●今回予告●
その日、空から下町に小さな来訪者がやってきた。
彼は、まだまだほんの子供で、空を見ては「帰りたい」と泣いていた。
君を含めた下町のちっぽけな商店街の人間たちは、彼を助けてやろうとした。
空には帰せなくても、せめて、ここで暮らせるように、と。
ある日、街に空から大きな来訪者がやってきた。
それは、この星を破壊しつくして、また空に帰っていくという。
小さな来訪者は、大きな来訪者に戦いを挑んだ。
自分を助けてくれた人々に、ささやかな恩返しをするために。
文字通り、命をかけて。
Beast Bind New Testament
『一生に一度の月』
汝、命を熱く燃やさん。
オープニング ミドル クライマックス エンディング
■プレセッション■
GM(R−3):さて、まずはルールの変更等について説明いたします。絆/エゴの取得、書き換えなどは判定をせずに自由に行って頂いて構いません。シーンのラストに取得する機会を作ります。登場も宣言していただければ、自由に登場して頂いて構いません。GM権限で却下する場合もありますが、よほどの例外だけです。そのくらいでしょうか。
一同:了解です〜。
GM:では、ハンドアウト順に自己紹介をお願いします。絆もハンドアウト順に。
未琴:はい。では一番、未琴が行きます。
●PC1(定員1名) 推奨:お節介、人の好いキャラ。
君が懇意にしている町内会の人々が集まって、小さな宴会を開いている居酒屋。
そこに、何かが屋根を突き破って落ちてきた。
岩のような肌をした人型の何かは、ほんの子供くらいの大きさで…。
「痛いよう痛いよう」と、泣きじゃくっていた。
シナリオ絆:空から落ちてきた子供 (関係:任意)
▼夏霧 未琴/Limit プレイヤー:麻那
【フルメタル/スピリット】 年齢:外見14歳/性別:女/カヴァー:家事手伝い
「―――“学校”って楽しそう…いつか、わたしも行きたいな♪」
とある技術者に、死んだ愛娘『夏霧真琴』の身代わりとして造られた自動人形。
特殊な調製をされた心魂機関により、“精霊の声”を聴く能力がある。
外見こそ中学生並だが、実際には製造後半年。そのため、非常に純真で騙されやすい。
普段は郊外にある小さな工房で、病気がちの父親(=製作者)の世話や手伝いをしている。
学校に行けず友人も少ないが、そんな寂しさを微塵も感じさせないほど明るく振る舞う。
所持HA:《フルファイア》、《世界霊魂》、《ヴォイド》
●PC2(定員1名) 推奨:好奇心旺盛なキャラ。
君の家の隣には、何もなかった。
長い間使われてなかった空き地があるだけだったが…昨日、ここにいきなり家が建った。
一晩の内に建った家、そして、そこに暮らしている人物に、街の人間は誰一人疑問を感じていない。君を除いては。
君は、この怪しい隣人、片山和弘について調べてみることにした。
シナリオエゴ:片山 和弘 (関係:興味、疑惑など)
▼李 蘭/熊猫女仙人・ラン プレイヤー:阿修羅猫
【ビースト/イレギュラー】 年齢:外見14〜5歳(約300歳)/性別:女/カヴァー:高校生
「―――ゲスに名乗る名はない! とぉっ!(ぐしゃ)…いひゃぃ…」
中国から来た留学生。小柄だが、全身からパワーみなぎる元気美少女。
正体は、300年ほど昔に中国奥地のパンダが仙化した仙熊猫。仙界を狙う組織を探すため、人界へ派遣された。
…はずなのだが、当人は任務を忘れて学生生活を謳歌中。最近、拾った猫又『ミミ』をペットにした。
事件の時には紅い覆面とチャイナ服で、ロ○・ストール風の決め台詞と共に現れる。
いちおう任務遂行のため、他の半魔達には正体を隠している……つもりらしい。
所持HA:《獣の生命》、《神獣撃》、《歩く影法師》
●PC3(定員1名) 推奨:ハンター、もしくは探偵などが望ましい。
長沢が君の元に持ち込んできたその事件は、君にも長沢にも、首を捻るものであった。
ある商店街で、ガラス製品が一時になくなってしまったのである。
誰が、何の目的でガラス製品だけを奪ったのか。
いや、そもそも一夜にしてそれだけのことをなすのは、人間には不可能ではないのか。
もう一つ、事件に関して長沢が話したことがある。
目撃者の一人が「化け物を見た」と言っているそうなのだ…。
シナリオ絆:長沢 遼 (関係:仕事)
▼綾瀬 誠/魔払鬼 プレイヤー:眠たい奴
【イレギュラー/マジシャン】 年齢:17歳/性別:男/カヴァー:退魔師
「――――人に仇為す魔を祓う。それが“魔払鬼”の役目だ」
古くからある退魔師の家系、綾瀬家の次期当主。現在は当主になる為に1人修行中。
元々はただの人間だったが、魔と戦う力を得る為、体内に『鬼』を封印された。身体中に彫られた印字はその証。
魔払鬼とは綾瀬家に所属し、自らの体に鬼を封じた退魔師が名乗る称号のようなもの。
彼らは魔と戦うため身体に『鬼』を封じ、人ならざる鬼となって魔と戦う力を手に入れる。
しかし、中には封じられた鬼を抑え込めず、鬼に“喰われて”魔に堕ちる者もいるという…。
所持HA:《歩く影法師》、《歩く影法師》、《万色の魔術》
未琴:蘭さんへは絆/友情で。公園かどこかで偶然知り合ったのでしょう。
蘭:絆は、誠さんに共感…高校生だから?
誠:PC間絆は未琴に絆/信用を取ります。
GM:…今回は《歩く影法師》だらけだ…。
未琴:イレギュラーブラッドのPCが増えましたね…(笑)。
GM:それでもクリティカル系が被るのだけは避けたんですけどね…イレギュラーの方はどうにもならなかった(笑)。
未琴:この前は、別GMの時に守護者使いが被ったんですよね…しかも戦闘スタイルほぼ同じ(笑)。
GM:最近、アーティファクト守護者キャラは増えましたね。
誠:……微妙に心当たりがありますなぁ…。
蘭:確かに。…もしかして美香のことですか?
未琴:もしかしなくても、この前お二人と一緒だったセッション(*リプレイ第54話『獣達の慟哭』参照)のことです(笑)。
蘭:やっぱり(笑)。
GM:では、本編に入ります。
■オープニングフェイズ■
●シーン1 『月から来た少年』 シーンプレイヤー:夏霧未琴
○居酒屋
GM:あなたは今、父親と近くの居酒屋になど来ています。懇意にしている商店街の人々が小さな宴会を開いていて、それに顔を出しているところですね。
未琴:「…あんまり飲み過ぎたら駄目ですよぉ? お父さん、それでなくてもお酒弱いんですから…」あ、わたしはお皿を運んだり、お手伝いに走り回ってます(笑)。
GM/繰人:「心配性だなあ、大丈夫さ大丈夫」と言いつつも、顔が既に赤いですね。
未琴:「もぉ…お水とお薬、ここに置きますね?」お盆を持って台所と宴会場を行ったり来たり。
GM:周りの人は最近、仕事がどうの不景気でどうのとか、そういう話になってしまっています。そうしていると…未琴の耳が、聞き慣れない音を拾います。
未琴:「…? 何の音でしょう?」廊下を駆けながら。
GM:空から高速で何かが飛来する音ですね。
未琴:「近くを飛行機でも飛んでるのかな?」首傾げ。
GM:摩擦熱で赤く輝きながら落ちてくる“それ”は、居酒屋の屋根の上めがけて飛んできます。サイズは小さいですが、隕石のように見えます。
未琴:「おばさーん、ビールとおつまみ、まだありますかー?」…って、見えるんですか(笑)。
GM:そんな会話をした瞬間。“それ”が、屋根の斜め上から居酒屋を突き破って落ちてきます。「うお! なんだ、いったい!?」と叫ぶ居酒屋の主人。
未琴:台所で飛び上がります。「きゃっ!!? …何でしょうか、今の……」
GM/鉄工所のおじさん:「…おい…何か振ってきやがったぜ」
未琴:落ちたのって、さっきの宴会場でしょうか?
GM:はい。宴会場は大騒ぎですね。
未琴:「…大変! お父さん、おじさんおばさん、大丈夫ですかー!?」と駆けつけます。
GM/繰人:「ああ、こっちは怪我人はいないよ…」すっかり酔いが覚めたようですね。「いったい、何が振ってきたんだ…?」
未琴:「いったい何があったんでしょうか…?」
蘭:怪我人がいないのは奇跡ですね(笑)。
GM:お父さんが近づいていきますね。
未琴:とてとて、と後ろからついて行きます。
GM:畳の上には岩がひとつ、乗っています。
未琴:「……隕石、ですか?」後ろから覗き込み。
GM:その岩がぐらぐらと揺れると、そこから手足がにょっきり出てきます。
未琴:「…岩亀さん?」
GM/岩:「いたいよう、いたいよう」子供のような声で、その岩が泣き出しますね。
未琴:「えー…っと。どうしましょう?」きょろきょろと辺りを見回し。「あのぅ…大丈夫ですか?」と頭を撫でてみます(笑)。
GM/岩:「…ひっく、ぐす、ここ…どこ? おとうさんは?」よく見ると、岩には顔も手足もあり、愛嬌のある小人のようにも見えます。
未琴:「わかんないです……お父さんと一緒にいたんですか?」
GM/岩:「…うん。僕は月の上でお父さんと暮らしていました。でも、間違って月から滑り落ちてしまったようです」だいぶ落ち着いて、そう言います。
未琴:「お月様から来たんですかぁ…」あっさり納得してしまう(ぇ
GM/岩:「…お月様があんなに高い…どうやって帰ったらいいのか…ぐすっ…」また、泣き出してしまいます。
未琴:「大丈夫! 滑り落ちただけなら、帰れますよ。NASAに行けばスペースシャトルだってありますもの!」
GM/繰人:「…NASAはちょっと無理だよ、未琴」周りの人もうんうん頷きますね(笑)。
未琴:「…そうですか?」少し困った顔で。
GM/主人:「…しかし、どうするんだ、いったい。このままじゃ警察も来ちまうし、えらい騒ぎになるぞ」
未琴:「……取りあえず、どこかに隠れた方がいいんじゃないでしょうか? 弁償しようにも、この子お金なんて持ってなさそうだし…」と言うか、ここの人たちってノウンマンなんですか?(笑)
GM/鉄工場のおじさん:「うーん、じゃあ、しばらくの間、うちに置いとくか。何かワケありみたいだしなあ」アンノウンマンですよ。それなりに驚いています。
未琴:「えっと……おじさんが良ければ、お願いします」(ぺこり)詳しい話を聞くのは、ミドルシーンが良さそうですね。
GM:そうですね。そのままおじさんの工場に向かうということで、オープニングは切りましょう。
未琴:「じゃあ…えっと、あなたのお名前は?」せめて呼び名を聞いておかないと絆も取れない(笑)。
GM/岩:「は、はい…僕の名前は呉健…桂男、と呼ばれています」
未琴:まるで日本人のような名前(笑)。ところで、読み仮名は何でしょう?
GM:呉健の方が名前だと思ってください。桂男の方は種族名。詳しい部分は情報判定になりますが、中国名ですね。
未琴:なるほど。わかりましたー。
GM:では、絆:呉健と[SA:呉健を助ける]を。
未琴:彼への絆は庇護で取ります。この子はわたしが護らなきゃ!(ぐっ)
GM:はい(笑)。では。
▼絆/エゴの変化
未琴:呉健に絆/庇護を取得。
誠:腹の据わったヒトだなぁ、工場のおじさん(笑)
蘭:アンノウンマンとは思えないくらい(笑)。
未琴:見た目が全然怖くないから、というのもあるんでしょうけどね(笑)。それよりも、居酒屋さんに保険金下りるのかどうかが少し心配…(笑)。
●シーン2 『隣人は突然に』 シーンプレイヤー:李蘭
○蘭のアパート
GM:蘭の住んでいる中華屋の横には空き地がありました。あなたがある日、目を覚ますと、その空き地に家が建っていました。一晩で。
蘭:「…最近の建築技術はすごいね〜」寝ぼけてる。
GM:ですが、周りの人間はそれに全く疑いというものを持たず、その家の住人が以前からそこに住んでいたかのように接しています…あなた以外は、そのことをおかしいとも思わないようですね。
蘭:質問です。猫には違いが分かりますか?
GM:猫…ああ、動物と話せるんだっけか。動物も『そこには何もなかった』というのは知っています。
蘭:「おかしいな…何でみんな変だと思わないの? ねえ、ミミも分かる?」足元の猫に。
蘭/ミミ:「ここ、日向ぼっこできた」空き地だったと言っている。
GM:同意するように頷きますね。どうも、人間だけが認識を歪められているようです。
蘭:「人間だけか? どうなってんのかな?」源関の方まで行ってみましょう。猫連れて。
GM:では、外で隣の住人、片山和弘にばったり出くわします。「おはようございます。ご機嫌いかがですか」にっこりと頭を下げますね。
蘭:「あ、おはようございます」何事もないように挨拶。
GM/片山:「今日もいい天気ですね。今日は洗濯日和ですよ。ああ、柿を干すのにもいいですね」などと、当たり障りのない話をしてきますが。
蘭:「そうですね…そう言えば友達が『ここには何もなかった!!』…なんておかしなこと言ってるんですよ」猫撫でつつ。
GM/片山:「…はは、それはありません。ずっと前から私はここに住んでいましたから。何かの間違いですよ」
蘭/ミミ:「にゃー」何か言いたそうに猫パンチ。
GM/片山:「あの…ところで…この辺で、何か変わったことは起きていませんか? 見たことのない草木が生えているとか…」
蘭:「いえ別に? この辺には空・き・地ないですから」空き地を強調。
GM/片山:「そうですか。いや、失礼しました。それでは」そのまま、どこかに歩いていってしまいます。
蘭:「それでは〜〜…なんかあやしい…どう思う?」猫にも聞いてみる。
蘭/ミミ:「にゃああうにゃ!」
蘭:「調べてみないと…こっそりとね」家に戻ります。
GM:まあ、そんなところで。特に今することがなければ[SA:隣人の正体を探る]と、エゴ:片山和弘を。
蘭:エゴ/疑惑を。
▼絆/エゴの変化
蘭:片山和弘にエゴ/疑惑を取得。
誠:見たこと無い草木………呉健の体に変な種でも付いてるのかな?(笑)
未琴:放射線で周囲の動植物が変異したり……はないか(笑)。たぶん、彼か彼の父親を捜してるんだろう…と思うけど。
誠:放射能………ゴ○ラ?
未琴:珪素系生物みたいな種族だと。
蘭:ものすごい速さの進化?? ふけ取りシャンプー準備しなきゃ(笑)。
未琴:進化とフケ取りシャンプーに何の関係が(笑)。
蘭:硫化セレンです(笑)。珪素じゃなくて窒素系生物か、エボ○ーションは。珪素と言うことは…情報統○思念態?(笑) すいませんネタの連打で。
未琴:情報統一思念云々は知らないけど、コーラリアンのような物かなぁ?
蘭:コーラリアン…ですか、知らなかったりしますね。たぶんそんな感じだと。
●シーン3 『奇妙な盗難事件』 シーンプレイヤー:綾瀬誠
○死霊課
GM:あなたの前に捜査資料を並べた長沢がいます。
誠:はい。
GM/長沢:「…まあ、何と言えばいいのか判らんが、いつも通り不可解な事件だ」まあ、あなたに事件の調査依頼を持ってきたところです。
誠:「………とりあえず、話を聞かせて貰えるか?」
GM:「ああ、ある商店街からごっそりと…ガラス製品が盗まれたんだ。一晩でな」
誠:「……ガラス、ね。一体何に使うのやら」
GM/長沢:「さあな。だが、目撃者が『化け物を見た』とも言っている。一夜に消えたガラス、化け物…俺たちの仕事らしいキーワードだ」
誠:「今のところ、被害はその商店街だけか?」
GM/長沢:「いや。他に二箇所、ガラスの盗まれる事件が起きているな」
誠:「そっちで化け物の目撃談は?」
GM/長沢:「いや。目撃情報はないが、こちらも一夜にして街中のガラスが消えている。同一犯と見ていいだろう」
誠:「なるほど。…とりあえず現場に行ってみるか。資料は貰っていっていいか?」
GM/長沢:「ああ、頼む。報酬はいつもの場所に振り込んでおく。何かあったら報告してくれ」
誠:「ああ。そっちの方も進展があったら連絡してくれ。多少は期待している」
蘭:いつもの場所…スイス銀行とか(笑)。
誠:いやいやいや! ゴ○ゴじゃないんだから(笑)
GM:「では、な」長沢はそう言い置くと出て行きますね。
誠:と言うわけで現場の方に移動します。
GM:はい。では、それは次のシーンでお願いします。[SA:事件の解決]と、絆:長沢遼を。
▼絆/エゴの変化
誠:長沢遼に絆/執行を取得。
誠:一夜にして消えるガラス………ガメラ2を思い出しました(笑)
蘭:ガメラ2、なぜか思い出せない(ぇ
未琴:ガメラ見たことがない(苦笑)。
誠:えーと、一夜でビール工場のビールが無くなって、2の敵のレギオンって奴がビール瓶だけ食べちゃった。って感じです。
GM:ガメラは…いいとこ突いている(笑)。
蘭:じゃあラストは全長数十メートルのキャラが出てくる?(笑)
誠:それは素敵だ!!
■ミドルフェイズ■
●シーン4 『月に住む仙人』 シーンプレイヤー:夏霧未琴 登場難易度:任意
○鉄工所
GM:鉄工所…ちなみにおじさんの名前は凪良謙一にしておきます。
未琴:はいです。
GM/凪良:「…まあ、俺んところは一人身だからなあ。気にしないでそこら辺で楽にしてくれ」
未琴:「うーん……どうしましょうか」呉健くんを助けるにはどうしたらいいか考え中。
GM/繰人:「助けてあげようにも、宇宙に送るのは我々では不可能かも…」
未琴:「お月様に帰してあげるには……宇宙船ってNASA以外にありましたっけ?」
GM/凪良:「あのよ」
未琴:「取りあえず…呉健くんのお父さんを捜すのがいいんでしょうか…はい?」顔を上げる。
GM/凪良:「ロケットだの、何だの用意するのはさすがに無理だけどよ。ガキの世話くらいなら、商店街のみんなで見ることは出来るんじゃないのか? NASAだの何だのの手助けよりも、今こいつに必要なのは、生きていく場所じゃあないのか」
未琴:「それは、そうですね……呉健くん、お腹空いてませんか?」
GM/呉健:「え…」(腹の虫)「…はい…」
未琴:引き取った場所が鉄工場という辺りにGMの意図を感じるんですけど(笑)。未琴はそんなこと知らないから、ラーメンとお冷やを持ってきましょう(笑)。「はい、熱いですから気をつけてくださいね…こっちはお水です」水はもちろんガラスのコップと水差しに入れて持ってきます。
GM/呉健:「はい…ありがとうございます」(ずるずる)「おいしい…」
未琴:あれ。彼は普通の食べ物でも大丈夫みたいですね。
蘭:確かにそれは思った。
未琴:てっきりコップの方を食べるかと思ったんだけど(笑)。
蘭:いただきますって言いながら、皿ごと食べて中身吐くと思ってた(笑)。
GM/凪良:「まあ、なんだ…ここにいても、俺は困らねえし、しばらくなら面倒見てやろう」
未琴:「お願いします。私はその間に、呉健くんのお父さんを捜してみますね!」
GM/凪良:「おう。任せておけ」では、その前に一度情報判定をお願いします。桂男について。〈情報:魔物〉です。
未琴:技能はないので《自然感知》使ってみます。(ころころ)達成値20。
GM:高いなあ。
未琴:人間性使ってますから(笑)。
>桂男 〈情報:魔物〉
達成値5:妖怪。月に住むと言われている。
達成値8:月の中の隈を日本では「兎が餅をついている」というが、その隈こそが実は『桂男』なのである。月を長くじっと見ていると『桂男』が動き出し手招きをする。招かれた者は命が縮まってしまうという。
達成値10:仙術を納めて月に住む呉剛という人物が、世に言う『桂男』である、と言われている。
GM:この『呉剛』というのが、彼の父親のようですね。
蘭:仙術? まさか知り合い??
GM:かも知れませんね。
未琴:由来だけ見ると、レジェンドみたいにも思えますね。
GM:妖怪だからブラッドの一枚はレジェンドかと。
未琴:もう一つは…エトランゼ、かなぁ(自信なし)。
蘭:兎だから(笑)、ビーストかも。
未琴:レジェンドとなると、本物の月じゃなくて別次元のドミニオンって事もありそうですけど。
GM:さて、そこに一人の人物が飛び込んできます。
未琴:誰でしょう?
GM/寿司屋の源さん:「とっつぁんよ! たたた大変だぜ。さっき居酒屋の裏でば…化け物が出やがった…!」
未琴:「お化けですか? それってどんな…」
GM/源さん:「なんか、こう…足がいっぱいあって虫みたいな奴が、居酒屋の裏でビールケースに頭突っ込んでやがった! 俺が声を上げたら逃げていきやがったよ…」
蘭:ミニレギオン出た(笑)。
GM/凪良:「あん? お前、酔っ払って夢でも見たんじゃないのか?」
未琴:「足がいっぱいある虫? ムカデさんですか??」
GM/源さん:「いや、もっとこう、昆虫っぽい奴だったぜ」
未琴:「??? …よく判りませんけど……その虫さん、お酒でも飲んでたんでしょうか?」
GM/源さん:「いや…酒じゃなくて、ビンの方をむしゃむしゃやっていた…おっかねえ…」
未琴:「ガラス瓶を食べる虫さんですかぁ……変わってますねぇ」首傾げ。「……その虫さん、まさか呉健くんは知らないですよね? タイミングは良すぎるけど…お父さんから、何か聞いたことありませんか?」
GM/呉健:「…見てみないと何とも言えませんが…父が、そういったものと戦ったことがあります」
未琴:「あ、そう言えば呉健くんのお父さんって凄い仙人様みたいですね」はしゃいだ様子で。「きっと、待ってればそのうち見つけてくれますよ♪」
GM/呉健:「あれは、月に『竜樹』と呼ばれる植物の種が根ざした時でした。種と一緒に飛来したその種と共生関係を結ぶ虫が、月に降り立ったのを父が迎え撃ったことがあります」
未琴:「竜の樹、ですか。それ、強かったんですか?」きょとんと。
GM/呉健:「月には、彼らの力になるものが殆どなかったのと、父が…桂男だけが使える術を使って、その樹の不死性を奪い取って倒したんですが…父は、その時の戦いで力の多くを失ってしまいました」
未琴:「あ……そうだったんですか」ちょっとしょんぼり。
誠:片山が探してたのはこの竜の樹かな?
未琴:片山さんが虫なのか、父親の方なのか迷うところですねー。
蘭:「植物」と言ったところを見ると虫の方かもしれませんね。
GM/呉健:「…まあ、でも…まだ、それが来たとは限りませんし、お父さんが僕を見つけてくれないとは限りません。元気を出してください」逆に励まし(笑)。
未琴:「…それじゃ、こちらから探した方がいいですね。わたし、頑張ります!」立ち直って拳を握る(ぉ
GM/呉健:「…はい。僕も、お父さんが来るかもしれないので、探してみます」
未琴:「…ところで、『彼らの力になるもの』って何だったんですか? 食べ物?」
GM/呉健:「はい。主に『ぎやまん』を食す、と父が言っていましたので、気になったのですが…」
未琴:「ぎやまん…さっきの虫さんはガラス瓶を食べてたみたいですね………う〜ん。とにかくお父さんを捜しましょう! 虫さんについても知ってるでしょうし」と結論づけて探しに行きます〜。
GM:はい。では、ここでシーンを切ります。絆等あれば。
未琴:うーん。凪良さんに呉剛さんに、例の虫…どれに取ったらいいか、迷う(笑)。出来れば誠さんにも絆取りたいしなぁ……う〜〜ん。取りあえず、まだ会ってもいない人に取るより「町内会の人たち」に取りましょう。絆/好意で。
▼絆/エゴの変化
未琴:町内会の人たちに絆/好意を取得。
●シーン5 『床下の宇宙船』 シーンプレイヤー:李蘭 登場難易度:任意
GM:隣人のどの辺りから調べてみます?
蘭:とりあえず周りの評判を、人間と動物それぞれの視点から。
GM:はい。では、〈情報:噂話〉でどうぞ。
蘭:(ころころ)低…達成値6。動物から聞いたなら+2で。
>片山和弘 〈情報:噂話〉
達成値5:職業はフリーター。年齢20歳…その他、さまざまな個人情報があるが、特に見るべき点はない。強いて言うなら、経歴が異様に綺麗過ぎるように見える。
GM:でも、ここまでしか判らないのですよ…(ほろり)。
蘭:ここのところ情報面ダメダメ(しくしく)。じゃあ猫に家の中を探ってもらいましょう。出来ますか?
GM:まあ…猫が見つけたものを上手く伝えられるのかどうかは不明ですが、出来なくはないと思います(笑)。
蘭:じゃあ頼んでみましょう。「えっと、あの家の中で不自然なものを探してきてほしいの…魔力を感じるものとか」
蘭/ミミ:「わかった。行ってくる」猫又GO〜。
GM:では〈知覚〉かな。なければ【知性】の平目で。
蘭:猫のですか? それとも蘭の?
GM:いや、蘭の。猫にデータはないですから(笑)。
蘭:一応[邪犬]相当なのでデータはあるんですけど(笑)。【知性】の平目で。(ころころ)達成値10。
GM:では、中から猫が戻ってきます。
蘭:「ミミ? どうだった?」成果を聞きましょう。
GM:なにやら中には地下室があり、そこに大きな機械があったなどと言っています。それが何であるかまでは判別できていないようですね。
蘭:ちなみに片山は今いますか?
GM:中にはいないようだった、と言っています。
蘭:じゃあ忍び込んじゃいます。「ミミ、そこまで案内して?」
○片山家/地下
GM:地下に降りると…そこにはSFに出てきそうな宇宙船らしきものが置いてあります。
蘭/ミミ:「おっきな機械、これ」
(舞台裏)
未琴:あ、この宇宙船があれば呉健くんを月に帰せる…かも(笑)。
誠:最悪、強奪も考えなきゃいけませんねぇ(笑)
未琴:大体、この時点でお話の構造は読めた気がするんだけど……それだと呉健くんが死んじゃうなぁ。
GM:判ってきましたか。
未琴:いえ、読めたというよりはトレーラーそのままの内容なのかな、と(笑)。
蘭:「…本物??」慎重に近づきます。セットとかじゃないかとか判別できますか?
GM:セットではありません。〈機械操作〉か〈知識〉で振れば、もっと詳しいことが判るかもしれませんね。
蘭:〈知識〉で(ころころ)達成値10。
GM:では。この宇宙船は本物ですが、今は動きません。壊れているようです。
未琴:あー、壊れてるのかぁ宇宙船。
蘭:「余計なとこ触らないでね? ミミ」何か触ろうとしていた猫が戻ってくる。「壊れてるみたいだね」これ以上の深入りは危険そうなのでいったん撤退します。
GM:では…〈運動〉で判定していただけますかな。
蘭/ミミ:「もうお昼か? にゃんちゃん…あぶない!」(ころころ)達成値20!
GM:ふむ…では、無事に出てくることが出来ますね。
蘭:え? トラップでもあったの?
GM:いや。隠密という技能が存在しないので、代わりに振ってもらっただけです。
蘭:ああなるほど。じゃあ猫のような隠密っぷりで出てきました。
(舞台裏)
未琴:竜樹というのは『ジャックと豆の木』みたいな役割だったりして…。
誠:………月まで!?
未琴:そのスケールなら、確かに地球は大ピンチだし(笑)。
蘭:月までって、どんな豆の木ですか(笑)。
未琴:地球を破壊し尽くせるような豆の樹(笑)。
誠:……登るの大変そう(笑)。
GM:では、外に出てくるとほぼ同時に、片山が帰ってきますね。見つからずに済みます。
蘭:「あぶなかった〜。とりあえずただの人間ではなさそうだね、確実に」ほっと一息。
GM:さて、家に帰ってきた片山ですが。「むう…これで三件目か。まずい、まずいぞ…早く回収しないと、既にどこかで発芽しているかも…」と言いながら家に入っていきます。
蘭:「三件目? 発芽? 何のことかな?」ちょっと声かけてみよう。
GM:「せめて…どこかであれを修理できれば…」
蘭:「どうしたんですか、そんな顔して? 困りごとですか?」親しげに。
GM/片山:「…ん? ああ、これは李蘭さん。いえ、大したことではありませんよ」にこやかに応対しますね。
蘭:「そう言えば、珍しい植物を探してるって言ってましたけど…」
GM/片山:「え…はい! なにか、知っていますか?」
蘭:「え?」片山の様子は?
GM/片山:「ああ、そのう…私、珍しい植物をコレクションしていましてね。その…なにか、この辺にそういう物があれば、教えていただきたいんですが…」話を振られたんで乗ってきますよ。
蘭:「そういえば友達が『変わった植物を見た』って言ってたような…」乗せてみましょう。
GM/片山:「そうですか。いったいどんな?」
蘭:「どんなって言ってたっけ? …変わった植物の例を上げてもらえれば思い出せるかな…」ぼそっと。
GM/片山:「えーと、まずは大きいです。その上で、成長するために昆虫と共生関係を結びます。そういった植物に見覚えは?」
蘭:「虫? そういえば近所で『化け物みたいな虫を見た』って言ってたような」嘘ですが。
GM/片山:「…なるほど。失礼ですが、その友人はどこにお住まいで? できれば、お話を伺いたいのですが」
蘭:「え? …商店街の方…だったかな? 詳しくは知らないけど」もちろん嘘ですけど。「あ! すいません、猫の餌の時間なので」これ以上突っ込まれる前に退却。
GM/片山:「ああ、それは失礼。では、私も用事ができたので」そう言うと、そそくさと出かけていきます。
蘭/ミミ:「にゃんちゃんお昼は?」無邪気に。
蘭:「さて、どこ行くのかな??」後をこっそり尾けます。
GM:はい。では、ここでシーンを切ります。絆等、あればどうぞ。
蘭:ミミ(猫)に友情を(笑)。これ以外はちょっと無理。
▼絆/エゴの変化
蘭:ミミに絆/友情を取得。
未琴:……片山さんは虫ではないのかな。
誠:やっぱりお父さんかな?
未琴:三件目というのはガラスが喰われた事件だと思うので…お父さんの方かも。虫はともかく、樹の方は話でしか出てないですね…これから探すのかな。実は、宇宙船を直す手段については、一つ心当たりがあるんだけども。
誠:鉄工所……ですよね?
未琴:いえ、ルール的に。鉄工所で宇宙船の修理は無理だと思う(笑)。
誠:え? ルール的にですか………。
未琴:私のお父さんなら、或いは可能かもしれないけど…こっちはあくまでフレーバーだし(笑)。まぁ、必要ない可能性の方が高いし。もしも必要になったらその時言います(笑)。
誠:…………あれ? 何だろう。宇宙船を直す鉄工所…宇宙船を直す鉄工所……なんか聞いたことあるような………デジャブかな?
未琴:映画か何かで見たことがあるのでは? トレーラー見た段階では『ニューヨーク●番街の奇跡』という映画を思い出しました(笑)。
GM:気がつかれたかなあ、今回は。
誠:ああああ!!!! ひょっとしてウニトローダですか!?
GM:凪良=なぎら。ウニトローダ星人の鉄工所の親父を演じたのは…。
未琴:そっち系のネタは判らない…さすがに(笑)。それじゃ、本当に鉄工所で宇宙船の修理するのかな(笑)。
蘭:ウニトローダ星人??
誠:有り難う友人T。君に見せられたウルトラQが役に立ったよ……。
GM:平成ウルトラQの1エピソードですね。角川ホラー文庫の小説版にも収録されています。
誠:あ、小説版は見たこと無い。探してみよう。
未琴:ウルトラQって平成版もあったんですか…。
GM:特撮がちまい話ばかりなんで、旧版よりも出来が微妙です(笑)。
未琴:あらら(笑)。
蘭:少し前の深夜にやってましたね確か。
未琴:深夜ドラマはスタートレックくらいしか見てないの…(笑)。
GM:『ウニトローダ星人の恩返し』と言うエピソードは、ちょっと無茶で昔のSFの匂いがして好きな話なんですが。
未琴:……どうでもいいことに今気付いた。もし敵が虫&樹だとすると…蘭ちゃんに「何者だ!」と聞いてくれない(笑)。
誠:………そ、それは地味に大問題だ!!
未琴:蘭ちゃんのアイデンティティが(笑)。
蘭:そこはこの前のセッションも問題に(笑)。まあ何とかなります。…たぶん(汗)。
●シーン6 『その名は観測員370号』 シーンプレイヤー:綾瀬誠 登場難易度:任意
○商店街
GM:お待たせしました。では、現場に行くんでしたね。
誠:はい。とりあえず商店街に。
GM:では事件のことについて、〈情報:裏社会/噂話〉で振ってくれますかね。
誠:では、〈情報:噂話〉で振ります。
未琴:あ、わたしもそこに登場しますー。近所のおじさんおばさん達に、この辺で最近起きた妙な出来事を聞き回ります。
GM:どうぞ。
誠:(ころころ)達成値14。
未琴:〈情報:噂話〉と情報屋で(ころころ)達成値13です。
>ガラス盗難事件 〈情報:裏社会/噂話〉
達成値5:商店街のガラス製品が盗まれる事件が起きている。
達成値8:調べてみると、盗まれたのはガラスだけではなく、光ファイバー網が丸ごと盗まれる事件も起きている。
達成値10:事件の目撃者は「化け物を見た」と言っているそうだ。
GM:まず、基本はこれです。既に誠は知っている情報ですので、もう一つ追加。
>化け物 〈情報:魔物〉
達成値5:姿は昆虫のようだったという。
達成値8:化け物が盗んだのはガラス製品、シリコン製品。
達成値10:盗んだものなどから、死霊課では、この化け物が『珪素生物』なのではないか、と考えている。
GM:と、ここまでですね。珪素生物の説明を加えておきましょう。
>珪素生物
珪素生物とは、SFなどでよく登場する珪素で出来ている生物の総称。珪素生命とも言われている。
地球上の生命は炭素を中心として構成されているが、これは炭素の持つ原子価が四つであり、多様な結合が可能であるからである。SF世界において珪素が注目されるのは、炭素と同族で原子価が四つであり、『生命のようなもの』が出来うるのではないかという観点からであった。
GM:と、まあ、こんな感じですね。
未琴:なるほどです。
誠:了解しました。
GM:では、そうして情報を求めていると、一人の男性に声をかけられます。「あの、ちょっとすいません」
誠:「? …何か?」
未琴:わたしはその背景で商店街の人と世間話を(笑)。
GM/男:「この辺で、面白い植物を世話している家があると聞いてきたのです。なにか、知っていませんか?」
誠:「植物? ……いや、特に何も。こっちに住んでいる訳ではないので」
未琴:…そう言えば、さっき未琴が調べた内容で出る情報は、ガラスが食べられた話だけだったんでしょうか?
GM:未琴の方も…登場していたんで知っていることにしてくださいな。今さら情報を分ける必要がないので。
未琴:この近所には竜樹はないということかな。まぁ元々蘭ちゃんのでまかせだけど(笑)。
誠:まぁ、共生関係だと言っていたので近くにありそうですが。
未琴:まだ発芽してないだけかな?
蘭:その情報は二人にはないですけどね(笑)。
未琴:共生関係の方は、呉健くんに聞いたから未琴は知っている…はず。
GM/男:「そうですか…あの、じゃあ、『この辺で大きな虫を見た』と言う話に聞き覚えはありませんか?」
誠:「………いえ、特に」ちょっと警戒しておこう。
未琴:「…? あの、また大きな虫が出てきたんですか?」と横で聞きつける。
GM/男:「…? ええ、なにか知っているのですか?」
蘭:一応登場します。3人の足元に猫が(笑)。
未琴:「えっと、直接見たわけじゃないんですけど……寿司屋のおじさんが言ってました。ガラス瓶を食べる、足がいっぱいの虫さんが出てきたって」
誠:おおう……怪しむことを知らない娘さんめ!! 1人警戒している誠がバカみたいじゃないか(笑)。
未琴:未琴はそーゆーキャラですから(笑)。
GM/男:「おお! どこで!? その虫をどこで見ましたか?」
未琴:「あの、だから…お寿司屋さんの裏手で…」と指差す(笑)。
GM:男はそこに走っていきます。
未琴:「…えっと…」後からついて行きます。
誠:「………」わしっと未琴の頭を掴みます。
未琴:「きゃっ?!」
GM/男:「ここに出た、ということはまだ近くにいる可能性もある。もっとよく痕跡を探してみよう…」
未琴:「あの…誠さん、痛いです…」
誠:「…………なぁ、なんでそんな『こっち側』の事かも知れないことを見ず知らずの人間に話すんだ?」
未琴:「…こっち? どっちですか??」きょとん。
誠:「……………そうだな。そうだった。お前はそんな奴だったな………」遠い目。
蘭/ミミ:「にゃふ」誠さんの足に噛み付く(笑)。男はまだ居ますか?
GM/男:「あのーすいませーん!」寿司屋の方から手を振ってます。
誠:「………おいこら、アホ猫。人の足にじゃれるな」
蘭/ミミ:「にゃー」逃げてく、少しして戻ってくる。
GM/男:「ここに虫が出たのはいつの話ですか?」
未琴:「えっと、お寿司屋さんは昨日見たそうです」
GM/男:「近くなってきたぞ。と、なると…やはり種はこの近くにあるな」
誠:「……いったい何をお探しで?」
GM/男:「ああ、あの…ちょっと珍しい植物を」
未琴:「…種ですか? ……まさか『竜樹』なんて事ないですよねー、あはは」
GM/男:「なぜ、その名前を!?」
未琴:「えっ? あ、あの…お友達に聞いて」目をぱちくり(笑)。
GM/男:「…では、『竜樹』がどのような存在かもご存知で?」
未琴:「え、えーと、えーと……あんまり詳しくはないんですけど…お友達のお父さんが、その樹と戦って倒した…んだったかな?」聞いた話を懸命に思い出しつつ喋る。ちなみに、思いっきりばらしているのは仕様です(ぉ
誠:仕様かぁ……仕様じゃどうしようも無いなぁ………。
GM/男:「友達の…では…ええと、ちょっと待ってください。記録によると、竜樹が撃退されたのは、月での桂男との戦いで、妖術『月光』にて不死性を奪われて…と、いうことは…その友達と言うのは…桂男?」
未琴:こくりと頷き。「あー……確か、そんな苗字でした」さて、正体ばらしてみたけど敵かなー、味方かなー? 敵だったらかなり怖いなー(笑)。
誠:はっはっはー。怖いですなぁ、全く………………………このドジっ娘め!! 一回痛い目に遭え〜!!(笑)
蘭/ミミ:「にゃ!」手紙を咥えて誠さんの足をぺちぺち。
誠:「………」片手で猫を抱き上げ手紙を取りましょう。
蘭:『その男 片山和弘。昨日突然近所に現れた。魔物の可能性あり(宇宙船持ってる)。なにやら妙な植物(虫と共生する)を探してる注意 PS.女の子、特に年下は優しくしなきゃダメだぞ』誰の文字かは言うまでもなく。
誠:「………」携帯のメールで『分かってるなら首突っ込むな。お前はこっちに来る必要はない』と書いて送信。
蘭/ミミ:「にゃう」なぜか猫が不満げ。誠くんが冷たい〜(笑)。
誠:ん〜。誠としてはノウンマンの蘭は、これ以上魔物に関わって欲しくないもんで。
蘭:まあ分かってるんですけど(笑)。 このままだと一度も未琴と会わない(汗)。
誠:「おら、主人の所に帰れ」と猫を放しましょう。
GM/男:「えーと…桂男を知っていると言うことは、あなたはここの住人の中でも人間に分類されるものではなく、魔物やそれに類するものだと思ってもよろしいのでしょうか?」
未琴:「…えーと。魔物さんではないですよ? 人間でもないですけど」あっけらかんと。
(*)未琴には自分が『魔物=怪物』であるという認識がありません。
普通はわざわざ聞かれないから話さないだけで、「あなたは人間ですか?」と聞かれればあっさり「違います」と答えるのです…困ったもんだ。
GM/男:「ああ…これは天の助けかもしれません。お願いします。私を手伝っていただけませんか?」
未琴:「はぁ……どんなことでしょう? わたし、お友達のお父さんを捜したいんですけど…時間あるかな…?」
蘭/ミミ:「にゃー」帰って速攻戻ってくる。
GM/男:「ええと、私…片山和弘と言います。素直に話していただけたので、私も隠さずに話します。私の名前は『太陽系恒点観測員370号』と言います。この地球には、竜樹の種子の回収にやってきました」
未琴:(きょとん)「…太陽系恒点観測員。……って何ですか??」頭上に『?』マークが乱舞する(笑)。
GM/片山:「この太陽系の調査をしている者だと考えて頂ければ間違いないと思います…難しかったですか?」
未琴:「……えー…と。つまり……宇宙人さんですか!?」急に身を乗り出し(笑)。
GM/片山:「判りやすく言えば、そうなります」
未琴:「宇宙人さんなら、宇宙船を持ってますよね? お友達がお月様に帰れなくて困ってるんです。あなたの宇宙船、貸してください!」
誠:うわ、ストレート(笑)。
蘭:ストラーイクど真ん中(笑)。
GM/片山:「…宇宙船、ですか?…その相談に乗ってあげたいのですが…宇宙船は現在、使えないのです」
未琴:「え……。そう、なんですか?」風船がしぼんだようにがっくりと。
GM/片山:「必要な機材と、施設さえあれば修理は可能ですが…地球ではそういった援助を受けるのが難しいのです」
未琴:「宇宙船の修理って言うと……やっぱり、NASAでしょうか?」真顔で(笑)。
GM/片山:「いえ、そんな大掛かりなところでなくても、必要な部品があれば、何とかなるのですが…」
誠:猫を摘み上げて未琴に渡します。「………ちょっと預かっててくれ」会話に混ざろう(笑)。
未琴:「…はい? 猫さん??」両手で受け取り。
蘭/ミミ:「にゃ! …にゃにゃんで」手紙を咥えてる+預けられて呆然。
誠:「…あ〜、とりあえずだ。他の人間が聞いてる所でそんな会話はしない方が良いと思うぞ?」
GM/片山:「ああ、そうですね。場所を移しましょう…」
誠:「え〜っと、370号さんだったな。こっちもあんたの探しているものと同じ物を探している。そういうわけで協力させて貰いたいんだが、どうだ?」
GM/片山:「おお。それはありがたいですね。よろしくお願いします」誠の手を握ってぶんぶんと振る(笑)。
未琴:「…それじゃあ、取りあえずお友達のところで話します? その方が話が判りやすいかも」二人に異論がなければ、鉄工所へ案内します(笑)。
GM/片山:「では…」
――――そう言って移動しようとした時、不意に急激な地震が足元を揺らす。
未琴:「きゃ…!?」倒れます。
GM:アスファルトを突き破って、巨大な植物の芽が出てきますね。
誠:「!? ……アレがあんたの探している奴か?」
GM/片山:「間違いありません…竜樹です」
蘭/ミミ:「ギにゃ〜〜」未琴さんの下敷きに(笑)。
未琴:「あああ、ごめんなさい!?」起きあがろうとしてまた転ぶ(笑)。
蘭/ミミ:「ふにゃ〜〜」また下敷き(笑)。
誠:「……しっかり立て!!」抱き起こします。猫が潰れる(笑)。
蘭/ミミ:「にゃう〜…もういにゃ」思わず人の言葉が(笑)。
GM:地割れの中から、巨大昆虫がもぞもぞと群れを為して現れます。
未琴:「虫さんがいっぱい!?」
GM:その虫が、周囲のガラスなどを手当たり次第に食らっていきます。
未琴:「これって…片山さん、このままだとどうなっちゃうんですか?!」
誠:「ちっ、どうすればコイツらは止まる!?」と370号に。
GM/片山:「虫を止めるには、発芽した竜樹を枯らす必要があります。そうすれば、共生関係を結んだ虫も共倒れします」
誠:「あれをか!? 方法は!?」
GM/片山:「放っておけば、ガラス製品を手当たりしだい食い尽くして、虫が分解した珪素から酸素を取り込み際限なく成長します。そして蓄えたエネルギーが臨界に達したところで、竜樹は爆散…そのエネルギーで他の星に種子を飛ばすのです。爆発すれば、間違いなくこの街は跡形もなく消し飛ぶでしょう」
未琴:「…そんなっ!?」まるで宇宙害虫のような…(笑)。
GM:この辺は、もろにレギオンの設定だったり(笑)。
誠:了解です(笑)。
蘭:ちなみに虫の名前はないの?
未琴:つーか、御伽噺チックなお話から、こんなSF設定に移行するとは思いませんでした(笑)。
GM/片山:「物理的手段で種子の形成前に竜樹を排除するのが最善ですが…」
未琴:「でも…確か竜樹は不死身だったって…」
GM/片山:「竜樹の厄介なところは、その不死に近い生命力にあります。桂男のみが退治できたのは、彼らを打ち破る、命がけの秘術があったからです」
未琴:「秘術…だけど、ここには…」
GM/片山:「桂男の伝説にあるように、彼らは生物の生命力を消し去ることができるのです…しかし、相手の力が強ければ、それも叶わぬでしょう。どちらにしろ、方法は彼らの命を削るようなものになります」
未琴:「それで…呉健くんのお父さんも力を失ったって…」呟く。ボスはPS《資産:不死》とか言いそうだなぁ…。
誠:うわぁい。ホントに壊れな〜い。長沢に携帯で連絡します。「長沢! 見えてると思うが緊急事態だ!! 大至急、民間人を避難させてくれ!!」
GM/長沢:「わかった。避難誘導を行う」
蘭:背景で虫に追っかけられてる蘭。
GM/長沢:「…誠。悪い知らせがひとつ」
誠:「なんだ? 勿体ぶらずに言ってくれ、こっちは時間がなさそうなんでな」
蘭/長沢:「東京湾からガメラが浮上した!」(笑)
誠:ナイス!! ガメラ!!
GM/長沢:「JRから連絡が入った。『根』の存在する区間内に、取り残された地下鉄車両がある。中の状況は判らんが、乗客が生きている可能性は否定できない」
未琴:わあ、素敵にマズイ状況が追加されてる(笑)。
蘭:やばい、乗客食われる(汗)。
未琴:乗客自身は喰われないと思うけど、樹に押し潰される危険が。戦闘に時間制限がかかりそう…。
誠:いえいえ、ヒトは意外とガラス製品を身に付けてますよ? 眼鏡とか時計とか。
誠:「………一応聞いとく。JABFはどう出ると思う?」
GM/長沢:「…いつもの手で来るだろうな。準備が出来次第、その区画を焼くだろう」
誠:「わかった。なるべく早く助ける」
蘭:「だー、来るな〜」その辺の棒とかで応戦してみる蘭(背景)。
GM/長沢:「…危険だと思ったら、他の住人を誘導して手を引け。…くれぐれも無理はするな」
誠:「…無理するかどうか、その時になってみないと分からんさ」
GM/長沢:「…健闘を祈る。準備が出来たら、俺も行く」
誠:「…来ても意味ないぞ。コレは人1人がどうこうできるもんじゃない。それにあんたは『人間』だ。足手まといになる」
GM/長沢:「…JABFの出動までは、死霊課が時間を稼ぐ。…とりあえず、頼んだ」
誠:「頼まれた。最善は尽くす」
蘭:「だ〜」下手に応戦したせいで、もっとたくさんの虫に追いかけられる蘭(背景)。
未琴:「どうしよう…このままじゃ、商店街の人達が…!」為す術もなく巨大な樹を見つめながら。
誠:「ぼ〜っとするな未琴。お前は民間人の避難を優先しろ。370号さん、あんたは戦えるのか?」
GM/片山:「…残念ながら、戦闘は得意分野ではありません」
誠:「………なら、あの虫の弱点は分かるか?」
GM:「虫自体は、それほど強くはありません。人間の兵器でも渡り合うことはできます。しかし、竜樹が生きている限りは、中で卵を育て続けるので、全滅させることは不可能です」
誠:「……一時的にでも止めれりゃ充分だ。対抗手段に心当たりがあるなら、それの用意をしてくれ。未琴。そこら辺に蘭がいるかもいるかも知れないから、蘭とそこの猫を拾って避難しろ」
蘭/ミミ:「にゃにゃ!」さっきから騒ぎまくってる(背景)。
未琴:背景でお父さんに電話。「お父さん、商店街の人達を連れて、すぐにここから離れてください!」
GM/繰人:「なにか、あったのか?」
未琴:「説明してる時間がないです、とにかく急いで町を離れてください! 今すぐに!!」
GM/繰人:「ああ…わかった。未琴、気をつけてな」
未琴:「お父さん……お元気で」携帯を切ります。
蘭:「ちょ! なんでついてくるの〜」どんどん追っかけてる虫の数が増えてる(背景)。
GM:では、一度シーンを変えますが、絆等あれば。
未琴:想い出のエゴを絆/守護に変更します。で、竜樹にエゴ/脅威を。
誠:ん〜………蘭に絆/保護…かな? それと370号に絆/連帯感を。
蘭:片山さんのエゴを絆/信用に変更、未琴に絆/好奇心を。
▼絆/エゴの変化
未琴:想い出へのエゴを絆/守護に変更、竜樹にエゴ/脅威を取得。
蘭:片山和弘へのエゴを絆/信用に変更、未琴に絆/好奇心を取得。
誠:蘭に絆/保護、片山和弘に絆/連帯感を取得。
GM:まだミドル4ですよ、びっくりですね。順番から言うと、さっきのシーンでみんないたから、未琴のシーンに戻ります。
未琴:あ、まだミドルだったんだ。慌てて絆取る必要なかった(笑)。
誠:おお、突入したからバトルかと思った(笑)。
蘭:たしかにバトルかと思った(笑)。
●シーン7 『命がけの希望』 シーンプレイヤー:夏霧未琴 登場難易度:任意
○鉄工所
未琴:では…呉健くんや凪良さんを避難させるために鉄工所へ行きます。
GM:はい。では戻ってくると、工場の周りをみんなが走り回っています。
蘭:途中で回収されます。できれば猫ともども。
未琴:「皆さん、大丈夫ですか!?」と駆け込んで。
GM/凪良:「お、大変だ! 未琴!」
未琴:「凪良のおじさん!」傍に駆け寄ります。
蘭:「また転ぶよ〜気をつけて」
GM/凪良:「あの小僧がこんなものを残して消えちまった!」持っているのは一通の手紙だ。
未琴:「みんな無事なんですか? 呉健くんは!?」手紙を受け取り。
誠:………誠は先に突入してそうだなぁ…大丈夫だといいな(笑)。
蘭:「なになに、どうしたの?」覗き込む。
GM:手紙には、こう書かれている。
『みなさん、ありがとうございました。
テレビというもので、あれを見ました。あれは、月に現れてお父さんと戦った竜樹です。
月には、竜樹とその兵士が好むものはほとんどありませんでしたが、この地球には“ぎやまん”がたくさんあります。
きっと、あいつはこの星を滅茶苦茶にしてしまうでしょう。
お父さんは、あれを倒すために、一生に一度しか使えない力を使いました。僕も、それを選ぶことになりそうです。
この星に落ちてきた僕は、皆さんに親切にされました。だから、何か恩返しをしなければなりません。
僕にできる、ただ一つのことを為しにいきます。…ラーメン、おいしかったです。ご馳走様でした』
未琴:「やっぱり……呉健くんを止めないと! あの子、お父さんと同じ力を使って竜樹を止めるつもりです、きっと!」半泣きで訴える。「まだ子供なのに、そんなことしたら……呉健くんが死んじゃう!!」
GM/凪良:「…そう言っても、どうすりゃ助けられるんだ? こっちにあいつを倒せるような…ほら、何かこう、怪獣映画みたいな武器でもあれば別だけどよ」
未琴:兵器なんてないから……PCが突っ込むしかないのかなぁ(笑)。
蘭:「桂男…」蘭は知り合いだったりしませんか?
GM:知っていることにしてもいいですけども。
蘭:…けども?
未琴:たぶん、意味ないのでは。蘭が知ってたとしても、父親の方だろうし…その父親は既に力を無くしてる。
GM:うん。だから、何を言うのか待っていたんだけども。
蘭:業の特徴でも知ってればな、と思ったくらいで…それなら知り合いじゃなくてもいいです。
未琴:と、言うわけで。「……わたし、行きます!」くるりと背を向けて外へ駆け出そう。魔物の力なんて説明のしようがないし。いや、本当に何か秘密兵器でも出るのかと思ったけど(笑)。宇宙船から武器を取り外して持ってくるとか(笑)。
GM:宇宙船の中を調べる選択肢はありますよ。
未琴:あ、あったんですか。
蘭:じゃあ調べに行ってみようかな(笑)。
未琴:なら…片山さんに直接聞いた方が早いかな。闘いは苦手とか言ってたから、あまり期待はしてないんだけど。
GM:ちなみに技の特徴なら、〈知識〉で判定していただければお答えしましょう。
蘭:(ころころ)13と出ました。
>妖術《月光》
相手の持つ不死性を消去し、強制的に魔獣化させることができる技。
自分のFPを削って相手への実ダメージに変換、相手の現在FP以上のダメージを与える。
それによって、相手のPS《資産:不死》を消去して、魔獣化させた状態にできる。
この術で使用者のFPが0になった場合は、使用者もルール通りに魔獣化する。
未琴:つまり、呉健くんのFPが竜樹のFPを上回ってないと…効果がない?
蘭:正直、今の彼が上回ってるとは考えにくい。
GM:一人でかけるなら、桂男がHA《超魔の命》を使用する手もありますが。
誠:となると……こっちで削るしかないか。
GM:周りにいる者が、桂男にFPを供給して術をかけることもできます。
蘭:相手のFPをぎりぎりまで削って《月光》使用か、どちらかですね。
GM:そうなりますね。
未琴:質問。月光によるダメージは「ダメージロール」でしょうか?
GM:いいえ、ロールではなく、使用したFPが直接実ダメージになります。
未琴:了解。となると《万色の魔術》を重ねるのは無理、と。
GM:無理ですね。
誠:守護者も入れて3人+1の総計が87、か。蘭が邪犬を呼べば更に+15と。
GM:最大、FPが0になるまで行うことができます。これは桂男のイニシアティブではなく、セットアッププロセスで行います。
未琴:これは…《世界霊魂》を撃ちまくるか…(笑)。
GM:桂男のFPは19。ちなみに守護者とクラードのFPは使用できないと思ってください。あくまでPCと、桂男のFPです。
誠:うわ、守護者は使えないのか……。
未琴:守護者は問題外でしょう。ダメージ受けたら本人のFPも減るんだから(笑)。
誠:ああ、そう言えばそうでした。となると71+19=90か。
蘭:猫又、使用付加ですか。
GM:不可です。もっと限定すると、呉健を仲間だと思えない…つまり、“絆を作ることの出来ない”スタンドアロンではないキャラには、そもそも手伝えないと思ってください。
未琴:となると…まずは、竜樹の魔獣化前のFP量が問題かな。とにかく削って確かめるしかないか…。
GM:削りでやりすぎると、FP全快で復活してきます。
蘭:とりあえず情報はこれだけですか?
GM:とりあえず、これだけです。
蘭:未琴は行っちゃったみたいなので、宇宙船を調べたいんですけど?
GM:宇宙船の方に行くなら、シーンを変えますが。
未琴:宇宙船を調べに行くより、途中で片山さんを捕まえた方が早いんじゃ?
蘭:じゃとにかく追っかけましょう。未琴を。
GM:はい。では、シーンを変えます。絆等、あれば。
未琴:片山さんに絆/信頼。
蘭:呉健くんに絆/応援を。
▼絆/エゴの変化
未琴:片山和弘に絆/信頼を取得。
蘭:呉健に絆/応援を取得。
未琴:PS《世界律:超越者》を持ってるかもしれないから、事前にFP予測するのは無理なんですよね。
GM:確かに。ドミネーターの厄介なところですね。
誠:ん〜。持ってそうだなぁ、《世界律:超越者》。
未琴:一度倒してみないと判らないけど。問題は、未琴は通常戦力にならないことです(笑)。
誠:ば、バトル前に残りの絆一個取れるかな?
GM:ああ、それは大丈夫ですよ。
誠:あ、なら良かった。
●シーン8 『結束』 シーンプレイヤー:綾瀬誠 登場難易度:任意
○地下鉄構内
誠:1人で寂しい上に怖い(笑)。
蘭:猫連れてく?
誠:猫死にそうだから良いです(笑)。
蘭:じゃあ獅子奮迅でがんばれ〜(笑)。
GM:今現在は地下の鉄道構内ですな。何度か虫と遭遇しましたが、あまり強くはなかったので、対処は意外と簡単でした。しかし…数が多いのですよ。
誠:はっはっは………範囲攻撃取ってない、笑えねぇ。
GM:張り巡らされた根で動きが制限されて、なおかつ敵は壁も天井も埋め尽くしています。途中から強固な抵抗にあって、進めなくなりますね。
誠:「くそ……急がなければ……」
GM/片山:「…やはり、船が使えれば…」
誠:「……何か方法があるのか?」
未琴:片山さんもこっちに来てたんですね。
誠:戦いに自信が無いとか言っていたからちょっと意外。
GM/片山:「え…ええ…私の船には、対竜樹用のいくつかの装備が施されています。虫を跳ね除ける装甲、根を切るカッターくらいならなんとか…しかし、今は故障中でそもそも船が動かないのです。せめて走らせることが出来れば、翼を畳んでこのトンネル内を走らせることもできるのですが…」
誠:「……宇宙船の修理、か。どうにもならなそうだな」
GM/片山:「…まったく、こればかりはどうにも…」
誠:「…まぁ、無い物ねだりしても仕方がない。迂回路を探すか」
GM/片山:「そうしましょうか…」
(舞台裏)
未琴:あ。鉄工所で改造できるかな?
誠:………よく考えたら誠、鉄工所の事知らないよ。未琴ちゃん早く追いついて〜!(笑)
未琴:…そもそも、鉄工所まで移動させる手段がないことに気が付きました(笑)。鉄工所側にトレーラーでもあったかな。
蘭:やってみればどうにかなるかも? じゃあ蘭が追いかける必要がない…(汗)。
未琴:というか、未琴は戦闘能力ないので追いつけません(笑)。それやるなら蘭の方が適任でしょう(笑)。
蘭:追いついたら追いついたで「何で来たんだ」とか言って怒られそうですけど(笑)。
誠:はっはっは………当然怒ります。全力で(笑)。
GM:というところで、あなた方の後ろからこそこそと…本人は隠れながら歩いているつもりなのでしょう。子供サイズの何かが線路内を進んできます。
誠:「……生存者か? おい、大丈夫か!?」近寄って声をかけます。
GM:影がびく、と動きます。「だ、誰かいるんですか?」
誠:「安心しろ。人間だ。ケガはないか?」生存者だと思って近づきます。
(舞台裏)
未琴:あ、先に彼の方が来た。
蘭:まあ当然ですね…未琴と蘭はよく考えたら誠がどこに居るか知らないかも?
未琴:未琴は“精霊の声”を聴く力があるので…探す対象さえはっきりしていれば、合流の言い訳は出来ます(笑)。
誠:………………地下鉄の路線って、この状況だとほとんど迷路ですよね……。
未琴:でしょうねぇ。
蘭:どっちにしろ蘭はな〜、未琴を追いかけるしかない…後は猫又の運に頼るしか(笑)。
GM:近づいてみると、外見は岩のような生物です。人間ではないようですね。
誠:「………あ〜。1つ聞かせてくれ。お前はこの花と虫の仲間か? それともただの逃げ遅れか?」
GM/呉健:「僕は呉健といいます。桂男、呉剛の息子で…おそらく、竜樹を止められる者です…」
誠:「………止めるってコイツをか? …そうか、止める方法があるなら協力する。どうすればコイツを止めれる?」
GM/呉健:「僕が、竜樹の根元まで行って、妖術を使うだけです。そうすれば、竜樹は人間の攻撃でも、とどめを刺せるようになるでしょう」
未琴:…そろそろ合流しちゃおうかな?
蘭:後の方がいいかな? 先の方がいいかな?
誠:お願いします。このままじゃ、男3人で地下迷宮をうろうろするハメに(笑)。
未琴:「――――…呉健く〜ん…どこですか〜ぁ?」と、遠くから声が近づいてくる。
GM/呉健:「…未琴さん? なんで、追いかけてきたんだ…」
未琴:「返事してくださぁ〜い…このままじゃ、わたしまで迷子になっちゃいますよ〜? それでもいいんですか〜あ?」と半ば脅迫のように(笑)。
蘭:同じく「ねえ、ほんとにこっち?」「まちがいにゃい、こっち」声が近づいてくる。
誠:「………避難しろって言ったはずだが……」
GM/呉健:「…ここにいます」
未琴:「…あ、呉健くん! 良かったぁ、見つかって!」駆け寄ります。「心配したんですよ、もう…あんな置き手紙するから」
蘭:「げ…なんで誠がいるの」隠れようとする。
未琴:…考えてみたらさぁ。さっきの《月光》の情報、蘭だけ知ってても他の二人には話せないのかな、自分が仙人だって事を隠してるなら。
蘭:猫に喋らせよう!(ぇ
未琴:まぁ、呉健くんが話してくれれば済む話ではあるんですけど。
誠:蘭は見つけた方がいいでしょうか?
蘭:猫に喋らせるつもりなら見つけないで下さいな(笑)。
GM/呉健:「…僕は…あなた方に恩を受けました。それは少しの恩なのかもしれません。でも、本当に困っているところを助けてくれた皆さんを、僕は助けたいんです。多分、それは今の僕にしかできません。…でも、そうすれば、僕は死ぬか、元の僕ではなくなってしまうでしょう。そうなった僕を、世話になった皆さんには見せたくなかったんです…」
未琴:「駄目ですよ、そんなこと言っちゃ! …あなたは子供なんだから、辛い時には大人の人に頼っていいんです」めっ、と睨んでる…つもり。
GM/呉健:「僕はこれから父さんが使った術を…『一生に一度の月』を試して見ます」術の細かい説明をします。
蘭:ああ…じゃ、見つけてもいいです。
誠:ういっす。
GM/呉健:「…未琴さん。僕には、この上『命をくれ』とは皆さんには言えないんです…」
未琴:「…だったら、なおさら一人でやろうなんてしちゃ駄目です。『困った時はお互い様』と昔の偉い人も言いました。子供が困った時、大人に甘えるのは…子供の義務なんです」きっぱりと。
GM/呉健:「…死ぬかもしれないんですよ? それでも…それでも、手伝おうと言うんですか?」
未琴:「このままじゃ、みんな死ぬかもしれない。だから、みんなで頑張りましょう? 一人では苦しいことでも、何人かでやれば少しは楽になるじゃないですか。お父さんや商店街の人たち、それに呉健くん。大切な人を護りたい気持ちは、わたしも一緒なんですよ?」
GM/呉健:「…ありがとうございます…」
蘭:「そーっとそーっと」そーっと離脱しようとしてる。
誠:「…………………………………俺がまだ優しい内に出てこい」蘭を見つけて手招きします。
蘭:「…ほんとに?」顔だけ出す。
誠:「……………ああ、俺は“まだ”優しいぞ」
蘭:「はーい…ところで片山さん? あのUFO使えないの?」何とか誠の興味を逸らそうと。
誠:「………おい、蘭。なんでお前がUFOの事を知っている?」
GM/片山:「…あの宇宙船は…一部パーツの取替えが必要で…機能していない…なんで宇宙船のことを?」
未琴:「……あ! そう言えば、片山さんの宇宙船!!」
蘭:「ええっと…ミミに聞いた…あ」どんどん墓穴を掘るのは仕様です。
未琴:「壊れてるって聞きましたけど、修理は出来るんですか? 武器とかは付いてません?」と矢継ぎ早に。
誠:「…ほぉ〜。猫に。猫に聞いたかぁ〜」ワシッと蘭の頭を掴む。「…怒らないからホントの事言え」
蘭:「…(だらだら)いやあの〜その〜さあ〜〜」すっとぼける。
未琴:…あれ? 誠くんは猫からもらった手紙で蘭の伝言を見たんじゃないの? あれは蘭からだと認識してなかったとか?
誠:それは分かってますけど、まさか家屋に侵入しているとは考えもしなかったって感じです。
蘭:思い出したのかも。
GM/片山:「パーツは地球の機械部品でも何とかなるので、時間さえあれば後で…と思っていたんですが…機械関連の設備がある所なら、修理は可能です。武器で有効なのはカッター…これは根を切断して進むために使えるでしょう。後は虫の攻撃を寄せ付けない装甲でしょうか。ここでは危なくて、火器は使えませんので」
未琴:「それ、普通の機械部品でいいなら…鉄工所のおじさんとわたしのお父さんが修理できるかもしれません!」
蘭:「そう、それが言いたかった」話そらし。
GM/片山:「本当ですか!? 願ってもない話です。呉健君も、結局は根の最深部まで行かなければ術は使えないようですし。宇宙船さえ動けば、恐らくはそこまで行くことも不可能ではなくなるでしょう」
未琴:やるならお父さんをもう一度呼び戻す必要があるけど(笑)。
誠:「……………まぁいい。あとで、じっくり話すとするか。覚悟はしておけよ?」
蘭:「うう…ひゃい」がっくり、隣で猫もがっくり(笑)。
誠:「とりあえず方法があるなら、いったん戻るぞ」
GM/片山:「では、まずは戻りましょうか」
未琴:「急ぎましょう!」
GM:では、シーンを切ります。絆等、あれば。
誠:呉健に絆/連帯感を取ります。
▼絆/エゴの変化
誠:呉健に絆/連帯感を取得。
未琴:あんまり悠長にやってると、JABFが来るしね〜。
誠:うん、焼き殺されたらたまらない。
GM:そこは多分…日本の技術力を支えている、下町下請工場の皆様が本気を見せてくれます(笑)。
未琴:あと、宇宙船を鉄工所まで運ぶ手段はあるんですよね、きっと?(笑)
誠:まぁ、トラックなり何なりで…………運べるサイズですよね?
GM:大型トラックに何箇所かパーツ分けして運べば。
誠:まぁ、どうにかなりそうですね。
未琴:その辺は、もう演出でザックリと(笑)。
蘭:ばっさりと(笑)。
●シーン9 『下町オヤジの底力!』 シーンプレイヤー:李蘭 登場難易度:任意
○鉄工所
GM:繰人と凪良、自動車修理工場のナベさん…日本の技術力を支える下町の親父たちが集まって、宇宙船の修理を行っています。そうして彼らは、片山も驚くような速度で宇宙船を本当に修理してしまいます。
未琴:下町の鉄工所で宇宙船を修理……シュールだ(笑)。
誠:しかし、誠に手伝えそうなことないなぁ………蘭ちゃんにお説教でもしてよっかな(笑)。
蘭:物運びとか手伝う。怒られないように(笑)。
誠:じゃあ、お説教はエンディングでかな?(笑)
蘭:かもね(笑)。
GM/凪良:「…やれば、できるもんだな」タバコを咥えて満足そうに言います。
蘭:「日本の下町恐るべし…」カッターとかに勝手にカラーリングしながら。
未琴:「…凄いです、凪良さんもナベさんもお父さんも!」
GM/凪良:「当たり前だ。日本の機械は俺たちが作ってるようなもんだぜ。偉い奴らが机に向かって作ってるわけじゃねえ。しかし…」成長し続ける竜樹を見ながら「…あれを倒しに行くのか…」
未琴:「はい。ありがとうございました」(ぺこり)「後は……竜樹を止めるだけ」窓の外を見る。
誠:ちょっと長沢に連絡を。「長沢。JABFが動き出すまで後どのくらいだ?」
GM/長沢:「あまり時間はないな。引き伸ばしても、あと1時間…いや、1時間半だ」
誠:「1時間半…か。わかった。時間内にどうにかする」
未琴:…ちょっと待った。
誠:はい?
未琴:今から宇宙船に乗って飛び込む、ということは……蘭ちゃん、どうやって追いつくの?
誠:…………………おおう、そう言えば。
未琴:一緒に乗った場合、正体隠すのはかなり困難を伴うかと…(笑)。
誠:と言うより、誠が乗せようとしません(笑)。
蘭:上空から突っ込む(笑)。
誠:男前すぎだ!!
蘭:「アタシは女だ〜」(笑)
未琴:まぁ、いいならそれで(笑)。
GM/凪良:「…俺は、不景気だ何だ言いながら、今日の飯を食って、機械をいじって…またそんな明日が来るって、当たり前のように思っていた。こうなっちまうと明日ってのは、そうそう簡単には手に入らないものだって、思い知らされちまったよ。…でもな、こうして自分でいじったものが動き出して、あいつを止めに行くと思うと…年甲斐もなく、わくわくしちまってよ」
未琴:「…だから、みんな頑張って今日を過ごすんですね。明るい明日を迎えるために」
GM/凪良:「おう。俺たちは頑張った。人間は八十年も生きるんだ。一回くらいは奇跡だって起こせる。今の俺は、そう信じている」
未琴:「…はい。絶対に止めて見せます、呉健くんと一緒に!」言って乗り込みましょう。
蘭:「まったくだね〜」と言いながら、さも当然という風に乗り込もうと…。
誠:「どこ行くんだ」蘭の頭をぐわしっと掴む。
蘭:「…トイレ」(汗だらだら)
誠:「そ〜か。そ〜か。こっちじゃないぞ。あっちだ」鉄工所の出口の方を指します。
蘭:「…ちょっと忘れ物」(汗だらだら)
誠:「忘れ物か。忘れ物の場合もあっちだな」
未琴:「あの〜……急がないと、ホントに時間がありませんよ?」困った顔で二人を見る。
蘭:「あー猫が勝手にー(棒読み)」乗り込もうとする猫。
誠:「わかってる」蘭と猫を抱えて「すみませんが、コイツらも一緒に連れて行ってください」と繰人に頼みます。
蘭:「…もう乗らないから放して〜」(しくしく)
誠:では、放して「いいか、おとなしくしてろよ。絶対についてこようとするなよ。いいな?」
蘭:「は〜い」やる気のない返事。
誠:「い・い・な?」ガシッと蘭の(以下略)。
蘭:「…はい、わかりました」(涙目)
誠:「よし。…ああ、未琴。言っても無駄だと思うが言っておく。お前には家族がいるんだ。無理して来る必要はないぞ」
未琴:「…それは、大丈夫ですよ」妙にきっぱりとした口調で。
誠:「…そうか、だったらいいさ」
未琴:「わたし、まだ“壊れる”つもりはないですし。…それに…壊れても、また新しい“未琴”を作ればいいんですから…」呟く。
誠:「………『壊れる』じゃなくて『死ぬ』って言え」
未琴:その台詞には、ただ微笑んで応えません。
誠:「………」
蘭:「行ってらっしゃ〜い……4人とも戻ってこなきゃダメだよ〜〜」(手を振り)「…さて、準備準備」
GM:宇宙船に乗り込んで地下鉄構内にGO!ということで。
●シーン10 『竜の大樹』 シーンプレイヤー:夏霧未琴 登場難易度:任意
○地下鉄構内
GM:地下鉄構内を宇宙船が進みます。カッターで根を切り裂き、虫たちも寄せ付けません。そのまま進んでいくと、広い空間に出ますね。どうも、虫たちが彫りぬいた穴のようです。そこがどうやら竜樹の根の中枢のようですね。
誠:「……到着だな」降りて戦闘準備。
未琴:「…いつの間に、地下にこんな場所が…」驚きながら周囲を見回す。
GM:中は埋め尽くすように虫、虫、虫…その真ん中に鉄道車両が取り残されています。
未琴:「…これを乗り越えないと、先へ進めませんね…」
誠:「…まだ無事でいてくれよ」
GM/呉健:「狙うのは竜樹だけです。それを止めれば、虫も生き延びることは出来ないでしょう。あれの不死性を破って、倒さないと…」
未琴:で、実際に攻撃して進むんでしょうか。
GM:いえ、戦う相手は竜樹だけでいいです。虫はエキストラだと思ってください。
一同:了解です。
GM/片山:「…道は私が宇宙船で開きます。虫も引き付けられるだけ引き付けますよ。…ご武運を」
未琴:「…お願いします」
誠:「あんたもな……さて、やるか」
未琴:近づく虫を水の精霊に牽制させて、怯んだところを誠さんが倒すという感じでどんどん進みましょう。
GM:では…あなた方の目の前には巨大な竜樹…これを倒すのが二つ目のSAになります。[SA:竜樹を倒す]を。
誠:いただきます。
未琴:受け取りました。
蘭:もらっちゃっていいのかな? 受領しました。
GM:では、クライマックスに移行します。
誠:(手を挙げ)はい、GM。バトルに入る前に守護者の準備しても良いでしょうか?
GM:…うーん。まあ、攻撃要員が実質、誠だけなので認めます。
誠:有り難うございます。では、バトルの前に守護者を召喚しておきます。
未琴:…でも、それで《絶対先制》が来たら、かなり怖いですけど。
誠:まぁ、その場合は《霞の外套》なり、《念動防御》なりで何とか……。
未琴:まぁ今回は《無限の法則》とか来ませんよね……たぶん、きっと(笑)。
GM:…かなあ?(笑)
誠:………き、来たらやだなぁ。
未琴:クリティカル特化はPC同士だと強いけど、ボス相手だと簡単に封殺されるから怖いんですよね…(笑)。
誠:元々、誠は《怒髪天》と《オリジナルスペル:簒奪者》取って、命中Crt値2とかアホなことしようとして用意したキャラなので気にしません(笑)。
GM:まあ、封殺する時は“本当に何も出来なくされる”ので、なかなかマスターとしてもそんなボスを作るかどうか悩むんですがね。
未琴:特に封殺する気がなくても、クリティカル値に意味がなくなる状況は結構あるので――《怒りの日》とか《鏡の身体》とか《死に至る病》とか――あまり気にしないかな、わたしは(笑)。
GM:マスターやっていて困る、一番の問題は…こうクリティカル特化系が人気だと、希望してくるキャラに変化が乏しくて選びにくいことですね。
誠:そう言えば、クリティカル値2の時に1ゾロ振ったらどうなるんでしょう?
未琴:ファンブルですよ。クリティカル値と同値なら、必ずファンブルの方が優先されます。
誠:なるほど。じゃあ、《OS:簒奪者》はいらないか。
蘭:そうなんですか、知らなかった。
未琴:ルルブp149の「ダイスを振る」の項目に書いてありますね。
■クライマックスフェイズ■
●シーン11 『一生に一度の月』 PC任意登場
○地下空洞内
▼ラウンド1
現在のエンゲージ:(竜樹) (未琴・誠&鬼・呉健) *蘭はシーン外
GM:エンゲージはこの状態。接近するならマイナーアクションでお願いします。では、セットアップ宣言。
蘭:あ! 出ます〜。
GM:ここで、呉健に術を使わせるかどうかの選択を行います。彼は、前に言った通り、セットアップのタイミングで術を使用するかどうかを選択します。
未琴:了解。今はまだ使わせるわけにはいきませんけど。
誠:守護者が《盟約》使用します。
その時―――何者かが、薄くなった天井をぶち破って現れた!
見上げると、そこには…上は赤いチャイナ服、下は赤い道服、忍者のような赤い覆面。
背に隼のような羽を広げる赤い眼をした女性が、大きな剣を持ってホバリングしている。
「そこまでにしてもらおう、愚かな植物たちよ」
…当然ながら、空しいほどの沈黙が彼女を迎える。
「…こいつも喋らぬか」
思わず漏れるため息。それはもう深々と。
気を取り直したように、彼女は呉健たちへ向き直って叫ぶ。
「少年!! 誰かの恩義に報い『不撓不屈』する心。立派だ、及ばずながら手を貸そう!」
そして捻りを加えながら重力降下…
(SE:グシャ)
――――し損ない、頭から真っ逆さまに落ちた。
未琴:「えーと……どちら様ですか?」(首を傾げ)
誠:「……気にするな。ただのパンダ仮面だ」
蘭→覆面仙女:しばらくして立ち上がる。「悪いな…そなたらのような気高き者に名乗るほどの名はない!!」登場終了。
GM:では、全員登場したので《絶対先制》をぶち込みます。
誠:やっぱり来たか《絶対先制》。
覆面仙女:オートで《獣化》+《超獣変身》。
GM:ご期待に応えまして、HA《無限の法則》を使用。AGP3点消費。
未琴:えっと、蘭さんのエンゲージはどこに…って、来たー(笑)。
現在のエンゲージ:(竜樹) (蘭) (未琴・誠&鬼・呉健)
GM:マイナーなし、メジャー《怪光線》。《オーバーブースト》とPS《資産:狂器》でダメージ増加。まずは誠から攻撃。(ころころ)達成値26。ですが、そちらはファンブルになります。
未琴:イレギュラー/マジシャンの組み合わせは、自力でクリティカルやファンブルを操作できるHAがないのも弱点の一つですねー。範囲攻撃じゃなく、守護者も狙われなかったのが幸いですけど(笑)。
誠:オートで《霞の外套》使ってもファンブルなんですよね? では、ダメージどうぞ。
未琴:うーん、《黒鉄の機神》で誠さんをカバーリングします。
GM:(ざらざらざらーっ)〈光〉の81点。全てを焼き尽くす閃光が襲ってきます!
未琴:「…危ないっ!」
誠:え? 大丈夫ですか?
未琴:どっちかと言うと、誠さんの方が危ないんですよ? 本体が一度でも死んだら、守護者は消滅するんですから。
誠:いや、それはそうなんですが……。
覆面仙女:魔獣化の際は、死亡にカウントしないと思いましたけど?
未琴:一度魔獣化して、次に範囲攻撃でも喰らったら庇いきれないんです。守護者だけ庇っても、本体が死んだら意味ないし。
覆面仙女:なるほど。
誠:うう、すみません。苦労かけます…。
未琴:気にしないで下さい。他PCが召喚した“鎧”をカバーリングするより幾らかマシです(笑)。あれはとことん空しかった…(笑)。
未琴:ダメージ素通しで魔獣化します。「Elemental ride,fulldrive…」髪と肌がガラス状になり、内部構造が透けます。
誠:「…すまぬ。だが、あまり無茶をするな」
GM:では、こちらの行動値は17です。
未琴:早っ!?
覆面仙女:木なのに!
誠:植物のくせに!!
GM:竜樹がその茎を震わせると、何匹かの虫があなた方の後方に寄ってきます。先ほども言いましたが、彼らはエキストラですので、攻撃その他は行いません。ですが、あなたたちに接近してくると思ってください。
現在のエンゲージ:(竜樹) (蘭)(未琴・誠&鬼・呉健) (虫)
誠:エンゲージされたらどうなるんでしょうか?
GM:皆まで言わせないでください(笑)。
誠:うう、怖いから聞いておきたいのに……。
未琴:…たかられる?
GM:では、そちらの行動です。
誠:あ、お先にどうぞ。
未琴:わたしは実質、攻撃できないんです。他の二人からどうぞ。
覆面仙女:マイナーで接近、メジャーで《群れを成すもの》使用して、猫又ミミ([邪犬]相当)を召喚。
誠:マイナーで《符呪》使用。《高速詠唱》+《血の封印》、移動して竜樹に接敵。メジャーで攻撃します。Crt値5で…(ころころ)クリティカルです。
GM:(ころころ)出目は11、惜しいな…。
誠:よ、よかった〜。ダメージ出します。(ころころ)41点〈雷〉属性です。
GM:はい。まだ生きています。
誠:コレで死なれちゃびっくりだ(笑)。
現在のエンゲージ:(竜樹・蘭・誠&鬼・ミミ)(未琴・呉健) (虫)
未琴:とにかく、相手のFP合計が判らない内は迂闊に切り札も使えませんね…。
誠:凄いありそうですよね、FP……。
未琴:大きいですからね…普通の魔物よりFPありそう。
覆面仙女:サイズは関係ないような…。
誠:どうかなぁ…関係ないと良いなぁ、サイズ……。
未琴:巨大だとはっきり明言されてますから…《苦痛耐性》5Lvとかあってもおかしくないです。
覆面仙女:某黒い人とか例がいますし。
未琴:セシルのことなら、彼女は例外中の例外ですが(笑)。
誠:この樹、《苦痛耐性》どころかPS《超越者》まで持ってそう……。
GM:今回、参加希望者からセシルを外したのは、『簡単にFPを払いそうで話にならなそうだったから』というのが大きな理由です。
未琴:あー確かに。同じ意味で法眼も駄目だったわけですね(笑)。
覆面仙女:確かにFP半端ないですから。
GM:80点払っても実際痛くない人は、入れられません。
未琴:わたしは…マイナーで二人にエンゲージ。以上で。
GM:ではラスト…後方から虫がエンゲージします。以上。
未琴:後は、召喚されたクラードの攻撃かな。
GM:ああ、どうぞ。
覆面仙女:にゃーっと(ころころ)達成値16です。
GM:(ころころ)…ファンブル。命中ですな(笑)。
誠:ナイスGM!
未琴:ミミの命中値が7で、敵の回避値も7か…ラッキーでしたね(笑)。
覆面仙女:ねこぱーんち!(ころころ)〈刺〉の11点です。
現在のエンゲージ:(竜樹・未琴・蘭・誠&鬼・ミミ・呉健・虫)
▼ラウンド2
GM:では…次のラウンドです。セットアップどうぞ。
未琴:…う〜ん、使うべきかどうか…。
誠:微妙な気がしますが……。
GM:そこが問題ですね。
未琴:…いいや。今回は見送ります。何が何でも使う必要があるわけじゃないし。
GM:そうですか。今回はこちらもセットアップなしです。では、行動値17…行きますよ。エンゲージ内に入ったエキストラ…虫が自爆します。AGP3消費でHA《虚無への供物》発動!
未琴:うわっ!?
誠:うげっ!?
未琴:4点愛を下さい。それで《ヴォイド》します!
GM:ここは、まさしく奴の武器庫…入ったものは逃がさない…だが消されるのか(笑)。
誠:家名と未琴の絆固定。愛2点を未琴に。
覆面仙女:人間と未琴の絆を固定、愛2点を未琴に。
未琴:「Access,DarkElements」闇の精霊が虫たちを包み込み、異界へ呑み込む。HA《ヴォイド》!
GM:では、HAは消されました、こちらの本来の行動いきます。マイナーなし、メジャーで《エレクトリックサンダー》。接近した全員を攻撃しますね。(ころころ)達成値25です。当たれば《オーバーブースト》《資産:強化(特殊攻撃)》《資産:狂器》でダメージ増加。
誠:オートで《霞の外套》使用します。Crt値6で(ころころ)よし、ぎりぎりクリティカル。
GM:では、こちらの行動は終了。
未琴:わたしは待機。お二人の行動をどうぞ。
覆面仙女:では一番? 行きます〜。マイナー飛行、メジャー斬る!(ころころ)《超獣変身》で6と6を選択してクリティカル!
GM:(ころころ)命中ですね。
覆面仙女:「はぁ〜てや〜〜!」ふわふわの羽が出て上段切り、(ころころ)25の〈斬〉です。
誠:では、行動します。マイナー無し。メジャーで攻撃します。(ころころ)クリティカルです。
GM:(ころころ)命中ですな。
誠:ダメージ出します。(ころころ)40点の〈雷〉属性です。
GM:ああ、さすがにそれは死にますね。FP全快で生き返ります。
未琴:わたしは行動放棄するので、次のラウンドでしょうか。
GM:ラスト、またPCの背後に虫が一匹現れます。まだエンゲージしてませんが。
未琴:累積106で死んだか…FPは100点かな。
誠:そのくらいでしょうね。
覆面仙女:やっぱFPは100かな?
GM:いや、計算では今の40点プラスで122点いってますね。
未琴:あれ、何か攻撃を見落としたかな? クラードの攻撃入れても117点だと思ったけど…まぁ100点前後には違いないと思う。
GM:ああ、じゃあ、127点だ。《オーバーブースト》が入っています。
未琴:…あぁ、そっちのアーツで自分にダメージ入ったんですね。
覆面仙女:じゃあ1ターン分のダメージで足りそうかな?
誠:多分大丈夫でしょう。
現在のエンゲージ:(竜樹・未琴・蘭・誠&鬼・ミミ・呉健) (虫)
▼ラウンド3
GM:で、セットアップ。
未琴:セットアップで《荒ぶる自然》使います。更にHA《フルファイア》を重ねるので、愛を下さい(笑)。
GM:いやな攻撃しますなあ(笑)。
誠:何点ほど必要ですか?
未琴:合計8点あれば十分…だと思う。こっちにはエゴも1つあるし。
誠:じゃあ、残り3点出しますね。
未琴:計算では、8点消費で平均値を出せば80点前後ダメージ行きます。
覆面仙女:あれ、もうちょっと要ります?
未琴:基本3Dと合計して、ダイス23個分のダメージが行くので…あと2点欲しいかな。
覆面仙女:呉健と片山の絆固定、愛2点を未琴に。
誠:長沢、蘭、370号の絆固定。愛3点を未琴に。
未琴:もらった5点にエゴを入れて6点。更に片山さんへの絆を消去して8点使います。「Elemental ride,overdrive.」胸部の心魂機関から透明化した両腕内部へと無数の輝線が走り、突き出した掌から七色の精霊力が迸る。「――Limit relieve,…Rainbow Stream!!」地・水・火・風・光・闇・時…七つの精霊が渦を巻き、虹色の奔流となって竜樹を呑み込む!(ざらざらざらーっ)74点〈魔〉属性!
GM:なるほど。まだ生きてますね。
未琴:「…呉健くん、今ですっ! みんなの力を!!」
GM:では…誰が何点くらいFPを払うか決めてください。呉健が払えるのは19点までです。
覆面仙女:FP17点謙譲します。「受け取るがいい少年!!」
未琴:魔獣化してるので最大8点。それで壊れます。
GM:17+8+19でいいのかな?
未琴:誠くんは?
誠:念のため、誠から10点ほど出します。
GM:では合計54点ですね。
未琴:取りあえず、1点だけ残すのでわたしからは7点で。
覆面仙女:呉健君はとりあえず16でいいのでは?
未琴:…その3点の意味は?
覆面仙女:保険…かな?
未琴:意味ないと思うけど…?
誠:まぁ、魔獣化させたくないですし。
未琴:呉健くんのFPは20点でしたっけ?
GM:19ですね。だから、最大19点。
未琴:《世界霊魂》あるし、あまりFPケチる意味ないと思います。魔獣化する寸前、18点まで使ってください。何かFP消費するアーツが他にあるなら、その限りではないけど(笑)。合計52点…で、どうなりました?
GM:では…桂男、最大の妖術《月光》が竜樹に炸裂します。52点の実ダメージを与えると、竜樹は成長の勢いを止めます。そうして、生命力が一気に剥ぎ取られて魔獣化します。最後の力を使って大輪の花を咲かせますが、それが最後です。竜樹の不死性は剥ぎ取られ、今なら倒すことができます。
未琴:魔獣化したところで…ここからが本番ですね。
GM:HA《超魔の命》に10点入れます。
未琴:わ、やっぱり来ますか(笑)。
誠:大体300点か…キツいなぁ。
GM:そんなにはない。魔獣化した時のFPは体力ベースだから。
未琴:《資産:超越者》の増加分は魔獣化時に加算されないので、200点強ですね。敵が《獣の生命》を使えば、話は別ですが(笑)。
誠:あ、そうなんだ。《資産:超越者》込みだと思ってた。
GM:まだセットアップが終了していないので、こちらは《絶対先制》を使用します。
未琴:わーい!?
覆面仙女:いえーい?!
GM:本来種子を打ち上げるために使用するはずだった力を、攻撃に回してきます。実った種子と爆弾虫を使った攻撃ですね。マイナーで《スーパーブロウ》、メジャー《支援砲火》。《オーバーブースト》《資産:強化(特殊攻撃)》《資産:狂器》も乗ります。(ころころ)達成値22…目が悪い(笑)。
未琴:《支援砲火》って…シーン攻撃!
誠:オートで《霞の外套》使用します。(ころころ)クリティカルです!
未琴:これに《無限の法則》使われなくて良かったね(笑)。
誠:恐ろしい……。
覆面仙女:確かにきつい(笑)。
GM:では、通常の手番ですね。行動値17で、もう一回同じ攻撃をします。(ころころ)達成値27…惜しいなあ、クリティカルしない。
誠:オートで《念動防御》使用します。Crt値6で(ころころ)クリティカルです。
覆面仙女:人間性、大丈夫ですか?
誠:今現在人間性1。まだ大丈夫です。
GM:では、そちらの番ですね。
未琴:わたしは待機です。お二人どうぞ。
覆面仙女:先いきま〜す。
未琴:《神獣撃》は使います?
覆面仙女:《歩く影法師》で《無限の法則》使っちゃいます。
未琴:なら、AGP3点あげます。
誠:呉健の絆固定。AGP1点出します。これで絆0、エゴ1。
覆面仙女:いただきます。エゴ固定して、人間と片山の絆消去。マイナーなし、メジャーHA《無限の法則》で斬る!(ころころ)5と5を取って達成値24です。
GM:こちらはファンブルになりますね。
覆面仙女:(ざらざらーっ)84の〈斬〉…なんか低い。
GM:まだ元気ですな。
誠:では、行動します。マイナー無し。メジャーで攻撃(ころころ)クリティカルです。
GM:(ころころ)…神は降りてこなかったか。
未琴:誠さんに残りの愛を3点、全部あげます。
覆面仙女:残りの愛2点献上。
誠:エゴ固定。家名の絆消去。計8点使ってHA《万色の魔術》使用します。(どざらららーっ)115点の〈魔〉属性です。
未琴:結構いいダメージが…。
GM:まだ、何とか生きているよ…。で、そちらの行動は終わりですか?
誠:未琴がトドメ刺しちゃえ。
GM:おう、未琴の行動ですな。
未琴:わたし、基本のダメージ低いんですよねー。
誠:まぁ、〈氷〉属性だし…多分いけますよ。
未琴:うーん。じゃあ、一応やります。《カテゴリー:ウォータ》で。(ころころ)達成値21、防御は〈意志〉です。
GM:(ころころ)ダイス目11で達成値20…すばらしく惜しい。
未琴:「Calling,AquaElements…」(ころころ)16点〈氷〉ダメージです。
GM:ぴったりで…死んだ!
未琴:おや(笑)。
誠:ナイス未琴!
未琴:やりましたー(笑)。
覆面仙女:ナイース!
GM:その一撃で竜樹は凍りつき、崩れていきます。それと同時に、今まで活動していた虫たちも動きを止めます。
未琴:「ごめんなさい…竜樹さんに罪はないですけど……眠ってください…」
GM/片山:「…終わった」
覆面仙女:「黙って肥やしになる気はないのでな…」猫又「終わったのか? 主」
誠:「大樹よ。虫たちよ。安らかに眠れ……」
GM/呉健:「…倒した…」
未琴:「…ご苦労様でした、呉健くん。これでお父さんのところへ帰れますね…」ポン、と肩を叩く。
GM/呉健:「…はい。僕は…やっぱり最後まで皆さんに助けられっぱなしでした。でも…清々しいです。ちゃんと、あのおじさんにも、みんなにも、明日をプレゼントすることができたから」
未琴:「みんなで頑張って勝ち取った『明日』ですもの。胸を張って帰りましょう?」にこりと笑って。
GM/呉健:「…はい!」
覆面仙女:「よかったな少年」目だけで微笑み。猫又「主…おなかすいた」
GM:さて、そうして竜樹は崩れ、地下に電車ごと捕らわれていた人々はすんでのところで救われました。
未琴:「それで……宇宙船は、まだちゃんと使えるんですよね、片山さん?」
GM/片山:「…ふい〜…ずいぶん痛めつけられたけど、何とかなったよ。あの人たちの作ったパーツ、最後までもってくれた。改めて彼らの技術力に敬意を評するね」
未琴:「良かった。それじゃ、もう一度修理してもらってから、呉健くんを月へ送ってあげてください」
誠:長沢に連絡します。「……どうにか間に合ったようだ。地下鉄の人間の救出、成功だ」
GM/長沢:「…了解。ご苦労だった」
覆面仙女:猫又を抱えて天井の穴から脱出を試みます。
GM:と、そんなところで。まずは人間性の回復をお願いします。
未琴:ぴったりゼロなので、大丈夫です。
誠:プラス1なので問題ないです。
覆面仙女→蘭:プラス6です。問題なし。
GM:では、エンディングにいきます。一応聞いておきますが、エンディングでやりたいことなどありますか? なければ共通で、宇宙に帰る者を見送るエンドになりますが。
未琴:月へ帰る呉健くんを、商店街の人たちと一緒に見送るくらいでしょうか。
誠:………説教?(ぼそり)
未琴:時間も時間ですし…背景でやっては?(笑)
蘭:お仕置きから逃れたい(笑)。それ以外はないです。
誠:こっちも特にないです。
GM:では、一応共通と言う形で。
■エンディングフェイズ■
●シーン12 『星へ還る船』 共通ED
○空き地
ここは片山の家…だった場所。今は元の空き地に戻り、そこに宇宙船が停まっている。
これから片山――太陽系恒点観測員370号――は宇宙へ戻り、途中で月に呉健を連れて行く手筈だ。
未琴たち三人と、商店街の面々は、宇宙からの友人を見送りに来ていた。
GM/呉健:「皆さん…本当にありがとうございました」
未琴:「向こうに帰っても元気でいて下さいね…あ、これお土産です。商店街の人たちからも」と大きな荷物を手渡す(笑)。
GM/呉健:「あ…はい」手渡されて「ありがとうございます」
蘭:「餃子入れといたから。…まあ、あたしは何もしてないんだけどね」肩すくめて。
未琴:「短い間でしたけど、仲良くなれて嬉しかったですよ」ハンカチで目尻を拭いつつ。
GM/呉健:「僕は、月に戻ってもあなた方のことを忘れません。お世話になりました」深々と頭を下げる呉健の目にも、涙が光ります。
蘭:「ほら、ミミもさよならだって」ミミ「にゃ!!」
誠:「また落ちてくるなよ。今度は帰れるかどうか分からんからな」
GM/呉健:「今度は…そうですね、落ちたりはしません。でも…僕は、また皆さんと会えることを望みます」そう言って、一人一人に手を差し出します。
未琴:「そうですね……またいつか、遊びに来て下さい。今度は事故じゃなくて」にっこり笑って手を握ります。
蘭:「帰りの切符持ってきてね♪」ミミ「にゃにゃ!」握手。
誠:「…ああ。また会おう」
GM/呉健:「…それでは」そう言って、呉健は宇宙船に乗り込みます。そうして、宇宙船は君たちの見ている前で宙に浮き上がり、一路、月に向かって飛び立ちます。
未琴:「お元気で…呉健くんも片山さんも…さようなら!」手を振って見送り。
蘭:「きをつけてね〜〜」ミミも「にゃにゃにゃ!!」手を振る。
「…まあ、このくらい許してくれますよね、長官」
片山は、モニタに映る地球人の姿を見ながら、そう呟いた。
彼は規則に反して、商店街の人間の記憶だけは消さずにおいたのだった。
人々が見送る空の向こうで、星の海を渡る船はだんだんと小さくなっていく――――。
蘭:「さーて帰ろうかな」(こそこそ)
誠:「さて、見送りも終わったし、説教と行こうか」ガシッと(以下略
蘭:「あう〜…これで許して♪」抱きつき。
誠:「はっはっは………許すと思ってるのか?」(にっこり)「俺はお前に何度も何度も『こっち側』に関わるなと………」クドクドとお説教開始(笑)。
蘭:しばらくして「じゃあ…大サービス♪」ほっぺにチュッと。そして猫と共に逃亡!
THE END
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