第62話
鳩と悪役

●今回予告●

ここに一つの宝石がある。

『世界の眼』と呼ばれるそれは、持ち主に大いなる力を与えるという。
この結晶は、ある魔物の命の源なのだ。

人の手に渡ったそれを取り返さねば、その魔物の存在は、この世から消える。

魔物との義理のために、人間が走る。
ただ、自分の受けた恩を返すためだけに。

Beast Bind New Testament
『鳩と悪役』

汝、力に溺れるなかれ。



オープニング ミドル クライマックス エンディング

■プレセッション■


GM(R−3):さて、今回は皆さんから貰った『トウモロコシ』『ミキサー大帝』『ケーキバイキング』の3題を使ったシナリオになります。……すごい久しぶりに3題やるなあ(笑)。まずはハウスルール等の説明をしておきます。

・絆/エゴの取得、変更は判定無しで自由に行っていただいて構いません。
・登場判定も、こちらが却下しない限りは、判定無しで出ていただいて結構です。


GM:変更点はこのくらいでしょうか。
一同:了解しました。
GM:では準備がよろしければ、自己紹介からお願いします。PC番号順に自己紹介を行い、次の番号の人の絆を取得してください。


●PC1(定員1名) 推奨:特になし。

 君の友人、天堂芳郎はプロレスラー…ヒールのマスクマン、“ミキサー大帝”である。
 彼とは年来の友人で、君は彼の試合を見に来ていた。
 事件は、その会場で起こった。貴賓席で盗難騒ぎが起きたのだ。

 その場では、これは君には全く関係の無い話だった。
 しかし、その後……警察に容疑者として捕まったのは、天堂の妹だった。
 君は、友人の妹が関わってしまったこの事件を調べてみることにした。

 シナリオ絆:天堂 芳郎てんどう よしろう (関係:任意)


鉄 壱生くろがね いっせい キャプテン・クロノス  プレイヤー:麻那
 【エトランゼ/フルメタル】 年齢:27歳/性別:男/カヴァー:研究者
「―――うぅっ、どうして僕ばっかりこんな目に…」
 メルキゼデクの研究開発部門に所属する研究者。見るからに気弱な、機械いじりだけが取り柄の青年。
 高額報酬に釣られてMMMの引き抜きに応じたものの、入ってみれば恐怖と後悔の毎日だった。
 しかしある日、研究施設が魔物に襲撃され、巻き込まれた壱生も瀕死の重傷を負う。
 そんな彼を救ったのは、施設で保管されていたオーパーツ――未来から来た超AI、『Chronos00666』
 命の見返りは『破滅に向かう地球の歴史を修正すること』。かくして、壱生の危険な二重生活が始まった…。
 所持HA:《彼方への門》、《無限の法則》、《真理のe》


●PC2(定員1名) 
推奨:依頼を受けられるキャラ。

 君は、老富豪である烏丸京吾に依頼され、彼の警護につくことになった。
 最近、彼の周りを不審な人物がかぎまわっており、何度かは屋敷にも侵入された形跡があるそうだ。
 彼は『世界の眼』と呼ばれる重要な宝物を所持しており、それが狙われているのではないか、と考える。
 君は、烏丸京吾の依頼を受けることにした。
 世界の眼、という代物に引っかかるものを感じたのだ。

 シナリオエゴ:世界の眼 (関係:忘却)


翠ヶ原 碧唯みどりがはら あおい 蒼碧乃珠ソウヘキノタマ  プレイヤー:早坂ノヴユキ
 【マジシャン/アーティファクト】 年齢:30歳(2000歳以上)/性別:女/カヴァー:養護教諭
「人って何百年経っても進歩が無いのよねぇ。だからこそ小さな“ゆらぎ”を見つけるのが面白いんだけどさ」
 都内の高校に勤めるグータラ保険医。酒と煙草と怠惰な生活をこよなく愛する。
 その正体は、翡翠のような色合いと水晶のごとき透明度を併せ持つ、美しい宝玉の化身。
 かつては自然信仰の象徴として奉られた祭器だったらしく、当時の巫女の魂が封じられていた。
 しかし長い年月を経て記憶が摩耗したらしく、自分の真名や封じられた理由などは一切覚えていない。
 普段は魔力で自分の写し身たる『碧唯』と猫の『魂緒』を作り、社会に潜伏している。
 所持HA:《魔法の国よ》、《リセット》、《万能なる一撃》


●PC3(定員1名) 推奨:好奇心の強いキャラ。

 君は、プロレスの試合会場でバイトをしていた。
 今は人気のレスラー、“ミキサー大帝”の試合中だろう。
 会場が沸きに沸いていたその時だった。会場の照明がいきなり消えたのだ。
 すぐに元通りに戻ったのだが、貴賓席の方で騒ぎが起きているのに気がついた。
 盗難があったようだ。
 その時、君は貴賓席から走り去っていく人影を目撃していた…。

 シナリオエゴ:逃げる人影 (関係:任意)

ヴェルティ・ヴィクティムLicht Schneidenリヒト  シュナイデン  プレイヤー:Cerva
 【エトランゼ/イレギュラー】 年齢:外見14〜15歳/性別:女/カヴァー:ハンター
「――――Licht Schneiden、力を貸してっ! Licht United!!」
 ぶかぶかのシャツとハーフパンツを着用した、灰色の髪の少女。体格は小柄で中学生くらい。
 その正体は、無数にある未来の平行世界の一つから来た異世界人…らしい。
 地球に来た際、記憶の大半が失われた。唯一の手がかりは、自分が乗っていた装着型戦闘艇『Licht Schneiden』
 基本的にのんびりとした気質だが、ちょっとお節介。最近、直感で行動する事が多くなった。
 現在は、僅かに憶えている魔物の知識と自身の能力を活かし、魔狩人の真似事をして生計を立てている。
 所持HA:《彼方への門》、《無限の法則》、《歩く影法師》


壱生:碧唯先生には絆/恩師で。学生時代お世話になりました。
碧唯:PC間絆はヴェルティに庇護で。こういう無理してるっぽい子は構いたくなります。
ヴェル:PC間絆は鉄さんに連帯感。エトランゼつながりという事で(笑)。
壱生:えーと。僕は碧唯先生の事情は知らないことにするつもりです。学生時代はアンノウンマンでしたし。
碧唯:おおぅ、そうなのか(笑)。
壱生:ついでに言うとキャラ設定上、自分の正体を半魔相手にも秘密にしてます(笑)。
ヴェル:お…そうなると、私は鉄さんにというよりC・クロノスにのみ面識がありそうかな。
壱生:案外ドジなので、知ってる方がやりやすいなら正体ばれてることにしてくれてもいいですよ(笑)。
ヴェル:お互い未来からの来訪者………連帯感と言うより、好敵手になりそうでいやん。(ぽんっと手を叩き)機械弄りの性分で連帯感、たまにオーパーツについて色々意見交換したりとか。よろしいですか? で、鉄さんとクロノスの関係については気付いてない方向で(笑)。
壱生:MMM研究員でもあるのですが…どっちを知ってることにしますの?(笑)
碧唯:MMM職員で半魔に知り合いか…どっちにとっても恐い(笑)。
ヴェル:んー…確かに(汗)。
壱生:半魔に正体隠すのも、どっちかというと『半魔経由で会社に正体がばれる』のを怖れてのことですので(笑)。
ヴェル:…よし、お互い半魔だということを隠そうっ!
壱生:では、そーゆーことでー。
碧唯:じゃあアタシの正体を知らない鉄君は、メルキゼデク勤務ってことくらいは教えてくれそうだな!(笑) MMMは一般に秘密部署だけど、メルキゼデク自体は普通の会社でもあるし。
壱生:メルキゼデクに関しては隠しません、大企業ですから。MMMのことは秘密ですが(笑)。
ヴェル:…でも、最低8年間外見の全く変わらない女性なんで疑わr(バシュン)←光に撃たれる
GM:はい、それでは本編に入ります。


 

■オープニングフェイズ■


●シーン1 『石を護るモノ』  シーンプレイヤー:翠ヶ原碧唯

○碧唯の自宅


GM:碧唯の許に、一人の老人が訪ねてきます。名前は烏丸京吾。烏丸建設の社長、という肩書きです。「…翠ヶ原碧唯さん、ですね。実は、折り入って頼みがあって参りました」
碧唯:「で、どのようなご用件で? 見たところ一介の保健の先生を頼ってくるような人には思えませんがね」
GM/烏丸:「…ええ。私どもも、養護教諭のあなたではなく、もう一つの方の力をお借りしたくて罷り越した次第で…」
碧唯:「なるほどなるほど。いつの間にか面が割れてたってのは居心地悪い話ですけどね。そう丁寧に出られちゃ無碍にはできません。お話、伺いましょ」
GM/烏丸:「ありがとうございます。失礼とは思いましたが、あなたがどのような方かは調べさせていただきました。その上で、頼るなら、あなたしかいないと思って訪ねた次第で。…実は、私はどうやら狙われているようなのです。私が…と言うと、少し語弊があるかもしれませんが」
碧唯:「語弊がある…というと、烏丸さんご本人じゃなくて、ご家族かどなたか?」
GM/烏丸:「いえ…実は、私は…世界にまたとない宝石を所持しておりまして、それが狙われているのではないかと考えているのです。…大事なものなので、持ち歩いているくらいですが…どうにも、これが無ければ落ち着かないので、金庫に入れておく気にもなりません」
碧唯:「ほほう。予告状でも届きなさったんですかね?」
GM/烏丸:「いいえ…何と説明すれば良いか判りませんが、私にはこれが手元から離れてしまう気がしてならないのです。私のこういう感覚は外れたことが無いのです。何度か家の中に入られたこともあり、心配でならず…」
碧唯:「で、警備会社とかを頼らないでアタシのとこに来たという事は、その宝石か狙ってる相手か、どっちかがマトモなシロモノじゃないってことですかね」
GM:烏丸老人は無言で、箱から一つの宝石を出します。
碧唯:「ほほう、これがその」見てみましょう。
GM/烏丸:「…『世界の眼』。そういう名の宝石だそうです」子供の拳程の大きさがある宝石で、強い魔力を感じます。「私を…と、いうよりも。この宝石を守ってはいただけないでしょうか?」
碧唯:「世界の眼、ねぇ。なるほど、名前に相応しい力はありそうだ。よろしいでしょ、この宝石には興味が湧きましたわ。それで、アタシはいつまでこの子の面倒を見ればよろしいんですかね? さすがに本職があるんで、ボディガードに永久就職はできんのですけどね」
GM/烏丸:「実は一週間後に、ある場所へゲストに呼ばれてまして…その際、私の宝石を見たい、と言う方がいるのです。それが終わるまでで結構です」そこは、プロレスの試合会場らしい。興行を行う会社の社長とは旧知の仲で、その人に世界の眼を見せることになっている、と言う。
碧唯:「ふむ、その期間中は終日警護って形ですかね」
GM/烏丸:「はい。それまでの間で結構です。いかがなものでしょうか」
碧唯:「ええ、お引き受けしましょ。ま、こっちも“石”に関しちゃ放ってもおけない立場ですしね」
GM/烏丸:「ありがとうございます。では、よろしくお願いします」
碧唯:「そんじゃまー、具体的な見返りのお話にでもー」にこにこ。
GM:烏丸は、こういう仕事の相場を大幅に超える報酬を支払う約束をして帰っていきます。
碧唯:「さーて、田舎のばーちゃんが死んだとか言って職場に長期休暇を届け出るかー。……しかし、どうにもしっくりこないとこがあるね」
GM:と、いうところでエゴ:世界の眼/忘却を渡しておきます。SAは次のシーンで。
碧唯:拝領しまーす。

▼絆/エゴの変化
碧唯:世界の眼にエゴ/忘却を取得。




●シーン2 『小さなアルバイト』  シーンプレイヤー:ヴェルティ・ヴィクティム

○プロレス会場


GM:君は、とある総合体育館にて、バイトをしている。今日はプロレス会場の売り子だ。
ヴェル:「いらっしゃいませー」営業スマイルでこなしますっ。
壱生:(いきなり観客)「ねーちゃん、ビールやビール!」
ヴェル:「はい、ビールですね。少々お待ち下さいー」とててーっと用意。
碧唯:ヴェルティ、プロレスラーとか分かるんかなぁ(笑)。
ヴェル:多分わかんないでやってます(笑)。支払いか場所が良かったのか、友人経由かは神のみぞ知る(ぇ

 観客は沸きに沸いていた。今は確か、人気レスラー『ミキサー大帝』の試合中だろう。
 彼はヒールのマスクマンで、ショーマンに徹した試合から、そうでない試合まで何でもこなす実力派。
 ゆえに人気もあるレスラー……らしい。よくは知らないが。


壱生/観客:「えーどぉ、やったれぇ! 血の海やぁぁっ!!」とヤジを飛ばす(笑)。
GM:その試合中のこと。急に、音楽、照明が一気に落ちます。
ヴェル:「おまたせしま…ん?」ふっと周囲を見渡す。
GM:客が口々に「停電か…?」と呟くのが聞こえます。
壱生/観客:「何やぁ? どないしたんや?」ざわざわ。
ヴェル:「店長ー、今日こんな趣向ありましたっけ?」と背景に聞いてみる。
GM:が、それもほんの一、二分のこと。すぐに照明が戻り、会場が安堵のため息をもらしたところ―――貴賓席の方から足早に走っていく人影が目に入ります。
ヴェル:「…?」おもわず注目っ。
GM:細身の影で、はっきりとは判りかねますが、女性のように見えました。その直後、貴賓席から「無い! 宝石が無い!」と言う声が上がります。

(舞台裏)
碧唯:ひょっとしてアタシ、警護の役に立ってませんか!(笑)
壱生:あっさり裏かかれてますねぇ(笑)。
GM:ハンドアウトがそうだったということで…諦めてください(笑)。
ヴェル:保険医は見た!にはならず(笑)。
壱生:ミステリだったら、内部犯とか依頼人を真っ先に疑うところですが(笑)。
碧唯:いやー、安くない金取ったっぽいから、後で何言われるかなー。


ヴェル:「え?」今度はそっちを注目。
GM:「誰か、あいつを捕まえてくれ!」と声が聞こえます。その声と同時に、何人かの人間が貴賓席から駆け出していきますね。
ヴェル:「店長、ちょっと行って来ます」たたたーっと駆けていく…けど、先ほどの女性には追いつけないかな?
GM/スタッフ:「あ、おい…!」止めてない(笑)。
ヴェル:セカンドサイトがなくったって敏捷7だ。逃げ切れると思うなー(違
碧唯:ケーキバイキングととうもろこしが何処で出てくるのか、まだサッパリですな。
GM:で、追い駆けていくわけですが…とりあえず、そのシーンは後で。まずはエゴ:逃げる人影/自由を差し上げます。SAは後のシーンで渡しますので。
ヴェル:エゴ/疑惑を取得し、SA了解です。

▼絆/エゴの変化
ヴェル:逃げる人影にエゴ/疑惑を取得。




●シーン3 『場違いな観客』  シーンプレイヤー:鉄壱生

○プロレス会場/控え室


GM:君は友人である天堂芳郎の試合を見に、この会場を訪れた。ヒールのマスクマン、ミキサー大帝は君の友人、天堂芳郎である。
壱生:高校時代の同級生ということにでもしましょうか。碧唯先生とも接点作れそうだし。
碧唯:ええと、鉄君は27歳か。高校生だったのは10年くらい前か、よし、ギリギリ大丈夫そう。

GM/芳郎:「よう、来てたのか、壱生」試合開始前、天堂芳郎は君に声をかけてきた。
壱生:「やぁ、わざわざチケットありがとう」
GM/芳郎:「はは、近くで興行していたから呼んだだけだ。リングサイドの一番いい席を用意しておいたから、楽しんで帰ってくれ」
壱生:「あはは…僕はプロレスのことはよく判らないんだけどね。頑張って」(頬をぽりぽり)
GM/芳郎:「おう」そう言っていると、一人の女性が控え室に入ってくる。芳郎の妹の亮子だ。「兄さん、そろそろ出番よ」「おう。…じゃあ、そろそろ行って来る」
壱生:「あ、亮子ちゃん…こんばんは。お久しぶりです」
GM/亮子:「あら、壱生さん、お久しぶりです」
壱生:この亮子さんって何歳くらいですか?
GM:23か4くらいでしょうか。
壱生:「どうも。…いやぁ、すっかり綺麗になって。もう“亮子ちゃん”とは呼べないなぁ」笑いながら。
GM/亮子:「壱生さんが知っているのは、高校に上がりたての頃の私ですからね。もう、八年も前ですよ」微笑みながらそう言う。
壱生:「そうだね……時間が経つのって早いなぁ」しみじみと。
GM/芳郎:「おい、壱生」
壱生:「ん?」振り返り。
GM/芳郎:「妹があんまり綺麗になったからって、いきなり口説くなよ?」にやりと笑って、出て行く。
壱生:「!? し、しないって、芳郎じゃあるまいし!!」あたふた(笑)。
GM:芳郎は笑いながら出て行く。「…すいません、相変わらずの兄で」
壱生:「ははは…本当に相変わらずで何より」苦笑気味に。
GM/亮子:「では、仕事がありますんで、私もそろそろ行きます。壱生さんはゆっくりしていってくださいね」
壱生:「あれ? 亮子ちゃんは見ていかないんですか?」
GM/亮子:「私はスタッフとして仕事がありますんで」亮子はスタッフ用のジャケットを着ている。
壱生:「あぁ、ここで働いてたんだ」
GM/亮子:「はい。興行主の小松さんの下で働いています。じゃ、壱生さんはゆっくりと楽しんでいってください」そう言って、亮子は部屋から出て行く。
壱生:「うん、僕は観客席に行ってるよ。試合が終わったら芳郎と一緒にまた会おう」
GM:では、そんなところで試合会場に場面が移ります。

(舞台裏)
ヴェル:ところで、本当にミキサー大帝な外見なのでしょうか。動き難そうなことこの上ないのですが(汗)。
碧唯:対戦相手をミキサーにポイが必殺技ですか!
GM:外見は普通のマスクマン。手に持った物を何でも握り潰してしまうパフォーマンスで、かぼちゃすら潰してジュースにしてしまったのでミキサー大帝(笑)。
ヴェル:なるほど…って、かぼちゃを!? どんな握力(がくがく


○プロレス会場/観客席

GM:スポットライトが当たり、ミキサー大帝が入場してくると、会場が沸きあがります。そうして、壱生が席についていると。「隣、失礼しますよ」と男の声が。
壱生:「あ、はいどうぞ?」
GM/長沢:「おや、偶然ですね」一番会いたくない人物が横に座ります。「…プロレスファンだったとは知らなかった」
ヴェル:長沢さん!?
壱生:(何とも言えない微妙な表情)「…………何のことでしょう。どこかでお会いしましたか?」ぷいと顔を背け。
GM/長沢:「今日は非番ですよ。そんなに嫌わないで下さい。私も、プロレスを見に来ただけでして」
壱生:「…それはそれは。本当に奇遇ですね」

碧唯:長沢が「単にプロレス観戦」なわけないよなー(笑)。
ヴェル:するくらいなら寝てそうですしね(ぇ

GM:この席の周りだけ、居心地の悪い空気が流れる中。会場の照明、音声が一気に落ちます。
壱生:「?! …停電、かなぁ」周りをきょろきょろ。
GM:すぐに電気は復旧しますが、貴賓席の方で「宝石がない!」という声が上がります。
壱生:「(こんな所で泥棒?)」物騒だなぁと思いつつも特に行動は起こしません。
GM:長沢は立ち上がると「失礼」そう言って、客席から走って行きます。


○プロレス会場/控え室・試合後

GM:で、そんなことがあった後。試合が終わって、壱生は控え室に行きます。『試合が終わったら、また会おう』…その約束を果たすために。そうすると、天堂の周りには警官が集まっています。事情聴取されているようですね。

芳郎:「…何かの間違いだろう」
警官:「…ですがね。会場から逃げて捕まったのは、あんたの妹なんだよ? 本当に何も知らなかったのか?」


壱生:「…あの、何かあったんですか?」手近にいる人に尋ねてみます。
GM/周囲の人:「いや…さっきの盗難事件、容疑者として捕まったのが、天堂の妹の亮子ちゃんらしいんだ」
碧唯:捕まったってことは、宝石は戻ってきたんかな。良かった良かった!
壱生:宝石を持ってて捕まったのなら、事情聴取じゃなく現行犯逮捕でしょう(笑)。
ヴェル:……ヴェル、捕まえちゃった!?(汗)

芳郎:「だが、証拠の宝石は見つからなかった、違うか?」
警官:「…どこかに隠した可能性もある。あんた家族だろう? 何か預かってないか?」
芳郎:「ふざけるな。俺は試合中だった。それは、みんな知っていることだ」


GM:と、そんな話になっています。
碧唯:宝石無かったー!
壱生:「宝石が盗まれて…容疑者が亮子ちゃん? 何がいったい…」
GM:では、そこで絆:天堂芳郎/任意と、[SA:事件について調べる]をあげましょう。
壱生:受け取りました。芳郎へは絆/友情で。
GM:はい。では、詳しい事件についての情報は、次のシーン以降で。

▼絆/エゴの変化
壱生:天堂芳郎に絆/友情を取得。



GM:さて、次からは『事件当時、何があったのか』を見てもらうシーンです。まずは貴賓席の碧唯から行きます。
碧唯:あーい。
ヴェル:よし、現場の状況が判る。
壱生:倒叙ミステリ風味ですかな。


 

■ミドルフェイズ■


●シーン4 『消えた宝石』  シーンプレイヤー:翠ヶ原碧唯  登場難易度:任意

○プロレス会場/貴賓席

GM:さて、貴賓席。烏丸を招待したのは、小松興行社長の小松裕之です。小松と烏丸は握手をして、席につきます。烏丸の後方に立つ男が、箱に入れた『世界の目』を持っている状況ですね。
碧唯:まぁ、会釈くらいは交わして烏丸の近くに着席ですな。
GM:では、そんな状況の中、ミキサー大帝の試合が始まります。小松は横にいた女性に飲み物を持ってくるように指示。
碧唯:「(んー……まぁプロレスも嫌いじゃないっつーか割と好きなんだけどねー。今は観戦してる余裕も無いかー)」
GM:その女性は、部屋を出た後で、すぐに戻ってきました。そして、全員に飲み物が渡ったと同時に、会場の電気が一瞬にして落ちます。
碧唯:「! 本当においでなすったか!」
GM:碧唯の周囲で何人かの人間が立ち上がる気配と同時に、シュ、と短い音がした。後方で、小さな呻きとともに、男が倒れる音がする。だが、箱が床に落ちる音がしない。
碧唯:視覚は当てにならん、箱から漏れる魔力だけを感じます!
GM:魔力の気配を探ると、貴賓席から離れようとしているのを感じる。
碧唯:「ちっ!」倒れた人は後回しだ、遠ざかる魔力を追う!
GM:では、すぐに電気は回復しますが…その時には既に、箱はあっても宝石が無い状態になっています。
碧唯:中身の無い箱に用は無い、追うのは宝石の魔力のみ!
GM:会場の出入り口が閉まるのが見えました。そこから犯人は逃げた模様。
碧唯:追いかけるー!


○プロレス会場/廊下

GM:では、廊下。足音が遠ざかっていくのが聞こえます。
碧唯:容疑者の背中は見えませんかな。
GM:そうですね。でも、廊下にはあなたと同じく走って足音を追っていく人間がいます。
碧唯:む、犯人かッ?
GM:売り子の格好をしている、見覚えのある人物ですね(笑)。
壱生:ヴェルティですか(笑)。
GM:そういうわけで、ヴェルティ、登場してください。
ヴェル:御意。「待てー!」たたたたーっと駆けます!
碧唯:「おんやー、ヴェルティ君じゃないの。君が宝石泥棒―――って、ンなわきゃないかー」
ヴェル:「え? って、翠せんせ?」走りながら碧唯の方を見る。せんせといっても、学校内の知り合いではないのがミソ。
GM:足の速いヴェルティが追いかけても、その背中がようやく見えるくらいかな。最初の距離を考えれば、それでもかなり詰めた方だ。
碧唯:「その様子だと、善意で泥棒おっかけてくれてるってとこ? ならありがたいや、協力してくれんかね。アタシゃ足に自信なくてねぇ」
ヴェル:「うん、止めてくれって言われたしOK! でも、足はや…(汗」全力疾走〜〜。
GM:で、人影は、外の川の方に逃げていく。
碧唯:「やっべ、外に出られると厄介だわ」
GM:川にはボートが停泊してありますね。人影はそこでエンジンをかけ、ボートは水面を走り出します。
碧唯:「うわ、用意周到!」そ、外に出たってことは、周囲に人目はあるかな?
ヴェル:「くぅ、今リヒト反対側ー!」川沿いに走り続けます。
GM:そこで後ろから追いかけてきた人間たちが追いつきます。その中に、烏丸の部下ではない男が混ざっていますね。
碧唯:「(ちっ、人が来たか。なら魔法で足止めはできんね)」
ヴェル:GM、ぱっと見てそのボートに何か特徴的な箇所ってありましたか? こう、追跡の手がかりになりそうな(笑)。
GM:普通のモーターボートに見えます。後部に行李のような物を積んでいるのが見えました。
ヴェル:行李…籐で編んだような箱か。「はぁ、はぁ……なんか、珍しいもの乗っけてる…編み箱…?」名前が判らないのでニュアンスで碧唯にこぼす。
GM/男:「…あの、一応警察ですが…事件ですかね?」
碧唯:「あー、えー、警察の人? あー、いえ、盗難ですよ盗難、ええ」
GM/男:「盗難ですか。そりゃ大変ですな。とりあえず、警察に連絡しましょう。あの船に乗っているのが容疑者で?」
碧唯:「たぶんそうじゃないかと。盗難があった時に逃げ出した人影で、尚且つあーやって足まで準備してたくらいですしねぇ」
GM/男:「なるほど。では」男はどこかに電話をする。「…ああ、そうだ。ボートで…うむ。海上で捕らえるのがベストだろう。頼む」
碧唯:警察まで来ちゃったし、もう超自然現象を使った足止めや追跡は無理だな!(笑)
ヴェル:流石にここでHA《彼方への門》を使うのは躊躇われた(苦笑)。
GM/男:「…すぐに警察が対処しますよ。ご安心を」
碧唯:長沢かなぁ、この男。
壱生:長沢っぽいですけどねぇ。

 男が言った通りに、一時間後には、ボートは海上まで出た所で警察に拿捕された。
 しかし、積み荷の中からも、捕まった女からも、宝石は見つからなかったと言う。
 途中でどこかに停泊した様子もなく、水上で別な船と接触した様子も無い。


碧唯:海に落としたか飲み込んだってのが普通の考えだろうから、きっとダイバー出したり容疑者の身体検査やったりはするだろうな。
ヴェル:拳大の宝石を飲み込むのかぁ(汗)。
碧唯:ああ、そういやそんくらいデカかった。

 捕まった女は天堂亮子。小松興行の社員だという。
 警察の必死の捜索で、川も海も調べ、本人の体の中までレントゲンで見てみたが、宝石は見つからなかった。
 世界の眼は、どこかに消えうせてしまったのだ。それが、事件当日に起こったことだった。


ヴェル:あら、本当に何も無い?
碧唯:ってことは、数日が経過するかなこりゃ。
ヴェル:うーん…データで言うと《アポート》が怪しい(ぇ
碧唯:まぁ魔物や半魔ならねぇ(笑)。
ヴェル:人間の女性が、拳大の大きさがある宝石を走行中のボートから川岸まで投げる…ちょい難しい気がするなぁ。

GM:烏丸はすっかり落胆した様子で帰って行きます。車に乗る際に病的な目で虚空を見ながら、ぶつぶつと何事か呟いていました。聞こえたのは「…絶対にあれを、取り戻さねば」と言う一言だけ。
ヴェル:うわぁ…碧唯さんぴんち(汗)。
碧唯:それを見送って。「はー……参ったわね、こりゃ。このままじゃアタシの沽券にも関わるし、粘れるとこまで粘ってみようかな」
GM:ヴェルティは、この事件に興味が湧いてきます。いかにして宝石が消えたのか、気になり始めました。
ヴェル:「普通に考えられる手段じゃない…やっぱり『こっち』寄りの事情なのかしら…」ぶつぶつ。
GM:というわけで、二人に[SA:世界の眼の行方を追う]をあげましょう。このシーンはとりあえず、ここで切ります。

ヴェル:不可能犯罪チック=魔と考えるのも短絡な気がしますけどね(笑)。
碧唯:こっちは盗まれた物が結構な魔的物品だって分かってますし。そっち方面もありだと睨んでますな。
ヴェル:それはそれとして、翠ヶ原先生に絆/信頼を取得します。
碧唯:こっちは見送りかなー。ヴェルティにはもう絆あるし。
ヴェル:あ、逃亡する影へのエゴを天堂亮子に書き換え可能ですか? 内容そのままで。
GM:いいですよ。
ヴェル:ラジャ(かきかき)。

▼絆/エゴの変化
ヴェル:碧唯に絆/信頼を取得。




●シーン5 『限りなくクロに近いグレー』  シーンプレイヤー:鉄壱生  登場難易度:任意

GM:では、あんな騒ぎの後の壱生のシーン。
壱生:どんな状況でしょう。
GM:芳郎は一晩つつかれて帰ってきますが、亮子の取調べは続いているようです。
壱生:では翌日会いに行くということで、詳しい状況を聞きたいのですが。
GM:新聞、ネット等で事件について描かれているものもあると思いますので、まずは〈情報:噂話/警察/ネットワーク〉で情報判定を。
壱生:〈情報:ネットワーク〉で。(ころころ)達成値21です。

○事件の概要  〈情報:噂話/警察/ネットワーク〉
達成値5:
犯人は試合会場で起きた停電の間に、烏丸京吾から世界の眼を盗んだのだと考えられる。停電の直後、貴賓席から逃げていく天堂亮子らしき人物が目撃された。
達成値8:その後、犯人らしき人物は試合会場近くに停泊させておいたボートで逃走。ボートは海に出たものの、海上で警察によって拿捕。乗っていた天堂亮子は容疑者として逮捕された。
達成値10:しかし、警察の捜索にも関わらず、世界の眼は見つからなかった。亮子を調べても見つからず、また、船内からも見つからなかった。船内にあったのは、小さな行李と、その中に入っていたとうもろこしの粒だけ。亮子本人も頑として口を割らず、捜査は難航しているらしい。


GM:以上。
ヴェル:とうもろこしきたっ。
壱生:「犯行はどう見ても計画的…しかも本人は黙秘権行使と。状況だけ見れば間違いなくクロ…だけど」芳郎は何も知らないのか、いちおう確認しておきましょう。

ヴェル:――って、亮子は「何も知らない」んじゃなくて「口を割らない」んだ。
壱生:直接会って聞いた訳じゃないから、細かいニュアンスは判らないですね。
碧唯:犯人だってのに間違いは無さそうですね。
壱生:実行犯には違いないようですが、本人の意志が関わっているのかどうかはまだ…。

GM:では、戻ってきた芳郎と会うということで。芳郎は警察署に程近い、ケーキ屋で君と会うことになる。試合の後は、甘いものを摂取するのが常だと言う。まあ、そんなわけで若い女の子しかいないようなケーキバイキングの店で、野郎2人が対面することになった。
碧唯:ケーキバイキングが(笑)。
ヴェル:しゅ、シュールだ(汗)。
碧唯:野郎2人ってだけでもアレなのに、片方はプロレスラー……。
ヴェル:それも、握力でカボチャペーストを作り出すようなガイ(汗)。


○ケーキ屋

壱生:「大変なことになったね…」
GM/芳郎:「…全くだ。証拠が挙がらないものだから、警察も必死なようだ」
壱生:「亮子ちゃんの様子は? 本人は何も喋ってないらしいけど…」
GM/芳郎:「ああ…そのようだな。俺も、散々につつかれたよ。しまいにゃ家庭環境の話まで持ち出してきやがった」
壱生:「何か疑われるような事情があったのかい? お金に困っていたとか」
GM/芳郎:「いや…金には困ってないさ、俺たちは。あのおっさんに、因縁があると思われているようでね」
壱生:「おっさん? 宝石の持ち主?」
GM/芳郎:「ああ。俺たちは、親がいなくてな。山梨の叔父さんに育てられていた。山梨の叔父さんと住んでいた山に、烏丸建設が行った開発工事に反対していた時期があってな…その当時の話まで持ち出してきたよ。もう、その山もなくなっちまったってのに…」
壱生:「それは、かなり無理があると思うけど……そんな昔の話まで持ち出すって事は、動機らしい動機が他に見つからなかったんだろうね」
GM/芳郎:「そういうことだ。証拠も見つからない、動機も無い、亮子は喋らない…警察は何としてでも、揺さぶりたいと思っているんだろうが…」
壱生:「ところで、その山梨の叔父さんって人は?」
GM/芳郎:「ああ、天堂一心と言う名前の…もうこの世にはいない人だよ」

(舞台裏)
碧唯:否認じゃなくて黙秘ってのがなー。
壱生:えーと、これは…どうも本ボシっぽいですよ?(笑)
GM:かもしれない。そうでないかもしれない(笑)。


壱生:「…とにかく、僕に出来ることがあれば言ってくれないか。力になるから…取りあえず、亮子ちゃんには面会できないかな?」
GM/芳郎:「警察に聞いてみなければ、なんとも言えんな。俺は会わせてもらえなかったが」
壱生:「そうか……」長沢の顔がちらりと頭を過ぎる。「…どうするかなぁ…?」
GM/芳郎:「…すまんが、俺はそろそろ行かないと。興行主の小松さんとも、話さなければならないんでな」
壱生:「…亮子ちゃんに、最近変わったことはなかったかい? 様子が変だとか」誰かを庇ってるとか、脅されてるという可能性も一応探っておきたい。
GM/芳郎:「…いや、いつもと変わりは無い」
壱生:「そうか……とにかく、話があればいつでも聞くよ」
GM/芳郎:「ああ…すまん」そう言いおいて、芳郎は店を出て行きます。では、絆等あれば。
壱生:うーん、亮子が無実かどうか今のところサッパリなので、保留で。



ヴェル:どちらにせよ、亮子さんの説得が第一みたいですね。
碧唯:仮に亮子が犯人だとして、芳郎は関わってるのかなぁ。あと小松の存在も気になっている私がここにいる。亮子が小松の会社の社員だったのが偶然だったのか、利用するために入社したのか、亮子と小松がグルなのか。
ヴェル:…じつは『世界の眼』は元々、天堂の持ち物だったとか?
碧唯:その可能性は高いですね、トレーラーからして(笑)。
壱生:天堂一心という人が怪しいですよね。
ヴェル:………おお! トレーラーのことをすっかり忘れてた(笑)。



●シーン6 『危険な霊石』  シーンプレイヤー:翠ヶ原碧唯  登場難易度:任意

○街中


GM:では、先生。宝石の行方、どの辺から調べてみましょうか。
碧唯:そうですね……まずは『世界の眼』そのものについて調べてみましょう。アレが何なのか分かれば、犯人が何で欲しがってたのか見えてくるかもしれん。
GM:では〈情報:魔物〉か〈知識〉でどうぞ。
碧唯:情報代用《偉大なる叡智》ー! 人間性21。(ころころ)達成値21!

○世界の眼  〈情報:魔物〉、〈知識〉
達成値5:
一般には子どもの拳くらいの宝石だと思われている。材質は不明だが、極めて軽量。
達成値8:世界の眼は、いわゆる霊石である。持つ者に強い力を与える石であり、仙骨のある者、徳を積んだ者、しっかりと修行を積んだ者が扱えば、その者に神仙への道を歩ませることが出来る代物である。
達成値10:しかし、仙骨が無い場合…世界の眼の力は所持者を蝕み、力に支配された化け物を生み出すことになる。


GM:以上。
ヴェル:あ、軽いのか。
碧唯:「ふうむ、すると犯人は仙人になろうとしてるのか、それとも……」それじゃ遅きに失した感もありますが、烏丸についても調べてみます。
GM:どうぞ。〈情報:噂話〉で。
碧唯:では情報屋込みで(ころころ)達成値18。

○烏丸京吾  〈情報:噂話〉
達成値5:
烏丸建設社長。二年ほど前から、烏丸建設は飛ぶ鳥を落す勢いで急成長を遂げている。
達成値8:二年前までは、会社の業績も伸び悩み、経営難に陥っていたのだが…それがいきなり好転。ある種の先見の明、のようなものを持ち、それが自分の成功の秘訣だ、と語っていたそうだ。
達成値10:烏丸京吾は、親しい者にこう言っていたことがある。ある時…この宝石を手に入れた時から、全てが変わった。自分には全てを変えられるだけの力が与えられたのだ、と。
達成値12:関係者は、烏丸京吾が『世界の眼』と名付けられた宝石を手に入れたのは、山梨の山中を開発工事していた際のことである、という。石で出来た祠を破壊した際に、その中から見つかった物を、自らのものとしてしまったのだ、と声を潜めて話す。


GM:以上。
碧唯:「……む、もしかして何だか胡散臭い話になってきたかな? そうなると、犯人は自分が仙人になろうとしてるって言うより、単に宝石を取り返そうとしてるって線も出てくるかな」
ヴェル:ではここで登場します。『天堂亮子』について調べてきたと演出したいのですが、よろしいですか?
GM:いいですよ。亮子については〈情報:噂話〉で。
碧唯:じゃあ私が宝石追っかけてるのを聞きつけて合流しにきたって感じですかね。
ヴェル:(ころころ)達成値19です。出目に救われた(汗)。

○天堂亮子  〈情報:噂話〉
達成値5:
ミキサー大帝こと天堂芳郎の妹。小松興行で働いている。
達成値8:事件当夜の試合会場で、亮子らしき人間が貴賓席から逃げていくところを目撃されている。
達成値10:試合会場近くの海上で船の上にいたところを警察に捕まるが、盗難された世界の眼は所持していなかった。船の中にもそれらしいものはなかったと聞く。


GM:と、高いので天堂芳郎の情報も付加しておきましょう。
ヴェル:感謝♪

○天堂芳郎  〈情報:噂話〉
達成値5:
プロレスラー。ヒールのマスクマン『ミキサー大帝』がリングネーム。王道的ショープロレスから、より実戦的な試合まで幅広くこなせる実力派であり、高い人気を持っている。現在はフリー。
達成値8:今回の試合を企画した小松興行社長、小松裕之とは旧知の中であり、小松に呼ばれてリングに上がったと言う。
達成値10:天堂は両親と幼い頃に死別している。妹の亮子と路頭に迷うところだったが、その天堂兄妹を救けたのが、山梨の山中に住む天堂一心という老人だった。彼は、天堂兄妹の叔父だと言う。


GM:以上で。
ヴェル:「ふぅ ただいま翠せんせ。天堂亮子って、ミキサー大帝の妹さんだってさ」とか話しながら翠せんせと合流します。
碧唯:「いやー、ヴェルティ君が手伝ってくれて助かっちゃったわぁ。……しかし、これはちょっとおかしな話になってきたかもね」
ヴェル:「そうだね…悪いけど、せんせのクライアントの方にも問題ありそうだし」
碧唯:「正直…あの時、宝石を盗って逃げてた天堂亮子が仙人の修行をしてたようには見えなかった。なら『世界の眼』は彼女以外の者が欲していた可能性が高い。するとこの天堂一心ってのがクローズアップされてくるね」
ヴェル:ここで天堂一心について調べるために芳郎に接触を試みれば、合流できるかな?
碧唯:しかし、天堂芳郎が鉄君の高校の同級生だとすると、アタシも知ってるんじゃないのか、彼を(笑)。
GM:知っているのかもしれませんね(笑)。
壱生:そのつもりで同級生にしました(一同笑)。
碧唯:じゃあそれでいっちゃいますか。「いやさー、実はね。この天堂芳郎君ってな、アタシの勤め先のOBなんだわ。だから多少は知ってるんだなー、これが」
ヴェル:「…そうなの? 世間って狭い」驚く。
碧唯:「だから彼にコンタクトを取れば、天堂一心の事が多少なりとも見えてくるかもね」
GM:ふむ…では、天堂芳郎にコンタクトをとってみる、という方向性でいいですか?
碧唯:それでいってみます。
GM:では、一旦このシーンを切ります。絆等、あればどうぞ。
ヴェル:今回は無しで。
碧唯:天堂芳郎に絆/懐旧で。

▼絆/エゴの変化
碧唯:天堂芳郎に絆/懐旧を取得。




●シーン7 『使命』  シーンプレイヤー:鉄壱生  登場難易度:任意

GM:では、壱生のシーン。警察署に行ってみます?
壱生:そうですね。気は進みませんが(笑)。

○警察署

GM:では警察署に行くと、割とすんなり面会させてくれました。
壱生:どんな様子でしょうか?
GM:ガラス越しに亮子がいますが、君が入ってくると、恥じたように俯きます。「お恥かしいところをお見せして、申し訳ありません…まさか、壱生さんが来るとは思いませんでした」
壱生:「亮子ちゃん…いったい、何があったんですか?」
GM/亮子:「…それは…壱生さんにも、言えません」
壱生:「芳郎が心配してました……彼にも言えないような話ですか?」
GM/亮子:「…どうしても、私たちでやらなくてはならないことだったんです…。理由は言えませんが…これだけは、どうしても…」
壱生:「……それは、芳郎も事情を知っていると言うことでしょうか?」
GM:亮子はそれには応えません。「…壱生さん。山梨に、叔父が住んでいた家があります」
壱生:「君たちがお世話になった人ですね。お亡くなりになったと聞いてますが…」

ヴェル:ま、まずい。入れ違いになりそう?(汗)
碧唯:いや、一心のところで合流という手がある!

GM/亮子:「週末に、兄はそこに行くでしょう…一緒に行ってあげてくれませんか。多分、そこでなら、兄も壱生さんに話すことがあると思います」
壱生:「…判りました。彼さえ良ければ、同行しましょう」頷く。
GM/亮子:「…お願いします。何も話せないことを、許してください」
壱生:「いいんです。きっと何か深刻な事情があるんでしょうから」
GM:後方のドアが開き、警官が「時間だ」と声をかける。亮子は静かに立ち上がり、「それでは」と壱生に小さく頭を下げて、警官の後に続いた。
壱生:うーん、取りあえずこんなところですかね。


○警察署/廊下

GM:面会を終えて部屋を出てきたところで、壱生の目の前にコーヒーが差し出される。「どうぞ、冷めないうちに」

碧唯:長沢か! こっちは長沢に印象付けちゃったからな、向こうからアプローチあったりして。
ヴェル:しかし長沢…やっぱ気付いてるよねぇ(苦笑)。

壱生:「…何の御用ですか、長沢刑事」
GM/長沢:「ちょっとお話が。なに、そのコーヒーを飲むまでの間ですよ。天堂亮子とはお知り合いで?」
壱生:渋々コーヒー缶を空けます。「…友人の妹さんです」
GM/長沢:「ああ、そうでしたか。…誤解の無いように言っておきますが、私は盗難事件の担当じゃありません。ですから、これもあの事件の聴取などではないことはご理解いただきたく思います」
壱生:「…それで、何が聞きたいんですか?」
GM/長沢:「…私の仕事は、真実を追うことでもなく、犯人を捕まえることでもなく、こちら側とあちら側…まあ、何を言っているかは判らないでしょうが…その壁になることだ、と認識しているのですよ。実際のところ、天堂兄妹が犯人であろうが何であろうが、こちらとしては構わないわけです。…ただ、あの石が、こちら側ではなく、あちら側にあればいいだけ。それだけなんですが…」
壱生:「…盗まれた宝石に、何かあるんですか」
GM/長沢:「…『世界の眼』…聞いたことはありませんか?」
壱生:判定でしょうか。
GM:はい。〈情報:魔物〉か〈知識〉で。
壱生:〈知識〉で行きます。(ころころ)達成値18。

○世界の眼  〈情報:魔物〉、〈知識〉
達成値5:
一般には子どもの拳くらいの宝石だと思われている。材質は不明だが、極めて軽量。
達成値8:世界の眼は、いわゆる霊石である。持つ者に強い力を与える石であり、仙骨のある者、徳を積んだ者、しっかりと修行を積んだ者が扱えば、その者に神仙への道を歩ませることが出来る代物である。
達成値10:しかし、仙骨が無い場合…世界の眼の力は所持者を蝕み、力に支配された化け物を生み出すことになる。


GM:以上。
壱生:「…会社の関係で、少しは。分不相応な人物が持つと、厄介事の種にしかならないでしょうね」
GM/長沢:「船の上で消えた宝石…あなたなら、どうやって隠しますか? …まあ、どちらにしろ宝石が見つからなければ、天堂亮子は証拠不十分で不起訴になるでしょうな」
碧唯:あー、拘置期限が切れるのか。
壱生:「持ち主の人には気の毒ですが、いっそ見つからない方が良いとも思いますね」
GM/長沢:「…同感ですな。この世には、人の手に無い方が良い物だってある」
壱生:「少なくとも、彼女がそれを悪用するとは思えません。僕としては、早く容疑が晴れることを願うばかりです」
GM/長沢:「人の心には、魔が差す、ということもありますよ。…と、コーヒーがなくなるまで、という約束でしたか。それでは、私はこれで」
壱生:「…………」長沢の背中を見送って、警察を出ます。
GM:では、とりあえずシーンをここで切ります。絆等、あれば。
壱生:亮子への絆を取っておきましょうか。救済で。

▼絆/エゴの変化
壱生:天堂亮子に絆/救済を取得。



碧唯:烏丸が既に支配されかかってるに50ガバス。
ヴェル:そうなると…ここで烏丸が『世界の眼』を失うと、どうなるんだろう。烏丸自身も最早『世界の眼』の力によって生きてるんだろうか。
碧唯:そりゃあもう、ギシャーとかギャオーとか。



●シーン8 『繋がり』  シーンプレイヤー:ヴェルティ・ヴィクティム  登場難易度:任意

GM:では、えるろい先生&未来バイトのコンビの方へと話を移しまして。
碧唯&ヴェル:えるろーい(笑)。
GM:パワー分離機持ちの超人レスラーに会いに行くんでしたな。
ヴェル:はい。正確にはその中の人に、ですが。
碧唯:ミキサーに放り込まれないように注意しなければ。
GM:マスクを脱いだ天堂になら、バックドロップで勝てるかも知れん…(笑)。
ヴェル:しかし、バックドロップ出来るほど体力のある二人じゃない(笑)。

○天堂芳郎のマンション

碧唯:ではインターホンをぴんぽーんと。
GM/芳郎:「はい」声とともに、天堂芳郎が出てきますね。
碧唯:「天堂芳郎君? 10年ぶりだねぇ、高校の保健の先生だった翠ヶ原先生よー、覚えてる?」
ヴェル:翠せんせの後ろに控えてます。
GM/芳郎:「…ん? …もしかして、碧唯先生?」
碧唯:「おおー、覚えててもらえて先生うれしーわー!」
GM/芳郎:「…いや、これは先生! ご無沙汰してます。いや…なんといいますか…昔と全然変わってませんね」
碧唯:「そぉ? いや実は若々しさには秘訣があってね、保健室に集う若者達のエネルギーをこう、ちゅーっと」
ヴェル:「そんなだから、えるろーい言われるんですよ」後ろでツッコミ(笑)。
GM/芳郎:「はは、そうですか。いやー、懐かしい。そういうところもお変わり無いようで。狭いところですが、どうぞあがってください。さ、どうぞ」
碧唯:「ま、それはこっちに置いといてだ。実は大変申し訳ないんだが、君にとってちょいと愉快じゃない話をしに来たんだわ」
GM/芳郎:「…はい」
碧唯:「じゃあ失礼して。少し長話になるかもしれんしね」
GM:では、二人は部屋に通されますね。
ヴェル:「お邪魔します」ペコリと頭を下げてから、翠せんせについていきます。
碧唯:「ああ、それからこの子はヴェルティ君。今回アタシが君を訪ねた件について手伝ってもらってる」
ヴェル:「初めまして、ヴェルティと言います」もう一度ペコリ。
GM/芳郎:「…天堂芳郎です」
碧唯:「さて、不愉快な話を遠回しにしてても仕方無いから、早速本題といこう。単刀直入に、君の叔父である天堂一心について教えて欲しい」
GM/芳郎:「一心叔父さん…ですか?」
碧唯:「ええ。何でも、君と妹さんが困ってる時に良くしてくれた人らしいね」
GM/芳郎:「身寄りを失った俺たち兄妹を育ててくれた恩人です。いや、俺たちにとっては、親以上の存在だったかもしれません。…まだ、形のあるうちに恩返しがしたかったんですが…それも出来なくなってしまいました」
碧唯:「出来なくなった? ええと、それじゃ……」
GM/芳郎:「今は、この世にはいません」
碧唯:「あ……そ、そうだったの。や、ほんとに不愉快な事を訊いちゃったみたいだね」
ヴェル:『この世にはいない』の意味がどういう意味なのか、ツッコみたいけど怖い(汗)。
碧唯:むう。
GM/芳郎:「…いえ、いいんです。しかし、先生はどこで一心叔父さんの話を?」
ヴェル:芳郎がノウンマンかアンノウンマンかもまだ判らないから、どう説明したものやら…(汗)。
碧唯:何とかギリギリの線で訊いてみます。「嫌な思いをさせた分、こっちも腹を割ろうか。今ちょっとしたバイトで、盗難されたとある宝石の行方を追っかけてるんだけどね」
GM/芳郎:「…あの事件ですか」
碧唯:「うん。でも色々探りを入れてる内にね、その宝石ってな、本来アタシの依頼主の持ち物じゃなかったんじゃないかって思えてきてね」
GM/芳郎:「…………」
碧唯:「宝石の持ち主の烏丸社長は、2年前からへこんでた業績を急に立て直してる。あの宝石を拾ってかららしい」
GM/芳郎:「…俺は、先生が何を言おうとしているのかが解りませんが…もし、その宝石が烏丸社長という人物の物でないなら……それは、真の持ち主の元に返されるべきだ。違いますか?」
碧唯:「ああ、まったく以ってその通りだと思うわ」
GM/芳郎:「…俺は、明日…一心叔父さんが暮らしていた山梨に向かいます」芳郎は横に置いてあった、旅行カバンに目をやります。
碧唯:「アタシは納得いく結果が見たいだけ。だから山梨まで同行させてもらいたいんだ、天堂君」
GM/芳郎:「そんな日に、一心叔父さんのことを聞きに来る人がいるというのも、奇遇としか言えない話ですね。…いいでしょう。先生にも知っておいてもらっても」
碧唯:「悪いわね。それじゃ、明日アタシとヴェルティ君も同行させてもらうよ」
GM/芳郎:「そこで、俺は突飛な話をすると思いますが…」芳郎は、それ以上は何も言いません。
碧唯:ではこちらも黙っていようかね。
ヴェル:「…芳郎さん。一つ、お聞きしたいのですが…あなたと小松裕之さんとは、どのようなご関係なんですか?」
GM/芳郎:「小松さんは、一心叔父さんの知り合いだ。なんでも…昔、困っていた時に助けてもらったことがあるらしい。…それで、社会に出た後も、俺や亮子の面倒を見てくれていたもう一人の親父のような人だよ」
ヴェル:「そうですか…ありがとうございました」またペコリと礼。

碧唯:なるほど、烏丸に宝石を持ってこさせた事といい、会場の照明を落とした事といい、興行主なら可能な犯人へのフォローと言える。
ヴェル:というか、僚子・芳郎・烏丸全員と繋がりがあるんですよ。
碧唯:ですね。
壱生:なるほど。小松は眼中になかったなぁ(笑)。
ヴェル:天堂兄妹のもう一人の恩師であり、烏丸とは旧知の仲。かつ今の芳郎の一言で、一心さんとも繋がりがあることが判りました。
碧唯:あの会場で小松に雇われた形でバイトしてたヴェルティならではの着眼点になったな、ナイスですよー。
ヴェル:あ、そういえば。一応、私が知りうる情報内での推理のはずなので、問題ないはず(汗)。

GM:芳郎は少し、小松の話をしてくれますね。商売人に多いお稲荷さん…つまり狐を信仰しているんじゃなくて、狸を祀っている、とか変な話から、趣味でハトを何羽も飼っている、とか。
ヴェル:でも、この場ではこれ以上聞けなさそうなので、詳しくは明日までに情報判定したいと思います。
GM:そうですね。小松の情報は今言ったくらいなんですが…実は、一心の情報を調べられます。
碧唯:山梨行くのは翌日だから、それまでに一心について調べましょうか。もちろん芳郎にはナイショで。
ヴェル:よし、これでこの場にいて影の薄い存在じゃなくなった。一安心。
碧唯:「それじゃ、アタシたちはそろそろお暇するわ。明日はよろしくね、天堂君」
ヴェル:「又明日、お邪魔します」
GM/芳郎:「はい。では、また明日」


○街中

碧唯:では天堂家を辞してから。「興行主の小松社長と天堂一心に交流があったとはね」
ヴェル:「はい。大きな手がかりを得られました。明日まで時間がありますから、もう少し調べてみましょう」…あう、もう一つ気になることがあった。事件当時、暗闇の中で倒れた男が誰なのか…今回ので判るかな。関係の無いSPさんだったりすると悲しいけど。
GM:箱を持っていたSPです(笑)。
壱生:殴り倒されたんですかねぇ。
ヴェル:でも音が「シュッ」だから…吹き矢?(マテ
壱生:スプレー式の催眠ガスかも。
碧唯:「関係者の中心にいるのが天堂一心だ。こりゃ本腰入れた調査をお願いしようかね、ヴェルティ君」
GM:では、現在調べられる項目は天堂一心。〈情報:噂話/魔物〉で。
ヴェル:〈情報:魔物〉で調べます。(ころころ)達成値21。
碧唯:〈情報:魔物〉って時点でもう(笑)。

○天堂一心  〈情報:噂話/魔物〉
達成値5:
天堂一心は、天堂兄妹の叔父であり、育ての親である。
達成値8:天堂一心について調べてみると、戸籍など、必要最低限の個人情報は見つかるが、それ以上のものが見当たらない。どこで何をして生きてきたのか、という情報が見つからないのである。
達成値10:山梨の近くに住む魔物のツテで聞いた情報によると、天堂一心が住むとされる山の中には『一心狸』と呼ばれる、仙人になったと伝えられる狸がいた、という。一心という名で思い当たるのは、そいつだけ、だそうだ。


GM:以上。
ヴェル:小松社長に対しては今は無理ですか?
壱生:小松氏が鳩を何羽も飼ってるってのは何でしょうね。狸と鳩って何か関連が?
ヴェル:…鳩のエサ、トウモロコシもあるのかな。(検索中)…調べてみたら主食となっている(笑)。
GM:小松社長については、さきほど芳郎が述べた情報くらいでしょうか。小松興行の社長であり、ハト愛好家。山梨の別荘に何羽もハトを飼っているそうですね。また、一心とは個人的なつきあいだったらしく、詳しい情報はありません。
ヴェル:なるほど、了解です。山梨か…目的地一緒だったりして(ぇ
碧唯:じゃないかなあ(笑)。「狐狸の類だったとはね。その一心狸が、身寄りをなくした天堂兄妹を助け、育てたってことか」
ヴェル:「そして、その恩返しの為に奪われた『世界の眼』を取り返そうとした…筋は通りますね」
GM:では、ここで一旦シーンを切りましょう。絆等あれば。
碧唯:一心狸に絆/好奇心で。
ヴェル:芳郎に絆/助力を取得し、亮子のエゴ/疑惑を絆/共感へと変更します。

▼絆/エゴの変化
碧唯:一心狸に絆/好奇心を取得。
ヴェル:天堂亮子へのエゴを絆/共感に変更。天堂芳郎に絆/助力を取得。



ヴェル:もしかすれば小松社長が諸悪の根源かとも思ったけど、天堂兄妹の支援者に納まりそうかな。
壱生:どっちなんでしょうね。情報見た限りじゃ善意の人っぽいですが。
碧唯:妥当な線でいけば、悪役は烏丸でしょうなあ。
GM:たまにはまともにミステリーっぽい話を、と思ったが…結構疲れるものだと判りました。 orz
壱生:ミステリものは難しいですね(笑)。私もちょっと考えてはいるんですが、なかなか纏まりません。
ヴェル:難しいです。懲りすぎるとどんどん意図から外れた方向に転がっていきますし(汗)。
GM:悪役が固定されていないから、こういう話も出来るのはBBNTの良いところでもあるのですが。設定で敵が決まってしまっているゲームでは、こういうのが出来ないもので。
ヴェル:BBNTは色んな事出来ますからねー、荒唐無稽なまでに(笑)。突飛な発想を形に出来るのが楽しいです。私は発想だけが先行してバランス崩れまくりというオチに入っていますが。 orz
GM:3題も久しぶりすぎて、なんかこう、バシッと決まらぬのう。 orz
ヴェル:アレでバシっと決まるのって、相当難易度高いと思うんですが(汗)。
GM:いや…まあ、考え方一つでどうにでも料理は出来るものなんですが。ものなんですがね…こう、自分の中から無茶な使い方を押し切る感じのパワーが出てないなあ、と。まともに纏めすぎてしまった感が…。もうちょっと冒険した使い方しても良かった気もする。まあ、後はどこに落すか、しっかり考えよう。
壱生:こちらもキャラ動かすのが久しぶりで、上手く絡みにいけませぬ…。
ヴェル:鉄さんは絡むの難しいですね。枷がありますし。
壱生:芳郎のアパートで合流しようかな、とも思ったんですけどね。少し慎重になりすぎたか。
GM:あそこでみんな出てくるかな、とも思いましたが。
壱生:チャイム鳴らした方が良かったかな、素直に。次は最初から合流しましょう。


 ――――そして、セッション初日は終了。二日目に続く…。




●シーン9 『真犯人の告白』  シーンプレイヤー:鉄壱生  登場難易度:任意

GM:では、山梨行きとなるわけですが。全員集合という形で良いのですよね。
壱生:芳郎には碧唯先生とヴェルの帰宅後、連絡したということで。
碧唯:行く先は同じでしょうけど、鉄君とは示し合わせた形じゃないので…(笑)。
GM:はい。その際、芳郎から碧唯先生が来る話を壱生にします。
壱生:同行する事情まで詳しく説明されるのでしょうか?
GM:そうですね。おそらく『亮子から話を聞いて壱生が来る』と聞いた時点で、芳郎は同行する事情を話します。

碧唯:かつての教え子がMMM入りしてたなんて、先生悲しいわっ!
壱生:MMM所属までは言ってませんが(笑)。
ヴェル:厳密な教え子じゃないでしょ。世話はしていただろうけど(笑)。
碧唯:ええ、世話はしましたよ。そりゃもう色々と(ぎしぃ
ヴェル:依頼されて宝玉を捜しているとは言えるけど…こっちは鉄さんを半魔だとは思ってないから、思いっきり突っ込んでは言えない。
碧唯:こっちも同じく知らないしなぁ。しばらく牽制しあう格好になるかも。
ヴェル:お互いがお互いに「知られちゃいけない」と思っている(笑)。

GM:で、山梨行きの朝を迎えるのですが。芳郎の案内で、彼が住んでいたという小屋へ向かうことになります。
碧唯:既に合流済みの状況でしょうか?
壱生:一人で行っても道に迷いそうなので、芳郎と一緒に来たということに。
GM:そうですね。合流済みから始めた方が楽ではありますが…あえて途中から参加したいのなら、それでも構いません。
ヴェル:合流済みで良いかと思いますが。
壱生:本音を言うと、これ以上別行動して絡みにくくなるのは辛いですし。昨日はやりすぎて、結局一度も接触できなかったし(笑)。

○山梨県内/山小屋

GM:では全員、小屋の前に来たと言うことで。古い小屋ですが、まめに手入れされていたらしく、掃除はされています。「…ここが、俺の住んでいた家だ。一心叔父さんと、亮子と一緒に」
碧唯:「でも天堂一心は亡くなってるって話だったね。じゃあここはもう無人の山小屋ってことかね」
GM/芳郎:「普段は無人です。マメに来て、掃除はしてるんですがね」芳郎がドアをノックすると、中から中年を過ぎたくらいの男が出てきます。
壱生:「……? そちらの方は?」
GM/中年男:「…来たか」中から出てきた男に碧唯は見覚えがあります。小松社長ですね。
碧唯:「あー、そりゃ管理人さんくらいは置くわなぁ―――って、アンタ確かあの時の」
GM/小松:「…あの時、お会いしましたな」警戒するような目で碧唯を見ます。
碧唯:「こりゃどうも。あの時はお役に立てませんで、申し訳ありませんでしたね」全然申し訳無くなさそうな顔で。
GM:後ろの全員を見て「話したのか?」と聞く小松に「いや、これからだ」と芳郎。
ヴェル:「………」さりげなく小松社長を観察してます。
GM/芳郎:「高校時代に世話になった人だ。信用できるよ、小松さん」芳郎がそう言うと、小松は下がって、小屋の扉を開けます。「さ、入ってくれ」
壱生:一礼して部屋に入ります。
ヴェル:「お邪魔します」お辞儀をして入ります。
碧唯:「それじゃお邪魔しますよっと(しっかしメルキに就職した鉄君が絡んでくるとはねぇ……即MMMってわけじゃないが、どうにもやり辛いねこりゃ)」
GM:芳郎と小松は小屋の中の囲炉裏ばたに腰を下ろします。「で…小松さん。あれは?」小松は「ああ」と布にくるまれた宝石を取り出します。そこには『世界の眼』が入っています。「…『世界の眼』を奪ったのは、俺たちだ」
壱生:「それで見つからなかった……亮子ちゃんは囮の役目だったわけか。わざと目立つように逃げたんだね」
GM/芳郎:「いいや。運び出したのは、確かに亮子だった。船までは」
壱生:「? それじゃ、沖合で合流した?」
碧唯:「こうしてアタシ達に見せたってことは、タネ明しをしてくれるって事なのかな?」
ヴェル:箱の中に鳩を数匹隠していて、船に乗ってから括り付けて飛ばしたのかな。
壱生:あぁ、軽いって言ってましたね。
碧唯:なるほど、そこで鳩か。
ヴェル:もろこしも箱の中にあったし。
壱生:伝書鳩を使ったのかー。
碧唯:行李の中に鳩を隠して運ばせたか。

GM/芳郎:「順を追って話そう。まず、俺たちは烏丸京吾から、この石を奪う計画を立てた。場所は小松さんがセッティングしてくれた。俺の試合で相手の注意を引いて、停電を起こす。停電が起きた瞬間に、箱を持っていたSPの近くにいた小松さんが催眠ガスを吹きつけ、昏倒させる。その僅かな時間の間に亮子が石を奪い、外まで逃げ、海上へと逃れた。…船には、小松さんの飼っていたハトが積んであった。ハトには帰巣本能があるからな。袋に入れて、ハトの足に括り付けた石を、山梨の別荘まで難なく運んでくれたというわけだ。…警察が見つけたとうもろこしの粒は、ハトの餌だったわけだ」
碧唯:さて、一心狸の話はこっちから切り出すか、天堂か小松が言い出すのを待つか。
ヴェル:手段を聞いた後、動機を伺えば教えてくれると思います。
壱生:「なるほど……だけど、どうしてそこまでして?」こっちは宝石がどんなものかは知ってても、バックボーンを殆ど知らない(笑)。
GM/芳郎:「この石は、一心叔父さんのものだったからさ」
碧唯:「確か『世界の眼』は、山梨の開発工事現場にあった祠に奉られてた物らしいね。その祠の所有者が天堂一心ってことかね?」こちらの調査結果の一端をサクっと言っちゃいます。
GM/芳郎:「…調べられたんですか。その通りです。石の話をするには、一心叔父さんの話をしなければなりません。ですが…普通では、信じられない話になってしまうと思います」
碧唯:「突飛な話をするって言ってたね。いいよ、何でも話してくれな」
壱生:「(…あぁ〜、やっぱり“そういう話”になるのかぁ…)」碧唯先生とヴェルを横目でちらりと。
ヴェル:どうしよう。ノウンマンであることだけはココで明かします?
壱生:まだアンノウンマンである振りはしますが、気付かれないかどうかは判りません。
GM/芳郎:「…一心叔父さんの話をするには、俺が生まれるずっと前に話を戻さなければなりません」
碧唯:「(“聞くだけは聞く”ってスタンスでね、ヴェルティ君や)」アイコンタクト(笑)。
ヴェル:「……」(眼でコクンと頷く)
GM:芳郎は、ぽつりぽつり、と一心のことを話し始めます。

 この地方には、一心狸という化け狸がいた。
 一心狸は元々あまり良い狸ではなかった。里で悪さをしていたが、猟師に鉄砲で撃たれ、命からがら逃げてきたところを、近くに住んでいた農夫に助けられて、こう約束したのだと言う。

「あなたの子孫の代まで、このご恩は決して忘れません。
 あなたの家に困ったことが起きた時には、必ず助けに上がります」


 それから一心狸は悪さをすることもなくなり、自らの術に磨きをかけ、神仙への道を学ぶに至った。そんな時、自分を助けてくれた農夫の子孫が路頭に迷うことになったと知り、その子供たちを助け、育てることにしたのだという。


壱生:「ば、化け狸ですか…?」と驚いたような振りを。

 それから十数年後。子どもたちは立派に成長し、一心狸もようやく恩を返すことが出来たと思ったのだろう。
 一心狸は現世の肉体を捨て、真に神仙となる道を選ぶことにした。
 しかし一心狸の力だけでは、その望みは叶わなかったのだと言う。そこで狸は霊石の力を借りて、神仙になった。
 かくして一心狸は子どもたちの前から姿を消したが、最後にこう言い残したと伝えられている。

「わしは神仙となったが、その力も石の力によったもの。
 百年の間、この石が人手に渡らず、山の精気を吸い続け、わしに力を与え続けてくれれば、
 やがては石に頼らずとも良くなるようになろう。
 だが、もし、この石が人手に渡ることになった場合、わしは力を維持できず、消えてしまうであろう。
 これは、お前たちの手で仕舞っておいてほしい――――」


GM/芳郎:「その農夫の子孫が、俺と亮子だ」
碧唯:「では天堂一心……一心狸は亡くなったのではなく、既に仙人として下界を離れた、と。そういうわけかね」煙草をぷかーっとふかして。
壱生:「…………え、えーと……今の話で納得されたんですか、二人とも?」
碧唯:「納得するかどうかはともかく。天堂君と小松社長さんは、どうしてもこの宝石が必要なわけだ」
ヴェル:「…まぁ、俄かに信じがたい話ではありますけど。こうして目の前に見たこともない材質で出来た鉱石があるのですし…」
壱生:「は、はぁ……そうですか…」少し呆然と。
GM/小松:「…私もな、一心さんに助けてもらったことがあったのだよ。どうも、私もその農夫の血を引いていたそうで、ね…。一心さんのことじゃ、見捨てて置けなかった」
碧唯:「ふむ、色々と突っ込みどころはありそうだが……少なくとも、ろくでもない理由でこの石を盗ったってわけじゃなさそうだね。こんな珍しいシロモノ、素人が換金しようとすればすぐ足がつく。ならこれで他にどうこうしようって事は出来ないだろうからね」
GM/芳郎:「烏丸の手に石が渡って二年。時間はなかった。叔父さんの存在が消えてしまう前に、手を討たなければならなかった」
碧唯:「それで、これから天堂君と小松社長さんはこの石をどうするのかな? もう一度祠を直して、この石を納め直すってところかね」
GM/芳郎:「この山に、石を戻さなければならない。叔父さんがまだ形を保っているうちに恩を返したかったが、それは出来なかった。今度は、俺たちが叔父さんを助けたい。俺も、亮子もそう願って、小松さんに話したんだ」小松も頷いて「私も、二人と同じ気持ちだったよ。一心さんに返さなければならない借りがあるからね」「…これが、今回の事件の内幕だ。すまんな、壱生。今まで本当のことを言えなかった」
壱生:「事情は概ね理解したつもりですが…その烏丸という人物が、諦めてくれるでしょうか。…そういえば、先生とヴェルティさんは、烏丸さんの依頼で宝石を取り返しに来たんですよね?」
碧唯:「―――誤解の無いよう今のうちに言っておくけど、アタシとヴェルティ君は、何も烏丸社長に頼まれてここに来たわけじゃない。これはアタシ達の独断さ。宝石の警護ってお役目は、あの試合の時におじゃんになってるし、ヴェルティ君に至っては単なる売店のバイトさんだし」
ヴェル:「それに、烏丸さんに世界の眼を渡すということは、烏丸さん自身にも危険なことになりかねませんし…」
碧唯:「正直、この石をヨコシマな目的で盗ってったってんじゃないなら、後はどうでもいいかなーって思ってたんだよね、これが」
GM/芳郎:「…先生」

ヴェル:…今、唐突にすっごい嫌な予感がしてきた。
壱生:絶対、尾行されてると思うのですが(笑)。
ヴェル:うん(汗)。
GM:ほほう。皆さん、尾行を期待していらっしゃる(笑)。
ヴェル:期待というより、容疑者の兄と元警護役が一緒に行動してるってばれたら、何らかのアクションをとりそうなので(汗)。
碧唯:まぁねぇ(笑)。
ヴェル:『世界の眼』を手に入れることによって得られる力の具体的な内容はまだ判りませんけど、未来予知の類で無いとしたら、その力を他社の妨害に使ってそうだし。

GM/小松:「…しかし、烏丸が諦めない、というのも確かだろうな。問題はそこのところをどうするか、だが」
碧唯:「妹さんも証拠不十分で釈放なんでしょ? ならアタシ達さえ黙ってりゃ…」
GM:そう話をしていた時。銃声とともに、ガラス窓が割れます。
碧唯:「―――ッ!?」天堂と小松社長と鉄君を伏せさせる!
壱生:「うわっ!?」
ヴェル:「っ!?」
GM/声:「…そこにあるのだろう、石が呼んでおるわ…。さあ、出てきて石を渡せ!」
壱生:「あ、あのぅ……烏丸さんは“祠から宝石を見つけた”わけで。天堂という苗字の容疑者から、この場所を推測するのは難しくないのではないかと…今、言おうと思ってたんですが」(笑)
GM:聞き覚えもある声ですな。烏丸です。
碧唯:「その推理は、あと5秒早く言ってほしかったよ鉄君や」
壱生:「…少し、気付くのが遅かったみたいですね…」床に伏せて震えながら。
GM/芳郎:「…そりゃそうだな。しかし、こんな力づくの手に出るとは…!」
ヴェル:「く…迂闊でした」床に伏せて外を覗き見ようとします。
GM:小屋の外には、烏丸が雇ったらしい強面の連中が待機しています。
碧唯:「どう? ヴェルティ君」
壱生:「ど、どうなってますか…?」床に伏せたまま。
ヴェル:「烏丸さんと…強面さんが何人かいる(汗」ええい、普通の兵隊連れてくるんじゃない! 戦闘できないじゃないか(汗)。
GM:拳銃を装備してますね、連中は。人数は計10人。
ヴェル:その事を改めて皆に伝えます。
壱生:ぶっちゃけ、クラードですか? エキストラですか?
GM:クラードです。
碧唯:おおう、あまり舐めてはかかれないな。
壱生:むぅ、倒すしかないか。
碧唯:本気を出せば一捻りだけど、一般人が3人(笑)いるからなぁ。
ヴェル:逃げたいけど逃げ場所がない(汗)。逃げる手段はあるけど、下手打つと今度は亮子さんが人質に取られかねない。
壱生:亮子さんはまだ警察で保護されてるはずですし、ここでケリをつけましょう。

GM/烏丸:「随分と侮ってくれたな…石を奪うためだけに私を呼び出すとは」
碧唯:むー、一応交渉の真似事だけはしてみるか。チャカ持ってる相手に正直自信は無いけどさ。あー、烏丸社長? 石を護り切れなかった立場で言えた義理じゃないですけどね、あの石を素人が持ってても、きっと碌な目に合いませんよ?」
GM/烏丸:「おお、翠ヶ原さんですか。そこの者から石を取り返してはくれませんかねえ? あれは私の物なんですよ?」
碧唯:「警護に失敗した償いに一つだけ忠告してさしあげますけどね。あの石を手に入れて2年間に貴方が収めた成功は貴方だけのものだ。決して石だけの力じゃない。だからきっかけにしか過ぎない石の事は諦めて、当たり前に頑張っていかれてはどうですかね? 逆に貴方の成功が全部石の力によって成るものだとしたら、石を取り返したとしても貴方はいつかきっと失敗する。それは過ぎた力ってことですからね」
GM/烏丸:「…ははは…何を言うんですか。そんなことはどうでもいいんですよ…ただ、私の手元にあの石があれば、いい。石も私を呼んでいるんだ。会社の成功? そんなものは問題じゃない。ただ、その石が私の物で、石も私を必要としているだけなのだ!」
壱生:「な、何だか話も通じてないみたいですね…」
碧唯:「……あっちゃぁー、手遅れか。ま、仙骨も持たない者が2年もあの石を持ってたらこうなるか」
ヴェル:「…『世界の眼』の力を授かるには条件がある。その条件を満たしていない者が使えば、やがて『世界の眼』に取り込まれる」悔しそうに呟く。
GM/烏丸:「さあ…石を渡すんだ…」
壱生:…芳郎、この小屋には裏口とか無いんですか?」ぼそぼそ。
GM/芳郎:「ああ…裏口ならある」
碧唯:「ならそっちから出よう。外から見られないよう、姿勢は低くしたままでね」
GM/芳郎:「こっちだ」芳郎が案内する先に、裏口があるね。
壱生:「い、急ぎましょう。分散して祠のある場所まで行ければ…」
碧唯:「裏口を固められてる可能性もある。開ける時は注意して」妙に荒事に慣れた行動を見せる、かつてお世話になった保健の先生。そろそろ不審に思われそうだ(笑)。
GM:芳郎がドアを開け、様子を伺う。そこには同じような黒服が二人いますね。
ヴェル:うふふ…ヴェルじゃ「ここは私に任せて先に行け!」が言えない(涙)。
壱生:「この人数なら、どうにか…」
GM/芳郎:「二人か…よし、ここは俺が何とかする。みんなは小松さんを連れて逃げてくれ」
壱生:「だ、だけどそれじゃ芳郎はどうするんだい?」
碧唯:「ちょっと、いくらプロレスラーがタフって言っても、拳銃持ったのが2人はキツくないかね?」
GM/芳郎:「…本職のプロレスラーだぜ、俺は」入り口の近くにあった薪を拾い、外に向かって投げる。そのまま姿勢を低くして転がり出ると、注意をそらされた男二人を殴り倒す。「…行け、早く!」

ヴェル:くふ、〈白兵〉基本値2が泣ける(涙)。
碧唯:何気に〈白兵〉1Lvあるアーティファクト。さて、素直に全員行くか一人くらいは残るか。
壱生:これは…いっそ芳郎と一緒に戦って、あっさり捕まるのも美味しいかもしれない友人としてっ!(笑)
ヴェル:そ、それは確かに!(違
碧唯:やりますか? 一応異論は述べますが、最終的には止めませんよ(笑)。
ヴェル:でもこっちとしては心配でしょうがない。

壱生:「…うわあぁぁっ!!」黒服の片方に突進します(笑)。「先生達は早く行ってください!」
GM/芳郎:「…! 壱生!?」本当にやった(笑)。
ヴェル:って、突っ込んじゃったー(笑)。「ちょ! ………翠せんせ、どうしよう」(汗)
碧唯:「ちょ、鉄君! 何も素人の君まで残らんでも!」
壱生:「いいから急いで! ってうわあぁっ?!」力負けして投げ飛ばされる(笑)。
碧唯:「ええい、足は止められない! 天堂君、素人の鉄君が一緒なんだ、君も無理しないで2人して早目に逃げるんだよ!」
GM:芳郎は先生の言葉に応えられる状況ではないですね。投げられた壱生を救援に向かいます。
碧唯:小松社長に案内してもらって、山小屋を離れましょう。
GM:では、壱生を助けようとした芳郎は、黒服にとどめを入れそこないました。

ヴェル:そして森の中から光り輝くヴィークルを駆り、華麗に助っ人に現れる私!(マテ
碧唯:これで再会した時に両方魔獣化済みだったら、お互い正体割れずに済むなぁ(笑)。
壱生:まぁ普通に考えて、拳銃持ってるプロ二人相手にレスラーが一人残っても対抗しようがないですしー。

GM:壱生に走りよろうとする彼の足めがけて、銃弾が命中。そのまま、彼も地面に倒れこみます。
壱生:下手に銃で撃たれるより、捕まって人質にされた方が被害少ないのではないかと思った…んですが(笑)。
碧唯:既に遅し!(笑)
壱生:「芳郎!?」駆け寄ります。
GM:黒服たちが芳郎と壱生の回りに集まってくるところでシーンエンド。登場した方々。絆等、あればどうぞ。
壱生:ヴェルに絆/連帯感で。
ヴェル:小松さんに絆/共感で。
碧唯:鉄君に絆/庇護で。何とか助けんとね。

▼絆/エゴの変化
壱生:ヴェルに絆/連帯感を取得。
碧唯:壱生に絆/庇護を取得。
ヴェル:小松裕之に絆/共感を取得。



ヴェル:世界の眼は小松さんが持ってるのかな?
碧唯:今はそのはずですな。
壱生:でなきゃ芳郎が囮になったりしないでしょうし。
GM:小松さんですな。
壱生:これで芳郎が持ってたらびっくりします(笑)。



●シーン10 『石の還る場所』  シーンプレイヤー:ヴェルティ・ヴィクティム  登場難易度:任意

○山奥


GM:では、逃げ延びた方々。少し離れた場所まで、逃げて来れました。「…ここまで来れば…とりあえず、大丈夫だろう…」小松が肩で息をしながら。
碧唯:「銃声がしたね……何とか2人も逃げ切れてくれればいいんだけど」
ヴェル:「くっ…何も出来なかったなんて」
GM/小松:「無事だといいのだが…」その時、銃声が二回します。その後で、拡声器を使った烏丸の声がしますね。

碧唯:銃声発言、フライングだった(笑)。
壱生:捕まえたという合図のつもりだと思うんですが(笑)。
ヴェル:さぁ、どうやって助けにいこう。
碧唯:そろそろ覚悟の決め時かもしんないなー。狸と縁のある天堂と小松はノウンマンだし、鉄君さえどうにかすれば……クックック(邪悪な笑顔)。
ヴェル:強面さんに対して峰打ちしたい(汗)。
壱生:つーか、人質として芳郎が撃たれそうになったら変身してしまおうと思っていますが(笑)。
ヴェル:そっか、鉄さんにしてみれば私たちがいない方がラクなのか。
壱生:と言うより…友人を庇って正体ばらすって、シチュエーション的に美味しいじゃないですか(笑)。正体ばらしたくないのは“壱生”であって、PLではないのです(笑)。
ヴェル:Σd(ビシッと親指突き出し)
碧唯:正体バレはヒーロー物の一大イベントですよ! キャプテン・クロノスにも、ついにその時がッ!
壱生:初回はなし崩しに変身だったし、二回目は傍観者に近かったし(笑)。

GM/烏丸:「…石を持って、戻って来い。二人は捕まえた。今のところは、まだ生きている。解放の条件は石だ。石をここにもってこい。30分待つ。それまでに、もって来るんだ。1分でも遅れた場合…言うまでも無かろうが、二人の命の保証はしかねる」
碧唯:「くあー……効果覿面であるがゆえにベタな手を使ってくれちゃって」
ヴェル:「助けに行かないと…!」
碧唯:「小松さん、祠に石を納めて山小屋に戻るまでに、30分以上かかるかな?」
GM/小松:「この山の向こうだからな。歩いて1時間ほどはかかる」
ヴェル:「私のリヒト(*ヴィークル)を使えば、少なくとも帰ってくるのは一瞬です」

壱生:もしかしてヴェルのヴィークルなら往復10分もかからないんじゃないですかね?
ヴェル:使う気満々です(笑)。
碧唯:そして現場にはSAで戻ってくる、と(笑)。
ヴェル:いえ、《彼方への門》を使う気でした(笑)。

碧唯:「………はぁ… 八方丸く収めるには、それが確実かぁ。頼めるかね、ヴェルティ君や」
ヴェル:「判った」《瞬間武装》発動、人間性残り10。口笛を吹くと、どこからともなく大型バイクが走ってきます(笑)。
GM/小松:「…こりゃあ、一体…」ぽかん、と口を開けています。
ヴェル:「ちょっと特殊な機械を積んでいましてね」(苦笑)
碧唯:「黙っててすみませんね、小松さん。一心狸のお話、どっちかっつーとアタシらもあの手の話に近い連中でしてね」
GM/小松:「あんたらも?」
碧唯:「まー、かつての教え子達の手前、黙ってるに越した事はなかったんだけど、そうも言ってられんでしょう」
ヴェル:「詳しい話は後で。とにかく今は急ぎましょう、乗ってください」そう言って小松さんに座席を譲り、自分は右端に掴まります。
碧唯:「ヴェルティ君の愛車なら、祠までは一瞬だ。でもなるだけ30分ギリギリまで粘って、連中を焦らしましょ。その方が隙を作りやすい」
GM/小松:「あ、ああ…」恐る恐るという感じで乗り込みます。
ヴェル:「翠せんせはそっち側に掴まってください。決して落ちないように」
碧唯:「さーて、せいぜい振り落とされないよう気合い入れるかねぇ」
GM:では、祠に向かうということでこのシーンを切ります。絆等、あれば。
碧唯:枠一杯ですサー!
ヴェル:同じくです、サー!
GM:では。



ヴェル:ちなみにヴィークルの大雑把なイメージはAKIRAにでてくる金田バイクだけど、細部はかなり変える予定。
GM:金田バイクか…運転しづらそうだ(笑)。
碧唯/ヴェル:「さんをつけろよ、デコすけがぁ!!」
壱生:仮面●イダー龍騎の次元バイクみたいな感じでしょうか?
ヴェル:あぁ、それでもOKです(笑)。金田バイクよりか、もうちょっとゴツゴツになるだろうから、取っ手には困らないって事で。
碧唯:碧唯先生が振り落とされない最善の手段は、小松さんに《盟約》かな!(笑)



●シーン11 『偏執狂』  シーンプレイヤー:鉄壱生  登場難易度:任意

○山小屋近辺


GM:では、囚われの壱生。芳郎と共に、頭に銃を突きつけられて囚われてます。
壱生:大人しく捕まってます〜。
GM/烏丸:「…ええい、やつらはまだ来んのか!」烏丸は荒れてますね。
壱生:ははは…足手纏いになったみたいで申し訳ない」芳郎に小声で。
GM/芳郎:…全く、弱いくせに無鉄砲なところがあるよな、お前は。昔から変わらんな
壱生:返す言葉もないな…自分では慎重派だと思ってるんだけど、つい…ね」苦笑しつつ。
GM/芳郎:すまないな。結局、お前を巻き込んじまった…
壱生:いやまぁ、どっちにしても拳銃相手じゃ分が悪いよ。先生達が上手くやってくれることを願おう」肩をすくめて。

(舞台裏)
碧唯:さて、どういう感じで山小屋に戻りましょうか。
ヴェル:到着してからクロノス変身か、変身してから到着か。
碧唯:どっちかが石を持ってきた風に堂々と出ていって、片方が隠れて奇襲か。小松さんは危ないから、さすがに矢面には立たせられないな。
ヴェル:《彼方への門》を使えば強襲は可能かな。ヴェルティは変装して(笑)。それはそれとして問題は……いかにキャプテン・クロノスを目立たせるかっ!(ぇ
壱生:人質交渉として、まず片方を撃つでしょうから。
碧唯:ヴェルが《メタモルフォーゼ》持ってたらひと芝居打てたなぁ(笑)。
ヴェル:あぁ!(ガーン)


GM/芳郎:「…おい」烏丸に目を向けて。「…俺はどうなっても構わん。だが、こいつは無関係だ。解放してくれ」
壱生:…いやぁ、今さら言っても聞いてくれないんじゃないかな、それは」(小声)
GM/烏丸:「…黙れ。元はと言えば、貴様らが私の手から石を奪ったことが問題なのだ。なぜ、私が貴様の要求を呑まなければならん?」芳郎の頭に銃を突きつける。「だが、確かに人質は一人いれば十分だ。どちらかに消えてもらっても良いわけだ。望み通り、そっちの男は生かしておこう。では、さらばだ…天堂芳郎君」

(舞台裏)
碧唯:ちくしょう、30分の期限守る気も無いのか烏丸! しかしどんなに問い詰めたところで「だが私は謝らない!」と返されそうだ。烏丸だけに!
ヴェル/烏丸:「帝王は! 引かぬ! 媚びぬ! 省みぬ!」あれ、なんか違うような…?
碧唯:……はっ!? [SA:世界の眼を追う]じゃ、ここには出られないか!? だって世界の眼は奉納してきちゃったんだもの!(笑)
ヴェル:大丈夫! 《彼方への門》はヴィークルごと移動できる!(違
碧唯:……《彼方への門》は退場はできても登場はできんとです……。
ヴェル:Σ( ̄□ ̄) しまったぁぁぁ!!?


壱生:「拾いもので散々儲けたんでしょう? ここらで分不相応な力とは手を切った方が利口だと思いますよ?」挑発的な眼で、聞こえるように言います。
GM/烏丸:「拾い物? …判らん奴だな。“あれ”は私を呼んだのだ。私が手にするためにあった物だ。それ以外の何物でもない!」
壱生:「典型的なパラノイアの症状ですね。一度、医者に診てもらった方が良いですよ。…それに、僕は芳郎くんとは友人ですが、小松さんとは無関係です。人質としてはどちらが有効だと思われますか?」
GM/烏丸:「…なるほど、自ら死にたいと言うなら、そうしてやろう。…望み通りにな」烏丸の銃が壱生の方に向く。
壱生:内心脂汗垂らしながら睨み付けてみる(笑)。
GM/芳郎:「やめろ!」
壱生:「(はっはっは…当たったら痛そうだなぁ…)」
GM:銃口が火を噴く直前、芳郎が立ち上がって、烏丸に体当たりする。「貴様!」烏丸は芳郎を蹴り、銃口を芳郎に向けて引き金を引こうと…
碧唯:そろそろ正体バレの時だな、C・クロノス!(笑)
壱生:「それはちょっと…させられませんね!」機械剣を実体化させて、銃を弾き飛ばそうとします。
GM/烏丸:「…むぅ?」うい。演出でどうぞ。
壱生:では右手首から銀色のブレードが伸びて、銃を叩き落としました。ちなみに機械剣は《融合》してますので、取り出し自由。ルール的にはマイナーで捕縛を解除して、メジャーで攻撃ですかね。
GM/烏丸:「…貴様…? そうか、貴様もか!」
壱生:芳郎を庇う位置に立って。「まぁその…何です。……平和的に話し合いませんか?」
GM/芳郎:「…壱生…」

碧唯:さて、烏丸は石が無くてもバケモノか否かが問題だ。
ヴェル:石に呼ばれてるってくらいだから、かなりヤバイかと。

GM/烏丸:「そうか…まずは貴様を排除しなければならんのだな…」烏丸の瞳孔が爬虫類のように縦に裂け、口元から長い舌がちろちろと覗きます。

碧唯:はい、詰んでましたー!(笑)
壱生:もう奈落に侵蝕されてますね。邪仙化してます(笑)。
碧唯:助けて太公望ー!

壱生:はははは…やっぱりこうなるのかぁ、とほほ…」冷や汗垂らして苦笑い。
GM:烏丸の口元が吊り上がり、手をさっと挙げると周りの男たちも銃を構えます。

碧唯:うお、黒服も人間辞めてるのか。
ヴェル:少なくとも、化け物に付き従うことに疑問を抱いてないようですね(汗)。

GM/烏丸:「どちらにしろ、袋の鼠には変わらんな…」
壱生:「取りあえず、先にこれだけは言っておきますよ。烏丸さん…」周囲に目を配りつつ。
GM/烏丸:「…言いたいことがあるなら、聞いてやろう」
壱生:静かな表情で呟く。「……お気の毒様です。あなたの運命は99.975%確定しました。―――破滅、と」


GM:では、この辺でシーンを一旦切ります。次でクライマックスフェイズに入りますが、先生とヴェルティは2ラウンド目からの参戦になります。
碧唯:あ、クライマックスか、了解です。
ヴェル:了解しました。しかし…もったいぶらせようとして帰ってきたら、既に戦闘が始まっているとは(笑)。
碧唯:決着がついた時にウル●ラマンよろしく立ち去れば、正体バレずに済むよ鉄君!(笑)


 

■クライマックスフェイズ■


●シーン12 『溺れた老爺』  PC任意登場

○山小屋近辺


 現在のエンゲージ:【烏丸】 【黒服】 【壱生】  (*碧唯・ヴェルはシーン外)

GM:お互いのエンゲージはマイナーアクションで移動して埋めてください。
壱生:黒服はクラード1体分ですか?
GM:はい、1体分です。
ヴェル:1体…タフだったりして(汗)
碧唯:まぁFP=人数なのがクラードの基本ですから。
GM:いや、まあ結局はただの人間だからね、こいつらも。
碧唯:単に烏丸がバケモノなのを承知で従ってるのか、操られてるだけか。まぁ、どっちにしろ死ね(爽)。
ヴェル:爽やかに言っちゃダメー!


▼ラウンド1

GM:では、セットアップに移ります。
壱生→C・クロノス:オートで《瞬間武装》。「ChronoGear,equips!!」閃光と共に変身しよう。
碧唯:変身しおった、これで鉄と天堂が口裏合わせたら完璧に正体隠される(笑)。
GM:こちらも烏丸がオートで《獣化》して終わりです。では、通常のイニシアティブ。烏丸の行動値は15です。黒服は7。

>烏丸
GM/烏丸:「…死ね」妙にくぐもった声で呟くと、闇を吐きつけてくる。マイナー《伝説のプロセス》《ハンティングスタイル》《ビーストヘジーク》、メジャー《吹き散らすもの:闇》。当たれば《闘争本能》《エターナルチャンピオン》《獣の気》でダメージ増加、(ころころ)達成値28。
C・クロノス:《氷の精神》で妨害します。「クロノ・フリイィィズッ!!」(ころころ)達成値30。よし、通った…かな? 時間凍結で闇が止まったところを横に避ける!
GM/烏丸:「…ぬう!」妨害されたか。こちらは以上ですね。

C・クロノス:ところでこの戦闘中、芳郎はどんな扱いですか?
GM:いてもいない人です。戦闘には巻き込まれません。まあ、ことの成り行きを見てはいますが。
碧唯:さしもの強者レスラーも、あんまりと言えばあんまりな状況に腰が抜けたか(笑)。
GM:観客がいないからです(笑)。
C・クロノス:これが庇わなきゃならないエキストラ扱いだと、戦術的にかなり厄介(笑)。
碧唯:3回までなら《護りの剣》で守れますが、コストが重い。
ヴェル:むしろ庇ってー、ヴェルは脆いのー(涙)。
碧唯:無論、要請があれば守りますさー。

>C・クロノス
C・クロノス:マイナーでクラードに接敵、機械剣で斬りつけます。「クロノ・セイバーッ!!」(ころころ)達成値26。
GM:(ころころ)達成値9、ダメージどうぞ。
C・クロノス:(ころころ)低いな、20点〈斬〉。
GM:黒服は一気に壊滅しました。
C・クロノス:お、殲滅できたか。
GM/烏丸:「…ふん…魔物相手では、人間などこの程度か…。壁にもならぬな」
C・クロノス:「烏丸京吾よ……己が分をわきまえぬ欲望は、災いを招くと知るが良い」
GM/烏丸:「黙れ。貴様こそ、己が分をわきまえよ。この私に勝てると思うなあっ!」

ヴェル:うぅ…EDが少し怖い。
C・クロノス:発狂はないと思うのですけどね。一心狸を知ってる時点で(笑)。
ヴェル:でも、目の前で友人が人間ブッタ斬ってるのを見させられるのは(汗)。
C・クロノス:斬ってないです。一応は峰打ちで(笑)。
ヴェル:ほっ、良かった。

 現在のエンゲージ:【烏丸】 【クロノス】  (*碧唯・ヴェルはシーン外)


▼ラウンド2

GM:2ラウンド目に入ります。他の二人も登場どうぞ。
碧唯:登場ー!「約束の刻限にはまだ少し猶予があったはずだけど、こりゃどういう事ですかね烏丸社長」
ヴェル:登場します!「戦闘が始まってる…誰」
GM/烏丸:「…遅かったな。石は持ってきたか」
碧唯:「遅かないでしょう。それより人質の一人が姿見えないんですがね、約束守ってもらえないと石は出せませんよ。ていうか―――その、君、誰?」クロノスを見て(笑)。
C・クロノス:「人には“分”というものがある。とりわけ神域の力は人を酔わせ、自ら運命に立ち向かう気力さえ失わせる。それは“精神の死”にも等しい…。私の名はキャプテン・クロノス―――汝が宿す破滅への萌芽、ここで摘ませてもらう!」
碧唯:「ええと、その、天堂君、何この空気」(笑)
ヴェル:「鉄さんは無事なのですかっ」ヴィークルに乗った状態で烏丸を威嚇中。

碧唯:EDの案がひとつ浮かんだ! 天堂は新たなマスクマン『キャプテン・クロノス』として再デビュー!(一同笑)
ヴェル:なんだってー!!
C・クロノス:なにゆえー!?(笑)
碧唯:友にリスペクトして!(笑)

GM/芳郎:「…ええと、その…」碧唯と壱生を何度か見ながら、何と答えたものか悩んでいる様子(笑)。
碧唯:「……まぁいいや。この状況鑑みるに烏丸社長。きっとアンタ、最初から人質を素直に帰すつもりは無かったと見たね。じゃあこっちもぶっちゃけるけどさ。『世界の眼』は元の祠に戻してきちゃったわ、あっはっはー」
GM/烏丸:「そうか…祠か」にやりと笑って、移動を開始する。
碧唯:「おっと、ぶっちゃけた手前、行かせるわけにゃあいかんのだわ、これが。アンタがそこまで終わってたのを最初に見抜けなかった、これはアタシの責任だ。だからきっちり最後まで面倒見るよ」
GM/烏丸:「邪魔をするのか…ならば、よい…まとめて叩き潰してくれる!
ヴェル:「貴方を行かせるわけにはいきません。貴方はここで止めます」
GM:と、いうところで全員に[SA:烏丸を止める]を渡します。
一同:拝領しまーす。

 現在のエンゲージ:【碧唯・ヴェル】 【烏丸】 【クロノス】

GM:では、セットアップから行きましょう。こちらは《絶対先制》を使います。
ヴェル:リヒト、ユナイテッド!」オートで《瞬間武装》使用、人間性残り7。
GM:烏丸の行動。闇の塊を、碧唯、ヴェルティに吐き付ける。組み合わせは先ほどと同じで。(ころころ)今日は目が悪いな、達成値27。
ヴェル:でも十分高いですから(汗)。
碧唯:《祭器》で魔力防御、Crt値9。(ころころ)クリティコー! 防禦の陣が展開、闇を逸らす!
ヴェル:(ころころ)よし、6ゾロ! ヴィークルを変形させて身に纏いながら高速回避!
C・クロノス:二人ともクリティカルですか(笑)。
GM:やや、二人とも避けたか。これを消すような無粋なマネはしないでおこう。次は行動値15でヴェルティ。

>ヴェル
碧唯:「状況は既に混戦だ。ヴェルティ君や、出し惜しみしてる余裕は無さそうだよ」
ヴェル:「了解、全力で行きます」マイナーで烏丸にエンゲージ、メジャーで攻撃します。(ころころ)達成値23。
GM:回避は高くないのだ…が、そもそも《ビーストヘジーク》中なので回避できない(笑)。
ヴェル:オートで《百万馬力》《リインフォース》を使用、人間性残り2。(ころころころ)〈光〉51ダメージ! 光を纏った機械の蹴撃!
GM:高いなあ。では、その一撃をHA《復讐の爪》で返そう。
ヴェル:「入っ……!?」
GM/烏丸:「…やる。だが…そこは私の間合いでもある」カウンター51点返しました。

ヴェル:ここは消さない方向でいきます?
C・クロノス:はっはっは、HA《ヴォイド》は誰も持ってません(笑)。
碧唯:《ヴォイド》持ちもいないし、返す手段は無いですな。
ヴェル:おお(汗)。
碧唯:まぁ《リセット》あるし、心置きなく死にたまえ!(笑)
ヴェル:なんか、物凄くポンポン死にそうで怖いです(汗)。
碧唯:アタシがおっ死んだら、《歩く影法師》で《リセット》してね☆
ヴェル:了解。使う前に死なないでね(汗)。

GM:で、烏丸は魔獣化します。HA《超魔の命》に罪10点使用。
ヴェル:こちらも魔獣化、銀髪碧眼となり頭部に2つの角が現れます。

 現在のエンゲージ:【碧唯】 【ヴェル・烏丸】【クロノス】

>烏丸
GM/烏丸:「どうやら少し貴様らを甘く見ていたようだ…。本気でやらせてもらう」先ほどの行動に《終末を告げるもの》が乗る。
C・クロノス:う、シーン攻撃!
ヴェル:いやぁん(涙)。
碧唯:き、来たわー!?
GM:全員に闇を叩きつける!(ころころ)よし、高い。達成値35!
ヴェル:くっ(汗)。
C・クロノス:これは…通すしかないか。
碧唯:とりあえずこれが当たっても、こっちは魔獣化で済む。ヴェル、《護りの剣》要ります?
ヴェル:お願いしていいですか?(汗)
碧唯:らじゃ。
C・クロノス:《氷の精神》は、成功の目が6ゾロのみなので今回は無理ー。
ヴェル:こっちもです。 orz
碧唯:まぁクリティカル頼みなので、当たっても恨まないでネ。
ヴェル:大丈夫です!

C・クロノス:いちおう回避。(ころころ)達成値13、命中。
碧唯:ヴェルティに《護りの剣》! 人間性18。《祭器》で魔力防御、Crt値9(ころころ)くっ、ダメか! では自分の分(ころころ)こっちもダメー!
GM:全員命中ですな。(ざらーっ)47点の〈闇〉。
碧唯:「まずっ、間に合わな―――」ヴェルティの絆固定、ヴェルティに愛1! で、こちらは魔獣化! ヒトガタが砕け散って、その下から宝珠と同じ材質のヒトガタが!
C・クロノス:こちらも魔獣化。プロテクターが光の粒子に包まれる。ヴェルはひとまず《彼方への門》で回避かな。愛渡そうか?
ヴェル:む、今から使えるかな。エゴ1つあるんで、AGPは自前でいけるんですが。
碧唯:とりあえず1点あげます。貯めとく分には無限用に使えるし。
ヴェル:うーん…(考え中)…《復讐の爪》がまだありそうだから、今回は倒れておきます。
碧唯:《リセット》使うタイミングはどこら辺で? こっちはまず支援アーツかける予定だったので、出来ればすぐ立ってほしい。
ヴェル:では、即座にお願いします。 orz
碧唯:《復讐の爪》きたら、その時《リセット》しますので。
ヴェル:はーい。「か…は」カウンターを決められて体勢を崩したところに追撃を食らい、倒れます。
GM/烏丸:「…まずは一人。他の奴らも、すぐに後を追わせてやろう」
碧唯:「誰の後を追うんだって?」世界の眼へのエゴ固定、自分にAGP1! HA《リセット》! ヴェルティ、FP1で復活!
ヴェル:「くっ…ありがとう、翠せんせ」足で地面を蹴って宙返り気味に起き上がる。
碧唯:「因果の書き換えなんて大儀式は久し振りだね」即死するはずのダメージはしかし、それに至らないダメージだったという結果に書き換わる!
GM/烏丸:「…厄介な能力を持っている…。だが、それも何度もは使えまい。後、一回か、二回…いや、今ので打ち止めか? だが、私は…」開いた口に、闇が集まる。「何度でも、撃つことが出来るのだ」

ヴェル:まさか、《雷光のごとく》!?
碧唯:影法師リセット、よろ!(笑)
GM:いえ、今はやらない。
C・クロノス:今は、ですか(笑)。
ヴェル:よかった、この場でくるかと思った(汗)。でもいずれくるのか…。

>碧唯
GM:では、行動値11の方々。
碧唯:「そう何度もアンタに手番を回すつもりは無いけどね。―――ちょっと、そこの宇宙刑事君や! 君は味方って事で良いんかね!」
C・クロノス:「私は時空の守護者――歴史を乱す存在は修正するのみ!」
碧唯:「あいよ、じゃあ味方って解釈で。ならいっちょいくか!」初期エゴ固定、自分にAGP1。マイナー《結界魔法》、メジャー《OS:加護》&《OS:祝福》。人間性3! それをHA《魔法の国よ》で、味方全員に拡大! みなさーん、次のメジャーでの判定はCrt値−1で、2回振って任意の出目取れますよー。
ヴェル:「身体が軽い…これなら!」
C・クロノス:「―――感謝する」

>C・クロノス
C・クロノス:次はこちらが《無限の法則》を使うので愛を下さい。
碧唯:では壱生と一心狸の絆固定、クロノスに愛2!
ヴェル:喪失/小松/天堂兄妹を固定してクロノスに4点!

碧唯:《万能なる一撃》での割り込みを2回かけますか。
GM:ほほう。ここで勝負を賭けるという手にくるか。
碧唯:ただ《獣の生命》とかあると、ちょっと厄介。
C・クロノス:《ヴォイド》はないからねぇ。
ヴェル:《ヴォイド》はないけど、《雷光のごとく》を使われると同タイミングなので私以外だと行動値で負ける…って《獣の生命》! しまった、それを失念していた(汗)。
碧唯:《雷光のごとく》+《終末を告げるもの》とか、超ヤバいッス。

C・クロノス:長沢へのエゴを固定、罪1点。合計7点使用してHA《無限の法則》! マイナーでエンゲージ、メジャーは機械剣で攻撃。更にオートで《必殺技》を使用。(ころころころ)2回目採用でクリティカル!
GM:回避できないのですよ。ダメージどうぞ。
C・クロノス:オートで《リインフォース》。「クロノス・ペネトレイション!」(ざらららーっ)104点〈斬〉!
GM/烏丸:半分くらい削れたか。「ぬう…! だが、まだだ! この程度!」

 現在のエンゲージ:【碧唯】 【ヴェル・烏丸・クロノス】

碧唯:とりあえず1回、《万能なる一撃》でクロノスかヴェルを動かしましょう。《歩く影法師》で何をコピるかは、その後の判断で。
ヴェル:はい。
碧唯:という訳で、誰か愛1点を下さい(笑)。
C・クロノス:碧唯の絆を固定、碧唯に愛1点。
ヴェル:あ、なら私に出させてください! クロノスにはこちらの《無限の法則》用に愛が欲しい。
C・クロノス:では、今の愛はヴェルに変更で。
碧唯:さて、では動かすのはヴェルティでいいかな。
ヴェル:翠せんせの絆を固定、翠せんせに1点!

碧唯:「だが、それで終わりじゃないんだなぁ」もらった愛1でHA《万能なる一撃》をヴェルティに! パキンと音を立てて、ヴェルティの周囲の時間が凍結する! そして芳郎への絆固定、ヴェルティに愛1!
C・クロノス:烏丸に絆/執行を取得しておきます。
ヴェル:で、ココで皆様に質問。《無限の法則》をココで使うか否か(汗)。
C・クロノス:惜しむ理由があまりないかと。まだFP100くらい残ってるはずだし。
碧唯:《超魔の命》でAGP10点使ってますからね。
ヴェル:そか…ならば、全力全開いきます!
碧唯:《歩く影法師》用に絆1個確保してますので。
C・クロノス:《獣の生命》来るかどうかが問題ですが…あればどっちみち攻撃喰らうわけで。残り5つも全部固定してヴェルに渡します。
GM:うむ…結構ダイス増えるなあ。

>ヴェル
ヴェル:「貰ったチャンス、絶対に逃さない…!」ここでエゴ:魔の力/開封を絆/解放に変更! AGP2点ほど放出しますが、欲しい人います?
C・クロノス:私に来るなら有り難いですね。ちょうどHA2つ分なので。
ヴェル:ではクロノスさんに。鉄さんと魔の力の絆固定、愛2点を渡します。
碧唯:とりあえず、次のセットアップで自分のCrt値を極限まで下げるので。それで何とか凌ぎましょう。
C・クロノス:無理でもヴェルに来る分はカバーリングしますから。《復讐の爪》でなければ。
碧唯:クロノスは《真理のe》ありますしね。

ヴェル:そしてマイナーなし、メジャーで再び攻撃。ここで喪失/魔の力/天堂兄妹/小松の絆を昇華! 10点を捻り出す! 頂いたのと合わせてAGP18点をつぎ込んだHA《無限の法則》発動!
GM:18点か。そりゃ多いなあ。
碧唯:そりゃ多過ぎじゃないかなぁ(笑)。
ヴェル:でも、この一発しか打てないから(笑)。
C・クロノス:人間性は大丈夫ですかね?
ヴェル:大丈夫、これで0になるから2つ余ってればOK。(ころころころ)クリティカルはせず。2回目の達成値23で。
GM:まあ、回避できませんのでダメージどうぞ。
ヴェル:オートで《リインフォース》のみを使用して人間性ジャスト0!(どざらららーっ)〈光〉の177点! 光を纏って両足から突撃ー!!
碧唯:おかしいダメージが(笑)。「うひゃー、すごいねこりゃ。SFに挟まれるとファンタジーは肩身が狭いや」
GM:177点か…仕方がない。現在残っているAGPは12点。そこから他のHAに回す分3点を残し、9点でHA《伝説の証明》を発動する。
碧唯:9点で《伝説の証明》か、硬いなぁ。
ヴェル:ぐぅ、きつい(汗)。
GM:ダイス24個で…(ざららーっ)75点防御。
C・クロノス:しかし、思ったよりも低い。
ヴェル:期待値84か。
GM/烏丸:「…ぐ…ッ! やってくれたな! だが、耐えたぞ…まだまだ、勝機はあるわ!」総ダメージ102点か…ギリギリ残った感じだ。
ヴェル:「……まさか!?」光を帯びつつその場から飛びのく。既に全身の機械類からは煙が拭いてる。
C・クロノス:《復讐の爪》は使い切ったかな?
碧唯:次、《絶対先制》だったら何とか凌いで、本来の手番で食らったら、その時こそ《リセット》で凌ぎますか。

 現在のエンゲージ:【碧唯】 【ヴェルティ・烏丸・クロノス】


▼ラウンド3

GM:では、セットアップから。
碧唯:《封印解除》! 人間性マイナス3。
GM:こちらは《絶対先制》を宣言します。

碧唯:私が絆1。ヴェルティ、AGP残してます?
ヴェル:AGPなし、未固定絆なし、未昇華絆2つです。あと1つまでなら消して大丈夫。これ以上アーツ使えないけど(汗)。
碧唯:クロノスは《彼方への門》使えるAGPあります?
C・クロノス:さっき2点もらってます。《真理のe》分まで足りますね。
ヴェル:こちらのHAは《彼方への門》と《歩く影法師》。
碧唯:ヴェルティは1回《彼方への門》で回避して、本来の手番はクロノスがカバって《真理のe》、こんなとこか。

GM:こちらは例の終末コンボをぶちかましてきます。HA《スーパーアクション》を起動。これでクリティカルにします。
碧唯:ぐはー! 自動ファンブルで食らいます! 《彼方への門》使わないと、《スーパーアクション》は避けられん。
C・クロノス:こちらも《彼方への門》で回避ですかね。
ヴェル:あぁ、ここで2人とも《彼方への門》使用って事ですか?
碧唯:ここはエトランゼ2人は《彼方への門》かと思われます。
C・クロノス:で、攻撃やり過ごしてから碧唯先生に《リセット》と。
ヴェル:よし、翠せんせい、食らう前にAGP下さい(ぉぃ
碧唯:烏丸本来の手番をやり過ごしてから《リセット》ですね。

C・クロノス:HA《彼方への門》で回避。「時空断層障壁クロノ・ディバイダー
碧唯:「くあ、こりゃダメだ。悪いが後、任せたわ」初期絆固定、ヴェルティに愛1!
ヴェル:「ごめん、後でかならず助ける!」頂いた愛でこちらも《彼方への門》発動。
GM/烏丸:「逃がすかっ!」クロノスの方の《彼方への門》、最後のAGPで《ヴォイド》する。
ヴェル:うぎゃ!?(汗)
碧唯:ここで《真理のe》を吐くことになるか!
C・クロノス:それは仕方ない。真の死。《リセット》で蘇生させてもらおう。
碧唯:あー、《リセット》で凌いで改めてカバーして《真理のe》か。
GM:では、一応ダメージを出しておきます。(ころころ)53点の〈闇〉ですが…魔獣化後で耐えられるキャラはいませんね。
碧唯:無理だー! ビシリと宝珠に皹が走り、ヒトガタが砕け散る。そのままひび割れた宝珠は地に落ち―――真の死。
C・クロノス:ギアとバイザーに亀裂が走り、がくりと膝を突く。真の死。
GM/烏丸:「…残るは一人…」烏丸がゆっくりとヴェルティの方に歩んでくる。

C・クロノス:うーん、これは…一歩間違うと犠牲者が出るなぁ。どうしたものか。
ヴェル:みなさん、相談だ。今《リセット》使うか、攻撃してから使うか(汗)。
C・クロノス:《リセット》で纏めて蘇生した場合、敵の攻撃が碧唯に向かうとそれで終わる。
碧唯:ただ、ここで蘇生してもらえれば〈魔力〉防御のCrt値6で判定できます。絆昇華のAGPで振りなおしをすれば、かなりの確率でクリティカル防御可能。
C・クロノス:…もう敵もHAは残ってないはずだったよね?
ヴェル:ですね。少なくともAGPが残ってないはずです。
碧唯:正直、ヴェルティ一人では烏丸の攻撃は凌げないと思う。
C・クロノス:なら、それで行きますか。振り直しアーツも一応あるし。
ヴェル:了解。

GM/烏丸:「やはり…石も我が手に戻りたがっているのだ! 見よ、もう勝利は目の前だ!」
碧唯:烏丸が負けセリフを!(笑)
GM:「俺、もう死にます」って言ってるようなものだなあ(笑)。
ヴェル:「一人じゃ…ない!」翠せんせの絆を昇華してAGP2点取得、そしてそれを使いHA《歩く影法師》→《リセット》を翠せんせとクロノスに使用!
GM/烏丸:「…ぬう!?」
ヴェル:「因果律干渉…力を貸して、翠せんせ!」周囲にリヒトから剥がれた光が舞い散り、先ほどの碧唯の《リセット》を模倣する!
碧唯:「―――っとぉ…… こう簡単にコピられると年寄りの立場が無いが、この状況では助かるよ、ヴェルティ君」
GM/烏丸:「馬鹿な、まだ、立ち上がってくるというのか!」
C・クロノス:「残念ながら、時の流れは…貴様に味方しない!」

>ヴェル
ヴェル:「死にたくない、死なせたくないから、死力を尽くす…ただ、それだけ!」マイナーなし、メジャーで通常攻撃!(ころころ)達成値21!
GM:《ビーストヘジーク》中なので当たります。
碧唯:「さて、未来の武器とやらの潜在能力、アタシみたいな古い器にどれだけ引き出せるか…っ!」ヴェルティに《武具覚醒》! 人間性マイナス7!
ヴェル:(ころころ)30点〈光〉ダメージ!
GM:それは流石に死んだ。もう打つ手は無い。烏丸の体に、ヴェルティの一撃が決まる。そうすると、体中に亀裂が走り出す。
ヴェル:「…届い、た」
GM/烏丸:「…な…に…!? 私の体が…維持、でき…ぬ…!?」
C・クロノス:「―――だから言った…貴様の運命は99.975%確定した、と」
GM/烏丸:「…馬鹿な…こんな! 私が負けるはずなど…あるわけが…」体が一気に崩壊し、塵になって消えていく。
碧唯:「知らなかったのかい、烏丸社長。『世界の眼』は仙骨を持っていない者にとっては猛毒だ。アンタは身体の芯まで、その猛毒に冒されてたのさ」
ヴェル:「………」言葉が出せないほどに疲弊してるが、崩れ行く烏丸を悲しい眼で見送る。
C・クロノス:「安易な手段に頼って自ら道を切り開く事を止めたモノに……運命に抗う力は、無い」
GM:烏丸は、もう何も答えることが出来なかった。塵になった烏丸は、そのまま風に吹かれていなくなってしまった……というところでシーンを切ってもよろしいでしょうか。
一同:OKでーす。


GM:では、人間性の回復から処理しましょう。
ヴェル:人間性0の絆1。ギリギリですが復帰確定です(苦笑)。
C・クロノス:マイナス4で絆6つ。何とか判定なしで大丈夫。
碧唯:絆5個で人間性はマイナス7。
GM:では、問題は先生ですか。
碧唯:(ころころ)ああああ危ねぇー!? 2まで回復!
一同:あぶね!?
ヴェル:Σダイス5つ振って1が3つって…。
C・クロノス:一つでも余計にアーツ使ってたらアウトでしたな(笑)。
碧唯:こっちに手番回って《シャイニングレイ》とか撃ってたら、堕ちてました!(笑)
ヴェル:よ、よかったー! 先生帰ってこれたー!(がばっと抱きつく)。
GM:もう少しで先生がNPCになるところだった(笑)。
C・クロノス:では、二人が感涙にむせんでいる間にシーン退場します(笑)。
碧唯:ちょ(笑)。


GM:まず、エンディングの希望を聞きますが。何かやりたい場面のある方は?
碧唯:こっちは依頼主がお亡くなりですからねぇ。芳郎か天堂兄妹か、やり取りが欲しいとこです。
ヴェル:鉄さんを捜したい(マテ
C・クロノス→壱生:えーと、後日談になるのかな。壱生は死角に移動した後、小屋の中から出てくるのですが(笑)。
GM:そうですね。
碧唯:芳郎には口裏合わせてもらうのか(笑)。
ヴェル:あ、そうそう! 今回も結局クロノスの正体は、翠せんせと私には判らないのかな(笑)。
壱生:そうなりますかね、あの展開だと。
碧唯:しまった、MMMに正体割れた!(笑)
ヴェル:大丈夫、私は鉄さんに気付いてないっ(ぇ
壱生:いえ、“壱生”は戦闘を見てませんので。少なくとも表向きはそういうことに(笑)。
GM:では、壱生は後日談、先生が…芳郎、小松とともに祠の前、ヴェルティは戦闘直後でいいですか。
碧唯:私はそれでOKです。
ヴェル:了解しましたー。
壱生:あ、後日談と言ったのは予想です。私も戦闘直後に出てきます、小屋から(笑)。
GM:時系列的にヴェルティ、先生、壱生の順で。壱生は亮子の件もあるから、ヴェルティのEDと、後日談の方にも出てきてくださいな。
壱生:はいー。
碧唯:こっちは壱生の安否をヴェルに任せて、祠の確保に行ったってとこかな。


 

■エンディングフェイズ■


●シーン13 『少女と沈黙』  ヴェルティ・ヴィクティムED

○山小屋近辺


GM:戦闘終了後。黒服たちは倒れていますが、全員気を失っているだけです。芳郎も足を怪我していますが、かすり傷程度で、すぐに良くなるでしょう。
ヴェル:「うぅ…また壊れちゃった」私は無理させてぷすぷすいってるリヒトを泣く泣く転送させます(涙)。
壱生:―――おぉ〜い。誰かぁ〜助けて〜」小屋の中から声が聞こえます(笑)。
ヴェル:「芳郎さん、だい…あれ?」声に気付いてそっちに駆け寄ります。
GM/芳郎:「ああ、俺なら大丈夫だ…壱生か、あの声は」
壱生:部屋の真ん中に、縄で縛られた状態で倒れてます。実は自分でやったのですが(笑)。

碧唯:まんまハヤタ隊員だ…(笑)。
GM/アラシ隊員:「こいつぅ、心配かけやがって! ははははは!」な感じ。
壱生:状況次第では先生達の前で変身しようと思ってましたが…そういう展開にならなかったので(笑)。

ヴェル:「鉄さん! ケガは?何かされませんでした?」鉄さんの体調チェックしつつ縄を解きます(笑)。
壱生:「あー、大丈夫です。かすり傷で済みましたから…」苦笑しつつ起きあがり。
ヴェル:「そうですか、良かった……」安心したら、今度はこっちがぽすんっとへたり込みます。
壱生:「いったい何があったんでしょうか…凄い音がしたけど、小屋の中からは何も見えなくて」と白々しく(笑)。
ヴェル:「あ、え、えーと……(冷汗」
GM/芳郎:「…………」

ヴェル:ふっふっふ、そして芳郎は私と鉄さんにそれぞれ「今回の事は黙っておいて」と言われるわけですな(笑)。
碧唯/壱生:「(喋ったらコロス)」あいこんたーくと!
壱生:いえ、むしろ平伏して黙っててもらう方向で。ヘタレキャラだし(笑)。
ヴェル:「実は、翠せんせが中国拳法の達人で、もう強面さんたちを千切っては投げ千切っては投げの大活躍で!」(ぇ
碧唯:かめ●め波も出せるよ!

GM/芳郎:「…ま、まあ、そうだな。外は…結構大変だった、そういうことだ」空気を読んだ(笑)。
壱生:「そうですか、とにかくみんな無事で良かった良かった!」はっはっは、と空笑い。
GM/芳郎:「は…はははは」空笑いをした後「じゃ、先生のとこにでも行ってくるわ」ヴェルティに突っ込まれる前に退散することにします(笑)。
ヴェル:「あははは、あ!」取り残されるヴェルティ(笑)。
壱生:「あ、あ、待ってください、僕も行きますよ〜!」慌てて追いかける(笑)。…って、追いかけていいのだろうか。全部のEDに出てしまう。
GM:それはそれでいいですよ。
壱生:ならそれでー。
碧唯:壱生はメインNPCである天堂兄妹と、一番関わり大きいですしね。

ヴェル:「あ………」そんな鉄を見送りつつ、一人になった所でちょっと思案顔。「(…もしかして、鉄さんにも見られてたのかな…なんか様子おかしかったし…)」などと考える。「でも…それにしては、私の事見ても怖がらなかった……気のせいかな」ブツブツ。
GM:と、そんなことを思案しているわけですが。そうこうしているうちに、日も暮れてきます。
ヴェル:「あ…いけない。私も行かなきゃ」そう言って立ち上がり、ふと烏丸の事が頭を過ぎります。
GM:烏丸のいた場所には、彼の着ていた服だけが落ちていますね。
ヴェル:「あなたは偶々“力”を見つけてしまっただけの人。そこにきっと罪はない…でも。あなたはその力で、周囲を害してしまった。力の使い方を間違えてしまった。私と貴方の違いなんて、多分その程度なんだろうな……」
GM:目の前で、その衣服も風に巻かれてどこか遠くに飛んで行きます。
ヴェル:飛んでいく衣服に数瞬黙祷を捧げた後、踵を返して去ります。「私も…ううん。私は、この力を助けるために、失わないために使う。犠牲にしてしまった、貴方の為にも」



●シーン14 『祠と霊石』  翠ヶ原碧唯ED

○祠前


GM:では、先生。祠の前には小松さんが待っています。
碧唯:あーい。
GM/小松:「ああ、戻ってきた。急に静かになったんで、どうなったかと気を揉んでいたよ」
碧唯:「片は付いたよ、小松さん。烏丸社長はもう石を取り返しには来れない。……永遠にね」
GM/小松:「…そうですか。やっぱり、止めるにはそうするしかなかったんでしょうかねえ…」
碧唯:「どうやら彼はとっくに人間辞めてたようでね。ま、最初に見抜けなかったアタシもまだまだ修行不足だったってことさ」
GM/小松:「…一心さんは、こいつを正しく使えたようですが…ただの石でも人間を狂わせちまう。そんな代物も、世の中にゃあるってことですか」
碧唯:さて、世界の眼を戻した祠はどんな具合でしょう?
GM:石造りの小さな祠です。この時のために、破壊されたものを補修しておいたようですね。石は中に安置され、静かに輝いています。
碧唯:「そういう事。さて、これで世界の眼は正しく本来の持ち主の手に戻ったのかな?」
GM/小松:「もう、大丈夫でしょう。これで」そう話していると、芳郎たちがやってきます。「お、いた。先生! …石の方も、無事に返せたようですね」
碧唯:「おー、天堂君に鉄君も来たかね。いやはや、さっきは恥ずかしいとこを見せちまったね」
GM/芳郎:「あー…いや、驚きましたけど…」
壱生:「皆さん無事で良かったです。…僕は小屋で縛られてたので、何も見てないんですが」ひきつり笑顔。
GM/芳郎:「ま、でも、先生が俺の恩人ってことは変わらないわけですしね。俺は、一心叔父さんの件で慣れてますから」
碧唯:「そりゃありがたいね。こりゃ叔父さんの教育に感謝しないとねぇ」からから笑う。「そして鉄君は、見なかったのならそれはそれで良し」
壱生:「は、ははは…(世間って狭いなぁ…)」
GM/芳郎:「…一心叔父さんも、これでようやく落ち着けます。…ちょっとだけ、恩も返せたかな」
碧唯:「恩なら君ら兄妹が立派に育ったことで、とっくに返せてると思うわよ。ねぇ、小松さん?」
GM/小松:「…ああ、一心さんも安心してるさ、きっと」
碧唯:「ほんと、狐狸の類も立派に人を育てて上に昇るんだもの。アタシもまだまだ研鑚が足りねーや、あははー」



ヴェル:…ふと思ったんだけど。強面さんたちの記憶どうにかしないと、私たち殺人犯?(滝汗)
壱生:何を言ってるんです。死体が見つからなければ事件にはなりませんよ?(笑顔)
GM:強面だって銃刀法違反しているから、警察には名乗り出ないでしょうね。
ヴェル:それもそうか…一安心のような腑に落ちないような…(汗)。
GM:状況を細かく説明したら、強面だって襤褸が出てしょっ引かれますから、自分から警察にどうこうはしないでしょう。
壱生:それ以前に、魔物絡みの事件ですので。死霊課がもみ消しにかかると思われます。
碧唯:いっそ、ここで証拠隠滅するかね? 一切合切(ぎしぃ
ヴェル:翠せんせ。怖いこと言わないで(汗)。
碧唯:一度牙を剥かれたら、わりかし容赦無いのがチャームポイントです☆ アタシに牙剥かれたわけじゃないがな! フゥアハハハハー!
ヴェル:うぅ、怖いよー。きっと『お世話』の半分もこんな感じだよー(ぉぃ



●シーン15 『鳩と悪役』  鉄壱生ED

○警察署前


 結局、天堂亮子は不起訴処分になった。
 警察としても『盗んだ』という証拠が挙がらなかったのだから、やむを得なかったのだろう。
 壱生は芳郎と共に、警察署から出てくる亮子を待っていた。


壱生:「丸く収まって何よりです。烏丸さんや、社員の方々にはお気の毒でしたが…」
GM/芳郎:「ああ、そうだな…気の毒は気の毒だったかもしれない」
壱生:「烏丸さんは自業自得の面もあったでしょうが、部下の人たちは直接関係ないですからね…後継の方が上手くやってくれることを祈ります」
GM/芳郎:「…結局、俺たちが盗みを犯したことには変わらないわけだしな…。何かの罰を受けなければならないのかも知れん」
壱生:「まぁ、それはそれとして。たぶん今回の盗みそのものは、咎められないと思いますよ」
GM/芳郎:「…壱生。お前には、本当に面倒をかけた。何と礼を言えば良いのかも判らん。…とにかく、ありがとうとしか、言えない」
壱生:「…さすがに友達の危機を放っておけませんでしたから。それに…あのまま放置すれば、もっと酷いことになったでしょうし
GM/芳郎:「……ところで…お前のアレだが」
壱生:何のことでしょうか。僕は何もシリマセンヨ? …ですので芳郎も、そういうことにしておいて貰えるとアリガタイノデスガ

(舞台裏)
碧唯:物凄く棒読みだ(笑)。
ヴェル:こうしてC・クロノスの謎は闇の中へ(笑)。
碧唯:謎のパンダ女(*李蘭のこと)の正体もまだ掴めてないしな…世界は謎に満ちている(笑)。
壱生:まだばれてませんでしたっけ、彼女?(笑)
碧唯:一部にはバレてたような。まだ周知にはなってないかと。
ヴェル:最近少しならバレても良くなったような…違ったかな。
碧唯:美宙と交歓留学でちょっと仲良くなったけど、まだ教えてもらってません(笑)。


GM/芳郎:「…わかっているよ。俺は、何も見ていない。鉄壱生は鉄壱生以外の何者でもない…そうだろ?」
壱生:「そういうことにして貰えると、助かります」苦笑しつつ。
GM:そんな話をしていると、警察署の扉の向こうから、亮子が出てきます。「…出てきたか」
壱生:「…ほら」芳郎の背中をぽんと押す。
GM/芳郎:「ああ。…じゃあ、行ってくる」

 そうして、芳郎が妹を出迎える。
 全てが終わったことを伝えると、亮子の顔に小さな安堵の表情が浮かぶのが見えた。
 仲むつまじい兄妹を見守りながら、壱生は小さく呟く。


壱生:「歴史もそうですが…二人の笑顔には護るだけの価値があったと、僕は思いますよ…」



Beast Bind New Testament
『鳩と悪役』

THE END



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