第18話
ショーコさん

●今回予告●

誰かがいない…そんな気がした。
でも、それは間違いだった。
何故なら、確かに“彼女”がそこに――――。

Beast Bind New Testament
『ショーコさん』

汝、己の獣と向き合わん。



オープニング ミドル クライマックス エンディング

■プレセッション■


GM(久川カズホ):今日も絆関連はルール通りにお願いしますね。
みやも&雅也:はい。
弥太郎:いえっさ。
晶:判りました。
GM:行動値の早い順から自己紹介をお願いします。それでは弥太郎からどうぞ〜。


●PC1(定員1名)  山本弥太郎用ハンドアウト

 敵に誅殺を下した弥太郎が教室へ戻ると、夕日に照らされて窓際に佇む『ショーコさん』がいた。
 二人の間に流れる何気ない時間。どこか憂いを帯びた彼女の横顔。
 彼女が何かを打ち明けようとしたその時、忠誠を誓う大天狗様から新たな勅命が下った。
 それは、今、目の前にいる彼女を――――。

 シナリオエゴ:ショーコさん (関係:消滅)


山本 弥太郎さんもと やたろう出羽の風丸  プレイヤー:R−3
 【セレスチャル/ビースト】 年齢:17歳/性別:男/カヴァー:高校生
 代々、出羽三山を治める大天狗に仕える、若き鴉天狗。現在は人の姿で人間社会に紛れて生活中。
 天狗の秘剣・霞丸を自在に操り、人界・自然界に仇なす敵を人知れず倒す使命を帯びている。
 若いためか多少激しやすく、無鉄砲なところがある。しかし同時に義理堅く、人情に篤い。
 人間時の姿は蓬髪を後ろでまとめた目つきの鋭い青年。
 左頬に細い刀傷があるため一見近寄りがたい雰囲気の持ち主だが、実はかなりの照れ屋。
 所持HA:《アドベント》、《勝利への賛歌》、《神獣撃》


●PC2(定員1名)  堂本みやも用ハンドアウト

 予定より早く終わった授業。友人である鈴鹿の教室へ駆けて、彼女の授業が終わるのを待つ。
 4時間目終了のチャイム。勢い良くドアが開け放たれ、飢えた学生達が飛び出してくる。
 教室を覗き込むと……鈴鹿がいない。
 有名人であるみやもに視線を送る生徒はいるが…鈴鹿の鞄も、姿も、机さえもない。
 鹿島鈴鹿の存在は…“無くなって”いた。

 シナリオエゴ:鹿島 鈴鹿かしま すずか (関係:執着)


堂本どうもと みやもみゃーも  プレイヤー:Nオレンヂ
 【セレスチャル/レジェンド】 年齢:17歳/性別:女/カヴァー:高校生
 売り上げ○○万部超! 三日間でフルカラー○○ページ! これを英雄と呼ばずして何と呼ぶ!
 そう、彼女こそは伝説の同人作家『みゃーも』こと、堂本みやも!
 神族の血を引き、神の力に目醒めた…ものの、そんな事実は本人にとって心底どうでもよかった。
 しかし、同時に知った『世界の真実』は、彼女の旺盛な好奇心を刺激してやまない。
 頼まれると断り切れない性格も手伝って、みやもは今日も二つの世界を闊歩する。……いい人ですよ?
 所持HA:《アドベント》、《勝利への賛歌》、《伝説の証明》


●PC3(定員1名)  鬼来雅也用ハンドアウト

 予定より早く終わった授業。恋人である加奈の教室へ駆けて、彼女の授業が終わるのを待つ。
 4時間目終了のチャイム。勢い良くドアが開け放たれ、飢えた学生達が飛び出してくる。
 教室を覗き込み加奈の席へ近寄ると、背後から視線を感じた。伝説の同人作家…堂本みやも。
 どうも困っているように見えた。加奈が袖を掴む。『助けてあげて』と目が語っていた。

 シナリオエゴ:浦生 加奈うらき かな (関係:偏愛)


鬼来 雅也きごろ まさやデストロイア(*本来の名称は『呪天童子』)  プレイヤー:蘇芳
 【アーティファクト/アーティファクト】 年齢:17歳/性別:男/カヴァー:高校生(裏番)
 酒呑童子の力を元に作られた武具『鬼鎧』と『魔剣・神薙』を振るう男子高校生。
 本来、これらの武具は彼の恋人のものだったが、ひょんな事から所有権が彼に入れ替わってしまった。
 雅也が主となった時に、魔剣は巨大な金棒に姿を変えた…が、魔剣自身の意思は極めて不本意らしい。
 その後、雅也は武具の名称も『ギガンテス』『デッドエンド』と(勝手に)改め、恋人の代わりに戦っている。
 性格は悪く言えば粗野で単純だが、責任感が強く気っ風の良い少年。学園では密かに裏番的存在。
 所持HA:《剣魂一擲》、《電光石火》、《ヴォイド》


●PC4(定員1名)  日向晶用ハンドアウト

 夏の大会が終わったある日、その水泳部の友達は遠く、離れたところへ引越していった。
 中学生だった晶が必死に考えて選んだ贈り物を、その友達は本当に喜んで受け取ってくれた。

 …そんな幸せな回想も、廊下の騒ぎで打ち切られた。風紀委員と生徒、そして転校生の筧笙子。
 彼らを中心とした人だかりからブローチが廊下を滑ってくる。それは…晶が贈ったものだった。

 シナリオ絆:筧 笙子かけい しょうこ (関係:疑惑)


日向 晶ひなた あきらソロモンの鍵  プレイヤー:麻那
 【マジシャン/イレギュラー】 年齢:16歳/性別:女/カヴァー:高校生
 魔神に選ばれ『ソロモンの指輪』を正式に継承した、魔神召喚士にして女子高校生。
 底なしの魔力を有するが、底抜けのお人好し&ドジっぷりも健在。篠崎勇司とは微妙な師弟関係。
 とある事件で生死の境を彷徨い、魔力を強引に覚醒させて命を取り留めた。現在、過剰な力を持て余し中。
 性格は明朗快活でボーイッシュ。嘘が苦手で、『誰かの命を奪うこと』が何よりも嫌い。
 人を助ける『正義の味方』を目指しているため、その類の半魔に憧れる傾向がある(笑)。
 所持HA:《リセット》、《歩く影法師》、《ヴォイド》



GM:では次に、PC間絆の取得を弥太郎→みやも→雅也→晶→弥太郎の順番で行って下さい。
弥太郎:では、年齢が同じなので、同級生としてみやもに絆/連帯感で。
みやも:ハンドアウトの感じからして、絆/知己で。友人の彼氏ということで。
雅也:晶とは以前、共に戦った事があるので、絆/連帯感で。
晶:うーん…弥太郎先輩って魔物の姿は特撮ヒーローっぽい外見なんですよね? 絆/尊敬で(笑)。
弥太郎:はは(笑)。

GM:…と、麻那さん、友人の名前が決まっていましたら教えてもらえますか?
晶:はい、3つほど考えてきました。
GM:おお、3つも?

1,蛟ヶ原 辰子(みずちがはら たつこ)
2,権田原 為蔵(ごんだわら ためぞう)
3,星河 水穂(ほしかわ みなほ)


晶:以上3つ、好きなのを選んでね
←をい
GM:……迷いますね(ぇ)。
晶:水泳部なので、一応どれも『水』をモチーフに考えました(笑)。
GM:では、1で(笑)。
晶:……1、で良いんですね?(笑)
GM:2でいいんですか?(笑)
晶:いえいえー、ど・ち・ら・で・もv
GM:まぁ、2を選ぶと面白くなりそうなので1にしときます(笑)。
晶:そうすると、シナリオ中の台詞でも「(震える声で)こ、このブローチは……蛟ヶ原辰子ちゃんのっ!?」とかになりますが(笑)。
GM:え…、1ってヘンな名前ですか?(ぉ)
晶:かなり(笑)。
弥太郎:変というか、僕のセンスなら悪役(笑)。
GM:じゃあ、3にしておきます…
センスないのか…orz
晶:了解(笑)。
弥太郎:はは…いない名前では無いかもですが(笑)。
GM:それでは、これよりセッションの開始になります。


 

■オープニングフェイズ■


●シーン1 『大天狗の勅命』  シーンプレイヤー:山本弥太郎

○廃校舎の教室(放課後)


GM:弥太郎が使命を果たして、着替えを取りに教室へ入ったところからです。
弥太郎:俺は全裸でスタートですか!?(爆笑)
GM:え!?
晶:…弥太郎さんって、変身すると服が脱げるタイプ?(笑)
弥太郎:羽が生えるんで、確実に破れます(笑)。
GM:あ、そうでしたね…下は破けてないということで(笑)。
弥太郎:じゃあ、上だけ(笑)。
GM:はい(笑)。あなたが教室へ入ると、ぱちぱちぱち…と拍手が起こります。
弥太郎:「む…?」
GM/ショーコさん:「お疲れ様、弥太郎さん」ショーコさんが窓際で佇んでいます。「いつも大変なのね…?」
弥太郎:「これは…ショーコさん。斯様な姿で、失礼」
GM/ショーコさん:「私は気にしないけど」くすくすと笑いながら。
弥太郎:「むう」少し赤くなりつつ。「着替えます故、その、ちょっと向こうを…」
GM/ショーコさん:では、向こうを向いてます(笑)。「…学校と使命、両方やるのは大変ではないの?」
弥太郎:着替えつつ「それが使命でありますので、どうということは」
GM/ショーコさん:「貴方は強いのね……弥太郎さんは、使命でなくても誰かを助けてくれるかしら?」ふと、淋しげな声で呟く。
弥太郎:「…どうかなされたか? 俺の力でどうにかなる事柄であれば、いつでも力になりますぞ」
GM/ショーコさん:「それなら…きゃっ…」発言の途中で窓から強風が吹き込み、この季節に不似合いな枯葉が一枚、弥太郎の元に飛んできます。
弥太郎:それを掴みます。
GM:その枯れ葉には、大天狗様の筆跡で新たな勅命が書かれていました。
弥太郎:「親父様からの勅命…?」(目を通す)

「――――『ショーコ』という怪異を、霞丸にて滅するべし――――」

弥太郎:「!」
GM/ショーコさん:「どうしたの…?」
弥太郎:「…いや、何でもありません…(親父様、何かの間違いでは御座いませんのか…)」
GM:と、こんなところでこのシーンは終わります。[SA:勅命の内容について調べる]を差し上げますね。
弥太郎:はい。
晶:あ、『勅命を果たせ』じゃないんですね。
GM:……まぁ、いろいろと(笑)。ではシナリオエゴをどうぞ。『関係:消滅』は推奨なので、変えてもいいです。

▼絆/エゴの変化
弥太郎:
ショーコさんにエゴ/執着を取得。



●シーン2 『想い出のブローチ』  シーンプレイヤー:日向晶

○回想/友人の自宅前(引っ越し直前)


晶:「水穂ちゃん、向こうでも元気でね…」イルカを模った銀色のブローチを渡す。
GM/水穂:「ありがとう、晶ちゃん。…これ、いつまでも大切にするから」胸にぎゅっと掴んでいます。
晶:「うん、うん…水泳も頑張って続けてね…」涙ぐみながら懸命に笑顔で見送る。
GM/水穂:「じゃあ、高校で…、大会で会おうね!!」こちらも涙を堪えて笑顔で。
弥太郎:部活…学園物をやっている気分になりますなあ。
晶:そーいえば、この前水泳部って決めたんだっけ…忘れてた。(ポン、と手を叩く)…そっか、だからこの友達も水泳部だったんだ!(一同爆笑)
GM:い、今気付いたの…?(笑)
晶:今言われるまで、自分が水泳部だという設定を完璧に忘れてた(爆笑)。いやぁ、うっかりしてた。今度キャラシートに書いておこう(笑)。
GM:…き、気を取り直して(笑)。「水穂ー? そろそろ行くわよー?」別れを惜しむ二人に両親が呼びかけます。
晶:「水穂ちゃん、きっとだよ…全国大会で絶対また会おうね!」走り去るトラックを追いかけつつ(笑)。
GM/水穂:「またね、晶ちゃん!!」と車から手を振り(笑)。

○一年生の教室

GM:…というところで回想は打ち切られます。
晶:うん、現実に戻ります(笑)。
雅也:良い話だった(笑)。
GM/風紀委員:「ちょっと、つまらないちょっかいを出すのはやめなさいっ!!」廊下に人だかりが出来ており、そこから風紀委員こと美月弥生
(*晶の親友。詳しくはex第15話参照)の怒声が響きます。
晶:「…? 弥生ー、どうしたの?」廊下に出て、様子を見に行きます。
GM/弥生:「あっ!! …晶、それ取ってっ!!」人だかりの下を滑って銀色のブローチが。
晶:「え? …あれ、これって…?」拾い上げると、それは…。
GM:弥生が水穂に贈った物と、何もかも同じブローチです。それを見ていると、一人の女子が近づいてきます。「ありがとう。それ、こっちに渡してくれる? 私のだから」
晶:「…みなほ、ちゃん?」落とし主に目を向けます。
GM/笙子:「…みなほちゃん? 誰かと間違えてない?」転校生の筧笙子です。
晶:「君は……えっと…筧、笙子さん…だっけ?」呆然とブローチを握ったまま、彼女の顔を見返してます。
GM/笙子:「ええ、そう。じゃあ、貰ってくから」手元からブローチをもぎ取ると、教室へ入って行きます。
晶:「…あ、ごめんね。あ…」呆気にとられたまま見送ります。「(似てた…ううん、そっくりだったけど……偶然、だよね?)」
GM:では、そんなところでシーン終了です。[SA:銀のイルカのブローチについて調べる]を差し上げます。

▼絆/エゴの変化
晶:
筧笙子にエゴ/疑惑を取得。



●シーン3 『消えた友人』  シーンプレイヤー:堂本みやも&鬼来雅也

○4時間目終了間際、二年生の教室前


GM:今日はみやもの授業は早く終わりまして、友人である鹿島鈴鹿をお昼に誘いに待機しているところです…あ、雅也もです(汗)。
みやも:ジャージ姿でチャイム待ち。
GM:…ジャージ、なんですね(笑)。
みやも:「(ゲットセット! レディ、レディ、レディ、レディ…)」
GM/放送:『キーンコーンカーンコーン』授業終了のチャイムが鳴り、どっと生徒がドアから駆け出してきます。
みやも:「(GO!!)鈴鹿! 一昨日貸した漫画だけど…!」
雅也:「加奈ー」と言って、教室に入っていきます。
GM/生徒:「どけみやもっ、雅也ぁぁぁぁ!! パンが、パンがっっ!!」と男子生徒が滝のように来ますが(笑)。
弥太郎:うむ、学園物のお約束。よきかなよきかな(笑)。
雅也:彼女に弁当作ってもらっているから余裕(笑)。「おらよ」と、突き飛ばします(笑)。
GM:わっ?!
みやも:「ひゃあぁぁぁぁぁぁっ!?」ベチャ(笑)。
雅也:みやもにじゃないよ!!(笑)
GM:では、雅也に突き飛ばされた生徒(笑)が煎餅になると、がらんとした教室が。
晶:みやも先輩は、雅也クンが突き飛ばした男子生徒に巻き込まれたかな(笑)。
GM/加奈:「あ…、雅也…」今頃ノートを片付けています。
みやも:「うう…し、死んでる場合じゃないわ! 鈴鹿! 一昨日貸した漫画だけど………」
GM:瀕死のみやもが鈴鹿の姿を探すと、その姿はありません。彼女の机すらない…という状況です。
みやも:「漫画…だけど………あれ?」廊下に出て、教室確認。
GM:記憶にある通り、鈴鹿の教室です。
みやも:「ちょっと、どういうことよ!?」教室に怒鳴り込む。
雅也:加奈と話しながら、みやもをちらりと見ます。
GM/加奈:「あれ、みやもさんだよね…誰か探してるの(びくっ!!)…お、怒ってる…?」(ぶるぶる)
雅也:「まったく……おい、堂本どうした?」
みやも:「な・ん・で、鈴鹿の机がなくなってるのよ!」見知らぬ誰かの机をバンバン叩く(笑)。
GM/瀕死の生徒:「うぅー…、また昼抜きか…って、どうかしたの堂本さん?」
みやも:「鈴鹿はどこ? その机はどこ? さあ、わかるように説明説明!」
GM:と、みやもの怒声が響いたところで、[SA:鈴鹿の行方を探す]をお二人に差し上げます。ところで……加奈ってこんな子でいいの?
雅也:OKです(笑)。GMのやりやすいようにして良いですよ。
GM:……後悔しません?(笑) いや、酷いことはしない(つもり)ですが。
雅也:GMごとのキャラ付けが結構楽しいので、いいです(笑)。
GM:あい(笑)。シナリオエゴもあげます。それぞれ種類を決めて下さいー。

▼絆/エゴの変化
みやも:
鈴鹿にエゴ/執着を取得。
雅也:加奈にエゴ/純愛を取得。


みやも:執着………本当に鈴鹿か、みやも?(マテ)
晶:漫画にだったりして(笑)。
GM:…執着は貸した漫画の方では?(笑)


 

■ミドルフェイズ■


●シーン4 『疑わしきは…』  シーンプレイヤー:山本弥太郎

○学校(翌日)


弥太郎:ショーコさんの噂に変更が無かったか、生徒に聞いて歩きましょう。何か判るかもしれないし。
GM:生徒に聞くなら〈情報:噂話/魔物〉で判定をどうぞ。
弥太郎:〈噂話〉で(ころころ)…10ですな。
GM:ですね、中々いい目です。では、得られる情報はふたつ。

1:ショーコさんは、この学校だけの“学校の怪談”ではない。他の学校にも出没している。
2:ショーコさんが出た学校では必ず行方不明の人物が出ており、場合によっては死者も出ている。


GM:…といったところであります。
弥太郎:この学校でも、そういった事件が?
GM:この学校でも数年前に行方不明者が出ています。
弥太郎:数年前…何という生徒かは判りますか?
GM:それは、学校も外に漏らしたくないことなので…聞きたいのならば、資料室を扱う先生と〈交渉〉での対決ですね。
弥太郎:了解。資料室に向かいます。



●シーン5 『転校生と怪談と』  シーンプレイヤー:日向晶  登場難易度:自由

GM:晶のシーンですが、場所はどこにしますか? それと登場される方がいればどうぞ。
晶:例の『転校生』は、ボクのクラスメイトでしたっけ?
GM:そうです、同じクラスです。
晶:教室にいるなら、声をかけます。
弥太郎:一応、後で登場。
GM:はい。では、弥太郎はおいしい場面を狙って登場してください(笑)。

○一年生の教室

晶:「あの、筧…さん。さっきのブローチのことなんだけど…」
GM/笙子:「なに、日向さん? これがどうかしたの?」周りにいた生徒が場所を空けます。
晶:「うぅん、大したことじゃないんだ。ボクもそれによく似たのを知ってるから、もしかしたら同じ店で買ったのかな? と思って」
GM/笙子:「さぁ、昔のことだから覚えてないわ」
晶:「昔かぁ…実はボクが仲良しだった友達へのプレゼントだったんだ、それとよく似たブローチ。偶然だねー、あはは」
GM:ブローチを鑑定するなら〈知覚〉、笙子の言動をチェックするなら〈交渉〉をどうぞ。
晶:〈知覚〉はないので〈交渉〉を。(ころころ)達成値は12です。
GM:12なら…「覚えてない」というのは嘘で、どこか晶が自分に向ける反応を喜んでいる節がありますね。注目されるのが基本的に嬉しいようです。
晶:「うーん…でも覚えてないならいいや。ごめんね、変なこと聞いて」くるり、と振り返ってそのまま教室を出ます。
弥太郎:では、そこで登場。
晶:入り口でぶつかった(笑)。「いたた…あれ、弥太郎先輩?」
弥太郎:「…すまないが、日向晶は…おお、晶か」
晶:「え、ボクに用事? 何、いったい?」
弥太郎:「少し、頼みたいことがあるんだが…これを預かっていてくれ」布で包んだ刀を渡す。
晶:「う、うん。いいけど…」ズシリとした重量感に何事かと思いつつ受け取った(笑)。
弥太郎:「頼む。少々、訳ありで詳しくは話せんが…それを俺が持っていると、友人を斬りかねん」真面目な顔で。
晶:
…校内で何かあったの?」小声で聞いてみる。
弥太郎:
ショーコさんを、斬れ…そういう命が下った
晶:「(大声で)あ、そういえばお弁当作ってきたんだ。一緒に食べよう、先輩!」弥太郎さんの背中を押しつつ教室を出る。
弥太郎:「あ、お、おう…」押されていきます(笑)。
GM:その頃、教室内では笙子がブローチを玩んで、くすりと笑っていました。…なんだかシリアスな雰囲気になってますねぇ。
みやも:それをGMが言ってどうします(笑)。
GM:いえ、思ったよりカッコ良くなったので嬉しい驚きが(笑)。
雅也:ちょっと雰囲気が変わりましたね(笑)。でも、見ていて面白い展開ではありますよ。
みやも:と言うか、OPではみやも以外は割とシリアスだったのでは…?
GM:みやもは…コメディリリーフだったかもです(笑)。
みやも:そんなことないデスヨー? ちゃんと後でシリアスになりマスヨー(笑)。

○屋上

晶:人気のないところへ行ってから、「ショーコさんを斬れって何、どういうこと?」と詳しい事情説明を要求(笑)。
弥太郎:では、今まで調べたことについて話しておきます。「俺とて、ショーコさんが斬られるようなことをするとは…思わん。だが、命令は絶対なのだ…」
晶:「何で、弥太郎先輩がうちの『転校生』を斬らなきゃならないのさ!?」
弥太郎:「…転校生?」
晶:「転校生だよ、筧笙子さん! 彼女を斬れなんて、その命令なにかの間違いじゃないの?」
弥太郎:「転校生に、『ショーコ』という者がいるのか?」
晶:「…え? 違った、の?」今さら話の食い違いに気がつきます。ちなみに晶は『ショーコさん』を噂でしか知りません(笑)。
弥太郎:では、こちらの事情を説明。「…学校の怪異、『ショーコさん』のことだ。知っていると思っていたのだ、説明不足だった」
晶:「…そっか、勘違いだったんだ。でも、そのショーコさんって別に悪い人じゃないんでしょ? 何も殺さなくたって…」困惑してます。
弥太郎:「これより、勅の真意を確かめる。だが、この刀を持って再度まみえれば…斬らねばならん。そこで、晶に預かっていて欲しいのだ」
晶:「…うん、わかった。しばらく預かっておくね」魔法で作った異世界に刀を収納します。入り口は腰のポシェットで(笑)。
弥太郎:「では、頼む。俺は、もう一度調査に戻る」
晶:「…待って。その調査、ボクにも手伝わせてよ!」
弥太郎:「…いいのか?」
晶:「うん!(勢いよく頷く) もし、何かの間違いだったら放っておけないもん!」
弥太郎:「それでは、頼もう。恩に着るぞ」深々と頭を下げる。

▼絆/エゴの変化
弥太郎:
晶に絆/信頼に変更。
晶:筧笙子へのエゴ/疑惑を絆/心配に変更。



●シーン6 『いいひと』  シーンプレイヤー:鬼来雅也  登場難易度:自由

○二年生の教室


GM:加奈がみやもの様子を怖がりながら心配しています。雅也の袖をぎゅっと掴むように(笑)。
雅也:あれは怖がるよなぁ(笑)。「ああ、大丈夫大丈夫」
GM/加奈:「なにか、変わったことがあったのかな…?」雅也の目を覗きこんで。
雅也:「人間が理解できるように抜粋すると、誰かがいなくなったとか………」
GM/加奈:「鈴鹿さんのことだよね…。お昼まではいたと思ったのに」
晶:アンノウンマンだけが認識を歪められてるのかな? ハンドアウトから類推して。
弥太郎:その可能性が高そうな。
雅也:「そういや…ここの教室、何であそこ空いてるんだ?」と机の間の空きを指差して。
GM/加奈:「あそこ、いつもは鈴鹿さんの席なの…。でも、お昼になって後ろを見たら、もう無くて…」
雅也:「? それって、おかしくないか?」
GM/加奈:「おかしいよ…だけど、わからなくて…。雅也も、危ないから早く帰ったほうがいいよ…?」
雅也:「ふう……じゃあ、仕方ないな。加奈、俺ちょっと調べてくるわ」
GM/加奈:「うん…帰ろ…、え?」驚いた、でも雅也ならこう言うだろうな、と信頼した微笑み。「…わかった。わたしも手伝おうか…?」
雅也:「え? いくら何でも危険じゃないか?」
GM/加奈:「心配…してくれてるの?」
雅也:「当たり前だろ」
GM/加奈:「……気をつけてね」雅也の手を両手で包んで、送り出します。
雅也:「サンキュ。お前こそ気をつけてろよ」と言って、教室から出て行き……と思いながら、すぐ戻って…。「悪りい。弁当だけ食わせて」(一同爆笑)
みやも:いい人だなぁ、加奈。みやもの心配をするなんて(笑)。…みやものどこを心配しているかにもよりますが(笑)。
弥太郎:どこ、って(笑)。
みやも:夏なのに、ジャージ着てるし。
←今気付いた(笑)
弥太郎:なるほど、それは心配するかも(笑)。
GM:ていうか、学生服じゃないのですね(笑)。
晶:ていうか何故にジャージ?
みやも:前の授業が体育だったのですよ、きっと。早く終わったから、授業中以上のスピードでダッシュ(笑)。或いは、見学してたとか(マテ)
晶:そこまで…貸した漫画に執着を(笑)。
GM:…しかし、何だか加奈がシナリオヒロインみたいだ。ラブコメしてるし(一同笑)。
雅也:なんか、雅也だけ別世界みたい(笑)。
みやも:雅也とは何度か御一緒しましたが、いつものことです(笑)。
雅也:あはハハハハハ(笑って誤魔化す)。

▼絆/エゴの変化
雅也:
鈴鹿に絆/救済を取得。



●シーン7 『少女同人作家の執念』  シーンプレイヤー:堂本みやも  登場難易度:自由

○学校内(夕方)


GM:お待たせしました。今は鈴鹿を…貸したマンガかもしれませんが…探し回っているところでしょうか?
みやも:まずは電話を、見当たらないなら連絡だけでも。今までしなかったのは、携帯のバッテリーが切れてたから(笑)。
雅也:充電はこまめに(笑)。
GM:ケータイ使わない人ですか(笑)。
みやも:コッソリ学校で充電して、早速連絡!
GM/携帯:『電波が通じないところに…』です。『現在、使われておりません…』ではなくて。
みやも:「……」ミシッと携帯の軋む音が。
GM:実家に連絡すると、母親から「鈴鹿? 学校に行きましたよ?」との反応が返ってきます。
みやも:電話を切ります。「…そう。ただ事じゃないのは、よーくわかったわ…」
晶:でも携帯の反応を見ると、『この世からいなくなった』わけじゃなさそうですね。学校内でだけ、情報が歪んでいそう。
雅也:学校内がドミニオン化?
弥太郎:それだと、一人だけ消す意味は無さそうですが。
雅也:なるほど…。
晶:うーん、ぼんやりと推測はできるけど…まだ情報不足かな。
みやも:「…まあ、まずは校内から探すべきね。となると、事情聴取はクラスからね!」
GM:それなら、みやもは〈情報:噂話/裏社会〉を使って判定できます。
みやも:〈情報:噂話〉で(ころころ)ピンゾロ……大ハズシのようです(一同爆笑)。
GM:ふぁんぶるー!?(笑)
みやも:なので、利益のエゴを固定。AGPを得て、振り直したいのですが?
GM:はい、おっけーです。判定をどうぞ(笑)。
みやも:「クッ…こんなことで諦められない…!」(ころころ)情報屋のボーナスも足して、達成値17!!
GM:今度は高いっ!
みやも:「フッ…あたしにかかれば、ざっとこんなものよ!」1回目が自力。2回目は、いろは
(*『琴乃葉いろは』。詳しくはex第10・11話参照)を頼ったんだ、きっと(笑)。
晶:他人頼みなのに「あたしにかかれば」って(笑)。
GM:はい、では情報を出しますね。

1:鹿島鈴鹿は、学校に来ているのは間違い無い。
2:鈴鹿は担任の頼みで、転校生に学校案内をしていたらしい。
3:鈴鹿は4時間目の授業中に突然消えた。その頃、同じ教室内の強力な半魔は学校が震えるような感覚を味わったらしい。


GM:こんなところが、いろはから教えてもらった情報です。
晶:「…あれ、みやも先輩どうしたの?」廊下の向こうから登場。弥太郎先輩を手伝って、聞き込みの最中でーす。
弥太郎:では、こちらも晶にくっついて登場(笑)。
雅也:俺も出ます(笑)。「なあ、堂本。鹿島鈴鹿って…」
GM:ぞろぞろと…これが伝説のカリスマ?(笑)
みやも:「…転校生ってのが気になるけど、その半魔に直撃すべきかしらね」
弥太郎:「一人、生徒が消えたというのか?」
晶:「転校生って、もしかして…」念のため、GMに確認。筧笙子以外の転校生はいますか?
GM:いません。最近来た転校生は、筧笙子だけです。
晶:「…うちのクラスの転校生が、どうかしたの?」おずおずと、みやも先輩に。
みやも:「はいはい、いっぺんに話しかけない。なんか事情がありそうだけど…こっちも問題ありなのよ。どこかでいったん話をまとめましょ」
雅也:「だな。まとめよう」
弥太郎:「行方不明の生徒に、『ショーコ』という名、か…」
みやも:「あたしとしては、学食がオススメよ! お昼食べそこねたし!」(笑)
弥太郎:「そうしよう」
GM:食べ損ねたんですか(笑)。
みやも:充電用のコンセント探しに忙しくて(笑)。
GM:それでは情報交換のシーンにしますか? 絆チェック、エゴ変換をどうぞ。

▼絆/エゴの変化
みやも:
鈴鹿へのエゴを絆/救済に変更。
雅也:みやもに絆/連帯感を取得。
晶:みやもに絆/好奇心を取得。




●シーン8 『そして誰かがいなくなった』  シーンプレイヤー:日向晶  登場難易度:自由

○学食(夕方)


弥太郎:集まった全員の顔を見回して、初対面の雅也を見つつ。「(できるな…)」
雅也:「ん?」とぼけた顔しながらウーロン茶飲んでます(笑)。
GM:…ライバル心?(笑)
弥太郎:いや、絆をつけるために、何かやっとかんと、と思って(笑)。
晶:「…うーん、どこから話せばいいんだろ?」見回しながら。
みやも:「まずは、顔合わせをした方がいいわね。この中で、知り合いじゃないのは誰と誰?」
雅也:「俺は、こいつ知らないな。あんた半魔? 名前は?」弥太郎を見て。
みやも:「…って言うか、みんなあたしのことは知ってるのね…。…どう有名かは、知りたくもないけど…」
晶:「みやも先輩とボクは、ほとんど初対面だよね。ボクの方は、少しは先輩のこと知ってるけど」晶は同人世界のことには詳しくないです(笑)。
みやも:「日向晶ちゃんよね。…って、勝手にちゃん付けしちゃ悪いわね。えーと…」
晶:「晶でいいよ」
みやも:「晶のことは知ってるわ。今年の1年生で、十本指に入るから(何?)」
晶:…何の十本指だろう?(笑)
GM:いろいろ選考基準がありそうですが(笑)。
晶:ミス・鯉幟にミス・童顔、何でも来いだー(笑)。
弥太郎:「俺は山本弥太郎という。知っている者もいるが、一応名乗っておこう。同じ半魔である者もいるから明かしておくが、出羽三山の王に仕える鴉天狗だ」
みやも:「弥太郎は顔と名前は知ってたけど…人間じゃなかったのねー…」
弥太郎:「…そういうことだ」
雅也:「なるほど。じゃあ、俺も言っといた方がいいかな」
弥太郎:「うむ。こちらも名乗った以上、聞いておきたい」
雅也:「俺は鬼来雅也。今はアーティファクトを使って魔物狩りをしている。雅也と呼んでくれよ。魔の名は『デストロイア』。まあ、大抵の連中は『呪天童子』って呼ぶけどな」
みやも:「あたしの知る限り、こっちは五本指に入る熱々カップルよ」
雅也:五本って(笑)。
弥太郎:「(この男…技術は人の身で練り上げたか…。闘り合えば、勝つこと敵おうか…?)」などと侍ライクな考え(笑)。
雅也:「? どうしたんだよ。難しい顔して?」と、あくまで気楽に(笑)。
弥太郎:「いや…」
みやも:「顔合わせが済んだところで、本題に入るけど…はっきり言えば、あたしの友達が消えたのよ。それで、今日何か特別なことをしたかって言えば、『転校生を案内した』くらいなわけね」
晶:「みやも先輩、その『転校生』だけど…たぶん、うちのクラスの子だと思うんだ」
GM:では皆さん、〈知覚〉チェックをお願いします。
晶:技能なしで(ころころ)…8。
雅也:(ころころ)こっちは10。
みやも:(ころころ)技能無しで11。
弥太郎:(ころころ)6ゾロで達成値14。技能無しではクリティカルではない…。
GM:では、弥太郎とみやもは気付きますが…食堂内の人の集まりが、どうもまばらな気がします。
弥太郎:「む…この学食、昼間にこれほど人がいないことがあったか?」
みやも:「…ふぅん…」カレーうどんをたいらげて、周りを観察(笑)。
晶:「え?(見回す) …昼休み過ぎたからじゃないかなぁ?」
GM:人の集まりが小さいといいますか…普段なら大規模な集まりの二つや三つあるところが、今は小規模な集まりが五つか六つといった感じです。
雅也:「授業始まったしなあ」
みやも:始まったのですか!?(笑)
GM:さぼり?(笑)
晶:ボクは、使い魔を身代わりにします(笑)。
弥太郎:そうか、知らない間にさぼっていたのか(笑)。
みやも:って言うか、さっき帰ろうとしてませんでしたか?(笑)
GM:あー……今、放課後でいいですか? 時間があやふやに(汗)。
弥太郎:じゃあ、放課後ということで頭を切り替えて、と(笑)。
晶:でも、放課後の学食ってそんなに人います? PLの高校には、学食ってなかったもので。
弥太郎:高校には無かったなあ、うちも。
GM:普段に比べて少ないというところですねー。
雅也:うちの学食は、3時には閉まってたなあ。
みやも:運動部の生徒が使うとかじゃないですか? 実際の学食は知りませんが。
雅也:まあ、学校ごとに違いますし。
GM:この学校では気の合う生徒達が会話に使っているということで、ひとつ。
一同:了解です。
晶:では、異常事態に気づいて…どうしましょ?(笑)
弥太郎:見回した感じ、いつも大きなグループを形成している人間が丸ごといないんですか? それとも、何人かが抜けていて、小規模なグループを作っているんですか?
GM:グループの中心人物がいませんね。それでグループ内の気の合う人間同士で小規模なグループを作っている、といった様子です。
晶:他人の注目を受けるような、目立つ人物がいなくなってる? …それだと、弥生もいなくなってそうだなぁ(笑)。
GM:弥生って人集めるんだ?(笑)
晶:本人が集めたがるかどうかはさておき(笑)、目立つのは確かでしょ?
GM:確かに(笑)。
みやも:ちょっと話しかけてみましょうか?
弥太郎:なるほど…じゃあ、知っている顔に聞いてきましょう。「すまんが、今日は○○はいないのか?」
GM/生徒:「○○さん…? 誰ですか、それ?」
雅也:「え? いつも話している奴だぜ?」
弥太郎:「うむ? お前たちとよく行動を共にしているものだが…」
GM/生徒:「(顔を見合わせ)…あの、誰かと勘違いしてませんか?」
みやも:「ちょっと、違うわよ。あの時はいなかったでしょ」と誤魔化して二人を引き摺ります。
弥太郎:「…そうか、すまなかったな」言い置いて、戻ってきます。「やはり、おかしい。どうも鹿島鈴鹿の件と同じ状態のようだ」
雅也:「うーん。だいたい目立つ奴消して得する奴なんて、いんのかね?」
晶:「…どうなってるんだろう?」と言いつつ、脳裏には何故か筧笙子の姿が浮かぶ(笑)。
みやも:いなくなってる相手に、知り合いはいますか? 電話をして鈴鹿と同じ状況であることを確認したいのですが。
GM:いますよー。
みやも:では、知り合いに片っ端から電話、状況を確認。
雅也:こっちも同じように、目ぼしい奴に連絡を。
GM:では両方とも、鈴鹿の時と同じ反応が。ただ、違いがひとつ。どうも今消えているのは鈴鹿が消えた後にいなくなったようです。
みやも:了解です。
雅也:「うーん。こっちもだな…」と、携帯を畳む。
弥太郎:「生徒を消す、か…俺の事情も話しておこう」と、こちらの件も説明。
晶:「目立つって言ったら、うちのクラスにも目立つ女の子が2人ほどいるけど…」
←注:自分のことは数に入れてません
みやも:鈴鹿が消えて以降、PC達は『学校が震えるような感覚』は味わっていませんか?
GM:あ、その感覚ですが、PC達…というか、半魔がいる所は避けるように起こっています。
みやも:了解です。
弥太郎:相手はこっちの存在を知っているわけか…。
晶:ん? あの〜それって、誰も気付かない
(*)んじゃ…?(笑)
弥太郎:「学校の怪異『ショーコさん』がいる所では、生徒が行方不明になる、か…嫌な符合だ」

(*)前シーンで出た情報の3つ目を参照。…まぁ、ここら辺はあまり深く考えない方がいいのかも(笑)

GM:と、ここで一度シーンを切りますね。絆関連の判定があればどうぞ。
弥太郎:雅也で絆判定、(ころころ)…ありゃ、エゴだな。じゃあ、闘争で。
雅也:弥太郎に。(ころころ)絆/好奇心で。サムライみたいな態度を面白がって(笑)。
晶:雅也クンに。(ころころ)絆/連帯感で。
みやも:晶に、(ころころ)…成功で絆/好奇心を。なんと言っても、十本指ですから(笑)。
晶:だからそれは何の十本指かと(笑)。
雅也:他の9人を挙げてもらいたい(笑)。
みやも:では『2年女子が選ぶ、今年のイケてる1年女生徒ベスト10』にしましょう(一同爆笑)。
晶:『女子に人気のある女生徒ランキング』だったんですか!?(笑)
GM:ベタだ!!(笑)
弥太郎:しかも女子基準なんだ(笑)。
みやも:選ぶのも女生徒だから、実に微妙!(爆笑)
GM:…って女生徒が選ぶんですか(笑)。かわいい後輩…といったカンジ?
雅也:なんか、裏でドロドロした物がありそうなランキングだ(笑)。
みやも:だって、男生徒にすると、変に生々しい気がしたから…。
雅也:ドロドロを感じるのは、根性が悪いからでしょうか?(笑)
みやも:でも、女生徒にした方が、よっぽど生々しかったかな…?(笑)
GM:私もドロドロしてそうって思った(笑)。
雅也:あ、今頃になって雅也の五本指ランキングが気になった(笑)。
GM:この学校、ランキング多いなぁ…(笑)。
雅也:なんだろう? 『見ていてむかつくカップルランキング』だろうか(苦笑)。
みやも:だからそれは、熱々カップルランキング(笑)。
GM:ああ…後ろからドロップキックしたくなりますよね(笑)。
雅也:可能性は高い(笑)。ただし、それは爆発物に手を突っ込むようなもの(笑)。
晶:微笑ましく眺めますよー……遠くから(笑)。
GM:市民プールとかでサンオイル塗り合うような真似をするのだろうか…(笑)。
雅也:そ……そこまでは(笑)。

▼絆/エゴの変化
弥太郎:
雅也にエゴ/闘争を取得。
みやも:晶に絆/好奇心を取得。
雅也:弥太郎に絆/好奇心を取得。
晶:雅也に絆/連帯感を取得。




●シーン9 『笙子とショーコ』  シーンプレイヤー:山本弥太郎  登場難易度:自由

○廊下/資料室前


GM:資料室へ向かう…でよろしいでしょうか?
弥太郎:そうですね。拾える情報は拾っておきます。
みやも:ついて行きます。学校単位で異常が起こっているなら、無駄にばらけるべきではないでしょうし。
晶:「…中に人はいるのかな?」くっついて来てます(笑)。
GM:では、資料室には鍵がかかっていまして、鍵を借りるか、壊すか、ピッキングかといった方法が侵入には必要になります。
弥太郎:ふむ…開けられるものなら開けてみたいですが。
GM:では〈機械操作〉判定で、目標値は…。
晶:…転移魔法とか言っちゃ駄目?(笑)
GM:え!? あ、あるならいいですけど(笑)。
晶:アーツとしてはないです、演出だけ(笑)。無理ならいいです(笑)。
GM:演出だと《テレポート》のアーツが寂しくなるので却下です(笑)。
晶:それじゃ〈機械操作〉で(ころころ)…8。駄目だこりゃ(笑)。
GM:8ではダメですねぇ…。
みやも:〈交渉〉で鍵がもらえるなら、みやもは〈交渉〉8スタートでいけますよ。
弥太郎:〈機械操作〉は無いなあ。
雅也:「守衛のおっさんに見つかるなよ。あの人怖えからさ」その鍵は、どんな鍵?
GM:錠前型のガッチリした鍵です。
雅也:「壊せねえかな…」(笑)
晶:「…素直に鍵を借りた方がいいんじゃないかなぁ?」
GM:確実に壊したのがバレますが…まぁ、それなら判定はいいです(笑)。
みやも:いや、正攻法で鍵借りれないのですか?
GM:借りれますよー。
雅也:じゃあ、最後の手段で取っておきます(笑)。
弥太郎:「そうしよう。ことを荒立てても仕方が無い」
雅也:「そうだな」
GM:では借りるのなら先生に〈交渉〉で。正当な理由があるなら判定にボーナスが付きます。目標値は14です。
晶:高ッ!?
GM:でなきゃ、あんな鍵かけません(笑)。
弥太郎:正当な理由か…人間に通じる正当な理由は無いな(笑)。
晶:みやも先輩が頼りです…(笑)。

○職員室

GM/先生:「どうかしたのか、お前達?」椅子に座って首だけ向ける。壁には鍵が何個も掛かっていますね。
雅也:職員室は厳しいので、外で待っています(笑)。
晶:「えーと…授業に必要な資料を借りたいので、資料室の鍵を貸してもらえませんか?」
GM:では達成値にプラス2で判定をどうぞ。
晶:〈交渉〉で…(ころころ)わーい、クリティカル♪
弥太郎:おお!
雅也:一発で(笑)。
みやも:ボーナス関係ない!(笑)
GM:ていうか、みやもがやるのではなかったのですか!?(笑)
晶:台詞言ったのボクだから、てっきりボクが振らなきゃいけないのかと(笑)。
みやも:鍵だけ借りれる科白が中々思いつかなかったので。
GM:ああ…成る程(笑)。では、問題なく借りられました。帰宅する前に返してくれれば問題ないそうです。
晶:「判りました、ありがとうございます!」お辞儀をして職員室を出ます。
弥太郎:では早速、行方不明になった生徒の情報を漁りに行きましょう。

○資料室

GM:で、資料室のドアが開きます。あまり使われないようで、少々埃を被っています。
雅也:「うへえ。なんか臭いなあ」
みやも:「ふっふっふ〜、楽しい楽しい資料漁り〜」
弥太郎:「…楽しそうだな。まあ、真面目にやってくれればそれでいいんだが…」
雅也:「さてと……じゃあ、いっちょ探しますか」
晶:「で、ここで何を調べるの、弥太郎先輩?」
弥太郎:「ああ。『ショーコさんのいる学校には、行方不明の生徒が出る』という話でな…。かつて、この学校にも行方不明の生徒がいたと聞き、調べてみることにしたんだ」
みやも:「資料調べは、本作りの基本よ!」って言いながら、早速資料漁りを(笑)。
晶:「…うぅ、細かい字ばっかりで頭痛くなりそう…」ぼやきながら真面目に探します(笑)。
弥太郎:「手数をかけるが、頼む」
GM:では〈知識〉判定をどうぞ〜。
晶:はーい。(ころころ)…ファンブルッ!?
雅也:今回ファンブル率高し(笑)。(ころころ)こっちは10。
弥太郎:(ころころ)6ゾロ。技能無しだから、クリティカルせず。
雅也:クリティカル率も高し(笑)。
晶:ダイス目がキャラの性格を忠実に反映している…(笑)。
みやも:技能無し! (ころころ)達成値9(笑)。
GM:みやもが技能ないのですか!?(笑)
みやも:セレ/レジェは〈知識〉技能無しですよ〜(笑)。
GM:同人作るのに必要では…?(笑)
みやも:所詮は妄想同人!
雅也:妄想か(笑)。
晶:正確な知識なしでも漫画は描ける、と(笑)。
雅也:あながち間違ってないし(笑)。
みやも:調べはしても、知識として身についていない(笑)。
GM:では、調べるものが判っていた弥太郎が見つけ出します。で、情報ですが…。

 行方不明になった生徒の名前は『秋山 好香あきやま よしか』。
 名簿の写真で微笑む彼女は――――『ショーコさん』と全く同じ姿をしていた。


弥太郎:「!」
雅也:「どうした? 見つかったか?」
弥太郎:「…ああ。しかし、これは…一体、どういう…」
晶:「あきやま…こうか、さん?」覗き込んで。
みやも:「…へー、教頭にこんな過去が…。…あれ? 見付かったの?」(笑)
雅也:「ショーコさんじゃなかったのか?」
GM:それと『筧 笙子』という女生徒が見つかります。ただ、今とは違って大人しくて優しそうな印象です。人の目を集めるような子には見えません。
弥太郎:「筧…笙子…? 同じ名前だな…」
雅也:「うーん。こりゃあ、一体どういうことだ?」
晶:そっちは年代的には? 昔って、どのくらい昔?
GM:好香と同時代の生徒で、三十年ほど前ですね。それから度々『筧 笙子』という学生は様々な学校に転校しています。
弥太郎:外見は、変化しているとか、判ります?
GM:この学校の記録だけでは大人しそうな外見だけですが、段々と人目を引く印象を持ち始め、今に至る…といった感じです。この学校に来る前には、水穂の学校にも転校していたようですね。
晶:水穂の学校にも…って、『三十年前から同一人物が転校し続けてる』って判っていいの?
GM:判ってもいいです。学校もおかしいとは思っているようですが…。
晶:思ってるなら戸籍くらい確認しろー(笑)。
GM:三十年も外見が変わらない生徒が転校しつづけるなんて“ありえない”ことなので、『要注意』で済ませているようです(笑)。
晶:んな、いいかげんな(笑)。
弥太郎:「…転校生…怪しいな」
雅也:「マジで、どういうことなんだろうな?」
晶:「弥太郎先輩が知ってるショーコさんは、“そこにいるけど気づかれない”んだよね。名前が一緒でも正反対…」
弥太郎:「俺は確認することが出来た。ショーコさんに会ってみる」
みやも:PLとしては、筧の行動の方は、ある程度の推測がつきましたが…。
晶:筧の方は、自分が目立つために他者の魅力を吸収してるって感じかな。ショーコさんの方は…本当の自分を探してる、とか?
弥太郎:その辺でしょうね。

▼絆/エゴの変化
弥太郎:筧笙子に絆/探求を取得。
みやも:弥太郎に絆/敬意を取得。
晶:ショーコさんに絆/興味を取得。




●シーン10 『君の名は…』  シーンプレイヤー:鬼来雅也  登場難易度:自由

○廃校舎の教室


GM:ショーコさんと出会うシーンですね。
弥太郎:では、登場しておきます。
晶:同行します。
GM:教室の窓際で夕日に照らされながら、ショーコさんは学校の外を眺めています。
弥太郎:す、と頭を下げて。「ショーコさん」
雅也:「あんたが、ショーコさんか?」
GM/ショーコさん:「貴方は…雅也さんね?」にこり、と寂しげに微笑みます。
晶:「初めまして、日向晶です」ぺこりとお辞儀。
GM/ショーコさん:「丁寧にありがとう、晶さん」
雅也:「あれ? 俺の事知ってるのか?」
GM/ショーコさん:「ずぅっと、ここにいるのですもの…知らないことなんてないわ」
雅也:「へえ。凄いんだな…」と、素直に感心。「あ、一応自己紹介するよ。知っていると思うけど、鬼来雅也だ。よろしく」
GM/ショーコさん:「…ありがとう。それで、今日はお話に来てくれたの?」
みやも:「ずぅっと、ね。それって具体的には、三十年位前からかしら?」夕日に照らされながら登場(笑)。
弥太郎:「ショーコさん…一つ、お聞かせ願いたい。貴女と、この学校に在籍していた『秋山好香』という生徒について」
GM/ショーコさん:「…秋山好香。懐かしい、名前ね」
弥太郎:「…秋山好香は、ショーコさんではありませんか?」
GM/ショーコさん:「ええ…やっと見つかったわ」
晶:「…自分の素性を、探してたの?」
GM/ショーコさん:「何時からか、自分のことが判らなくなって……ずっと探してたの」
雅也:「そうなのか…だから、学校を……」
弥太郎:「筧笙子という名に、聞き覚えは?」
GM/ショーコさん:「彼女は自殺したと思ったけれど…『ショーコさん』、そう…彼女と同じ名前だったのね」
弥太郎:「自殺?」
GM/ショーコさん:「好きだった人に、手酷く振られてね…」
晶:「……もしかして、自分が地味だと思って気にしてたとか…?」
GM/ショーコさん:「…『飽きたんだよ、お前なんかもういらねーよ』とか…慰めたんだけど…私じゃ、力になれなかったみたい」困ったように笑います。
雅也:「それがトラウマになったってわけか……だから、容姿が目立つ奴を選んで消していった……そういうわけか?」
弥太郎:「そうして、その者の存在、魅力を取り込んでいったわけか」
GM/ショーコさん:「…悪い子じゃ、ないのよ。…会ったら、助けてくれないかしら」
みやも:「いい子だから助けるとか、悪い子だから助けないとか、そういうものじゃないんだけどね」苦笑して。
晶:「だけど、どうやって助けたら…?」困った。方法が判らない(苦笑)。
雅也:「助けるって、どうしたらいいんだ?」
GM/ショーコさん:「ごめんなさい…それは私にも判らないわ」(首を横に振る)
弥太郎:「ショーコさん…貴女は、その者に『消された』存在ではないのですか…?」
GM/ショーコさん:「…そうかもしれないけど…それでも、彼女は私の親友だったのよ?」
雅也:「出来る限りの事はするよ。でも……俺にはコレしか無いからな」ギターケースを持ち上げて。
弥太郎:「…俺は…約束は出来ません。ですが、俺にとって…人界に来て最初の友である貴女の望みなら…持てる限りの力で救いましょう」
晶:「…とにかく、向こうの笙子さんに会わなくちゃ…」困った顔で。
みやも:「親友のあなたから、彼女に伝えたいことはないの?」
GM/ショーコさん:「…伝えたい言葉は、三十年前にもう全て伝えてしまったわ…」
みやも:「そ。…まあ、いいわ。…ちなみにね、あたしはハッピーエンドが好きよ」
GM/ショーコさん:「…!! …『帰ってきて』、と。それだけ…伝えて」
みやも:「了解了解」軽く笑って。
GM:では、[SA:筧笙子を止める]を差し上げます。

▼絆/エゴの変化
弥太郎:
ショーコさん及び筧笙子へのエゴを絆/救済に変更。
みやも:ショーコさんに絆/執行を取得。



 

■クライマックスフェイズ■


●シーン11 『エゴを砕くもの』  シーンプレイヤー:なし  登場“判定”不可能

○筧笙子のドミニオン内

 ――――糸が天井から垂れ下がっている、暗い空き教室。
 糸の先端には…鹿島鈴鹿、星河水穂、他にもたくさんたくさんたくさん…人に好かれそうな、様々な魅力を持つ生徒が垂れ下がっている。
 その中心で筧笙子は古い写真を見つめながら、熱に浮かされたように呟く。
「…綺麗な髪、よく通る声、大きな瞳…今なら、大丈夫、よね…」
 だが、その目は……濁りきっていた。


弥太郎:ドミネーターか。
晶:登場“判定”不可、つまりSAで登場しろってことですね。
GM:はい。こちらの演出は終わりましたので、皆さん登場してください。
晶:Foras-頭領であり、探索者の王-よ、筧さんの居場所を探して! Seere-親切な太守-よ、ボクたちを彼女の所へ連れて行って!」転移魔法(SAの演出)を使って登場。空中に光の魔法陣が出現、その中を通り抜けて現れます。
弥太郎:[SA:笙子を止める]で登場。「まだお前が戻ってくるのを待っている者がいる。止めよ」
雅也:「うらあ!!」と、デッドエンドで空間を砕いて登場。無論、完全装備。
晶:「…水穂ちゃん!?」吊り下げられた親友を見て叫んだ。
GM/笙子:「勝手に私の物に触らないで!!」
みやも:「そこにいるのは、オススメしないわね。『帰ってきて』欲しい人が、いるんだから」SA使用で登場。
GM/笙子:「…誰が『帰ってきて』と言ったの?」
晶:「ショーコさんだよ! 秋山さんって言えば判る!?」
弥太郎:「ショーコさん…いや、秋山好香だ」
みやも:「友達よ。そんなの、当たり前じゃない」
GM/笙子:「…あの人じゃないのね。それなら、もういいわ…」興味を失う。
雅也:「やめとけ。こんな事したら、絶対に誰もアンタを愛してはくれないぜ」
GM/笙子:「愛してくれるわよ!! だって、その為にこんなに綺麗に、誰よりも綺麗になったんだもの!!」
雅也:「わかってねえよ…。男が女に惚れるってことがな」
晶:「違うよ…今のあなたは、ちっとも綺麗なんかじゃない!」涙ぐみつつ。
雅也:「今なら戻れる。こんな事を止めれば、アンタもそれが分かる時が来るはずだ」
弥太郎:「いい加減に目を覚ませ。…他人を羨み、その者の輝きを奪おうとも、お前は輝かん。…お前の本当の良さが判っている友の声も届かぬお前に、何の魅力がある」
GM/笙子:「そんなもの…あの人に届かない魅力なんて、こっちからお断りよ!!  私は! 私のやり方で!! 綺麗になるの!!!」その瞳の奥には強固なエゴが見られます。
晶:「…それが間違ってるって、言ってるのに!!」
弥太郎:「自らの輝きなど、自らの道にしかないのだ。…お前は、やり方を間違っている」
雅也:「……聞こえてないのか、わかろうとしないのか」
弥太郎:「では、貴様の道を思い出させてやる…友の声と共に」
雅也:「砕いてやるぜ。そのエゴをな」
晶:「こんなの…絶対に止めてみせるから! 水穂ちゃんも他の子たちも、あなたも…取り戻す!」
GM/笙子:「余計なお世話よ!! …好香みたいに、貴方達も『ショーコさん』にしてあげる!!」
みやも:「バカね。鏡を見せてあげるわ…心を映す、ね」


GM:…というところで、戦闘に移ります。
晶:戦闘でエゴを砕いてから、説得かな?
GM:ええ。今回は、真の死を与えた際に各PCが1点の愛を送ることで、そのエゴを砕けるというルールにします。
一同:了解です。
弥太郎:そういや…俺、刀返してもらってない(一同大爆笑)。
晶:今返します、忘れてた(笑)。
みやも:腰が砕けかけましたよ!(笑)
雅也:すぐに、四次元ポシェットから(笑)。
弥太郎:すっかり自分のアイデンティティの一部を忘れていた(笑)。
GM:忘れるのはアイデンティティなのだろうか…(笑)。
雅也:アイデンティティなのによく忘れる…ウル●ラアイみたいだ(笑)。
晶:えと、刀を返すのに行動消費は必要ですか?(爆笑)
GM:いいです!!(笑) てか、何で狙ったようにクライマックスでギャグを…(笑)。


▼ラウンド1

GM:皆さん転移してきたので、笙子とのエンゲージは自由に決定して頂いて構いません。
雅也:じゃあ、エンゲージしています。
晶:刀を返さなきゃならないので(笑)弥太郎先輩と一緒に。
みやも:離れます。射撃キャラなので。
弥太郎:接近していなければ意味が無いのですが…接近でよろしいでしょうか?(笑)
GM:いいですよ(笑)。では、エンゲージは【笙子、雅也、弥太郎、晶】 【みやも】で。
晶:わあい、魔術師なのに接近戦!(笑)
雅也:なんて、無謀な(笑)。
GM:自分で言ったんじゃないですか!!(笑) やめるなら今のうちです(笑)。
晶:いえ、いいです(笑)。
弥太郎:でも、実はこっちよりFPある(笑)。

 現在のエンゲージ:(笙子・弥太郎・雅也・晶)   (みやも)

GM:ああ…なんだか一気に空気が緩く……刀め(笑)。ともかくセットアップ、笙子はHA《因果の間隙》を使います。
晶:セットアップアーツはないけど、先輩に刀を返却(爆笑)。
弥太郎:おお、待っていたぞ、霞丸(笑)。
GM:ああ…、弥太郎めー(笑)。(再び気を取り直して)オートで《異端の悲哀》と《伝説の魔力》。メジャーで《念動波》にHA《果て無き剣》を重ねてシーン攻撃にします。通しますか?
晶:通します。
弥太郎:打ち消せぬゆえ。
みやも&雅也:どうぞ〜。
GM:では、全員に杭を象ったイメージがぶつけられます。(ころころ)クリティカルしましたー。〈意志〉で回避をどうぞ。
弥太郎:むう、それはまずいな。(ころころ)失敗。
雅也:あ、HA《電光石火》で潰すべきか?
晶:初回は大丈夫でしょ、魔獣化があるから。(ころころ)ボクも当たり。
弥太郎:一発目は何とか。魔獣化で逃れます。
みやも:(ころころ)こっちも失敗。もう振ってしまいましたし、相手の回避値も判ってないから温存でしょう。
雅也:了解。じゃあ、普通に判定を。(ころころ)やっぱり無理か、ダメージどうぞ。
GM:ではオートで《魔眼》、HA《律の破壊者》にAGP3点使用でダメージを上昇させます。(ざらざらーっ)〈魔〉属性の91点を全員にぷれぜんと。
弥太郎:魔獣化します。額の第三眼が開く。
雅也:魔獣化。ギガンテス(魔鎧)がパンプアップし、デッドエンド(魔剣)が巨大化します。
晶:魔獣化。晶の周囲に太陽・月・星を意匠化した光の魔法陣が描かれます。
みやも:魔獣化。周囲の空間に薔薇の点描が浮かびます(一同爆笑)。
晶:「いっ、たたたぁ…」薔薇の点描って(笑)。
弥太郎:両方とも空間に影響を及ぼす演出なのに…えらい違いだ(笑)。
GM:全くです(笑)。
雅也:ある意味、素晴らしい(笑)。
GM/笙子:「さっさと貴方達も消えてしまえばいいんだわ!!」杭が刺さったところから、存在が希薄になっていきます。次、弥太郎どうぞ。笙子は行動値12です。
晶:う、速い。
雅也:なるべく、一回で魔獣化させてほしいな。
GM:無茶な(笑)。
弥太郎→風丸:「出羽の風丸…推して参る!」オートで《獣化》、マイナーで《神性介入》。鴉天狗の本性を現し、斬りかかる! (ころころ)達成値25です。
GM/笙子:「このっ…!!」(ころころ)見事に捉えます。
風丸:「機動を封じれば、五分の勝利!」足を狙って斬る。(ころころ)28点の〈斬〉。
GM/笙子:「…よくも、私の脚を!!」んー…7点足りない、それで魔獣化です。彼女の周りに今まで集めた利点が浮かんできます。で、HA《超魔の命》にAGP11点使います。
晶:利点って…ぱっちりした瞳や艶やかな唇のパーツが浮かぶ、とか?(笑)
雅也:怖っ!
GM:戦闘に役立つ利点だけです!!(笑)
みやも:予測FPは229ですね。
雅也:229か。うーん、このターン中に何とか出来そう……。
晶:復活HAの可能性もあるから、慎重にね。
風丸:うむ…それもありますな。
GM:…昨日言うんじゃなかった。 orz
(*第17話のセッション終了後、そういう話をしたのです。詳しくは前回のラストを参照)
雅也:そうか……復活系忘れていたよ。
晶:どっちにしろ、私はいつでも警戒してますよ。伊達にGM経験してません(笑)。
←自分の戦闘バランスがあれだから(笑)
雅也:あ、復活系あったら《ヴォイド》で止めればいいじゃん。
GM:次は行動値12の笙子から。マイナーで《伝説のプロセス》&《真のチカラ》&《内なる獣:深淵なる影》、オートで《異端の悲哀》&《伝説の魔力》、メジャーで《念動波》。対象は自分のエンゲージです。(ころころ)おお、またクリット。別エンゲージのみやも以外は回避をどうぞー。
雅也:では、《攻防一体》。HA《電光石火》を使いたいから、誰かAGPを。
晶:あげます、雅也クンとショーコさんの絆固定で2点。
みやも:雅也の絆固定。1点どうぞ。
風丸:ショーコさんの絆固定で1点。
雅也:どうもー。では、笙子の攻撃に対して《攻防一体》&HA《電光石火》。
晶:いちおうダイス振ってからにしては?
雅也:あ、そうですね。
GM:クリティカルが出たらもうけもの(笑)。
雅也:(ころころ)…ごめん、出せませんでした(苦笑)。
晶:ダイス目は仕方ないし(笑)。
雅也:まあ、反撃は確定だけど(笑)。HA《電光石火》!
GM:で、《電光石火》ですが…通しで!!
雅也:相手の行動ファンブルになるから、攻撃自体中止だね。
風丸:うむ。
GM:おぅ!? 強いなぁ…(汗)。
晶:で、雅也クンの攻撃がクリティカル命中、と。HA《剣魂一擲》使う?
雅也:使います、AGPくださいー。あ、オートで《死神の刃》もプラス。
風丸:晶とみやもの絆を固定。2点渡します。
晶:笙子さん救済にも1点とっときたいので、ボクはさっきのだけで。
風丸:ん〜じゃあ、みやもの方は取り消します。1点で。
雅也:それなら、合計3点でHA《剣魂一擲》撃ちます。(ざらざらーっ)96点!!
GM:笙子が奪った利点をデッドエンドが打ち砕いて行きます。ですが、まだ倒れはしません…。
雅也:「その程度じゃ、俺にゃ届かねえよ!!」
GM/笙子:「ぐぅぅ…!! 貴方も、私を砕いてはいない!!」
雅也:「お前を砕く気は無いさ。砕くのはもっと違うものだ」
晶:戦闘に役立つ利点って何だったんだろう……皮下脂肪とか?(笑)
GM:人狼の爪とか、魔剣の刃とかが…。
雅也:まあ、利点は利点という事で。想像すると怖いから(笑)。
晶:次々に砕かれる、つぶらな瞳や唇…のパーツ(一同爆笑)。
GM:いやだぁぁぁっっ!!(爆笑)
雅也:キモイ(笑)。
風丸:悪夢だ(笑)。
GM:きっと『利点』という概念が浮かんでいるんですよ。こう、氣とかオーラとか、そういうものになって(笑)。
みやも:次は私ですね。マイナー《神性介入》、オートで《クリフハンガー》発動させつつ攻撃。(ころころ)達成値19。回避は〈運動〉で。
GM:(ころころ)ムリです、達成値届きませんー(涙)。
みやも:では、更にオートで《期待の星》宣言。5d6+33で…(ころころ)ダイス目低すぎぃぃぃぃぃっ!(笑) 〈刺〉の42点。
GM:ダイス目が1・1・2・3・2!!(笑)
風丸:低い(泣)。
晶:信じられないダイス目の悪さ(笑)。
GM/笙子:「あいにく、そのジャンルの本に興味はないわっ!!」とか(笑)。
雅也:ダメージアップのHAは?
晶:みゃーも先輩のHAは防御系のみだから。
みやも:持ってないですし、もったいないです。
GM:でも、今のでFP半分切ったなぁ…。
雅也:今度は俺の番。マイナーで《魔撃》、メジャーで攻撃。(ころころ)…ファンブル!!
風丸:ぶ!
GM:ふぁんぶるー!?(笑)
雅也:ふ……振りなおし!! (ころころ)…出目5。達成値16、低っ!!
晶:…もしかして、今回ダイス目に泣かされるパターン?
雅也:ギュー!!
GM:…なんだか可哀想になってきた(笑)。でも避ける(ころころ)…18でひらり。
雅也:きゃー!!
GM:あ、振って良かったですか?(汗)
雅也:いいです(泣)。
風丸:雅也のエゴ/闘争を固定。HA《勝利への賛歌》発動!
GM:弥太郎の愛が発動した(笑)。んー、通しで。
雅也:あ…ありがとう! じゃあ、オートで《死神の刃》を発動。
風丸:「…鬼来雅也…お前の実力、見せてもらう」
雅也:「ありがとよ! デヤァー!!」(ころころ)52点の〈光〉ダメージ!
GM/笙子:「…いや!?」笙子の今の顔にヒビが入っていきます…(FP計算中)…大丈夫です。まだ生きてます(笑)。
晶:では。マイナーで《召喚術》、メジャーで《守護者》。
GM/笙子:「もう…今すぐ消えて!!」HA《ブーストアップ》!
晶:割り込まれる? HA《ヴォイド》!
雅也:AGP2点進呈します。誇りと加奈への絆を固定。
風丸:晶に、みやもの絆を固定して1点。
晶:人助けのエゴを固定して、罪1点。余剰分2点は、もらっておきます。
GM:おっけーです、通しで。
晶:「伝説に謳われし“ソロモンの鍵”よ、真の力を我の前に示せ。新たな主、晶の名の下に!」 で、守護者『魔神オロバス(魔機相当)』の攻撃。(ころころ)達成値24、クリティカルはせず。
GM:むぅ…(ころころ)命中。
晶:(ころころ)40点の〈闇〉ダメージ。魔神オロバスの蹄が、笙子をぐりぐりと踏みしだく(笑)。
風丸:そろそろ、逝ったか?
GM:あぶねぇー…。《深淵なる影》、偉大(笑)。
雅也:うおー、すげえ。
GM:生きてます、なんとか(笑)。
みやも:予測FP残量、17点くらいかな?
GM:…いい線いってます(汗)。
雅也:じゃあ、HA《万能なる一撃》を使います。AGP1点ください。
晶:みやも先輩の絆を固定、1点あげます。
雅也:では、さっきと同じくマイナーで《魔撃》、メジャーで攻撃。
晶:やる前に、《能力強化》で達成値をプラス5します。
雅也:頼むぞ……。(ころころ)達成値20。足して25?
晶:支援、要らなかったか(笑)。
GM/笙子:「……遊びは終わり」笙子の周りに浮かんだ影がデッドエンドを掴みます。HA《死界の主》で、ファンブルに!!
雅也:「ぐ!?」
みやも:AGP1点ください。
雅也:じゃあ、俺が。みやもの絆を固定。
みやも:ではHA《勝利への賛歌》!
GM:むー……通し(涙)。
雅也:では!! (ころころ)52点の〈光〉。思い切り踏みこんで、振り下ろす!
GM/笙子:「ムダよ!! 諦めなさい!!」今度は影が重なり笙子を守る。HA《運命の紡ぎ手》!
雅也:うお!?
GM:……《ヴォイド》はさっき使ったし、通しですよね?(笑)
雅也:通し……ですね。《死神の刃》も使えばよかった。
GM:(ざららーっ)36点止めて……残りFP8点。
雅也:「決められなかったが……これでいいさ。なあ、弥太郎」
風丸:(頷く)「では…後は任せよ」

 現在のエンゲージ:(笙子・弥太郎・雅也・晶&オロバス・使い魔)   (みやも)


▼ラウンド2

晶:セットアップで守護者が《盟約》。
GM/笙子:「これで最後……!!」笙子を守っていた全ての影が、4人に襲いかかります。HA《怒りの日》、AGP3点使用!
晶:他に誰か《ヴォイド》持ってる?
みやも:無しですね。
雅也:持ってない……。
晶:仕方ない。《歩く影法師》でもう一度《ヴォイド》!
みやも:待った。
晶:ん、持ってた?
みやも:いや、《怒りの日》で3AGP程度なら、《伝説の証明》の方がいいと思われます。AGP1点で8D防ぎますし。
晶:なるほど、みゃーも先輩に任せます。絆を固定して、愛を1点みやも先輩に。
風丸:では、笙子の絆を固定。みやもに1点。
雅也:鈴鹿と晶の絆を固定して2点。
GM:ダイス6個で…(ころころろ)全員に17点の〈魔〉属性です。
みやも:AGP1点消費で《伝説の証明》。(ざららっ)28点止め。対象はシーンなので、全員守れます。
風丸:おお!
雅也:おー、生き残れた。
GM:それはどうしようもない!!
晶:雅也クンの愛は取り下げた方がいいかも(笑)。
雅也:一応、弥太郎とショーコさんの絆も残ってるけど、取り下げます?
みやも:3点あれば、後で《アドベンド》も使えるから、そのままくださいよぉ(笑)。
晶:あら(笑)。
雅也:じゃあ、そのままで。
みやも:まぁ、念のためにですが。
GM:では…最後のひとつ、『積極性』という利点だけを残して、全ての影は消えて行きます。
雅也:さあ、ここで弥太郎が決めるはずです。頑張れ、PC1(笑)。
晶:頑張れー(笑)。
GM:何かカッコイイセリフを(笑)。と、いうことで弥太郎の行動です。
風丸:「貴様の手に入れたものの中に、真実の輝きなど、何一つない。自らの輝きを手に入れたくば、羨まず、まずは自分を磨け。…お前の輝きを信じている者が、この世にはまだいるのだぞ。――――我が剣は、破邪顕正の刃! 貴様の業の全て、この一刀で祓ってくれる!」振り上げた剣を、頭上から振り下ろす。(ころころ)達成値24。
GM:では回避ー!! (ころころ)…達成値21、惜しい。
弥太郎:あぶな(笑)。(ころころ)ダメージは26点の〈斬〉…低い。
GM:……その一撃は、笙子に憑いていた最後の影を切り払います。
雅也:倒した!
晶:…終わった?
GM:ええ、終わりです。HAも尽きました(苦笑)。
晶:あらら、温存するまでもなかったか。てっきり復活してくるかと思ったけど(笑)。
GM:復活はないです(笑)。
雅也:素直に良かった(笑)。
晶:最悪、弥太郎先輩の攻撃後にHA《獣の生命》! …とかも覚悟してたのに、こっちは(笑)。
GM:そこまでしないよ(汗)。
風丸:こっちも、来るかと思って身構えてた(笑)。
GM/笙子:「……好香に謝っておいて」そう呟き、彼女は倒れ伏します。
風丸:「貴様の心にも、まだ聞こえるはずだ。友はまだ、お前を待っている。このまま死なせはせん」
雅也:今だ! 笙子にショーコさんの絆を固定して1点。
晶:笙子さんの絆を固定して愛を1点あげます。
みやも:「自分で謝りなさい。ここまで来て、甘えるんじゃないわよ」ショーコさんの絆を固定。笙子にAGP1点プレゼント。
風丸:「親父様…俺は、まだ若く、何も分かっておりません。ですが、それ故にこそ…ここでこの者のため、友のため…初めて命に逆らいます」大天狗の絆を固定、AGP1点を笙子に渡します。「我は、半魔である故に…絆の力を信じたく、思います」
GM:では、その愛は学校に巣食っていたドミニオンを打ち砕いていきます。…ガラガラと音を立てて空間が割れていくと、そこは夕日が差しこむ廃校舎。
雅也:「終わったか……プハァー」ヘルメットを外して、大きく深呼吸。
晶:「三十年ぶりの、ただいま……か」弥太郎先輩の姿を眩しく見つめる。
みやも:「永い放課後だったわねぇ」
GM/笙子:「……生きてる…」驚いた顔で笙子は起きあがり、すまなそうな顔で4人を見て、ショーコさんの方へ向かいます。
風丸:「ああ…これで、良かったのだろうな…」
晶:「捕まってた子たちも、解ってくれるといいけど…」少し心配そうに呟く。
みやも:「後は友達同士に任せればいいの。あたしはあたしの友達が心配よ」と鈴鹿を介抱します。
雅也:「よう、結構熱いじゃん」と、弥太郎と肩を組みます(笑)。
風丸:「…ふん。助けたことは、ただの行きがかりに過ぎん」(そっぽを向いて)
雅也:「照れんなよ。でも……いいもんだよな。こういうのは」二人のショーコを見て感慨深げに呟きます。
GM:紅い夕日のシルエットになり、三十年ぶりに再会した親友はゆっくりと抱き合いました。


GM:人間性は……全員大丈夫でしたね? ではエンディングに行きたいと思いますが…最後に何かあれば。
晶:あ、良ければボクは、捕まってた子たちを元の時代・場所へと送り届けます。
GM:それはすごい!? いいですが(笑)。
晶:でないと、ハッピーエンドにならないし(笑)。
風丸:すげえ…びっくり(笑)。
雅也:魔術師ってすげえ(笑)。
GM:ではエンディングへ。

 …さて、ここまでで鋭い人は気付いたかもしれません。
 実はこの話、ex第13話『深夜のランナー』の設定と一見矛盾するんですよねー。
 持ち回りでGMやるが故の宿命とでも言いますか…。なので、13話とこの話はパラレルワールドとでも解釈してください。
 或いは、二つの話が矛盾しなくなるような理屈を考えるのも面白いかな?
 『伝説』化したことで歴史上に偏在できるようになったとか、現代に残ったはずの彼女が何かの理由で過去へ飛ばされたとか…。
 何しろタイムトラベラーなPCも作れるゲームだし、やろうと思えば何だってアリですよね♪



 

■エンディングフェイズ■


●シーン12 『魔術師の午睡』  日向晶ED


 ――――笙子のドミニオンは、現世とは違う時空に存在していた。
 捕まった者たちは『美点』を奪うために固有時間を止められ、当時の状態のままドミニオン内に保存されていた。
 晶は召喚術の原理を応用して、被害者を“本来属する時代”…即ち『過去』というドミニオンへと“送還”したのだ。


晶:…とまぁ、理屈はこんな感じで(笑)。魔神の力を借りたとはいえ、かなり難易度高い魔術を連打したので、へろへろになって戻ってきました。「…あー、疲れた…。でもこれで、行方不明事件も“一時的な失踪”ですんでるはずだよね。…水穂ちゃんとは、また今度ゆっくり話せばいいし」
GM/弥生:「貴女も無茶するわね…」教室では弥生が待っていました。
晶:「…えへへ。でも、どうせならみんな助けたかったしー」疲れ切ってるけど、満足そうな顔で弥生に微笑みます。
GM/弥生:「…もう、あんまり無茶しないでよね」困った顔ながらも笑い返します。
晶:「でも…さすがに疲れちゃった。少しだけ、休ませて…ね…」ばったり、と床に倒れます(笑)。
GM/弥生:「ちょっと、晶!? …誰か、勇司!! 早く来なさい!!」そんな声が消えゆく意識に聞こえてきます(笑)。
晶:「うん…むにゃむにゃ。…弥太郎先輩、格好いい…」寝言でクライマックスのラストを回想しながら(笑)。
弥太郎:ぶ(笑)。
GM:なんと!? …では、そんなところで(笑)。



●シーン13 『少女同人作家の新たなる伝説』  堂本みやもED

○みやもの部屋


みやも:原稿描いてます。
GM:はぃっ?!
みやも:「最近は、都市伝説系が流行りだしねぇ」言いながらも、手は凄いスピードで動く。
GM/鈴鹿:「みやもー、元気ー!? あ、マンガありがと、面白かった!!」部室(?)に鈴鹿が入ってきます。
みやも:「ん。あー、元気になったのね。(描きながら話し続ける)…今はね、あたしはそれ以上に面白い漫画が描けそうなのよ」
GM/鈴鹿:「んー、元気になったの、って何? あ、どんな内容?」
みやも:「まあ、都市伝説…学校のショーコさんをモチーフにしたね」
GM/鈴鹿:「あー、あの儚げな!! …って見たことあるのかアタシっ!? いや、無いけど!!」
雅也:テンション高いな、鈴鹿(笑)。
弥太郎:鈴鹿って、そういうキャラだったんだ…(笑)。
晶:前に出た時はここまでハイテンションじゃなかったような(笑)。
GM:私もびっくり(一同笑)。
雅也:なぜ、GMが驚くのか(笑)。
みやも:「ハッピーエンド物だけど、それにこしたことは無いわよね。完成したら、イの一番に見せてあげるわよ」
GM/鈴鹿:「当たり前ー、あ、ホント!? アタシ出してよ!!」
みやも:「さぁ? それはどうしようかしら♪」言いつつも、その原稿には鈴鹿、笙子、そして誰かに似た人々が描かれて…。

 ――――そう、最後はやっぱりハッピーエンド。
 お約束だと言われようとも、人はそういう『伝説』を求めるものなんだから!



●シーン14 『いつも二人で』  鬼来雅也ED

GM:PLの希望は…教室でラブコメ?(ぉ)
雅也:それも良いけど(笑)。
GM:他にあればどうぞ、遠慮無く(笑)。
雅也:うーん。訓練しているシーンを入れたいけれど…上手く繋げられる自信ないから、ラブコメでも良いです(笑)。
GM:では、加奈の実家の道場で訓練しているシーン(笑)。
みやも:両方やる気かー? 贅沢者めー!(笑)
雅也:まさか、セットでお得とは(笑)。

○道場内(夜)

GM:夜、明かりが灯る古めかしい道場で、空気を裂く音が響く。
雅也:「…497、498、499、500!!」と、デッドエンドの片手素振り終了。
GM/加奈:「お疲れさま…。はい、これ」とタオルとキンキンに冷えた麦茶を。
雅也:「ぷはぁー……。サンキュー」タオルで汗拭きながら麦茶を飲み干します。
GM/加奈:「最近、力入ってるよね…なんで?」
雅也:「いやさ、強くならないとなー……と思ってな」
GM/加奈:「今のままでも、雅也は強いのに……」と背中にぺたっと(笑)。
雅也:「ほら、俺って結局パンピーだろ? そこら辺の地力の差っての感じて……て、おい(照)」
晶:加奈さん、積極的だー!?
弥太郎:ラブでコメってる(笑)。
GM:ホントに(笑)。
みやも:さすが………五本指!(笑)
雅也:「あ……汗臭いし、お姉さん来たら……」と、慌てる(笑)。
GM/沙奈:「……来たら、何?」冷たく、ドスの利いた声が背後から(笑)。
雅也:「………」固まります(笑)。「い……いや、柔軟を手伝ってもらっていて……(棒読み)」
GM/沙奈:「私の加奈に手を出すとは……死にたい? いや、死ね」大きく拳を引いて…、
雅也:「……」(汗だらだら)
GM:真っ直ぐに突き出します。
雅也:「ギュウ!!」顔面直撃。
GM/加奈:「お姉ちゃん!?」
雅也:「ほ……本当の正拳なんて……」ばったりと倒れます(笑)。
GM/沙奈:「今夜は、長くなりそうだね…」バキボキと指を鳴らす姉(笑)。
雅也:「(やっぱり強くならないとなー……)」と、思いながら意識が遠のく……。

GM:と…なんでエンディングなのに不幸なんでしょう?
弥太郎:幸福なんじゃ?(笑)
雅也:PLとしては最高に楽しいですね(笑)。
みやも:あれで不幸を名乗ったら、きっと一部から苦情が(笑)。
晶:それは、ラブコメカップルの宿命(笑)。
GM:まぁ、こんなところで?(笑)
雅也:ええ、大満足でしたよ(笑)。
GM:では、最後ー(笑)。



●シーン15 『ショーコさん』  山本弥太郎ED

GM:えー…親父様と会う? それともショーコさん?
弥太郎:ショーコさんでしょうな、やはり。親父と会っても怒られて終わるだけです(笑)。
GM:はい(笑)。では廃校舎の教室で、時間帯は自由にどうぞ。
弥太郎:じゃあ、オープニングと同じ夕方で。

○夕暮れの廃校舎

GM/ショーコさん:「…ありがとう、弥太郎さん」今度は憂いなく、穏やかに微笑みます。
弥太郎:「…礼を言われることなど、何もしてはおりません」
GM/ショーコさん:「私の名前を思い出させてくれた、笙子を闇から救ってくれた…(指折り数えて)…もっと、挙げましょうか?」くすり、と笑う。
弥太郎:「友というのは、その者に何をしてもらったかではなく、その者に何ができるか、でしょう。ショーコさんは人界に出てきた俺に、一番最初にそれを教えてくれました。今回は、借りを返しただけです…だから、何も気になさらずに」
GM/ショーコさん:「借り…、弥太郎さんは真面目ね。でも、それだと少し寂しくないかしら」
弥太郎:「寂しい…ですか?」
GM/ショーコさん:「友達の間には…貸し借りなんて、無いでしょう?」
弥太郎:「…それも然り。弥太郎、まだまだです」頭を叩いて恥じ入るように(笑)。「……ところでショーコさんは、元の時間に帰らなかったのですか?」
GM/ショーコさん:「ええ……今の子たちが気になるし。…弥太郎さんが、いますから」
弥太郎:「え…?」からかわれたのか、本気なのか判らず、反応に困って頭を掻いております。
GM:ショーコさんはその様子を見て、口に手を当て笑います。それは、年相応の素直な笑い方でした…。
弥太郎:「…まだまだ、修行中ですので…」言って、赤面しながらぎこちなく出て行きます(笑)。



GM:それでは、『ショーコさん』終了となります。皆様、お疲れ様でした〜。
一同:お疲れ様でしたー。
弥太郎:初めてPC1やったー。楽しかったですよー(笑)。
GM:長くなって、とか、いろいろごめんなさいー!!(汗) でも、GMは楽しかったです!!(笑)
雅也:いえいえ。戦闘とロールプレイ、両方とも満喫できるシナリオでしたよ。
みやも:じっくり遊べましたし、長さを感じないほど楽しんでましたよ。
晶:公式NPCを意外な方向で使ってきましたねー。
GM:それならありがたいですー!! 弥太郎、カッコイイし!!(笑)
弥太郎:どうもです(笑)。自分でもこんなに使いやすいやつだったとは…。
雅也:弥太郎いいなあ。きっちりフィニッシュしたし。PC1として最高でした。
晶:大人気ですね(笑)。
弥太郎:うーん、照れます(笑)。
GM:あと、みやもが想像していたよりずっと良い人でした(笑)。ラストの同人書いている辺りとか、笙子に説教したりとか。
晶:ですねー。…って、想像より?(笑)
みやも:まあ、自キャラで一番普通の人間ですからね。
雅也:失礼かもしれませんが、もうちょっと壊れているかと思ってた(爆笑)。
GM:あ、想像だと本当に面白いキャラなのかなって思ってまして(苦笑)。
弥太郎:確かに。最初はどう接したものか考えました(笑)。終わってみたら「いい人じゃん!」と。もっと絡んでおけばよかった…。
みやも:だから、自己紹介で「いい人ですよ」って言ったのに(一同爆笑)。
弥太郎:その言葉に乗っておけば…!(笑)
GM:自己紹介には『?』が付いていたような…(笑)。
みやも:…PLが『いい人』じゃないから(爆)。
雅也:そういや、弥太郎にライバルとして認定されたな(笑)。光栄だ。
弥太郎:そうですね。次回、どこか出会えば、戦闘が(笑)。
雅也:なんだろう。任務で雅也を殺れ、とか?(笑)
弥太郎:いや、エゴなんで…いつかは好敵手に(笑)。
みやも:まあ、切磋琢磨し合うのは、いいライバル関係ですよ。ぶつかり合うだけが、競い合うことじゃないでしょうし。
GM:あー…あと、晶にはヒヤヒヤさせられました(苦笑)。
晶:えーと。(考え込む)……今回は《ヴォイド》以外何もしてないような気がするのですが(笑)。
雅也:いやいや、ちゃんとしていましたよ。
GM:シナリオに溢れる矛盾というか…いい加減なところが次々と看破されて(笑)。
晶:それは晶じゃなくてPLのツッコミでは?(笑)
GM:そうとも言えます(笑)。晶自体だとEDですねー。『時空を越えて被害者を送り返す』って…無茶な(笑)。
晶:晶は設定が設定なので、GMさえ演出を認めてくれるならかなり無茶できるキャラなんですよ(笑)。
GM:…と、まぁ。今日は皆様、お付き合い頂きありがとうございました!(笑)
一同:ありがとうございましたー!
みやも:さて、今日はこれからコミケだ! みやもでプレイした後に言うと、一際リアルだ!(一同爆笑)





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