●今回予告●
いずれは死ぬのが人の定め。
しかし、もし、死を逃れえるとしたら。
それが、他人を蹴落とすことで、手に入るならば。
…あなたは、その方法に手を出すだろうか?
Beast Bind New Testament
『死者の密約』
汝、死者の不正を暴き出さん。
オープニング ミドル クライマックス エンディング
■プレセッション■
GM(R−3):さて、全員そろったのでルール関連の説明を。絆とエゴの取得・内容の書き換えは、特に判定などなしに、好きに取得して頂いて構いません。登場については宣言後、シナリオ的に問題なければ好きに登場して頂いて構いません。その二点くらいでしょうか。
一同:了解しました。
GM:さて、まずは自己紹介からお願いします。
●PC1(定員1名) 推奨:依頼されるタイプの職種、事件屋等が望ましい。
君の元に持ち込まれた事件は、少しばかり奇妙な事件であった。
「行方不明の兄を見つけたが、相手は自分のことを知らない」
聞いてみると、本人は「自分の兄に間違いない」と断言する。
君は、この依頼を受け、事件を調べることにした。
久しぶりの仕事であったこともある。
だが、しかし…なんとなく、自分にしか解決し得ない事件の匂いを感じていたのだ。
シナリオ絆:長谷川 浩子 (関係:肯定的な感情)
▼石動 宗一郎/ブラックドッグ プレイヤー:サブマリン
【ビースト/イモータル】 年齢:32歳/性別:男/カヴァー:無認可保育園園長兼探偵
「―――俺は、あの子供達のためなら…どんな事にだって耐えられる」
親友だったはずの同僚に裏切られて致命傷を負い、人狼の血脈に覚醒して逆に相手を殺害した元・刑事。
罪の意識から辞職し荒れた生活を送るも、『ひまわり保育園』を経営していた老婆に拾われて立ち直った。
その後、死んだ老婆に保育園を託され園長となった。子供達の笑顔は、今や彼の生き甲斐でもある。
悪人に対しては容赦ないが、根本的にお人好しで詰めの甘い性格。
常に経営難の無認可保育園を維持するため、探偵を兼業。それでも足りず死霊課の下請けなども引き受ける。
所持HA:《獣の生命》、《獣の盾》、《死者の微笑み》
●PC2(定員1名) 推奨:自由。
君の近所の家に、老婆が住んでいる。
今では一人暮らしだが、半年ほど前に自殺した夫ともども、君のことを可愛がってくれていた。
夫がいなくなり、元気もなくなってしまった老婆のことを心配していたが、ある日、老婆の方から訪ねてくる。
自分宛に、1千万の小切手が送られてきたのだ、という。
封筒には弁護士事務所の名前が書いてあったが、確認するにも老婆が一人で行けば何かおかしなことに巻き込まれるかもしれない。
日ごろの恩を返すなら、今だろう。君は老婆に代わって、事態の確認に向かった。
シナリオ絆:野町 芳江 (関係:肯定的な感情)
▼ランデル=L=ヴァスカヴィル/魔道機兵(未完) プレイヤー:スルート
【マジシャン/フルメタル】 年齢:28歳/性別:男/カヴァー:教師
「―――まだ魔導を極めるには遠い…か。あぁ、金が欲しい…」
長身の白人不良赤貧教師。見た目は思いっきり外人なのに、担当教科は何故か国語。
煙草とギャンブルを好み、隙あらばハードボイルドな台詞を吐こうとするものの、実は借金で首が回らないダメ教師。
しかして裏の顔は、魔道と機械技術を融合した『魔道機兵(巨大ロボット)』の研究者。
自ら造ったロボットを操って闘う凄腕の魔道士だが、魔道の研究に大金を注ぎ込むため常に素寒貧。
所持HA:《並列思考》、《リセット》、《フルファイア》
●PC3(定員1名) 推奨:自由。
君の元に現れた友人の死神は「手を貸してほしい」と言った。
不正を犯した死神を追う任務を帯びた彼は、一人の死神の仕事を監査中に引っかかるものを感じ、その死神を追ったが……相手は人間界に姿を眩ましたのだという。
一体、死神は何をしたのか。それは…。
シナリオ絆/エゴ:友人の死神 (関係:適当なものを何でも)
▼紫藤 幸見/死瞳姫 プレイヤー:麻那
【レジェンド/セレスチャル】 年齢:12歳/性別:女/カヴァー:小学生
「――――私の瞳が、全てを殺す…」
とある事件(*『聖者原罪』リプレイ第1話参照)を切っ掛けに、旧い『死神』の血脈が覚醒してしまった少女。
元は自閉症気味だったが、事件当時の記憶を思い出したことで精神的に大きく変化を遂げた。
今の彼女は『少女らしい心』と『死神としての自我』が入り混じっているため、周囲には不思議な印象を与える。
死神としての姿は、子犬の幽霊を連れた和服美少女。紫色の瞳は、見つめたモノ全てを『死』へと導く。
新サプリ導入に伴い、ブラッド変更。死をもたらす悪魔から、『世界に害なすモノ』を狩る死神へと存在を変えた。
所持HA:《虹のむこう》、《アドベント》、《ヴォイド》
宗一郎:絆はランデル=L=ヴァスカヴィルに連帯感を。同じ極貧生活を送る者として(笑)。
ランデル:悲しい仲間で(笑)。
宗一郎:確かに(笑)。
ランデル:絆は幸見さんに保護者で。
幸見:宗一郎さんへの絆は、信頼。…だけど、貧乏人が二人かぁ(笑)。
ランデル:それに、幼女が一人と…危ないなあ(笑)。
幸見:赤貧中年と美少女のトリオ…なんか変(笑)。
ランデル:三人で歩いてると、まず職質受けそうな(笑)。
幸見:どっちか片方となら「親子なんです」と言えるけど(笑)。
ランデル:…ランデルは白人だからムリかな(笑)。まあ、二人とも聖職者なんだけど(笑)。これで三人目が法眼さんだったら、ランデルの28歳で最年少になったのか(笑)。(*筆者はセッション参加希望時、法眼と幸見の二人を候補に上げていた)
幸見:そうね(笑)。死神絡みの事件だから幸見になったんだと思うけど…「友人の死神」って誰かしら?
ランデル:半魔の仕事仲間とかでしょうか。
幸見:心当たりは、あるような無いような…(笑)。
ランデル:情報収集の依頼をされたことがあるとかでしょうか(笑)。
幸見:…まぁ、単に新キャラかもしれないし。こちらの思い違いかも(笑)。
GM:多分、当たっていますなあ…死神は、以前使ったことがあります。ちょい役でしたが。(*詳細はリプレイ21話を参照)
ランデル:ほほう。以前にもありましたか。
幸見:心当たり二人の内どっちかな、と思ったけど…やっぱり敵対しかけた方か(笑)。
GM:はい(笑)。では、本編に入らせて頂きます。
■オープニングフェイズ■
●シーン1 『奇妙な探し人』 シーンプレイヤー:石動宗一郎
○ひまわり園
GM:さて、用事を終えて、園に帰ってきたところから。
宗一郎:「ふう、ただいま」
GM/保育士:「あ、園長先生。先ほどから、お客様がお待ちですよ」
宗一郎:「お客さん?」
GM/保育士:「ええ…なんでも、お話があるとかで」指差す先で、園児たちに囲まれている女性がいる。
宗一郎:「新しい入園希望者かな?」
GM/保育士:「待っている間、手伝っていただいて、こちらも恐縮してまして…」
宗一郎:「そうか。わかった、ちょっと話を聞いてくるよ」どんな女性なのかな?
GM:20代後半くらいの、髪の長い女性。結構美人。
宗一郎:ほほう(笑)。「お待たせして申し訳ありません。私が当園の園長の石動です」と声をかけよう。
ランデル:この男やもめが(笑)。
幸見:…下心が見えますか(笑)。
ランデル:男は狼なのーよーと(笑)。
宗一郎:外野うるさい(笑)。散れ、シッシッ(笑)。
ランデル:やーね、三十路の人は(笑)。
幸見:(くすくす)宗一郎さん、頑張って(笑)。
GM/園児:「あ、園長先生だ」「あのね、あのね、おねーさんに遊んでもらってたんだよ」と口々に言って、子供たちが寄ってきます
宗一郎:「そうか、よかったね。おねーさんを困らせたりしなかったか?」と冗談めかして言う(笑)。
GM/園児:「してないよ」「絵本読んでもらったー」などと、まとまりのないことを言う子供たち(笑)。
宗一郎:「よかったな。先生はちょっとお姉さんとお話があるから、お姉さんと先にお話をさせてもらうぞ」
GM/女:「…どうも、初めまして」頭を下げますね。「私、長谷川浩子と言います。あの…ある人から、あなたを紹介されて、来ました」
宗一郎:「そうでしたか、安心してください。当園は料金は安いですが、ちゃんと保育士は全て免許を持った者たちを雇っております」
GM/浩子:「…あの」回りの子供たちや、園の様子を見回して。「探偵さん、なんですよね?」
宗一郎:「それにうちでは、無農薬野菜を…って、え? ああ、依頼人の方でしたか。驚かせてすいません。私が石動探偵事務所所長、石動宗一郎です」
GM/浩子:「知り合いの刑事さんに、頼れる人がいる、と聞いてきました。…腕のいい探偵さんを紹介してくれるって」
宗一郎:「そうでしたか。それで、紹介してくれた刑事さんと言うのは…?」
GM/浩子:「兄の行方不明事件の、担当の刑事さんです。私の兄を、捜してほしい…と、言うより…兄である、と思う人がいるのですが、その人は違う、と言うんです。私は、間違いなく兄だと思うんですが……その人について、調べてほしいんです」
宗一郎:GM、浩子さんが嘘をついていないかどうかを知りたいんですが。
GM:嘘をついている様子はないね。まあ、話の内容を詳しく聞かないと、何とも言えないけど。
宗一郎:「失礼ですが、一応確認させてください。その人は本当にあなたのお兄さんだったのでしょうか? 他人の空似…ということは?
GM:では、ちょっと話をまとめようか。
宗一郎:うぃ、お願いします。
行方不明の兄――――博人。
今年29になるごく普通の会社員で、子供の頃ついた傷が顎にある。近眼で、眼鏡を常時着用。
半年ほど前の4月15日、出張中のH市で行方不明になる。
先日、その兄そっくりの人物と街で出くわしたのだが、彼は「自分は赤の他人だ」と言って、姿を消した。
姿形、年恰好……顎の傷の形に至るまで、兄の博人と全く同じ。本人に間違いないのではないか…と思う。
一緒にいた浩子の友人は、彼のことを「自分の勤め先である生島重工の、生島六郎という社長秘書だ」という。
GM:しかし、その言葉が信じられず、君のところに調査を依頼しにきた…というわけだ。
宗一郎:「(にわかには信じられないが、彼女が嘘を言ってるようにも見えない…)」
GM/浩子:「あの…調べては、いただけないものでしょうか…?」
宗一郎:「…わかりました。この依頼、引き受けさせて頂きます。ただし、最初に了承しておいてもらいたいのですが。必ずしもあなたが期待されている調査結果になるとは限りませんが、よろしいですか?」
GM/浩子:「…はい。それは、わかっています。…ただ…老いた母が、兄の行方不明で、ずいぶん弱っています…。手がかりになることなら、なんでも…なんでも、知っておきたいんです」
宗一郎:「そうでしたか……わかりました。私も調査に全力で取り組みます。ですから、あなたは信じて待っていてください。お兄さんはきっと無事に帰ってくると」力強く、そしてどこか人を安心させる微笑を受かべる。
GM/浩子:「はい。よろしくお願いします」その笑顔につられるように、微笑みます。それでは、一端シーンを切ります。[SA:依頼の解決]と、絆:長谷川浩子をどうぞ。
幸見:生島六郎? 名字が会社名と同じ…経営者の親類って事かな?
ランデル:同じ名前で社長秘書ってことは…ボンボン? 二代目?
幸見:かも。死んだ息子が他人の身体で甦ったとか…。
GM:まあ、その辺は調べていけば、おいおい。
ランデル:ふむ…となると、いつ頃から社長秘書になったかで、色々と判ってきますかね。
幸見:まぁ、まだ最初のOPだけだし。情報は後から出るでしょ(笑)。
ランデル:最初はドキドキしながら待ちます(笑)。
▼絆/エゴの変化
宗一郎:長谷川浩子に絆/救済を取得。
●シーン2 『謎の大金』 シーンプレイヤー:ランデル=L=ヴァスカヴィル
○ランデルの自宅
GM:あなたの家に、近所に住んでいる野町芳江というお婆さんがやって来ます。「先生、ちょっとよろしいですかね」
ランデル:「ありゃ、芳江さん? こんばんわ…と、ええ。構いませんが?」
GM/芳江:「実は…ちょっと相談したいことがありまして…」と言って取り出したのは、封筒ですね。「これを見ていただけませんか?」
ランデル:「はあ、構いませんが…封筒? …ああ、まあ中にでもどうぞ」封筒を受け取りつつ中を確かめ。
GM:封筒の中には、一千万円の小切手が入っています。
ランデル:「…これはまた…スゴい額ですね」思わず懐に入れたくなりつつも(笑)。
GM/芳江:「今朝、いきなりこれが届きまして…私もびっくりしていたんですよ」
ランデル:封筒の中には、他に何か入ってますか?
GM:手紙が入っています。
ランデル:「そりゃあ、吃驚しますよ。1万円でも怪しいっていうのに…はあ」半ば感心しつつ、手紙も空けさせてもらって。
GM:内容を要約すると、『この金は決して疚しいものではなく、あなたが受け取ってもいいものです』…という。
ランデル:「(まあ、普通に考えて思い切り疚しいよなあ)」と心の中で思いつつ。
GM:怪しまれるのも無理はないことですが、その場合、士崎弁護士事務所に連絡していただければ、その証拠を提示できます、と。
ランデル:「ふむ、士崎弁護士事務所…」聞き覚えはありますかね? 大手とかで。
GM:とりあえずは、聞いたことがありません。
ランデル:「…なるほど。それで、芳江さんはこれをどうしようと?」
GM/芳江:「どうしたものか、と思うんですが…私も、弁護士さんとお話などしたこともありませんし…正直、そんな所に話を聞きにいくのも不安がありますから…まずは、先生にどうしたものか相談しようと思いまして」
ランデル:「なーるほど。芳江さんにはお世話になってますしね、よろしければ私が代わりに聞きに行くか、或いは一緒について行きましょうか?」
GM/芳江:「そうしていただけると、助かります」
ランデル:「ええ。その代わり、また芳江さんの肉じゃがでもお願いしますね?」と、封筒に小切手と手紙をしまって。
GM:そんな感じで話が纏まり、弁護士事務所に行ってみるということでいいですか?
ランデル:はい。OKでーす。
GM:では、[SA:野町芳江を安心させる]をどうぞ。ここでシーンを切ります。
▼絆/エゴの変化
ランデル:野町芳江に絆/救済を取得。
●シーン3 『冥府の狩人』 シーンプレイヤー:紫藤幸見
○幸見の寝室/深夜
GM:ある夜、です。眠っていると、枕元から声がします。「―――幸見。紫藤幸見」
幸見:「…女の子の部屋に黙って入るなんて、悪趣味ね」その背後から声をかけます。布団の中はいつの間にか空っぽ(笑)。
GM:部屋の中には、フードを目深に被った男が座しています。
幸見:「その声は…一ヶ月ぶり、かしら? 古株の死神さん…」
GM/死神:「火急の用より、許せ。…汝の力を借りたい」
幸見:和装に紫の瞳をした“死神”の姿で。「…それで、何の御用?」
GM/死神:「…我は、法を破りし死神を追う者。死神の法を破り、人間世界に逐電した者が現れた。……しかして、我は人間世界には詳しくはない。なにより、今回は“人間が法を破るのに協力した”向きがある。そうなると、我ではその者を追うのが難しい」
幸見:「私には『冥界の法』なんて関係ないけど…世界に害を為すモノを殺すのは、私の役目ね。…詳しく聞かせて」
GM/死神:「逐電した死神は『屍裂』。我らの位階で最下級の死神であった。この者が半年前に連れ戻った死者が、どうも“死者本人ではない”ようなのだ」
幸見:「…意味が解らないわ。死者本人ではないのなら、いったい『誰』を連れ出したの?」
GM/死神:「…うむ。それがわからぬ。本人の記憶は混濁しており、問い質すことが出来ぬ。そこで、連れてきた屍裂に問い質そうとしたのだが…奴は既に姿を眩ました後であった。そこでこの件、我が預かり、屍裂の捜索に乗り出した…というところだ」
幸見:「それは“鬼籍に載ってない人間”を冥界に連れて行った…って意味かしら?」
GM/死神:「…いや、我は…死すべき定めの人間が、同姓同名の他人を身代わりに差し出した…そう見ている」
幸見:「…呆れた話ね。判ったわ、どうやら野放しにも出来ないみたいだから…」すっと窓に近づいてカーテンを開ける。「―――掟破りの“死神”は……私が殺してあげる…」ガラスに映った紫の瞳が輝く。
GM/死神:「…では、頼む」
幸見:…と、偉そうに言ってますが。実は幸見、単体では戦闘力皆無です(笑)。
ランデル:戦闘技能ないなあ…と、しみじみ見ていました(笑)。
幸見:支援と情報収集特化だから。前線に出ず、仲間を煽るのがお仕事(笑)。
ランデル:美少女に応援されて、喜ぶダメ親父二人?(笑)
宗一郎:親父いうな。まだ、独身じゃい!(笑)
GM:というところで、[SA:死神『屍裂』の犯罪を暴く]と絆:死神を。
▼絆/エゴの変化
幸見:死神に絆/共感を取得。
■ミドルフェイズ■
●シーン4 『私立探偵・石動』 シーンプレイヤー:石動宗一郎 登場難易度:自由
GM:宗一郎のシーン。依頼を受けたところから、まず何を調べる? と、それではあまりに不親切かな。
宗一郎:まず生島六郎について調べますか。
GM:では、〈情報:警察〉で振ってみて。
宗一郎:うむ、情報屋を持ってはいるが、〈情報:警察〉はまだ取っていないのだよ(笑)。
GM:では技能なしで。社会ボーナス+情報屋+2d6で。
宗一郎:(ころころ)14。
GM:おお、高い。
・行方不明事件
達成値5:半年前の4月15日、H市のビジネスホテルから失踪。
達成値8:ホテルのフロントが、最後の目撃者。フロントの話では、「チェックインした時は人当たりのいい印象だったが、最後に見た時は、冷たい印象で別人のようだった」という。
GM:と、いうことを、まずは警察から聞けるね。
宗一郎:博人についてわかったことは、ここまでというわけだね?
GM:最初の知識は、これだけ。
幸見:…つまり、中身(魂)が入れ替わったのかな。
ランデル:どうやら、そっち方面のようですね。
幸見:訳も判らず連れ去られた魂の方が探し人か…屍裂を捕まえれば助けられるかしら。
ランデル:そうですね…。死神が居るから、下手に魂を放り出しておくと、ばれてしまうから…持ってるかも。
幸見:ううん、中身の方は既に知り合いの死神が保護してるみたいだから。魂を元の身体に戻すのが問題なだけ。
ランデル:ああ。なるほど…でも、一度出来たのだから、もう一度出来ないかな?
幸見:…まぁ、ひょっとしたら別口の被害者がいたのかもしれないけど。
GM:では、生島六郎ね。〈情報:企業/噂話〉で。
宗一郎:どちらもありません(泣)。
GM:では、またも技能なしでどうぞ。
宗一郎:(ころころ)12。出目は悪くないなー。
GM:目がいいなあ。
ランデル:オヤジ、ダイスが走りますね(笑)。
・生島六郎
達成値5:生島六郎。生島現社長の甥で、ここ最近登用された人物。
達成値8:社長の右腕…どうも、それ以上の扱いのようで、ほぼ会社の実権を握っている人物と目される。
達成値10:表舞台に現れたのは、生島重工と取引先の接待中の話だったようで、その時に社長自身が「自分の甥だ」と取引先に紹介したという。4月15日の話だ、と聞く。
達成値12:よくよく調べてみると、戸籍等に疑うべき点がある。言ってしまえば、この人物の経歴には不明な点が多く、“いきなりこの世に現れた”人物だとしか思えない。
GM:こんなところ。
宗一郎:「(これはあながち、浩子さんの勘違いではないかもしれないな…)」
ランデル:…てか、この情報だと…屍裂が中に入ってるってことになるのかな?
幸見:どうなのかなぁ? 死神が会社経営優秀だとは思えないけど(笑)。
ランデル:んー…その辺は、何とも(笑)。だけどデーモンだったら、色々とできるかも?
宗一郎:では、更に生島重工について調べる。
GM:〈情報:企業〉だね。
宗一郎:(ころころ)11。
GM:惜しい…(笑)。
宗一郎:無限大には一歩届かない(笑)。
ランデル:にしても、平均的に調子良いなあ(笑)。
・生島重工
達成値5:社長の生島博人が一代で築き上げ、現在では一流企業の仲間入りを果たした会社である。そのためか、生島社長のワンマンな経営で有名でもあった。
達成値8:生島社長は心臓に持病を抱えていたそうだが、後継者らしい後継者もいなかったため、かなり無理をしていたという。
達成値10:今は、社長の連れてきた秘書が会社のほとんどを動かしている、社長は前のワンマンさが鳴りを潜めて、すっかり大人しくなってしまったという。
GM:と、こんなところかな。ちなみに、もう一つ上の段階に残った情報があることは示唆しておくよ。
宗一郎:了解です。
幸見:…というか、社長本人が博人の身体に入り込んだような気がするんだけど。
ランデル:となると、社長の中身は誰だろう。
幸見:死神じゃない?
ランデル:なるほど。おとなしくして、人間ライフをと。
幸見:まぁ、まだ確信はないけど。
ランデル:その辺は、話してみれば判るかもね。
幸見:うん。どうやって合流しよう?(笑)
GM:さて、そこで元同僚の刑事から電話がかかってくるね。
宗一郎:「もしもし?」
GM/刑事:「よう…そっちに美人の依頼人が行っただろ」
宗一郎:「やっぱり、お前だったか。なんで、俺にこの依頼を回したんだ?」
GM/刑事:「うら若き未亡人がお困りのようだったので、お前に回したんだよ。金、ないんだろ?」
宗一郎:「うっ、まあな。恩に着るよ。それで、依頼人が来たかどうかを確認してくれただけか?」
GM/刑事:「いや、な。お前、生島重工を洗っているって聞いてな」
宗一郎:「ん? 何か問題でもあるのか?」
GM/刑事:「…半年ほど前に顧問弁護士になった、士崎って奴がいる。結構、きな臭い噂を聞く奴でな。そのうちぶつかるかもしれないから気をつけろ。貧乏人の身空で裁判は厳しいぜえ」
宗一郎:「士崎か…わかった、気をつけるよ」
GM/刑事:「んじゃな、解決したら真っ先に知らせろよ。お前は報酬、俺は手柄。万事こいつでOKってことで」
宗一郎:「相変わらずだな。…犬塚…ありがとよ」
GM/刑事:「最小限の努力で最大限の効果を目指す。これが真理ってもんだろ。じゃあな」と、まあ、そんなところですな。
宗一郎:うぃ。
ランデル:士崎が繋がってきたか…これは、もしかすると…(思考中)…さすがに士崎=…屍………orz
幸見:(同じく気付いた)あぁ、士崎=屍裂ね。
ランデル:メイビー。『屍裂(シレツ)』かなーとか、思っていましたが。
幸見:うん。私も最初、そう思ってた(笑)。
ランデル:さすが死神。短期間で弁護士免許を(笑)。まあ、偶然という可能性もありますが。
幸見:さすがに、ここまで来て偶然はないでしょう(笑)。
ランデル:まあ、現状では…本命かな?(笑)
宗一郎:あれ? もう二人で犯人を探り出しちゃったんですか? ずるいなー(笑)。
幸見:PLは予想できたけど、PCには判らない(笑)。ランデルさんのシーンに期待がかかります(笑)。
ランデル:ランデルは、それこそ何も知りませんし(笑)。
幸見:順番的に、次がランデルのシーンかな……どうやって合流しようかしら(笑)。
宗一郎:そうですね。俺も士崎には気をつけろといわれたけど、まだ弁護士事務所のシーンに登場する理由は大してないんだよな…。
ランデル:まあ、イキナリ来られても、芳江さんが吃驚するかと(笑)。
宗一郎:士崎自身を調べることはあっても、さすがに本人に「あなたはどういう人間ですか?」とは聞けない(笑)。
幸見:ちなみにGM、屍裂の読みは“シザキ”でいいんでしょうか?(笑)
GM:そうです(笑)。
幸見:よし、その辺で情報収集ついでに合流しましょう(笑)。
宗一郎:了解です(笑)。
▼絆/エゴの変化
宗一郎:犬塚に絆/友情を取得。
●シーン5 『死者からの贈り物』 シーンプレイヤー:ランデル=L=ヴァスカヴィル 登場難易度:自由
GM:ランデルは芳江さんと共に、士崎弁護士事務所に来ました。
ランデル:「ま、ノ〜ンビリ行きましょう」と、朗らかに微笑みつつ、事務所の中へ。
○士崎弁護士事務所
GM:あなたの前に、精力的な印象を受ける中年の男がいます。この人物が士崎のようですね。「いや、ようこそ。いきなりあんな手紙が来て、さぞ驚いたでしょう」
ランデル:「どーも。芳江さんの知人のランデルといいます。どうぞ宜しく」ガイコクジーンっぽく、握手を求めつつ。ひとまず話しを聞いて大人しくしています。
GM:士崎は握手をしますね。その時に気がつきますが、一見笑顔に見えても目が笑っていません。一瞬、この男の本性のようなものを垣間見た気がします。
ランデル:まあ、弁護士なんてブルジョアはこんなもんだろう…と思いつつも、微笑みを浮かべたままで。
GM/士崎:「実は、そのお金はあなたの旦那さん、野町晴彦さんが、友人に貸していたお金です。事業に成功されたご友人が、晴彦さんに返されたものですな。借用書も預かっておりますので、確認を」借用書を提示してきますね。
ランデル:「(野町さん、そんなに金持ちだったのかよ?!)」と、心の中で吃驚しつつ。借用書を見せてもらおうとします。
GM:〈知識〉で判定してみてください。
ランデル:(ころころ)達成値9。〈知識〉がないっていうダメマジシャンです(笑)。
GM:では、あなたの知識に従うならば、疑いようのない借用書ですね。
ランデル:「ふむ…」まあ、普通に考えるなら。金を渡す理由なんて無いはず…だよなあと。
幸見:野町さんの関わりが今ひとつ不明瞭だけど…旦那さんの自殺が半年前で、士崎が弁護士になったのも半年前…。
宗一郎:ついでに、博人が行方不明になったのも半年前。この辺から色々繋がっていきそうですね。
幸見:何だろう。ピンボールみたいに連鎖的に入れ替わってる?
宗一郎:うーん、まだ情報が不足していますね。
ランデル:…社長の中には、野町さんが入ってるとか?
幸見:博人(=社長)、社長(=野町夫)、あぶれた魂(=博人)…こんな感じかしら。
ランデル:問題は、何で全部入れ替わったか…だよね。
宗一郎:んで、士崎は屍裂か…。うん、確かに社長がワンマンでなくなって、社長の甥である(?)博人が社長本人なら、経営もうまくやっていけますね。鋭いなー。
ランデル:「ええと、それで…その、友人さんのお名前はお聞きしてもいいんですよね?」
GM:それも、借用書に記載されていますね。
ランデル:おおっと、それもそうだ。借用書を見てと。
GM:それと、野町晴彦の自殺事件については、ランデルさんも知っていることがあると思います。順番が前後しますが、〈情報:警察/噂話〉で振ってみてください。
ランデル:ええと、噂話で(ころころ)14。
・野町芳江の夫、晴彦について
達成値5:野町晴彦。半年ほど前に、自殺。
達成値8:仕事の虫であったが、リストラされて神経を病み、それを苦に自殺したと見られている。
達成値10:ただし、死んだ場所はこの街から遠いH市。湖に身を投げて死んだのだが、何故そんな所まで出かけていったのか、が今でも謎である。
GM:ということを知っています。
ランデル:「…そうですか、もう少し早く返してもらえていれば…」と、目を伏せつつ。
GM/士崎:「そうですね…なんとも、残念です。もしかしたら、あんな不幸は起こらなかったかもしれないのに」
ランデル:「…それで、このお金を受け取る場合、何か手続きでも必要になるのですかね?」
GM/士崎:「いいえ、手続きはこちらで済ませておきました。終了したので、小切手をお送りした次第でして」
ランデル:「なるほど。後は、此方の問題ですね…。では、芳江さん…他に、何かお伺いすることはありますか?」
GM/芳江:「…いいえ。そうですか…主人がそんなことを…」どうも、そんな話は聞かされてなかった様子ですね。
ランデル:「…士崎さん、もしよろしければ。この、お友達さんの連絡先も教えていただけますかね? そちらの方にも、晴彦さんの事でお話しをお聞きすることがあるかもしれませんので」
GM/士崎:「どうぞ」と言って、連絡先を教えてくれます。
ランデル:「どうも」と、連絡先を受け取って。
GM:士崎は、そろそろ時間なので、と言いながら「申し訳ありませんね。ご足労いただいたのですが、私はこれから別件で、外出しなければなりません」
ランデル:「判りました。何かあれば、またお世話になるかもしれませんが」まあ、第三者な自分としては、出来るのはこれくらいかなと。
GM:では、そんなところで、このシーンを切りますが…何かやっておくことはありますか?
ランデル:情報収集なら、次のシーンでしょうし…芳江さんに、この後どうするか、どうしたいか聞きたいですね。納得してるのなら、ランデルの出番はこれで終わりですし。
GM:芳江さんは納得はしていないようです。友人と言われた人物も、彼女は知らないようですし。でも、書類を突きつけられれば、そういうものなのか、と思ってしまう部分があるようです。
ランデル:なるほど。なら、個人的に好意としてですね。
宗一郎:あ、H市と言えば! 長谷川博人が最後に行方を確認された場所!
ランデル:ただ、何故H市まで行ったかですね。二時間ドラマだと、H市までいくのですがね(笑)。
宗一郎:そして、我々取材班はH市へと飛んだ!(笑)
幸見:…で、借用書に書かれた『友人の名前』は生島博人氏だったんでしょうか?
GM:いいえ、別の名前ですね。調べてみなければ、どんな人物かは判りかねますが。
幸見:了解。まだ情報が足りないみたい…。
GM:では、次のシーンへ。
●シーン6 『安楽椅子の姫探偵』 シーンプレイヤー:紫藤幸見 登場難易度:自由
幸見:「死神が何を望むにせよ…人間の社会に潜むなら、お金が必要なはずよね…」という辺りから、情報収集を試みます。
GM:はい。〈情報:魔物〉で。
幸見:技能無しで情報屋を使います。(ころころ)達成値15。
GM:おお、高い。
幸見:出目は悪いけどね(笑)。
宗一郎:た、たけー(笑)。
ランデル:流石は情報の死神!(笑)
幸見:ファンの人が多いの(笑)。
ランデル:『体は子供、心は大人』みたいな(笑)。あ、ちなみに幸見ちゃんと既知でもいいんですかね?
幸見:基本的には絆を片方が持っていれば、持たれた方も相手を知ってます。
ランデル:なるほど。
幸見:取った絆が『忘却』でも、取られた方は相手を知ってるの(笑)。
ランデル:…悲しい間柄?!(笑)
GM:では、屍裂が関わったと思える事件について。『H市サラリーマン行方不明事件』、『H市での自殺事件』。いずれも屍裂が逐電する前に、その行動圏で起きた事件であり、屍裂が関与したと目されています。事件それぞれについても、調べられます。その場合、〈情報:噂話/警察〉で。
幸見:「もっと詳しく聞きたいな…死んだ人は、どこの誰かしら?」チャットでファンの人に尋ねてみる(笑)。別々なら、サラリーマンからで(ころころ)達成値19。
ランデル:そして、恐ろしいほどの情報(笑)。
GM:では、そのビジネスマン…『生島博人』という名前です。
・サラリーマン行方不明事件
達成値5:半年前の4月15日、H市のビジネスホテルから失踪。
達成値8:ホテルのフロントが、最後の目撃者。フロントの話では、「チェックインした時は人当たりのいい印象だったが、最後に見た時は冷たい印象で、別人のようだった」という。
GM:という情報が聞けますね。
宗一郎:ん? 生島博人が失踪? 長谷川博人じゃないのか?
GM:生島博人で間違っていません。
幸見:妹さんの方は、未亡人だから名字が違うんでしょ?
宗一郎:ああ、そうだったのか。博人という名前しか聞いていないから、てっきり妹と同じだと勝手に思い込んでしまっていた(笑)。
ランデル:石動って苗字になったりしてね(笑)。
宗一郎:まあ、それはありませんね(笑)。
幸見:じゃあ次は、自殺事件について。(ころころ)今度は15。
GM:自殺したのは、『野町晴彦』という人物です。
・サラリーマン自殺事件
達成値5:野町晴彦。半年ほど前に、自殺。
達成値8:仕事の虫であったが、リストラされて、神経を病み、それを苦に自殺したと見られている。
達成値10:ただし、死んだ場所がこの街から遠いH市。湖に身を投げて死んだのだが、何故そんな所まで出かけていったのか、が今でも謎である。
GM:こんな感じですね。…と、15まで出ているなら、少し違った情報が聞けます。野町晴彦という人物、一度、雑誌の取材を受けています。
幸見:どんな雑誌でしょうか?
GM:有名人に瓜二つの容貌を持つ人物を特集された時、さる大企業の社長に似ていた、とかで取材を受けています。
幸見:…その企業に関しては、判りますか?
GM:はい。生島重工の生島博人社長です。
幸見:「同姓同名の失踪した人物と、死んだそっくりさんね…」モニタの前で呟く。「…一度その社長さんに、会ってみようかしら?」
GM:では、とりあえずこのシーンはこの辺で。行動方針は、社長に会いに行くということで?
幸見:ところで、これって刑事事件にもなってるっぽいですよね。
GM:なっていますね、もちろん。
宗一郎:おお、その線なら合流できそう!
幸見:(キャラシートを見て)…あ、駄目だ。警察関係の情報屋は持ってなかった(笑)。宗一郎さんのシーンで適当に登場します(笑)。
GM:はい(笑)。では、このシーンは一度切りますね。
ランデル:そこで、警察関連もってそうな宗一郎に連絡と?(笑)
幸見:知り合いの刑事さんから、宗一郎さんへの依頼を聞けるかと思ったの(笑)。
ランデル:なるほど(笑)。
幸見:今キャラシート見たら、警察関係の情報屋だけ持ってなかった(笑)。
GM:図ったように(笑)。
ランデル:…ビンゴで抜けてましたか(笑)。
●シーン7 『はぐれ狼 旅情編』 シーンプレイヤー:石動宗一郎 登場難易度:自由
GM:では、シーンが回って宗一郎。場所は…どこがいい?
ランデル:貴方となら何処へでも。とか?(笑)
宗一郎:では、博人が行方不明になったホテルに行きましょう。
ランデル:本当に行ったー!(笑)
GM:おお、いきなり舞台がH市に(笑)。
宗一郎:まずは、現場の聞き込みは捜査の鉄則ですから(笑)。
ランデル:未亡人と?(笑)
宗一郎:こらこら(笑)。
幸見:…合流できないなぁ(笑)。
GM:電話で連絡くらいですかな(笑)。
ランデル:「もしもし、俺おれ。俺だけドー」って(笑)。
宗一郎:オレオレ詐欺かよ!(一同爆笑)
○某県・H市
GM:で、何を調べるかね?
宗一郎:うぃ。では、まず博人以外に雰囲気ががらりと変わった人間は他にいなかったかどうか、を知りたいのですが。次に、4月15日の宿泊者の名簿も調べたいですね。これはホテルの人間に聞いても多分無理なんで、裏情報辺りを使って調べたいです。
GM:最初のは聞き回っても判らないと思うが(笑)。まあ、とにかく〈情報:警察/裏社会〉で振ってみて。
宗一郎:まあ最初のは、はっきり言ってあまり期待はしていなかった(笑)。(ころころ)6! ん、誰もしらねー!(笑)
GM:…遠出も無駄足か(笑)。まあ、一つだけ…。
宗一郎:はい、なんでしょう?
GM:生島博人の写真を持って聞き込みをしていると、だ。「博人の姿を見た」…という話が聞けるね。
宗一郎:ほう、どこでかな?
GM:4月15日に、H市の料亭で、生島重工の社長と一緒に。まあ、それは生島六郎だと聞いて、料亭の人間は似た人間もいるものだ、と納得したようだが。
宗一郎:というと、その料亭には4月15日以前にも生島六郎は顔を出したことがあるのかな? これで、生島社長と会うことができる!(笑)
ランデル:その前に合流しないと(笑)。
GM:いや。4月15日に生島重工の社長が取引先の接待に、この料亭を使ったらしい。その際、「心臓の調子がおかしい」と言って社長に布団を出して休ませたそうなんだが。どうしても良くならなかったので、一度、病院に行ったそうだよ。とりあえず、宴席を部下に任せて。
宗一郎:ふむ。ちなみに六郎は、一緒に病院に行ったのかな?
GM:それから暫くして、社長は良くなったということで戻って来たんだが、その時に六郎を伴って来たらしい。
宗一郎:ああ、なるほど。了解です。
GM:ちなみに、料亭の人間が「似た人間」と言ったのは、テレビなどで行方不明の報道を見て、生島博人の顔を知っていたからだ。
宗一郎:ありがとう。ここに来たことは決して無駄じゃなかったと、飛行機に乗りながらそう思います(笑)。
GM:はい。では、自分のテリトリーに戻るということで(笑)。
宗一郎:うぃ。自分のテリトリーから出た探偵は、ただの無能な人間だということを噛み締めました(笑)。
幸見:(ふと顔を上げる)…あ、もしかしたら晴彦さんは死んでないかも。
ランデル:…かも、しれないですね。
幸見:社長が死んで、中身は博人の身体へ。晴彦さんは偽装自殺で、今の社長の身代わりになってる可能性が。
ランデル:その線が濃そうですね。
幸見:そして弾き出された魂が、やっぱり博人ということに(笑)。
ランデル:肉体に叩き込めば、記憶が戻るかも?(笑) …今のうちに、小切手のお金引き出しておくように言っとくかな。不渡りになる前に(笑)。
GM:では、帰る直前に電話がかかってきますな。
宗一郎:「もしもし、石動です」
GM/声:「もしもし…石動宗一郎君に間違いないかな」
宗一郎:「あなたは?」
GM/声:「…この仕事、いくらで請け負った?」
幸見:出たわね、弁護士の社会的圧力が(笑)。
ランデル:ざ、裏社会(笑)。
宗一郎:「あいにくと、名前も名乗らない失礼な人間と話す舌は持っていない。もう一度聞く。あんたは何者だ?」
幸見:ハードボイルドだなぁ(笑)。
ランデル:チクショウ! ハードボイルド取られたぜ!(笑)
GM/声:「…話す必要はないな。こちらは、君の行動に、迷惑している。…いくらで雇われたかは知らないが、ここは手を引いてもらえないかな。お互いのために」
宗一郎:「そうか、あんたが士崎だな? 残念だが、この依頼は続行する。俺はへそ曲がりでね。そんな風に上から物を見たような言い方をされると、無性に反抗したくなるんでね」
GM/声:「…残念だよ。もっと利口な男かと思っていたがね。そうそう、確か君は、保育園を経営していたはずだな」
宗一郎:「貴様…!」奥歯を強く噛み締める。
ランデル:やばい、士崎の悪役っぷり見事!!(笑)
幸見:見事に弱点を突いてきてますね(笑)。
ランデル:しかも、ステキに王道だ(笑)。
宗一郎:やばい、俺のMの部分が「もっと…もっとやってくれ」と叫んでいる!(一同笑)
ランデル:あ。心の距離が50m程離れた(笑)。俺とアンタは、エンゲージできないようだな(笑)。
GM/声:「H市は遠い…。事故が起きても、間に合わんだろうな…」
宗一郎:「子供達に手を出してみろ! 地の果てまで逃げようと、必ず追いかけて貴様をずたずたに引き裂く!」
GM/声:「…私は、事故が起きるかも、としか言っていないさ…。事故を未然に防ぐのも、園長先生の役目ではないかな…石動宗一郎君?」
宗一郎:「士崎、貴様…ッ!」怒りのあまり握った拳から、血が流れ出す。
幸見:その頃、保育園には宗一郎さんに相談しようと幸見が来ていた…なんてのはどうでしょう?(笑)
ランデル:まあ、脅迫で大事なのは…いつでも出来るってことですさ。今、幸見が来ていようと、それを宗一郎さんは知りませんし。知っていても、四六時中全員を守れるわけでもないと。
幸見:あぁ、別に護衛がしたいわけじゃないから。偶然居合わせた幸見が敵の魔の手を撃退して、そこに宗一郎が帰る…とかだと合流できるかなと。御都合過ぎるかな(笑)。
GM:それが出来るのが、登場判定システムのいいところ(笑)。
ランデル:…なるほど(笑)。
GM/声:「時間をやろう。30分だ。返事をどうするか…賢い君なら、もう判るだろう? もちろん、こちらからも、ある程度の金額は提示させてもらうよ。園に新しいブランコの一つくらいは欲しいだろう…?」
宗一郎:「(どうする? どうすればいい? こいつは、子供達を殺すことに躊躇いを感じるような人種じゃない)…わかった。30分だけ、考える時間をくれ」
GM/声:「さて、話はそれだけだ。…そうそう、おかしな動きはしない方がいい。我々の手には、既に一枚カードがあるからな」
宗一郎:「なに! どういうことだ!?」
幸見:カード…この場合は晴彦さんか、それとも未亡人が捕まってるのかな。
ランデル:おそらくは、未亡人…。
GM/声:「おい」と言うと、受話器の向こうから今度は女の声がします。「…石動さん?」
宗一郎:「…浩子さん? 浩子さんなのか!?」
ランデル:ビンゴ。
幸見:あらー。
ランデル:Mッ気出すから(笑)。さて…この後、どうすれば救えるかなあ?
幸見:どうにか直接交渉に持ち込んで貰えれば。その場にいさえすればどうにかなる…かも。
宗一郎:その場どころか、えらい遠くにいます(笑)。
ランデル:いやいや、交渉する時。未亡人さんが(笑)。
幸見:うん。離れた場所じゃ助けようがないけど、私たちがその場にいれば助けられるから(笑)。
GM/声:「…わかったか?」
宗一郎:「…この外道が」
GM/声:「褒め言葉だよ、ハードボイルド気取りの探偵さん」電話が切れる。
宗一郎:「くそ!」と怒りにまかせて、電柱を殴りつける。
幸見:…そして倒れる電柱(ぇー
ランデル:そして、増える借金(まて−
宗一郎:しくしく(涙)。いや、遠出したおかげで美味しい場面に…もとい、えらいことになってしまった(笑)。
幸見:確かにハードボイルド的には大変おいしい展開ですが(笑)。
宗一郎:さすが、R−3。俺の押して欲しいツボを心得ている(笑)。
▼絆/エゴの変化
宗一郎:士崎にエゴ/憎悪を取得。
●シーン8 『生きていた死者』 シーンプレイヤー:ランデル=L=ヴァスカヴィル 登場難易度:自由
○ランデルの自宅/夜
GM:さて、ランデルの方ですね。
ランデル:はいさ。では、コッチは幸見に電話をして…
GM:夜です。あなたの部屋をノックする音が。
ランデル:…と、ソノ前に。「はいはーい?」
GM/声:「…先生。ちょっと、いいですか?」男の声です。
ランデル:「はいはい、どちらさんで?」と、覗き窓から。
幸見:男…晴彦さんかな?
GM:死んだはずの、野町晴彦が魚眼レンズの向こうにいます。「先生、お願いです、開けてください」
ランデル:「…は?」と、思わず扉を開けます「…晴彦…さん?」
幸見:あ、やっぱり。
宗一郎:鋭いなー(笑)。
幸見:ん、ランデルを『先生』と呼ぶ男のキャラって言ったら、彼しかいないし(笑)。
宗一郎:むむう、確かに(笑)。
ランデル:扉を開けまして「晴彦さん、貴方…いや、込み入った話は中での方がいいですか?」
GM/晴彦:「ああ、先生! よかった。昼間、士崎さんの事務所に行ったと聞いたもので…」きょろきょろと回りを見回して。「中に、上げていただけますか?」
ランデル:「聞いた? …ええ、構いません。汚いところですが。と、今更いうまでもないでしょうが」と、招き入れて、安物のコーヒーでも出しつつ「…詳しく、聞かせていただけますか?」
GM/晴彦:「はい…何からお話すればいいかは、わかりませんが…とりあえず、私の現状から話します」
ランデル:「話す順番はお任せします。」と、ひとまず全部聞きに回ります。
GM/晴彦:「実は、私…さる企業の社長の身代わりをしています。なんでも…『死期が近づいた社長の身代わりとして過ごしてほしい』と、半年ほど前に、そう依頼されました」
ランデル:「ほう…身代わり、ですか」…頷いて、促します。
GM/晴彦:「私も、その頃は精神的に捨て鉢になっていましたので…残された妻が何不自由なく暮らせる金を渡すことで、了解しました。そのためにH市へ向かい、自殺をしたように見せたんです」
ランデル:「偽装自殺…ですか」幾らか疑問は浮びますが、頷いて。
GM/晴彦:「…ですが、最近…秘書と士崎弁護士のやりように、少し恐ろしくなってきまして…『一年間は妻と接触しない』という約束を破り、秘密を知っている私がどうにかなる前に、金だけは送っておこう…と思ったのが、今回の事件なんです」
ランデル:「ふむ…ならば何故、士崎弁護士の連絡先を入れたので?」
GM:「金を受け取る手続きは士崎さんがしてくれることになっていましたから…即、現金化してもらえば、と…」
ランデル:「ええと。士崎弁護士が恐ろしい。だけど、金を送ろう。でも、金を送る現金化の手続きは士崎しかできない…だけど、お金を送った…と?」矛盾を感じるような…と、相手をマジマジと。
GM:まあ、手段はそれしかなかった、と思ってください。社長の肩書きがあるとはいえ、何が出来るわけでもない人なので。
ランデル:なるほどなるほど。
幸見:推理はほぼ合ってたみたいね。…PCとして推理を披露できなかったのが残念だけど(笑)。
ランデル:犯人は、お前だ!!(笑)
宗一郎:少年探偵ならぬ、少女探偵(笑)。
幸見:士崎に指を突きつけて真相を暴きたかった(笑)。何しろ合流前に真相が全部判明したから、格好付ける暇がない(笑)。
ランデル:舞台裏で暴きまくったのが問題でしたかね(笑)。でも大丈夫、まだ正体を暴くチャンスが!(笑)
GM:まあ、まだ他の二人は士崎の正体を知らんので(笑)。
宗一郎:誰だ一体? 合流のチャンスをフイにしたあんぽんたんは(笑)。
ランデル:今こそ、指を突きつけるチャンス!(笑)
幸見:(指を突きつけた)H市に遠出した、あなたでしょ(笑)。
宗一郎:い、いったい何を根拠に私が犯人だと? …って、もうバレてる!?(笑)
GM:まさか、本当に行くとは思わなかったよ、俺も(笑)。
宗一郎:(視線をそらしつつ)いやあ、『さすらい●事旅情編』が最近、再放送されないなーと(笑)。
ランデル:「…まあ、ドチラにしても。ここに姿を現したという事は、色々とマズイのでしょう…警察にでも行かれますか? 知り合いに元刑事も居るので…」
GM/晴彦:「…私は、どうすべきかと…先生に相談したくて来たんです」
ランデル:「…ふむ。此処に来る事は、バレていないのですかね?」
GM/晴彦:「とりあえずは、尾けられていないと思います…」
ランデル:「どちらにしても、私としては…警察に行かれる事をお勧めします。その間に、何とか調べてみましょう…或いは、小切手を現金化して、高飛びでも。もちろん夫妻で」
GM:とまあ、そんな時ですか。部屋の電話が鳴りますね。
ランデル:「おっと、まだ電話止められてなかったか…失礼」と、電話を取ります。
GM/声:「もしもし?」
ランデル:「はい、どちらさんですかね?」
GM/声:「うちの社長が、お邪魔していませんかね?」
ランデル:「ええと、ドチラへおかけですか? 生憎と、社長の知り合いは居ないのですがね」口元に指を当てて、晴彦に静かにと。
GM/声:「なるほど。ランデル=L=ヴァスカヴィルさん…では、野町晴彦、と言ったほうがいいかな?」
幸見:…まぁ、尾行されてなくてもランデルか奥さんの所へ行くだろう位の見当はつくよね、相手も(笑)。
ランデル:「…ふむ。野町さんというのが、私の知る野町さんでしたら…彼は、確かに社長だったかもしれませんが…お会いするには、墓場にでも行かれた方が」と、すっとぼけ。
GM/声:「どこまでもとぼけるなら、それでいい。君の部屋にいる人間に、自分の家に電話をかけてみるように伝えてくれ」
幸見:そして奥さんも人質に(笑)。
宗一郎:やばい、ランデルに助力を仰ぐつもりが、ランデルも身動きが取れなくなった(笑)。
ランデル:「ふむ…用件は理解しました。…まあ、物騒な世の中ですな…こんな世の中には、録音機能つきの電話というのは、大変重宝しますが」と、電話をしつつ。「…それで、そちらさまの望む事は?」
GM/声:「その男の身柄を渡してもらうことだ」
ランデル:「ふむ、お会いしたらお伝えしておきましょう…ただ、お互い迂闊な事はしないように、お勧めしますよ?」と、此方も警察に電話はしないから、手を出すなと。
GM/声:「理解が早くて助かるよ。では、その男が来たら、伝言を頼むよ。三十分も時間をやれば、十分だろう」
ランデル:「ええ。お互いに…では、いつ来客が来るかも判りませんので。失礼」と電話を切って、晴彦さんに内容を伝えます。「私も、少々抜けていましたね。偽装自殺までする相手に…と。…ただ、晴彦さん。戻る前に、幾つか聞きたい事が…弁護士の言っていた、恐ろしい事とは?」
GM/晴彦:「…その…どうも、上手くは言えないんですが…あの人は、普通とは違う気がするんです。今回のような無法にも、簡単に踏み切れる…いや! そんなことじゃなく、根本的に、我々と何かが違うような…」
ランデル:「…なるほど、人の生き死にまで…と?」
GM:アンノウンマンなんで、決定的な情報は知りませんよ(笑)。
ランデル:「…判りました。では…こちらでも調べて、何とか…してみましょう。ですから、貴方は戻って、今までと同じように従順な振りをしていてください…信じてもらえますかね? 私を」
GM/晴彦:「は、はい…わかりました」
ランデル:まあ、怪しいと判れば後はその道はその道でと(笑)。
▼絆/エゴの変化
ランデル:晴彦に絆/救済を取得。
●シーン9 『笑う死神』 シーンプレイヤー:紫藤幸見 登場難易度:自由
GM:さて…今度は幸見のシーンですが。
幸見:生島社長に会うつもりだったので、裏社会や企業のツテを活用して生島重工周りの動きを逐一チェックしておきたいんですが、いいですか? 未亡人誘拐とか晴彦さんの件とか、怪しい動きがあったら判るように(笑)。
GM:いいですよ。それでは、慌ただしく動いている人間がいますね……士崎弁護士です。
幸見:「士崎…シザキ、ね。元警官の探偵さんに相談してみましょうか…」保育園に行きます。
GM:それから士崎弁護士の下に、二人の女性が連れて来られているのも判ります。一人は二十代後半くらい。一人は老婆ですね。
幸見:連れ去られた場所も判っていいんでしょうか?
GM:場所は…一応、〈情報:裏社会〉で判定してみてください。
幸見:技能無し、情報屋込みで(ころころ)18です。
GM:では、場所も把握できます。
幸見:「…動きが露骨すぎるわ。下級の死神らしいわね…」くすくすと笑いつつ、保育園に到着(笑)。
ランデル:恐い人がやって来た!!(笑)
○ひまわり園
GM:では、保育園ですが…石動はいません。
宗一郎:ごめんようー!(笑)
GM/保育士:「残念ねえ…。園長先生は今、H市に出ているのよ」
幸見:「…いつ帰られるんでしょうか? 相談したいことがあるんですけど…」
GM/保育士:「明日の朝には帰ってくるわ」
幸見:「明日、ですか…」
ランデル:と、ランデルも登場してもいいでしょかー?
GM:いいですよ。
宗一郎:俺は…いえ、すいません。わかってます(笑)。
幸見:どうせ出るなら敵が現れてからの方がおいしいかと(笑)。
宗一郎:でも、それをやると浩子がね…。
GM:なあに、石動は格好良く人質を救出するだろうさ。なんたって、ウルフガイだもの(笑)。
ランデル:こう、窓を破ってとか(笑)。
宗一郎:そうそう、壁とか突き破ってね(笑)。
ランデル:では、少しすると幸見の携帯が鳴るのでしょう。
幸見:「はい、紫藤です」携帯を取ります。
ランデル:「ああ悪い、ランデルだが。ちょっと、調べてもらいたい事があってね…士崎って奴の事と、野町芳江さんの居場所なんだが…」と、簡単に説明しようと。
幸見:「…士崎弁護士が女性を二人攫ったって情報なら、もう入ってるわ」あっさり答える。
ランデル:「何…って、二人?」
幸見:「えぇ、二人。若い女性とお婆さん」
ランデル:「俺の探してるのは金の斧…じゃねえ、お婆さんの方だがな。ふむ…今、どこに居る? 良ければ、情報交換でもしないか?」
幸見:「宗一郎さんの保育園にいるわ。…肝心の園長先生は、留守だけど」
ランデル:「宗一郎? …なんだか、よく判らんが…すぐに行く」と、待ち合わせ場所を保育園に指定して、電話を切って移動で。
幸見:「野町って人がお婆さんの方か…同じ名字の人が自殺して、そのそっくりさんが社長として生きている…話が何となく見えてきたわね」呟きつつ。
▼絆/エゴの変化
幸見:士崎にエゴ/疑惑を取得。
●シーン10 『真実は暴かれる』 シーンプレイヤー:石動宗一郎 登場難易度:自由
○ひまわり園
GM:では、合流です。場所は保育園…でいいんですよね?
幸見:順番からいって宗一郎さんがシーンプレイヤーだから、ちょうど帰ってきたところかと。
ランデル:ひとまず、それまでコッチは情報交換かな。
GM:ああ、明朝でもいいんですが…宗一郎、どうする?
宗一郎:明朝にしちゃって良いのかな? 30分は?
幸見:30分の答えは、もう出していたような気がする(笑)。
GM:答えは…NOとは言えなかったんでしょう?
宗一郎:まあね(笑)。なら、明朝でいいです(笑)。
ランデル:あの状況なら仕方ないですね(笑)。
GM:では、朝一番で宗一郎が帰ってきます。
ランデル:マ○クのモーニングセット…と、行きたいところだが。貧乏なのでハッシュポテトでも食いつつ。
宗一郎:「…ただいま」
幸見:「あっふ…(欠伸を噛み殺しつつ)…お帰りなさい、園長先生」
ランデル:「おう、お勤めご苦労さん」
宗一郎:「やあ、二人とも来ていたのか。…いらっしゃい」
ランデル:「まあ、暢気な挨拶をしている余裕はあまり無いようだがね」
幸見:「疲れてるみたいだけど…相談に乗ってくれる気力は、あるかしら?」
宗一郎:「すまないが、俺はこれからまた、すぐに出かけなければならないんだ。また今度にできないかな?」
幸見:「そう? 女性の命が二人分ほど懸かってるんだけど……忙しいなら仕方ないわね」すっと立ち上がって保育園を出ようと(笑)。
ランデル:「なら、仕方がない。こっちはコッチでやるしかないかね」幸見の後をついて(笑)。
宗一郎:「ちょっと、待ってくれ。そんな重大な話なら最初に言ってくれ」
幸見:「…聞いてくれる気になった?」笑顔で振り返る。
ランデル:「…小悪魔の笑顔だな」エイメンと十字を切って。
宗一郎:「ああ、そりゃなるさ。そんな話を聞いたら、放っておけるわけないだろう? 詳しい話を聞かせてくれ」うう、12歳の幼女に手玉に取られている(笑)。
GM:幸見にコントロールされてる(笑)。
ランデル:本当にどこかの某少年探偵みたいな(笑)。
幸見:「判ってくれて嬉しいわ。『生島重工』という会社に関係する話なんだけど…」
宗一郎:「なんだって、生島重工!?」
ランデル:「大当たり…か」ダンディに足を組んで話しを聞こう。…場所は幼稚園なので、椅子が小さいかもしれないけど(笑)。
幸見:というわけで、宗一郎さんの事情もついでに聞き出します(笑)。
宗一郎:「まさか…すると幸見ちゃんが言ってる女性って…長谷川浩子さんのことかい?」こちらも自分が知りえた情報を全て話します。
幸見:「――――話を総合すると、真相はこうね…」と、舞台裏で話した推理を一通り披露します(笑)。
ランデル:「…まさか、そんな事になってるなんてな」やれやれと肩をすくめ(笑)。
宗一郎:「ランデル、お前は一体どういう繋がりで、今回のことに関わっているんだ?」
ランデル:「その社長が、俺がいつも世話になってる人…正確に言えば、その人が社長の身代わりで」と、隠す必要も無いので喋ります。
幸見:「士崎弁護士こと死神の『屍裂』が黒幕で、生島六郎こと本当の生島社長は協力者。その身体は宗一郎さんの探し人だけど…肝心の魂は今、冥界にいるわ。そして、それぞれの事情で宗一郎さんとランデルに関わった二人の女性が士崎に攫われた……そういうことね」
ランデル:「…(何か、ダメな大人二人だなあ)」と思いつつ。
幸見:「攫われた女性たちは士崎の所にいるわ。居場所も調べておいたけど……正面から行く?」小首を傾げて。
ランデル:「…さすがに、正面はマズイんじゃないか? 一番良いのは、俺と宗一郎が一緒に正面から、幸見が後ろから…ってんだろうけど…ただなあ」戦闘力の面でなあと(笑)。
幸見:相手がエキストラだけなら、どうにでもなるんだけどね。本命とかち合うとマズイ(笑)。
宗一郎:「いや、案外その方が向こうも油断するだろう。どうせ、こちらの行動は奴らに筒抜けだ」
ランデル:……まあ、ソレはそれで良いか(笑)。
幸見:「筒抜けなのは、宗一郎さんとランデルだけよ? つまり…」悪戯っぽい笑顔で見上げる。
ランデル:「…だな。どうにも、嬢ちゃんに頼むしか、無さそうだ」全く、とぼやきつつ。
宗一郎:「ストップ。幸見ちゃんは、ここでお留守番だ」
幸見:「あら。どうして?」小首を傾げて、見上げる。
GM:おお、何を言い出す?
ランデル:「…その心は?」さっきまでの言葉と180度変わってないか?(笑)
GM:いや、多分ハードボイルドな台詞をのたまう気なんだ(笑)。
宗一郎:「幸見ちゃん、君は確かに力を持っている。下手すれば、俺なんかよりも強いかもしれない。だが、君が子供であることには変わりない。これは俺の勝手な我が侭かもしれないが、俺は自分の目の前で君が傷つくところは見たくない」
ランデル:(幸見を見る)「…だとさ?」半分呆れつつ、半分言い出すだろうなあと思ってもいたが。
幸見:(軽く溜息をついて)「…嬉しいけど、気持ちだけ戴いておくわ。これは私の役目でもあるし……それに」
GM:そして、幸見の反撃で一蹴される、という(笑)。
ランデル:恐るべき攻撃力(笑)。
幸見:「…私が案内しなかったら、探偵さんはどうやって士崎の場所まで行くつもりなの?」クスリと微笑んで上目遣いに見上げる(笑)。
GM:ほら(笑)。
ランデル:お見事(笑)。
宗一郎:「…奴の居所を教えてくれ…と言っても、教えてくれるわけないか」
ランデル:「…役者が違いすぎるな」と、半分笑いながら。「…大体、格好つけるなら…こうするもんだ」と、立ち上がり。「姫様。この、不肖な二名の尻拭いに、ぜひともお力をお貸し頂けないでしょうか? …何、心配には及びません。姫には指一本、触れさせやしませんので」と、騎士っぽく傅いて。
幸見:「いいわ。姫の守護騎士となることを許しましょう…死神の姫だけどね?」後半は茶目っ気をこめて応える(笑)。
ランデル:「…何、それだけ美人なら大抵の男は気にしないさ。後は、年齢だけだ」と、こちらも茶目っ気で返す。
宗一郎:「…わかった。負けたよ。なら、俺が君にしてあげられることは、唯一つだけか」
幸見:「護るべき人を、しっかり護ってね。ハードボイルドの園長探偵さん?」にっこりと微笑む。
宗一郎:「そのハードボイルドの探偵も、可愛い女の子には形無しだ」と苦笑いを返す。
幸見:「ふふっ。それじゃあ、行きましょうか…」
ランデル:「ま、まだまだ人生勉強ってこったな」
GM:では、その辺で二つ目のSA、[人質を救出する]を全員に。
宗一郎:まあ、一蹴されるのは判っていたけど、キャラの性格上やっておきたいことであったので(笑)。
GM:わかってはいる(笑)。ただ、この中年が少女にやり込められる様が、段々面白くなってきて(笑)。
幸見:幸見が『(ある意味)怖い』と言われる所以(笑)。
宗一郎:つうか、俺も幸見にここまで見事にやり込められていることが、だんだんツボにはまってきた(笑)。
▼絆/エゴの変化
宗一郎:幸見に絆/慈愛を取得。
ランデル:宗一郎に絆/慈愛を取得。
幸見:士崎へのエゴを絆/執行に変更。ランデルに絆/連帯感を取得。
宗一郎:ランデル…お前の気持ちは嬉しいが、俺にその手の趣味は…。
ランデル:ぶっちゃければ…やり込められてる事への憐憫?(一同爆笑)
宗一郎:そんな眼で僕を見るな!(爆笑)
ランデル:わがままな奴だ(笑)。
●シーン11 『真犯人と名探偵』 シーンプレイヤー:ランデル=L=ヴァスカヴィル 登場難易度:自由
○生島社長の別荘
GM:では、人質の囚われている場所に着きました。真正面から行くのが、宗一郎とランデルの二人?
ランデル:そうですね。
宗一郎:俺は正面からいきます。
GM:では、幸見は好きな時に登場して構いませんので、話を進めていきます。
幸見:目立つ二人が正面から行ってる間に、幸見が人質の所かな…了解。
GM/士崎:「…ほう…よくここが判ったな」二人を見ながら。
ランデル:「こっちには、鼻が利くのが居るんでね。臭いところを探せば一発だったさ」
宗一郎:「士崎、人質を返してくれないか? 俺達はもう観念したんだ。どう足掻いたところで、お前には勝てないってな。だから、人質を解放してくれないか?」
GM/士崎:「ふ…そういうわけにもいかんのだよ、探偵君。君らはいらないことを知りすぎた。我々にとって、邪魔なだけの存在なんだ」士崎が手を上げると、いかにも荒事慣れしてそうな人間が現れて、二人に銃を突きつける。
ランデル:「…そっちの計画が杜撰だからだろう? 全く、困るんだがね…仮にも弁護士なら、もうちょっと機微を利かせて欲しいんだがな」
GM/士崎:「だが、君らの負けには変わるまい。そうだろう?」
宗一郎:「おっと、早まらない方が良い。ただで返せとはいわないさ。こっちにも交渉のカードはあるんだ」
GM/士崎:「ほう、君たちに何かカードがあるのか?」
宗一郎:「俺達が、どうやってここを知ることができたのか興味はないか? “元・死神”の士崎さん…いや、屍裂と言った方がいいか」
ランデル:「…」ソレをバラすのか…と、ちょっと渋い顔。二人以外の協力者、幸見の存在に気付かれるんじゃ?(笑)
幸見:その時には、もう助け出してるから問題なし(笑)。
GM:士崎の顔色が変わる。「…そんなことまで知っていたか。『死神』などと聞いて信用するならば、お前たちも人間ではない、というところか…」
宗一郎:「その通りだ。俺はこの街の死霊課とも繋がりがあるんでね、お前さんの正体を調べるのは簡単ではなかったが、できない相談じゃなかったというわけさ」
ランデル:「…そこで、交渉をしようって事だ」
GM:まあ、揺さぶりをかけることに関しては、一番でかいカードだがね。屍裂にとって。
ランデル:いやいや。「もしかして、死神も此処に来てるんでは?!」って考えて、警戒が濃くなるかも…とか思ったのですが(笑)。
幸見:士崎が別行動だったら危ないけど。今ここに来てる以上、人質を捕まえてる他の連中はエキストラ。平気平気(笑)。
ランデル:まあ、せいぜいクラード程度なら問題ないか(笑)。
GM/士崎:「…だが、それもお前たちが死ねば、どこにも漏らせまい」
宗一郎:「残念だが、俺達を殺したら、死霊課に事の顛末を知らせる文章が届くようになっている」
ランデル:「つまり、そうだな…『後、30分だ』ってやつか?」
宗一郎:「俺が、子供達を見捨てられないのは知っているだろう? 条件は五分と五分だと思うがな?」
GM:ふむ…じゃあ、〈交渉〉で振ってもらうかな。
ランデル:技能ないので能力値ボーナスのみで(ころころ)10。
宗一郎:(ころころ)14。
GM:では、こちらは〈意志〉で振るか。(ころころ)…16。抵抗しちゃった(笑)。
宗一郎:くそ! 負けたか。
ランデル:…《時計仕掛けの魔法》を使っておけば良かったかな(笑)。
宗一郎:まあいい。時間稼ぎは十分だろう(笑)。
GM/士崎:「…ブラフだ。その手には乗らん」
ランデル:「…っち」この俺のポーカーフェイスを破るとは…と、あからさまに落胆する振り(笑)。
幸見:で、ここは士崎が人質を捉えてる“はずの”手下に電話をする場面かな?
GM:では、電話をしてみますか(笑)。「…もしもし…返事をしろ」
幸見:「……はい、もしもし。おかけになった電話の持ち主は、現在出られる状態にありません。もう一度、番号をお確かめの上…」と電話から少女の声が(笑)。
GM/士崎:「!?」
ランデル:「やれやれ。おとなしく騙されていれば良かったものを」
宗一郎:「どうやら、間に合ったみたいだな。サンキュ、幸見ちゃん」
GM/士崎:「貴様ら、一体何を…!」
ランデル:(ニヒルに)「…ふ、勿論…」
幸見:「―――こんにちは。やっと会えたわね…『屍裂』さん?」携帯を片手に階段の上から登場(笑)。
ランデル:って、格好良い所もっていかれた!(爆笑)
GM/士崎:「…死神、か…!?」
ランデル:「お前は、どうやら目が悪いようだな。…可愛い姫様。あるいは、女神様ってやつだ」
幸見:すっと手を振り、死神としての姿…白い和装の少女になる。「初めまして、私は幸見―――この世界が喚んだ死神。死瞳姫と呼ぶ人もいるわ…」
宗一郎:「士崎、これでお前は終わりだ! 奈落の底に大人しく帰るんだな」
GM/士崎:「…ふん。どうやら、俺自身の手で片をつけなくてはならないようだな…。奈落の底に帰る、だと? ふふ…奈落に堕ちるのは、貴様らだ!」黒衣の死神の姿に変じます。
ランデル:「…やれやれだ。人質を取るような三流どころには、体で解らせてやらんとか」パチンと指を鳴らし、魔道機兵を呼び出す。
GM/屍裂:「これでも、死神の端くれよ…貴様らなどに遅れを取らぬわ!」
ランデル:「道を外れた死神如きが、よくほざく…」
幸見:「世界に害なすモノを消し去るのが私の役目……黙って冥府に還りなさい、掟破りの死神さん…」紫の瞳が輝く。
宗一郎:オールバックに整えられた髪が、ざわざわと揺れだす。「行くぞ外道! 奈落への片道切符を俺が渡してやる!」
▼絆/エゴの変化
宗一郎:士崎へのエゴを絆/復讐に変更。
ランデル:士崎に絆/復讐を取得。
幸見:世界に絆/守護を取得。
■クライマックスフェイズ■
●シーン12 『黄泉送り』 PC全員登場
GM:では、戦闘です。エンゲージは、(幸見)(屍裂)(宗一郎・ランデル)…というのを基本に、屍裂とエンゲージしておくかどうか、宣言してください。
ランデル:うううむ、演出が(笑)。エンゲージでお願いします。
宗一郎:エンゲージします。
幸見:エンゲージはしません(笑)。
現在のエンゲージ:(屍裂・宗一郎・ランデル) (幸見)
▼ラウンド1
GM:セットアップ、こちらは《殺戮の宴》を宣言。そちらになければ通常のイニシアティブ。屍裂の行動値は10なので、こちらから動きます。
幸見:今回はみんな行動値低いからね(笑)。
ランデル:しょうがないと(笑)。
宗一郎:おかしいな、人狼なら速くても問題ないのに(笑)。
GM:では、エンゲージしたランデルか、宗一郎に。(ダイスを振る)では、ランデルに行きましょうか。
ランデル:お。来た!
幸見:「二人とも頑張って…」絆を6つ固定。AGPを二人に3点ずつ渡します。
宗一郎:「ありがとう、幸見ちゃん」
GM:オートで《魂狩り》、メジャー《悪魔の爪》で攻撃、(ころころ)21と出ました。〈運動〉で回避どうぞ。
ランデル:〈運動〉ですよね? クリティカル無いので、命中です。
GM:では。《殺戮者》と《闇の血筋》でダイスが増えて…(ころころ)高っ! 闇の42点…6が3つも…俺らしくない(笑)。
ランデル:い、一撃だ!?
宗一郎:なんだ、この出目は(笑)。
ランデル:「なるほど、言うだけのことは…あるか!」一発魔獣化! 周囲に歯車の幻影が浮かぶ。
GM:では、次の方。
幸見:ランデルが動く前に、イニシアティブでHA《虹のむこう》行きます。みんな、幸見に愛を(笑)。
GM:うお(笑)。
ランデル:おう!(笑) 愛を5点プレゼント(笑)。
宗一郎:では、愛を同じくこちらも5点プレゼント(笑)。
GM:愛の長者だ(笑)。
宗一郎:うーん、愛されている(笑)。
幸見:「―――私の瞳は、見るもの全てを死へと誘う…」 AGP10点全部使用。このラウンド中、全てのダメージに+10d6されます。更に〈魔〉属性ダメージ(笑)。
GM:うっわ!
ランデル:では、コッチはマイナーで《戦闘形態》。更にHA《並列思考》、エゴを固定して罪2点使用。トリプルダークネスフレア!(笑)
GM:い、1ターンで勝負ついたら、それはそれで面白い…?
ランデル:(ころころころ)1回目19、2回目14 、3回目17。
GM:(ころころころ)17、16、17。…実は、一発しか当たってない(笑)。
ランデル:では、《機械仕掛けの魔法》。そちらの3回目の回避を振り直しで(笑)。
GM:うお!(ころころ)15、駄目でした…。
ランデル:ん? 「効果時間:メインプロセス」なら、3回とも振り直せるのかな?
幸見:それはさすがに無理だと思う。「判定を行った直後に使用」だから、1回分だけでしょ(笑)。
ランデル:っちぇー(笑)。では、命中2回ですかね。
GM:では、3発目にHA《死に至る病》。
幸見:「私の瞳は、全てを殺す…」 士崎の絆を消去して、《死に至る病》に《ヴォイド》。
GM:消された!(笑)
ランデル:おとなしくお亡くなりになりなさいと(笑)。ダメージは〈闇〉で(ころころ)64点と67点。2回ともダイスが走りましたね(笑)。一発目で、魔獣化かな?(笑)
宗一郎:おお、良い感じ!(笑)
GM:では、一発目で魔獣化。「…ぐう! まだまだっ!」HA《超魔の命》をAGP6点で使用。二撃食らって、まだ生きている。
ランデル:ちなみに、既に人間性はマイナス2。大食らいにも程がある(笑)。
幸見:燃費が悪いのが欠点ね。幸見も人のことは言えないけど(笑)。
ランデル:マジシャンはしょうがないよね(笑)。
宗一郎:では、次は俺かな。1ターンでケリを着けにいってみても良いですか?
幸見:どうぞ。ケリつけてくれないと困る(笑)。
宗一郎:では、いきます(笑)。
ランデル:いってらっしゃい(笑)。
宗一郎:エゴを固定して、罪2点ゲット。幸見にもらった分と合計して、AGPを5点使用でHA《死者の微笑み》を使います。オートで《獣化》、マイナーで《切り裂くもの》、メジャーで攻撃。《闘争本能》と《血脈付与》でダメージ増加します。
GM:《血脈付与》は使えんよ。メジャーで準備しないと。
幸見:…そういえば使ってなかったね。あれ、シナリオ中持続するのに(笑)。
宗一郎:あ、すいません。それじゃ《血脈付与》はなしで(笑)。
GM:うむ、来い。《血脈付与》の使えぬ今の宗一郎など…!(笑)
ランデル:…まあ、でも…幸見がまだ残ってるってのがね(笑)。
幸見:…(にっこり)。
ランデル:…南無(笑)。
GM:まあ、後はダイス目次第(笑)。
宗一郎:(ころころ)命中の達成値は27。
GM:(ころころ)回避できず。
宗一郎:(ざらざらざらーっ)95点の〈魔〉属性!
幸見:逝ったかな?
GM:あー…それは落ちました。瞬殺かよ(笑)。
ランデル:まあ、この三人相手だったからかな?(笑)
幸見:復活とかは…なし?(笑)
GM:無しですね。デーモントゥルーなんで。
宗一郎:「…超特急便だ。乗り遅れずに済んで良かったな」獣の衝動のためか酷く興奮し、普段の宗一郎からは考えられない酷薄な声で。
幸見:「後は…冥界で裁きを受けるのね。さようなら、お馬鹿さん…」微笑んで見送る。
GM/屍裂:「…ぐふぁっ! …また、地の底に逆戻り、か…!」そうして、屍裂の肉体が滅んでいきます。
ランデル:「地の底で、今度はたっぷりと絞られてくるんだな。塵は塵に、灰は灰に…外道は、道の外れにまで堕ちて行け」
幸見:「…さて、人質は避難済みだし…帰りましょうか」着物の裾を翻して歩き去る。
■エンディングフェイズ■
●シーン13 『闇に還る』 紫藤幸見ED
○幸見の寝室/深夜
ランデル:また幼女の部屋の中……変態死神!?(笑)
幸見:せめて少女と言って。来年は中学生なんだから(笑)。
GM/死神:「…生島博人の魂は、元の肉体に返す。その手筈が整った」
幸見:「そう…良かった。これで何もかも、元通りかしら?」退屈そうに窓の外を眺めています。
GM/死神:「うむ。今回の働き、感謝する。…全て、理どおりに」
幸見:「…それにしても。前の件といい…冥界の管理、少し弛んでいるんじゃない?」咎めるような視線を向ける。
GM/死神:「返す言葉もない。我らに責のある話、今後は無きようにする。……しかし…良い方向に向かっているようで安心した」
幸見:「…どういうこと、かな?」横目で死神を見つつ。
GM/死神:「力に目覚めた者は、その力に溺れかねん…。この世界に来たのも、お前の様子を見てくるよう、頼まれたこともある。…あの男も、お前が変わらず、この世界で生きていけるなら、安心も出来よう」
幸見:「…私一人なら、そうなるかもね。だけど、支えてくれる人がいるから。周りにも…心の、中にも」そっと胸を押さえます。
GM/死神:「…では、我は行こう。長居をしても、迷惑であろうからな」
幸見:「…お茶くらいなら、出しても良かったんだけどね…」で、振り返ると死神は消えている(笑)。
GM:はい(笑)。
幸見:「…私、忘れてないよ。お兄ちゃん…」窓から夜空を見上げる。その表情を見るものは…いない。
●シーン14 『成功報酬』 ランデル=L=ヴァスカヴィルED
○ランデルの自室
GM/芳江:「…先生、今回はお世話になりました」野町芳江と晴彦が、戻ってきました。
ランデル:「いやいや、ご無事で…何よりでした。芳江さん、晴彦さん」
GM/晴彦:「私も、どうかしていましたよ。今度は、もう一度…夫婦で手を取り合って、やり直します」
ランデル:「ですね、こんなに良い奥さんが居るんだ。まだまだ、やり直しが効きますよ。まあ、幸いにして。あの1000万もあるでしょうしね?」と、当然引き出しておいたのだろう(笑)。
GM/晴彦:「いいえ…あんなお金は受け取りませんでした。私たちには、必要ありません」
ランデル:「…ふふ。そうですか…では…」代わりにあのお金を(笑)。
GM/芳江:「ところで、先生…こんなにお世話になったのに、私たちはどう御礼をすればいいか…」
ランデル:「…ではなく。そうですね…」ふと天井を見上げ。「…また、いつもの…肉じゃがを」
GM/芳江:「それで…よろしいんで?」芳江と晴彦が、少し拍子抜けしたような顔で、ランデルを見つめます。
ランデル:「それ以上に、何を? …此方の、今までの恩を考えれば…まだ、返し足りないくらいですよ」と、肩を竦め。
幸見:…お金受け取らなかったんだ。勿体ない…(笑)。
ランデル:こっそり、裏で受け取れたら受け取ります(笑)。
宗一郎:ええ話や…って、受け取るんかい!(笑)
ランデル:悪い金は、良い事に使うんです(笑)。…三人で焼肉でも行ったりとか(笑)。
宗一郎:なるほど…いいことなのかな?(笑)
ランデル:あとは、魔導騎兵のパワーアップに(笑)。
幸見:悪用でないだけマシ? …って、思い切り懐に入れてるし(笑)。
ランデル:いずれ、回り回ってヒトの為になるのです(笑)。
GM:そうして、騒がしかった事件も終わり、また平和な時間が訪れる…というところでよろしいですかね?
ランデル:はい、OKです。
●シーン15 『新たなる日々』 石動宗一郎ED
○ひまわり園
GM:長谷川浩子と、博人の二人が園を訪れます。「…大変、お世話になりました」
宗一郎:「いいえ、そんな。頭を上げてください。こういうのには、あまり慣れていないもんで…。それにしても、お兄さんが無事で良かったですね浩子さん。お母様もさぞ喜んでおられるでしょう?」
GM/浩子:「はい。おかげさまで…母も元気を取り戻してくれました。石動さんのお陰です」
宗一郎:「そうですか、それは何よりです」と、微笑む。
GM/浩子:「また、私も働き始めることが出来ますし。兄もまた、仕事に復帰します。何もかも、元通りになりました」
宗一郎:「良かったですね。家族は一緒にいるのが一番です。博人さん、もう浩子さんやお母さんを心配させてはいけませんよ」
GM/博人:「はは…もうそんなことはしませんよ」
GM/浩子:「私、前は保育園で働いていたんですよ…ここに来て、それを思い出して…また、保育園で働き始めようと思っています」
宗一郎:「そうなんですか、この辺の保育園ですか?」
GM/浩子:「いいえ、これから捜すところですが…」
宗一郎:「そうなんですか。浩子さんなら、どこに行っても園児達に慕われるいい保育士さんになれますよ」と微笑む。
GM/浩子:「はい。また、頑張ってみます」
幸見:園長、ボケ倒すつもりですか(笑)。
ランデル:「どこに行っても」とか…そこまで行くと、ワザと嫌がってるのかと(笑)。
宗一郎:いや、時給が最低だから、自分からは言わないだけです(笑)。
ランデル:なんで、そんなところだけ現実的?!(笑)
宗一郎:夜中も勤務しないといけないので、相当な覚悟が必要になる。まして、浩子には年老いた母親がいるとなっては…余計にさせられない(笑)。
GM:雇うかどうか、言い出そうとした瞬間に終わらせるつもりだったのに(笑)。
ランデル:この辺、カットされたら…事情を知らない読者にナンテ思われるか(笑)。
宗一郎:むむう、そう言われてみれば!(笑)
ランデル:軽く外道?(笑)
宗一郎:やっぱり、やり直していいですか、GM?(笑)
幸見:リプレイではちゃんと編集しておきましょう(笑)。
GM/保育士:「もう、園長先生! そんなところでお茶飲んでないで、早く手伝ってください! もう…忙しい忙しい」ぶつぶつ言いながら、おばちゃんの保育士が洗濯物を抱えて通り過ぎます。
ランデル:GM、グッジョブ!(笑)
宗一郎:「あれ、今日は良子ちゃんが当番で来てる筈だろう? どうしたんだい?」
GM/保育士:「そんなものね、向こうだって、結婚式があるから出られないって言っていたじゃないですか、さ、もう…早く早く」言っているそばから、向こうの教室で子供の泣き声が聞こえてきます。
幸見:子供たちに懐かれ、なし崩しの内に新しい保母さんが(笑)。
ランデル:…なんか、めぞ●一刻を思い出してきた(笑)。
幸見:だって「そういちろうさん」だし(笑)。
GM:犬だし、宗一郎さん(笑)。
宗一郎:俺は犬か! って、確かに犬だったわ(笑)。
GM/浩子:「あの…」
宗一郎:「ええと、困ったな。あ、すいません。なんだか、バタバタしてしまって」
GM/浩子:「いいえ、その…ご迷惑でなければ、お手伝いしましょうか?」
宗一郎:「えっ、でも…いいんですか?」
GM/浩子:「はい。こういうの、慣れてますから」
宗一郎:「それじゃあ、お言葉に甘えて。すいません、お願いします」
GM/浩子:「はい」そう言って、騒いでいる子供たちの方に二人で向かった…。
THE END
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