●今回予告●
―――自分は、周りの他人と違う。
そう感じたのは、いつの頃からだろうか?
周りの人たちは、僕を忌み嫌う……それが不思議でたまらなかった。
僕の味方は、お母さんだけだった。
一度だけ、お父さんのことについて、お母さんに聞いたことがある。
そのことを聞かれたお母さんは、何かに恐れ怯えていた。
それから、僕は一度もお父さんのことは尋ねなかった。
諦めかけていた時、僕はとても懐かしい匂いを感じた……。
Beast Bind New Testament
『父の名は……』
汝、己の獣と向き合わん。
オープニング ミドル クライマックス エンディング
■プレセッション■
GM(サブマリン):では、始める前にいくつか、ルールの変更点をいいます。絆とエゴは判定をせず、好きなように取ったり変更したりしてください。一度に取得する数も、特に制限しません。但し上限はルール通り7つまでです。また、登場判定はしないで、登場したい時に宣言してください。GMの一身上の都合により、却下する場合があるので。
一同:了解です。
GM:それでは、キャラ紹介をPC番号順に始めてください。PC間絆も同じ順番でどうぞ。
●PC1(定員1名) 推奨:親父キャラor人狼。
学校帰りの子供達―――普通なら、気に留める必要もない日常の光景。
だが、一人の子供が集団でいじめにあっている。
本来ならば、子供の世界に他人…しかも大人である自分が割って入るのは躊躇われただろう。
だが、君は止めに入らざるを得なかった。
何故ならば…いじめられている子供よりも、“いじめている子供達の命の方が”危険だったからだ。
シナリオ絆:犬飼 将 (関係:慈愛、救済、献身)
▼井上 玄/ブラックハウンド プレイヤー:れおそ
【ビースト/イレギュラー】 年齢:35歳/性別:男/カヴァー:刑事
「いやぁ、うちのかみさんといったら、もう恐ろしいのなんのって……」
犬神一族の死霊課中年刑事で、愛称は「ゲンさん」。ぼさぼさの髪と、くたびれたコートがトレードマーク。
彼の一族は代々魔を討つことを務めとしており、彼が死霊課に所属しているのもその一環。
一族内でも屈指の使い手で、一族の至宝である『呪法剣・黒陽』と『残陽流剣術』の秘奥義を授けられている。
尤も彼自身には自覚がないのか、勤務態度は不真面目にして怠惰。人呼んで『死霊課の昼行灯』。
魔の姿は黒犬型の獣人。必殺技は、自らの生命力を剣に注ぎ込んで放つ連続攻撃。
所持HA:《獣の生命》、《雷光のごとく》、《歩く影法師》
●PC2(定員1名) 推奨:20代後半から30代前半のキャラ。
あなたは10年前、彼女を助けることが出来なかった。
いや、命を助けることは出来た…だが、彼女の純潔までを守ることは出来なかった。
あなたは今でもそのことを悔いている。あれからというもの、あなたは陰ながら彼女を支え守ってきた。
これ以上、彼女が苦しむようなことは起きないで欲しいと願っていた。
だが、その願いは脆くも崩れようとしていた……。
シナリオ絆:犬飼 裕美 (関係:友情など)
▼翠ヶ原 碧唯/蒼碧乃珠 プレイヤー:早坂ノヴユキ
【マジシャン/アーティファクト】 年齢:30歳(2000歳以上)/性別:女/カヴァー:養護教諭
「人って何百年経っても進歩が無いのよねぇ。だからこそ小さな“ゆらぎ”を見つけるのが面白いんだけどさ」
都内の高校に勤めるグータラ保険医。酒と煙草と怠惰な生活をこよなく愛する。
その正体は、翡翠のような色合いと水晶のごとき透明度を併せ持つ、美しい宝玉の化身。
かつては自然信仰の象徴として奉られた祭器だったらしく、当時の巫女の魂が封じられていた。
しかし長い年月を経て記憶が摩耗したらしく、自分の真名や封じられた理由などは一切覚えていない。
普段は魔力で自分の写し身たる『碧唯』と猫の『魂緒』を作り、社会に潜伏している。
所持HA:《魔法の国よ》、《リセット》、《万能なる一撃》
●PC3(定員1名) 推奨:依頼を受けるタイプor人狼。
化け物……そう呼ぶことに何ら躊躇う必要も感じない、禍々しい獣。
幾多の魔狩人を葬り去り、飽くことなく災いを振り撒き続ける悪魔。
その悪魔が、今この街に来ている。
何が目的かは判っている―――自分の“子供”を迎えに来たのだ。
悪魔に子供を渡すわけにはいかない……例え、依頼があろうとなかろうと。
この事を知った君は、理性のタガが外れた文字通りの『獣』を狩りに、夜の街へ飛び出した。
シナリオエゴ:ヴォルフ (関係:任意)
▼紫藤 幸見/死瞳姫 プレイヤー:麻那
【レジェンド/セレスチャル】 年齢:12歳/性別:女/カヴァー:小学生
「――――私の瞳が、全てを殺す…」
とある事件(*『聖者原罪』リプレイ第1話参照)を切っ掛けに、旧い『死神』の血脈が覚醒してしまった少女。
元は自閉症気味だったが、事件当時の記憶を思い出したことで精神的に大きく変化を遂げた。
今の彼女は『少女らしい心』と『死神としての自我』が入り混じっているため、周囲には不思議な印象を与える。
死神としての姿は、子犬の幽霊を連れた和服美少女。紫色の瞳は、見つめたモノ全てを『死』へと導く。
かつて奪った30人分の命の償いとして、『世界に害なすモノ』を狩る使命を己に課している。
所持HA:《虹のむこう》、《アドベント》、《ヴォイド》
玄:PC間絆は碧唯に信頼です。
碧唯:PC間絆は幸見に庇護で。幸見ちんかわいいよ幸見ちん。
幸見:玄さんへは絆/信頼。どこか父親のように感じてます(笑)。
GM:あ、そういえば…幸見について聞きたいことがあったのですが。
幸見:何ですか?
GM:幸見は死神の仕事を、どこかから与えられたりとかしてるんですかね?
幸見:えーっと…特に雇われたり命令されてるわけではないです。
GM:自分の意思だけで行動しているということですか?
幸見:自主的な部分と、死神としての本能的な部分が入り混じってますね。人間としての動機は、以前殺した『聖者』たちへの償いの意味があります。
*ここら辺の詳細に関しては、【聖者原罪】リプレイ第1話『死神の瞳』参照です。
GM:なるほど、了解です。あと、もう一つ……あ、後一つはやっぱりイイです(笑)。
幸見:何だったんでしょう?(笑)
GM:後で、判りますから(笑)。
碧唯:しかし玄さん、HA《雷光のごとく》は男前すぎるよ……(笑)。
GM:今回の勝利の鍵ですな(笑)。
碧唯:《雷光のごとく》までにどれだけ人間性を節約できるかが肝だっ。それさえ上手く回れば、《雷光のごとく》+《虹のむこう》で瞬殺だ!!
玄:《雷光のごとく》以外ではコスト6しか使いません(笑)。それでもマイナス10くらいになるけど(^^;
碧唯:幸見が虹使ったラウンドが、雷光タイムですな。…しかし幸見がこれだけどっぷり半魔稼業に身を染めてると、きっかけの事件に関わった美宙は、微妙な気分だろうなぁ(笑)。
幸見:仕方ないんです。あの後、死神やってた時期の記憶が戻ったから(笑)。
GM:それでは、セッションを開始します。よろしくお願いしまーす。
一同:よろしくお願いしまーす!
■オープニングフェイズ■
●シーン1 『目醒めの気配』 シーンプレイヤー:紫藤幸見
○小学校
「授業で配るプリントがあるので、日直は取りに来るように」
今日の日直は……私。
職員室で山の様な量のプリントを手渡された。普通、子供に運ばせるような量じゃないと思うんだけど…。
お昼休みで、ボール遊びに先を争って出て行く男子達と擦れ違う。プリントで前が見えなくて、一度ぶつかりかけた。
すると、急に視界が開ける。両手に重くのしかかっていた重みもなくなった。
…目の前に居る男の子が代わりに持ってくれたのか。彼は……同級生の、犬飼将くん。
幸見:「…あ、将くん?」
GM/将:「教室まで持っていけばいいんだろう? 代わるよ」
幸見:「持ってくれるの…重くない?」小首を傾げて。
GM/将:「これくらいなら、平気だ」
幸見:「あ、わたし半分持つから…」
GM/将:「ん…そうか。なら、頼む」喋り方はぶっきらぼうで、無表情。同じクラスになってから彼が笑っているところを幸見は一度も見たことがありません。
幸見:「(…そっか。この子…少し、私に似てるんだ…)」荷物を受け取りながら、何となく彼の顔を眺めます。
GM/将:「……僕の顔に何かついてるのか?」
幸見:「あ…うぅん。そうじゃないの」ゆっくりと首を横に振る。
GM/将:「そうか」
幸見:「…ありがとう」僅かに微笑む。
GM/将:「…礼を言われるほどのことはしていない」顔をぷいと背ける。いつもよりも更にぶっきらぼうな感じで。
GM/シロ:「(こやつ、照れておるようだな)」
幸見:え?(きょとん) あの、シロは言葉を喋らないのですが…(笑)。
GM:やっぱり、先に聞いておけばよかった(笑)。
碧唯:シロが目で語っておる(笑)。
幸見:知能、あくまで犬並だから(笑)。
GM:では、今のはなしで(笑)。
幸見:はい(笑)。もしかして、それがもう一つだったの?(笑)
GM:ええ、そうです(笑)。
幸見:ごめんなさい、シロは半魔になっても基本は犬なので。人語は解するけど喋れないんです(笑)。
GM:了解です(笑)。なんとなく、『結○師』みたいな感じの犬なのかなと考えてました(笑)。それでは、将はプリントを教室まで持ってくると、また教室を出ます。
幸見:うーん、黙って見送る…かな。
GM:ところで幸見は最近、彼から魔の力を感じるようになって来ました。最初はほんの微かな力だったのですが、近い内に彼の力が目醒めようとしていることを感じています。
幸見:「…厭な気配……このまま何も起こらないといいけど…」
GM:という所で、シーンエンド。では、犬飼将で絆と[SA:犬飼将を見守る]をどうぞ。
幸見:絆で…好奇心かな、今はまだ。…って、ハンドアウトのシナリオエゴはヴォルフじゃなかったっけ?
GM:すいません、こちらの都合で変更になりました(笑)。
幸見:了解(笑)。ひとまずヴォルフのエゴは消しておこう(消し消し)。
▼絆/エゴの変化
幸見:犬飼将に絆/好奇心を取得。
●シーン2 『13年目の贖罪』 シーンプレイヤー:翠ヶ原碧唯
○犬飼家
GM:では、場所は犬飼裕美の家です。ここ最近、裕美の様子がおかしい。会って話をしていてもどこか上の空で何か心配事があるようだ。
碧唯:あ、GM、裕美ってノウンマンでしょうか、アンノウンマンでしょうか?
GM:ノウンマンです。なにせ、人狼に襲われてますから。
碧唯:「―――で、裕美。何かアタシに話があったんじゃないのかね?」出された紅茶をずずずーと啜りつつ。
GM/裕美:「ええ…ごめんなさい、心配をかけて。実は最近、あの子の様子がおかしいの」
碧唯:「あの子……確か将君だったっけ。幾つになったんだっけっか?」
GM/裕美:「今年で12歳よ。……あれから、もう13年も経つのね」
碧唯:「そうさね……もう13年か」
GM/裕美:「幼稚園の頃に一度だけ、あの子は私に父親の事を聞いたわ。その時、私は返答に詰まってしまった……。それから、あの子は私に父親のことを尋ねなくなった。幼い子供なりに、何か察することがあったんでしょうね。あの子はとても優しい子に育ってくれている。でも、最近あの子はこっそりと夜中に外に出ているみたいなの。夜中の間に、あの子が一体何をしているのか……最近、あの子の雰囲気というか、あの子の中で“何か”が変わってきているような気がするの。私に心配をかけまいとしているみたいで、あの子は相談もしてくれないのだけど……」
碧唯:「そうかい……。それでアタシにこの話をしたという事は、将君を守ってくれという事だね?」
GM/裕美:「ええ」と、青い顔で頷く。ただ、夜中に外に出歩くだけでも心配なのだろうが、他にも心配事があるような感じだ。
碧唯:「この際だ。ほんの些細な事でも、心配事があるなら洗いざらいブチ撒けちゃいな。アタシに出来る事なら聞くからさ。あの時、アタシはあんたを守れなかった。これで清算が出来るとは思わないけど、少しでも返していかないとね」
GM/裕美:「あれは、貴女のせいなんかじゃないわ! …わかったわ、聞いて。ここ最近、繁華街の方で連続殺人事件が起きているわよね……こんなことは言いたくないし、考えたくもないんだけど……」しばらく迷って。「あの子が夜中に出歩くようになってから、あの連続殺人事件が起き始めている様な気がするの。……どうしよう、碧唯! もしも、もしもあの子がやっていることだとしたら……わたし……」と、碧唯の胸で泣き崩れる。
碧唯:「裕美。まずあんたがするべき事は、自分の息子を信じてやることさ。それを一番強く想う事ができるのは、あんただけだ。大丈夫、将君の事はアタシに任せな。悪いようにはしないよ」
GM/裕美:「そうね。そうよね。何があっても、私だけは将の味方でいなくちゃ……ありがとう、碧唯」では、シーンエンド。犬飼裕美で絆と、[SA:犬飼親子を支える]をどうぞ。
碧唯:拝領ー。絆/救済で。
▼絆/エゴの変化
碧唯:犬飼裕美に絆/救済を取得。
GM:(シナリオ見ながら)裕美は碧唯と同級生として、13年前に将を身ごもったから……17歳でお母さんか!
幸見:碧唯は見た目通りの歳じゃないんでしょ?
碧唯:ククク……碧唯先生は当時から30歳ですぜ!
玄:どうせなら20歳とかにすればいいのに(笑)。
碧唯:「そろそろ見た目が年齢に釣り合わなくなってきたかなー」と思ったら、ヤサを変えるのです!
GM:なにー!? じゃあ、ため口はまずかったか(笑)。
碧唯:全然OKOK。
GM:そうですか(笑)。
幸見:気さくなタイプなんですよね(笑)。
碧唯:そりゃもうオープンつーかフランクつーか(笑)。
●シーン3 『父の名は…?』 シーンプレイヤー:井上玄
○公園/夕刻
最近多発している、繁華街での連続殺傷事件。
調査のために外に出てくると、ちょうど小学生達が下校していくところに出くわした。
普段なら気にならない光景だが、一人の少年が取り囲まれて殴られたり蹴られたりしている。
やられている少年は、どこか冷めた目で自分を殴る少年達を見ているだけで、されるがままだ。
赤みがかった髪の毛に青い瞳、そしてハーフ特有の整った顔立ち。一見、よくあるイジメのようだが……。
GM:あ、すいません。ちなみにこのシーン、幸見だけは登場可能です(笑)。しなくても構いませんが。
幸見:状況を見て、出られそうなら出ます(笑)。
玄:「お〜、まだ寒いのに元気なこった」コンビニの袋をぶら下げて歩いています。
「このやろう! もう、学校に来るなって言ってんだろう! この合いの子!」
いじめグループのリーダー格らしい少年が喚き立てるが、殴られている少年は無言で見返すばかり。
周囲の取り巻き達も、反抗されないことで図に乗っているのか、好き勝手に囃し立てている。
「やっちゃおうよ、雅夫君。やっちゃってよ!」
「けっ、本当に気味の悪い奴だぜ…。
おい、お前の母ちゃんは『汚れてる』んだってよ。だから、生まれてきたお前も汚いんだ!
お前らの汚さが感染るから、学校に来るんじゃねぇって言ってんだよ!」
碧唯:子供は残酷だのう。
幸見:純粋(?)なだけに、『嫌いなもの』に対して遠慮がないですからね…子供は。う〜ん…幸見が大人びてるのは『相手が大人の時』だからなぁ。子供のいじめっ子相手だと何も出来ない気が(笑)。
玄:「まあ、一応警察官である以上、止めないとやばいよなあ……」ぼちぼち近付いていく。
雅夫と呼ばれた子供は、少年の顔面めがけて拳を振り下ろす。
だが少年は拳を眼で追い、難なく掌で受け止めた。その顔を今までの無表情ではなく、怒りに染め上げて。
まずい、と直感する。少年とは思えないほどの強烈な殺気が膨れ上がっている。
しかし周りの子供達は興奮しているためか、そのことには気付いていない。
逆に反抗されたことで逆上し、よりいっそう激しく暴力を振るい始める。
GM/雅夫:「こ、このー!」
玄:「おいおい、ちょっと洒落にならんな」駆け寄っていく。
GM/子分:「あ、雅夫くん。ダサい親父がこっちに来るよ!」
碧唯:│つ_;)ダサい親父……玄さん…(ほろり)。
玄:的確な表現です(笑)。
幸見:子供って…本当に残酷(笑)。
玄:「あ〜ちょいと、止めなされ皆の衆」
GM/雅夫:「なんだよ、おじさん? 関係ないんだから引っ込んでろよ」
玄:「どんな理由か知らんが、一人を大勢でいたぶるような男は、腐った大人にしかなれんぞ」能天気に。
GM:殴られていた少年の殺気は、玄が来たことによって徐々に小さくなり消えました。
玄:あれ、獣化しないのか。
GM/雅夫:「おじさん、こんな時間にうろついてるということは、リストラ親父だな? ダメ人間に説教される憶えは無いよ!」
玄:「失礼な! 俺は仕事をサボっているだけだ!」胸を張る(笑)。
幸見:「先生、こっち!! 雅夫くん達が、よってたかって犬飼くんをいじめてます!!」遠くから女の子の声がする(笑)。
碧唯:おお、幸見出てきたか。
GM/子分:「あ、紫藤のやつ、余計なまねを…やばいよ、雅夫君!」
幸見:「こっちです、こっち! 早く来てぇ!!」
GM/雅夫:「ちくしょう、仕方がない。いくぞ! じゃあな、ダメ親父!」子分たちも「バーカバーカ!」と頭の悪そうな顔しながら、バカを連呼して去っていきます(笑)。
幸見:…そして、子供達が逃げ去った後に一人でひょっこりと出てくる私(笑)。
GM/将:「おじさん、危ないところをありがとう」
玄:「うむ、どちらかと言うと、あの子達を助けに来たんだがねえ」
GM/将:「……」
玄:(目を細めて)「やあ、幸見ちゃん。相変わらず可愛いねえ」
幸見:「こんにちは、玄おじさま。…将くん、大丈夫?」駆け寄ります。
玄:「…おじさま…おじさま…おじさま…」すばらしい響きに恍惚としてます(笑)。
碧唯:玄さん……ガチでダメな人か……(笑)。(´ー`)ノ 仲間だな!
玄:そ、そんなことないですじょ……たぶん…。
GM/将:「…紫藤。さっきの声はお前だったのか」と、ちょっとバツの悪そうな表情で。
幸見:「ん…方法、他に思いつかなかったし…」
GM/将:「……いや、責めているわけじゃない。助かった、ありがとう」
幸見:「(…私の力は…全てを『殺す』から…)」少し俯いて。
GM:玄さんは自動的に判ることだが、幸見は〈知覚〉で判定してもらうかな。
幸見:シロの支援付きで(ころころ)13です。
GM:では、二人とも判りますが、将には人狼の血が混じっているようです。力に目醒め始めているのか、いつ暴走してもおかしくない程の力を感じます。先程も感情が爆発してしまったために、力が暴走しかけたようですね。
幸見:「(…シロと、似た感じがする、かな…)」ちなみにシロは幽霊なので、普段は幸見にしか見えません。
GM:将は、ハッと何かに気がついたように、玄を見ます。
幸見:黙って玄さんを見上げます。
玄:「自己紹介がまだだったね。俺は井上玄、こういうものだ」手だけ獣化してみせる。
GM/将:「……お父さん?」
幸見:「……ぇ?」さっきとは別の意味で玄さんの顔を見る(笑)。
碧唯:なぁにー!?(笑) 玄さんの隠し子かッ!! 隅におけないね、このこのー!
GM/将:「僕と同じ匂い……お父さんなんでしょう? 会いに……来てくれたんだね」と、涙ぐむ。
玄:「いや、君のお父さんではないな。私はかみさん一筋だ! ……ほんとうだよ」
幸見:すすっ、と一歩下がる私(笑)。
GM/将:「え? そうか…だから、お母さんはお父さんの話をした時、あんなに悲しそうな顔をしていたんだ……」と、将も悲しそうに目を伏せる。
碧唯:将くん、何かあらぬ誤解をしてませんかね?(笑)
GM:してます(笑)。
碧唯:ませてるな、少年!
GM:何せ、生まれて初めて『自分と同じ匂いのするヒト』に出会ったので、舞い上がっています(笑)。
玄:「いや、君、なんか誤解してないかね……?」
GM/将:「いいんだ。こうして、会いに来てくれただけでも……僕にもちゃんとお父さんが居ることが判ったから…僕はそれだけで……」
幸見:「……(長い沈黙)……玄おじさま…本当に?」無表情で小首を傾げる。
玄:「違う、お、俺は浮気なんてしてないぞ!?」(わたわた)
幸見:「……結婚する前の、恋人とか…」小声で。
玄:「そ、そうだ、君のお母さんの名前は?」
GM/将:「犬飼と言えば、思い出せるでしょう?」
碧唯:明確に「違う」って言ってやらんと、認知されそうな勢いですYO!
玄:「犬飼、犬飼……」(指折り数えて)「うん、やはり違う!」
そこで指折り数えるのか、そーかそーか(笑)。
幸見:「……おじさま?」目線で心当たりを聞く(笑)。
GM/将:「そんな……本当に? 裕美だよ。犬飼裕美! …本当に違うの?」
玄:「ち、違うとも! 何なら、これからお母さんに会ってもいいぞ」
幸見:「…これだけ言ってるんだから、本当かも。おじさま、私の前で嘘ついたことはないし…」フォローしてみます(笑)。
GM/将:「わかった。じゃあ、付いて来てよ」と家へと案内します。
玄:「もっとも、同族ではあるようだが……」
GM:では、シーンエンド。玄に絆、犬飼将と[SA:犬飼将を見守る]をどうぞ。
玄:絆/庇護にします。
GM:幸見も絆などがあればどうぞ。
幸見:二人とも取ってるので、なしです(笑)。
▼絆/エゴの変化
玄:犬飼将に絆/庇護を取得。
碧唯:何ィ!? 犬飼家へ来るとな!? アタシまだいるんだろうかっ。
幸見:いてくれた方が、早めに合流できて手っ取り早い気もしますが(笑)。
GM:います(笑)。玄が言わなければ、こっちからそういう風に持ってくるつもりでした(笑)。
碧唯:まぁ死霊課が来てくれるなら、裕美の相談事を手伝ってもらえそうだ。
玄:身の潔白を証明するにはコレしかなかった(笑)。
■ミドルフェイズ■
●シーン4 『潔白の証明』 シーンプレイヤー:井上玄 登場難易度:任意
○犬飼家/玄関
「ただいま! 母さん、会ってもらいたい人がいるんだ!」
「どうしたの、将? そんなに大声を張り上げて…」
いつになく興奮した様子で声を上げる息子に、母親らしき女性が少し驚きながら出てきた。
碧唯:まぁ隠し子&浮気疑惑は早々に晴れそうですな。
幸見:これで裕美さんが「あ…あなたはっ!?」とか言いだしたらびっくり(笑)。
GM:晴れないと話が進まないですから(笑)。
玄:晴れてくれないと、かみさんに殺される(笑)。
GM/将:「この人だよ。この人が僕のお父さんなんでしょう!?」と、裕美を縋るような目で見る。
玄:「ど、どうも、井上玄といいます」(どきどき)
GM/裕美:「将……違うわ。この人は貴方のお父さんじゃないわ」
幸見:「……(ほっ)」後ろで何故か安堵する私(笑)。
GM/将:「……そんな」
玄:疑われてた!(笑)
幸見:だってー(笑)。
GM/裕美:「あ…初めまして。犬飼裕美と申します。何やら、将がご迷惑をおかけしたようで…すみません」
玄:「いえいえ、おかげで、あなたのような美人とお近づきになれてラッキーですよ」
碧唯:疑惑が晴れたそばから現行犯で……。
玄:た、単なる社交辞令ですよっ?!(おたおた)
GM/将:「……違ったのか。お父さんじゃないんだ………」悲しそうに呟く。
碧唯:そう言えば将くんは、クラスメート連れてくるのも初めてなんじゃないのか?
GM:あ、初めてですね(笑)。
幸見:「……初めまして。将くんのクラスメートで、紫藤幸見と言います」後ろから出てきてぺこりと頭を下げる。
GM/裕美:「あら…あなたは、ひょっとして将の友達ね! こんにちは、将と仲良くしてあげてね」本当に嬉しそうに微笑む。
幸見:「えぇ…(優しそうな人…いいなぁ)」
GM/裕美:「まあ、行儀がいいのね。それに美人ね。立ち話も何ですし、良かったらおあがりください」と中に入るように進めます。
幸見:「……」ちらり、と玄おじさまの顔を見るけど?
玄:「それでは、お言葉に甘えまして」笑顔で入っていきます。
GM:裕美が将に「かわいい娘ね。彼女?」とひそひそ声で。「…違うよ」と、将はいつもの無表情に戻りぶっきらぼうに言う。目線は幸見や母親から外しつつ(笑)。
幸見:「それじゃ…お邪魔します」親子の会話には気付かないふりで。
○犬飼家/居間
GM:では中に入ると、二人の見知った顔が(笑)。
幸見:「…碧唯先生。どうしたんですか?」少し驚いて。
碧唯:「おや、玄関の方が騒がしいと思ったら、とんだお客さんだね」
玄:「げ、碧唯。なぜこんなところに!?」後ずさり。
GM/裕美:「まあ、お知り合いだったの?」
幸見:「え…っと。お姉さんみたいな人、かな?」
碧唯:「まぁ、ちょっとした知り合いね。さて井上君は、所帯持ちのくせに妙齢の女性の家に何の用事かな? ぐふふふふふふ」
GM:楽しそうだな碧唯(笑)。
碧唯:楽しそうなのではない! 楽しいのです!(一同爆笑)
幸見:「(あ……碧唯さん、悪い癖が出てるかも…)」と思いつつも、止めない(笑)。
玄:「はははは、ちょっと将君と友達になったので」冷や汗たらたら。
碧唯:「将君と……?」少し目を細めて。
玄:「そう、けして浮気ではないのだよ、うん」
幸見:「近くの公園で…偶然知り合ったの…」と言います。母親がノウンマンかどうか判らないので、ここは慎重に。
GM/将:「迷惑かけてごめん、おじさん」と、謝っておくの忘れてたよGMが(笑)。
玄:「いやいや、かまわんとも」動揺しながら(笑)。
GM/将:「…紫藤にも迷惑かけたな」
幸見:「…ううん、私はいいの」
碧唯:将のいる場では、裕美の頼み事は切り出せないなぁ。
幸見:こちらは裕美さんのいる前では、将くんの事情を話せません(笑)。
GM:まあ、適当なところで切り上げてください。良さそうな感じになったらシーン切りますんで(笑)。
玄:幸見が将を連れて引き離せばいいんだよ(笑)。
碧唯:まぁ、こっちの話さえ切り出せれば、そちらのネタもオープンにできるでしょう。
幸見:では、碧唯さんの傍に近寄って「…後で、少し相談したいことがあるんだけど…いい?」小声で囁く。
碧唯:「? いいけど手短に頼むよ。こっちも立て込んできそうなんだ」小声で返しっ。
幸見:「……“私たち”の問題になりそうだから…」碧唯さんにだけ、私の瞳が一瞬紫色に輝いて見える。
玄:「(何話してるんだろう? まさか…かみさんにどう話すかの相談では!?)」冷や汗たらたら。
碧唯:「参ったねぇ……じゃあ幸見ちゃんにも後でこっちの用事を手伝ってもらおうかしら? ちょっとヤバそうな事があってね」こそこそ。
幸見:「…この家に関わることね? だったら、いいわ…」
玄:「(いかん、このままあることないこと話されたら、俺の命が……)」玄さんには、二人が邪悪な笑みを浮かべているように見えた(笑)。
GM:被害妄想が(笑)。
碧唯:女同士のアイコンタクトも終わったし、そろそろ切りかな(笑)。
幸見:「玄おじさまも、後で相談に乗ってくださいね?」追い打ちをかけるように艶やかな笑みを浮かべる私(笑)。
玄:「は、はいっ!」直立不動(笑)。
GM/裕美:「どうしたんですか? 顔色が悪いようですけど…具合でも悪いんですか?」と心配そうに覗き込む(笑)。
碧唯:にやにやしながら紅茶啜って玄さんの様子見てよう(笑)。
玄:「あ、いえいえ、なにもないですよ、うん、ないですとも」(脂汗だらだら)
GM/裕美:「そうですか……よろしければ、具合がよくなるまで横になっててください」人の面倒を見ることが好きなのか、嬉しそうに奥に薬を取りに行く(笑)。
玄:「あ、ありがとうございます…(いかん、このままでは泥沼だ!?)」
GM:では、こんなところでシーンエンド(笑)。絆などがあればどうぞ。
幸見:碧唯先生に絆/連帯感を取ります。何となく気が合いそう(笑)。
碧唯:玄に絆/信頼で。
玄:裕美に絆/好意で。
碧唯:│_・) しんらいしてますよ?
玄:なぜ疑問形!?(笑)
▼絆/エゴの変化
玄:犬飼裕美に絆/好意を取得。
碧唯:玄に絆/信頼を取得。
幸見:碧唯に絆/連帯感を取得。
●シーン5 『凶獣の影』 シーンプレイヤー:翠ヶ原碧唯 登場難易度:任意
○松下家
GM:では、みなさんどこでお話をしますか?
碧唯:このまま居間ですかね。
幸見:公園辺りに移動しようかと思ったんだけど…ここでいいの?
碧唯:もし犬飼親子を外して話をするなら、こっちの用事は終わってるのでお暇する手もありますが。その後、ちょっとお茶するくらいで、玄さんも幸見ちゃんも出てくればよい。
玄:将がいると話しづらいんでは?
幸見:えぇ。
碧唯:なら外に出ましょう。確かにその方が良い。
幸見:先に出た碧唯先生から少し遅れて、近所の喫茶店で合流すると。
GM:ふむ。お暇する描写をしてから移動するというわけですな? 全員それでよろしいですか?
一同:OK。
GM/裕美:「まあ、もうみなさんお帰りになるんですか? もっと、ゆっくりされていけばいいのに」という裕美の言葉を受けたが、3人で出てきたということで(笑)。
玄:「どうも、お世話になりました〜」
○喫茶店
碧唯:「さて……幸見ちゃん。相談事とやらを伺おうじゃないか。と言っても、そこはかとなく見当はついてきたけどね」
幸見:軽くケーキとお茶など注文した後で。「…何から話しましょうか?」玄さんを見上げる。
玄:「そうだな……あの子の父親は、人狼だな」
碧唯:「ご明察。さすがは同族ね。なるほど、玄関での騒ぎはそういう事かい。さしずめ、父を知らない将君が、同族の匂いを井上君から感じた、と」
玄:「そうらしいな……」
幸見:「普段は抑えてるけど…感情が高ぶると力を制御できなくなるみたい。このままだと…本能に呑み込まれる…」
玄:「学校でいじめられて、常にストレスを貯めているようだし……」
碧唯:「ふむ……なら、こっちが裕美から頼まれた相談事も教えるよ。実はここ数日、将君は夜な夜な出歩いているそうでね。で、ここからが少々ヤバい話になるかもしれないんだが…将君が夜出歩くようになるのと同時期から、繁華街の方で殺人事件が頻発してるそうなんだよ」
幸見:…私は連続殺人の件を知ってていいのかな?
玄:「殺人事件?」聞いたことありますか?
碧唯:「どうかね、井上君? この事件の真相は、君の職場が上手い事隠してるんじゃないのかい?」
GM:幸見は知っていていいです。学級会でも取り上げられています(笑)。
玄:死霊課には回ってきてます?
GM:玄さんは、まさにそのことを調査中です(笑)。
玄:了解。「そういや、そんな事件があったな…」捜査中サボってた男(笑)。
幸見:いえ、学級会とかではなく(笑)。私の広いコネから、魔物絡みの事件の情報が入ってないかな〜と(笑)。
碧唯:情報判定かな。
GM:ええ、情報判定です。〈情報:裏社会/警察〉でどうぞ。
幸見:技能はないけど、裏社会の情報屋に訊いてみます。(ころころ)18!
GM:高!
玄:〈情報:警察〉+情報屋で(ころころ)11、低い!(><;)
GM:では、以上のことが判ります。
繁華街の方で連続で起きている殺傷事件は、女性を中心に狙われている。
軽傷で済んだ目撃者によれば、「黒い影のようなものが通り過ぎたと思ったら、傷を負っていた」とのこと。
そして、女性の場合は殺害前後に性的暴行を加えられた形跡がある。
金品も全て奪われており、警察では犯人へと繋がる手がかりの一つとして、質屋なども調べている。
幸見:「…その話なら、大和組の大伯父様(組長)に聞いたわ。将くんが関係あるとは思わなかったけど…」
碧唯:その手口、アタシは覚えがありませんか?
GM:あります。13年前に裕美を襲った犯人の犯行と酷似しています。もっとも、こういう犯行自体、最近は珍しくなくなりつつありますが。
碧唯:「ふう……同じだね、13年前と」ふーっと長く紫煙を吐き出し。
幸見:「…心当たりが…あるの?」
玄:「あの子の、父親か…?」
碧唯:「それじゃ、今度はこっちの事情を二人に聞いてもらおうか。将君と同級生の幸見ちゃんは知ってるかもしれないが、犬飼家は母子家庭だ。彼の父親は……人狼さ」
幸見:「そうみたいだけど……彼の父親が、犯人ということ?」
碧唯:「ちょうど13年前、今みたいな事件があってね。犬飼裕美は人狼に襲われ……子供を孕まされた。その子が将君だよ。彼を産むと決意した裕美を、アタシは掛値無しに尊敬する。あれが人間の強さってヤツさ」
GM:しまった……そこら辺のセリフを入れようと思っていたのに……すっかり忘れていた……ダメGM(笑)。
幸見:シナリオエゴが変わった影響かな(笑)。
碧唯:その分はPCのやり取りで(笑)。
GM:ありがとうございます(笑)。正直、言ってくれて助かりました(笑)。
碧唯:ヴォルフですね、父親は。
GM:その通りです(笑)。
玄:「なるほどな……その人狼が今回の犯人なのか?」
幸見:「でも…13年も経ったのでしょう? どうして今更…」
碧唯:「そこまでは分からんけどね。でも将君が夜歩きするようになったのと、恐らく無関係ではないだろう。裕美は恐れてる。もしかしたら将君が、連続殺人の犯人なんじゃないかってね」
幸見:「それはない、と思うけれど……将くん、父親を捜しているのかしら…? 玄おじさまに遭った時、凄く嬉しそうだったし」
玄:「引き合ってるのかもしれんな、人狼の血が……」
碧唯:「だろうね。高い確率で今の連続殺人の犯人は、将君の父親だろう」
玄:その人狼の名前とかは?
碧唯:アタシは名前くらいは知ってますかね?
GM:知ってますよ。
幸見:父親に関して調べてみたいけど…後のシーンかな?
GM:…今、冷静になって考えてみると。当初の考え通り裕美とPC2がタメ年だったとして、もしもPC2に25歳のキャラが来ていたら…何と裕美は12歳で妊娠したことになっていた!(一同笑)
幸見:それは、ちょっといくら何でも(笑)。
▼絆/エゴの変化
玄:幸見に絆/慈愛を取得。
碧唯:犬飼将に絆/贖罪を取得。
幸見:犬飼裕美に絆/憧憬を取得。
●シーン6 『暴虐の獣』 シーンプレイヤー:紫藤幸見 登場難易度:任意
○街中/夜
GM:では、情報判定ですね。
碧唯:情報の鬼こと幸見ちんがいるから、《偉大なる叡智》は使わんでもいいかな!(笑)
玄:「碧唯、その人狼の名は?」一応聞いておこう。
碧唯:「そいつの名はヴォルフ。アタシにとっては屈辱と同意の名さ」
玄:「外国産か……」
幸見:ヴォルフが次に現れそうな場所とか、目的なんかは判るかな?
GM:では、とりあえずヴォルフで一度調べてください。判定は〈情報:裏社会/魔物〉で。
幸見:技能なし。今度は半魔の情報屋に連絡します。(ころころ)15。出目は悪いけど…足りたかな?
碧唯:レジェンドはやはり情報で頼りになるなぁ。人間性減らさんで済んだ(笑)。
玄:〈情報:魔物〉+情報屋(近所の野良犬)+《獣の言葉》で(ころころ)14。
>ヴォルフ
達成値5:血に飢えた人狼。街を渡り歩いて、殺戮を繰り返す。人間を狩るのを楽しみ、遊びに飽きたら食べる。女であれば犯した後で…という文字通りの獣。
達成値8:13年前にもこの街に訪れ、様々な傷跡を残していった。襲われて唯一生き残ったのが、犬飼裕美という女性。
達成値10:1週間前に、ヴォルフがまた日本に入ってきたことが確認されている。
達成値12:ヴォルフがこの街に来た目的は、自分の息子を同族に迎えるためだという未確認情報がある。
GM:情報は以上です。
幸見:「…ケダモノと呼ぶのも失礼な相手ね…」眉を顰める。
玄:「人狼の風上にも置けんヤツだな……」
幸見:「どうやら自分の息子を迎えに来たみたい……その後、どうするかは知らないけど」
碧唯:「どうせロクな目的じゃないだろうさ。さて……やはり将君の夜歩きを何とか止めさせないとね。ヴォルフに出くわしたらどうなるか分からないわ」
玄:「そうだな、力の制御が未熟な状態で出くわしたら、モロに影響を受けちまうからな……」
幸見:「そうね……だけど、もしも出遭ったら。将くんには、父親のことを何て説明するの…?」
玄:「そいつが問題だ、本当のことを言っても受け入れられんだろうし。子供が背負うには重すぎる……」
幸見:「…………」
碧唯:「将君の方は難しいか。となると彼がヴォルフと出会う前に、ヤツを見つけ出して滅ぼすしかないわね」
玄:「そいつが最善だな……」
幸見:「…今は、それが最善の策かも。どうにかして、先に見つけ出さないと…」PL的には無理だろうなーと思いつつ(笑)。
碧唯:それがビーストバインドですからー!(笑)
GM:フフフ(笑)。
玄:無理だろうなあ(笑)。
碧唯:「井上君と会った事で父親恋しさが募ったのなら、将君は今日も繁華街に繰り出してるかもしれないわ。まずはヴォルフの痕跡探しも兼ねて、繁華街に行ってみるかね」
玄:「やれやれ、しばらく真面目に夜回りするか」
幸見:「…判った。私の知り合いにも連絡して、頼んでみるわ…」というわけで、私はコネを駆使して探します(笑)。
GM:うぃ、了解です(笑)。
碧唯:「前から気になってたんだけど、君ゃーどうやってその人脈を築いたのかね?」
幸見:(小首を傾げて)「…偶々、知り合った相手の顔が広かったの。知り合いの知り合いは…また知り合い?」データ的には《信仰》とか取ってるので、相手からは殆ど崇拝の域に達してますが(一同笑)。
玄:恐ろしい子(笑)。
GM:すげー(笑)。
碧唯:幸見教祖様(笑)。
GM:では、繁華街を見回るということでいいですか?
碧唯:その方針でー。
玄:誰か将を見張った方が良くない?
幸見:見張った方がいいとは思うけど…止められるかなぁ?
▼絆/エゴの変化
玄:ヴォルフにエゴ/断罪を取得。
碧唯:ヴォルフにエゴ/報復を取得。
幸見:ヴォルフにエゴ/敵意を取得。
●シーン7 『血の渇き』 マスターシーン 登場難易度:不可
○都内某所/満月の夜
「はぁはぁはぁ……」
苦しい……体が焼けるように熱い……。
「はぁはぁはぁ……」
喉が渇ク……飲ミたイ……。
…飲みタイ……何ヲ……?
…………決マッテイる。
「…違う。僕はそんなもの…」
サア、外ヘデロ。外ニハ、オ前ガ求メル獲物タチガイル……。
GM:シーンエンド。
碧唯:見る限りだと、何かもうテンパってるっぽいしなぁ…。
幸見:…見張りに行っても、もぬけの殻になってそう…。
●シーン8 『疾駆する狂気』 シーンプレイヤー:井上玄 登場難易度:任意
○繁華街/夜
GM:では、具体的な行動方針などがあればどうぞ。
碧唯:3人で雁首揃えて動いてても、埒が開かないわねー。
幸見:…私の場合、一人で出歩いてると余計なのをひっかけそうだなぁ(笑)。
玄:補導されそうだ(笑)。
碧唯:一応手分けしてみます? 首尾良く見つけたら、夜遊びしてる悪い子を連れ戻すって事で大義名分は立つ。
玄:そうですね。
GM:うーん、おまわりさんならまだいいが、危ないお兄さんが寄ってきそうだ(笑)。
玄:そして、さらに人脈を広げる(笑)。
碧唯:まぁ幸見は、その美貌で騙くらかして切り抜けてください(笑)。
幸見:んー…ブギー○ップよろしく幻の少女をやってようっと(笑)。
GM:手分けして探すということでいいですね? では、皆様〈知覚〉を振って下さい。
碧唯:実は〈知覚〉無い!(ころころ)達成値13。
幸見:シロの力を借りて…(ころころ)15。
玄:技能なし。(ころころ)…………ファンブル。この節穴め!(一同笑)
碧唯:玄さん……(ほろり)。
幸見:主役がファンブル(笑)。
GM:では、見つけたのは幸見ですね。
幸見:「…シロ、何か見つけた?」
GM:シロは無言である方向を見つめます。すると、その方角から悲鳴や痛みを叫ぶ声が聞こえる!
碧唯:先に被害者が出たかーっ!
幸見:幻を思わせる和服姿の美少女と、犬の幽霊が夜の街を駆ける!
GM:では、黒い影のような残像を残して駆け抜けていく、人狼の姿が見えます。背格好は、将と同じくらい。というか、幸見にはそれが将だと判りますね。
幸見:あ、現場に着く前に携帯で玄さんと碧唯さんに連絡。
碧唯:│_・)ノ 受けたっ。
玄:こっちも受けた。けが人は将の仕業なのかな?
GM:そうです。
碧唯:ここが個人で動くBBのキャラの辛いところですね。ローラー作戦とか出来ないので後手に回る。
GM:将が駆け抜けていくと、周りで血を流しながら人が倒れていきます。
幸見:「……これじゃ、間に合わない…」周囲に視線をやりつつ、追いかけます。
玄:久しぶりに必死に走る。「やっぱダイエットした方がいいかな」
幸見:ちなみに、死んでるわけではないですよね?
GM:死んではいません。怪我をしているだけです。どれも重傷までいかない軽傷です。
幸見:「…少なくとも、殺しているのは将くんじゃない…」心の隅でどこか冷静に確認しながら。「…彼はまだ……私とは…違う……!」
追いかけていくと徐々に人の気配は消え……やがて将は廃ビルを駆け上がり、屋上で遠吠えを上げた。
「アオーーーーーン!!」
碧唯:SAで出るのが手っ取り早いかな?
GM:連絡もらっているので普通に出られます。SAで出ても構いません。
玄:満月だったりするのかな?
GM:満月にしておきましょうか(笑)。
幸見:その方が絵にはなる(笑)。
碧唯:ではSAで登場しますぇー!
幸見:さて。ヴォルフより先に出たいのは山々だけど、自分から正体ばらしたくはない乙女心(笑)。
玄:ファンブルしたから幸見より後かなあ(笑)。
○廃ビルの屋上
碧唯:「小学生の夜遊びは感心できないわね、将君。お母さんが心配するわよ」廃材の陰からスッと姿を現し。
GM/将:「グルルル……」と、獣の唸り声を上げて四つんばいになって、碧唯を威嚇します。
碧唯:「……遅かったか」ぎりっ。
GM/男:「獲物が来たぞ…さあ、狩れ! そして、その喉を潤せ!」と、奥から男の声が聞こえる。碧唯には、忘れたくても忘れられない声だ。
幸見:奥? どこ?
GM:正確には、屋上にあるタンクの上に無意味に立っています(笑)。
碧唯:ちなみに碧唯先生を齧っても、喉は潤わないのだ。石の塊だからね!(笑)
玄:さすが無機物(笑)。
GM/将:「ガアアア!」と、碧唯に飛び掛る! ちなみに演出ですので、好きなように描写してください(笑)。
玄:SA使用して登場。「あぶねえ!」碧唯を押し倒す(笑)。
幸見:「―――駄目よ。将くん…それ以上は」紫の眼光が、将の『殺意』を殺す。
GM/将:「グルルル………」幸見の声を聞いて、少し戸惑うというか躊躇っているようだ。
碧唯:「っとぉ! 遅いよ二人ともっ!」
玄:「ぜえ、ぜえ、真打は、ぜえ、最後に登場するんだ、ぜえぜえ」走ってきたので息切れ(笑)。
幸見:「…本当は、こんな形で遭いたくなかったけれど…」屋上の入り口に佇んで、静かに呟く。
碧唯:もしかして、もうクライマックスかな?
GM:いえ、ここは将の説得シーンです(笑)。
碧唯:将君は躊躇いを見せたんですね? では畳み込むか!「満月の光に中てられて、自分が何者かも見失ったのかい? 君は犬飼将! 犬飼裕美のたった一人の息子だよッ! しっかりおしっ!!」
GM/男:「ほお…まだ幾分理性が残っているのか。だが、これならどうだ?」と、将に向かって布の袋を投げつけた。中からは紫色の煙が出てきて、周囲に不思議な匂いが広がる。
玄:息を整えて立ち上がる。「!?(シリアス口調で)この匂いは!」…なんでしょう?(笑)
GM:狼を興奮させる薬草の匂いです。人狼がこの匂いを嗅いだ場合、バーサーカーとなります(笑)。
幸見:それって、玄さんも危ないんじゃ…(笑)。
碧唯:将は失敗かなぁ…小学生じゃなぁ。
玄:大丈夫なのか?
GM:玄さんはすぐ気がついて吸い込むのをやめるなら大丈夫です。が、将は無条件に失敗です(笑)。
玄:「まずい、その煙を吸うな、坊主!」
GM/将:「ガアアアアアァァァァ!!!」狂乱して、玄の腕に噛み付く!
幸見:「おじさま…将くん…っ!」
玄:「やめろ、坊主! エゴに、獣の本能に飲み込まれるな!」痛みに耐えて。
碧唯:「ヴォルフ、貴様ッ!」ヴォルフの乗ってるタンクに《シャイニングレイ》!
GM/ヴォルフ:「おっと! ほう、俺の名前を知っているということは貴様、魔狩人か?」碧唯のことなど憶えていないかのようです。
玄:「坊主! お前の大事なものを、守りたいものを、愛するものを思い出せ! 人としての、愛を、絆を取り戻せ!」
GM/ヴォルフ:「フフ、無駄だ。そのような言葉などで元に戻るほど、簡単なものではない」
碧唯:「本能だけで生きてる狗は黙ってな。アンタが居なかった12年間、この子が育んだものを見てるがいいさ」
幸見:「将くん…優しいお母さんを悲しませないで……辛くても、ずっと耐えてきたんでしょう?」
玄:将の絆を固定して、将に愛1点渡します。
GM:うぃ。では、将の牙から徐々に力は抜けていき、玄から離れます。
玄:「いいか坊主、獣として傷つけ合うよりも、人として愛し合う方が、ずっと楽しいんだぜ。だからこそ俺は、俺たちは人として生きることを選んだんだ」
GM/将:「グアアアアアァァァ!!」強い衝動に抗っているためか、将は激しく苦しみだす。
幸見:「…帰りましょう? お母さん、家で待ってるから…」
GM/ヴォルフ:「フン、バカか。それが人としての絆だとでも言いたいのか? 見ろ、余計なものに縛られているから、余計な苦しみを感じることになるのだ。将よ、理性など捨てろ、獣になれ! そうすれば、俺がお前を一人前の狩人にしてやる!」
玄:「一人前の狩人? 笑わせるな、狩人は自分が生きるための狩りしかしない。貴様は欲望に流されるだけの、ただの狂犬だ!」
GM/ヴォルフ:「…ほざいたな、この飼い犬が! 私を犬などど呼ぶな。私は誇り高き狩人である…狼だ!」
玄:「なら、貴様に教えてやるさ、犬には犬の誇りってモンがあるんだってな」(ニヤリ)
GM/将:「おじさん……紫藤……碧唯おばさん………」
碧唯:「―――将君、答えはシンプルでいいんだ。君はお母さんが好きかい?」
GM/将:「…うん」
碧唯:「よし、正解だ。なら直ぐ家に帰りな。良い子はもう寝る時間だよ。帰って―――大好きなお母さんを安心させてあげな」
幸見:「エゴに任せて人を狩るのは楽だわ……でも、その先には……何もない」
GM/ヴォルフ:「それのどこが悪い? 喰いたい時に喰い。遊びたい時に遊ぶ。そして、殺りたい時に殺る。それが自然な生き方というものだろうが!」
玄:「それともう一つ、むやみに他人を傷つける男は、女の子にもてないぜ」幸見をチラリと見て。
GM/ヴォルフ:「愛だの恋だの、気持ち悪いんだよ! 欲しければ奪う。それだけだ!」
玄:「そいつは間違いだ、自然の獣はもっと賢い。自分の欲望で環境を破壊したりはしない。貴様は、アホなケダモノだ」嘲笑する。
幸見:「…今なら戻れる…少し眠って。そしたら…一緒に帰ろう、将くん」
GM/将:「……俺が怖くないのか? こんな姿の俺が…」と不安そうに。
幸見:「何も心配しないで…大丈夫、将くんは、いつだって将くんのまま…怖くなんてないよ…」(微笑みながら)「だから…お休み…」そっと将のまぶたを閉じさせます。
GM/将:「……ありがとう」将はそのまま気絶します。
幸見:「――ヴォルフ。貴方の言うことは正しいかもしれない。けれど、それは『ヒト』としての生き方ではないわ…」別人のように冷たい表情で振り返る。「将くんは、まだ『ヒト』だから……貴方の下へは行かせない」
GM/ヴォルフ:「……ふう。いい加減、この茶番にも飽き飽きだ。そろそろ、お前ら死ねよ…」唸りながら、巨大な人狼に姿を変えていく。
幸見:「…三十人」囁くようにぽつりと呟く。
GM/ヴォルフ:「あん?」
幸見:「それが、私が目醒めた時に奪った…命の数。私は……死神。この世界そのものが…喚んだ」凍てついた紫の瞳が、人狼を静かに射抜く。「―――ヴォルフ。貴方はここで……殺してあげる」
GM/ヴォルフ:「フン…ぬかせッ!!」
玄:「そいつはこっちのセリフだぜ、今度は貴様が狩られる番だ!」不敵に笑う。
碧唯:「では始めようか。13年越しの借り、耳を揃えて返してもらうよ、狗」
GM:というところでシーンエンド。次がクライマックスフェイズで、そのまま戦闘になります。絆取得、あればどうぞ。
幸見:今のロールプレイで『死の瞳』へのエゴを絆/自制に変更。
碧唯:こっちは直前で絆枠7つ埋まったなー。
玄:碧唯への絆を絆/腐れ縁に変更(笑)。
碧唯:│_・) 賞味期限切れ。
玄:石だから腐らないが(笑)。
GM:はい、全て了解です(笑)。
▼絆/エゴの変化
玄:碧唯への絆内容を腐れ縁に変更。
幸見:『死の瞳』へのエゴを絆/自制に変更。
玄:ところで、よく考えたら玄さんはシロと会話できるんだろうか?(笑)
幸見:出来ると思う(笑)。
玄:美少女の隣で、何もない空間に向かって犬語を話すおっさんが(笑)。
GM:それは、なんかファンシーな光景ですね(笑)。
玄:ファンシーなのか!?(笑)
碧唯:電波な光景とも言う。
GM:しかし当初の予定とは違い、幸見と将との繋がりが強くなりましたね(笑)。
幸見:同級生ということで、OPから積極的に絡めたし(笑)。
玄:ああ、かみさんがいなかったら裕美を口説くのになあ(笑)。
幸見:玄さんのキャラ設定が根底から覆る(笑)。
玄:まったくだあ(笑)。
GM:一応、参加表明してくれたキャラの設定を確認して、使えそうなものを拾って使うように心がけてるんで、玄さんの奥さんは今回おいしく使えそうだなと考えました(笑)。
玄:おいしく使われました(笑)。
GM:ま、シロみたいに確認しなかったために失敗することも間々ありますが(笑)。
幸見:そういえば…PC1のハンドアウトには『父親と間違われる』なんてシチュエーションはどこにもなかったね(笑)。
GM:ええ。玄さんだから、急遽そういう風に変更したんです(笑)。狙い通りにいって、GMとして満足しています(笑)。
玄:楽しかったです(笑)。
幸見:端で見てる分にも面白かったです(笑)。
GM:楽しんでいただけたのなら何より(笑)。
■クライマックスフェイズ■
●シーン9 『紅い月、狂うケモノ』 PC全員登場
○廃ビルの屋上
碧唯:いきなりクライマックス! 冒険百連発!
(碧唯PL以外の全員がきょとん、としている)
碧唯:(寂しそうに)………エドワード・ランディを知ってる人はいないか…。
玄:ゴメン、知らない(^^;)
幸見:私も知らない…(^^;)
碧唯:ウフフフ、良いんですよ。ロートルゲーマーの懐古ですから。 orz
玄:ところで、SA二つ目は?
GM:すいません、忘れてました(汗)。[SA:ヴォルフを倒す]をどうぞ(笑)。
狂った人狼が月に吠え、満月が紅に染まる。そして月の模様は、不気味な髑髏へと変貌する!
「さあ……始めようか。狩りの時間だ!」
GM:エンゲージの宣言をどうぞ。こっちの行動値は、14です。
碧唯:ヴォルフからエンゲージ外します。
幸見:「……趣味の悪い月だわ」独立エンゲージで。
玄:「狩られるのは貴様だ」ヴォルフと同じエンゲージで。
現在のエンゲージ:(ヴォルフ・玄) (碧唯) (幸見)
▼ラウンド1
碧唯:ヴォルフが最初かぁ…何してくるやら(ガクブル
幸見:ブラッドはビーストと何かしら?
碧唯:ビーストトゥルーか、デーモンか。レジェンドとかかもしんない。
GM:セットアップで《殺戮の宴》。では、玄に攻撃行きます。《獣化》してマイナーで《切り裂くもの》、オートで《魂狩り》、メジャーは爪で切り裂く!
碧唯&幸見:ビースト/デーモンか!
GM:(ころころ)ダイス目は9、達成値30!
碧唯:げぇー!? 命中固定値21!? 防御はクリティカルでないと無理だ!
玄:オートで《獣化》。(ころころ)…12、無理(笑)。「がは!」
GM/ヴォルフ:「犬と狼の違いがわかったか?」《殺戮者》《爵位》でダメージ増加。(ころころ)34の〈斬〉!
玄:「詰めが甘いな、やはり狩人としては無能だ」〈耐性〉3あるから1点残った(笑)。
GM:おお(笑)。
幸見:「でも、大口を叩くだけの力はあるようね…」イニシアティブでいきなり《虹のむこう》いきます。愛をプリーズ。
碧唯:恐ぇ…幸見たん、一気に決める気か。
幸見:ビーストだから、基本のFP多そうだし。さっさと魔獣化させて、玄さんに決めてもらおうと思って。
碧唯:決まらなければ、HA《万能なる一撃》でもう一回働かせるか(笑)。
玄:年寄りをあまり扱き使うな〜(笑)。
幸見:同じエンゲージに入ってくれれば、範囲に《彼の出番だ》をかけるけど?
碧唯:む、ならエンゲージ入るべきかな。
幸見:問題は…攻撃が当たるかどうか(笑)。絆を6つ固定して、玄おじさまと碧唯先生に3点ずつ渡します。
玄:では3点。碧唯、幸見、裕美の絆固定。
碧唯:初期絆、幸見と将の絆固定、3点のAGPを幸見に!
幸見:では合計6点で、HA《虹のむこう》を発動!
GM:対応なし。次は碧唯の順番ですが、イニシアチブでHA《雷光のごとく》を使用します!(笑)
碧唯:ぐおー! ヤベェのが来た!
幸見:対象は玄さんだけかな?
碧唯:メインプロセス3回だからなぁ…マイナー移動で我々にも来るかも。
幸見:私に来る分には、問題ないけど(笑)。
GM:まずは《切り裂くもの》で、玄さんに攻撃。(ころころ)達成値26。
玄:来たー!(ころころ)…ふぁんぶる!!(一同爆笑) 死ぬので魔獣化!
幸見:美味しいところでファンブルを(笑)。
玄:よし、問題ないファンブルだ(笑)。
GM:ダメージ振る必要はありませんね?(笑)
玄:はい(笑)。
GM:では、マイナーで移動。碧唯にエンゲージして、同じく攻撃。
幸見:あぁ、そっちに行った。
玄:エンゲージからの離脱にはメジャーアクションいるのでは?
碧唯:はっ、そうだった。
幸見:…そーいえば(笑)。
碧唯:ひ、飛行状態だとか?(笑)
GM:翼は出してません(笑)。1アクションを無駄に消費してしまったということで(笑)。
現在のエンゲージ:(玄) (ヴォルフ・碧唯) (幸見)
幸見:ということは、碧唯先生のところでストップ?
GM:はい(笑)。というわけで攻撃(ころころ)また26です。
碧唯:「ちッ、やっぱ迅いねケモノはっ!」《祭器》で魔力防御。(ころころ)惜しいっ、クリティカルならず!
GM/ヴォルフ:「余所見をしていたら、ほらほら狩っちまうぞ?」(ころころ)34点の〈斬〉!
碧唯:悪あがき、《祓魔の力》!(いっころ)30点通し、死ぬから魔獣化! ヒトガタの外見が砕け散り、その下から宝玉と同じ材質のヒトガタが現れるっ!
GM/ヴォルフ:「ちっ…貴様、器物か? 俺は柔らかい女の肉の感触が楽しみたかったのによ!」
碧唯:「アンタに贅沢な気分を満喫させてやる義理は無いさね!」したらばアタシかな?「アンタに二つだけ教えてやるよ。ひとつ、アタシは狩人なんかじゃない。13年前アンタに踏み躙られた女の、単なる友人さ」マイナーで《結界魔法》、人間性12! 更に《オリジナルスペル》発動で《第七の感覚》《天賦の才》《カテゴリー:アナザー:光》《英雄伝説》を追加!
GM/ヴォルフ:「ハッ! 魔物が愛だの友情だの…ありもしないものに縋る貴様らの姿……虫唾が走るんだよ!」
碧唯:「あともう一つ。確かに腹が減れば食い、眠くなれば寝て、発情したらヤる……野生の生き様は、シンプルで美しい」
GM/ヴォルフ:「ほう? 少しは話が解るようだな…」
碧唯:「でもね、それは野生のケモノが、ただ『在る』だけだからだ。そこに何ら雑念は存在しない。でもアンタは、それらの行為に『楽しみ』を覚えちまった。…さっきからアンタがご高説垂れてる『野性』ってな、とっくに濁っちまってるのさ!」メジャーで《シャイニングレイ》! (ころころ)クリティカルー!!
GM/ヴォルフ:「それのどこが悪い!?」《魔獣の動き》で回避…(ころころ)やっぱ、無理(笑)。
幸見:「…愛や友情を“見えない”からって“ない”ものと決めつける…それは、あなたが食い物にしてきた『人間』の考え方と、どれほど違うかしらね…」
碧唯:ではオートで《収束》! 合わせて人間性現在値は7。「月に狂ったケダモノには躾が必要さね! 『魂ヲ灼ス白』!」(ざららーっ)63点〈魔〉属性!
GM:残念、あと1点あれば生きていたのに……魔獣化します。HA《超魔の命》使用。AGP5点。
碧唯:よっしゃー!(笑)
GM/ヴォルフ:「ヌオオォオォオォオ!!」ヴォルフの背中から、翼が現れ毛の色が紅に染まる!「…なかなか楽しませてくれるじゃねぇか。こんなに生きの良い獲物は初めてだ!」
幸見:「玄おじさま…お願い」
玄:「任しときな」自分のイニシアティブでHA《雷光のごとく》! まずは人間性を減らして…(ころころ)現在値マイナス5(笑)。
碧唯:人間性が一気に(笑)。
GM:うわ(笑)。
幸見:それでも平均値よりダイス目低いけど(笑)。
玄:思ったよりは低かったさ(笑)。「我が生き血を喰らい、妖を刻め黒陽」柄だけの刀に流した血が吸収されて、黒い光の刃が現れる。マイナーは戦闘移動でヴォルフにエンゲージ。オートで《内なる獣:紅き供物》、FP10点消費。メジャーで1回目!(ころころ)達成値23。
GM:《魔獣の動き》で(ころころ)命中(笑)。ダメージください。
玄:(ざらざらーっ)58点〈魔〉属性! 次、2回目。マイナー《ビーストへジーク》、エゴを2つ固定してHA《獣の生命》でFP全快。そしてオートで《内なる獣:紅き供物》。FP10点消費して攻撃(ころころ)…低い、17。
GM:(ころころ)19で避けました。
玄:3回目〜。マイナーなし、オートで《内なる獣:紅き供物》FP10点消費、メジャー攻撃。(ころころ)22。
GM:《魔獣の動き》で…(ころころ)あ、クリットだ(笑)。
碧唯:げぇー!? 回った!?
幸見:「ヴォルフ…私の眼を見なさい…」《美しい……》使います。防御判定、振り直して。
GM:くそー、かわしていたのに! (ころころ)ダメージください(笑)。
幸見:よし、役に立った(笑)。
碧唯:やはり強いな、振りなおしアーツは。
幸見:敵のクリティカルを振り直させるのが大きいねー。
玄:(ざらざらーっ)63点〈魔〉属性!
GM:はい、まだ生きてます。
玄:「しぶとい野郎だな、さすがに」
GM/ヴォルフ:「貴様も……犬にしてはやるじゃないか」と、呼吸を無理に押さえ込む。
現在のエンゲージ:(玄・ヴォルフ・碧唯) (幸見)
玄:では、本来の行動。「コイツでどうだ!」オートで《内なる獣:紅き供物》FP10点消費、メジャー攻撃。(ころころ)達成値21。
GM/ヴォルフ:「どこを見ている?」HA《死に至る病》を使用。
玄:げ、ファンブルか。「ちぃ!」
(相談中)
碧唯:さて、もしもの時のHA《万能なる一撃》は、玄と碧唯どっちを動かすべきかな。
幸見:…私にやってみない? 人間性きついけど…二人とも未行動に出来るよ(笑)。
GM:本当に凶悪だな、幸見の能力は(笑)。
碧唯:《彼の出番だ》、か!
幸見:《ブーストアップ》と違って自動クリティカルじゃないから、支援に使っても同じだし(笑)。
碧唯:なら幸見かなー、使うとしたら。
玄:「やっぱ年だね、足がもつれるたあ」
GM/ヴォルフ:「ならそろそろ寝るか? 永遠にな!」
幸見:「…もう一度。おじさま、先生、二人とも頑張って…」マイナーで《天の光》、メジャーで範囲に《彼の出番だ》! これで人間性きっかりゼロ(笑)。
玄:この場合、行動順は?
碧唯:同じ未行動なら、行動値順ですね。
GM:では、こっちも最後っ屁行きますかね。碧唯が行動する前にHA《雷光のごとく》!
玄:まだあったか!?(><;)
GM/ヴォルフ:「遊びもここまでだ、死ね!」《超獣変身》してマイナーで《魔の力》、オートで《魂狩り》、メジャーは《爪爪牙尻尾》!!
碧唯:うわー! マジだ!
GM:その通り、どっちにしてももう詰めなんで最後っ屁を…!
幸見:(皆まで言わせず)《雷光のごとく》に《ヴォイド》!
GM:……って、ああん(笑)。
幸見:…と思ったけど、やめとく?
玄:かみさんの絆を固定、最後のAGP1点。
碧唯:裕美の絆固定、ええい、玄さんのもだ! AGP2点幸見に!
幸見:死んでから《アドベント》したっていいのよね。二人が良ければ…だけど。
玄:3回範囲攻撃喰らったら、回復が足りない気がする。
幸見:敵が行動使い切ってから復活すればいいだけだもの(笑)。《ヴォイド》は念のため、HA《獣の生命》対策に取っておこうかなーって。
玄:その恐れもありましたね。
幸見:まぁ、最後っ屁とGMが言ってはいるけど(笑)。
GM:結局どうします?
幸見:GMに花を持たせます。派手にやっちゃって下さい(笑)。
GM:ありがとうございます(笑)。
碧唯:敢えて敵の攻撃を受け、1しかない己の力を5にも10にも見せる! これぞプロレス風車の理論!(BYアン○ニオ猪木
GM:おお、碧唯先生。あんた、男の中の男だよ!(*女です) では、回避をどうぞ。
玄:《ビーストへジーク》中なので回避できません(笑)。
碧唯:《祭器》で魔力防御ー! (ころころ)クリティカルじゃぜー! あれだけ言って避けまちた(笑)
GM:HA《死に至る病》(笑)。
碧唯:げぇー!? 食らいまちた。
GM:(ざららーっ)62点〈闇〉ダメージ!
玄:死にました。
碧唯:無理だ、死にます! 《アドベント》頼みますー!
幸見:まだ、私にも攻撃来るんじゃないかな?
GM/ヴォルフ:「これが狩るものと狩られるものとの差だ。俺に喧嘩を売ったことをあの世で後悔しな。将のことは心配するな…俺がちゃんと狩人に育ててやるさ。俺と同じ狩人にな!」ではマイナーで幸見の元へ飛んで、そのまま攻撃。(ころころ)達成値27。
幸見:避けません。穏やかに笑んだまま、その光景を見ています。
GM/ヴォルフ:「気にいらねぇな、殺されるというのに…恐怖で気が狂ったか? 残念だ、気が狂ったら楽しみが半減するのにな……そうだ、なら将の初めての獲物はお前にしよう。そうすれば、将もくだらん感情に振り回されなくなるだろうからな!」(ざららーっ)54点〈闇〉ダメージ!
幸見:(くすっ)魔獣化します。… 覚 悟 し て 下 さ い ね ?(にっこり笑顔)
GM/ヴォルフ:「そうだ。それがいい。フハハハハハ!」
幸見:魔獣化の変異、『(幸見の周囲にいる者が)自分自身の死に様を幻視する』発動! データ的効果はないけど、魔獣化による変異だからドミネーターだろうと抵抗不可能!(笑)
GM:…………えーと、これからヴォルフを殺すお二人さん。どんな風にして殺しますか?(笑)
碧唯:クククク…満を持して結界込みの《ダークネスフレア》かな。闇に呑まれていただこうかねェ?(超邪悪な笑顔)
玄:心臓を突き刺して、そこから闇に喰われていくかな。その闇が、今まで殺した人間の顔になるのです。
碧唯:じゃあ、あえて玄さんに先を譲るか。
GM:一応、幸見に確認。最後まで、将に正体見せたくないですか?
幸見:えっと…GMの好きな方で。見せたくないのは、幸見であってPLじゃないし(笑)。
GM:了解です(笑)。
現在のエンゲージ:(玄@真の死・碧唯@真の死) (ヴォルフ・幸見)
GM/ヴォルフ:「…な、なんだ? この幻影は…? 闇が、俺を喰らっている……?」
幸見:「くすくす…どうしたの、狼男さん…私はこっちよ…」微笑みながら見ています。
GM/ヴォルフ:「それに、俺のこの胸を貫いているのは……馬鹿な……ありえない……奴らは、死んでるはずだ」もう駄目です。負け台詞吐いてます(笑)。
幸見:さぁ、最期の行動をどうぞ(笑)。
GM/ヴォルフ:「こんなもの…そうか、貴様が作り出した幻影だな! くだらねぇもの見せやがって!」最期の攻撃行きます(笑)。(ころころ)達成値26!
幸見:さくり、と何の抵抗もなく切り裂かれ、静かに倒れます。
GM:では、最後の攻撃は将がHA《獣の盾》を使って受けましょう。
幸見:あー、それはいらない。倒れるのも演出のうちなのー(笑)。
GM:了解。では、そのままさっくり倒れたということで(笑)。
幸見:で、ヴォルフには勝ち誇って、哄笑あげて欲しいなぁ(笑)。
遂にボスの演出まで乗っ取る幸見。やりたい放題である。
GM/ヴォルフ:「はぁはぁ……ちっ、胸糞悪ィ。だが、こいつを使えば更に借りが楽しくなる。これから狩りの楽しさをたっぷりと教えてやるぜ、将」邪悪な笑みを浮かべるとヴォルフは将を抱え、この場を立ち去ろうとする。
幸見:「―――それで勝ったつもり?」どこからともなく、鈴を転がすような少女の声が。
GM/ヴォルフ:「…ほう? まだ、生きていたのか。だが、お前一人が生きていたところで何が出来る? ん?」
幸見:「…私の瞳は“世界に害なす全て”を殺すの。それが……死の運命そのものであってもね…」ここでHA《アドベント》使用! 周囲の光景が澄んだ音を立てて砕け散り、そこには無傷で立っている3人の姿が!
GM/ヴォルフ:「なっ…馬鹿な?!」
幸見:「さぁ……あなたの『死』は、もうすぐそこよ…」
碧唯:「悪いね、そういう事さ。アンタの息子のクラスメートは、正真正銘の『死神』なんだよ」
GM/ヴォルフ:「くそ、寄るな……そうだ。近寄ったら、こいつを殺すぞ! それでもいいのか!? あぁ!!」
玄:「こんな可愛い死神に殺されるとは、幸せ者だな…お前は」
GM/ヴォルフ:「馬鹿か?! 殺されて幸せな奴がいるかよ!」もはや、先程までの余裕は欠片も見受けられないほど取り乱している。
幸見:「言ったでしょう? これから死ぬ貴方には……もう、誰も殺せない」紫の瞳が冷たく輝く。
碧唯:さて、生き返してもらえば、我々はまだ未行動ですな。ここはあえて《万能なる一撃》使って、玄さん割り込ませるかなぁ。人質に取る間も無いって演出の為だけに!(一同笑)
GM:おお(笑)。
幸見:演出上等、ですね(笑)。
碧唯:「やれるモンならやってみな。その爪が将君に届けば、の話だがね」ヴォルフへのエゴ固定、自分に罪1点。
GM/ヴォルフ:「近づいたな…なら、まずは耳でも削ぎ落としてやる!」
碧唯:今の罪1点でHA《万能なる一撃》! アタシのイニシアチブに玄さんを強制行動! パキンッと音を立てて、玄の周囲の時間が凍りつく!
幸見:おぉー(笑)。
碧唯:くろっくあーっぷ。さぁやっちまえー!(笑)
GM:カブトか! 手を振り下ろす直前で、ヴォルフの動きが止まる(笑)。
玄:「無理だな、お前はもう『死』に魅入られている」一瞬でヴォルフの前に移動(=マイナーでエンゲージ)し、メジャーで攻撃。「残陽流奥義、幻狼魔咬剣!」(ころころ)6ゾロクリティカル!(一同爆笑)
碧唯:ま、回ったー!!
GM:(ころころ)達成値13…ダイスも当たれと言っている(笑)。
碧唯:美味しいなぁ(笑)
幸見:出目が対照的…ここに来て(笑)。
玄:(ざらざらーっ)50点〈魔〉属性! 玄の剣がヴォルフの眉間を貫く。ヴォルフの全身の傷口から、闇が今まで殺した人間の形をとって溢れ出し、ヴォルフを蝕んでいく…。
GM:うおぉ、マイナス1点でオーバーキル!!(爆笑)
玄:「今まで殺した人間の痛みを味わいながら、心も体も、闇に喰われて消滅しな」クリティカルで良かった(笑)。
幸見:…本当に美味しい(笑)。
碧唯:くろーっく、おーばー。
GM:ザ・ワールド!(笑)
玄:そして時は動き出す……。
GM/ヴォルフ:「ば、馬鹿なぁぁあッ! あの幻影ではなく、本当に……ッ!?」と最後まで言い終えないうちに闇に喰われて消滅!
碧唯:「死神の予言が外れるもんかい。―――13年前の借りは返したよ、狗」
玄:「やはり、狩られるのはお前の方だったな」
GM:さてと、これからエンディングに移りますが、何か希望はありますか?
碧唯:裕美とのやり取りさえあれば、後はお任せしますー。
GM:では、個別EDにしますかね?
幸見:玄さんは将くんと一緒のEDとして…私もそこに出ようかな?
玄:将と会話があればいいかな、幸見と一緒でもいいけど。
GM:では、二組に分かれることにしますか。
幸見:ですね。最後は犬飼親子の後ろ姿を三人で見送る…とか(笑)。
碧唯:了解です。後は帰還チェックだな。
GM:あ、人間性の回復をどうぞ(笑)。
碧唯:プラス7なので大丈夫。
幸見:ちょうどゼロなので、大丈夫(笑)。
玄:忘れてた(笑)。現在マイナス8で…(ころころ)プラス12、生還しました(一同拍手)。
碧唯:アタシ、《結界魔法》まで使って7も残ってる……奇跡だ(笑)。
幸見:私は《伝説ふたたび》を使うといきなり苦しくなるのよね(笑)。
玄:コスト8点は痛いからなあ。
幸見:0点キャラは持久力がないから…でも、この3人は予想以上に相性がいいみたい。
玄:行動回数が多いですからね。
幸見:《虹のむこう》に《雷光のごとく》に《万能なる一撃》にエンゲージ《彼の出番だ》…(笑)。
GM:こっちももっと凶悪にして問題なかったな(笑)。
幸見:ていうか、てっきりHA《獣の生命》使ってくると思ってました(笑)。
玄:うん、HA《超魔の命》が5点しか使わなかったから。
GM:いや、もともとFP高いし。そっちは攻撃力を上げるHAも持っていないから、火力不足で危ないかなと思ったのですが…全然そんな心配なかった(笑)。
碧唯:《虹のむこう》がやはりキーでしたね。
GM:ですねー。
幸見:…考えたら、1ラウンドで片付いたんだなぁ。行動回数は多かったけど、早かった(笑)。
玄:10回以上の攻撃が乱れ飛んだが(笑)。
GM:とても1ラウンドとは思えない攻防だった(笑)。
■エンディングフェイズ■
●シーン10 『強さ』 翠ヶ原碧唯ED
○犬飼家/数日後
GM/裕美:「ありがとう、碧唯。あの子、あれから良い方に変わってくれたみたい」
碧唯:「そいつぁ良かった。アタシもようやく肩の荷が下りた気分だね」
GM/裕美:「今まであの子、家の外に出ることも殆どなかったのに…今では家に居ることが少ないくらいよ。お友達がたくさん出来たみたい。貴女のおかげね」
碧唯:「子供は日々変わるもんさ。きっと将君も、ひとつ大人になったんだよ」
GM/裕美:「そうね…でも今度は、私の方がちょっぴり寂しいわ」と苦笑する。
碧唯:「あっはははは! 今度は裕美が子離れの試練を体験する事になるのかもね」
GM/裕美:「ふふ、本当ね。今度は、私が成長しないといけないみたい」
碧唯:「いいじゃないか……。子を産んで、育んで、その子がまた次に繋ぐ。やっぱり、人間ってなぁ、大したモンさ」
GM/裕美:「そうね……今なら私、自信を持って言えるわ。あの時あの子を…将を生んだことは、間違っていなかったってね」
碧唯:ふーっと煙草の煙を吹く。「その答えが聞けただけでも、頑張った甲斐はあるってものさ」すっと席を立って。「さて、あまり長居するのも悪いわね。今日はこの辺でお暇するわ。将君にもよろしくね」
GM/裕美:「ええ。それじゃ」
碧唯:そして犬飼家を後にして…「コレが人間の強さだよ。アンタはこの細い絆すら、奪う事は出来なかったのさ。狩人が聞いて呆れるわね、ヴォルフ」煙草を道路に投げ捨て、立ち去っていきます。
碧唯:こんなとこかなー。
幸見:よい子(?)の皆さんは、煙草のポイ捨ては止めましょう(笑)。
碧唯:│_・)ノ はーい。
玄:条例違反で逮捕を(笑)。
碧唯:条例よりも、愛煙家に優しくない天の道を司る人に摘み出される方が恐いです(笑)。
GM:次は幸見と玄ですが、どういう感じで始めましょうか? 何か希望があればどうぞ(笑)。
玄:場所はどこだろう? オープニングの公園あたり?
幸見:公園かなぁ。冒頭のいじめっ子達と、いつの間にか仲良くなってる将くん(笑)。
GM:では、そうしましょうか(笑)。
●シーン11 『陽光の下で』 井上玄&紫藤幸見ED
○近所の公園/昼
GM:では、公園で缶蹴りをしているところにでもしますか。
幸見:その光景を、少し離れた場所から見ている私。
GM/雅夫:「よーし、これで後は将だけだな!」泥んこだらけの明るい笑顔からは、あのいじめっ子の印象は片鱗も感じられない。
(舞台裏にて)
碧唯:雅夫くん……別人のようだ。子供は変わり身早ぇなぁ!(笑)
幸見:まさか、将をいじめてたのは幸見と親しそうだった彼への嫉妬とか…まさかね(笑)。
GM:そんなボーイズラブな背景が! 実はあの後、将はちゃんと雅夫君と喧嘩して友情を深めたのです(笑)。
玄:そっちか!
GM:「お前、なかなかやるじゃないか」「オマエモナー」
玄:がしっ!(腕を交差するポーズ)
幸見:なるほど、拳と拳で解り合ったのね(笑)。
GM:夕暮れの川原で殴り合ってね(笑)。
碧唯:太陽が落ちるまで拳を握り殴り合って、傷だらけのままで似た者同士と笑ってたわけですな。
GM:そう、Gガンダムの主題歌のように(笑)。
玄:じゃあ玄は高いところで腕を組んで見守っていよう(笑)。
碧唯:さて問題は、将が自分は半魔だと気付いてしまったのかどうかだけど。
幸見:そういえば、彼はエキストラではないですよね? HA使おうとしてたし。
碧唯:AGPを有効活用できる以上、スタンドアロンでしょうなぁ。
GM:ええ、魔物の力にはもう目覚めてしまったので。でもあの一件以来、力をコントロール出来るようになったわけです。
幸見:これからは半魔と自覚した上で生きていくわけですね。幸い、手本は身近にいるし。
玄:(挙手して)ここに悪い大人の手本が(笑)。
雅夫が缶から離れて将を捜しに出た途端。木の上から飛び降りた将が、缶を蹴り飛ばす!
子供達は一斉に、わーっと逃げ出していく。
玄:仕事をサボって公園のベンチに座っています。
幸見:「おじさま……仕事はいいの?」傍らに立って。
玄:「子供たちの平和な姿を見守る、コレも立派な仕事だよ」胸を張る。
幸見:「ふぅん…大変ですね」くすくすと笑いながら缶蹴りを見ている。
GM/将:「紫藤! おじさーん!」幸見と玄に気がついて走ってきます。「来てたんなら、声をかけてくれれば良かったのに!」
幸見:「楽しそうだから…邪魔しちゃ悪いと思ったの」微笑んで応えます。
玄:「よう、元気そうだな」
GM/将:「紫藤も一緒に遊ばないか? 結構楽しいぜ?」今では、別人のように明るくなった将。
幸見:「…私、スカートなんだけど?」
GM/将:「大丈夫だよ。捕まっても、必ず俺が助けるから」
幸見:「そういう問題じゃ、ないんだけどなぁ…」少し顔を赤らめる。
玄:「青春だな、少年…」しみじみと。
GM/将:「な、何だよ。そんなんじゃないよ、おじさん!」と顔を赤くしながら(笑)。
玄:「はっはっはっ」
GM/将:「ほら、行こうぜ」と、幸見の手を引いていきます(笑)。
玄:「幸見ちゃん狙いはライバルが多いから、がんばれよ」小声で言って、ばしんと思いっきり肩を叩く。
GM/将:「だから、違うって言ってるだろぉお!?」ふ、青いな(笑)。
幸見:「きゃ…?!」つられて走ります。
GM/少年達:「あ、将見っけ!」「せこいぞ! 雅夫!」「ばーか、お前が目立つのが悪いんだよ!」
幸見:「(でも……良かった。将くんが誰も殺さずにすんで…)」微笑んで彼らのやり取りを見ています。
玄:楽しそうな様子を見ながら、裂きイカとビールを取り出す(笑)。
GM:子供達の声がだんだんと遠くなり、画面も高くなっていって…。
月と血の狂気を振り払い、少年は新たな絆を支えに生きていく。
この、燦々と降り注ぐ陽光の下で―――。
THE END
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