TRPGって何でしょう?
ここでは“TRPG”というゲーム自体を知らない人のために、
それがどんなものなのかを説明します。
なお、ここに書かれた程度の事は大抵のTRPG関連の書籍にも書いてあります。
当然TRPGファンの人たちには既知のものばかりだと思われますので、
そういった人は読み飛ばすが吉かと(笑)。
…あんまり期待しないで下さいね?(^^;)
TRPG=Table talk Role Playing Game
直訳すると、『テーブルを囲んでお喋りしながら役割を演じる遊び』とでもなりますか。
この長ったらしい名前を頭文字だけ取って略した名称が《TRPG》です。
もっともコンシューマゲーム全盛の現在なら、こう言った方が解り易いかもしれません。
某大作RPGのように壮大な冒険をしてみませんか?
名作AVGの主人公のようなスリルとサスペンスを味わいませんか?
時には戦略SMLのように知略を駆使して敵と戦い、
時には人間同士が激しくぶつかり合うドラマに心揺るがし…。
融通の利かないコンピュータ・プログラム相手に決まった道程を歩くのではなく
友達(相手だからこそ、無限に広がる冒険世界。
繰り返し遊べば遊んだだけ輝きを増す、素晴らしく魅力的なゲームの一形態。
参加した人間全ての意志が物語を、そして世界を変えていく。
主人公は他でもない、遊んでいるあなた自身。
――――それが、TRPGなのです。
どうやって遊ぶの?
上の説明…すいません、自分で書いといて何ですが解り難かったですね(^^;)。
具体的には、TRPGは数人の人間が集まって遊びます。
GM(ゲームマスター)と呼ばれるゲーム進行役一人に、プレイヤー二人〜六人位が適当です。
遊ぶ場所は仲間の自宅か、学生なら放課後の教室などもお薦め。
夢中になるとつい大声になりがちなので、周囲への配慮も忘れずに。
まずは“どのルール&世界で遊ぶか”を決めます。
《剣と魔法を頼りに、強大・狡猾な悪魔と戦う中世ファンタジー》
《機械化した肉体と銃器で大都会の陥穽を駆け抜けるサイバーパンク》
《現代世界で特殊な力に目醒めた者たちが人知れず闘う伝奇ジュブナイル(笑)》
TRPGは物語を自分たちで創り出すゲーム。
求められる様々な物語・世界に応じて、適したルールも変わります。
自分たちがやりたいと思うジャンルに合ったルールを選びましょう。
プレイヤーたちは、まず自分が演じるキャラクター(=PC)を作ります。
命がけの(だけとは限りませんが)冒険を切り抜けるには、それなりの能力が必要です。
白兵戦が得意な者、不思議な術を操る者、情報分析や人心操作に優れた者、
口八丁手八丁の交渉上手、何の取り得もないくせに強運だけで世を渡る天災児(笑)…など。
ちなみにTRPGのキャラというのは基本的に得意分野が偏っていて、
一人で何でも出来てしまう万能な人物は作れないようになっています。
これはプレイヤー間での不公平をなくす意味もありますが、
TRPGそのものが参加者全員の協力から成り立つ遊びである事が大きいです。
必ずしもバランスの取れたメンバーにする必要はありませんが、
なるべくなら互いの長所を生かし、短所を補い合えるようにしたいですね。
私見ですが…一人だけの能力で問題を解決できるなら、その冒険は酷く詰まらない物になります。
自分だけでは対処できないからこそ他の仲間を頼り、相手と利害の対立があるならそれを何とかしようと考える。
そういった人間関係の相克があってこそ、物語に深みが出るというもの。
ただ“自分が強い”事だけに拘って周囲を無視するような考え方はTRPGの面白みを損なうと思うのですが、どうでしょう?
間違っても、ここで冒険に出られない一般人(を作ったりしないように(−−)
…いえね、昔いたんですよ。
《英雄伝説》がテーマのシステムで「パン屋さんをやりたい」と言い出した大馬鹿野郎お茶目なプレイヤーが。
あと、《冒険嫌いの戦士》という設定のキャラを作って本当にシナリオへの参加を拒否したノータリン酔狂な人も。
徒に変な設定を作るのは周囲への迷惑ですから、ニーズに合ったキャラにしましょうねv
(※実際にどんなキャラクターが作れるかはルール毎に異なるので、具体例はそれぞれのゲーム解説をお待ちください)
GMの仕事は冒険の舞台を整える事です。
プレイヤー演じる主人公たちが活躍するための試練(怪物や罠etc)を用意し、
必要ならNPCのデータなども作っておきましょう。
出来ればPCを一通り作ってもらった後に、
それらの設定・能力を見ながらシナリオを考えるのがお薦めです。
(導入をスムーズにしたり戦闘バランスを取る上で役に立ちます)
肝心なシナリオの内容は…同ジャンルの小説や映画などが参考になると思います。
あらすじなどを抜き出して、配役や視点を変えて使えば結構判らないものです(^^;)
私の場合、全く別ジャンルの漫画などから拾ったネタをアレンジする事も多いですね。
市販のシナリオ集を利用する手もありますが、
その場合は予め掲載されている地図や怪物・NPCデータなどを別紙に書き写すのが良いです。
ストーリー展開も箇条書き程度にまとめて書いておくと、プレイがもたつかずに済みます。
(実際のプレイでは必要なデータの載ったページが判らずまごつく事も多いのです)
プレイに慣れてきたら、PCの家族や恋人などを利用して陥れ冒険の伏線に使うとより面白くなります。
…他にも色々とありますが、今回はここまで。
そのうちに、追加記事を書こうと思います。
では、この記事が少しでもTRPGファンの役に立つ事を願って…。
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