■ミドルフェイズ


●シーン5 『当たりすぎた予感』 シーンプレイヤー:荒神双真  登場難易度:12

○双真の教室


GM:昼休みが終わって、5時限目の授業。しかし担任の教師がなかなか来ません。
双真:「先生が来ない…これは俺にサボれという御仏の導きに違いない」
GM:級友たちも「今日は自習か〜?」と冗談交じりに騒ぐ中、明日香がぽつりと呟いた。
GM/明日香:「…もしかして先生、昼間頼んだ天丼で食中りだったりして」
双真:「具体的だな、オイ! まぁいいや、本当に食あたりなら笑ってやるぜ」
GM/教師:その30秒後、隣の担任が駆け込んできました。「大変だ! ●●先生が、食中毒で倒れた!」
双真:「わははは、本当でやんの…って、え? …マジで?」
GM/級友:近くで明日香の呟きを聞いていた級友が騒ぎ出した。「嘘、マジ?」「明日香…あんた、本当に…?」彼らの視線が明日香に集まる…まるで、不吉な物を見るかのように。
双真:「ハハハ、ハ…あれだろ、昼休みの終わり、●●先生トイレに駆け込んでたもんな! 明日香、お前もいただろ、あの時!」笑い声が乾いている。
GM:何人かは双真の台詞に納得するものの、残り大半は気まずげに目を逸らす。
双真:「あ、そだ、ちょっと様子見てこようか。ほら、行こうぜ」 明日香の手をとって、教室の外へ出ます。
GM/明日香:「……ッ!」雰囲気に耐えられなくなったのか、キミが手を取るより先に明日香は教室を飛び出した。追いかけるならどうぞ。
双真:「あっ、おい!」 教室から駆け出す。
GM:では、ここで双真は明日香に対して難易度20で絆チェックしてください。

 この絆チェックは通常と違い、『絆がエゴに変わるかどうか』を見るためにGMから要求したものです。
 絆の対象に裏切られたり、信じられなくなるような状況に陥った場合…すなわち『互いの信頼関係が崩れた時』、絆はエゴに変換されます。
 これはGMがシナリオの状況を鑑みて強制的に振らせるものなので、PL側は『ロールプレイで難易度を下げる』ことが出来ません。
 PLから自発的に振る場合と違って『シーン中に1回だけ』という制限はありませんが、まぁシーン中1回だけにしておいた方が無難でしょうね。エゴに変わるまで何度もしつこく振らせるんじゃ、ただのイジメだし(笑)。
 ちなみにこのチェックは通常の絆チェックとは別勘定のため、PLが望むなら相応のロールプレイをした後でもう一度絆チェックできます。


双真:(ダイスころころ…達成値は20)ぎりぎり成功です。
GM:成功か。なら、絆のままですね。
双真:危ねぇ…(笑)。

 ここで蒼紫と勇司が登場判定。蒼紫は失敗で登場できず、勇司は成功。

勇司:そんな様子を、窓の向うにある木にぶら〜んと逆さ釣りになって見ている青年。ちなみに制服だ、痛々しいぞ(爆)。
←第1話の後、勇司は突然学校を辞めてます。理由は『飽きたから』とか何とか…(笑)。
GM:まだ制服持ってたのか(笑)。
勇司:物持ちいいんです(笑)。
双真:「おい、そこの変態のおっさん! 明日香…てもわかんねぇか、女子が一人、そっち走っていかなかったか!?」
勇司:「あっちに行ったぞ〜」指差し。
GM:それはともかく。勇司視点だと明日香は教室を飛び出して、階段を駆け下り……見失いました。
勇司:「ていうか、おじさん言うな。一応後輩だぞ」そのまま、がさがさ木を折りながら下に移動。
GM:階段の途中が窓からは死角になるんですが、そこに入ったきり出てきません。双真からだと、階段を駆け下りたけど見失ったって感じですね。
双真:「クソ、無駄に足速いんだよな、あいつ…! 見失っちまったじゃねぇか」
勇司:「やれやれ、先輩手伝いましょと」窓から入って一緒に探索しだす。
双真:「しかし…後輩…?
(*双真:身長160cm、勇司:身長180cm) …なんか、無条件でムカつくな、お前…くそ、でかけりゃいいってもんじゃねぇんだ、くそ…」
GM:階段の辺りから廊下まで、果ては他の教室内も探すけど…何処にもいませんね。後は女子トイレくらい?(笑)
双真:「(勇司に)…なぁ、お前俺の後輩なんだよな。…探すの手伝うって、言ったよな?」
勇司:「いざ、桃源郷に!」女子トイレGO!
双真:「…って、頼む前から突貫かよ!?」女子トイレ扉前で。
勇司:良い笑顔で親指を立てる(爆)。
GM/女生徒:
「きゃーっ! 変態ーーっ!!」出てきた女生徒に蹴り倒されます
勇司:吐血しながら地面に倒れる。
双真:「…お前とは、いい友達になれそうな気がする」
GM:げしげしと女生徒の集団に踏みしだかれる勇司(爆)。
勇司:あふぅん、と嬉しげなため息でも出してやるぜ。
双真:「明日香ー! いるなら聞いとけ、いないなら気合で聞いとけー! 放課後、待ってっからなー!」女子トイレの奥へ向けて叫ぶ。
勇司:「あ、そこはダメ。そこは・いや、だめクセになっちゃうぅ〜」(ぇ)

 ――――結局、学園内の何処を探しても明日香は見つからなかった。

GM:というわけで、シーンを切ります。絆取得があれば、チェックどうぞ。
勇司:明日香に絆チェックやっておきます。(ころころ)達成値22、好奇心で絆だぜ。
双真:勇司に絆チェックを(ころころ)達成値18、失敗。勇司にエゴ:執着で(笑)。
GM:何に執着するんだ、今ので!?(爆笑)
蒼紫:「気になる奴」と言う意味では、ある意味とても正解(笑)。
双真:いやー、面白い奴だ、と(笑)。
勇司:失礼な。面白いヤツではなく……面白いのだ(待て)。
GM:いいんですか、それで?(笑) まぁ、次のシーンへ行きます。

▼絆/エゴの変化
双真:勇司にエゴを取得。関係は執着(笑)。
勇司:明日香に絆を取得。関係は好奇心。



●シーン6 『ワガママな姫君』 シーンプレイヤー:山本弥太郎  登場難易度:10

○サンシャインシティ内


アラキ:シーンプレイヤー、弥太郎一人? アラキは?
GM:あぁ、便宜上シーンプレイヤーは一人にしてるけど、アラキも同行者として出られますよ。
アラキ:了解です。
GM/朔夜:「ここには人が多いし、展望台もある。捜し物にはまさに打って付け! そう思わぬか、荒木に弥太郎?」
弥太郎:「…探し物の場所を知っているわけではないのだな」
GM/朔夜:「うむ、その通りじゃ!」無意味に胸を張りつつ(笑)。
アラキ:「……なんでこんなとこにいるんだろう、俺たち……」
弥太郎:「…俺にもわからん…」
GM:結局、朔夜は本当に『常葉家』の場所を知らないようです(笑)。
アラキ:我々は知ってますか?
弥太郎:「では、お前が何者で、その常葉というのが何者かを教えてはくれないか?」
GM/朔夜:「妾の名は朔夜。常葉家は……まぁ、親類の家のようなものか」何故かレーシングゲームに熱中しながら答える(爆)。ちなみにここはゲームセンター内(笑)。
弥太郎:「で、その常葉家に何をしに行くのだ?」
GM/朔夜:「用事があるのだ。大事な、な。これ以上は…まだ、内緒…じゃ」
アラキ:「その家の者の、下の名前は分からないのか?」太鼓の達人をやりながら(笑)。
弥太郎:「ふむ…」荒木に「要領を得んな。とりあえず電話帳で常葉という家に当たって、朔夜というものを知らないか聞いてみるか」
アラキ:「まあ、それほど多い名前でもないしな。それでいくか」
GM/朔夜:「あぁ、今の当主の名は…章宏(あきひろ)、というたかの」
アラキ:「なら、電話帳で住所が分かるな」
弥太郎:「常葉章宏、か。調べてみよう」調べてみますが、見つかります?
GM:えー、『常葉家』に関しては〈情報:噂話/企業/社交界〉で判定可能です。手に入る情報はどれでも同じ。
弥太郎:では…噂話で行きますか。情報屋も足して(ころころ)達成値16。
GM:難易度は10/13です。
アラキ:では、〈情報:噂話〉で、《情報屋:噂話》のディスクアニマルが集めた噂話データベースを使います。(ころころ)達成値12。

 達成値10:かなりの名家で、大富豪。数百年前から続いている家柄らしい。
 達成値13:大きな災害などがあった時でも、“運良く難を逃れて”栄え続けている。


アラキ:住所は判りますか?
GM:判りますね。達成値13の情報が出たので、更に〈情報:魔物/裏社会〉で判定できます。
弥太郎:技能なしで振って《情報屋:魔物》を足す。(ころころ)…10。
アラキ:アラキは無理? 達成値12ですが。
GM:同行してる誰か一人が成功してれば、追加の判定も出来ますよ。
アラキ:では、組織のデータベースにアクセスして(*電話で聞くだけ/笑)……達成値15。

 達成値10:代々この家の当主は、何か独自の神を崇めている。
 達成値13:その神の名は『常葉之姫ときわのひめ』。常葉家は代々その神の“お告げ”に従って繁栄したようだ。


GM:あとは、達成値16の情報が残ってます。
アラキ:「はあ、あの『常葉之姫』の家か」
弥太郎:「常葉之姫? …お告げ、な…ふむ」頷いて「とにかく、家は判ったのだ、そこまで送っていこう」
GM:では、キミたちがゲームセンターを出て通りを歩いていると…三段重ねのアイスクリームを頬張っていた朔夜が、ふと立ち止まった。
GM/朔夜:「…見つけた…」小さく呟く。
アラキ:「ん? 何をだ?」
弥太郎:「…?」朔夜の視線の先は?
GM:視線の先には…見覚えのある高校の制服を着た少女が歩いていた。ここで〈知覚〉判定どうぞ。難易度12。
弥太郎:〈知覚〉ないんだよなあ。(ころころ…と振って出目はピンゾロ)ファンブルしたか。
GM:ファンブルですかい(笑)。
アラキ:《助手:知覚》のディスクアニマルの力を借りる。(ころころ)11、足りん。
弥太郎:惜しい…。
GM:届かなかったか。じゃあ…その少女の顔は、なんとなく朔夜と似ている気がする。
弥太郎:「あの娘が、どうかしたのか」
アラキ:「よく似てるが、あの子が親戚か?」
GM:ところで、他の人は登場判定しないのかな?
アラキ:明日香が学校を飛び出した後でしょうか?
GM:時間的にはそうですね。
蒼紫:んー、迷ってます。出ても、知覚に成功しそうにない(笑)。…むしろ、自動登場以外全て失敗すると、伝説になるか?(ぇ)
双真:放課後明日香と会う約束してる以上、いきなりサンシャインビルには行けない…(笑)。
蒼紫:ええい、まずは行動だ。登場判定!(ころころ)…達成値8、失敗。 orz
GM:あらら。
アラキ:どんまい。
双真:ん…では明日香探しに一旦街に出たって事で、登場判定を。(ころころ)14、成功です。
勇司:基準値は5で…(ころころ)13、成功。
GM:では、双真と勇司は登場、と。
勇司:OK、双真についていく。「さてと、放課後になっても来なかったし。どうする、先輩?」という勇司は私服に着替えてる。
アラキ:もう放課後……結局、また学校へ行けなかったYOー!(笑)
勇司:アラキ……君は学校に行ってはいけないんだよ(爆)。
GM:どんまい♪(荒木の肩を叩きつつ)
アラキ:なんて悲しい運命なんだ(爆)。
双真:「…クソ、明日香の奴どこ行ったんだ…この辺ならよくあいつが遊んでる場所だから、いるかもしれないしな。探してみようぜ」
勇司:「OK…と、言い忘れてた。俺は篠崎勇司。22歳、元1年生てやつだ(ぉ)」
GM:では、話していると君らの視線の先に明日香がいました(笑)。
勇司:「…て、居たけど」指差して。
双真:「…あんたやっぱり後輩じゃないし、しかもその年で高校の制服はもはや犯罪…って、いた!?」
勇司:「なに、キャバクラのセーラー服より犯罪じゃない! 逃げ道塞ぐから、あとよろしく!」回り込み。
GM:弥太郎たちからも、二人の姿を発見できます。
弥太郎:「む…?あの二人…」
アラキ:「む、あの子が変態に襲われている!」
GM:勇司、襲ってるんですか?(笑)
勇司:いや普通に回り込んだだけです、襲いはしませんて。双真が近づけば逃げるだろうから。まぁ、ズボンのチャックは開いてるけどな(笑)。閉め忘れよくあるんだよね。←確信犯
アラキ:「なんだ、勇司に双真か。何やってるんだあいつら」
GM/明日香:「……きゃーーーーっ!!?」街中で絶叫(笑)。
勇司:「あ…閉め忘れてた」後ろ向いてじ〜と締める。
アラキ:「やっぱり変態じゃねえか!」勇司の頭をどつく(笑)。
勇司:「しかたねぇだろ。このチャック緩いんだから! …ってアラキか。いいかげん出席日数やばいぞ」
GM:じゃあ、回り込んだ勇司は〈知覚〉判定。難易度10。
勇司:あいさ。(ころころ)達成値16。
GM:では勇司。目の前の少女は、夢枕の少女…古宵に顔立ちがよく似ています。
勇司:心に留めて、ふむと一瞬だけ真面目な顔になる。手はチャックをあげてるけどな!
GM:じゃ、明日香は逃げだそう。変態から(爆)。
勇司:追いかけろ双真(爆)。
アラキ:双真に向かってくるんじゃないか?
双真:「…明日香!」 
勇司:双真から逃げたら移動力24で追いかけるぞ。スキップで。
GM/明日香:「…双真!? 来て…くれたんだ…」立ち止まった。
双真:「…探したぜ。授業サボるなら、俺にも声かけろよ」 
GM/明日香:「ん…ごめん……」俯く。
弥太郎:「朔夜、あの娘はお前の知り合いか?」
GM/朔夜:「知り合い…ではないな。あの娘は、何も知らぬはずじゃ…」
弥太郎:「…ふむ? どういう意味だ?」前の騒ぎの成り行きを見守りながら。
勇司:ぐわしと朔夜の頭を掴んで、詳しく聞かせてくださいお嬢様! と土下座する勢いで聞いてみよう。それでも駄目なら五体倒置してやるぜ。
GM/朔夜:「!? 何をするか、この無礼者!!?」言うまでもないけど、朔夜の顔も古宵に似てますね。
蒼紫:明日香、朔夜、古宵の三人が、良く似た顔なのですね……メモメモ。
GM:年齢的には明日香が17歳、朔夜が10歳手前、古宵は14歳くらいでしょうか。
蒼紫:ふむふむ……って事は、蒼紫が見た可能性があるのは、やっぱり明日香かな……(思考中)
勇司:「というわけで、『何も知らないはず』ってどういう意味ですか? お嬢様」(ぉ)
GM/朔夜:「…妾の方こそ、お主らに問いたい。(勇司を指さして)このけったいな男は、知り合いか?」
勇司:「けったい…わりと新しい呼び名で少し嬉しい」
GM/朔夜:「…ふん、変態に話す口は持っておらぬ」ぷいっと。
アラキ:「え〜と、一応もと同じ学校の後輩? ……なのか? 今は退学にされて、変態やってる
勇司:「そう、変態変態言われると。図に乗った上で興奮するから言わない方が吉」
弥太郎:「…?」思い出そうとする。「どこかで会った気もするが…しかし、かつてとは、違う気がする…」絆:忘却なので(笑)。
双真:「…大騒ぎだな。荒木までいるし…どうしたもんかね、これは」
弥太郎:「まあ、少し状況を整理させてくれ。全く持って、意味がわからん。取り残されるのはゴメンだ」
勇司:「OK、整理しよう。こちらの2人(双真たち)が学校で痴情のもつれゆえ逃亡したので追いかけてきた。俺は付き添い。善意の第三者兼変態」
GM/明日香:「誰が痴情のもつれですかっ!?」
弥太郎:「俺たちは、朔夜を常葉家まで案内する目的で行動している」
アラキ:「いつの間にか昼も過ぎて、結局学校もサボることに……orz」
勇司:(明日香の叫びは右の耳から左の耳に流しつつ)GM、常葉家までの道のりって判らないかな?
GM:んー、判るよ? …って、どっちの常葉家?
勇司:ああ、朔夜の方。
双真:「まぁ、痴情でいいや。とりあえず、俺はこの変なおっさん…勇司と、明日香を追ってきた。学校からな。以上!」
弥太郎:「ちなみに、俺たちが行こうとしているのは常葉章宏という人物の家だ」
GM:では、勇司もさっきの『常葉家』に関する情報収集が出来ます。
勇司:ふむ。〈情報:裏社会〉で(ころころと振って、なんと目は6ゾロ!)…クリティカルしてみました。
蒼紫:おお、クリティカル。
アラキ:お見事。

 達成値10:代々この家の当主は、何か独自の神を崇めている。
 達成値13:その神の名は『常葉之姫』。常葉家は代々その神の“お告げ”に従って繁栄したようだ。
 達成値16:『常葉之姫』とは、大昔の常葉家当主が魔術儀式で造りだした『生き神』らしい。


GM:『常葉家』に関する情報は、これで全部。
アラキ:ところで、常葉之姫について情報収集はできますか?
GM:常葉之姫に関しては、常葉家とセットで。
アラキ:了解です。
勇司:「ふむ、失礼した朔夜さん。お一つお聞かせ願いたい」いきなり真面目になって礼儀正しく。「古宵という名をご存じないですか?」
GM/朔夜:「……? 誰じゃ、それは?」知らない振り、ではないように見えますね。
勇司:「そうですか、知らないなら問題ありません。先ほどのご無礼、深くお詫び申し上げます」一礼。
GM:あ、ちなみに双真は明日香の自宅なら場所を知ってますよ。
双真:「…なぁ明日香。お前の親父さんて、何て名前だっけ?」
GM/明日香:「? 達哉、だけど…」
双真:「関係ねぇか。…いや、何でもない」
GM:で、これからどうします?
勇司:ああ、あとついでに明日香と朔夜にちゃんと自己紹介して、名刺渡しておきます。肩書きはライターになってます。
弥太郎:「…お互いの事情はわかった。とりあえず、そちらの用は済んだようなので、俺たちもこちらの用を済ませてこようと思うのだが」
双真:「そうだな。俺も明日香に用があるだけで、あんたらとはばったり会っただけだし」
勇司:「せやね。俺もデートの邪魔をするほど野暮じゃないしな」
アラキ:「なあ朔夜、そろそろ詳しい事情を教えてくれないか?」
GM/朔夜:「……荒木、弥太郎。もう少しだけ、妾に付き合ってはくれまいか?」
弥太郎:「…もう少し、だけ?」
GM/朔夜:「うむ…」
弥太郎:「…姫はこう申している。どうする、荒木の?」
アラキ:「乗りかかった船だからかまわんが」
GM/朔夜:「では……さっきのあいすくりぃむ屋に食べてないふれぇばぁがあったのじゃ。もう一度買いに行くのじゃー!」走り出す(爆)。で、退場(笑)。
アラキ:「なんだそれはー!?」と言いつつ追いかけます。
弥太郎:「やれやれ…子守にもう少し手間がかかりそうだ」追いかけます。
GM:…で、シーンプレイヤーが退場するのでこのシーンは終わり、と(笑)。各人、絆の取得をどうぞ。
弥太郎:では、荒木に絆判定をしておきます。(ころころ)…ピンゾロ。ダイス目が悪いなぁ…。
勇司:朔夜に(ころころ)20で成功、好奇心で。ふむ、順調に絆が集まるな、珍しい。
アラキ:朔夜に(ころころと振って、出目は1と2) 26、危ない(笑)。
GM:あー、セッション前にも言ったけど…絆書き換えは、なるべくシーン内に宣言してやってくださいね(笑)。それと、まだの人は絆取得チェックしていいですよ、シーン終わってるので。
アラキ:なるほど、では今のなし。次のシーンでやります。
双真:弥太郎に絆チェック(ころころ)21で成功、好奇心で。
弥太郎:荒木にエゴ…関係は解放でも。早めに絆に変えよう…。
アラキ:何を『解放』するんだ(爆)。
蒼紫:……衣服(ぼそり)。
弥太郎:いや、後から裏返して友情に出来るように…と。なんだか碌なものが浮かばなかったので(笑)。

▼絆/エゴの変化
双真:弥太郎に絆を取得。関係は好奇心。
弥太郎:荒木にエゴを取得。関係は解放。
勇司:朔夜に絆を取得。関係は好奇心。




●シーン7 『疑惑』 シーンプレイヤー:神楽蒼紫  登場難易度:7

○池袋の交差点にて


GM:学校が終わって蒼紫が街を歩いていると……朝通った道路近くで見覚えのある後ろ姿を見かけました。
蒼紫:「ん? あれは……どうやら、ツイてるらしいな。……ねえ、君!」
GM/??:「…え?」 振り返ると、結構可愛い子です。知ってるかどうか、〈情報:噂話〉で判定できます。
蒼紫:では、情報屋(ゴシップ好きの友人)を併用して。(ころころ)達成値16。
GM:なら、全部判るか。彼女の名前は『常葉明日香』です。

 達成値10:ごく普通の女子高生。明るくさっぱりした性格で、クラスの男女問わず人気がある。
 達成値12:彼女の素性、住所と家族構成(両親と3人暮らし)が判る。
 達成値15:両親共々、この街に来る前の経歴が全く判らない。


GM:達成値15まで出てるので、更に〈知識〉で判定できます。
蒼紫:う。知識は苦手…(ころころ)達成値11です。
GM:では、情報はそこで打ち止めですね。明日香は怪訝そうな表情でキミを見ています。
蒼紫:「えっと、2年の常葉さんだよね? 俺、2年の神楽。ちょっと話したい事があるんだけど、良いかな?」
GM/明日香:「…変なアンケートならお断りですよ?」いちおう丁寧語(笑)。
蒼紫:「あー……ナンパとかアンケートとかセールスとか、そーゆーんじゃ無いから安心して。取り合えず、珈琲くらいなら奢るから、ちょっとだけ、だめかな? 今、忙しい?」早口で。
双真:登場判定だ!(笑) …うし、達成値 11で登場。
GM/明日香:「えっと、実は連れが…」双真を見て。
双真:「おう、わりわり。…って、あれ? どうしたんだ?」
蒼紫:では双真くん。君がちょっと気になってる明日香を、蒼紫が口説いてます(違)。
双真:「こいつに、何か用?」 微妙かつ露骨に敵意を感じさせる視線で(笑)。
蒼紫:「っと。あんまり人に聞かれるとマズい話なんだけど……って、あれま。お前、荒神か?」
勇司:登場判定ー(ころころ)登場(爆)。電柱の影からこっそり見てる。
蒼紫:ゾクリと嫌な予感を感じて震える。
双真:「…あんた、確か…神楽だっけ? 2年の」
GM/明日香:「双真…知り合い?」
蒼紫:「そそ。俺も意外と有名人みたいだね。(小声になり)……オカルト絡みでちょっと気になる事があってさ。彼女、借りられないかな?」
双真:「…オカルト絡みで気になる? そいつは…うーん、難しいな。俺にも、それに心当たりがある。それに…こいつ、ちょっとそっち系で今悩み抱えててな。これから話聞くところなんだよ」
蒼紫:「ん、ならさ、それに俺が手を貸す代わりに口を出すって形でも良いから。力になれると思うよ? 駄目?」
双真:「…あんたも、その筋の人間らしいって噂、本当らしいね。わかった、とりあえず一緒に行こうか」
蒼紫:「噂、つーか……そっちの方が有名なんだけどね。君の事も聞いてるよ、童子くん」
GM:そうやって話していると、キミたちがいるのとは反対側の歩道で、歩行者の隙間を自転車で縫うようにマナーの悪い学生たちが走っています。ちょっと危ないですねー。
勇司:あ、自転車に轢かれる。明日香が轢かれる前に俺が轢かれれば安全だ(←待て)。
蒼紫:明日香を庇おうとするけど、たぶん双真に先を越される(笑)。
GM/明日香:いや、反対側だから明日香は大丈夫なんだけどね(笑)。「危ないなぁ…事故でも起こしたらどうするの」と彼女が呟いた、そのすぐ後。
勇司:風が吹けば桶屋が儲かる法則で…そこで俺が轢かれるという事故か(爆)。
GM:何かにハンドルを取られるようにして、自動車線側に転倒する自転車。避けた車を中心に起こる玉突き衝突。勇司もついでに巻き込まれた(爆)。
勇司:「ひゅぅ、予想外だな…って流石に車は痛いです」ボンネットの上でぴくぴく。
双真:「明日香、悪ぃんだけど、神楽も一緒に…」
GM/明日香:双真は気づくが、明日香の顔が蒼白になっている。「あの時と同じ…あたしのせい、なの?」そのまま彼女は逃げるように駆けだした。
勇司:「(シュレディンガーの猫か? それとも予知か…まぁどっちでもいいか。厄介だな)」
双真:「…明日香? おい、大丈夫か…って、またこのパターンかよ! 悪い神楽、まずは明日香捕まえてからだ!」明日香を追います。
蒼紫:「彼氏だろ! 追っかけろ!!」双真の背中を押すと、自分も駆け出します。
双真:「彼、氏って…!? い、や、それはだな…!」ダッシュ!
勇司:俺も車から起き上がると追いかけます。
GM:うぃ。では車に潰されてる勇司くん、体力判定を(爆)。
勇司:はははははは。目標値いくつ? 絶望感を味わいたい。(←体力判定値がPC中一番低い奴)
GM:うふ。12

勇司:おう、それは素敵な数値だ。…俺は神になる!(ころころと振ったダイスは、またもや6ゾロ!)
GM:嘘!?
勇司:ふっ…て、ファンブル狙ったのに!?
アラキ:神だ(笑)。
GM:クリティカル振ったよ、この人は…(笑)。
勇司:驚いたよ、うん。さて追いかけるか。
GM:まぁ、車を押しのけてダッシュで追いますが…曲がり角で見失いました、二人とも。特に人間離れしたスピードで走れる勇司は、“彼女に追いつけないはずはない”のですが…。
蒼紫:「なんだ、片思いか? 態度に全部出てた、ぜっ! と……っくしょう、見失ったか」
双真:「だー! くそー! また隠れんぼかよ! あとついでに言うと、態度になんて出てねーったら出てねー!」座り込んで絶叫。
GM:さて、ここで双真は絆チェック。難易度は22。
双真:(ころころ)…22、またもギリギリ(笑)。
勇司:凄いな。戦闘の出目が楽しそうだ。
GM:また成功か、凄いなぁ。では、絆のままで。
蒼紫:こっちもシナリオエゴ『事故現場で見かけた少女』に絆チェックしておきます。(ころころ)成功、絆:救済へ。
GM:はい。名前が判明したので、絆の名称を『明日香』に変更していいですよ。
蒼紫:はーい。では、名前も変えておきます。
GM:さて、さっき蒼紫がやった判定ですが、蒼紫が勇司に相談する(=情報を明かす)なら勇司も〈知識〉判定可能です。まぁ、以降のシーンでも結構ですけど。
蒼紫:では、ケラケラ笑って双真を見下ろしつつ、携帯で洸に途中経過を報告しておきます。で、その時に大体の内容は出るんで、聞こえてても全然OK。
勇司:あ〜、シーン切る前に荒木に連絡しておきます。少し協力を仰ぎたいと。
GM:了解。では、絆取得をどうぞ。
蒼紫:今回は無しで。勇司とは、向こうから絆が結ばれてますし。
双真:蒼紫相手にチェック。(ころころ) 22で成功、信頼で。
GM:了解。では、次のシーンへ。

▼絆/エゴの変化
双真:蒼紫に絆を取得。関係は信頼。
蒼紫:明日香(=事故現場で見かけた少女)へのエゴを絆に変化。関係は救済。



●シーン8 『狙ワレシモノ』 シーンプレイヤー:荒木明仁  登場難易度:7

○とある通りにて


GM:朔夜とアラキが歩いていると、アラキの携帯に連絡が入る、と。彼の許可があれば、弥太郎さんも同行者で出られますよ。
弥太郎:同行は宣言しておきます。
アラキ:同行よろしく。電話は誰からでしょうか?
GM:勇司、いちおう登場判定(in電話)をどうぞ(笑)。
勇司:(ころころ)…うし、達成値13。
GM:連絡内容は勇司が考えてね(笑)。
勇司@電話:「よぉ、荒木。勇司だ…悪いが姫さんの事で、ちと話したい事と協力を仰ぎたい。報酬は準備する…どうだい?」
アラキ:「ああ、報酬はいらんさ。ただ、こちらのお姫様の事情を聞いてからになるが。それでもいいか?」
GM:とか話していると…キミたちの横に黒塗りの外車が止まりました。ドアが開くと、黒服にサングラスの男たちが4人ほど出てきます。
アラキ:朔夜を庇う位置に立ちます。
弥太郎:こちらも荒木の横に。
GM/黒服の男:「朔夜様、探しました。どうか我々と共にお帰り下さい」
アラキ:「なんだ、お前ら?」
勇司@電話:「そっちの条件はそれで構わんさ。…ところで助けがいるかい? すぐにでも飛んで行くけどな」
アラキ:「お前が来ると話がややこしくなりそうなんだがなあ……(苦笑)」
GM:…考えてみたら、テレポートでも使えない限り、さっきのシーンに出たPCは登場不可じゃなかろうか(笑)。
勇司:GM、テレポート並の速さで走れる人は?(笑)
蒼紫:いや、実は携帯で話しながらこっちに歩いてきてたって方法が(笑)。
GM:正確な場所が判らないでしょ(笑)。
勇司:GPS携帯て便利だね(まて)。
GM:まぁ、やるなら出てもいいですよ(笑)。
アラキ:「まあ、そっちがいいなら来てくれ。」電話を切ります。
弥太郎:朔夜の反応は?
GM:顔を強張らせてます。恐怖、とは違うようですが。
弥太郎:その様子を見て「…まだ鴉の鳴く時間には早い。子供は、まだ遊んでいていい時間だ」黒服と対峙する。
GM/黒服の男:「(二人に向かって)あなた方も、よろしければどうぞ。朔夜様がお世話になった“お礼”をしなければなりませんからな…」笑顔の裏に不気味な威圧感が感じられます。
アラキ:「うちのお姫様に何の用だ? お姫様はイヤだって言ってるぜ」ニヤリと笑いながら。
GM/黒服の男:「家にお戻り頂くだけ、ですよ。…朔夜様、如何されますか? ご友人もお連れ致しますか?」
GM/朔夜:「(焦った様子で)駄目じゃ!」
弥太郎:「荒木…お姫様を守る役と、足止め、どっちが趣味だ?」
アラキ:「こいつらを叩きのめして、尋問する役だな」
弥太郎:「…奇遇だな。俺も、その役を取る気だった」
アラキ:では、ギターで黒服を殴ります。
GM/朔夜:「やめよ! …すまぬ。弥太郎、荒木。後ほど使いの者に礼金でも届けさせるゆえ……ここで、さよならなのじゃ!」
弥太郎:「…本当に、それでいいのか。朔夜」
GM:二人とも、〈知覚〉判定してください。難易度は8。
荒木&弥太郎:(ころころ)成功。
GM:では、二人には『朔夜が黒服たちからキミたちを庇おうとしている』と解ります。
アラキ:もう殴ったよ(笑)。
弥太郎:ここで「うん」とは言わないやつらだからね(笑)。
GM:朔夜にとっては、キミたちは一般人だから。
アラキ:一般人と思われてたのか(笑)。
GM/黒服の男たち:「き、貴様ら…っ!?」懐に手を入れる。
弥太郎:こちらも布にくるんだ刀で殴る。
アラキ:「遅い!」顔面に蹴り。
GM:では、戦闘です。
勇司:頑張れ2人(笑)。


▼ラウンド1

GM:こちらの行動値は10です。セットアップはなし。
弥太郎:行動値14、セットアップなし。つうか、手加減できるのかな。
アラキ:行動値9。セットアップなし。
GM:弥太郎→黒服→荒木の順番ですね。手加減はOK。
弥太郎:では、殺さないように行きます。
GM:ちなみに黒服4人はクラード2つ分相当で、同エンゲージにいるものとします。ABどっちを狙う?
弥太郎:Aに〈白兵〉で攻撃。(ころころ)…クリティカル。
GM:〈運動〉で回避(ころころ)…出来るわけがない(笑)。ダメージどうぞ。
弥太郎:では、無外流張りに手足の腱を狙って無力化。(ころころ)28点。
GM:素手攻撃? まぁ、どちらにしろ2人は気絶するけど(笑)。
弥太郎:いえ、一応刀なんで、〈斬〉ダメージです。
GM:残り2人の攻撃…といっても、クラードなので行動は1回分ですが。奇数なら荒木、偶数は弥太郎で(ころころ)4か。では、懐から出した拳銃で弥太郎を撃つ! (ころころと振って出目は6ゾロ)…クリティカル!?
弥太郎:ぶ! ま、まあ、こっちも振ってみますか。(ころころ)当たりました。
GM:(ころころ)18点の〈殴〉ダメージ。人間なら即死ですね。次、荒木。
アラキ:では、ギターのカバーをつけたまま殴ります。武器修正0の〈殴〉で(ころころ)こっちもクリティカル(笑)。
GM:(ころころ)こっちも出目はいいんだけどなぁ…命中です(笑)。
アラキ:27点殴ダメージ。
GM:それで全員戦闘不能になりました。


アラキ:「はい、おしまい。大丈夫か、弥太郎?」
弥太郎:「ああ、大事無い」
GM/黒服:「と…常葉家を敵に回して、ただで済むとでも…」
アラキ:「俺は世界を敵に回したこともある男だぜ」ニヤリと笑って。
弥太郎:「…とりあえず、こやつらが何者か、聞き出すことにするか」
アラキ:「そうだな、鬼流の拷問術の粋を凝らして……」
GM:尋問するなら、この男たちが『常葉家』専属のエージェントだと判りました。…実は、大した情報は持たされてないのですが(笑)。
アラキ:でしょうね(笑)。
GM:朔夜に関しても「命令だから連れ去ろうとした」だけのようです。
弥太郎:だろうねえ。
アラキ:「ふむ、こいつらは雑魚か」
GM/朔夜:「…お主ら…」少し呆然。
弥太郎:「…少しは頼れる方だろう…。だから、もう少しだけ、我が儘だって聞いてやれる。…お前はどうしたい?」
GM/朔夜:「…お主たちならば、或いは…だが……」悩んでいる様子。
弥太郎:「お姫様。今日一日は、俺たちは姫の郎党だ。なんでも、言ってくれて構わんさ」
アラキ:では、朔夜の頭を撫でます。「いつまでも突っ張ってないで、ちょっとは他人を頼りな」
弥太郎:頷いて「ああ…ここまで来たら、最後まで、どんなわがままでも聞いてやる」目を細めて。
アラキ:「俺たちは男の子なんで、美人の頼みを断ったりはしないぜ?」
GM/朔夜:では、彼女はふっと安らいだような表情を一瞬浮かべ…しかし。「……すまぬ、二人とも!」身を翻して、駆け出す。
アラキ:「おい!」慌てて追いかけます。
弥太郎:追う!
GM:キミたちは朔夜を追って、すぐ傍の路地へ入り…そして見失った。そこが……行き止まりであるにも関わらず。
アラキ:「まったく、困ったお姫様だ」苦笑しながら。
弥太郎:「さて、降りる気がないのはこの際お互い様だからな。…行くか、常葉に」
GM:ところで二人とも、シーン切る前に絆(書き換え)チェックしていいですよ?
アラキ:朔夜に絆チェックします。(ころころ)成功。絆:庇護にします。
弥太郎:では…1シーン一人でしたよね、本ルールは。(ころころ)…18。ダメです(泣)。
アラキ:ダイス目を交換してあげたい。
勇司:GM、御慈悲を。
GM:ロールプレイが良かったので難易度は18でいいです。判定する前に希望してくださいね、今度から(笑)。
勇司:よし(ぉ)。
GM:最初にも言ったけど、GMは難易度修正とか忘れるから(ぁ)。
弥太郎:おう…。ありがたき幸せ。皆様も、ありがとう(笑)。朔夜への絆を庇護に。
アラキ:あと、勇司に絆取得を。(ころころ)…成功、勇司に絆:信頼を。3連続でダイス目11が出た(笑)。
GM:戦闘が楽しみだねぇ(何)。
勇司:うん、ほんと怖いぐらい楽しみ(血涙)。
GM:ちなみに、今回のクライマックスは少し過酷かもしれません。勇司くん(のPL)のたっての希望なので(笑)。さて、それでは次のシーンへ行きますが…誰かシーンプレイヤー希望の人ー? 情報交換とか、調査とか、好きなことやって下さい。PC同士合流して相談するのも可。
蒼紫:ちょっと、荒木組と接触しておきたいです。今のとこ、全く無関係なんで。
アラキ:まだ蒼紫に会ってないなあ(笑)。
弥太郎:実は我々、何の事情も知らないわけで。朔夜の願いも聴いてない有様。SA果たせるのだろうか?(笑)
GM:了解。では、再び蒼紫がシーンプレイヤーでいいかな。

▼絆/エゴの変化
アラキ:朔夜へのエゴを絆に変化。関係は庇護。勇司に絆を取得。関係は信頼。
弥太郎:朔夜へのエゴを絆に変化。関係は庇護。



●シーン9 『真実』 シーンプレイヤー:神楽蒼紫  登場難易度:7

蒼紫:「で、結局、常葉さんも見つかんねーし……これからどうしたもんかな」勇司と双真には、同行者になって貰えると有りがたいです。
双真&勇司:OK、同行します。
GM:では、3人が登場と。
双真:「流石に参ったね、これは。ったく、どこ行ったんだか…」
勇司:「家に連絡してみたらどうだ?」
GM:前のシーンでも言ったけど、双真は明日香の自宅を知ってます…というか、何度か行った記憶があります。
双真:ああ、そうでしたね。忘れてました(笑)。「そうだな。それじゃ…」と、明日香の実家に電話します。
勇司:「というか、家に押しかけるべきだな。少し嫌な予感がする」
蒼紫:「流石に戻ってるとは思えねーが。さっきのアレ……偶然って事もねーだろ?」
アラキ:…幼馴染と言ってたと思うが、この二人の過去でありえるんだろうか? 双真は寺育ちで明日香は前歴不明。
双真:それは思った(笑)。でもGMが幼馴染と言ったなら、幼馴染なのだ!(笑)
勇司:GMがOKと言えば前歴不明でも幼馴染だし。カラスも白いのだ。
アラキ:なるほど(笑)。
GM:(敢えて何も言わないGM)……電話しましたが、誰も出ません。
勇司:「ふむ、先手を打たれたか」
GM/合成音声:『只今おかけになった電話番号は、現在使われておりません。番号をもう一度お確かめの上…』
双真:「使われてない…? おかしいな。番号は合ってるのに。…とりあえず、家に行ってみるか。いいかい?」
勇司:「ああ、急いで行った方がいいだろう、俺のおごりだ」タクシーを止めて。
蒼紫:「……使われてない? 出ないんじゃなくて、か? ……家に行くのはとりあえず賛成。何か、動きがあるだろう」
GM:では、全員タクシーに乗りました。で、双真の記憶を元に明日香の家を目指すのですが…………見つからない。
双真:「…あれ? ここで合っているはずだけど…」
勇司:運転手から地図をかっぱらう。双真、住所は? 電話番号でも良い、逆引きで調べられる」携帯片手に。
GM/運転手:「…この辺で『常葉』っていったら、あの金持ちの家くらいだがなぁ?」首を傾げている。
蒼紫:「……ふむ。結界か、それとも記憶操作、か……? 区役所に行くのが一番手っ取り早いけど」
勇司:「運転手さん。この辺のタクシーの運転手になってどれくらい? 古株?」
GM:運転手さん、結構な古株だそうです。さて、ルールブックp65の記述によると…〈知識〉技能には情報分析能力も含まれているのです。
勇司:「っち」
GM:よって、先ほど判定失敗した蒼紫以外の2人は〈知識〉判定どうぞ。
双真:(ころころ)8。
勇司:〈知識〉の判定値は12だ。(ころころ)達成値18、魔術師舐めんな(笑)。
GM:おぉ。ちょうど設定した難易度ピッタリだ(驚)。
勇司:おおう。
GM:では、様々な情報を統合した結果、勇司は気がついた。

 達成値18:巧妙に隠されているが、『常葉明日香』という人物は数ヶ月前に“突如この街に現れた”としか思えない。

勇司:「どう考えても…そうとしか思えないんだよ。いいか…」一個一個説明していく。
蒼紫:てか、ちょっと待った! GM、ここで「常葉家」について、蒼紫も判定できない?
GM:どうぞ。
蒼紫:〈情報:魔物〉&情報屋で(ころころ)達成値10。
勇司:ああ、ついでに常葉之姫について調べる。〈知識〉か〈情報:魔物〉。どっちが相応しい?
GM:常葉家と姫に関しては、もう全ての情報を出してるんですが(笑)。残りは、ヒロインたちの情報かな。
蒼紫:いや、実は蒼紫は弥太郎と接触してないんでその情報知らないんよ。判定しないと(笑)。
勇司:ふむ、あれで全部か。
蒼紫:「くーっ……常葉、常葉……どっかで聞いた名前なんだが……なあ勇司さん、詳しく知ってる知り合いとか居ないか?」
GM:『達成値10:代々この家の当主は、何か独自の神を崇めている』くらいですね、それだと。
勇司:ついでだから説明したる(笑)。「たわけ。こういうのはな〜」さらさらさらさらと。
蒼紫:いや、実はこの判定は、弥太郎に連絡しろー、と言うプレイヤーからのサインだ(笑)。
勇司:「ああ、運転手さん。悪い。その金持ちの方にお願いしますわ」で荒木に連絡する。「荒木、そっちの様子はどうだ?」
アラキ:では、登場判定します。(ころころ)12で成功。
蒼紫:てか、出る気があるなら、必然性も出たし残りの二人も同行者指定しますよ〜。
GM:同行者指定が出来るのは、シーンの最初に出る時だけよ(笑)。
蒼紫:ぐぇ。
弥太郎:こちらも(ころころ)14。
勇司:「お、繋がった。荒木、そっちはどうだ? こっちは厄介な事が起きてな」
アラキ:「ちょいとお姫様が逃げ出したんでな、『常葉家』に殴りこみ……もとい、聞き込みに行こうかと思っているんだが」
勇司:「同行しよう。こちらも色々と問題が起きてな。たぶんそっちの問題と交わると思うんだ。運転手さん、そのお金持ちの家の前で待ち合わせできそうな場所てあります?」
アラキ:「なら、合流するか」
勇司:「ああ、頼む、待ち合わせ場所は○○で」
蒼紫:「……? 今の電話の相手は?」
勇司:携帯を切った上で、荒木たちの状況を蒼紫たちに説明。「荒木だ。実はな〜」説明と同時に携帯のメールで朔夜について情報を探る。
GM:勇司自身の事情は何処まで話すの?
勇司:こちらの事情は全部伏せる!
GM:うわ!(笑)
アラキ:なにゃ?(笑)
勇司:ああ、ついでに古宵についても調べます。
蒼紫:てか、勇司の事情伏せて、情報判定の結果伏せて…ってされると、朔夜と明日香の関係がサッパリ判りませんが(汗)。
勇司:苗字でわかれ。
GM:朔夜に関しては〈情報:噂話/警察〉で。難易度13。
勇司:(ころころ)ぐぇ、1足りない。達成値12。
アラキ:こっちも振ります。(ころころ)よし、16で成功。
弥太郎:登場判定に成功していたのですが、こっちも振っていいですか?
GM:どうぞ。…といっても、今ので判るけど。
勇司:助かった、AGPを温存できる。

 達成値13:身元も住所も一切が不明。まるで“いきなり街に現れた”かのようだ。

蒼紫:「……常葉、ねえ……って、どう言う事だ? まさか偶然って事はないだろうし……おい双真、お前は何か知らないのか?」
勇司:「偶然じゃないさ。何らかの儀式だろ。朔夜が言ってた…あちらは知らないと」おう、知識で知ってるよ勇司(爆)。
双真:「…俺は、あいつは同じクラスってことぐらいしかな…荒木たちの事情はさっぱりだしな」
GM:『夢枕の少女』に関しては、〈情報:魔物/裏社会〉で判定を。難易度は10/12/14。
勇司:〈情報:魔物〉で判定だ! (ころころ)達成値17、うっしファイト!

 達成値10:時折夢に現れて、助言めいた言葉を残す謎の存在。その名を知るものは誰もいない
 達成値12:魔力の強い者だけが彼女の声を聞けるらしい。また、彼女が嘘をついたことはない。
 達成値14:彼女が告げる情報の内容から考えて、千里眼
(予知/透視など)の能力を持つ魔物ではないかと思われる。

蒼紫:内心で「……(“世界に殺される”って話は、しといた方が良いか? でも、この状況じゃ混乱が深まるだけだろうしなぁ……)」
GM:ちなみに勇司は、最近魔力を取り戻したから彼女との交流も復活したわけです(笑)。
勇司:おおう(笑)。

 そして、先ほど登場判定に成功していたアラキと弥太郎も合流。

蒼紫:「えーと……で、あなた方が勇司さんの電話してた相手ですか?」
アラキ:「ああ、アラキだ。よろしくな」…というか、同じ学校の生徒だが(笑)。
弥太郎:「山本弥太郎、という。よろしく頼む」
GM:ところで、勇司が仕入れた『明日香に関する情報』は双真に伝えたと解釈していいよね?
勇司:おう、全員合流したら伝えます。
GM:あい。では、会話するなり情報交換するなりどうぞ。
勇司:懇切丁寧に可能性を全部潰していき、逃げ場のない正論で双真を追い詰めます(←鬼)。
GM:何を何処まで伝えるのか、宣言してね。ついでに絆書き換えしたい人は、関連ロールプレイもお忘れ無く(笑)。
勇司:自分の事情以外全てを伝える。
アラキ:全部伝えます。全然何もわかっていないという事を。
蒼紫:「とりあえず、詳しい内容はこれから伝えますが……先に目的だけ。俺は……俺たちは、かな? ある少女を助けるために動いてます」
弥太郎:「俺たちも、同じだ。一人の娘を、助けようとしている…」
勇司:「(古宵…お前は俺に何を求めているんだ? 希望? …くそ、お前に対する借りは山のようにあるんだよ。それを返したいんだよ)」というわけで、絆にチェンジなるか? (ころころ)達成値20。よし、助力の絆に変更。合計絆5つ、無茶できるな。
蒼紫:「彼女の名前は、常葉 明日香。この双真くんの友人で、俺の同級生……だった筈なんですが。少し、キナ臭くなってきてましてね」
勇司:「簡単に言うと。明日香という少女は数ヶ月前に突然現れた女性だ。そして関連があるのは苗字から推測するに…ここだけだ」
蒼紫:正義へのエゴを絆に変更する判定でもしておくか。(ころころ)達成値31。絆:正義(支柱)に変更成功。
勇司:「さらに、推測を確定化させるなら…朔夜が明日香を見た時にこう言った。『向こうは知らない』と。そして、朔夜はここのエージェントに拉致られそうになった。よって問題は全てここを起点としていると見て間違いはないはずだ…俺の推論と持てる情報の要点を纏めると、こんな感じだ」
蒼紫:「その、朔夜って子が、常葉の関係者なのは間違いないとして……彼女が目指してたのは、どっちの“常葉家”だと思います?」
勇司:「片方が消えてれば、こちらしかないだろ」呆れたような声色で。
アラキ:「というよりは、関連しそうなところがここしかない」苦笑する。
勇司:「まぁな。回りくどいのは魔術師の癖だ。許せ」
蒼紫:「俺は反対の意見ですね。彼女はこっちの『常葉家』から出て、もう一つの……『明日香の家』を探してたんじゃないかと思ってます」
アラキ:「話を聞いていると、そもそも明日香の方の『常葉家』が存在するかどうか疑問なんだが……」
勇司:「同意見だ」
弥太郎:「…存在していない、と見るべきでは?」
勇司:「そして蒼紫。そうしたらなぜ明日香を見つけた時点で朔夜が彼女についていかなかった?」
アラキ:「変態が邪魔をしたせいじゃないか?」(笑)
勇司:「ふむ。その可能性も考慮したいが…食い物屋にそのあとダッシュしたので、俺の責任と言われても微妙だろう」
蒼紫:「明日香が逃げたのが一点、俺たちという部外者が同行して居たのが一点、常葉の本家からの追っ手が近づいていたのが一点、ってとこでしょうか。思いつく範囲では」
勇司:「三点目は否定だ。追っ手が近づいていたら荒木たちもろとも逃げているはずだ。二点目の否定材料、アラキと俺は顔見知りだ。ツテとして使えることがある。切羽詰まっていれば、間を空くなど考えないと俺は考える。…まぁ、ここで推理ごっこしても仕方ないだろう。」
蒼紫:「……明日香と朔夜はそもそも、勇司さんと荒木さんの関係を知っていたんですか?」
勇司:「推論できるだろう。荒木は俺の名を呼んだ。そして俺も荒木の名を呼んだ。知り合いと思える十分な行動だ」
蒼紫:「まあ、急ぐべきだってのは同感ですね。このまま放って置いたら、明日香の身が危ない」
勇司:「それだけだ。さて、俺の欲しい情報は集まった。あとは足りないピースを求めて玩具箱をひっくり返すぐらいかな」
アラキ:「そもそも、よくわからんのだが、明日香は何か重要な存在なのか?」
勇司:「俺には重要だ」
アラキ:「多少の予知能力くらいの力しかないらしいが……」
蒼紫:「ああ、そこから説明すべきでしたか……俺の知り合いに、色々と“見える”奴がいましてね。そいつが……まあ、俺の彼女なんですが……明日香を見て“あの子は世界に殺される”と」
アラキ:「ああ、あのバカップルで有名な(笑)」
GM:追伸。洸の口ぶりからすると『何となくそう感じた』だけで、直接“世界が襲ってくる”とか言うわけではないらしい。
蒼紫:「……大きなお世話です。ただ、アイツの能力はホンモノですから、実際、あの子は危ないんでしょう」んむ。だいたい、プレイヤーには『殺される』の意味が判ってきました。
勇司:「まぁ、ドミネーターだしね」
蒼紫:「……はい?」
アラキ:「世界ねえ……?」
勇司:「ん?ドミネーターだぞ。アレ(=洸)。まぁ、それは置いといて。さっさと玩具箱をひっくり返しますか」
蒼紫:「……と、なると……糸が繋がって来たかな?」
アラキ:「繋がったのか?」全然わかりません(><;)
弥太郎:僕も。はっきり言って、なにがなんだか、です。確定的な情報がない、と思うんですが。
蒼紫:「明日香って子がドミネータなら、説明はつきます……世界が“異物”を排除しようとしているとしたら?」
勇司:「推論は後でもできる」
GM:で、追いつめられた双真くん。恒例の絆チェックをどうぞ。難易度25で。
勇司:あ〜GM、判定までに…
双真:(ころころ)達成値20、失敗ですな。
GM:では、明日香への絆をエゴ:疑惑に変換して下さい。
勇司:あ〜、そうま〜。ロールプレイで難易度下げようぜ〜。
双真:ロールプレイで難易度下げる? …まぁGMが難易度と判定を指定していたんで…とりあえず振りました。
GM:まぁ、難易度見れば判ると思うけど…ここは失敗するのがデフォルトなので(笑)。

 前にも書きましたが、双真が振ったのは『GMから要求した絆チェック』なので、PL側から難易度を変化させることは出来ないのです。
 今回はこれがシナリオの肝でもあるので、少し厳しめにルールを適用してます。


GM:では、そろそろシーンを切りましょうか。
勇司:あい、お願いします。ただ最後の一言を。
GM:どうぞ。
勇司:「考えるのは動きながらでもできる。さぁ、手足を動かせ。そして頭もな」
蒼紫:「護ってやれよ、男の子!」と言って、双真の背中を強く叩きます。
アラキ:「わからなくなったら、怪しいやつに向かって突撃しようぜ」にやりと笑う。
弥太郎:「ま、それが一番わかりやすいか」
GM:そして、今さらですが…絆がエゴになった双真くん。
双真:なんでしょう?
GM:キミの中の、『明日香が幼馴染み』という認識がぐらついてきました。遊びに行ったはずの彼女の家や、両親の顔が思い出せなくなっています。
双真:「(…あいつは…誰、だ…? 明日香、だよな…?)」
GM:そして君たち自身、少し前にも言ってましたが…ずっと寺で育った双真と、この街で育ったという(実は来歴不明の)明日香が…幼馴染みの筈はないのです

 実はGM、PLが話している時に内心「れおそさん(*アラキのPL)、鋭いな〜」と思いながら見てました(笑)。
 ハンドアウトやGMの話した内容は大抵『真実』として受け入れられるのがTRPGの慣例になってますが、今回は敢えて、そこに『嘘』を仕込んでみたのです。セッション内で少しずつ情報を明かし、どの辺で矛盾に気づいて謎を見破ってくれるか…いやぁ、推理物って楽しいなぁ♪(←殴)
 ちなみに。これは濫用するとGMがPLに信頼されなくなる、非常に危険なワザです。良い子は真似しちゃいけません(ぉ)。

 さて、この後。一斉に絆チェックを振りますが……他のメンバーが次々成功する中で、弥太郎一人が書き換え・取得の両方に失敗。
 しかも2度目はファンブル。あまりのダイス目の酷さに、GMも気の毒になってきました…(笑)。

▼絆/エゴの変化
双真:明日香への絆をエゴに変化。関係は疑惑。
アラキ:蒼紫に絆を取得。関係は共感。
弥太郎:蒼紫にエゴを取得。関係は闘争。
勇司:古宵へのエゴを絆に変化。関係は助力。
蒼紫:正義へのエゴを絆に変化。関係は支柱。朔夜に絆を取得。関係は興味。



●シーン10 『記憶の矢』 シーンプレイヤー:なし  登場難易度:20

 日はとうに暮れて、いつしか雨が降り出した池袋。
 明日香は一人で、ふらふらと歩いていた。……自分がいつまでも家へ辿り着けないことにも気づかぬまま。
 …と、その足が止まる。
 彼女から少し離れた正面に、一人の少女が佇んでいたから。
 その少女――――朔夜は、ゆっくりと口を開いた。

「見つけたぞ……。別れは…済ませたか?」
「…あなた……誰…?」

 ぼんやりと問いかける明日香に対して朔夜は無表情のまま、すっと手を挙げると…弓を引くように構えた。
 その手の中に、弓矢を模るようにして昏い闇が収束していく。


GM:――――とまあ、状況はこんな感じで。PCは登場判定か、またはSAを使って登場できます。
勇司:[SA:常葉明日香を守る]を使う。「悪いね、お嬢ちゃん。魔法使いは、頼まれた『お願い事』を果たさないといけないんだよ」空中からふわっと現れて。
荒木&弥太郎:[SA:朔夜の願いを叶える]を使用。
蒼紫:では、[SA:事件の推移を見届ける]で。
双真:[SA:明日香の悩みを解決する]で登場。「よう。探したぜ、明日香」
GM:全員OK。…で、どう行動する?
勇司:朔夜の腕を掴もう。
GM/朔夜:残念、それは朔夜の方が一瞬早い。「思い出すがいい……汝が、妾たちが何者であるかを!」明日香に向かって弓矢を射る。
蒼紫:「こういう場合、どっちに手を貸すかは、迷わない事にしてるんでね」朔夜の射線を塞ぐように。
双真:「お前、足速すぎだ…って、あんたも気が早いな!」明日香を庇う。
アラキ:「待て、蒼紫!」
GM:では、その矢は蒼紫に向かってまっしぐらに飛び……間にいた蒼紫と双真の身体を“突き抜けて”明日香の身体を捉えた!
GM/明日香:「…何、これ…? あたし、いったい……」頭を抱えて蹲る。
蒼紫:「ちっ! 予測はしてたけどよ……対処できなきゃ意味ねーだろうが! っくそ!」
GM:すり抜けた蒼紫と双真には…というか、矢が当たった明日香本人にも傷一つ無い。
弥太郎:「…朔夜、一体どういうことなのか…説明してくれ」
双真:「おい、明日香! …明日香、しっかりしろ! 俺だ、双真だ! わかるか!?」
GM/明日香:「双真…双真、どうしよう…?」明日香の身体ががたがたと震え出す。
アラキ:「そろそろ、事情を話してくれるか? 朔夜」朔夜の前にしゃがみ、目線を合わせながら、頭を撫でて。
GM:朔夜は俯いたまま、表情を押し殺している。唇を噛み締め、何かを堪えるように。
蒼紫:「……(さて、出目はどう転ぶ? 双真の奴が覚悟を決めてくれりゃ、話は早いが……)」
双真:背後の会話を聞きながら、明日香に呼びかけ続ける。
GM/明日香:「どうしよう…あたしがいないよ。明日も明後日も、クラスのみんなや双真はいるのに……あたしだけが、“この世界”のどこにもいないんだよぉっ!?」彼女は目の前にない“何か”を見ているようだ。
勇司:その双真の背中を蹴る。「抱きしめてやれ。ボケが…女ってのは抱かれて居場所がわかるんだよ」
蒼紫:「……っくしょ、俺の時とは随分と態度違うじゃねーですか、勇司さん。ま、抱いてやれってのは同意ですけどね」(苦笑しつつも、目だけは真剣)
GM/明日香:「双真…あたしは…双真の幼馴染み…だよね?」震える声で縋りつく。
双真:「明日香。お前、俺と約束したろう?」
GM:明日香は双真の瞳をじっと見つめた。
双真:「今度の日曜は、『七人の侍』を見にいく。それで、こないだのテストの件はチャラ。まぁ、またすぐ世話になるだろうけどよ」
GM/明日香:…しかし、彼女は気づいてしまう。双真の瞳の奥に蟠った……『疑惑』に。「やだ…やだよ…あたしが消えちゃう。…いやあぁぁっ!!」 甲高く叫ぶと、明日香の姿が見る見るぼやけていく!
蒼紫:ここで絆判定は出来ないのかなー?
勇司:明日香との絆を固定。愛を1点、明日香に。
GM:ごめん、それは間に合いません。PS《帰還門》で退場します。
勇司:了解。…ふむ。そういう演出か、上手いな。
双真:「…聞け、明日香! また世話になって、それから! また遊びに行くんだ! 大体お前、相談するって約束も、メシ奢るってのも、まだだ! だから…!」
GM:必死の叫びも空しく…双真の腕の中で、明日香は消えた。
双真:「…だから…俺が必ず、連れ戻してやる」
蒼紫:「落ち着け、双真! 彼女はまだ完全に消えたわけじゃない! 目はまだある!」
勇司:「がなるな。で、朔夜さん。お話を聞かせていただけるかな?」
GM:……双真。PLサイドからの絆チェックしていいです。今のロールプレイは良かったから、難易度は15で。
双真:(ころころ)出目が11で達成値24、成功です。
GM:おぉ、ダイス目に双真の気合いが乗っている(驚)。…修正、いらなかったね(笑)。
双真:一旦エゴになった後の絆チェックは、元の友情以外に変えて良かったんでしたっけ?
GM:いいですよー♪
双真:では慈愛で。純愛はちと違う気がしたので。
GM:ふむ。OK。
蒼紫:なるほど。力関係は双真>明日香か(悪笑)。
勇司:いや、双真<明日香でしょ。
GM:てか、『欲しい』というより『護りたい』って感じなのでは。
双真:僕の純粋な思いを汚すなー!(笑) …このシナリオの状況だと、まず保護が先かな、というだけじゃい(笑)。
勇司:だから、弱みを見せたから愛しくなり慈愛が生まれたと。
蒼紫:はっはっはー。ネタにされ続けてきたからな。時々は他人をネタにしたいのさー(笑)。
GM:まぁともかく(笑)、シーンを先に進めますぜ?
蒼紫:はいはい、どうぞ。失礼いたしました。
GM:…さて。残された朔夜ですが…。
蒼紫:「(双真を見下ろし、内心で)……瞳が死んでない。これなら、何とかなるかな」
勇司:「さぁ、親友のピンチを救うのは男の役目だ。そして乙女の願いを叶えるのは魔法使いの役目。行きましょうや」
GM/朔夜:「…何が、聞きたいのじゃ…?」俯いたまま、どこか諦めたように。
勇司:「おまえさんの目的と。おまえ“ら”の正体だね。姫様」
弥太郎:「…お前は、一体何がやりたかったんだ…?」
GM/朔夜:「…少しばかり、長い話になるぞ…」そして、彼女は話し始めた。「……妾たちは、『常葉之姫』の欠片、なのじゃ…」
蒼紫:「……欠片?」
GM/朔夜:「四ヶ月ほど前、何処からか常葉之姫に強い『力』が流れ込んだ。それにより、姫の願望が実体を得て、この世に現れた。『記憶』を司る妾と、『未来への憧れ』を体現する者…明日香。…だが最近になって、流れ込んだ『力』が急激に強まった。それは姫の抱いていた外界への羨望や妬みを刺激し、魔の力を増大させた」
蒼紫:「……それで、どんな影響が?」
GM/朔夜:「今や姫の心は狂いかけ、その力を無制限に解き放とうとしておる。明日香の願望や潜在的な恐怖が、この世の未来を歪めてしまうほどに」
アラキ:『明日香が未来を予測した』んじゃなくて、『明日香の思ったことが現実になった』のか。
GM/朔夜:「本来ならば“存在せぬもの”が、世界の未来を塗りつぶす…それも恐怖で。…結果がどうなるか、判るであろう?」厳しい、何らかの決意を感じさせる表情で朔夜は言った。
蒼紫:「つまり……世界の未来が“明日香の望んだように”変わりかねない、って事か?」
GM/朔夜:「或いは“明日香の怖れたように”…な。本来、明日香の力は『未来を視る』ことのみ。だが、増大した魔の力がそれを歪めてしまった」
勇司:「嫌な予感が当たったか。……ていうか、四ヶ月前?」…GM。四ヶ月前って、もしやアレですか?(笑)
GM:正解(爆)。
アラキ:アレってな〜に?
蒼紫:つーか、敢えて私が聞きますが、アレって……私が思ってるアレで合ってる?
勇司:それ以外に何がある、贖罪システム以外!? えぇぇい、どこまで引っ張る我輩のセッションを!
GM:『贖罪システム』が破壊された事件です。詳しくは、リプレイ第1話を後ほど読んでいただけると嬉しく(笑)。

 …というか。GM的には『PC4のハンドアウト』を提示した時点で、PLにも判ってるものだとばかり思ってたんだけどなぁ(笑)。

アラキ:なるほど、あの死神娘の事件ですね。
GM:まぁ、今回の事件においては些細なことなので。物語にはあまり影響しません(笑)。
蒼紫:ぶっちゃけ、洸が死なないと世界が大変な事になるよ〜、ってシナリオ。それで洸を救うために、蒼紫が世界を大変な事にしました(爆笑)。
勇司:俺、じと〜っと蒼紫を見る。
蒼紫:「……説明が、必要か? 今するべき事は、そんな事じゃないでしょう、師匠」敢えて四ヶ月前までの呼び方で。
勇司:「いや、単にお前の尻拭いかと思うと、やる気がもりもり下がっただけ」
GM/朔夜:「妾の力では、本体たる『常葉之姫』を滅することは出来ぬ。だが、明日香を殺せば姫の力は大幅に削がれ……世界を害さずにすむ」感情を押し殺した声で呟いた。
弥太郎:「…なあ、朔夜…俺が聞きたかったのは、そういう話ではないんだ…。お前が、俺と荒木の前から去る時、俺たちに話そうとしたのは、一体なんだったんだ?」
アラキ:「そうだ、俺たちが聞きたかったのは……君の本当の願いだ」
勇司:「世界を害したくない…なら、問題ない。朔夜、お前はどうしたい? 無理か無理じゃないかは問わない。お前は何が最善だと思い、どうしたい?」
弥太郎:「俺たちになら…託そうと思ったのは、一体なんだったんだ?」
GM:朔夜は俯いたまま、唇を強く噛み締める。
弥太郎:「まだ、今日は終わっていない。まだ、俺はお前の郎党だ…言えよ、わがままを」
蒼紫:「……残酷な問いをしてやるなよ。どうせ、やる事は決まってるんだろ?」
勇司:「ここには天下の妖怪、鬼と天狗。そして坊主に魔法使いがいる。どんな願いだって叶えてやれるさ。さぁ、望みを」
GM/朔夜:「…妾は…妾は、この世界を…壊したくない…。これは、妾に課せられた義務なのじゃ…邪魔をするでない!」キッと上げた顔は、涙で濡れていた。
アラキ:「ならば、なぜ泣いているんだ? 君には、本当の望みがあるんだろう」
蒼紫:「朔夜と言ったね。……世界は関係ない。あの子を殺したいのか、殺したくないのか……それだけ答えてくれ」
GM/朔夜:「…妾とて、殺したくなど…消えたくなど、無い…。だが、仕方ないではないか!」
勇司:大げさに深く一礼して言おう。「その『願い』、聞き届けましょう」
GM/朔夜:「妾は荒木や弥太郎と歩いたこの街が好きじゃ。話に聞いて憧れた『外の世界』は決して綺麗なばかりではなかったが…それでも人々の生きるこの世界が好きじゃ。己の手で歪め壊すくらいなら、我が身もろとも姫を殺した方がまだしもマシなのじゃ!!」そう一息に叫ぶと、朔夜はぜいぜいと肩で息をついた。
アラキ:「世界を守るのは、俺たちに課された義務でもある。…だが、俺はそのために女の子を泣かせてもいいなんて思わない」
蒼紫:「仕方無くなんざ、ねぇよ……助けてやれば、良いじゃねーか、なあ?」全員を見回して。
勇司:「助ける? 慈善事業はしてないね。ただ、魔法使いのお仕事は可愛い娘さんのお願いを聞くこと…さぁて、郎党さんたちは如何するかな?」
弥太郎:「元より、それが、臣下の務め…親父様
(*本来の主、大天狗のこと)、今宵だけは、許されよ」
双真:「…この際はっきり言おう。俺はあまり頭が良くない。だから考えている事も、やる事も単純極まりない。俺は明日香を助ける。ついでに、助けられるなら片っ端から助ける。以上だ!」
アラキ:「俺の役目は、世界と女の子の微笑みを守ることだ」
蒼紫:「ふん……そんなに言い訳が必要かね。ま、俺も結局は自分の女のためなんだ。人の事は言えねーか」
GM/朔夜:「正気の沙汰ではない…『常葉之姫』は強大じゃ。お主らにどれほどの力があるか知らぬが、勝てるわけが無かろうが!?」
勇司:その唇に指を当てて言う。「鬼に天狗に坊主。ついでに魔法使い。これで叶えられない願いがあったら、聞いてみたいね?」朔夜から指を離して。
蒼紫:「ああ、朔夜ちゃん。あんまり馬鹿にすんなよ? 俺たちは、常葉之姫なんぞよりよっぽど……強大だぜ?」
アラキ:「そういうことだ。役者は揃った。後はお姫様の願いだけだ」
GM/朔夜:「う、うぅ……うわぁぁぁああっ!!」朔夜はボロボロと涙を流し、号泣し始めた。
アラキ:頭を撫でて抱きしめてやります。
GM:では…チーン、と朔夜は思いっきり鼻をかんだ(一同爆笑)。
アラキ:まあいい、どうせ変身したら燃えてなくなる(笑)。
弥太郎:「さて、今度こそ、しっかり果たしてやる。お前のわがまま、叶えてやるぞ…」
蒼紫:「覚悟決めろよ、双真ぁ?! 最後に決めるのは、手前なんだからな!!」
GM:では、ご期待通り最後のSAを渡します。

 SA(三択):明日香or古宵or朔夜を救う(*誰か一人を選択)/全員救う/常葉之姫を滅する

GM:どれか一つ!
勇司:全員を救おう。
蒼紫:パーティで共通させなきゃだめ?
GM:いえ、個人別でOK。
弥太郎:…二番目しか選べんのでは…(笑)。
勇司:でぇぇぇい勇司め、どえらいもん選びおって。
←自分で宣言しておいてナニを言っているのかこの人は(笑)。
蒼紫:個別で良いなら、せっかくなので「全員救う」(笑)。
双真:ぜーんいーん(笑)。
GM:ちなみに最初のなら、誰か一人を救えば経験値はもらえたのですが……なんて、野暮か(笑)。
蒼紫:てか、蒼紫にとっては誰が犠牲になっても自分の彼女が泣く、つー結末が待つんじゃい(笑)。
アラキ:…ちょっと待てよ? 朔夜の話に古宵が出てこなかったぞ。
GM:えぇ。朔夜の話に、古宵は出ませんでしたね
アラキ:古宵=常葉之姫なのでは?
勇司:わはははは、うんそう思う(血涙)。
GM:さぁ?(とぼけ〜)
勇司:いぇい、困難すぎるぜ。オラクルよこせオラクル(血涙)。
弥太郎:ありそうだなあ…。
アラキ:ちなみに、勇司以外は古宵を知らない(笑)。
蒼紫:最後に一つ、ヒロイン用に復活系HA残しておかないとね〜。
勇司:「さぁ、使おう。溜め込んだ知識はこの為に、森羅万象全ての現象を網羅したこの知識、それはこの時のため。さぁ振るえ十全と、さぁ叶えよう乙女の尊き願いを」
GM:では、絆書き換えチェックがすんだらシーンを切ります。
勇司:は〜いOKです。
アラキ:[SA:全員救う]にしとくか(笑)。双真に絆を結びます。
蒼紫:ラス一つは……荒木と弥太郎、どっちに結ぼう。悩む。
弥太郎:一応、もう一度挑戦。荒木への絆書き換え。

 そして、一斉に絆チェックを始める彼らでしたが……。

GM:…弥太郎さん、またファンブル!?
勇司:(血涙)
弥太郎:ああ、PCほぼ全員とエゴを…(笑)。
アラキ:(滝涙)
蒼紫:えーと……弥太郎、絆の数大丈夫?
GM:…えーっと。まぁクライマックスでもエゴは結べるから…(そっと目を逸らす)。
弥太郎:ふふ、次の成長は《人の心》を取ろう…(ほろり)。
GM:って、エゴ結んでどーする!?(←自分ツッコミ)
アラキ:エゴを結んでどうするんだ(笑)。
勇司:GM、それわざとじゃなかったの?(笑)
GM:絆だ絆(笑)。素で間違えた(笑)。
弥太郎:関係は双真に闘志で…現在、絆3、エゴ4。こんなの初めて…(笑)。
GM:で、では、次のシーンへ行きましょうか(汗笑)。

▼絆/エゴの変化
双真:明日香へのエゴを絆に変化。関係は慈愛。
アラキ:弱者へのエゴを絆に変化。関係は守護。双真に絆を取得。関係は期待。
弥太郎:アラキへのエゴを絆に変化。関係は友情。双真にエゴを取得。関係は闘志。
勇司:知識へのエゴを絆に変化。関係は使用。
蒼紫:アラキに絆を取得。関係は連帯感。



●シーン11 『崩壊の刻』 (マスターシーン)  PCは登場不可

○明日香の自室(?)


 明日香は、自室のベッドで泣き伏していた。
 孤独と…絶望が、静かに彼女の意識を浸食していく。

「助けて……あたし、消えたくない…」
 ――――ホントウニ、ソウオモッテルノ?
「消えたくないよ、だって……。…?」
 ――――ドウシテナノカナ?
「………あれ…? あたし、どうして“消えたくない”んだっけ…?」
 ――――ドウデモイイジャナイ……モウ“ワタシタチ”ニハ、ダレモイナイモノ…。
「…何でだろう……思い出せ、な…い……」

 赤く泣き腫らした瞳が光を失い、虚ろなガラス玉のようになっていく。
 そして……明日香が気づかぬ間に溶け出す部屋。彼女は、“その世界”もろとも、深い暗闇に呑まれていった。

 ――――自分に何が起きているのか、未だ理解しきれぬままで。



(マスターシーン終了)



GM:というわけで、登場しなかったPCは…といってもダメージ受けてるの弥太郎さんだけですが、1d6だけFP回復していいですよ。
弥太郎:(ころころ)6点、微妙に回復。
蒼紫:FP減ってないので次へどうぞ。
GM:はい。では、特にシーンの希望がなければクライマックスへ行きますが。
一同:OKです。
GM:了解。これよりクライマックスフェイズに入ります!





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