第77話
孤剣は折れず

●今回予告●

今まで、自分は強いと思っていた。
誰と相対しても負けることはないと思っていた。

その男が目の前に現れるまでは。

その日から、自分を支えていた足から力が抜けた。
戦うための腕を、どう振るえば良いのか判らなくなった。
困難に立ち向かう心を失った。

たった一度の敗北が、自分の全てを根こそぎ奪っていった。

…しかし。
心の奥底に、まだ炎が燻っている。

刃は折れた。
だが、折れた刃は炎の中にくべられて打ち直されるものなのだ。


Beast Bind New Testament
『孤剣は折れず』

汝、真の強さを知らん。



オープニング ミドル クライマックス エンディング

■プレセッション■


GM(R−3):全員そろったので、今のうちにハウスルール等の説明をしておきます。

・絆/エゴの取得は判定無しに行っていただいて構いません。書き換えも同様です。
・登場判定も宣言さえしていただければ、こちらが却下しないかぎり、自由に出ていただいて構いません。
・今回は3題ならぬ4題、『血統』『剣』『マスコット』『デカルチャー』を使用することになります。


GM:まあ、そんなところで。
一同:よろしくお願いします。
GM:今回は、情報項目をこちらで用意していないので。適宜、知りたいことがあれば、それに即した判定をして頂いて答えていくことにします。
暁光:了解です。見落としが怖いなぁ(笑)。
GM:まあ、全然情報項目がないと言うわけではないですが。では、一応聞いておきます。HAの変更などがある人。
暁光:自分は変更しない方がいいですね。
壱生:こちらも無しです。
ミルカ:ありません。
GM:わかりました。では、このままで行きます。PC番号順に自己紹介をお願いします。PC間絆も番号順に。


●PC1(定員1名) 推奨:強さに拘るキャラ。

 二本の刃を携えたその男は、かつてないほどの強敵だった。
 その男と君は戦い、敗北した。
 いつもの戦いならば、冷静に、刃を打ち合わせることなく攻撃を避け、戦ったはずだ。
 しかし、今日の君は違った。戦い方を変えて、受けてしまった。
 反射的なことだった。君は、敵の攻撃を恐れたのだ。
 それが、君にいつもと違う行動をとらせたのだ。結果…君は負けた。
「避ければ良かったのだ」
 男はつまらないものを見るような目で、倒れた君に言った。
 君に興味を失った男は、君にトドメを刺さずに消えた。
 …見逃してくれた。
 そう思って安心した直後に、抑えがたい衝動に押されて咆哮した。
 敗北感と屈辱感だけが、君を支配していた。

 シナリオエゴ:二刀流の男   (関係:任意)


ミルカ・ヘンシェル獣の数字  プレイヤー:蒼野
 【ビースト/フルメタル】 年齢:20歳/性別:女/カヴァー:探偵
「今宵は殺しには良い夜ね―――初めまして、そしてさようなら」
 黒コートを身に着け、布で包んだ大剣を持ち歩く美女。正体は、科学と魔術によって造られた戦闘人間。
 殺戮の欲望と『人間として生きたい』という、相反した気持ちを抱えている。
 今では日常生活を営める程度に落ち着いているものの、タガが外れたらどうなるか判らない…らしい。
 現在は小さな事務所を開いて、探偵の真似事をしている。でも情報収集は不得意。
 全長2mの魔剣『トーテンタンツ』を振り回す過激なレディ。頑丈さは折り紙付きだが、実は攻撃力に難有り。
 所持HA:《獣の生命》、《獣の盾》、《真理のe》


●PC2(定員1名) 
推奨:退魔師・ハンターなど。

 一対の妖刀、乾雲・坤竜。
 持ち主に尋常ならざる力を与えるが、使う者を剣鬼に変えると言われている。
 その妖刀は二つに分けられて封印されていた。
 しかし、この封印が破られていることが明るみに出た。
 姿を消した妖刀が人間界に現れれば、血の雨が降る。
 死霊課に依頼された君は、妖刀を求めて、街へ出た…。

 シナリオエゴ:乾雲・坤竜けんうん・こんりゅう   (関係:任意)


暁光ぎょうこう烈光の法師  プレイヤー:エレクトロ
 【セレスチャル/マジシャン】 年齢:20歳/性別:女/カヴァー:法力僧
「―――お任せ下さい、精一杯やらせていただきます。…はぅわっ!?」
 妖洞寺に所属する、新米法力僧。本名を『東 静華あずま し ず か 』という。
 高校生の頃、目の前で魔物に家族を殺された。それが契機となり、法力僧の道を歩んでいる。
 一見落ち着いた雰囲気の美女だが、その実どじっ子属性。しかし、他者へのツッコミは意外と容赦なし。
 格好つけた後に奇声をあげて転ぶのが特技(?)で、携帯電話の操作にも苦労するほどの機械音痴。
 戦闘では法力による無数の光弾を操っての攻撃と、味方への支援を得意とする。
 所持HA:《アドベント》、《勝利への賛歌》、《ヴォイド》


●PC3(定員1名) 推奨:学生、もしくは学生だったことのあるキャラ。

 先日、月面探査から帰ってきた宇宙船『デカルチャーDe・Ka・Ru・Tya』号。
 研究者4人のイニシャルを合わせて名付けられたその船の開発には、君の恩師である江田大鉄も関わっていた。
 その成功を祝いに、君は久しぶりに江田に会ったのだが、どうも様子がおかしい。
 不安に思って尋ねてみると、江田は、その理由を話し始めた…。

 シナリオ絆:江田 大鉄 え だ だいてつ   (関係:任意)

鉄 壱生くろがね いっせい キャプテン・クロノス  プレイヤー:麻那
 【エトランゼ/フルメタル】 年齢:27歳/性別:男/カヴァー:研究者
「―――うぅっ、どうして僕ばっかりこんな目に…」
 メルキゼデクの研究開発部門に所属する研究者。見るからに気弱な、機械いじりだけが取り柄の青年。
 高額報酬に釣られてMMMの引き抜きに応じたものの、入ってみれば恐怖と後悔の毎日だった。
 しかしある日、研究施設が魔物に襲撃され、巻き込まれた壱生も瀕死の重傷を負う。
 そんな彼を救ったのは、施設で保管されていたオーパーツ――未来から来た超AI、『Chronos00666』
 命の見返りは『破滅に向かう地球の歴史を修正すること』。かくして、壱生の危険な二重生活が始まった…。
 所持HA:《彼方への門》、《無限の法則》、《真理のe》


壱生:では、恒例の質問を。壱生は一応、素性を他の半魔相手にも秘密にしてますが、他の二人からはどんな関係にされますか?
暁光:暁光は過去、魔物絡みの事件現場で彷徨いている壱生を何度か見かけたことにして絆/知己辺りを取ろうかと。
ミルカ:んー、ミルカはメルキゼデクは大嫌いだと思います。あれ……なんかエゴくさいな。
暁光:メルキゼデク自体は暁光が人間ですし、多少警戒程度かと。
壱生:アンノウンマンとして扱うということですかね。では、その路線でロールプレイします。
暁光:まぁ、MMMの存在は知っているので、壱生がノウンマンかどうか判断しかねていると言う事で。
壱生:了解です。ちなみにMMM所属ということも秘密です、言うまでもないですが(笑)。
暁光:了解(笑)。
ミルカ:まあ、メルキゼデクってだけで半魔にとっては警戒するに足るでしょう。絆は、暁光に絆/知己を。
暁光:PC間絆は壱生に絆/知己、あの人はよく魔物絡みの事件現場に来られますね。
壱生:PC間絆はミルカにエゴ/脅威で。石動や長沢相手の時と同じに(笑)。
GM:では、本編に入ります。
ミルカ:あ、GM。剣は折ればいいのでしょうか?
暁光:打ち直す気満々か!(笑)
GM:話の中では折る予定でいます。
ミルカ:よし、わかりました。


 

■オープニングフェイズ■

●シーン1 『敗北する獣』   シーンプレイヤー:ミルカ

○雨降る荒野


 ――――その日は、雨だった。
 夕方から降り始めた雨のせいで、一寸先の見通しも効かぬ中、ミルカは強敵と対峙している。
 相手は一人。
 だが、今まで戦ったどんな相手よりも強い相手だ。
 コートの襟を立て。顔はよく見えないが、相手は男。
 両手に妖気を孕んだ妖刀を一振りずつ携え、男はミルカとの間合いを詰めてくる。


ミルカ:得物を片手に、無言で男を睨みつけます。
GM:男が短い呼気と共に地を蹴ると、一気に間合いを詰め、両の刃を旋風のように振るい、襲い掛かってくる。
ミルカ:では、私はいつものように一太刀目を受け流し、反撃に転じる構えを取ります。

 ―――けれどその刹那、男の放つ剣気に圧倒され、私は迷った。
 やはり正面から受け止めず、躱してから反撃に移行すべきなのではないかと。
 ほんの一瞬のことだったのだが、それはこの男ほどの達人を相手にするには、致命的な隙となった。


GM:その迷いを感じたのか、男の動きが、必殺の勢いで頭上から降ってきた。避けるには、遅すぎる。右の刃が、既に君の体に達しようとしていた。
ミルカ:とっさに、半端な覚悟と構えで得物を掲げます。
GM:男の刃と、トーテンタンツが打ち合い、火花が散った。続いて、乾いた金属音が響いた後…君の後方に、刃の先が突き立っていた。それは、折れたトーテンタンツの切っ先であった。
ミルカ:弾け飛んだ切っ先が掠めた頬から、一筋の鮮血が滴ります。
GM:「…受けずに、避ければよかったのだ」男がそう言うのが妙に遠くから聞こえる。
ミルカ:目の前が真っ暗になり、知らず、濡れた地面に膝をついています。
GM/男:「…トーテンタンツ。どれほどかと思ったが、大したことはなかったようだ」男はそれだけ言うと、君から興味がなくなった、とでも言うように背中を向けた。「…斬るほどでもない、か…」そのまま、男は君を置いて歩いていく。
ミルカ:「ま……待てェェーッ!」我に返り、小さくなっていく男の背に向けて叫びます。
GM:男は君の方を振り返りもせずに、歩いていく。もう既に、君には路傍の石ほども関心がないのだろう。雨が作り出した暗幕の向こうに、男は消えていった。
ミルカ:「ち――くしょう!」

 蒼ざめた面持ちのまま咆哮し、握りこんだ拳を全力で地面に叩きつけた。
 関節が砕け、骨が割れ、肉が裂けても、気にした風もない。
 彼女の叫びは、雨にかき消されていった。


GM:…というところで。エゴ:二刀流の男と、[SA:再び剣を取る]を渡しておきます。
ミルカ:受領します。エゴの内容は復讐で。

▼絆/エゴの変化
ミルカ:二刀流の男にエゴ/復讐を取得。



壱生:ミルカさん……思いっきり気合い入れて負け演出作ってきましたね(笑)。
暁光:見事なものです(笑)。
壱生:Σd グッジョブ!(ビシッ)
ミルカ:思い起こしてみれば、どうも今年初PC1な気がしたので、ちょっと張り切りすぎてしまいました。



●シーン2 『兇刃』   シーンプレイヤー:暁光

○喫茶店


GM:君の元に、死霊課の長沢が訪ねてくる。
暁光:「長沢さん、お久しぶりです」席を立って頭を下げます。
GM/長沢:「…仕事があるんだが、頼めるか?」開口一番、長沢がそう切り出した。
暁光:「えぇ、勿論ですとも」
GM/長沢:「妖刀、乾雲・坤竜というものに聞き覚えはあるか?」
暁光:「二振一対の妖刀と言うのは存じておりますが、それ以上は……」
GM/長沢:「その乾雲・坤竜は死霊課が管理していた。持ち主を剣鬼に変えるという曰くつきだったんだが…そいつが消えた」
暁光:「消えた? 盗まれたのではなくて?」
GM/長沢:「盗まれた可能性も、否定できんがな。…なんと言えばいいのか、乾雲・坤竜は単体で行動できる“生きた剣”だ。自ら消えた可能性も否定できないので、『消えた』と言ったのだ」
暁光:「わかりました。仕事は消えた乾雲・坤竜を探し出す事ですね」
GM/長沢:「…実は、既に何件か乾雲。坤竜が関わったと思われる事件が起きている。いずれも被害者は魔物だったので、人間の世界では大事になっていないがな。相手を選んで行動しているうちはいいが…そのうち、被害が人間へと及ぶ危険がある。探すのを協力してもらいたい」
暁光:「世を乱すものを退治するのも拙僧の役目。この仕事、お引き受けします」
GM/長沢:「では、頼んだ」…というところで、エゴ:乾雲・坤竜と、[SA:乾雲・坤竜を探す]を。
暁光:受領、エゴは敵意にしておきます。

▼絆/エゴの変化
暁光:乾雲・坤竜にエゴ/敵意を取得。



暁光:二刀や二本と言った方がよかったかな?
壱生:二振りで問題ないような…まぁ、刀の数え方って知りませんが(ぁ
暁光:意外とわからないですね(笑)。
ミルカ:日本刀は、『口』じゃなかったっけ?
壱生:今調べたところ…『一振り、一口(ふり、く、こう)、一本、一刀、一剣、一腰(こし、「ふり」と読ませることも)』で、放送などでは基本的に『本』…だそうです。
ミルカ:……要は何でもいいと。
壱生:太刀・打刀・脇差・短刀などの種類によっても違うみたいですが…有力なのは『一振り=一口(く・ふり)』のようです。
暁光:ほぅほぅ。
ミルカ:英語なら『pair of swords』でいいのに、日本語ってややこしいですよね。



●シーン3 『恩師との再会』   シーンプレイヤー:壱生

○江田家


 壱生の学生時代の恩師、江田大鉄は、日本発の有人月面探査艇を作った人間である。
 製作チームの人間のイニシャルを取って『デカルチャーDe・Ka・Ru・Tya』号と命名された宇宙船は、月面探査から先ごろ帰ってきた。
 その成功もあり、現在は時の人として扱われている。
 壱生は、そんな報道を見て、久しぶりに恩師に会いたくなって訪ねてきたところだ。


壱生:というわけで。先生の好物を手土産に、やって来ました(笑)。
GM:では、江田大鉄が君を出迎えます。「おや、壱生君。久しぶりだねえ」
壱生:「おめでとうございます、先生!」とか何とか言って、暫し旧交を温めてみる(笑)。
GM/江田:「ああ、あの報道を見て、わざわざ訪ねてきてくれたのかね。まあ、そんなところにいないであがりなさい」中に通してくれます。
壱生:「はい、ありがとうございます」では遠慮なく〜。
GM:そうして、中に上げてくれるのですが。昼だと言うのに、江田邸の中はカーテンが閉められています。
壱生:「…? 先生、これは…?(マスコミ対策か何かかな?)」
GM/江田:「…うむ…まあ、ちょっとな…」江田の顔色が曇ります。
壱生:「…ゴシップ記者か何かが張り付いてるんですか? それらしい人は見なかったと思いましたが…」
GM/江田:「…マスコミではなさそうなのだ、それが。…確かに報道されるようなことはしたが、芸能人ではあるまいに、それでプライバシーを覗きに来るほど、金が稼げる素材ではないよ、私は」
壱生:「えーと…それじゃ、産業スパイ…みたいな人が狙ってる、とか。…ははは、まさかですよね…」
GM/江田:「だが、誰かに見られている。そんな気がしてならないので、な…それと関連するかどうか判らんが、こんなものが届いた」
壱生:「…?」見せてくれるのかな。
GM:江田が取り出したのは、一枚の紙だ。そこに切り張りした文字で『石ヲ手バナセ。危険ガ迫ッテイル』と書かれている。
壱生:「これは…脅迫状、にしては妙な文章ですが…心当たりは?」
GM/江田:「心当たりはない…だが…一体何のことだか…」
壱生:「石……例えば月の石でも持ち帰ったとか? でも先生がロケットに乗ったわけでもないでしょうし…」
GM/江田:「確かに、月の石はある。大学の研究室に置いてあるよ。確か、クレーターの中心にあったもので、過去に月に落ちた隕石だそうだ。だが…それを手放せ、などと言ってくるものかね?」

壱生:…隕鉄でも狙ってるのか? 刀の材料か何かで。
暁光:自分の刀身の強化ですか?
壱生:或いは…“自分と対等に打ち合える刀”を作ろうとしているとか。
暁光:なくはないですね。
ミルカ:んー……残りの二題がどう絡んでくるのかな。

壱生:「そんなものが…変な話ですね、確かに(何だろうなぁ…嫌な予感がひしひしと…)」
GM/江田:「…まあ、とりあえずは警察に届けてみたのだが…実害が出ていないので、なかなか上手いこと行かなくてね…」
壱生:「この手紙だと、脅迫とも警告とも受け取れますけど…他の人たちにも同じような手紙は来てるんでしょうか?」
GM/江田:「いや、とりあえず、私のところにだけ来たようだ」
壱生:「江田先生が、その石を管理してるんですか?」
GM/江田:「あぁ。置いてあるのが、私の研究室だからね」
壱生:「うーん…確かに、少し身辺に気をつけた方が良いかもしれませんね。手紙の主の意図がどちらにせよ。ただの悪戯で済めばいいですが…世の中、判らない人も多いですから」
GM/江田:「…それが心配でなあ。この家には、私の他に孫しか住んでいないので、何かあった時が…」
壱生:「あぁ、お孫さんもいましたね。暫くお会いしてませんが、お元気ですか?」
GM/江田:「今は小学生になっているよ。今日は学校に行っているがね」
壱生:「そうですか…(きっと可愛い盛りなんだろうな…)」
GM/江田:「…まあ、何もないことを祈るしかないのだが、なあ…」
壱生:「…そうだ。せっかくだし、今度研究室を見学に行っても良いですか?」
GM/江田:「ああ、構わんよ。いつでも来るといい」
壱生:「月の石や、先生の研究にも興味ありますし。ぜひ詳しい話を聞かせてください」と、こんなところかな。取りあえず、後はミドルで実際に石を確認したり、イベント遭遇でどう絡むか考えよう。
GM:はい。では、絆:江田大鉄と、[SA:江田大鉄の不安を取り除く]を。
壱生:拝領します。江田先生へは絆/尊敬で。

▼絆/エゴの変化
壱生:江田大鉄に絆/尊敬を取得。



壱生:…そーいや、日本の打ち上げたロケットって衛星軌道止まりでしたっけか。
暁光:火星の方にも無人ロケットは飛びませんでしたか?
GM:無人機は火星までいっているけど、有人で月面に降りる、というのはまだ日本ではやってないはず。
暁光:やったのはアメリカとロシア(=旧ソ連)でしたっけ?
壱生:月面探査自体、その辺の大国しか手を出してない印象が…。


 

■ミドルフェイズ■


●シーン4 『折れた魂』   シーンプレイヤー:ミルカ   登場難易度:任意

○荒野


GM:あの戦いの後ですね。一応聞いておきますが、何かしておくこと、行きたい場所はありますか?
ミルカ:んー、特にないですね。ものすごく無気力な状態かな、とは思います。
GM:では、雨が上がった後。あのまま、どのくらい時間が経ったかは判らないが、君は同じ場所にいる。

「…こんなところで雨に濡れて、お前さん、何をしているんだね?」

 打ち拉がれたミルカの後ろから、何者かが声をかけた―――老人だ。


ミルカ:緩慢な動作で振り返り、光の失せた目で老人を見つめます。「……死んだんですよ、私」
GM/老人:「…ほう、面白いことを言う。すると、わしが話しているお前さんは死人かね?」
ミルカ:「そんなものです。……折れた剣と、一緒ですよ」
GM/老人:「折れた剣、か」トーテンタンツを拾いあげ「…これは見事に折られたもんじゃな」
ミルカ:「もう何もできない。何の役にもたたない。そこにあるっていうだけのモノ」
GM/老人:「では、この剣はもう役に立たぬゆえ、要らぬか」
ミルカ:要らぬか、と言われた瞬間、老人の襟首を掴み、鬼神のごとき眼光で老人を射抜きます。
GM/老人:「要らぬなら、わしが貰っていっても良いかな?」老人は睨まれても意に介さずにそう言います。「役に立たぬ、と言ったのはお前さんだと思うがね?」
ミルカ:しかしほどなく手を離し、頭を垂れます。「それは……物心ついた頃から、私の傍にあったもの。手放すなんて、考えられませんよ……」
GM/老人:「…見事な剣じゃな、これは。良い鉄を使っている。だが、見事に折られよった。敵は、そういう相手であったか」
ミルカ:「確かに強敵でした。でも……」
GM/老人:「…でも?」
ミルカ:唇を噛み締めて、「でも……負けた理由は、私が弱かった。私の覚悟が足りなかった。……それだけの話」
GM/老人:「めでたい話ではないか」老人は、君の話を聞いて笑い出す。「敵に負けた理由が自分に判っていて、かつ命もある。これはめでたい話ではないか。お前さんには次があるのだから」
ミルカ:「次なんて、そんなもの……。だって、私の剣も、魂も、もう折れてしまった……」
GM/老人:「この剣は、良い鉄を使っているようだな。確かに欠けることもあれば折れることもある。それが剣であるゆえに、な。しかし良い鉄と言うものは、再び炎の中に入れれば必ず甦るものよの。まあ、その剣を手放すつもりがないなら、良いわ。他を当たるとしよう」老人はそう言って、君に頭を下げる。「また、会うこともあろうよ」
ミルカ:トーテンタンツを手に、無言で老人を見送ります。
GM:では、そのまま老人は去って行きます。何もなければ、ここでシーンを切りますが。
ミルカ:はい、ありません。
GM:では絆等、あればどうぞ。
ミルカ:老人にエゴ/不審を。

▼絆/エゴの変化
ミルカ:老人にエゴ/不審を取得。



暁光:この爺さんが乾雲坤竜を打ったとか言うオチはないでしょうねぇ(何
壱生:可能性ゼロではないですが…乾雲・坤竜の作られた年代と、老人の素性にもよるかな。
暁光:人ならともかく、魔物だと時代は関係なかったりしますが(笑)。
壱生:だから素性次第(笑)。作った刀鍛冶の子孫という可能性もあるし、歳を取る魔物もいる(笑)。
暁光:でしたね(笑)。
ミルカ:実は妖刀の年齢は2歳とか、そういうまさかのオチはありませんかそうですか。
壱生:死霊課で管理してたくらいだし、製造後10年未満ということはないんじゃなかろうかと予想してますが(笑)。
暁光:まぁ、その辺りの事は情報判定で拾っていきますか。



●シーン5 『欠けたる妖刀』   シーンプレイヤー:暁光   登場難易度:任意

○街中


GM:では、暁光は何から行きます?
暁光:とりあえずは情報収集ですね。
GM:何から調べますか?
暁光:調べたいのは乾雲坤竜についてと、それが起こしただろう事件、後は消えた事。最後のは調べようがないでしょうけど(笑)。

ミルカ:とりあえず、乾雲・坤竜の被害者を当たれば、私とは合流できるね。壱生がどうなるか、ちょっとまだ判らないけど……。
壱生:こっちの調査結果次第でしょうねぇ。剣鬼か老人のどちらかと絡むとは思うんですが。

GM:では、乾雲・坤竜について。〈情報:噂話/魔物〉で。
暁光:〈情報:魔物〉で調べます。(ころころ)達成値14…出目が低い。orz

>乾雲・坤竜  〈情報:魔物/噂話〉
達成値5:
妖刀。元々は林不忘の小説『丹下左膳』に登場する刀。小説では関孫六の作となっているが、この世界で、この刀を作ったのは『果無』と呼ばれる人物である。
達成値8:小説の乾雲・坤竜と同じく、この刀にはある呪いがかかっている。それぞれが離れた時、お互いの持ち主の下へ引き合わせ、どちらが持つかを決めるまで殺させると言う。二本が揃っている間は普通の刀だが、どちらがが欠けると均衡を失い、持ち主を剣鬼に変える。


GM:以上。
壱生:…例の剣鬼は二刀流でしたよね。既にどちらか欠けたんだろうか…?
ミルカ:んー…。ちょっと判然としませんね。事件が、刀の意志によるのか、男の意志によるのかがはっきりしないから。
暁光:長沢さんに依頼された事件については調べられませんか?
GM:では、〈情報:魔物か噂話〉で。
暁光:こちらも〈情報:魔物〉で(ころころ)達成値21。

 ここ最近、『強い』と噂される魔物たちの前に現れては、勝負をして去っていく者がいる。
 まみえた相手は、ほぼ確実に惨殺されている。
 その者は二刀流の男で、『乾雲・坤竜』の使い手ではないかと目されている。
 生き残った者の話がないわけではない。ミルカ=ヘンシェルという半魔が、この者と戦い生き残ったとの話も聞く。
 だが、ミルカは現在事務所におらず、行方が判らないそうだ。


GM:以上。
暁光:これでミルカと合流する口実は出来ましたな。
壱生:ミルカの居場所については、彼女のシーンに登場すればそれで(ぉ
ミルカ:なんかそれズルいっぽいですね(笑)。……あ、ちなみに【社会】1のミルカに情報収集なんて期待してはいけないよ(ぁ
壱生:ズルいとは人聞きの悪い。登場判定があるシステムでは、基本テクニックです(笑)。
ミルカ:その登場判定が今回不要だから、ズルっぽいんですよ(笑)。
暁光:でも出る気満々なダメ法力僧(ヲィ
壱生:まぁ、手間を省略するためなので。セッション中「その方が面白い」状況なら、R−3さんも登場判定要求しますし(笑)。
ミルカ:ま、あくまで「ぽい」ですし(笑)。

暁光:後は果無についてとミルカの居場所かな? 先に果無について調べます。
GM:果無については〈情報:噂話〉で。
暁光:情報屋がないからなぁ(ころころ)達成値13。
GM:では。

 果無はてないと言うのは刀匠の名前だ。零落した鍛冶神の妖怪化が一本ダタラ。
 一本ダタラの現れる場所が『果無山脈』と呼ばれる場所であり、一本ダタラが現れる日は『果無の日』と呼ばれる。
 その一本ダタラに端を発する血統と言われ、伝説的な腕を持つのが『果無』と呼ばれる刀匠だ。
 果無自身は人間と言われており、今は十二代目の『果無』である、と伝えられている。


GM:以上。
暁光:ほぅほぅ、後はミルカに話を聞きに行きたいですが、場所は判っていいのでしょうか?
GM:ミルカに連絡がつきさえすれば、ね。具体的にはミルカのいるシーンに登場すればいいだけですので、その辺はミルカのPLと相談で。
暁光:了解、こちらは調べる事が以上のようなので、次の方にバトンタッチ。「後はミルカさんを探し出して、お話を聞きましょうか」
GM:では、ここでシーンを切ります。絆等あれば。
暁光:果無にエゴ/不満かな?

▼絆/エゴの変化
暁光:果無にエゴ/不満を取得。



壱生:やはり刀鍛冶は代替わりしてるか…あの老人が十二代目っぽいですね。
暁光:十二代目と会えればエゴをひっくり返しましょう。



●シーン6 『危険の予感』   シーンプレイヤー:壱生   登場難易度:任意

○街中


GM:さて、あの後は何から始めますか?
壱生:まずは情報収集ですかね。例の手紙を送りつけた人物は何者かとか。月の石を狙いそうな人物についてとか。
GM:では、情報判定。手紙の送り主を探すのなら、〈情報:裏社会〉で。
壱生:裏社会…は、ないので【社会】で(笑)。(ころころ)おぉ、高い。達成値20。
暁光:【社会】の修正は壱生さんが一番高いですからねぇ。
GM:では。まず、この手紙の送り主は老人。投函されるところまで遡って、君の力で調べた結果、それが判る。そして、月の石を狙いそうな人間にも、やはり一人の老人の姿が見えてくる。月から持ち帰られた石には、多量の鉄が含まれている。故に、その石から取れる隕鉄を欲している者がいることが判る。名前は果無。刀匠だ。ある事件が起きた頃から、隕鉄を捜し求めていたらしい。
壱生:…それは、もしかして剣鬼が現れた頃と一致するかな?
GM:まあ、そのくらいまでは判っていいでしょう。その通りです。
ミルカ:あー、先祖の尻拭いとか、そういう目的かな?
暁光:ですかねぇ、とりあえず点が結ばれ始めました。
壱生:そうすると、次は果無の素性と目的に関して調べるところかな。壱生はあまり関わりたくないけれど(笑)。
GM:では、〈情報:裏社会〉で
壱生:さっきと同じく【社会】の素振りで。(ころころ)達成値16、期待値(ぁ
GM:では、果無について、先ほどと同じ情報が手に入ります。で、果無の目的などは、詳しいことは判りません。あまり表に出てこない人間なので、何を考えて行動しているかなどは外に伝わっていないようです。
壱生:本人に訊いた方が早そうですね。
GM:そうなりますね。
壱生:では…今のところ『危険』の最有力候補であるところの剣鬼に関して調べます。本気で関わりたくないけど(笑)。
GM:では、〈情報:噂話/魔物〉で。
壱生:〈情報:魔物〉で行きましょうか。(ころころ)達成値19。

>魔剣士  〈情報:噂話/魔物〉
達成値5:
かなりの腕を持つ剣士。『強い』と噂される魔物たちの前に現れては、勝負をして去っていく。見えた相手はほぼ確実に惨殺されている。
達成値8:二つの刀を持ち、その刀は失われた妖刀、『乾雲・坤竜』ではないかと噂されている。


GM:以上ですが、達成値が高いので『乾雲・坤竜』の情報も追加しておきましょう。

>乾雲・坤竜  〈情報:噂話/魔物〉
達成値5:
妖刀。元々は林不忘の小説『丹下左膳』に登場する刀。小説では関孫六の作となっているが、この世界で、この刀を作ったのは『果無』と呼ばれる人物である。
達成値8:小説の乾雲・坤竜と同じく、この刀にはある呪いがかかっている。それぞれが離れた時、お互いの持ち主の下へ引き合わせ、どちらが持つかを決めるまで殺させると言う。二本が揃っている間は普通の刀だが、どちらがが欠けると均衡を失い、持ち主を剣鬼に変える。


GM:以上。
壱生:「…………」キーボードの前で硬直中。「…………神様…僕がいったい何か、悪いことでもしたのでしょうか…?」涙を浮かべつつ天井を仰ぐ(笑)。取りあえず…この場で出来る情報収集はこのくらいかな。後は、老人を捜して詳しい話を聞いてみましょう。
GM:では、シーンを切りましょう。絆等、あれば。
壱生:えーっと…魔剣士に。エゴ/脅威で(ぁ

▼絆/エゴの変化
壱生:魔剣士にエゴ/脅威を取得。



壱生:何と、エゴ/脅威がこれで三つめです(一同笑)。
暁光:壱生さん脅え過ぎ(笑)。
ミルカ:いっそ7つの枠全部を脅威で埋める偉業を――(無理
壱生:堕ちます、それ(笑)。
暁光:還って来ーい(笑)。



●シーン7 『光明』   シーンプレイヤー:ミルカ   登場難易度:任意

GM:あれから、シーンを切りましたが…どうしますか、ねえ。
ミルカ:うーん……。
GM:まあ、負けロールと言うのは判りますが。何かを自分で動かそうとしない限り、現状はこれ以上動きません。それは伝えておきます。
壱生:剣を鍛え直すイベントが必要ですねぇ。
暁光:その為にも再び果無(?)に会ってもらわないといけませんね。
ミルカ:となると、暁光と先に接触して、果無の情報を得たいところかな。
暁光:(ミルカと同時に)ここでどっちかが果無の情報をミルカに持って行きましょうか。
壱生:(やはり同時に)暁光が登場して、発破をかけてみるとか(ぇ
暁光:…って、みんな考えが似たり寄ったり(笑)。
壱生:僕が出ても良いんですけどね(笑)。
暁光:と言うわけでGM、ミルカのシーンに登場してよろしいですか?
GM:こちらは構いませんが、ミルカはOK?
ミルカ:ええ。むしろお願いしたいくらいです。
GM:では、どうぞ。

○荒野

暁光:「ミルカさん、ここに…はぅわっ」ミルカに駆け寄ろうとして、こけて登場します(笑)。
壱生:出た、どじっ子法力僧(笑)。
暁光:はっ、機会を窺っておりました(笑)。
ミルカ:「ぎょ、暁光さん。なんで……ていうか、大丈夫?」困惑した様子で尋ねます。
暁光:「い、いふぁいです」鼻を押さえながら体を起こします。「ミルカさん、先日、二刀流の方と戦われませんでしたか?」鼻に絆創膏を貼っつけてから真面目な顔で聞きます。
ミルカ:しばし逡巡した後、渋面で頷きます。
暁光:「私は仕事でその方、いえ、その二振りの刀を追ってます。何か手がかりは――」と言いかけて、折れた剣に気づきます。「ミルカさん、それは………」躊躇いながら剣を指差します。
ミルカ:「見れば判るでしょ? ……負けたのよ。完敗」
暁光:「それで、こんな所にいたんですか。貴女なら、その剣士にリターンマッチをしますよね?」
ミルカ:「……そうだ。私のこと、殺してくれないかな?」
暁光:「っ!」ミルカの頼みに息を呑みます。「どうしたんですか? いつものミルカさんらしくないですよ?」
ミルカ:「剣が折れたら心も折れた。……情けないって思う?」
暁光:「情けないです」真正面から言いましょう。「剣が折れたなら、また打ち直せばいいじゃないですか。それに引きずられて心が折れるのは情けないです」
ミルカ:「そうよね…私だってそう思うわ。……でも、打ち直すっていっても……」
暁光:「………剣が直れば、ミルカさんの心も治りますか?」
ミルカ:「かも、しれないわね。でも、トーテンタンツは一度死んだ。それを蘇らせられる刀匠なんて、いるのかしら」
暁光:「トーテンタンツを折った刀が私の考えている刀だとすれば、一人だけ、心当たりがあります」
ミルカ:「それ、本当!?」暁光に詰め寄ります。
暁光:「え、えぇ、居場所も判りませんが…名前は判ります」
ミルカ:「教えてちょうだい。お願い」
暁光:「名は果無。ミルカさんの剣を折っただろう刀、乾雲と坤竜を打った刀匠の名を継承する刀匠です」
ミルカ:「果無、ね。そう、ありがとう」それだけ言うと、踵を返します。
暁光:「み、ミルカさん?! 当てはあるんですか!」彼女の後を追います。
ミルカ:「さあ? ……でも、探し回ってたらそのうち出逢えるんじゃないかしら。縁があるのならね」
暁光:「そんな当てずっぽうな」
ミルカ:「私、自慢じゃないけど探しものは凄く苦手なのよ」
暁光:「知ってます。だから私もお手伝いするんです」ミルカの横に並びます。
ミルカ:「……いいの?」少し驚いたように暁光を見つめます。
暁光:「もちろん」と、闇も払えそうな笑みを返します。
ミルカ:「ありがとう。……頼りにさせてもらうわ」

GM:では絆等あれば、どうぞ。
壱生:ミルカと暁光に友情が芽生えそうなシチュエーションでしたね(笑)。
暁光:果無のエゴを絆/期待に変更、ミルカの剣を打ち直してもらえるかどうか。ミルカに絆/友情取得、壱生さんの言葉で信頼を友情にしてみたりする(笑)。
ミルカ:暁光への絆の内容を信頼にしておきます。果無のは……まだ早いな。

▼絆/エゴの変化
ミルカ:暁光への絆内容を信頼に変更。
暁光:果無へのエゴを絆/期待に変更。ミルカに絆/友情を取得。




●シーン8 『刀匠・果無』   シーンプレイヤー:壱生   登場難易度:任意

GM:壱生は、果無を探すのでしたね。
壱生:月の石よりも先に、果無に会えるなら会います。
GM:〈情報:裏社会〉で判定どうぞ。
壱生:素振りで。(ころころ)うん、出目は良い。達成値19。
GM:では、果無の現在の住処が判ります。現在はこの町の近くの山の麓に住んでいますね。
壱生:たぶん未来の記録に彼のデータが残ってたのでしょうね(笑)。「…データによると、この辺だったらしいけど……出来れば会いたくないような…」慣れない山道に苦労しつつ登ります(笑)。

○山小屋

GM:目の前に小さな小屋がある。そこが果無の住処のようだ。
壱生:「…ここか…」(深呼吸して)「えーと…すみませーん、果無さんはご在宅でしょうかー?」
GM/果無:「何か、御用かな」君の後方から、薪を背負った老人が声をかける。
壱生:「!? うわあぁぁあっ?!!」急に声をかけられて、派手にすっ転びます(ぁ

暁光:こっちも転んでる。負けてられないな(マテ
壱生:暁光に会えたら、絆/共感を取ろうかなと。どじっ子属性同士で(笑)。
暁光:ドジ踏めればいいですけど(笑)。

壱生:「あいたたた…あ、貴方が果無…さん?」尻餅をついたまま老人を見上げる。
GM/果無:「ほ、最近の若いのは騒がしいのう。…何か、わしに用かね?」
壱生:「…えぇとですね。…その、江田大鉄という名前に聞き覚えはありませんか?」
GM/果無:「江田大鉄。知っとるよ。今、テレビでよく聞く名前だ」
壱生:「あ、いぇ、そうではなくて……彼に最近、手紙を送ったりはしませんでしたか?」
GM/果無:「ほう…あの手紙から、わしを特定しよったか。お主、只者ではないようだな」
壱生:「…(あぁ、やっぱりぃぃ…)…それはまぁ、情報網のようなものがありまして」動揺を押し隠しつつ。「それで、ですね…あんな手紙を送った理由と、月の石を何に使うつもりなのか、窺いたいと思いまして…」
GM/果無:「…まあ、良いわ。わしとしてはあの石を手放してくれさえすれば…いや、正確には、あ奴の手に渡らぬようにしてくれれば良いのだが」
壱生:「奴、と言うと……噂になってる、魔剣士のことですか?」
GM/果無:「…ほほう、詳しく事情を知っておるようで何よりじゃ。…まさしく、その魔剣士よ」
壱生:「…ちょっと待ってください。月の石を狙ってるのは、貴方ではなくて…魔剣士?」いかん、戻った時には研究室が襲われてました、なんてことになったらどうしよう(笑)。
暁光:大変ですねぇ(笑)。←他人事
GM/果無:「順を追って話すとしようか。まず、乾雲と坤竜は既に狂うておる。あれが死霊課の管理となった事件の際に、な。坤竜の一部が欠けよった。それが原因で、二本が揃っても、正気を保てなくなった。故に、あれは封印されたのだ。乾雲・坤竜は如何な方法を用いても、もう直すことは叶わぬであろう。しかし、やつらは自分の身を完全な姿に戻すことを望んでおる」
壱生:「その刀については多少事情は聞いてますが…直せなかったんですか?」
GM/果無:「ああ。形は戻せようが、意志持つあの刀は狂っている時間が長すぎた。故に、元には戻らぬだろうよ。…まあ、刀の意志は残っておる故に、その身を直す機会が巡ってくるのをヤツらは待っておったわけだが」
壱生:「それで…刀が自分を修復するために隕鉄を狙っていると。そうすると…今、刀を使っている人物は…?」
GM/果無:「機会がやってきたのは、あの船が石…つまり隕鉄を持ってきたからだ。乾雲と坤竜は、隕鉄を特殊な製法を用いて作ったものだからな。その製法を知るのは、果無の一族だけ」
壱生:「…それだと、刀を直せるのは貴方以外いないのでは?」
GM/果無:「奴は、自分を直せる人間を取り込みよった。わしの息子…『果無 匠』が今の使い手だ」
壱生:「! それは…また…」その人が完全に操られてるのか、魅入られたのか…微妙だなぁ。
暁光:魅入られていたら厄介ですね。
ミルカ:うーん……。
GM/果無:「故に、な…わしは隕鉄を奴が狙う前に、捨てることを警告したのだ。…よしんば、あの隕鉄を使った剣を作れば、二刀を折れるやも知れぬが…」
壱生:「…取り込んだ、と仰いましたが…息子さんの意識は、残ってるんでしょうか?」
GM/果無:「今は、ないであろうな。…この間、隕鉄を使った剣を偶然にも見つけたが、あれは使えぬ。持ち主が戦えぬ故にな。わしが修復しようと思うたが…それも断られたのでな。後はせめて、石が敵の手に渡らぬようにするだけだ」
壱生:「……刀を折れる剣の当てが、あるんですか?」がば、と立ち上がる。
GM/果無:「…ある。魔剣トーテンタンツ。見るのは初めてだったが、あれならば、もしや…いや…言っても詮無きことよな」
壱生:「トーテンタンツ…(どこかで聞いたような…?)」意識を向けると、脳内のデータベースからミルカのデータが検索される(笑)。「………あの人かぁ……ははは、あんまり会いたくないなぁ…」
GM/果無:「…隕鉄の剣がなければ、乾雲と坤竜は断てぬ。そうでなければ、過去のように多大な犠牲を払って封印をかけねばならなくなるであろうな…」
壱生:「……念のために聞きますけど…他に、使えそうな剣の心当たりは…ないですよね?」
GM/果無:「…ないな。材料さえあれば、打てぬこともないが…何より一から作るには時間が乏しい」
壱生:「でしょうね…」(溜息)「…その人物に心当たりがあるので…どうにか会って、説得してみます。上手くいく自信はまるでないですけど…」

ミルカ:どうしようかな。GMと壱生さえ良ければ、ここらで登場してもいいんだけど……。
暁光:ミルカが出るなら暁光も同時に出たいのですが。
GM:こちらは止めません。
ミルカ:壱生はどうですか?
壱生:次のシーンで、探してるミルカに僕が会いに行っても良いですよ。この場に出ても、どうせ修理は出来ないし。
暁光:全員でまとまって隕鉄を取りに行った方がよろしいかと、多分そこで敵さんと鉢合わせでしょうから。
ミルカ:んー、早めに果無ともう一度対面しといた方がいいかと思ったんだけど……そっちでもいいかな?
暁光:って、修理できない事確定? 自分は修理できると思ってたのですが。
壱生:月の石を回収してからでないと、無理でないかと。さすがに、この場には持ってきてないですし(笑)。
GM:修理するだけなら、炉に入れて打ち直すことになるので、出来なくは無いです。
壱生:あぁ、そうなんですか?
暁光:あらまぁ(笑)。
壱生:それじゃ、どうしましょうかね…いっそ、僕が襲われてみるとか?(笑)
GM:まあ…多少短くなるでしょうが、見た目と能力的にはあまり変わらないトーテンタンツが出来上がります。一から打つなら、隕鉄がないと無理ですが。

壱生:では、一旦退場してシーンを切りましょうか?
GM:そうしますか。それでミルカのシーンにしましょう。絆等あれば。
壱生:果無さんに絆/敬意を。

▼絆/エゴの変化
壱生:果無に絆/敬意を取得。



壱生:果無の話を聞くに、隕鉄使ったトーテンタンツでトドメ刺さないと滅ぼせない、とかいうレギュレーションがあるのかなと思ってるんですが(笑)。
GM:いえ、トーテンタンツは既に隕鉄で出来ている設定にしています。故に、果無が「あれなら勝てる」と言っているので。
壱生:なるほど。なら、月の石さえ敵に渡さなければいいのか…いっそ、先に借りておくかな?
GM:ただし、そのレギュレーションまで間違いとは言いません(笑)。
暁光:ミルカでトドメですか! 《裁きの光》持っておけば良かった(笑)。
GM:トーテンタンツでトドメを刺さない限り、乾雲と坤竜は倒せない…と言うのは当たりです。
ミルカ:こここ、攻撃力なんてほとんどないですよ!? 2d6+10ですよ!
暁光:こっちに火力増強アーツやHAはないです。(T T)
壱生:…ミルカ自身はダメージHA持ってないんですよね。他者にかけるのも、今回は誰もないのです…(笑)。
GM:HAの変更しないと聞いた時に「大変だなあ」と思ってほくそ笑んだのは内緒です(笑)。
暁光:酷いGMだ(笑)。
壱生:ミルカさん…《闘争本能》とか《戦闘形態》とか取る気は…ないですよね?(笑)
GM:まあ…経験点を使用して、ダメージ増強アーツを戦闘前に取るのは認めますよ。
暁光:《ビーストヘジーク》辺りもあれば嬉しいな(笑)。メジャーなら《吼え猛るもの》と言うのもありますし。
壱生:蒼野さんの未使用経験点は、確か10点くらいしか残ってないから…厳選しないと(笑)。
ミルカ:うわぁ……なんか、どのアーツ見ても焼け石に水レベルにしか思えないな。
暁光:一番マシなのは《必殺技》だったりして(笑)。
GM:確実にダメージを増やせる《必殺技》辺りと何かを組み合わせれば、そこそこのダメージは出ると思いますが…ね(笑)。
ミルカ:《必殺技》か……。ミルカだと、このセッション以外ではほぼ腐るなぁ……(笑)。
壱生:いっそのこと、《ノイズメーカー》で…(笑)。
暁光:それ、トーテンタンツで倒したって言えますかね?(笑)
GM:《ノイズメーカー》はダメージ反射なので、トーテンタンツでの攻撃には含まれません(笑)。後はもう、2d6+10で頑張るか(笑)。
壱生:あ、やっぱ駄目ですか(笑)。
暁光:こちら側でダメージ調整ですか。幸い《アラミタマ》はマイナーを使えば解除できるみたいですしね。
壱生:有効なのは《必殺技》《ビーストヘジーク》辺りですかねぇ、やっぱり。ミルカの場合、回避は無視して良さそうだし。
暁光:《闘争本能》は、受ける事前提なら後々のセッションでも有効ではありますね。
ミルカ:……あ、そうだ《ビーストヘジーク》にしよう。適当な演出も今適当に考えた(ぁ
暁光:テキトーにならないでくださいね(笑)。
壱生:1d6しか変わらないから、《ビーストヘジーク》の代わりに《闘争本能》でも良いですね。こっちはコストもアクションも使わない。
ミルカ:個人的には、打ち直されてから《専用武器》取って「なじむ! 実になじむぞ!」的なことも出来たらいーなとは思ってるわけですが。はい。
暁光:Crt値を下げますか。
壱生:それはセッション後にやった方が良いかもしれない(笑)。打ち直した直後は、慣れない感触に戸惑って苦戦するのです(笑)。
暁光:王道だ!(笑)
ミルカ:ああ、短くなるなら重心とかも変わるだろうからね。確かに。



●シーン9 『甦る刃』   シーンプレイヤー:ミルカ   登場難易度:任意

○山中


ミルカ:壱生と果無が話しこんでいる所に、「ほ……ほんとにこの辺なのかな」とか言いながら近づいていきます。
GM:目の前にはうらぶれた作業小屋がありますな。
壱生:登場ー。「…それじゃ、僕はミルカさんを捜しに街へ降りてきますので…」と話している(笑)。
暁光:「ここのはずで…はぅわっ」と、こけて小屋の中の人たちに来客を知らせます(笑)。
壱生:ばたん、と戸を開ける。「…え? 今の声…」
ミルカ:「あれかしら――って、あら?」
暁光:「いたたたっ、あれ? 鉄さんじゃないですか」
壱生:「え? …ぅえっ!? 暁光さんが何でここに??」
暁光:「私はミルカさんのお手伝いをしているだけです。今はですけど」後半は誰にも聞こえない程度の呟きで。
壱生:「ミルカさんって…彼女も近くに来てるんですか!?」
GM/果無:「…今日は客が多い日じゃな」
暁光:「こちらに」とミルカの方を指します。
GM:出てきた果無の視線がミルカの方に向く。「…お前さんかね」
壱生:「…あ…」同じくそちらを向いてぽかんと。
ミルカ:「え……? まさか、あ、あなたが……?」
暁光:「えっ?」ミルカの反応に?マークを浮かべながら、果無とミルカを交互に見ます。
GM/果無:「そちらから来るとは、思わなんだがな。剣をわしに渡す気になったのかね?」
ミルカ:「……渡すことは、できません。これは私の半身のようなものですから」
GM/果無:「だが、お前さんはここに来た。何用かな?」
ミルカ:「……お願いです。どうか、トーテンタンツを打ち直してください」そう言うや、地に額をこすり付けんばかりに頭を下げます。土下座ですね土下座。
壱生:「…………え?」意外な反応に目をぱちくりと。
GM/果無:「…お前さんは、負けたのだろう? トーテンタンツが直って、お前さんはまた、あいつと戦いなさるかね?」
ミルカ:「……ここで退いたら、私は未来永劫立ち直れない。そんな気がするんです」
GM/果無:「…剣を、出しなされ」
ミルカ:果無の言葉を聞くや表情を明るくして、トーテンタンツを差し出します。

壱生:ひとまず、これで剣は直ると。後は、月の石を餌にすれば、魔剣士をおびき出せるんだろうなぁ…。
暁光:案外もう月の石に向かってたりして(笑)。
壱生:……思わずこー、極悪なトラップをわんさか仕掛けたくなるんですが(ぁ
暁光:全部一刀両断で済まされたりして(笑)。
壱生:まぁ、そうなる気はする(笑)。

GM/果無:「…わしの話を、覚えていなさるか?」剣を受け取ると、そう問いかける。
ミルカ:(暫し考え込み)「……いい鉄は、必ず蘇る……?」
GM/果無:「火にくべられれば、鉄は甦る。人間も、そうでないものもまた然り。…トーテンタンツはお前さんの半身だと言ったな。こいつは、蘇る。熱せられて、打たれて、もう一度、魂を取り戻す。…お前さんも、今、炎にくべられたばかりだ。…これから蘇り、始めるんだ。トーテンタンツを本当に自分の半身だと思うのなら…お前さんも、こいつと一緒に、もう一度立ち上がるしかないのだ」
ミルカ:「はい……。もう、逃げることなんて考えない。絶対に……」
GM/果無:「…打とう。ただし…乾雲と坤竜を、お前さんに折ってもらう。それで良いか?」
ミルカ:「頼まれずとも。あれを踏み越えなければ、私は私に戻れない。きっと……」
GM/果無:「その言葉が聞きたかった」果無はそう言うと、トーテンタンツを抱えて工房に入る。

壱生:いつも思います。R−3さんはこういう熱いジジイを演じる時に生き生きするなぁと(笑)。
暁光:そうなんですか?
壱生:リプレイに起こした分だけでも、結構な数に…(笑)。
GM:ジジイ大好き。ジジイ中心に世界は回っているのですよ、俺のシナリオは…。

暁光:「ミルカさんの方はこれで大丈夫ね」ほっと肩の力を抜きます。「果無さん、ミルカさんの剣を打ちなおす前に、お聞きしたい事が…」
壱生:(呟き)「…何だか判りませんが、立ち直ってくれて幸いです。少なくとも今回は…
GM:では、そんなところで壱生君。
壱生:はい?
GM:君の携帯が鳴っています。
壱生:…嫌な予感が(笑)。「はい、もしもし?」
GM:かけているのは江田大鉄。
壱生:「江田先生…どうされました?」
GM/江田:「…もしもし? 壱生君かね?」声の様子は切羽詰った様子だ。
暁光:わーい、一足遅かった(笑)。
GM/江田:「…例の脅迫文の話だ…今回は、今までと違うんで…どうしたものかと…」
壱生:「は、はい。もしかして、月の石ですか? それともお孫さんに何か…」
GM/江田:「…その…『石を渡せ』と言う内容と…その封筒の中に…孫のカバンにつけていたマスコットが…」

壱生:ここで出てきたか、マスコット(笑)。
ミルカ:あ、マスコットきた(笑)。ぶっちゃけ半ば以上忘れてました、マスコット(笑)。
暁光:お題全制覇ですね(笑)。

壱生:「…そんな……」顔面蒼白にして呟く。
GM/江田:「…警察には知らせるな、ということで…私もどうしたものかと…」
壱生:「…取りあえず、犯人の要求には従う振りをしてください。警察にも連絡しない方が良い」
GM/江田:「あ、ああ…そうしよう」
壱生:「向こうの狙いは月の石で間違いないと思います……すみませんが、少しの間、月の石をお借りしても構いませんか?」
GM/江田:「…ああ、月の石で孫が助かるなら…」
壱生:「この手の交渉が得意な人物が、知り合いにいるので……何とかしてみます」
GM/江田:「わ、わかった…君に頼む…孫を…孫を助けてくれ…」
壱生:「はい…どうか気を確かに、待っていてください」力づけるように声をかけて、電話を切ります。…と、その前に。脅迫状には『いつどこで渡せ』とかいう内容はありましたか? その辺が確認できないと、間抜けなことになってしまう(笑)。
GM:脅迫状の内容は『明後日の夜、とある建設中のビルまで石を持ってくるように』とのこと。
壱生:なるほど、了解です。そこまで聞いてから電話を切ったということで。
GM:では、江田は君に何度も後のことを頼むと、電話を切る。

ミルカ:ビルか……。昨日の晩、『ハイ●ンダー』見たばっかりなんだよなぁ。
GM:ハイラ●ダーは良いですな。大の大人が剣を握って、相手の首を切り落とすまで戦い続けるという…(←合っているような間違っているような説明)。
ミルカ:大の大人が、って部分が凄いイヤな感じなんですが(笑)。
GM:こんな説明をしていても、割とハイランダーは好きな俺ですよ、本当(笑)。
ミルカ:嫌いな人は、むしろこんな説明はしませんよ、多分(笑)。

暁光:「鉄さん、どうかなされましたか?」
壱生:「…その、知り合いのお孫さんが…刀を持った犯罪者に誘拐されたようです…」
暁光:「………もしかして、刀の銘は乾雲や坤竜とかではありませんか?」
壱生:「はい、そうらしいです。二刀流の剣士だとか何とか…。子供と引き替えに、月の石を渡せ、と……石に含まれる隕鉄が、刀の材料になるらしくて…」
暁光:「…………私もその場に立ち合わせてもらえませんか? 死霊課からの依頼の関係で、そちらと無関係ではなくなりました」
壱生:「はぁ…そうですね、一緒に行ってくださると大変心強いです」で、場所と引き渡し条件も教えます。
暁光:「拙僧で良ければ」と錫杖をシャランと鳴らします。
壱生:「そうすると…後は、剣の打ち直しが間に合うかどうか、ですね…」そう言って、小屋の方を見る。
暁光:「時間がなくても間に合わせるんですよ。私達で」同じく小屋の方を見ます。

ミルカ:そして喋るタイミングを完全に逸してしまった自分。……きっと果無についていったんだ、うんそうに違いない。
暁光:ダイみたいに自分の剣が打ち終わるまで傍にいて魂を込めるのですか?(笑)
ミルカ:打ち終わるまで刀鍛冶を散々急かしてイラつかせるんです(何
GM:では、このシーンを切ります。絆等、あればどうぞ。
壱生:ミルカのエゴを絆/共感にします。…あぁ、彼女でもあんな顔をするんだなぁと(笑)。それと、暁光に対して絆/信頼を。
暁光:こっちは変更無し、正直取りようもないのが現状。 orz
ミルカ:では、果無のエゴ/不審を絆/希望に変換。壱生に絆/連帯感を取ります。

▼絆/エゴの変化
ミルカ:果無へのエゴを絆/希望に変更。壱生に絆/連帯感を取得。
壱生:ミルカへのエゴを絆/共感に変更。暁光に絆/信頼を取得。



GM:これで四題は消化、後は終わらせるだけ。
暁光:暁光、このまま行くと枠が一つ浮くなぁ、どうしよ(笑)。
壱生:こっちは絆枠一杯です。どうにか魔剣士を絆に変えたい…消去するために(ぁ
ミルカ:消去前提なのか(笑)。
壱生:はっはっは、少しでもダメージを稼がないとネ(笑)。
暁光:で、そのまま相手を倒さないでくださいよ?(笑)
壱生:状況次第ですねぇ。ダメージ調整が必要なら、ちゃんと加減はします(笑)。
ミルカ:あ……【感情】修正値を1にするために《存在の歪み》取ったから、【敏捷】5あるのか。……もう1個は《ハンティングスタイル》でもいいかな……。
壱生:《ハンティングスタイル》はマイナー消費するし、コストも結構かかるので…ミルカが取るなら《闘争本能》の方が良いかなと思います。
暁光:+6、切るアーツ次第ですが、《ビーストヘジーク》と比べる場合は悩みますね。
ミルカ:《ビーストヘジーク》はもうほぼ確定かな、って感じです。
壱生:すると、後は《必殺技》ですかねぇ(笑)。

GM:では、本編に戻りますが。何かやっておくことがある人いますか?
壱生:僕はミルカさんと殆ど接点がなかったので、この辺で少し絡んでおきたいかなぁ、と。
ミルカ:あ、そうですね。
暁光:ミルカの剣が打ち終わるのが間に合うのなら、暁光は別にこれと言った事はしないかと。
壱生:打ち直しが済んだ後でも前でもいいんですが、江田先生のお孫さんのことを話しておかないと。
暁光:あ、そうか、お孫さんの話を忘れてた(ヲィ
壱生:それでも法力僧ですか(ビシッとツッコミ)。
暁光:新米ですから(笑)。
GM:では、打ち直し終わったところから始めますか。



●シーン10 『魂、新生』   シーンプレイヤー:壱生   登場難易度:任意

○果無の工房


GM:あれから丸一日。一晩中続いていた槌を打つ音が鳴り止む。
壱生:「…終わった…?」体育座りの状態で、半分寝惚けた顔を上げて。
ミルカ:「……」工房の外に不眠で張り付いてました。
GM:その後、工房の奥から、新しくなったトーテンタンツを抱えて、果無が現れた。
暁光:「そのようですね」錫杖を抱えた形で座ってます。
GM/果無:「…終わったぞ」果無がトーテンタンツを差し出す。トーテンタンツは元のように一つになり、鈍い輝きを放っている。
ミルカ:では、無言で受け取って、皆から少し離れたところで何度か振り回してみます。「……少し、変な感じね」複雑な表情で、ぽつりと呟きます。
GM/果無:「…全て元のままとは、いかぬでな」肩をすくめて。
暁光:「重心が前と違ってるんじゃないの? 少し短くなっている気もするし」
壱生:「…………」武器のことはよく判らないため、黙って見ている。
ミルカ:「そう。……それでも、これは確かにトーテンタンツ。間違いなく、私の半身そのもの。本当に、ありがとうございました」
暁光:「生まれ変わったのだし、ネオとかラインとか名前につけてみる?」わざとらしい笑みを浮かべて提案する。
ミルカ:「ネ、ネオはちょっと……さすがに……」
暁光:「冗談ですよ」(クスクス)
ミルカ:「もう……」ええい、こんなこと言われたらギャグに走りたくなってきちゃうじゃないですか!
暁光:あれ? 軽く流されるつもりで言ったのに(笑)。
ミルカ:いやまあ、中の人の人間性の問題です(ぁ
壱生:特に返事がなければ、僕からも話を進めたいのですが(笑)。
暁光:「ミルカの剣が元通りになったなら、今度は乾雲坤竜について話しましょう」と、真面目な顔で壱生を見ます。
壱生:「それでは…」おもむろに、ミルカの前に踏み出して深々とお辞儀をする。「ミルカさん……改めてお願いします。江田先生のお孫さんを助けるために、貴女の力を貸してください」夕べの内に一通りの事情は話したけれど、剣が直るまで返事を保留されてたという事で。
ミルカ:あ、はい。
壱生:今さら長々と事情説明やり直すのはめんどーくさい(ぁ
暁光:確かに!(笑)
ミルカ:「……乾雲と坤竜は、私が討つわ」
暁光:「ミルカさん、“私達”ですよ」
壱生:「それだけではなく、お孫さんを無事に助け出せるよう全力を尽くしてください…そうでなければ、困ります」真剣な目で見据えます。
ミルカ:壱生の眼差しに気圧され、少し黙りこみます。「……わかったわ、協力する。人間、だものね……」
壱生:「――ミルカさん、ありがとうございます」再び頭を下げる。「正直、少し前までは、その…貴女のことを『冷たい感じのする、怖い人』だと思ってました。でも…果無さんの前で、膝を突く貴女を見て思ったんです。“あぁ、この人もこんな表情をするんだ…”って。何かを喪う怖さ、挫折する弱さをちゃんと知っている人だと思うから…僕は、貴女を信じます。貴女はきっと――普段はどうあれ――目の前で誰かが傷つこうとしているのを、放っておけない人なんです」気弱げな顔に、それでもしっかりと笑みを浮かべる。
ミルカ:「……か、買い被りよ。人を見る目、ないんじゃない?」わずかに頬を赤らめて、目線をそらします。
壱生:「かも知れません…でも、僕はそう思ったんです」穏やかな笑顔で。
暁光:「ミルカさんらしいお答えですね」隣でクスクスと笑いましょう。

ミルカ:「か、勘違いしないでよね! 私があいつに遺恨があるってだけで、あ、あなたたちのためじゃないんだからね! ほんとだからね!」……こんなことは絶対言わない(ぁ
壱生:言われたら笑います(ぇ
暁光:言ったらミルカの新天地が垣間見えそうですなぁ(笑)。
ミルカ:言ったらセッションもシチュエーションもキャラも、まとめてぶち壊しですよ(笑)。
壱生:…でも、リプレイ編集時にはちゃっかり収録される罠(ぁ
ミルカ:な、なんだってー!?
暁光:R−3さん、麻那さん、収録お願いします(笑)。

 ―――というわけで、バッチリ収録しました(笑)。

ミルカ:「……そ、そんなことより! その、江田先生とやらの孫を助けるって、私に何をしてほしいの?」
壱生:まぁ、実際にやることは『乾雲・坤竜』を倒すことなんですけどね(笑)。僕が言ったのは、あくまで心構えの問題なんで(笑)。
ミルカ:だろうね(笑)。まあ、照れ隠しみたいなもんだから(笑)。
壱生:「では…行きましょう。やるべき事を、果たしに…」
暁光:「そうですね。狂いし妖刀を止め、力無き人を助ける為に」

壱生:取りあえず、山を下りながら作戦会議を始めたって事でシーンアウトかな?(笑)
GM:では、そういう形でシーンを切りましょう。
壱生:ミルカさんへの絆は共感で取ったので、そのまま行きます。
ミルカ:んー、絆取得、ちょっと早まったなぁ……。
暁光:江田氏のお孫さんに絆/助ける。これで辛うじて枠を埋めれた〜。
壱生:後は魔剣士と長沢のエゴのみ。長沢は変えようがないから、クライマックスで魔剣士を絆に変えよう(笑)。

▼絆/エゴの変化
暁光:江田大鉄の孫に絆/助けるを取得。



GM:では、この後特に何もなければ、話は約束の日に進みますが。
暁光:する事思いつかないので、こちらはOKです。
壱生:うーん、こちらから奴の居場所を特定して、打って出ることは可能でしょうか?
暁光:奇襲、ですか。
壱生:えぇまぁ(笑)。あくまで可能ならば、ですけど。
GM:居場所を特定するには、相手の場所が判っていなければならないわけですが…それに繋がる情報が現在PC側にないので、現状でそれを行うのは無理です。
壱生:…何もなければ、と言うのは…もしかして「演出したいことがなければ」という意味だったかな(笑)。では、普通に約束の日で良いです(笑)。時に、お孫さんの名前って何でしたっけ?
GM:話の中には出てません。江田樹としておきます。
壱生:樹くんですね。了解です。



●シーン11 『対峙する刃』   シーンプレイヤー:ミルカ   登場難易度:任意

○ビル建設現場


GM:乾雲・坤竜との約束の日。約束の場所に、君たちはやってきた。
壱生:ちなみに建設中のビル内でしたよね。結構高くて一部には壁がないロケーションかな?
GM:まさしくそんな場所ですな。
壱生:「…………」ガチガチに緊張しながら相手が来るのを待っている。
ミルカ:トーテンタンツを携えて、無言で時を待ちます。
暁光:同じく静かに時を待ちます。
GM:では、建設現場の奥から幽鬼のように男が現れます。「…時間通りだな。石は持ってきたか?」
壱生:(うわずった声で)「こ…ここにあります! 樹くんは無事なんですかっ!?」
GM:男は頭上を指差す。上方の鉄骨に、子供が縛り付けられているのが見える。
壱生:「…!? 樹くん!」見上げて叫ぶ。
GM/男:「今は眠らせている。石は?」
壱生:「……ここです」カバンを掲げて見せる。
GM:男はしばらく考えて「…なるほど。偽物ではないようだ。…では、その石を渡してもらおうか」
壱生:「約束の物は持ってきたんです。早く樹くんを下ろしてあげてください!」
GM/男:「石が先だ」
壱生:「人質の安全が先です!」

ミルカ:……この状況、どう動けばいいんだろう。
壱生:助けようと飛びかかって、壁のない辺りに突き飛ばされたい。個人的には(ぉ
暁光:秘密ですもんね(笑)。
ミルカ:よし、鳥になってこい(ぁ
暁光:この場合は星になった方がよろしいかと(ぉ
ミルカ:なんと。可哀想な壱生はほんとに下に落ちてお亡くなりになり、哀れに思った神様が星座にしてあげた、と。そういうのを所望ですか。ひどいこと言うんですね(待て
暁光:そして星の彼方よりキャプテン・クロノスが飛んでくるのです(ヲィ
壱生:まぁ、似たような感じの演出にはなりますが(ぁ
ミルカ:……今思ったんだけど、ミルカがこの一行に加わってるのってまずくないのかな。
暁光:顔を隠しておけばどうざんしょ?
壱生:たぶん…敵はミルカの顔も憶えてないかと。相手の姿形より、剣筋とかを憶えるタイプじゃないかな。他のことに関心がないというか。
ミルカ:その可能性は十二分にあるかなと思ってたけど……うん。この分なら大丈夫なのかな。
壱生:で、ミルカも慣れない剣で苦戦するのだけど。敵もミルカの剣筋が以前と違うので戸惑ってしまう(笑)。

暁光:横から口を挟みます。「………このままでは平行線です。同時に相手に向かって離した方がよろしいかと」
GM/男:「…どうする? こちらは坊主の命も、貴様らの命も、どうでもいいと言うのが本音だ。渡さぬと言うのなら、それも良い…」男の手が、腰の刀に伸びる。
壱生:「うっ…わ、判りました。石を渡します…」カバンを持ったまま、ゆっくりと近づきます。さり気なく、壁のない方が背になるように歩いていこう(ぉ
GM:男は頷くと、そちらに数歩歩み、カバンを受け取ろうとする。
暁光:男が刀を抜くそぶりを見せたら《シャイニングレイ》を撃てるように身構えます。
壱生:では、カバンを恐る恐る差し出して……何かするかな?
GM:何もしなければ、こちらは受け取ります。そうして…
壱生:…そうして?
GM/男:「…坊主を返してやろう」短刀を抜くと、それを樹の方に投げる。その短刀が樹の戒めを解くと、そのまま階下に樹の体が落下する。
暁光:「危ない!」樹の下に回って受け止めます。
壱生:「…樹くん!?」全力でダッシュをかけて樹くんを拾いに走ります! 足はこっちの方が早いので、暁光さんより早く追いつくとは思う(笑)。
GM:では、樹を救うことは可能。
暁光:残念(笑)。
ミルカ:ま、ここは壱生が頑張るところでしょう(笑)。
GM:男の回りから人間がいなくなったので、悠々と逃げることにします。

壱生:あれ、ここで逃げられちゃうのかな?
GM:何もなければ逃げます。
暁光:しまったなぁ。ミルカに任して牽制しておけば良かったか。拾いに行った以上、暁光は《シャイニングレイ》撃てないでしょうね。
ミルカ:できるのなら、回りこんで男の前に出たいんですが。
GM:可能ですよ。
壱生:逃がす理由はないですね…ここはミルカさんに止めてもらいましょう。
暁光:っと、樹君は気を失っているのかな?

壱生:僕は樹くんを受け止めるものの、そのまま勢いを止められずに階段から転げ落ちていきます(きっぱり)。
GM:うい(笑)。
壱生:「うわぁあぁぁぁぁぁ……」どんがらがっしゃん☆…し〜ん(静寂)
暁光:ナイス!(親指立て)「鉄さん?! ………大丈夫かしら」階段下の物音を聞いて思わず冷や汗たらり。
ミルカ:壱生の落ちた方に一瞬視線だけ向けますが、すぐに男を睨みつけます。
GM/男:「…まだ、何か用か」
ミルカ:「ええ」トーテンタンツの切っ先を突きつけ、「まだ、とっても大事な用がね」
GM/男:「…ほう…どこかで見た剣だな…。しかし、あれは…折ったはずだがな。魂ごと…」
ミルカ:「折れた剣が二度と元に戻らぬ道理なんてない。……そういうことよ」
GM/男:「…今度は、勝つつもりか?」
ミルカ:「あの時、確か『避ければ良かったのだ』とか言ってたわね」男の問いに答えるでもなく、言います。「私はもう逃げない。お前の剣、全て受けきって見せてやる。――それが答えだ」
GM/男:「そうか」男の顔に笑みが浮かぶ。「…今のお前ならば、斬る価値がある」
暁光:「ミルカさん、これは貴女だけの戦いじゃないです」挟み込むような位置取りで錫杖を構えます。
GM/男:「…望み通り、相手をしてやろう。…今度は、この間のようなことはない。ここから帰るのは、お前か俺かだ」
ミルカ:「いいえ。帰るのは、私だけ。……私を信頼してくれる人がいるのだから」ちらりと暁光に視線をやり、不遜に言いましょう。
GM/男:「…我が名は妖刀、乾雲・坤竜! 最凶の刃なり! …貴様の名、聞いておいてやろう!」二刀を抜き放って構える。
ミルカ:「ミルカ=ヘンシェル。ただの、しがない殺しの道具よ」トーテンタンツを正面に構え直します。
GM/男:「…では…参るぞ!」

▼絆/エゴの変化
ミルカ:二刀流の男へのエゴを絆/好敵手、初期エゴの闘争/偏愛を絆/矜持に変更。



ミルカ:というわけで、《ビーストヘジーク》を取得したいのですが!
GM:どうぞ。
ミルカ:あ、あと《必殺技》もです。……さあ、頑張って魔獣化するか。
GM:ではクライマックスフェイズに移行しますが。今、画面外にいる壱生は、セットアップフェイズに登場してください。
壱生:了解です。


 

■クライマックスフェイズ■


●シーン12 『最凶の刃』   シーンプレイヤー:なし   登場難易度:PC全員登場

○ビル建設現場


GM:では、戦闘に入る前に。乾雲・坤竜はPS《資産:不死》を持っています。トドメを刺す方法はただ一つ。同種の剣、この場合はトーテンタンツによる攻撃でのみ、命を落とします。それ以外の方法で真の死を迎えた場合、容赦なくFP全快で蘇ってくるので気をつけて(笑)。
暁光:ギャース(笑)。
壱生:魔獣化は普通にするんでしょうか?
GM:魔獣化は普通に行います。死ぬ時だけですね。
壱生:魔獣化までは誰でも普通に攻撃して良いのですね。了解です。
暁光:後は《超魔の命》次第ですね。
GM:では、皆様に[SA:乾雲・坤竜を折る]を渡します。


▼ラウンド1

○現在のエンゲージ
 【魔剣士】

【ミルカ・暁光】 *壱生はシーン外


GM:両者の間は5メートルほど。マイナーで移動して接近することになります。
壱生:僕は…離れたエンゲージから登場するだろうなぁ、普通に考えて(笑)。
GM:では、セットアップから。
壱生→クロノス:登場と同時にオートで《瞬間武装》します。
ミルカ:一応オートで《獣化》使用します。
GM:では、壱生の登場から処理しましょうか。…口上があれば(笑)。
クロノス:判ってらっしゃる(笑)。

 その時、空いた天井の向こう…夜空から男の声が響いた。

「―――妖刀“乾雲・坤竜”。強さのみを追い求め、器物故に飽くこと知らぬモノよ…」
「…何奴…?」

 見上げた夜空には…浮遊するヴィークルボードに立つ、蒼と白の装甲を纏った男。

「周囲を顧みず己が目的を遂げようとする妄念、それは数多の災禍を呼び、やがて破滅への萌芽となる…。
 正気を喪った哀れな妖刀よ……“歴史”は貴様の存在を望まない。
 私の名はキャプテン・クロノス―――汝が宿す滅びの因果、ここで修正するッ!!」


クロノス:口上は以上で(笑)。ここで魔剣士へのエゴを絆/憐憫に変更する。
暁光:麻那さんって戦闘前に口上があるキャラいくつお持ちで?
クロノス:アイゼンとクロノス…くらいだったと思うけど。他にいたかな?
暁光:アイゼンの印象が強かったのかな? 結構口上述べてる気が(笑)。
クロノス:幸見も「殺してあげる…」みたいなことは言いますけどね。口上って程じゃないと思う(笑)。

○現在のエンゲージ
 【魔剣士】  【クロノス】

【ミルカ・暁光】


暁光:「………味方、と考えておいていいのでしょうね」クロノスを見つつ。
GM/男:「…今宵は愉快よ。倒すべき敵が三人もいるのだからな…」こちらのセットアップ、《絶対先制》を使用。マイナーで目の前のエンゲージに接近。オート《死神の刃》《分裂》、常時《祓魔の力》《大小拵え》、メジャーでミルカと暁光を斬撃!(ころころころ)達成値33。
暁光:技能無いので回避不可能です。
クロノス:これだけ基本値に差があると、《氷の精神》は使えないな(笑)。
ミルカ:暁光が魔獣化しても別にいいことないですよね。ならカバーリングしますが。
暁光:してもしなくても影響が無いですね。
ミルカ:では《俊敏なる盾》を使用して、暁光をカバーリングします。
GM:刀身が闇を纏い、斬撃を繰り出してくる。(ころころ)43点の〈闇〉。
ミルカ:「ぐ……っ!」暁光の前に進み出て、斬撃を受け止めます。
暁光:「ミルカさん!」
ミルカ:聖骸布で(ころころ)8点減少。43-8の二倍だから……70点食らって、残り15点。
クロノス:タフだなぁ(笑)。
暁光:ビースト/フルメタルはFP最大な組み合わせですからねぇ(遠い目)。
GM:こちらの行動は13。壱生の行動。

○現在のエンゲージ
    【クロノス】

【ミルカ・魔剣士・暁光】


>クロノス
クロノス:マイナーでエンゲージ、メジャーは機械剣で斬りつけます。(ころころ)達成値28。
GM:(ころころ)達成値14、命中しました。
クロノス:オートで《リインフォース》使用。「クロノ・セイバーッ!」(ころころ)31点の〈斬〉です。
GM:それはギリギリで魔獣化してしまう。
クロノス:クロノスライダーごと急降下で突っ込み、斬り付ける!
GM/男:「ぬう…!」男は一歩飛び退って構え直す。《クリフハンガー》を発動した後、HA《超魔の命》にAGP10点使用。

暁光:ダメージのダイスが増えたよ(汗)。
ミルカ:FPは220ってところかな……。
クロノス:推定FPはそのくらいですね…。
暁光:遠慮なく《アラミタマ》使えるかな?

○現在のエンゲージ
【ミルカ・魔剣士・クロノス・暁光】


>魔剣士
GM/男:「やるではないか…だが、そこは既にこちらの間合い…まとめて切り倒すのみ!」こちらの通常行動。マイナーなし、オート《死神の刃》《分裂》《紅き供物》、常時《祓魔の力》《大小拵え》、メジャーで全員にまとめて斬撃。(ころころころ)達成値34。

クロノス:《氷の精神》に《勝利への賛歌》を重ねて貰えれば、一度は攻撃を無効に出来ますね。
暁光:GM、《紅き供物》のコストはいかほどで?
GM:食らってから判断してください(爽笑)。
クロノス:了解(笑)。
暁光:ひで(笑)。今回は全員魔獣化しますか?
クロノス:ミルカに庇って貰えるなら、次はこっちがカバーリングできますよ。
ミルカ:どうしよう。また《俊敏なる盾》使おうかな。
クロノス:こっちが先にやっても構わないけど。両方一度に魔獣化するのは得策じゃない(笑)。
ミルカ:んー、今魔獣化して次の攻撃で《必殺技》使ってもいいんだけど。コストには余裕がないでもないし。
クロノス:暁光は一旦離脱した方が良いかもしれないですね。
暁光:ですかね、《果て無き剣》とかが無ければいいのですが。
ミルカ:その時は《獣の盾》使ってもいいですし。
クロノス:それか攻撃妨害するか、死んで《アドベント》ですな(笑)。
暁光:《世界霊魂》でなくて良かった(笑)。

クロノス:(少し考え)…いや、こっちがやるか。《黒鉄の機神》でミルカをカバーリング。
ミルカ:お?
クロノス:仮に《獣の盾》を使うことになった場合、この方が良さそう。
GM:では(ころころ)87点の〈闇〉。
クロノス:はっはっは、耐えられるわけがない(笑)。魔獣化! 身体の周囲が光の粒子に覆われる。
GM/男:「…触れたもの全てを斬る…それがこの乾雲・坤竜よ…」
クロノス:「さすがに妖刀と言うべきか…」
暁光:「けれど、その刃でも斬れないものはあります」こっちも魔獣化! 暁光の周囲に光が溢れる。
GM:では、ミルカの行動ですかな。

>ミルカ
ミルカ:マイナーで《ビーストヘジーク》を使用、メジャーで攻撃します。(ころころ)達成値28。
GM:こちらも魔獣化しているので本気出しましょう。

クロノス:《攻防一体》がありそうだなぁ…。
暁光:ありそうじゃなくてあるでしょうね。
ミルカ:まあ、当然あると見るべきでしょうねぇ。アーティなら。
クロノス:僕の攻撃で使わなかったので、僅かな可能性に期待しました。ちょっとだけ(笑)。
暁光:アティは更に《鋼の意志》や《護封》があるからなぁ(遠い目)。

GM/男:「…貴様の太刀筋は、既に一度見ている」左の刃でトーテンタンツを受け、右の刃で打ち返す。《攻防一体》。オート《紅き供物》《死神の刃》《超逆境》付き(ころころころ)達成値33で打ち返した。(ころころ)141点の〈闇〉!

暁光:ぶっ! 固定値118点?!
クロノス:《紅き供物》、いったい何点使ってるんだ…? もしかしてこいつ、アーティファクトトゥルー?
GM:レジェンド入っているので、トゥルーではありません。自分の生命力削った《超逆境》だからねえ。
暁光:《紅き供物》Lv3のアティ/レジェですか。
クロノス:ということは…1回につき30点程か。
暁光:今の所60点削ってますね。

ミルカ:「が……ッ!」反撃の打ち込みを受けるや、瞳と髪が銀色に染まっていく。余裕で魔獣化です。「こんな……ものが全力か!」
GM/男:「くくく…前回はここまでの力は見せなかったが…再度、姿を現した貴様に敬意を表した。まだまだ…こんなものではないぞ」

ミルカ:……そうか。《超逆境》ってことは、放っててもどんどん勝手に攻撃力上がっていくのか。
GM:自分で《紅き供物》でFP大量に払っているんで、一回ごとにダメージは上がりますね。
暁光:ボスでそのコンボ見るのは初めてですが、ダメージは強烈ですね。
GM:まあ、ダメージが派手なだけで、ボスとしての脅威はいつも通りかと。
ミルカ:思いっきりオーバーキルですもんね。
クロノス:PCのFPはそんなに高くないので。問題になりそうなのはセシルくらいのもの(笑)。
暁光:ミルカのFP85点も、十分高い気もしますが(笑)。
クロノス:セシルは魔獣化後にFP50残るから(笑)。
暁光:体力50?! 化け物だ(笑)。
ミルカ:うん。体力基本値が異常(笑)。
クロノス:それはともかく、次は暁光かな。

>暁光
暁光:では、次はこちらの番ですね。「この間合いは私には不利です。一旦引かせてもらいます」マイナー無し、メジャーでエンゲージ離脱。
GM:他になければ、クリンナップに移行して、第2ラウンド。

○現在のエンゲージ
【ミルカ・魔剣士・クロノス】 【暁光】



▼ラウンド2

GM:今回はセットアップもありません。行動14の壱生から。
クロノス:少しお待ちを。今、ダメージ期待値を計算中(笑)。
暁光:推定残りFP160ですね。
クロノス:…《無限の法則》にはまだ早いかな。普通に攻撃しましょうか。
暁光:今撃ち込んでもいいような気がします。
ミルカ:まあ、そこまで勝ちを急ぐほど切迫した状況でもないですし。《攻防一体》使いきらせたいという意味でも、じっくり行っていいかなって気はします。
クロノス:う〜ん。敵に打ち消し系があるかどうかが気になるのですよね。
GM:みんな考えているねえ。
クロノス:《攻防一体》&《電光石火》とか来ると、注ぎ込んだAGPも無駄になるので。
暁光:《電光石火》も《万能なる一撃》も出てないのが怖いです。
GM:アーティファクトだしねえ(笑)。
ミルカ:アーティはHAが強いから困る。
クロノス:《ヴォイド》で消せればいいけど、敵が《ヴォイド》してきた時に対応策がない。
暁光:《ヴォイド》は一枚しかないですからねぇ。

>クロノス
クロノス:というわけで、ひとまず普通に攻撃します。マイナーで機械剣の属性を〈光〉に変更、メジャーで攻撃。(ころころ)達成値33。惜しい、クリティカルせず(笑)。
GM:では、二度目の《攻防一体》。(ころころころ)6ゾロ! …実力以上の力を発揮した(笑)。
クロノス:「ク…ッ!?」

ミルカ:クリティカル出なくて良かったですね(笑)。
暁光:あっ! この攻撃に《能力強化》入れておけば良かった…。 orz
クロノス:GM、待った。
暁光:………GM。
クロノス:あ、暁光さんがやりますか。振り直しアーツはそっちも使えましたね(笑)。
暁光:人間性使ってませんから、こちらが先に(笑)。
ミルカ:ああ、そうか。《予言》があったのか。

暁光:《予言》発動! その出目は幻です(笑)。
GM:まあ、来るとは思いました。(ころころころ)出目は2と3だが、ここで《一世一代》を使用。2を6に変更して達成値35。
暁光:アーツが飛び交いますねぇ。
GM:何もなければ、このまま打ち返します。
クロノス:…振り直しさせても期待値で返されるなぁ。通しで。
GM:では(ころころ)48点の〈闇〉。
クロノス:ちっ、さすがに《紅き供物》は使ってくれないか(笑)。このままだと真の死は免れない…HA《真理のe》で防ぎます。長沢のエゴを固定。

暁光:すいません、今度から壱生の攻撃に《能力強化》入れておきます。そうすれば、ほぼ出目勝負ですし。
クロノス:そうして貰えると助かります(笑)。
ミルカ:お互いアーツの応酬で、役立たずちゃんは肩身が狭いですよ。
暁光:《一世一代》あと最大2発、アティ/レジェは攻めにくいですねぇ。
GM:あの導入で、強敵以外のボスが出てくるのはありえないでしょう(爽笑)。
ミルカ:そこで敢えて貧弱なボスを出してギャップ萌えを(以下略)。

>魔剣士
GM/男:「…首が絞まってきたようだな。とどめをくれてやろう」オート《死神の刃》《分裂》を使用して、HA《果て無き剣》を発動。この一撃をシーンに。(ころころころ)達成値33を採用。
暁光:ミルカの絆固定、愛パス。
クロノス:こちらからもミルカの絆を固定、彼女に愛を。
ミルカ:では、1点消費してHA《獣の盾》を使用します。「やらせるか!」男の剣が振り切られるよりも一瞬早く肉迫し、受け止める!
GM:では、ダメージを出します。(ころころ)58点の〈闇〉。
ミルカ:残りの1点でHA《真理のe》。ダメージを0に軽減します。

クロノス:ちなみにこっちからはあと5点愛を出せますので。HA使う時には言ってください。代わりに、《無限の法則》に二人の愛をよろしく(笑)。
暁光:勿論です。その為の計算もちょくちょくやってます。
ミルカ:絆はたっぷりあるのでおまかせを――って、あー!
一同:な、何?
ミルカ:絆枠、6個しか埋まってない!
暁光:わーい(笑)。
クロノス:…初期の分も含めてですか?
ミルカ:です。あと1個取らないと、って思ってたの忘れてた……。
クロノス:あらら…。

GM/男:「…まだ、動くか。ならば…!」HA《万能なる一撃》で追加行動。行動はさっきと同じ。こいつにHA《遠くからの声援》を使用して、HA《果て無き剣》を再使用。
暁光:やはり来ましたね。
クロノス:取りあえず、今は敵の攻撃をどうするか。
暁光:きついなぁ、《獣の生命》より先に《アドベント》かな?
クロノス:妨害するか、それとも死んで復活か。まだ《氷の精神》使えますので。
ミルカ:とりあえずは、《氷の精神》に《勝利への賛歌》で様子見した方が良いかな?
暁光:《氷の精神》は《勝利への賛歌》必須ですね。
ミルカ:もし防げれば安上がりだし、何らかのレスポンスがあっても、とりあえずHA使わせるくらいはできるし。
暁光:なら、こちらはエゴを固定して使います。

クロノス:行動自体は通します。
GM:(ころころころ)達成値35を採用。
クロノス:《氷の精神》使用。更に《共生型》も使ってCrt値11。「クロノ・フリイィィズッ!!」(ころころ)達成値28、無理か。
暁光:すかさず初期エゴ固定のHA《勝利への賛歌》!
GM:ふむ…では、そいつはHA《ヴォイド》。
クロノス:やっぱり持ってたか(笑)。
暁光:持ってない方が嘘臭い(笑)。この《ヴォイド》は通しです。
クロノス:仕方ないですね。対応は無しです。
GM:なければ、ダメージを出します。オート《紅き供物》《超逆境》で(ころころ)170点の〈闇〉が全員に。
クロノス:防ぎようがない(笑)。真の死で。
ミルカ:真の死です。
暁光:同じく真の死、同時に乾雲坤竜のエゴ固定。
クロノス:暁光と魔剣士の絆を固定、暁光さんに愛を2点どうぞ。
GM/男:「…終わったか。なかなか頑張ったが、ここまでのようだな」勝利を確信して、背を向けよう。
暁光:「まだ………です……」もらった愛と固定したエゴでHA《アドベント》! PC全員復活お願いします。
GM/男:「…ほう…」背後からの声に足を止め、振り返る。
ミルカ:「まだ……だ! この程度で……倒れていられるか!」満身創痍のまま立ち上がり、咆哮します。
クロノス:「歴史を歪めかねない妖刀の切れ味、しかと見せてもらった。…やはり汝の存在は危険すぎる」聖なる光に包まれて立ち上がる。
GM/男:「…仕留めそこなった…? ありえんな…。そのまま寝ておけば、命だけは助かったものを…」二刀を構え直す。
ミルカ:「命拾いして、そして誇りはまた打ち砕かれる? 冗談じゃないわ!」
GM/男:「…では、今度こそ…死ね」
暁光:「永遠に刃を振るい続ける貴方は、絶対に止めます」

ミルカ:ええと、行動していいでしょうか?
GM:まあ、行動順はミルカからなんだけど(笑)。
クロノス:AGPは足ります?
暁光:これで自前でAGP作ろうとしたら絆消すしかなくなりました(笑)。
クロノス:まだこっちには3つ残ってるので(笑)。
暁光:こっちの残りは消すHA次第ですからねぇ(遠い目)。
クロノス:…最悪、ミルカはこの場でキャプテン・クロノスに対して絆を取るという手も(ぉ
ミルカ:いいんでしょうか、それ(笑)。
クロノス:正式ルール的にはシーン終了時なので無理ですが、GMが許すなら(笑)。
GM:まあ、取得するなら構いません。
ミルカ:しかし……取れそうな理由がないな。カバーリングされた時なら良かったんだけど……。

>ミルカ
ミルカ:マイナーなし、オートで《必殺技》を使用して攻撃。人間性に余裕があれば、《能力強化》いただければ嬉しいです。
暁光:OK。その攻撃に《能力強化》、残り人間性14。
ミルカ:Crt値10で(ころころ)ぶはっ、出目3?!
GM:…ほろり(笑)。
クロノス:で、出目が…(笑)。
暁光:人間性には余裕があるので《予言》《能力強化》は多めに使っても還れるはず。
クロノス:振り直すなら、AGPあげましょうか?
ミルカ:お、お願いします……。
クロノス:果無の絆を固定、愛を1点ミルカに。
ミルカ:では、そのAGPで振り直します。(ころころ)よし、クリティカル!
一同:おお〜!(拍手喝采)
クロノス:よーし、クリティカルだ!
ミルカ:ありがとうキャプテン・クロノス! そんなあなたに大感謝。絆/感謝を取りたいです。
クロノス:どうぞ(笑)。
GM:この流れならやれる!「…何度やっても、同じことだ!」最後の《攻防一体》!(ころころ)クリティカルならず。ミルカの一撃は、今まで鉄壁を誇っていた妖刀の防御をかいくぐった。「…なに!?」
ミルカ:(ころころ)38点〈斬〉属性ダメージ。
GM/男:「…バカな…太刀筋が…前と、違う…!」そうして、トーテンタンツを受けた刀の一部にヒビが入る。
ミルカ:「この前と同じ私と思うな! 覚悟が違うのよ!」
GM/男:「…満身創痍なのは、向こうだ…向こうなのだぞ…だが…何故、奴が立っていて、こちらに罅が入るというのだ…!?」
クロノス:「エゴに餓えし妖刀よ…それが貴様の、限界と知れ」
暁光:「絆、貴方の断ち切れないものの力よ!」
GM/男:「…負けぬ…負けぬわ! 稀代の妖刀、乾雲・坤竜がこんなところで…!」
ミルカ:「足掻くな。これがお前の――戦うことを目的に戦うものの限界なのよ!」
GM:では、ひとしきり負け台詞を吐いたので、そちらの行動(笑)。

暁光:敵の防御力は、いかほどあるんでしょうねぇ?
クロノス:それによって残りFPも違いますねぇ。《無限の法則》にはあまり突っ込まない方が良いな、これは。
暁光:こっちは《アラミタマ》込みで全力で行きます。そうすれば《無限の法則》に使うAGPが減るでしょうし。
クロノス:減るどころか、既に2点でも多いかも知れないレベルに(笑)。
暁光:ミルカの攻撃が丸々入っても、まだ107ですが(苦笑)。
クロノス:あれ、そうだっけ? こっちは残り77点と計算してた。
GM:…107? そうか、そちらではそういう計算してるのか。なるほど…(謎笑)。
クロノス:途中、《攻防一体》とかでは《紅き供物》使ってなかったし…。
暁光:《氷の精神》使った時の《攻防一体》、最後に使われた《紅き供物》で145、ここは違いますか?
GM:《紅き供物》の使用は三回。ミルカの攻撃以外では、魔獣化後にダメージは受けていない…はず。
クロノス:あれ、1回分余計に計算してたのか。ということは、残り100前後?
ミルカ:100ちょっとってところかな?
暁光:で、うち二つは30消費で60、残り一つは15消費のはずですよね?
GM:最後の15って、俺そんな風に言ったっけ?
暁光:FP220で計算した場合、こちらの手元では107です。固定値が148、そこから通常の28引いて128、更に今までの《紅き供物》で減った分の60引いて………計算間違えてたー!(笑)
クロノス:えーと。結局、今の計算で行くと残り100くらいで良いの?(笑)
暁光:麻那さんの計算FPが正解です(T T)
ミルカ:そう……かな?(笑)
クロノス:いえ、私も最初77とか言ってたし(笑)。どこかで1回余計にカウントしたらしい(笑)。ともかく、暁光さんの攻撃いってみましょうか(笑)。
GM:さて、ここから何点ずつ削るかがポイント。
暁光:落ち着け落ち着け、もう一度計算しなおせ〜(ぶつぶつ)……麻那さん、《無限の法則》で50前後削る場合は、AGPどれくらい使いますか?
クロノス:えーと、《必殺技》を重ねた状態で普通に期待値が43です(笑)。《無限の法則》使うなら、《必殺技》を重ねずにやって…1点ですね(ぁ
暁光:計算し直したら多分残りFPは97、こちらは《アラミタマ》抜きで期待値23.5、余裕を見て25で計算します。《無限の法則》いらないかも(笑)。
クロノス:まぁ、敵に回避させたくないので《無限の法則》は使った方が無難かと…(笑)。その場合、期待値は54です。
暁光:暁光と壱生の攻撃で残り20ぐらいまで落とせればベストと考えてます。
ミルカ:すいませんすいません。火力なくてすいません(ぺこぺこ)。
暁光:流石にもう一回《必殺技》は辛いでしょうから。
クロノス:ミルカの残り人間性は?
ミルカ:いや……割と余裕ありますよ? 何故かエゴ一つもないし。
暁光:二人の期待値合わせて78.5、これがベストかな? …って余裕あるんですか(笑)。
ミルカ:かなり余裕です。まだプラスですもん。…あ、いや、プラスではないか。
暁光:なら、暁光がミスらなければ比較的余裕かな?
クロノス:ちなみに《無限の法則》で2点消費するなら期待値は61です、こちら。
ミルカ:まあ、暁光の攻撃の成否で決めましょうか。
暁光:とりあえず、こっちは《アラミタマ》抜きで攻めます。使うと《無限の法則》が使えない可能性がありますから。
クロノス:ミルカに手番が回るまで、あと1回敵の攻撃が来ますし。カバーリングにもコスト使いますからね。ミルカはまだ、《獣の生命》使ってなかったですよね?
ミルカ:はい。
クロノス:なら…何とかなるかな。逆に次のラウンドで決められなければ、こちらが詰みだ。

>暁光
暁光:では、マイナー無しメジャー《シャイニングレイ》で攻撃します。(ころころ)達成値20。
GM:(ころころ)達成値12、命中しますな。
暁光:ミルカの一撃に気を取られている内に、乾雲坤竜の周りを幾つもの光球が取り囲む。「ミルカさんだけが相手じゃないですよ?」暁光が錫杖を敵に向けると、光球は動き回りながら光の矢を連続して放つ!「光速の包囲網、抜け出せませんよね!」(ころころ)26点〈光〉ダメージです。
GM:ダメージは喰らいますな。

クロノス:まるでファンネルのようだ(笑)。
暁光:オールレンジ攻撃です(笑)。そして予想値より上回ってしまいました。申し訳ない。
ミルカ:まあ、これくらいなら誤差の範囲でしょう。
暁光:防御力が無いと仮定して、残りFPは71、《必殺技》を含めて51削れれば良し、61前後ならなお良し(笑)。
クロノス:こっちは50点強のダメージを与えればいいのかな? 60なら、愛を2点貰えればたぶん届く(笑)。
暁光:けど、それを狙った場合オーバーが怖いです。
クロノス:《無限の法則》を使わないと、期待値が43点止まりなんですよ。微妙に足りない。
暁光:どちらにしても愛ならこちらが全部出しておきます。絆消せる用意をしないと。

○現在のエンゲージ
【ミルカ・魔剣士・クロノス】 【暁光】



▼ラウンド3

GM:セットアップ、全員なしですな。では、壱生から。

>クロノス
クロノス:《無限の法則》を使いますので、愛をプリーズ。
暁光:初期絆と壱生の絆固定、愛パス。
クロノス:マイナーで機械剣の属性を〈闇〉に変更、メジャーでHA《無限の法則》、AGP2点使用。マイクロブラックホールを叩き込む!(ころころ)達成値32、そちらはファンブルで。
GM:ファンブルするので避けられません。ここからが正念場(笑)。
クロノス:「満たされる事なき虚ろな強さに、存在の価値なし! ――クロノス・グラヴィティ・ヴォーテックス!!」超高重力の竜巻が、空間もろとも妖刀を巻き込み、捻り、圧壊させる! 《リインフォース》使用。(ころころ)63点、どうだ!?
暁光:おぉ!
GM:まだ生きている。
暁光:よし!

>魔剣士
GM/男:「…まだだ…まだ終わらぬ…ここで…あの剣さえ潰せば!」マイナーなし、オート《分裂》《死神の刃》《超逆境》、常時《祓魔の力》《大小拵え》、メジャー斬撃で対象はミルカ、壱生。ある意味、本当に乾坤一擲。(ころころころ)達成値37を採用。
暁光:果無の絆固定、壱生に愛パス。
クロノス:一応《氷の精神》使っておきますか?
暁光:《予言》自体はまだ残ってますが、これはミルカの攻撃に取っておきたいです。
クロノス:では《共生型》+《氷の精神》使用。「クロノ・フリイィィズッ!!」(ころころ)達成値31。惜しい、クリットに1足りない!
GM:通った!
暁光:愛要ります?
クロノス:…いちおう念のため、振り直すか(笑)。愛は今貰った分で。(ころころ)駄目でした(笑)。
暁光:残念(笑)。最後の江田樹の絆固定して壱生に愛パスしておきます。
GM:では、回避どうぞ。
クロノス:(ころころ)達成値13、出目は良いんだけどなぁ…(笑)。

暁光:HAどうぞ。
ミルカ:ん? え?
暁光:《彼方への門》はまだ使ってないはずです。
クロノス:は? 使えるHAは…あぁ、《彼方への門》ですか。あれだと僕だけは助かりますが…ミルカはどうします?
暁光:ミルカのコストと相談です。
ミルカ:今マイナス2ですから、こちらはそんなに問題ないんですけど。
クロノス:カバーリングでコスト増やすくらいなら、僕は自力で避けた方が良いかな。
暁光:敵に防御力が存在した場合、今の計算よりFPが高いですよ?

クロノス:HA《彼方への門》で防御をクリティカルにしましょうか。
ミルカ:ん、判りました。では、こちらにも愛をください。
暁光:愛ネタ切れ(笑)。
クロノス:空間転移で回避。そしてミルカに残りの愛を2点。これで僕も打ち止め(笑)。
ミルカ:まあ、回避はできません。
GM:ではダメージを出しましょう。(ころころ)269点の〈闇〉。
クロノス:ぐはっ!?(一同笑)
ミルカ:なんだこの攻撃力は(笑)。真の死を向え、HA《獣の生命》使用!

クロノス:こうして直に見ると、冗談としか思えないダメージだ…(笑)。
GM:ダイス目の方が単なる誤差(笑)。
暁光:200以上のダメージ出したPCって数える程しかいないだろうなぁ。ほとんどがHAでしょうけど(笑)。
クロノス:私でも1回か2回しか見たことないですよ(笑)。
暁光:自前で1回、見たのは2回かな?

ミルカ:「どうした……それで終わりか?」脇腹に食い込んだ刃を片手で掴み、唇の端を吊り上げます。そして、もう片方の手に握ったトーテンタンツを振り上げる。
GM/男:「…ぬう…刃が…抜けん…!」
暁光:ミルカの攻撃に《能力強化》!
ミルカ:オートで《必殺技》を使用して攻撃。(ころころ)ふははははははは!
暁光:お見事!
クロノス:おぉ、ここでクリティカル!
GM:(ころころ)達成値15、奇跡は起きなかったようだ。
ミルカ:これで倒れないとかはナシですよ!(ころころ)37点〈斬〉ダメージ!
GM:その一撃を受けた乾雲・坤竜は、刀身を真っ二つに折られる。「…よもや…我が負けるとはな…」そう呟くと、刀身が粉々に崩れ去る。真の死を迎えた。
暁光:「エゴで戦った貴方と、絆で戦ったミルカさんの差です」
クロノス:「――修正完了、か。哀れだが…手強い相手だった」何が手強いって、うっかり倒すとフル回復する辺りが(ぁ
暁光:しかも削りが微妙でしたし(笑)。
ミルカ:すいませんすいません。火力低くて(以下略)。
暁光:GM、ちなみに最後の一撃を加える時の残りFPをお聞きしてよろしいですか?
GM:3点でした。
暁光:うぉ! まさに綱渡り!
GM:話始まる前は215点だったので、シナリオ開始時の修正前の能力だったら、実はオーバーしていた。開始時に能力上げて、【体力】20にしなければなあ…。
ミルカ:しなければなあ、PC三人も殺せたのになあ。こうですか!
暁光:ひぇー(笑)。
GM:敢えて何も言うまい(笑)。
クロノス:スリル満点でしたなぁ(笑)。


ミルカ:乾雲・坤竜の消滅を見届けるや、その場に膝をついて、地面に突き刺したトーテンタンツに体重を預けます。
暁光:「ミルカさん?!」慌てて駆け寄ります。
ミルカ:「は、はは……。克てた……打ち克てた」
暁光:「えぇ、貴女は克ちました」優しく後ろから抱きます。
ミルカ:「……うん」熱をもった何かが頬を伝う。血かと思い拭ってみたが、色はなかった。……ただ、悪い気分はしなかった。
クロノス:ミルカに片手を差し出す。「――ミルカ、と言ったな……貴女は、決してこの妖刀の轍は踏まないと信じている」
ミルカ:その手を取って、ゆっくりと立ち上がります。
クロノス:「何故なら…この闘いで貴女が見せた、己の弱さを乗り越えようとする意志、打ち克つ強さ……それこそが、真の強さだからだ」強く握手をしてから、手を離す。敬意をこめて。
暁光:「そうですよ。本当の強さは負けを知り、悔しい思いをしなければ得られませんから」今度はミルカの頬に手を添えます。
クロノス:「そのような強さこそが……善き『歴史』を創るのだと…私は信じている」そしてクロノスライダーに乗り、夜空に消えよう(笑)。

ミルカ:そういえばキャプテン・クロノスって、壱生がスーツとか身につけた感じですか?
クロノス:体格はほぼ同じですが、顔はバイザーで隠れてるし、声も微妙に違ってます。ただ、絆を取った人なら何となく感づいても良いかも(笑)。逆に、ぼけるのも自由ですし(笑)。
ミルカ:握手したから気付いたかも(笑)。
クロノス:その辺は任せます(笑)。

ミルカ:「私は……強くなれたのかしら。……本当に?」
暁光:「えぇ、強くなれました。けど………」そこで頬を軽く抓ります。
ミルカ:「い、いひゃ……!」
暁光:「妖刀と対峙した時、貴女は自分を『殺しの道具』と言いましたね?」顔を近づけて「ミルカさんはミルカさん、殺しの道具じゃありませんからね!」と、抓った手を離します。
ミルカ:「う、うん……」思わず背をのけぞらせて、頷きます。「そんなこと言われたのは……初めてかも」
暁光:「よろしい。それじゃあ、樹君と鉄さんの所に行きましょう」


GM:さて…では、戦闘が終了したので人間性の回復に行きましょう。
クロノス→壱生:現在マイナス5で絆は6つ。ギリギリ安全圏です(笑)。
暁光:実は人間性プラス、それなりに補助アーツ使ったのになぁ(笑)。
ミルカ:マイナス8で絆7つ。(ころころ)14、無事戻りました(笑)。
一同:お帰りなさい(笑)。
壱生:暁光が《予言》使ってくれた分、こちらは比較的楽でした(笑)。
暁光:今の所《予言》と《能力強化》が連発するアーツですし、《時計仕掛けの魔法》より先に使った方がいいと思いまして。
GM:では、全員戻ってきたのでエンディングに移ります。


 

■エンディングフェイズ■


●シーン13 『護られたもの』   壱生ED


GM:樹を救出して、江田家に連れ帰るところでしょうかね。
壱生:そうですね。
GM:では、助けた樹は君の背中で寝息を立てている。
壱生:転んだ怪我はそのままなので、包帯と絆創膏だらけの無惨な姿で歩いてます(笑)。

○江田家

GM:そうして歩いていると、見慣れた江田家の前。
壱生:「…………」ぴんぽーんと、控えめにチャイムを鳴らします。
GM:家の奥から転がるように江田が出てくる。「壱生君!」
壱生:唇に指を当てて。「しーっ。…樹くん、眠ってますから。このまま部屋まで運んであげましょう」
GM/江田:「…ああ、連れ帰ってきてくれたのか…ありがとう。では、頼めるかね」
壱生:「はい。そーっと、そーっと…」ゆっくり静かにベッドまで運びます。「こちらの月の石も、どうやら使わずに済んだので…お返ししますね」運び終えてからカバンを渡します。
GM/江田:「…しかし、樹が無事で何よりだ…君には、何と礼を言えば良いのか…」
壱生:「いえ、好きで…はないですけど、放っておけずにやったことですから」穏やかに笑います。
GM/江田:「しかし…こんな石を、なぜ相手は欲しがったのかねえ」
壱生:「…壊れた刀の修理に、隕鉄が欲しかったそうです。結局、直りませんでしたけどね」
GM/江田:「そうか…。しかし、君も随分怪我をしているようだね。病院には行ったのかね?」
壱生:「あぁ、これから行きますのでご心配なく。見た目は派手だけど、そう大した怪我でも…いてて」平気に見せようとして逆に顔を顰める(笑)。
GM/江田:「いかんなあ。少し、待っていなさい」そう言って、奥から救急箱を持ってくる。
壱生:「あぁ…お手数かけます」素直に世話になっておこうかな。
GM/江田:「まあ、私がやるのはあくまで応急処置だから、後で病院へ行くように。そんな格好で外に出れば、職務質問されてしまうよ」
壱生:「あはは…そうですね、そこまでは気が回らなかったなぁ…」

GM:職務質問→警察行き→長沢登場フラグでも良いのですが(笑)。
壱生:それはさすがに遠慮します(笑)。
暁光:おやまぁ、慎み深い方で(違

GM/江田:「…しかし、なんだね。こんなことで、孫が危険な目に会うとは思わなんだよ」
壱生:「そうですね、僕も驚きましたが…世の中には色んな人がいるものです」
GM/江田:「…そうだなあ…」江田はそう言って溜息をついて、君の体に包帯を巻き終える。「終わったよ」
壱生:「あ、ありがとうございました」

「……でもまぁ、全員無事で、何よりでした」

 護りきった人々の姿に満足しつつ、壱生は何となくミルカ達のことを思いだしていた…。




壱生:正直、言いたいことはミルカと魔剣士相手に言ってしまったので、江田先生と話すことを思いつかなかった(ぁ
GM:まあ、内容的には戦闘終了で終わらせても良かったのですが(笑)。



●シーン14 『真なる強さ』   暁光ED

○喫茶店


GM:では、最初の喫茶店。君の前には長沢がいる。
暁光:「乾雲と坤竜を折ってしまい、申し訳ありません」と頭を下げます。
GM/長沢:「…乾雲・坤竜は共に滅んだ、か。まあ、いいさ。封印していたのも、破壊の仕方が判らなかった故なのでな」
暁光:「えぇ、これで魔物を狙う二刀流の剣士は現れないかと」
GM/長沢:「…しかし、あの刀を粉砕する剣、ね。放っておいても大丈夫だと思うか?」
暁光:「大丈夫です。あの剣を振るう人はエゴに流されません。本当の強さを知ったあの人なら」

ミルカ:ここで笑顔で「塵一つ残さず滅ぼすべきです」と言う勇気が欲しい(待て
壱生:「塵は塵に、闇は闇に、骸は骸に還すべし…」(何

GM/長沢:「…まあ、直に見たお前さんの言うことを、今回は信用しよう。…報告は判った。報酬はいつものように振り込んでおく」
暁光:「ありがとうございます」
GM/長沢:「じゃ、また何かあれば」
暁光:「………本当に強き刃は、一度折れた先にあるのですね」長沢が去った後、窓から空を見上げながら呟きます。



●シーン15 『孤剣は折れず』   ミルカED

○果無の工房


GM/果無:「…戻ってきなすったか」果無は君の方を見て、そう言う。
ミルカ:「確かに、約束は果たしました」
GM/果無:「確かに。乾雲・坤竜とも、この世から消えたようだな。新しいトーテンタンツは、どうだったかね」
ミルカ:「正直、まだ少し馴染めないところもありましたけど……もう大丈夫です。乾雲・坤竜を叩き斬った時、確かな手応えを感じましたから」

壱生:最後はクリティカル連発したしなぁ。トーテンタンツが力を貸したのかも(笑)。
暁光:と言うか、あれがトーテンタンツの本当の力なんでしょう(笑)。
ミルカ:そうそう! あの出目3は、きっと何かの間違いなのサ!(笑)

GM/果無:「…そうか。昔の人がこう言った。『涙と共に噛み締めた者にしか、人生の本当の味はわからない』。差詰め、剣を振るう人間の場合は…『敗北を噛み締めた者にしか、本当の勝利の味はわからない』。そういうものじゃろうて。お前さんは、どう思いなさる?」
ミルカ:「きっと、それが真理です。でも……それだけじゃない。守るべきもの、信じるべきもの、頼るべきものがなければ、そもそも勝利は掴めないんじゃないでしょうか」
GM/果無:「…それが、お前さんの答えか」果無は静かに微笑むと「その思いがあれば、その剣はいつでもお前さんに答えてくれるさ」
ミルカ:「……あらためて、ありがとうございました」腰を深々と折ってお辞儀します。
GM:果無は無言で頭を下げる。
ミルカ:「もう二度と、あなたの世話にはなりませんよ」
GM/果無:「わしも二度、同じ剣を打つつもりはないよ」そう言って、にやりと笑う。
ミルカ:「それでは、そろそろお暇します。二度とまみえることはなくても――忘れはしません。決して」
GM/果無:「それでは、な」

 そしてミルカは踵を返し、果無の家を後にした。
 例えこの先、死闘の果てに『相棒』トーテンタンツを砕かれることがあったとしても。
 彼女の魂が折れることは、きっとない―――。




Beast Bind New Testament
『孤剣は折れず』

THE END



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