第82話
そこないがみ

●今回予告●


この街の港湾地帯には、警察の手も届かぬ場所がある。
不法入国者たちが住み着き、勝手に作り変えてしまった彼らの街。
金さえあれば、どんなものでもそろう悪徳の住処。
それが“租界”。

誰も好んで近づかぬ治外法権のこの街にやってきたのには理由がある。
最初は、身重の妻が行方不明になった、といって泣きついてきた男の依頼。
妊婦連続失踪事件。
そして奇怪な都市伝説。
全ては“租界”の闇に繋がっている。
その闇の真奥で、『損ない神』が呼ぶ。


Beast Bind New Testament
『そこないがみ』


汝、混沌の街に踏み込まん。



オープニング ミドル クライマックス エンディング

■プレセッション■


GM(R−3):さて、全員そろいましたので。とりあえず、いつものハウスルールの説明から行きましょう。
一同:よろしくお願いしますー。

・絆/エゴの取得は判定無しに行っていただいて構いません。書き換えも同様です。
・登場判定も宣言さえしていただければ、こちらが却下しないかぎり、自由に出ていただいて構いません。


GM:まあ、いつものルールということで。
一同:はい、了解です。
GM:それでは、PC番号順に自己紹介をお願いします。次のPC番号の人に絆を取得してください。
木影:では行きますぇー!


●PC1(定員1名) 推奨:探偵など、事件屋稼業の人間、フリーランスであることが望ましい。

 君のところにやってきた男…今井進は、落ち窪んだ目と憔悴しきった顔をしていた。
 行方不明の妻、幸恵を探してほしい―――それが依頼の内容だった。
 彼女の足取りに関する最後の情報は“租界”。
 港湾地帯にある外国人の不法居留地だ。
 危険な場所の調査となると、この街に君を置いて他にはいない。
 そう紹介されて、彼は来たのだという。
 君は、今井幸恵を見つけ出す仕事を請けることにした。

 シナリオ絆:今井 進 い ま い すすむ   (関係:探求)


崎守 木影さきもり こかげ 防人童子サキモリドウジ    プレイヤー:早坂ノヴユキ
 【イレギュラー/ビースト】 年齢:19歳/性別:女/カヴァー:バウンティハンター
「――――ヒトでもない、オニにもなりきれない私は、一体どこへ行けばいい?」
 人に仇なす魔物を狩る、腕利きのバウンティハンター。一族に伝わる巨大な『鬼の小柄』を武器に戦う。
 その正体は、かつて大和朝廷の軍門に下った熊襲――実際は鬼の一族――の末裔。
 権力者の尖兵として人外を狩る汚れ役を押しつけられ、一族は魔物達から『裏切り者』の誹りを受けたという。
 人からも魔物からも疎まれてきた経緯から、性格は厭世的かつ内向性が強い。
 積極的に他人と関わろうとはしないが、虐げられる弱者を見捨てることもしない。それは甘さか、或いは強さなのか?
 所持HA:《歩く影法師》、《律の破壊者》、《復讐の爪》


●PC2(定員1名) 
推奨:特になし。

 君が夜の街を歩いていると、目の前で、女性がワゴン車の中に引き込まれるのを目撃する。
 助けようとしたが、一足遅く、彼女は目の前で連れ去られてしまった。
 その後、現場に残った遺留品から、彼女が有馬幾乃という名の近所に住む主婦だということがわかる。
 君はワゴンに乗った人間たちの顔を見ている。
 東南アジア系の数人の男。そして、逃げる際に怪しげな術を使い、君の感覚を狂わせた男。
 どうにも、その男は“こちら”の領分の存在のように感じられた。

 シナリオ絆:有馬 幾乃ありま いくの   (関係:好奇心)


ブラディカースト=ヴェイグランシィBe On The Edge Of An Abyss   プレイヤー:小鳥
 【イモータル/マジシャン】 年齢:自称27歳(実年齢不明)/性別:男/カヴァー:教師
「―――センセの名前はブラディカースト=ヴェイグランシィ。頼りないけど、よろしくねぇ?」
 どことなく野良猫を彷彿とさせる、ひょろっとした長身の青年。普段は高校で美術教師をしている。
 とある大魔導師が繰り広げた虐殺跡で、魔力を帯びた大量の亡骸が寄り集まり、生を持って動き出したモノ。
 自分を構成する血肉を武器に変え、限界を超えた連続攻撃を繰り出す。その代償は己の命。
 無目的に活動しては死んで永い眠りに就くというサイクルを、覚えている限りで500年以上繰り返してきた。
 とある事件を経て『護るべきもの』のために戦う事を知った。無論そこには彼の生徒達も含まれる。
 所持HA:《永劫より》、《滅びの霧》、《並列思考》


●PC3(定員1名) 推奨:大学生、もしくは大学の研究室に通っている、そこでバイトをしているなどの理由が作れるキャラクター。

 君のいる大学の民俗学研究室に一人の刑事が訪ねてきた。
 その刑事が知りたがっているのは、東南アジアのある地域の宗教だそうだ。
 彼が詳しく聞く宗教儀式の話の中には人肉食…特に、赤ん坊を食べるという行為についての質問が多かった。
 奇妙な質問をするこの刑事と、彼が調べようとしているものに、君は興味がわいてきた。

 シナリオ絆:長沢 遼ながさわ りょう   (関係:連帯感)

巫薙 愛理みなぎ あいりアイゼン   プレイヤー:麻那
 【セレスチャル/アーティファクト】 年齢:18歳/性別:女/カヴァー:大学生
「あ、あのぅ……私、どうしてこんな所にいるんでしょうか?」
 地味で内気な眼鏡っ娘、巫薙愛理はアンノウンマン(*魔物の存在を知らない人間)である。
 しかしある日、『愛染明王』に媒体(やど)として選ばれたのが運の尽き。
 事件が起きた時、彼女は「ラ・ガラサ!」の呪文と共に『愛の狩人アイゼン』へと変身するのだ。
 変身後は派手な衣装で決めた、色香漂うオネーサマ。しかし愛理に戻ると変身中の記憶は残っていない。
 大学へ進学後、怪事件に関わる頻度は減ったものの…愛の女神から解放される日は、未だ遠い。
 所持HA:《アドベント》、《勝利への賛歌》、《剣魂一擲》


木影:PC間絆はブラディ先生に羨望で。何故ああも人の中に溶け込めるのか。羨ましい。
ブラディ:PC間絆は愛理ちゃんに絆/好奇心で。面白いよねぇ…頑張ってねぇ、見守ってるから(ぁ
愛理:PC間絆は木影に絆/好奇心。つくづく鬼に縁があるなぁと。愛理はブラディ先生の元教え子かな。
ブラディ:美術取ってるかどうかですよ(笑)。取ってなくても、まぁ、半魔として見ててきっと面白いような気がするのですが………(マテ
愛理:音楽とか美術は選択制だったなぁ…愛理はどんなだろ。
ブラディ:音楽か美術か書道か、って感じですな。ウチの所は。
愛理:私の高校もそうでしたね。私は美術科選択でした。
木影:私んとこはどっちもやったなぁ。
ブラディ:Φωー)…ウチの高校は、理系を選択すると2年から芸術科目一切が消えるという………(遠い目)。
愛理:愛理は文系だから、芸術は取ってますね。美術科選択にしておこうかな。
ブラディ:しかし、愛理ちゃんは芸術科目ならどれも似合いそうですがネー…。
愛理:部活は弓道部なんですが、保険委員や図書委員のイメージが(笑)。
ブラディ:そう云うイメージありますね、確かに。運動部なんですけどネ(笑)。
愛理:自分でも弓道部所属にしてたことをたまに忘れるという…(ぁ
ブラディ:Φω・!)ガビン(笑)。

GM:では、本編に入ります。


 

■オープニングフェイズ■

●オープニング1 『サキモリノオニ』   シーンプレイヤー:木影

○ハンターズブラッド


GM:木影のシーンからです。ハンターズブラッドからの依頼で、その依頼人に会っているところですね。
木影:イエッサー。
GM:依頼人の名前は今井進。落ち窪んだ目と憔悴しきった顔をした男ですね。
木影:「それではお話を伺いましょう、今井さん」務めて事務的な口調で。かえってその方が気を使わせないかもしれん。
GM/今井:「あ…はい…。実は…最近、巷を騒がせている、妊婦の失踪事件をご存知でしょうか?」
木影:知ってますでしょうか?
GM:詳しい部分はともかく、話としては知っていていただいて構いません。
木影:「報道等で見る程度には知っています。ではご依頼とは、その事件に関することですね」
GM/今井:「その、事件…今現在、失踪した人間は五人になっていますが…その最初の一人、今井幸恵は、私の妻なのです」
木影:「そう……でしたか」
GM/今井:「警察に連絡した後、手がかりがまったく掴めず…身重の妻の話ですので、心配になって、探偵に依頼してみたのです」
木影:黙って聞いていましょう。
GM/今井:「その探偵さんから、三日前に連絡がありました…幸恵の最後の足取りに関連する情報を掴んだ、と。…これから、“租界”に向かう…それが最後の連絡でした」
木影:「“租界”……ですか」
GM/今井:「はい。とても、危険な場所と聞いています…。それから、その探偵さんからの連絡が途絶えました」
木影:“租界”について、私は如何ほど知ってますでしょう?
GM:違法に外国人が居留する治安の悪い地域だという認識があります。詳しい説明は後のシーンに回しますが、あなたは租界に関しては、この世界では詳しい方で通っていると思ってください。
木影:了解しました。「それで、ある程度は“租界”に関しての知識がある当方へお越しになったという訳ですね」
GM/今井:「“租界”について詳しいと、お聞きしています。なんとか妻を…見つけてはもらえないものでしょうか…」
木影:「……奥さんの容姿等、分かる物があればお貸しください。探偵業は本業ではありませんが、似た様な事はこなしています。このお話、受けさせていただきましょう」
GM:では、今井は妻の写真など、必要なものを渡してくれます。「失踪直前の妻です。手がかりになればよいのですが…」
木影:「お預かりいたします…」

 …ハンターズブラッドが私にこの件を通したということは、少なからず『向こう側』の絡む可能性があるということだ。
 写真を受け取りつつ、私はそのような思考を巡らせる。
 “租界”の闇――――今回は何が潜んでいる?


GM:では依頼を受けたところで、絆:今井進と、[SA:今井幸恵を見つけ出す]を渡しておきましょう。
木影:拝領します。ああ……FPが40以上あるキャラなんて、BBNTやってて初めて使うわ……。
ブラディ:絆の内容はどうするのですかね?
木影:今井さんには絆/ビジネスで取りましょう。
GM:では、シーンを切ります。

▼絆/エゴの変化
木影:今井進に絆/ビジネスを取得。




●オープニング2 『誘拐魔』   シーンプレイヤー:ブラディ

○夜の街中


GM:ブラディが、夜、帰宅途中の出来事。反対方向からワゴンがゆっくりと走ってくるのが見えます。その車は、君の目の前、数十メートルを歩く女性の近くで、一瞬スピードを落とすと、後部座席が開き、その中に、女性を引き摺り込みます。そのまま、ワゴンが急発進。明らかな誘拐行為を目撃します。
ブラディ:「…なっ!?」それを目撃したからには、見過ごすわけにはいかないな。追い掛ける! …しかし、ブラディは…遠距離攻撃持ってなかった…(ぁ

愛理:【当たり屋】
木影:それだ!
ブラディ:じ、自分から死体に…! らしいからなんともいえねぇ…!(笑)
木影:車の前へ飛び出して「僕は死にましぇん!!」

GM:この辺は君の庭のようなものなので、裏道を使えば、ワゴンの先回りが出来るかもしれません。
ブラディ:「………(あの道を曲がればあっちにでる…そこにはあの道を使えば…!」道があるなら全力で走って先回りするですよ!
GM:では、そうすると、上手くワゴンの先に回り道できます。ちょうど、向こうからワゴンのヘッドライトが近づいてきますね。
ブラディ:「そこの車っ、止まれえぇっ!!」《黒い牙》で武器作り出しておいて、車の前に飛び出す! タイヤ狙いだタイヤ。

木影:死にました。
ブラディ:やりました(笑)。

GM:では、君が攻撃行動に移ろうとした時に、後部座席のスライドドアから、男が身を乗り出してくる。見た感じ、東南アジア系の外国人だ。その男が、何かの呪文のようなものを唱えると、君の視界が一瞬、ブレる。
ブラディ:「でなきゃ、力づくでも………っ!?」マトモに喰らう。
GM:意識に靄のようなものをかけられた君めがけて、ワゴンが突っ込んでくる。
ブラディ:よ、避けられねぇ!(ぁ
GM:そのまま激突し、君の体は路上に投げ出された。動かなくなった君の姿を、車の中から幾つかの顔が見つめている。
ブラディ:ズザザザザーッ、と道路を滑る。それでも車の方を見ておく。顔は忘れねぇ…!
GM:いずれも、東南アジア系。日本人ではない。彼らは君が動かなくなったことだけを確認すると、車を再度、発進させた。
ブラディ:「…くそっ……待ちやが…っ…」立ち上がろうとして、もう一度倒れる。
GM:君が動けるようになる頃には、今の音を聞いて、人が集まり始めるね。
ブラディ:目立つのはまずいな。動けるようになったらその場を立ち去ろう…一応ワゴンが行った方向を少しは追い掛けてみるけど…。
GM:一旦、逃げたワゴンを追いかけるのは、無理ですね。
ブラディ:「……くっ…守るために在ると決めたのは、自分自身じゃないのか俺…」思わず呟いて、その辺の電柱でも蹴る。
GM:さて、この夜はこのまま終わるのですが。

 次の日の新聞には、五人目の妊婦失踪事件の記事が出ていた。
 失踪したのは、昨日ブラディが見た女性。
 名前は有馬幾乃。買い物帰りだったという。


GM:だが、ただの失踪事件でないことは君が知っている。あれは、誘拐事件だ。しかも、一人は、何かの術を君にかけてきた。人間業ではない。
ブラディ:「……(必ず、助け出す)」新聞をぐしゃりと握り締めて、上着を羽織って外に出る。
GM:では、ここで絆:有馬幾乃、[SA:誘拐事件の解決]を渡しておきましょう。
ブラディ:頂きます。絆の内容は救済で。

▼絆/エゴの変化
ブラディ:有馬幾乃に絆/救済を取得。



木影:単に目撃者が出なかったから、失踪扱いってことかな。まぁ本当は目撃者いたわけですが(笑)。
愛理:一般人なら記憶でも消されてそうですね。
ブラディ:Φω・)ノ 目撃者、轢き逃げされましたー。
木影:よくある光景ですネ。
ブラディ:Φω・!)ガビン(笑)。
GM:目撃者、ひき逃げされた上、現場から逃げたしね(笑)。
ブラディ:しかし、他人の生き死にが関わった上に知り合いの目線が無いとこうも熱いのかセンセ。…むしろ誰だコイツ(マテ
木影:まぁ租界入りすれば、きっと知り合いの目に曝されるわけですが!(笑)
ブラディ:そ、そーだね! それまでには戻らないと!(笑)……しかし、ブラディはよくもまぁOPから毎度毎度ピンチになるものだ…(笑)。
愛理:こういうのもホットスタートと言うのでしょうか(笑)。
木影:別所にてワタクシ、OPで負けプレイするのが大好きな紳士淑女の会、負け犬ッ子倶楽部というものに入っておりまして。ブラディ先生は入会の資格大いにありです。
ブラディ:ソーデスナ…(笑)。
木影:そして案の定轢かれたか……(笑)。
ブラディ:クライマックスまでにFP回復させなきゃ!(笑)
愛理:演出的にかりそめの死で(笑)。
ブラディ:OPは毎度えらい目に遭ってます(笑)。殺されたり、詐欺師と間違えられたり、おっさんに迫られたり、轢かれたり…(ぁ
GM:なんてかわいそうな…。
愛理:…それ全部、R−3さんのセッションでは(ぁ
GM:〜♪(そっぽを向いて口笛)
ブラディ:実は、ブラディはR−3さんのセッションにしか出てませんよ(笑)。
GM:そうか…実は犯人は俺だったのか…。
木影:かわいそうなブラディ先生、略して『かわブラ』。
ブラディ:略された…(笑)。
愛理:『可哀想な小鳥さん』を略すと『かわ鳥』…………いかん、食材にされ(ry
ブラディ:Φω・)!? 普通に焼き鳥のメニューや!(笑)
木影:しかし意外と熱血キャラなのですね、先生。
ブラディ:いざという時は熱血キャラなんですよ。OPからやるとは思わなかったんですが(笑)。具体的に言うと、死ぬ直前あたりはハイです(マテ



●オープニング3 『稀人』   シーンプレイヤー:愛理

○某大学内


GM:君の大学…所属する民俗学研究室に行くと、教授に来客が来ているね。相手は刑事と名乗っている。
愛理:「失礼します。ゼミのレポートを持ってきました…あら?」
GM/刑事:「そこで、教授に聞きたいことがありまして…」と言って、見せている資料…東南アジアの一地方に関するものだ。
愛理:「あの…後にした方が良いでしょうか?」と遠慮がちに。
GM/教授:「ああ、いいよ。すぐに終わるから」初老の教授はそう言うと、刑事に向かい「…刑事さんがお調べになっている地方には、確かにそういう宗教がありますよ。資料が用意できますから、後でFAXしておきましょう。しかし、変わった刑事さんですな。それは、ただの都市伝説なのでしょう?」
愛理:では、部屋の隅で待ってます。
GM/刑事:「…ええ、まあ。でも、気になることではありますのでね。…と、失礼しました。そろそろお暇しますよ」刑事はそう言うと、教授と君に一礼して、外に出て行く。
愛理:ぺこりとお辞儀して、教授にレポートを渡します。「……刑事さんが民俗学の話を聞きに来られるなんて…珍しいこともあるんですね」
GM/教授:「うむ、ご苦労様…しかし、東南アジアの食人儀式…とりわけ赤子に関わるものか…どんな事件に関わっているのかねえ?」そんな疑問を口にする。
愛理:「食人…カニバリズム、ですか?」
GM/教授:「うむ…そんな話を聞きに来たのだよ、あの刑事さん」
愛理:「何だか…どんな事件の参考にするのかはあまり想像したくないですね」少し顔を顰める。

木影:きっと長沢だしなぁ…PCが上手くダシにされそうな気がするなぁ(笑)。
ブラディ:愛理ちゃん狙いダゼ!(何
木影:エロ親父め!(笑)
ブラディ:しかし、アイゼンさんになると狙われる側から狙う側に(以下略)。
木影:たぶんエロさで碧唯先生とタメを張れる逸材だ! 根拠は無いがそんな気がする!
ブラディ:…(考える)…そこに酒天さんが入ると、色々と面白そうですね(マテ
愛理:嫉妬の一つもしてくれれば燃えるんだけどなぁ。酒天って、つれないんだもの(ぁ

GM:そこまで言ったところで、教授の向かい側の机に、万年筆が置き忘れられているのを見つける。どうも、あの刑事の持ち物のようだ。
愛理:「…あら。それ、忘れ物でしょうか」
GM/教授:「そのようだね。…まだ、外にいるかなあ?」
愛理:「急げば間に合うかも…届けてきますね」
GM/教授:「ああ、頼むよ」
愛理:部屋を出て、さっきの刑事さんを追いかけます。
GM:そうして君が出て行くと、階段の方から戻ってくる刑事の姿を見かける。「どうも。忘れ物、ありませんでしたか?」
愛理:「あ、刑事さーん! 忘れ物ですよー!」と、大声で叫ぶ私(ぁ
GM/刑事:「どうも。わざわざありがとうございます」丁寧に礼。
愛理:「いいえ、間に合って良かったです。何だか高価そうなものだったから」
GM/刑事:「たいしたものじゃありませんよ。ああ、そうそう…」
愛理:「はい?」
GM/刑事:「ついでだから、ちょっと聞いておきましょう。少し、お話を聞いてもいいですかね? ある事件を調査していまして、色々な方からお話を聞いているのですよ。教授のところの生徒さんなら、何か参考になる意見もお持ちではないかと」
愛理:「はぁ…私でお役に立てるか判りませんけど」頷いておきます。
GM/刑事:「ありがとうございます。では、ここで立ち話もなんですから、別なところに移りましょうか」
愛理:「判りました。それじゃ学食にされます?」
GM/刑事:「では、そこで。…申し送れました。私、警視庁史料編纂課の長沢と申します」手帳を見せながら。
愛理:「長沢さんですか。私は巫薙愛理と言います」改めてお辞儀をして名乗ります。
GM:では、ここで絆:長沢遼を渡します。SAは続くミドルフェイズで提示しましょう。
愛理:んー…ここは愛理からだから絆/好奇心で。

▼絆/エゴの変化
愛理:長沢遼に絆/好奇心を取得。



ブラディ:…自分で言い出しておいてなんだが、着々と包囲網が築かれているよーな気が(何
木影:しかし修学旅行で大暴れした愛理も、今は大学生か……何だか感無量(笑)。
愛理:順調に進学させてますからねぇ(笑)。
ブラディ:大暴れ………(笑)。
愛理:厳密には、暴れたのはアイゼンなんだけど(笑)。


 

■ミドルフェイズ■


●ミドル1 『食人異聞』   シーンプレイヤー:愛理   登場難易度:任意

○学食


GM:さて、ここからミドルフェイズ。まずは長沢と話すシーンから行きましょう。
愛理:あ、それじゃ私からですか。
GM:向かい合って長沢と座っているところですね。
木影:さすがにこのシーンでは出る理由が無いな(笑)。

GM/長沢:「…事件そのものについて、詳しく話す前に。こんなお話を知っていますか? なに、ただの都市伝説なのですが…」
愛理:「…?」(首を傾げる)

 ある女性が、仕事が長引いていて夜遅くに家路を急いでいると、後方から無灯火のバンが一台、音も無く近づいてきた。
 そのバンは彼女の横で止まると、中から棒を持った男たちが下りてきた。
 男たちはみな、東南アジア系の顔立ちで、彼女の知らない言葉で何かを言い合うと、彼女を取り囲んだ。
 もちろん、身の危険を感じた彼女はその場から逃げようとしたが、なにせ既に取り囲まれてしまっていたから、すぐに取り押さえられてしまった。女性は男の持っていた棒で殴られ、気を失ってしまう。

 彼女が再び目を覚ましたときには、目隠しされて椅子に座らされていた。周りからは大勢の人の気配がしたらしい。
 その人間たちは口々に何かを叫んでいたが、やはりそれは彼女の知らない言葉だった。
 彼女は自分の目の前に何かが運ばれてきたのを感じていた。
 その時に、初めて彼女は自分の理解できる言葉を聞くことが出来た。
「食べろ」
 彼女は鍋に入れられた得体の知れないものを食べさせられた。
 最初に食わされたのは、ぐにぐにとしていてなかなか噛み切れないものだったらしい。次は丸くて硬いものだったそうだ。それを食べている間中、周りからは片言の『食べろ』コールが巻き起こっていた。
 まるで、何かの儀式のようだった、そうだ。

 やがて、全てが終わると彼女は開放された。彼女の自宅の近くに、ね。
 その時、彼女は自分の服のポケットに封筒が入っていることに気がついたんだ。
 封筒の中には多額の現金と、彼女がどんな目にあっていたか…つまりは何を食わされていたかを写した写真があった。
 …赤子の死体だよ。最初に食わされていたのは内臓で、次が頭だった。
 彼女はそれ以来、物が食えなくなったそうだ。


愛理:「…っきゃ――――ッ!!」と大声で絶叫します。
GM/長沢:「…落ち着いてください。ここまでは、ただの都市伝説。作り事です」
愛理:「そ、それから…どうなったんですか?」(どきどき)怪談話で大騒ぎしながら、結局最後まで聞く女。それが愛理(ぉ

ブラディ:お化け屋敷はきゃーきゃー叫びながら入るタイプですな(笑)。
木影:東南アジアの都市伝説っていうと『だるま女』も思い浮かぶなぁ。
ブラディ:……あわわわわわ。

GM/長沢:「これと、似た事件が十年前に起き、今、また同じような事件が起きている…としたら、この都市伝説…ちょっと気になってきませんか?」
愛理:「…つ、作り話ですよね?」
GM/長沢:「この話自体は。しかし、火の無いところに煙は立たない、とも言いますので。…十年前に、五人の妊婦が連続して行方不明になる事件が起きました。警察が発見できたのは、一人だけ」
愛理:ごくり、と息を呑みながら身を乗り出して聞きます。
GM/長沢:「…彼女は心身に深い傷を負うような出来事に出会った。警察は彼女から事情を聞こうとしましたが、彼女は話さなかった」
愛理:「そ…それから?」
GM/長沢:「…それ以降のくだりには憶測を呼ぶような与太話も多いので、割愛しますが。警察は、彼女の家族の許可の下、催眠療法によって、彼女の身に何が起きたのかを知る機会を得た」
愛理:「いったい…何が起きたんですか?」怯えながら、更に身を乗り出す。
GM/長沢:「…この都市伝説によく似た、奇怪な記憶を、ね…。催眠療法で得たこの情報は、もちろん突飛過ぎて、証拠としては取り上げられなかったので、これも与太話の類と世間では変わりません。…しかし、これと同じような妊婦失踪事件が現在も起きているのですよ」
愛理:(すっと眼を細める)「…現在進行中で、同じ事件が?」

木影:あ、反転した。
ブラディ:おぉ、変わった…?

GM/長沢:「…そこで、我々は手がかりを求めて…『東南アジア人』と『宗教』、『食人儀式』をキーワードに、調査してみることにしました」
愛理→アイゼン:「それで…何か掴めたのかしら?」長沢に顔を寄せる。
GM/長沢:「昨日、五人目が失踪した際に、車が走り去る音と、事故騒ぎが起きています。誘拐の線も浮上してきたので、捜査課がようやく本腰を入れ始めたところですね。我々は、それ以外の方向から調べようと、ここに来たところで」
アイゼン:「民俗学の見地から、何か手がかりが得られるかも…と。それで、何か参考になりまして?」嫣然と微笑みつつ。

ブラディ:…事故騒ぎって言うか人身事故っ!(笑) まぁ飛び出したのはこっちなんだが(ぁー
木影:佇まいだけで、既にえるろいなアイゼン!(笑)
ブラディ:何故だろうな…えるろいね…(笑)。

GM/長沢:「資料はこれから揃えてFAXしていただけるそうです。それを待ってみることになりますね」
アイゼン:「ふぅん。それじゃ、事故騒ぎに関して詳しい話は? あくまで好奇心から伺いますけど」
GM/長沢:「そうそう…事故現場に、事故の被害者らしき人物がいたそうなんですがね。その人物は救急車が来る前に現場を離れています」
アイゼン:「あら、よほど急いでいたのか…それとも病院のお世話になりたくない人だったのかしら」
GM/長沢:「似顔絵を書いてもらったのですが…このような人物に見覚えありますかね? 貴重な証人になるかもしれないので」長沢の見せた紙には、どこかで見たような人物の顔が描かれている。
アイゼン:似顔絵を覗き込むと…知ってる人ですね(笑)。
GM:知っていますね(笑)。

木影:一応目撃者はあったんだなぁ。
ブラディ:見られてたか…。
木影:轢かれた人以外にも!(笑)
ブラディ:そうネ!(笑)

アイゼン:「よく似た人なら知ってますわね。当人かどうかは確認してみないと判りませんけど?」(にっこり)
GM/長沢:「そうですか。それはぜひ、お会いしたいですね」
アイゼン:「えぇ、構いませんわよ。連絡先は、確か…」高校の電話番号を教えましょう(笑)。
GM:では、長沢はそれをメモします。

ブラディ:…おぉ。警察に目を付けられた…!(笑)
木影:先生売られたっ(笑)。
ブラディ:売られたね(笑)。それでこそ、ブラディ(ぁ

GM/長沢:「貴重な情報、ありがとうございました。何かわかれば、またよろしくお願いします」
アイゼン:「…その代わりと言っては何ですが」
GM/長沢:「なんでしょうか」
アイゼン:「刑事さんのアドレスをもらっても構いません? これから何かと情報交換が必要になるかもしれませんし」携帯を取りだして見せる。
GM:長沢が自分のアドレスを伝えますね。
アイゼン:では、超至近距離にて交換したアドレスを確認します。「とりあえずは…こんな所かしら。それじゃ、これからよろしくお願いするわね」(にっこり)
GM:では、長沢は一礼し、席を立ちます。
アイゼン→愛理:「…?」(一瞬、目をぱちくりさせて)「…きゃあぁぁぁぁっ!?」いきなり我に返って、長沢さんを思いっきり突き飛ばします(ぁ
GM/長沢:「…?」状況が飲み込めない長沢が一瞬、困惑したような表情を浮かべますが、すぐに落ち着き「どうしました?」
愛理:「あ、あぁ!? ごめんなさい、私ったら…」真っ赤になっておろおろします。
GM/長沢:「…えー…では、私はこれで」
愛理:「す、すみません…急にこんな近づいたから…つい」身を縮めて、恥ずかしそうに胸を押さえます。
GM/長沢:「ああ、いえ、お気になさらずに」そう言って、今度こそ出て行きます。
愛理:「はぅう…びっくりしたぁ…。…あら…? 結局、殆ど何も聞かれなかったけど…いいのかしら?」ふと疑問に思いつつ、この辺で(笑)。
GM:では、[SA:事件の調査]を渡します。絆等、あればどうぞ。
愛理:はーい。アイゼンが受け取っておきます。んー、そうね。ブラディに絆/恩師かなぁ(笑)。
ブラディ:…く、くそう!(笑)
愛理:憐憫とか同情にしようかなーとも一瞬思ったけど(笑)。
ブラディ:せ、切ねぇ―!(笑)

▼絆/エゴの変化
愛理:ブラディに絆/恩師を取得。




●ミドル2 『消えた五人』   シーンプレイヤー:木影   登場難易度:任意

○木影の自室


GM:では、依頼を受けて、まずは“租界”に関する基礎知識。
木影:おお、ありがたい。
GM:〈情報:裏社会/噂話〉で振ってみてください。失敗しても、基本の情報は出します。
木影:無いので【社会】素振りー(ころころ)達成値8、まぁこんなもんだよね…。
GM:専門家なので、一つ上の情報まで出しましょう。

>“租界”   〈情報:裏社会/噂話〉
達成値5:
この街の港湾地帯には、警察の手も届かぬ場所がある。不法入国者たちが住み着き、勝手に作り変えてしまった彼らの街。金さえあれば、どんなものでもそろう悪徳の住処。それが“租界”だ。
達成値8:最近、“租界”内部の勢力図が変わり始めているらしい。大量に流入してきた東南アジア系移民が独自の勢力を作り、台頭してきている。そのため、旧来の勢力と争いが勃発しており、非常に危険な状態を迎えている。
達成値10:“租界”の内情に詳しい情報屋の話によると、その東南アジア人たちは、何かの宗教を信奉しているらしく、得体の知れない部分があるらしい。日本に流入してきた目的も、犯罪行為で利権を得るためだけではないようだ。


GM:以上。
木影:「新旧の勢力争いの真っ最中に、この妊婦連続失踪事件。関係を疑う必要はありそうね」てなワケで“租界”に向かう前に、妊婦連続失踪事件について下調べをしておきたいのですが。
GM:では、〈情報:噂話/警察/裏社会〉で。
木影:やはり無いので【社会】素振りー(ころころ)同じ…達成値8。

>失踪事件について   〈情報:噂話/警察/裏社会〉
達成値5:
三週間ほど前、主婦今井幸恵が買い物からの帰宅途中に行方不明になった。それから連続して五件、妊婦の失踪事件が起きている。
達成値8:どの失踪者にも、失踪するような動機が見当たらない。家庭は円満そのものであり、交友関係にも怪しいところは見受けられない。誘拐の線も考えられたのだが、犯人からの要求がないため、こちらの手がかりも警察の手には無いようだ。


GM:一番上が隠れました。
木影:うむむむ、報道の一歩先程度の内容か。
GM:それとは別に追加で、十年前にも、似たような妊婦失踪事件は起きていることがわかります。一人を除いて、四人が行方不明のまま、お宮入りしてますね。
木影:「同じような事件があったのか……。その頃には租界で何があったのか。今井幸恵の捜索と共に、そちらにも探りを入れる事になりそうね。そろそろ実際に足を運ばないといけないか。―――租界に」では、租界へ向かう事にしましょう。
GM:では、租界行きという事で。
木影:抗争の最中だというのなら、何があるか分からない。ゴルフバッグに愛用の得物を詰め、ヤサを後にします。
GM:絆等、あればどうぞ。
木影:絆は……捜索対象の今井幸恵さんに取るか。内容は希求で。

▼絆/エゴの変化
木影:今井幸恵に絆/希求を取得。



GM:ウド級にコーヒーの苦い街、“租界”。
愛理:まぁ、合流できてから集められた情報は交換しましょ。
ブラディ:…頼れるのは愛理ちゃんだけどネ!(ぁ
愛理:次のシーンで情報収集しようかな。教授からも何か聞けると良いけど。



●ミドル3 『異形の子』   シーンプレイヤー:ブラディ   登場難易度:任意

○街中


GM:では、街に出たブラディ。
ブラディ:はいな。
GM:君の携帯が鳴ります。学校からだね。

木影/偽教頭:「サボってないで戻ってください先生」

ブラディ:サボリか(笑)。「はぁい、こちらヴェイグランシィですー。今日は授業無かったと思うし、休み取ったつもりなんですがねぇ?」取りますよー。
GM/教頭:「あ、ブラディ先生? 今どこで何やってるんですか?」塩●ときに顔も声も激似の教頭からだね。
ブラディ:「えーと…現在スーパーの前を歩行中ですとしか言い様がないのですが……何かあったんですかぁ?」とぼけよう(笑)。

愛理:塩沢女史ですか(笑)。
木影:まぁ、長沢に捕まるか(笑)。
ブラディ:チクショウ(笑)。
愛理:やったねー。これで長沢から色々と話が聞けるよ(笑)。
ブラディ:チクショウ…(笑)。

GM/教頭:「先ほどね、警察の方から『ブラディ先生はいないか』と連絡が来たんですのよ。…何かやったんじゃございませんことですよね?」
愛理:信用されてないよブラディ先生(笑)。
ブラディ:まったくだ…(笑)。「えー………いや、何もしてませんよぅ(むしろ何かされた側だとも言えないしねぇ)。でも誤解されたままだとイヤなので、一応折り返し連絡はしますよー…連絡先とか預かってますかぁ?」
GM/教頭:「とにかく、問題は困りますからね。警視庁史料編纂課の長沢と言う方ですから、ちゃんとお話しておいてくださいまし」
ブラディ:「…あー、はい、判りました。お手数かけましたー(長沢君ならなんとかなるか)」これ以上何か言われる前に、電話切って長沢さんに連絡取ります(笑)。
GM:それだけ伝えると教頭は「忙しい忙しい」言いながら電話を切ります。

ブラディ:…アドレス、知ってるのかねぇ……まぁ、知ってるかな(マテ
木影:学校の方で聞いておいてくれてたんでしょう。
愛理:最近は携帯の番号も、連絡先として書類に書いたりしますよねぇ。

GM:では、何回かコールすると長沢が出ます。「はい、長沢です」
ブラディ:「もしもしぃ、学校にわざわざ電話かけてくださった長沢さんですかぁ? こちらヴェイグランシィですよー……なんの嫌味ですか、学校に連絡って」(ぁ
GM/長沢:「その方が確実に捕まるだろうと思ってな」

木影:って、長沢とはもう知り合い?
GM:前段階でなんかそんな方向の話になっていたので、知り合いにしておきました。
ブラディ:まぁ…うっかりそういうノリで話してしまったので…(ぁ

GM/長沢:「現場から消えたそうだな。何を見た?」
ブラディ:「まぁ、その件はおいといて。教えるのは構いませんが、代わりにそれに関して警察が掴んでいることを教えていただくことが条件ですねぇ」
GM/長沢:「…いいだろう。少し、長い話になるが、いいか?」

木影/偽ブラディ:「なら断る」

ブラディ:ちょ!(笑)「構いませんよ。何か情報が在るなら、どんな些細なことでも知りたいと思っていたところですからね」
GM:では、まずは愛理に話したのと同じ情報を語る。そうした後で、十年前に、ただ一人だけ帰ってきた妊婦の追加の情報を話す。
ブラディ:お伺いしましょう。

 彼女は、失踪する前から妊娠していたわけだが、帰ってきた後で、赤ん坊を産んだ。
 生まれてきた赤ん坊は、頭が二つあり、爬虫類に似た姿をした化け物であったという。そいつはそのまま、看護士の喉笛に食らいつき、一人を殺し、その場にいた人間たちの手を逃れて、どこかへ逃げたという。
 あまりに異常な事態に、家族の了解を得て、死霊課が催眠療法で彼女の記憶を探ったのだそうだ。


木影:ぐわぁ!? 何という夢枕ノリ。九十九乱蔵を呼べ!
愛理:儀式の影響なのは間違いないとして…何かの神が赤子の身体を使って生まれ出たということかしら。

GM:そこで聞けたのが、最初に話した都市伝説の状況とほぼ同じだった。
ブラディ:「………そりゃ、最悪な冗句だねぇ。今起こってる連続誘拐事件もまたその状況に合致しそうってあたりが特にね」
GM:それで、今回の事件で、死霊課は東南アジア系の外国人と、その宗教、そして儀式というキーワードに絞って捜査を行っていると言う話だ
GM/長沢:「これが、今までの経緯だ。そっちの情報を聞こうか」
ブラディ:「僕が見たのは妊婦の有馬さんの誘拐現場。止めようとしたんだけど、東南アジア系な人が怪しげな術で僕に足止めして、その隙に轢き逃げされたねぇ」
木影:情報というか、状況ですよね(笑)。
ブラディ:体を張って得た情報ですヨ…(笑)。「暗かったからちょっと微妙とは言え、顔も覚えてるよぅ?」
GM/長沢:「…そうか。それは重要な情報だな。似顔絵で示せるか、そいつら」
ブラディ:…示せますか?(笑)
GM:示せると思いますよ(笑)。
木影:警察の似顔絵描きの人って、マジ上手いらしいですよね。…ブラディも美術教師だったか(笑)。
ブラディ:ですよ(笑)。「これでも美術の教師ですからねぇ。なんならそっち赴きましょうかぁ?」まぁ、書けない場合は「抽象画とか彫刻とかそっち専門でねー」とでも言う(ぁ
GM/長沢:「頼む。…実は、外国人の組織犯罪を専門にしている身内から、“租界”という地域に東南アジア系のやつらが大量に流入しているらしくてな…。俺たちも、そこで情報を探るつもりなんだ。手がかりになるものは何でも欲しい」
ブラディ:「“租界”、ねぇ……」“租界”に関してどれだけ知ってますかね?
GM:危険地帯だということくらいは。詳しくは〈情報:裏社会/噂話〉で。
ブラディ:〈情報:噂話〉技能アリ(ころころ)達成値11ですな。しかし、期待値…私にしては、らしくない(ぁ

>“租界”   〈情報:裏社会/噂話〉
達成値5:
この街の港湾地帯には、警察の手も届かぬ場所がある。不法入国者たちが住み着き、勝手に作り変えてしまった彼らの街。金さえあれば、どんなものでもそろう悪徳の住処。それが“租界”だ。
達成値8:最近、“租界”内部の勢力図が変わり始めているらしい。大量に流入してきた東南アジア系移民が独自の勢力を作り、台頭してきている。そのため、旧来の勢力と争いが勃発しており、非常に危険な状態を迎えている。
達成値10:“租界”の内情に詳しい情報屋の話によると、その東南アジア人たちは、何かの宗教を信奉しているらしく、得体の知れない部分があるらしい。日本に流入してきた目的も、犯罪行為で利権を得るためだけではないようだ。


GM:以上。
ブラディ:「……あぁ、きな臭いねぇ。判った、すぐに向かうよぅ」と、言っておきましょ。
GM:では、ここで一旦シーンを切りましょう。絆等、あれば。
ブラディ:長沢君に絆/連帯感で。

▼絆/エゴの変化
ブラディ:長沢遼に絆/連帯感を取得。




木影:うお、当分私一人で租界うろつくハメになるか?(笑)
ブラディ:あっはっは(笑)。
愛理:こっちは租界の情報がないからねー。まず調査してからかな。
GM:まあ、別に長沢に会うシーン自体は割愛してもいいんですがね(笑)。なにせ、似顔絵渡されるだけなんだし(笑)。
ブラディ:電話口で情報全部貰っちゃったからネ(笑)。
木影:次のブラディ登場は、長沢とのやりとりは済ませた形で、ですかね。
GM:まあ、進行を見て、舞台裏で済ませたことにしてもいいかもしれません。

ブラディ:轢き逃げされ、警察から学校に連絡が入り、教頭にいらん説教を頂き…やべぇ、碌なもんじゃねぇよ最近のセンセ(笑)。
愛理:問題教師扱いされそうな(笑)。
木影:(´ー`)y−~ まだまだカワイイもんだね(←碧唯先生のPL
ブラディ:( -ω-)上には上がいたか…(笑)。
GM:なあに、まだまだこれからですよ、ブラディは(何
ブラディ:GMが何か恐ろしいこと仰っているよ…!(笑)
木影:たぶん田舎のおじーちゃんは5回くらい死んだ! おばーちゃんは8回くらい!
ブラディ:釣りバカ日誌みたいに…(笑)。
木影:荒事で学校サボる時に、呼吸するかのごとくこういうデタラメ吐けるようになれば一人前。
ブラディ:「妊婦を助けようとして車に轢かれました!」……いかん、物凄く嘘臭い(←でも事実
木影:事実じゃしょうがないね!(笑)
ブラディ:ことごとく事実なのが切ねぇな…(笑)。



●ミドル4 『損ない神』   シーンプレイヤー:愛理   登場難易度:任意

○大学キャンパス内


GM:では、愛理。教授に情報収集、ということでしたが、その方向で?
愛理:とりあえず、長沢と別れてから情報収集したということで。
GM:うい。では、何から調べてみたいですか?
愛理:都市伝説に関してと、ブラディ先生近辺についてかな。都市伝説は教授からも話を聞けるだろうし。
GM:ふむ、では〈情報:噂話〉で一つ。
愛理:情報屋込みで。(ころころ)達成値16。
GM:では、こういうことがわかりますね。

 都市伝説には元になった話がある。それは、十年前の妊婦誘拐事件。
 それが火付け役となって、広まったと言われている。
 犯人が『東南アジア系移民』と言う部分も、この時期、大量の東南アジア系移民が“租界”と呼ばれる地域に流入し始めた時期であるため、という説が一般的である。
 この東南アジア系移民たちが独特の宗教を信奉していたのも一因らしく、伝え聞くところによると『自分たちの信仰する神を、完全な姿にする』のが目的らしい。


愛理:実話から発展して都市伝説になったわけかぁ。
木影:十年前の状況も今と同じなわけか。
ブラディ:この後も同じ状況になるとなると……洒落にならないなぁ…。
愛理:どこまでが事実で、どこから伝説なのかしらね…。

GM:以上、これがこの都市伝説の裏側にあるとされているものの説になります。そしてブラディ関連ですが、これは判定しなくても良いです。警察に来たことだけは長沢からメールで知らされます。
愛理:了解です。それじゃ後は、租界まで行って調査した方が良いかしら。宗教に関しての詳細も大学で調べられるかな?
GM:それと、もう一つ。宗教の話を聞いたので、〈知識〉で判定してください。こちらは伝聞ではなく、この宗教に関する書物などから得られる話。
愛理:…これこそ教授に聞きたいところだなぁ(笑)。
GM:教授に聞くなら〈交渉〉でも構いません。
愛理:あ、だったら〈交渉〉で振ります(笑)。達成値17。
GM:申し分ありませんな(笑)。

木影:【社会】の強さに物を言わせてるな(笑)。
愛理:〈知識〉だと技能ないから判定値3だもの(笑)。
ブラディ:色気か。色気か(違
木影:違わないな、きっと! この件を積極的に調べてるってことは、今はアイゼンモードだろうから(笑)。

>東南アジア系移民の宗教   〈知識〉
 東南アジアの一地方に、独特の宗教が存在している。
 彼らは太古の昔、海の向こうから流れ着いた神の子を拾った。
 神の子は、骨と手足が無く、不完全な存在としてこの世に生まれた。
 その神子は、彼らに様々な恩恵を与える代わりに、あることを頼んだのだという。
 それは、神子を刻み、妊婦に食させ、その母体から生まれなおすこと。
 神子は五体を分けられ、五人の妊婦がそれを食した。それぞれが一人ずつ子を産んだという。
 その子らのうち、一人は『なり損ない』――元の神子より、わずかに人間の姿に近づいているが、まだ完全ではないもの――となり、残りの四人は『出来損ない』――人間とはかけ離れた姿、力を持つが、知能が無い――そういう存在となった、と伝えられている。
 『出来損ない』と呼ばれる個体は、主に信徒たちは労役などに使用し、『なり損ない』を次の神子として、十年周期で選ばれた妊婦五人に食させ、いつか完全な姿で神子が生まれてくるまで続けていくのだと伝えられている。
 これを『損ない神』信仰と呼び、日本の神話に語られる『蛭子神』と同一視する異説も学会内には存在している。


GM:以上。
愛理:「ありがとうございました。とても参考になりましたわ♥」猫被りモードでお礼を言って部屋を出ます。「…後は、実際に租界まで行ってみますか。もしかしたら、懐かしい知り合いに会えるかもしれないしね」
GM:では、そういうことで、一旦シーンを切りますか。絆等、あれば。
愛理:んー、まだ無しで。
GM:では。



木影:ぐお……いい感じのエグさだ。
ブラディ:エグイのぅ…。
木影:こういうネタの時のR−3さんは、本当に生き生きしてはる(笑)。
GM:『損ない神』信仰は嘘なので、信じないように(笑)。
木影:そこはフィクションなのですな。
ブラディ:創作なのですか…す、スゲェー!
木影:でもすげぇもっともらしい。
ブラディ:実際にあるのかと…。
愛理:実際にありそうですよね。妙なリアル感が(笑)。
GM:与太話をもっともらしく語るのが伝奇物ですから(笑)。
木影:闇狩り師とか、そのノリが濃厚ですよねぇ。



●ミドル5 『混沌の街へ』   シーンプレイヤー:木影   登場難易度:任意

○“租界”


GM:では、木影は“租界”までやってきた。
木影:はーい。
GM:一歩踏み込むと、いきなりそこから無国籍な混沌とした街が広がっている。
木影:「町全体が『帰れ』と言ってるみたい……この空気、変わらないわ」

 違法につぎはぎした様な、九龍城を思わせる建築物、雑踏の中に並んだ露店。
 全員が生きるのに疲れたような顔をしているくせに、目だけがギラギラと精気を放っている…そんな者たちが彷徨いている街…そんな場所だ。


木影:「ここはヒトの汚さも見せ付けられる。あまり来たい場所ではないけれど」さて、それでは調査活動に入るとするか。
GM:では、何から手をつけますかね?
木影:現在の租界の情勢を、現地で確認。加えて、今井幸恵の写真を使った聞き込み捜査。本人に突き当たる可能性は低いが、自分をエサにする意味で。何しろ彼女を探してた探偵は“消えた”から。
GM:では、ちょっと〈情報:裏社会〉で判定してください。
木影:【社会】素振り(ころころ)達成値7…こんなもんだよねー!(泣)

愛理:餌に食いついてきたら合流しましょうか(笑)。ところで『出来損ない』って寿命あるのかな。例の誘拐、実行犯はそいつらだと思うんだけど。

GM:では、街角で「その女のことを聞きに来たのは、お前さんで二人目だ」そう言いながら、水キセルをやっているインド系の老人に出会うことが出来る。
木影:「その先客は行方知れずになったそうね。まあ、それは置いておくわ」
GM/老人:「…悪い神さまに連れていかれたのだろう。十年経つからな」
木影:「十年? そう言えば、十年前も外では今と似たような事件があったそうね」
GM/老人:「今年は、『損ない神』の年だからさ。だから、奴らが騒いでいる」
木影:「奴ら……もしや、新興勢力の、東南アジア系の連中のこと? 『損ない神』っていうのは、連中の崇める神ってことね」
GM:老人は肯定するように、頷く。「今年の奴らに近寄るのは、止めておけ。悲願が叶う年だと言って、今回は今まで以上に無茶をやらかしとる。前に来た男も、もうこの世にはおらんだろうよ」
木影:「教えてもらえる? 『損ない神』とは如何なる神なのか。連中は妊婦を攫って何をしているのかを」
GM:老人の話を掻い摘むと、こういうことになる。

>東南アジア系移民たちの信仰   〈情報:裏社会、噂話〉
達成値5:
東南アジア系移民たちが信仰している宗教は独特のものだ。伝え聞くところによると『自分たちの信仰する神を、完全な姿にする』のが目的らしい。
達成値8:現在の指導者、ゴースは「そのために必要なものが、ここにある」と言い、日本にやってきたのだと言う。


GM:以上、これが老人の知る、『損ない神』信仰。
木影:了解です。
愛理:5人の妊婦以外に必要な要素…日本にあるのって何だろ。
ブラディ:日本に……。気になる発言ではあるけど…うぅむ。

木影:「貴重な情報ありがとう。それとご忠告にも感謝するわ。でも、こちらも仕事だしね。それに―――」
GM/老人:「それに?」
木影:「神様を盾に好き放題やる連中には、個人的に虫唾が走るものでね」
GM/老人:「…お若いの、もう一つだけ、教えておこう。“タバコ屋”のソラチャイを探せ。わしより、詳しかろうよ」
木影:「助かるわ。それじゃ」情報料を置いて、老人の元を立ち去ります。「ソラチャイ……タイ系の名前ね。タイも東南アジアの一角、さて鬼が出るか蛇が出るか。いや……鬼はもう、ここにいるか」
GM:では、その辺で、一旦シーンを切りましょう。絆等あれば、どうぞ。
木影:んー、今回は見送り。
GM:では。



木影:情報料は何を出すべきかのう。現金はイマイチあてになりそうもない(笑)。
ブラディ:現金よりは、むしろ何かブツのがいいんだろうけどなぁ…。
愛理:…そう言えば『出来損ない』って、姿は人間とかけ離れてるんだっけ。誘拐犯は人間かなぁ。
木影:誘拐犯は人間ぽかったですが、術を使った奴はまだ何とも。
愛理:誘拐犯はマジシャンで、『出来損ない』は操られたボスキャラかも…それだと4体いるんだけど(笑)。
ブラディ:…怖いなぁ、それは(笑)。
愛理:指導者のゴースってのが黒幕でマジシャンっぽいよねぇ。



●ミドル6 『情報屋』   シーンプレイヤー:ブラディ   登場難易度:任意

GM:さて、ブラディ。どうしますかね。警察署にいくか、それともこのまま“租界”に向かうか。
ブラディ:警察署に行っても似顔絵出すだけですからね…租界に行きます。情報は足で稼ぐしかないのよー。

木影:私や愛理がブラディのシーンに出る事になりそうかな?
GM:登場できますよ。
愛理:そうですね。そろそろ合流しましょ。
ブラディ:こちらからはどっちも繋ぎはとれないですなぁ…関わってるなんて知らないので(ぁ
木影:崖っぷちになったら出るか!(笑)
ブラディ:崖っぷちになってからか!(笑)
木影:しかしハンターたる者、情報が魔物だけってのは片手落ちな気がしてきました。警察か裏社会、要るなぁ。
ブラディ:ハンターは裏社会とかあった方がらしいですねぇ。
木影:今回生きて帰れたら取ろう。

○“租界”

ブラディ:自前で持っている情報はソイツらの面なので、それを聞いて回るしかないですな。
GM:では、〈情報:噂話/裏社会〉で振ってみてくださいな。
ブラディ:〈情報:噂話〉技能アリ(ころころ)あ、落ちた(笑)。達成値9。
GM:今日は残念な出目が多い日ですな(笑)。では、君が街をうろついていると、どこかで見た顔を見つけますね。車に乗っていた東南アジア人です。
ブラディ:うぉ!? か、隠れる!
GM:では、〈知覚〉で判定してみてください。
ブラディ:〈知覚〉技能アリ、助手込み(ころころ)達成値9、残念だ!(笑)

愛理:だんだんダイス目が下がってますね(笑)。
ブラディ:崖っぷちの予感がします…(笑)。
木影:実に残念な出目だ(笑)。いっそファンブルなら笑いも取れるのだが(笑)。
ブラディ:色々な意味で残念です…(笑)。

GM:正確な数はわかりかねますが、仲間がいます。君の目の前にいる男も、隠してはいますが、武器を所持している様子。それが、誰かを探しています。まあ、目立つ探し方をしてしまった君でしょう。
ブラディ:「(……あー…不味いなぁ。1人で乗り込んできちゃったからなぁ。僕、複数相手は苦手だし…)」

木影:先生! 私も複数相手は苦手です!
愛理:そういや、範囲攻撃は他に誰かいたっけ?
ブラディ:複数が苦手と言うか、一体に全力で取りかかって後は死ぬだけと言うか(ぁ
愛理:まぁ、先生はねー(笑)。
木影:先生はボスと刺し違えてくれればオッケーです!(笑)
ブラディ:うぃ!(笑)
木影:アイゼンなら…アイゼンなら(《アドベント》で)何とかしてくれる!

ブラディ:こっちに気付いてるかどうか、まで判りかねますかね?
GM:まだ、気づかれてはいない…と思いますが、ここに留まっていれば、見つかるのも時間の問題でしょう。
ブラディ:しかし…うーん。誰かがこの件を探ってる、って事が判るならまだ囮として派手に立ち回るのもアリかな、とは思うのですが。
GM:どうしようか悩んでいると、「お兄さん、お兄さん。タバコ、買ってくれよ」そう、少年に声をかけられる。
ブラディ:「…へっ、あ、な、何? タバコ?」少年って見た目どんな感じ?
GM:東南アジア系の少年。年のころは十二、三くらいかな。

木影:物売りの少年……ピッタリすぎるシチュだ(笑)。
ブラディ:裏らしいですなー。

GM/少年:「タバコ、だよ。日本円でも、それ以外でもいいや。レートは…」
ブラディ:まぁ、少年なら買って上げてもいいかなぁ。「レートは?」

愛理:何か知ってるかなぁ、この子。
木影:バレるな、連中に…(笑)。
ブラディ:タバコ売りだタバコ売り♪(マテ

GM:と、君が近づいた時に「追われてるんだろ」と耳元で。
ブラディ:「……何か、いいモノでもあるのかな?」

愛理:例の宗教、ここの住民全部が受け入れてるのかしら…っと、もしかして対抗勢力? 罠の可能性もあるけど。
木影:違うと思いますよ。例の宗教は、十年に一度来る東南アジア系の連中だけな気がする。でもブラディ、追われては、いないよな…(笑)。
愛理:追われてると言えば追われてる(笑)。
GM:そうでないと言えば、そうでない(笑)。
ブラディ:危ないと言えば危ない、危なくないと言えば危なくない…。
愛理:まぁ仮に罠だとしても、ここは敢えて飛び込むところかと(笑)。
ブラディ:崖っぷちなのだろうか、そうでないのだろうか(そこか
愛理:崖っぷちで掴んだと思った命綱は、実は大蛇の尻尾だったというオチ(ぇ
ブラディ:割と有り得るのが、洒落にならない、と(笑)。

GM/少年:「逃げ道を教えてやれる。前金を貰って、逃げおおせたら、後で半分。それでどう?」
ブラディ:「(選択肢ないしねぇ)…OK買うよ、いくらだい?」
GM:少年は金額を提示し、合図をしたら、反対側の路地に走るように指示する。
ブラディ:前金払って、指示に従うですよー。…むぅ、しかし打つ手打つ手がことごとくどうしようも無いな自分(苦笑)。
GM:では、少年が「走れ!」と言って走り出すと、雑踏の中に踏み入る。男たちも気がついて、君たちを追い始める。
ブラディ:うっわぁ! 後みないで逃げる。何か術かけられたら終わるし…。

木影/少年:「あっちに逃げたぞー!」そして男達からも金をもらう少年。
ブラディ:有り得る!(笑)

GM:少年について行くと、民家の中や、商店の中を走りぬけ、そうしてしばらく走ると、後ろから誰もついてくるものが無くなる。

木影:お、切り抜けられそう?
愛理:行った先で、何か新情報が聞けるかなぁ。

GM:そうして、海辺まで来ると、少年は足を止めた。「ここまで来れば、もう大丈夫」
ブラディ:「…ひゅぅ、流石。ありがとうねぇ」残りを渡す。
GM/少年:「ここは奴らの勢力範囲外だからね、しばらくは安全だよ」
ブラディ:「そっか、それが判ればなおありがたいねぇ……にしても、どうして僕に助け船を出してくれたのかなぁ?」
GM/少年:「あいつら、今年は『損ない神』の年だから、この街でも外でも無茶苦茶やっているんだよ。それが気に入らないだけでね」
ブラディ:「なるほどねぇ…。なら、僕の他にも何とかしようとしてる人はいるかなぁ? 心当たりとか、情報くれそうな人とか、なんかないかな?」

木影:やはり元からの住人からは、明らかに嫌われてますね。ただヤバそうな連中だから、力のある者以外は表立って追い出そうとしてないってだけか。
愛理:そうみたい。恩恵とやらに与れるのは信者だけで、そのために好き勝手したら嫌われるわねー。蛭子と同一視されてるという話もあったから…日本へ来たのはそれ絡みかな。
木影:ところで先生、損ない神の話は聞いてましたっけ?
ブラディ:…おぅ、聞いて無かった。都市伝説までは聞いたのだった。
愛理:信仰の情報は愛理と木影が知ってますね。

ブラディ:「………あれ? 損ない神ってなんなんだい?」(ぁ
GM/少年:「俺の知っていることなら、教えて上げられるよ。多分、あいつらの情報を直に見てきたのは、俺だけだから」

木影:む、この少年が“タバコ屋”のソラチャイか!?
愛理:あぁ、そう言えば!

GM/少年:「俺、“タバコ屋”のソラチャイ。この街では、情報屋で通っているんだ」

ブラディ:当たりだった!(一同笑)
愛理:「煙草買いませんか」と聞かれた時点で気付いても良かったね…うっかりしてた(笑)。
ブラディ:うんにゃ、ぼーっとしすぎてたかな…(苦笑)。
愛理:私もぼけてた…(笑)。
木影:登場よろしいでしょうか、GM?
GM:どうぞ。

木影:「そう、あなたが“タバコ屋”のソラチャイだったのね。随分と探したわ」
GM/ソラチャイ:「…?」振り向く。
木影:二人の背後から現れる、ゴルフバッグを担いだ女。
ブラディ:「それじゃ詳しく………ありゃ?」そっち振り向くー。「…なんでこんな所に?」(ぁ
木影:「『損ない神』の事なら“タバコ屋”のソラチャイに聞けと言われてね。あなたを探していたのよ。それと、ここは一介の美術教師がホイホイ入ってきていい場所じゃないわね、先生」
ブラディ:「一介の美術教師は本来入りたくはないんだけど、生憎そいつは目の前で事件を見ておいて放っておけるような奴ではないんでねぇ」
木影:「損な性格ね」ふぅと溜息。
GM/ソラチャイ:「…まあ、話すのはいいよ。とりあえず、場所を移そう。あんたたち、今日は泊まる場所はあるのかい?」
ブラディ:「……あ」(←素で考えてなかった
木影:「ねぐらなら、身を隠せさえすればどこでも構わないつもりだったけど。『損ない神』についての情報料を払ったら、サービスであなたの家に泊めてもらえるのかしら?」
GM/ソラチャイ:「いや、この街で比較的まともな宿なら紹介できるよ。ハッサムじいさんのところなら、大丈夫かな」
木影:「助かるわ。どこでも構わないとは言ったけど、しっかりした屋根があるに越した事は無い」
GM/ソラチャイ:「では、二名様ご案内」
木影:ちなみに時刻はどのくらいになってます?
GM:もう夕方を過ぎてますね。
木影:「この街で素のまま夜を迎えるのは危険よ。ここはご厚意に甘えましょ、先生」
ブラディ:「そうですねぇ………(時間がだいぶ立ったな…大丈夫かな……)」
GM:では、二人が移動するところでシーンを切りましょう。絆等、あれば。
木影:ソラチャイに絆/有為で。
ブラディ:木影さんに絆/連帯感で。
GM:では。

▼絆/エゴの変化
木影:ソラチャイに絆/有為を取得。
ブラディ:木影に絆/連帯感を取得。



愛理:うーん。どうやって合流しよう?(笑)
ブラディ:合流…どうしようかなぁ…愛理ちゃんが噛んでるなんて知らないしな…(苦笑)。
木影:ですねぇ。
愛理:もうアイゼンで入るしかない状況なので、いつでも出られると言えば出られるんだけど…ちょっと御都合が過ぎるかなぁと言うか(笑)。
GM:まあ、次のシーンで多少強引にいきます(笑)。
愛理:お膳立てがあるなら、それに便乗しますか(笑)。
木影:合流に手間取ってる感じですね…まぁシチュが三者三様だからなぁ。
GM:まあ、ね…大体の情報出てるから、合流してからは早いと思いますが。
愛理:先生のシーンで最初から合流しても良かったかな。少し展開を見誤った。
ブラディ:むぅ…センセは最適行動をことごとく取り損ねた気がしてならない……。どうも受け身っぽかったかなぁ…反省しておこう…。
GM:まあ、出目が残念だった部分もあったので(笑)。
愛理:私も動きが鈍かった…せっかくアイゼンを早めに出したのに、これじゃ意味ない(笑)。
ブラディ:あぁ、出目が良かったら何かあったのでしょうか?(笑) いや、ネタバレになるなら後でで良いのですが!
GM:逆に、彼らの先手を打って、とっつかまえて情報を聞きだす展開もありました。
愛理:あぁ、そっちは実はアイゼンでやろうかと思ってた…(笑)。
GM:その場合、ソラチャイは愛理のシーンに出たと思います。
愛理:派手に動き回って、出てきたところをシバキ倒して情報得ようかと(笑)。
ブラディ:ステキ! 姐さん(笑)。ブラディは相手がエキストラでない限りそんな事出来ませんな…一発屋だし(ぁ
GM:じゃあ、アイゼンはそれでいきますか?(笑)
愛理:お膳立てよりも面白くなりそうならそれで(笑)。
GM:じゃあ、それで(笑)。

木影:でも舞台の雰囲気が良いので、のめり込みやすいです。
愛理:租界の描写とか、妙にリアルでしたねー。
GM:今回はいかに伝奇物っぽい嘘を見せるか、というところだったので、そう言ってもらえるとありがたいです。
木影:私はまだ動きが固いな…雰囲気的には馴染めそうだったんだけど、テンション低めのキャラは個人的に難しい(汗)。
ブラディ:租界の様子も、宗教の話も、想像が容易く出来るしスゴいなぁと思いました…。
木影:損ない神の儀式は、いい感じにエグかったですね。
GM:元々、この都市伝説の話を平山夢明の『東京伝説』で読んで、これをネタにするために、裏側の部分を埋めるとしたら何が必要か…というところから考えたのが、『損ない神』信仰の話なのですよ。普通に「魔物が裏にいます」でも話にはなるんですが、伝奇物の面白さは、そういうところにどれだけもっともらしい嘘を入れるか、という部分だとも思いますので、今の形になりました。
木影:ですね、魔物の姿が見えすぎると『嘘』の部分が多くなりすぎますから。『何だかよく分からないが恐ろしいもの』感が出てたのが良かったです。私は東南アジア系で女性が行方不明になる都市伝説と聞いて、真っ先に思い浮かんだのが『だるま女』だったんですよね。
GM:有名ですからねえ。
木影:あれはあれで、妙なリアル感があって恐い。
GM:幽霊とかが出てこない怖い話は、嫌なリアリティがあるものが多いですね。
ブラディ:怖かったです…この後、寝れるかな……(苦笑)。



●ミドル7 『撒き餌』   シーンプレイヤー:愛理   登場難易度:任意

○“租界”


GM:では、愛理のシーンですね。“租界”に赴くということでしたが、状態的にはアイゼンの意識で、ということで?
愛理→アイゼン:そうですね。格好は愛理ですけど中身はアイゼンです。
GM:では、混沌とした街並みを、場にそぐわない格好の女性が歩いていると言うわけですな。
アイゼン:『損ない神』信仰と、ブラディ先生らしき人が来てないかどうか、そこら中で聞き回ってます。
GM:それはとてつもなく目立ちますね(笑)。
アイゼン:わざとやってますから(笑)。
GM:では、アイゼンがしばらくそうして流していると、後をつけられていることに気がつきますね。
アイゼン:「〜♪(さっそく釣れたかしら?)」
GM:つけてきているのは男です。入れ替わり立ち替わり監視する人間が変わっているようですが、皆、東南アジア系ですね。
アイゼン:素知らぬふりで人気のない路地へ入ります。
GM:では、現在つけてきている男が、そのまま路地についてきます。

木影:ちょ、撒き餌っぷりが優に私の255倍はありますよ!(笑)
ブラディ:無茶するなぁ…。センセ心配だよー。

GM:そして、人気がなくなったところで、後方から「動くな」そう言って、懐から銃を取り出し、君に突きつける。
アイゼン:「はぁい♪」同じくラーガの弓を相手の顔に突きつけてます。
GM:男は君が武装していたことに、多少驚きますが、抵抗するようなら、力に物を言わせようとしますね。
アイゼン:「あたしに何か御用かしら? ダンスのお誘いなら、もっとムードを大切にして欲しいところだけど」からかうようにステップを踏みつつ、威嚇射撃します。
GM/男:「ち!」意外とすばやい君に翻弄されていますね。まあエキストラなんで、勝ち目はありません(笑)。
アイゼン:では、一気に近づいて相手の脚をすくい上げるように払う。
GM:そのまま転倒、背中から地面に打ちつけ、彼は地面に転がります。
アイゼン:銃を持った手首にヒールを食い込ませて、にっこりと微笑みましょう。「さて、あなたのお名前を聞いてもよろしいかしら?」
GM/男:「…く…クラン、クランだ」

木影:ハッサムじいさんの宿でソラチャイからまったり話を聞く予定の私らより、先を行きそうだ(笑)。
ブラディ:こう、なんでか…アイゼンさんのことは姉御と呼びてぇ……(笑)。
アイゼン:本当はブラディ先生のシーンでこれやるつもりが、様子見過ぎて出そびれたのよね(笑)。
木影:出待ちでタイミングを逸するのは良くある(笑)。
ブラディ:格好良いから良し(マテ

アイゼン:「うら若き乙女に銃を突きつけてどうするつもりだったのか、じっくり吐いてもらうわよ」
GM/男:「お前こそ、何者だ? 俺たちは、その男…侵入者を探していた。お前が捜している男だ。お前こそ、そいつとどういう関係だ?」
アイゼン:「あたしは見ての通りの“か弱い”女子大生よ。昔の恩師が危ないことに首を突っ込んでるって聞いたから、迎えに来ただけ…って言ったら、信じる?」(にこにこ)
GM/男:「…そんな話が…信じられるものか」
アイゼン:「でしょうね。あたしはどっちでも構わないけど。それで、クランさんとその愉快な仲間達が先生を捜してた理由は何?」
GM/男:「…『損ない神』の日を、邪魔する恐れがあるからだ…」
アイゼン:「あぁ、『損ない神』信仰ね。やっぱりそれって邪魔されると困るの?」しれっと嘯く。

木影:しかしクラン君、口が軽いな。
GM:エキストラですから。尋問されてもすぐに吐きますよ(笑)。
木影:……消されるな(笑)。
ブラディ:エキストラの命は軽い…(ぁ
木影:東南アジアの熱帯雨林に生える毒草で作った吹き矢とかで殺される(笑)。
アイゼン:…けど、儀式の日が邪魔されるのを怖れているということは。妊婦達はまだ無事と考えて良いかな。
ブラディ:儀式は多分、子を産むことじゃなくて神子を食べることだろうから…無事なのかな…だと思いたいな。

GM/男:「…神子は福を呼ぶ。しかし、条件を誤れば、簡単に滅ぶ…。死ぬのではなく、滅ぶのだ。そうなれば、我ら一族に与えられた恩恵は消えてなくなる…。それを、防がねばならない…」
アイゼン:「あらあら、それは大変ねぇ。それって、いつ頃までに間に合えばOKなのかしら」
GM/男:「次の満月の晩…その日が…」そこまで言ったところで男の目玉が裏返り、がくがくと痙攣し始める。
アイゼン:「…!」術でもかけられてます?
GM:襟の辺りから、ごそごそと何かが現れます。小さなトカゲですね。
アイゼン:踏みつけてみましょうか。
GM:踏みつけると、そいつは一枚の呪符になって消えます。
アイゼン:「式神か…。咒師が背後にいるってわけね」呪符を調べられるかしら。
GM:どうぞ。〈魔力〉で判定。

木影:ううむ、どうしよう。私ら出るのも、何か不自然な気がするし。ここはアイゼンのみで切り抜けてもらうかなぁ。
ブラディ:なんとかなる…と良いな。そーいや、〈魔力〉メインな人がいませんな。……あぁ、でもそういや僕はマジシャンなのか(マテ
アイゼン:血液を通じてしか魔力の使えないマジシャンでしたね(笑)。
ブラディ:マジシャンとしてはかなりダメっ子(ぁ

アイゼン:ともかく技能はあるんだ、技能は。(ころころ)達成値10。
GM:では、これは呪詛を形にしたもの…和風に言うなら式神ですが、もう少し独自の技術が使われているように見えます。魔術師が作り上げたものと見て、間違いないでしょう。
アイゼン:具体的には通信用とか能力強化の類かな。それと自殺させるための暗示効果付きとか。で、東洋系とは別の魔術様式が使われていると。
GM:まあ、そんなところですね。

木影:この折衷感が、程よく胡散臭くてステキだ。
ブラディ:なんとなくありそうなのがまたなー…凄いわなぁ。

アイゼン:「…さてさて、儀式の日時は判ったけど、場所までは吐かせられなかったか。この後どうしようかしらねぇ…さすがに同じ手でまた引っかかるほど、間抜け揃いじゃないだろうし」

木影:やはりブラディ先生と合流する方針で? タイムリミットが分かったのなら、こっちも知りたいところだし。
アイゼン:まぁ、その方がスムーズでしょうね。
ブラディ:…どうでもいいが、租界ってケータイ通じるのかな(ぁ
GM:圏外ではないと思いますよ。
ブラディ:合流した方が良さそうですな。…おぉ、圏外ではなかった。
GM:ん、今出ます?
木影:でもケータイかける理由が、イマイチ薄いですよね。
ブラディ:宿案内してもらってるところだったので…今出るのはちょっと不自然かな、と思うのです。
木影:ここは切りでも良いんじゃないかな。

アイゼン:「…ま、もう少し捜してみますか。敵が来なくても味方が引っかかれば御の字だし」
GM:では、一旦シーンを切ります。

▼絆/エゴの変化
愛理:『損ない神』に対してエゴ/不寛容を取得。




●ミドル8 『儀式の日まで』   シーンプレイヤー:木影   登場難易度:任意

○ハッサムの店


GM:では、ソラチャイに案内された二人。シーンプレイヤーは木影ですが、二人とも登場と言うことで。
木影&ブラディ:は〜い。
GM:ハッサムじいさんとは、木影が出会った水キセルの老人のことのようで、彼が座っていた店の前まで戻ってきました。
木影:「先程はどうも。奇妙な縁もあったものね」
GM/ハッサム:「ソラチャイは見つけたようじゃのう」
木影:視線で少年を示す。
GM/ハッサム:「入りなさい、客人よ。部屋は用意してある。二階の奥を使うと良い」
木影:「ありがとう。それじゃ失礼するわ」
ブラディ:「あぁ、どうもお世話になります」礼をして後に続くさ。
GM:案内されたのは、広くはないが、それなりに手入れされた部屋だ。隠れ家としては十分だろう。

アイゼン:ここで合流した方が良いかしら。
GM:好きな時に登場して良いですよ。

木影:ではお邪魔しまして。「早速だけどソラチャイ、あなたが見てきたという『損ない神』の連中について聞かせて…」
アイゼン:「はぁい、お久しぶり♪」先客として既に部屋にいます(ぇ
木影:Σ( ̄□ ̄|||)誰かいた!?
ブラディ:「……ありゃ、まぁ。こんな所で逢うとは奇遇だねぇ…出来ればここでは逢いたくは無かったけどねぇ」
アイゼン:にっこり笑って。「租界で色々聞き回ってたら、ここのお爺さんにナンパされちゃってねー」
木影:「……巫薙愛理……いや、纏う空気が違う。愛染明王か」
GM/ソラチャイ:「…知り合いなの?」
ブラディ:「まぁ、そんなところ。頼りになる子さ……出来れば、元教え子は巻き込みたくは無かったんだけどねぇ。もしかしてもしかしなくても、追ってる事件は同じかい?」
アイゼン:「まぁね。それで『損ない神』に関してなんだけど…さっき連中の手下に誘われたわ」先ほど回収した呪符をテーブルに乗せます。
木影:「―――! で、そいつらはどうした?」
アイゼン:「銃なんか突きつけちゃって、ちょっと強引すぎたから丁重にお断りしたけどね。そしたら…」きゅっ、と首を絞める仕草をする。「どうやら連中の親玉は、ドジな手下を遠隔で始末できるみたい」
GM/ソラチャイ:「…多分、ゴースの仕業だよ、それ」
アイゼン:「それが、黒幕の名前?」
木影:「『損ない神』信仰のボスと聞いたわ。ソラチャイ、そろそろあなたが見てきた事について聞かせてちょうだい。どうやら、一筋縄ではいかない奴が、糸を引いてるようだから」
GM/ソラチャイ:「うん。『損ない神』を信仰している奴らのボスには、その神様の神官がなるんだよ。それがゴース。損ない神を信じてる奴らは、ゴースにおかしな力があるって言ってるよ。だから、みんな恐れている。…俺、奴らのアジトに入ったことがあるんだ。奴ら、町外れの廃ビルの中にアジトを作っているよ。最近、よく外に出て行っているけど、多分『損ない神の日』が近いから、女を捜しに行ったんだよ」
アイゼン:「連中の手下の話だと、次の満月の夜が儀式の日らしいわ」と、補足した上で続きを促す。
GM/ソラチャイ:「ゴースが日本に来たのは、『儀式に使う女は日本人じゃなきゃ、駄目だからだ』…そう言っていたよ」
木影:「儀式ね……自分達の奉ずる『損ない神』を復活させようとでも言うのかしら。十年前に連中の起こした同じような事件も、その儀式とやらってわけね」
アイゼン:「少なくとも、ゴースはそのつもりなんでしょうね。あと何回の儀式が必要だか知らないけど」
GM/ソラチャイ:「うん。神の子は、日本で生まれたから、母親も日本人じゃなきゃ、駄目なんだって。前の結果が良かったから、だそうだよ」
アイゼン:「うーん…『損ない神』と『蛭子神』を同一視する異説もあるとは聞いたけど…それって大マジなのかしらね」
木影:「そもそも『損ない神』とは、一体どんな神なの? 儀式に生贄を要求する以上、ロクなものではなさそうだけど」そもそも損ない神がどんな神なんだか、私らはまだよく知らないのだ!(笑) さぁ愛理くん、教授から聞いた話を我々にもしてくれなさい!(笑)
ブラディ:「……あぁ、そういやサッパリ知らないねぇ、その辺は」(ぁ
アイゼン:「あぁ、そこら辺は大学の教授に話を聞いてきたわ」こっちのシーンで得た情報を一通り話します。

*    *    *

木影:「―――なるほどね。では今回攫われた五人の妊婦も、その儀式の日に神子を食べさせられる、というわけか……くそったれめ」ギリ、と歯噛みする。
アイゼン:「次の満月の晩がタイムリミット…か」
ブラディ:「そんな事、させるわけには行かないね…残された時間で、どうするか…」
GM/ソラチャイ:「うーん…俺さ、一度だけ、その神子を見たことがあるんだよ…」
ブラディ:ちなみに、次の満月の晩まで日はあるのでしょうかね?
GM:後三日ほど、時間がありますね。
木影:「神子を見たの? いざとなればそいつを押さえる手もある……ソラチャイ、どんな奴だった?」
GM/ソラチャイ:「…水甕の中に入れられているのを、こっそりと見たんだけど…なんか、その生贄を求めるとか、そういうイメージとは、ちょっと違ったような気がするんだ」
アイゼン:「元々は、単に普通の身体に産まれ損なっただけの赤ん坊だものね…」
GM/ソラチャイ:「上手く言えないんだけど…あいつは、あの甕の中から出られないんだ。なんとなく…“ただ生きていたがっているだけ”なんじゃないか、そういう気がするんだよなあ」
ブラディ:「あぁ…儀式ではバラバラにされて食べられる側だからね…」
木影:「十年後に、より完全な神子を生まれさせるために生かされてるだけの、言わば生贄だものね。もし神子が自分の境遇を理解しているのだとしたら……前の儀式で生まれたのなら、今は10歳か。自分の立場を理解するには、十分な年齢ね」
アイゼン:「ソラチャイ、あなたの感覚はたぶん正しいと思う。それで、もう一つ訊きたいんだけど」
GM/ソラチャイ:「なに?」
アイゼン:「正直なところ…あなたの目から見て、ゴース以外の連中は心から『損ない神』を信仰してるわけ? 恩恵のために延々とこんな儀式を続けられるほど。それともゴースを怖れて、いやいや命令に従わされてる感じ? あっさり情報を吐いたり、問答無用で切り捨てられた様子からして、連中の忠誠心は決して高くないと踏んだんだけど」
GM/ソラチャイ:「…自分たちが繁栄しているのは、損ない神のもたらす福だと信じているみたいだよ。実際、彼らは損ない神のおかげで、労力を得て、外敵を退けてきたわけだし。ただ、ゴースのやり方に関してはどう思っているのかなあ。かなり強引なことをやっているから、ゴースに反発する部分はあると思うよ。でも、ゴースを止められる奴はいないんだけど」
アイゼン:「そっか…じゃあゴースを止めるのが一番手っ取り早そうね」
木影:「……ゴースを恐れる気持ちも、もちろんあるんでしょう。でも、もうずうっと前から彼らは『損ない神』の恩恵に与って生きてきたのよね」
ブラディ:「…神自身がどう考えているかはともかく、狙いはまずゴースだねぇ…。ところで、こんな人に見覚えあるかい?」術をかけてきた人の似顔絵見せてみます。
GM/ソラチャイ:「ゴースの手下だね、こいつら」
木影:「少なくとも、怪しい術が使えるのはゴースだけではないということね」
ブラディ:「そうかぁ、ありがとう。…ゴース本人だけが術を使うってわけじゃないんだねぇ」
アイゼン:「ゴース以外にも、術を使えるのが最低1人はいるってこと?」
GM/ソラチャイ:「いや、ゴースの力を少しずつ、手下に分けているんだよ。ほら…」呪符を指して「こういうので、信徒に少しだけ、力を使えるようにするんだ」
木影:「儀式を妨害して誘拐された妊婦を助けるというのなら、その術を分けてもらった連中も相手にしなければならないというわけね。化生に膝を屈した人間は、自分も容易に化生に堕ちる。堕ちた者相手に、私は容赦はしない」
アイゼン:「面倒臭いわね…狙撃で各個撃破できないかしら」
GM/ソラチャイ:「…うーん」
木影:「ソラチャイ、連中の根城になっている建物を教えてくれ。早いうちにそこへ―――」
GM/ハッサム:「客人」
アイゼン:「ん?」振り向いて。
木影:「―――何か?」
GM/ハッサム:「お前さん方、やつらを襲撃するつもりかね?」
ブラディ:「……僕は、そのつもりですよ」
木影:「そのつもりよ。でもこれは、外の人間のやること。租界の者に迷惑はかけないわ」
アイゼン:「そうね。妊婦達の身も心配だし、出来るだけ早めに行動起こしたいけど」

ブラディ:Φω・)アジトは教えてもらったよーな(ぁ
木影:外の人間……人間いなかった!
アイゼン:今さら(笑)。
ブラディ:ガビン(笑)。

GM/ハッサム:「その手下どもをビルから引き離せば、ゴースを討ち取れるか?」
アイゼン:「犠牲が出ると後味悪くなるから、あまり無茶はしないで欲しいんだけど?」
木影:「ちょっと……ハッサムさん、あなた何をするつもり?」
ブラディ:「討ち取れるか否かと問われれば、やれる自信はあるよ。…その発言の意図は何処にあるのかな?」

木影:まさか協力の申し出が来るとは思わなかった。「迷惑だからワシらの関係ないとこで勝手にやってくれ」とか言われると思ってたのですよ(笑)。
ブラディ:出ていくつもりマンマンでした…(笑)。

GM/ハッサム:「この街の連中は、あんたらが来る前から、やつらとやりあっておるのじゃがな。後から来た余所者だけでやられては、わしらの沽券に関わる…そう言っておるのじゃよ」
アイゼン:「…矜持の問題ってわけね。OK、だったらあたしは任せるわ」
木影:「……なるほど、筋は通ってるわね」ふぅと溜息をついて。
GM/ハッサム:「やるのは、何時だ?」
木影:「儀式の日まで3日の猶予はある。あなた達の準備さえ整えば、いつでも行けるわ」
ブラディ:「なるべく早い方が良いけど、ねぇ。僕もいつでも行ける」
木影:「私たちは、身ひとつでもいけるから。……そういうモノなのよ、私たちは」
アイゼン:「アジトの詳しい様子と、敵や妊婦の配置を知りたいわ。明日一日あれば準備できるかしら?」
GM/ハッサム:「わかった。明日の夕刻、仲間たちを動かす。その後で、お前さんたちは奴らのアジトに行くがよい。安全な道は、ソラチャイが知っている」
木影:「承知したわ」
アイゼン:「了解。ソラチャイ、お世話になるわね」軽くウインク。
GM/ソラチャイ:「まかしておいてくれよ
ブラディ:「…あ、学校サボリだ。警察から電話あった翌日に行方不明って洒落にならないねぇ」(ぁ
アイゼン:携帯は通じるんだし、風邪でも引きましょう(笑)。
ブラディ:「さぁて、手はずは整ったことだし…明日の欠勤連絡でもしておこうか…」

木影:(´ー`)y−~ そのうち慣れるよ、無断欠勤も。
ブラディ:( -ω-)慣れるのか…(笑)。
アイゼン:慣れるのが先か、クビになるのが先か…(笑)。
ブラディ:洒落にならねぇ…(笑)。

GM:さて、そういうことで。方針が決まったところでシーンを切りましょうか。
一同:了解しました。
GM:では、絆等あれば。
木影:アイゼンに絆/憧憬。
アイゼン:何故に憧憬(笑)。
ブラディ:色気?(違
アイゼン:ソラチャイに絆/友好で。
ブラディ:ソラチャイに絆/信頼。愛理ちゃんと木影さんの絆も信頼に書き替えます。一蓮托生。
GM:では。

▼絆/エゴの変化
木影:アイゼンに絆/憧憬を取得。
ブラディ:愛理と木影への絆内容を信頼に変更。ソラチャイに絆/信頼を取得。
愛理:ソラチャイに絆/友好を取得。



GM:さて、何も無ければ襲撃シーンに移りますが、やりたいことありますか?
アイゼン:うーん、こっちは特にないかな。
ブラディ:こちら特に何もー。
木影:こちらも大丈夫ですね。
アイゼン:後は『損ない神』のエゴを絆に書き換えるくらいで、クライマックスでもいけそうだし。
木影:それにしても、ゴースと言われると、どうしてもゴース星人が思い浮かんでならん。
アイゼン:元ネタは知りませんが、魔獣化で“そういう形態”になるのでは?(笑)
木影:ウルトラセブンですわー。パンドンさんの飼い主ですわー。
アイゼン:…すると『損ない神』はパンドン?(ぇ



●ミドル9 『禍ツ神の座』   シーンプレイヤー:ブラディ   登場難易度:任意

○廃ビル内


 ―――次の日の夕刻に、街の中で火の手が上がった。
 損ない神の信徒と、租界の住人たちが激突したのだ。
 ソラチャイの案内の元、半魔たちは廃ビルに潜入を果たしている。
 作戦通り、ここの警備は手薄になっていた。


GM/ソラチャイ:「…この廊下の向こう…そこがゴースの部屋だよ」
木影:「租界の人達は上手くやってくれたようね。正直、ここまで上手くいくとは思っていなかった」
アイゼン:「妊婦達はまだ大丈夫かしら」
木影:「儀式にまだ2日の猶予があるうちは、無事と信じるしかないわね」
ブラディ:「………様子を窺ってみるしか、ないかな……」探れますかね?
木影:「ソラチャイ、あなたはここで帰りなさい。この先はきっと、あなたが見てていい光景じゃないわ」
GM:様子を窺うなら、〈知覚〉で判定していただければ。
木影:技能アリ(ころころ)達成値8。
アイゼン:技能なし。(ころころ)わー、ファンブル(笑)。
ブラディ:わー!?(笑)
木影:ファンブリウム光線がー!?
ブラディ:技能アリ助手込み(ころころ)…あ、気合いが入ってる。達成値15(笑)。
木影:頼りになるぜ先生!
アイゼン:隠密判定でなくて良かった…かな(笑)。
GM:ブラディの感覚では、人気は少ない…その代わりに、このビルの中には、何か禍々しいものがいる。少なくとも、その気配を感じる。“部屋の向こうに、入ってはならない”。そんな気がするね。
ブラディ:「…何か、いるね。“こちら側”…しかも、随分と禍々しい…」
アイゼン:「ゴースか『損ない神』の気配か…どっちにしても、入ってみなきゃ始まらないわね」
ブラディ:「………入っちゃいけないような気はするけど…虎穴に入らずんば、だよねぇ…」
木影:「だから無理はやめておけばよかったのに。ねえ、美術の先生?」
ブラディ:「まぁ、これでも多少はやる方だからねぇ…」
木影:「さあ、ソラチャイ」再度戻るように促す。
GM/ソラチャイ:「うん…」一歩下がって「無事に帰って来いよ? 待ってるからな」
ブラディ:「今度はもーちょっと普通のこと色々と話そうねぇ。楽しみにしてるからさ」
アイゼン:「大丈夫。か弱いあたしはともかくとして、この二人はとっても強いから♪」
木影:「色んな意味で暴れ者のあなた(アイゼン)が、よく言う……」溜息。
ブラディ:「…ま、やるしかないさ。…やるしかね」……死亡フラグまいてみた(ぁ

GM:ブラディ、夕日に死す。
木影:よくある光景。
ブラディ:よくあるとか?!(笑)
アイゼン:クライマックスが夕方なら、たぶん毎回(ぁ
ブラディ:…まぁ、そうね、毎回死んでるからね!(笑)
木影:何かもう、スペランカー先生と呼んでも良いかもしんない。

GM/ソラチャイ:「じゃ…後でな」君らのやり取りに、一瞬笑顔を取り戻して、彼は帰っていく。
木影:ではソラチャイが引き返したのを確認したら、前進開始だ。

 扉を開けると、そこには東南アジア系のざんばら髪の男がいる。どうやら、この男がゴースだ。
 後方には大きな甕があり、この中に『損ない神』がいるのだろう。


GM/ゴース:「…珍しい顔ぶれだな。外の者たちか」
木影:「ビジネスのためにお邪魔したわ、『損ない神』信仰の主、ゴース」
アイゼン:「あんたがゴースね、初めまして。誘拐した妊婦達を解放しに来たわ。大人しく引き渡してくれると嬉しいけど?」
ブラディ:「まぁ、大人しくなかったらどうなるかは何となく判ると思うけどねぇ」
GM/ゴース:「そうはいかぬな。次代の損ない神のため、我ら一族の繁栄のため…出来ぬ相談よ。…お前たちは、福子というものがいかなる存在か知っているか?」
アイゼン:「通り一遍くらいしか知らないけど。出来れば繁栄とやらは他の手段で目指して欲しいわね。色々と迷惑するのよ、こっちも」
木影:「その甕の中の神子のことを言っているの? 神の子相手に酷い扱いもあったものね」
GM/ゴース:「神子は福をもたらすが、扱いを誤れば、簡単に滅び、全ては水泡に帰す。それどころか全ての厄が帰ってくるのでな…。損ない神は水の中でしか生きられぬ。ここから出すことは出来ぬのだ」
木影:「……くだらない。神に縋らねば存続できない一族なら滅んでしまえ。いちいち頼られたら神だって迷惑だ」
GM/ゴース:「我々は、福子を生かし続ける…そして、より強く、簡単には滅びぬ肉体を作り、我らの繁栄を守らねばならぬ。そういうことだ」
ブラディ:「お話よく判りました。僕と君の利害は一致しない。どちらかが通り、どちらかが滅びる。そう云うことで、いいのでしょう?」符を取り出す。
GM/ゴース:「それが一番手っ取り早いようだな」
アイゼン:「不完全な存在として産まれることを余儀なくされた、哀れな神の子。そして、厄を恐れ福を求めて足掻き続ける一族…その境遇には同情するわ。…けどね。だからって無関係の夫婦から幸せを奪って良い理由にはならないのよ? まして、当の『なり損ない』…その赤ん坊自身が望んでもいないことを、福に与りたいアンタ達の都合で押しつけるなんて……愛の女神の名にかけて、許すわけにはいかないわ!」
木影:「まあ、始めから交渉にするつもりも無かった。化生に堕ちた者なら、斬って捨てる。生贄はその後ゆっくり助けるわ」ゴトンとゴルフバッグを床に落とし、ズラリと得物を取り出そう。
GM/ゴース:「…では、こちらも…最強の『損ない神』で相手をしよう。四体の『出来損ない』を新月の晩に、一人の妊婦に食させ、一体にする実験をしたことがあってな。…これが、その結果だ」

 部屋の天井から、巨大なものが降りてくる。
 二つの頭を持ち、鳥と爬虫類を掛け合わせたような、顔を持つ。
 口からは炎の吐息が漏れ出ている。
 前傾姿勢で直立したそれは、赤黒く、鈍い光沢を持つ甲殻に覆われ、長い尾を振りながら、ゆっくりと歩いてくる。
 巨大な肉体に、強烈な威圧感を秘めた、最強の“損ない神”。
 それが、彼らの前に現れた。


木影:か…改造パンドンーっ!? 誰か! セブン呼んできてー!!
GM:設定段階では、名前はパンドンにしてあった(笑)。
アイゼン:やっぱり特撮ネタを振ってあったのね…(笑)。
ブラディ:気付かなかったさ…(笑)。

アイゼン:「ブラディ先生が言ってた気配の正体が、これってわけね…」
GM:「『出来損ない』などと呼ぶには惜しい個体よな…やれ!」
ブラディ:「……洒落にならない……けど、やるしかない!」
木影:「出来損ないの体のまま生きるのは辛いでしょう……帰してあげるわ、元いた場所へ」
アイゼン:「望まず産み落とされた魔と、それを操る外道…狩りの獲物として不足はないわね。愛の狩人アイゼン――愚者の悪夢を砕くため、祈りに応えて今参上よ!」

GM:では、全員が決めたところで、クライマックスに移りますがよろしいですか。
木影:OK!
ブラディ:OKですよー!
アイゼン:OK。それと、『損ない神』のエゴを絆/憐憫に変更。
GM:では、皆様に[SA:ゴースを倒す]を渡しましょう。さて、他に絆等ありますか?
木影:絆は枠一杯なのでスルーで。
ブラディ:頂きます。えーと…初期エゴを絆/救済へ。
GM:では。

▼絆/エゴの変化
ブラディ:弱者へのエゴを絆/救済に変更。
愛理:損ない神へのエゴを絆/憐憫に変更。



 

■クライマックスフェイズ■


●クライマックス 『最強の損ない神』   シーンプレイヤー:なし   登場難易度:PC全員登場

○教団地下室


GM:では、クライマックス。エンゲージの解説からいきましょう。

○現在のエンゲージ
 【ゴース・パンドン】  【木影・ブラディ・アイゼン】

行動値:(15)ゴース→(13)アイゼン→(9)木影→パンドン→(8)ブラディ


アイゼン:表記名パンドンですか!(一同爆笑)
木影:パンドンって(笑)。
ブラディ:パンドン…(笑)。
GM:いや、パンドンの方が楽なので(笑)。距離はマイナーで移動することで詰められます。

木影:とりあえず1手はカバーリングできるよう、このラウンドは移動しないでおきます。アイゼンは基本射撃ですよね?
アイゼン:そうです。出来ればエンゲージ離れたいかな。《絶対先制》が来なければだけど(笑)。
木影:カバーリングはいらないですか?
ブラディ:むしろカバーが欲しいのはボクです!(ぁ
木影:では先生をカバーの方向でOK?
アイゼン:それでOK。
木影:ヤー。そうすると、遠距離攻撃の必要も無いか。
ブラディ:最初に自分のラウンドさえ来れば、後は行動放棄でカバーにも回っても良いのですが…。


▼ラウンド1

GM:それでは、セットアップから行きましょう。ゴースはなし、パンドンが《絶対先制》を使います。
木影:やっぱなぁー!
GM:パンドンが息を吸い込むと、それが吐き出された時には、二条の炎の帯となって、PCを襲います。マイナー《加速装置》《ハンティングスタイル》《ビーストへジーク》、メジャー《吹き散らすもの》、オート《獣の気》で(ころころ)達成値34。
アイゼン:普通に回避。(ころころ)はい、命中(笑)。
木影:一応回避よろしく、先生。
ブラディ:はぁい。…そういや、〈運動〉技能、無かった…(ぁ
アイゼン:防御性能捨ててるしね(笑)。
木影:なら《俊敏なる盾》、ブラディ先生をカバーリング! 人間性12。さっそく《復讐の爪》かな、こりゃ(笑)。
GM:では、ダメージ出しますよ。(ころころ)50点の〈炎〉。
アイゼン:うわ、いきなり魔獣化(笑)。
木影:復讐使おう、一発で魔獣化させられる。てか、ここで使わないと勿体無い。
アイゼン:愛は要ります?
木影:んー、いただけるのでしたら。
アイゼン:木影への絆を固定、愛を1点あげましょう。「必殺のカウンター、見せてもらうわよ!」
木影:炎は素通し、もらった50がカバーで倍になって100ダメージ……HA《復讐の爪》!! 正面から浴びた炎を、鬼の小柄に纏わせ……パンドンに向けて投擲!!
GM:その一撃は素通ししよう。パンドンは魔獣化。HA《超魔の命》に罪10点使用して蘇ってくる。
木影:そして自分は魔獣化、FP15に。「う……うぉああああああっ!」体格が一回り以上膨れ上がり、額に2本の角が伸びる!
GM:手足を切られて倒れたものの…周囲にあったものを体内に取り込み、新たな肉体を作り立ち上がってくる。失った左腕と左足が、集めた金属部品に置き換わったが、まだまだ動ける。
アイゼン:本当に話で聞いたパンドンと同じ描写を(笑)。
ブラディ:「ひゅぅ! やるね! …しかし、相手も割としつこいようだけど」
木影:「異国の損ない神……日ノ本の土をこれ以上踏みたいのなら、この防人童子の屍を踏み越えていくことね!」
GM:では、通常のイニシアティブに移行します。こちらの行動値、ゴースが15、パンドンが9。

ブラディ:…おぅ、どっちも素早い(ぁ
アイゼン:まだ向こうが先か。
木影:まだゴースが無傷なのがなぁ。

>ゴース
GM:ゴースは待機を宣言しましょう。次が13のアイゼンですね。

>アイゼン
アイゼン:「本気で行くわよ…ラ・ガラサ! 出でよラーガの弓!」マイナー《神性介入》使用。閃光と共に変身し、取り出した赤い大弓に矢をつがえる。メジャーで射撃、オート《分裂》で範囲攻撃!(ころころ)クリティカル!
GM:パンドンは回避不能、ゴースのみが回避判定を行います。(ころころ)回避は無理か、ダメージどうぞ。
アイゼン:(ころころ)39点〈光〉、ちょっと低いか。
GM:その一撃でゴースが魔獣化しますな。HA《超魔の命》で罪5点使用して復活します。

木影:よし!
ブラディ:どっちも魔獣化してきたか…。
木影:あとはこいつらが、どんな連携をしてくるかですね。いざという時の《アドベント》、よろしくです(汗)。
アイゼン:ゴースは待機…って、もしや。再行動コンボ使ってくるかも…(笑)。
ブラディ:……ソイツは嫌だな(笑)。パンドンの攻撃が怖いなぁ…。
木影:FP低いのはゴースですが、ゴースから斬りましょうか? 一応アタマ狙いは喧嘩のセオリーですが(笑)。
アイゼン:そうですね。支援ユニットのような気がするし。
ブラディ:大体…期待値で、60×3ぐらい叩き出しますよ私は。
アイゼン:それはぜひパンドンに使って欲しい(笑)。

○現在のエンゲージ
 【ゴース・パンドン】  【木影・ブラディ・アイゼン】

行動値:(17)アイゼン→(15)ゴース→(9)木影→パンドン→(8)ブラディ


>木影
木影:マイナーで移動して、オートで《獣化》! 人間性9に。パンドン、ゴースとエンゲージ! ブーメランのように戻ってきた小柄を受け止め、メジャーでゴースをぶった斬る!!(ころころ)達成値24。
GM:(ころころ)達成値14。見事に避けられないのでパンドンが《俊敏なる盾》。カバーします。
木影:おおぅ、ではパンドン改に(ころころ)20点〈斬〉!
GM:改造パンドンはその一撃を食らいますが、至近距離に入った木影に狙いを定めたようです。

アイゼン:あれ、ダメージHA温存? 《律の破壊者》使い時だったのでは…?
木影:……それもそうだった(汗)。
アイゼン:愛を渡そうと準備してたんだけど(笑)。
木影:セットで《荒ぶる自然》をゴースに食らわしましょう。場合によってはそれに律を乗せる。
ブラディ:………鬼(笑)。

●現在のエンゲージ
 【ゴース・パンドン・木影】  【ブラディ・アイゼン】


>パンドン
GM:こちらの行動、木影に先ほどの組み合わせで攻撃。(ころころ)またも、命中34。
木影:クリティカルのみ防御(ころころ)無理!

アイゼン:あー、まずい。木影が落ちる。
ブラディ:あいや…まずい。
木影:《歩く影法師》があるので、《アドベント》もらえればコピーできます。
アイゼン:ごめんねー。《護りの剣》は取ってないから、エンゲージ離れると護りようがないの。

GM:では(ころころ)58点の〈炎〉。
木影:「――――!!」
アイゼン:「くっ! …だから護りを疎かにするなって言ったでしょうに」悔しげに唇を噛む。
GM/ゴース:「さらばだ、日本の半魔!」
木影:炎に飲まれて倒れる……真の死。
ブラディ:「崎守君!? ……くそっ!」
GM/ゴース:「見たか…これこそが…損ない神の力よ!」

木影:しかし、本当にミスったな……やはりさっきので《律の破壊者》は切っておくべきだった。
GM:来るかな、と思っていた(笑)。
アイゼン:まぁ、なんとか取り返せる範疇だし。これから逆転しましょ。
ブラディ:…さて、メジャーどうするかな(ぁ
アイゼン:準備してゴースに攻撃、かな。
ブラディ:出来ないのですよ。接敵するかしないかの問題です。
アイゼン:あぁ、そうか。マイナー2回消費だっけ?
ブラディ:です。2ラウンドからのカバーがあった方がいいのなら、移動はしませんよ。
アイゼン:準備後はマイナー使わない?
ブラディ:使わないです。相手に近づかれさえしなきゃ、《滅びの霧》のマイナーで移動できマス…あぁ、近づかれる可能性があるのか(遅
アイゼン:なら移動は無しで良いか。
ブラディ:あー、命中率上げるならマイナーつかいます(ぁ
アイゼン:攻撃が下手に分かれても、こっちの手番が遅れるだけだし…って、命中率?
ブラディ:普通に攻撃するなら、照準補正装置(*命中判定+3、但し使用する度にFPを2点失う)で+10ッス(笑)。
木影:そんなものがっ(笑)。また自分をいじめる装置を…(笑)。
ブラディ:FPゴリゴリ削る真似を(笑)。ただ、《滅びの霧》なら自動クリティカルなので問題ないと言えば問題ないです。アイゼンは接敵されるとまずいんでしたっけ?
アイゼン:いえ、別に。いざとなれば先生はもう一度《符呪》で行動増やせそうだけど…コストが拙い?
ブラディ:んー…今回は絆あるし、多分大丈夫。じゃあ、このままでいいかな…そうします。
木影:アイゼンへの攻撃は先生がカバーして、真の死まで引っ張る、と。そんな感じでしょうか?
アイゼン:こっちで《攻防一体》使っても良いし。
ブラディ:かな…もっとも、このラウンドは無理なのですが(ぁ

●現在のエンゲージ
 【ゴース・パンドン・木影@死】  【ブラディ・アイゼン】


>ブラディ
ブラディ:マイナーで《符呪》《黒き牙》3Lv×2でFP30消費。FP残り6。メジャーは放棄で。

>ゴース
GM:では、待機していたゴースの行動。《OS:彼の出番だ》で、パンドンを再行動させます。

アイゼン:やっぱりか!(笑)
ブラディ:いやらしい…(笑)。
木影:やはり再行動コンボか。

GM:では、後方の二人めがけて、ファイア!(ころころ)…ファンブル(一同爆笑)。
ブラディ:おぅ(笑)。
アイゼン:まぁ素敵(笑)。
GM:AGPで振りなおします(笑)。(ころころ)命中31!
木影:よし! 敵のAGP減った!(笑)
ブラディ:減ったね!(笑)
GM:くそう、AGPが減らされるとは(笑)。
アイゼン:《攻防一体》でカウンター狙い!(ころころころ)ちっ、無理か。神界へのエゴ/反逆を固定してHA《勝利への賛歌》! クリティカルにするけど、通します?
GM:通しましょう。

アイゼン:《剣魂一擲》いっとく?
ブラディ:乗っける?
アイゼン:ここでパンドンのFPを減らせば、ブラディの連続攻撃への支援にもなるし。
木影:ここで削っておきますか。なら愛投げますよー。

アイゼン:ではHA《剣魂一擲》! 愛をプリーズ。
木影:今井夫妻とアイゼンへの絆固定、アイゼンに愛3点!
ブラディ:愛理ちゃん、長沢、有馬さんの絆を固定して3点パス!
アイゼン:《アドベント》分の愛はまだある?
木影:こちらはまだ3点の愛があります
ブラディ:私はあと4点投げられます。
アイゼン:なら大丈夫か。全部使うね。愛を6点使用します。(ざらららーっ)106点〈魔〉!「大いなる愛の一撃…受けてみなさいッ!」
木影:よし、半分は削った。
ブラディ:おぉ、行った!
GM:では、その106点を食らいつつ…

アイゼン:げ、カウンターが来そう(笑)。
ブラディ:こっちは《ヴォイド》が無いんだよな…(笑)。
アイゼン:まぁ、全員死んでも《アドベント》するし(笑)。

GM:刺さった矢を、機械化された左腕で掴む。そうして一度、勝ち誇ったような咆哮を上げたパンドンがそれを投げ返してくる。《ノイズメーカー》発動、53点ダメージ打ち返した!

木影:わー!! こんなとこまでパンドンー!!(笑)
アイゼン:そういや、フルメタルも持ってたか!(笑)
木影:最近《ノイズメーカー》大人気だなぁ。
ブラディ:…あ、もしかしてもう一人?(一同笑)
木影:先生、一人ぼっちだね!(笑)
GM:珍しく、ブラディ一人(笑)。

アイゼン:「くぅっ!? …まずった」矢に射抜かれて昏倒。
GM/ゴース:「…残るは一人…」
アイゼン:ブラディ、長沢、ソラチャイの絆を固定。先生に愛を3点。
ブラディ:「ぐっ…アイゼン!? ……貴様らぁっ!!」血まみれになって立つ!
GM/ゴース:「吼えるな…すぐに仲間のもとに送ってくれるわ」

○現在のエンゲージ
 【ゴース・パンドン・木影@死】  【ブラディ・アイゼン@死】



▼ラウンド2

GM:では次のラウンドに行きましょう。こちらは二人ともセットアップ無し。
ブラディ:こちらも無しです。
木影&アイゼン:死んでるのでなし(笑)。

>パンドン
GM:ゴースは例によって待機宣言。そして、パンドンの攻撃。いつもの炎攻撃で(ころころ)目が良いのう、達成値35。
ブラディ:技能ないから無理です!
GM:(ころころ)61点の〈炎〉。
ブラディ:また、目がいいなぁ…弱点属性とか関係なく今度こそ魔獣化!

>ブラディ
ブラディ:うーん…。マイナーで戦闘移動、メジャーで《OS:マルチウェポン》対象ゴース。
GM:なるほど…どうするかなあ。とりあえず命中からどうぞ。
ブラディ:(ころころ)おぅ、出目3!? 達成値16(笑)。
アイゼン:低っ!(笑)
GM:回避できるかも知れん!(ころころ)そして達成値20、避けた! 強敵だ、こいつ!(笑)
ブラディ:ガビン!(笑)「…っち、頭領を張るだけのことは…!」
GM/ゴース:「…残念だったな」そう言って、ニヤリと笑う。

アイゼン:まぁ、仕方ないか…相手の出目も良かったし(笑)。
木影:アドバンテージが3だけってのも、ちょっと厳しいな。
ブラディ:あぁ、いや《滅びの霧》ならクリティカルですよ。死ねばね!(笑)
木影:結局そこに行き着くのか(笑)。
アイゼン:うん。だから次の再行動で必殺コンボいける(笑)。
ブラディ:元々、その為のキャラだ…(笑)。
木影:まぁ、確かに人間性DIEピンチコンボだよなぁ(笑)。
ブラディ:今回はいつもより多いッス(笑)。

○現在のエンゲージ
 【ゴース・パンドン・木影@死・ブラディ】  【アイゼン@死】


>ゴース
GM:そして、待機中のゴースが《彼の出番だ》でパンドンに命令。「やれ!」パンドンの再行動。いつものやつで攻撃。(ころころ)達成値34。
ブラディ:避けられるはずもない、カモン!
GM:(ころころ)52点の〈炎〉。
木影:ブラディの絆固定、ブラディに愛1点!
GM/ゴース:「骨も残さず消えてなくなれ!」
ブラディ:「お望み通りと言いたいが、俺は寂しがりでね。テメエも一緒に道連れだ!」真の死。HA《滅びの霧》を使います。
GM:どぞ。通します。
ブラディ:マイナーなし、メジャーでHA《並列思考》AGP2点。増加メジャー全てで《OS:マルチウェポン》! 吠えたからには、ゴースを狙います。全てクリティカルです。
GM:ぬう…回避を試みますか。(ころころころ)無理だね。ダメージを頂戴しましょう。
ブラディ:(ころころころころ)うわ、気合が(笑)。59点、66点、70点〈魔〉属性!
GM:二発目で死んでる(笑)。
木影:す、すさまじい。
ブラディ:「さぁ、共に堕ちようじゃないか!」そしてそのまま真の死。
GM/ゴース:「ぐぬうぅあっ! …貴様…!」君に貫かれたまま、ゴースは後ずさり、事切れる。真の死だ。

アイゼン:カバーリングは来なかったか。後は復活して、こっちの二人でトドメと行きますか。
木影:ですね。
アイゼン:木影に愛を回したいから、復活用の愛は木影からもらうのが良いよね。
木影:初期絆とソラチャイの絆がまだあります。で、エゴ1個あるので1点は捻出可能。
ブラディ:じゃあ、あと1点はこちらから。
アイゼン:あぁ、長沢の絆を消すから1点で足りるよ?
ブラディ:あいさ。とっといて木陰さんにつぎ込みます。本日のセンセの仕事はこれで終わり(マテ

木影:そこだぁー! ソラチャイの絆固定、アイゼンへ愛を1点!
アイゼン:ここで長沢の絆を消去。突如、神々しい輝きが天から建物を貫いて降り注ぐ。HA《アドベント》で味方全員を復活!「お生憎様ね……“貪欲な愛の女神”は、往生際の悪さでも有名なのよ!」
GM:パンドンはその様子に、まだ敵が滅んでないことを察したようだ。再び戦闘態勢をとるね。
アイゼン:でも、行動はこっちね(笑)。
木影:「く……愛染明王の力か。けど、まだ終わってはいないようね」
ブラディ:「…あとは、損ない神だけ……!」

○現在のエンゲージ
  【パンドン・木影・ブラディ】  【アイゼン】


>アイゼン
アイゼン:「まずはこれで…足を止める!」マイナーで《魔撃》、メジャーで射撃!(ころころころ)達成値29。
GM:《ビーストへジーク》使用しているので回避は出来ません。
アイゼン:(ころころ)42点〈光〉。
GM:結構フラフラですな。かなりダメージが累積しています。
アイゼン:「木影! 後はあんたの根性次第よ!」愛と『損ない神』の絆を固定、AGP2点あげる!

>木影
木影:では参る! マイナー無し、メジャー小柄でパンドンを斬るぁー!(ころころ)達成値24!
GM:避けられませんので、ダメージどうぞ。
木影:初期エゴ:人間を固定、自分に罪1!
ブラディ:「君なら、やれる!」木影さんとソラチャイと元初期エゴ絆を固定、3点パス!
木影:「精神論で戦うつもりは無いけど―――借りは返すし仕事も果たすわ」HA《律の破壊者》! 戴いた愛6点投入!
GM:きやれ!
木影:「外れた摂理なら、壊して無に帰すだけ。砕け散れ、異国の『損ない神』!!」(ざらららーっ)74〈魔〉!!
GM:その一撃で、パンドンの二つの頭が切り落とされ、床に落ちる。その状態で、一歩、二歩と歩き、木影のほうに向かうのだが、そこまでだった。パンドンは膝から崩れ落ちて動かなくなった。真の死だ。


木影:「……助かったわ、アイゼン、先生」小柄を杖にして膝をつく。「けれど、仕事はまだ残ってる」甕の方へ歩いていきます。
アイゼン:「そうね…その赤子、どうする?」
ブラディ:「とりあえずはお疲れさま。さぁ、どうしようかね……」目線だけ送るー。

 甕の中には、大きな胎児のようなモノが入っていた。
 おたまじゃくしに僅かな手足が生えたような…そんな姿の神子…蛭子神、と言われてもなるほど、と思う外見。
 それが、覗き込んだ三人に大きな目玉を向けている。
 そこには、邪心のようなものは無い。
 ただひたすら、本能のままに「生きたい」と願う小動物のような印象だった。


アイゼン:「水の中でしか生きられない…そう言ってたわね。それって、海の中では生きられないのかしら」
木影:「少なくとも、人の中で生きてはいけないわ。ならいっそ、終わらせてあげるのも慈悲なのかもしれない」
ブラディ:「十年このままだった、って事だよね。誰かの手を借りなければ生きてはいけないかもしれない。……海、か。どうなんだろうね…」でも〈知識〉技能は無い(ぁ
アイゼン:「…鳴沢学園に預けるって手もあるわよ。あそこには生まれついての魔物に“人として生きる術と能力を与える世界律”がある」今月のGF誌で得た情報ですが(笑)。
ブラディ:そ、そーだったのか…!
木影:「ゴース達の儀式は成立寸前だった。この子は完全な神になる一歩手前なのよ。危険な事に変わりは無いわ」
アイゼン:「そうね。危険な存在であることは否定しない。それでも、赤子には生きる意志と権利があるのよ…人間の赤子と同じに」
木影:「……愛を謳う神がこの子の生を望むなら、一介の鬼にそれを止められるはずも無い。人の世に介入するなら、責任をもってね。愛染明王」甕に背を向けましょう。
アイゼン:くす、と笑んで「ありがとうって言っとくわ。それじゃ、この子は一旦預かるとしましょうか…」
木影:「血が鎮まるのを待ってから、攫われた女性を探しに行くわ。それが私の本来の仕事だものね」背を向けたまま、二人に表情は見せず。
ブラディ:「………さて、この子の今後が決まったところで。僕は表に行こうか。こっちは終わったと伝えなくちゃならないからねぇ…」身体引きずって表に行こう。
アイゼン:「あたしは学園長に連絡して、運び屋が来るのを待つわ。か弱い乙女の細腕じゃ、これを運ぶのは骨だもの」

木影:「……先生も人探しなんじゃなかったの? 先生の探してる人の顔、私は知らないんだけど」と言おうとしたが、全員助けるなら同じだった(笑)。
ブラディ:「人捜しなんだけど、ぶっちゃけ顔見てないんだよね」(ぁ
アイゼン:妊婦の一人、だったからねぇ。
ブラディ:助けに行こうとしたんだけど、顔も知らなかったことに気付いた(笑)。

GM:では、そうして今後のことを決めたところで人間性の回復と行きましょうか。
木影:人間性残り9。生還確定です。
アイゼン:人間性マイナス1、絆5つで生還です。
ブラディ:ガクガクブルブル。絆が7つでマイナス15。
アイゼン:まぁ安全圏。ほぼ大丈夫(笑)。
ブラディ:(ころころころ)合計8! 帰ってきた! 帰ってきたよ!!
GM:全員帰還しましたね。
アイゼン:お帰り〜(笑)。
木影:全員おかえりー。
ブラディ:皆お帰り…ほっ。
GM:では、めでたしめでたしのところをエンディングといきましょう。


木影:もし甕の中の子を海に放したとして。産卵前の卵持った魚に食われて、儀式が成立……(がくぶる)。
アイゼン:あ、そっちを心配したんだ。
GM:後のダゴンである。
ブラディ:ガビン(笑)。
アイゼン:私は淡水魚系統だったら海に放しただけで死ぬかなぁと思った(笑)。
木影:まぁ塩水浸けたらヤバそうな感じはする(笑)。
ブラディ:そもそも胎児だから、放したら世話する人もいないし死んでまうのでは…とか思ってた。
木影:まぁ死ぬ分にはいい。食われるのが問題だ(酷

GM:一応、聞いておきますが。個別EDの方がよろしいですか?
ブラディ:個別で特にやることは僕は無いですなぁ…。無事が確認できればそれで。
アイゼン:実はあまり考えてない…共通でも別に良いかと。長沢と会っても、別に話すことはないし(笑)。
木影:こちらは個別でも今井さんに事後報告くらいだろうし、どちらでもいけそうです。
GM:では、今回は共通で行きます。
一同:了解です。


 

■エンディングフェイズ■


●エンディング 『生きている街』   共通ED

○“租界”


 半魔たちは、地下に捕らわれていた妊婦たちを救出することが出来た。
 全員、とりあえずは無事だったらしく、三人に救われて、租界を脱出させることが出来たのだった。
 三人が租界に戻ってくると、街の住人が出迎えてくれる。


GM/ソラチャイ:「おーい!」ソラチャイが君たちの姿を確認すると、手を振って走ってくる。
アイゼン:「はぁい♪ 見ての通り、全員無事よ〜」手をひらひら。
木影:「終わったわよ、ソラチャイ。少なくとも、これ以上『損ない神』の儀式は続かない」
ブラディ:「君達の方は大丈夫だったかな?」
GM/ソラチャイ:「こっちもさ、奴ら、散り散りになってどこかに行っちまったよ。…あのさ」
アイゼン:「教祖がいなくなって、力が消えたのに気付いたかな…ん、何?」
GM/ソラチャイ:「あの神様、これからどうするんだい?」
アイゼン:「神様なんて“いなかった”わ。神になり損なった赤ん坊なら…これから然るべき施設に預けるつもり」
GM/ソラチャイ:「…そうか。うん、人間に担ぎ上げられて、神様なんてやってるよりも、その方がいいのかもなあ…」
アイゼン:「母親みたいな学園長がいてね。彼女なら、上手くやってくれると思うわ。あたしも時々は見に行くし」
木影:「租界の人達にも、随分と世話になったわね。本当、助かったわ」
GM/ソラチャイ:「みんながゴースを倒してくれたおかげだよ…まあ、これでこの辺りも、少しは住みやすくなるかな」
ブラディ:「そう云ってもらえるとありがたいねぇ。…まぁ、ここから先どうなるかは君達の頑張り次第だからねぇ…応援してるよぅ」微笑みながら。
木影:「そうね。ここは元々、生命力のある街だもの」
GM/ソラチャイ:「…今度は仕事じゃなく、遊びに来てくれよ。案内するからさ。商売は抜きで」
木影:「仕事抜きで租界か……以前なら考えもしなかったろうけど、それも悪くは無いかもね」
アイゼン:「出店みたいなのも、ちらほらあったわね。次に来る時は観光でもさせてもらうわ」
ブラディ:「うん、君の案内なら楽しめそうだしねぇ。また今度来るよぅ」
GM/ソラチャイ:「うん」そう言って頷くと、ソラチャイはハッサムがしたように一礼し「また、会おう。客人よ」
アイゼン:「えぇ、それじゃあね」
木影:「またね、ソラチャイ。ハッサムさんにもよろしく」
ブラディ:ニッコリ笑って「うん、またね。それまで元気でねぇ」手を振って、この場を後にしよう。
GM:そうして、君たちは租界を去った。

ブラディ:…はっ。メキシコ編へのフラグか!(ぁ
アイゼン:間違えて船に積まれますか(笑)。
ブラディ:猛烈に有り得る気がしてきたのが何とも…(笑)。
GM:では、その方向で(笑)。
ブラディ:積まれる…(笑)。ちょっと徹夜続きでつい寝込んじゃったんだけど、まさか起きたら地球の反対側だなんて(ぁ
GM:そこは熱風吹き荒れるメキシコ。
ブラディ:Φω・)なんでじゃー!?(笑)
木影:荒木よりも先に、ブラディ先生が夕暮れから夜明けまで吸血鬼と戦うのか。
ブラディ:先なのか…(笑)。
GM:店先で下品な単語を並べている客引きに連れ込まれてみると、そこは吸血鬼の巣窟。
木影:牧師親子とか銀行強盗とかと協力して生き延びるんだ!

アイゼン:「人々の生命と活気は愛に通じる…この“租界”って場所、あたし結構好きよ」
木影:「……前に何度か租界入りした時は、この街に拒まれていると感じたものだけど。単に私が、この街に目を向けていなかっただけ、か」
アイゼン:「あら、昔から言うじゃない? …住めば都、ってね♥」艶やかにウインクを決めて去りましょう。
木影:「まったく……」何度目かの溜息をついて、やっと少しだけ笑おう。


 ここには、悪徳も犯罪もあった。しかし、そこに生きている人間には活力があった。
 疲れきっているような佇まいの中で、生きるためにギラギラした人間たちが集い、暮らしている。
 そんな生きた街である、場所…それも“租界”なのだ。
 彼らの生きる地から、神が消え、一人の赤子になった。
 その赤子の運命がどうなるのか…それこそ、神のみぞ知ることだった。





Beast Bind New Testament
『そこないがみ』

THE END



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