●今回予告●
ずっと憧れていたんです…
自分の大切な人とワルツを踊ることを…
…だから、私と踊っていただけますか?
Beast Bind New Testament
『私とワルツを』
汝、闇夜に恋の灯を掲げん。
オープニング ミドル クライマックス エンディング
■プレセッション■
GM(サブマリン):さてと、少し早いですがルールの変更点などを説明させていただきます。
・絆判定は行わず、シーン終了時に宣言してください。
・登場判定は行わないので、登場してもいいかをGMに聞いてください。
碧唯:今回はバランス良いPC構成ですね。
弥太郎:偏りがない感じですな。
碧唯:そして蘇生HAが3枚か……鉄壁だな(笑)。
晶:…あ、しまった。《リセット》を《ヴォイド》に差し替えるかどうか迷ってたんだ(笑)。
GM:どうします? 今直すのであれば、私はそれでも構いませんが。
晶:(他PLを見る)どうしましょ?
碧唯:最後のチャンスっぽい。
晶:《アドベント》があることだし、ボクが《ヴォイド》を取りましょうか。
碧唯:複数蘇生が2枚あれば、何とか凌げると思いますし。ここは晶に変更をお願いするかな。
晶:判りました。ではボクの《リセット》を《ヴォイド》に差し替えます。
GM:了解です。それでは、みなさんの準備がよろしければ、PC1から順番にキャラ紹介をお願いします。
弥太郎:では、俺からね。
●PC1(定員1名) 推奨:男子高校生。
キミには親しい女生徒がいた。
彼女がいたおかげで、キミは何気ない日常にこそ本当の価値があることを知った。
大切なことを教えてくれた、そんな彼女が楽しみにしていた学園祭のその日に、彼女は突然姿を消した。
キミと一緒に学園祭を周る約束だけを残して…。
シナリオ絆:PC1が以前関わった女生徒 (関係:純愛、友人など)
▼山本 弥太郎/出羽の風丸 プレイヤー:R−3
【セレスチャル/ビースト】 年齢:17歳/性別:男/カヴァー:高校生
「――――出羽の風丸…推して参る!」
代々、出羽三山を治める大天狗に仕える、若き鴉天狗。現在は人の姿で人間社会に紛れて生活中。
天狗の秘剣・霞丸を自在に操り、人界・自然界に仇なす敵を人知れず倒す使命を帯びている。
若いためか多少激しやすく、無鉄砲なところがある。しかし同時に義理堅く、人情に篤い。
人間時の姿は、蓬髪を後ろでまとめた目つきの鋭い青年。
左頬に細い刀傷があるため一見近寄りがたい印象を与えるが、実はかなりの照れ屋。
所持HA:《アドベント》、《勝利への賛歌》、《神獣撃》
●PC2(定員1名) 推奨:学校関係者。
獲古蛇 亞挫烙―――オカルト研究会…通称オカ研の部長。
常に全身を黒いフードに覆い、その素顔を知る者は教師の中にすらいない。
彼(?)の周りでは様々な怪奇現象が起こり、最近では近づく者も滅多にいない。
オカルト研究のためならば、周りの迷惑も顧みずに実行に移す危険人物である。
去年の学校祭では貴方が止めなければ、危うく魔界の門を学校に召喚してしまう寸前だった。
そして、今年も学園祭がやってくる。貴方は彼から眼を離すわけにはいかない…。
シナリオエゴ:獲古蛇 亞挫烙 (関係:任意)
▼翠ヶ原 碧唯/蒼碧乃珠 プレイヤー:早坂ノヴユキ
【マジシャン/アーティファクト】 年齢:30歳(2000歳以上)/性別:女/カヴァー:養護教諭
「人って何百年経っても進歩が無いのよねぇ。だからこそ小さな“ゆらぎ”を見つけるのが面白いんだけどさ」
都内の高校に勤めるグータラ保険医。酒と煙草と怠惰な生活をこよなく愛する。
その正体は、翡翠のような色合いと水晶のごとき透明度を併せ持つ、美しい宝玉の化身。
かつては自然信仰の象徴として奉られた祭器だったらしく、当時の巫女の魂が封じられていた。
しかし長い年月を経て記憶が摩耗したらしく、自分の真名や封じられた理由などは一切覚えていない。
普段は魔力で自分の写し身たる『碧唯』と猫の『魂緒』を作り、社会に潜伏している。
所持HA:《魔法の国よ》、《リセット》、《万能なる一撃》
●PC3(定員1名) 推奨:女子高生。
今日は待ちに待った学園祭!
演劇見たり、屋台を冷やかしたり、各クラスの出し物を見て回ったり…するはずだった。
しかし、突然視界が眩しい光に包まれ、すぐに視界は闇へと暗転して意識を失った。
…それからどれくらい経ったのか。
自分の身に一体何が起こったのか判らないが、気が付いたらキミは空に浮かんでいた。
しかし、周りの生徒達はキミを見ても驚かない。いや、誰もキミの姿が“見えていない”のだ。
キミは自分の身に一体何が判らぬまま、学園祭の喧騒から取り残されてしまった…。
シナリオ絆/エゴ:自分の体 (関係:執着など)
▼日向 晶/ソロモンの鍵 プレイヤー:麻那
【マジシャン/アーティファクト】 年齢:16歳/性別:女/カヴァー:高校生
「ワガママでもいい…決めたんだ。ボクの前では、もう誰も死なせない!」
魔神に選ばれ『ソロモンの指輪』を正式に継承した、魔神召喚士にして女子高校生。
底なしの魔力を有するが、底抜けのお人好し&ドジっぷりも健在。篠崎勇司とは微妙な師弟関係。
性格は明朗快活でボーイッシュ。嘘が苦手で、『誰かの命を奪うこと』が何よりも嫌い。
いつも連れてる馬のぬいぐるみは魔神オロバスの化身。主に晶へのツッコミ&毒舌担当。
所持HA:《万色の魔術》、《電光石火》、《ヴォイド》
弥太郎:絆は碧唯に信頼。先生だからねえ。
碧唯:PC間絆は晶に庇護。生徒はみんなかわいいのだハァハァ(笑)。
晶:PC間絆は弥太郎先輩に絆/憧憬。少し気になる兄貴分?
碧唯:お、晶っていつの間にかマジアティになってたのか。
晶:いつの間にかと言うか…最初からですが(笑)。
碧唯:あれ? イレギュラーってのは勘違いか。
晶:一時、マジ/イレにしたこともあるけどね。追加アイテムが出た時、元に戻しましたの(*)。
(*)YBBには「公式で追加データやエラッタが出た時に限り、登録PCのデータ再構成を認める」というローカルルールがあるのです。
晶:変更した時は「実はソロモン王の血筋」って事にしようかと思ったのですよ。アーティ守護者も使いたかったし。…けど、実際にやってみて「自分には合わない」と思って。ぶっちゃけ、アーティ守護者依存型PCは…面倒臭い(笑)。
碧唯:まぁ守護者は大概面倒ですなぁ(笑)。
晶:データ管理がウザイのと、守護者を潰された途端に役立たず化するのが耐えられなかった(笑)。
碧唯:当初こそ強い強いと言われてたけど、守護者持ちって茨の道ですよねぇ(笑)。
晶:だって、極めたところで強いのはPC相手だけなんだもの(笑)。
碧唯:しかしブラッド構成が晶と一緒だったとは。なのに、この印象の差(笑)。
晶:その辺は、こちらも少し意識して印象を変えてみたのですよ…(笑)。
碧唯:あれか! 時代は純真なボケキャラを求めてるのか!?
晶:ちなみに、晶は本来なら高校三年生ですが、今回は弥太郎先輩がいるので「晶にとっては二年生の時の話」ということにPLの中でなっています。
弥太郎:了解です。
GM:それでは、本編に入ります。よろしくお願いしまーす。
■オープニングフェイズ■
●シーン1 『夕陽の約束』 シーンプレイヤー:山本弥太郎
○校舎の屋上/夕刻
―――放課後。
夕暮れの屋上で、弥太郎はショーコさんと共にグラウンドを眺めていた。
眼下には、明日開催される学園祭の準備で大わらわの生徒達が、長い影を落としている。
GM/ショーコさん:「…今年も無事に学園祭が行われるわね」その光景を眺め、嬉しそうに…それでいてどこか少し寂しげな微笑を浮かべる。
弥太郎:「…みな、楽しみにしていましたゆえ、準備に余念がないようですね。…まあ、俺も手伝わねばならぬのですが」
GM/ショーコさん:「あら、それなら私とこんな風にのんびり話していても良いの?」
弥太郎:「息抜きというのも必要だ、と級友に言われましたゆえ…今は、その息抜きの最中ですよ」
GM/ショーコさん:「あらあら、クラスの皆は貴方のことがよく解っているのね。放っておいたら、どんなに無理をしていても頑張ってしまうんだもの」と、ショーコさんはくすくすと声をたてて笑う。
弥太郎:「…級友たちとも長い付き合いになりましたので…皆、よく他人を見ているものだと感心しておりました」
GM/ショーコさん:「良いお友達が出来て良かったわね。あなたが初めてこの学校に来た時は、正直人間社会に溶け込めるのかちょっと不安だったわ」少しからかう様にくすくすと笑う。
弥太郎:「…まあ、そういった折にショーコさんにも助けていただきましたゆえ、今でもショーコさんには頭があがりませんな」額の辺りを掻きながら。
GM/ショーコさん:「そんなに気にしなくていいわよ。私が好きでしたことなんだから。…と・こ・ろ・で。弥太郎君は明日はどうするのかな?」
弥太郎:「明日ですか。学園祭の期間中は暇と言えば、暇ですが…」
GM/ショーコさん:「そう。なら、明日はお姉さんに一日付き合ってくれない? 実は私、高校の学園祭ってちゃんと参加できたことが無いの。ちょっとだけ、高校生の時の気分をまた味わってみたいの。ダメかな?」
弥太郎:「…俺でよければ」
GM/ショーコさん:「本当!? ありがとう! それでね、それでね。お願いついでにもう一つ付き合ってもらいたいことがあるの!」と、いつもの落ち着いた雰囲気ではなく、外見に合った年頃の少女のように無垢なはしゃぎ様を見せる。
弥太郎:「…は、はあ」多少押されぎみに「…で、もう一つとは?」
GM/ショーコさん:「…それは当日まで、な・い・しょ」と、少し意地悪な表情で軽くウィンクを一つ(笑)。
弥太郎:「…はあ」では、それ以上は追求しないで置こう。
GM/ショーコさん:「ありがとう。…ちょっと、長く話に付き合せちゃったわね。そろそろ友達も貴方の帰りを待ってるんじゃないかしら」と、いつもよりも少々はしゃぎすぎたことを照れた様に。
弥太郎:「そうですね。そろそろ戻らねばならぬようです。…では、また明日」
GM/ショーコさん:「ええ。それじゃ、明日。楽しみにしてるわね」
弥太郎:一礼して、屋上を後にしよう。
GM:では、シーンエンド。絆かエゴで、ショーコさんをどうぞ。[SA:ショーコさんとの約束を果たす]をあげます。
▼絆/エゴの変化
弥太郎:ショーコさんに絆/共感を取得。
碧唯:ショーコさんかぁいいよショーコさん! オトコ付きでなければお持ち帰りしたいところだ。はぅー☆
晶:こんな時は、セシルの名ゼリフを引用してみたくなる。 妬 ま し い 。…キャラ的に、間違っても言えないけど(ぁ
碧唯:シンプル且つ破壊力満点。さすがセシル。
弥太郎:久しぶりだと、弥太郎の言葉使いが異様に難しい(笑)。
碧唯:酒天にしろセブンにしろ、伝法な物言いですからね。
弥太郎:あの辺は楽なんですが、ねえ。
●シーン2 『暗雲の学園祭』 シーンプレイヤー:翠ヶ原碧唯
○高校/学園祭当日
ついにこの日がやって来てしまった…。去年の学園祭の時、碧唯は偶然にも亞挫烙の魔界と地上を繋ぐ“門”を現界させる企みを知り、阻止するのにギリギリ間に合ったのだった。
亞挫烙は学園祭の度にこうした騒動を起こしているようだ。どうして学園祭の時を狙ってこのような騒動を起こすのかは不明だが、今年も亞挫烙が何か良からぬことを企んでいる可能性は高い。
碧唯:ちなみに亞挫烙、半魔か魔物……ですよね?
GM:いいえ。ただの人間です、ノウンマンの。強さで言えば、普通の人間よりも幾らか術が使えるために強いといった所です。少なくとも去年、魔界の門を召喚しようとしていた時は、半魔ほど強い魔力は持っていませんでした。
碧唯:考え様によっちゃ、かえって厄介な野郎だなぁ…。
弥太郎:一人だけ、ネーミングが田丸ヒロシのマンガの世界の住人だなあ、亜挫烙(笑)。
晶:田丸ヒロシという人は知りませんけど、魔人學園か異能使い辺りに出てきそうな名前ではありますね(笑)。
弥太郎:魔人学園にもいそうですな(笑)。
GM:というわけで碧唯は亞挫烙を見張っているのだが、予想に反して特におかしな行動がない。強いて言うなら、学校際の準備を手伝わずに学校の外と部室を何度も行ったりきたりしているだけである。
碧唯:「去年ので懲りててくれれば良いんだけどね……ま、当日まで目は離せないか」物陰でコソコソ見張りつつ一人ごちるアタシ。
GM:では、ここで〈知覚〉判定をどうぞ。
碧唯:ぬぬ!? 〈知覚〉ありませーん! 知性素振り!(ころころ)達成値11です。
GM:では、気が付きますね。学校祭の準備期間に入ってから、亞挫烙の行動パターンが全くと言って良いくらい変わっていないことに。ちなみに準備期間に入ったのは3日前からです。
碧唯:む…その行動パターンって、前述の「学校の外と部室を何度も行ったりきたり」って事ですか?
GM:その通りです。
碧唯:「ふぅむ……こりゃ監視の目を校外にも向けないといけないかもね」
晶:全く変わってない…自動的に動く使い魔か何かかな? そういうのとはまた違うのかな…。
弥太郎:何かの方法で自分の行動をカモフラージュしているのは有りそうかな。
GM:では続いて〈魔力〉で判定してください。
碧唯:クリティカル値9で(ころころ)ぐははははー、達成値22!
GM:たかっ! さすが先生(笑)。では判りますが、高度な魔力感知妨害が掛けられた自動人形ですね。
碧唯:「っ!! やられた! アタシとした事が、今の今までしてやられてたよ!」
晶:あー、やっぱりコピーロボットか(笑)。
GM:よく見ろ! 奴の鼻は赤いだろう(笑)。
碧唯:鼻を押したら素体に戻るんだな!
弥太郎:実は結構な使い手なのか、亞挫烙(笑)。
晶:去年までは、それほどの使い手ではなかったはずなんですよね? 怪しいなぁ(笑)。
碧唯:こんなモン用意できるってことは、完全に踏み越えたっぽいですな。
GM:そのことに碧唯が気付いた瞬間! 辺りが閃光に包まれる!
碧唯:何ィー!?「な、何だっ!?」
GM:閃光は本当に一瞬で、周りの生徒達は「なんだなんだ? 学園祭のイベントか?」と言ったりしていますね。
碧唯:自動人形はどうしました?
GM:自動人形は服と残骸だけを残して、崩れ去っています。
碧唯:「気付かれたか……この残骸から手掛かり掴むのは難しそうね。去年までの獲古蛇君に出来るマネじゃない。―――もし君が常道を踏み越えてて去年と同じマネしでかそうってんなら、今度のお灸はキツくなるよ、獲古蛇君や」
GM:という所で、シーンエンド。では、絆かエゴで獲古蛇亞挫烙と[SA:獲古蛇 亞挫烙を止める]をどうぞ。
碧唯:拝領ー。亞挫烙にエゴ/疑念で。
▼絆/エゴの変化
碧唯:獲古蛇亞挫烙にエゴ/疑念を取得。
●シーン3 『そしてボクは途方に暮れる』 シーンプレイヤー:日向晶
○校舎内/学園祭当日
待ちに待った学園祭当日。学校の中はどこもかしこも大賑わいという感じだ。
中でも校庭に軒を連ねている屋台は、焼きそばやたこ焼きは勿論のこと、金魚すくいや射的屋に型抜き、果てはバナナの叩き売りなど、学園祭と縁日を誤解しているのでは…と、思うくらいに充実している。
弥太郎:模擬店かあ…学園祭だねえ。学園物やっている気分だよ、うん(笑)。
碧唯:食い物の模擬店は競争率高かったな…。
弥太郎:大体、似たようなものをみんなやりますからねえ。食い物系は。
碧唯:模擬店に当たらないと、大体お化け屋敷とかありがちな物に落ち着いちゃうんだよなぁ(笑)。
晶:「あははは…みんな頑張ってるなぁ」
GM/オロバス:「いつも思うのだが、人間というのは本当に祭りが好きなのだな」と、晶の肩に乗りながら。
晶:「まぁね。ボクもお祭りは好きだよ」
GM/オロバス:「まあ、祭りの時くらい羽目を外すのは良いことだとは思うが…どうもここ数日おかしな力を感じる。だから、晶よ。余り浮かれすぎるなよ」
晶:「ボクのクラスはメイド喫茶かお化け屋敷かで割れたんだっけ…確かクジに負けて余った方を取ったはず…へ、何?」
GM/オロバス:「…もういい。今の晶には何を言っても無駄のようだ。まさに馬の耳に念仏だな」
晶:「…? 変なオロバス」
碧唯:メイド喫茶! 晶のクラスでメイド喫茶! おおおおおおおおお持ち帰りぃ――――――!!
弥太郎:先生が壊れた(笑)。
晶:メイド喫茶とお化け屋敷、クジで余るのはどっちでしょう?
弥太郎:どっちかなあ(笑)。
碧唯:日向君のクラスがメイド喫茶になるよう、あらゆる手を尽くそう!
晶:メイド喫茶は男女平等に全員メイド服でお出迎えします(ぉ
碧唯:よし却下!(爽)
晶:お化け屋敷だと、魔神達が準備に加わり本物のお化けがセットに混ざります(ぁ
碧唯:そんな使われ方でいいのか魔神……(笑)。
晶:グレモリィ辺りは調子に乗って色々用意してくれるので(笑)。
GM/オロバス:「(…しかし、気になる。このおかしな力どこかで感じたことがあるような…?)」と、呟く。
晶:「うーん! もうすぐお祭りかぁ、ボクもガンバろっと!」で、そろそろ時間なのでクラスの手伝いに行きます〜。
GM:では、クラスの手伝いに行こうとした時…オロバスが叫ぶ。「! いかん、この力の波動はまさか!?」
晶:「へ、なになに?!」
GM:突然、周囲の景色が歪み始めます。そして景色のブレが大きくなった次の瞬間、光の濁流に晶は飲み込まれる!!
晶:「え、えぇ!? うわわぁあぁぁぁ…っ!!?」呑み込まれました(笑)。
GM:晶が眩しいと感じた時、“何か”が物凄い勢いで自分にぶつかり弾き飛ばされた感じを受ける。そして、晶の意識は闇へと飲み込まれてしまった。
―――それから一体どれくらいの時間が経ったのだろうか?
学園祭に浮かれた生徒達の賑やかな喧騒で、晶は眼を覚ます。
晶:「…………あれ? あれれ? …えっと…」起きあがって周囲を見回す。
GM:起き上がって周囲を見回すと、校庭に並んでいる屋台や生徒達の姿がよく見えます。真上からですが(笑)。
晶:「…はれ? いつの間に飛んでたっけ……まぁいいや、降りよう」すーっと地面に降ります。
碧唯:《飛行能力》持ちはこれだからー!(笑)
GM:すっと地面に降りようとすると、地に足が着きません。て言うか、地面をどこまでもすり抜けてしまいます(笑)。
晶:「…れれれれ? あれ、何で? どーして??」混乱しつつ地面まで上がります(笑)。
GM:地面に上がる途中、男子生徒が晶の顔を気付かずに踏もうとする(笑)。
碧唯:幽体離脱か。
弥太郎:みたいですね。
晶:「何、今の…オロバス、どういうことだろ?」と、自分の肩に声かけてみるけど…います?
GM:いませんね。
晶:「…オロバス…? ちょっと、どこ行ったの…?」不吉な予感はあるけれど、往生際悪く探そうとします。で、その間にも他の人はボクの身体をすり抜けていくと(笑)。
GM:その通りです(笑)。
晶:「……どうしよう……」そしてボクは途方に暮れた(ぁ
碧唯:それより踏まれそうな事に焦れ晶!(笑)
晶:オロバスが傍にいない不安の方が先に立ってて、他のことに注意が向いてないのです(笑)。
GM:という所でシーンエンド。絆かエゴで自分の体をどうぞ。
晶:自分の身体…と言うか、ボク的にはむしろオロバスに取りたいです(笑)。
GM:あ、それではそちらで(笑)。
晶:オロバスに絆/友情で(笑)。
GM:はい(笑)。では、[SA:自分の体を取り戻す]をどうぞ。
晶:いただきます。
GM:ここで晶に対して、ちょっとしたルール変更を説明します。現在、晶は肉体から離れた精神体です。
晶:そうですねぇ。魔器やアーツの扱いはどうなるのかな?
GM:故に全ての装備と、魔神の助力に関係したアーツは一切、効果がありません。
晶:ははは、それアーツ全部です(笑)。
GM:そうとも言います(笑)。というわけで、早く皆と合流しましょう(笑)。
晶:了解ですー。
▼絆/エゴの変化
晶:魔神オロバスに絆/友情を取得。
碧唯:問題は、中身がこうして押し出されてる間、外側はどうしてるのかってとこですな。他PCとの合流も難しそうだな。
弥太郎:晶のことを、こっちは知覚できるのかな。
晶:魔力があれば、とか。
GM:はい、できますよ。
碧唯:一時的に《さまよう魂》状態とか。
■ミドルフェイズ■
●シーン4 『学園の守護精霊』 マスターシーン 登場難易度:不可
○某所/学園祭当日
…一切の光が無い真の闇。
そこから何か、怪しげな呪文のようなものが聞こえてくる。
??:「ぐぶぶぶ、これで後は最後の仕上げを残すのみ。邪魔な校医を上手く煙に巻くこともできた。今年こそは魔界の門を開ける…その為に必要な贄も見つけた。…ぐぶぶぶ」
ショーコさん:「残念だけど、今年もそんな事はできないわよ…亞挫烙ちゃん。くすくす」
亞挫烙:「学校霊? 何故ここが?」
ショーコさん:「偶然にね…気が付いたのよ。同じ人間が同時に2人いることに。一人は碧唯ちゃんが気が付いたみたいだから、私は貴方の方を追ってきたというわけ」
亞挫烙:「ぐぶぶぶ、なるほど。しかし、せっかく気が付いてもただの幽霊である貴方に一体何ができますか?」
ショーコさん:「確かに私の力は余り強くないけど…ほとんど普通の人間と変わらない貴方なら、私一人でも止められるわ」
亞挫烙:「ぐぶぶぶ、見くびられたものですね」
ショーコさん:「皆が楽しみにしている学園祭を滅茶苦茶になんかさせない!」
ショーコさんが手を前方に翳すと、亞挫烙を風の檻に閉じ込める!
亞挫烙:「ぐぶぶぶ、意外とやりますね。あなたのことを見くびっていましたよ」
ショーコさん:「強がってないで、もうしませんって謝るならお姉さん許してあげないことも無いわよ?」
亞挫烙:「謝る必要は感じられませんね。なぜなら…」
亞挫烙が腕を軽く振ると、風の檻は霧散して消える。
亞挫烙:「ね? では、次は私の番です」
腕を突き出すと五本の指から細い糸のようなものが飛び、霊体であるはずのショーコさんの体にしっかりと巻きつく。
ショーコさん:「う、動けない!?」
亞挫烙:「そこで黙って見ていなさい。さあ、鏡よ。魔界の門を開くための贄を映せ」
闇の中から突然大きな鏡が現れ、その鏡に晶の姿が映し出される。そして、その端の方には弥太郎の姿も見える。
ショーコさん:「晶ちゃん!? そうか、彼女はソロモンの指輪を所持し続けることが出来るほどの魔力を持っている…彼女ならば地獄の門を開くことも…」
亞挫烙:「ぐぶぶぶ、その通り。では早速、贄を捕まえるとしましょうか。エコエコアザラク、エコエコアザラク…」
亞挫烙は、人間とは思えないほどの膨大で邪な魔力を放ち始める!
ショーコさん:「い、いけない…晶ちゃん…うう、うああああ!」
ショーコさんの体から凄まじいまでの光が溢れ出す。それと共に徐々にショーコさんの体が消えていく。
亞挫烙:「馬鹿な、学校霊程度がこれほどの力を…まさか消滅するつもりか!?」
ショーコさん:「…ごめんね弥太郎くん。約束…守れな……くて……」
●シーン5 『待ちぼうけ』 シーンプレイヤー:山本弥太郎 登場難易度:任意
○校舎内/学園祭当日
GM:学園祭当日。約束の場所でショーコさんを待っていますが、待てど暮せどショーコさんはやってきません。
弥太郎:「…………」
GM:時間が立つほどに弥太郎は何故か言い知れぬ不安に苛まれる。
弥太郎:「…はて。ショーコさんは時間を忘れるような人ではないはずだが…」
GM:と、弥太郎が呟いた瞬間、周囲の景色が歪み始める。
弥太郎:「…ぬ」小さく呻いて、刀に手を伸ばす。
GM:そして、その刹那! 大きな光が膨れあがる! その光からは見知った魔力を感じる…ショーコさんの魔力だ。だが、この力は明らかに彼女の許容量を超えている。
弥太郎:「…何が起きている…?」
GM:そして、その光はすぐに収まってしまった。
(舞台裏)
晶:しかし…どうやって合流しよう。て言うか、ボクは出られるんでしょうか?(笑) 身体の方だけ出てきそうな予感が。
碧唯:さて、弥太郎に何か起きそうならそこを見計らって登場してみたいんですが…まだ直接弥太郎の身に何か起きるわけじゃないか。
GM:登場はいつでもどうぞ。というか、この光は晶が意識を失ったのと同じ光です(笑)。
碧唯:こちらのOPでの光とも同じですか?
GM:その通りです。
弥太郎:あ、そうなのか。
晶:同じ性質の光、ではなくて、OPで見た光が全て同じものだったんですよね?
GM:その通りです。先生のところで生徒が騒いだのは、自動人形が爆発したためですね。ちょっと判りづらい表現でした(汗)。
碧唯:なら出てみるかな、登場しまっす。
弥太郎:「…今のは、何だったのだ?」辺りの様子を探ってみよう。
GM:では、辺りの様子を見回して見ますと、生徒達の数人は何が起きたんだと騒いでいますが、大多数の人間は先程の現象に気付いていないのか、学園祭を楽しそうに満喫しています。
弥太郎:「…周囲に異常はないのか…」
碧唯:そこへ駆けつける名物保険医の先生。「確かこっちの方だと……っとぉ、山本君?」
弥太郎:「これは翠ヶ原先生。先生も、今の光をご覧になりましたか」
碧唯:「ああ、見たよ。ついでに言うなら、何となく発生元にも心当たりがあるね」学校ではまず見せない緊迫した顔で。
弥太郎:「一体、何が起きているのですか? 今の光から、知り合いの力を感じたもので…」
碧唯:学園祭の喧騒はある意味ありがたい。かいつまんでOPでの状況を弥太郎に話しましょう。
弥太郎:「…なるほど。大体のところは理解しました。その亞挫烙とかいう者、何かをしでかしたと考えるのが妥当なようですな…」
碧唯:「さっきの発光現象には、まず間違いなく獲古蛇君が絡んでるからね。で、発光の瞬間に感じられた魔力を何とか辿ってきたら、そこに山本君が居たってわけだが」
弥太郎:「ふむ…その光から、何故ショーコさんの力など感じたのか…」首を捻る。
碧唯:「すると、さっきの光は学校霊のショーコさんの力ってことかね、山本君」
弥太郎:「はっきりとは断言できませんが、非常に近い力だったと感じます」
碧唯:さて、ショーコさんを探すにしろ獲古蛇を追うにしろ、具体的な情報が無いな。
晶:その時、ふと視界の隅を横切る半透明の人影が(笑)。「おぉ〜い、オロバス〜。どこ〜〜?」
碧唯:「…………」
弥太郎:「…今のは…」その人影を目で追って。
碧唯:「……ショーコさんじゃないけど、学校霊いたね。しかも何か見たことある顔だけど」
弥太郎:「…晶ではないでしょうかね…」
晶:「お〜ろば〜すや〜い? て言うか、誰かボクの声が聞こえる人いませんかぁ〜?」うろうろ。
GM:志村、後ろ後ろー(笑)。
弥太郎:では、ちょっと声をかけてみよう。「…あ〜…日向晶に間違いないか?」
碧唯:「おーい。そこ行く野良幽霊や。もしかして君、日向君?」
晶:「…あれ?」振り返り。「碧唯先生に…弥太郎先輩! 二人とも、ボクのこと見えるの!?」ぴゅーっと真っ直ぐに突っ込んで。
弥太郎:「…間違いなく、晶のようだな。斯様な姿で、一体何があった?」
晶:そのまま突き抜けて反対側まで飛んでいく(ぁ
弥太郎:「…………」
碧唯:「お約束を外さないコだね…」
GM:お約束(笑)。
晶:「…………あぅ」空中で止まって振り返り、ゆっくりと近づいた。
碧唯:「日向君の状態といい、タイミングが合いすぎてる。どうやら彼女もこの一件に巻き込まれたっぽいね」
弥太郎:「…何があったのだ?」
晶:「……わかんないです。もしかしてボク…死んだの?」
碧唯:「まぁ、とりあえず話をするなら場所を移さない? どうやら日向君は他の人の目に見えてないみたいだし、ここで話してたらアタシら変なヒトになっちゃうしさ」
弥太郎:「…そうですね。どこかに場所を移しましょう」
晶:「うぅぅ…思えば儚い人生でした…」すごすごついて行きます。
GM:先生ナイス誘導(笑)。
碧唯:さすがに何も無い空間に話し掛けるのは恥ずかしい!(笑)
GM:では、絆などがあればどうぞ。
晶:自分の身体にエゴ/喪失で。
碧唯:弥太郎に絆/連帯感で。どうやら同じ事件を追う事になりそうだしねー。
弥太郎:次のシーンにしよう。目的を決めた後で取る。
▼絆/エゴの変化
碧唯:弥太郎に絆/連帯感を取得。
晶:自分の身体にエゴ/喪失を取得。
碧唯:話し合いなら、ショーコさんと最後に話した屋上とか絶好のロケーションだNE☆
弥太郎:じゃあ、屋上にしますか。
碧唯:では、学園祭真っ最中に人が近寄るとは思えない屋上に、場所を移しましょう。
●シーン6 『願い叶え給え』 シーンプレイヤー:翠ヶ原碧唯 登場難易度:任意
○校舎の屋上
碧唯:「―――で、ピカッと光ったら日向君はこうなってた、と」
晶:「うん。気が付いたらオロバスもいなくなってて…」
弥太郎:「その光が、我々の見た光、というわけか…」
晶:「指輪がなくなってるから、魔神達も呼べなくなっちゃった。あはははは」空笑い。
碧唯:「死んじまったと考えるのは早計だろうね。力ずくで突き飛ばされた感触がしたんでしょ? それが本当に力ずくで君を殺した現象なら、間違いなく他人の目につく破壊が発生してる」
弥太郎:「晶が魂だけの存在になっているとして…その肉体はどこに行ったのだろうな。あの現場には、痕跡らしいものも、晶の体もなかったからな…どこかに、それもあるやもしれん」
晶:「あ、でもその代わり空は飛べるよ。何だか壁や天井も通り抜けられるし」すい〜っと実演。
弥太郎:「…便利だと言っていいものなのか、それは」壁抜けを見て、苦笑。
碧唯:「これは仮説だけどね。その日向君を突き飛ばした“何か”が今、日向君の身体に入ってるんじゃないかな?」
晶:「……そうかも。何かに“弾き出された”みたいな感触だったし」
弥太郎:「…むう…そういう考え方もありますな」
碧唯:「そしてその時の発光現象から、山本君はショーコさんの力を感じた。無関係とは思えないね」
弥太郎:「…ふむ。あとの手がかりは、事件に関係していそうな亜挫烙の存在…というところでしょうか」
晶:「碧唯先生が追いかけてる人だっけ。でも、大した魔力はないって言ってなかった?」
碧唯:「それがねぇ……どうやら今年はそうでもないみたいなのよ、これが」
弥太郎:「これだけのことをしているとなると、その情報通りではなさそうだな…」
碧唯:一応、確保してきた人形の残骸の一部を見せて。
晶:「…これが本物みたいに動き回ってたのかぁ。確かに凄いけど……その人、結局何がやりたかったんだろ?」
弥太郎:「…その辺から調べてみるのが良いやも知れぬな。亜挫楽という男、如何なる人物であるか」
碧唯:「それが分かれば苦労はしないんだけどねぇ。学校に憑く霊であるショーコさんは、獲古蛇君の企みに気付いた可能性がある。もしかしたら彼女はそのために獲古蛇君に接触したのかもしれないね」
晶:「それで、返り討ちにあったとか…?」
弥太郎:「可能性は、ある…か」
碧唯:「ショーコさんは学校を見守る存在であって、力は決して強くは無いからね。獲古蛇君がどれほどの力をつけたか未知数だけど、その線はありうるよ」とりあえず、獲古蛇君の情報を洗い直します?
弥太郎:そうしましょう。
晶:そうですね。PCには目的も判らないし。…ただ、現在ボクは本気で役に立ちませんが(笑)。
弥太郎:「さて…それではあまりぼやぼやもしてられぬな…。とりあえず、洗える情報から浚っていくこととしましょう」
晶:「うん! ボクも友達に聞き回ってくるよ!」しかし聞き込みに行ったところでスルーされる晶(ぁ
GM:確かに(笑)。
碧唯:「これこれ日向君や。君、今は聞き込みできる状況じゃなかろうに」
晶:「…………そうでした」(がっくり)
碧唯:「やれやれ… 学園祭が近付いてから獲古蛇君をマークしてたんだけど、こりゃもっと遡って彼の動向を調べ直さないとだね」
弥太郎:「まあ、とりあえずは我らに任せよ。すぐに、元に戻してやる」
晶:「うぅぅ…役立たずでごめんなさい……」凹みモード(笑)。
碧唯:「ほらほら、凹んだままじゃ日向君らしくないわよ」
弥太郎:「…以前は助けられたからな。今度はこちらが助ける番というだけだ。そう気落ちするな」
晶:「うん、頑張る…壁抜けとか偵察が必要なら言ってね…」
碧唯:「無論、期間限定の能力を使う時がきたら存分にコキ使うからね、日向君もさ」では亞挫烙の動向を洗い直しましょう。何か糸が見えてくるかもしれない。
GM:では、獲古蛇亞挫烙について判定するのであれば、〈情報:噂話〉でどうぞ。
弥太郎:〈情報:噂話〉で(ころころ)達成値14。
晶:情報屋が使えないので、技能のみ(笑)。(ころころ)達成値9。
碧唯:いっとくか、《偉大なる叡智》! 人間性21に、(ころころ)達成値18!
○獲古蛇 亞挫烙 〈情報:噂話〉
達成値5:高校三年生。オカルト研部長。幼い頃に両親を事故でなくし、他に身よりもないため天涯孤独。
達成値7:常に全身を黒いフードで覆い、生徒は勿論教師ですら彼の素顔を知る者はいない。
達成値9:常に怪しげな実験を繰り返し周囲を巻き込んでいるが、本人に反省の色は無い。昨年も魔界の門を学校に召喚しようとしたが、校医の翠ヶ原碧唯によって阻止されている。
達成値10:その事件以後、目立った騒ぎは特に起こしていないが、時折、人目の付かない所で誰かと話しているような独り言を呟く姿を目撃されたりしている。
達成値12:昨年の学園祭以後から、亞挫烙は日向晶のことを調べたり観察していたりしていたようだ。
達成値15:彼の持つ研究資料の中に、ソロモン王に封印された悪魔に関する物があった。中でも『地獄の王パイモン』について詳しく調べていたようだ。
晶:えーと。ボクはパイモンに関して何か知ってるでしょうか?(笑)
GM:はい。晶を拒んだ魔神の一柱です(笑)。晶は〈知識〉に+5で判定が可能です。
晶:ではー(ころころ)達成値17。
○“地獄の王”パイモン 〈情報:魔物/ネットワーク〉、〈知識〉
悪魔学によるとソロモン72柱のうちの一柱で、序列9番目の地獄の王。
女性の顔をした男性の姿で王冠を被っている。
人にあらゆる知識を与えると言われ、その力を得たものは努力を必要としなくなるという。
GM:この情報に関してはこれで以上です。
晶:もしかしたら、死んだ両親を復活させたい、とか。
碧唯:手っ取り早く力をつけるには、もってこいの魔神か。
弥太郎:そのようで。こいつにとり憑かれているとでも考えるべきかな。
碧唯:「あっはっはっはー! マジで学園祭だけにターゲット絞って警戒してたアタシの落ち度だわ。参ったわねー、こりゃ。いやほんと、マジごめん日向君」両手合わせてペコペコと。
晶:「いや、あはは。ボクもこの魔神さんはよく知らなかったし…まさか狙われてたなんて」
GM:ちなみに先ほどの亞挫烙を調べたことにより、亞挫楽の境遇についても調べることが可能となりました。
弥太郎:では、亜挫烙の境遇も当たってみよう。
GM:〈情報:噂話/裏社会/警察〉のいずれかで。
弥太郎:〈情報:噂話〉で(ころころ)達成値12。
碧唯:〈情報:噂話〉で(ころころ)達成値14。
晶:〈情報:噂話〉で(ころころ、ピンゾロ)…駄目だ、幽体に聞き込みは無理だった(笑)。
弥太郎:ファンブル(笑)。
碧唯:見事すぎる(笑)。
GM:それでこそR−3だ(笑)。
弥太郎:俺じゃない!(笑)
晶:振ったのはボクです(笑)。
GM:あ(笑)。
弥太郎:まったく、いつもファンブルしているみたいに見ていたのかね。失敬な!(笑)
GM:いや、でも……ごめんなさい(笑)。
―――この時、他の参加者一同がそっと目を逸らしたのは言うまでもなく(ぁ
○獲古蛇 亞挫烙の境遇 〈情報:噂話/裏社会/警察〉
達成値5:両親をなくし身よりも無いため、孤児院で幼少期を過ごす。
達成値7:何度か里子に出されたが、どこも馴染むことが出来ずに孤児院に戻ってきた。
達成値9: もともと人とコミュニケーションを取ることを苦手としていた。そのため里親は勿論、他人と馴染むことが出来ず心を閉ざしてしまい、友達もなく、自分には親も頼れる人間もいないと塞ぎ込んでいた。
達成値10:小学生高学年の時に、知能テストで好成績を収めて高額の奨学金を得るようになる。
達成値12:それから程なく黒魔術にのめり込み、自分でその手の本を方々から集めては読破し、研究を重ねてきた。
GM:この情報にはまだ続きがあります。
晶:難易度15以上か…。
弥太郎:15というところでしょうな…。
碧唯:むむむむ…いくか、《偉大なる叡智》!
GM:この情報は次のシーン以降で調べることが可能です。他に現在の状況で調べることができるのは、晶の体の行方ですね。
晶:あ、それは大事(笑)。
GM:忘れちゃいけない(笑)。
碧唯:おお、ではそっちからですな。
弥太郎:では、とりあえず亜挫烙の方は置いておこう。
GM:〈情報:噂話〉でどうぞ。
弥太郎:(ころころ)お、高い。達成値16。
GM:さすが弥太郎。女の子が絡むと俄然やる気が違う(笑)。
碧唯:情報屋込みで(ころころ)達成値12 。
晶:今は情報屋も使えないなぁ。(ダイスを振って絶句)…………2連続ファンブル…何故だ…(笑)。
碧唯:何と言うか、もう…(笑)。
弥太郎:…晶が(ほろり)。
碧唯:ダイス目が「君、幽霊だから聞き込み無理」と語っておる!
晶:やはり幽霊に調査は無理ですかそうですか(笑)。
弥太郎:ダイス目が空気読んでるなあ(笑)。
GM:R−3の不運が晶に(笑)。
弥太郎:PLを不運とか言うなぁっ!(笑)
○晶の体の行方 〈情報:噂話〉
達成値5:貧血で倒れた女生徒が保健室に運ばれたようだ。2年の日向晶という生徒らしい。
達成値8:保険委員ということでやって来た、全身をフードで覆った怪しい生徒が「先生がいないので病院に連れて行く」と晶を連れ出した。
達成値10:その際にぬいぐるみが喋ったというが、すぐに黙ったので気のせいだろうと皆すんなり納得してしまった。
達成値12:連れて行ったのはオカルト研の獲古蛇亞挫烙。
GM:この情報に関しては以上です。
碧唯:「保健室空けたのが裏目ったぁー!」
GM:ふふ(笑)。
弥太郎:「ふむ…晶の肉体を持ち去ったのは亜挫烙か」
晶:「…裏を掻かれてるのかなぁ??」あ、今オロバスは保健室にはいないんですか?
碧唯:もしかしたら置きっぱなしかもしれない。寄るだけ寄りますか。
晶:(頷く)うん。
弥太郎:「…素直に保健室に持ち去ったのかどうかは判らぬが、確認してみても良かろう」では、保健室に向かおう。
GM:では、一端シーンを切ります。絆などがあればどうぞ。
弥太郎:晶に救済で取得しておこう。
碧唯:今回は見送りで。
晶:碧唯先生に絆/信頼で。
GM:では、次のシーンへ。
▼絆/エゴの変化
弥太郎:晶に絆/救済を取得。
晶:碧唯に絆/信頼を取得。
碧唯:いやー、それにしても今回の先生、うっかり属性全開です(爽)。
GM:すいません、全部GMの陰謀です(笑)。
碧唯:実は素で結構ウッカリ者…………萌えてもいいよ?(笑)
●シーン7 『奪われた絆』 シーンプレイヤー:日向晶 登場難易度:任意
○保健室
晶:「オロバスー? オロバス、いないの…?」壁からひょっこりと顔を出し。
碧唯:「倒れた生徒の持ち物ってことで、持ち込まれてればラッキーなんだけどね……」
弥太郎:「うむ…」中の様子は?
GM:では、オロバスが入っているぬいぐるみはベッドに寝かされていますね。ご丁寧に顔に枕カバーを乗っけて。
晶:「見た人の話からして、保健室にいたのは確かなはず……あ」
碧唯:「お、いたよ日向君!」
晶:慌ててベッドに駆け寄る。で、枕に手を伸ばすけど触れないと(笑)。
弥太郎:「…………」では、俺が枕カバーを外そう。
晶:「オロバス! オロバス起きてる? ていうか生きてる?!」
GM:ぬいぐるみからは何も力が感じられませんね。
弥太郎:「…オロバス殿、ご無事か?」
晶:「……どうしよう。オロバスも空っぽだ…」茫然自失。
碧唯:「依り代である日向君がこの状態だからね…」
弥太郎:「そうなると…是が非でも亜挫烙の足取りを掴み、その後を追うしかないようですな」
碧唯:「素直に病院連れてくわけないし、まず当たるべきは彼の自宅かな」
晶:「…………ぁぅ…」動揺しすぎて思考がマヒ状態。
碧唯:「日向君、シャンとしなさいっ。君がそんなじゃ、元に戻った時に魔神を迎え入れてあげられんじゃないかね!」
弥太郎:「…晶、行こう。まだ、オロバス殿とて消滅したわけではあるまい。お前がしっかりせねば、魔神たちとて助けられぬぞ」
晶:「…は、はぅ、でも、だって…」顔をくしゃくしゃにした泣きそうな表情で俯く。
弥太郎:「…オロバス殿とて、お前が来るのを待っているはずだからな…」
GM:も、萌え〜(笑)。今だ弥太郎! 心の弱った晶を強く抱きしめて、ショーコさんと二股だ!(笑)
碧唯:同時攻略! 同時攻略!(笑)
弥太郎:余計なことを言うなよ…下手なこと言えなくなるじゃないか(一同笑)。
晶:主人公が困っている(笑)。
GM:羨ましいな、両天秤(笑)。あ、シーンが変わったので、先ほど調べ切れなかった亞挫楽の境遇を判定しなおすことが可能ですよ。
碧唯:では確実を期して《偉大なる叡智》! 人間性19で(ころころ)達成値17!
○獲古蛇 亞挫烙の境遇 〈情報:噂話/裏社会/警察〉
達成値5:両親をなくし身よりも無いため、孤児院で幼少期を過ごす。
達成値7:何度か里子に出されたが、どこも馴染むことが出来ずに孤児院に戻ってきた。
達成値9: もともと人とコミュニケーションを取ることを苦手としていた。そのため里親は勿論、他人と馴染むことが出来ず心を閉ざしてしまい、友達もなく、自分には親も頼れる人間もいないと塞ぎ込んでいた。
達成値10:小学生高学年の時に、知能テストで好成績を収めて高額の奨学金を得るようになる。
達成値12:それから程なく黒魔術にのめり込み、自分でその手の本を方々から集めては読破し、研究を重ねてきた。
達成値15:学校内には幾つか『陰の気が溜まりやすい場所』があるのだが、それらの殆どで魔術儀式を行ってきた。唯一まだ行っていないのは、『開かずの間』の地下室のみ。
GM:この情報は以上です。
碧唯:これは地下室かな。「待った、二人とも! 行き先変更よ!」
弥太郎:「…何か掴めましたか」
碧唯:「もしかしたら獲古蛇君、『開かずの地下室』に向かったかもしれんわ」
弥太郎:「地下、か。…なるほど。好んで『開かずの地下室』に行くものなど、おらぬでしょうからな」
碧唯:「デカくて人の集まる建物は、どうしても“氣”の淀む場所が出来る。彼が儀式やってないのは、もうそこくらいなモンだからね」
晶:「……わかんないよ…」
弥太郎:「…晶。どうしても、出来ぬというなら、魔神たちは我らで助けに行く。だが…」
晶:(首を振り)「…違う、そうじゃない…獲古蛇クンって人が、何のためにこんな事をするのか」
碧唯:「彼の経歴を見る限りでは、世を拗ねて曲がった方向に走るってのも分からんでもないね」
晶:「…何でこんなことしなきゃならないの? 力って、そんなにも欲しいもの? わかんないよ…わかんない…」力なく頭を振る。
弥太郎:「…きっとな、寂しかったのだろうよ。その寂しさを払うために、一番簡単な方法に…そう見えてしまう方法に手を出してしまったのではないだろうかな」
晶:「……こんなことで、寂しい心が埋められるわけ、ないのに…」
弥太郎:「…自分の周りにある壁を壊す方法を、間違えてしまったのだろうな」
碧唯:「肝心なのは、自分の置かれた境遇に自分でどう応えるか、なのさ。日向君、君はまだ真っ直ぐでいられるわよね?」
晶:「…ボクは……」それ以上は言わずに、地下室へ向かいます。
碧唯:「獲古蛇君の家に行くよりは、学校の敷地内の方がまだ早い。とにかく地下室に行くわよ」
弥太郎:「…はい。…まだ、間に合ってくれると良いのだがな…」最後は呟くように。
GM:では、シーンエンド。絆などがあればどうぞ。
碧唯:んんんー…今回も見送りで。
晶:うーん、ショーコさんに残したかったけど…ここは獲古蛇クンに取るか。エゴ/困惑で。
弥太郎:亞挫楽に会ってからかなあ、取るなら。
碧唯:こっちは既にシナリオエゴで亞挫烙あるからなぁ(笑)。
▼絆/エゴの変化
晶:獲古蛇亞挫烙にエゴ/困惑を取得。
●シーン8 『魔神召喚士』 シーンプレイヤー:山本弥太郎 登場難易度:任意
○地下への階段
GM:学校の地下室へ続く階段を降りていくと、どこからか吹きぬける風が異様に冷たく感じられ、下に行くほど禍々しい気配が強くなっていきます。
弥太郎:「…学校の地下に、斯様な場所があるとはな…」
碧唯:「こんなんだからこそ『開かずの地下室』になっちゃったわけなんだけどねー。実はアタシも赴任してから一度も入ったことねーんだわ、これが」
晶:「使われなくなった倉庫だって聞いてるけど…学校の怪談だと、教師に虐め殺された女生徒の幽霊が出るとか何とか…」
GM:な、なんだってー!? それは本当なのか晶?(←MMR調(笑)
晶:実際は、よくある『いい加減な噂話』という奴ですが(笑)。
碧唯:「モノスゴイ説得力だね、この場に立ってるとさ」
弥太郎:「…陰の気が篭りやすい場所…か。まさしく、鬼か蛇でも潜んでいそうな場所ではあるな」
○開かずの地下室
GM:では、下まで降りきると開かずの扉の前に着きます。
碧唯:さて、ビビってばかりもいられない。「開けるよ。覚悟はいいね?」
晶:(頷き)「…うん」
弥太郎:「ここまで来て、背中を向けるわけにも行きますまい」
GM:この時点でかなり暗いですね。地下室だから当たり前ですが、深さ以上に明るさが感じられません。
晶:「暗いね…明かりのスイッチはどこかな?」
GM:では、扉を開けて中に入ると…3人が入りきったところで扉が勢いよく閉まります!
晶:「…え?」
碧唯:「! しまった、罠か!」
弥太郎:「…………」足を肩幅くらいまで開き、刀に手を伸ばす。
GM:中は真の闇。光が無いので視力が一切効きません。しかし、晶だけは厳密に言うと肉眼ではないので、普通通りに中が見えます。
碧唯:便利だな生霊!(笑)
晶:まぁ、暗闇で目の見えない幽霊なんてねぇ(笑)。…で、ボクたち以外に、誰かいますか?
GM:はい。全身をフードに覆った人間がいて、壁には晶の体が吊るされています。
晶:「! ボクの身体と…獲古蛇、クン?」そちらを向いて。
弥太郎:相手の方は見えているのかな、こっちを。
GM/亞挫烙:「ぐぶぶぶ、ようこそみなさん。僕のお城へ」ちなみに晶の体には、様々な魔術式が書き込まれています。
碧唯:とても不謹慎な想像をしてしまった…。「獲古蛇君かね? さすがに今年のこれは、ちょっとシャレにならんのじゃないかね?」
GM/亞挫烙:「ぐぶぶぶ、その割には今回の趣向は結構楽しんでくれたじゃないんですか? ああ、君と話すのは初めてだね。ようこそ、ソロモンの鍵よ」
晶:「キミが獲古蛇クン? オロバスはどこ!?」
GM/亞挫烙:「君のお友達は、この指輪の中で眠ってもらっているよ。ぐぶぶぶ」
晶:うーん、とことん怪しい人だ(笑)。
碧唯:ショーコさんの件にもつっこんだ方が良いかな。
弥太郎:順番に聞いていきましょうか、とりあえず
晶:そですね。
弥太郎:「…貴様の目的は何だ、亜挫烙」
GM/亞挫烙:「ぐぶぶぶ、今日は記念すべき素晴らしい日だ。ゆえに僕は機嫌が良い。
いいだろう、教えてあげよう。…今から10年前のこの日、僕の両親は死んだ。
今思えば、両親が死ぬ前までは“この世の真実”など何一つ知らず能天気に暮していたものだ。
両親以外に身内のいない僕は施設に預けられて、何度か里子に出された。
…その里親というのが、どいつもこいつも人間の皮を被った豚だった!
僕はどうやら人一倍容姿に恵まれていたようでね。変態親父や変態婆にオモチャにされたのさ!
気が狂う前に奴らの”モノ”を一生使いもんにならないようにしてやったよ…面白いだろう? ぐぶぶぶ…」
晶:「…………」聞きながら痛みを堪えるような表情になる。
碧唯:生々しい話になってきたな…。
晶:そうだね…晶としてはどう言おうか迷うところ。
弥太郎:まあ、ねえ(笑)。…原因はともかくとして、今やっていることは止めなければならんわけだけどね。
晶:大人キャラだと、PLの言いくるめや交渉技術を活かせるけど…晶だから(笑)。
GM/亞挫烙:「だから僕は人生をやり直すのさ。そして、その方法はパイモンが教えてくれた!」
碧唯:「なるほど、素質があったってのは本当だったみたいだね。曲がりなりにもソロモンの魔神の一柱と契約結べたわけだからね。で? 毎年毎年学園祭の日に色々しでかしてるコレは、その延長線上ってわけかね」吐き出させるだけ吐き出させたら、ショーコさんの事もついでに喋ってもらうか。
晶:「…パイモンが教えてくれた方法って、何?」半ば予想しつつ。
GM/亞挫烙:「人生をやり直すのなら、全てが壊れた時からやり直したいと思ったんだよ」
晶:両親の死んだ歴史を書き換えろ、とでも言われたかな?
GM/亞挫烙:「お前だよ、ソロモンの鍵。お前のような桁外れのマナを持つ者を生贄として捧げることさ」
晶:「…………それで、キミはどうなるの?」
GM/亞挫烙:「そうすれば、歴史を書き換えることができる。僕は両親と共に幸せに暮すことができる。後は…この魔法陣を完成させるだけだ」
晶:「…そういう風に言われたんだね」唇を噛み締める。「…だけど。その世界に、“キミ”は行けないよ」顔を上げて言う。
GM/亞挫烙:と、ここで〈知識〉判定をどうぞ。ちなみに晶は+5で。
晶:(ころころ)達成値21。
碧唯:(ころころ)達成値14。
弥太郎:(ころころ)6ゾロだが、技能がないので達成値13。
GM:では、この魔法陣の形はパイモンのものではありませんね。魔神フラウロスのものです。出目が高かったので、フラウロスの情報も出します。
○魔神フラウロス 〈情報:魔物〉、〈知識〉
悪魔学によるとソロモン72柱のうちの一柱で、序列64番目の地獄の大公爵。恐ろしく力強い豹の姿で現れる。
過去・現在・未来全ての真実を教えることができるが、魔法陣の三角形の中にいないと必ず嘘をつく。
魔法陣の中にいれば真実を話す。召喚者の敵を全て焼き尽くす力を持つ。
命令されれば、霊からあらゆる形での誘惑に耐えることができる。以前は能天使であったと解釈されている。
晶:…つまり。フラウロスは嘘を言っている?
GM:はい(笑)。まず自分がパイモンだと信じさせている事自体が嘘ですからね。
晶:「…獲古蛇クン。やっぱり、キミは騙されてる」はっきり言おう。
GM/亞挫烙:「僕が騙されている? あらゆる知識を与えてくれるパイモンが僕に嘘をつく必要なんかあるものか」
晶:「まず、魔法陣の形が違う。これはパイモンのためのものじゃない、フラウロスっていう“嘘吐きの魔神”を呼ぶものだ。魔法陣って魔神から身を護るためだったり、逆に魔神を呪縛して契約に従わせる為のものだって事は知ってるよね?」
GM/亞挫烙:「ぐぶぶぶ、純情そうな顔をして結構悪知恵が働くじゃないか。そんなことで僕が動揺するとでも?」
晶:「…まずは、それが一つ目。そして…もう一つ。さっきも言いかけたけど…キミは『過去を変えて幸せになりたい』と言ったよね」
GM/亞挫烙:「それが?」
晶:「だけど…それは絶対に無理。仮に過去を改変したって、“今ここにいるキミ”がその幸せな過去を過ごすことは有り得ない」
GM/亞挫烙:「…どういうことだ?」
晶:「変わった歴史の中で、“何も知らない別のキミ”が生まれるだけ。キミ自身にとっては、何も変わらない。過ぎ去った時は…戻らない。魔神の力を頼っても、生贄を捧げても。ボクたちがそれまで過ごした時間をやり直すことは、できないんだ。“決して出来ないこと”を『出来る』と言った…それは、キミが騙されているということ」
GM/亞挫烙:「ぐ…ぐぶぶぶ。ご高説ありがたく頂戴しておくよ。けど、僕がすることは何も変わらない。例え、君の言っていることが真実だったとしてもね」
晶:「…綺麗事で言った訳じゃないよ。指輪の力を得たボクが、一度でもキミの考えたような事を望まなかったと思うの?」
GM/亞挫烙:「…どっちにしても、もう戻れないさ…。しかし、女というのはみんなそういう眼で見るのかな? 君を捕まえるのを邪魔した女幽霊も、君みたいな眼で僕を見ていたよ」
弥太郎:「…女の幽霊…ショーコさんのことか」
GM/亞挫烙:「そういえば、そんな名前で呼ばれていたねぇ」
弥太郎:「ショーコさんをどうした?」
GM/亞挫烙:「そこのソロモンの鍵を捕まえるのを邪魔したために、自滅しちゃったよ。ぐぶぶぶ」
弥太郎:「…そうか」す、と目を細めて「…よく、わかった」
晶:んー、ボクの身体に入って出られなくなってるんだと思うけどな…。
碧唯:そんなとこでしょうな。
晶:でも、何をどうすれば助けられるかが、判らない(笑)。
碧唯:ここでどうにかしないと、晶も戦えない。ショーコさんの救助とセットになってるとは思うんだけどなぁ。
弥太郎:「お前の境遇には、確かに同情すべき点はある。だが、どんな目的であれ、自らの目的のために他者を利用し、それらの者が持つ権利を奪う行いを“悪”と呼ぶのだ。…お前が踏みつけられて生きていたとしても、お前が“悪”を行えば、お前自身も、それらと同じ存在となる」
GM/亞挫烙:「ぐぶぶぶ、悪か。確かに僕ほど歪んだ悪はそうはいないだろうね。だけど、この世に悪は確かにあるけど正義は無いよ。悪でもない正義でもない君は、一体何者なんだろうね?」
弥太郎:「…俺はただの剣だ。貴様の持つ業を祓うために来た、剣だ」霞丸を抜き「…故に、俺はお前に敵対する」
碧唯:弥太郎を制して。「せっかくだから、アタシからも1コだけいいかね獲古蛇君」
GM/亞挫烙:「ぐぶぶぶ、なんですか先生?」
碧唯:「パイモンかフラウロスか、まぁこの際どっちでもいいや。君は魔神と契約して目的を叶える手段を教わった。だがそれ以外にも何か貰ったんじゃないのかね? 君の魔術師としての急成長、普通じゃちょっと有り得ないね」
GM/亞挫烙:「ぐぶぶぶ、さすが先生は鋭い。たぶん、先生が予想している通りですよ」
碧唯:「そうか。結果として人間辞めたね、君ゃー」キュッと目を細めて。
GM/亞挫烙:「そう。契約をかわしてね」
晶:「…ボクは、獲古蛇クンが歪んでるとは思わない。誰だって幸せになりたい…それは当たり前の願いだもの。だけど、誰かを踏みつけにして幸せになれる人なんて、いないんだよ? キミは……そこまでして、“誰を”幸せにしたかったの?」
GM/亞挫烙:「僕は…僕は…」と、その時…。
「――――何を悩むことがある、亞挫楽よ…」
晶:「?! キミは…フラウロス!?」
弥太郎:「…現れたか」
GM/フラウロス:「余計な真似をしてくれたな。ソロモンの鍵よ。どこまでも忌々しい小娘よ」
晶:「…会うのは確か、二度目かな。キミは、獲古蛇クンに何をさせたいの?」
GM/フラウロス:「簡単なことだ。我は貴様ごとき小娘に仕えるつもりが無い。故に、もっと相応しい者の手にその指輪を渡すためだ」
晶:「嘘だね」きっぱりと。
碧唯:ここは「嘘だッ!!!」と中原麻衣@竜宮レナの声で(笑)。
GM/フラウロス:「ほう、何故だ? 何故そう思う?」
晶:「魔法陣が未完成だから……なんて答えじゃ、面白くないよね? 指輪をもっと相応しい者に…まずはこれが嘘。“新しい主”を見つける気なんて、元々ないでしょ?」
GM/フラウロス:「…はっはっは、ぼうっとしている様でなかなか鋭いではないか。異相の公爵が気に入るわけだ」
晶:「それに、ボクは協力してくれるように“お願い”はするけど…オロバス達はボクに“仕えて”いるわけじゃない。何でか、って言われれば、ボクにもよく解らないんだけどね」ぺろっと舌を出して。
GM/フラウロス:「だが、私がお前を殺すつもりに嘘はないことは判っているのだろう?」
晶:「…それもどうだか。やるなら、こんな回りくどい手じゃなくて、もっと手っ取り早くやるんじゃない?」
GM/フラウロス:「さあ、どうかな。真実を知りたければ、その三角の魔法陣に入るか、我に力を示してみるが良い」
晶:「それを言うならキミこそだね。“魔法陣の外では常に嘘を吐く”、これがキミの流儀でしょ? だったら、契約者の信頼を得るためにもキミ自身が入るべきじゃないかな。もっとも、まだ魔法陣は未完成みたいだから証にはならないかな?」
GM/フラウロス:「さあ? どうかな?」
碧唯:んー…実はシナリオヒロインのショーコさんが引っ込んだままだから、案外弥太郎が絡みづらくなってるのかな。
弥太郎:まあ、それは別にいいんですが。この後、亜挫烙を説得する展開になった場合、亜挫烙とほとんど繋がりがない弥太郎で亞挫楽を説得できるものかなあ、と思わなくもない。
碧唯:亜挫烙と繋がり多いのは碧唯なんだけど、「踏み越えちゃったんなら、こっちの流儀でお仕置きしちゃってもいいかなー」なんて考えてるので。何せ前科が多すぎる(笑)。
弥太郎:亜挫烙に「この世界だって、捨てたもんじゃない」みたいなことをいう要素が全くないんだよね。亜挫烙本人と何らかの繋がりがあれば、そう言ってあげられる部分もあるのだが。
晶:「捨てたもんじゃない」なんて、さすがに晶も言えないよ。
弥太郎:このまま行くと、本当にぶった切って終わってしまうので…後は本人に「やめろ」と言い続けるしかないのが、弱くてね…。
碧唯:実は境遇聞かされても碧唯的には「ふーん、そう」って程度の感想しか無くて…(笑)。曲がってしまった理由があったのは分かった。でも曲がってしまったのは本人の責任。同じ境遇で曲がらん人もいるんだから。
弥太郎:その通りだから、斬ることには異論はないんですがね、弥太郎的には…ただ、晶が言うだけ言って俺らがばっさりだと、それはそれで話的に締まらないとも思うので。
晶:まぁ、反応からして獲古蛇をどうこうするよりも、フラウロスを倒して封印してしまった方が後腐れないかと思います。
碧唯:問答の間、何とかして彼女を戻す方法が無いか、吊るされてる晶の身体を注視してます。
GM:では、晶の身体がうっすらと眼を開けて、吊るされている腕の方を見ます。アイコンタクト(笑)。
碧唯:「(日向君の身体に意識がある? ……まさか!)」晶ボディの腕を見てみよう!
GM:革で固定されてるだけのようですね。
碧唯:よし、晶ボディ救出だ。たぶんショーコさん救出も兼ねられる。弥太郎、協力頼みます。
弥太郎:うい…そういえば、ここって視界が効かないんじゃなかったっけ?
碧唯:あー、真っ暗だった。
GM:はっ! そういえば!
晶:おい(笑)。
碧唯:目が慣れてきたんだ、きっと!(笑)
晶:魔法陣の周囲に蝋燭くらいはついてるでしょ(笑)。
GM:亞挫烙が声をかけた時に、ぼっと祭壇の蝋燭がついたということで(汗)。
碧唯:とりあえず吊るしてる革紐を《シャイニングレイ》で切りましょう。そしたら弥太郎、救出に走ってほしい。
弥太郎:了解。
碧唯:魔法陣が未完成なら、すぐに儀式を行う事もできないはず。撃つと同時に走ってもらおう。
晶:じゃあ、ボクは魔法陣の方に進み出ましょう。他の二人が死角になるように、注意を逸らすように…ゆっくりと獲古蛇の方に近づく。
GM/フラウロス:「鍵よ。それ以上動くな。亞挫楽よ何をしておる、さっさとやってしまえ」
晶:「獲古蛇クン…ボクは、キミのやりたいことが解るよ。ただ、やり方を間違えてるだけ…」
碧唯:「―――山本君、日向君の身体へ走れッ!」晶の腕を固定する革紐を《シャイニングレイ》で切断する!
弥太郎:「承知!」走り出す。
GM/亞挫烙:「本当に…パイモンじゃない…僕を、僕を騙していたのか…。人間だけでなく悪魔まで…」晶に気を取られていたため、救出は難なく成功。弥太郎は無事に晶の体をキャッチする。
碧唯:「上手いよ、山本君! 急いで戻るんだ、日向君を身体に戻す!」
弥太郎:走って戻ろう。
晶:「獲古蛇クン、今なら…まだ間に合う。だってまだ、誰も死んでない。済んでしまったことは、もう取り戻せない…だから、“まだ起きていない”今なら、やり直すことは出来るんだ。それしか出来ないんだよ!」
GM/フラウロス:「ええい。まどろっこしい!」と、叫ぶと亞挫楽の意思に反して体が勝手に動くのか驚きの表情を浮かべながら魔方陣を完成させる!
碧唯:「拙い! 強引に儀式を成立させる気か!}
GM:すると強大な雄雄しい豹が出現する! それと同時に弥太郎は晶の所まで戻ってくる。
晶:「…初めから、獲古蛇クンに魔力が宿ったわけじゃなかった。キミが“獲古蛇クンの身体を通して”自分の魔力を使ってたんだね、フラウロス!」まぁ、指摘したからって何が変わるわけでもないですが(ぇ
GM/フラウロス:「ふははは、違う。亞挫烙は私との契約で人間を辞めたのだよ。さて、問題です。今、私が言ったことは本当? それとも嘘?」
晶:「答え。どっちでも構わない!」
碧唯:「正解だ、日向君。滅ぼす相手はフラウロスなんだからね」
GM/??:「…晶ちゃん。ゴメンね。あなたに体を返すのが遅れてしまって…」
晶:「ショーコさん、だね。いいよ、ボクの身体を護っててくれて、ありがと」身体に戻って良いのかな。入りまーす。
GM/ショーコさん:「…うん。弥太郎君、約束破っちゃってゴメンね…」
弥太郎:それには答えず、ただ頭を下げて「…迎えに来るのが、遅くなりました」
GM:ショーコさんは黙って首を振ると、晶の体から出て行きます。
弥太郎:立ち上がって、フラウロスと対峙しよう。
GM/フラウロス:「さて、茶番は全て終ったかな? それでは、そろそろ始めようか。…宴を」
GM:という所でシーンエンド。絆などがあればどうぞ。
晶:獲古蛇クンのエゴを絆/救済に変えましょう。
弥太郎:亜挫烙かなあ。絆/救済で。
碧唯:ショーコさんに絆/信頼、フラウロスにエゴ/闘争、そして亜挫烙のエゴを絆/救済に反転!
▼絆/エゴの変化
弥太郎:獲古蛇亞挫烙に絆/救済を取得。
碧唯:獲古蛇亞挫烙へのエゴを絆/救済に変更。ショーコさんに絆/信頼、魔神フラウロスにエゴ/闘争を取得。
晶:予想が外れたなぁ…てっきり、ミドルでラブ展開があるものだと思ってた(笑)。
碧唯:ラブ相手が晶の身体で、ずっと留守番でしたからねぇ(笑)。
弥太郎:まあ、ある程度は仕方がないところかと。
晶:て言うか、ボクの身体に入るところまでは予想してたんですよ。
碧唯:晶の身体に入ったのはショーコさん7割、亜挫烙関連3割って読んでましたが。
晶:ハンドアウトとトレーラーを見て、生身の身体を得たショーコさんと弥太郎さんの恥ずかしいラブ展開があるものとばかり(笑)。まさか獲古蛇クンを真剣に説得することになるとは予想しなかったです。
碧唯:EDでショーコさんに身体を貸すんだ日向君!
晶:PLはそのつもりなんですけどね(笑)。
碧唯:まぁ見た目がショーコさんじゃなくなるからなぁ(笑)。
晶:大事なのは中身だ!(笑) ワルツは…EDであるといいなぁ(笑)。
弥太郎:まあ、その辺はEDでやるんでしょうけどね。
■クライマックスフェイズ■
●シーン9 『嘘を砕く誠』 シーンプレイヤー:なし 登場難易度:PC全員登場
○開かずの地下室
GM:では、エンゲージの説明から。フラウロスから離れているところにPC達が固まっていますので、接敵する場合はマイナーを消費してください。
碧唯:亞挫楽はフラウロスと同じエンゲージでしょうか?
GM:亞挫烙は戦闘から切り離して考えていいです。戦闘力はありません。
晶:背景扱いですね、了解。
弥太郎:そういえば、2個目のSAは?
GM:すいません、忘れていました(汗)。[SA:フラウロスを倒す]をどうぞ。
○現在のエンゲージ
【フラウロス】 【弥太郎・碧唯・晶】
▼ラウンド1
GM:では、セットアップ。こちらは《絶対先制》を使用します。
弥太郎:オートで《獣化》を宣言。
GM/フラウロス:「地獄の炎を受けてみるが良い!」オートで《獣化》《魂狩り》《魔の深淵》、マイナー《切り裂くもの》、メジャー《地獄落とし》。《殺戮者》《爵位》《獣の気》でダメージ増加。(ころころ)達成値21、全員〈意志〉で回避してください。
晶:《祭器》で魔力防御!(ころころ)達成値29。「…今、なんかした?」平然と。
碧唯:同じく《祭器》で魔力防御!(ころころ)達成値24!「そんなもんかね、かの72柱の魔神の力は?」にぃっと哂う。
弥太郎:普通に回避で(ころころ)達成値22。「…そうそう簡単に行くとは思うな」
GM:ぜ、全部回避された…(呆然)。
晶:弥太郎さん、〈意志〉高かったんだね…(笑)。
弥太郎:回避特化型なんで。どんな剣豪物にも一人はいる、見切りの達人なイメージ。
碧唯:米粒をおでこに貼って斬らせるのですな!
弥太郎:小豆でも可(笑)。
碧唯:虎眼先生ー!?
GM/フラウロス:「言ってくれる…良いだろう。私の本来の得手は白兵戦だ。地獄の炎で焼かれる方が良かったと後悔するでないぞ!」
晶:なるほど、白兵技能の方が高いタイプかな?
GM:こちらの行動値は14です。PC側優先で弥太郎からどうぞ。
>弥太郎
弥太郎→風丸:「…出羽の風丸、推して参る」マイナーで《神性介入》。鴉天狗の本性を現し、メジャーで接近。フラウロスの前に立つ。
○現在のエンゲージ
【フラウロス・風丸】 【碧唯・晶】
>フラウロス
GM/フラウロス:「ほう…鴉天狗か。面白い、どこまで我の動きに付いて来れるかな? まずは小手調べだ!」マイナーで《ビーストヘジーク》、オートで《魂狩り》《魔の深淵》、メジャーは爪で攻撃、(ころころ)達成値32。防御は〈運動〉でどうぞ。
風丸:(ころころ)達成値40で回避成功。一瞬、ぶれたように体を動かし、受けずに避ける。
GM/フラウロス:「何だ、その不可思議な動きは?」
風丸:「…羽黒鴉神流の見切り…貴様のいた世界にはない技であろうな」
GM/フラウロス:「面白い。相手にとって不足は無いぞ、若き鴉天狗よ!」
晶:《ビーストヘジーク》ね…敵は防御を捨ててきたか。
碧唯:しかし命中固定値26ってのはなかなか強烈だなぁ。
晶:こっちの固定値を考えると、回避はクリティカルしか目がないね。…弥太郎さんは大丈夫そうだけど(笑)。《獣化》と《神性介入》で+6されてるんだね。
風丸:うい。
碧唯:そして思い出されるのは志那虎の神技的ディフェンス。
風丸:俺の中では木枯らし紋次郎の戦い方なんですがね(笑)。
>碧唯
碧唯:「おっと、若いコばかりじゃなくアタシの相手もしてくれんかね」
GM:「いいだろう。かかってくるが良い」
碧唯:「いい機会だ、獲古蛇君。君に『魔法使い』の戦いが如何なる物か見せてあげよう。去年までは儀式の妨害だけだったからね」マイナー《パワースペル》、メジャー《シャイニングレイ》、人間性12。(ダイス目は4)れ、《連続発動》!!(しかしダイス目は3)…23。
晶:あ、やめた方が…遅かった(笑)。
碧唯:下がったし……。 orz
風丸:相手は避けないから大丈夫かと。
GM:はい、回避できません(笑)。
碧唯:ああ、《ビーストヘジーク》中だった(涙)。では《収束》! 人間性8に。「魔界のモノにはコイツが効くだろうよ。『魂ヲ灼ス白』!」(ころころ)30点〈光〉!
GM/フラウロス:「ぬう…悪魔の弱点を突くとは、なかなかやるではないか」
碧唯:「伊達に長生きはしてないさね」
>晶
晶:マイナーで《魔撃》、メジャーで《元力:光》。「Buer-星の頭領-よ、光の矢を!」(ころころ)クリティカルで。
GM:はい。ダメージどうぞ。
晶:(ころころ)35点〈光〉ダメージ…弱点属性だったりはします?
GM:いいえ。いつも通りの嘘です(笑)。
晶:ちっ(笑)。
碧唯:《闇の血筋》持ちかと期待したんだがなぁ(笑)。
GM:でも、その一撃を受けて魔獣化します。HA《超魔の命》にAGP10点使用、フラウロスの体が更に膨れ上がり、体に地獄の炎を纏います。
碧唯:「獲古蛇君、これが君が頼みとした悪魔の本性さ。どうだい、本で見たのとは迫力が違うだろ?」
GM/亞挫烙:「…こ、これが本物の悪魔…」
碧唯:亞挫楽はノウンマンではあるけど、実際に魔物を目の当たりにした事ないんじゃないかなーとか考えてたんですが。当たったっぽい?
○現在のエンゲージ
【フラウロス・風丸】 【碧唯・晶】
▼ラウンド2
GM:セットアップ、こちらは《真なる魔》を使用します。
>風丸
風丸:「…亜挫烙。お前は、まだ戻れる。どのような壁が、自らの周囲にあろうとも、それは人の手で砕けぬものではないのだ。自分の魂を斯様な者に奉げ手に入れたものに、どんな価値がある?」
GM/亞挫烙:「…砕けない壁は…ない?」
風丸:「…そうだ。一人の手で砕けぬものでも…な。先ほどのように、お前を心配して、気にかけてくれる者とていたはずだ。お前が手を延ばせば届く場所に、助けてくれる者もいるのだ。…今度は、俺も手伝おう。そのために、お前に聞いておきたい」
GM/亞挫烙:「…僕に?」
風丸:「…お前はどうする。ここであの悪魔の話に乗ってしまうのか。それとも、人間に戻って、現実と立ち向かうのか。…もちろん、簡単な話ではないことは承知している。それでも、な…それでも、お前が戻って立ち向かうというなら、俺はこの手であの悪魔を祓い、お前が崩せなかった壁の最初の一つに穴を開けよう。…決めるのはお前だ。どうする?」
GM/亞挫烙:「…僕は…僕は…」
晶:「キミは、やり方を間違えたと思う。だけど今ならやり直せる。キミは“キミ自身の不幸”を吹き飛ばせるんだよ。弥太郎先輩、獲古蛇クンに見せてあげてください…どんな困難もはね除けて前に進める、心の強さを!」人助けのエゴを絆/献身に変更。絆を3つ固定して、先輩に愛を3点あげる!
GM/亞挫烙:「…僕は帰りたい。初めて差し伸べられた手を…人の言葉をもう一度信じてみたいんだ!」
風丸:「…承知した」大きく頷いて、刀を構えなおす。「そういうことだ、フラウロス。亜挫烙は、もうお前の道具ではない。自分の道を自分で決めた、一人の人間だ」
碧唯:「いやー、参ったね。獲古蛇君が足踏み入れてないってんなら、去年までと同じように説教くれて終わりにするつもりだったんだけど、代わりに若いコらがやってくれたよ」
GM/フラウロス:「愚かな…契約を破るか亞挫烙。悪魔の契約を破るということが、どういうことか解っていないようだな。貴様達も罪なことをする」
風丸:「…お前には、もう何もさせぬよ」前に出て、切りかかる。《神獣撃》も使用しとこう。
碧唯:「そんじゃ山本君や。デカいの一発頼もうかね」弥太郎と亞挫烙の絆固定、愛2点を弥太郎に。「それからフラウロス。今日び人間の世界にはクーリングオフって制度があってね。不当な契約は一方的に破棄できるんだよ、覚えとくと良い」詭弁開始!
GM/フラウロス:「そんな馬鹿な話が…」
碧唯:同列に語れる話題じゃないのに乗ってきたアンタの負けなのよー(笑)。
晶:「嘘吐きフラウロス、“魔法陣の外で真実を言えない”キミの代わりに言ってあげるよ。その契約は嘘だッ!!」
風丸:今貰ったのが5点。亜挫烙の絆を固定して、次に行動する碧唯にAGP1点送り、即消去。初期エゴを固定して、計8点でHA《神獣撃》使用。マイナーで《ハンティングスタイル》、メジャーで《神撃》。「…我が剣は降魔覆滅の刃! この一刀にて貴様の全てを消滅せしめん!」鬼火が刀身に集まり敵を斬る!(ころころ)達成値31!
GM:ダメージください。
風丸:(どざらららーっ)162点の〈光〉ダメージ!!
GM:い、いてぇーっ!?
碧唯:《神獣撃》すげぇなぁ……。
晶:ダメージダイス23個も増えてますし(笑)。
GM/フラウロス:「ぬおおお! 何と言う威力だ。この刀は…まさか神刀か!? だが、その力このまま貴様に返してくれる!」HA《復讐の爪》! 対抗なければ、162点のダメージをどうぞ。
碧唯:あえて潰す必要も無いか。
晶:魔獣化するだけですしー。
風丸:ここは食らっても大丈夫ですな。では、その一撃で魔獣化。
>フラウロス
GM:まず、HA《雷光のごとく》を使用します。対抗はありますか?
碧唯:む、《雷光のごとく》はちょっと拙いかな。
風丸:さすがにこいつは消しておく?
碧唯:晶、頼めます?
晶:…いっそ消さずに、全部喰らって《アドベント》という手も。どうしましょ。
碧唯:こっちはそれで魔獣化できるから、敢えて消さずにそこから一気呵成に攻めますかね。
晶:《ヴォイド》するなら愛が4点いりますね。人間性は大丈夫?
風丸:じゃあ、ここは流しますか。死んだら復活で。
碧唯:アドベントならAGP3点か。余裕で渡せますな。
風丸:こっちはまだ人間性に余裕あり。
晶:では、ひとまず通しますか。
GM/フラウロス:「これ以上、図に乗らせるわけにはいかん。これで終らせるぞ!」対抗がないようなのでオートで《超獣変身》。まずは弥太郎に爪で攻撃。マイナーで《魔の力》、他色々で(ころころころ)6と5をとってクリティカル!
風丸:(ころころ)クリティカルは無理だなあ。
GM:では、ダメージ行きます。(ころころ)68点〈闇〉ダメージ!
風丸:それは死ぬ。魔獣化後だし。
碧唯:《終末を告げるもの》×3とか警戒してたけど、無いようですね。
晶:そうですねぇ。
風丸:終末は無いようですな。
碧唯:オレンヂさんとかだったら、きっとやってくる!(笑)
晶:確かに。そしてHA《自然侵蝕》なんかも使うに違いない!(笑)
風丸:まあ、やるでしょうね(笑)。
GM/フラウロス:「まずは一人! 次は貴様らの番だ!」マイナーで後方エンゲージに接近。
晶:「…!」逃げずにキッと見据える。
○現在のエンゲージ
【風丸@死】 【フラウロス・碧唯・晶】
GM:オートで《魂狩り》《魔の深淵》、メジャーで《爪爪牙尻尾》の範囲攻撃。(ころころころ)3と5を取って、達成値32!
碧唯:《祭器》で魔力防御!(ころころ)だめだー、食らいまする。
晶:(ころころ)29で命中です。
GM:ダメージは(ころころ)67 点の〈闇〉!
晶:魔獣化! 周囲に太陽・月・星を意匠化した光の魔法陣が描かれる。
碧唯:当然のように魔獣化。ヒトガタの外見が砕け散り、宝玉と同じ材質のヒトガタが現れる!
GM/フラウロス:「これで止めだ!」同じ組み合わせで(ころころころ)3と5を取って34です。
晶:「Crocell-泉の公爵-よ、幻惑の霧を!」《霞の外套》!(ころころ)29じゃ届かない、《超巨大魔器》!(ころころ)…無理か。
風丸:…出ないね(ほろり)。
晶:仕方ない、HA《電光石火》使いましょうか?
碧唯:いや、もしダメならその時こそ《アドベント》頼もう。
晶:うーん、じゃあ通しますか。《祭器》で防御。(ころころ)これも駄目〜。
碧唯:では自力で魔力防御! 8以上出れば…(ころころ)クリティカル! っしゃぁー! これで《リセット》いける!
風丸:お、先生は生き延びた。
GM:先生にHA《死に至る病》をプレゼント(笑)。
風丸:ぶ(笑)。
碧唯:な、なにぃー!? これは通して《アドベント》もらうか。
晶:しょーがないですね(笑)。
GM:対抗なければ、ダメージ行きます。(ころころ)68点〈闇〉をどうぞ。
晶:ダメージもらって真の死です。
GM/フラウロス:「ふははは、これで後はお前だけだな亞挫烙! 契約違反の罰として生きたまま地獄へ連れて行ってやろう」
碧唯:初期絆とショーコさんの絆固定、愛2点を弥太郎に!
GM/亞挫烙:「ああ…みんな…僕のために…」
晶:倒れる前に最後の力で言い放つ。「…それでも…ボクは信じてる。ボクたちは、こんな苦しみや痛みくらい、乗り越えてみせる!」オロバスの絆を固定して、弥太郎さんに愛を。
風丸:「…まだ勝ち誇るのは早いぞ、フラウロス」HA《アドベント》を使用。全員をFP1点で復活。「…親父様…我らに加護を!」立ち上がってきます。
GM/フラウロス:「ぬう、しぶとい奴らめ…」
碧唯:「ご期待通りだね、山本君。信じた甲斐があるってもんさね」砕けた宝玉が浮き上がり、再び現れたヒトガタの手に収まる。
GM/亞挫烙:「みんな、良かった…」
碧唯:さて、一応《リセット》はあるけど、ここからは一気呵成に攻めますか。
晶:うん。《万色の魔術》でサポートします。
風丸:その方が良いでしょうね。押せないFPではなさそうな。
碧唯:押し切れなければ《万能なる一撃》で割り込もう。もう奴には回さん。ずっと俺のターン!
風丸:鬼畜デュエリストがいる(笑)。
○現在のエンゲージ
【風丸】 【フラウロス・碧唯・晶】
>碧唯
GM/ショーコさん:「よく見ておくのよ。亞挫烙君。確かにこの世は辛くて悲しいことが多いけど…でも、生きてさえいれば、きっといつか笑える日が来るんだから…」
碧唯:「まぁデカい口叩いた手前、生きて戻らんと獲古蛇君に示しが付かないしねー。ひとつ本気を出してみるか」
GM/亞挫烙:「先生…」
碧唯:マイナー《魔法知識:符術》+《結界魔法》+《パワースペル》、メジャー《ダークネスフレア》、人間性マイナス8。(ころころ)達成値23。
GM:回避できません。ダメージどうぞ。
晶:「ボクも、今日はちょっと怒ってるんだ……本気で行くぞッ!」《万色の魔術》使うので、愛を下さい。
碧唯:「ならフォロー頼むよ、日向君!」晶の絆固定、愛1点を晶に!
風丸:では、大天狗、ショーコさん、晶の絆を固定して3点譲渡。
晶:「“豹公”Flauros…汝の魂を、再び奈落の果てへ封印せん。ソロモンの鍵、アキラの名の下に!」天井と床、フラウロスを挟み込むように光の魔法陣が描かれ、魔神を捉える! HA《万色の魔術》。AGP4点使用でダメージ+11d6の〈魔〉属性に!
碧唯:いただいた!「奈落の底に帰りな! 『魂ヲ侵ス黒』!」(ざらららーっ)77点〈魔〉ダメージ!!
GM/フラウロス:「ぬう! この魔法陣は!?」
碧唯:《魔術舞踏》いこうかと思ったが、さすがにコスト5は重い……。
晶:たぶんこれで墜ちるとは思う。後は復活HAの有無。
碧唯:ビーストでしたからねぇ。
風丸:復活系はあるかもなあ。
晶:それを警戒して《ヴォイド》は残してますが…(GMの様子を見て)…要らないかも(笑)。
GM/フラウロス:「ぬおおお! バ、馬鹿な!? まさかこうも簡単にぃぃぃい!」奈落の闇へと引き戻されてゆく。
碧唯:「王の下に居る気が無いなら、本来の領地に戻ってな。“地獄の公爵”」
GM:戦闘終了です。というわけで、まずは人間性の回復をどうぞ。
風丸:こっちはプラス4。問題なし。
晶:人間性16です。全然セーフ(笑)。
碧唯:では絆5つで人間性マイナス8。(ころころ)って出目10!? あああああぶねぇー!!
一同:危なかった(笑)。
碧唯:なんか最近ギリギリが多いよ!(笑)
風丸:最近、先生はギリギリで戻ってくる印象が強い(笑)。
碧唯:EDは個別かな?
晶:…共通かなと思ったけど、ラブ展開のためには個別の方が(笑)。
碧唯:晶は改めて学園祭を楽しむ。碧唯はエコタに説教。弥太郎…ラヴィ! と、こうかな?
風丸:ここからラヴィ展開は結構きつい気がしなくもない(笑)。
晶:せめてタイトル通りにワルツくらいは踊らないと(笑)。
風丸:まあ、そのくらいが妥当でしょうな。
碧唯:まぁラヴ展開じゃなくても、改めてショーコさんをの約束を果たす方向かな。
晶:えーと。ボクは今回、ショーコさんとの絡みは殆どなかったわけですが…どうしようかな(笑)。
GM:晶のEDは、フラウロスを倒してオロバスをぬいぐるみに戻した所からでいいでしょうか?
晶:いいですよ。
■エンディングフェイズ■
●シーン10 『祭の終わりに』 日向晶ED
○地下室
晶:「良かった……みんな、無事で…」ぬいぐるみをぎゅーっと抱きしめ。
GM/オロバス:「…すまない、晶。今回はフラウロスなどに後れを取ってしまった。それどころか、私が付いていながら晶を危険な目に…」
晶:「うぅん…オロバスが警告してくれたのに、全然聞いてなかったし。それに誰も犠牲にならなかったから…良かったよ」
GM/オロバス:「(…少し苦しいが、これだけ心配をかけたのだ。今日のところは晶の気が済む様にさせてやろう)…しかし、残念だった。せっかくあれ程楽しみにしていた文化祭も、ほとんど参加できなくて」
晶:あれ? 学園祭ってもう終わるの?(笑)
GM:はい(笑)。後はフォークダンスを残すのみです。
晶:「あー…それじゃ最後に、屋台の食べ歩きでもする? まだクレープとか残ってるかも」
GM/オロバス:「やれやれ…晶はやはり色気よりも食い気か…ほら、校内放送が掛かっているぞ。校庭に集まれと、な」
晶:「そういえば……ボクがいない間、ボクの身体にショーコさんが入ってたはずだよね。どこ行ったんだろ?」と言いながら校庭へ向かうということで。
碧唯:オロバスが殊勝だ…ありえない! きっと偽者だ!!
GM:え? そうなんですか?(笑)
晶:後は、様子を見て…弥太郎EDで可能なら、こっそりショーコさんに身体を貸そうかと……思ったけど。ショーコさんは半透明のまま、屋上で二人踊りそうな気もする。
●シーン11 『人生上半期』 翠ヶ原碧唯ED
○保健室
GM:亞挫烙が神妙な顔で先生の前に座っている所です(笑)。
碧唯:「落ち着いたかね、獲古蛇君?」
GM/亞挫烙:「…はい。なんとか」
碧唯:「まー実際んとこ、もし君が本当に人道踏み越えてたんなら、アタシは“こっち側”の流儀で決着をつけるつもりでいた」
GM/亞挫烙:「…つまり、本当なら僕は死んでいてもおかしくなかった、ということですよね?」
碧唯:「そういう事。君が足を踏み入れようとしてた世界ってのは、つまりはそういう世界なんだよ。けど結果はそうじゃなかったから、例年通りお説教くれて終わりにするつもりでいたんだけどねー。それも山本君や日向君が代弁してくれた。アタシから言う事は、もう残ってねーんだわ。あははははー」
GM/亞挫烙:「じゃあ、先生。一つ教えてくれませんか?」
碧唯:「あいよ、アタシに答えられる事ならね」
GM/亞挫烙:「先生も含めて、何でこんなことをしでかした僕をあんなに真剣に助けようとしてくれたんですか? 今まで、僕の周りにいた人達は他者を利用するとか、他者を見下すことによって、自分の心の安定を図る連中ばかりだった…でも、先生たちは違った。…それは何故ですか?」
碧唯:「……はぁ。ま、若い内は仕方無い事なんだけどねぇ。あのさ、君が今までの人生で出会った人間の数がどれだけかは知らないけど、何もそれが世界の人口総てってわけじゃないでしょうが」
GM/亞挫烙:「…それは、そうですけど」
碧唯:「ろくでもねぇ人間がいれば、そうでないのもいる。世界は広いんだよ、それが当たり前さね。まぁ、君は不幸にして人生の上半期にろくでもねぇのが集中してしまったようだけどさ。だからさ、今回は貯まってた分が返済されたって思えばいいんじゃないの?」
GM/亞挫烙:「…ぐ、ふふふ。あははは。先生って面白い言い方をしますね。でも、本当にそうかもしれない…」と、笑いながら涙を流す。そして、フードを外して「もう、このフードをする必要は無いですよね。もう、僕が人を避ける必要は無いのだから…」
碧唯:「うむ、そういう事。十数年の人生の大半がキツい記憶で埋められてる君にとって、直ぐに生き方を変えるのは難しいかもしれない。けど少なくとも、そんな君に手を差し伸べた物好きが“4人”いたって事だけは覚えておきな」
GM/亞挫烙:「…はい」
碧唯:「はいはい、それじゃこの場はお開きよ。学園祭は……ああ、もう後夜祭しか残ってないか」
GM/亞挫烙:「えっと、でも…心の準備がまだ…」
碧唯:「行くわよね?」にぃっと笑う。
●シーン12 『私とワルツを』 山本弥太郎ED
○校舎の屋上/学園祭終盤
GM:では、オープニングの時と同じようにショーコさんと屋上に来ています。陽はすっかりと落ちて、校庭ではキャンプファイヤーが焚かれています。
弥太郎:「…結局、約束は守れなくなってしまいましたな」後夜祭の様子を見ながら。
GM/ショーコさん:「…弥太郎君のせいじゃないわよ。それに、全ての約束がダメになったわけじゃないわ」
弥太郎:「? …そういえば、もう一つ何かあると言っていたように思いますが…」
GM/ショーコさん:「私が生前、高校の学園祭に参加出来なかったことは前に話したわよね?」
弥太郎:「はい」
GM/ショーコさん:「実はその時にね…憧れていた先輩がいたの。ちょっと信じられないかもしれないけど、当時の私は引っ込み思案な所があってね。その先輩に話しかけることもできなかったの」
弥太郎:黙って聞いていよう。
GM/ショーコさん:「でね、学園祭の後夜祭では全校生徒が輪になってフォークダンスを踊るということを知ったの。私は学園祭自体も楽しみだったけど、後夜祭のフォークダンスを楽しみにしていた。でも、その前に私は…」
弥太郎:「…………」
GM/ショーコさん:「ごめんね。こんなことを聞かされても困るわよね。そろそろ始まるみたいよ。弥太郎君も行って、みんなと楽しんできて?」ショーコさんが言うように、校内放送で最後の呼びかけが掛けられています。
弥太郎:「…学園祭を一緒に見る、という約束は果たせませなんだが…」立ち上がって「もう一つのお願いとやらは、今も聞けそうですな」
GM/ショーコさん:「…え?」
弥太郎:手を差し出して、耳まで赤くなってそっぽを向く。「その…俺などでよろしければ、ですが」
GM/ショーコさん:「…弥太郎君。ありがとう」弥太郎の手を握って。
弥太郎:「…俺に、その人の代わりなど、務まらぬやも知れませんが」
GM/ショーコさん:「…そんなことはないわ。弥太郎君はとっても魅力的で、可愛い男の子よ」少し涙ぐみながらクスリと笑う。その時、校庭に音楽が鳴り響き始めた。「あ、音楽…」
弥太郎:「…始まったようですな」
GM/ショーコさん:「それじゃあ、私たちも踊りましょうか…ワルツを…」
弥太郎:「…フォークダンスでは…」と、思わず野暮なことを言ってしまう男(笑)。
彼女はみなまで言わせず、弥太郎の口許に人差し指を当てて。
「―――気分の問題です」
と、楽しそうに微笑んだ。
Beast Bind New Testament
『私とワルツを』
THE END
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