■アフターセッション…という名の言い訳後書き■

●今回の反省点

 ここでは本編で書けなかったセッションの反省点や、解りにくかった部分の補足をします。
 今回の反省点は、何といってもこれでしょう。

●(またもや)時間がかかりすぎた
 このセッション、前回と同じく夜の10時に始めて、終わったのは…何と翌朝の8時30分
 何を反省したんだお前は!? …と言われても仕方ないほどの超過っぷりです。はっはっは(渇笑)。
 …いえね、これでも反省はしてたんですよ? 何とか時間短縮しようと思って、シナリオ作る時にも気をつけました。
 残念ながら結果は伴いませんでしたが、時間超過の原因は割とはっきり判っていたり。
 で、以下がその原因です。

1:シーンそのものが長すぎる
 前回の反省から「シーン数を少なくすれば、時間短縮できるよね」と考えたGMは、『セッション全体の予定時間』を『前回、一つのシーンにかかった時間』で割って、ちょうど良いシーン数でシナリオ作ったつもりでした。
 ただ、これも前回の反省からなんですが…3人いる今回のヒロイン、それぞれちゃんとキャラ立てしようと描写に気を配りイベント組んだ結果……シーン一つ一つにかかる時間が前回よりもかなり延びていたんですな(笑)。
 いくら数が少なくても、代わりに内容が長くては時間短縮出来るわけがなかったのでした。てへ♪(←こら)

2:戦闘重視も程々に
 今回のボスは『時間を操る女神』、しかも『世界のエゴ』という得体の知れない代物で強化されているとあって、前回よりも難易度高い戦闘にしようと最初から決めていました(勇司のPLの希望、というのも半分本当ですが)。
 で、そのコンセプトに関してはほぼパーフェクトにクリア…したのは良かったんですが。
 強大な敵を出せば、戦闘にかかる時間も長くなるという当然の事実を失念してました(爆)。
 実はクライマックス戦闘だけで約3時間かかってたりします(前回は1時間半)。…これで時間短縮? アホです


 …とまぁ、反省点が色々出たにも関わらず。やり遂げた笑顔で満足してるGMがここにいたり(笑)。
 何といっても、時間超過以外の反省点は全部クリアできましたし、セッションやってて凄く楽しかったんですわ。
 徹夜だったというのに寝落ちしたPLは一人もいませんでしたし、それぞれロールプレイも素晴らしく充実してました。

 でも、さすがに今度からはもっと短いシナリオ作ろうと心に決めましたが(笑)。


●補足…というか蛇足

1:ヒロインのネーミングについて
 実はヒロインたちのネーミング、『明日香(明日)/古宵(今宵)/朔夜(昨夜)』で『未来/現在/過去』を象徴してました。元々は『時の女神(ノルン)』の化身として設定したキャラだったんですが…読んでた人は気づいたかな?
 明日香は『未来への希望』、朔夜は『過去の記憶』、古宵は『現在の意志』を司るという設定でした。
 セッションではアラキのPLだけが途中で気づいてくれたみたいです
(*他にもいたかもしれないけど、実際に指摘したのは彼だけ)
 彼は『トキワノヒメ=時輪之姫』のネーミングも(こちらが名乗る前に)予測して、GMを驚かせました。
 明日香が双真の幼馴染み、という部分にも疑問を差し挟んでいたし…GMは内心「鋭いなぁ」と思いながら見てました(笑)。

2:朔夜の行動の矛盾について
 朔夜が目指していた『常葉家』に関して、勇司と蒼紫が立てた相反する推理、ある意味どちらも正解です。
 彼女が司る『記憶』は3人の人格が分離する“四ヶ月前”以前のものなので、朔夜は『明日香の正確な所在』を知らなかったのです。
 朔夜が目指していたのは『本来の常葉家』ですが、本当に探していたのは『常葉家の近くにいるだろう明日香の所在』だったんですねー。
 実は朔夜が『古宵』を知らなかったのも同じ理由。『古宵』という名は、人格が分離した後に“古宵自身が自分に付けた名前”だったので、朔夜には知りようがなかったわけです。
 最初、明日香と会った時に一旦別れたのは、邪魔者(PCたち)が多かったため…と、朔夜自身に“明日香を殺す事への躊躇い”があったから…だと思ってください。
 GMは『真相が判らなくてもイベントで話は進む』事を知っていたので、いちいち説明しませんでしたけどね(笑)。

3:エンディング分岐について
 このシナリオ、クライマックスの展開によって分岐するように展開を用意してました。
 その鍵になるのが、クライマックス序盤で提示した『ヒロインを救うための選択肢』です。
 実際のセッションでは(GMの期待通りに)1の選択肢を選んで貰えましたが、他のを選んでいたらというと…。
【選択肢:2を選んだ場合】
 これは『ヒロインの存在もろともエゴを浄化する』選択肢でした。朔夜がやろうとしてた方法も実はこれ。
 エゴをヒロインに封じ込めたまま消し去ることで、常葉之姫を弱体化させる…具体的に言うと、HA《超魔の命》に使用するAGPを一人につき10点ずつ減らせる、という設定でした。全員消せば《超魔の命》は使用不可になります。
 もちろん、これを選んだ場合そのヒロインは助かりません(HA《遠くからの声援》もなし)。戦闘だけを見れば格段に楽になるものの、後味悪いEDが彼らを待っていたことでしょう(笑)。
【選択肢:3を選んだ場合】
 これはまぁ、単なる数合わせといいましょうか(笑)。まず選びっこない選択肢だと思いつつ用意しました。
 PLが何も考えていないか、よほどダイス目が悪くて一つもヒロインに絆を結べないという事態でも起きない限り、こんな選択する人はいないだろうと。故に、万一これを選んでいれば、かなり厳しい展開が待っていました。
 HA《超魔の命》ではAGP30点をフル使用し、なおかつヒロインたちからのHA《遠くからの声援》もなし。もし戦闘に勝てたとしても、ヒロインを失って非常に寂しいEDとなったことでしょう(爽)。

 ED分岐に関しては、実際のプレイでPCとヒロインの関係がどうなるかとか、PC或いはヒロインの中から死亡者が出るか否かで展開が変わるので、大雑把なイメージとグッド/バッド時のシーンタイトルを決めるだけにしました。
 …ぶっちゃけ、各PCのEDはタイトルと洸のモノローグ以外、全部アドリブだったり(笑)。
 ちなみに用意してたタイトルは、以下の通りです。
○アラキ&弥太郎ED:『いつかまた、逢える夜まで』(グッド)/『別れの夜に…』(バッド)
○勇司ED:『今宵も彼女は夢を視る』(グッド)/『夢の終わり』(バッド)
○双真ED:『そして、続いていく明日』(グッド)/『97%の未来』(バッド)

 何だかバッドEDの方がトゥルーっぽいタイトルなのは気にしない方向で。私もそう思いますが(ぉぃ)。
 それから蒼紫EDに別タイトルが存在しないのは、彼だけヒロインが事件に直接関わらないためです。
 彼の場合、洸との関係はセッションに関係なく既に固定されてるので……まぁ敢えて言うなら蒼紫が死亡したか否かでEDが変わるくらいですか(笑)。


●プレイヤー感想

 では最後に、今回のセッションに参加してくれたPL諸氏の感想を挙げて、後書きの締めとします。
 皆さん、どうもありがとうございました。
(*なお、PLさんたちへの敬称は省略しております)

ラゼル(荒神双真役)
お疲れ様でした。
終ったときには死ぬかと思うほど疲れましたが、やっている間は不思議とそれを感じませんでしたね。
PC1として非常にやり易い位置だったこと、また周りからも絡んでもらったのでやりやすかったです。
明日香からの相談が、結局本人からは聞けずじまいでしたが、「助ける」という目的が明白だったので、特に困らずに進められました。
情報の類は、キャラクター視点では全然わかってないんですが(笑)。

戦闘は、初期作成なので判定では役に立たず。まぁ…HA係ってことで(笑)。
また機会ありましたら、よろしくお願いします。

れおそ(荒木明仁役)
皆さん、大変お疲れ様でした〜。

今までで最長のシナリオ&最難関の戦闘でしたが、面白さもそれに見合ったすばらしいセッションでした。
PCそれぞれにヒロインがいたので、高いモチベーションが最後まで保たれていたと思います。
途中、状況がまったくわからずに「もはや殴り込みしかないか」と思いましたが、無事に合流できてよかったですw

戦闘では、再構成が完全に裏目に(><)
回避の固定値が20を超えるボスは想定外でした。
奈落落ち寸前までがんばってくれた勇司には、本当に感謝です。m(_ _)m

最後にひとつ。
また学校に行けなかったYOー(泣)

それでは、次回もよろしくお願いします。

R−3(山本弥太郎役)
お疲れ様でした。
最後までダイス目に祟られていた感のあるR-3です(苦笑)。

今回は荒木と二人、お姫様に振り回される役でしたが、高貴な方に仕えるのはサムライ弥太郎、光栄の極み(笑)
楽しませていただきました。

途中、決定的なことは何一つ知らされないでいたので、「これから乱暴者の殴り込みしかないか?」と思いつつ、なんとかラストへ(笑)
ボス戦で、かなり危険な戦闘を味わって、ドキドキしました。
よく生き残れたなあ、と今でも思います(笑)。

電波王(神楽蒼紫役)
皆さん、どうもお疲れさまでした。
長くはありましたが、その分、充実したシナリオで、大変楽しませて頂きました。

私の癖と言うか好みとして、シナリオの良し悪しを
「物語として美しいか」「各シーンがカッコ良いか」で判断しがちなのですが、
今回は、その点、大変良く出来ていて大満足でした。

各PCにモチベーションと見せ場があり、カッコ良い台詞や行動の機会がありました。
また、そのチャンスを各プレイヤーさんが無駄にせずきちんと生かしていました。
シーンに登場せず見ているだけの時も楽しかったのだから、
読み物として読んでも面白くなるんじゃないかな、と思える出来でした。
ぜひ、ログなりリプレイなり上げてもらいたいものです。

戦闘に関しては、客観評価では全員生還だしAクラス、と思う反面、
主観評価としては、若干キツかったかな、と思います。
一歩間違えば、本気で死人が出るどころではなく全滅でしたし。

てか、蒼紫の死にフラグが、また一段と厳しくなりましたよ?!(がくぶるw





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