第43話
灼光の腕、響鳴の翼

●今回予告●

気が付いたら、ここには何もなかった。
寒くて、寂しくて…一人では無いけど、僕は一人で…
近くにいるはずのダレかが居なくて、それがとても悲しくて…
だから僕は、微かに聞こえるその声を聞いた。
僕を導く、その声を―――

何故だろう。
特に何があるわけでもない。なのに、胸騒ぎが止まらない。
この胸を締め付ける…懐かしいような、怖いような…
とても近くにいるダレかを、忘れてしまったような…
だから私は、微かに聞こえるその声を聞いた。
私を導く、その声を―――

Beast Bind New Testament
『灼光の腕、響鳴の翼』

汝、己の欠片を追い求めん。



オープニング ミドル クライマックス エンディング

■プレセッション■


GM(Cerva):まず初めに、この度はご参加いただきありがとうございます。
麻那:本日はよろしくお願いします(ぺこり)。
早坂ノヴユキ:こちらこそ、採用ありがとうです。
ラゼル:よろしくお願いします。
GM:開演に先立ちまして、お客様にお願いがございます(マテ)。今回のセッションは、私の初☆セッションとなります。故に、手の届かぬところ多々ございますが、どうぞご了承ください。
早坂ノヴユキ:誰でも最初ってのはありますから、気楽にいきましょー。
GM:では、今回のPC間絆の発表と参ります。『晶→双真→美宙→晶』の順にお願いします。自己紹介も、この順番にお願いします。
一同:了解ですー。
GM:また、GMの負担削減のために(マテ)絆判定、登場判定は宣言のみでOKです。それでは、どうぞよろしくお願いいたしますっ!
一同:よろしくお願いしまーす!(ぱちぱちぱち)
GM:それでは、自己紹介をお願いします〜。


●PC1(定員1名) 推奨:人の好いキャラ。

 夕暮れ時の公園。そのベンチに座っている一人の少女。
 それほど違和感のある光景ではない。ごくありきたりの風景だ。
 しかし、あなたはそこに疑問を抱いた。
 あなたの中にある魔の力が、警鐘を鳴らす―――その少女からは、あなたと同じ“魔”の匂いがした。

 シナリオエゴ:陽守 紬ひのかみ つむぎ (関係:任意)


日向 晶 ひなた あきらソロモンの鍵  プレイヤー:麻那
 【マジシャン/アーティファクト】 年齢:16歳/性別:女/カヴァー:高校生
「ワガママでもいい…決めたんだ。ボクの前では、もう誰も死なせない!」
 魔神に選ばれ『ソロモンの指輪』を正式に継承した、魔神召喚士にして女子高校生。
 底なしの魔力を有するが、底抜けのお人好し&ドジっぷりも健在。篠崎勇司とは微妙な師弟関係。
 性格は明朗快活でボーイッシュ。嘘が苦手で、『誰かの命を奪うこと』が何よりも嫌い。
 いつも連れてる馬のぬいぐるみは魔神オロバスの化身。主に晶へのツッコミ&毒舌担当。
 所持HA:《リセット》、《電光石火》、《ヴォイド》


●PC2(定員1〜2名) 
推奨:特になし。

 目立たない場所にある飯処『月見屋外伝』。
 あなたが店に立ち寄ろうとした時、店から一人の女性が出てきた。
 その女性を見送って店内に入ると、そこには難しい顔をした砕紀の姿が。
 疑問に思ったあなたは、とりあえず砕紀に話を聞いてみることにした。

 シナリオエゴ:琴月 砕紀ことづき さいき (関係:任意)


荒神 双真あらがみ そうま 護(誤)法童子  プレイヤー:ラゼル
 【アーティファクト/イレギュラー】 年齢:17歳/性別:男/カヴァー:高校生(*データ上は魔狩人)
「神に会えば神を斬り、仏に会えば仏を斬る。修羅王、夜叉王、力貸してくれよ…!」
 魔物に対抗するために妖洞寺(*法力僧を育成する特殊な寺)が秘術により生み出した、“生きた護法童子”。
 特殊な生い立ちから鬼子扱いされて周囲に反抗。規律を乱すこともしばしばで、付いた仇名は“誤法童子”。
 素行不良が過ぎたため寺を追い出され、今は単身学校に通いつつ、妖洞寺からの指令により退魔を行う。
 一見して体育以外取り柄のなさそうな、ぼろぼろの学生服を着た一昔前の馬鹿学生にしか見えない。
 仏像から削り出した霊刀、修羅王と夜叉王で戦う少年剣士。身長の低さ(160p)が密かにコンプレックス?
 所持HA:《剣魂一擲》、《電光石火》、《歩く影法師》

暁野 美宙あけの みそら耐久走査プローヴ“モルゲンシュテルン”  プレイヤー:早坂ノヴユキ
 【フルメタル/エトランゼ】 年齢:外見は16歳(実年齢不明)/性別:女/カヴァー:高校生
「―――明けの明星は見えた?」
 滅亡の危機に瀕した未来の地球ドミニオンから、現代に送り込まれた“探査針”。
 しかし故障で使命を失念、仕方ないので人間としての生活を謳歌している。ちなみに陸上部所属。
 表情に乏しく、独特の間延びした喋り方をするが、実は結構友達思い。
 特技は飛行形態に変形しての高速体当たり、及び電子機器を乗っ取っての情報収集など。
 所持HA:《ブーストアップ》、《マルチリカバリー》、《無限の法則》


晶:双真クンへの関係は絆/友情で。
双真:PC間絆は暁野美宙に連帯感です。
美宙:PC間絆は晶に友情で。真友と書いてマブダチ。


 

■オープニングフェイズ■


●シーン1 『ごく平和な光景…今のところは』  シーンプレイヤー:日向晶

○夕暮れの公園


 道行く買い物帰りの母親や、遊んでいる子供の姿がある、ごくごく当たり前の光景。
 その公園のベンチの一つに、一人の少女が座っている。
 これもありふれた光景だ。特に奇妙なことではない。そこには、本当に当たり前の光景が広がっていた。
 そんな中を、晶は何するでもなく佇んでいた。


晶:「んー、平和だなぁ…」ブランコに乗って、ぼーっと。
GM:と、和んでいたところでふと気づく。
晶:「……あれ? この感じ…」
GM:どこからか、魔力と思わしきものが流れている。
晶:「……?」魔力の源を探ってみます。
GM:どうやらそれは、ベンチに座っている少女から流れているようだ。「漏れ出している」と言ったような感じの微弱なものではあるが。
晶:ボクと歳は、そう変わらないのかな?
GM:そうですね。15〜6の、普通の高校生くらいに見えます。
晶:少し迷ってから、おもむろに立ち上がって近づいてみます。
GM:では、近づいて見てみると。
晶:「ねぇキミ、どうしたの?」
GM/少女:「……ん……ううん」軽く寝入ってるようですが、何やら魘されているようです。
晶:大丈夫かなぁ? と思いつつ、覗き込みます。何か喋ったりする?
GM/少女:「…………ん…………………ふぁ…?」と、そこで不意に目が合います。
晶:「…こんにちは。魘されてたけど、大丈夫?」
GM/少女:「……(しぱしぱ)………こんにちわ」ほにゃりと笑って言いました。「え、うなされて…いました?」
晶:(頷く)「うん。悪い夢でも見てたのかな。覚えてない?」
GM/少女:「んー………………覚えていないみたいです。もしかして、それで起こしてくれたんですか?」
晶:「んー…まぁ、そんなとこかな(魔力がどーしたとか言えないしなぁ)」
GM/少女:「そうですかー、ありがとうございました」といって笑顔でお辞儀をします。
晶:「あ、ボクは日向晶。○○高校の二年生。キミは?」
GM/少女:「私は、陽守 紬って言います」
晶:「紬ちゃんかぁ。よろしくね!」握手してお友達モードに(笑)。
GM/紬:「え…はい、こちらこそよろしくです」一瞬驚きますが、また華やかな笑顔を浮かべて握手をし、「………あれ?」と言って辺りをキョロキョロ見渡します。
晶:「ん? どうかした?」
GM/紬:「いけない、もうこんな時間になっちゃったんだ」どうやら夕暮れに今気づいたようです(笑)。
晶:「早く帰らないと、お家の人が心配するかな。じゃあ、気をつけてねー」
GM/紬:「夕飯の支度しなくっちゃ。起こしてくれてありがとうございました」といって手を振って駆けていきます。
晶:あ、そういえば彼女の服装って、制服ですか?
GM:私服ですね。
晶:そっかー。「…どこの学校か、聞きそびれちゃった。まぁ、またそのうち会えるよね?」呟いて、自分も家に帰ります。
GM:では、ここでシーンを切ります。晶にシナリオエゴ:陽守 紬と、[SA:紬の様子を見守る]を進呈します。
晶:シナリオエゴは、紬ちゃんにエゴ/友情で。話が進んだら絆に変えよう。
美宙:今んとこは一方的な友情ってわけですな。
晶:ですねー。晶の方は既に友達のつもりだけど、向こうからすれば赤の他人(笑)。

▼絆/エゴの変化
晶:
陽守紬にエゴ/友情を取得。




●シーン2 『丼飯の対価』  シーンプレイヤー:荒神双真&暁野美宙

○飯処『月見屋外伝』


GM:PC2のお二人は、飯処『月見屋外伝』の入り口付近でばったり会いました。
美宙:「……あ、ソウマ。……こんち」しゅたっ。
双真:「うおっと、珍しい所で会うな美宙」部活(剣道部)帰りなんで汗臭い(笑)。
GM:店に入ろうとして、気づきます。どうやら、中で砕紀が誰かと話をしているようです。相手は……聞き覚えの無い女性の声です。
美宙:客とのやり取りって感じじゃないんですかね?
GM:ですね。何かシリアスな雰囲気の会話に聞こえます。
晶:シリアス…別れ話?(ぉ

「――だから、貴方も気をつけた方がいいわよ」
「あぁ…だが、君はどうするんだ?」
「…嗅ぎつかれる前に屠るわ」
「なら、俺も…」
「いいえ、私一人でやる…この役目は、私じゃなきゃダメなの。
 それに、貴方はもうあそことは切れてるんだから、ヘタに首を突っ込まない方が身のためよ」


双真:「ほう。砕紀の旦那も彼女持ちだったか。しかも修羅場か? ……こりゃいいおかずができたようだな」
美宙:「……ご飯食べに来たんだけど、何だか入りづらいオーラが」何だか双真と顔を見合わせちゃいますなぁ。
GM:と、ここで戸が開きます。出てきたのは、黒一色に身を包んだ長身の女性でした。「失礼」と短く言って去っていきます。
美宙:道を開けて、ついつい見送ってしまおう。
双真:「ああ、ども。……さて、メシ食うか。旦那ー、メシ食わせてくれーい!」空気読めてない(笑)。
美宙:ではその後を追うように入ります。
GM/砕紀:「…あ、あぁ、いらっしゃいませ」営業スマイルを浮かべていますが、どこかそれはぎこちないです。
美宙:ところで、『月見屋外伝』って和食の店なんだろうか。
GM:ごちゃまぜ(笑)。
晶:この名前でイタリアンとかだったら詐欺だ(笑)。ちなみに、経営者って砕紀さん?
GM:ですよー。不真面目ですが(笑)。まぁメインは和食あたりですが、結構節操なしです。
晶:あぁそうか、闇医者(みたいなこと)してるのは裏限定だった(笑)。
GM:ちなみにこの場面では、漆
(*)は出てきません。横道反れそうで怖いから(汗)。

(*)『漆(うるし)』
 黒髪黒目セミロング、外見15〜6歳位の女の子。『月見屋外伝』の給仕にして砕紀の使い魔。
 元はただの鴉だが、砕紀が自分の血をうっかり飲ませたことで魔力が宿り、人化できるようになったらしい。
 もらった浴衣を「動きにくい」と改造し、ミニスカ状態となった浴衣が普段着。……主人の性癖が偲ばれる? きっと気のせいです(爽笑)。


美宙:「……サイキ、さっきの人は?」
GM/砕紀:「………もしかして、聞こえてました?」サングラスの横に冷や汗が一筋たらーり。
双真:「彼女に振られたのかい?」
美宙:「……ソウマ、そう思っても言わないのが大人の対応」
GM/砕紀:「え? ……あぁいえ違いますよ。古い知り合いです」一瞬固まりましたが、返事は普通に返します。「断っておきますが、昔の彼女とかでもないですよ」苦笑しつつ。
双真:「そうか、てことはやはり美宙も別れ話と思ってたって事か……」
美宙:「……思ってない。……別れ話にしては、いささか物騒な物言いだったし」
GM/砕紀:「あちゃ…お恥ずかしいところを聞かれてしまいましたな」頬をかきかき。
美宙:「……別に盗み聞きするつもりはなかったんだけど、ついつい」
GM/砕紀:「いえいえ、戸が薄いところで会話していたこちらにも非があります」どうやら、砕紀は何かを悩んでいる様子ですね。
双真:「何かあったのか? ……ああ、俺は親子丼ね」
GM/砕紀:「……ちょっと、この辺りで厄介なことが起こっているらしいんですよ…親子丼毎度〜」
美宙:「……サイキにはいつもお世話になってるし、あなたさえ良かったら力になれると思う。……私はスタミナ丼大盛りで」
GM/砕紀:「そうですね、もし宜しければ、相談に乗っていただけませんか?」
双真:「ああ、いいぜ。美味いメシ食わせてもらってる礼代わりだ」
GM/砕紀:「ありがとうございます。では用意してきますので、少しお待ちください」といって厨房に引っ込み、ややあって砕紀が二人分の注文を持って来ました。「――どうやらこの街に、とある研究所で破棄されたはずの兵器が入り込んでいるそうです」
双真:「兵器ぃ!? なんだそりゃ!」
GM/砕紀:「詳細までは聞いていませんので、詳しいことは何も…」
美宙:「……この業界だと、持ち込まれたってだけじゃなくて、自分で入り込んだなんて事もありそうね(もきゅもきゅ)」
GM/砕紀:「ただ…その研究所に、私と彼女は浅からぬ因縁がありましてね。それで、彼女が気を使って情報を教えてくれたんです」
双真:「なんか面倒臭そうだなぁ。で、その兵器をどうにかしてくれってのか?」
GM/砕紀:「はい。その兵器の調査をお願いしたいんです」
美宙:「……でもさっきの女性は、サイキには関わってほしくなかったみたいな口振りだったけど(もきゅもきゅ)」
GM/砕紀:「…彼女は、何かと背負い込む癖があるので…嫌な予感がするんです」
双真:「調査か……あまり頭使うのは苦手なんだが、まぁ乗りかかった舟だ、やったるさ」
美宙:「……このスタミナ丼、ツケといてくれたら引き受ける(もきゅもきゅ)」
GM/砕紀:「えぇ、その程度でしたら。では今回のお勘定と、無料券1枚が前金という事で宜しいですか?」
美宙:「……何でも言ってみるものね」
双真:「おう、それじゃそういう事で。ごちそうさん」
GM/砕紀:「では、よろしくお願いします…あぁ、そういえば」と言って、思い出したように。「彼女が一度、『ツムギ』と洩らしていました。もしかしたら、何かの手がかりかもしれません」
美宙:「……『ツムギ』? ……織物か何かかな…」
GM/砕紀:「さぁ…口ぶりからして、人名のような気もしましたが…」
双真:「とりあえず、その辺から当たってみるか」
GM/砕紀:「はい。あ、それではこちらを」といって無料券1枚を手渡します。
美宙:「……ではその単語を手掛かりに、調査してみるので。……ごっつぁんでした」手刀3回切って受け取りましょう。
晶:…美宙ちゃん、「がってん」とか「ごっつぁんです」とか、どこで覚えたんだろう?(笑)
美宙:ありとあらゆるメディアは検索済みですサー! 使い道は色々間違ってるかもですが!(笑)
GM:えーでは、お二人にシナリオエゴ:琴月 砕紀と[SA:入り込んだ兵器を調査する]を進呈します。
双真:砕紀へのエゴは『損得』ってことで。タダ券に釣られたっ!(笑)
美宙:シナリオエゴは砕紀にエゴ/疑念で。依頼そのものに疑いを持ってるってよりは、砕紀に接触した女性がまだ信用できないって感じで。
GM:と言うか無料券なんてあったのかっ(マテ
美宙:たった今作ったとか。メモ帳ちぎって『無料食事券』って手書きで(笑)。

▼絆/エゴの変化
双真:
琴月砕紀にエゴ/損得を取得。
美宙:琴月砕紀にエゴ/疑念を取得。


 

■ミドルフェイズ■


●シーン3 『昼下がりの散歩道』  シーンプレイヤー:日向晶  登場難易度:任意

○街中/休日

GM:OPの翌日辺り、何気なく街を歩いています。ちなみに世の休日です。
晶:なるほどー。ではローラーブレードで軽く散歩してましょう(笑)。
GM:そうして街を散策していると、紬の姿を見かけます。
美宙:(舞台裏)今ここで出ると、ちょっとストレートすぎだなぁ。少し調査活動らしきものもしてみたい気もする。
GM:全然OKですよー。
晶:「あ。…紬ちゃん、やっほー!」大きく手を振る(笑)。
GM:ですが、ちょっと様子がおかしいです。見るからに覚束ない足取りで、ふらふらと歩いています。
晶:「…? 紬ちゃーん?」しゅーっ、と横までローラー滑らせて顔を覗き込みます。
GM:ではここで…………(キャラシを覗き込み)…………晶、判定いらないや。
晶:ん? 〈魔力〉判定か何か?(笑)
GM:〈魔力〉判定でした(汗)。紬から滲み出る魔力が、先日よりも強くなっています。
晶/オロバス:
「…この娘…」肩に止まったぬいぐるみがシリアスに呟く。
GM:顔を覗き込んで判りますが、視線が定まっていないようですね。
晶:「紬ちゃん、大丈夫? ちゃんと起きてる??」目の前で手を振ってみる。
GM/紬:「…………………あれ?」と、唐突に視線が定まります。
晶:「やは。こんにちは、元気?」
GM/紬:「…あ、昨日の…こんにちわ」ちょっとキョトンとしていましたが、改めて笑顔で挨拶をします。
晶:「また会ったね。今日はお買い物?」
GM/紬:「確か、晶さんでしたよね」
晶:「うん、日向晶。覚えててくれたんだー」笑顔で。
GM/紬:「いえ、今日は………あれ?」
晶:「ん? どうかした?」
美宙:この紬って子が兵器そのものか、取り付かれてるだけかどうかだなぁ。
晶:調整された生物兵器…の片割れ、ってところじゃないのかな?
GM/紬:「えーと………なんで、こんな所に居るんでしょう?」と、本当に戸惑っているようですね。
晶:「…本当に大丈夫? ひょっとして、夢遊病の気でもあるんじゃないの?」少し心配そうに。
GM/紬:「うーん……………夢遊病、なんでしょうか…???」頭上にも『?』マークが飛び交っています(笑)。
晶:「気分は悪くない? 熱は?」額に手の平を当てて、熱を計ってみたり(笑)。
GM/紬:「いえ、気分はそんなに…え?」と。手を当てられたことにちょっとびっくり。「あーいえ、特に熱とかもありませんし睡眠も多分とってますしっ」(わたわた)
双真:登場しますー。「ん? 晶じゃねーか。何やってんだ、こんな所で」
晶:「あれ、双真クン。……?」キョロキョロと周囲を見回し。「……今日は、明日香先輩は一緒じゃないんだ」他意なく言ってみる(笑)。
双真:「別にいつも一緒ってわけじゃねーよ。……それよりそいつ、具合でも悪いの?」紬の方を見て。
晶:「それがー…本人は大丈夫だって言ってるんだけど」
美宙:「……代わりに私が一緒だったりして」双真の後ろから。
GM/紬:「? 晶さん、お知り合いですか?」と、ちょっと赤くなりつつ。ちなみに赤いのは晶の行動の影響ですので(笑)。
美宙:紬……まさかそっちの気がっ!?
GM:そっちも楽しいかもだけど、今回は違います(笑)。
晶:人間そのものに慣れてないんじゃないかなーと思った。
美宙:マリアさまが見ていたり見ていなかったりしないのかー!?
晶:晶とPLは見てないから知らない(笑)。
GM:私も知らないのであしからず(笑)。
美宙:私だって1巻しか読んでない(笑)。
晶:「うん、二人ともボクの友達。こっちの男の子が双真クンで、ボクの一年先輩。で、あっちが美宙ちゃん。ボクの同級生なんだ」
GM/紬:「そうなんですか。初めまして、陽守 紬って言います」と向き直ってぺこり。
晶:「この間知り合ったんだよ」と二人にも紹介。
美宙:「……ご紹介にあずかりました、暁野美宙です。……ツムギ?」名前を聞いて怪訝な顔に。
双真:「陽守、ツムギ……ね。まさかな」
GM/紬:「? 私の名前が、なにか?」きょとんとしています。
美宙:「……いや、何でも。……珍しい名前だなーって思って」
GM/紬:「そうですね。名字も名前も珍しいですっ」ちょっと誇らしげに言います。
晶:「…だけど『いつの間にか知らない場所にいる』って、本当に大丈夫なの?」
GM/紬:「え? うーん………いえ、そんなにないですよ」
晶:「そんなに、って…これで何回目?」
GM/紬:「そんな、両手までは突入してませんよー。偶に、しちゃうみたいですけど。私ぼーっとしちゃう性格みたいなので」照れくさそうに言う。
美宙:「……疲れが溜まってるのかもしれない。……無理はしないで、帰って休むのを勧めます」
双真:「まぁなぁ。夢遊病みたいな症状だし、ゆっくり寝た方がいいぜ」
美宙:ここで紬を帰宅させて後を尾ける! 完璧な作戦だ! 問題は、今回の依頼を晶に教えるかどうかなんだよなー、ゲーム的にはさっさと教えたほうが良いんだけど(笑)。
晶:その辺はキャラ判断に任せますが…晶の性格は、把握してるよね?(笑)
美宙:だからこそ黙ってた方が良いのかなーって(笑)。
GM/紬:「んー……そうですね。最近特にボーっとしちゃってるみたいだし、そうします」
晶:「せっかくだから、家まで送ろうか?」
GM/紬:「大丈夫です、そこまで深刻じゃないですよー」元気っ、とポージング。
晶:「そう? なら、いいんだけど…あ、そうだ。紬ちゃんって、学校はどこ?」
GM/紬:「え? ○○高校ですけど?」晶たちが通っている高校ですね。「あ、そういえば前回は言いそびれてましたっけ」と、舌を出して。
晶:「あれ? そうだったんだ。じゃあ、また学校でね!」
GM/紬:「はい、それでは、また今度〜」手を振って去っていきます。
晶:「うん、またねー!」笑顔で手を振り、見送る。
GM:…実は学校自体の設定していなかったオチ(汗)。まぁ今回は何とでもなる!
晶:学校に行ってないってこともあり得るなー、と思ってたんだけど(笑)。今までは普通に人間として暮らしてたのかな。「……で。双真クン、美宙ちゃんと浮気?」くるりと振り返り(笑)。
双真:「バカたれ。そんなんじゃねーよ」
GM:紬が去っていったら、ちょっと〈知覚〉で判定してください。
美宙:「……一夜だけの焼け付くようなアバンチュール?」アホな事言いつつ注意を払ってましょう。
晶:〈知覚〉は技能がないなぁ。平目で。(ころころ)達成値9。
双真:技能なし、(ころころ)達成値8。
美宙:(ころころ)達成値18。
GM:一人、群を抜いてるなァ。でも今回は全員成功。ふと、どこからか紬の去った方向に移動している気配が感じられた。だがその気配はそのまま紬を追うでもなく、すぐに消えてしまった。
晶:「…今の感じ、何だったんだろう?」
GM:そして晶、君はこの気配についてあることに気づいた。
晶:何でしょう?
GM:君が感じたそれは、紬から感じる魔力と似ていた。
晶:「似た魔力が二つ…もしかして、兄妹とかかな?」首傾げ。
美宙:「……アキラ、どうかした?」
晶:「…ん。今の、紬ちゃんと…もう一つ、よく似た魔力を感じたんだけど……何だったんだろ?」
双真:「俺も感じた。……なぁ晶。お前、あの紬って子とは、友達なのか?」
晶:「うん、そうだよ。会ったのは二度目だけどね」あっさりと。
双真:「(まだ、確信もねぇしな……)あの気配、どうにも気になるしな。ちょっと様子見てた方がいいかもしれねーぞ」
晶:「ボクたちと同じ学校らしいから、探せばまたすぐ会えるんじゃないかな…」紬の去った方角を見つつ。
GM:と言ったところでシーンを切ります。
美宙:っと、双真に絆取っておきます。連帯感でよろしく。
晶:あ、ボクも美宙ちゃんに絆/友情で。
双真:晶に友情で絆取得。
美宙:アキラ(・▽・)人(・▽・)マブダチ

▼絆/エゴの変化
晶:
美宙に絆/友情を取得。
双真:晶に絆/友情を取得。
美宙:双真に絆/連帯感を取得。




●シーン4 『黒き鎌、疾き風』  シーンプレイヤー:荒神双真  登場難易度:任意

GM:先ほどのシーンの少し後。何気なく会話をしていた時、ふと3人の耳に何かが聞こえた。耳を済ませていると、遠くで剣戟の音が。
美宙:何ぃーっ!?
晶:「…街中でチャンバラ?!」駆け出します。
双真:「戦い? ……ちっ、勘弁してくれよ!」音の方へ。
GM:その音を追っていくと、そこでは…冷たい光を宿す鎌を操る黒ずくめの女性と、高速で移動する“何か”が戦闘を繰り広げていた。
晶:「女の人と…何? 速すぎて見えない…」
美宙:黒ずくめの女性って、砕紀の店にいた人?
GM/??:「っ!」女性がPCたちに気づくと同時に、“何か”は高速で離脱していきました。
晶:「あ、逃げた。…今のって…?」
GM/女:「待っ……く……ッ」
双真:「ありゃ。邪魔しちまったか?」
GM:そこで改めて女がPC達の方を向きます。PC2は、その女性が砕紀の店から出てきた人だと気づきます。
美宙:「……あ、やっぱり」
双真:「あんた、砕紀の旦那の店にいた人か?」
晶:ちなみに逃げた方からは魔力か何か感じませんでしたか?
GM:紬から感じる魔力と似ていましたが、何かが違いました。
晶:…後から感じた『二つ目の魔力』の方に似てたんじゃないかな?
GM/女:「貴方達…この間、砕紀の店にいた……」
晶:「こっちの人は、二人の知り合い?」
美宙:「……知り合いってわけじゃないけど」
GM/女:「…この場面を見ても取り乱さないって事は。“こちら側”の住人なのかしら?」
双真:「まぁ、そういうこったな」
晶:「こっち側って言うか…魔物のことなら、一応知ってます」
美宙:「……今回の件、サイキから聞きました。……調査を手伝ってくれとも」
GM/女:「…そう……首を突っ込むなと言ったのに」ため息一つ、女は持っていた鎌を消しました。しかし警戒は解いていません。
晶:「聞いていいですか? 今、戦ってた相手は…何?」知らない人で年上だから、慣れない敬語を使う晶。
GM/女:「悪いけど、黙秘するわ。あれは私の獲物よ」言って冷たい光を眼に宿します。
晶:「(…紬ちゃんとは、違うみたいだったけど……気になるなぁ)」
双真:「そう言われるとこっちも弱いね。だがまぁ、旦那もあんたを心配してたぜ。怪我しないようにな」
美宙:「……まぁこっちが依頼を受けたのはサイキからなので、私達は私達で勝手に何とかします」
GM/女:「………そこのあなた」双真を視線で射抜きます。
双真:「なに? もしかして俺に惚れた?」
美宙:
「……明日香に言っちゃおうっと」
GM/女:「誰が、ダレの、旦那だって?」底冷えするような視線と薄ら笑みを浮かべてますが?
晶:
「…あ、そっちで怒ってるんだ」小声で。
美宙:明らかに何か勘違いしてますよこの女の人!(笑)
晶:砕紀さんを旦那扱いされると怒る…どういう関係だろう?(笑)
双真:「ああ、そういう意味じゃない。俺の言う『旦那』はアレだ、年上の男全般への敬称さ」
GM/女:「あぁ、そう…でもその言い回しは誤解を招くから、改めたほうが身のためよ?」といってニヤリ笑い。視線は「改めないなら殺ル」と言っていそうですが(笑)。
双真:「生憎、俺は俺の流儀を変えるつもりはないが……まぁ気を悪くしたなら謝るよ」
GM/女:「……そう。まぁ、どうでもいい事ね」といって即座に興味を無くしたようだ。
晶:
「…砕紀さんって人、もしかしてすっごく嫌われてる?」美宙ちゃんに小声で。
美宙:
「……あまりプライベートに口出しすると、こっちにもとばっちりきそうなんで」(小声)
晶:
「……そだね」小さく肩すくめ。
GM/女:「それより…もう一度口に出して言っておくわ。アレは私の獲物よ。手を出さないで」と、鋭い眼光で見つめます。
晶:ボクは一人蚊帳の外なので、所在なさげにしてます。
双真:「まぁ、俺らの用件に関わらない限りは、な」
美宙:「……善処はします。……でもこっちも頼まれた調査はしなくちゃならないんで、その過程でかかる火の粉は勝手に払います」
GM:ここで…そうだな、また〈知覚〉辺りで振っていただきたい。
晶:技能なし。(ころころ)達成値7。
双真:(ころころ)達成値6。
美宙:(ころころ)達成値18。
GM:では美宙だけ成功。彼女は強固に冷たく繕っていますが、その根底に焦燥が見られます。
美宙:ふーむ、敵の手強さにか、砕紀がしつこく関わってくるからか、状況が良くないのか。
GM/女:「……確かに伝えたわよ。それじゃ」と言って去ろうとします。
美宙:特に引き止めませんよね?
晶:今はまだ、事情がまるで判らないんで。
GM:ここで、さっき成功した美宙さんには聞こえます。
美宙:お?
GM:彼女が去り際に一言、
「…会わせる訳には行かないのよ…絶対に」と漏らしてしまうのを。
美宙:「(……? ……何の事だろう)」
GM:と言ったところでシーンを切ります。


美宙:謎は全て解けた! 紬は砕紀と女性の子供だ!!
GM:!?(  □ ) =@ =@
晶:をい。(美宙にツッコミ
GM:そ、そう来るとは思わなかった(汗)。
美宙:親権がまだ決定してないから、会わせる訳には行かないのだ!!



●シーン5 『禁断の魔遺物』  シーンプレイヤー:暁野美宙  登場難易度:任意

○街中


GM:ここは情報収集のシーンです。どこか希望の場所とかありますか?
美宙:私的にはネット環境のある場所が良いですね。
双真:私は特に希望なし。
晶:ボクも特には…情報収集判定なら、美宙ちゃんの独壇場だし(笑)。
GM:それでは、近くのネットカフェで宜しいですか? …ってしまったーーー!? 女の名前、名乗らせられなかった…(汗)。
晶:…砕紀さんに聞けば一発では(笑)。
GM:どなたか道中で、それお願いします(汗)。
美宙:了解でーす。ではネカフェにでも行くとして、その前に砕紀に電話しましょう。
GM:では、トゥルルルルル…ガチャ。「はい、もしもし?」
美宙:「……もしもし、美宙&ソウマの実働部隊です」
GM/砕紀:「あぁ、どうもお疲れ様です。具合はどうですか?」
美宙:「……さっき、サイキの店にいた女性と接近遭遇。『手出し無用』って釘刺されました、オーヴァー」
GM/砕紀:「そうですか……また一人で抱え込んでるんじゃないだろうなぁ」と、後半はぼやき気味です。
晶:「ところであの人、どういう素性の人なの?」と横から質問。
美宙:「……彼女、何者? ……スゴい武器振り回してたし、普通の人じゃなさそうね」
GM/砕紀:「あぁ、そう言えば彼女の説明をしていませんでしたね…」砕紀から簡単な情報を提示されます。名前は『闇薙 琥詠やみなぎ こよみ』、それなりに腕の立つフリーの魔狩人です。
美宙:物凄いハッタリ効いた名前だなぁ(笑)。
晶:本当に(笑)。ていうか、変換が大変だ(笑)。
GM:闇・薙ぎ・琥珀・詠み、でくっつけてます(笑)。これ以上の情報は、追って判定をしてもらうことになります。
美宙:了解です。
GM/砕紀:「私が知っているのは、この程度ですね」
美宙:「……彼女、去り際に気になることを言ってた」
GM/砕紀:「…?」
美宙:「……『会わせるわけにはいかない』って。……誰を誰に、かまでは分からないけど」
GM/砕紀:「………そう、ですか…………」しばし思案。「美宙さん、一つ調べてほしい所があります」
美宙:「……ん、何?」
GM/砕紀:「『神楽研究所』……恐らく、今回の件に絡んでいるはずです」
美宙:「……神楽研究所、ね。……了解」
GM/砕紀:「では、お気をつけて」電話終了、でよろしい?
美宙:他に訊きたい事ある人はー?
双真:特になしです。
晶:今はないです。
美宙:ところで晶が同行してますが、我々はどこまで今回の件を話したんだろう。
双真:まぁ、あの難しい名前の女性と、砕紀の店の前で会った……までは、確実に私は話しますね。兵器云々は、まぁ聞かれればスラスラ答えるだろう、という(笑)。
美宙:ツムギについてはまだ伏せておきましょう。
晶:直接誰かが困ってる、とかでなければ…まだ他人事レベルかなぁ。
美宙:もっと良いタイミングでツムギが絡んでるとバラして、晶に葛藤してもらうのだ!(笑)
晶:期待しましょう(笑)。どんな風に葛藤しようかな〜(笑)。


GM:はい、それでは改めて情報収集を行っていただきます。
美宙:では近日中にこの付近に持ち込まれた『兵器』についてと、『神楽研究所』について。そしてそれらと『ツムギ』の関連性。《ネットジャック》で判定してみます。人間性20に。
GM:『兵器』については〈情報:魔物〉、『神楽研究所』については〈情報:裏社会〉、『ツムギ』については…紬自身になりますので〈情報:噂話〉。関連性は『琥詠』で〈情報:裏社会〉になります。
美宙:うーむ、判定3回ではコスト9になるな。ちと重い。
晶:『兵器』っていうのは、琥詠が戦ってた相手だろうと推測できますね。ボクも調べます。
GM:対象が多すぎたか(汗)。
晶:調査対象を分担すれば、何とかなるでしょう。《偉大なる叡智》を使用、(ころころ)達成値21です。
美宙:『神楽研究所』の調査は《ネットジャック》で、『ツムギ』に関しては〈情報:噂話〉でやってみます。まず『神楽研究所』…(ころころ)達成値20。次は『ツムギ』、情報屋込みで(ころころ)達成値21。
GM:軒並み高い(汗)。
双真:双真は判定値がアホみたいに低いから……必要そうなら判定します(笑)。
美宙:あと琥詠もいってみるか、こっちも《ネットジャック》で人間性17。(ころころ)達成値22。
晶:ボクは魔神の力を借りて調べてみました。何が判るかな?
GM:えーと、まずは『兵器』についてかな。

>『兵器』
 今から1週間ほど前辺りから出没するようになったらしい。
 機動力がかなり高く、はっきりとした姿を視認したものはいない。
 破壊行動やそれに準ずる行動はしていない。
 何かを探しているようなのだが、特定は出来ていない。
 最初に確認された付近には、とある研究所の跡地がある。
 名を『神楽研究所』というらしい。

>『神楽研究所』
 正式名称は『神楽人工魔力炉研究所』
 新たなるエネルギー源として魔力に目をつけ、人工魔力炉を作り出そうとしていたらしい。
 そのノウハウを生かした兵器開発部門も存在するそうだ。
 だが、今から10年ほど前に壊滅している。
 主な研究対象は、魔の力を宿すアーティファクトと、魔の力により造られるフルメタル。
 その裏で、神楽研究所は魔力自体の研究のために魔術師の育成機関にも力を注いでいたらしい。
 彼らはその過程で生み出したモノ同士を組み合わせる実験も行っていた。

>『紬』
 彼女は近くの高校に通う、普通の高校2年生である。
 去年の春にこちらに転校して来て、近くのアパートで一人暮らしをしている。
 偶に年上の女性が遊びに来るが、姉ではないらしい。
 最近は体調が悪いらしく、学校を休みがちだそうだ。
 彼女が卒業したとされる中学校には、その名前の生徒は存在しない。

>『琥詠』
 それなりに腕の立つフリーの魔狩人。
 魔力で組み上げた鎌を使っての接近戦を得意とする。
 表の職業として、仲間内で始めた小さな孤児院を営んでいる。
 元『神楽研究所』試験体で、壊滅時に鎮圧部隊に救出された。
 その際、年長組の一人であった彼女は、仲間と共に試験体の子供達を保護している。


GM:情報は以上です。ちなみに全部の情報が出ました。
晶:琥詠=マジシャン、兵器=フルメタル、紬=アーティファクト…かな。
美宙:「……神楽研究所が、全ての中心みたいね」
晶:「そこを…調べてみる? 肝心の『兵器』は逃げた後みたいだけど…」
双真:「そうだな、いつどこに現れるか判らない兵器を探すより、そっちが先だろう」
晶:「まだ、その兵器の目的も判らないしね…」
美宙:「……『兵器』が立ち寄ったのなら、何か手掛かりがあるかも」跡地の住所は分かります?
GM:兵器の目撃情報と重なりますから判りますね。ただ、ちょっと離れたところにあります。
美宙:徒歩じゃ無理か。車とか持ってる人は……いないな!(笑)
晶:ドミニオンの中、とか言われなければ転移魔法(=演出)で一瞬ですが(笑)。
双真:「自転車じゃ遠いな。タクシーしかねぇかな、こりゃ」
GM:えーと、GMの本音いいすか?
美宙:はい?
晶:研究所へ行っても無駄足、とか?
GM:はい。10年前に壊滅させられて、特に調べるものないっす(汗)。
晶:情報は全部出た、という話だったしね(笑)。
双真:じゃあ後は紬をストーキングしか!(笑)
美宙:あー、そこで目撃されたなら立ち寄ったか、そこから現れただろうから何かあるのかと思った。
GM:…………そこから現れたのはビンゴ、だけどそれ以外ロクに何も無いのだっ!(マテ
晶:それじゃこうしよう。「ん…行く前に…あのね、二人に聞いて欲しいことがあるんだけど…いいかな?」
美宙:「……?」
双真:「なんだ?」
晶:「さっき琥詠さんが戦ってた『兵器』だけど、強い魔力を感じたんだ。それで……それと、よく似た魔力を…紬ちゃんからも感じてたんだよね…」
美宙:「……!」
晶:「ボク、どうしてもそれが気になっててさ…」
双真:「嫌な予感が丸当たりって所だな、こりゃ」
晶:要は、紬ちゃんと兵器の接点がPC的に見えないのが難点だったので。会話で繋げてみました(笑)。
GM:ありがとうーー(泣)。
美宙:ナイス繋ぎだ晶!「……実はアキラには黙っていた事があるんだけど。……サイキからこの件を頼まれた時、さっきの女性が『ツムギ』って口にしてたらしいって聞いたの」
晶:「…それって…やっぱり、彼女のこと…だよね?」当たって欲しくないな…と思いつつも。
美宙:「……まだ断定は出来ないけど、接点は多すぎる」
双真:「彼女が『兵器』に狙われているのか、それとも彼女自身が『兵器』なのかは、まだ判らないがな。いずれにしろ、ここからは俺らだけで十分だ。お前は家に帰ってな」
晶:「…嫌だよ。二人とも、紬ちゃんのところに行くんでしょ? だったらボクも行く」
美宙:「……もしかしたら、アキラには辛い展開になるかもしれないのよ?」
晶:「…それでも。行かないまま、何も知らないままで後悔するのは…もう二度と嫌なんだ。出来ることがあるかもしれないなら、ボクは動くよ」きっぱりと。
双真:「……ま、覚悟が決まってんなら、もう言う事はねぇ。それじゃ、紬ちゃんを探しに行きますか」
美宙:「……ん、じゃあ一緒に行こう、アキラ」
晶:で、さっきの判定で紬ちゃんの家は判っていいんですよね?
GM:はい、OKです。
晶:「うん。……で、ボクは彼女の家、知らないんだけど」歩き出してから気が付く(笑)。
美宙:「……実はさっき、こっそり調べました。……これも黙っててゴメン」
晶:「美宙ちゃんなら、どっちみちすぐ判ると思ってたし。地図情報を引っ張ったんでしょ?」細かいことは気にしない(笑)。
双真:「急ごうぜ。真相がなんであれ、手遅れだけは避けたいしな」
美宙:「……うん」実は紬の情報は《ネットジャック》じゃないから、人脈で調べまちた(笑)。
GM:でも達成値殆ど変わりませんでしたね(笑)。
晶:晶は美宙がパソコン使えば何でも判ると思ってる(笑)。
GM:それは私も(マテ
美宙:まぁ間違いではないが、後が色々大変なので(笑)。
GM:では、この辺りでシーンを切ります。

▼絆/エゴの変化
晶:
陽守紬へのエゴを絆/友情に変更。闇薙琥詠にエゴ/困惑を取得。
双真:陽守紬に絆/好奇心を取得。
美宙:琴月砕紀へのエゴを絆/献身に変更。陽守紬にエゴ/疑念を取得。



●シーン6 『邂逅』  シーンプレイヤー:日向晶  登場難易度:任意

○街中/夕刻

GM:皆さんは紬の家に向かおうと街を歩いています。その道すがら、紬を見つけました。
晶:「あ、紬ちゃんだ…」声をかけようとして、踏みとどまる。
美宙:顔を合わせるのは気まずいな、ちょっと隠れましょう(笑)。
GM:彼女は、今までと様子が違っていますね。その挙動は虚ろなものではなく、どこか必死さを感じさせます。一生懸命に、何かを探しているような…。直接会わないで見守ります?
晶:少し迷った挙げ句、思い切って近づきます。「……紬ちゃん?」
美宙:こっちは隠れたまま様子を見ましょう。
GM/紬:
……なきゃ……え? あ、晶さん…こんばんわ」少し息が切れています。
晶:「こんばんは、よく会うね。…どうかしたの?」
GM/紬:「えっと………それが……私にもよく解らないの」本当に解っていないようです。
晶:「さっきは、何か探してるみたいに見えたんだけど…」
GM/紬:「さっきから胸騒ぎがして止まらなくて…誰かに、会わなきゃいけないような…会わなきゃいけない誰かが居るみたいなの…とても、近くにいた人……」
晶:「…誰かって? 例えば兄弟とか?」
GM/紬:「それが………………………………え?」唐突に、辺りを捜していた紬の視線がぴたりと止まります。
晶:「捜し物なら、ボクも手伝うけど……どうかしたの?」視線の先に目を向けます。
GM:紬の視線を追っていくと、その先には―――紬と良く似た印象の少年が歩いていました。こちらには気づいていないようです。
晶:「…あの子が、探してた子?」
美宙:ぬお、新キャラ。
晶:こっちも人間型かぁ。少し意外。するとやっぱりさっきのは、フルメタルの《変形》かな?
美宙:見えないほど速い動きは《加速装置》かな?
GM/紬:「……か、ける……?」呆然と、口から言葉を漏らします。
双真:「あいつは……?」物陰に隠れながら視線の先を伺っている。
GM:それが聞こえたかのように、その少年は紬の方を見ます。「…っ!!」だが、その少年は紬に気づくと驚愕の表情を浮かべ、胸を押さえて逃げ出しました。「あ、待って!!」と紬もまた、弾かれた様に少年の後を追って走り出します。
晶:「え、あれ? 紬ちゃん!?」後を追いかけます。
双真:「おいおい、ちょっと急展開すぎるぜ!」急いで後を追う。
美宙:私も追いますー。
GM:ここで晶は気づきます。その少年から、うっすらと感じられた魔力は―――『兵器』のそれと酷似していました。
晶:「(…やっぱり…あの子が…?)」
美宙:胸を押さえて……《心魂機関》絡みか? 魔力を発するフルメタルってーと、《心魂機関》が思い浮かぶし。
晶:ですねー。戦闘場面がなければ、心臓が《魔宝》かも、とか思ったけど。
GM:皆が二人を追いかけた辺りでシーンを切ります。



●シーン7 『呪縛される魂』  シーンプレイヤー:荒神双真  登場難易度:任意

○街外れ/黄昏時


GM:3人は紬と少年を追いかけますが、人ごみに紛れて見失ってしまいました。捜しているうちに日は暗くなり、今は街外れの路地裏近くです。
美宙:「……迂闊。……意外と足速い」
晶:「どこに行ったんだろう、二人とも…」
双真:「あーくそ、見つからねぇ! そろそろ晩飯の時間だってのによ!」
GM:そして辺りを見回してるうちに、どこからか聞き覚えのある音が聞こえました。剣戟の音です。
双真:「って、またか。こりゃ急いだ方が良さそうだな」音の方へ急行。
晶:「…っまた! まさか琥詠さん!?」音の方に駆けつけます。
美宙:同じく。
GM:その音を追っていくと、少し開けた場所に出ます。そこでは、さっきの『紬に良く似た少年』に鎌を突きつける、琥詠の姿が見られます。
晶:ところで、もうすぐクライマックスでしょうか?
美宙:戦闘になるとして、今んとこ誰が相手になるのか全く分からないんですよねぇ。
GM:コレが最後のミドルです。思ったより早かったなァ(汗)。
美宙:紬はいますかね?
GM:紬は居ません。また、少年もさっき見た時とは印象が違います。その両腕からは機械の翼を生やし、胴部に禍々しい印象の鎧が見受けられます。
双真:「ち、遅かったか……」
GM/琥詠:「ここまでよ…観念して解放なさい」と、ここで琥詠が双真たちに気づく。
美宙:「……こんばんは」気まずいな!(笑)
GM/琥詠:「貴方達……これは私の獲物だと言わなかったかしら?」油断なく少年に鎌を突きつけながら。
双真:「俺らは俺らで探し人の途中でな」
GM/琥詠:「捜し人…こんな所に……?」
晶:「…紬ちゃんは、ここには来なかったの?」
GM/琥詠:「っ! 紬……!?」
美宙:「……あなたがツムギという名前を口にした事は、サイキから聞いてる。……この件に関係あるのね?」
GM/琥詠:「紬がこっちに来ている……そんな」うろたえているのが眼に見えます。
美宙:「……あ、今目を逸らすのは―――」
GM:その時。「……琥詠さん?……かける?」全く別の方向に、紬が現れました。
晶:「…紬ちゃん!?」
GM/琥詠&少年:「紬!?」 「…姉、さん?」紬は驚愕に眼を見開いて、琥詠と翔の姿を見つめています。
美宙:全員兄弟かー(笑)。
晶:琥詠は姉ではなく、保護者といったところでしょうけど。弟の方が逃げたのは、何だったんだろう?

 そしてその時―――翔の胸の鎧に拵えてある宝玉が、突然光りだした。
「ダメ…紬っ!!」 「姉さん、逃げてっ!」


双真:「何だ、一体?」
GM:次の瞬間、鎧の宝玉から閃光が迸り、紬を捉えた。
晶:「判らないけど…嫌な予感がするっ!」紬ちゃんと少年の間に割って入ろうとします。
GM:その光は瞬時に紬を翔の側に転移させる。《アポート》を使いました。
美宙:なるほど。
晶:「紬ちゃん!!」《アポート》は妨害できないからねぇ。
GM:宝玉から放たれた光は、更に輝度を上げていく。
美宙:「……アキラ、危ないっ」手を引いて引きとめよう。
GM/翔:「やめろ…やめろぉぉぉ!!」その中で、君達は、鎧が蜘蛛のように触手を伸ばし、紬に絡みつくのを見た。
晶:鎧から触手……ぇろい?
美宙:えるろーい!
GM/紬:「いや…琥詠さん、翔……いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」そして、空間は光に満たされた。
晶:「紬ちゃん?! 紬ちゃぁぁぁん!!」
双真:「おいおい、こりゃまずいんじゃないの……!」
GM:しばらくして、光が収まってきた。
晶:「…いったい、何が起きたの…?」目を凝らして見る。
GM/琥詠:「…………『呪縛フルス』………貴様、どこまで……」減衰する光の中で、琥詠の歯噛みする声が聞こえる。
美宙:「……コヨミさん、どういうこと?」また新しい単語が…。
晶:合体後の名前っぽいですね。

 晶が、紬を見ようと眼を向けた、その先には―――
  ――脈動する、肋骨のような鎧を纏い――
   ――静かに鳴く、機械の翼を広げ――
――灼けた光を吐き出す、異形の左腕を携えた――


   ――人ならぬ――
        ――紬の姿が――
             ――在った――


晶:「…紬……ちゃん…?」呆然と。
双真:「悪趣味だぜ……」
GM/琥詠:「…取り込まれたのよ、紬は…」呆然と、しかしその紬の姿を睨みながら、ボツリと言う。
晶:弟は一体化したのかな?「さっきの男の子は、どうなったの?」視線は紬を見たままで。
GM/琥詠:「……翔は、背中の翼よ…」
双真:「背中の翼? 何のこっちゃ?」
美宙:「……『神楽研究所』の置き土産って事なのね」
GM/琥詠:「…神楽研究所では、アーティファクトやフルメタルの研究だけではなく、その融合体の開発にも尽力していた。その中のプロジェクトの一つに、複数の魔器を所有した存在を研究するものがあった―――魔鎧『血雲』、魔弾『灼光』、魔機『響鳴』…この三つを、魔宝『呪縛』が制御する…そんな無茶を具現化したのが、あの姿…」
晶:「……このままだと、紬ちゃん達はどうなるの?」
GM/琥詠:「このまま放っておけば、完成されたプログラムが二人の意思を食い潰す…そうなる前に、コアを倒せばっ」
双真:「まだ間に合うって事か。それなら……!」
晶:「そうすれば、二人を助けられるんだね?!」
GM:と、その瞬間、唐突に琥詠の方へ光が迸る。「うあぁっ!?」その光は、紬の右腕から放たれた、レーザーと見間違うほどの炎の帯。
美宙:「……コヨミさんっ」
晶:「だ、大丈夫!?」《シールド》は間に合わない…かな?
GM/『呪縛』:「リライト終了マデ、アト300秒……不安材料ヲ殲滅スル」 紬の口から、紬ではない機械然とした言葉が発せられる。
美宙:タイムリミット切られたっ!
晶:300秒…5ラウンド以内かな?
GM/琥詠:「ぐっ………あの、胸の宝玉さえ壊せれば、二人は解放される……」
双真:「まるで明日香の時と同じだな。知らん内に魔物に絡まれ、挙句捕らえられ……か。くそ、嫌な事思い出させやがって」
晶:「リライト…あと五分ってことか。紬ちゃんが消えちゃうなんて…そんなこと、絶対させない!」
GM/琥詠:「…恥を捨てて頼む、二人を…救ってくれ」吹き飛ばされた琥詠が、息も絶え絶えで言葉を紡ぐ。
美宙:「……コヨミさん、悪いけど獲物は横取りするわ。……アキラの友達を消してしまうわけにはいかないもの」
GM:それを聞いて、琥詠は意識を失う。
双真:「頼まれなくても、やってやらぁ!」
晶:「会って間もないけど…友達だもん。弟クンも一緒に、助けてみせるよ」
GM/『呪縛』:「殲滅………開始」 紬の瞳が、緑色に淡く輝いた―――。

▼絆/エゴの変化
晶:
闇薙琥詠へのエゴを絆/共感に変更。翔に絆/救済を取得。
双真:琴月砕紀へのエゴを絆/尽力に変更。翔に絆/救済を取得。
美宙:陽守紬へのエゴを絆/救済に変更。闇薙琥詠に絆/共感を取得。



 

■クライマックスフェイズ■


●シーン8 『灼光の腕、響鳴の翼』  PC全員登場

○路地裏/黄昏時

 目の前に居る紬の姿は、かつて知る彼女の姿とはあまりにかけ離れていた。
 低く鳴動を繰り返す機械の翼を背負い、赤黒く脈動する肋骨状の鎧が紬の身に絡み付いている。
 …だが、何よりも紬自身の変化が大きすぎた。
 黒髪は光沢のある銀髪へと変わり、焦点を結んでいない眼は緑色の光を灯している。
 そして最も目を引くのは――左腕。
 少女らしい細い腕の面影は最早無く、まるで悪魔の腕と見間違うほどに肥大化していた。
 その先端は、まさしく大砲の砲身の如く大口を開け、中から灼熱の吐息を零している。

「リライト終了マデ、アト300秒……不安材料ヲ殲滅スル」

 鎧の中心部に鎮座する宝玉が、淡く光る。

「殲滅………開始」

 それに呼応するように、紬の瞳も淡く輝いた―――。



GM:まず、状況説明から。現在の紬達の状態は、まず『呪縛』が翔に《盟約》し、その上で翔が紬に《盟約》しています。なので、この3体は同一エンゲージの状態となります。
美宙:キャラは3人分、と。
GM:勝利条件は、5ラウンド目が終わるまでに『呪縛』を倒すこと。攻撃を行うのは事実上紬ですが、紬、翔を倒す必要はありません。ちょっとややこしいですが、1体のボスと戦う感覚で捉えてください。[SA:紬と翔を救う]を皆さんに進呈します。それと返答遅れましたが、タイムリミットは5ラウンドです。
美宙:了解です。
双真:はい。
晶:了解ー。多分大丈夫。
GM:他に何か質問はありますか?
美宙:『呪縛』のみ攻撃も可能なんですね?
GM:はい、『呪縛』のみを選択して攻撃を行えます。
晶:…危ない。いつもの癖で範囲攻撃とか宣言しそうになった(汗)。
美宙:《呪圏拡大》ー!(笑)
GM:範囲攻撃は危ないですね(汗)。
晶:今回は必要なかったよね(笑)。
美宙:わ、私もミサイルを…(笑)。
双真:みんなまとめて殺っちまえー!
晶:複数の敵=範囲攻撃宣言、が条件反射になってたよ(笑)。
GM:それでは、戦闘開始です。


▼ラウンド1

GM:セットアップ、こちらは《絶対先制》を宣言します。
美宙:やはり《絶対先制》はあったかー。《瞬間武装》+《融合》でレイガン、ミサイルパーツ、セカンドサイト、特殊強化服準備、人間性14。
GM:まずオート《融合》で魔弾を装備、マイナー《加速装置》《戦闘形態》《ロックオン》宣言。異形の左腕の各部から無数の炎の塊が吐き出され、紬の身を覆っていく。そしてメジャー、《魔弾》にて攻撃。(ダイスいっころ)対象は晶に。
美宙:あ、エンゲージの状況はどうなってます?
GM:…って、ごめんなさい、エンゲージ確認怠りました(汗)。準備の段階で戦闘態勢を整えていたと言うことで、任意の場所に居てもらって結構です。
双真:エンゲージ済みで。
晶:ボクもエンゲージしておきます。
美宙:こちらはエンゲージ外します。…最近は任意のエンゲージで始まる事が多いから、《戦局分析》要らずなのがありがたいような寂しいような(笑)。
晶:場合によっては、あると凄く有り難いんですけどね(笑)。

 現在のエンゲージ:(『呪縛』融合体・晶・双真) (美宙)

GM:それでは改めて、晶に攻撃を仕掛けます。
晶:はーい。
GM/『呪縛』:「ターゲットロック…灼光の腕ローエン、ディスチャージ」 (ころころ)達成値23、〈運動〉回避です。
晶:《祭器》で魔力回避。(ころころ)クリティカル回避です。「っこのぉ!」魔力で光線を逸らす!
GM:紬の左腕から放たれた灼熱の光線は、晶に当たる直前で弾かれました。では次…ちなみに『呪縛』融合体の行動値は17です。
晶:早っ!
GM:《戦闘形態》の恩恵じゃけんのぅ(笑)。
晶:美宙ちゃんより早いのかー。
美宙:ククククク、それもこのターンだけよ!
GM:《戦闘形態》されかえしたら逆転されますが(笑)。続けて『呪縛』の通常行動。マイナー《変形》、更に《魔器融合》で《変形》を選択、《魔機》としてメジャーで攻撃を行います。これが今回最大のグレーゾーンだぁっ!
晶:…ちなみにグレーな部分って?
GM:《変形》後の素手を《魔器融合》で選択できるかがグレーです(汗)。

 …まぁ、気にするほどの凶悪コンボじゃないし。GMならゴールデンルールで多少の無茶は許されると思う(笑)。

晶:《魔機》かぁ…ということは、標的はボクか双真クンだね。
GM:です。では(いっころ)…晶さんに再び。当たる気しねー(汗)。
美宙:「……コヨミさんとの戦闘で、変形状態のスピードは相当のレベルにあると確認できる。……気をつけて、アキラ」
晶:「うん、わかってる!」
GM:紬の身体と水平に立っている機械の翼が直角に跳ね上がり、推進部に炎が収束していく…それに伴い、左腕の砲身が中に引き込まれ、噴出される炎がプラズマトーチの様に前方に固定された! (ころころ)達成値12…だが、ここでHA《電光石火》宣言、判定をクリティカルに!
晶:…取りあえず、通しで。こちらファンブルになるので、自動命中です。
GM/『呪縛』:響鳴の翼シャレン、パイロドライブ。クラッシュ」 (ころころ)53点〈炎〉ダメージ…めちゃめちゃな数値でてもうた(汗)。
美宙:全然弱かねぇー!(笑)
晶:凄いダイス目…。
GM:紬の背面が凄まじい炎を迸らせた次の瞬間、晶の身体に炎の鉄槌が打ち込まれる!
晶:「うっ…あぁあっ!?」爆炎の中に晶の姿が消える(笑)。
双真:「晶っ!」ううむ、一撃でやられかねない(笑)。
晶:《シールド》全開で使ってもダメージ30点は軽減できないと気付いて諦めた(笑)。
GM:攻撃に完全特化してます。その分FPは低めなので、集中砲火してください(汗)。
美宙:こんなの耐えられるの、イモかビーストかバイオでないと(笑)。
晶:炎の中から輝線を描いて太陽・月・星を意匠化した光の魔法陣が現れる。魔獣化!「…ボクは…大丈夫!」
GM:では、次は美宙の行動です。
美宙:マイナー《加速装置》+《戦闘形態》+《飛行能力》人間性8。メジャー、レイガンで『呪縛』を撃つぁー!! (ころころ)達成値19。グヌゥ、出目が3…。
GM:今日は情報戦にダイス目吸い取られたか…?(汗)。『呪縛』は〈運動〉回避。(ころころ)達成値28。呪縛の宝玉が紬を操り、高速離脱を成功させた。
美宙:「……敵戦力の運動性を再設定。……まずい、時間が無いのに」
晶:「凄い…速すぎて、全然見えなかった…」回避基本値が19か…双真クンの攻撃に《能力強化》使おうか?
双真:こっち命中判定20ですからねぇ。微妙なところですな。
美宙:確実を期すなら使った方が良さそうですね。こっちは《ロックオン》込みで同値か…。
双真:人間性に余裕あれば、お願いします。
晶:《能力強化》はコスト2点だから、ガンガン使うね。
GM:では次は双真か晶の行動です。
晶:双真クン、先にどうぞ。
双真:では、お先に。「このっ! 二人から、離れろっての!」マイナーで《魔撃》使用。対象は『呪縛』。
晶:Alloces-戦士の公爵-よ、彼の剣に力を!」《能力強化》!
双真:《大小拵え》で二回判定。(ころころころ)達成値26。
晶:+5して合計31ですね。
GM:『呪縛』、〈運動〉回避。(ころころ)26、命中です。
双真:(ころころ)41点の〈光〉属性。「危ねぇ……サンキュー、晶」
晶:使っておいて良かった…。
美宙:+5はデカいな、やっぱし。
GM/『呪縛』:「グ…ガガッ……」 素通しですが、かろうじて残りました。
美宙:どこで《ブーストアップ》の割り込みかけるかなぁ…短期決戦になりそうだし、次のターンで使っちゃおうかな。
GM:では晶、どうぞ。
晶:「いっくよー、Orobas-馬の太守-!」マイナーで《OS:魔機》に乗って、メジャーで白兵攻撃。(ころころ)達成値28。
GM:『呪縛』、〈運動〉回避。(ころころ)達成値29、黒い巨体を生かすオロバスの突進を、急激な加速で回避する。
晶:「やっぱり…速い!?」
美宙:そしてここへ来て好調なGMの出目!
GM:どうしたんでしょうねぇ(汗)。

 現在のエンゲージ:(『呪縛』融合体・晶・双真) (美宙)


▼ラウンド2

晶:伝説に謳われし“ソロモンの鍵”よ、真の力を我の前に示せ。新たな主、晶の名の下に!」セットアップで《封印解除》使います。
GM/『呪縛』:「操作系統ニエラー、デュアル=アクセラレータ使用不能」 こちらはセットアップありません。
晶:さすがに《絶対先制》2発目はなかったみたいですね。
GM:はい、それでは更に早くなった美宙さんどうぞ。
美宙:「……諦めないで。……肉眼では見えなくても、魔術師のアキラなら違う『目』で見えるはず」晶と紬の絆固定、晶にAGP2。マイナー《ロックオン》、メジャーでレイガン。人間性4。
晶:「美宙ちゃん……うん! みんなで…頑張ろう!」美宙ちゃんと双真クンに愛を3点ずつ渡します。そして《能力強化》!
美宙:ありがとー! (ころころ)達成値26、+5で31。
GM:では、こちら〈運動〉回避。(ころころ)達成値28。
美宙:あああ危ねぇー!
晶:良かった…使ってて本当に良かった(安堵)。
GM:補正加えて命中ですね。ダメージどうぞ。
美宙:「……レイガンリミッター解除。……精密射撃モード」《リインフォース》、人間性2。(ころころ)24点〈光〉! 晶の魔力で補正を受けて、『呪縛』のコアを撃ちぬいたぜー!
GM:十分すぎますね。魔獣化&《超魔の命》宣言。美宙の高速起動から繰り出された光の線条が、『呪縛』の宝玉にクリーンヒット!
双真:「やった……か?」
美宙:「……まだ。……呪縛のコアから高エネルギー反応」
GM/『呪縛』:「グガガガ………エマージェンシー、エマージェンシー、緊急駆動モード起動」
美宙:「やったか!?」って言うと、大抵やってませんよね!(笑)
晶:お約束だー!(笑)
GM/『呪縛』:「アラート、アラート、アラート、敵ヲ殲滅セヨ!!」 紬の全身を覆う鎧が、機械の翼が、左腕の魔銃が蠕動を始めた。ややあって、その身体の各部から凄まじい炎が噴出され、更なる炎を纏いだしたっ! では、次に『呪縛』融合体の攻撃を行います。まずターゲットの選定、(いっころ)3、美宙にですね。
美宙:かかかかもーん!?(がくがく)
GM:マイナー《ロックオン》、メジャーで《魔弾》での攻撃。(ころころ)達成値23、〈運動〉回避です。
美宙:(ころころ)達成値26!
GM:紬の左腕から放たれた灼熱の閃光は、しかし、美宙の姿を捉えることなく地面を焼くのみだった。
美宙:「……高機動戦闘があなただけの芸だと思った?」ありえない機動でビームを回避ー!
GM:コレだけやっても当たらないのは…嬉しい様な悲しいような…複雑だ(笑)。
美宙:回避で目が走るのが、我ながらヘタレっぽい(笑)。
晶:でも状況としては美しいです(笑)。
GM:では、行動値9のお二人です。
晶:んー、双真クン、先にどうぞ。
双真:「避けるのは苦手だが、それなら先手を取ればいいんだよっ!」
晶:例によって《能力強化》重ねます。
双真:マイナーで《魔撃》使用、《大小拵え》で二回判定、(ころころころ)クリティカル。
GM:ここでクリットを出しますかっ!
晶:おー。こっちに風が吹いてきたかな?(笑)
GM:では〈運動〉回避を試みます。(ころころ)無理です…なのでHA《電光石火》宣言!
美宙:「……ソウマ、時間が無い。……一気に押し通して」双真、砕紀、コヨミの絆固定、AGPを双真に3点。
晶:双真クンじゃ消せない、HA《ヴォイド》!
美宙:晶、AGP足ります?
双真:妖洞寺と晶の絆固定、APG2点を晶に。
晶:美宙ちゃんから2点もらってるので、足りてます。
GM:だがその前に、こちらもHA《ヴォイド》宣言っ!
美宙:ぐぬぅ、これ以上は突っ張れんか。
双真:今なら《歩く影法師》で消せるけど、これは流石に効率悪い……私は通しで。
晶:そうだね。美宙ちゃんの《無限の法則》に期待して良いかな?
美宙:いきますぜー。
GM/『呪縛』:「グガガガガガガ…力場干渉機構作動!」
双真:「これを、避けやがるか……!」
GM:晶の支援を身に纏った双真の一撃を、『呪縛』は無理やりな空間干渉によって避けた!
晶:「…魔力が無理矢理ねじ曲げられた!? あの魔器の力なの?」
GM:何もなければ、次は晶の行動ですが?
晶:えーと。《彼の出番だ》が欲しい人ー?(笑)
美宙:双真にGO!
晶:Eligos-騎士の公爵-よ、彼の者に更なる力を!」《OS:彼の出番だ》を双真クンに!
双真:では未行動に。……未だに特技もHAも、ルルブで確認しないと効果が判らない(笑)。
GM:そう来るか…ならばここでHA《ブーストアップ》宣言!
美宙:割り込むかぁ!
GM:通しますか?
晶:通します。
双真:通しで。
美宙:止めるHA無いです(泣)。
晶:さて、何が来るかな?
GM/『呪縛』:「リミッター解除・響鳴の翼シャレン、パイロドライブ・クラスター!」 マイナー《飛行能力》、オート《分裂》、そしてメジャーで《魔機:変形》の範囲攻撃を行います。
美宙:「……速度が上がった? ……いけない、アキラ、ソウマっ」
GM:対象は近接エンゲージにいる晶と双真。判定はこのままいくと、《ブーストアップ》効果でクリティカル命中。
美宙:ここでHA《果て無き剣》が来るかと思った…。
晶:双真クン、《攻防一体》使う?
双真:使うつもりです。
晶:では、任せます。
双真:「勝ちを焦りすぎだ!」《攻防一体》で反撃。HA《電光石火》でクリティカル。相手はファンブルとなるので、攻撃失敗に。
GM:通します。攻撃失敗。そちらの攻撃どうぞ。
美宙:まずはカウンターですな。
双真:HA《剣魂一擲》使用。魔の力のエゴを固定、AGP合計で3点使用。(ざらざらざらーっ)72点の〈魔〉で。
GM:す、素通しです(汗)。上空に飛び上がり、全身に炎を纏わせての高速突貫を行う『呪縛』融合体。しかし、双真はその炎の間隙を縫って、見事カウンターを合わせたっ!!
晶:アーティファクトはこれがあるから強いんだよねー(笑)。
美宙:ここで畳み込みますかね?
晶:向こうが攻撃する前に、一気に決めたいですね。もっとも、双真クンはもう一度攻撃できるけど。
双真:ああ、そうか。行動増えてたんだった(笑)
GM/『呪縛』:「ギッ…?!?!」 FPの半分以上持っていかれました。
晶:…って、まだ半分か!
GM:半分「以上」です(汗)。
双真:「おらよ、もう一丁!」マイナーで《魔撃》使用。
晶:Alloces-戦士の公爵-よ、彼の刃に汝の加護を!」更に《能力強化》!
双真:《大小拵え》で2回判定、《能力強化》修正済。(ころころ)達成値33で命中。
GM:〈運動〉回避…(ころころ)達成値29、命中です。
双真:(ころころ)43点の〈光〉!
晶:あ、相変わらずGMのダイス目が良い…使って良かった(汗)。
美宙:6差がつけば、さすがにそうそう避けれないか。
双真:逆に《能力強化》なかったら、ほとんど当たってないのか……(笑)。
晶:現在、人間性4です(笑)。今回は支援のし甲斐があったなぁ(笑)。
GM:双真は、返す刀で即座に攻撃を仕掛ける。『呪縛』は即座にその場を飛びのこうとした…が、晶の魔力で速度を強化された双真の一撃は、行動を起こさせる前に…『呪縛』の宝玉を打ち砕いたっ!!
美宙:勝ったか!?
GM/『呪縛』:「グガ…ガァァァァァァァァッ!!??」 戦闘終了!
晶:「…やったぁ!」
美宙:「……ソウマ、ぐっじょぶ」
双真:「これで終わり、か……あの二人は無事か?」これで『呪縛』が復活HA使ったら笑えるなぁ(笑)。
美宙:復活はなくても《真理のe》とか(笑)。
晶:それこそ《ヴォイド》の出番でしょう(笑)。
GM:使えません(笑)。『呪縛』はあくまでトゥルーアーティファクトなので、フルメタルHAは使えませんわ〜(汗)。
美宙:でも《ブーストアップ》が…(笑)。
晶:ドミネーターだし!(笑)
GM:あれは《盟約》された紬の行動だからです。受動の場合は『呪縛』自身の能力しか使えないんですよ。
晶:なるほど、そういう縛りがあったんですね。
GM:《盟約》された紬なら、回避は2d6+22でした(笑)。
晶:…良かった、「カバーリングアーツ使う」とか言われなくて(笑)。


GM:では、ここでシーンを切ります。
美宙:あ、そう言えばED前に人間性の回復は?
GM:Σ( ̄□ ̄;) す、すみません、忘れてました。 orz
晶:よくあることです(笑)。人間性は残り4。確実に大丈夫。
双真:現時点でプラスなんで、振るまでもなく大丈夫です。
美宙:こちらは2なので大丈夫ですな。
GM:では全員大丈夫ですね。良かったー(汗)。


 

■エンディングフェイズ■


●シーン9 『涙は武器よりも強し』  共通ED・その1

○路地裏/戦闘直後


GM:コアを打ち砕かれた『呪縛』は、その場に絶叫を響かせながら砂と散っていった。
美宙:「……所要時間120秒ジャスト。……間に合った、はず」
GM:そして、文字通り呪縛から解放された二人は、輝きを放ち―――その場に現れた。「………ん……ううん……」
晶:「紬ちゃん! 弟クンの方も…大丈夫?」
GM/紬&翔:「う………晶、さん……」 「……く……うぅ……」
晶:「良かった……本当に、二人とも無事で」安堵して微笑む。
GM/紬&翔:「…っ! 翔…!?」 「…姉、さん……良かった……」蹲る二人は見たところ疲弊の色が強いですが、両方とも命に別状はなさそうです。実質、怪我もしてないしね(笑)。
晶:融合の描写はやたらと痛そうでしたが(笑)。
美宙:「……あ、そうだ。……コヨミさんの容態も見なくちゃ」
GM/琥詠:「…どうやら、間に合った、ようね…」
晶:「琥詠さん、だっけ? 大丈夫? 怪我とかしてない?」
双真:「大丈夫か?」
GM/琥詠:「ありがとう…えぇ、大丈夫よ…」傷だらけの身体を引きずりながら、二人の近くにやってくる琥詠。
晶:Buer-星の頭領-よ、癒しの光を…」琥詠さんに《治癒》を使います。(ころころ)《祈念》付きで19点回復。

 だが、琥詠の姿を見て、翔は紬を庇うように警戒の色を強める。
 そんな翔の姿を、紬は「何故…?」という視線で見つめた。


GM/琥詠:「……そうよね…今まで散々、刃を向けてきたのだもの」諦観の篭った呟きを漏らす。
晶:「…琥詠さんは、きっとキミたち“二人”を守ろうとしてたんだよ。さっきみたいになるのを防ごうとして。……やり方は少し、…かなり、乱暴だったけど(ぼそり)
GM/琥詠:「…そうね…性急だし、雑だった事は否定できないわ…でも、私は貴方達を“今度こそ”救いたかったの…」
双真:「で、これでこいつらは救われたって事になるんでないかい?」

 琥詠は、過去の断片をぽつりぽつりと語りだした。
 双子である紬と翔は、研究所に居た頃に、試験体として暮らしていた。
 …だが10年前の研究所壊滅の際、琥詠は翔を救い出すことが出来なかった。
 彼女は、翔を失った紬の精神面を心配して―――弟の記憶を封印したのだ。


GM/琥詠:「貴方が『呪縛』に囚われている事を知った時、なんとしても貴方を救いたかった。でも…私に出来たのは、紬から貴方の記憶を奪い、そして貴方に刃を向けた事だけ…。だから、私の事は憎んでも恨んでも構わないわ。だけど…紬は、何も知らなかった。全てを隠したのは私の仕業。だから…紬のことだけは、どうか恨んだり、憎んだりして欲しくない…」
晶:困ったような顔で口を挟もう。「あー…ところでさ。紬ちゃんは琥詠さんが面倒を見てたとして…翔クンは、今までどこでどうしてたの?」
GM/翔:「………気づいたら、何も無かった…誰も居なかった」
晶:研究所跡で休眠状態だった、とかかな?
GM/翔:「あったのは、僕の身体に付けてあった、あの鎧だけ…他は全部瓦礫になってた。だから……姉さんの魔力を感じた時、ただ無性に会いたくて飛んできた。……だけど、姉さんに会うのが、たまらなく不安だった」
晶:「それは…どうして?」
GM/翔:「僕と姉さんが遭ったら、何か悪いことが起こるような気がして…」
美宙:「……だからあの時、逃げたのね」
GM/翔:「……」こくん、と頷く。
晶:「それで琥詠さんと闘いになったんだ…。けど、今はもう敵じゃないんだって判るよね?」
GM/翔:「……………」理屈じゃ判ってるんだけど、感情が邪魔して頷けないという感じで渋っています。

「――――ずっと」

 不意に。それまで呆然と聞くだけだった紬が、声を発した。

「……ずっと、一人だったの…? 琥詠さんも……ずっと黙って、一人でこんな事していたの…?
 私が一番知らなきゃいけないことだったのに…ずっと隠して………。
 私………わたし、ずっと知らないままだったの……?」

 俯いて、嗚咽交じりに少女は訴える。姉と信じてきた女性と……半身である弟に向かって。


晶:「…二人とも、紬ちゃんのことが好きで、大事だったんだと思うよ…?」
GM/紬:「晶ちゃん…」と、唐突に晶の名前を呼びます。
晶:呼ばれて近づきます。
GM/紬:「晶ちゃんも…双真さんも、美宙さんも…皆この事、知っていて……皆、そんなに傷ついて………嫌だよぉ…私にも、打ち明けてよ……」涙を流しながら呟きます。
晶:「あ、それはちょっと違う。ボクが知ったのは紬ちゃんに会った後だし、見つけた時には伝える間もなかったんだもん」あっけらかんと(笑)。
GM/紬:「それでも……私のために、こんなになって……」と、自らの左腕が与えた傷を見やります。
晶:だーかーらー、もう泣かない! あの鎧は壊れちゃったんだし、これからは家族一緒に暮らせるんでしょ? “三人”で!
GM/紬:「……うん…私達、家族だよ……友達だよ……」
美宙:「……確かにこの件では、色々行き違いがあった。……でもそれは結果でしかない。……大事なのは、これからだと思う」
GM/紬:「翔…琥詠さん、私、もう家族と離れるの嫌だよ…二人ともどっか行っちゃ嫌だよ……お願い、喧嘩……しないでぇ……」そう言いながら、晶に抱きついて泣きます。
晶:「というわけで、翔クンも琥詠さんも! 言いたいことは色々あるだろうけど…一番大事にしたいものは、一緒でしょ?」紬ちゃんの頭を撫でながら。

「…………あなたに」

 琥詠を見ながら、翔は不承不承と言った雰囲気で話し出した。

「あなたに突きつけられた刃の冷たさ…多分、しばらくは忘れること、出来ないだろうけど…。
 ……でも………今まで、姉さんと一緒に居て、励ましてくれたのは、あなただから…………ありがとう」

 そっぽを向いてぼそりと零す少年に、琥詠はゆっくりと頭を下げる。

「……うん、こちらこそ……あの時助けられなくて…ごめんなさい」
「………うん。」

 それだけ言って、翔はようやく表情を和ませた。


GM:といった所で、シーンを切ります。…と言うか、PC置いてけぼり風味でごめんなさい。 orz



●シーン10 『騒動・そして一件落着』  共通ED・その2

○飯処『月見屋外伝』/事件数日後


GM:PC2が砕紀に事を報告する場面ですが、晶にも出ていただきたいです。
晶:物珍しそうに店内を見回す。「へー、こんなお店があったんだ…」砕紀さんとはこれが初対面ということで。
美宙:「……今日はタダ券あるから、アキラも好きなもの頼んで」
晶:「うん、ありがとー♪ なに頼もうかなー…」
GM/砕紀:「…なるほど、そんな事になっていたんですか…」
美宙:「……荒事になったから暫くはギクシャクするかもしれないけど、たぶん大丈夫だと思う」
晶:「そのうち翔クンも解ってくれるよ。喧嘩はするかもだけど」
GM/砕紀:「双真君、美宙さん。それに晶さん。今回は本当にありがとうございました」といって深く頭を下げる。
晶:「ボクは友達を助けたかっただけだし。二人に手伝ってもらって、かえって助かったくらいだからお礼なんていいよ」手をぱたぱた振る。
双真:「まぁ、これで一件落着か。一仕事終えた後はメシが美味いぜ」
GM/砕紀:「少ないですが、これは今回の件に関する私のお礼です。受け取ってください」といって封筒を差し出す。
美宙:「……おおー、サイキ太っ腹」
GM:中身は学生が一ヶ月バイトした位のお金と、無料券1枚が入っています。
晶:「…すごい大金。こんなにいいの?」(←貧乏性
美宙:「……ごっつぁんです」またも手刀を切る。
双真:「ごちそうさん。ま、こいつは頂いておくよ」
GM/砕紀:「流石に普段支払われる報酬並とまでは行きませんが…その分、今回のお会計はサービスさせていただきますよ」
美宙:「……別にハンターやってるわけじゃないんだけど、まぁいいか」
GM/砕紀:「ちょっとした短期アルバイトと思ってください」(苦笑)そしてこんなことをしてるから店が儲からない(ぉ
晶:…法眼がいなくて良かったね(ぁ
美宙:潰れるまで食うからなぁ。
晶:勘定はちゃんと払うけど、翌日の食材がなくなる(笑)。
双真:法眼が来るたびに臨時休業か(笑)。
GM:法眼さん…そういえばメニューを上から全部頼む人だったっけ(汗)。
晶:そーです(笑)。実は一応、深い理由があったりなかったり(笑)。

 ―――そうしていると、不意に店の戸が開いた。

GM/砕紀:「いらっしゃいま………」砕紀が振り返ると…そこに居たのは、紬と翔を連れている琥詠でした。
晶:「あ、三人とも! いらっしゃーい♪」
GM/琥詠&紬:「あら、貴方達も居たのね」 「あ、晶ちゃんだー。こんにちわー」
美宙:「……あ、コヨミさんにツムギ。……その節はどうも」
GM/翔:「…こ、こんにちわ」
双真:「あれ、あんたらもメシ食いに?」
美宙:「……飯屋はメシ食いに来るとこだと思う、ソウマ」
GM/琥詠:「そう言えば、正式にお礼言っていなかったわね…三人とも、この間は本当にありがとう」琥詠は深く頭を下げます。紬と翔も同じく。「ありがとうございます」「…ありがとう」
晶:「うん。みんな無事で、本当に良かったよ」満面の笑顔で。
双真:「まぁ、俺らは砕紀の旦那から頼まれた事をやっただけだしな。礼には及ばねーよ」
美宙:「……何はともあれご飯にするのが良いわ。……ご飯を食べれば、小難しい事は横に置いておけるから」
GM/琥詠:「ちょっと今は手持ちが無いけど、後々に正式な謝礼をさせていただくわ」
美宙:「……わ。……あっちからもこっちからも臨時収入」
双真:「ま、楽しみにしとくよ」
GM/琥詠:「そうね、ご飯も良いけど…その前に。ちょっとこの人に話があるから…」言うと、妙に鋭い視線を砕紀へ。
晶:「そんなに気を遣わなくてもいいよ。家族が増えて、色々物入りでしょ?」

「…やぁ、琥詠…話は聞かせてもらったよ」
「えぇ、紬の友達にはとてもお世話になったわ…」

 どこか引きつった笑顔で話しかける砕紀に、電光のような視線を向ける琥詠。

「やっぱり無茶をしていたんじゃないか。だからあれほど…」
「貴方に言う義理も無いでしょうに。大体、貴方がいたからといって…」


GM:以下、砕紀と琥詠は背景となりますので二人のみプチフェードアウト。視点を紬と翔に移します。
晶:
「…ねーねー。砕紀さんと琥詠さんって、付き合ってるのかなぁ?」視線の意味を勘違いして横の美宙ちゃんに聞きます(笑)。
美宙:
「……色々想像は出来るけど、直接本人に質したら命の危険がありそう」小声で晶に返そう(笑)。
GM/紬&翔:「ほら、翔。そんな後ろに居ないでちゃんと挨拶しなさいよ。私達の命の恩人だよ?」 
「あ…うん。は、初めまして…先日は、どうも…」(ぼそぼそ)
晶:「うん、こんにちはー」気楽な笑顔。
美宙:「……仲良くやれてるみたいね、良かった」
双真:「助かったようで何よりだ」
GM/紬:「うん、コレもみんなのおかげだよ。本当にありがとう!」満面の笑みを浮かべて。「ほーらー翔、そんなボソボソ言ってないで、もっとちゃんと言うっ」と、翔の前だと妙にお姉さんぶっている紬。
晶:「…ところで、翔クンって歳は幾つだっけ?」
美宙:「……ツムギと双子って言ってなかった?」
GM/翔:「…姉さんと、同じだから…今16…だと思います。戸籍上は…」
晶:「そっか。じゃあ、ボクたちの高校に編入するのかな」

美宙:GM、切り所は考えておいた方が良いですよー。
GM:ちょっと一ネタ考えてあります。もう少しお付き合いくだされ。
晶:あい。

GM/紬:「その辺りは琥詠さんが何とかしてくれるみたい。よく判らないけどね」
美宙:「……大丈夫。……戸籍関係の危ない橋なら私も渡ってるもの」(ぇー
晶:「16歳だと、ボクたちより一学年下か。判らないことがあったら何でも聞いてね。難しいことは美宙ちゃんが答えてくれるから」(笑)
GM/紬:「でも、何か『その前にやっておきたいことがある』とかってここに来たんだけど…」
双真:「やっておきたいことねえ……」
GM:と、その時。背景の砕紀が
「な………なにぃぃぃい!?」と素っ頓狂な大声を。
美宙:「……わ、びっくり」
晶:「ひゃっ?! …どーしたの?」振り向きます。

「琥詠、お前それ本気か…?」
「えぇ。しばらくの間、この子達を、この店で雇って欲しいのよ」


晶:従業員増えたー(笑)。

「な、何でそうなるんだ…?」

「この間の一件で、紬は完全に『こちら側』の世界に入ってしまったわ。
 一応私も手ほどきはしているけど、やっぱりそれだけじゃ足りないのよ。
 だから、この子達には私以外の半魔と触れ合う空間が必要なの。
 幸いここは貴方の経営してる店だし、半魔のお客もそれなりに来るようだしね」

 さも当然のようにそれだけ言って、黒服の女は晶達を見やった。


晶:
「……琥詠さんって結構、強引な性格みたいだね…」背景でぼそぼそと。
美宙:
「……最初にこの店で見かけた時も、こんな勢いだったような」(ぼそぼそ)
双真:
「まぁ、賑やかなのは良い事じゃねーの?」

「紬にしても、顔見知りが居る空間の方が慣れやすいだろうし…問題ないでしょう?」

「そりゃ………まぁ、確かにもう少し雇う程度の余裕はあるし、半魔の従業員は貴重ではあるが。
 ………だからと言って、急すぎないか?」

「それはそうよ。先日こうなったばかりなんだから。
 ―――貴方達はどう? ちょっと店長に問題あるけど、ここなら友達も来るみたいだし」

 琥詠は完膚無きまでに砕紀を無視し、当事者の紬に話を振った。

「あぁ、そういうお話だったんだ…私は大丈夫ですよ。翔は?」


晶:
「雇ってもらう立場で『店長に問題あるけど』とか、さらっと言っちゃう辺りも凄いよね…」(ぼそぼそ)

「………まぁ、どうせどこかでアルバイト捜さなきゃいけなかったし。僕も大丈夫」
「――って事だから。よろしくね?」

 既に決定事項、と言わんばかりに砕紀を見やる琥詠。


晶:
「砕紀さん、これから苦労しそう…」(←晶の脳内ではカップル確定らしい

「………………………あぁ、判ったよ」
 砕紀は暫く口をパクパクさせていたが、やがて諦めたようにガックリと頷いた。
「それじゃ…随分唐突になっちゃったけど、二人ともよろしく」

「はい」 「…はい」
 紬ははっきりと、翔は躊躇いがちに頷く。しかし、次の言葉は合わせたかのように唱和して。

「「―――よろしくお願いします!」」


美宙:「……収まる所に収まったみたいね」
GM/琥詠:「――さ、これで双方の同意の下、承諾を得られたわけだけど。ここってどんな制服なの? あんまりあからさまなのだと裂くからね♪」
晶:
確か…ミニスカ浴衣だったような(ぼそり)。
GM:ここで砕紀の表情に縦線が入ったと思った―――次の瞬間っ!

「おっはよーサイキ! さ、今日も一日がんばるよー!!」

 威勢よく店に飛び込んできたのは、砕紀の使い魔『漆』こと……ミニスカ浴衣を身に着けた美少女。
 琥詠と砕紀の間に、一陣の北風が通り抜ける――――。


晶:「……あれが制服? 砕紀さんって…真面目そうな顔して、結構……」
美宙:「………」どんぶり持って、こそこそと隅の席に移動しよう。惨劇を避けるべく。
双真:「……ごっそさん。ま、俺はこれで」封筒持って退避。
晶:ボクも美宙ちゃんの傍まで退避しよっと。

「……………言っておくが、アレは俺の選た「砕紀?」

 砕紀の言葉を、絶対零度の声が止めた。

「何か――――言い残すことはある?

 琥詠の手に現れるは、魔力で編まれた死神の鎌。

「ちょっと待て、勘違いされて弁明も何もなく冤罪即死刑は幾らなんでも
「問答無用! 覚悟なさいっ!!」

GM:再び背景と化す砕紀と琥詠。内容は、きっと各自の想像通り(笑)。
美宙:そろそろ終わりが良いと思いますよー。きりが無くなってきた。
晶:まぁ、これでEDでしょう。


「…なんか、面白そうな職場だね」 「………そう?」

 戦いの趨勢を眺めて呟く姉に、胡乱な目を向ける弟。

「何はともあれ、晶ちゃんっ」
「あ〜あ…務める前から潰れなきゃいいけどね…ん、なに?」

 ――――これからも、よろしくね。

 はにかんで手を差し出す紬に……晶はとびきりの笑顔と、握手を返した。



THE END


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