■プレセッション■


 (PC1のプレイヤー、い〜ぐるさんが会場に入ってくる)

GM:こんばんはです、い〜ぐるさん。早速ですが、自己紹介の文章とか用意されてますか? セッション開始の頭に、PC順に自己紹介して貰うんですが。
い〜ぐる:んぉ…ま、まだです。め、メモ帳でざっとつくらなきゃ(ぉ)
GM:書き方とか、判ります? 参考までに、私のキャラのを上げときましょうか?
い〜ぐる:ログは見てますけど…教えてください(ぁ)
GM:では。(自キャラの自己紹介文を見せて)…と、こんな感じで順番にやって貰います(笑)。
い〜ぐる:な、なるほど…ちなみに私、法眼さんファンです(ぇ)
GM:おっとぉ?(笑)
い〜ぐる:巨漢のオジサマ〜(ツボらしい)
GM:それは…光栄です(笑)。

 (ここで、他の参加者も続々と入ってくる)

ラゼル:こんばんわ。今日は宜しくお願いします。
GM:はい、よろしくお願いします。
Cerva:では、お邪魔いたしまーす。
GM:はい、どうぞ〜。
い〜ぐる:っと、そうだGM〜。っていうか麻那さま(ぉ)。 今回の幻の外見年齢、いくつくらいが適当ですか?(何)
GM:いちおう、高校生くらいを想定してます。
い〜ぐる:OK、じゃあ高校生で…一応取得技能が変わらない範囲(小学生〜高校生)で可変としてます。学校霊ですから(ぉ)。
GM:了解です(笑)。では改めて、事前に少し説明を…PC間絆はPC番号順に取ってもらいますので。幻→三彦→理流→幻の順番で、それぞれ考えておいてくださいな。絆を持っている相手とは(それが片方のみであっても)基本的に知り合いとして扱いますので。
幾歳:了解ですー。
Cerva:ちなみに私は見学者としてお部屋に置かせてもらっております。どうぞヨロシク。
い〜ぐる:うい。ふむ…三彦さんか…。
GM:では…お待たせしました、セッションを開始します。


●PC1(定員1名) 推奨:学生のキャラ(教師など、学校関係者でも可)

 クラスメイトの三崎洋平はノウンマン。“魔物としてのキミ”にとって数少ない理解者だ。
 ある日、彼に自宅へと誘われて行ってみると、そこは結構なお屋敷だった。
 物珍しさに屋敷内を見回すキミは、そこで耳慣れない声を聴く…。

 シナリオ絆:謎の声 (関係:興味、執着、不審など)


降鳴 幻 ふれなき  まほろば/“在りえざる者ミッシング・ワン 触無 幻  プレイヤー:い〜ぐる
 【レジェンド/デーモン】 年齢:外見17歳(可変)/性別:男/カヴァー:学校霊
「居ないはずの一人」、「有るはずのない一つ」、「在りえない何か」
 そんな噂から生まれた『概念』に捕らえられた者。元は人間…だったはずだと朧気に。
 元の姿も、年齢も性別も喪失して…今の姿は適当にでっちあげたもの。本来あるべき姿かは到底怪しい。
 また、その概念の側面として『喪失させる者=神隠し』としても存在する。
 彼はそんな噂の数多い学校に現れ、『なくなってしまうもの』を集める。誰の記憶にも留められないまま…。
 
所持HA:《遠くからの声援》、《歪曲する真実》、《ヴォイド》


●PC2(定員1名) 推奨:特になし(《獣の言葉》を持っていると話が早い…かも)

 いつもの縄張りを散策していると、何者かの視線を感じた。
 周囲の誰も気づかない、自分だけが感じる視線。
 それは日増しに強くなり、やがて圧倒的な存在感を伴って姿を現す。
『みツケた――――見ツけタ!!』

 シナリオエゴ:謎の視線 (関係:脅威、不寛容、執着など)


戌亥 三彦いぬい みつひこケルベロス  プレイヤー:ラゼル
 【ビースト/デーモン】 年齢:24歳/性別:男/カヴァー:探偵
「毎回毎回、無茶な仕事ばっか。付き合い切れねぇ……え? 女紹介する? 一生ついて行きまーす♪」
 現世に出向させられた、地獄の番犬ケルベロス。
 地獄が定員オーバーとなったため、少しでも地獄行きとなる人間を減らすべく、人助けをする毎日。
 おかげで貧乏暇なし。精悍な顔つきも情けなく、貧困に喘ぐ毎日。
 今日も今日とて、一緒に魔界からついてきたグレムリンの『先輩』と、腹をすかして夜の街をひた走る。
 所持HA:《獣の生命》、《神獣撃》、《悪の華》


●PC3(定員1名) 推奨:学者系、或いは知識豊富なキャラ

 キミは知り合いの考古学者に請われ、とある旧家を訪れた。
 そこには“数千年前に作られたと思われる、高度な技術で加工された遺物”
 …いわゆる『オーパーツ』があるという。
 人外の知識で、遺物の正体を突き止めることは出来るのか? かなり興味が湧いた。

 シナリオエゴ:謎の遺物 (関係:執着、興味、開封など)


神門 理流ごうど りる大明王ネオキリク  プレイヤー:幾歳
 【セレスチャル/フルメタル】 年齢:17歳/性別:女/カヴァー:高校生
「わたくしは…神の 門に至り 理(コトワリ)を、流し伝える者──神門 理流ですわ」
 代々、守護機神を操り日本を守護してきた神職の末裔…であるが、その自覚は薄い。
 しかしその危機には守護機神「大明王ネオキリク」が現れ、害する者を砕く。
 その事に彼女自身は、少々疎ましく思うこともあるようだ。
 普段は女子高生。自身としてのプライドが高く、性格は傍目には高飛車に見える。
 所持HA:《アドベント》、《勝利への賛歌》、《フルファイア》



幻:PC間絆は三彦さんに「興味」。あの人、なんか「喪失」に似た気配がするなぁ…と。彼の地獄にある「死」にちょっと共鳴してる感じで(笑)。
三彦:PC間絆は神門理流に憧憬です。
理流:PC間絆は降鳴幻に好奇心で。
GM:ありがとうございました。では、本編に入ります。



■オープニングフェイズ■


●シーン1 『予兆』  シーンプレイヤー:戌井三彦

○池袋某所


GM:キミがいつものように縄張りを歩いていて感じた、不思議な視線。最初、一瞬だけ微かに感じる程度だったそれは、日増しに長く強くなってきていた。
三彦:「(あー、見られてるなぁ……何なんだかなぁ、仕事やりにくいったらないや……)」一瞬立ち止まり、顔を動かさず、ちらりと視線だけ相手に向け、また歩き出す。
GM:今のところ、その視線に害意は感じられない。…しかしまぁ、日に日に強くなってくるその存在感は…少しだけ、不気味ではあった。
三彦:「(うーん、やっぱりいい気がしない。襲っても金なんて持ってないんだけどなぁ……)」
GM:そして…仕事の途中で、とある住宅街を訪れた…その時。不意に周囲の景色がぐにゃりと歪み、圧倒的な気配を伴う“何か”がキミの前に現れた。
GM/??:『見ツケタ――――見ツケタ!!』
三彦:「……! お前……まさか、こないだからの!?」
GM:と叫んだところで、シーンを切ります。シナリオエゴ:謎の視線をあげましょう。SAは、後ほど。

▼絆/エゴの変化
三彦:謎の視線へのエゴ/脅威を取得。



●シーン2 『歌声』  シーンプレイヤー:降鳴幻

○池袋某所/三崎家


GM:“今の”クラスメイトの一人、三崎洋平に誘われて彼の家に来ると、そこは立派なお屋敷だった。彼は、ひょんな事からキミの正体を知った…いわゆるノウンマンで、貴重な理解者の一人でもある。少しばかり脳天気で極楽とんぼな性格ではあるが……まぁ信用できる奴ではあると思う。たぶん。
幻:「ふえぇ…三崎君の家って、大きいねぇ…」(キョロキョロしながら)
GM/洋平:「おぅ、家だけはな〜」気楽に口笛など吹きつつ。
幻:「何か、置いてあるのも立派だし…っ、と」(自分が触って消えたりしたら弁償できないので高そうな壷には触らず)
GM:そして、キミが物珍しさに周囲を見回していると……不意に小さく女性の声が聞こえた。
幻:「…?(声にふっと、天井を仰ぐように周囲を見て)」」
GM:それは、柔らかく優しい響きの歌…というかハミングだった。
幻:「誰か、歌って…・る。上手…だなぁ。」
GM:聞き覚えのない声だが、何故か…強く心を惹かれた。
幻:「…綺麗な声だね、三崎君…誰だろうね?」
GM/洋平:「へ? 声? …誰の??」きょとん。
幻:「…聞こえない、の?」(きょとんと、洋平を見て)
GM:同じくきょとんと幻を見つめる洋平。…どうやら、彼にはこの『声』が聞こえていないようだ。
幻:「…綺麗な、女の人の…歌声。こんな…感じの。…〜♪」と、唄にあわせるようにハミングを口ずさんで。
GM/洋平:「おぃおぃ、不気味なこと言うなよ〜。今日はお手伝いさんもいなくて、俺と妹の二人だけだぜ? 妹はまだ帰ってないはずだし…」
幻:「ん、嘘じゃ…無いのに」
GM/洋平:「…まぁ、いいや。それよりも…実はさ、今日は幻に見せたい物があるんだよ」
幻:「…ん、見せたい…物?」
GM:そう言って、二階への階段から振り向いた彼の背後で…ゆらり、と景色が揺れた。ここで、シーンを切ります。シナリオエゴ:謎の声をどうぞ。SAは後ほど差し上げます。
幻:ちなみに唄は交渉LVくらいには上手いですと言い張ってみる(笑)。
GM:ほほー(笑)。
幻:不和の芽の演出を唄にしましたから(笑)。唄に惹かれた人の存在感を削り取って神隠しするのです(笑)。
GM:なるほど(笑)。
理流:ぁー(笑)。
GM:では、次のシーンへ行きますね。

▼絆/エゴの変化
幻:謎の声へのエゴ/興味を取得。



●シーン3 『波動』  シーンプレイヤー:神門理流

○池袋某所/三崎家


GM:キミが、知り合いの考古学者に連れられて来たのは、とある旧家――――三崎家。屋敷内に保管されているというオーパーツに関しての意見が聞きたいと言われて、興味を持ち訪れたのだ。まぁ、格式で言えば神門家には劣る(と思う)が、同じくオーパーツであるネオキリクの主として…少しばかり対抗心というか、興味を惹かれたわけで。
理流:「いかにも──何かありそうなお家ですわね…?」楽しげに見渡して。
GM/学者:「おぉ、ここです。さて、今日は息子さんが先に帰っていたはずだけど…」
理流:「…それで、『それ』はどちらに…? 見せていただける話なのですわよね?」にっこりと、学者に。
GM:と言って、彼と三崎家への門をくぐった――――その時。学者が応えるよりも先に…屋敷内から放たれる、独特の気配。空間そのものが震える感覚。…これは、キリクが現れる時の波動に酷似している。
理流:「…面白い……。…! まだ、出てきてはなりませんわ…!?」反応して出ようとするキリクを押さえ込んで。
GM:そして内側より大きく開け放たれたドアから、時空の波が怒濤の如く押し寄せてきた…。と言うところで、シーンを切ります。シナリオエゴ:謎の遺物をどうぞ。SAは、この後のシーンで。
理流:はいー。

▼絆/エゴの変化
理流:謎の遺物へのエゴ/執着を取得。



●シーン4 『転位』  マスターシーン

○池袋上空


(池袋俯瞰図から急速に視点が遠ざかり、画面は地球全体を映す)

 ――――かくして、彼らは突如発生した時空の歪みに呑み込まれた。
 地球ドミニオンから忽然と消え去った三人の半魔達。
 しかし、それに気付く者は誰もいない……今のところは、誰も。


GM:と言うわけで、三人にはそれぞれSAを差し上げます。

 [幻SA:洋平との用事を済ませる]
 [三彦SA:日常へ帰る]
 [理流SA:遺物の正体を突き止める]


GM:…以上で。ここでOPは終了、ミドルフェイズに入ります。





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