■プレセッション■
GM(麻那):全員揃ったところで。本日はどうぞ宜しくお願いします(ぺこり)。
一同:よろしくお願いします。
GM:久方ぶりのセッションで緊張しております。何かと到らない部分もあるかと思いますが、最後までお付き合いの程を。
早坂ノヴユキ:碧唯先生、約2ヶ月ぶりの稼動ですわ。
GM:今日は頑張りすぎずに頑張って下さい(笑)。
早坂ノヴユキ:セブンというポイントゲッターがいるから、支援に徹すればそうそう人間性もピンチにはならないかと…。
シヴァ:こちらは初稼働ですのでミスがあるやもしれません。その時はご指摘していただきたいと思っております(びくびく)。
GM:あ、アッシュは初めてでしたか。
シヴァ:はい。今回が初めてです。
GM:データと設定はいちおう確認したけど、参加履歴までは見てなかった……まぁ、頑張って下さい(笑)。ひとまず、始める前に。私がGMやる時のルール関係はこちらを御覧下さい。
【オンセッション】
・絆チェック/登場判定はルールブック通りに行います。
・但し、絆チェックでも通常の判定同様に6ゾロはクリティカル、1ゾロはファンブルとします。
・消去した絆も7つの枠に含めます(消去して“絆/エゴの枠を空ける”ことは出来ません)。
・PLから「ロールプレイしたので絆チェックします」と自己申告すると、難易度が上下する場合があります。
・シーンに登場してないPC/PLの発言・茶々入れは舞台裏でお願いします。
・セッション中に経験点を消費してキャラを成長させても構いませんが、必ずGMの許可を取って下さい。
【アフターセッション】
・経験値算出時、シーン登場回数は(実際のシーン数に関わらず)「9」と計算します。
・経験点表の「場所の手配、提供、連絡などを行った」の項目は「掲示板に感想を書き込んだ」に差し替えます。
・GMの取得経験点は「参加PCの取得経験点合計÷3+1」とします。
GM:でもって、HAを変更するなら今のうちにどうぞ〜。
早坂ノヴユキ:今回は変更いらなさそうかなー。《ヴォイド》も複数蘇生HAもあるし。
R−3:まあ、必要なものは揃っていると言えば、いますしね。
シヴァ:ですねぇ。こちらは変更無しで。
GM:全員、キャラシート通りで良いですね? では最後に、シナリオ前の警告というか注意点。
☆今回のセッションでは、絆/エゴの取り方がシナリオフラグに含まれています。
☆尚、NPCに対して『愛を与える/与えない』ことに何らかの意味がある…かもしれません。
GM:以上です。準備が良ければ始めたいと思います。
一同:お、OKです。
碧唯(早坂ノヴユキ):怖いなぁ…NPCとの関係の築き方に注意せねば。
GM:ふふふふ…(にやり)。では皆さん、PC番号順に自己紹介をどうぞ。PC間絆も同じ順番で。
セブン(R−3):では、俺からいってきます。
●PC1(定員1名) 推奨:学生キャラ。友人を大切にする人限定。
キミの友人、夏霧未琴は『心魂機関』を内蔵した自動人形である。
―――が、そんなことはともかく。
彼女は今日も病床の父親(=製作者)のために、沢山の食材を買い込んでいた。
いつも通りの平穏な光景だった……その日までは。
シナリオ絆:夏霧 未琴 (関係:友情、慈愛など)
(*)未琴はGMの持ちキャラで、exリプレイにも何度か登場しています。詳細はそちらの45・48・56話を御覧下さい。
▼諸星 断/“セブン” プレイヤー:R−3
【アーティファクト/レジェンド】 年齢:17歳/性別:男/カヴァー:高校生
「―――こいつがセブンの“潰魂剣”…いやさ、“超絶聖剣アイスラッガー”だ!!」
不良ばかりが通い、誰も一つに纏めた者がいないことで有名な『私立円谷高校』に通う不良学生。
鶏冠のようなリーゼント・額の大きなほくろに、三角形のサングラス・赤シャツ・赤ボンタンを常時着用。
トドメに銀色のマフラーを巻いているという、独特のセンスに溢れた筋骨隆々の大男。
気は優しくて力持ち、義侠心篤い『男の中の男』。中華系退魔師の下で修行を積み、自らも一端の退魔師となった。
非常に惚れっぽいが……どれほど頑張ってイイ雰囲気になっても、最後は必ず振られる運命にある。
所持HA:《剣魂一擲》、《電光石火》、《スーパーアクション》
●PC2(定員1名) 推奨:そこそこ長生きしてるキャラ。
ある日、ハンターズブラッドから連絡が入った。
キミの捜していた『人形破壊者』が、この街で見つかった…と。
彼は、かつてキミの友人(自動人形/その製作者)を殺した仇であり―――キミが仕留めるべき、獲物だ。
シナリオエゴ:人形破壊者 (関係:憎悪、執着など)
▼翠ヶ原 碧唯/蒼碧乃珠 プレイヤー:早坂ノヴユキ
【マジシャン/アーティファクト】 年齢:30歳(2000歳以上)/性別:女/カヴァー:養護教諭
「人って何百年経っても進歩が無いのよねぇ。だからこそ小さな“ゆらぎ”を見つけるのが面白いんだけどさ」
都内の高校に勤めるグータラ保険医。酒と煙草と怠惰な生活をこよなく愛する。
その正体は、翡翠のような色合いと水晶のごとき透明度を併せ持つ、美しい宝玉の化身。
かつては自然信仰の象徴として奉られた祭器だったらしく、当時の巫女の魂が封じられていた。
しかし長い年月を経て記憶が摩耗したらしく、自分の真名や封じられた理由などは一切覚えていない。
普段は魔力で自分の写し身たる『碧唯』と猫の『魂緒』を作り、社会に潜伏している。
所持HA:《魔法の国よ》、《リセット》、《万能なる一撃》
●PC3(定員1名) 推奨:人の好い、お節介なキャラ。
ある夜、公園の時計の下に立っていた白髪の少女。
茫洋とした瞳で、柔らかなよく通る声で。
「―――あなたは、私の御主人様ですか?」
彼女ははっきりと、“キミ”に向かってそう問いかけた。
シナリオエゴ:アンジェラ (関係:好奇心、偏愛など)
▼アッシュ/思考型機械人形−コードネーム『模倣犯』 プレイヤー:シヴァ
【エトランゼ/フルメタル】 年齢:外見24歳/性別:男/カヴァー:研究者
「―――夏純…私の大切なヒト。しかし、この感情はいったいなんだ……?」
魔術が支配するドミニオンで、科学へと傾倒した異端の魔術師によって造られた機械人形。
主が死んだ時、身代わりとして研究を続けるようプログラムされ…だが社会はそれを許さず、彼を地球に追放した。
見た目は180cm程の長身で、ぼさぼさの黒髪に無精髭。性格は愉快犯的。知識欲が大きく、だらしない。
しかしそれは『元になった魔術師の性格』を模倣しただけで、彼自身は己に自我と呼べるものはないと考えている。
最近、日本で瀕死の少女を救い養女にしたが、彼女への愛情が“紛い物”かどうか…確かめる術は、ない。
所持HA:《彼方への門》、《マルチリカバリー》、《ヴォイド》
セブン:PC間絆は碧唯先生に…知己かな。隣の学校の保険医は、美人らしい。なんと羨ましい話か…と言う程度の知識。とりあえずは、そこから。
碧唯:PC間絆はアッシュに好奇心で。魔術師を模して魔術師と似て非なるモノになった、その存在に興味津々。
アッシュ:PC間絆はセブンに絆/興味。その生き方や信念に興味があるよ。
GM:…そっか、セブンと先生も面識ないんだ、考えてみれば(笑)。
碧唯:まぁ未琴を知ってるから、そっちを繋ぎにすれば問題無さそう。
セブン:まあ、その辺は話が始まれば何とかなるでしょう、きっと。
アッシュ:後はノリで進むだけですよ(笑)。
碧唯:いいのかい、ホイホイついてきちまって。アタシはウルトラ族でもかまわず食っちまうz(略)。
セブン:(本体を見て)すごく…水晶玉です。
碧唯:アッー!
アッシュ:ああ、二人ともキャラが濃いから私は背景になりそうで恐いよ(笑)。そうならない様に努力せねば…。
碧唯:TRPGは相互協力! メンツは3人なのだし、互いに盛り立てていくのですよー。
アッシュ:まぁ、頑張ってみますねぇ。
碧唯:それに先生は今回、敵討ちという後ろ向きな動機なので。今を生きるNPCと関わりを持つPC1&3を盛り立てるのは当然の成り行きですのだ。
GM:ありがとうございました。それでは…。
■オープニングフェイズ■
●シーン1 『還ってきた日常』 シーンプレイヤー:セブン
○商店街/夕刻
商店街で未琴と出くわしたセブンは、彼女の買い物を手伝っている。
何でも、彼女の父親(製作者)は暫く病で入院していたが、この度めでたく退院するとのこと。
そして今、二人は大量の荷物を抱えて商店街を行脚していた。
セブン:「よっと…。とりあえず、買い物はこんなものでいいのか?」大量の荷物を抱えて。
GM/未琴:「はいです。退院祝いに、体力の付くものを食べさせてあげなきゃ!」
セブン:「まあ、なんだ。無事に退院できそうで何よりだな。おやっさん」
GM/未琴:「はい! 長かったけど…これでやっと元通りです。明日は退院パーティします。ごちそう作りますから、良かったら来て下さいね!」
セブン:「おう。ここ数日、まともなものにありついていなかったからな…期待させてもらうぜ、ご馳走」
GM:しかし、張り切る彼女の買い物かごには……何故か、鰻やら蝮ドリンクやらニンニクやらが入っている。
セブン:「…いきなり元気になり過ぎそうだな。血の巡りが良くなりすぎて、脳の血管でも切って、再入院しなきゃいいが」買ってきた鰻だの蝮ドリンクを見ながら。
GM/未琴:「…あれ? 精の付くものが良いかなって思ったんですけど…おかしかったかな?」
セブン:「いや、まあ、味気ない病院食しか食べてなかったんだ。娘の手料理食えば、親父さんも喜ぶだろう」
GM/未琴:「そうですよね、良かった。それじゃ明日は腕によりをかけちゃいますよ〜!」と、歩いていると。横を自転車で学校帰りの生徒が走り抜けていったり。未琴は何となく無言で、その姿を見送ったりしている。
セブン:「…どうかしたか?」
GM/未琴:「あ…えへへ。今の学生さん達が、ちょっとだけ羨ましいかなって」
セブン:「羨ましい?」
GM/未琴:「はいです。人が沢山いて…友達が百人できるんでしょ?」
セブン:「まあ、百人できるかどうかは判らんが、その機会はなくはないわな」
GM/未琴:「ですよねー。…いいなぁ、学校! わたしも早く行きたいです」
セブン:「そうだな…。まあ、親父さんが退院してきたら、相談してみるといい。お前さんなら、百人と言わず、二百人は友達作れるぜ」
GM/未琴:「えへへ…それが、実はですね? 何と! …お父さんがね、今度の春から学校に通わせてくれるって約束してくれたんですよ!」
セブン:「へえ、そりゃ良かったな。今度の春…というと、高校に通うのか?」
GM/未琴:「高校…かな? 中学校かもしれません。今までは『まだ経験が浅いから駄目』って言われてたんですけど…やっとOKもらえたんです。もしかしたら、セブンさんの後輩になっちゃうかもしれませんね!」
セブン:「…そりゃ、ちょっと無理だろうがな」苦笑して。「まあ、なんだ。じゃあ親父さんの退院祝いのついでだ。入学祝に、お前さんに何かプレゼントしてやるよ」
GM/未琴:「わぁ、ありがとうございます!」ぱあっと全開の笑顔を見せる。…と、そんなこんなで話しているうちに、夏霧家に到着しました。「今日は荷物持ちありがとうございました。それじゃ、また明日。ごちそう作って待ってますね!」
セブン:「おう」玄関に荷物を置いて「じゃ、また明日。楽しみにしてるぜ」
GM/未琴:「はいです! 帰り道、お気をつけて〜!」手をぶんぶん振って見送ります。
セブン:こちらも手を振って「さて…入学祝…」財布の中身を見る。「…貧乏ってのは、辛いぜ。…ま、たまには人のために金を使うのもいいか」
GM:…とまぁ、こんな感じで、セブンにしては珍しく平穏な一日が過ぎていくのでありました。シナリオ絆:夏霧未琴、[SA:この日常を守る]をあげましょう。
セブン:受領します。未琴には友情で。
GM:了解、では次のシーンに移ります。
▼絆/エゴの変化
セブン:夏霧未琴に絆/友情を取得。
セブン:今日はなんて平和な始まり方なんだ(笑)。OPからどこかに転がり落ちていくような感じがない…(笑)。
アッシュ:ほのぼのとしていますよねぇ(笑)。
GM:いつもはジェットコースターかフリーフォールかって感じで落ちていくセブン…(笑)。
碧唯:まぁ、さしものセブンも未琴に手を出そうとしたら、些か犯罪チックだしな…(笑)。
GM:外見の年齢差はたった3歳! たった3歳ですよ!(笑)
碧唯:いっちねんせーになったーらー、いっちねんせーになったーらー、とっもだっちひゃっくにんでっきるかなー♪
GM:未琴の外見年齢は14歳です、念のため(笑)。
碧唯:どうにもビジュアル的に12歳前後が想像されてならないんだ、未琴…(笑)。
アッシュ:それには激しく同意します(笑)。
GM:言動が幼いですからね…(笑)。
●シーン2 『朗報』 シーンプレイヤー:碧唯
○碧唯の部屋
GM:というわけで、先生のシーンです。
碧唯:オーッス。
GM:いつも通りに、だらだらとえるろい生活を送っていたある日のこと。ハンターズブラッドの中村七尾から連絡があった。
セブン:だらだらとえるろい生活というのも、なんだね(笑)。
アッシュ:先生らしいなぁ(笑)。
GM/七尾:「はぁい、お久しぶり〜。相も変わらず元気だった?」
碧唯:「愚問だねそりゃ。相変わらずダラダラと気楽に生きてるわよー」
GM/七尾:「そりゃ良かったわ。そんな先生にちょっと朗報。先生が捜してた相手、見つかったわよ。何てったっけ……あぁそうそう。―――人形破壊者」
碧唯:「―――何だって? そりゃホントかね」
GM:その言葉で、先生の脳裏に一つの記憶が蘇る…。
○回想―――数年前
暗い部屋に横たわる、友人の残骸。
四肢は投げ出されて歪に曲がり、ひび割れた虚ろな眼球が天井を見上げている。
胸部が大きく切り開かれ、内部の機械が照明を反射して無機質な光を放つ。
その中央…心魂機関があったとおぼしき場所は、ぽっかりと空洞になっていた。
アッシュ:む、私、ピンチかも(笑)。←自分も人形のキャラ
碧唯:さほど古い話ではないんだな。
GM:数年前というか…数十年前でも良いのですが。そこら辺は先生の好みに合わせます(笑)。
碧唯:アタシが抜擢された時点で、戦前とかそんなノリかと思ってた(笑)。
GM:過去で何か演出したければどうぞ〜。なければ、すぐ現在に戻ります。
碧唯:OKです、言うべきセリフは現在にて。
セブン:今の回想で、人形専門のレクター博士がハンニバル音頭を唄いながら、メタルボディ持ちの半魔を解体している様を想像してしまった(笑)。
アッシュ:それは恐い、というかシュールだなぁ(笑)。
GM:…絵的には近いものがあるかも(笑)。
○再び現在
碧唯:「………人形破壊者か。その名をこんなに早く聞くことになるとは重畳だね」
GM/七尾:「ホントもホント、かなり信頼度の高い情報よ。それで…どうしましょうか。とりあえず、見つけるだけって話だったから。まだ誰も手を出してないわ。もし加勢が要るなら、追加料金次第で手空きのハンターに声かけてみるけど…どうする?」
碧唯:「アイツはアタシの獲物だよ。悪いが中村君、他のハンターに声かけるのは少し待ってくれんかね。新たな被害者が出ているなら急がなきゃならんだろうが、そうでないならその前にアタシが仕留める」
GM/七尾:「ん、りょーかい。いちおう監視は付けてあるから、撒かれてなければすぐ会いに行けると思うわよ」実際に会えるかどうかは、ミドルでの情報収集判定次第ですが(笑)。
碧唯:「ほほう。さすがは日本支部の辣腕支部長、手回しが良いね」
GM/七尾:「そりゃあもう。ハンターズブラッドはこれが売りですもの♪」
碧唯:「ほんと、感謝してるよ。本職のバウンティハンターでもないアタシに、優先して情報を回してくれたことにね」
GM/七尾:「やーねぇ、その代わりに安くない仲介料やら賞金やら受け取ってるんだもの、とーぜんじゃない」
碧唯:「それじゃ、早速ヤツとご対面といくかね。この辺りには自動人形の子らも多い、急がなきゃとんでもない事になりかねんしね」
GM/七尾:「そうねぇ。ま、あまり心配はしてないけど、油断しないようにね? 先生が返り討ちに遭っちゃ、笑い話にもならないし」
碧唯:「そん時ゃお宅の優秀なハンター連に任せるわよ。さーて、ダラダラ生活もここでお仕舞いか。そんじゃ出るわ。ヤツの追跡情報よろしくね、中村君」
GM/七尾:「おーけい。フォローはまーかせて♪」
碧唯:「人形破壊者、か。心魂機関目当ての盗人か、異なる命の在り様を認められない狭量の輩か。どっちにせよ、ツケを払ってもらう時が来たよ」
GM:…と、そんなところで。シナリオエゴ:人形破壊者、[SA:復讐を遂げる]をどうぞ。
碧唯:では拝領ー! エゴは報復で!
GM:了解です。では、次のシーンへ。
▼絆/エゴの変化
碧唯:人形破壊者にエゴ/報復を取得。
GM:ちなみに今回の場合、賞金をかけたのは先生自身なのですよ(笑)。ハンターズブラッドの情報網を利用するために、然るべき代価を支払ったと思って下さい。
碧唯:碧唯先生の資産状況が、自分でもイマイチ把握しきれん(笑)。マンション住まいだから、そんな貧乏してるわけではないだろうけど…馬でスって運送のバイトしてたくらいだしなぁ…(笑)。
セブン:金を持っているのか、裏ではものすごい執念燃やして人形破壊者を殺ろうと思っているのか(笑)。
GM:まぁ、他の仕事でただ働きしたのかもしれず(笑)。「お代は身体で!」みたいな(笑)。
碧唯:ドンと来い! 身体での支払いは大得意だ!(笑)
●シーン3 『真夜中の少女』 シーンプレイヤー:アッシュ
○夜の公園
近道をしようと公園内を通っていたアッシュは、ふと外灯の光に浮かぶ人影を見つけた。
この寒空の中、薄いサマードレスを纏った白髪の少女。
彼女は、翠玉のような瞳を虚空に彷徨わせ、時計の下で立ちつくしている。
アッシュ:「……外に出るのも久しぶりだな………ん?」あまりにも浮いているので、気になって近付いてみます。
GM:かなり近づいたところで、ようやく彼女はキミの方に顔を向けた。茫洋とした瞳で、柔らかなよく通る声で…彼女はキミに問いかけた。「―――あなたは、わたしの御主人様ですか?」
アッシュ:「……」周囲を見わたして、自分以外に向けた言葉かを確認。
GM:彼女は無言のまま、ぼーっとキミの返事を待っている…ようだ。
碧唯:この少女が人形破壊者だったりしたら、PC3には鬱展開だなぁ(笑)。
セブン:まあ、それもまた一つのドラマ。
GM:今回のジャンルは『地味&ほのぼの&鬱』…と、なっております(ぇ
碧唯:未琴が的にかけられるのは、ほぼ間違い無さそうだし。ここで倒さねば次は藍子(*)が的にかけられる! 何としても倒すのだ!
セブン:アンソニー・ホプキンスとパイルバンカー娘の戦い…少し見てみたい気はする(笑)。
碧唯:レクター教授の必殺ハンニバル・クラッシュが炸裂!
(*)銅藍子【あかがね・らんこ】:早坂氏の持ちキャラで、未琴同様に心魂機関を内蔵したロボット少女。
アッシュ:「あー、もしかして、私に言ってるのかい?」
GM:少女は、こくりと首を傾げる。「…違うんですか?」
アッシュ:「……いや、いきなり初対面でそんなことを言われてもねぇ…」困惑気味に。
GM:少女は、溜息一つ。「やっぱり違いましたか……御主人様、約束を忘れちゃったのかなぁ…?」遠い目で空を見る。その横顔は…少し、寂しげに見えた。
アッシュ:「…約束? キミは誰かを待ってるのかい?」
GM:彼女は小さく頷いた。
アッシュ:「……だったら、せめて暖かい格好をしておきなさい。この季節にその服装は厳しいだろう?」苦笑して。
GM/少女:「…そうですか?」きょとんと目を瞬いて自分の格好を見下ろす。「……おかしいですか、これ?」
アッシュ:「……やれやれ。既視感を感じる反応だねぇ」義娘を思い浮かべつつ、自分のジャケットを少女に渡そう。
GM/少女:「だから御主人様も、恥ずかしがって出てこない、とか…?」何かぶつぶつ言ってますが。
アッシュ:「せめて、これでも着てなさい。おしつけがましいがね」(苦笑)
GM/少女:「あ…いいですよ、知らない人からこんなの貰うわけにいきません」申し訳なさそうに上着を返そうとします。
アッシュ:「そう言わずに素直に受け取ってくれないかい?まぁ、偽善と思われても仕方が無いんだがね」無理にでも渡そうとしますが。
GM:暫し、押し問答になったのですが…根負けしたのか、彼女は素直に受け取りました。
アッシュ:「風邪を引いて倒れてしまったら、その『ご主人様』と会えないかもしれないしね」
GM/少女:「それじゃこれ、今度会った時にお返しします。えぇと、お名前は…?」
アッシュ:「……おっと、そういえば言ってなかったか。私はアッシュという。キミは?」
GM/少女:「アッシュさんですか。わたしの名前は…」言いかけて、そのまま沈黙。やがて困惑したように首を傾げて考え込む。「…確か、アンジェラ……だったと思います」
アッシュ:「アンジェラ、か。覚えたよ。……だったと思う、という所に引っかかるがね」苦笑
GM/アンジェラ:「ごめんなさい、何だか頭がぼーっとして…」…と、話しているうちに。ふと彼女の瞳が焦点を失う。
アッシュ:「……む」それに気付いて注意して見てみますが。
GM/アンジェラ:「帰らなくちゃ……お家で待っていないと…」そのままアッシュの横を通り過ぎて、ふらふらと歩き去る。
アッシュ:「……大丈夫、じゃなさそうだな」追いかけてみます。
GM:追跡すると…途中までは難なく追いかけられるのですが。途中で彼女の身体はふわりと舞い上がり、建物を越えて飛び去ってしまう。まぁ、人間業じゃないです。どー見ても(笑)。そんなわけで、見失ってしまいました。
アッシュ:「………さすがに、アレを追いかけるのは無理か」諦めて、考え込む。「しかし……彼女も『こちら側』とはな。それにさっきの…。あの反応…どうも昔の夏純と重ねてしまうな。大事にならなければいいんだが……」
GM:というわけでシナリオエゴ:アンジェラ、[SA:アンジェラの正体を知る]をどうぞ。
アッシュ:拝領します。エゴは不安で。
GM:了解。では、次のシーンへ。
▼絆/エゴの変化
アッシュ:アンジェラにエゴ/不安を取得。
碧唯:この少女も自動人形くさいんだよなぁ。
セブン:まあ、そうでしょうな。
碧唯:.。゜+.(*'Д`)。+.゜。. 今回のシナリオはフルメタルパラダイスだな!
アッシュ:嬉しそうですねぇ(笑)。
碧唯:無論、アッシュ君含む。ノンケでも食っちm(略)。
GM:ちなみに彼女の外見は10代後半くらいですね。
碧唯:さて、人形破壊者を追ったとして。的にかけられそうな未琴と接触するか、どう見ても怪しいアンジェラと接触することになるか。
アッシュ:アンジェラは正直、犠牲になりそうな気がするなぁ。なんとかなればいいんだが…。
碧唯:仮にアンジェラが人形破壊者だとすると、何となくだけど動機が見えてきた気がしないでもない。まぁ全然推測ですががが。
アッシュ:まぁ、情報が出てから考えましょうかねぇ。
碧唯:ですねー、まだOPだけなわけだし。
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