第37話
怨恨街道

●今回予告●

昏き心の深淵が奈落だというのなら
果たして奈落により近きは
人であろうか、魔であろうか。

Beast Bind New Testament
『怨恨街道』

汝、己の闇と向き合わん。



オープニング ミドル クライマックス エンディング

■プレセッション■


GM(早坂ノヴユキ):│_・)ノシ いらっしゃいませり。
一同:こんばんわ。
GM:さて、セッション開始前に2、3注意を。と言っても特別な事はございません。今回はハウスルールは設定せず、登場判定、エゴ絆チェック等、ルールブックに従って行います。清算時に登場シーン数も勘定しますので、各PLごとに自分の登場シーンをカウントしていただけると助かります(笑)。
一同:は〜い、了解です(笑)。
GM:それじゃ始めるとしましょうか。皆さん、よろしくお願いします。PC間絆は双真>ユーリィ>アラキ>ルイーゼ>幸見の順で。自己紹介もこの順で。
双真:では私から。


●PC1(定員1〜2名) 推奨:学生(中学、高校は問いません。NPCの方を合わせます)

 君の友人の兄が死んだ。バイクの転倒による事故死だそうだ。
 それ以来、その友人は学校を休みがちになった。たまに登校して来ると、必ずどこかしらに生傷を負っている。
 何より彼の纏う危うい空気は、君を酷く不安にさせた。
 そして偶然夜中に街で出会った彼は……血のついた木刀を握っていた。

 シナリオ絆/エゴ:川口 義生かわぐち よしお  (関係:任意)


荒神 双真あらがみ そうま 護(誤)法童子  プレイヤー:ラゼル
 【アーティファクト/イレギュラー】 年齢:17歳/性別:男/カヴァー:高校生(*データ上は魔狩人)
「神に会えば神を斬り、仏に会えば仏を斬る。修羅王、夜叉王、力貸してくれよ…!」
 魔物に対抗するために妖洞寺(*法力僧を育成する特殊な寺)が秘術により生み出した、“生きた護法童子”。
 特殊な生い立ちから鬼子扱いされて周囲に反抗。規律を乱すこともしばしばで、付いた仇名は“誤法童子”。
 素行不良が過ぎたため寺を追い出され、今は単身学校に通いつつ、妖洞寺からの指令により退魔を行う。
 一見して体育以外取り柄のなさそうな、ぼろぼろの学生服を着た一昔前の馬鹿学生にしか見えない。
 仏像から削り出した霊刀、修羅王と夜叉王で戦う少年剣士。身長の低さ(160p)が密かにコンプレックス?
 所持HA:《剣魂一擲》、《電光石火》、《歩く影法師》

ユーリィ銀狼  プレイヤー:nik
 【ビースト/ビースト】 年齢:17歳/性別:女/カヴァー:高校生兼ハンター
「……魔物は嫌い。―――だけど、独りになるのはもっと嫌い…」
 古き人狼の一族『エレイシア家』の末裔。本名はリューリエ・システィール・エレイシア。
 人間との混血だったために一族内で迫害され、故郷を離れて生きてきた。
 しかし別の魔物が故郷を襲い、一族は滅亡。皮肉にも、彼女が最後の生き残りとなった。
 普段は銀髪に紫の目をした美少女。戦う時は狼の耳と尻尾が生え、鋭い爪で敵を切り裂く。
 迫害の経験から、他者を信じることを怖れている。根は優しいが、それを素直に表現できない損な性格。
 所持HA:《獣の生命》、《獣の盾》、《神獣撃》


●PC2(定員1名) 
推奨:特になし(正義感の強いキャラなら、なお良し)

 君は所用で深夜の町に出かけていた。
 道を歩いていると、けたたましい爆音を立ててバイクの一団が通り過ぎていく。いわゆる暴走族だ。
 君が眉をひそめていると、前方で別の音が響く。
 バイクの転倒する音。漏れ出たガソリンが爆発する音。
 ――――そして、人間の肉体が砕ける音。

 シナリオ絆/エゴ:“族狩り”の魔物 (関係:友情など)


荒木 明仁あらき あきひと荒雷鬼アラキ  プレイヤー:れおそ
 【フルメタル/レジェンド】 年齢:17歳/性別:男/カヴァー:高校生
「俺の名は『荒雷鬼』―――絶望の闇を切り裂くいかづちだ!」
 魔物から人間を守るための組織に属する、正義の『鬼』(某特撮ヒーロー風)。
 ごく普通の家庭に生まれるも、魔物に両親と姉を殺され天涯孤独に。
 その事件で命を救ってくれた『鬼』に弟子入りし、自分も『鬼』となった。武器はギター型の剣『音撃弦・吼雷』。
 師匠も謎の魔物に殺されるなど重い過去を背負っているが、基本的には陽気で軽めのナイスガイ。
 最近はもっぱら『鬼』としての役目が忙しく、学校にろくすっぽ行けないのが悩みの種。
 所持HA:《ブーストアップ》、《フルファイア》、《スーパーアクション》


●PC3(定員1〜2名) 推奨:狩人(死霊課、JABF、ハンターズブラッド等)

 ここ数日、この業界で頻繁に話題に上る魔物の存在があった。
 そいつは暴走族の集会を襲い、虐殺を繰り広げる。
 そのあまりの無軌道な暴れぶりは、いつ暴走族以外の人間に被害が及んでもおかしくない程だ。
 既に幾つかの組織は、事態の収拾に動き始めた。
 もちろん君も、その中の一人だ。

 シナリオ絆/エゴ:“族狩り”の魔物 (関係:任意)

ルイーゼ・ヴィルヘルミーナ・エスターライヒ魔弾の射手  プレイヤー:リップヴァン
 【イモータル/アーティファクト】 年齢:216歳/性別:女/カヴァー:ハンター
「この世界、割と気に入ってるんですよ……だから貴方は邪魔なんです」
 長い黒髪にそばかすが特徴的な、20代前半くらいの女性。いつも黒スーツと大き目の伊達メガネを着用。
 元はドイツ貴族の令嬢だったが、吸血鬼の戯れによって“呪われた不死”を得る。
 復讐のために各地を流浪しながら魔物を狩り続け、やがては他の生き方を忘れてしまった。
 手にするのは“魔物殺し”の呪われた聖銃。闇の底から闇を打ち抜く魔の弾丸。
 敵対する数多の人や魔物を殺し、敵対する数多の人や魔物に殺されて、尚も彼女は生きている。
 所持HA:《永劫より》、《死者の微笑み》、《電光石火》

紫藤 幸見しどう ゆきみ死瞳姫  プレイヤー:麻那
 【レジェンド/セレスチャル】 年齢:12歳/性別:女/カヴァー:小学生
「――――私の瞳が、全てを殺す…」
 とある事件(*『聖者原罪』リプレイ第1話参照)を切っ掛けに、旧い『死神』の血脈が覚醒してしまった少女。
 元は自閉症気味だったが、事件当時の記憶を思い出したことで精神的に大きく変化を遂げた。
 今の彼女は『少女らしい心』と『死神としての自我』が入り混じっているため、周囲には不思議な印象を与える。
 死神としての姿は、子犬の幽霊を連れた和服美少女。紫色の瞳は、見つめたモノ全てを『死』へと導く。
 かつて奪った30人分の命の償いとして、『世界に害なすモノ』を狩る使命を己に課している。
 所持HA:《虹のむこう》、《アドベント》、《ヴォイド》


双真:PC間絆はユーリィに連帯感。
ユーリィ:絆は、アラキさんに信頼かな。
アラキ:PC間絆はルイーゼに知己です。
ルイーゼ:PC間絆は、ゆきみに「好奇心」あたりで〜。
幸見:双真くんへの感情は、絆/興味です。


 

■オープニングフェイズ■


●シーン1 『発端』  マスターシーン

 その不幸なライダーが転倒した先には、ギロチンの刃のごとくガードレールが待ち構えていた。
 冗談のような勢いで刎ね飛ばされた首が、路地裏へと転がり込んでいく。
 首を失い痙攣するライダーの前方を、何台ものバイクがけたたましくクラクションを鳴らして走り去っていく。
 後に残されたものは、転倒したバイクと首無し死体。
 ……そしてフルフェイスヘルメットをしたままの、路地裏の生首。
 だが、路地裏の暗闇にもう一つの存在が滲み出る。
 そいつは生首を愛おしげに拾い上げ―――ニタリ、と口端を吊り上げた。




●シーン2 『痣』  シーンプレイヤー:荒神双真、ユーリィ

○高校の教室


GM:先日、あなた達のクラスメートの兄が亡くなりました。
ユーリィ:「(事故だったっけ…)」
GM:クラスメートの名前は川口義生。兄の死因はバイクでの事故死だったそうです。それ以来義生は、たびたび学校を休むようになりました。
ユーリィ:「(家族、か)」ふむふむ。
双真:「義生の奴、今日は来てるかな…」教室を見回します。
ユーリィ:「また休みじゃない? あれ以来ずっとそうだし」
GM:そしてまた学校を無断で休んだ翌日、今日は義生は登校してきました。
ユーリィ:双真と同じく見回して「あ、いた」
幸見:ユーリィって普通に学生やってたんだ。知らなかった(笑)。
ユーリィ:しれっと(笑)。
アラキ:アラキも同じクラスなんだが、来てないことは誰も不思議に思わない(笑)。
幸見:…いつものことだものね(笑)。
アラキ:来ると驚かれる………orz
双真:荒木と一緒のセッションで、一緒に学校で登場した事が一度もない気が(笑)。
ルイーゼ:なるほど(笑)。
幸見:
…本当に進級できるのかしら?(ぼそり)
ユーリィ:レアキャラにっ。
アラキ:登校しようとしても、なぜか邪魔が入るんだ!(笑)
ユーリィ:ディスティニーが。
幸見:むしろ決定事項ね。それともお約束かしら(笑)。
アラキ:俺は運命に反逆する!(違
GM/義生:「………」級友に挨拶も交わさず着席する義生。
双真:「あ、来たじゃん。…よう、その、なんだ…。大丈夫か?」義生の席に近づき、話しかける。
ユーリィ:では遠めで見てよう。
GM:双真が義生に近づくと、彼の制服の袖口から腕に包帯が巻かれているのが覗けます。
双真:「どうしたんだ、その腕。怪我したのか?」
GM/義生:「……別に、何でもねぇよ」荒事専門の双真が見れば誤魔化せませんね。顔とかにも痣が残ってますよ。
双真:「…ま、お前が何でもないってんなら、聞きはしねぇがよ…。揉め事に巻き込まれたんなら、一人で抱え込まんこったぁな」
ユーリィ:「(…お人好し)」横目で。
GM/義生:「……本当に何でもねぇんだ。だから荒神、俺に構わないでくれ」目をそらす義生。
双真:「ああ、わかったよ。だがまぁ、暇してる奴は、案外いるもんだし…言えば手を貸してくれるさ」それだけ言って席に戻る。
GM/担任:「うーい、席につけー。HR始めるぞー」
双真:
…何か言いたそうだね? ユーリィ君」ユーリィの席を通りすがりに。
ユーリィ:
別に。お人好しって思っただけよ」ふいっと横向いて。「ほら、授業よ」再び横目で見て。
双真:「へっ、いつもの事さ」着席する。
ユーリィ:「(ま、嫌いじゃないけど)」
GM:そしてつつがなく終わる本日の授業。あっという間に放課後です。
ユーリィ:放課後にっ。かばんに教科書でもつめてよう。
GM:義生はHRが終わると、さっさと帰ってしまいます。彼は剣道部に所属しているのですが、部活にも顔を出さずに帰ったようですね。
ユーリィ:「……」横目でちらっと見て。ソウマ君はどうしているかな。
双真:「部活かー、だりぃな…。だがサボるわけ…に、は…って、あいつ見事にサボりやがった。ま、今日ばかりは仕方ないか」
ユーリィ:「あんなことがあったから? でも、あの傷、気になる…」
双真:「…いや、まてよ…? 部活の友人が揉め事に→部員として見過ごせない→これは人助け=サボっていい!
GM:論理の3段逆スライドだよそーま!(笑)
ユーリィ:「って、ちょっとそこ」
双真:「我ながら見事な方程式だ。…んだよ?」
ユーリィ:「はあ、何でも無い。で…?」行くの行かないの?と目で。
双真:「行かいでか! …ほらユーリィ、早くせんと見失うぜ!」
ユーリィ:「ったく。誰も行くとはまだ…」
GM:悪いがもう見失った!(笑)
ユーリィ:見失ったらしいです! 先生!!
双真:立場ねぇ(笑)。
ユーリィ:呆れ顔で。「……貴方があれこれ考えている間に行っちゃったわよ」THE・人のせいにする!
双真:「ま、冗談抜きにせよ、放ってはおけんしな。適当に探すか」
ユーリィ:「ほんっとうにお人よしね。ったく……」と言ってソウマ君の後についていこう。


○街中

GM:では二人して義生を探しに町へ繰り出したわけですが。運悪くなかなか彼の姿は見つからず、気が付くと日もすっかり落ちてしまいました。
ユーリィ:「どうする? 全く…」
双真:「あれー? …全然見つからねぇや。家に帰ったのかな?」
GM:そうして途方に暮れていると、ひょっこりと脇の路地から人影が。
ユーリィ:「私たちが気にしすぎなだけかも、ね。むしろ…。ん?」
双真:「いいじゃないの、うまいこと部活もサボれたし…って、どうした?」
ユーリィ:目で、人影を指す。
双真:見覚えのある人ですか?
GM:現れたのは義生。その手に握られたのは木刀。その刀身は、べっとりと赤い血に塗れて―――。
ユーリィ:「ちょ───」びくっと。
双真:「…ビンゴ、か。大抵こういう時ってさ、悪い方に当たるんだよな」
GM:続きはCMの後で!!
ユーリィ:CM入ったっ
GM:二人にはシナリオ絆/エゴ:川口義生と、[SA:義生を救う]を差し上げます。

▼絆/エゴの変化
双真:
義生に絆/友情を取得。
ユーリィ:義生に絆/心配を取得。




●シーン3 『惨事』  シーンプレイヤー:荒木明仁

○一膳飯屋『鬼ヶ島』


GM/おやっさん:「夜回り行って来い」鬼ヶ島に顔を出した荒木は、そう言われて拍子木を渡されます。
幸見:「火の用心」?
GM:その通り!!
アラキ:「今、一仕事して帰ってきたばかりですよ、おやっさん」(泣)
GM/おやっさん:「『火のーようーじん』つって近所を回るだけだろうが。文句言わずとっとと行って来い」
アラキ:「って………何これ?」拍子木持って。
GM/おやっさん:「知らんのか。夜回りの時には、それ鳴らして回るもんだ」
アラキ:「……はあ、了解…」嘆息。
ユーリィ:学校さぼって町内会のお手伝い。惜しい人を…(青空に笑顔で決めっ
幸見:…大変ね、アラキくん(くすくす)。
双真:未成年者を夜一人歩きさせる心配は…ないらしい(笑)。
ユーリィ:きっとご近所では有名なのですよ。喧嘩が強いとかの武勇伝が!
GM/おやっさん:「町内会の決まりで、今日はうちが夜回り当番なんだよ。ほれ行った行った」鬼ヶ島を追い出されました(笑)。
アラキ:「ああ、みんな楽しく学園生活を送ってるっていうのに、なんで俺はこんなのばかり」(泣)
GM:さぁ、夜回りGO!!
アラキ:では、さみしく夜回り(笑)。
ユーリィ:あ、しまった!
GM:はい?
ユーリィ:OPで「そういえば荒木君、最近見ないね」と一言言っておけば…っ。
双真:「あらき? 誰それ?」と素の会話が生まれそうだ(笑)。
アラキ:「最近も来ないね」とか(笑)。
幸見:て言うか、ユーリィ。『鵺』
(*リプレイ26話)の話ではどう考えてもクラスメイトの反応じゃなかったでしょ(笑)。
ユーリィ:いや、あの時はまさか同じクラスという設定があるとは思ってなくて(笑)。まああれですよ。あれからまた時間がたって編入したとかしないとかで(こじつけ


○街中/夜

GM:そうやって君が『火のーようーじん』とやっていると。
アラキ:「ひのよ〜じん、ひのよ〜じん」やけで大声。
GM:ぶぉんぼぼぶぉんぼぼぶぉーーーーーーーー!! ぱらりぱらりらぱらりらら〜♪

 何故か流れるBGM、『ゴッドファーザー愛のテーマ』。

アラキ:拍子木をヌンチャクのように暴走族に叩きつけます。「やかましいわ!」
GM:ぱぐしゃぁっ!!
ユーリィ:死傷者がっ。
幸見:(カメラ目線で)走行中のバイクを殴るのは事故の元です。よい子は真似しないように(笑)。
GM/暴走族:「ぎゃふん!?」「ンだ、ゴルァ!? 調子くれてっと、っしゃあっそ、ルァ!?」
アラキ:「近所迷惑だ、時代遅れの生きた化石ども」
GM/暴走族:「シャバ僧一人くれぇ、とっとと片付けて追いついてこいやァ。俺らは先に行くぜー?」ぶぉんぼぼぶぉんぼぼぶぉーーーーーーーー!! 何人かの暴走族が荒木を取り囲み、残りの連中は走り去っていきます。
アラキ:「ち、待ちやがれ街の平穏の敵ども!」
GM/暴走族:「余裕こいてる場合かクルァ!!」殴りかかるーっ!!
ユーリィ:絶滅に瀕している彼らを保護しなければ。
アラキ:「今日は機嫌が悪いんだ、どきやがれ!」拍子木ヌンチャクで叩きのめします。
GM:全員叩きのめされたーっ!!
ユーリィ:絶滅!?Σ
GM:死屍累々です。
アラキ:「夜道は危ないんだ、これからは気をつけろよ」奴等のバイクに乗って追跡します。
GM:そうして走り去った残りの連中を追いかけようとすると……ぐわしゃーん!! 前方から、大型の機械が破壊される音が。
アラキ:「やりやがったか!?」
GM:いえ、これは1台2台のバイクがコケたような生易しい音ではありません。一度に何台ものバイクが、硬い何かにぶつかって破壊される音。そして―――続けて起きる爆発音。
アラキ:「なんだ? 戦車にでも突っ込んだってのか?」
GM:君が現場に駆けつけると、そこは本当に戦車にでも蹂躙されたかのような光景です。
アラキ:「どうなってんだ、こりゃ?」バイクを降りて近付きます。
GM:ひしゃげ、砕けたバイクの残骸。漏れ出たガソリンに引火して燃え上がる炎。そして、幾つものパーツに分解された……人体。
ユーリィ:描写がうってかわってホラー系に!
幸見:ホラーというか、スプラッターというか。人体の分解っていうのは単に挽き潰されて千切れただけかな?
GM:そんなとこですね。
アラキ:「ひでえな………」とりあえず、生存者の救助と救急車の要請を行おうとします。
GM:慌てて119番する君の目に、1台だけ健在の影が目に入ります。それは、いわゆる族車ではなく、普通のレーサーレプリカなバイクです。バイクに乗っているのも、普通の街乗りライダー風の人物。フルフェイスのメットを被ってるので、顔までは分かりませんが。
アラキ:「おい、無事なら手伝ってくれ」その人物に声をかけます。
GM:謎のライダーは荒木に一瞥をくれると、アクセルを吹かして走り去ります。
アラキ:「おい! ………なんだ、アイツは?」
GM:後に残されたのは、荒木と死屍累々の屍の山。遠くには、ようやく駆けつけた救急車のサイレンが―――。
アラキ:「まさか、アイツの仕業か? だとすると………」
GM:と、続きはCMの後で! シナリオ絆/エゴ:謎のライダーと、[SA:街の平穏を取り戻す]を差し上げます。
ルイーゼ:なんのCMが入るんだろ……(笑)。
幸見:音●弦とか(笑)。
アラキ:つ『ディスクアニマル』
ユーリィ:実はこのセッション自体がドラマだったとか。PCが役者で(笑)。
幸見:だったら提供も読み上げないと(笑)。

▼絆/エゴの変化
アラキ:
謎のライダーにエゴ/敵意を取得。



●シーン4 『魔狩姫』  シーンプレイヤー:ルイーゼ&紫藤幸見

○ハンターズブラッド


GM:ここは某旅行代理店。あなた達は旅行のプランを相談に……ではなく、ハンターズブラッドからの依頼でこの店を訪れています。
幸見:「旅行の行き先に困っていて…相談に乗ってくれませんか?」本当はこれ、依頼人の合い言葉だけどね(笑)。
GM/七尾:「それなら良いプランがございますよー。ではこちらへどうぞー♪」案内されるのは事務所の応接室。
ルイーゼ:「遅くなってごめんなさい、また遅れちゃいましたね〜。お話はまだ?」
幸見:「……それで。ご用件は何かしら?」子供っぽく小首を傾げて。
GM/七尾:「さて、それじゃそろそろ本題に入るとしましょうか」営業用スマイルをかなぐり捨てると、七尾はバサリと書類の束を取り出します。「今回狩り出してほしい標的は、“族狩り”の魔物よ」
幸見:「あぁ、この事件ならニュースサイトでも見たけど…その犯人、魔物だったの?」
GM/七尾:「ええ。まずは、ざっと資料に目を通してもらえるかしら」
ルイーゼ:「ゾクガリ? 最近の日本のニュースはあまりチェックしてないのよ……ん〜、なるほどね」
GM:さて、資料の内容をかいつまんで説明しますと。ここ最近、市内で暴走族の襲撃事件が頻発しております。被害に遭ったチームは、例外なく壊滅状態。死傷者数は3桁に達しようかという勢いです。そして現場で目撃されるのは、暴走族とは思えない極普通の一台のバイク。
ルイーゼ:「日本も最近物騒になったのね…。で、この目撃されたっていうバイクが?」
GM:そんなとこですね。警察からぶっこ抜いてきた数点の写真もあります。
幸見:「いつも現場に現れて、唯一無傷のライダーか……」姿と、写ってればナンバーを覚えておきます。
GM:暗くて遠いので、細かい所までは判別できませんが。でも明らかに暴走族の乗るようなバイクじゃありません。
幸見:「それで、殺す時の具体的な手口は判っているの?」
GM/七尾:「簡単なものよ。ドーンとぶつかって粉微塵。ほら、人間業じゃないでしょ?」
アラキ:Σ( ̄口 ̄;)奈落落ち!
幸見:「…ずいぶん、雑な手口ね……醜いわ」僅かに眉を顰めます。
GM/七尾:「ま、そんなわけだから、HBはこの件を魔物の仕業と断定したわ。このプラン…ご利用なさいますか、お客様?」
ルイーゼ:「趣味が悪いわね。そういう趣のないのは気に入らないわ……引き受けましょう」血の様に赤く笑います。
幸見:「そうね…戴くわ。こんな無粋な殺人鬼、放っておく訳にはいかないもの…」す、と立ち上がります。
GM/七尾:「毎度ご利用ありがとうございまーす♪」にっこりと営業用スマイルを浮かべ、パンフ用の封筒に資料を詰めて渡してきます。
ユーリィ:魔物たちの日常だ(笑)。
ルイーゼ:受け取ると「お先に、お譲ちゃん」と出て行きましょう(笑)。
幸見:「それじゃ、ひとまず調査に行きましょうか…」
ルイーゼ:どっちも車もってなさそうだから、車止めて待ってるくらいかなぁ(笑)。
GM:二人が事務所を後にした所で、アイキャッチ! 続きはCMの後で! シナリオ絆/エゴ:“族狩り”の魔物と[SA:“族狩り”の魔物を狩る]をどうぞ。
ユーリィ:「この番組は、FEAR社の〜〜〜」

▼絆/エゴの変化
ルイーゼ:
“族狩り”にエゴ/獲物を取得。
幸見:“族狩り”にエゴ/軽蔑を取得。


 

■ミドルフェイズ■


●シーン5 『報復』  シーンプレイヤー:荒神双真  登場難易度:7

○街中/夕刻

GM:そんなわけで、剣呑な雰囲気の義生が路地裏から出てきたのと遭遇しました。
ユーリィ:間合いを取って様子を。
双真:「お前、義生…か? なんだよ、木刀にトマトジュースなんぞかけやがって…染みるぞ」と言いつつ相手の出方を見る。
GM/義生:「荒神……?」声をかけられて初めて君達に気付いたように振り向く義生。
ユーリィ:「……」
GM:ユーリィはちょっと離れてるから気付いてない!(笑)
ユーリィ:あ、は〜い(笑)。
双真:「お前何やってんの、こんな所で木刀下げて」
GM/義生:「……お前には関係無いだろ」慌てて木刀を袋に仕舞う義生。
双真:「何だよ、汗臭いな。…どう見ても『何でもない』ようには見えないぜ。何があったんだよ、義生」
アラキ:汗臭い…突っ込むところなんだろうか?(笑)
幸見:…たぶん(笑)。
GM:聞き出そうとしてみるなら〈交渉〉ですね。難易度は8としましょう。
双真:(ころころ)12です。
GM/義生:「……別に。ちょっとケンカになっちまっただけだ」見ると義生も、服のあちこちが破れてたりして無傷ではありませんね。
双真:「喧嘩ったってよ。木刀持ち出して、てのは尋常じゃねぇぜ。とりあえず手当てした方がいい、化膿したらまずいしな。俺ん家来いよ、やってやるから」
GM/義生:「そこまでしてもらう義理はねぇよ。俺だって剣道部員なんだ、このくらいの怪我、自分で面倒見れる」双真と目を合わせようとせず、立ち去ろうとする義生。
双真:「おい、ちょっと待てよ!」肩に手をかけて止める。
GM/義生:「うるさいなっ! 俺に構うなって言っただろっ!」その手を払う義生。
双真:「…喧嘩ってのは、兄貴の事が関係してんのか?」
GM/義生:「っ!!」非常に分かり易い反応を見せる義生。…さて、少し離れて見ているユーリィ。ちょっと〈知覚〉を振ってみてください。
ユーリィ:む、了解です〜。(ころころ)微妙な出目が(笑)。達成値9です。
GM:ふむ、それでは…若干離れた場所から客観的に状況を観察していたユーリィは、義生が出てきた路地の奥から、微かに呻き声のような声が聞こえたような気がしました。
ユーリィ:「ん」耳がぴくっと。
GM:ぴくっと犬耳が。
ユーリィ:誇り高きウルフなのにっ。
アラキ:くっ、この萌えキャラめ(笑)。
ユーリィ:では、やり取りをしている二人に気づかれないように路地の奥に行け…ます?
GM:では双真と〈知覚〉対決ですな。
ユーリィ:ふふふ、負けはしないっ! とお!(ころころ)13です。
双真:(ころころ)6、ダメダメ(笑)。
GM:気付かれませんでした。双真は義生を問い詰めるのに夢中(笑)。
ユーリィ:塀とかの上をしゅたっと隠密移動して、奥の方へ行ってよう。彼は任せたっ(笑)。
GM:ユーリィがこっそり路地裏に入っていくと、状況はすぐに理解できます。柄の悪い風体の3人の若者がブッ倒れていますね。
ユーリィ:「……ん」生きています?
GM:ひどい怪我ですが死んではいません。全治1週間も無いでしょう。まぁ、ケンカレベルではある。ただ放っておくのもよろしくない具合ですね。
ユーリィ:「ったく、こういうのは見てないところでやってなさいよ…」一人の若者のポケットからでも携帯取り出して救急車を。事情を伝えて「ふん」ぽいっと、傍に投げ…ると壊れそうなので置いておこう。もはや状況証拠がっ。
アラキ:自分の携帯を使わないのは、足がつかないようにするため?(笑)
ユーリィ:厄介ごとに巻き込まれたくないというのと、見過ごせないというのの間の妥協策で(笑)。
アラキ:なるほど。
GM:ではその間に双真にカメラ戻して。
双真:「兄貴さ、…事故じゃなかったのかよ?」
GM/義生:「………兄貴は、事故死なんかじゃないんだ。奴らに……あの連中に殺されたんだッ!! 暴走族の連中にッ!!」
双真:「殺された…だから仇討ちしてまわってんのか?」
GM/義生:「そうだよッ!! こうやって、どのチームが兄貴をやったのかも調べてるんだ! もうじき……どの連中がやったのかが分かりそうなんだ!!」
双真:「義生、お前…」
GM/義生:「言っただろ! お前には関係無い事だって! これは……俺の問題なんだよッ!!」今度こそ双真の手を振り払い、駆け出していく義生。
双真:「義生! …馬鹿野郎!」振り払われて残される。
ユーリィ:む、では合流してもいいのかな?
GM:OKですよ。路地裏からユーリィが戻ると、双真が義生に逃げられたところです。
ユーリィ:「……」微妙に目を細めながら路地裏から出てくる。「救急車は呼んでおいたから。まあ大丈夫でしょ、あっちは。で…こっちは?」ちらっと。
双真:「…くそ。義生の奴、兄貴の仇討ちだってよ。それで暴走族を片っ端から、襲っているって…それも一人で、だ。一人で族を襲うなんざ、漫画でもなきゃ不可能だ。それか…“こっち側”かでもないと、な…」
ユーリィ:「“こっち”、でしょうね。それに…そうでないとしても…やりすぎよ、彼。今噂になってる通り魔。ここまでやれば魔物だって、放っておくほど馬鹿じゃない。で…、貴方はどうするの?」
双真:「どうって、そりゃあ…」
GM:双真とユーリィの呟きに、遠く救急車のサイレンが被さります。
ユーリィ:「別に私たちがどうこうしなくても、協会とかハンターが何とかすると思うけど…?」ちらっとサイレンの音の方を見て。
双真:「ここで見過ごしたら、部活さぼれねぇしな。…って、救急車か。疑われんうちに、退散するか」ニヤリと笑って、走り出す。「来んだろ? ユーリィも」
ユーリィ:
まったく、お人好し」ぼそっと呟いて、後に続く、で。
GM:ではここらで切りで。エゴ/絆どうぞ。
ユーリィ:はーい。
双真:取る相手がいない! 変更する相手もいない! …故になしで(笑)。
ユーリィ:は、同じく(笑)。
GM:む、しまった。新たな出会いが無かった。
幸見:登場しようにも、まだ状況的に…ねぇ(笑)。
アラキ:ちょっと割って入れなかった(笑)。
幸見:でも、ユーリィは双真に絆、取れるんじゃないの?
ユーリィ:む、そうだ。
双真:と り た く な い ん だ よ 。
ユーリィ:Σ( ̄□ ̄;) …次のシーンで取ろう。PC間をすっかり忘れていて(笑)。21以上で絆で、それ以下だとエゴでしたっけ。
GM:絆チェックが20以上で絆です。
ユーリィ:20で、なるほど。ではソウマさんには次のシーンで。エゴになったら何をとるか決めておこう。



●シーン6 『族狩り』  シーンプレイヤー:荒木明仁  登場難易度:7

○一膳飯屋『鬼ヶ島』

GM:何はともあれ、鬼ヶ島に戻ってまいりました。
アラキ:「あ〜、ひどい目に遭った」救助や警察の事情聴取に疲れ果てて。
GM/おやっさん:「随分遅かったじゃねぇか。……ん? 血の匂いがするな……何があった?」
アラキ:「暴走族が全滅ですよ………」事情を説明します。かくかくじかじか。
GM/おやっさん:「ふむ……そんな事がな」ではここで、〈情報:魔物〉を判定してみましょうか。
アラキ:らじゃ。情報屋込みで(ころころ)15です。
GM:おお、高い。
アラキ:実は情報判定は結構高い(笑)。
GM/おやっさん:「その話だったら“業界”には伝わってるな。そいつはたぶん“族狩り”の魔物だ」
アラキ:「“族狩り”? 暴走族ばかりを狩っているんですか?」
GM:おやっさんが言うには、まさしく暴走族ばかり的にかけている魔物らしい存在があるらしいです。
アラキ:「なるほどね………はあ、また仕事が一つ増えたか……」
GM:潰されたチームは10近く、死傷者も3桁に届こうかという勢い。
アラキ:「目的は暴走族への復讐、かなあ……」
GM/おやっさん:「お前は一仕事終えたばっかだったしな、伝えるのは控えてたんだが……」
アラキ:「あれを見せられちゃあ、放って置くわけにもいかんでしょう」不敵に微笑む。
GM/おやっさん:「目的までは不明だな。まぁ復讐ってのはありがちな線だが」
ルイーゼ:幸見さんに相談。この地方の探索ということなら『鬼ヶ島』に顔を出しにいくっていうのはわりと自然っぽい?
幸見:いいと思いますよ。私はネットとかコネで調査するつもりでしたけど。
ユーリィ:コンビプレイが!
ルイーゼ:アラキさんに会っとかないと、彼が絆増やすの難しそうだしと(笑)。
GM:では登場判定します?
ルイーゼ:そうですね、登場判定してみたいです……失敗するかもですけど(笑)。
幸見:…じゃあ、私も。
GM:難易度は通常どおり7で。…二人とも成功ですか。するとガラガラと鬼ヶ島の戸が開きます。
ルイーゼ:「こんにちは、お邪魔します〜」にこにこしながら二人で入っていきます。
幸見:「…ここに、昨夜『族狩り』と接触した人がいるはずだけど…」とルイーゼに説明しつつ。
アラキ:「おや、ルイーゼさんお久しぶり」
ルイーゼ:「ああ、これはいつぞやの……お久しぶりです」
GM:まぁ、取調べは相当時間かかっただろうしなぁ。翌日になるよな(笑)。
幸見:「…こんにちは」ぺこり、と頭を下げます。ちなみに私とアラキくんは初対面ということで。
アラキ:「この子は………隠し子?」
ルイーゼ:「いえ、今回の相棒……ってところでしょうかね」
アラキ:「へえ、じゃあこの子も……」
幸見:「初めまして…紫藤、幸見です」顔を上げてふわりと微笑む。常人なら時が止まるほどの美貌で(笑)。
アラキ:時が止まった(笑)。「(むう、あと5年……)」
幸見:「…あの、大丈夫ですか?」目の前で手を振る(笑)。
GM/おやっさん:「襲うなよ、荒木」
アラキ:「まだ襲いませんよ、おやっさん」
ユーリィ:まだ…。(いきなり株式相場のアナウンス風に)「荒木株が急降下しております!」
アラキ:え〜!?
ルイーゼ:1500億円ほど下がった。
幸見:市場取引が停止になるほどの(笑)。
GM:ストップ安か。
アラキ:グループ全体の危機に(><)鬼祓いされそうだ(笑)。
GM/おやっさん:「まぁ、お前さん達が来たって事は、“族狩り”にハンターも本腰入れて動き出したってことだな」
アラキ:「て……紫藤幸見って、あの……」前に聞いた話を思い出した。
幸見:
ルイーゼ、たぶんこちらの若い人が昨夜の…」話を聞いて、と催促します。
ルイーゼ:「……ええ、こちらの辺りをまたお騒がせすることになると思いますので……お先にお知らせがてら、お話を聞きに」
GM/おやっさん:「ちょうどいい。荒木、お前彼女等に協力してやれ」
アラキ:「う〜す」では、かくかくしかじかと昨日の事件を。
幸見:「…目撃証言とも一致しますね。ただ、どうやって襲っていたのかまでは見ていない…?」静かに口を挟む。
アラキ:「そういうこと。まるで戦車が暴れまわったような惨劇だったけど」
幸見:「そのバイクやライダーには、返り血は付いていましたか? それと、ナンバーは?」
アラキ:GM、どうなんでしょう?
GM:思い出してみるなら【知性】で判定してみましょうか。難易度は内緒。
アラキ:【知性】? 〈知覚〉じゃなくて?
GM:状況を思い出す、ですので。ナンバーなんかはそうでしょ?
アラキ:能力値のみですね。(ころころ)9です。
GM:うむ、では車体のカウルに返り血が飛び散っていたような気はします。ナンバーも一応書き出してはみました。自信はあまり無いですが。
アラキ:「確かに、バイクに血がついていたなあ」
ルイーゼ:「返り血程度……ということは、ただ体当たりしているとかそういうのではなさそうですねぇ」
幸見:「…それじゃ、このナンバーについても調べてみますね」知り合いに頼むんですけどね(笑)。判定できます?
GM:できますよー。〈情報:裏社会/警察〉になりますね。
幸見:裏社会&情報屋で(ころころ)達成値17。某ヤクザの大親分に電話を入れてみます。
ユーリィ:ヤクザっ(笑)。
幸見:隠れファンの一人です(笑)。
アラキ:一応こっちも。
GM:どうぞ。17あれば超☆充分ですけどね(笑)。
アラキ:裏社会+情報屋で(ころころ)ぐは、ダイス目が…達成値は11。
ルイーゼ:荒木さんは危険な出目が(笑)。
ユーリィ:きっと借金が。
GM:では大親分が、速攻警察から登録ナンバーをぶっこ抜いてきてくれました(笑)。
幸見:「いつもありがとうございます、おじ様」
GM/オヤジ:「いいってことよォ、かわいい幸見ちゃんのためならな」
幸見:「えぇ。また今度、事務所の方に遊びに行きますね」電話越しに微笑んで(笑)。
GM/オヤジ:「おお、おお、待っとるでよ。それじゃのぉ」さて、このナンバーのバイクの所有者名ですが…川口俊生となっております。
幸見:「川口俊生さん…ですって」
アラキ:「川口俊夫?」
ユーリィ:む、偽名かな。それとも別の人か。
幸見:死んだお兄さんでしょ?
ユーリィ:ああ、なるほど。しまった。下の名前で上が…川口さんだったか(笑)。
幸見:その人が今どうしてるか、どこに住んでるかは判りませんか?
アラキ:情報判定していいでしょうか?
GM:ここで今度は〈情報:警察/噂話〉で振ってみてください。
幸見:噂話&情報屋で…(ころころ)ふっ、達成値は22。
GM:Σ( ̄□ ̄|||)超高ぇ!?
アラキ:噂話+情報屋(ころころ)18。く、負けた(笑)。
ルイーゼ:どっちも高いですね(笑)。
GM:二人とも、その名前なら聞いたことがありますよ。3週間くらい前にバイクでコケて死んだ大学生です。
ルイーゼ:「バイクでの事故死……というのが気になりますねぇ」
幸見:「住所は○○で……あら、弟さんが○○高校にいるんですね」事故の詳細は判りますか?
GM:その死に様がちょっと猟奇的だったもので、街の噂になってたんです。何でもスリップしてコケた所に運悪くガードレールがあって、哀れ首チョンパ、だそうです。
アラキ:同級生の兄だということは判りますか?
GM:うむ、義生の同級生ならもちろん分かりますね。
アラキ:「どこかで聞いた事があると思ったけど……アイツの兄貴とはなあ……」
GM:さて、ここでこの事故に関して不可解な噂がありまして。
幸見:首が見つかっていない…とか?
GM:はい。スッ飛んだ首が見つかっていないそうです。いくら勢いがついて首が飛んだって、所在不明になるほど飛ぶわけがない。
アラキ:「……首がない、か」
幸見:「彼が犯人だとしたら死にきれずに迷い出た、という事かしら。それとも…?」少し考え込む。
ルイーゼ:「……それとも、それをきっかけに生まれた“なにか”ですかねぇ」
GM:ついでに言うと、事故ったバイクは全損で廃車になってるはずです。
アラキ:「で、この事故には暴走族が絡んでるんだろうか?」
幸見:どうなんでしょう?
GM:確かにその時間帯は、現場近くで暴走族の集会があったらしいですね。ただ警察の調べでは、事故とその暴走族との直接の関係は無いそうです。達成値が22とか18とか言われたら、どんどん晒せるわ(笑)。
ユーリィ:確かに(笑)。
幸見:「噂は噂。『暴走族の仕業』だと言う人もいただろうけど……直接の関係はなかったらしいわ、実際にはね」
アラキ:「でも、そのライダーは暴走族を襲撃している……」
幸見:「逆恨みか、それとも単に血に飢えているのか…いずれにしても、放ってはおけないでしょうね」
ルイーゼ:「警察が調べたことが全て真実とは限りませんからねぇ。調べてみた方がいいでしょう」
アラキ:「そうだな、いっちょ調べてみますか」
ルイーゼ:「原因が判れば解決もまた……ってことですね」
幸見:「そうね。…その、弟さんにも一度会ってみる?」
アラキ:「明日、学校で会ってみるよ」
ルイーゼ:「ええ、お任せします。私たちは……現場を見てみましょう」ほんとに見に行くかはお任せ(笑)。
GM:では一旦切りましょう。エゴ絆どうぞ。
アラキ:幸見に(ころころ)成功。では絆/献身(笑)。
ルイーゼ:荒木さんに(ころころ)21。絆/信頼で。この街のことだし、頼りになりそうってことで。
幸見:ルイーゼに(ころころ)失敗、エゴー(笑)。あ、それと族狩りにも(ころころ)何とか成功。族狩りのエゴ/軽蔑を絆/執行に書き換え、ルイーゼにエゴ/知己を取得しました(笑)。

▼絆/エゴの変化
アラキ:
幸見に絆/献身を取得。
ルイーゼ:アラキに絆/信頼を取得。
幸見:族狩りのエゴを絆/執行に変更。ルイーゼにエゴ/知己を取得。




●シーン7 『空席』  シーンプレイヤー:ユーリィ  登場難易度:7

○高校の教室/朝

GM:このシーン、荒木が登場判定する際は、難易度は3で結構です(笑)。
ユーリィ:1ゾロ以外っ(笑)。
GM:義生と別れた後に街をブラついてみましたが、さしたる成果は得られず、結局翌日です。もちろん平日、学校ありますよ。
ユーリィ:教室の机に頬杖でもついてます。
アラキ:では登場判定…(ころころ)

 ――――そして振ったダイスは、見事に1ゾロだった(笑)。

GM:本当にファンブったぁ!?(一同大爆笑)
アラキ:うそだー!(爆笑)
ルイーゼ:うわぁ……(笑)。
GM:どこまで学校に縁が無いんだ……。
幸見:やっぱり荒木くん、学校に行けない宿命なのね…(笑)。
双真:学校が荒木を嫌っているんだ。これはもう仕方がない(笑)。
ユーリィ:「(いつも空いてるわね。あの席)」
幸見:…ユーリィ、もしかして編入してから一度も荒木くんに会ったことがないんじゃ…?(笑)
ユーリィ:ありうる!(笑)
GM:あ、義生ですが、今日は登校してきてません。
双真:「今日も…休みか。義生…と、荒木」
アラキ:……弱者へのエゴを固定、振り直します。(ころころ)9で成功です(一同爆笑)。
GM:AGPで振りなおしたかっ! そうまでして……(ほろり
アラキ:俺は運命に反逆するー!!
GM:遅刻寸前で荒木が駆け込んできたーっ!(笑)
双真:初めてだ、学校に出る荒木見るの(笑)。「あれ…あれ? クラスにあんな奴…って、ああ、荒木か」
アラキ:「ふ〜、まさかいきなりバイクがパンクしてスピンするとは……」
ユーリィ:「あら?」空白の席ではなかった(笑)。
アラキ:「あれ、ユーリィ。なんでこの学校にいるの?」(笑)
ユーリィ:「何でって…。あ、編入してから来てなかったっけ。よろしく」すたっと。「最近、というか私が来てからずっと来てなかったようだけど。何か仕事でもあったの?」
アラキ:「色々あったからなあ……」(遠い目)
ユーリィ:「ふぅん。…義生君は来ない、か」
双真:「あいつ、また族と揉めてんのかねぇ…」
アラキ:「あれ、お前らも義生に用なのか?」
双真:「義生の奴、兄貴の敵討ちだって言って、族と揉めてるみたいなんだよ。…でも一人で背負いこんじまってな。昨日も大喧嘩してたみたいだ」
ユーリィ:「最近、そっちの方でも有名なんじゃない? ここまでやりすぎると」横目で。
アラキ:「そうか、アイツが族となあ……」
双真:「で、荒木さんよ。お前がそう口に出すって事は、義生の奴ぁ、こっち側の事件に首突っ込んでるって事か?」
アラキ:「俺が見たのは、アイツの兄貴のバイクだ。族の一つが全滅した現場でな……」かくかくしかじか。
ユーリィ:「……」壁に背中つけて聞いてよう。
双真:「…どうなんだかな。あいつがそれをやったのか、それとも兄貴の亡霊とやらが迷い出てんのか。…いずれにしろ、相当やばいようだな、こりゃ」
ユーリィ:「確かめて、みる?」
GM:ククク、迷え迷え。
アラキ:「けど、義生は木刀で殴ってるだけだろう? その程度じゃあの惨劇は無理だぜ」
双真:「わっかんねぇぞー。俺だって木刀で殴るしかできない、不器用な男ですから。そう高○健のように」
アラキ:「むしろ、車田○美の漫画みたいだぞ」
双真:「だが、それを確かるために、お前も滅多に来ない学校に来たわけなんだろ?」
アラキ:「こんなことがなくても、学校へは来たいんだよ」(泣)
ユーリィ:「…で?」二人をじと目で見る(笑)。
双真:「ああ。俺が高○健の渋さと車田漫画のヒロイズムを体現した次世代型ニューヒーローである事は立証されたが…義生を捕まえなきゃ、始まらないな」
GM:双真が明後日の方向に高まっていく…。
幸見:彼の素敵な暴走ぶりはうちのリプレイでも立証済みです(笑)。
双真:つまり元からこんなんだという。
幸見:登場判定していいですか? 荒木くんの携帯電話越しに登場したいんですけど(笑)。
GM:どうぞー。
幸見:(ころころ)13で成功。さて、荒木くんの着信はどんなのでしょう?(笑)
ユーリィ:「あ、着信なってるよ」
アラキ:では『輝』で(笑)。「もしもし、あ、幸見ちゃんか」
幸見:「…もしもし、明仁くんですか? 川口義生さんは学校に来てます?」
アラキ:「いや、今日は来てないよ」
幸見:「彼は…事件に関係ありそうでしょうか?」
アラキ:「今のところは何とも……暴走族へケンカを売ってるみたいだけどな」
幸見:「……それは…危ないですね」
ユーリィ:これ…?」ソウマくんに小指立てて。
双真:…わからん。奴が学校に来ないのは…つまりそういう事なのか…?
ユーリィ:「(ふーん。男って…)」アラキくんをじと目で(笑)。
アラキ:なんか誤解が(><)
幸見:「義生さんの目的は、暴走族への復讐でしょうか?」
アラキ:「みたいだな……」
GM:復讐もそうだけど、その直接の対象となるチームを探していたという事ですね。相手が相手だけに、暴力沙汰になるというわけです。
幸見:その辺の情報、幸見には伝わってないから(笑)。
GM:荒木はこの辺の話も双真達から聞いたということで。
アラキ:では、双真から聞いたということで伝えます(笑)。
幸見:「もし彼が犯人なら止めるべきでしょうし、そうでないなら暴走族を襲っているところで『族狩り』とバッティングするかもしれません。……いずれにしても、危ないですね。私の方でも弟さんを探してみます…」というところで、電話を切ろうかな?
アラキ:「よろしく頼むよ」電話を切ります。
GM:幸見は小学校サボリか…。
幸見:サボってませんよ、まだ。学校からかけてたんです(笑)。
GM:まぁ、まだHR前ですから(笑)。
幸見:それに、実際に探すのはきっと私じゃないし(笑)。
アラキ:「ん、どうしたんだユーリィ。俺の顔に何かついてる?」何故か睨まれている(笑)。
ユーリィ:「別に」横目で。男の子はそういうものなのだと、かくも頭に(笑)。
双真:「朝から女と電話とは…やるじゃないか荒木君!」と、不要にでかい声で背中を叩く(笑)。
GM:フリーが一人いるな!
アラキ:「毎日、明日香と登校しているお前に言われたくはねえ!」
双真:「まぁそれは置いておこうじゃないか。それより事件に関係ある電話なんだろ?」自分のネタはスルー(笑)。
アラキ:「それに、今の相手は小学生だ。“こっち側”だけどな」
ユーリィ:「はいはい」手を叩いて「で?」どうするの?と目で聞く。
GM:その辺で担任が入ってきますな。
ユーリィ:早々に席に「(男の子って、皆ああなのかな)」
GM/担任:「席につけー、HR始めるぞー………荒木!?
ルイーゼ:先生にまで驚かれてるし(笑)。
アラキ:「驚くなよ先生……」orz
双真:「(荒木がいるなんぞ、常にない事だからなぁ…今日は学級閉鎖か?)」
GM:ではこの辺で切りますか。何もなければエゴ絆をー。

▼絆/エゴの変化
双真:
アラキに絆/友情を取得。
ユーリィ:双真に絆/共感を取得。
アラキ:ユーリィに絆/共感を取得。
幸見:アラキに絆/信頼を取得。



GM:次はルイーゼのシーンいこうかと思いますが、方針はありますか?
ルイーゼ:とりあえず、現場を直接見てみたかったくらいなので、何か渡したい情報があれば(笑)。
ユーリィ:兄を轢いた連中のこととか?
幸見:轢いてない(笑)。事故の原因になった『かもしれない』連中(笑)。
ルイーゼ:ですね、兄は事故ってことになってますけど……煽って事故起こさせたとか、バイクに何かしたとか……。
幸見:あるとしたら煽って事故らせた、くらいでしょうね。バイクに直接何かしたというのは動機として考えにくいし。
ルイーゼ:何かした、というか通りすがりに前輪に木刀投げ込んだ、とか……すごく危険(^-^;
幸見:それ、殺す気満々ですから(笑)。いくら何でも、そんな警察に捕まるようなこと、族でもやらないでしょー。
アラキ:……さっき同じようなことをやった気がする(笑)。
GM:ではルイーゼは現場かな。
ルイーゼ:あ、はいです〜。「こちら現場のルイーゼです。風が強いですね〜」(かなり違
ユーリィ:ニュース番組に(笑)。



●シーン8 『妄執』  シーンプレイヤー:ルイーゼ  登場難易度:7

○事故現場

GM:あなたは川口俊生が事故死したという現場にやって来ました。
ルイーゼ:「聞いていたのはこの辺……ですけど……」
幸見:登場判定ー。(ころころ)18で成功。
GM:OKです。今度はゆきみ、電話じゃなくて登場ですね?
幸見:はい。電話越しじゃ、ろくな調査も出来ないから(笑)。「…さて。手がかりは残ってるかしら?」辺りを調べます、一応。
ルイーゼ:「(あんまり目立たないようにしてくださいよ、時間が時間ですからね)」ひそひそ(笑)。
GM:まずは現場に花束が供えられているのが目に入りますね。ちょっと日にちが経っているのか萎れていますけど。ここが川口俊生の首を飛ばしたガードレールなんでしょう。
幸見:「…さすがに、これだけ日が経つと……」少しだけ瞑目します。
GM:ではここで、〈知識〉なんぞ振ってもらいましょうか。
幸見:〈知識〉なんて持ってません(笑)。ボーナスのみで…(ころころ)9。
ルイーゼ:【知性】そのままで(ころころ)12です。
GM:ならルイーゼは分かるかな。この道路は直線で見通しも良く、バイクが転倒するのは若干不自然かもしれません。現場も交差点からは少し離れていますし、曲がろうとしてコケたわけでもなさそうです。
ルイーゼ:「このまっすぐな道で事故を起こして、ここに突っ込んでくるっていうのは……かえって難しそうですよ」
幸見:当時の天候とかは?
GM:事故が起きたのは夜ですが、一応晴天でした。
幸見:「…そうすると、『暴走族に煽られて事故死した』って噂が信憑性を帯びるわけか。私たちも、問題のチームを探してみるべきかも…」
ルイーゼ:「そうですねぇ」
GM:さてそうやって現場の状況を洗っていると、そこへ花束を持った少年がやってきます。
幸見:少し離れた場所で様子を見ています。
ルイーゼ:選択肢その1,『話しかけてみる(多分弟さん)』。その2,『こっそり後をつける(活動的な弟さんを目撃)』どっちにしましょう?
GM:少年は取り立ててあなた達に興味は示さず、現場に供えられていた古い花を回収して、新しい花束を供えます。
幸見:「…誰かへの、お供え?」無垢な子供の顔で話しかけてみます。
ルイーゼ:1になったっぽい(笑)。
GM/少年:「……っ」急に話し掛けられて面食らう少年。
幸見:「誰か……大切な人が、死んだの?」きらきらと輝く瞳で見上げてみたり(笑)。
GM:幸見たん……いつの間に女の武器を自由自在に……。
ユーリィ:女性の技ですな(笑)。
アラキ:最初からじゃないの?(笑)
GM:美宙が初めて見た幸見はガチで無垢だったんだYO!(笑)
ユーリィ:ピュアっ。
幸見:無垢は無垢ですよ、今でも(笑)。
GM/少年:「俺の……兄貴だよ」
幸見:「…お兄…ちゃん?」首を傾げて。
GM/少年:「ここでバイクでコケて死んじまったんだ。警察は事故だって言ってたけど……」お二人さん、〈知覚〉で判定。難易度4(笑)。
幸見:助手のボーナス込みで(ころころ)16です。
ルイーゼ:(ころころ)10で。
GM/少年:「………そんなはずは無いんだ。アイツらが………アイツらが兄貴を………ッ」そう語る少年の顔が、憎悪に醜くく歪んでいるのに気付きます。
ルイーゼ:「あいつら……貴方には、心当たりがあるんですねぇ?」
幸見:「…お兄ちゃん…怖い顔してるよ…」手をきゅっ、と握って哀しげな瞳で見上げます。
GM/少年:「当たりは着けたんだ。この辺で残ってる族っていったら、もう『走紅蓮(ラングレン)』しかいない。アイツらに決まってる……!」そこまで言って、手を握られて我に返る少年。「ゴ、ゴメンな。君みたいな子にこんな事言ってもしょうがないよな」

 女の武器は、予想以上に有効だったらしい。

幸見:「ううん、いいの……とても大切な人、だったんでしょう?」
GM/少年:「ああ……俺にとって憧れの兄貴だったんだ」
アラキ:……ただの思い込み?
幸見:憎む対象が欲しいんでしょうね。『犯人がいる』と思いこむことで心のバランスを保ってる。
GM/少年:「ところで俺に何か用?」ルイーゼに訝しげな視線を向ける少年。…と、描写して気付く、この態度の違い(笑)。
ユーリィ:( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
双真:俺にはあんなに突っ張ってたのに…! 間違いない。義生、奴はロリコ(略
ユーリィ:男の子って皆(以下略
双真:酷く乱暴なまとめ方をされてしまった(笑)。
アラキ:男が皆ロリ**なわけじゃ……ないよ?(笑) ただルール的に『神の恩寵』に逆らえないだけさー(言い逃れ
ルイーゼ:「そうですねぇ、用事はあったんですけど……今教えていただけましたからぁ」
GM/少年:「警察……には見えないな。探偵か何か? もしかして、兄貴の事故を調べなおしてくれてるのか!?」
幸見:「……」取りあえず、通りすがりの子供のフリしてます(笑)。
ルイーゼ:「……そうですね、こんなところで事故を起こす……というのを信じるほど間抜けではないですよ。もし良かったら、詳しい話を聞かせてもらえますかぁ? 貴方のお役に立てるかもしれませんよぉ?」
GM/少年:「な、なら! 『走紅蓮』って族を調べてくれよ!! 兄貴が事故った日に、この辺で集会やってた族がそいつらなんだ!! ここ最近、この辺の族が何者かにどんどん潰されてるらしくて…もうこの辺のチームは『走紅蓮』くらいしか残ってないし」
ルイーゼ:「わかりましたぁ。何か判ったら御連絡しますねぇ、連絡先は〜〜〜」とメアド交換(笑)。「(だけど“潰してる”方には心当たりなさそうですねぇ……)」
幸見:「(…『走紅蓮』、ね。後で関東**組の小父様に聞いてみましょう…)」
ルイーゼ:「(ええ、よろしくおねがいします)」
ユーリィ:末恐ろしい情報網が(笑)。…末じゃないか。
アラキ:今恐ろしいと(笑)。
ユーリィ:ヤクザの親分は頼もしい(笑)。
ルイーゼ:情報としては、こんなところですかね〜?
GM/少年:「ありがとう……警察は俺の話なんか取り合ってくれなかったから、ちゃんと話聞いてくれて嬉しいよ、俺」
ルイーゼ:「……長生きしてると、ほんとのことを言ってる人は判るもんなんですよぉ」そういってクスクス笑います。
GM/少年:「俺、川口義生ってんだ。あんたは?」
ルイーゼ:「ルイーゼ、って呼んでください」
幸見:「…私は、幸見…」呟くように。
GM/義生:「ルイーゼさんに幸見ちゃん、か。それじゃルイーゼさん、何か分かったらよろしく頼むよ!」再三念を押して、義生はこの場を去っていきました。
ルイーゼ:「はいですねぇ、必ず……必ずですよぅ」
幸見:「お兄ちゃん…あまり、怖い顔しないでね? 怖い顔は、哀しい顔…だから…」見送りながらぽつりと呟く。
ルイーゼ:ゆきみの頭なでながら「でもね、怖い顔ができる……っていうのは幸せなこともあるんですよ……」とか言っとく(笑)。
幸見:この辺でルイーゼに絆チェック。(ころころ)…19(笑)。わーん、ボーナスないですか?(笑)
GM:すみません、無しでー。さて義生が去ってすぐ、〈知覚〉か〈魔力〉で判定してもらえます?
幸見:〈知覚〉で(ころころ)11。
ルイーゼ:〈魔力〉で〜(ころころ)6ゾロ、15です! スゴイマリョクダ!
GM:回った!? では義生が去った後、幸見は何となく、ルイーゼは背筋がゾっとするほどに…現場近くの路地から、何者かの気配を感じます。
幸見:「……」ルイーゼの顔を見上げる。「“何か”がいる……それとも、いた?」
ルイーゼ:「ええ、これはかなり……」
GM:見てみます?
幸見:はい。
GM:路地に目をやると、暗がりに一瞬だけフルフェイスヘルメットが見えた気がしました。しかしそれも一瞬の事。もはや路地裏には何もいません。
幸見:見えたのは、ヘルメットだけ? 宙に浮かんでたの?
GM:ルイーゼは人間一人分のシルエットを見たようにも思えます。しかしはっきり感じられたのは、首から上のヘルメットでしたね。
ルイーゼ:「……もう……いませんねぇ……こちらを見に来ただけみたいですねぇ……」
幸見:「今の気配は…少なくとも『人』じゃないよね…」
ルイーゼ:「“人”はあんなにざらざらしてませんねぇ」暗い、血の様な微笑を浮かべつつ、「では……戻りましょうかぁ」
GM:では何もなければこの辺で切りましょう。エゴ絆どうぞ。
幸見:っと、義生くんに絆取得チェックしたいんですが。ボーナスあります?
GM:んー……では今回は+2でどうぞ。
幸見:どうもー(ころころ)24で成功。義生くんに絆/救済で。
ルイーゼ:私も、義生くんに絆〜(ころころ)…19、たりません(笑)。
GM:エゴれ(笑)。
ルイーゼ:義生くんにエゴ/固執で。

▼絆/エゴの変化
ルイーゼ:
義生にエゴ/固執を取得。
幸見:義生に絆/救済を取得。



●シーン9 『捜索』  シーンプレイヤー:荒神双真  登場難易度:7

○教室/放課後

GM:授業ぶっちとかしないなら、放課後まで飛ばしますが(笑)。
双真:飛ばしてください(笑)。
ユーリィ:私はそれで構いません(笑)。
アラキ:それでOKです。
GM:ではHRも終わり、放課後となります。結局、今日は義生は登校してきませんでしたね。
ユーリィ:「……」鞄に教科書をつめて。
双真:「よーよー。義生探しに行こうぜー」
アラキ:「さて、どこから行く?」
ユーリィ:「んー。街で話でも聞いてみる?」
双真:「そうだな、とりあえず探し回るしかないかな?」
アラキ:走紅蓮はまだ知らなかったっけ?
GM:こちらはまだその情報は無いですね。街に出て情報収集してみます? 義生が的にかけそうな族とか。
アラキ:「そうだな、街で族関係の聞き込みでもするか……」
ユーリィ:「後は最近活発なところとか…」
双真:「じゃ、行くベ」
GM:それでは〈情報:噂話/裏社会〉ですね。
ルイーゼ:あ、登場判定したいです〜。難易度いくらでしょう?
GM:あ、はーい。7でどうぞ。
ルイーゼ:りょうかい!(ころころ)成功。
幸見:(ころころ)ルイーゼと一緒に出まーす。
ルイーゼ:わ、すぐ退場の予定ですよ?(笑)
幸見:いいのいいの(笑)。
GM:では学校出たところで合流、ですかね。
幸見:「…こんにちは」校門の辺りで待ってた(笑)。
アラキ:「や、ども、幸見ちゃんにルイーゼさん」笑顔で(笑)。
ユーリィ:「(電話の相手かな…?)」
幸見:にこり、と笑みを返します。
ルイーゼ:「こんにちはぁ、お友達ですかぁ」
アラキ:「ええ、友達で仲魔です」
GM:仲魔て(笑)。
アラキ:間違ってはいない(笑)。
双真:「(むぅ、あと5年…)」
アラキ:同じことを(笑)。
ユーリィ:ソウマ君の脚でも踏んでよう。
双真:「痛ッ! …ああ、荒木の同級生です」
ユーリィ:「ユーリィ」ぼそっと。
幸見:「(…彼が双真くん、ね。実際に遭うのは初めてだけど…)」
ルイーゼ:「ああ、ご同類ですかぁ……では、荒木君だけじゃなくてもいいですかねぇ」
ユーリィ:「ということは、例の族狩りを?」
アラキ:「何か情報つかめました?」
双真:「知ってる事があったら、教えてくれい! ダチのピンチなんでね」
幸見:「…川口義生さんは、『走紅蓮』という暴走族を捜しているそうです。さっき、会いました」
アラキ:「会ったって、どこで?」
幸見:「川口俊生さんの事故現場、ですね。…お花を供えに来ていたんです」
双真:「あー、あいつ無愛想だったろ。気を悪くしないでくれな」
GM:全然無愛想じゃなかった(笑)。
幸見:「彼は、その暴走族がお兄さんの仇だと考えているようでした。近い内に、直接乗り込むかもしれません。それと……」
ユーリィ:「……」黙って聞いてよう。
アラキ:「……無茶な奴だ、まったく」
幸見:「……それと…彼が現場から立ち去った“後で”、現場近くに『人外』の気配を感じました…」
アラキ:「じゃあ、義生は魔物じゃないのか……」ほっとする。
双真:「てこたぁ、義生を止めて、そいつを倒すって感じか。上手く両方拾えればいいけどな…」
ユーリィ:「安心するのは早いわよ。早く何とかしないと…他のハンターに狩られるよ?」
ルイーゼ:振り向いて、歩き去りながら手をひらひらさせます。「……でも、気をつけてくださいねぇ。あんまり楽しそうなお相手じゃなさそうですよぅ」
アラキ:「ありがとうございました〜」笑顔で手を振る。
双真:「まずは、その『走紅蓮』とやらか」
アラキ:「両方とも、狙いは『走紅蓮』だろうからな」
ルイーゼ:……ということで、自分は退場です。
幸見:えっと、『走紅蓮』の居場所を探すには、情報判定でしょうか?
GM:では改めて〈情報:噂話/裏社会〉、いきますか?
幸見:〈情報:噂話〉&情報屋で(ころころ)16。
アラキ:〈情報:裏社会〉+情報屋で(ころころ)15。
ユーリィ:「(…情報屋かなー。ルイーゼさん?)」〈情報:噂話〉で(ころころ)7。
双真:〈情報:噂話〉+情報屋(ころころ)13。
GM:荒木と幸見が絶好調だな…。
幸見:出目は悪いんですけどね(笑)。
アラキ:同じく(笑)。
幸見:「それで…彼らのいそうな場所を知り合いの『小父様』に調べていただきました」携帯を取りだして。
GM:では『走紅蓮』についてですが。この辺り一帯では武闘派で鳴らしているチームですね。かなり凶悪な連中で、ハンパに悪ぶってる奴は近づきもしません。どれくらいかというと、特●の拓辺りに出てきそうなくらい凶悪。
アラキ:懐かしい(笑)。
ユーリィ:手ごわい(笑)。
GM:で、連中が集会やってるような地域も、大体目星がつけられました。
幸見:凶悪と言うけど…それは、一般人も見境なく襲うような、という性質の凶悪さ?
GM:そこまで見境無いわけでもないですが、何かの拍子で因縁つけられたらどうなるか分からないでしょうね。で、この『走紅蓮』ですが、例の“族狩り”を追っかけてるらしいです。魔物云々はさすがに知らないようですが。
アラキ:「……命知らずな」
幸見:「それは…(死にに行くようなものね…)」
ユーリィ:「……どうする? 向こうも向こうで躍起になってるようだけど」
双真:「どうするもこうするもねーべ。止めなきゃな、義生」
アラキ:「とりあえず、会いに行くしかないだろうなあ」
幸見:「…取りあえず。この辺りで残ってる暴走族は彼らだけみたいですから。陰から様子を見てみましょう…」
アラキ:「先に叩きのめした方が早いかもしれないけどな」苦笑して。
双真:「陰から…そうか、そうだよな。危うく集会所の前に仁王立ちするところだったぜ…」
アラキ:「奇遇だな双真、俺もだ」
ユーリィ:「はぁ、単純なんだから…」
幸見:「(…喧嘩っ早いとは聞いていたけど…)」少し呆れ顔(笑)。
GM:ではそろそろ切りましょう。エゴ絆どうぞー。
幸見:ルイーゼに再度絆チェック!(ころころ)よし、成功! 絆/連帯感で。
アラキ:双真に絆チェック(ころころ)成功で、絆:双真/連帯感です。
ユーリィ:ユキさんにかな。(ころころ)失敗、エゴが!(笑)
ルイーゼ:義生くんのエゴを変換すべく絆チェック!(ころころ)絆/執行に裏返しで。「約束は守るよ、きっとね……」みたいな(笑)。
双真:幸見に絆チェック(ころころ)エゴだ…! 疑惑という事で。なぜ小学生が? てな感じで。
幸見:…エゴが一杯(笑)。
ユーリィ:エゴはろくなものが…。ユキさんにエゴ/無縁でっ。
アラキ:絆チェックは人間性の最大値を15くらいにしたほうがいいかも。必ず成功するから、あまり楽しくない(><)
幸見:人間性を上げると、すぐに失敗しなくなりますものね。
双真:だが13前後でのままならなさが堪らないっ!
アラキ:レジェンドは消費がでかいから、人間性が足りないんだよ(笑)。

▼絆/エゴの変化
双真:
幸見にエゴ/疑惑を取得。
ユーリィ:幸見にエゴ/無縁を取得。
アラキ:双真に絆/連帯感を取得。
ルイーゼ:義生へのエゴを絆/執行に変更。。
幸見:ルイーゼへのエゴを絆/連帯感に変更。


GM:次はルイーゼになりそうですが、どこか行きたい所でも?
ルイーゼ:とりあえず、特にはおもいつかないですね〜。情報もアレですし……GMにお任せします(^-^;
GM:Σ( ̄□ ̄|||) 行くところがあるものだとばかりっ!? 意味深に離脱したからっ。
ルイーゼ:いえ、シーンプレイヤーさん目だってね、ということで(笑)。あんまりでしゃばんないよ〜にと(^-^;
幸見:んー、それじゃ『走紅蓮』の先走ったメンバーが『族狩り』に返り討ちに遭うシーンとかを挟んでは? そこにルイーゼが出てくると(笑)。
GM:それ、いただくか。マスターシーン開始の方が面白かったかなぁ。既に遅し。
ユーリィ:困ったら指パッチンで!
双真:ルイーゼが指パッチンする度に、走紅蓮の構成員たちが真っ二つに…。
幸見:何だかんだで、『族狩り』ってまだ直接描写されてないし。
ルイーゼ:ああ〜、そういえば……魔物としては誰も調べてないよ〜な…誰か調べてたっけ?(笑)
ユーリィ:調べてませんね(笑)。
双真:調べてない(笑)。
GM:うむ。
ルイーゼ:じゃあ、どんな魔物かを調査に来たんだ、うん(笑)。
幸見:だから、もっと具体的な特徴を掴んでからでないと調べようがないかな、と(笑)。
ルイーゼ:きっと、クリティカルした魔力に何かあったんだよ(笑)。
GM:こちらも噂話や裏社会しか指定してませんでしたからね。
幸見:魔物としての正体を知るなら、もっと詳しい情報が必要かなと思って。
ルイーゼ:ということで、魔物関係の情報が入ってないか、情報屋に聞きに来た……というのはどうでしょうか?(^-^;
GM:ではそれでいきますか。



●シーン10 『伝説』  シーンプレイヤー:ルイーゼ  登場難易度:7

○街中/夜


GM:一足先に街へと繰り出したルイーゼ。まだ『走紅蓮』や“族狩り”の追加情報はありませんので、今のところは当てどなくといった所ですか。
ルイーゼ:「聞いてたのはこの辺……のはずなんですけどねぇ」
GM:ちゃんと情報屋に聞きに来たっていうRPを。
ルイーゼ:池袋でしたっけ? なら、喫茶店かホームレスかな(笑)。
GM:では〈情報:魔物〉で判定どうぞ。
ルイーゼ:情報屋こみ〜(ころころ)16です。
幸見:おー、高い。今回、情報判定は困りませんね(笑)。
アラキ:まったくだ〜。
GM:ではホームレスを装った情報屋…こと、悪魔メフィストに当たってみたところ、「行動パターンから言えば、その魔物はレジェンドと考えるのが妥当でしょうなァ。暴走族を襲うという行動の一貫性は、他人に容易に印象付けられる。外見が普通のライダーなのも、都市伝説にしっくりきますぞ」
ルイーゼ:「都市伝説ですかぁ……また厄介そうですねぇ」
幸見:レジェンドで都市伝説…ね。《伝説ふたたび》、何レベル持ってるかしら?(笑)
ユーリィ:メタなっ(笑)。
GM/メフィスト:「事故の被害者の姿を借りているというのも実にそれっぽい」
ルイーゼ:「それっぽければそれっぽいほど……しぶとくなりそうですよぅ」
GM/メフィスト:「ただこれ程の力を持ったレジェンドの割には、力をつけるのが急すぎるようにも思えますし……はて。何かこう、力の方向性を決めるような事柄に心当たりはありませんかな?」
ルイーゼ:「ああ…………なんとなく…………なんとなくですけど……わかったような気がしますぅ」
GM/メフィスト:「フムー。心当たりがおありで、結構結構。あとは臭い匂いは元から断てば良い、と」
ルイーゼ:「なるべく早めに片付けますけど、もしかしたらよい見世物にはならないかもですねぇ」と釘をさしといて(笑)。「またそのうち、お土産持って遊びにきますよぅ。ではではごきげんようですねぇ」
GM/メフィスト:「良き見世物か否かは、観客が決めることですな。では情報料、頼みますぞ? ほーっほっほっほ」ヒゲを引っ張ってご満悦。
ルイーゼ:そして、退場、と。
幸見:力の方向性…義生くんの『想い』か、それともあの『気配』のどちらかな?
ルイーゼ:前者でしょうね。
アラキ:『想い』かなあ。
双真:後者が魔物本体、方向付けが想いですかね。
幸見:それが一番順当かなぁ、今のところ。
ルイーゼ:死者の思い、よりは生者の感情ってほうがありそうじゃないかなぁと。
幸見:誘導するのは生者の想いでしょうね。いきなり首が切れて死んだんじゃ、そもそも恨みの抱きようもないし。
GM:ではエゴ絆どうぞ。
ルイーゼ:う〜ん、できれば、族狩りに慈悲かなぁ。(ころころ)絆/慈悲で。

▼絆/エゴの変化
ルイーゼ:
族狩りに絆/慈悲を取得。



●シーン11 『暴走』  マスターシーン  登場難易度:自由

○港の倉庫街


「まだ見つからないッス!」
「バッカヤロウ!! あれだけハデに立ち回ってるんだ、見つからねぇわけねぇだろ!!
 兵隊全部出してんだ、草の根分けても探し出せ!!」

 偉そうにふんぞり返る特攻服の男の周りを、忙しく行き交う柄の悪い若者達。


幸見:…柄だけじゃなく、頭も悪そうね。
ルイーゼ:かなり(笑)。
ユーリィ:「〜ッス」と言ったばかりに(笑)。
GM:珍走団やってるんだ、頭は悪いに決まってます。
アラキ:そりゃそうだ(笑)。

 そして、その様子を物陰から窺う人影……川口義生の姿があった。

「(見つけた……こいつらが『走紅蓮』……兄貴の仇だ!」

 木刀を握り締め、飛び出す覚悟を決める義生。


幸見:そも、部外者の侵入に気づいてない辺りで程度が知れるんだけど(笑)。
アラキ:SAで登場できますか?
GM:もうちょっと待って。
アラキ:らじゃ〜。
ユーリィ:木刀一つでっ。
幸見:襲ってきた『族狩り』を見て、「…兄さんッ!?」とか叫ぶ展開かな?

「(ルイーゼさんの情報を待つまでもない、今ここでやってやる! あのアタマさえやっちまえば!)」

 そう呟いて木刀を握り締めた義生の姿を、ゾクの一人が見咎める。

「テメェ、そこで何やってんだ、おォ!?」
「!?」


幸見:あ、気づかれた(笑)。
GM:ガスッ!
幸見:あー…捕まっちゃった。
GM/ゾクB:「総長、こんなとこに怪しいガキが! エモノも持ってます!」
双真:義生の冥福を祈るか…。
ユーリィ:見せしめにされそうだ。
アラキ:エモノ持ってるしなあ。

「“族狩り”の仲間かもしんねーな。連れて来い、徹底的に締め上げてやるぜ」
「ぐ……ちくしょう……」


GM:というところで、SA登場、そろそろ良いですよー。
双真:[SA:義生を救う]で登場を。
ユーリィ:同じく。
アラキ:[SA:街の平穏を取り戻す]使用。
幸見:『族狩り』を狩るだから…まだ無理かな。
GM:ルイーゼと幸見はSA違いますからね。
ルイーゼ:うん、PC3な私たちは無理です^^;
GM:もう少しお待ちを。なあに、タイミングの違いは誤差程度になりそうですから。
ルイーゼ:問題なしです♪
幸見:出のタイミングを計ってます(笑)。

アラキ:「待ちやがれ、トサカ頭ども」
双真:「族狩りがどうかは知らねぇが、そいつは俺らの仲間でな!」
ユーリィ:「(思い切り目立ってるし)」と、表が騒がしい間に救出を試みよう。
アラキ:囮にされた(笑)。
双真:出汁かよ俺ら!(笑)
幸見:…適材適所(笑)。
GM/ゾクC:「ンだコラァ! テメェらもこのガキの連れか、おー!?」
双真:「おう。だから返してもらうぜ」ゆっくりと真正面から歩いていく。
アラキ:「無事にここから帰りたかったら、さっさとソイツを返しな」
ユーリィ:「ん、大丈夫?」離れた塀の上にでも。「あ、こっちおっけー」と二人にサインを送る。
アラキ:「(頼むぜ、ユーリィ)」
GM:ではユーリィは隠密ってことで〈知覚〉判定をどうぞ。
ユーリィ:(ころころ)…9。ばれるっ?
GM:バレてない! 目立つバカ(←失礼)に釘付けだ!
ユーリィ:では人質はいただいていく!「(いつもこうだとやりやすいんだけどなー)」すたたたた安全圏まで撤退ー。
GM:では義生を捕まえてるゾクBに当身して、義生奪還(笑)。
アラキ:「ナイスだユーリィ」( ̄ー ̄)b
双真:「…さて。じゃ、俺らはこの辺で」くるりと踵を返す。
アラキ:「そだな、用は済んだし」同じく帰り支度。
GM/ゾクD:「よそ見してる場合かオルァ、“族狩り”の前哨戦にやっちまえぇっ!!」
双真:「…こうなると、思ったぜ!」そのまま回転して裏拳、そして大乱闘へ。
アラキ:「やれやれ、やっぱりこうなるよなあ」ギターでぶん殴る。
GM/ゾクD:「ばぶらっ!?」吹っ飛ぶDを皮切りに、大乱闘が始まります。
ユーリィ:「怪我は…大丈夫か」ヨシオの様子を見ます。
GM/義生:「うう……ユーリィ……何でここに……?」額から血ぃ流してます。
ユーリィ:「し、動かないで」ハンカチでも当てて「ただの通りすがりよ。気にしないで…(…大丈夫かなあ、あの二人)」遠くから見守るゆーりぃさん。
アラキ:「あ、ユーリィ。後で俺も手当てして〜」余裕あり(笑)。
GM/義生:「そ、それにあっちは荒神に荒木のアラアラコンビじゃねぇか! こいつらはヤバいんだ、あの二人に逃げるように言え!!」
ユーリィ:「どっちも必要ないみたいね」横目で見ながら。
アラキ:「なんでコイツとコンビなんだ……」
双真:「アラアラとは何だ。ちゃんと『エクストリームハンサム荒神とその愉快な下僕たち』と正式名称で呼べ!」
アラキ:「そんな名称はねえ! 強いて呼ぶなら『ウルトラスーパーセクシーヒーロー荒木と引き立て役』だ!」
幸見:漫才してるし(笑)。
ユーリィ:「はいはい余所見しない。で……仇討ちのつもり? こんなもの持って」木刀取り上げ。と、ユキさんとルイーゼのSAは…。
幸見:族狩りが出てきてくれないと、出られそうにないの(笑)。
GM:あとちょい。
ユーリィ:なるほど! ならば呼びますか!
双真:このままでは我々が新たな族狩りとなってしまう(笑)。
アラキ:確かに(笑)。
GM/ヘッド:「“族狩り”と関係あろうが無かろうが知ったことか! 『走紅蓮』にコナかけたらどうなるか、シャバ僧に教えてやれ!!」荒神と荒木にチンピラ共が襲い掛かった瞬間!
ユーリィ:「(まあ、おかげで楽できたからいいけど)……そろそろかな」
GM:ど――――――ん!! 集会場の外縁部で、何かの激突音が!
アラキ:「来たか!」族を卍固めしながら。
幸見:…そろそろね。
ユーリィ:「ここで大人しくしてて。絶対に出てきたらダメ」ヨシオを塀の影にでも。
GM:すると音がした方から、乱闘現場のド真ん中まで、真っ二つになったバイクがすっ飛んできます。
ユーリィ:「伏せて!」
GM/義生:「お、おい待てよ! そんな事言われたって俺は……何っ!?」
アラキ:「ちいっ!」ギターでバイクを弾く。
双真:「さて…本番スタート、か」木刀二本を背中から抜く。

GM:バイクの残骸が飛んで来た先には、街の明かりを逆光にして1台のレーサーレプリカバイクが。
GM/義生:「………兄貴?」
ユーリィ:「(……会わせたくは無かったけど…)…族狩り、ね」
GM/ヘッド:「出やがったな? テメェが“族狩り”か!! おいテメェラ、メインゲストが来たぜ! 丁重にもてなしてやんなッ!!」
ユーリィ:「って…!」族の皆様がっ。
GM/ゾク一同:
「「「「モルスァァァ!!」」」」
アラキ:どんな奇声だ(笑)。「馬鹿野郎! 早く逃げやがれ!」
双真:「あー…俺も途中で気付いた。きっと無理だったと思う。でも逃がそうとする、努力ぐらいはすべきだったのかもしれないと」
GM:鉄パイプや木刀やチェーンを持った連中が、一斉に謎のライダーに襲い掛かる!
ユーリィ:「ち、馬鹿……!」
アラキ:「だ〜、あんだけも守りきれねえ!」
双真:「一人や二人ならよっ! …こりゃ参ったね、手が足りないぜ…!」
GM:あ、ルイーゼと幸見もSAならいつ出ても良いですよ。
幸見:ルイーゼは魔弾の使い手だから、族とライダーの間に弾を撃ち込んで双方の動きを止めてみない?(笑)
GM:やるなら今ですぜ?(笑)
ルイーゼ:うん、それやるとね……今回は、ライダーそのまま動いて棒立ちのとこ撥ねられそうだなぁって思ったの(^-^;
GM:その辺はGMが汲む!
幸見:《分裂》とか持ってるんだから、演出で弾幕のカーテンを(笑)。
ルイーゼ:了解、「おそかったようですね〜」とかいいながら登場!(笑)
アラキ:ここはやはり幸見が間に飛び出して、双方に「やめて〜!」とか(笑)。
幸見:ゾクと族狩り、どっちにも縁がないでしょうが(笑)。
GM:謎のライダーは、その場でスピンターンをかまします。かかっていった連中はまとめて撥ね飛ばされ―――
ルイーゼ:そこに、弾幕を作りつつ登場! 《魔弾》で進路をコントロール、跳ね飛ばすのを妨害します〜。
幸見:[SA:族狩りを狩る]で登場します。「――――ようやく来たわね。待ちくたびれたわ…」全員が上を見上げると、背中合わせに立つ黒のガンマン&白い着物の美少女の姿が(笑)。
アラキ:飛んでるのか(笑)。
幸見:いえ、単に高い足場の上にいるだけ(笑)。
ルイーゼ:高いところに立ってます(笑)
アラキ:十八番をとられた(笑)。
GM/族狩り:「!?」無数に降り注ぐ銃弾に阻まれ、スピンターンに急制動をかける“族狩り”。もちろん族の連中もビビって止まってます。ギリギリで惨劇は避けられましたね。
双真:「こないだのお姉さんと、…小学生!? おいおい、ここはガキのくる所じゃないぜ! やばいから逃げな!」
アラキ:「ちょっと派手じゃないか、お二人さん」呆れて。
ユーリィ:「(また目立つのが……)」義生君を安全なところに下げておこう。
ルイーゼ:「流石、ゆきみさんの読みは確かですねぇ」
幸見:「…予想よりも、少し来るのは遅かったけれどね…相手が」くすくすと笑う。
アラキ:「……そこでずっと待ってたのか?」
幸見:にっこりと微笑んで無言(笑)。
アラキ:「結構間抜けな気が……」
GM/ゾク:「何だァあいつら!?」「おい…あれ、テッポーじゃねぇか?」「バッカ、んなわけねぇだろ!」「でもよ、そこの地面……」
双真:「…どうやら杞憂らしいな。てことは、後は…あんただけだな、ライダーさんよ」
GM/族狩り:「………」双真の問いに答えることはなく。
アラキ:この大量の目撃者をどうしよう? と思っていたら…幸見が《エンディング》持ってるんだね(笑)。
幸見:えぇ(笑)。
ユーリィ:なら大丈夫か(笑)。
アラキ:「そろそろ、正体を明かしてもらおうか。ただし変身ポーズは勘弁な」
ユーリィ:「……弟の義生君。仇討ちでこんなものまで持ってこんなところに来てるんだけど。それでも……」
GM:“族狩り”は一際大きくアクセルを開けると、その場から助走もなしに不自然に跳躍します! 狙うは『走紅蓮』総長!
ユーリィ:ツェペリー!(笑)「…って、聞く耳持たないか!」ちっと舌打ちして。
ルイーゼ:そうきたか(笑)。
双真:「させるかよっ!」庇えるものなら庇います。
GM/ヘッド:「ひ、ひいいっ!?」ん、位置的にOK!
アラキ:カバーリング、総長を殴り飛ばして。
双真:「あんたの相手はこっちだ! 仲良くやろうぜ、ライダーさんよ! …“はみ出しモノ”は、はみ出しモノ同士な!」
ユーリィ:
馬鹿ばっか…」頭抑えて総長に「そこの貴方、動けるならさっさと逃げる! 脚あるんでしょ!」
GM:双真が進路を逸らし荒木が殴り飛ばしたので総長は潰されずにすみましたが。
幸見:「無理ね。腰が引けてるわ…正義の味方さんがいて、良かったわね」
GM/義生:「やめろ! 兄貴の邪魔をするな! いいぜ兄貴、やっちまえ!! そいつらが俊生兄貴を殺したんだッ!!」
アラキ:「これ以上の暴虐は、ここの荒神双真を倒してからにしな!」双真を指差す(笑)。
GM:荒木ー!(一同爆笑)
ユーリィ:味方をっ(笑)。
幸見:なに悪役みたいな台詞吐いてるんですか(笑)。
双真:「そうだ! お前の相手は、この荒木明仁がしてくれる!」荒木を指し返す(笑)。
GM:双真ー!!(一同大爆笑)
ユーリィ:「馬鹿やってないで。さっさと何とかする!」二人の後ろに回りこんで頭ペシペシ叩く(笑)。
アラキ:「それより、アイツを一発殴ってくれよ」義生を指して。
幸見:
…いいコンビだわ。うぅん、トリオかな?」ぼそりと呟く。
アラキ:「やはりこういうのは5人組だよな」こうなりゃ幸見とルイーゼも同類だ(笑)。
ユーリィ:「ヨシオも! 人が死んでるのよ…。彼らと同じ目になってる」
GM/義生:「荒神…荒木…何で兄貴の邪魔をするんだよ! ルイーゼさんだって、コイツらが兄貴を殺したって調べをつけてくれるんだろう!?」
アラキ:「そんな調べは全然ついてねえ!」きっぱり。
双真:「恨みつらみは真っ当な手段で返しな、って説教は帰ってからたっぷりしてやる!」
幸見:「―――義生くん。貴方には“あれ”が本当に、お兄さんに見えているの…?」
GM/義生:「見間違えるもんか! あのメット、あのツナギ、それにあのバイク! 俺の兄貴だよ!!」
ルイーゼ:義生の近くに移動。「あれはあなたのお兄さんじゃないですよ……貴方のお兄さんは“ヒトをコロすの”?」
GM/義生:「!?」いきなり近くに接近されて面食らう義生。
ルイーゼ:「もっと、ちゃんと見なさい……あんなことをするのが貴方のお兄さんなの?」
幸見:ルイーゼにアイコンタクト。「(魔弾でライダーのメットを弾き飛ばして)」…もっとも、生首を核にしてるならメットを剥がした顔が本当に兄さんかもしれないね。
GM:開けてみれば分かりますよ(笑)。
幸見:開けるのが怖いなー(笑)。
ルイーゼ:オープニングで拾ってたからねぇ、首(^-^;
双真:「俺はあれがお前の兄貴かどうかは知らん。興味もない。だがな…どっちにせよ、ダチが人を殺せだなんだ叫んでいるのは、見過ごせねぇな。やるなら、やり方ってもんがある。行き過ぎだぜ、義生」
GM/義生:「荒神…ッ」
ルイーゼ:すっと抱きしめてから「見ていなさい、貴方のお兄さんを眠らせないモノが、貴方の友人たちに倒されるところを」
双真:「族が兄貴を襲ったってんなら、真っ当な裁判なりにしろよ。殺すだ殺されるだは、人同士じゃやっちゃいけねぇ…」
アラキ:「そういうことだ、殺し合いは“俺たち”だけで充分だ」
ユーリィ:「──ち」なら、回り込んでライダーのヘルメットを蹴りで飛ばしてみようかな。出来るのならば(笑)。
GM:では先にアクティブな宣言をしたユーリィの行動から処理しましょう。〈白兵〉でこい! ただし命中してもダメージはなしで。
ユーリィ:今こそビーストの真髄をっ(ころころ)16で。
GM:(ころころ)13、当たった!
ユーリィ:スピードでは負けぬ(笑)。
GM:ユーリィの蹴りが、ヘルメットを蹴り飛ばす。メットは二つに割れて吹っ飛んだ!
ユーリィ:「その顔、見せてもらうわよ……」反転して塀の上に着地。
GM:その下にあったのは………川口義生の兄、俊生の土気色の顔。ここで全員、〈知覚〉か〈魔力〉で判定!
幸見:「…悪い方の予想が当たったか」(ころころ)〈知覚〉は13。
ユーリィ:知覚!(ころころ)11。
双真:知覚で(ころころ)9。
アラキ:(ころころ)同じく。
ルイーゼ:〈魔力〉判定で(ころころ)…1ゾロ。抱きしめてるので後ろ向いてます(笑)。
GM:幸見とユーリィは、俊生の口が僅かに動いたのを見た。
ユーリィ:「ん…?」唇を読むのは…無理かっ。
GM/俊生:「………たす、けて……おれを、こいつから…… と き は な っ て ……」
ユーリィ:「……憎しみね。全く……」
GM/義生:「あ……兄貴……? 何でそんな、泣きそうな顔してるんだよ…! こいつらに復讐できるんだぞ、なのに何で!」
ユーリィ:「くだらない。復讐したって何も戻ってこないわよ。馬鹿」
幸見:「その人……別の『何か』に縛られてる。胴体を狙ってみて」
アラキ:「了解」
双真:「…なぁ義生よ。俺は兄弟の事はわからんが…。お前の兄貴は、本当に復讐を望んでいるのか…?」
アラキ:「復讐ってのはな、自分も周りも、そして大切なものとの思い出さえも傷つけていくんだぜ……」
GM/義生:「だ…だってよ……そしたら兄貴は何で死ななくちゃならなかったんだよぉ…何で兄貴ばっかり……うっ、ううううっ」嗚咽をもらす義生。
アラキ:「そいつは誰にも答えられない。だがな、残されたものはその思いを噛み締め、死んだものの思いを受け継いで生きていくしかないのさ」ほろ苦い表情で。
双真:「俺は大切な人がいなくなった事なんてないから、復讐心を理解はできねぇよ。だが、現に兄貴がそれを望んでないなら、お前がする事は、別にあるはずだぜ。少なくとも連中を死ねだ何だと言うより他の、何かがな」
ルイーゼ:「見守ってあげなさい、みんながお兄さんを助けるのを。そして、助けたお兄さんを安心させるのは、貴方の役目ですよ」
GM/義生:「お、俺……俺……ッ」そして俊生の悲痛な表情とは裏腹に、“族狩り”はあなた達にフロントカウルを向けます。どうやら自分の目的の為にあなた達が邪魔になると判断したようです。
アラキ:「さて、おっぱじめようか!」不敵な笑みで。
幸見:「どちらにしても、私に出来ることは少ないわ。……俊生さんを縛るモノを殺して、彼を死なせてあげるだけ…」
GM:では始める前にエゴ絆どうぞ!
アラキ:SAもう一つないんでしょうか?
GM:ああっと、全員に[SA:川口兄弟を救済する]を差し上げます。
ユーリィ:では、ルイーゼさんに取りますかなっ。(ころころ)絆で、信頼かな。
アラキ:謎のライダーのエゴを絆に(ころころ)無駄にクリティカル(笑)。絆/救済で。
双真:ルイーゼに絆チェック(ころころ)絆/信頼で。
幸見:死の瞳に絆チェック(ころころ)失敗ー。
双真:絆変更し忘れてたー(笑)。幸見がエゴのままだった。ま、しょうがない。
ユーリィ:私もしれっとユキさんがエゴです。
GM:では行きますぇー!!

▼絆/エゴの変化
双真:
ルイーゼに絆/信頼を取得。
ユーリィ:ルイーゼに絆/信頼を取得。
アラキ:謎のライダーへのエゴを絆/救済に変更。



 

■クライマックスフェイズ■


●シーン12 『亡霊騎手』  PC全員登場

○港の倉庫街

GM:まず、エンゲージの説明。位置関係ですが、メット蹴ったユーリィは“族狩り”とエンゲージ中、他の方は別エンゲージで任意に組んでください。
幸見:私は全員と別エンゲージですね。
アラキ:荒雷鬼と双真は同じエンゲージかな。
双真:そうですね。
GM:一緒のエンゲージにいる仲良しさんは誰かなー?
ルイーゼ:一緒にいたので、義生の近く……のはずです。
GM:ではルイーゼは独立エンゲージ、と。

 現在のエンゲージ:(“族狩り”・ユーリィ) (双真・アラキ)(ルイーゼ) (幸見)


▼ラウンド1

GM:行動順はユーリィ>“族狩り”>ルイーゼ>荒木、双真>幸見で。
ユーリィ:ぬお。私がトップバッターかっ。
GM:では、セットアップどうぞ。
アラキ→荒雷鬼:《コスチューム》。雷が落ちると、その中から一匹の鬼が現れる。
GM:“族狩り”は《伝説の一幕》使用。
幸見:防御判定のCrt値−1ね。地味に厄介かも。
荒雷鬼:厄介ですなあ。
GM:ククク。
ユーリィ:では私からかな。マイナーで…。く、爪が無い(笑)。マイナー《切り裂くもの》で爪を出し、オートアクションで《獣化》、メジャーで蹴り再び!「悪いけど……!」首に蹴りー!(ころころ)21!
GM:《伝説の一幕》でCrt値11…(ころころ)命中!
幸見:-1してもCrt値は11か。これなら恐るるに足らず(笑)。
ユーリィ:「遅い──!」まずは一発っ、(ころころ)19点の〈斬〉!
GM:耐性で3引いて16通し、まだまだ!
ユーリィ:後は頼んだ〜〜〜だ
〜〜〜だ〜〜〜(エコー
GM:“族狩り”の行動。近くにいるユーリィを轢こう。
ユーリィ:ぬおっ。こちらに来たか!
GM:マイナーで《魔撃》、メジャーで《呪いの一撃》!(ころころ)15っ。防御判定はCrt値+1で。
ユーリィ:こちらはクリなしかっ。では…回避っ「無駄──!」(ころころ)19っ!
GM:避けられたー!?
ユーリィ:後は頼んだ〜〜〜だ
〜〜〜だ〜〜〜(エコー再び
ルイーゼ:じゃあ、普通に(笑)。マイナーで《魔撃》、メジャーで射撃します。
GM:かもん!
ルイーゼ:(ころころ)惜しい、普通に19です。
GM:(ころころ)くっ、命中。…はっ。(データを見直し)さっきの命中、データ間違ってたっ。当たってたのにーっ!(笑)
ユーリィ:何とぉっ、ラッキーだったかっ(笑)。
GM:まぁしゃーない。
ルイーゼ:「痛いですよぅ?」(ころころ)32点。
GM:胸板を撃ち抜かれ転倒するバイク! そして《伝説ふたたび》。倒れたバイクが、再び不自然に起き上がる!
幸見:やっぱり持ってたわね(笑)。
荒雷鬼:やっかいな(笑)。
双真:ではお先に。マイナーで移動して接敵、メジャーで攻撃。「しぶといようだが…これで!」(ころころ)クリティカル、回りました。
GM:回ったか。(ころころ)こっちも回ったぜー!!
双真:「…って、何ぃ!?」
幸見:その瞬間、紫の瞳が輝く。「逃がさない…」《美しい……》使います。今の防御、振り直して。
GM:ありえない急加速で木刀を掻い潜り……何ぃーっ!? (ころころ)orz 当たりまちた。
双真:「…? あの小学生か! …サンキュな!」(ころころ)35点の〈光〉!
GM:二振りの木刀がライダーの身体を砕く! その衝撃で俊生の首が宙を舞い―――

「―――あ……りが、とう…… よし、お、を…… た の む ……」

GM:地面に落ちる前に、その首は砕けて風に散ります。
ユーリィ:「……」
GM/義生:「あ……兄貴ーっ!!」
幸見:「お休みなさい……安らかに」
荒雷鬼:「やったか……?」
幸見:「いいえ。―――まだ本体が残ってるわ…」首無しライダーを見据える。
GM:倒れた首無しライダーとバイク。その不吉な気配は…まだ消えていない!
ルイーゼ:「まだ……まだですねぇ」
双真:「チッ…だと思ったぜ…」
GM:HA《超魔の命》、罪8点で使用! 首の無いまま、再びバイクが起き上がる!
荒雷鬼:「なら、これでどうだ!」マイナー《加速装置》《戦闘形態》移動してエンゲージ、メジャーで攻撃。
GM:その荒木のイニシアティヴに! HA《万能なる一撃》で割り込みーっ!!
荒雷鬼:「なに!?」
GM:マイナーで《魔撃》、メジャーで《呪いの一撃》! そして、立ち上がったバイクの後方に、今まで“族狩り”が狩ってきた無数のバイクが……!
幸見:これは…シーン攻撃!?
GM:その通り! HA《果て無き剣》ー!! それにHA《スーパーアクション》でクリティカルだー!!
荒雷鬼:きやがれ〜!
GM:打ち消し無しかな?
幸見:「―――無駄よ。私の瞳は、全てを殺す…!」《果て無き剣》にHA《ヴォイド》! 誰か、愛3点下さい。
ルイーゼ:じゃあ、ゆきみへの絆固定で愛、1点!
荒雷鬼:じゃあ2点。幸見と謎のライダーの絆固定。
幸見:ルイーゼと荒木くんに絆固定して、同じだけのAGPを渡します。残り一つは族狩りの絆を固定。
ルイーゼ:ありがと〜♪
GM:くっ! 紫の瞳に見つめられた亡霊達が消滅していく! しゃーない、近場のユーリィにクリティカルで命中(爽)。
荒雷鬼:そっちか(笑)。
ユーリィ:こっちかっ(笑)。だ、ダメージはいかほどに!
GM:HA《剣魂一擲》罪3点で! (ざらざらーっ)低っ!? 47点の〈魔〉属性!
荒雷鬼:《黒鉄の機神》…だめだ、まだエンゲージしていない(笑)。カバーできません!(><)
GM:うむ、ユーリィ食らう。不吉な黒いオーラを孕んだフロントカウルが激突!!
ユーリィ:よーし。ではっ。吹き飛ばされ…魔獣化して復活で。「さすがに…当たるときつい…。ったく、さっさとケリつける!」
荒雷鬼:「了解!」
幸見:…考えてみたら、双真くんがHA《電光石火》で返しても良かったね(笑)。
双真:全体が対象だから、私では自分の分しか返せないのでは?
幸見:《攻防一体》もあるし、そもそも相手がファンブルになるでしょ。
ルイーゼ:攻撃側がファンブルになるからね。
双真:おお、なるほど。久々の上に最近いろいろなシステムやってたから、もう忘れちゃってたよ(笑)。
幸見:早まったなー。そっちの方がAGPも節約できたのに(苦笑)。
ルイーゼ:というか、みんな魔獣化でもよかったかも(^-^;
GM:まだまだー! HA《果て無き剣》が一発だと思うなよー!?
荒雷鬼:では今度こそこっちの攻撃…(ころころ)6ゾロ、クリティカル(笑)。
ルイーゼ:普通にクリティカル出てるし(笑)。
GM:のー!?(ころころ)命中です。
荒雷鬼:質問、アラキに絆を持ってる人教えてください。《期待の星》があるので。
一同:(挙手)ありま〜す。
荒雷鬼:四人か、了解です。オートで《期待の星》、(ころころ)54点〈光〉です。
GM:ごーふぁー!? だがまだまだー!!
幸見:私は行動放棄で。次のラウンド、どうぞ(笑)。

 現在のエンゲージ:(“族狩り”・双真・ユーリィ・荒雷鬼)  (ルイーゼ) (幸見)


▼ラウンド2

ユーリィ:では一応《ナワバリ》でも(笑)。
GM:セットアップ、“族狩り”は《封印解除》使用!!
ユーリィ:くっそう、そっちもそっちか(笑)。
GM:荒雷鬼は行動値が上がったので、ユーリィと荒雷鬼のどちらかが行動ですな。
幸見:二人のイニシアティブでHA《虹の向こう》使います。みんな、幸見に愛を(笑)。
GM:ゲゲェーッ!?
荒雷鬼:ではAGP2点。今はいないあなたとルイーゼの絆固定。
双真:AGP3点。ユーリィ・荒木・ルイーゼ固定化。
ユーリィ:では2ほどっ。ルイーズさんとアラキさんのを固定して。
ルイーゼ:じゃあ、こちらも2点。義生と放浪を固定(笑)。
ユーリィ:何か凄いことに(笑)。
GM:
殺す気かーっ!?
幸見:族狩りの絆を消去、合計11点のうち10点使います。このラウンド、味方の与える全ダメージが〈魔〉属性で+10d6されます。
ユーリィ:恐ろしい技だ(笑)。
幸見:当てなきゃ意味がないんだから、頑張ってね(笑)。
GM:虹こえぇ…(ガクブル
ユーリィ:PCの数で威力が倍増しますね(笑)。では。アラキさんからどぞっ。
GM:く、くるかー!? くるのかー!?
荒雷鬼:ではマイナー《エネルギーチャージ》、メジャーで攻撃。(ころころ)27で。
GM:Crt値11で(ころころ)…出目が11、回った!!
荒雷鬼:《美しい……》発動。振りなおして下さい(笑)。
GM:げぇーっ!?(ころころ)命中でする…。
幸見:荒木くんも《美しい……》取ってたのね、そう言えば(笑)。
荒雷鬼:「これで終わりだ! 音撃斬・迅雷烈震!」オートで《期待の星》、HA《フルファイア》!
GM:かもん! こちらはHA《伝説の証明》、罪3点で使用!!
ユーリィ:壮絶な攻防戦がっ。AGPを2点、ヨシオ君とアラキ君を固定で。
双真:AGP2点を荒木に。妖洞寺・川口義生への絆固定化。
荒雷鬼:AGP合計6点使用。
ルイーゼ:まだいりそう?(笑)
荒雷鬼:もういいかな(笑)。
GM:ぐ……まだこれでも弱かったというのかっ。もっと容赦無くても良かったかなぁ(笑)。
幸見:まぁ…このメンバーならこうなるかなーと(笑)。
荒雷鬼:(どざららららーっ)147点〈魔〉ダメージ。ダメージ食らってないから攻撃力が50点くらい低いよ(笑)。
GM:カウルに亡霊が集まり、音撃を相殺する!(ざらざらーっ)36点防いで…残ったぁーっ!!
幸見:喜ぶということはつまり……後がない、と(ぼそり)。
ユーリィ:│_・)ノ そこで背後からキックです。
GM:Σ(゜д゜|||) 不意打ちとは卑怯な!?
荒雷鬼:「ちいぃ! だが!」
GM:犬子かもん!
ユーリィ:マイナーで《隠れしもの》、メジャーで《影より迫るもの》で…「後ろにもいるの」すっと背後に回りこんで蹴り上げ! Crt値9で(ころころ)くっ、8か(笑)。達成値19。
GM:(ころころ)命中(泣)。
ユーリィ:「お…そい!」ハイライトシーンできーっく! ダメージが(ころころ)60点〈魔〉の突き上げ蹴り〜。
GM:もいっちょHA《伝説の証明》罪3点で使用!!(ころころ)33? ごーふぁー!?
荒雷鬼:死んだか?
GM:だが……ここでHA《滅びの霧》!!
ユーリィ:最後の一撃が!
ルイーゼ:効果、どんなんだったっけ!?
幸見:死に際に1回行動。判定は自動的にクリティカル。
GM:マイナーで《魔撃》、メジャーで《呪いの一撃》! 最後のHA《果て無き剣》を! 全員にクリティカル攻撃が!
ルイーゼ:HA《電光石火》いこうか?
幸見:いっとく? この状況で私が魔獣化すると、主に味方が酷いことになるし(笑)。
荒雷鬼:行きましょう。
ルイーゼ:ではそこに射撃、邪魔をします! さっきもらった愛があるので、それでHA《電光石火》使用。
GM:ぶるぁー!? 止められた! 後出しクリティカルの勝ち! またも亡霊軍団がーっ!!
幸見:ことごとくルイーゼの放つ弾丸に撃ち抜かれ消滅する、と。
GM:そして突撃するための加速を乗せたまま、バラバラに砕け散っていく“族狩り”。その車体は、今度こそ立ち上がってくることは無かった……。
双真:「終った、ようだな…」
荒雷鬼:「ああ……」
幸見:「お疲れ様……あるべき世界にお還りなさい…」
GM:くー! 次の目標は全員魔獣化だ!!
荒雷鬼:望むところだ(笑)。
ユーリィ:恐ろしや(笑)。
GM:むしろコロチュ勢いで!!
幸見:まー、今回は人数(=HAの数)が多かったし(笑)。
ルイーゼ:ですねぇ(^-^;
GM:あと、こっちも弾(HA)揃えて当たるべきだったか。
幸見:このゲームのバランスは、偏にHAで決まるから(笑)。
ルイーゼ:……そうでもないかも。基本ダメージでも死ぬかもだし(笑)。
荒雷鬼:《電光石火》が2つもあると、シーン攻撃が決まらないからなあ(笑)。
双真:私はGMするときは、大体《ヴォイド》を2発は持たせる(笑)。


GM/義生:「兄貴……」呆然とその様子を見守っていた義生。
ユーリィ:「……」では、木刀だけ回収よろしく没収をしておこう。
GM:で、《エンディング》します?(笑)
幸見:その前に、ひとまず様子を見ます。
双真:「お前の兄貴は、還ったんだろうな。…さ、こんなとこに長居しないで、帰って兄貴に線香でもあげようぜ」
GM/義生:「俺は……間違ってたのか? もしかしたら、俺のせいで兄貴は……」
ルイーゼ:「言ったでしょう? お兄さんを安心させるのが貴方の役目ですよ?」
GM/義生:「俺の、役目……」
荒雷鬼:「間違っていたんだとしても、これから正していけばいいさ」
ルイーゼ:「(さて、いきましょうかねぇ)」ゆきみさんに声かけつつ…後は、ゆきみさんにおまかせかな?(笑)
GM/義生:「ああ、兄貴をいつまでも心配させてるわけにはいかないもんな…」義生は立ち上がると、真っ二つになったメットを拾い上げます。
ユーリィ:「そういうこと。分かった?」
GM:「せめてこれ以上、兄貴を迷わせないようにしないと、それこそ兄貴に顔向けできねぇよ」そう言って、義生は同級生達に微笑みます。その笑みはまだ無理に作ったせいか、どこかぎこちなかったけれど。
荒雷鬼:「しかし、どうするかねえ、こいつら」族を顎で指して。
GM:ちなみに族どもは全員へたりこんでます(笑)。
幸見:「そうね……その気持ちを大切にして。たとえ、この記憶が無くなるとしても…その決意は…貴方の心を強くする…」《エンディング》使用。暴走族と義生くんから『幸見や魔物達に関わる記憶』が消えます。そして幸見の姿も闇に…。
GM:では夕闇と共に舞台の幕は下り―――。



GM:帰還チェーック!!
荒雷鬼→アラキ:0です。人間性マイナスの人はいるのかな?
GM:………全員無事か(笑)。
双真:最大のままなので(笑)。
ユーリィ:マイナス2なので(笑)。
幸見:プラスです。アーツは《美しい……》しか使ってない(笑)。
ルイーゼ:1回動いただけなので、人間性4しか減ってないです(笑)。
アラキ:常時アーツだけか、いいなあアティ/イレ(笑)。
GM:もう一つ次回の目標! 人間性カツカツにさせる!! ヴォー!!(地団駄)
幸見:確かにこれは…楽勝と言っていいかも…(笑)。
ルイーゼ:ラウンドが短かったですからね〜(^-^;
幸見:BBNTは大体2〜3ラウンドで終わりますけどね(笑)。
ルイーゼ:行動したのが、1ラウンドだけでしたから(笑)。《虹のむこう》がありましたからねぇ。
GM:これじゃ人によっては欲求不満でしょうね……面目ないです。
幸見:いえいえ。正直、あまり戦闘長引くのは辛いので。私はちょうどいいです(笑)。
ルイーゼ:自分的にはぜんぜん問題なしです。ストーリーにかなり絡ませてもらえましたし。
ユーリィ:皆無事でしたし。
アラキ:パワーアップできなかったのが、残念でした(笑)。
GM:では全員帰還でー。荒木は独立EDか高校生組で一緒か、希望あります?
アラキ:高校生組でお願いします。


 

■エンディングフェイズ■


●シーン13 『姫達の微笑』  ルイーゼ&紫藤幸見ED

○某旅行社事務所


GM/七尾:「お疲れ様でしたーっ♪ 今回のプランはいかがでしたか?」
ルイーゼ:「非常に有意義でしたよぅ、ええ」
幸見:「…詳細は、メールで送った通りです。思ったよりも楽が出来ました」
GM/七尾:「ま、ともかくお疲れ様。あなた達が動いてからは迅速に蹴りがついて良かったわ。はい、今回の報酬」明細を渡してきます。
幸見:受け取っておきます。
ルイーゼ:「ああ、本業じゃない方のお仕事、お願いできますかぁ? 実はアメリカでですねぇ……」
GM/七尾:「それにしても、人の思い込みって馬鹿にならないものねぇ。…え? アメリカで何か?」
ルイーゼ:「あっちの方で、お仕事なんですよぉ」と、ここで振り向いて「ゆきみさん、また日本に来たときはよろしくお願いしますねぇ」
幸見:「えぇ、また縁があったら…」微笑み返す。「族狩りの記憶は消したけど……刻まれた恐怖までは消えないわね。あの暴走族、これで少しは大人しくなるかしら…?」独り言のように。
ルイーゼ:「さぁ……? でも、この街は怖い街だから……ねぇ?」そう言って、ゆきみさんの方を見てクスクス笑います。
幸見:「そうね……闇はどこにでも拡がっているものだから…」同じくクスクス笑い。
GM/七尾:「ま、喉もと過ぎて熱さ忘れるにならないことを祈るわ。で、ルイーゼにはアメリカの航空券を手配すればいいのね? 西海岸、東海岸?」
ルイーゼ:「えっとですねぇ〜」と私の方はロングになってフェードアウトで(笑)。



●シーン14 『護られた日常』  荒神双真&ユーリィ&荒木明仁ED

○高校の教室


GM:義生はその後、何事も無かったかのように学校に出てきています。
アラキ:「ほわ〜」学校で授業を受けられる喜びを噛み締めています。
GM:もちろん幸見の力で、あの事件の記憶は残ってはいません。
ユーリィ:「(……)」頬杖ついてヨシオ君の席でもちらりと。
双真:「(魔物の姿を晒しちゃってどうしよう。そう考えていた時期が俺にもありました)」
GM/義生:「て言うか、荒木が連続で登校してくるなんて珍しいな。明日は学級閉鎖か?」けらけら笑う義生。
双真:「全くだな。雪降るんじゃねぇか、荒木?」
アラキ:「うるせえ、これからは優等生で通すんだよ、俺は!」
ユーリィ:ではそんな3人を遠めで見てよう。横目で(笑)。
アラキ:「雪が降ろうが槍が降ろうが、俺の登校は止められないぜ!」
ルイーゼ:登校する荒木くんなんて、荒木くんじゃないや!(笑)
GM:ただの荒木や!(一同爆笑)
ルイーゼ:Σ(゜Д゜)くんがのくのか……。
アラキ:ひどい言われようだ(笑)。
GM:そんなバカ騒ぎをしながら、ふっと窓の外を見やって遠い目をする義生。
双真:「ならこれは夢だ。お前が登校するなんぞ、これは夢オチに違いない。だから早く起き…どした? 義生」
GM/義生:「いや…兄貴が死んで、まだ四十九日も迎えてないってのに、随分前のような気がしてさ」
双真:「…そうか」
アラキ:「馬鹿野郎、夢なわけあるか。ほら痛いじゃないか」頬をつねった(笑)。「ゆめじゃない、うん、夢じゃないぞ。あててて」手を離す。
双真:「…良かったな。そりゃきっと、兄貴の事、吹っ切れたって事だろ。辛気臭い顔してたら、兄貴も心配するだろうしな」
GM/義生:「言い方は悪いのかもしんないけど、今まで兄貴べったりだった俺は、ようやく兄貴から卒業できたのかもな……」
アラキ:「(そういや、俺も家族の悪夢を見なくなったな……)」
ユーリィ:「(あの族の方も、いい加減バイクを卒業すればいいのに…)」なんてぼんやり考えながら聞き耳。
双真:「ま…調子戻ったようで、良かったぜ。辛気臭い顔は、あんま見たいもんじゃねぇからな」
GM/義生:「ああ、ごめんな、心配かけて。多分俺は“もう”大丈夫だから」
双真:「…あ? 今、お前…」
ユーリィ:「(ま、あの二人に任せておけば大丈夫かな)」視線を前に戻して。
GM:何も覚えてないはずの義生の言葉。だがそのどこかに、あの時力づくでも自分を振り返らせてくれた級友への感謝が潜んでいるようにも聞こえた。
双真:「………いや、何でもねぇよ。それじゃな」伸ばしかけた手で頭を掻いて、自分の席へ。
GM/義生:「ん? 変な奴だなぁ」
アラキ:「ああ、がんばれよ」そういって席に着く。
GM/担任:「席につけー。HR始めるぞー……荒木が今日も!?
アラキ:「居ちゃ悪いのかよ!」
ユーリィ:
いつも通りな、いつも通りでないような…
アラキ:「俺のせいか!?」
ユーリィ:「かも、ね」と小さく笑って(笑)。
双真:「(一度は取りこぼした。だが…今度は守れたぜ。…なぁ、)」かつて助けられなかった友人の顔を思い浮かべつつ、窓から空を見上げる。「…という事で先生。常にない事なので、学級閉鎖にしましょう!」
アラキ:「なんでだ〜!?」
GM/担任:「するかっ。誰か赤飯炊いてやれ! では今日の予定は―――」



 ――――そして始まる、いつも通りの日常。
 何気なく、退屈な…………かけがえのない、彼らの日常。




THE END


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