●今回予告●
人間の一生は八十年であるという。
若い頃から、塀の中と外とを行ったり来たりしていた俺は、既に七十になろうとしていた。
一生のほとんどの時間、塀で四角く区切られた空を眺めていた。
酒も女も知らず、青春と言うものも自分にはあったかどうか。
その人生も、あと十年で終わる。
人の一生は八十年。俺は七十になる。
今度は生きて戻って来れまい。
だが、外での生き方を知らない俺ならば、それも良いかもしれない。
…たった一つの心残りさえ、なければ。
Beast Bind New Testament
『ピストルの謙二』
汝、門出にささやかなる祝いを。
オープニング ミドル クライマックス エンディング
■プレセッション■
GM(R−3):では、全員揃いましたので。まずはハウスルールの説明から行きましょう。
・絆/エゴの取得は判定無しに行っていただいて構いません。書き換えも同様です。
・登場判定も宣言さえしていただければ、こちらが却下しないかぎり、自由に出ていただいて構いません。
GM:以上、いつものルールです。
碧唯:委細承知。
風間:了解です。
砕紀:了解しましたー。
GM:では、ハンドアウト順に自己紹介を。PC間絆も、その順でお願いします。
砕紀:はーい。
●PC1(定員1名) 推奨:お節介なキャラ。
君は、夜の街を一人で徘徊する老人と出会った。
その足取りは何とも危なっかしく、見ていられなかった。
君は余計な節介を承知で、その老人を助けてやることにした。
その老人…“ピスケン”とだけ名乗る彼と、君の奇妙な付き合いが始まった。
シナリオ絆:ピスケン (関係:任意)
▼琴月 砕紀/虚偽の盾 プレイヤー:Cerva
【マジシャン/マジシャン】 年齢:26歳/性別:男/カヴァー:自営業
「―――この“力”は護るためにある。もう誰も傷つけさせない…!」
ある時は平凡な飯処『月見屋外伝』の店主、ある時は怪しげな気功治療師。
その正体は、とある魔術機関の実験体。廃棄処分寸前のところを、研究員の温情により救われた。
能力的には回復・防御系に特化しており、攻撃能力は一切持たない。
外見は痩せぎすでボサボサ頭、時々無精髭あり。何故か常時サングラス着用なので怪しさ倍増。
多分に天気屋だが、いい人。主に勢いで行動し、飄々としていたり急転落下に落ち込んだりと忙しい。
所持HA:《魔法の国よ》、《リセット》、《ヴォイド》
●PC2(定員1名) 推奨:探偵など、依頼を受けられるキャラ。
嶋根組の二代目、嶋根定清が君に依頼してきたのは、人探しだった。
杵川謙二という、刑務所から出所したばかりの老人の行方を捜せ、との話である。
杵川謙二は、先代の頃から組に仕えており、務めを果たしてシャバに帰ってきたのである。
組をあげて出迎えてやらなければならないところなのだが、その本人が姿を消してしまったのだ、と言うのだ。
君は、嶋根の依頼を受け、杵川謙二を探すことにした…。
シナリオエゴ:嶋根 定清 (関係:任意)
▼風間 慧/風来探偵 プレイヤー:麻那
【マジシャン/イレギュラー】 年齢:37歳/性別:男/カヴァー:探偵
「―――やれやれ。もうちょっと、こう…普通の慎ましい仕事ってのは来ないもんなのか?」
表向きは冴えない私立探偵。基本的に面倒ごとが嫌いな、やる気のないオッサン。
その実体は、元・陰陽局エージェント。陰陽道を修得し、風と刻を詠む一級の術者…だった。
当人は“普通の探偵業”をやりたいのだが、何故か高確率で異様な怪事件/難事件に出くわす。
助手曰く、『不幸の三割打者』。それでも働かなければ生活できないため、彼は今日も仕事に赴く。
今回こそは、まともな事件だと良いなぁ―――と、儚い期待を抱きながら(ぁ
所持HA:《万色の魔術》、《歩く影法師》、《ヴォイド》
●PC3(定員1名) 推奨:人間の友人がいそうなキャラ。
市井久子は君の友人だ。
彼女は幼い頃に孤児院に預けられ、決して幸福とは言えない時期を過ごしていたこともある。
だが今では、立派に学校を出て一人立ちし、良縁に恵まれて結婚も決まっていた。
その久子が君に、頼みがあると言う。
それは、苦しい時期に手紙で励まし、学費を援助してくれていたある人物を見つけ出して、会うことだと言う。
君は、なんとかその人物を見つけたい、と言う彼女の頼みを聞くことにした。
シナリオ絆:市井 久子 (関係:任意)
▼翠ヶ原 碧唯/蒼碧乃珠 プレイヤー:早坂ノヴユキ
【マジシャン/アーティファクト】 年齢:30歳(2000歳以上)/性別:女/カヴァー:養護教諭
「人って何百年経っても進歩が無いのよねぇ。だからこそ小さな“ゆらぎ”を見つけるのが面白いんだけどさ」
都内の高校に勤めるグータラ保険医。酒と煙草と怠惰な生活をこよなく愛する。
その正体は、翡翠のような色合いと水晶のごとき透明度を併せ持つ、美しい宝玉の化身。
かつては自然信仰の象徴として奉られた祭器だったらしく、当時の巫女の魂が封じられていた。
しかし長い年月を経て記憶が摩耗したらしく、自分の真名や封じられた理由などは一切覚えていない。
普段は魔力で自分の写し身たる『碧唯』と猫の『魂緒』を作り、社会に潜伏している。
所持HA:《魔法の国よ》、《リセット》、《万能なる一撃》
砕紀:PC間絆、風間さんに絆/共感をどことなく感じているってことで。
風間:碧唯先生への絆は…興味、かな。
碧唯:PC間絆は砕紀に庇護。無理はいかんよ、自然体にね。
砕紀:今日は魔術師ばっかりですなぁ。
碧唯:ですねぇ。
GM:そういえば(笑)。
風間:三者三様ではありますが…ねぇ(笑)。
GM:マジシャン推奨じゃないはずなのに(笑)。では、本編に入ります。
■オープニングフェイズ■
●シーン1 『ピスケンとの出会い』 シーンプレイヤー:琴月砕紀
○裏通り/深夜
GM:夜に店を閉めようとしたくらいでしょうか。まあ、深夜一時くらいですかね。店から出たゴミなどを裏から捨てに行こうとした時のことです。裏通りを一人の老人がふらふらと歩いています。
砕紀:「…ふぅ、ここの所は物騒なこともなくて良い…っと、ん?」なんとなくそちらを見ます。
GM:老人は酔っ払いの間を歩いていますが、なんとなく頼りない歩き方に見えますね。
砕紀:「(大丈夫かな…)」不安げに見ている。
GM:その老人が、前から歩いてきた、派手な服装の男にぶつかってしまいます。と言うよりも酔っ払いの方が、避けようとした老人に当たった感じがしますね。わざとではないのでしょうが、酔っ払いのことですので。「じじい、どこを見て歩いてやがる」…となってしまいました。老人の方は、感情の読めない目で、酔っ払いを見上げています。
砕紀:「(む、なにやら不穏な空気が…流石にまずいか)あの、もし」そちらに近寄っていきます。
GM/酔漢:「なんだ…じいさん…その目は、よ…」酔っ払いは後ろから声をかけてきた砕紀に気がついたようですね。振り返って「なんだ、お前は」
砕紀:「いやまぁ、単なる通りがかりですが…その、喧嘩はいけませんよ?」ふっふっふ。殴りっこなんか大嫌いだー。どうしよー(笑)。
碧唯:一方的にボコされて、相手のやる気が無くなるのを待つのだ!
GM/酔漢:「関係ねえ奴は引っ込んでろ!」酔っ払いは、勢いで君に殴りかかってきます。
砕紀:「おぐっ」殴られてたたらを踏み、サングラスがズレます(笑)。
GM/老人:「やめろ。元々、わしとあんたの話だろう」その様子を見た老人が酔っ払いの袖を掴むと、彼は自分よりも上背のある男を、軽々と地面に叩きつけます。
碧唯:んー、ステキだ爺ぃ。
GM:酔漢は、そのまま動かなくなってしまいます。どうやら、気を失ったようですね。
砕紀:「!」その光景を目の当たりにしてびっくり。
GM/老人:「若いの…迷惑をかけたな」老人は、砕紀に手を差し出します。
砕紀:「え? あぁいえ。結局お役に立てませんで…」老人の手を取って立ち上がり、倒れた酔漢の様子を見ます。
GM/老人:「今どき、珍しいヤツもいたもんだな。前に出てきた時は、お前さんみたいなのは、おらなんだしなあ」
砕紀:「はぁ…しかし、お強いですね。何か武術をやってらっしゃるのですか?」
GM/老人:「そんなものを習っとったわけじゃねえさ。ただ、色々、生きるためにやってきただけでな。…面倒かけたな。すまねえ」歩いていこうとしますが…老人の腹からは大きな腹の虫が鳴ります。
砕紀:「そうですか…宜しければ、うちで何か食べていきませんか? 助けていただきましたし、御代は要りませんから」そう言って自分の店を指差す。
GM/老人:「…それは…」提案されて、少し考えてから。「いいのか?」
砕紀:「えぇ。袖触れ合うも他生の縁と言いますし」サングラスをかけ直しつつ。
GM/老人:「…すまねえなあ。それじゃ、少し厄介になることにするよ。…金がなくて、なあ…」ばつが悪そうに頭をかきますね。
砕紀:「困った時はお互い様です、遠慮なさらずにどうぞ。おーい漆ー」店に招き入れつつ中の使い魔に話しかける。
GM/老人:「…ところで、お前さん…まだ、名前を聞いていなかったな」
砕紀:「あぁ、私は琴月砕紀と言います。あなたは?」
GM/老人:「“ピスケン”。みんな、わしのことをそう呼んどるよ」…これが、琴月砕紀と、“ピスケン”と名乗る老人の出会いであり、この事件の始まりだった。
GM:では、絆:ピスケンを。SAは後で出します。
砕紀:うーむ…ピスケンさんに対する絆…尊敬というにはまだちょっと弱い気がするなぁ。
碧唯:感服、くらいでしょうかね。
砕紀:うーん…思いつかないので、感服いただきます。
▼絆/エゴの変化
砕紀:ピスケンに絆/感服を取得。
碧唯:渋いな、じじぃ……惚れそう。
砕紀:しかしなんだな。酔漢に負ける半魔も珍しいと思うぞっ。
風間:いやぁ、クラード相手だったらオジサンも危ないよ?(笑)
碧唯:実は多少なりとも戦闘に振ってないと、チンピラといえど侮れないのです。
●シーン2 『恐らくは、ごく普通の依頼』 シーンプレイヤー:風間慧
○風間探偵事務所
その日は、朝から忌々しいほどの快晴だった。ボロい事務所の窓から差し込む西日が眩しい。
俺はデスクに溜まった書類と仏頂面で格闘している。先週分の領収書と、依頼人への報告書。
もちろん益体もない“真実”に触れる部分は伏せて、かつ可能な限り“事実そのまま”を伝えなければならない。
やれやれ……面倒なことだ。
――俺の名は風間慧。人よりもほんの少しだけ勤勉な、しがない私立探偵である。
GM:では、探偵事務所に客が来ますね。訪ねてきたのは嶋根組の二代目、嶋根定清という男です。年齢は30そこそこというところでしょうか。
碧唯:随分と若い組長だな。
砕紀:襲名したてなんでしょうかね。
風間:「…初めまして。私が所長の風間です」応接用のソファを薦めて、話を聞こうか。
GM/嶋根:「…電話で話した仕事の件で、来た。内容は人探しだ」彼は軽い挨拶の後で、ソファに座ると同時に切り出します。「…探して欲しいのは、杵川謙二という爺さんだ。先代から、嶋根組に籍を置いている。杵川が刑務所から出所するのと同時に、姿を消してしまってな。探してもらいたい」
風間:「…姿を消した、と。心当たりはありますか? 本人の意志ということは?」
GM/嶋根:「…理由は判らん。あいつには家族はいないし、会わなければならない人間もいないと思うのだが、な。…先代の頃に命じた仕事で、塀の向こうに行ったんだ。金はほとんど持っていないだろうから、そう遠くへは行っていないと思う。戻ってきたなら、俺たちが世話してやらないと、嶋根組の名折れってものだ。…何とか、探してみてくれ」
風間:「なるほど。要は彼を保護して、長年勤めた苦労に報いたいと」
GM/嶋根:「そういうことだ」
碧唯:組長や若頭クラスの出所なら、刑務所の門のとこで組員一同お出迎えってシーンにもなりそうだが。一組員じゃそうもいかんよなぁ。それが仇になって取り逃がしたか(笑)。
風間:「…判りました、引き受けましょう。料金の方は…」と細かい説明をしておく。
GM:嶋根は、定められた料金を払うことを約束しますね。そうして、事務所を後にします。
風間:「…さて。ヤクザ絡みか……今回こそは、真っ当な仕事になると良いなぁ」と独り言を。
GM:では、エゴ:嶋根定清と、[SA:杵川謙二を捜す]を。
風間:エゴ/ビジネスで。
▼絆/エゴの変化
風間:嶋根定清にエゴ/ビジネスを取得。
碧唯:魔物絡みより100倍マトモですよ風間君!(笑)
風間:今のところは『まともな仕事』と認識してますよ。ヤクザ相手だからね(ぁー
砕紀:まぁ、実際のところ魔物絡みになることが確定っぽいですが(ぉ
碧唯:OPの段階では、まったくそんな臭いは無いですな。
GM:まあ、普通の探偵の仕事ですね。
碧唯:ていうか、ハンドアウト3つとも魔物のマの字も感じられない(笑)。
●シーン3 『ごく普通の依頼、その裏』 マスターシーン
○車の中
探偵事務所を出て数分後…嶋根はリムジンの後部座席にどっかりと座り、忌々しげに吐き捨てた。
「…あのじじい…余計な手間をかけさせてくれる」
隣に座った大柄の男は、無言で嶋根の言葉を聞いている。
「杵川を…ピスケンを何としてでも見つけろ。他の奴らも動かせ。時間が無いのは判っているな?」
男は頷いて、どこかに電話をする。
車は二人を乗せて、そのまま走っていった…。
風間:まぁ、裏はあるでしょうなぁ。
碧唯:無いわけは無いよなー(笑)。年齢的にも嶋根は大物とは思えないし、隣の男が本命かな。
砕紀:う、ウチの店のピンチ!?(汗) なんかこー、背景でヤーさんに壊されているうちの店の画像が。
碧唯:なまぬるい。
砕紀:Σ え!?
碧唯:ヤクザの嫌がらせといったら、店の前にトラックで●●●をブチまけてみたり……。
砕紀:イヤァァァァァァァァァァーーー!!(ムンクの叫び)
●シーン4 『あしながおじさんを捜して』 シーンプレイヤー:翠ヶ原碧唯
GM:あなたの教え子には、市井久子という女性がいます。幼い頃に親と死別して以来、あまり幸福とは言えない幼少時代を過ごしましたが、良い後見人を見つけ進学。社会に出て、結婚も決まって、ようやく幸せを掴みつつある…そんな女性です。
碧唯:ふむ…結婚が決まってるということは、卒業してそこそこ経ってるという事ですね。
GM:現在24歳です。高校卒業後も、先生とは何度か連絡を取り合い、結婚の報告をしに来たというところですね。
碧唯:なるほど…って、直に報告に来てくれたのか!(笑)
GM:お世話になった先生ですから(笑)。
○碧唯の自宅
碧唯:「律儀だねぇ、市井君も。手紙一通、電話一本もらえりゃ、式には飛んでったのにさ」
GM/久子:「…いえ、やっぱり先生には色々お世話になりましたし、直接ご報告したいと思いまして」
碧唯:「おっと、市井君と呼ぶのも、あと少しの間だね」
GM/久子:「先生もお変わりないようで、安心しました」
碧唯:「まー、それくらいが取り得だからね、アタシゃ。あはははは」
(舞台裏)
砕紀:お変わりないだろうなぁ、そりゃ(苦笑)。…碧唯さん、そのうち都市伝説にもなりそうだなぁ。
碧唯:そうならない潮時を見極めて、拠点を変えて生きてます。まぁ……そろそろギリギリかもしれんね!(笑)
砕紀:あぁ、なるほど。頃合いを見て転勤してるんですね。
碧唯:転勤どころか、少なくとも書類上は一切の痕跡も残さず消えますサー!
風間:6年ぶりで変化ないからなぁ。確かにもう潮時か。
碧唯:先日は10年前の卒業生に「全然変わりませんねぇ」言われたし(笑)。←第62話『鳩と悪役』参照。
GM/久子:「これ、結婚式の招待状です。ぜひ、先生も来てくださいね」
碧唯:「あいよ、是非とも行かせてもらうさ。せっかく掴んだ幸せ、絶対逃すんじゃないよ?」
GM/久子:「はい。…これで、お世話になった人で、招待したい人は全員…あ」
碧唯:「ん、心当たりは残さず当たっておいた方が良いよ。君の場合、お世話になった人は多そうだからね」
GM/久子:「…ええ…その、もう一人、呼びたい人はいるんですが…その人がどこの誰かが、わからないんです」
碧唯:「ありゃ。もしかしてそれって、『あしながおじさん』ってやつかい? 匿名で援助だなんて、今時殊勝な人もいたもんだねぇ…」
GM/久子:「はい。私の生い立ちは先生も知っての通りですが…私が受験した時、就職する時、必ず励ましの手紙と、支援をしてくれた人がいるんです。その人が誰だか判れば、結婚式に呼びたいんですが……やっぱり、ちょっと難しいかなあ…」
碧唯:「それだけ世話になったんなら、そう思うのも当然だわね」
GM/久子:「…なんとかして、見つけたいんですけど…どうしたものかと思っていまして」
砕紀:うーむ…聞けば聞くほど普通のドラマだ。誰がコレを聞いて魔の関わる事件だと思うだろうってなくらい。
碧唯:さて、積極的に協力を申し出るかな。お節介だし!
GM:そうしていただけるとありがたいです(笑)。向こうは先生を普通の人だと思ってますし(笑)。
碧唯:「ふーむ……よし。ここはかわいいOBのために、碧唯先生が一肌脱いじゃおうかしらね」
GM/久子:「先生が?」
碧唯:「くっくっくっく。アタシの人脈を舐めちゃーいかんよ、市井君。これでも探偵の真似事は出来るくらいのネットワークがあるんだから。伊達にン百人単位で保健室に来る生徒の面倒見てねーわよ」
GM/久子:「…ありがとうございます。先生には、もう何から何まで世話になってしまって…」
碧唯:「あー、いーのいーの、こんくらい。でも恩に着てくれるなら、式場ではアタシの席に一本余分につけてくれると嬉しーかなー」
GM:久子はくすり、と笑って。「はい。わかりました」
砕紀:………年単位で構築されるネットワーク、確かに侮りがたそうだなぁ。
GM:すっかり2時間ドラマのノリですな(笑)。
風間:どっちかっつーと、宝珠の霊力で探すのかと思った(笑)。
碧唯:もちろん実際にはそっちで情報漁ります(笑)。
GM:と、いうところで絆:市井久子と[SA:手紙の主を探す]を渡しておきましょう。
碧唯:拝領ー。久子に絆/懐旧で取りましょう。
▼絆/エゴの変化
碧唯:市井久子に絆/懐旧を取得。
風間:まずは様子見かな。次のシーンで情報収集でもやろう。
碧唯:筆跡を調べるとかいう名目で、手紙を何通か借りようかな。
風間:こちらも杵川の写真とか受け取っておいたことにしていいでしょうかね?
GM:ああ、手紙や写真などは受け取っていていいですよ。
碧唯:とりあえず、嶋根が探してるのはピスケンで間違い無いとして。杵川の写真があれば、酔っ払いと揉めたところを目撃した人から、砕紀の店に辿り着けるかもですね。こっちは写真とかは無いだろうからな…。
■ミドルフェイズ■
●シーン5 『ピスケンの願い』 シーンプレイヤー:琴月砕紀 登場難易度:任意
○飯処『月見屋外伝』
砕紀:さて、大概のリクエストには答えるつもりですが、何を食べるのでしょうか。
GM:ピスケンはそう聞かれて悩んでいますね。メニューを見て「これにしてくれ」と言います。お蕎麦ですね。
砕紀:「はい、ありがとうございます。で少々お待ち下さい」そういってキッチンに引っ込んでいき、ややあって注文の品を持ってきます。
(舞台裏)
碧唯:ここで砕紀の店に普通に飯食いに来て、ピスケンが(おそらく)目当ての人物だと気づかずに飲み食いするってのもアリかなー(笑)。
風間:私はもう少し後で出たい。出来れば嶋根組の裏を取ってから。
碧唯:まぁ、こっちも少し足場を固めてからの方が良いかな。
GM:ピスケンは、黙って蕎麦を啜り始めます。しばらく無言でそうしていると。「…うめえ。蕎麦なんて、何年ぶりだろうかなあ…」
砕紀:「…お変わりも自由ですよ。今日はお礼なんですから」
GM/ピスケン:「いや、これで十分だよ。腹よりも、胸がいっぱいで入りゃしねえさ。…しかし、いいのかい」
砕紀:「? 何がです?」
GM/ピスケン:「いや、俺みたいな汚ぇじじいをこんなとこに入れても…さ」
砕紀:「構いませんよ。元々お客さんの数が少ないですからね」苦笑いしつつ。
GM/ピスケン:「…お前さんも変わりもんだねえ」ピスケンは、そう言いながら、懐から写真を出します。
砕紀:「否定できませんね。この店自体、ある意味趣味ですから」本業は謎な気功術で傷を治すザ・もぐり医者だからなぁ。
GM/ピスケン:(呟くように)「俺も、こんな店を持って、まっとうな生き方してりゃあ、あるいはなあ…」その写真を見る目に、後悔の色が浮かんでいるようにも見えますね。
砕紀:「…ご家族、ですか?」なんとなく聞いてしまう。
GM/ピスケン:「…家族か…そんなんじゃない。俺は、家族なんて持てる人間じゃなかったからな」写真には、50歳くらいの頃のピスケンと、30歳ほどの赤ん坊を抱いた女性。それと、女性と同年代の男が写っています。「…俺にとっちゃあ、家族というよりも…」中央に写る女性を見つめながら。「…観音様ってところだなあ。…今となっちゃあ、会うことも出来ねえがな…」
砕紀:「……観音様、ですか」呟きつつ、店の扉を完全に閉店状態にした後、キッチンから日本酒とコップを二つ持ってくる。
GM/ピスケン:「おうよ、俺の人生の中で、唯一、輝くようなものがあるとすれば、この写真の中にしかねえなあ…。なあ、あんた」
砕紀:「はい?」ピスケンの前に置いたコップに酒を注ぎつつ。
GM/ピスケン:「急に出てきた顔も知らねぇじいさんが、よ…急に自分の人生の中に飛び込んできたら、あんたならどう思う?」
風間:んー、色々想像したけど、普通に孫娘で良いのか。
GM:どうでしょうかねえ(笑)。
砕紀:「そうですね……」考えながら自分のコップにも酒を注ぎ、一口飲む。「……まずは戸惑うと思います。その人を受け入れる事にも、多少なりとも時間が掛かると思いますが……それでも、家族と出会えた事は、やはり嬉しいと思いますよ」
GM/ピスケン:「…そいつが、シャバと塀の向こうを行ったり来たりしていた、ろくでなしでもか?」
砕紀:「…質問を返すようですみませんが、人との出会いなんて、どれにしたって唐突だと思いませんか?」
GM/ピスケン:「…………」
砕紀:「その出会った誰かを、受け入れるか否か……無責任なようですが、それは当人達にしか答えを出せないと思うんです。…だけど、その誰かを大切に思うこと…それが、受け入れられるための初めの一歩だと思います。そして私は…その出会った家族を、まず信じたい」
GM/ピスケン:「…そうかもしれねえ、な。…その赤ん坊、今じゃいい娘になっているらしい。結婚するんだと…。一目、見ておこうと思ったんだがな…今まで、どうしても、踏ん切りがつかなかった」
砕紀:「喜ばしいことじゃないですか。是非、見に行くべきですよ」わが事のように嬉しくなってきてしまう。
碧唯:お、もしかしたらあと一押しで式に顔出しに来るか?
風間:そして、式の最中に響く銃声。花嫁衣装を赤く染め、ゆっくりと倒れる娘…とか、嫌だなぁ(笑)。
碧唯:式場内全員皆殺し。何と言うキルビル。
GM/ピスケン:「…今更、俺が出て行ったら、その娘の幸せをぶち壊しちまいそうでよ…。…遠くからでいい。一目だけ、見ておこう…そう思って、な。本当は行く場所があったのに、街の中に出てきちまった」
砕紀:「…そう思うのは、間違いじゃないと思いますよ」
GM/ピスケン:「…ありがとよ。なんとなく、踏ん切りがついた」ピスケンはカウンター席から立ち上がる。
砕紀:「道中、くれぐれもお気をつけて下さいね」
GM/ピスケン:「一目見たら、俺は、もう一度…」そう呟いて、外に向かって歩き出す。「蕎麦、美味かったぜ」ピスケンはそう言って、手を振ると出て行きます。
砕紀:「ありがとうございます。また、いらしてください」その背中を見送ります。
GM:砕紀には、その背中が妙にぼんやり見えたような気がしましたが、それも一瞬のこと。ピスケンは、そのまま店を後にします。
砕紀:「(……なんで…嫌な予感がするんだ)」背中に走る冷たい汗に、少しだけ顔をしかめる。
GM:そこで[SA:ピスケンの願いを叶える]を渡しておきます。
砕紀:拝領。袖触れ合うも多少の縁…見届けさせてもらおう。
碧唯:おお、動くか! だがこれで嶋根の網にもかかりやすくなったという事ですな。
風間:別働隊が動いてるしなぁ。
碧唯:マスターシーンはPCが預かり知らぬ所だけど、真っ当な理由でピスケン探してるわけじゃなさそうですよね。
風間:いずれにせよ、依頼の裏は取るつもりでしたから。マスターシーンでぶっちゃけられたのは意外だったが。ヤバイ情報が出たら、合流がてら砕紀の店へ聞き込みに行くとしよう。
砕紀:私の方も勝手に動いていそうですが(汗)。
●シーン6 『杵川謙二という男』 シーンプレイヤー:風間慧 登場難易度:任意
○街中
GM:まずは、情報収集からでしょうかね。
風間:依頼人の裏を取りたいのですが。嶋根組の最近の動向だとか、定清個人の近辺に関してとか。
GM:では、嶋根組について。これは〈情報:噂話/裏社会〉になります。
風間:〈情報:裏社会〉と情報屋で。(ころころ)達成値13。
GM:では。
○嶋根組 〈情報:噂話/裏社会〉
達成値5:この街の裏社会を取り仕切るヤクザ。
達成値8:先代の嶋根組組長が一代で築き上げた組であるが、その死後を二代目の定清が継いでからは、他の勢力から攻められて、劣勢に立たされているらしい。
達成値10:敵対しているのは木羽興業という組織で、社長の木羽哮造。嶋根は木羽を亡き者にして、劣勢をひっくり返そうとしているようだ。刑務所に入っていたピスケンを出所させたのも、そのためだと言われている。
GM:以上。
風間:ピスケン=杵川謙二と判っていいのでしょうか? ていうか、杵川氏のことも調べておきたいな。
GM:一応、これだけでは何か判らないと思いますので。杵川謙二=ピスケンについても情報判定できます。〈情報:噂話/裏社会〉で。
風間:〈情報:裏社会〉と情報屋で(ころころ)達成値12。
○ピスケン、もしくは杵川謙二 〈情報:噂話/裏社会〉
達成値5:本名、杵川謙二。通称“ピストルの謙二”。略してピスケンと呼ばれている。
達成値8:戦争で親を失い、嶋根組の先代に拾われ、それ以後、数々の抗争を終わらせてきた伝説的ヒットマンである。拳銃の名手であり、神業的な能力で敵対組織の人間を殺害し、不可能と思われる仕事を成し遂げてきた。一説によれば、何らかの特殊な能力を有しているのではないか、とも言われている。
達成値10:仕事をし、刑務所に入り、刑務所から出て、仕事をする。人生の半分以上を獄中で過ごす生活を続けており、まともな人生というものを送っておらず、係累も他に無い。ただ一人、昔、嶋根組に籍を置いていた弟分の日野良平という人物とは親交があったらしく、何度か面会に訪れているようだ。
達成値12:シャバに戻ってきたのは、嶋根組が彼に仕事をさせたかったからだ、という噂がある。彼は出所後、嶋根組の前から姿を消し、その行方を嶋根組が追っている。
GM:以上。
砕紀:ピスケンさん、鉄砲玉に使われそうだー(汗)。
風間:…レジェンド持ちの暗殺者??
碧唯:しかし、これだけの武功を立てておきながら、身代わりの若い衆をムショ送りにしないで本人がブチ込まれてるのか。
GM:調べてみれば、その辺の事情も判るかもしれません。
風間:(舌打ち)「ちっ…なぁにが“保護して労に報いる”だ。嘘八百ならべやがって」行方までは判らないか。日野良平に関しては調査できますか?
GM:さて、ここで一つ。情報が開示されたので、ピスケンについて〈情報:魔物〉で調べられます。日野良平も〈情報:噂話/裏社会〉で調べられますよ。
碧唯:何ぃー!? 魔物!?
砕紀:魔物かぁ…複雑だぁ。
風間:うーん。両方判定可能?
GM:OKです。
風間:日野について〈情報:裏社会〉と情報屋で(ころころ)達成値13。
○日野良平 〈情報:噂話/裏社会〉
達成値5:日野鉄工社長。現在55歳。
達成値8:元・嶋根組構成員。つまりはヤクザだったが、現在は足を洗って家業の鉄工所を継ぎ、まっとうな生活を送っている。
達成値10:市井久子という女性の後見人であり、支援していた。なんでも、恩人との約束で、その少女の面倒を見ることになったのだという。
GM:日野については以上です。
風間:ピスケンについて〈情報:魔物〉と情報屋で。(ころころ)ぐぉ、ピンゾロ!?
GM:ファンブル(笑)。では、ピスケンについての細かい情報は判りかねます。
碧唯:情報屋が口を閉ざした! すごい奴だピスケン!
砕紀/情報屋:「…すまねぇが、ヤツに関しては何も知らねぇ。そういうことだ」
GM:大物だなあ、ピスケン。GMも初めて知ったよ(笑)。
風間:「…陣(*情報屋)の奴。肝心な時に限って当てにならねぇ…」さて。そうなると、まずは日野に会うべきかなぁ。
GM:では、日野に会うという方向で行きます? 情報が開示されたので、住所等は判ります。それと、ピスケンについて〈情報:裏社会〉で調べたので、飲み屋街で酔っ払いとやりあっていたとの情報も聞けます。
風間:なるほど。その線から砕紀のことも判りますかな。
GM:はい。そこには見知った人間もいたようですね(笑)。
風間:「まずは、手近な心当たりを聞き込んでからだな…」このシーンはここまでにして、次辺りで合流しましょう。
GM:判りました。では、絆等あれば、一応聞いておきます。
風間:判定は不必要でしたね。後でいいです。
GM:では。
碧唯:こっちも調査の段階で日野の名は出てきそうだし、そこで風間とカチ合うかな。
砕紀:私は風間さんと同じく『ピスケン』の情報から辿っていく形だな。
風間:日野って奴を庇って、代わりにムショへ入ったってところかなー?
●シーン7 『伝説のヒットマン』 シーンプレイヤー:翠ヶ原碧唯 登場難易度:任意
○碧唯の自宅
GM:まず先生には、無条件で一つ情報を渡しておきます。
碧唯:おお?
○市井久子 〈情報:噂話〉
達成値5:現在24歳。アンノウンマン。幼いころに施設に預けられて育つ。
達成値8:母親は幼い頃に死別。父親は不明。施設に入り、あまり幸せとは言えない人生を送っていたが、小学生の頃に、日野良平という人物が後見人になり、施設を出る。その後は勉学に励み、高校、大学に進学。社会に出てひとり立ちし、良縁に恵まれ結婚が決まっている。
GM:一応、市井久子のプロフィールを。日野の名前も、聞いていることにしておきましょう。久子も話しているでしょうし。
碧唯:この日野という男、久子の親戚とかそういう関係でしょうか? 要調査かな。
GM:いいえ。そういうわけではないようです。久子自身は、日野から『久子の母親に恩がある』と聞いていたようですね。一応、日野についても情報判定は出来ますよ。〈情報:噂話/裏社会〉ですね。
碧唯:ふぅむ。穿った見方をすれば、何らかの理由があって日野は久子を引き取ったのかもしれない。なら調べる価値はありますな。チャレンジしましょう。〈情報:噂話〉、情報屋込みで(ころころ)達成値18。
○日野良平 〈情報:噂話/裏社会〉
達成値5:日野鉄工社長。現在55歳。
達成値8:元・嶋根組構成員。つまりはヤクザだったが、現在は足を洗って家業の鉄工所を継ぎ、まっとうな生活を送っている。
達成値10:市井久子という女性の後見人であり、支援していた。なんでも、恩人との約束で、その少女の面倒を見ることになったのだという。
GM:元ヤクザですね。付近の人の評判は悪くありません。今は真面目にやっているようです。
(舞台裏)
砕紀:うーん…ピスケンさんと日野の関係がまだはっきりとはしてないですね。
風間:新情報は特になしか。本人に直接聞かないとダメかな? ピスケンを急いで探してるのは、単にターゲットの木羽哮造を狙える期間が限られているから…とか。先代組長の死因とかも気になるけど、さすがに無関係かな?
砕紀:うーん…でも、OPのマスターシーンに出てきた謎の男がいるから…無関係じゃないかも。
風間:謎の男は、立場的には嶋根の手下っぽかったけど。実質ボスキャラはこっちかもなぁ。
砕紀:…うむ、私は情報を聞きつけたお二人が店に来るのを待っていた方が無難ぽいな(笑)。
風間:順番的には次は砕紀のシーンだから、店内で待っててください(笑)。
碧唯:「うーむ。順当に考えれば、この『約束した恩人』とやらが、市井君のあしながおじさんである可能性が高いね」受話器を置きつつ。「人様の過去を穿り返すのは悪趣味かもしれんが、ここは嶋根組の人事に探り入れて、この恩人さんが誰か突き止めてみっか」という訳で、嶋根組当時の日野が懇意にしていた人物を探ってみましょう。
GM:それを調べるなら〈情報:裏社会〉で。
碧唯:ここは《偉大なる叡智》で代用します。人間性21に。(ころころ)達成値18。
GM:では、判るのは、彼が杵川謙二…通称、ピスケンと呼ばれる人物に非常に世話になったということです。日野が足を洗う際に、先代の嶋根組長に掛け合ってもらったこともあり、ピスケンには非常な恩義を感じているようですね。
碧唯:「杵川謙二……この男が市井君の恩人でもあるってことかな。さて、今はどこで何をしてるやら」という訳でピスケンについても調査しましょう。
GM:では、ピスケンについては〈情報:噂話/裏社会〉で。
碧唯:〈情報:噂話〉、情報屋込みで(ころころ)達成値12。
○ピスケン、もしくは杵川謙二 〈情報:噂話/裏社会〉
達成値5:本名、杵川謙二。通称“ピストルの謙二”。略してピスケンと呼ばれている。
達成値8:戦争で親を失い、嶋根組の先代に拾われ、それ以後、数々の抗争を終わらせてきた伝説的ヒットマンである。拳銃の名手であり、神業的な能力で敵対組織の人間を殺害し、不可能と思われる仕事を成し遂げてきた。一説によれば、何らかの特殊な能力を有しているのではないか、とも言われている。
達成値10:仕事をし、刑務所に入り、刑務所から出て、仕事をする。人生の半分以上を獄中で過ごす生活を続けており、まともな人生というものを送っておらず、係累も他に無い。ただ一人、昔、嶋根組に籍を置いていた弟分の日野良平という人物とは親交があったらしく、何度か面会に訪れているようだ。
達成値12:シャバに戻ってきたのは、嶋根組が彼に仕事をさせたかったからだ、という噂がある。彼は出所後、嶋根組の前から姿を消し、その行方を嶋根組が追っている。
GM:ギリギリ全部出ました。この情報が出たので、ピスケンについて〈情報:魔物〉で調べられます。
碧唯:「……しかし何だ。尋常じゃないこの経歴だけじゃなく、この男に関しては何だか胸騒ぎがするね」という訳で《偉大なる叡智》! 人間性19に。(ころころ)げぇー、ファンブルぅ!?
風間:ぶは?!(吹き出した)
碧唯:ピスケン侮れねぇー!!
風間:宝玉の霊力さえ凌ぐとは…いったいどんな伝説のガンマンだ(笑)。
砕紀/情報屋:「…すいません、先生。ちょっとその情報はヤバいんでさ(滝汗」
GM:いかん、ピスケンは予想以上の大物だ(笑)。
風間:まさかここまでとは(笑)。
碧唯:初期エゴ:秘密を固定! 自分に罪1点! AGP即使用して振りなおし!
GM:はい(笑)。
碧唯:「……何だ、集中が乱れる? この男、何者っ!?」再び気合い入れ直して!(ころころ)達成値18!
GM:では。
○杵川謙二という存在 〈情報:魔物〉
達成値5:杵川謙二、ピスケンが今まで殺害してきた相手は、みな、裏社会に溶け込み、嶋根組に敵対していた魔物であった。
達成値8:杵川謙二は、そういった存在を狩る能力を持つハンターである。本人にはこの能力を意識的に使用しているわけではない。
達成値10:人間の中には、ごく稀に、夜と昼の境界を侵す存在を滅することのできる力を持つ者が生まれる。鵺退治の源頼政しかり、百足退治の俵籐太しかり、狒狒退治の岩見重太郎しかり。杵川謙二がそういう力を持つ人間である、という噂が魔物たちの間にはある。彼は、魔物の鋭い知覚能力に引っかかることなく、敵に忍び寄り、その魔物の命を奪う能力を持っている。
GM:以上。
碧唯:想定外の結果に、しばし呆然。「………市井君、君のあしながおじさんはとんでもなくヤバいお人だよ」そう呟いて、外出の準備をします。
GM:はい。一応、今後の方針をば。
碧唯:「嶋根組が杵川謙二を呼んだという事は、標的は魔物という事だ。どうやら杵川謙二はいい歳らしいし、今度の仕事も上手くいく保証は無い。彼が嶋根組に捕まる前に接触しないと…」とにかくピスケンの足取りを追いましょう!
GM:では、一旦シーンを切ります。絆等、あればどうぞ。
碧唯:ピスケンに取れますかね?
GM:いいでしょう。
碧唯:では、とりあえずピスケンにエゴ/執着を。絆にするのは本人の人となりを知ってからだ。
▼絆/エゴの変化
碧唯:ピスケンにエゴ/執着を取得。
風間:無自覚の魔物ハンターか。…つーことは。木羽哮造も魔物か?
砕紀:てことになりますねぇ。
碧唯:わざわざこんなハンターを呼びたがる以上はそうでしょうね。
砕紀:そして、二人の情報が芳しくなかったのも納得。ある意味“魔”の天敵だわ(汗)。
風間:本人に自覚がないなら、使ってる定清の方はその事を知ってる可能性が高いわけだが。
GM:そうなりますね。
砕紀:察するにイレギュラーとレジェンドかな、ピスケンさんは。敵対しないことを切に祈るぞっ。
風間:謎の男も、その手の能力者かもしれないな。ピスケンの後釜か、万一の場合の保険として用意したのかも。
砕紀:しかし、相手の知覚外からの攻撃………………その設定、個人的に思うところがあるなぁ。《超越者:夜の貴族》を持ったトゥルーイレギュラーだったりして(汗)。
風間:マナステルスを持っていて、隠密状態から不意打ちするのかも(笑)。
砕紀:嶋根組からはそ〜と〜疎まれているだろうなぁ。
GM:使う時だけ出しているという扱いから見れば、そうなりますね。
碧唯:でも死刑とかにされても困るから、いい弁護士つけてるんだろうなぁ。
風間:いざという時の切り札として、生かさず殺さずか。
●シーン8 『義理と人情のジレンマ』 シーンプレイヤー:琴月砕紀 登場難易度:任意
○飯処『月見屋外伝』
GM:ピスケンが去っていた後、あなたはどうしますか?
砕紀:嫌な予感がどうしても拭えないので、いつもの如く店そっちのけで情報収集に励みます。差し当たってピスケンさん本人について調べようかと。
GM:では、ピスケンについては〈情報:噂話/裏社会〉で。
砕紀:〈情報:噂話〉で(ころころ)達成値15です。
○ピスケン、もしくは杵川謙二 〈情報:噂話/裏社会〉
達成値5:本名、杵川謙二。通称“ピストルの謙二”。略してピスケンと呼ばれている。
達成値8:戦争で親を失い、嶋根組の先代に拾われ、それ以後、数々の抗争を終わらせてきた伝説的ヒットマンである。拳銃の名手であり、神業的な能力で敵対組織の人間を殺害し、不可能と思われる仕事を成し遂げてきた。一説によれば、何らかの特殊な能力を有しているのではないか、とも言われている。
達成値10:仕事をし、刑務所に入り、刑務所から出て、仕事をする。人生の半分以上を獄中で過ごす生活を続けており、まともな人生というものを送っておらず、係累も他に無い。ただ一人、昔、嶋根組に籍を置いていた弟分の日野良平という人物とは親交があったらしく、何度か面会に訪れているようだ。
達成値12:シャバに戻ってきたのは、嶋根組が彼に仕事をさせたかったからだ、という噂がある。彼は出所後、嶋根組の前から姿を消し、その行方を嶋根組が追っている。
GM:これが、ピスケンの基本情報。これでピスケンを〈情報:魔物〉で調べられます。
砕紀:「(……なるほど。躊躇うのも仕方がない)」更に情報判定を試みます。《偉大なる叡智》使用、人間性残り21。(ころころ)達成値22。
○杵川謙二という存在 〈情報:魔物〉
達成値5:杵川謙二、ピスケンが今まで殺害してきた相手は、みな、裏社会に溶け込み、嶋根組に敵対していた魔物であった。
達成値8:杵川謙二は、そういった存在を狩る能力を持つハンターである。本人にはこの能力を意識的に使用しているわけではない。
達成値10:人間の中には、ごく稀に、夜と昼の境界を侵す存在を滅することのできる力を持つ者が生まれる。鵺退治の源頼政しかり、百足退治の俵籐太しかり、狒狒退治の岩見重太郎しかり。杵川謙二がそういう力を持つ人間である、という噂が魔物たちの間にはある。彼は、魔物の鋭い知覚能力に引っかかることなく、敵に忍び寄り、その魔物の命を奪う能力を持っている。
GM:以上。
砕紀:「(“無垢なる者”…どこまで因果な…いや、だからこそなのか…?)」
碧唯:しかし、ピスケンが魔物の知覚能力に引っかからないとしても、彼が“そういう存在”だと判っていれば対策は立てられそうですよね。
GM:かも知れませんね。ただ、そこをどうにかしてきたから、伝説のヒットマンなのでしょうけども。
風間:では、その辺で登場しようかな。扉を開けて入ってくる。「こんにちは。店主はいるかい?」
砕紀:「おや、いらっしゃいませ」素早く情報媒体を隠しつつ店に出る。
風間:軽く茶を注文してから、話を聞こう。「…最近、店にこんな風体の客は来なかったか?」と、ピスケンの様子を説明しつつ。
砕紀:(ピクッ)「……『仕事』絡みですか?」表情を強張らせて。
風間:(肩をすくめて)「まぁね。心当たりは?」
砕紀:「………………」思いっきり悩んでいます。態度にも見れるくらい。…心当たりあると言っているようなものだぜ、修行が足りない26歳(笑)。
碧唯:ポーカーフェイスは魔法使いの基本じゃぜ? クククク。
風間:(穏やかな調子で)「…別に物騒な仕事じゃない。今のところは、その人物の知り合いに頼まれて行方を捜しているだけだ」
砕紀:「……先日、店に来て食事をされていきました」
風間:「ふぅん。どこに行くかー、とか聞いてるかな?」
砕紀:「その前に…風間さんの依頼者は、嶋根組ですか?」探るように言う。
GM:ふふ、悩んどるね(笑)。
風間:「探偵には守秘義務ってもんがあるんだが……そう聞くってことは、それなりに事情を知ってるわけだ?」にこやかな笑みで返そう。
GM:砕紀がジャブとストレートでコーナーに追い込まれとるなあ(笑)。
碧唯:琴月選手、コーナーに詰まった! 風間選手、ガードの上から滅多打ちぃー!
風間:「…君は、ピスケンとは友人かな?」ぼそりと。
砕紀:「………………友人、という程ではありませんが」ため息をついて。
GM:今のは効いてますよー。
砕紀:ロープが欲しいロープがぁ(涙)。
風間:「しかし、それなりに好意は抱いている。不幸にはなって欲しくないって風に見えるんだが」
砕紀:「……そんなに判りやすいですか? サングラスしてるのに……」K.O.
風間:「…隠し事が上手くなりたいなら、もう少し人生経験を積むべきだな。尤も、人としては今のままでいられる方が理想だと思うが」
GM:ダウン! 琴月砕紀ダウンです!
砕紀:所詮勝てるはずもなかったのさー ●□=(バタッ
GM:真っ白な灰に(笑)。
碧唯:ここでアタシまで乱入したら、完璧煮詰っちゃいそうですなぁ(笑)。
GM:そうですねえ。
風間:「…少しだけ、ぶっちゃけようか。“ピスケン”と呼ばれる人物は、このままだと非合法な仕事に従事してムショに逆戻りする可能性が高い」
砕紀:「………」自分でもその資料を目の当たりにしている以上、何も言えない。
風間:「俺はその人物を“保護し、長年の労に報いる”という名目で雇われた。…で、俺としては“名目通りの仕事”を全うしたいわけだ」
砕紀:「――っ」ハッとした表情で風間さんを見ます。
風間:「何か知ってることがあるんなら…包み隠さずオジサンに話しちゃくれないか?」穏やかな視線で。
碧唯:おお、不義理をした依頼主に風間が牙を剥いた(笑)。
風間:ふ。まーた、ただ働きの予感さー(笑)。
GM:信頼できない依頼人には牙を向く…ゴ●ゴ13の如きプロフェッショナル(笑)。
碧唯/嶋根:「わ…分かっていたはずだ……デューク風間は依頼主の裏切りを許さないと!」ズキューン!
GM:スコープの向こうで倒れる嶋根(笑)。
砕紀:「…判りました。ただ、私にも手伝わせていただけませんか?」
風間:「うん?」
砕紀:「ピスケンさんは、大切な人の結婚式を見届けるために動いています。私はそんなピスケンさんの願いを叶えたい」
風間:「あー、念のために言っておくが…ヤクザを敵に回す公算が大きいぞ? それと、金銭的報酬は皆無だと思われる。…とか言っても、聞かないんだろうな」苦笑しつつ。
砕紀:「えぇ、自分でも厄介だと思いますけど…これが性分みたいですし」同じく苦笑して返す。
風間:「判った、手を借りるとしよう」立ち上がりつつ。「まずは、日野って人物を訪ねようかと思うんだが…」
砕紀:「判りました。準備をしてきますので、ちょっと時間を下さい」そう言って同じく立ち上がり、本日臨時休業の準備をする。
風間:日野に関しての情報も流したって事で。他に今、調べることはあるかな?
GM:そういうことで、お互いの情報は交換した、という形で?
砕紀:はい。こちらはピスケンさんの魔物としての情報を提示します。
風間:うぃ。「“伝説の暗殺者”か…敵に回したくないねぇ、色んな意味で」(溜息)
GM:何か調べておくことはあります?
風間:プレイヤー的に気になることが一つ。砕紀のシーンで、「ピスケンの背中がぼやけて見えた」って描写があったけど…。あれはピスケンの不可知能力(?)を現してるだけだろうか? レジェンドだから、もしかして存在消滅の兆しかも…とか思ったんだが。
GM:ああ、あれはただの演出です。能力的に普通の人間じゃないことと、その身に不幸が迫っていることの暗喩です。
風間:なるほど。後は、碧唯先生のシーンで様子を見て合流かな。
GM:では、このシーンは切っておきます。絆等、あればどうぞ。
風間:誇りへのエゴ/傲岸を絆/遵守に変更。砕紀に絆/連帯感を取得する。
砕紀:私は今回は保留で。
▼絆/エゴの変化
風間:誇りへのエゴ/傲岸を絆/遵守に変更。砕紀に絆/連帯感を取得。
砕紀:そーいえば久子さんのお相手って誰なんだろう。それこそ無関係な人なのかな?
碧唯:全然描写無いから、この件とは無関係と睨んでます。
風間:無関係だと…思うけどなぁ。ただ、俺たちが調査段階で近づくことで、巻き込まれそうな気はするんだが。
砕紀:うぅ…ピスケンさんの言葉じゃないけど、関わる人が不幸になりそうな予感が。覆すための具体的な案も浮かばないしなぁ。
風間:こっちとしては、せいぜい尾行やら気配やらに用心しつつ、嶋根組に気取られないよう調査するしかないなぁ。
碧唯:ピスケンに仕事をさせないため、ピスケンの標的を先回りして倒す! ピスケンを利用されないよう、嶋根組も倒す! 勝った! 第三部完!
GM:それは木羽が地面から出てきて逆襲されるパターンですな(笑)。
●シーン9 『ピスケンの半生』 シーンプレイヤー:翠ヶ原碧唯 登場難易度:任意
GM:お待たせしました、先生。どこへ向かったことにしますかね。
碧唯:出所したピスケンの足取りを追うつもりでいたので。久子には会えなくても、日野には会いに来るかもしれん。日野の工場に行ってみましょう。日野は足を洗って、嶋根組と無関係になってるようだし。
○日野鉄工所
GM:では、日野の経営する鉄工所です。大きなところではありませんが、社員一丸になって働いているようで、見た目にも活気がありますね。
碧唯:「ごめんくださーい。こちらの社長さん、日野良平さんはいらっしゃいますー?」
GM/日野:「はい。私が社長の日野良平ですが」人の良さそうな小父さんが出てきますね
碧唯:「あーどうも、突然ですみません。私、市井久子さんの通ってらした高校で養護教諭やってます、翠ヶ原という者です」
GM/日野:「ああ、久子ちゃんの…よく話は聞いていますよ。こんな所で立ち話も何ですから、ささ、中へどうぞ」そう言って、応接室に通してくれます。
○応接室
碧唯:「この度、久子さんがご結婚なさるそうで、私も招待状を戴きまして。それで久子さんの後見人である日野さんの所にも、ご挨拶に伺わねばと」まず建前から!
GM/日野:「いやいや、これはどうもご丁寧に。後見人とはいえ、久子ちゃんには何がしてやれたというわけではありませんが…これでようやく、肩の荷が下ります。みんなに祝福されているようで、私としても、嬉しい限りですよ」
碧唯:「いえいえ、ご謙遜を。……ところで、ですね。実は先日、久子さんとお会いした時に、この結婚に当たって一つだけ心残りがあると伺ったんですよ」
GM/日野:「どのようなことでしょうか?」
碧唯:「それがですね。彼女の人生の節目節目で、陰ながら匿名で援助してくださっていた方がおられるそうで。久子さんはその方とお会いしてお礼が言いたい、と」
GM/日野:「…そうですか」
碧唯:「この際だから、腹を割りましょう。日野さん、アタシはあなたがその匿名の援助者と、親交があると考えてます」
GM/日野:「…その様子では、その人物が誰であるかも、既に知っておられるようですな」
碧唯:「ええ。最初の内は単に『あしながおじさん』探しのつもりだったんですがね。彼女が本気だったものでこっちもつい本腰入れて調べたら、まぁお二人の関係に行き当たってしまったと。日野さん、あなたとあしながおじさん―――杵川謙二さんとのね」
(舞台裏)
砕紀:さておき、どの辺りで登場するべきでしょうか。
風間:どうしましょうかねぇ。(暫し考え)…よし。いきなり庭先から声をかけよう!(笑)
砕紀:「よ、お邪魔してるぜ」とかですかー!?
風間:チャイムを鳴らしてごちゃごちゃやるよりも、一通り立ち聞きしたことにして合流した方が早い(きっぱり)。というわけで、もう少し話を聞いてから登場しよう(笑)。
砕紀:了解です(笑)。ここには押しかけられそうにないし。
風間:口実としては、聞き込みに来たら偶然遠くから碧唯先生が見えたので、こっそり庭から様子を窺うことにした…と(笑)。
GM/日野:「…そうですか。あの子が会いたいと言ってくれていると知ったら、ピスケンさんもきっと喜ぶでしょう…」日野は、デスクの上にあった写真を持ってくる。三人の人物と赤ん坊が写っていますね。
碧唯:「この赤ちゃんは久子さんですね。他の方は?」
GM/日野:「私の若い頃に、ピスケンさんと、赤ん坊の久子ちゃん、久子ちゃんの母親の節子さんです。…ピスケンさんにとっては、一番幸せな時期の写真だったと思います」
砕紀:…なるほど、日野さんが久子さんの父親だったのかっ……でいいのかな?
風間:いや、日野さんはあくまで恩人の頼みを引き受けただけで、血縁はないと思う。ピスケンの血縁者というわけでもなさそうだが…それに類する思い入れはあるんだろうな。恩人の縁者か何かだろうか。
GM/日野:「ピスケンさんは…まともな人生を送って来れなかった人です。戦争で親を失い、嶋根組の先代だけが親代わりみたいなものでした。ピスケンさんは、その頃から、何というか…“才能”がありましてね。いわゆるヒットマンだったんです。ですが、そのために刑務所とこっち側を行ったり来たりしていましてね…人生の半分以上を獄中で過ごしてきました。酒も女も知らないし、青春というものも無かったという話です。…ピスケンさんは、そんな人でした」
碧唯:「失礼ですが……杵川さんは久子さんの父親、という事なんでしょうか?」
GM/日野:「いいえ、違います。そこの事情をお話しましょう。二十年ほど前でしょうか。親に反発して悪い道に入った私は、出所したてのピスケンさんの世話をすることになりました。ピスケンさんのことを噂で聞いていましてね。怖い人だと思っていたんですが、実に穏やかな人でして…ヤクザの世界に向いていなかった私を、カタギになれるように尽力してくれたのもピスケンさんでした」
碧唯:「その時の縁で、今でも杵川さんと親交があるんですね」
GM/日野:「はい。それである日、組の方から、ピスケンさんに女があてがわれましてね…。『しばらく、その女と大人しくしていろ』という組の意向でした。それが節子さんだったんですが…何せ、ピスケンさんは女と一緒になったことなんて無いんで、どう扱って良いものか判らなかったんでしょうなあ…。結局、節子さんには指一本触れなかったんです」
風間:組長の妾か何かで、久子はその娘かな…とか思ったけど。
碧唯:あー、そっち方面は大いにアリだなぁ。
風間:しかし予想よりも複雑なことになってるような(笑)。
碧唯:「それでも大事になさってたんですね。その節子さんと、娘の久子さんを」
GM/日野:「節子さんも色々苦労なさった方でして…実は、ピスケンさんにあてがわれた時には、腹の中に子どもがいたんです。先代が外に作った女だったそうで…」
GM/日野:「…ピスケンさんは、それでも、節子さんを邪険にすることは無かったし、生まれてきた久子ちゃんを目に入れても痛くないくらいに可愛がっていました」
風間:ありゃ、ビンゴ?(笑)
碧唯:ですな。
砕紀:…とーなるとー………結婚自体がDIEピンチになりそうな予感が(汗)。
風間:定清がどこまで事情を掴んでいるか、にもよるけどねぇ。
碧唯:んー、今のところ嶋根組が久子を危険視してるとは思えないかなぁ。
風間:女があてがわれたってのは、組長が自分の子供をピスケンの子に見せかけようとしたのもありそうだし。そこら辺で偽装が上手くいってるなら…まぁ、人質くらいの危険度かなぁ。
GM/日野:「…一度、ピスケンさんに聞いたことがあるんです。節子さんと一緒にならないのか、と」
碧唯:「彼は何と?」
GM/日野:「『あの人は、観音様だからな。観音様は抱くもんじゃなくて、拝むものだ』…と。ピスケンさん、節子さんのことが大事だったんでしょうね。それに、その時には、また仕事で二人の前から消えなければならないことを知っていたんじゃないかと思います」
碧唯:「そして実際その通りになった……」
GM/日野:「はい。その後、ピスケンさんは二人の前から姿を消しました。仕事をし、刑務所に入っていました…。…先代には、節子さんと久子ちゃんのことを頼んで仕事に向かったそうです」
風間:先代の死因ってのも割と怪しいよなぁ。定清に暗殺されたって事はないかな?
GM:こっち側から言っておくことはここまで。後は聞かれたことに答えましょう。
風間:お、では登場しよう。こんこん、と部屋の外から窓をノックする。
GM/日野:「?」
碧唯:「おっと、お客さんですか。なら一旦席を外しましょうかね?」…って窓!?(笑)
GM/日野:「いえ…知らない人なのですが」近づいて窓を開けましょう。「…あの、なにか?」
砕紀:うわーい、なんか一緒にいたくなーい(汗)。あ、でも一緒に参戦します。
碧唯:とりあえず砕紀は同席したことあるから知ってるとして、風間はどうだろう(笑)。まぁ知ってる方がスムーズか。
風間:「どうも。一度呼び鈴押したんですが、聞こえなかったようなので」しゃあしゃあと言い訳しつつ。「日野良平さんでいらっしゃいますよね?」
GM/日野:「ええ、私が日野良平ですが…ええと、どちら様でしょうか?」流石に訝しんでいますね。
風間:「申し遅れました。私、探偵の風間と申します。少々、窺いたいことがあるのですが…」
GM/日野:「探偵さん…ですか」
碧唯:「ありゃ、何だか聞き覚えある声だと思ったら風間君?」
風間:(平然と)「ちなみに、そこの翠ヶ原教諭は知人でして。失礼かとは思ったのですが……実は杵川謙二さんのことで、お話がありまして」
碧唯:「(うおっ、ダシに使われたか。相変わらず食えないコだねぇ)」
風間:「先ほどの話も、概ね聞かせていただきました、はい」にこにこと愛想良く笑ってます。
GM/日野:「…今日はみんなピスケンさんのことを聞きに来ますねえ。お知り合いで?」碧唯に。
碧唯:「いやまぁ、知り合いっちゃあ知り合いですねぇ。あははははは…」
風間:「…で、宜しければ中で話を聞かせていただいても…?」
GM:日野はちょっと考えますね。信用していいものかどうか考えかねて、碧唯の方を見てますが(笑)。
碧唯:「で、探偵が人探しって事は仕事よね、風間君。ちょっと抜き差しなら無い状況なんで、君の依頼主次第では簡単にトモダチの輪には入れてあげられんのだがね」プチ警戒。
風間:「出来れば手っ取り早くお願いします。こうしている間にも、杵川氏に危険が迫っているかもしれないので」さらりと物騒なことを言う。
碧唯:「って、なぬー!?」
砕紀:日野さんちょっとビックリしちゃうかも……じゃなくて、どうする私(汗)。
GM/日野:「…ピスケンさんに何かあったんですか?」
風間:「今はまだ。しかし、展開によっては今後そうなるかもしれません。そして、その可能性はかなり高いと踏んでいます」
GM/日野:「…判りました。詳しい話を聞きましょう」
風間:「ありがとうございます。…ほら、琴月くんもこっち」ちょいちょいと手招き。
砕紀:「あ、はい…」バツが悪そうな顔で出てくるグラサン男(笑)。
碧唯:「む、琴月君までいるのかね。……あちゃぁー、嫌な予感がするよ」
GM:では、全員、応接室に入った状態です。
碧唯:「えーと、探偵である風間君が人探しをするのは、ある意味当然として。何で飯屋のオヤジである琴月君まで一緒なのよ」想像はついてるが口には出さない!(笑)
砕紀:「ピスケンさんとは、店で会いましてね。その時にちょっと…」
風間:「…まず、私の事情から話しましょうか。私は嶋根組の現組長から、杵川謙二氏を捜すように依頼されました。依頼人によれば“組を挙げて出迎えて、世話をしてやらなければならない”という話でしたが。…日野さんから見て、この依頼内容には信憑性があると思われますか?」
GM/日野:「…それは考えられません。先代はピスケンさんとの約束を守って、節子さんと久子ちゃんを援助してくれていましたが……先代の死後、二代目の定清の代になってからは、その約束が守られたことはありませんでした。…それで、私が後見人になり、久子ちゃんを経済的な面で支援していたのです」
風間:「…ふむ。まぁ、そうでしょうね。私の調査でも杵川氏を“仕事”に使うために釈放させたらしいという話を聞いてます」
碧唯:「日野さんが後見人になるまで市井君が施設に入ってたのは、そういった理由か……」
GM/日野:「…仕事をして、覚悟を決めて投獄されたピスケンさんには、その事実を伝えることが出来なかったのですが…」
風間:「定清氏は、杵川氏と久子さんの事情についてかなり詳しく知っているんでしょうか? どうも、私以外にも嶋根組の構成員に、彼の行方を捜させている節があるのですが」
GM/日野:「…ピスケンさんの事情を知っている者は、組にもいるでしょう。事情が判れば、久子ちゃんに嶋根組の手が延びる可能性もあります。…彼女を使って、ピスケンさんを捕まえようとするでしょうね…」
風間:「やはり、そうなるでしょうね…」
碧唯:「マジかいや!? いっけねぇ、市井君に関しては、アタシは全然ノーマークだ!」思わず素に。
砕紀:という事は、日野さんはピスケンさんの頼みで後見になったわけじゃないって事? あくまで自主的になった形で。
風間:面会に何度か行ったらしいし、その時に引き受けたんでは?
GM:日野は自主的に後見人になりました。日野の台詞にもあるように、ピスケンは事実を知らされていません。
碧唯:実際は頼んだわけじゃなかったのか。
風間:あぁ、そうか。日野自身が「恩人との約束」と言ったわけだ。そして、ピスケンは組に裏切られていることを知らない。
GM:その通りです。
碧唯:な、なるほど。ちょっと意表を突かれたぜ、こいつぁ良い展開だ。
風間:その辺を彼に教えれば、仕事を辞めさせる理由になるかもしれないな。
砕紀:あ、それとついでに質問したいんですが、ピスケンさんに久子さんの結婚の事を伝えたのは日野さんで間違いないですか?
GM:それは、日野が面会した時に伝えたものです。
砕紀:流石に穿ちすぎたか…でも、そうなるとピスケンさんの行動が、久子さんの存在を浮き彫りにさせてしまっている?(汗)
GM:そうなりますね。嶋根組が久子に目をつけるのは、早いでしょう。
碧唯:うむ、会いに行こう、少なくとも見守れる位置に居ようって気になっちゃったから(笑)。
砕紀:そう仕向けた発端の一つは私だな(滝涙)。
碧唯:まぁ不可抗力。ていうか、あそこは「会いに行け」と言うでしょう、人として(笑)。
砕紀:ちゅーか、裏事情知っていようがいまいが会ってほしいと願うのが砕紀だしなぁ。実の親知らん身として。
碧唯:しかしこれは、マジで先代の死も臭くなってくるな(笑)。
風間:「…おそらく杵川氏は、嶋根に騙されてると知らずに“仕事”を全うしようとしてるのでしょう。彼が契約を重んじるプロならば、その真相を伝えれば仕事を思いとどまるかもしれない…そのためにも、久子さんの保護は不可欠のようだ」
GM/日野:「…く、ピスケンさんを止めなければ…。久子ちゃんも無事だろうか」日野は電話に向かって走って行きます。
砕紀:「…このままじゃ、本当にピスケンさんの行動が久子さんの生活を壊してしまう」悔しそうに呟く。
GM:では、日野がどこかに電話をかけたところで、一旦引いておこうと思います。絆等、あればどうぞ。
風間:久子に絆/保護かなぁ。会ってないけど。
砕紀:碧唯さんに絆/連帯感を取得します。
碧唯:では風間に絆/信頼で。どうやら信用はおけそうだ。
▼絆/エゴの変化
砕紀:碧唯に絆/連帯感を取得。
風間:市井久子に絆/保護を取得。
碧唯:風間に絆/信頼を取得。
砕紀:まだまだ相手のビジョンが浮かび上がってこないなぁ。
風間:取りあえず、次のミドルで定清に電話かけられるかなぁ。契約内容を改めて確認した上で、裏切りを確定させたい。OPで条件付け損ねたし。
GM:定清に電話ですか、良いでしょう。
碧唯:嶋根の真意に気付いたと気取られないうちに、風間が嶋根に連絡するのは良いですね。
●シーン10 『静寂の部屋』 マスターシーン
○とあるアパート
アパートの一室。備え付けられた電話が鳴り続けている。
…が、電話に出る者はいない。
部屋の様子は、何があったのか、酷く荒れている。
床に散乱した衣服や化粧品を見ると、部屋の持ち主は女性らしい。
碧唯:遅かったァーッ!!
砕紀:orz くぅ、覆さなければ報われないっ
碧唯:当然だ! うちのOBにコナかけた報いは、きっちりみっちり受けていただこう。ぐふふふふふふふ。
砕紀:…(ちょっと引いてる)
異変に気がついたのは、一人の老人だった。
訪ねてみるべきかどうか、悩んで部屋の前を何度か往復し、一度は帰り、また戻ってきたのだ。
ドアノブの鍵が壊されていることに気づいた老人は、部屋に入ってみることにした。
…部屋の有様は、これだ。
老人には、何が起きたのか、すぐに理解できた。
鳴り続けていた電話が、急に止んだ。留守録に切り替わったらしい。
発信音の後で、声がした。
老人の聞いたことのある男の声だった。
「…聞こえているだろう。仕事だ。戻って来い」
そこで、メッセージは終わりだった。
碧唯:先にピスケンが着いちゃったー!?
風間:ピスケンも先に来てたか。すれ違いかな。
碧唯:こっちが駆けつけた時には入れ違いになってそうだな。
砕紀:ずるずると悪い方向へ走っている…マズイなあ。
碧唯:久子を攫った理由がピスケンを脅迫するためなら、何らかのメッセージが残されてるはず。我々も久子の部屋に行けば、そこから辿れますな。
●シーン11 『契約不履行』 シーンプレイヤー:風間慧 登場難易度:任意
○日野鉄工所
GM/日野:「…ダメです。久子ちゃんのところにかけてみましたが、誰も出ません。留守にしているようです」
風間:「…遅かったかな。こっちのクライアントに連絡してみるか」定清に携帯かけてみる。
GM/日野:「一応、メッセージで気をつけるように言っては置きましたが…。携帯の方も繋がらないところを見ると、不吉な感じがします」
碧唯:「単に外出してるだけって可能性もある。……確認取る為にも、すぐ市井君のアパートに行ってみるか」
砕紀:「まさか、もう…」青ざめた顔で。
風間:定清に連絡は付きますか?
GM:連絡は出来ますよ。
風間:「あー、もしもし。探偵の風間ですが」
GM/嶋根:「ああ…仕事の報告か?」
風間:「えぇ、そうです。杵川氏の居場所が判りましたので、一応ご報告をと」
碧唯:カマかけたか。
風間:反応次第では、既に捕まってるかどうか推測できるかと。
GM/嶋根:「ほう…杵川はどこに?」
風間:「彼には娘同然に可愛がっていた女性がおられましてね。もしかすると、ご存じかもしれませんが…」
GM/嶋根:「ああ…確かに、そんな娘がいるようだな」
風間:「それで今、彼女の自宅に向かってるんですよ。運が良ければ杵川氏とも出くわすと思います」
GM/嶋根:「ほう…」
風間:「ただ、一つ不安もありましてね。何でも彼女を“どこかの組のチンピラ”が探しているそうで」
GM/嶋根:「…………」
風間:「場合によっては、警察沙汰になるかもしれません」
GM/嶋根:「一つ、言っておくぞ。探偵」
風間:「はい、何でしょうか?」
GM/嶋根:「何を掴んだかは知らんが、お前の仕事は杵川謙二を見つけることだ。余計なことにまで首を突っ込まない方が身のためだ」
風間:(何食わぬ声で)「…あぁ、そう言えば。その件について一つ確認しておきたいことがあったんですが」
GM/嶋根:「なんだ」
風間:「念のために聞いておきます。杵川謙二氏を捜す理由は、彼を保護して長年の労に報いるため。それで間違いありませんね? 例えばヤバイ仕事の口封じとか、そういった“非合法な揉め事”の片棒を担ぐ気はないので」
GM/嶋根:「…言った通りだ。お前が余計なことに首をつっこむ必要は無い。自分の仕事だけをしていればいいんだ、お前は。用が無ければ、切るぞ」
碧唯:馬脚を現したな、小物め(ぎしぃ
砕紀:し、心臓に悪い会話だ(汗)。
碧唯:琴月君もその内慣れるわよー(爽)。
風間:「その前に、もう一つだけ言っておきます」
GM/嶋根:「今度は、なんだ?」
風間:(穏やかな声)「私はね、嘘偽りは好かないんです。私に依頼するなら、“真実のみ”を話して欲しいですね…互いのためにも」
GM/嶋根:「…探偵。どうしても余計なことに首を突っ込むつもりなら…こちらとしても、それ相応の対応をするだけだ。今のお前は、利口とは言えねえな」それだけ言って、電話を切ります。
風間:「…よく判りました。私も“最初の契約内容”を果たせるよう、最大限の努力をしますよ」切れた携帯に苦笑しつつ嘯く。
碧唯:「何つってた? 君のクライアントさんは」
風間:「あぁ…たぶん、久子さんは捕まった後だと思うね」
砕紀:「くっ…」歯噛み。
碧唯:「拙いね…市井君を救うためにピスケンが仕事を受けるにしろ、嶋根組に牙を剥くにしろ、二人にとってロクな結果にならない」
風間:でもって、再度情報屋に連絡を取る。嶋根定清の動きを知りたい。出来れば現在の居場所も。
GM:はい。では、〈情報:裏社会〉で判定を。
風間:〈情報:裏社会〉と情報屋で。(ころころ)良し、今度はいい出目だ。達成値17。
GM:情報屋の話では、嶋根定清は今、郊外の別荘にいるようです。今朝方、組員の何人かと出かけていったと聞きます。
風間:その別荘に、女性が連れ込まれたという話は?
GM:定清と一緒にいた面子には、女性はいませんでした。ボディガード代わりに使っている組の用心棒の笹沼という男に何かを命じて、事務所を出たとの話があります。
風間:「…郊外の別荘か。そっちにいれば話は早いが…」笹沼についても調査を頼めるかな?
GM:笹沼は、その数時間後に街を出て、別荘に向かったとの話ですね。
風間:あぁ、じゃあそっちにいるかな。
GM:笹沼は〈情報:裏社会/魔物〉で調べられます。
風間:〈情報:裏社会〉と情報屋で。(ころころ)達成値14。
GM:笹沼正一は、嶋根組の用心棒で、嶋根定清が頼みにしている男です。
砕紀:…こと『ピスケン』相手なら、魔物よりも人間の方が優勢なのかな?
碧唯:まぁOPでの手際を見れば、大抵の人間なら捻ってしまいそうですが。
風間:〈情報:魔物〉で判定させたってことは…特殊能力者?
GM:笹沼は、人間ではなく、魔物です。凄腕の殺し屋でもありますが、木羽を暗殺するには存在が近すぎて、見つかってしまいます。そのため、ピスケンを使っての木羽殺害計画を企てたのです。
砕紀:ありゃ、笹沼も魔物か。
碧唯:魔物ヤクザにちょっかい出そうって組だから、自分も魔物飼ってるのは当然でしょうな。
風間:能力の内容は? それと、笹沼が別荘に向かった時、久子らしき女性を連れてたかどうか判りますか?
GM:能力に関しては、接近戦・射撃戦をこなせる全身武器庫のような男、と聞きます。笹沼は、確かに町を出る時に女を連れていた、という情報があります。
風間:「…だ、そうだ。今言った別荘に、久子さんも定清もいると思われる」
砕紀:これまた厄介そうな…ともあれ、舞台は決定しましたね。
風間:まぁ、情報は伝えたということで。すぐに向かおうと提案します。
碧唯:中座するなら理由が要ります。探偵の風間君はともかく、アタシと琴月君は対外的には素人だから。まぁ、仮面かなぐり捨ててもいいかな。教え子に手ぇ上げたみたいだし!
砕紀:こちらは異論ありませんとも。なんなら自家用車引っ張り出しますよ! けど、この時点では、私たちはピスケンさんが別荘に向かっているのは知らないんですよね…って、別荘に向かってるのかな?
碧唯:推理は出来るでしょうね。
風間:知らなくても、先手を打って人質を救出した方が良いと判断するので。出来るだけ早く行くべきだと主張しますよ。
砕紀:それは異議なしですが…ピスケンさんに暗殺実行させてもいいんだろうか?
碧唯:さっきも言ったけど、ピスケンが仕事受けるのも、久子救出に別荘乗り込むのも上手くない。
GM/日野:「…探偵さん…確か、風間さんでしたな」
風間:「えぇ」
GM/日野:「…何とか、久子ちゃんを助けることは出来ませんか…。私が払えるものなら何だってお支払いします。折角、幸せになれるってのに…、ピスケンさんにも、そんな久子ちゃんを見せてあげられるというのに…。このままじゃあ、あまりにも報われません。お願いします。どうか、あの娘を、助けてください」
風間:「…ふむ。まぁ、『杵川氏を捜す』という依頼の次になりますが。それで宜しければ、お引き受けしましょう」
GM/日野:「…お願いします」
碧唯:「で、だ。別荘の住所はもう割り出してあるんだね、風間君や」
風間:「それはもちろん。ただ、ちょっと怖ーい用心棒も待ってるみたいだけどね」
碧唯:「じゃあアタシもつき合わせてもらおうかね。嶋根の親分さんには、誰の教え子に手ェ上げたのか、とっくりと教育してさしあげないとイカンからさ」生徒達の前では決して見せない顔で、凄絶に笑おう。
砕紀:「私も、知ってしまった以上、無関係ではいられません」
風間:「…それと、杵川氏の動きも気になるな。人質を取られていると知ったら、どう出るか……助けに行ったなら合流も出来るだろうが、真っ直ぐ暗殺に行ったとすると拙い」
砕紀:最初にピスケンさんを止めてから救出に向かう…だと、久子さんが危険かな。
風間:まぁ、メッセージには「戻ってこい」とあったから、たぶん別荘で会えると思うけど。
碧唯:「杵川謙二の今の足取りが掴めない以上、彼を探してる時間は惜しい。業腹だけど、別荘に急行するしかないね」
風間:(肩をすくめて)「…それしかないか。悪いが、木羽哮造の命は二の次だな」
碧唯:「別荘は郊外なんだよね。足はある?」
風間:「もちろんだ」
砕紀:「それじゃ、急ぎましょう」
風間:データはないから演出だけだがなー(ぁ
砕紀:データあるんだな、何故か(笑)。
碧唯:「日野さん。心配でしょうけど、あなたはここで待っててくださいな。市井君とピスケンさんが帰ってくる場所を守れるのは、あなただけですからね」
GM:その言葉に、日野は大きく頷きます。
GM:では、別荘に向かうということで。絆等、あればどうぞ。
砕紀:久子さんに絆/救出を取得します。
風間:嶋根定清のエゴを絆/敵対に変更。ピスケンに絆/救済を取得しておこう。
碧唯:アタシもピスケンのエゴを絆/共感に反転。日野に絆/連帯感で。
▼絆/エゴの変化
砕紀:市井久子に絆/救出を取得。
風間:嶋根定清へのエゴを絆/敵対に変更。ピスケンに絆/救済を取得。
碧唯:ピスケンへのエゴを絆/共感に変更。日野に絆/連帯感を取得。
碧唯:―――荒事に向かおうとするシロウト二人を止めない日野さん(笑)。
砕紀:…サングラス効果かな、私は(ぉぃ
風間:砕紀は俺と同業と思われてるだろうし。
GM:空気を読んだんです、日野さんは(笑)。
●シーン12 『ピスケンの護るもの』 シーンプレイヤー:なし 登場難易度:任意
○嶋根組別荘/夜
嶋根定清の別荘に程近い、茂みの中。
一人の老人…ピスケンが、別荘の様子を伺っている。
手にしているのは、一丁の拳銃。彼がシャバに隠しておいたものだ。
自分のために、危機に巻き込んでしまった娘がいる。
彼にとって、命に換えても守らなくてはならない存在だった。
今、ピスケンは、たった一人で、攫われた市井久子を救出に来たのだった…。
GM/ピスケン:「弾は六発…あまり派手には行けんか」ピスケンはそう呟くと、足音を殺して茂みから飛び出した。
砕紀:「ちょっと待ってください!」すんでの所で声をかける! あ、勿論潜めた声で。
GM:その声に、ピスケンは足を止めた。「…お前さん…」砕紀の方を驚きの目で見る。
砕紀:「良かった、間に合いましたか……」息を切らせた状態で、それでも気配を消そうとしている。
GM/ピスケン:「なぜ、ここにいる? 何をしに来たんだ?」
砕紀:「貴方の手助けですよ……多少の事情は理解しているつもりです。申し訳ありませんが…」ちょっとバツが悪そうに頬をかく。
(舞台裏)
碧唯:ベストなのは『修羅場でピスケンと久子を再会させない』ですね。
風間:更に私らの戦闘場面も見せずに済めば、なおベターなんですがねぇ。
碧唯:久子、アンノウンマンだからなぁ…。そして《エンディング》みたいな都合良いアーツは無い。
風間:結界器はまだ取得してないしなぁ。《アポート》もこういう時のために取っておきたかったが、まだ取ってない(笑)。
GM:つまり、どうにかして敵をおびき出さなければならないと。
風間:さて、どうしようかねぇ。
砕紀:《結界魔法》使って《OS:エンディング》という手も出来なくはないけど。まぁ、ココでの合流くらいは全員でもいいですよね。実際の行動はさておくとして。
GM/ピスケン:「…わしが、何者か知った上で、ここに来たのか…」
砕紀:「はい。モグリで医者の真似事をやってまして、その関係で多少“裏”の事情に詳しいんです」
碧唯:「これから始まるド修羅場で、あんたと市井君を再会させるわけにゃいかんのですよ。『あしながおじさん』こと杵川謙二さん」砕紀の後ろからスッと出てきます。
GM/ピスケン:「それも、知っているのか…悪いが、お前さん達の手は借りられんよ。これ以上、誰かを巻き込むことはできん。これにしたって、わしの不徳のいたすところなのだしな…」
風間:「…そうもいかんのですよ。私も仕事なんで」少し離れたところから出てきます。「あ、初めまして。日野良平氏に雇われました、探偵の風間と申します」
GM/ピスケン:「日野に?」
風間:「はい。久子さんを何とか無事に救い出して欲しいと依頼されました。…失礼ですが、杵川さん。あなた一人で勝算はおありですか?」
GM/ピスケン:「…勝算は、限りなく低いな」
風間:「敵は嶋根組の構成員が数名と、定清氏。それに笹沼という用心棒もいます。人質が居る状態では…奇襲をかけたとしても、かなり分が悪い」
GM/ピスケン:「…………」
風間:「そんなわけで、出来れば協力させてください」
碧唯:「市井君は頭のいい子だ。命懸けで自分を助けに来た者が誰か気付く可能性は、とても高い。彼女の目の前で恩人が倒れるなんて最悪な見世物、晒すつもりですかね? そうならない為の策なら、ナンボでも考えますよ」
GM/ピスケン:「…命を落すかもしれねえぞ」
風間:「生憎と、命のやり取りには慣れてるんですよ…不本意ながらね」苦笑しつつ。
碧唯:「じょーだん言っちゃいけないね。せっかく市井君に招待状貰ってるんだから、彼女の花嫁姿見るまで死ねません。それはあなたも同じじゃないんですかね?」
砕紀:「命の危険はピスケンさんとて同じ事です。少なくとも私は、見知った人間が死に逝くのを只、黙って見ていたくありません」
GM/ピスケン:(小さく笑って)「…まあ、まだ死ねなくなっちまったわな。あの娘が幸せになるまでは」
砕紀:「罪は罪ですし、いずれ罰せられるかもしれません。だけど、それと幸福を求める資格の有無は別問題だと思いますよ」
GM/ピスケン:「…だな。罰だの何だのは、神様の裁量に任せることにするけえ。…それで、どうやって助ける? お前さんたちは作戦はあるかい?」
碧唯:「まぁ、それをこれから考えなきゃイカンのだけどねー。何しろこの別荘の間取りも何も分かってないわけだし」
風間:さて、具体的にどうするかですが。誘き出すなら、やはり囮ですかねぇ…。
砕紀:ピスケンさんか風間さんが囮として有効だと思ったり(外道
碧唯:実はそうなんだよなぁ(笑)。
風間:俺もそれしかないと思ってるよ(笑)。他の二人は面が割れてないし、護衛向きのアーツを持ってるからね。
砕紀:問題はどうやって救い出すかですか。
風間:「…まぁ、まずは敵の目を久子さんから逸らすことですかねぇ。その隙に、別働隊が彼女を救い出せれば御の字と。…杵川さんは、自分でここを突き止められましたか? それとも組長に呼ばれて?」
GM/ピスケン:「あの娘の部屋に行った。その時にかかってきた電話で、この場所を知ってな」
風間:「…つまり、ここに来ることは予想されてると。実は私も、定清氏と接触してましてね…たぶん、敵と認識されてると思います」
GM/ピスケン:「なら、囮はわしかあんたが適任か」
風間:「……えぇ。それで別働隊として適役なのは…」砕紀と碧唯を見る。
碧唯:「こっそり動くのは、あんまし得意じゃないんだけどねー。ほら、アタシ頭脳労働者だからさ」
砕紀:「私もそれはそうですが…四の五の言っていられる状況でも在りませんし」頭を悩ませながら。
碧唯:「まぁ、これは勘だけど、警戒するべきは笹沼ってのだけだと思うんだ。で、きっとそいつは嶋根組長の傍にいそうだ。有象無象が相手なら、無血で黙らせるのもまぁ、不可能じゃないね」(にやり)
GM:では、囮が慧・ピスケン、救出チームが碧唯・砕紀で?
風間:そうなりますかね。
GM:判りました。
碧唯:「風間君、ピスケンさんを頼むよ。彼に何かあったら、市井君助けても片手落ちなんだからさ」
砕紀:「二人とも、どうかご無事で」
風間:「相手は殺しの専門家らしいから、正直自信はないんだが…まぁ、最大限努力はするよ」
GM:では、次のシーンが救出チームのシーン、その後が、囮チームのシーンで行きます。
▼絆/エゴの変化
砕紀:日野良平に絆/共感を取得。
●シーン13 『電撃救出作戦』 シーンプレイヤー:琴月砕紀 登場難易度:風間は登場不可
○別荘内
GM:君たちが別荘内に侵入した直後から、外で銃声と怒号が聞こえてきます。「ピスケンだ、ピスケンが来たぞ!」
碧唯:「うっわ、あっちはハデにやってるなぁ。手段は任せたと言っても、交渉から入るんじゃないかと思ってたのに」
風間:あぁ、囮って銃撃戦やるのかぁ(笑)。
砕紀:風間さん以外はそうですねぇ。
風間:んー、具体的に何やろうかなと思ってたんで。まぁ、戦闘で上手く敵の目を逸らせるならそれも良し。
GM/組員:「仲間がいるらしい、武器を用意して、外へ行け!」…と、そんな状況。
砕紀:「時間はなさそうですが、おかげで人手はあちらに集中してるみたいですね」
碧唯:「たしか風間君、丸腰じゃね? ……強くイキロ」健闘を祈りつつ、こっそり潜入しましょう。
砕紀:「縁起でもない事言わないでくださいよ(汗」言いながら周囲に気をつけてスニーキング。
GM:すると、廊下の向こうの部屋から声が聞こえてきます。「…ピスケンが現れたか」
碧唯:む、どこから!?
砕紀:耳をそばだてましょう。
GM/声:「―――こっちには人質がいるからな。すぐに大人しくなるだろう。あいつの泣き所は、こっちの手の中だ。…笹沼。行くぞ、そろそろ、あの爺を止めるとするか」ドアが開いて、二人の男が出てくる。嶋根定清と、笹沼正一だ。
碧唯:身を潜められる場所はっ!?
砕紀:うお、隠れる場所ありますか?
GM/嶋根:「…しっかり見張っていろ」部屋の中にそう言い置いて、外へと歩いて行きます。
風間:…ここで〈知覚〉判定とか言われると、少し困るかもしれない(笑)。
碧唯:あ、開けたドアの陰とかかな!
GM:部屋はいっぱいあるので、やり過ごすことは可能です。
碧唯:よし、一旦やり過ごしましょう。
砕紀:異議なし!
GM:では、二人は歩いていってしまった。
碧唯:「……今の口振りからすると、すぐに市井君を引っ張り出すってわけじゃなさそうだね。嶋根だけじゃなく、笹沼も行ってくれたみたいだ。今が好機よ、琴月君」
砕紀:「ですね」二人が出て行った部屋の様子を見ようとします。
GM:部屋の中には、ヤクザが数人。いずれもエキストラです。これが、猿轡を噛まされた市井久子を見張っています。
砕紀:「…私が物音を立ててヤクザたちを引き付けます。ヤクザたちが部屋の外に出たら、こっそり動きを止めてくれますか?」
碧唯:「電撃作戦だね。全員が部屋の外に出てくれるとは限らないが、速攻で片付ければ何とかなるでしょ」
風間:…今の時間帯って夜でしたよね。部屋の電気を落として、不意打ちで一気に制圧しては? 暗くなれば、術を使っても彼女には何が何だか判らないだろうし。
碧唯:おお、それだ!「っと、それより部屋の電気を落としてくれんかね? それで市井君の目も塞げる」
砕紀:「判りました…では」サングラスを外して部屋の前まで足音を殺して近づき、電灯かスイッチの位置を確認した後、一気に突入! バァン! と扉を開けて一気に電灯を消す!
GM:では、いきなり電気が消えたことで、相手の動きが一瞬、遅れる。
碧唯:「暗がりに満つる御霊に願い奉る。彼の者どもに災いあれ」ヤーさんズに《呪詛》! 人間性は16に。
GM:そりゃあ、簡単にかかってしまいますよ。抵抗できません(笑)。ヤクザたちは、いきなりの襲撃に全く反応できないまま、無力化されます。
碧唯:「しばらく床でのたうってな」ではアタシも突入ー!
砕紀:「久子さん、大丈夫ですか?」状態を確認します。
GM:怪我はしてないようですね。猿轡を外してやると、「…あなたたちは? …それに、先生?」
砕紀:「日野さんから依頼されたものです。貴方を助けに来ました」
碧唯:「えーあーうー、人違いです。きっと暗くて見間違えてます。アタシは美人保険医の先生ではアリマセン」
GM/久子:「…いや、でも、その…」
砕紀:しまった、碧唯さんをこっちに連れてくるとこういう問題があったのか(笑)。
碧唯:覚悟はしていた。
風間:ばれても問題なしと思っていた(笑)。
碧唯:魔物だとバレなければ、最悪の事態は避けられます。
風間:うんうん。
砕紀:「詳しい説明は後ほど。今はここから脱出することだけを考えてください」促してこの場から逃げようとします。
GM/久子:「…はい」促されて頷いた。では、二人は彼女を連れて、一旦脱出ということで?
碧唯:確保できたら即脱出しましょう。
●シーン14 『探偵の信条』 シーンプレイヤー:風間慧 登場難易度:任意
○別荘周辺
GM:では、囮の慧。二人が潜入した後、ピスケンと二人で陽動作戦に入ります。
風間:一般組員にまで暗視装置なんて便利なものは配布されてないだろうし、照明を風撃で割ったりしながら囮を務めましょう。
GM:そうですね。そうなると別荘にいたヤクザとは、戦闘状態に入ります。もちろん、彼らはエキストラなので、慧とピスケンには勝てないのですが。
そうして、二人は多くの敵を引き付けた。
暫く経って…聞き覚えのある声が響く。
GM/声:「もう、その辺でいいだろう」男の声がします。嶋根定清ですね。
風間:「…おっと、本命登場か」草陰で呟き。
GM/嶋根:「…ピスケン。お前が逃げなければ、こんなことにはならなかったんだぜ。オヤジとの恩も義理も忘れて、こんな真似して許されると思っているのか? 今なら、まだ許してやる。女も解放してやる。…お前を使えるのは、俺だけだ。判るよな、ピスケン」そう言われて、ピスケンは黙っている。拳銃を握る手に力が入っているためか、皮膚が白く見える。
風間:「…嘘を言っちゃあいけないなぁ」ひょっこりと繁みから現れる。「嶋根さん。最初の依頼内容と、ずいぶん話が違うんじゃありませんか?」
GM/嶋根:「…ほう、来たのか、探偵」
風間:「一応、依頼なんでね。契約通り、杵川氏を見つけましたよ」
GM/嶋根:「…ご苦労だったな。それで、お前の仕事は終わりだ。報酬はくれてやるから、さっさと帰れ」
風間:「えぇ、頼まれた仕事が全部終わったら帰りますとも」
GM/嶋根:「…? …何の仕事だ」
風間:「取りあえず、人質にされてる久子さんを助けてくれとも依頼されてましてね。新しい依頼人は、杵川氏と久子さんの幸福を所望です。…あなたから受けた“最初の契約”とも合致しますし。まぁ問題なかろうと思った次第でして」しゃあしゃあと言い放つ。
GM/嶋根:「…余計なことに首を突っ込むな。そう忠告したはずだったがな…」
風間:「ははは…契約ってものはね、互いに遵守してこそ意味があるんですよ。依頼人が虚偽の依頼をしたなら、探偵が律儀にそれを守る筋合いは…ありませんやね」軽く肩をすくめ。
GM/嶋根:「…こっちには人質がいる。と、いうことはそいつがどうなっても構わないということだな? …ピスケン、お前はどうだ…女のことはどうでもいいのか」
風間:「えぇ、別に構いませんとも? 但し…まだ人質が残ってると思うなら、ですが」にっ、と嗤う。
GM/ピスケン:「…先代への義理は果たしたぜ。俺は、もう七十になる。人間は八十年しか生きないらしいからな…残りの十年分の命くらいなら、一番大切なもののために使っても悪くない。あの娘は取り返す」
碧唯:「ざーんねん。市井久子君なら、安全なとこにお引取りよーん」
砕紀:「すみませんが、見張りをしていた方達には少し眠ってもらいました」後ろから登場ー。
GM/嶋根:「…他にも、いたのか」
風間:「ついでに言うなら、定清さん。あなた、杵川氏への約束を果たしてませんよね? 先代の死後、久子さんの面倒を見たのは日野さんだ。つまり杵川さんには、あんたに義理を立てる筋合いなど、これっぽっちもない」
GM/嶋根:「…ぬう……ええい、こっちもどうしても木羽殺しにピスケンの手がいるのでな。イヤでも言うことを聞いてもらうぜ。笹沼!」嶋根の側にいた男が、前に出る。
砕紀:来たな全身凶器(がくがく)。
碧唯:「この辺で手打ちにできませんかね、嶋根さん。アンタが無理に余所の組にちょっかいかけなけりゃ、それで済む話じゃないの。それでもどうにかしたけりゃ…それこそ、そこの笹沼でも使ってみたらー? 強いんでしょ、その人」意地の悪い笑みを。
砕紀:「って、そこで煽るんですか」引きつり(汗)。
GM/嶋根:「オヤジと比較されて舐められたままじゃ終われねえんだよ。木羽の野郎を殺れれば、状況は変わる。…やれ。ピスケン以外は殺しても構わん!」そう命じられ、笹沼は無言で構える。
碧唯:「ま、そっちがやる気なら、こっちも構わんさね。かわいいOBにコナかけてくれた御礼をする、大義名分が立つ」
砕紀:「事情どうこうに口を出すのもどうかと思いますが…譲れないものがあるのはこちらも同じなんです」
風間:…最初のラウンド、組長を巻き込んで範囲攻撃してみようか。カバーリングで余計なダメージを受けてくれるかも(ぉ
碧唯:いいねぇ(ぎしぃ
砕紀:わたしは後ろで細々としていますか(汗)。
GM:では、クライマックスフェイズに入ります。
■クライマックスフェイズ■
●シーン15 『極道最終兵器』 シーンプレイヤー:なし 登場難易度:PC全員登場
○別荘周辺
碧唯:あ、二つ目のSAとかありますか?
GM:おっと、そうでした。[SA:全員で生きて帰る]を。判りやすいですね(笑)。
風間:えーと(笑)。
碧唯:ピスケン含む、ですね。うわーい、達成できなかったらゲームオーバーだ(笑)。
砕紀:SAになるのかそれがー(汗)。ピスケンさんのカバー頑張ろう。
風間:ピスケンと組長の扱いが気になりますね。
GM:組長は戦闘に参加しません。ピスケンはエキストラとして扱われます。
風間:ちっ、狙えないのか。笹沼に組長をカバーリングさせようと思ったのに(笑)。
砕紀:ピスケンはエキストラか! 一発でも被弾させられん。
碧唯:『組長<<<<<<<(超えられない壁)<<<<<<<<<笹沼』こうですか!
GM:その壁は超えられません(笑)。まあ、《リセット》もいっぱいあるので事故らないとは思いますがね…。
碧唯:とにかくピスケンの安全確保に細心の注意ですな。
風間:ガード用のクラードと妨害アーツで何とか凌ごう。フルメタルなら《鏡の身体》にも警戒が必要だな。
砕紀:私の本分だな。ゲインを上げるぞー!
▼ラウンド1
GM:では、エンゲージの説明。位置関係はこうなります。
○現在のエンゲージ
【組員】【笹沼】【組員】
【砕紀・碧唯・風間・ピスケン】
GM:それぞれマイナー消費でエンゲージ出来ます。では、セットアップ。こちらは早速の《絶対先制》。
碧唯:きたわー!?
砕紀:久々に見た気がするな、《絶対先制》!
風間:まだカバーリングは出来ないからな。妨害アーツの出番か。
GM:では、マイナーで《戦闘形態》発動。PCめがけてサンダーシュート。
風間:やっぱり範囲攻撃か。しかも《未来兵器》持ち!
GM:(ころころ)命中は29。
碧唯:「ちょ、最近のヤクザって装備充実してるねオイ!」
風間:妨害できる自信のある人ー?
砕紀:魔獣化しないと妨害できません。
碧唯:魔獣化すればクリティカルでいけるが…。
風間:では、俺がやってみるか。「――旋風壁!」指剣から撃ち出した風が、激しく渦巻いて攻撃を逸らす。Crt値8で《念動防御》!(ころころ)よーし、クリティカル!
砕紀:いった!「早いッ! 助かりました」
碧唯:「ナイスだ、風間君! あれは通せないからね!」
GM:では、この攻撃は消されました。
風間:「今のはラッキーだったが、そう何度も続かんぞ!」人間性は8まで減少。
GM:イニシアティブプロセスに移行します。こちらは行動値が上昇しているので13。組員は最後に行動します。
風間:わーい、そっちが早いかー。
>笹沼
GM:笹沼が続いて行動。同じ攻撃をもう一発行きます。(ころころ)微妙な出目ですな、達成値24。
碧唯:ピスケンに《護りの剣》! 人間性13、Crt値9で(ころころ)クリティコー! ピスケンの前方に、巨大な防禦陣展開!
風間:やった、届いた!
砕紀:よっし!
GM:ぬう、ピスケンは生き延びたか。
碧唯:そして自分の防御ー。(ころころ)またもクリティコー!
風間:〈運動〉で防御。(ころころ)無理か。
砕紀:こっちは〈運動〉技能ないから自動命中なのよねぇ(涙)。魔獣化した方が手っ取り早いから喰らうけど。
GM:では命中は二人ですね。オートで《リインフォース》、(ころころ)40点の〈雷〉。食らった人はバッドステータス[放心]がかかります。
碧唯:な、何と凄まじいダメージ。これは短期決戦でいかないと、身が持たない。
風間:ははは…耐えようがねぇ。15点足りないなぁ(笑)。
砕紀:《シールド》の出目によっては生きられるか、でも放心がかかるのか…魔獣化したほうが後腐れない?
風間:《シールド》でダイス6個振れるなら、俺は期待値で耐えられるが。
砕紀:では風間さんに《シールド》発動! 人間性残り17で(ころころ)21点削って19ダメージになります。そして自分は喰らいます(爽)。
GM:ぴったり期待値ですな。
碧唯:トゥルマジの《シールド》、やっぱ硬いなぁ。「く……! 無事かね皆!?」必死で電撃を逸らしつつ。
風間:6点残って放心。「悪いな、助かった」痺れる腕で咒符を取り出す。
砕紀:「ぐぅ…まだ倒れてません」魔獣化、左腕の刻印が輝きだす。
>碧唯
碧唯:ザコも散らしてしまいましょうかね。愛1点貰えれば《魔法の国よ》いけます。
風間:では、碧唯先生に愛を1点。どこにでもエンゲージできるから、笹沼に接敵しつつ雑魚を片付けるのが良いかと。
碧唯:マイナー《魔法知識:符術》、《パワースペル》、笹沼のエンゲージへ移動! メジャーで《ダークネスフレア》! 人間性6。これを貰った愛でHA《魔法の国よ》による拡大! 対象は笹沼と組員全部!
GM:ぬ…そう来たか…仕方が無い、通そう。
碧唯:(ころころ)達成値22、〈運動〉で防御どうぞ。
GM:回避は(ころころ)14、ダメでした(*)。ダメージをどうぞ。
(*)この時、GMは一度しか防御判定していません。実は組員達はエキストラで、HA《虚無への供物》のための爆弾役だったのです。
もっとも、この時点でPLには知る由もありませんでしたが。
碧唯:「悪いが、アレ見たら遠慮してらんないや。全力でいくよ、『魂ヲ侵ス黒』!」オート《収束》で人間性4!(ころころ)30点〈闇〉!
GM:二人の組員は消滅します。笹沼もその一撃で上体がぐらりと揺れますが、まだ立っています。
碧唯:「今ので倒れんのかね、コイツ! ええい、風間君続け!」
GM/笹沼:「…………」危険な敵だと認識したようです。
砕紀:「…ターゲットインサイト」笹沼の目がギラリと光った(ぇ
風間:次は砕紀の行動だが(笑)。
砕紀:大丈夫、実際に続くのは風間さんです(笑)。
碧唯:攻撃手段が無いのは承知なので…(笑)。それともアタシを《盟約》してみるかね琴月君? ドゥフフフフ。
砕紀:オコトワリシテオキマス(汗)。ただでさえコストきついから、何も出来ない。
GM:碧唯先生が本日もバスクに(笑)。
○現在のエンゲージ
【碧唯・笹沼】
【砕紀・風間・ピスケン】
>砕紀
風間:「やれやれ…面倒なこった!」低い姿勢で駆けだし、咒符を投げる(*演出)。その隙に動け、砕紀(笑)。
砕紀:前衛張っているであろう二人の後ろで、左腕を掲げて意識を集中する。マイナー《符術》《召喚術》《召喚術》、メジャー《OS:群れを成すもの》発動、人間性残り7。「“動の盾”、“衛の盾”起動、巡れ…!」[使い魔]2体と[邪狗]1体召喚しました。
GM:それはなかなか鬱陶しい(笑)。
○現在のエンゲージ
【碧唯・笹沼】
【砕紀・風間・“動”・“衛”1・“衛”2・ピスケン】
碧唯:よし、盾確保サンキュー! しかし、一気に増えたな(笑)。
風間:どうでも良いけど、呼び出すのは2体で足りたんじゃ? 3体出しても範囲攻撃で一掃されるし…。
碧唯:サンダーシュート一発だな…。
砕紀:セットアップで《夜の眷属》使えば4枚。1回だけ攻撃を完全無効化。
風間:…なるほど。
碧唯:おおぅ。
砕紀:そしてHA《リセット》かませば4枚を復活させることも(ニヤリ)。
GM:じゃあ、頑張って畳みかけて潰そう。
>風間
風間:マイナーで笹沼にエンゲージ、メジャーで《ダークネスフレア》!
砕紀:《能力強化》かけます、これでマイナス帳消し! 人間性残り5に!
風間:Crt値7でっと(しかし出目は6)チョイ待ち、《連続発動》でもう一度。(ころころ)ぐあ、ファンブル!(笑)
GM:…ほろり(笑)。
風間:ごめん、AGPくれる?
砕紀:愛を1点進呈。
風間:三度目の正直!(でも出目は5)達成値14って…何だ、この出目の悪さ!?(笑)
GM:クリティカルが出ないですね…(笑)。
砕紀:確率半分でクリティカルのはずなのに(ほろり)。
風間:おかしい…が、仕方ない(涙)。
GM:でもまあ、作戦上は食らった方が有利なので、回避しないで当たります。
砕紀:ナンデスト(汗)。
碧唯:魔獣化後が恐いな…。
風間:避けないのか。(ころころ)27点〈闇〉。いかん、何かダイス目がボロボロだ…(笑)。
碧唯:どうも不調ですのう。
GM:ギリギリで魔獣化。HA《超魔の命》にAGP10点入れます。体中から砲塔が飛び出し、より物騒な姿に変化します。
砕紀:「なっ……?」思わず唖然としてしまいます。
○現在のエンゲージ
【碧唯・笹沼・風間】
【砕紀・“動”・“衛”1・“衛”2・ピスケン】
GM:全員行動したので、こちらがHA《ブーストアップ》を発動します。
風間:おっと。どっちに来るかな?
碧唯:潰すか!? クリティカルでサンダーシュートは厳しい。
風間:一応、ピスケンを殺すのは目的と違うはずだが…。
GM/笹沼:「…障害ノ排除ヲ開始」マイナーで《加速装置》《ロックオン》《形態変化》、メジャー《支援砲火》。シーン全体にクリティカルですな。
風間:ははは、シーン攻撃か(笑)。
碧唯:って、《支援砲火》だー!?「拙い! 琴月君、潰せ!」次ラウンドに《絶対先制》とか食らうとヤバい。《ヴォイド》お願いしますー。
風間:「…防御、頼む!」砕紀の絆を固定、愛を1点。《支援砲火》は回数制限ないから、下手すると次も二連続で来る。
砕紀:「虚構へ誘う無色の流れよ。その力を始まらざる零へ還せ!」笹沼の前に展開された力場に干渉、行動を阻害する! 自前のエゴを固定してAGPを加えた2点で《ブーストアップ》を《ヴォイド》します!
GM/笹沼:「…因果ノ流レニ歪曲発生」では、《支援砲火》はあらぬ方向に飛んで行きます。
風間:クリンナップで[放心]解除。
碧唯:あとは《リセット》のタイミング測ってくか。
風間:《結界魔法》は使えんなぁ。妨害アーツのコストを考えると痛すぎる(笑)。
○現在のエンゲージ
【碧唯・笹沼・風間】
【砕紀・“動”・“衛”1・“衛”2・ピスケン】
▼ラウンド2
GM:セットアップどうぞ。
砕紀:「く…“再生の盾”起動」《OS:夜の眷属》発動、[不死なるしもべ]を一体召喚です。人間性ジャスト0。
○現在のエンゲージ
【碧唯・笹沼・風間】
【砕紀・“動”・“衛”1・“衛”2・“再生”・ピスケン】
GM:では、こちらは《絶対先制》。《支援砲火》をもう一発。(ころころ)クリティカルしないなあ、達成値26。
砕紀:今回は全員カバーリングを…って別エンゲージだった!? しまったー、さっき移動しとけば良かった。二人が移動してるのすっかり忘れてた。 orz
風間:なら、俺が妨害しようか。《念動防御》!(しかし出目は5)がふ。
GM:よし(笑)。今日はみんな目が悪くて攻撃が当たってくれるねえ。GMとしては嬉しい限りだ。
風間:…嶋根の絆を消去して振り直すか。まずは固定して、砕紀に1点愛を。(ころころ)よし、今度はクリティカル!
GM:く、仕方ない。消されたか。
風間:「…ふぅ、取りあえずセーフと」脂汗を拭い。
>笹沼
GM/笹沼:「…更ニ修正」だが、また笹沼の行動が回ってきます。同じ攻撃をぶちかましますね。
砕紀:「まだ、来ます!」
碧唯:「ぬあー! なんつー速射性能だい、あのヤー公!」
風間:「“殺しの専門家”で全身武器庫とか言ってたからな!」これが残ってるから一発目を消したのさー。
GM:(ころころ)達成値25。く…やっぱり目が悪い(笑)。
砕紀:あ、出目次第では消せるかも。《OS:霞の外套》宣言! 人間性マイナス2で(ころころ)だ、ダイス目3…更に出目悪いし。orz 貰った愛で振りなおします!(ころころ)23。残念、届かず(涙)。
碧唯:(砕紀の肩をぽんと叩く)
風間:まぁ、今回は当たってもさほど困らないし(笑)。防御陣を張る…と言いつつ〈運動〉で回避ー。(ころころ)12、ぜーんぜん駄目(笑)。
碧唯:という訳で自助努力だ、《祭器》で〈魔力〉防御ー!(ころころ)達成値22、無理!
GM:残念だったな…ドゥフフフ(笑)。
碧唯:おのれバスク!
GM:では、ソーラレイをば。(ころころ)38点の〈光〉ダメージ。
風間:問答無用で魔獣化だー。左目の龍眼が蒼く輝き、身体の周囲に風が渦巻く。
碧唯:行けガトー! 現にコロニーはあるのだ!!(錯乱)《祓魔の力》《属性具現化:光》《属性耐性:光》で軽減!(ころころ)20点軽減して18通し、残りFP6! 《属性具現化:光》《属性耐性:光》が初めて役立ったよママン!
砕紀:20軽減は大きいなぁ。こちらはどうせ必中(涙)。盾3枚を使って、自分とピスケンさん、盾1枚をカバーリングします。残すクラードは[不死なるしもべ]で。
GM:では、そちらの行動になりますね。
砕紀:「つっ…皆さん、大丈夫ですか!」消滅する盾の影から。
碧唯:「ぐあ……! いくら透明度高くても、こいつぁキツ過ぎるね!」
風間:「ははは…死にそうに痛いね」
GM:笹沼は嶋根組のキラーマッスィーンと呼ばれた男…。
○現在のエンゲージ
【碧唯・笹沼・風間】
【砕紀・“再生”・ピスケン】
>碧唯
碧唯:ではマイナー《パワースペル》、メジャー《ダークネスフレア》! 人間性マイナス1でCrt値9!(ころころ)達成値21。
GM:(ころころ)ファンブル、思い切り当たってもうた(笑)。
碧唯:「ええい、潰れろこのメカヤクザ!」オートで《収束》、人間性マイナス3。(ころころ)31点〈闇〉!
GM:食らいました。ですが、まだまだ元気です。
砕紀:まだまだ元気、か(汗)。
GM:魔獣化してから初のダメージだからねえ。
風間:200点オーバーのFPだしな。今ので何とか200点切ったかどうかじゃないかな?
砕紀:次に回すと怖い…のかなぁ。まだHAも何が残ってるのか判らないし。
碧唯:200越えで事実上ダメージ出せるのが2人だけってのは厳しいな。しかもダメージHAは一人だけ。
風間:《歩く影法師》を使えば2回はいけるが…それ以前に、あの猛攻をそう何度も凌げるかどうか。
砕紀:うむ、故に《結界魔法》→《OS:彼の出番だ》だな!
碧唯:《リセット》のために、《万色の魔術》にあまりAGPは使えない。《万能なる一撃》の使いどころかな、そろそろ。
砕紀:今は碧唯さんと風間さんは同エンゲージですよね?
碧唯:です。こっちはまだ魔獣化してないので、割り込ませるなら慧かなぁ。
砕紀:よし、なら私は待機して風間さんに先に動いてもらいます。
風間:素の俺の攻撃で、期待値は34点ほど。AGP5点で期待ダメージ+45ってところですな。
碧唯:では愛出しますか。
>砕紀
砕紀:次は10の私ですが、待機します。
>慧
碧唯:「風間君、デカいのいけるかね? 早目に畳まないとヤバいよ、こいつぁ」慧、日野の絆固定、慧に愛2点!
砕紀:「時間をかけると不利になる、頼みます!」風間さんと魔の力の絆を固定、2点を風間さんに!
風間:「仕方ない…疲れるけど頑張るか」マイナーで《内なる獣:形態変化》、メジャーで《ダークネスフレア》! 人間性マイナス9。Crt値5まで低下、(ころころ)クリティカルで。
GM:(ころころ)達成値15、命中です。
風間:残ってたAGPに今もらった4点足して、5点でHA《万色の魔術》を。「―――業風陣!」四方に撒いた咒符が結界を成し、その中を漆黒の魔風が吹き荒れる!(ざらららーっ)83点〈魔〉ダメージ!
GM:おお、でかい!
碧唯:実は魔獣化すれば、《武器錬成》+《武具覚醒》が一番ダメージ高くなるアタシ。このラウンドは魔獣化した方が良かったかもしれんのだけど、《属性具現化:光》《属性耐性:光》は常時だからなぁ。
砕紀:…今の所、敵が使ったHAは《ブーストアップ》だけですよね。
風間:ですねぇ。
碧唯:《鏡の身体》とかあったら恐いな…。
GM:では…流石にその一撃で、大きく体が揺れます。が、笹沼は足を踏ん張り、反撃に出ます。でかいのが来たので《ノイズメーカー》発動、41点反射!
碧唯:《ノイズメーカー》かー!
砕紀:うげ、そんなもんまで(汗)。
風間:そいつは防げない! ぶち抜かれて真の死だ。「まずいな、こりゃ…あと、頼む」カウンターで腹を貫かれつつ、他の二人に希望を託す。ということで、残りの絆全部固定! 愛4点を先生に。
碧唯:「すまんね、風間君……ちょっとだけ待ってておくれな」
GM/笹沼:「…敵戦力ノ一角ヲ破壊。戦闘続行」
○現在のエンゲージ
【碧唯・笹沼・風間@死】
【砕紀・“再生”・ピスケン】
碧唯:クラード込みで《リセット》…いや、《絶対先制》凌いでからかな。今復活させて、次ラウンドに笹沼の連続攻撃受けるのはちょっと拙い。
風間:その方が良いかもな。確実に効きそうな《念動防御》は一発だけだし。
碧唯:こっちはまだ魔獣化してないので、《絶対先制》食らっても凌げる。
風間:つーか今、人間性マイナス9だ。攻撃アーツも使いたくないのが本音(笑)。
碧唯:ちょっと今回は経験点半分も視野に入れてるアタシ(笑)。
風間:《万色の魔術》は他人にも使えるんで、碧唯先生の攻撃に乗せようか?
碧唯:《歩く影法師》で《万色の魔術》します? なら魔獣化後に貰った方がありがたいかな。
>砕紀
砕紀:んー…移動するかしないか…よし、移動しないでこの場で盾を召喚しよう。マイナーなし、メジャー《OS:群れを成すもの》。[邪犬]をもう一体呼び出します。
GM:うい。他に行動は無いですね?
砕紀:はい、クラードは行動放棄します。
○現在のエンゲージ
【碧唯・笹沼・風間@死】
【砕紀・“動”・“再生”・ピスケン】
碧唯:次ラウンドに敵の《絶対先制》で碧唯魔獣化、砕紀が真の死と仮定して、碧唯が《リセット》で全員を蘇生。敵の手番前に《万能なる一撃》で割り込みと、こうすれば慧から《万色の魔術》をもらえる。
風間:ふむ。ではそれで行きますか。
砕紀:いや、これで私とピスケンは盾2枚により《絶対先制》分やり過ごせます。
碧唯:なら尚良し! 本来の敵の手番に回っても、砕紀の《リセット》でやりすごせる。
風間:…また《ブーストアップ》が来たりしてな。
碧唯:万一《ブーストアップ》来ても、《ヴォイド》で潰す。まだあと1回《ヴォイド》ありましたよね?
風間:俺が持ってるな。
碧唯:では魔獣化狙いで敢えて食らいますよ。後衛はクラードカバーで凌いでね。
砕紀:そのための盾2枚です!
▼ラウンド3
GM:セットアップ、最後の《絶対先制》発動します。
碧唯:かかかかかもん!
砕紀:出目悪いの来い!
GM:攻撃はいつものやつです。(ころころ)達成値29。惜しくもクリティカルせず。
砕紀:く、クリティカルしないと届かない数字(汗)。《霞の外套》やめとこう。そして絶対命中でございます(涙)。
碧唯:「こりゃあ……奥の手を使うしかないか!」防御放棄、食らいます!
GM:ダメージ出しますよ。(ころころ)40点の〈光〉!
碧唯:今度こそ砕け散る! 魔獣化、FPは9に!
砕紀:盾2枚でピスケンさんと自分をカバーリングします。問答無用で盾が掻き消える。「こちらの盾が全て剥がされたか…」
GM/笹沼:「…追イツメタ。次デ最後ダ」笹沼が自分の手番での射撃体勢に入ります。
碧唯:「っとォ! このタイミングだね!」HA《リセット》! AGP3点で、慧と[不死なるしもべ]、[邪犬]がFP1で復活!
○現在のエンゲージ
【碧唯・笹沼・風間】
【砕紀・“動”・“再生”・ピスケン】
>笹沼
GM:では、イニシアティブで笹沼の行動ですが…。
碧唯:そしてHA《万能なる一撃》! 笹沼の手番前に行動!
GM:どうぞ。それも通します。
碧唯:マイナー《魔法知識:符術》+《結界魔法》+《武器錬成》、メジャー《剣の舞》! 人間性マイナス18(汗)。
GM:先生が奈落堕ちの危機に。
風間:凄いことになってるなぁ。
砕紀:うわおぉ(汗)。《彼の出番だ》までいくと、私もマイナス15まで逝くからなぁ。
碧唯:Crt値7で(ころころ)…って出目3!? た、達成値25。
風間:出目が…今回はダイスに祟られる…。
GM:(ころころ)あぶね、もう少しでクリティカル(笑)。達成値19、ダメージどうぞ。
碧唯:あああああぶねぇー!!
砕紀:どっちもぎりぎりだ(滝汗)。
風間:「痛つつつ…おちおち死んでもいられないか!」起きあがってHA《歩く影法師》で《万色の魔術》をコピー。愛をプリーズ。
碧唯:久子、ピスケン、砕紀、初期絆固定! 愛4を慧に!
砕紀:日野さんの絆を固定して、愛1点を風間さんに!
碧唯:そしてオート《武具覚醒》、人間性マイナス22ぃー!!
砕紀:ちょ! どこまで“逝く”つもりですか!?(汗)
GM:おお…本気の先生だ。
碧唯:倍振り確定です……申し訳ない、GM!
GM:いや、俺はいいんですけど。
風間:二倍振り覚悟すると凄いねぇ。
碧唯:ダイスは12個振れる、たぶん大丈夫……!
風間:えーと、碧唯先生、ダメージの期待値は? 場合によっては絆を消去する。
碧唯:(計算して)期待値は41ってとこ。
風間:ふむ…では久子への絆を消去、全部で7点消費する! 先生のダメージロールにダイス17個足してくれ。
碧唯:せんきゅー!!
GM:よし、来い。期待値計算だと、落ちるかどうかのギリギリのラインだ。真正面から受け止めてくれるわ!
風間:HA《万色の魔術》!「急急如律令… 決めてくれよ、先生!」大量の符がばらまかれ、光となって剣に宿る!
碧唯:「風間君の魔力も乗っけた、掛値無し最高精度の碧玉刀だ。とっくり味わいな!」(どざらららーっ)103点〈魔〉! どうだぁー!?
GM:ダメージ総計217…それはダメだ。本当にギリギリで落ちた。2点差。
風間:うお、アブねぇ。
碧唯:ああああぶねぇー!!
砕紀:こわー!
風間:これで落ちなかったら、もう一度《念動防御》使うところだったな(笑)。
GM:碧唯の一撃で、さしもの極道兵器・笹沼も動きを止める。動力パイプなどから蒸気を噴出し、機能停止。真の死を迎えた。
碧唯:………そうか、極道兵器か!! ケン・イシカワか!! 強ぇわけだぁー!!
風間:…いきなりグルグル目玉のイメージに(笑)。
GM:イメージは『極道兵器』の倉脇重介だったので。
砕紀:追いついてないの私だけかー!(←元ネタ判らない)
風間:いや、私も元ネタそのものは判らないわけですが(笑)。
碧唯:「くぁー……さすがにちょっと『開きすぎた』か。キツいわこりゃ」
GM/嶋根:「…馬鹿な…笹沼が負けただと!?」
風間:「生憎だったね、嶋根さん。アンタご自慢の玩具は、この通りだ」皮肉な笑みで。
GM:嶋根は、その場にへたり込む。自分の敗北を確信してしまったようだ。
砕紀:「…き、キツかった」緊張が解けて、その場に座り込みます。
碧唯:「こっちも余裕が無いからね、命までは取らないさ。自分の器ってーのをよっく噛みしめな」
GM/ピスケン:「…すまんかったな、お前さん方」
風間:「やれやれ…煙草、いるかい?」両切りの煙草を差し出しつつ。
GM/ピスケン:「煙草か…」一本貰って、火をつける。
風間:自分も一本咥えて、深々と煙を吸い込む。「ふぅ……効くねぇ」ふーっと紫煙を吐き出し。
GM:ピスケンは咳き込んでしまうね。「やっぱり、慣れねえもんは吸うもんじゃねえな。酒も煙草も俺にゃあ、向かねえわ」バツが悪そうに笑って。
風間:「…あぁ。そういや、煙草も酒もやらないんだっけか」苦笑しながら。
砕紀:「むぅ…以前はお節介でしたね」OPで酒を差し出したことを思い出しながら、ぽりぽりと頭を掻く。
碧唯:「さて、アタシらは市井君を保護して帰るけど、ピスケンさんはどうするね。ここで会っていくかい?」
GM/ピスケン:「…いや、今はやめにしとくよ。やっぱり、俺はあの娘の人生に深く関わっちゃいけねえ。遠くから、姿だけ見ることにするよ」
風間:「…んー。無理強いはしたくないんだがなぁ」頬を掻きつつ。
GM/ピスケン:「世話んなった…。手間をかけるようだが、あの子のことを頼む」ピスケンは、そう言って去って行きます。
碧唯:「男ってのは難儀だねぇ……あ、風間君、アタシにも一本もらえる?」
風間:「あぁ、どうぞ。ノンフィルターだから、少しきついぜ?」
砕紀:「ピスケンさん…絶対に、あの子の晴れ姿を見に来てくださいよ」背中に一言。
GM:ピスケンは、それには答えず、背中を丸めて消えて行きます。
GM:では、このシーンはここまで。人間性の回復に移りましょう。
砕紀:マイナス2で絆6つなので完全復帰です。
風間:人間性マイナス9で絆6つ。(ころころ)よし、合計6だ。何とか大丈夫。
碧唯:経験点半分にして2倍振りいたします。(ころころころ)ダイス12個で50も回復………超復帰(笑)。
砕紀:めっちゃ帰ってきたー!?
碧唯:何で、これがHAで出ないかなぁー!(笑)
風間:つーか、普通の判定でも出て欲しいダイス目だな(笑)。
GM:まだまだ、えるろい人生を捨てられなかったようだ(笑)。
砕紀:えるろーい(ぇ
碧唯:市井君の花嫁姿を見るまでは堕ちられんのよー!(笑)
■エンディングフェイズ■
●シーン16 『幸福な花嫁』 風間慧&翠ヶ原碧唯ED
GM:では、慧と碧唯ですな。市井久子の結婚式です。場所は…教会辺りが無難でしょうか。
碧唯:おお、洋式。では粛々と進行する式を見守りましょう。
GM:洋式ですね。鳩と教会と二丁拳銃とジョン・ウーが似合う場所が舞台です。
○教会/結婚式当日
砕紀:酒がダメと判った今、用意すべきは値段の高いジュースだな。オレンジにするかグレープフルーツにするかアップルにするか…。
風間:残念…ここで俺が《アポート》を覚えていれば。「種も仕掛けもない、この風呂敷をテーブルにかけて…ワン・ツー・スリー! じゃーん! 何もないところから伝説のガンマンが!!」とか出来るのに(一同爆笑)。
砕紀:だいなしだーーー!!(笑)
碧唯:トム・クルーズもユマ・サーマンもお断りだ!(笑)
風間:いやぁ、経験点と人間性に余裕があれば、本気で『花嫁の父』を呼び出したかもですが(笑)。
GM:花嫁の父だと、墓場の中から先代嶋野組長が蘇ってきます(笑)。
式は一通り進行し、新郎新婦が世話になった人々に挨拶して回っている。
そして、二人と日野の方に、花嫁―――久子が近づいてきた。
碧唯:「よ。おめでとう、市井君―――っと、もう違うんだったね」
GM/久子:「皆さん、今日は本当にありがとうございました」
風間:「いやいや。本日はお招きいただきまして、どうも」
GM/久子:「…なんだか、大変なことになってしまいましたが…皆さんご無事で本当に安心しました。…私を捕まえた人たちが言っていましたが、ピスケンという方が、私に何か関わりがある人だったんですよね…。その人が、あの手紙の人だったんでしょうか」
風間:「さて。どうだったんだろうなぁ?」碧唯を見る。
碧唯:「……だとしたら、君はどうするかね?」
GM/久子:「…一回、会ってお礼を言いたかったんです。その人が、仮にどんな人だったとしても、私を支えてくれた大切な人に違いありませんから」
碧唯:「仮にそのピスケンという人が、君のあしながおじさんだったとしよう。その男、随分と長いこと、不器用な生き様を貫いてきたみたいでね。急には、自分の生き様は変えられないかもしれない。……でもね。こうして一つ、壁を乗り越えたんだ。なら時間はまた出来たと思わないかい? あとちょっとだけ、素直になれる時間がさ」
GM/久子:「…はい。私、もう少しだけ、待ってみることにします」
そんな言葉に、日野が思わず目を潤ませ、小声で呟いた。
「…ピスケンさんも、その言葉だけで報われたと思うよ…うん」
GM/日野:「…風間さん。いいお仕事でした」慧の方に向き直って、深く頭を下げる。
風間:「いや。どうにか丸く収まったようで、何よりでした」
GM/日野:「…今日という日を迎えられて、本当によかった…。あなたには、感謝の言葉もない」
風間:「契約ってものは、互いに遵守してこそ意味がある。…依頼人が誠実なら、探偵も全力を尽くしますよ」穏やかに笑む。
GM:日野はつられて穏やかに微笑んだ。「…ピスケンさん、きっとどこかで見てますよね…」
風間:「たぶんね。案外、すぐ近くにいるかもしれない…」と、遠くに目線をやりつつ。
碧唯:「あ、契約と言やぁ」手をぽんと打って。「結局その人を直接引っ張ってこれなかったから、披露宴の席でアタシに一本余分につけてもらう約束はパーだわねぇ。あははははー」(一同笑)
GM:あっけらかんとした笑いが響く中、慧が視線を向けた遠くに、カメラが移るところで締めます…。
●シーン17 『ピスケンの“餞”』 琴月砕紀ED
○小高い丘の木陰
教会の様子が見える、丘の上。ピスケンが黙って教会の方を見つめている。
老人は幸福な花嫁の門出を、小さく微笑んで、いつまでも眺めていた。
砕紀:「ここにいましたか。捜しましたよ」スーツを着、肩から小さめのクーラーボックスを背負った姿で後ろから歩いてきます。
GM/ピスケン:「…お前さんか。…まあ、直接、顔は見せられねえが…遠くから眺めるくらいなら、罰も当たるめえよ」
砕紀:「はい――陽気に恵まれて良かったです」そのままピスケンさんの隣に立ち、同じく教会の方を見やる。
GM/ピスケン:「…そうさなあ。神様が祝福してくれてんなら、いいなあ」晴れた空を見上げて。
砕紀:「……ちょっと複雑です。会って欲しいと思いますけど…それを躊躇う気持ちも、多少ですが判ってしまう」
GM/ピスケン:「…あの娘の姿を一目見たら、それで死んじまってもいいと思っていたんだよ。塀の中にいた時には」
砕紀:「……」口を閉じ、先を待つ。
GM/ピスケン:「その願い、叶っちまったよ。お前さんに言われなきゃあ、俺はここまで来なかったんだ。それだけで、十分だ。…ありがとうよ。これでも俺には十分すぎる」
砕紀:「…久子さんが碧唯さんに頼んだことは、『あしながおじさん』を捜すことらしいです」
GM/ピスケン:「…………」
砕紀:「自分の苦しい時に、いつも励ましてくれた『あしながおじさん』に、一言お礼が言いたかったと」
GM/ピスケン:「…はは、俺はよ…あの子を守ってやっているつもりで、何もしてやれなかったんだぜ…『あしながおじさん』なんかにゃ、なれてもいねえさ」
砕紀:「そうでもないと思いますよ?」にこりと、どこか苦笑するような笑みを浮かべて。「確かに、久子さんを直接応援していたのは日野さんでした。だけど、日野さんが久子さんを応援したのは、ピスケンさんあっての事です。それには、ピスケンさんに恩義を感じていたというのもあるでしょうが…それだけじゃないと思うんですよ」
GM/ピスケン:「…?」
砕紀:「日野さんから聞きました。『ピスケンさんは節子さんを邪険にすることは無かったし、生まれてきた久子ちゃんを目に入れても痛くないくらいに可愛がっていた』、『その写真は、ピスケンさんにとって一番幸せだった時期の写真だ』と。ピスケンさんが節子さん、久子さんの事を大切に…本当に大切に思っていたからこそ、日野さんは護りたいと思ったんだと…私はそう思うんです」
GM/ピスケン:「…なあ、お前さん」
砕紀:「なんでしょう?」
GM/ピスケン:「…俺は、さ。あの娘を見て、未練が出来ちまったよ」
砕紀:「…どんな、でしょうか?」
GM/ピスケン:「もう少しだけ、生きて、あの娘の幸せを見守っていてやりてえ。…だからな、もう少しの間だけ、生きていたくなっちまった。…いつか、あの娘に…さ、俺みたいなヤツでも会いにいけると思うかい?」
砕紀:「会えますよ…それはきっと、間違いじゃない」笑みを浮かべて、クーラーボックスからオレンジジュースとコップ2つを取り出し、注ぐ。「酒じゃないなら大丈夫ですよね? 乾杯しましょう…観音様の忘れ形見とその伴侶に、限りない幸福が在らん事を祈って」言って、コップを差し出す。
GM/ピスケン:「…じゃ」グラスを受け取って。「…乾杯」
砕紀:「…乾杯」
GM:そうして、二つのグラスが合わさり…カチン、と乾いた音を立てた。
Beast Bind New Testament
『ピストルの謙二』
THE END
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