第34話
空っぽの心

●今回予告●

君は何故、悲しむふりをするんだい?
何故、憎んでいるふりをする?


「違う! 俺は魔物を憎んでいる。家族を殺されて悲しんでいる!」

――――本当に?
魔物に家族を殺されたから憎くて、家族が死んだから悲しいのかな?


「何が言いたい!?」

魔物に家族を殺されたから、憎いのではなく…家族を失ったから、悲しいのでもない。
そう、君は……。


「…やめろ!」

本当は……。

―――― ヤ メ テ ク レ ――――

Beast Bind New Testament
『空っぽの心』

汝、己の心と向き合わん。



オープニング ミドル クライマックス エンディング

■プレセッション■


GM(サブマリン):こんばんは。
一同:今日はよろしくお願いしますー。
麻那:…ところでGM。PC5人もいて、情報収集に強い人がアラキしか見当たらないような気がするのですが(笑)。
電波王:なにおー。蒼紫、【知性】が2から3に上がったんだぞー(笑)。
早坂ノヴユキ:《偉大なる叡智》があるさー!
GM:えーと、情報収集は多分大丈夫かと。今回は、それほど調べることが無いので(笑)。では、始める前にいくつか、ルールの変更点を言います。絆とエゴは、判定をせずに好きなように取ったり、変更したりしてください。また、登場判定はしないで、登場したい時に宣言してください。GMの一身上の都合により、却下する場合があるので(笑)。以上です。
一同:了解です。
GM:それでは、自己紹介をハンドアウトの上から順にお願いします。


●PC1(定員1名) アラキ専用ハンドアウト

 風祭仁――――両親と姉を亡くした荒木にとっては、兄のような存在に当たる。
 容姿端麗、スポーツ万能、頭脳明晰。鬼になるための修行も人一倍熱心で、才能もずば抜けていた。
 一年も経たず鬼になれるほどの力を持つに至る天才だったが…己の心の中の鬼を殺すことができず、追放された。
 しかし追放されてから、一度も顔を見せに来ていなかった仁が突然、荒木を訪ねてきた。

 シナリオ絆:風祭 仁かざまつり じん (関係:肯定的なもの)


荒木 明仁 あらき あきひと荒雷鬼アラキ  プレイヤー:れおそ
 【フルメタル/レジェンド】 年齢:17歳/性別:男/カヴァー:高校生
「俺の名は『荒雷鬼』―――絶望の闇を切り裂くいかづちだ!」
 魔物から人間を守るための組織に属する、正義の『鬼』(←某特撮ヒーロー風)。
 ごく普通の家庭に生まれるも、魔物に両親と姉を殺され天涯孤独に。
 その事件で命を救ってくれた『鬼』に弟子入りし、自分も『鬼』となった。武器はギター型の剣『音撃弦・吼雷』。
 師匠も謎の魔物に殺されるなど重い過去を背負っているが、基本的には陽気で軽めのナイスガイ。
 最近はもっぱら『鬼』としての役目が忙しく、学校にろくすっぽ行けないのが悩みの種。
 所持HA:《ブーストアップ》、《フルファイア》、《スーパーアクション》


●PC2(定員1名) 
推奨:基本的に人間の味方であること。

 吹雪鬼フブキこと、冬野芙舞輝――――荒木と同じく、鬼となりて人に仇名す魔物を狩る娘。
 愛想が無いためいつも不機嫌そうに見えるが、不器用で感情表現が下手なだけの、根は優しい娘である。
 そんな彼女が一ヶ月前に何者かに襲われ、意識不明の重体となった。
 ようやく目を覚ました彼女は、珍しく君に頼みごとをしてきた。その頼みとは……?

 シナリオ絆/エゴ:冬野 芙舞輝ふゆの ふぶき  (関係:任意)


神楽 蒼紫かぐら そうし世界を殺すもの  プレイヤー:電波王
 【イレギュラー/アーティファクト】 年齢:17歳/性別:男/カヴァー:高校生(*データ上は退魔師)
「――――俺は、人間だ…人間でたくさんだっ!!」
 比良坂流(*比良坂流古神道。陰陽師を中心とする拝み屋のトップを担う組織)の流れを汲む、若手の退魔師。
 パッと見は女性的な整った顔立ちをした、細身の少年。多少シスコンの気がある。
 霊剣・翡翠刀と化した妹を手に、人々を守るために戦う。基本的には正義感が強く情に脆い性格。
 …が、思いこみの激しすぎる性格と退魔師としての使命感から、融通が利かずに事態を悪化させることも。
 バカップル状態の恋人あり。彼女を巡る幾つかの事件を経て、一部では『世界を殺すもの』と呼ばれつつある。
 所持HA:《歩く影法師》、《律の破壊者》、《電光石火》

華南 慧かなみ けい血まみれの日記ブラッディ・ダイアリー  プレイヤー:skyred
 【アーティファクト/マジシャン】 年齢:20代前半/性別:男/カヴァー:プログラマー
「―――呪文もプログラムも大差ないよ。言葉を並べて“力”を産み出すのだから」
 常に黒い服を纏う、落ち着いた雰囲気の青年。手品と読書が趣味で、稀に説教臭い一面も見せる。
 その正体は、無名の魔導士によって綴られた日記にして魔道書。黒表紙に血痕が残り、非常に不気味。
 数年前、瀕死の人間を取り込むことで現在の姿と人格を構築した。それ以前の記憶は残っていない。
 本業の傍ら、失われた記憶を取り戻すべく、自身の核である『日記』の解読に勤しんでいる。
 …が、今のところはまるで捗っていないらしい。
 所持HA:《万能なる一撃》、《万色の魔術》、《ヴォイド》


●PC3(定員1名) 推奨:魔物退治を生業とする者。

 ここ一ヶ月の間に、何者かの手によって次々と魔物たちが殺されている。
 大抵の魔物は、殺されても仕方の無いような悪事を働いてきた者たちである。
 だが、狩られた中には、殺すほどでもない魔物や半魔も僅かながらいたのだ。
 その人物…『魔物狩り』の正体を突き止めてほしいと言うのが、今回の依頼だ。

 シナリオ絆/エゴ:『魔物狩り』 (関係:任意)

鬼来 法眼 きらい ほうげん鬼法師  プレイヤー:麻那
 【イレギュラー/ビースト】 年齢:33歳/性別:男/カヴァー:法力僧
「この身に流るるは鬼の血…されど宿るは人の魂。仏の力を借りて魔性を討つ、人呼んで―――鬼法師」
 先祖返りで『鬼』の血脈に目醒めた流浪の法力僧。飄々としているように見えて、芯は熱い性格。
 身長2mを超す巨漢でボサボサ髪に無精髭、顔も身体も傷だらけ。僧衣と下駄履きが基本スタイル。
 鬼の血がもたらす忌まわしい食人衝動を堪えながら、人に仇なす魔物を調伏している。
 実のところ『法力僧』としては二流以下だが、鬼の能力と実戦で鍛えた戦闘技術により『退魔師』としては一流。
 昔、恋人を喰い殺しかけたトラウマから、自分と自分に流れる『鬼の血脈』を忌むべきものとして憎んでいる。
 所持HA:《歩く影法師》、《歩く影法師》、《獣の生命》

翠ヶ原 碧唯みどりがはら あおい 蒼碧乃珠ソウヘキノタマ  プレイヤー:早坂ノヴユキ
 【マジシャン/アーティファクト】 年齢:30歳(2000歳以上)/性別:女/カヴァー:養護教諭
「人って何百年経っても進歩が無いのよねぇ。だからこそ小さな“ゆらぎ”を見つけるのが面白いんだけどさ」
 都内の高校に勤めるグータラ保険医。酒と煙草と怠惰な生活をこよなく愛する。
 その正体は、翡翠のような色合いと水晶のごとき透明度を併せ持つ、美しい宝玉の化身。
 かつては自然信仰の象徴として奉られた祭器だったらしく、当時の巫女の魂が封じられていた。
 しかし長い年月を経て記憶が摩耗したらしく、自分の真名や封じられた理由などは一切覚えていない。
 普段は魔力で自分の写し身たる『碧唯』と猫の『魂緒』を作り、社会に潜伏している。
 所持HA:《魔法の国よ》、《リセット》、《万能なる一撃》


アラキ:PC間絆は蒼紫に友情です。
蒼紫:PC間の絆は、慧に『信頼』で。
慧:PC間絆は法眼に好奇心で。
法眼:碧唯への絆は同年代の友人って事で『友情』。
碧唯:PC絆は荒木に『保護』で。手のかかる生徒なんで(笑)。
法眼:アラキと言えば、この前やっと授業に出られたなー(笑)。
アラキ:さあ、次はいつだろう?(笑)
碧唯:アラキは前に同席した時は保健室にはいたな(笑)。
GM:今回は、学校から出てくることはできるかな?(笑)
アラキ:学校の中で事件ですか?
GM:いえ、違います。まあ、勿体をつけるわけではないですが、後で嫌でもわかりますから(笑)。
アラキ:「生きてこの学校から出られると思うな!」と?(笑)
蒼紫:何か、テロに占拠されたりしそうなノリですね。
GM:いや、死ぬような危険は学校には無いはず……今回は(笑)。
法眼:テロはこの間やったから。さすがにないだろう(笑)。
GM:はい、最低でも後一回は間を挟みます(笑)。しかし、オンでもオフでも5人を相手にGMするのは初めての経験だ〜(ドキドキ)。
法眼:人数が多いと、シーン数も増えて時間が延びますからねぇ。頑張ってください。
GM:は、はい。そう思ってなるべくシーン数を減らすように構成し直したつもりなんですが、その通りになるかどうかが激しく不安です(笑)。
慧:はじめてのBBNT(´ω`*
蒼紫:おおおおおっ! おめでとう、そしてガンガレ。
碧唯: |MO)よし、がんばれ!
法眼:頑張ろう。極力フォローはするから、疑問があったら訊いてくれ。
慧:がんばりますー(・ω・´
蒼紫:てか、私も出来る限り質問には答えますね。リラックス、リラックス〜♪
碧唯:…何気に思いましたが。今回のメンツ、打たれ強そうだ(笑)。
法眼:そう…かなぁ?(笑)
慧:自信が有りません。ダイス目に!!
碧唯:獣の生命! リセット! 歩く影法師×3!
蒼紫:ホントだ。FP高かったり、防御判定得意だったりするキャラばかりですね。
法眼:まぁ、このメンツだと俺は壁役かなー。
碧唯:今回は爆発力の無さを気にする必要も無さそうだ! フゥアハハハー!
GM:はい、ありがとうございました。それでは、よろしくお願いしまーす。


 

■オープニングフェイズ■


●シーン1 『嘆きの記憶』  シーンプレイヤー:荒木明仁

○回想/七年前


GM:――――七年前。目の前の血に飢えた獣が、明仁と姉を守ろうとした父親と母親を食い殺している。
アラキ:「父さん! 母さん!」
GM/明菜(アラキの姉):「明仁、しっかりして。逃げるのよ!」
アラキ:「でも、母さんが!」
GM/明菜:「だめよ、お父さんとお母さんの遺志を無駄にしないで!」と明仁の腕を引きずる。
アラキ:「……うん、姉さん……」
GM:そして魔物は父と母の臓物を喰らい、次のご馳走へと視線を向ける。…そう、明仁に。魔物は、獰猛な牙を覗かせるとその牙を剥き出して、明仁に向って飛び掛る!
アラキ:「う、うわあ!!」必死に逃げようとする。
GM/明菜:「明仁、危ない!」そう叫んで突き飛ばすと、明菜はそのまま魔物に頭から噛み砕かれた!
アラキ:「うわあああ! ………あ?」
GM:そして、明菜だった肉塊から骨と肉がはぜる嫌な音が…。
アラキ:
「ねえさあああああん!!」
法眼:…えぐい死に方だなー。
アラキ:「あああああ、父さん…母さん…姉さん…どうして?」絶望した声で。
GM/?:「――――おい、明仁。大丈夫か?」


○回想/修業時代

「――――おい、明仁。大丈夫か?」
 荒木を起こしたのは、1歳年上の風祭仁だった。
 今は『鬼』になるための修行の一環で、食糧を与えられずに、山奥で1週間サバイバル生活の真っ最中だ。
 ちなみに今は秋。枯葉などを布団代わりにして眠ってはいるが、かなり寒い。


アラキ:「うわあああ!」飛び起きます。
GM/仁:「おい、しっかりしろ。大丈夫だ。もう、魔物はいない。大丈夫なんだ」と、優しい声をかけながら、荒木を抱きしめる。
アラキ:「はあ、はあ、……あ、仁さん…そうか、修行中か……」
GM/仁:「…また、魔物に襲われた時の夢を見たんだな」

 仁は憐憫の中に、どこか羨望のようなものが混じった表情でこちらを見ていた。
 しかし当時の明仁には、それが何なのか理解できなかった。


アラキ:「……ええ、もう5年も経つのに……忘れられないモンですね……」
GM/仁:「……仕方が無いさ。目の前で家族を食い殺されたんだ。誰でも、そうなるさ」

 ――――だが、明仁は仁が夢で魘されているところを一度も…ただの一度も見たことは無い。

アラキ:「ええ…もう、大丈夫です。朝飯でも取りに行きましょう」努めて明るい声で。
GM/仁:「ああ、そうだな。じゃあ、俺は師匠を起こしてから飯を作るのを手伝いに行くよ」
アラキ:呼び止めて、「仁さん、仁さんは、その……夢に見たりはしないんですか?」
GM/仁:「あ、ああ。俺は…夢を見ることを忘れてしまったのかもな……なんてな、何かの映画でこんなセリフがあったんだ」と仁は笑った。
アラキ:「ははは、できれば、俺も忘れたいですよ……」
GM/仁:「いや、人には忘れちゃならないことがある……俺はそう思うよ。さあ、行こうぜ」
アラキ:「そうですね……」仁に続いて歩き出す。
GM:というところで、シーンエンド。SAはミドルシーンでお渡しします。

▼絆/エゴの変化
アラキ:
風祭仁に絆/尊敬を取得。



法眼:アラキとは兄弟弟子に当たるんだな、彼。
アラキ:最初は10歳頃、次は15歳頃かな。
碧唯:そして学校にロクに通えない現在に至る、と。
GM:荒木はいつから鬼になったんでしたっけ? 今のシーンは荒木が鬼になる一年前くらいのつもりなんですが。
アラキ:一応、1年位前だと考えています。
法眼:しかし、歳は上でも…もしかして鬼として弟子入りしたのはアラキより後なんじゃないか、設定からすると(笑)。
蒼紫:てか、仁って、つまりは斬鬼さn(奈落に飲み込まれてゆく
碧唯:むしろハンドアウトを見る限りでは朱鬼さんで(音撃
アラキ:ザ○キさんはむしろ師匠ですね(笑)。ちなみに、アラキの弟子入りは14歳くらいで。それまでは師匠の家で暮らしていただけですね。
蒼紫:ほむほむ。でもよく考えると、明仁ってかなりハードな人生送ってますね。
法眼:かなりというか、死ぬほどハードだと思うぞ(笑)。
アラキ:うむ、過去も不幸な男です(笑)。
碧唯:現在も別の意味で不幸な目に遭ったりしてませんか(笑)。
アラキ:ううぅ〜(滝涙)。
法眼:そういや、アラキの師匠は名前決まってるのか? 俺、いちおう昔の友人なんだが(笑)。
アラキ:『魔裂鬼(マサキ)』にしようかと思ってました。本名は未定ですが。
法眼:真里野…だとエロ侍になるなぁ(何



●シーン2 『敗れし鬼』  シーンプレイヤー:神楽蒼紫&華南慧

○冬野芙舞輝の病室


GM:蒼紫と慧は、冬野の病室に見舞いに来ている。事件から一ヶ月経つが、相変わらず目を覚ます気配は無い。そして、冬野が眠っている一ヶ月の間に、次々と魔物たちが狩られている。人に害をなす魔物は勿論、殺すほどの罪を犯したわけではない小悪党の魔物たちまで狩られていた。
蒼紫:あ、GM。冬野さんって年齢どのくらいですか?
GM:20歳に修正しました(笑)。後々のために色々と良からぬことを企んで(笑)。
蒼紫:では、年長者に対する対応で行きます。
法眼:えーと、吹雪鬼がやられたのは、この前の『鬼殺し』
(*リプレイ33話)の事件かな?
アラキ:あれから意識不明だったのか。
法眼:この前はてっきり『鬼殺し』がやったんだとばかり思ってたけど…もしかしてこっちの事件絡みなんだろうか。
GM:その通りです(笑)。
蒼紫:ほぅ。密かに続いてるんですね。
アラキ:あの後、またやられたのかと思ってました(笑)。
GM:二人が諦めて帰ろうとした所で、「……待て。待ってくれ」と後ろから声が掛かる。幾分嗄れた、か細い声だ。
蒼紫:「……芙舞輝さん? 目を覚ましたんですか?!」慌てて振り返り、ベッドに近づきます。
慧:「冬野さん!?」急いで駆け寄ります。
GM/芙舞輝:「…ああ、すまない。心配をかけたようだ」
蒼紫:「そんな事、気にしないで下さい。それよりも今は、傷を治す事に専念して」
GM/芙舞輝:「傷になど、構っていられない!」起き上がろうとするが、「うっ!」と痛みで胸を押さえる。
慧:「無茶をするんじゃありません!」そっとベッドに横にさせる。
GM/芙舞輝:「…くそっ! こうしてる間にもあいつは……すまない。蒼紫、慧。あんた達に頼みがある」
蒼紫:「何か、気に掛かる事があるんですね……?」
GM/芙舞輝:「ああ、そうなんだ」
蒼紫:「判りました。何かは判りませんが、芙舞輝さんの頼みなら、きっと間違った事じゃない」
慧:「断れませんよ。貴女には早く体を治してもらわなければ…」
GM/芙舞輝:「…二人とも、ありがとう。あんた達に風祭仁という男を止めて欲しい。風祭が荒木と出会ってしまう前に…」
蒼紫:「風祭、仁……何者ですか?」
GM/芙舞輝:「あたいや荒木と同じ…『鬼』さ」
蒼紫:「……でも、“ただの”鬼じゃない、そうですね? 止めてくれ、って事は」
GM/芙舞輝:「正しくは、鬼になりそこなった男だった。今はあたいの神器を持っているから、鬼になることもあいつなら可能だろう」
慧:「その、風祭とやらが荒木さんを狙っている…と?」
蒼紫:「なるほど。……なら確かに、明仁に取っては辛い事になりますね」
GM/芙舞輝:「いや、風祭の標的は荒木じゃない。だが、荒木が風祭がしていることを知れば、あいつは自分が辛くても風祭と決着を付けに行ってしまうだろう。あいつは、まだ高校生だ。これ以上、辛い目に遭わせたくはない」
碧唯:そうは言っても、辛い目に遭うのがRPGだからなぁ(笑)。
慧:辛い目に遭うフラグが立ちましたね(’’
蒼紫:「…………一つだけ、聞いても良いですか?」
GM/芙舞輝:「…なんだ?」
蒼紫:「その風祭って男、殺しますか? それとも、生かしますか?」冷徹な、プロの目で、そう尋ねた。
慧:「力任せに解決するのは、あまり気が進みませんが…ね」
GM/芙舞輝:「……もし、風祭が素直に神器を渡し、今やっていることをやめるというのなら、甘いと思うかもしれんが、助けてやって欲しい。だが、あくまでも拒むと言うのであれば、その時は………」
蒼紫:(途中で言葉を遮り)「判りました。……じゃあ、そういうわけで慧さんも、手助けお願いします」
慧:「ええ、任せてください。冬野さんはちゃんと休んでてくださいね」
蒼紫/翠:
「(蒼紫兄さん。相手は鬼なのですよ? そんな覚悟で勝てる相手だと、本気で思っているんですか?!)」「(……でも、殺さずに済む相手を殺したら、明仁も勿論、お前だって……悲しむだろ?)」「(……ッ!!)」黙り込む翠(妹、兼魔剣)。そんな会話が、ひっそりとなされていたり。
GM/芙舞輝:「すまない。いつか、この借りは必ず返す」
蒼紫:「……貸しなんて、思ってませんよ。困った時は、お互い様です」と芙舞輝に。
GM/芙舞輝:「……ありがとう」
慧:「貴女が無茶をするたびに、心配で夜も眠れませんよ」ため息つきながら。
GM/芙舞輝:「わかった。傷が癒えるまでは大人しくしよう。約束する」と生真面目に頷く。では、シーンエンド。[SA:風祭仁を止める]をどうぞ。

▼絆/エゴの変化
蒼紫:
冬野芙舞輝に絆/敬意を取得。
慧:冬野芙舞輝に絆/庇護を取得。


碧唯:今日も蒼紫クンは順調に電波受信を(笑)。
蒼紫:電波って言うなーッ!
法眼:端からはぶつぶつ独り言いってるようにしか見えないからな(笑)。
アラキ:それ以外のなんだと言うんだ!?(笑)
慧:どうつっこんでいいやら!
蒼紫:てか、この辺は陽火人のロールプレイのおかげで学んだ部分が大きいのですよ。翠の声、『一般人には聞こえない』って設定にしたの、後から凄い後悔しました。ロールするタイミングが難しい難しい。
法眼:大嶽丸の声は周囲にも聞こえるからね。こっちとしても絡みやすい。翠の声は、蒼紫にしか聞こえないのがネックだな(笑)。
慧:怪訝な目で見たほうがよかったでしょうか(’’
碧唯:さて…風祭、殺さずに済むでしょうかねぇ(ぎしぃ
法眼:微妙ですなぁ。
GM:それは、皆さんの手に委ねます(笑)。
蒼紫:このオープニングなら、生かす目はありそうですけどね〜。
アラキ:てか、フブキさん。早くローテに戻ってください。仕事が増えます(笑)。
法眼:ローテーション…最近はガッタガタだなぁ(笑)。
碧唯:裁鬼さんみたいに負けグセがついたら大変だ!
法眼:…あーいや。負け癖に関しては、既に手遅れ(ぁ
GM:次のセッションからは戻ってきます。でも、敵の強さを見せるために『吹雪鬼さんが敵にやられた!』というところから始まります(笑)。
蒼紫:フブキさん、可哀想に。よよよ(涙)。
碧唯:本当に裁鬼さん状態なのか…(ほろり)。
慧:負けキャラ…(´ω`
法眼:うん。『そーゆー役回り』だとGMたちに明言されてしまいました(ほろほろ)。
碧唯:芙舞輝さん生きろッ! 強く生きてくれッ!
アラキ:鬼ならばオロ○ミンC飲んで復活しろー!(笑)



●シーン3 『魔物狩り』  シーンプレイヤー:鬼来法眼&翠ヶ原碧唯

○バウンティハンター協会『ハンターズブラッド』


GM/七尾:「あ、二人とも来てくれたんだ。ちょうど今、請けてもらいたい仕事があるんだけど、どう?」と、同じタイミングで来た二人を捕まえて。
法眼:「…内容によるな。俺としては、お前がそういう笑顔をしてる時は、なるべく避けたいところなんだが?」笑いながら席に着く。
碧唯:「アタシゃ本来、プロのハンターじゃないんだけどねぇ…。まぁ、困ってるってんなら聞かないでもないよ。魚心あれば水心ってね。うしししし」
GM/七尾:「OK。じゃあ仕事の内容を言うわね。最近、ここ一ヶ月くらいかな? 悪事を働く魔物たちが次々と狩られているの」
法眼:「無料奉仕か? ご苦労なこった」自分のことは棚に上げ。
碧唯:「ふぅん。ハンターズブラッドは商売上がったりねぇ」
GM/七尾:「まあね。それでね、この話には続きがあるんだけど…悪事を働く魔物にしても、殺されるほどの罪を犯したわけでもない魔物たちまで狩られているのよ。まあ、悪いことをする魔物にも問題はあるけど、正直やりすぎちゃってるのよ」
法眼:「…私怨か、それとも他の目的があるのか…か。で、そいつを止めろって?」
GM/七尾:「ええ、その通り。さっすが法眼さん、話が早くて助かるわ! もちろん、説得に応じてくれない場合は、力ずくでも止めてね」にっこり笑顔で(笑)。
法眼:「地道な調査は不得手なんだがなぁ…長沢といいお前さんといい、何で厄介な依頼ばっかり押しつけるんだか」溜息。
GM/七尾:「きっと、法眼さんはそういう星の下に生まれてきたのよ」いけしゃーしゃーと(笑)。
碧唯:「で、一応シロウトのアタシにも応援頼むってか。ハンターズブラッドも人手不足なのね」
GM/七尾:「碧唯ちゃんと私の仲じゃない。固いこと言いっこなし! 今度、格安の旅行プラン紹介するから」(笑)
碧唯:(即答)「よし乗った。温泉必須、飲み食い格安のプランでよろしく」
法眼:「まぁ、いいさ。判ってるとは思うが…『仕事』で俺にやらせるなら、高いぜ?」しれっと(笑)。
GM/七尾:「わかってるって! それじゃあ、朗報待ってるわよ〜」と、白いハンカチを笑顔で振る(笑)。
法眼:「料金は後で請求する。…金額見てから後悔するなよ?」にやり、と笑って立ち上がる。
GM/七尾:「ひぇ〜。お手柔らかに」
碧唯:「さぁ鬼来君や。さっそく不埒者の捜索を始めるとすっかねぇ。温泉温泉ーっと」
法眼:「あぁ、温泉ね。…たまにゃあいいか」肩をすくめて店を出た。
GM:では、シーンエンド。[SA:魔物狩りを止める]と、絆をどうぞ。
碧唯:シナリオエゴは『魔物狩り』に敵意で。
法眼:『魔物狩り』に執着。まだ殺すかどうかは決めてないので。残り枠は3つだから、他のPC分に取っておく。

▼絆/エゴの変化
法眼:
『魔物狩り』にエゴ/執着を取得。
碧唯:『魔物狩り』にエゴ/敵意を取得。


碧唯:まぁ定番で情報収集からですかねー。
法眼:あぁ。ところで、碧唯は何年前くらいから保険医やってるんだ?
碧唯:歳食わないと怪しまれるだろうから、せいぜい5年程度ですかねぇ。
法眼:保険医を始めたのが5年前? それとも5年おきくらいに学校を転々と?
碧唯:転々かと思われます。それでも10年20年と保険医やってはいなさそうだ。
蒼紫:医者は資格職ですから、記録に年齢が残りますしね。
法眼:そうか。じゃあ、法眼とは何かの事件で偶然知り合った仲ってところかな。10年以上前からなら、普通の学生やってた頃からの付き合いもありかなーと思ったんで、訊いてみた(笑)。
碧唯:なるほど。法眼は実年齢ですもんね。
法眼:その場合、俺の本名も知られてるだろうから。
蒼紫:てか、法眼は元々は普通の学生だったんですね。そこに驚き。
法眼:キャラシートに、ちゃんと書いてあるぞー(笑)。
碧唯:生まれた時からあんな感じという印象が(笑)。
法眼:んなわけあるかい(笑)。
蒼紫:あ、経歴欄に大学生の頃、って書いてありました。気づかなかった……すいません(一同笑)。


 

■ミドルフェイズ■


●シーン4 『偽りの再会』  シーンプレイヤー:荒木明仁  登場難易度:他PCは登場不可

○学校

GM:授業が終わり、校門をくぐると懐かしい顔があった。―――風祭仁だ。
慧:!?
蒼紫:うお、「仁が荒木に接触する前に」と頼まれたのに、いきなり手遅れだ(笑)。
碧唯:仁、行動早ぇー(笑)。
GM:ちなみに、このシーンは吹雪が目を覚ます1日前です。
法眼:アラキから情報を聞き出すつもりか? それとも、他に何か…?
蒼紫:単純に、荒木に対しては好意的なまま、という可能性もありますね。
アラキ:「仁さん……お久しぶりです」笑みを浮かべて。
GM/仁:「よう、久しぶりだな。どうだ、元気にしてたか?」荒木の頭を抱えてガシガシ撫でまわす(笑)。
アラキ:「いててて! 何するんですか、いきなり」振り払う(笑)。
GM/仁:「ははは、すまんすまん」
アラキ:「仁さんこそ、お元気でしたか?」
GM/仁:笑いを引っ込めると、真面目な表情で。「ああ、俺は元気だ。それより………吹雪鬼さんが重体だと聞いてな。見舞いに来たんだ」
アラキ:「ああ、もう一ヶ月になりますからね……でも大丈夫ですよ。あの人もタフですから」
法眼:…アラキと仁、二人の世界(一同笑)。
蒼紫:誤解を招きそうな表現だ(笑)。
アラキ:みゃ〜もがいなくて良かった(笑)。
碧唯:斬鬼さんと轟鬼君みたいな関係、と。φ(。。)メモメモ
GM/仁:「そうだな。芙舞輝さんが、あの程度で再起不能になるわけが無い」
アラキ:「じゃあ、一緒に病院へ行きましょうか?」
GM/仁:「ああ」
法眼:「あの程度で…」ってのはヒントじゃなかろうか(笑)。
碧唯:さりげなく語るに落ちてるのか、仁(笑)。


○冬野芙舞輝の病室

GM:病室では、未だ芙舞輝は昏睡状態のままです。腕には点滴の管が刺さっている。
アラキ:「そう言えば…フブキさんが入院したというのは、どこから?」
蒼紫:ををっ、荒木からもちゃんとツッコミが入ってる。
GM/仁:「ああ、おやっさんから聞いたんだ。この間、久しぶりに鬼ヶ島に行ってな」
アラキ:「ああ、そうなんですか」あっさり納得(笑)。
法眼:かわされたっ!(笑) 駄目だ、気がつくなら先刻の台詞の時すかさず突っ込まないと(笑)。
蒼紫:荒木がお人よしなのか、二人の信頼関係が固いのか(笑)。
碧唯:一分の隙も無い言い訳だな(笑)。
法眼:おやっさんに会えば、一発でばれる嘘だけどな(笑)。
蒼紫:おやっさんは、どこまで事情を知ってるのでしょうね。
アラキ:「どうやら『鬼殺し』にやられたらしいんですが……」
GM/仁:「…芙舞輝さん、早く良くなって下さい。…そうらしいな。聞いた話によると、組織は最初、俺がやったんじゃないかと疑っていたようだけどな」と、苦笑する。
アラキ:「そうみたいですね」苦笑。
碧唯:しかし追放した鬼でも、客として来たら入れてくれるんだなぁ(笑)。
法眼:そうじゃないかもしれんが、アラキには判らんだろう。『追放された鬼』自体、殆ど見たことがないはずだ。
GM:なにせ、その辺はGMも知らないし(笑)。
蒼紫:ああ、それは重要ですね(笑)。
法眼:単にドロップアウトしただけなら、比較的自由に施設に入れるらしい。ただ、『堕ちた』鬼だと本部から抹殺指令が出たりもする(by原作)。
GM:じゃあ、きっとこっちの世界もそうなんでしょう(笑)。
蒼紫:仁は一応『堕ちる』前に抜けた扱いなんでしょうか?
法眼:『堕ちる』以前に、鬼にさせて貰えなかった状態だな。
アラキ:でしょうねえ。残念ながら不合格になった、とアラキは認識してます。
法眼:実力的には十分だったにも関わらず、精神面の資格で問題視されて、鬼になることを禁じられたらしい。
蒼紫:じゃあ、きっと施設には出入りフリーなんでしょうね。
法眼:風祭は…風系統なら、飛び道具使いの鬼かな?
蒼紫:管楽器系ですか。
法眼:原作に忠実なら(笑)。
GM/仁:「まあ、しょうがないか。さて、花を生けたいんだ。そこにある花瓶に水を入れてきてくれないか?」
アラキ:「わかりました」お見舞いのオロ○ミンCを置いておこう(笑)。
GM:では、花瓶を持って荒木が部屋を出ると、一瞬強い光が病室から漏れる!
アラキ:「な、仁さん! フブキさん!」慌てて駆けつけます。
GM/仁:「ん? どうした、明仁?」きょとんとした表情で。
アラキ:「……今、何か光りませんでしたか?」不審に思って。
GM/仁:「光? ああ、たぶんこれのせいだな」鏡を見せる。「ちょっと、身だしなみを、な」少し照れ笑いを浮かべて。
アラキ:「ああ、そうですか……」
碧唯:騙されてるよ荒木ぃーっ!(笑)
蒼紫:これで騙される辺り、荒木って良い奴だなぁ(笑)。
GM/仁:「さて、あんまり長居するのもなんだし、そろそろ行くか?」と、花を生け終わってから。
アラキ:ちょっと納得いかないような顔で。「じゃあ俺、水入れに行ってきます」
GM/仁:「ああ、頼むよ」
アラキ:「まさかとは思うけど……」廊下に出たらディスクアニマルを取り出し、透明化して仁を見張らせる。「杞憂で終わってくれればいいけど……」
法眼:おお、アラキ賢い(笑)。
碧唯:このディスクアニマルは何のアーツでしょうかね?
法眼:アーツというか、演出(笑)。データ的には助手かな?
アラキ:アイテム〈助手:知覚〉相当です。
慧:ほほう。
蒼紫:仁も鬼候補だったなら、ディスクアニマルに気づきそうですけどね〜。
法眼:気づかれるかどうかは、達成値次第かな(笑)。
アラキ:透明化はしてます。データ的な効果は別になくて、あっさり撒かれてもいいんだけど(笑)。
GM/仁:「芙舞輝さん…すいませんでした。ですが、これでもう大丈夫なはずです。後は……」首を振り、途中の言葉を飲み込む。そして、「ん?」と何か気づいたのか、何も無いところに果物ナイフを投げる。破壊されるディスクアニマル。
アラキ:おわ、何も聞けなかった(笑)。
碧唯:やっぱりバレてーら(笑)。
蒼紫:すげぇ。しかも果物ナイフって辺りが強キャラ演出っぽい(笑)。
GM:でも、これで壊れたディスクアニマルから情報を引き出せる……かも?(笑)
法眼:仁が吹雪鬼の怪我に直接関係あるらしいことと、彼女に対して悪意を持ってないらしいことは今の会話で判るな。
アラキ:では、その辺でのこのこと戻ってこよう。
GM/仁:「よう、遅かったな」
アラキ:「ちょっと廊下が立て込んでましてね」苦笑して。
GM/仁:「おいおい、なんだよそりゃ」と笑う(笑)。「さて、そろそろお暇しよう。あんまり長くいるのも悪いしな」
アラキ:「そうですね」
GM/仁:「それじゃ、芙舞輝さん。さようなら…」
アラキ:「フブキさん、お大事に。早く良くなって、復帰してくださいね」
碧唯:まぁ、この対応なら「悪・即・斬」といく必要はなさそうかな。
法眼:そう甘い展開になるかな?(ぇ
碧唯:Σ( ̄□ ̄|||)脅かしっこ無しっすよぅ。
蒼紫:フブキの神器を仁が持ってる事を考えると、「悪意が無い」とも言いきれないかも。
法眼:それは、単に『鬼』の力を使うために神器が必要だっただけと考えられるから。
蒼紫:いや、奪ったか盗んだかしたって事が確かなわけで。多分、さっきの光がそうなんだと思うけど。
法眼:さっきの光は、たぶん治癒か何かだと思うが? 神器は吹雪鬼がやられた時に奪われたんだろう。…ただねー、先日自分のGMで『悪意のない友人同士が殺し合う』シナリオをやったから。あのくらい悲惨な展開もありかなーとか思った(笑)。
蒼紫:てか、今回は知識より情のやり取りが大事っぽいので、深読みはこの辺にしときますわ。ただ、確かなのは、仁を止める決め手になれるのは荒木だろうって事で。
慧:中の人の知力が足りないので、愛の力で頑張ります。
法眼:うむ、頑張れ(笑)。
蒼紫:そういう意味で、私は荒木を煽る役かなー、とか思ってます。
法眼:俺はどっちつかずかなぁ。アラキが迷うようなら後押しくらいはするかもしれんが、多分必要ないだろうし。
碧唯:カワイイ生徒だから優しく見守るさー。


○病院前

GM/仁:「それじゃあ、そろそろ帰るよ。仕事、がんばれよ」
アラキ:「そういえば、仁さん。今は何をしてるんですか?」
GM/仁:「俺か? 俺は今、G県の高校に通ってるよ」ちなみに、ここからなら電車で1時間くらい。
アラキ:「そうですか、なら暇ができたら遊びに行きますよ。それじゃあ、また」
GM/仁:「ああ、楽しみにしてる。それじゃ」と言って別れる。すると、荒木の携帯が鳴る。
アラキ:携帯に出ます。「はい」
GM/おやっさん:「荒木か、俺だ。仕事が入ったんでな。店まで来てくれないか?」
アラキ:「わかりました。すぐ行きます」
GM:このシーン長いですが、都合によりこのまま続けます(笑)。
一同:了解です(笑)。


○一膳飯屋『鬼ヶ島』

GM/おやっさん:「おう、来たな。早速だが、仕事の話に入るぞ」
アラキ:「はい、何かあったんですか?」
GM/おやっさん:「実はここ一月の間に魔物狩りが多発してな。悪どい魔物を狩る分にはこっちも助かるんだが、中には殺すほどでもない奴も含まれている。そいつを見つけ出して、少しばかりお灸を据えてやって欲しい」
アラキ:「……今度は“魔物殺し”ですか……」
GM/おやっさん:「…ああ、そうだ。本当なら、ここのところお前は休んでいないから、他の奴にやってもらいたいんだが…東北の方から応援要請が来てな。出払ってしまった」と、苦虫を噛み潰したような表情で。
アラキ:「そういえば、おやっさん。さっき仁さんに会ったんですが……」
GM/おやっさん:「仁にか? それで、あいつは元気にしていたか?」
碧唯:そして速攻『鬼ヶ島』に行ってない事がバレる仁。
アラキ:「こっちには来てなかったんですか?」驚きながらも、心のどこかでは『やはり』と思って。
GM/おやっさん:「ああ、来ていない」
アラキ:「じゃあ、どうしてフブキさんのことを……」
GM/おやっさん:「芙舞輝のことを…何があったんだ?」
アラキ:「それに……」壊れたディスクアニマルを取り出す。
GM/おやっさん:「貸してみろ」
アラキ:「仁さんと見舞いに行って、ちょっとおかしいと思ってコイツを置いて外に出たんですけど……。帰ってみたら、この有様で」
GM/おやっさん:おやっさんは、受け取ったディスクアニマルの破片を、ぶっとい指で器用に繋ぎ合わせる。
アラキ:「結局、何があったのかは……フブキさんにも仁さんにも変わった所はなかったんですが」

 再生すると、仁が奇妙な形をした金属片のようなものを芙舞輝の額にかざす画像が映った。
 そして「芙舞輝さん、すいません…」と呟く様子も。


GM/おやっさん:「これは……?」
アラキ:「仁さん、こんな術を……それに、これじゃ本当に…(仁さんがフブキさんを)…」
GM/おやっさん:「荒木…神器を持ち出したのは、どうやら仁の奴だったようだな。見ろ、吹雪鬼の額にかざしているのは吹雪鬼の神器だ。画像が荒いから歪んで見えるが、間違いないだろう」
アラキ:「そんな、じゃあまさか仁さんは…鬼になるために!」
GM/おやっさん:「ああ、そのようだ。荒木、仁を止めてやれ。それをできるのは、たぶんお前だけだろう」
アラキ:「……はい……」ぎゅっと拳を握り締めて。
GM:では、シーンエンド。[SA:風祭仁を止める]をどうぞ。

▼絆/エゴの変化
アラキ:
仁への絆を救済に変更。



アラキ:実はプレイヤー的には、仁を殺る気満々なんだよな〜(笑)。
蒼紫:私は荒木の…と言うか、れおそさんの意向次第ですね。
法眼:俺は『アラキ』の判断次第だ。PL的には、どっちでもあり。
慧:ここで仲裁するのが今後に繋がりそうな感じですけれども(’’
アラキ:繋がるのかなあ? 死んでくれた方が美しい気がするんだよなあ、シャ○ームーンのように。
GM:おお! 仮面ライダーブ○ック!(笑)
蒼紫:その辺は、完全にPLの好みじゃありません? 悲劇系か、熱血アクション系かとか。
法眼:今回はアイゼンや晶じゃないからな。殺すべきだと判断すれば、遠慮はしないぞ。
碧唯:うむ、殺っちゃえば後腐れ無し!
アラキ:まあ、カッコよさそうな方で選ぼう(笑)。
GM:うぃ、良いと思う方を選んで下され(笑)。
蒼紫:っと。蒼紫は基本的には生かそうとしますからね。私自身が殺そうと決めても。その点、ご承知下さい。
GM:おやっさんも吹雪鬼も組織には報告してません。…いいのかなぁ?(笑)



●シーン5 『覚悟の違い』  シーンプレイヤー:神楽蒼紫  登場難易度:自由

GM:では蒼紫と慧、お二人の行動方針をどうぞ。
慧:情報収集かな?
蒼紫:ふむ。とりあえず、『鬼ヶ島』の存在は知ってても良いの?
GM:はい、OKです。
蒼紫:じゃあ、慧さんに提案なんですが、鬼ヶ島にコンタクト取ってみませんか? 荒木には内緒で。
慧:そうですね。
蒼紫:では、荒木が居ない時を見計らって、二人で鬼ヶ島へ向かいます。
法眼:時間軸は、OPからどのくらい経ってるのかな。
GM:これで、全て同じ時間軸になりました。なので、全員いつでも登場OKです。
碧唯:我々も出ちゃいましょうかね。先に店にいるとか(笑)。
法眼:鬼ヶ島の情報を当てにしてって事で登場しようか。俺たち両方とも調査は不得手だし(笑)。
碧唯:《偉大なる叡智》あるから情報収集もいけるよ!(笑)


○一膳飯屋『鬼ヶ島』

GM/おやっさん:「いらっしゃい」
蒼紫:「えっと、ここって、フブキさんとか明仁の……(ごにょごにょ)……ですよね?」
GM/おやっさん:「君は……神楽蒼紫くんかな? ここは、君の考えている通りの場所だ」
法眼:というわけで、どんぶり20杯ほどをテーブルに乗せて先に来てる俺と碧唯であった(一同笑)。
碧唯:「鬼来君…君ゃー、どんだけ食えば満足するんかね」呆れ顔で(笑)。
法眼:「ん? まだメニューの半分も制覇してないぞ?」(笑)
GM/おやっさん:「(見事な食べっぷりだ。このように食べてくれるのであれば、作りがいがあるというもの)」
蒼紫:「……って、坊さんに碧唯さん?! 何でこんなとこで」
法眼:「よぉ、お前らか。今日はどうした?」
碧唯:「おりょ、神楽君に華南君。奇遇奇遇」
慧:「おや、お二人とも、こんにちわ」
碧唯:「まぁ、飯屋には飯を食いに来るのが当然だけどねぇ。君達ゃそうじゃなさそうね」
蒼紫:(ちょっと困った顔で)「ちわっす。偶然と言うには……出来すぎてるよな。アンタらも、フブキさんの件で?」
碧唯:「あん? フブキ? 誰それ?」
法眼:「吹雪鬼? 怪我してるってあの娘か。いや、今日は別件だが…」
蒼紫:ぴしゃり、と額に手をやり、「あー……口を滑らせたか。慧さん、どうします?」
『(全く、蒼紫兄さんは……どこまで迂闊なんですか)』
碧唯:「あたし達はね、ちょいとおイタが過ぎてる『魔物狩り』の情報を買いに来たんだよ。その前に腹ごしらえーってんで、こうなったわけだけどね」丼タワー指さして。
法眼:「…で、さっき頼んだ情報の件だが。そろそろ集まってくる頃じゃないか?」おやっさんに。
慧:「うーん、とりあえず…」おやっさんに向き直って。「親父さん、冬野さんを怪我させた相手に心当たりなんてあるんですか?」
GM/おやっさん:「………ありますが、そいつを教えるわけにはいきません。その件を任せたい奴がいましてね。できれば、そいつにやらせてやりたい」
慧:「やっぱり、風祭とやらですね?」
蒼紫:「単刀直入に言います。芙舞輝さんに頼まれて、『明仁を関わらせるな』と言われてるんです」
碧唯:「やれやれ…またぞろややこしい事になってるみたいだね」
法眼:「…そもそも、アラキ一人で大丈夫なのか? 俺たちは魔物狩りを“止める”のが役目でね。目的さえ果たせれば、やるのが誰であろうが構わんのだが。人手は、あるに越したことはないと思うぜ?」
GM/おやっさん:「……わかりました。そうですか、吹雪鬼が頼みましたか。それならば、隠したところで無駄のようですね。その通り、今回の魔物狩りは風祭仁という男が行っています」
蒼紫:「やっぱり。って事は、あながち別件でもなかった訳か…(結果オーライだったな、翠)」
碧唯:「それじゃ、その風祭ってコを押さえない事には始まらないわね」
慧:「私たちの利害は一致したと見てよいでしょうね」
アラキ:がらがらがら、と戸を開けて登場。「いや〜、やっぱダメですね。仁さん、高校にも家にも帰ってませんよ」のんきそうな声で(笑)。
GM/おやっさん:「そうか……」
蒼紫:「…ッ! 明仁……今の、聞いてたのか?」明仁が出てくると、これ以上突っ込んだ話が出来なくなる…かな?
アラキ:むしろ、突っ込んだ話をするために登場したのですが(笑)。「あれ? みんな…」
碧唯:「よぉ荒木君。学校出てるかね?」
アラキ:「げ、先生。昨日はちゃんと行きましたよ」オープニングは下校シーンだったしな(笑)。
法眼:「よぉ、お帰り。ある意味ナイスタイミングだぞ、アラキ?」
慧:「こんにちは」
アラキ:「みんな、雁首そろえて何やってんの?」
GM/おやっさん:「うむ。実はな……」と、かくかくしかじかと便利な日本語で説明(笑)。
慧:日本語って便利。
GM:ええ、とってもGMにフレンドリーな言葉です(笑)。
アラキ:「そうか、フブキさん回復したのか……」
蒼紫:「そっか……もう、風祭と接触してたんだな……(すいません、芙舞輝さん。約束、守れませんでした)」
アラキ:「まあな……」
蒼紫:「なら……俺がどうして此処にいるかも、判ってるな? 明仁、お前は、どうしたい?」
アラキ:「俺は、風祭仁を止める」きっぱりと。
法眼:「取りあえず、風祭を止めなきゃならんのは確定してるわけだが。生かしたまま止まる相手か?」アラキの目を見る。
蒼紫:「……たとえ風祭の命を奪っても、か?」明仁を正面から見据えて。
アラキ:質問には答えずに。「……なあ蒼紫、俺がなぜ苦労して学校へ行ってると思う?」
蒼紫:「……さあな。俺と同じ理由だと思ってたんだが、違うのか?」質問を質問で返す!(ぉ
法眼:卑怯者〜(笑)。
碧唯:腹の探り合いみたいになってるな(笑)。
蒼紫:てか、単純にPLが荒木の学校に行ってる理由をよく知らないからなんですけどね。
アラキ:「半分は趣味だが、あと半分は学校にいる半魔が堕ちた時に、迅速に処分するためだぜ。実際、そんな任務もあったしな」
蒼紫:「……そうかよ! なら、お前は、お前は人間でいるのを辞めちまったのか。俺とは違うって事だったのかよッ!!」叩きつけるように。
法眼:半分は趣味だったのか。もっとこう、生き甲斐とか日常へのかすがいみたいなもんかと思ってたぞ(笑)。
アラキ:その辺を全部含めて『趣味』という表現です(笑)。
蒼紫:おお、明仁と蒼紫、今までは普通に友達っぽかったけど、今回はハードな関係だ。楽し〜(笑)。
アラキ:「ちなみに、ブラックリストのトップは蒼紫、お前だぜ」軽い調子で。
蒼紫:「俺は、人間だ。俺は、人間のままで居たい。俺は……堕ちたりは、しない」きっぱりと。
法眼:なんか、蒼紫よりアラキの方が心構えがプロっぽいぞ(笑)。
蒼紫:蒼紫は、仕事とプライベートを極端に分けてるだけ。人間でいたい、って気持ちが強いから。
アラキ:アラキはプライベートも仕事も両方楽しみます(笑)。
蒼紫:その辺の違いだと思う。蒼紫、仕事と割り切ったら、弱者でも殺すし。
法眼:法眼は自分の人生捨ててるからなぁ。ある意味、プライベートなんて無い(笑)。
碧唯:荒木に蒼紫、割り込み良い?
アラキ:いいよ〜。
慧:どう割り込んでやろうかと試行錯誤(’’
蒼紫:あ、割り込みどうぞ〜。てか、先走りすぎてたらごめんなさい。
碧唯:「そんで結局、今の君はどうしたいのさ。その風祭仁って男をさ」興味深げに荒木の顔を覗きこんじゃおうか。「その辺、まだ神楽君の質問に答えてないんじゃないのかな? んん〜?」
アラキ:「できれば殺したくはない。けど、風祭仁が一度決めたことをそう簡単に変えるとは思えない」何かに耐えるように。「あの人は、そういう男だ……」
蒼紫:つか、早坂さん、シナリオ進行を進める発言、ありがとうございます。蒼紫だと感情論になりがちなんで(苦笑)。
碧唯:いえいえー。「ほうほう。殺したくない、と。―――むふふふふ、聞いちゃったわよ」
蒼紫:「殺す覚悟と、殺さないって決意と。それは、両立できるものなんだぞッ!」泣きそうな顔で。
法眼:「…殺すのは、あくまで最後の手段って事か?」冷静に確認。
アラキ:「ああ、と言うよりも結果かな……言葉だけで止められるとは思えないからな……」
慧:「風祭を止める方法があれば、最善。と、そういうことですね」
碧唯:「あははははー! 若い、若いねー君達ゃ! うんうん、そうでなくちゃな、若い内は己のやりたいようにやりゃいーのよ」
慧:「ともかく、神楽君は落ち着きなさい」
蒼紫:「これが落ち着けるかッ! ……誰だってこんなのは通る道なんだよ、誰だってッ!!」今にも暴れだしそう。「ただ……ただ! 明仁は俺より先に、こんな事は経験してると思ってたッ! 覚悟を決めてると思ってたんだッ!!」
碧唯:「そして神楽君はまず落ち着けィ」ダークネスフレア込みのデコピンを(笑)。
蒼紫:ぎゅるぎゅる回転しながら吹っ飛ぶ。でも、脚を踏ん張って立ったまま。
法眼:「まぁ、焦りなさんな。今すぐ決められるもんでもない…というか、殺すか殺さないかって決めつけるのが早過ぎやしないか?」
アラキ:「落ち着け、蒼紫。戦うのは、お前じゃなくて俺の友人だ」
蒼紫:「……すまん。でも、俺は、俺は……」
法眼:「アラキは『鬼』であることを選んだ時に、とっくに覚悟を決めてただけだ。その上で、最善を尽くす…そういうことだろ?」肩をすくめる。
アラキ:「それに、さっきの続きだが…俺は人間を辞めるつもりはない。学校にいる時も戦う時もな」
碧唯:「ま、荒木君も風祭を死なせたくないってのが本音なんだ。だったら荒木君の友人たる、君のするべき事も決まってくるんじゃないのかね、神楽君?」
蒼紫:「……明仁……」ぽろぽろと、感動して涙が。
慧:「感情豊かなのは良いことですが、周りが見えなくなるのも困り者ですよ」溜息をつき。
アラキ:「俺が戦うのは、みんなが楽しく暮らすためだ。むろん俺も含めて! だから、なるべくハッピーエンドで終わるように頑張るさ」
慧:「さて、私たちの方針は決まりですかね?」
蒼紫:明仁の方を向いて「……判った。信じて、いいんだよな?」言った後、残りの年長者たちに、頭を下げて謝る。
アラキ:「ああ……」
法眼:「ま、いいんじゃないか? 楽しく生きるに越したことはない…おやっさん、丼5つ追加」(笑)
碧唯:「さーて鬼来君や。オッサンオバチャンは、血気盛んな若者のフォローに努めるとしようかね……って、まだ食うのかYO」
法眼:「うむ。これを食ったら腹八分目だ。ちょうど良いだろう」
GM/おやっさん:「はいよ」と何事も無かったように作り始めるおやっさん(笑)。
蒼紫:「おやっさん! 俺もだ! 俺も丼3つ!」感動して、涙ぽろぽろ流しながら。
慧:「食べる子は育つといいますし」にこにこ。
GM/おやっさん:「はいよ。他に注文は無いか?なら、少し待っていてくれ」
アラキ:「(でもなあ、鬼の仕事は綺麗なものだけじゃないんだよなあ……そもそも、俺はあの人に勝てるんだろうか?)」
法眼:
……あまり気負うなよ」ぼそりと、アラキにだけ聞こえる声で。
アラキ:
さんきゅ……
GM:では、絆などがあればどうぞ。
法眼:やはりアラキに、絆/信頼で。
蒼紫:明仁に……うーん、『友情』かな。
アラキ:法眼に絆/信頼。
碧唯:そんじゃ副主人公(笑)の蒼紫に『郷愁』で。青い青い(笑)。
慧:神楽に助ける、で。

▼絆/エゴの変化
アラキ:
法眼に絆/信頼を取得。
蒼紫:アラキに絆/友情を取得。
慧:蒼紫に絆/助けるを取得。
法眼:アラキに絆/信頼を取得。
碧唯:蒼紫に絆/郷愁を取得。




●シーン6 『黒幕は現れず』  シーンプレイヤー:翠ヶ原碧唯  登場難易度:自由

○一膳飯屋『鬼ヶ島』

碧唯:ではさっそく『魔物狩り』の情報を集めに行きましょうかね…って、ここでもらえるんだ(笑)。
GM:調べる情報項目は『魔物狩り』、『風祭仁』の二つかな。今のところは。
法眼:使える技能は何かな?
GM:『魔物狩り』は、〈情報:裏社会/魔物〉で。『風祭仁』は、〈情報:裏社会/噂話〉で。
法眼:〈情報:魔物〉&情報屋で『魔物狩り』について。(ころころ)17。
アラキ:『魔物狩り』を〈情報:裏社会〉で。(ころころ)こっちも17。

・魔物狩り
達成値5:ここ一ヶ月ほどの間に、かなりの数の魔物が狩られている。狩られた魔物は大きな罪を犯したものから、軽い罪のものまで殺されている。
達成値8:逃げることができた魔物の証言では、襲ってきたのは学生服を着た男で笛を鳴らすと魔物に変わったらしい。ちなみに、この辺の高校の制服ではない。
達成値10:魔物の形状は『鬼のような姿』だが、どこか金属的な感じでラッパのようなものを持っている。
達成値12:神器の力を引き出して、鬼となって魔物を狩る者の誰かが犯人ではないかと言われているが、組織はそのような鬼はいないと否定している。


GM:この情報は、これで以上です。
法眼:やはり管楽器系か…(笑)。
蒼紫:見事に読みが当たりましたね(笑)。
アラキ:ラッパか〜。
蒼紫:では、仁について判定させて下さいませ。〈情報:噂話〉と情報屋で、(ころころ)目が高い、17!
碧唯:こりゃー楽できそうだな(笑)。
アラキ:もう振らなくていいや(笑)。

・風祭仁
達成値5:G県に住む高校生。7年前に家族を事故で亡くし、身寄りが無く天涯孤独で一人暮し。
達成値8:家族は事故ではなく、魔物に殺害されている。魔物を狩りに来た組織の鬼によって救出される。
達成値10:鬼になるために修行に励むも、鬼になることを許されず里から追放された。現在は普通の高校生として暮している。
達成値12:一ヶ月前、宇喜多時次郎と共にこの街へと来ている。その時期は、吹雪鬼がやられた時と前後している。
達成値15:この街で、風祭が情報屋から買った魔物の情報は残り一名。最後のターゲットは原田勉と言うビースト。過去に酔っ払った時に普通の人間と喧嘩して、重傷を負わせ刑務所に1年服役していた。現在は、サラリーマンで結婚もして、10歳になる息子がいる。


GM:この情報はこれで全てです。
碧唯:む、最後の情報は…。
法眼:「…そいつが狙われてる公算が大きいな。こっそり護衛に行ってみるか?」
慧:コレで生餌をゲット…(ぉ
蒼紫:「そうですね。場合によっては、本人に狙われてる事を告げた方が良いかも知れません」てか、Gで始まる県って限定されるなぁ(笑)。
碧唯:風祭が情報屋から買ってまで手に入れたい情報って何だったんだろう?
法眼:大小なりとも『罪を犯した魔物』に関する情報を買ったんだろうな。
アラキ:では、宇喜多時次郎について調べたいのですが。
GM:どうぞ。技能は〈情報:噂話/裏社会〉で。
アラキ:〈情報:裏社会〉、情報屋込みで(ころころ)18。
蒼紫:すごいな。私もだけど、今回、みんな情報判定の目が走ってます(笑)。
GM:そうですな。ダイスも早く終わるように協力的なのかも(笑)。
法眼:戦闘でも、この出目が続くと良いけどな(笑)。
蒼紫:んむ。死にたくはないですからねぇ(笑)。

・宇喜多時次郎
達成値8:謎めいた、初老の紳士。人の『心の闇』を刺激し、暴走させる謎の男。 日本人の姓を名乗っているが、見方によっては外国人と言われても不思議と納得できる顔立ちをしている。 神出鬼没で何処にでも現れるが、何処にいるのかは誰も知らない。突飛な噂では、『彼は宇宙人で、普段は宇宙船にいる』とも言われている。
達成値10:彼が何らかの関与をしたと思われる事件では、先月に現れた『鬼殺し』こと名波勇吾をけしかけたのも彼だと言われている。
達成値12:風祭仁という高校生と一ヶ月前にこの街に来ている。現れてから姿を消すまでの時間を見ると、吹雪鬼が何者かに敗れて神器を奪われた時間と一致する。


GM:この情報は、これで全てです。
アラキ:原田勉については判定できますか?
GM:原田勉については前の判定で、S商事の社員であることと、現在の住所が判明してます。一般人なので、調べるのも簡単(笑)。
アラキ:なるほど、了解です。
碧唯:『鬼殺し』の一件についてご教授プリーズ。
蒼紫:てか、時次郎って、『ザン○ルマの剣』に出てくる裏次郎みたいな感じなのでしょうか…と、判る人にしか判らない例えをしてみる。
法眼:そのまんまです(笑)。
アラキ:フブキさんを倒したのは宇喜多かな?
蒼紫:鬼殺しの奴にやられた、って話になってなかったっけ?
法眼:いや、仁だろう。時次郎は他者をけしかけるだけで、基本的に自分は動かないと思うぞ。
慧:宇喜多にけしかけられた仁、って感じですかね。
法眼:鬼殺しは、時期が一緒だったからこちら側が勘違いしただけらしい。
碧唯:前にあったセッションなのですか?
法眼:うむ、この前のセッションだ。
蒼紫:でしたっけ? その辺の情報は、前のシーンに出てましたよね。
アラキ:鬼にならずにフブキさんを倒せるなら、そもそも神器を奪う必要がないのですが……。
碧唯:どんな事件だったのか、あらましだけでも知りたいなぁ。
蒼紫:GM、『鬼殺し』について情報判定できますか?(笑)
GM:どうぞ(笑)。
アラキ:というか、アラキが一部始終を説明できる(笑)。
蒼紫:あ、じゃあそれで説明聞いたって事で。

 かくかくしかじか、と前回のセッション内容を説明する法眼&アラキ。読者の皆さんはリプレイ第33話を参照。

法眼:酒天と荒雷鬼とアイゼンに倒されて『鬼殺し』は改心した。けど、黒幕の時次郎は現れず終い。
GM:鬼殺しを倒した後にでも、登場させておけばよかったのですが、いかんせん時間が(笑)。
碧唯:(一通り説明を聞いた)…宇喜多時次郎って準レギュラーなのか(笑)。
蒼紫:黒幕系のキャラみたいですね。キャンペーンのラスボスみたいな。
アラキ:《組織》の幹部だったりするのかなあ?
GM:いえ、《組織》には関係してないですよ(笑)。
アラキ:そうなのか(笑)。
蒼紫:てか《組織》の一員ではなくても、裏で利用しあってたりはしそうですよね。
GM:ああ、そういうことはあるかもしれませんね。
蒼紫:「……で、どうします? 原田にはどの程度事情を伝えますか?」
碧唯:「まー、家庭持っちゃってるんなら、あまり深入りしたくはないだろうしねぇ」
アラキ:「う〜ん、説明しても不安がらせるだけな気もするが……」
慧:「何も言わずとも、風祭は現れると思いますよ」
蒼紫:「じゃあ、こっそり陰から護衛する形ですか。ちょっと難度は上がりますけど、仕方ないでしょうね」
碧唯:「何も言わなきゃ原田の扱いは単なる疑似餌ね。風祭の確保と原田の保護を第一に考えるなら、狙われてるぜー、くらいは伝える必要があると思うわよ。匿名ででもね」
法眼:「…家族が居ると言ったな。原田を誘い出すために、風祭が原田の息子を攫う可能性はないか?」
アラキ:「そこまで堕ちているとは思いたくないんだけどな……」ちなみに、今日は平日ですか?
蒼紫:荒木が学校行ってましたもんね。もう、夕方なんじゃないでしょうか?
GM:ええ、平日の夕方です(笑)。
碧唯:うお、あたしも学校サボリか(笑)。
アラキ:狙われるとしたら帰宅時だよねえ。
蒼紫:「伝えるにせよ伝えないにせよ、原田って男に危険が及ばないようにはしたいですけどね」
アラキ:「ああ、親を亡くした子供を増やしたくはないからな……」何かを思い出すように。
法眼:「おやっさん、魔物狩りの手口は判るか? 一連の事件に魔物以外の…一般人が巻き込まれた例は?」
GM/おやっさん:「いや、一般人が巻き込まれたことは無い。ターゲットが人通りの無いところに来るのを待って、襲っているようだ」
法眼:「そうか。しかし言いたくはないが…魔物相手に見境がないとしたら、混血だろう息子も狙われる可能性がある」
蒼紫:「いや、情報屋を使ってまで調べてるなら、狙っているのは『魔物』じゃなく『罪を犯した魔物』だと思う……思いたいです」しかし年上の人間が多いせいか、蒼紫がずっと「です・ます」調で、まるで別人のようです(笑)。
アラキ:アラキは敬語使ってないなあ(笑)。
GM:まあ、そこら辺はキャラのカラーでしょう(笑)。
法眼:組織は上下関係、煩そうなのにな(笑)。
アラキ:煩いけど、いいかげんなんだ(笑)。
GM:そうなんだ(笑)。
碧唯:「まぁ、ここで唸ってても何もならないわね。まずは原田って男のとこに行ってみましょ。接触するしないは、それからでも良いでしょ」
慧:「心配ならば、原田の家に一人見張りでも置いておきますか?」
碧唯:「お? そいつぁ良いかもね」
蒼紫:「この中で、隠密活動が得意そうなのは……」ぐるりと見渡す。
碧唯:手でバツを(笑)。
法眼:〈運動〉も〈知覚〉もそこそこ高いから、隠密も得意かな…データ上は(笑)。
慧:「残念ながら、頭脳労働が主体なもので…」肩をすくめ。
アラキ:明後日を向く(笑)。
蒼紫:「……俺だと、何か起こった時に見落としそうなんですよね……隠れる方はともかく」頭ぽりぽり。
碧唯:ファミリアが見張り代わりに使えるか否か?
慧:は、そういえば使い魔がいない! 今度とろう(´ω`
法眼:ファミリアは役に立つ行動には使えないでしょうな。演出のみ(笑)。
碧唯:データ上は単なるMP袋だからなぁ(笑)。「そんじゃ鬼来君が見張りに適任かねぇ。抜け目無さそうだしさ。でも……その図体で見張りかぁ」
GM:おもいっきり、法眼は見た目からして目立つと思う(笑)。
碧唯:でも何故か隠密に優れてるという。
GM:きっと姿を消す術を使うことができるに違いない(笑)。
法眼:そんな便利な術は知らん(笑)。
GM:あら(笑)。
法眼:そもそも俺は、法力僧としても規格外(イレギュラー)なんだよ。真っ当な法力僧ならマジシャンを取る(笑)。
GM:そういえば、そうだった(笑)。
アラキ:むしろセレスチャルでは?(笑)
蒼紫:「ママー、あの小父さん」「しっ! 見ちゃいけません!!」で誰も見ないとか(笑)。
碧唯:で、法眼を斥候に出す、で良いのかな?
一同:ですね〜(頷く)。
法眼:いいんじゃないかな。もし敵が出てもそれなりに対応できるし、殺されても復活できる。
蒼紫:「……まあ、法眼の坊さんは、見かけによらず気配を絶つのが上手いですからね」
アラキ:「隠れるのが上手くないと、すぐ警察に捕まりそうな見かけだからなあ……」
法眼:「気配を絶てば、図体がどうあれ一般人には気づかれない自信はあるがね…『鬼』相手に通用するかどうか」
蒼紫:「坊さんで無理なら、この面子の誰でも無理ですよ、きっと」
碧唯:「まずは原田勉と原田さんちのご家族に見つかんなきゃいいのさ。やってくれる?」
法眼:「あぁ、やってみよう」
碧唯:「まー、アタシらもなるだけ近くには居るようにしようかね」
慧:「何かあったら、すぐに援護に行けるようにしておきます」
蒼紫:「さて、鬼が出るか蛇が出るか……って、出るのは鬼って判ってるか」言って苦笑する。
GM:じゃあ、そろそろシーンを変えますか?
アラキ:アラキはフブキさんに会いに行きたいんですが。
碧唯:では一旦別れるのも手ですな。
慧:私もそこに登場していいでしょうか?
GM:了解です。では、次のシーンは吹雪鬼さんのところで。
法眼:むぅ、また吹雪鬼に会い損ねたか(笑)。
GM:またの機会がありますよ(笑)。
アラキ:「俺は、ちょっと寄るところがあるんで、先に行っててくれ」
碧唯:「お? どこ行くのかね、荒木君は」
慧:「ああ、私も。準備がてら少々…」
蒼紫:「場所によっては、俺も付き合うけど?」
アラキ:「美人のお見舞いですよ。聞きたいこともありますしね」
法眼:「芙舞輝のところだな。よろしく言っといてくれ」片手を挙げて見送る。
慧:「もしかして目的は、私と一緒ですかね?」
蒼紫:「……って、慧さんも? 二人とも、何か考えがあるのか?」
慧:「ええ、心配ですからね…ベッドにいなかったりして」
碧唯:「ほほぉ、美人の先輩のお見舞いかね。では上手くやんなよ荒木君。どぅふふふふふ」見送ろう。
アラキ:「親父臭いですよ先生」苦笑して。
法眼:「前に会った時は可愛いお嬢ちゃんだったが……今はイイ女になってるかな?」ニヤリと。
アラキ:「手を出すなら覚悟しといた方がいいぜ、おっさん」
蒼紫:「芙舞輝さんか……泣かせるような事は、するなよ」そしてやる事の無い蒼紫と碧唯(笑)。
碧唯:失敬な! やる気のカタマリですよアタシゃ!(笑)
アラキ:「……泣くようなタマとは思えないんだけどな、あのアネゴが」
蒼紫:「きっつい評価だな……あの人はあの人で、繊細なところもあるんだぞ?」
慧:「私からすればやんちゃ盛りのお嬢さんですよ」冗談めかして笑いながら。
アラキ:「ま、その辺は気付かないフリをするのも、エチケットってもんさ。口説く気なら別だけどな」
法眼:「まぁ、行くならさっさと行ってこい。美人を待たせるもんじゃないぞ?」
蒼紫:「……むー。女の事は、よく解んないんだよな……って、だから俺は彼女持ちだっつーに!
アラキ:「……いや、別にお前に口説けとは言ってないんだが……(−−)」ジト目(笑)。
碧唯:「ほれほれ、話しこんでる場合かね。とっとと行きなさいや。さて鬼来君に神楽君、アタシらも出ようかね」
蒼紫:「あ、はい、碧唯さん。お供させてもらいます」
法眼:「おぅ、行こうか」では、鬼ヶ島を出よう。
慧:「さて、荒木君。私たちも行きましょうか」
アラキ:「んじゃ、行きますか華南さん」

▼絆/エゴの変化
アラキ:
碧唯に絆/信頼を取得。
法眼:蒼紫に絆/連帯感を取得。
碧唯:法眼に絆/連帯感を取得。



蒼紫:蒼紫が「自分は彼女持ちだ」って騒ぐの、すっかり繰り返しギャグになってきてるなあ(笑)。
法眼:PCが彼女持ちでも、PLは女性NPCと絡みたがるんだよな。この浮気者め(笑)。
GM:そうだ、この浮気者!(笑)
碧唯:浮気者ー!(笑)
蒼紫:はっはっは。てか、むしろPLが浮気者だからこそ、キャラにすぐ彼女ができちゃうんだけどね(爆笑)。
慧:(’’
GM:くっそ〜。羨ましいぞ、コンチクショー!(笑) 誰か俺にもそういうネタ振って(笑)。
蒼紫:ヒロインが居るシナリオでPC1やると、結構すぐに出来るよ(笑)。
GM:確かに、そうですね(笑)。
法眼:双真とか、良い例ですな(笑)。
碧唯:問題はヒロイン出したGMが、継続的にそのヒロインを出してくれるかどうかだなぁ(笑)。
慧:人間関係に苦労しなければそれで十分です!(笑)
アラキ:なぜかアラキには回ってこないなあ(笑)。
蒼紫:荒木は、芙舞輝さんを落とすんだ!(笑)
碧唯:立てろフラグ! 狙え先輩キャラ!
アラキ:え〜(笑)。
慧:それを鮮やかにディフェンス!!(’’
碧唯:それともまさか、アラキの狙いは仁の方かッ!?(一同爆笑)
アラキ:なんでやねん(笑)。
慧:生温かい目で見守りますよ。
蒼紫:「生」がポイントですな(笑)。
アラキ:濡れ衣を晴らすには……殺るしかないのか……(マテ
蒼紫:れおそさん、やっぱり殺る気まんまんですね〜(笑)。



●シーン7 『笑顔に誓う』  シーンプレイヤー:華南慧  登場難易度:自由

○冬野芙舞輝の病室

GM/芙舞輝:「荒木! それに、慧……そうか、もう知ってしまったのか」
アラキ:「まあね、元気みたいですねフブキのアネゴ」
慧:「すいません。結局、こうなってしまいました…」申し訳なさそうに頭を下げる。
GM/芙舞輝:「いや、謝らないでくれ。このことは、こうなる運命だったんだろう」
アラキ:「ところで、一つ質問なんですけど……」
GM/芙舞輝:手で、荒木の先を制して。「…聞きたいのは仁のことかい?」
アラキ:「まあ、そうなんですけど。アネゴは誰にやられたんですか?」
GM/芙舞輝:「…仁にだよ。だが、あたいは仁と戦う時、鬼にならなかった。いや、“なれなかった”んだ」
碧唯:あちゃー、実行犯もやはり仁か。
蒼紫:……って、凄い情報が出てますね。
法眼:実行犯は予想通りだが。吹雪鬼が鬼になれなかったのは何でだ?
蒼紫:心情的な理由では?
慧:「それは…何故です?」
アラキ:「生身で、生死の境の重症を負わされたんですか?」多少驚いて。
碧唯:時次郎に何らかの手を打たれてたとか。
法眼:奴はそういう直接的な手段は使わんと思うが…。
アラキ:「条件が同じなら、アネゴがそこまでやられるとは思えないけど……」
GM/芙舞輝:「仁の横に、おかしな男がいた。その男が何やらおかしな装置のようなものを使った。すると、あたいは鬼に変わることができなくなってしまったんだ」
碧唯:いましたよ時次郎!(笑)
法眼:おや、時次郎の仕業だったか。
蒼紫:ちょっとびっくり。積極的なんですね。
法眼:てっきり裏で暗躍するだけだと思ってたからなぁ。意外だ。
アラキ:笛でも吹かれたか(笑)。「そいつは、厄介ですね……」
GM/芙舞輝:「あぁ……奴は紛れもなく天才だ。たぶん実戦経験は皆無だっただろう。だから最初は、あたいが一方的に攻めていた。だが…奴は戦ううちに恐ろしい速度で成長していった。あたいは焦って一気に決めようと動いた。その隙をカウンターで狙われ、もろに頭に入っちまったのさ」
法眼:しかしそれだと、アラキも変身を封じられかねないって事か?
蒼紫:むぅ。時次郎の目的次第では、ありえますね。
アラキ:だから『厄介』なんです。
碧唯:《コスチューム》を封じるものなのか、アーツを封じるものなのかが問題だ。ブラッド関係なくアーツ封じられると、相当キツいですね。
法眼:重圧かけられただけという可能性も(笑)。
碧唯:それか!
蒼紫:重圧は面白いですね。
アラキ:《絶対先制》で重圧にされると、セットアップの《コスチューム》は使えませんね。
法眼:あ、いや。同じセットアップで使われるなら、PC優先だから使えるんだが(笑)。
アラキ:あ、そうか……なら《ブーストアップ》か(笑)。
蒼紫:《破壊音波》で特殊強化服を壊された、てのも有り得ますね。そういえば。
法眼:例えばPS《呪縛の檻》で複合バッドステータス喰らうと、かなり厄介かもしれん。
慧:「…もし、真っ向から戦うとなると、厳しいかも知れませんね…」
アラキ:「……仁さん……」
GM/芙舞輝:「…ああ、あいつは強い。あいつが鬼になればどれほど強くなるのか、あたいには想像が付かない」
アラキ:「……それでも、俺はあの人を止めます」
GM/芙舞輝:「…そうだな。きっと仁も、心のどこかでお前に止めてもらいたがっているのかもしれない。あいつを止められるのは、たぶんお前だけだろう。仁を頼んだよ、明仁……」
慧:「無事に、止められれば良いんですが…」
アラキ:「あの人が天才なのも、俺より強いことも知っている。でも、勝つのは俺です。だから安心して治療してください」
GM/芙舞輝:「…ああ、ありがとう。そうさせてもらうよ」と、微笑む。今までに見たことの無い、穏やかな女性らしい微笑だった。
アラキ:「というか、早く復帰してくれないと出席日数がピンチなんスよ」
GM/芙舞輝:「判ってるよ。早いとこ、こんなところから出て復帰するさ。心配するな」
アラキ:「んじゃ、行ってきます」フブキにサムズアップ。
慧:部屋を出る時に一度立ち止まって。「せめて、荒木君が悲しい思いをしないように…努力しますね」
GM/芙舞輝:「慧……荒木を頼む」
慧:「はい」にっこりと笑う。
GM:では、シーンエンド。絆などがあればどうぞ。
アラキ:宇喜多時次郎にエゴ/警戒を取得します。フブキにフラグを立てようにも、もう絆の空きがない(笑)。

▼絆/エゴの変化
アラキ:
宇喜多時次郎にエゴ/警戒を取得。


碧唯:それにしても、ちょっと気になるのはトレーラーの内容なんですよ。これはやはり仁の語りなんだろうか?
蒼紫:仁と時次郎の会話じゃないかと思うんですよね。
アラキ:そうなんだよなあ。半ば操られているんだろうか?
碧唯:仁と時次郎の会話なら、仁の説得は生半可じゃ出来なさそうだ。全ては荒木君の手腕にかかっておる!
法眼:操られてるというか…人の『心の隙間』を突いて心理誘導するのが、時次郎の手口なんだろうな。
蒼紫:指を突きつけて「ドーン!!」と(笑)。
GM:そうそう、そんな感じ(笑)。
慧:(σ`・ω・)σどーん
蒼紫:わ、何だか急にファンシーに。かわい〜♪
碧唯:そんなカワイイ喪黒は居ねぇ!(笑)



●シーン8 『虚ろなるオニ』  シーンプレイヤー:鬼来法眼  登場難易度:自由

GM:では、原田勉さんを待ち伏せる組は挙手お願いします。
法眼:(手を挙げた)俺だな。判定は要るのか?
GM:法眼は家を張り込みで、蒼紫と碧唯が原田さんを捕まえに行くんではなかったのですか?
蒼紫:いや、原田さんには秘密のまま、という方向性になってた気がします。
法眼:どっちかというと俺が原田を影から護衛して、二人が原田家を見張るって感じじゃなかったっけ?
碧唯:どうも齟齬があったようですね。
GM:では、法眼は原田さんに張り付くんですね?
碧唯:隠れて見張るのだから、見張りが法眼だと考えてた。こっちはそう遠くない場所でフォローって。
慧:原田家に、もし子供誘拐しに来ないように一人。
蒼紫:蒼紫と碧唯は、いざという時のために待機、だと思ってた。
法眼:うん。隠れて見張るだけなら技能はいらんだろうと思ったので、二人は家を見張る組かと。
碧唯:そっちの方が建設的か。
蒼紫:じゃあ要望が出たようなので、家を見張ってますね。てか実は、途中で出張りすぎたから今夜は抑え目で行こうかと思ってた私がいる(笑)。
GM:まあ、せっかくだから振ってもらいましょうか。面白いダイス目が出るかもしれませんし(笑)。
碧唯:隠密は〈知覚〉での対決ですね。隠密を宣言した者を見つけられるかどうか、〈知覚〉での対決になります。
法眼:では、〈知覚〉で(ころころ)達成値14。
GM:(ころころ)負けました。原田さんに気付かれず尾行することに成功です(笑)。
法眼:《訓練:知覚》取ってて良かった(笑)。気配を消して、電柱や建物の上を飛び移りながら尾行中。


○人気のない路地裏

GM:では、原田さんが裏路地に入った所で、学生服を着た少年が突然現れる。

「な、なんだ、君は?」
「あんたは、過去に人間を傷つけた。よって、俺があんたを裁く!」
「そんな、私はちゃんと償いもした…」
「違うな。あんたは化け物だ。化け物が、一方的に人を傷つけたんだ。
 その罪はまだ償われてはいない。何故なら……あんたが生きている


碧唯:さっそくかかりやがったー!(笑)
蒼紫:仁、行動早ッ!(笑)
慧:というか単じゅn(ばきゅーん
碧唯:ヤバいくらいに短絡だ、これは相当に付け込まれてるなぁ。
法眼:「おっと、そこまでだ」原田と仁の間に降り立つ。
GM/少年:「誰だ? あんたは?」
アラキ:登場準備、登場準備(笑)。
慧:準備準備!
法眼:「よぉ。あんたが風祭だな?」原田を護る位置に立って。
GM/仁:「まずは、あんたの名を名乗ったらどうだい?」
法眼:「…強いて言うなら、『鬼』だな。で、あんたは『セイギノミカタさま』のつもりかい?」
蒼紫:ぐおおっ! 仁と法眼の台詞が、ザクザクと蒼紫の胸に突き刺さるー(笑)。
GM/少年:「違う。俺は人に仇なす化け物を狩る、鬼だ」
法眼:「へぇ。…じゃあ、もっと手強い獲物を狩りたくないか?」
GM/少年:「…その獲物は、人を傷つけるものか?」
法眼:「あぁ。過去に人を傷つけた“人喰い鬼”。――――つまり、この俺をさ?」ニヤリ、と笑って。
GM/少年:「ならば、貴様は俺の狩るべき獲物だ!」と、懐から黄金の笛を取り出す。
碧唯:法眼も殺人未遂の被疑者だ、やっちまえ仁!(ぇー
アラキ:「やめろ! 仁さん!」DAを引き連れて現れる。
GM/仁:「……荒木。なぜ、ここへ?」
アラキ:「こいつらに見張らせてたんでね、長話でもなかったし」
慧:「そこまでです。風祭君」
法眼:「さっさと行けよ、原田さん。家族が待ってるぜ?」しっし、と追い払う。
GM/原田:「は、はいー」すたこらさっさと逃げ出します(笑)。
蒼紫:「坊さん、荒木! ……何とか、間に合ったか」
法眼:で…もうクライマックスに入るのだろうか?(笑)
GM:ええ、一旦シーンを切ったら、クライマックスにします(笑)。
アラキ:「もうやめてください。仁さん…」
GM/仁:「…だめだ。それは、できない。俺は魔物を、人を傷つける魔物を…憎み続けなければいけないんだ!」
蒼紫:「憎み続けなければ……『いけない』? 『いけない』だって?! ……っざけんな!
アラキ:「『憎み続けなければいけない』? どういうことですか?」
碧唯:時次郎に何かを後押しされてますねぇ。蒼紫出たなら、こっちも出ないとなぁ(笑)。
蒼紫:うん、ごめん。ちょっとテーマ的に、PLがガマンできなくなった。荒木を煽りまくるよ〜。
慧:適当なところで止める努力します(’’
法眼:「…風祭。お前、本当は“何を”憎んでる? いや、そもそもお前は、“本当に”何かを憎んでるのか?」
慧:「憎しみの感情は何も生み出しません。そこにあるのは破壊のみですよ」厳しい目つきで。
GM/仁:「俺は…気付かされてしまったんだ。家族を殺されたのに俺は、悲しみを感じていなかった。これから、自分がどうなるのか、不安でいっぱいだったんだ。だから、俺は“魔物を憎んですらいない”。俺は、俺の心は空っぽだったんだ……それをあいつに気付かされてしまった……」
アラキ:うお、そう来たか。
法眼:「…『憎むこと』、それ自体が目的だったわけだ。ったく、本末転倒だな」吐き捨てる。
蒼紫:「明仁、今の聞いたな? こいつは……この人は、まだ止まれる、止められる!」
アラキ:むしろ、余計に救いようがない気がする(笑)。
法眼:アラキのOPで、多分『家族を殺された哀しみや魔物への怒り』を持ってないんだろうとは思ってたが…。
GM/仁:「だから…俺はそんな自分に恐怖した。より強くなり、魔物を狩るために強くなろうと藻掻いた。俺の心の闇に気付いた長老達は、だから俺を追放したんだろう。決して満たされない心を持つ者が『鬼』になる、それほど危険なことは他に無いだろうからな」
アラキ:プレイヤーの感想は「ばかか、コイツは」だが、アラキの台詞としては言えない(笑)。
法眼:だろうな(笑)。
GM/仁:「だから、俺はお前が羨ましかった。家族を殺されて苦しみ悲しむ姿が、俺には羨ましくて仕方が無かった!」
蒼紫:てか、荒木が喋ってくれないと、PLとしては台詞繋げられないんで会話よろしく(笑)。
慧:「つまり君は、憎しみで満たされようと?」
アラキ:「そんなことのために………そんなことのために、殺す必要もない魔物を殺し、フブキさんを傷つけたのか!」怒りを込めて。
蒼紫:「…明仁、落ち着け! 『そんな事』が大切な人間だっているんだ!」
GM/仁:「……そうだ。そして俺は、この先も生きている限り、魔物を狩ることを止めることはできない。だから、明仁…いや、荒雷鬼! 俺を止めてみせろ!」
アラキ:「止めるさ、絶対にな……」
蒼紫:「待て、二人とも! 戦う以外の選択だって、まだ残ってるだろうが!! あんたの『空っぽの心』を埋めるのは、憎しみじゃなくたって良かったはずだろう。喜びだって、友情だって、恋心だって!」
GM/仁:「……そうだな。だが、もう遅い……俺の手は血で汚れすぎた。今更、戻ることなど出来はしない。それに…もはや戻るつもりも無い!
法眼:(低い声で)「――――『鬼の御魂』を纏う者よ、心せよ。其は、業深き愛憎を宿す魂なれば」
碧唯:「どうするね、荒木君、神楽君。このコはかなり王手詰みに近いと思うんだけどさ。それでも何とかしてみるかい?」タバコふかしながら出てくるか。
蒼紫:「決まってる! 俺はコイツを死なせてなんかやるもんか! 生きる方が償いだ!」
『(ええい、厄介な! また全力を出せない、殺せない戦いですかっ! 兄さん、いい加減諦めなさい!)』
アラキ:先生の問いには答えず、剣を構える。「…風祭仁、アンタを“鬼祓い”させてもらう!」
GM/仁:「……こい!」
慧:「憎しみに飲まれることが、どれほど愚かなことか…」
蒼紫:「ちっくしょう……明仁ッ! 手前ェ、こいつを殺したら絶交だかんな!」
法眼:「止まれないと言うなら力尽くでも止めるとしよう。たとえ、手足の1、2本もぎ取ってもな」ぼそりと。

▼絆/エゴの変化
アラキ:
風祭仁への絆を阻止に変更。
蒼紫:風祭仁に絆/救済を取得。
慧:風祭仁に絆/同情を取得。
法眼:慧に絆/連帯感を取得。


碧唯:しかしこりゃあ、詰んでるかな仁。
蒼紫:いやー、自分がPC1なら説得の台詞が3種類くらい浮かぶから、詰んではいないと思いますよ? もちろん、PLに説得する気があまり無いなら別ですけど。
アラキ:ゴメン、電波王さん。PLが対応できていない。ちょっと整理しましょう。
蒼紫:OK、ごめん。ちとペース上げすぎましたね。
アラキ:ぶっちゃけ、説得のセリフが思いつきません。
慧:拳で語る…?(´ω`
碧唯:荒木を立てる方向でひとつ。
蒼紫:ただ『正義が手段じゃなく目的になってる』は、実は蒼紫も同じ。なので、無視して仁をぶん殴ってもPLとしてはOKだよん。
慧:中の人の説教虫が…。
GM:では、そろそろ戦闘に入ろうと思うのですが、よろしいでしょうか?
アラキ:ちょっと待ってGM。PL同士の意見の摺り合わせを行ないたい。このままでは絶交されそうだ(笑)。
GM:了解です(笑)。
蒼紫:PLとしては荒木と絶交するのも困るんで、これで仁を殺しても、エンディングで荒木をぶん殴るくらいですね。
アラキ:アラキとしては、仁の動機は情状酌量の余地ナシなんですよ。
蒼紫:蒼紫としても、実は個人的には無し気味なんだけど。芙舞輝に「できるだけ殺すな」って言われたのが引っかかってるのよ。後は「ここで殺すより、もっと良い償わせ方があるんじゃね?」っていう発想がある。
碧唯:本当の不幸を味わった人間にとって、『不幸に酔いたいだけ』に見えるって感じですかね、荒木の場合。
アラキ:「何をやっても虚しいから、魔物殺すぜー!」と言ってるからなあ。
慧:若き日の暴走を叱ってやるのも年長者の仕事です。
法眼:風祭も境遇的にはアラキと同じだけどな。精神の根本的な部分がアラキより数段弱いというか、欠落してるんだ。それを埋めるために暴走してるんだろうが…『鬼殺し』と違って改心の余地があるのか、これ?
慧:代わりになるものがあれば、いいんじゃないでしょうか(’’
蒼紫:絆を結んでやれれば一発で解決なんですけどね。今回はHA《星の刻印》持ちはいないか。
碧唯:この戦闘中だけで代わりの物を与えるのは、相当に至難の業ですね。口プロレスだけでは済まない領域だ。
慧:まー、戦闘に入っちゃうと説得は難しそう…。
アラキ:絆を固定して愛を与えるにしても、どう言えば改心させられるのかが判らない。
碧唯:いやー、まさにタイトル通りなんですけどね。ここまで空っぽな奴だったとは。
法眼:サイコパスに近いからなぁ、説得の言葉なんぞ思いつかん。予想通りと言えば、まぁ予想通りなんだが(苦笑)。
蒼紫:ぐむ……これ以上出張るわけには行かん。蒼紫でなら、説得の言葉思いつくんだが。
碧唯:打って響く物が無いと、説得はちょっと……。
GM:話は、まとまったのかな?
アラキ:改心させるには生き甲斐を見つけさせるしかない。生き甲斐なんて自分で見つけるもの。他人が何を言っても無駄…という3段論法が(笑)。
碧唯:何とか生かそうとしてるのは蒼紫だけのようです(笑)。
慧:んー、オレも生かしたい派。冬野さんと約束したし…。
蒼紫:PL的にはぶっちゃけ、殺しても良いよ。
アラキ:まあ、罵詈雑言を浴びせながら、ドツキ倒して何かを掴んでもらうしかないか。
蒼紫:で、生き甲斐については「自分が与えてやる!」と誰かが言い切って愛を渡せばOKだと思う。
アラキ:「自分が与えてやる」は恋愛フラグだ(笑)。
慧:渡すものが愛だしなあ(違)。
GM:流行ってますからね。平成ライダーのやおい本(笑)。
法眼:流行ってるんかい(笑)。
GM:流行ってるみたいですよ、限りなく一部にですけど(笑)。
法眼:(暫し考え)まぁ、敢えて言うなら…『本当に仁は家族を殺されたことが哀しくなかったのか?』がポイントじゃないかと思うんだが。
蒼紫:まだ、無差別殺人犯になってないのがポイントだと思ってます。
法眼:本人が『哀しくなかった』と思いこんでいても、実は『哀しみを感じないようにしていた』だけかもしれんし。自分が本当は『空っぽじゃない』となれば、前提が崩れて説得可能になるんじゃないかと思うのだが。
慧:ここでそれを言い出すのが誰かっていうことですかね?
蒼紫:恋愛じゃなくても良いのよ。「家族になろう」でも「友達になろう」でも。てか、繰り返すがPLは殺してもOKだからね。PC1優先するつもりだから。
法眼:家族や友達は、既にアラキや師匠がいるだろ。
アラキ:そうなんだよね、既に友達だからなあ。師匠とも家族同然だったし。
蒼紫:いや、たぶん仁は、荒木や師匠への友情に、自分で気づいてないんじゃないかと。友情がある、って気づいてたら「自分はからっぽだ」とは言わないと思う。…すまん、今一瞬だけPLの実体験が意見に混ざった。
碧唯:はっきり言って、説得をする役目は荒木か蒼紫以外いませんからね。
慧:おじさんは説教ばっかりだからね(´ω`
アラキ:追放されて、友情も家族もなくなったと思ってるのかな?
法眼:仁のコンプレックスは『自分が空っぽ』だと思いこんでることだから、それをひっくり返してやれば説得できるんじゃないか? それから、彼は荒木に対しても劣等感持ってるな。
慧:それを思い切り気づかせてやるのが大事なのじゃ?
碧唯:うむー、やはりミドルでの仁の掘り下げが足りなかったか。今言ってるのは全部、PLとしての推測ですからねぇ。
蒼紫:ま、そろそろ結論出しちゃいましょう。時間の問題もありますし。
アラキ:とりあえず、語りかけながら殴り倒そう。
碧唯:説得の方向なら、戦闘は無意味かと思われますが。
アラキ:拳で語らないと解らないと思うので。倒してからどうするかは向こうの反応次第です。
碧唯:それじゃひとまずドツキますかー。
慧:どついてからみっちり説教でも(´ω`
蒼紫:私は『PLは荒木の意見に従う、でもキャラは納得しないんでエンディングで荒木を殴る』のつもりでいます。
法眼:蒼紫。予定を立てるのは自由だが、予想通りに行くとは限らんぞ。こちらには蘇生系HAがあるのだ(笑)。
蒼紫:蘇生してくれるなら、結果オーライ(笑)。
法眼:するかどうかは、斃してからの反応次第だけどな。
碧唯:反省の言葉が聞かれなければ、殺したままでひとつ。
GM:決まったようですね。では、戦闘を開始しましょうか(笑)。


 

■クライマックスフェイズ■


●シーン9 『鬼祓い』  PC全員登場

▼ラウンド1

 現在のエンゲージ:(法眼) (風祭) (他PC)

GM:では、セットアップ。こちらは《コスチューム》を使用。
慧:特に無しです。流石に1ラウンド目から盟約は(`ω´;
アラキ→荒雷鬼:こっちも《コスチューム》で変身。
GM:風祭の行動値は11です。蒼紫からどうぞ。
蒼紫:「あんたは空っぽなんかじゃない! 明仁だって、芙舞輝さんだって居るだろうがッ!」言いながら、マイナーで接近、メジャーで殴ります。《大小拵え》《異端の悲哀》他、常時アーツでCrt値7の2回判定、(ころころ)クリティカルせず、達成値20。
GM:(ころころ)命中してます。ダメージどうぞ。
蒼紫:(ころころ)50点の〈光〉!
碧唯:一撃で魔獣化っぽくないですか、これ?
蒼紫:んー、ビーストとか入ってるとしぶといからね〜。
法眼:通常の魔物なら一撃っぽいけどな。
碧唯:さすがにドミネーターや使徒には見えないからなぁ。
法眼:レジェンドは確実に入ってそうだが…ブラッドはアラキと共通かな?
GM:いきなり魔獣化です(笑)。HA《超魔の命》、AGP15点使用。
法眼:だろうな(笑)。
蒼紫:FP300強か。さすがに手強そうです。
碧唯:さて…何飛ばしてくるかな(ガクブル)。
アラキ:ラッパだからなあ、確実に範囲攻撃かと(笑)。
碧唯:射撃モードで鬼石飛ばしてきそうだ。
GM/仁:「…俺には二人が死んだとしても、悲しんでやる『心』が無い。自分の家族が死んだ時すら悲しめなかった、俺が……」
荒雷鬼:「本当に、本当に何も感じなかったのか? ただ忘れたかっただけじゃないのか!」
法眼:「限界を超える怒りや哀しみを覚えた時、人は心を凍てつかせる。だがそれは『麻痺した』だけだ、心が消えて無くなったわけじゃあない。…風祭、あんたもそうじゃないのか?」
GM/仁:「……わからない。だが、もしも違ったら……それなら、やはり俺は空っぽと言うことになる」
法眼:「…判らない、か。だがな、本当に空っぽな人間は、『自分が空っぽじゃないか?』なんて悩んだり焦ったりはしないものだ」
荒雷鬼:「解ったよ仁…アンタは空っぽなんかじゃない。自分自身を見つめることから逃げているだけだ。自分の心から目を背けて、その傷を見えなくしているだけだ。その目を、今から俺が覚ましてやる!
GM/仁:「……明仁」
法眼:おお、アラキが良い感じに台詞を拾ってくれた。
蒼紫:くーっ! 法眼のキラーパスから、荒木の絶妙なシュートが! って感じで見てて楽しいぜぃ♪
碧唯:よし、畳み込め! (ふとPCの行動値を見る)…でも仁の行動が先だけどね!(泣)
荒雷鬼:アラキは一番最後(笑)。
蒼紫:てか、FP調整して、荒木が止めになるように300点削りきれないかなぁ……さすがに無理か。
荒雷鬼:アラキは200点削れるのでお構いなく。FPが一桁になればだが(笑)。
蒼紫:じゃあ、荒木まで回ったらAGP6点回しますね(笑)。
GM:削りましょう、ゴリゴリと(笑)。では、碧唯どうぞ。

 現在のエンゲージ:(法眼) (風祭・蒼紫) (荒雷鬼・慧・碧唯)

碧唯:ではマイナーで仁にエンゲージ、「うちのかわいい生徒に免じて、君にひとつ教えてやるけどさ。君、もう語るに落ちてるわけよ」メジャーで《ダークネスフレア》。人間性14で(ころころ)クリティカルー!
GM:(ころころ)好きにして(笑)。
碧唯:「君、自分で荒木君のこと『羨ましい』って言ったでしょ。他人を羨んだり妬んだりするのも、立派な『心』なわけよ。分かる?」(ころころ)22点〈闇〉ー! どーん!
GM/仁:「俺にも…心が……?」
碧唯:「本当に空っぽなら、荒木君の境遇がどうあろうが、君は何とも思わないでしょ? どうなのよその辺」
蒼紫:物理的な闇って言うより、心理攻撃っぽいですね。台詞と合わせると。
碧唯:フゥアハハハー! 心だけはデーモン:誘惑者だーぜー!
法眼:闇属性の攻撃は『幻影や精神に対するダメージ』だからな(笑)。
碧唯:《ダークネスフレア》は重力攻撃らしいんですけどね(笑)。

 現在のエンゲージ:(法眼) (風祭・蒼紫・碧唯) (荒雷鬼・慧)

GM/仁:「だが、俺にも感じる心があったとしても…もう、遅い。俺の手は血で汚れすぎた……」風祭はマイナーで《加速装置》《戦闘形態》《ロックオン》。オートで《必殺技》、メジャーは分子破壊銃相当のラッパで《伝説の一撃》! 対象はもちろん荒木(笑)。《専用武器》その他でCrt値は8で…(ころころ)

 ――――しかし、GMのダイスはピンゾロ。

荒雷鬼:なんじゃそりゃ〜!?(爆笑)
法眼:一連の台詞に動揺していると見える(笑)。
GM:HA《スーパーアクション》しよう(笑)。
碧唯:さすがにHA使うか(笑)。
蒼紫:では、《電光石火》で荒木の回避をクリティカルに。
荒雷鬼:いらん。
蒼紫:わかった、あげん(笑)。
法眼:ここは敢えて喰らうところだろう(笑)。
GM:《機械の心臓》《エターナルチャンピオン》《伝説の武具》他色々合わせて(ころころ)53点の〈闇〉ダメージ!
荒雷鬼:《ニュートラルフィールド》! 電撃のバリヤーを張る。(ころころ)12点減らして41点ダメージで残りFP8。生きてます。
法眼:…分子破壊銃だと、自分のエンゲージには攻撃できないな(ぼそり)。
蒼紫:別の攻撃法持ってるとは思いますが…このままなら殴り放題ですね(にやり)。
GM:え、そうだったんですか!?
法眼:気づいてなかったのか!?(笑)
GM:(ルールを確認)…あ、本当だ(笑)。
法眼:レイガンくらいにしておけば良かったものを(笑)。
荒雷鬼:《機械の心臓》
(*〈機械操作〉で扱う武器の攻撃力を上げるアーツ)に転びましたな(笑)。
GM:ええ(笑)。
荒雷鬼:しょうがない、風のらいだーキックだ(笑)。
碧唯:装備による攻撃力の違いも、アーツでいくらでも取り返しが利くもんなぁ。
蒼紫:まぁそこは、ゴールデンルール適用で同エンゲージ攻撃可にするのも許される状況だとは思いますが(笑)。
法眼:それはいくら何でも、ゴールデンルールを都合よく考えすぎだ(笑)。
荒雷鬼:「足りねえよ……。人の心も、鬼の誇りも、戦士の闘志も、全てを闇で覆い隠したアンタには、俺は倒せない!」オートで《クリフハンガー》。
GM/仁:「こんなもので終わったと思われたのなら、見くびられたものだな!」HA《ブーストアップ》を使用! オートで《こんなこともあろうかと》。ラッパの吸い口部分を外すと、短剣が出てくる。で、マイナーで《加速装置》《エネルギーチャージ》《真のチカラ》。メジャーで蒼紫に白兵攻撃(笑)。他の組み合わせは先程と同じで。
蒼紫:「冗談ッ! そんなん有りかよ?!」一応クリティカルなら避けるんで、振るだけ振りますね。(ころころ)喰らいました、ダメージどうぞ。
GM:(ころころ)62点の〈雷〉ダメージ!
蒼紫:ぶほぁ! 魔獣化しますよ、それは。妹の翠の幻影が肩越しに現れます、怒った顔で。
碧唯:「神楽君っ! ええい、君も相変わらず無茶をするよっ」蒼紫の絆固定、蒼紫にAGP1。
蒼紫:「無茶、無理、無謀は承知の上だ! ここで明仁にコイツを殺させたら……俺は一生、前を向けなくなっちまう!!」
荒雷鬼:「たく、しぶといねお前も」苦笑する。蒼紫にAGP2点。
GM:では、更に《ブーストアップ》。蒼紫を踏み台に跳ぶとそのまま回転して、碧唯を斬りつける! 組み合わせは、また同じで。回避どうぞ。
碧唯:「うわ、やっべ。君の心配してる場合じゃなくなったわー!?」
蒼紫:「碧唯さんッ! やらせてたまるかよ!!」もらったAGPでHA《電光石火》。碧唯の回避をクリティカルに。
碧唯:《祭器》で魔力防御、《電光石火》もらってクリティカル回避ー!「おお、くわばらくわばら。神楽君、愛してるよー」
GM/仁:「…なかなか、良い動きをする」こちらの行動はとりあえず終了です。
蒼紫:「だから、俺は恋人持ちだっつーの! 冗談でも止めてくださいってばっ」(笑)
荒雷鬼:「恋人に妹に先生だと、このギャルゲーの主人公め」(笑)
法眼:ギャルゲー主人公…実に言い得て妙だ(笑)。
GM:確かに……これだけの条件を兼ね備えていれば……(笑)。
蒼紫/翠:
「誤解を招く表現はやめて下さい……本気で、怒りますよ」魔獣化中は、翠の声は他人にも聞こえます。
碧唯:「おおぅ、恐い恐い。それじゃマジメにいきますかねー」
法眼:次は俺か慧だな。慧、行動する?
慧:えーと、攻撃する場面ですかな。
碧唯:攻め攻めでいきましょう。15点も使った《超魔の命》だし、攻めていかないと。
蒼紫:削り倒せー! ぶっ潰せー!
法眼:うむ。ガンガン削らないと時間内に終わらん(笑)。
荒雷鬼:15点《超魔の命》で少ないと思った私は、感覚が狂っているらしい(笑)。
法眼:……(目を逸らすPL)。
碧唯:全然少なくねー!(笑)
慧:!?(`ω´;
荒雷鬼:なんでだろ〜?(笑)(チラ〜リと法眼のPLを見る)
法眼:いやまぁ、何とかなるでしょう(笑)。
GM:あれ、5人ならこれくらい必要かなと思ったんですが……やっぱり、多かったのかな?
碧唯:まぁ、ダメージ系のHAも豊富にあるし、大丈夫でしょう。
慧:それでは、マイナーで接近、メジャーで《ダークネスフレア》。(ころころ)達成値14です。
GM:その数値なら6以上で回避(ころころ)…ダメージください(涙)。
慧:「憎しみに堕ち、呪いに包まれるのは辛いものですよ…」(ころころ)15点〈闇〉。出力低いのはご愛嬌(´∀`
蒼紫:うぃうぃ。てか、このターンで終わりますよ、きっと。
GM/仁:「くっ……」お、終わるのかな?
碧唯:荒木にAGP回せば音撃一発だな(笑)。
蒼紫:AGP、まだみんな大量に残ってますからね〜。

 現在のエンゲージ:(法眼) (風祭・蒼紫・慧・碧唯) (荒雷鬼)

法眼:では俺か。オートで《獣化》、マイナーで接近、メジャーで殴る。(ころころ)クリティカルだなぁ。
GM:(ころころ)もう、好きにして(笑)。
碧唯:では法眼の絆固定、法眼にAGP1点。
荒雷鬼:法眼にAGP2点。
法眼:いや、俺ダメージ系HA持ってないのだが(笑)。
荒雷鬼:そうだった(笑)。なら、《ブーストアップ》だ(笑)。
蒼紫:それだー!(笑)
法眼:(ころころ)ダメージは32点の〈殴〉。「一つ、教えてやろう。お前らが借りている『鬼の力』とは、大昔に死んだ鬼の英霊…そいつは、普通の人間では到底耐えられないほど業の深い、『想い』の集積だ。師匠に習わなかったか? 確固たる自我エゴがなければ、鬼の憎悪に呑まれる。他者を思いやれるきずななくば、エゴに呑まれて自ら悪鬼となる。…いい加減に目を覚ませ。草葉の陰で、師匠が泣くぞ」で、魔物狩りへのエゴを絆/憐憫に変換する。
GM/仁:「…師匠…」
蒼紫:何か、法眼が凄い設定を語り始めてる。カッコ良い(笑)。
慧:渋いっすね(´ω`*
荒雷鬼:ああ、前回そんな設定ができたなあ。
法眼:うむ。アラキの設定を組み込んでみた(笑)。更にHA《歩く影法師》を《ブーストアップ》にして使う。
GM:では、《ヴォイド》で消します。
法眼:なら、それは通した。「アラキ、頼むぞ」絆を5つ固定。アラキに愛5点進呈。
碧唯:「ほれ荒木君。言いたいことがあるんだろう? ガツーンと言ってやりな」荒木にAGP2点。
荒雷鬼:あと250点くらい残っていそうなんですが(笑)。
法眼:そんときゃ、アラキが自分で《ブーストアップ》するんだ(笑)。
蒼紫:ぽつりと小さな声で、「
……信じてるからな」アラキにAGP6点進呈します。
慧:「君が、やるべき仕事です」絆5個固定で荒木に5点どうぞ。
碧唯:もう1ターン粘ります? そうすればHA一発で終われるくらい削れるだろうけど。
荒雷鬼:これだけAGPあれば何とかなるな。
碧唯:あー、《万能なる一撃》使って強引にもう一発ってのもアリだな。
荒雷鬼:《ヴォイド》用のAGPは残しておいてね。
法眼:大丈夫、まだ残ってる。
慧:あ。《万色の魔術》があったのを忘れてた。
蒼紫:《万色の魔術》は他人の攻撃にも使えるから、今からでも間に合いますよ。
碧唯:で、仁倒したら生き返らせます?
法眼:態度次第だな。今の状態なら、かなり希望あると思うが。

 現在のエンゲージ:(法眼・風祭・蒼紫・慧・碧唯) (荒雷鬼)

荒雷鬼:「いくぜ、風祭仁!」オートで《こんなこともあろうかと》使用、特殊強化服装備。
GM/仁:「こい、荒雷鬼! そして、俺をめてみせろ!!」
荒雷鬼:ディスクアニマルが集まって荒雷鬼の鎧となり、体が緑に輝く! 
“荒雷鬼、大・雷・皇!”
碧唯:荒木君がいつの間にか装甲荒雷鬼にーっ!?
GM:おお! かっこいい!
荒雷鬼:「アンタの心の闇は、俺が打ち砕く! 俺の名は荒雷鬼……闇を切り裂く―――いかづちだ!!」仁への絆を解放に変更。そのまま固定して、仁に愛1点。
GM:受け取りましょう!
慧:かっこいい(´ω`
碧唯:《リセット》の準備もできてるから、ヤッヂマイナー!
荒雷鬼:マイナー《加速装置》《戦闘形態》移動してエンゲージ、メジャーで攻撃。(ころころ)達成値23!
GM:(ころころ)届かない、のでHA《スーパーアクション》を使用!
荒雷鬼:消してくれ〜。
法眼:慧にAGP1点!
慧:「そろそろ、目を覚ましなさい!」貰った愛に罪1点足して、2点消費でHA《ヴォイド》!
GM:では、通し。
蒼紫:アラキに《武具覚醒》。武器の攻撃力を12点増加しておいて下さい。
荒雷鬼:オートで《超逆境》。「鬼神剣・迅雷斬!」(ころころ)93点〈光〉ダメージ。すれ違いざまに仁を切り裂いた!
GM/仁:「……腕を上げたな。だが、この程度では俺は倒れんぞ!」
碧唯:む、《フルファイア》無しか。
荒雷鬼:更に《ブーストアップ》!
GM:通します。
荒雷鬼:吼雷(剣)を逆手に持って、後ろ向きに振り返った仁を突き刺します。エゴ2つ固定。マイナー《エネルギーチャージ》、メジャーで攻撃、オートで《超逆境》。更にHA《フルファイア》AGP18点使用!
慧:絆3個消滅でAGP6点使って、HA《万色の魔術》!
蒼紫:再びアラキに《武具覚醒》。武器の攻撃力を12点増加です。更に、AGP2点使って《歩く影法師》で《万色の魔術》をコピーします。
荒雷鬼:では、2発目に+22D6?
碧唯:………これで決まりそうだなぁ(笑)。
慧:実際に振ったら凄い量だ(´∀`*
荒雷鬼:
「――――音撃斬! 神雷激烈震!!」 (どざららららーっ)合計337点!
碧唯:何か愉快なダメージが…。
法眼:ダメージ300越えたか…新記録だなぁ(笑)。
慧:まあステキ!
GM:えーと……FP満タンでも死んでいるんですが(笑)。
碧唯:さーて、彼の蘇生は誰がやります?
法眼:その前に、仁が本当に改心できるかを確かめねば。
GM/仁:「……ありがとう。明仁。これで、俺は……解…放される」
荒雷鬼:「馬鹿野郎! 勝手に死なれてたまるか!」
GM/仁:「…師匠は許してくれるかな……きっと、お前と同じように叱ってくれるんだろうな」と、微笑む。
荒雷鬼:「アンタはまだ、何も見つけてないだろうが! 今のアンタじゃ、師匠に叱られる資格さえねえ!」
GM/仁:「……ふふ、本当にそうだな。それに、俺は師匠が居る場所にはいけないだろうしな…」
荒雷鬼:「精一杯、足掻いて、藻掻いて、生きて…それから死にやがれ!」
法眼:「全くだな…どれ、見せてみろ」歩み寄って、仁の額に手を当てる。
GM/仁:「…無駄だよ。自分の体のことは自分がよく判っている。それに…これは当然の報いだ」
法眼:「俺に流れる鬼の血と、お前が借りてる鬼の御魂を共鳴させる…上手くいったら御喝采だ」さっきもらったAGPの残りで、HA《獣の生命》を使用。風祭の宿す『鬼の御魂』が活性化し、破損した肉体を修復する。
GM:うぃ。それでは、仁の体は眩い光に包まれ、傷が消えていく。
荒雷鬼:「仁、悪いけどな、こっちの世界はまだまだ奥が深いんだよ。それに、俺たちは“鬼”なんだ。願いなんざ、絶対に叶えてやらねえぜ」
法眼:「そういうことだ。悟ったような顔して死ぬなんざ、まだ50年は早い」
蒼紫:「一件落着、かな……何とか、誰も死なずに済んだか」腰が抜けたようにストンと座り込む。
碧唯:「ほーら、結局打てば響いたじゃないか。君ゃーもうちょっと早くに、こうやって荒木君にぶつかってみるべきだったのよ」
慧:「若いのに死に急ぐなんて、感心できませんよ」
GM/仁:「……いいのか? 俺は生きていて良いのか? 俺は、多くの魔物たちを殺してしまった。自らの心の隙間を埋める…ただ、そのためだけに。そんな人間が……」
法眼:「だから、その分を償えと言ってるんだ。これ以上ぐだぐだ抜かすと、本当に奈落へ叩き落とすぞ」ドスを効かせて唸る。
蒼紫:「俺だって、そんなの変わんねーよ。償い方は、死ぬだけじゃないだろ」
荒雷鬼:「そんな人間を、そのまま死なせてたまるかよ。閻魔様も迷惑だ」
慧:「償いもせずに逝くつもりですか? 都合がよすぎますよ」
碧唯:「はいはい、大人のお説教の時間は終わりだわね。後は若者同士、納得いくまで語り合いなさいな。そんじゃ鬼来君、アタシらは行きましょうかねー」というわけで、脇は退場しよう。
法眼:
……そうだな、行くか」小声で碧唯に応え、静かに立ち去ろう。口元に笑みを浮かべながら。
蒼紫:「さて。悪い、慧さん。肩貸してくれ。一人じゃ、歩けそうにないんだ」
慧:「君達も無茶しすぎです!」言いつつも肩を貸す。
蒼紫:「すんません。でも、これで安心ですよ……後は、明仁に任せるとします」
荒雷鬼:「アンタみたいな人間は、もう一回おやっさんに弟子入りして、根性鍛えなおしてもらえ!」
GM/仁:「……厳しいな。だが、何でだろうな。涙が止まらないんだ…」
荒雷鬼:「わかったな!!」顔の変身は解いて胸倉を掴む。で、アラキの顔にも涙が浮かぶ。
GM/仁:「……ああ。すまなかったな明仁。そして、ありがとう」
荒雷鬼:「礼は、いらねえ。ちゃんと働いて返せよ」ニヤリと微笑む。
GM/仁:「…ああ!」


碧唯:ちっ、荒木君全裸じゃないのか。
法眼:いちおう、顔だけ変身解除は憶えたらしい(笑)。
GM:さすがにこのシーンで二人してフルチンでは締まりませんからね(笑)。
碧唯:それは凄いオチだ。
蒼紫:それこそBL臭がすごくなってしまいます(笑)。
法眼:あー、そういえば風祭の方はすっぽんぽんだな(笑)。あれだけやられて強制復活させたんだ、顔だけ変身解除なんて器用な真似は出来まい(笑)。
荒雷鬼→アラキ:いや、朱鬼も死ぬ時は全裸じゃなかった(笑)。
GM:さて、皆さん人間性は大丈夫のようですし、シーンエンドOK?
一同:OKです。
法眼:しかし…PLが殺ル気満々だった割に、風祭生きてましたなー(笑)。
慧:なんとかなっちゃうTRPGくおりてぃ。
GM:正直、このシナリオ考えた時、風祭が生きているとは思っていませんでした(笑)。
慧:マスターと大半のPLが殺る気満々だった、と(’’
碧唯:死にそうなNPCが出ると、生かしたくなるのが人情なんですよ(笑)。
蒼紫:勢いと流れで、どうにでも変わるもんです。グッドエンドっぽくて良かった良かった♪
慧:NPC、まして女性との約束は破ったらいけない気がします。
蒼紫:んむり。それが恋人キャラを持つコツのひとt(奈落に飲まれてゆく
アラキ:直前に話し合っといて良かった。アレがなかったらセリフを思いつけずに殺してた(笑)。
蒼紫:いや、実は私が、れおそさんに仁を生かすのを強制してるんじゃないかと悩んでました。「PLは殺しても良いと思ってるよー」と繰り返してたのはそのせい。
アラキ:実は「そんなこと言われてもなー」と思っていました(笑)。
蒼紫:今回みたく、キャラに引きずられちゃうと自分で止まれないんで、迷惑かけてるなー、とは思ってます。すいませんでした。
アラキ:でも、法眼のおかげで『心がない』のではなく、『悲しみから目を背けているだけ』と思いついて、生かす方向に持っていけました。
法眼:本当に仁の心が空っぽだったら助けなかったけどな。台詞を見る限り、まだ救いようはあると思ったんだ。
碧唯:…はっ。宇喜多時次郎をスルーしてた!
アラキ:今回も出てこなかったなぁ。てっきり出てくると思ってエゴ取ったんだが(笑)。
法眼:確かに。今回も出なかったなぁ、黒幕(笑)。
蒼紫:しまったー! 時次郎の事、忘れてた(笑)。
碧唯:七尾ちんにチクっていても良かったかなあ。
GM:時間がなくて…(笑)。
法眼:まぁ、仕方ないな。次の機会に期待しよう(笑)。
アラキ:こんなことならフブキさんに絆取っとけば良かった(笑)。アラキは本当に女性と縁がないなあ(涙)。
法眼:…アラキ、女性に縁ないっけ? 結構モテるイメージが(笑)。
アラキ:『鵺』
(リプレイ26話)でのユーリィとの絡みが唯一かなあ、同世代の女性キャラとは(笑)。
法眼:もしもーし、時計塔事件
(*リプレイ14話)のヒロインを忘れてるぞ(笑)。さすがに朔夜(*【聖者原罪】第2話のヒロイン)を数に入れろとは言わんが(笑)。
アラキ:時計塔の時はヒロインが眠りっぱなしだったし。フラグ立ててる暇がなかった(笑)。
碧唯:『ベッドの下の斧男』
(*リプレイ未収録)の時も、荒木にあてがわれそうな女の子がいたのになぁ(笑)。
法眼:そう言えば。あれから彼女たち、どうなったんだろう?(笑)
碧唯:フェードアウト(笑)。
アラキ:基本的にアンノウンマンとは付き合えないからなあ(笑)。


 

■エンディングフェイズ■


●シーン10 『狩りの報酬』  鬼来法眼&翠ヶ原碧唯ED

○バウンティハンター協会『ハンターズブラッド』


GM/七尾:「二人ともご苦労様!」と、笑顔で出迎え。
碧唯:それじゃ七尾ちんに報告しましょうかねぇ。「―――ってわけで、『魔物狩り』が出る事はもう無いわね」
GM/七尾:「さっすが、碧唯と法眼さん。二人に任せた私の目に狂いは無かったわ」
法眼:
「事件はきっちり解決だ。…まぁ、今回頑張ったのは主に若手連中だからな、報酬は少しまけといてやるよ」
GM/七尾:「え? ほんとに? ラッキー!」(笑)
碧唯:「いやぁー、若いって良いモンだわねぇ本当。羨ましいわぁ」
法眼:「本人はこれからが大変だろうが…そっちは俺たちが関わる問題じゃないしな。というわけで、今回の報酬は2万にまけといてやる」
GM/七尾:「ええー? いいの、法眼さん?」
法眼:「ちなみに、アメリカドルな」(一同爆笑)
GM/七尾:「ひどーい!」と膨れてみせる(笑)。
蒼紫:てか、法眼がめつい(笑)。
法眼:取れるところからは、がっちり取る主義なんだよ。その代わり、ただ働きも多いけどなっ(笑)。
GM/七尾:「あ、でも私は約束はちゃんと守るわよ。ちゃあんと、温泉旅館確保しといたからね!」
碧唯:「よっしゃー、だから七尾ちゃん大好きよ。それじゃ早速プランの方を見せてもらいましょうかねぇ」
法眼:「温泉か、そいつは楽しみだ」
碧唯:「そんじゃ鬼来君。アタシらは温泉宿で、しっぽりと若者達の再出発に乾杯しましょうか」クイッと杯傾ける仕草。
GM/七尾:「えっとね、G県にある旅館なんだけど……あ、賛成〜。乾杯しよう乾杯!」
法眼:「…それはいいが、一緒に泊まるのか? 喰っても知らんぞ?」笑いながら。
碧唯:「おおぅ、そのくらいの甲斐性が欲しいわねぇ。ドンときなさいドンと! あははははは!」
蒼紫:しっぽりと……喰っても……エロエロですね?(違
法眼:ですな(笑)。
碧唯:ここからは大人のお時間よー!!(爆笑)
GM:と、そんな感じに賑やかなまま徐々にカメラが引いていって、シーンエンド。



●シーン11 『Come Back!』  神楽蒼紫&華南慧ED

○冬野芙舞輝の病室


蒼紫:「芙舞輝さん、大分良くなったみたいですね」
GM/芙舞輝:「ああ、ありがとう。おかげで経過は良好だ」
慧:「油断して暴れると、長引きますからね。病院が暇だからといって抜け出さないように」
GM/芙舞輝:「む、誰から聞いた?」
慧:「やっぱり…」肩を落とす。
蒼紫:「その……明仁の事ですが。約束は守れませんでしたけど、結果オーライって事で、許して貰えませんか?」
GM/芙舞輝:「怒るわけ無いだろう。後から明仁から聞いた話じゃ、蒼紫たちに頼む前に、仁は明仁と会っていたらしいからな。最初から無理な頼みだったんだ。それに、色々と明仁を助けてくれたんだ。怒るどころか、感謝してる。本当だ。二人ともありがとう」
蒼紫:「ありがとうございます。でも……本当に、良かった。明仁の奴を、ブン殴らずに済んで」
慧:「私たちが心配していたよりずっと、荒木君はしっかりしていましたよ。彼だからこそ、風祭君の目を覚まさせることが出来たんだと思います」
GM/芙舞輝:「ああ、そうみたいだな。いつまでも頼りない弟だと思っていたが…どうやら、あたいが気付かないうちに成長してたようだ」そう話していると看護婦さんがやって来る。「冬野さん。そろそろリハビリの時間ですよ」
蒼紫:「おっと。そろそろ、お邪魔みたいですね。じゃあ、失礼させてもらいましょうか」
慧:「おや…それでは、そろそろ私たちは行きましょうか?」
GM/芙舞輝:「すまないな。今度、改めて礼をさせてくれ」
蒼紫:「言ったでしょう? 困った時はお互い様、貸し借り無しだ、って」悪戯っぽく笑って退場します。
慧:「そうですよ。それより…また病院を抜け出したりしたら、呪いでベッドに縛り付けますからね」人差し指を立てて。
GM/芙舞輝:「……ありがとう」



●シーン12 『新たな道へ』  荒木明仁ED

○一膳飯屋『鬼ヶ島』


アラキ:「で、どうですか? 仁さんは」
GM/おやっさん:「おう、来たな。仁から手紙が届いてるぞ、読んでみな」
アラキ:「へえ、どれどれ」手紙を広げます。

「前略
 今、俺は里で後進の鬼たちを育成する手伝いをしている。
 自分が鬼になり戦うには、俺の心は弱すぎる。だから、ここで未来の鬼たちと共に己を鍛えなおそうと思う。
 そして、俺が本当の意味での鬼となることができた時は、お前と共に戦いたいと思っている。
 もちろん、お前がそれを許してくれればだが。――――風祭仁」


碧唯:この若さでもうコーチ役か!
慧:将来の苦労人だ。
蒼紫:てか、ちょっとダークな事を言うと、教え子の中に死ぬ奴が出て、そいつのために泣けた時が、本当に仁が救われた時なんでしょうね。
慧:そうですなあ(´ω`
碧唯:何人も育てれば、絶対死ぬ奴も出るしなぁ。
蒼紫:てか、熱い展開としては、『空っぽ』な教え子が出て、今度は仁が説得する側に回る、とかね。
碧唯:歴史は繰り返すか。
アラキ:「良かったですね…仁さん、進む道が見つかって」
GM/おやっさん:「ああ、そうだな。それに後輩が早く一人前の鬼になってくれれば、お前ももう少し学校に行けるようになるしな?」少しからかうような口調で(笑)。
アラキ:「全くその通りです(笑)。頑張ってください、仁さん。俺の出席日数のために!
碧唯:エゴイスティックな理由で応援しちょる(笑)。
法眼:鬼の御魂に負けないためには、エゴも重要なのだ、うん(笑)。
慧:名台詞(’’
蒼紫:アラキのは、エゴイストの振りで、実は良い奴って気もしますけどね〜。
アラキ:元ネタでも、結構みんなワガママだし(笑)。
GM/おやっさん:「さて。それじゃあ早速、次の仕事だが……」
アラキ:「げ〜、おやっさんのオニー!」
GM/おやっさん:「鬼はお前だろうが」
アラキ:俺も誰かに救われてぇ〜! できれば可愛い女の子…………」



法眼/時次郎:「…おや? ここにも心に隙間のある人が…」(笑)



THE END


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