第51話
悪夢来たりて

●今回予告●

願ったものは手に入らず、勝ち得たものも奪われて。
笑顔を喪い、流す涙さえ枯れ果てた。
一切の希望はなく、果てしない虚無だけが全て。
数えきれない諦めを抱き、少女は独り悪夢の底に沈む。

Beast Bind New Testament
『悪夢来たりて』

汝、少女の呪縛を解き放たん。



オープニング ミドル クライマックス エンディング

■プレセッション■


GM(蒼野):さて。今回絆及び登場判定は、指定がない限り特に必要ないとします。
一同:了解しました。
GM:PC間絆は、心>蘭>晶の順で習得してください。
晶:ボクからは心クンにですね、了解です。


●PC1(定員1名) 推奨:学生キャラ。

 転校生の十文字智花に君とクラスメイト達が抱いた第一印象は、決して良いものではなかった。
 だが、彼女の瞳の奥に渦巻く暗い絶望に、君は気付いてしまった。
 放っておくことなど、君にはできるはずもなかった。
 おせっかいだとは思いながらも、君は智花をクラスに溶け込ませてやりたいと思った。

 シナリオ絆:十文字 智花じゅうもんじ ちか  (関係:任意)


細谷 心ほそや しん獣喰い  プレイヤー:TAKU
 【ビースト/イレギュラー】 年齢:16歳/性別:男/カヴァー:高校生
「―――あぁ…これはもう、やるしかないかな?(苦笑)」
 ほんの一年前まで何も知らず、人間の親に育てられた少年。
 しかし彼は、獣人の父と人間の母の間に生まれた半獣人だった。
 獣性を抑えきれず凶暴化した父を殺すため、周囲の人を凶悪な魔物から護るため、彼は半魔の道を選んだ。
 …というハードな背景があるのだが、普段の彼は温厚篤実な高校生。
 個性豊かな周囲の半魔に振り回されつつ、そこそこ楽しく過ごしているらしい。
 所持HA:《獣の盾》、《神獣撃》、《運命の紡ぎ手》


●PC2(定員1名) 
推奨:特になし。

 夜、街を歩いていると、一人の少女の姿が目に入った。
 数人の男に取り囲まれており、不穏な空気を漂わせている。
 しかし自分には関係のない話だ。そう思い、君は踵を返そうとした。
 だが次の瞬間、男達は残らず少女の“影”に喰われ、死んだ。そして“影”は、さらに君へと襲いかかる。
 辛くも逃れた君だったが、少女から感じた尋常ならざる魔の気配に戦慄すると共に、こんな化物を野放しにしておくことを危惧した。こいつは確実に、君の日常を侵略するだろう。

 シナリオエゴ:影の少女 (関係:疑惑)


李 蘭リィ ラン熊猫女仙人・ラン  プレイヤー:阿修羅猫
 【ビースト/イレギュラー】 年齢:外見14〜5歳(約300歳)/性別:女/カヴァー:高校生
「―――ゲスに名乗る名はない! とぉっ!(ぐしゃ)…いひゃぃ…」
 中国から来た留学生。小柄だが、全身からパワーみなぎる元気美少女。
 正体は、300年ほど昔に中国奥地のパンダが仙化した仙熊猫。仙界を狙う組織を探すため、人界へ派遣された。
 …はずなのだが、当人はすっかり任務を忘れ、学生生活を謳歌している。
 事件の時には紅い覆面とチャイナ服で、ロ○・ストール風の決め台詞と共に現れる。
 いちおう任務遂行のため、他の半魔達には正体を隠している……つもりらしい。
 所持HA:《獣の生命》、《神獣撃》、《歩く影法師》


●PC3(定員1名) 推奨:学生キャラ。

 行きつけの喫茶店『ブラックロータス』の店主、緋色恭一からの依頼。
 君の学校に転校してきた、十文字智花という少女を調べてほしいとのこと。
 魔術師の孫であるという以外、恭一は多くを語ろうとはしなかった。
 きな臭さを感じないわけではなかったが、恭一にはそれなりの縁もある。君は恭一の頼みを承諾した。

 シナリオ絆:緋色 恭一ひいろ きょういち (関係:任意)

日向 晶 ひなた あきらソロモンの鍵  プレイヤー:麻那
 【マジシャン/アーティファクト】 年齢:16歳/性別:女/カヴァー:高校生
「ワガママでもいい…決めたんだ。ボクの前では、もう誰も死なせない!」
 魔神に選ばれ『ソロモンの指輪』を正式に継承した、魔神召喚士にして女子高校生。
 底なしの魔力を有するが、底抜けのお人好し&ドジっぷりも健在。篠崎勇司とは微妙な師弟関係。
 性格は明朗快活でボーイッシュ。嘘が苦手で、『誰かの命を奪うこと』が何よりも嫌い。
 いつも連れてる馬のぬいぐるみは魔神オロバスの化身。主に晶へのツッコミ&毒舌担当。
 所持HA:《リセット》、《電光石火》、《ヴォイド》


心:絆は蘭に好敵手でとります。
蘭:絆は晶さんに好奇心で。
晶:心クンへの感情は絆/好奇心で。
蘭:…今回は活躍できなさそう。
晶:え? 何故に?
蘭:心とブラッド被ってますし、かつ経験不足で。
晶:PCの活躍は、ロールプレイとHAの使い所でカバーできますよ、このゲームなら(笑)。
蘭:ですね。まあがんばります。
晶:って、HAと言えば…心クン、復活系取ってない…。
蘭:ああホントだ。
心:できることは死ぬ前に庇ってダメージ軽減して耐えるくらいです…。
晶:えーと。それは狙って選択したんですか?(笑)
蘭:戦闘といえばクライマックス…蘭にとっては、どう登場するかが問題。
GM:ああ、大丈夫。問題は合流だから、それさえ済めばクライマックスへの移行自体はそう難しくありませんよ。
晶:蘭ちゃんは他の半魔にも正体隠してるから、その辺で困るんでしょう(笑)。
蘭:この子、正体隠してるんで…不用意に戦闘できないんです。
GM:ああ、そこか。それはちょっと参ったな。
晶:私も似たようなキャラを複数扱ってるんで、難しいのは判ります(笑)。
蘭:一応覆面かぶって登場を予定していますが…口上がちょっと。
晶:私の時は、クライマックス前に一度舞台裏へ引っ込んで、戦闘始まったらおもむろに変身した状態で登場しましたね(笑)。逆に、『他のPCと同行してる状態』でなし崩しにクライマックスに入られると、ちょっと困ったことになります。
蘭:それはかなり困ります(汗)。
晶:この前も秘密のヒーローやるつもりが、思い切り他のPCに正体ばれてしまいました(苦笑)。


 

■オープニングフェイズ■


●シーン1 『悪夢来たりて』  シーンプレイヤー:細谷心

○教室/朝


 その日の朝のホームルームは、いつにも増して騒がしかった。
 この半端な時期ながら、転校生が来るのだという話だ…それもとびきり可愛い女の子らしい。
 男子は期待に胸を膨らませ、女子はまだ見ぬ強敵に戦々恐々といった様子だった。


心:「(転校生かぁ…、どんな人なんだろ…)」とか思いながらクラスメイトが騒いでる様子をのんびりと観察してます。
GM:心がそんなことを考えていると、教室のドアが開き、担任の男性教諭が入ってきました。「さあ、入ってきて」その後から現れたのは長い黒髪の少女であり、噂どおりの結構な美人だ。教室じゅうが騒然となった。自己紹介を、と担任が促し、教壇に立たせます。

「―――十文字智花です」
 それだけだった。その一言きりで少女――智香は口をつぐんだ。よろしくの一言もない。
 教室はすっかり静まりかえり、重い沈黙が充満している。


心:「(…名前言うだけって、あんまりいい感じはしないけど…)」
GM/担任:「そ、それじゃあ、十文字さんにはあの窓際の席に座ってもらいましょうか……」取り繕うように老教師は言ったが、残念ながら、十文字智香に対するクラス全体の抱く印象は、決して好ましいものではなくなった。担任が指示した智花の席は、心のすぐ隣の席でした。
心:「…はじめまして、十文字さん。細谷心です。何かわからない事でもあったら気軽に聞いてくださいね」隣の席に座った智花に話しかけます。
GM/智花:「……なんですか」あからさまに迷惑そうに、智花は言います。「……お願いですから、私に構わないでくれません?」
心:「そうですか…。でも、これからの高校生活、ずっと一人で過ごすと言うのもどうかと思いますが…」
GM/智花:「――ッ。……一人なら、今までどおりです」冷淡に答えた智花だったが、その美貌には一瞬、耐え難い痛みを無理に堪えるような、そんな表情が浮かんでいた。
心:「…心機一転、一人で過ごすのをやめてみる。というのはどうです?」
GM/智花:「……私の勝手じゃないですか。そんなことは」吐き捨てるように言うと、それっきり智花は心から目をそらし、押し黙りました。
心:「(…なんだか無理をして一人でいようとしてる? おせっかいと言われても…、付いていてあげるべきだよね)…じゃあ、こうやって構おうとするのも、勝手にさせてもらうよ」
GM:智花は何も答えません。その後は気まずい雰囲気の中、HRも一限目の授業も終わりました。何もなければ、シーンを終了しますが。
心:はい、了解です。

▼絆/エゴの変化
心:
十文字智花に絆/助けるを取得。




●シーン2 『闇に潜むモノ』  シーンプレイヤー:李蘭

○夜の郊外


GM:時間はOP1の数日後の夜。蘭は夜道を一人歩いています。
蘭:「ふう…やっぱ夜の散歩は気持ちいいや」上機嫌で。
GM:いわゆる郊外の裏道であり、この時刻、人通りはほとんどありません。
蘭:「ん…静かなもんだね…」なんとなく周りを見回して。
GM:そこでふと、蘭の目に学生服の少女の姿が入りました。蘭の学校の制服ではありません。
蘭:「あり、こんな時間に??」自分のことは棚上げで。
GM:さらに、スーツ姿の男が数人その周りを取り囲んでいます。会話等は耳には入ってきません。
蘭:「あらら…厄介ごとか…ん〜突っ込むべきじゃないか」あっさりスルーしようと。

GM:……あ、どうやって進めようか。ちょっと困ったかも。
蘭:結構冷たいな蘭(笑)。
晶:背を向けると、背後から盛大に男たちの絶叫が聞こえるとか(笑)。

GM:蘭がその場を後にしようとした途端、少女の影が突如として四方に広がりました。そして獣の唸り声にも似た音と共に無数の闇色の刃が踊り、男たちの四肢を一瞬にして切り刻んだ。
蘭:「な! …」びっくりして見てる。
GM:鮮血と肉片が飛散するよりもなお速く、ねばついた闇は少女の周囲に渦を巻き、それらを残らず呑みこみました。絶叫あげる暇もありませんでした、はい(笑)。
蘭:「……やな感じが…」じりじりと後退。
GM:少女の周囲で脈動していた“影”はやがて、蘭のいる方向へと収束していきます。
蘭:「やば…」飛びのきます。
GM:“影”は一匹の大蛇のようにうねり、蘭目掛けて突っ込んできました。しかしそのあぎとは蘭を捉えることはできず、その足元の地面をかすめました。
晶:これは…守護者かな?
蘭:「よッ…はっ、ここは三十六計逃げるになんチャラってね」連続で飛びのきつつ逃亡を図ります。
GM:逃走しながら蘭は、あることに気づきました。“影”は少女の元から離れようとしません。離れられないのかもしれませんが。少女は先ほどより微動だにしていないため、あっさりと逃げることができました。
蘭:「ふぅ…何とか逃げ切ったかな」しばらく警戒しながら。「……ちょっとほっとくわけにはいかないな」すぅっと目を細める。
GM:では、無事に振りきったところでシーン終了です。

▼絆/エゴの変化
蘭:
闇の少女にエゴ/敵意を取得。




●シーン3 『魔術師の午後』  シーンプレイヤー:日向晶

○喫茶店『ブラックロータス』


GM:喫茶店『ブラックロータス』の店内には、休日の午後にも関わらず、晶と店主の緋色恭一(*)、そして店の雑事を行っている魔法仕掛けの人形しかいない。しかしこれは決して珍しい光景ではない。経営が成り立ってるのが少しばかり不思議な店だ。

(*)緋色恭一/人形遣い
 GMの持ちキャラ。《守護者》として自動人形を召喚、戦闘させるスタイルの魔術師。普段は喫茶店を経営している。


晶:「…相変わらず、人いないねー…この店」カウンターに座って紅茶飲んでます。そして晶の横では、無言でチーズケーキをぱくつく馬のぬいぐるみが(ぉ
GM/恭一:「まあ、いつものことだ」平然と言ってのけます。「……そうだ、PC3君。君、確か○○高校に通っていたね? 違ったかな」…って、ミスった(笑)。

 間違えて、シナリオに書いた台詞をそのまま読み上げたらしい。

晶:「こらこら、誰が『PC3』ですか」と笑いながらツッコミ(笑)。
GM/恭一:「そんな瑣末なことを気にしてると、大きくなれないよ?」などと意味のわからないことをのたまってみる。
晶:「…で、ボクの高校に何か用事があるんですか、緋色さん?」
GM/恭一:「そう、それなんだけどね。……この前君の学校に、転校生がいただろう?」
晶:「…いたのかな? つい最近だと、二年生にはいなかったと思うけど…?」
GM/恭一:「ああ、じゃあ学年が違うのかな。まあいいさ。十文字智花という少女だ。彼女について、ちょっと調べてもらいたいんだが……ああいや、何も探偵をしてほしいってことじゃない。彼女についての風評とか噂とか……そういうのを僕に教えてくれればいい」
晶:「緋色さん……ロリコンだったの?」ジト目で見つめる。
GM/恭一:「ちょ、何を!? そんなわけがないだろう……」
晶:じーっと見つめて「…まぁ、噂を聞いてくるくらいだったら、別にいいんだけどね?」
GM/恭一:「……助かるよ。何せ、僕ではさすがにやりにくいからね、そういうのは」
晶:「そーだね。緋色さんが学校に来て女生徒の噂を聞き込んだりしたら、まるっきり変質者みたいだし」(苦笑)「じゃあ、その女の子のクラスメイトとかに話を聞いてくればいいのかな?」
GM/恭一:「そうだね、よろしく頼むよ。そのお茶は僕の奢りってことでいい」
晶:「安い依頼料だなぁ。ま、いいけどね」笑って席を立つ。
GM/恭一:「悪かったね。こっちも苦しいんだ」苦笑してみせる。
晶:「報告は今度来た時にするよ。それじゃ緋色さん、またねー」店から出て行く…でいいのかな?
GM:ええ。特に何もなければ、シーン終了です。
晶:では、緋色さんには絆/連帯感を取りました。SAは? [SA:智花を調べる]、でいいかな?
GM:…SA忘れてた! orz
蘭:まだないのかと思ってた(汗)。
心:ミドルの最初辺りで渡すつもりなのかと思ってました。
GM:心は[SA:智花を笑わせる]、蘭は[SA:“影”の正体を突き止める]、晶は[SA:智花を調べる]です。いや本当にすみませんでした。
晶:初めのうちはルールミスも設定忘れもよくあります。ドンマイ(笑)。

▼絆/エゴの変化
晶:
緋色恭一に絆/連帯感を取得。



 

■ミドルフェイズ■


●シーン4 『交錯』  シーンプレイヤー:細谷心  登場難易度:任意(蘭は登場不可)

○学校/月曜日

GM:時はOP3の翌日。学校内です。さて、心ですがどうしますか?
心:そうですね、OPでの智花の様子が気になったので、懲りずに話しかけてみたいと思います。「十文字さん、おはよう。この学校で…、わからない事とか無い?」
GM/智花:「……またあなたですか」うとましげに言います。挨拶もありません。
心:「この前は無理をして一人で居るように見えたから…、ね。ちょっと心配になってさ」
GM/智花:「無理なんてしてません」
心:「本当に無理して無いならいいけど…、なにか悩んでるなら相談にものれますよ?」
GM/智花:「……相談なんて、無理ですよ」嘲りを含んだ声音で言います。「そういう知ったような口をきかれるの、嫌いです」
心:「…やってみないうちから無理だ。なんて言うのもどうかと思うけどね」

(舞台裏)
晶:さて、どんな風に絡もうかなぁ…。
心:尋ねられたら知ってる事、正直に答えちゃいそうだなぁ…。
晶:うん、絆持ってる相手だから、聞きに行こうかなーと(笑)。


GM/智花:「……どうして私にかまうんですか?」
心:「転校してきた日、何か抱え込んで悩んでるように思えたから。じゃ駄目かな?」
GM/智花:「わかりません、そんなの……」苛立たしげに、智花は呟いた。そして心を軽く睨みつけると、足早にその場から立ち去りました。
心:「もし悩んでるなら、誰かに話すだけでも少しは楽になるんだけど…、まだまだ厳しそうかな?」去っていくのを眺めつつ呟きます。
晶:じゃあ、彼女と入れ違いに入ろうかな。去っていく女生徒を訝しげに振り返りつつ、教室を覗き込む。「えーと、細谷心クンは…いるかな?」
心:「……あ、ここに居ますけど…。何か用ですか?」
晶:「んー。用と言うほどのことでもあるような、ないような…とにかく、ちょっと付き合ってくれる?」廊下から手招き。
心:「…はい、分かりました」廊下のほうへ向かいます。
蘭:うわー、なんか客観的に見ると…ラブですね(笑)。
晶:晶的には、そういうつもりは全くないです(笑)。心クンもないと思う(笑)。
心:きっとそんな事を考えるほどの余裕はなくなってますよ(笑)。
蘭:でしょうね…でも客観視ですから(笑)。


○廊下

晶:では、廊下の人気のない辺りまで行ってから話しましょう。「あのさ、最近一年のクラスに転校生がいなかった?」
心:「転校生ならうちのクラスに一人来ましたけど…」
晶:「あ、心クンのクラスだったんだ。それって女の子? どんな子だった?」
心:「えーっと…、十文字智花さんの事ですよね? さっき教室に呼びに来た時、すれ違って出て行った人です」
晶:「…あー、あの子かぁ。何て言うか、キツそうな感じの娘だったね…。で、その十文字さんって、みんなから見てどんな感じ? 心クンの印象でもいいんだけど」
心:「転校してきてから、誰とも親しくしてないみたいで…。それと、何か悩んでるみたいに思いましたね」
晶:「ふーん……そっかぁ。うん、ありがと。参考になったよ!」と言って、そのまま別れようとしますが…(笑)。
心:「…でも、なんで十文字さんの事、気にしてるんです?」去っていこうとする晶に向かって尋ねます。
晶:「え? …あー、それはね、ちょっとね。人に訊かれたから…かな?」あからさまに怪しい態度でしらばっくれようとします(笑)。
心:「誰かに頼まれて十文字さんの事を調べたりするのでしたら、彼女と同じクラスですし色々とお手伝いする事もできますけど…」
晶:「えっと、だけどそれは……いいの? 何かスパイみたいで嫌じゃない?」とか真顔で訊いてみますが。
心:「…彼女が悩みを抱えてるように見えたのは事実ですし…知らないところでコソコソされるよりも、監視できたほうが少しは安心できますから」
晶:「……そっか。じゃあ、放課後に『ブラックロータス』って喫茶店に来てよ。そこで詳しい事情を話すからさ」
心:「『ブラックロータス』ですね、分かりました。それでは放課後に」
晶:「うん、それじゃあね!」手を振って二年生の教室に戻ります。退場ー。後は、緋色さんに会ってから直接事情を聞くなり情報収集判定なりしましょう。
心:「ええ、また後で」手を振り替えして見送った後、自分の教室へ戻ります。

▼絆/エゴの変化
心:
晶に絆/連帯感を取得。
晶:十文字智花にエゴ/興味を取得。



蘭:そういえば好敵手って…蘭と心さん、どこで会ったんだろう??
心:きっと変装した後のを見たことがあるのでしょう。多分。
蘭:なるほど…てことは面識がないかも。晶とはどうゆう面識があることにしようかな…やっぱ馬のぬいぐるみ絡みかな…。
晶:ぬいぐるみへの好奇心ですか?(笑)
蘭:気になるかも…かわいいなら(笑)。
晶:見た目は可愛いですが…中身は魔神ですよ(笑)。
蘭:両方こみで気になるのかも(笑)。



●シーン5 『疑念』  シーンプレイヤー:李蘭  登場難易度:蘭以外は登場不可

GM:いつも通りに学校に行った蘭ですが、友人の一人が休んでいるようです。
蘭:「おはよー…あれ、ゆかり今日休み??」明るく挨拶。友人=ゆかりと勝手に命名。
晶:時間的にはミドル1と同時進行なんですねー。
GM:さて、〈情報:噂話〉の判定をお願いします。
蘭:えっと(ころころ)達成値15です。
晶:おー、出目がいい(笑)。
GM:余裕ですね。では、その休んでいる友人は、昨日の夕方から家に帰っていないらしいとの話を聞きます。学校から帰ってから、ちょっと友達の家に行くと言って家を出て、それっきりです。
蘭:「ふ〜〜ん。ゆかり、ぷち家出かな??」少し心配します。
GM:ちなみに彼女の家から目的地だった友達の家に向かうには、オープニングの通りが近道だったりします。
蘭:「特に悩んでるようにも見えなかったけど…(まさかね)」少し嫌な予感が。
GM/友人A:「そういえばさー、町外れの幽霊屋敷に、人が住み始めたんだってね」あまり心配した風もなく、友人の一人が他愛もない雑談をもちかけてきます。
蘭:「ぇ? それホントかおりん?? あれは住めないでしょ」引っかかりつつも話を聞きます。さらに命名、友人2=かおりん。
GM/かおりん:「ほんとだってば。ゆかりが見たって言ってたもん。あのお屋敷に高校生くらいの女の子が入っていくの、見たって。うちの制服じゃなかったらしいけど……」
蘭:「へぇ、いつ? それ、いつ言ってたの?」ゆかりちゃんの名前が出てきたので乗り出して。
GM/かおりん:「えっと……三日くらい前だったかなあ。綺麗な子だって言ってたよ」
蘭:「あの辺で…違う学校の制服か…」考えるように「…厄介なことになったかもね」誰にも聞こえないようにつぶやく。
GM:さて、どうしますか?
蘭:「心配だね」その場は閉めつつ、調査に行かなきゃいけないなと。幽霊屋敷について情報収集できますか?
GM:ええ、どうぞ。〈情報:噂話〉で判定を。
蘭:ねえねえっと(ころころ)うわ、運を使い切ってるような…達成値15。
GM:出目いいなあ(笑)。

>幽霊屋敷
 件の幽霊屋敷は、明治頃に建てられた小劇場を、昭和初期に屋敷へと改装したものらしい。
 幽霊屋敷と呼ばれてはいるが、そこ自体には何の魔物もいない。外見の不気味さからそう呼ばれているだけ。


蘭:あと、引っ越してきたらしい女の子についても情報収集できますか?
GM:んーと……〈情報:魔物〉はありませんよね。
蘭:ないので平目で、(ころころ)達成値9。これじゃあ無理かな??
GM:残念ながら何もそれらしい情報は掴めませんでした。
蘭:じゃあ演出で応援を頼みつつ調査に行きます。
GM:というと、屋敷にですか?
蘭:情報がそこしかありませんから。後はゆかりちゃんが行きそうな場所とか。
GM:はい、わかりました。なら一度シーンを切らせてもらいます。
蘭:ゆかりちゃんに絆をとってもいいですか? よければ絆/友情をとります。
GM:ぶっちゃけ申し上げると、既にこの世の人ではありません。
蘭:予想はつきますけど。
晶:でしょうね。まぁ、相手が死んでても絆/エゴは取れるから。
GM:んー、取れるんですか。ならばどうぞ。

▼絆/エゴの変化
蘭:
ゆかりに絆/友情を取得。


晶:次のシーンは、下校中の十文字さんを偶然見かけて尾行してみようかな。GMが良ければ、だけど。
GM:んー……まあ、次はイロイロあります。
晶:あぁ、何かプランがあるなら任せます(笑)。



●シーン6 『影より往くは』  シーンプレイヤー:日向晶  登場難易度:任意(蘭は登場不可)

○学校/放課後


GM:その日の授業が終わり、放課後になりました。
晶:はい。途中で何事もなければ、約束通り『ブラックロータス』へ向かいますけど。
GM:えーとですね。それが何事かあります。
晶:はいはい?
GM:あ、心と晶は同行してるんですか?
晶:心クン、同行者として出ます?
心:ブラックロータス行くまでは別行動かな? 騒ぎがあれば駆けつけると思いますが。
晶:じゃあ、取りあえずボク一人かな。
GM:では心ですが、下足箱の手前で、智花を見かけます。
晶:え? シーンプレイヤーって心クンの方だったんだ(笑)。かーんちーがいー(笑)。
心:てっきり晶のほうのシーンかと思ってましたよ(笑)。
GM:あ、間違えました間違えました。晶です申し訳ない。
晶:あぁ、やっぱボクですか。えーと、見かけたのなら…いちおう尾行してみるかなぁ。その前に、昼休みにでも調べておいたって事で、彼女について情報収集判定してもいいですか?
GM:あ、どうぞ。〈情報:魔物〉で。
晶:…魔物? 噂話じゃなくて? ともかく技能なし&情報屋で(ころころ)達成値は13です。

>十文字智花
 十文字は魔術師の家系である。
 特に智花の祖父にあたる十文字陰之の力は凄まじいものがあり、魔術により百年以上の時を生きている。
 なお、智花の父は5年前に他界している。


GM:こんなところですね。
晶:ということは、彼女は祖父と二人暮らし?
GM:はい、そうなります。
晶:と言っても、それだけじゃなぁ…ともかく、気付かれないように尾行してみます。
GM:尾行ですか。ところが、廊下で智花は突然よろめき、そのまま倒れ伏します。起きる様子もありません。
晶:「あ、あれれ?! ちょっと、どうしたの!?」慌てて駆け寄ります。
GM:脈と呼吸はありますが、どうやら意識を失っているようです。
晶:「こ、困ったなぁ…どうしよう」周りを見回して、彼女を運べそうな力持ちを捜します。というわけで、心クン出てらっしゃい(笑)。
心:では、少し遅れてブラックロータスに向かう途中で見つけたということで、登場します。
GM:あ、それと。今の十文字 智花には、影がありません。
晶:「…これって…いったい…?」
心:智花のそばへ駆け寄って「十文字さん!? 大丈夫ですか?」晶のほうを向いて「…こんなところで、どうしたんです?」
晶:「わかんない。いきなり倒れちゃったんだけど……(小声で)ねぇ、彼女の影…
心:「…影?(確認して)なんで影が無いんだ…?」
晶:「これ、たぶん病院や保健室じゃどうしようもないと思うんだ…今日は碧唯先生もいないし。タクシー呼んで、『ブラックロータス』まで連れて行こう」
心:「…分かりました。詳しい事情はあちらについてから、ですね」智花をかついで晶の後を付いていきます。



蘭:確かに合流が難しい(笑)。
GM:一応、合流の目処は立てましたが、クライマックスへの登場はどうしましょうか。
蘭:そこまで行ってから判断ということで。一応どこら辺で合流する予定ですか?
GM:マスターシーン挟んで次のシーンでは合流できるかと。
蘭:了解です。



●シーン7 『悪夢顕現』  マスターシーン  登場難易度:不可

○幽霊屋敷/夕刻


夕闇が辺りを支配しはじめる頃。緋色恭一は単身、郊外にある十文字の屋敷へと赴いていた。

晶:おや、緋色さんが先に狙われた?

 恭一は即座に、周囲に展開されている結界の存在に気付いた。
 それは魔術師の屋敷への物理的なアクセスを阻むと同時に、更にそれ以上の強度で意識に干渉し、屋敷の存在を他者の認識より抹消する効果を持っていた。
 だが恭一には、十文字陰之を討つという確固たる信念がある。この程度の結界に阻まれることなどなかった。
 血色の夕日に染まった魔術師の屋敷は、凄まじい威圧感をもってそこに存在していた。
 大きさもさることながら、そこから放たれる魔の力は、凄まじい重圧を恭一に与えた。


晶:…ていうか、緋色さんが魔術師の館に殴り込んだのか(笑)。
心:…となるとブラックロータスについたら臨時休業の看板が?
晶:そうなるみたいですねー。

 恭一が近づくと、重厚な門はひとりでに開いた。
 そしてその向こうには、胸の悪くなるような不快な笑みを浮かべた魔術師の姿があった。

「はて、客人を招いた憶えは無いがな。何ぞ因縁でもあったかの?」
 とうに百を越えた老齢であるにも関わらず、魔術師――十文字陰之の相好は三十代前半くらいの若々しさを保っていた。

「ほう、あんまりお年を召したもので、記憶に障害でもあるのかな?」
「……おお、おお。思い出したわ、あの時の小僧か!」
 くつくつと、影之は笑った。
「あの時のこと、忘れたわけでもあるまい。お主ではわしは倒せんよ」
「見くびらないでもらいたいな。あの時の僕と同じだと思うなよ」
 瞬間、恭一の正面から一体の魔法仕掛けの人形が現出し、身の丈ほどもある長大な大剣を掲げて陰之へと肉薄した。
 その裂帛の斬撃はしかし、魔術師の懐より飛び出した一振りの剣にいなされ、あらぬ方向に流された。
 宙を舞う剣は、返す刀で魔法人形の首を刎ねんとしたが、人外の膂力により軌道を引き戻された大剣の切っ先が、すんでのところでその一撃を受け止めた。
 だが剣は自在に踊り、魔法人形に反撃の暇を与えない。そしてついに陰之の剣が魔法人形の胸を刺し貫き、その身体を容易く引き裂いた。
 陰之は勝利を確信した。だがその時、強烈な魔力の波動をその身に受け、魔術師の矮躯は後方に大きく吹き飛ばされた。

「なるほど。確かに強くなったようだな、認めてやろう」
 恭一渾身のマジックブラストを受けてもなお、陰之は余裕の笑みを浮かべていた。
「だがここまでよ。……アルプトラオム、存分に喰らうがよい」
 その言葉と同時に、長く伸びた魔術師の影が急速に膨れ上がり、そこからどろりとした闇の塊が、質量を持った存在として染み出すようにして現れた。

「……可愛いペットだな。猫かな?」
「ほざけ」
 瞬間、闇そのものとでも言うべき“それ”は、雪崩のごとく恭一へと押し寄せる。
「――ッ!」
 マジックブラストの連続攻撃を受けてもなお、アルプトラオムと呼ばれた“それ”の肉薄は止まらない。
「愚か! 我がアルプトラオムに敵うとでも思うたか!」
 今にも恭一の全身を呑み込まんとしたアルプトラオムの侵攻を、咄嗟に展開した防御魔術により受け止める。
「無駄よ。そんな結界でアルプトラオムを止めることなど――」
 その瞬間、恭一の発動した転移魔術により、中破していた魔法人形は一瞬にして陰之の目前へと現れた。
 結界を侵食し、恭一に喰らいつかんとしていたアルプトラオムは即座に陰之の下へと戻り、剣を振り上げた魔法人形を背後から包み込んだ。
 その一瞬で恭一はその場を離脱していた。
 後に残ったのは、魔術師の嘲笑だけだった。




蘭:どう絡めばいいのでしょう、ここから…(滝汗)。
晶:館の情報は、今のところ蘭だけしか知らない。事件と智花の絡みを知ってるのも蘭だけ……本当にどうしよう(笑)。智花との会話で、何とか情報を引き出さないと…館へも行けないよ(笑)。
蘭:といっても蘭がブラックロータス方面に行く理由もない。
晶:そうだよねぇ。街で偶然、三人の乗ったタクシーを見かける…とか?
蘭:ブラックロータスってどうゆう店ですか??
晶:人形だらけの怪しげな喫茶店です。
GM:ん? 蘭は屋敷に向かうんじゃありませんでしたっけ。
晶:屋敷へ向かうけど、どうしても見つけられず…途中で大怪我した男性を拾うって展開かな? 守護者がやられてるから、緋色さんも大ダメージ受けてるはずだし。
GM:まあそんなところです。即席だと、その程度しか思いつきませんでした。
蘭:いえもし合流の口実を作るなら、ゆかりちゃんが最近見つけた店って言う設定も…ああなるほど。
GM:それでよろしいですか?
晶:いいと思いますよ。どうぞー。
心:はいー。
蘭:はい…どれですか?(滝汗)



●シーン8 『隠れ潜む邪悪』  シーンプレイヤー:李蘭  登場難易度:任意

○郊外/夕刻


GM:では、放課後、調査のために幽霊屋敷に向かった蘭ですが、どういうわけか辿りつけません。
蘭:「??? おかしいな、住所はあってるはず…」首ひねりながら。
GM:そうこうしていると、蘭の目前に、突然満身創痍の男が姿を現します。
蘭:「みゃ! …え、えっと…だいじょうぶですか?」少し困惑しつつ。「え…っどどっから??」さらに周りを見回す。
GM:全身に無数の傷が走り、左肩から腕にかけてに至っては、こそぎとられたかのように皮膚と肉が抉れています。人間であれば到底生きてはいないでしょう。
蘭:「う…きゅう…」五秒くらい気絶、その後で目をそらす。「ぁ、あの、生きてますか」目をそらしながら比較的傷の少ない部分を突っつく。
GM:「ぐぅ……。なん、とか……ね」息も絶え絶えといった様子で答えます。
蘭:「あ、いきてた…えっと119、119」携帯を取り出して救急車を呼ぼうとする。
GM/恭一:「いい、必要ない……。面倒になる……だけだ」右手を伸ばし、蘭を制止します。

(舞台裏)
晶:怪我の様子から見て相手が常人じゃないって判るんだから、病院に連絡なんかしたら大騒ぎだよ(笑)。
GM:よっぽどおたおたしてたとか(笑)。
心:救急車呼んだら、見つけた時の状況とか聞かれただけでも大変そうだなぁ。


蘭:「あ…そうですよね。えっとこうゆう時は…」おもむろに電話をかけて暫し。「ああ…だめか、誰とも連絡つかない」結局しまいます。
GM/恭一:「それより……。普通、こんな怪我を見れば……もっと驚くだろうに……。普通、生きては……いまい」
蘭:「ええじゅうぶんびっくりして…きゅう」思わず怪我の酷いとこ見て5秒気絶。「…なにがあったんですか??」今気づいたように。
GM/恭一:「悪い、魔法使いに……殺されかけたんだよ」おどけたように言う。
蘭:「いや、こんな瀕死な状態でそんな冗談を(関係あるのかな??)」顔には出さずに思案。「で…どうするんですか?? 救急車もだめって(詳しく話を聞いたほうがいいな)」思案中。
GM/恭一:「肩を貸してくれないかな……。帰りたいんだ。傷は塞がっても……流した血は戻らない……」言葉どおり、恭一の傷は既にほとんどが塞がっています。
蘭:「へぇ…頑丈なんですね」感心するように。そして肩を貸すというよりほとんど持ち上げる(ぇ
GM/恭一:「んな!?」さすがに仰天して、狼狽しています。
蘭:(気にせず)「えっと、どっちへ行けばいいですか。えっと…おじさん?」
GM:「まだおじさんなんて歳じゃない……」憮然としながら、『ブラックロータス』の住所を告げます。
蘭:「じゃあなんて呼べばいいんですか??」なるべく人通りのない道を選んで『ブラックロータス』へ向かいます。
GM/恭一:「……おじさん以外ならなんでも構わん」
蘭:「え、じゃあ…おっさん?」(首かしげ)
GM/恭一:「何が悲しくて二十代前半でおっさん呼ばわりされねばならないんだ……」
蘭:「じゃあ…おにいちゃん♪」目一杯ぶりっ子で。
GM:「……緋色だ」ええと、晶達はどうしてます?
蘭:長々とすいません。
晶:支障なければ、喫茶店前で待ってますけど。
心:智花を担いで喫茶店の扉をどんどんと叩いてる?


○喫茶店『ブラックロータス』

GM:とまあそんなやり取りを交わすうちに、『ブラックロータス』にたどり着きました。
蘭:「はいはい、緋色さんですね。…そろそろかな…?」店の前を注目。
心:…店の入り口の辺りに何人かいるのですね。
蘭:むしろ、いてください。お願い。
心:では、登場します。 店の前で智花を担いで扉を叩いたりしてます。
蘭:「お知り合いですか??」尋ねつつ。
晶:ボクも登場ー。留守っぽいので、帰りを待ってる感じで周りを見回してます。「あれ、蘭ちゃんだ……緋色さん!?」
GM/恭一:「やあ、晶君。それに……」
心:「こんな大変な時にどこへ行ってるんでしょうか…、…来ました?」
蘭:「ええっとお久しぶりです…馬の……晶さん」何か言いかけて言い直す。
晶:「緋色さん、な、何でそんなにボロボロなの?!」というところで、全員店内へ雪崩れ込む形でー。


○『ブラックロータス』店内

晶:智花さんを長椅子に寝かせて、緋色さんと蘭ちゃんに事情を聞きたいと思いますが。
心:智花をどこか安静にできるところに寝かせてから「…何か有ったのですか?」
蘭:「ええっと、何があったんですか。気になります」とりあえず落ち着いて緋色さんに。
GM:では恭一は、マスターシーンで起きたことを、事細かに説明します。ただし、そこに至った経緯――即ち動機については一切触れていません。
晶:「悪い魔法使いにやられた、だったよね…その人がどう悪いのか、訊いてもいい?」

蘭:ええ、いきなり話しちゃっていいんですか?? 素性不明ですよ一名。
晶:蘭をノウンマンだと判断したんでしょうね。
GM:というか、むしろ半魔じゃないか、くらいに思ってますね。
心:持ち上げて連れてきたくらいだし?
蘭:この子ならそれくらいやりそうですから。
晶:敵ならその場で殺されてるだろうし、関わる気がないなら逃げればいい。吹聴されても信じる者はいない…なら、別に話しても困りませんから。

蘭:ぱっと見は笑顔で「またまた〜冗談はいいですから(影…ビンゴ、なんか関係ありそう)」
GM/恭一:「奴にとって、全ての他人は己を高めるための道具でしかない。実の息子や孫すらも例外ではない」
心:「孫って…、まさか…?」
晶:「それと、この子が十文字さんなんだけど…いきなり倒れちゃったんだ。どういう事なのか、判る?」
蘭:「え…本当なんですか(晶さんの馬のぬいぐるみといい半魔っぽいかな)」深刻そうに。
GM/恭一:「アルプトラオムとか言ったか……。あの男が生み出した人工精霊は、恐らくその少女の影を媒体として存在している」
晶:「人工の…精霊?」
心:「倒れたときに影が無かったのは…、それが関係してるのですか?」
GM/恭一:「いや。精霊、というよりは、むしろ悪霊かな。一種の思念体だ」
蘭:「…(完璧につながったみたいだね)」一見理解していないように。
GM/恭一:「僕と戦ったとき、あの男は、この娘の影の中のアルプトラオムを、転移魔法で強引に己の影から呼び出した。その影響だろうな」
心:「…十文字さんが悩んでたのも、その悪霊が原因なのか?」
晶:「…その影を、魔物に変えて引き剥がしたから彼女が昏倒したんだね。このままだと…どうなるの?」
GM/恭一:「恐らく、十文字智花は餌だ。効率よく人を喰わせて、強化するためのな」
蘭:「えと…皆さん何の話を…(元凶はその若作り爺みたいだね)」明らかに困惑してる…振りをする。
晶:「彼女がその魔物を操ってるんじゃないとして…どうすれば止められるの? 魔物を斃しても、彼女に害はない?」
GM/恭一:「アルプトラオムを滅するだけなら、話は早い。今のうちに、この娘を殺せば、それで済む話だ。しかし助けるとなると、どうだろうな……」
晶:「ボクの性格は知ってるよね? …彼女を殺すなんて、させないから」キッ、と睨み付ける。
心:「十文字さんを殺そうとするなら、敵対させてもらいますよ」
蘭:「えっと人殺しはよくないと…(難しそうだな)」一見理解しないながらも反論する感じの振りをする。
GM/恭一:「たとえばの話だよ」苦笑しながら言います。
心:「彼女を助けるためになら、協力するつもりですけどね…」
GM:その時、長椅子で眠っていた智花が軽くうめき、ゆっくりとその身を起こしました。
晶:「で、他の方法は見当付かないの? …あ、起きた。十文字さん、大丈夫?」
蘭:「!」一瞬鋭い目つきになってそっちを見る。
GM/智花:「ここは……」まだ若干朦朧とした様子で、周囲を見渡しています。
晶:「キミ、学校で倒れたんだよ。覚えてない?」
心:「十文字さん、あなたが倒れてるところ見つけて、そのままにしておくわけにも行かないから…」
蘭:「…」警戒を怠らずにそっちを見てる。
GM:その一言を聞いた途端、智花の美貌は蒼白となり、ああ……と声にならないうめきが漏れます。
心:「…どうした!? 大丈夫ですか!?」智花に呼びかけます。
GM/智花:「私……また……人、殺して……。影が……私の……」ガチガチと歯を鳴らし、茫然と呟きます。
蘭:「…ふぅ」少し緊張を緩める。
心:智花に対して「大丈夫ですよ、まず今は落ち着きましょう…」と落ち着かせます。
晶:「……事情は判ってるんだよね。ボクたちは、キミに憑いてる魔物を祓おうと思ってる。詳しい話を、訊かせてくれないかな?」
GM/智花:「嫌よ! みんな私の前からいなくなるの……。優しくしてくれた人はみんな、いなくなるのよ! もう嫌……なくしたくないの……。私のことなんて忘れてほしい……」
心:「…大丈夫、絶対に居なくなったりなんてしませんから…。信じてください」
蘭:「えっと、それって私含まれます??」小声でたぶん聞いてないだろうなと思いながら。
晶:「ややこしくなるから、蘭ちゃんは黙っててね。…知らないフリしててもいいから」と小声で。

蘭:えっともしかして、ばれてますか晶さんには??
晶:どっちでも構いませんけど、ノウンマンだとは思ってますよ。
蘭:えっと、「確信はないけど半魔かな?」くらいまでなら大丈夫です。
晶:取りあえず、正体は知らない方向で。少しお節介なノウンマンくらいに思ってます(笑)。
蘭:了解しました。その方向でお願いします。

GM/智花:「嘘よ……。そんなの嘘。なんで私のこと、そっとしててくれないの? どうして?」
晶:「それは…独りぼっちが寂しいって知ってるから。放っておけないんだよ」ぽつりと。「誰かがいなくなってしまうのは哀しいし、怖い。だからって『いなくならない』なんて約束も出来ない。だけどね……それでも、ボクたちは一人きりじゃ生きていけないよ。キミだって…だから、学校に来たんでしょう? 本当に人と関わるのが嫌なら、転校してくる必要なんて、ないもん…」
蘭:「……」黙って聞いてる。
晶:「…ボクたちは、キミと友達になりたいと思ってる。だから、キミの力を貸して。知ってることを、ボクたちに教えて?」にっこり微笑んで、首を傾げる。
心:「一人で居ようとしてたのは、巻き込む人を減らしたかったから、ですよね?」
GM/智花:「……、……」
心:「もうそんなのを気にしなくてもいいような生活に戻してあげる。…笑顔で過ごせる生活を楽しもう?」
GM/智花:「私……信じてもいいの? そんな夢物語を」
晶:「夢みたいな話も、現実にあるんだよ。それに……夢ってのはね…“叶えるため”にあるんだってさ」微笑む。
GM/智花:「ああ……」
晶:「…って! クサイこと言っちゃったよ、いやまいったなぁ!」照れ隠しに蘭の背中を叩く(笑)。
蘭:「みゃ!」突然たたかれて前に倒れる。
GM:智花は感極まったように、晶へと抱きつきます。
晶:「おっとっと! 大丈夫?」重くてよろける(笑)。
蘭:「……」顔から倒れて動かない。
心:「…大丈夫ですか?」倒れた蘭の様子を見ながら。
晶/オロバス:「……」つんつん、と前足で蘭の頭をつつく(ぉ
蘭:「いひゃい…」倒れたまま。
晶:さて…ボスの情報を訊いて、クライマックスに突入したいなー。
心:「後は影に止めを刺しても平気なのか。というのが気になるけど…」
晶:「そうだね。彼女の魂と結びついてるような術だと、かなり厄介かも…」
GM/智花:「……、――ッ!」晶にしがみ付いて泣いていた智花ですが、突然顔を強張らせ、晶を勢いよく突き飛ばしました。
晶:「わっ!? いたた…どうしたの?」
蘭:「なんかやばそう」倒れたまんまで。
GM:次の瞬間、智花の足元の影が膨れ上がり、智花自身の身体を呑み込みました。
晶:「智花さん!?」とっさに手を伸ばす。
GM:しかし、伸ばした手は空を切り、影は床に融けるように消えていきました。
心:「なんで…、影が呑み込むなんて…」
蘭:「気づかれた…かな」やっぱり倒れたまま。
晶:「…たぶん、彼女のお祖父さんが呼び戻したんだ。うかつだった…」
GM/恭一:「落ち着け。あれ自身が宿主を殺すなどあり得ない。単に連れ去られただけだろう」
晶/オロバス:「彼女が意識を取り戻した時に、気付くべきだったな。影が戻ったから目覚めたのだ、あれは」
蘭:「もっと早く言ってよ馬ちゃん」
心:「…追うしか、無いですよね」
GM/恭一:「悪いが、僕はまだ、とても戦えそうもない。君たちに任せることになるが……」
晶:「そのお屋敷に行ってみるしかないね。場所さえ判るなら、結界を破って入れると思う。たぶん…だけど」
GM/恭一:「あの類の結界は、術者との因果で容易く破れる。今の君たちならば造作もないだろう」
晶:「…で、結局智花さんを死なせずに“影”だけを倒すか“ただの影”に戻すことは出来るの?」
GM/恭一:「そればかりは……やってみないとわからない。ある意味賭けだよ。しかもかなり分が悪い。でも……君たちは決して、諦めはしないだろう?」
蘭:「この場合、操ってるやつを倒した方がいいと思う」半分忘れ去られつつ。
晶:「もちろん諦めたりはしない…とにかく、やるだけやってみるよ」
心:「諦めるつもりがあったら、最初から首なんか突っ込みませんよ…」
GM/恭一:「なら大丈夫さ。意志の力に勝るものなど、この世にはない」
晶:「うん。それじゃ、行ってきます! …あ。蘭ちゃんはどうする? ここで別れる?」
心:「蘭さん。こういったことに、無理に首を突っ込んでも危ない目にあうだけですよ?」晶の提案に賛同するように言います。
蘭:まだ倒れてます。
晶:「…ありゃりゃ。仕方ないね、このまま置いていこうか?」
心:「…そうですね。こういったことに巻き込むわけにもいきませんし…」
晶:では、屋敷に向かいます。
蘭:「………………………………せめて起こしてから行ってほしかった…えっと緋色さん、トイレ借りま〜す」
GM:ということで、全員に[SA:十文字 智花を解放する]を。シーンを切ります。

▼絆/エゴの変化
心:
緋色恭一に絆/尊敬を取得。
蘭:闇の少女へのエゴを絆/救済に変更、緋色恭一に絆/知己を取得。
晶:十文字智花へのエゴを絆/救済に変更、蘭に絆/友情を取得。



晶:ところで、あの屋敷を隠蔽してるのって《歪曲する真実》の効果でしょうか? なんか、マスターシーンの描写がそれっぽかったけど。
GM:いや、単なる演出で特に意味はなかったりします(滅
晶:あらら。もし使ってたらコピー可能かなと思ってたんだけど…(笑)。
蘭:えっとGMさん、できれば後で合流するのがいいんですけど。


 

■クライマックスフェイズ■


●シーン9 『魔術師の城』  登場判定不可

○幽霊屋敷/夜

GM:場所は件の魔術師の屋敷の前です。既に夜が支配する刻限となっています。
晶:SA使って登場します。
心:では、こちらも[SA:十文字 智花を解放する]を使用して登場したいと思います。「ここが…、その屋敷ですか」屋敷の全体を見渡しながら。
晶:「そう…みたいだね…」
GM:屋敷の中に踏み込みますか?
晶:魔力の気配を探りながら、ずんずんと進んでいきます。
心:はぐれないように晶の後を付いていきます。
GM:エントランスに入ると、どこからか微かに荘厳な音色が響いています。
晶:「何これ…パイプオルガン…?」とりあえず、音のする方へ向かいます。
GM:オルガンもそうですが、チェロやヴァイオリンの音色も混じっています。
心:「この音の先に待ってるんですよね…」
GM:そこは、どうやらここが劇場であった頃の施設がそのまま残されているようです。ドアを開けて入りますか?
晶:「…たぶんね」警戒しつつ、入ります。
心:「…そろそろ待ち構えていてもよさそうだけど…」
GM:劇場はつい数年前にも改装を受けた様子であり、設備は非常に立派なものです。照明、音響、ともに完備されている様子です。
晶:中に人影は?
GM:暗黒の舞台の中央にはフルオーケストラが整然と並び、様々な楽器を演奏しています。

(舞台裏)
蘭:上にシャンデリアありますか?
GM:ああ、演劇なんかをやってる普通のホールを考えてください。
蘭:ええっと普通のホールにシャンデリアは…ないですね。
晶:シャンデリアがなくても、高いところに窓はありますよ。問題なし!(笑)
蘭:なるほど。


GM/陰之:「ようこそ、魔術師の舞台へ。幕開けはやはり荘厳でなくてはな」陰之はその奥に悠々と構えています。
晶:「…何が楽しくて、こんなコトするのさ…」
心:「人の趣味に口を出すつもりは無いけど、他人を巻き込んでは駄目ですよね…」
GM/陰之:「世界を塗り替えるには力が必要だ。智花は、それを効率よく集めるための道具だ。貴様らごときに渡してなるものか」
晶:「智花さんは、モノじゃないよ……普通の幸せが欲しいだけの、ただの人間だ!」
GM/陰之:「ただの人間な。ならば、より優れたわしのような魔術師が利用して何が悪い?」
晶:「魔術師だって人間だ。人をいいように利用する権利なんて、あるもんかっ!!」
GM/陰之:「ふん。若造の戯言には付き合ってられんわ。悪夢に呑まれて死ね」
晶/オロバス:「全く、いかにも“典型的な魔術師”らしい言い草だな…。アキラ、価値観が違いすぎる。話し合うだけ無駄だぞ」
心:「…あなたみたいな、他人を傷つけるような人を許すわけにはいきませんよね…。ここで倒させていただきます」
GM/陰之:「ほざくがいい」陰之が合図すると、自動人形のオーケストラは皆、舞台の袖に引っ込みます。代わりに陰之の影から現れたのは、例のねばつく闇の塊。アルプトラオムです。
晶:「くっ…!」杖を構えて睨み付ける。ここで十文字祖父にエゴ/嫌悪を取ります。
心:陰之にエゴ/憎悪を取ります。
蘭:では…心さんに絆/連帯感を。
GM:では、特になければ戦闘に移行しますが。
蘭:できればもう一言、敵っぽい台詞を。
GM/陰之:「さあ、大人しく喰われるがよい。さすれば愚かな智花も、現実というものが見えてくるだろう」
蘭:SAを使って登場。「戯言もそこまでだ」
晶:「…何? 誰?」きょろきょろとホール内を見回す。
GM/陰之:「何奴……!」
蘭:見上げると窓のところに、上は赤いチャイナ服・下は赤い道服、赤い眼をした女性がハンマーを持って立っている。
心:「あなたは…」窓のところを見上げながら。
蘭→覆面女:(低い声)「少女の自由への想い『九腸寸断』のその思い、踏みにじる所業ゲスの行いと知るがいい」
晶:「えーと……誰??」
覆面女:その質問は敵にしてほしかった…。
晶:してます、ちゃんと二分ほど前に(笑)。
覆面女:しまったタイミングが。
晶:気にせず続きを(笑)。
覆面女:陰之を指差して「ゲスに名乗る名などない」くるくるっとハンマーを持ったまま回転、きれいに…着地できず頭から落ちる(SE:ゴン)。しばらく頭を押さえてプルプルして何事もなかったように立ち上がる。
晶:「…………味方、なのかな…?」かなり自信なさそうに呟く。
覆面女:「貴殿らに手を出す気はない」晶たちを指差しつつ。
心:「よく分からないけど、敵ではなさそうですね…」
GM/陰之:「まあよい。餌が一人増えただけのこと。存分に喰らえ、アルプトラオム」では、戦闘開始です。

▼絆/エゴの変化
心:
十文字陰之にエゴ/憎悪を取得。
蘭:心に絆/連帯感を取得。
晶:十文字陰之にエゴ/嫌悪を取得。



GM:十文字 陰之とアルプトラオムは同一エンゲージにいます。PCは戦闘移動一回でエンゲージ可能です。それと、アルプトラオムはドミネーターです。
晶:影の方がドミネーターなの?
GM:はい。パワーソースは、《レルム:個体》《資産:偽りの業(突然変異)》《資産:核部》《資産:不死》《資産:魔の魂》です。
晶:うあ、《魔の魂》があるって事は《シールド》も防御力も一切無効じゃないか!? …ちょい待った。《資産:核部》って、どこか判る?
GM:まあ当然と言うべきか……智花です。ちなみに智花は気絶したまま、陰之たちの後方にいます。扱いはエキストラで。
晶:これは…《資産:核部》を潰さないと《資産:不死》の効果で斃せない?
GM:さあ?
覆面女:とりあえず陰之をかたづけるしか。カバーとかされそうですけど。
心:勝利条件は陰之を倒すとかなのかな?
晶:影がカバーリングアーツ持ってなければ対処法はある。もし持ってたら…復活HAを当てにして、智花ちゃんを倒すしかないね。
覆面女:それは結構博打ですね。
晶:彼女を倒すのは最後の手段にしたいね…まぁ、勝てなきゃ意味ないから。戦術として考慮に入れておくって事で。

 現在のエンゲージ:(智花) (陰之・アルプトラオム) (蘭) (心・晶)


▼ラウンド1

GM:さて、ではセットアッププロセス。
覆面女:オートで《獣化》と《超獣変身》使います。
心:オートで《獣化》を使用します。
GM:では陰之は《絶対先制》を使用。《修練:魔力》と《呪文》を使用し、メジャーで《呪詛》を晶と心のエンゲージに。《高等魔術理論》と《魔術血統:呪詛》の効果でCrt値は8です。(ころころ)達成値15。
晶:《祭器》の効果で魔力抵抗。(ころころ)達成値29。
心:〈意志〉で抵抗、(ころころ)達成値8。くらいました。重圧と放心もらいます。
GM:では、心の行動です。
心:えーと、重圧でも殴りかかる事はできるのかな?
晶:殴ることは出来ますよ、アーツが使えないけど。重圧を解除するにはマイナーを消費するけど…ここは近寄って殴ってみては? 魔獣化したら、バッドステータスは消えるんだし。
心:では、マイナーで陰之達へ接近、メジャーで陰之を殴ります。(ころころ)クリティカルです。
晶:わ、クリティカル(笑)。
覆面女:クリティカルきましたね。
GM:うお。《霧変身》を使用して回避します。(ころころ)ダメージどうぞ。
心:(ころころ)25点の〈殴〉ダメージです。
GM:《シールド》LV3を使用します。(ころころ)11点軽減します。では、陰之の行動です。《修練:魔力》《悠久の血脈》《呪文》《高等魔術理論》《剣の舞》を使用して心に攻撃します。Crt値8、(ころころ)達成値17。
晶:…《剣の舞》って事は白兵攻撃みたいだけど。武器は何?
GM:ああ、斬魔の剣です。
晶:なるほど。
覆面女:これは厄介、ダメージが増える。
心:放心が痛いなぁ…(ころころ)達成値14、当たりました。
GM:《弱点看破》を使用し、《怪ノ力》とあわせて(ころころ)26点〈斬〉。
晶:《シールド》!「Orobas-馬の太守-の影よ、心クンを護って!」(ころころ)13点実ダメージ軽減!
心:シールドで軽減されて13点いただきます。
GM:はい、以上です。では晶の行動を。
晶:ボクは…ひとまず待機します。
GM:では蘭の行動です。
覆面女:マイナーで移動、メジャーで陰之を攻撃。
晶:その攻撃に《能力強化》で+5!
覆面女:当たるかな?(ころころ)合計の達成値24。
GM:《霧変身》を使用して回避します。(ころころ)6ゾロー!
覆面女:うわ。「っく…はやい」
晶:目はあったんだけどなぁ…クリティカルされちゃ仕方ないか(苦笑)。
GM:では、アルプトラオムの行動です。マイナーで《深淵なる影》を使用して、心に攻撃します。(ころころ)達成値16。
心:(ころころ)達成値15、当たりました。
GM:《怪ノ力》と《闘争本能》の効果で、(ころころ)17点〈魔〉属性。次は、晶の行動です。
晶:では…マイナーで接敵して、メジャーで《元力:光》を爺さんの方に。(ころころ)達成値29、防御判定は〈意志〉でどうぞ。
GM:(ころころ)はい、ダメージどうぞ。
晶:Buer-星の頭領-よ、光の矢を!」(ころころ)うう、出目が今ひとつ…15点〈光〉ダメージ。で、魔獣化はまだ?
GM:まだです――といっても、もう一桁ですが。
覆面女:さっきかわされたのがキッツいですね。
晶:クリティカルされちゃ、仕方ないですからねー。
GM:では、クリンナップで心の放心は回復します。

 現在のエンゲージ:(智花)(陰之・アルプトラオム・心・蘭・晶)


▼ラウンド2

GM:セットアッププロセス、陰之は《絶対先制》を使用。マイナーで《呪文》、メジャーで《呪詛》を自分のエンゲージに使用します。(ころころ)う、低い。達成値18。
心:それでもきつい…(ころころ)達成値11。
覆面女:クリティカルじゃないと(ころころ)達成値13。
晶:(ころころ)達成値29で回避。
心:これは早いうちに魔獣化したほうがいいかもなぁ…。
晶:バッドステータス受け続けると辛いのは確かですね。
覆面女:バッドステータスもきつい、でも魔獣化後FP一桁もきつい。ジレンマ〜。
GM:では、心と蘭に放心と重圧を与えます。
心:えーと、次は心でしたよね。マイナーで重圧解除、メジャーで陰之を殴ります。
晶:その攻撃に《能力強化》。
心:《能力強化》込みで(ころころ)達成値23。
GM:《霧変身》で回避します。(ころころ)達成値23、回避ですね。
晶:うわー、また高い…。五分五分だったんだけど…また避けられたかぁ。
GM:陰之の行動です。マイナーで《呪文》、《剣の舞》で晶に攻撃します。
心:厳しそうだったら庇って魔獣化するのも手かな…。
晶:そうですね。カバーリングアーツ持ってるのは心クンだけだし。…だけど、ボク狙いだとぶっちゃけ当たらない(笑)。

 とか言っていると、ダイスの神様は悪戯心を出すもので。

GM:Crt値は9で。(ころころと振ってダイス目は9)達成値20。
晶:《祭器》で回避。(ころころ)達成値31。魔力の壁で、あっさり弾きます。
覆面女:うわ、クリティカル。
心:陰之クリティカルしてるー!
GM:あ、クリティカルですね。
晶:…って、クリティカルか!? じゃあ、喰らいます。ダメージどうぞ。
GM:(ころころ)〈斬〉属性の24ダメージです。
晶:《祓魔の力》で(いっころ)惜しい、残り4点で魔獣化せず(笑)。
GM:では、晶の行動です。
晶:ひとまず待機で。
GM:では蘭の行動を。
晶:蘭ちゃんは…放心状態だとクリティカル以外は当たらないよね?
覆面女:ですね。「引くのも一手」マイナーで重圧解除。メジャーでエンゲージ離脱、5mほど離れます。
GM:はい。ではアルプトラオムの行動です。マイナーで《ビーストヘジーク》を使用し、攻撃します。《深淵なる影》の効果で心と晶を対象にとります。(ころころ)達成値17。
晶:魔力回避(ころころ)クリティカル。
心:(ころころ)達成値14で当たりました。ダメージください。
GM:(ころころ)21点〈魔〉属性です。
心:ダメージ貰いまして、魔獣化します。
GM:はい。では、待機していた晶の行動どうぞ。
晶:(心のデータを見つつ)魔獣化後はFP12か…魔術師の攻撃くらいなら《シールド》と《念動壁》を重ねれば耐えられるかな。普通に行きます。マイナーなし、メジャーで《元力:光》、(ころころ)達成値29。
GM:《霧変身》で回避します。(ころころ)と言っても、クリティカル以外どうにもならんのだよなあ。
晶:(ころころ)19点〈光〉。命中と回避が高い代わり、ボクは火力が低いので…ダメージ増加HA持ってる他の二人に頑張ってもらわないと勝てないんですけど。
覆面女:そうはいっても、蘭も命中力がないですから(滝汗)。
晶:敵は回避力高いから…困ったねぇ(^^;)
心:魔獣化で放心切れたから命中16までは戻りましたが…。
晶:心クンの方は、《能力強化》入れればまず当たるね。
覆面女:向こうが命中力増加HA使えばコピーして当てられるんですけど。
晶:ボクも《電光石火》持ってるんで、いざとなれば使いますけど。
覆面女:後がなくなったら使ってください。
GM/陰之:「ぐ……ッ!」魔獣化します。苦悶に歪められた陰之の顔には、今や深い皺が刻み込まれていた。不老の魔術を維持できないほどに消耗しているのだ。「まだまだよ!」そしてHA《超魔の命》を使用します。
覆面女:《超魔の命》ってAGP何ポイント使いました??
GM:ん、言わなきゃいけませんでしたっけ。
心:GM次第、かな?
晶:あぁ、宣言するGMとしないGMいますから。どっちでもいいですよ。
GM:では、クリンナップで放心が回復します。

 現在のエンゲージ:(智花)(陰之・アルプトラオム・心・蘭・晶)


▼ラウンド3

心:セットアップ、オートで《超獣変身》使用です。
GM:どうぞ。陰之、アルプトラオム共になしです。
心:《神獣撃》いきますか。
晶:お願いします。《神獣撃》は判定前に宣言しなきゃならないのが不安材料ですが…(笑)。
覆面女:そこが結構怖いです。
晶:「…心クン、今だよッ!」絆を固定して、AGP4点渡します。
覆面女:「貴殿今だ」絆固定、AGP3ポイント心さんに渡します。
心:では、マイナーで《切り裂くもの》、オートで《打ち砕くもの》、メジャーで陰之に攻撃。貰ったAGP7点でHA《神獣撃》を使用します。
晶:そして、その攻撃に《能力強化》!
心:クリティカル値10、《能力強化》込み(ころころころ)う、出目が2・1・2…。
晶:酷い出目だなぁ…。
心:陰之のエゴを固定、AGP1点消費して振りなおします。(ころころころ)4・5を取って達成値30です。
覆面女:30ならいけそうですね。
晶:敵がクリティカル出さなければね(笑)。
GM:《霧変身》で回避します。(ころころと振って出目は11)ああ惜しい! 命中です(笑)。
覆面女:あぶな…。
晶:あ、あ、危ない…(笑)。支援しておいて良かった…。
GM:あと1高かったらなー、クリティカルなのに。

 しかし、この時点でGMは知らない。後日、防御性能の高すぎるボスを出して、大後悔することを…。

心:(ざらざらざらーっ)107点の〈斬〉ダメージをどうぞ。
覆面女:100いった〜〜!
GM:はい、ですがまだFPは一桁残ってます。
晶:お、残り一ケタか…これは攻撃するかな?
覆面女:どうぞいっちゃって下さい。
心:お願いしますー。
GM:では、陰之の行動です。マイナーで《魔術舞踏》LV3を使用し、《剣の舞》で攻撃。HA《魔法の国よ》の効果で対象をシーンとします。(ころころ)達成値19。
晶:心クンに《護りの剣》。ボクが代わりに防御判定します。まず心クンの分(ころころ)わ、ファンブル!? 《超巨大魔器》で振り直し!(ころころ)達成値33で回避。次はボクの分(ころころ)達成値29、両方回避しました。
心:ありがとうございますー。
晶:焦った…いきなりファンブルするとは(笑)。
覆面女:(ころころ)達成値15。「…く」こっちは命中です。
GM:では、(ころころ)〈斬〉属性の31ダメージです。
覆面女:「霊壁よ…阻め」《念動壁》使用、(ころころ)12防いで17もらいました。
GM:はい。では晶の行動です。
晶:マイナーで《魔撃》、メジャーで《元力:光》。(ころころ)達成値30。
GM:《霧変身》で回避します。(ころころ)達成値22、命中です。
晶:Buer-星の頭領-よ、光の矢を…いっけーッ!!」(ころころ)28点〈光〉!
GM:ああ、それは余裕で死にますね。
晶:《シールド》は持ってなかったか。…さて、影の方はどうなるかな?
GM/陰之:「う、おぉぉぉぉ……!」その胸を光芒により刺し貫かれ、魔術師は絶叫をあげます。ですがまだ倒れようとはしません。屋敷ごと根こそぎ破壊できるほどの規模の魔術を展開しようと試みます。
覆面女:「愚か者の末路か…何??」
晶/オロバス:「最期の悪あがきか……見苦しい」
心:「まだ何か残ってる…?」

GM:あ、別に《永劫より》とかを使ったわけではないですので。
晶:智花の守護者が祖父の制御を離れて襲いかかる演出…かな。
覆面女:また襲いかかって来たりして(汗)。
心:やっぱり影を倒さないといけないのかな?

覆面女:「いかん」智香を助けに行きたいんですが??
GM:しかしその時、魔術師の傍らで蠢いていた影が、主たる陰之自身へと襲い掛かります。「いかん。血を流しすぎ……」陰之は咄嗟に結界を展開して防ぎ、新たな魔術を詠唱しようとした。だが不完全な結界の隙間から肉薄した影は、一瞬にして魔術師を呑み込みました。ええと、突然ですが〈知識〉判定をお願いします。
晶:知識&助手で(ころころ)達成値17。
心:技能無しじゃ無理だなぁ。(ころころ)達成値8。
覆面女:「あれは…」(ころころ)達成値14。
GM:はい、問題ありませんね。では陰之が死に際に展開しようとした魔術が、攻撃力を持たない、光を生み出すだけのものであることに気付きました。
晶:…???(考え込む) 『影』の弱点が〈光〉属性と言うこと? もしくは、〈光〉属性攻撃なら《資産:不死》を無効に出来るとか?
覆面女:「…影を恐れていた…ということか?」とりあえず智香の様子を見に行きたいんですが??
GM:残念ながら、陰之を飲み込み更に肥大化したアルプトラオムに阻まれ、それは不可能です。
心:「これで終わればいいんだけど…」

晶:今から〈光〉属性攻撃で削って斃せ、とか言われると…人間性が余裕で死ねます。
覆面女:やばいなこれは。
GM:んー、ぶっちゃけそういうワケではないです。
晶:単に「光に弱いからカーテン開ければいい」とかそういうオチかな?
覆面女:今は夜だったような…。
GM:外は今、夜です。
晶:うーん。じゃあ、光の矢でとにかく攻撃してみますか。
覆面女:演出で殴ってみましょうか??
GM:ちなみに、今この場はほぼ全ての照明が切られていて真っ暗です。
晶:あー…照明のこととか言ってたっけ? 忘れてた(苦笑)。
心:確認なんですが、戦闘は続行中なのでしょうか?
GM:ええ、続いています。
覆面女:「…スイッチは??…」照明を操作するものを探したいです。
GM:普通、客席側にはそんなものはありませんね。あるとすれば、舞台の袖の奥などでしょうか。
晶:ともかく、影の行動はそれで終了ですか? 終わってるなら、蘭ちゃんが照明のスイッチを探しに行けるんだけど。
覆面女:舞台袖に移動できますか??
GM:いえ。舞台袖に行くにはアルプトラオムが邪魔です。
覆面女:封鎖状態ってことですか??
晶:《飛行能力》を使っても?
GM:うわ、《飛行能力》あるのか……。
晶:魔法使いの嗜みです(きっぱり)
GM:では、次の行動時にどうぞ。とりあえずは蘭の行動です。
晶:智花さんの現在位置は?
GM:舞台中央奥です。影はその前に帯状に陣取っていると思ってください。
晶:どちらにしても、エンゲージを突破しないと辿り着けない?
GM:はい。袖、智花ともに不可です。

 現在のエンゲージ:(智花) (巨大アルプトラオム・心・蘭・晶)

覆面女:とりあえず突破を試みましょうか??
晶:そうですね。封鎖されてても、行動値対決で勝てれば抜けられるし。心クンなら、たぶん突破できる。蘭さんは…五分五分かな(笑)。
心:心は飛行して突破できますので…、がんばって下さい。
覆面女:やってみましょう。マイナーでエンゲージ。メジャーで突破を試みます。
GM:どうぞ。この場合、受動も能動もないのかな?
晶:離脱を試みる側が能動側になります。
覆面女:(ころころ)達成値16です。
GM:(ころころ)達成値14。
覆面女:「…あまい!」突破して袖のほうへ移動。先に袖でいいですよね??
晶:いいと思います。
GM:では、蘭は〈知覚〉判定をお願いします。
覆面女:〈知覚〉持ってない…(ころころ)達成値8。低いかな??
GM:残念ながら、照明を管理する部屋は見つかりませんでした。
覆面女:自分のエゴを固定、AGPで振りなおし…できますよね、まだ?
GM:ん……まあ、いいでしょう。厳密には無理ですが。
覆面女:振りなおしで(ころころ)…あう、達成値5。
晶:仕方ない…ここで使うとは思わなかったけど。人助けのエゴを固定、罪1点使ってHA《電光石火》!「そこの覆面の人、そっちにドアが!」
覆面女:「かたじけない!」どうもありがとうございます。
GM:そうきたか。ではとりあえず、このラウンドではそこまでで。次は、アルプトラオムの行動です。
晶:は? さっきので行動終わりじゃないの?
GM:さっきの、というと?
晶:いや、飼い主に噛みついてトドメ刺した分が(笑)。
覆面女:巨大化の時にですね。
GM:ああ、全部演出です。申し訳ない、紛らわしかったですか。
晶:あー、じゃあ行動は別にするんだ。それじゃどうぞ。
覆面女:こっち追ってきたりして(汗)。
GM:そんな知性はありませんね。目の前にいる心と晶に、取りあえず襲い掛かります。マイナーなし、メジャーで攻撃。(ころころ)達成値15。
晶:魔力回避(ころころ)達成値32。とにかく手近にいる生き物を本能で無差別に捕食してるだけで、敵味方という概念すらないのでしょう。
心:(ころころ)達成値16、回避です。怖い怖い…。
晶:あぶな(笑)。
GM:ぶっちゃけ、放心でもなければ当たるもんじゃないんですよね。〈魔〉属性でダメージ基本値もそこそこあるからと思ったけど……もう少し判定値高くてもよかったかな。

 現在のエンゲージ:(蘭) (智花) (巨大アルプトラオム・心・晶)


▼ラウンド4

GM:では、心の行動です。
心:では、智花のほうへ駆け寄るとしましょうか。マイナーで《天を駆けるもの》使用、飛行状態に。メジャーで離脱して智花の側へ移動します。
晶:どうすれば智花を助けられるのかが今ひとつ不明瞭なんだよね…思いつく手段を片っ端から試すしかないか。
覆面女:たしかに、とりあえず出来ることは全部やらないと。
GM:智花は、悪夢を見ているかのようにうなされています。そしてうわ言のように、しきりに誰かの名前を呟いています。
心:呟いてるのは聞き取れますか?
GM:聞き取れますが、心には聞き覚えのない名前です。
晶:両親か、友達の名前かな。
覆面女:ん〜〜〜両親かな??
心:親なのかなぁ。
晶:…ヒントではなさそうかな…。彼女に優しくしたばっかりに殺された人がいる、みたいな話をしてたから、その人だろうと思うけど。解決手段の手がかりには繋がりそうにない…。
GM:ああ、ヒントではありません。
晶:って、やっぱりか(苦笑)。次はボクかな。ここは囮に徹しよう。マイナーで飛行状態になって、メジャー《元力:光》で影に攻撃。(ころころ)達成値29。
GM:《ビーストヘジーク》の効果で、防御判定は不可能です。
晶:(ころころ)18点〈光〉。
GM:光の矢を受けたアルプトラオムは苦しむようにのたうちますが、効果はさほど見受けられません。
覆面女:うわ、きいてな〜い。
晶:《深淵なる影》の効果で、通ったのは8点だしなぁ…たぶんそうだろうと思ったけど、攻撃は無駄か。
GM:では、蘭の行動です。
覆面女:袖へ移動したのって、今思えばアルプトラウムから見れば逃げたように見えるなぁ。スイッチを探して起動します。判定いりますか?
GM:では、〈機械操作〉か〈知識〉判定をお願いします。
覆面女:〈知識〉で判定。いけ!(ころころ)達成値14。
晶:おー、高い。
GM:成功です。蘭が操作したスイッチは、舞台の照明を起動するものでした。
覆面女:「さて…フィナーレといこうか」高らかに。
GM:眩い光に照らされた瞬間、アルプトラオムは表面から煙を吹き、舞台を破壊しながらでたらめにのたうちまわります。心を砕かれそうなほどのおぞましい絶叫が響きわたり、影の部分がボロボロと崩れて塵と化していきます。
蘭/アルプトラウム:「ぐうお〜〜〜〜ん」って感じですか。
GM:あとに残ったのは、腐肉をこねくり回したような醜悪な肉塊です。まだ脈動しているようですが、戦う力は持っていないでしょう。
晶:さっき食べられた、老人のなれの果て?
GM:いえ、これが本体のようなものです。
晶:あぁ、そうなんだ。
心:「これがあの影の…?」
覆面女:「…やったか??」駆け戻ってきます。
GM:止めを刺したければ、どなたでもご自由にどうぞ。
晶:これ、放っておくとどうなるのか、判定で判りますか?
GM:無理です。ただ、肉塊は今も、這いずるように光から逃れようとしています。
覆面女:「…どうする?」退路を断つように立ちつつ。智香の様子に変化は?
晶:「なんか、可哀想だけど…仕方ないんだよね…」《元力:光》を使用。聖なる光で浄化します。
心:「見逃すわけにはいかないよね…」
GM:光の矢が肉塊を貫いた途端、智花は金切り声をあげました。
晶:あのー……今のも罠?
覆面女:あ…やばいかな??
GM:その時、肉塊より噴出した幻影のような人影が、智花を抱きとめました。すると、智花は再び深い眠りへと落ちてゆきました。
晶:《リセット》の必要は…なかったみたい。
GM:それを見取るかのように幻影は消え去り、肉塊も融け消えました。
覆面女:「な…なんとかなったか…」金切り声に驚きつつその風景に安堵。
心:…今ので智花は死んだわけじゃないんですよね?
GM:眠っているだけです。その表情はとても安らかなものです。
晶:単なる演出だったみたいですね。
GM:うーん。どうにもやり方が紛らわしいみたいでいけないな。
晶:次の演出が出るまでに1〜2分以上間が空くから、紛らわしく感じましたね…どうしても(苦笑)。
心:「終わった…?」
覆面女:少しつつその場を離れようとします。
晶:「どうにか助けられたみたいだ…彼女だけはね」少し辛そうに微笑む。「…だけど、ボクたちは智花さんの唯一の肉親を、殺したんだよね…」俯いて呟く。
心:「だけど、あのまま見逃すわけにもいきませんでしたよ…」
覆面女:「…道がそれしかなかった…彼女は助けられた。後は…貴殿ら次第だ」去ろうとしてハンマー忘れたのに気づいて戻ってきた。
晶:「ありがとう、覆面のお姉さん。そうだね…せめてボクたちに出来ることは、これから友達の支えになることぐらいかな」顔を上げる。
心:「覆面の人も、ありがとうございました…」
覆面女:「…」かっこよく手を振り、走って去ろうとして転ぶ。
晶:「…何だか…あの人、誰かに似てるなぁ…」ぼんやりと見送りながら思った。
覆面女:「…いひゃい…」つぶやいて立ち上がり走り去る。


 

■エンディングフェイズ■


●シーン10 『傷は癒え』  細谷心ED

○学校の教室


GM:あの事件から、もう数週間が経った。教室の片隅で、智花はクラスの女子と何事かを話している。以前までの頑なに他人を拒絶する態度など、今や微塵もない。本当に普通の、少女のようだった。
心:「…クラスにも溶け込めたし、これで良かったのかな…」智花の様子を眺めながら呟きます。
GM:女子との会話を終えた智花は、君の視線に気付き、近付いてきます。
晶/オロバス@ぬいぐるみ:「…もはや、人を遠ざける理由がなくなったからな。実は寂しがり屋の少女だったわけだ」ひょいっと心の肩に乗って登場(ぇ
心:「…ええ、そうみたいですね」近づいてくる智花を見ながら、ぬいぐるみに呟きます。

(舞台裏)
GM:あ……。ここで晶出るんでしょうか。
晶:出ません(笑)。オロバスだけ、代理で登場ですが…マズイなら止めます(笑)。
GM:ああ、じゃあいいや。
蘭:出られちゃうと蘭がその後を把握できません。
晶:晶は喫茶店の方に行くつもりです。報告を兼ねて。
GM:うん、というか当初より喫茶店で出す予定でした。
蘭:じゃあ蘭も行きます。お茶しに。…だめかな??
GM:いえ、それがいいです。


GM/智花:「どうしたの? 心君。私のこと見てたみたいだけど」
心:「んー…、夢物語だったのが現実になった気分はどうかな。と思ってね」
GM/智花:「とっても、素敵……。こんなに素敵なものを諦めて捨てようとしてたなんて、馬鹿みたい」微笑み、答えます。
晶/オロバス:「(アキラに頼まれて様子を見に来てやったが…心配は要らんようだな)」ぬいぐるみの振りしつつ。
GM/智花:「……でも、私はいろんな人のそれを、奪ったんだよね」
晶/オロバス:「…少年よ。アフターケアは任せた」
心:「……、自分から望んでやったことじゃないにしても、それは変わらない事実だろうね……だけど、死んで償う、なんてことは考えちゃ駄目ですよ。そうすることで悲しむ人もいるのですから」
GM/智花:「そんなこと考えてないよ。もう逃げたりしないから……。大丈夫だから」
心:「それを聞けて安心しました…。もし、一人で抱え込むのが辛くなった時は頼ってください、どこまで力になれるかは分かりませんけど…」
GM/智花:「うん、あてにしてる」にこりと笑いかけます。
心:「他の人たちも、心配していたことでしょうし…。これで皆も安心できるでしょう」
GM/智花:「そうだといいな。だったら、私もちょっと……安心できる」チャイムが鳴り、授業が始まった。今は誰もが、ただこの平穏が続くことを願っていることだろう。



●シーン11 『そして悪夢は終わりを告げる』  李蘭&日向晶ED

○喫茶店『ブラックロータス』/日曜日


GM:喫茶店『ブラックロータス』の店内には、休日の午後にも関わらず、晶と蘭と店主の緋色 恭一、そして店の雑事を行っている魔法仕掛けの人形しかいない。二人以上の客がいるというのは、かなり稀なことだった。経営が成り立ってるのが少しばかり不思議な店だ。
蘭:「ん〜〜こんなんでやってけるんですか」手元の飲み物を飲みつつ。
晶:「本当に、相変わらず空いた店だね……潰れないの?」テーブルで紅茶啜りつつ。
GM/恭一:「うん。僕も最近、その辺り不思議に思いつつあるね」既に傷も癒えた様子の恭一は、冗談めかして言いました。
蘭:「じゃあ売り上げに貢献して…おかわりください」空のコップを待ち上げ。
晶:「あ、ボクもケーキセットとパフェ注文しようっと」
GM/恭一:「ありがたいことだ。涙が出るね」
蘭:「あ、私もケーキ〜〜」
晶:「…で、この前の事件は一通り終了。智花ちゃんも元気でやってるみたいだよ」
蘭:「(もぐもぐ)へぇーよかったですね」チーズケーキを食べながら。
GM/恭一:「うん、それはもう知ってる」思わせぶりな態度で答えます。
晶:「行方不明になった人たちは、もう帰ってこられないけどね……あのお爺さんも含めて」少し哀しそうに笑う。
蘭:「…ゆかりちゃん…」ちょっと悲しそうに。
GM:「十文字陰之のことなら、憐れむ必要などないよ。己の業に喰われただけのことだ」
晶:「永遠の命、強大な魔力……そんなモノがなくたって、幸せになれるはずなのにね…」
蘭:「結局過ぎた望みは…己を滅ぼすんですね」なぜか悲しそうに。
GM/恭一:「まったくだ。魔術師なんてのはロクなものじゃない」
蘭:「そうかな?? そうじゃない人もいるかも……ごちそうさま〜」お金を置いて帰ろうとして…途中で転ぶ。
晶:「力は手段であって、目的にすべきものじゃない……って大丈夫、蘭ちゃん?」
蘭:「…いひゃい…」倒れたまんまで。
晶:「あ〜あ、気をつけないと…」立ち上がるのに手を貸して、ついでにハンカチで顔を拭いてあげます(笑)。

(舞台裏)
蘭:個人的には「あのときの君じゃない??」みたいな質問が欲しいです。
晶:晶はその辺マジボケなので、スルーしようかと思ってたんですが…(笑)。別れる時に「あれ、誰かに似てるなぁ…誰だっけ?」くらいやろうかとは思ってましたけど。
蘭:ちょっとは気づいていいですよ、コケ方は一緒ですから。
晶:うん。だから「誰だっけ?」と思うだけ。直接は訊かない(笑)。
蘭:ああなるほど…でもやっぱ聞いてください。
晶:いちおう、戦闘終了後に「誰かに似てるなぁ…」という台詞は入れたので。あれ以上やると、確信してしまうから(笑)。
蘭:そうですか…まあごまかしの台詞は別のセッションにとっときます(苦笑)。
晶:晶は普段鈍いけど、時々妙に鋭くなる上に嘘がつけないので。蘭との絡みはあのくらいがちょうどいいかなとPL的には思います。
蘭:そうですか…了解しました。

 まぁ、この辺は各PLにも『自キャラへの拘り』というものがあるので。主張の押し付けはいけません、お互いにね。

GM:とその時、店のドアが開き、十文字智花が姿を現しました。
晶:「あれ、いらっしゃーい…」振り返る。
蘭:「ああ…ありがとうございます…そういえば晶さんの携帯電話の番号聞いていいですか? …あれ」振り返る。
GM/智花:「あ、こんにちは……」驚いたように智花は言いました。
晶:「あ、注文は何にする? 色々お薦めがあるんだよ、このケーキ&ティーセットとか…」従業員でもないのにテーブルへ案内します。
GM/智花:「あ、いえ。そうじゃなくて……」
蘭:「んじゃあパフェにする??」あわせて。
晶:にこにこと満面の笑顔で応対してます。有無を言わせず(笑)。
GM/恭一:「こらこら、智花君は客じゃないんだよ」
晶:「いいじゃん、智花ちゃんの分はボクの奢り! あ、ところでさっきのケーキセットはまだー?」
GM/恭一:「あー、ケーキセットだそうだ。智花君、頼む」恭一が言うと、智花は店の奥に引っ込んでいきます。
晶:「…あれ? もしかして、彼女がここの新しいバイト?」初耳だったのできょとんと。
蘭:「……売上げないのにそんなことで大丈夫なんですか?」何か察したように。
GM/恭一:「そこだ。……おかげで僕の可愛い人形むすめを、一人売り払わねばならなくなった」苦々しげに呟きます。
晶:「あー…それはまぁ、お気の毒様というか、ある意味自業自得のような気も…」後半は小声に。
蘭:「???…ああ…じゃあわたし帰りますね〜」ドアに手をかけ。
GM/恭一:「しかし、な。放っておくわけにもいくまい。あの娘は今や一切の肉親を亡くしているんだ。独りで生きていくのは辛いよ」
晶:「まぁ、頑張ってね新米パパさん。養子にするなら、戸籍とかちゃんとしないと駄目だよ?」お金を置いて立ち上がる。
GM/恭一:「養子? ……ああ、それもいいかもしれないな」
蘭:やっぱ気になるのかそちらを見てる。
晶:「それじゃ、智花ちゃんも元気でね。緋色さん、変な人だけど悪人じゃないから。きっと悪いことにはならないよ」笑顔で言い残し、店を出ます。
蘭:「バイバ〜イ、今度はかおりんたちも…て無理かな」と言いつつ店を後にします。
GM/智花:「はい……。本当に、ありがとうございました」


 その笑顔は、永らく忘れていたかのような、とてもぎこちないものだった。
 けれど、いつか必ず、彼女も人並みに笑えるようになるだろう。悪夢は終わったのだから。




THE END


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