●今回予告●
愛する者に拒絶され、忌み嫌われようとも。
あなたは守ることができるだろうか?
たとえ彼女を守ろうとも、報われることはない。
それが判っていたとしても、愛する者の身に危険が迫っているとするなら…。
あなたならば……どうするだろうか?
Beast Bind New Testament
『もしも、君が…』
汝、己の過去と向き合わん。
オープニング ミドル クライマックス エンディング
■プレセッション■
GM(サブマリン):では、始める前にいくつか、ルールの変更点を言います。絆とエゴは判定をせず、好きなように取得してください。また、登場判定はしないで、登場したい時に宣言してください。GMの一身上の都合により、却下する場合があるので(笑)。あと、今回は戦闘を始める前に『敵が持っているHAの数』をあらかじめ宣言します。ですので、HAを使用する時はよく考えてお使いください。それでは、自己紹介をPC番号順にお願いします。
●PC1(定員1名) 推奨:苦い過去の似合うキャラ(笑)。
松浪響子――――君の、かつての恋人。
ある日、君は彼女に半魔としての姿を見られてしまった。
君に恐怖し、怯えた眼を向ける彼女……君はその視線に耐えられず、その場から逃げ出した。
それから、数年後。君はふとしたことから、彼女の身に危険が迫っていることを知る。
シナリオ絆:松浪 響子 (関係:純愛、守護、救済のいずれか)
▼佐上 丈也/ゴースト プレイヤー:R−3
【エトランゼ/エトランゼ】 年齢:26歳/性別:男/カヴァー:カメラマン
「――――俺は、ただ償いのために存在するだけの…《亡霊》だ」
南極の地下に封じられていた、超古代文明の生物兵器―――コードネーム《ショゴス》。
その内、宿主に寄生・装甲化するタイプのものを“組織”に移植された実験体…それが丈也である。
実戦の中で自我を回復し脱走した彼は、洗脳されている間に犯した罪を悔い、“組織”に立ち向かうことを誓った。
現在はカメラマンとして活動中。自分と同じ《C神話兵器群》の危険性を知り、その一切を破壊しようとしている。
所持HA:《彼方への門》、《無限の法則》、《ヴォイド》
●PC2(定員1名) 推奨:護衛向きのキャラ。
松浪昭吾郎――――ハーバード大学の生物学の教授で、生物学の権威。
彼はあなたに、娘である響子の護衛を依頼してきた。
しかし、それには一つ、奇妙な条件があった。
「娘がなぜ危険なのかは一切聞かずに、引き受けてくれ」…と。
あからさまに怪しいが、彼の声は酷く憔悴していて苦しみに満ちている。
彼は依頼を断られるのを恐れるあまり、娘を狙っている相手が誰かを話すことさえ躊躇っているようだ。
シナリオ絆/エゴ:松浪 昭吾郎 (関係:任意)
▼鬼来 法眼/鬼法師 プレイヤー:麻那
【イレギュラー/ビースト】 年齢:33歳/性別:男/カヴァー:法力僧
「この身に流るるは鬼の血…されど宿るは人の魂。仏の力を借りて魔性を討つ、人呼んで―――鬼法師」
先祖返りで『鬼』の血脈に目醒めた流浪の法力僧。飄々としているように見えて、芯は熱い性格。
身長2mを超す巨漢でボサボサ髪に無精髭、顔も身体も傷だらけ。僧衣と下駄履きが基本スタイル。
鬼の血がもたらす忌まわしい食人衝動を堪えながら、人に仇なす魔物を調伏している。
実のところ『法力僧』としては二流以下だが、鬼の能力と実戦で鍛えた戦闘技術により『退魔師』としては一流。
昔、恋人を喰い殺しかけたトラウマから、自分と自分に流れる『鬼の血脈』を忌むべきものとして憎んでいる。
所持HA:《歩く影法師》、《歩く影法師》、《獣の生命》
●PC3(定員1名) 推奨:JABF、または死霊課所属のキャラ。
上司の部屋に行くと、待っていたのはアメリカCIAに所属しているという白人男性だった。
彼はアメリカの機密を持ち出して行方を眩ませた、『松浪昭吾郎』なる人物を追っているらしい。
マクスウェルに協力し、松浪昭吾郎の身柄を確保する…これが、今回与えられた任務だ。
シナリオ絆/エゴ:ジョージ・マクスウェル (関係:任意)
▼井上 玄/ブラックハウンド プレイヤー:れおそ
【ビースト/イレギュラー】 年齢:35歳/性別:男/カヴァー:刑事
「いやぁ、うちのかみさんといったら、もう恐ろしいのなんのって……」
犬神一族の死霊課中年刑事で、愛称は「ゲンさん」。ぼさぼさの髪と、くたびれたコートがトレードマーク。
彼の一族は代々魔を討つことを務めとしており、彼が死霊課に所属しているのもその一環。
一族内でも屈指の使い手で、一族の至宝である『呪法剣・黒陽』と『残陽流剣術』の秘奥義を授けられている。
尤も彼自身には自覚がないのか、勤務態度は不真面目にして怠惰。人呼んで『死霊課の昼行灯』。
魔の姿は黒犬型の獣人。必殺技は、自らの生命力を剣に注ぎ込んで放つ連続攻撃。
所持HA:《獣の生命》、《雷光のごとく》、《歩く影法師》
●PC4(定員1名) 推奨:探偵など。
ハンターズブラッドに所属する者が、連絡を絶った。
彼は『松浪昭吾郎』という人物からの依頼を受け、護衛に付いていたらしい。
その行方を君に追ってもらいたいというのが、今回の依頼だ。
シナリオ絆:中村 七尾 (関係:適当なものを何でも)
▼九条 隆英/虚ろなる狩人 プレイヤー:でんでん
【イレギュラー/デーモン】 年齢:25歳/性別:男/カヴァー:探偵
「―――知っているか? 人間は『無知』というちっぽけな島に暮らしているからこそ、正気でいられるんだ」
魔道書『Spectral Hunters』を手にした《探索者》。
祖父の形見だったその魔道書を手にした彼は、《旧支配者》と呼ばれる存在に関わる怪異と狂気に遭遇した。
それらの脅威が自分の大切な人を襲うに至り、彼は魔道書の“力”を発現させた。
…《虚ろなる狩人》と呼ばれる《旧支配者》の一体を召喚し、その力を纏う外道の術法を。
そして5年後。大学を中退し行方を眩ませていた彼は、探偵を営みながら魔獣絡みの事件を処理し続けている。
所持HA:《運命の紡ぎ手》、《律の破壊者》、《歪曲する真実》
丈也:絆は法眼に連帯感で。お互いに、過去に『人外である自分』を痛感させられた過去がある身なんで。
法眼:PC間絆は玄さんに『敬意』。尊敬よりも対等な感じで。シナリオエゴは当人を見て考える。
玄:PC間絆は九条に『有為』。「アイツを巻き込むと、俺が楽になる」という感じで(一同笑)。
法眼:カモにされてる?(笑)
GM:そのようですね(笑)。
隆英:うわー、酷いなあ(笑)。PC間絆は……佐上くんに『共感』してみようかなあ。同じ代物に関わってしまったしね。
法眼:そう言えば…今日はクトゥルフ系のヒーローが2人ですか(笑)。
丈也:2人ですな(笑)。
GM:鬼が3人か、クトゥルフが2人かで悩んだんですが(笑)。*丈也と玄のPLは、『鬼』のキャラも参加候補に挙げていた。
玄:クトゥルフ系2人に日本産2人ですな(笑)。
法眼:宇宙神話と日本民話のコラボレーション(笑)。
丈也:菊池秀行の小説で、そんなのがあったなあ(笑)。
隆英:菊池秀行のクトゥルフというと、『サラ金から参りました』と『妖神グルメ』しか知らない(笑)。
法眼:しかし同じ神話でも古典派とダーレス派(笑)。
隆英:まあ、俺はラバン博士大好きですしー(笑)。
法眼:(データを見て)…九条は召喚した守護者を『鎧』として纏うのか。面白いコンセプトだが…範囲攻撃喰らったら大ピンチの予感が(笑)。
隆英:いや、まったく(笑)。でもまあ、《守護者憑依》してるのと同じようなもんだし。コスト安い分、仕方のないデメリットかなあ、なんて。
GM:はい、ありがとうございました。それでは、本編に入ります。
■オープニングフェイズ■
●シーン1 『抜けない棘』 シーンプレイヤー:佐上丈也
○三年前の夜/丈也の回想
――――幸せだった。
しかし、幸せであればあるほど、彼女に打ち明けることのできない秘密が重くのしかかる。
彼女に知られるわけにはいかない。
たとえ、どれだけ苦しくとも…この秘密だけは守り通さなければならない。
そう、守り通さなければならなかったのだ……。
……約束の時間まで、あまり間がない。
彼女の家に向かって、心持ち早歩きになりながら先を急いでいた丈也の前に、一人の男が現れる。
見慣れた…だが、決してまた会いたいと思える顔ではなかった。―――《大使》だ。
法眼:…って、あぁそうか。この話も“組織”絡みだったんだ(笑)。
丈也:こんなところにまで(笑)。
玄:おお、会えないと思っていた《大使》が登場(笑)。
隆英:“組織”絡みかあ……“組織”に改造されたPC(*暁和也のこと。リプレイ第24話参照)がいるのに、未だに“組織”に関わったことがない(笑)。
法眼:先日、幸見が関わったなぁ。文字通り『関わっただけ』だったけど(笑)。
玄:で、黄金ゴキブリのような着ぐるみは着ているんですか?(どきどき、わくわく)
法眼:この前遭った時は、普通のスーツ姿だった(笑)。映画マニアで鼻炎持ちという、妙な特徴ひっさげてたけど(笑)。
GM:今回もそうです(笑)。描写していませんが(笑)。
玄:ちぃっ、残念(笑)。
隆英:片手が鞭だったりしないかなあ(笑)
丈也:まんまにはしてません(笑)。正体は蛇かもしれませんが(笑)。*“組織”を設定したのは丈也のPL。
隆英:確か元ネタの一つでは、そーいう特徴のヒトなんですよ、《大使》って(笑)。
法眼:そーだったのか(笑)。
GM/大使:「うーん、良い天気ですね。まるで、生きとし生けるもの全てを祝福するかのようだ。…お迎えにあがりましたよ、佐上丈也さん。―――いや、《亡霊》と呼ぶべきでしょうか?」
丈也:「…久しぶり、だな。《大使》…俺が、帰るとでも思っているのか…?」身構える。
GM/大使:(無視して続ける)「そうそう、ゴーストといえば…あなたは『ゴースト・ニューヨークの幻』を見たことがありますか? あれはいい! 死んでしまった主人公が、愛する女性をインチキ霊媒師の力を借りて守り通す……素晴らしいとは思いませんか? ん、んん! …あー、失礼。私は鼻炎持ちでしてね。…そういえば、あなたも美しい女性とお付き合いがあるようですね?」
丈也:「…あいつに手を出すつもりか」
GM/大使:「あなたは、《帝王》様の大事な次の“素体”候補の一人なのです。あなたが望もうと望むまいと…いずれ必ず、あなたには“組織”に戻って頂かなければならないのですよ」
ここで、特撮好きの参加者が思わず反応。話題がマニアックなので、知らない人は読み飛ばしてください…。
法眼:ゼクロスかー!?(爆笑)
GM:(視線をそらし)な、なんのことかなっ?(笑)
隆英:《帝王》ったら、ショゴスと融合するつもりなのか(笑)。
丈也:まあ…アルハザードも非常に危険視している生物だからでは?(笑)
玄:それは……光の巨人でないと勝てない気がする(笑)。
法眼:実は、ショゴスというのは強殖細胞の母体として生み出された生物兵器で…(笑)。
隆英:「ガ○イバー!」(一同爆笑)
法眼:伏せてないし(笑)。
隆英:む、○の意味がなかった(笑)。
GM:確かに伏せていない(笑)。
丈也:そんな感じで考えて作りました、設定(笑)。
法眼:では、丈也の額かベルトのバックル内にコントロールメタルが(笑)。
隆英:よし、砕こう(ぇー
丈也:弱点だ(笑)。
玄:暴走する〜(笑)。
隆英:砕くとショゴスに食われるけど、それが残ってる限りショゴスが体を作ってくれる(笑)。
法眼:(もっともらしい口調で)つまり、コントロールメタルは《帝王》の意識をダウンロードする記憶装置も兼ねているんだな(笑)。
玄:なるほど(笑)。
丈也:おお、設定が増える(笑)。
GM:そうだったのか、なるほど(笑)。
法眼:今は丈也の意識と個体情報がインプットされてるけど、そのうち《帝王》の意識に上書きされる運命なんだ(笑)。
玄:つまり、素体が死なないように《帝王》の力によって生かされ続けるんですね(笑)。
法眼:うんうん(笑)。
…とまぁ、そんな与太話はさておき。
丈也:「今の俺は、その組織を叩き潰すために存在している。もう…《世界の敵》にはならない!」
GM/大使:「そうですか…それでは、仕方がありません。あなたが組織に戻りたくなるようにしてあげましょう。早く彼女の家に行ってあげてください。あなたが一体何者で、彼女がどの世界にいるのか……きっと、よく解るでしょう」
丈也:「…!」急いで走ります。彼女の家へ。
○響子のマンション
GM/響子:「どうしたの丈也? そんなに慌てて?」急いで駆け込んでくると、彼女は君の慌てぶりに少々面食らっている。
丈也:「…無事、なのか…?」
GM:「顔が真っ青よ。それにこんなに汗をかいて」と言って、タオルで汗を拭いてくれる。
丈也:「あ、ああ…なんでもない」安堵のため息を漏らす。
GM:すると、いきなり部屋の電気が消える。「あら…停電かしら?」と、響子がカーテンを開けようとすると…「きゃああああ!」
丈也:「響子!?」窓の方へダッシュ。
GM:体がぐにょぐにょと曲がった奇怪な怪人…一言で言うとタコ男みたいな奴が窓に張り付いて、響子を腕に抱きかかえている。
丈也:無意識に変身、粉砕拳で殴りかかる!
GM:怪人はそのまま屋上に向かって逃げていくぞ! 吸盤で壁に張り付きながら。
丈也:では、攻撃は外して(笑)屋上へ追いかけます。
GM:うぃ(笑)。屋上に来ると、怪人は響子をぼんと乱暴に投げ捨てて、丈也に向き直る。
丈也:「…響子に、手は出させない!」殴りかかります、改めて(笑)。
GM/怪人:「ケクケク!」と奇妙な鳴き声を上げて、そのまま丈也に触手で攻撃してくる。演出ですので好きに料理してください(笑)。
丈也:じゃあ…影がすれ違って、敵だけ倒れるという判りやすい方向で(笑)。
GM:うぃ(笑)。怪人は断末魔の叫び声を上げて爆発しました(笑)。
隆英:しっかし戦闘員も連れずに出てくるとは……無謀なのか勇敢なのか。
法眼:まぁ、《大使》にとっては捨て駒というか、噛ませ犬だろうし。
玄:放送時間の都合でしょう、きっと(一同笑)。
丈也:一話目は「アトラク=ナチャ」だったんだろうなあ(笑)。
隆英:実は復活もしくは再生怪人と見た(ぇー
GM:再生怪人…意外と鋭いかも(笑)。
法眼:えー、そうなの?(笑)
丈也:「蘇るコブラ男」ならぬ「不死身の蛇人イグ」とか。
隆英:第二話は「ビヤーキーの恐怖」か(笑)。
重ね重ね、マニアックなネタの連発ですみません(陳謝)。
GM:響子は目の前の光景に怯え、ガクガクと震えていて立つこともできないようだ。
丈也:「響子…」助けに向かおうとしたが、その視線に射抜かれたように足を止める。
GM/響子:「…いや、来ないで……来ないで、化け物!!」響子は後退りながら、必死で君から距離を取ろうともがく。
丈也:「化け物…」自分の手を見ながら「…俺は…化け物、か…」
GM/響子:「…来ないで…来ないで…」と熱に浮かされたかのように、ただただ怯え呪文のように繰り返す…。
丈也:そのまま、背中を向けて「…すまない。俺は…もう、君の前には、現れない」呟くようにそう言って消えます。
GM:では、シーンエンド。絆の修得をどうぞ。SAは、次のシーンで渡すことになります。
丈也:シナリオ絆は松浪響子に忘却。努めて忘れようとして、三年の間に何とか『心に突き刺さる小さな棘』くらいにはなってきた存在、と。
▼絆/エゴの変化
丈也:松浪響子に絆/忘却を取得。
法眼:しかし、特撮ヒーローの王道みたいなOPですなぁ。…俺がPC1でなくて、正解だったかも(笑)。
隆英:うーん、見れば見るほど朝の8時くらいにやってそうなノリだ(笑)。深夜枠の九条とかとは大違いで、ちょっと羨ましい(ぉ
GM:いや、丈也がそういう設定だからそうしただけですよ(笑)。
法眼:そうなの? 俺だと“組織”は無関係だし、いきなりベッドシーンから始まるので(笑)。
GM:選んだ人によってOPは変わりますよ(笑)。
隆英:……ああ、《大使》のお陰で、良い演出を思い付いた(笑)。実行できるかどうかは判らないけど(ぇー
●シーン2 『旧友の遺言』 シーンプレイヤー:鬼来法眼
○法眼の塒/夜
GM:では、法眼。一仕事が終わり、寝ぐらに帰ってくると電話が鳴る。
法眼:寺の電話を取る。「…もしもし?」
GM:寺に住んでいたんだ?
隆英:知らなかった(笑)。
玄:今回は寺なんですね。
法眼:流浪の退魔師なので。妖洞寺ゆかりの寺を常時巡回してるような生活なんです。
GM/男:「…鬼来法眼さんですか? お願いです! どうか、どうか私の娘を助けてください!」男の声は酷く切迫していて、どこか追い詰められた者の声をしている。
法眼:「…落ち着いてくれ。順序立てて、詳しく話してくれるか?」
GM/男:「ああ、すいません」と、心持ち少し落ち着きを取り戻した声で。「…失礼しました。私の名前は松浪昭吾郎と申します。時間がなくて、詳しくは説明できません。ですが、どうかお願いします! 私の娘が、ある者たちに狙われているのです。その者たちから娘を守ってやってください! あなたが、最後の頼みの綱なんです!」
法眼:「…娘なぁ。どこの誰に狙われてるのか、聞かせて貰えるかい?」
GM/昭吾郎:「それは……言えません。言えば、たぶんあなたは断ってしまうでしょう。信じてすらくれないかもしれない」
隆英:…何に狙われてるんだろう?(笑)
GM/昭吾郎:「実は私を守ってくれていた南陽坊さんが、死ぬ前にあなたを頼れと連絡先を教えてくれたのです」あ、南陽坊とは法眼と同じく生臭坊主で、ある事件で問題を起こして妖洞寺から追い出され、現在ではハンターズブラッドに所属していた男です。
法眼:「……まぁいいだろう。どこに向かえばいいのか、待ち合わせ場所を教えてくれ。あいつ(南陽坊)の最期の頼みとあっちゃ、無下に断るわけにもいかんしな…」
GM/昭吾郎:「…引き受けてくださるんですか? ああ、ありがとうございます。あなたは、南陽坊さんが仰った通りの方だ」と、住所を教えてくれる。
法眼:「(どんな紹介をしたんだかなぁ…)」と、いなくなった悪友に苦笑しつつ。「あぁ、ではすぐに向かおう」
GM/昭吾郎:「私にはやるべきことがあるので、そちらに合流することはできませんが…なにとぞ、娘をよろしくお願いします。すいませんが、これ以上は危険だと思うので、それでは」と言って電話が切れる。
法眼:では、聞いた住所にごつい軍用ジープで向かう。
隆英:あー……ここでいきなり「馬鹿め! 昭吾郎は死んだわ!」と叫んでみたいクトゥルフ厨が一人(ぇー
丈也:気分はランドルフ・カーター(笑)。
隆英:って、法眼さん軍用ジープに乗ってるんだ!? 初めて知った。
法眼:装備として取得してるわけじゃないから、あくまで演出だけだけどな(笑)。
隆英:……よし、おもむろに経験点を1消費して、ぼっろい中古車(自転車相当)を取得しようかな。
GM:承認(笑)。
隆英:では取得します(笑)。
玄:ふと思ったんだが…………法眼の知り合いって、どんどん死んでいるような……(笑)。
丈也:確かに(笑)。
隆英:だから妖洞寺を追い出されたんじゃ……?(何
GM:そんなに死んでるの?(笑)
玄:アラキの所の鬼も2人(笑)。
法眼:人聞きが悪いな(苦笑)。*しかし、リプレイ未収録の話でも、他に二人ほど死んでいたりする。
GM:では、シーンエンド。[SA:松波響子を守る]とシナリオ絆をどうぞ。
▼絆/エゴの変化
法眼:松浪昭吾郎に絆/庇護を取得。
●シーン3 『犬+猿=?』 シーンプレイヤー:井上玄
○警視庁史料編纂課――――通称“死霊課”
井上玄こと『ゲンさん』が、暇な(?)書類整理に追われている時…上司の長沢遼が声をかけてきた。
長沢の横には金髪碧眼の、ハリウッド映画にでも出てきそうな美丈夫が立っている。
GM/長沢:「やあ、玄さん。暇そうだな」
玄:「あ〜何ですか、ボス?」書類に隠して週刊誌のヌードページを見ながら。
GM/長沢:「相変わらずだな。書類整理はひとまず置いといて、一つ頼まれてくれるか?」
玄:「なるべく楽な仕事ならいいなあ」苦笑して。
GM/長沢:「その前に彼を紹介しよう。彼の名はジョージ・マクスウェル。アメリカのCIAに所属している。頼みごとというのは、人探しさ。書類整理より楽しいだろう?」
玄:「なるほど〜、厄介ごとを俺に押し付けようと言うわけですな。課長も意地が悪い」いけしゃあしゃあと。
GM/長沢:「そう言うな。この仕事が終わった後は、いつもの場所で一杯奢るよ」
玄:「やれやれ……で、どんな人を探すんですか?」
GM/マクスウェル:「言っておくが、ただの人探しではない。奴は我が祖国の機密を盗んで、この日本に潜り込んだ。奴から機密を取り返すために、貴様の力を貸せ。貴様はよく利く鼻を持っていると聞いている」と流暢なニホンゴで。
法眼:うっわ、素敵にむかつく依頼人だ(笑)。
隆英:実はこの文章以外は全部カタコト……とかだったら好感度アップなのに(ぇー
丈也:ウルフガイに出てきそうな、高慢なCIAだ(笑)。
法眼:有色人種=猿と思ってそうなキャラだな(笑)。
丈也:奥歯を噛み締めながら「…黄色い猿め」とか(笑)。
玄:失礼な、俺は犬だ(笑)。
隆英:「私は差別はしない! 白豚も黒豚もイタ豚も黄色い猿もモンスターどもも、全て平等に価値が無い!」(ぇー
玄:「良い有色人種は、死んだ有色人種だけだー!」
GM:そうそう、そんな感じの人間(笑)。
※この話は、あくまでもフィクションです。真っ当で善良な一般のアメリカ国民は、こんな妙な人たちではないと思います(笑)。
玄:「ん〜、美人なら当社比1.8倍くらいよく探せるんだがなあ」
GM/長沢:「探すのは、この男だ」と、写真を出す。
玄:「うわ、そりゃ当社比−300%の効率ダウンですな」
GM:写真に写っているのは初老の…一見うだつの上がらない男のようだが、目の光には深い知性を宿した輝きがある。
玄:「へえ〜、このしょぼくれたおっさんに機密を奪われたわけですな」CIAをチラリと見て。
GM/マクスウェル:「彼の名は松浪昭吾郎。ハーバード大学の生物学の教授だ。専門は遺伝子工学。実はこの男は政府の極秘プロジェクトに参加していて、その研究資料を持ち出したのだ。これだから黄色い猿は油断ならん。下手に知恵をつけたために、飼い主の手を引っ掻く」
玄:「ああ、そりゃ飼い主が猿以下だからでしょうな」のうのうと。
GM/マクスウェル:「何か言ったか? ジャップ!」
玄:「今のが聞こえないとは、耳も猿以下らしいですなぁ」
GM/長沢:「まあまあ、二人とも落ち着いて…玄さん、頼むよ。適当に合わせてやってくれよ。たかが尻の青い若造の戯言と思ってさ」と、長沢も聞こえるように(笑)。
隆英:長沢さんも失礼だ(笑)。
玄:「今、ちゃんと実行中じゃないですか。こんな任務、あほなCIAでもからかわなきゃやってられませんよ」ひそひそと聞こえるように大きな声で(笑)。
GM/マクスウェル:「……! わかった。貴様に道案内させるつもりだったが、気が変わった。貴様とは別行動だ。私は他の者と組ませてもらう。何か判ったら、すぐ私に連絡しろ。いいな!」
玄:「他の者って……他に暇なヤツ、いましたっけ?」
GM/長沢:「ああ、そうですか。わかりました。それでは、私が付きましょう。こんな栄えあるお役目を戴いて、光栄の極みで恐縮ですが」
GM/マクスウェル:「ふん、いいだろう。それじゃ、私は長官と話してくる。下のロビーで待っていろ」と言って去っていく。
玄:「う〜む、CIAの人材不足も深刻ですなあ」他人事のように。
GM/長沢:「ああ見えて優秀らしい。だが、かなりの白人優位主義で差別者であることも間違いないがな。それじゃあ玄さん。何か判ったら彼ではなく、まず私に連絡をくれ。どうもこの一件、何か裏がありそうだ。やっこさんや、お偉いさんの動きが妙だ」
玄:「一体、どんな機密を盗んだんでしょうなあ」
GM/長沢:「それを俺も知りたい。頼めるかい、玄さん?」
玄:「遺伝子工学で国家機密、ハリウッド映画なら生物兵器といったところかな? まあ、いいでしょう。退屈なのは確かですからね」
GM/長沢:「ああ、それじゃあ頼んだよ」
玄:「あいあいさ〜」
隆英:…その機密は、実は途中で沼の傍に落っこちてて、下校中の映研部員二人に拾われてしまったとかいうオチは?(笑)
GM:そ、そんなこと、ある訳ないじゃないですか。はは、やだなぁ(不自然なほどぎこちない笑顔)。
法眼:その場合、丈也が3号だろうか(笑)。
丈也:3号…結構黒い人だ(笑)。
GM:生徒会長か(笑)。
玄:その場合、あのCIAが2号だ(笑)。
法眼:良いところまで主人公を追い詰めて、制御装置の破損で自滅する(笑)。
丈也:おお、なるほど。図らずもどんどんガ○バーに(笑)。
GM:ではシーンエンド。[SA:松浪昭吾郎を探す」とシナリオエゴをどうぞ。
玄:では、マクスウェルにエゴ/おもちゃを。からかうとおもしろい(笑)。
隆英:おもちゃって(笑)。
法眼:ゲンさん…若い男を弄ぶ悪い男(笑)。
玄:いや、どうせなら若い女の方がいいんだが(笑)。パツキン美女なら、なおOK(笑)。
法眼:…ところで俺、ハンドアウト見た時からゲンさんと利害対立しそうな気がして仕方ないんだ(笑)。
玄:というか、玄だけ敵に回りそうな気がします(笑)。
丈也:俺、ハンドアウト関係無しに玄さんにワッパかけられそうな気がします。元、悪の秘密結社の構成員として(一同爆笑)。
▼絆/エゴの変化
玄:マクスウェルにエゴ/おもちゃを取得。
●シーン4 『異界を見つめる男』 シーンプレイヤー:九条隆英
○バウンティハンター協会池袋支部――――通称『ハンターズブラッド』
GM/七尾:「久しぶりね、九条さん。ちょっと面倒なことを頼みたいんだけど、いいかしら?」
隆英:「……この前の『邪神復活新興宗教の内偵』よりも面倒じゃなければ、断る理由はないな」と、相変わらず虚ろな目で見つめよう。
GM/七尾:「…たぶん、それよりは簡単な仕事よ。でも、ある意味ではそっちよりも厄介かも。実はね、うちの協会に所属する南陽坊さんが、松浪昭吾郎さんという人の護衛を引き受けてくれたんだけど…日本に着いてからのを最後に、連絡が来ないの。私の方から連絡を取ろうとしても駄目だったの」
隆英:「失踪か――まぁ、ありがちだな」この男的にはですが(笑)。「で、なんだ。その男の手記でも探し出せって?」
GM/七尾:「手記じゃなくて、本人をだけどね。…でも、南陽坊さんはうちの中でもかなりの手練れだったから、相手はかなり厄介な奴だと思うの。それとね、実は娘さんの護衛も引き受けているんだけど、この分だとそっちの護衛に向かった人たちも心配ね。今は、もう他に動いてくれる人がいないの」
法眼:南陽坊以外にも娘の護衛を受けた人がいたのかな?
GM:南陽坊は昭吾郎の護衛。んで、娘も別の人間を護衛に雇っているといった感じですね。もう死んでいる頃と思いますが(笑)。
隆英:「なるほど……わかった、引き受けよう。人探しは、探偵の仕事だからな」
GM/七尾:「ありがとう! さすが九条さん、男らしい!」
隆英:じゃあポリ、と頬を掻いて肩を竦める。「……暇なだけさ」
GM/七尾:「それじゃ、お願いね」
隆英:席を立ち、コートのポケットに手を突っ込みながら歩き出して、少し歩いてから振り帰る。「ああ、っと……そいつの資料を、後で事務所の方に送っておいてくれ。それから――報酬は、まぁ、後払いで良い」
GM/七尾:「りょう〜かい」と、軽く手を振る。[SA:松浪昭吾郎を探し出す]とシナリオ絆をどうぞ。
▼絆/エゴの変化
隆英:中村七尾に絆/友情を取得。
■ミドルフェイズ■
●シーン5 『死者と亡霊』 シーンプレイヤー:佐上丈也 登場難易度:自由
○路地裏/夕刻
丈也が帰宅途中、近道のために裏路地を歩いていると声が聞こえてくる。
それは酷く苦しく、今にも息を引き取りそうな声だった。
見てみると、巨体の男が血だまりに倒れ込み…初老の男が、重そうに抱えている。
「もう…俺は駄目だ。…早く…行け。法眼なら…あいつなら娘さん…響子さんを守ってくれるはずだ。
だから、松浪さん。早く…行くんだ。追っ手が…来る…」
大男が苦しい息の下で搾り出すように言うと、初老の男は涙ながらに何度も頭を下げた。
「…すまない。本当にすまない。南陽坊さん」
丈也:駆け寄ろう。「おい、しっかりしろ」傷の具合を見ます。
GM:すまん、もうちょっと待って(笑)。
丈也:うい。
GM/南陽坊:「…あんたが、謝ら…なければ、ならない…相手は俺じゃない。さあ、行くんだ!」松浪は頷くと、その場から走り出す。そして南陽坊と呼ばれた男は、丈也に気が付いて血を噴出しながら立ち上がる!
丈也:おう。山田風太郎の小説に出てきそうな根性入った坊さんのようだ(笑)。
GM/南陽坊:「…おっと悪いが、あの男を追うって言うんなら、俺を殺してから行きな」
丈也:「…何の話だ?」
GM:彼の顔は土気色で、いつ死んでもおかしくはない…言うなれば死相が出ている。
丈也:「その怪我、命に関わるぞ。今、救急車を呼んでやる」
GM/南陽坊:「…違ったのか? …いや、心配してもらってありがたいが、いささか血を流しすぎた…ゴボ!」と吐血(笑)。
丈也:「しっかりしろ!」
GM/南陽坊:緊張が解けたためか再び倒れる。「…すまんな、見も知らぬ男の死に場に立ち会わせてしまって……」
丈也:「…おかしなことで謝るな」携帯電話で119番を。
GM/南陽坊:「ふふ……あんた良い奴だな……世の中まだまだ…捨てたもんじゃ…」と体から力が抜ける。
丈也:「…おい!」
GM:男からは返事がない。たぶん、二度と答えることはできないだろう。
丈也:その様子を見て、携帯の向こうから「もしもし? もしもし?」と声が漏れる中、無言で電話を切る。
法眼:えーと。ここは電話で聞いた待ち合わせ場所とは別のところなのかな? 俺のOPとの時間軸は?
GM:法眼さんのOPよりも少し前です。電話で聞いたところは響子の自宅です。すいません、判りづらくて(汗)。
法眼:ん、了解。
GM:あ、さっき言い忘れたが、走り去った男に君は何度か会ったことがある。響子の父親だ。
丈也:「…松浪、と言っていたな。響子…とも。法眼とは……鬼来法眼のことか?」そう呟きながら、手を合わせます。「本職じゃなくてね。これで勘弁してくれ」
GM:では、[SA:松波響子を守る]をどうぞ。
▼絆/エゴの変化
丈也:南陽坊に絆/憐憫を取得。
●シーン6 『包囲網』 シーンプレイヤー:鬼来法眼 登場難易度:自由
○松浪響子のマンション/深夜
GM:とあるマンションの前です。辺りは静かで、人の気配がまるで感じられません。犬の鳴き声すらもしない。
法眼:周囲を警戒しつつ、中に入るぞ。
GM:中に入ると…入り口辺りで、二人の男が死んでいます。
法眼:「これは…」護衛の連中だろうな。死因は判るか?
GM:銃ですね。弾は呪いの念が込められた呪弾です。
法眼:「魔弾の使い手か…?」更に警戒を強めつつ、生存者の気配を探る。
GM:では、響子の部屋まで来ますね。中からは人の気配がします。
法眼:話し声とかは聞こえるか? 気配は複数?
GM:では、〈知覚〉でどうぞ。
法眼:(ころころ)14だ。
GM:中からはテレビの音が聞こえてきます。
法眼:それだけか? …ノックしてみよう。「松浪響子さん、中にいるのかい?」
GM/響子:「…どなたですか?」
法眼:「あんたの親父さんから護衛を請け負った者だ。俺が来るまでに、変わったことはなかったか?」
GM/響子:「護衛? それじゃあ、あなたが父の言っていた方ですね。ちょっと待っていてください。今開けます」
法眼:この状況でのんびりTVを見てるってのが気になるんだよな。それとも、外の惨状には気づいてないのか?
GM:と、ドアを開けた瞬間に銃弾が響子に向かって飛んでくる!
法眼:《俊敏なる盾》! 立ち塞がって庇うぞ。
GM:では間一髪、法眼がその銃弾を弾く!
法眼:人間性消費は不要か?
GM:演出ですんで(笑)。
法眼:じゃあ彼女を部屋に押し込んで、素早くドアを閉める。
GM/響子:「あ…ああ」と、驚きに声も出ないようだ。
法眼:銃弾の追撃はないのかな?
GM:超長距離からの射撃ですね。表の二人は、近くに敵がいるぞと思わせるためのフェイクと言った感じですかね。
法眼:「…よぉ、怖い思いをさせちまったかな?」苦笑しつつ、安心させるように両手を挙げる。
GM/響子:「あっ、血が! 私を庇って銃弾を……」法眼の手を取って傷口を調べ、清潔なタオルを出して血を拭き取る。
法眼:「あぁ、気にしなくて良い。舐めときゃ治るって!」慌てて身を引く。
GM/響子:「そんな、駄目です!」救急箱から取り出した消毒液をつけて、包帯を巻いてくれる。
法眼:俺、《再生能力》持ってるんで、多少の傷はあっという間に塞がるんだこれが(笑)。
GM:ああん(笑)。
法眼:「…掠っただけだから。気にしなさんなって」大人しく包帯は巻かれておこう(笑)。
GM:はい(笑)。
法眼:「見たところ、自分が狙われてるのは判ってるみたいだな。親父さんから、詳しい事情は聞いてるかい?」
GM/響子:「いいえ…ただ、父が何か危ないことに関わってしまったために、私も危険だと。だから、『護衛してくれる人を雇ったから、その人の言うことに従いなさい』としか聞いていないんです」
法眼:「ふぅむ。相手が何者か、いつまで守ればいいのかも判らない…か。ちと厄介だが…まぁ何とかしてみるさ」安心させるように微笑もう。
GM/響子:「……すいません。私もいきなり一度に色んなことが起きて、混乱して…他にも何か言っていたのかもしれませんが」
丈也:第二射が来ないようなら、登場したいところですが。電話で、だけど。
GM:どうぞ。
丈也:では、法眼の携帯に連絡を入れよう。
法眼:携帯を取った。「…もしもし、鬼来だが」
丈也:「もしもし、法眼さんか? 佐上だが」
法眼:「おう、久しぶりだな。せっかくで悪いんだが、今は少しばかり忙しくてな…また今度でいいか?」
丈也:「ちょっと聞きたいことがあって連絡したんですがね。松浪響子って名前に聞き覚えは?」
法眼:「……目の前にいるが。お前さんとの関係は?」少し警戒。
丈也:「…昔馴染みですよ。もう、忘れたつもりだったんですがね。昨日、殺された坊さんが、あなたの名前を言っていたので。もしや、と思ってね」
法眼:「…なるほど。殺された男ってのは、俺の元同僚だ。俺は、お嬢さんの護衛を引き受けたところでな」
丈也:「…響子は、狙われているんですか?」
法眼:「らしいな。少なくとも、敵の一人は魔弾の使い手らしい。たった今も狙撃されたところだ」
丈也:「…そうですか…。敵が何者かは、判っていないんですね?」
法眼:「あぁ、敵の狙いもまだ、な。少しばかり気になることはあるが…」響子を見て「今はちょっと、な」
丈也:「判りました、こっちでも調べてみます。…協力させてくれませんか?」
法眼:「協力したいんなら、俺に止める理由はないな。会わせろ、と言うなら考えさせて貰うが」
丈也:「俺は…響子には会いません。…佐上丈也は、響子の人生にとって、死んでいた方がいい存在ですから」
法眼:「…判った。では頼むとしよう」
丈也:「では、何かが判ったら連絡します」こちらは電話を切って退場します。
法眼:「あぁ、こっちこそ宜しく頼む」取りあえず携帯を切って、響子の様子を見る。
GM:まだ少し震えているが、比較的落ち着いている。まるで、以前にも似たようなことがあったかのようだ。「今の方は…?」
法眼:「…あまり、取り乱さないんだな。まるで慣れてるみたいだ」彼女の質問をはぐらかすように、冗談めかして言う。
GM/響子:「そんな…慣れているなんてことは…」と、何かを思い出したのか少し表情が蔭る。そして少し間が空いた時に、今度は響子の自宅の電話が鳴り出す。
法眼:「…何だ? ここにかけてくるような心当たりはあるかい?」
GM/響子:「こんな時間には、滅多に掛かってきませんけど…」
法眼:ちなみに電話ってのは、この部屋の外?
GM:いや、部屋の中。
法眼:窓際なんて言わないよな?(笑)
GM:そんな判りやすいこと……(笑)。
法眼:代わりに受話器を取って、響子に渡そう。
GM/響子:「…はい。もしもし」
法眼:で、オンフック状態にして会話を一緒に聞く。
GM/男:「松波響子さん。その横で聞いているのは、鬼来法眼さんだね? まあいい、一緒に聞いてもらおう」
法眼:…部屋の中が、何処かから見えてるのか? カーテンは閉まってるの?
GM:閉まっていますね。
法眼:取りあえず、話の続きを聞いてる。
GM/男:「率直に言おう。響子さん、あなたのお父さんに我々は大事なものを盗まれた。その大事なものを取り戻すために、我々に協力してもらいたい」
GM/響子:「大事なもの? それはいったい…」
GM/男:「どんなものかは言えません。ですが、我々はどんな手を使っても取り戻したい。先程の射撃は警告です。ですが、あなたが『はい』と言ってくれないのであれば、我々も考えを変えなければなりません。お父さんを死なせたくはないでしょう?」
法眼:「ちょっと待った。さっき、銃弾をぶち込んでくれたのはアンタらか?」
GM/男:「ええ、その通りです。貴方ほどの方がいれば、あの程度の銃弾など何ほどのものでもないでしょう」
法眼:「…それじゃあ、表の二人もアンタらの仕業ってわけか? 気にいらねぇな」
GM/男:「我々も必死なんですよ。察してください」どこか厭らしい、微かな笑い声を漏らしながら。
法眼:「ふん……まぁいい。条件を聞こう。彼女に何をさせたい?」
GM/男:「簡単です。私達のところに来て欲しいのですよ。そして、娘さんの口からお父様に『盗んだものを返してあげて』と頼んでくれれば良いだけです」
法眼:「ふぅん。ずいぶん簡単だな。それだけで良いのか?」
GM/男:「ええ、もちろん。それだけです」
法眼:「なるほど。それじゃあ、俺が直接親父さんに会ってから話してやろう。結果がどうなるかまでは保証しないがね」
GM/男:「それは困ります。交渉はあくまでも私達の手でやります。妥協はありません」
法眼:「そうかい。それじゃ、こっちも妥協は無しだ。…死ぬ気でかかってきな?」ドスを利かせた笑い声を立てる。
GM/男:「交渉決裂ですか…なかば予想していましたが、仕方ありません。そこから、無事に出られるなんて思わないでください。そこから出て来れるのは、響子さんだけですよ」
法眼:「寝言は寝て言えよ。じゃあな」電話を切った。
GM:数分後、複数のサイレン音が辺りを包む。
法眼:警察でも来たかな? 外の様子を窺う。
GM:マンションの周りが、警察のパトカーによって囲まれている。
法眼:「手回しのいいこって。…相手は国家権力か何かか?」
GM/響子:「そんな…父は一体何をやったの……?」
法眼:「どこぞの政府から重要機密でも持ち出したんだろうが…本当に何も聞いてないのか?」
GM/響子:「父は昔から、あまり家族には関心がなくて…滅多に電話もかけてこなかったんです。それで、今晩いきなり電話が掛かってきて…」
法眼:ところで、脱出ルートはあるかな?
GM:下は完全に塞がれているね。警察のパトカーによって。
法眼:空の上は?
GM:空いてます。
玄:登場していいんだろうか?(笑)
GM:どうぞ(笑)。
法眼:何、ゲンさん登場か?!
隆英:先を越されたー(笑)。次のシーンでは出てやろう……(ググッと拳を握り)。
玄:では、メガホンを持ってパトカーから出てきます(笑)。松浪の娘を訪ねてきたら、こんな状態になっていたということで。「え〜犯人に告ぐ、犯人に告ぐ」
法眼:「響子さん、電話の内容は詳しく覚えてるか?」
GM/響子:「父は何かに怯えながら、話していました。そして、さっき貴方に話したようなことを…あ、そういえば」
法眼:ゲンさんの声を聞き流しつつ、響子に先を促す。
玄:「お前は完全に包囲されている。おとなしく投降しなさい。……ああ、いっぺんやってみたかったんだよなコレ」
GM/響子:「プロジェクトに参加したのは、間違いだったと。参加しなければ、母が死ぬこともなかったと。泣きながら、私に謝っていました…すいません、気が動転していてなかなか思い出せなくて」
玄:「こら、法眼。美人と二人っきりなんて羨ましいことやってないで、さっさと出て来やがれ〜」
法眼:「何、構わんさ。こんな状況だ」では、ゲンさんの携帯に電話をしよう。
玄:「うん、電話か。ちょっと待て」メガホンで(笑)。
法眼:「もしもし、犬のおまわりさんに告ぐ。こちらは美女と密会中の坊主だ」
玄:「もしもし、犬のおまわりさんだ」メガホンを手放して。
法眼:「腰の重い警察にしては、ずいぶん到着が早いようだが…タレコミでもあったか?」
玄:GM、どうなんでしょう?(笑)
GM:ありました。銃声がして、男が2人死んでいると。
玄:「ああ、銃声がして男が2人死んでるとな。どこから見たのかは知らないがな」
GM:その容疑者が鬼来法眼であるとされています、目撃証言ありで(笑)。実はでっち上げですけどね(笑)。
法眼:「犯人については濡れ衣もいいところだが…ニュースソースは判るか?」
玄:(GMに)判る?
GM:下っ端には、そこまで判らないかな。ただ、異常に早くて話が出来すぎだと言うことは判るね。いくら目撃証言があるにしても、法眼だと特定するにはもっと時間が掛かるはずだ。
法眼:「というか、よくそれだけの情報でこの人数を動員できたな。上から手が回ってないか?」
玄:「なんだ、かあちゃん、今忙しいんだよ」と言いつつ再びメガホンを取る。
法眼:「詳しい経緯は省くが、目の前の美女とその父親は国家権力か何かに狙われてるらしい。狙撃犯はそいつらの手下の可能性が高い。この状態で彼女をゲンさんに渡すわけにはいかんのでな。悪いが、逃げさせて貰っていいか?」
玄:「諦めろ法眼、こっちには地球防衛軍と銀河警察とCIAがついているんだぞ〜」メガホンで。
法眼:「(CIA、か)…悪いが響子さん。少し、目を瞑っててくれるか?」
GM/響子:「え?」
法眼:てい、と軽く当て身。
GM:気絶しました(笑)。
法眼:彼女を抱いた状態で屋上へ走る。
GM:では、建物を飛び歩いて逃げるわけですね?
法眼:《天を駆けるもの》で空中経由で脱出(笑)。
GM:おお! では、その場から離脱できた(笑)。
玄:「おお、なんだアレは! 鳥か? 飛行機か? とにかく追え〜!」
GM:では、シーンエンド。OK?
法眼&玄:OKです(笑)。
▼絆/エゴの変化
法眼:松浪響子に絆/救済を取得。
玄:法眼に絆/連帯感を取得。
●シーン7 『悪夢の研究』 シーンプレイヤー:九条隆英 登場難易度:自由
GM:九条さん、お待たせしました。それでは行動方針を聞かせてください。
隆英:ふむ……とりあえず、その松浪昭吾郎について情報収集をしてみようか。
GM:では、〈情報:裏社会/警察/魔物〉で。
隆英:よっしゃ、〈情報:裏社会〉で(ころころ)達成値16。
・松浪昭吾郎
達成値5:ハーバード大学教授にして、生物学の世界的権威。既婚者で子供は響子という娘が一人。妻も優秀な研究者で研究のサポートをしていた。だが、3年前に研究施設がテロリストによって破壊され、その時に妻は死亡。
達成値8:先日、学会に出席のために日本に帰国したが、現在行方不明。
達成値10:大学の教授として以外の仕事があるらしいが、ごく一部の関係者しか知らないようだ。
達成値12:アメリカ政府が秘密裏に作った新世代兵器、通称『ナイトメア計画』開発のトップ。テロリストによって殺されたとされている妻は、実はその研究の過程で暴走した魔物によって殺害された。
達成値15:現在、研究データを全て持ち出して逃亡中。アメリカ工作員と日本政府組織の両方に追われている。
隆英:なんか凄い勢いで判ったなあ(笑)。
GM:結構良い目が出ましたね(笑)。とりあえず、松波昭吾郎の情報は以上です。
隆英:「……さて、となると――その護衛してた奴は、巻きこまれて死んだ、ってところか」しかし、国家規模の陰謀が判る裏社会とか情報屋とか元大学生ってのは何なんだろう?(ぇー
GM:まあ、そこはあまり深く突っ込まないでください(笑)。
隆英:いや、キャラ的な思考キャラ的な思考(笑)。
法眼:ナイトメア計画…鎧に変化させた夢魔を纏う、なんてのじゃないだろうな(笑)。
玄:夢魔と生物学が結びつかないなあ。
法眼:あぁいや、今のは『妖○夜行』ネタの冗談だが(笑)。
玄:おう(笑)。
隆英:でもま、召喚した邪神を鎧にしてるエセ探偵がここにいますが(笑)。
法眼:娘が実験体か何かで『研究成果そのもの』じゃないかと疑ったんだよなぁ、ハンドアウト見た時は。
玄:つまり、娘が鎧になって殖装すると(一同笑)。
法眼:詳細までは知らないが(笑)。それなら父親が娘を必死に守りつつ、盗んだ機密を渡さない説明がつく。つまり、“渡したくても渡せない”わけだ。
隆英:「なら、そいつの居場所を調べても無意味――となると……残ってるのは『娘』と『ナイトメア計画』か」どうも皆さんは娘さんの方を追いかけてるようなので。ハードボイルド野郎としては、妖しげな計画に首突っ込んでみますか。『ナイトメア計画』について調べます。
GM:うぃ。では、〈情報:裏社会/魔物〉でどうぞ。
隆英:(ころころ)達成値12。むう……期待値以下か。
・ナイトメア計画
達成値10:アメリカ政府が、核に次ぐ新世代兵器として考案したプロジェクト。プロジェクトの指揮は、松浪昭吾郎という日本人が執っていた。
達成値12:魔物の細胞と、人の進化の過程で捨てられてきた遺伝子の蓋をこじ開け、結びつかせることによって、『人の意思を宿した新しい魔物』を作り出すという計画。
GM:この情報にはまだ続きがあります。
法眼:ナイトメア計画の詳細が知りたいところだなぁ。
隆英:「そうか……わかった、助かった」と、懇意にしてる情報屋に礼を言って、公衆電話で電話をかけるぞ。警視庁資料編纂課のゲンさんとかいう人に。…と、良いかな、連絡しちゃって?
玄:どうぞ〜。「もしもし?」
隆英:「(……コイツと関わると、何故か俺が苦労するんだがなぁ)」と溜息吐きつつ。
玄:「おお、九条君か…グッドタイミングだよ」ニヤリ(笑)。
隆英:やっぱり、と公衆電話の前でしかめっ面。「…ああ、ゲンさんか。ちょっと聞きたいことがあるんだが……最近アメリカ辺りからお客さんが来なかったか? 黒服で冗談が通じなかったりすると嬉しいんだが」
玄:黒服だったっけ?
隆英:ああ、いや、CIAとかFBIとか(笑)。
法眼:メンインブラックの比喩じゃないか?(笑)
玄:「MIBは来なかったが、CIAなら来たぞ。冗談の効かない、典型的なバカ白人が」
GM:マクスウェルは黒服だったことにしましょう(笑)。
隆英:「そうか……。じゃあ、ついでにもう一つ質問だ。その答え次第じゃ、甘いお菓子が待ってるぞ」
玄:「ふむ、何でも聞きたまえ」
隆英:「松浪って名前に心当たりは無いか?」
玄:「むう、やはり君もその件を追っていたのか……」
隆英:「……やっぱりか。アンタに関わらなきゃならないのは、毎回ロクでもない事件ばっかりだ」と舌打ちをして、情報を提供します。
玄:「なるほど。こちらの状況を簡単に言うと、父親は国家機密を盗んでCIAに追われている。そして娘は、鬼来法眼という生臭坊主に攫われた。こんなところだ」
法眼:その言い草だと、俺が誘拐犯みたいじゃないか(笑)。
玄:世間的には充分誘拐犯ですよ(笑)。
隆英:「……わかった。それじゃあ、こっちは父親の盗んだ“国家機密”とやらをもうちょっと追ってみよう。妻だけ実験台になって、娘だけ無事ってのもきな臭いからな……その生臭坊主の方は任せても良いか?」
玄:「なら、俺の方も合流しよう。法眼の話によると、魔弾を使う魔物がいるらしい。一人だと危険だ」
隆英:「わかった、じゃあ池袋西口公園辺りで待ち合わせよう」と言って電話を切る。
丈也:さて…玄さん&九条にどう接触するか…。
隆英:んー……娘さんのことを調べて、佐上の恋人だって判れば、こっちから連絡すると思うんだが。
法眼:九条への接触は簡単では? 絆あるから、情報源として。
丈也:いや、向こうがこの件に噛んでいるか知らないんで(笑)。
法眼:噛んでなくとも、探偵だから調べて貰うことは可能だ(笑)。
丈也:まあ…そういう手も、ありますが。
隆英:一日2万、必要経費は別途請求(笑)。
GM:フィリップ・マーロウ?(笑) もしくは、『ああ探偵事○所』かな?
隆英:ビリー龍でも良いけどね(笑)。じゃあ電話を切って、愛車のオンボロ中古車であるところのフィアットに乗りこんで、今度は脚で娘のことを調べてみても良いかな? 佐上の昔の恋人だ、って事だけでも判れば、絡むことができるんで(笑)。
玄:こっちも調べたいから、合流してからでもいいのでは?
隆英:あ、そうか……んじゃあ、合流してから調べましょうか。考え直して、池袋西口公園へと向かいます。待ち合わせの目印はオンボロのフィアット(笑)。
法眼:……ジョージ・マクスウェル…マクスウェルの悪魔…まさかなー(笑)。
丈也:フルメタルのハンドトーチカ使いだったら笑う(笑)。
GM:では、シーンエンドで。絆があればどうぞ。
玄:今回はなしです。
隆英:じゃあ、生臭坊主にエゴ/疑惑を。
玄:疑惑(笑)。
隆英:だって誘拐犯だし(笑)。
玄:当然ですな(ぇー
法眼:…覚えてろ(笑)。
▼絆/エゴの変化
隆英:法眼にエゴ/疑惑を取得。
●シーン8 『孤独な追跡』 シーンプレイヤー:佐上丈也 登場難易度:自由
GM:では、丈也の番です。行動方針を聞かせてください。
丈也:とりあえず、情報収集のシーンかな。まあ、まずは響子の置かれている情報を確認しないとならんし。
GM:うぃ。では、何から調べましょうか?
丈也:松浪昭吾郎が何で狙われていたのか、かな。あの晩のことしか、まだ知らんのだよ(笑)。
GM:了解(笑)。では、〈情報:裏社会/警察/魔物〉で判定を。
丈也:〈情報:裏社会〉で『特徴:追跡者』の修正と、情報屋を使う。(ころころ)達成値14…微妙な。
隆英:やっぱり本職に任せたほうが良いって(笑)。
GM:では、『松浪昭吾郎』については最後の情報を残して全て判ります。一度出ているので省略しますが。
法眼:一番上の情報だけが出ませんでしたな。
丈也:さっき出そびれた以上、後で情報を突き合わせる形で。では、ナイトメア計画の方も。
GM:ナイトメア計画については〈情報:裏社会/魔物〉で、どうぞ。
丈也:裏社会で(ころころ)14。期待値しか出ないものだね…(笑)。
GM:これまた、最後の情報を除いて判ります(笑)。
丈也:12の上は15以上ってこと?
GM:そうです。はっきり言えば、あと1だけ足りません(笑)。ちょっと高く設定しすぎたかな?
法眼:むぅ、情報担当のキャラが欲しいところだ(笑)。
隆英:次の経験点は情報関係に注ぎ込むか(笑)。
丈也:むう…まあ、達成値上げられるようなものがない以上、仕方のないところか。
法眼:《獣の言葉》で達成値ボーナスが付くと…いいなぁ(笑)。
玄:近所の野良犬に国家機密を聞いても判らんだろうからなあ(笑)。
丈也:残りは響子本人について?
GM:情報を調べられるとすれば、響子と3年前のテロ事件の詳細、昭吾郎の行方と言ったところでしょうか。
丈也:昭吾郎の行方! 一番重要っぽい。それだ!
GM:では、〈情報:裏社会〉オンリーで。
丈也:(ころころ)出目が11で、合計18!
GM:すげー!
法眼:おお、高い。
丈也:ここに来て、ダイス目が味方してくれた(笑)。
・松浪昭吾郎の行方
達成値10:日本に着いてから、何者かに襲われ護衛していた男が殺害される。
達成値12: 追っているのはCIAの人間で、日本政府からも応援の人員を回している。指揮を執っているのはCIA所属エージェントのジョージ・マクスウェル。
達成値15:昭吾郎は新宿の闇医者の整形手術を受け、別人のIDも買ったようだ。
丈也:整形後の情報や、住所は判る?
GM:現在の居所も判る。偽名で港の倉庫を事前に借りていたようだ。そこが潜伏場所だろう。
丈也:OK。そこに向かおう。最後に、三年前の事件についてだけ、振っておきたい。
GM:〈情報:裏社会・警察〉でどうぞ。
丈也:裏社会で(ころころ)6ゾロ!!
GM:クリット!?(笑)
法眼:ダイス目走ってるなぁ。
丈也:なんだか、高目が続くが…後が怖い。
玄:こんなにダイス目のいいR−3さんは初めて見た(笑)。
法眼:本当に(笑)。
丈也:ひど(笑)。
隆英:だって、本当のことだし(笑)。
丈也:でんでんさんにまで言われるほど、一緒にやっていない!(笑)
隆英:リプレイは毎回読ませて頂いておりますから(笑)。
法眼:R−3さんとこのと…うちのかな?(笑)
丈也:ぬおおお、そんなダイス目の悪さの知られ方、とっても嫌(笑)。
・三年前のテロ事件について
達成値5:イスラム過激派によって引き起こされた爆破テロ。
達成値8:当時の報道では、誤爆だったと報道されている。そのため、テロ後に犯罪表明も出されなかった。しかし、イスラム過激派組織は根も葉もない事実だと、犯行を否定していた。
達成値12:何人かのフリージャーナリスト達は、この事件の真相を調べていたが、そのうちの何人かは行方不明となっている。生きている者もだいたいは諦めてしまったため、真実を掴んだ者はいないらしい。
達成値15:研究所はアメリカ政府のものであり、そこでは『ナイトメア計画』と呼ばれるプロジェクトが行われていたようだ。
GM:以上です。クリットしたのでサービスでもう一つ。
丈也:クリットではないぞ、技能無しだから。
GM:ああ、そうか。では、無しで(笑)。
丈也:つうか、この上があるのか…。
GM:いや、上はないけどサービスで付け足そうかと思ったのだよ、別の情報を。では、港の倉庫に向かうで、ファイナルアンサー?
丈也:まあ、そうしよう。答えは松浪昭吾郎が持っているはずだし。手に入れた情報は法眼にもメールしておきます。
GM:了解。では、シーンエンド。
隆英:さて、どうにかして佐上と法眼と絡みたいなあ……。
丈也:まあ、なんとか、情報交換できそうなネタが掛かったので、そろそろ合流かな。
玄:次でこっちも昭吾郎の情報を得て倉庫に向かえば合流かな。
●シーン9 『衝動』 シーンプレイヤー:鬼来法眼 登場難易度:自由
GM:では、法眼ですが…何かやることありますか?(笑)
法眼:取りあえず、知り合いが経営してるモーテルの一室に隠れたと言うことで(笑)。
GM:了解(笑)。
○モーテルの一室/夜
GM:それでは、しばらくすると響子が目を覚まします。
法眼:その前に…丈也から情報貰ったことだし、知り合いの情報屋に電話して情報収集判定したいな。
GM:どうぞ。何を調べますか?
法眼:まず、ナイトメア計画の詳細について。
GM:では、〈情報:裏社会/魔物〉でどうぞ。
法眼:〈情報:魔物〉、情報屋込みで…(ころころ)よし、達成値17!
・ナイトメア計画
達成値15:研究の過程で、思わぬ副産物―――空気を吸っただけで感染するものが作られた。しかし、そちらは人の意思をなくした化け物に成り下がる失敗作。完成品は、錠剤を経口投与することによって変態するように調製された。但し、失敗作の方も生物兵器として利用価値があるとされ、量産され始めている。
GM:と、これで全部です。
隆英:うわー、ゾンビ? ドーンオブザデッド? やべぇ(笑)。
法眼:えーと、要するに『ナイトメア計画』ってのは人間を魔物に変身させる薬物か何か?
GM:そうです。薬物です。
法眼:空気を吸っただけで感染ってのは、ガス? それともウイルス?
GM:ウィルスですね。ちなみに、ワクチンはまだ作られていないことも判ります。
隆英:つまり…「この薬を1日1錠飲めば、3ヶ月後にはこーんなボディが貴方のものに! もう貧弱な坊やなんて言わせない!」な薬なわけか(違
玄:どんなボディなんだろう?(笑)
丈也:ゾアハンターのアザエルウィルスとゾーンみたいなものかね。
GM:そうですね(笑)。ただ、傷から感染ではなく空気感染ですが。
玄:アレは接触感染のみだから、まだましだった。
丈也:しかもワクチンもあったっけ。
法眼:…響子は、そうすると単なる人質か? 彼女についての情報はある?
GM:では、〈情報:噂話/警察〉でどうぞ。
法眼:〈情報:警察〉&情報屋で(ころころ)14だ。
・松浪響子
達成値5:最近売り出し中のモデル。3年ほど前から徐々に注目を集めだし、今ではトップモデルの仲間入りを果たしている。
達成値8:生物学の権威、松浪昭吾郎の娘。3年前にアメリカで起きた研究所のテロ事件で、母親を亡くしている。
達成値10:テロ事件の1ヶ月前に、当時付き合っていた佐上丈也というカメラマンと、破局を迎えている。
GM:以上です。
法眼:ふむ、それだけか。では、響子を起こそうとベッドに近づこう。
GM/響子:「う…ううん」と目を覚まします。
法眼:「……」顔を覗き込んで…ぐびり、と喉を鳴らす。…旨そうだ、と。
隆英:うっわー、法眼さんったら悪人ー(笑)。エゴ/疑惑を固定しちゃおうか(止めなさい
法眼:忌まわしい衝動を振り払い、笑顔を作る。「…よぉ、起きたか?」
GM/響子:「…あ? 私、いつの間に」
法眼:「緊張しすぎて疲れたんだろ? …それより、親父さんの居場所が判った」
GM/響子:「本当ですか!? それで、それで父は、父は無事なんですか?」
法眼:「無事らしい、今のところはな。これから会って、話を聞こうと思うんだが…どうする?」
GM/響子:「……行きます。私も連れて行ってください。…よかったぁ」心の底から安堵したのだろう。響子の頬に涙が流れる。「ごめんなさい…まだ、何も解決していないのに」と涙を拭う。
法眼:「それはいいが…佐上丈也って名前に聞き覚えは?」
GM/響子:「……どこで、その名前を?」
法眼:「本人からだ。…彼は、知り合いでね。親父さんの居場所も、彼に調べて貰ったんだ」合流したら厭でも顔を合わせると思うので、今の内にばらしておく俺(笑)。
丈也:ばらされた(笑)。
GM/響子:「丈也が……」何か痛みを堪えているかのように、辛そうな表情を浮かべる。
法眼:「…思い出したくない関係だったなら、すまん。だが奴は、あんたら親子の力になりたがってる。…もっとも、あんたに会うつもりはないようだがな」
GM/響子:「…少し、長い話なんですが聞いてくれますか?」少し、ためらいながら口を開く。
法眼:「聞こうか。…あまり、ゆっくりはしてられんと思うが」
GM/響子:「ありがとう。私は以前、彼と交際していました。…結婚したいとも考えていました。彼を…愛していました」
法眼:「…」黙って先を促す。
GM/響子:「ですが、ある時…私は彼の秘密を知りました。私の気持ちはその真実の前に、簡単に壊れてしまいました。彼が私のために全てを投げうって、助けてくれたことも今では判ります。ですが、怖いんです。彼が…まだ私は、彼のことが忘れられないのに…どうしようもなく彼のことが怖いんです!」
法眼:「……だろうな」自分の過去と重ね合わせて、自嘲するように呟く。
GM/響子:「私は、あの時いったい…どうすれば……」と、途中からは嗚咽で声にならず、両手で顔を覆う。「今の私の成功があるのも、彼のおかげなんです。彼の専門は自然とかを撮ることだったのですが、一度だけ無理を言って私を撮ってもらったんです。その時の写真が、ある大物デザイナーの目に留まって…それで、私…」
法眼:「怖ろしいのは仕方ない。人間なら、危険なモノを避けようとするのは当たり前の感情だ」
GM/響子:「ありがとう…優しいんですね。こんなにお世話になっているのに、まだ名前も伺っていませんでしたね」確か、名前はまだ聞いていないはず(笑)。
法眼:自分では名乗ってなかったか(笑)。「…俺は、鬼来法眼という。荒事が得意な、生臭坊主だ」実は、これも本名じゃないんだけどな(笑)。
隆英:通り名だが、抱いて逝くには十分だろう…とかなんとか?(笑)
法眼:そんな格好イイもんじゃない。(無駄にシリアス口調で)…単に、それまでの名前と一緒に、自分の人生も捨てただけだ。
GM/響子:「それじゃ、改めてありがとうございます。法眼さん」
法眼:「…彼は、あんたが幸せになることを願って、二度とあんたの前に現れないと誓った。これから親父さんの所へ行けば、出くわすことになるかもしれんが…それでも、行きたいか?」
GM/響子:「……はい。行きます。私は今までずっと逃げていたんです。だから、もう逃げない…そう、決めました」
法眼:「……そう言うなら、俺は止めんさ。親父さんの所に行くとしよう。真相を確かめにな…」手を貸して、彼女を引き起こそう。
GM/響子:「はい」では、シーンエンドOK?
法眼:食人衝動のエゴ/飢餓を絆/抑制に変更。
GM:おお! 了解です。
法眼:更に、丈也へ絆/共感を取得する。似たような過去を持ってるので。…しかし、久しぶりにロールプレイしたなぁ、食人衝動(笑)。
GM:良い感じでしたね。これこそ魔物のエゴという感じで(笑)。
法眼:いつもは、なかなか演じる機会がないから(笑)。
法眼の食人衝動は、好みの女性や可愛い赤ん坊などの『本能的な好意を抱く対象』に対して湧き起こるという設定です。
……しかし、残念ながら今までのセッションで、そういう相手に出遭ったことは殆どありません(苦笑)。
GM:なるほど。チャンスがあれば、やらねばと言った感じですかね(笑)。
▼絆/エゴの変化
法眼:食人衝動へのエゴを絆/抑制に変更。丈也に絆/共感を取得。
●シーン10 『追跡者たち』 シーンプレイヤー:井上玄 登場難易度:自由
○待ち合わせ場所/夜
GM:お待たせしました。玄さんと九条です。
玄:では、合流したところですね。
隆英:入り口辺りにフィアットを止めて、それに寄りかかりながら。「さて……それじゃあ、これからどうする?」
玄:「とりあえず、情報収集といくか」そう言って近所の野良犬たちを集めます。
GM:はい、では何を調べましょうか?
玄:まず、響子について。
GM:では、〈情報:噂話/警察〉でどうぞ。
玄:〈情報:警察〉+情報屋で(ころころ)達成値11。
GM:では、前のシーンで出た情報が全部わかりました(笑)。
玄:「トップモデルだと〜?! 法眼め、許せん!」拳を握り締める。次は、法眼の行方を調べたいです。
隆英:「(さすが“イヌ”だな……)」と、声には出さず(笑)。その間にこっちは佐上に連絡をとりたいかな。
法眼:…ところでゲンさん。そもそもの目的は、昭吾郎の方じゃなかったか?(笑)
玄:実はそうなんだよな(笑)。
隆英:というか、俺もそうだ(笑)。
GM:法眼の行方を捜すなら、〈情報:裏社会/警察〉で。
玄:「同胞たちよ、追跡だ〜」〈情報:警察〉+情報屋+《獣の言葉》で(ころころ)達成値18だ!
GM:はい、ばっちり判ります。港の倉庫です(笑)。
玄:え、モーテルじゃなくて? もう、倉庫に向かってるのか。
法眼:向かったらしい(笑)。
GM:あ、ではモーテルを出た、にしておきますか。どうせ、これから佐上に聞いて倉庫に向いますし。で、お犬さんたちはそのまま法眼を追尾(笑)。
玄:では、ついでに昭吾郎の居場所も探しましょう(笑)。
GM:では、〈情報:裏社会〉でどうぞ。
隆英:じゃあ、その間に佐上へと携帯で…(キャラシートを見て)…携帯、持ってなかった(笑)。適当な場所に車を止めて、公衆電話から連絡します。
法眼:携帯を持たないって、何か拘りが?
隆英:いや、なんとなく……携帯電話を持っててフットワークの軽い探偵ってのは、ちょっと変だなあと。
法眼:今時の探偵だと、逆に必須のような気もするが(笑)。
丈也:ともかく電話には出ます。「もしもし?」
隆英:「ああ、佐上か。ちょっとお前の昔の女のことで、厄介なことが起こってる。下手すりゃ、お前の“背中の奴”の力が必要かもしれん」
丈也:「…そっちも絡んでいたのか。俺も、その件で動いている」
隆英:「ああ、なんだ…糞、そうと判ってれば、もっと早く連絡したのにな」舌打ちして。「じゃあ一つ聞きたいんだが、昭吾郎の……女の親父の居場所は判るか?」
丈也:「こちらは、響子の父親の居所を発見した。どうも、原因はそちららしい。今、向かっている」
隆英:「わかった、じゃあ俺達もそっちへ向かうから、場所を教えてくれ……向こうで合流しよう」
丈也:「ああ。…九条」
隆英:「……何だ?」
丈也:「とうに捨てたはずの物が、棘みたいにまだ、刺さっている。忘れた…人間だった頃の象徴みたいな物だ。それが今、壊されようとしているなら…お前なら、どうする?」
隆英:「捨てたんだろう? それはもう、お前のモノじゃない」淡々と、冷たく、突き放すように。
丈也:「…そうだな。その通りだ。―――向こうで待つ」
隆英:「だが、だけど、しかし、だ。それが壊されるのが我慢できないってのなら…護る事ぐらいは、持ち主じゃなくたってできる」
丈也:「…ありがとう。では、な」電話を切りつつ「…未練、か。その一言が聞きたかったのかもな」退場。
隆英:「……」無言で受話器を置いて、ゲンさんの所へ戻ろうかな。
玄:「今のが、あの娘の昔の男か?」
隆英:「ああ、“昔の”な」
玄:「色々あったらしいな」
隆英:「ああ、色々あったらしい。――あくまでも、過去形だ。捨てちまったモノは、二度と戻っては来ないさ。…で、その女の親父の潜伏先が判った」と、佐上から聞いた情報を教える。
玄:「港の倉庫か、法眼の行き先もそこだな……」
隆英:うーん、シナリオのテーマに真っ向から逆らっているような、そうじゃないような(笑)。
GM:いや、別にどっちに転んでも良いんですがね(笑)。そこら辺はPLに任せます(笑)。
丈也:まあ、どうするかは決めているんですが(笑)。
法眼:主人公のお手並み拝見ですなぁ(笑)。
玄:「捨てちまったら戻らない、か……けど、お互いに捨て切ってなかったら、そうでもないぜ」ニヤリ。
隆英:「悪いが、俺の信条は『常に最悪の場合を想定しろ。連中はその斜め上を行く』でね」と皮肉げに笑って見せて。
玄:「そうなのか? 俺は俺のバラ色の未来しか想像しないけどなあ……」色々な妄想をしつつ。
隆英:「俺は、ちょっと調べたいことがあるから、先に行ってくれ。お前の言ってた『アホで間抜けなアメリカ白人』が、動いてないってのが気になるんでね」
玄:「わかった」
GM:うーん、どうしますかね九条さん。次のシーンで一人で何かやりたいことありますか?
隆英:とりあえず、マクスウェルについて調べてから合流、かな? ああ、一応七尾にも連絡しておかないと(笑)。OPの方で言ってた、やりたい『演出』に対して伏線を張っておきたいので(ぇー
GM:では、次のシーンを九条に回しますね。
玄:その前に、こちらも長沢に連絡を取りましょう。
GM/長沢:「もしもし、玄さんか。何か判ったのか?」
玄:「かくかくしかじかです、課長。……で、あのメリケン坊やはどうしました?」
GM/長沢:「ああ、今は席を外してる。色男も出すものは出すらしいな」
玄:「ふうん…昨日の捕り物の時、ヤツはどこにいました?」
GM/長沢:「私の隣にいたが、それがどうかしたのかい?」
玄:「いえ、ちょっと気になることがありまして……何かあったら、また連絡します」
GM/長沢:「わかった。玄さんからの連絡を待つよ」
法眼:あれ、CIAと魔弾の射手は別人か?
玄:マクスウェルについても調べたいのですが。
GM:では、〈情報:裏社会/警察/魔物〉でどうぞ。
玄:〈情報:魔物〉+情報屋で(ころころ)うわ、出目悪い(笑)。達成値10。
隆英:俺も一緒に調べてみよう。(ころころ)裏社会、情報屋込みで16です。
・ジョージ・マクスウェル
達成値8:アメリカCIA所属。日本へはある人物を探しに来たらしい。
達成値10:探している人物とは、松浪昭吾郎というハーバード大学の教授。
達成値12:CIAの中でも特殊なチームに所属していて、どうやら魔物の捕獲または情報収集などを行っているらしい。
達成値15:アメリカ政府が行っている『ナイトメア計画』の被験者になったこともある、という噂がある。
GM:この情報は、これで全部です。
法眼:ふむ。被験者って事は黒っぽいな。…身代わりに使い魔でも使ってるのか?
玄:長沢にもう一つ質問。「課長、その生物兵器とやらはどうします? もし松浪が持っていたら……CIAに渡しますか?」
GM/長沢:「警察に所属する者としては、上の命令通りに持ってこいと言うべきだろうが……そんな外道な兵器は、人としてなくしてしまいたいというのが本音かな。…いや、無くすべきだ。俺の言ってることは間違っているかな、玄さん?」
玄:「そうですなあ、不幸な偶然とかでなくなってしまうのが一番ですな」白々しく。
GM/長沢:「そうだな。世の中いったい何が起こるか判らんからな」こちらも白々しく(笑)。
玄:「では、そういうことで」(笑)
GM/長沢:「頼んだよ」
玄:「了解です」この辺で電話を切りましょう。
GM:では、シーンエンドでいいでしょうか?
玄:OKです。
隆英:っと、まだ揃ってない情報ってありましたっけ?
GM:いや、全て出揃いました。
法眼:綺麗にそれぞれ情報が分かれたな。
隆英:じゃあ、単純に伏線張るだけか……わっかりました。
GM:では、絆をどうぞ。
丈也:九条に絆/連帯感、響子の絆を救済に。
玄:丈也に絆/期待を取ります。
隆英:じゃあ、今更だけど昭吾郎に絆/発見を(笑)。
GM:了解(笑)。
法眼:…今、どうでもいいことにふと気づいた。このメンバー、丈也以外イレギュラーばっかりだ(笑)。
GM:あれ? 本当だ(笑)。
▼絆/エゴの変化
丈也:松浪響子への絆を忘却から救済に変更。九条に絆/連帯感を取得。
玄:丈也に絆/期待を取得。
隆英:松浪昭吾郎に絆/発見を取得。
●シーン11 『其は永久に横たわる死者にあらねど…』 シーンプレイヤー:九条隆英 登場難易度:自由
○街中/深夜
GM:では、九条さん。何をするのか宣言してください。
隆英:では、フィアットを駆って池袋中を走り回って……その後、港に向かう前に七尾に連絡をとります。
GM/七尾:「もしもーし!」と元気な声が返ってくる。
玄:やっぱCVは三石琴乃なんだろうか?(笑)
法眼:私がGMの時は、そのイメージで演じてました(笑)。
GM:どうなんでしょう?(笑) なんとなく元気印のついた女の子なんだろうなと思って、やっているんですが(笑)。
隆英:「ああ、もしもし――俺だ。行方不明になってたハンターの消息が判ったぞ」
GM/七尾:「本当ですか!? それで、二人は無事なんですか?」
隆英:「悪いが、死んでいたようだ。二人とも、な」凄い淡々と喋ってます。
GM/七尾:「え? 南陽坊さんも、松浪さんも……二人とも、ですか…?」
法眼:松浪さんは死んでないぞー(笑)。
隆英:えぇ? ああ、勘違いしちゃった(汗)。
GM:ちなみに、捜索を頼んだのはこの二人です(笑)。んで、たぶん響子のマンションで死んでた護衛二人と勘違いしちゃったんですね。すいません、紛らわしくて。護衛は三人にしておけばよかった。
隆英:「ん……ああ、いや、松浪はまだ生きている…筈だ。これから、確かめに向かう」
GM/七尾:「そうですか。それじゃ、お願いします」
隆英:「まあ、色々ときな臭くなってきているが…なるべく、保護できるよう努力する」と言って、受話器を置こうとして、思い出したように付け加える。「ああ、それから報酬の件だが――そうだな、ちょっと付き合って欲しい事があるんだが。それに付き合ってくれれば、良い」
GM/七尾:「え? それって、デートのお誘いですか?」と、少し驚いた声で。
隆英:それには答えず受話器を置こうかな(笑)。
GM:うぃ(笑)。では、他にやることはありますか?
隆英:「“That is not dead which can eternal lie,And with strange aeons even death may die.”……バラ色の未来、か。そう簡単にもいかないだろうさ」呟いて、フィアットを駆って港へと向かいますぜ。やりたい事、終了(笑)。
GM:では、シーンエンド。絆は……ありますか?
隆英:んー……響子に絆/解放を。さて、後は佐上くんの選択次第〜(笑)。
▼絆/エゴの変化
隆英:松浪響子に絆/解放を取得。
法眼:―――さて。響子が事件にどう絡むかだが…単に昭吾郎への切り札なだけなのか、機密そのものに関わっているのか。彼女自身がウイルスのキャリアーか、もしくはワクチンを体内に持っているかだと予想したんだが。…大ハズレだったら笑うなぁ(笑)。
隆英:うん、奥さんが実験台になってるのに、娘だけ何も無しじゃあなあ…とか俺も思ってますから(笑)。
GM:いや、奥さんは暴走した魔獣に殺されたんです。決して、実験台にされたわけじゃありません。
隆英:な、なんだってー!? …まずいな、俺ちょっと勘違いしてた?(ぉ
法眼:あぁ、その情報はちゃんと覚えてた(笑)。ただ、響子本人が執拗に狙われる理由としては、人質ってのは少し弱いかなぁと思ったんだ……深読みしすぎたかもしれんが(笑)。
隆英:仮説1、『響子はナイトメア計画のワクチン、もしくは錠剤である』。仮説2、『響子は松浪に対する人質である』。仮説3、『マクスウェルは響子に惚れていて、手に入らぬのならばいっそ殺してしまえと思っている』。さあ、どれだ!(←深夜でテンションが高い)
法眼:3は有り得ないと思った俺(笑)。1でなおかつ響子自身が魔物に変化するようだと、ブラックで実にPL好み(ぉ
隆英:それで母を殺したのは実は響子だったりすると、なお俺好みなんですが(笑)。
玄:更に響子が“組織”の幹部だったりすると俺好み(笑)。
法眼:そ、そこまではさすがに…(笑)。
玄:丈也のオープニングも、実は《帝王》の素体を成長させるための計画だったのですよ(笑)。
法眼:おぉ、そう繋がるのか!(笑)
丈也:お、そこまで来ると、やられた感が大きいなあ(笑)。
隆英:仮説その4、『実は響子こそが《帝王》』!!(大爆笑)
丈也:MMMみたいなこと考えるなあ、昭吾郎(笑)。
法眼:MMM…この場合、マガジン・ミ○テリー…?(一同爆笑)
それはMMRである。
玄:「な、なんだってええええええ!?」(爆笑)
丈也:「キ○ヤシさん、一体どうしたらいいんですかっ!」(爆笑)
隆英:「俺達はもう……遅すぎたんだ!」(大爆笑)
法眼:そして、何の解決もしないままエピソード終了(笑)。
●シーン12 『亡霊、悪夢より来たる』 シーンプレイヤー:佐上丈也 登場難易度:自由
○港の倉庫街/深夜
法眼:最初に登場するのは、やっぱり丈也が相応しいかな。
GM:では、丈也一番乗りです(笑)。
丈也:うい。昭吾郎を捜す。
GM:情報にあった倉庫はすぐに見つかりますね。中からは僅かな明かりが漏れている。
丈也:入ってみよう。
GM:中に入ると、様々な研究器具が並べられ、そこでモニターを食い入るように見ながら、パソコンのキーボードを叩いている初老の男…松波昭吾郎がいる。顔は以前会った時と変わっているが、何故か判ったと言うことで(笑)。
丈也:「…松浪、昭吾郎さん」
GM/昭吾郎:「!? だ、誰だ!」
丈也:「…あなたを庇って死んだ人の、最後を看取った男…とでも思って頂ければ」
GM/昭吾郎:「君は…以前どこかで? …そうか、南陽坊さんの最後を……ありがとう」
丈也:「…鬼来法眼の友人でもありまして。彼に協力して、あなたの足取りを追っていました」
GM/昭吾郎:「そうだったのか。それじゃあ、法眼さんもここへ?」
丈也:「はい。ご存知でしょうが、娘さんが危機に陥っています。何も知らされずに守り抜くのは、困難になってきました。そこで…あなたの抱えている事情を教えて頂きたくて」
GM/昭吾郎:「…そうですか。判りました、全てをお話しましょう。ところで、あなたはどこまでご存知なのでしょうか?」
丈也:まあ、隠しても仕方がないので、知っていることは全部話すね。
GM/昭吾郎:「では、私がアメリカで何をしていたのかもわかっているのですね…」
「…実は最初は兵器ではなく、魔物の生命力を医療に役立てることは出来ないか…という所から始まっていました。
…しかし、それは私を引き抜くための口実でした。アメリカ政府は最初から、軍用として考えていたのです。
私は、妻や娘の安全を守るため、命令通りに研究してきました。
妻も『自分一人で抱え込まないで』と自ら私の助手に志願したのです。
その内、研究途中でおぞましい生物兵器が生まれた。私は…恐ろしくなりました。
何とか、このことを止められないかと、マスコミにも接触を持とうとしました。
しかし、私は監視されていて……見せしめに、妻は暴走した魔物に殺されました。
私はその時、何が何でもこの研究を彼らの手に渡してはいけないと思いました。
……そして、チャンスは来た。私は、日本に来る口実を得た。それで、私は意を決して逃げ出したのです。
あのウイルスは、人の遺伝子を作り変えるまでにかなりの時間を要します。
投与後1日以内にワクチンを打てば、効果を無効化することができるんです。
そして、私はそのワクチンの元となる酵素を―――娘の遺伝子の中から発見しました」
丈也:「…響子から?」
GM/昭吾郎:「ええ、そうです。ですから、奴らは響子の身柄を必死に確保しようとしていたのです」
玄:仮説1、正解(笑)。
法眼:いやいや、まだ裏をかいて4の可能性も…(笑)。
丈也:「…なるほど。それで、やつらは響子に拘っていたわけか…」
法眼:「―――やはりな。それで、娘さんがああも狙われていたわけだ」入り口から、響子を連れて法眼登場(笑)。前回みたいにじらすのも何なので、さっさと合流ー。
GM/昭吾郎:「響子! すまない…怖い思いをさせてしまった」
丈也:「…法眼さん」そして、横にいる響子にも視線が。
GM/響子:「……今の話、本当…なの?」
GM/昭吾郎:「……すまない」
GM/響子:「そんな……」思わず後退り、丈也と視線が合う。「……丈也」
丈也:「…誰かに、似てますか?」
GM/響子:「え?」
法眼:逃がさねぇ(笑)。「すまんな、丈也。…彼女は、もう知ってるんだ。どうする、お嬢さん……怖ければ、あんたは逃げてもいいんだぜ?」
丈也:「…佐上丈也は、もう死んだよ」
法眼:あくまで故人で押し通す気か、丈也(笑)。
丈也:まあ、ねえ…(笑)。
隆英:よし、じゃあここで登場。「恐怖は、人の感情の中で最も旧くからあるものだ、って言葉があるのは――知ってるか?」と言いながら探偵到着。
GM/響子:「……私、あなたに謝ら…」首を振って、「そうよね。今更、虫が良すぎるよね。ごめんなさい、あなたが私の知っている人によく似ていたものだから…」
丈也:「…違う。佐上丈也は、君に出会うずっと前から…もう死んでいたんだ。君がどう、というわけじゃない」
法眼:さて。これだけ人数が揃ったとなると敵に居場所が割れてると考えられるので、周囲を警戒しておこう。
隆英:じゃあ、こちらもコートの内側から古書を取り出しておくかな。
玄:「お取り込み中みたいだな……」こっちも犬を引き連れて登場。
隆英:「――単に確認をしていただけ……だろうさ」
GM:「じゃあ、私は幻に抱かれていたというの?」
法眼:…あだるつな発言?(笑)
GM:『抱かれて(いだかれて)』ですよ。念のため(笑)。
法眼:ちっ(笑)。
隆英:おとなのかいわだ(笑)。
丈也:「…俺は、何人の人間を殺したか知れない男だ。意識が無かったとはいえ、な。…俺は、人間に戻りたくて、一度だけ…君という希望に縋った。だが、それは間違いだった」
GM/響子:「何で…いいじゃない縋ったって! たった一人で、誰にも頼らず寄りかかることもできないで生きていくなんて、寂しすぎるじゃない!」叫ぶと言うよりは、もはや絶叫に近かった。
丈也:「…俺は、君の知っている『佐上丈也』でいられなくなったんだ。…決して、君があの日、俺に言ったことが原因じゃない」
GM/男:「―――茶番はそろそろお終いにしてもらおうか? いつまでも、猿芝居に付き合っていられるほど暇人ではないのでね」金髪の美丈夫が、髪を掻き上げながら登場(笑)。
丈也:「…噂のCIAか」
玄:「出たな、茶番の主役が」
隆英:「MIBは宇宙人の相手でもしてりゃあ良いんだ」
GM/マクスウェル:「誰が茶番の主役だ。おい犬、あまり飼い主様に逆らうと一緒に処分するぞ?」
法眼:「遅かったな。便所で気張ってるのかと思ったぜ、脅迫魔」
GM/マクスウェル:「…ほほう。よくもまあ、これだけ旧世代の魔物が揃ったものだ。あまり私を怒らせないほうがいい。楽に殺してやることができなくなるぞ?」
法眼:「旧世代、ねぇ。自分は新世代だから偉い、とでも言いたいのか? 出来損なった試作品の分際で」嘲笑う。
玄:「まったくだ、ここに誘い込まれたとも知らずにな」
GM/マクスウェル:「……さて、松波。そろそろ帰るぞ。お前の飼育場はここではない。我が祖国にある」
丈也:「…何も知らぬ女を使って、研究を完成させ、世界に破壊をばら撒く…それが貴様らのやり方か」
GM/マクスウェル:「何を言う。これも正義のためだ。我々はいつでも正義を実行するために、常に新しい力を持たなければならない。それが、世界の警察にして正義の代弁者である、我々の務めなのだ!」
法眼:「どっかで聞いたような御託ばかり並べ立てやがって。聞き飽きてるんだよ、その手の詭弁は」
隆英:「……たかだか数百年しか歴史の無い国の正義を、そこまで信じられるとは――おめでたいな」
玄:「…………お前、コミックから出てきた都市伝説系の魔物だったのか?」呆れたように。
法眼:「他人の受け売りを、さも自分の考えのように語れるとは…お前、脳みそがウイルスでつるっつるになってるんじゃないか?」
隆英:どうせ正義を語るのなら、どこぞの大統領なみに語ってくれれば良いのに(ぇー
玄:「なぜなら、私はアメリカ合衆国大統領だからだ!」と(笑)。
隆英:そうそう(笑)。
…取りあえず謝っておこう。善良な一般アメリカ国民の皆さん、並びに善良なCIA局員の皆さん、ごめんなさい(陳謝)。
GM/マクスウェル:「黙れ、劣等人種ども! 貴様達は、我々が導いてやらねば何もできないクズどもだ! だから我々が貴様達を管理してやると言っているのだ! ありがたく思うが良い!!」
丈也:「お前は、俺を作り出したものと同じだ。その足元で死んでいく者たちを切り捨て、自らこそが世界そのものだと、錯覚している。…俺は、お前たちのような存在を討つために、ここに立っている」
GM/マクスウェル:「…不愉快だ。実に不愉快だ。よかろう、そこまで私に盾突くと言うのであれば、楽には殺さんぞ!」
丈也:響子の方を振り返って。「響子…君のお陰で、俺は一度だけ蘇った。それは、俺にとっても幸せな時間だった。だから……俺は、ここに『佐上丈也』を置いていく。俺は、君の悪夢を砕く。君の前を去った者として、俺がやらねばならないことだ」
GM/響子:「……丈也」
丈也:「佐上丈也はもう死んだ。君を苦しめた、あの晩の化け物はもういない。俺は…ただの《亡霊》だ」ここで絵としては変身しておきます。
法眼:「不器用な野郎だ……どっかの馬鹿を思い出すよ」ここでマクスウェルを見て「…テメェの方は、その脅し文句すら、昔漫画で読んだ悪役の台詞と同じだがな」
GM/マクスウェル:「ムキーー!!」
法眼:では、一通り罵倒したので戦闘どうぞ(笑)。
GM:了解! それでは、戦闘に行きますか。…と、その前に。枠が空いてる人は絆をどうぞ(笑)。
▼絆/エゴの変化
丈也:松浪昭吾郎に絆/救済を取得。
法眼:マクスウェルに絆/蔑視を取得。
玄:死霊課へのエゴを絆/連帯感に変更。松浪昭吾郎に絆/救済を取得。
隆英:法眼へのエゴを絆/連帯感に変更。マクスウェルに絆/撃破を取得。
GM:…しかし、丈也がまるで○ーザスのようだ(笑)。
隆英:大丈夫、それならきっと最終回で帰って来る(笑)。
丈也:そう言えば、ジー○スもそんなこと言っていたな(笑)。
玄:そして続編で主役より目立つ(笑)。
法眼:続編って闇のイー○スだっけ? まだ読んだことないんだよなぁ。
玄:ジー○スもたまに出てきます。
GM:色々○ーザスの世界とリンクしてたしね(笑)。
丈也:初登場回は「来たか!」と思いました(笑)。…ただ、ジーザ○の登場でゼロの存在が(苦笑)。
玄:まったくです(笑)。
法眼:読んだこと無いけど、何となく判る。存在感ありすぎて、主役が霞んだんだな(笑)。
丈也:ジ○ザス登場回の辺りは、すっかり『闇のイ○ジス』ならぬ『闇のジ○ザス』になっていた気が(笑)。
GM:確かに(笑)。
■クライマックスフェイズ■
●シーン13 『悪夢の末路』 PC全員登場
▼ラウンド1
GM:では、セットアッププロセス。こちらは、《ナワバリ》を使用。
法眼:そっちはビーストトゥルーか!
GM:ああ、冒頭でも言ったようにHAの数を宣言しておきます。HAは全部で6個です。
丈也:オートで《瞬間武装》使用。
玄:オートで《獣化》。
現在のエンゲージ:(マクスウェル・PC一同) *松浪親子はエキストラ
GM:では、メイン。こっちは行動値10ですが、《疾く駆けるもの》で先に行動します。オートで《獣化》、マイナーで《切り裂くもの》を使用、さっき侮辱してくれた法眼を殴ります。
法眼:どうぞ。こっちはオートで《獣化》。
GM/マクスウェル:「この黄色い猿が!」《打ち砕くもの》他でCrt値9で…(ころころ)クリティカル!
玄:「この面子でサルはいないよなあ」周りを見渡して苦笑。
法眼:(ころころ)っち、当たったか。
GM:では、AGP1点でHA《神獣撃》を使用します。
法眼:待った。それ、使用宣言は『命中判定前』だぞ?
GM:…使えないようですね。すいません(汗)。では、ダメージいきます。(ころころ)36点の〈斬〉ダメージ。
法眼:防御力で8点引いて、28ダメージだな。
隆英:あー、これ俺死ぬかもしれん(遠い目)。
GM/マクスウェル:「ちぃ、なんて硬い皮膚をしていやがる!」
法眼:「俺の一張羅は特別製でな」
玄:「お前が頑丈なだけだろうが」
隆英:「まったくだ」
法眼:「ゲンさんはともかく、初対面の奴にまで言われる筋合いはないと思うが…」ぼやく(笑)。
隆英:「お前だって、初対面のアメリカ人をボロクソに言ってたじゃないか」(笑)
丈也:では、こっちね。「粉砕拳“クァチル・ウタウス”起動」殴ります。(ころころ)達成値16…中途半端だ(笑)。
法眼:うーむ(笑)。
しかしGM側の達成値は15で、ギリギリ命中。
丈也:でも当たった(笑)。
GM:当たっちまった(笑)。
丈也:オートで《リインフォース》起動、(ころころ)33点の〈殴〉ダメージ。
GM/マクスウェル:「ぐああああ! サノバビッチ!!」
玄:「まあ、確かにお袋も犬だが」(笑)
丈也:「…貴様を響子の前には立たせない」
GM/マクスウェル:「その娘は、正義を維持するために使わせてもらう。邪魔をするな!」では次の方どうぞ。
法眼:「少し本気で…遊んでやるぜっ!!」マイナーで《切り裂くもの》、メジャーで攻撃。(ころころ)達成値25。
ここで、何とGMのダイス目はピンゾロ! …呪われてるのか?
GM:いかん、ファンブル!?(笑)
法眼:HAとかあるかい?(笑)
GM:えーと、ないです(笑)。
法眼:(ころころ)ダメージは48点の〈斬〉だ(笑)。「…わざわざ間合いを詰めてくれて、ありがとよ」
GM:それは、さすがに耐えられない。魔獣化してHA《超魔の命》、AGP10点消費!
―――苦痛の叫びを上げるマクスウェルの全身が、ぬめる鱗に覆われた。
右手の爪は長く研ぎ澄まされ、左腕は無数の疣を持つ蛸にも似た触手に変化する。
その下半身は八つに分かれ、歪な蜘蛛のように醜く蠢いていた…。
隆英:って、魔獣化早っ!? しかも正気値が減りそうな格好(笑)。
GM:クトゥルフPCが二人いるんで、ちょっとそれらしい描写をしてみました(笑)。
法眼:「やっちまえ、ゲンさん!」絆を2つ固定して、AGP渡す。
玄:「年寄りをあんまり働かせるなよ」HAはあと4つか…。
法眼:いや、さっき《神獣撃》は使わなかったから、残り5つだ。
玄:ああそうか。
丈也:では、こちらも玄さんに2点渡しておこう。南陽坊と昭吾郎の絆を固定。
玄:マイナーなし。メジャー刀で攻撃。(ころころ)19。
GM:(ころころ)命中してます。ダメージどうぞ!
玄:(ころころ)34点の〈光〉ダメージです。
GM/マクスウェル:「くっ、飼い犬に手を噛まれるとはこのことか! 貴様ら日本は、我々アメリカの犬だ。犬は犬らしく、ご主人様に尻尾を振っていれば良い!」
玄:「アメリカの正義を名乗るなら、全身タイツでも着てきな」
GM:キャプテン・アメ○カ!?(一同笑)
法眼:スーパー○ンかバット○ンでも可だな(笑)。ワンダーウー○ンだったら褒めてやろう(笑)。
玄:九条にAGP2点。誇りと死霊課の絆を固定。
隆英:と、じゃあ次か。「――知っているか? 人間は、無知っていうちっぽけな島に暮らしているからこそ、正気でいられるんだ」マイナーで《砕く爪》を使用。「だからお前に教えてやるよ――アメリカの正義なんて、“周りの海に潜むモノ”に比べたら、ちっぽけなものだって事を!」
GM/マクスウェル:「ぬかせ!」
隆英:「でぃぴ・まぐなむ・いんのみなんどぅむ・しぐな・すてらるむ・にぐらるむ・えと・ぶふぁにふぉるみす・さどくぁえ・しぎらむ……」 メジャーで《守護者》を使用! 背後の空間が割れて、“中身の無い異形のヒトガタをした殻”が顕現する……以上! イメージは『ガ○バー』!(笑)
法眼:ガイ○ーがここにもいた!(笑) あ、クリンナップでFP9点回復(笑)。
▼ラウンド2
GM:では、次のラウンド。こちら、セットアップで《ナワバリ》を使用。
隆英:セットアップで《盟約》ー。合体しないと力が出せない(笑)。
玄:丈也にAGP2点。丈也と昭吾郎の絆を固定。
丈也:受領します。
隆英:あ、昭吾郎と響子の絆を固定して、ゲンさんに2点。
玄:らじゃ。
GM/マクスウェル:「貴様ら、まとめて吹き飛ぶがいい!」《疾く駆けるもの》で先制行動、マイナーで《ビーストヘジーク》。んで、HA《神獣撃》を使用。対応ありますか?
法眼:使用AGPは何点?
GM:1点です。
隆英:んっと、ダメージでかけりゃHA《運命の紡ぎ手》を使いますぜ。
GM:多分、でかいです(笑)。
丈也:一回は大丈夫でないですか? みんな魔獣化前だし…ああ、九条が喰らえないのか。
法眼:…あー、「貴様らまとめて」とか言ってるからねぇ。範囲攻撃だろう。
隆英:魔獣化すると最大出力の《紅き供物》が使えないし、二倍ダメージだと軽く死ねる(笑)。
丈也:《神獣撃》だけヴォイドしますか?
玄:でも、通常ダメージだけで死ねそうですよ。
法眼:守護者は脆いから、潰れるだろうなぁ(笑)。…不本意だが、庇おうか? 守護者相手なのがどうにも虚しくてアレだが(笑)。
隆英:…………お願いしても宜しいですか? orz
法眼:よっしゃ、来なさい(笑)。
隆英:……やっぱり使えないキャラだったんだろうか、と思わず遠い目。
法眼:多分こうなるんじゃないかとは、思ったんだよなぁ(苦笑)。*プレセッションの会話を参照。
隆英:しゅ、守護者の体力を上げよう……。
法眼:体力よりも、回避力を上げようや(笑)。
隆英:当たんなけりゃ、どうという事もないもんなあ(遠い目)。…でも当たらないと、魔鎧にした意味がないんだよなあ…(更に遠い目)。
GM:話は纏まりましたね。行きますよ? メジャー《爪爪牙尻尾》で範囲攻撃! (ころころ)達成値22です。
丈也:〈運動〉技能無いんで、振るまでもなく当たり。
玄:(ころころ)当たり。
隆英:(ころころ)同じく。
GM:では、ダメージ行きます。
法眼:守護者の回避判定はしないのか?
隆英:ああ、守護者は〈運動〉技能持ってないんで(笑)。
法眼:俺一人なら避けられるんだが…仕方ない、《俊敏なる盾》でカバーリング……九条の『鎧』を(苦笑)。
GM:では、いきます(笑)。(ざらざらーっ)71点の〈斬〉ダメージ!
丈也&玄:魔獣化します。
隆英:申し訳ないんでダメージ減らしますね…AGP2点使ってHA《運命の紡ぎ手》を法眼に。
法眼:あー、いらんいらん。無駄遣いするんじゃねぇ(笑)。
隆英:…って意味があんまりナイか(汗)。やめときます。
法眼:魔獣化だ。全身の筋肉が膨れあがり、体格が一回り大きくなる。皮膚は深紅色に変わり、黒い紋様が浮かぶ。「―――変生、紅蓮ッ!!」
隆英:同じく魔獣化します…鎧、もとい守護者は無事ですが。
GM/マクスウェル:「どうだ、思い知ったか! これが、正義の力だ!」では、続けてHA《雷光のごとく》を使用。
法眼:おっと、それは《ヴォイド》を頼めるか? 丈也にAGP3点渡す。
玄:打ち消すには4点いりますね。
隆英:ではこっちから1点。
丈也:「…他人の権利を奪い、虐げるものが…正義を騙るな!」体表から生物的な突起が隆起して、辺りを破壊します。「…貴様に、正義などあるものか!」4点受領して、HA《ヴォイド》!
GM/マクスウェル:「貴様…何だ、その力は…? 私の力が抜けていく…?」
丈也:「…俺は、償うために《亡霊》になった! もう誰も、貴様らのような存在の思い通りにはさせん!」次は、こっちの番か。ううむ…復活ありそうな感じだな。ここは通常攻撃の方がいいかな?
法眼:ビーストトゥルーだからな。
GM:ふふ、どうかな(笑)。
隆英:HA《復讐の爪》とかありそうだなあ。
玄:もう一度全体攻撃喰らったら、持たないからなあ。
法眼:て言うか、中盤はてっきり《魔弾》使いかと思ってたんだが。もしかして《巨大武装》で対戦車拳銃を取ってただけか?(笑)
GM:ふふ(笑)。
丈也:「クァチル・ウタウス…オーバードライブ起動」マイナーで《スーパーブロウ》を入れて、殴る。(ころころ)6ゾロ、クリティカル!
GM:なぬ!?
玄:おお!
GM:《ビーストヘジーク》中だから、回避できません。ダメージどうぞ!
丈也:「…砕け散れ!」(ころころ)72点の〈殴〉。
GM/マクスウェル:痛っ!「黄色い猿が、二度も私の顔を……許さん!」でも、まだ生きてる。
法眼:続けてぶん殴る。(ころころ)達成値26だ。
GM:ダメージかもーん!
法眼:(ころころ)54点の〈斬〉!
GM:えと、HA《獣の生命》を使用します。
丈也:やっぱりあったか。
法眼:「…滅せよ!」HA《歩く影法師》で《ヴォイド》!
GM:では、その《ヴォイド》を《ヴォイド》で消す!
玄:あれ……HA《超魔の命》で10点AGP使ったなら、追加FP200点あるはずでは? まだ160点ほどしか削ってないけど。
法眼:…そう言えば、そんな気も(笑)。
GM:あれ、計算間違いしたかな? (ルールブック確認)…増加は100点だと勘違いしていました。すいません(汗)。
法眼:では、今のは無しで(笑)。ところで、誰か俺にAGPくれてたっけ? 危うく絆を二つ消すところだったんだが(笑)。
玄:まだですね。法眼にAGP2点。九条と法眼の絆を固定。
隆英:こちらからも2点。
丈也:では、こちらは法眼の絆固定で1点渡しておきます。
法眼:了解。
隆英:うーん……残りのHAが……。多ければ後2回は復活するわけか。
法眼:既に使ったのは《超魔の命》《雷光のごとく》《神獣撃》。未使用が《ヴォイド》と《獣の生命》ともう一つかな。
玄:では、次行きます。マイナー《ビーストへジーク》、メジャーで刀で攻撃。オートで《紅き供物》FP10点使用。(ころころ)6ゾロ、クリティカル(笑)。
GM:やめろ…やめてくれ……皆でよってたかって……(笑)。
玄:「そろそろ終わりかい、メリケン坊や?」(ころころ)50点の〈光〉ダメージ。
GM/マクスウェル:「そんな戯言は俺の抜き手を避けてから言いな、ジャップ!!」HA《復讐の爪》で、そのダメージを返してあげちゃう(笑)。
法眼:消す必要は…無い、かな?
玄:HA《獣の生命》。FP全回復です。
隆英:うーん……もう1回ここで奴に復活させないと、次のラウンドがキツイよなあ。
法眼:ですなぁ。もう一撃くらいで死ぬと思うが。
GM/マクスウェル:「What……傷が再生していくだと? ええい、日本製品は丈夫さだけが取り柄だったな!」
玄:あぁ、待った。HA《歩く影法師》で《ヴォイド》をコピーします。《獣の生命》は取り消し。
GM:了解です。
法眼:どちらでも同じ…と言うか、もう一度死んでも《歩く影法師》で《獣の生命》をコピーすればいいのでは? かかるAGPは同じだし(笑)。
玄:…そう言えばそうだった。
隆英:と、それじゃあ行動しても良いのかな。「でぃぴ・まぐなむ・いんのみなんどぅむ・しぐな・すてらるむ・にぐらるむ・えと・ぶふぁにふぉるみす・さどくぁえ・しぎらむ・でぃぴ・まぐなむ・いんのみなんどぅむ・しぐな・すてらるむ・にぐらるむ・えと・ぶふぁにふぉるみす・さどくぁえ・しぎらむ……」 ぶつぶつ言いながらぶん殴ります。(ころころ)達成値21で。
GM:では、ダメージどうぞ。
隆英:《死の舞踏》でマクスウェルの防御力を0にして、《紅き供物》でFP5点使用。でもって貰ったAGP2点を使ってHA《律の破壊者》!
法眼:おい、《律の破壊者》使うなら《死の舞踏》は無意味だぞ(笑)。
隆英:おっとっと(汗)。訂正、《死の舞踏》はなしで。(ざらざらーっ)51点〈魔〉属性!
GM:ふむ……では、HA《獣の生命》を使います。
法眼:「…滅せよ!」HA《歩く影法師》で《ヴォイド》!
GM:では、その《ヴォイド》を《ヴォイド》で打ち消します。
法眼:甘い!「―――不動・降魔陣!!」 必要AGP5点か…貰った分だけじゃ足りない、絆二つ消去。最後の《歩く影法師》で、そっちの《ヴォイド》を更に《ヴォイド》する!
GM:…ん? 最初の《ヴォイド》をこっちの《ヴォイド》で消されたのなら、《獣の生命》は通されますよね? また《獣の生命》を直接消せば、使うAGPは3点でいいのでは?
法眼:いや、“一人のキャラは同タイミングで複数のHAを撃てない”のだ。だから、俺が《ヴォイド》を繰り返すなら、敵の《ヴォイド》を《ヴォイド》で消さなきゃならんの。
GM:そうだったんですか。了解です。
玄:ですね、こっちがさっき《歩く影法師》を使ってしまったから…失敗した。
法眼:まぁ、人間性は残ってるから、絆消しても平気なんだが(笑)。
隆英:皆、眠気でちょっと思考回路がアレになってるんじゃないだろうか(笑)。
GM/マクスウェル:「馬鹿な…選ばれた新人類であるこの私が、旧世代の魔物などに劣っていると言うのか……?」と、肉体が崩壊していきながら。
法眼:「魔物に旧世代も新世代もあるかよ。肝心なのは、生き方さ」
丈也:「貴様は、自らの罪に裁かれたに過ぎん」
隆英:「――『常に最悪の事態を想像しろ。連中は必ずその斜め上を行く』…俺の信条さ、覚えておけ」
玄:「やっぱり、失敗作だったようだな」
GM/マクスウェル:「ククク、この偽善者どもめ。今はほざくがいい。だが、俺が敗れたからと言ってアメリカの正義が負けたわけではないぞ! いずれ必ず、お前達は我々の正義によって裁かれるのだ! それまでは、しばし勝利の余韻にでも浸っているがいい。ぐあはははは……グフッ」
隆英:やっぱり最後の台詞は「グフッ」か(笑)。
玄:「いい加減に死ね」ぐしゃりと頭を踏んだ。
GM:踏まれたマクスウェルの体は灰になり、さらさら〜と流れていきました(笑)。
法眼:「判ってないねぇ…そもそもテメェが『アメリカの正義』を背負ってるなんぞと考えるのが、間違いだ」頭を振る。
隆英:「『いずれ必ず』ね……そんなに待つ事ができれば良いんだが」溜息を吐きつつ呟いて。
GM:では、人間性の回復行きますか。マイナスになった人は?
法眼:プラスです。必要なし(笑)。
隆英:あ、人間性は4点残ってるので必要ないです(笑)。
玄:プラスです。
丈也:きっかりゼロ。
GM:おお(笑)。
玄:HA《雷光のごとく》使わなかったから、余りすぎだ(笑)。
法眼:何で使わないのかな〜と不思議だった(笑)。
玄:丈也もHA《無限の法則》使ってなかったので、勝負は次のラウンドだと思ったんだ。
法眼:《歩く影法師》が3発もある時点で、敵に《獣の生命》使われても消して終われると思ってた(笑)。
GM:では、ここで何かやりたいことがなければ、個別エンド。もしくは、みなさんの体力がキツイならこのまま集団エンドにしますが。どうします?
法眼:個別といっても…メインは丈也だからなぁ。
GM:では、このまま集団エンドでいいですか?
玄:集団でいいかと思います。
法眼:彼ら二人がどうなるか、じゃないのかい? 気になるのは。
丈也:どちらでも。
GM:では、このまま集団エンドで。
隆英:あー…(何か言いかけて)…はい、良いです。むう、貼った伏線を強引に回収するか(苦笑)。
GM:九条さん、何かやりたいことがあればやりますよ。
隆英:んじゃあ、集団エンド終わった後にでも、短くすませますんでー。
■エンディングフェイズ■
●シーン14 『暁に、亡霊は去り行く』 佐上丈也ED
○倉庫街/夜明け前
GM:では、松波親子が呆然とこちらを見ています。
丈也:「(…あの時と、同じか)」変身を解除せずに、そのまま歩み去ろうとします。
GM/響子:「……待って」
丈也:一度、足を止めますが、また歩き出します。
GM/響子:「待って! 貴方のおかげで私、夢を叶えることができたの! でも、心の中でいつも何かが足りなかった。夢を叶えて満ち足りて良いはずの心が満たされてなかったの! 丈也! ……あなたが、いなくなったからよ」つぅ…と頬に涙が伝う。
丈也:「響子…俺は君の過去に過ぎない。君は今が、今こそが…輝いているんだ。もう…俺のことは忘れるんだ…。君は、既に自分の足で歩き始めている。俺は、もう必要が無い…。だから……忘れてくれ」
GM/響子:「…そんな。何で、そんなことを言うの? 貴方にとっては、私はもう必要ではないの?」
丈也:「君は…俺が人間として生きた証であり、希望なんだ…。俺は、何人もの人間を殺してしまった罪人だ。残りの人生を償いに生きなくてはならない。そんな男のために…過去に縛られないで生きてくれ。俺はもう…《亡霊》なんだ」そのまま、また歩き出す。
GM/響子:「……丈也」去り行く背中に向って呟く。
丈也:そのまま、去ります。
GM:では、響子は二、三歩踏み出すが…そのまま足を止める。自分が何を言っても、丈也の心は動かないと悟ったのだろうか……。
法眼:ふむ…ところで、この親子どうする? HA《歪曲する真実》で助けるか?
隆英:じゃあ、俺が使いましょうか……さっき言ってた、伏線の回収で。
法眼:了解。AGP渡そうか。
隆英:お願いします(礼)。
法眼:ん。では、よろしくー。
GM:さて、それなら一回シーンを切った方が良いですか? それともこのままシーン内で?
隆英:あー、1回切ってください。
GM:他の皆さんは、他にやりたいことありませんか?
法眼:この親子が、その後どうするのかを見届けたいかな。
玄:特になし。
GM:了解。では、次のシーンに移ります。
●シーン15 『全ては幻の如く…』 九条隆英ED
GM:では、九条。何をどうするのかを宣言してください。
隆英:と、じゃあモノローグから行きます。
○映画館
――――目の前には、銀幕。映し出されるのは、映像。男と女の、ありふれたラブストーリー。
何年か前に作られた、それ程新しくない映画。リバイバルでやっていると聞き、俺は彼女を誘ってここに来た。
……尤も、誘われた『中村七尾』という女性が、隣りでどんな顔をしているかは…俺には判らなかったのだが。
「――死んだ男が、愛する女を護る為、仲間の手を借りてこの世に蘇る……ありふれた、良い映画じゃないか」
幽霊となった男が、硬貨を指で押し上げて見せるシーン。
先日やっていた『洋画・名シーンランキング』などという面白くも無い番組で、上位を飾っていた筈のシーンだ。
法眼:映画の『ゴースト』か!(笑)
隆英:YES(笑)。
丈也:まさに『ゴースト』ですな。
GM:ニューヨークの幻(笑)。まさか、冒頭で使われた映画をオチに持ってきてくれるとは!(笑)
法眼:で、《歪曲する真実》で今回の事件そのものが『幻』になるわけか(笑)。
GM:どうしよう。松浪親子のその後をシーンでやるよりも、このまま終わった方が綺麗っぽい(笑)。
法眼:確かに。…このまま終わろうか(笑)。俺とゲンさんは出番無いが(笑)。
隆英:あ、すいません……俺だけやってしまって(汗)。
GM:響子との会話の前に昭吾郎との会話をやっておけば良かったですね。失敗しました。
法眼:いやぁ、美味しいところを持ってかれたなぁ(笑)。
玄:まあ、オヤジ二人は愚痴っぽいシーンになるだけなので。これでいいかと(笑)。
「……でも、それで終りだ。二人の愛は成就しない――男はとっくの昔に死んでるんだから」
そう、つまりは結局、この映画のタイトルが全てを物語っているわけだ。
小さく溜息を吐くと、俺は手にしていたポップコーンの紙袋を七尾の膝の上に載せて、ゆっくりと目を閉じた。
――――つまりは、『幻』だ。
銀幕のエンドロールと共に、世界が僅かながら変容し……小さな想い出が一つ消え去る。永遠に。
〜CIAの公式記録より〜
松浪昭吾郎はハーバード大学で病気治療の研究をしており、妻はテロに巻きこまれて死んだ。
そして一人娘の響子は魔物の存在を知らず…『佐上丈也』という男とも、生涯出会うことはなかったという…。
THE END
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