■ミドルフェイズ
●シーン5 『食べられない少年』 シーンプレイヤー:三塚井聖 登場難易度:10
○とある街角
GM:状況的には、OPの続き。誠は差し出されたあんパンを見て少々迷いましたが…思い切って食べます。
聖:ホッとした様な、物欲しげなような目で見守りつつ。
GM:食べ終わってにっこりとキミを見上げる誠でしたが…。
聖:「はい、お粗末さまでした」
GM/誠:「…うっ!? …ウゲェェェッ!」全部吐き戻してしまいました。
聖:「……?! だ、大丈夫ですか?!」慌てて背中をさすってあげます。
GM/誠:「ご、ごめんなさい…ボク、最近いつもこうなんです」ゼイゼイとえづきながら、涙目で誤ります。
聖:「まあ……どこか、悪いのでしょうか。病院には、ちゃんと行きましたか?」
GM/誠:「行きましたけど…『精神的な問題』とかって。大丈夫、薬はもらってますから」
聖:「そう、でしたか……何か、力になってあげられる事があれば良いのですけれど」
GM/誠:「いいえ…勿体ないことしちゃって、本当にごめんなさい。先に言っておけば良かった…」うなだれつつ。
聖:「いえいえ。私こそ、却って悪い事をしちゃったみたいで、ごめんなさいね」慰めるように頭を軽く撫ぜます。
GM/誠:「本当にすみませんでした。…あの、良かったら家へ来ませんか? と言っても、ボクの家じゃないんですけど…」
聖:「ええ。このまま放って置くわけにも行きませんし。送らせてもらいますね」
GM/誠:「お姉さんのご飯台無しにしちゃったから、せめてお詫びに」
聖:「お詫びだなんて。そんな、気を使わなくて良いんですよ」
GM:では、何もなければシーンを切りましょうか。
▼絆/エゴの変化
聖:チェック失敗につき、今回は無し(笑)。
●シーン6 『巡り会いはいつも奇遇』 シーンプレイヤー:ランデル=L=ヴァスカヴィル 登場難易度:12
○英家
GM:さて、食事もそろそろ終わって家を出ようかという時刻。ぴんぽーん♪と玄関のチャイムが鳴りました。
ランデル:「ご馳走様。それじゃあ、早速今日からでも…と、お客さんかな?」
GM/英:「あぁ、誠くんが帰ってきたのかもしれませんね」そう言って、玄関へ迎えに行きます。「お帰り、誠くん。…おや、そちらの女性は?」と言うわけで聖さん、どうぞ。登場判定はしなくていいです。
ランデル:「お、誠くん?」噂の…とは、口の中だけで答え。顔を玄関の方に覗かせる。
聖:「どうも、初めまして。誠くんが街で具合が悪そうにしているのを見かけまして……」
GM/英:「それは、わざわざありがとうございました」丁寧にお辞儀をします。…で、知ってる顔同士がバッタリと会うわけですが(笑)。
聖:「いえいえ、そんなかしこまらないで下さい……と、あら?」
ランデル:「み、三塚井!? お前も食事をたかりに?!」驚きのあまりつい本音が(笑)。
聖:「なっ?! そ、そんな事あるわけないでしょう! 私はこの子を送って来ただけで……」と、ここで再び腹が鳴る。
ランデル:「…いや、本当だったのかよ」鳴った腹に、思わず突っ込んで。
GM/英:「…どうやら夕食がまだのようで。よろしければ、誠くんと一緒にいかがですか?」
聖:「い、いえいえいえ。そんな、ご迷惑をおかけするわけには……」わたわたと慌てふためく。
ランデル:「…まあ、それにしても奇遇というか何と言うか…」英の言葉に、少し考えもう一度食堂に戻ろう。いや、喰う為ではなく。
GM/英:「遠慮なさらずにどうぞ。シチューなので多めに作ってあるんですよ…」と言うわけで、なし崩しのうちに食堂へと(ぉ)。
聖:「うう……申し訳ありません……」赤面したまま上がり込みます。
GM:さて、ここで二人とも〈知覚〉判定をして貰えますか?
聖:(ころころ)18です。
ランデル:〈知覚〉はゼロで〜す(ころころ)…達成値8、見事に一桁違うなあ(笑)。
GM:ふむ。では、聖さんは何となくこの場の雰囲気に『作られたような』違和感を感じますね。具体的にそれが何かまでは、まだ判りませんが。
聖:「ボクの家じゃない」と誠が言ってたから、そのせいかな、とか考えておきましょう。
ランデル:「ああ。中々に美味かったぞ。あのシチューは…少し、いつもとは味が違った気もするがな」さんざん寛いだ後なので、違和感を感じるわけも無く。
GM/誠:「すいません、先生。ボク、もう寝ます。…聖お姉さんも、お休みなさい…」誠くんは、少しだけシチューを食べるとまた気分が悪くなったらしく自分の部屋へ行ってしまいました。
ランデル:「ああ。そうか…おやすみなさい。ムリをしないようにね?」
聖:「ああ、はい。ゆっくり休んで下さいね」
GM:では、二人はこれからどうします?
ランデル:聖から、此処に送る事になった経緯を聴こうとします。
聖:誠を送り届ける、と言う目的は果たしましたし、家庭の事情にくちばしを挟むのも何なので、適当なところで帰ろうとします。
GM:では、二人とも一旦外に出て情報交換したということでいいのかな?
ランデル:はい。「途中まで送っていくから」といいつつ、外で交換で。
聖:こちらもそれで構いません。
GM:ではシーンを切って次へ……(シナリオを確認するGM)……行く前に。実は、次のシーンからは情報収集の場面だったりしますので。ご希望の人がいましたら宣言をどうぞ(笑)。
八尾:は〜い(挙手)。情報収集で動物を空き地にあつめて、怪しいお兄さんをしたいです(ぉ)。
GM:では、宣言ありましたので次のシーンプレイヤーは八尾ですね。
▼絆/エゴの変化
ランデル:聖に絆を取得。関係は共感。
●シーン7 『容疑者を探して』 シーンプレイヤー:戌亥八尾 登場難易度:7
○空き地にて
GM:えーと、それでは八尾が獣の能力を生かして犯人の手がかりを探そうとするシーンですね。
八尾:うぃす。
GM:このシーンでは『被害者たち』〈情報:裏社会/警察〉、『怪しい人物』〈情報:噂話/裏社会〉それぞれに関して、情報収集できます。《獣の言葉》を持ってるなら、修正は有効です。
八尾:まずは怪しい人物で…〈情報:噂話〉は基準値にボーナス足しても4。ふはははは、低すぎるぞ!(ころころ)13。次は『被害者たち』について〈裏社会〉で。 ファイト、動物!(ころころ…出目はピンゾロ) ファンブル(爆)。
GM:…被害者たちに関しては、何も情報無しで(笑)。
八尾:「あ……失敗した」被害者の話を聞こうとして、ミカを思い出してしまって殺気だって獣が逃げたんだろう(ぉ)。
GM:怪しい人物については全部の情報が出ます。
達成値8:事件の前後にバサバサという大きな羽音を聞いた気がする。
達成値10:この前、女の子(ミカ)が殺された現場近くで、男の子を見かけた。
達成値12:その男の子は、もう一人別の男の子に呼ばれて路地の奥へ入っていった。
GM:以上です。
八尾:なるほど。後で鳥にも聞き込むか、羽音と男の子の事を。
GM:で、『男の子』の、大体の顔形も判りますね。キミは知らない人物ですけど。
八尾:おお。なら、それを片手に街を探索だ。似顔絵描いて、「この子知らない?」と片っ端から。
GM:う〜ん…でしたら、もう一度〈情報:噂話〉で判定をどうぞ。
八尾:ボーナスないと絶望的〜(ころころ)7。
GM:無理ですな(笑)。
八尾:愚直なまでに探すしか手がないのさ〜(笑)。
GM:…ところで、他の人は登場しないのかな?(笑)
酒天:自分がまだ何も知らないのに、登場するのも…(笑)。
ランデル:今のところ、情報収集する必要がないのですよね。キャラ的に(笑)。
八尾:よし、酒天に電話しよう。「獣仲間協力して〜」と泣きを入れる。このままじゃ絆がピンチだ(爆)。
GM:まぁ、電話するなら次のシーンでどうぞ(笑)。
八尾:は〜い。ああ、シーン切る前にミカのエゴを書き換え(ころころ)…16、エゴのまま。
GM:…失敗だね(笑)。
八尾:怒りは収まらず、沸々と地獄の釜は煮えると。
▼絆/エゴの変化
八尾:絆チェック失敗。書き換え/取得共に無し。
●シーン8 『死体は語る』 シーンプレイヤー:酒天 登場難易度:7
○死霊課・資料室
酒天:とりあえず、事件で調べられることを調べましょう。まずは概要から。
GM:はい。事件の概要や被害者たち、検死結果などについて調べられます。項目は『検死結果』『被害者たち』ですね。
酒天:では検死結果から。
GM:〈情報:警察〉でどうぞ。
酒天:技能無しで基準値2…(ころころ)足して6。低い(笑)。
GM:そ、それは…何も判らないって言っていいですか?(笑)
酒天:まあ、能力がないでは仕方ありません(笑)。
GM:厳密には、検死報告はちゃんと出てるけど、酒天が手がかりになりそうな情報を拾えなかったと(笑)。
八尾:登場判定をしてみるか(笑)。(ころころ)…うん、登場はできた。
GM:では、八尾はこっそり死霊課の資料室に忍び込んでいたと(笑)。
八尾:「……」ぐ〜ぐ〜腹を鳴らしながら、検死報告書を読んでる酒天の背後に立ってる。
酒天:「…缶のミルクなら、棚の下だ。飲んでいい」
八尾:「しゅ〜て〜ん〜。手伝ってぇ」
酒天:「…と、いつもと様子が違うな。何があった?」
八尾:「大切な子が喰われた。だから喰った奴を狩ろうとしてるけど…獲物が見つからない」ぐ〜(←腹の音)
酒天:「…人食いが現れた。そういうことか?」
八尾:血に濡れた犬笛を首に下げたまま頷く。で、検死〜(ころころ)達成値9。
達成値8:被害者はまず麻痺系の毒物で動けなくされてから、ゆっくりと解体されている。脳髄を抉り出した道具は特定できていないが、管のような物を鼻孔から突き刺して吸い出したと思われる。また内蔵には『誰か』が囓った痕跡があり、歯形と唾液が検出されている。
GM:あと2つの情報が残ってます。
酒天:犬笛をじっと見つめて「…仇を討つ、そういうことか。…いいだろう。手伝う」
八尾:「(頷く)ありがと。やつを喰うまで俺はなにも食わない。だから腹の音は無視して」ぐ〜(ぉ)。
酒天:「…わかった」では、被害者について調べておきたいのですが。
八尾:こちらももう一度。
GM:どうぞ。技能は〈情報:裏社会/警察〉で。
八尾:神よ光臨してくれ! ていうかこれでファンブルでたらファック(ころころ)6。…どうやら神という単語はだめらしい。
酒天:(ころころ)こっちは11。鬼と獣は神様に頼っちゃいかんようだ(笑)。
GM:では、被害者についての情報。
達成値8:年齢・性別・職業などに共通項は見当たらない。池袋とその周辺でのみ事件が起きている、くらいか。一週間に一人か二人くらいのペースで殺されている。
達成値10:事件発生初期は現場が分散していたが、最近起きた二件は比較的近い場所だ。その事件の犠牲者は『桑名弘夫』『桑名裕美』『日々野美加』。死体発見現場はいずれも『池袋第二小学校』近く。
GM:あと一つ、情報が残りました。
八尾:「……」美加の名前をみてぎりぎりと歯軋り。
酒天:一つ聞きたいんですが…最初の二人は苗字が一緒ですが、繋がりは判りますか?
GM:夫婦らしいですね。達成値12だともう少し詳しく判るんですが(笑)。
八尾:「…」ぽんと手を叩いて、借金教師に電話(ぉ)。
ランデル:誰の事だ(笑)。
GM:八尾はランデルを知らなかったような。絆、双方共にないでしょ?(笑)
八尾:……はっ、そうだった。次に回すか。
酒天:ふむ…では、池袋第二小学校の近所に、彼ら三人の住所が有ると思ってもいいんでしょうか。それとも、住所は違う?
GM:住所も近くですね。両方とも、自宅の近くで殺されたようです。
酒天:なるほど。では、近所の彼らの繋がりを洗う方向で行きましょう。
八尾:獣は鬼に従います。このへんおばかなので。それと、美加の検死報告書を読んだのでエゴを書き換えチェック。(ころころ…出目は11)情報で出ろぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?
GM:…まぁ、ダイス目だし(笑)。
酒天:八尾に「…ところで、八尾。お前さんは、この件で何か知っていることはあるのか?」
八尾:「少しだけ」自分と美加の関係と、美加の心臓がないのは自分が喰ったからだとばらす。
酒天:「この際、そのことは不問ということにしておこう」長沢に電話だ。
八尾:「あ、酒天。これコピーしてもいい?」検死報告書を指差して。「あんぱんとこれを渡せば、いいことしてくれる人知ってる」
酒天:「ああ、構わん」受話器を顎に挟んで答える。
八尾:コピー機に近寄って10円を入れる場所を探す。「…!!」無料でできるので驚いた(笑)。
GM/長沢:「…もしもし?」
酒天:と、こちらは電話。「長沢か? 実は、頼みたいことが二つあってな」
GM/長沢:「何だ? あまり無茶は聞けんが」
酒天:「検死報告に目を通したが、俺たちでは不明な点が多い。専門家の意見が欲しいので紹介してくれると助かる。それと、こっちに似顔絵の書ける人間を回してくれ」
GM/長沢:「…判った。手配しておく」
酒天:「急ぎで頼む」
GM:と言っても、専門家はそっちで調達するんだよね?(笑)
酒天:うん(笑)。どうせ来るのは聖ですが(笑)。
GM:似顔絵は何に使うのかな?
酒天:八尾がさっきのシーンで犯人らしき人物の特徴を聞いていたので、みんなにもそれが形になって見られるように、と。
GM:…その情報、八尾は話してないような?
八尾:え? 全部話してますよ。
GM:あ、そうなんだ。ではそういうことで(笑)。
八尾:伏せないとヤバイ情報(=自分が心臓を喰った)すら出してますから。
GM:その辺『だけ』話したのかと思ってた(笑)。
八尾:そこまで馬鹿じゃない…いや馬鹿かもしれないけど(笑)。
GM:では、次のシーンへ。
▼絆/エゴの変化
酒天:長沢に絆を取得。関係は連帯感。
八尾:美加へのエゴを絆に変化。関係は喪失。酒天に絆を取得。関係は感謝。
●シーン9 『疑惑の少年』 シーンプレイヤー:三塚井聖 登場難易度:7
○聖の自宅
GM:聖さん、家に帰ってくつろいでいると、突然電話が鳴ります。
聖:「はい、もしもし。どちらさまでしょう?」
GM/長沢:「ああ、三塚井さん、お久しぶりです。実は折り入ってお願いしたいことがありまして…」
聖:「ああ、その声は長沢さん。どうも、ご無沙汰しております」
GM/長沢:「(かくかくしかじか)…というわけでして、詳しい話はこれから担当の者が伺いますので」
聖:「……はい、はい。わかりました。では、こちらで待って居れば良いのですね?」
GM/長沢:「よろしくお願いします」といって電話が切れると同時に、ぴんぽ〜んと玄関のチャイムが(笑)。酒天に八尾、登じょ…(GMがみなまで言う前にダイスを振るPLたち)
八尾:(ころころ)6、出れません(爆)。
酒天:(ころころ)7、何とか登場(笑)。
GM:…登場どうぞ。今回は判定無しでいい、と言おうとしたのに(苦笑)。
八尾:なにぃ!?(がび〜ん)
聖:「あ、さっそく来たみたいです。では、失礼しますね」電話を切って、玄関へ。
GM:では聖さん。玄関を開けると迫力のある大男が立っています。まぁ、八尾も適当なところで登場してください(笑)。
酒天:「長沢遼の紹介で来た者だ。酒天と言う。よろしく頼む」
聖:「どうも、酒天さん。お話は聞いてます。どうぞ、手狭なところですが……」家の中に案内します。
酒天:「話が通っていると聞いたので、特別な挨拶は省くが…これについて、意見が聞きたい」検死報告書を取り出します。
聖:「はい。では、少し失礼しますね……」真剣な表情になり、がさがさと報告書に目を通します。
ランデル:更に手狭にするように、白人教師も登場判定(ころころ)…達成値10。
GM:書類を見るなら、聖さんとランデルも『検死結果』について〈情報:警察〉で判定できます。
八尾:「不審者見つけた」借金教師を摘んで出てくる(爆)。
ランデル:「よう、聖。いっしょに夜の見まわりの誘いに来たんだが…ナンダコリャ」八尾につままれつつ。
酒天:「…ランデルか」
聖:「あら、ヴァスカヴィルさん……(八尾に)その方は、私の知り合いですので、離してあげていただけませんか?」
八尾:「(こくり)」離した。
ランデル:「酒天の旦那まで? …てか、一体なんだこりゃ?」と、検死結果を覗き見る。(ころころ)達成値12。
GM:はい、それで全部出ますね。
達成値8:被害者はまず麻痺系の毒物で動けなくされてから、ゆっくりと解体されている。脳髄を抉り出した道具は特定できていないが、管のような物を鼻孔から突き刺して吸い出したと思われる。また内蔵には『誰か』が囓った痕跡があり、歯形と唾液が検出されている。
達成値10:腹を切り開いて、内蔵を一つ一つ繋がったまま丁寧に取り出しているようだ。その際、大量出血ですぐに死なないように大きい血管は一切傷つけていない。
達成値12:生活反応を調べた結果、腹を切り開き内臓を取り出された時点では、被害者は生きていた。脳を吸い出される途中で息絶えたらしい。内臓を囓られたのは一番最後…死んだ後だ。
GM:『検死結果』に関する情報は、これで全部です。
ランデル:「何だこりゃ、新手の吸血鬼…いや、吸脳鬼か?」と、検死報告を眺めつつ呟く。
八尾:「…ぐるるるるる」喉を鳴らして威嚇音。
聖:「う……これは……酷いですね……」
酒天:「どんな人間が、こんなことを行う…か。なるほど。今更ながら、こっちの仕事だな」
八尾:「絶対、喰らう。許さない」瞳に復讐の炎が宿る。
ランデル:「…」唸る八尾を見下ろしつつ。
聖:「方法からすると、魔物の仕業なのですか?」心持ち青い顔で。
GM:生きたまま脳を吸い出す、なんて荒技は人間では無理と思われます。
酒天:俺は聖の正体を知らないんで。「…そういう方面にも、詳しい人間か」彼女を見つめて答えよう。「おそらく、そうだ」
ランデル:「ま、半魔か魔物…だろうな、十中八九…これが、今追ってる事件かい」
八尾:「酒天はそう」
酒天:「ああ。この際だ。もう一つ、意見を聞いておきたい」
聖:「もう一つ、ですか。はい、何でしょう?」
酒天:被害者のデータを取り出し「彼らについて、何か共通項など、絞り込める要因があれば…聞いておきたい」
聖:「うーん。そうですね、知り合いに聞いてみるんで、ちょっと待ってもらえますか?」電話で[情報屋]を使用します。
GM:どうぞ。『被害者たち』については〈情報:裏社会/警察〉ですね。
聖:(ころころ)技能はありませんが…情報屋のボーナスを足して、達成値18です。
GM:それで全部出ます。
達成値8:年齢・性別・職業などに共通項は見当たらない。池袋とその周辺でのみ事件が起きている、くらいか。一週間に一人か二人くらいのペースで殺されている。
達成値10:事件発生初期は現場が分散していたが、最近起きた二件は比較的近い場所だ。その事件の犠牲者は『桑名弘夫』『桑名裕美』『日々野美加』。死体発見現場はいずれも『池袋第二小学校』近く。
達成値12:桑名夫妻には『桑名誠』という一人息子がいる。美加と同じく池二小の生徒だ。
ランデル:さっきの八尾の言葉を聞き咎める。「酒天“は”?」
酒天:「うん? 今回は、友人に少しばかり、頼まれたから、な…。それに」八尾の方を見て。「あんな目をされちゃ、協力しないわけにもいかんさ」
ランデル:「池袋第二小学校…か。教師のツテで、そこらの噂でも聞いてみるか」電話をして、小学校の教師の間での噂でも聞こうかと。
八尾:ここで食欲のエゴを書き換え(ころころ)…19。だめだ、制御の絆にできない。嬲れないじゃないか!
聖:「桑名……誠?」顔色が目に見えて悪くなります。で、誠のエゴに絆チェックしたいのですが。
GM:どうぞ。難易度は18でいいです。
聖:(ころころ)よし、成功。まずは、絆:救済に。
酒天:「知り合いか?」そういうところは見逃さず(笑)。
八尾:「しってる? もしかして」と動物から聞いた情報の似顔絵を見せる。
ランデル:「…誠?」聖の言葉に反応して。
聖:「ええ、少し前に、ちょっとした縁で会った子なんですけど……」
GM:八尾が見せた似顔絵は、誠によく似ていると思った。
聖:「ええ、たぶん、その子……です……」ランデルと顔を見合わせる。
酒天:「…ふむ…」桑名夫妻が死んだ時、誠って、どこにいたのかな?
GM:夫妻が死んだ時、誠は自分の部屋にいた、と調書にはあります。アリバイはないですけど。
ランデル:「…誠は、英が引き取る事になったといってたが…まさか、この事件絡みとはな」聖と顔を見合わせて。
八尾:「どこにいる? 聞き出す」指を鳴らしながら立ち上がる。
聖:「ちょ、ちょっと待って下さい! いったい彼に何をするつもりなんですか?!」慌てておたおたと。
八尾:「美加の事を聞きだすだけ」
聖:「本当ですね? 乱暴な事は無しですよ、戌亥さん」
八尾:「聞き出すだけ、だから教えて」
ランデル:「そんな血気だって『聞き出すだけ』と、言われても信用しきれねえし。俺等もついていっても構わねえな?」
聖:「いきなり大勢で押しかけても、あちらの都合もあるでしょうし……大丈夫でしょうか、ヴァスカヴィルさん」
ランデル:「…まあそうだな。しかもバラエティに富んでる…少し、接触の仕方は考えた方がいいな。…そういえば、最近深夜に出歩いてると聞いた。その時に尾けてみるってのはどうだ?」
八尾:「目立ちそう」面子を見て(ぉ)。
GM:ちなみに『桑名 誠』については〈情報:噂話/警察〉で調べられます。
酒天:調べます。(ころころ)達成値8。
聖:おおう。じゃあ、先に誠について情報判定しておきます。(ころころ)16。
ランデル:噂話で調べ…るまでもないな(笑)。
GM:高いなぁ、それで全部出ました。
達成値8:二週間前に両親が事件の犠牲者となった。現在は担任教師の『英 利安』が一時的に自宅で預かっている。
達成値10:両親が死んだのなら、子供は普通泣き喚くとかしそうなものだが、彼は妙に落ち着いていて気味が悪いほどだ。
達成値12:以前はごく普通の子供だったが、事件後は恐怖や悲しみなどの強い感情や、何かへ執着する心がなくなってしまったようだ(*ルール的には、絆/エゴを何も持たない状態)。
達成値15:彼には親戚はいなかったはずだ。きっと孤児用の施設に送られるだろう。
GM:以上です。
酒天:英利安についても、調べられます?
GM:出来ますね。〈情報:噂話〉で。
酒天:(ころころ)達成値9。
ランデル:俺も調べます(ころころ)達成値15。
GM:はい、それで全部出ました。
達成値8:池二小の教師。生真面目で勤勉な性格。真面目だが、生徒たちへの受けは今ひとつ。
達成値10:最近になって生徒たちの評判が良くなっている。「教え方が上手い・話が面白い」らしい。
達成値12:真面目な教師ではあるが、それはあくまで“仕事として”であって、彼自身は特に子供好きなわけではない。だから教え子とはいえ、赤の他人の子供を預かるとは思わなかった。
GM:英に関しては、以上ですね。
ランデル:「英……そういえば、最近変わった気もするな。言われてみれば…」
酒天:「うむ。その少年も気になるが、この教師も、少し気になるな…」
八尾:「うん、気になる。それに穿った見方をする」
聖:「まさかとは思いますけど……虐待とか、そう言うのじゃありませんよね?」吐いていた誠の姿を思い出して。
ランデル:「虐待…と、言うのもなんだが…それで、教え方が上手くなった。話しが面白くなった…というのも、可笑しくないか?」
八尾:「俺、しゃべれるようになったの…人の脳を食べたから。……急に頭良くなる。美加の脳みそも食べられてた」
GM:そんな設定があったのか!?
八尾:あったよ! 元々は普通のわんこですよ!
酒天:八尾の言葉を聞いて、ランデルに問う。「…変わった、というのは、いつごろのことだ?」
ランデル:英が何時ごろから変わったかも判りますか?
GM:残念ながら、キミが英の所へたかり…もとい、遊びに行くのは月に一度くらいだったんです。先月は、別段変わった様子はありませんでした。
ランデル:…エイリアン大当たりかなあ(笑)。
聖:英利安=エイリアン説、信憑性を帯びてきましたね(笑)。
酒天:挙動不審だったからなあ、エイリアン(笑)。
八尾:エイドリア〜ン…ごめん、ぼけたくなった(笑)。
ランデル:「…だが、アイツが…いや、まさかな」と、悩む…まさか? 「怪しいのは二人…なら、どっちから当たってみる? 誠少年か、英か」
八尾:あ〜GM、美加の臓腑の歯型って子供の歯型? というより獣の歯型だった? それとも雑食性の動物の歯型?
GM:言ってなかったっけ? 子供サイズの歯形でした。…人間の、ね。
八尾:吼える! いきなり吼えます。
ランデル:「うぉっ!? ご近所に迷惑だぞ?!」
八尾:「誠が喰ったんだな! 絶対にそうだ!!」
聖:ビクッとした後、必死でなだめます。壁が薄いので(笑)。
八尾:なだめられたらぺこぺことお辞儀する(爆)。
ランデル:男が三人入っていって、吠える声が聞こえた…怪しい噂が立ちそうだなあ(笑)。
八尾:「美加は小さい人間に喰われてた…」吐き棄てるように呟く。
聖:「い、いきなり何て事言うんですかっ?! あの子は、そんな事するようには見えませんでしたよ」と言いつつも、脳裏をよぎる一抹の不安。
八尾:「人は目でものを見すぎてる。獣は目で見ない」
聖:「……でも、戌亥さんだって何か証拠があって言っているわけじゃないんでしょう?」困惑したように。
酒天:「…とにかく、その二人をもっと詳しく調べてみる必要があるな」
ランデル:「…まあ、夜な夜な町を出歩くってのも…怪しいといえば、怪しいしな」難しいところだ、と。
八尾:「…美加は夜に喰われた」借金教師の言葉を聞いて聖を見る。
聖:「状況証拠です。それに……(あの子は、あんなにもお腹をすかせていたのに)」後半は、言葉に出来ず。
ランデル:「…夜? …夜っていうと、何時くらいだ?」一人野生の王国(=八尾)に聞く。
八尾:検死時刻の所を指差す。
GM:日が暮れてから、すぐ。八尾が公園で待ってた、ちょうどその時間に喰われてたことになります。
八尾:「俺の腹時計だと、夕飯の少し前」時計は持ち歩いていません(爆)。
聖:日付は、いつごろなんでしょう? 聖のオープニングの、何日くらい前?
GM:一週間近く前ですね。演出上、八尾のOPを後回しにしたから判りにくかったかな? すみません。
ランデル:「…俺の聞いていた話とは、ちょっと違うな。夜中の二時と聞いてるぞ、俺は」
八尾:「喰い足りないのかもしれない。それに聖、その子。お腹すかせてない?」
聖:「それは……で、でも! だからと言って、最初から犯人と決めてかかるなんて、酷いです」
八尾:「なら聖は我慢できる? 大切な人を喰い殺されて。俺は我慢できない。夜のうちに誠を捕まえる」
聖:「そういう事を言ってるんじゃありません! まだ、彼が犯人と決まったわけじゃないでしょう、と言ってるんです」
ランデル:「まあ、まだ状況証拠しかねえんだ。一先ず、今夜は夜に誠君がどう動くか調べてみねえか? ストークして…あとは、英の行動も」
八尾:「だから犯人かどうか試すだけ。大丈夫。人としての力しか使わない」
聖:「戌亥さんが試して、ただのアンノウンマンだったらどうするんですか? ……少しだけ、待って下さい」
八尾:「待つ? どれだけ待てばいい? 少し? 俺はずっと我慢してる。1分でも1秒でも待ちたくない。もう限界だ。美加を喰った奴を殺す、食い殺したい」
ランデル:「…聖がそういうからには、何かしら判断する手段があるって事か? 時間をかければ、確実にだ」
聖:「数日もらえれば。……例の歯型と誠くんのそれが一致するかどうか、確かめられるはずです」小学生なら、確実に歯科検診で残ってるはずですし。
八尾:「じゃぁ、聖は数日間の間に新しく喰われた人が出たら、なんていうの?」
ランデル:「それをしないように、後を追うってのでどうだ? 発覚するまでに、尻尾を出せばそれまで…とな」
八尾:「……」渋々ながら頷く。
聖:ランデルさん、フォローありがとう。話の流れがスムーズになりました。
GM:ランデル、上手い(笑)。
ランデル:いえいえ、それが目上の人間として。あと、教師スキルで(笑)。
八尾:うまいなぁ、うん。ランデル美味しいぞ。
聖:「……すみません。でも、あの子が犯人だとは、どうしても思えないんです」俯いて。
ランデル:「聖の信じたい気持も、坊主の気持も、わからんでもないんだがな…ここ一番って時は、落ち着きも大事ってことだ。…酒天の旦那も、異論はないかい?」
酒天:「話はまとまったようだな。俺は、とりあえず英の方を調べるつもりだが…そっちはどうする?」
ランデル:「俺も、英の方が気になるが…この二人だけで誠君の事を調べさせるのも不安なんだよな」
聖:「ええと、ヴァスカヴィルさん。そういうわけで、誠くんの歯型の記録を、取り寄せてもらいたいのですが」
ランデル:「ああ…警察関係でやらなくてもいいのかね?」と、一応学校ツテで頼もうとします。夜分悪いねえ、と。
GM:うーん、じゃあ〈交渉〉でどうぞ。
ランデル:技能はないので(ころころ)…達成値は9。
GM:急いで探してくれるそうですけど、今は夜遅いんで…その手の記録を取り寄せるなら明日の昼になるようです。
ランデル:「ああ。ソレで頼む。今度、一緒にまた麻雀やろうぜ」携帯を切った。「…判るのは、明日の昼くらいになりそうだ」と、肩をすくめる。
聖:じゃあ、今夜は手が空いてるので誠くんのストーキングを(爆)。「判りました。では、今夜は誠くんの様子を見る事にします」
八尾:こっちは獣を呼び寄せて深夜の誠探しを命じよう。ネコには、マグロのぶつ切り、犬にはペディグリーチャム、という風に餌で釣る。
ランデル:ついでに、ファミリアの猫も貸そうか(笑)。
GM:では、誠の様子を見に行く、ということで次のシーンへ行きます。
実はこのシーン、セッション崩壊の危機その1でした。八尾がこれほど頑強に誠にこだわるとは、GMも予想してなくて(苦笑)。
冷静に状況を読みつつ仲裁してくれたランデル先生に感謝です。
▼絆/エゴの変化
聖:誠へのエゴを絆に変化。関係は救済。八尾に絆を取得。関係は同情。
ランデル:英へのエゴを絆に変化。関係は好奇心。八尾にエゴを取得。関係は支配。
酒天:聖にエゴを取得。関係は軽視。
八尾:誠に絆を取得。関係は確信。
●シーン10 『カニバリズム』 シーンプレイヤー:ランデル=L=ヴァスカヴィル 登場難易度7
○英家近辺
GM:同行者宣言するなら、判定の必要なく登場できます。
聖:同行します。
ランデル:あからさまに怪しい長身の白人…になるので、ファミリアを使おうかと。
酒天:英家に行くなら、同行しよう。
八尾:同行。ああ、犬モードで(ぉ)。
GM:…あからさまに怪しい一団だ(笑)。
ランデル:絶対通報しますね。私なら(笑)。
GM:まぁ、比較的人目につかない場所から見張ってると言うことで(笑)。
聖:犬、ネコ、野暮ったい女、大男……目立ちますね。
八尾:大丈夫! 日本人は見て見ぬふりが得意だから。
ランデル:了解。都会の風は冷たいのよ、と(笑)。
八尾:カップルの散歩と思えば…思えば……GM、先に進めてください(ぉ)。
GM:はいはい(笑)。…さて。しばらくキミたちが見張っていると……夜の2時を回った頃。小さな人影が、英家を出て道の向こうへ走っていきます。
聖:こっそり後をつけましょう。
ランデル:こっそり後をつけますとも。
八尾:誰か綱もって綱! 今にも飛び出しそうな犬がここに。
酒天:「…俺は、英の方を見張る。後でな」
ランデル:「…任せた、変化があれば連絡で」マナーモードは基本な、と酒天の旦那に。
酒天:「了解」退場(笑)。
GM:では、酒天はここで退場になりますね。引き続き、ランデルたちは少年を追いかけます。
ランデル:ざっざっざ…(←足音)
○南池袋公園
GM:しばらく尾行を続けて…とある公園の中に入ったところ、「キャ…」不自然に途切れる女の悲鳴が。
八尾:全力ダッシュ!
聖:慌てて飛び出しましょう。
GM:飛び出すと、少年の足下に女性が一人倒れています。喉笛を切り裂かれ、血まみれの姿で。…辛うじて、呼吸音は聞こえますが。
聖:少年は、誠ですか?
GM:振り返った顔は…誠、ですね。
八尾:喰いかかります。「がぁぁぁぁああ!!」
GM:攻撃するなら、判定どうぞ。
ランデル:のっそりとその場に現れて。「…聖、治せるか?」と、せめて応急処置はしようとする。
聖:「救急車、救急車をっ?!」聖、実はFP回復技ありません(苦笑)。
GM:さすが、葬儀屋(爆)。
ランデル:「了解…んじゃあ、アッチを頼む」携帯で救急車を呼びつつ、八尾を見て。
▼ラウンド1
八尾:(ころころ)16で喰いかかる!
ランデル:「坊主!! 殺すなよ!!」一応声をかけて引きとめようとする。
GM:《アクロバット》《魔獣の動き》で回避します。(ころころ)12、当たったか。
八尾:(ころころ)14の〈殴〉ダメージ。「ぐるるるるぅ!!」
GM:ザックリと誠の腕に牙が食い込みます。
八尾:「美加を喰ったな、お前! 殺す殺す喰い殺す!!」
GM/誠:「…煩い」煩わしげに顔をしかめた。
聖:「戌亥さん! 誠くんも!! やめて下さい!!」間に入ろうとします。
八尾:「止めるなら、聖も喰らう!」
ランデル:救急車を呼んだ後、酒天にも電話連絡。「誠は半魔のようだ。でもって今、坊主と交戦中」
GM:誠の手番。マイナーで《切り裂くもの》、メジャーで攻撃。(ころころ)達成値14。
八尾:(ころころ)13。く、喰らう。
GM:誠の腕全体が、鋭い刃物に変化して八尾を切り裂く。(ころころ)45点の〈斬〉ダメージ。
八尾:なにぃ!? 40点も喰らう! 「うるぅぅぅうう!!!」
ランデル:つよ!?
聖:「なんで、こんな事をするんですか? 誠くん、答えてください!」
GM/誠:「…だってボク、お腹が空いたんだ。だから…」無表情な目で応えて。「聖も、食べたい」腕が触手のように伸びて、襲いかかる!
ランデル:「っち。どっちも理性が効いてねえか!」
聖:「……?! もう、間に合わないと言うんですか……」辛そうに。迷いのせいで避けるのが遅れます。
GM:まぁ、今のは演出なので。かすめるだけで(笑)。
聖:では、腕から血しぶきが上がる感じで。
八尾:「がぁぁぁ!!」噛み付く。
GM:えぇと、実はこっちの行動値は11だったり。
八尾:む、負けた。こっちは10だ。
ランデル:エンゲージは同じでいいのかな?
GM:まぁ、今回はすぐエンゲージできていいです。では、11でこちらの行動。メジャーで《エレクトロニックサンダー》行きます。(ころころ)11か、低いなぁ。防御判定は〈耐性〉で。標的は同エンゲージの八尾だけですね。
ランデル:あぶねえ、〈耐性〉持ってなかったよと、ドキドキ(笑)。
八尾:(ころころ)…ファンブル。くぅ、ついてないな。
GM:(ころころ)23点の〈雷〉ダメージ。
八尾:FP残り3! 「ぐるるるうるるぅ!」
ランデル:「ヤベエな…おい、坊主…まだ、保つか?」
八尾:「俺の命は四つある。問題ない」
ランデル:…《エレクトロニックサンダー》ってことは、エトランゼ? …取り憑かれてるってことか。
八尾:寄生型で案外もう死んでるとか。
酒天:最初に家族そろって…というのはありうるね。
ランデル:むむむ。じゃあ、英に取り付いてるのと同じ奴とか?
八尾:人間性ケチってられないな。オートで《獣化》、ざわざわと尻尾が八つに分かれ胴体に鱗が生え、背中から蝙蝠の翼が生える。今度はこっちからいくぜ! マイナーで《切り裂くもの》、メジャーで攻撃! (ころころ…と振ってまたもや1ゾロ)えぇぇぇ!?
GM:おーい(笑)。
八尾:血糊で足が滑ってすかす(笑)。
ランデル:何に取り憑かれた?!(笑)
八尾:「ぐるるる」…美加が殺さないでって言ってるんだ(爆)。GM、ここで誠の絆を固定して愛を誠にとか言いたいぜ。
GM:残念ですが今回に限っては、それは出来ません(笑)。ランデルに聖さん、どうぞ。
八尾:ヤバイな…人間性が痛い。
ランデル:「…仕方が無い。聖…構わんな?」
聖:えとGM、これまだクライマックスじゃありませんよね?
GM:はい。まだミドルですよー。
聖:「……ごめんなさい。それでも、私は……」誠の前に立ち塞がります。
ランデル:魔導書をめくる…手を止めて。「…その行動を、止めれるのか? お前に…誠君の行動を…」
GM:では、聖さんは〈知覚〉で判定してください。
聖:(ころころ)う、出目が1と2…達成値14です。
GM:うーん…では、目の前の彼は、少なくとも『キミの知る誠』ではない、と思いました。故に、全く躊躇せず殴ります(爆)。
聖:「……ッ! この子は……誠くんじゃ……無い?!」背中から感じた殺気に、振り返ろうとするも間に合わず(笑)。
GM:(ころころ)達成値14。回避は運動で。
聖:技能はないの〜(ころころ)13。
GM:惜しい(笑)。
聖:まあ、間に合わず、と言ったし予定調和(笑)。
GM:(ころころ)44点の〈斬〉ダメージ。自分のFPも削りつつ殴ってます。
聖:「きゃ……」悲鳴すらろくに上げられず、吹っ飛んで魔獣化です。
ランデル:「言わんこっちゃ無い?! ってか、偽者だと?!」今度こそ、ページをめくる。行動、まだできますか?
GM:どうぞ。
ランデル:「おとなしく…しておけ!」《ダークネスフレア》で…(ころころ)達成値16!
GM:(ころころ)命中!
ランデル:局所的重力を変化させ、押し潰す! (ころころ)22点の〈闇〉属性ダメージ。
GM:喰らいました。かなり痛い…筈ですが、誠(?)は僅かに顔をしかめるだけです。
ランデル:「何、これを喰らってまだ…だと? タフにも程が…いや、それとも…」何か、誠君の体に付いてないか調べられますか?
GM:調べるなら、さっきと同じく〈知覚〉でどうぞ。
ランデル:(ころころ)8です。
GM:残念、知覚は失敗ですね。
ランデル:「いや…何も見つからない? 気のせいか?」
▼ラウンド2
GM:ではラウンド頭に戻って…早いのは?
八尾:すまん、計算ミスしてた。八尾の行動値も11だ。がふがふ攻撃いきま〜す! (ころころ)20。
GM:(ころころ)命中です。
八尾:(ころころ)36点の〈斬〉。
GM:凄!? それは…死ぬなぁ。
八尾:伊達にピュアではない!
GM:というわけで、HA《異端の生命》を使用。ばさぁっと背中から皮膜の翼が広がり、猛スピードで去っていきます。
八尾:こちらも飛んで追いかけるぜ! いや〜、FPが怖い〜。
GM:飛び去るのはHAの演出だから、追跡は無理です(笑)。
八尾:ちぃ。では飛ぼうとしてべちゃりと潰れる。
ランデル:携帯を取り出し「酒天。そっちに、何か飛んでいくかもしれない」と、再度連絡。誠君の偽者だったようだ、とも。
GM:うぃ。では連絡したって事で。
ランデル:…あ! 謎が解けた気がする。あんにゃろ、《メタモルフォーゼ》(*エトランゼのアーツ。別人そっくりに変身できる)持ってやがるか。
聖:エイリアンは、やっぱりエイリアンだったのですね。
ランデル:誠を引き取ったのも…かな。昼は英に、夜は誠に化ける。本当は夜に出歩いているのは、偽英とか。「誠が夜に出歩いている」って情報は、英からしか出てないんだよね。
八尾:でも誠と英、一時的に一緒にいなかった?
ランデル:あれは、本物の誠とだろう。誠自身は本当に、拒食症なだけとか。
聖:よく判らないのは、なぜホンモノの誠が食べ物を受け付けなくなったのかですね。
ランデル:親があんな殺され方をすれば、PTSD…だっけ、になってもオカシクないし。で、夜に誠の振りをして出歩く。ランデルに誠を退治させるか、または殺してるところを見せて、死霊課に知らさせる。そうすれば、スケープゴートとして誠を捨てて。本当に人を食った偽英は無罪放免とか。
GM:(ランデル、鋭い)では、この辺で次のシーンへ行きます。
▼絆/エゴの変化
聖:偽誠にエゴを取得。関係は執着。
ランデル:偽誠に絆を取得。関係は好奇心。
酒天:ランデルに絆を取得。関係は信頼。
八尾:ランデルに絆を取得。関係は好奇心。
●シーン11 『そして誰がいなくなった?』 シーンプレイヤー:酒天 登場難易度7
○英家前
GM:お待たせしました、酒天の番です。どう行動されます?
酒天:まずは、夜陰に乗じて家に近づいてみましょう。中の様子を伺います。
GM:中は…静まりかえってますね。
酒天:人の気配は無さそうですか?
GM:〈知覚〉で判定どうぞ。
酒天:(ころころ)達成値11。
GM:…気配はないように思えますね。
酒天:ふむ…では、鍵は掛かっているでしょうか?
GM:かかってます、普通の鍵が。
酒天:開けるとすれば、〈機械操作〉で?
GM:ですかね。なければ知力で。
酒天:(ころころ)達成値8…出目はよくないなあ。
GM:失敗ですね。まぁ、壊そうと思えば簡単に壊せます(笑)。
酒天:「ふむ…許せ」壊して中に侵入しましょう。
GM:中に入ると……誰も、いませんね。
酒天:では、家の中を歩き回ってみます。なにか、変わったものはないものかと。
GM:どの部屋を見ても、英も誠もいませんでした。
聖:誠も居ない……《寄生型》と言う嫌な単語が頭をよぎりました(がくぶる)。
GM:変わったものといえば…誠が自分の家で両親と写っている写真。大事なものだろうそれが、無造作に投げ出されています。
酒天:「…」その写真を持ったまま、部屋の中を捜索しよう。なにか…日記とかでもあれば、読んでみたいところではあるが…。
GM:残念ながら、ここに来てからの誠に日記を付ける習慣はなかったようです。…しかし、英の部屋には色々な本がぎっしりと、ジャンルを問わず置かれてました。教科書やら心理学の本やら料理本やら。
酒天:「…?」知識を漁っている感じですか。
GM:はい、手当たり次第といった感じで。それら一つ一つに偏執的なまでにメモ書きされてますね。まぁ、内容は事件に関係ないものですけど。
ランデル:エトランゼで寄生型ってのは、ビンゴっぽいですね。
酒天:とりあえず、ランデルに連絡。電話してみます。
ランデル:登場判定は振らなくていいんですかね?
GM:いいですよ。…もぉ面倒だし(ぉぃ)。←実はこの時点で、かなり予定時間が迫っている。
ランデル:了解。「おう、こちらランデル…そっちは如何してる?」
酒天:「ランデルか? こっちは誰もいない。一つ確認したいが…英に、偏執的な読書癖はあったか?」
GM:友人のランデルは知ってますが。英は神経質な性格ではあったけど、手当たり次第に読み漁るタイプじゃないです。どっちかというと、一つの物にのめりこむタイプ。
ランデル:「教師だから、知識を求めてもおかしくは無いが…偏執的とまでは、無かったと思うが? むしろ、一つにのめりこむタイプだな」
酒天:「…そうか。どうも、嫌な結論に行き着いたようだ。英は、既に魔物に取り憑かれている可能性があるな」
ランデル:「…なるほど…な…直ぐに、そっちに合流する。気をつけろ? …で、誠君はそっちには?」
酒天:「いない。こっちも、嫌な結論に行き着くかも知れんな」
ランデル:「…了解。家の前で合流って事で…後は、何かあるかい?」と、酒天との会話内容を、聖や八尾にも伝えます。
酒天:「ああ。こちらも、ここを出る。どうも長居は無用なようだ」
GM:登場しなければ、FPを少し回復できますけど。登場させるの?(笑)
聖:登場しないでFP回復したいです(笑)。
八尾:同じく(笑)。
GM:では、酒天が英家を出たところでシーンを切ります。登場しなかった二人は1d6だけFP回復できますよ。
聖&八尾:は〜い(ころころ)。
▼絆/エゴの変化
ランデル:八尾へのエゴを絆に変化。関係は救済。
●シーン12 『食べてはいけない』 マスターシーン PC登場不可
○血の香に満ちた、暗いリビング
「――――食べてはいけない」
男が囁く。
「…どうして?」
少年が問う。
「――――“それ”は…禁忌だから」
眼鏡の作る影に隠れて、男の表情は見えない。
「だって…お腹が空いたよ…」
さっきから腹の虫が鳴っている。煩いほど。
「――――我慢しなさい」
冷ややかな声で男が応える。
「どうしていけないの? たくさん“ある”のに…」
床に並べられた“肉塊”に手を伸ばす少年。
「――――もし食べたら…“戻れなくなるよ”。それでもいいかい?」
言葉とは裏腹に、止めることなく見ているだけの男。
「だって…こ ん な に 美 味 し い の に」
くちゃり、くちゃりと部屋に響く咀嚼音。
それを見下ろす男は、満足げに口端を吊り上げて……嗤った。
GM:というところで、マスターシーン終了。登場しなかった人は、FPの回復をどうぞ。
聖:(ころころ)1です。
八尾:(ころころ)6、よしよし。
GM:では、クライマックスフェイズに移ります。
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