●今回予告●
許せない、と思った。
だから刃をこの手にとった。
償いを、と願った。
だから命をこの手でとった。
それでもまだ、足りない。
かの想いには、まだ足りない。
この想いは、間違ってなど、いない。
Beast Bind New Testament
『或る復讐者の結末』
汝、過去の残滓と向き合わん。
オープニング ミドル クライマックス エンディング
■プレセッション■
GM(小鳥):ちっと早いけど、ハウスルールの説明だけしておきます。まぁ、その、何だ。調整チマチマやってるんだ(何
☆セッション中の経験点消費によるキャラ成長は基本OKですが、許可を取ってください。
☆HA変更は基本的にアリ。プレセッションで申告してください。
☆登場シーン数は9でカウントします。オンラインセッションという環境上の都合です。
☆絆チェック/登場判定はアリアリです。RPや展開次第で難易度は下げますので申告するといいかも。
また、今回のシナリオは事件推理モノです。その辺りに関する特別ルールが色々あります。
詳しくはミドルで説明いたしますが、何か不明な点があればどうぞ遠慮無く聞いてください。
PC間絆は藍子→恭一→ミスト→藍子の順番で取ってください。
GM:というわけで、まぁ、HAの変更、成長などあればどうぞ。
早坂ノヴユキ:成長は特に無し、HAも私は変更無しかな。
麻那:ミストはHA変更は無し。成長は25点消費して、フレーバー的意味で《融合》と《脚止め》を、実用的意味で《護りの剣》1Lvと《訓練:白兵》2Lvを取得します。
蒼野:さてじゃあ、HAどうしましょうか。具体的には、《リセット》を取るか否か。《剣魂一擲》と《フルファイア》あるし、《並列思考》なしでも火力は十分かな、とは思いますし。
早坂ノヴユキ:恭一が《リセット》に替えてくれると、こちらとしては物凄く助かりますね。その代わり《リセット》基点の恭一は何が何でも守りますので!
GM:まぁなんだ…。このメンバー無茶苦茶硬いけどな…!(笑)
麻那:硬いけど脆いよ!(笑)
蒼野:硬いけど脆いですね、確かに(笑)。
GM:どういう意味だ…!(笑)
早坂ノヴユキ:フルメタ二人いるけど、《バイオブースト》は居ないからなぁ(笑)。抜けたらそれまでって感じで!
蒼野:ガードはしっかり固めてるけど、いいの一発もらうと即KO、みたいな(笑)。
GM:なるほーど…(笑)。
蒼野:まあ、こちらは《並列思考》を《リセット》に変更しますね。
GM:ではそろそろ、自己紹介からいきますか…うわーヤバイこの緊張感すごい久々。
早坂ノヴユキ:では、自己紹介参りますぞ。
GM:ゴー! あ、PC番号順でOKですので。ところで確認するまでもないかもしれないけど、皆EVAデータは判りますよね…?(笑)
一同:大丈夫です。
GM:ならばOKです。一応、確認しないと不公平ですから、ネ。
●PC1(定員1名) 推奨:《人鞘》《メタルボディ》などの無機物系/学生/お人好しPC。
ある休日の昼下がり、キミはとある迷子の少女を見かけた。
何処か浮世離れした風の、赤谷風里と名乗る彼女と、キミはすぐに仲良くなった。
理由はよく判らない。ウマが合ったからかもしれない。
もしかしたら、彼女の保護者らしき人が、「風里をよろしく」と言ったからかもしれない。
「彼女はまだ、自分の心というのがよく判ってないから、頼む」
と、何処か遺言めいたことを言われたからかもしれない。
キミは、風里を放っては置けないと思った。
シナリオ絆:赤谷 風里 (関係:友情、庇護、慈愛など)
▼ 銅 藍子/―――― プレイヤー:早坂ノヴユキ
【フルメタル/フルメタル】 年齢:16歳(戸籍上)/性別:女/カヴァー:高校生
「―――おじーちゃん、おばーちゃん。何があっても守ってみせるよ」
一見、元気で明るい女子高生。些か元気が空回り気味だが、本人は気にしない。
その正体は、出所不明の自律型戦闘ロボット。何故かスクラップ置き場に紛れていたのを老夫婦に拾われた。
子供のいない銅夫妻から実の娘同様の愛情を注がれたおかげか、屈託のない明るく健やかな性格。
だが、自分を拾ってから夫妻が魔物絡みの事件に巻き込まれることもあり、心を痛めている。
戦闘時は重装甲の人型戦闘ロボに変身。右腕に内蔵されたパイルバンカーで敵を粉砕する。
所持HA:《真理のe》、《ブーストアップ》、《フルファイア》
●PC2(定員1名) 推奨:損得で動くタイプのPC。ハンターなどの、裏の依頼を受ける職業のPC。
キミの知り合いが、次々と死んでいく。否、殺されているのだ。
キミは気づいている。殺されているのは、ある依頼を解決するために動いたメンバー。
とある筋の依頼により、MMMの新規ゴーレム部隊に関する研究データを破壊した。
その際、研究者を一人取り逃してしまったのが、最大の問題だったのだろう。
最後に殺されたキミの友人は、キミに一通のメールを残した。
「あの時の研究者が現れた。もしも俺が倒せなかったら、その時は頼む」と。
このままでは、遠からず殺されるのはキミだ。
キミは、事件の落とし前をつけるべく動き出した。
シナリオエゴ:黒崎 高雄 (関係:敵意、脅威、報復など)
▼ ミスト/ミストルテイン プレイヤー:麻那
【アーティファクト/フルメタル】 年齢:外見10代後半/性別:女/カヴァー:放浪者
「私は道具――主を護る鎧にして、主の敵を討つ剣。貴方が主となるならば…踊りましょう、望みのままに」
長い銀髪に琥珀の瞳、どこか人形めいた美貌を持つ華奢な少女。性格は愚直で生真面目な武人肌。
その正体は、異界の錬金術で鍛造された『神の武具』にして『神殺し』の魔剣。
人間の姿は外部端末で、武具としての“本体”は、背に銀の刃を連ねた翼持つ、全高16mの巨大ロボット。
半神ロキの策謀で『神殺しの力』を与えられたため、兄姉機である他の『神の武具』たちに狙われている。
地球に漂着後、大破状態から復活したばかりで機能不全。言語は覚えたが、常識皆無のトラブルメーカー。
所持HA:《剣魂一擲》、《電光石火》、《真理のe》
●PC3(定員1名) 推奨:警察、探偵、ハンター、ジャーナリストなどの事件屋稼業。
キミの目の前には、凄惨な殺人現場の写真が2枚と依頼人。
どちらの事件も似たような場所、似たような凶器、似たような状況で殺されている。
凶器はあるし、争ったあともあるというのに、目撃証言だけがさっぱり無い。
迷宮入りしそうなこの事件。しかし、キミにならば解決できるかもしれない。
そう紹介されたのだ、と依頼人、赤谷圭介は言った。
キミはこの依頼を引き受けた。次の日に第三の事件が起こることも、この時はまだ判らなかった。
シナリオ絆/エゴ:赤谷 圭介 (関係:ビジネス、好奇心、信頼など)
▼ 緋色 恭一/人形遣い プレイヤー:蒼野
【マジシャン/イレギュラー】 年齢:23歳/性別:男/カヴァー:喫茶店経営者
「―――さあ、アイゼンメーデル。ワルツを踊ろう」
万年閑古鳥が鳴く喫茶店『ブラックロータス』の店主にして、夏でもロングコートを愛用する不審人物。
実は『生き人形』製作に特化した魔術師。店にいる従業員も、全て彼の手になる自動人形である。
喫茶店は事実上商売にならないため、魔術の才を活かしてのハンター業が主な収入源となっている。
人形をこよなく愛しており、殊にかつて唯一愛した女性を模した戦人形『アイゼンメーデル』は最愛の存在。
戦闘時は『アイゼンメーデル』を操って戦う他に、人形を媒介とした魔術で味方を支援する。
所持HA:《リセット》、《歩く影法師》、《ヴォイド》
藍子:PC間絆は恭一に尊敬で。人間と人形の関係の先生、みたいな?
ミスト:PC間絆は藍子に好敵手。お互い戦闘兵器として造られたため、同類と認識します。
恭一:PC間絆はミストに……保護者で。放っておくと何しでかすかわからない感じが何とも。
GM:最終確認しますが、《並列思考》→《リセット》、他は変更無しですね?
一同:そうですね。
GM:はい、ありがとうございました。それでは『或る復讐者の結末』、これより開始とさせていただきます。
■オープニングフェイズ■
●オープニング1 『友情の始まり』シーンプレイヤー:藍子○街中
GM:風里と初めて出逢い、友達になる。そんなシーンです。
藍子:はーい!
GM:とある夏休みの昼下がり。キミがなにがしかの事情で街を歩いてる、そんな時。あ、事情はおまかせします(笑)。
藍子:お使いを頼まれたとかかな。
GM:ではそれで。あなたがお使いをした、帰り道。ふと目に入ったのは、同い年ぐらいの女の子。片手に荷物を抱え、もう片方の手に持つメモを見て、それから周囲を見回し、途方にくれているようです。
藍子:お人好し回路が回転を始めました。ロックオン!「どうしたの? 道に迷ったのかな?」ひょい、と荷物の脇から顔を覗かせます。
GM/女の子:「…、」ちょっと驚いたようで、間が空くのですが。「…あ。もしかして、私、ですか?」と、たどたどしく答えが返ってきます。
藍子:「うん。何だか凄く困ってる風だったから」
GM:迷子! 迷子ですよ! どっちも迷子というのもちょっとだけ考えました(何
恭一:どっちも迷子って、それはドツボだから……(笑)。
藍子:だがそれがいい。
恭一:藍子ちゃんだと、すげえ似合いそうだから困る。
藍子:カーナビなどというハイカラなシステムは搭載してないので…。
恭一:ハイカラとか言っちゃってる時点でダメすぎる!(笑)
ミスト:藍子さんは未琴並みのどじっ子ですか、もしかして?(笑)
藍子:そ、そこまでは(酷
GM:切って捨てられた!(笑)
ミスト:ふ…良いのです。未琴のレゾンデートルを奪われずに済んだから(ぉ
GM:それはそれでどうなんだ!(笑)
恭一:レゾンデートルとまで言ってしまうのか(笑)。
ミスト:駄目駄目どじっ子な史上最弱フルメタル、それが未琴の存在意義。ドジじゃない未琴なんて偽者です。
藍子:まぁ程よくドジッ子です。
恭一:生命を脅かさない程度のドジッ子ですね。
藍子:とりあえず洋館潜入のため塀を登ろうとして転落し、下にいた人を3桁の体重で踏み潰した程度にはドジッ子。
GM:他人の生命は脅かすどじっ子。
ミスト:それは十二分に命に関わるドジじゃないかと!(笑)
恭一:せめて脅かすのは自分の生命だけにしておいてあげてくだしあ。
GM/女の子:「あ…はい、その…一人で、行くの、初めてで。道が…」表情はそんなに変わらないですが、困ってる風です。覗いたなら判りますが、メモは手書きの地図ですね。どう見ても迷子です(ぁ
藍子:どれどれ、その地図に書いてある場所は、わたしに分かる場所ですかね?
GM:あーそうですね。この近隣にある、とある個人商店です。
藍子:「あ、ここならわたし知ってるよ。もし良かったら案内しようか?」
GM/女の子:「あ、え、あの…」ちょっと間が空いて「お願いして、いい、ですか?」ぺこりと頭を下げる女の子。
藍子:「いいよいいよ。うん、ちょうどわたしの家に近くて良かったわ。それじゃ行こうか。……えーと、きみ、名前は?」
GM/女の子:「え、あ、私…ですよね」微妙にテンポが遅い。「…フウリ。風里、っていいます」
藍子:「風里さんだね。わたしは藍子っていうの。この近所に住んでるんだ」
GM/風里:「藍子さん…よろしく」たどたどしく、ちょっと笑う。
ミスト:ちなみに荷物ってどんなのでしょう。一見してお買い物風なら良いけど、もしコントラバスケースか何かだったら…(笑)。
GM:そうですね。こう、デカい風呂敷包みです(笑)。ありていに行ってしまえば、お使い中です。
一同:なるほど。
藍子:唐草模様なのか…。
恭一:バラした死体ですね(マテ
ミスト:それじゃせいぜい、首か手足しか入らないじゃ(略
恭一:じゃあバラした幼児の(略
ミスト:ちなみにコントラバスケースだったら、中に武器が入ってないかどうかを疑います(笑)。
恭一:デカい楽器ケースやトランクに武器は、最早定番。ならばデカい風呂敷包みで武器を持ち運ぶのが新感覚(謎
藍子:《瞬間武装》や《こんなこともあろうかと》を取ってないと、デカい装備を持ち運ぶのは難儀ですよねぇ。
ミスト:風呂敷包みだと、中の形が丸分かりだから…爆弾くらいしか(ぁ
藍子:そんな会話を交わしつつ、地図の店に案内しましょう。
GM:はい。地図も出来が悪いわけでもないですし、迷うことなく辿り着けます。
藍子:「はい、ここ。お疲れ様でしたー!」
GM/風里:「あ、ここ…ありがとう」ぺこりと頭を下げる。で、店先では店主がキョロキョロしてキミらを待っていたりする(笑)。店主は「おやぁ、随分遅かったッスね…と、あら、友達と一緒ッスか?」って話しかけてくる。
藍子:「あ、えと、わたしは風里さんが道に迷ってたみたいだったので、ここまで案内してきたんです」こっちも込みで話しかけられたみたいなので、ちょっと焦り。
GM/店主:「はー…なるほど。ソイツは御迷惑おかけしました。風里、用事済ます前にちゃんとお礼いっときな」と、バシッと風里の背中を叩く。で、風里は荷物をいったん置いて、改めてお礼を云うね。
藍子:「お、お礼を言われるほどの事じゃないよ。気にしないで?」
GM/風里:「あ、でも、こういうこと、初めてだったので…」ちょっと嬉しそうだったりする。
藍子:「それじゃ、わたしはこれで。風里さん、今度は迷っちゃダメだよ?」
GM/風里:「あ、はい! ありがとうございました」と、礼をして見送ろうとするけど、店主が引き留める。
藍子:「はい?」呼び止められて立ち止まり。
GM/店主:「あぁコラコラ、ちゃんとお礼はしなきゃダメじゃないッスか。茶でも呑んでって下さいな」とは言うのだけど、多分、違うことを話そうとしてるんだろうなーと思う。
ミスト:この店主が保護者なのかな。…何か妙に三下っぽい口調ですが(笑)。
恭一:えっと、一応、店の名前を聞いておこうか(笑)。
GM:言わなきゃダメですか?(笑)
恭一:その返答で確信は持てたからいい(笑)。
GM:うわぁすげぇ−! 気付くの早いなぁ(笑)。
藍子:「えっ? そ、そんな、悪いですよ―――」と言いかけて、店主の様子を察します。「んんん……それじゃ、ちょっとだけお邪魔しちゃおうかな」
GM/店主:「じゃー決まりッスね! 風里、荷物置いてくるッスよ!」というわけで、風里は奥に一端引っ込み。藍子はこの店主と一緒に裏手の軒先まで行く事になります。
藍子:ほいほい。
ミスト:〈知覚〉判定に成功したら、風里の駆動音に気付いたり出来ないだろうか…と思ったけど、このメンバーは〈知覚〉が軒並み低いか(笑)。
恭一:〈知覚〉はそもそも技能がない(笑)。
藍子:能力値はそれなりなんだけどなぁ(笑)。
GM:振るかい?(笑) ぶっちゃけ、藍子なら、振らずとも察するとは思うけど…!(笑)
藍子:ロボットだから、マッスィーンだっから! ダダッダー!
GM:で、裏手で。この店主、軽薄そうだけど風里がいなくなったら、ちょっとだけ真面目に聞いたりします。
藍子:「あの……わたしに何か?」
GM/店主:「いやぁ、折角だから茶でもどうですか。…なんて言う必要は無いッスね。わざわざ頼むことでもないかもしれないんスけど、時々は風里と遊んでやってくれないッスかね」変な頼み事だったりした。
藍子:「え……はい? そ、そんな事でいいんですか? むしろ、こちらからお願いしたいくらいですよ!」
GM/店主:「そう言ってくれるとありがたいッス。送ってきてくれただけっぽいアナタに頼むのもあれッスけど、…流石に、アナタみたいな年頃の知り合いは他にいないッスからね。アタシゃ」肩をすくめ。
藍子:「わたしのおじーちゃんとおばーちゃんが『友達はたくさん作りなさい』って、常々言ってますから。きっかけが何だって、友達が出来るのは大歓迎ですよ!」そう言ってにっこり笑います。
GM/店主:「いやぁ、いい親に育てられたんスねぇ…」しみじみと。「風里サンの親父サンとは長い知り合いでして。彼女、まだ友達がいなかったもんで、ちょっと気になってたんスよ」
藍子:「そうだったんですか…」
GM/店主:「年の近い知り合いが出来るのは、きっと風里サンにとって良い事ッス。ましてや、アナタみたいに良い子なら、ね」ニィッと笑う。
藍子:「え、えへへー、良い子だなんて照れちゃいますよ〜」
GM/店主:「何せ、風里サンはまだ、自分のココロというのが、イマイチ判ってないみたいッスからね…」と呟く変人店主。
藍子:「自分のココロが…?」妙な言い回しにちょっと首を傾げます。
GM/店主:「お、と。アタシとしたことが余計なことを口走っちゃったッスね。まぁでも、アナタなら、何となく意味は判るッスかね」苦笑い。
藍子:「………?」バレテーラ!? ど、どこからバレた!? 駆動音か!? 目の奥のレンズか!?
恭一:藍子ちゃんは、メカ千早並みに駆動音がすごかったりするのか(何
GM:家が近いという感じだったので〈情報:噂話/魔物〉辺りで引っ張ってこれちゃったりする(何
藍子/店主:「あの家の裏手には装甲車が停まってて怪しいッス」
GM:それそれ(笑)。というか、どう考えても重火器の臭いがするのはおかしいとか(笑)。
藍子:か、火器はミサイルランチャーだけですじょ? 美宙さんみたく山のような火器を持ってはいませんじょ?
恭一:ヤツの魂の色は、パイルバンカーに全てを賭けた漢のそれだ! とか。
GM:何故か、金属の消費量がヤバイとか。バンカーの弾的な意味で。
ミスト:パイルバンカーだけでも金属とオイルの臭いはしそう(笑)。ミサイルランチャーは装甲車に積んでるのかな。
恭一:ていうか、パイルバンカーの装薬は絶対臭うと思うんだ(笑)。
藍子:基本的にパイルバンカーとマグネットシールド以外は、全部装甲車に積んでるので…装甲車が持ち出せないとフル装備になれない罠。まぁギリギリでガントレットを隠し持てるくらいかな。
GM:やっぱヤバイなそれ!(笑)
恭一:つまり装甲車にガサ入れが入ると、藍子ちゃんはお縄についてしまうわけですな。
GM/店主:「いやいや余計なことを言い過ぎたッス。ともかく、よろしく頼むッスよ!」と、何か訝しげな雰囲気を振り払ったところで風里がお茶持ってくるね。
藍子:ちょっと気になる口ぶりだったが、風里が来たならとりあえず気にしない事にする!
GM/店主:「ま、ともかく。オススメのオヤツもあるんで、よろしけりゃどうぞ。風里も、仕事は後でいいッス。友達は大事にするッスよ!!」と、手を振って表に出てく店主。
藍子:「あ、はーい。ご馳走になります!」
GM/風里:「…。あ、変な人だけど、良い人、だよ?」謎のフォローを入れつつ、お茶を渡してくれたりします(笑)。
藍子:「うん、そう思うよ。あ、ありがとうね、風里さん」お茶受け取り。
GM:というわけで、この日。藍子ちゃんには新しく友達が出来たのでした。まる。
藍子:わーい!
GM:[SA:風里との友情を育む]とシナリオ絆:赤谷風里をどうぞ。
藍子:では絆/友情でいただきましょう。
GM:はい、了解しました。それでは、シーンを切ります。
▼絆/エゴの変化
藍子:赤谷風里に絆/友情を取得。
恭一:うん。やっぱり一人称も「あっし」とかじゃなくて「アタシ」だったな(笑)。
ミスト:店名とか、何か心当たりのあるネタでも?
恭一:えっと、アシュレイ(*)なんだよね?(笑)
GM:はい(笑)。
ミスト:あぁ、そーなのか(笑)。
恭一:まぁ、『狂花狂想狂詩曲』のブラさん(*第83話参照)よりはよっぽどわかりやすかったです(笑)。ていうか、その前例があったから思い至ったとも言う。
(*)アシュレイ・L=B・ミヤギ/機械仕掛けの現御神 【セレスチャル/フルメタル】 外見は30代女性
GMの持ちキャラ(リプレイには未登場)。半魔のブローカー。その正体は遙か昔、異端の魔道士に作られた人造神。
●オープニング2 『復讐の始まり』シーンプレイヤー:ミスト○とある山奥/数ヶ月前
山奥にひっそりと在るような、寂れた廃病院。…という偽装をされた、MMM関係の研究所。
キミ達は、そこからターゲットであるデータを何とか掻き集めて持ち去ろうとした男を追っていた。
藍子:目にしたくない名前を目にした気がした! MMMとか気のせいだ、きっと!
恭一:実はMMRの間違いとか。
藍子:逃げる男はナワヤ辺りか。
ミスト:「止まりなさい。投降すれば生命の保証はします」空を飛びながら、逃げる背中に呼びかけます。
GM:大型のヴィークル、要するに車的なものに乗ってたのですが、流石にキミからは逃げきれそうにないと判断したのかヴィークルを止める。が…試作機だろう次世代ゴーレムが数体出てくる。更に、ヴィークルも変形して戦うつもりのようだ。ゴーレムのどれもが、本当にゴーレムか?と思うほどに精巧なヒトの形をしているね。具体的には、魔物のフルメタルと何ら変わりない。「このデータを壊されるぐらいならば、お前達を討ってでも私は逃げ延びるわっ!!」と、ヴィークルから声がする。
ミスト:その声に、一瞬だけ琥珀の瞳を伏せ。「投降の意志は…ないようですね。――奔リ裂ク翼!」広がった翼から銀色の刃が放射状に撃ち出され、ゴーレムの群れを容赦なく刺し貫く。
GM:キミと同じ依頼を受けた仲間達も、次々とゴーレムに戦いを挑んでいく。研究所の中で警護をしていた他のゴーレムとは比べ物にならない強さだ。何せ、刃が刺さってもひるまずに、キミ達と撃ち合いを始めるのだから。新世代と言われてしかるべきの実力だった。
藍子:トランスフォーマーリベンジを見てきたので、男のヴィークルがそんな感じに脳内再生される。
GM:近いですね(笑)。
恭一:時に、僕の中でミストさんのイメージは、設定に書かれてる容姿説明とかはガン無視で、ヒトガタはアイギス、本体は忠勝ロボっぽい感じになってたりするんですが、やはりまずいですか。
藍子:忠勝はさすがにアレじゃないか(笑)。
恭一:僕もさすがにアレすぎるなと思います(笑)。
ミスト:どっちもネタを知らないので答えようがないです(笑)。
藍子:家康に過ぎたる物が二つあり。唐の頭と本多忠勝。
GM:ちなみに、何か台詞を貰ったら、戦闘後、まで飛ばします(コラ
藍子/ゴーレム:「うわーダメだー」 終 了。
GM:まぁ、ほら、「こういうセッションが、前にあったんだよ!」みたいなノリで思ってください。いや実際には無かったけど。
藍子:ここがクライマックスだったんですね!
GM:その通りだ!
恭一:まさに最初からクライマックス。
ミスト:斃した残骸を見下ろして呟く。「人間が作ったにしては大したものだ…出来ればもっと、別の機会に戦いたいものでしたが」
GM/研究者:「な、なんということを…!」ボロボロになって、使い物にならなくなったロボに乗り込んでいた研究者は思わず言うね。確かに、キミの言う通り、ヒトにしては大したものだった。「お前達……! 覚えておけ! この黒崎高雄、お前達を絶対に許しはせん!」叫ぶ研究者の彼も、重症だ。乗り込んでいた機械の防御壁で辛うじて致命傷に至らなかった、と言う程度。
ミスト:「生きてはいるようですね。…望むなら、病院まで運びますが?」
GM/黒崎:「…くっ、莫迦にするな! いつか必ず、この借りは返す! 忘れるな! 我が子供達の怨み!!」
ミスト:「…おかしな事を言う。彼らは兵器で、貴方は創造主でしょう?」本気で疑問に思っているように、首を傾げて。
GM/黒崎:「お前には、判らないか…それでも構わない。いつかお前達の命で贖わせる。これは忘れるな!」と捨て台詞を言う。一瞬だけゴーレムの残骸に目をやるが、何かを振り払うようにコクピットにある最後の装置を起動。
恭一:自爆装置ですねわか(略
GM:自爆したらハンドアウト的にアウトだ(笑)。
藍子:ハハハハハ、嫌な予感しかしませんヨ。
GM:ほとんどジャンクになった機械を無理矢理動かし、時空に亀裂を開ける。ワープで逃げるようだ。HA《彼方への門》です。キミ達は既にHAは使いきっている…そういう状況だと思ってください。
ミスト:どのみち打ち消しHAは持ってません(笑)。
GM/仲間:「…! ヤバイ、あいつはまだ破壊対象のディスクを持ってる!」叫ぶけど、動けない仲間。
ミスト:「――刺シ穿ツ羽!」刃状のパーツが翼から射出され…しかし、虚しく空を切った。
GM:確かに、空を切った。奴は逃げてしまった。「…くそっ、逃がしたか。……あ?」と、何かに気付く仲間。仲間の指が指し示した先には、キミが放った刃。ターゲットであった、データディスクを真っ二つに割っている、キミの刃。
ミスト:おや? 任務成功?(笑)
GM:その通り。敵は逃がしたけど、依頼そのものは成功したことになる(笑)。
藍子:ミッションコンプリート! 或る復讐者の結末・完。
恭一:いやあ、いいセッションだった。僕一度も出てないけど(笑)。
GM:復讐してねぇー!(笑)
恭一:復讐しようとしたら、復讐の手段を失った。そういう結末(笑)。しかしこれは、恭一的にはいささか複雑になりそうだなあ。
GM:判ってて選んだ。
恭一:うん知ってる。
ミスト:「ともあれ、目的自体は達成したようですね。…動けますか?」他の仲間に振り返り。
GM/仲間:「は…ははは……ミスト!! お前、ホントすげぇよ! まったく、ほんと、お前って奴は…」思わず笑っちゃうね。その笑いは、他の仲間にも伝わる。元気だったら、多分胴上げに入っただろう(笑)。
ミスト:巨大ロボを胴上げですか、それは素敵ですね(笑)。
GM:ノリですよ、多分。獣人とかいるから何とかなる…かもしれない。まぁ、そんなことはできません。みんな力を使い果たして、動けるのはキミぐらいです。
藍子:ミストってフル装備でどれくらいのサイズになるんだろう。
恭一:16メートルでしたっけ?
ミスト:そのくらいですね。翼を広げれば、横はもっと広くなります。
藍子:で、でかい! 私が次期投入予定のリモコンキャラも、たぶんそんなにデカくない!(笑)
ミスト:私の兄姉機はもっと大きいですよ。身長は単純に倍くらいある(笑)。
藍子:サイコガンダムだー!?
恭一:ヤクトミラージュだー!?
ミスト:しかし…ここで「動けますか、レン(*)?」とか言ったら、彼女も復讐のターゲットに(笑)。
GM:なぜわかたし。何でゲストがどっちもばれるんだ速攻で!(笑)
恭一:ていうか、それレン死ぬじゃん!(笑)
藍子:レンじゃなくてブラディ先生なら問題ない。
GM:まぁ、ミストがいるから、レンが参加してても不思議じゃないかな、と。ちなみに、殺されてませんので!(笑)
(*)レン=姫野恋(ひめの・れん) 【イレギュラー/アーティファクト】
GMの持ちキャラ。『炎の魔眼』を受け継ぐ異能者。ミストとも幾度かリプレイで共演している。
ミスト:仲間の笑顔に、こちらも知らず微笑みを浮かべ。しかし…ふと男の消えた虚空に視線を向ける。「それにしても…不可解な反応でしたね」
GM/仲間:「…まぁ、な。取り逃がしたのはデカいが、しかたない」空を睨む仲間。
ミスト:「道具の力不足がよほど悔しかったのか……だが、あの思い入れは些か異常なほどに思えます。あれではまるで、“道具のために”憤っているようではないですか」
GM/仲間:「あー…。とりあえず、さ。今は生き残って、依頼を達成できたことを、素直に喜ぼうぜ?」仲間は、話をそらした。
ミスト:「…そうですね。仕事も無事終わったことですし、カネを受け取りに行くとしましょう」
GM/仲間:「…お前、ホント、すげぇよ」(笑)
この時の疑問も、黒崎という変わった敵のことも、やがて来る日常に埋没していくだろう。
……その、はずだった。
月日は流れる。
あの時に笑いあった、仲間達が。
一人殺され、二人殺され、そして今、三人目が消えた。
「あの時のアイツだ。もし俺がダメなら、頼む。気を付けろ」
三人目が最後に送ってきたメール。それは、とても簡潔だった。
そんな簡潔な言葉が、彼の最期の言葉になった。
あの時の事件が、頭をよぎる。次に狙われるのは、きっと。
GM:ところで、五人で挑んで、三人死んで、一人は出張してます。という状況だ(爽)。
藍子:普通に難を逃れたのがいるぞ(笑)。
GM:ここで仕留めないと、殺されるだろうね(笑)。
ミスト:「…了解しました。ご忠告に、感謝します」冷淡にも聞こえる口調で呟き、しかしその瞳は動揺を表してか微かに揺れている。…が、やがて決然と顔を上げて。「――私は武具。闘いを挑むならば、全力を持って応えましょう」
GM:[SA:落とし前をつける]とシナリオ絆orエゴ:黒崎高雄をどうぞ。
ミスト:黒崎にエゴ/敵対で。
GM:了解しました。それではシーンを切ります。
▼絆/エゴの変化
ミスト:黒崎高雄にエゴ/敵対を取得。
藍子:ミストが…恭一の琴線をビシビシ弾くようなセリフを(笑)。
恭一:んむ(笑)。
藍子:そして藍子にもクるものがあるセリフなのであった。
恭一:だろうなあ(笑)。こう……予想以上に、ミストとの絡みは難しいかもしれない(笑)。
藍子:まぁ素直に思いの丈をぶつけるしかない。
恭一:ですね。
GM:まぁ、ミストを選んだ一番の理由は、初期エゴです。他のメンバーも全員、エゴを見て。という面があります。つまり、そういうセッションです。心してください(爽)。
ミスト:了解です。これは面白そうだ(笑)。
藍子:それがBBNTっていうゲームじゃァないですか、小鳥GM(ぎしぃ
GM:フエッヘッヘ、ですよねぇ(爽)。
恭一:それは爽やかな笑いとは言いがたいぞ(笑)。
藍子:ドゥフフフフフ。
GM:ドゥフフフフフフ。…こえぇセッションだな、おい!(笑)
藍子:誰のせいだ!? わたしのせいか!
●オープニング3 『事件の始まり』シーンプレイヤー:恭一○喫茶『ブラックロータス』
GM:お待たせしました。依頼を引き受けるシーンになります。キミの信頼できる情報屋経由で、依頼を持ちかけられました。話だけでも聞く、と返事した次の日になります。場所は、どうしますか? 自分の店でもいいんですか?(笑)
恭一:店の方がいいかな? いやまあ、どうせ店を開けてようが閉めてようが、何も変わりはないんですが(笑)。
GM:了解…(笑)。
普段はコーヒーやらが置かれるようなカウンターに今置かれているのは、2枚の写真。
リサイクル料が掛かるから不法投棄された冷蔵庫とか、型が一昔前のバイクとか、何をどうしたんだか真っ二つに折れた物干し竿とか。そんな粗大ゴミがごちゃごちゃ積まれるような、人目に付かない路地裏、突き当たりでの写真だ。
おそらく激しい戦いがあったのだろう。周辺には斬撃の跡や崩れたごみの山が残されていた。
GM:…と、そんな感じだね。その2枚の写真を挟んで、キミは依頼主と話をしている。彼は赤谷圭介と名乗った。右腕のギプスを始めとして、少しばかり傷が目立つね。只者ではない感じはする。まぁもっとも、確かに傷だらけだったらそう見えなくもないが。
恭一:「これは一体?」コーヒーでも出しながら、尋ねましょう。
藍子:風里と同じ苗字である赤谷圭介と、黒崎高雄がどう絡んでくるかだなー。
恭一:きっと圭介は、高雄の義理の兄の従兄弟なんですよ。
GM/圭介:「こちらが、貴方に解決を依頼したい事件の現場です」他にも封筒を渡すね。「一応、凶器は発見されてはいるんですが…被害者以外の誰かの気配がまったく無いんだそうです。こんなにも争った跡があるのに。普通の警察やら何やらじゃ、どうしようも無い事件なんです。貴方なら何とか出来るかもしれない、と聞いてきたのですが…」
恭一:「ふむ……。その凶器とやらは、どんな物なんだい?」
GM/圭介:「封筒に入ってる写真なんですが…ナイフのようです。ただのナイフが凶器。こんなにも争ったような跡がある。それなのに…犯人だけがいない」
恭一:「ただのナイフが凶器にしては、現場の荒れようがひどいようだが?」
GM/圭介:「そうは思います。ただ、致命傷は確かにこのナイフで与えられているそうです」
恭一:「なるほど。……それも含めて、普通ではなさそうだ」
GM:左手でコーヒーを持ち、一息ついてから、彼は言うね。
「こんな不自然に殺されるはずが無い…ですよね。“姿無き復讐者”は、いるはずなんです。
なのに、誰もいない。足跡も無い、目撃証言も…無い。
難しい話だとは思いますが、どうか犯人を見つけて、止めては頂けませんか?」
GM:…と、金額を提示する。難しい話なだけあって、相場よりはかなり上だ。
恭一:「よろしい。引き受けましょう」即答するな、それは。
GM/圭介:「そうですか! それはよかった、どうもありがとうございます!」なんとGMライクな良いキャラなんだ皆(笑)。
恭一:「これも仕事だ。礼には及びませんよ」
GM:聞きたいことがあれば、聞いてください。無ければ、まぁ、ここで切っちゃいます(笑)。
藍子:OPで引っ張るよりは、ミドルで突っ込んだ方が良いですよね。
恭一:いやPL的には聞きたいことは少なからずあるんですが(笑)。
GM:フフフ…聞けるなら聞いておくに越したことは無いかもしれませんよ。PC的に聞きたいことがあるなら、ね。まぁ、引き受けてくれるなら良いのか(ぉぃ
恭一:PC的には特に突っ込む動機がないんだよな(笑)。
GM:ないならいいです(笑)。
彼はそうしてひとしきり礼を述べた後、持っている情報と前金を置いて、帰っていった。
二件の殺人事件。手掛かりは、殆どなし。
確かに難しい話だ。そう思っていた。
…まさか引き受けた翌日に、第三の事件が起こるとは、この時のキミには判らなかった。
GM:[SA:事件を解決する]とシナリオ絆orエゴ:赤谷圭介をどうぞ。
恭一:拝領します。それと、圭介に絆/執行を取得。
GM:了解しました。それでは。
▼絆/エゴの変化
恭一:赤谷圭介に絆/執行を取得。
ミスト:凶器のナイフ自体は、現場に残されていたんでしょうか。
GM:というか、ガイシャに刺さってました。まぁ、その辺はミドルで情報をお話しします、まとめてね。
ミスト:(考え中)アーティファクトの類ではないのか…今のところ考えられるのは、イレギュラーの《念動力》かな。
恭一:発生件数の多い方が、手がかりは増えるから結果的には助かるんだぜ!(笑)
藍子:犯人の標的があらかた死んでから事件解決するコ●ンと金●一、マジ無能。
恭一:●田一は、じっちゃんもそんな感じだったからしょうがない!(笑)
ミスト:古今東西、名探偵ってそんなのばっかりですよねー(笑)。
恭一:明智小五郎はその点、うまいことやったなあって思いますよ。事件が起きた時には、別の仕事で出張しててそこにいない。帰ってきたらすぐさま解決。すごいぜ!
ミスト:要領良いですね、それ(笑)。
藍子:かま●たちの夜で誰も死なさないEDを迎えた時、さすがに感動しましたぜ。
■ミドルフェイズ■
●ミドル1 『ロボ娘は見た』シーンプレイヤー:藍子 登場難易度:任意。むしろ推奨。○事件現場
GM:『第三の事件現場』が舞台です。合流、自己紹介、現在の情報の整理を目的としたシーンになります。現状、藍子ちゃんだけは事件に無関係なのですが。残念、ここで現場に出会しちゃうんだぜ! 察してください。色々と。
新しい友達が出来た数日後、キミは偶然にも見てしまった。
あの胡散臭い店主が、路地裏に消えるのを。その路地裏が、何処か騒がしいのを。
藍子:「あれ? 風里さんちの店主さんだ。どうしたんだろ」ひょいと路地裏覗き込んでしまいましょう。
GM:実にGMに優しい子で助かります(笑)。路地裏にはちょっとした人だかりがあって、警察がいたりしますね。遠目から見ても判るような、凄惨な殺人現場です。
藍子:「いいっ!?」予想外の光景にびっくりしたのぜ。
GM:で、昨日の店主は警察と二言三言話して、それから現場を見回し…たところでキミに気付きます。あ、ヤベ、と思って隠そうとしたけど、人だかりの向こうでも判るような現場なので、もうどうしようもないです(笑)。「おやぁ、これまた珍しいところで…。不運だったッスね…」(ぁ
藍子:「ててて店主さん! ひひひ人が! 人が!」意味不明なジェスチャーで、金魚みたいに口をパクパクと。
GM/店主:「あー…うん、そうなんスよね…」苦い顔。
藍子:「はうう…と、通り魔とかなんでしょうか。ほんと、世の中物騒ですね……」
GM/店主:「そうっスね。世の中、物騒なことも多いッスよ……あながち無関係とも言いきれないのが最大の問題ッスかね」嫌な呟き。
藍子:「え? 無関係じゃないって……被害者の方、ご存知なんですか?」
GM/店主:「…まぁ、ね。赤谷サンが気にしてるんで、ちぃと…」ヤベ、言い過ぎた、って顔で口をふさぐ。
藍子:「赤谷さん? 風里さんの事ですか?」自分で言って、店主さんは風里さんを苗字で呼んだ事無いなーと思い返す。
GM/店主:「ま、まぁともかく、アタシゃ忙しいんで、申し訳ないがここで失礼するッスよ。藍子サンも、身の回りには気を付けるッス!」逃げるように去る店主。
藍子:「あ、店主さん! ―――行っちゃった……何か様子がおかしかったなぁ……」
GM:ちなみに時系列は、OP2回想(1〜2ヶ月ほど前)→OP1(3日程前の午後)→OP3(0日目午後)→OP2のメール(0日目夜中)→ミドル1(1日目午前、新しい事件現場)という時間軸です、今の所。というわけで、他の二人とも多分、話を聞けば駆けつけられるレベルです。とは言っておくです。
恭一:ふむ。
ミスト:了解です。…ということは、この現場の被害者は、私へのメールの主?
GM:はい、その通りです。
恭一:では、登場したいかな。きっと、似たような事件が起きたら情報が回ってくるようにぐらいは、手を打ってたでしょう。
GM:シーンプレイヤーと打ち合わせてお願いしたいです。
藍子:私はOKですよー。
恭一:ありがとうございます。
ミスト:メールには、場所まで書いてなかったよね…? どうやって合流しようかな。
GM:そうですね。ただ、情報屋とかに聞けば、優先的に情報は回ってくると思いますよ。
ミスト:むしろ被害者の携帯からメールが見つかるか?
GM:まぁ、見つかるでしょうね。最期に送ったのは同時送信で、生き残りに対しての警告、遺言です。……携帯が壊れてなきゃ、見つかるでしょうね!!(笑) 遠目で見て判るぐらいに戦闘跡が凄いんで。アト、ね…何で店主をPCにしたのかって、簡単な話。
ミスト:店主を容疑者にしないためとか?(笑)
GM:いやNPC多いんで…(笑)。メタ的な意味で「コイツ犯人じゃないよ!」アピールとか。
ミスト:うん、正直アシュレイだと言われるまで疑ってました(笑)。
GM:多分疑われると思って、ね。あと、恭一さんのシナリオ絆を圭介にしたのは、藍子ちゃんが名字で、事件に否応がなしに関わっていけるように…(笑)。ちなみに、アシュレイは保護者じゃなくて、バイト先の雇い主、です…まぁ後でまとめて情報を整理するのですが。もう、アシュレイでいいや(ぶっちゃけ過ぎだアンタ
恭一:では、登場します。特に慌てて駆けつけるというわけでもなく、悠然と歩いて現場にやってきましょう。「ここか。……おや?」
藍子:「あ、恭一さん、こんにちは。とんでもない所でお会いしちゃいましたね…」
恭一:「藍子ちゃんじゃないか。どうしたんだい、こんなところで?」さすがにちょっと驚いたように眉を動かす。
藍子:「知ってる人を見かけたので路地裏を覗き込んでみたら、この有様でして……夏休みも始まったばかりだっていうのに、気分はどん底です。はぁ〜〜…」
恭一:「それは災難だったね。じゃあ、君は別にこの事件に噛んでいるわけではないんだね」
藍子:「え? この事件に…って、まさか他にも同じような事件が!?」って待て、慌てるな、これは孔明の罠だ!
GM:赤の他人の可能性はあるぞ!(笑)
恭一:「ああ、実は、つい昨日、依頼を受けてね――」と、OPでのことを話しますが――さすがに依頼人の名前までは言わないと思いますよ?(笑)
藍子:「あ、あの、恭一さん! その…さっき言ってた知り合いの人、もしかしたら何か事件のことを知ってるかもしれないです!」
恭一:「なんだって? ……少し、話を聞かせてもらえないかな」
藍子:「はい! 実はその人のところでお世話になってる友達がいて、事件に関わってるとなると気が気じゃないですから!」
恭一:「えっと……どういうことかな?」さすがにそこから何かを察しろってのは無理だわ(笑)。
GM:ところで恭一さん、封筒の資料には目を通しましたよね?
恭一:それはもちろん。
GM:まぁ、恭一さんサイドだと遠目から見ても判るのだが、最初に見せられた二枚の現場写真と似たような感じです。同一犯の犯行でしょう。…と、太鼓判を押しておかないと、「何だ無関係か(笑)」になりかねんので。
ミスト:登場します。二人が話し込んでいる背景で、目立つ銀髪とマント姿の少女が、現場に向かって静かに瞑目している。
藍子:「それであの…お話するなら場所を移しませんか? 殺人現場近くで話し込むのはちょっと…」って、ミストさんがっ(笑)。
恭一:「そうだな。ここは少し暑いし、よかったら僕の店にでも――」と振り返ったりして、ミストに気付きましょう。
藍子:「? あ、ミストさん」恭一の視線でわたしも気付きますね。
ミスト:暫くして目を開き。…そのままくるりと背を向けて、すたすた立ち去ろうとします(ぁ
GM:マテマテマテ。ミスト、それは犯人っぽくないか!?(笑) 別の意味で私ドキドキだよ(笑)。
恭一:「あっ、ミスト君。ちょっと待ちなさい」それはさすがに引き止めるぞ! すごい怪しいもん!(笑)
ミスト:声に立ち止まって振り返る。「…何か?」
藍子:「ミ、ミストさん! 今、その、事件の現場を見てましたよね? その……事件について何かご存知なんですか?」
恭一:「率直に聞こう。君は、この事件に関わりがあるのかね?」
ミスト:「キョウイチに…ランコでしたか。お二人で散歩ですか?」
恭一:「いや、僕はこの殺人事件の調査を依頼された。藍子ちゃんは、たまたまここを通りすがっただけだそうだ」
ミスト:「事件とは、ライガが殺害された事件のことでしょうか。今のところ関わりはありませんが、遠からず関わる予定です」
恭一:「……どういうことだ? 詳しく話を聞かせてほしい」
藍子:うんうんと頷きます。
ミスト:「ライガは暫く前、共に依頼を解決しました。…友人と呼んで差し支えない相手だったと思います。その依頼で敵対した人物が、その時一緒にいた者達を次々と殺害している。次に狙われるのは、恐らく私か…もう一人」
恭一:「……なるほどね」
ミスト:「故に、私はそれを迎え撃たねばなりません」
GM:というか。ロボ娘と殺人現場は、浮くね。藍子ちゃんもミストもね(笑)。
藍子:浮くベクトルが別方向っぽい(笑)。
GM:一緒だったらそれはそれで困るとは思う!(笑)
ミスト:ミストは全身ボディースーツにマントですからねぇ…夏でも(笑)。
藍子:それは殺人現場でなくても浮くぞ!(笑)
GM:その装備で、しかも現場に来て黙祷を捧げて帰ったら、相当怪しいぞ(笑)。
恭一:奇遇だな! こっちも真夏にコートだぜ!(ぁ
藍子:何だ! 普通の格好はわたしだけなのか!(笑)
GM:テラ浮いてる、逆に浮いてる(笑)。
藍子:Σ( ̄□ ̄|||) ばんなそかな!?
GM:孔明の罠って奴だ!(笑)
藍子:「あの〜、色々長くなりそうなので、ちょっと場所を変えませんか? その……お二人、目立ちますし」言い難そうに(笑)。
恭一:これでもメイド人形に日傘とか持たせてないだけまだマシなんだぜ!(笑)「……まあ、こんなところで立ち話もなんだ。僕の店に来ないかね。そういう事情なら、僕たちは互いに協力できると思う」
ミスト:「解りました。しかし、出来れば無関係な者を巻き込みたくはないのですが…」藍子を見る。
藍子:「ミストさん的に言うなら、わたしだって関わる予定かもしれません。だって友達が巻き込まれる可能性があるんですから」
ミスト:頷いて。「…了解しました。では、ひとまず共に行動しましょう」
藍子:「はい!」
恭一:「よし。では行こうか」
GM:それでは、シーンを切ります。絆管理をどうぞ。
ミスト:恭一に知己を。以前、軽い破損を修理して貰ったとかそんな関わりで(ころころ)…足りない、エゴでした(笑)。
GM:うぉ、エゴった!(笑)
ミスト:エゴなので…有為に(笑)。有能な人物と認識している。特に好悪の情は持ってないということで。
恭一:では、藍子に絆を取りたいな。(ころころ)藍子に絆/慈愛を取得。えっと……他意は無いよ?(笑)
藍子:ではミストさんに絆チェックを(ころころ)絆になったので、共感で取りましょう。兵器仲間じゃなく、普通に友達になれるよね? ね? みたいなー。
ミスト:しかし、こちらの絆は好敵手(笑)。
GM:アレー?(笑)
▼絆/エゴの変化
藍子:ミストに絆/共感を取得。
ミスト:恭一にエゴ/有為を取得。
恭一:藍子に絆/慈愛を取得。
GM:全然関係ない裏設定なのですが、一緒に依頼を解決したのは『魔剣使い』、『風の精霊』、『獣人』、『異能者』でした、とか…ね(笑)。
ミスト:ライガは漢字だと『雷牙』で、雷獣辺りをイメージしました。
GM:まぁ、そういうイメージで間違ってないです。間違ってないっつーか、より深く掘り下げてもらって構わないです(笑)。
藍子:怒りの獣神!
恭一:ライガと聞いて真っ先に思い浮かんだのは、GGGの人でした。
GM:ガビン!(笑)
恭一:もう僕の中で、第三の犠牲者は極彩色のモヒカンのちっさい爺さんになってしまった(笑)。
●ミドル2 『容疑者を捜せ』シーンプレイヤー:ミスト 登場難易度:任意。むしろ推奨。
GM:改めて、現在の情報の整理を目的としたシーンになります…と言うか、登場判定も何も、二人とも同行者扱いです。で…味気なく、情報を公開してしまった方が良いでしょうか(笑)。
恭一:というと?(笑)
藍子:公開の方法はGMに丸投げで。
GM:いやまぁ、会話も何も無いのは寂しいかな、と(笑)。
ミスト:ああ、PC同士で情報交換するのにロールプレイしますかってこと?
GM:むしろ気になるのは、「何か伏せますか?」って事です。データ的に、ここまでPC1は判ってるよ、とか。ね。
藍子:なるほど。私は伏せるような情報は何も無いなぁ。
ミスト:こちらも伏せる情報とか特にないかな。ミスト的には、何を伏せるべきなのか判断付かない(笑)。
恭一:恭一は、伏せるってわけではないけど、訊かれない限り、依頼人の名前に言及することはないでしょう。
藍子:依頼人の名前が出ると、わたしはティンと来るんだよなぁ(笑)。
GM:まぁとりあえず、データ的にまとめたものを公開はしますね。後は、恭一さんは書類を見せるかどうかにもよる。
恭一:まあ、書類とかは全部普通に見せますよ。一応信頼のおける相手だし。
GM:なるほど。
ミスト:私の受けた依頼は、依頼人の素性とかどうなってます? かくしかで問題ない?
GM:依頼人の素性はも何も、アレです。ハンターズブラッドからの依頼なので。まぁ、依頼主は別にいるんですが…。受け付けたのは七尾さんから。
ミスト:なるほど。口止めとかされてないなら普通に話すでしょうね。
○喫茶『ブラックロータス』
GM:ともかく、キミ達は場所をブラックロータスに移した。
藍子:「お邪魔しまーす」
ミスト:「…お邪魔します」ぺこり、と頭を下げる。いかにも見よう見まね。
藍子:「それで、まずは恭一さんが依頼を受けたっていう事件について、お話を聞かせてもらえますか?」
恭一:「ま、カウンターの席にでも座ってくれ。何か飲むかい?」カウンターの奥に引っ込みながら、二人に尋ねます。
藍子:「あ、わたしはアイスコーヒーがいいです!」元気良く。
ミスト:「私は…出来れば真水を」生真面目な顔で。
藍子:「ミ、ミストさん……お冷だけってのは寂しくありません?」
恭一:「水でいいのかい? 別にお代は取らないよ?」
ミスト:「…食物を摂取する機能は一応あるのですが。どうも、その…こちらの“嗜好品”というものには、なかなか慣れなくて」どこか困ったような無表情で首を傾げる。
GM:とりあえず、注文の品の他に書類を出すのだね。恭一さん。
恭一:「ふむ……それは残念だ」では藍子にアイスコーヒーを出して、一緒にOPで貰った事件の資料も見せましょう。
GM:まぁともかく、シーンの合間にやりそびれたので、今やるんですが。
>藍子の持っている情報
・赤谷風里の連絡先を知っている。
・赤谷風里の情報・達成値5。
達成値5:どこかボンヤリとしたイメージを与える少女。赤谷圭介の娘。現在配達の短期バイト中。
>ミストの持っている情報
・自分が“姿無き復讐者”のターゲットの一人である。
・黒崎高雄の情報・達成値5。
達成値5:元MMM研究者。元、がついているのは1〜2ヶ月ほど前の事件のせい。
半魔達によって研究データを破壊され、自身も重症を負って逃亡し、行方知れずだからである。
ちなみに、その際のブラッドはフルメタル/エトランゼだった。
>恭一の持っている情報
・赤谷圭介の連絡先を知っている。
・過去3件の事件の現場写真を持っている(圭介が渡した)。
・赤谷圭介の情報・達成値5。
達成値5:“姿無き復讐者”の事件を解決するように依頼した人物。
右腕を吊っていたりする、怪我人。事件には無関係ではない、らしい。
・真相解明の情報・達成値10。
達成値10:被害者は全て、背中に刺さったナイフにより死んでいる。
それ以外にも身体のあちこちに斬撃の痕があり、激しく血肉が飛び散っている。
これらから、激しく戦いあったのだろう、と予想される。
また、全てが粗大ゴミの積まれるような、人通りが殆どない路地裏のつきあたりで殺されている。
GM:とりあえず、こういう感じ。自分の項目だけでも、とりあえず見ればいいと思う。
藍子:恭一の依頼人に関しては伏せられてると考えて良いですね。
GM:まぁ…。どうせバレるよすぐ(笑)。
藍子:ですよねー(笑)。
恭一:まあね(笑)。
GM:実は、藍子さん。書類の入ってる封筒に、物凄く見覚えがあります。
藍子:むむ?
GM:具体的に言うと、風里がバイト先で扱っていた。端っこに書いてある店の名前も一致する(笑)。まぁその…知り合いだ、って言ったし…!(笑)
藍子:秒殺でした(笑)。「あっ、このお店! あ、あのっ、恭一さん! 依頼人って、この封筒のお店の人なんですか!?」
GM:恭一さんは、そんな店とか何とかには心当たり無いです(ぁ
恭一:「は? いや、その店のことは知らないが……何か心当たりでも?」
藍子:だがこの時点では、最初に浮かぶのはあの店主だろうな(笑)。
GM:だろーね!(笑)
藍子:「ええと、ちょっと長くなるんですが、私の友達がお世話になってるのが、この封筒のお店なんです」で、わたしのOPでの出来事をカクカクシカジカと。
恭一:えーと、それは風里の名前も言ったってことでいいのかな?
藍子:友達の名前も出しますね。赤谷風里と伝えます。
恭一:じゃあ、気付くか。…あ、ミストに水を出すの素で忘れてた、って今気付いた。ひでえ(一同笑)。
GM:うわぁー!
藍子:ひっどぉい!(笑)
ミスト:あ〜、まぁ、お気遣いなく…(笑)。
恭一:ちゃ、ちゃんと出してあげたよ! ぞんざいになんて扱ってないよ!(笑)
GM:まぁ、ぱっと見でもイジメにしか見えないもんな。一人だけ水ってーのは!(笑)
藍子:「―――という事なんです。……あの、もしかして恭一さんの依頼人さんって、このお店の店主さんなんじゃないでしょうか?」
恭一:「いや、どうもそうではなさそうだが……今回の僕の依頼人も赤谷という苗字なのは、偶然にしては少し出来すぎかもしれないね」
GM:個人的なんですが、ハンターズブラッドって、書類とかでも依頼とか出来るんですかねぇ(笑)。対面は一度はするんかね。
藍子:仕事の内容にもよるかも。
GM:…いやん。何で事件現場をシーンにしておきながら、『調べる』コマンド出すの忘れたんだろう(笑)。
藍子:まぁ警察が現場検証やってるとこに、素人がノコノコ割り込むのはヤバそうですしね。
ミスト:情報収集判定で「調べた結果、以下のようなことが判った」でOK(笑)。
GM:まー、ですよね!(笑)
恭一:さすがに今回の三人の立ち位置では、現場に突っ込むのは無理でしょう(笑)。死霊課から依頼を受けたPCがいるとかなら、話は変わってきますが。
GM:うん、だから店主を出したのを忘れた。サツの知り合いが誰もいないので現場写真とか、引っ張ってこれないぞ、と(笑)。
ミスト:「…少し、解らないことがあるのですが」
恭一:「ん?」
藍子:「何ですか? ミストさん」
ミスト:「そのアカタニという人物が、この事件の解決を依頼した動機は何なのでしょう? 彼の関係者が狙われているとでも言うなら、理解できるのですが」
GM:無論、キミと共に依頼をこなしたメンバーに、アカタニという名前の奴はいなかった。まぁ、恋人とか友人とか、名字違う知り合いだったら判らないだろうけどね。
恭一:「仕事だからそんな詮索はしなかったが……こうなってくると、一応調べてみるべきかな」
藍子:「事件を調べてる依頼人さんが赤谷さんで、その人のお店で同じ苗字を持つ風里さんが働いてる……どういうことなの、これって……」
GM:詳しく情報収集でダイス振るのは、次シーンからにします。ちょっとルールが色々ね。
恭一:はいはい。今はあくまで情報整理のシーンってことね?
GM:そういうことです。それから、これから調べる指針を決める、という意味。
恭一:情報整理と、方針の決定か。了解しました。
GM:…でも何だろう、もう方針は決まった気はする(笑)。
ミスト:「事件に関わった五名のうち、三名は既に死亡、もしくは破壊されました。残る二名の内、一名は現在この世界にいません。よって当座狙われるとしたら私一人…のはずです」
GM:この世界にいないって、それ意味ちがくね!?(笑)
藍子:出張って、そんな遠くに行ってるのか(笑)。
恭一:ちょっと魚座のフォーマルハウトまで。
ミスト:別のドミニオンにいる、と言ってるつもりです、一応(笑)。
GM:まぁ、それはハンターとしてありうるのですが…他界した、みたいな意味に取って吹いた(笑)。
ミスト:他の街、程度だったら狙われない理由としては薄いので(笑)。
GM:実際、一応そういうことです。
ミスト:「私としては、怪しい場所を調べ回ってみて、犯人を迎え撃つつもりでしたが」
藍子:「それじゃミストさんは、そんなに強そうな相手と一人で戦うつもりだったんですか!? 無茶ですよぅ!」
ミスト:「…私は、武具ですから」生真面目な顔で。
藍子:「ああ、もう! そういう事を言ってるんじゃないんです!」
恭一:「迎え撃つ、か。確実に接触できる手段ではあるが……無闇と身を危険に曝すこともあるまい」
藍子:「もしミストさんが一人でそんな戦いをして、万一の事があったらって思うと……わたし……!」言葉に詰まる。
GM:良い子がいる! 心が洗われた!(ぉぃ
ミスト:無意識か、そっと藍子の頭に手を乗せて、軽く撫でる。「…私は武具です。しかし、護りたい相手がいる。そのために役立てるならば、道具としては本望なのです。護るべき相手を護れず、むざむざ自分だけが生き延びるなど…私には、逆に耐え難いことですから」
藍子:「あう……でも、きっとそれは武具だからって事じゃないと思います」
恭一:「道具、か。……僕にはそれは、まるで人間の台詞に聞こえるよ」
藍子:「大切なものを守りたいって思うのは、誰だって当然の考えだと思いますよ?」
ミスト:「そうですか。…そうなのかもしれませんね。私の世界では、そういう概念自体があまり一般的ではありませんでしたから」生真面目に頷く。
藍子:「と言うわけなので!」すっくと立ち上がって「わたしの友達の風里さんが巻き込まれる可能性があって! ミストさんが一人で敵に立ち向かおうとしてるのなら! わたしだって、大切なものを守るために戦いますよ! いいですよね、恭一さん!」
恭一:「駄目だと言ったところで、君は絶対引き下がらないだろう?」やれやれと肩をすくめて答えます。
ミスト:「判りました…では、力をお借りします。その代わり、お二人はこの身に代えても護りましょう」
GM:このメンツはホント面白くなるだろうなぁ、と思ってたら、ミドル2でもう良い会話が出てるよ! それでは、ここでシーンを切ります。絆チェックは何か、ございますか?
藍子:今回は見送りにしておきます。
恭一:ここでは特に無い、かな?
GM:あ、そうそう。面倒なので、内容書き替えに関してはダイスを振らずともOKとします。
ミスト:藍子の絆を好敵手から庇護に。
藍子:わーい!
ミスト:彼女は自分のような兵器とは違う、何か別のものだと認識した(笑)。取得は…今のところ無しかな。
GM:了解しました。それではシーンを切り…うわうっかりした。ここで全員に、[SA:“姿無き復讐者”を倒す]を差し上げます。
▼絆/エゴの変化
ミスト:藍子への絆内容を好敵手から庇護に変更。
藍子:「じゃあ一番やわらかボディな恭一さんを二人で守りましょう、ミストさん!」
GM:やわらか戦車かと思って吹いた。
恭一:確かに武器の類はお持ちでないが!(笑)
ミスト:いっそキョウイチに《盟約》して乗って貰うという手も(ぉ
GM/藍子NG:「あと、怪しいところって言っても16mは目立つよぅ!」交戦するとそうなるんですよね(ぁ
ミスト:まぁそうなるのかな(笑)。
GM:そりゃぁ、ナイフでは殺せないわ…(笑)。他の人は、魔獣化しても概ねヒトガタサイズです。とも言っておく。でなきゃ裏路地では殺されないだろう(ぁ
恭一:むしろ魔獣化したら小さくなったり(笑)。
GM:ありそう!(笑) ナイフで殺したのにやけに傷痕がでかかったりするんだな! 背中全面にズパーっと裂傷が!(笑)
藍子:採石場とかでないとミストは襲えないだろ…(笑)。
恭一:採石場って、まるで特撮だな(笑)。
ミスト:そこで結界器相当の「マクー空間」ですよ(ぉ
恭一:あえて「まぬけ時空」で。
GM:いやまぁ…。最初は、OP2は研究所の最奥で黒崎と対峙、だったんですが。死闘を尽したらそもそも施設がヤベェと思って、変更したりとか…(笑)。
ミスト:崩れますね。私以外は全員下敷き(ぁ
GM:アッー!! 何だ解決じゃん(コラ
藍子:Σ( ̄□ ̄|||) 何が解決なの!?
恭一:それレンも死ぬけどいいの?(笑)
GM:いやでもほら。ミスト以外全員死んだら、復讐も何も既に死んでるわけで(略)。黒崎は《彼方への門》残してたけどね(ぁー
恭一:じゃあミストは結局復讐されるじゃない!(笑)
ミスト:始まる前に全てが終わる事件。起承転結の起がない状態。まさに完全犯罪(何
GM:完全過ぎて涙が出てきた。
恭一:むしろ起承転ないですよねそれ(笑)。
GM:そう言えば、風里に会った時にも〈知覚〉しそびれてたね。忘れないウチに言っておくけど(笑)。
藍子:しなかったですね!(笑)
GM:orz ひさびさGMだからってこれは酷くないか私…?! まぁ裏で言っちゃったとおり、藍子ならピンと来ると思いますよ。挙動的に。無意識でも何となく、察してるんじゃねぇかな。位。
藍子:会ってから何日かは経ってるだろうしなぁ。
恭一:関節が動くたびに油圧シリンダーの音がしたりするんですね。わか(略
GM:それは流石に日常生活に支障が…。
恭一:そしてその音を、常に大声で歌い続けることで誤魔化す! 完璧!
GM:半端ねぇ(笑)。ふえへへへ!
恭一:カーッカッカッカ!!
藍子:ギョッギョッギョッギョッ!!!
―――とまぁ、脱線はこのくらいにするとして。
GM:これから、様々な特殊ルールについて解説します。えーと、とても長いので覚悟してください。マズ、今回のクライマックスの迎え方とタイムリミットについて説明します。
1.クライマックスは、「“姿無き復讐者”との対決」である。
PC達は“姿無き復讐者”の正体を突き止めれば、宣言することでいつでもクライマックスに突入する事が出来る。
但し、PC達が突き止めた犯人が間違っていた場合、「陰謀ポイント」を+10d6する。
(要するに、正しい犯人を突き止めれば、有利な状況でこちらから戦いを挑むことができます)
2.1シーン経過するごとに、「陰謀ポイント」というポイントが2d6増える。
このポイントが10、20、30…と、10の倍数を超えるごとにPCに不利なイベントが発生する。
(これは、“姿無き復讐者”が次の事件に向けて準備を進めていることを表します)
3.陰謀ポイントが50になった場合、不利な状況でクライマックスに突入する。
(PCの推理が進む前に、“姿無き復讐者”の準備が整い、襲われる、ということです)
4.陰謀ポイントの2d6はシーン冒頭にシーンプレイヤーが振る。陰謀ポイントの初期値は0。
5.愛1点で振り直しが可能。ただし、GMサイドからも罪1点で振り直しを指示できる。
GM:続けて、情報判定シーンのルールを説明します。
1.シーンプレイヤーは、GMの提示した情報項目のうちどれか一つを選んで調べる。
2.その際、同じ情報項目を調べたいPCはシーンに登場することで、同じ項目に対して判定が出来る。
3.判定に使える技能は複数あるが、どれでも得られる情報は同じ。
出た達成値、出る情報に応じてシーンを作り、シーンの最後に情報を開示する。
4.達成値はシーンに出たキャラクター全員の達成値のうち、最大値を取る。
これは、シーンを重ねるごとに累積する。Crtが出た場合、達成値を2倍で計算。
(例えば、二人が11、14(Crt)を出したら、14×2=28扱い。次のシーンで同じ項目を調べて11、13が出れば、28+13=41)
5.情報判定の達成値を+5することも可能。ただし、その場合は調査対象と絆を取れない。
(ルール的に言うと、絆チェックの難易度を+20ぐらいします。ので、そのつもりで)
シーンに出たPCは全員で達成値ブーストするかしないかを選択。シーンプレイヤーの意見を優先します。
(本人に話を聞くか、第三者経由で話題を集めるか、という選択肢です。
後者を選ぶ場合、より確実な情報が手に入りますが、NPCがシーンに出ないので絆を取れないのです)
6.また、GMから提示しない隠しボーナスが幾つかあります。
これに関しては、調査中にPC側から宣言があった場合お教えします。
(トリックを見破る、とか、何かに気付く、とか…そういう推理要素です)
7.情報収集以外のシーンが欲しい場合は、舞台裏でGMに提案してください。
GM:ちなみに、GMから提示する、調べられる項目は以下の4つです。
○赤谷風里 〈情報:魔物〉〈情報:裏社会〉
○黒崎高雄 〈情報:魔物〉〈情報:企業〉
○赤谷圭介 〈情報:噂話〉〈情報:裏社会〉
これらの情報の目標値は5/10/15/20/25/30。
達成値30の情報が出れば、確実にそのNPCが白か黒か判ります。
○真相解明 〈交渉〉〈情報:警察〉
この情報の目標値は10/20/30/40/50/60。
達成値60の情報が出れば、“姿無き復讐者”の正体が判ります。
この項目のみ、「陰謀ポイント」によるイベントで−修正がついたり、逆に隠しボーナスで+修正がついたりします。
(証拠品を隠されたり、逆に発想の転換によりトリックを見破ったり…という事をデータ的に再現したものです。
真相そのものを掘り下げることが出来ますが、確実で遠回りな道のりです。
確実な道なので、“姿無き復讐者”は邪魔をしてくるわけです)
GM:以上。何か質問が無ければ、進めます。長い文章なので、ちょっと次のシーンの開始の前に時間をおきますね。
恭一:ほー。
ミスト:何か、凝ったギミックを組んできましたね(笑)。
GM:かなり凝ってます。長くて申し訳ないですが。簡単に言ってしまえば、シーンごとに情報は1つ調べられる。ただし、シーン数が増えると、敵にとっても有利になる。そういうシステムです。で、各情報の一番下だけは、それぞれのPCは既に持っているということです。まぁ、合流してお互いに公開した今だと、達成値5の情報は今更必要無い話になってしまいますね…(笑)。
ミスト:これは、エトランゼ系のキャラは出しにくいですね…(笑)。
恭一:これはそもそも聖は選択肢になかったんだろうな(笑)。
GM:はい、だからPC候補からは真っ先に外しました(笑)。
藍子:《託宣》。これでGMが殺される(笑)。
GM:そうそうそういうのがね!(笑)
恭一:あぁ(笑)。
GM:まぁ、そういうわけで、シーンプレイヤーが何を調べたいか宣言。それに応じて、他のPCは登場判定を…って感じかな。ちなみに、次は恭一さんのシーンですんで。
藍子:まぁエトランゼでも30とかまではそうそう出ないよなぁ。
GM:流石に、一発で出されたら不貞寝します(笑)。
ミスト:優一くらいに特化してたら判りませんけどね(笑)。
恭一:聖なら、〈噂話〉〈裏社会〉〈魔物〉なら期待値で30だ(笑)。
GM:絶対えらばねぇぞ(笑)。
恭一:でしょうね!(笑)
GM:で、どうでしょう。判らないところとか、あります?
恭一:大丈夫……かな? 多分。
GM:まぁ、後から問題が出た場合もその都度聞いて頂ければ。
藍子:風里がフルメタルなんじゃないかという予想をオープンにするには、RP必要でしょうか?
GM:RPは必要ないです。まぁ…シーン的に、次に風里の話題が出たときにでも表で言って頂ければ。
藍子:了解です。
GM:実際、風里の正体が何であれ、事件の真相そのものに食い込んでるわけじゃないので(笑)。真相解明ポイントは増えません。悪しからず。
藍子:まずは第一容疑者である黒崎か、依頼人の裏を取る意味で赤谷の調査ですかね。
GM:じゃあ、とりあえず、シーンは進めますね。
一同:はーい。
●ミドル3 『推理の螺旋』シーンプレイヤー:恭一 登場難易度:7現在の陰謀ポイント・0
風里・0/黒崎・0/圭介・0/真相・0
GM:それではシーンプレイヤー。まず2d6を振って、陰謀ポイントを増やしてください。最初から陰謀ポイントが10以上増えたら私は笑うぞ(ぉ
恭一:(ころころ)7。見事な期待値だ。
藍子:よすよす、期待値。
GM:期待値ですね。愛での振り直しはしますか?
恭一:いや、さすがにしない(笑)。
GM:ですよね!(笑)
恭一:これで振りなおしていいのはエックスさんぐらいだな(マテ
GM:では四項目のうち、どれを調べましょう?
○赤谷風里 〈情報:魔物〉〈情報:裏社会〉
○黒崎高雄 〈情報:魔物〉〈情報:企業〉
○赤谷圭介 〈情報:噂話〉〈情報:裏社会〉
○真相解明 〈交渉〉〈情報:警察〉
ミスト:私がクリティカルを狙えるのは、風里と黒崎だけですね。
藍子:私は情報は噂話しか無いので、赤谷の調査以外では役にたたなさそう(笑)。
ミスト:期待値的に考えて、調査に費やせるミドルは7シーンが限度かな。
GM:まぁ別に…8シーン9シーン費やして、返り討ち作戦もアリっちゃアリですが(笑)。オススメは致しかねます(ぁ
ミスト:最悪、《電光石火》を使ってでも成功させましょうか(笑)。
恭一:こう……賢い選択肢は、情報屋もあるしクリティカルの可能性もある上二人を調べることなんでしょうが。キャラシートに燦然と輝く〈交渉〉技能1レベルが、僕に悪魔の囁きを(略
GM:悪魔の囁きすぎる…!(笑) いや構わないですが。少なくとも10の情報は出てて、20以上稼がないと新しい情報は出ませんよ…?(笑)
藍子:真相解明は一通で挑戦しない限り、到達無理っぽい(笑)。
GM:いやまぁ、どっちでもいいんですがね!(笑) どっちでも真相にはたどり着けはします。一応。
恭一:まぁ、さすがにやりません(笑)。
藍子:第一容疑者である黒崎の動向を追うのに1票。
恭一:そうですね。黒崎が妥当でしょうね。
ミスト:《ブーストアップ》でも情報収集判定は出来るよね…(悪魔の囁きパート2
GM:嫌な囁きが聞こえた!(笑)
恭一:ぶっ!(笑) それはさすがにもったいなさすぎる!(笑)
GM:出来る、としますが…それ、達成値出ないんだよなぁ。困ったことに。アレ、クリティカルしたら6ゾロ扱いか。まぁ、ソレをする場合は、6ゾロ扱いで達成値出して2倍します。
恭一:まあとりあえず黒崎を調べましょう。
ミスト:賛成。今のところ第一容疑者だし。
GM:では、黒崎高雄を調べるのですね。調べたいPCは登場判定してくださいなー。
藍子:まず登場判定いたします。(ころころ)出れました!
ミスト:(ころころ)はい、大丈夫。
GM:来れた来れた(笑)。では、調査するのは3人。情報判定の達成値を+5することが出来ますが、この場合は調査対象と絆を取れません。達成値ブーストしますか?
恭一:……この人にはなんか共感できそうな気もするから、達成値ブーストはあんまりしたくないな!(笑)
藍子:今回は止めておきましょうか。
ミスト:シーンプレイヤーの意見を優先で。私はブーストしたいところですけど。
GM:シーンプレイヤーの意見を尊重。達成値ブーストはしない、でいきます。〈情報:魔物/企業〉で調べてください。技能と情報屋の有る無しは一応宣言してね! さて、どこまで出るかねぇ。10も出なかったらマジで笑うしかないが、それはないだろう…多分!(笑)
藍子:技能無しなのでクリティカル抜きの6ゾロにのみ賭ける!
ミスト:〈情報:魔物〉と情報屋があります。と言うか、それしか持ってない(笑)。
GM:振って振ってー!
藍子:【社会】平目で(ころころ)…7!
ミスト:では、行きます!(ころころ)あ…笑うしかないかも。達成値9(笑)。
GM:(・Д・!)
恭一:アリアリの〈情報:魔物〉で振ります。(ころころ)またも見事な期待値、達成値14。
藍子:あぶあぶ。
GM:一応聞こう。振り直しは、しますか…?(笑)
ミスト:今回はしません(笑)。
恭一:……15欲しかったなぁ。
GM:あー…。まぁ、実は、10の情報では居場所は割れないので、実際出てこれないっちゃ来れないんですが。NPCがね(ぁ
藍子:こういう時エトランゼがいると「じゃあ《テクニカルサポート》」とか酷い事が言える(笑)。
恭一:うーん……ミストに振りなおしてもらった方がいいかもしれないかもしれない。賭けではあるけれど。
藍子:期待値だから下がるのも五分五分ですけどね。
ミスト:次のシーンで達成値を足せるので、それを見てからでもいいかなと思ったのですが。今のまま振り直しても期待値で恭一より低いから、あまり足しにならない気がする。
藍子:無理して伸ばすのはもうちょっと先でも良いと思います。今は着実に地盤を固めないと。
恭一:……そうですね。
GM:まぁ、とりあえずやって見りゃあわかるさ。陰謀ポイントがクソ高かったわけでもないので(笑)。
ミスト:全員ファンブル寸前の出目だったら、さすがに振り直すしかなかったですが(笑)。
○喫茶『ブラックロータス』
GM:キミ達がちょうど三人喫茶店にいるところに、恭一に新しく情報が届いたことにしようか。
藍子:FAXでも着ましたか。
GM:じゃあ、恭一。キミの電話が鳴る。
恭一:取りましょう。
GM/情報屋:「もしもし、聞こえるか? あの依頼は、どうやら受けてくれたようだな。中々難問だったようだが…」
恭一:「まあ、生活がかかってるんでね」
GM/情報屋:「まぁ、そう言うとは思ったよ。だから優先的にお前に回したんだ。だが、投げっぱなしも悪いと思ってな。一応こっちでも調べたんだが…」いやな沈黙。
恭一:「……どうした?」
GM/情報屋:「正直、俺はお前に紹介したことを、少しばかり後悔してるよ。まぁ、乗りかかった船だし、今更だろうがな」
藍子/情報屋:「実は……うっ、誰だお前(ドタンバタンガシャン)つーつーつー…」
GM:何故わかたし。いやジョーダンですが。FAXとメール、どっちがいいかね。
恭一:メールでいいかな?
GM:では、情報項目開示しますよ。良いかね。
恭一:はい。
GM/情報屋:「まぁ、ともかく。疑わしい奴を調べておいた。引き続き調査は続けるが、今の所手に入った情報は送っておくよ」
恭一:「なんだ、えらく歯切れが悪いじゃないか」
GM/情報屋:「…セカイってのは、意外と狭いって実感しちまってな。メールで送信しておいた。添付ファイルを確認してくれ」
恭一:「……? まあ、いい。助かる」よくわからないが、礼は言っておこう。
>黒崎高雄 〈情報:魔物〉〈情報:企業〉
達成値5:元MMM研究者。元、がついているのは1〜2ヶ月ほど前の事件のせい。
半魔達によって研究データを破壊され、自身も重症を負って逃亡し、行方知れずだからである。
ちなみに、その際のブラッドはフルメタル/エトランゼだった。
達成値10:周囲から変な目で見られてもお構いなしという筋金入りの機械偏愛者。
自分の創り出したゴーレム達を、それはもう子供達のように可愛がっていたとか。
事実、彼の作りだす次世代ゴーレムは、「まるでヒトのようだった」とまで言われるほどだ。
GM:ここまでの情報が、メールには添付されていた。良い所で切れたなぁ、と思って私は笑ったよ。
藍子:ふむー…今まで分かってる事柄と大差ないか。
恭一:ですねえ……。
GM:まぁ、そういうことですね。ミスト視点の情報と合わせると判ることなので。
恭一:まぁ、出目がよくなかったし、仕方ないか。
GM:何かこう…。恭一さんにとっては酷いところで切れたなぁ、とも思うよ(笑)。
恭一:「なるほどね……」メールを見て、ほんの少し憂鬱げに呟きます。
藍子:「きょ、恭一さん! ほら、恭一さんはアイゼンメーデルさんを、悪い事には使わないじゃないですか! この黒崎って人とは違いますよ!」取り繕うように。
恭一:「ありがとう。でも僕は大丈夫だ。そう気にしてくれなくてもいいよ」藍子ちゃんに気を遣わせるのは本意ではないので、安心させるように微笑みかけます。
藍子:「ミストさんを狙ってるのがこの人ってのは、恐らく間違いないんですよね。そうするとやっぱり、新型のゴーレムを使っているんでしょうか?」
ミスト:「どうでしょうか。飛び道具にしても、現場に残されたのがナイフだけというのは気になりますし」次のシーンに期待かな。…どうも、実行犯ではないような気がしてるけど。
恭一:怪しすぎる登場人物は犯人ではないの法則ですね。
藍子:実行犯はゴーレムなんでしょうけど。鬱シナリオって銘打ってるからなぁ…嫌な予感しかしないんだぜ(笑)。
ミスト:いや、むしろ『ゴーレムがやったかも』という、その前提から疑ってます(笑)。
GM:ところで、ゴーレムさんの戦い方をミストは知ってるので言うのですが。まぁ、一般的なフルメタルと大差無いです。個体差もあるし。殴りかかる奴も、大型兵器を《融合》で取り出して攻撃する奴も、銃撃つ奴も色々ってぇ事です。
恭一:《マナクラッシャー》(*)! 《マナクラッシャー》!(笑)
GM:それもいたけど何か?(笑)
恭一:……やるな黒崎っ!
GM:半端無いでしょ?(笑)
恭一:PLが黒崎に絆/尊敬を取りたいぐらいだ(笑)。
藍子:《マナクラッシャー》をメインウェポンにするフルメタルを一度見てみたい!
(*)《マナクラッシャー》
フルメタル唯一の[特殊攻撃]アーツ。攻撃力はそれなりだが、『高コスト/射程:近接/物理属性』の三拍子ならぬ三重苦。
あまりに微妙すぎる性能のため、取得するPCは皆無。しかし、だからこそ愛する物好き浪漫に満ちたPLも稀にいる。
ミスト:考えつつ。「全身に刻まれた斬撃、しかし周囲に犯人の痕跡は無し。…ライガの遺体と現場の状況を詳しく調べたいところですね」
GM:その発言も出たので言うのですが。同じタイミングで、今回の現場の情報も届きました。まぁ、出所は突き詰めればサツからの情報ね。現場の写真と、凶器の写真。どちらもまぁ、今までの2件と大差無いです。同一犯と断定して良いでしょう。
ミスト:全身の傷痕は、どれも同一の凶器によるものでしょうか? そしてナイフとは一致しますか?
GM:さて、そこに考えが至ったのならば、写真から判ることを調べてみますか。〈知覚〉で。
ミスト:…PLの考えは至っても、PCの能力が至らない…(笑)。
恭一:誰も〈知覚〉は持ってないもんなあ(笑)。
GM:まぁボーナスというのは、こういう風に出ます、ということ。判定の機会が増えるんだよ!ってことね(笑)。
藍子:もし麻那さんが居なかったら、推理を前に進めるのにどれだけの時間を要しただろうか…助かります、本当。こっちもちゃんと考えないとダメだなぁ。
恭一:あ、そうだ。一応これを確認しておきたい。
GM:(・ω・)? あ、ナイフに指紋は無かったです(笑)。それがあると、犯人断定出来るから。
恭一:トリックっていうのは、アーツとかのデータ的な裏付けのあるものなんですか?
GM:データ的な裏づけは、ある程度あります。こう、PLの推理小説好きを確認する場所ではないので(笑)。
恭一:わかりました。PLが推理する方針として、そこは確認しておきたかった。
藍子:全員で挑戦できますか?
GM:写真を見るなら、全員で出来ますよ。一番高い達成値を取ります。要するにこれ、「○真相解明」の判定と同じ扱いなんで。
藍子:〈知覚〉は無い! 【知性】平目!(ころころ)達成値12!
ミスト:指紋は期待してないけど、別のことは確認したい。ナイフは握って使われたのか、それとも射出されたのか、或いは『ひとりでに動いた=何の痕跡もない』のか。判定は平目で(ころころ)達成値8。ダイス目は相変わらず…(笑)。
恭一:(ころころ)うわ低い、達成値7。
GM:どうだろう。流石に、握り締めてヒビが入ってるとかなら断定できますが…。指紋がない以上、どう握ったのかとか、どう投げたのかとか、そういう推測はつけられないと思います。
ミスト:要するに、血痕とかで判らないかしらと。握ったなら拭き取った跡とかあるでしょうし。それ以外なら、そもそも拭き取る理由もない。
GM:あぁなるほど。では、達成値の一番高い藍子ちゃんの12に、その発想によりボーナス+5を入れて、17。コレを、「○真相解明」の累積値に加算します。
恭一:おー。
GM:ちなみに、警察の情報から答えは出ます。拭き取った痕跡はない。まぁ、それが握ってない、に繋がるかどうかはともかくね。とりあえず、藍子ちゃんは気付いた。多分これ、武器はナイフオンリーじゃない。他の刃物が関わってると思う。
藍子:しかし平目だと藍子が一番【知性】が高かっただなんて…。
恭一:〈知識〉なら助手もあるから勝ってるんだけどな(笑)。
ミスト:ミストは能力的に、情報収集判定は捨てたも同然…(笑)。
藍子:アティ/メタルだと情報収集はちょっぴりキツいですよね。
GM:まぁ、17だから新しい情報は出ないけどね…ほぼ推測で、情報判定で出るモノは持っていかれてる感がある(笑)。PLが判っても、PCは判らないことがあるんだよ!ってことさ(コラ
ミスト:現場がどれも粗大ゴミだらけだったのも気になってるのですよ。全部じゃないかもしれないけど。粗大ゴミの一部に、直接肉片や血液が付いてたりは?
GM:その辺は、今の〈知覚〉判定に含まれてます(笑)。まだピンとは来ないね。ただ、その山は激しい戦闘によって崩れてるんで、付いているか付いてないか、と言われれば付いてます。
藍子:「これ…現場に残ってるのがナイフだけだったから気を取られがちでしたけど、恐らく他の凶器も使われてますね」
ミスト:「そうですか…やはり」と、確認を取って頷く。
GM:というか…さ。もう、真相解明とか、振る必要なくね?(笑)
藍子:「そうすると、現場に残されたナイフは犯行声明みたいに考える事もできるんじゃないでしょうか。もしくは警告とか」
恭一:「あるいは、ミスリードというのもあり得るかな?」
GM:というかもう、そこまで勘づいたなら更に+5していいです(笑)。達成値20の情報が、明かしても無駄になったので。
>真相解明 〈交渉〉〈情報:警察〉
達成値10:被害者は全て、背中に刺さったナイフにより死んでいる。
それ以外にも身体のあちこちに斬撃の痕があり、激しく血肉が飛び散っている。
これらから、激しく戦いあったのだろう、と予想される。
また、全てが粗大ゴミの積まれるような、人通りが殆どない路地裏のつきあたりで殺されている。
達成値20:全ての事件が似たような場所で行われている。
ということは、このような場所が犯人にとって都合がいいということだが…。
何が条件なのだろうか。また、何故必ずナイフが致命傷なのだろうか。
どう考えても、凶器がナイフだけとは思えないのだが。
GM:こういうわけ。もう意味がねぇのなんの(笑)。
恭一:とりあえずPL的には、GMがサプリのデータ知ってるかどうかをやけに確認取ってたのが、気になってならない(笑)。
ミスト:あー、そっちから類推する手もあったか。私は純粋に、現場の状況を想像して疑問点を確認してたのですが(笑)。
GM:あぁいやそれは、初心者さんが多かったので、一応。まさかこのメンツではないと思ったんですが(笑)。「実はないぜ!」とか言われたら超困るんで(笑)。
一同:なるほど(笑)。
恭一:ああ、なんだ(笑)。
GM:無かったら、ルルブ外の奴はこっちから逐一、説明しなきゃならんなぁ、と思ってたんです。というわけでもう、いきなり真相がかっさらわれそうです(笑)。とりあえず、これ以上はもう言わねぇぞ!(笑)
ミスト:ひとまず、今はこれだけかな。
恭一:今22か。……〈交渉〉判定に《電光石火》使ったら+32か。
GM:(・Д・!)
藍子:変につっこみすぎたら、もし方向がズレた場合修正が大変そうだ。
GM:まぁ…リソースをどう切るのかは、任せます。フエッヘッヘ(笑)。多分、ルールが回りだしてからは、早いとは思うのですが。やっぱり、相当押してはいる…なぁ。
恭一:いやまあ、マジな話するなら、こんなところで《電光石火》なんて切りたくはない(笑)。
GM:フフフ。
ミスト:おや、私はいっそ《電光石火》使っても良いかしらと思ってましたが(笑)。
恭一:あー、そっか。《リセット》取ったし、《歩く影法師》も持ってるから、アリっちゃアリか。
何はともあれ、キミ達は少しだけ黒崎という男を知った。
それが良かったのかは、まだ判らない。ただ、確実に一歩は踏み出せた。ハズだ。
GM:絆チェックのコーナーです。黒崎相手に判定が可能です。本人は出てこなかったけど…。
ミスト:まずは恭一へのエゴを書き換え。(ころころ)よし、絆/協力に(笑)。
藍子:黒崎に挑戦してみましょう。絆になりそうだけど(笑)。
GM:エゴりたいなら、任意にマイナスしてもいいですよ。成功した場合、絆かエゴを選べる、という形でも。
恭一:では、黒崎に絆チェックを(ころころ)では、黒崎に絆/共感を。
藍子:(ころころ)絆になったので憐憫で。なぜ被造物に向けられる愛情を他の誰かにも向けられないのだろう。
恭一:なんか少し耳が痛いぞ!(笑)←人形への偏愛持ち
GM:HAHAHA。
ミスト:えーと、事件で死んだ仲間達に。(ころころ)あ、エゴった(笑)。
GM:何か、祟ってるねダイス(笑)。
恭一:戦闘で鬼回りするフラグですね(ぇ
ミスト:エゴ/報復で取ります。変えられると良いな(笑)。
GM:そうですね…(笑)。では、シーン切りますよ。
▼絆/エゴの変化
藍子:黒崎高雄に絆/憐憫を取得。
ミスト:恭一へのエゴを絆/協力に変更。死んだ仲間達にエゴ/報復を取得。
恭一:黒崎高雄に絆/共感を取得。
藍子:どうも今日の麻那さんの出目は今ひとつな気が…。
ミスト:かなり出目悪いですね…後で良くなるといいけど。
恭一:あれ、僕今日最大の出目が7?(笑)
GM:一応、ミストは登場判定でダイス10出してるんだけどな…(笑)。
●ミドル4 『恩讐の彼方に』シーンプレイヤー:藍子 登場難易度:7現在の陰謀ポイント・7
風里・0/黒崎・14/圭介・0/真相・22
GM:それではシーンプレイヤー。まず2d6を振って、陰謀ポイントを増やしてください。
藍子:(ころころ)ぐっは、9。
GM:おー来た来た(笑)。振り直しはしますか?
藍子:うむむむむ、振り直しするには微妙なところ。
ミスト:振り直すなら判定に使いましょう。今は勿体ない。
恭一:どうせ振りなおしても、次のシーンで20になるのは避けがたい気がするし。
藍子:あまりリソース使っても、後でガツンとでかい目出てしまっては元の木阿弥ですしね。と、通し。
GM:了解しました(笑)。では、調査対象を宣言してください。
藍子:黒崎を詰めていくか、赤谷の裏を取るか。
ミスト:黒崎はあと一回で判明しそうだから、まずは白黒はっきりさせたいな。
GM:まぁ、登場判定してから選択してもいいですよ。
恭一:あ、先に登場判定していいんですか。
GM:えぇ。一応、このシステム。自分が会いたくもないNPCに会わないように、調査対象決めてから登場って言ったんですが。別にどっちでも構わないです。
ミスト:では登場判定。(ころころ)8で成功。
恭一:(ころころ)おい、出目11って!(一同笑)
GM:半端ねぇ(笑)。
ミスト:その出目は情報で欲しい!(笑)
恭一:すっごく気まずいな、これは(笑)。
GM:笑いで死ぬかと思った(笑)。
恭一:切なさで死ぬかと思った。
藍子:さて、シーンプレイヤー回ってきたことだし、風里のことをぶっちゃけておくか。
GM:で、何を調べますか?(笑)
藍子:調べるのは黒崎で良いですかね?
恭一:黒崎でいい、かな?
ミスト:ひとまず彼さえはっきりすれば、最悪二分の一の確率で犯人に行き着く。
藍子:OK。
ミスト:…この三人の中に犯人がいると仮定して、の話ですが(ぁー
恭一:それはすごく重要な問題だ(笑)。
GM:ゲーム的に問題じゃないかそれは(笑)。延々と調べさせておいて、実は「真相解明」をマックスにしないと辿り着けないとか(笑)。
恭一:部外者が犯人のミステリ読んだことあるので、その辺は何とも(笑)。
ミスト:現時点だと、とりあえずPCから見ての関係者がこの三人というだけなので(笑)。調査の結果、別の容疑者が現れるのは別におかしな事ではない(笑)。
恭一:ですよねえ(笑)。
GM:まぁ、メタい話だからPC視点では判らないのだがな…(笑)。
藍子:調査対象ですが、黒崎を詰めていきましょう。
GM:了解しました。では、ブーストはしますか?
藍子:ブースト無しで良いですかね?
ミスト:ブーストしても絆書き換えは可能でしょうか?
GM:えーと。内容操作は構いませんが、このシーンではエゴを絆には出来ません。という意味。まぁ、最終的にはシーンプレイヤーの意志を尊重します。が。
藍子:じゃあブーストしてしまった方が良いかな、後々書き換えるチャンスがあるなら。
ミスト:ここは確実に詰めた方が良いかと考えます。…ぶっちゃけ、ダイス目に自信がない(ぁ
恭一:ブーストすれば2d6+4+3+5になるので、出目4以上なら全部わかりますね。とフラグを立ててみる(マテ
GM:流石に出目4が出なかったら吹く。 とフラグを立ててみる。
ミスト:やめてーフラグはやめてーホントに出そうで怖いのよー(←棒読み
藍子:ではブーストだ!
GM:それでは、ブーストします。+5のボーナス込みで情報判定をお願いします。…まぁ確実に出るだろうから、いきなり隠れ家に突入なシーンに(笑)。NPCと逢わない事を示すとか、もうどうでも良いよな。それはそれこれはこれ(笑)。
藍子:でも結果は他の人に任せるわ!(笑) (ころころ)達成値15(笑)。
恭一:唸れ僕のダイス! いやマジでここで唸られても切ないが!(ころころ)達成値19。くっそ、見事な期待値だ。ネタにすらならない!(笑)
GM:恭一さんが、地味に役に立ってる。あくまでも地味に(笑)。ダイス的な意味で(笑)。
恭一:ここはむしろ3とか出したかった(ぁ
ミスト:必要な達成値は出たみたいですね。一応、私も振った方が良いのかな(笑)。
GM:一応どうぞ(笑)。
ミスト:(ころころ)達成値19で成功。でもこれ、ブーストしなかったら失敗でしたね(笑)。
藍子:同値!(笑)
GM:うーむ流石だ。では、14+19で33。黒崎に関する全ての情報が明かされます。
藍子:よし、出た情報次第で、やはり風里の秘密を打ち明けよう。
恭一:……僕、帰っていいかな。なんか切ない(ぁ
藍子:ここが貴方のお店ですよ!(笑)
○数日後/郊外の廃墟
GM:さて、また別の日の話です。引き続き調べるよ、と言っていた情報屋が、遂に黒崎の最後の目撃情報…“最期”じゃないからね!(一同笑) 要するに、隠れ家を見つけた、という話になります。
ミスト:あ、死んでたのかと思ったのに(笑)。
恭一:僕も死んだかと思った(笑)。
藍子:あー、なるほど。幾日か経過してるわけか。
GM:そういう感じです。具体的には、1シーン1日ぐらいを目安に考えてください。だから、情報達成値が累積するんです。
恭一:ああ、なるほど。
藍子:確かに1時間や2時間でこんな情報が手に入るはずもないからなー。
ミスト:でも、陰謀ポイントもそろそろ貯まりますね。次で20は越えそうだし。
恭一:あれ、そういえば陰謀ポイント累積によるイベントってのは、どのタイミングで発生するんですか?
GM:マスターシーンがその都度入ります。
恭一:なるほど。わかりました。
藍子:それだけ長いスパンだと、合間合間を縫って風里に会いに行ったりしてるんだろうか、わたし(笑)。
GM:多分(笑)。まぁ、どれぐらいの頻度なのかにもよる。2〜3日に一度なら、まだ会ってないだろうし(笑)。
藍子:会いに行って1シーン経過すると、今回のシステム的には厳しいな。
GM:いや、それは別途、シーンを取りますよ。情報収集シーンではないので(笑)。
藍子:おお、それは助かります。
ミスト:調査のついでに会えばいいのでは…って、ポイントが貯まるのは情報収集シーンだけですか。
藍子:何らかの会話の結果、またヒントが出てくるかもしれないし。会う意味はありそうかな。
GM:いやそれは…(笑)。ヒントを出すのは情報判定になるんで…(笑)。どっちかと言うと、わざわざシーンを取らずとも、調べるついでに逢えると言えば逢えます。本人の情報項目もあるし。そうしないと、情報シーンが寂しいともいう(ぁ
藍子:なるほど。
GM:というわけで、黒崎の現在の潜伏先になります。少し街から離れた、廃墟。…と見せかけて、実はここ、床下に隠し通路がある。そういう感じです。
藍子:念の為、ガントレットと鏡の盾だけは持っていこう。
GM:あいよ。で、潜入ですが…。狭い通路です。人一人がやっと通れるほどのね。どう並ぶ?
恭一:まさかBBNTで隊列聞かれるなんて(笑)。
藍子:この状態で一番硬いのは、わたしとミストさんのどっちかな?
GM:やー別に、気にしないで降りていただいて構いませんのよ? フエッヘッヘ(笑)。
ミスト:ずい、と私が先頭に立ちます。普通なら、知覚が高くて回避か防御に長けた人を前に出すんですけどね。ミストとしては、こうするしかない(笑)。
恭一:……ミストを前に出していいのかなあ(笑)。
藍子:ではそのすぐ後ろを行きましょう。状況からしてバックアタックの可能性は低いと信じたい。
ミスト:警戒しつつ進みましょう。いちおうアームドスーツは着用扱いで(笑)。
GM:流石に廃墟なので、重装備でも咎める人はいませんからね(笑)。
―――この廃墟、本当に人のいる気配が無い。
その割に、足跡があったりする辺り、やはり黒崎が隠れ家として使っているのだろう。
キミ達は一列になって、ゆっくりと降りていく…。
ミスト:「気をつけてください。現場の状況を考えれば、どこから不意打ちされてもおかしくない」と、小声で。
藍子:「ここで黒崎って人を捕らえられれば、万事解決ですよね?」小声で。
GM:さて、お馴染みの〈知覚〉判定です(笑)。ミストはそのまま。藍子はマイナス1、一番後ろの恭一はマイナス2。…お馴染みも何も、まだ2回しかやってないとか気の所為ですよ。
ミスト:なるほど、判定に修正が付くのですね。
藍子:【知性】平目(ころころ)達成値11。
恭一:(ころころ)おい、出目11とか…(笑)達成値12。
ミスト:同じく【知性】平目(ころころ)あ、6ゾロ(笑)。達成値15。
GM:(・Д・!)
藍子:ウヒャッホウ!
ミスト:何か、凄く無意味なところで…(笑)。
GM:クソ笑った。このタイミングとか、もったいなさすぎる。
藍子:活躍度が…!(笑) 先頭を進んでるから強力に警戒するのは当然か!(笑)
GM:相当ミストは、頑張ったね(笑)。もう何だよこんなに出すとか…(笑)。
ミスト:まぁ、一応は第一容疑者のアジトだし!(笑)
恭一:……帰っていいかな? マジ切ない(笑)。
GM:まぁ…さっきも言ったんだが、本気で人の気配が無い。あと、臭い。具体的には、鉄と油臭い。
ミスト:「…動体反応が、全くない…。それにこの臭気は…血液?」油臭いなら、違うかな。
GM:あと、足跡がね。ここ最近、全然ない。一週間ぐらい前から、無い。というわけで、前に進むかい?
ミスト:もしかして、奥には破壊された黒崎の残骸とかありませんか?(笑)
GM:いやいやいや(笑)。
藍子:「本当にここなのかなぁ? 動体反応どころかトラップの類が作動する様子も無いし」
GM:そう、それも気付いた。トラップも何も無い。
恭一:「……確かに妙だな、これは」
藍子:次第に歩みも大胆になっていくかもしれん。
GM:とりあえず、進むとだね…。やがて、扉に辿り着く。…ただ、それは既に半ば開いている。キィキィ言ってるぐらいだ。
ミスト:開けます。ばばーん。
恭一:〈聞き耳〉技能は必要なかったな(笑)。
藍子:これで簡単に最奥まで辿り着いて、どん詰まりで時限爆弾作動。時間制限つき脱出イベント発動!
恭一:なんてこった!
藍子:びっくりするほどスパロボ的展開。
―――まず目に付くのは、機械のパーツ。
もう、部屋に踏み場も無いほどに機械や工具で一杯。
次に目に付くのは、倒れ伏す死体と、こびり付いた血痕。
ミストが先に見たので判る。……間違いなく、黒崎だ。
ミスト:「…これは」
藍子:「!? こ、この人、もしかして!」
恭一:だいたい合ってた。
GM:あの時に負わせた重症も、マトモに治療が出来てないからね。最期で間違ってなかったのが尚更困った(笑)。
ミスト:「外見データは一致します。偽装してるのでなければ、クロサキ・タカオ本人のようですね」
恭一:「なるほど。人の気配がないわけだ」
GM:ただ、不自然なんだが、黒崎の遺体、ちょっと小さいんだ。具体的に言うと、パーツが欠けてる。足とか、色々。さて、データ的に公開するよ。
>黒崎高雄 〈情報:魔物〉〈情報:企業〉
達成値5:元MMM研究者。元、がついているのは1〜2ヶ月ほど前の事件のせい。
半魔達によって研究データを破壊され、自身も重症を負って逃亡し、行方知れずだからである。
ちなみに、その際のブラッドはフルメタル/エトランゼだった。
達成値10:周囲から変な目で見られてもお構いなしという筋金入りの機械偏愛者。
自分の創り出したゴーレム達を、それはもう子供達のように可愛がっていたとか。
事実、彼の作りだす次世代ゴーレムは、「まるでヒトのようだった」とまで言われるほどだ。
達成値15:彼の作る次世代ゴーレムは、「魔物を生体パーツとして組み込む」ことで能力が高い。
彼が行方知れずになった事件の時に乗り込んでいた機械もその類である。
(エトランゼの魔物を組み込んだ《リモートコントロール》に《戦友》していた)
即ち、黒崎高雄本人は1〜2ヶ月前の時点で魔物ではなかった。
行方知れずだったが、この街での目撃情報がちらほらある。
達成値20:既に逝去している。おそらく、事件の際の怪我が祟ったと思われる。
達成値25:彼の遺体は不自然に欠けている。具体的には両腕や頭以外はあちこち。
最後まで工具を握り締め、何かを作っていた辺りからも、機械偏愛っぷりが窺えるだろう。
達成値30:イモータルなどの魔物になることで復活をしてなど、いない。
少なくとも、彼自身が何か行動を起こしているわけではない。
――――つまり、“姿無き復讐者”ではない。シロだ。
GM:以上のことが、現場に踏み込んで判った。そういうことね。これで30の情報が出ないと、それはそれで面白いのだが。しかし…藍子ちゃんの夏休みが血塗れなんですがどうしよう(何
藍子:開幕と同時にブラッディな夏休み。素敵すぎて涙が出そうだが、ロボットだからそんな事は無かったぜ!
恭一:ロボットだって、泣いていいんだよ。
GM:(・Д・!) 泣いて、いいんだよ…
ミスト:「…ひとまず、可能性の一つは潰せた。他の動機を持つ者を、探さねばなりませんね」
藍子:「うぐ…非道い……。でもこの黒崎って人、最後まで何かを作っていたようですよね。となるとやっぱりゴーレム……」
恭一:ここにある物から、彼がいったい何を作っていたのかを知る術はありませんかね?
GM:まぁ、データ的に強調はしていませんが。黒崎は、ゴーレム愛好家、専門家なので…。それ以外のものを作る、というのは考えられません。ここに転がってるパーツも、全てそれに関するものです。
恭一:なるほど。
藍子:「最期の瞬間までゴーレムを作っていた黒崎、黒崎を調査していた赤谷さん……それに、風里さん……」ぽつりと呟いて、何となく顔色が悪くなる。
ミスト:「復讐のためにゴーレムを作りだした。確かにありそうな話です。しかし…」考えつつ呟く。「…最後に見たクロサキの様子から考えると、腑に落ちないものもありますね」
藍子:「あ、あの。関係あるかどうかは分からないんだけど、実は凄く気になる事があって……」おずおずと挙手。
恭一:「なんだい? 今は少しでも、手がかりが欲しい」
藍子:「恭一さんに調査を依頼した赤谷さんと関係が深いと思われる、わたしの友達の風里さんについてなんですけど……。彼女、もしかしたら……いえ、おそらく『わたしと同じ』なんです」
GM:口に出したね?
藍子:出しちゃった!
GM:ならば、口に出したキミは、自分で言ってハッとする。どう考えても、そうとしか思えない、と。
>赤谷風里 〈情報:魔物〉〈情報:裏社会〉
達成値10:フルメタルの《メタルボディ》で、《心魂機関》持ちである。
稼働してまだ日が浅いので、ココロ、感情がイマイチ理解できていない。
でも、本人は本人なりに、感じた想いに従って行動する。
具体的には、製作者や家族、そして友人の想いを大切にしようとする。
GM:この情報が判定ナシでオープンした(笑)。
ミスト:「同じ…それは、自律型兵器として造られた、という意味においてですか?」
藍子:「兵器としてかどうかまでは分かりません。けど、今なら確信できます。彼女は人の手で作られたロボットです。それも、おそらくはまだ生まれて間もない……だから初めて会った時、ふわふわとした印象を受けたんだわ。まだ自我が定まりきってなかったから…」
恭一:「生まれて間もない機械人形か……」
ミスト:「クロサキが復讐のために作りだし、その命令を忠実に実行している…と?」敢えてPLは違うと思うことを言ってみる(笑)。
GM:本当にね…(笑)。違うと推測してるだろうってのは、何となくわかるんだぜ。
藍子:「っ! そ、それは違っ―――!」ミストの言葉を否定しようとして、否定する根拠も無い事に気付く。
恭一:「憶測でそんなことを言うものではないよ」
藍子:「恭一さん……」
恭一:「推測を並べ立てたところで、真相には辿り着けない。ともかく調べよう。……それが必ずしも、藍子ちゃんにとって良い結果をもたらすとは限らないけど、ね」
藍子:「は、はい……」
恭一:「それでも、まだこの事件に関わり続けるかい?」
ミスト:「…そもそも、フウリとやらを作ったのがクロサキだとも限りません。調査項目の一つとして考慮はすべきでしょうが。現時点で結論を出すには、どちらにしても早すぎるかと思います」あくまで冷静に、しかしどこか気遣わしげにも見える表情で。
恭一:「そうだね。彼女の製作者の裏が取れれば、もう少し色々とはっきりするだろう」
藍子:「……続けます。ミストさんの身が危ない事に変わりはありませんし、こんなモヤモヤした気持ちのまま、止めるわけにはいきません」
恭一:「そうか。……それじゃあ、そろそろ出ようか。ここはあまり長居する場所じゃあない」
藍子:「はい……」
GM:では、シーンを切ります。絆管理は何かありますか?
ミスト:“姿無き復讐者”に絆取得チェックを。
GM:まぁ、エゴになるんで…(ぁ
ミスト:あれ、エゴになるの?
GM:はい。でないと、ブーストしても他人に取ればデメリット無しでOKになっちゃうんで。
ミスト:なるほど。ではエゴ/敵対で取ります。これで枠が全部埋まったから、他のNPCには取れなくなってしまった(笑)。
▼絆/エゴの変化
ミスト:“姿無き復讐者”にエゴ/敵対を取得。
GM:まぁ、推論オンリーで語っても、結局水掛け論になっちゃうよ、と言っておく。
恭一:普通のシナリオなら違うのは常道なんだが、後味悪い鬱シナリオとなると、風里犯人説も十分ありうるのが何とも。
藍子:ですね。
ミスト:仮に彼女が実行犯だとしても、命令ではなくて黒崎の想いを受け取ってしまっただけでしょうし。どちらにしても、向かってくるなら倒すのですが!
藍子:まぁ取っ掛かりが出来たから、次は風里の調査かな。
GM:割と、どいつが犯人でも有り得る見た目にはしたつもりですが。調べる前はね(笑)。有り得る見た目、っつーか。どいつが犯人でも、それなりに納得は出来るようには見える、みたいな。
ミスト:実はPLが一番疑ってるのは、現時点では圭介の方だったり。全身に受けた傷と、包帯で吊った腕が気になる。
GM:誰も調べてないしね(笑)。
藍子:まぁ今んとこ圭介ポイントはまだ0だし、風里を埋めていきますかね?
GM:風里もポイント0だけどね。情報がオープンしただけで(笑)。
藍子:ああ、オープンしただけでポイントは貯まってるわけじゃないか。
GM:はい。NPC関連はボーナス足すと、簡単に30行っちゃうんで。
●ミドル5 『蠢動』マスターシーン 登場難易度:不可○都内某所
GM:陰謀ポイントが10を超えたので、マスターシーンを挟みます。
藍子:陰謀が動いたか…。
―――定時連絡だ。聞こえるかい?
…そう急かすなよ。策は撒いたが、結果はまだだ。
ちいと今は時期が悪いんだ。もう少し待て。
流石に警戒はされ始めたし、事実、アンタに追っ手がついたぞ。
アンタ、3人殺っちまったからね。
厄介な追っ手がついたよ。3人もな。
…一応、こっちも努力はするがね。
アンタも少しは動いたんだろう?
…そうか。
まぁ、アンタにとっては悪い話ってわけでもないさ。
厄介な追っ手の内の一人は、アンタの標的さ。
もっとも、この標的は硬い。念入りな準備を勧めるよ。
…今更だが、止める気はないんだろう?
…そうか。なら無理に止めはしないさ。
とりあえず、追っ手の概要は送っておくよ。
精々気ぃ付けな。
GM:証拠品が隠され始めます。「○真相解明」の累積値をマイナス5。以降、陰謀ポイントが10の倍数を超えるごとに、マイナス5いたします。シーンエンド。
藍子:Σ(;0w0) ダリナンダイッタイ!
GM:まぁ、あっちはあっちでの情報屋との連絡、みたいなものですね。
恭一:累積値なんてものは単なる目安だ! あとは推理で補えばいい!
●ミドル6 『儚い友情』シーンプレイヤー:ミスト 登場難易度:7現在の陰謀ポイント・16
風里・0/黒崎・30突破/圭介・0/真相・17
GM:さて、恒例の2D6をお願いします。
ミスト:(ころころ)おや、3です(笑)。
GM:(・Д・!) それは頂けない。罪1点を使用。振り直してください。
藍子:お、潰しにくるか。
恭一:考えようによっては、これはおいしい。
ミスト:(ころころ)むう、7。平均値か。
GM:ふぅ。さて、振り直しはします?
ミスト:しません(笑)。
GM:了解しました。危なかった超危なかった(笑)。…うわぁAGP減った。
藍子:イェーイ!
恭一:どうせ次は確実に20超えたわけだし。AGP1点使わせたのはすごく大きい。
ミスト:出目の悪さがプラスに出ましたね(笑)。
GM:で、誰を調べます?
藍子:風里に1票。
恭一:この流れで圭介はさすがに……とは思います。
GM:まぁ、どっちでもアリといえばアリだが。
ミスト:どちらにしましょうかね。…考えてみたら、私は風里の方しかクリティカルの目がない(笑)。というわけで、藍子のためにも風里を調べましょう。
藍子:ありがとうー!
GM:では、風里で。登場するヒトー?
藍子:登場判定(ころころ)10、成功。
恭一:(ころころ)9で登場。
GM:流石に…難易度7だったら、出れないことは無いよな…(笑)。誰かが一度ぐらいは失敗すると踏んだんだが(笑)。
藍子:だが5未満ってのは出る時は普通に出ます(笑)。
GM:うん、結構出ると思って。
恭一:いやまあ、登場判定でファンブル振って学校に行けなかった人だっているわけですし。誰とは言わないけど。
GM:えふんえふん(笑)。さてミスト、判定ブーストします?
ミスト:うーん、一回で30越えるのは無理だし、初回はそのままでも良いような。それとも逆にします?
藍子:最初は無しで良いかと。
恭一:僕もなしでいいと思います。
GM:でもこれ、GMが言うのもアレだけど。15より下が出たら、新規情報が無く…(笑)。
藍子:あー、そうなるか。
恭一:なぁに〜、聞こえんなぁ〜!
GM:ただ友情を温めに行くシーンになるね。それはそれで累積ポイントは溜まるけど。
藍子:指針を決めるためにも最初にトバすって手もあるわけですね。
恭一:なるほど……確かにちょっと迷うな。
GM:まぁ、エゴが増える可能性もあるけど。絆が取れないのはイタいが、情報と天秤にかけて考えてみてください。
藍子:前に進まない事には始まらない。
GM:多分、確率論的にもブーストすれば確実に15は行きます。しない場合は、ちょっと頑張れば届くけど(笑)。我ながら、なかなか良い目標値を設定したと思います(笑)。
ミスト:白黒はっきりしてからの方が絆に変えやすいかなとも思うけど。…初回はブーストしましょうか。出目が悪すぎて足りなければ、次もブーストすればいいし。
藍子:それも悪くないか…。
恭一:そうですねえ……確実に崩していくか……。
ミスト:では決定。ブーストします。
GM:了解しました。ボーナス+5でよろしく!
ミスト:〈情報:魔物〉と情報屋で。(ころころ)期待値、達成値18。
藍子:THE・【社会】平目(ころころ)14。
恭一:(ころころ)達成値18。ブーストしてよかった!(笑)
GM:ブーストしてよかったね!(笑)
ミスト:まぁ、たぶんこんなオチであろうと思いました(笑)。
恭一:ていうかホント肝心なところで出目が残念だな!(笑)
藍子:まったくですな!(笑)
GM:というか…。確率論的には、7以上も出るはずなんだけど。何故このタイミングで(笑)。では、ミストと恭一の達成値18を採用。風里に逢いに行くシーンでいいかな?
藍子:OKですー。
ミスト:風里に、と言うか。ブーストしたのだから、第三者から情報集めるのでは? この場合、店主とか。
GM:まぁ、どちらでも構いません。まだ本人の口から言えるレベルだしね。
藍子:次の決定的な何かは、第三者から聞くと。
GM:単に、絆が取りにくいから出した方が良いのかな、と思っただけなので…(はた、と気が付く)…エゴるだけだった! 店主でいいですか?(ぁ
ミスト:私はどちらでも問題なし(笑)。
恭一:ままままあ……次はブーストなしでいいですよね、18なら。
GM:地味に、友情が育まれないセッションになりつつあります(ぁ
藍子:決定的な内容は本人から聞く事になるのか…?
GM:白にしても黒にしても、いやな話題は出るだろうね。
藍子:覚悟は最初に決めている!
ミスト:手に入る情報にもよるけど、ある程度周囲を固めないと、本人に聞いても誤魔化されると思えば。
GM:…よくよく考えれば、風里にまだ藍子しか会ってないのは問題だ。見た目が判らない的な意味で。
○よろず雑貨屋『宮城商店』
GM:では、また日を改めて。キミ達は風里のことを聞きに商店に来た。
藍子:「ごめんくださいー」
GM/風里:「いらっしゃ…ま……藍子さん?」店番してたのは、風里でした。
藍子:「あっ! 風里、さん…!」
GM/風里:「…どうしたんですか?」後ろの二人が異様にも見えるけど、突っ込まない優しい子。
恭一:ちゃんと異様な風体だとわかるのか。偉いな!
GM:うん、まぁ、この店、弾薬とか大型兵器とかも平気で扱うので、普通のヒトにそれ出すとヤバイし。
ミスト:家宅捜索されたら一発で捕まるレベルですね(笑)。
GM:まぁそういうレベルです!(笑)
恭一:藍子ちゃんに紹介してほしいなー、とか思ったり思わなかったり。
ミスト:「…初めまして」と後ろからお辞儀を。
GM/風里:「…あ、初めまして」ぺこりと頭を下げる。「あの、何か…?」
藍子:「えと、こちら赤谷風里さん。このお店で働いてる、私の友達です」二人に紹介。「風里さん、店主さんは今日お休み?」
GM/風里:「店主は、別件で、店を空けてます。用件は、承ります。…という、感じ」
ミスト:「そうでしたか。…では暫く、商品を見せていただいても構いませんか?」話を聞きに来た、とは言えないので。事情聴取は藍子に任せます(笑)。
恭一:こっちもちゃんと名乗りたかったんですが、藍子ちゃんとの関係が何とも言葉にできなかった(笑)。
GM:常連客(仮)とか。
藍子:これは二人の紹介も、わたしがやった方が手っ取り早いのかな(笑)。
恭一:う、うーん……お願いしたいかも……。
ミスト:私の名前を出した場合、その反応を見たいところ。
藍子:どっか適当なとこでミストのこと呼んでみます? っと、紹介すればいいのか。
GM:ところでミスト、今装備は何を持ってきてます?
ミスト:装甲車とアームドスーツは外にあります(笑)。
GM:それ以外は装備してるんですね?(笑)
ミスト:魔剣は《融合》してますし。他の防具は装備しても目立たないので。
GM:では〈知覚〉で(ころころ)ふおっ、ピンゾロ!?(一同爆笑)
藍子:節穴だーっ!?
GM:なんでだよ!? どう見ても怪しいだろう彼女!!(笑)
恭一:素で吹いた。
ミスト:…何だろう?(笑)
GM:ここで、何か装備に気付けば、裏の商品、つまり弾薬とかを紹介する、って事ですね。
ミスト:きっと、普段から変な客も多いからでしょう(笑)。
GM/風里:「あ、どう、ぞ…熱いから、アイスとか、オススメです、よ」一般の客だと思いました(笑)。どじっ娘に決定してしまった(笑)。多分気付くと思ったんだが…何なんだこれ、神が来てる(笑)。
恭一:36回に1回の確率で出るファンブルを、自ら引き受けてくれるなんて。なんて優しいGMなんだ!
GM:グハァ!(笑)
藍子:そんじゃ風里さんに二人の紹介もしておくか。「風里さん、こちら、わたしが行き着けの喫茶店のオーナーで緋色恭一さん。こちらは、そのお店の常連仲間のミストさん」
GM/風里:「恭一さん、に、ミスト、さん」コクリ、と頷く。アレ、表情の変化見るんだっけ? 注視してるなら、〈知覚〉か〈交渉〉で判定。
ミスト:【知性】で(ころころ)おお、出目がいい。達成値14。…でも、反応無しと見た(笑)。
藍子:【知性】平目(ころころ)達成値13。
恭一:〈交渉〉で(ころころ)達成値15。
GM:うはぁ、何なんだキミら(笑)。軒並みすげぇのは何なんですか。俺の運を吸い取ったよね?(笑)
ミスト:全員で注目している(笑)。
藍子:ここで出目が高いとか、彼女を疑ってたって事じゃないか! バカバカ、わたしのバカ!
恭一:いや、きっと疑いを晴らしたいがために注意深く見つめたんだよ。現実から逃げなかったんだよ。偉いんだよ!
GM:そうですね。これ、藍子しか判らないけど、基本的に彼女、表情があんまり変わらないんですよ。まぁ、だから、目立った大きい変化はないです。ただ、まぁ強いて言うなら、いくらなんでも無反応過ぎやしないか? と思ったね。14以上出してる二人は。
ミスト:要するに、まるで心当たりがなさそうだと? それとも、敢えて隠してる感じ?
GM:友達が紹介してるとは言え、変わってる二人に対して、いくらなんでも普通に対応しすぎじゃない? って意味。
ミスト:…不自然に反応が薄いのか。了解。
藍子:それはそれで不自然か…。
恭一:あー……。
GM:要するに、いくら知り合いでも、何で喫茶店のマスターを連れてきたんだよ、とか(笑)。
ミスト:既にその情報を知っていた、という可能性が高いかな。この描写だと。
恭一:そうですねえ。マスターシーンとかマスターシーンとかマスターシーンとかで知ってたのかもしれない。
GM:…突っ込まないのね?
藍子:どう突っ込んだものか、悩み中であります。
GM:じゃー待ちます。とりあえず、藍子ちゃん以外の二人はどうする予定です? 聞き耳かね?(笑) 何か行動宣言があるなら教えてくれれば、また思わぬ判定が出たりするかもしれないよ。
ミスト:横から口を挟んでみます。「…フウリは、この街に来て長いのですか?」
GM/風里:「…」ちょっと悩むね。「私は、この街しか知らない、けど。多分、皆さんよりは、短い」
藍子:「あ、言われてみれば、わたしと最初に会った時って、まだこの街に慣れてない感じだったよね?」でも言い回しが妙だーっ!?
GM/風里:(こくこく頷く)「この店も、連れられて来たことあるけど、一人では、初めて、だった、から」
ミスト:「御家族とは、一緒に棲んでいるのですか?」
GM/風里:(更に頷く)「と……、……圭介さんと、一緒」
ミスト:「ケイスケさん…その人が父親ですか。それとも兄弟?」
GM/風里:「…とーさん」
藍子:「(やっぱり赤谷圭介さんと深い関係があったんだ…!)」
ミスト:「そうですか。大切な家族と共に過ごせるのは良いことですね」真面目な顔で頷きつつ。
GM/風里:(コクリと頷く)「…多分、良い事だと、思う」
藍子:んー…腹を割って話してみるべきだろうか。
恭一:どういう風にですか?
藍子:「わたしもロボットだけど、きみもロボットだよね?」って!(笑)
恭一:あー。それはアリかもしれない、かな?
GM:聞いていいよ!
藍子:では思い切って聞いてみるか。
GM:一応判ってるとは思うけど、他の客はいないぜ!(笑) 店員もいるにはいるけど、武器整備とかで忙しいので別の場所にいるのぜ!
ミスト:…いたんだ、他の店員。
GM:流石に、情報とか武器とか、そういう類を風里には任せられませんから。短期バイトだし。
ミスト:なるほど。
藍子:ミストと風里のやりとりを暫く見つめていた後、言い難そうに切り出します。「…あのね、風里さん。わたし、今日あなたに大事な話があって来たんだ」
GM/風里:「…?」カウンターで、ちょこんと。
藍子:「風里さんは友達だから、隠し事はしたくない。だから言うね。―――わたし、ニンゲンじゃないの。でも……風里さんも、なんだよね?」言っちまったぁーッ!!
GM/風里:暫し、藍子の顔を見つめる。「…うん。ニンゲンじゃ、ない。キカイ、だよ」コクリと頷く。
恭一:そういえば、どういう筋でここでバイトすることになったんだろうか。
藍子:赤谷と店主が懇意みたいだから、その筋じゃないかと。
ミスト:圭介に連れてこられて、みたいな感じだったような。今のところ思い浮かぶのは…フルメタル/イレギュラーで《第二人格》とかかなぁ。
藍子:「そっかぁ……わたしとおんなじだったんだね」
GM/風里:「…変、かな。何かを考えたり、お喋りしたり、する事」少しばかり不安そうだね。
藍子:「全然変じゃないよ。だって、わたしだってそうなんだから」
GM/風里:「…藍子、も?」穴が開くほど見つめる。思わず呼び捨てで。「そっか。なら、良かった。よく判らないけど、藍子と話すのは、好き、だよ」ちょっと笑う。
藍子:「何なら見てみる? 学校の友達には見せたこと無いんだよ?」えへへーと笑ってみる。
GM/風里:「えっと、その、またこんど、ね」ちょっと気になるようだけどね…バイト中なので、自粛してます(笑)。
藍子:「そ、それもそうだったね」
GM/風里:「…そっか。何か、よく判らないけど、ここら辺、楽になった、かも」胸の辺りに手を置いて。まぁそんな感じで、ちぃと友好を温めつつ、色々聞いてみました。
>赤谷風里 〈情報:魔物〉〈情報:裏社会〉
達成値5:どこかボンヤリとしたイメージを与える少女。赤谷圭介の娘。現在配達の短期バイト中。
達成値10:フルメタルの《メタルボディ》で、《心魂機関》持ちである。
稼働してまだ日が浅いので、ココロ、感情がイマイチ理解できていない。
でも、本人は本人なりに、感じた想いに従って行動する。
具体的には、製作者や家族、そして友人の想いを大切にしようとする。
達成値15:ただし、ある一つの感情だけはしっかりと自覚、理解している。
また、赤谷圭介の娘という名目であるし、メンテなども頼みはするが、赤谷圭介は製作者ではない。
割と、この街に来てからは短いらしい。
GM:これだけのことを、聞き出せた、って事ね。18だからここまでですね。
藍子:今は無理に聞き出すまい。
ミスト:『ある一つの感情』というのは、20以上の情報かな。
GM:イエス、サー。まぁ、ある一つの感情が何だか判らない、というか。それ以外の感情に関しては、何言っても曖昧だ、と感じたって風ですね。嬉しいも、楽しいも。
藍子:「秘密を共有しちゃったね。これでわたしたち、もっと友達になれた…のかな?」
GM/風里:「…だと、いい、な。友達、だよ、ね?」曖昧にぎこちなく笑いつつ。
藍子:「うん!」力強く頷いて、風里の手をぎゅっと握ります。
GM:というわけで、切っちゃうですよ! ところで、共有って事は、何か話したのかー…。バンカーを見せたのかー…?(笑)
藍子:見せようとしたのは心魂機関ですから!(笑)
ミスト:黒崎の名前を出して聞いてみたい気もしたけど、それはあまりに空気読めてないかな(笑)。
GM:まぁ、それは今はちっとね(笑)。では、絆管理は何かありますか?
ミスト:私は無し。
恭一:風里にエゴ/疑惑を取得します。疑いたくはないけれど、疑わずにはいられない。そんなアンビバレンツ。
藍子:赤谷圭介に取れますでしょうか?
GM:エゴで取得してください。
藍子:では圭介さんに疑惑で取っておきます。風里を疑いたくないので無理にこっちを疑ってる身勝手さもまたエゴ。
GM:了解しました。それでは、シーンを切ります。
▼絆/エゴの変化
藍子:赤谷圭介にエゴ/疑惑を取得。
恭一:赤谷風里にエゴ/疑惑を取得。
ミスト:…今、4つもエゴがある。あと2つひっくり返さないとまずいなぁ(笑)。
恭一:うわ、それは確かにきつい。
藍子:それはヤバいなぁ。
ミスト:チェック有りだと人間性13は正直厳しいけど、今はまだ《人の心》は取りたくないジレンマ。
恭一:ああ、わかるわかる。
藍子:人間を理解するようなイベントを通過してから取りたい、と。
ミスト:まあ、そんな感じです。
●ミドル7 『策謀』マスターシーン 登場難易度:不可○都内某所
GM:陰謀ポイントが20を超えたので、マスターシーンを挟みます。
―――定時連絡だ。聞こえるかい?
…あぁ。用意はできた。準備しておけ。
…いや、そっちじゃない方だ。
策が上手くいった。そういうことだ。
…あぁ、追っ手の方な。こっちも努力はそれなりにしたよ。
前よりはマシにはなるだろ。
と言っても、奴等は手強い。気を抜くなよ。
…ん? あぁ、こっちは構わんよ。
報酬はキッチリ貰ってるしな。
アンタがどんな悪人だろうと、仕事はこなす。
それがこの稼業では成功の秘訣なんでな。
…そうそう。
折角だからな。サービスしといてやるよ。
もう届いたろ?
アンタのことは嫌いじゃないんでね。
…気にすんな。
この程度なら、まぁ、安いもんよ。
その代わりに、これからもご贔屓に、ってな。
ま、あんまりご贔屓にゃしない方が、本当はいいのかもしれんがね。
アンタも、精々死なないように頑張れよ。それじゃ。
GM:情報が差し押さえられ始めます。「○真相解明」の情報判定は、これより−2のペナルティ。また、「○真相解明」の累積値マイナス5。“姿無き復讐者”は少し強くなりました。シーンエンド。
ミスト:おのれ、アシュレイ!(違
GM:言われるかと思ったよ!(笑) 情報屋大活躍セッションなので。まぁ、思ったより出張りすぎだけど…メタい意味でも、白だって判るんで、仕方ないな…。
ミスト:メタ的にはほぼ白だろうな、と思いつつ…推理の上ではまだ100%外してはいません(笑)。
GM:少なくとも、アリバイは取ろうと思えば取れますよ。出張とか、他の仕事の打ち合わせ、とか。そういうのがあるんで。まぁ、ダイス振らなくても判る、の意味合いでね(笑)。
藍子:どの辺がデッドラインか分からない、もどかしさと恐ろしさ! 楽しいー!
GM:しかしアレですよ。これでアシュレイが犯人だったら、何という自PC抹殺シナリオ(笑)。助かりようがねぇ(笑)。
恭一:まあ小鳥さんはドMだから、それもありかな、と。
GM:流石にドM過ぎる!(笑) いやほら、選択肢次第で助かるならまだしも、黒幕ならどうしようもねぇじゃん…!(笑)
ミスト:いや、黒幕とかじゃなく。例の情報屋がアシュレイなら、満更有り得なくはないかなあと(笑)。
GM:アッー!(笑) マスターシーンの情報屋ですか…(笑)。
恭一:口調が違うし、さすがに無いかなと思うんですが(笑)。
GM:店員さんに代わりに連絡取らせてるんですね、判ります!(笑)
現在の陰謀ポイント・23
風里・18/黒崎・30突破/圭介・0/真相・12。
GM:一応、こちらのメモではこうなってます。間違ってたら言ってね!
藍子:合ってるはずですね。
恭一:……できれば陰謀ポイント30にはしたくないなぁ。
藍子:上手くいけば次30に乗らなくて済むか。
ミスト:真相ポイントがダダ下がってるのが悲しい(笑)。
GM:まぁ…ネ(笑)。
藍子:シーンを通過するだけで下がってくし、これは仕方ない。本気で突っ込もうと思ったら、ちょっとハードル高いし。
恭一:ですねえ。
GM:ぶっちゃけ、これ以上はもう…本気で〈知覚〉を成功させるとかしないと、ドドーンと上がったりはしない(笑)。
藍子:〈知覚〉が絶望的なメンバーばかりでしたからねぇ(笑)。
恭一:見事な節穴三人衆。
GM:まぁ…この場合の本気は、桁が違う。アレでも、結構稼げた方です。
藍子:〈知覚〉高いキャラが居て、一気に真相解決に突っ込むといったやり方でのみオープン出来たんじゃないかなーと考えてはいました。
ミスト:《電光石火》で一気にポイント稼ぐ手も考えたんですが、今となっては難しいかな。
GM:まぁ凄いこのルールのメタい話をすると。真相が分かっても、絆が足りないから情報を調べてシーンを稼がざるを得ない、というね…(笑)。
ミスト:あぁ…それは(笑)。
恭一:うん、NPCに会って絆を取れないな、と思ったから地道に情報収集することにした(笑)。
GM:まぁ真相解明については、NPCの他の情報が開くと判ってくることもあるんですよ。だから、結構ペナルティでガリガリ削られてるとも言う(笑)。真相解明っていうのは、要するに「トリックを見抜く!」ってレベルの解決法で。NPCを調べるのは「容疑者のアリバイを洗っていく」みたいな解決法。だから、前者の方が難易度が無茶苦茶高いんです。「誰かコナン連れてこい!」ってレベルの問題という(笑)。
藍子:現に黒崎のアリバイ……っていうか、犯行の可能不可能は判明しましたもんね(笑)。
GM:そういうことです。さて、質問は受け付けるんだぜ!
ミスト:トリックの方は…粗大ゴミをPS《資産:戦闘員》辺りで操って、遠くから《念動力》でナイフ飛ばしてトドメ、というのを考えたんだけども。今のところ妄想でしかないなあ(笑)。
恭一:真っ先に思い浮かんだのはPS《レルム:地域》だったが(笑)。
GM:まぁ…もうコイツ、シロだから言うんだけど。黒崎犯人説だと、死んだ後に《さまよう魂》で復活、とすると、ナイフ握っても血がすり抜けるとか…ポルターガイスト的復活を遂げた、って感じか。まぁ、やろうとすればそういう推理も出来ちゃうので。
藍子:でもPC視点では一番クサイからこそ、最初に潰しておく必要はありましたよね。
ミスト:現場から想定される手口を考えると、黒崎は真っ先に容疑から外した私。
恭一:PC視点では一番怪しいけど、PL視点では一番シロに近いっていうね(笑)。
ミスト:黒崎の場合、自分がやったことを隠す必要ないですし。
GM:まぁそうですね。どっちかというと黒崎の場合、居場所を隠さないとヤバいんですが(笑)。
ミスト:むしろ彼なら『自分が殺った』と知らせて、恐怖を味わわせようとするんじゃないかな。
GM:まー…。ちなみに、この後はどう調べていくつもりって方針はあります?
ミスト:まずは風里に関して白黒つける。それが一番。
藍子:やはり着実に風里→赤谷と埋めていくしかないでしょうね。
恭一:ですね。
藍子:陰謀ポイントがちょっと恐いけど。どこかで愛を使う事も考えないといかんかも。
GM:なるほど。すっげぇメタい話で恐縮なんですが。絆チェックとか鑑みた上で、シーンはどれぐらい取りたいと思ってます? このシナリオ、陰謀ポイントが50いかない限りは、PLの任意でクライマックスに行くので。
ミスト:最低でも、エゴ2つはひっくり返したい…でも確率は五分五分。ロールプレイでボーナス稼ぐしかないかなあ。
恭一:僕はもう絆5つあるから、十分といえば十分かもしれません。問題はミストかしら。
藍子:調査で確実を期すために、最低3シーン?
GM:多分このノリだと…十中八九、陰謀ポイント50エンドはないんじゃねぇかな、と(笑)。
ミスト:風里が犯人と確定すれば、1シーンで終わるんですがね(笑)。
GM:つまり、風里で確定したら1シーンでクライマックス。そうでなければ、圭介を更に2シーンで調べてクライマックス予定と。でもこれ、前者だと激しくエゴ大丈夫なんスかね(笑)。
ミスト:いえ、絆チェック的にそれでは足りないので。可能な限りシーン数を稼ぎたい(笑)。
恭一:前者だったら、別個で何かシーン取ればいいのでは?
GM:いや流石に、このシステムで…別シーンで絆を取るのは…(笑)。絆チェックのためのシーン数も含めてカウントした上で、陰謀ポイントの目標値設定したりしてるんで…(笑)。
藍子:まぁ圭介が犯人だったと仮定して、余計な戦力になる恭一を巻き込む理由が今のところ見当たらないので、こっちはシロかなぁと。
恭一:そうなんですよねぇ。
ミスト:確かに。
藍子:そしたら消去法で風里に(笑)。
恭一:依頼主が黒幕、っていう展開自体はありえないわけじゃないけど、今回は特にこれといって理由が見当たらない。
GM:まぁ…圭介に関する話は、幾つかボーナスもあったんですが。まだそもそもシーンに出てないからな!(笑)
藍子:ですよねぇー!(笑)
* * *
GM:それでは、後半戦開始します。何かこう、改めて疑問に思ったところとか、ありますかね。
ミスト:いくつかあります。
GM:まぁ、では、続き始める前にいくつか。まず、情報判定シーンのルールで質問があった場所を改めて追記。
追加1.HA《ブーストアップ》を使えば、6ゾロ(クリティカル)扱いで情報判定したとする。
この場合、「陰謀ポイント」は増えない。
追加2.改めて明言します。今回の「トリック」は、アーツなどのデータ的な裏づけがあります。
追加3.「陰謀ポイント」が10の倍数を増えた時には、マスターシーンがそのつど入る。
GM:ここまでは確認になります。で、これが申し訳ないんですが、二転三転した「情報判定しないシーン」について考えた結果、こういうルールを新しく制定します。
追加4.ミドルシーンで情報収集をしない場合、シーンで増加する「陰謀ポイント」は2d6÷2(端数切り捨て)とする。
GM:既に必要な情報は集まっているのに、情報収集を強制させちゃうのも如何なものかと思ったので…。だからといって、陰謀ポイントを増加させないでOKとすると、システムの意味が無くなっちゃうので。途中変更のような気がして悪いのですが、ご了承下さい。
一同:了解ですー。
GM:本当に申し訳ないんですけどね…抜け落ちだったので急遽。あと、ログを見直したところ、PL側が質問などをしていたのですが、GMの私がスッポリ返事をしていなかった部分が見つかったりしたので、一応お返事しておきます。まぁ、そんなに大きな問題ではないのですが。
>OP1、風里の持っていた荷物について
一応、軽くは言いましたが、アレはお使いでした。
つまり、荷物の風呂敷の中身は、要するにお中元的な、手土産です。箱の。
実はアレが風里の初バイト(商店に行ったことはあるけど、バイトとして、また一人で行くのは初めて)なので。
決して、バラバラ死体ではありませんので(笑)。
>OP2&ミドル2、残っている目標候補について
雑談で多少言ったのですが、ちゃんと定義します。
OP2の事件では、ミスト含む5人で依頼を受けました。
今の所3人死んでいて、一人は他の依頼により別ドミニオンに出張しています。
これはミストが元から知っている情報です。
ミドル2で話していたので、全員知っているものとします。
GM:まぁこの辺も、明言してなかったので改めて。で、その他に気になった点があればどうぞ。お答えします。GMの抜け落ちである可能性って、けっこうあるんで(ぁ
ミスト:まず第一に気になること。初歩的すぎて確認するの忘れたけど。三件の半魔殺害事件時における、風里と圭介のアリバイは?
GM:どちらも、確認できてません。だからこそ、調査項目に名前が挙がってるんで。
ミスト:それは情報判定の結果に含まれてると考えて良い?
GM:考えていいです。要するに、情報判定で調べることでクロかシロか判るってのは、アリバイを確かめ直す、みたいなところも含んでます。…と言うか、PC視点で怪しいヒトの中で、アリバイが無い人に絞って調査してる、みたいなね。
ミスト:了解です。では次。三件の致命傷となった「ナイフによる傷」の位置は?
藍子:背中に刺さってたという描写はありましたね。
ミスト:全部背中だったのかな、とかが気になって。
GM:えーと。
>真相解明 〈交渉〉〈情報:警察〉
達成値10:被害者は全て、背中に刺さったナイフにより死んでいる。
それ以外にも身体のあちこちに斬撃のあとがあり、激しく血肉が飛び散っている。
これらから、激しく戦いあったのだろう、と予想される。
また、全てが粗大ゴミの積まれるような、人通りが殆どない路地裏の突き当たりで殺されている。
ミスト:刺さってるんですね。斬り付けられたりじゃなく。
GM:刺さってますね。その他にも斬撃の後はあるけど、最後に背中に刺さってます。ナイフが致命傷で、必ず背中に刺さって残ってる、という事。
ミスト:全身の傷は、生きてるうちに付けられた物でしょうか。生活反応のあるなしという意味で。
GM:あぁ、はい。警察からの情報があるんで判りますが、生きてる状態ですね。
藍子:これらの情報は真相解明の部分に入ってくるかなあ。
GM:ドキッ!(笑)
藍子:そっちに本腰入れて調べないと、ついでで入ってくる情報は少なそうな気がする。
GM:まぁでも、今麻那さんが聞いてる話は全部PCも持ってる情報だから、出してます。現場の状況のみじゃなく、そこから疑問点を洗い出したり考察したりしていった結果が、「真相解明」で明かされる情報なんですね。
ミスト:では、ひとまず最後。これは事件と関係ない気もするけど。黒崎の遺体が不自然に欠けていましたが、具体的にどの部位とか…と言うか、彼の研究は「魔物の肉体をゴーレムに組み込む」ものだったんですよね。魔物の肉体ではなく「自分の肉体」をゴーレムに組み込んだ可能性はあるでしょうか?
GM:生体パーツを組み込む、だからあるかないかと言われればある。
ミスト:その際、黒崎本人の遺志がゴーレムに干渉する可能性は?
GM:うーん…どういう意味で言ってるのかにもよるんですけどね。身体は死んでも魂だけでも別のボディに移植して、とかそういうことは出来ません。
ミスト:心臓移植などをされた患者が、ドナーの記憶や嗜好を僅かながら受け継いだ、という話を聞いたことがあるもので。
藍子:エンジェルハート!(笑)
GM:あーなるほど。まぁ、一概に否定は出来ないかもしれませんが、ゴーレムと人間だから、どうでしょうかね。可能性は限りなく低いと思えます。
ミスト:ふむ、ではこの線は考えなくて良いみたいですね。可能性低いとは思っても、BBNTの世界観だと完全に否定できないので(笑)。
GM:NPC全部調べたと思ったら、陰謀ポイントがマックス振り切って、今まで話題に出てなかったゴーレムたん参上!とかはないです(笑)。
ミスト:ああいえ、風里の中に移植されてる可能性を考えてました(笑)。
藍子:風里が黒崎のゴーレムって可能性は高いですからねえ。
恭一:BBNTの世界観≒なんでもあり。
GM:まぁそうですけどね!(笑) メタい話ですが「黒崎がシロ!」って断言してるんで、「黒崎の遺志が〜」って線はないです(笑)。それだと、全員調べても皆シロになるというとんでもないオチが(笑)。
恭一:僕はどっちかというと、黒崎がゴーレムに自分のパーツを移植したとしても、それはただの妄執とかかな、と思ってました。
ミスト:風里か圭介のどちらかに、黒崎の欠けた遺体が行ってるんじゃないかなぁと…。
GM:まぁそれはともかく、他になければシーン開始してよろしいかな?
ミスト:はい、確認は以上です。
藍子:昨日の指針では風里の残りの情報を埋める、でしたね。
ミスト:ですね。期待値が出れば、ギリギリ達成する…はず(笑)。
恭一:5でいいんだよ、5で!(笑) でも出ない気もするから怖いんだよ!(笑)
藍子:万一出なかったら、愛の使いどころだと思います。
GM:まぁ…GMこれから、本気でPCのリソース削りに掛かりますよ!(ファンブリウムを撒き散らしながら)
●ミドル8 『告白の行方』シーンプレイヤー:恭一 登場難易度:7現在の陰謀ポイント・23
風里・18/黒崎・30突破/圭介・0/真相・12。
GM:では、風里の情報を調べるのですよね。陰謀ポイント2d6振ってください。
恭一:(ころころ)4、ヒャッホウ!
GM:はうっ!?
恭一:ファンブリウムを撒くのが早すぎたようだな!(笑)
ミスト:…また罪が来るかな?(笑)
GM:こ、これは…どうしよう。悩みどころだが…。いや、うん、使う。振り直してください。
藍子:GMのリソースも削れそうですな。ドゥフフフフフ。
GM:グハァ!(笑) 何という自滅。
恭一:オーケイオーケイ。(ころころ)8。
GM:よしよしよし!
藍子:うーむ、まぁしょうがないか。
恭一:振り直したしねえ。
ミスト:これは仕方ないですね。
GM:愛で振り直してもいいですが、どうしますか?
恭一:期待値+1で振り直しは旨味がない(笑)。
GM:了解しました。それでは陰謀ポイントは+8で。ブーストします?
恭一:しないですよね?
藍子:ブーストは無しでいけましたっけ。
GM:現在18。29で止まったら笑うけど!(笑)
恭一:〈情報:魔物〉なら、情報屋込みで基本値7あるので、多分いけるはず。
ミスト:ところで、同行者扱いで登場して良かったでしょうか?
GM:ダメです、登場判定振ってください(笑)。
ミスト:やっぱり?(笑)
GM:やっぱり(笑)。
藍子:では登場判定しますー。(ころころ)12で登場。
ミスト:私も…(ころころ)うわ、ファンブル!?(一同爆笑)
藍子:Σ( ̄□ ̄|||) ミストさーん!?
ミスト:失敗しました…ごめんなさい(笑)。
GM:これは…! 俺もファンブリウム光線出せるようになったかー(笑)。
恭一:いやまあ、ここで悪い運は出し切っちゃいましょう(笑)。…って、ミスト出れなかったら絆厳しいじゃない! ヤバいよ!(笑)
ミスト:それもそうですね(笑)。振り直すべきかしら…。
GM:愛とかで振り直してもいいんですが。このままだとブーストしてもしなくても、そんなに変わらないメンツになっちまう(笑)。それでいいならいいんですがね。現在、陰謀ポイントは31になったからなー。
藍子:ここはAGP使っても良いかも…荒木を見習って!
ミスト:エゴを固定するのはまずいかな。愛貰えます?
GM:ふふふ。俺だってそう多くはない罪を使ってるんだ…!
藍子:ミストさんの絆固定、愛を、愛をミストさんに!
ミスト:では1点拝領して、再度挑戦します。今度こそー!(ころころ)あ、あぶない…何とか成功しました(笑)。
恭一:駐車違反でも取られてたんだろうか(笑)。
GM:それだ!(笑) 店の前なんかに駐めるから!(笑) いやまぁ、日は別なんだけどね。
ミスト:ともかく出られました、ありがとう(笑)。
GM:おかしいなー? まだ、シーンが始まってもいないのに、既になんだか色々と面白いことになってるぞ! 俺も結構、ファンブリウム出せるんだなぁ(笑)。
藍子:チェレンコフ効果でぼんやり青く光る小鳥さん。
GM:というわけで、判定どうぞ。
藍子:相変わらず【社会】平目(ころころ)デスヨネー、達成値6。
恭一:(ころころ)達成値15。よし、全部出たな。
ミスト:〈情報:魔物〉と情報屋(ころころ)達成値13、こちらも何とか達成。
GM:18+15したら33なので、情報全てオープンですね。さて…。これは…情報屋か、店主か。どっちがいいです?
藍子:店主を捕まえる方がドラマチックか…?
恭一:かな? うん、店主でお願いします。
GM:了解しました。店主…。お前出過ぎだよ店主。それでは、風里からはそれなりの情報しか聞き出せなかった、次の日の話になります。その辺の道路ですれ違ったところを捕まえる、とかそういう感じ?
藍子:続けて店には押しかけないだろうし、道でってのが妥当かな?
恭一:うーん、そうですねえ。店だと風里もいそうでアレだし。
GM:じゃあ、その方向で。……ところで「忙しい」って言ってたのに、事件を調べるとよく会う店主って、一番怪しい容疑者じゃねぇか…(笑)。
恭一:超絶怪しい。
藍子:店主を、犯人です(指をぐるぐる
恭一:って、守護者にやらせれば良いのだね?
藍子:アイゼンメーデルは暗黒翡翠拳を会得してるのか…。
○街中/翌日
GM:風里の口ぶりからするに、店主はここ数日別口の件で飛び回ってて忙しいらしいです。…という話だったんですが。手掛かりを求めて街を歩いていたところで、バッタリ出逢ってしまったりします(笑)。
藍子:「あ、店主さん」
GM/店主:「ふんふふんふふー……んっ!?」あ、ヤベェって顔をして逃げる店主。
藍子:「あ、ちょ、何でいきなり逃げるんですかっ!?」追いかけるっ。
GM:店主は何も言わずにダッシュで逃げるんだが…行動値が8なんだ(爽やかに
恭一:それは僕でも追いつけるな(笑)。
ミスト:全力移動で追いついて、《脚止め》をかけます。
GM/店主:「うわっ!? とぉ…」流石にそこまでやられると、観念しますね。「なんなんスか…? アタシに何か…?」気まずそーに。
藍子:「その……風里さんの事なんです」こっちも気まずい。
GM/店主:「あー…」超・いや〜んな空気が流れる。「……まぁ、一応聞くんスけど、風里サンが何か?」
藍子:ズバリいくぜ!「先日、風里さんとお話して、彼女の事を知りました。店主さん、あなたはわたしの正体を知ってて、それで風里さんの友達になるようにって頼んだんですね?」
GM:まぁ、何か込み入った話をするなら、多分、その辺の喫茶店に入ろうとするだろう。そしてそれがブラックロータスだったりするんでスね判ります。
藍子:道端に突っ立って話するよりは、その方が良いでしょうね。
GM/店主:「…まー。そういう事になるッスね」歯切れが悪い。
恭一:「……長い話に、なりそうかな?」
GM/店主:「……出来れば長い話にはしたくないんスが…」全員を見て「そういう雰囲気でもないッスからね」
恭一:「なら、場所を移さないかな。無闇と他人に聞かれて愉快な話でもないだろう」
GM/店主:「…そうっスね」というわけで、キミ達についていきます。というわけで、場所を移すか。ブラックロータスで良いのかね(笑)。
ミスト:その辺で話せる話題じゃないし、それでいいかと。
藍子:何故だろう、ただ立ってるだけでもミストさんの威圧感は凄そうな気がしてならない(笑)。
GM:装備が(何
ミスト:「素直に話せば命は取りません」と言いたかったけど自重しました(ぁ
藍子:ミストさんが空気を読んだ! エクセレント!
ミスト:その代わり、静かな迫力で威圧(=脚止め)してます(笑)。
○喫茶『ブラックロータス』
恭一:「客が入るのはいいが、金にならないというのが、なんともな」とか小さくひとりごちながら、アイスコーヒーと水でも出しましょう。
GM/店主:「で…」まぁちょっと諦め風に。「風里サンの何が聞きたいんスか?」
ミスト:「彼女を造ったのは、クロサキ・タカオですか?」
GM/店主:「あー…アタシゃ、そういうことは“知らない”ッスよ」
恭一:「では、何を知っている? 全く素性も知らない人間を雇いはしないだろう」
GM/店主:「何、昔からの知り合いの娘さんって言うなら、身元は確かと言えばそうっスよ」どう考えてもはぐらかしてますね。
藍子:隠蔽されてるってことか。
GM:マスターシーンの描写でもあった通り。まぁ、ぶっちゃけ、ダイスでは出たのでちゃんと言うのですが!(笑) 嫌がる素振りはしないとね。
恭一:今こそ「素直に話せば命は取りません」の出番かもしれない(ぁ
GM:というか、私は嫌がる素振りをすれば言われると思ってたよ?(笑)
恭一:「やれやれ。何故ここに場所を移したのか、まだ理解していないようだね。残念だ」とか言おうとして自重しました。
GM:何だ、皆空気読むんだなぁ(笑)。
藍子:「そのお知り合いって、赤谷圭介さんのことですよね」
GM/店主:「えぇ、そうっス。…一つ、聞きたいんスけど。一体、どうして風里サンのことをそんなに知りたがるんスかね?」値踏みするような目だ。
ミスト:「アカタニ・フウリには、三件の半魔殺害容疑がかかっています。無実ならば、それを証明できれば良し。それが出来なければ…最悪、私は彼女を斬ることになる」
藍子:「ミストさん…っ!」言いよどんだところをズバリ言われて狼狽します。
GM/店主:「そうっスか…」ちょっと考え込む風。
恭一:「不服かな?」
GM/店主:「まぁ、アタシゃね。“何も知らない”んスよ。…そうでなきゃ、アタシのブローカーとしての信頼が落ちるッスから」
恭一:「なるほど、道理だ……」
GM/店主:「…まぁ…」
ミスト:「ブローカーとして、ですか。では“取引”であれば応じると?」
GM/店主:「対価によっては、知らなかった情報が何処からともなく出てくるかもしれないッスねぇ?」とぼける。
藍子:それでは二重契約ですよミストさん!(笑)
ミスト:情報を「買う」という形であれば応じられるのかなぁ、と思って。
GM:要するに、そういうことだね。相手の払ったモノ以上の対価を払えば、出るって事。別に、身体で払ってくれたっていいんだぜ? ドゥフフフフ。
藍子:げ、げいじゅつのためなら、わたしぬぎます!
恭一:待て! それはきっと騙されてるぞ!(笑)
ミスト:「ふむ、では…」と、懐に入れていた封筒を取り出します。
藍子:「え? え?」何か良く知らないノリの会話についていけず、目を白黒。
GM:店主はその封筒を見るけど…。
ミスト:中にあるのは何枚もの小切手。「今までハンターズブラッドから受け取った依頼料、八割分は残っています。その全て、報酬として支払いましょう」
GM/店主:「…ふむ」中身を確認し。
ミスト:「エンで一千万は下らないはずです。不足ですか?」
藍子:「い、いっせんまん!?」お金を実際にやり取りしないシステムだから出来る荒業だよなぁ、これ…。
恭一:やり取りするシステムなら力技で。
ミスト:報酬点のあるシステムなら、それを使いますし。何より、既に『情報が出される』ことは確定してますので、演出として有りかと。
藍子:財産点なんてのがあるゲームもありますしね。
恭一:ああそうですねえ。
GM/店主:「まぁ…一応、アタシゃこんなお金を出されても“知らないものは知らない”んスけど…」それを懐にしまいつつニヤリと笑い。「もしも今、アタシがこの店にある紙か何かに与太話なんかをつらつらとテキトーに書いちまって、クズかごに捨てたとしても、まぁ、それは与太話ッスからね」と、店にある物でさらさらっと何かを書いて、裏返しておく。「ま…後から変な封筒が送られてきたとしても、それは配送を間違えた作り話なんで、どうぞヨロシク」立ち上がって、店を後にする。「…知らない方が良かった、と思うかもしれませんがね」そう、去り際に言い残して。
恭一:「……食えない奴だ」
GM:まぁ、建前上ね。問題は、ミストには伝わらないんじゃね?と(ぁ
恭一:じゃあまあ、残していったメモを確認しますが。
ミスト:「殺された者達は、こんなカネと引き替えに出来る存在ではなかった。私は彼らの死に、報いねばならない…」というわけで、メモを見ましょう。
>赤谷風里 〈情報:魔物〉〈情報:裏社会〉
達成値5:どこかボンヤリとしたイメージを与える少女。赤谷圭介の娘。現在配達の短期バイト中。
達成値10:フルメタルの《メタルボディ》で、《心魂機関》持ちである。
稼働してまだ日が浅いので、ココロ、感情がイマイチ理解できていない。
でも、本人は本人なりに、感じた想いに従って行動する。
具体的には、製作者や家族、そして友人の想いを大切にしようとする。
達成値15:ただし、ある一つの感情だけはしっかりと自覚、理解している。
また、赤谷圭介の娘という名目であるし、メンテなども頼みはするが、赤谷圭介は製作者ではない。
割と、この街に来てからは短いらしい。
達成値20:赤谷圭介の元に身を寄せたのはつい1週間ほど前かららしい。
彼女は、『怒り』の感情だけは理解しているし、その衝動が強い。
達成値25:製作時に怒りの感情を込められて作られた。だからこそ彼女はイレギュラーなのである。
達成値30:黒崎高雄が自らの命を削ってまで作った、最後の娘。彼のその時の感情…怒りが込められている。
魔の名前、彼女に刻まれた銘は“復讐の女神”フリアエである。
―――おめでとう。キミ達は、“姿無き復讐者”を見つけだした。
GM:というわけで。何かすることはあるかい?
ミスト:うーん。…彼女が真犯人、かつ黒幕で良いのかしら。
GM:断言するけど、そういうことです。
藍子:さて、ここで普通のセッションなら判明したボスを倒しにいくとこなのだが。何を思って圭介が彼女をあの店に預けたのか、それは知りたい気もする。
恭一:うん、圭介に接触したい。
GM:まぁ、次は陰謀ポイント30超えたので、マスターシーンですが。あー…。次の陰謀が、なー…。
恭一:あ?
藍子:折り返し越えるから、何かでかい事が起きるか?
GM:まぁ、次のマスターシーンは色々と問題が起こるんだが。まぁ、出ちゃったもんは仕方ないんで、次はマスターです。
藍子:「……風里さんが、黒崎の遺した最後のゴーレムだっただなんて……」どこかで予想はしてたとは言え、改めて示された事実に打ちのめされます。
恭一:「藍子ちゃん。しつこいようだが、君は元々、この事件とは無関係だ。手を引くなら今のうちだよ」
藍子:「わ、わたしは……」
ミスト:「…いずれにせよ。彼女が“姿無き復讐者”と判った以上、私の成すべき事は一つです」
藍子:「!? そ、それって、ミストさんが風里さんと戦うってことですか?!」
ミスト:「話して止まる相手でないのなら…この手で、死者の妄執共々断ち切るまで。…ですが、それにランコを巻き込むつもりはない」
藍子:「ま、待ってください! そんな……ミストさんと風里さんが戦うだなんて、そんなのダメです!」何がダメなのか説明できないのに、つい勢いでまくしたててしまう。
ミスト:「…ランコ。貴女は、やはり私とは異なる存在のようです。兵器として造られたにしては…貴女は優しすぎる」
恭一:「優しい兵器がいてはいけない道理はないけどね」
ミスト:「キョウイチの言う通り、ここで引き返すべきでしょう。彼女を斃すにせよ、私が斃されるにせよ、貴女に見せるのは忍びない」
恭一:「……藍子ちゃん。どうしてミスト君と彼女が戦うのは、ダメなんだい?」
藍子:「わたしは……わたしは、ミストさんがいなくなっちゃうのも、風里さんがいなくなっちゃうのもイヤなんです。戦いになったら、必ずどっちかがいなくなっちゃう……二人とも、わたしの友達なのに!」
恭一:「彼女が生きていれば、それでいい? 復讐者としてその手を血に染めてでも、生きてさえいれば」
藍子:「そ、それは……」
恭一:「……それは優しさなんかじゃない。ただのエゴだよ」
藍子:グウの音も出ない指摘。黙って俯いてしまいます。
恭一:「今の君を連れて行くことは、僕には出来ないな。……多少不本意な手段を取ることになっても、ね」
ミスト:「…私も、ランコの言う『トモダチ』を殺されています。退くことは出来ない。恐らくフウリも、自ら留まることは出来ないでしょう。そう造られてしまったのだから。そして造られた怒りであっても、敵が挑んでくる以上。武具である私に出来ることは…ただ迎え撃つ、それのみです」
藍子:「(わたしは……わたしはこんな時、どうしたらいいの? 教えてよ、おじーちゃん、おばーちゃん……)」
GM:それでは、シーンを切ります。絆管理を、どうぞ。
ミスト:死んだ仲間のエゴを絆に変えたいです。ボーナスあります?
GM:これは問題なく。+5修正つけちゃうぜ。
ミスト:(ころころ)うん、成功しました…こんな時だけ出目が良い(笑)。死んだ仲間へのエゴを絆/忠誠に変更します。
恭一:風里に絆チェック(ころころ)風里へのエゴを、絆/救済にひっくり返します。
藍子:圭介へのエゴを絆に変えてみたいですが…出来るかな?
GM:何に変えたいのかにもよります。
藍子:風里をあの店に預けたことが、何かしら彼女のためになる事だと信じたい。てな感じで期待とかどうでしょう?
GM:了解。絆チェックどうぞ。
藍子:(ころころ)絆になりました!
GM:了解しました。
▼絆/エゴの変化
藍子:赤谷圭介へのエゴを絆/期待に変更。
ミスト:死んだ仲間へのエゴを絆/忠誠に変更。
恭一:赤谷風里へのエゴを絆/救済に変更。
GM:まー…。風里側からの理由は、クライマックス前に喋ってくれるよ、きっと(←メタ)。というわけで、今はとりあえず、『真犯人は風里だった』とだけ理解していてください、な。
藍子:了解でーす。これで次のシーン、私が登場判定失敗したら笑うしかないな(笑)。
GM:フエッヘッヘ、すいません。
ミスト:次のシーンは藍子がシーンプレイヤーなのでは(笑)。
恭一:だと思います(笑)。
GM:すいません。
ミスト:その前にマスターシーンですか。
GM:はい、すいません。3回も言えばいいだろう! よし! やるぞー! というわけで、先に謝ったからな! 藍子ちゃんごめんよー。何かイジメてごめんよー。
恭一:これも愛なんだよ! ほんとだよ!
GM:崖のお裾分けなんだよ!
藍子:何をおっしゃる。ココロ持つロボットを使ってこのシチュエーションは、むしろご褒美!!
GM:よくぞ言った!(笑) まぁ、無機物推奨枠だしな! でもこう、藍子ちゃんごめんよって気分には凄くなる。良いシーンだとは思ってるんだが!
恭一:僕も恭一も超心が痛いんだぜ。
藍子:これ、二人の意を汲むなら次のシーンはあえて登場判定しないのもアリかなぁ。実は絆枠的には問題ないので(笑)。
ミスト:一番問題があるのは私。故にさっきからロールプレイしている(笑)。
藍子:ただ次がクライマックスだと、出ないとまずい(笑)。
GM:あー。クライマックスは、ポイントが50いかない限り、こっちからは入りません。ただ、PCがそう望むのなら、次がクライマックスにはナリマス。
ミスト:圭介に会いに行くことも可能なわけですね。
GM:うん。例えばミストちゃん的な都合で言うなら、広い場所に呼び出さないとマズい、とか、そういう…(笑)。
藍子:実は私が唯一クリティカル出る可能性があるのが、圭介の調査なんだよなぁ(笑)。
恭一:えっと、一応圭介に接触して、確認したいこととかはあるわけですが。それもやっぱり情報判定しないといけませんか。
GM:何を聞きたいのかにもよります。
恭一:黒崎や風里との関係、かなあ。
ミスト:依頼してきたのは、風里の正体を知っていて、止めて欲しいからとか?
恭一:正体を知っているとしたら、それを伏せるのは何故かな、ってね。
藍子:何故あの店に風里を置いてたのかは気になりますね。依頼の裏を取る意味で、恭一はこの事を突っ込む必然性はある。
ミスト:込められた怒りよりも、自分自身の心に目覚めれば救いの余地はあるかもしれない、とか。
恭一:あくまで依頼内容が「犯人を止める」という言い方だったのは気になってたし。
GM:あぁなるほど。その辺は情報判定ですね。
ミスト:正体を教えたら、速攻潰される危険もあるわけですよ。むしろそっちが合理的。色々調べて事情を知ったなら、或いは救おうと動くかもしれない…とか。特に、恭一の場合は。
GM:まぁー…。ぶっちゃけ、ゲーム的な話をすると、もうこれ以上調べる意味がないので。うーん…。でも情報判定として情報は用意してるんだけどなぁ…(悩)。
恭一:現在の陰謀ポイントは31。微妙だなぁ。
藍子:ともあれ圭介の所には行くということ、かな?
恭一:うーん……まあ、会うだけ会ってはみたいかなあ。
GM:まぁ、ゲーム的には調べる意味はないから、いいでしょう。2D6÷2扱いにします。…先に謝っておく。ごめん、と。
藍子:覚悟は最初から決まってる!
●ミドル9 『罠』マスターシーン 登場難易度:不可○街中/深夜
GM:陰謀ポイントが30を超えたので、マスターシーンを挟みます。
―――大陽が沈み、宵闇を迎えた街の片隅での話。
草木も眠る丑三つ刻。闇の中で生きるモノの時間。
人の通りも少なく、明るく輝くネオンが何処か虚ろなその刻に。
その魔物は久方ぶりに、魔の集う街へと足を踏み入れた。
普通に出掛けるのに使うには少々大きな鞄を、もう片方の手に持ち替え…ようとして、痛みに呻く。
魔物は、自らの片腕が使い物にならない事を忘れていた。仕方が無いので、持ち直すにとどめる。
ミスト:これは…圭介がサクッと殺られるとか。
恭一:うむ……。
藍子:そしたらもう話を聞きには行けませんな。
恭一:あーでも、陰謀ポイントが貯まって容疑者が絞られるのは、さすがに意味わからないぞ(笑)。
藍子:あー、時間経過で消去法が進む事になるんだもんなぁ。
ミスト:殺して化けて、入れ替わるとか。
緊急の名目で飛び込んできた情報は、余りにも衝撃的だった。
しかし、この魔物がその情報を知った時には、既に遅かった。
…いや、まだだ。魔物はかぶりを振る。
取り戻せないものも多いが、まだ間に合うこともある。
…多少無理を通した。代償は少なくはないが、この程度ならまだ大丈夫なはずだ。
まだ多少痛む片腕を、だらりと下げながら魔物は思う。
誰かが死ぬ。それだけは、許せなかった。
魔物が動く理由は、それだけしかなく。されど、それで充分だった。
不意に、魔物は走り出す。
隠そうともしない、こちら側の住人の気配。
ちらりと視界の端に映った、かつての敵。
曲がりくねった路地を抜け、ひたすらにそれを追う。
酷使に悲鳴をあげる身体に鞭打って、追った先には。
―――何も無かった。
ただの突き当たり、行き止まりだ。
魔物は足を止め、周囲を慌てて見回す。
それでも、やはり、何も無い。
気を張りすぎていたのだろう。この調子では、見つかるものも見つからない。
無理矢理に動かした身体が、今になって相当に辛い。
思わず気が抜けて。取り落とした魔具が、路地にカシャリと音を立てる。
ため息と共に、魔物はのろのろと、自らの相棒を拾おうと手を伸ばす。
その隙が、最大の過ち。
魔物がハッと弾かれるように顔を上げた、その瞬間。
既に、禍々しい刃は目前に迫っていた。
GM:「○真相解明」の累積値マイナス5は、今回だけなし。シーンエンド。
恭一:だが「最大の過ち」とか言ってる(笑)。
藍子:これってもしかして過去シーンなのかな?
GM:いえ、実は…。
藍子:リアルタイムなのか。
ミスト:どちらとも判断付けにくいけど…「久方ぶり」とか言ってるのは。
GM:リアルタイムで、第四の事件が起きます。実は、丑三つ時なので、夜の1時とかなんだけど。まぁ、殺されそうなヒトは…ね(笑)。
恭一:丑三つ時なのに1時とはこれいかに。
GM:1時〜3時かな、確か(適当だな
●ミドル10 『第四の事件』シーンプレイヤー:登場希望者 登場難易度:10○事件現場/深夜
GM:さて、このシーンは一応、前のマスターシーンの直後のシーンです。が、もしも誰も出ない場合は、このシーンは飛ばします。出たい人は判定してください。
藍子:じゃあ挑戦! 恭一さんのお店を失意のまま出たって具合で!(ころころ)ダメでちた。
ミスト:(ころころ)達成値9…あ、今回は難易度10だったのか…無理でした。
恭一:(ころころ)なんか出た、達成値11。
ミスト:おお、えらい。
GM:恭一のみでよろしいですか?
藍子:一人だけでも出られたのは大きいな。ここは恭一に任せるか。
GM:というか、アレだよ。ここ誰か出なきゃ、コイツ死ぬんですが(笑)。
ミスト:こいつって恭一? それとも被害者?
恭一:ちょっと!(笑)
GM:被害者。すっごい具体的な話をすると、戦闘1ラウンド経過して、2ラウンド目のセットアッププロセス、そんな感じ。
ミスト:なるほど。
恭一:うわ具体的だ。
GM:だから、どんなデカい一撃を喰らっても、生きてるんですよまだ。
恭一:なるほどな!(笑)
GM:で、良いのかね? 進めるぜよ?
ミスト:ちょっと待って下さい。カバーリング持ち二人とも失敗したのは痛い。
藍子:うーむ、再挑戦したい気もあるけど、AGPの捻出は今はきつい…でも挑戦してみようかな!
恭一:えっと、実際に戦闘するんですか?
GM:あーいや、バトルはしません(*)けど…演出のみなんで。
ミスト:演出だけなら…大丈夫かな?
恭一:うん。《守護者》メインのイレマジに戦闘2回は無理だ! って本気で思った(笑)。
藍子:犯人が風里なのは確定なので、現場に出ておきたいってのはあるんですよねー。AGPが1減るけど、挑戦してもよろしいですか、お二方?
GM:すっごい具体的に言うと、これが最後のターゲットです。一人、別ドミニオンに出張してた奴。
ミスト:…あれ、レンだったの?
GM:はい(笑)。死んだらどうしようかと半ば思ってた。
恭一:死んだらダメじゃないか!(笑)
ミスト:…どうしよう。私もやり直したくなった(笑)。
GM:まぁ、マジレスすると、犯人の犯行現場に誰も出ないわけないだろう、と(笑)。
(*)「バトルはしません〜」
実はこのシーン、GMの予定では本当に戦闘する筈でした。ミドル戦闘でPCの人間性とかリソース削るつもりだったそうで。
ちなみに変更の理由は「忘れてました。いつもの癖で、ついうっかり演出などと口走ってしまった(涙)」って……えーと(^^;)
ミスト:ではランコの絆を固定、愛を1点渡します。
藍子:うお、いただきます。ではそのAGPで登場判定振り直し!(ころころ)7…失敗。無駄になりました、ごめんなさい…… orz
GM:うわぁ…(笑)。
恭一:まあ、期待値でもアウトだったわけだし、しょうがないです。えっと、ミストどうします? 振りなおすなら愛出しますが。
ミスト:初期エゴを固定しようかなと思ってましたが、貰えるなら有り難いかな。
恭一:ミストの絆を固定して、ミストに愛を1点渡します。
ミスト:その愛で登場判定を振り直します。今度こそ!(ころころ)…よし、13で成功!
GM:スゲェー! 二人も出るとは。
恭一:無駄にいいなあ(笑)。
ミスト:登場判定の振り直しは二度目だし、これで失敗したらさすがに面目が(笑)。
藍子:では二人に任せた!(笑) ちくしょう、兎の足(*他ゲームに出てくる、登場判定を振り直せるアイテム)欲しいなあ(笑)。
恭一:藍子ちゃんはじっくり自分と向き合ってるんだ!
藍子:こういう事があると、《運命の輪》も持ってて損は無いんだなぁと思える(笑)。
GM:では、恭一とミストが出ます。シーンプレイヤーは…まぁ、さっき恭一だったので、ミストでしょう。
復讐者は、魔物のことをよく判っていた。
だからこそ、標的が倒れて動かなくなっても、油断はしなかった。
その様を虚ろな瞳で見ている復讐者。起き上がらない標的。
ややあって、復讐者はその手の凶刃を振り上げた。
GM:と、まぁ、ここで割り込むわけですよ!
恭一:ここはミストが割り込むべきでしょう。
藍子:レッツ轟! インタラプト!
ミスト:「――刺シ穿ツ羽!」復讐者のナイフを、飛来した銀の刃が弾き飛ばす。
GM:おぅ…(←“何か”が予想外だったらしく、固まった)。
ミスト:「そこまでです、姿無き復讐者…“復讐の女神”フリアエ」
恭一:「かなり、きわどかったな」悠然と、路地へと歩みを進めます。
GM:では、刃は弾かれた。が…実は、どう見てもコイツ、刃を手にした黒崎高雄だ。
恭一:おお?
GM:ただ、明らかに魔物臭がする。ルール的に言えば[魔獣化]してる。
ミスト:「偽装か、それとも創造主の人格を宿しているのか…」銀の刃を連ねた翼を広げ、夜空から舞い降りる。
恭一:「はてさて、これはいったいどうしたことだろうか」
ミスト:「いずれにしても…レンを傷つけるならば、ここで斬り伏せるまで」
GM:まー、〈知覚〉判定を宜しくお願いします。
ミスト:《フリーフェイス》ですね、判ります。(ころころ)達成値13。
恭一:〈知覚〉? そんなものはない(笑)。(ころころ)達成値12。
GM:何か、神がかってますね(笑)。
藍子:《フリーフェイス》見破るのはハンパなくむずいんだよなぁ(笑)。
達成値0:片腕から刃が生えている。《生得武器:白兵》だ。
達成値8:もう片方の腕には、「妖刀」を持っている。
達成値13:黒崎高雄の姿はしているが、本来はもっと薄ぼんやりとした何かである。
(=《偽りの仮面》1Lvを見破った、の意味)
ミスト:おや、《偽りの仮面》でしたか。
藍子:あ、《偽りの仮面》か。
恭一:あ、《偽りの仮面》なの?(笑)
GM:ミストパネェ…なんで13ジャストなんだし…(笑)。
ミスト:フルメタル/イレギュラーだとばかり思ってたけど…デーモン?
GM:風里はフルメタル/イレギュラーですよ。
藍子:ああ、《混血児:偽りの仮面》か。
ミスト:《混血児》でわざわざ取るかなぁ…? でも1Lvなら一番ありそうか。
藍子:風里が犯人であると示された以上、別の犯人が出てくる事もないだろうし。
GM:コレ、このままクライマックスになりそうだなぁ、と思っていたのが、一番の不安だった(笑)。ちなみに、ガイシャの方は[かりそめの死]を選択した、と。
藍子:で、トドメを刺される、と(笑)。
GM:まぁ、魔器がない状態で魔獣化してもマジで死ぬだけだし!(笑)
恭一:せめて奥義で葬ろう。
GM:ともかく、ヒトが増えたので、黒崎高雄(仮)はその場から消えます。何の前触れもなく、掻き消えてしまいました。一瞬で遙か遠くまで逃げられましたね。気配がものっすごい遠くなり、やがて消えました。
ミスト:「…今の姿は偽装でしたね。正体までは確認できませんでしたが」恭一に言いつつ、レンの容態を見ます。
恭一:「ではやはり、黒崎本人ではありえないか」念のため、警戒は続けましょう。
GM:かーなーりー重症。治療をしてある部分もあるから、元々大怪我を負っていたけど、無理に動いてた感がある。データ的に言うと[かりそめの死]。実行犯の姿も消えて、残されたのは、他の3件と同じ事件現場のようになりそうだった、何でそんなのが積み上がってるんだと言いたくなるような、レンジやら自転車やら冷蔵庫やらバイクやらテレビやら何やらの粗大ゴミだらけの路地裏と、戦闘の跡だけだね。ナイフがないぐらいしか違いがない。
ミスト:「少なくとも、他の容疑者が現れない以上、あれがフウリだと想定して動くべきでしょうね。…まったく、こんな身体で無茶をして…」レンに負担をかけないよう、そっと抱き上げます。
恭一:「できるものなら詳しい話を聞きたいところだが……その様子では、なかなか難しそうかな?」
GM:そうですねー。起こすのは辛いですねー。
ミスト:「ひとまず、半魔専門の病院へ運びます。…出来れば彼女には、事件が終わるまで眠っていて欲しい」
恭一:「ああ、そうした方がいいだろう」
GM:まー…。ポイント20のマスターシーンで言ってたんですが。策に掛かった、ってのはこーいうことです。故意に、「仲間が狙われてるぞ、次々死んでるぞ」ってデータを強調して送ったわけです。
藍子:なるほど。さて、さっきのマスターシーンで出てきた路地裏に、こんな粗大ゴミ積まれてませんでしたよね?
GM:積まれてた積まれてた。
藍子:あ、あれ?
恭一:んー、なんだろうなー?
GM:判りにくかったかな。要するに、そういう場所に誘い込まれたんです。で、誘い込まれた先には、元々粗大ゴミが積んであった。
恭一:それはわかります。ただ、その前からボロボロだったようなのがね。
GM:いやだって粗大ゴミだから、ボロボロじゃないと…(笑)。
ミスト:そういう現場に誘い込まれたのは理解したけど。何故そんな場所が都合よかったのかは…よく判らないですね。
藍子:粗大ゴミが積まれてるのに必然性があるのかどうかですね。まぁこれを突っ込もうとするなら真相解明に振る必要がありそうだけど。
ミスト:激しい闘いが行われたという演出のために、現場を予め造っておいたとか。実際は、不意の一撃だけで。
GM:あぁ、そこか! いや、激しい戦い、って単に一撃目が勢い余ってるだけで、他の現場に比べればすっごい大人しいです。だってレン、反撃できなかったから(笑)。ただこう、何だろう。戦闘があったんだろうな、って感じ。まぁ、ちょっと現場を見回せば判るけど、レンの魔器が遠くに転がってるんで反撃も何も出来なかったんでしょうね。
恭一:ああじゃあ、他の事件では、ちゃんと現場で斬りつけられてたのか?
GM:ちなみに、カタナでザックリ一撃と。
ミスト:刀?
GM:さっき少し言いましたが、黒崎(仮)は《生得武器:白兵》と妖刀を持ってたんですよ。ナイフは持ってません。まぁ、手には持ってなかったって事ね。
ミスト:…ちょっと待ってください。致命傷を与えてたのは、今まではずっとナイフだったんですよね?
GM:はい。
ミスト:でも、今はそうじゃなかった。犯人もナイフを持ってる様子はなかったと?
GM:レンは正面からザックリ二刀で切り裂かれてます。持ってるかどうかまでは判りかねるけど、手には持ってなかったよ。
藍子:あ、今までの事件では刀傷にいわゆる生活反応はあったという話だけど。トドメって言われてる突き立ったままのナイフの傷はどうなんだろう?
ミスト:ナイフが致命傷とは断言されたはず。
GM:ナイフで致命傷。それでトドメを刺されている。後から死体に刺したってわけじゃあない。
藍子:ふむ、穿ちすぎたか。
恭一:とどめ自体はナイフで刺すつもりだった、としても、さっきも犯人の手元にナイフはなかったわけだし。うーん……。
ミスト:戦ったのは復讐者だけど、トドメを刺した人物は…別人?
GM:ナイフの隠匿値は15だからね。仮に持ってても判らない。
ミスト:…ところで。この周辺に、私たち以外の人物は誰かいますか?
GM:いや。いないと思いますね。いるなら〈知覚〉判定でちゃんと出してますし。
ミスト:そうですか…さすがに穿ちすぎたかな。もし第三の人物がいれば、周囲で様子を窺ってるかと思ったけど。
GM:〈知覚〉判定じゃいるかどうか判らなかった(*)からね。…おー、しかし結構、現場出しても全部バレバレにはならないのか! じみーに俺トリック頑張ったな、って気がしてきた(笑)。
(*)「〈知覚〉判定じゃいるかどうか〜」
つまり、「仮に“いた”としても、相手の〈隠密〉達成値に届いてなければ判らない」という意味にも取れますね(笑)。
この時点ではPL全員、気付かずスルーしたわけですが…(笑)。
GM:さて…折角現場に出会したわけで。黒崎高雄(仮)にも会ったし、攻撃された人物もいるのだから、〈知識〉で心当たりを探ったりしますかね?
恭一:おお、〈知識〉なら技能も助手もある。唸れ僕のダイス!(ころころ)達成値12。
ミスト:〈知識〉? それって美味しいんですか?(笑) 【知性】で判定。(ころころ)あ…また1ゾロ(一同爆笑)。
GM:ミストぉおおおお!!(爆笑) 今日は何なんだ!(笑)
恭一:うわぁ……(笑)。ほんとに「それって美味しいんですか?」状態だ(笑)。
藍子:ミスト……(ほろり)。
ミスト:気を抜いた途端にこれだよ!(笑)
藍子:もう難しい事考えずに風里を斬る気まんまんなんだな!?(笑)
恭一:なるほど!(笑) まあミストだしな!(笑)
ミスト:いやあ、だって他に斬るべき敵もいませんし?(笑)
GM:まーね(笑)。
1.二刀流を使う(まぁ、明言せずとも何のアーツかは判るね?)。
2.後を追うことが出来ず、瞬時に遠くまで移動を可能とした。
3.…アレ、ナイフは?
4.しかし、いつでも襲われるのはこういう現場なんだな…。
GM:まぁ、達成値12だから判るのはこんなもんです。とりあえず、路地裏ってのは[封鎖]が働く、というのはあるよ。一応キッパリ言うけど。《偽りの仮面》を見破ったから、黒崎高雄(仮)の正体が判ったけど、風里ではないね。
ミスト:それらの情報からPLが思い至るのはアーティファクト/デーモンなのですが。情報屋との会話(*)が関係あるかな…。(*風里が情報屋のツテで《大小拵え》《偽りの仮面》持ちのアーティファクト/デーモンと組んだ可能性を考えている)
GM:あー…一つだけ明言します。項目1の二刀流は《マルチウェポン》です。《生得武器:白兵》と「妖刀」の。
ミスト:あぁ、そちらですか。じゃあ、即座に遠くまで移動したのは、飛行アーツではなくて瞬間移動?
GM:飛行アーツではない。一瞬で、追えないぐらい遠くに行っちゃった、って感じ。
ミスト:だったら一応、フルメタル/イレギュラーで説明可能ですね。しかし、風里ではないと。
藍子:ナイフは《念動力》かなって気もする。
恭一:実はナイフ、《念動力》なくても投げられるんだぜ!(笑)
GM:別に、ピンときたからって真相解明のボーナスが上がるぐらいだぜ?
藍子:真相解明のボーナスは、今さら稼いでも大した意味はなさそうですよね。
GM:まぁ、判るとクライマックスでGMがどんな戦術するのか判るぐらいじゃないかね…(笑)。犯人はわかってるから(ぁ
恭一:それは大きいよ(ぁ
GM:まぁ、他にこのシーンでやるべきことがないなら切ります。
ミスト:…そうですね。レンを病院に運ぶべく移動して、シーンアウトで。
GM:はい、了解しました。シーンプレイヤーが退場したので、切ります。
藍子:移動は《テレポート》かなぁ。
恭一:《テレポート》ならリアクションが求められると思うんだけどなぁ。
藍子:後はイレギュラー変異表で「もうひとつの顔が現われる」で別人に見えたとか。
GM:いやまぁ、確かに魔獣化は見たことないだろうけど…(笑)。
恭一:風里の魔獣化がそれだと、さすがに残念すぎる気がする(笑)。
ミスト:《偽りの仮面》を看破して風里じゃないと断言されたので、別人と判断して構わないと思いますよ。つまり風里とは別の実行犯がいるということですよね。それが情報屋の言う「もうひとつの策」と関係あるかどうかは解りませんが。
GM:あれー…。そこで詰まるとは思ってませんでした、私は(笑)。そうかー…まぁ確かに、風里ではないけど。ブラッドを公開して、バレないとは面白ぇな…(笑)。
恭一:《第二人格》?
ミスト:圭介の方が《第二人格》持ってるって事も。
恭一:……あ、《守護者》?
ミスト:…あー、その可能性もあるか。
恭一:移動したのは《守護者転移》か。
ミスト:守護者が戦って、本体が背後から不意打ち? 凄くリスキーな気も。(考え込んで)…そっか、守護者イレギュラーなら《混血児:偽りの仮面》もありなのか。
●ミドル11 『少女の決意』シーンプレイヤー:藍子 登場難易度:7現在の陰謀ポイント・31
風里・30突破/黒崎・30突破/圭介・0/真相・12
藍子:陰謀ポイントは…(ころころ)げ、10だ。
GM:あ、40超えた!(笑)
藍子:こ、これは振りなおすかな?
GM:アッと、ちょっと待ってください。情報収集する、でよろしいんですか。
恭一:半分では? 調べる意味がないから÷2でいい、ってさっき言ってませんでしたっけ?
GM:情報収集しないのなら、÷2で5だ。
藍子:赤谷圭介さんに会いに行きたいと考えてます。
GM:了解しました。お家に行く、で良いのね。登場する人はいます?
恭一:出たいな、それは(ころころ)。
ミスト:挑戦はします(ころころ)。うん、成功。
GM:二人とも登場ですね。では、3人で圭介の自宅に行く話になります。
○赤谷家
藍子:風里さんに会いに行く度胸もミストさんを止める度胸も無く、せめて風里の親代わりともいえる赤谷圭介さんから何か話が聞けないか、と彼の家を探し当てました。
GM:圭介は驚きはしましたが、知り合いが二人(話したことあるのは一人だけど)いたので、まぁ家にあげてくれます。というわけで、応接間に通されて、お茶を出されたところです。
藍子:ところで「これ以上関わるな」って言われて別れたんだけど、二人はついてきてくれたんだな(笑)。
恭一:ついてきたっつーか、ばったり出くわしたりして、放っといても何するかわかったもんじゃないからお目付けに同行してる、って感じじゃないのかな?(笑)
GM/圭介:「それで…風里の友達と、緋色さん…? が、どうしたんですか?」と聞いてくる。まぁ、怪我も大分直ってきたけど、まだまだね。
恭一:「そうですね……率直に聞きましょうか」
藍子:「赤谷さん、あなたは何故風里さんをあのお店で働かせたんですか?」
GM/圭介:「何故と言われても…あそこの店主は、気の置けない知り合いですからね。彼女なら色々よくしてくれるだろうと思ったのですが」で、恭一の話を促すけど。
藍子:うむむ、店に行かせた理由に深いものは無いのかな?
GM:というか、この三人で押しかけてきたって相当異様だよね(コラ
恭一:僕の異様さはもう知ってるから大丈夫でしょう(ぁ
藍子:てっきり最初は私だけで話を聞きに行ってるところへ、二人が乗り込んでくるシチュなのかと思った(笑)。
恭一:いやまあ、僕もそういうのを想定していたんですが。普通に同行してるような扱いになっちゃったので、まあいいか、と(笑)。
GM:(・Д・!) …先に聞けばよかった!? ごめんなさい、いやマジで! orz
恭一:いやまあ、別に僕はいいですよ?(笑) シーン裏で色々あったんだろう、と脳内補完しておきます(笑)。
ミスト:私は本当に付いてきただけというか…圭介が怪しい素振りを見せたら斬る気満々(ぁ
恭一:「あなたが、この事件の調査を僕に依頼してきた、その真意を聞かせてもらいたい」
GM/圭介:「…あぁ、まぁ…。無関係とは、言いきれないのでね」言葉を濁すけど、〈交渉〉で振ってみるかい?
恭一:振るだけ振りましょう(ころころ)達成値10。
GM:キミって美味しいよね。ジャスト10で判るけど。
恭一:あ、よかった(笑)。
GM:隠しはするけど、物凄い後悔してるみたい。
恭一:えー、どういう意味ですか?
GM:どういう意味と言われると?
ミスト:依頼したことを今さらながらに後悔してる、という意味ですよね?
GM:いえ違います。
ミスト:あ、違うのか。
GM:あー、えーと…その事件の話を持ち出されると、苦い顔をする、って意味。依頼がどうのこうのじゃなくて、事件の存在そのものにね。
藍子:うーん、ここで風里が容疑者だって切り出しちゃうべきなんだろうか。容疑者ってーか犯人なんだけど。
恭一:「なるほど、確かに無関係ではありますまい」
GM/圭介:「…そう言えば、昨日の夜も何かあったようですが…。似たような現場、というだけで、被害者が更に出たわけではないようで…」
ミスト:「…貴方は、事件の犯人について心当たりがあるのですね?」ズバッと。
GM/圭介:「……えぇ、まぁ…」というわけで、もう、情報項目全部開示しちゃうのぜ!
ミスト:おー。
恭一:うわ(笑)。
>赤谷圭介 〈情報:噂話〉〈情報:裏社会〉
達成値5:“姿無き復讐者”の事件を解決するように依頼した人物。
右腕を吊っていたりする、怪我人。事件には無関係ではない、らしい。
達成値10:赤谷風里という娘がいる。彼女の面倒を見て、バイト先を紹介したりした。風里に対しては割と甘い。
彼の情報網は幅広く、警察やら裏社会やらよく判らない知り合いが多かったりする。
達成値15:元MMM研究者。元、がついているのは1〜2ヶ月ほど前の事件のせい。
5人の半魔が研究所に攻め込んできた際に重傷を負いつつも逃げ出し、MMMとの縁を切った。
死亡に見せかけ、名前を変えて偽装戸籍を用意することで、第二の人生を送っているところ。
達成値20:OP2の事件のきっかけになった、依頼主である。いわゆる密告者、内部告発者。
前々からMMMを抜け出すつもりで、戸籍などの準備をしていたようだ。
次世代ゴーレムのために、大勢の魔物が犠牲になることが耐えられなかったのだという。
達成値25:しきりに彼は過去を悔やんでいる。
ふらりと現れた自動人形の風里を娘として引き取ってしまったのも、その罪悪感ゆえ。
風里が自動人形であることを知ってはいたが、知らないつもりでいた。
達成値30:黒崎とはつき合いが浅かった。
後から彼が「行き過ぎた機械好き」であっただけで、残虐冷酷ではなかったことを知る。
(その行き過ぎた性格が問題ではあるのだが…)
結果として、彼と彼の子供達を謀殺してしまったこと、
それにより“姿無き復讐者”の存在が出てしまったこと、
その復讐者に、依頼を受けてくれた半魔達が殺されていることに対して罪悪感を感じている。
――――つまり、“姿無き復讐者”ではない。シロだ。
GM:真相はこんなもん。まぁー…この人の情報、中途半端に出ると面白かったんですが(笑)。
恭一:ははぁ。
ミスト:なるほどねぇ。
GM:本来は中々喰えない奴です。ただ、風里だけにはどうにも甘い。ぶっちゃけてしまうと、メンテナンスを頼むために、風里を店主に預けたんです。自分じゃ今出来ないし。
恭一:確かに15が出てたらおいしかったな(笑)。
ミスト:こちらの依頼人とは予想外だった。ハンターズブラッドへの大元の依頼人は、少し気になっていたんだけど。
GM:まー、ミストもそれを聞けばピンと来ると思います。ただ、お互いに顔は合わせなかったので、見ただけじゃ圭介は判らなかった、と。
ミスト:そうですね。
恭一:それは、圭介が全部吐いたってことでいいんですよね?
GM:吐きましたが、流石に、魔物関連の話は“判るヒトには判る”ように婉曲に言いました。恭一以外の二人が魔物である、と知らないのでね。
恭一:「……なるほど。事情はわかりました」
藍子:こちらもぶっちゃけるかー。
恭一:お願いしますー。全部こっちも打ち明けるか、と思ったところで、今のシーンプレイヤーは僕ではないことを思い出した(笑)。
ミスト:…さて、圭介の存在が風里への抑制力になるか否か。正直もう斬るしかないかと思うけど、圭介の存在が風里にとって重いなら、可能性がないとは言い切れない…
GM:このシナリオ、ジャンルは『鬱』です。
ミスト:……けど、無理そうですねぇ(笑)。
恭一:ていうかもう、鬱シナリオと明言されてる時点で、風里がボスなのは半ば以上必然だったわけですが(略
GM:エフンエフン!(笑)
藍子:「赤谷さん……わたしも、風里さんと同じなんです。わたしは黒崎という人の『作品』ではないですけれど」ぽつりと洩らす様に告白します。
GM/圭介:「……そうか。君も、そうだったのか」驚いた風だけど、すぐに立て直す。「風里は、ね。何を言っても何処かフワフワしたようで、心配だったんだ」
藍子:「店主さんは、わたしに風里さんの友達になるように頼んできました。きっと最初から店主さん、わたしの事に気付いてたんだと思います」
GM/圭介:「そうか…あの人なら、しかねんな」苦笑い。
藍子:「同じものであれば、きっと友達になることで風里さんに良い影響があると考えたんでしょう」
GM/圭介:「それもそうかもしれないが…同族だから、って理由だけではないと思うがね」
藍子:「風里さんとお友達にはなれました。お互いの秘密も打ち明けました。でも、この先わたし、どうしたら良いのか分かんないんです…!」
GM/圭介:「…? どうかしたのかい?」ちょっと、思い詰めた様子に驚いてるね。
藍子:では風里犯人説ぶっちゃけますよー。
恭一:はい、お願いします。
GM:この人がもし、怪我がもう少し軽かったら、すぐに気付いたんだろうにねぇ…。
藍子:「風里さんは、黒崎高雄の最後の娘。彼の無念を晴らすために事件を起こしているのは、風里さんなんです……!」もう赤谷さんの目を見て言えません。
GM/圭介:「!?」思わずガタン、と立ち上がろうとして、よろめく。「いや、そんな…まさか……でも………言われれば、確かに……」その可能性を提示されると、ありえないとは言えない。彼はその程度には聡明だ。「そうですか………」それっきり、言葉が出ない。嫌な沈黙だね。そんな沈黙の後。ふと、何かに溜息をついた。
藍子:「黒崎高雄の恨みのため殺人を続ける自動人形は止めなきゃならない。でも、わたしには風里さんをどうにかするなんて、出来ない……!」
GM/圭介:「…君は、……君は、本当に優しい子なんだね」そっと、藍子の頭に手を乗せて。
恭一:「“姿無き復讐者”を止めるというあなたの依頼を達成するためには、僕は彼女を破壊せざるを得ないかもしれない。それでも、よろしいか?」藍子がすぐ隣にいるが、あえて言おう。
GM/圭介:「はい、緋色さん。宜しくお願いします。この事件の犯人を、止めてください」彼は、キッパリと言う。
恭一:「よろしい。……それでは、僕はそろそろお暇しましょう」立ち上がり、圭介の家を出ます。
藍子:「―――こんな時、ニンゲンだったら正しい判断ができるんでしょうか。それともいっそ、わたしがただのロボットだったら、余計な事に惑わされずに風里さんを止めることが出来たんでしょうか……」
ミスト:「ランコ…貴女は、やはりここに残るべきでしょう。復讐者との決着は、私たちの手で」そう言って、私も退場しましょうか。
恭一:…うわー、どうしよう。超楽しい(笑)。
藍子:戦力的には参加しないわけにはいかない! だが参加するのは辛い! このアンビバレンツ!
恭一:今こそPC1力を最大限に解き放つ時だ!
藍子:ふおおおおおお! 燃え上がれ、俺の小宇宙よ奇跡を起こせ!!
GM:では、この場に残ったのは。風里を『友達』と思った藍子と、風里を『娘』と思った圭介の、二人だけだな。
藍子:ですね…。
GM:しばらく、沈黙が続くんだが、やがて。「…藍子ちゃん、と言ったね」
藍子:「……はい」
GM/圭介:「君が、風里のことを大切に思ってくれて、嬉しく思う。ありがとう」
藍子:「友達は大切にしなさいって、わたしのおじーちゃんとおばーちゃんが教えてくれたんです」
GM/圭介:「それは、いい家族だな」ふと笑うね。「だけど、ね。そう、自分を卑下するものじゃない」
藍子:「え…?」
GM/圭介:「ニンゲンだって、どうすればいいのか、わからないさ」その“ニンゲン”が何を指しているのかは、あえて言わないけどね。「ただ、ね…風里は、ここ最近、自分から話すようになったんだよ。君の話を、ね」
藍子:「そうなんですか?」
GM/圭介:「あぁ。…風里には、それが何だかよく判っていなかったようだけど。私は、その変化を嬉しく思っていた。他ならぬ、君の想い、君の心が。風里を変えていたのだと、そう思う」
藍子:「わたしが、風里さんを……」
GM/圭介:「君の心は、君の想いは。君のモノだ。迷いながらも答えを掴んでいくことが出来る。それは、ただのロボットには決して出来ないことだよ。それは、どうか忘れないで欲しい」
藍子:赤谷さんのお話を聞いて。「―――赤谷さん。わたしに風里さんをもう少しだけ変える事はできるでしょうか?」
GM/圭介:「……」その言葉に、詰まる。
藍子:「奪われてしまった命は取り返せないけれど。それでもこれ以上、黒崎高雄の恨みに縛られないで済むように、あと少しだけ風里さんを変える事はできるでしょうか?」
GM:このノリだと、「さ、全て忘れて君は君の日常に戻りなさい?」と勧めざるを得ないよね。
ミスト:「少しずつでも変えてはいたけど、もう手遅れなんだよ。ごめんね」こうですか。
恭一:一見希望を抱かせるように見せかけて、クライマックスでの更なる鬱展開への布石とは。見事(ぁ
GM/圭介:「…出来るかもしれないし、出来ないかもしれない」苦い顔だ。「私としては…もう、この事は忘れて、君のことを大切に思ってくれる家族の元に、帰るべきだと思うのだが…」
藍子:「わたしは……諦めたくありません」
GM/圭介:「風里は、選んだ。…その運命(*)に、抗うと言うのかい?」
藍子:「わたしが少しでも風里さんの心を動かすことが出来たのなら、あともう少しだけ動かすことだって出来るはずです」
GM/圭介:「そうだね…そうなればいいと、思うよ」
(*)「運命に、抗う」
藍子の初期エゴは『運命:立ち尽くす』。GMはそれを知った上で、PLの反応を引き出そうとしている。
恭一:これで絆チェックでファンブルしたりすると、やっぱり立ち尽くしちゃって、戦闘はミストと恭一だけになるんですね。わかります。
藍子:Σ( ̄□ ̄|||)
GM:煤i・ω・;) なんてこった!(笑) …しかし。私、振り直しに罪2点も使ってんだよな…。
ミスト:こっちも振り直しに3点ほど使ってますよ(笑)。
恭一:登場判定でね!(笑) まぁ実際、【社会】2では、失敗の目も割とありますよね。
藍子:社会的弱者ですので!
恭一:それはなんか違うんじゃないか!?(笑) その理屈だと、【社会】1のミルカとかは社会の底辺になる(笑)。
ミスト:普段は登場判定自体を省くから気にならないんですけどね。たまにやると確かに痛い(笑)。
GM/圭介:「……ただ、一つだけ。聞かせて欲しい」
藍子:「はい」
GM/圭介:「もしも、変えられなかったら。君は、どうするつもりだい?」
藍子:「―――分かりません。分からないから、失敗した時の事は考えないようにします。でも、もし失敗しちゃったら、わたし一杯泣いちゃうかもしれないなぁ」
GM/圭介:「……これ以上、この件に関わると。風里に、殺されるかもしれない。その時、風里に刃を向けることが出来るかい? その覚悟がないのならば、行かせるわけにはいかない」
藍子:「わたし、こう見えても頑丈なんです。ダンプカーがぶつかったくらいならビクともしません。だから―――ギリギリ最後まで頑張って、それでもダメならきっと自分を優先します。おじーちゃんとおばーちゃんを残してはいけませんから」
GM/圭介:「そうか…覚悟があるならば、それでいい」一つ頷く。藍子に酷な事を言わせたことを、少し後悔している。
藍子:「……自分勝手ですよね、わたし」
GM/圭介:「いいや、それで良いんだよ。ヒトは、たくさんのヒトに思われて、繋がって生きているんだ。だから…皆を哀しませては、いけないよ」
藍子:「もし泣いちゃうような事になったら、涙腺付けてもらえなかったのが恨めしいかも。誰がわたしを作ったのかは分かんないんですけどね」半泣きみたいな顔で笑います。
GM/圭介:「…」その様子を、少し申し訳なく見ているが…。
藍子:「それでは赤谷さん、ありがとうございました。わたし、風里さんのところに行ってきます」深々とお辞儀。
GM/圭介:「終わったら、ちゃんと帰ってくるんだよ。…それじゃあ、気を付けて」と送り出す。
藍子:「はい! お邪魔いたしました!」というわけで、わたしも赤谷家を辞するとします。
恭一:あーもう、藍子ちゃん可愛いなあ!
GM:可愛いねぇー。
ミスト:健気ですねぇ。…ミストは涙腺付いてるんだろうか。性格的には泣く場面とか想像できないけど(ぁ
恭一:ミストが泣いてるところは確かに想像できないなあ(笑)。
藍子:おーれはっ なーみーだをながさないー ダダッダー!!
GM:製作者の性格によるよね。
ミスト:敵の返り血が顔に付いて涙みたいに見えるとか…そんな場面しか浮かばない(笑)。
GM:せめて雨に!(笑) それはともかく、ここで切りますか? それとも、二人が実は待ってたりして、合流とかしちゃったりするんですか?(笑)
ミスト:待ちません、きっと(笑)。
藍子:今までの流れからして、一緒には行かせないだろうからなぁ(笑)。
恭一:僕は、そういうのも想定して、あえて「家を出る」という表現を使ってた(笑)。
GM:もしかして、そういうシーンが欲しかったりするかい?
恭一:いや、そのシーンを作ると恭一と藍子ちゃんの参戦が2ラウンド目のセットアップとかになりそうだから(笑)。
GM:というか、次のシーンの希望は? 具体的に言うと、もうクライマックスでいいんですか?
藍子:私はクライマックスでOKかな。真相解明は追いつきそうもないし(笑)。
ミスト:私も。黒崎は絆に変えるのが難しいし、陰謀ポイントを溜めたくない。
恭一:僕も大丈夫です。
GM:はい、それではシーンを切ります。絆管理があれば、どうぞ。
ミスト:“姿無き復讐者”へのエゴを絆に変えようと試みます。今回はボーナスとか無しで…(ころころ)あ、でも成功(笑)。絆/共感に変更しました。
GM:おろ、共感ですか。
ミスト:はい。理由は機会があれば、後ほど。
GM:ふふふ、そうですか。恭一さんは何か操作しますか?
恭一:あー……クライマックスの戦闘前で、絆チェックは出来ない?
GM:書き替えは出来ますが、取得は出来ません。
恭一:あー、じゃあ絆チェックは今やるか。初期エゴをひっくり返したい。(ころころ)成功。では、アイゼンメーデルへのエゴを絆/純愛に。
藍子:初期エゴの反転に挑戦します。『運命:立ち尽くす』を立ち向かうに!(ころころ)27で成功!
ミスト:やっぱり固定値は裏切らないよねー(笑)。
GM:ダイスもけっこういいけど(笑)。
藍子:鍛えた固定値は裏切らない!
恭一:――と、ファンブルを振った方が申すのはいかがなものかと(ぁ
GM:了解しました。それでは、シーンを切ります。
▼絆/エゴの変化
藍子:運命へのエゴを絆/立ち向かうに変更。
ミスト:“姿無き復讐者”へのエゴを絆/共感に変更。
恭一:アイゼンメーデルへのエゴを絆/純愛に変更。
GM:まぁ…設定されてる絆やエゴをつつくのは、いいよね!(笑) それだけの理由です。泣かしたかったわけじゃないです。ホントダヨ!
藍子:まぁこれで結局助けられないのも、また人生経験だ。
GM:ところで…PC側の希望でクライマックス突入なので、こう、ある程度状況は選べます、どうしますか? まぁ、無難なのは、何処かに呼び出すことでしょうね。
恭一:採石場だっけ?(笑)
GM:それだっけ?(コラ
恭一:保健室の裏に(略
藍子:入院してる恋の病室を襲撃する黒崎(仮)を迎え撃つ!(ぇー
GM:アッー!(笑)
恭一:そして病院で巨大化するミスト! 大惨事!(マテ
GM:レンはしかるべきところに預けるなり何なりすれば、今後の安全は保障されるでしょうね。流石に助けられた奴を二度殺しに行く真似はね…(笑)。
藍子:まぁ、呼び出すのが妥当ですかね。私はその現場にSAで駆けつけるよ!(笑)
恭一:問題は、僕たちには彼女を呼び出すような口実は一切ない(笑)。
GM:いやまぁー、藍子ちゃんの連絡ならホイホイ来ちゃうんだぜ? って、そんな罠はダメか(笑)。
恭一:それは完全にブチ壊しちゃうからダメだ!
GM:まぁ、PC側の決断で次がクライマックスなので。ある程度、状況は指定していいですよ。
藍子:わたしの場合だと、呼び出さないで風里さんのとこに行っちゃうだろうからなぁ。
ミスト:さて、どうしましょうか。
恭一:ああ、藍子の名を騙って呼び出して。「よく来てくれた。残念だが、藍子など最初からいない。騙して悪いが仕事なんでな。死んでもらおう」こうですかわか(略
藍子:Σ( ̄□ ̄|||) 恭一さんひっでぇ!?
GM:初めからいないとか!(笑)
藍子:そこへ風里さんを助けにカッコイイあたし参上! ………あれ?
恭一:あ、あるぅえー!? それは恭一が成敗されてしまう!(笑)
GM:アレ?(笑) なんというパーティーアタック(笑)。
ミスト:PvP(*PC同士の戦闘。殺し合い含む)ですね、わかりま(略
GM:さて、どうしましょう。何処か都合のいい場所に呼び出すでOK?
恭一:……ともあれ、真面目に考えましょうか(笑)。ただ、呼び出せそうな藍子とは別行動なんだよな(笑)。
GM:ブラックロータスが舞台になったりして大惨事になっちゃ…(略
恭一:ミストちゃんがいないなら、それでもいいんですが。16メートルは隠せない(ぁ
藍子:わたしは風里さんの店に向かってしまうだろうから、呼び出すのなら場所は任せます。
ミスト:私が呼び出しても、来るような気がしますけど。無理かしら。
GM:まぁ、来ますよ。風里の連絡先は、PCは今までの情報判定で判ってるわけだし。風里は、別に断りませんしー。
恭一:ああ、まあ来るだろうなあ。
藍子:あまり人の頼みを断ろうとかいう発想が無いように思えます。
恭一:じゃあ、それでいきますか?
ミスト:それで行きましょうか。
藍子:SAで颯爽と風里さんを助けに(略
GM:装甲車を足で運転しつつ、窓から身を乗り出して狙撃という登場をするんですねわかりました。
恭一:むしろヘリの上からスコープ付きショットガンで狙撃を(略
■クライマックスフェイズ■
●クライマックス 『或る復讐者の結末』シーンプレイヤー:なし 登場難易度:自動登場
GM:さて。待ってるところに風里が出てくるわけだが…。藍子が先? 風里が先?
藍子:店に行く→風里いない→探す、だからわたしが後かなぁ。
恭一:藍子ちゃんが店に行ったのなら、風里の行き先を聞いて、とかになるんじゃないかしら?
GM:じゃ、風里が先ですね。来た、というところから始めて良いですか?
ミスト:あまり遠くへ行っても藍子が追いつけないし、手頃なアレナへ呼び出したということでいいかな。ちなみに呼び出しは、率直に電話で「決着を付けましょう、“姿無き復讐者”」と。
GM:それが無難だと思います。風里はアレナってよく判らないんですが、ちゃんと店主に聞いたから大丈夫です。で、来たところから始めて良いのですかね?
恭一:いい、かな?
藍子:こちらはOK。
GM:それとも脅したい?(何
藍子:Σ( ̄□ ̄|||) 脅迫!?
恭一:脅すって何!?(笑)
○アレナ内
ミスト:現実と紙一重の空間…新宿区にあるアレナ内。無人の高層ビル群を背景に。「―――待っていました。正直、来るかどうかは五分五分と踏んでいましたが」と、ゆっくり振り返る私。
恭一:傍らにアイゼンメーデルを侍らせて、無言で立っています。
GM:そうかー! 高層ビルの合間を16mロボが縫うように跳びながら、バトル! かっこいいー!
恭一:あ、念のため言っておきますけど、アイゼンメーデルは別にデータ的に《守護者》出してるわけではないです。単なる演出で。
GM:ち、狙い撃ちチャンス、とか思ったのに(笑)。
恭一:カーッカッカッカ! 恭一のデータ的に、先出しのメリットはそれほど無いのだよ!
GM/風里:「…。もう、奇襲は、出来ない、なら」ゆっくりと言葉を紡ぐ。「直接、殺し合うしか、ない」彼女はたどたどしくも、ぎらつく憎悪を瞳に乗せて、言う。
ミスト:「…戦う前に、一つだけ訊いておきます」憎悪の瞳を真正面から受けて、しかし静かに問う。「貴女の創造主…クロサキ・タカオに関して、何か覚えていますか?」
GM/風里:「…?」聞かれると思ってなかったから、ポカンとするけど。
ミスト:「私には理解できないことですが…彼はゴーレム達を“我が子”と呼んだのです。恐らくそれは、貴女のことも含むのでしょう」
GM/風里:「うん、そう。だから、私も、お父さんと、よんでいた」
ミスト:「ならば、単なる道具としてではなく…“愛する者”に、自分の復讐を託したりするものでしょうか?」
GM/風里:少し考えるけど。「…とうさんの、考えは、わからない。…でも。私は、父さんを殺した、貴方達を、許せない」
ミスト:「そうですか。…正直、貴女のしていることは、クロサキの望みには反するもののように思えてならない」
GM/風里:「……。私には、判らない、けど…。…“私”は、あなたを、ゆるせない」
ミスト:「なるほど。――貴女のことは今まで、創造主に刻み込まれた想いが導くまま、動くだけの“人形”かと思っていたが…どうやら違うようですね」琥珀の瞳を、すっと細める。
「道具として造られながら、“心”を得て。
しかしそれでも戦うことを選択する…やはり貴女はランコよりも、私に近い存在なのでしょう。
だからこそ―――私は受けて立とう。武具として、私が護ろうと誓った者達を、護り抜くために」
宣言と共に、少女の両腕部側面から白銀の刃が滑るように顕れ、双剣の形を成す。
目前の敵は、ミストにとっても『仇』であると同時に――誇りを持って闘うに足る、『好敵手』なのだ。
「―――“復讐の女神”フリアエよ。貴女の復讐劇は、ここが終幕だ」
GM/風里:「終幕は、望むところ…!」そう叫んで、憎悪に燃える目でミストを真っ直ぐと見つめ、二人が激突する…!
ミスト:ちなみに、“姿無き復讐者”への絆/共感は今の台詞が理由。更にここで初期エゴ『道具としての生』を絆チェックで書き換えたいのですが。
GM:おー! 何に変えますか? それによってボーナスつきます。
ミスト:エゴ/固執を絆/誓いへと変えたいのです。道具としてでも、護るべき人を護るという誓いに。
GM:確かに、そう言ってた! プラス5でどうぞ!
ミスト:(ころころ)よし、成功しました。初期エゴを絆/誓いに変更します。
藍子:「風里さん! だめぇっ!!」そこでアレナに突入! ミストさんと風里さんの間に割り込むように装甲車が走りこむ!
GM/風里:「…?!」割り込んできた装甲車に藍子がいると寸前で気づき、急ブレーキ! ザザザッ! と音を立てて、ギリギリで風里は止まる。
藍子:「ダメだよ、風里さん! お父さんを殺された事が許せないのは分かる――でも、だからって命を奪う事で取り返しなんてつかないの!」
GM/風里:「藍子…」その言葉に、彼女は少しだけ躊躇うけど。
藍子:「ミストさんの命を奪ったとしても、憎しみのやり場が無くなるだけ…その後はどうするの!?」
GM/風里:「…判らない。それでも、今は。殺さなければ、許せない」迷っていたが…やがて、キッパリと言いきる。
藍子:「わたしはイヤだよ! それをさせたら、せっかく友達になれた風里さんがどこか遠くへ行っちゃう!」
GM/風里:「…ごめんね」無表情に、謝る。
藍子:「お願い、あののんびりとした風里さんに戻ってよ! そんな顔した風里さんイヤだよ! 言葉で止まってくれないなら……立ちはだかってでも止めてみせる!」
GM/風里:「……藍子、そこを、どいて。貴方まで、殺したくは、ない。でも…。どかないなら…まとめて、殺す、よ?」
藍子:「殺されないし殺させない! 風里さん、ミストさんを殺そうっていうのなら、わたしも相手になるよ!」装甲車のハッチをパージ、フル装備で出陣するぜ!
GM/風里:「…そう、か…なんだか、ちくちくするな…しくしく痛いな…」残念そうに呟く。
―――風里は、「でも、」と言葉を続ける。
許せない、と思った。
だから刃をこの手にとった。
償いを、と願った。
だから命をこの手でとった。
この想いは、偽物などでは、ない。
この想いは、命令などでは、ない。
この想いは。
私の、この想いは。
この想いは、間違ってなど、いない。
彼女は、迷いなく言いきる。その為に、友達を手に掛ける事になろうとも。
―――人形遣いは、独白する。
黒崎のことを知った時には、多少なりとも共感を覚えたものだった。
だが、僕にはどうも、彼を許すことはできそうにない。
彼の妄執が、“我が子”をも歪めてしまったその事実を、許すことはできそうにない。
――明日は我が身? まさか。
僕はそれほど、愚かではないさ。
「さあ、アイゼンメーデル。ワルツを踊ろう」
恭一:黒崎の絆を固定して藍子ちゃんに愛1点を渡して、その後昇華します。
GM:うおー! 消したか―! それでは…戦闘、開始。
○現在のエンゲージ
【風里・藍子・ミスト・恭一】
行動値:(13)風里→(11)藍子→(10)ミスト→(9)恭一
GM:現在、エンゲージは全員一緒です。
恭一:ぶっちゃけ、最初から同じエンゲージの方が、《符術》の消費がいらないから助かる(笑)。
ミスト:真っ先に狙われるのは、間違いなく私でしょうからねぇ。
GM:まーね!(笑)
藍子:手間は省けるな。やわらか人形師を移動抜きで庇える(笑)。
GM:やわらか…(笑)。
恭一:駄菓子菓子、FPは実は藍子ちゃんより高いんだぜ!(笑) あ、藍子ちゃんが待機してくれると、ミストの攻撃で《能力強化》を使うか否か決められるので嬉しいかもしれない。
▼ラウンド1
GM:それでは、セットアップ。こちら、風里が《絶対先制》を使用します。そちらはないようなので、《絶対先制》の風里。マイナー《加速装置》《変形》《ロックオン》、メジャー《念動力》3Lv。対象は、まぁ、流れ的にミストでしょうね。
ミスト:でしょうね(笑)。
GM:見る間に、彼女はヴィークルに変形。そのまま、君に突撃する。Crt値10の(ころころ)達成値17。〈運動〉で回避どうぞ。
ミスト:現在フル装備中なので回避値ゼロ。(ころころ)達成値6。ハイ、無理です(笑)。
恭一:あれ、《マルチウェポン》じゃないのか。
GM:フフ、ナイフは捨てました(笑)。ダメージ算出前に、オート《魔眼》宣言。(ころころ)43点の〈殴〉で。
藍子:ぐっは、攻撃力34点固定!?
ミスト:そのままだと無理か…《フィジカルスクリーン》使用。(ころころ)5点軽減。装甲で防いで20点通るから、何とか耐えますね。残り5点。
GM:うわっ! カテェ…(笑)。
藍子:お、耐えるのか!
恭一:物理攻撃には硬いなあ(笑)。
藍子:次、風里の手番でまた狙われたら、今度はわたしが庇いましょうか。おそらくわたしも《シールド》さえもらえればギリギリ踏みとどまれるだろうから。
ミスト:そうですね…その方が良いかも。と言うか《フィジカルスクリーン》なければ今ので落ちた。取って良かった(笑)。
GM:《死の舞踏》は、《魔眼》とタイミング被るんで、入れられなかったんだ…。
ミスト:「さすがに“復讐の女神”を称するだけはある…だが、私を砕くには至らない」重ねた両腕の刃で受け止めつつ。
GM/風里:「…まだ、まだ…これ、から」順番は行動値13の風里ですが、待機します。次は11の藍子です。
藍子:ミストさんを狙ってるようなので、カバーに入るタイミングを測ってます。つまり待機。
GM:了解。…フフフヘヘヘ。今回、ガチで行くぞ! 俺は生まれ変わるぞ!
藍子:来ォい! 焼き鳥にしてくれるわ!!
>ミスト
ミスト:マイナー《戦闘形態》使用。メジャーで普通に斬ります。《大小拵え》で二回判定(ころころころ)クリティカル。
GM:ガビン! 技能アリ(ころころ)無理無理、達成値18。ダメージどうぞ。
ミスト:(ころころ)46点の〈光〉ダメージ!
GM:ふおっ!? …無理だ! 一撃で魔獣化!
恭一:うっわ、5d6でダイスが6・3・6・6・6とか!(笑)
藍子:ぶっは! ミストさんマジパネェッス!
ミスト:「絶チ斬ル刃…!」すれ違い様に銀の刃が一閃、風里の胴を払う!
GM/フリアエ:「やはり…強い…!」思わず呻くよ、それは。迷彩が解けて、未完の機械の身体が露わになる。HA《超魔の命》に罪10点!
○現在のエンゲージ
【風里・藍子・ミスト・恭一】
行動値:(13)ミスト・風里→(11)藍子→(9)恭一
藍子:ミストには《能力強化》要らないっぽい?(笑) こちらは命中の下駄(=基本値)が13…《能力強化》かけるとしたらわたしかな?
恭一:ええ。藍子の命中値が少し低めだったから、相手の回避値を見たかった。
GM:グフゥー、あんなに一撃重いと思ってなかったよー(ぁ
ミスト:データ再構成前よりも、攻撃力自体は落ちてるんですが…ダイス目が良かったね(笑)。
GM:一応、攻撃力とかも確認したはずだから「あれー?」ってなってたよ(笑)。
ミスト:だってこれ、本来なら《必殺技》使ったとき並のダメージですよ(笑)。
GM:ですよね!?(笑) 平均値でだいたい考えてたもんだから。
藍子:しかし《超魔の命》に罪10点か。でかいな…。
GM:まー…結構、罪をミドルで使ったから、痛いんだけどなー(笑)。9か8辺りにしようかとも思ったが。
藍子:地味に効いてたのか(笑)。
>恭一
恭一:では、まずマイナーで《召喚術》。恭一が印を結ぶや、恭一の周囲に、虚空から奇怪な道化人形の一団が出現。そしてメジャーで《守護者》。同じく虚空から引き出した二振りの長剣を手に疾駆したアイゼンメーデルが、風里の眼前に躍り出る!
GM:そしてそのまま、アイゼンメーデルの出番です。
恭一:ふーむ。ミストが魔獣化もさせてくれたし、《紅き供物》も切っていくか。
●現在のエンゲージ
【風里・藍子・ミスト・恭一&アイゼンメーデル・道化人形】
行動値:(13)ミスト・風里→(11)藍子→(10)アイゼンメーデル→(9)恭一→(5)道化人形
>守護者『アイゼンメーデル』
恭一:マイナーはなし、メジャーで攻撃。FP10点を消費して、《紅き供物》も乗せます。(ころころころ)クリティカル。
ミスト:素晴らしい出目だ(笑)。
GM:技能アリ(ころころ)6ゾロ! 回避した(笑)。
ミスト:あら、向こうもか。
藍子:何とぉー!?
恭一:うわっ。
ミスト:振り直しアーツは…誰も持ってないか。ミストには似合わないから《時計仕掛けの魔法》取らなかったですし。
藍子:残念ながら。敵が回ると、なす術が無いですわ(笑)。
恭一:これはしょうがないな。
ミスト:うん、これは仕方ない(笑)。
GM:いやー、やっと良いとこ見せられたよ! ミドルではただのドジっ娘だったから!(笑)
ミスト:それについては言及すまい。武具の情けじゃ(笑)。
GM:うぅ…(笑)。
藍子:風里さんは甘いです!! ロボっ子のドジっ子なら「はわわ〜」まで言わなければ画竜点睛を欠く!
GM:なるほど!(笑) そう言えば、ぱっと見て判るから言うのだが。風里は外見からあからさまに判る武装はしてないね。
藍子:《生得武器》とか《融合》ばっか持ってるのか。
GM:というか、今のフリアエはヴィークルですよ! ろまーん(何
藍子:まぁ《変形》であのダメージ出せるなら、《生得武器》も使う必要ないわなぁ(笑)。
>クラード『道化人形』([使い魔]相当)
恭一:道化人形の攻撃…《能力強化》乗せれば出目勝負になるが、いくらなんでもそれはないわな(笑)。
GM:いやまぁどっちでも…(笑)。
恭一:えーと、エンゲージの封鎖とかされてます?
GM:いや、誰もしてない。キミ達の都合のいいところだからな。
恭一:じゃあ、使い魔はエンゲージを離脱します。
GM:了解しました。…地味に気になるけど、なんで使い魔を離脱させたんだろう…?
ミスト:《不幸者》でのクリティカル防止じゃないかな?
恭一:どうせカバーはできないし、もし範囲来たら潰されるから。効きもしないパンチするよりは、《不幸者》要員として確保する方がいい。
●現在のエンゲージ
【風里・藍子・ミスト・恭一&アイゼンメーデル】 【道化人形】
行動値:(13)ミスト・風里→(11)藍子→(10)アイゼンメーデル→(9)恭一→(5)道化人形
ミスト:(ふと)都合のいい場所か…粗大ゴミとかの意味は、現場が[封鎖]状態になるって事だったのかな。
GM:それが一つ。
【第一現場の描写】
リサイクル料が掛かるから不法投棄された冷蔵庫とか、型が一昔前のバイクとか、何をどうしたんだか真っ二つに折れた物干し竿とか…そんな粗大ゴミがごちゃごちゃ積まれるような、人目に付かない路地裏、突き当たりでの写真だ。
【レン襲撃時の描写】
何でそんなのが積み上がってるんだと言いたくなるような、レンジやら自転車やら冷蔵庫やらバイクやらテレビやら何やらの粗大ゴミだらけの路地裏と、
GM:こう…見比べて察してください。あと、《フリーフェイス》とかで察してください。
ミスト:粗大ゴミを迷彩代わりに? それで目撃者もいなかったとか。
恭一:そ、粗大ゴミに化けてたのか!?(笑)
GM:バイクとか…バイクとか…バイクとか…
ミスト:…もしかして、今《変形》してるのはバイクですか(笑)。
GM:ヴィークルですからね(笑)。
>藍子
GM:では、待機していた藍子。
藍子:マイナー《戦闘形態》、メジャーでパイルバンカー! 人間性18から14へ。
恭一:その攻撃に《能力強化》を使います。
GM:うわ。かもーん!
藍子:「赤谷さんが言ってたよ。風里はこの道を選んだんだって。でも……こんな道だけしか残ってないだなんて、寂しすぎるよ! だから今は、あなたを傷付けてでも止めなきゃならない!」
GM/フリアエ:「…それでも、私は…!」
藍子:(ころころ)惜しい、回らなかったか。達成値28。
恭一:あ、回避に《不幸者》乗せます。フリアエの全身に、道化人形から伸びた繰り糸が絡みついて、動きを封じ込める。
GM:うわぁお。それじゃあ避けられないな。Crt値13超えるし、回避値9しかない。
ミスト:《フルファイア》は使います?
藍子:《フルファイア》は《必殺技》の時に乗せます。さて《ヒートハート》を乗せるべきか…乗せたらカバった時に落ちるのは必至だな。
恭一:んー……《ヒートハート》使っちゃってもいいんじゃないでしょうか。
藍子:よし、いくか!
恭一:アイゼンメーデルのFP10点の恨みを晴らしてくれ!(笑)
GM:避けようとして…動きが、鈍る。
藍子:「パイルセット! イグニション!!」ガコォン! オートで《ヒートハート》、FP15消費してダメージに上乗せ!
GM:〈刺〉属性は弱点なので、+1d6して下さい。個人的に、ロボの弱点は針だと思ってる(何
藍子:(ころころ)46点〈刺〉!
GM:温存してもしゃーないし。《フィジカルスクリーン》宣言(ころころ)12引いて、34点通した。
藍子:「(痛い…! 杭を打ち込む腕じゃなくて、心魂機関が…心が痛いよ!)」
ミスト:さすがに大きいなあ。
藍子:伊達に〈刺〉を強化しておらぬわ!
ミスト:でも、残り2回しか使えない?
藍子:実は《フルファイア》すると《属性強化:刺》の効果が消えて固定値が下がる罠!(笑)
恭一:うわ(笑)。
ミスト:あ、それだったら「計算がめんどいから加算して良し」とYBB避難所ハウスルールで確定しました。「ダメージ加算した後、〈魔〉属性に変わる」という解釈にするそうです。
藍子:そ、そうだったのかー!
○現在のエンゲージ
【風里・藍子・ミスト・恭一&アイゼンメーデル】 【道化人形】
行動値:(14)藍子→(13)ミスト・風里→(10)アイゼンメーデル→(9)恭一→(5)道化人形
>風里
GM:では、待機していたフリアエですね。マイナー《加速装置》《飛行能力》による[飛行状態]化、《戦闘形態》。メジャー《守護者》。揺らめく影のような“何か”…守護者『レムレス』を呼び出す。
○現在のエンゲージ
【風里&レムレス・藍子・ミスト・恭一&アイゼンメーデル】 【道化人形】
行動値:(16)風里→(14)藍子→(13)ミスト→(10)アイゼンメーデル→(9)恭一→(8)レムレス→(5)道化人形
恭一:はっはっは、みんな早くなったなあ。
藍子:あー、やはりこれが黒崎(仮)か。
恭一:あ、やっぱ《守護者》で当たりだったか。[魔獣化]してるって言うから、そうかと思ったんだ。
GM:魔獣化で《偽りの仮面》使いだと、魔獣じゃないヒトの見た目で、人外臭を出せて便利だなぁ、と。
>守護者『レムレス』
GM:続けて…行動値8の守護者レムレスです。オート《生得武器:白兵》、マイナー《内なる獣:深淵なる影》、メジャー《マルチウェポン》。対象は近接エンゲージの全員。(ころころ)達成値22。ここで風里がオートで《混血児:神格:概念》を重ねて、+3します。25で回避どうぞ。
藍子:〈運動〉無いのでクリティカルもしない、回避不能です。カバって欲しい人ー?
ミスト:そういえば、恭一と守護者の両方を庇わないと。
藍子:じゃあ守護者と恭一それぞれ私達でカバーしましょうか。
ミスト:そうですね。
恭一:むう、申し訳ない。
GM:ロボ娘ハーレム…すいません忘れてください。
藍子:なので恭一さんを《黒鉄の機神》でカバーリング! 人間性11に。
ミスト:《黒鉄の機神》でアイゼンメーデルをカバー。
GM:では、ダメージ算出前にオート《死の舞踏》宣言。(ころころ)19点の〈斬〉。
ミスト:防護点さえ有効なら…(笑)。魔獣化します。
藍子:素通しですな…魔獣化。
恭一:「二人とも、すまない。世話をかける」心底申し訳なさげに礼を言います。
藍子:「ヒトを守るのが、わたし達の役目ですから」
恭一:うーむ……これではまるで、嫁ともども未成年風ロボ娘二人に庇われてるダメな大人ですな!
藍子:仕方ないね!(笑)
GM:仕方ない(ぉ
「――我思ウ、故ニ我在リ――」
ヒトガタの詠唱に応えて、眩い輝線が巨人の姿を象り…轟音と共に空間が“裂けた”。
白銀の巨大ロボが全高16mの威容を顕し、刃を連ねた双翼が大きく広がる。
ミスト:というわけで、無人の高層ビル群を背景に巨大ロボ登場(笑)。
藍子:こちらは迷彩を弾き飛ばして、本来のロボットの姿に。
GM:はい…(笑)。ロボット大集合になりつつあります(笑)。しみじみ思うけど…16mロボに対して、一介のバイク的ヴィークルが勝てんのかなー…サイズ的に(笑)。
恭一:あーほら、バイクのゾンダーとか居たし!(笑)
藍子:ピザ屋のおねーさんか(笑)。
恭一:そうそう(笑)。
ミスト:「―――我が名は“神殺しの刃”…この銘にかけて、“復讐の女神”よ、貴女を滅ぼそう」
GM:あ。意識してなかったけど、そういや、“神殺し”と“復讐の女神”か。…そりゃー、分が悪いわ…(笑)。
藍子:フリアエさん殺されちゃう!(笑)
ミスト:え、わざとそう名付けたとばかり(笑)。私もたった今気付いて、台詞に入れたんだけど(笑)。
GM:いや違います、偶然です(笑)。フリアエって、英語だとFuryなんですよ。フューリー。
○現在のエンゲージ
【風里&レムレス・藍子・ミスト・恭一&アイゼンメーデル】 【道化人形】
行動値:(16)風里→(14)藍子→(13)ミスト→(10)アイゼンメーデル→(9)恭一→(8)レムレス→(5)道化人形
▼ラウンド2
GM:セットアップです。何かあります?
藍子:無しー。
恭一:ありません。
ミスト:《封印解除》を使用。「――解キ放ツ軛…」リミッター解放、全身が赤みがかった銀色に輝く。現在、人間性マイナス3。
GM:こちら…守護者レムレスが《まつろわぬ魂》を使用。風里が《絶対先制》を使用。風里の攻撃から入ります。オートで《怒髪天》《内なる獣:絶対恐怖》、マイナー《加速装置》《ロックオン》《ピアシング》、メジャー《念動力》3Lv。対象は…取りあえずは、ミストだろう。
ミスト:ですよねー。
GM:Crt値8で(ころころ)うっわぁ。達成値24、〈意志〉回避でどうぞ。
ミスト:《攻防一体》使用。(ころころころ)達成値28。クリティカルはしないが、反撃成功。
GM:と、虎の子の《ピアシング》が…(笑)。Crt値8でドキドキワクワクしてたのに、出ないとかどんだけ!(笑)
恭一:カーッカッカッカ!
ミスト:…今回は普通に殴るだけで良いかな、ダメージ入るの単体だし。(ころころ)33点〈光〉。
GM:うっわイテェ…。33点まるっと頂いた。
ミスト:「――死ヲ撒ク翼!」広がった翼が無数の刃に分解・射出され、弾幕となって風里を切り刻む!
GM/フリアエ:「…くっ…だけど……。ここからが、本番…」
ミスト:更にオートで《脚止め》。このエンゲージを[封鎖]します。
GM:ウゲェ!
>守護者『レムレス』
GM:というわけで、行動値16の風里です。が、その前にイニシアティブで《守護者速攻》を使用。レムレスを動かします。
藍子:やっぱ持ってたか!
GM:おうよ!
恭一:これはこっちが《攻防一体》切りましょうか?
ミスト:攻撃内容にもよるけど、出来ればお願いします。
藍子:ああ、レムレスは範囲攻撃だったから、《攻防一体》で潰すのは上策ですね。
GM:というわけで、レムレスが動くよ。オート《怒髪天》、マイナー《超越者:夜の貴族》、メジャー《マルチウェポン》。対象は近接エンゲージの敵。(ころころ)うぉー、出目悪い! でも命中だもんね!(笑) ダメージ算出前にオート《死の舞踏》宣言。
恭一:うわぁい!?
藍子:リアクション不能かー!!
恭一:ふーむ……どうしたもんかな、難しいな。
藍子:うむむ…カバって真理かな…。
ミスト:これがあったか。仕方ない、カバーリングですね。恭一は、魔獣化するとまずいのかな?
恭一:《鏡の身体》が怖いから、恭一はあまり魔獣化したくないですね。
ミスト:了解。さて、《リセット》か《真理のe》か。
藍子:ああ、ここで《リセット》して、《真理のe》は単体来られた時に使うのも手か。
ミスト:まぁ《リセット》だとFP1になるので、FP温存して攻撃に回す手もあります。
藍子:僅かでも《ヒートハート》用のFP温存するか…。
GM:…そうか、どっちもFP削れるのかー(笑)。なんだこのメンバー!(笑)
恭一:みんな命削って殴れる(笑)。
藍子:恭一さんを《黒鉄の機神》でカバーリング!
ミスト:アイゼンメーデルを《黒鉄の機神》でカバーリング。
GM:それじゃ、ダメージ出します。(ころころ)40点の〈斬〉で…2倍にして、藍子とミストに。
藍子:恭一さんの絆固定、愛1点を恭一さんに!
ミスト:黒崎のエゴを固定、HA《真理のe》!「――遮リ護ル翼」銀翼が前方に展開し、盾となって攻撃を受け止める。
藍子:「言ったはずだよ、殺されないし、殺させないって! 心魂機関全力運転!」先ほど恭一さんからもらった愛でHA《真理のe》! ダメージを無効化する!
GM/フリアエ:「この一撃は、避けられない……ッ!?」全力で影に攻撃させるが…二人は、まったくの無傷! 流石にフリアエに焦りが見えるね。
>風里
GM:とにかく、次は16のフリアエ。オート《内なる獣:絶対恐怖》、マイナー《加速装置》《ロックオン》《守護者転移》、メジャー《念動力》3Lv。《守護者転移》により、レムレスを別エンゲージに。10m程下げます。
恭一:面白いことするな。
藍子:うぬぅ、転移されたら[封鎖]も形無しか。
ミスト:ところで、アイゼンメーデルは他人への攻撃も《攻防一体》出来ます?
恭一:いえ、《護りの剣》は取ってません。
ミスト:そっか。なら自力で何とかするしかないかな。
恭一:申し訳ないです。
GM:流石にコレは焦るなー…。全員ピンピンなんだから、ダイスで決めるか。1・2・3でミスト、4で藍子、5で恭一、6でアイゼンメーデルね。偏ってるのは仕様だ。(いっころ)…6!? (・Д・!) よりにもよってそこに!
ミスト:って、あら(笑)。
恭一:はっはっはっはっは!(爆笑)
藍子:ぬわぁ(笑)。
ミスト:ダイスが空気読んでる!(笑)
GM:いらないそういうのイラナイ!(笑)
恭一:やるな小鳥さん……。
藍子:やっちまえ、メイドさん!
恭一:あー、ちょっと待った。そちらの攻撃に《不幸者》飛ばします。
GM:グフゥ。(ころころ)出目、5…達成値21、の〈意志〉でどうぞ…。
恭一:……低い、ネ(笑)。
GM:って、なんで2d6でさっきの1d6より下がってるんだチクショウ!(笑) 余計なところで6なんざ出すから!(笑)
恭一:(ころころころ)…クリティカル(一同大爆笑)。
ミスト:わーい!(笑)
GM:グハァー!? か、カモン!(笑)
恭一:(ころころ)ダメージは振るわないな。46点〈斬〉属性。
GM:うー…。そのまま受ける。41点頂いた。
恭一:案外防御力低いな。助かった。
ミスト:ところで…だ。イレギュラー守護者って事は、防御や回避は大したことないと考えていいのかな?
藍子:届く攻撃があるなら、守護者狙いも多いにアリですね。
恭一:ああ、そっか。ミストはエンゲージ外も攻撃できますね。
ミスト:届くのですよ、これが。ミストの攻撃は遠近両用なので。
GM:うぉー! 判ってたけど、《分裂》よりはマシだとは思ったんだ一応!
藍子:うーん、《究極進化》を使う意味は、あまり無さそうだな。普通に殴ってしまおう。
恭一:押し切っちゃえる、かな? 《真理のe》とかもあるだろうし、むしろ手数を重視すべきかもしれない。
ミスト:守護者のFPは高くないはずだし、ダメージは全て本体にも通りますからね。
GM:ところで、守護者は《まつろわぬ魂》使ってるんだ…ぜ。
恭一:あ、そうだったね(笑)。
ミスト:避けられませんよねー(笑)。(*《まつろわぬ魂》の使用者は、効果中リアクションが自動失敗になる)
GM:……うあわああそうだった忘れてたグハァ!(吐血)
恭一:見事な一発屋だと感心はするが、何もおかしなところはないな。
GM:まぁ、これもまた正しい《守護者》の使い方だよ(泣笑)。
○現在のエンゲージ
【レムレス】 【風里・藍子・ミスト・恭一&アイゼンメーデル】 【道化人形】
行動値:(16)風里→(14)藍子→(13)ミスト→(10)アイゼンメーデル→(9)恭一→(8)レムレス→(5)道化人形
>藍子
藍子:マイナーなし、メジャーでパイルバンカー! オートで《必殺技》!! 《能力強化》よろしく恭一さん!
GM:フリアエにだよな、カモーン!
藍子:そこしか届かぬ!(笑)
恭一:その攻撃に《能力強化》!
藍子:Crt値9で(ころころ)…回った!!
恭一:ナイス!
GM:マジで!?(ころころ)まぁ無理無理。カモン!
藍子:HA《フルファイア》! みんな、愛を!
ミスト:初期絆と恭一と死んだ仲間と復讐者への絆を固定、愛を4点。
恭一:人間、アイゼンメーデル、藍子の絆を固定し、愛3点を渡します。
GM:ここここい!
ミスト:渡せる愛はそれぞれ幾つ残ってます? 私は残り1つ。
藍子:私は5つ。
恭一:こちらはあと2点。
ミスト:いちおう《ヴォイド》を考えた方が良いですよねー。敵もフルメタルだし。
恭一:今3点あるので、《真理のe》来ても普通に消せますね。《鏡の身体》も2点で返せるか。
藍子:愛7点のうち6点をつぎ込みます!
GM:来るがよい!
藍子:「風里さん……っ!!」(どざららららーっ)102点〈魔〉!
ミスト:少し残った…かな。
恭一:ですかね。
GM:…罵ってくれ。HA《歩く影法師:真理のe》宣言。
恭一:HA《ヴォイド》。
GM:受領。
恭一:お疲れ。
藍子:オーバーヒートの排熱を吹き上げ、深々と打ち込まれる鋼鉄の杭! 完全に態勢が固定されたところへ、零距離から胸部クラスター爆弾が激発!!
GM:では、まるっといただいて…HA《鏡の身体》宣言。
恭一:だろうな。さて、どうします?
藍子:ここで《リセット》かな。恭一は魔獣化で凌いで。
GM:さようなら、守護者。さようなら、使い魔(笑)。
恭一:クックックックッ。
藍子:あ、《歩く影法師:ヴォイド》の方が良い?
恭一:いや、まあ《リセット》でいいでしょう。《攻防一体》も既に切ったし、もういい。《鏡の身体》は通します。AGP1点ください。
ミスト:道具としての生の絆を固定、恭一に愛を1点。
藍子のパイルバンカーが、深々とフリアエを貫く。
されど、彼女は笑う。その瞬間、辺りに凄まじいエネルギーが撒き散らされる!
それは“復讐の女神”に立ちはだかるモノの身体を次々に貫く…!
藍子:「――――!?」もとより零距離では避けようもない!
ミスト:さすがに避けるべくもない。凄まじい白光に銀の巨体が消える…。
恭一:「くっ……!」緊急用の術式で咄嗟にアイゼンメーデルを退避させるが、直撃を食らう。
藍子:「風、里…さん―――」彼女の身体に縋りつくような態勢で、ずるずると崩れ落ちる。真の死。
ミスト:ところで、さっきの攻撃に《ヒートハート》乗せても良かったのでは?
藍子:あれ? 《フルファイア》と使用タイミング同じですけど乗せられます?
ミスト:メジャー以外のアーツとHAは同タイミングでも使えたと思いますが。
藍子:…しまったぁぁぁ!(笑) もしかしたら倒せてたかもしれないのか!(笑)
GM:私は今…さめざめと泣いている(笑)。ううううああああ…。 orz
フリアエはそれを見て、ほのかに笑い…
そして、自らもまた、その衝撃に耐えられず、崩れていく。
彼女の口は最後に何か、言葉を残し…そして、消えていく。
藍子:さて《リセット》するのは、父の仇の巨大ロボを倒して何かしらのセリフ述べた後かな(笑)。
GM:…orz お疲れ!(爽やかに)
ミスト:…あれ。もしかして、斃しちゃった?
GM:【体力基本値】…9なんだ。
藍子:あ、あれぇー!?(笑)
ミスト:あらら…念のためにと【体力基本値】15で計算してたのに(笑)。
GM:108+102=210…洒落にならねぇよ!(笑) なんで守護者が残ってるのに本体が落ちてるんだよ!!(笑)
恭一:うわぁ(笑)。
GM:《念動壁》とかあったのに…!(←惜しんだ結果がコレ
藍子:まぁ守護者も消えるよね、本体倒れたし!(笑) 恭一さんをパーフェクトに守りきったぜ…フルメタ二人、悔い無し!
恭一:パーフェクトに護りきられてしまった。
GM:コレは…私はショックです(笑)。
恭一:「大した執念だったな……」全身傷だらけでなんとか立ち上がり、哀しげに呟きます。……ロボ娘死屍累々の中、一人立ってるのか。
GM:そうですね。貴方は辛うじて残ったが…辺りは凄まじいことになっている。それを引き起こした本人もまた、倒れていて。彼女の生み出した影もまた、消えていく。
藍子:さて……PCは《リセット》いただけるとして、問題は風里だな……。
恭一:うん。
藍子:まぁ自らの心に基いて行動したのなら、生き返しても行動は変わりそうもないか…。
ミスト:問題は、と言うか…どうしようもない気が。あれで気が晴れたのなら良いけど、目標は生き残ってるわけだから。
藍子:ですよねー。
GM:まぁ、ちょっと使ってましたけど。《混血児:神格:概念》で、最初から怒りが込められてた、と…そういうことです。
ミスト:色々考えはしたけど…このケースだと、風里を助ける手段は思いつかないなぁ。
藍子:同じ事を繰り返す可能性がある以上、無責任に生き返らせる事は出来そうもないですね。
GM:まぁ、そのまま生き返らせるのなら、同じ決断をする可能性は高いでしょうね。
恭一:それでは、何にもならないな。
ミスト:敢えて可能性を探るなら…恭一の手で風里の心を改造するとか。でもそれって洗脳と変わらない(笑)。
恭一:それは……ダメだろう色々と!(笑)
GM:まぁ、その通り。手を加えた上で復活させれば決断は変わるだろうがね。
ミスト:彼女の存在そのものを造り替えることになりますからね。生き返っても、それは既に『藍子の友人の風里』では有り得ないし。
恭一:それこそ、ただのエゴですよ。
GM:初期取得アーツで表現されるぐらい、根深いものですから。そこをいじったらどうしても、『同じ見た目・同じ名前の誰か』になるな。
藍子:まぁアレだ、偉そうな事を言ってた割に、最初から割と本気で殴ってたわたしには、どうこう言えない。
GM:本当に本気だったよね!(笑) ひっどいもうひっどい!(笑) 何が酷いって、弱点じゃなかったら多分FP残ってたのが酷い!(笑)
藍子:でもさすがにミストの攻撃から風里を庇うとか、PLが恐ろしくて出来ませんでした…。
ミスト:それをやられたら…さすがにPvPになるしか(笑)。
藍子:そこまで踏ん切っていたらとも思うけど、やはり他のPLに迷惑はかけられませんし。
恭一:「さて……“人形遣い”の最後の演目に、観客はなしか。寂しいものだね」長い指をついと振ると、大破した藍子とミストのボディーに次々と魔力の糸が絡み付き、応急修理を行っていく。AGP2点を消費し、藍子とミストにHA《リセット》。
GM:それは問題なく通る。
恭一:消されても困る(笑)。
藍子:きゅい―――んと再起動。「あ………」
ミスト:大破した本体の胸部から、ゆっくりと出てくる小柄な人影。
恭一:「おはよう」
ミスト:「おはよう。…どうやら、今回も生き延びたようですね。お二人に感謝を」かくして“武具”本体は確かに消えた…が。人型端末にして予備記憶回路であるところの“ミスト”は、無傷で生還したのだった、と(笑)。
GM:おー。“姿無き復讐者”、全員にほぼ復讐したも同然じゃん(笑)。
藍子:「恭一、さん、ミストさん……あ、風里さんは……」確か最期の瞬間、折り重なるように倒れてしまったはず。彼女の姿を反射的に探します。
GM:ちなみに、風里がどうなったかは、都合の良いように任せます。
ミスト:心魂機関だけが、奇跡的にほぼ無傷で残されてるとか。
藍子:都合良いようにと言っても、どこまで通るかだな…。
ミスト:もしくは逆に、風里の機体は原型留めてるけど、肝心の心魂機関が藍子のバンカーに撃ち抜かれて再起不能というのもありかと…トラウマ的意味で。
恭一:そしてそれを喰らい、藍子ちゃんは人間的に一回り大きく成長するわけですね。わかります。
GM:どっちでも良いよ!(笑)
藍子:トラウマ大いにアリだな!(笑)
恭一:おいしいな!(笑)
GM:俺は実は、そのつもりではあった(笑)。「心魂機関壊したら、すげぇエネルギー出そうじゃね?」と。
恭一:すごい怨念のエネルギーだ。
藍子:《鏡の身体》がそれかー!!(笑) じゃあその線でいきますか。
GM:探せば、目に付くと思う。この散々たる有り様の中で、風里が倒れているのが判る。
ミスト:「…………」無言で、静かに藍子の身体の下を指差す。
藍子:「!! 風里さんっ!!」
GM:彼女は、あのエネルギーの奔流の中心にいたにも関わらず、ほとんど形をとどめてる。…キミが的確にパイルバンカーで貫いた、心魂機関を除いてはね。
恭一:「心魂機関が砕けていては、僕ごときの術ではどうにもならなかったよ……」申し訳なさげに、首を横に振る。
藍子:「あ―――」深々と風里の胸にめり込む鋼鉄の杭に、視線を吸い寄せられる。
GM:やー…純情な子に物凄い傷をつけてしまって、私はビクビクしている(笑)。
藍子:「わた、わたし、風里さんを止めるって……で、でも、こんな、こんなことがしたかったんじゃ―――」
恭一:どう声をかけたものか、少し迷ってしまうな……。
藍子:「ただ……風里さんに、これ以上恨みの心で戦ってほしくないって、それだけだったのに……!」
ミスト:そっと近づいて。「…ランコの望みとは違ったかもしれませんが…私は、フウリを不幸だったとは思いません。彼女は自分の心のままに生き、己の生を全うしたのですから。でなければ…死の間際に、そんな笑顔は浮かべられない」と、風里の顔を指差します。
藍子:笑顔なの!?(笑)
ミスト:満足げな笑顔だった、という雰囲気で描写されましたが。
GM:ミストの言う通り。何処か安らかな、そんな顔はしている。それがどういう意味かは、誰にも判らないが。
藍子:「風里さん……これが、これが本当にあなたがやり遂げたかった事なの? こんなのって無いよ……こんなの悲しすぎる……!」
ミスト:「彼女は最期に“人形”としてでなく、自らの“意志”で復讐を望み…それを貫き通したのです。貴女に、それを喜べとは言いませんが…せめて友人として、彼女の生き方を認めてあげて欲しい。私は、そう思います」
藍子:もはや動かない風里の身体を抱きしめます。そしていつしか嗚咽の声が―――。
* * *
GM:さて…それでは、人間性の回復を致しましょう。
恭一:まだプラス6だ(笑)。
藍子:プラス5、生還確定。
ミスト:現在の人間性マイナス12で絆は6つ。普通に振ります。(ころころ)…良し、合計11で生還。
GM:よし、全員生還ですね。
ミスト:ふと気が付けば。私のHA余りまくってる…(笑)。人間性的には厳しかったけどね!
恭一:思うに、この面子相手なら、《運命の紡ぎ手》が何枚かあればよかったんじゃないかな、と。
GM:あっても良かったと思ってるが、まぁ、違うのを持ってたんだ…AGP2点と《マルチリカバリー》が残ってたんだ…ゴフ。
恭一:……HA少なくない?(笑)
GM:ドミネーターじゃないですから。HA3つですよ。この《マルチリカバリー》は、情報屋から貰ったモノ。
藍子:ではどちらにせよ、鏡ぶっぱなした人間性減少のせいで奈落墜ちした可能性が高かったのか。
GM:まぁ、今まで4件事件起こしてて、その度に《守護者》だの《マルチウェポン》だの打ってるんですよ…?(笑)
藍子:おまけに《超魔の命》10点で使ってちゃなぁ…。
GM:だから、AGPは14点持ってました。情報屋からも2点もらってたんだけど、《マルチリカバリー》と合わせて、結局使わなかったなぁ…。
恭一:くっそー! ドミネーターじゃなかったとかズルいなぁ!(笑)
GM:え、何…?(笑)
恭一:いや確かにドミネーターだと、あんな風に藍子ちゃんとの交流は出来なかっただろうけどさぁ! 妄執に呑みこまれたドミネーターの末路なんかじゃなくて、それこそ「明日は我が身」かもしれないわけじゃん! 凄いやるせないよ、これは。
GM:前々から申しているように、このセッションのジャンルは(略
藍子:はい、欝いただきましたー! 流れない涙の代わりに、血の涙のようにオイルが頬を伝ったりするのかー。
恭一:ほろ苦いわね。
GM:だからもう《第二人格》などはない! ドミネーターでもない!
藍子:まぁタネが見えないうちは、色々な可能性を考えちゃうもんです(笑)。
ミスト:その点は予想を外したかな。てっきり《第二人格》持ってると思ったから。
藍子:ブラッド的には合ってましたからね。
恭一:まぁ、《第二人格》なんかに頼ってたら、鬱度足りないわなあ。
GM:最初は持たせてたんだけど…「自分で決めた!」って方が痛いだろう、と。
ミスト:敵の手口に関しては…正直、ルール的に再現可能な選択肢が多すぎて、あれだけの情報ではちょっと特定しきれなかった(笑)。
GM:まぁー、途中で容疑者のブラッド出てくるので。その情報があれば、「《念動力》かも。→その通り!」ってなってたね。そういう意味で、今は情報が足りない、と。
ミスト:《念動力》は、かなり早い段階で予測できてましたよ。具体的には始めの方、ナイフを調べてた段階で。
GM:予想できてて「うわ!」と思ったんだが。
ミスト:ナイフの柄に血痕があるかどうか拘ったのも、それを確認するためだし。
GM:さて…まず裏話の前に、エンディングの希望聞いちゃうんだぜ!
藍子:赤谷さんか店長さんと話がしたいかな。まぁ赤谷さんは恭一さんが担当か。
ミスト:んー、やっぱりレンの見舞いですかねぇ。
恭一:僕はむしろ今回はスーパー独り言タイムの方がいいかもしれない(笑)。
藍子/恭一:「ちょっと聞いておくれよアイゼンメーデル」そんな恭一さんのED。
恭一:うわそれはイタいぞ!(笑) まあその、あの展開だと、赤谷と藍子ちゃんってのはなかなかおいしいかな、って思う。
GM:まー概ね『藍子ちゃん→店主か圭介、またはおじいちゃんおばあちゃん』、『ミスト→レンか死んだ仲間の話』、『恭一さん→GMの愛が炸裂、罠にハメる』ぐらいを想定してました。
恭一:おい、三つ目が変じゃないか?(笑)
藍子:実は藍子を拾った老夫婦は、今まで一度も出てきた事がありません(笑)。
GM:うん、だから困ってたのだが(笑)。この流れなら、圭介の方が良さそうですね。
藍子:ミストはレンと一緒に死んだ仲間を悼むのも良いかも。
GM:まぁ…。恭一のエンドは店主でもいいかもしれん、とはちょっと思ったがね。
恭一:んー、というと?
GM:いや、まぁ、独り言するぐらいなら、大人らしく酒で流すかね、と。
恭一:あー、確かにスーパー独り言タイムよりは気が楽ですが(笑)。EDが依頼主との会話の場合、かなり頑張らないと薄くなっちゃいがち、かな?
GM:ハンドアウト的に圭介とが普通なんかもしれないけど、「圭介とよりは、店主との方が話してる…!」っつー(笑)。
恭一:て言うか何がやるせないって…風里がレンを取りこぼしていることを知っているのが判ってるから、「やり遂げて満足して逝った」と自分を騙すことすらできないんだぜ!
GM:あー。そうですね。見てましたから。
恭一:うん。まぁ、藍子ちゃんに比べればどうってことないですが(笑)。
藍子:盛大に凹むだろうけど、きっと次のセッションまでには回復することでしょう。まだ若いからね!
GM:若いねぇ。良いねぇ。
恭一:おじーちゃんおばーちゃんのおかげに違いない。
GM:藍子ちゃんは…。そうか、風里の身体を持って、結末を説明しにいかなきゃな、ってとこか。
藍子:辛くてもそれはやっておかないと。
GM:了解。
恭一:……しかし、なんか今回、役に立ったのか立ってないのか、物凄く微妙だなあ。
ミスト:《リセット》と調査では役に立ってますよ!(笑)
GM:いなかったら全滅エンド(笑)。
恭一:いなかったらいなかったで、二人ともあんなに被弾しなかったんだぜ!(笑)
藍子:個人的には、ロールプレイ面でもいろいろ支えてもらいました。
恭一:実は、特にロールプレイが、うまく振れたかなあ、って一番心配だったわけですが。
GM:どうしても、後の二人が若いので。押さえたり、流れ作ったりとか。そういう面では色々GMからも助けられたな、と思います。
ミスト:というか、同じフルメタルでも藍子とミストでは水と油過ぎて…(笑)。恭一が良い緩衝材になったと思います。
藍子:んだんだ(頷く)。
恭一:んー、ならよかったですが。しかし以前のセッションの時といい、いよいよこういう立ち居地が定着してしまった感があるなあ(笑)。
GM:恭一さんがいなかったら、多分、パーティアタックに…(笑)。
藍子:ミストVS藍子!
ミスト:「退いてください、ランコ。彼女を殺せない」
GM:そうそうそれそれ(笑)。
藍子:ひいいいいい!? ルナバスターラリアット!?
GM:…。そういや、本編では同じことを風里に言われてる(笑)。
恭一:ああ、ほんとだ(笑)。
藍子:結局、ミストに言われるか風里に言われるかの違いだけか!(笑)
* * *
GM:さて、エンディングの前に、希望を改めてお伺いするのです。藍子ちゃんのエンディングについてなのですが…先ほど言った通り、圭介に顛末を話に行く、で良いのかな。
藍子:何は無くとも圭介んとこですね、私は。まぁ店主さんとこにも一言あるべきだろうけど、そこまで尺が取れるかどうか。
GM:フム…。ん、店主には何を言うつもりだったんだ? まぁ、同じように報告…かな。
藍子:報告と謝罪ですかね…友達になってくれって頼まれたのに。
ミスト:私はレンへの見舞いか、藍子への謝罪か、どちらかですね。
GM:ミストのエンディングの後者が美味しい気がするのですが、藍子ちゃん的にはどうですかね? GMが丸投げ出来て楽だからとかじゃないよ! ホントだよ!
藍子:私的にはOKですよー。
GM:何が大丈夫かなって鬱度が(略)。冗談はおいといても、エンド2つに出るともう言いたいことが無くなっちゃうかな、と。
藍子:そこなんですよねー。まぁ相手によって言うべき言葉は変わるだろうし、それならそれできっと何とか!
……で、一同話し合いの結果。
GM:ではー。『店主に先に報告→その後、店主が喫茶店に来て話をする(恭一ED)→ミストと会話(ミストED)→圭介との話(藍子ED)』…という感じで、いいかな。
一同:OKです!
■エンディングフェイズ■
●エンディング1 『人形哀歌』シーンプレイヤー:恭一○喫茶『ブラックロータス』
相変わらず閑古鳥が大合唱している喫茶店。…ここ最近はそうでもなかったかもしれないが。
扉が開いて、客が来る。ここ最近よく見かけた、例の胡散臭い店主だ。
恭一:人は入ってたけど、金にはなってない(笑)。
藍子:タダでアイスコーヒー飲み倒した奴:1名 お冷しか飲まなかった奴:1名
GM:ゲフンゲフン!(笑)
恭一:「……意外な客人だ」カウンターの奥で本を読みながら、顔も上げずに言おう。
GM/店主:「おやぁ、この喫茶店は客を選ぶんスか?」カウンター席に座りながら。「アタシが来ようと構わないデショ? マスター、アイスコーヒーを1つ」
恭一:「残念ながら、そんな良い身分ではないよ」溜息を漏らして本を置き、コーヒーを用意します。「……それで、今日は何か用でも?」アイスコーヒーを出し、尋ねます。
GM/店主:「…なに、ここのコーヒーが好きだから来ただけッスよ」反射的に話をそらし。「……ついさっき、“姿無き復讐者”の事件の結末を、藍子サンが報告しに来たんでね。それでここを思い出して、ね」ちょっとした沈黙の後、その話題を切り出してくる。
恭一:「一つ、訊きたい」
GM/店主:「…なんスか?」
恭一:「風里、と言ったかな。彼女の素性を知っていながら、何故藍子ちゃんに友達になってやってくれなどと頼んだ?」
GM/店主:「あー…」
恭一:「返答次第では、ただでは帰さんよ」
藍子:ただでは帰さん=アイスコーヒーの御代をいただく!
GM:普通だよ!(笑)
恭一:最初は「生かして帰さん」って言いかけて、もう少しマイルドにしました。
ミスト:来る客全員に「ただでは帰さん」と言ってるわけですね、判り(略
恭一:そりゃ繁盛しないのが道理だ!(笑)
GM:そりゃ閑古鳥鳴くわ!(笑)
ミスト:ブラックロータスの繁盛しない謎が、解けましたねー(茶啜)。
GM/店主:「…まぁ、ね。風里サンの事は…ただ、ブローカーとしては………」言い淀み。「いや…言い逃れはやめましょう。気付いても、知らない振りをしていました。その結果が、これですよ」苦い笑いを零して、漏らす。
恭一:「……そうかい」
GM/店主:「大切な人を殺された。だからこそ引くことが出来ない。その決意が判るからこそ、私は踏み込めなかった。…その時にちょうど、藍子さんと出逢いましてね。身勝手な話ですが、彼女ならば或いは変えられるかもしれない…と、期待という名で押しつけてしまった」
「勝率の低い賭けであったことは、判っていました。
判っていたからこそ、私は仕事を入れて、それを理由に事件から離れてようとしたのですが…。
どうも、そのような逃げは許されないようですね。結局、貴方達に出逢ってしまった。
…それでも尚、ブローカーとして、だなんて言って逃げて、ね。見苦しさに笑えますよね、本当に」
そう呟く店主に、普段の作ったような剽軽さはなく…もはや苦笑いが漏れるだけ。
恭一:「僕には……お前を許すことは、できそうもないよ」
GM/店主:「……でしょうね。これは私のエゴでした。許されて良い事ではないです」
恭一:「早々に飲み干して、御代を置いてお引取り願いたいものだ」
GM/店主:「ただ…そうですね、誰かに聞いて欲しかったのかも、しれません。最後まで身勝手で、申し訳ないです」そう言って、代金を置いて席を立つ。店主はそのまま扉に手をかけて…ふと、そのまま問う。
「――人形でありながら、愚かな想いに囚われたニンゲンたろうとする。…貴方は、そんな存在をどう思います?」
それがどういう意味を持つのか、何とも複雑で判りがたい声音だった。
恭一:「……愛しいさ。だから僕は今、こんなにも心乱されているんだ」しばし考えこんだ後、淡々とした口調で答えます。
GM/店主:「…そうですか。…御迷惑をおかけしました」ただそう言って、彼女は外に出ていった。
藍子:ミドルで互いの正体を明かした上で、もうちょっと交流が続いてれば、あるいは……。腹を割るのが遅かったか……。
GM:まぁ、時間をかければ何とかなったのかもしれませんが。それまでに幾つの屍が積み上がりますかね…。
藍子:時間が残されてなかった以上、避けられない結末だったというわけですか…。
GM:店主も言ってますが、「可能性はないこともないけど、相当に低い賭けだった」とね。
藍子:だいたいですね、戦闘を主体に作られるロボットに心魂機関入れるとか、鬼畜の所業ですよね!(笑)
GM:まぁそういう話ですね!(笑)
ミスト:戦うだけなら魂なんて要らないですよねー、本来(笑)。
藍子:心魂機関入れると凄いパワー出る→じゃあロボに入れよう→人型にするとよりパワー出るよ→じゃあ人型にしよう→心が生まれたよ→それはスルー。これがだいたいテンプレ。
GM:あーあるある。作られた側からすると、堪ったもんじゃぁねぇやな…そういう意味では、もうその時、既にこういう悲劇のタネは生まれていたも同然なのでしょう。多分。
●エンディング2 『誓いは果たされず…』シーンプレイヤー:ミスト
GM:それでは、藍子が商店から出てきたところ、貴方と出会う。そんなエンディングになります。
ミスト:はい。
藍子:っと、わたしもですね。
GM:これ、私は…丸投げで、いいかな!(←仕事しない
藍子:ではその間オーブンでじっくり弱火に通しましょう。
恭一:日本には古来より、『働かざるもの食われるべし』という諺があってだな……。……自分で言っといて何ですが凄く酷いな。
GM:これ、私は…丸揚げで、いいかな!(何
恭一:丸齧りで。
GM:ガビン!
○よろず雑貨屋『宮城商店』前
ミスト:藍子が外へ出ると…街灯の届かぬ陰の下、銀髪の少女が佇んでいた。
藍子:「あ……ミストさん……」
ミスト:「…こんばんは」数瞬、沈黙した後。「……ランコには、申し訳ないことをしました」
藍子:「やめてください。ミストさんは命を狙われていたんだし、お友達だって失ったんだし……仕方がなかったんです」
ミスト:「…いいえ」ゆっくりと頭を振る。「この身に代えても、貴方達二人は護ると…そう約束したのに、果たせなかった」淡々とした声で語るが、琥珀の瞳は力なく伏せられている。「ランコにとって、フウリは友人でした。闘いは免れないとしても、フウリは私の手で討つべきだった。…ですが、結果としてランコ自身に、救うつもりだった友人を破壊させた」
GM:あーぁー…。まぁ、ダイスがね。
藍子:まさかのほぼジャストキル(笑)。
恭一:図らずも藍子ちゃんがトドメ持っていくことになっちゃったからなぁ……。
GM:色々な要因が重なってね…!(笑)
「私の闘いに巻き込んでおきながら…護るどころか、貴女の心に取り返しの付かない傷を負わせてしまいました」
作り物の顔は、一切の感情を浮かべることなく。宝石の瞳は涙に濡れることもなく。
「…本当に申し訳なかった。許せとは言わない。貴女には、私を憎む権利がある」
武具たる人形はそう告げて、ただ静かに深く頭を垂れる。
GM:そしてここから、第二の復讐者が(略
恭一:はっ! GMが防御アーツを出し惜しみしていたのも、この展開への布石!?(何
GM:違います!(笑) ……しまった。全力で否定しなかったら「ふえっへっへ、今更気付いたのかね…」ってごまかせたのにバカ! もうバカ!!(ぁ
恭一:まあその回答だと、小鳥さんは速攻アイゼンメーデルに三枚に下ろされることになると思うので(略
GM:いや、俺じゃなくてダイスに文句言ってくれ…!(笑)
藍子:「ミストさん、あの時言いましたよね。『彼女は自分の心のままに生き、己の生を全うした』って」
ミスト:「……ええ。少なくとも、私はそう思います」
藍子:「それはわたしも同じです。これ以上、風里さんに復讐だけに生きてほしくないって、そう思ったから。だから、自分の心で彼女を止めようと決めたんです。だからこの結果は、わたしが選んだ結果でもあるんです。ミストさんが心を痛める必要、無いんです」そう言って、ミストさんの手を取ります。
ミスト:「…ですが。それでも、貴女を巻き込むべきではなかった。私は武具だから構わないが…貴女は。…戦うモノとして造られたはずなのに……ランコ、貴女は優しすぎる」
藍子:「ミストさんは、わたしの事を思ってくれました。ただの武器だったら必要のない思いやりを、あなたはわたしに分けてくれたんです。そんなミストさんだって、わたしの事を言えないくらいには優しい人だと思いますよ?」どこか儚く微笑みを返しましょう。
ミスト:「…人間でさえ、こんな時には憎むことの出来る相手を探すというのに。…本当に、貴女は優しすぎる」琥珀の瞳を揺らし、唇だけが微笑みの形を作る。
藍子:「……赤谷さんのところに行ってきますね。あの人が風里さんのおとうさんですから、彼女の最後の瞬間までを伝えてあげないと」
ミスト:「…私は、これからレンの見舞いに行きます。それでは…さようなら」そっと藍子の手を離して、踵を返す。
藍子:離れていくミストさんの背中に声をかけます。「ミストさんっ! ミストさんは、どこかに行ったりしませんよね!? 遠いところに行っちゃったりしませんよねっ!? わたしが伸ばした手が届かないところに……行っちゃったりしないですよね……?」
まるでそのまま闇の底へ消えるようだ、そう見えた後ろ姿が…その声に、止まる。
長い銀髪を揺らし、だが振り返ることなく。
「―――御心配なく。機会があれば、再び逢うこともあるでしょう……それでは、ごきげんよう」
囁くように告げて、今度こそ白銀の少女は闇に消えた。
銀の髪が消えた闇を、藍子はいつまでも見送っていた。
それは、去り行く少女の姿を、瞳に焼き付けるように。
GM:うわーうわー、良いシーンだなーうわー!
ミスト:こちらの投げたボールを、期待以上の好投で投げ返してくれました。感謝♪
藍子:ただ、せっかくロボっぽく振ってくれてるのにロボっぽく返せなかったのが申し訳なく…。
ミスト:いえいえ、ミストとの対比になるからこれでいいのです。むしろ、これがいい。
恭一:ですねえ……。
ミスト:願わくば、最後の圭介との問答で踏み台として活かされると、もっと良いかな?(笑顔でGMを見る)
GM:ゴフ!!(笑)
恭一:……半端ないハードルの上がりっぷりだなあ(笑)。
GM:マテマテマテ、落ち着け俺。
●エンディング3 『最期の、言葉』シーンプレイヤー:藍子○赤谷家
GM:君はその後、圭介の元を訪れた。全てを君は包み隠さず報告した。他ならぬ君が、風里を殺したことも。
藍子:「―――これが、あそこで起こった出来事の全てです。風里さんを救う事は、出来ませんでした。ごめんなさい、赤谷さん」そう言って、頭を下げるのみ。
GM/圭介:「いや、いいんだ。君が謝ることではないよ」
藍子:「わたしは……風里さんに誠心誠意声を届ければ、彼女が立ち止まってくれると思ってました。でも、それは思い上がりだったみたいです。少なくとも、今を生きてるわたしよりも、もういない黒崎さんという人への想いの方が、まだ彼女にとっては大きいものだったんですね……」
GM/圭介:その様子を、申しわけなさそうに見ているが…。「…なら…関わらない方が良かったかな。辛くて哀しいなら、忘れてしまいたいと。そう思うかな?」
藍子:げぇーっ!? この展開は!?
GM:いや、ロボ成分が足りないと言うから、足してみた。
藍子:麻那さんのセッション(*『心の在り処』のこと)で近いシチュを見たことあるような気がするぞ?!(笑)
GM:なん…だと…!
藍子:「…いいえ。風里さんと友達になれたこと、それ自体が辛くて哀しいだなんて、わたしは思ってません。それに風里さんを忘れるだなんてことも……思うはずないです。わたしにとって風里さんは、ちょっとぼーっとしてて危なっかしいとこがあって、それでも良く気が付く優しい人で。どっちが先に生まれたのかは分からないけど、どこかお姉さんみたいな、そんなお友達でしたから。そんな人を忘れるなんて、無いです」それだけは、きっぱりと伝えます。
GM/圭介:「…そうか…君は、本当に優しい子なんだな…」
藍子:これで「はい、辛いです」とか圭介に宣言したら、記憶消されそうで…(笑)。
ミスト:やりそうでしたね(笑)。
GM/圭介:「ならば、酷かもしれないが…関わったことを、どうか後悔しないでほしい。風里は、最期の瞬間まで復讐を望んだ。それは、確かに紛れもない事実だと思う。…だけど、ね。君と関わるようになって見せた、小さな変化を。ぎこちなく、たどたどしいながらも見せた、あの笑顔を。その全てが嘘だったとは、私にはどうしても思えないよ」
藍子:「はい……っ、わたしも、知ってます……! 風里さん、めったに笑わないけど、笑うととっても可愛かったんです……絶対忘れません、彼女の笑顔……!」
GM:その事を言いながらね。…君は不意に、彼女の最期を思い返して…それで、気付いたことがある。
君が鋼鉄の杭を打ち込み、それが彼女の心魂機関を貫いたあの時。
枠組みを失い、苛烈な怒りが辺りに溢れ、全てを呑み込んだあの時。
その中で。彼女は最期に。
―――…ごめんね。ありがとう。
その言葉を残そうとしていたことは。
一番近くにいた、君だけにしか判らなかった、事実だ。
GM/圭介:「君のような子を友人に持って、風里は本当に幸せ者だったと思う。君は、風里の何かを変えることが出来たんだ。…だからこそ、私は。君に、礼を言うよ。…本当に、ありがとう」
藍子:「あ…あり、がとうございます……っ、赤谷さん……ありがとう、風里さん……っ!」涙が流れることはないけれど。それでも、泣きます。風里さんを思って。「わたし……後悔しないし、忘れないよ……! 風里さんっていう、素敵なお友達ができたことを……!」そして唐突に理解します。ああ、これがニンゲンが感じる『哀しい』ってものなんだなって。
圭介はただ、君の頭を撫でている。
その手が震えているのはきっと、気の所為だ。
再び、君は君の道を歩み出すだろう。
…ただ、今は。ほんの少し、今だけは。
これは、或る復讐者の結末。
或るこわれた復讐者の結末。
壊れて恋われた少女の結末。
Beast Bind New Testament
『或る復讐者の結末』
THE END
目次へ戻る おまけ。