●今回予告●
その日も、いつもと変わらないはずだった。
大切な人と過ごす穏やかな日々。それがなぜ叶わない?
それは定められた運命、己が犯した罪の償い。
罪もつ母が平穏の地を求めて逃げまどう。
父を知らない幼子が、唯一父を思い出す剣の元へ行く。
それは親子の絆を求める物語。
Beast Bind New Testament
『キミは僕のパパ』
汝、絆を取り戻さん。
オープニング ミドル クライマックス エンディング
■プレセッション■
GM(碧):こんばんは。
一同:こんばんは〜。
小鳥:こんばんはです、お邪魔させていただいております。覗いてますがどうぞ居ないかのごとく扱ってください(マテ
Cerva:同じく見学組です。お邪魔しまーす。
GM:さてと、では始める前にご相談を。誰かHA《ヴォイド》を用意してください。
焔:えっと。誰にする?(笑)
ミュスカ:ミュスカは《獣の盾》なら切れますが。
焔:じゃあ、それにしようか。《世界霊魂》切ったら困るだろうし(ぁ
ミュスカ:《怒りの日》は、敵が複数いる時には強いですしね。では、ミュスカの《獣の盾》を《ヴォイド》に差し替えておきます。
GM:決まりました? それでは、これよりセッション開催したいと思います。
一同:うい。よろしくお願いしますー。
蒼紫:このような席を設けていただき恐悦至極。宜しくお願いします。
GM:なお、今回はキャラ専用セッションということで、電波王さんこと神楽蒼紫に協力をお願いしております。この場を借りてお礼申し上げます。参加者の皆様、本日はよろしくお願いします(ぺこり)。次に始める前の注意事項について。
・登場判定、絆チェックはなし。
・登場する時はGMに許可を取ってから登場してください。シーンによっては登場不可とします。
・GMは今だにルールが不慣れです。進行&ルールに疑問を感じたら、容赦なくつっこんでください。
・今回は絆が重視されます。なので、ばんばん絆を取ってください。
蒼紫:あぃー。気をつけます。シナリオ絆は残しといた方が良いのかもなあ。
ミュスカ:NPCの絆は残す方が無難のようですね。
GM:では、自己紹介。蒼紫→ミュスカ→焔→蒼紫でお願いします。
●PC1(定員1名) 推奨:神楽蒼紫専用。
ある日、君の家を一人の男の子が訪れる。
その子は君を見てこう言った。
「見つけた。パパ!」
身に覚えがない。それ以前に子供のことも母親のことも知らなかった。
だけど、子供は何故か君によく似ていた。
何故かこの子供が放っておけない。
君は子供の正体を突き止めることにした。
シナリオ絆:神倉 蘇芳 (関係:任意)
▼神楽 蒼紫/世界を殺すもの プレイヤー:電波王
【イレギュラー/アーティファクト】 年齢:18歳/性別:男/カヴァー:高校生(*データ上は退魔師)
「――――俺は、人間だ…人間でたくさんだっ!!」
比良坂流(*比良坂流古神道。陰陽師を中心とする拝み屋のトップを担う組織)の流れを汲む、若手の退魔師。
パッと見は女性的な整った顔立ちをした、細身の少年。多少シスコンの気がある。
霊剣・翡翠刀と化した妹を手に、人々を守るために戦う。基本的には正義感が強く情に脆い性格。
…が、思いこみの激しすぎる性格と退魔師としての使命感から、融通が利かずに事態を悪化させることも。
バカップル状態の恋人あり。彼女を巡る幾つかの事件を経て、一部では『世界を殺すもの』と呼ばれつつある。
所持HA:《歩く影法師》、《律の破壊者》、《電光石火》
●PC2(定員1名) 推奨:お節介なキャラ。
君が町中をうろついていた時、複数の男に絡まれる女性を見つけた。
助けに入ろうとしたが、彼女は君を見てこう言った。
「私の子を助けて!」
彼女はどこかへ連れ去られた。親子で撮ったであろう一枚の写真を残して。
父親がいるはずの場所が切り取られた写真。
そこには小さな子供と、先ほどの女性が写っていた。
必ず助ける。君はそう心に誓った。
シナリオ絆:神倉 香 (関係:任意)
▼ミュスカ=月宮/音無き暴風 プレイヤー:エレクトロ
【ビースト/レジェンド】 年齢:40歳(外見は20代半ば)/性別:女/カヴァー:自営業
「―――ったくもう…とっくに引退したんだから、戦わせないでよ!」
定食屋『月宮食堂』の女将。一児の母とは思えないほどの若さを保つ銀髪の美女。
元は、とある人狼一族が自分たちの始祖たる、伝説の『破天狼』を甦らせようと試みた実験体の一人。
中でもミュスカは、存在するほぼ全ての人狼の血脈を受け継いだ、理想の母体らしい。
だが一族は魔物の襲撃で壊滅し、生き残った彼女は来日後に人間と結婚。一人息子の狼也を授かった。
出産後は一線を退いていたが、狼也が魔物の世界と関わるようになったため、再びハンター稼業に復帰した。
所持HA:《獣の生命》、《虹のむこう》、《ヴォイド》
●PC3(定員1名) 推奨:退魔師、ハンターなど。
君は安倍泰樹から奇妙な依頼を受けた。
ある人物とよく似た戦い方の人物が目撃され、それによって多くの死者が出ている。
死者の数は判っているだけで29人。
依頼内容は犯人を捕獲し、殺戮を止めること。
手がかりはほとんどないが、犯人に関してあることが判っている。
それは神楽蒼紫と戦い方が似ているということ。
また、神楽蒼紫の持っている剣とよく似た剣を持っていること。
違いはその剣が…禍々しき黒であること。
シナリオエゴ:犯人 (関係:任意)
▼大鳳 焔/鳳雛 プレイヤー:麻那
【スピリット/ビースト】 年齢:外見5歳(実年齢は数百歳)/性別:男/カヴァー:子供(時々ハンター)
「――――俺様の炎は、ちぃっと熱いぜぇ?」
見た目は子供、頭脳は893。愛らしい外見とは裏腹に、根性ババ色の性悪幼児(by知人談)。
受けた恩には報い、売られた喧嘩は倍返し。心の綺麗な女性が好みで、気に入った相手の前では猫を被る。
基本的に執念深いが、一度終わったことはコロッと忘れるタイプでもある。趣味はチンピラからのカツアゲ(ぇ
不死鳥だか朱雀だか、高位の魔物に連なる血統らしい。故郷で何らかの罰として能力を封印、人界に追放された。
子供の姿になっているのは封印の副作用。尤も当人は、今の姿を都合よく利用してる節がある。
所持HA:《怒りの日》、《世界霊魂》、《復讐の爪》
蒼紫:PC間の絆は、ミュスカに尊敬で。退魔師として格上だと思ってます。
ミュスカ:経験点は蒼紫の方が上なのに(笑)。
蒼紫:それを言っちゃうと、PL経験の多い奴が偉ぶれる事になっちゃいますから(苦笑)。設定上は、岬もシグも蒼紫も同格ですよ。
ミュスカ:まぁ、そうですね(笑)。PC間絆は焔に絆/知己で。
焔:PC間絆は蒼紫に絆/興味で。くくくくく…いぢっちゃる(マテ
小鳥:あぁ、そうかぁ。皆ハンターなのかぁ(今更
GM:そういえば、焔と泰樹に接点無かったんですけど。ハンター筋での知り合いって事で良いでしょうか?
焔:それでいいっすよー。カツアゲの他にハンターでも稼いでるんで(ぉぃ
GM:カツアゲしてるんですか(笑)。
小鳥:カツアゲがメインなんだな(笑)。
焔:やだなぁ、悪党が相手の時だけっすよ? はっはっは(ぁー
蒼紫:カツアゲする幼児……嫌な生き物だ(笑)。そういや、蒼紫はミュスカの二つ名知ってたんでした。
GM:そして、ミュスカならびに焔へ。蒼紫を構ってやってください(笑)。
蒼紫:ぶほぁっ!(茶吹く)
ミュスカ:(即座に)勿論です。
焔:(力強く)当然です。
GM:お二人ともナイスです!
ミュスカ:奈落の底へ突き落とす勢いで行きます(マテ
焔:TVの芸能リポーターの如く。
蒼紫:ソ、蒼紫はメンタル弱いですヨ?!(ガクガクブルブル)
焔:人の不幸は蜜の味! 面白ければ虚実は問わず!(ぉぃぉぃ
ミュスカ:むしろ虚が8割で行きましょう!(マテマテ
小鳥:あぁ、とっても羨ましいのでせめて裏で(何
GM:期待してます(笑)。そして蒼紫、プレゼントの指輪はどんなのか考えてもらえましたか?
蒼紫:あ、決めておきました。ダイヤのシンプルな奴。石がデカいとか、そう言う派手さは無いけど地味に高い奴です。
GM:プラチナ? 金?
蒼紫:金だと下品になるので、白金で小粒のエメラルドがあしらわれてます。
ミュスカ:「蒼紫君、君の探してる指輪はこの店にあるらしいわよ?」
蒼紫:銀も考えたんですが、銀って黒ずむんで日常的に着ける指輪には向かないんですよね〜。
GM:蒼紫、けっこうお給料高いのね(笑)。
蒼紫:蒼紫は、平均的なサラリーマンより稼いでます。だから出席日数が足りないと言う(笑)。
一同:いや、学校行こうよ(笑)。
蒼紫:本業は退魔師の方なので、そっちサボると実家が五月蝿いのです(笑)。学校サボっても親は何も言わない、とも言う(笑)。
焔:むしろ、何で卒業なり中退なりしないのかと(笑)。
蒼紫:まだ三年になったばっかですから(笑)。
焔:晶も今年、三年生なのですが(笑)。
GM:晶と同学年になったんだ(笑)。
蒼紫:計算が合わないのですよね(笑)。おかしいなあ、留年してないのに。
ミュスカ:タイムパラドックス?(笑)
焔:いつの間に追いついたんだ…ていうか同い年だったっけ?(笑)
蒼紫:いや、晶は一個下だった。晶が三年になったんで、慌てて蒼紫三年にしたんだもん(笑)。
焔:素直に、大陸行ってる間は休学扱いだったということにしては?(笑)
GM:っていうか、学校あるのに大陸行ってたんだ(笑)。
蒼紫:アメリカのアーカムでクトゥルーの眷属と戦ってました(笑)。
■オープニングフェイズ■
●シーン1 『運命の日』 シーンプレイヤー:蒼紫
○神楽蒼紫の家
GM:さて、夏休みも終わりに近づいたある日。君は恋人の洸と一緒に家にいます。
蒼紫:モーニングコーヒー(強調)を淹れながら、起きて来たばかりの洸に話しかけます。
ミュスカ:…何故モーニングコーヒーを強調?
蒼紫:いや、だってモーニングコーヒーですよ? モーニングコーヒー。
焔:朝起きると、シーツの下は全裸なんだよ。いわゆる『大人の関係』って奴の婉曲表現?
ミュスカ:なるほど、夜明けのコーヒーでしたか!
焔:そう、それ(笑)。
蒼紫:まあ、そういう婉曲表現です(笑)。
ミュスカ:そっち方面でもいじれるのか(ぇ
GM/洸:「おはよ。蒼紫。今日も良い天気だね」
蒼紫:「おはよう。朝ごはん、できてるよ」サラダやらトーストやら並べ始める。
GM/洸:「うわあ。良い匂い。いただきま〜す」美味しそうに頬張りながら。
蒼紫:「それで、洸。今日は大切な話……てか、お願い、てか……あるんだけど、聞いてくれる?」
GM/洸:(同時に)「ねね。今日は良い天気だから、お洗濯とお掃除終わったらどっかに出かけない?」
蒼紫:「ああ。それは良いな。外でってのも悪くない。ああ、でも今先に返事だけ聞いておきたいしなあ」
GM/洸:「近所にパスタの美味しい店が出来たんだって…え? なに?」
蒼紫:「えー……っと。夏休み中に、俺の誕生日があったじゃない? あれで、俺18になったんだよ」
GM/洸:「覚えてるよ。私ケーキ焼いてあげたもんね。プレゼントの時計、大した物じゃないのに喜んでくれて」
蒼紫:プレゼントの時計は、ぜひ懐中時計で。趣味なのです(笑)。
GM:了解です。銀の懐中時計で鎖のついた奴ってどうです?
蒼紫:それで!
GM:ラジャ! 出来ればこのセッション中は身につけててほしいなあ(笑)。
焔:サポネッタか。投げると側面から刃が飛び出して切り刻むと(違
蒼紫:ス●バン刑事?(笑)
ミュスカ:裏には桜の大門ですか?(笑)
焔:いいえ、月カルです(謎
蒼紫:「それで、だな。俺からも渡したいものがあるってーか……その……コレなんだけど」エプロンのポケットから指輪ケースを取り出して。
GM/洸:「……………………えと、これ…」しばし絶句。
蒼紫:「あー……ほら。18歳って、“そういうこと”できる年齢じゃない? それで、洸さえ良ければなんだけど」
GM/洸:「え、えとさ。ほ、本当にいいの? 私で…もっとちゃんと考えた方が…」
蒼紫:「いや、お前以外には有り得ないよ。俺は、真剣だから」
GM/洸:「蒼紫……私…」洸が何かを言いかけた時、ピンポーン、ピンポーンとチャイムが鳴る。「あ、お…お客様みたいだね」
蒼紫:「洸……って、何だ? 大事な時なのに」しぶしぶ玄関口に出ます。ガチャ(扉を開ける仕草)。
GM/??:「あの……」
蒼紫:「……ん?」(視線が下りて行く)「……どうした、坊や。何か困りごとかい?」
GM:そこにいたのは、4歳ぐらいの男の子ですね。背中には布に包まれた細長い棒を背負っています。
蒼紫:ぐっ! 4歳とは絶妙な年齢を。GMめ、やるな(笑)。
ミュスカ:焔は外見5歳……年子と言い張れますな(笑)。
GM:その男の子はあなたの姿を認めて抱きついてくる。「見つけた。パパ!」
蒼紫:「……………………へ?」目が点。
GM/??:「ママの言ってた通りだ。僕はパパに似たんだって!」その言葉に男の子をよく見てみると、その顔は君によく似ているね。まるで本当の息子みたい。
焔:…洸には似ている? 似ていない?(笑)
GM:えとねえ、外見チビ蒼紫と思ってください(笑)。
蒼紫:「えー……と。洸さん? いつの間にご出産を?」混乱中。
ミュスカ:混乱しとりますなぁ(笑)。確か子供が出来ている時には洸と蒼紫は出会ってないはずなのに(笑)。
GM/??:「誰、その人? ママの名前は香だよ。僕は神倉蘇芳だよ。会いたかったよ、パパ!」
蒼紫:「香? 香、香……えーと。身に覚えが無いのデスガ。と言うかこんな大きな子供作れる歳じゃねぇし!」
GM:さて、君が混乱している中。後ろから今までに感じたことのない殺気を感じますね。
ミュスカ:蒼紫、危なーい!(笑)
小鳥/ニセ蘇芳:(瞳うるうる)「パパ……お母さんのことも嫌いになっちゃったの? 僕のことも? だからそんなこと言うの…?」こういう台詞が瞬時に浮かんでくる自分は、あざといと思った(ぁ
GM:それ、採用(笑)。
小鳥:なんだってー!?(笑)
GM/洸:「……蒼、紫……」
蒼紫:「え、いや。いやいやいや。誤解ですよ、誤解。そんな。俺は洸一筋だって」
GM/蘇芳:「そんなことないもん! パパはママの事が一番好きなんだって聞いたんだから!」
蒼紫:「ぎゃわぁーっ?! 何てこと仰いますか、このチビっ子はーっ!!」
GM/洸:「蒼紫…、私… 実 家 に 帰 ら せ て い た だ き ま す !!!」
ミュスカ:おっ、出た。夫婦喧嘩の伝家の宝刀「実家に帰らせていただきます」が(笑)。
GM:昨日教わりました(笑)。
焔:ていうか。洸の実家ってどこよ?(笑)
蒼紫:実はPLも知らんのだ(笑)。
ミュスカ:そこ突っ込んじゃダメだと黙ってたのに(笑)。
小鳥:謎だ…(笑)。
蒼紫:「ぎゃわー!? 待て! 俺、お前の実家にはまだ挨拶にも行ってないんだから……っていやいや、挨拶してからなら良いって問題でもなくてーっ?!」
GM:ゴソゴソ。バタバタバタバタ。ガチャ。タッタッタッタ。あっという間に荷物を詰めて、洸は家から出て行きましたとさ。後には放心状態の蒼紫と、『蒼紫の息子』と名乗る蒼紫によく似た子供が残された…。
蒼紫:「うう……まあ取り合えず、家に入れ。話くらいは聞いてやるから」涙目でお子様を家に招き入れます(笑)。
小鳥/ニセ蘇芳:「パパ、僕知ってるよ。『オトナのオトコはセキニン取らなきゃいけない』んだよ!」(マテ
Cerva:惚れ惚れするほどに天国から地獄へ一直線コースだ。そしてそんな状況でも子供をないがしろにしない蒼紫の人柄が、ある意味哀れ…(ほろり)。
GM:ではシナリオ絆:神倉蘇芳と[SA:立派なパパになる/子供の父親を見つける]をどうぞ。
小鳥:Φω・)なるほど。ここは後者のSAを取って自分発見、早期解決(黙れ
蒼紫:ぐ……これ、悩むなあ。[SA:立派なパパになる]で。
GM:ファイナルアンサー?
蒼紫:ふぁ、ファイナルアンサー(吐血)。
GM:了解。ではシーンを切ります。
▼絆/エゴの変化
蒼紫:神倉蘇芳に絆/家族を取得。
ミュスカ:これは『いじる』より『いじめる』方が楽かも(ぇ
焔:え、それって同義語じゃないの?(笑)
GM:ところで洸って、こんな感じで良かった?
焔:いいんじゃないでしょーか。特に違和感なかったし(笑)。
蒼紫:大丈夫ですよ〜。てか、GMさんごとの洸のイメージが合っても良いくらいだと思ってますし。
焔:ところで、蒼紫は焔のことを知らないって事で良いかな? 焔は噂や書類とかで蒼紫を知ってるって事で。
蒼紫:ふむふむ。じゃあ、そういう事で。
●シーン2 『引き裂かれた母子』 シーンプレイヤー:ミュスカ
○街中
GM:場面は蒼紫OPの前日。あなたはある道を通りかかりました。
ミュスカ:………蒼紫OPの前日なら、蒼紫が装飾店(?)に入っていったのを見ておきたい気が(ぇ
何事もない平凡な日々。それに終わりを告げたのは、一人の女性の叫び声。
「蘇芳! 逃げなさい。早く!!」
小さな足音が走り去っていき、残されたのは男たちの怒鳴り声。
ミュスカ:「蒼紫君、アクセサリーなんかに興味……ん?」叫び声に気づいて現場に走っていきます。
小鳥:ミュスカさんの視力がとても良かったんだろな。あんまり目撃位置が近いと蒼紫君だって気付いちゃうゼ(笑)。
蒼紫:ここで気付いていれば、気付いていれば悲劇は防げたのか……ッ!(笑)
ミュスカ:気づくはず無いでしょう。何せ一世一代の事なのに、回りに気を配ってる余裕は無いでしょうし(笑)。
GM:そこにいたのは見るからに怪しい男の集団。その真ん中で、白いワンピースの女性が逃げようと藻掻いています。
ミュスカ:「あんた達! 何してるの!」怪しい集団を叱りつけてみます。
GM/男たち:「おい、見られたぞ!」「ちっ! 殺せ!」ミュスカ、〈運動〉で振ってください。達成値20以下だと負傷します。
ミュスカ:「話し合いで済む相手じゃないわけね」って、今の状態で20?!
GM:YES。相手は一般人。ただし、銃持ってます。
ミュスカ:クリットしかない…(ころころ)無理無理、出るわけないじゃない。
GM:ではあなたは負傷し、がっくりと膝をついて倒れます。
ミュスカ:「っ、銃まで持ってるのに気づかなかったなんて…私も落ちたものね」気絶しましょう。
「急げ! さっさと女を連れて行くぞ!」
「ガキはどうするんだ!?」
「後で良い、早くしろ。警察が来るぞ!」
薄れゆく意識の中。ミュスカは女の声を聞いた。
「お願い、どうか…私の子どもを助けて!!」
まるで誰かに祈るような声。助けもいない。味方もいない。それでも何かに縋ろうと発した言葉。
それは我が子を守ろうとする…母の祈り。
GM:[SA:女性を救う]と、シナリオ絆:神倉香をどうぞ。
ミュスカ:受領、シナリオ絆は救済で取ります。
GM:ではシーンエンド。
▼絆/エゴの変化
ミュスカ:神倉香に絆/救済を取得。
蒼紫:警官じゃない、銃を持ってる……ヤの字の方々かな?
ミュスカ:ヤならまだマシな方でしょう。もっと血腥い組織的な奴らだと思わなくは無いですが。
焔:たかが銃弾で、人狼が気絶するとは…(苦笑)。
蒼紫:当たり所が悪かったんでしょう。
焔:銀の弾丸でも入ってたかな?
ミュスカ:多分、急所に入ったんでしょう。並の人間なら即死する所を半魔だから生き延びたと。
蒼紫:まあ[かりそめの死]ですらなく気絶だから、そう大した傷ではないでしょう。
GM:ああ、弾は心臓の真横に当たりました。
焔:街中で魔獣化するわけにも行かないから、気絶の振りで誤魔化したってところかな。
Cerva:…銃弾喰らうことを「たかが」と言い切れる辺り、なんかこー、人離れが実感されてしまう。
小鳥:〈殴〉+1なんて、たかが(何
Cerva:しかし、人通りの全く無い道でよかった。人通りあったらミュスカがピンチだ(笑)。
ミュスカ:全くです。いろんな意味で(笑)。
小鳥:OP1は精神的に崖っぷち。OP2は生命的に崖っぷち(何
焔:ダメージはないから良いじゃないか(笑)。
ミュスカ:ごめん、《超逆境》はまだ取れないの(T T)
●シーン3 『命奪う殺戮者』 シーンプレイヤー:焔
○占い店『イリュージョン』
GM:暇をもてあましたあなたは、久々にハンターの仕事を受けることにしました。呼び出された場所は占い店『イリュージョン』。呼び出した相手はフリーのハンターであり陰陽師の安倍泰樹。
焔:ほーい。
GM/泰樹:「君が焔君かな? 私は安倍泰樹。依頼を引き受けてくれてありがとう」
焔:「今日は珠裳の姉ちゃん、いねーのか……ちぇっ」(舌打ち)
GM/泰樹:「すまないね。珠裳は店舗の方で、客と話をしていてね」
焔:「あん? 別に金さえ払ってくれりゃ良いんだけどな」手をひらひら。野郎に振り撒く愛想はない。
小鳥:あぁ、正直者…(笑)。
焔:自分に正直、がモットーです(ぇ
ミュスカ:珠裳が出てきたら猫を100匹ぐらい被ったのかな?
GM:あ…しまった。OP2で写真出し忘れた…。ごめん。ミドルで何とかします。
ミュスカ:目を覚ました時、地面に落ちていた写真を拾ったか何かしたのでしょう。
焔:気絶したらしいけど…普通は救急車呼ばれるよね(ぉ
ミュスカ:救急車が来る前に逃げねば(笑)。
小鳥:「今、こっちで発砲音が!」「キャー!? 人が倒れているわ!」「誰か、救急車を! …キミ、大丈夫か! キミ!!」そして親切な人がずっと付いていてくれる罠(何
ミュスカ:ありがた迷惑な(笑)。
GM/泰樹:「報酬は高いよ。なんと言っても連続殺人事件だからね」そう言って分厚いファイルを取り出します。
焔:「連続殺人? へー…犠牲者は?」ファイルを受け取り。
GM/泰樹:「29人。老若男女問わずに」表情は変えず。
焔:「…ふーん」目が据わる。「で。目撃証言とか容疑者はこの中か?」ファイルをめくりつつ。
蒼紫:実際、こういう時ってどうなるんでしょうね。死霊課が手を回したりするんでしょうか。
焔:こういう時ってどういう時? ミュスカみたいなケース? それとも連続殺人の方?
蒼紫:ミュスカのケースです。火事に巻き込まれた時とか。
焔:魔物だって情報が入って、予めマークされてるなら死霊課だろうけど。そうでなければ…自分で何とかする、しかないんじゃないかな(笑)。
小鳥:世の中の何処かには、きっと何もかもに対してフリーな人がいるはず。そういう人は身元割れる前に脱走だゼ!(笑)
ミュスカ:まぁ、幸いミュスカは戸籍そのものはたぶん偽造で持ってますから、回復力以外はさほど問題にならないでしょう。
蒼紫:ちなみに蒼紫は戸籍上は人間ですよ(笑)。
GM/泰樹:「詳しいことはそこにあるが。犯人は今のところ、日本刀を持った若い男らしい。警察からの依頼でね。どうも魔が絡むらしい。これ以上の犠牲を出す前に捕獲、または…」
焔:「…焼いて良し、と」
GM/泰樹:「ああ、そうだよ。煮ても焼いても良し、殺害しても構わない。ただ、証拠だけは揃えておいてくれ」
焔:「めんどくせぇな…現行犯、即殲滅じゃ駄目なのか?」
GM/泰樹:「そうだね、その場合は臨機応変で。君の判断に任せるよ」
焔:「OK、それなら任しとけ。現場即応対処でいくぜ」(にやり)
小鳥:最初から滅する気マンマンだネ!
ミュスカ:焼く気満々ですな(笑)。
焔:当然だ!(びしっ)
小鳥:あぁ、良い笑顔(笑)。
ミュスカ:眩しいくらいに良い笑顔(笑)。
蒼紫:……そして狙われるのは蒼紫、と(笑)。
焔:そこはまぁ、臨機応変に(爽)。
小鳥:あぁ、蒼紫君災難だなぁ(笑)。←超他人視点
ミュスカ:そしてその災難はまだまだ続くと(笑)。
GM/泰樹:「今回は協力者を募って良いよ。報酬は一人ずつに出すから」
焔:「ふん、まぁ必要ねぇだろうけどな」
GM/泰樹:「それと、今回の事件の犯人について、少し手がかりがある」
焔:「…手がかり?」
GM/泰樹:「犯人は“世界を殺す者”こと神楽蒼紫と…戦い方がよく似ているらしい」
焔:「へぇ。神楽蒼紫か…噂には聞いてたが……とうとう“名前通り”になったって事か?」
GM/泰樹:「さあね。それはよく判らない。ただ、不似合いなのは…その犯人、禍々しい黒の日本刀を持っていたらしいよ。こちらでも情報を調べておこう。後は君に任せる。必ず犯人を捕まえてくれ」
焔:「ま、名前まで判ってるなら手っ取り早ぇや。そいつの身辺調べて、クロだったら……」にぃっと、鮫のような笑みを浮かべる(見た目)五歳児。
GM/泰樹:「どうするんだい?」微かに笑みを浮かべて。
焔:「聞くだけヤボって奴だぜ、そいつは」くっくっく、と哂う。
GM/泰樹:「…さて、蒼紫君は何に巻き込まれたのかな?」そんな泰樹の呟きを最後にシーンエンドです。シナリオエゴ:犯人と[SA:犯人を捕まえる]をどうぞ。
焔:OK、[SA:犯人を焼く]をもらった(ぇ
ミュスカ:SAが変化したー!?(笑)
GM:それでもいいよ(笑)。
焔:エゴ内容は犯人に獲物で(笑)。取りあえず、蒼紫へのPC間絆はエゴ/興味にしておく(笑)。
▼絆/エゴの変化
焔:蒼紫への絆をエゴ/興味に変更。犯人にエゴ/獲物を取得。
蒼紫:……今回は、子供は厄いのでしょうか?(笑)
GM:楽しい。何これ。むちゃくちゃ楽しい(笑)。
Cerva:蒼紫くんの今日の運勢→恋愛運:× アンラッキーシンボル:子供(ぇ
小鳥:よし、あえて言おう。GMの悪魔っ!(笑)
GM:なんとでも。私はDM(デーモンマスター)です(笑)。
蒼紫:んむ。正しくでーもん。
GM:私はネタのためならば、セッションの中身すらも変えます!(←威張る事じゃない
小鳥:なるほど。碧さんはダークマスターだったのですネ!(違
GM:デーモンマスターです!
ミュスカ:たまにダイスの神様が降りてきてダメマスターに変化すると(酷
GM:…………………………うわあああああん!? ミュスカがいじめる〜〜〜〜〜〜!!
ミュスカ:しまった! いじめるのは蒼紫だった!(笑)
GM:どうせ、OPも写真忘れてたよ! 始まる場面が前にやったシナリオのOPと似てるもん!(泣)
小鳥:Φω・)ノ"(撫で撫で)
GM:くすん、くすん(涙)。
Cerva:きっとこれから弄ってくれますよ。表で二人(笑)。
蒼紫:ぐすん。不吉な事を;;
■ミドルフェイズ■
●シーン4 『俺の知らない息子』 シーンプレイヤー:蒼紫 登場難易度:登場不可
○神楽蒼紫の家
GM:さて、ようやく放心状態から解けた蒼紫君。。君の前にはお菓子を頬張る蘇芳君が座っています。
蒼紫:「さて……それで、詳しい話を聞かせてくれるかい?」
GM/蘇芳:「話?」
蒼紫:「俺は君のお母さんに会った事もないし、君に会うのもこれが初めてだ。何でパパなんて呼んだんだい?」
GM/蘇芳:「パパはパパだもん!」
蒼紫:「うーん……どうして、そう思うんだよ?」
GM/蘇芳:「僕だってパパに会うのは初めてだし…あのね。パパが悪魔を倒したからだよ!」
蒼紫:「悪魔? 悪い魔物の類なら大勢やっつけてきたけどね……どんな奴の事だい?」
GM:蘇芳の話だと…あなたは以前、とある悪魔と戦って倒したことがあるのですが。その時、蘇芳も近くにいて目撃したらしいです。その悪魔自体はシナリオに絡んできません。
蒼紫:それが、どうして『パパ』という事に?
GM:それはですねえ。母親から『パパは悪い奴と戦う正義の味方だ』って聞いてたからです。
蒼紫:……えーと? PL的には判ったのですが、蒼紫としてはまだ『?』マークですよね、それ(笑)。
GM:刀を持って、その力を弱き者を救うために使う。その戦い方が母親の話と全く同じでした。そして、何より『パパは蘇芳とそっくりなんだよ〜』って聞いてましたしね。
蒼紫:「いや、確かにそんな奴を倒した覚えはある。あるけど、他にも『正義の味方』はたくさん居るだろう? 俺みたいな偽善者じゃなくてさ」
GM/蘇芳:「どうして信じてくれないの…? パパは僕に刀をくれたのに!?」
蒼紫:「刀? そういやそんな包みを持ってるな。それ、ちょっと見せてくれるかい?」
GM:蘇芳が包みから取り出したのは一振りの古い刀です。それはあなたの持っているものに、よく似ています。
蒼紫:「うーん。確かに似ているけど……(翠、どう思う?)」念話で刀に憑いている妹に相談。何か、魔力とか霊とか憑いてます?
GM/翠:『…判りません。似ていないようで似ている…これは私と“同じもの”です…でも、今は何も感じません』
蒼紫:「(同じ、って事は誰かが『変じて』る代物なわけか……)」
GM:この刀の特徴は、錆びていて抜けないことです。なので、あなたのと全く同じ刀かは判りません。
焔:この刀は黒かったりはしないのかな…残念(ぇ
ミュスカ:器であって中身が入っているわけじゃないみたいですね。
焔:同じってのは単にアーティファクトって意味かな。それとも特別に『翠』と似ている?
GM:両方ともYESです。元は何らかの力があったらしいですね。但し、今はその力は感じません。眠っているのか消失しているのかは判りませんね。
焔:……ちょっとブラックな展開を思いついたが…どうだろう。
蒼紫:これで香さんが洸そっくりだったりしたら笑います(笑)。
ミュスカ:その時はドッペルゲンガーと言って騒いだ方がいいかな?(笑)
焔:香はともかく、蘇芳と刀が蒼紫に似ているってのは偶然じゃない…かも。
GM:さて、ではここで蘇芳について情報判定できます。〈情報:噂話〉でどうぞ。
蒼紫:(ころころ)達成値14。
GM:気合い入ってますね。お父さん。全部出ました。
蒼紫:そりゃ、この子をどうにかしないと洸が(笑)。
>神倉蘇芳 〈情報:噂話〉
達成値8:神倉蘇芳、5歳。母と二人暮らしをしていたが、知らない男たちが家にやってきて、知らないところに連れてこられた。母親とははぐれたらしい。
達成値11:父親は不明、ただ母から写真で顔を教えてもらったらしい。例えて言うなら神楽蒼紫みたいな顔。
達成値13:父親の記憶はないが、父は古びた刀を残したらしい。その刀は蘇芳が持っている袋の中にある。ただし、錆びて抜けない。
GM:以上です。
蒼紫:「なるほど、写真を見せてもらったわけね……なら、君のお母さんに会えば事情が判るかな」
GM:蘇芳からは母親と最後に別れた場所を教えてもらえます。
蒼紫:「じゃあ、一緒に行こうか。俺だけじゃ顔が判んないしね」
GM:そして、変な男の人たちがママをどこかに連れて行ったことも。
蒼紫:ぶふっ!? それは『はぐれた』んじゃなくて『攫われた』と言うのだ!(笑)
GM/蘇芳:「ママ、どこにいったのかな…」
蒼紫:「よし、俺が君のお母さんを見つけてやろう。そしたら、お母さんに詳しい話を聞かせてもらうよ?」
GM/蘇芳:「ママを、見つけてくれる?」
蒼紫:「任せとけ。ま、しばらくの間とは言え『パパ』だからな」苦笑しつつも頷く。
GM/蘇芳:「パパ、大好き!」
蒼紫:「おいおい、そんなに引っ張るなって。服が伸びるから」
GM:子どもとじゃれ合うその姿は、まるで本当の父親のようだったという…。
蒼紫:そんなほのぼの風景をやりつつも、速攻で洸の携帯に電話。事情を説明して言い訳しますよ?(笑)
GM:んーんと、では一応説明を受け入れましょう。ただし、ちゃんと説明できるまでは会いたくないそうです。
蒼紫:「判った。必ず戻るから、待っててくれ」
GM/洸:「…約束だからね…」
蒼紫:「任せとけよ。俺は嘘はついても、約束を破った事は一度もないだろ?」
GM/洸:「…蒼紫。返事は後でね…」ガチャ。
蒼紫:「はぁ〜〜……どうにか機嫌を直してもらわにゃ、婚約どころじゃねぇぞこりゃ」
GM/蘇芳:「どうしたの、パパ?」
蒼紫:「んにゃ、大人の話。とりあえず、その怪しい男とやらを調べてみますか」
GM/蘇芳:「うん。こっちだよ!」
蒼紫:とりあえず、エンディングまで洸を放って置くと酷い事になりそうなので(笑)。
GM:あら、よくわかったね。
ミュスカ:GM、そこはとぼけておくとなお腹黒くなれます(ぇ
GM:そこまでは(笑)。
●シーン5 『残されたもの』 シーンプレイヤー:ミュスカ 登場難易度:任意
○街中
GM:誘拐犯を目撃した翌日、あなたは再び現場に立っています。どうやら救急車からは逃げ延びましたね。
ミュスカ:「っつ〜、流石に心臓に当たってたら危なかったわね」胸を押さえながら現場を見回してみます。
GM:昨日の事件は、何故か新聞には載っていません。それにあなたが撃たれたことも知られていません。どうやら何者かが隠したらしいです。
ミュスカ:「隠蔽工作は万全、これはちょっとしたことになりそうね」
GM:さて、現場見渡しましたね。では女性がいた場所に、一枚の写真が落ちていることに気づきます。
ミュスカ:「これは何かしら?」写真を拾って見てみます。
GM:そこにはあの女性と、その腕に抱かれた赤ん坊。そして顔を切り取られた父親らしき青年の姿があります。裏には『香と蘇芳と三人で』と書かれていますね。
焔:…あれ、父親は本当に別にいるのか?
ミュスカ:写真と名前も判りましたし、香についての情報が判りませんか?
GM:〈情報:噂話〉で。
ミュスカ:「写真の元の持ち主は旦那さんかしら? で、昨日の奥さんはっと」(ころころ)達成値11。
>神倉香
達成値8:母親の名前は神倉香。子どもの名前は神倉蘇芳。
達成値11:父親の情報は一切出ていないが、指輪は父親から贈られたものらしい。
GM:以上です。一番上が隠れました。なお、指輪は写真にも写ってますね。白金で小粒のエメラルドがあしらわれた、ダイヤの指輪です。
ミュスカ:「結婚指輪、なんでしょうねぇ」AGPここで使うのはもったいないし、この情報は他の方に任せますか。
蒼紫:SAから推測すると、蘇芳くんは父親(?)の許には戻れないんだよなあ。
焔:さて、どうかな?
GM:では、ここで更に〈知覚〉で振ってください。
ミュスカ:〈知覚〉は技能があっても低いのよ。(ころころ)達成値8。う〜、今日はダイス目が悪い。
GM:おお、ちょうどぴったり。
ミュスカ:危ない危ない(笑)。
GM:では、昨日あなたが倒れた地点。まだ血がこびり付いている地面に、光るものを見つけます。
ミュスカ:近づいて見てみます。
GM:それは赤黒く染まった指輪らしきものです。どうも女性が連れ去られた時に落ちて、あなたの血で汚れたみたいですね。
ミュスカ:「何だか悪い事をしたわね」と指輪を拾ってハンカチで軽く血を拭き取ってみます。
蒼紫:えーと、そろそろ出ます。「あれ? ミュスカさんじゃないか。こんなとこで何やってるんです?」蘇芳を連れてます。あしからず。
ミュスカ:「あら、蒼紫君じゃない。今日は洸ちゃんと………」そこで子供に気づきます。
蒼紫:「それなんだけど。ちょいとばかり厄介ごとに巻き込まれてて……って、あれ? その指輪、何でミュスカさんが?」
GM:指輪、拭きましたね? では指輪の裏には『S to K』と書かれています。Sというイニシャルの方が、Kというイニシャルを持つ方に贈ったもののようです(にやり)。
蒼紫:い、いかん。明らかに追い詰められてますよ?!(焦)
GM/蘇芳:「あ〜! ママの指輪だ!」
小鳥:追い詰められてますねぇ(笑)。
GM:ナイス、蒼紫(笑)。
小鳥:『あかい・ほのか』さんでしょ? 元々の恋人は。
蒼紫:YES。
小鳥:イニシャルは『H・A』。Kの要素は無い…(笑)。ハメられてるハメられてる(笑)。
蒼紫:ガサゴソとポケット漁ります。まだ指輪は渡す前でしたよね?
GM:ええ、ありますねえ。家に置いてなければ(笑)。
蒼紫:「……同じ?」
ミュスカ:「私も巻き込まれたわね。っと、この指輪、君のママのかな?」一応、文字の方に目を通してから屈んで子供に目線を合わせます。
GM/蘇芳:「うん。パパがプロポーズの時に渡したんだって! ママの宝物だって言ってたんだよ、パパ!」そう言って、子どもは蒼紫をパパと呼びます。
ミュスカ:「…パパ?」視線は蒼紫へ(笑)。
蒼紫:「冗談だろ? 何の偶然だよ、こいつは……」頭抱えます。
焔:調べたいことは複数あるが、焔視点だと関連性がないんだなぁ今のところ(笑)。香を攫った黒スーツ達の素性とか、指輪の出所や購入者についてとか…(笑)。
GM/蘇芳:「ママとはここで別れたんだ。ママ、どこだろう?」子どもはきょろきょろと辺りを見回してます。
ミュスカ:「………蒼紫君、お盛んだったわけね〜」(ニヤニヤ)
蒼紫:「えーーと。そうじゃないんだよ。この子の事は身に覚えがないんだ。そりゃ、俺の子なら責任は取らにゃならんとは思うけど」いかん、ロールプレイが面白すぎて本題を切り出せない(笑)。
GM:ある程度で情報聞いてね(笑)。麻那さん、お待たせしてすみません。
焔:いえいえ(笑)。
ミュスカ:「うんうん、ちゃんと責任とらないとね。パ・パ」蒼紫の肩に手を置きます。
蒼紫:「……判っててやってるでしょ、ミュスカさん。それより、聞きたい事があるんですけど」
ミュスカ:(蒼紫と同時に)「で、ちょっと気になる事があるんだけど」
蒼紫:「っと。お先にどうぞ」
GM:ああ、そうだ、ミュスカに一つ言い忘れていました。写真の青年は、蒼紫が持っているのと同じような刀を持っています。
ミュスカ:了解。「お言葉に甘えて」顔を蒼紫の耳元まで近づけて「ここで人攫いが起きたのに、人攫いが無かった事になってるの。不思議に思わない?」子供には聞こえないよう小声で囁きます。
蒼紫:「……まさかとは思うが、人攫いって女か?」(ひそひそ)
ミュスカ:「正解、相手は銃を遠慮なく撃てる黒服集団。一応、こっちでも知り合いに調べてもらってるけど、そっちは何か知らない?」(ひそひそ)
蒼紫:「俺もそれについて調べ始めたとこ。てか、その女の人って、この子の『ママ』だと思うンだよ」(こそこそ)
ミュスカ:「思う、じゃなくて確定よ」(ひそひそ)と、黒服集団について調べたいのですが。
GM:〈情報:裏社会〉でどうぞ。香は先ほどと同じです。さっきの写真を蘇芳に見せれば、なお証拠が固まりますね。
蒼紫:(ころころ)達成値8。裏社会は苦手だ……。
GM:さっきから情報でぴったり8を出すなあ。
ミュスカ:一応、技能と情報屋を持ってます(ころころ)達成値14。
>“組織”
実態不明。ただ組織とだけ呼ばれる存在。
MMMのように、魔物を利用した実験、交配による新種の誕生、サイバネティクス技術との融合…などを行うが、決定的に違うのは(末端の構成員は別にして)、営利目的で動いているわけではないことである。
彼らの目的は、それらを通して、人類、ひいては世界の天敵を作り出すことにある。
放っておけばレミングのように自滅行為に走る人類に『天敵』という恐怖を与えて統制し、人類という『種』が停滞しないよう活動している。
実験の成果を試すため、国家・犯罪組織・世界各国の反政府組織などに実験の成果を売ったりはするが、第二次大戦やキューバ危機など、全世界に波及しかねない危機的状況に関しては、最終的に回避するよう誘導している。
GM:というわけで、女性を攫ったのは“組織”の人間です。
蒼紫:げげぇーーーっ! “組織”か。あそこの連中には狙われてるからなあ(笑)。
ミュスカ:「………あんまり聞きたくない名前が出てきたわね。《大使》とかが動いてる様子がないだけマシかしら?」
GM:それと、今回に限り何者かと手を組んでいるらしいということも判ります。それが何者かは、まだ判りません。
蒼紫:「参ったな……“組織”か。心当たりがあり過ぎだぜ。俺のコピーくらいなら簡単に作りそうだしな、連中」疲れてきたんで普通に喋る(笑)。
ミュスカ:「そうね。私の一族もあそこには多少援助貰ってたし、あながち無関係じゃないわね」溜息ついて普通に喋ります。
GM:では“組織”に狙われているという情報から、更にある事実が判ります。〈情報:裏社会〉を振ってください。
蒼紫:だから裏社会は苦手…(ころころ)達成値6(笑)。
GM:何もわかんない(笑)。
焔:ひっどいダイス目(笑)。
小鳥:Φω・)おぅ、本当に凄まじいぞ(笑)。
ミュスカ:レジェだけに、情報は多少押さえてます。(ころころ)達成値15。
GM:全部出た。
>事件の関係者
達成値8:神倉香という人物が、最近世間を騒がせている連続殺人鬼と関係があるらしい。
達成値11:とある計画のために、彼女の命が必要らしい。
達成値13:彼女には人質となりうる蘇芳という息子がいるが、母親が逃がして今は神楽蒼紫という男の家にいる。
GM:以上です。他に調べたいことはありますか?
ミュスカ:連続殺人事件について。それで焔と接点が持てます。
GM:〈情報:裏社会/警察〉で。
ミュスカ:どっちもあって修正も同じですたい。(ころころ)達成値13。後は蒼紫に、香について調べて欲しいな〜。
GM:香に関して出なかった情報は『達成値13:組織に狙われている』だったので、この時点で既に意味がないです。次に事件の情報。
>連続殺人事件
達成値8:死者は判っているだけで29人。今後、増える可能性もある。
達成値11:表向き、死者の共通点はないことになっている。
達成値13:実は被害者は全員が半魔。ある目撃情報で、犯人は10代後半から20代前半の青年だったとされている。
GM:以上です。
蒼紫:「……刀使いとか言わねぇよなあ?」
GM:犯人の凶器は公開されていません。ただ、刃物の可能性は高いです。
ミュスカ:「正確な人相は判ってないみたいね。後はハンターズブラッド辺りから、誰か事件解決の依頼受けてないかしら?」
蒼紫:んむ。蘇芳に話さなきゃならない重要な話が一つ出来ました。
ミュスカ:母親についてですか?
蒼紫:いや、父親について。下手すると蒼紫が斬らなきゃならなくなるので。
ミュスカ:父親については情報不足ですねぇ。焔と合流してから調べるのが筋かと。
蒼紫:んむ。調べると言うか、説得なのですが。このシーンはシーンPCじゃないんで後に回します。
ミュスカ:ですね。このシーンはここまでにして、焔さんに回しましょう。
GM:ああ、焔。あなたの情報ってどのくらい出回ってますかね?
焔:…ていうか。俺の方から蒼紫の近況を調べて、絡もうと思ってたんだ…(笑)。
蒼紫:ぶっちゃけ、出番が無くても許されるのって、一時間が限度だと思うんだ(笑)。
ミュスカ:あわわっ、申し訳ない(汗)。
蒼紫:いや、私こそ申し訳ない。
GM:すみません、ちょっと強引に先進めます。蒼紫、きみにはハンター紹介系をよくやっている知り合いがいることを思い出します。彼の名前は安倍泰樹。携帯番号登録済み(笑)。
蒼紫:「……泰樹さん辺りなら判るんじゃないか?」
ミュスカ:「あぁ、彼ね。私は番号知らないけど、蒼紫君は知ってるの?」
焔:つか、蒼紫は『事件の容疑者』なわけで。その捜査を引き受けたハンターの素性を、ハンター互助組織がばらしたりはしないと思う…(笑)。
GM:なのでフリーの泰樹がばらします(笑)。
蒼紫:うん、ミュスカから連絡して貰わないとちょっと困る(笑)。「知ってるけど……俺から連絡するのは明らかにヤバいだろ。冤罪で捕まえてくれって言ってるようなもんだ。ミュスカさん、頼む」
ミュスカ:今の所、ミュスカは殺人事件とは無関係ですしね。「OK、関係ありそうな情報が手に入ったって言って向こうと交渉してみるわ」と奏樹に電話します。
焔:(呆れて)…碧さん。フリーだからって、このケースで情報開示なんかやったら泰樹さん、信用無くすよ? そもそも泰樹さんが依頼した仕事じゃないか(苦笑)。
GM:いや…って言うか、もうどうしたらいいか判んなくて困ってる。
焔:あ〜、適当にシーン回してくれれば、こっちで絡みに行くから(笑)。情報収集判定の途中に出しゃばってもウザイだろうと思って遠慮しただけで(笑)。
GM:あ、そっか。じゃあここでシーン切って焔に回します。
小鳥:焔君側からすれば、OP時で既に蒼紫君の名前は出ちゃってますからねぇ(笑)。何かしら接触する必要性はあるわけだし、なんとかしてくれるさ!(マテ
蒼紫:んむ。今蒼紫が連絡すると焼かれる。
GM:では、ここでシーンを切ります。
ミュスカ:あ、絆は蘇芳に絆/庇護、蒼紫に………玩具ってエゴ?(笑)
蒼紫:ひどっ! ミュスカさんひどっ!(笑)
焔:相手がオモチャの立場を受け入れてるなら、絆でもいいかな(ぇ
蒼紫:……それは、PLが? それともキャラが?(笑)
ミュスカ:いや、もう蘇芳が絡む時点で玩具決定ですし(笑)。
小鳥:相手を想いやっているなら絆ですよ。想いやっているなら…(笑)。自分の欲求に基づいた一方向な想いはエゴです。
ミュスカ:想いやってますよ? 立派なパパになるように(笑)。って、パパになるようになら期待かな? 蒼紫の絆は期待にしておきます。
▼絆/エゴの変化
ミュスカ:神倉蘇芳に絆/庇護、蒼紫に絆/期待を取得。
GM:前から思ってたけど、合流シーンが一番苦手みたい…。
蒼紫:私も合流シーンは苦労しますよ。結構そういう人、多いんじゃないでしょうか。
Cerva:私は導入シーンに悩んで、合流シーンでも悩みます!(ぇ
蒼紫:私は導入で個別の印象を強くしすぎて、合流に困るタイプ(笑)。
小鳥:Φω・)それだー! 私もそれで困るタイプです(ぁ
焔:あまりカッチリと予定を決めすぎず、「ある程度PLに任せる」とぶっちゃけても良いかと。予定イベントがあるなら、それをさっさと起こせばいいわけで。逆に言うと、イメージがないならPLにお任せした方が、色々と楽できて良いですよ。
GM:ああ、そっか。下手に誘導しようとしたからさっきみたいな事になったんだ…。
小鳥:こっちがぶっちゃけると、PLさんも「合流するなら○○な情報があればなぁ」とかぶっちゃけてくれますよ(ぁ
ミュスカ:先ほどの自分は、『殺人鬼の情報があれば焔と合流できる』と考えておりました。
蒼紫:ぶっちゃけると、今回は情報量は足りてるので。PC任せでも合流は結構やってくれるのですよ。PLにしても、合流できないと困るわけですしね。
GM:うん。次はもうちょっと任せてみます。反省、反省。
蒼紫:いえいえ。GM回数見ましたが、あの回数でこれだけこなせるってのは才能あると思いますよ。
GM:……。(←照れてる)
●シーン6 『殺戮の使者』 シーンプレイヤー:焔 登場難易度:任意
○街中
GM:さて、ここは情報収集の場面です。まず何から調べますか?
焔:「さてさて、まずは獲物の裏を取らなきゃねっと」蒼紫の近況を調べたい。今どこにいるかとか、彼の周辺で変わったことは起きてないかとか。
GM:噂話で、ある情報が駆けめぐっているようです。
焔:判定いります?
GM:達成値が高いほど細かく判ります。
蒼紫:あ、別に隠れたりしてないんで、蒼紫(笑)。
焔:〈情報:噂話〉と情報屋で。(ころころ)おぉ、高い。達成値16。
GM:ふむふむ。では一言で言うと、神楽蒼紫に子どもが出来ました。
蒼紫:ぶふっ!?(再び茶吹く)
GM:彼に瓜二つの4歳の男の子で、名は神倉蘇芳。母親は神倉香さんという人です。どうやら“組織”に狙われているらしく、今は母子二人で行動しています。蘇芳は今、こことさほど遠くない場所にいるらしいですね。また、その現場で母親が連れ去られたらしいですが、それは無かったことになっています。
焔:なるほど。…実のところ、事件に関してめぼしい情報はさっきのシーンで出てるんだよな(笑)。
蒼紫:蒼紫の居場所を探レバイイト思ウヨ(←棒読み)。
焔:それじゃ、ひとまず容疑者の居場所まで移動しようか。
GM:待った。
焔:ん?
GM:焔。泰樹から追加の連絡が来ています。どうも事件について進展があったらしいです。
焔:ほう、聞きましょう。
GM/泰樹:「目撃者が面白いことを話していてね。犯人は『神倉』と名乗ったらしいよ。ただ、神楽の本家には神倉という者はいないらしい」
焔:「…名乗った? 犯人が、わざわざ?」
GM/泰樹:「ああ。血塗られた刀を握りしめ、わざわざ一人を逃がして言ったらしいよ。『私は神倉、紫に繋がるもの』とね」
焔:「ふーん……容疑者のところに、同じ苗字のガキがいるらしいんだわ。これからそいつに張り付いてみる。その神倉って奴のこと、もうちょっと詳しく調べられるか?」
GM:〈情報:裏社会〉でどうぞ。神倉姓を持つ、一人の男が浮かび上がります。
焔:うーん、〈情報:裏社会〉は持ってないんだな。達成値はどの程度必要か教えてもらって構わない?
GM:13または25。
蒼紫:25?!
ミュスカ:HAかクリットでないと無理ですね。
焔:…クソ高ぇ(笑)。仕方ない、《自然感知》を使おう。(ころころ)ちぃ、惜しい。達成値24。
一同:惜しい!!
GM:但し、25の情報については…
焔:うん? [特徴:混沌の運命]でダイスを片方振り直す…事も出来るんだけど?
GM:ええとですね、達成値25の情報については『情報がある』ことは判っていますが、今それを知ることは出来ません。
焔:ふむ。ならいいや。
GM:何故なら、その情報は“存在してない”から。存在していない情報は、知ることが出来ませんね。
ミュスカ:《歪曲する真実》!
焔:…あぁ、《歪曲する真実》の方がありそうか。“時間軸的に存在しない”のかと思った。
GM:今の段階では、焔は隠された情報については何も判りません。知ることも出来ません。では神倉姓の男について。
>神倉姓の男
達成値8:神倉双紫。神楽蒼紫によく似た青年。神倉香の夫であり、神倉蘇芳の父。
達成値11:現在何らかの理由で“組織”に捕らわれ、多くの半魔の命を奪っている。半魔を狙ったのは、より強い力と魂を求めたため。
達成値13:何故か、その戦い方は神楽蒼紫によく似ている。
GM:以上です。
蒼紫:合流と情報収集が一段落したら、1シーンだけ頂けませんか? 短いシーンなので。
GM:他の皆様も構いませんか?
ミュスカ:父親を斬る決断ですか。ちょっと引っかかる事がなかったりもするのですが、いいでしょう。
蒼紫:まだ早いかなー、とも思いますが、今やらないと多分機会を逸するので。
ミュスカ:“組織”が二段構えで来た場合、父親を斬るのも計画の内かな〜と思ってたりもします。
焔:こっちはここで終えても構いませんが。合流シーンですか? それとも何か他のことをするの?
蒼紫:んー、蘇芳に父親を斬っても良いか確認したいのですよ。『パパになる』ための通過儀礼として。
焔:てことは、「俺はキミのパパじゃない」と、はっきり言うのね?
蒼紫:そこなんですよねー。SAと良心の兼ね合いで困ってます。
GM:では、合流前にシーンを作ります。そのシーン後に、イベントが起こる予定になります。
焔:ともかく、俺は蒼紫のところに向かうって事で。
GM:了解しました。ではシーンを切ります。
蒼紫:情報の達成値25って、俺のキャラだと聖でも出せない数字だなあ。リリスじゃないと無理だ。
ミュスカ:自分も手持ちキャラは全滅ですよ。
GM:どうしても出したくない情報は、達成値を高くするかキーワードを作れって教わりました。でも24…危なかった(汗)。
小鳥:Φω・)ノ"(撫で撫で)
ミュスカ:PLとしては、HAを使ってでも知りたいところでしたね。
GM:ええ、それで前々回はHA使われて…。
蒼紫:自分は、特定PCじゃないと出せない、とか特定の情報でフラグを立てないと出せない、とかやりますね。
焔:いや、その…出したくないなら、『情報項目』として作らなければ良いだけの話ですが(笑)。
GM:あ、そっか(ぽむ)。そういう手もあるんだ(笑)。
蒼紫:まあ、それも当然ありですね(笑)。
ミュスカ:ありと言えばありですね(笑)。
焔:そもそも、『いずれ出さなきゃいけない情報』なら、達成値を高くし過ぎるのは間違いですし。出しちゃマズイ情報、出せない情報というのは……もしも『シナリオ内で使えない情報』だとしたら、設定すること自体が無意味ですよ(笑)。
要は、判定させるから、ランダムなダイス目に翻弄されるわけで。
それを避けたいなら、達成値を高くするより“情報の出し方そのもの”を工夫するのがお薦めだと思います。
例えば[情報収集判定]で集めるのでなく、『特定のNPCに会って話を聞く』ことでのみ得られる情報、とかですね。
判定でNPCの所在を明らかにして、別のシーンで会って話を聞けることにすれば、情報技能も無駄になりませんし。
●シーン7 『約束と誓い』 シーンプレイヤー:蒼紫 登場難易度:任意
○街中
GM:では先ほどの現場。蘇芳がさっきから困ったような顔をしていますね。
蒼紫:「どうした、蘇芳?」そろそろ名前で呼ぶのにも慣れて来てます。
GM/蘇芳:「パパ……ママはどこ…?」親子二人で暮らしてきましたが、長い時間が経って心細くなったみたいですね。
蒼紫:「……君のママは、俺が必ず連れてきてやる。だから、一つ聞きたい事があるんだ」
GM/蘇芳:「なあに?」
蒼紫:頭にそっと手を置き、視線を合わせて。「もし、君の『パパ』を殺す奴がいたら、君はどうする?」
GM/蘇芳:「…っ!!!」君の手を振り払います。「いやだ。パパを殺させるもんか!」
蒼紫:真剣な眼差しで、じっと蘇芳の目を見つめます。「……俺は、君の『パパ』になってあげる事はできる。でも、今は君のパパじゃないし、君のパパを殺してしまうかもしれない。それでも、俺を『パパ』と呼べるかい?」
GM/蘇芳:「………呼ばない。僕のパパは一人だけだもん」
蒼紫:内容が内容だけに、言ってて辛いなあ(苦笑)。
ミュスカ:必要な決断なのは判りますが、避けたい未来ですしねぇ。
焔:ていうか、蘇芳には話の内容が理解できているのかな?
GM:年齢もうちょっと上げたほうが良かったかな…。4歳児設定はまずかったか…。
小鳥:4歳児…(考える)。
ミュスカ:まぁ、小さい子供は直感で理解したと言い訳しましょう。
GM/蘇芳:「ママが言ってた。パパは僕たちを守るために僕らのところから離れたって、だから、今度は僕がパパの力になるんだ!」
蒼紫:「……なら、これは君が持っているんだ。そして、必要ならば、君の『パパ』の力になってやれ。それが、男の仕事だ」刀を渡す。
GM/蘇芳:「え…?」
蒼紫:「俺は、君のママを必ず連れてくる。これは約束だ。でも、君のパパを助けるのは、君の仕事だ。たとえそのために、俺を斬ってでもね」
GM/蘇芳:「これ、パパの…ううん、お兄ちゃんのでしょう? いいの…?」
蒼紫:「正直、俺はそいつが居ないと何も出来ないんだけどな。けど、君なら信用できる。そう思うから渡すんだよ」
GM/蘇芳:「…じゃあ。お兄ちゃんにこれあげる」そう言って、背中の包みを渡します。
蒼紫:「……良いのかい? 大切な、パパのものなんだろう?」
GM/蘇芳:「いいよ。「これ、パパの一番大事で大切な宝物だったんだって。『優しい人が今も眠ってる』って。でもお兄ちゃんなら、きっと答えてくれるよ」
蒼紫:「……判った。君のために、君のママとパパのために全力を尽くす。これも、約束だ」
GM/蘇芳:「僕もパパを助ける。男の約束だよ!」
蒼紫:「よし。男は約束を破らない。指きりだ」と、指きりします。
GM/蘇芳:「指切りげんまん。嘘ついたら針千本のーます。指切った!」
蒼紫:ちょっと4歳児には難しい話になってしまいましたね〜。
小鳥:ウチの妹は5歳児だった時も驚く発言を返してきたりするので、なんとかなるだろう。多分(マテ
蒼紫:まあ、俺が『死』の概念を理解したのは10歳の時だったからなあ(苦笑)。
GM:ところでさあ、いいの? 刀渡して。
蒼紫:えーと。蘇芳君がいつ返してくれるかはGMに任せます。無いと蒼紫は割と役立たず(笑)。
GM:てへ…(ニヤリ)。
蒼紫:はっ、早まったか?!
ミュスカ:………ミュスカ、命中に難ありですよ?(汗)
焔:一段落付いたら、登場しようかな。
蒼紫:てか、こちらはやりたい事すみました〜。自己目標達成!
GM:こちらも良いです。お待たせしました麻那さん、どうぞ。
焔:では、その時。「―――よぉ。アンタが…神楽蒼紫か?」蒼紫の背後から、渋い口調に似合わない可愛らしい声が。
蒼紫:「――ああ。アンタは?」ゆっくりと、立ち上がりながら振り向く。
焔:そこにいるのは、ちまっとした五歳児。つぶらな瞳が蒼紫を見上げる。
GM:焔は外見子どもだよねえ。
蒼紫:まだ気付いて無いよ(笑)。
焔:「やっとか…やっと見つけたぜ……ぱぱーっ!!!」ジェットの勢いで頭から蒼紫の鳩尾に突っ込む!
一同:やったー!!(大爆笑)
蒼紫:「ちょ?! 二人目?! 聞いてないぞぉーー?!」
小鳥:やりましたよ奥さん!(誰
ミュスカ:面白そうだから出よう!(笑)
GM:麻那さん、ナイス! 本当にやってくれた! 時間待たせたりしたのに、本当にありがとう!
蒼紫:ま、麻那さん、アンタって人はー!(←褒め言葉)
ミュスカ:「あらあら、蒼紫君もすごいわね〜」(ニヤニヤ)
蒼紫:「いや、違う。コレ違う。“組織”の陰謀、そう、陰謀だ!」
焔:「ぱぱ、ぱぱー! 会いたかったよパパー!!」グリグリと頭をどてっ腹に押しつける(笑)。
蒼紫:「えーと、君も落ち着いて。まずは、名前から聞かせてくれると嬉しいなー、なんて」(汗)
焔:「えへ? 俺、神倉双紫!」えっへん、と胸を張る(笑)。
ミュスカ:「今度は愛情表現が激しいわね。その内に3人目も来たりして」
蒼紫:「いや、シャレになってないっすよミュスカさん! って、神倉? やっぱり蘇芳の兄弟?!」
GM/蘇芳:「え? 僕に兄弟いないよ?」
焔:「うん、俺もいないよー?」(満面の笑顔)
ミュスカ:「さ〜て、そろそろ冗談はやめて真面目な話しましょうか。焔君」蒼紫に抱きついた焔を掴み上げます。
蒼紫:「えーと……ミュスカさん、この子知り合い?」
焔:「わーん、パパ、パパー」じたばた。(ミュスカに小声で)「良いとこなんだから邪魔しないでくれよ!」
ミュスカ:(小声)「流石に二人目が出てくると、彼の恋人が自殺しかねないからね」
GM/蘇芳:「ねえねえ、お兄ちゃんの知ってる人なの〜?」
蒼紫:「いや……正直、今日まで俺に子供は居なかった筈なんだが」
焔:「ひどいっ! パパ、自分の子供のことも忘れたの? もしかしてこれが大人の言う『認知しない』って奴? 酷い、あんまりだよ。ママが可哀想だよ、パパ!!」(一同爆笑)
ミュスカ:すごい、すご過ぎます! 麻那さん見事です!(爆笑)
小鳥:あぁ、焔君がすっごい勢いで心の中で笑っているのが手に取るように判る…!(笑)
GM:うんうん。さすが麻那さん。このシーンが見たかった(笑)。
蒼紫:「えーーと。判った。ゆっくりと話を聞こう。だから、人の多いところで騒ぐのはやめようね、坊や」困った時のナルホド君ばりに汗だらだらですよ、蒼紫(笑)。
焔:「…うん。それじゃ大人しくする」見た目はしょぼんと。(ミュスカに小声)「詳しいことは後で話す。わけがあって…」
ミュスカ:「この子は焔君って言って、こう見えてもハンターなのよ」焔の頭をぽんぽんと叩きながら紹介します。
焔:「って、あぁあ!? ばらすなよ、ここで!」
GM/蘇芳:「僕と同い年ぐらいなのに、すごいんだね!」眼がキラキラと。
ミュスカ:「君が持ってる情報教えて欲しいのよ。あそこにいる子にも含めてね」蘇芳に軽く視線を向けます。
蒼紫:「は、はんたぁ?! ………って事ぁ…俺のガキだってのもデマか! このガキふざけやがって!」
焔:「何のことぉ? ボク子供だからわかんない」瞳きらきら(笑)。
蒼紫:握り締めた拳をふるふると振るわせる(笑)。
小鳥:あぁ、今輝いてる。とっても輝いてる焔君が、たまらなく大好き(笑)。
GM:この場の主役は彼だ(笑)。
ミュスカ:当事者にとってはいい迷惑でしょうけど(笑)。
焔:大人二人をうるうると涙(目薬)の光る瞳で見上げる。ついでに、周囲の視線も計算済み(ぉ
GM:うわ、準備良い!
小鳥:プロだ…(笑)。
蒼紫:「……ま、まあ落ち着いて話の出来る場所に移ろうか……」ぎりぎりぎり(←歯軋り)。
GM/蘇芳:「お兄ちゃん?」
蒼紫:「大丈夫だよー。お兄ちゃん冷静ダカラネー」(←棒読み)
焔:「うんうん、さすがボクのパパだ。立派だねー!」
蒼紫:「(このガキ、殺す……ッ!)」
Cerva:ステキだ、輝いてるぜ腹黒幼稚園児!
蒼紫:うぃうぃ。被害者が自分でさえなければ大笑いなのですが(笑)。
GM:個人的にベストロールプレイ賞を麻那さんにお贈りします。
焔:それはどうも(笑)。ところで、場所移動します?
GM:ふむ。
蒼紫:てか、情報交換は必要でしょう。イベントが起こるなら別ですが。
焔:うん、さすがにここじゃ話せない。
ミュスカ:「あらあら、蒼紫君も限界か。とりあえず、ファミレスにでも行きましょうか。お金はパパ持ちで」と蒼紫にトドメを刺しておきます(笑)。
小鳥:あぁ、パパ持ちなんだ…(笑)。決定なんだ…(笑)。
蒼紫:さらさらさら……(←砂化)。
GM:では皆さんは、一度情報交換のために場所を移します。その背後に、黒い影がいたことも気づかずに…。
小鳥:あぁ、今猛烈に「セッションに夜鳥で出ていれば…!」と後悔したぞ!(笑)
GM:小鳥さんとこのアニマか、麻那さんの焔にやってほしいな〜と思っていたのに(笑)。
ミュスカ:うんうん、その時は喜んで参加辞退してたのに(笑)。
蒼紫:そんなお子様ばかりで、蒼紫にどうしろと?!(笑)
小鳥:いや、ぬいぐるみにやられてもあれだし、夜鳥は見た目は小学1年だから流石にデカいのヨ…(笑)。お子様二人ってのもちょっと…渋みが強すぎてアレかと(ぇー
蒼紫:焔もアニマも、見た目によらず渋いんだよなあ(笑)。
GM:『オモチャのチャチャチャ』のお子様コンビは黒かったなあ(笑)。
小鳥:しかし、文章的に凄いアレだよね。『お子様二人だと渋すぎるよね』って。
Cerva:た、確かに(笑)。
蒼紫:明らかに文脈おかしいですよね(笑)。
●シーン8 『世界から忘れられた真実』 シーンプレイヤー:ミュスカ 登場難易度:任意
GM:近くのファミレスに向かう途中の小道。まるで傍目には家族連れが歩いているようです。
小鳥/通行人:「えー、何あの子泣いちゃってる?」「パパだって…若いのに子供が二人も…」「やぁね、責任の取れない男…」(ひそひそ)
ミュスカ:しかも傍に20代半ばの女性がいたりするのですが(笑)。
小鳥:あぁ、なるほど。詰みだ!(笑)
蒼紫:どんな虐めですかっ!?(笑)
焔:詰んでますねー。EDが楽しみです(ぁ
GM:楽しみ楽しみ(笑)。
小鳥:だって、子持ちニュースが〈情報:噂話〉で拾えちゃうんだぜ?(笑)
GM:そりゃあ、皆さんに噂好きの友達いるでしょう?『街で蘇芳と歩いている姿を目撃→携帯などで連絡→蒼紫に隠し子!?』となりました。
ミュスカ:洸ちゃんがまだ健気に信じていたら、ミュスカも蒼紫の胸に飛び込んでたのですが(笑)。
蒼紫:誰だ、洸に嫉妬深いなんて設定付けた奴。責任者出てこーい!!(笑)
GM:にしても、この先の展開わかる人いるかなあ? ふふふふふ。
焔:「パパとおっ出かけ、ランランラン♪」蒼紫の手を掴んで歌ってる(笑)。
蒼紫:「あーもう、どうにでもしてくれって感じー?」語尾上がり。
ミュスカ:「グレないグレない」目は笑いながらも軽く宥めます(笑)。
焔:ちなみに、怪しい奴に見張られてないか、周囲の気配を窺ってますぜ(笑)。
ミュスカ:まぁ、こっちも警戒はしています。
蒼紫:警戒してる余裕は無いです。何やらブツブツ言ってます(笑)。
GM:情報交換、なるべく今のうちにしてもらいたいですが。
焔:あぁ、それじゃ小声で一通りは説明しておくかな、ミュスカに(笑)。
GM:蒼紫にはなし?(笑)
ミュスカ:余裕がないパパに代わって、小声で焔と情報交換(笑)。
蒼紫:当然、蒼紫には情報が来ないわけですよ! プロ失格なわけですよ! 目が死んでるんですよ!(笑)
小鳥:あぁ、ぱぱんダメねぇ(笑)。
焔:(小声)「連続殺人事件の重要容疑者は神倉双紫。このガキと香ってのはその家族らしい。取りあえず、蒼紫にくっついてれば出てくるかと思ってさ」
ミュスカ:(小声)「香って人は“組織”の手の中、こちらは蘇芳君を守り通す事は絶対条件みたいね」
焔:(小声)「後はまぁ、俺が一緒にいれば…万一の時、奴らに俺がこのガキと間違われるかも知れないだろ?」
GM:おお! 焔はそこまで考えていたんだ!
焔:そーだよ。計算済み(笑)。
GM:すごい、見習いたい。
蒼紫:おお。それは気付きませんでした。
ミュスカ:(小声)「相手がいつの情報で動いているか次第ね。最近の顔写真を見て動いているなら、正直期待薄だけど」
焔:「いいんだよ。一瞬でも敵が迷って判断遅れるなら、その隙をつけるしな」
GM:さてと、それでは皆様ここで〈知覚〉判定お願いします。判定次第で凄いことになるので気合い入れて振ってね。
焔:〈知覚〉は低いが…。(ころころ)出目は良い、達成値12。
ミュスカ:〈知覚〉は鍛えてないです。(ころころ)達成値10。
蒼紫:(ころころ)達成値12。
GM:おお、パパさんちゃんと気づいたね(笑)。
ミュスカ:小母さんが一番鈍感らしいです(笑)。
焔:ミュスカの手を引っ張って警告しておく。
GM/男たち:「いたぞ。あのガキだ!」皆さんの前方に、見るからにチンピラ風の男たちが現れます。ミュスカは特に見覚えありますね。
蒼紫:目に光が戻って「……お前ら、“組織”の連中か?」
GM:男たち改め、“組織”の連中のようです。それもかなりの下っ端。ぶっちゃけ一般人と変わらない。
ミュスカ:「あらあら、また貴方達? 大人気ないとは思わないの?」今度は銃の警戒は怠りません。
GM/男たち:「おい、てめえら。そのガキを渡しやがれ」銃を構えます。
焔:「わー、パパ怖いよー」怯える振りしつつ、蘇芳とくっつく。まだ子供の振りしてようかな? 危なそうなら炎出すけど。
蒼紫:「二人とも、俺の後ろから離れるんじゃないぞ!」言いながら、バッグを開いてSMGを取り出す。この間、僅かに3秒。
GM/蘇芳:「お兄ちゃん!」
蒼紫:「目と耳を塞いでろ!」バリバリバリ!(笑)
ミュスカ:こっちは蘇芳の護りを焔に任して、一気に駆け抜けて間合いを詰めますが。
GM:では男たちが発砲します。これは純粋に出目勝負しましょう。ファンブルで蘇芳に当たりますから(笑)。(ころころ)達成値4、低!
ミュスカ:GMナイスです!
蒼紫:ふっ。(ころころ)達成値19。
GM:では蒼紫の攻撃に男たちはあっという間に倒れます。雑魚です。
蒼紫:SMGは範囲攻撃ーっ!(笑)「ま、翠が居なくてもこの程度は、な?」
ミュスカ:「っとと、流石はパパね」
GM:どうせデータ無いもん。まあ、まだ生きていますので。拷問するなり、尋問するなりご自由に(笑)。
焔:「(“組織”の構成員にしちゃ、呆気ないな…本命は別にいるのか?)」警戒中。
蒼紫:「運が良かったな。子供の前じゃなかったら、死んでるところだぞ?」
ミュスカ:「さぁて、キリキリ吐いてもらいましょうか」笑みを浮かべながら、とりあえず拘束。
蒼紫:軽く応急手当だけして、こちらも拘束。
GM/男たち:「こ、こんな。聞いてねえ。聞いてねえよお。ガキを連れてくるだけって聞いたのに…」どうやら蒼紫のことも、ただの学生と聞いていたようですね。
蒼紫:まあ、普通はいきなりSMGが出てくるとは思わないですな(笑)。
ミュスカ:情報の手違い? ………いや、多分ぶつけるつもりでしょうかね。
GM:いえいえ、それ以前に彼らは魔のことなど全く知りません。下っ端中の下っ端ですね。
焔:「雇われただけのチンピラか。…ま、そんなところだろうな」肩をすくめる五歳児。
ミュスカ:「誰からそんな話を聞いたのかしら? お姉さんにお・し・え・て?」
GM/男たち:「そ、それは……」
ミュスカ:ちなみに彼らを排除しようとする動きには警戒しておきます。
蒼紫:「せっかくの幸運、ムダにするなよ?」手元の空間が歪む。
GM:男たちが何かを言おうとした時、ザシュッと音が聞こえました。
蒼紫:それ、《念動壁》で弾けませんか?
GM:無理。ゴロンと音を立てて、男の首が落ちます。「うわああああああ!? た、助けてくれえええ!」
ミュスカ:「っ! やっぱりね!」男達を見捨てて間合いを取ります。
蒼紫:やっぱ無理か。では、蘇芳をカバーするように身体で覆います。
焔:蘇芳は俺もカバーしてるんで(笑)。
ミュスカ:同じく、この光景を見せないように体で蘇芳の視線を隠します。
GM/??:「役立たずは、いらない」何かが煌めいたかと思うと、男たちがあっという間に倒れます。そこにいたのは、蒼紫によく似た…それでいて少し年上の青年。数年後にはこんな男になりますよって感じの人です。
蒼紫:「早速お出ましかよ。話が早くて助かるぜ、全く……」ぼやきつつもそちらを見よう。
ミュスカ:ダメだな〜、この男達すら救おうとするPCが多いから、ちょっと良心が……。
蒼紫:んむ。事情を知らないチンピラとなると、ちょっと可哀想でしたね。
焔:「ふん、屑がどうなろうと知ったこっちゃねーが。…ガキの前でばっさり殺るような手合いは気にいらねぇな」
ミュスカ:「子供に見せる光景じゃないわね」
焔:「で。テメェが神倉双紫か?」睨め付ける五歳児。
GM:男は、何も答えずに真っ赤な瞳を向けます。
蒼紫:「蘇芳……あの人に見覚えは?」
GM/蘇芳:「…誰…? パパなの…?」
焔:「もう一度だけ聞いてやる。テメェは、何者だ?」
GM/双紫:「私は神倉双紫。それ以外の何者でもない。蘇芳…おいで、ママが待ってる」
蒼紫:「もしあれが君のパパなら……俺を斬れ。俺は、あの男を許せない」
GM/蘇芳:「待ってる……ママが…?」
蒼紫:「神倉、てめぇにこの子が幸せにできるとは思えねぇんでな。この子とこの子の母親のために、ぶちのめさせてもらうぜっ!」
焔:「待て、蒼紫。様子が変だ…」
ミュスカ:「待ちなさい」蒼紫を制止します。
GM:ここで、双紫の後ろに誰かがいることに気づきます。それはミュスカが見たあの女性。その顔は“誰か”に似てますね。蒼紫、あなたは特に見覚えがありますよ。
蒼紫:洸ですね。
GM:ええ、まるで彼女の数年後の姿ですね。
蒼紫:「……ぐっ、そういう事かよ……汚ねぇ真似を」ぐっ、と掌中の空間の歪みを握り潰す。
GM/蘇芳:「ママ!」
ミュスカ:「蘇芳君もちょっと待ちなさい」押し留めます。
GM/香:「蘇芳…おいで。パパと一緒に行きましょう」
蒼紫:「……せない」
焔:「殺人鬼にガキは渡せねぇな。ガソリンで顔洗って出直すか、蘇芳を連れてってどうするのか教えろ」
GM/蘇芳:「離してよ。パパとママのところに行くんだから!!」蘇芳が手を振り払って二人のところに駆け寄ります。
蒼紫:「行かせない!」バッと飛び出して蘇芳に飛びつきます。
ミュスカ:(同時に)力づくでも止めようとします。
焔:(やはり同時に)蘇芳を捕まえる。
GM/??:「勝手なことをされては困るな」三人とも〈意志〉判定どうぞ。目標値20ね。
蒼紫:20?!(ころころ)…ぐぅ…達成値9……HA使って良いですか?
ミュスカ:(ころころ)達成値10。
焔:(ころころ)達成値18。ちっ、届かねぇか。
GM:じゃあ、何かの力があなた達を束縛します。
ミュスカ:焔の絆固定、愛1点。振り直してみてください。
焔:あ。[出自:追放者]があった。[特徴:混沌の運命]で片方振り直す。(いっころ)達成値20!
GM:しまっ…!?
焔:「…何かやったか、オッサン?」(にやり)
GM:じゃあ蘇芳を無事に捕まえられますね。
ミュスカ:「魔力?! 焔君!」こっちは捕まりました。
蒼紫:「くそぅ……すまねぇ。蘇芳を頼む……」
GM:…予定外…。まあいいや。
ミュスカ:あ、渡した愛はこのままにしておきます。どうせ戦闘になれば渡すのですし。
焔:耳元で言う。「蘇芳、よく見ろ。あそこにいるのは本当にお前のママか?」
GM/蘇芳:「ママだよ。僕がママを間違えるわけないじゃないか!」
焔:「よく似てるけど、違う女じゃないのか? いつもと様子が違ってないか?」
GM/蘇芳:「え…?」香は静かに笑い、何も言わない。
焔:「あの女が本当にママなら、助けてやる。だが…人殺しを見てニタニタ笑ってるような女が、本当にお前のママなのか?」(←口調は渋いが、見た目五歳児
GM/蘇芳:「ママ…」
「………お逃げ、蘇芳!」
一瞬だけ香の瞳が正気に戻るが、すぐにそれは消えた。
再び虚ろな人形となり、双紫の刀を持つ手を支える。
焔:「操られて…ってところか? …上等だ」ぺろり、と唇を嘗める。
蒼紫:「くそっ! 動け、動け、動け、動け、動け!!」縛られた身体で藻掻く。
ミュスカ:「傀儡? くっ、身動きが取れないと……!」
それは、ほんの刹那の出来事。
辺りに濃く強く、血の香りが漂った。
そこには血を流して倒れる香と、虚ろな目を向ける双紫が残された。
焔:…倒れた?
ミュスカ:「やっぱりね」香は双紫にとっての生け贄だったのでしょう。
『邪魔が入ったが…まあ良い。全ては計画通りだ。どうだ? お前が殺したのだぞ、神倉双紫。
愛する者を殺したな。たとえ世界と引き替えても守りたい…そう願った者を、お前が殺した!!』
焔:「…さっきからグダグダうるせぇんだよ、下衆。少し黙れや」喋ってる“声”に向けて。
GM:厳密には、何者かに操られた香が、双紫の手にかかるように仕向けられたのです。
蒼紫:「双紫……双つ星、かよ……どこまで俺に似てやがる」
ミュスカ:「似てるんじゃない。“組織”が望む結末なんでしょうね。愛する人を己が手で失わせ、『セカイノテキ』になる未来…」
GM/??:『フハハハハ。まだ気づかぬか、神楽蒼紫、“似ているのではない”ことに』
焔:「時間軸の違う、別世界の蒼紫だ…ってんだろ? 見え透いた手を使いやがって」
GM:ここで世界が揺らぎ、何かの事実が蘇りますね。焔、あなたは隠された情報があることに気づきます。神倉双紫に対してHA《歪曲する真実》が使われています。
蒼紫:ああ、ここで《ヴォイド》が必要なんですね。
焔:だな。
ミュスカ:了解。ここで双紫にも絆/救済を取得しておきます。
GM:蘇芳の持っていた日本刀、香が持つ洸と同じ指輪。さあ皆さん、やるべき事は判りますね?
蒼紫:ではまず、ミュスカの絆を固定して愛1点プレゼント。
焔:同じく、ミュスカに愛1点。ミュスカに絆/連帯感取得、即固定。蒼紫へのエゴを絆/興味に変更。
GM/双紫:「…香? おれが…殺した?」
蒼紫:「惑わされるな! お前には護るべきものがあるだろう!!」
ミュスカ:これは固定する絆も問題だったりしませんか?(汗)
蒼紫:双紫に絆/同一視を取り、こちらは双紫に愛を送ります。
GM:え? 今、双紫に愛を渡すの?
蒼紫:あ、無理なら無理って言って下さいね。
GM:お願い、今は無理とさせてください。
蒼紫:了解。では、絆取得までで止めます。
ミュスカ:頂いた2点でHA《ヴォイド》! 《歪曲する真実》を打ち消します!
GM:では《ヴォイド》は通し。
ミュスカ:「思い出しなさい。貴方の大切なものを脅かす存在を」
GM:隠された事実は、『神倉双紫は別世界の神楽蒼紫である』こと。彼は、ある目的のために連れてこられた“世界を殺す者”です。
焔:はて。世界を殺すモノ同士で戦わせて、究極の“世界の天敵”でも作るのかな?
ミュスカ:でしょうね。蟲毒の考え方ですかね。
蒼紫:「お前は……俺だ。俺ならば、やるべき事は判っているだろう!」
GM/蘇芳:「パパ! 一緒に…うちに帰ろう!!」
蒼紫:「『世界を殺すもの』として生まれ……愛する者と出会い……それを失い……宿命に負けるのか、俺よ!」
GM/双紫:「………違う。守りたかった。愛したかった。だから………俺は戦う!」
蒼紫:「バカヤロウ! まだ過去じゃねぇ!! まだ終わっちゃいねぇ!! 取り戻してみせろ!!」
ミュスカ:「世界を殺すほどの力を持つなら、大切なものを護る事は出来るでしょう?」
GM:ここで双紫が正気に戻ります。彼から発せられる光が香を包み込みます。どうやら命に別状はないみたいですね。
蒼紫:まあ、身も蓋も無いことを言うと、蒼紫ってば『枝切りの騎士』なので(謎
焔:自分の世界を護るために、その他多くの世界を滅ぼすって意味なら…狩るよ?(笑顔)
蒼紫:んー、実はそれが生まれてきた目的。蒼紫はそれに逆らってますが。
焔:まぁ、逆らうならOK。それが蒼紫の目的なら殺すけど。
ミュスカ:それが目的なのは本家じゃありませんでしたっけ?
蒼紫:そだよ〜。比良坂流本家。だから、今回“組織”がやってる事は、方法論としては間違っちゃいないのです。成功さえすれば本当に『セカイノテキ』を作れるので。
小鳥:Φω・)…そうだったのか!
蒼紫:まあ、そんな目的があったり無かったり。作った時はまだALG出てなかったのでここまで細かくなかったのですが。
小鳥:限りなく増えた未来の可能性は例えるなら増えすぎた枝。そのままでは重みに耐えられずやがて倒れる。だから、切る…のかな。
蒼紫:より正確には、もっと勝手な理由。世界征服のための『守護者』のカウンター。
ミュスカ:要は邪魔者を排除する力で、残りは望む世界を作る力と作った世界を維持する力でしたね。
GM/双紫:「俺の持つ力すべてを愛しいものを守るために、愛しいものと出会わせてくれたこの世界を守ろう。そうだろう? もう一人の俺…」
蒼紫:「ならばッ! 今こそ受け取れ、お前の剣だ!!」蘇芳に受け取った刀を投げるよ(笑)。
焔:「…………」感覚を張り巡らして“声”の居場所を探っている。
GM:その刀は届かない。何故なら“黒い手”がそれを掴んだから。そして、それは再び蒼紫の足下に落ちる。
蒼紫:「何?! くそっ、邪魔をするなぁああああああっ!」
GM/??:『だから言っただろう? 勝手なことをされては困るなと』
蒼紫:「《大使》か?!」
GM/双紫:「あああああああああああああ!!!!!!!!」双紫の持つ“黒い刀”が、双紫を包み込む。
ミュスカ:「未だ、幸福なる結末を望まない。往生際が悪いわね」
GM/??:『“組織”か…彼らは良い情報を教えてくれた。我らは、ただ“世界を殺す者”に礼がしたかったのみ』
蒼紫:「何? “組織”ではない……なら、貴様は一体何者だ!」
ミュスカ:ここで推測でセリフ言いたい〜(笑)。
蒼紫:言うのは自由ですぜ(笑)。
ミュスカ:外れたら木っ恥ずかしいですがね(笑)。
GM/??:『全ての世界律を歪ませ、我らの復活を果たしてくれた者に礼がしたかったのよ!』ここで刀が姿を変え、その刀に眼が生まれる。
ミュスカ:セーフ、推測が外れた(笑)。
GM:あの〜、私にはMY設定があるのを忘れておりませんか?
焔:掲示板に書いてあった悪魔の同盟だろ?
ミュスカ:『原罪の守護者』達か!
焔:「…封印されてた旧き魔、ってところか? やれやれ、ジジイどもは大人しく引っ込んでりゃ…滅びずに済んだってのにな」
GM/??:『かつてキリストに封じられた我ら。その忌々しい封印から逃れ得たのは貴様のおかげだ。礼を言うぞ“世界を殺す者”!』
ミュスカ:贖罪システムの影響がここにも(笑)。
蒼紫:響いてるなあ(笑)。
焔:「―――くだらねぇ」吐き捨てる。「細かい理屈はどーだっていい。野郎どもを殺したのも、まぁ良しとしよう」
ミュスカ:「(良しとしないで欲しいわ)」心の中で突っ込み(笑)。
焔:「だが…俺様の前で、女に手をかけたのは許さねぇ。…焼くぞ、テメェ?」
GM/??:『我は…大罪の守護者が一人。“傲慢”のアバドン!』
焔:「だったらどうした、時代遅れのロートル悪魔が!」
GM/アバドン:『さあ、見せてやろう“世界を殺す者”。これがお前の未来だ!』
ミュスカ:「何もかも飲み込む悪魔でしたっけ? 私達の絆の力は飲み込めるのかしら?」
焔:さぁ、蒼紫。格好いい台詞を(笑)。焔は悪口雑言しか出てこねぇ(笑)。
Cerva:焔君、すごいなぁ。ロートル扱い(笑)。
ミュスカ:締めは蒼紫で! ミュスカは一歩引いてますから。
蒼紫:「傲慢? ……ククク、傲慢か……確かにな。確かにアンタは傲慢だよ。俺を舐めた。俺達を舐めた。そして世界と、そこに満ちる愛を舐めた! 俺は『世界を殺すもの』。お前が立ち塞がると言うなら、例え神でも殺してみせる!」
▼絆/エゴの変化
蒼紫:神倉蒼紫に絆/同一視を取得。
ミュスカ:神倉蒼紫に絆/救済を取得。
焔:蒼紫へのエゴを絆/興味に変更。ミュスカに絆/連帯感を取得。
GM:ふう〜(何かをやり遂げた顔)。
蒼紫:しかし、大物出てきたな〜。
ミュスカ:アバドンは『原罪の守護者』としては頂点に立ちかねないくらいの大物ですね。
GM:今回のNPCの名前のことですが、実はちゃんと関連がありました。蒼紫、あなたの名字は神楽ですよね。『神楽』の語源は『神座(かむくら・かみくら)』です。
蒼紫:ほほ〜。
ミュスカ:香と洸は『こう』と言う共通の読み方ですかね?
GM:はい、わざと『かおり』と言いましたが、『こう』という名前から来ています。
蒼紫:ソウシは、読みまんまですね。
GM:また蒼紫に対し、赤みの紫である『蘇芳』があります。以上、セッション裏話でした。
蒼紫:なるほど。よく考えられてますね〜。
GM:本当はただ“組織”に狙われるはずだったんですが、双紫=蒼紫の設定を思いつき、急遽変更しました。
ミュスカ:本当に練られた名前ですね。
GM:みなさんのロールプレイが想像以上に良くて、私としては満足です。それでは後半もよろしくお願いします。
蒼紫:てか、すっごい汚いSAの達成法思いついたんですよね。事件全部終わった後で、洸に『できちゃった』事にするってのは、反則ですよね?(笑)
ミュスカ:………蒼紫、学校辞めろ(笑)。
焔:せめて避妊しろ、学生(笑)。
GM:……蒼紫、ごめん。それはやってほしくない。
蒼紫:あっはっは。大丈夫。やりませんよ? 汚いから(笑)。
GM:せっかくここまで盛り上げていっぱいいっぱいなのに、頑張ったのに…(泣)。
蒼紫:てか、それやるんだったら言いませんて(笑)。
焔:でもちょっとだけ考えた、と(ぇ
小鳥:子供の名前はもちろん…ネ? と、そういうオチにならん事も無いですが。学生だしネ?(笑)
GM:じ〜(疑いの眼差し)。
蒼紫:ま、まあボツネタって事で一つ(笑)。まあ、何が蘇芳君にとって幸せか、考えないとなあ。
焔:何が、ッつーか…たぶん、アーティファクトに取り憑いたっぽいアバドン倒して終わりでは?
GM:うん。というかアーティ自体がアバドン。
蒼紫:素直にそれやると、SA達成できないんですよ(笑)。
GM:ああ、[SA:立派なパパになる]でしたもんね(笑)。
蒼紫:うん。もう一人のソウシに返しちゃうと、SA未達成になるので(笑)。
焔:いや、たぶん蘇芳のロールプレイでそれっぽい台詞があるものだと(笑)。
蒼紫:SA悩んだ理由もそこ。別に父親がいるなら、SA達成より子供の幸せを願うべきじゃないかな、と思って。
GM:私としては『将来、立派な父親になる』でもいいと思ったんだけど(笑)。
焔:子供の旅立ちを見送るのも『立派なパパ』ではないかなーと。
GM:もっとぶっちゃけると、あの前者のSAはシャレで作ったから。
蒼紫:まあ、その解釈がOKなら、それで行かせてもらいます。
GM:ここでGDSについて、少し解説しますね。単純に言うと悪魔の団体です。
>GDS(Guardian of Deadly Sins)
所属している全員が『七つの大罪』に由来しており、それぞれの大罪をPS《資産:核部》として持っている。
大罪が失われない限り不死であるが、倒すことで現世から一時的に消滅させることは可能。
彼らは『大罪』を守るためだけに行動し、互いの利害が合わなければ悪魔同士でも敵対する。
かつてキリストによって封印されていたが、善悪のバランスが崩れ、世界律が歪んだために復活を遂げた。
蒼紫:ああそうか。連中は不死だった!(><)
ミュスカ:逆に言えば、大罪を護る為なら天使達とも協力する可能性があるのですね。
GM:ええ、大罪を守るためならば彼らは手段を選びません。そして、GDSの王みたいなものはいないので、全員が別行動しています。基本説明はこんな感じです。
ミュスカ:全員別行動だと、時折GDS同士でぶつかり合いそうですな(笑)。
GM:ええ、もち当然。強慾とか憤怒とか重なり合いそうだな〜って。
蒼紫:あぁ、それは面白そうですね。
GM:まあ細かいところは未定なので。とりあえず今はこんな団体ですよ〜って認識してくださいませ。
一同:了解です。
GM:では、これよりセッション後半を開催します。
ミュスカ:よし、頑張って蒼紫を完全なパパにしましょう(マテ
●シーン9 『失われた絆』 シーンプレイヤー:焔 登場難易度:任意
○街中
GM:場面はさっきと同じです。あなた達の前には、今回の元凶であるアバドンが立ち塞がります。
蒼紫:双紫が装備した状態ですか?
GM:はい。正確に言うと、双紫はアバドンによって操られていました。アバドンは姿を刀に変え、双紫に殺戮をさせています。もちろん、香を操ったのもアバドンです。
焔:そっちの双紫はエキストラかな?
GM:今の双紫はアバドンに魂を封じられています。従って双紫の体はアバドンが操っています。データ上は《人鞘》扱いで。
ミュスカ:データ的には遠慮なく殴れますね(笑)。香は今もアバドンの影響下なのでしょうか?
GM:香は重傷を負いましたが、双紫が回復させたので命に別状はありません。暗示も解けているようですね。
ミュスカ:了解、必要なら彼女を回収します。現状ではやらせてもらえないでしょうけど。
GM/アバドン:『さすがは世界を殺す者。この体を手に入れるのにも随分と時間がかかったわ。だが、もはやお前は私の人形だ』双紫はあなたたちに紅い瞳を向けます。それはまるで人形のような瞳です。
蒼紫:「待ってろよ。今、解放してやるからな……」
ミュスカ:「今は貴方の意のままでしょうけど、これから先もそうとは限らないわ」
焔:人形になった時点で『世界を殺すモノ』たり得なくなってるなとPLは思うけど、焔には言えない(笑)。
蒼紫:まあ、本当に“世界を殺して”しまうと、『大罪』も消えるのでアバドンも困るのでしょう。
ミュスカ:全てを無に還すわけですしね。カーディス教の奴らなら喜んでするでしょうけど(笑)。
GM:では今回最大のイベントを起こします。
ミュスカ:最大? これ以上に何がありますか?(ガタブル)
傲慢の守護者が哄笑を上げる。
『無駄だ! この男の魂は既に私と同化した。
もはや分けることなど出来ぬ。絆などと言う不確かなモノに頼った愚か者の末路がこれよ!』
GM:それでは皆さん、ここで問題です。この状態のまま戦闘に突入してハッピーEDになると思いますか?
ミュスカ:なりませんよね〜。渡す愛は多い方がよろしくて? それとも代表で渡せば大丈夫ですか?
焔:蘇芳は今どうしてる?
GM:蒼紫の後ろで呆然としてますね。
焔:蘇芳と香を何とかして、あっちの双紫を目醒めさせたいな。
GM:双紫は今、絆が揺らいでいます。これを支えるには彼自身に起きてもらわなければいけません。ああ、香は今絶対に起きませんので。
焔:蘇芳に絆取ったんで、愛を渡して呼びかけてもらおうかな?
蒼紫:同じく、蘇芳の絆を固定して愛を1点。
GM:アバドンは「絆など不確かな物」だと言いました。でも、この世に確実な絆があることを証明してください。『我信じれば魔。人信じれば愛』というわけで、双紫に愛をください(笑)。
ミュスカ:蘇芳の絆なら全員が持ってますね。全員で渡しますか?
蒼紫:せっかくですから(笑)。
焔:双紫には絆取ってないんだ(笑)。
蒼紫:双紫のも持ってますが、ここは敢えて蘇芳の絆で。
GM:愛は何でもいいです、ただし、この後で戦闘ありますので考えて渡してね(笑)。
焔:渡すのは双紫の方だけでOK?
GM:はい。
ミュスカ:敢えて香の絆で愛を渡すのも一興かな?
蒼紫:「蘇芳……君のパパの事を呼んでやってくれ」このタイミングで、神倉香に絆/救済を取っておきます。蘇芳の絆を固定して、双紫へ愛を。
GM:了解。ではあなたの後ろにいた蘇芳が叫びます。
「パパ! 戻ってきて!! 一緒に…、一緒に家に帰ろう!!」
『こざかしい真似を。そのようなことで何が出来ると…なに!?』
GM:アバドンの変じた魔剣の色が薄まります。どうやら内部からの攻撃のようですね。今の状態でアバドンを倒せば、魂を解放することが出来そうです。
ミュスカ:「絆の形は常に変わっていくけど、絆そのものは変わりはしない。知りなさい、絆の持つ力を」
蒼紫:「先達が言うと重みが違うぜ。……ま、そういうわけだからよ。そいつの身体、返してもらおうか?」
GM:…昨日、双紫に愛を渡されなくて良かった…。
蒼紫:ダメな時はダメって言っちゃってOKですよ〜。
GM:まあこのイベントやりたくて、昨日は「愛を渡すのダメ」と宣言しましたが。
ミュスカ:今回のように渡すタイミングが決まっている時は、それ以外ではダメと言った方が逆にPLも安心するかと。
GM/アバドン:『愚かな人の子が、私に逆らうというのか!』
焔:「へっ、魔族の大物だろうが知ったこっちゃねぇ。ここでこうして遭った以上…テメェは、俺様の獲物だ」にやり、とニヒルに哂う五歳児。「つーわけで、黙って狩られろ。ロートル」
蒼紫:「愚かなのはどっちだ。今日は二人分なんでな。いつもの倍のテンションで行くぜ!」
GM/アバドン:『生意気な若造め。ならば、お前からその命奪ってやろう!』
ミュスカ:「二人とも、燃えるのはいいけど気をつけなさい。仮にも上位悪魔よ? 決め時を見誤らないで」こちらも身構えます。
蒼紫:「了解!」
焔:「判ってるって。俺様は…プロだぜ?」(にやり)
GM:ニヒルに笑うお子様(笑)。ではシーンエンド。
焔:ここで犯人のエゴをアバドンへの絆/獲物に変更(笑)。
ミュスカ:確かに互いに獲物と認識してますな(笑)。
GM:うわあ、焼かれそう(笑)。
ミュスカ:ここで初期エゴの闘争を絆/懐旧に変えておきます。これでALL絆です。
焔:こっちは枠一杯でエゴが一つだけ。
蒼紫:同じく、エゴ一つのみです。
▼絆/エゴの変化
蒼紫:神倉香に絆/救済を取得。
ミュスカ:闘争へのエゴ/拒絶を絆/懐旧に変更。
焔:犯人へのエゴを絆/獲物に変更。神倉蘇芳に絆/庇護を取得。
ミュスカ:焔くん、今度は味方まで焼かないでね? ミュスカは《超逆境》持ってませんし(笑)。
蒼紫:あのー……。刀を(ぇ
GM:ああ、それは次で(笑)。
焔:まだ預けてたっけ(笑)。
蒼紫:ええ!(満面の笑み)
ミュスカ:それは戦闘の頭に投げ渡されなさい(笑)。
GM:大丈夫。セッション中に思いついた、とっておきの演出あるから(笑)。
焔:蒼紫が二刀流になるとか?(ぇ
ミュスカ:《マルチウェポン》ですか!
焔:あぁ、双紫の刀も合わせて使ったりするのかなぁと。演出で(笑)。
●シーン10 『闇の代価』 マスターシーン 登場難易度:不可
GDSは、配下の一人を滅ぼした男に目をつけた。
自分たちが力を取り戻すきっかけとなった者。
かつてキリストによって封じ込められた『大罪の守護者』が甦る原因。
それが、『世界を殺す者』
ならば、彼にその礼を。彼の未来を見せよう。
その代価は30人の命、償いを行うための命を。
その報酬は未来。『世界を殺す者』が後の世界で見るもの。
彼は蒼紫であり、双紫。もう一人の自分。
遠い未来、枝分かれした一つの世界。
彼もまた――――『世界を殺す者』
■クライマックスフェイズ■
●シーン11 『護る者、殺すモノ』 シーンプレイヤー:なし 登場難易度:PC全員登場
○街中
その時、蒼紫の頭に誰かの声が響いた―――。
「私を…戦わせてください…」
それは蒼紫がとてもよく知る声。今ではもう蒼紫にしか聞こえない声。
焔:…来たー(笑)。
蒼紫:「(成る程……アイツが俺なら、お前も当然居る筈だったな。……頼むぜ)」
GM:あなたの足下には、あなたの持つ物と同じ刀が転がっています。
蒼紫:拾い上げて、ゆっくりと抜き放ちます。「今、我に応えよ! 汝の名を!!」
「―――我が名は『緑』、“世界を殺す者”と共に戦う剣! 双紫兄さんのこと…お願いします」
蒼紫:「その思い、確かに受け取った。今は俺に力を貸してくれ。もう一人の、愛しい妹よ」
「ありがとう、“兄さん”……」
GM:データ状は蒼紫の刀と同じ、ということで。蒼紫が刀を手にした直後、辺りに散らばっていた死体が蠢きます。それは段々と膨らみ、二つの大きな塊を作り出す。塊からは次第に手足が生まれ、その背に漆黒の背が生まれる。
蒼紫:「お前たちも犠牲者だったな……今、楽にしてやる。ソレしか出来ない俺を許せ」
GM/デーモン:「「グオオオオォオォオォオ…ン!」」デーモン2体が出現します!
焔:「ふん、雑魚が増えたか…まとめてバーベキューにしてやるよ!」鼻で嗤う。
ミュスカ:「死者を糧に眷属を召喚ね。質が落ちるんじゃないかしら?」
GM/アバドン:『力持たぬ人間に、我らの力を授けるだけでどこまで強くなれるか。“組織”との実験よ』
ミュスカ:「望まぬ者に望まぬ力、同じく望まぬ道を歩みかけたものとして、せめて安らかに眠らせてあげる」
GM/アバドン:『さあ。ここが貴様らの墓場だ!』PS《資産:空間展開》。あなた達は暗闇の空間に引きずり込まれます。
蒼紫:ぐ、ぐれーたーでーもん?(ガクブル)
GM:はい、元はグレーターデーモンです。
蒼紫:了解。ひぇ〜、恐いの出てきたなあ。
焔:初っ端から《虹のむこう》を出した方が良いかも。それとも蒼紫が突貫して《分裂》で潰した方が良いかな。
蒼紫:エンゲージ状態を見てから、場合によっては速攻で行きましょう。
ミュスカ:《怒りの日》は場合によっては初手には使わずに、魔獣化させてから使いますか?
焔:《怒りの日》にも《虹のむこう》は重なるはずなので、使うならそっちが先かな。
蒼紫:グレーターデーモンがいるから、むしろ《怒りの日》が先かな。
焔:そだな。
GM:ああ、デーモンはデータ改良してますので。今回は油断すると死にますよ(爽)。
蒼紫:問題はFPだ! FPさえ高くなければ恐くない!(笑)
ミュスカ:グレーターが《超魔の命》を搭載してなければ楽なのですが、絶対ありますよね(溜息)。
焔:その時は《歩く影法師》で再度《怒りの日》だ!(笑)
ミュスカ:AGPがどこまで持つか(汗)。
蒼紫:てか、グレーターデーモンも[魔獣化]するのかなぁ?
ミュスカ:スタンドアロンですし、すると仮定した方が対応が安全かと。
焔:取りあえず攻撃してから結果を見て考えればいい。てわけで、やるなら《虹のむこう》→《怒りの日》だな。
▼ラウンド1
○現在のエンゲージ
【アバドン】
【デーモンA】【デーモンB】
【蒼紫・ミュスカ・焔】
GM:こちらの行動値はアバドン(12)、デーモン(11)です。デーモンエンゲージまでの移動はマイナーで。アバドンまで迂回するなら、更にメジャーを消費しないと届きません。
ミュスカ:アバドン相手は《虹のむこう》抜きかな? 距離的に1ラウンドでは届きそうにないですし。
蒼紫:複雑な戦術はお任せします。今回は力押しで行こうかと。
焔:デーモンが消滅したら、マイナーだけでアバドンまで届くかな?
GM:そうですね。デーモンのどちらかを倒せたら、アバドンの所まで行けます。ではセットアップ。こちらは悪魔三体とも《殺戮の宴》です。
ミュスカ:ポケットから香の指輪を取り出します。
焔:「派手に行こうぜ、ミュスカ姉ちゃん!」アバドン/蒼紫/香の絆固定、ミュスカに愛を3点。
蒼紫:「一気に決めようじゃねえか!」翠、双紫、香の絆固定、ミュスカへ。
ミュスカ:「香さん、貴女の大切な人を助ける為に力を貸してね?」指輪を握り締めてから、服の襟元を掴み、ばっと勢い良く服を脱ぐ。その下には胸までのタンクトップに前の閉じていないサバイバルベスト、足の付け根で切られているジーパン姿。両足の爪先から太腿までと指先から二の腕までは獣毛と鋭い爪が飛び出す。獣耳と尻尾を出して変身完了、《コスチューム》にオートの《獣化》を重ねて発動。これで人間性残り7(爽)。
蒼紫:消費が激しいですね〜。
ミュスカ:燃費の悪さはレジェの宿命かと(笑)。
焔:こっちも燃費はかなり悪いよ(笑)。
GM:ええと、行動値12だから蒼紫と一緒か。こういう時ってPCが先かな?
焔:そうです、PC優先。その前に、イニシアティブでHAコンボ行きたいな。
ミュスカ:ですな。こちらも一つ絆消してHA行きますし。そして現状、全員メインウェポンに拘らなければ直にアバドンを叩ける罠(笑)。
蒼紫:まあ、あんだけ派手に演出しておいて、刀使わないとか有り得ないんで(笑)。
GM:それでは蒼紫から。
ミュスカ:そのイニシアティブで元初期エゴの絆固定、蒼紫に愛を渡してから絆消去。
GM:…なぜだろう。戦う前から短期決着の予感がするのは…?
ミュスカ:「これが絆の力よ。とくと見なさい!」三人の足元から虹色の光が溢れ出す。AGP8点のHA《虹のむこう》!
GM:う、さすがに消せない。通します。
焔:「へっ、伝説の人狼の力か…悪くねぇ」こっちも《怒りの日》やるんで、愛をプリーズ。
ミュスカ:「私は人狼の始祖には至ってないわ。これはそれに行き着く道半ばの力よ」初期絆と香の絆固定して愛パス。
蒼紫:「これで道半ばだってんだから……恐ろしい話だよな。って、俺も人の事ぁ言えないが」最後の一つ、洸の絆を固定して愛をパス。
焔:もらった4点に初期エゴの罪を追加して合計5点使用。HA《怒りの日》!
GM:…大盤振る舞いだなあ。
焔:「そんじゃ俺様も一発―――いてもぉたろかゴルァ!!」紅蓮の炎が雨の如く降り注ぎ、悪魔をローストに!! 《闘争本能》と《虹のむこう》足して(ざららーっ)64点〈魔〉属性!
ミュスカ:少なくともこれでデーモンは魔獣化or死亡でしょう。
GM:これシーンだよね。HAの時に、ダメージ軽減のアーツって使えます?
焔:アーツで〈魔〉属性は軽減不可です。
GM:あ。そっか〈魔〉か…。
ミュスカ:〈魔〉属性には無理です。自分もそれを勘違いした事ありますから。
Cerva:絶対命中のシーン攻撃で〈魔〉19d6…おっそろしい事この上ないな。
GM:まずデーモンABが焼き尽くされますが、ここでHA《超魔の命》。AGPは3点です。そしてアバドンが…よし、6点で耐えた!『貴様…よくもやってくれたな』黒こげになりますが、何とか生きてます。
焔:「へっ、なかなかイイ感じに焦げてるじゃねぇか。お似合いだぜぇ?」へらへら。
ミュスカ:《歩く影法師》切りますか?
焔:FP増えて面倒だな…蒼紫にもう一発頼むか。
蒼紫:AGPいくつ出せます?
ミュスカ:こっちは後3つ絆固定できます。
焔:こっちは2点出せる。
蒼紫:それだけもらえれば充分。頂いて《怒りの日》コピりましょう。
GM:…デーモン死んだな。
小鳥:《怒りの日》は恐ろしい…しかし、アバドンは流石デスネ。堅いなぁ…。
ミュスカ:「けど、純粋な人間は更に恐ろしいわよ?」蒼紫、蘇芳、双紫の絆固定、愛パス。
焔:女性と蘇芳への絆固定。2点で打ち止め。
蒼紫:「YES、いい技だ。俺にも真似させてもらうぜ?」これで6点、更に初期エゴ固定して、7点使用してHA《歩く影法師:怒りの日》!(ざらららーっ)78点〈魔〉!
GM/デーモン:「「ギャアアアアアアアアああああァ!!」」蒼紫の攻撃に、デーモンが耐えきれずに砕け散る。その体はあっという間に粉となり、風に流された。
焔:「おぉい、俺様の必殺技マネるなんてありかぁ?」苦笑してる俺様(笑)。
蒼紫:「俺のガキの真似しやがったお返しだ、って事にしといてくれ。悪くないコピーだろ?」
焔:「まぁね」にやり(笑)。
ミュスカ:「ホント、想定外の人達は変幻自在だから恐ろしいわ」
焔:しかし早くも愛は打ち止め、後は絆消去するしかない(笑)。
ミュスカ:一番きついのは焔ですね。
焔:こっちは絆一つ消去で足りるから、あまり問題ないけどね。
ミュスカ:こちらも絆一つ消せば事足ります。
蒼紫:まあ、私もコストパフォーマンスは良いので。二つくらいなら絆消せる。
Cerva:第1ラウンドの最初のイニシアティブで、シーンに〈魔〉142点が降りかかるとは…GM泣かせなPC達ぢゃのう。
ミュスカ:組み合わせが悪かったと諦めてください(笑)。
GM:いいもん、どうせデーモンは嫌がらせ&HA使わせ要員だったもん。
小鳥:Φω・)頭数減らすのは戦術の基本です。とは言え…悲惨だ……(笑)。
焔:まぁ、このコンボがなければグレーターデーモン2体はかなり厄介なので(笑)。何せ、こっち二人は初期キャラも同然だから。
蒼紫:ミュスカって、そんなに経験点少なかったでしたっけ?
ミュスカ:20点。だからコストで呻いてますし、《超逆境》がないのです。
蒼紫:なるほど。
焔:焔は紛う事なき初期キャラだし(笑)。
――――ドクン。
辺りに“何か”の音が響いた。
暗闇だったはずの世界が、鮮血のような赤を帯びていく。
蒼紫:「さぁて。これからが本番だぜぇ?」
ミュスカ:「さて、親玉さんの本性をしっかりと見て差し上げましょう」
GM:刀は既に刀の姿をしていない。禍々しき肉片が、双紫の体を覆っている。肉片から生まれた紅い瞳が、真っ直ぐにあなた達を見つめる。HA《超魔の命》、AGPは15点。
焔:うげ、厄介な。
ミュスカ:追加FP300?!
GM:んで、攻撃…誰?
蒼紫:(手を挙げる)はーい(笑)。
ミュスカ:まだ誰も動いてなかったのです(笑)。
GM:これだけ攻撃されると順番わからなくなる(笑)。
焔:順番も何も、まだ誰も行動してないよ(笑)。で、今ならアバドンまでマイナーで届く?
GM:はい、もう既に壁はいません。
○現在のエンゲージ
【アバドン】
【蒼紫・ミュスカ・焔】
>蒼紫
蒼紫:マイナーで移動、オート《異端の悲哀》、《大小拵え》他常時アーツでメジャー攻撃。(ころころころ)あ、あれぇ? 出目が4と3!?(一同笑)
焔:おぉい(笑)。
蒼紫:ちょ、《超巨大魔器》で振りなおし!(ころころ)また3!?
ミュスカ:………誰かから呪い貰いましたか?(汗)
小鳥:あぁ、今の蒼紫君には何か憑いている…(笑)。
Cerva:な、なんだこの呪いー!?
GM:…デーモンを倒された恨み?
Cerva:ソレダ! 行動する間も無く吹き飛ばされたデーモンの呪いだ!
GM:実はさあ、さっきのデーモン《不協和音》と《不和の芽》のために用意したんだよね…。
蒼紫:……くそぉ。香の絆消去して、《電光石火》だ(涙)。
焔:それなら、先にAGPで振り直したら? 絶対ファンブルHA持ってると思うし。
蒼紫:いや、HAよりAGPが惜しい。
ミュスカ:消し合い出来ませんから、《死に至る病》来たら一発でアウトですよ?
蒼紫:んむ。ここはHA使わせるだけで良しとします。
焔:敵はデーモンだぜー。アーティファクトなら《電光石火》だってあるだろうし。《虹のむこう》が効いてる内に、速攻でダメージ入れた方が良いと思うな。
蒼紫:うーん。じゃあ、振りなおしで。ちなみに《超巨大魔器》の二回目。AGPは使わず。(ころころ)
しかし、何と出目は1ゾロ。何なんでしょう、今回は(笑)。
焔:…おいおい。
ミュスカ:うわっ!(汗)
小鳥:あぁ、ホント今日はなんなのでしょう…(笑)。
焔:これから良くなる…と思いたい(笑)。
Cerva:せ、世界か? 世界が宿敵を呪っているのか!?
小鳥:…まぁ、もしかして私がいるからかな?とか思ってしまった(笑)。←ネタ神様に好かれるタチ
蒼紫:……《超巨大魔器》三回目!(ころころ)出目8でクリティカルだ! 文句あるか!!(笑)
ミュスカ:ないです(笑)。
いや、まぁ…実は、一つの判定で《超巨大魔器》を複数回使うのは、微妙にグレーというかアウトっぽいんですけどね?(笑)
GM:えと…それじゃあ振ります。(ころころ)達成値17、無理かあ。ダメージどうぞ。
蒼紫:(ざららーっ)89点〈魔〉。良し、ダメージは目が良い。
GM:《闇の尖兵》!
焔:あ、それ無効(笑)。
ミュスカ:GMGM、それは無理かと。
蒼紫:〈魔〉属性ですよ〜。
GM:…ああああああああ。しまった!!!! そだよね。〈魔〉だよね…(涙)。
焔:何のために、無理矢理当てさせたと思ってるんだ?(笑)
GM:あうあう…作戦変更しちゃる〜。
小鳥:《虹のむこう》って、恐ろしいな…(笑)。
Cerva:軽減系アーツを尽くシャットアウト(汗)。
ミュスカ:決戦HAの最高峰でしょうなぁ(笑)。
小鳥:まぁ、さ。《闇の尖兵》の軽減なんて、たかが知れてるよネ(笑)。
蒼紫:今回は、再行動コンボPCが居ないだけまだマシかと(笑)。
小鳥:ずっと俺のターン! やられたら死んでたな…(笑)。GMだって拗ねちゃうぜ!(笑)
焔:ごめん、それ幸見と鏡彩の基本戦術(笑)。
ミュスカ:麻那さんの幸見と鏡彩はまさにGM泣かせですか(笑)。
小鳥:ネタセッションとは言え、えらい目にあった奴が言うんだ。間違いねぇ(笑)。
焔:まぁ敵は300点強のFPだから、先はまだ長いな。
小鳥:Φω・)まぁ、頑張ってくださいな。暖かく見守っているよ…(ぉ
○現在のエンゲージ
【蒼紫・アバドン】
【ミュスカ・焔】
>アバドン
GM:では次! こっちの攻撃!! マイナー《魔撃》、常時《水晶の刃》《属性具現化:闇》《闇の血筋》、メジャーで攻撃。更にHA《果て無き剣》!! いざ参る!(ころころ)…あれ、なんか低い。達成値22。
ミュスカ:どうしよう。こっちは早い内に《クリフハンガー》使いたいですが、敵の最大火力ならむしろ《復讐の爪》もいいかな?
焔:ここは蒼紫の《攻防一体》かな。
蒼紫:いや、《念動防御》しかないっすよ。
焔:あれ、《攻防一体》取ってなかったっけ?
蒼紫:蒼紫は、《攻防一体》自粛キャラなので。
焔:ありゃ、そうだったのか。残念。
蒼紫:てか、喰らいたい人が居るなら、消さずにこのまま通すけど。どします? 《念動防御》します?
ミュスカ:喰らいたいです。《クリフハンガー》付なら今回11d6で行きますし。敵の火力が最大なら《復讐の爪》の出番かと。
蒼紫:じゃあ、今回は通しで。焔くんにはダメージ軽減します。
焔:俺が《復讐の爪》使って、更に《虹色の空間》使えば、ダメージも増えるよ?
蒼紫:……じゃ、軽減も無し(笑)。
ミュスカ:酷いな。今回の面子は(笑)。
蒼紫:あれー? おっかしいなあ。このターンで終わるンじゃないか?(笑)
焔:終わらん、終わらん(笑)。
ミュスカ:終わるはずがない(笑)。
蒼紫:既に1/3削ってますよ?(笑)
GM:…………。(←もはやいじけている)
小鳥:Φω・)ノ"(撫で撫で)
GM:あうあう(泣)。
蒼紫:(ころころ)出目8でクリティカル回避〜。
ミュスカ:クリットが怖いので判定放棄、喰らいます。
焔:ミュスカへの攻撃を《俊敏なる盾》でカバー。
ミュスカ:待って、攻撃は通して。
焔:両方魔獣化だと、さすがに次の攻撃がきついんですが…。次でカバーリングして欲しいなーと。
ミュスカ:あぁ、なるほど。ならお願いします。火力増加も今は無視していい範囲ですし。
GM:なんかもう、秒殺開始?
ミュスカ:秒殺は無理です(笑)。
蒼紫:まあ、神業ゲーは3ターンを目安にしないと今度はPCが危ういですし(笑)。
GM:このラウンドで終わりそうなんですが…。
小鳥:Φω・)そんなことないヨ! …多分ネ!(ぁ
GM:《不協和音》やりたかった。絶対データ流用しちゃる!
ミュスカ:蒼野さんと同じ事言ってますな(笑)。
小鳥:て云うか碧さん。DMなんだから、機会はいつでもあるヨ!(笑)
GM:うん!
蒼紫:重圧+放心ですかー……放心は恐いですねえ。
焔:というわけで、焔がミュスカをカバーで。
GM:ではダメージ。《爵位》《殺戮者》《死神の刃》で(ころころ)47点〈闇〉。
焔:94点喰らって魔獣化。「へっへっへ…痛ぇだろがゴルァ!!」香の絆を消去、HA《復讐の爪》!
GM:HA《ヴォイド》! AGP2点。
焔:それは消せないな、まぁしょーがない。背中に生えた炎の翼から、巨大な火の玉がアバドンに襲いかかる…が、アバドンの眼光に打ち消された!(笑)
GM:1ラウンドで終わらせたくないもん!
焔:更にオートで《虹色の空間》! 味方のダメージを〈炎〉属性、ダメージロール+2d6。
GM:あ…うん。くるよね…やっぱりスピリットってGM泣かせ(泣)。
焔:これで人間性ゼロだ(笑)。
GM:…焔。帰ってこれる?
焔:二回以上の攻撃は避けたいな、コスト的に(苦笑)。
GM:スピリットってコスト重いよね〜。
>ミュスカ
ミュスカ:「二人とも張り切ってるわね。なら小母さんも頑張りますか」マイナーで《切り裂くもの》発動、メジャーは戦闘用ワイヤーでアバドンを直接攻撃。
蒼紫:それに《武具覚醒》でダメージ+12。
GM:こーい。
焔:あ、ちなみに今は全員〈魔〉属性ね(笑)。
GM:うぅぅ…(涙)。
ミュスカ:では、命中行きます。(ころころ)また出目3!? 達成値17…。
蒼紫:Σえぇっ!?
GM:(ころころ)達成値15、ちい! ダメージどうぞ。
ミュスカ:あぶな〜。
焔:な、何でこんなにダイス目酷いんだ…?
小鳥:なんなんだろうな、今日は(笑)。
蒼紫:アバドンが回避型のボスじゃなくて良かった(汗)。
GM:FPと火力重視型です。
ミュスカ:GM、振り直しがあるかどうか確認してから振ってください…(T T)
GM:え? あ、ごめんなさい。
小鳥:Φω・)何を言うのだねミュスカ君。これもDMの作戦のウチなのだよ…!(大嘘
蒼紫:まあ、当たったので結果オーライって事で。
ミュスカ:色々重ねて、12d6+18。いっくぞー!(ざららーっ)73点〈魔〉! 期待値越えたかな?
焔:ダメージはかなり良いな(笑)。
蒼紫:すげー。3以下ほとんどない(笑)。
ミュスカ:1も出てないです(笑)。
小鳥:ひゅう!(笑)
Cerva:12d6の期待値は42だから…一回り以上だ!
小鳥:期待値+13! ぶっ飛んでるなぁ(笑)。
蒼紫:あと120点くらいかな? 流石に1ターンじゃ落ちませんでしたか。
GM:…生きてます…。次の方〜。
>焔
焔:「…俺様の炎は、ちぃっと熱いぜ?」マイナー《精霊の息吹》、メジャーで《カテゴリー:ファイア》。(ころころ)達成値21。ま、平均か。
GM:(ころころ)達成値13。ダメージください(涙)。
焔:(ざららーっ)53点〈魔〉。ダイス目はもう一つだなぁ(笑)。
GM:げ、あうあう…では次のラウンド〜。
○現在のエンゲージ
【蒼紫・アバドン】
【ミュスカ・焔】
▼ラウンド2
GM:セットアップで《絶対先制》いきます。っていうか今使わないと死ぬ!
蒼紫:どうぞ(笑)。
GM:マイナー《魔撃》、オート《紅き供物》30点消費、常時《水晶の刃》《属性具現化:闇》《闇の血筋》。メジャーで蒼紫に攻撃いきます!(ころころ)ファンブル!?(一同爆笑)
焔:敵味方問わず、酷いダイス目だなぁ(笑)。
蒼紫:……振り直しますか?
GM:PS《資産:閃撃》で命中クリティカルにします!(←必死)
蒼紫:ぎゃわ、ここで使うか。なら、《念動防御》。(ころころ)クリティカルで無効化! これで人間性残り10。
GM:HA《死に至る病》!
蒼紫:HA《電光石火》!
GM:ではこちらもHA《電光石火》!!
焔:GM、それ無理(笑)。
蒼紫:それはタイミング的に、リアクションの前じゃないと無理です(笑)。
GM:しまっ…!? また間違えた…(涙)。
ミュスカ:実はこれを失敗しても、回避判定は出来たはず(笑)。
GM:では通します…蒼紫どうぞ(泣)。
ミュスカ:あと80点ぐらい当てたら、ボスは落ちてくれますよね?
焔:ところで、後衛二人はこのまま遠隔攻撃の方が良さそうだね。《攻防一体》されたくない(笑)。
ミュスカ:《切り裂くもの》無駄遣いですけどね(笑)。
蒼紫:てか、実は魔獣化してない罠(笑)。
焔:まぁ、接近するならこっちも行くけど(笑)。
ミュスカ:蒼紫のダメージ次第、やれるようなら一気に畳み掛けてみます。
焔:《分裂》持ちだろうから、悩ましいね(笑)。
小鳥:あぁ、そうか。なんで《分裂》しないのかな、と思ってたら…そもそも蒼紫君しかエンゲージしてなかったのか!(ぁ
ミュスカ:ミュスカは遠距離白兵、焔は遠距離特殊攻撃でしたから(笑)。
>蒼紫
GM:蒼紫のイニシアティブにHA《死神の瞳》!
蒼紫:《大小拵え》《異端の悲哀》諸々。(ころころころ)クリティカルです。
GM:もう終わる気がする…いちお〜振ってみる〜(ころころ)無理〜。
蒼紫:えーと。最後のAGP1点を篭めてHA《律の破壊者》。(ざららーっ)77点〈魔〉!
GM:…………ふふふふふ…。
焔:お、余裕の笑い?
蒼紫:ぎりぎり残したか?!
GM:…何か、言います?
ミュスカ:どうやらトドメのようで(笑)。
蒼紫:「こいつが俺達の絆の力だ。次に会う時は、もう少し上手くやるんだな!」
GM/アバドン:『フフ……はっははっ、はは…。見事だ、人の子よ! だが忘れるな。我は大罪に繋がる者。これは一時の終わりに過ぎぬ。罪がこの世にある限り、我は何度でも蘇る!!』
蒼紫:「……知ってるよ。『傲慢』が消える時は、洸も死ぬ時だ。だから俺はお前を絶対に滅ぼせない。判ってて言ってるんだろ?」(*)
(*)蒼紫の恋人・赤井洸は『元・原罪の聖者』にして『大罪“PRIDE”の化身』です。
故に、『大罪』を消滅させることが“洸を殺す”ことになるかもしれない、と蒼紫PLは考えたようです。
それを確認する手段は、今のところありませんが…。
『お前の行く手には、果て無き罪が待っているだろう。人の子よ! 努々それを忘れぬ事だな!!』
辺りに炎が広がっていく。
それは焔と違い、暗く黒い炎。それは瞬く間に刀を包み込んだ。
焔:「ふっ……違うな」ちっちっち、と指を振る。「蒼紫は既に『子』じゃねぇ……パパだ!」(一同爆笑)
ミュスカ:「確かに」(マテ
蒼紫:「ちょ! そこ訂正するヒマなしかよ!? おい、待て! アバドン! おーい!!」
双紫の体から炎は離れていき…そして燃え散った。
あたかも、何も存在していなかったように。
そして…世界が砕けた。
Cerva:焔君、ミュスカさん。グッジョブ! Σd( ̄ー ̄)
小鳥:あぁ、オチが付いてしまった(爆笑)。
焔:お約束だな!(笑)
蒼紫:負けた……(笑)。
ミュスカ:やっぱり最後はこうでないと(笑)。
GM:では、お待ちかねの人間性回復タイム。
蒼紫:人間性プラスのままです。
ミュスカ:人間性まだプラスだったので無問題。
焔:現在マイナス6、絆は5つ。(ころころ)うし、17で生還。
ミュスカ:大幅復帰でお帰りなさい(笑)。
GM:すごい出目(笑)。一気に呪いが解けた(笑)。
蒼紫:3以下が一個も無い(笑)。
焔:今のがダメージでも出ればなぁ(笑)。
GM:は〜い、では全員生還です。EDは希望ありますか?
ミュスカ:あ、香に指輪と写真返さないと。
焔:俺は蒼紫のEDにちょっとだけ出たいかな。個別は特に要らない。
蒼紫:むむぅ。悩む。双紫一家とも話したいし、洸とも話したい。決まらないのでGMに一任(ぉ
ミュスカ:蒼紫は洸ちゃんと仲直りしてなさい(笑)。
GM:了解。では変則的ですが、まず双紫一家との場面を作って、最後に蒼紫のEDで締めます。
一同:了解。
蒼紫:畏れ入ります。
ミュスカ:麻那さん、最後もきっちりオチよろしく(何
焔:あぁ、その前に。
GM:にゃう?
焔:…あ、でも無理か。例の下っ端達、デーモン化したなら死体も消えてるかな。
ミュスカ:あぁ、《世界霊魂》ですね。
焔:うん。《世界霊魂》残ったから、生き返らせてやろうかと思ったんだけど。
GM:んーーーー(思案中)。
小鳥:お前等、俺に付いてこい! つまり舎弟ですね(違
GM:ふむぅ……焔のロールプレイの良さに免じて、今回は許可にします。
焔:おう、ならEDでちょっとやろうか。
GM:本当はセッション前に既に悪魔化してたってことで、生還は考えて無かったんですけどね(笑)。死人も出なかったし、まあ良いでしょう(笑)。
ミュスカ:これでアバドン以外は全員救われた。珍しいな(ぇ
GM:PLの要望はなるべく叶えるのがモットーです。
焔:無理なら無理でも良いんだけど。ミュスカ辺りは気にしてそうだったんで(笑)。
GM:気にしない。私は演出のためならセッションの中身をいくらでも変えます! それにこうした方が後味悪くないでしょ(笑)。
焔:焔は別に良いんだよ。野郎だし(ぁ
ミュスカ:ミュスカは割り切れる性質だから大丈夫なんですがね(笑)。気にするのは狼也、暁光辺りでしょうし。
蒼紫:うーん。蒼紫も覚悟決めちゃうと気にしないかな(笑)。
GM:え…ちょ(笑)。
ミュスカ:まぁ、復活してもらえるならどうぞどうぞ(笑)。
焔:まぁ、せっかく生き返れるんだから。このまま行こう(笑)。
GM:ではEDいきまーす!
■エンディングフェイズ■
●シーン12 『別れの時』 共通ED
焔:不死鳥から子供の姿に戻る時、光の羽がデーモンの肉片に降り注ぎ…HA《世界霊魂》。肉片が炎で浄化され、灰の中からチンピラ達が復活して現れる。……但し、素っ裸で(一同笑)。
蒼紫:ちょ(笑)。
GM:はい(笑)。でもロールがめんどいので、気絶してるって事にしてください。後でどっかに後始末させてね(笑)。
ミュスカ:「あら? 珍しいわね。焔君が男に再生の力を使うなんて」男が裸だろうとミュスカは気にしない(笑)。
焔:「俺様の力を使えば、ざっとこんなもんだ。…ま、服までは再生できなかったけどなー。面倒だし」(ぁ
蒼紫:「……それは出来なかったんじゃなくて、やらなかったんだろう」
焔:「結果は同じだ。気にすんな」(しれっ)
蒼紫:「まあ、死人が少なくて済んだんだ。礼を言う事はあっても文句を言う筋合いじゃないわな」
ミュスカ:「下っ端とはいえ“組織”の連中だし、引き取り手はたくさんあるでしょうしね」
GM/緑:「―――蒼紫さん。おかげで兄さんを助けることが出来ました。ありがとう」
蒼紫:「(いや。俺もこれで希望を持つ事が出来たからな。当分、脚を止めずにすみそうだよ)」
GM/緑:「止まりませんよ。あなたにはまだ、やることがあるんだから…」
そんな彼らの横を小さな影が走り去っていく。
「パパ!」
見ると、そこには意識を取り戻した双紫が立ち上がっていた。
蒼紫:「今度こそ、ハッピーエンドだな……っと。蘇芳、忘れものだ」
GM/蘇芳:「忘れ物?」
蒼紫:「こいつだよ。ホンモノの『パパ』が見つかったんだ。元に戻すべきだろ?」刀を交換します。
GM/蘇芳:「うん。お兄ちゃん。ありがとう!」刀を持ってパパの所に駆け寄ります。傍には既に意識を取り戻した香がいますね。
「蘇芳…」 「会いたかったよ。パパ!」
初めて出会う父と子、二人の再会。
そして、傍には二人を繋ぐ母たる女性。
ミュスカ:私は香の傍まで歩いていきます。「よかったわね。一家全員が無事で」
GM/香:「あなたは…?」
ミュスカ:「縁が交差した、お節介焼きの小母さんよ」
GM/香:「もしかして…あの時の?」
ミュスカ:「たまたま貴女が子供を案じている声を聞いたから、同じ母親として力を貸したけどね」
GM/香:「ああ、やっぱり。ごめんなさい、無関係なあなたを巻き込んでしまって」
ミュスカ:「言ったでしょ? お節介焼きって。それに貴女に関わった敵の片割れにはちょっとした縁があったからね。それとこれ、絆の形なら大切にしないとね」香に指輪と写真を手渡します。
GM/香:「この写真…息子が生まれた時に撮ったの。これしかなくて…」香の目には涙が浮かんでいます。
ミュスカ:「なら、これからは沢山の写真を撮りなさい」父子に向かって、香の背中を軽く押します。
GM/香:「ありがとう。あなたも家族を大事にね!」香はそっと涙を拭い、二人の許に駆け寄っていきます。
ミュスカ:「勿論よ!」
蒼紫:再開を果たした親子三人を見つつ。「とても素晴らしい光景だとは思うんだが。だが……一つだけ聞きたい事があるんだ、もう一人の俺よ」
GM/双紫:「…何かな? もう一人の俺」
蒼紫:「……良い話を台無しにするようで悪いんだが…」つかつかつか、と双紫の耳元まで近づいて。「その子は一体、幾つの時の子だ?」目が据わってます(笑)。
GM/双紫:「え……!?」双紫の顔が一気に紅く染まります。
ミュスカ:《獣化》した耳で盗み聞き(笑)。
蒼紫:「いや! だっておかしいだろう。計算が合わないつーか俺もそろそろだ、つーか応えろおいコラ」
焔:まぁ、そーいうことを聞きたいんだろなとは思った(笑)。
小鳥:まぁ、気になるよな…(笑)。
GM:双紫って今18歳?
蒼紫:18になったばかりですよ。婚約できる歳になったので、あのOPに繋がるのです。
焔:こっちから見て数年後の平行世界らしいから、ちょうど今ごろかなーと思った。婚約したその日に大当たり、と(マテ
GM:…………それ、良いかも(一同笑)。
ミュスカ:このED、最後に蒼紫をけしかけたい(笑)。ミュスカと洸って面識ないかな? あるなら、けしかけた後にこっそり洸に蒼紫が謝りに言ったと携帯で伝えたいのですが。
蒼紫:あっても不思議は無いと思いますよ。蒼紫と洸、普段から一緒に行動してますし。
ミュスカ:と言うか、今更ながら素朴な疑問。洸が蒼紫にあげたプレゼントを買った資金、どこで手に入れたんだ?
一同:…バイト?
GM:はもった(笑)。
焔:イメージが…ねぇ(笑)。
ミュスカ:バイトなら、うちの定食屋でレジでもどうぞ(笑)。家族だけだと絶対回りそうにないですし(笑)。
蒼紫:昼時の繁忙期、息子さん学校ですしね。まあ、洸は無職の暇人なので、こき使ってあげて下さい(笑)。
GM:こっそり蒼紫を引っぱって香と蘇芳から離れ、小声で返事をします。「誤解するなよ。これはお互い合意の上だからな」
蒼紫:「判ってる。そんな事は聞いてない。だが事故は避けたいんだよ、俺だって」
焔:「…避妊に失敗して高校中退したパラレルワールドの蒼紫、とか」(ぼそり)
ミュスカ:「高校卒業と同時に出来た子だったりして」(ボソッ)
GM/双紫:「香が『子供欲しい』って言って、俺も反対しなかったんだからな」
蒼紫:「……俺もそろそろ、そういうプレッシャーは感じてるが……って、何ぃ?! ……判った了解したOKだ。覚悟は決めておく」
GM:双紫は一本の指を出す。「俺が19の時。どうも婚約した日にその…な…」
蒼紫:「…………そうか」心なしか青ざめた顔で(笑)。
GM/双紫:「俺の世界では、俺は世界を壊した。でもそれは全ての世界律を破壊し、真っ白の状態に戻したんだ」
蒼紫:(真顔になり)「それは、つまり?」
GM/双紫:「人が猛威を振るう世界。魔が蔓延る世界。そして、人と魔が共に暮らせる世界。これから始まっていくんだ。まだ何も、決まっていないから」
蒼紫:「そりゃ良いや。けど、俺は今の世界が気に入ってるからな。当分は今のままで行くさ」
GM/双紫:「だけど、これは俺の世界の話。お前の世界はこれからだ。忘れるな、自分にとって大切なものを」
蒼紫:「お前もな。次にこんな目に合わせやがったら、承知しねぇぞ?」拳を軽く打ち合わせて。
GM/双紫:「お前こそ、俺の所に来るなよ。厄介ごとを増やされちゃ、たまらんからな」同じく打ち合わせて。
蒼紫:「じゃ、お別れだ。お前の家族によろしくな」
GM/双紫:「ああ、お前もな。家族によろしく」
そして、世界に光が満ちる。
悪魔アバドンの死により、今回の事件で“三十の命”が、世界に『代価』として支払われた。
本来交わることの無かった世界が、再び繋がる…。
「お前の未来が幸福に満ちていることを祈るよ。“世界を壊す者”」
世界に満ちた光は、三人を包み込む。
もう離れないと言うかのように、ぴったりと寄り添っている。
そして一人の男が手を振った。
それを最後に、彼らの姿は世界から消えた―――。
ミュスカ:「比翼の翼を持って、あるべき世界に還る。この場合は一翼多いけどね」光の行く末を見送ります。
蒼紫:「…さて。洸にどう話したもんかなぁ」
焔:「しょーじきに、包み隠さず話すのがいいんじゃね?」他人事ー。
ミュスカ:「そうね〜、とりあえず、直に謝りに行ったら?」ニヤニヤと笑いながら蒼紫の肩に手を置きます。
蒼紫:「まあ、それしか無いんだろうが。……紅薔薇は派手かね?」
ミュスカ:「派手地味は人の好みだから判らないけど、早く行かないと洸ちゃんが拗ねて話を聞いてくれないかもよ?」
蒼紫:「ふぅ。急がないとな。まずは電話、電話……」
ミュスカ:「電話する暇が会ったらさっさと行きなさい!」と蹴飛ばします。
蒼紫:いや、実家知らないんですって(笑)。
ミュスカ:をぃ!(笑)
焔:バイトしてたのなら、大方ミュスカの店に避難してたりとか(笑)。
ミュスカ:あぁ、それありそう(笑)。
蒼紫:ミュスカ、グルかーっ!?(笑)
焔:だって、洸の実家って謎のままじゃん(笑)。
蒼紫:マジレスすると、洸はある少女のコピーなんで、実家とか無かった筈。
ミュスカ:へぇ。
焔:ですな。元から人間として生まれたわけじゃなかったと思う。
蒼紫:ただ、最初は勇司の家に下宿してたから、そこを実家と呼んでた気が。
ミュスカ:よし、決定。ミュスカは洸ちゃんとグルでした!(笑)
GM:じゃあ携帯で連絡ついて、公園にでも待ち合わせでどうです?
蒼紫:うぃ。いつもの公園で。
GM:では今度こそシーンエンド。
焔:もう一つ、洸とのEDがあるんだよね?
GM:はい(スマイル)。
焔:では、そっちで(笑)。
GM:(何かを焔に期待する眼差し)
蒼紫:ちょ?!(笑)
ミュスカ:(焔が何かするのを確信している眼差し)
蒼紫:いやいやいや。おかしくない? このタイミングでそのオチ、おかしくない?(笑)
焔:まぁ、いぢめるのは蒼紫が可哀想なので。も少しハッピーな方向に(笑)。
蒼紫:良かった。麻那さん、アンタ良い人や。
焔:大丈夫、悪いようにはしないから。信じなさい(笑顔)。
小鳥:あぁ。すばらしき連携プレイ、すばらしき信頼(笑)。
●シーン13 『誓いの時』 蒼紫ED
○公園
蒼紫:腕一杯の薔薇の花束を持って、緊張の面差しで待っています。
GM:誰もいない公園。そこに佇む一人の青年。待ち合わせの時間を少し過ぎ、ふと誰かが公園に入ってきました。紅い薔薇のコサージュを身につけ、白いワンピースを着ています。
蒼紫:待ち人が来たのを確認すると、花束を差し出し、頭を下げます。
GM/洸:「……蒼紫…くん」
蒼紫:「…………心配かけた。……話、聞いてくれるか?」
GM/洸:「ちゃんと…納得させてくれる?」一応、花束は受け取ります。
蒼紫:「アイツは…蘇芳は、俺とお前の子だったよ。別の世界から来た、未来の俺達の子供だった」
GM/洸:「え…?」さすがに呆然。
焔:一段落したら出てきますー。
GM:了解です。お待ちしてます(笑)。
蒼紫:「嘘みたいな話だけどな。アイツが両親と幸せそうにしてるのを見たら、信じてみたくなった」
GM/洸:「そうだよね。あの子、蒼紫にそっくりだった…」顔を花束で隠して。「蒼紫がそう言うんだったら…信じる」
蒼紫:「だから。俺はお前をこれまでも、これからも裏切ったりしないから。今度こそ、受け取って、貰えないかな?」指輪ケースを再び取り出し。
GM/洸:「…………」顔を上げて、そっと見つめます。
蒼紫:ゴクリ、と唾を飲み込みます。
GM/洸:「私、普通の女の子じゃないよ? 『大罪』そのものだから、いつか蒼紫を殺しちゃうかも知れないよ?」
蒼紫:「死なないよ。お前が俺を嫌いになるまで、俺は死なない」
GM/洸:「キライになるなんて。そんなこと…あるわけないじゃない」何でもないように装っていても、彼女の目には涙が。
蒼紫:そっと指で涙を拭って。「なら、帰ろう。俺達の、家へ」
GM/洸:「………うん、帰ろう。蒼紫」そっと蒼紫の手から指輪を取り出します。
蒼紫:洸をお姫様抱っこします。
GM/洸:「って、蒼紫!」さすがに顔を紅くします。
蒼紫:「へへ……今日は俺達の記念日だから、な。たまにはこういう気障な真似、させてくれよ」
焔:…………バカップルめ(笑)。
小鳥:公園で…!(笑)
蒼紫:家までです(ぉ
小鳥:なんて勇者だ(笑)。
焔:家までお姫様抱っこで帰ろうってか?
GM:やる気だ(笑)。
ミュスカ:え〜、噂話の情報判定で今の蒼紫の状況を聞きだす場合、達成値はいかほどで?(笑)
GM/洸:「…蒼紫のバーカ」俯きながら。「ねえ、蒼紫…」
蒼紫:「……ん?」
GM/洸:「指輪…いい?」
蒼紫:「ああ。俺からも頼む」
GM:自分の指輪を蒼紫に渡して、左手を差し出します。
蒼紫:では、そっと指に嵌めます。「……愛してるよ。ずっと、ずっと……」
GM/洸:「うん……私も……」…やっておきながら水を差すようで悪いけど、お姫様だっこで指輪交換って危なくない?
ミュスカ:危ないと言うより不可能に近いかと、普通の人間だと。
蒼紫:ふ。蒼紫は念動力者ですよ?(笑)
焔:えーと。そろそろ出ても良いかな?(笑)
GM:ええと、ちょっと待ってね。ミュスカ、情報判定はファンブル以外で。
ミュスカ:了解(笑)。
GM:では焔、いつでもどうぞ(笑)。
焔:死霊課へ報告してきた帰り道。偶然にも通りかかった俺様は、蒼紫と美少女がいるのを見つける。「…うん? ありゃ、蒼紫と…可愛いおぜうさん。ほほーぉ…」(にやり)
蒼紫:では、そっと姿勢を直して、キスを……。
GM:蒼紫と洸、二人の顔がゆっくりと近づいて…。
焔:そのまま、蒼紫の背後から忍び寄り…膝の後ろに蹴りを入れる(笑)。無論、自分は横に避けるが。
蒼紫:「って、ぎゃわぁーー?!」
GM/洸:「きゃあああ! 蒼紫!?」
ミュスカ:強制キスかー!(笑)
GM:いや、どっちかというと落とさない? 今お姫様だっこでしょ。
蒼紫:むしろ蒼紫が下敷きですね。
Cerva:にしても、お姫様抱っこしてる相手に膝カックンとは、鬼だな!
小鳥:下敷き下敷き(笑)。
焔:姫抱っこなんぞしてなければ、素直に洸の背中をつつくつもりだったが(笑)。
蒼紫:「洸、無事か?! ……てか誰だこの野郎!? これからって時に!」
焔:潰れた蒼紫をシカトして、洸に話しかけるぞ。(満面の笑顔で)「―――初めまして、ママ♪ ボク、未来から来た蒼紫パパと洸ママの子供です!」洸に抱きつきー!(一同爆笑)
GM/洸:「え、ええ? まあ、そんな……」洸が顔を真っ赤に染めます。
ミュスカ:ナイスよ、焔!(ぐっと親指突き出し)
蒼紫:「てめこら、嘘ついてんじゃねぇぞ悪ガキゃあ!」じたばた(笑)。
焔:「えー、何言ってんだよ蒼紫パパー。ママにさっき、ちゃんと説明したんじゃないのー?」
GM/洸:「そ、そうだよね。一人だけじゃ寂しいしね。も、もしかしたら女の子とかもいるのかな?」だんだん混乱してきてる洸(笑)。
焔:「うん、いるよー。うち、子だくさんの家系なんだよねー♪」
蒼紫:「え? ええ? そりゃ、女の子も出来れば欲しいなー、なんて思ったりもするけど、でもこんな性悪な子が来ると困るかなとか思ったりもするわけで…」真っ赤になって大混乱(笑)。
GM/洸:「何を言ってるのよ、蒼紫。『別世界の子供に会った』って言ったの、蒼紫じゃない」
蒼紫:混乱しつつも、「ああ、これが家族を持つって事なのかなぁ……」などとボンヤリ思うわけで。
焔:そうそう、ここで『そんなこと有り得ないだろ!』とか言うと泥沼よ〜(笑)。「というわけで、しばらくよろしく。ママー!」洸の胸に顔を埋めてすりすり(笑)。
GM/洸:「あ、うん。よろしく…なのかな? ねね、どう思う?」
蒼紫:「まあ、幸せってそういうもんだよな。……だが取りあえず、俺達の子供はこんな性悪じゃねぇえええ!!!」魂の叫びと共に意識フェードアウト。
焔:「パパ……ボクを捨てるの? ママとのことは遊びだったんだね?! そんな、酷いよ…ママを愛してるって…指輪まで渡したのに…」ぽろぽろと涙(目薬)を溢しながらフェードアウト(ぁ
―――その日、公園で一人の青年が叫びをあげ。
翌日には、あるカップルの婚約話が広まったという。
その情報源は“ある定食屋”であり、何故かそのカップルの家には、青年と口論する謎の子供が見られた。
焔:よし、ハッピーエンドだ(笑)。
蒼紫:焔……恐ろしい奴。
ミュスカ:「聞きまして奥さん、神楽さんとこ、とうとうご結婚らしいわよ?」
焔/近所の奥様:「聞きましたわよー。何でもできちゃった婚なんですって!」
ミュスカ:「若いって良いわね〜」
焔/近所の奥様:「本当にねー」ころころと笑い声。
それは、遠い未来へ繋がる第一歩。
だがその事実は、まだ誰にも知られていない。
今はただ、未来を繋ぐ若者たちに、幸福な未来があることを祈るばかりである―――。
Beast Bind New Testament
『キミは僕のパパ』
THE END
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