナント!?」
アラキ:こそこそと後ろに下がります。
GM/ディーナ:「フィアンセ…フィアンセー!!!?
シグ:「……?」よく判ってない。
GM/ディーナ:「嘘…嘘ですよね、シグ様!」目に涙を浮かべて、ディーナはシグに詰め寄った(笑)。
法眼:「…(恐竜に、涙腺てあったっけか?)」
シグ:「……質問の内容が不明瞭だ。主語を明確にしてもらいたい」困惑気味に。…てか、T−レックスに詰め寄られたら、倒れない?
GM/ディーナ:「こ、こんな鯉幟がシグ様のフィアンセだなんて、嘘ですよね!」さすがに押し倒しはしませんから(笑)。

 さりげなくひどい、ディーナ。

シグ:「……鯉幟を婚約者に持った事はない」セシルの事だと判ってません(爆)。

 かみあってない会話の中でさりげなくひどいシグ。

GM/ディーナ:「それとも…婚約者がいるから…私が、邪魔…?」
セシル:「…デカ女よりマシよね」
GM:Σ(゜д゜|||) デカ女!
セシル:「ね、シグ。デリカシーのない巨大な雌はどう思う?」
シグ:「……デリカシーを持たない事は、社会生活における問題ではあるな」
GM:Σ(゜д゜|||)
セシル:「…(くすり)」と笑ってディーナを見る。

 これでディーナがあきらめて帰ってくれれば…という作戦。
 面白半分である。


法眼:…セシル、本来の目的を忘れてるんじゃ?(笑)
シグ:完全に、楽しくなって来てますね(笑)。
法眼:まぁ、これでディーナが諦めて帰れば目的達成な訳だが(笑)。
アラキ:依頼のことだけを考えれば、その方が楽ですな(笑)。
セシル:うん。ソレヲネラッテマス(笑)。
←棒読みだし
GM:ディーナは打ちのめされ、膝をついている。
セシル:「相応しい世界に帰りなさい(くすくす)」
シグ:「(……しかし、今夜は意図の不明瞭な質問が多い……何を言っているのだろうか、彼女たちは)」
法眼:「おいシグ、お前さん…さっきから地雷踏んでることに気づいてないのか?」小声で囁く。
シグ:「……? センサーには、対人・対物地雷の類は確認できないが」
GM/ディーナ:「…わかりました。…お父様、お母様、先立つ不幸をお許しください」ディーナはロープをもって木の側に立った。
法眼:「ってぇ!? 待った待った!」木が倒れる〜(笑)。
GM:なぜそのオチを知っている!(笑)

 Σ(゜д゜|||) オチ読まれた!

シグ:「……ディーナ嬢、貴公は何を?」
GM/ディーナ:「シグ様に愛されぬなら、いっそこの身も朽ち果てて…」さめざめと泣きながら、ロープを木の枝に。
シグ:「……待て。よくは判らないが、自棄になるべきではない」止めようとします。
GM/ディーナ:「……シグさま……」
セシル:「……お芝居、止める?」困ったように(笑)。
法眼:「あー…どうも話が拗れるだけみたいだからなぁ。この辺で止めとけ」
セシル:「そうみたいね。死なれると困るし」
シグ:「……命は、何よりも大切なものだ。いたずらに捨ててはならない」
GM/ディーナ:「…はい。ごめんなさい…」
シグ:「……ディーナ嬢は、理解が早くて助かる。さあ…ここは冷える。続きは戻って部屋で」
GM:その言葉にディーナはそっとシグに寄り添った。…絆を純愛にしたくない?

 GMの脅迫その2。

シグ:んー、もう一押しかな。まだ、いまいち判ってないし。
GM:|_・) 残念(笑)。じゃあ、一度シーンを切りますねー。
法眼:殆ど純愛EDが見えてきたような感触なんですが。端で見てると(笑)。
アラキ:しかし、どんな光景なのか想像がつかん(笑)。あ、ディーナに絆:救済をとります。
GM:はい(笑)。



●シーン7 『猶予は既にない』 シーンプレイヤー:荒木明仁

○シグの自室


GM:というわけで一旦、シグの部屋にみなで戻ってきました。と、いうか情報交換を。
法眼:「かくかくしかじか(事情説明)」
シグ:破れた壁をベニヤで補強してたりします。

 ディーナがぶち破りました。

GM/ディーナ:「私は…戻りません!」ディーナは拳と尻尾を震わせ力説した。
シグ:「……ふむ」
セシル:「じゃあ、シグと一緒なら?」
法眼:「…どちらにしても、娘さんには一度父親に会ってもらわにゃならんのだが」
シグ:「……待て。自分には職務がある」
GM/ディーナ:「シグさんと一緒なら…いやん♪ そんなこと恥ずかしくて言えません♪」
アラキ:「少なくとも、挨拶は必要でしょう。『お父さん、娘さんを下さい』とか」
GM/ディーナ:「…だめ。お父様は…その…とても、親馬鹿なの」

 オープニング参照。

シグ:「……自分はまだ、ディーナ嬢と婚約した訳ではないのだが」
GM/ディーナ:「…そ、そうですよね…」
法眼:「どうも、国王はシグを誘拐犯と誤解してるようだからな。最低、それだけは本人から訂正する必要があるだろう?」
シグ:「……それに、先に確認しておきたい事もある」
法眼:「あぁ、『彼女を助けたのが本当は誰なのか』とかか?」
シグ:「……ああ」
アラキ:「確かに」
法眼:「ふむ…シグ、お前さん、作られた存在だったか? 同型機か何かは?」
シグ:「……判らない。自分には、発掘される前の記憶が殆ど無いからな」
(*シグは、ナチスに発掘された古代兵器です)
セシル:ディーナに耳打ちする。「ディーナ、貴女まだ日本に来て日が浅いでしょ?」
GM/ディーナ:「…え、ええ…」
セシル:「ディーナ、いい? シグは照れてるだけなの。だから押して押して押し捲りなさい。きっとその熱意に負けて、一緒に貴女の国まで来てくれるわ」こそこそと耳打ち(笑)。
GM/ディーナ:「…照れているだけ…そうだったんですね! …でも、駄目。お父様はとても親馬鹿なの…シグさんを連れて行ったらどうなるか…」
セシル:「大丈夫、乙女のためなら男はどんな困難にも打ち勝つものよ! 貴女の愛したシグでしょ。信じてあげなさい」

 こっそりとディーナに色々と吹き込んでるセシル。

アラキ:「ディーナさん、その…10年前の状況を詳しく教えてくれませんか?」
GM/ディーナ:「あれはそう…魔界の勢力争いに巻き込まれて悪魔に襲われた時、助けてくれたのがシグ様だったの」
セシル:「…シグ、あなた魔界になんて行ったっけ?」
シグ:「……何度か。場所と日時が判れば、メモリから検索できる」
法眼:「ほぉほぉ、やっぱりロケットランチャーでも撃ち込んだのか?」
GM/ディーナ:「? いえ、シグ様の武器は拳と機関銃でしょう?」
シグ:「……合っている。正確には、加えて大型拳銃だ」
法眼:「…人違い、って訳じゃなさそうだな」シグの武装は知ってるんで、カマをかけてみたんだが。
アラキ:「ほんとに本人か…」納得(笑)。
GM/ディーナ:「その時、私はいつかシグ様のお嫁さんになる…って約束したの」
法眼:「…とすると、平行世界か未来から来たシグとかか? SFだな、まるで」
セシル:「人違いでもいいんじゃない? このまま差し出せば…シグも満更じゃないし」(ぉ)
シグ:「……ディーナ嬢。質問が」
GM/ディーナ:「なんですか?」
シグ:「貴公の姿のメモリが存在しない。変身、あるいは変型能力はあるか?」
GM/ディーナ:「いいえ?(首を振る)」

 変身能力は、ない(笑)。

セシル:「もしくは、10年間の間に様変わりした?」
法眼:「卵だった…わけはないか、さすがに」
シグ:「……そうか(メモリの遺失、或いは知覚ミスならば良いが。何らかの理由で消去されたメモリなら、問題だな)」
GM/ディーナ:「変わったと言えば、変わったかもしれませんが…女っぽくなったって、お父様は(照)」

 照れるな、恐竜。

セシル:GM…もうだめです。ぷちはもう…っ(爆笑)。
GM:|_・) 何が駄目なんだ(笑)。
アラキ:いかん、だんだんディーナが可愛く見えてきた(笑)。
法眼:うむ、確かに(笑)。
セシル:深度Lv3の患者が出ました! 先生、ディーナウィルスが凄い勢いで侵食してき…ぎゃ〜〜!?(爆笑)
アラキ:(笑いを収めつつ)「あー、ところでシグのメモリーがいじられてる可能性は?」
シグ:「……自分も今、それを危惧していた」
法眼:「もしくは、今の10分の1サイズだった、なんて事はないだろうな?」
GM:シグは〈知覚〉判定で思い出そうとしてもいいよ?
シグ:はいな。試してみます。(ころころ)8。…むぅ。ここは正念場っぽいので、エゴ固定してAGPで振りなおします。(ころころ)今度は13。
GM:おお。では…昔、小さな女の子と『結婚しよう』って約束をしたような場面の記憶が。
シグ:えーと、その女の子の姿は?
GM:人間だよ(笑)。小学生くらいの(笑)。
法眼:えーと。10年前は、ディーナは人間界にいたんだよな。で、魔界の権力争いで刺客が襲ってきたのは人間界の出来事?
シグ:「(……このメモリーは……いつの……誰のものだ……? ……ノイズ……が……)」ビープ音と共に煙を吹く。
GM/ディーナ:「…し、シグ様!?」
アラキ:組織に電話して、10年前のことを情報判定していいですか?
GM:ん…その前に、荒木さんの携帯が鳴ります。
アラキ:はい。
GM/エステル:「もしもし、エステルです。依頼人が、捜査状況を知りたいと申してまして……荒木さん、こっそり教えてもらえませんか?」
法眼:どう答える、荒木?(笑)
GM/エステル:「…信じられるのは貴方だけです」
アラキ:「ちょ、ちょっと待ってください」おたおた慌てる(笑)。
GM/エステル:…他の2人は…(電話向こうで舌打ちする音)」

 報酬を吊り上げたのを、根に持っているらしい。

セシル:エステル酷い(笑)。
アラキ:なにやったんだ、あんたら(笑)。
GM:弱みにつけこんで、報酬せびったでしょうが(笑)。
法眼:はっはっは(爽やかに笑う)。
シグ:んむ。てか、セシルさんは実際にかき回そうとしてましたし(笑)。
セシル:え〜? 別れさせて帰らせようと仕向けただけプチよ〜(明後日の方向見ながら)。
シグ:目、そらしてる、そらしてる(笑)
セシル:エステルが…切羽詰った人に弱みを見せるから(爆)。
法眼:法眼は、取れる所からはキッチリ搾り取る主義なだけです(笑)。代わりにタダ働きも多いし。
アラキ:「あの、今そこに国王がいるんですか?」
GM/エステル:「…ええ、まあ…何か判ったんですか? …早くしないと…国王親衛隊まで動きかねません

 国王親衛隊=魔界の軍団らしい。

アラキ:「わ、わかりました。え〜と、対象への接触は成功しまして、現在説得中です」
GM/エステル:「そうですか…じゃあ、国王にはその旨伝えて、早まるなと伝えておきましょう」
アラキ:「お、お願いします」
GM:で、電話は切れました。
法眼:「…誰からだったんだ?」
アラキ:「え〜、ディーナに帰ってもらわないと、地球がピンチです」(笑)

 すごい論旨だ、荒木。

シグ:「……む。状況に変化が?」
法眼:「…(悟って)国王が、直に動くってわけか」
アラキ:「かくかくしかじか」
セシル:「まずいわね」
シグ:「……そうか……ディーナ嬢に一度戻ってもらい、事情を説明するべきだな」
法眼:「仕方ないな。ディーナもシグも、覚悟を決めろ」
セシル:「主にシグ、命の覚悟を」
GM/ディーナ:「…」ディーナは不安そうに、シグを見ている。
法眼:「(真剣な表情)…二人でどうにか、国王を説得するんだ
GM:人 ま か せ かよ。
シグ:「……ふむ。彼女への同行に異論は無い。だが、上官殿への許可を取って置きたい」シグは説明だけして帰ってくる気です(笑)。
アラキ:ところで、10年前の事件を調べたいんですけども。
GM:ふむ…じゃあ、〈情報:魔物〉でどうぞー。
アラキ:組織に電話して、情報屋を使います。(ころころ)…ファンブル、事情通で振りなおし。(ころころ)達成値15。
法眼:俺もエンジェルハートに電話してみる。〈情報:魔物〉と情報屋で、(ころころ)14だな。
GM:じゃあ、10年前にそういう事件があったそうですね。
法眼:「助けられたのは、何処の誰だ?」
GM:そこまで、詳しい情報は残ってません。
アラキ:「手がかり無しか…」
GM:些細な事件でしたから。10年前くらいに、そういう魔族同士の抗争があった、くらいです。
法眼:「…天衣でも判らんとなると、お手上げだな」
シグ:あ。調べたの私じゃないですけど、質問していいですか? その事件、JABFの出動記録にあるか知りたいです。
GM:それは、ない。
シグ:了解。とりあえず、仕事絡みじゃなさそうなのですね。
GM/ディーナ:「…私、戻らないといけないでしょうか」
法眼:「いっそ、他のドミニオンに駆け落ちするって手もあるがな?」
シグ:「……戻らねば、戦乱が起こる。それは、避けねばならないだろう」
GM/ディーナ:「…シグ様に迷惑かけるつもりはなかったんです…私は…」
アラキ:「親は、大事にした方がいいぜ…」
シグ:「……事情の説明には、協力しよう。自分も関係者だ」
セシル:「…とりあえず、急いで戻りましょう。なにせ…軍が動いたらまずいわ」
GM:では、戻る準備をする、ということでシーンを切りましょうか。
一同:OK。
GM:さて…みなさんに質問。

 1:このままクライマックスへ
 2:シグのシーンを挟む


GM:さあ、どっちがいい?
セシル&アラキ:(即座に)2。
シグ:はっはっは。はっはっはっはっは。
法眼:3、事件の真相を確かめる。…冗談です。私も2で(笑)。
シグ:もはや選択の余地はなさそうです(笑)。
GM:絆とか、取るものがあったら、取ってください(笑)。
アラキ:シグの絆を好奇心から尊敬に変更。
法眼:ディーナの絆を好奇心→同情に変更。これでもう枠一杯ー。
シグ:荒木さんに期待の絆を取って置きます。「こいつは伸びるな」って感じで。最後の一枠は、国王のために残してたりします。
GM:では、クライマックス前に、シグのシーンを挟むぜっ。
シグ:あいよー。丁度、確かめたい事もあったしね〜。



●シーン8 『漢よ、愛のために死ね』 シーンプレイヤー:シグムント・シュライネン

○シグの自室


GM:では、出発前。準備中、ちょうどディーナと2人きりで。
GM/ディーナ:「あの…」
シグ:「……はい」
GM:何か言いにくそうにもじもじする、T−レックス。
シグ:同じく、何かを言おうとして黙り込むシグ。

 ラブコメの王道です。

アラキ:らぶこめだー(笑)。
GM:みんな! 絵を想像しろ!
法眼:(爆笑中)
アラキ:はっはっはっは(笑)。
GM/ディーナ:「…その、昔、愛した人…のこと、聞いていいですか?」
シグ:「……ええ。どうぞ」今までに無い、柔らかな口調。
GM/ディーナ:「どんな人…だったんですか?」
シグ:「優しく……そして強い女(ひと)でした。自分に、心と言うものを教えてくれた人です」
GM/ディーナ:「………今でも、その人のこと…その……好き?」

 セリフを反芻しながら、画面の絵を想像してください。

シグ:「……昔の、事です。死者は、戻りません」
GM/ディーナ:「…でも、その人のことは『愛してた』って言える…」
法眼:シリアスだ……台詞は(笑)。
GM:セリフはなっ(笑)。
シグ:「……自分からも一つ、聞いて良いでしょうか?」不意に、話を変える。
GM/ディーナ:「なんですか?」
シグ:「もし……もし、貴女を助けたのが自分ではなかったとしたら、どう思われますか?」
GM/ディーナ:「信じてるから…じゃ、だめ?」
シグ:「……それでは、貴女を助けた方が気の毒だ。愛を受けるべき方が」微かに、首を左右に振る。
GM/ディーナ:「……ほんとはね。…自分の気持ちが…年月が流れて、いつか…ただ、憧れに恋してるだけになってるかもしれないのが、不安だった」そして、びったんびったんと揺れるしっぽ。
←ギャグに走ろうとするGM(笑)
アラキ:ぐおお! いいシーンだ。セリフだけなら!(笑)
法眼:本当は、彼女にとって既に「助けた人云々」はどうでもいいのかも?
シグ:あー、その辺を確かめたいんですよ、実は(笑)。では、尻尾を優しく撫でて「……気持ちは、どうなりましたか?」

 ギャグには逃がしてくれないらしい。

GM/ディーナ:「だから…家を飛び出して、貴方に会って…」会ってからの短い時間を噛み締めるように「…シグ様に会えて、よかった」
シグ:「10年の長きに渡り、思いを貫く……難しい事です。誰にでも、できる事ではない」寂しげに、苦笑を浮かべる。
GM/ディーナ:「うん、でも…今は違う」
シグ:「……そう、ですか……」
GM/ディーナ:「今は、貴方が大切なの」そっと、ディーナはシグに寄り添う。
シグ:「貴女は、強い方だ……他の女性と比べた無礼、お許し下さい」
セシル:すごい(爆笑)。
法眼:うむ、純愛だ。
アラキ:くそう、おもしれえ(笑)。
GM:そしてディーナは…シグへの純愛の絆を固定化して、シグに愛を捧げる(笑)。

 急にシステム的なディーナ(笑)。

シグ:ディーナの肩を抱き、そして……絆を純愛に変えた上で、キスを(一同爆笑)。
GM/ディーナ:「…シグ様……」目を閉じちゃうぜっ。
シグ:「ディーナ……」では、二人の影が重なる。

 絵を! 絵を思い浮かべるんだっ! (1人と1匹の影が重なる絵を思い浮かべてください)

法眼:遂にー(笑)。
アラキ:ぱちぱちぱちぱちー(笑)。
シグ:む。自分でもここまで行くとは予想外だ。
法眼:ティラノとターミネーターの純愛モーメント(笑)。
GM:そして…ディーナはシグに告げる。「だから…お父様のところには、1人で戻ります」
シグ:「……何を?!」
アラキ:あれ?
法眼:おぉ? そうか、このまま帰ったらシグが死ぬからな。
GM/ディーナ:「…シグ様に、迷惑はかけられません…から」
シグ:「……悲しい事を、言わないで下さい。自分はもう……置いて行かれるのは、御免です」
GM:ちなみに、これは純粋に自分の気持ちをエゴではなく絆として捉えたからこそ、自分のわがままにシグを付き合わせてはいけない、という想いなのだよ(笑)。
シグ:うむ。絆なのでシグにもそれは伝わってて、相手のために付いて行こうとするのですよ。
法眼:献身だねぇ。
GM:素晴らしい、なんてBBNTらしいんだ! 絵以外。
法眼:純愛や、ピュアや、えぇ話や。絵面はギャグだがなっ。
GM/ディーナ:「……一緒に、帰ってくれるのですか?」
シグ:「……お父上も、理解してくれますよ」軍帽の鍔を直しながら。
GM:ディーナは無言で、ぎゅーっとシグに抱きつきます。
シグ:……んむ。PLとして嫌な予感がするのですが。
GM:|_・) 何かな?(笑)
シグ:ダメージとか、来ない?(笑)。
GM:|_・) 〈耐性〉判定くらい?(笑)

 判定はさせられるらしい。

シグ:了解です。(ころころ)達成値…10…。
GM:|_・) …それは……嫌な音がしたっ(一同爆笑)。
シグ:んむ。白い煙出ますね、それは。
GM/ディーナ:「…シグ様? ……シグ様!!?
シグ:「……大丈夫、ですよ……貴女の……ためなら」何か火花出てるけど(笑)。
GM:その言葉にぼっと赤面して…赤面した、多分した。見た目わからないかもしれないけど。

 爬虫類の表情は(以下略)

シグ:大丈夫、きっと判る。それが愛(ぉ)

 わかるんだーーーーーーっ!!!!

 愛ってすごい。


GM:なるほど(笑)。
法眼:「…さて、二人の未来のために死ぬ気で説得するか」
←陰から見物…もとい、見守っていたらしい
GM:では…クライマックスへGO! みな、用意はいいかな?
一同:OKでーす。


 

■クライマックスフェイズ■


●シーン9 『レックス人の真実』 全員登場

○レックス城内


 広大なジャングルにそびえ立つ城。そこは魔界の一角――――レックス王国。
 『堕ちたる国レックス』とも呼ばれる、その強大な国の…王の間で。
 彼らの前には不機嫌そうな…タキシードに蝶ネクタイのT−レックスが、王冠かぶって玉座に座っていた。


GM/ディノ王:「ならーーーーーーん!」と、恐竜の咆哮が城中に轟いた。「ディーナは大切なレックス王国のたった1人の跡継ぎなのだ! それを、こんな尻尾もないような男にくれてやるわけにはいかん!」
シグ:あるよ。変身すればだけど(爆)。

 あるのかっ!?

GM/ディノ王:「……とにかく、だめだ」
法眼:「…まぁ、恐竜と人間じゃ混血は無理だろうしなぁ…」耳を押さえつつ。
GM/ディーナ:「お父様! 私は…シグ様を愛しているのです!」そう娘に言われて親父の怒りゲージが5上がった!
シグ:「……これで、宜しいでしょうか」魔の姿をさらけだす。幾つもの獣と機械を複雑に混ぜたような姿。ただし、基本は哺乳類系です。
GM/ディノ王:「…………とにかく駄目じゃーーーーーー!!!」

 ただの駄々っ子である。

アラキ:「もはや、聞く耳もってねえなあ…」
シグ:「……元より無礼は承知。如何なる責めも追う所存です」土下座しよう。軍人の土下座は、意味が重いぜぇ〜(笑)。
GM/ディーナ:「私からも、お願いします」一緒に土下座するT−レックス。
セシル:「まぁまぁ、ディノ王…ここは懐の深い所をお見せになっては?」と王に近づいて。「所詮、乙女の麻疹です。この男がどれだけ保つか、見るぐらい懐の深い方だと私は存じておりますが…」と耳打ちを。
アラキ:「それに、シグはディーナ姫の命の恩人ですし」
GM/ディノ王:「…ふむ…」
セシル:「一緒にいれば飽きるのも早まりますし…ここは玩具と思い、与えるのも良いかと思いますわ」
GM/ディノ王:「……やっぱりだめじゃーーーーー! わしの可愛いディーナがこんな男と一緒になるのは許さんーーーーーー!!」
セシル:「て、ダメだ。この馬鹿親!?」
法眼:「…ふむ。では、どのような男ならディーナ姫の婿に相応しいと仰る?」
GM/ディノ王:「うぅむ……それはだなー…」何となく歯切れの悪い王。

 所詮は娘に男ができるのが嫌な親馬鹿。論理的に質問されると弱かったり。

法眼:どうせ本音は「娘は誰にも渡さん!」だろうから、こう言えば悩むと思った(笑)。
セシル:「大きく強い男ですか?」
GM:ディーナに近づく男は全て許さん! …と、目が語っているが。
セシル:「……(呆れ顔)」
法眼:「姫もいずれは婿を取って王国を継がねばならぬ身だ。どのような男が跡継ぎに相応しいと思われますか? さぁさぁさぁ!」
GM/ディノ王:「……まあ、大きく強い男ならば…それにディーナの婿になるということは、ゆくゆくはこのレックス王国の王となるのだ」
シグ:「……力を示せ、と言うことでしょうか?」顔を上げると同時。ゆらり、と陽炎が昇る。ディーナへの想いとは別に、王の強さに闘争本能が刺激されている、そんなシグが居ます(笑)。

 ここで国王に対して好敵手の絆を取るシグ。

GM/ディーナ:「…シグ様…?」
シグ:「……ご安心を」ディーナに優しい笑みを向ける。
GM/ディノ王:「…ディーナへの愛ゆえに、この私に挑むか」
アラキ:何か王国を継ぐ方向で進んでいますが、任務はいいんでしょうか?(笑)
セシル:シグ……あなたのことは忘れないわ(涙)。タイマンだなんてっ。
←なんて白々しい…(笑)
法眼:さすがに助っ人ぐらいはしないと勝ち目ないと思うが(笑)。
シグ:んむ。ただ、タイマンで実力見せれば負けてもOKって気はしますが。
←それは考えが甘いと思うの(笑)
GM/ディノ王:よかろう! 2度とディーナに近づけないよう、その身体に刻み込んでやるわ」国王の巨体が立ち上がります。
シグ:「……不謹慎だが。高揚しているのは否定できんな」拳を固め、ボクシングスタイル。
GM/ディーナ:「…やめて、シグ様も、お父様も!」
シグ:「……ディーナ?」微かに意識をそらす。
GM/ディーナ:「こんな戦い間違ってます! どうしてお父様も解ってくれないんですかっ」
アラキ:どうします? 本気でタイマンやります?
シグ:まぁ、PL的に言うと、タイマンだと負ける。確実に(笑)。
セシル:そらもう。タイマンで勝ってもらえるように、こちらがこっそり王様を叩きのめす(笑)。
法眼:それタイマン違うからっ(笑)。
セシル:見た目タイマン(笑)。
GM/ディノ王:「ディーナよ…おまえも覚えておきなさい。男は時に愛ゆえに戦わねばならないことを」ディノ王も拳を固め、ボクシングスタイルで。
シグ:「……いかにも。拳でしか、理解できぬ事もありましょう」王の言葉を引き継ぐように。
アラキ:親父かっちょええ(笑)。
法眼:しかし、考えてみたら親父も娘も外見同じなんだよな(笑)。
GM:親父の方が5mなので、でかいけど(笑)。では、タイマン勝負ですか。まあ、周りが手を出すのも自由だけどー(笑)。
シグ:ま、まぢっすか(汗)。
GM:さあ…他の人がどうするか、だけどね(笑)。
セシル:「ディノ王…その言葉に一つだけ追加を。女も愛の為に戦うことがあるんですよ?」
シグ:「黒の姫君……済まない」
セシル:「私に愛が向かないとはいえ、愛しい人は守らせていただくわ(本音:こんな面白いこと噛まないでいられますか〜♪)」と、シグの前に立つ。
GM/ディノ王:「ふっ…そうだったな。これは失礼をした」ディノ王はタキシードの上着を脱ぎ捨て、蝶ネクタイを弛めると…シャドーボクシングを始める。

 ディノ王、ビッグバンパンチを撃つ体勢に。
 (元ネタわかるひとー?)


セシル:ぶぅ!?(吹き出した)
アラキ:「そして、男は友のために戦うこともある」
法眼:「まぁ、友情のため共に闘うってのも、ありかもな」腰を上げる。
GM/ディノ王:「…ふむ、良き友がいるようだな」
シグ:「君達まで……自分は、恵まれているな」驚きつつ。
GM/ディノ王:「だが、ふたまたは許さん!」

 そういう問題なのか、国王。

シグ:「……?」やっぱり判ってない(笑)。
セシル:「ディノ王…本音いい?」
GM/ディノ王:「うむ」
セシル:「こんな面白いこと乗らないわけないでしょ」
GM/ディノ王:「……細かいツッコミはなしだ」
セシル:「OK、殴り合いましょう?」くぃくぃとジャッキー●ェンなみの挑発を。
GM/ディノ王:「私も久々に本気を出せそうだな」
シグ:「……これは無粋か」銃を捨て、デンプシーロール始めます。
GM:では…クライマックス戦闘いくぜー(笑)。
法眼:がんばろー(笑)。
アラキ:おー(笑)。


▼ラウンド1

GM:まずはセットアップ。
セシル:《殺戮の宴》。
アラキ:《コスチューム》で変身します。
GM:彼我の距離は5mとしておきます。で、ディノ王が《絶対先制》。「さあ…シグとやら、我が拳を受けて立っていられるかどうか、試してやろうではないか!」マイナーで《想念》、メジャーで《古代神》。これに《神格:破壊》、《悪魔の左手》、《殺戮者》、《爵位》、《闇の血筋》、《虚無の手》、《魔界の目付役》が加わります。

 ちなみに《悪魔の左手》はデーモンアーツのみだったので、ルール間違いー。

シグ:「……僥倖」
GM/ディノ王:「受けるがいい! 我がビッグバンパンチを!!」ディノ王の拳に力が集まり、圧倒的な威圧感で攻撃!

 パンチじゃないし。

GM:(ころころ)達成値34! 対象は、もちろんシグ。
法眼:〈意志〉で回避ですな。
シグ:「弾道予測。回避は……するだけ無駄か」意思は技能無いし、回避せずにそのまま受け止めます。
GM:ではディーナが「シグ様!」と割って入ります(笑)。
シグ:「……ディーナ!!」
GM:(ざららーっ)86点の〈闇〉ダメージ。国王のパンチがディーナを吹き飛ばします。
セシル:セシルでも一撃で沈むよ!?
GM/ディーナ:「…セシルさんが言われましたよね…女だって愛する者のために戦う、と…」あ、パンチじゃねぇや。拳は《悪魔の左手》用だから。

 構えてるだけ。

法眼:威圧感だけでぶっ飛んだのですか(笑)。
GM:まあ…国王、白兵能力はないから。
法眼:は? なにゆえ?
アラキ:ビーストじゃないのかよ、この親父。
GM:セレスチャル/デーモンだもん。
法眼:ずるーっ(転倒)
シグ:な、何だってー!!?
GM:白兵能力用のアーツなんてありません。拳は《悪魔の左手》用なんで(笑)。

 だから、構えてるだけ。

アラキ:空けてるだけかー。
GM:でも、肉体60はホント♪ で、国王の一撃を受け、ディーナが倒れます。
セシル:「ちょっとこれは、マジでやらないとダメね」
シグ:えと。ディーナに駆け寄りたいけど……行動順がまだだ。
GM:ディーナが倒れた場所には――――1人の黒髪の美少女が倒れています。
シグ:……そうか! そういうことか!!!!! ディーナの変異、『人間の姿になる』なのね!?

 正解。

法眼:なんと。
セシル:なるほど…すごい嫌な変異。
アラキ:つまり、こちらが本性?

 まあ、本性と言えば、本性か。

法眼:…ちゅーか、ルール的にありなのかそれは(笑)。
GM/ディノ王:「おおーーーーー! ハルカーーーーーー!!!」
シグ:「……君は……そうか、あの時の……自分は、何と言う間違いを……」
GM/ディーナ:「その名前で呼ぶなーーーーー!」むくっと起き上がります。
セシル:「て、起きてるし!?」
GM:魔獣化だから、生きてます(笑)。正確には、『人間に近い姿』になるだけです。
アラキ:「なんか、キャラがちがうー!」
シグ:「……おお、無事か! 良かった……」尻尾が生えてたり、魔獣だってバレたりするわけですね。
法眼:でも『恐竜の姿』ではないから、シグには判らなかったと(笑)。
シグ:そりゃ、同一人物とは思わんわな。
GM:あ、そしてシグ。起き上がった、ディーナの姿に見覚えがあります。
シグ:あいあい。そのつもりで演技しとります。
GM:うん…10年前、魔の襲撃から襲われた人間の母娘を助けたことがありました。その時の母親の方にそっくりです。そして…その時、まだ小さかった女の子が。
法眼:母の変異も同じ? それとも母親は人間か?
アラキ:爬虫人類か?
GM/ディノ王:「ハルカ…ディーナはわしと人間の間に産まれた娘なのだよ。おお…本当に母さんの若い頃そっくりで…」親父、嬉し泣き。
法眼:…ていうか、混血可能だったよ、おい(笑)。
アラキ:なんでもありだなBBNT(笑)。

 まあ、ここのサイト(YBB)くらいでしょ。ここまで何でもありなの(笑)。

セシル:「…しめる?」
シグ:「……思い出した……全て、思い出したよ」軍帽で目元隠しつつ、滝の如き涙を(爆)。
GM/ハルカ:「私は、誇り高きレックス王国の娘です! こんな無様な格好で、暮らすわけにはいきません!」
セシル:「というか誰をしめる? シグと王とハルカ」すぅとブレス吐く準備(笑)。
法眼:「王だろ。行きがかり上
シグ:「ディーノ嬢……その姿は、君の母上が残してくれた大切なものだ。自分を否定してはいけない」とか、しみじみ語ります
GM/ハルカ:「…シグ様……」
アラキ:「そっちの姿の方が、シグとお似合いですよ」
GM:ちなみに本名は『ハルカ・ディーナ・レックス』なので(笑)。

 ハルカ、は人としての名前、ディーナ・レックスが魔としての名前…という感じだと思ってください。

シグ:「……その姿もまた、君自身なんだ」
GM/ハルカ:「…(真っ赤)…その」
法眼:「ま、外見がどうあれ。本人同士が真剣なら助力はするさ」国王を睨みつつ。
GM/ハルカ:「……あっちの姿も、私なんだ。だから…それを隠しておくのは、嫌だったんだ…」
シグ:「それより、身体は大丈夫か。傷を負ったのでは?」駆け寄って肩とか抱くよ。
GM/ハルカ:「…大丈夫…」真っ赤になりながら、肩抱かれたり。
セシル:そのラブコメの後ろでは怪獣大決戦(爆)。
法眼:プラス、2人の鬼(笑)。
セシル:「きしゃ〜!」
シグ:東映特撮祭ですね。
GM/ディノ王:「許さん! 許さんぞ、シグ!(血涙)」親父の形相が鬼のごとくなったり。じゃ、戦闘再開(笑)。


▼ラウンド1(続き)

GM:ではセットアップ終了で、ディノ王が行動値34で動きます。
セシル:はや!?
法眼:行動値もダントツかよ、国王!!
シグ:敏捷も高いのですね。
GM:|_・) 敏捷は9(笑)。
アラキ:なにゃ?
法眼:…知性だな。
GM:|_・) 知性が60。さすが魔界の公爵。
セシル:追加ダメージ23!?
シグ:頭悪そうなのに〜(爆)。
法眼:…マズイ。これで《爵位》を重ねたら洒落にならん。
シグ:「……笑止!! 自らの手で愛娘を傷つけ、あまつさえ、その怒りを他者にぶつけるなど、愚の骨頂!」
GM/ディノ王:「だまれ、うちの娘といちゃいちゃするな!」

 親父の本音、炸裂。

GM:マイナーで《アラミタマ》、メジャーで《古代神》。他のアーツは先刻と同じー。対象はシグで(ころころ)出目10で達成値39。
アラキ:ひょっとして社会も60?
GM:|_・)b
シグ:うん。王がファンブルしない限り、回避不可能です。
GM:Crt値は下がらないので、そのままで(ころころ)79点の〈闇〉ダメージ。国王怒りの鉄拳パンチ…の威圧感!

 だから、拳は構えだけ。

シグ:当然のように魔獣化。獣の相が増します。「……この痛みもまた、愛ゆえに!!」
GM/ディノ王:「ぬぅ」豪鬼のように立つ親父。ちなみに、HAは使わないので頑張れ(笑)。
法眼:もちろん魔獣化はしないよな?(苦笑)
GM:魔獣化した時点で側近が止めるから、そこで戦闘終了です(笑)。
シグ:んむ。魔獣化されると、殺さなきゃならなくて困ります(笑)。
法眼:了解。死ぬ気で頑張ります。
GM:セシルさん、どうぞ〜。
セシル:オートで《獣化》、メジャーで《吹き散らすもの》使うぷち。(ころころ…出目は3)ひ…低い〜達成値24。
GM:《後光》・《魔界の目付け役》、て回避しちゃうぞ?(笑) クリティカルはしないけど(ころころ)達成値34(笑)。
セシル:「うそ、かわされた!?」
法眼:まずい、《後光》使われたらクリティカルしない限り当たらねぇ!?
GM/ディノ王:「ぬるいな…。王の威厳の前には、そなたの攻撃も赤子の如しだ」セシルが吐いた闇の中を悠然と歩くディノ王。

 さすが、魔界の公爵。

セシル:「私のブレスを避けるなんて…あれ、最大級の奴よ?」
シグ:てか、ヤバ。シグ、Crt値低下アーツ無いから、攻撃当たらない。
アラキ:つええ。
法眼:これはHAで決めるしかないぞ!!
シグ:荒木さんのHA《スーパーアクション》が頼みっぽいです。
アラキ:ごめん、《スーパーアクション》は対象:自身です。
シグ:んむ。AGP渡すんで、《スーパーアクション》+火力HAで押し切って。てな訳で、シグは待機してAGP6点を荒木さんに。
法眼:「荒木、頼むぜ!」荒木にAGP2点進呈。一度使ってくれれば俺も《歩く影法師》でコピーできる。
シグ:なら、法眼さんも待機して後に回した方が良いかも知れませんね。
法眼:うむ、俺も待機だ。
GM/ハルカ:「…シグさん…負けないで…お願い」不安そうに、シグの後ろで、ぎゅっと。
シグ:「……自分には、心強い友が居ます。自分たちは、負けません」
アラキ:魔獣化しないと火力があまりないんだよなあ。次のシグへの攻撃をカバーします。
GM:と、いうか…後はそっちの行動なんだが(笑)。
法眼:とりあえず、荒木は攻撃行ってみようか(笑)。
アラキ:了解。マイナーで《エネルギーチャージ》、メジャーで《伝説の一撃》。HA《スーパーアクション》でクリティカルにします。
GM:うい。では回避できないっす(笑)。
シグ:スーパーは、判定してからで大丈夫ですよ。
アラキ:使わないと法眼さんがコピーできないので。
シグ:なるほど。
GM:ダメージこーい。
アラキ:AGP6点使用でHA《フルファイア》。(ざららーっ)91点の〈魔〉属性ダメージです。
GM/ディノ王:「ぐおっ…この力は!」何とか生きてるぜー。
アラキ:「人の恋路を邪魔する奴は、俺に斬られて地獄逝きだー!!」
GM/ディノ王:「だが! 国王は、退かぬ! 媚びぬ!! 省みぬ!!!」
法眼:「おい、お前ら! 手伝ってやるから、幸せになれよ!」シグとディーナの絆を固定、AGP2点をシグに。
アラキ:「後は、任せた!!」法眼にAGP4点渡します。
GM:後は、待機してた法眼さんですな。
法眼:で、マイナーで《切り裂くもの》、メジャーで攻撃。
GM:|_・)ノ こーい!
法眼:(ころころ)クリティカルはしないな。AGP1点でHA《歩く影法師》を《スーパーアクション》にしてクリティカル。
GM:ダメージください。
法眼:ついでに《魔眼》を重ねて、更にHA《律の破壊者》だ。AGPプリーズ(笑)。
セシル:AGP5点どうぞ。
シグ:全部、荒木さんにあげちゃった〜。
アラキ:4点飛ばしてますが、更に3点。全部飛ばしました。
法眼:貰った12点から《スーパーアクション》分を引いて11点、更に国王とディーナとシグへの絆を消去して、6点確保。
シグ:17点だと、ダイス38個追加ですね。
セシル:仕留められるか? これで無理だったらピンチ。
法眼:(どざらららーっ)177点の〈魔〉ダメージだ!
GM:そんなものFP満タンでも死にます(笑)。法眼の一撃にディノ王が吹き飛ぶ!
法眼:「ぃよっしゃぁ!!」
セシル:お〜、さすが(笑)。
GM/ディノ王:「…見事だ」
セシル:「見事ね」
シグ:「……見事」
アラキ:「おみごと」
法眼:「なに、絆の力さ」(笑)
GM/ディノ王:「絆…そうだ。私が人を愛する最大の理由だな」古風な貴族の衣装を着た美青年が、現れます。
アラキ:あんたもか!(笑)
シグ:親父もか?!

 親父もだっ!(力説)

法眼:「なるほど、だから混血可能だったわけか」
アラキ:まあ、これなら交配可能か(笑)。
セシル:「でも毎晩魔獣化って凄いわね」
GM:おっと…ごめん、2つ目のSAを配り忘れてた。[SA:国王を説得する]なので(笑)。
法眼:ん、[SA:シグとディーナの恋を成就させる]かと思った(笑)。
シグ:了解。受け取っておきますね〜。
アラキ:『拳で説得』もありなんですか?(笑)。
GM:拳で語るスペシャル! …は、ありです(笑)。で、苦笑しながら、ディノ王は玉座に座ります。「絆の力は強い…こんな魔界の王国なぞより、ずっとな」
シグ:「…………」ディーナを庇いつつ、王の言葉を待ちます。
GM/ディノ王:「…シグとやら。だが、ハルカ…ディーナと一緒になるというのなら。ゆくゆくは、この魔界の王となることを意味する。おまえにその覚悟はあるのか?」
シグ:「……王よ。……自分は、未熟者です。今の戦いでも、何も為しては居ない……ですが。……自分には、素晴らしい友が居てくれます。彼らと共にあるならば、そんな自分も、変われると信じております。……故に。いずれ来るその日まで、王にはご健勝で居て頂きたい」
GM/ディノ王:「いずれ、か…だが、私もいつまでも…。…………いつまでも!?」ディノ王は急に、側近の者と相談を始めます。
シグ:「…………?」
GM/ディノ王:「おい、私が次にディーナの婿に王位を譲るのはいつだ?」
法眼:…もしや国王、不老不死か?
GM/側近:「さあー…我ら魔の者に寿命はありませんですから」て、いうか。魔の者って基本的に不老っす。
法眼:おーい(笑)。
シグ:んむ。そうじゃなきゃ、シグも発掘なぞされませんし(笑)。
セシル:わ〜(笑)。
アラキ:こっちも不老か(笑)。
GM/ディノ王:「な、何だってーーーーーーー!!!」MMR風の画調で驚く国王。

 つまり。
 譲る気がなければ、いつまでもディノ王が王様なわけで。
 魔の者に寿命なんてないし。


アラキ:「あんたが驚いてどうする」ぼそりと。
シグ:「……いずれの日にか、この拳でその玉座、受け取りに参ります」
GM/ディノ王:「…うむ…娘を幸せにしてやってくれ」ディノ王はシグの肩を叩いて涙ぐむ。
シグ:「……ありがたき、幸せ」最敬礼で応える。
法眼:「…俺はてっきり、あの二人このままここで暮らすんだと思ってたんだが」絆消したし(笑)。
セシル:「むしろ推奨」
GM/ディノ王:「…まあ…。世継ぎの問題が解決した以上、無理強いはできん。本当は…ハルカがいなくなるとわし、寂しいんじゃが」

 馬鹿親父の本音、その2

シグ:「……それですが、王よ」
GM/ディノ王:「何だ?」
シグ:「自分は未だ、ディーナ嬢を娶るには、未熟。地上から、この地へと通いたいと思う所存です」
GM/ディノ王:「ふむ、よかろう。認めよう」ほっとしたように王は答えた(笑)。
シグ:「……理解に、感謝します」ビシッと手敬礼を決める。
GM/ディーナ:「…シグ様…」
シグ:「勝手な事をすみません。……ですが自分には、守らねばならぬ国があるのです」
GM/ディーナ:「なら、私も一緒に、シグ様と戻ります」
シグ:「……なりません。貴女にも、守るべきものはおありでしょう?」王やその側近に目を移しながら。
GM/ディーナ:「……優しくて、意地悪なのですね」
シグ:「(ふっと表情を和らげ)……永久の別れと言うわけでは、ありませんから」
GM/ディーナ:「…何もかも捨てて一緒に来てくれ、と言ってくれたら、喜んでその手を取るのに」
シグ:「……自分には、それを口にする資格はありません。例え貴女が許しても、死んでいった戦友
(とも)達が許しはしないでしょう」
GM/ディーナ:「…いつでも、お待ちしてます」ディーナはシグにそっと抱きつくと…そのまま、唇を重ねます。
シグ:「……なに。すぐにまた訪ねに来ますよ。上官殿も、応援して下さっておりますから」


GM:では、この辺でクライマックス終了として。エンディングとしますかー。…人間性の回復はないよね?(笑)
法眼:マイナスに入ってない(笑)。
シグ:全快のまま(笑)。
アラキ:マイナス1だから大丈夫。


 

■エンディングフェイズ■


●シーン10 『続・お父様は心配性』 セシル・J・フォレスター&荒木明仁&鬼来法眼ED


○古城にて


GM:場面はオープニングと同じ。古城の応接間で、エステルに紅茶を振舞われているところです。「みなさん…今回はご苦労様でした。おかげで、こう……世界の危機は回避されたというか

 世界の危機だったらしい。

法眼:「ま、依頼は完璧に果たしたしな。5万ドル毎度ありっと」からからと笑う。
アラキ:「まー、いいもの見せてもらいました」
GM/エステル:「そのことですが…ぜひ、貴方達に頼みたいことがありまして。こちらの方の頼みを聞いていただきたいのです」
法眼:依頼人に目を向ける。
アラキ:そっちを見る。
GM:そこには身長5mのタキシードに蝶ネクタイのT−レックスが。
法眼:「……国王。今度は何の用だい?」
GM/ディノ王:「頼むぅぅぅぅぅぅっ」
セシル:「嫁さん逃げた?」
法眼:「ディーナに妹でもいたのか?」
アラキ:「娘と喧嘩か?」
GM/ディノ王:「わしの大切な1人娘の、ハルカの護衛をしてやってくれんかぁぁぁぁぁっ」
アラキ:「護衛?」
GM/ディノ王:「いや、最近…人界に出掛けては、なかなか戻って来ないのじゃよぉ!!」がっくりと肩を落とす国王。
アラキ:「やっぱりなあ…」
セシル:「いいわよ、500万ドルでなら
←欲張りすぎです(笑)
法眼:「……セシル。お前、この間の一件で味しめただろ?」
GM/ディノ王:「ふむ、では500万。レックスドルで

 魔界の通貨らしい。

法眼:「…ちなみに、こちら側の金額に換算すると?」エステルに目をやるが。
GM:エステルは悲しげに首を振った。換金できるわけないでしょう…眼がそう語ってる。
アラキ:「石の金か?」
GM/ディノ王:「君らなら、事情も詳しい、ぜひに! ぜひに頼む!」セシルにすがりつく国王。
法眼:「…さて、寺の用事が残ってたっけな…」立ち上がる。
GM/ディノ王:「あ、そう言わずに、わし、君たちのこと買ってるんだよ?」法眼にもすがりつくT−レックス。
アラキ:「さて、次の仕事が入ってたなあ…」
GM/エステル:「みなさん。……無理は言いませんので」エステルは静かに紅茶を啜った。
セシル:「女々しい男は嫌いなの」振りほどく(笑)。
GM/ディノ王:「わしの娘に何かあったら大変じゃないかーーーーーーーーーー!!!!」
法眼:「いや、多分、ナニもないから」シグに会いに行ってるんだとPLは思ってるけど(笑)。
アラキ:「ナニもできんだろシグ以外は」

 どうして「何」じゃなくて「ナニ」なんだい?

GM/ディノ王:「それが一番心配なんじゃーーーーーーー!!!」
アラキ:「もう、OKじゃなかったのか?」
GM/ディノ王:「いや、まあ…それはそれ、これはこれ。未婚の一人娘が、あんなことやこんなことになっては…」うろうろと部屋を歩き回るT-レックス。
セシル:「それじゃ、さようなら」とんずら(笑)。
法眼:「いやぁ、残念だ。寺の用事が入ってなければ手伝う所なんだが。いや残念残念」絆消しちゃったし〜(笑)。
GM:うむ……1人残ったね、荒木くん?
アラキ:「次の仕事があるんだよなあー」
GM:|_
) 逃がさん!
アラキ:「うぎゃああ!」
GM/ディノ王:「頼む、頼む〜〜〜〜〜〜」荒木をタックルで倒してすがりつくっ。
法眼:南無…(合掌)。
アラキ:潰されるーーー!!? 5mの恐竜は洒落にならん(笑)。
GM/エステル:「…まあ……諦めましょう
シグ:エステルさん、見捨てた?!
アラキ:「スケープゴートですか、俺ー!?」見捨てるなー(笑)。
GM/ディノ王:「受けてくれたら、わしの国の、ミス・レックスを紹介してあげるからー」
アラキ:「いらんわああああああ!!!!!」
法眼:「魔獣化したら美女かもしれんぞ〜?」遠くから励ますだけ(笑)。
GM:魔獣化したら、確かにそうかも。
アラキ:ぼく、人間の女の子がいいです(笑)。
GM:|_・) まあ、エンディングはこの辺で(笑)。
セシル:お疲れ様でした(笑)。
法眼:さて、次は真打ちのEDですな。
GM:うい(笑)。



●シーン11 『恋せよ☆とかげ』 シグムント・シュライネンED

○シグの自室(再び朝)


 部屋に朝日が差し込んでくる、気持ちがいい朝。
 とんとんとん、と包丁の音。漂ってくる、味噌汁の匂い。


シグ:「…………」ゆっくりと、差し込む朝日に目を開く。
GM/ディーナ:「あ、起きました?」台所からひょこっと、黒髪の少女が姿を覗かせます。
法眼:おや、今度は始めから魔獣化モードですか。
アラキ:そっちか。

 人間社会では、人間の格好でいることにしたようだ。

シグ:「……おはよう。また、来ていたのだな」
GM/ディーナ:「だって、シグ様、ちっとも来られないんですもん」
シグ:「……済まない。大きな事を言っておきながら」
GM/ディーナ:「朝ごはん、食べていきますよね?」
シグ:「……ああ。喜んで頂こう」
GM/ディーナ:「また、お父様が切れてエステル様に泣き付くくらいまでは、こっちにいますから(笑)」

 PC2のエンディング、参照。

アラキ:(舞台裏にて)
「やめれ〜」
シグ:「……(少し苦笑して)のんびりして行くと良い。面倒事は、こちらで処理しておこう」
アラキ:(舞台裏)
「のんびりするな〜」(笑)
GM/ディーナ:「はい! あ…それと」
シグ:「…………?」
GM:ディーナはすすっとシグの側に寄って、耳元で「…あっちの姿の方が良かった?」と囁きます(笑)。
シグ:「……気を使う必要は無い。俺は、どちらの君も――愛している」と呟くと、そっと口づけます。
GM/ディーナ:「んー…」幸せそうに眼を閉じる。
シグ:台所からは、鍋がコトコトと。外からは、鳥の鳴き声が。世はなべて、事も無し。
GM:…ああ、恐竜にすがりつかれて潰されてる人以外は。

 荒木くんのことです。

アラキ:(舞台裏)「うぎゃ〜〜〜!」
←潰されてる人(笑)
シグ:シグは、知らないし〜(笑)。
GM:それもそうか(笑)。というわけで、セッション終了〜。
一同:お疲れ様でした〜(笑)。


 ――――HAPPY END





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