●今回予告●
八握山の麓に、古辺村という場所がある。
因習に縛られ、排他的な村の中で、大祭が行われる。
狂気と熱気をはらんだ大祭の影で、“死”の臭いが漂う。
草笛の鳴る夜に、不死なる時は、引き継がれん。
ひと、ふた、みよ、いつ、
むゆ、ななや、ここのたり、といひて、
ふるへ、ゆらゆらとふるへ
かくせば、死せる人も生き返りなむ。
Beast Bind New Testament
『ふるべ、ふるべ』
汝、悪しき因習を打ち破らん。
オープニング ミドル クライマックス エンディング
■プレセッション■
GM(R−3):さて、全員そろいましたので。まずは、いつものハウスルールの説明から行きましょう。
一同:よろしくお願いしますー。
・絆/エゴの取得は判定無しに行っていただいて構いません。書き換えも同様です。
・登場判定も宣言さえしていただければ、こちらが却下しないかぎり、自由に出ていただいて構いません。
GM:こんなところですね。では、質問がなければ…HAの変更など、ありますか。あれば聞いておきましょう。
嵐丸:《万色の魔術》を《ヴォイド》に変更しておきます。
岬:岬は……変更の余地ががが。
鬼門:復活系、誰か持ってましたっけ?
嵐丸:他者復活は誰も持ってないです(笑)。
岬:……私の《獣の生命》しかない(笑)。
鬼門:あうち(笑)。
岬:鬼門さんは、《真理のe》取った方が安全かも?
鬼門:そうですね。今回、火力は岬に任せて、《フルファイア》を《真理のe》に変えておくかな。
GM:それでよろしいですか?
一同:OKです。
嵐丸:〈魔〉属性が無くなるのは少し不安だが…(笑)。
GM:では、自己紹介を。PC間絆は番号順にお願いします。
嵐丸:じゃあ、俺から。
●PC1(定員1名) 推奨:学生キャラ。
古辺朔太郎は君の友人だ。
叔父の孝三に呼ばれ、田舎に帰ることになった朔太郎は、休みにどこにも行く予定のない、君を旅行に誘った。
孝三は、古辺村で大きな力を持つ旧家の主であり、古辺の家全体の当主である。
友人自身はあまり、村に良い思い出はないようで、「大きな祭りがあるから」と君を説得しての誘いだった。
特にやることもなかった君は、彼について古辺村に行くのだが…
そこにあるのは、祭りというのに活気も精気も感じられない、閉鎖的な村人たちの姿だった。
シナリオ絆:古辺 朔太郎 (関係:任意)
▼鋼 嵐丸/“式機神”使い プレイヤー:麻那
【フルメタル/マジシャン】 年齢:16歳/性別:男/カヴァー:高校生
「―――古人曰く、“進歩しすぎた科学は、魔法と見分けが付かない”…ってさ」
曾祖父が遺した“式機神”を受け継ぎ、愛と平和と小遣い稼ぎのために戦う少年。
性格は『悪戯好きな腕白坊主』。殴り合いの喧嘩はからっきしだが、運動神経は割と良い。
好奇心旺盛で、周囲に変わったことがあると首を突っ込まずにはいられない。
ナノマシンの集合体である“式機神”を操り、傍目には魔法のような現象を引き起こす。
新しい“式機神”の開発費用捻出と実戦テストのため、ハンターズブラッドの仕事も請け負っている。
所持HA:《真理のe》、《マルチリカバリー》、《ヴォイド》
●PC2(定員1名) 推奨:特になし。
君の友人、小泉敏郎は民俗学者だ。
彼は自分の研究のため旅行に行く、と言ったまま、行方をくらましていた。
心配している君の元に、消えた小泉からの手紙が届く。
消印は、古辺村。日付は、彼が失踪する以前のもの。
中には、一枚のDVDが入っており、そこにはハンディカメラで撮ったと思われる映像データが残されていた。
写っていたのは、歩く死者の群れ。
小泉は、これを見たために姿を消したのではないか。
君は、この手紙を頼りに、友人を探してみることにした。
シナリオ絆:小泉 敏郎 (関係:任意)
▼岬=A=∀=ダーレス/黒色皇帝 プレイヤー:電波王
【ビースト/マジシャン】 年齢:外見16歳/性別:男(変身時は女)/カヴァー:高校生
「―――俺を女と呼んだ奴は、例外なくぶん殴る事にしてるんだ。覚悟は良いだろうな?」
偉大な魔術師にして怪奇作家だったダーレスの、息子にして一番弟子。先祖はダレット伯爵系譜の名門。
世紀末予言を信じた父親により、世界滅亡後も生存可能な究極生命体となるべく処置を受けた。
その究極生命体とは――陸・海・空を制し、狂気山脈のショゴスとすら共生した生命体――皇帝ペンギンだった。
プライドが高く『世界の王』を自称し、他者を『庶民』と侮る。しかしその実、困った人間を見過ごせないお人好し。
ショゴスが擬態したペンギンの着ぐるみを常時着用。魔術の腕は素人同然ながら、高い戦闘能力を誇る。
所持HA:《獣の生命》、《獣の盾》、《並列思考》
●PC3(定員1名) 推奨:死霊課の刑事、探偵、事件屋等が望ましい。
東京に住む民俗学者、小泉敏郎が姿を消した。
事件の行方を追うことになった君は、小泉が古辺村に入った、という情報を得た。
古辺村に向かった君だが、地元の警察は何故かこの件に及び腰で、村人から事情を聞こうにも、排他的な彼らは、全く君を相手にしようとしない。
村ぐるみで何かを隠しているようにも見える状況に、君の捜査は遅遅として進まなかった。
だが、君の勘が告げる。
この村には、確かに“何か”があるのだ。
シナリオエゴ:小泉 敏郎 (関係:任意)
▼鬼門 大治郎/デスペラード プレイヤー:サブマリン
【フルメタル/デーモン】 年齢:23歳/性別:男/カヴァー:刑事
「―――死霊課の刑事を甘く見るんじゃねぇよ!」
死霊課の若手刑事。検挙率は同課内でトップクラスだが、始末書の数と負傷率もナンバー1。
複雑な家庭事情から荒んだ少年時代を過ごしていたが、死霊課の長沢遼に初敗北を喫したことが切っ掛けで更正。
その後、不器用ながらも努力を重ねて念願の刑事になった。今でも長沢には深い尊敬の念を抱いている。
向こう見ずで、カッとなると歯止めが利かない凶暴な性格だが、気に入った相手にはとことん尽くす人情家でもある。
魔物相手に(時には人間相手でも)巨大なチェーンソーと大型拳銃を振り回して闘う、その姿は殆ど殺人鬼。
所持HA:《真理のe》、《ブーストアップ》、《死に至る病》
嵐丸:PC間絆は岬に絆/共感。父祖の遺産を受け継いでるところとか、他人に理解されない点で(笑)。
岬:PC間絆は、大治郎に好敵手で。
鬼門:PC間絆は、鋼嵐丸に知己で。死霊課内で、「式機神を使う少年」という話を聞いているという感じで。
GM:では、本編に入ります。
■オープニングフェイズ■
●オープニング1 『寒村への誘い』 シーンプレイヤー:嵐丸
○教室/冬休み前
――――それは、冬休みに入る直前のこと。
嵐丸は、休み中の予定がなかったところを、友人…古辺朔太郎に誘われて、彼の田舎へ遊びに行くことになった。
GM/朔太郎:「…と、いうわけで、冬休みは暇なんだろう。どうだ? 俺の田舎に行ってみないか。実は、叔父さんに戻って来いと言われちまってな…」
嵐丸:「OK〜。それで、幾ら出す?」人差し指と親指をくっつけて『¥』のサインを作る(一同笑)。
岬:嵐丸、払うんじゃなくて請求するのか(笑)。
GM/朔太郎:「…ただで冬休みの旅行をプレゼントしてやろうと言うのだ。金銭を求めるなよ」
嵐丸:「…素直になれよ、朔ちゃん。俺は今まで、お前の田舎に関して聞いたこともない……付いてきて欲しい理由が、他にあるんだろ? んん〜?」にっこり笑顔で追求(笑)。
鬼門:なんて友情に篤いんだ(笑)。
岬:ひでぇ友情だ(笑)。
GM/朔太郎:「…まあ、なんだ。確かにな…。あんまし良い思い出がないんだよ、田舎に。それでも、叔父さんは古辺の家で一番権力があるんでな。断るわけには行かないわけだ」
嵐丸:「なに、その叔父さんに『うちの娘を貰ってくれ』とでも言われてるとか?」
岬:ダメだな。先入観なんだが、ノリが宵闇幻燈草子だ(笑)。
GM/朔太郎:「そんなわけで、一人で戻る気にならなくてな…。向こうに行ったら、三十年に一度の大祭もやるらしい。それを見物しに行くつもりで、付いてこないか、と聞いているんだ」
嵐丸:「祭ねぇ……まぁ別にくっついてっても良いけどさ。暇だし?」
GM:「そう言ってくれると思っていた、友よ」
嵐丸:「それで、叔父さんは何の用事で、わざわざお前を呼び出してるわけ?」
GM/朔太郎:「その辺の事情が詳しくわからないんだよな。田舎には親父も住んでいるが、親父からの連絡じゃなくて叔父さんからってのも気になるし…親父に連絡しようにも、今、家にいないらしくて繋がらないんだよな」
嵐丸:「ふーん…まぁいいや。困ったことがあれば、何でも言ってくれ。報酬額次第で力になろう、友達として!」爽やかな笑顔でサムズアップ!
GM/朔太郎:「へいへい。まことに美しい友情で」と、いうことで。正月直前に、彼の田舎…古辺村に行くことになった。
嵐丸:うい。
○古辺村
GM:古辺村は山間にある鄙びた村で、今、君はそこにいる。
嵐丸:「いっやー、こりゃ予想以上の田舎だねー…」悪気無く宣う俺。
GM:駅に降りると、無表情な駅員が改札で切符を受け取り、かすれるような声で君に言う。「…古辺村にようこそ…」
嵐丸:「あ、どーもどーも(…風邪引いてる…わけじゃ、ないよな?)」少し怪訝に思いつつ。
岬:死んでる! この駅員、目が死んでる!!
駅前の様子も、これから祭りがある…と聞いているのに、何の活気も感じられない。
人は歩いているが、皆、二人を一瞥した後、また黙々と自分の仕事に戻りはじめる。
陰気で排他的。そんな印象を強く感じる村だ。
嵐丸:「…なぁ朔ちゃん。この村って、いつもこんなに静かなの?」隣の朔太郎に小声で聞く。
GM/朔太郎:「…ま、まあ…こんなものだ」
鬼門:んー、早速暗雲が立ち込めてきましたな(笑)。
GM:ロータリーのところまで来ると、君たちの前に車が止まる。
嵐丸:「祭の前の静けさ……ンな馬鹿な。…ん?」
GM:車からは、一人の男が降りてくる。「お待ちしておりました」
嵐丸:「はぁ、どうも」ぺこり。
GM/男:「朔太郎様に、そのお友達の方ですね?」
嵐丸:「はぁ。そうですが……あなたは?」
GM:男は妙に淀んだ目で君たちを見つめ「私は、古辺の家で家令を勤めております、澤田と申します。以後、お見知りおきを…」
嵐丸:「カレーの澤田さん…はぁ、よろしく…」
GM/澤田:「では、お屋敷までご案内いたします…どうぞ、お車に」
嵐丸:「あ、どーもご丁寧に…」乗り込みます。
GM:澤田が一礼し、頭を上げた時だ。目深に被った帽子の下から、横から縫い合わせたような頭の傷が目に入る。それはまるで、頭部を“顔と頭で上下に分けるように”一周して縫合されたような傷だ。
岬:あれー?(がくがくぶるぶる)
嵐丸:「(しかし、こう言っちゃ何だけど……暗いっつーか)…ゾンビ?」傷を見て思わず呟く(笑)。
GM/澤田:「…何か?」一瞬、振り返り、表情のない顔で嵐丸を見る。
嵐丸:「あーいやいや! ぞ、ぞ…今夜は雑炊が食べたいなぁっと!」慌てて誤魔化した…つもり。
GM/澤田:「ご用意させましょう…お口に合えば良いのですが…」そう言いながら、澤田は車を発進させる。
嵐丸:「…なぁ朔ちゃん。この澤田って人、お前の知り合い?」車で走ってる途中、小声で聞く。
GM/朔太郎:「いいや…俺は会ったことがないけど…」
嵐丸:「むー……」それ以上は突っ込まず、村の様子とか要所を通りすがりに質問しながら屋敷に向かうということで。
嵐丸が古辺村にやってきて、気がついたこと。ここは何かがおかしいのだ。
村人たちは、閉鎖的で排他的である以上に、一種、異質な何かを秘めている。
村の中で働いているように見えて、その実、生きて活動している気がしない。
そんな、奇妙な人間たちの姿しか見えないのだ。
GM:…と、そんなところで一旦、シーンを切りましょう。
嵐丸:うい。朔太郎には絆/友情で。
GM:はい。[SA:古辺村の秘密を探る]をどうぞ。
嵐丸:了解です〜。
▼絆/エゴの変化
嵐丸:古辺朔太郎に絆/友情を取得。
鬼門:これは夜中、頭に蝋燭を刺して叫びながら走る人が出てきそうな雰囲気だな(ぇ
GM:八つ墓村。
岬:双子の老婆か!
嵐丸:「たぁたぁりぃじゃあ〜ぁ!!」どどどどどどどど…!
●オープニング2 『死者の行軍』 シーンプレイヤー:岬
○岬の自室
GM:君には、民俗学の研究者である友人…小泉敏郎という人物がいる。小泉は、その道の研究者としては珍しく、君と、君の父祖の知る“真の歴史”に目を向けていた人物だった。
岬:ノウンマンか。
GM:そのため、君とは研究内容を交換したりする付き合いがあったのだが、先日…彼は研究旅行に出たまま、消息を絶った。
岬:「小泉め……無事で居ると良いのだが」
GM:彼が失踪したということになって、数日の後…君の元に、一通の手紙が届く。宛名は小泉敏郎からになっている。日付は、彼が姿を消す直前。中身は一枚のDVDROMだ。
岬:「DVD? ……とりあえず観てみるか」
中に入っていた映像データは、ハンディカメラで撮影されたものだろう。
画像のブレが酷いが、何が写っているかは理解できる。
――――歩く死者。その群れだ。
それらが、身体の損壊をものともせず、行進を続ける様が写されており、唐突に途切れて終わっている。
岬:「これは……いや、しかし投函は出来たのだからして」考え込む。
GM:書面等は何も入っていません。相当慌てて、これだけ入れて、送ってきたようですね。
岬:「向かうより他あるまい。ショゴス、支度せい!」「てけり・り」
GM:消印から、これが投函された場所は古辺村という場所だと判りますね。
岬:ペンギンスーツの上にインバネス、シルクハットという(異様な)格好で立ち上がる。
GM:では、事件が起きたであろう場所に向かうということで、一旦シーンを切りましょう。絆:小泉敏郎をどうぞ。[SA:小泉敏郎の消息を辿る]も渡しておきましょう。
岬:いただきます。小泉には連帯感で。
▼絆/エゴの変化
岬:小泉敏郎に絆/連帯感を取得。
●オープニング3 『捜査難航』 シーンプレイヤー:鬼門
○古辺村
東京からの旅行者…小泉敏郎が行方不明になった事件について。
大治郎は本庁からの手伝いとして、所轄の警察に出向することになった。
わざわざ、死霊課から彼が行くことになったのは、課長である長沢の「暇か?」の一言からだった。
鬼門:長沢さん…なんて『相棒』ライクな(笑)。
岬:それは、タイトルとしての『相棒』ですか!(笑)
嵐丸:最近『相棒』見始めたので、よく判らない(笑)。
鬼門:いつも隣の部屋にいる別部署の課長が、コーヒーを貰いに来る時に、必ず「暇か?」と聞いてくるのですよ(笑)。
嵐丸:あー、何かいつもコーヒー飲みに来てる小父さんが居たなぁ(笑)。
岬:あの特命係、完璧に死霊課だからなぁ(笑)。
GM:もちろん、君が行く以上、この事件が死霊課の範疇である可能性も示唆しているわけだが。普通の刑事たちにそんなことは伝わらないので、結局、現地の警察の隙間をこそこそしながら捜査することになった。小泉敏郎が古辺村に入った、というところまでは調査することが出来たので、君は、その村にやってきたところだ。
鬼門:「さてと、それじゃ、早速聞き込みでもしますか!」では、地元住民に聞き込みを開始します。
GM:君は聞き込みをするのだが…村人たちは君の存在を意にも介していないようだ。君が話しかけても「さあ」「知らんなあ」ばかりで取り合ってもらえない。
嵐丸/村人:「ここは ふるべの むらだよ」
岬:DQ?!
嵐丸:何て言うか…村人の描写で真っ先に連想した言葉が。…『書き割り』(ぁ
岬:ちょ?!
GM:君は肩を落として、村の駐在所まで来る。ここが現在の基地だ。本庁の刑事と言うことで、それなりの扱いをしてくれるのはここだけだ。
鬼門:「…警察は嫌われ者とはいえ、何なんだ、ここの村人は? 単に外からやってくる余所者だからとか、警察だからというだけなのだろうか…?」
GM/警官:「…この村は、こういうところなんですよ」最近、近くの町から来たばかりの鴨池巡査が、お茶を出しながら言う。
鬼門:村の駐在さんは村人達と違って、ちゃんと相手をしてくれるのか…ふむ。
GM/鴨池:「もともと、閉鎖的な村で…余所者には、なかなか心を開いてくれないんです」
鬼門:「そうなんですか…」
GM/鴨池:「僕も、ここに来て半年になりますが、未だに余所者ですよ…」
岬:鴨池さん、死にそうだ(ほろり)。
嵐丸:村で唯一のまともな人かぁ…。敵のスパイか犠牲者か、はたまた第三勢力か(爽)。
岬:これで第三勢力だったら凄いなあ(笑)。
鬼門:「鴨池さんでも余所者扱いですか…しかし、こう非協力的だと聞き込み調査のしようもないな…」
GM/鴨池:「…鬼門さん、でしたっけ…。あの…ちょっとおかしな話なんですが」
鬼門:「なんでしょうか?」
GM/鴨池:「…この村では、夜に出歩いてはいけません。何があっても」
鬼門:「え? それは一体、何故ですか?」
GM/鴨池:「…信じてもらえるかどうかは判りませんが…」
そこまで言った時だ…背後から別の男が、遮るように声をかけた。
「―――鴨池」
鬼門:「ん?」声の主に眼を向ける。
GM:警官の制服を着た男が立っている。ここの責任者…向坂巡査部長だ。「いつまで無駄話をしている。巡回の時間だろう…仕事に戻れ」「は、はい!」鴨池は敬礼して出て行く。
鬼門:「あ、ちょっと…やれやれ」
GM/向坂:「…本庁の、刑事さんでしたね?」鬼門の方を向いて。
鬼門:「ああ、はい。そうです。鬼門と言います」
GM/向坂:「この村を調べても、何も出てきませんよ…。無駄足になるだけですな…」
鬼門:「それは一体どういう意味ですか?」
GM/向坂:「どうもこうもありません。この村には“何も無い”のですから」
鬼門:「調べもしないで、なんでそんなことが判るんすか?」
GM/向坂:「…誰も、知らないからですよ。あなたが探している人間のことを。ここに留まって、目撃者はいましたか? …いない。そういうことです。…それこそが、何もなかったという証拠ですよ」
鬼門:「……俺もガキの使いじゃないんでね。そんな事言われて、はいそうですかと言うほど素直でもない。俺は俺のやり方で、勝手にやらせてもらいますよ」
GM/向坂:「…そうですか。では…どうぞ、ご自由に。この村の夜は暗いので、お気をつけて…」彼はそう言って立ち上がり、交番を出て行く。
鬼門:「たく…なんだってんだ。この村は!」と、壁に殴って八つ当たり。「しかし、聞き込みができないとなると…そうだ! 鴨池さんが言っていたな…早速、今日の夜にでも試してみるか……」
…鬼門の捜査は思った以上に進まなかった。
だが、少なくとも、この村には何かがある。村人たちは何かを隠している。
鬼門の勘が、そう告げていた。
GM:…と、いうところで、一旦シーンを切ろう。エゴ:小泉敏郎と、[SA:事件の捜査]を渡しておこう。
鬼門:小泉敏郎に執着。SA受領。
▼絆/エゴの変化
鬼門:小泉敏郎に絆/執着を取得。
■ミドルフェイズ■
●ミドル1 『帰郷』 シーンプレイヤー:嵐丸 登場難易度:任意
○古辺邸
GM:では、嵐丸のシーン。古辺の屋敷に着きます。豪華な日本邸宅ですな。
嵐丸:「はー、でかい家だねぇ…」きょろきょろ。
GM:奥の間まで案内されると、そこに当主であり、朔太郎の叔父である孝三がいる。和服を着た、威厳のある中年男だ。「朔太郎…よく、戻った」「…はい」
嵐丸:「…初めまして。朔太郎くんの友人で、鋼嵐丸と申します」
GM:孝三は小さく頷く。そして、話し始める。「…お前に戻ってもらったのは、他でもない。三十年に一度の大祭が行われる。…その席で、次の当主を決めねばならん。…だが、我が子には、男子がいない…そこで、だ。お前が私の娘と婚姻し、嫡男になれ」
岬:OPで言ってたジョークが本当に(笑)。
GM/朔太郎:「…は?」
嵐丸:「(うっわー、冗談から駒だよ…)」
GM/孝三:「お前はまだ、十六。故に、実際に籍を入れるのは二年後だ。だが、婚約だけは今のうちに済ませる」
鬼門:早いなー(笑)。
GM/朔太郎:「ちょ…ちょっと待ってください! 俺は…その、親父…父も、この話は知っているんですか? そんなことのために戻ってこいだなんて、聞いていないですよ!?」
「もちろん、お前の父も知っている。…今は祭りの準備で忙しい故、家にもここにもおらぬがな。
後ほど会って、話を聞くがいい。…話はそれだけだ。祭りの晩まで、寛いで待つが良い」
孝三は一方的にそう告げると、立ち上がって部屋を出て行く。
嵐丸:「うぅむ、まさか友人が実の親から身売りされる現場に立ち会うことになろうとは…」
GM/朔太郎:「…嫌な予感が、当たっちまった…」
嵐丸:「まぁ、婚約が決まったら教えてくれ。全力で祝福はする」ぽむ、と肩を叩く。
GM/朔太郎:「…そうだ、親父! あの親父め…何を考えてんだ、一体。急に結婚なんて言われて納得できるか!」すくっと立ち上がって「ちょっと実家に行ってくる。親父がどんな考えか聞いてくる」
嵐丸:「あー…俺、ついて行った方がいい? それとも一人で話したい?」
GM/朔太郎:「もちろん、ついて来てもいいぞ。俺は、この屋敷に泊まる気はないし」
嵐丸:「あぁ、そーなんだ。それじゃ一緒しましょ」付いていくという事で、シーン終了かな?
GM:いえ、家の前まで行くところで。
嵐丸:…誰かが見ている、とか(笑)。
○朔太郎の実家
GM:君たちが屋敷を出て、朔太郎の実家まで歩いて行くことにした。そうして、朔太郎が「あれが俺の実家だ」と、指差す先…そこにあったのは、廃墟のようになった家だ。
嵐丸:「…えーと。何この激しいギャップ」
GM/朔太郎:「…いや…なんだ、これ…?」
嵐丸:「へ。何だ…って、お前の家だろ?」てっきり『良い想い出がない』って、この家のことかと思ってしまった(笑)。
GM:家は、何かに破壊された後のようだ。玄関は力任せに破られたようになっており、何か異常な事態があったことを物語っている。
嵐丸:「…うわ、何だこりゃ。強盗?」近づいてみて惨状に気づいたということで。
GM:大勢の人間が押し寄せ、力任せに破壊したように見えるね。廊下に大量の足跡が残っている。
嵐丸:「お前の叔父さん、何も言ってなかったよな? ご両親とか大丈夫なのか…?」
GM/朔太郎:「…何が、あったんだ…? 親父…」家の中には、誰もいない。
嵐丸:可能なら、何か手がかりになりそうな物がないか調べてみます。
GM:では、〈知覚〉で判定してください。
嵐丸:助手込みで(ころころ)達成値17。まぁ平均値。
GM:では、荒らされた部屋の中で、一冊の手帳が見つかる。
嵐丸:おお、日記帳か?(笑)「これは…」中を読んでみよう。
岬:窓に! 窓に!
鬼門:か、かゆ…う、うま…。
中身は、朔太郎の父が書いたものらしい。
要約すると…朔太郎の父は、『祭』が来ることを恐れていたようだ。
そして、『祭』の前に、なんとか息子を村の外に出そうとしたことが記されている。
孝三の計画が形を成す前に、“あれ”を止めなければならない。“あれ”は、神などではない…。
GM:―――など、最後の方はだんだんと意味不明な文章になっていく。走り書きみたいな文章が多くなり、これ以上は解読できない。
嵐丸:眉を顰める。「祭に…神、などではない…? すっげー胡散臭ぇ…」ひとまず日記は上着のポッケに放り込んで。家の中に、血痕とか肉片だとかがないか捜してみよう。
GM:では、もう一度〈知覚〉で。
嵐丸:暗視機能付き多目的ゴーグル着用。事件の手がかりを捜す、と。(ころころ)達成値17。
GM:見つかりますね。少量の血液と、肉片が残っています。
岬:肉……片?
嵐丸:うーむ。その血痕、生活反応とか判りますかね。式機神の分析機能で調べてみたいが。
GM:血液の方には、生活反応があります。肉片にはありません。
嵐丸:もう一つ。血痕から見て、出血は致命傷っぽい?
GM:この時点では、致命傷ではなかったと思います。
嵐丸:むう。いちおう血液型なんかも解析しておきます。それと、足跡や出血がどこまで続いてるかも確認。
GM:B型の血液ですね。調べれば判りますが、朔太郎の父親もB型です。
嵐丸:そういえば、朔太郎って母親はいないんですかね?
GM:現在、母親はいません。死別しています。
嵐丸:ふうむ…。「いや…酷い有様だね、こりゃ」一通り調べたら、朔太郎と合流します。
GM:朔太郎はあまりの状況に、愕然としています。
嵐丸:「お前の方は何か…(聞くだけ酷か)…ひとまず、警察に届けよう。交番の場所、知ってる?」
GM/朔太郎:「…ああ…交番に、行こう」
鬼門:お、合流できそうな感じだ(笑)。
GM:そんなところで、一旦シーンを切りましょう。絆等、あればどうぞ。
嵐丸:むぅ。…難しいなぁ。事件に対してエゴ/追求で。
▼絆/エゴの変化
嵐丸:事件に対してエゴ/追求を取得。
●ミドル2 『皇帝来訪』 シーンプレイヤー:岬 登場難易度:任意
○古辺村
GM:では、岬のシーン。現在、岬は古辺村に到着したところ。
岬:ぺたり。ぺたり。「やれやれ。漸くか……随分と田舎まで来たものだな」
嵐丸:岬の足音が既にホラーっぽい件(笑)。
鬼門:確かに(笑)。
GM:古辺村に対する予備知識があるかどうか、まずは判定してもらいましょう。〈情報:噂話〉で振ってみてください。
岬:(ころころ)達成値12。
>古辺村 〈情報:噂話〉
達成値5:古辺村は、山間にある鄙びた村である。外界から閉ざされ、活気に乏しく、村人たちはどちらかと言うと、閉鎖的かつ排他的な印象がある。
達成値8:古辺村には、古くから様々な伝説、因習が残っている。古代史的には異端の扱いを受けているが、その伝説に興味を持ち、調査に来る人間も少なからずいるようだ。
嵐丸:ペンギンスーツは目立ちまくりだと思うんだけど…ここの村人は気にしなさそうだなぁ(笑)。
鬼門:しないでしょうなー(笑)。
岬:しかも今日はインバネス着用ですよ♪
GM:情報は以上。
岬:「まずは……そうだな、駅員さん。少し尋ねたい事があるのだが?」
GM/駅員:「…何でしょうか」
岬:「この村の、村長殿にお会いしたいのだが。家はどちらになるかな?」
GM/駅員:「村長宅は、村の中心にほど近い場所にあります…」
岬:「ありがとう。どうも、すまんね」帽子を下げた弾みに、ペンギンスーツが垣間見える。
GM:駅員は全く反応を示しません。目礼して見送ります。
岬:では、村長宅へ向かいましょう。
GM:村長の家に行きますが、昼間は役場で仕事をしているので、家にはいません。お手伝いらしき人が出てきます。
岬:「ふぅむ……見せたいものがあったのだが。役場ではマズいな。ここで待たせてもらっても?」
GM/使用人:「それは構いませんが…」そう言って、家に上げてはくれる。
嵐丸:村長は孝三と別人ですよね?
GM:別人です。
岬:「何、茶菓子などは要らんよ。茶さえあれば充分だ」(ぉ
GM:茶と茶菓子は出てくるよ(笑)。とりあえず、今は何もしないで待つ方向で行きますか? 何か調べておくことがあるなら、聞いておきますが。
岬:「さて、どうしたものか……」茶を啜りながら、待ちましょう。知り合いが居るのも知らないし。
GM:では、夕方近くに村長は帰ってきますね。
岬:「お待ちしてましたよ」
GM/村長:「お待たせしました。何か、私に御用だとか…」反応は割と普通に見えますね。
岬:「何、お見せしたい物がありましてね」と持ってきたDVDのコピーを見せる。
GM/村長:「…これは?」
岬:「まあ、話はモノを見てからで」
GM:村長は、それを見ますね。「…ほう…これは…」
岬:「まあ、観ての通りです。これを撮った人間を捜しているのだが、何か心当たりは?」
GM/村長:「心当たりですか…ありませんな。どなたの撮った映像ですかな? よく出来ているようですが、ホラー映画には詳しくないもので。これを撮った人間のことは判りかねます」
岬:「知人の学者ですよ。小泉、と言う名に覚えはありませんか?」
GM:「…小泉…ああ、警察の方が、失踪した、と言って探している方ですな。残念ながら、存じ上げておりません」
岬:「……警察が動いているのか」(ぼそり)「……特撮の類では無い、としたら?」無表情なペンギンの目が、村長をじっと見つめる。
GM/村長:「はは、本物だとでも言うのですか。ご冗談を」
岬:「冗談ならば、我のような人間がこのような所まで来やしませんよ。これは、ホンモノです」
GM/村長:「だが、私はあなたが何者かも知らんのです。あなたが信頼に足る人間かどうか、初対面で判断しろと言われても、出来かねますね」
岬:「まあ、そりゃそうでしょう。だから、小泉の居場所さえ吐けば、我も荒事にはしません。本来なら、『こちら側』の領分だ。これを放っておくことは出来んのですがね」
GM/村長:「…あなたの言っていることは理解しかねますね。聞かれたことには、素直にお答えしているつもりですよ? …今の発言は、脅迫とも取れる。荒事はあまり好みませんが、よく解らないことで脅されるのは、あまり気持ちが良いものではありませんね。それ以上は、警察にご足労願うことになりますが…」
岬:「ま、良いでしょう。すぐに後悔する事になるでしょうが……今日のところは、これで失礼」警察へ向かいましょう。どこだか知らんけど(笑)。
GM:うい。警察に行く方向でよろしいですか?
岬:はい。
GM:では、一旦シーンを切りましょう。絆等、あればどうぞ。
岬:えーと。この村の名前、なんでしたっけ?
GM:古辺村ですな。
岬:ども。では、古辺村に好奇心の絆を。
▼絆/エゴの変化
岬:古辺村に絆/好奇心を取得。
嵐丸:とりあえず、岬のスーツに反応示さない時点で完膚無きまでに怪しい人物だ(笑)。
岬:ところどころ、スーツ強調してるからね(笑)。
GM:突っ込んでいいものかどうか判らないのでスルーしている大人対応ですよ、村長の(笑)。
鬼門:なるほど。確かに大人だ(笑)。
嵐丸:大人対応かぁ、なら仕方ないな(爽)。
岬:ま、岬のやってる事、客観的にはヤクザだよな(笑)。
嵐丸:半分脅迫みたいな言い回しだったしねー。カマかけて逆に言質を取られそうになった感じ(笑)。
岬:いや、半分は「目を付けられる」のが目的だから、間違ってはいないんですが(笑)。
嵐丸:そしてゾンビの大群と山中でチェイスがしたい、と(笑)。
岬:んむ。仲間にチェーンソー持ちもいるし。日用品係でないのが残念ですが(笑)。
嵐丸:キャプテン・スーパーマーケットだっけ?(笑)
岬:うぃ(笑)。いやあれ、ちゃんとサム・ライミの死霊三部作なんですよ?(笑)
●ミドル3 『因習の村』 シーンプレイヤー:鬼門 登場難易度:任意
○古辺村
GM:では、鬼門の方は…まあ、村についての基本的な情報をまずは〈情報:噂話〉で振ってみてくれ。
鬼門:(ころころ)達成値15です。
>古辺村 〈情報:噂話〉
達成値5:古辺村は、山間にある鄙びた村である。外界から閉ざされ、活気に乏しく、村人たちはどちらかと言うと、閉鎖的かつ排他的な印象がある。
達成値8:古辺村には、古くから様々な伝説、因習が残っている。古代史的には異端の扱いを受けているが、その伝説に興味を持ち、調査に来る人間も少なからずいるようだ。
GM:以上。
鬼門:それで、その調査に来たうちの一人が小泉で、現在行方不明中というわけか。
GM:その通りだね。
鬼門:では、小泉について調べられますか?
GM:小泉については、東京在住の民俗学の徒だ。それ以上でもそれ以下でもない。ただ、彼が調べようとしていた『古辺村の伝説』についてなら調べられる。〈情報:噂話/知識〉で。
鬼門:どちらもないので、素で(ころころ)低いな…達成値11。
>古辺村の伝説 〈情報:噂話/知識〉
達成値5:古辺村の支配一族…古辺の者は、古代に権力の座から追い落とされた物部氏の末裔だと言われている。
達成値8:物部氏の祖先…祖神、ニギハヤヒは自らの子に、『十種の神宝』と『鎮魂の法』を与えたとされる。最終的に天皇家と石神神社に伝えられたその方法だが、零落した物部の民は、古辺村の中に、その術法を隠し伝えたと言われている。
達成値10:その証拠に、古辺には、村の背を貫く巨大な剣を思わせる山…八握山を筆頭に、十種の神宝に関わる地名が多く残っている。これは、この地そのものを鎮魂の法に必要な呪具に見立て、魔術的な意味を持たせたものである、という説がある。
GM:以上。
鬼門:「こいつは驚いたな…物部氏の末裔とは…。それになんだかキナ臭くなってきやがった…。さて、それじゃそろそろ部屋に戻るか。俺の勘が当たっていれば、今夜はちぃとばかりハードなことになりそうだからな」
岬:話が大きくなってきた。
嵐丸:ますます伝奇テイストが濃くなってきましたねぇ。こっちは『祭』の意味について調査してみようかな。封印の儀式か、開封の儀式か…まぁ、今度やろうとしてるのは開封の方だろうけど。
岬:今、大治郎はどこで調べてるの?
鬼門:まだ、交番ですかね。情報屋に連絡を取ったりしていたものと考えています。
嵐丸:セカンドサイト使っての調査みたいだし、データベースでも当たってるのかと思ってた(笑)。
岬:じゃあ、登場しても良いですか?
嵐丸:あ、こっちも。
GM:どうぞ。
嵐丸:「すいませーん、お巡りさんいますか?」
岬:「すみません。駐在はこちらで……おや?」インバネスにソフト帽、マスク姿の怪しい男(?)の姿で。
嵐丸:「…あれ、見慣れたペンギ…じゃなくて岬?」入り口でばったり。
岬:「嵐丸じゃないか。どうしてこんな所に? 今は危ないぞ」
嵐丸:「いや、お前こそ…」
鬼門:「あとは十種の神宝と鎮魂の法も調べておかないとな…って、あー、すいません。今、駐在さんは巡回に…って、あれ? 何で、お前たちがこんな所に来ているんだ?」と、2人を見て。
岬:「こりゃ、死霊課の鬼門じゃないか。調べてる警察ってのは、アンタだったのか……キナ臭い事になってきたな」
嵐丸:「…って、死霊課の大ちゃんが何でこんなとこに?」
鬼門:「年上の人間を捕まえて、大ちゃんはないだろうが。それと質問に質問で返すな」
岬:「まあ、どこかで茶でも飲みながら話そうか」
嵐丸:「いや…俺、連れがいるんだけど…」朔太郎を振り返り。
岬:「なら丁度良い。宿は取ってあるんだろう?」ペンギンの無表情な目が嵐丸をじっと見る。
鬼門:「まあいい。俺はちょっと捜査の応援を頼まれて、ここへ来ているんだよ。それで、お前さんらはどういった用事で来たんだ?」
岬:「ここで話すのか? 我は別に構わんが」
嵐丸:「それじゃ改めて。鬼門のおっちゃん、緊急事態…になるか判らんが、事件だ。とある民家が襲撃された痕跡を見つけた」
鬼門:「なんだって、誰がおっちゃんだ!? じゃなくて、民家が襲撃されているだと!? 一体どこだ?」
岬:「それは確かに聞き捨てならないな。俺も連れて行って貰おうか」
嵐丸:「落ち着いて。詳しいことは今から話す。落ち着けるところを…」交番の奥を覗いてみるけど。
鬼門:「巡回に出たばかりだから、まだしばらくは戻ってこないだろう。奥を使わせてもらうことにするか」
嵐丸:「ひとまず、形式的な届け出だけでも済ませとかない?」(小声で)「それに…ここの警察の対応も、少し疑問だからね」
岬:「まあ、上がらせてもらおうか……疑問?」
鬼門:「無駄だな。たぶん、ここの駐在さんに話しても、もみ消されて終わりだ。話は俺が聞かせてもらうよ」
嵐丸:「まぁ書類だけでも確認してみてよ。強盗か誘拐だかの届け出は来てないの?」
鬼門:「そんな話は何も聞いていないな。この村では何も起きてはいない。それが、ここの駐在さんの見解だ…が、その様子だと色々と知っていることがありそうだな」と、先を促そう。
岬:帽子を深々と被り直しながら、手(ヒレ?)で先を促す。
嵐丸:(小声)「ひとまず事務的なことをやって貰った方が、朔ちゃんも落ち着くだろうし」とりあえず、朔太郎の前で詳しい話は出来ないので。彼に書類の届け出その他をして貰って、その間に俺の調べた情報を伝えようかと。
鬼門:ああ、そういう意味か、了解です。「なるほどな。意外と友達思いじゃねぇか」と、小声で返しながら。
岬:「其方のご友人は、どこまで『此方側』を知ってるんだい?」
嵐丸:(小声)「今のところは、何にも知らない。これからの展開次第だね」で、大治郎が朔ちゃんに説明してる間に、俺は岬と軽く情報交換。そんで、後ほど全員で会議したい…ということをアイコンタクト。
鬼門:「じゃあ、ちょっといいかな。まず…」と、書いてもらおう。
GM:朔太郎が書類を作成する間に作戦会議となるわけだが、まあ、やっているから、鬼門も好きに参加して進めてくれ。
鬼門:了解です。
岬:「やれやれ。そういう事なら、彼は他所へ避難させた方が良い。手遅れになる前にね」
嵐丸:「それが出来れば良いんだけど……あっさり逃がしちゃくれないだろうなぁ、あの叔父さん」
岬:「叔父さん? この村の血縁者か。それが何も知らんとは嘆かわしいな」
嵐丸:「いや、それがさ…」朔太郎とこの村に来ることになった経緯を話す。
岬:「なら、益々ここから逃がした方が得策だよ。有力者に取り込まれたら、手遅れになる」
嵐丸:「あ、鬼門さんは一通り説明終わったらこっちに来てくれるー?」
鬼門:「…逃がせるものなら、そうした方がいいのは確かだが…そう簡単に逃がしてくれるとは思えんな」と、説明を終えて戻ってきます。
岬:「で、奴さんは今どうしてる?」
嵐丸:「叔父さんのことなら家にいるんじゃない? 婚約者は顔も見てないな」(小声)「…で、襲撃された時点では、朔ちゃんの父さんは生きていた…と、思う」
鬼門:「ああ、ちょっとまだ動揺している所はあるが、大分落ち着いてきているようだ」
岬:「そうか。……デジカメかノーパソは持ってきてるか? 鬼門のオッサン」
鬼門:「残念ながら、そういったものは持ってきていないな」
嵐丸:「それに近いのは持ってるけど、何に使うんだ?」袖を捲って『高天原』を示しつつ。
岬:「観てもらいたいモノがあってね……くれぐれも嵐丸のご友人には見せるなよ?」とDVDを取り出す。
嵐丸:…DVDドライブ、あるんだろうか。まぁあることにしよう(笑)。映像はホログラムで空中に投影される(笑)。
鬼門:「……こいつは。だから、鴨池さんは夜に外へ出るなと言っていたのか…」DVDの映像を見て。
嵐丸:「…現場に残った肉片…襲撃者はこいつらか?」
鬼門:しかし、鬼門。高校生の2人からおっさん、おっさん呼ばれてしまっている。まだ23歳なのに(笑)。
岬:いや、嵐丸がそう呼んでたから、もっと年上かと思ってた(笑)。
嵐丸:23歳なのは知ってます。最初は『大ちゃん』と呼んだけど、嫌がったので(笑)。
鬼門:なるほど(笑)。
嵐丸:「…あぁ。あと、現場でこんな日記帳を拾ってきました。朔ちゃんには見せてないけど」日記をテーブルに置く。
岬:「(……小泉は絶望的かね、これは)」
鬼門:「…こいつは、ますます朔太郎君を逃がすのは難しそうだな。奴らの目的の為にはどうやら朔太郎君が必要のようだからな」
嵐丸:「それで、これを撮影した人は?」詳しい話はまだ聞いてなかったよね。
岬:「……それが、行方を眩ませていてね。郵便が届いたという事は、そこまでは逃げ延びたのだろうが」
鬼門:「この映像の送り主は誰なんだ?」
岬:「知人の……まあ『此方側』の学者、と言えば判るだろ?」
鬼門:「小泉敏郎さんか…なるほどな」
嵐丸:「…日記によると、『祭』と『神』がキーワードだと思うんだけど。お二人さん、心当たり無い?」
鬼門:「俺がこの村の伝説について調べていた所に、十種の神宝と鎮魂の法というものがあったな。その二つの言葉に該当しそうだな」
岬:「鎮魂の法……むしろ小泉が送ってきた映像に映っていたのは、リビングデッド……屍人返しに見えたが」
嵐丸:「死んだ神様を生き返らせる儀式、とか?」祭そのものの意味に関してと、古辺本家について調査できるかな?
GM:では、まずは〈情報:噂話/魔物〉か〈知識〉で振ってみてください。
嵐丸:判定値の高い鬼門さん、頼む(笑)。
鬼門:了解(笑)。では、〈情報:魔物〉で(ころころ)達成値13です。
GM:では、まず祭りについて。
三十年に一度、開かれるこの大祭は、古辺家の跡取り…ひいては村の命運を決める重大な神事だ。
その内容については詳しく知られていない。
ただ、村全体の命運がかかっている、重要な儀式である、ということが伝えられている。
ニギハヤヒを祀る、古辺神社にある死反洞という場所の中で、選ばれた跡取りが婚礼の儀式を行い、それにより、古辺の家の全てが跡取りに継承されるのだそうだ。
GM:祭りについては、以上。古辺の家…というよりは、これは孝三自身の情報項目になりますが、〈情報:裏社会/噂話/魔物〉でどうぞ。
鬼門:では、また〈情報:魔物〉で。(ころころ)達成値15。
>古辺孝三 〈情報:裏社会/噂話/魔物〉
達成値5:現在の古辺家の当主であり、古辺村の実質的な支配者である。
達成値8:古辺神社で神事を執り行う立場にもある。古辺神社にはニギハヤヒノミコトが祀られている。
達成値10:古辺孝三は、物部氏に端を発する魔術師の家系だ。物部氏が天皇家に伝えたという鎮魂の法…その実態を知る人物であり、一説によると、実際に『蘇りの秘法』を隠し伝えられていると言われている。
GM:以上。
嵐丸:「ニギハヤヒノミコトと蘇りの秘宝ってのが臭いね…」
岬:「なるほど? 村長ではなく、村の有力者が他に居た訳か」
鬼門:鎮魂の法そのものについて、どういうものかを調べることはできますか?
GM:鎮魂の法については、付け加えておきましょう。
>鎮魂の法 〈情報:噂話/魔物〉、〈知識〉
達成値8:蘇りの術法として伝えられている。
達成値10:十種の神宝を使用し、祝詞を唱え、行われる祭礼…それを行うことで、死者は蘇るのだと言う。
GM:これですね。
岬:「ネクロマンシーは邪法だろう。人間の形で完全な蘇生をする例は珍しいぞ」
鬼門:なるほど。では、十種の神宝についても調べられますか?
嵐丸:十種の神宝ってのは、村の地名を見立てた儀式じゃないのかな。
岬:たぶんねー。村のあちこちに、それらしい祠とかがあるんじゃないかと。
十種の神宝は、羸都鏡一、邊都鏡一、八握劔一、生玉一、死反玉一、足玉一、道反玉一、蛇比禮一、蜂比禮一、品物比禮一の十種の天璽瑞宝である。
ここに実存しているわけではなく、これを見立てた地名が、村のあちこちに配されている。
それが魔術的な意味を持ち、この地で儀式を行える状態にしているようだ。
鬼門:ふむふむ、なるほど。了解です。
嵐丸:「今度やる『祭』で、この村全体が復活の魔法陣になる…そんなところかな」
鬼門:「ああ、そのようだな。さて、これでだいたい奴さん達が何をしたいのかは判ったな」
嵐丸:「差詰め、死者の行軍はその余波か? この分だと、手駒に使ってそうだ」
GM:例えば、村の背面を剣のように貫く山に八握、と名づけたり、池に羸都、邊都などの名前をつけ、この儀式を行うために整備されたような村だということです。ここは。
嵐丸:霊的見立ては実際にもやってますねー、寺とかで。
岬:風水とかでも良くありますな。
鬼門:そうですね。
GM:東京とかは、それがそのまま知名になってますからねえ。
岬:儀式の妨害が目的で良いのかなぁ? それとも成功させなきゃならない? どっちだろ。
嵐丸:儀式は妨害しないと駄目かと。朔太郎が生贄っぽいし。出来れば、彼の父親も助けたいところだけども。
岬:ああ、婚姻の儀式って、要は生贄なのか。
嵐丸:婚約者って、顔も出てないし。人間じゃない可能性さえある(笑)。
鬼門:奥様は魔女ならぬ、婚約者は魔物?(笑)
岬:うう。せめてヒトガタをしていてくれれば(笑)。
嵐丸:名状し難き物のような娘さんかもしれぬ(笑)。
岬:「小泉はどこまで掴んでいたのか、儀式はどこまで進んでいたのか……例の荒された屋敷も見ておきたいな」
嵐丸:「朔ちゃんの父親も、間に合うなら助けたいところだね。…居場所が分かればなぁ」
岬:「さて、な。父親は手遅れかも知れないぞ?」
鬼門:「行方不明か…そいつは厄介だな。行方が判らないということは、おそらくどこかで監禁されているんだろう? この村では俺たちに協力してくれる人間は…」
嵐丸:ちなみに、死者の行軍が出た場所とか、判ります?
GM:調べてみれば、簡単に。古辺神社周辺の森の中のようですね。
岬:神社か。行ってみましょうか。
嵐丸:「…まずは、これに映ってた森の中を調べてみたいかな」行ってみましょう。
岬:「そう、だな。小泉の遺体が見つかるやも知れん」
鬼門:「よし、急ごう。今は時間が惜しい」
GM:では、そちらの方に行ってみるということで、一旦、シーンを切りましょう。絆等、あればどうぞ。
嵐丸:大治郎さんに絆/連帯感を取得。
岬:古辺朔太郎に憐憫の絆を。
鬼門:岬に絆で、連帯感を。
▼絆/エゴの変化
嵐丸:鬼門に絆/連帯感を取得。
岬:古辺朔太郎に絆/憐憫を取得。
鬼門:岬に絆/連帯感を取得。
嵐丸:そういえば、朔ちゃんはどうしましょ。一緒に連れて行く? どっかに置いていく?
岬:交番か自宅に置いて行った方が良いんじゃない?
鬼門:自宅は壊れているから、交番で待っていてもらいますか。
嵐丸:鴨池さんなら辛うじて味方にはなってくれそうだけど。鴨池さんって、交番に住んでたっけ?
岬:交番か駐在所かによるんじゃない?
GM:交番の近くに住んでいますが、交番自体に住んでいるわけではないようですね。
嵐丸:なら、そっちで。向坂には知らせない方が都合いいかも。
鬼門:では、そうしましょうか。
岬:ではそれで。
GM:鬼門に言われれば、鴨池は「は! 本官にお任せください」と言ってくれますね。
鬼門:ちょっと頼りないけど、この人はいい人そうだからな。向坂に頼むよりも遙かに安心だ(笑)。
嵐丸:まぁ、仮に居場所がばれて襲撃されたとしても、儀式の日まで朔ちゃんだけは無事だろうし(ぁ
岬:鴨池さん! 鴨池さぁーーん!!
嵐丸:尊い犠牲でした…(ほろり(超マテ
鬼門:あんたの仇は俺が…殺る!
岬:みんな殺す気マンマンだ(笑)。
鬼門:あれ? おかしいな? そんなつもりは全く無いのですが?(眼を逸らしながら)
●ミドル4 『櫛玉饒速日命異説』 シーンプレイヤー:岬 登場難易度:任意
○古辺の森
GM:さて、では森の中。地図上では、ここに十種の神宝に見立てた地名の一つ…足玉洞という洞穴があることになっている。昼でも薄暗い森の中に、今、君たちはいる。
嵐丸:「この辺か…とりあえず、手分けして捜してみる?」ゴーグル着けて。
岬:「そうだな。とりあえず死ぬなよ。処理が面倒だ」
嵐丸:「そりゃお互い様。さて、『月読尊』アナライズモード…スタンバイ」
鬼門:「じゃあ、俺はこっちを探すか…」
GM:では、ちょっと〈知覚〉で判定してもらいましょうか。
岬:(ころころ)達成値12。
鬼門:(ころころ)達成値7。
嵐丸:助手込み。(ころころ)よーし! 達成値21(笑)。
鬼門:おお(笑)。
GM:では、まあ問題なく判りますね。かなり大勢の足跡が残っています。それが、足玉洞の方に続いている。また、12の岬…茂みの中に、小さなバッグが落ちているのを見つける。
岬:……見覚えがあったりします?(汗)
GM:君には見覚えがあるが、これは小泉の持ち物だ。
嵐丸:「お、遺留物発見?」中身を確認したいな。
岬:嵐丸に鞄を渡そう。
GM:中身には小物ばかりで大した物は入っていないが、小泉がこの場所にいたという確固たる証拠だ。
嵐丸:血痕とか付いてます?
GM:このカバンにはついていない。
岬:「……いや。だが郵便が届いたのだ。ここで死んだとは考え難い」
嵐丸:んー、足跡追跡続行で。
岬:洞窟の方へ向かいましょう。
鬼門:足玉洞へ行きますか。
嵐丸:他に無ければ、洞窟の中に入ってみます。
○足玉洞
GM:では、足跡を辿って洞窟の中に入っていくと…妙に広い部屋に行き着く。そこは、石壁と石畳で整備された頑丈な作りの部屋で、中には見たこともないような機材が並んでいる。
岬:機材、というのは現代的なもの?
GM:現代的であり、空想科学的な感じも受けます。少なくとも“人間が作り出した代物ではない”ように見えます。〈知識〉で振ってください。
嵐丸:助手込み(ころころ)達成値19。『高天原』のデータベースを検索、類似遺跡などから類推して解析。
鬼門:(ころころ)達成値9。
岬:(ころころ)ファンブル(笑)。
鬼門:岬の頭から湯気が(笑)。
岬:「む、むぅ。正気度が……」「てけり・り?」
鬼門:SAN値が下がった(笑)。
岬:SAN値は回復するのが大変なのです(涙)。
GM:では、用途はわかります。これは外科手術用の機械です。人間の手で作られたものではありません。少なくとも、数百年先の技術で作られた機械です。
嵐丸:「外科手術? …あ、そういえば…」澤田とか言う家令の頭に付いてた傷跡について話します。
GM:主に人間の脳を採取するために使用される、ある異星生物が作り出した装置です。
岬:お、おや? 急にSF色が(笑)。「……外なる神か。厄介だな」
嵐丸:脳を採取? 改造して洗脳とかできますかね?
鬼門:「…村中の人間の様子がおかしかったのも、そのせいなのか…?」
GM:さて、ちょっと〈情報:魔物〉…もしくは〈知識〉で振ってみてくれますか。
嵐丸:〈知識〉、助手込み。(ころころ)う、下がった。達成値15。
岬:どちらも同じ。技能なし(ころころ)達成値9。
鬼門:(ころころ)達成値19。
GM:まずは、この情報から開示しましょう。
>ニギハヤヒ 〈情報:魔物〉、〈知識〉
達成値5:天孫降臨以前に、この国に降り立ったと言われる天津神。
達成値8:十種の神宝と、鎮魂の法を伝えたとされている。
達成値10:天磐舟というものに乗り、天から降りてきた、とされている。古辺村には、このニギハヤヒについて異説がある。ニギハヤヒは天からやってきた異形の神で、この地の人間と、言葉以外の手段で交信し、そして、地震を起こし、地の底から貴金属を取り出したり、柔らかな鎧を臣下に与えたという。
達成値12:それらの技術について、引っかかるものがある。異星から来た知性体の中に、そのような技術を持つものがいる。その名はミ=ゴ。暗黒の星ユゴスより降り来る生物だ。ただし、これそのものがここで言うニギハヤヒかどうかは定かではない。
GM:追加で、ミ=ゴについて説明。
>ミ=ゴ
ミ=ゴは恒星間種族であり、彼らの主なコロニーはユゴス(=冥王星)にある。
恐るべき技術力を有し、地震採掘器、生体装甲、生物の脳を別なものに移し変えるなど、人間に為しえぬことも可能にするだけの力を持っている。
太古の地球の一部を支配していたことがあり、その技術の一部は、まだこの地球に埋もれていると言う。
彼らは、自分の目的のために、人間を手先として使う。時には、自らの教団を作り、人間の力を積極的に使おうとする。
彼らはより上位の邪神…“外なる神”を信奉している場合がある。
GM:以上。洗脳というよりは…脳の採取は純粋に人間についてサンプルを取るためであったり、下僕として使うために、余計な部分を排除して人形にする目的のためだったりします。
岬:本当に外なる神キター!「……ミ=ゴだと?! うぬぬ。父祖の名にかけて、奴らの侵略を許すわけには行かぬ」
鬼門:「…こいつはとんでもないことになってきやがったな……」
嵐丸:「…村人の何人かは、脳改造されてそうだな」
GM:この機械は、彼らの尖兵を作り出すための製造機というわけだ。脳のない肉体を操り、人間のように振舞わせて、村人として暮らさせている…そんなところだ。
嵐丸:それ、死体を動かしたりは出来るのでしょうか?
GM:脳を抜かれた肉体は、実質的には死んでいます。
嵐丸:…つまり、ここの村人で反応の薄かった人達は死体?
GM:そうなります。脳を抜き取り、余った死体を彼らの役に立つ奴隷として使っている状態、というところですね。
嵐丸:小泉さんも行軍の仲間入りしてそうだなぁ。
鬼門:なってそうですね。
岬:うう。助からないだろうなあ。
嵐丸:「…死者の行軍、ひいては襲撃者達の正体は、ここの村人かぁ…」苦い表情になって。
鬼門:「…久しぶりに、こいつはドタマに来たぜ。こんなふざけた事をした奴は許しちゃおけねぇ」ギリッと、奥歯を鳴らしながら。
岬:「しかしミ=ゴだとすれば、この村での目的は何だ?」
嵐丸:「うーん。『外なる神』の召喚とか?」
鬼門:「朔太郎君を寄り代としてか? なんだか、ありえそうだな…」
岬:「それはシャレにならんぞ。何しろミ=ゴの信仰対象は“あの”アザトースだ」
嵐丸:「ヨグ・ソトースの子となら戦ったことあるよ。アレは厄介だった…」遠い目しつつ。
鬼門:「そのトーストだか、ヨーグルトだか知らねぇが、これ以上好き勝手にさせるわけにはいかねぇ!」
嵐丸:村長には改造跡はなかったのかな。単に、孝三が村の支配者だから従ってるだけだろうか?
岬:「てけり・り!! てけり・り!!」「まあ、ショゴスもこのように申しておる。我も奴らを見逃すわけには行かぬ。嵐丸も協力してくれるな?」
嵐丸:「しょーがないでしょ、行きがかり上」肩を竦めて、手を差し出す。「朔ちゃんと、正気な人達だけでも助け出して…最悪の場合、村に火を放って脱出するパターンかな、これは」
鬼門:「そうだな。乗り込む前に鴨池さんに連絡を取っておこう。もしも、なにか異変があったらすぐに朔太郎を連れて逃げるようにと」
岬:「いや。日のある内に逃がした方が賢明だろう。何もなければそれはそれでごまかしようはある」
GM:さて…しかし、ミドル2の時点で夕方だった時系列…。そろそろ、問題の夜が来るのだよ。
嵐丸:あぁ、死者の行軍と出くわすんですね?(笑)
岬:大治郎さん! チェーンソーを! 早くチェーンソーを!!(笑)
GM:既に日は傾き始めている。
岬:鴨池さん、警官なんだから車くらい持ってる……よね?
嵐丸:自転車かもよ?
GM:いざ脱出! 自転車で…。
鬼門:鴨池はこの村で夜に起こっていることを知っているということは、俺たちの知った話をしても信じてもらえるかな? それなら、今すぐ朔太郎を連れて逃げろと言うこともできるのだけど。何も説明せずに、こちらの言うことに従ってくれるだろうか…?
GM:その辺は話してみないとわからない。
鬼門:なるほど。
GM:話としては鴨池に連絡して、朔太郎を逃がす方向でよろしいかな?
嵐丸:そうですねぇ。いちおう表向きは『村ぐるみの犯罪に朔太郎が巻き込まれる危険がある』という感じで。
鬼門:「わかった。鴨池さんに話してみよう」
GM:では、鴨池に連絡を取ろうとするところでシーンを切りましょう。絆等、あれば一応。
鬼門:絆で、朔太郎に守護を。
岬:嵐丸に友情で。
嵐丸:事件のエゴを絆/解決に変更、ミ=ゴにエゴ/嫌悪で。
▼絆/エゴの変化
嵐丸:事件のエゴを絆/解決に変更、ミ=ゴにエゴ/嫌悪を取得。
岬:嵐丸に絆/友情を取得。
鬼門:古辺朔太郎に絆/守護を取得。
●ミドル5 『大祭の夜』 シーンプレイヤー:嵐丸 登場難易度:任意
○古辺の森
GM:さて、そろそろ夜になろうとしている頃。…鴨池の家に電話をかけてみても、誰も出ません。
嵐丸:おやー?(笑)
鬼門:うーん、遅かったか(笑)。
岬:「……手遅れ、か?」
鬼門:「……くそ! 繋がらない。考えたくはないが…」
嵐丸:「こちらに協力しそうな人間は限られてるから…先手を打たれた?」
鬼門:「その可能性が高そうだ」
岬:「思ったより動きが速いな」
嵐丸:「ここであれこれ悩んでも仕方ない。疑わしい場所は…」
岬:「古辺の屋敷か?」
嵐丸:ところで、祭の日時と場所は決まってましたっけ?
GM:祭…というか、鎮魂の法が行われる場所は、古辺神社と聞いています。日時について、はっきりしたことは聞いていません。
鬼門:「それか、儀式を行う場所…古辺神社かのいずれかが、最も可能性が高そうだが…」
嵐丸:「祭が今夜なら、神社が怪しいんだけど……そうでないなら、古辺の屋敷に閉じ込めておくかな?」
GM:そんな相談をしていると、八握山へと続く山道に、篝火が一斉に灯る。
嵐丸:おおう? 祭が始まるか?
GM:八握山中腹辺りまで列が続き、そこで鳥居が照り返しで赤々と輝いているのが見える。
岬:「判りやすくて結構だが……時間はもう余り無いな」
嵐丸:「…鴨池さんも心配だけど、儀式が始まるなら神社に急いだ方が良さそうだね」
岬:「いずれにせよ、そこに向かえば鴨池にも会えるだろう」
鬼門:「…そうだな。今は儀式を止める事が先決か……」
GM:古辺神社に向かう方向でよろしいでしょうか?
一同:はい。
GM:では、一旦シーンを切りましょう。絆等…はないかな?
嵐丸:とりあえず、無しで。
岬:生存のエゴを、感謝の絆に。
鬼門:鴨池さんに絆/救出を。
▼絆/エゴの変化
岬:生存のエゴを絆/感謝に変更。
鬼門:鴨池巡査に絆/救出を取得。
嵐丸:こっそり潜入するパターンと、派手に突入するパターンを考えてたけど…どっちがいいかな?
岬:ここは、面子的に派手にいきましょうよ(笑)。
鬼門:うぃ(笑)。
●ミドル6 『屍祭』 シーンプレイヤー:なし 登場難易度:任意
○死反洞
古辺神社の死反洞に、古辺孝三、そして村を運営する人間たち…つまり、古辺の一族が集結している。
そして周囲には、ミ=ゴの技術で生ける死者と化した村人たち…それに取り押さえられた朔太郎と、鴨池がいる。
鬼門:おお、鴨池さん生きていた(笑)。
孝三は朗々と、一族に語り聞かせる。
その声と表情は、選ばれし者の誇りと…傲慢さ、そして妄執に満ちていた。
「…かつて、我らは祖神…ニギハヤヒの力を持ち、この国の呪術的な部分を担う物部の民であった。
しかし、我らは敗れ、この地に落ち延びた…。我らはそこで細々と生きてきた…。
しかし、朝廷は我らを滅ぼすには至らなかった。それは、我らが死を超越した存在であったからだ。
…物部の血は絶えぬ! これより鎮魂の儀を行い、不死の力の全ては次代の当主に受け継がれる!
そして、我らが“母にして娘”と一体となり、更なる力を得るだろう!!」
岬:「それで……死体の真ん中で、何になるつもりだい。墓守か?」のっそりと、黒い影が現れる。
GM/孝三:「…ほう…外から来た者か…」
嵐丸:あ、もう岬出てきた(笑)。
岬:そろそろ出ないと手遅れになりそうで(笑)。てか、母にして娘?! いやー! 何か嫌なの来たー!!
鬼門:では、私もそろそろ出るかな(笑)。
嵐丸:それじゃ、鬼門さんは俺と一緒に出てきます?
鬼門:そうしますか。
嵐丸:というわけで、キリのいいところを見計らい中(笑)。
岬:「『外』から来たのはお前さんたちだろう。この惑星は俺達のものだ」「てけり・り! てけり・り!!」
GM/孝三:「ほほう…古き者どもの遺産、ショゴスか…。まだ、そのようなものが残っていたとはな…」
岬:「星辰、未だ満つるを知らず……。滅びを受け入れるには早すぎるさね」
GM/孝三:「…お前にショゴスが付いていようと、我らにも、ニギハヤヒの遺産があるのでな…。古き者の技術で止められるものかな?」
岬:「我一人なら、無理だったかも知れんがね……アンタらはツイている。今日は、一人じゃないんだ」
その時―――死反洞の入り口方面から、地鳴りにも似た轟音を伴って“何か”が突っ込んできた。
天に星、地に死者の群れ。その只中を彗星の如く駆け抜けるは……装甲飛空挺『天鳥船』号!
嵐丸:「ふははははっ! 地方の実力者といえど、まさか対空戦力までは用意していまいっ! このまま強行突破してくれるわあっ!!」一気に突入してきたところで急ブレーキ、スピンをかけて周囲の死者を蹴散らしつつ止まる(笑)。
岬:派手だっ(笑)。日本神話とクトゥルフ神話がエラい事に(笑)。そっかー。それでこの面子かー(笑)。
嵐丸:まぁ、この位すれば絵になるかなーと(笑)。
鬼門:では、一緒に登場して天鳥船から飛び降りて着地!「てめぇのくだらない野望のために、いったいどれだけの人を巻き込めば気が済むってんだ? そのくだらない野望と因果…俺がぶち切ってやる!」チェーンソーのエンジンを始動させ、片手で軽々と持ち上げて、もう片方の手には対戦車拳銃を握り締める。
嵐丸:「…というわけで、お待たせ。せっかくの祭だけど、邪魔させて貰うよ?」
岬:ふわりっ、と浮かびあがりながら「そういう事だ。地に這え、屍人」無論、腕組み。
GM/孝三:「…ふん、なかなか面白いものを持っているようだな…。だが、我らの力…甘く見ない方がよいぞ。既に、もうそこまで“アレ”は来ているのでな」孝三の背後…死反洞の奥から、何かがこちらに向かってくるのを感じる。
岬:「母にして娘……まさか……」じっとり、と汗をかきつつ。
嵐丸:「地形把握、敵戦力分析開始。最適解を弾き出せ…」コクピットで表示されるデータを睨みつつ。
不定型な雲状の塊で、表面が泡立ち…幾つかの生物的な面影を浮かび上がらせては消える…そんな存在。
名状し難き姿をした“それ”は、見るものに漠然とした本能的な恐怖を呼び起こす。
それが今しも、この世界に現れようとしていた。
GM/孝三:「…さあ、来たぞ。儀式はすぐにでも完成する。朔太郎に我が意思を移し替え、私は死を超越し、存在し続ける! そして、“我らが母にして娘”と一体となり、より高次の存在となるのだ!」
岬:シュブ=二グラス?(がくがくぶるぶる)
GM:まあ、その通りですな。
岬:「おのれ、これほどの邪神が眠っておろうとは」
鬼門:「けっ! んなことさせっかよ! てめぇはここでくたばるんだよ。そして、てめぇが殺した村人に詫びを入れに行け。もっとも、てめぇが村人達と同じ所にいけるとは思わねぇけどな!」
嵐丸:「例え“神”だろうと…この世に存在する限り、斃す術は必ずあるもんさ。好き勝手はさせないよ、古辺孝三さん…」
GM:では、ちょっと説明しましょう。
・孝三は、捕らえた朔太郎を2ラウンド目終わりに乗っ取ろうとします。
嵐丸:また時間制限バトルかー(笑)。
鬼門:2ラウンド以内に倒さないといけないということか…殴って殴って、殴りぬくしかないな(笑)。
岬:向こうの火力が高いとありがたいんだが(ぉ
・乗っ取られただけならば、朔太郎はまだ救える可能性がありますが、乗っ取られている間に朔太郎が死亡すると、それっきりです。孝三は死にますが、朔太郎も救えません。
嵐丸:…ん? 乗っ取られた後でも分離する方法があるって事かな?
・また、3ラウンド目の終わりまで乗っ取られた状態の朔太郎が場に存在していると、今度は後方から来る魔物…邪神ショブ=ニグラドと一体化します。
そうなると、朔太郎(=孝三)は能力が飛躍的に上昇し、大量のパワーソースが付与されます。
・朔太郎が孝三に乗っ取られた場合、その分離を解く方法が存在しています。
儀式に使われている条件の一つに、十種の神宝に“見立てた”物が存在しているわけですが…
嵐丸:この洞窟自体も見立てに使われてるんでしたな。洞窟内に、見立ての核になるオブジェクトがあるんだろうか。
岬:まさか「洞窟そのものを吹っ飛ばせ」って事はないでしょうしね(笑)。
この儀式の中にも、それがあります。この洞窟内に存在し、ここに霊的な力を与えているものを見つけ出し破壊すれば、儀式を中断させることが可能になります。
鬼門:よかった。流石に洞窟そのものではなかったようです(笑)。
嵐丸:見つけるには技能判定でしょうか?
GM:〈知覚〉で判定していただければ判りますよ。
岬:〈知覚〉判定は、行動を消費しますか?
GM:行動を消費します。
嵐丸:捜すのはラウンド進行に入ってからか。了解です。
GM:では、クライマックスフェイズに移行しますが、よろしいでしょうか?
一同:OKです。
GM:[SA:儀式の完成を阻む]、を渡しましょう。最後に絆等あればどうぞ。
嵐丸:知識へのエゴを絆/活用に変更します。
鬼門:なしで。
岬:ありません。
▼絆/エゴの変化
嵐丸:知識へのエゴを絆/活用に変更。
■クライマックスフェイズ■
●クライマックス 『ふるべ、ふるべ』 シーンプレイヤー:なし 登場難易度:PC全員登場
○死反洞
岬:〈知覚〉は低いのでお任せします〜。
嵐丸:任されました。こっちは攻撃力が低いので(笑)。
鬼門:俺や岬だと失敗する可能性が高そうですもんね(笑)。
岬:ええ。一行動消費が痛い。
嵐丸:さて、エンゲージはどんなかな…。
○現在のエンゲージ
【生ける死者A】【孝三】【生ける死者B】
【嵐丸・岬・鬼門】
行動値:(15)孝三→(11)嵐丸・岬→(10)鬼門→生ける死者
GM:敵は3グループ並んでおり、それぞれはエンゲージしていません。どれもPCからはマイナーアクションで移動が必要な距離にいます。
嵐丸:マイナー使う人います? 必要なら《戦局分析》しますが。
岬:あ、頂けるとありがたい。少しでも孝三に近づいておきたいです。
鬼門:まあ、私は銃も使えるので大丈夫です。
岬:あれ? 全員移動しない? それなら移動必要ないや。
GM:生ける死者の中には、見覚えのある顔が混ざっていますね。小泉敏郎とか、向坂巡査部長とか、見たことはありませんが、朔太郎の父も混ざっています。
岬:「小泉……無念は晴らすぞ」
嵐丸:位置から見て、死者は壁役じゃないのか…少し意外だな。もしやエキストラの爆弾とか?
岬:自爆は恐いなあ。
嵐丸:念のため、周りの死者を潰した方がいいかも。
岬:しかし、最初の2ターンは孝三に集中したい気も。
嵐丸:全員くっついてる状態なので、連続《虚無への供物》とかやられると厄介です。
岬:一撃なら《獣の盾》で防げますが……連続はキツいですね。
嵐丸:こっちは魔獣化すれば無限行動コンボが使えるし、次のラウンドで上手くすれば何とか。
▼ラウンド1
GM:では、セットアップから行きましょうか。行動のある人。
岬:オートで《獣化》、《生得武器:射撃》。
嵐丸:移動は要らないみたいなので、なしで。
鬼門:《殺戮の宴》を使用します。人間性12に。
GM:では、こちらは《絶対先制》。孝三が行動します。マイナー《呪文》、 オート《呪圏拡大》、《オーバーブースト》。常時《高等魔術理論》、メジャー《シャイニングレイ》でPC全員を攻撃。(ころころ)命中32、回避は〈意志〉でどうぞ。
嵐丸:カバーリングはいつも通り、防御判定後で?
GM:判定後で構いません。
嵐丸:(ころころ)達成値8。
岬:(ころころ)達成値4、普通にヒット。
鬼門:(ころころ)達成値14。こういう時に限って無駄に出目が高い(笑)。
岬:惜しかったですね。
鬼門:うぃ(笑)。
GM:では(ころころ)29点の〈光〉ダメージ。
嵐丸:《シールド》使用! 更に《呪圏拡大》。「衝撃中和フィールド『天岩戸』起動!」巨大な岩戸の幻影が、敵の攻撃を受け止め減衰させる!(ころころ)あう、低い(笑)。10点実ダメージ軽減。
岬:「てけり・り! てけり・り!」ショゴスが懸命にダメージを受け止める。
嵐丸:19点通って…1点足りずに魔獣化。期待値で大丈夫だったのに…(一同笑)。
GM:哀れな(笑)。
岬:ほろり(涙)。残りFP42です。
鬼門:こちらはFP26。
>孝三
GM:では、通常のイニシアティブ。まずは孝三が15で連続攻撃、組み合わせは同じで(ころころ)クリティカルし申した。
一同:(ころころ)無理(笑)。
嵐丸:どちらか庇ってください。いきなり死ぬ(笑)。
岬:《俊敏なる盾》で嵐丸をカバー。黒い触手がうにょろ〜んと伸びたかと思うと、皮膜状になって嵐丸の盾になる!
GM:では(ころころ)31点の〈光〉。
岬:29点貰って……何とかまだ立ってる!
鬼門:耐えられない。魔獣化します。デビルマンに変身!
嵐丸:「あいたたた…サンキュ、岬」
岬:「例には及ばぬ。それより、早く儀式の核を!」
GM/孝三:「…貴様らも、今日この日の祭壇に供物として捧げてくれるわ!」
>嵐丸
嵐丸:「さて、見立ての核になってるのは…」〈知覚〉判定します。(ころころ)達成値16、期待値だが…どうかな?
GM:わかりますね。孝三の真後ろに、勾玉を巻きつけた榊があります。それですね。
岬:エンゲージは孝三と同一?
GM:いいえ、孝三と一緒ではありませんが、接近戦を仕掛けて破壊するなら、孝三が邪魔です。射撃で狙い撃つなら問題なく狙えますね。
嵐丸:「孝三の後ろの勾玉、あれだ!」攻撃お願いしますー。
>岬
岬:では、マイナーで《切り裂くもの》、メジャーで攻撃します。対象は勾玉で。(ころころ)達成値30。
GM:そりゃ当たる(笑)。ダメージどうぞ。
岬:(ころころ)うわ、低い…22点〈斬〉。
GM:それはどう減らしても無理だな。勾玉は破壊された。
嵐丸:「ナイス!」
GM/孝三:「ぬう!? 儀式が!」
鬼門:「よし!」
岬:「これで最悪の事態は回避されたか……。嵐丸、感謝するぞ!」
GM/孝三:「おのれ…このまま、計画の全てを水泡に帰させてたまるものか!」
嵐丸:さて、次はかなり怪しい死者を倒して欲しいところ。
岬:大治郎さん、頼んます!
>鬼門
鬼門:「向坂巡査部長…悔しかっただろう。警官として村人を守れなかったことも辛かっただろう…あんたの無念は俺が晴らす!」マイナーで《戦闘形態》。「だから、迷わずに逝ってくれ…」対戦車拳銃を向坂のグループに向けてぶっ放す!
GM:では、判定の必要なく、生ける死者1グループは潰れた。
鬼門:判定の必要なかったのか(笑)。
嵐丸&岬:やっぱりエキストラかーっ!(笑)
○現在のエンゲージ
【生ける死者A】【孝三】
【嵐丸・岬・鬼門】
行動値:(15)孝三→(13)鬼門→(11)嵐丸・岬→(?)生ける死者
>生ける死者
GM:では、PC全員が行動したので、残った死者の軍団が移動。PCにエンゲージする、以上。
嵐丸:わー、やっぱりそう来たか(笑)。
岬:えーと、エキストラもやっぱり戦闘移動の邪魔になりますか?
GM:データはありませんが、障害物として扱うのが自然でしょうね。群れですから。
岬:うう。《戦局分析》で逃げるのは無理ですね;;
嵐丸:離脱は無理ですね。たぶん、次ラウンド頭に自爆すると思います(笑)。
GM:何も無ければ、これで1ラウンド終了。
嵐丸:こちらは何もないですな。
岬:こちらもクリンナップは無し。
鬼門:なしです。
○現在のエンゲージ
【孝三】
【生ける死者A・嵐丸・岬・鬼門】
行動値:(15)孝三→(13)鬼門→(11)嵐丸・岬→(?)生ける死者
▼ラウンド2
GM:では、セットアップ。
鬼門:《真なる魔》を使用します。人間性1に。
GM:こちらは二度目の《絶対先制》。組み合わせは同じで(ころころ)達成値32。
嵐丸:(ころころ)達成値14。
鬼門:〈意志〉を持っていないので、回避不可能です。
岬:(ころころ)またクリットで避けた?!
嵐丸:出目が良いなぁ(笑)。
GM:頑張るなあ(笑)。
鬼門:すげー、2連続とは(笑)。
岬:ショゴスがやる気らしいです(笑)。
GM:では(ころころ)35点の〈光〉。
嵐丸:ここは鬼門が俺をカバーリングして、《真理のe》やってもらえるかな?
岬:そうして貰えると助かります。俺がやると人間性が……。
嵐丸:次の範囲攻撃は俺が止めるので。その前に自爆攻撃が来るだろうけど、そっちは岬に何とか(笑)。
岬:それは、愛1点もらえれば《獣の盾》します。
嵐丸:「おっちゃん、ガード頼む!」鬼門の絆固定、愛1点を彼に。
鬼門:「だから、俺は23だ!」では、嵐丸を《黒鉄の機神》でカバーします。そして、もらった1点でHA《真理のe》を使用します。人間性マイナス2。
GM:では、それは通し。そのままイニシアティブプロセスへ。
>孝三
GM:行動15で孝三から。まず、HA《虚無への供物》で死者の群れを吹き飛ばそう。AGP3点使用。
嵐丸:「そいつも想定内だ! 岬、頼む!」岬の絆を固定、彼に愛を1点。
岬:「任せておけ!」貰ったAGPでHA《獣の盾》発動。
GM:(ころころ)25点の〈魔〉ダメージを岬にプレゼント。
岬:流石に魔獣化。「ショゴス、耐えてくれ……ッ」
鬼門:「ちぃ! 頼んだ岬!」こちらも岬の絆を固定。そして、初期絆も固定して、愛を2点岬に渡します。
岬:ありがとうございます。
GM/孝三:「ちぃ、なかなか頑張るな…だが、これで止めだ!」本来の行動、いつものやつ行きます。(ころころ)達成値29。
嵐丸:いちおう回避〜(ころころ)達成値12。
岬:(ころころ)達成値10、さすがに喰らった。
鬼門:命中します。
嵐丸:《OS:命をかけて》+《呪圏拡大》。同エンゲージの全員をカバーリング!「衝撃吸収フィールド『黄泉比良坂』起動!」虚空に現れた漆黒の“穴”が、光の奔流を呑み込む!
鬼門:うーん、派手だ(笑)。
GM:おおう。では、ダメージを出しておこう(ころころ)ここぞとばかりに高い(笑)。44点の〈光〉。
鬼門:何だこの出目は!?(笑)
岬:6の数がおかしい(笑)。
嵐丸:GMのダイス目が凄い(笑)。だが、ミ=ゴへのエゴを固定、罪1点使ってHA《真理のe》!「そんなものが…効くかッ!!」
GM/孝三:「受けきった…だと!?」
岬:「これで……こちらの番だな?」
○現在のエンゲージ
【孝三】
【嵐丸・岬・鬼門】
行動値:(15)孝三→(13)鬼門→(11)嵐丸・岬
>鬼門
鬼門:「そろそろ本気で逝かせてやるぜ!」マイナーで孝三にエンゲージ、ビッグチェーンソーで斬り付ける!(ころころ)クリット!!(一同笑)
嵐丸:おおー(笑)。
岬:おお、装甲無視!
GM:(ころころ)命中しますな。
鬼門:(ころころ)56点の〈闇〉ダメージ!「イヤーーーー、ハアァァァァァ!!!」
GM:それは魔獣化するな。HA《超魔の命》に10点使用して復活。
嵐丸:次は岬もエンゲージするよね?
岬:……え? 次は無理ですが……(汗)。
嵐丸:エキストラが消えたから、移動できるはず。
岬:いや、マイナーが2回消費しちゃうんですが……ああ、行動回数回復か! OK。フルコンボは無しで移動します。
嵐丸:頼みます。俺は例のコンボを。
○現在のエンゲージ
【孝三・鬼門】
【嵐丸・岬】
行動値:(15)孝三→(13)鬼門→(11)嵐丸・岬
>岬
岬:マイナーで《符術》、移動、《ハンティングスタイル》で零距離射撃!(ころころ)達成値24。
GM:(ころころ)達成値15、当たりました。
岬:「今宵のショゴスは血に飢えておるわっ!!」(ころころ)53点〈斬〉!
GM/孝三:「…ぬう! 下賎な奴隷生物などで我が身に傷を…!」
岬:「菌類如きに言われたくは無いわっ!」
嵐丸:菌類なのか(笑)。
岬:ミ=ゴは巨大な宇宙菌類です(笑)。
嵐丸:なるほどー(笑)。
鬼門:そうだったのか(笑)。
GM:形状が羽虫っぽいのに菌類だそうですよ。
岬:外見は蟹っぽいらしいですよ? どんなだ(笑)。
嵐丸:殻を割ると、カニならぬキノコの繊維が詰まってるのか。美味そうだ(笑)。
岬:でも、蟹だと思って割るとしょんぼり感が(笑)。
○現在のエンゲージ
【岬・孝三・鬼門】
【嵐丸】
行動値:(15)孝三→(13)鬼門→(11)嵐丸・岬
>嵐丸
嵐丸:「時間はかけない。速攻で…終わりにしてやるッ!」待機解除、マイナーで装甲車ごと孝三にエンゲージ。メジャーで《OS:守護者》使用。「自律思考型式機神『天照大神』起動!」『天鳥船』の甲板上に、輝く女神の幻影が現れる。
○現在のエンゲージ
【岬・孝三・鬼門・嵐丸&天照】
行動値:(15)孝三→(13)鬼門→(11)嵐丸・岬→(9)天照
>守護者『天照大神』
嵐丸:更に守護者『天照大神』が《OS:彼の出番だ》《呪圏拡大》。同エンゲージ内の味方全員を未行動に。周囲のナノマシンが、味方の攻撃を正確に模倣・再現する!「実体模造機巧『祓戸大神』…」以上。後はよろしく(笑)。
岬:では、行動値順に大治郎さん、どうぞ(笑)。
嵐丸:ちなみに人間性、ちょっきりゼロ。
岬:てか、岬が言うのも何だけど、人間性よく持つね?
嵐丸:《ファミリア》でだいぶ節約してるからね。それでも裏コンボを考慮に入れると厳しい。
>鬼門
鬼門:「よっしゃ、サンキュー嵐丸! それじゃ、もう一丁いかしてもらうぜ!」ビッグチェーンソーで攻撃!(ころころ)達成値18!
GM:(ころころ)達成値17…惜しい。
鬼門:(ころころ)41点の〈闇〉ダメージ!
GM:喰らったが、まだ元気だな。
>岬
岬:「まだ俺達のターンは終わりじゃないぞ!」《超逆境》、《ハンティングスタイル》からHA《並列思考》AGP2点。メジャー《伝説の一撃》三連発!
GM:通しましょう。判定どうぞ。
岬:(ころころ)…げ。ファンブル。
鬼門:うわー!?
嵐丸:…愛渡そうか?(笑)
岬:あ、愛を1点下さい(涙)。
嵐丸:知識の絆を固定、愛を1点どうぞ(笑)。「岬、左横10cmを攻撃!」後ろから指示を飛ばす(笑)。
岬:「了解した!」すみません。振りなおし(ころころ)達成値25。
GM:(ころころ)一発目は命中。
岬:(ころころ)103点〈斬〉。
GM:まだ生きてますな。
岬:二発目、行きます。(ころころ)達成値24。
GM:(ころころ)これも命中。
岬:(ころころ)110点〈斬〉。
GM:二発目で死んだ。流石にFPがもう無い。そこで真の死。
岬:これで斃れてくれたか。良かった。「弾け飛べ! 真の不死の何たるかを知らぬ愚者よっ!!」
嵐丸:うーむ。《超逆境》付き《並列思考》は無茶なダメージが出るねぇ(笑)。
岬:まあ、一発だけにしか《超逆境》乗らない、と言われても仕方ないコンボではあります。
GM/孝三:「…く…死すらも超越し…永遠を手に入れられるはずだったのに…不死なる刻が…無に…」そこまで呟くと、口元から鮮血を溢れさせ倒れる。
岬:「久遠の時の彼方にて、再び逢い見えようぞ」
嵐丸:「まぁ、他人の価値観に口出す気はないけどさ……それで人様に迷惑かければ、相応の反動は来るもんだよ。…あんたには、手遅れだったみたいだけどね」肩を竦めて溜息を吐く。
鬼門:「そのくだらない夢を抱いて、逝くんだな。お前の裁きは地獄の閻魔さんに任せることにするぜ…」
岬:「小泉……敵は討ったぞ」バサリと翼を翻すと、ショゴスがインバネスに変わる。
GM:さて、戦闘が終了したので、ここで人間性の回復と行きましょう。
岬:(ころころ)期待値越え。復帰です。
嵐丸:お帰り〜。ちょっきりゼロで済んだので、ダイス振る必要無しです(笑)。
鬼門:絆が5個で、人間性がマイナス2なので振る必要はなしです。
岬:岬は、毎回この瞬間ドキドキします(笑)。
嵐丸:《並列思考》コンボはコストも強烈だからねぇ(笑)。
岬:最大で25消費とかありえなーい(笑)。
鬼門:同じ《並列思考》持ちとして、その気持ちはよくわかります(笑)。
GM:では、全員帰還したので、エンディングに行きましょう。
嵐丸:でも、今回は思ったより楽できたな。
岬:いや、嵐丸と大治郎のお陰で、岬もかなり楽してます。
鬼門:いや、今回の功労者は何と言ってもお2人でしょう(笑)。
嵐丸:実は再行動コンボをもう一回と、範囲カバーリング+《ノイズメーカー》まで覚悟してたんですが(笑)。そこまで使うと、人間性がマイナス16になってた(笑)。
岬:いや、実は大治郎と嵐丸がカバーリング引き受けてくれないと、ラストのコンボは撃てなかったんですよ(笑)。
GM:まあ、復活系HAを外した面子なんで、食らうか無効化してノーダメージか、の選択が出来る相手にしておかないと詰むだろうな、と。それで敵はあまり無茶はしない方向で作りました。
鬼門:なるほど(笑)。
嵐丸:ふむふむ。
GM:クトゥルフっぽさを出したかったので、すぐさま荒事になりそうな面子は最初から外す方向で考えて、PC1が嵐丸。
嵐丸:攻撃力ないからねー。性格もこうだし(笑)。
GM:ネタがネタなんで、岬を入れて、後は調査をする理由のあるキャラ、という順序で考えました。
岬:日本神話分が嵐丸、ゾンビ分が大治郎で補完されてて面白かったです。この組み合わせは有りだなー、と(笑)。
GM:そういうくくりでPC選んだので、戦闘は最初からあまりきつくはしないようにしようと考えていました。
嵐丸:嵐丸は前にもクトゥルフ系シナリオに噛んでますしねぇ。
■エンディングフェイズ■
●エンディング 『死せる村の終焉』 共通ED
○死反洞
戦闘が終わり、村の実力者だった孝三は息絶えた。
まだ、人間としての意識が残っていた古辺の一族の者は、全てが無に帰したことを知り、茫然自失している。
村にいた生ける死者たちは、もう動く力を失い、村は完全に静けさに包まれていた。
――――“死”が蔓延していた古辺村は、文字通り、全滅を迎えた。
岬:はっ! ハスター教を布教するチャンス?(するな
GM:倒れた村人の中に、朔太郎の父親が混ざっている。朔太郎は、ふらふらと物言わぬ父の元に歩き、そこに座り込んだ。「…親父…」
嵐丸:「朔ちゃん……」近づいて、朔太郎の肩に手を置く。
GM/朔太郎:「親父…俺が、叔父さんに狙われていることを知って、村から逃がしてくれたんだってよ…。それは、古辺の掟に逆らうことだったらしい…。親父は『逆者』の烙印を押され、叔父に殺された…らしい…」
嵐丸:「そうみたいだな……。けど…そうまでしても、朔ちゃんのこと、護りたかったんだろうな…」ぽんぽん、と優しく朔太郎の肩を叩きながら。
GM/朔太郎:「…ああ…最後の最後まで、俺のことを守ろうとしてくれていたんだと思う。…村に、いい思い出なんて無かったが…今度は全部まとめてなくなっちまった…」
嵐丸:「…せめて、ちゃんと弔ってやろうな。そんで一息吐いたら…また東京に戻ろう」
GM/朔太郎:「…ああ…。何にせよ…親父を弔ってやらなけりゃな…」
岬:「それで、朔太郎さんだったっけ? お前、これからどうするんだ。生き残りの村人を纏めるのか、それとも東京に帰るか」
GM/朔太郎:「…この村を、俺が…?」
岬:「ああ。あの村長よりは、適任だと思うがね」
嵐丸:村人をまとめるのは…考えてなかったな。
岬:まあ、生き残りがいるみたいだからねぇ。
嵐丸:残った少数も刑務所行きになるのかなーと思ってたけど。
岬:それは、大治郎さん次第かな。
鬼門:こちらは罪を犯したというのであれば、裁かざるを得ないんですよね…でも、犯罪を立証できるかと言うと、かなり微妙な気もする(笑)。
岬:下手に人がいなくなると、シュブ=ニグラドが恐いような気も(笑)。
鬼門:今回の事件の張本人も死んだし、改造された人たちも跡形もなくなったから、何も証拠は残っていないんだよなー(笑)。
嵐丸:死体は残ってるけどね(笑)。
岬:一応物証はあるけど、容疑者を立てるのが難しそうですね。
鬼門:そうなんですよね。証拠がなければ動けないのが警察なので、なかったことになるでしょうな。
GM:意識の残っている古辺の人間はいるのだよ。つまり、孝三のやっていることを知りつつ、付いてきた人間は。普通の法律で裁けなくても、活動を封じることは、死霊課の仕事ではないかと思うが。
岬:村長がその代表か。
GM:そうなりますね。
鬼門:なるほど、そうだったのか。ならそれは長沢に連絡とって応援に来てもらう必要があるな。
嵐丸:「朔ちゃんがそこまで背負い込む必要は、ないと思う。思うけど……どうするか決めるのは朔ちゃんだな」
GM/朔太郎:「…この村、今まですっと、死んでいたんだよな…。ようやく、長い“呪い”が解けて、村は開放されたんだよなあ…。俺は、この村が嫌いだ。でも、親父が住んでいたこの村が、蘇るなら……俺がやってみても、いいのかな?」
嵐丸:「村を蘇らせる、か……大変だと思うよ? 元々過疎気味だったんだし」
岬:「まあ、選ぶのはお前だ。だが、もしこの村に残って、困った事があったら……ここに連絡しなさい。怪異絡みなら力になれる筈だ」メモを渡す。
GM/朔太郎:「…ああ」メモは受け取って「まずは、東京に戻るよ。そうして、村を蘇らせることの出来る人間になって、また帰ってくる」
嵐丸:「…そうだな。高校生のままじゃ無理だけど、大人になれば、きっと…」
鬼門:「そうか…男が決めたことだ。やってみな。だが、どんなことがあろうと最後まで諦めるなよ。親父さんのように、な…」
GM/朔太郎:「…ああ、きっと…そうする」
嵐丸:「…その時には、相談してくれよな。報酬額次第では、力になる。…友達として!」グッとサムズアップ。
岬:やっぱり報酬は取るのか!(笑)
嵐丸:OPと同じ台詞で締めてみる(笑)。
鬼門:ふふ、相変わらずなんて熱い友情なんだ(笑)。
GM:朔太郎はその言葉に小さく笑って「また、それかよ。こういうときはロハで引き受けるのが友情だろうが」
嵐丸:「いやぁ、世の中って世知辛いもんだよねぇ?」しれっと笑いながら。
GM:朔太郎の顔に少しの明るさが戻る。
嵐丸:「それじゃひとまず…後始末して帰りますか!」
そんな話をしながら、彼らは古辺村を後にする。因習に縛られた村は、もう存在していない。
――――だが、この先。
一人の青年が、故郷を復興させるために活動を開始する。
それが実を結ぶのは、今より何年、何十年か先の話だ。
死した村が無くなり、蘇る。
この日は、古辺村が死んだ日であり、そして復活に向けて歩み始めた日であった。
Beast Bind New Testament
『ふるべ、ふるべ』
THE END
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