●今回予告●
君は選ばれた。
君の類まれなる能力を、我々は必要としている。
放っておけばレミングのように死に向かう愚かな種族――――『人類』
彼らは、我々の手によって統制されなければならない。
人類には、常に恐怖を与えておかねばならない。
自滅しようとする意思を、常に外に向けておかねばならない。
君は選ばれた。
我ら“組織”によって、選ばれた。
君は、人類の……世界の敵だ。
Beast Bind New Testament
『セカイのテキ』
汝、己の業と向き合わん。
オープニング ミドル クライマックス エンディング
■プレセッション■
GM(R−3):さて、全員揃いましたので、まずはルールの変更等から。絆・エゴの取得、書き換えは自由に行っていただいて構いません。登場判定については、こちらで特に指定しない限り、自由に登場していただいて構わないとします。
一同:了解です。
GM:では、ハンドアウト順に自己紹介、絆の取得をお願いします。
●PC1(定員1名) 推奨:今の日常を大事にしているキャラ。
君の元に、一通の手紙が届いた。
中には、「ようこそ、我らの世界へ」と書かれた紙と、君が魔物と戦っている姿を写した写真が入っていた。
いったい、何者の仕業か。
君は同封されていた招待状に従い、オープンしたての大型ショッピングモールへと赴いた。
そこで待っていたのは――――《大使》と名乗る男だった。
シナリオ絆:今、現在の生活 (関係:肯定的な感情)
▼神楽 蒼紫/世界を殺すもの プレイヤー:電波王
【イレギュラー/アーティファクト】 年齢:17歳/性別:男/カヴァー:高校生(*データ上は退魔師)
「――――俺は、人間だ…人間でたくさんだっ!!」
比良坂流(*比良坂流古神道。陰陽師を中心とする拝み屋のトップを担う組織)の流れを汲む、若手の退魔師。
パッと見は女性的な整った顔立ちをした、細身の少年。多少シスコンの気がある。
霊剣・翡翠刀と化した妹を手に、人々を守るために戦う。基本的には正義感が強く情に脆い性格。
…が、思いこみの激しすぎる性格と退魔師としての使命感から、融通が利かずに事態を悪化させることも。
バカップル状態の恋人あり。彼女を巡る幾つかの事件を経て、一部では『世界を殺すもの』と呼ばれつつある。
所持HA:《歩く影法師》、《律の破壊者》、《電光石火》
●PC2(定員1名) 推奨:自由。
その男は、君の敵だった。
どんな汚れ仕事も、自分の部下と共にやってのける男…魔物であった。
ある時、彼と君は、とある事件で敵対し、戦った。仕事だったからではない。彼のやりようが許せなかったからだ。
あの日、炎の中に消えていった彼を、君はよく覚えている。
しかし、このショッピングモールの中で、君は彼を見た。
グルジェフあるところ、破壊あり。
君は、意を決して、彼を追った。
シナリオエゴ:“鋼の牙”グルジェフ (関係:敵対など)
▼轟 響/未完成年代記 プレイヤー:chatchit
【イレギュラー/アーティファクト】 年齢:外見17歳(実年齢300歳)/性別:男/カヴァー:高校生兼司書
「―――やあ、また何か事件かい? 魔物の常とは言え、よくもまぁ飽きないものだね」
池袋のアレナを活動拠点とするアウトロー集団、“獣の血脈”(Bloody Beast。通称“BB”)のリーダー。
しかし普段は、そんな事情を微塵も感じさせない軽薄な軟派男。リーダーの威厳も何処へやら。
その正体は『未完成年代記』を核に魔力で編まれた魔造生命で、異界から地球に送り込まれた事象観測者。
記憶の混乱から『自分は人間だ』と思いこんでいたが、つい最近になって本来の記憶を取り戻した。
半魔の生き方が気に入ったのか、生活パターンは昔のまま。ただ、外見は少し若返ることにしたらしい。
所持HA:《歩く影法師》、《歩く影法師》、《電光石火》
●PC3(定員1名) 推奨:自由。
君のところに来た内籐純也は、仕事を依頼してきた。
彼に届いた怪文書「日曜に、ショッピングモールで面白いものが見られる」に従って、調査に行きたい。
…だが、広い敷地内を一人で歩き回っていても、肝心なものが見られるかどうか判らない。
そこで、君の元に手伝いを頼みに来た、という。
そういうことなら、と仕事を請けた君であったが…。
シナリオ絆:内藤 純也 (関係:適当なものを何でも)
▼紫藤 幸見/死瞳姫 プレイヤー:麻那
【レジェンド/セレスチャル】 年齢:12歳/性別:女/カヴァー:小学生
「――――私の瞳が、全てを殺す…」
とある事件(*『聖者原罪』リプレイ第1話参照)を切っ掛けに、旧い『死神』の血脈が覚醒してしまった少女。
元は自閉症気味だったが、事件当時の記憶を思い出したことで精神的に大きく変化を遂げた。
今の彼女は『少女らしい心』と『死神としての自我』が入り混じっているため、周囲には不思議な印象を与える。
死神としての姿は、子犬の幽霊を連れた和服美少女。紫色の瞳は、見つめたモノ全てを『死』へと導く。
かつて奪った30人分の命の償いとして、『世界に害なすモノ』を狩る使命を己に課している。
所持HA:《虹のむこう》、《アドベント》、《ヴォイド》
●PC4(定員1名) 花樫陽火人ハンドアウト
――――休日。
母親である花樫美鈴に留守番を頼まれ、することもなく家でごろごろとしていた君は、何気なくテレビをつけた。
すると何故か、この街の、オープンしたてのショッピングモールが写されている。
…何と、そのショッピングモールが何者かに占拠されたというのだ。
折りしも、美鈴が出かけたのは、そのショッピングモール。
君は、気乗りのしていない大嶽丸が悪態をつくのも無視して、母親と、捕らわれた人々を救いに走った。
シナリオ絆:花樫 美鈴 (関係:適当なものを何でも)
▼花樫 陽火人/大嶽丸 プレイヤー:サブマリン
【イレギュラー/エトランゼ】 年齢:16歳/性別:男/カヴァー:高校生
「――――こ、こらっ…お前は出しゃばるなよ、大嶽丸ッ!?」
普段は素直で生真面目、人が良すぎて気弱な印象を与える、眼鏡をかけた少年。
その実は、かつて最強と謳われ封印された鬼の一人、『大嶽丸』を身体に宿している。
陽火人自身は闘いを好まないが、大嶽丸とその宝剣を狙う輩は多く、否応なしに巻き込まれる。
傍若無人な大嶽丸に振り回されて迷惑している…ものの、何だかんだで互いに嫌ではないらしい。
ちなみに本文中、大嶽丸の台詞は『この色』で表記される。
所持HA:《歩く影法師》、《歩く影法師》、《無限の法則》
蒼紫:PC間の絆は、友情で。
響:PC間の絆は幸見に好奇心。
幸見:PC間絆は陽火人くんへ『好奇心』。
陽火人:PC間絆は、神楽蒼紫に尊敬で。
幸見:…よく見たら。私以外は全員イレギュラーで魔剣持ち?(笑)
GM:陽火人は設定上の魔剣で、データ上は《オーパーツ》ですが。
響:自分は《魔弾》持ち。
GM:《歩く影法師》も、クリティカル特化キャラも多いセッションですな。
蒼紫:方向性が近いのですね。
幸見:クリティカル…私には縁のない言葉ね(笑)。
響:おお、今回、攻撃が〈光〉属性二人と〈闇〉属性二人!
蒼紫:本当に、方向性が似てますね〜(笑)。
陽火人:おお、ということは光と闇の陣営に分かれて、いつ果てるともないバトルが……(違っ
幸見:…私は攻撃しないけどね(ぁ
響:まあ、俺が〈闇〉属性にしたのは〈光〉属性選択する人が多いから、反骨精神で逆を選んだだけとも…。というか、ぶっちゃけた話、〈斬〉〈刺〉〈殴〉以外だとそうそうダメージ軽減されないんだよね(笑)。
GM:はい。それでは、本編に入ります。
■オープニングフェイズ■
●シーン1 『組織からの招待状』 シーンプレイヤー:神楽蒼紫
○ショッピングモール6F:レストラン
GM:あなたは、オープン間もないショッピングモールにいます。先日受け取った手紙で、ここに呼び出されたからです。
蒼紫:心なし、キョロキョロと辺りを見回しながら歩いてきます。
GM:屋上のレストランに呼び出されたあなたを、奥の席に座った男が手招きします。スーツ姿の眼鏡の男です。
蒼紫:無言で軽く頷くと、そちらに歩いて行きます。
GM/男:「やあ、君が神楽君だね」とにこやかに話しかけてきます。
蒼紫:「……アンタは?」席にはつかず、立ったまま尋ねます。
GM/男:「私の名前は、中西省三…まあ、これは偽名だがね。君を必要とする組織の人間だよ。そこでは《大使》と呼ばれている。…手紙は、見てくれたようだね?」
蒼紫:「引き抜きなら、もう少しマシな手を使うんだな」
GM/中西:「まあ、掛けたまえよ。ただ呼び出しても、来てはくれなかっただろう? 時には、ああいう手も必要なのさ。現に、君はここに来た」
蒼紫:「あんな安い脅しに従うと思われたなら、心外だな」顔は穏やかですが、声には敵意が滲んでいます。
GM/中西:「第一印象は、最悪と。よろしい。それはそれで劇的だ。さて、私が君を呼んだのは、君に我々の組織へ来て貰いたいからだ」
蒼紫:「断る。……と、言ったらどうする? あの写真をバラまくか」
GM/中西:「いや…あ、あ〜…」懐から薬を取り出して、鼻にシュ、と一吹き。「…失礼。鼻炎でね。薬が手離せないんだ。で、何の話だったかな…そうそう、断ったら、か。写真をばら撒くなどというマネはしないね。だが…君が“何者であるか”、それを理解していただいた上で、もう一度誘うことにするよ」
蒼紫:「…………俺は、人間だ。それ以上でも、それ以下でも無い」
GM/中西:「…なるほど、よく判ったよ。ところで、君は映画は好きかね?」
蒼紫:「何の話だ?」
GM/中西:「素晴らしいものだよ。銀幕に映し出されるのは、喜劇、悲劇、人生…他人の生き方、考え方を追体験できる、素晴らしいものだ。君の世代ならばアクション満載の映画が好みかな。『沈黙』シリーズや、『ダイハード』は好きかね?」
蒼紫:「……そう言う事か。てめぇ……こんな所でそんな事をしたら、どうなると思ってやがる」
GM/中西:「さて…君が何の話をしているかは解らないが? ただ、ここには頼りになるケーシー・ライバックも、マクレーン刑事もいないことは確かだね」
蒼紫:「…………今度は安い脅し、とは言えないか……ッ」拳を固く握り締め。
幸見:ショッピングモールに居る人全部を人質に、蒼紫くんを引き入れるつもりかしら? 大胆ね…。
響:セッション名、『蒼紫君、鉄砲玉になる』(違
幸見:…まぁ、蒼紫くんってある意味『世界の敵』だから。組織の選択、正しいかも(笑)。
陽火人:ダイハード路線でいくなら、蒼紫は彼女と破局の危機を迎えているはずだし……はっ! 今日はクリスマスなのかな? クリスマスだったら、間違いなく蒼紫の彼女がこのショッピングモールに来ているはず!(笑)
蒼紫:勝手に破局の危機にするなー!!(笑)
陽火人:はっはっは、彼女を持たないキャラのやっかみだと思ってくださいな(笑)。
GM:来ているのは、君の母さんだ。残念!
陽火人:あれ?(笑)
幸見:通気口やエレベーターシャフトの中を登るのは陽火人くんの役目?(笑)
陽火人:そのようで(笑)。
GM/中西:「さて…君の想像が現実になるかどうか、確認しに行った方がいいんじゃないのかな?」
蒼紫:「ふざけやがって……この選択、後悔させてやるからな。必ず食い止める。誰も死なせたりしないッ!」
GM/中西:「…ふ、君のそういうところには、好感を示すよ。まさしくヒーローだ。では、食い止めてみたまえ、これは君のために用意された…地獄なのだからな」
蒼紫:思わず振り上げた拳を止めて。「……どこだ。どこでやるつもりだ?」
GM/中西:「おいおい…私は言わば、大悪人だ。君にヒントをあげる必要はないよ。そうだろう?」
蒼紫:「なら、今はアンタに構ってる暇は無い。やらなきゃならない事は、他にいくらでも在るッ!」ダッシュでレストランを飛び出して行きます。
GM/中西:「では、頑張ってくれたまえよ、神楽君。そして、君は自分が何者であるか、最後に知るというわけだ…」という所で[SA:魔獣化しない]をあげましょう。絆:現在の生活も。
幸見:…って、何このSA!?
陽火人:つらっ!
蒼紫:何ィッ?! 恐ろしいSAだ。でも、ありがたく頂いておきます(ぺこぺこ)。
GM:まあ、魔獣化してもいいんですが。それを誰かに目撃されると、目標値30の絆判定を行ってもらいます。それに失敗すると、SA達成は出来ない、と(笑)。そう覚えておいてください。
響:ふむ、そのネタ良いね。
幸見:うわー…新機軸(笑)。
蒼紫:30か〜。厳しいですね……期待値じゃないですか(ぉ
響:期待値、それは「期待するだけムダ値」の略であるというのが通説(ぇ
蒼紫:魔獣化前提のキャラじゃないのが救いですが、復活HAがない≒かりそめの死から帰れないんで厳しいですね。
幸見:《歩く影法師》がたくさんあるから、大丈夫でしょ?
陽火人:全部で5個ですか……多いなぁー(笑)。
響:影法師が多いということは、コピー元が少ないということでもある(ゆんゆん
幸見:必要そうなのは概ね揃ってるし。《歪曲する真実》がないのが蒼紫的には懸念かも。
蒼紫:幸見のHAが、コピー元としてかなり優秀なので、それに期待させてもらいます。
GM:《歪曲する真実》を持っていない人たちで良かった、と思う(笑)。
蒼紫:てか、このシナリオで《歪曲する真実》を使うのは、物語的に美しくないんで、あってもやりたくない手段ですね。
幸見:前は持ってたんだけど。ブラッド変更したから(笑)。
蒼紫:レジェンドとセレスチャルのどっちかが、デーモンだったんですね。
幸見:デーモンだったのをセレスチャルに変えたの。キャラ性をはっきりさせたくて…デーモンは《歪曲〜》の為だけに取ってたようなものだったから。
蒼紫:なるほど。悪魔から天使へ。そう考えると美しい転換ですね。
幸見:…死神なのは変わらないけど(笑)。
蒼紫:変異がそれっぽいですね。『周囲にいる者が己の死に様を幻視する』なんて、ちょっとホラーな感じ。
幸見:でも、今までのセッションで一度も魔獣化したことがないの(笑)。
蒼紫:おお、それは優秀です。ちょっと勿体無いですけど。
幸見:戦闘がないか、あっという間に終わるかのどちらかだったから(笑)。
陽火人:そういえば、おいらもビーストバインド始めてから、まだ一度も魔獣化したことが無いな。庇って貰ったりしているおかげだけど(笑)。
▼絆/エゴの変化
蒼紫:『現在の生活』に絆/守護を取得。
●シーン2 『殺したはずの男』 シーンプレイヤー:轟響
○繁華街/昼
GM:日曜日、特にすることもなく外を歩いていると…過去に見た顔が、通りの向こうを歩いています。過去に殺したはずの魔物、グルジェフという男です。
響:「暇だなぁ…なにか面白いことでも…って、なかなか面白いツラが見えるじゃないか。―――なあ。アンタ、グルジェフか?」
GM:その男は君を冷たく見下ろすと、ものも言わずに歩いていきます。オープン仕立てのショッピングモールの方へ。
響:「ふん、人違いか…それとも…」
GM:見た感じ、人違いということはありません。ですが本人なら、ここで殺し合いになってもおかしくないでしょうね。
響:「良い暇潰しには違いねぇ……奴の兄弟か何かか?」遠巻きにして後ろを尾けます。
GM:では、グルジェフはショッピングモールの中に入っていきますね。日曜日ともあって、込みに込んでいますな。そうしているうちに、グルジェフの姿を見失ってしまいます。
響:「ショッピングモールか……何をするつもりだ? これで今晩の食材買いに来ただけだったら笑えるんだけどな」
GM:その時です。いきなり、ショッピングモール内の電気が消えます。
響:「停電? 偶然か? …それとも……」
GM:それだけでなく、建物の入り口、窓、その他にいきなりシャッターが下りますね。
響:「ふん……偶然じゃなかったのか。いつも通りの日常へようこそってか。知ってる顔でも居れば良いのだが……」
GM:さて、そんなところで[SA:グルジェフの目的を探る]をどうぞ。
▼絆/エゴの変化
響:『持ち込まれる厄介事』へのエゴを絆/好奇心に変更。グルジェフにエゴ/敵意を取得。
●シーン3 『迷ジャーナリストの挑戦』 シーンプレイヤー:紫藤幸見
○ショッピングモール1F:喫茶店
GM:ショッピングモールの喫茶店の中。内藤純也(*)が目の前で溜息をつきます。
*内藤純也(ルールブックp205参照) アンノウンマン/30歳/男
山の手ケーブルTVに出入りする、フリーのジャーナリスト。レポーター兼カメラマンで、取材したフィルムを局に売りつけて収入を得ている。
思いこみの激しい性格で、世の中で起きている事件をすぐ『大企業や政府の陰謀』、或いは『超常現象』と結びつけて考えてしまう。
しかし厄介なのは、そうして彼が首を突っ込む事件の何割かには“本当に企業・政府の陰謀や魔物の存在が関わっている”ということ。
自分でも知らないうちに危機に陥り、知らないうちに生還しているという……ある意味、相当な強運の持ち主とも言える。
GM/純也:「はあ…何も起きないねえ」
幸見:「…平穏無事で結構だと思うんだけど」仕方ないなぁ、という目で見ています。「……で、わざわざ日曜日に私を呼び出した用件は、何?」小首を傾げて。
GM/純也:「あ、実はね。ここで何かが起きるって、怪文書が来てね。普通なら無視するところなんだけど、ここのところ何もいいネタがなくてね…」
幸見:「ふぅん…」暇なのね、とは口に出さずに。目の前のパフェをつついています。
GM/純也:「この広い敷地を一人で歩き回っても、仮に何かあっても見つけられないから…できれば、手伝ってくれないかと思ってね」
幸見:「いいけど…ところで、その怪文書を送った人の手がかりなんかは、ないの?」
GM/純也:「今のところは、そっちの情報もさっぱり…ただ《大使》って書いてあっただけで、誰のことだか」
幸見:「大使、ねぇ…。その怪文書、今持ってる?」
GM/純也:「ああ、これだけど…」ワープロで打った文書を取り出します。
幸見:受け取って、見てみます。
「貴兄の活躍、素晴らしく思っております。何度も、掴んだ事実を公表できずに悔やんだことでしょう。
そこで、私からあなたに、一つ朗報を。
先日オープン仕立てのショッピングモールにて、あなたの求める事件に巡り会えるとお教えしておきましょう。
カメラを用意してお待ちください。きっと、後悔はさせないと約束しましょう。 ――――《大使》 」
幸見:普通の…って言うのも変だけど、超常的な代物ではないんですね?
GM:超常的な代物ではありませんね。
幸見:「…いいわ。デートだと思って、付き合ってあげる。それとも手分けした方がいい?」
GM/純也:「本当かい? ありがとう! そうだな、じゃあ、まずは別々に…」と言ったところで。いきなり、電気が消えます。
幸見:「…停電?」慌てず騒がず(笑)。
GM/純也:「…の、ようだね…」と言っていると…今度は、入り口、窓等にシャッターが下りてきます。
幸見:「……どうしたのかしら?」
GM/純也:「な、なんだ…?」と、そんなところで[SA:ショッピングモールからの脱出]と、シナリオエゴをどうぞ。
幸見:「それにしても…(何も知らないのに、たびたび“世界の秘密”に近づくなんて、危なっかしいんだから…)」弟の面倒を見るような心境で、今回も彼を護ってあげようと決意します(笑)。
GM:はい(笑)。では、次のシーンへ。
▼絆/エゴの変化
幸見:内藤純也に絆/庇護を取得。
●シーン4 『昼下がりの異変』 シーンプレイヤー:花樫陽火人
○花樫家/昼
GM:日曜日、母親の美鈴が買い物に出かけ、留守番の最中です。暇なので、ごろごろしながら、テレビを見ているところですね。
陽火人:「はぁ…ヤッパリ休みの日は縁側でお茶を飲むのが一番だなぁ…」とテレビを見ながらのんびりと過ごす。
GM:高校生の台詞かね。オヤジだ(笑)。
幸見:…晶と同じ学年なんだよね?(笑)
陽火人:ええ(笑)。
蒼紫:何か、疲れてるんでしょうか(笑)。
陽火人:いや、ただ単に爺むさい性格なんです(笑)。趣味は盆栽(笑)。
幸見:渋い趣味ね(笑)。
蒼紫:盆栽……って、確かにそれは爺むさい(笑)。
響:楓の盆栽見つめて「この子の葉振りは良いなぁ」とか。
陽火人/大嶽丸:『若いのに年寄り臭いことをぬかすのう』「うるさいな。1100年以上生きてるお前にそんなことを言われる覚えはないよ」
GM:では、その時、テレビに臨時ニュースが映し出されます。
陽火人:「…ん? なんだろう、臨時ニュースだ」
GM:「ショッピングモールが何者かに占拠され…」と、ニュースキャスターが何やら話していますな。ちなみに、君の母上が買い物に出かけたのも、そこです。
陽火人:「ええーーー! た、大変だよ、大嶽丸! か、母さんが…」
幸見:あ、でもこういう台詞回しは年相応かもv
陽火人/大嶽丸:『ほう、ショッテルとか言う所が野党どもに襲われでもしたのか? 面白そうじゃのう……』
GM:警察に犯行声明が出されて、とも言っていますが…今の君にはそんなものは耳に入っていなさそうな(笑)。
陽火人:「ショッピングモールだ! た、助けに行かなくちゃ」と震えながら。『怖いのなら、無理していく必要はなかろう。朝廷の兵どもが美鈴殿を助けてくれようぞ』「そんなわけにいくか! 大嶽丸、お前の力を貸してもらうよ」『面倒くさいのう……』
幸見:少し頼りなさそうな本体と、泰然自若な寄生体の対比が良い感じ(笑)。
GM:むう、一人芝居でシーンが進む。楽だ(一同笑)。
陽火人:こっちは、大変(笑)。
幸見:二人分の台詞を考えないといけないものね(笑)。
蒼紫:掛け合いキャラは、やるの難しいですよね〜。
陽火人:そうですね。かといって、GMに任せるとGMの負担が大きくなりますし(笑)。というわけで、ショッピングモールに向かいます(笑)。
GM:ほい(笑)。[SA:母の救出]を。次のシーンへ行きます。
▼絆/エゴの変化
陽火人:花樫美鈴に絆/保護者を取得。
■ミドルフェイズ■
●シーン5 『閉ざされた箱』 シーンプレイヤー:神楽蒼紫 登場難易度:自由
○ショッピングモール内
GM:レストランを出た直後です。一度、停電して、各階がシャッターで閉ざされて、再度、電気がつきました。そんな状況です。
蒼紫:「始まっちまったか……どこだ……どこだ……?!」モール内を、怪しい物を探して走り回ってます。
GM:では、ちょっと〈知識〉で判定してくれますかね。
幸見:知識…蒼紫の弱点を突いてきた(笑)。
蒼紫:技能なしで…(ころころ)9。くっ、セッション前に【知性】を上げておくべきでしたか。(><)
GM:では。この建物のセキュリティはコンピュータ制御されている、と聞いています。ですから、シャッターの操作等は、そこで行えると思います。そして、もう一つ。シャッターで閉じられた空間ですが、不思議と風が流れているのを感じます。構造上、通路が閉まっても、空気だけは流れるように出来ていますね。
幸見:…どこか、空いている扉か何かがあるということかな?
響:いや、普通に空調が効いているという線もなきにしもあらず。
蒼紫:「風……? いや、今はシャッターが先だ。管理事務所は……」とりあえず案内板を探します。
GM:天井には通気孔があります。なんとか人一人は通れそうです。
幸見:…通気口を這って行けと(笑)。
陽火人:それは、僕に期待しての発言ですね。わかりました(笑)。
蒼紫:って、そゆ事か。モール全体の入り口だけじゃなくて、ブロックごとにシャッターが閉まってるんですね。
GM:はい。とりあえず、エレベーター前までは移動できます。案内板によると、管理事務所は4階。2階下ですが…エレベーターは機能していないようです。
蒼紫:エレベータの扉は、手で開けられそうですか?
GM:手でなくても、横の防火用具を開ければこじ開けるのに使えそうな道具が見つかります。
蒼紫:了解です。では、見つけたジャッキなり斧なりでエレベータをこじ開けます。
響:ショッピングモールと聞いてジ○ザスを思い出した。
GM:ジー○スですか。いいところ突いていますよ(笑)。
響:ガスか!? ガス流すのか!?
陽火人:敵は“組織”ではなく24だったのか!?(笑)
蒼紫:パニック映画のお約束だと、火災とかもありそうですね〜。
陽火人:そうそう、エレベーターを開けたら、炎が下から噴き上がってきたりとか(笑)。
幸見:バックドラフト(笑)。『夜闇の魔法使い(ナイトウィザード)』なら平気なのに(笑)。
GM:では、暗いエレベータシャフト内が見れます。お誂え向きに、3階でエレベータ−が泊まっています。エレベーター上で作業できそうですね。
蒼紫:えーと、保守点検用の通路やハシゴは見当たりますか?
GM:はい。まあ、降りる分には伝って降りる以外の手段はもちろんあります。梯子ですね。
蒼紫:では、ハシゴで4階へ向かいます。「いきなり動き出す、とか無いよな……頼むぜ、勘弁してくれよ……」てか蒼紫、慌てるあまり携帯の存在を忘れています(ぉ
GM:はい。4階の扉は、やはりこじ開ける必要がありますね。作業するための足場になるのは、エレベーターの天井ですが。
蒼紫:では、先にエレベータの天井の扉を開き、中に降りられるようにした上で、4階の扉をこじ開けにかかります。
GM:天井に下りると、エレベーターが揺れます。そうすると、「きゃっ!」「こ、今度はなんだ?」中から、数人の人の声がしますね。
幸見:ビルのそこかしこに人目があるっていう伏線…かしらね(笑)。
蒼紫:「中に、誰か居るのかー?」天井の扉を開けて、声をかけます。
GM/声:「は、はい!」「誰か、いるのか! いったい何があったんだ?」
蒼紫:「俺にもまだよく判らない。今、4階に出る扉を開けるから、そうしたら上がって来てくれ」
GM/声:「本当? 出られるの?」「なら、早くしてくれ! こんな狭い所に、すし詰め状態なんだ! 早く出してくれ」
蒼紫:「ちょっと待ってくれ。今やるからな」とりあえず、4階の扉を開きます。
GM:はい。問題なく開きました。
蒼紫:「OK。扉は開けた。一人づつ、引き上げるから上がって来てくれ。良いか、ゆっくりだぞ」…本当にパニック映画ぽくなってきました。それも、古き良きチャールトン・へストン系の。
GM:では、エレベータから、総勢八人の人間が出てきます。
蒼紫:一応、確認。どんな面々ですか?
GM:サラリーマン風の男が二人、無表情な大男が一人、高校生くらいの男女が一組、買い物中の主婦らしき人物が一人。
蒼紫:無表情な大男、いかにも怪しいですね(笑)。
GM:いかにもな人です(笑)。
幸見:…グルジェフ、かなぁ?
響:なんでわざわざ密室に一緒に閉じ込められていたのかが気になるが…。
GM/サラリーマン:「ありがとう、助かったよ」
蒼紫:「礼なら良いさ。困った時はお互い様だ(…それに、今回は俺のせいでもあるしな…)。俺は、神楽 蒼紫だ。これから管理事務所にシャッターを開けに行くんだけど、機械系の知識のある人はいるか?」
GM/大男:「…俺は、そういう仕事をしていたことがある。これでも、いわゆるIT関連の仕事をしていた。コンピュータなら、何とか扱える」
蒼紫:「良し。じゃあ、悪いんだけど、手伝ってもらえますか? 他の方たちも、一緒に行動した方が安全だと思います」うわー。大男、ますます怪しー。悪役なのかミスリードなのか……。
幸見:楽しみねー(笑)。
GM:では全員、一度顔を見合わせた後、頷きます。
蒼紫:案内板と記憶を頼りに、管理事務所へ向かいます。
●シーン6 『It is lost.』 シーンプレイヤー:轟響 登場難易度:自由
○ショッピングモール1F
GM:一番人の多かった1階部分にいます。客も、今の状況に混乱しているようですね。従業員に詰め寄りますが、従業員も何が起こっているか理解しかねています。
響:グルジェフを見失っちまって、そこから停電、シャッターが下りて中に閉じ込められたってのが現状ですよね?
GM:そうですね。ちなみに、電気だけ一部復活したようで、明かりはついています。
響:「管理室、もしくは事務室に連絡を取ってもらえるかな? 客に説明するのに君では役不足だ」
GM/従業員:「はい」受話器をとって、電話をしていますが。「…どちらも、出ません」
響:受話器を従業員からもぎ取って確認。電話は正常に繋がってる?
GM:電話は繋がっているようですね。とりあえずは。呼び出しはしています。
響:「君、管理室、もしくは事務室はどこだ? 事情を聞きたいのだが、案内してくれないか?」
GM/従業員:「管理室は4階、事務室は地下1階です」
響:「わかった。ありがとう」といって、その場を去ります。
幸見:上と下かぁ…どちらを選ぶかで展開が変わるのかな。
GM:で、どちらに向かいますかな?
響:ここでシーンを切って、都合の良い方に現われるとか(ぇ
GM:では、切りましょう(笑)。
陽火人:まだ、中にすら入っていない奴が一人(笑)。
蒼紫:最初の登場シーンで、どこから入って来たかが決まりますね(笑)。
陽火人:どうやって登場しようかな?(笑)
●シーン7 『その名は“組織”』 シーンプレイヤー:紫藤幸見 登場難易度:自由
○ショッピングモール1F:喫茶店
GM/純也:「…これが、事件なのかな…?」消えた電気がもう一度つき、視界が戻ります。
幸見:「何だったのかしら。ただの停電にしては、放送も何もないのが気になるけど…」携帯を取り出します。ニュースサイトにアクセスしようとしますけど、繋がりますか?
GM:一応、携帯は使えます。ニュースサイトでは、『ショッピングモールが占拠された』という話題が載っていますね。
幸見:「(…ショッピングモールって、ここの事よね…)」純也くんの様子を見てみますけど。
GM/純也:「なにか、わかった?」
幸見:「うーん…」少し迷ってから、携帯の画面を見せます。「…これ」
GM/純也:「…大事件じゃないか!」
幸見:「これが『面白いこと』って言うのなら、怪文書を送った人物は事件のことを知ってたことになるわね…」
GM/純也:「って、ことは…事件の関係者が僕のところに怪文書を送ってきたのかな? …なになに、『政治犯、○○の釈放と、五億円を要求』…か」どうやら、そんな犯行声明が出ているようです。
幸見:「はい、ちょっと返してね…」知り合いに電話して、純也くん以外のマスコミにも同じような怪文書が出回ってるのか調べます。それと、犯行声明の真偽についても。
GM:調べてみると、どこも今回の件で大わらわですが…そんな文書を受け取った人間はいないようです。確かに『○○』という政治犯は存在しており、その仲間の犯行ではないか、と警察は思っているようですが…。
幸見:「(…よりにもよって、純也くんだけにか…。普通の犯罪者じゃなさそうね…)」
GM:あとは、『大使』という名前について知っていることがあるかもしれません。〈情報:魔物/裏社会〉で。
幸見:技能無し、情報屋込みで。(ころころ)達成値19。
GM:ぬ、高い。
幸見:私のファンは有能なの(笑)。
陽火人:ファン!?
・《大使》
達成値5:組織の幹部の一人。めぼしい人物を組織にスカウトするのが役目。人前に現れる際は中西省三と名乗る。映画フリーク。持病の鼻炎のため、薬が手離せない。
達成値8:前面に出て戦うことは少ないため、能力的なものは不明。唯一つ、「殺しても死なない」が比喩でなく、まことしやかに噂として流布している。
達成値10:《大使》は、組織に選ばれた者にある種の試練を課す。それは、「自分が世界にとって異質な存在である」と認識させる目的で行われる。
GM:と、ま、そんなところですが…19なら、組織の情報も付記しておきましょう。
・組織
達成値5:実態不明。ただ“組織”とだけ呼ばれる存在。
達成値8:MMMのように、魔物を利用した実験、交配による新種の誕生、サイバネティクス技術との融合…などを行うが、決定的に違うのは(末端の構成員は別にして)、営利目的で動いているわけではないことである。彼らの目的は、それらを通して、人類、ひいては世界の天敵を作り出すことにある。放っておけばレミングのように自滅行為に走る人類という種に「天敵」という恐怖を与え、それによって人類を統制し、また、人類という種が停滞しないよう活動している。実験の成果を試すために、国家、犯罪組織、世界各国の反政府組織などに実験の成果を売る、ということはするが、第二次大戦やキューバ危機など、全世界に波及しかねない危機的状況に関しては、最終的に回避するように誘導している。
達成値10:確認された幹部の中に《大使》と呼ばれる人物がおり、組織に相応しい人間の前に現れ、その者を組織に誘うのだという。
GM:と、こんなところです。
蒼紫:鼻炎が持病って、本当だったのですね!?
GM:やつの弱点は鼻炎です(笑)。
蒼紫:地味な弱点だな〜。『殺しても死なない』くせに(笑)。
幸見:「(…純也くんがどう関わるのか、が不明だけど…そうすると、“組織”の試練を受けている誰かが、ここにいるのかしら?)…いずれにしても、ただの犯罪とは違うみたいね。全くもう…」純也くんを呆れた目で眺めます(笑)。
GM/純也:「とにかく、この状況は、もの凄く…まずい?」
幸見:「そうね。見つからないように隠れていた方がいいかも」でも、移動しないと他の人たちに合流できないなぁ(笑)。
GM/純也:「う、うん。そうだね。じゃあ、隠れていようか…いや、とりあえず電話が使えるなら、局に連絡してくるよ」
幸見:「行ってらっしゃい」手を振って見送る(笑)。
GM/純也:「じゃ、ちょっと行ってくるけど…幸見ちゃんも、動いちゃダメだよ。いいね」言いながら、行ってしまいます。
幸見:「…さて。私は少し、他のところを探してみましょうか…私の領分かもしれないし」純也が去ったところで、おもむろに行動開始(笑)。
GM:はい。では、次のシーンへ行きましょうか。
●シーン8 『侵入』 シーンプレイヤー:花樫陽火人 登場難易度:自由
○ショッピングモール前
GM:ショッピングモール周辺は、黒山の人だかりです。入り口から素直に入れる状況ではありません。
陽火人:「ちょっと、通してください…いたた、すいません。身内が…うわっ!」と尻餅をついて転ぶ(笑)。『邪魔臭いのう…こいつら、わしの術で消し飛ばしてくれようか?』「わっ、バカ。人前で喋るな! どうしよう…入り口からは入れなさそうだし…どこか他には入れそうな場所は……」と辺りを見回して見ます。
GM:では、大嶽丸の言葉を借りてアドバイスを。
陽火人:どうぞ(笑)。
GM/大嶽丸:『人よ、よく見よ。上には誰もおらぬわ。隣の馬鹿でかい建物から飛び降りれば、ちょうど、この建物の上に降りられようが』
陽火人:「そうか! ありがとう、大嶽丸!」
GM:見上げれば、普通は死んでしまいそうな高さのビルから飛び降りる羽目になりますがね(笑)。
陽火人:「ちょ、ちょっぴり怖いけど…いいや、怖くなんてないぞ〜」と空元気を出して、自分を奮いたたせる(笑)。
GM:では、屋上に死ぬような思いをして、辿りついたということで(笑)。
陽火人/大嶽丸:『さあ、行くのならばさっさとせい』「わ、わかってるよ」と大嶽丸にせっつかれながら行きます(笑)。
GM:では内部に侵入…と屋上のドアには鍵が掛かっておりますな。
陽火人:鍵は外せますか?
GM:開けるなら、〈機械操作〉。壊すなら…大嶽丸に変わればちょちょっと(笑)。
陽火人:とりあえず、服を破きたくないんで〈機械操作〉を試してみます(笑)。(ころころ)12。
GM:惜しい。3ほど足りない。
陽火人:では、腕だけ大嶽丸の腕に変えてこじ開けます…って、そういう微妙な変身って可能ですかね?
GM:別に演出なんで、そのくらいは。では、簡単に開いた…ただ、誰も見てなければいいね(笑)。
陽火人:え、ええ。そうですね(笑)。では、中に入ります。
GM:さて、中はシャッターに区切られた区画になっています。先ほど蒼紫に話した情報通り、風が流れてくるので、通気孔の存在には気がつきます。
陽火人:では、その辺にいる人たちを捕まえて母親の特徴を言って、見かけなかったかを訊ねていくよ。
GM:この階には、わかる人はいないようですね。
陽火人:では、下の階に移動しよう。そして、下の階でも同じことを繰り返していきます。…そう言えばさっき、エレベータの中の面子に、主婦が一人いましたね。
GM:いましたよ。
陽火人:僕のお母さんをよろしくお願いしますね。神楽先輩(笑)。
幸見:確率的には別人かもしれないけど、物語的にはビンゴかもね(笑)。
蒼紫:鋭意、努力します(笑)。
GM:では、とりあえず次のシーンへ行きますか。
▼絆/エゴの変化
陽火人:美鈴への絆内容を救出に変更。一般人に絆/守護を取得。
●シーン9 『姿なき妨害』 シーンプレイヤー:神楽蒼紫 登場難易度:自由
○ショッピングモール4F:管理室
GM:では、管理室に向かった蒼紫です。
蒼紫:はい。管理室までは、無事に辿り着けたでしょうか。
GM:管理室には、すぐに行けます。疑うならば、容易すぎるくらいに。
蒼紫:「(静かすぎる、けど。疑い始めたらきりが無い、か。まずは行動だな)」ドアを開けようとします。鍵は掛かってる?
GM:いえ、コレも開いています。中は無人ですね。
蒼紫:「中の様子を見てくるんで、皆さんはちょっとここで待っていて下さい」
GM/主婦:「あの…」
蒼紫:「はい、何ですか?」
GM/主婦:「これが何かの事件なら、息子が心配していると思います。連絡できるようなら、電話をしてみたいんですが…大丈夫ですか?」
蒼紫:「ああっ! そっか、携帯電話……すっかり忘れてた。どうぞ。外と連絡が取れるようなら、こっちも助かります」
GM/主婦:「では…」携帯を取りだして。「繋がるみたい」呼び出し音が漏れ聞こえます。さて、電話の主の陽火人、出る?(笑)
陽火人:もちろん(笑)。
GM/主婦:「もしもし、陽火人?」
陽火人:「ん? 電話…母さんからだ! もしもし、母さん? 無事かい? 怪我はしていない? すぐに助けに行くから、安心して」
蒼紫:「(陽火人? そうそうある名前じゃないし…まさか、花樫か?)」やっぱり陽火人のお母さんでしたね〜。
幸見:偶然って凄い(笑)。
GM:グウゼンデスヨ? サクイナンテアリマセン(笑)。
陽火人:美鈴は大嶽丸の存在を知っていますので、一応念のため。
幸見:あ、じゃあノウンマンなんだ?
陽火人:ええ、それどころか人ではありません(笑)。
幸見:はい?(笑)
蒼紫:うぉ。お母さんも半魔ですか(笑)。
陽火人:天女です(笑)。
GM:…? ああ、それで『美鈴』にしたのか。鈴鹿御前な。
陽火人:その通り(笑)。
GM/主婦:「とりあえず、母さんは無事…だけど、ここに来ているの?」
陽火人:「うん。だから、今そっちに行くから、母さんがいる場所を教えて」
GM/美鈴:「馬鹿を言わないで。危ないことに首を突っ込むんじゃないの」
陽火人:「…うん、ごめんなさい。でも、自分が安全な場所でただ待っているなんてできないよ。それに、きっとこれは神様が大嶽丸の力を使って皆を助けてあげなさいと、僕に知らせてくれた気がするんだ」『神やら仏やらが人間なんかのために、手を貸すことなどないわい。奴らはわしらよりも即物的だからのう』
GM/美鈴:「…4階よ。いい? 何があっても(声を潜めて)…大嶽丸の力は使ってはいけないから」
陽火人:「う、うん。なるべくそうするよ」と、既に使ったとは言えない陽火人であった(笑)。
GM/美鈴:「じゃあ、いったん切るわ。また、ね」
陽火人:「うん、わかった。気をつけてね」
GM:そして、電話が切れる。
蒼紫:「すいません、もしかして電話の相手、花樫 陽火人くんですか?」
GM/美鈴:「はい。…陽火人の知り合い?」
蒼紫:「彼は俺の後輩なんですよ。ちょっと電話を替わってもらおうかと思ったんですけど……まあ、切れちゃったみたいなんで良いです」
GM/美鈴:「ごめんなさい。でも…きっとすぐにここに来るわ。こういう時は、親の言うことを聞かない子だから」
蒼紫:「ここに? ……この状態で、外からですか?(無茶するな……とは言え、アイツの力があれば助かるのは確かだけど)」
GM/大男:「で、管理室だが…俺はついていった方がいいのか?」
蒼紫:「ああ、すいませんでした。中は無事みたいなんで、お願いします」
GM/大男:「うむ…で、何から始めればいい?」
蒼紫:「とりあえず、電源の回復から。それからシャッターを開いて下さい」
GM/大男:「わかった」椅子に座して、何か作業を開始します。「…まずいな」
蒼紫:「……何か、問題が?」
GM/大男:「電源を入れたが、シャッターを開けるにはパスワードがいる」
蒼紫:「パスワード、ですか……この部屋のどこかに、管理マニュアルか何かないかな」
GM:画面を覗くと、パスワードを入れるように指示が出ています。それと、画面を見た時に気がつくことがあります。
蒼紫:あ、はい。何でしょう?
GM:一部、シャッターが開いているところがあります。それと、空調。館内全体、隅々まで空気が循環するようになっています。
蒼紫:ふむふむ。まずは、どこのシャッターが開いているか知りたいのですが。
GM:記憶すれば、館内を移動することが出来るようになりますね。途中、通気孔などを使う必要がありますが。
蒼紫:では、携帯や手帳にメモを取りながら、記憶します。
GM/大男:「…ガスか、火が出たら、逃げられないな…」
蒼紫:「ガスはともかく…火災の方ですが、スプリンクラーは? この規模の施設なら、設置されていても不思議はない」
GM/大男:「調べてみる」少しの間が空いて。「…ダメだ。まともに機能していないらしい!」
蒼紫:「そっちの復旧も難しい、ですか?」
GM/大男:「ちょっと、この部屋を調べてパスワードに関する情報を当たってみる。それ以後でなければ、無理だ」
蒼紫:てか、そうか。一般人が出てきてるのは、シャッター破壊という選択肢を封じる意味もありそうです。考えてあるなぁ。
幸見:光の剣でズバズバ、とは行かないみたいね。
蒼紫:「OK、手分けして捜してみましょう。皆さんも、手伝って貰えますか?」
GM:では、みんなが入ってきます。手分けして捜し始めますね。彼らを助手にして、〈知識〉で振ってください。
蒼紫:技能なし、助手込みで(ころころ)6ゾロ! 技能無しなので、Crtではありません。
GM:おおお! 見つかりました。
響:煤i゜Д゜;)
GM/大男:「よし、これなら使えそうだ!」
蒼紫:ここは、サラリーマンの小父さん辺りが見つけたって事で(笑)。「良かった……思ったより早く、脱出できそうですね」
GM:大男がパスワードを入れて、シャッターを開きます。…ですが、途中まで開いたところで、それ以上動かなくなってしまいます。「なんだ…どうした?」
蒼紫:「……? 一部、開かないところが有るみたいですね。何か、引っかかってるのかな?」
GM/大男:「システムにも、アクセスできない…こっちがアクセスした直後、誰かに乗っ取られた…?」
蒼紫:「ハッキング? ……畜生、ここを占拠してる奴らを何とかしないと、出られないって訳か」
GM:とりあえず、シャッターには子供が通れそうな隙間が出来ましたが。
蒼紫:「とりあえず、こちらの方(美鈴)の息子さんが来るらしいんで、それを待ってから、俺がジャッキでシャッターを開けられないか試しに行ってきます」
GM/大男:「…ああ、わかった。俺も、もう一度アクセスしてみるよ」
蒼紫:「すいません。……(場の全員に)しばらくは、ここで待機ですね。落ち着いてください。すぐに出られるようになりますから」
GM/サラリーマン:「ああ、ここまで来たら、なんとか皆で頑張ってみるよ。兄ちゃんも、気をつけてな」
蒼紫:ではGM、とりあえず陽火人が到着するまでは、やる事ありません。携帯で、外でどう報道されてるか見るくらいです。
GM:わかりました。では、次のシーンへ行きましょう。絆等、あれば。
蒼紫:では、「絆:モール内の一般人/救済」を取得します。
GM:はい。いいのを取ってくれました(笑)。
幸見:子供が通れそう…ということは。これで私も登場できるようになった?
陽火人:あ、なるほど(笑)。
GM:うい。そのために(笑)。
蒼紫:これで事実上、幸見は移動フリーなのでしょうか?
GM:フリーでしょうな。
蒼紫:やったぜ、頑張れ、場の主役は幸見のものです。
幸見:…と言われても。単体で敵に当たったら雑魚相手でもマズイから(笑)。
蒼紫:戦闘が無いことを祈りつつ、情報収集でファイトですね。
陽火人:このシナリオの勝利の鍵は幸見ちゃんだ(笑)。
▼絆/エゴの変化
蒼紫:モール内の一般人に絆/救済を取得。
●シーン10 『トップ&アンダー』 シーンプレイヤー:轟響 登場難易度:自由
GM:では、響。このシーンまで回ってきてしまったので、どちらに行くか、決定してくださいな。
響:はーい。蒼紫が4階ならこっちは地下1階を攻めてみようかな。
GM:では、歩き回っていると、決して全部のシャッターが閉じているわけではないようです。地下に降りる道はなんとか見つけることが出来ました。
響:「完全に閉まっているシャッターと、閉まっていないシャッターがあるということは…意図的な目的があるな。……くそっ、ここじゃわからん。さっさと事務室にまで行かんことには手の打ちようがないな」
○ショッピングモールB1F:事務室
響:事務室の扉を開けます。
GM:事務室内には、人がいません…正確には、生きた人間がいません。ここにいた人間は死んでいますね。
響:「くっ、一歩遅かったか」
幸見:「―――あら。こんにちは、響くん…」響の背後から幸見が登場。
蒼紫:怖っ! 幸見が犯人みたいだ(笑)。
GM:敵っぽい登場タイミングでした(笑)。
幸見:周囲を見回して眉をひそめる。「…誰がやったのかしら、これ」
響:「幸見か? これはお前が殺ったのか」お約束として疑ってみる(笑)。
蒼紫:お約束、お約束(笑)。
幸見:響の質問を無視して、死因を調べます。傷とかはありますか?
GM:とんでもなく大きな口径の銃で、至近距離から撃たれています。壁には弾痕も残っていますが、これもまた、非常に大きいですね。
幸見:「…私が銃を持ってるように見える?」振り返って、響に傷痕を示す。
響:そういえば、思い出してみますがグルジェフのブラッドと得物は何でした?
GM:傷に注視すると、響には思い当たることがあります。グルジェフの一番好きな得物は、素手と対戦車拳銃です。
響:「確かに見えないな…だが、現状一人、そういう得物を使う奴に心当たりがある」
幸見:「…痛みを感じる暇もなかったでしょうね」死体を前に、そっと瞑目する。「…それで。心当たりというのは、魔物かしら?」
響:「ああ、俺たちと同類さ。…きっちりコンクリート詰めにして、東京湾に沈めて殺ったはずなんだが、こうなると本当に生きているみたいだな」
幸見:「その心当たりは、今回の異変に関わっていると思う?」携帯を出して、判っている状況を説明します。具体的にはモールの現状と、『大使』と呼ばれる人物が事件の裏にいそうなことを。
響:「これが仕事ならアイツはやりかねないな」
幸見:「…話を聞いていると、雇われ軍人と言った所かしらね」
響:「大人しく魚の餌にでもなっていれば良いものを」
GM:さて、そんな会話をしていると、ここからでも館内の情報をモニターしているようですね。
幸見:「…響くんの嗜好はともかくとして。相手の狙いがよく解らないわ。こんな所を占拠して、どうなるって言うのかしら…?」モニターを見て、怪しい人物が居ないか調べます。
響:「そう言えば、シャッターが開いているところと閉まっている所があったんだが、気づいたか?」
幸見:「誰かが開けてくれたんでしょうね。敵か味方かは知らないけど…」
GM:モニターを見ていると、最上階から地下まで、移動できる道があります。シャッターが開いているのも意図的かも、と思いますね。
幸見:「…あら? これって…」蒼紫くんや陽火人くんの姿なんかは見えませんか?(笑)
GM:陽火人は移動中です。その姿が、一瞬写りますね。
響:「いろいろとゲストが紛れ込んでるみたいだな」
幸見:「…誰かが、誰かを誘ってるみたい。状況から考えて、誘ってるのは『大使』だと思うけど…」
GM:そして、探っていると管理室の様子も見れます。そこには蒼紫の姿があります。
幸見:「…蒼紫くんに陽火人くん、か。誘われてるのは、どっちかしら?」呟く。
蒼紫:画面に映るなら、なにやら携帯をちょこちょこと弄ってます。
GM:さて、ちょっと〈知識〉で振ってみていただけますか?
幸見:〈知識〉はないなぁ(苦笑)。(ころころ)…10で。
響:〈知識〉判定、助手込み(ころころ)達成値14。
GM:では、響は気がつきます。今、ここで火事、もしくはガスを使われれば、中の人間は全滅でしょう。
幸見:中というのは、ショッピングモール全体?
GM:全体ですね。グルジェフは、そういう作戦を取り、一個の建物内の人間を全滅させる作戦を行ったことがあります。
響:「業務連絡、業務連絡、こちら事務室、管理室の神楽 蒼紫君、居ましたら至急事務室にご連絡ください」内線を使ってみる。
幸見:「…私たちの所在を敵にまで知らせてどうするの?」
響:「管理室にしか放送は流してねぇよ」
幸見:「モニターされてたらどうするの」
蒼紫:内線は、こちらまで通じますか?
GM:ここからは、内線も通じるようです。
蒼紫:では、電話ごしに登場。「はい、こちら神楽……誰だ? あの中西って奴じゃないみたいだが」警戒した声で。
響:「よう、轟響だ。そっちのノリはどうだい? こっちは女の子とムカツクことにクサイ所に二人っきりだ」
幸見:「…何だか失礼な言い草ね」呟く。
蒼紫:「響? お前も来てたのか。済まなかったな、キツい声色で。……こっちは俺の他に八人。うち一人は花樫のお袋さん……つって判るか?」
響:「ようするに知り合いって事だろ? そっちはどうなんだ? この内線、他に誰か聞いているか?」
蒼紫:「いや、スピーカーにはしてないから、今のところ俺だけだけど。(小声になり)あと、花樫は俺らの後輩で、同類だ」
響:「使えるね。そいつは。こっちは普段なら喜ぶべきことに紫藤 幸見と二人っきりなんだが、クサイ血のニオイしかしない所だ。ムカツクね」
幸見:「…気を遣ってくれてありがとう。出来れば“組織”の手が回ってる建物の中で名前を呼ばないでくれると、もっと嬉しかったんだけど…」横で会話を聞いて溜息。
蒼紫:「幸見ちゃんも来てるのか? まずいな……ちゃんと守ってやってくれよ。あと、花樫もこっちに合流するらしい」あ、蒼紫は幸見が半魔として目覚めた事を知りません。蒼紫が知ってた頃の幸見は、まだ人間だったのです(笑)。
幸見:覚醒した後は遭ってないからね(笑)。(*詳細は【聖者原罪】第1話参照)
響:「つーことで、事務所の中身は一般人にあんまり見せるな」
蒼紫:「(小声になり)判った。モニタはしないようにしとくから、そっちの状況を詳しく教えてくれ……それにしても、くそッ……犠牲者が出ちまったか」
響:「今、シャッターの動作状況を見たところなんだが、わかるか?」
蒼紫:「それはこっちで開けたんだけど、ハッキングを喰らっててこれ以上はちょっと厳しい」
幸見:「そんなことだろうと思ったわ。…ところで蒼紫くん、パソコン使えたの?」
蒼紫:「ひどいな幸見ちゃん……と、言いたいとこだけど。運良く専門家が居たんで、彼に任せてる」
幸見:「専門家? ずいぶんタイミングがいいのね…どの人?」モニターに映ってますか?
GM:写ってます。大男ですね。
蒼紫:「えーと、今もコンソールに向かってる、大柄な男の人なんだけど……判るかな?」
幸見:響くんに見覚えは?
GM:グルジェフではないようです。
幸見:何だ、違ったの。少し残念(笑)。
蒼紫:残念なのかー!(笑)
陽火人:フェイクか(笑)。
響:「それと気づいてるとは思うが、シャッターというか、空気の循環状況がマズイ。ガスか、煙でイチコロだぞ?」
蒼紫:「判ってるけど、こっちでもどうしようもない。スプリンクラーもマトモに動作しないみたいだ」
響:ショッピングモールの構造図を引っ張り出します。
GM:構造図から判断するに、何か仕掛けるなら地下ですね。
蒼紫:では、会話が途切れてる間に、居合わせた八人に地下の事務所に知り合いがいる事、協力して事に当たる事にした事を伝えます。
幸見:「ずいぶん用意周到みたいね。…念のために聞くけど、蒼紫くん。怪しげな“組織”に狙われる心当たりはある?」
蒼紫:「……ああ。奴らについて、何か知ってるのかい?(てか、幸見ちゃんって、ずいぶんと大人びた子だったんだな……)」
幸見:『大使』と呼ばれる人物についてと、“組織”について。ショッピングモールが占拠されたことも彼らの仕業である可能性が高いことを端的に伝えます。
蒼紫:ではそれと交換するように、『大使』の今回のターゲットが自分である事、モール占拠が彼らの仕業である事が間違いない事を教えます。
幸見:「…ですって。グルジェフは“組織”に雇われて仕事をしてるって所かしら?」響を見上げて。
響:「流れで考えるとそうなるな」
蒼紫:「それにしても、ふざけた奴らだ……罪も無い、大勢の人を巻き込むような真似をしやがって」受話器が壊れそうな勢いで強く握り締めます。
幸見:「…で。彼が居るなら、どの辺だと思う?」構造図を見て聞きます。
響:「まず、安全な場所。自分達が巻き込まれたら意味がないからな。だが、任務の完遂を確認する為に、そう遠くには行かないはずだ」
GM:では響、〈情報:魔物〉で判定してください。
幸見:私は?
GM:いいですよ。響に問うたようだったんで、判定を任せたのかと(笑)。
響:情報屋込みで(ころころ)達成値16。
幸見:これだけ出てれば全部判りそうだから、いいです(笑)。
GM:では、あなたが知るグルジェフなら、最上階にある展望台で暫く様子を見た後、事が成る直前に屋上から脱出するでしょうね。
響:「ショッピングモールが密閉された空間なら…その更に上、屋上辺りが怪しくね?」
陽火人:なにー! GMのあの意味ありげな言い回しはそういうことだったのか!?
蒼紫:ぬぉっ! 陽火人、いきなりボスと遭遇か?!
陽火人:いや、今そっち(管理室)に向かっちょります(笑)。
響:まあ、○ーザスの時も吹抜け構造のショッピングモールの天井破壊してガス抜いたから、逆に考えると天井の上は安全ぽかったんだよなぁ。
幸見:「ふぅん。…グルジェフの居場所はそれでいいとして。爆弾かガスを仕掛けられてる可能性があるのよね。そっちは放っておいていいの?」
響:「地下のこっちからだと逆の位置なんだよな」
幸見:「…まぁ、解除できないんじゃ仕方ないけど。蒼紫くんたちの所へ行ってみる?」
響:「地下の発煙装置だか、ガス装置だかを持ち出すだけでもOKだと思う」
蒼紫:「(小声)爆弾? 場所が判らなきゃどうしようもないぞ。避難を優先するしかないだろう」
響:「そうそう巨大な物は持ち込めないし、爆弾だとどちらかというとビルの倒壊を目指すだろ。俺はグルジェフが中に入っていくのを見た。倒壊させるとなると、中に居ること自体が危険だしな」
幸見:「そういう物があるとして、どこに仕掛けられているのか、判るかしら?」
蒼紫:「(小声)おい、そっちは一般人が居ないんだよな? なら、適当な壁に孔を開けてガスを逃がす事はできないか?」
響:「なら、1階の窓ガラス全部割るか? 1階のガラスを全部割り、そして最上階のガラス割って空気の逃げ道を作ってやれば、ガスも煙も全部外へ抜けるはずだ」
蒼紫:「最上階の方は俺が引き受けよう。一階は、そっちに任せて大丈夫だな?」
幸見:うーん。専門家のツテに電話して、解除法なり安全策なりを調べられないでしょうか?
GM:じゃあ、しかるべき情報で、現物を見ながらなら。
幸見:「ガスはともかく…火災の場合はそれで大丈夫?」…ていうか、ああいう場所の窓ガラスって割れるの? シャッターとか降りてない?
GM:1階のはシャッターが下りているでしょうね。
蒼紫:シャッターは、今までの描写から見るに降りてるはず。だから、シャッターごと壊すかも。
幸見:幸見は物理的破壊手段を持ってないから無理。響に任せます(笑)。
響:2階以上のガラスならシャッターは気にしないで大丈夫なはず。
GM:2階以上なら、ね。
幸見:このショッピングモールって、何階建てだっけ?
GM:6階建てです。
響:「火災の場合なら、地下に空気を供給しているダクトを破壊して封鎖する。装置が置いてあるとしたら空気が循環している始発点、地下のどこかにあるはずだから」
幸見:「…そうなると、対処法が変わるわね。装置を探すのが先決かな」
響:「装置の撤去に失敗したら、なるべく速やかにそれを実行に移そう」
蒼紫:響さんのPL知識が冴えに冴えていますね〜。心強いかも。
GM:まあ、唯一つ問題があるとすれば、2階以下の客をどうやって2階へ逃がすか、ですが。
幸見:そうなんですよね。自由に移動できるのは、子供だけでしょ?
蒼紫:電源は回復してるんじゃなかったっけ?
GM:そうですね。電源は回復しております。
蒼紫:なら、いくらシャッターが下りてても、各ブロックにエレベータか非常階段があるんじゃないかな?
GM:確かに。動くエレベーターを確認すれば、見つかるかもしれません。
響:「蒼紫、一つ頼んで良いか? 無用の混乱避けるために警察に状況をタレコミしておいて欲しいんだが」
蒼紫:「(小声)状況と言うと、どこまでだ? さすがに“組織”やら何やらの話はできないだろ」
GM:警察には、既に偽装した情報が流されております。
幸見:…ところでー。陽火人くん。そろそろ蒼紫くんの方に合流できていいのでは(笑)。
陽火人:いいんでしょうか? なんとなく出そびれてしまって……(笑)。
幸見:だって、さっきから蒼紫くんも電話越しに喋りまくってるし(笑)。
陽火人:まあ、確かにそうですね(笑)。というわけで、いいでしょうかGM?
GM:どうぞ。
響:「ガスや煙を吸って外の人間が倒れる可能性がある。辺りの封鎖だけでもやってくれると御の字だからな。死霊課辺りにタレこむのはどうだ?」
蒼紫:「判った。そっちはやっとく。ついでに、館内放送で下の階の客の誘導もしとくから」言いつつ、大男に各ブロックのエレベータ・非常階段の位置を確認するよう頼みます。
GM/大男:「…動くぞ。業務用の搬入物用のエレベーターなら、動くぞ。これは二基あるし、一度に各18人まで乗せられる。
蒼紫:「よっしゃ、ついてる! じゃあ、館内放送で、来ている客を4階まで避難誘導してやって下さい」
GM/大男:「わかった。なんとか下まで行ける人間もいるんだ。協力してもらって、避難誘導してもらうよう、従業員にも呼びかけるよ」
響:「頼むぜ。あと俺の名前を警察に出すのはやめてくれ。族が警察頼ったなんて知れたら末代までの恥だ」
蒼紫:「おかしな事を気にするなあ。まあ、判ったけど」
陽火人:…しかし、今度は入っていくタイミングが難しいぞ(笑)。
幸見:と言うか、そろそろシーンが切れそうな気配(笑)。
陽火人:ここは、ヤッパリもうちょっと待ちますか(笑)。
蒼紫:ごめんなさいね。シーンを退場するタイミングが掴めなくて。
響:むしろシーンを切りましょう。
陽火人:仕方ありませんよ。こういうこともありますって。余りお気になさらずに(笑)。
響:「じゃあ地下班は装置の発見と撤去を始める。そっちは頼んだ」
GM:では、話がまとまったようなので、シーンを切ります。
幸見:(時計を見て)…凄い、今のシーンで1時間以上経ってる(笑)。
蒼紫:特に意見の対立も無かったのにこれだけ長くなるのは、珍しいですね。PC間対立とかだと、偶に見かけるんですが。
▼絆/エゴの変化
蒼紫:幸見に絆/救済を取得。
響:蒼紫に絆/信頼を取得。
幸見:響に絆/連帯感を取得。
●シーン11 『仮面の下』 シーンプレイヤー:花樫陽火人 登場難易度:自由
GM:お待たせしました。陽火人、4階到着です。
陽火人:はいな(笑)。「かあーーさーーん!」と管理部屋へと突き進んでいく。
○ショッピングモール4F:管理室
GM/美鈴:「…陽火人?」
陽火人:「母さん! 良かった、無事で」と、ちょっと涙ぐむ。『やれやれ、いい加減乳離れをしたらどうなんだ、人よ』と呆れ声。
GM/美鈴:「こっちは、なんとか。でも、このままだと外に出られないのよ」
蒼紫:えーと、蒼紫、また自動登場?(ぉ
GM:まあ、そうなりますかな。
蒼紫:「陽火人か! よく来たな……ってのも変だけど。こっちは、何とか何事も無く無事だったぞ」
陽火人:「か、神楽先輩!? どうして、こんなところに先輩が?」
蒼紫:「あー……色々あってな。説明は、事が済んでからだ。とりあえず、地下にもう二人、知り合いが来てる」
陽火人:「わかりました。状況がよく解りませんが、先輩を信じます」
蒼紫:ここで一々「自分のせいだ」と悩まなくなったのが、蒼紫的には成長(笑)。
幸見:まぁ、狙われたのは蒼紫だけど。実際に『誰のせい』かと言われれば「組織のせい」だから(笑)。
蒼紫:「幸見ちゃんと響は、知ってるか? (小声で)響の方は同類なんだが」
陽火人:「響さんですか…さあ、僕は会ったことがありません。でも、先輩の友達なら頼りになる人なんですね?」
蒼紫:「ああ。特にこういう時には、とびきりにな。今、火災対策のために色々と動いてもらってるとこだ」
幸見:幸見とは、陽火人くんの鬼になった姿を目撃されたことがあるという認識で(笑)。
GM:姿は鬼というか、『牙狼』というか(笑)。
陽火人:了解です(笑)。「火災対策…すると、このショッピングモールを占拠したテロリスト達は、それを脅し文句に警察と交渉してるんですね!? 許せない…」
蒼紫:「ああ、とんでもない奴らだ。何としても食い止めないとならない。それで、だ……」
陽火人:「はい、僕にできることなら何でも言ってください!」
蒼紫:「こっちはこっちで最上階の窓を割って回らなきゃならないんだが、この人達の護衛と合わせると人手が足りない。手伝ってくれ」
陽火人:「わかりました! 任せてください!」
響:「じゃあ、コーヒーを買って来い!」(まて
蒼紫:パシリ?!
陽火人:はい、行って来ます!(笑)
響:「B○SSのエメラルド○ウンテン限定だ!」更に買ってきたコーヒーを飲み「コーヒーなんてこんな苦いもん飲めるかぁ!!!」…今の一言だけで、俺の頭をこの台詞が通り過ぎた(笑)。
蒼紫:酷い先輩だ(笑)。しかもエメラルド山って、BO○Sじゃなくてジョー○アだし(笑)。
響:○ョージアか。缶コーヒーなんて飲まないから全然知らん(笑)。
陽火人:学校でもこんな感じですね。他の人間がパシられていたら、自分から買って出ますから(笑)。
蒼紫:良い子だ……微妙に体育会系だし(ほろり)。「じゃあ、俺が最上階に回るから、お袋さんの護衛と、地下の連中との連絡を任せた。えっと……これが響の携帯の番号だから」
GM/サラリーマン:「いや、この際だ。我々にも、できることがあれば手伝うよ。君たちが抱えている状況はわからんが…できることがあれば、言ってほしい」
蒼紫:「いえ。この場は、できるだけ一箇所に纏まっていた方が安全でしょうから。落ち着いて、待って居て下さい」
GM/サラリーマン:「…そうか」手を差し出して「助けてくれて、ありがとう。礼を言うよ」
蒼紫:「(苦しげな表情になり)……いえ、当然の事をしているだけですから」
陽火人:「うう、感動です。サラリーマンのおじさんの勇気、そして先輩の優しさ、どっちも素晴らしいです」と、勝手に感動して涙(笑)。
GM:では、そんなところでいったん別れていいですか?
蒼紫:はい。こっちは管理室から退場します。
GM:陽火人は、どうする?
陽火人:えと、特にやれることはないのでこのまま待機です。先輩に言われた通り、護衛と連絡役に徹します。
蒼紫:む。護衛と巡回の役割、逆の方が良かったですか? 護衛の方が、シーン表でやる事多いかな、と思ってこの分担にしたんですが。
陽火人:いえ、構いませんよ。どちらかというと、陽火人はママンと一緒にいたいと思うでしょうし(笑)。
GM/大男:「さて…どうやら行ったようだ」
幸見:…おや? 大男が何か…。
陽火人:「あ、あなたが機械の操作をしてくれていた方ですね。ぼく、花樫陽火人といいます。よろしくお願いしますね」『人よ…気をつけろ』
GM:大男が振り返ると、男の顔が変わっていますね。見たことのない顔です。
陽火人:「え?」
幸見:うわ、やっぱり敵ー(笑)。
響:そういえばグルジェフってフルメタル/ビーストぽかったんだよね。魔の名が『鋼の牙』で対戦車拳銃持ちときたから。
GM:ビーストではないんですがね。
幸見:《偽りの仮面》とか、変装系アーツの可能性があるなぁ、とは思ってたんだ(笑)。
蒼紫:うぉおおお?! ブラフと見せかけてどんでん返しですねっ!!
GM:まあ、そんなところなんですが…〈知覚〉判定をしてもらうのを忘れていました(笑)。卑怯なような気がしてなんですが。
幸見:どっちみち〈知覚〉低い人たちばっかりだから(笑)。
響:まあ、〈知覚〉判定しようが、そうそう見破れるものではない!(笑)
GM/男:「さて、諸君。君たちには、これから我々と地獄に付き合ってもらう」
陽火人:「あなたは、まさか!? くそ、みんなここから離れて! 母さん、皆を連れてここから離れて、早く!」
GM/グルジェフ:「無駄だよ」対戦車拳銃を突きつけて。「動いたものから地獄行きだ」
陽火人:「くそ! やらせないぞ! やるんなら僕から撃て!」と手を広げて膝をガクガク震えさせながら、前に出る。
蒼紫:一般人だっ! 陽火人の反応がもろ一般人で、逆にカッコ良いロールプレイだ!!
幸見:うん。でもどうしよう、周囲も一般人だから戦闘できない(笑)。
陽火人/大嶽丸:『(人よ変形しろ! そうしなければ、奴を倒せん!)』「(だめだ! ここで変形するわけにはいかない!)」
GM/グルジェフ:「いい度胸だ、ボウヤ。ここで殺すのは本意ではないよ。だが、言うことを聞かなければ、ズドン、だ」口元を歪める。
陽火人:「わ、わかったよ。それで、とりあえずみんなの安全は保障してくれるんだね?」
GM/グルジェフ:「いいとも。本来、こんなことをしているのは、我々が人に紛れている化け物を狩るためだ。少し無粋な真似をしたのは、今、君たちが非日常を相手にしているということを、本能的に理解してもらうために過ぎない」
陽火人:「あなたが、みんなに危害を加えない間は、僕はあなたの指示に従うよ」
GM/グルジェフ:「まあ、君らは化け物などと言うと、笑うかも知れんがな。先ほどの…若い男がそれだ」
陽火人:「……」
GM/グルジェフ:「さて…信じられない諸君のために、彼がその本性を出す瞬間をお目にかけようと思う。それにより、私の言葉を真実だと思っていただきたい」その言葉に、ここにいた人間たちが顔を見合わせます。
陽火人:「(くそ、僕はなんて無力なんだ……気をつけてください、先輩)」
GM/グルジェフ:「我々は、そいつを追い詰めなければならない。世界の敵である者から」
GM/サラリーマン:「…私は…お前の言葉が信用できん…。だが…良いだろう。お前が言うように、見に行ってやる」その他の人間たちも、不承不承というように、頷きます。
GM/グルジェフ:「そこの君はどうかね?」陽火人に。
陽火人:「みなさん、これだけは覚えておいてください。眼に見えるものだけが、けして真実ではないということを…見えないところにこそ真実があるということを、知っておいて欲しいと…僕は思います」
GM/グルジェフ:「…ふうん」何かを得心したように。「そうか、君は…そういうことか」
陽火人:「すいません、訳のわからないことを言ってますよね。でも…きっと大事なことは皆知っているはずですから、時として忘れてしまうことがある。それを僕は、先輩に教えてもらったので……」
GM/グルジェフ:「では、行こうか」人々を連れ立って。そうして、陽火人の前を通る瞬間「…人間は、そう強いものじゃない。覚えておくんだな、ボウヤ」
陽火人:「あなたこそ…人は、あなたが思うほど弱くなどない。僕は、そう信じています!」震えながらも、強い意志を宿した瞳で睨み返す。
GM:では、そこでシーンを切ります。
▼絆/エゴの変化
陽火人:グルジェフにエゴ/怒りを取得。
蒼紫:うわー、周到だ〜。魔獣化せざるを得ない状況が、かなり整って来てるー。(><)
幸見:というか、蒼紫くんだけじゃなくて私たちが魔獣化しても拙いんじゃないの?
蒼紫:まあ、SAには引っかかりませんが、物語的にはマズい気がします。
陽火人:逆にここで魔獣化して、守っていた人たちから石を投げられて、それでも尚、守るために戦うという美味しい状況が……(笑)。
蒼紫:ごめん、それやりたくなって来てる(笑)。
幸見:ラゼルさん(*第27・29話のGM)が好きなシチュエーションだなぁ(笑)。
陽火人:俺も大好きです(笑)。
GM:俺も大好き(笑)。自サイトのライダーTRPGでも、こういう話ばかりやりたい人間でした(笑)。
蒼紫:てか、旧BBはそれで大切な人に発狂されたりする凄まじいゲームでした(笑)。
響:まあ、BBはある種、狂人製造TRPGと言えんこともない。
蒼紫:上手くやれば大丈夫なんですが、慣れない人間がやると、PCは官憲に捕まるわ、NPCは発狂するわ……凄いゲームでした(遠い目)。
幸見:上手いリプレイを読んでると、そうは感じないけど…事故率が高かったそうで(苦笑)。
蒼紫:ええ、事故、何度も経験しました(笑)。
幸見:でもエゴと絆のルール周りは、どっちかと言えば旧約の方が好みでしたね。
響:エゴ/絆は昔の方が判りやすかったしね。他人から命令、お願いされる可能性があるのが絆、それ以外はエゴって覚えてた。
蒼紫:そうですね。私もエゴ/絆は、難易度はともかく、概念的には昔の方がしっくりきました。
陽火人:アーツとかでも、なくなって痛いものが……『たったひとつの冴えたやり方』は残しておいて欲しかった……。
蒼紫:おおっ! 同士よ!! 『たった一つの〜』の良さが判ってくれる人がここに(感涙)。
陽火人:おお、心の友よ!(ひしっ、と抱き合うPL二人)
ちなみに『たったひとつの冴えたやり方』とは、旧約BBで自動人形が取得できた自爆アーツのこと。
以下、延々と自爆の美学(?)や特撮ネタで盛り上がる参加者一同。…あまりに長いので途中は割愛(ぁ
蒼紫:…しかし旧BBといい、けっこうマイナーなネタなのに通じる人が多くて嬉しいです♪
陽火人:こういう話題が出来るようになった責任、もとい出来るようになったのはR−3のおかげなんですがね(笑)。
GM:調教しました(笑)。
蒼紫:R−3さん、偉いです(笑)。
陽火人:しくしく…僕、汚されちゃった(笑)。
GM:昔は可愛げがあったんですが、調教しすぎて、いまではすっかり…。
陽火人:なんだよ、何か文句あるのか?(笑)
GM:いいえ、なにも(一同笑)。
陽火人:よし(笑)。
●シーン12 『仕組まれた試練』 シーンプレイヤー:紫藤幸見 登場難易度:自由
○ショッピングモール地下
GM:では、響&幸見です。二人は…とりあえず、地下で危険物を捜す、で?
幸見:ですね。
響:地下で装置を見つけるために探索中です。通風孔の中を中心に。
GM:捜してみるのは…〈知覚〉でお願いします。
響:(ころころ)達成値8。
幸見:(ころころ)助手のボーナス付きで達成値11。
GM:助手?
幸見:シロです。飼い犬の幽霊(笑)。
GM:ああ…では、11なら見つけられます。それっぽい物が。
幸見:「…シロ、何か見つけた?」犬の幽霊に案内されて、その場所へ。
GM:なにか、筒状のものに時計をくくりつけたような物体が見つかりますが。
幸見:「…これ、かしら…?」携帯で写真を撮って、専門家の知り合いに転送。で、何か判ります?
GM:では、帰ってきたメールは「どうやら、爆発物のようだ。回りには可燃物が積めてあるので、点火されると、一気に燃え上がる」とのことです。
幸見:解除できるような代物でしょうか?
GM:出来ないわけではないそうです。わざとそうしているのか、簡単な仕組みで、説明されれば解除できそうです。
幸見:「…何だか、これも罠のような気がしてきたけど…解除してみる?」響を見て。
響:「解除するしかないだろう。もしかしたら他にも仕掛けられているのかもしれないけどな」
幸見:では解除しましょう。判定は必要?
GM:いえ、聞きながらやれば、簡単に。簡単すぎて、何か別の意図を感じてしまいますね。
幸見:例えばどんな意図か、見当つきます? 心理戦なら〈交渉〉とか有効な気がするけど。
GM:ふむ。では、どうぞ。
幸見:〈交渉〉で(ころころ)20。
GM:では…組織が今回の作戦を仕掛けたのは、あくまで蒼紫を引き入れるためです。
幸見:試練の一つとして、突破可能な障害を用意しておいた?
GM:ここにいる人間を助けるために尽力し、その後で、その人間に拒絶される…そうすることで、蒼紫の心に付け入る隙を作らなければなりません。そのためには、越えられる障害でなければ意味がないのです。
幸見:「…蒼紫くんを『人間の敵』に仕立てるためのオードブルってわけね…」呟いて、蒼紫くんに携帯をかけます。
蒼紫:当然、出ますよ。「もしもし。こっちは最上階に着いたところだけど」
幸見:「…これこれこういうわけで、凄く簡単な作りだったから爆弾は解除できたわ。そちらに変わったことは? 他の人たちはどうしたの?」
蒼紫:「今のところ無い。他の人たちは、陽火人が着いたんで任せてきた」防火斧で窓ガラス割って歩きながら。
幸見:「そっか、陽火人くんも来てたわね。そちらにもかけてみる。…蒼紫くん、これは罠よ。気をつけて…」電話を切ります。で、陽火人くんにも電話してみますが…出られます?
陽火人:出ませんというか、出られません(笑)。
幸見:「……おかしいわね。圏外じゃないはずだけど…」携帯を見つめて。
響:「携帯を放り出したとは考えづらいし」
幸見:「…響くん。グルジェフだけど…姿を変える能力なんかは、持っていないの?」
響:「記憶にない。俺が知らないだけで、持っていないとは言い切れないがな」
幸見:「モニタに映ってた自称専門家の男、タイミングが良すぎて気になってるの。予め盗聴されてた可能性もあるし…陽火人くんたち、捕まってるかも。ハッキングだって、解除をしてた人の一人芝居なら大がかりなことしなくて済むもの」
響:「確かにそう考えることも出来るな」
GM:まあ、そういうことなんですな。ハッキング一人芝居。
幸見:…だから、正体見せる前もずっと疑ってたんだけどね(苦笑)。
疑ってるだけでは意味がない…という好例ですな。はっはっは(爽笑)。
響:「一回、事務室に戻ろう。あそこなら管理室の様子が判るはずだ」
幸見:「行きましょう。最悪の事態になる前に…」駆け出す。
○事務室
GM:まあ、一辺に処理してしまいましょう。事務室のモニターには、既に無人の管理室が映されています。
響:「事務室から移動した後か…」
幸見:録画とかの機能はない? なければ、他のモニタで探します。
GM:では、一団になって移動する人間の中に陽火人がいますね。
幸見:さっきの大男は?
GM:いますが…容姿が変わっています。
幸見:「……最悪から3番目の予想が当たったわね」爪を噛む。
響:「グルジェフ……」
幸見:「上に行きましょう。手遅れにならないうちに」響を促して、屋上を目指す。
響:シーンエンドかな?
GM:はい。
蒼紫:まあ、蒼紫は割と「うっかり」属性持ちにしてあるんで無問題です。
陽火人:実は俺もうっかり属性を持ってるんですよ。キャラがじゃなくて、PLがですがね(笑)。
GM:うむ…調教しても、うっかりだけは直らなかった…。
響:俺も蝶☆うっかり属性ですよ。めっちゃPLが(笑)。
陽火人:こればっかりは、生まれもってのものだからそう簡単には消せないですよねー(笑)。
蒼紫:ははは〜。PLも割とうっかりだからこそ、キャラにうっかり属性持たせとくと楽なんですよ(ぉ
陽火人:なるほど(笑)。
蒼紫:しかしヤバいな〜、話の展開的に。アーティファクトって魔獣化しなくても魔物とバレずに戦う方法がないんですよね〜(汗)。
幸見:そう? ちょっと変な武器を使ってるけど、姿は人間じゃない(笑)。
陽火人:こっちは、もろに鬼になるんですが(笑)。
蒼紫:いや、その武器が光るわ伸びるわ喋るわやりたい放題で(笑)。
▼絆/エゴの変化
響:グルジェフへのエゴを絆/敵意に変更。
幸見:蒼紫に絆/救済を取得。
●シーン13 『セカイのテキ』 シーンプレイヤー:神楽蒼紫 登場難易度:自由
○ショッピングモール6F
蒼紫:シャイニングのお父さんばりに(ぉ)、防火斧でガラスを割って歩いています。
GM:シャイニング…中西がいたら、喜んで乗るのに(笑)。「…よう、もう、その辺でいいんじゃないかい?」
蒼紫:「……誰だ!」くるりと振り返り、反射的に腰のバッグ(刀が入ってる)に手を当てます。
GM/グルジェフ:「ヒーローごっこは、もうそろそろおしまいだ。そうだろう? 魔物さんよ」
陽火人:「…すいません、先輩」
GM:えーと。今現在、陽火人は出てきてしまったので別として、それ以外は蒼紫の見えない位置にいる、ということで。
陽火人:あ、そうだったんだ。ごめんなさい、勇み足!(笑)
蒼紫:「……お前も、あの連中の仲間か。俺が狙いなら、正々堂々と来い。関係ない人たちを巻き込むような真似をするな!」…てか、ちょっとメタな話で済まないんですがGM。
GM:はい?
蒼紫:SAって、プレイヤーだけじゃなくてキャラも判ってて良いんですか?
GM:…う、そりゃメタな話で(笑)。
蒼紫:それによって少し対応が変わるので、先に聞いておきたいんです。
幸見:キャラが判ってると言うより…キャラは“無意識的に”それを守ろうとするんじゃないでしょうか。
響:別に判ってても判ってなくても良いような気がする。要するに、GMから「こういう心積もりでやれ」っていうことで渡されるものだと思ってるし。PLがそういう心積もりでやれば、キャラもそういう風に動くことになるだろう。
GM:まあ、自由に判断していただいていいですよ。知らない方が面白いと思うなら、そうした方が良いですし。そう思わないなら、知っていることにしても問題ないですが。
幸見:旧約だと、SA守っても破っても経験点は貰えるけどね(笑)。
蒼紫:OK。じゃあ、『キャラは無意識で〜』と言う、麻那さんのを採用させて貰いますね。今回、キャラ的には、『人々の救出』>『自分の生活』>『悪役の退治』って感じで意識してたので。
GM/グルジェフ:では続きを。「関係、か。…まあ、強いて言えば“お前さんの近くにいたから”かな。どうしても、理解できないようだからよ…お前の存在が、どういうものか教えておいてやろうと思ってな。『世界を殺すもの』、だったか?」
蒼紫:「それだけで……たった、それだけの事で!」
GM/グルジェフ:「それだけ? そうだ、それだけだ。だが、それでいいんだ。俺は、人類の天敵。お前も、いずれはそうなるんだ」
蒼紫:「……テロリスト。お前に二つ、聞いておく。お前は人を殺した事があるか? お前はこれからも人を殺すか?」
GM/グルジェフ:「…愚問だな」口元を歪めます。
蒼紫:「そうか……ならば、因果応報だ。俺も手加減はしない」言いながら、バッグから刀を取り出します。
GM/グルジェフ:「…そうだ、それでいいんだよ」満足そうに。
蒼紫:「ここじゃ、関係ない人を巻き込む恐れがある。屋上に出ろ」
GM/グルジェフ:「生憎、こっちはそんなことを気にする必要がないんでな」襲い掛かってきます!
蒼紫:「(ちっ……戦いながら、誘い出すしか無いか…ッ!)陽火人、フォローを頼む!!」
陽火人:「は、はい!」
蒼紫:記憶を頼りに、着かず離れずの距離を保ちながら非常階段へ向かいます。
響:出た方がいいのかな?
GM:登場するならどうぞ。
幸見:ミドルだよね、これ。演出戦闘?
GM:全員そろったら、クライマックスですね。
響:「ちょうど良い時に登場することが出来たみたいだね。その勝負、ちょっと待って貰おうか」[SA:グルジェフの目的を探る]を使用して登場します。「グルジェフ、久しぶりだね。“また”こんなことしてるのかい?」
GM/グルジェフ:「ふん、貴様か。こちらも、一度殺されてから新しい体を手に入れてな…」
響:「それで変装が出来るようになったってことかい? 見事なもんだ、どういう仕組みなんだ? もう一度見てみたいんだけど?」
GM/グルジェフ:「貴様に構っている暇がねえんだ。これは、神楽蒼紫のために作った地獄だからな」
響:「ちょっと待ちなよ。どうせ時間はいっぱいあるんだ、少しばかり昔話に華を咲かせたってバチは当たるまい。蒼紫のための地獄とは何だ? いったい君は何をしたい?」
GM/グルジェフ:「何かの時間を稼ぐつもりなら、やめておけ…。どのみち、貴様に用はない」
響:「時間を稼ぐつもりはないよ。どうせ君は止まらないんだろ? ただ、こういう日常に巻き込まれた者として知りたいだけさ」
GM/グルジェフ:(無視して)「ふん…さて、神楽蒼紫よ。逃げていても、何も始まらんぞ」
蒼紫:「臆病者と呼ばれても、無駄と嗤われても。無関係な人たちを巻き込むよりはマシだッ!」
GM/グルジェフ:「そうか…」肩からミサイルパーツを現す。「その無関係な者を、こいつで吹き飛ばすとしてもか」
蒼紫:「……やめろっ!!」ずざざっ、と砂煙の上がりそうな勢いで止まる。
GM/グルジェフ:「そうだ、それでいいんだ」響を見る。「今回は見逃してやってもいい。さっさと消えるんだな」
響:「蒼紫、君はまたこんな変態に目をつけられて、何をやらかしたんだい? ほら、アイツ肩を怒らせてハァハァなんて……蒼紫、君は線細いんだから、ああいうのには気をつけた方が良いよ?」
蒼紫:「あいにくと、心当たりが多すぎてな。悪党に好かれる体質らしい……けど、力ない誰かを護るためには、『正義』を見つけるためには、却って好都合ってもんだッ!」
響:「だけど友人としては、見過ごすのも目覚めが悪いんだよ」
幸見:GM、別所にいる人質たちの所へ登場することは可能でしょうか?
GM:いいですよ。
幸見:人質を気絶させて戦闘可能にしようかと思ったんだけど。…それとも素直に正体見せて、悲劇的展開にした方がいい?(笑)
蒼紫:てか、人質のシーンをやるなら、この辺でシーンを一旦切った方が良いかも知れませんね。
GM:ん…どちらでもいいと言えば、いいのですが…好きな方でいいですよ。
幸見:人質放置でいいなら、すぐ登場してクライマックスにするけど(笑)。
蒼紫/翠:蒼紫の頭の中にだけ『声』が響く。「(……全く。蒼紫兄さんは詰めが甘すぎます。誰に見られるか判らないと言うのに。8割……いえ、7割で行きますよ)」(*『翠』は、蒼紫の魔剣であり、姿を変えた彼の妹)
陽火人:「そう、僕達のこの力は悪意から身を守るための牙を持たぬ人たちのための力! だから先輩、僕達は…決して負けられないんです!」
幸見:「―――人類の天敵…『世界の敵』。そんなものを増やされると、迷惑だわ…」人質の隠れてた辺りから、和服の美少女が登場(笑)。
GM/グルジェフ:「…新手か」
幸見:「こんにちは、『人類の天敵』さん。気の毒だけど、貴方はここまでよ…」
蒼紫:「幸見ちゃん! 危ないから下がっているんだ!」
幸見:「私は“世界が喚んだ死神”だから…仕事を必要以上に増やして欲しくないの」
GM/グルジェフ:「ふん…では、その仕事、しなくてもいいようにしてやるだけだ」
蒼紫:「……その呼び名……そうか、まさか、幸見ちゃんも!」今頃気づく蒼紫(笑)。
幸見:「蒼紫くんには借りもあるから……助けてあげる。出来れば、敵に回って欲しくないもの…」
蒼紫:「……ごめん。そして、ありがとう。今は君の力も貸してもらうよ、幸見ちゃん」
GM/グルジェフ:「…まとめて相手してくれるわ」グルジェフは戦闘態勢に入ります。
幸見:(クスクスと笑って)「出来るものならやってみれば、グルジェフさん? 死人に『死神』が殺せるかしらね…?」
陽火人:「いくぞ、大嶽丸! 変形だ!」
蒼紫/翠:「(ああ、もう! 目立たないように戦うのは大変だと言うのに!)」
陽火人/大嶽丸:『ようやく出番か、待ちくたびれたぞ! ここは地の国、この世は地獄。汚濁の血の池から生まれ、呪詛と怨嗟も心地よく、骸の山で育ったこのわしに、付いた字が大嶽丸よ!』
響:「ああ、結局いつもの日常に戻ってしまうということか。これは世界の事象を見つめる“観察者”として、俺はどうすれば良いのだろうか?」
GM:では、そんなところで戦闘に入りますが。
蒼紫:はいなー。出来れば二つ目のSAもらえると嬉しいかなー、なんて(笑)。
GM:絆等の処理を。そして[SA:グルジェフを倒す]をどうぞ。
蒼紫:幸見の絆を、救済から信頼へ変更です。
響:陽火人に絆/共闘。
幸見:世界に絆/守護を。
陽火人:では、幸見に連帯感で。響とも取りたいけど、満杯で取れませんでした(ガクッ)。
蒼紫:私も、枠オーバーで陽火人と取れなかったのが残念です(涙)。
幸見:私はグルジェフの分を無視したから、ちょうど一杯。
蒼紫:ライフパスで一個埋まってるから、その分どうしても足りなくなりがちなんですよ〜。
響:あと一個枠が残ってしまった。
陽火人:幸見と響、両方とも余り絡めなかったので、絆を持ってくれている幸見と結ぶ方が自然と判断したもので。
幸見:最後まで合流できなかったものね(笑)。
陽火人:ええ(笑)。
GM:では、クライマックスに移行します。
▼絆/エゴの変化
蒼紫:幸見への絆内容を救済から信頼へ変更。
響:陽火人に絆/共闘を取得。
幸見:世界に絆/守護を取得。
陽火人:幸見に絆/連帯感を取得。
■クライマックスフェイズ■
●シーン14 『セカイのテキの、敵』 PC全員登場
▼ラウンド1
GM:では、現在のエンゲージ。(グルジェフ)(PC)という感じで、移動するにはマイナーでどうぞ。
幸見:幸見は別エンゲージでいいかな?
GM:うい、いいでしょう。
現在のエンゲージ:(グルジェフ) (蒼紫・響・陽火人) (幸見)
蒼紫:「いつ、誰が来るか判らない。短期決戦で一気に決めるぞ!」
GM:さて、特に問題なければセットアップ。こちらは《殺戮の宴》。
蒼紫:フルメタル/デーモンみたいですね。
響:セットアップで《封印解除》コスト6。全てのCrt値が−1。
GM:では、こちらの行動値は12で先に動きます。マイナーで《加速装置》《ロックオン》《戦闘形態》、メジャーでミサイル発射! 対象は響、蒼紫、陽火人。(ころころ)達成値25。
蒼紫:ええい、《念動防御》! Crt値8で(ころころ)クリティカル!
GM:HA《死に至る病》をプレゼント。
蒼紫:HA《電光石火》! 正義のエゴを固定して使用!
響:蒼紫、陽火人、幸見の絆を固定化して、3人に愛1点づつ譲渡します。
蒼紫:サンクス! では、お礼に響への絆を固定して愛1点返します。
GM:むう…では、通しましょう。直後にHA《ブーストアップ》。もう一発ミサイル発射。
蒼紫:ひぃぃ。《念動防御》は1ターン1回なのに〜っ(笑)。
響:経験点使用して成長したいのですが、OKですか?
GM:ここで? えーと、何をとるつもりで?
響:《攻防一体》を。
GM:うーん…今回は無理の方向で。クリティカル系二人と判った上でバランス取った敵に対して、それを有効利用できるアーツを今取るのは勘弁してください。
響:了解。
GM:では…何もなければ、ダメージ行きますが。
蒼紫:一応、回避判定させてください。クリティカルの目があるんで。
響:《魔宝》《祭器》でリアクション、Crt値7で(ころころ)クリティカル。
GM:HA《死に至る病》。
響:AGP1点使用してHA《電光石火》。
GM:では、こちらの行動はファンブルです。
蒼紫:ありがとう。
陽火人:絆を固定して、全員にとりあえず愛1点ずつ渡します。
響:サンクス。
幸見:私からも。3人の絆を固定、各1点ずつ渡します。
陽火人:ありがたや〜。
蒼紫:助かります。
響:これで手持ちAGP残り2点〜。次の行動は蒼紫ですよ。
幸見:蒼紫くんのイニシアティブでHA《虹のむこう》使います。みんな、幸見に愛を下さい(笑)。
蒼紫:では、幸見には彼女の、陽火人には「モール内の人」の絆を固定して1点づつ渡しますね。更に幸見へは「現在の生活」の絆でもう1点。
陽火人:ありがたい! では、残りの2点全てを幸見に!
響:誇り、持ち込まれる厄介事、グルジェフの絆を固定してAGP3点を幸見へ。
幸見:もらった分9点に自分のエゴを足して10点。全部使ってこのラウンド中、全員のダメージ+10d6の〈魔〉属性!
陽火人:よっしゃ!
蒼紫:では、攻撃。マイナーで移動して、メジャーで《大小拵え》《異端の悲哀》他、常時アーツでCrt値7。(ころころ)クリティカルです。
GM:(ころころ)当たりますね。
蒼紫:「俺は人間だッ! 人間でたくさんだッ!!」ダメージ、行きます!(ざらざらーっ)85点〈魔〉属性!
GM:出ましたねえ。では、HA《鏡の身体》発動。
幸見:「私の瞳は全てを殺すわ…それが無形の魔力であっても」HA《ヴォイド》!
蒼紫:ありがとうございました。助かった〜〜。(><)
幸見:AGP捻出のために、響くんの絆を消去します。
響:わいは忘れ去られる存在なんや〜(笑)。
幸見:ごめん、固定してる絆しか消せないから(笑)。
GM:「ふん、消せるのが貴様だけだと思ったか!」こちらも《ヴォイド》させていただきます。
幸見:《歩く影法師》使うなら、AGP渡すけど。
響:グルジェフの絆を消去して、AGP2点でHA《歩く影法師》。《ヴォイド》をコピーして《鏡の身体》を打ち消す。
GM:ふむ。では、こちらは魔獣化します。
蒼紫:「みんな……本当にありがとう。この絆があるから、俺は、戦える!」絆を固定して、残り2点を響に渡しておきます。これで打ち止め〜。
陽火人:「先輩、一人に戦わせたりしません。僕達の考え方や性格は一人一人違うかもしれませんが、人を守りたいという気持ちだけは同じはずですから!」
響:というか、俺、絆を消去しなくてもAGP2点貰ってるじゃん! 現在残りAGP、2点消費して何故か4点。
幸見:あ、蒼紫くんの2点はこっちに欲しかったな。《アドベント》用に。
蒼紫:あー、ごめんなさい。陽火人と響は、絆残ってますか?
響:全部固定してしまいました。
陽火人:絆はまだ一つも消去していませんが、固定した分は全て使いました。
幸見:…仕方ないなぁ。死なないように頑張ってね(笑)。
陽火人:が、がんばりまふ(笑)。
蒼紫:げふ。GM、もうさっきのキャンセル効きませんよね?(汗)
GM:今、こちらの頭には『勝利』の文字が浮かんできたところでしたが。まあいいですよ。
幸見:私はあと愛3点分残してあったんだけどね(苦笑)。
蒼紫:すみません。では、GMの許可が下りたので、さっきの2点のAGPは響ではなく幸見に。
響:次はこっち。メジャー《魔弾》その他諸々で射撃。Crt値8の2回判定。
GM:あ、HA《超魔の命》宣言し忘れた。AGP12点消費。
響:(ころころころ)クリティカルです。
GM:じゃあ、(ころころ)ダメージ来なさい、と。
響:(ざらざらーっ)〈魔〉属性の46点。
GM:46点か。じゃあ、切りがいいので使用しましょう。《ノイズメーカー》で23点ダメージを響に返します。
響:死にます。かりそめの死。
GM/グルジェフ:「…まずは、一人」
幸見:魔獣化しないの?
響:周りに人がいてそうなので。
幸見:グルジェフはもう魔獣化してるのに(笑)。
響:敵はともかく、味方が化け物だと知られるのはまた別の話なので。
陽火人:実は、俺も既に姿を変えてることは内緒にしておこう(笑)。
響:魔獣化しなければ、コスプレで押し通せる可能性はある!
陽火人:なるほど!(笑)
蒼紫:一人、また一人と相打ち戦術で斃れた後に《アドベント》でしょうか。
幸見:…いいのかなぁ(笑)。次は、陽火人くんね。
陽火人:接近して鬼骨剣で攻撃します。アーツ全部使って(ざらざらーっ)70点のダメージですね。
GM:ほほう、70かね。では、いい数字が出たので最後の《鏡の身体》。
蒼紫:あれ? 陽火人、命中判定は?
陽火人:しまった、振ってない(笑)。
GM:おう、そうだった(笑)。
そしてお約束のようにピンゾロを振る陽火人(ぁ
蒼紫:ファンブル?!
GM:ファンブルか!
陽火人:えと、AGP1点使って振りなおします(笑)。
響:Σ(・ω・;三・ω・)<AGP! AGP!
幸見:…絆を固定して愛1点。陽火人くん、振り直して。
陽火人:「ありがとう、幸見ちゃん!」(ころころ)22です。
GM:(ころころ)命中だね。ついでにダメージも振り直しといてね。
陽火人:了解。(ざらざらーっ)78点、でかくなった(笑)。
蒼紫:ぶふっ。78点以上はまずい、まずいのですよ(おろおろ)。
GM:では、HA《鏡の身体》。全員に39点のダメージをお返しする。
幸見:《ヴォイド》使える人は? AGP2点渡せるけど。
蒼紫:ええい、自前のAGP2点で、《歩く影法師》使って《ヴォイド》!「やらせない……俺たちは、こんな力に屈したりはしないッ!!」
GM:では、ここで最後の《ヴォイド》!
陽火人:はい、使います。《歩く影法師》で《ヴォイド》をコピー。
幸見:じゃあ、陽火人くんには私から愛2点あげる。
響:《歩く影法師》使いがここにたくさんいる(笑)。
GM:消して、消して、消し、ね。くそう、影法師なんて嫌いだ(笑)。
陽火人:「突き抜けろぉぉぉぉぉ!!」
GM/グルジェフ:「…ち、予定外に頑張りやがる…!」
陽火人:「僕は……僕達は負けない!」
GM/グルジェフ:「…そうそう簡単に、世界の敵が負けてたまるかよ…!」
現在のエンゲージ:(グルジェフ・蒼紫・陽火人) (響) (幸見)
幸見:次は、私?
GM:どうぞ。
幸見:「…もう一度頑張って。みんななら、出来るわ…」マイナーで《天の光》、メジャーで蒼紫&陽火人に《彼の出番だ》! 未行動に戻るから、《虹のむこう》が効いてる内に勝負を決めて!
GM:おお!
蒼紫:「力が……湧き上がって来る! ありがとう、幸見ちゃん!」
陽火人:「まだ、僕はより速く動ける! やってみるよ、幸見ちゃん」
GM/グルジェフ:「…希望など、与えんぞ! 貴様らは、ここで潰える定めだ!」未行動の二人が動く前に、HA《ブーストアップ》だ!
蒼紫:誰に、何を撃ちますか?
GM:これは、蒼紫ですな。目的は蒼紫ですし。《鋼の腕》で殴ります。自動クリティカル。
蒼紫:えーと、まだ1ラウンド目だから《念動防御》は使えなくて……回避判定〜(ころころ)ぐ、失敗。
GM:よし!
蒼紫:《超巨大魔器》で振り直し〜(ころころ)げふ、また失敗。
GM:よし!!
蒼紫:《超巨大魔器》、ラスト1回! (ころころ)よし、クリティカル!!
GM:くっ…では最後の一発、HA《死に至る病》!
蒼紫:それは……私には対抗手段が無い!
陽火人:では、AGP2点消費して最後のHA《歩く影法師》で《ヴォイド》!
GM:ぬう、消されたか。
陽火人:「決めてください、先輩!」
蒼紫:「陽火人、響、幸見ちゃん、みんな、ありがとう……こいつで、やってやるッ!!」オートで《異端の悲哀》、《大小拵え》他を重ねてCrt値7で二回判定。(ころころころ)ぐはぁ低い、17!?
GM:(ころころ)18で回避しますな。
蒼紫:ええい、待った! AGPで振り直す!
―――しかし、何故か出目は変わらず。
蒼紫:ぐは……外しました。 orz
GM:…哀れな(ほろり)。
幸見:「…グルジェフ、私の目を見なさい…」《美しい……》使います。GMの回避判定、振り直して。
GM:(ころころ)命中ですな。
幸見:絶世の美貌が、グルジェフの動きを凍り付かせる(笑)。
GM/グルジェフ:「…なんだ、これは」初めて触れる美しさに、グルジェフが慄然とします(笑)。
陽火人:まさしく、魔的な美しさ(笑)。
GM:本当に魔獣化無しで倒されてしまいそうだよ(笑)。
陽火人:ああ、紫藤幸見…そはいったい何者ぞ(笑)。
GM:紫藤幸見って自分で言ってるのに。菊池秀行文章だ。
陽火人:久しぶりに菊池秀行の小説が読みたくなった(一同笑)。
蒼紫:では、『現在の生活』『響』『妹』の絆を消去して、HA《律の破壊者》! (どざらざらざらーっ)148点、〈魔〉属性ダメージ!!
GM:それは…死んだ!
蒼紫:「これが人間の……人間と共に在ろうとするものの力……だ……」力尽きたように、がくりと膝をつきます。
幸見:あ、終わった? HA《アドベント》スタンバイしてたんだけど(笑)。
GM:いや、まあ…全員が+10d6していたら死ぬというもの(笑)。
陽火人:確かに(笑)。
GM/グルジェフ:「…人間の世界にしがみつく、か…。ち、つまらねえ生き方だぜ…」崩れ落ちていきます。
陽火人:では、元の姿に戻って「先輩、やりましたね」と手を差し出す。ちなみに全裸になっていることは秘密だ(笑)。
蒼紫:「ああ、すまん。今日はちょっと、無理しすぎたみたいだ……」陽火人の手を借りて立ち上がる。
陽火人/大嶽丸:『ふん、ならばわしに任せておけば一ひねりだったものを。こっちは陽火人がうるさいから、おぬしに見せ場を譲ったのだぞ』と、自分がトドメを刺せなかったのでご立腹の大嶽丸(笑)。
幸見:良かった良かった…って、今回も魔獣化せず(笑)。
蒼紫:幸見、サポート役としてはこの上なく優秀ですね〜。
幸見:攻性支援キャラですから(笑)。
――――その時、場違いな拍手がフロアに響いた。
屋上へ続く階段から、二人の人物が下りてくる。拍手の主である中西と……顔を青ざめさせた内藤純也。
GM/中西:「どうかね、内藤君。面白いものは見られたかね?」
幸見:「…純也くん? 横の人は誰?」
GM/純也:「……」ごくり、と唾を飲み込んで。「この人が、あの文書を贈ってきた人だって…」
幸見:「…あなたが、“組織”の代理人?」中西を冷たい瞳で見据える。
GM/中西:「そうなるね、お嬢さん。いや、美しい。女優にでもなりたまえ。きっと、かつてのナタリー・ポートマンや今のダコタ・ファニングだって、裸足で逃げ出すさ」
蒼紫:「(参ったな……さすがに第二ラウンドは、厳しいぞ……)」『(無茶をしすぎです! 全開で行けば、もう少し余力を残せたでしょうに)』
陽火人:「え? ……組織!? 組織って、あの“組織”なのか!!」
陽火人の反応は、彼の設定によるもの。彼は赤ん坊の頃、海難事故に巻き込まれて死ぬところだったのを、偶然同じ船に積まれていた大嶽丸の宝剣…正確には、宝剣に封じられていた大嶽丸の魂が憑依することによって生き延びました。しかし、どうやら海難事故そのものが宝剣を狙った“組織”大幹部の一人、《僧正》の差し金だったらしく。それを知って以降、陽火人は“組織”の陰謀と闘い続けている……という設定なのです。
幸見:「…それで、どうする気。これから私たちと闘うとでも?」お世辞を冷然と受け流しつつ。
蒼紫:「ちっくしょ……ここで退けないのが……『セイギノミカタ』志願のキツいとこだよな……。ああ……陽火人、響、幸見ちゃん。モールに残った人たちを頼む。彼(純也)は、俺が助け出すから……」ふらふらと。
GM/中西:「さて、神楽君。君はすごいよ。惜しみない拍手を送ろう。君は、本物だった」
蒼紫:「拍手なんざ要らねーよ……ここの人たちが解放されるなら、それで充分だ」
陽火人:「待って、先輩。相手が“組織”なら、僕は退く訳には行かない。僕にも奴らと戦う理由があるんです」
蒼紫:「そっか……なら、すまねー。もうちっとだけ、力を貸してくれ」
陽火人:「ええ…ありがとうございます、先輩」
GM/中西:「…私は神楽君を、ここにいる人間を生贄にして、堕とすつもりだった。だが、君は私の予想の上を行って見せた。…正直、君のようなタイプは初めてだよ。初めて黒澤映画を見た時も、この感動には及ばない。だからね…今回は、私が引こう」ここで陽火人に顔を向ける。「―――さて、花樫君に大嶽丸」
陽火人:「俺の名前と大嶽丸を知っている? お前が、《僧正》か?」
GM/中西:「君らにご執心なのは、私ではないからね。君に手を出すと、《僧正》に恨まれかねん。だから今回は、君には手を出さないことにしておくよ」
陽火人:「待て、それならお前はいったい何者なんだ!?」
GM/中西:「私か? そうだな…君が、組織に迎えられるその日が来れば、わかる。では、諸君。私はこれで去るとしよう。…神楽君、また近いうちに、ね」そう言って、呆然としている純也の横を通り過ぎます。その時、「惜しかったね。カメラにキャップが付けっぱなしだよ」…と。
蒼紫:「……何度でも来い。その度に打ち砕いて……そしていつか、お前を、倒してやるよ」
GM/中西:「楽しみにしておくよ。今の君は、シロアリの一匹に過ぎない。だが…いつか、“組織”の屋台骨を崩すその時でも、楽しみにしているさ」そう言って、去っていきます。
幸見:「世界の敵を生み出す“組織”…ね。迷惑な話だわ…」やれやれと息をついて、純也くんの傍へ行きます。
蒼紫:「世界の敵、か……これも『代償』なんだろうな……でも、だからこそ……(負けるわけには、行かない)」
GM:と、ここでシーンを切り、EDに行こうと思いますが。
幸見:他の人質たちは?
GM:それも、EDで。
幸見:ん、了解。
蒼紫:っと…待った、GM。人間性回復判定が先です。
GM:おお、そうでした。では、お願いします。
幸見:ちょうどゼロ。問題なし。
蒼紫:蒼紫は、プラスのままなんで問題なしです。
陽火人:プラスなので、判定の必要はないです。
幸見:響も、アーツ殆ど使ってないから大丈夫なはず。(*響のPL、この時点で寝落ち中…)
蒼紫:おおお、マイナス行った人無しですか。さすがは1ターンキル。
GM:あっさり死にました。一撃は入れられると思ったのに、本当に魔獣化無しで終わるとは(笑)。
幸見:影法師が多かったからねー(笑)。
蒼紫:全部で5つでしたっけ? 凄い数ですよね。
陽火人:まず、普通はありえない数ですね(笑)。
幸見:と言うわけで、EDどうぞ(笑)。
GM:では、EDへいきます。
■エンディングフェイズ■
●シーン15 『目醒めの時は遠く』 共通ED
○ショッピングモール屋上
GM:ショッピングモールのシャッターが開けられ、閉じ込められていた人は、解放されます。その様子を、屋上から皆で見下ろしています。
GM/純也:「あ、あの…君たちは、一体何者なんだい? その、現実感がないというか…」
幸見:溜息をついて、純也くんの正面に向き合います。他の人質さんたちは、一緒にいますか?
GM:いますね。みんな、目を白黒させていますが。
幸見:では、全員を見回して。「純也くんには悪いけど…私の瞳は『全て』を殺すの。それが、人の記憶であってもね…」《エンディング》使用。「怖い夢は、これでお終い。明日になれば、いつも通りの生活があなた達を待ってるわ。お休みなさい…良い夢を」 エキストラは“幸見に関わる記憶”…すなわち、『今回の事件に関する記憶の全て』を忘れます。
GM/純也:「…はい」少し、ぼう、としてそう答えます。
幸見:「…それじゃあ、私はこれで…」す、と幸見の姿が幻のように消え去る。
蒼紫:「ありがとう。今回は世話になりっぱなしだったね。この借りは、きっと返すから」
陽火人:「ありがとう。またね、幸見ちゃん」
GM:ま、ちょっとやることがあるので、蒼紫に関する記憶は人質に残っているということで(笑)。
幸見:えぇ、闘いの場面さえ忘れてくれれば問題ないです(笑)。
GM/サラリーマン:「おおい、兄ちゃん!」蒼紫と一緒に行動していた人々が駆け寄ってきます。
蒼紫:「あっ、貴方は確か……」ここで初めて、名前を聞いていなかった事に気づきます。
GM/サラリーマン:「ああ、俺は…逸見。逸見正治って名前だよ。名乗ってなかったもんな」他の人たちも続いて名乗りますね。
蒼紫:「皆さん、ご無事で何よりでした。(微妙に言い辛そうに)今回は、本当に、災難……でしたね」
GM/逸見:「いや、みんな、こうして無事だったからな。…きっと、兄ちゃんが頑張ってくれたお陰さ」
蒼紫:「いえ、そんな……大した役にも立てませんでしたから。もっと、頑張ってくれた人は他にも居ますし」
GM/逸見:「まあ、俺たちは、どうしてあんたがあんなに頑張ってくれたか知らないが…あんたが何も行動しなかったら、俺たちは今頃あのエレベーターの中で、どうにかなっていたかもしれないんだ。だから、そんな顔はしないでくれよ」
蒼紫:「……はい。じゃあ、ありがたくお礼の気持ちは受け取っておきますね。でも、俺が頑張る事が出来たのは、きっと…」
GM:「…なにより、あんたは正しく行動したからじゃないかな、それは」
蒼紫:「いえ…“皆さんが勇気をくれたから”ですよ」言って、明るく笑います。
GM/逸見:「―――そうだ。俺は、赤ん坊のために買物に来たんだった。いけね、もう行くよ」
蒼紫:「じゃ、お疲れ様でした。赤ちゃん、可愛いんでしょうね」
GM:サラリーマンはドアまで走って行って、振り返ります。「そうだ、兄ちゃん」
蒼紫:(キョトンと)「……あ、はい?」
GM/逸見:「おかあの腹の中に、二人目がいるんだ。男の子でよ…あんたの名前、付けてもいいか? ほら、こういう時に、何かが出来る男に、育ってほしいんだよ」
蒼紫:「え……あ……その……(真っ赤になって)……は、はい。こんな俺の名前で良かったら……」
GM/逸見:「よし! 二人めの名前は、逸見蒼紫で決まりだな、じゃあな!」走っていきます。
陽火人:「先輩、顔が真っ赤ですよ。もしかして、照れてるんですか?」と、ちょっとからかうような感じで(笑)。
蒼紫:「そ、そんなんじゃ……ねえよッ!」明らかに照れながら、ぷいっとそっぽを向く。(素に戻って)やべぇ…赤ちゃんの名前ネタ来るかな〜、と思ってたら来た。良い話すぎて泣ける。やられたね。この一言だけでも今日は私、参加した甲斐ありましたね。
GM:魔獣化しないで終わったら、やろうと思っていました(笑)。
陽火人:GM冥利に尽きるねぇ〜(笑)。
GM/美鈴:「…陽火人。あれが、人間の中で生きる、ということ。だから…あなたも、大嶽丸に負けないで」
幸見:今度は母上が来た(笑)。
陽火人:そのセリフは聞こえていないんですよね? それとも聞こえているのかな?
GM:どちらでも。変化球で大嶽丸にだけ聞こえている、とかでも(笑)。
陽火人:じゃあ、変化球で(笑)。
蒼紫:おお、それは変化球ですね。大獄丸は、怒るのか呵呵大笑するのか。
陽火人:陽火人はそんなことに気が付かないで、蒼紫に小突かれながら皆と一緒に笑っているという感じで(笑)。
『(ふむ、美鈴殿…やはり、人ではないのか? まあ、どちらでも良い。いずれこの体を戴いたら、その時は……)』
かつての妖力を取り戻し、『浄魂』の少年を喰らって肉体を我が物に……。
旧き『鬼』は、少年の中で一時の眠りに就いた。その日が来るのを待ちながら――――。
THE END
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