●今回予告●
時は第二次大戦下。
ナチスドイツがヨーロッパを席巻していた頃のことだ。
連合国側のスパイが掴んだ秘密作戦“鉄の拳”を巡る、三つの勢力。
各々の思惑を孕み、連合国側、ドイツ…そして“組織”が走る。
鉄の拳は、何処に振り下ろされるのか。
Beast Bind New Testament
『アイゼンファウスト』
汝、歴史の裏を駆け抜けん。
オープニング ミドル クライマックス エンディング
■プレセッション■
GM(R−3):全員いるので、さくっとハウスルールの説明からしてしまっておきましょう。
・絆/エゴの取得は判定無しに行っていただいて構いません。書き換えも同様です。
・登場判定も宣言さえしていただければ、こちらが却下しないかぎり、自由に出ていただいて構いません。
GM:まあ、いつものルールです。
早坂ノヴユキ:今回の碧唯先生は、いつものいい加減っぷりよりはマジでいくかなー。
nik:コンボとか結構忘れてる(笑)。ルルブ、ルルブ…(ごそごそ)。
早坂ノヴユキ:しかし今回死んだり堕ちたりしたら、各キャラの今までの経緯はどうなってしまうのだろう?(笑)
nik:未来が変わる(笑)。
麻那:つ【死なないように頑張る】
GM:準備がよろしければ始めたいと思いますが。
一同:OKです。
GM:では、自己紹介をPC番号順にお願いします。PC間絆も同様の順に。
碧唯(早坂ノヴユキ):何気にnikさんとPLとして卓を囲むのは久々だなぁ。
ユーリィ(nik):久しぶりですね〜と、了解っ。
大嵐(麻那):それから、HA《魔法の国よ》を《ヴォイド》に差し替えたいのですが、良いでしょうか?
GM:良いですよ。
大嵐:了解です。たぶん、碧唯先生よりは《魔法の国よ》使わないだろうし。
碧唯:二つあっても使い道は多くなさそうですしね。
大嵐:私は攻撃能力が無いも同然なので、HA《魔法の国よ》は支援・防御にしか使えない…(笑)。
ユーリィ:はっ…今回は別人か。紹介はどうしよう。
GM:普通に自己紹介してくれて構いません。そのご先祖様、ということですので。
大嵐:…私は曾祖父用に、自己紹介文を新規に書き起こしました。今回のためだけに(笑)。
GM:おお(笑)。
ユーリィ:私も考えておけばよかった…(笑)。
●PC1(定員1名) 推奨:ユーリィ専用。
この戦争で、君の故郷は戦火に包まれた。
人間との関わりを極力避け、隠れるように暮らしていたエレイシア一族は、またも浪々の旅に出ることとなった。
彼らが目指すのは、ソビエト連邦。
彼の地には、まだ、同胞たちの住む隠れ里がある。
一族は、シベリア横断鉄道をひたすら東に向かい、旅を始めた。
しかし途中、何者かの襲撃を受け、一族はことごとく囚われの身となった。
残ったのは、君一人。
東に走れば自分は逃げ切れる。
…君は、その道を選ばなかった。
目指すは西。家族が連れて行かれた方向。
君は、来た道を引き返していた。
シナリオ絆:囚われの一族 (関係:任意)
▼ユーリィ/銀狼 プレイヤー:nik
【ビースト/ビースト】 年齢:17歳/性別:女/カヴァー:放浪者
「―――いつだって、そうだった…人間のせいで、私たちは……」
古き人狼の一族『エレイシア家』の末裔。本名はリューリエ・システィール・エレイシア。
…なのだが、今回は舞台が60年前ということで、御先祖様の役(でも名前は同じ)。
人間達に故郷を追われ、一族共々流浪の身であるが、彼女は挫けない。だって生まれついてのヒロインだk(略)。
普段は銀髪に紫の目をした美少女。戦う時は狼の耳と尻尾が生え、鋭い爪で敵を切り裂く。
迫害の経験から、他者を信じることを怖れている。根は優しいが、それを素直に表現できない損な性格。
所持HA:《獣の生命》、《獣の盾》、《神獣撃》
●PC2(定員1名) 推奨:翠ヶ原碧唯専用。
君は、“組織”のエージェントだ。
日本人外交官、中西省三の正体が“組織”の大幹部《大使》であることを知っている。
現在のドイツの躍進には、少なからず“組織”の力が働いていた。
だが、世界はそろそろ次の段階に進まなくてはならない。
ナチスには舞台から降りてもらわなければならないのだ。
君が《大使》に命じられた任務は、連合国側から潜入したスパイを助け、戦争を彼らの勝利に導くこと。
そのために“鉄の拳”作戦の詳細を調べ上げ、連合国側に流すことにあるのだ。
シナリオ絆:《大使》中西 省三 (関係:任意)
▼翠ヶ原 碧唯/蒼碧乃珠 プレイヤー:早坂ノヴユキ
【マジシャン/アーティファクト】 年齢:自称30歳(2000歳以上)/性別:女/カヴァー:エージェント
「人って何百年経っても進歩が無いのよねぇ。だからこそ小さな“ゆらぎ”を見つけるのが面白いんだけどさ」
何某かの目的で、“組織”にエージェントとして身を置いている妙齢の美女(半分自称)。
その正体は、翡翠のような色合いと水晶のごとき透明度を併せ持つ、美しい宝玉の化身。
かつては自然信仰の象徴として奉られた祭器だったらしく、当時の巫女の魂が封じられていた。
しかし長い年月を経て記憶が摩耗したらしく、自分の真名や封じられた理由などは一切覚えていない。
普段は魔力で自分の写し身たる『碧唯』と猫の『魂緒』を作り、社会に潜伏している。
所持HA:《魔法の国よ》、《リセット》、《万能なる一撃》
●PC3(定員1名) 推奨:鋼大嵐専用。
君は、連合国側のスパイだ。
ナチスドイツがヨーロッパを席巻していたが、これからは違う。
連合国側の大規模作戦が開始されることになり、成功すれば、様相は一変するはずだ。
しかし、連合国側に懸念がなかったわけではない。
同志からの連絡で、ドイツにて何らかの秘密作戦が展開されているらしい。
作戦名は“鉄の拳”。
君は、“鉄の拳”の全容を掴むために、敵国へと侵入した…。
シナリオ絆:任務 (関係:任意)
▼鋼 大嵐/“式機神”使い プレイヤー:麻那
【フルメタル/マジシャン】 年齢:当時22歳/性別:男/カヴァー:連合国スパイ
「―――祖国を裏切るのは忍びない……だが、今こそ変革が必要なのだ」
優秀な技術者であり、“式機神”システムの開発者。
日本政府から『ペテン師』の烙印を押され、改革と平和を夢見て連合国側に寝返った。
基本的に生真面目だが、超技術の産物などを見ると脱線することも…。
ナノマシンの集合体である“式機神”を操り、傍目には魔法のような現象を引き起こす。
本来は『鋼嵐丸』というキャラだが、今回は60年前が舞台なので曾祖父として登板。
所持HA:《真理のe》、《マルチリカバリー》、《ヴォイド》
ユーリィ:PC間絆は、先生に対して信頼で。
碧唯:PC間絆は大嵐に共有で。目的は同じなので。
大嵐:PC間絆はエレイシア嬢に同情。自分は家族と縁を切った身故、色々と。…と、ここまで設定しておいて何ですが。連合国とドイツと日本の関係って、当時はどんなだっただろうか…(ぁ
ユーリィ:日本とドイツは同盟でしたっけ。
大嵐:敗戦国同士で同盟組んでたな〜という記憶は朧気にあるのですが…(笑)。
GM:ドイツと日本は同盟国。連合国はその他、ヨーロッパの国々と、アメリカですね。
大嵐:あ、初期絆は『連合国』に絆/共感と書き換えます。そのままだと自分(大嵐)に絆/尊敬なので拙い(笑)。
GM:判りました。では、本編に入ります。
■オープニングフェイズ■
●シーン1 『戦渦の風景』 シーンプレイヤー:ユーリィ
○第二次大戦下/シベリア横断鉄道
舞台は1944年初頭。
ユーリィの故郷は戦火に巻き込まれ、住むことが出来なくなっていた。
エレイシア一族は協議の下、ソビエト連邦まで行けば、まだ人狼の住める地がある。
戦火を逃れてそこに行こう、との話になり、一族総出でシベリア横断鉄道を東に走った。
ユーリィ:60年近く前か(笑)。窓から流れる風景を眺めてよう。
GM:列車に乗って、東に移動していたところ。ソビエト領内に入る前の駅で、列車は止められます。
ユーリィ:「(検問…?)」フードからちらりと、駅の様子を見てみる。
GM:止めたのは、異様な一団です。装備は軍用ですが、全員から“人”ではない異質な感覚を受けます。その一団が、君たちの乗る車両に近づいてきます。
ユーリィ:「(…まずい。今動けるのは…)」一族の集まりを見やり。「どうする…?」同族の族長か誰かに相談してみよう。
GM:その者たちが乗客を一人ずつチェックしていきます。そして、君の家族の前で足を止める。
ユーリィ:「何か…」警戒をしつつ。後ろを守るように。
GM/声:「フードを取れ」
ユーリィ:「……」押し黙る。「切符は正規のものがある…」切符を見せて。
GM/声:「フードを取れ。そう言ったのだ」
ユーリィ: 「…誰。貴方たち」これは取らざるを得ないかっ。
(舞台裏)
碧唯/兵士:「間違いありません! ヒロイン技能:∞の持ち主です!」
大嵐:技能というか、むしろ出自:ヒロイン(ぇ
碧唯/隊長:「よし、確保!!」
ユーリィ:Σ確保!? よし、向こうが手を出してきたら抵抗をしてジャケットアーマーパージ!
碧唯:ウィング展開! ドライブ全開! ブ―――――――スト!!
ユーリィ:|_・)チャクラエクステンションに通じるものがありますよね。あれ。
碧唯:飛行軌道がどうみても真ゲッターです。パイロット死ぬ。
ユーリィ:|_・)いけますいけます。きっと。
GM:では、そうした時に、君の後ろで「隊長」と声が。
ユーリィ:「──!」振り返るっ。
GM:別な男が、一族の一番小さな…人間に化けるのがまだ得意ではない子供を一人、捕らえている。「…いたか。これは、お前たちの仲間だな?」
ユーリィ:「(ち…!)」では、返事の代わりに「逃げて!」と群れに対し叫ぼう。
GM/声:「全員、捕らえろ!」君の叫びと、男たちの動きはほぼ同時だった。
ユーリィ:では、それに対し必死の抵抗を…。
GM:しようとした時だ。君の父親は、君の手を掴むと…窓の外に、君を押し出した。
ユーリィ:「父さ…?! 何を…!」
GM/父親:「逃げろ、ユーリィ!」窓の向こうで、父親が男たちに取り押さえられるのが見える。
ユーリィ:では、それを見やりつつ大地を転がっていこう。「(皆……!)」
GM:君は、父親の咄嗟の行動で、車外に逃れた。しかし、一族は男たちに残らず捕らえられると、護送車に載せられて何処かに運ばれていった。
ユーリィ:「!」追おうとするも、列車に引き離されて。
GM:彼らは西へと進んでいく。
ユーリィ:「く…!」立ち止まり、西を見る。
GM:君は一人、取り残された。このまま東に走れば、君は逃げ切れるだろう。
ユーリィ:「…ありえない」一瞬考えたその考えを振り払う。「(群れを守るのが父の、私の役目…)―――必ず…」東を背に、西をキッと見て。
GM:では、囚われた一族に絆と、[SA:一族を救い出す]を渡しましょう。
ユーリィ:うぃ。囚われた一族には、絆/不安で取っておこう。
▼絆/エゴの変化
ユーリィ:囚われた一族に絆/不安を取得。
大嵐:ドナドナドーナー…。
碧唯:仔犬をのーせーてー(犬じゃねぇ
ユーリィ:|_・)売られていくよ〜〜。
大嵐:行く先は手術台か、はたまた屠殺場か…。
碧唯:はっはっは。ナチスドイツなら行く場所はひとつじゃないですか。ガスしt(略
大嵐:…やはり(ぁ
ユーリィ:有名ですな(笑)。
大嵐:しかしまぁ、マジ推測するなら『鉄の拳』計画の一環だと思うのですが(笑)。
碧唯:改造人狼軍団か……。
ユーリィ:あれですか。DXトワイライトのリプレイみたいに、とんでも軍団が(笑)。
大嵐:きっとクライマックスでは、洗脳・改造されたユーリィの血族を涙ながらに殺戮していくに違いない(ぉ
ユーリィ:改造(笑)。
碧唯:あ、GM。“組織”内での碧唯の立場ってどの程度のものなんでしょう?
GM:正規のメンバーか、それとも仕事を請けているだけか、どちらの方がお好みですか?
碧唯:外注の方が融通は利きそうだなぁ…。
ユーリィ:|_・)興味本位で協力している、とか?
GM:実は幹部です、ってのでもいいですが(笑)。
ユーリィ:おお。幹部(笑)。
大嵐:外注だとコードネームはなさそうだなぁ(ぇ
碧唯:幹部はいきすぎな気も(笑)。まぁ雇われというよりは、ちゃんと“組織”に所属している形で。でも入った経緯が自分の目的のためなので、忠誠とかは誓ってなさそう。
GM:わかりました。
碧唯:ギリギリで言い出してすみません。 orz
大嵐:いったいどんな目的で“組織”に協力を…(笑)。
碧唯:ものすごく噛み砕いて言えば『人間観察』。
ユーリィ:ウォッチング。
大嵐:“組織”は人間社会をコントロールして人類を維持するのが建前だからなぁ。それでかー。
●シーン2 『世界を操る指』 シーンプレイヤー:碧唯
○ベルリン市内/オペラ劇場
舞台変わって、ベルリンの劇場。
翠ヶ原碧唯は、ボックス席で日本人外交官、中西省三と演劇を楽しんでいるところだ…外面的には。
中西省三――その正体は“組織”を動かす大幹部、《大使》――。
彼とここで会っているのは、仕事の話をするためである。
碧唯:「―――それで中西外交官。この後のご予定を聞かせていただけますかね」
GM/中西:「…鉄の拳…聞いたことがありますか?」舞台に目を向けたまま。
碧唯:あ、ありますでしょうか?
GM:名前だけなら、聞いていてもよいです。
碧唯:「噂程度になら。具体的な内容までは存じませんけど」
GM/中西:「我々は、今まで様々な面からナチスを支援して、この戦争を煽ってきました。彼らは我々の思惑通り、新たな技術を生み出し、次の代への足場を作ってくれました」
ユーリィ:ナチス。確かに色々な技術は残してくれたんですよね(笑)。
碧唯:ワーゲンという傑作大衆車が生まれたのは、ナチスのおかげだしなぁ。
GM/中西:「…彼らの役目は終わりました。この先は枢軸国の出番など、ありません。そろそろ、舞台から降りてもらうべき時期でしょう」
碧唯:「だが、“鉄の拳”がまだまだナチスの台頭を許してしまう……それ程のモノだと?」
GM/中西:「…連合国側のスケジュール…6月に、大規模な上陸作戦が控えているのでね…。“鉄の拳”を成功させて、ドイツ側に出鼻を挫かれるのは、あまりよろしくないのです」
碧唯:「なるほど。台頭どころか最後の抵抗すら許さず、第三帝国には綺麗さっぱり消えていただく。これが“組織”の意向というわけですね」
GM/中西:「…“鉄の拳”を調査し、戦局を連合国側に有利に展開させること…それが、今回のあなたの仕事です」
碧唯:「判りましたわ、《大使》殿」
GM/中西:「よろしくお願いします。…そろそろ、連合国側のスパイも、ベルリンに入るでしょう。それでは」
碧唯:演劇が終演すると同時に、スッと席を立ち。「ならば、連合の間諜と連携を取るべきですわね。それではその後の事は任せてくださいな」
GM:中西は口元のみで笑うと、視線を舞台に戻し、役者に大きな拍手をします。
碧唯:万雷の拍手の中、劇場を後にしましょう。
GM:では、絆:中西省三と、[SA:“鉄の拳”作戦の全容を暴く]を渡します。
碧唯:拝領ー。中西への絆は有為で取りましょう。
▼絆/エゴの変化
碧唯:《大使》に絆/有為を取得。
ユーリィ:怪人量産計画…。
碧唯:…………誰だコイツ。碧唯センセイじゃなーい!?(一同笑)
ユーリィ:Σ( ̄□ ̄;) センセー!?
大嵐:どこの悪女でしょうか、この人は(笑)。
碧唯:ゲッゲッゲッゲ。
ユーリィ:…そういえば、ふと思ったのですが、3人の戦闘力はいかほどに(笑)。久しぶりで戦闘バランスとかが。
碧唯:人間性さえ覚悟を決めれば、魔獣化後なら相当な値を出せる事が判明しました。
ユーリィ:ほほう。それは相当頼りにして良いと。
碧唯:ただしダメージHAが無い。
ユーリィ:え!?
大嵐:ダメージHA、ユーリィだけなのですよ、なんと(笑)。
ユーリィ:あれ。大嵐さんは?!(笑)
大嵐:…データを見れば判ります(笑)。
ユーリィ:うお。本当だ。ダメージ無効化とかはありましたが(笑)。ユーリィって、ぶっちゃけ戦闘力的にはどうなんですかね。実は基準がよくわからない…。
碧唯:一応、ユーリィも必要十分な性能は持ってると思います。
ユーリィ:|_・)おぉ。良かった。
碧唯:ただダメージHAが《神獣撃》だから、使うためには必中の状況を作り出す必要があるかな。
ユーリィ:|_・)…なるほど。必ず当たる状況を。《超獣変身》とか? 地味に使ったこと無くてあれですが!
大嵐:こちらも支援用に《能力強化》とかは持ってますがねー。
ユーリィ:おお、支援。
碧唯:大嵐の《能力強化》とかは当てにして良さそうです。
ユーリィ:φ(。。) 本当だ。+3とは結構大きいですね。
大嵐:《錬金術》持ってるんで+5までいけます。相手の回避がそれ以上に高ければ意味ないが(笑)。
ユーリィ:うお(笑)。
碧唯:こっちも魔獣化後なら《加護》と《祝福》で支援可能。
ユーリィ:|_・)私もHA《獣の盾》があるので、バリアー1回分くらいなら。
●シーン3 『第三帝国の陰謀』 シーンプレイヤー:大嵐
○ベルリン市内/喫茶店
鋼大嵐は、ドイツに入っている日本人スパイの手引きにより、今ベルリンにいる。
今回、ベルリンに来た理由は、“鉄の拳”と呼ばれる秘密作戦の調査だ。
彼は、久しぶりに出会った…という設定の仲間と、ベルリン市内のあるカフェで落ち合っている。
ここが大嵐の、当座の基地となる場所である。
GM/仲間:「…よく、来てくれた」
大嵐:「…それで、状況は?」でかいトランク(中身は式機神の制御ユニット)を傍らに置いて。
GM/仲間:「一ヶ月ほど前のことだ。我らの同胞が軍事施設に潜入、秘密作戦“鉄の拳”の存在を示唆し、その後の消息を絶ったのが始まりだった」
大嵐:「その後の消息は不明、と。作戦に関して判ったのはコードネームだけなのか?」
GM/仲間:「…詳しいことは、な。だが、この作戦におかしな連中が噛んでいる」
大嵐:「…おかしな連中? 中近東でも絡んでいるのか?」
GM/仲間:「いや…不死身の兵士、などというものの存在を信じることが出来るか?」
大嵐:眉を顰める。「…生憎と、オカルトは信じないたちでね」
(舞台裏)
碧唯:何ぃ!? 連合のスパイはオカルト否定派か!
ユーリィ:|_・)現実派!
碧唯:どうしよう、アタシ、オカルトの塊だよ!(笑)
ユーリィ:( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )<今時オカルトなんて流行らないわよね〜。
碧唯:ちょっとユーリィ君、体育館の裏まで行こうか。
ユーリィ:|ミ キャー!?
大嵐:だって私ゃ、“疑似”魔法使いですぜ?(笑)
ユーリィ:|_・)では歩くオカルトな我らで染め上げる方向で。
碧唯:俺色に染め上げようZE!
ユーリィ:|ωΘ)これこそまさに鉄の拳!
GM/仲間:「同胞の最後の通信の中で、そのような言葉が含まれていた。真偽のほどは判りかねるのだが…我々はこれから、欧州での形勢を逆転させる大規模作戦が控えている」
大嵐:「…ふむ。或いは古代の遺失文明に関することかもしれんな。それが“鉄の拳”に関係していると?」
GM/仲間:「…不安材料は排除しておかなければならない。これは、そのための重要な任務だ。“鉄の拳”を調査し、阻止すること…」
大嵐:「了解した。任務達成に全力を尽くそう」
GM/仲間:「…頼むぞ、同志よ」
大嵐:「ああ…(この、馬鹿げた戦争を早く終わらせるためにも…)」
GM:と、そんなところで。絆:任務と、[SA:“鉄の拳”作戦の全容を暴く]を渡します。
大嵐:拝領します。任務には絆/忠誠を。
▼絆/エゴの変化
大嵐:任務に絆/忠誠を取得。
ユーリィ:不死身兵士か(笑)。
大嵐:…いやぁ、慣れないタイプのキャラを演じると、疲れるね(一同笑)。
ユーリィ:さて。私はどう合流しようかな。何か希望とかあります?
碧唯:ユーリィの方に、私らがどう絡むかがポイントでしょうな。
ユーリィ:|_・)安直に行けば、東へ行ってオッ捕まるというどうしようもないルートが。……(沈黙)……助けてー(笑)。
碧唯:そこを助けるか。それにしても心底ヒロインだな!(笑)
ユーリィ:|_・) 体を餌に、ボスを引き寄せて、仲間に倒してもらうのですよ!
碧唯:えるろーい!
ユーリィ:|_・)+ ザ・寄生虫。
大嵐:[出自:ヒロイン(特徴:お約束)]効果:あなたはシナリオで期待された通りに捕まる事が出来る(ぇー
ユーリィ:番長●園にそんなのありませんでしたっけ(笑)。
大嵐:さあ?(笑) あったかもしれません(笑)。
碧唯:披露院さんを彷彿とさせるな!(笑)
GM:能力:つかまる/レベル∞(笑)。
碧唯:「惜しい、∞にはちょっと足りない。君たちの目の前で披露院さんは攫われてしまった!」これが番●学園の定番(笑)。
ユーリィ:必ず捕まるんだ(笑)。
■ミドルフェイズ■
●シーン4 『Go West!』 シーンプレイヤー:ユーリィ 登場難易度:任意
○ドイツ領内
GM:さて、ユーリィは仲間たちの後を追って、西へと引き返してきました。現在は、ドイツ領内。
ユーリィ:「(大分離された…)」
GM:さて、ここで一旦、情報判定。〈情報:魔物/噂話〉で。
ユーリィ:む、では〈情報:噂話〉で。(ころころ)達成値10。
>謎の集団 〈情報:魔物/噂話〉
達成値5:エレイシア一族を連れ去った者たちの装備は、全てが軍用であった。武器はドイツ製ではないかと思われる。
達成値8:ヒトラー、ひいてはナチスがオカルトに傾倒しているという話がある。ナチスが魔物を捕らえて、何らかの研究に使用しているという噂も聞く。
達成値10:囚われた魔物たちは、ベルリン郊外の収容所に収容されているそうだ。
GM:以上。
ユーリィ:「(ナチス…)」鉄十字のマークを街の中で見つつ。情報を集めつつ、収容所の方の様子を見に行こう。
(舞台裏)
ユーリィ:|_・) ふむ。どうしますか。素直に収容所を見ておきつつ…そちらに振ります?
GM:どうしますね?
碧唯:んー、こっちはこっちで先ずは情報収集に勤しんでそうだし。ユーリィと即合流って流れではなさそうですね。
ユーリィ:特に案が無ければ、一回捕まって中に入っておきましょうか。まずはそちら二人の合流を先にした方がスムーズかな。
GM:捕まる方向でいくのですな(笑)。
ユーリィ:父の努力を思い切り無に返すことになりますが。
碧唯:私はまず連合のスパイと接触取る方向で動きますので。
ユーリィ:大嵐さんはどうします? 他に特に案が無ければそれで行こうかと(笑)。
大嵐:こちらはOPで“組織”エージェントの話は出なかったんですよね…。
碧唯:こっちが一方的にって感じですね(笑)。
ユーリィ:先生と合流をしてから、かな。となると。
大嵐:情報収集の過程で、特に何か作戦に関わってそうな…例えば“とある一族”の誘拐とか。そういう情報が出たなら、そちら方面に動くかと。
ユーリィ:|_・) うぃ。ではまず潜入してきまっす。その後助けられた恩でそちらに協力と行こうかな。
GM:では、収容所に突撃でOK?
ユーリィ:うぃっ。「(…駄目。数が多すぎる)」見張りとかの様子を探りつつ。
GM:もう来てるのかね(笑)。
ユーリィ:あ。すみません。巻き戻ってもOKです(笑)。
GM:では、収容所に向かうのなら、一旦シーンを切りますが。
ユーリィ:うぃ。では一旦ここで切りで。
GM:一応、絆等あれば。
ユーリィ:絆…今回は無しで。
GM:では。
ユーリィ:合流して取って、敵の悪役に取って。あと一つか。まだ様子を見ておこう。
大嵐:それはともかく。私は今回、本気で“真っ当な”攻撃能力がないので。ダメージソースはユーリィと碧唯先生に頼らねばなりません(笑)。
ユーリィ:らじゃ。がんばります(笑)。
碧唯:お、おうっ!
大嵐:とは言え、通常攻撃はユーリィと大差ないんだけどね…(笑)。
●シーン5 『暗躍する女』 シーンプレイヤー:碧唯 登場難易度:任意
○ベルリン市内
GM:では、先生。まずは情報収集辺りから行ってみましょうかね。
碧唯:ヤー。了解でっす。
GM:現在の調査項目は“鉄の拳”。これは〈情報:裏社会〉で。
碧唯:さて、〈情報:裏社会〉は持ってないので《偉大なる叡智》で代用します。人間性は21に(ころころ)達成値20!
GM:何の問題もない達成値ですなあ。
ユーリィ:頼りになる数値が。
>“鉄の拳” 〈情報:裏社会〉
達成値5:ナチスドイツが進行している秘密作戦。
達成値8:内容は不明。ただし、作戦指揮官の名前は連合国側のスパイの手で明らかになっている。指揮官はカール・ハウプトマン。
GM:追加でハウプトマンについても出しておきましょう。
碧唯:感謝!
ユーリィ:黒幕っぽいやつが!
>カール・ハウプトマン 〈情報:噂話/裏社会〉
達成値5:カール・ハウプトマン。階級は少佐。
達成値8:ハウプトマンの最近の行動は三つ。ベルリンにて画家一名と接触。撃墜した英爆撃機の残骸をベルリンに移送。ベルリン郊外の捕虜収容所に赴く。
達成値10:ハウプトマンは、この作戦に関して、特異な部隊を動かしている。この部隊のメンバーはいずれも人間ではないと聞く。
GM:以上。
ユーリィ:モンスター軍団。
碧唯:「……ふぅ、まずはこんなところか」宝玉を下ろして集中を解き。「次は連合のスパイと接触して、この情報をリークね。画家と収容所を洗うのはその後が良いかしらね」
GM:連合国側のスパイに関しては、協力者として近づけるように、“組織”側で手を打ってあります。ゆえに、彼ら連合国側とコンタクトを取るのは難しくはないでしょう。
碧唯:ほほう、それはありがたい。ではその手筈に則って、スパイと接触を図りましょう。
GM:ドイツの日本大使館に詰めているスパイ、という偽の身分も用意してくれてあったりします。
碧唯:「……まったく、至れり尽くせりよね」
GM:彼らはベルリン市内にある、日本人たちがよく使用するカフェを連絡場所に使用しているようですね。
ユーリィ:日本人!
大嵐:私でしょうな(笑)。
ユーリィ:これで繋がるのかな(笑)。
碧唯:ではそのカフェに出向きましょう。本人が捕まらなければ伝言でも残すつもりで。「しかし皮肉な話ね。ドイツを敗北に導くよう奔走してるのが、同盟国である日本人の間諜と日本伝来の魔器だなんて」と、独りごちてカフェに足を向けます。
GM:では、移動するということで、シーンを変えましょうか。一応、絆等あれば。
碧唯:んんん……まだ無しで。
碧唯:これでPC2と3が合流して、いずれ収容所に向かうでしょうな。
大嵐:そうなりますね。
ユーリィ:方向性が見えましたな。前も捕まった来世の記憶(*)が…。あれは普通に捕まったんでしたっけ(笑)。
(*)詳しくは、リプレイ第26話『鵺』を参照なのです。
●シーン6 『不死機士団』 シーンプレイヤー:大嵐 登場難易度:任意
○ベルリン市内/喫茶店
GM:まずは、情報判定から行きましょうか。“鉄の拳”に関して。〈情報:裏社会〉でお願いします。
大嵐:裏社会……ない!(笑)
GM:のー…(笑)。
大嵐:碧唯先生の判定で、全部出ているのでしょうか? 出てない情報があるなら、人間性使いますが。
GM:あれで全部ですね。
大嵐:なら普通に振ります(笑)。技能無しで(ころころ)達成値7。はっはっは、低いなぁ(笑)。
碧唯:よし、情報を手土産にする価値ができた(笑)。
>“鉄の拳” 〈情報:裏社会〉
達成値5:ナチスドイツが進行している秘密作戦。
GM:いきなり一番上が隠れました(笑)。
大嵐:…何も判らないに等しいという(笑)。これは…早くも手詰まりだ。協力者の出現に期待(笑)。
碧唯:さて、登場よろしいでしょうかGM? 場所は例のカフェかな。
GM:場所はそうですね、どうぞ。
碧唯:「失礼します、相席よろしいかしら?」唸ってる大嵐の側から女性の声が。
ユーリィ:何かボンドガールっぽい映像が。
大嵐:「はい、構いませんが…?」
碧唯:「ありがとう」そこには20代後半から30代頭くらいの日本人女性が。
大嵐:「これは珍しい…日本の方ですか?」
碧唯:「ええ。日本大使館に勤めております、翠ヶ原碧唯と申します。鋼大嵐さん」(にっこり)
大嵐:さて、どうしようかな(笑)。「…失礼ですが、どなたかとお間違えでは?」警戒しつつも表には出さず、笑顔で。
碧唯:「おや、人違いだったかしら? 私は鋼大嵐という方に協力するよう、要請を受けて来たのですけどね…米英連合から」…いかん、『誰だお前』状態が加速してゆく……。
大嵐:「…なるほど。連絡員が言っていた“別口からの派遣員”とは、貴女でしたか」話を聞いていたことにした。たった今(笑)。「失礼しました。仰るとおり…私が鋼大嵐です」
碧唯:「あら良かった。行き違いがあったら往生していたところですわ」
大嵐:「貴女から“鉄の拳”に関して情報が頂けると伺いましたが…?」
碧唯:「ええ、有用な情報を数点。これを足掛かりに更なる調査が必要になるでしょうけどね」というわけで、汎用アーツ《かくかくしかじか》!(笑)
ユーリィ:かくかく来た(笑)。
大嵐:「……なるほど」辺りの様子をさり気なく窺いつつ、話を聞いた。
碧唯:「こちらも単独での調査活動には限界がありまして、画家や収容所に関しては鋼さんと合流してから手をつけた方が良いと考えていました。撃墜された英爆撃機の残骸に関しては、恐らく収容所に運び込まれているのではないかと考えています。これ、勘ですけどね」
大嵐:「ふむ…。一部の情報は俄には信じがたい物がありますが、調査する価値はありそうですね」」
碧唯:「(あらあら、どうやら堅物さんのようね。“真相”に触れた時、ちゃんと対処できるかしら?)」
大嵐:「捕虜収容所に探りを入れてみましょう。少佐の使っているという特殊部隊が気になりますが…」収容所については、情報収集判定かな?
GM:収容所については〈情報:噂話/裏社会〉で。
大嵐:噂話は一応ある…低いけど(笑)。
碧唯:今度はコスト払っていってみます?
大嵐:そうですねぇ。まず先生に素で振ってもらって、無理そうなら私がコスト払うということではどうでしょう? 先生の方が判定値高いし。
ユーリィ:頼りになる(笑)。
大嵐:私の基本値は6、先生は7(笑)。
ユーリィ:私は……3か(笑)。
碧唯:「一応現地のネットワークを頼って、表層の情報を浚ってみましょう」というわけで〈情報:噂話〉を情報屋込みで。(ころころ)達成値12。
>収容所 〈情報:噂話/裏社会〉
達成値5:ベルリン郊外に位置する捕虜収容所。
達成値8:捕虜収容所、となっているが、内情は魔物に関する研究施設である。近隣諸国から狩り集めた魔物たちが、ここに囚われている。所長は“ドクトル”とのみ呼ばれており、正体は不明。
GM:以上。
碧唯:「噂話の域を出ませんが、こんなとこですね」
大嵐:これで全部?
GM:収容所自体はこれで全部。
碧唯:というか、情報が全部出たかどうかはPCの立場じゃ分からないのでは……。
大嵐:ルルブやシナリオ見る限りでは(*)PLから聞いても良いみたいですし。GMが都合悪いなら、「教えません」と言って貰えれば無理に聞きませんから。
(*)この辺はルールブックp151『●情報開示』の項目を参照です。
大嵐:次はドクトルに関してかな。
GM:ドクトルについて調べるなら、〈情報:裏社会/魔物〉で。
大嵐:よし、コスト使うかな。《偉大なる叡智》を使用します。「情報収集解析機巧『思金神』…起動」(ころころ)達成値24!
GM:では。
>ドクトル 〈情報:裏社会/魔物〉
達成値5:捕虜収容所所長であり、科学者。高齢で、車椅子無しでは動けない。
達成値8:ナチスドイツの将校、ハウプトマン少佐とともに秘密作戦に従事しているようだ。
達成値10:ドクトルは、この時代にして、ほぼ最高の頭脳を持つと言われている科学者である。ただし、常人にとってその説は眉を顰めるものが多い。しかし、ナチスドイツは彼の能力を高く買っており、ハウプトマン率いる特殊部隊も、彼の研究成果から生まれたものである。
達成値12:ドクトル。本名をヴィクター・フォン・フランケンシュタイン。1818年にメアリー・シュリーが書いた『フランケンシュタイン』にて人造人間を作り上げた狂科学者その人である。現在、150歳。魔物の力を使い、人工的に強化した不死の兵士団『不死機士団』を編成し、ハウプトマンの下で試験的に運用している。
GM:以上。
碧唯:ヴィクター博士きたぁあああ!!
ユーリィ:来たー(笑)。
大嵐:でかいトランクを開けて中をいじりつつ。「…なるほど、なかなか興味深い人物のようだ」と解析結果を見せる。
碧唯:「鋼さん、その機械は……?」
大嵐:「私が開発した“式機神”システムです。今のは情報収集に使いましたが」
碧唯:「(おやおや、なかなか侮れない才能をお持ちだね、この子も)…居ながらにして情報を収集、ですか……私は商売上がったりですね」苦笑してみせます。
大嵐:「…どうやら未知の技術で、不死身に近い強靱な生命を造り出したようです。これが“不死の兵士”とやらか…」ちなみに魔物云々は信じてません。これはあくまで未知の超技術によるものです。科学で説明可能なんだヨ!(笑)
碧唯:「しかし事の真偽を確かめるには、やはり直接収容所に探りを入れる必要があるでしょうね」
大嵐:「そうなりますね。この目で実物を見てみないことには…」
碧唯:「ハウプトマンが接触したという画家も気になります。この時期に何の意味も無く、戦争に関係無い人物と接触を持つとは思えない」
大嵐:…そうか、画家ってヒトラーのことか(笑)。
ユーリィ:画家だったみたいですからね(笑)。
大嵐:「では、早速行ってみるとしましょう」
碧唯:「私も同行いたしますわ。構いませんよね?」
大嵐:「もちろんです。むしろこちらから協力をお願いします」と、表面上はあくまで友好的に。
碧唯:「必ずお役に立ちましてよ?」(にっこり)
GM:では、収容所に向かうということで?
碧唯&大嵐:OKです。
GM:では、一旦シーンを切りましょう。絆等、あれば。
碧唯:うむむむむ……今回も見送りで。
大嵐:碧唯先生に取ります。エゴ/有為にしておこう。後でひっくり返せることを期待して(笑)。
碧唯:ククククク、疑ってる疑ってる。
▼絆/エゴの変化
大嵐:碧唯にエゴ/有為を取得。
大嵐:DXトワイライトっぽくて楽しいけど、やっぱり慣れないキャラは肩が凝る…(笑)。
碧唯:これはこれで!(笑)
●シーン7 『戯画“アイゼンファウスト”』 シーンプレイヤー:ユーリィ 登場難易度:任意
○収容所
GM:では、ユーリィ。収容所まで来ましたが。やはり、警備は堅く見えますね。
ユーリィ:舌打ちをして。「(一人では…)」周囲を見渡してみよう。どこか忍び込めそうな場所でもあるかどうか。
GM:では、〈知覚〉で判定。
ユーリィ:(ころころ)達成値11。
GM:ユーリィの体格ならば、潜んで中に入れる場所も見つけられるでしょう。
ユーリィ:周囲を見て、誰も見ていない隙にさっと忍び込んでみよう。
(舞台裏)
碧唯:でっぱりが少ないから、狭い所に潜り込みやすいのか! ベルナデットみたいに!
ユーリィ:|_・) 狼化したら縮むとか。
碧唯:《隠れしもの》あるんだよなぁ、ユーリィ。潜入作戦、お手の物っぽい。
ユーリィ:|_・)毎ターン不意打ち!
GM:中に入ると、そこは収容所というよりも、何かの実験施設のようだね。白衣の研究員と、謎の機材、そして軍人たちがいる。
ユーリィ:「ここ、は」何とか入り込み、見つからぬよう物影に隠れつつ周囲の様子を窺う。「(ただの収容所じゃない。ここで一体何を…)」何の実験をしているか、とかは判ります?
GM:天井裏を通り抜け、一つの部屋を見た時に…他とは少し違う部屋を目にする。
ユーリィ:「ん」そちらに注意を。「(ナチス…。一体何を)」
GM:一人の男が絵を描いている。その後ろに、ナチスの軍服を着た男が立っている。絵描きに何かの指示を出しているようだ。
ユーリィ:|_・)ボスハケーン。
碧唯:絵描きも収容所にいたのか。
大嵐:んー、ヒトラーじゃないとすると、この画家は誰だろう?
ユーリィ:「(誰…二人)」絵描きに違和感を感じ。
GM:絵描きが向かっているのはキャンバスではなく、金属性の板のようだ。そこに筆を走らせている。
ユーリィ:目を凝らして良く見てみる。
GM:では、もう一度〈知覚〉で。
ユーリィ:|_・) 何か出来レースかもですが、情報が一通り出終わったりしたら言ってください。物音でも立てるか。
大嵐:…うーむ、〈知覚〉判定なら得意なんだけどなぁ(笑)。
ユーリィ:実は結構鈍いゆーりー。(ころころ)達成値10。「(何かの金属?)」
GM:では、わかる。彼が描いているのは、大きな鉄の拳に捕まれた滑稽なヒトラーの戯画だ。
ユーリィ:なぬっ(笑)。「は……?」
GM:少なくとも、戦時下で独裁政権を握っている人物を讃えるような絵ではない。
ユーリィ:「(一枚岩ではないみたいね…)」
GM:画家の方は、筆を置く。どうやら完成したらしい。
ユーリィ:二人の顔とか特徴を覚えておこう。聞き耳聞き耳。
軍人:「完成したようだな」
画家:「…これで、良いのでしょうか…?」
軍人:「上出来だ。これならば、問題あるまい」
ユーリィ:む、少し様子見ますか。
大嵐:何だろうなぁ、この絵。“鉄の拳”作戦でヒトラーを粛正でもするのか?
碧唯:クーデター?
大嵐:かも。
碧唯:でも、ぼちぼち敗色濃厚なドイツにおいてクーデター起こしても仕方無い気もしますがねぇ。ましてや戦時中に内乱起こして、例え政権取っても敵国に速攻潰される。
ユーリィ:|_・)でも狂人のすることなんて、そういうものなのかも。
大嵐:金属製の板ってのは戦車か何かの装甲にでも張るのだろうか。選挙運動用の街宣カーとか、変なイメージしか浮かばない…(笑)。
ユーリィ:「(鉄の、拳…あんな絵で…)」影から様子を伺ってばかりのユーリィ。
GM/軍人:「…さて、これで貴様の仕事は終わった。このことは他言無用にしてもらわなくてはならぬのでな…」
(舞台裏)
大嵐:あ、殺されそう。どうする、ユーリィ?(笑)
碧唯:助けるか!?
ユーリィ:|_・)……よし! 任せなさい! って、いいのかな(笑)。GM的に良ければ助けに行こう。
GM:助けに飛び込むのなら、それはそれで構いませんよ。
ユーリィ:うぃっす。ではドイツ兵士には色々とあれであれな感情があるのでそれを乗せてのーーー!
大嵐:むしろ兵士を締め上げて、捕まった一族の居場所を聞き出すのだ!
ユーリィ:|_・)SOREDA!
大嵐:……返り討ちに遭わなければ、の話ですが(ぁー
ユーリィ:|_・)でもこのnik。肝心なところでファンぶります。自分で言うのもあれですが、あまり後先考えない子ですね。…これが若さか!
碧唯:熱いぜ!
GM:「…念には念を入れておくのが良かろう」軍人は銃を抜くと、それを画家に向ける。
ユーリィ:ではその向けた銃に対し、飛び出して蹴りを。
GM/軍人:「ぬう!?」では、銃を取り落とした。
ユーリィ:「丁度いい…群れの場所を教えてもらう…!」間に入って。「(今のうちに!)」目で画家に合図を。
GM:画家は目の前で起こったことに驚いていますが、飛び起きると、その場から走り出します。
ユーリィ:ではそれを確認し、兵士に向き合おう。
GM/軍人:「逃がすな、追え! …貴様…ここで起きたことを見たのなら」ユーリィを睨みながら「…ここからは生かして返さん」
ユーリィ:「それは、こっちの台詞」構えて、爪を出して…「どこ。人狼の皆は」
GM/軍人:「…なるほど。先日捕らえた者たちの仲間か…ならば」さ、と手をあげると「それ相応の対応をせねばな」
ユーリィ:「(失敗した…ここで騒ぎを起こすなんて…。でも)…?」飛び掛ろうと…。
GM:軍人の合図で、部屋に先日一族を連れ去った一団が雪崩れ込んでくる。
大嵐:出たか(笑)。
ユーリィ:|_・)範囲攻撃とっておけば良かった! うわーやられたー!
碧唯:ご期待通りに捕まった!(笑)
GM:完全装備の兵士がユーリィに襲い掛かる。
ユーリィ:「この! 皆を返せ……!!」ではまあ、しばらくは孤軍奮闘で粘りつつも「(爪が…通らない…!)」幾度か打ち合った感触から。
GM:彼らの力は強く、奮闘空しくユーリィは押さえつけられる。
ユーリィ:「は、離して…! この…!」
GM/軍人:「手間をかけさせてくれたな、小娘」
ユーリィ:睨み付ける。
GM/軍人:「安心しろ。すぐに仲間に会わせてやるとも」取り出した注射器を首筋に刺す。
ユーリィ:「ぐ…」ではそのまま意識を喪失。「(ごめん……)」
GM/軍人:「連れて行け」遠くで、そんな声が聞こえたところでシーンエンド。絆等、あればどうぞ。
ユーリィ:絆…。ナチスへ、エゴ/憎悪で。
GM:では。
▼絆/エゴの変化
ユーリィ:ナチスにエゴ/憎悪を取得。
ユーリィ:よし。何かまた捕まっちゃいましたが、これで情報とかは揃ってきたかな。
大嵐:不死の兵団か…演出とはいえ、ユーリィがあっさり捕まるとなると油断は出来ないかな。
碧唯:でしょうね。
ユーリィ:|_・) さっきのは油断してただけだもん!(笑) …強化されてそうですね。
大嵐:《魔法の国よ》で一掃できればいいのですが(笑)。
ユーリィ:範囲攻撃(笑)。
碧唯:一層できるほどの攻撃力は、魔獣化後でないと難しそうだな。
●シーン8 『THE GLAMOUR』 シーンプレイヤー:碧唯 登場難易度:任意
○収容所周辺
GM:では、スパイ大作戦な方々。
大嵐:うい。
碧唯:とむくるーず!
ユーリィ:|_・) ふ、二人なら私より上手く出来るはず……ぐふっ(突っ伏す)。
GM:収容所の近くまで来たときですね。収容所の様子が慌ただしい。
碧唯:「日本大使館から査察の名目で中に……なんて通らないでしょうね。……おや?」
GM:周囲をドイツ兵が警戒態勢で駆け回っている。
大嵐:「…トラブルがあったようですね。幸い、になると良いが」
GM:兵士たちが「いたか?」「いや」「よく探せ」などと言いあっているのが聞こえますね。
大嵐:潜入可能でしょうか? 見張りがいるなら、隠密状態で接近してから不意打ちで墜とします(笑)。
GM:潜入するのなら、〈運動〉か〈知覚〉でどうぞ。
碧唯:どっちもねぇー!(笑)
ユーリィ:無駄ではなかったようだ…って、せんせーーーい!(笑)
GM:隠密になれるアーツなどがあるなら、その限りではありませんが。
碧唯:「騒ぎに乗じて潜り込みたいとこですけど、生憎私は事務畑の間諜でしてね。ちょっと難しいですね」
大嵐:「では、私はお先に。解析・索敵用“式機神”『月読尊』起動…」(ころころ)〈知覚〉で達成値18です。
ユーリィ:石になって持っていってもらう、とかは…メタで駄目なんでしょうな(笑)。
碧唯:「しょうがない、別口で潜入を試みるか。ま、よしんば見つかっても鋼君が動くための陽動くらいにゃなるでしょう」
GM:では、大嵐は潜入できます。
大嵐:で、見張りに接近したら墜として情報収集と碧唯の手引きを。
ユーリィ:おお、協力プレイ。
碧唯:む、手引きしてくれるのかな?
大嵐:可能ならば(笑)。
GM:では、見張りも一応〈知覚〉で判定します。(ころころ)見つけられませんね。
大嵐:では、近づいて攻撃しましょうか。
GM:どうぞ。
大嵐:(こっそり)「征け、『須佐之男命』!」(ころころ)達成値17。
GM:ダメージも出してくれて構いません。避けられないです。
大嵐:(ころころ)19点〈殴〉で。
GM:一撃で戦闘不能になりました。
ユーリィ:おお。雑魚い。
大嵐:では、拘束してトイレに放り込んで制服と装備を剥いでから、碧唯を迎えに行きます。あ、トイレの扉にはちゃんと鍵をかけておきましょう(酷
ユーリィ:手馴れてる(笑)。
大嵐:で、合流できたなら碧唯に制服を渡します。OK?
GM:OKです。
大嵐:「これを…サイズは少し大きいかもしれませんが、変装すれば多少はマシでしょう」ということでー。
碧唯:「おっと、中々手際のよろしい事で。助かりましたわ」
大嵐:「いえいえ。中も警戒厳重のようです。慎重かつ大胆に行きましょう」
碧唯:「これだけの騒ぎですものね。こそこそしてる方が怪しまれます」だが変装してもトランクと手提げ鞄は離さない二人。
ユーリィ:アイデンティティが。
大嵐:トランク(=“式機神”制御装置)を手放したら、私はただの人ですから(笑)。
碧唯:鞄の中身が本人ですから(笑)。
大嵐:ちなみにこれ、子孫の嵐丸はハンディコンピュータなんですけどね。時代が古いからトランク大なの(笑)。
ユーリィ:進化ですな。
○収容所内
GM:では、中に入ったのなら、ちょっと情報判定。〈情報:噂話〉で。
大嵐:情報屋込みで(ころころ)達成値14。
碧唯:情報屋込み(ころころ)同じく達成値14。
GM:中に入って、兵士たちの話している内容を総合すると。収容所で秘密の作戦に参加することになった画家が逃げ出し、それを兵士たちが追いかけているので、この騒ぎが起きているのだということがわかります。
ユーリィ:|_・)あの画家、何か超重要人物っぽかった。
碧唯:「おや、件の画家もこの収容所に居たようですね」
大嵐:「画家…か。先に確保すれば情報が手に入りそうだ。ここは一つ、恩を売るとしましょう」
碧唯:「何とか兵士より先に確保しないと、ね」
大嵐:探せるでしょうか?
GM:探すのなら…そうですね。〈知覚〉か〈情報:裏社会〉でどうぞ。
大嵐:「またこいつの出番ですね。解析・索敵用“式機神”『月読尊』起動…」(ころころ)〈知覚〉で達成値19です。
碧唯:どうしよう、ここは任せてしまうか。
GM:では、目標の人物をナチスより先に補足出来ます。まだ、近くにいますね。
大嵐:「…思ったより近くにいますね。こっちです」
碧唯:「大した物ですねぇ、その機械」
大嵐:「祖国ではペテン呼ばわりされた代物ですがね…」苦笑しつつ。
碧唯:「それであなたは連合に?」ここで少し交流深めておこう。
GM:じゃあ、少し待ちましょう(笑)。
大嵐:「ははは…まぁ、そんなところです」ここは曖昧に言葉を濁そう(笑)。
碧唯:「ま、止むを得ないかもしれませんね。人は理解できない物には拒絶反応を示します。あなたの機械の機能は、ざっと100年以上時代を先取りしています。そんな超技術、傍目からには魔法としか映りませんよね」意味深に笑う。「魔法使いは魔女狩りに遭うんですよ。知ってますよね?」
大嵐:「確かに…“進みすぎた科学は魔法と区別が付かない”とは、よく言ったものです。…それでもね、これは歴とした科学の産物で、そう遠くない未来には『誰でも理解できる技術』になるはずです。…いや、そうなって欲しいと言うべきかもしれないが」
碧唯:「そうなるよう、祈らせてもらいますわ。あ、反応近いんじゃありません?」
大嵐:「…あぁ、そうですね」
GM:では、本当にすぐ側で目的の人物を見つけることが出来てしまえます。画家は君たちの姿を見ると、驚きの表情を浮かべ、転がるように走り出します。
大嵐:「…仕方ない。『須佐之男命』!」攻撃させず、画家の前に立ちはだかるという演出で。可能ならば。
GM:エキストラなんで、そりゃもう簡単に(笑)。
大嵐:空気中のナノマシンが集まって、傍目には逞しい武人がいきなり現れたように見える(笑)。
GM/画家:「…ひい!」
碧唯:《脚止め》使わずに済んだ(笑)。
大嵐:あ、《脚止め》があったなら、そっちに任せてもよかったのに(笑)。どうやって止めようかと頭を捻ってしまった(笑)。
碧唯:「慌てない慌てない。ここから逃げたいのなら、私達が手引きしてもよろしいですよ?」
GM/画家:「…へ? あなた方は…その…軍人さんではないので?」
ユーリィ:おお。普通の人か(笑)。
大嵐:「落ち着いて。私たちは敵ではありません。ナチスの作戦を阻止するために、情報が欲しいのです」
GM:画家は一気に力が抜けたように。「…た、助けてください…このままでは、私は殺されます」
碧唯:「では取引です。ここで行われている事で、あなたが知っている事を教えてくだされば、私達でここからの脱出を手引きしましょう」
大嵐:「ともかく、ここより安全な場所に移りましょう。話はそこで…」
GM/画家:「…は、はい」
碧唯:「確かに、いつまでもここに居るのは良くないですね。ではひとまずこっちへ」
大嵐:隠れられそうな場所を見つけて、そこで詳しい話を聞きたいな。使われてない倉庫とかでも何でも。
GM:では、場所を移動させるのなら、一旦ここでシーンを切ります。絆等、あればどうぞ。
碧唯:画家に取りましょう。絆/好奇心で。必要とされた理由が気になる。
大嵐:うーん、碧唯のエゴをひっくり返すにはもう一押し欲しい(笑)。私は保留で。
GM:では。
▼絆/エゴの変化
碧唯:画家に絆/好奇心を取得。
ユーリィ:絵が何か重要なのか。
大嵐:絵そのものは象徴的な物だと思うのだけども…何に使うのかサッパリだなぁ。
碧唯:そろそろユーリィがとっ捕まった場所を突き止めたいところだな。
●シーン9 『ツァラトゥストラを求めて』 シーンプレイヤー:ユーリィ 登場難易度:任意
○収容所内
GM:では、囚われのユーリィが目を覚ます。
ユーリィ:はーい。
GM:君は今、椅子に縛り付けられている。
ユーリィ:「(…ん)」目を覚まし、周りの様子を窺う。
GM:君の目の前には、例の軍人と、車椅子に座った老人がいる。
ユーリィ:|_・) 車椅子来たー。冥土の土産に企みを全て喋ってくれたりしないかな。
GM/軍人:「目覚めたかね?」
ユーリィ:「く…」軍人と、もう一人の老人の方を見やる。
GM/軍人:「…名乗っておこう。私の名はカール・ハウプトマン。こちらの老人は…」
ユーリィ:アインシュタインさんか。
碧唯:フランケンシュタインさんだよ!(一同爆笑)
ユーリィ:Σ( ̄□ ̄;) 間違えた!
大嵐:斬新な仮説が飛び出したなぁ、と思った(笑)。「世紀の天才・アインシュタインは、実はフランケンシュタイン博士だったのだ!」とか何とか(笑)。
碧唯:シュタイン繋がりか(笑)。
ユーリィ:すみません。素でボケていた(笑)。
GM/老人:「…ドクトル。ヴィクター・フォン・フランケンシュタインなどと呼ぶものもおるが、まあ、どちらでも良いわ。…エレイシアという人狼の一族に間違いないな?」
ユーリィ:押し黙って睨み付けよう。「…皆は」質問を質問で返すっ。
GM/ハウプトマン:「…とりあえずは、まだ生きていると言っておこう…貴重なサンプルだ。そう簡単に、死なせはせんよ」
ユーリィ:「…っ。何が目的」状況が不味い方向に流れていることを認識し。
GM/ハウプトマン:「…ナチスドイツの勝利のための作戦行動、というところだが…自分の運命くらいは知っておいても良かろう」
ユーリィ:|_・)何か聞いておきたいこととかあります?
大嵐:絵のことについて聞いてみるかね? 答えてくれるかどうか怪しいが。
ユーリィ:む、確かにそれは気になる。
大嵐:その前に、自分の行く末を聞く方が先のようだが(笑)。
ユーリィ:「…どうする、つもり」
GM/ドクトル:「…私は、昔…人間を作ろうとした。それは成功した…が、同時に失敗でもあった」
ユーリィ:「(人間…?)」
GM/ドクトル:「被造物を作るに当たって、人間でないものに人間と同じ精神というものを与えようとしたところに、失敗があると考えた」
GM/ドクトル:「人間を…命を作れるのならば、人間は死を克服できる。それが研究の発端であったが…私は少し、考え方を改めることにした」
ユーリィ:黙って聞いてよう。
大嵐:…そーいや、エレイシアの名前を確認してたなぁ。ユーリィの血筋に何か特別な物を求めているのかな。
ユーリィ:|_・)飲むと1kgダイエット。
碧唯:人間でないものに人間と同じ精神、かぁ。心魂機関持ってくれば一発解決です、ドクトル!
大嵐:心魂機関は量産が利きません(笑)。
GM/ドクトル:「最初の人造人間のように強固な肉体を先に作り出し、そこに人間の魂を入れればどうであろう。強靭な…まさしく“不死”と例えても良い肉体に、人の魂を加えることが出来るなら、それはニーチェのいう『ツァラトゥストラ』…超人というべき物になるのではないか、と」
大嵐:なるほど。魔物の“肉体”にヒトの“人格”をダウンロードする発想か。或いは脳移植かもしれんが。
ユーリィ:おお。狂人っぽいものが。
碧唯:意味合い的にはサイボーグに近いのかもしれんなぁ。……ああっ! か●くりサーカスの『O』か!!
ユーリィ:何っ。元ねたが。
大嵐:うん、そんな感じ。尤もこっちは生身(?)っぽいが。
碧唯:で、器に魔物を使うっていうことか。
大嵐:ですな。魔物の肉体をベースに、より強い肉体を造るというところだと思うが。…そうするとフルメタルかなぁ。《ノイズメーカー》の恐怖が蘇る(笑)。
GM/ハウプトマン:「…その考えに我らが総統は興味を覚えられた。そこで、素体となる魔物を集め、ここに収容所を作り、研究を開始した」
ユーリィ:「つまり…(材料というわけ、私達は)」小声で。
GM/ドクトル:「人狼種は強い生命力を有する。我々が求める中でも最高の素体だ。中でも我々は、『エレイシア』と呼ばれる純血種の人狼に目をつけた」
ユーリィ:再び睨み付ける。
GM/ドクトル:「極めて強固な原初の人狼の血を引き、それを脈々と守り続けているお前たちは、我々の計画には必要な存在なのだ」
ユーリィ:「(いつだってそう。人間なんて…)」
GM/ドクトル:「お前も、お前の仲間たちも…みな、有効に活用してやろう」
ユーリィ:「…下種」吐き捨てるように言いつつ。抜け出せぬかっ。
碧唯:さて、私達の出所はどこでしょうねぇ。
大嵐:やはり……脳改造寸前とか?(ぉ
碧唯:安全に話が聞ける所を探してたら、取調室みたいな所に出てしまったぁ!(笑)
ユーリィ:|_・) ここらでぶわーっと?
大嵐:冗談はさておき。画家の話はクライマックス前に聞いておかないと(笑)。
ユーリィ:|_・)あの絵描きさんの魂が入る…なわけはないか(笑)。
大嵐:シチュエーション的には、ユーリィの一族が改造されようとしている手術室で合流かなぁ。
ユーリィ:|_・)気づけばまだお互い会ってないのですね(笑)。なら、ここで絵関係について聞きだせるなら聞き出して、その次のシーン、ですかね。たぶん間にそちらの絵描きさんのシーンが入ると思うので。
大嵐:「活用してやろう」ってことは、まだ「活用されてない」だろうし。
ユーリィ:「計画…。あの絵も?」 絵についてはちょっと探りを入れておこう。
GM/ハウプトマン:「絵も、この不死の兵士…『不死機士団』も計画の一部に過ぎんよ」
ユーリィ:「は。あんな絵で?」小馬鹿にしたように。
大嵐:ん、絵も重要なパーツではあるのだろうか。ていうか、ハウプトマンの動機が不明瞭なんだよな。調べれば判るだろうか。
碧唯:口振りからすると、ナチスに叛意を持ってるわけじゃなさそうだしなぁ。
ユーリィ:まだここでは出ないかな…そちらの絵描きの方で、また何か判るかも。
大嵐:そうですね。絵描きの情報に期待。何かの糸口は見つかるだろう。
GM/ハウプトマン:「話しておくことはそれだけだ。さて、自分の運命を理解していただけたようなので、お前には我々の役に立ってもらうことにしよう」
ユーリィ:「(ち…)」時間稼ぎ失敗。「貴方。……許さない」
GM/ハウプトマン:「処置室に連れて行け」ハウプトマンがそう言うと、屈強なドイツ兵がユーリィを抱え上げる。
ユーリィ:「絶対。許さない」最後までハウプトマンを睨みつつ。
GM:では、そんなところで一旦シーンを切ります。
ユーリィ:絆は…ハウプトマンにエゴ/許さない、で取るのはありです?
GM:構いません。では。
▼絆/エゴの変化
ユーリィ:ハウプトマンにエゴ/許さないを取得。
碧唯:処置室……そこが合流場所か!(笑)
大嵐:…やはり「やめろー、●ョッカー!」と言ってる最中に飛び込むのか(笑)。
ユーリィ:|_・)盛大に。
●シーン10 『戦場のジグソーパズル』 シーンプレイヤー:大嵐 登場難易度:任意
○収容所内
GM:では、手近な倉庫に駆け込んだミッション・インポッシブルな方々。
碧唯:いーさんはんと!
ユーリィ:イーサン(笑)。
大嵐:「さて。早速ですが…貴方は、ここで何をさせられていたのですか?」いきなり本題に入ろう(笑)。
碧唯:「見たところ軍人には見えませんね」
大嵐:『撃墜した英爆撃機の残骸をベルリンに移送』ってのも、まだよく判りませんね。
ユーリィ:この画家がヒトラー本人、とか?(笑) 爆撃機と魔物を掛け合わせ、とか。
碧唯:そっちについても聞いてみるか。
GM/画家:「…絵の仕事を、してみないか…そう持ちかけられたところから話は始まりました。軍の仕事とは聞いていたのですが…仕事の内容が奇妙なのです」
大嵐:「絵、ですか。それはどのような?」
GM/画家:「仕事はこの施設の中で、厳重に監視された中で行うように言われました。絵は…その…『鉄の拳に掴まれている総統閣下の絵』を描け、と。滑稽であればあるほど良い…と言われました」
大嵐:「…………?」困惑した顔で碧唯を見ます。
碧唯:「理由は教えられなかったのですね?」
GM/画家:「用意されたのは、大きな金属の板でした。そこに描け、と」
大嵐:「…軍事施設で絵を描くというのも妙だが……内容はもっと奇妙ですね。…金属板とは?」
碧唯:「ふむ……この話だけでは、まだ判断材料が足りないわね。絵の現物が見られれば、少しは違うのだろうけど」
GM/画家:「…敵国の、戦闘機に描いてあるような…そういう戯画が必要だということでした。それで、敵の航空機の写真を見ながら、それらしいものを描いたのです」
ユーリィ:滑稽か…安直に足してみましょうか。魔物+爆撃機+絵(金属板)。
大嵐:英爆撃機の残骸を修理して、それにヒトラーの風刺画を取り付ける…? …メリットが思いつかないなぁ。
碧唯:わざわざ他国の機体を使う意味がまだ分からんなぁ。しかもマーキングがそんなに重要ってのも分からん。
大嵐:英国は連合国側でしたよね?
GM:連合国側ですね。
大嵐:その爆撃機に不死の兵士を乗せて、どこぞの首都に爆弾でも落とすのだろうか? …はて??
碧唯:「そう言えば、この収容所に飛行機の残骸が持ち込まれたという話を聞いてはいませんか?」
GM/画家:「はい。この収容所の横には飛行場があります。そこに英国の爆撃機が持ち込まれたという話は聞きました。飛行機は飛べるように修理する、との話は小耳に挟んでいます」
碧唯:「使用した画材等は特別な物でしたか?」
GM/画家:「画材は普通のものだったと思います。もう一つ…」
碧唯:「何でしょう。気づいた事があったら、どんな些細な事でもお願いします」
GM/画家:「あの収容所の飛行場に、新型の兵器が運び込まれたとも聞きました。それをその飛行機で輸送するとも、言っていたと思います」
大嵐:「単純に組み合わせると…新兵器を搭載した英国爆撃機に、ヒトラーの風刺画を付けて出撃させる?」ドイツの仕業と思わせないため、とか…? ありうるのかなぁ。
碧唯:「パッと思いつくのは『埋伏の毒』(*)ですかね。ただ、たかがマーキングをそこまで機密扱いにする理由が分からない。描き終ったら口封じに消すだなんて、幾ら何でも度が過ぎてる」
大嵐:「…まぁ、口封じ程度なら普通にあり得るとは思いますが。国の命運を賭けるほどの作戦とは思えない…まだ裏があるんだろうか」もう少し、調査が必要かな?
(*)埋伏の毒【まいふくのどく】
三国志に登場する計略の一つ。敵勢力に『味方勢力から離反した』と思わせて潜り込み、敵を撹乱させる作戦。
碧唯:画家から聞けそうなのは、この位かなー。
ユーリィ:|_・) 爆撃機+絵+兵士…機械獣っぽいものとか想像してしまった(笑)。後は合流した後か…。
GM:調査に関しては、まあ、秘密兵器の現物を見てからになります。
ユーリィ:|_・)なるほど。想像してしまう、あれこれと(笑)。
碧唯:「しかし、よく逃げ出す事ができましたね。こう言っては何ですが、素人のあなたが一時とはいえ軍人の手から逃げおおせる事ができたとは」
GM/画家:「…実は、私を逃がしてくれた少女がいるんです。殺されそうになったときに、飛び込んできて助けてくれました…」
ユーリィ/画家:「その後マッハで捕まりましたが」(一同笑)
大嵐:「軍事基地に少女ですか。どんな人でした?」
碧唯:「他国の兵士……という訳ではなさそうですね、その口振りからすると」
GM/画家:「…普通の少女に見えました。ええと…」外見を細かく説明しよう。
大嵐:似顔絵とか描いてくれたらユーリィと判りそうだが(笑)。鉛筆と紙を渡しましょう。
GM:では、似顔絵など描いた(笑)。
碧唯:おお、画家なら似顔絵お手の物!(笑)
大嵐:「…これは…まさか彼女も来ていたとは…!」と驚こう(笑)。
碧唯:「おや、お知り合いで?」
大嵐:「しばらく前にね。旧い名家の出だとかで…だが、何故こんな所に…」
碧唯:「拙いですね。それだけの事をしでかした狼藉者が、いつまでもこの収容所の中を逃げきれるとは思えない。捕まってるかもしれませんよ、その子」
大嵐:「…彼女の居場所を探しましょう。何か情報を掴んでいる可能性もある」素直に『助けに行きましょう』とは言えない。工作員として(笑)。
碧唯:「やれやれ、二度手間三度手間ですね。その前に、この方を逃しておきませんと。いつまでも連れては動けませんよ」
大嵐:「確かに。今のうちに避難してもらいましょうか」監視をかいくぐりつつ、逃がせるのなら逃がします(笑)。
GM:では、画家は逃げます。
大嵐:次はユーリィか秘密兵器を探すのでしょうか。
碧唯:ですなぁ、緊急性が高いのはユーリィかな。
大嵐:緊急性はユーリィでしょうが、エージェントとして優先度が高いのは秘密兵器の方かと(笑)。
ユーリィ:もしくは、お二方と合流して、クライマックスで…とかかな。
碧唯:「彼については収容所の連中が『中には居ない』と見切りをつけるのがどれだけになるかに、賭けるしか無いですね。さて鋼さん、まずは件の少女を助けに行くのでしょう?」
大嵐:「…秘密兵器も探したいところですが、そちらは今のところ手がかりもありませんからね。まずは彼女を探して合流しましょう」てことで、探します。必要なら、途中の兵士を捕まえて尋問しますよ。
碧唯:「そんなに切羽詰った顔で言うセリフじゃないですね」(くすくす)
大嵐:「…からかわないでください」心持ち顔を赤らめてみようか(笑)。
GM:では、探すなら〈情報:裏社会/噂話〉で良いかと。
大嵐:〈情報:噂話〉を情報屋込みで(ころころ)達成値13。期待値ですな(笑)。
碧唯:同じく〈情報:噂話〉で(ころころ)達成値14。
GM:では、捕まった少女が処置室に送られた、という話を聞けます。
碧唯:「あまりよろしくない響きの部屋に送られたようですね」
大嵐:「詳しくは、その処置室を調べてからにしましょうか…」気絶させた兵士を近くのドブに放り込み。
GM:では、処置室に移動ということでよろしいでしょうか。
碧唯&大嵐:OKです。
GM:それでは、シーンを切ります。絆等、あればどうぞ。
碧唯:まだ見ぬ少女……OKですかね?
GM:構いません。
碧唯:では少女(ユーリィ)に絆/好奇心を。
大嵐:碧唯先生のエゴを絆/連帯感に変更ですかね。
ユーリィ:そうか。まだ合流していないんだ(笑)。
大嵐:次こそは会える…と思いたい(笑)。
碧唯:さて、クライマックスには本性顕すとするかのう、うしししししし。
GM:殺る気だ(笑)。
ユーリィ:頼りにしまくろう(笑)。
▼絆/エゴの変化
碧唯:ユーリィに絆/好奇心を取得。
大嵐:碧唯へのエゴを絆/連帯感に変更。
大嵐:いやはや…戸惑わないようキャライメージは作ったつもりだったんですが…手間取ったなぁ(笑)。
碧唯:こっちも別人を動かしてるような感覚(笑)。
GM:まあ、たまには…というか、二回連続でこんな話ですが(笑)。
大嵐:そもそもキャラ初稼働で別人役だからなぁ。普通有り得ない(笑)。
ユーリィ:でも結構面白いレギュですよね。過去(笑)。
大嵐:そうですね(笑)。
碧唯:私的な『はじまりの日』なのかも、このセッション。
大嵐:あぁ、碧唯先生にはそうなるかも。たかだか60年前の話だし。
GM:なるほど、ここからいつもの先生になるのか(笑)。
碧唯:│□☆)ノ えるろくなるよ!
ユーリィ:Σ(びっくり)
大嵐:さっそく大嵐がからかわれてるんですが…誑かされそう?(笑)
GM:えるろい人の毒牙が(笑)。
碧唯:スパイって話だったけど、機械的に任務をこなすだけじゃなくて、式機神やユーリィの件で人間性が感じられたので。がぜん興味が湧いてきました。
ユーリィ:おお。
大嵐:わはーはー(笑)。
碧唯:『人間』が見たいのですよ、アタシゃ。初期絆だしな!
ユーリィ:ああ、なるほど(笑)。
大嵐:大嵐はもう一つ、『祖国』に関してロールプレイ出来れば絆が持てるな。
GM:そうか…大嵐のハンドアウトは、もう少し祖国に関する部分を入れておいても良かったのだなあ。最初、入れようかどうしようか迷って、そのままにしたのですが。
大嵐:祖国を裏切ってるんだけども、やっぱり生まれ故郷は大事なので。
GM:この時代の日系移民って結構差別されていたのですよ、戦争のせいで。なので、自分と同じく、外国に出た日本人を助けるために、あえて祖国に反する形になっても戦争を終わらせようと連合国側に身を投じた…というハンドアウトにしようかとも思ったのですが。まあ、そこまでこっちで設定するのも何かと思ってやめたのでした。
大嵐:なるほど。もっとも、その辺の設定は『連合国側』と判ってから決めたので。もし『“組織”側』だったら、バリバリのマッドサイエンティストにしたと思います(笑)。
GM:スパイ物なので、からくり持ちが連合国側にいた方が映画的だったので(笑)。
大嵐:今回は自己紹介にも書いた通り、日本政府から『ペテン師』の烙印を押されたけれども、祖国の改革と平和を夢見て連合国側に協力しているので。戦争に負けても、それで祖国がより良い方向に進んでいくなら…という感じですね。
GM:一応は、そういうキャラになってくれるであろう、と踏んで連合国側に配置しました。
大嵐:キャラ的には、戸惑ったけど大体上手くいったと思うので…後は明日次第ですねー。何しろ本当に使ったことのないキャラなので、自分でも性能が把握できていない(笑)。
ユーリィ: |_・)明日もよろしくです。
GM:まあ、トワイライトみたいな無茶な話になってくれれば良いのですが…あの領域までは難しいかな、シナリオとしては。
大嵐:あの領域まで行けたら神ですが(笑)。難しいでしょうね、大嵐は役割的にはフィン少年に近いし(笑)。活劇ヒーローやれそうなのが、ユーリィ一人しかいない(笑)。今回は大活劇よりも、大人三人でしっとり終わりそうな気がしています。
GM:そうですね。
ユーリィ: |_・)以前のOYAJIセッションみたいな。
GM:オヤジ、今回は一人もいないのに(笑)。
大嵐:この時代で22歳は、それなりに大人ではないかと…オヤジとまでは言いませんが(笑)。さて、後は魔物二人を見てどう反応するか、ちゃんと考えておかないとなぁ。
GM:それでは、本日はここで終了とします。続きはまた明日、お疲れ様でした。
一同:お疲れ様でしたー。
というわけで、セッション前半は終了。翌日の後半戦に続きます。
●シーン11 『獣神聖域』 シーンプレイヤー:ユーリィ 登場難易度:任意
○収容所内
GM:では、処置室送りのユーリィ。
ユーリィ:は〜い。
GM:処置室に送られる最中、長い廊下を通るわけだが。
ユーリィ:長い廊下…マッピングマッピング。もうアクションなのかな。様子見か。
大嵐:途中の実験体の惨状とかを見て、怒りに震える場面では(笑)。
ユーリィ:もう処理済なものが(笑)。
碧唯:じつはこっそりターンテーブルが。マッピング台無し。
ユーリィ:ひどい罠が!?
GM:ガラスの向こうに大きな石柱が見える。その下には台座のようなものがあり、そこには一人の子供が座らされている。一番最初に捕まった、君の家族の一人だ。
ユーリィ:「──!」
碧唯:やっぱり見せ付けられるのかー! やめろージョッカー! ぶぅっとばすぞぅ!
ユーリィ:│_・)変身だー!
GM:その台座からは長いコードが延びており、その先は見えない。そして、その石柱を囲むように立つ鋼鉄の軍勢…例の『不死機士団』という奴らだろう。それが整列している。
ユーリィ:戦闘員だ(笑)。
碧唯:イー!
ユーリィ:「(あいつら……!)」身をよじらせよう。多分抜け出せないがっ。
GM/ハウプトマン:「足掻いても無駄だ。我々は人狼というものの筋力限界も研究済みだ。お前の力では、それは切れんよ」ストラップを見つめて。
ユーリィ:「絶対に、許さない」足掻きつつも、ここは黙って運ばれるかっ。
碧唯:さて、我々はどのタイミングで出ましょうか。
大嵐:場合によりますが、処置室へ運び込まれた時には既にスタッフに紛れ込んでいた、なんてのも面白そうです(笑)。
碧唯:出来るかなぁ、それ(笑)。
大嵐:残念ながら、まだ《フリーフェイス》は取得してないんですけどね…可能ならって事で。
ユーリィ:│_・) 「貴様らの企みなど、まるっとお見通しだ!」
碧唯:山田ぁー!?
ユーリィ:│_・)そして限界は超えられる! 具体的には《超獣変身》すれば。
GM/ハウプトマン:「…折角だ。もう一つ、教えておいてやろう」石柱を指差し。
ユーリィ:「く…」耳は傾けよう。今はチャンスを窺うのみ。…人間は優位に立つと途端に口が軽くなるという習性。
碧唯:「冥土の土産」は負けフラグ。
ユーリィ:│_・)フラグを立ておったこの男!
GM/ハウプトマン:「あの石柱を起動させること…それにもエレイシアの血が必要だった。家族を救うためにと、かの子供も快く協力してくれたわけだが…このガラスの向こうは、いわば“この世界”とは別の世界になっている」
ユーリィ:うおっ。別世界。「…別…?」
碧唯:ど、ドミニオン!
大嵐:出るか、古代文明のオーパーツ(笑)。
ユーリィ:イメージ的にはやはりJOJOかな(笑)。
碧唯:柱にはサンタナが。
ユーリィ:│_・)ではシュトロハイム役はもろた!
GM/ハウプトマン:「あの石柱を中心とした空間は、人狼たちの聖域であった。この場所を選んで研究所を建てたのは、今回の作戦に、あの石柱が必要になるからだ」
ユーリィ:「(どこまでも、こいつら……!)」
GM/ハウプトマン:「自然の使いであった人狼たちは、自然の力をより集めた聖域に、石碑を立て、自分たちの守る地と決めた。そこは人狼たちが隠れ潜み生きていく地であり、世界中に存在していたという」
ユーリィ:環境破壊でわんわん達の生息地が…。「(…いつだってそうだ)……」今は黙って聞いておこう。
GM/ハウプトマン:「その聖域は、この世界とは違う世界法則で動いており、この世界では起こりえないことも起こすことが出来る。彼らは、この石柱で繋いだ“門”を通り抜け、各地の人狼同志で交流を持っていたそうだ」
ユーリィ:│_・)ソードワールドに繋がっていたり。
大嵐:妖精界ですか(笑)。しかし…まだ例の『絵』との接点が判らないなぁ。
碧唯:ですねぇ。爆撃機も話の中にしか出てきてないし。
ユーリィ:実物を見たら分かるとかかな。
GM/ハウプトマン:「ここベルリン以外にも、この石柱は存在している。我らは、その一つを手に入れた」
ユーリィ:「…下種」
大嵐:異界を通して爆撃機を送り込むとか、そういう作戦かな。
碧唯:それに爆弾ならぬ不死身の兵隊を満載して降下させるとか?
大嵐:人狼の肉体を持った兵士しか、異界を通れないとか。だからパイロットとして必要…?
碧唯:さて、白衣軍団に混じってるか、「少佐、大変です!」とか言って駆け込んでくるか。
ユーリィ:おいしい(笑)。
GM/ハウプトマン:「この別世界は、石柱が存在する地点に発生させることが出来ることも判明した。そこで、我々は考えた」
ユーリィ:やはり何かを送り込むのか。
GM/ハウプトマン:「…石柱を目的地に送り込み、そこに別世界を展開させることが出来れば…不死身の軍隊を本国から費用、時間、その他のリスクなしに敵国に送り込むことが出来るのではないか、と」
ユーリィ:「貴方達。最低の人間ね」吐き捨てるように。
大嵐:人狼は鍵で、石柱が門。異次元の通路を使って敵陣に不死身の兵隊を送り込む…そういう作戦か。
ユーリィ:│_・)後は絵かな。
碧唯:絵なんだよなぁ。
大嵐:…ヒトラーの絵は、『埋伏の毒』なんですかねぇ? 敵陣に直接、不死身の兵士を送れるなら、確かに効果は大きいだろうけど…絵の存在意義が判らない。
碧唯:わざと滑稽なヒトラーを描いて「独機じゃない」と主張する、って考えは浮かぶんですが。それだけでは本職の画家に描かせて、しかも口封じに殺そうとまでするギミックとも思えない。
大嵐:『イギリス軍が秘密裏に化け物を軍事利用していた』というデマを流して、連合側を混乱させる腹でしょうか?
GM/ハウプトマン:「石柱を使用するためには、人狼の血がいる。それが我々がエレイシアを求めた二つ目の理由」
ユーリィ:「(静かに暮らしたいだけなのに…)」顔を背けて。
GM/ハウプトマン:「さて、それではそろそろ君の処置に移ろうか。なに、眠っている間に全てが終わる。安心したまえ」
ユーリィ:「……ッ」チャンスを窺いつつ。
碧唯:そろそろ出どきですかね。
大嵐:ですねぇ。
碧唯:白衣はやはり難しそうだなぁ。先回りってことになるし。
大嵐:たぶん、後はスタッフ任せでハウプトマンたちは一時退場すると思うので…その隙に。
碧唯:それとも「少佐、大変です!」にします?(笑)
大嵐:《フリーフェイス》があれば、それも考えるのですが(笑)。
GM:白衣の一団がユーリィを処置室の中に運び入れる。
ユーリィ:「覚えて…おきなさい。絶対に許さない」
GM:ハウプトマンは君の方を見向きもせず、背中で手を振ると、ガラスの向こうに消えていった。
碧唯:シーンがどんどん進んでしまう、そろそろ決めないと。出ますか、ここで?
大嵐:背後からスタッフの格好で「ユーリィ……君を、助けに来た!」とか(笑)。
ユーリィ:タイミングがあれなら、次のシーンという手も。ここか、次のシーンですかね。
大嵐:白衣の一団に紛れ込んでても良さそうな雰囲気ですが(笑)。
碧唯:どうでしょう、GM。シーン切れますか?
GM:切った方がいいなら、切りますが。どうしますか?
大嵐:他の調査するにも、いい加減合流した方が良いかな、と。
碧唯:白衣の一団に紛れ込むってのが可能なら、やっちゃいたいとこですけど(笑)。
大嵐:説明聞く手間も省けますしね〜。
碧唯:ただ、何の判定も無しにそれが可能ってのは美味しすぎかなとも思う。
GM:やるのは登場の演出なので、構わないと言えば、構いません。
碧唯:あ、OKっぽい?(笑)
大嵐:必要なら〈知覚〉判定もやりますが(笑)。
GM:それ以降も正体をそれで隠し通すわけでないなら、別にそのくらいは問題ないかと。
大嵐:では、それで行きましょうか。
碧唯:救出の瞬間、きっとバレますしね。
ユーリィ:演出ですな(笑)。
碧唯:では連行する白衣の中の2名が私達、と(笑)。てことは、ハウプトマンが得意げに語ってた内容も聞けてたのか、私ら(笑)。
ユーリィ:おお、お得(笑)。
大嵐:聞いていたことにしてしまいましょう。そっちの方が工作員らしくて良い(笑)。
GM:まあ、すぐに伝わる内容ですから、どこで伝わっていても(笑)。
大嵐:では、拘束しようとするスタッフに紛れて、ユーリィに囁こう。「…ユーリィ。貴女を、助けに来ました」
ユーリィ:「え?」そちらに目を。
大嵐:「―――征け、『須佐之男命』!」虚空から大柄の武人が出現、周囲のスタッフを薙ぎ倒す!
GM:それでは、エキストラの白衣その他は簡単になぎ倒されます。
碧唯:「やれやれ、大立ち回りになってしまったわね。本来なら後は爆撃機の方を調査して脱出するだけだったのに」
大嵐:「…急いだ方が良いのも事実ですが、おかげで興味深い情報も入手できましたし」
ユーリィ:では拘束から抜け出そう。「…誰」
大嵐:白衣の帽子とマスクを取って「鋼大嵐です…お久しぶりです、ユーリィ」
ユーリィ:「…! 何でここに。そっちの人は?」
大嵐:「…仕事仲間です。今回は、ナチスの陰謀を阻止するために協力していただいてます」
碧唯:「ナチスドイツに勝たれると、困る立場の人間…とだけ言っておきます」人間ってのがウソだがな!
大嵐:私は嘘は言ってない〜(笑)。
ユーリィ:│_・)先生がうそついた。
碧唯:アタシは呼吸するように嘘吐きます。
大嵐:私は、嘘は吐きませんよ、えぇ。相手の誤解を誘導したり、故意に放置することはありますが(しれっ)。
ユーリィ:Σ!?
碧唯:「さて、モタモタもしてられませんね。兵士が押し寄せる前に、この収容所から脱出しましょう。面倒ですが、爆撃機の調査は後回しですね」
ユーリィ:「分かった。……ありがとう」
大嵐:いちおう確認。ここは、特に手がかりになりそうなものはありませんか?
GM:処置室の中には、ありません。
大嵐:では、一度出て調査にかかりましょうか。
碧唯:まぁ、ガラス越しにすぐハウプトマンがいるわけだし、速攻攻め込まれそうだけど(笑)。
ユーリィ:「ひっひっひ! 巨大ロボ【ビッグ・ザ・ソウトウ】出撃じゃい!」「いかん! こちらもロボで応戦だ! ロボーーーー!」
碧唯:何そのグレイトバトル。
GM:では…脱出されるのであれば、ここは〈知覚〉で判定。
大嵐:助手込みで(ころころ)達成値16。
碧唯:技能無し(ころころ)達成値9。
ユーリィ:(ころころ)達成値7〜。
GM:(ころころ)惜しい、達成値15。では、ハウプトマンは出てこないな。エキストラが出てくるくらいなので、脱出は可能です。
大嵐:「む? これは…」周囲に散布されていた式機が、敵の反応をトランクから伝える。というわけで、エキストラを不意打ちで倒しながら、脱出経路を見つけて出ましょう。
GM:では、収容所を脱出できました。
大嵐:本当に便利だな、式機神!(笑)
ユーリィ:便利だ(笑)。
GM:脱出に成功したところで、一度シーンを切りましょう。絆等、あれば。
ユーリィ:では大嵐さんへ。絆/信頼で結んでおきます。
碧唯:ナチスに対して取れますかね?
GM:取れますよ。
碧唯:ではナチスにエゴ/不寛容で取りましょう。
大嵐:うーん、ナチスにエゴ/怒りを。非道な作戦内容に、実は腹を立てていたって事で。
GM:では。
▼絆/エゴの変化
ユーリィ:大嵐に絆/信頼を取得。
碧唯:ナチスにエゴ/不寛容を取得。
大嵐:ナチスにエゴ/怒りを取得。
ユーリィ:後は同族+ナチスぼっこのために再度潜りこんで、ぎったばったと…行ければ理想か(笑)。
碧唯:こっちは爆撃機調査のために、もう一度潜入しないといけないからなー。
ユーリィ:│_・) お。ではそこに理由つけて便乗しよう。
碧唯:まだ一族助けてないもんね。
大嵐:爆撃機は収容所内にあるという情報でしたよね。他の一族も。
ユーリィ:│_・)三人の力を合わせて悪をあちょう〜ほあちょうと。
碧唯:三匹が斬ったり斬らなかったりする!
GM:週ごとに街道沿いに30〜50人以上の死者が出る『三匹』って、考えてみたら凄い内容ですな。
大嵐:毎週のように代官や奉行が死んで交代する他の時代劇も、かなりどうかと思います(笑)。
ユーリィ:活劇ですから(笑)。
●シーン12 『陰謀の裏の裏』 シーンプレイヤー:碧唯 登場難易度:任意
○ベルリン市内
GM:では、脱出に成功した方々。この先どのような行動に出ましょうか。
碧唯:「さて、私達はもう一度収容所に潜入しないといけませんね。爆撃機とやらの調査がまだですから。ユーリィさんと仰いましたか。貴女は今の内にベルリンを離れるべきでしょう」
ユーリィ:「同族がまだ、中に残されている」
大嵐:「他の石柱から逆に潜入…とかも考えましたが、非現実的ですしね」
ユーリィ:「助けられた恩には答える。調査には手を貸す。だから…」捕まっていたところ助けられて、調査を手伝う。その代わりに同族を助けてもらう……フェアではないな…(笑)。
碧唯:「貴女が画家を助けたせいでナチスに捕まって処置室に送られるまで、どれ位の時間でしたか? 残念ですが、一族の方が無事である可能性は低いですよ?」
ユーリィ:「そんなこと、まだ分からない!」思わず声を上げて。
碧唯:ふぅとため息をついて。
大嵐:「……残念ながら、我々は微かな希望のために大きなリスクを冒すわけにはいかない立場なのです。ご理解下さい」沈痛な表情で。
ユーリィ:くっ、と押し黙ろう。
大嵐:「…とは言え、もっと大きな作戦を妨害できたなら……敵が“より小さい要素”に構っていられなくなる可能性は…ある」
碧唯:「ユーリィさん。貴女の希望が叶わなかった場合、それでも心を折ってしまわないという覚悟がおありですか? 道理をねじ曲げるには、そういう強い覚悟が必要です。貴女にその覚悟が持てますか?」
ユーリィ:「……覚悟は」少しの間の後。「……出来ている。最後の一匹になろうと。奴等には、相応の報復を。必ず…」
碧唯:「最悪の事態に直面しても挫けない覚悟を持ち、その上で一族の無事を信じる。これが出来るというのなら、貴女を連れていっても構いません」
大嵐:「…それから、いざという時に復讐で自分を見失わない冷静さも。…まぁ、そこまで求めるのは酷でしょうが」
ユーリィ:「…分かった。出来ると約束する。だから私を、連れて行って」
碧唯:「ま、そこまで言うなら連れて行くしかないですねぇ、鋼さん」
大嵐:「まぁ…私は構いません」頷いて。
ユーリィ:「…ありがとう……」
大嵐:「…取りあえずは、もっと詳細な情報が欲しいところです。ハウプトマンの話でかなりの部分が判ったとは言え、まだ不明なパーツも多い」
碧唯:「画家に描かせたヒトラーの絵に関して、全く不明ですからねぇ。まずこれを明らかにしない事には、計画の全容が明らかになったとは言えません。さすがに警戒が厳しいだろうからとんぼ返りってワケにはいかないでしょうが、早目に収容所に再度潜入しないといけないでしょう」
大嵐:実際、どうしましょうかね。収容所に再潜入する他ないのかな?
ユーリィ:かな。流れ的にはやはりハウプトマンを押さえる、とかですか。
大嵐:他に、この作戦に関係してそうな施設はないでしょうか?
碧唯:収容所の話しか出てませんしね。飛行場も収容所の敷地内にあったようだし。
大嵐:石柱は他にもあるという話だったが…そっちは外国かな?
碧唯:他国の石柱に行くってのは、さすがに本道から逸れすぎだ。
大嵐:外国にあったら、さすがにこちらからはアプローチできませんねぇ。石柱を輸送するという話もあったと思ったけど。
ユーリィ:ハウプトマン…は急すぎるのかな。
大嵐:『ここベルリン以外にも、この石柱は存在している。我らは、その一つを手に入れた』と言ってましたが、その石柱は収容所内にあるのかな?
碧唯:ありましたよ。処置室の途中にあった。
大嵐:いえ、あれとは別に。台詞の流れから言って、あれの他にもう一本あるように見受けられたのですが。
GM:もう一本持っている、という意味ですね。
碧唯:元からベルリンに一つあって、それ以外のを手に入れたと言ってますね。
大嵐:『石柱を目的地に送り込み、そこに別世界を展開させることが出来れば』とも言ってるから…。もしかして、爆撃機で運ぶのはその石柱か?
碧唯:でしょうね、だとするともう積み込まれてる可能性もある。
ユーリィ:爆撃機を押さえにいくところで…何か起こるかな。
大嵐:英国爆撃機に偽装して、連合側の軍本部に堂々と送り込み、一気に『不死機士団』で襲撃するとか…そういう作戦かな。
碧唯:やはり飛行場の方に向かうべきかな。ユーリィの一族救出は後回しになっちゃうけど。救出優先なら、爆撃機を後回しにする必要がある。最悪、調査じゃなくて破壊しなきゃいかんかも。
ユーリィ:│_・)敵の中心を押さえることが救出に繋がるのですよ。なので、爆撃でも大丈夫ですよ(笑)。
大嵐:先に一族を救出して、戦えそうな何名かに陽動かけてもらうという手も…犠牲者は出そうですが。
碧唯:あとは第三の手段。速攻でハウプトマンとドクトルの首級をあげちゃう(笑)。
大嵐:出来ればいいですねぇ、一族を人質にされなければ(笑)。
ユーリィ:ではどれかに決めますか。ハウプトか、爆撃機か、救出か?
碧唯:まぁ、作戦の要である爆撃機を押さえて、混乱が生じたところを一族救出かなぁ。
ユーリィ:それでいきます?
大嵐:爆撃機を爆破して、混乱に乗じて一族救出、あわよくばハウプトマンを倒す…というのは? …ほぼ同じか(笑)。
ユーリィ:│_・)多分、ハウプトさんも来るでしょうからね(笑)。
大嵐:では爆撃機優先で行きましょうか。
ユーリィ:ではそれでいきますか。爆撃機とご対面っ。
碧唯:まぁ、流れによっては計画の全容まで明らかには出来ないかもしれないというのがネックですが。
GM:まとまったようで(笑)。
大嵐:ひとまず作戦会議は終了です(笑)。
碧唯:はい、長考申し訳無い。
ユーリィ:うぃ。時間かかって申し訳ないです。だがこれでっ。
GM:飛行場行きですな。
碧唯:それでいきます。
大嵐:リプレイでは、ここらはPL会話をメインに載せることになりそうだな…(笑)。PCとして発言してないから、省略すると何が何だか(笑)。
碧唯:誰か「いや、すぐ再潜入だ」と提案してくれ!(笑) アタシ、「ほとぼり冷めてから潜入しよう」とか後ろ向きなこと言ってる!(笑)
大嵐:「…まずは爆撃機を押さえましょう。敵の作戦、おおよそ読めた気がします…」とか言ってみる(笑)。「予想通りなら…残された時間は少ない」
碧唯:「おや? 時間を空けずにすぐ行きます?」
ユーリィ:「…向こうも、またすぐ来るとは思っていないはず」賛同。
大嵐:「えぇ。逆に盲点になるかもしれないですしね」
碧唯:「裏の裏を掻いて、って事ですかね。まぁ悪くはないか」
GM:では、まず飛行場に潜入するということでよろしいですか?
一同:OKです。
GM:では、シーンを一旦切りましょう。絆等、あれば。
ユーリィ:ここではなしで。
碧唯:枠いっぱいでーす。
大嵐:うーん、次がクライマックスでないなら、保留で。
GM:では。
碧唯:あ、あれ? 絆枠埋まったのアタシだけ?
ユーリィ:あ。私はまだひとつ残ってます。大ボスの前で取ろうかと。
大嵐:私は『祖国』に取ろうと思って、枠を一つ残してあるんですよ。ロールプレイが出来てないので、まだ取れない(笑)。
●シーン13 『“鉄の拳”破壊作戦』 シーンプレイヤー:大嵐 登場難易度:任意
○飛行場
GM:では、混乱中の収容所ではなく、その横の飛行場。全員登場となります。
一同:了解です。
ユーリィ:さて。待望の爆撃機が(笑)。
GM:収容所の混乱もあり、こちらの警備も今は堅くなっています。〈運動〉か〈知覚〉で潜入となります。
大嵐:〈知覚〉でー。(ころころ)うわ、ダイス目低いなぁ。達成値14。
ユーリィ:(ころころ)出目は良いのにっ、達成値12。
碧唯:ぐぬぬぬぬ、どっちもない。ちょっとでもマシな【知性】の素振りで。(ころころ)6ゾロ、達成値16! 技能あったら回ってた!(笑)
大嵐:素晴らしい(笑)。振り直す必要はなさそうだ。これで捕まるなら一蓮托生(笑)。
GM:まあ、その達成値なら問題ありません。
碧唯:「ツイてましたね。手勢はほとんど収容所で、画家やユーリィさんの捜索に裂かれているようです」
大嵐:「油断は禁物ですがね…確かに運が良い。流れがこちらに向いてるようだ」
ユーリィ:「……この先、か」黙って後をついていこう。
GM:飛行場の中に潜入すると、格納庫には既に組み立てられた英軍の爆撃機があります。ところどころ弾痕が付けられ、戦火の中を潜り抜けてきたように見えますが、飛べるようにはなっています。機体には例の戯画が書いてあり、英語で『Iron Fist』と書かれている。
碧唯:「これが例の絵ですか」
ユーリィ:…鉄拳。
大嵐:『Eiserne Faust』を英語読みしただけですな。「“鉄の拳”…か。どうやらビンゴですね」爆発物を用意できて良いでしょうか?
GM:用意できてもいいでしょう。そのくらいの装備は用意されていると思います。さて、機体の横には、これから搭載されるであろう爆弾が置いてあります。
ユーリィ:「あれは?」
碧唯:「爆撃用の爆弾ですね。これを誘爆させれば、確実にこの機体を破壊できるでしょう」
大嵐:「これは都合がいい……持ってきた爆破装置を、これに紛れて仕掛けましょう」
GM:近づいて調べてみると、こいつは外装だけが爆弾です。中身は巨大な石。その石を強力な呪物で封じた状態になっています。
大嵐:「…っと。こいつは…」
碧唯:「……おや。爆弾じゃなかったようですね。これが例の石柱ですか」
大嵐:「敵の作戦の中核ですね。出来れば爆破してしまいたいところですが…」ユーリィを見やり。
ユーリィ:「…悪用されるくらいなら」視線に答え。
大嵐:ちなみに封印を解くと、どうなります?
GM:この爆弾の外装が外れると、その場で石の力が発動し、石は開放型のドミニオンを形成します。
大嵐:ふむふむ。…直接、収容所内の一族を救出にいける、とか?
GM:ここで展開させれば、向こうに行くことも出来るでしょう。
ユーリィ:絵は何だろう。
大嵐:ただの偽装かと。
ユーリィ:偽装かっ。
碧唯:考えすぎだったのかなぁ。こちらはヒトラーの絵を調べてみましょう。ただのマーキングとして以外の意味を持ってるかどうか。
GM:ヒトラーの絵自体は、ただの絵です。
碧唯:うーむ、何らかの儀式的意味合いがあるかと思ったが、考えすぎだったか。
ユーリィ:何だろう。本当にフェイクだったとか。
GM:材料が全部揃ったので、ちょっと〈情報:裏社会〉…もしくは敵の心理を図るということで〈交渉〉で判定してみてください。
碧唯:む、では《偉大なる叡智》いってみます。人間性19に(ころころ)達成値19。
GM:それならば判りますね。前に話された通り、爆撃機その他は『埋伏の毒』です。こいつをドイツの戦闘機に追撃させることで、敵の領空に爆撃機を入れるためのものです。
ユーリィ:その信憑性を上げるため、とかかな。
大嵐:…実は『埋伏の毒』って言葉自体は、昨日早坂さんが言うまで知らなかったんですがね(笑)。
懐に入ったところで、敵の本拠に石柱を投下。そこに発生した門を通して、不死機士団を一斉に突撃させる。
OPで最初に言った通り、連合国側が大きな作戦を立てている。
作戦自体の正確な日程はナチス側には伝わっていないが、それが控えていることは薄々気付いていた。
その前に、連合国側に大打撃を与えておく必要がナチスにはあったのだ。
ただ一機で、戦況を変えられる秘密作戦――――それが“鉄の拳”の内情である。
GM:…と、そんなところです。
大嵐:『連合国側の大規模作戦』に対して逆に本拠を叩くことで、戦況の逆転を狙ったわけですね。
碧唯:ロンドン辺りを不死身軍団で奇襲したら、大規模作戦実行するどころじゃなくなるってとこか…へ、へるしんぐ!
ユーリィ:おお。あの世界観(笑)。
碧唯:「―――なるほどね。“民間協力者”の後始末が念入りだったから、もうちょっと凝った意味合いがあるかもしれないと思ったけど」
ユーリィ:「戦争なんて…」爆撃機を見つつ。
大嵐:「…おおよそ、さっきの読みで合っていたようですね。後はどう阻止するか、ですか」
ユーリィ:│_・)この爆弾をどうにかしたら、鉄拳作戦は失敗になるのかな。
大嵐:さっき言った通りのプランで問題ないかと思いますが。
ユーリィ:│_・)やってしまいますか。
碧唯:「兵は拙速を尊ぶ。先ほど鋼さんが言ったように、この爆撃機と石柱を爆破しましょう」
ユーリィ:「分かった」
大嵐:「……爆撃機を時限装置で5分後くらいに爆破するよう設定して、その隙に石柱の力でユーリィの一族を救出に行く、というのはどうでしょう?」
碧唯:「そうすれば、ここに“別世界”が展開される。収容所内に仕舞われてる石柱と繋がった、ね」(にやり)
ユーリィ:これでラスボスを引っ張り出すと。
碧唯:「爆撃機爆破、石柱を使って収容所へ転移、人狼一族の救出。この一連の流れで」
大嵐:「では…始めましょうか」にこり、と笑ってトランクを開ける。どこかワクワクした悪戯小僧のような笑顔で。
碧唯:「何か嬉しそうですね。鋼さん」
大嵐:「そうですか? …まぁ、機械いじりは昔から好きですからね」
GM:では、細工はすぐに終わりますね。
大嵐:てきぱきと仕事を終えて。「細工は粒々、仕上げをご覧じろ…と。行きますよ…」スイッチオン!
ユーリィ:「!」
GM:では、五分後に爆弾はセットされる。そして外装の剥がされた石柱は、ここに開放型のドミニオンを形成する。石の起動はユーリィにしかできません。
ユーリィ:「…私が」
大嵐:「お願いします、ユーリィ」ちなみに爆撃機の爆発に巻き込まれて、石柱も破壊される…はず。
碧唯:「機体を爆破すれば当然気付かれるはず。急がないといけませんよ」
ユーリィ:「(お願い…。皆を)」では、起動を願おう。
碧唯:転移前に爆撃機を見やって。「こんな安易に人外頼みの作戦に打って出るようになるとは……ヒトの進歩を促すために魔物の力を与える“組織”のやり方、間違ってたのかもしれないわ、《大使》」と、2人には聞こえないよう、そっと呟きます。
ユーリィ:組織裏切りフラグが(笑)。
GM:では、君たちの体は、石柱から放たれた光に包まれる。そこで、一旦シーンを切ります。一応、絆等あれば。
大嵐:知識へのエゴを絆/活用に変更。次はクライマックスでしょうか?
GM:クライマックスになります。
ユーリィ:なら、出てきてはいないですがハウプトマンにエゴ/報復で。
大嵐:ふむ。では…スリルに絆/期待を(笑)。祖国への絆は諦めた(ぁ
GM:おう(笑)。では。
▼絆/エゴの変化
ユーリィ:ハウプトマンにエゴ/報復を取得。
大嵐:スリルに絆/期待を取得。
■クライマックスフェイズ■
●シーン14 『見果てぬ夢の果て』 シーンプレイヤー:なし 登場難易度:PC全員登場
○収容所内
GM:君たちが目を開くと、収容所の例の石柱の部屋だ。
ユーリィ:「ここは」周囲を見渡して場所を確認。
大嵐:「…爆破まで時間がない。急ぎましょう」トランクを開けて探査用式機神を起動、一族の居場所を探ります。〈知覚〉で探せると…いいなぁ(笑)。ユーリィの鼻でも探せるかな?
GM:どうぞ。判定してみてください。
碧唯:〈知覚〉は2人に任せた!(笑)
大嵐:「解析・索敵用“式機神”『月読尊』起動…」(ころころ)〈知覚〉で達成値17です。
ユーリィ:では。〈知覚〉か。人狼の鼻で!(ころころ)達成値6!(笑)
碧唯:ユーリィ……(ほろり)。
ユーリィ:く、〈知覚〉あげるか(笑)。
大嵐:新約のビーストって何故か〈知覚〉が低いんですよねぇ。対応するアーツもないし(笑)。
ユーリィ:【体力】は高いのですけどね(笑)。
碧唯:旧約の《超嗅覚》が懐かしい……。
ユーリィ:ボツにされてしまったのかな(笑)。
碧唯:新約になって感覚系の業(アーツ)が全滅しちょる(笑)。
ユーリィ:く、復活を希望(笑)。
GM:この研究棟の地下に反応がありますね。
大嵐:「…こちらですね。地下から反応があります」トランクを閉めて、さっさと移動。
ユーリィ:「地下…!」
碧唯:「それじゃ急ぎましょう。希望は捨ててないんでしょう、ユーリィさん?」
ユーリィ:「ん」頷く。
GM:さて、流石に敵も、石の起動に気がついています。君たちが部屋から出ようとした時、ハウプトマンを先頭に、不死機士団が雪崩れ込んでくる。
ユーリィ:戦闘員来たー(笑)。
大嵐:「…っと、探査に時間をかけすぎましたか!」
GM/ハウプトマン:「…まさか、こんな手で戻ってこようとはな…!」
碧唯:「あら、お早い到着で、少佐」
ユーリィ:「報復すると言った」
GM/ハウプトマン:「…貴様ら、日本人か!? 同盟国人とはいえ、このようなやりようは見過ごせんぞ…!」
ユーリィ:同盟…そういえば(笑)。
大嵐:「生憎ですがね、自分は…これが祖国のためになることだと…信じているんですよ」どこか皮肉にも見える笑みを口端に浮かべる。
碧唯:「こちらは大日本帝国のために行動してるわけじゃありませんのでね。“組織”はナチスドイツに、歴史の表舞台から消えてもらう意向ですよ、少佐」
ユーリィ:│_・)裏切られまくりんぐハウプトン。
GM/ハウプトマン:「ぬう…貴様らのお陰で、“鉄の拳”は降り出しに戻ってしまった…。こうなれば、貴様らにはここで死んでもらうしかあるまい…!」
ユーリィ:「!」構えよう。
GM:ハウプトマンの掌が炎を噴く。その下から、金属製の体が現れる。
ユーリィ:フルメタルかっ。
碧唯:「振り出しじゃありませんよ、少佐。――再起の可能性さえ、微塵も残さず消え去るのです。“鉄の拳”も、ナチス第三帝国も」
GM/ハウプトマン:「いいや、ナチスドイツの栄光は、滅びることなどありはせん! …不死機士団、最初の一人であるこの私の力…存分に味わうがいい!」ハウプトマンが構えると、後方の軍団も銃を構える。
ユーリィ:1号か(笑)。
大嵐:「人体改造か、大した技術だ…良い方向に向かうのならば。医療に使われるなら、それは尊い命を多く救える技術になるだろう。だが貴方達のやろうとしていることは、時代の流れに背を向けた、ただの暴挙でしかない。私は…それを止めるために、ここにいるのです」トランクを開けて、戦闘態勢。
GM:では戦闘を開始します。
大嵐:(ふと)……私、PC3のはずだよなぁ。何で主役でもないのに、こんな雄弁なんだ(笑)。
碧唯:ユーリィが寡黙な方だから(笑)。
大嵐:むしろPC1じゃない時に限って雄弁になっている気がする…(笑)。
ユーリィ:│_・) ザ・処世術!
▼ラウンド1
GM:まず、エンゲージの説明。位置関係はこうなります。
○現在のエンゲージ
【ハウプトマン・不死機士団A・B】 【ユーリィ・碧唯・大嵐】
GM:エンゲージに入るには、マイナーでの移動が必要になります。
碧唯:《魔法の国よ》使い時かなぁ。
ユーリィ:まとまっているところをズガン!ですな。
碧唯:ああ、まとまってるだけなら《呪圏拡大》で充分な気がする。
大嵐:さて、《戦局分析》要りますか?
碧唯:ユーリィはショートレンジの方が良いんでしたっけ。
大嵐:ですね。爪を出すのに時間がかかるはず。
ユーリィ:あ、そですね。1ラウンド目は爪出して通常攻撃かな。
碧唯:なら、ユーリィのために《戦局分析》あった方が良いかも。
大嵐:範囲攻撃対策のためにも、使っておきますか。
碧唯:ただ、侵入にマイナー必要だそうだし、《戦局分析》だけで入れるかどうかだな。
ユーリィ:おお(笑)。
GM:それでは、セットアップから。
大嵐:「戦略予測演算機巧『少名毘古那神』!」《戦局分析》で自分以外の味方を[戦闘移動]させる。
ユーリィ:では。大丈夫なようであれば相手のエンゲージに入ろう。出来るのかな。
GM:どうぞ。こちらは《絶対先制》を使用しますが、そちらの移動から処理していただいて結構です。
大嵐:これで人間性は7に(笑)。《戦局分析》は重いのだ…(笑)。
ユーリィ:Σうおう! これは、まだ未消費の私がやるしかないか(笑)。
碧唯:んー、カバーリング貰うなら大嵐のエンゲージに居た方が良いんだけど。あえて外れておくかなぁ。
ユーリィ:ばらけておきます?
大嵐:碧唯先生も攻撃の時は接近しますよね?
碧唯:《シャイニングレイ》なら接近しなくてもOKだけど。
大嵐:私は待機してから、一番最後にエンゲージ移動するつもりなのですが。前衛を庇えるように。
碧唯:ならアタシも敵とエンゲージしちゃおうかな。
大嵐:最初の攻撃で魔獣化するなら、こちらも待機せずにエンゲージしましょう。
ユーリィ:│_・)最初からガチンコばとるですな。
碧唯:アタシもハウプトマン達のエンゲージに移動します。
GM:では、移動が完了したところでハウプトマンの行動。マイナー《加速装置》《戦闘形態》《ハンティングスタイル》、メジャー《吹き散らすもの》、オート《獣の気》。接近した二人に火炎放射。(ころころ)命中29。
ユーリィ:フルメタル/ビーストか。どこかで見た組み合わせだ(笑)。
大嵐:やはり来たか、範囲攻撃。《復讐の爪》、《ノイズメーカー》にも警戒が必要かな、これは。
碧唯:ユーリィ、《護りの剣》いります?
ユーリィ:おお、それはどのような! …く、ビースト分しかろくに分からず(笑)。防御力が上がるのかな。
碧唯:《祭器》で魔力防御! Crt値9で(ころころ)達成値22、ダメだー。
ユーリィ:オートアクションで《獣化》して回避!(ころころ)達成値14!
碧唯:って、ユーリィ回避振っちゃったー!?
大嵐:あ〜、《護りの剣》の効果ですが、碧唯先生が代わりに防御判定してくれるのです(笑)。
ユーリィ:なんと。よけれたかもですか。失敬っ。
碧唯:まぁクリティカル狙いしか無いわけですが(笑)。
ユーリィ:うお。固定値が17。先生、結構高性能ですなっ(笑)。
大嵐:敵の固定値が23じゃ、振り直しアーツは意味ないですな…通しで。
GM:当たりましたな。(ころころ)36点の〈炎〉ダメージ。
ユーリィ:く、耐えられないので魔獣化で。
碧唯:自分に《シールド》、人間性15。更に《祓魔の力》。(ころころ)17止めて19通し、FP5に。
ユーリィ:おお、耐えた。よし、反撃だ(笑)。
大嵐:ひとまず助かった(笑)。そう言えば、敵の行動値はいかほど?
GM:こっちは11。今の《戦闘形態》で+3されて14。不死機士団員は10。
大嵐:了解です。場合によっては《獣の盾》を使ってもらうことになるかもですが…出来れば《ノイズメーカー》とかの対策に取っておきたいところ。
ユーリィ:うぃ。言ってもらえればいつでも打つので。
GM:では、これでセットアップ終了。通常の行動になります。
○現在のエンゲージ
【ハウプトマン・不死機士団A・B・ユーリィ・碧唯】 【大嵐】
>ハウプトマン
GM:ハウプトマンの連続攻撃。
ユーリィ:「ち、速い……!」
大嵐:「速い上にあの火力…かなりの脅威だな」後方で戦況を観察。
碧唯:「大したモノね、少佐。でもそれがナチスが独力で築いた力だとお思い?」
GM/ハウプトマン:「…どこの力であろうとも…今は我らの力だ。違うか? この力で、我々はツァラトゥストラに至る!」後方の大嵐を《ロケットパンチ》で攻撃。
大嵐:お、こっちか(笑)。
ユーリィ:武器がシュールだ(笑)。
碧唯:《護りの剣》要る時は、お伝えくださいー。
ユーリィ:うぃっ。
大嵐:あぁ、ひとまず大丈夫。必要なら言います(笑)。
碧唯:まぁクリティカルでしか防御できないのですが!(笑)
GM/ハウプトマン:「こういう芸当もあるのだ!」マイナー《ハンティングスタイル》で…(ころころ)命中に27。
大嵐:(ころころ)達成値9、当たりです。
GM:ダメージは(ころころ)39点の〈殴〉。
大嵐:「くっ…式機神への負担が大きすぎるか!?」魔獣化。空気中の式機が、過負荷で燐光を放つ。
GM:では、これでこちらの行動は終了。
碧唯:次の手番で《魔法の国よ》いきますので、どなたかAGP1点いただけますか?
大嵐:場合によっては《彼の出番だ》も使いますが…。あ、愛はあげますよー。
碧唯:大嵐はコスト重いようなら、ユーリィへの《能力強化》はこちらで撃ちますが。ただ、こっちの《能力強化》は+3止まり。
大嵐:いえ、そちらは攻撃にコスト使ってください。
ユーリィ:ここは、トループから狙いましょうか。
大嵐:素直にボスを狙おうよ…回避能力見たいし(笑)。
碧唯:こっちはザコもまとめて攻撃できるので、ボスに直接いっちゃってください。
ユーリィ:うぃ。ではいっきまーす。
>ユーリィ
ユーリィ:ではマイナーで《切り裂くもの》。人間性19から15に。メジャーで攻撃、対象は…ハウプトマンで。
大嵐:「攻撃支援機巧『手力男神』起動!」《能力強化》で[命中判定]の達成値+5。人間性も5(笑)。
ユーリィ:「助かる…!」(ころころ)命中23!
GM:(ころころ)達成値15、流石に当たりますな。
ユーリィ:「取った!」(ころころ)18の〈斬〉で。
GM:上半身がぐらり、と揺れるがまだ生きている。
ユーリィ:「(硬い…!)」
GM/ハウプトマン:「人狼の攻撃性能は研究済みだと言ったはずだ」
ユーリィ:おお。割と普通な回避力?
大嵐:そこそこ高いですな…《能力強化》はユーリィには使っておいた方が良さそうだ。ただ、碧唯先生でも十分かと。
碧唯:しかし、エンゲージまとまってるから《魔法の国よ》はいらないっちゃいらないんだよなぁ…。
大嵐:確かに、《呪圏拡大》で足りますね。その分のAGP、他に回します?
碧唯:ですね。
大嵐:では、ユーリィから愛をあげてください。我々の愛はユーリィの《神獣撃》に突っ込んだ方が良いと思われます。
ユーリィ:うぃ。愛は4つ分あるか(笑)。必要な時に固定化して、渡せば良いのかな。
大嵐:そうですね。私は《ヴォイド》の他に2点必要になります。
ユーリィ:らじゃ。準備しておこう。
>碧唯
碧唯:「陳腐な言い回しだけどね、過ぎた力は身を滅ぼすのよ。魔の力ではツァラトゥストラへは愚か、ヴァルハラへも至れない。貴方達の行く先は煉獄だけさ」マイナー《パワースペル》、メジャー《ダークネスフレア》、オート《呪圏拡大》! 人間性8で対象はハウプトマンと兵士達。
ユーリィ:MAP兵器!
碧唯:Crt値9で(ころころ)達成値25!
GM:回避ーっ!(ころころころ)出目11、惜しい…物凄く惜しい(笑)。全員当たってしまった。
碧唯:あぶねぇー! 命中したならオートで《収束》! 人間性6。「ほうら、煉獄の入り口が口を開けてるよ。『魂ヲ侵ス黒』!」(ころころ)久々にナイスな出目がっ、36点〈闇〉!
GM:それは、不死機士団員は全滅しますな。ハウプトマンは魔獣化します。
ユーリィ:│_・)お。雑魚消滅。
GM/ハウプトマン:「ぬう…我らが兵団が一撃で!?」ハウプトマンはHA《超魔の命》をAGP8点使用して戻ってくる。
ユーリィ:「後は、貴方一人!」
大嵐:「これは……いったい彼女は何を使ったんだ!?」理解不能の現象に驚愕する大嵐(笑)。
碧唯:「ま、そろそろ猫被るのもオシマイにしようかね。これがアタシの本性さ、鋼さん」
大嵐:「今のは…連合の新兵器なのですか?!」(一同笑)
ユーリィ:新兵器(笑)。
碧唯:ナイスボケ、大嵐!
○現在のエンゲージ
【ハウプトマン・ユーリィ・碧唯】 【大嵐】
>大嵐
大嵐:マイナーでユーリィ&碧唯にエンゲージ。「ともかく…自律思考型式機神『天照大神』起動!」《OS:守護者》使用。人間性2。更に天照大神が《OS:彼の出番だ》《呪圏拡大》。人間性マイナス4!「強化倍速機巧『祓戸大神』…」これでPC全員を未行動に!
GM:ぬう、味な手を(笑)。
ユーリィ:うお。これは(笑)。
碧唯:ではユーリィから再行動ですな。
大嵐:「二人とも、今のうちです!」そして絆を4つ固定、ユーリィに愛4点あげましょう。
ユーリィ:受け取りましたっ。このターンで決めれるかな(笑)。《神獣撃》は次かな…今使った方が良いですかね。
大嵐:出来れば今使ってください(笑)。遅らせてもメリットはない。
ユーリィ:うぃさ。では全力でいこう。
大嵐:碧唯先生は《能力強化》をお願いします。
碧唯:ウェーイ。
○現在のエンゲージ
【ハウプトマン・ユーリィ・碧唯・大嵐&天照大神】
>ユーリィ
ユーリィ:「ん。分かった」ではオートで初の《超獣変身》を使ってみよう。人間性9に。
碧唯:「さてユーリィ君。君の答えを見せてもらおうか」初期絆とユーリィと画家の絆固定、愛3をユーリィに。
ユーリィ:「答えは…!」では、獣化から更に変異をさせて。マイナーで《隠れしもの》、メジャーで《影より迫るもの》。人間性3に。
碧唯:その判定に《能力強化》、達成値+3! 人間性は4に。
ユーリィ:(ころころころ)1と6を採用して、達成値21!
大嵐:出目1・1・6…《超獣変身》がなければファンブルだった…(笑)。
ユーリィ:危ない危ない(笑)。ここぞという時に頼りにならない出目が(笑)。
碧唯:シッポが無ければ即死だった(笑)。
GM:…《神獣撃》を使うのではなかったでしたっけ。使わなくて良いのですね?
大嵐:…使ったんだよね? 正しくは「命中判定前に宣言」なのですが(笑)。
ユーリィ:あ、使います。ここで宣言か。
碧唯:命中前に宣言なので、使えませんね。
ユーリィ:は。判定前か(笑)。む…すみません。では次で。
碧唯:大丈夫、《万能なる一撃》で割り込ませる! AGPは次のチャンスに取っておこう!(笑)
ユーリィ:く、すみませぬ。とちりが多いっ(汗)。
大嵐:久しぶりにプレイしたので忘れてたか…。まぁ、しょうがないか(笑)。
GM:いや、まあ、攻撃前に言っていたから聞いたんで、使うなら使ってくれても良いのですが。
ユーリィ:む、なら使用でお願いします。
GM:では、消費AGPの宣言を。
ユーリィ:愛7と、エゴの3つを使用でHA《神獣撃》いきます。AGP10点消費。
GM:こちらは回避判定を行います。(ころころ)達成値16、ダメか。
ユーリィ:ふぅ。焦った(笑)。「これが、本当の──!」(どざらららーっ)110点の〈斬〉で。
碧唯:まぁ万能での割り込みは、後が無くなってからだな。こっちはまだ《リセット》もあるし。
ユーリィ:あ、あれ? 計算間違えたかな。ダメージが何か凄いことに。
大嵐:いや、普通だと思いますが(笑)。
ユーリィ:…………嘘ぉ(笑)。うお。こんな感じでしたっけ(笑)。
碧唯:AGP10点も使えば、これくらい出ます。HA《神獣撃》は当たるか外れるか分からない状況で宣言しなければならない分、ダイス数が他のHAより多いのです。
ユーリィ:なるほど。φ(。。)
GM:では、相手は110点ダメージを食らいましたが、ここで《ノイズメーカー》を宣言。
碧唯:く、《ノイズメーカー》では《ヴォイド》できんか。
ユーリィ:カウンターか(笑)。これは《獣の生命》で防いでおくかな。
大嵐:まぁ、ユーリィは自力復活できますから。
碧唯:なら、もう一度ユーリィに愛供出ですな。
ユーリィ:すみませぬ。2点ほどっ。
大嵐:むしろ《ノイズメーカー》は、ここで使ってくれた方が助かる。碧唯先生辺りに来たら、《獣の盾》で防いでもらうところでした。
GM:いや、《彼の出番だ》が来たので、あまり余裕もかましていられないな、と(笑)。
ユーリィ:く…こういう感覚か。あ、私も愛が4点ありますので。入り用だったら言ってください。いつでも投げます(笑)。
GM/ハウプトマン:「…人狼の攻撃性能は…」爪で攻撃された瞬間、体から刃が飛びだし、ユーリィを貫く。「研究済みといったはずだ!」ダメージ55点返した。
大嵐:「馬鹿な…ユーリィ、目を開けてください! 貴女はここで死んでいい人ではない!!」絆を二つ固定、愛を2点。
ユーリィ:多謝! AGP2点消費でHA《獣の生命》を宣言。「馬鹿に…しないで!」その刃を引き抜いて折ろう。
碧唯:「どうしたね、ナチス。人狼の生命力は研究してなかったのかね?」(にやにや)
GM/ハウプトマン:「…流石にしぶとい、か」
碧唯:ここは《マルチリカバリー》をユーリィにかけてもらって、もう一発《神獣撃》を!(笑)
ユーリィ:何っ。でもそれだとお二方のHAとかがっ。
大嵐:渡すAGPがもうないのでは…(笑)。
ユーリィ:│_・)ノ お二人に愛4点分渡せますよ〜。
碧唯:じつはアタシ、大使への絆消すつもりなんですよねー。それで2点確保できる(笑)。
大嵐:まだ《ブーストアップ》で範囲攻撃、とかもあるかと思うのですがねぇ(ちらりとGMを見る)。
ユーリィ:うお。絆消しルールとは?(ルルブをめくり)
大嵐:一つ絆を消去すると、AGPを2点得られるのです。それを使えるのは自分だけですが。
ユーリィ:おお。なるほど。一度使った絆でもOKですか。
大嵐:その代わり、消した絆は人間性回復には使えなくなりますね。
ユーリィ:なるほど。DXみたいな感じですね。
碧唯:但し、固定した絆でないと消せません。
ユーリィ:なるほど。となると…今、人間性は3だから。ぜんぜん平気か。
GM/ハウプトマン:「…いかにも、人狼の能力は研究済みだ…ゆえに、こんな芸当も出来る!」行動が先生に回る前に、イニシアティブでHA《雷光のごとく》を使用。即座にメインプロセスを三回行います。
大嵐:う、これは消すか…?
碧唯:《ヴォイド》ならここか!?
ユーリィ:│_・)ノ愛4点 (←愛投げの構え
碧唯:「鋼君。君のその機械なら、奴の能力止められると睨んだがどうかね?」大嵐と大使の絆固定、愛2点を大嵐に! ユーリィ、あと2点投げてくれ!
ユーリィ:うぃさっ。囚われた一族と碧唯さんへの絆を固定、愛2点を大嵐さんへ!
大嵐:受領しました。HA《ヴォイド》!「これは…罪なき人を護るための力だ! 強暗示型幻惑機巧『事代主神』起動!」ハウプトマンにのみ幻を見せて、あらぬ方向を攻撃させるという演出で。
GM/ハウプトマン:それは消された。「…な、に…? 幻だと!」ハウプトマンはあらぬ方向を攻撃した。こちらは以上。
ユーリィ:メインプロセス3回は恐ろしい(笑)。
大嵐:3回連続だと、さすがに庇いきれるかどうか判らないからなぁ(笑)。主に、人間性の面で(笑)。
碧唯:《雷光のごとく》は恐いHAの一つです。
ユーリィ:ボス用、ですかね(笑)。
碧唯:往々にして敵が《雷光のごとく》出すと、《ヴォイド》持ちが必死に潰しにきます(笑)。
ユーリィ:ですなぁ(笑)。
>碧唯
碧唯:「こんなものだよ、楽して手に入れた力の結果なんてさ」マイナー《魔法知識:符呪》《パワースペル》《魔術舞踏》、メジャー《ダークネスフレア》。人間性マイナス8に。(ころころ)達成値22!
GM:(ころころ)達成値17…どうしても届かない(笑)。
碧唯:舞うような仕草から放たれた闇の塊がハウプトマンを襲う!(ころころ)41点〈闇〉!
GM/ハウプトマン:「…まだだ…まだ、この程度…!」ハウプトマンの前面に、対魔用の呪符が浮き出る。「魔力、反射…!」HA《復讐の爪》発動、ダメージ41点を返そう!
碧唯:さすがに止めきれん、魔獣化! ヒトガタの外見が砕け散り、宝玉と同じ材質のヒトガタが現れる!
大嵐:「碧唯先生?! これは……」思わず呆然。
ユーリィ:「(器、物……?!)」
碧唯:センセイ違う(一同笑)。
大嵐:ごめん、いつものクセが(笑)。先生は無しで(笑)。
GM/ハウプトマン:「…ここまで私を追い込んだ者は、お前たちが初めてだ…。だが、お前たちも追いつめられたのは同様! この一撃を避けられまい!」この局面でHA《ブーストアップ》!
大嵐:「これはまさか……貴女も改造処置を? それとも宇宙から来た珪素生命体だったのですか?!」(一同笑)
碧唯:「アタシの出自を云々言ってる場合じゃないでしょ、鋼君。アレ潰さないとちょっと拙いわよ!」ユーリィ、残りの愛2点を投げるんだ! 大嵐の《マルチリカバリー》で《ヴォイド》回復だ!
ユーリィ:HA合戦だ(笑)。自身の愛と大嵐さんへの絆を固定。2点を大嵐さんへ!
碧唯:残り1点は…エゴ固定で間に合います?
大嵐:実は潰さなくてもイイかなーと思ってるのですが(笑)。《ブーストアップ》なら、範囲攻撃でもどうにかなります。
碧唯:ああ、《獣の盾》があるか。
大嵐:いえ。但し《リセット》で復活させてください。奥の手、使うと死ぬので(笑)。
碧唯:む、《リセット》ならいつでもOK。
大嵐:というわけで、《ヴォイド》は使いません。驚いていて対応が遅れます(きっぱり)。
碧唯:何ィ!?(笑)
GM:了解。では、《終末を告げるもの》を使用して、全体攻撃をかけます。《加速装置》と《ハンティングスタイル》付きで、自動クリティカルだ。
大嵐:「衝撃吸収機巧『黄泉比良坂』起動!」《OS:命をかけて》+《呪圏拡大》。同エンゲージの全員をカバーリング! 人間性マイナス8!
ユーリィ:って、人間性が(笑)。
GM:ぬお、頑張るなあ(笑)。
大嵐:さぁ、ダメージをどうぞ(爽)。
GM:(ころころ)39点の〈殴〉ダメージ。
大嵐:守護者の分もカバーリングするので、4倍の156点喰らいますね。
ユーリィ:Σ156点!?
大嵐:「ぐ…衝撃誘導型爆破機巧『伊耶那美命』…起動…ッ!」《ノイズメーカー》発動!! 肺から敵の体内に潜り込んでいたナノマシンが、一斉に暴走・爆発する! 喰らった全ダメージの半分78点を、そちらに返還!!
碧唯:《ノイズメーカー》! 隠しダマきたぁ!!
大嵐:人間性マイナス14! そして真の死です(ぇー
GM:それは死ぬなあ。こちらもカウンター喰らって真の死(ぇー
大嵐:よし、隠し必殺技を決められた(笑)。
ユーリィ:は…死んだ。…………あれ? 復活は?(笑)
大嵐:自力復活できません(爽)。
ユーリィ:私も、《獣の生命》を使ってしまって…先生っ。
GM/ハウプトマン:「…な…自爆…!?」その爆発に巻き込まれて、ハウプトマンは破壊されました。
大嵐:こちらも過負荷の熱で、黒こげになって倒れてます(笑)。
碧唯:「―――こんな風に、放って置いても人間は前に進みますよ、《大使》。アタシ達が先回りして手を貸すってのは、たぶん傲慢だ」《大使》の絆を昇華、自分にAGP2。そのAGPでHA《リセット》、大嵐、FP1で復活!
大嵐:「……う…うぅん。あれ…私は、死んだはずでは…?」むっくりと起きあがり。
碧唯:「ちょいと結果を“書き換えた”だけよ。君は、まだ死なすには惜しいと思ったからね」
大嵐:「貴女はいったい……もしや、とは思いましたが…」ぼんやりと碧唯を見上げる。
GM:さて、これで一旦戦闘は終了。そこに車椅子の軋む音が聞こえてくる。
大嵐:「む…?」音の方に警戒。トランクを手元に。
GM/ドクトル:「…ふむ、どうやらハウプトマンは敗北したようだな」
ユーリィ:「誰」振り向こう。
GM/ドクトル:「…不死機士団も壊滅したでは、負けを認めるしかないようだな」
碧唯:「ドクトル・フランケンシュタインですかね。残念ですけど、この研究はもうお仕舞いですわよ」
ユーリィ:悪役2号が。く、なぜかアインシュタインと呼んでしまう…(笑)。
GM/ドクトル:「いかにも、私はフランケンシュタインなどと呼ばれていたことがある者だ」
大嵐:「…貴方が、ヴィクター・フォン・フランケンシュタイン…人造人間を作り上げた、と言われている…」信じがたい表情で。
GM/ドクトル:「…諸君らがよく知っているその物語が伝えている通りだ。もっとも、アレは失敗に終わったのだがな。…ナチスに身を置いたのも研究のためではあるが…ここもそろそろ、潮時であろうな。諸君らは、私をどうするかね?」
ユーリィ:黙って、爪を出そう。
大嵐:「…貴方の捕縛は、任務に含まれていません……捕まえようにも、私にその余力はありませんしね」呟くように。
碧唯:「アタシは別にどうも。『アイゼンファウスト』さえ潰せればアタシの仕事もお仕舞いですしね。貴方の処遇を決められるのは、そこの少女だけでしょう」
GM/ドクトル:「…では、私の命はその少女に委ねられるわけか。…好きにしたまえ。私には、戦う力はないのだしな」
ユーリィ:く、PC的にはKILLしたいですが(笑)。無抵抗かっ。
大嵐:任せます(笑)。
碧唯:好きにせよ(笑)。背負う覚悟があるなら殺すも良し。
ユーリィ:「……」では、近づいて、爪を振り上げ。
大嵐:「…ですが、その前に。ヴィクター・フォン・フランケンシュタイン博士。貴方は…何のために、何を思って、不死の研究に手を出したのですか…?」
ユーリィ:│_・)おっ。まあ…無抵抗をやっちゃうのはあかんですな。ここは大嵐さんの台詞と、反応を待ってからにするか。
大嵐:いちおう、敵の心理くらいは知っておきたいかなと。大嵐のアイデンティティにも関わることなので。
ユーリィ:|_・)研究の理由…好奇心かな?
大嵐:まだ、『悪役としての台詞』しか聞いてないですしね。
ユーリィ:ではそこで、まず動きを止める。
GM/ドクトル:「…命とは何であるのか。私はそれを考えて生きていた。最初は、それだけだった。最初の人造人間を作り上げた時には、私は命を人の手で想像することが出来ると確信した」
大嵐:「…………」無言で耳を傾ける。
GM/ドクトル:「しかし、それは失敗だった。最初の被造物は、自分が作られたことに意味を見出せずに狂った。狂った末に、私の家族の全てを奪った」
ユーリィ:うおっ。
碧唯:おお、そういや『フランケンシュタイン』ってそんな話だったな。
大嵐:フランケンシュタインの“怪物”にスポット当たることが多くて、作った博士の家族については、あまり語られるのを見たことがないですね…。
ユーリィ:そういえばそうですね。化け物というイメージがどうしても先に(笑)。
碧唯:コッポラの映画で、ちょっと奥さんとかにスポット当たったんでしたっけ?
ユーリィ:おお。今度探してみようかな。
GM/ドクトル:「私は被造物と共に、氷河の下に沈んだ。だが、私は生き延びた。…生き延びた私に残されていたのは、やはり研究だけだった。あの時、微かに指先に触れた命の技術を完璧なものに出来れば…失われたものを取り戻せるかもしれない。妻も、幼くして死んだ我が子にも、命を取り戻させることが出来るかもしれない。目的はどうあれ、ナチスは私の研究に目をつけた。我々の利害は一致した…それだけの話だ」
ユーリィ:|_・) これは納得。
大嵐:「私は、貴方のしたことはともかく…その動機を責めることも、否定することも出来そうにない。だが、どれほど常識を超越した技術を持とうと…決して忘れてはならない、見失ってはいけないものがあると思う。いかに優れた技術でも、それだけでは何も救えはしない。私は、少しでも流れが良き方向へ進むことを願って……自分にやれることをやる、ただそれだけです…」どこか寂しそうな目で博士を見ながら。
碧唯:「最終弁論は終わりのようですね。さぁ裁判官、判決を」ユーリィを促そう。
ユーリィ:では暫し、振り上げたまま動きを止めて。「…!」ドクトルの横間近に爪を振り下ろそう。「死んだら…何をしたって、戻ってこないんだから……」そのまま引き下がる。
GM/ドクトル:「……」微動だにせず、ユーリィを見つめる。そうして、頭を垂れる。
ユーリィ:「……もう、いい」二人へ、気は済んだとばかりに。「(いい。これで…。彼も…)」
碧唯:「それじゃ、貴女の一族を助けに行かないとね。それが貴女の本来の目的でしょ」
大嵐:「そうですね……行きましょう、ユーリィ」
ユーリィ:「…ん」答えて、そのままドクトルに背を向けて駆け出す。
GM:では、ここでシーンを切って、人間性の回復へと行きましょうか。
碧唯:あ、アタシはここでオサラバしていいですかね、お二人さん。
ユーリィ:風のように(笑)。
大嵐:OK…かな?
碧唯:明らかに連合のスパイじゃなさそうってのがバレた時点で、長居は無用と判断したので。
GM:そういや、SA出し忘れていたことに今更気がついた(一同笑)。[SA:不死機士団の壊滅]でした。壊滅してますな(笑)。
大嵐:確かに(笑)。では、そーゆーことで。最初の[SA:作戦の全容を暴く]もクリアしてることだし(笑)。
GM:では、人間性の回復を。
ユーリィ:プラス3なので…大丈夫か(笑)。
碧唯:マイナス8で絆4つ。(ころころ)2! こここ今回もあぶねぇー!!(一同笑)
GM:あぶね(笑)。
大嵐:さて、現在値マイナス14か…《人の心》を取っても良いでしょうか?
GM:構いませんよ。
大嵐:では、《人の心》を+2Lv取得。これで現在値マイナス10に。(ころころ)合計8。よし、生還(笑)。
ユーリィ:よかったよかった(笑)。
碧唯:何でここ最近は毎度毎度ギリギリなんだっ!(笑)
GM:そのうち、奈落に引き摺り込まれるという暗示で(略)。
碧唯:Σ( ̄□ ̄;) ひいいいい!?
大嵐:大丈夫、あと60年は安泰さぁ!(笑)
碧唯:この一件で“組織”を抜けて、だらだらと怠惰で爛れた生活を始めるのでありましたー!
ユーリィ:おお(笑)。
GM:エンディングは大嵐、碧唯、ユーリィの順で。希望があれば受け付けますが、なければこちらの方で進めます。
ユーリィ:うぃっ。現代の頃に戻るとかもありそうだ。他の人のEDを参考にしよう。
碧唯:私は大使と決別ってとこかなー。あ、ユーリィ一族救出の現場には、アタシはいないという事でよろしくです。
大嵐:特に希望と言うほどのものはないかな。碧唯に関して少し台詞があるだけで。GMの想定はどんなシチュでしょ?
GM:まあ、本部というか、例のカフェですね。国外に脱走する直前ということで。
ユーリィ:私はどうしようかな。GMから何かあればそれで。無ければ…その後の救出とかか、現代のユーリィか。
GM:大嵐は本部に戻ってきたところから、碧唯は最初の劇場、ユーリィは仲間を救出した直後、かな。
一同:了解です。
■エンディングフェイズ■
●シーン15 『遠い空の下で』 大嵐ED
○ベルリン市内
大嵐は任務を達成し、ベルリンのアジトに帰ってきた。長居は無用、国外に出ることにした。
国外脱出の準備は、既に仲間たちが済ませてくれている。
GM/仲間:「任務、ご苦労。これで、お別れだ」
大嵐:「……ふぅ」遠い空を見上げ、溜息を。「碧唯と名乗った女性の…素性は判りましたか?」あれから調査を依頼したと言うことで。
GM/仲間:「…いや…それが大使館には、そんな女はいないらしい」
大嵐:「そうですか…やはり…」
GM/仲間:「ベルリンに潜りこんだ仲間も、そんな人相の女は見たことがないと言っていたな」
大嵐:「…そうでしょうね。彼女がそう簡単に、正体を掴ませてくれるとも思えない…」
碧唯:60年後には、結構あちこちでバレバレだったりします!(笑) 60年後に「昔アタシと君のひーおじーちゃんは、焼け付くようなアバンチュールを楽しんだ事があってねえ」とか、嵐丸にある事無い事吹き込もう(一同笑)。
GM/仲間:「こちら側でも、もう少し探ってみるが…そろそろ慌ただしくなる。そこまで手を回していられなくなりそうだ」
大嵐:「そうですね……忙しいところ、手数をかけて済みませんでした」穏やかに笑う。
GM/仲間:「…例の上陸作戦も、日程が決まった。いつか、この辺も戦場になる。もう、会うこともないかもしれんが…達者でな」
大嵐:「えぇ。…いつか、この国に平和が訪れん事を…」
そして貨物船は、次の任地を目指す。
潮風に吹かれながら、大嵐は誰にともなく呟いていた。
大嵐:(沈痛な面持ちで)「信じがたいことですが…この目で見たからには、もはや認めないわけにはいかない。彼女は…碧唯と名乗った女性は……科学の進んだ他の惑星から来た、宇宙人だったんだ!!」(一同爆笑)
碧唯:ちょ、そんなオチ!?(爆笑)
ユーリィ:オチが(笑)。
大嵐:だって、結局正体知らされなかったし〜(笑)。
碧唯:女は謎が残るくらいがいいのよーん(笑)。
大嵐:「いったいいつ頃から、地球に潜伏していたのか…もちろん彼女一人ではないはず。もっと大勢の異星人が、もしかしたら世界各国に…。私の役割は…彼らと未熟な地球人類との、仲立ちなのかもしれない…」との決意を胸に、私は新たな任務に向かうのでありました。以上、終わり(笑)。
―――この年の6月6日、フランスのノルマンディーに連合国側が上陸。
激戦の末、連合国側が勝利した。
この一戦で、欧州の情勢は一気に逆転、連合国側の大攻勢が開始される。
…その作戦の開始直前に、東洋人の若者が、欧州での諜報活動に従事していたという記録がある。
彼は未知の技術で、ナチスドイツの間諜と丁々発止の渡り合いをした、と伝えられているが…。
それが真実であったのかどうかは……定かではない。
ユーリィ:若者っ。
大嵐:若いですよ。22歳ですから(笑)。オカルトは信じなくとも宇宙人は信じる、そんな科学者クオリティ(笑)。
碧唯:プラズマで全部説明されてしまいそうだ!(笑)
●シーン16 『決別』 碧唯ED
○ベルリン市内/オペラ劇場
任務を終えた碧唯は、ベルリンの劇場…前回と同じ席に、《大使》と座っていた。
大幹部はいつも通りに、美しきエージェントの手腕を讃える。
GM/中西:「…見事な手際でした」
碧唯:「結果論ですわ。『アイゼンファウスト』の調査だけが、本来の作戦だったわけですものね」
GM/中西:「よくやってくれた、と言わざるを得ません。これで、また戦局も変わるでしょう」
碧唯:「ドイツは―――いえ、ナチスは負けますね。そも、最初に“組織”の力を借りた時点で、髭の伍長閣下の破滅は決まっていたのでしょうね」
GM/中西:小さく笑って「…かもしれません」
碧唯:「滅びるために魔の力を貸し与える。《大使》はそれが本当に“ヒト”のためになるとお思いですか?」
大嵐:おぉ、ボンドガール碧唯がシリアスに決めている。
ユーリィ:“組織”っぽい(笑)。
碧唯:じゃあ誰がジェームズ・ボンドだろう。少なくとも大嵐じゃないな!(笑)
大嵐:まぁね(爽)。
GM/中西:「放っておけば、レミングのように自滅行為に走る人類という種に『天敵』という恐怖を与え、それによって人類を統制し、また、人類という種が停滞しないよう活動する…“組織”は、必要だから存在しているのですよ」
碧唯:「私はヒトが『天敵』が必要なほど強くも、放っておけば停滞するほど弱くもないと考えますけどね。私がヒトを見るために、“組織”はとても都合の良い場所でした。ですが、ヒトに対する考え方において、どうやら私は“組織”と相容れないようですわね。―――潮時、かもしれませんね」演劇の途中で、スッと席を立つ。
GM/中西:「…どうやら、そのようで」肩をすくめて「あなたとは、うまくやっていけると思ったのですが」
碧唯:「私を消しますか? こういう“組織”の決まり事として、『裏切り者に死を!』みたいなの、あるじゃないですか」
GM/中西:「…やめておきましょう。それは私の仕事ではないですし。それに……あなたの考えが変わることもあるでしょうから。その時にまた、お迎えに上がることになるやも知れません」
碧唯:「かも…しれませんね。時間だけは売るほどありますもの。では、その時までごきげんよう、《大使》」
GM/中西:「それでは…次に会うのは60年ほど後になりそうですな。その時に」
碧唯:そして終演を待たずして、劇場を立ち去ります。
GM:中西は座したまま、そちらを見ずに手を振り……そうして、劇場のドアが閉まる。
碧唯:何で次に接触する時期読んでるんだ中西ぃーっ!? た、タダモノじゃねぇっ!(笑)
ユーリィ:具体的だ(笑)。
大嵐:不思議ですねぇ(笑)。…ところで碧唯先生、このシナリオより前に“組織”と出くわしたこと、ありましたっけ?
碧唯:『ベッドの下の斧男』と『THE ONE』で(*)。
(*)両方とも筆者未参加のため、当サイトでは未収録。興味のある人は『オビヒロ市立 カシワバ高校』へGO!
大嵐:…あぁ、そう言えば。《僧正》とは関わってましたっけね(笑)。
碧唯:はっ!? 《僧正》がアタシのこと知ってたのは当たり前だったってことか!
大嵐:そうなりますねぇ(笑)。
GM:そうか、そうなると…今までのシナリオでの先生の情報は、みんなフィルターがかかっていたのか(笑)。
碧唯:結果論ですなぁ(笑)。
GM:先生の中で話していい情報とそうじゃない情報を分けて、俺たちに伝えていたんだな(笑)。
碧唯:でもきっと、次からダダ漏れです(笑)。
●シーン17 『銀狼の血脈』 ユーリィED
○シベリア横断鉄道
収容所に囚われていた仲間を救出したユーリィは、これから東に向かうところだ。
鉄道に揺られ、目指すのはソビエト。戦場を抜けて、シベリアへ。
ユーリィ:「(次の場所は、きっと…)」後ろを振り返り、皆の姿を確認しつつ。
GM:一番最初に捕まった子供が、君の横に座っている。
碧唯:一応みんな無事だったのか。
GM:あえて何も語らない方向でいた(笑)。
ユーリィ:|_・)きっと何名か脱落したんですよ。デスレース!
碧唯:シベ鉄めぇー!
GM/子供:「…お姉ちゃん」
ユーリィ:「…ん?」
GM/子供:「…今度は、大丈夫だよね、きっと」
ユーリィ:「…ん。きっと」小さく頷く。「(もしかしたら…もう、私達の場所は無いのかもしれない…)」そんな考えが頭を過ぎりつつ、頭を振り。「…大丈夫」
GM:そうして、列車がシベリアに入った時。列車に併走するように、数匹の狼の群れが目に入る。
ユーリィ:「ん?」窓からそちらの方へ視線を。
GM:窓の向こうを走る狼の目には、知性の燦めきがある。間違いなく、人狼種だ。
ユーリィ:「(あれは)」確認する。
GM:それが、君たちの横を暫く走った後、向きを変えて高台の方に走り始める。
ユーリィ:「(何を…)」ではそれを少年と見よう。
碧唯:よしユーリィ! 列車飛び降りて合流だ!
ユーリィ: ====(っ・・)っ わーい。
その先には、月明かりを背に受けた一際大きな灰色狼がいる。
その狼が吼えた。
仲間を呼ぶ、遠吠えだ。
大嵐:灰色狼……マグナス?(違
ユーリィ:ご先祖様が(笑)。
碧唯:本気で合流せよと呼んでおられるっ!
大嵐:あぁ、お迎えかぁ。シベリア在住の同族が、迎えに来てくれたのですな。てっきり去り行く同族を見送りに来たのかと思っていた(笑)。
ユーリィ:「……」息を呑んで、その様子を見る。
GM:彼らは、君たちを迎えてくれているらしい。
ユーリィ:「(長が…!)」少年の肩を叩き、皆に伝えるように言う。少し安堵をし、壁に背を預ける。
GM:列車の中に居た一族も、それを聞き取ったようだ。長は言った。「…降りよう。仲間がいる」
ユーリィ:「ん」少し力強く、頷く。
碧唯:このユーリィは、今のユーリィのひーおばーちゃんとかなんだろうか。
ユーリィ:多分、ひーおばーちゃん辺りですね(笑)。
GM:こうして東へ東へ流れて日本に来たんですなあ。
ユーリィ:|_・) 流れ〜流れて異国の地。
GM:ユーリィの設定を見ると、この後もまた…(ほろり)。
碧唯:だとすると、この安住の地もいずれは壊滅する運命……。
皆と降り、群れと合流した後に。ユーリィは西を振り返った。
二人の日系人を思い出し。
「──アウフ……」
言いかけて、小さく首を振り。
「Sehen wir uns wieder.」
Beast Bind New Testament
『アイゼンファウスト』
THE END
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