●今回予告●
物事には何にでも『はじまり』というものがある。
さしずめ、俺の場合はあの一件が、その『はじまり』だったのではないかと思う。
今でも、まだまだ修行が足りないが、あの頃の俺は、今よりずっと未熟だった。
だが、あの日を境に、少しだけ変われた気がする。
とても自慢して言える話じゃないが、あの日があるから、今の俺があるのだ。
これは、俺が“現在”の俺になった、『はじまりの日』の物語だ。
Beast Bind New Testament
『はじまりの日』
汝、己の転機と向き合わん。
オープニング ミドル クライマックス エンディング
■プレセッション■
GM(R−3):では、全員揃いましたので。まずはハウスルールの説明から行きましょう。
・絆/エゴの取得は判定無しに行っていただいて構いません。書き換えも同様です。
・登場判定も宣言さえしていただければ、こちらが却下しないかぎり、自由に出ていただいて構いません。
GM:この二つです…が、ちょっと補足。トレーラーで判るように、今回は『PC1が半魔として最初に活動した際の物語』になります。舞台が12年前ということで、各PCに対して、こちらで想定している状況を記しておきます。
▼法眼
法眼に関しては、退魔師になりたての頃。
既に成人しているので、内面的な部分を除いて、今の状態とあまり変わらない。
▼ブラディカースト
目覚めてから数年後。この頃は目的を持たず、ただ生きているだけだった。
いや、生きているか死んでいるかさえ、自分ではわからない状態である。
“生きている”ということの意味が、自分の中で形になっていなかった。
この頃、君は旅をしていた。
目的があったわけではない。ただ、気が向いたからだとしか言えなかった。
もしかすると心の奥底で、自分の“生”に何らかの意味を見つけようと…自分の能力に意味を見出そうとして、旅に出たのかもしれない。
▼陽火人
海難事故で両親を失った陽火人は、奇跡的に一命をとりとめた。
親戚に預けられていたが、人には見えないものが見える君を、親戚の人間は気味悪がった。
そして結局、何人かの親戚の家を盥回しにされた上、父方の祖父の元へとやってきた。
今は、祖父と二人で暮らしている。それに不満はない。
しかし、見えぬはずのものが見える能力により、普通の子供より不安定である陽火人は、心の奥では、自分を包んでくれる両親の存在を強く求めていた。
GM:…と、いうような感じで。折角なので各PCにとって、何らかの「はじまりの日」になるように考えてみました。
一同:おー、ぱちぱちぱち(拍手)。
法眼:念のため、初期バージョンのデータも用意しましたが……しみじみと弱いな(ぁ
ブラディ:えーと、ささいなことですが一つ。初期エゴの弱者:救済が適わないので、弱者:無縁にしておきます。
GM:エゴの内容、了解しました。今回は全員に同じSAが渡されます。内容は[“現在の自分”に近づくこと]。情報判定等は、あまり用意していません。知りたいことがあれば、宣言していただいて、こちらで適宜情報を出していきます。
陽火人:良かった(笑)。陽火人使うのが久しぶりすぎて、データを憶えていないので(笑)。
GM:そんなところで、自己紹介をお願いします。PC間の絆は番号順に。
●PC1(定員1名) 推奨:鬼来法眼専用。
今から12年前の話。
君が寂尊法師の下で学び、退魔師として活動を始めた頃だった。
身内に滾る鬼の力をもてあましていた。
やり場のない怒りを、化け物にぶつけていた。
あの時の君には、それが全てであった。
共に修行した仲間たちも、君から距離を置くようになっていた。
ある日、君は師の寂尊法師に呼ばれた。
四国へ行き、仕事をしろというのだ。
君には、断る理由がなかった。
化け物を殺す以外の目的など、なかったのだから。
シナリオ絆:寂尊法師 (関係:任意)
▼鬼来 法眼/鬼法師 プレイヤー:麻那
【イレギュラー/ビースト】 年齢:当時23歳/性別:男/カヴァー:法力僧
「―――人に仇なす魔を、狩る……それだけが、俺に遺された道だ」
先祖返りで『鬼』の血脈に目醒めた流浪の法力僧。飄々としているように見えて、芯は熱い性格。
身長2mを超す巨漢でボサボサ髪に無精髭、顔も身体も傷だらけ。僧衣と下駄履きが基本スタイル。
鬼の血がもたらす忌まわしい食人衝動を堪えながら、人に仇なす魔物を調伏している。
実のところ『法力僧』としては二流以下だが、鬼の能力と実戦で鍛えた戦闘技術により『退魔師』としては一流。
昔、恋人を喰い殺しかけたトラウマから、自分と自分に流れる『鬼の血脈』を忌むべきものとして憎んでいる。
所持HA:《歩く影法師》、《獣の生命》、《ヴォイド》
●PC2(定員1名) 推奨:ブラディカースト専用。
それは、今から十二年前の話だった。
君は、ある退魔師と戦い、不覚にも命を落とした。
その退魔師は、凄まじい実力の持ち主で、鬼の気を纏っていた。
普段ならば、一度肉体が破壊されたくらいで死ぬことはない。
だが、回復するまでの時間、君は全くの無防備だった。
君が倒れたこの森には、妖怪の類がよく出る。
今、出くわせば、君の命はないだろう。
だが君は、生きていることに目的などなかった。
どこで死のうと構わない…そう思っていた君を、一人の子供と、老人が助けたのだ。
君がどこのものかとは聞かない。
理由は、傷ついて倒れていたから。
助けてくれた彼らに、不思議と心が動かされたのは何故だろうか。
シナリオエゴ:花樫 小兵衛 (関係:任意)
▼ブラディカースト=ヴェイグランシィ/Be On The Edge Of An Abyss プレイヤー:小鳥
【イモータル/マジシャン】 年齢:自称27歳(実年齢不明)/性別:男/カヴァー:放浪者
「―――自分でもビックリさ…僕がここでこうしてるなんて、ね?」
どことなく野良猫を彷彿とさせる、ひょろっとした長身の青年。
とある大魔導師が繰り広げた虐殺跡で、魔力を帯びた大量の亡骸が寄り集まり、生を持って動き出したモノ。
自分を構成する血肉を武器に変え、限界を超えた連続攻撃を繰り出す。その代償は己の命。
無目的に活動しては死んで永い眠りに就くというサイクルを、覚えている限りで500年以上繰り返してきた。
生きていることの意味が解らず、自分自身に何の執着もないまま在り続ける、そんな彼の転機とは…?
所持HA:《永劫より》、《滅びの霧》、《並列思考》
●PC3(定員1名) 推奨:花樫陽火人専用。
君の体の中には、鬼が棲んでいる――――そう聞かされてきた。
その鬼の存在のせいか、君は幼い頃から目に見えぬはずのものが見え、非常に不安定な存在であった。
四国の祖父の家で暮らしているのも、そういうことに少しは詳しい祖父の下で暮らすのがよい、とされたためである。
ある夜のことだった。
夢の中で声がする。
「剣をよこせ。宝剣をよこせ」
そう言って手招きする影。
おぞましさに目を開けると、自分の顔を覗きこむ“目”が見えた。
「…お前の七つになる日に来るぞ、骨も残さず食うてやるぞ」
そう言って、影は消えた。
君は、そのまま、朝まで声も出せずにいた。
シナリオエゴ:妖怪 (関係:任意)
▼花樫 陽火人/大嶽丸 プレイヤー:サブマリン
【イレギュラー/エトランゼ】 年齢:当時6歳/性別:男/カヴァー:子供
「――――怖い。怖いよ……誰か…助けてぇっ!」
基本的に素直で人懐こい子供。両親を早くに亡くしたためか、気弱で泣き虫なお祖父ちゃん子。
その実は、かつて最強と謳われ封印された鬼の一人、『大嶽丸』を身体に宿している。
陽火人本人に自覚はないが、体内に秘めた鬼の力の影響で、妖怪の類を惹きつけやすい。
今のところ、大嶽丸の意識は目醒めておらず、陽火人が“鬼”の力を使うことも出来ないが…。
ちなみに本文中、大嶽丸の台詞は『この色』で表記される。
所持HA:《歩く影法師》、《歩く影法師》、《無限の法則》
法眼:PC間…ブラディにはエゴ/敵意で。絆にしようがない(笑)。
ブラディ:PC間絆は陽火人君に絆/興味で。
陽火人:PC間絆は法眼に絆/好奇心で。
法眼:今回、俺は23歳の若者だなぁ(笑)。
ブラディ:若い法眼さんに子供な陽火人君…僕は年を数えてないし変わらないからなぁ(ぁ
陽火人:ですね。法眼はどんな風に尖っていたんだろう(笑)。
法眼:まぁ、本編ですぐ判ると思います(笑)。
陽火人:楽しみですな(笑)。
GM:では、本編に入ります。
■オープニングフェイズ■
●シーン1 『恐』 シーンプレイヤー:陽火人
○花樫家/深夜
君の体の中には、“鬼”が棲んでいる。
そう聞かされてきた。
その鬼の存在のせいか、君は幼い頃から目に見えぬはずのものが見え、非常に不安定な存在であった。
四国の祖父の家で暮らしているのも、そういうことに少しは詳しい祖父の下で暮らすのがよい、とされたためである。
GM:…と、いうような状況。しかし、君自身は体内にいる『鬼』というものがどんなものかは解っていない。その力を見たことが無いし、その意思に触れたこともないからだ。
陽火人:なるほど。まだ、大嶽丸の存在をはっきり感じられるほどではないということか。
GM:さて、君が祖父である花樫小兵衛の家で、何度目かの夏を迎えた日のことだ。君は夢を見る…夢の中で声がするのだ。声はこう言う。
「剣をよこせ…宝剣をよこせ…」
陽火人:「(うぅ…誰? 何のことを言ってるの…?」
GM:その声は、段々と近づいてくる。それに伴って、君の元へと、この世のものならぬ気配が感じられてくる。明らかに、君に害意をもって。
陽火人:「(…怖い。怖いよ…誰か…おじいちゃん、助けて!)」
GM:それが、君の体に覆いかぶさるところで、目が覚めた。
陽火人:「うわぁぁぁーー!」
GM:目を覚ますと、君の顔を覗き込む目が見える。二対四つの目。
陽火人:「ひっ!」
GM:その目の下には、大きな口があり、牙がぞろりと並んでいる。
「この餓鬼が、剣の持ち主か」
「大嶽丸の剣と魂はこの中か」
「しかし、未だ大嶽丸の力を感じぬぞ」
「いやいや、兄者。こやつはまだ、自分の中にあるものがわからぬのかも知れぬぞ」
「それでは食うても仕方ない」
陽火人:「(剣…? 大嶽丸…? いったい何を言ってるの? 僕に何をするつもりなんだろう)」あまりの恐怖に喋ることも叶わず、歯がカチカチと鳴る。
「もう少し待とうぞ、兄者。こやつももうすぐ七つになる。その時には、もう少し変わっていようが」
「そうするか」
「そうしよう」
「「…お前の七つになる日に来るぞ、骨も残さず食うてやるぞ」」
陽火人:「(僕の中…? おじいちゃんが言っていた、僕の中にいる鬼のことなのかな?)」
GM:そう言って、影は君の前から姿を消した。ようやく、陽火人の体に自由が戻る。
陽火人:「…うぅ、嫌だよ。なんで、なんで僕を食べようとするの…なんで…うう…うわぁぁぁぁん、おじいちゃーーーん」と、大声を上げて泣きます(笑)。
GM:その声を聞いて、陽火人の祖父、小兵衛がやってきます。「…どうした、陽火人」
陽火人:「じいちゃーん」と、小兵衛に泣きながら飛びつきます。
GM/小兵衛:「…よしよし」頭を撫でながら「なんぞ、恐ろしいものでも見たのか?」
陽火人:「…うう、おばけがおばけが…僕を食べに来るって…」
GM:小兵衛は孫の話を最後まで聞くと、眉根を寄せた。「…七つになる日に、また来ると言ったのか?」
陽火人:「…うん。おじいちゃん…怖いよ。…僕…食べられちゃうの?」
GM/小兵衛:「心配せんでも、ええ。そんなことにはなりゃせんよ」そう言って、陽火人を寝かせて「…普賢院の尼様に、相談してみるかのう…」
陽火人:祖父が傍にいることに少しは落ち着いたのか、そのまま眠りましょう。
GM:では、そこでシーンを切りましょう。シナリオエゴ:妖怪と、[SA:“現在”の自分に近づく]を。
陽火人:妖怪にエゴ/脅威を。SA受領。
▼絆/エゴの変化
陽火人:妖怪にエゴ/脅威を取得。
法眼:…四つ目? 何の妖怪だろう?
ブラディ:四つ目と言うか、二匹が一匹になったっぽい感じでしょうか。…妖怪には詳しくないので判らないですが(ぁ
法眼:俺もサッパリ(笑)。首が二つあるとかそういう感じかなという気はします。
●シーン2 『遭』 シーンプレイヤー:ブラディ
○四国の山中
GM:陽火人のシーンから二日ほどの後。君は現在、旅の途中だ。
この世に目を覚ましてみたものの、目的のない生を送っていたブラディ。
自分の生に意味を見つけたかったのか、それとも他に目的があったのか、現在は旅をしている。
四国に入った君は、いきなり何者かの襲撃を受け、現在進行形で逃走しているところだ。
追ってくるのは、僧形の男。強い法力の持ち主で、その体には鬼の気配が満ちている。
君はいつしか、深い森の中に追い込まれていた。
法眼:誰だ、いきなり襲うとは。酷い奴だな(笑)。
ブラディ:鏡を見てご覧?(笑) …ところで、一応までに確認ですが、別に襲われるようなことはしてないですよね?
GM:…と、思いますね。
ブラディ:少なくともこっちはそのつもり、と。了解ですー。
GM/男:「…追いかけっこはそろそろお終いといこうじゃないか」男が口元を吊り上げると、手の中に戦輪が現れる。
ブラディ:「…僕が、一体、何したって、言うんだ………っ…」身体を引き摺り、なんとか木の影に隠れながら。
GM/男:「…お前に恨みはないが、化け物に生まれてきたのが運の尽きだ。…死ね」男は両手に構えた戦輪をブラディに投げつける。それは狙いを過たず、君の体を切り裂いた。
ブラディ:「…がっ!」血を撒き散らして地面に倒れる。
法眼:…はて、知ってるキャラとは別人のようだ(笑)。
陽火人:そのようですね(笑)。
ブラディ:どうやら違うらしいですなぁ(笑)。そのつもりだったからちょっとビックリだ(ぁ
法眼:自分も(笑)。←ハンドアウトを見た段階で、PL全員『ブラディを襲うのは法眼だ』と思いこんでいた(笑)。
GM/男:「…他愛も無い。不死身の化け物と聞いていたが、この程度か」手にした戦輪で君の肉体の一部を切り取り、それをビンの中に入れ、呪符で封じる。「…これで貴様も用済みだ。後は…」手にした独鈷に呪符を刺し、君の体を貫く。
ブラディ:「ぐ…ぁ…………」…動かず黙って死んだ振りで成り行き見ていよう。
GM/男:「貴様も、これで復活できまいよ。相手が悪かったな」そのまま、男は高笑いだけを残して去っていった。
ブラディ:「(……封じられた…か……流石に、もう…終わり、かな……」ただ、空を見ているだけで何も出来ないし、しない。する気も、もうない。
呪符には魔力を封じる効力があるらしく、君は指先一つ動かせず、本来働くはずの再生能力も働かない。
このままだと、遠からず滅ぶか、この土地の妖怪にでも食われて終わる……はずだった。
そこに、二つの人影が近づいてくるのが見えた。
一人は老人、もう一人は子供。
GM:と、いうわけで陽火人も登場してください。
陽火人:了解です。
GM/老人:「…うむ?」老人は、ブラディの存在に気がついたようですね。
陽火人:「…どうしたの、おじいちゃん?」
GM/老人→小兵衛:「…アヤカシが倒れているようじゃ、な…陽火人、お前は障られるやもしれんから、離れとれ」
陽火人:「う、うん…おじいちゃん、気をつけてね」素直に少し離れよう。
ブラディ:…喋れはするのでしょか(ぁ
GM:大丈夫ですよ。
ブラディ:「………なに…する、つもり……だい?」視線だけ動かして、老人に言葉を何とか紡ぐ。
GM/小兵衛:「随分、ひどくやられたのう」呪符を見ながら「…これのせいで、動けんか」
ブラディ:「………」何をしてるんだろうか、この老人は。と言いたげな目線。
GM:小兵衛は何も言わずに独鈷を引き抜く。
陽火人:「…おじいちゃん!?」と、心配そうに。
GM/小兵衛:「陽火人、先に帰って、納屋を片付けておけ」そうしてブラディを背中に担ぐと、森の中を歩き始めた。
陽火人:「…おばけさんを助けてあげるの? このおばけさんはおじいちゃんを食べたりしない?」と、不安そうに。
GM/小兵衛:「…陽火人。怪我をすりゃ、誰でも痛い。化け物だって、そうじゃろ。目にした以上はどんなヤツでも放っておかんのはのう…山人の掟みたいなもんじゃあ」
陽火人:「…うん。そうだね。おばけさん、傷だらけで可哀想だもんね。わかったよ、おじいちゃん」
ブラディ:「………ヒトは、食べない、よ……そういう、趣味は、ない、から………」呟く。
陽火人:「…本当? それならおばけさん。おじいちゃんや僕を食べたりしないって、約束してくれる?」
ブラディ:「………あぁ……やくそく……だよ…」と、何とか絞り出すようにその背中に声をかけ。
陽火人:「それじゃ、指きりげんまんハリセンボンのーます。指切った!」
GM/小兵衛:「わかったら、帰って納屋を掃除せえ」
陽火人:「うん」では、走っていこう。
GM/小兵衛:「さて…わしらも帰るかのう」そう言って、彼らは家路に着いた。
ブラディ:「…げんき、だねぇ……」ふ、と笑いかけて…そんな自分に、少し驚きつつ。
GM:そんなところで、シナリオ絆:花樫小兵衛と[SA:“現在”の自分に近づく]を渡しておきます。
ブラディ:頂きます。シナリオ絆はとりあえず興味、で。
▼絆/エゴの変化
ブラディ:花樫小兵衛に絆/興味を取得。
ブラディ:指切りかぁ、ナイスパスって感じです…助かった(何
陽火人:ちょっと、絆を作っておこうかと(笑)。
ブラディ:こっちも次書き換えましょう(笑)。
●シーン3 『頑』 シーンプレイヤー:法眼
○車の中
GM:妖洞寺には寂尊法師という法力僧がおり、何人もの法力僧を輩出してきた名伯楽と名高い人物でありましたが。その弟子に、鬼来法眼という者がおりました。あなたですね(笑)。
法眼:で、その人に呼ばれたわけでしょうか。
GM:その法眼が、寂尊法師の下に呼び出されました。この場所にいるのは、寂尊と、あなたの兄弟子ですね。
法眼:「…何用でしょうか、寂尊様」無愛想ながら、丁寧な態度で。
GM/寂尊:「おう、よう来たのう」そう言って、茶を勧めてきます。
法眼:「…戴きます」湯飲みを受け取り、師匠が話すのを待つ。
GM/寂尊:「…本山の方より、知らせが来ておる。お主、化け物を狩っておるそうだな。それも、かなりの数を」
法眼:「…それが、何か?」表情は変わらず真面目なままで。
GM/寂尊:「…それ自体は役目ゆえ、良い。しかし…我らは仏に仕える身であるのも、忘れてはおらぬな? お主は、相手に力をぶつけることのみに固執しておるようにも見えるゆえ、本山の方より、我が元にお前を戻し、道心を心得させよ、との命があってな。――して、法眼。お主は、何故に化け物を狩るか、今一度問い直してみようと思うてな」
法眼:「……お言葉ですが、魔物を狩るのは我らの使命であるはず。俺は御山の命に従ったまでです。…咎められる謂われはないかと存じます」表情は変えぬまま、淡々と答える。
GM/寂尊:「ふむ…ま、確かにその通りよの」茶を啜り。「では、お主に一つ、仕事をしてもらおうかのう。もちろん、我らが使命に関わるものじゃ」
法眼:「…はっ」一度深く頭を下げて、師匠を見る。
GM/寂尊:「四国の普賢院から、協力を頼まれてな。今回は、お前さんに行ってもらうとしようか」
法眼:「今回は、どのような相手でしょうか?」
GM/寂尊:「妖怪じゃという話じゃな。人喰いとも聞く」
法眼:「…人喰い、ですか」ぴくり、と頬が動く。
GM/寂尊:「では、頼んだぞ」
法眼:「はっ。…行って参ります」深々と一礼して、踵を返す。
「…よろしかったのでしょうか」
立ち去る異端児の背を見つめ呟いた兄弟子に、法師が応える。
「よい。結局は自分で超えねばならぬ壁。
…わしの弟子から、もう『法力外道』など作りたくは無いが…あやつが越えてくれることを願うまでじゃ」
GM:そう言ったところで絆:寂尊法師と、[SA:“現在”の自分に近づく]で。
法眼:拝領しました。寂尊法師へは絆/尊敬で。
▼絆/エゴの変化
法眼:寂尊法師に絆/尊敬を取得。
ブラディ:堅い…堅い法眼さん……違和感がバリバリだ(失礼デス
法眼:若い頃は真面目だったんだよ(笑)。←既に過去形
陽火人:そうだったんだ(笑)。
ブラディ:Φωー)…でもバイク乗り回したり色々と真面目じゃなかったよーな(ぁ
法眼:それ、学生の頃(笑)。
ブラディ:Φω・)学生も若い頃ですよっ!(誤魔化し
法眼:途中で他の僧侶に絡まれでもしたら地が出るが、相手は尊敬する師匠だし(笑)。
ブラディ:Φω・!)地が出るのか…(笑)。
法眼:嫌味たらたら絡んでくれたら、殺気を込めて凄もうかと思っていた(ぉ
ブラディ:こ、怖いぞっ(ぁ
■ミドルフェイズ■
●シーン4 『惑』 シーンプレイヤー:法眼 登場難易度:任意
○四国/普賢院
GM:四国の普賢院に到着。しかし普賢院は尼寺ゆえ、男は寺男くらいなもので、他は女性しかいません。
法眼:なるほど。少し居心地悪そうにしながら待つとしよう。
GM:質素な門があり、そこを抜けて通された部屋に、一人の女性がやってきます。尼僧の姿ですが、髪は残してありますね。年の頃は10代の終わりか20代初めか。
法眼:「…鬼来法眼と申します。御山の命により、参上仕りました」一礼。
GM/女:「ようこそ、おいでくださいました。普賢院の僧、小松と申します。よろしくお願いいたします」
法眼:「早速ですが、詳しい話をお聞かせ願いたい。…“人喰い”が現れたとか」
GM/小松:「…まだ被害は出ておりませんが…檀家の子供の枕元に、その子を食う、と言う化け物が現れたと聞きました。私も、その家に赴いたのですが…確かに何かの魔性の物の気配を感じました」
法眼:「子供を喰う、と予告した魔物がいるということですか。まだ喰われてはいないと?」
GM/小松:「はい。その家の子どもというのが、元来、その身に『鬼』を住まわせており、そうした存在に対して障られやすい環境にもいるのですが…その子が知覚した、ということはおそらくその魔性の物も、確かに存在しているものと思われます」
法眼:「……お待ち下さい。その子供に“鬼”が宿っている…そう、言われましたか?」
GM/小松:「…はい。その子の体には、強い力を持つ鬼が眠っております」
法眼:「…それは…その子供は、放置しておいてよろしいのですか?」困惑気味に訊く。
GM/小松:「…その子供の存在を危険視する者も、存在しています。目覚めぬうちに、命を奪うべきではないか…と」
法眼:「…………失礼ながら、俺もそうすべきかと…思います…」
GM/小松:「…それでも、彼はまだ人間なのです、法眼様…」そう言って、暫しの間、重い沈黙が流れる。
法眼:「鬼は…危険です。宿っているモノが強大で、器が子供となれば尚のこと…」無意識に、苦痛を堪えるような表情で。「子供の魂が鬼に取って代わられる前に、命を絶ってやるのが慈悲では…ないでしょうか?」
GM:小松は、その様子を見て、口を開く。「…その子の元へ、行ってみましょう。どちらにしろ、務めを果たすためには、その子のところへ行かねばならぬでしょう?」
法眼:「……判りました。案内をよろしくお願いします」
GM/小松:「では、参りましょう」そう言って、普賢院を後にするところで。絆等、あれば。
法眼:えーっと。どうするかな…小松に結ぶと、後で枠が足りなくなりそうな。ひとまず、保留で。
ブラディ:Φω・)…あのー、結局殺されかけそうな予感が(ぁ
法眼:(シリアス口調で)「貴様、子供を喰うだと? …許さん」
GM:ふふ…殺されてしまうのか…ブラディ(笑)。
ブラディ:Φω・!)GMまで笑ってるー!?(がくぶる)
陽火人:哀れな…南無ー(笑)。
法眼:「その餓鬼は、俺が(美味しく)いただく!」(ぇー
ブラディ:煤i・ω・;)
陽火人:「うわーい!?」(笑)
法眼:という冗談はさておき(ひょいっと物をどける仕草)。
ブラディ:「させるわけには、いかないねぇ?」って対抗するべきなのか!?(謎
陽火人:立場が逆転(笑)。
ブラディ:まったくだ(笑)。
●シーン5 『交』 シーンプレイヤー:ブラディ 登場難易度:任意
○花樫家の納屋
GM:さて、納屋に運び込まれたブラディ。君の体には包帯が巻かれ、布団の上に寝かされている。
ブラディ:はーい。
GM/小兵衛:「気がつきなさったかね?」老人…花樫小兵衛が君を覗き込む。
ブラディ:「……おかげさまで……………その…」
GM/小兵衛:「そりゃ良かった」老人は鍋から粥を一匙掬い「ほれ。食べなされ」
ブラディ:「……何も、聞かないんだね?」心の底から不思議そうに。
GM/小兵衛:「…怪我人を助けることに、何か理由が必要かね?」
ブラディ:「…はぁ……どうも…………変わったひと…だね」頂きはするけれど、やはり不思議でならない。
陽火人:一応、質問。このシーンは登場可能なのでしょうか?
GM:宣言してもらえれば。
法眼:…俺は暫く待とう。ここでいきなり出ると惨劇になる(ぁ
陽火人:…確かに(笑)。
ブラディ:確かになぁ…無駄にFP失うと役立たずだし(ぁ
GM/小兵衛:「…まあ、昔のわしなら、助けんかったかも知れんなあ…」
ブラディ:「…………昔?」
GM/小兵衛:「孫がいるのだが、な。…この子が、お前さんのようなものが見えるんじゃと。体の中に、鬼が住んでいると言った者もおったな。もし、な…あの子が化け物扱いされてよ、お前さんみたいに大怪我したとする。…誰も助けてくれんような世界じゃ、生きて行けん。わしだけは、な…人間、そんなヤツだけじゃないということを、あの子に教えてやらにゃあならんのでな。…これでも、あの子の保護者はわしだからなあ」
ブラディ:「……………人間、そんな奴だけじゃない……かぁ……」何処か遠くを見るように。
GM/小兵衛:「だから、よ…お前さんが何か気にするような話じゃねえから、気にしなさんな」
ブラディ:「……つくづく、君は変わったひとだね。…でも、ありがとう」淡く微笑む。
陽火人:ええ、人や。さすが僕のおじいちゃんだ(笑)。
法眼:うむ、確かに出来た爺さんだ(笑)。…私がGMなら真っ先に犠牲になるタイプですが(一同笑)。
ブラディ:はっはっは(視線をそらす)。
GM/小兵衛:「ああ、言っておらなんだが」
ブラディ:「…?」
GM/小兵衛:「…今日は、普賢院から、坊様が来る。この辺をうろついておると、どうなるかわからん。暫くは納屋に隠れとるのがええ」
ブラディ:「そうさせてもらうよ………何から何まで、ありがとうね」と、移動しようとして。
陽火人:「うわっ」移動しようとした所に、ちょうど入ってきた陽火人がぶつかる。
ブラディ:「…あ、ゴメン。だいじょうぶかい?」しゃがんで目線を合わせようか。
陽火人:「あてて、あ、うん。大丈夫だよ。僕の方こそゴメンね」と、ちょっと鼻を押さえながら。
ブラディ:「そっか、大丈夫ならいいんだ。しばらく納屋に隠れてるから、内緒にしててね?」と人指し指を口に当てて。
陽火人:「うん」
ブラディ:「じゃ、また。……元気でね」言い残して、去ってしまおう。…嫌なフラグだ(笑)。
陽火人:「うん。次に来る時には僕の宝物を見せてあげるね」
GM:では、ブラディが退場したので、シーンを切ります。絆等、あればどうぞ。
ブラディ:陽火人君への絆を約束に書き換えます。あー、後、寺から来る坊さんとやらにエゴ/脅威でも(ぁ
陽火人:ブラディに絆/好奇心で。
▼絆/エゴの変化
ブラディ:陽火人への絆内容を約束に変更。法眼にエゴ/脅威を取得。
陽火人:ブラディに絆/好奇心を取得。
ブラディ:…なんか、死亡フラグが(ぁ
GM:どっちの死亡フラグかなあ(笑)。
陽火人:おばけさん…短い付き合いだったね…(笑)。
ブラディ:Φω・)お、お別れの挨拶言われたー!?
法眼:「元気でね」「次に会った時には…」どっちもどっちだなぁ(笑)。
ブラディ:Φω・)…手加減してね、法眼さん(ぁ
法眼:ふふふふふふ(何
陽火人:血の惨劇が…(笑)。
ブラディ:きゃー!?(笑)
●シーン6 『契』 シーンプレイヤー:法眼 登場難易度:任意
○花樫家
GM:では、花樫家に坊さん二人が到着するシーン。花樫家は、小さな母屋と納屋から出来た平屋の家だ。呼び鈴を押すと、家主の小兵衛がやってくる。「遠いところから、わざわざどうも」老人は丁寧にお辞儀をする。
法眼:「……妖洞寺から参りました、鬼来法眼と申します」こちらも一礼。「こちらの子供が、魔性に狙われていると伺いましたが…」
GM/小兵衛:「こんなところで立ち話もなんですので、どうぞ中に」
法眼:では後を付いて中に行こう。
GM:二人を居間に上げて、小兵衛は陽火人を呼ぶ。
陽火人:「はーい」と、登場。
法眼:「…………」現れた陽火人をじっと見つめる。何か感じるものはあるだろうか?(笑)
GM:今は特に何も感じません。ただ…微かに同族の匂いはします。強力かと言われると、首を捻ってしまいますが。
陽火人:「…こ、こんにちは」と、怖い小父さんに睨まれて怯える(笑)。
法眼:「(…普通の子供に、見えるが…)」小さく顎を引いて会釈。
GM:小兵衛は、やってきた二人にことの経緯を説明します。ただ、現状で小兵衛に判っていることは、陽火人のOPの内容だけですが。
法眼:「…この子供が、その…狙われている、と?」鬼云々はさすがに言いかねて言葉を濁す俺。
GM/小兵衛:「はい。二対四つの目を持つ化け物だったと、聞きましたが……実は、陽火人には“この世ならざるもの”が見えるようでして。何度か、そこの小松さんに魔除けを作ってもらっておいたんですがね。それのお陰で、今まではそんな近くに化け物が近づいてきたことは無かったのですが…」
法眼:「(…大嶽丸、か…)…それで、この子の誕生日は?」
GM/小兵衛:「一週間後です」
法眼:「…………」無言で暫し考える。
陽火人:「…あの、お坊さん」
法眼:「…何だ?」じろり、と陽火人を見る。本人的には、ただ見ただけのつもりだが(笑)。
陽火人:「……もしも、もしもだよ? 僕が悪いお化けに食べられてしまうことがあったとしても、おじいちゃんだけは助けてあげてね? 僕のせいで、優しいおじいちゃんが死んじゃうのは嫌だから…」
法眼:「…あぁ。俺が退治するのは魔物だけだ。人間は死なせない」予想外の台詞に少し戸惑いつつ、頷く。
陽火人:「うん、ありがとう。最初は怖いおじさんかと思ったけど、優しいんだね。良かった!」法眼ににっこりと微笑む。
法眼:「…悪い化け物はやっつけてやる。爺さんも出来る限り護ろう…それだけは、約束する」そう言って、気まずげに目を逸らす。
陽火人:「うん」
法眼:「(…だが…もし、お前の中の『鬼』が目覚めるようなことがあるなら……その後のことは、保証出来ねぇ…)」仏頂面のまま、ギリッと奥歯を噛む。
GM:では、そういうところで顔合わせが済んだので。一旦、シーンを切りましょう。絆等、あれば。
法眼:うーん、うーん。陽火人に絆かエゴか……絆/約束で。これならいいか。
陽火人:では、キャラ紹介の時の予告から変更して、絆/約束に。小松さんとはまだ話していないから、次に取っておこう。
▼絆/エゴの変化
法眼:陽火人に絆/約束を取得。
陽火人:法眼に絆/約束を取得。
GM:ふふ、良い感じにツンキャラですな、法眼は(笑)。デレがあるのかどうか判りませんが(笑)。
ブラディ:法眼さんが良い感じにツンキャラで、陽火人君が優しい素直な良い子……ナイスだ(>ω<)b
●シーン7 『邪』 シーンプレイヤー:ブラディ 登場難易度:任意
GM:では、単独行動中のブラディ。現在、どこにいることにしますかね?
ブラディ:坊さんって明らかに鬼って感じがする、と判ったら…もう少し逃げないとまずい気が。
GM:では、逃げるということで、花樫家より少し離れた地点。ちょっと〈知覚〉で振ってみてくださいな。
ブラディ:「…まさか、追っ手じゃないとは思うんだけどなぁ…」助手込み(ころころ)達成値10……5って。最初に振ったダイスが5って…(遠い目)。
法眼:期待値じゃないですか(ぇ
ブラディ:それもそうかぁ(爽)。
○高台
GM:君が今いるのは高台の辺り。眼下に花樫家が見える。その様子を見ている者が、君の他にいることに気がついた。
ブラディ:む。それは鬼でしょうか、それとも他の妖怪の類でしょうか。…というのが判るのでしょうか(ぁ
GM:一体は巨大な化け物。手足が異様に長い…いや、巨大に見えたのは、足の長い方が、手の長い方を、ちょうど肩車の要領で抱えているからだ。
陽火人:妖怪手長と妖怪足長かな?
法眼:なるほど、名前は聞いたことが。
陽火人:俺も名前だけしか知らないんですけどね(笑)。
「…やつら、坊主を雇ったぞ」
妖怪が話しかけるのは、横に立つ僧形の男。この男からは強い“鬼”の匂いがする。
「…なに、どうということは無い。予想の範疇だ。そのために、お前たちに新しい力も用意したのだ」
「おうおう、あいつの肉は良かったぞ。全身に活力が漲ってきたわ」
「貰った金の分くらいは、仕事をしなければな」
ブラディ:…マズい。隠れて様子伺ってる事に。
法眼:敵はブラディの“不死の力”を取り込んだ模様(笑)。
ブラディ:Φω・)…あー!!
陽火人:厄介だ(笑)。
ブラディ:Φωー)そーいうことだったか…。
陽火人:今回はたぶん、僕は戦力外通告を受けることになると思うので、みなさんがんばって(笑)。
法眼:そんなことは、ないんじゃあないかな?(笑)
ブラディ:Φω・)1ラウンド時間を下さい(ぁ
法眼:ふ。それは俺が盾になるしかないんだが……戦闘までに良い関係を築けるかな?(笑)
ブラディ:……とりあえず、殺されないよーにしよう(遠い目)。
陽火人:ま、築けるようにお互いがんばりましょう(笑)。
ブラディ:Φω・)おうともさ! でなければ役立たずだもの(ぁ
「おうおう、大嶽丸の力さえ…あの餓鬼さえ食らえば、もっと強くなれるわなあ。そうすれば、お前の望むものも、いくらでも払ってやれるわ」
「まあ、一週間後までに用意を終わらせる。奴らがどんな結界を張ろうとも、お前たちが通れる道を作っておいてやろう」
「くくく…元々、人間のお前が化け物に味方しとるとは、面白い話よなあ」
「…俺は、人間などではないさ。既に、鬼なのだからな」
男は今まで被っていた笠を外す。その下からは総髪の男の顔が現れた。左の額からは角が生えている。
ブラディ:「………(あの子を喰らうつもりの妖怪に、僕の肉を喰らわせて力を…か……)」男の顔もしっかり覚えておきますヨ!
陽火人:鬼道に堕ちた法力外道か…。
法眼:……なんか、未来のセッションで見た相手のような。気のせいか?
陽火人:おっ、そうなんですか?
ブラディ:Φω・)キリコさんか!(違
GM/男:「…この漆戸膳明が力を貸してやろうぞ」男は口元を吊り上げて笑った。
法眼:わー、本人!!(爆笑)
ブラディ:Φω・)あー!(笑)
GM:いや、昔話だから。折角だから、因縁の始まりでもやっておこうかと。
法眼:なるほど…畜生、この話では倒せないこと確定だ!(一同笑)
ブラディ:今倒したらアカンねぇ(笑)。
陽火人:最初は今回敵も数を集めてきたなと、内心震えていましたが。一人減って良かった(笑)。
漆戸膳明とは、リプレイ第13話『深夜のランナー』に登場したボスキャラで、法眼とは宿敵のような関係でした。
時間軸的に過去である今回の話では、漆戸を倒せない…と、PL達は言ってるわけです(笑)。
GM:そして、妖怪と男は消えます。
ブラディ:「………何てこった…。知らせなきゃ…知らせなきゃ? 何故、僕が………いや…………あの爺さんに、少し毒されたかな?」呟きながら、山を下る。……ボンヤリと、だが、何かを掴みかけた気がした。それで良い。そんな気がする。
▼絆/エゴの変化
ブラディ:弱者へのエゴ/無縁を絆/助けるに変更。妖怪にエゴ/消滅を取得。
●シーン8 『憩』 シーンプレイヤー:陽火人 登場難易度:任意
○花樫家
GM:君は、縁側に座っている小松の姿を見つける。小松は君に背中を向けているため、何をやっているかはよくわからない。
陽火人:ちなみに僕は、小松とは既に知り合いなんでしょうか?
GM:何度か会ったことがある、としておこう。君の魔除けを作った設定だし。
陽火人:了解です。「…おねえさん、なにしてるの?」と、覗き込んでみます。
GM:陽火人の気配に気がついて、小松が振り返る。「ああ、陽火人君? これ、なんだけど…」小松が持っていたのは、竹とんぼだ。それを飛ばそうとするが、どうもうまくいかない。
陽火人:「…これは何? 僕にもやらせて」
GM/小松:「陽火人君にあげようかと思ったのだけれども、うまく飛ばないの」
陽火人:「うわぁ、僕にくれるの? ありがとう!」
GM/小松:「掌で挟んで、そうして、こう…」陽火人の手を取って、教えようとするも。
陽火人:「…うん。わかったよ。よし、早速やってみるね! えい!」
GM:しかし、竹とんぼはうまく飛んでいかなかったりする(笑)。
陽火人:「…あれー?」
GM/小松:「…うまく、飛ばないわね」
陽火人:「…飛ばないね」と、残念そうに。
(舞台裏)
法眼:ちらっと登場しようかな。
GM:どうぞ。
ブラディ:Φω・)まぁ、僕が出ちゃうと事態が急転してしまわないでもないしニャー(ぁ
法眼:いきなり戦闘になる(笑)。
ブラディ:和やかが台なしですな(ぁ
法眼:「…………」その様子を、少し離れた木の陰で座って見ている俺。
陽火人:「どうやったら、うまく飛ばせるのかな? えい! …やっぱり、飛ばないや…」
GM/小松:「うん…」小松は少し考えたように首を巡らせると、法眼の姿に気がついたらしい。
法眼:たまたま足下に竹とんぼが落ちてきて、拾ったことにしよう(笑)。
陽火人:うぃ(笑)。
GM:GJ(笑)。
法眼:立ち上がって、竹とんぼを持ったまま二人のところに歩いてくる。
GM/小松:「…法眼様、ありがとうございます」
陽火人:「あ、おじさん。ありがとう。…そうだ! おじさん竹とんぼ飛ばせる?」
法眼:「…小松様。その小刀、貸してもらえますか?」
GM/小松:「え、はい…」小松は小刀を渡した。
法眼:「…………」無言のままで竹とんぼの羽に小刀を当てて削り出す。
陽火人:「…? 何をしているの?」
法眼:「……このくらいで良いはずだ。飛ばしてみろ」何度か羽の角度を微調整してから、陽火人に渡す。
陽火人:「うん、やってみるよ! えい! …うわーー!!」と、大空高く飛ぶ竹とんぼを見て感嘆の声を上げる。「飛んだ! 飛んだよ、お姉さん! 凄い、凄いよおじさん!」法眼を尊敬のキラキラした眼差しで見る(笑)。
法眼:「…………」その様子を見て、ふっと口元を綻ばせる。
GM:その様子に小松が微笑む。「法眼様も、笑うのですね」
法眼:「笑う…俺が? まさか…」困惑気味に首を振る。
GM/小松:「…手を触れることで誰かを傷つけてしまうかもしれない。この道に、入りたくて入ってきた人間は、多くはありません。でも、自分に手を伸ばしてくれる人を拒絶していると、本当に大切なものまで見失ってしまいますよ? 誰かが伸ばしてくれた手に、手を伸ばしてみることが必要な時だって、あるのですから」
法眼:「俺は…とっくに笑い方など忘れました。今の俺は、人に仇なす魔性を狩るためだけに生きている…法力僧です」
GM/小松:「…法眼さんの心の中には、“風”が吹いているんですね」
法眼:「…風、ですか?」
GM/小松:「…誰もが、後悔を抱えて生きているものです。でも、そうした後悔も、その後の行動で払うことが出来るかもしれないのです。私たちのように、魔と人の間を行く存在は…誰かと繋いだ手の中にしか、その答えを見つけ出せないんです。…手を繋ぐことを恐れていたら…本当は助けられたはずの相手も、自分自身も見失ってしまいますよ…?」小さく微笑んで「…法眼さんの心に吹く“風”を止める方法、必ずありますよ。大丈夫…法眼さんは、ちゃんと笑えるんですから」
(舞台裏)
ブラディ:小兵衛爺さんにせよ小松さんにせよ、出来た人だなぁ…(しみじみ)。
陽火人:2人の仲がいい感じだ(笑)。いい感じすぎて割って入れん(笑)。
ブラディ:確かに、入れる雰囲気ではないですな(笑)。
陽火人:うぃ(笑)。
法眼:「小松様は……貴女は…もし俺に喰われかけたとしても、同じ事を言えますか?」(ドスの入った声音で)「…俺は今こうしていても腹の底では、あんたを喰らいたいと思っている。そんな化け物に手を差し伸べるなど……俺には、自殺行為としか思えない」底光りする目で、じっと彼女の瞳を見る。
GM/小松:「…そうですね…その時にならないと、答えなんて出せないかもしれませんが…」少し考えた後で「…私があなたのことを信じて、そういう結果になったのなら、仕方ありませんよね」
陽火人:おねえさん、一本(笑)。
法眼:うん、負けた(笑)。
ブラディ:あっはっは(笑)。
法眼:「……御自分の身を、もっと大事にしてください。…失礼する」目を逸らし、その場を去ろうとする(笑)。
GM/小松:「法眼様も」そう言って、静かに頭を下げる。
法眼:「……俺は…」呟きつつも、それ以上言葉は出ないのだった。
▼絆/エゴの変化
法眼:食人衝動のエゴを絆/抑制に変更。小松に絆/憧憬を取得。
陽火人:法眼への絆内容を尊敬に変更。小松に絆/保護者を取得。
法眼:…憧れてしまった(笑)。
ブラディ:あっはっは(笑)。完全敗北ですな(笑)。
陽火人:ふふ、惚れたか法眼(笑)。
法眼:法眼的には理想の女性だ。惜しい、尼さんなのが実に惜しい!(笑)
陽火人:出家さえしていなければ(笑)。でも還俗すれば…(笑)。
ブラディ:Φωー)…こういう雰囲気で言うのもアレだが。法眼さんの知り合いは、死亡フラグが…(ぁ
法眼:否定出来ねぇ…(笑)。
陽火人:まあ、それも法眼の持ち味の一つ(笑)。
●シーン9 『衝』 シーンプレイヤー:法眼 登場難易度:任意
○花樫家近辺
GM:花樫家の庭から離れて、一人になった君に、殺気がぶつけられる。
法眼:「……」すぐには振り向かず、気配を探る。
GM:気配は君の後方。君と同じ、鬼の匂いだ。「…ほう。師匠のところで見た時は、まだ餓鬼だったが。経験というものは、人を変えるものだなあ」
法眼:「…この家に、何か用か?」ゆっくりと振り返る。
GM:後方にいたのは、僧形の男。天才的法力僧でありながら、闇に落ちた法力外道。君の兄弟子でもある男だ。「久しいな、法眼…」
法眼:「…あんたは破門されたと聞いたが。何しに来た、漆戸?」殺気を内に撓めつつ、静かに間合いを詰める。
GM/膳明:「はは…久しぶりに会った兄弟子に、何をしに来た、とはご挨拶だな。…その後、体内の“鬼”の調子はどうだ? 絶好調で育っているだろうな…殺しまくったんだろ、化け物をよ」
法眼:「よく回る舌だな……二度と囀らねぇように、引っこ抜いてやろうか?」口端だけを笑みの形に歪める。
GM/膳明:「相変わらず、血の気が多いな、お前は」喉の奥で笑って「ま、なにせ鬼なんだから、暴力的でも仕方ないわな、俺たちは。…そんなわけで、お仲間のお前に忠告だ。この件から手を引け」
法眼:「…忠告? 警告か、さもなきゃ脅迫の間違いだろう」体毛がざわりと逆立ち、鉤爪が鋭く伸びる。臨戦態勢だ。
GM/膳明:「ま、どう取ってくれても構わんがな。あの餓鬼の体の中には、大嶽丸が眠っている。最強の鬼の一体だ。俺は、あいつを目覚めさせる」
法眼:「大嶽丸を目醒めさせる、だと? 何のためにだ」ずい、と更に足を一歩踏み出す。
GM/膳明:「決まっている。大嶽丸の力を手に入れる。考えてもみろ。人間の世界になんぞ、何か未練があるか? 俺たちは鬼だ。それだけだ。それならば、鬼として強さを求め、女も子供も食らって生きて何が悪い?」
法眼:「てめぇには元から鬼の力があるだろう。この上、大嶽丸の力が欲しいだと?」
GM/膳明:「…お前の心の中にだってあるんだろうが。あの小松とかいう女を頭から食らって、陽火人とかいう餓鬼を丸呑みしたい。そういう欲望がよ…今のお前に否定できるか?」
法眼:「…………」ギリッと奥歯を噛み締め、二人の顔を思い浮かべる。
ブラディ:揺れているなぁ…(笑)。
GM/膳明:「その欲望を解放すれば、お前は何も苦しまなくて済む。俺とお前は、存外、うまくやっていけるはずだ…」獣の笑みを浮かべる。
法眼:「…あぁ、解るさ。抱きたい、喰らいたい…肉を貪り、血の味を楽しみたい…嫌になるほどな」にいっ、と笑みの形に頬を歪め。
GM/膳明:「そうだろう。ならば…お前はこちら側だ。そうだな?」
法眼:「…だからこそ。俺はテメェを、そして俺自身を許せねぇ!!」一気に踏み込んで、漆戸に爪を振り上げる!
GM:膳明は短い呼気とともにバックステップで回避。僧服の上を四本の爪跡が走り抜ける。「…それが貴様の答えか」
法眼:勢いを弛めず、そのまま片足を軸に身体を回して蹴りを繰り出す。
GM/膳明:「ち!」舌打ちしつつ目の前に呪符を展開。呪力の障壁で攻撃を阻んで、一足飛びに離れる。「…よくわかった。お前はどうやら、俺の敵に回るということらしいな」
法眼:「俺は鬼だ…だからこそ、テメェは殺す。俺の中に棲む鬼もろとも!」障壁に爪を叩きつけ、吼える。
GM/膳明:「あの餓鬼も、あの女も、貴様の目の前で食らうことにするぜ。…一週間後を楽しみにしていろ」障壁の向こうの法眼に凄惨な笑みを浮かべると、そのまま消える。
法眼:「待っていろ……どれだけかかっても追い詰めて、俺は…貴様を、殺す」憤怒の形相で呟いた。
GM:そんなところで。絆等、あればどうぞ。
法眼:あー、これは漆戸に絆/仇敵を取らねばなるまいて(笑)。
▼絆/エゴの変化
法眼:漆戸膳明に絆/仇敵を取得。
…と、ここまででセッション一日目は終了。以下暫くは、参加者達の座談会となります。
ブラディ:因縁の始まりかぁ…凄いなぁ。流石PC1デス。
陽火人:いいなぁ。おいしいなぁ(笑)。
法眼:初めて、法眼でPC1らしいことをしている気がする(笑)。
GM:早めに締め切って、ネタ考えた甲斐があります(笑)。
ブラディ:…しかし、この後に顔を出すといよいよ殺されそうなのですが(ぁ
法眼:殺しそうですな(ぁぁ
GM:陽火人が間に立って、ブラディと法眼を繋いでくれることを期待したい(笑)。
ブラディ:ですネー、子供は偉大だ(ぁ
法眼:同じく期待しましょう(笑)。
ブラディ:こっちは既に転機を迎え始めてる感じで進めちゃったから、後はガンバレです(何
GM:うん、ブラディは空気を読んでくれてありがとう(笑)。
ブラディ:あぁ、良かった。初キャラはうまく動かせてるか心配で(笑)。後の2人の導き手になれると、教師らしくて大変良いのだが…そこまで出来るだろうか?(笑)
GM:そこまでやれれば文句なしにSA達成ですな(笑)。
ブラディ:ですねぇ。…とりあえず。クライマックス云々以前に、ミドルでの死にフラグをどうにかしないと!(ぁ
法眼:確かーに(ぉ
GM:死亡フラグは立っちゃったからなあ(笑)。
ブラディ:うっかり立ててしまいましたからねぇ(笑)。
GM:あの台詞聞いた時に。『ブラディが隣街に行った後でテレビで「○○村の花樫家で爆発事故が…」とかいうニュースを聞いて急いで戻ってきたら、家が跡形もなくなっており、病院に運ばれたじいさんは虫の息、陽火人は行方不明』みたいな状況が頭によぎった(笑)。
法眼:どこの悲惨なニュースですか、それは(笑)。
ブラディ:なんか、逆ベクトルの転機になりそうだ…(笑)。
GM:しかし今回は、久しぶりにイベントだけでシナリオ組んだような気がする…(笑)。
ブラディ:Φω・)…普段は?
GM:結構、かっちり情報作ってしまう方なんで、イベント少なめです。
法眼:確かに「情報作ってない」みたいなことを冒頭で言ってましたね。
ブラディ:Φω・)あぁ、なるほど。「情報判定」か、「イベント」か。どっちかで事情を明かしていくって時に、普段は情報判定の方が多いって事か…。…そうか、どっちかを重視すれば時間短縮になるのか…(今更
GM:今回は、「法眼に何を言うか」「ブラディをどんな状況に置くか」「陽火人にいかに『からくりサーカス』の勝役をやらせるか」しか考えてなかったので(笑)。
法眼:陽火人は勝役ですか(笑)。
GM:俺の中では(笑)。だから、『能力が同じ別人』ではなく『子供の頃の陽火人』に限定したので。
ブラディ:先生! なんか随分と追い込まれてる気がします!(ぁ
GM:追い込まれてから輝くのがヒーローというもの(笑)。
法眼:すると法眼は鳴海で、ブラディは……10円で雇われた殺し屋?(ぉ
ブラディ:Φωー!)
GM:阿紫花ですか(笑)。
法眼:そうそれ阿紫花! 格好良くて気に入ってるのに、咄嗟に名前が出てこなかった(笑)。
GM:いぶし銀ですからなあ。サハラ砂漠編を見ると「阿紫花って強かったんだなあ…」としみじみ思った(笑)。
ブラディ:…なんか、やっぱり死亡フラグ前提な気が…(ぁ
GM:まあ、確かに阿紫花も見事に散っておりますな(笑)。
法眼:散りましたねぇ。サーカスの面々は生き残ったのに、彼とヴィルマは華々しく(笑)。
ブラディ:…ここで死ぬと本当に「過去の人」になってしまう!(ぁ
GM:ブラディ、君はいつまでも僕らの心の中で生き続ける…(笑)。
ブラディ:か、過去のヒトにされたー!?(笑)
法眼:「そう言えばあいつ、名前も聞きそびれたな…」なんていう展開に素でなりそうなんですが(笑)。
ブラディ:えぇ、まだ名乗ってもおりません。キット陽火人君からは未だに「おばけさん」って呼ばれてる(ぁ
GM:名乗らずに星になるなんて、かっこよすぎだぜ、ブラディ(笑)。
ブラディ:ミドルもクライマックスも人間性回復も乗り越えなきゃならんからなぁ(遠い目)。
法眼:まぁ、0経験点PCには最後の手段が…(ぁ
ブラディ:はっは、いっそ生き残ったら名乗るか(爽)。
GM:それも格好いいかもね(笑)。あったなあ、そんな映画…ジョン・ウーがハリウッドで撮ったやつ。
――――そして翌日。これよりセッション後編をお楽しみ下さい…。
●シーン10 『諭』 シーンプレイヤー:ブラディ 登場難易度:任意
ブラディ:…山を下りてきたところ、なのかな。
GM:ですね。あれから、山を降り、どうしますか?
ブラディ:小兵衛さんに会えるでしょうか? 出来れば坊様達は避けたいが、遭ったら遭ったで仕方ない。
GM:会えます。普通に野良仕事などしてますので、花樫家の畑に行けば、小兵衛に会うことは出来ますよ。
ブラディ:では、それで。普通に話しかけるしかないかな。…さぁ、死亡フラグ其の一を乗り越えなくちゃ(ぁ
法眼:どうやって和解しよう…やはり陽火人に頼るしかないのか(笑)。
ブラディ:誰か間に入らないと無理かも(笑)。
陽火人:がんばります(笑)。
○畑
GM:では、里まで降りてくると、畑で働いている小兵衛の姿が見えますね。
ブラディ:ガサガサ山を降りてきて、開口一番に言おう。「爺さん、あの子を狙う妖怪について色々と話があるんだ。今、大丈夫かい?」
GM/小兵衛:「お前さんか。急に姿を消したのでな、どこに行ったのかと思っておったがな。…あの子が妖怪に狙われていると、知りなさったか」
ブラディ:「…まぁ、ちょっと色々あってね。………何か、狙われる謂れでも?」
GM/小兵衛:「…あの子の体の中には、鬼が棲んでるのだとよ。それで、昔から、化け物の姿が見えるのだが…」
ブラディ:「鬼、ね…(どうも鬼に縁があるらしいねぇ、僕は…)」
GM/小兵衛:「今までは、普賢院の尼様が作ってくれた魔除けのお陰で、そういう手合いも、早々に寄ってはこれんかった」
ブラディ:「………“かった”? 過去形なのかい?」
GM/小兵衛:「…鬼の力は強大で、どうしても化け物を引き寄せよる。陽火人が成長するにつれ、あの子の中の鬼も、強くなると言われよってな。魔除けは、そろそろ効かなくなる。そのため、化け物も近寄りやすくなったのだろうなあ…」
ブラディ:「………そう…」木の枝を拾って、地面をカリカリしながら。
陽火人:「おじいーちゃーん!」と、嬉しそうに竹とんぼを持って走ってきます。
GM/小兵衛:「…ん、おお、陽火人か。どうした?」
陽火人:「見て見て、小松お姉さんが竹とんぼをくれたんだよ。そしてね、そしてね。今日来たお坊様が上手に飛ばせるように直してくれたの!」
ブラディ:「…あぁ、そんなに走ると転んじゃうよ?」
陽火人:「あ、お化けさんもいたんだ。ねぇ、ちょっとこれから飛ばすから、ちゃんと見ててよ! それ!」と、竹とんぼを空高く飛ばす。「ほら! 凄いでしょう!」
GM/小兵衛:「…おお、よく飛ぶのう」その様子を微笑ましそうに見ている。
ブラディ:「あぁ、ホントだ。良かったねぇ♪ いい人で」和やかに見守る。
陽火人:「うん!」
(舞台裏)
法眼:うーむ。次のシーン辺りで異変が起こるのを待つべきか。それともここで出ていって一時休戦に持っていくべきか…。
ブラディ:…畑が荒れませんように(何
法眼:…ここはブラディのシーンだし。次の機会を待つか(笑)。
GM/小兵衛:「…なあ、人外の客人よ」
ブラディ:「…なんだい?」
GM/小兵衛:「…誰の心の中にだって、生まれた時に一つだけ与えられた“鉄”の塊が存在しているものさ。そいつは、生きている間に、何千回、何万回と火にくべられ、叩かれ、鍛えられていく。そして、いつか自分だけの輝きを放つもんだ。わしはな…あの子の中にある“鉄”を、生きている間に鍛えてやらにゃならん。鬼などに、取って食われんように、なあ…。そうすりゃ、よ…きっと、あの子はまだ、人間でいられる」
ブラディ:「……大丈夫だよ。あの子はきっと、人間で在ることが出来る…君が傍にいるからね」
陽火人:ブラディと小兵衛が2人で話している間に、竹トンボを走って取って戻ってくる。そして、小兵衛に少し遠慮がちに話しかけます。「ねぇ、おじいちゃん。小松様はとても優しいお姉さんだよね…。いつも僕の心配をしてくれて、僕に優しくしてくれて…。みんなが保育園に迎えに来てくれる『お母さん』ってあんな感じなのかな…?小松お姉さん…僕のお母さんになってくれるように頼んだら、ダメ…かな?」
GM/小兵衛:「……陽火人…」
陽火人:「…ごめんね。やっぱり、無理だよね。変なこと言ってごめんなさい。でも、僕にはおじいちゃんがいるもん。だから、ちっとも寂しくなんか無いよ!」
GM:小兵衛は何も言わず、陽火人の頭を撫でる。
陽火人:「えへへ」
法眼:あぁ、鈴鹿(*陽火人の養母)が迎えに来るのはもっと後なのか。
ブラディ:みたいですねぇ…。ゴメンな、親とかよくわからんのだよブラディは(ぁ
GM:一応、プレセッションで「今は両親がいない」と言っておいたので(笑)。
ブラディ:「…………ゴメン、少しだけ確認したいんだ、いいかな?」少し待ってから、陽火人君を呼ぼうか。
陽火人:「あ、ごめんね。お話の邪魔しちゃって」
ブラディ:「いや、こっちこそごめんね。これに見覚えは?」さっき見た妖怪と漆戸を地面に描いて示そう。
陽火人:「…そのお化けは……」絵を見て、ガクガクと震えて怯えだす。
ブラディ:「…ゴメン、嫌なモノ見せたね」足でざっと絵を消す。ぽんぽん、と頭を撫でて落ち着くまで待とう。
陽火人:「…ううん。でも、お化けさんはなんで悪いお化けさんのことを知ってるの?」
ブラディ:「……えーと。僕をやっつけようとした悪いお化け(が差し向けてる奴)なんだよ」流石に近くで見たとは言えないな。
陽火人:「そうなんだ。でも、大丈夫だよ。今日ね、とってもつよーーーいお坊様が来てくれたから、きっと悪いお化けを退治してくれるよ! そうだ、今呼んで来てあげる!」と、走り出す(笑)。
ブラディ:「…あ! ちょっ、それはマズ………い、行っちゃった…かぁ」(遠い目)
(舞台裏)
GM:ヤツめ、無茶な振りを(笑)。
陽火人:なんのことかな?(笑)
法眼:あれ、何やら呼ばれている?(笑)
ブラディ:こっちの気も知らずに走りおって、これだから子供は! こっちは死亡フラグが立ってるんだぞ!(笑)
陽火人:お化けさん怒ってるの?(イノセントな瞳をウルウルさせながら)
ブラディ:……(観念した)……そんなことないよ(苦笑)。
GM:どうします? ここで出るかどうかで、小兵衛の台詞が変化します。
法眼:いやぁ、ここで直接出るより一旦シーンを切り替えてイベント起こすのかなとか思ったんですが(笑)。
GM:では、ここは小兵衛が逃がす方向で行きましょうか。
陽火人:良かった(笑)。
法眼:…ちょうど、都合良く陽火人が 一 人 き り になったことだし?(ぇ
ブラディ:ヒィ!(笑)
陽火人:あなや(笑)。
法眼:ふふふふふ(邪悪な笑み)。
GM/小兵衛:「…行きなされ、客人。ここに居ては、面倒なことになるだろう?」
ブラディ:「……ありがとう。ゴメン、妖怪の話はまた今度で…」もう一度、来た道を引き返そうか。
GM/小兵衛:「…ああ」行こうとする背中に「心配して、わざわざ来てくれて、ありがとうな」
ブラディ:「………別に、心配と言うわけでは……ただ、君に少し…そう、毒されただけさ」捨て台詞残して消える。
GM:では、そうしてブラディが消えたところで、このシーンを切りましょう。絆等、あれば。
ブラディ:こちらは…小兵衛さんの絆を敬服に変更。凄いなぁ、と。
▼絆/エゴの変化
ブラディ:花樫小兵衛への絆内容を敬服に変更。
●シーン11 『襲』 シーンプレイヤー:法眼 登場難易度:任意
法眼:あれ、俺のシーンですか(笑)。
GM:まあ、時間が流れるので。陽火人の七つの誕生日当日だと思ってください。
ブラディ:てっきり一人の陽火人君がまた接触でもしかけるかと思ったのに、と思っているに違いない(何
法眼:一人になった隙に、手長足長が襲ってくるかなとか思ったんですがね(笑)。
GM:ちゃんと、日付は守るのですよ。妖怪は律儀ですから(笑)。
ブラディ:…あ、しまった。時間あると思って情報流さないでしまった(ぁ
○花樫家居間/陽火人の誕生日
法眼:黙って護衛に付いています。ブラディの存在はまだ知らない…のかな。
GM:陽火人が話してない限り、知らないと思います。
陽火人:祖父が止めないなら、いいお化けさんということで話していると思います。
法眼:話を聞いて見に行ってもブラディは逃げていた、という感じだろうか。
GM:でしょうね。
法眼:小兵衛さんはお化けについて何か言います? 特になければ、漆戸が使っている下っ端妖怪の一人と認識しますが(笑)。
GM:小兵衛の方は何も言わないでしょうねえ…。
法眼:では、悪い魔物が子供の陽火人を誑かした、と考えるでしょうな。警戒を強めたまま、当日を迎えます。
ブラディ:当日は心配だから庭の木の上にでもいるに違いない(笑)。そんな感じで登場しても良いですか?
GM:良いですよ。先ほどのシーンで、もうちょっと決定的なことをやっておこうと思ったのですが、流れでシーンが切れてしまったので、その辺は自由に(笑)。
ブラディ:はいな、それでは自由に……ますます死亡フラグが(ぁ
GM:さて、そうして迎えた当日の夜。陽火人は別室で眠っています。今、ここに居るのは法眼と小松。
法眼:「…………」無言で神経を研ぎ澄ませながら、時が過ぎるのを待っている。
GM:夜空には暗く雲が立ち込めている。そこで、〈知覚〉で判定をどうぞ。
法眼:助手込み(ころころ)出目は今ひとつ…達成値14。
GM:気がつきますね。正面から大きな魔力を感じます。おそらく、漆戸膳明の術でしょう。小松の結界を強引に力でこじ開けようとしています。
法眼:「来やがったか…」腰を上げて、臨戦態勢を取る。
GM/小松:「…く…強い!」小松が部屋に貼った符が、一斉に燃え上がります。
法眼:「…結界を破られたら、小松様はあの子供と一緒に。ここは…俺が護ります」とか言ってると、あっさり倒されてお亡くなりになるのがパターンなんだが(笑)。
ブラディ:皆、死亡フラグ立てちゃ駄目だー!(ぁ
GM/小松:「…はい」返事をした直後に「…来ます、法眼様!」空間を引き裂いて、見覚えのある男…漆戸膳明が現れますね。
法眼:「……」遮るようにして漆戸の前に出る。
GM/膳明:「約束通りに参上したぞ、法眼…」いつもの獣の笑みで言います。「…愚かしい選択をした、と後悔するのだな!」手に呪符を広げて臨戦態勢。
法眼:「よく来たな。約束通り、殺してやるよ…!」唸る口元から鋭い牙が覗く。
GM:さて、戦いが始まる直前でこのシーンを一旦切ります。絆等、あればどうぞ。
法眼:枠一杯なので、今回は無しで。…きっと別室では、手長足長が陽火人達を襲うに違いない(ぉ
ブラディ:たぶんそうだと思います(笑)。
●シーン12 『窮』 シーンプレイヤー:陽火人 登場難易度:任意
○陽火人の寝室
GM:ここは陽火人の眠る部屋。静かな寝息を立てている陽火人のそばに、影が現れます。
「…くくく、あの鬼も、やるのう」
「結界さえ破れれば、もはやこちらのものよの、兄者」
「あとはあの男の作ったこの呪符で」
「この餓鬼を呪縛するだけ」
「簡単よのう」
「簡単じゃあ」
GM:そうして、妖怪は陽火人に手を伸ばします。
陽火人:「…ん、誰? …ひっ! 悪いお化け!」
「ひひひ、起きたか、小僧」
「我らは手長足長の兄弟よ。地獄への土産に覚えておくが良いわ!」
GM:そう言って手長が陽火人を取り押さえます。
陽火人:「…うう、うわーー! じいちゃん、お坊様! 助けて…小松…おかあさーんーー!」
ブラディ:Φω・)いつでもいいかな? かな? もういいかな? かな?
GM:いつでもいいですよ、登場は。
ブラディ:「その子を、離せっ!」外から素早く入ってきて手長から陽火人君を確保! 登場いたします。
GM/手長・足長:「ぬ!」「何奴じゃ!」
ブラディ:「やぁ初めまして、残念だがこの子を君達にやるわけにはいかないね」後に庇って。
陽火人:「…お化けさん? どうしてここに…?」
ブラディ:「…僕にもよく判らないさ、なんでここにいるのか、なんて。…ただ、放っておけなかったんだ」苦笑しながら答える。
GM/手長:「我らの邪魔をするというのか…貴様!」
ブラディ:「あぁ、遠慮なく邪魔させてもらうよ」
陽火人:お化けさんの後ろに回って、腰の裾をぎゅっと握る。「…ありがとう。おばけさんはやっぱりいいお化けさんだったんだね!」
ブラディ:「………自分でもビックリさ、僕がここでこうしてるなんてね。…いいお化けさん…か。そう呼ばれるのも、悪くはない」くすりと笑って、改めて妖怪と対峙。
GM/足長・手長:「…貴様から、どこかで嗅いだ匂いがするのう…」「おう、そうじゃ、お前…あの男が持ってきた肉の持ち主か」
ブラディ:「僕の肉を喰らった、か。…でも残念、オリジナルに勝てるとでも?」内心冷汗ダラダラだが。
GM/足長:「かかか、漆戸はしくじったようだが、わしらは食らったものの力を奪うのよ。お前の力も既に、我らが物よ!」
陽火人:「…お化けさん」と、不安そうにブラディを見る。
GM/手長:「我らの力を目に焼き付けて、くたばるがいいわ!」
ブラディ:「…大丈夫。心配しないで」陽火人に笑いかけ、彼だけでも逃げるように促す。
陽火人:「…でも、おばけさんは?」と、躊躇いますね。
ブラディ:「大丈夫、僕はこれでも強いんだよ? 次に逢ったら君の宝物を見せてもらうって約束だっただろう? さっさと終わらせるから、ちょっと待ってて。お坊さんのところに行くんだ、良いね?」
陽火人:「…うん。わかった。約束だよ? 嘘ついたら、ハリセンボンなんだからね?」
ブラディ:「あぁ、判ってるよ。約束だ♪」
陽火人:「すぐにお坊様を連れてくるから!」と、走り出しましょう。
ブラディ:「………さて、ああ言ったは良いけど、ちょーっとマズいかなぁ…」
GM:では、陽火人が部屋から退場するので一旦シーンを切ります。絆等、あれば。
陽火人:ブラディに絆/好奇心から、信頼へ変更します。
ブラディ:妖怪へのエゴを絆/仇敵に書き換え。新規取得は…無しかなぁ。
▼絆/エゴの変化
ブラディ:妖怪へのエゴを絆/仇敵に変更。
陽火人:ブラディへの絆内容を信頼に変更。
GM:ブラディがまたも死亡フラグを(笑)。
ブラディ:あっはっは(笑)。と言うか、実際死ななきゃいけないことに変わりはないので(ぁ
法眼:駆けつけた時には既に斃れていそう(ぁ
GM:そして、陽火人はブラディを殺す気だ(笑)。
陽火人:いや、だって、ね?(笑)
ブラディ:なんというか…もう、死亡フラグ立てまくってやるっ!(ぁ
陽火人:自棄になっちゃダメー(笑)。
ブラディ:その中で生還してくればいいんだ…たぶん(ぁ
●シーン13 『想』 シーンプレイヤー:法眼 登場難易度:任意
○花樫家居間
GM:陽火人の部屋から悲鳴が上がります。
法眼:「何…ッ?!」悲鳴を聞きつけ、一瞬だけ意識が漆戸から逸れる。
GM/膳明:「もらった!」膳明が高速で組んだ術が法眼を襲う…。
法眼:「くっ…ナウマク・サマンダ・バザラダン・カンッ!」術で吹き飛ぶ寸前、カウンターで法力を叩きつける!
GM/膳明:「ぬう!」その一撃は浅かったが、膳明を引き離すには十分な威力だった。「く…はははは…! どうした、あの餓鬼が気になるか、法眼!」
法眼:「…小松様! 陽火人ッ!!」起きあがると漆戸には目もくれず、二人がいるはずの部屋へ走り出す。
GM:では、部屋の方に走っていくと…廊下の途中で、向こうから走ってくる陽火人と、それを向かえる小松に出くわす。と、いうわけで陽火人、登場どうぞ。
法眼:「良かった、無事でしたか!」二人に駆け寄って状態を確認。
陽火人:「お姉さん、お坊様!」
GM/小松:「陽火人君…無事みたいね」走ってきた陽火人を受け止めて。
陽火人:「(良い香りだ…お母さんの香りってこんな感じなのかな?)」小声で呟く。
法眼:俺は漆戸が追ってこないか確認。迎撃用に真言を紡ぐ。
陽火人:「あっ! それより、大変なんだよ! お化けさんが…良いお化けさんが…僕を逃がすために悪いお化けと…お願いだよ、お坊様! 良いお化けさんを助けてあげて!」
法眼:「良いお化け…? 例の、もう一匹か?」
陽火人:「うん」
法眼:「…小松様。急いでここを離れるべきです。今は貴女達二人の安全が第一だ」と、彼女を見て言う俺(笑)。
GM:小松は少し考えて。「…陽火人君。そのお化けさん、助けたいの?」
陽火人:「…うん。助けたい。だって、約束したんだよ。僕の宝物をお化けさんに見せてあげるって」
法眼:「小松様…もう一匹の化け物とやらが敵でないとは言い切れない。ここで戻るより、いったん退いて体勢を立て直すべきです」
(舞台裏)
ブラディ:…おかしいな。敵もそうだが、むしろPCに殺されそうなんですが?(笑)
法眼:状況を考えると、こういう風に進言するしか(笑)。
ブラディ:まぁ、そうですが(笑)。
陽火人:「違うよ! お化けさんは敵なんかじゃない! 敵なら命を懸けて僕を逃がす必要なんか無いもの! 悪いお化けならその場で僕を食べているはずだよ!」
GM/小松:「…そう」法眼の方を振り返って「…法眼様、陽火人君と小兵衛さんを連れて、退いてください」
法眼:「…小松様は、どうなされるおつもりですか」
GM/小松:「陽火人君、そのお化けさん、助けてくるから」そう言って、陽火人の頭を撫でた。「…私は、後ろの妖怪を封じて、そのお化けさんを助けに行きます」
法眼:「待つんだ! 貴女はこの子供を護る役目がある。そんな危険に飛び込む必要などない!」
陽火人:「ダメだよお姉さん、危ないよ! ぼく…ぼく、おねえさんまで死んじゃったら…」
GM/小松:「…法眼様。あなたは、その子の手を離してはいけません。あなたがその手を離さない限り、あなたもその子も大丈夫」そうして背中を向けて「…でも、後ろのお化けさんを助けてあげないと、今度はその人が迷ってしまうから…助けようとした陽火人君の気持ちも…」静かに笑って「…仕方ありませんよね」そう言って、走って行きます。
法眼:「…待つんだ」それは行かせず、遮ります。
GM/小松:「…法眼様」
法眼:「先ほども言った通り、貴女の役目はこの子供を…陽火人を護ることだ。そして…俺の役目は、悪い化け物と戦うこと」正面から彼女の瞳を見つめる。「だから…俺が行きます。これは、陽火人と交わした『約束』でもある」
陽火人:「おじさん…」
法眼:「俺が戦っている間…貴女は漆戸から、陽火人を護ってやって下さい」
GM/小松:「……」無言で頷くと「…お願いします」深く、頭を下げる。
法眼:「…では」踵を返し、陽火人の寝室に向かう。
GM:法眼が部屋に向かうところで、シーンを切ります。一応、絆等あれば。
法眼:後はブラディに会ってから、エゴを絆にひっくり返すだけです(笑)。
法眼:しかし小松様、『うしとら』の井上真由子みたいな人ですなぁ(笑)。
GM:近いですね(笑)。モデルが潮の母ちゃんなんで。
法眼:あの美人さんかぁ(笑)。
GM:法眼の若い頃の話なので、今回の元ネタが『うしおととら』のオヤジとお袋の若い頃の話だったり。
法眼:それは奇遇。こちらも紫暮の若い頃を少し参考に(笑)。
■クライマックスフェイズ■
●シーン14 『醒』 シーンプレイヤー:なし 登場難易度:PC全員登場
○陽火人の寝室
GM:クライマックスフェイズに入りますが、少し説明を。まず、1ラウンド目。ここに登場して行動できるのは、ブラディのみ。他の二人は2ラウンド目からの参戦になります。陽火人はシーンに存在していますが、今の段階で戦闘力はありません。
陽火人:ですよねー(笑)。
ブラディ:…おぉー。見事なまでにピンチなんですが(笑)。
法眼:ブラディがいきなり大ピンチですなぁ(笑)。
陽火人:がんばれ、お化けさん(笑)。
ブラディ:…自前復活、諦めないとならんかも(遠い目)。
GM:全員に[SA:手長足長を倒す]をあげましょう。では、戦闘に入ります。
▼ラウンド1
GM:まず、エンゲージの説明。位置関係はこうなります。
○現在のエンゲージ
【手長足長・ブラディ】 (*法眼・陽火人はシーン外)
GM:部屋自体はそれほど広くないため、いきなり殴り合いになります。では、セットアップ。
ブラディ:こちら無しー…セットアップだなんて(ぁ
GM:手長が《盟約》を宣言。足長の装備として扱われます。足長はなし。
>足長
GM:通常のイニシアティブに入ります。足長の行動値は13。よって、こちらから行動します。
ブラディ:…先手かぁ(遠い目)。こーいっ!(泣)
GM:オートで《獣化》を宣言、メジャーで《血脈付与》を使用します。以上。
ブラディ:! よ、良かった肉喰われて…!(ぁ
GM/手長・足長:「くくかかか…! 力が漲ってくるわ!」「我ら兄弟に勝てるアヤカシなどおらぬ!」
法眼:おぉ、敵にも準備が必要だった(笑)。
ブラディ:ラッキー!(笑)…と言うか、わざわざそうしてくれたんだろうな、と(ほろり)。
法眼:ははは…(笑)。とはいえ、こちらの戦術を許してくれるだけで、戦力的にはかなりのものだと予想します(笑)。
GM:まあ、何せ二人がかりと変わらないわけですからねえ(笑)。
>ブラディ
ブラディ:「…確かに、僕の血に宿る力を使ってくるようだねぇ……だけど」符を取り出しつつ「こっちも手加減は、無しってことでいいんだよねぇ?」マイナー《符術》《黒き牙》3Lv×2。符を元に、血の刃を二振り作り出す。FPは30消費。…とりあえず、メジャーで手長を斬りつけてみます。(ころころ)達成値18、クリットではないです。
GM:(ころころ)無理。手長はいいのをもらったようです。
ブラディ:(ころころ)32点の〈斬〉です。
GM/手長:「…やりおるわ!」流石にそれは痛い、一発で手長は魔獣化した。HA《超魔の命》にAGP7点使用。
ブラディ:「口ほどにもないようだねぇ?」と挑発しつつ、内心はかなりヤバイと焦ってはいるわけですが。
GM/足長・手長:「兄者〜!」「案ずるでないわ! まだまだ、これからよ…」
○現在のエンゲージ
【手長足長・ブラディ】
▼ラウンド2
GM:ここで、他の二人も登場どうぞ。
法眼:勢いよく部屋の襖を開いて登場!
陽火人:では、その少し後に登場。
○現在のエンゲージ
【手長足長・ブラディ】 【法眼】【陽火人】
法眼:「…漆戸に使われてる化け物は、どっちだ?」部屋にいる魔物達を睨む。
陽火人:「お化けさん、約束どおりお坊様を連れてきたよ! おじさん、あの足の長いお化けと手の長いお化けが悪いお化けだよ!」
GM/手長:「ぬう…漆戸め、何をやっておるのだ…!? 新手が来たではないか!」
ブラディ:「…!! …帰って、来たのかい!?」既に血まみれだ。何せFP7分の1。
陽火人:「うん。だって、お坊様を連れてくるって約束したでしょ?」
GM/足長:「…いやいや、兄者、あの小僧も一緒だぞ。こうなれば、ここで始めるのみじゃ」
法眼:「…そうはさせん。この子供は、俺が護る」陽火人の前に立ち塞がる。
陽火人:「…ごめんね、おじさん。言いつけを破って勝手についてきて。でも、おじさんが僕の約束を守ってくれたように、僕もお化けさんとの約束を守りたかったんだ…だって、僕もおじさんと同じ男の子だから」
ブラディ:「……そうだね、そうだった。…………ありがとう、助かったよ。危ないから、下がってて」振り向かず、声だけで。
GM:手長足長が咆哮したところで、戦闘を再開します。
法眼:ところで、俺はエンゲージするのに移動が必要なのかな?
GM:入り口に入ったばかりなので、マイナーでエンゲージをお願いします。
法眼:了解。
GM:では、セットアップ。手長は《盟約》を持続。足長は《絶対先制》。まず、ブラディから攻撃を加えます。
ブラディ:どんとこいっ!
GM:常時で《殺戮者》《闘争本能》《魔剣》《水晶の刃Lv3》《大小拵え》《祓魔の力》《業物Lv3》《怪の力》、オート《弱点看破》。手長の両腕で切り刻む。(ころころころ)達成値33を採用。
ブラディ:〈運動〉技能無し。こいっ!
GM:(ころころ)43点の〈闇〉ダメージ。
ブラディ:「ぐぅっ!」受けて余裕で魔獣化。更に血まみれに!
GM/手長:「ぐはははは! 先ほどの借りは返したぞ!」
陽火人:「お化けさん!」悲鳴混じりに叫ぶ。
ブラディ:にぃ、と笑う。「へっ、この程度で終わりだと思うな! ……俺は大丈夫だ! まだやれる!」
陽火人:「…良かった」
GM/手長:「この程度で死んでくれては面白くないわ!」
ブラディ:まぁ、どっちにせよこのタ−ンで死にそうな気がしないでもないですが(ぁ
法眼:でしょうな(ぁ
>足長
GM:足長は行動値13で更に行動します。法眼のエンゲージを攻撃。口から炎を吐きます。
法眼:む、こっちか。
GM:常時《殺戮者》《闘争本能》、メジャーで《地獄落としLv3》、オート《獣の気Lv3》。(ころころ)達成値29と出ました。
法眼:防御は〈意志〉判定でしたな。(ころころ)無理無理(笑)。
GM:では(ころころ)44点の〈炎〉ダメージ。
法眼:《念動防御》使用。「オン・サラサラ・バザラ・ハラキャラ・ウン・ハッタ…金剛墻ッ!」(ころころ)16ダメージ減少。28点もらって、FP残り34点。
>法眼
法眼:「…今度は、俺の番だな」火の粉を払いのけて前に出る。マイナーでエンゲージ。メジャーで足長を殴ろう。(ころころ)達成値23。
GM:(ころころ)達成値17、当たりました。
法眼:まだ爪は出してないからなぁ。(ころころ)19点の〈殴〉ダメージ。
GM/足長:「かかか! そのような攻撃で我が肉体が傷つくものか!」
法眼:「…素手じゃ、まだこんなもんか」ちっ、と舌打ち。
○現在のエンゲージ
【手長足長・法眼・ブラディ】 【陽火人】
「見よ、足長! 小僧の前ががら空きじゃ! 今すぐ札で呪縛せい!」「おう!」
GM:法眼がエンゲージしたので、手長がHA《万能なる一撃》。足長を再行動させます。
法眼:うぉ、そう来たか!
GM:足長が陽火人めがけて呪符を投げます。こちらは〈射撃〉で判定。陽火人は〈運動〉で回避をよろしく。(ころころ)目が良い、達成値21。
陽火人:「うわぁぁぁ!」と、眼をつぶる。(ころころ)当たり前だけど、回避できず(笑)。
GM:では陽火人めがけて符が飛んでくる、その瞬間。横にいた小松が陽火人を庇い、その札は小松に貼り付く。
法眼:「小松様!?」思わず振り向く。
GM/小松:「…ぐ…!」一瞬、ばしっと電気にでも触れたように大きく体を震わせると、額から汗が滲んでくる。「…この符…は…」
陽火人:「お姉さん!?」
法眼:「小松様、どうされましたか?!」
GM/手長・足長:「くう、邪魔しおって!」「…小僧を呪縛するための符を!」
ブラディ:「…! 呪縛の符を、身を挺して!? おい、大丈夫か!?」
GM/小松:「…この符は…触れた者にかけられた呪を、強固な力で解除する符…呪縛の符などでは…」小松は膝をつく。
法眼:「…解咒の符だと? 漆戸の仕業か!」
陽火人:「お姉さんが苦しんでいる…僕を助けるために…お姉さんを助けないと…うぅ…怖くない、怖くない。うわぁぁぁ!」小松に貼り付けられた呪縛の符を、引き剥がそうとする!
GM:じゃあ、剥がれた。
陽火人:え、あっさり?(笑)
GM/小松:「…陽火人! それに触れては…!」しかし、止めるのは間に合わなかった。
陽火人:「…え?」
ブラディ:「…なんだと! ……そうか、あの漆戸とやら、あの子の鬼を目覚めさせようとして…!」
法眼:…GMが何か不穏なことを言おうとしている(笑)。
ブラディ:まぁ、触ったらどうなるかは…ねぇ?(ぁ
陽火人:今回、大嶽丸は喋らないで終ると思っていたけど…どうやら、喋れる機会がありそうだ(笑)。
GM:これは呪縛の符ではなく、解呪の符。陽火人の魂にかけられた強固な封印を解くため、漆戸膳明がこの瞬間のために用意していたものだ。陽火人の体内で…“何か”が動き出した。
法眼:「子供の中の『鬼』が…目醒める?!」
陽火人:「…なに? なんなの? 体が…」
GM/声:「…ヒトよ…」
陽火人:「…誰? どこから声が…?」
GM/声:「長き眠りの刻は終わったのだ。これより先は……この身体は、この儂のものだ!」
陽火人:「う、うわぁぁぁぁ!!」
『ここは、地の国この世は地獄! 汚濁の血の池で生まれ、呪詛と怨嗟も心地よく。
骸の山で育ったこの儂に、付いた字が大嶽丸よ! 1000年以上の年月を経て、今ここに再臨!!』
GM:君の意識は、大嶽丸に乗っ取られた。ここからは、君は陽火人ではなく大嶽丸だ。
陽火人→大嶽丸:了解です!
法眼:はっはっは。まずいねぇ(笑)。
ブラディ:マズいなぁ(笑)。
GM:ちょっと説明しておこう。大嶽丸である陽火人は、解放された能力を全開で使おうとする。人間性の有無に関わらず、常に敵を全力で攻撃する。一番効果のあるコンボを惜しげもなく使ってくれたまえ。
大嶽丸:危険だ(笑)。了解です。
GM:陽火人の意識を取り戻すには、いくつか方法がある。まずは、ここにいる誰かに絆チェックを行い、成功すること。ここに居るのは法眼、ブラディ、小松。これらに対して、1回の行動につき1度チェックに成功すると、一瞬だけ、陽火人の意識を取り戻す。その間に、攻撃能力のセーブ、他の誰かに陽火人としてコミュニケーションを取ることが出来る。
大嶽丸:なるほど。ファンブルさえ振らなければ、一瞬だけ意識を取り戻せるということか。
GM:完全に戻る方法に関しては、今は言わないでおく。
大嶽丸:了解です。
法眼:…もしかして、陽火人から他PCに愛を渡す時も絆チェックが必要なのかな?
GM:その通りです。彼は、陽火人ではないので。
ブラディ:…むぅ、なるほど。
法眼:まぁ、初期キャラでなくて良かった。《人の心》が高いから、ファンブル以外は成功する(笑)。
GM/手長:「馬鹿な…小僧を呪縛するはずが、大嶽丸が完全復活しただと!?」
法眼:「どうやら、テメェも漆戸に騙されてたらしいな。だが…俺のやることは変わらねぇ」
GM/足長・手長:「…ぬう、力に目覚めるのを待つとは言え、ここまでの急激な変化など…漆戸め、たばかりおったか!」「こうなれば、まとめて叩きのめし、食らうまでよ!」
>陽火人
大嶽丸:「小物どもが儂の宝剣を狙って群がってきたようだが…三下は己の身の程を知るが良い!」最初は絆チェックは行わずに攻撃します。オートで《瞬間武装》、鎧と剣を装備。マイナーで接近して、メジャー《マルチウェポン》で手長に攻撃。(ころころ)達成値23。
GM:(ころころ)達成値13で命中。
大嶽丸:では、オートで《リインフォース》を使用。(ころころ)56点の〈光〉ダメージ!
GM/手長:「ぐあああっ!? これが大嶽丸の力か!」
大嶽丸:「カカカカ、愉快愉快! おい、貴様ら久しぶりの命の取り合いじゃ。そうそう簡単にくたばるでないぞ?」ニィっと、血に酔いしれた邪悪な笑みを浮かべる。
法眼:「(これが……正真正銘の“旧き鬼”か。だとすれば、生かしておく訳には…)」ギリッと奥歯を噛む。
○現在のエンゲージ
【手長足長・法眼・ブラディ・大嶽丸(陽火人)】
>ブラディ
ブラディ:「……(まずは、目の前の妖怪だ…)」マイナーで[照準補正装置]使用、メジャーで足長を殴る。(ころころ)ごはっ、出目3?! 達成値15。
法眼:ダイス目が…(笑)。
大嶽丸:ブラディ…(ほろり)。
GM:(ころころ)達成値19、回避してしまった…。
ブラディ:「…くぅ………!」陽火人君が気になってどうしても身が入らないんだ。たぶん。
法眼:クリンナップに《再生能力》でFP9点回復。愛を渡そうかと思ったが、敵のダイス目も良かったから止めよう(笑)。
ブラディ:なんか今回はGMの目が良い…。
○現在のエンゲージ
【手長足長・法眼・ブラディ・大嶽丸(陽火人)】
▼ラウンド3
GM:では、セットアップ。手長は《盟約》持続。足長は二度目の《絶対先制》。目の前のエンゲージに三人入ったので、《殺戮者》《闘争本能》《魔剣》《水晶の刃Lv3》《大小拵え》《祓魔の力》《業物Lv3》《怪の力》、オート《弱点看破》《分裂》でまとめて攻撃。(ころころ)今日は嫌な感じに出目が良いねえ…達成値35(笑)。
さすがに達成値30オーバーでは、誰も回避できず。
法眼:さぁ、今度こそブラディの見せ場に違いない! …きっと(笑)。
ブラディ:どっちか庇いましょうか? 避けられないし(ぁ
法眼:庇うなら陽火人かな。ロール的にも。
大嶽丸:では、お願いします。
ブラディ:陽火人君を行動捨ててカバー!
GM:では(ころころ)40点の〈闇〉ダメージ。
法眼:素通しで喰らって、まだ立ってる。
大嶽丸:「むう、貴様何のつもりだ? なぜ、儂を庇った?」
ブラディ:「お前さんの中の子を…護る。そう決めた! それだけの話だ!」さぁ、真の死だ。愛を下さい。
法眼:「陽火人が言ってたな…『良いお化けさん』、か」ブラディのエゴ/敵意を絆/共感に変更して固定。愛を1点進呈。
ブラディ:Φω・)あ、あと2点欲しいなー(こそっ)。
法眼:では、更に食人衝動の絆を固定、ブラディに愛をもう1点。
GM:ブラディが庇ったのなら…陽火人、ブラディの絆で絆チェック。
大嶽丸:2d6+23で(ころころ)あ、あぶねぇ、ファンブル寸前(笑)。
GM:では、一瞬だけ“陽火人”の意識が戻る。
大嶽丸:「…なに!? 馬鹿な、小僧の意識がまだ残っているだと!?」
GM:チェックに成功したので、陽火人の意識が部分的に自由になった。具体的にはAGPの受け渡しが出来るようになった。
ブラディ:「君は鬼に喰われて終わるか? 違うだろう! 君はまだ、人間でいられるはずだ!」ここで陽火人君の絆を固定、陽火人君に愛を。
GM:(こっそりシナリオを確認)…これで陽火人に愛が1点、と。
大嶽丸→陽火人:「…お化けさん、死なないで!」ブラディの絆と初期絆を固定して愛2点渡します。
ブラディ:ではまず、AGP1点でHA《滅びの霧》を起動。マイナーなし、メジャーでHA《並列思考》、AGP2点使用+《マルチウェポン》×3、対象は手長!
GM:むう、来なさい!
ブラディ:「妖怪よぉ、共に“奈落の淵”へ行こうぜぇ! ―The Edge Of An Abyss―!」全部クリティカルですが、ダメージ出してよろしい?
GM:うまくやれば生き残れるかどうか…三回か。確率五分五分というところか。(ころころころ)無理(笑)。
陽火人:マルチウェポン三回!?(笑) 凄いよお化けさん!(尊敬の眼差し)
ブラディ:ハッハッハ、崖っぷち教師たる由縁(ぁ
GM:その崖っぷちっぷりを見せてもらおう(笑)。
法眼:だんだんGMのダイス目が良くなってたから、少し不安だったのは秘密だ(笑)。
ブラディ:では(笑)。(ころころころ)62、62、63の〈魔〉!
GM/手長:「…あ…れ…?」計算するまでもなく死んだ! 手長は一瞬にして細切れにされた。斬られた手長は、雲散霧消して消えていく。
ブラディ:「へ、ざまあみやがれ…」
GM/足長:「…兄者ーっ!」
法眼:「馬鹿な…太刀筋が、まるで見えなかった…?」呆然と呟いてみたり(笑)。
ブラディ:「…後は、頼む……!」法眼さんの絆を信頼に変えて、愛をパス。弱者への救済の絆を固定して陽火人君にパス。こっちも真の死。
GM/足長:「…おのれ…! よくも兄者をぉぉっ!」
>足長
GM:生き残った足長の行動。マイナー無し、メジャー《地獄落とし》。二人めがけて炎を吐きます。(ころころ)達成値26。
法眼:(ころころ)避けられん。《俊敏なる盾》で陽火人をカバーリング!
GM:では、(ころころ)44の〈炎〉ダメージ。
法眼:素通しで魔獣化。額から二本の角が伸び、肌がじわりと朱に染まっていく。
GM/足長:「…貴様も、鬼かよ!」
法眼:「…あぁ、その通りだ。先刻、さんざ好き勝手ほざいてくれたが…貴様らの思い通りにはさせねぇ。約束したからな…『悪い化け物はやっつけてやる』と、この子供…“陽火人”に」陽火人の絆/約束を固定して、彼に1点愛を。
陽火人:ここで、また絆チェックした方がいいのかな?
GM:ああ、カバーしてもらったのでどうぞ。
陽火人:では、絆チェックします。(ころころ)よし!「(おじさん…お父さんに守られるって、こういう感じなのかな…?)」
GM:では…カバーと愛をもらって絆チェック成功したので、大嶽丸に変化が現れます。その力を残したまま、陽火人の意識が表面化します。伏せてあったのですが、『他のPCが陽火人のために行動する』、『その際、愛を送る』、『陽火人自身が絆判定に成功する』の三つの条件が揃ったので、陽火人の意識が戻ります。
一同:なるほど!
GM:つまり、現在の陽火人と同じ、大嶽丸との共生関係が成り立った状態が完成されます。
法眼:愛を渡すまでは予想したけど、カバーリングと本人の判定もフラグだったのだな。
GM:…説明前に事が成るとは思わなかった(笑)。
法眼:まぁ、進行上これが一番自然だった(笑)。
陽火人:みんな、ありがとう(笑)。
GM:自発的に陽火人が絆チェックした時に、少しずつヒントを出すつもりだったんですがね。PLが空気を読んだ結果でしょう(笑)。
ブラディ:皆グッジョブです♪
>法眼
陽火人/大嶽丸:「ぬおっ! 小僧の意識がどんどん大きく…これはいったいどういうことだ!?」法眼の絆を固定。そして、更に小松の絆も固定して、法眼にAGP2点渡します。
法眼:受領。「…ここまでだ。小松様も、小兵衛さんも陽火人も…俺が守り抜いてみせる。テメェらにも……大嶽丸にも。これ以上、誰も喰わせねぇ…ここで滅びろ、“人喰い”!!」マイナーで《切り裂くもの》発動、メジャーは鉤爪で斬り付ける。(ころころ)ぐはっ1ゾロ…AGPで振り直し、(ころころ)達成値25。
GM:(ころころ)命中しましたね。
法眼:ダメージは(ころころ)51点の〈斬〉!
GM/足長:「ま…負けぬ! 負けぬぞ、この足長がこんなところでえっ!」その一撃で、足長は魔獣化。HA《超魔の命》にAGP7点使用します。
法眼:ここでファンブル出たら間抜けだな〜と思ってたら、本気で出やがった(笑)。
GM:出るものですねえ(笑)。最近のダイスの神様は嫌な方向に心得てらっしゃる(笑)。
ブラディ:愛を渡しておいて良かったね(笑)。
法眼:まぁGMがクリティカル回避しなかっただけ良しとしよう(苦笑)。
ブラディ:ですね…それはどうしようもない。
法眼:しかし、《永劫より》は使ってこないな…後で使うのか、それとも他の能力を奪ってるのか?
ブラディ:《滅びの霧》だったりして?(ぁ
法眼:《並列思考》もかなり嫌だな(笑)。
GM:手長のブラッドをイモータルにしてあるだけなので、演出的なものですね。あとは自己再生能力もあったのですが…一撃で魔獣化させられたので、発揮する前に死にました(一同笑)。
>陽火人(大嶽丸)
陽火人:「おじさん…僕も負けない。大嶽丸、僕に力を貸して」『小僧…おぬしは馬鹿か? 儂がお主の言うことなど聞くとでも思ったか?』「じゃあ、僕はお前から自由を奪うよ。今のこの体の所有権は僕にあるんだから…その証拠に、ほら!」と、腕を動かす。『なっ!? くそ、仕方が無い。一度だけだぞ!』「いっ…けぇぇっ!!」
法眼:弱きもの、寂尊法師、小松への絆を固定して、陽火人に愛3点進呈。
ブラディ:初期絆、小兵衛、妖怪の絆を固定して、陽火人君へ愛を3点パス。これで打ち止め。
陽火人:メジャーで《マルチウェポン》、オート《リインフォース》。初期エゴと妖怪のエゴを固定。前にもらったAGPと合わせて11点、全部ぶち込んでHA《無限の法則》を使用します!(ころころ)あ、あぶねぇ(笑)。判定は成功。
GM:まあ、こっちはファンブルになるので当たりますな。
陽火人:(どざらららーっ)128点の〈光〉ダメージ!
GM/足長:「ぐぉあっ!? だが…まだ…我は滅んでおらぬぞ!」惜しいな、微妙に残った。
陽火人/大嶽丸:「ちぃ、しぶとい奴じゃのう」
GM/足長:「だが…次はわしの番だ!」
法眼:「いいや…これで終わりだ」いつの間にか背後に回り込んでいる紅の鬼神。HA《歩く影法師:万能なる一撃》!
GM/足長:「ぬおっ?! 貴様、いつの間に…!」
ブラディ:Φω・)決めてくれー! エールだけ送る(ぁ
陽火人:おとうさん、いっけー!(笑)
法眼:マイナーで《ハンティングスタイル》、《怒髪天》併用して爪で切り裂く!(ころころ)達成値24。
GM:(ころころ)回避不能!
法眼:ダメージは(ころころ)78点の〈斬〉!
GM/足長:「…ぐぉぉぉっあ!!!」その一撃で、足長は頭から真っ二つにされた。
法眼:「約束通り、これで終いだ……冥府に還りな、化け物」
GM:足長はそのまま崩れ去り、塵と化した。真の死を迎える。ここで戦闘終了と相成ります。
法眼:漆戸は来なかったようだが…小松様に駆け寄ろう。
GM/声:「…どうやら、失敗したようだな」戦闘で崩れた壁の向こうに、漆戸膳明が立っている。
法眼:「味方の化け物も騙し討ちとは…最初から捨て駒のつもりだったか」
GM/膳明:「まあ、な。あいつらを使って大嶽丸を覚醒させる気でいたが…中途半端な結果になったものだ」肩をすくめて。
法眼:「まだ闘り合うつもりなら…俺が相手だ」小松と陽火人を庇うように立ち上がる。
GM/膳明:「おっと…今回は、素直に出直すことにするぜ」法眼から視線を離さずに、一歩離れて。「命があったら、またな」
法眼:「待てッ!!」追いかけよう…とするが。まぁ、逃げられるでしょうなぁ(笑)。
ブラディ:Φωー)ふ、ガンバレぱぱ。僕は限界だ(ぁ
法眼:切り札は残してるが、全力で戦うほどの余裕はなし。正直言えば、引いてもらう方が有り難い(笑)。
ブラディ:いずれまた逢うしネ、キリコさん(違
GM:漆戸膳明は塀の上に飛び上がると、一度だけ振り返って。「法眼……少しの間に、嫌な目をするようになりやがったな、お前は」そう言って、消えます。
法眼:「…?」漆戸が言うところの『嫌な目』が理解できず、黙って見送る。「…深追いは禁物、か…」そのまま部屋に戻ろう。
陽火人:えーと、大嶽丸の体から自分の元の姿に戻っていいのかな?
GM:良いです。
陽火人:ほっ。
ブラディ:Φω・)生き返りたいが、その前に人間性があるからなぁ(ぁ
法眼:…こちらとしては鈴鹿御前(陽火人の養母)の正体が気になっているのだが。小松様だったりはしないよな…しないといいな(ぁ
GM:さて、特に何かすることが無ければ人間性の回復判定に移り、エンディングになりますが。
法眼:人間性はプラスのまま。問題なし。
陽火人:こちらもプラスなので問題無しです。
ブラディ:シーンが終わる前に、頂いておいたAGPでHA《永劫より》を起動しておきますね。それと、ここで絆取得は大丈夫ですか?
GM:絆の取得はOKとしましょう。
ブラディ:では、未来へ絆/希望を取得。何か新しい道が見えた気がしたんだ。…HAHAHA、そして予定通り人間性はマイナス10(爽)。
GM:ここからが問題(笑)。
法眼:大丈夫、ダイス1個の期待値は2だ(笑)。
ブラディ:…ふ、普通に振ります…ドキドキ。(ころころ)よし、18!
GM:おかえりなさい。
陽火人:おお! 良かった。おかえりなさーい!
法眼:生還おめでとう(笑)。
ブラディ:数々の死亡フラグ、潜り抜けました!(敬礼)
GM:では、エンディングへ移行します。
■エンディングフェイズ■
●シーン15 『絆』 陽火人ED
○12年後/東京
花樫陽火人は高校生になり、今は東京で暮らしている。
今までの話は、12年前、君が君になった時の話だ。
あれが、最初だった。
鬼に食われてなくなってしまうはずの自分を、誰かと繋いだ手によって、繋ぎ止められ、半魔になった日。
あの日、壊された家の前で、みんなで撮った写真がある。家は壊れているが、みんな笑顔だった。
GM/大嶽丸:「…忌々しい思い出じゃのう」ぼそり、と相棒はそんな感想をもらす。
陽火人:「何言ってんの! 良い思い出に決まってるだろう!」
GM/大嶽丸:「いい思い出なんぞであってたまるか! 儂はあの時の事件のせいで、こんな餓鬼と一生を共にせんとならんのじゃ!」
陽火人:「…それはこっちのセリフだよ。まったく、何の因果で僕がこんな目に…でも、お前がいるから今の僕があるんだよな」
GM/大嶽丸:「なんじゃい、気持ちが悪い。大体だな…」
陽火人:「なんだよ。人がせっかく…」
GM:と、言い募ろうとした時だ。「陽火人ーっ! ご飯よー!」階下から、母親の呼ぶ声が聞こえる。
陽火人:「あ、はーい。今行くよー」下に下りていきます。
あの頃と違うのは、少しだけ、自分が成長したこと。
相棒とも、それなりにうまくやっていること。そして、家族が増えたこと。
君は、それを失わない限り、君は自分がまだ人間でいられる…少なくとも、鬼にはならずに済む気がする。
陽火人:「大嶽丸…」
GM/大嶽丸:「なんじゃ」
陽火人:「まだまだ、この先もいろんな事があると思うけど…これからもよろしくな!」
大嶽丸は何も言わなかった。…ただ、陽火人にわかったのは。
もしも、大嶽丸の表情が見えたなら。きっと、鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていることだろう。
「……ふん」
君の中で、相棒は小さく鼻を鳴らした。
●シーン16 『輝』 ブラディED
○12年後/回想
現在の君は、高校で美術の教師をしている。
そうなった経緯は色々あるが、十二年前のあの事件が転機だったような気がする。
初めて君が人間に興味を持った事件であり、未来というものに希望を抱くことになったのだから。
あの後、四国を去る際に…君は一度だけ、花樫小兵衛に会った。
小兵衛は、いつものように、野良仕事をしていた。
君が来ると、笑顔で出迎えて。
GM/小兵衛:「…世話になったなあ、お客人」
ブラディ:「お久しぶりですねぇ…いえいえ、世話になったのはこちらの方ですよぅ?」笑顔で返そう。
GM/小兵衛:「…旅の途中だったかな、お前さんは。そろそろ、行くのかね?」
ブラディ:「えぇ、そろそろもっと別な地へも行ってみようかと思いましてね」
GM/小兵衛:「そうか。思えば、妖怪に孫を狙われ、人外のあんたを助け、そのあんたに助けられた。不思議な縁じゃなあ」
ブラディ:「…君が僕を助けた。人間はそう悪い奴ばかりじゃない、そう教えてくれた。同じように、人でないモノもそう悪い奴ばかりじゃない。…そう示したくなったんだ」
GM/小兵衛:「わしは何にもしとらんよ…わしが前に“鉄”の話をしたのを覚えていなさるかね?」
ブラディ:「あぁ、覚えてるよ。誰の心にもある、“鉄”の話でしょう?」
GM/小兵衛:「あんたの心の中にも、あるよ。その“鉄”が。自分じゃ見えない、ということは『存在しない』ということじゃない。…あんたの“鉄”は、ちゃんと、あんたの色に輝いとるよ。最初から、あんた自身が持っていたものに、自分が気付いただけだよ。お前さんは」
ブラディ:「…………そう、かな。…僕にはまだハッキリとは判らないけど…」驚きつつ。「……そう、悪いもんでもないみたいだねぇ」柔らかに、笑う。
GM/小兵衛:「…また、いつでも遊びに来てくれよ。この土地は、いつでもあんたを歓迎するさ」
ブラディ:「あぁ、ありがとう。それじゃあ、お元気で…」手を振って、歩き去ろう。
君は、そう言って、小兵衛と別れた。
あの時、彼とはお互いに名を名乗らなかった。
君が小兵衛という名前を知ったのは、人伝からのものであるし、彼自身は君の名前を知らない。
それでも…たとえ、それが人と魔であっても、繋がることが出来るのだ。
それを知って、今の君があるのだ…。
ブラディ:…ふ、僕は最後まで「おばけさん」でいるサ(笑)。
陽火人:で、高校で再会すると(笑)。
ブラディ:そうなりそうです(笑)。僕は見た目変わらないしネ(笑)。
陽火人:そうですね(笑)。
GM:さて、最後は法眼ですが…どこで締めるのが良いですか?
法眼:…どこになるのだろう、この場合?(笑)
GM:寂尊法師の元に戻るか、それとも小松と話すか…というところが、こちらの予定でしょうかね。
法眼:うーん、うーん(悩)。…どちらも捨てがたいというのが本音でして…(ぁ
GM:じゃあ、両方やりましょう(一同笑)。
法眼:はあ(笑)。
ブラディ:豪華だ(笑)。
陽火人:ふふ、おじさんってとっても欲張りなんだね(笑)。
ブラディ:ぱぱんはトドメも持っていったPC1だからいいのサ(笑)。
陽火人:まさに総取りだね(笑)。
法眼:一番派手だったのはブラディと陽火人だった気がしなくもないが(笑)。
陽火人:まあ、攻撃にHA使いましたからね(笑)。
法眼:俺のHAは地味さ。復活とコピーと消去しかないのさ…(笑)。
ブラディ:と言うか、僕からあの攻撃を取ったらただの役立たずだからネー(ぁ
●シーン17 『始』 法眼ED
○花樫家前
GM:仕事が終わった直後、破壊された花樫家の前です。
法眼:「…少しばかり、派手にやりすぎましたか。申し訳ない」家の主人に頭を下げよう(笑)。
GM:小兵衛はそれに対しては何も言いません。孫を救ってくれたことに丁寧に礼をいいます。そうして一段落したところに小松がやってきて、深々と頭を下げる。「…お疲れ様でした」
法眼:「いえ……皆さんご無事で、何よりでした」
GM/小松:「…助けられましたね、陽火人君」向こうで祖父と一緒にいる陽火人に目を向けて。
法眼:「えぇ…これからが心配ですが。…きっと、大丈夫だと…今は、そう思えます」
GM/小松:「…でも、何とかしていくでしょう。あの子は、誰かと手を繋いで生きることを…半魔の道を知ったのですから」法眼の方を振り返り「あの子は、あなたがいたから戻ってこれたんですよ?」柔らかく微笑んで。「…法眼様。…心の中の“風”、やみましたか?」
法眼:「……さぁ…どうでしょうか?」少し苦笑する。「…彼が鬼を抑え込んだのは、彼自身の心が強かったのでしょう。俺は…まだまだ、その域には到っていないようです」
GM/小松:「…でも、大丈夫みたいですよ」法眼の顔を覗き込むようにして。「法眼様…良い目になられました」
法眼:「…漆戸も何か言ってたようだが……俺の目が、どうかしましたか?」
GM:小松はそう聞く法眼の様子に楽しそうに笑い「…良い目ですよ。そうとしか、私には言えません」
法眼:「…はぁ…」よく解らない、といった表情で頭を掻く。
GM/小松:「…さて」小松は立ち上がると。「そろそろ、私も行かねばなりません。法眼様、また、いつか」
法眼:「あぁ、では……いや」立ち去りかけて、ふと立ち止まり。「…やはり、寺まで送ります。女一人では物騒だ」生真面目な顔で。
GM/小松:「ありがとうございます」頭を下げた後で、くすくすと笑って、「法眼様は、少し柔らかくなられた方が良いかもしれませんね」
法眼:「……はぁ…柔らかく……ですか…」どんな反応を返していいか判らず、ぽりぽりと頭を掻きながら歩いていく。
GM/小松:「そう、柔らかく。なんと例えればよいか…そうそう…」そんなとりとめもない話をしながら、二人の背中が小さくなって道の向こうに消えていく…。
(舞台裏)
法眼:当時の法眼は朴念仁でした。…それが後に、ああいうオヤジになろうとは…(ぁ
GM:柔らかくなったんでしょう(笑)。
法眼:なりすぎたような気が(笑)。
ブラディ:Φω・)b 気にしない(ぁ
陽火人:東京で再会してびっくり(笑)。
○妖洞寺
GM/寂尊:「…戻ったか、法眼」いつものように、静かな口調で。
法眼:「寂尊様、ただいま帰参いたしました」相変わらず生真面目な表情でかしこまっている俺。
GM/寂尊:「良き経験を積んできたようだな」一目見て、そう言います
法眼:「人喰いの化け物は、無事退治いたしました。黒幕には逃げられましたが…」
GM/寂尊:「うむ、ご苦労であった。…法眼よ」
法眼:「…は」
GM/寂尊:「鬼を抱えて生きるは、易しいことではない。しかし…」
法眼:「…それについては、少しばかり解ったことがあります」
GM/寂尊:「…ほう」
法眼:「此度の件では、俺よりも遙かに才があったはずの男が自らの業に溺れ。かと思えば…年端もいかぬ子供が、自らの『鬼』に抗って見せました。…俺はまだまだ未熟な半端者ですが。出来るならば、俺はあの少年のように在りたい。業に負けることなく…人を護るために生きたいと…そう思います」
GM/寂尊:「…ほ、やはり良き経験を積んできたようじゃな」寂尊はそう言って白い髭をしごく。「それだけわかっておれば、十分じゃ」そう言って、寂尊法師は満足げに笑った。
法眼:「…………」深々と一礼。
(舞台裏)
法眼:法師様から、他に台詞はあるかな?
GM:法師様からは特に。法眼が自分の言葉で答えを出した時点で、法師様としては言うこと無しなので(笑)。そちらが何も無ければ、締めに入ります。
法眼:締める前に、ちょっとだけ現代で落ちを付けたい。
GM:では、現代に時間を移しましょう。
――――そして、十二年後。
「あん時ゃ、俺も青かったなぁ…」
今や壮年となった法師は、当時を思いだして苦笑しながら―――ふと、何かに気付いたように眉を顰める。
「……そういやぁ、あの時の血塗れ男。名前、聞きそびれたなぁ…」
そのまま、記憶を辿ろうとして暫し黙考するものの。
「…………まぁ、いいか」
諦めたように肩を竦め、立ち上がった。そのまま、次の仕事先へ向かって、歩き出す。
ブラディ:Φω・)僕がオチか!(笑)
法眼:いやあ、本当に聞きそびれたからなぁ(笑)。
ブラディ:Φωー)まぁ、生き残ったら名乗ろうと思ってたんだが…機会がなかったからな(笑)。
物事には何にでも『はじまり』というものがある。
さしずめ、俺の場合はあの一件が、その『はじまり』だったのではないかと思う。
今でも、まだまだ修行が足りないが、あの頃の俺は、今よりずっと未熟だった。
だが、あの日を境に、少しだけ変われた気がする。
とても自慢して言える話じゃないが、あの日があるから、今の俺があるのだ。
これは、俺が“現在”の俺になった、『はじまりの日』の物語だ。
Beast Bind New Testament
『はじまりの日』
THE END
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