第46話
洗脳教練

●今回予告●

この世界には、我々を脅かす化け物どもがいる。
私たち人間は、奴らとは相容れない。
君たちのお父さんやお母さん、その他にも君の大切な人たちを…
奴らは獰猛な牙で、あるいは爪で、あるいは“力”で殺してきたんだ。

憎いよね? 魔物が……。
人間は魔物に対して、あまりに無力だ。

だが、君たちは違う。
君たちは選ばれた人間だ。
君たちには“力”がある!
その“力”は、我々人類の唯一の希望だ!
さあ、行こう。人類の未来の為に……。

ふふふ、そう……いい子たちだ。


Beast Bind New Testament
『洗脳教練』

汝、己の心と向き合わん。



オープニング ミドル クライマックス エンディング

■プレセッション■


GM(サブマリン):さてと。ちと早いですが、まずはルールの変更を説明します。登場に関しては、こちらが止めない限り、宣言していただければ自由に登場していただいて構いません。絆/エゴも宣言して、自由に取得してください。PC間絆は、砕紀→三彦→法眼→砕紀の順で。それでは、砕紀から順にキャラ紹介をお願いします。
一同:了解です。


●PC1(定員1名) 推奨:学生かオヤジキャラ。

 君と、ちょっとしたきっかけから仲良くなった少年、竹中啓太。
 彼は3年ほど前…5歳の時に母親を亡くし、施設に入っていたそうだ。
 不幸な境遇にも関わらず、卑下することなく明るく人を思いやる優しい少年だった。
 ある日、啓太は君に別れを告げる。別の施設に移ることになったらしい。
 暫くして、啓太が移ったという新しい施設を訪ねてみると、そこは更地だった。
 ……君はいいしれぬ胸騒ぎを感じた。

 シナリオ絆:竹中 啓太たけなか けいた (関係:好意的なもの)


琴月 砕紀ことづき さいき 虚偽の盾リューグ  プレイヤー:Cerva
 【マジシャン/マジシャン】 年齢:26歳/性別:男/カヴァー:自営業
「―――この“力”は護るためにある。もう誰も傷つけさせない…!」
 ある時は平凡な飯処『月見屋外伝』の店主、ある時は怪しげな気功治療師。
 その正体は、とある魔術機関の実験体。廃棄処分寸前のところを、研究員の温情により救われた。
 能力的には回復・防御系に特化しており、攻撃能力は一切持たない。
 外見は痩せぎすでボサボサ頭、時々無精髭あり。何故か常時サングラス着用なので怪しさ倍増。
 多分に天気屋だが、いい人。主に勢いで行動し、飄々としていたり急転落下に落ち込んだりと忙しい。
 所持HA:《魔法の国よ》、《リセット》、《ヴォイド》


●PC2(定員1名) 
推奨:探偵。

 ここ1年の間に天才画家として有名になった、大脇輝彦が君の事務所に訪ねてきた。
 何でも、知り合いから君が大変腕のいい探偵だと紹介されたようだ。
 9年前に別れた女性が、彼との子供を産んでいたらしい。その女性と子供を捜して欲しい…という依頼だ。
 少々時間は経っているが、それほど難しい依頼ではないだろうと、君はその依頼を引き受けた。

 シナリオ絆:大脇 輝彦おおわき てるひこ (関係:救済・守護など)


戌亥 三彦いぬい みつひこケルベロス  プレイヤー:ラゼル
 【ビースト/デーモン】 年齢:24歳/性別:男/カヴァー:探偵
「毎回毎回、無茶な仕事ばっか。付き合い切れねぇ……え? 女紹介する? 一生ついて行きまーす♪」
 現世に出向させられた、地獄の番犬ケルベロス。
 地獄が定員オーバーとなったため、少しでも地獄行きとなる人間を減らすべく、人助けをする毎日。
 おかげで貧乏暇なし。精悍な顔つきも情けなく、貧困に喘ぐ毎日。
 今日も今日とて、一緒に魔界からついてきたグレムリンの『先輩』と、腹をすかして夜の街をひた走る。
 所持HA:《獣の生命》、《神獣撃》、《悪の華》


●PC3(定員1名) 推奨:オヤジキャラ。

 旧友の長田丈二と久しぶりに会って、一緒に飲んだ時のことである。
 だいぶ酔いが回ってきた頃、丈二は「最近でかいヤマを踏んでいる」と洩らした。
 そして、君に一枚のROMを渡す。このROMを暫く預かっていて欲しいというのだ。
 それから数日後、丈二からの連絡が途絶えた……。

 シナリオ絆:長田 丈二ながた じょうじ (関係:友好的なもの)

鬼来 法眼 きらい ほうげん鬼法師  プレイヤー:麻那
 【イレギュラー/ビースト】 年齢:34歳/性別:男/カヴァー:法力僧
「この身に流るるは鬼の血…されど宿るは人の魂。仏の力を借りて魔性を討つ、人呼んで―――鬼法師」
 先祖返りで『鬼』の血脈に目醒めた流浪の法力僧。飄々としているように見えて、芯は熱い性格。
 身長2mを超す巨漢でボサボサ髪に無精髭、顔も身体も傷だらけ。僧衣と下駄履きが基本スタイル。
 鬼の血がもたらす忌まわしい食人衝動を堪えながら、人に仇なす魔物を調伏している。
 実のところ『法力僧』としては二流以下だが、鬼の能力と実戦で鍛えた戦闘技術により『退魔師』としては一流。
 昔、恋人を喰い殺しかけたトラウマから、自分と自分に流れる『鬼の血脈』を忌むべきものとして憎んでいる。
 所持HA:《歩く影法師》、《歩く影法師》、《獣の生命》


砕紀:PC間絆は三彦さんに絆/信頼で。
三彦:PC間絆は鬼来法眼に友情。
法眼:PC間絆は砕紀に連帯感。持ちつ持たれつってことで。
砕紀:三彦さんへの絆は、探偵としてかお客としてか、どっちだろう(笑)。
三彦:探偵としての仕事もなければ、外食する金もない(笑)。
砕紀:大丈夫、融通は利く方ですから。出世払いとか、ある程度ですがね。
GM:では、始めます。よろしくお願いしまーす。
一同:よろしくお願いしまーす!


 

■オープニングフェイズ■


●シーン1 『人それを鴨葱という』  シーンプレイヤー:戌井三彦

○戌亥探偵事務所


GM/先輩:「おい、三彦。今日は上客が来るからな。きっちり仕事しろよ」と、上機嫌で話しかけてきます。
三彦:「上客って……また随分久々ですね、それ。ああ、これでやっと、パンの耳を白い目されながらもらう日々とおさらばできるのか……」
GM/先輩:「ああ、お互いの食の改善を図るべく俺も一肌脱いだと言うわけよ」
三彦:「いやー、さすが先輩! 尊敬してます! 愛してます!
GM/先輩:「よしよし。もっと褒めろ。って、そろそろ来る時間だな。さて、俺が居てボロが出るとマズイから、ちょっくら出掛けてくるぜ」
三彦:「ええ、それじゃ後は上手くやっておきますんで」
GM/先輩:「おう。頼んだぜ」と、先輩は窓から出て行きます(笑)。
法眼:先輩って…ぬいぐるみのグレムリンか(笑)。
砕紀:うぉ…絵に描いたような貧困生活の実情が明らかにっ(マテ

 …考えてみると、『ぬいぐるみに偽装したグレムリン』がどうやって依頼を取ったんだろうかと思ったり(ぉ

GM/男:「あの……ここは戌亥探偵事務所ですよね? 戌亥三彦さんは…?」程なく呼び鈴が鳴り、二十代後半から三十代前半くらいの、線の細い中性的な男が入ってくる。
三彦:「ああ、はいはい。私が戌井です。どうぞこちらへ。お話をお聞かせください」
GM/男:「ああ、はい」と勧められた場所に座る。「あ、申し遅れました。私は大脇輝彦といいます」
三彦:「大脇さんというと、あの画家の……」
GM/大脇:「あ、ご存知でしたか。いや、お恥ずかしい。まだ、駆け出しですが……」恐縮している。どうやら小心者らしい(笑)。「あの、今回ここを訊ねたのは、実はある女性を…9年前に別れた竹中美智子…さんと、僕と彼女の子供である啓太を探して欲しいんです」
三彦:「別れた奥さんと息子さんを。お二人の写真や、手がかりなどは?」
GM/大脇:「写真は彼女の写真しかありません。それも9年前のです。実はお恥ずかしい話なんですが…別れた当時、彼女のお腹に私の子が入っていたことに、私は全く気が付いていなかったのです」
三彦:「では、息子さんのお名前は、どちらでお知りになったので?」
GM/大脇:「当時の美大の友人が私の絵画展に来てくれまして、その時に初めて聞いたのです」
三彦:「では、手がかりは奥さんの9年前の写真と、お二人の名前だけ。後はその、教えてくれたという友人の方だけ、って事ですかね」
GM/大脇:「はい。ですが、友人もそれ以上のことは知らないようで……他の美大時代の友達とも連絡を取ってみたのですが……。そんな時、知人から『腕のいい探偵がいる』という話を聞きまして、それで戌亥さんにお頼みしようと…」
三彦:「いや、光栄です。まぁ、何とかなるでしょう。友人の方が確認しているなら、私が探しても確認できるって事ですし」
GM/大脇:「本当ですか!? ありがとうございます! それでは、早速調査費としてこれを使ってください。足りなければいつでも追加しますので、ここに電話を」と100万円と名刺を渡す。
三彦:「100ま……!?」
GM/大脇:「…ひょっとして、足りませんか? なら、もう100万を…」とバッグから取り出そうとする(笑)。
三彦:「い、いえ、十分です。では早速調査に入ります。連絡は定期的に行いますので」
GM/大脇:「はい、ありがとうございます。どうか、どうかよろしくお願いします」深々と頭を下げる。と言うところで、シーンエンド。絆:大脇輝彦と[SA:二人の行方を突き止める]をどうぞ。

▼絆/エゴの変化
三彦:
大脇輝彦に絆/信頼を取得。



法眼:状況的には、両者とも外出先で偶然出遭って、子供連れの彼女を見た友人が話を聞いた…って感じかな。
砕紀:前金で100万円…太っ腹だ。
法眼:相場を知らないな、この依頼人…カモだ(笑)。
砕紀:思いっきりアンノウンマンですね。魔というより、そういった裏社会全般に(笑)。
法眼:世間知らずのお坊ちゃんって所かな?(笑)
GM:俺が想像する芸術家はこんな感じの人かなと(笑)。



●シーン2 『幼い友人』  シーンプレイヤー:琴月砕紀

○ある日の公園


GM:今、砕紀は啓太と初めて出会った公園に来ています。啓太から急に「会いたい」と電話が来たためです。
砕紀:「はて、どうしたんだろうか」少し疑問に思いつつ。
GM/啓太:「おじちゃーん! ごめん、待たせちゃったみたいだね」急いで来たのだろう。少しを息を切らせながら話します。
砕紀:「やぁ、啓太。そんなに待ってないから大丈夫だよ」
GM/啓太:「本当? なら、よかった」ニパッと朗らかに笑います。
砕紀:「でも、急にどうしたんだ?」
GM/啓太:「…うん、実はね。おじちゃんにお別れを言っておきたくて……」
砕紀:「え……お別れって、どこかに引っ越すのかい?」ちょっと驚いて。
GM/啓太:「僕……新しい施設に移ることになったんだ。せっかくいっぱい出来た友達とも別れなくちゃいけないし、何よりおじちゃんと会えなくなるのが辛いよ……」と、辛そうに。
法眼:(舞台裏にて)砕紀……愛されてるねぇ(笑)。
砕紀:「そうか…少し寂しくなるな。せっかく友達になれたのに」苦笑を浮かべて。
GM/啓太:「おじちゃんも寂しいんだ……よかった。僕、おじちゃんに平気な顔でお別れを言われたらどうしようかと思って……少し怖かったんだ」
砕紀:「おいおい、幾らおじちゃんでもお別れは寂しいぞ」言いながら膝を突いて啓太と視線を合わせます。
GM/啓太:「……うん。ありがとう。おじちゃんがそう言ってくれて嬉しいんだけど、何だかおかしいんだ」眼を合わせながら、堪え切れなくなったのか啓太の目から涙がこぼれだす。
砕紀:「おかしいって…何がだい?」
GM/啓太:「何だか、もっと胸が苦しいんだ……うっうっ」涙を一生懸命拭うが、止まらないようだ。
砕紀:「そうか…寂しいってのはそういうものだからね。でも、これで二度と会えないって訳じゃないだろう?」言いながら啓太の頭に手を置きます。「そりゃ暫くは会えないかもしれないけど、生きていれば、またひょっこり会えるさ…な」安心させようと笑顔。
GM/啓太:「うん……おじちゃん。一つだけ僕の我がままを聞いてくれる?」
砕紀:「ん、なんだい?」
GM/啓太:「…一度だけでもいいから、僕が移った施設に遊びに来てくれる?」どこか不安そうに砕紀の様子を伺いながら。
砕紀:「あぁ、お安い御用さ。啓太の好きな料理をお土産に作って持ってくよ」頭をぐしぐしと撫でます。
GM/啓太:「ありがとう! おじちゃん!」と、砕紀に飛びつきます(笑)。
砕紀:「おっとと、その代わり、ちゃんと住所教えてくれよ? いくらおじちゃんでも念力で住所は判らないからさ」
GM/啓太:「うん!」と、住所を教えてくれます。
砕紀:「ついでにリクエストがあれば聞いとくよ」メモ帳にメモりながら。

(舞台裏)
法眼:砕紀……冗談抜きで愛されてないか?
GM:ええと、砕紀に父親像を重ねているのですが…やりすぎか?(笑)
法眼:いやいや(笑)。なるほど、ファザコン入ってるわけね(笑)。
三彦:いやー、確かにそう言われてみると、ちょっと危ない世界の扉が開きかけている気がしないでもないなぁ(笑)。
GM:開ききってしまってはまずかっただろうか?(笑)
砕紀:そこはそれ、自称気功術士にして料理人にして孤児院育ち、きっと心を引くのに十分なスキルを持っていたのでしょう。PLには備わってないけどなっ!
法眼:…つまり光源氏計画だった、と(ぉぃ
砕紀:ちなみに私が考えていたのだと、『啓太が軽い怪我をする→砕紀直す→不思議パワーにキラキラ→料理振舞う→懐く』とかでした。
法眼:…啓太ってノウンマンなのか?
GM:いいえ。少なくとも砕紀と別れるまでは、アンノウンマンでしたよ。
砕紀:いえ、「僕は気功師なのだ」って誤魔化したら逆に(汗)。
GM:なるほど。子供は純粋ですからね(笑)。
法眼:8歳だったなぁ。不思議パワーで納得したのか(笑)。
砕紀:恐らく砕紀の目の前で転ばれて、つい《治癒》も使って直してしまって…ずるずる?


○S市/数日後

 それから何日か経って……雑事の合間、砕紀はようやく時間に都合を付けてS市を訪れた。
 啓太との約束を果たすべく、教えてもらった住所の通りに。
 しかし、来て砕紀は愕然とする。その住所は、施設どころか家の一軒もない、ただの空き地だったからだ。


GM:シーンエンド。では、絆:竹中啓太と[SA:啓太の行方を捜す]をどうぞ。

▼絆/エゴの変化
砕紀:
竹中啓太に絆/友情を取得。




●シーン3 『別離の予感』  シーンプレイヤー:鬼来法眼

○居酒屋


 ある日、旧友の長田丈二から連絡が来た。居酒屋で待ち合わせ、久々に旧交を温める。
 お互いに他愛も無い話をして、酔いもいい感じに回ってきた頃―――丈二は急に真顔になった。


GM/丈二:「なあ、法眼。笑わないで聞いてくれよ」
法眼:「内容によるなぁ」
GM/丈二:「たまには、年上の言うことを素直に聞きやがれ。まぁいい。実はな…俺にガキが出来ちまったらしいんだ」
砕紀:なにぃぃぃーーーっ! こっちも子持ち宣言だとーーっ!?
GM/丈二:「女なんざ、いざと言う時の弾除けくらいにしか思っていなかったはずのろくでなしの俺に、ガキが出来ちまったんだよ」顔をだらしなく緩ませながら、しかしとても幸せそうに笑う。
法眼:「そりゃ目出度いな…良かったじゃないか、笑ったりしねぇよ!」笑顔で肩を叩く。
GM/丈二:「ああ、ありがとうよ。…それでよ、今でかいヤマを踏んでいるんだ。こいつを最後のヤマにして、大金を掴んだら女房とガキの為にも足を洗って、真っ当な職に就くつもりだ」
法眼:「おいおい、そんな事情なら尚のこと無理は禁物だろう? 大金稼いだら、なんて言ってないで今すぐにでも堅気になるべきだぞ」と、いちおう説得を試みるが…無理だろな(笑)。
砕紀:ここで止められたら幸せだけど、シナリオが進まない(汗)。
GM/丈二:「いや、俺は少なくとも真っ当な人間じゃないことは自分でも判っている。そのために俺のガキは辛い思いをすることになるだろう。だからよ、せめて金の心配だけはさせねぇようにしてやりたいんだよ」
法眼:「気持ちは解らんでもないが……しかしなぁ…」
GM/丈二:「お前が心配してくれるのは嬉しいが、こいつだけは譲れねぇよ」
法眼:苦い顔をするが、決意は固いと知って……諦めたくないんだがなぁ、法眼としては(苦笑)。まぁ結局、説得は出来なかったと。
GM/丈二:「ありがとうよ」最終的には引いてくれた法眼に感謝するように。「実はな。今日お前を呼び出したのは、そのことで一つ頼みがあるんだ。こいつを預かっていて欲しい」と、一枚のディスクを渡される。
法眼:「データディスクか。…中身は、聞かない方がいいんだろうな?」
GM/丈二:「こいつは、いざという時のための保険とだけ言っておくよ。察しの通り中身については聞かないでくれ。無論、中を見るのもな」
法眼:肩をすくめて「…判ったよ。だが、一つだけ言っておくぞ」
GM/丈二:「ああ、なんだ?」
法眼:「お前が手に入れたのは、掛け替えのないモノなんだからな……絶対に、命を捨てるような真似だけはするな。手足の一、二本なくしたっていいから…必ず、生きて戻ってこい」有無を言わせぬような強い瞳で見据える。
GM/丈二:「……へっ、わかってるよ。生まれてくる子供がててなし子じゃ、可哀想だからな。安心しな、危なくなったら逃げ帰ってくるよ。今の俺はとてつもなく命が惜しいからな」
法眼:「あぁ、絶対だぞ……約束だ」
GM/丈二:「ああ、約束だ」と、力強く頷く。

 その晩から数日後、丈二からの連絡が途絶えた……。
 法眼の手元に残っているのは、あの晩に丈二から渡された一枚のディスクのみ。


法眼:「必ず、捜し出してやるから……絶対に生きてろよ…」ディスクを握りしめ、丈二を捜す決意をする。
GM:中身を見てみますか?
法眼:寺にはたぶん、パソコンがないので。砕紀の所へ相談に行く。プロテクトとかありそうだし。
GM:了解です(笑)。では、シーンエンド。長田丈二に絆と[SA:長田丈二を見つける]をどうぞ。

▼絆/エゴの変化
法眼:
長田丈二に絆/友情を取得。



法眼:法眼は『幸せな家庭』に強く憧れているけど、自分では絶対手に入れられないと諦めている。ので、かなり真剣に止めてみた。
砕紀:なるほど。
法眼:止められないと、ハンドアウトで判ってはいるんだけどなぁ(苦笑)。
GM:人は心に傷を負うたびに強く、そして優しくなっていくのです……決して、綺麗に纏めて逃げようとしたわけではありませんよ。ええ(汗)。
法眼:俺の友人、今まで何人死んだっけなぁ……それはもう次々と(溜息)。
砕紀:ていうか、法眼さんにとっての前回(*リプレイ第42話『我ハ死ナズ』)でも…(汗)。
GM:法眼って…実は死神?(笑)
法眼:何故かGMが、そういうシチュエーションばかり振ってくるんだ!(笑)
GM:いや、普通にそういうハードなのが似合うもので、つい……(笑)。


 

■ミドルフェイズ■


●シーン4 『消えた孤児院』  シーンプレイヤー:戌井三彦  登場難易度:任意

GM:では、どう行動するか宣言してください。
三彦:依頼通り、母子を探す方向で。具体的には、依頼主の友人(母子目撃者)に目撃した時期や場所、状況を聞いて、探す場所を絞ってから聞き込み、とか。
GM:では、幾人かの友人を訪ねると竹中美智子は既に死んでいることが判ります。そして、子供は恐らく施設に入れられたのだろうということです。
三彦:旧居住地からそう離れた施設には行かないだろうから、その施設を虱潰しに探します。
GM:おお、まるで探偵のようだ(笑)。では、数件目で見つかります。末広育児院という場所です。
三彦:そこへ行ってみます。
GM:では、竹中啓太について訊ねると院長が応対してくれます。

○末広育児院

GM/院長:「ああ、啓太君なら別の施設に移りましたよ」
三彦:「(また外れか……)では、どちらの方へ?」
GM/院長:「場所はS市にある春光育児院です。住所は…」実の父親が捜しているとのことなので、あっさり教えてくれます(笑)。
三彦:「なるほど、ありがとうございます」では、その施設へ。


○S市/春光育児院(?)

GM:その施設へ来ると…辺りには何もない。つまり空き地です。
三彦:「あれ、空き地……?」
GM:空き地の前で一人の男が立ち尽くしています。何だか、見たことがあるような感じがする人ですね。ということで、砕紀くん強制登場です(笑)。
砕紀:おぉっと、了解です。「…………」包みを片手に絶句しているグラサンかけた男がぽつねんと。
三彦:「あれ、砕紀さん? 何やってんですか、こんな所で」
GM:うーん、このシーンをコロコロあっちこっちに移動させてみたけど、それだけじゃ『探○物語』みたいにはならないか(笑)。
砕紀:「…………あ、三彦さん…いえ、ここに知人を訪ねに来たのですが……」
三彦:「そりゃ奇遇ですね。俺も仕事の関係で、竹中啓太って子を探しにここまで来たんですが……何なんですかね、ここ? 更地になっちゃっている」
砕紀:「なっ…何故、三彦さんが啓太を?」驚いて三彦に近寄ります。
三彦:「いやね、その子の父親って人から、探すよう頼まれまして。母親はもう既に他界してるみたいなんですが」
砕紀:GM、砕紀は啓太の母親が死亡しているのは知っていますか?
GM:知っていますよ。いろいろ話を聞いているので。
砕紀:了解。「啓太の父親が……そうですか。私も啓太を訪ねてきたのですが、見ての通りでちょっと途方にくれていました」
三彦:「砕紀さんも、ですか。いや、こりゃいよいよもって奇遇ですねぇ」
砕紀:時に、この場所には痕跡らしきものは一切ないですか?
GM:何か建物が建っていたような痕跡はありますが、孤児院をやれる広さではありませんね。ちょっと大きな家が建てられる程度です(笑)。
砕紀:地下室とかへの入り口らしいものも見当たらない? …って、地下室オンリーの孤児院なんてありえないぞ、俺(汗)。
法眼:そんな孤児院があったら見てみたい(笑)。
砕紀:スイッチを押すと「ずごごごごごごー」って地面が開いて出てくる秘密孤児院。そんな孤児院のキャッチフレーズは『防犯対策は万全です』。あからさまに怪しいっ!
法眼:どこの秘密基地だ、それは(笑)。
GM:ないです。……すいません。三彦が聞きまわっている時に、一つ重要な情報を出し忘れていました(土下座)。
三彦:なんだい? おいちゃん怒らないから、言ってごらん?(笑)
GM:う、うん。実はね。いくつかの孤児院を訪ね歩いてる時に、「また誰かを別の施設に移すんですか?」と聞かれました。誰かと勘違いされてね。
三彦:ああ、誰かがそれをやってたって事ね。それ、引き返して訊いてこなきゃダメじゃん(笑)。「ああ、そういえば気になる事を言っていた人がいまして……ちょっとそこに、話を聞きに行きましょう。何か判るかもしれない」
砕紀:「そうですね。宜しければご一緒させてください」
GM:という所でシーンエンド。絆などがあればどうぞ。

▼絆/エゴの変化
三彦:
竹中啓太に絆/捜索を取得。



GM:ちなみに法眼にシーンを回すとして、どう行動します?
法眼:昼飯時にでも、砕紀の店へ行くつもりなんだが…店主はいるかな?(笑)
砕紀:砕紀は三彦さんについてっていなさそうかな…漆(ファミリア)にでも繋ぎ頼みます?
GM:おお、便利だ(笑)。
法眼:あぁ、留守番はいるんだっけ?
砕紀:店は閉まってるけど、漆は居ると思います。もしくは携帯で電話とか(笑)。
法眼:…そういえばそうだな。PLが携帯電話持ってないから、忘れてた(笑)。
GM:持ってて良かった文明の利器!(笑)
砕紀:ちらっと「法眼さんも持ってなかったらどうしよう?」と思ってたり。
法眼:あぁ、法眼は仕事上ちゃんと持ってるから大丈夫(笑)。
砕紀:で、砕紀に話つないで店のパソコン使う形かな…三彦さんいないと合流厳しいし。



●シーン5 『遺された手がかり』  シーンプレイヤー:鬼来法眼  登場難易度:任意

○飯処『月見屋外伝』

GM:んで、店には『本日休業』の看板が。
法眼:「留守か。仕方ねぇなぁ…」登録しておいた番号で砕紀を呼び出す。
砕紀:トゥルルル…ガチャ。「はいもしもし、砕紀です」
法眼:「あぁ、鬼来だ。すまんが、ちょっと見て欲しい物があるんだ。データディスクなんだが…」
砕紀:『データディスク? ちょっと今は別所にいて…あ、法眼さんは今どちらに居ますか?』
法眼:「お前の店の前だ。俺は機械のことはよく解らなくてな。お前さん、確か機械の扱いには慣れてたろ? 良ければ力を貸してくれないか」具体的には〈機械操作〉3Lvの腕前に期待している(笑)。
GM:とっても具体的だ(笑)。
砕紀:『なるほど…』(ちょっと思案)…GMさん、ファミリア経由でパソコン操作って可能でしょうか? 電話で話しながら相手に操作してもらう感じで。ちなみに砕紀のファミリアは人型にもなれます。
GM:ふむ。その方が話がすんなり進みそうなので、今回はありということで(笑)。
砕紀:了解、どもです。『それじゃ漆に話通しますので、店の中のパソコンを使ってください』
法眼:「漆って、あのお嬢ちゃんか。…大丈夫なのか?」
砕紀:『店の経営も手伝ってもらってますから多少は扱えますし、私も平行して指示します』
法眼:「判った。それじゃ頼む」では、店に入ってディスクの中身を見ようか。
砕紀:ディスクのデータを見るのに技能判定いりますか?
GM:では、一応振ってください。ファンブルが出ない限りはOKです。
砕紀:(ころころ)達成値13、そこそこ。
GM:うぃ。プロテクトを無事に解除できました。では、ディスクの中身を見ますか?
法眼:見る。でないと話が進まん(笑)。
砕紀:私は漆(ファミリア)の視界で見れます?
GM:うぃ、では…。

『ここ最近、近隣の街から身寄りのない子供たちが別の施設に移されている。
 これだけなら、多少引っかかりはするが誰も気にとめないだろう。
 だが、俺はこの話から何やらでかいヤマの匂いを嗅ぎ取った。
 調べてみると、俺の勘が正しかったことが証明された。移動先の施設は全て架空のものだと判ったのだ。
 その後、かなり危ない橋を色々と渡ったが、子供たちの居場所も突き止めた。
 S市の山奥にある産業廃棄物処理所―――更に調査を進めたところ、メルキゼデク・ジャパンに繋がるようだ。
 だが、この程度の調べではしらを切られるだけだ。確かな証拠が欲しい。やはり、中に忍び込むしかないか…』


GM:というところで終わっています。他には、新しい施設に移動することになった子供たちの写真と名前が出ています。それと移る前まで居た孤児院の名前も載っています。
法眼:「メルキゼデク…か。どうやら奴らとは、つくづく縁があるらしい…」
砕紀:リストの中に啓太の名前はありますか?
GM:あります。
砕紀:『………法眼さん、どうやらそちらとこちらの事情は重なりそうです』
法眼:「ほう? 察するに、施設から移送された子供絡みか?」
砕紀:『えぇ…私の友人の名前がそこに記されています。そして移動先の施設が存在しないことも先ほど確認しました』
法眼:「S市山中の産業廃棄物処理所……このパソコンで地図とか呼び出せないか? 場所を調べて、これから行ってみようと思うんだが」
砕紀:『その前に、一度どこかで合流しませんか?』と言いつつ地図って呼び出せますか?
GM:まあ、検索かければ出てくるでしょう。
法眼:美宙や優一エトランゼだったら、あっさり調べ上げるんだろうけどな(笑)。
砕紀:《IQ600》の恩恵やなぁ。では(漆が)地図をプリントアウトして法眼さんに渡します。で、その間に電話の向こう側で三彦さんにかくしかと事情を説明します。
法眼:受け取った。合流は次のシーンでやろうか?
砕紀:ですね。
GM:そうですね。では、ここでシーンエンド。絆などがあればどうぞ。
法眼:漆に取るのは…ちょっとなぁ(笑)。今回は保留で。
砕紀:法眼さんに絆/連帯感、声の調子やデータから似たような状況なのではと思ったので。

▼絆/エゴの変化
砕紀:
法眼に絆/連帯感を取得。



●シーン6 『潜入大作戦』  シーンプレイヤー:戌井三彦  登場難易度:任意

○S市/産業廃棄物処理所


GM:では、孤児院に戻る必要がなくなったので、山奥にある産業廃棄物処理所です。
法眼:早いなぁ(笑)。
砕紀:合流して道すがらお互いの状況を話し合いつつ、って所ですかね。
法眼:そうだな。こっちも友人が事件調査中に消息を絶ったことは伝える。
三彦:「なんだかんだでキナ臭いなぁ。楽な仕事だと思ったんだけど……」
GM:では、廃棄物処理所からはもうもうと煙が立ちこめ、作業員さんたちが重機を動かして仕事をしていますね。
砕紀:「メルキゼデク・ジャパン縁の産業廃棄物処理所……嫌な予感が拭えませんよ」
法眼:「ま、ロクなことじゃないのは確かだろうな…」身を隠しつつ。
砕紀:しかし、作業員がいるんじゃ潜入は厳しそうかな…?
法眼:隠密はそこそこ高いけどな。
GM:さて、どのように行動しますか?
砕紀:さぁどうしよう、砕紀は陰行の術なぞないんだけど(汗)。
三彦:一度帰って、作業服調達してから来ますか。それで、訳知り顔でうろつくという(笑)。
砕紀:とりあえず、潜入できそうな目星を探しますか?
法眼:まず俺が隠れて近づいて、従業員を拉致して作業服調達。それから他の二人と一緒に潜入するのは?
三彦:それじゃ、そうしますか。
砕紀:では法眼さん、お願いします。 orz
法眼:隠密は〈知覚〉での対決だから、俺が成功率は一番高い。
砕紀:今度マナステルスでも買おうかしら…高くつくなぁ。
GM:作戦が決まったようですね。では、宣言をどうぞ。
法眼:まず、俺が隠密状態で従業員に接近。気絶させて服を調達する。
GM:そういえば、常人の能力基本値って決まってましたっけ?
砕紀:GMの気分次第では?(マテ
三彦:FEARゲーに、そんなまともな判断基準が用意されていたかなぁ……?(笑)
法眼:p222のクラードデータを参考にしては? エキストラ相手なら、ファンブル出さない限り成功するが(笑)。
GM:うーん。では、ファンブルさえしなければOKとしましょう(笑)。
法眼:では、まず〈知覚〉で。(ころころ)達成値16。
GM:成功ですね。では、難なく作業員達をのして服を強奪することに成功します(笑)。
法眼:了解、二人の所へ戻ろう。従業員は縛り上げて猿ぐつわを噛まし、その辺の繁みに放り込む。
GM:うぃ(笑)。

砕紀:はっ! こうなったら砕紀はグラサンを外さざるを得ないっ!(マテヤ
GM:いや、重機に乗る人は割とかけていますよ。作業中眩しいから(笑)。
砕紀:よっしゃ!
法眼:…そのグラサン、何か意味があるのか?(笑)
三彦:ビーム出るんですよ。
GM:アカシックレーザー!(笑)
砕紀:出ませんって(笑)。単なる趣味です(キッパリ)。
法眼:外すと少女漫画の如く、キラキラ星を浮かべた瞳が現れる…とか(笑)。
GM:なるほど。そこに啓太は惚れたというわけですね!(違
砕紀:普通の眼です、今は。
法眼:……『今は』?(笑)
砕紀:そのうちシナリオに放り込んで人外の眼を持たせたる(マテ

三彦:ではそれに着替えて、且つ人の少ない辺りを探してから、建物の中へ忍びこむということで。
砕紀:同じくいそいそと作業着に着替えます。
法眼:途中のロック解除なんかは砕紀に任せる。
GM:では、問題なくすんなりと中に入れます。かえって気味が悪いくらいに……。
砕紀:「…妙にプロテクトが弱いですね」
法眼:監視カメラとかは、見つけられるか?
GM:いや、ありませんね。
法眼:「情報自体が間違っていたのか……それとも誘いか。俺は後者に賭けるね」周囲を警戒しつつ。
三彦:「ははは、案外歓迎の準備をして待っていてくれるのかもしれませんね」
砕紀:「しかし誘いだとすると…」頭を振ってその先を打ち消す仕草。
GM:では、この辺で〈知覚〉か〈魔力〉で判定してください。
法眼:〈知覚〉で護法童子(助手)の支援付き。(ころころ)達成値19。
三彦:〈魔力〉で(ころころ)達成値13。
砕紀:〈魔力〉で(ころころ)達成値28!
GM:うお、みんな高いな(笑)。では、みなさんは誰かに見られている感じがしますね。それがどこからかは判りませんが、離れた場所からこちらを見られていることに気がつきます。
砕紀:「…三彦さん、法眼さん…気づいてますか?」
法眼:「カメラの類はない、筈だが……視線を感じるな。能力者か?」
三彦:「ありゃ、本当に誘いでしたか……。参ったなぁ」アレだ。啓太が砕紀を熱視線で見ているんだよ(笑)。
砕紀:そんなオチがっ!?
GM:……(汗)。
法眼:それだと『誘い』が別の意味を持ってしまうな(笑)。
砕紀:砕紀はのーまるじゃー! 漆のカッコだって漆が勝手にあんな(ミニスカ浴衣)もんにしちまったのだー!

 ―――ちなみに、ファミリアの服装を『ミニスカ浴衣』と設定したのは砕紀PLである。

GM/?:「どうやら、気がついてしまったようね。貴方達は一体何者なのかしら? 誰の差し金で来たの?」と、オカマっぽい男の声がスピーカーから聞こえてきます。
法眼:うむ。……どうやら今回、GMはとことんアブノーマルな路線で攻める気らしいぞ(笑)。
GM:いや、毒を喰らわば皿までもと言うじゃありませんか(笑)。
法眼:「……答えたくねぇなぁ、色んな意味で」
砕紀:「答える義理は無いと思いますが?」妙な悪寒が…(ガクガク
GM/?:「ムキー! 生意気な子達ね!」
三彦:「まぁ我々はどう見ても怪しい侵入者なんですが。そういう貴方はどこのどちら様で?」
GM/?:「…あら、少しは礼儀をわきまえた子がいるのね。いいわ。教えてあ・げ・る 私の名前は桃山薫よ。ここの総責任者ということになるわね。貴方のお名前は?」
砕紀:なんか、すっごい逃げたくなってきた(汗)。
法眼:俺も(笑)。
GM:勝った!(何が
三彦:「俺の名は琴月砕紀
GM/薫:「琴月 砕紀…いい名前ね。いいわ、あなただけは生かしておいてあげる」
砕紀:「さらりと人の名前を騙らないで下さい」三彦の肩を叩く。
三彦:「いや、覚えられたくないから、つい……」
法眼:「俺は……長浜幸典とでも名乗っておこうか?」
GM/薫:「…って、ふざけんなてめぇらー!!」とても男らしい声で(笑)。
法眼:「…地が出てるぞ(ぼそり)」
GM/薫:「うるさいわね!」
砕紀:そりゃ怒るわなぁ…名前知られたの俺だけかよちくしょー! しかし三彦の名前は言わない。気持ちは解るから、泣きたいほどに。

法眼:ちなみに『長浜幸典』が誰だか判る人ー?
GM:残念ながら知りませぬ(笑)。
法眼:ルルブp205参照…メルキゼデクジャパンの社長だ(笑)。
砕紀:あ゛。
GM:おおう(笑)。
三彦:言われるまで存在を忘れていた(笑)。

GM/薫:「もう許さないわ。私の女心を弄んだのね! いいわ、私の研究施設に来なさい。そこをあなた達の墓場にしてあげるわ! お〜ほっほっほ!!」と、地下への階段が現れます(笑)。
砕紀:「………」絶句中。いろんな意味で。
三彦:「地下に墓を掘っていた……か。正に墓穴とでも言いたいのかね? ……おケツじゃないだけまだマシだけど
砕紀:「…それシャレになってないですよ」なんかもーひたすら疲れた顔で。
法眼:「素直に行かなかったら、どうなるんだろうな…この場合」
三彦:「きっと死ぬまで追い回されますよ。……オカマに」
法眼:「そりゃあ、さすがに勘弁願いたいなぁ」
砕紀:「癇癪起こされて施設ごと爆破されても困りますし…行くしかないと思いますが」
法眼:「…仕方ない、行くか」警戒しつつ地下へ降りよう(笑)。
GM:では、ここでシーンエンド。絆があればどうぞ。
三彦:砕紀に絆/連帯感で。
法眼:三彦に絆/信頼で。
砕紀:この場では取りません。エゴでも取りたくないぜ桃山! でも、きつくなりそうなら取らなきゃだよなぁ………orz
法眼:桃山にエゴ/辟易、とか(笑)。
砕紀:エゴ/無縁を全力で取ろう、取るとしたら。
三彦:絆/タブーを越えた何か(笑)。

▼絆/エゴの変化
三彦:
砕紀に絆/連帯感を取得。
法眼:三彦に絆/信頼を取得。




●シーン7 『洗脳病棟』  シーンプレイヤー:琴月砕紀  登場難易度:任意

○産業廃棄物処理所地下/教育調整室


GM:地下へ降りると、透明なカプセルの中に液体が満たされており、その中に子供たちが入っていますね。
砕紀:「…………」努めて感情を抑えてそれを見ます。
法眼:「嫌な光景だ……中の子供らは、生きてるのか?」
GM:中に居る子供たちは一様に苦しそうな表情で、まるで悪夢にでも魘されているように首を振り回す子供も居ます。
三彦:「これは……悪い予感が当たったか」
GM/薫:「言っておくけど、不用意に壊そうとしないことね」と、先程と同じようにスピーカから。「今この子達は、人類の希望となるべく“教育”を受けているところなのだから。もっとも、見ての通り普通の教育ではないわ」
法眼:「…だろうな。何の悪夢を見せている?」
三彦:「人類の希望? 一体何の話だ?」
GM/薫:「不要な感情を消して、この世界の異物である魔物たちを躊躇いなく殺せるようにするための“教育”よ」
砕紀:「………そんな物の何が教育だ…」
GM/薫:「まあ簡単に言って、察しの通り自分の肉親や友人知人たちが魔物に殺されている夢を見ているのよ」
砕紀:「っ!」
三彦:「そりゃ洗脳だ。全く、あんたらの方がよっぽど魔物めいているじゃないか」
GM/薫:「そうかしら? でも、こうでもしないとあなた方を駆逐することが出来ないからね。これも一重にあの方への愛が私を狂わせているのよ!」
法眼:「…あの方? メルキゼデクジャパンの社長か?」
GM/薫:「そうよ。どこにも行き場のなかった私を拾ってくれた運命のダーリン
法眼:この部屋に、他の出入り口らしきものはあるか? 隠し扉でも何でもいいが。
GM:隠し扉はありませんね。ちゃんと次に行くべき扉は自動で開きます。「ここに来い」というように。
砕紀:「何故その責を子供たちに背負わせる? それを望んでいるのはお前であり、お前たちだろう。子供たちは何の関係もない」
GM/薫:「あら、そうかしら? この子達は人間よ。同じ人間の為に魔物を駆逐するんだから、無関係なわけないじゃない?」
砕紀:「それを子供たちは望んではいない。魔物を駆逐したきゃ自分達でやれ。子供たちを巻き込むな」淡々と言います。
三彦:「こりゃ話になりませんね」
GM/薫:「そうね。お互いに平行線になるだけね。さあ、言いたいことがあるんなら、私を倒してからになさい。もっともそんなことは万が一にもないでしょうけど。クス♪」
法眼:「…砕紀、この装置から子供らを解放する方法は判らないか?」
砕紀:どうでしょう、GM。操作の仕方は判りそうですか?
GM:〈機械操作〉で判定してみてください。15以上なら解除できます。
砕紀:了解…AGPでの振り直しできますか?
GM:いいでしょう。
法眼:ダイス目8以上か…頑張れー。
砕紀:では振ります…出てくれよ。(ころころ)ぐ…達成値12。初期エゴ:運命固定! 即使用して振り直します。
GM:どうぞ!

 しかし無情にも、次のダイス目は3。

法眼:…悪くなったか。
砕紀:さっき桃山にエゴ取っときゃ良かった! 誰か愛を〜。
三彦:では砕紀の絆固定して、AGP1点を渡します。
砕紀:どもです。では改めて…。
法眼:振り直しできるのは判定1つにつき1回だけ(*ルールブック165p参照)だ。もう無理。
砕紀:…そうでした。 orz
GM:残念!
砕紀:「私に扱えるものでは…ないようです」心底悔しそうに。
法眼:「…桃山とやらを締め上げて、装置の解除方法を聞き出すしかなさそうだな」
三彦:「なら、急ぎましょう。これ以上、子供たちを苦しませるわけにはいかないですしね」
砕紀:次覚えるのは《訓練:機械操作》になりそうだな(血涙)。
法眼:幸見がいれば…支援アーツで成功に出来たなぁ、今の(笑)。まぁ、今回は仕方ない。
GM/薫:「さあ、次の扉は開けてあるわ。早く来なさい。それとも、怖気づいたのかしらぁ?」
砕紀:「行くさ。彼らを失うのが怖ろしいからな」進みます。
法眼:「正直言えば、回れ右して帰りたいね。ここの責任者に会うのは、どうも悪寒を禁じ得ない」と、聞こえるように言う(笑)。
GM/薫:「ムキー! 貴方は念入りにいたぶってから殺してあげるわ!」という所でシーンエンド。絆などがあればどうぞ。
法眼:子供達に絆/救済を。
砕紀:桃山にエゴ/無縁を。金輪際関わりたくないですね。
三彦:子供たちに絆/救済ですかな。

▼絆/エゴの変化
砕紀:
桃山にエゴ/無縁を取得。
三彦:子供達に絆/救済を取得。
法眼:子供達に絆/救済を取得。


GM:あ、言い忘れていましたが一度に何個でも絆を取得して構いませんので、あればどうぞ。
法眼:最後の一枠、桃山に使うべきかどうか迷ってる(笑)。
GM:あともう1シーンやったら、クライマックスに入りますよ。
砕紀:了解、でも今はありません。
法眼:様子を見るから、先へ進めてくれ。
GM:了解。では、続けます。



●シーン8 『訃報』  シーンプレイヤー:鬼来法眼  登場難易度:任意

○産業廃棄物処理所地下/能力開発室


GM:次の部屋は、子供たちが自分の能力を磨くトレーニングルームみたいですね。透視能力・念動力・予知能力・発火能力などなど。強化ガラスを仕切りにして、部屋を分けているという感じです。
砕紀:この部屋に啓太の姿はありますか?
GM:いえ、ありません。
砕紀:そういえば、前のシーンで啓太を捜すのを忘れてしまったなぁ…不覚ナリ。
法眼:いたら気付くだろ、いくら何でも。
砕紀:まぁ捜す云々は砕紀のスタンスの問題ですね。ちなみに先程の部屋にも居なかったのですか?
GM:もちろんいませんでした。
砕紀:「(啓太……無事だよな)」
三彦:「子供たちに、こんな力を無理矢理与えるなんて……どうかしている」
GM/薫:「どぉ、素晴らしいでしょう? ここでは、子供たちの才能を引き出すために様々なものを取り揃えているの。たとえば、感情をどこまで殺しきれたかを見るために、ハイエナを投げ入れたりしてね」
砕紀:「ぐっ………」忘れた記憶の断片が頭をよぎり、意識が瞬間遠くなります。
法眼:「…ハイエナ? 文字通りの意味じゃ…なさそうだが」目を険しくする。
GM/薫:「貴方の友達もずいぶん役に立ってくれたわ、鬼来法眼さん」
法眼:「俺の友人が…どうしたって?」
GM/薫:「最初のうちは『子供たちを解放しろ』とか、『俺は絶対に生きて帰らなければいけない』とか言ってたけど……最後には自分から『殺してくれ』と懇願していたわ。気を失わないようにテレパスが意識を強制的に覚醒させて、人の感じうるあらゆる苦痛を念動力者が味あわせてあげたの」
法眼:(低い声)「……それで?」
GM/薫:「あら? 怒んないのぉ? 貴方それでも友達だったの?」
法眼:「…あいつは…結局、死んだのか?」
GM/薫:「ええ、飽きたところで殺してあげたわ。彼の望み通りにね」
法眼:「…………」顔から一切の表情が消え、低く呟く。「……あの、馬鹿野郎が…」
砕紀:「貴様は……!」
GM/薫:「いいわ、あなたたちの今の表情! あぁン、ゾクゾクしちゃう さぁ早く来なさい。次はいよいよ感動のご対面よ!」そして最後の扉が開く。
法眼:さっさと奥へ進む。
砕紀:同じく、奥へと進みます。
三彦:同じくー。
GM:先に2つ目のSAを渡しておきます。[SA:桃山薫を倒す/子供たちを救出する]のいずれかを。
砕紀:[SA:子供たちを救出する]を頂きます。
三彦:[SA:桃山薫を倒す]で。
法眼:同じく[SA:桃山薫を倒す]を。
GM:では、ここでシーンエンド。絆があればどうぞ。
法眼:桃山へ、エゴ/消滅を。

▼絆/エゴの変化
法眼:
桃山にエゴ/消滅を取得。



砕紀:はっはっは、いい感じにハラワタが煮えくり返ってきましたぜ。
法眼:あー、わかっちゃいたが……これで9人目かぁ(苦笑)。
砕紀:しかし見事に悪役だ。この憎まれるロールプレイは見習わせて頂きたいですわ。
GM:ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです。って、少しは謙遜しろ俺!(笑)
法眼:キモイ上に悪党。救いがなくて最高だ(笑)。
GM:これで、何の躊躇いもなく殺れますね(笑)。
法眼:おう、戦闘ではギッタンギッタンにしてやる(獰猛な笑み)。
GM:こ、こわっ(笑)。
砕紀:ギッタンギッタンにしたいけど出来ない。こういうもどかしさがまた良い!(笑) 今まで私がやった中で憎まれボスは1回だけ、しかも三下に成り下がったという。
法眼:完全に悪党だったボスは、私もまだ一回しか出してないな。
GM:悪党をやるのは気持ちが良いんですよね……俺って何て悪いんだっていう感じがして(笑)。
三彦:ずっと前に出した、『クリ○プを入れないコーヒー』の男が、一番やってて楽しかったな(笑)。
法眼:パワードスーツに乗ってた、マッドサイエンティストかな?
三彦:ああ、それですそれ(笑)。(*リプレイ第29話『家路』参照)
GM:その時は俺も参加させてもらいました。いい味出した悪党でしたね(笑)。
砕紀:某悪夢の指揮者(*リプレイ第44話『炎の悪夢』参照)は…何を隠そう、やられている時が一番やってて楽しかったり。
GM:それもまた一つの楽しみですね(笑)。
法眼:負けっぷりの見事さも、また爽快…と(笑)。本当に外道なボスだと、GMやってても負ける時に爽快感があったりするんですが……以前に出した『魔剣士の青年』(*【聖者原罪】第4話参照)の時は、胃の腑がずーんと重かった(笑)。
GM:今回の悪党は本当に外道ですので、覚悟しておいてください(笑)。特に砕紀は、戦闘以外にも大きな仕事が残っているので(笑)。
砕紀:マジスカっ!? 既にエゴ一つ固定ですが(汗)。
法眼:啓太のリハビリというか、心理的ケアだと思う。


 

■クライマックスフェイズ■


●シーン9 『歪められた心』  PC全員登場

○産業廃棄物処理所地下/戦闘訓練室


 最後の扉を潜ると、大きな部屋の奥に10歳前後の男の子がいた―――啓太だ。
 その傍らに立つ、ポマードで髪をオールバックに固めた男が、濃いシャドウの下から流し目をくれる。
 革ズボンとピンヒールのブーツ、裸の上半身に桃色の上着を羽織った悪趣味極まりないその男は、紫のルージュを引いた唇を笑みの形につり上げ、ゆっくりとワイングラスを掲げて見せた。
「――――いらっしゃい。ようこそ、私のお城へ」
 スピーカーの声と比べるまでもない。奴が……桃山薫だ。


三彦:「あの子は……!」
砕紀:「啓太っ!」啓太の様子はどんな感じですか?
GM:啓太は無感情に君達を見ています。砕紀の呼びかけにも答えません。
法眼:「……」無言で睨み据える。嵐の前の静けさだが。
三彦:「要件は判っていると思うけど、子供たちを返してもらおうか」
GM/薫:「焦らないの。夜はこ・れ・か・ら・よ
砕紀:「啓太…俺の事、判るか?」
GM/啓太:「……」相変わらず何も反応を示しませんね。
砕紀:「今回、お互いにとって本当に災難だったよな…住所自体が別の所で、おじちゃん途方にくれちゃったよ」啓太の状態に構わず話しかけます。
GM/薫:「無駄よ! 私のマインドコントロールは完璧だわ!」
砕紀:「折角リクエストの料理持ってきたのに、すっかり冷めて食べごろ過ぎちまった…でも、これはちゃんと作り直すから安心してくれよ」話しながら啓太の様子を探り続けます。
GM:薫はその様子を楽しそうに眺めながら「ふふ、無駄なことを……啓太ちゃん。少し痛めつけてあげなさい」そう言われ、啓太が力の波動を砕紀にぶつけます! 砕紀は自分の体が何倍も重く感じ押し潰されそうになる! あ、ここら辺は演出ですので、ダメージはありません(笑)。
三彦:「さ、砕紀さん!」
法眼:能力的にはマジシャンかイレギュラーっぽいな。
GM/薫:「この子は今までの子供の中でも別格よ。最初はテレパスだけかと思ったけど、念動力にパイロキネシスまであったわ」
砕紀:「ぐっ……こら、啓太…自分が痛い事は…他人にもやっちゃいけないって言っただろ…?」極力痛みが表情に出ないように踏ん張りつつ。
GM/薫:「どぉ? 体中の骨が軋むでしょう?」
三彦:「何て力だ、余波だけでこっちまで……!」重力波の余波で身動きとれず。とりあえず勝手にやられておこう(一同笑)。
GM/薫:「そう、それでいいのよぉ、啓太ちゃん。啓太ちゃんはママの言うことをちゃんと聞いてくれるお利巧さんだものね?」
法眼:「……」砕紀の打たれ強さを知ってるので、眉一つ動かさない。じっと桃山達の隙を窺っている。
砕紀:「啓太…俺と初めて出会った時のこと、覚えてないかなぁ」えーと…初めて出会った時の事と言いつつ、勝手に喋って宜しいですか?
GM:いいですよ。そこら辺は自由に決めて下さって構いません(笑)。
砕紀:感謝!「あの時、あの公園で、啓太が派手に転んじゃって…それをたまたま見かけた俺が、傷を直してさ…」
GM:啓太の表情がぴくりと動く。
砕紀:「それで何となく知り合いになって…何となく、公園で話す様になって…俺の店に招待して、俺の料理おいしいって言ってくれて」笑顔を浮かべて語りかけます。「その時に、啓太も俺に色々話してくれたよな…孤児院に居ることとか―――母さんが、亡くなってしまった事とか」
GM:心なしか砕紀にかかっている力が、微かに弱くなった感じがします。
砕紀:「だけど、それでも…いいや、それだから、啓太は人に優しかったんだろうなぁ…自分が辛い目に遭ったから、他人の傷や痛みが解る」
GM:今度ははっきりと力が弱まってきているのを感じます。
砕紀:「俺の店に来た時に、漆が転んじゃった時も、啓太は飛んでって漆を気遣ってくれた…俺はちゃんと覚えてるよ?」
GM/啓太:「ぼ、ぼくもおぼ……」
法眼:さて、このまま砕紀に任せるべきか。それとも今のうちに桃山を殴りに行くべきかなぁ?
GM/薫:「…啓太ちゃん。ママの言うことが聞けないの? また調整室に送るわよ!
砕紀:「だからさ、啓太…誰より人の痛みを解ってあげられるお前が、人に痛い事しちゃだめだよ」桃山の言葉を黙殺しつつ。
GM/啓太:「う、うわぁぁぁあ!!」再び力の奔流が砕紀に襲い掛かる。
砕紀:もう一度受け止める! 必要なら《シールド》や《治癒》も使います!
GM/啓太:「ご、ごめん。おじちゃん…でも、でも、ぼく……怖いんだ」
砕紀:「う…ぐ…な、なにが、だい?」歯を食いしばりながらも笑顔を浮かべて。
GM/啓太:このおじ…ママに逆らったら……お母さんが、恐ろしい魔物に何度も何度も殺されるところを見せられるんだ……それに言うことを聞かないと、とてもとても痛いことをされちゃうんだ!」
砕紀:「そうか…なら、もう大丈夫だ。おじちゃん達がそのおっさんを懲らしめれば万事解決だね」
GM/薫:「ふふ、貴方達にそれが出来るのかしら? さあ、もう話は無用ね。啓太ちゃぁん、ママのサポートをしっかりするのよ!」


GM:では、ここから戦闘に入ります。こちらの行動値は桃山が10で啓太が8です。
砕紀:ち…桃山が啓太に折檻したら即座に《シールド》やっちゃろうと思ったのに(笑)。
法眼:啓太にサポートさせるとか言ってたが…《念動防御》でも持ってるのかな。今のエンゲージはどうなってる?
GM:あ、エンゲージは言ってませんでしたね。今は離れている状態でしょう。そちらは特に動きがなかったので、固まっています。こっちは、桃山が前に出ています。
砕紀:と言うことは、啓太と桃山は別エンゲージ?
GM:そうです。
法眼:了解した、進めてくれ。

 現在のエンゲージ:(啓太) (桃山)  (砕紀・三彦・法眼)


▼ラウンド1

三彦:セットアップで、《殺戮の宴》使用。
GM/薫:「変わるわよ桃山がセットアッププロセスで《絶対先制》。マイナーで《戦闘形態》。体が激しく痙攣し始めると、細身の体が瞬く間にビルドアップされマッチョに! そして、左手が《融合》でパイルバンカーに変わります。
法眼:キュー○ィハニーかい……台詞だけは(笑)。
GM:良かった、突っ込んでくれる人がいて(笑)。
砕紀:ううむ…啓太をどうにかしたいが…やはり王道は啓太とエンゲージして抱きしめてやるって所か…?
GM/薫:「私のコレを貴方達のカラダにぶち込んであげるわ!」パイルバンカーの先っぽを舐める(笑)。
砕紀:うわぁ、嫌すぎるっ!
GM:では、いきなり大技いきます! 《内なる獣:荒ぶる自然》にHA《律の破壊者》、AGP3点消費!
砕紀:《ヴォイド》ります? ぬお、ルルブどこいったー?(汗)
法眼:ていうか…《荒ぶる自然》って、もしや未琴が使ったあれ?(*リプレイ第45話参照)
GM:ええ、そうです(笑)。
砕紀:(ルールブックをめくり)い、やっぱりこれか…。
法眼:そいつ、《突然変異》持ってるのか…。で、ターゲットは誰だ?
GM:…しまったー!? 射程がシーンで、対象は単体だったのか!(笑)
法眼:そうだよ(笑)。
GM:まあいいや。ここは話の流れから言って、やっぱり砕紀でしょう。本当は法眼あたりにかましたいけど(笑)。
砕紀:来るなら来い! 見事魔獣化してくれるわっ!
法眼:ところで砕紀は、魔獣化しても平気か?
砕紀:実体盾、全起動しますぜ(笑)。
GM:よし! ではいきます!(ざららーっ)57点の実ダメージです!
砕紀:〈魔〉属性は《シールド》できないからなぁ…。
法眼:《俊敏なる盾》で…庇えるかなぁ?
GM:リアクション自体取ることができないので、無理だと思います。
法眼:無理か、なら仕方ない。
GM/啓太:「おじちゃーん!!」
砕紀:うぃ、魔獣化します。
GM/薫:「おほほ、意外とあっけなかったわね。さて、次はあなた方の番よ♪」
法眼:まぁ《荒ぶる自然》は一発限りだしなぁ。
GM:こんなことなら、HA《怒りの日》を持たせるんだった……(笑)。

 ……と言うか。実は《荒ぶる自然》は「タイミング:セットアップ」なので、《絶対先制》と同時には使えないのでした(笑)。
 この場は誰も気づかなかったので流されましたが……キャラのデータを組む時は、ちゃんとタイミングや効果を確認しましょう(笑)。


砕紀:「ぐ……この程度…啓太の苦しみに比べればなぁ! 大した事ないんだよ!」左腕の盾の刻印が光りだします。
GM/啓太:「おじちゃん……」砕紀が生きていたことを喜ぶが、すぐに辛そうに顔を歪める。
法眼:「…ふん。御託は済んだのか?」どうやら桃山はイレギュラー/フルメタルのようだな。
GM/薫:「あら、ずいぶん余裕ね。まるで、お仲間が生きていることを知っていたみたいね?」
法眼:砕紀こいつは…俺とまともに戦って、なお立ってた奴だからな」
三彦:「あんたみたいな悪党、これ以上のさばらせておくわけにはいけないな。あんたには、厳罰が必要なようだ! 地獄で悔い改めろ!」オートで《獣化》します。メジャーで《吹き散らすもの》!
GM/薫:「犬程度がよく吠えること。地獄に帰って留守番犬でもしていなさい!」迎え撃ちます。と言っても、リアクションはないけど(笑)。
三彦:で、(ころころ)達成値28。
GM:(ころころ)無理です、ダメージください(泣)。
三彦:《殺戮者》《闇の血筋》《獣の気》で…(ころころ)48点の〈闇〉ダメージ。漆黒の炎が、桃山の体を焼く。
GM/薫:「ぬおおお! よくもやりやがったな!? 啓太! 援護はどうしたゴラァ!!」 「ご、ごめんなさい…」魔獣化、HA《超魔の命》AGP15点使用! 両肩に小さな水槽が付いた、厳つい巨人に変貌。水槽の片方には剥き出しの脳髄が入っている。
法眼:…それとよく似た外見のボスを、とあるコンシューマで見た気がするな(笑)。
GM:たぶん気のせいです。ええ、気のせいですとも!(笑) では、行動値10ですね。PCの二人からどうぞ。
法眼:俺はひとまず待機だ。相手の出方を見たい。
砕紀:こちらも待機します。「謝る必要ないぜ啓太、そいつの自業自得なんだからな」
法眼:砕紀は防御陣形作らなくていいのか?
砕紀:《治癒》使うようなら使いたいので。
GM:じゃあ、こっちですね。迎え撃つと言ったので三彦に攻撃します。まず《怒髪天》使用、マイナーで《エネルギーチャージ》、オートで《必殺技》、メジャーで《マルチウェポン》。《天賦の才》《専用武器》でクリティカル値6!
法眼:…ちょっと待て、武装は何だ?
GM:《鋼の腕》3Lvとパイルバンカーです。
砕紀:《融合》されたバンカーと《鋼の腕》か…無茶するなぁ(汗)。
法眼:こっちはまだ接近してないはずだぞ? マイナー使ってエンゲージしないと。
GM:おっと、すいません(汗)。では、マイナーでエンゲージして殴ります。
法眼:で、マイナー消費すると《エネルギーチャージ》は使えない(笑)。
GM:そうか(笑)。では、《エネルギーチャージ》はなしで。(ころころ)クリティカルです(笑)。
三彦:(ころころ)まぁ、無理です(笑)。
GM:では、ダメージいきます。(ころころ)54点の〈刺〉ダメージ!
砕紀:《シールド》飛ばしますか?
法眼:《俊敏なる盾》で三彦を庇う。いいか?
三彦:お願いしまーす。
砕紀:了解、《シールド》発動します。「現実を侵食する虚偽の盾よ、遮れ!」三彦のカバーに入る法眼の目前に光の結界が展開される! 《シールド》+《祈念》で人間性残り18、(ころころ)33点軽減で21点通しです。
法眼:防護点と合計して40点防いだな。14点食らった。
GM:まだ火力上げても良かったな……では、続いてHA《ブーストアップ》を使用。対応はありますか?
法眼:んー、別にいいか。
GM:先程の組み合わせに、今度こそマイナーで《エネルギーチャージ》を使用(笑)。続けて法眼にそのまま叩き込む!
法眼:オートで《獣化》。駄目元で回避運動。(ころころ)駄目か、命中。
GM:では、ダメージいきます。あ、《エネルギーチャージ》は〈氷〉属性で(笑)。
法眼:ぐ、俺の弱点を(笑)。
GM/薫:「ほほ、その調子よ啓太ちゃん。次の奴の弱点も調べなさい!」(ころころ)65点の〈氷〉ダメージ! …ひょっとして法眼、これも耐え切りました?
法眼:いや、防御アーツ使えばギリギリ耐える可能性もあるんだが…微妙だ。
砕紀:くぅ…防御陣形展開しておくべきだった。 orz
法眼:いいや、魔獣化しよう。
砕紀:「法眼さんっ!」と叫ぶだけ叫ぶ(笑)。
法眼:オートで《超獣変身》と《怒髪天》使用。全身の筋肉が膨らんで体格が一回り大きくなり、深紅色に染まった皮膚に黒い紋様が浮かぶ。
GM:では、あと一人攻撃をねじ込んでいない奴が居るので、HA《歩く影法師》を使用。《ブーストアップ》をコピー!
砕紀:うきょー(汗)。《ヴォイド》りますかぃ?
法眼:もう一人ってーと、狙いは三彦か。任せる。
三彦:まぁ、食らってもまだ魔獣化ありますしね。
砕紀:うーん…三彦さん、ごめん(爽)。
GM:では、三彦にパイルバンカーをねじ込むぜ!(笑)
三彦:(ころころ)はい当たりー(笑)。
GM/薫:「あなた、特に弱点がなかったのね……つまらないわ」(ころころ)60点の〈氷〉ダメージ!
三彦:「強いていえば、お金ぐらいでね」魔獣化で。パイルバンカーを喰らい吹っ飛ばされた瞬間、姿がケルベロスのそれに変わる。
GM/薫:「あら、じゃあ私のペットになる? 番犬として飼ってあげても良いのよ? それとも(以下自粛)…そしたら、いくらでもお小遣いをあげるわよ
三彦:「あいにく、依頼料以外は受け取らない方針でね」
GM/薫:「あらそう。じゃあ、ここで犬死にしなさい!」
砕紀:1ラウンド目で味方全員魔獣化か…ううむ(汗)。
法眼:…ところで、砕紀は何のために待機したんだ? 俺は奴が接近戦武器持ってたから、マイナー使って近づいてくるのを待ってたんだが。
砕紀:し、《シールド》で耐えられたら《治癒》Lv5を展開できるかと…orz
GM:くそー、それなら銃器を持たせておけば良かった(笑)。
砕紀:まぁちょっとGMに確認取りたい事があったので、後でいいかなとか思ったりも(笑)。

 現在のエンゲージ:(啓太)   (桃山・砕紀・三彦・法眼)

GM:では、ようやく法眼の番ですね(笑)。
法眼:啓太の行動は?
GM:啓太は待機しています。
法眼:待機の場合、行動値の遅い順に行動するんだ。つまり、啓太が先。行動放棄か?
砕紀:しまった、そうなのかっ!(汗)
GM:なるほど。そうだったのか(笑)。では、《念動爆発》いきます。
法眼:…誰に? 《念動爆発》の射程は近接だぞ。
砕紀:自分の周囲しか攻撃できないんです、サー!
GM:出来ないことが今更判明(笑)。……行動放棄です(笑)。

 実はマイナーで移動すれば済む話ではあるのですが……さすがにそこまでPLが助言する義理もなし。
 …いや、きっと啓太は『大好きな砕紀おじちゃん』に怪我させたくなかったんだね(笑)。


法眼:「さて、無駄話は…そこまでだ!」マイナーで《切り裂くもの》使用。メジャーで桃山をぶん殴る!
GM:来い!
法眼:《超獣変身》の効果で、ダイスは3つ。(ころころ)3と6を取って、クリティカル!
GM:ぬぬ、一応回避してみます。(ころころ)無理です(泣)。
法眼:「鬼の怒りを見せてやる―――修羅変生、紅蓮ッ!!」(ころころ)65点〈斬〉!
GM/薫:「くっ! 何て馬鹿力なのよッ!?」金切り声で叫ぶ。そして啓太が《念動壁》を使用。(ころころ)17点削り。「うわあっ!?」と、力の波動を断ち切られた余波でぐらつく。
砕紀:「啓太、無茶はしなくていいんだぞ」と啓太の身を案じる。
GM/啓太:「おじちゃん……」

砕紀:さて、ここらでGMさんに相談があったりします。
GM:はいな?
砕紀:マイナーで《符術》+(《高速詠唱》&《群れを成すもの》)×2、メジャーで《群れを成すもの》って可能ですか?
GM:えーと、つまり3つのクラードを呼び出すと言うことですか? ちょっと待ってくださいね…。
法眼:《高速詠唱》は「対象:自身」に限定されるから、《群れをなすもの》には無効だな。
GM:だそうです(笑)。
砕紀:そうなんですけど、《群れを成すもの》って「対象:解説参照」で、他の《夜の眷属》《召喚術》は「対象:自身」なんですよ。だからその辺り、ちょっと混乱気味で…。
法眼:記述に従うなら、確かにそっちは使えることになるなぁ。何か変な感じだが。
砕紀:うーん…ヤッパリ難しいか。
法眼:変な感じではあるが、《群れを成すもの》は人間性を消費しないからなぁ。妥当な線だろう。ここは素直に《召喚術》でも使っておけば?
砕紀:ですね。ところでクラードを3体呼び出すこと自体は可能ですか? この場合だと、マイナーで《符術》《召喚術》《召喚術》、メジャー《群れを成すもの》となりますが。
GM:うーん、今回は「対象:自身」となっているものなら《高速詠唱》を認めることにしましょう。あくまでも今回はですが。
砕紀:では後者を取ります。…前者取れるとコストが大助かりだったりしてしまうのですが(笑)。
法眼:だろうな(笑)。

 しかし後日、《召喚術》は「対象:自身」であるために『重複して使えないのでは?』との意見が出てしまいました。
 詳しくはルールブックp176『アーツの重ねがけ』参照ですが…教えて、FEARの偉い人!(ぁ


砕紀:ではマイナーで《符術》《召喚術》《召喚術》、メジャー《OS:群れを成すもの》使用。人間性残り8。「第一の盾、“動”アクティブ、第三の盾“衛”サテライト起動、駆け巡れ!」円盤状の輝く盾と、3つのリングに囲まれた宝玉が2組、砕紀の周辺を飛び交う。
GM/薫:「あらあら、いっぱい出てきたわね。一体、何をするつもりかしらン?」
法眼:…実はこれが全部、『盾』カバーリング要員なんだよなぁ(笑)。
GM:攻撃はしないんだ?(笑)
法眼:《不幸者》で敵のCrt値+2は出来るがね(笑)。
GM:な、なんだってぇーーー!!?(笑)
法眼:というわけで砕紀、敵の妨害よろしく(笑)。
砕紀:了解(笑)。「阻むのさ、貴様の攻撃をな」
GM/薫:「あらあら、無駄なことを…」これで全ての行動が終了かな?
法眼:おっと、忘れてた。クリンナップで《怒髪天》のダメージ受けないと。(いっころ)5点ダメージ。
GM:あ、こっちもだ(笑)。(いっころ)4点。

 現在のエンゲージ:(啓太)   (桃山・砕紀・三彦・法眼・“動”・“衛”1・“衛”2)


▼ラウンド2

GM:では、セットアップ。
砕紀:セットアップで更に《OS:夜の眷属》発動、人間性残り4。「第二の盾“再生”リジェネレイト起動、纏え」小さな六角盤が無数に現れ、砕紀の周囲を回りだす。
GM:こちらは《絶対先制》。何やら良からぬ動きを見せる砕紀に、いつもの攻撃行きます。(ころころ)達成値21。惜しい、クリットせず!
砕紀:折角だから出し惜しみ無しで行きます。オート《霞の外套》宣言、人間性残り2。(ころころ)達成値21、同値だから受動側有利により勝利かな。
GM:《時計仕掛けの魔法》(笑)。振りなおして
法眼:そういや、フルメタルだったか。…しかしこの場合、砕紀は〈魔力〉17だから…。
砕紀:(ころころ)達成値21、変わらずです(一同笑)。
法眼:無駄だったようだな(笑)。
砕紀:牙剥きし意思よ。其の刃、願わくば何者も傷つけたもうな」攻撃を行なおうとする桃山の目前を無数の光が多い、その運動エネルギーを吸収、霧散させる!
GM/薫:「サポート手を抜いてるんじゃねぇよ、ゴラァ!」と啓太を殴り飛ばして八つ当たり。長い手だなー(笑)。
法眼:八つ当たりしようにも、啓太は遙か後ろのエンゲージだろ(笑)。
砕紀:ちょっと待てい! エンゲージ超越して殴るつもりなら《シールド》飛ばすぞ!
GM:《ロケットパンチ》(笑)。と言うのは冗談で、凄んだだけですごめんなさい(笑)。
法眼:無駄に行動消費するつもりなら、一向に構わないが?(笑)
GM:いや、冗談でスヨ(笑)。
砕紀:残念、啓太にも手は出させないようにするのに。

 現在のエンゲージ:(啓太)   (桃山・砕紀・三彦・法眼・“動”・“再生”・“衛”1・“衛”2)

法眼:さて、次は三彦だが……そういや、桃山って《戦闘形態》使ってたっけ?
GM:あ、そうだ。行動値が13だったんだ(笑)。では、桃山が攻撃行きます。攻撃の組み合わせはいつも通りで、ターゲットは唯一の必殺HAを持つ三彦に(笑)。(ころころ)達成値18。
砕紀:あ、ところで…パイルバンカーの弾数って3発だよね?(爽) さっきの攻撃で弾切れー(笑)。
法眼:そういやそうだな。前のラウンド、《ブーストアップ》を2回使ってた(笑)。
砕紀:バンカー撃とうとすると「プスン」とかなって、また啓太をいじめるつもりだなっ!(ズギューン)
GM:ふふ、気がついてしまいましたか……(笑)。では、《テレポート》で啓太のところに移動して終了します(笑)。「啓太は良い子だから、ママの言うことなら何でも聞くわよね……」
砕紀:なんとっ!?
GM/啓太:「う、うん。だから、もう怖いことはしないで……」
法眼:それはまた…あ、GM。いちおう〈魔力〉判定してくれるか? こっちは〈意志〉で対抗するから。
GM:了解。では、いきますよ。(ころころ)達成値20です。
法眼:(ころころ)ちっ、足りないか。
砕紀:(ころころ)達成値18、あと1高ければクリティカルなのに!
法眼:惜しい!(笑)
GM:あぶねぇー(笑)。
三彦:……(ころころ)達成値11で失敗。最初、何で〈意志〉で判定するのか判んなかったよ(笑)。

 現在のエンゲージ:(啓太・桃山)   (砕紀・三彦・法眼・“動”・“再生”・“衛”1・“衛”2)

GM/薫:「大丈夫よ。もう、怖いことは感じないから…」さて、何だか啓太君の命が残り1ラウンド宣言っぽいでスヨ(笑)。
砕紀:ぬぁんですとー!?
法眼:ところで、彼らのエンゲージまでマイナー1回で届くか?
GM:届きます。
法眼:よし。ならこのラウンドで奴を斃す!
三彦:「感じる事がない? 笑わせるな。恐怖で縛る、そんなやり方を認めるわけがないだろう!」桃山が終わったから、私ですね。HA《神獣撃》使うので、AGPをもらえるとありがたいです。
法眼:「三彦、頼む!」三彦と丈二と子供達の絆を固定、AGP3点渡す。
砕紀:魔の力と三彦さんの絆を固定、2点を三彦さんに!「三彦さん、めてくれ!!」…って桃山を、ね(汗)。
GM:ふふ、いじめてあ・げ・る(笑)
砕紀:「とめてくれ」と「やめてくれ」、同じ文字なのがいやんな感じ…。 orz
法眼:漢字で書くと、「とめてくれ!」と言ってるのか「やめてくれ!」と言ってるのか判らんな(笑)。
三彦:(子供口調で)「え? うん、わかった。じゃあやめるね」(笑)
砕紀:やーめ−てー!?(泣)
三彦:マイナーで《ハンティングスタイル》、メジャーで《吹き散らすもの》、ここでHA《神獣撃》使います。AGP消費は、自分のエゴ固定で1点、それにもらった分の5点で合計6点。当たれば《殺戮者》《闇の血筋》《獣の気》でダメージ増加。(ころころ)達成値28!
GM:(ころころ)達成値20。うん、ダメでした(笑)。
三彦:(ざらざらざらーっ)102点の〈闇〉ダメージ!
GM/薫:「ぬおおお!? 何すんじゃ、ワレー!!」凄むオカマ(笑)。
三彦:「こうまで煉獄の炎に耐えるとは、ね。人の業とは、恐ろしいもんだ」
GM/薫:「煉獄の炎だと……俺の美しい肉体をよくも!」憤怒の形相で。さて、ではお二人の行動です。
法眼:マイナーで桃山のエンゲージまで走り、メジャーで切り裂く!(ころころ)6と4を取って、クリティカルだ!
GM:法眼ちゃん、酷い(笑)。(ころころ)…ピンゾロ!(一同爆笑)
法眼:ファンブルかい(笑)。
GM:天もオカマを見放したか……(笑)。
砕紀:潔いっ!
法眼:ここでHA《歩く影法師》を《律の破壊者》に変える。AGP頼む!
三彦:弱き者、法眼、大脇輝彦、啓太、子供たち、計5つの絆固定、AGP5点を法眼に。
砕紀:法眼さんの絆固定して1点を法眼さんに!
法眼:食人衝動と桃山へのエゴを固定して罪2点、合計8点使用。「煉獄の炎に耐えようとも…鬼の爪牙を防げるか!!」(ざらざららーっ)120点〈魔〉属性!
GM/薫:「まだよ。まだ…終わらないわ!」まだ何とか生きてる!

 現在のエンゲージ:(啓太・桃山・法眼)   (砕紀・三彦・“動”・“再生”・“衛”1・“衛”2)

法眼:砕紀は何かするか?
砕紀:…GMさん。《オリジナルスペル》について一つ質問が。
GM:はいな。
砕紀:《結界魔法》での拡張時に《オリジナルスペル》で取れるアーツは、《結界魔法》使用時に選べてOKですよね?
GM:うぃ。いいですよ。
砕紀:よし、身体張るぜ!「貴様を逃がすつもりはない…!」
GM/薫:「無駄よ、もう遅いわぁ! さぁ啓太ちゃん…ママと一つになりましょぉぉお!!」抜き手を啓太の頭めがけて放とうとする!
砕紀:マイナー:《結界魔法》で《オリジナルスペル》増加枠に《魔宝》と《彼の出番だ》を選択! この時点で人間性マイナス7! そしてメジャー《彼の出番だ》に桃山のエゴ固定したAGPでHA《魔法の国よ》を重ね、対象を法眼さんと三彦さんに!! 人間性マイナス11!!
GM:うおっ!? 無茶するな(笑)。
砕紀:貴様を…否定するっ!」全身の像がやや霞みつつも、桃山を睨み付ける。
GM/薫:「貴様が否定したところで……!」

法眼:ところで、もう1点AGPがあれば《ブーストアップ》を使えるんだが。…人間性、大丈夫か?
三彦:実はねー。私の人間性が既にマイナス15で、全力で攻撃すると次はマイナス26になるので、結構きつい(笑)。
法眼:三彦は攻撃の度にコスト11も使うからなぁ(笑)。
砕紀:こっち絆4つだから…平均値が出れば帰れます(汗)。
法眼:あれ、エゴ3つも取ってたの?
砕紀:いえ、空白が一つです。啓太への絆がある手前、子供たちには取れなかったんですわ。
法眼:いや、絆/エゴって別に人物だけが対象ではないんだが…(笑)。
砕紀:まぁロールプレイ失敗って事で、今回はこれで行きます。
法眼:この場合、メルキゼデクに対しても取れたが…本人がいいならいいか(笑)。
砕紀:メルキセデクに絆結びたくねーっす(汗)。しかしそうなると、三彦さんの攻撃は難しいかな?
法眼:人間性キツイなら、先に俺が攻撃しようか? 絆消せば《ブーストアップ》できるし。
三彦:先にしてもらえると助かりますね。ちなみに絆は全部固定済みなんで。

GM:さあ、まな板の鯉です。存分に捌いて下さいな(笑)。
砕紀:「法眼さん! 三彦さんっ!」
法眼:「…忘れちゃいないか? 鬼はお前の後ろにいるんだぜ!」マイナーで《ハンティングスタイル》、メジャーで斬る!
GM/薫:「何!? 馬鹿な…何故こんなに早く動けるのよ?!!」
法眼:《超獣変身》で(ころころ)6と3を取って、クリティカル!
GM:(ころころ)クスン。好きにして!(笑)
法眼:「地獄の亡者どもと遊んでこい……外道がっ!!」(ざららーっ)81点〈斬〉ダメージ!
GM/薫:「あわびゅっ!」60点のオーバーキルで死にました。
砕紀:良かったー(汗)。
法眼:いや、まだ《ブーストアップ》も使えたんで、このラウンド中にはまず間違いなく斃せるつもりだったが(笑)。


GM:薫から解放され、啓太はその場に崩れ落ちます。
砕紀:「啓太…!」よろよろと抱きとめようとします。
GM/啓太:「…おじちゃん。おじちゃーん!」と砕紀の胸に飛び込みます。
砕紀:「啓太…よく耐えたな…お疲れ様」言って頭を撫でます。
GM/啓太:「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい……」目の前の薫の死体を見て、ガクガク震えて、涙を流しながら何度も謝る。
法眼:「……怖いか、坊主?」血塗れになった鬼の姿のままで。
GM/啓太:「……」法眼の姿を見てビクッとなり、砕紀にぎゅっとしがみつく。
砕紀:「…………」撫でる手は止めず、法眼さんの言葉を待ちます。
三彦:「……まぁ、仕方ないですね。我々は、所詮こういう存在ですし……」
法眼:「怖くとも、憶えておけ…この光景を。これが、この世界の“真実”だ。そして自分自身で考えろ。今の闘いにどんな意味があったかを。これからお前自身が、どう生きていきたいかを…」それだけ言うと、踵を返して部屋を出て行く。
GM/啓太:「……」無言で、しかししっかりと静かに頷く。そして、去り行く法眼の背中に「……ありがとう」
砕紀:「…なぁ、啓太」壊れたサングラスごしに、改めて啓太の目を見ながら言います。
GM:啓太は砕紀に向き直ります。
砕紀:「世の中には、いろんな人が居るよな。とても足が早かったり、とても頭が賢かったり、とても力が強かったり…みんな、他人とは違う部分がある」
GM/啓太:「…うん」
砕紀:「今日、啓太が知った世界。啓太が今まで知らなかった事ではあるけど、これも同じことだと俺は思うんだ」
GM/啓太:「……うん」
砕紀:「法眼さんの力が強いのも、三彦さんが黒い炎を吐けるのも、俺がこういうモノを作り出せるのも…啓太のその力だって、そういった『他人とは違う、自分にある長所』なんだ」そして砕紀の近くに、先ほどの“盾”達が集まります。
GM/啓太:「でも…僕はこの力で、たくさん酷いことをしてしまったんだ……おじちゃんにだって…」
砕紀:「うん、痛かったよ。だから、それが一番大切な事なんだ」笑顔で、でも真面目な眼で啓太を見つめる。
GM/啓太:「一番…大事……?」
砕紀:「力が強い人が他人を殴れば、殴られた人は痛い。足が早い人が物を盗めば、盗まれた人は困る。頭の賢い人がいけない事を考えれば、誰かが悲しい。…いいかい? 俺達が持っているこの“力”は、簡単に『短所』になってしまう…誰かを悲しませてしまうんだ。だから、“力”を使う時は、よく考えなきゃいけない。啓太は、啓太の力が誰かを傷つけてしまう事を知っている。だから、“力”を使う時には注意が必要だって判った。じゃあ、俺からの質問。啓太は“力”をどうする?」
GM/啓太:「……僕は、この力はもう使わない。でも、使うとしたら、それはおじちゃんたちのように誰かの為に使いたい」
砕紀:その言葉を聞いて、満面の笑みを浮かべます。
GM:啓太もその笑みを見て嬉しそうに微笑みます。
砕紀:「それを聞いて安心したよ…大丈夫、啓太はもう、同じ間違いは起こさないよ。その気持ちを忘れない限りね」最後に残った啓太の絆/友情を固定、AGPを啓太に渡します。再び頭を撫でつつ――。


GM:では、シーンエンドの前に人間性の回復をやりましょうか。
砕紀:あ、ところで三彦さん、父親の事どうします?
三彦:まぁ、連絡するのは確かなんですが。とりあえずEDでいいや、という感じなんで。
GM:ええ、個別EDにしましょう。時間もありますし。
砕紀:ラジャです。さぁ、やってきました人間性の回復…怖いぜ。
法眼:人間性、俺の現在値はマイナス3。絆は5つあるので、振るまでもなく大丈夫。
GM:おお、あれだけの破壊力でも低燃費だ(笑)。
砕紀:人間性マイナス11で絆4個。さてどうするかな…(汗)。
三彦:現在値マイナス15なんで、2倍振りで。(ころころ)8まで回復。
GM:お帰りなさーい(笑)。
砕紀:怖いのでこっちも2倍振りします。(ころころ)15に回復、生還です。
法眼:うむ、全員生還!
GM:よし! では、EDいきます。最初に三彦ですが、事務所で輝彦に報告でいいですか?
三彦:はい。でも、どう報告するのか。砕紀と啓太の動向が判らないと、報告しようがないんだけど……(笑)。
GM:ああ、そうか。それじゃあ、先に法眼をやってその後砕紀、三彦といきますか(笑)。
砕紀:うーん、結局啓太はこっち側の住人になっちまったか…さてどうしたものか(悩)。
GM:では、予定変更で法眼からです(笑)。
法眼:了解(笑)。


 

■エンディングフェイズ■


●シーン10 『還らぬ友へ』  鬼来法眼ED

○居酒屋/数日後


GM:何か希望はありますか?
法眼:丈二の最後の仕事を仕上げてやりたいなぁ。
GM:ふむふむ。では、丈二のかみさんと子供を引き取ると言うことですね?(笑)
砕紀:ちょっとまてーー!(笑)
法眼:(冗談をスルーした)奴のデータディスクと、例の研究所のことを物証付きでマスコミに流す。丈二の名前で。
GM:了解です。
法眼:それで得た幾ばくかの報酬は、丈二の残された家族に渡す。メルキゼデクにも社会的ダメージを与えておきたいしな。
砕紀:…で、でーたの改竄とかしちゃダメかな…あのデータのままだと啓太が……。
法眼:あぁ、完全にそのまま流すわけじゃない。魔物関係のことは、さすがに流せないし。
砕紀:良かった(笑)。
GM:ではマスコミはこの問題を取り上げ、警察も捜査に乗り出すも…トカゲの尻尾切りで、メルキゼデク関与の疑惑はあがるが、決定的な証拠は挙げられずといったところでしょうか。
法眼:「…まぁ、これで奴らも暫くは大人しくしてるか」新聞を読みつつ。

「―――だがなぁ、丈二…」
 新聞を畳むと、法眼は居酒屋の席を立った。
「……俺は、それでも…お前には生きてて欲しかったよ…」
 去り際に、亡き親友を偲んで呟く、その後ろ姿は……いつもより小さく、寂しげだった。




GM:次は、砕紀です。ここは三彦と合同の方が良いのかな?
砕紀:どうでしょ?
三彦:砕紀が良ければ、私はそれで。
GM:では、研究所を後にして帰る道すがらでいいでしょうか?
三彦:んー? いや、それだと結局、私は要らないんで(笑)。とりあえず、啓太はどうなります?
GM:では、クライマックスの続きという形で行きますか。
砕紀:け、結局どうなったんでしょうか? ちょっと混乱中…。
GM:クライマックス直後、施設から街へ帰る途中のシーンになります(笑)。
砕紀:三彦さん出ます?
三彦:ああ、まぁお任せします(笑)。とりあえず、砕紀から父親が探している事だけ伝えてもらえると、ありがたいです。それで、私のEDはなしという方向で。



●シーン11 『まだ見ぬ父と』  琴月砕紀&戌井三彦ED

○S市山中


GM/啓太:「ぼく…これからどうなるんだろう。また、お家がなくなっちゃった」
砕紀:「あぁ、それなんだけど…」と言って、三彦の方を振り仰ぐ。
三彦:「ああ。啓太君、君のお父さんが、君の事を探していてね」
GM/啓太:「ぼくの…お父さん? でも、お父さんはもう死んでしまったって、お母さんが……」
三彦:「いや、それがまだ生きているんだ。それで、君を探している」
GM/啓太:「…お父さんが、生きている…」
砕紀:呆然としている啓太を安心させるように、ポンと頭に手を置いて笑顔を浮かべます。
GM/啓太:「本当に? …本当なんだ! おじちゃん、僕のお父さんが……うう…」と、嬉し涙を流す。
砕紀:「あぁ。君は一人じゃない。お父さんが君の帰りを待ってる…君には帰る場所があるんだ」ポンポンと軽く叩きながら。
GM/啓太:「……ありがとう。おじちゃんたち」涙を拭きながら。
砕紀:「よし、それじゃ帰るとしよう。きっと君のお父さんも首を長くして待ってるだろうからね」よっと声をかけて、啓太を肩車します(笑)。
GM/啓太:「うん!」
砕紀:満身創痍で意地を張る26歳。きっと途中で三彦さんにバトンタッチする(笑)。


 そして、三人は街へと凱旋する。
 そこにはきっと、あの世間知らずな依頼人が待っているのだ。
 初めて逢う我が子との、新たな生活を夢見て―――。




THE END


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