第5話
ケージボックス・スクランブル

■ 今回予告 ■


人と魔の交差するこの街で、今日もまた事件が起きる。
突如封鎖されたデパート。閉じ込められ、悲鳴を上げる人々。

交差するは三人の半魔と一人の魔。
一人は友と閉じ込められ、一人は魔を追い辿り着き、
一人は事件の解決に動きだす。

互いを知らぬ半魔達。重なる運命は如何なる絵を紡ぐのか。



BEAST BIND
TRINITY


ケージボックス・スクランブル


絆無くして人に非ず、渇望-エゴ-無くして我は無し。
汝は人か、それとも魔か……。




オープニング ミドル クライマックス エンディング

■プリプレイ■


GM(夜来ねこ):はい、と言う訳で改めて。本日はよろしくお願いします。準備は大丈夫ですか?
レウィン:よろしくお願いします、レコードシートは準備しました。
麻那:OKですー。
ドラコ:もう少々お待ちを…。
GM:はーい。と、その前に。

 ひとつ、今回、PC達は互いに面識が無い状態で始まるとします。問題がある場合はGMにご一報を。
 ひとつ、今回のシナリオは、半魔が己の正体を明かすことを恐れながらも、しかしその力を使わなければ、使いたいような状況でどうするかという葛藤をするシナリオの予定…ですが。
 最悪でも、クライマックスで魔物であることは明かして下さい。
 自分が魔物であることを明かす、そのタイミングはご自由にお任せします。
 ただ、早いとちょっと葛藤できなくて残念かもしれません。

▼[なんちゃってフォーカスシステム]について
 簡単に言うと「サイコロの目の代わりに達成値に応じた進行ポイントでゴールを目指す双六」である。
 今回はGMの提示した目標値を基準に、以下のように進行度が上昇し、進行度に応じてイベントが発生し、
 そのイベントを解決したりして所定のポイントを満たす事が目標である。

 ・目標値に対して
  〜−5orファンブル:進行度−2
  −1〜−4    :進行度−1
  ±0〜+2    :進行度+1
  +3〜+4    :進行度+2
  +5       :進行度+3
  +6〜      :進行度+4
  クリティカル時  :上記にさらに+2


一同:了解です。
ドラコ:あ、っとその前に。PC1の友人って、アンノウンマンなんでしょうか?
レウィン:あ、そう言えば気になる。アンノウンマンのつもりでRP考えてたけど。
GM:アンノウンマンです。正体バレたらえらいことになりますから。その点、良くお考えください。
ドラコ:おおっとー。了解です。
GM:そして最後に、嵐丸のアーツの一時封印(*)承りました。封印したものをきちんと覚えておいて下さいね。
麻那:はいです。事前申告の通り、封印するのは《難攻不落:重圧》《ギガフュージョン》です。デパート内ゆえ大型マシンを持ち込めないという方向で演出しますので(笑)。

(*)今回のセッションは「PCの消費経験点0〜10まで」というレギュレーションです。
 しかし嵐丸は既に20点分成長していたので、参加資格を得るため「経験点10点分のアーツを一時封印したい」とGMに相談していました。


GM:こっちからラストは友人の名前、何か希望は有りますか?
レウィン:特には無いです、女性なら嬉しいかな程度。
GM:では、今ぱっと出てきた「御堂 ささら」ちゃんということで。
レウィン:了解〜。
GM:では、準備が整ったようなので、自己紹介をお願いします。
麻那:PC間絆はどの順番で取ればいいのでしょう?
GM:PC間絆は1>2>3>1の順で。とはいえまだ見知らぬ状態なので第一印象、ということになりますね。



■PC1用ハンドアウト:友人と買い物に来ていた客(定員1名/推奨:サポーター)
 絆:友人(名前は自由に決めてOK)/関係:友情(応相談)/カヴァー:高校生


 その日は楽しい日になる筈だった。
 いや、その時までは楽しい日だった。
 友人と約束していたお買い物の最中、突如周囲が騒がしくなると同時、悲鳴と非常ベルが響き渡る。
 突如シャッターが締まり、デパートの中に閉じ込められる人々。
 不安に顔を曇らせる友人の為に外へと出る方法を探す為、吹き抜けの辺りに来た。
 その時、突如天井から大きな物音とともに何かが落下してくるのだった。

神谷 彩-かみや さや-蒼碧守の神子     プレイヤー:レウィン
「―――我が神が司るは大自然とその災害。その力を持って、貴方を滅します」
 かつて自然を統べる神と交わり、血脈を連綿と残してきたと伝えられる由緒正しき古い神社。
 その正統な後継にして神の権能をも受け継いだ現人神、それが彼女である。
 しかし現代において神への信仰は失われ、科学万能な風潮の中では神の権能も眉唾かペテン扱い。
 そんな時“夜の世界”を知った彼女は、神の力で人々を救け再び信仰を集めるべく、戦う決意をするのだった。
 豊穣と災厄の二面性を持つ自然神の末裔らしく、治癒と破壊の権能で味方を補助する術に長けている。
 Style:サポーター/PB:ハーミット(ブラックコート)/SB:セレスチャル(神格)
 年齢:17歳/性別:女/カヴァー:高校生/出自:古き血統/邂逅:高木姫[恐怖]
 エゴ:【夜の秩序と調和を保つ】/変異:後光が差す/使用経験点:0



■PC2用ハンドアウト:騒ぎを収めに来た組織員(定員1名/推奨:ディフェンダー)
 絆:長沢 遼-ながさわ りょう-/関係:ビジネス(応相談)/カヴァー:警察庁死霊科(応相談)


 突然の呼出に応えて向かうと、難しい顔をした上司が出迎えてきた。
 街のデパートが突如魔の力と思われるものにより封鎖され、
 しかも折悪く争い合っている二人の魔物がそちらに向かっているらしい。
 君に下された指令は
 【封鎖を解除し、そこに来ている筈の魔の争いを終わらせる事】
 指令を胸にデパートへと侵入した君が、閉じ込められた人(PC1)を見つけたその時、
 突如天井から大きな物音とともに何かが落下してくるのだった。


鋼 嵐丸-はがね らんまる -/“式機神-シキガミ-使い     プレイヤー:麻那
「―――古人曰く、“進歩しすぎた科学は、魔法と見分けが付かない”…ってさ」
 曾祖父が遺した“式機神”を受け継ぎ、愛と平和とバイト代のために戦う青年。
 性格は『悪戯好きな腕白坊主』。守銭奴で計算高いが、殴り合いの喧嘩はからっきし。
 新発明の開発費用捻出と実戦テストのため、死霊課やハンターズブラッドの仕事も請け負っている。
 好奇心旺盛で、周囲に変わったことがあると首を突っ込まずにはいられない。
 ナノマシンの集合体である“式機神”を操って、傍目には魔法のような現象を引き起こす。
 Style:ディフェンダー/PB:フルメタル(ギアライダー)/SB:ストレンジャー(マッドサイエンティスト)
 年齢:20歳/性別:男/カヴァー:大学生兼ハンター/出自:師匠/邂逅:小石川正助[感銘]
 エゴ:【真理を探究する】/変異:空気中の“式機”が発光する/使用経験点:10



■PC3用ハンドアウト:魔を狩る者(定員1名/推奨:アタッカー)
 絆:ボマー・ザ・ジャグラー/関係:憎悪/カヴァー:指定なし


 君はこの街で、人々に害を及ぼす魔を狩る事を生業と決めた者だ。
 今回の相手は【ボマー・ザ・ジャグラー】
 爆発に耽溺し、人々の嘆きを嘲弄する堕ちた者だ。
 アレナを展開しつつ戦い、逃げるボマーをデパートの屋上に追い詰めた……
 そう思った瞬間。
 地面が抜け、真っ逆さまに1階まで落ちてしまった。
 もうもうと埃が立ちこめる中、瓦礫の向こうに人影を二つ程発見した。
 まだこちらには気がついていないようだが……さて、どうやって誤魔化そうか。


黒田 竜実-くろだ たつみ-龍殺し     プレイヤー:ドラコ
「―――さて……覚悟はできてるでしょうね?」
 銀髪長身、凛とした美貌の中に、どこか寂しい陰のある雰囲気を漂わせた女子高生。
 妊娠中の母が吸血鬼化してから産んだ稀有なダンピールだが、彼女自身は両親の記憶を持たない。
 育ての親から出自を聞かされ、現在は学業の傍らで吸血鬼を始めとする凶悪な魔物の討伐を行うようになった。
 両親の顔も、なぜ二人がいなくなったのかも覚えていないため、彼らについて知りたいと切望している。
 最大の武器は己自身。細腕で繰り出す剣撃は戦車をも切り裂き、その肉体は死んでも瞬く間に復活する。
 Style:アタッカー/PB:ヴァンパイア(ダンピール)/SB:ヴァンパイア(ダンピール)
 年齢:16歳/性別:女/カヴァー:高校生/出自:失われた記憶/邂逅:結城羽衣[興味]
 エゴ:【寂しさを埋めたい】/変異:全身に聖痕が浮かび上がる/使用経験点:10



嵐丸:(ころころ)ダイス様の思し召しによれば…[家族]か[恐怖]…どっちにしよう;(笑)
GM:どちらもアリだと思いますよ。
嵐丸:んー、出会ってからの印象を見て決めていいですか?
GM:それもOKです。
竜実:どうぞどうぞ。さて、彩さんにはーっと(ころころ)あれ、RoCの絆チャートは…。
嵐丸:4・3だと[師事]になりますね。
竜実:了解です。[師事]か[幼子]とな…。
彩:何を学ばれたと。
GM:RoCなので選んでもいいですよー。
竜実:会ってから決めよう、うん。
彩:さて、自分から嵐丸さんは(ころころ)1・4で[信頼]と出ました。
嵐丸:おおう。
彩:神と女の直感で信頼できると思ったって事で。幼子の方がそれっぽい気がするなぁ、面識ない状態だと。
嵐丸:そうですね、設定見ると純朴そうだし。

GM:さてGMは、おっかなびっくりBBT初GMで、いきなり変な事をするねじくれ者。夜来ねこでお送りします。では、本日は皆さまよろしくお願いしますっ!
一同:よろしくお願いしま〜す!


 

■オープニングフェイズ■

 Opening 01 【 闖入者は降り来たりて 】

シーンプレイヤー:彩
GM:まずはPC1、彩のシーンからです。
彩:了解です。忘れないうちに人間性減らそう。(人間性57→54)


▼休日のデパート/昼過ぎ

 忙しい学業の間の息抜きとばかりに、久々に友達とデパートに買い物に来た。
 彼女には自分の正体こそ教えていないものの、大事な友人である。
 いや、大事な友人だからこそ、魔に近付けさせない為に自分の正体を教える事は出来ない。
 一方的に秘密を抱えたまま、それを知らぬままに笑顔を向けてくる彼女に一抹の心の痛みを感じながら、
 君は今日もどこにでもある、あたりまえの、かけがえのない日常を送っている……。
「ねぇ、そっちは買いたいもの見つかった?」
 そんな君の心情を知らぬまま、楽しそうに彼女は微笑みかける。



GM:こういう状況で開始します。OKですか?
彩:OKです。
GM/ささら:「……ねぇ彩。私の話聞いてるの?」ちょっとジト目になりながら繰り返し尋ねてきます。
彩:「あぁ、ごめんごめん。ちょっと考え事しちゃってた。なんか急に今夜のご飯の献立どうしようかなぁってのが浮かんじゃって。ごめんね?」
GM/ささら:「まったくもう。そうやってすぐぽーっと考え事するんだから。そんなんじゃ、変な男にさらわれちゃうわよ〜?」おどけて手をわきわきさせながら、軽く笑って。
彩:「そ、その手はなんなのかなー? わたしくらいの人はどこにでもいるから、男の人になんて声かけられないよ」
GM:無論、貴方が魔物としての力を振るえば、その辺の男なんて割り箸よりも簡単にへし折れる訳ですが……。

彩:あの、【肉体】3の魔物としては至って虚弱なんですが;
GM:いえいえ。貴女が魔物としての力を持っているだけで、クラードの1匹にすら満たないただの人間程度、簡単にどうにか出来ます。
彩:確かに《破壊神》のアーツ使えばどうにでもなるでしょうが。
竜実:神の子怖い…!
嵐丸:《聖句詠唱》して一声かけるだけで相手が昇天する(狂い死ぬ)のですね、わかります(ぉ
GM:破ァ! ってどこの寺生まれですか(
彩:いや、《クイックサポート》で《祝福》と魔獣化して《破壊神》すれば20近いダメージ出せますがね。
GM:回避することも出来ないんで、実は素手で殴るだけで相手は吹っ飛ぶんですけどね。イグノラント(*エキストラの旧約名称)こと史上最強のカキワリ達は。
彩:エキストラェ…。
嵐丸:至福のあまり絶頂死する、にわか信者の方々…彩ってば恐ろしい娘ッ!(白目
彩:あぁ、だから信仰増えないんだな、この現人神(違
竜実:現人神と聞くとフルーツな方が出てきそう。
彩:元ネタそれです。
GM:要は演出で勝てる相手、ということですね。それがただの人と、魔物の力を持つ半魔の差、ということを軽く認識してもらいつつ。
彩:らじゃー。

GM/ささら:「またまたそういう事言っちゃって。ちょっと自己評価低くない? ……ここはさ、やっぱ新しい服とかでイメチェンとかどうかな!」そんなあなたの事情など露知らず、彼女は笑顔を向けてきます。
彩:「いや、ささらの薦める服って露出多目だから恥ずかしいんだけど;」
GM/ささら:「彩の服がやたら露出低いんだってば! 夏なのにあーんな長いスカートとか! 暑くなかったの? アレさぁ」
彩:「風通しの良い生地で作ってあるから意外と涼しいんですよ、アレは」
GM/ささら:「ホントーかなー……」 そんな風に訝しげに君を見るささら。そう、その瞬間までは、いつもと同じような日常だった……。

 ───その時だった。
 突然非常ベルが鳴り響き、がらがらとあちこちにシャッターが降りて行く。
「こ、これ一体何が起きてるの?」
 困惑顔を見せる彼女同様、周囲の人間もざわめきだす。
 そこに混乱を加速させる一言が飛び出した。
「おい、入口のシャッターが閉まってるぞ!?」
 その声を皮切りに、店員に食いかかるもの、慌てて入口へと向かうもの……
 周囲の混乱は加速度的に広がっていく……



 DA《資産:閉鎖》《資産:破壊》が宣言されました。デパートを封鎖し、『群衆の冷静さ』を破壊します。
 DA《資産:法則》が宣言されました。ドミニオン内のエキストラは、《アレナ展開》中でもシーン内の事が知覚出来るようになります。


嵐丸:うげっ、《アレナ展開》がエキストラに効かない…だと…!?
竜実:なんてこったい。

彩:「(こ、これってまさか、ドミニオン!?)」
GM:そう、貴方が魔の感覚で感じ取った通りに、このデパートが一瞬でドミニオンへと隔絶されたようです。「あ、彩っ! ねぇ、逃げないと……! で、でもどこへ……?」
彩:「(と、とりあえず民衆を守らないと…!)」無動作で《アレナ展開》を使ってみます。
GM:あ、GMから軽く警告しておきます。
彩:お? 使った時点でダメ?
GM:《アレナ展開》は、メジャーアクションで行う代物なので、貴方そのまま使うと「何か思い切り変な事をして辺りの雰囲気を塗り替える」という事をする事になります。ぶっちゃけ、何も対策しないとヤバいです。
彩:ダメか…なら、このタイミングでのアレナはキャンセルで。
GM:同様に、メジャーで行うその他のアーツも人目を避けて使わないと大変なことになりますからご注意を。

嵐丸:まあ、そうなるかなぁ。友達の前でいきなり怪しい御札をばら撒いたり、ポーズ付けて「ぽどりあるすぺーす!」とか叫ぶような行動するんだろうし(笑)。
竜実:こんな時に何やってんの! というお叱りもらいそう…。

彩:「落ち着いてささら。こういう時こそ落ち着かないと…」若干の焦りを匂わせつつ取り繕ってる感じで。頭はかなり冷静です。
GM/ささら:「う、うん……で、でも……」冷静さをドミニオンアーツで破壊されているので大分落ちつきがありませんね。一応ちょっと待ってと言えば待ってくれるので、物陰にでもいって《アレナ展開》してみます?
彩:アレナはやめときますか。目を離すのこえぇ。
GM:了解です。
彩:「大丈夫、すぐ警察の人達が助けてくれるよ。だからじっと待ってよう?」
GM/ささら:「で、でも……こ、ここに居たくないよ。ど、どこか脱出できる場所とか、ないかな……?」
彩:「デパートだし、非常口くらいあるけど…どこだったかなぁ…? ちょっと地図で確認してみよう。たしかこっちにあったはずだよ」ささらの手を引きながら確認に行こうとしよう。
GM:そうやって貴女が記憶を張り巡らした、その時です。

 広い1階の吹き抜けへとささらと共に足を踏み入れたその時、天井付近から僅かに魔の気配を感じた。
 次の瞬間、吹き抜けの天井が砕かれ、瓦礫が降り注いでくる!


GM:……と言った所で引きとなります。
彩:了解です。ささらを抱きかかえてバックステッポウ!
GM:と、するのは後のシーンでお願いしますね(笑)。【SA:ささらと共に脱出する】を進呈します。
彩:了解、さぁ頑張ろうか。
GM:では、次のオープニングへと参りましょう。

▼絆/エゴの変化
彩:御堂ささらに絆[友情]を取得。




 Opening 02 【 法の番人は人手が足らず 】

シーンプレイヤー:嵐丸
GM:では、嵐丸さんのオープニングです。
嵐丸:ほーい。(人間性48→42)ぐはっ、6振った(笑)。
GM:おおっと、大分とばしてますね。
竜実:がっつり減りましたなあ。
彩:あと2で第一変異…嵐丸は初期人間性、かなり低いのね。
嵐丸:え、これくらい普通…(他PCのシートを見た)って、二人とも初期人間性が50オーバー?!
彩:オレはパッシブアーツ一つも習得してませんからねぇ。ハーミットもセレスチャルも人間性高いブラッドだし。
GM:パッシブがなくても、使う度に減っていきますからねぇ。
彩:嵐丸に長期戦は不利か〜。

▼警察庁資料編纂課

 警察庁死霊課は、表向きの姿に比べて非常に忙しい部署だ。
 人と魔が交わるこの街では、事件の発生しない日など無いのではないかと思ってしまうほどだ。
 ……故に、彼からの呼び出しは、大抵もって厄介な事件への招待状なのだ。
 そして今日もいつものように呼び出されて向かうと、難しい顔をした彼が迎えてきた。
「よく来てくれた。まずは、そこに掛けてくれ」
 そう言って手を下に向け、目前にある椅子に座るよう、手で示した。


GM:待ちかまえていたのは長沢 遼ですね。
嵐丸:はい、ではソファーにかけて事情を聞きます。
GM/長沢:「―――つい先ほどの事だ。大規模なアレナ展開の気配を察知した職員が現場に向かった所、デパート一つがまるまるドミニオンに取り込まれ、封鎖されていることが確認された。無論、その中には数百人の民間人がそのまま取り残されていると思われる」
嵐丸:「うわぁ…そりゃ大惨事。中の人の安否まではまだ分かってない?」
GM/長沢:「ああ、どうにも完全に隔絶されているらしい。反面、外から見ている民間人が騒ぎにならないのだが……だが、それも問題なんだが、その現場へとアレナを展開しながら戦って、向かっている魔物が二体、いるらしい。厄介事に厄介事が神輿を担いで突っ込んできた、といったところか……まったく、洒落にならんよ」そう言って長沢遼は額に手を当てます。
嵐丸:「…アレナを張ったのは、その魔物たちのどちらかってことでしょーか」
GM/長沢:「……どうにも、片方は誘われていそうな気配がある。可能性は高い。そこで、君には封鎖の解除、中の人間の解放、および可能ならば二者の争いの鎮静化。最後は手段は問わない。……出来るかね?」
嵐丸:「……もしかして、誘ってる方の魔物にもう一匹仲魔がいる、なんてことは…?」
GM/長沢:「無い、とは言い切れん。最大限の注意を払ってくれ。無論、君が引き受けてくれるなら、だが」
嵐丸:ため息つきつつ深々と頷いて「…事情はよ〜く理解しました。ところで長沢さん…」
GM/長沢:「……なんだね?」
嵐丸:「…いくら出します?」ずいっと身を乗り出して指をマネーマークに(笑)。
GM/長沢:「……こんな所でどうだ」 そういって君の目の前で指を上げていきます。
嵐丸:ニンマリ頷きます。「あ、それと一時的に国家権力を利用できるよう計らってもらえますかね。俺、一応は一般民間人のカテゴリだし」俺が警察官なら不要の手続きなんだけども(笑)。
GM/長沢:「ああ、わかったわかった。臨時だが、こいつを用意しておいた」警察手帳のようですね。あなたの顔写真も入っています。
嵐丸:「Sir,yes sir!! それでは“バイト刑事”、出動しまっす!」受け取ってピシッと敬礼します。
GM/長沢:「ああ、頼んだ。表の方は我々がなんとかしよう。中は、頼んだぞ」

嵐丸:さしあたってこんなところかな。…あ、ひとつ忘れてた。出動前に《超改造》使っても構いませんか?
GM:OKですよー。
嵐丸:了解です。機動装甲のアーマー値を3上げて、人間性42→37に…。
彩:OPなのに第一変異発生してるが大丈夫か?
嵐丸:…大丈夫だ、たぶん問題ない…おそらくきっと。
竜実:まだごまかせる範囲なので大丈夫ではないでしょうか。多分…。

GM:さて、シーンはもうちょっと続きます。
嵐丸:おぅ?
GM:その後、現場へと到達した貴方は展開されていたドミニオンに僅かな、少々怪しさも感じる隙間を見つけて潜り込み、中へと侵入することに成功しました。とはいえ、入って来たそこには人影がなく…否。手を繋ぎ、おずおずと歩いている人の影が二つありました。PC1組です。アクション何か起こしますか?
彩:こっちからはアクション無しで。登場扱いになりそうだし。
GM:変異とかに関しては、軽い変装をして誤魔化しておいてくださいねー。
嵐丸:「センサーに感有り…っとと!?」空中の“式機神”が光って知らせるんですが、人に見られるとまずいので慌てて消します。ちなみに、今のが変異演出兼ねてます。
GM:OK。では、貴方が慌てて光を消そうとしたその時、天井から僅かに魔の気配を感じると同時、いきなり天井が崩れて瓦礫が降り注いできます!
嵐丸:「ふう、これで…って、なんだぁ!?」

GM:と言った所でこちらもシーンを引きます。【SA:事件を解決する】を進呈します。
嵐丸:受領します。小石川正助の絆をエゴ【開発費を稼ぎたい】に変換。罪のロールもしたってことでいいですか?
GM:認めましょう。
嵐丸:あざーっす!
GM:では、そんな所でシーンを切ります。

▼絆/エゴの変化
嵐丸:小石川正助への絆[感銘]をエゴ【開発費を稼ぎたい】に変換。長沢遼に絆[ビジネス]を取得。




 Opening 03 【 美女は道化に-いざな-われ 】

シーンプレイヤー:竜実
GM:お待たせしました。竜実さんのオープニングとなります。
竜実:はいはいー。さて、人間性をば(人間性50→48)エコノミー発進っと。

▼池袋アレナ

 平和とは恒久的にあるものではない。
 一見穏やかな日々が紡がれていようとも、そこには平穏を侵そうとするもの、そしてそれを阻むものがいる。
 君は、世の平穏を侵すものを狩ることを生業とする狩人だ。
 君の平穏は長く続く事は無く、しかし、故に君の守るべき世界は平穏に守られているという自負もあるだろう。
 そして今日もまた君は諍いの中に身を投じる。
 相手は【ボマー・ザ・ジャグラー】。爆発に耽溺し、人々の嘆きを嘲弄する堕ちた者だ。
 アレナを使い、ビルからビルへと逃げる奴を追いかけるように、君は今日も人々の目の届かぬ場所で戦い続ける。
「キヒヒヒヒ! キミもしっつこいネ! 疲れナい? もっと自分をカイホウしようヨ!」
 此処まで何匹もの奴の配下を叩き潰してきた君へ、ゲタゲタと笑いながら奴が声をかけてくる。


GM:演出で何かカッコよく戦ってもOKですよ。コストも消費しなくてOK。
竜実:「うっとうしい奴。とっとと消えて」《死角なき技》で銘刀を飛ばす。
GM/ボマー:「オオットぉ!」にたにたした笑みを浮かべながら、もう何匹斬り捨てたかもわからない有象無象の異形達が、その刃を遮り、貫かれ果てていきます。
竜実:「…もうその壁は飽きたのよ…。うっさいから落ちなさいこのっ!」ボマーに接近して攻撃してみる。
GM/ボマー:「キミもサ、一人ボッチだロ? サービシイよなァ! 半端な半端なカワイソーな子! アヒャハハハハハ!」
竜実:「そうやって人の事、あざわらうんじゃないわよお!」
GM/ボマー:「ギャヒ!? ――――なぁんチャッテ!」ざくり、と貫いたかと思ったその瞬間、一気にボマーの身体が膨らみ、風船のように巨大になって破裂する!

 DA《資産:帰還門》《資産:破壊》が宣言されました。ボマーは退場し、デパートの天井を崩して貴方を落下させます。

竜実:「っんな!?」爆破されて戸惑いながら落ちるか…。
GM/ボマー:『HA−HAHAHA! ザーンネン! またお会いしマ、SHOW!』高らかに響く哄笑とともに、貴方はいくつもの天井を破り、そのまま一階まで落下する! 大きなロビーで天井が少なかった事もあり、1階まで落下した貴方の周囲はもうもうと埃が舞いあがって視界を遮り、詰み上がった瓦礫が周囲を囲んでいるようです。
竜実:「…つー、もう…」頭抑えつつ起き上がってみる。
GM:ふらつく頭を押さえながら周囲を見ると、舞いあがる埃の向こうに二つの人影が見えます。両方とも恐らく一般人のようですが……まだ、こちらには気づいていないようです。メタ的に言えば現状PC2は出てきてないので、PC1とその友人ですね。
竜実:「(人!? あれ、今確かアレナ張っているはずだから…)」とは言え、持ってる刀はしまいたい。
GM:OKですよー。要は、どんな風に登場するか、それともいったん隠れて騒ぎに駆けつけてきたという形にするか、とかです。
竜実:ちなみに、ハンドアウトからするとアレナは展開されている認識で大丈夫ですよね?
GM:勿論です。そして、PC1のオープニングで展開されたドミニオンアーツに関しても理解してOKです。
竜実:「(まんまと誘い込まれたか。さて…)」とりあえず、地べたに座って頭さすって落ちた振りします(落ちてるけどね)。
彩:こっちはささらに被さるように後ろに跳んだって感じですかね。
GM:その瞬間ですね。登場はまだなので人間性減らさなくてOKですよ。では、そんな所でシーンを切ります。

竜実:あと、エゴ取って良いかしら。
GM:どんな内容のエゴですか?
竜実:失われた過去への絆[懐古]をエゴ【自分を侮辱した相手を倒す】に。ボマーがあんな事言ったら、ねえ。
GM:自力のエゴ変換(*自発的な絆のエゴ化。GMの許可が必要)ですね、了解です。同時に【SA:ボマー・ザ・ジャグラーを倒す】を進呈します。
竜実:受け取ります。
嵐丸:あ、この卓は自力エゴ変換ありですか。
GM:OKですよー。
彩:シーン数自体はそう多くないのかな。
GM:ある程度しないと話になりませんというのもあります、が。カッコよく変えられるなら変えた方が素敵だと思うのが私です。
嵐丸:なるほどー、了解っす。
GM:では、そんな所で。

▼絆/エゴの変化
竜実:ボマーに絆[憎悪]を取得。失われた過去への絆[懐古]をエゴ【自分を侮辱した相手を倒す】に変更。



嵐丸:なんだろね、こいつ。地獄の道化師かな。
彩:ボマー系の道化師でしょうねぇ。でもこいつ、ドミネーターって感じがしないんだよなぁ。
GM:ドミネーター、NTで一気にこう、格が下がっちゃったから……。
彩:旧約の頃どんだけ強かったのよドミネーター。トリニティだとPC自体が結構強力な存在なのはわかるんだけど。
GM:そうですねぇ。一番有名なドミネーターこと、ドラキュラ伯爵を例にとりましょう。キャラクターの能力、高いと自慢できるのが10です。向こう、最大だと全能力が200を超えます。
彩:!? PCだと経験点数千キャラになるのか…。
GM:文字通り、「世界そのもの」を相手にしているような状態だった訳ですね。
彩:格落ち感は出る訳だ。
嵐丸:というか、そこまで地力がなくともドミネーターになれる世界になっちゃいましたしねぇ。
彩:“羽根”か。そしてインペイラー(*基本ルルブ掲載シナリオの敵役。色々な意味で小物)如き。
GM:“羽根”の底力がとんでもないってことですね。


 

■ミドルフェイズ■

 Middle 01 【 出遭いし半魔は互いを知らず 】

シーンプレイヤー:彩
▼デパート内

 偶然か必然か、互いを知らずに交差した3人の半魔。如何なる運命が此処から紡ぎだされるのか……。

GM:と言った所で、ここからミドルシーンに突入です。状況は先程のオープニングシーンから継続、軽くロールプレイを挟んでお互いの立ち位置……この人はちょっとあやしいとか、この人は今は警戒しておく、等を決めて下さい。登場は3人全員となります。

 現在の人間性:彩(54→50)、嵐丸(37→31)、竜実(48→44)

嵐丸:ぎゃあああ!? …えーと。ミドルの最初でいきなり人間性31です(笑)。
彩:嵐丸大丈夫だろうか…。
GM:マイナスになっても即落ちる訳じゃないですから……。
彩:とは言ってもですね、《神の導き》で再行動させると人間性を更に消費させる事になり…。
竜実:愛が欲しい…ですね。
彩:愛があっても最大12個しか経験点くれる分は振れないんです…。
嵐丸:大丈夫、人間性マイナス30越えても帰ってこられます理論上は(ガクブル)。
GM:人間性が減りに減ったなら、SAを意地でも達成すればいいと思います! 現在、もうもうと立ち込めていた埃がやっと収まり、お互いの姿が見えてきたところです。あわあわしている友達を抱えてバックステッポゥ! した女子高生と、なにやら痛そうにしている女子高生その2。それを現状、陰で見てるバイト警官ですね。
彩:とりあえず両方警戒かな。ささらの安全が優先だ。
GM:軽く35分くらいを目安にロールプレイをどうぞー、GMは見守ります。16時35分になったらイベントを起こしますね。

竜実:「あいたたた。もー、いきなり床ぬけないでよー…」とまあ、言っておこう。
嵐丸:「げほっ、げほげほっ…何だぁ?」煙をモロにかぶって咳き込んでます。
彩:「な、なに…何が起きたっての…?!」
GM:そんな所でお互いの視線が噛みあってしまった、といったところですかね。
彩:とりあえず、ささらを守りつつ警戒〜。
嵐丸:「…あ。えぇーと、君たち民間人かな? 避難してきたの、大丈夫ー?」と人畜無害そうに声をかけます。
彩:「あなたは…?」と嵐丸に。
竜実:「うー…って、あなた誰!?」同じく。
嵐丸:「あー、僕はこういう者です。このデパートで怪しげな人物を見かけたとの通報がありましたので…」と臨時で受け取った警察手帳を見せるよ。
彩:「警察官…ですか」手帳を見つつ。
嵐丸:実は大学生だから警官にしては若く見えるけどね(笑)。高校生のままだったら流石に無理だったなー(笑)。
竜実:「あー、警察の方なのね」とりあえず、嵐丸が持ってる手帳を確認しました。「(とは言え、このタイミングで警察か…)」
彩:「良かった…すぐに警察の人が来てくれて…(でも本当に普通の警察官なのかな…)」
GM/ささら:「け、警察さん……?」彩にしがみ付くように、怯えた様子の少女。
嵐丸:「君たち、全員学生さん? デパート内で何か怪しい人か物を見かけたりしなかったかな?」なるたけ穏やかな顔で問いかけますが。
彩:「わたしとこの、ささらは高校生です」ささらによしよししながら。
竜実:「…同じく、高校生よ」
GM/ささら:「…………」ぎゅっと彩の服の裾を掴みながら、背中に隠れるようにしてますね。
彩:「大丈夫だよ、ささら」手も握ってやろうか。
GM:握られたらぎゅっと握り返しますよ。
彩:よしよし、とりあえず大丈夫かな。
竜実:…仲がいいのね。羨ましいわ…」二人に聞こえないように。
彩:「それで、失礼ですがあなた方のお名前は? わたしは神谷彩と言います」
GM/ささら:「あ、あの……ささら、です……」
竜実:「え、ああ。私の名前は黒田竜実よ。ここは一蓮托生と言う事で、よろしく頼むわ」
嵐丸:「手帳にも書いてあるけど、警察庁所属の鋼といいます。非常事態こそ慌てず騒がず冷静に、怪我しないよう頑張っていきましょう(怯えてる子と、なだめてる友達はまぁ普通かな。あっちの子は無愛想な感じだけど、人見知りするタイプなのかも?)」と、内心で呟きつつ。
GM:では、そんな所で…

『HO−HOHO! 聞こえるカイ? HEEEEEROOOOO!』

 話している最中、高らかにどこからともなく人を苛立たせるような哄笑とともに声が響き渡った。

『聞こえてル? 聞こえてるよネ? さサ、ゲームといこウじゃないカ! ボクちんを見つけられるカナ? カナ?』

 からかうような声が響く度に、人々の混乱も加速度的に増しているようだ。
 声の主はまるでそれが見えているかのように一度溜めを作ると、

『賞品は此処の人間のイノチ! 失敗しタら? 罰ゲェエエエム! Deaaaaaath!

 ギャハ、ギャハと笑い声を響かせながら、声はそれっきり聞こえなくなった。


竜実:「(こいつ…!)」緊張した。
彩:「(まさか、このドミニオンのドミネーター!? なんて事を…!)」
嵐丸:一瞬、剣呑な目つきになって舌打ちします。「道化師タイプかよ…サイアク」
竜実:「…タイプ?」

GM:さてさて、お互い敵を認識したところで、一旦シーンを切りますね。絆、エゴ等申請ありますか?
竜実:エゴ[寂しさを埋めたい]で罪を取得。彩に[羨望]で絆を取りたいのです。嵐丸にはエゴ【疑心】で取りたいと思います。
GM:OKですー。PC間絆も忘れないでネ!
彩:じゃあ竜実に[警戒]で。
嵐丸:神谷さんに絆を取ります。関係は[庇護]で。黒田さんへの絆は…[興味]にしておきます。
竜実:おおう、何か竜実がとげとげしてる気がする…。
GM:なぁに、それを変更出来るのが魔獣の絆のいいところ。
彩:ダンピールだからツンツンしちゃうのは致し方ないかと。
嵐丸:プレイヤーさん、ツンデレですよ、ツンデレ!(違
GM:さて、ではシーン切りますよー。

▼絆/エゴの変化
彩:竜実に絆[警戒]を取得。
嵐丸:彩に絆[庇護]、竜実に絆[興味]を取得。
竜実:彩に絆[羨望]を取得。嵐丸に絆[疑心]を取得、即エゴ【嵐丸への疑心】に変換。




 Middle 02 【 疑いながらも手を取り合って 】

シーンプレイヤー:彩
▼デパート内

GM:ここから「なんちゃってFS判定」です。便宜上ラウンド進行ですが、全員が行動するごとに1シーン経過したものとして、その度に人間性を減らしてもらいます。

▼名称:脱出しよう!
 クリアに必要な進行度:10
 判定は出口を探す為に周囲を探す為の【感情基本値】、情報を携帯や看板などから探す為の【技術基本値】、
 またはパニックになっている人を落ち着かせて話を聞く為の【社会基本値】で、
 目標値は[12]となります。

▼名称:ボマーを探せ!
 クリアに必要な進行度:30
 判定は相手の位置を捜索する為の【技術基本値】、または相手の性格から位置を推察する為の【感情基本値】です。
 目標値は[12]となります。


GM:ただし、ここで注意が一つ。【名称:脱出しよう!】に関してはハズレルートです。クリアしても外に出られる訳ではありません。外に出ようとしない事が考えられないキャラの為の選択肢となります。つまり「出られないんだから何とかして原因をどうにかしに行かなきゃ」と、意志を決定する為のFS判定ですね。では、行動値順にどちらの判定を行うかを宣言し、判定をお願いします。判らない事はありますか?
彩:う〜む、自分にはつらいな。とりあえず、人間性減らそう。
GM:登場は全員なので、容赦なくゴリゴリとどうぞ。
竜実:わーすーれーてーたー。

 現在の人間性:彩(50→49)、嵐丸(31→30)、竜実(44→42)

彩:OKOK。
嵐丸:ほっ(安堵)。
竜実:相当抑えてるな、こりゃ…。
GM:今回は皆安定ですね。
彩:さぁて、ボマーを探したいところではあるけど。ささらの安全の確保もこいつには必要かと思うが…。
竜実:とっかかりで、まず自分からやりますか。一応【技術】が8ですし。恨みありますし。
彩:それじゃ彩は待機で…あ、そうだもう一つ聞かないと。これって情報収集判定扱いになりますか?
GM:そうですねぇ、【技術基本値】の方はどちらも情報収集判定とします。
彩:了解です。
竜実:【感情】判定の場合は、情報収集にならないわけですね。
GM:んー……悩んだ時はPL有利。【感情】もOKとしましょう。
嵐丸:おお、太っ腹!
竜実:ありがたやー。
彩:まぁ財産点使えると解っただけでもかなり有利だ。とりあえず彩は一旦待機、竜実に突撃隊長を任せよう。

嵐丸:ところで《ワンモアチャンス》などの扱いはどうなります?
GM:《ワンモアチャンス》はー、ラウンド1回なので、シーン中1回ですね、今回に限っては。
彩:そういえば使って大丈夫なんだろうか。
嵐丸:使ったら相手にバレます?
GM:大きく問題になるのはメジャーアクションで使うアーツ。マイナーで使うものは多少のごまかしが必要。他は基本的には大丈夫ですが、結果的に何か人外の行動を行った場合は大分あやしまれる、といったところで。
嵐丸:了解です。
彩:要はメインプロセスを行わなければ大きな問題は無いってとこかな。
GM:素手パンチ+《アタックアシスト》で鉄の扉を吹き飛ばす、とか。出来るんですが、ちょっと人類として(笑)。
竜実:何それ怖い。
彩:まぁパンチした方は疑われますよね。
嵐丸:見た目であからさまに怪しいのはそりゃアウトですよねー!(笑)

 現在の進行度: 脱出しよう!・0 ボマーを探せ!・0

竜実:では早速判定へ、よろしいでしょうか。
GM:どうぞ。どちらの何を判定しますか?
竜実:ボマーを探せ!に【技術】で、という事で。
GM:はい。ではどうぞ。
竜実:(ころころ)低いなあ…達成値13。
彩:なに、まだ序盤ですし。
GM:+1なので進行度に+1ですね。

 現在の進行度: 脱出しよう!・0 ボマーを探せ!・1

GM:まだまだこれから。出目も低かったですしね。次の方、嵐丸さんどうぞ。
嵐丸:スマホに偽装した“式機神”操作端末でナノマシンから情報収集します。
GM:どうぞ。指定は何ですか?
嵐丸:ボマーを探せ! で【技術】お願いします。
GM:はい、了解です。ではどうぞ!
嵐丸:(ころころ)おっし、そこそこいった。達成値19。
彩:一気に行きましたね…。
GM:文句なしの進行度+4。クリティカルには流石に届きませんでしたが、届くなら人間性がヤバい証拠なのでこれはこれで。

 現在の進行度: 脱出しよう!・0 ボマーを探せ!・5

GM:進行度が5に到達したので、イベントの発生です。
彩:お。
竜実:イベントだー。
嵐丸:な、なんだろー?

▼向かえ最上階
 相手の性格、知り得る限りの情報を集め考えるに、相手は右往左往する相手を見下ろして楽しむような奴だろう。
 ならば、目指すは最上階か警備室。どうやらどちらも上にあるらしい。そこに奴が居るはずだ。

 進行に必要な能力値が体力勝負な【肉体基本値】、頭を使った【感情基本値】に変更され、目標値が[10]になります。


GM:また、どちらも情報収集から外れますね。体力勝負なところがあるので。
彩:了解です。
竜実:お、おおお。
GM:これはボマーを探せ! のFS判定のみの変更です。
彩:目標が10に落ちるならまだやれるか。
嵐丸:体力と感情……うぅっ、すまん昔痛めた膝が…ッ!(←【技術】特化のため【肉体】も【感情】も低い)
GM:罪を使ってブーストしてもいいのよ(GMからのお誘い
嵐丸:だが断る(きっぱり)。

GM:では、待機していた彩。どうぞ。
彩:「(全く、一般人巻き込んでまで事件を起こすなんてね。こんな魔物、我が神のもとに成敗させてもらうわ!!)」ボマーを探せ! を【感情】で。(ころころ)達成値14。
竜実:良い感じですな。
彩:うむ。
GM:進行度に+2。これでOKですか?
彩:OKです。ワンモアしてもそうそう上がらん。

 現在の進行度: 脱出しよう!・0 ボマーを探せ!・7

GM:あ。置いて行かないなら、ささらちゃんは一緒に着いてきますのでそのつもりで。
彩:了解、置いてく気も無いけど。
嵐丸:演出としては、黒田さんがボマーの逃げた方向を告げて、嵐丸がセンサーでデパート内を走査、神谷さんがそこから当たりを付ける感じかな?
GM:ですね。そんな感じでロールプレイ交えながらやっていきましょう。それと嵐丸くん。キミがギアを召喚して動けば判定の達成値に+5してもいいのよ?(悪魔のささやき
嵐丸:即正体バレちゃうじゃないですか、ヤダー!!(笑)
GM:魔物の力を振るえば楽勝だけれど一般人の前ではそれが使えない、その葛藤に悩んで下さい。是非(笑)。

彩:「警備員室と最上階へのルートは…たしかあっちだったはず!」
嵐丸:「マップはダウンロードしたから案内頼むよ、でも前に出たり離れたらダメだぞー!」と言いつつ早足で向かおう。
竜実:「ありがとね。ところで、鋼さんは不審者を捜しに来たって言ってたけど、その人に『資料』でも持ちだされたのかしら?」追いかけながら。
嵐丸:「へっ? あーいやいや、何でも危険物抱えたテロリストの疑いがあるとか何とか…っと、こいつはオフレコで」

▼絆/エゴの変化
 なし。




 Middle 03 【 閉ざされし檻を上へ上へと 】

シーンプレイヤー:嵐丸
▼デパート内

GM:では、お話を続けてもらいながら第2ラウンド。人間性減少のチャンスですよチャンス!

 現在の人間性:彩(49→44)、嵐丸(30→28)、竜実(42→37)

嵐丸:まあまあかな。
竜実:第一変異突入…。
GM:うふふ、皆減ってきましたね。竜実ちゃんも変異発生ですね。
嵐丸:黒田さんの変異は…聖痕-スティグマ-ですか。
GM:そうですね。腕とか、お腹とかに刺青っぽい文様が浮かび始めた頃でしょうか。まだ少ないものですが。冬ですからまだまだ隠せる範囲ですね。
嵐丸:3つを越えると殺戮者になるんですね、わかり(ry
彩:ついでにエゴ[夜の世界の調和を保ちたい]で罪ください。
GM:はーい。シーン終了扱いなので罪どうぞ。

竜実:「(…! 少々荒げ過ぎたか…)」出てきた聖痕を裾などを伸ばして隠す。
嵐丸:「? 怪我でもしてるのかい? 応急手当を…」と声をかけます。
竜実:「別に、何でもないわ。そんな事より追いましょう」
彩:「えぇ、あの変なのをとっちめてあげないとです」
嵐丸:「わかった、けど無理しちゃ駄目だよ!」と急き立てられて走ります。
GM/ささら:「と、とっちめ……!? 彩、危ないよっ!」ひしっ。
彩:「大丈夫、そこまで荒事する訳じゃないよ」
GM/ささら:「け、警察の人に任せようよ……」
彩:「警察のお仕事を助けるのも、一般人の務めだよ? 出口を抑えるとか、それくらいに止めておきますって」
竜実:「…まあ良いんじゃない。任せちゃいましょう。そこの人に」嵐丸を指して。
彩:「直接とっちめるのはお任せするとして、そのサポートくらいは務めさせてもらいます」
GM:では、【行動値】13の彩からどうぞ。
彩:ボマー探索を【感情】で(ころころ)達成値11。進行はしたし、まぁOKかな。
GM:出目がちょっと振るいませんな、とはいえ成功。どんどん進行度が増えていきます。

 現在の進行度: 脱出しよう!・0 ボマーを探せ!・8

嵐丸:ところで、《アレナ展開》の異常については俺たちも気づいてていいんでしょうか?
GM:大丈夫です。何せ現状、アレナというかドミニオンの中に取り込まれているにも関わらず、目の前のただの一般人(推定)が平然と動いていますから。うち二人が実は人間じゃないっていうのは置いておいて。
彩:一応、人間っちゃ「種別:人間」なんですが(笑)。
嵐丸:その時点で「アレナが異常」か「目の前の三人全部が異常」かのどちらかになるわけですね。
GM:ですね。もっともDA《資産:法則》を感知出来るので、弄られている事は理解できますよ。
嵐丸:了解です。

GM:では次、竜実。
竜実:ボマー探すために【肉体】でいってみよー。(ころころ)5・1…1のダイスを《呪われし美貌》で振り直し(いっころ)3で、占めて達成値16となります。
GM:進行度が+4で12。

 現在の進行度: 脱出しよう!・0 ボマーを探せ!・12

GM:イベントが更に発生です。

▼往く手を遮る鋼の壁
 上へ上へと進んでいくと、突然轟音とともにシャッターが降りていく。
 こちらの侵攻を阻もうと言うのか、それとも右往左往するこちらを見て嘲笑う為か……。
 すぐそこが警備室の筈なのに、その道を厚く硬い鉄の壁が遮っている。
 
 判定が他の道を探す為の【技術基本値】、または【感情基本値】になり、目標値が[12]になります。
 ただし、魔物の力を使う、《魔獣化》する等をすると判定無しで進行度が[15]まで上昇します。


GM:と言う訳で、判定値の変更、及び難易度の上昇です。
竜実:「と、到着してこれ、なの…?」シャッター…。
彩:「どこかにシャッターが開いてて通れる道は…」

GM:……ブチ壊しても、いいのよ?
彩:自力じゃブチ壊せないので…。
GM:いえ、貴方でも自分に《破壊神》を使ったり、《魔獣化》すれば壊れるレベルです。軍事基地の隔壁じゃあないんです。
彩:まぁそう返されるとは思ってました。あ、そうだ一つ質問。《クイックサポート》でメインプロセス増やした場合、進行度増やす判定できますかね?
GM:可能ですね。
彩:よし、いざとなったらそれで増やそう。
GM:シーン区切りでもあるので、なんと毎ラウンド使用出来ますよ。コストはGM見なかった事にする(笑)。
彩:人間性がマッハなので乱発する気はありませぬ(笑)。
嵐丸:質問。装備品の「アクセスコード」でハッキングして開ける、とかはどうなるでしょう?
GM:ほう。
彩:ハッキングできる施設あるのか?
GM:いいですね。可能です。ただちょっと怪しまれるかもなーといったところですね。何せちょっと、壁とか壊して配線むき出しにするとかしないといけないので(笑)。
竜実:アクセスできる場所を解体すれば良いじゃないとか思ってしまった…。
GM:端末が近くに無いか見つけるかの判定ならば、目標値8の【技術】【感情】【加護】判定といったところですね。
彩:そのアクセスポイントが近くにあるかどうかわからないってとこですかね。
嵐丸:その判定は進行判定になりますか?
GM:端末発見は別判定になりますが、ハッキングして開ける判定自体はアクセスコードによる情報収集として、進行判定扱いです。
彩:なら、このイニシアチブで《クイックサポート》、自分のメインプロセスを一回増やします。
GM:では、増えたイニシアチブで判定をどうぞ。
嵐丸:目標値が変化しないなら、普通に進行判定したほうがマシかもしれない…(笑)
GM:んー、そうですね。魔物の力を使ったアイテムですが、そんな強いものでもないですし。アクセスコード使うなら、+2くらいはしていいですよ。
嵐丸:ふむ、それなら意味はあるかな。

彩:それじゃ、自分が端末探しますね。
嵐丸:お願いします。「うーん、どこかにアクセス可能な端末でもあればな…」きょろきょろ。
彩:端末探しを【加護】で(ころころ)達成値12。「あ、あの端末ならアクセスできるのでは?」指差し。
GM:では、まるで何かに導かれるように振りむいた瞬間、彩の目の前にアクセスできそうな端末が。
彩:「ここの端末からならアクセスできるのではないでしょうか」そして変異が一段進行する。高木姫の絆をエゴ[ささらは傷つけさせない!]に。
GM:変異発生も合わせてどうぞー。
彩:変異は[後光が差す]なので、ちょっと明るくなったくらいかな。
GM:そうですね。まだ真っ暗なところにいかなければ判らない程度です。
竜実:「運がいいわねえ。って、少し明るくなった様な…」
彩:「気、気のせいじゃないですかね?;(ヤバ…少し力が抑えられなくなってるかも;)」
嵐丸:「…お? おー、でかした!」嬉々として端末に駆け寄り、スマホ型制御装置からコードを伸ばして繋ぎます。で、アクセスコード使用。人間性26に。(ころころ)うぉ、出目11でクリティカル!? 達成値43ですね(笑)。
彩:おぉ、クリティカル!
GM:おおう、一気にきましたね、まさかの進行度+6……!

 現在の進行度: 脱出しよう!・0 ボマーを探せ!・18

彩:15を超えられればいいかと思ってたが結構楽になったな。
GM:そしてまたしてもイベントです。なんだこのラウンド、さくさくすぎる。

▼アカイヘヤ
 往く手を遮る幾つものシャッターを迂回し、超えてついに警備室の前までたどり着いた。
 ボマーが居る可能性のある場所ではあるが、それにしては妙に、いや異常に気配が薄い。
 外れかと軽い落胆を覚えつつも扉に手を伸ばした瞬間、軽い音を響かせてゆっくりとドアが開いて行く。
 モニターの光すらもなく真っ暗な部屋に廊下からの光が差し込むと、中の様子が目に入ってきた。


 赤

 赤 
 赤       
 
 赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤   

 視界に飛び込んできたのは一面の赤。それは鉄の匂いを湛えた、まさに惨劇の現場であった。



嵐丸:「! …ッ、見るな!」部屋の惨状に一瞬硬直し、我に返って女子三人組の視界を塞ごうとします。でも嵐丸は体格が並以下なので見る人は見えてOK(笑)
彩:ささらの目は隠すけど、自分はしっかり見てしまいましょう。
GM:さて、隠そうとした彩さん。女性3人と思っていた嵐丸さん。
嵐丸:はい? …嫌な予感(笑)。
GM:ふと気が付くと、彩の背後に隠れるようについて着た筈のささらが居ません。
彩:……え? 《帰還門》でも使われた…のか…?
嵐丸:「…って、おい。もう一人の彼女は?」慌てて辺りを見回します。
彩:「あれ…ささら?!」
竜実:「あの子、どこ行ったのよ?」彩さんに聞いてみようかな。
彩:「そんな…今の今まで手を繋いでたはずなのに!」
GM:NPCを一人連れて行く《帰還門》って便利ですね。DA《帰還門》の宣言です。
彩:やっぱ《帰還門》か!!
GM:先程まで握られていた筈のその手には、くたびれた人形が握られていますね。
嵐丸:えっと。DA使われたことは気づいてOK?
GM:OKです。全員把握しちゃってください。
竜実:「…やられたわね」
彩:「そんな…ささら…!!」
嵐丸:「…攫われた。今の一瞬で?」
GM:さて、中に入ります、か?
彩:「はやく…探さないと…これ以上怖い目になんて合わせられない…!!」
嵐丸:周辺に警戒しつつ部屋を見てみます。
GM:では覗き込んだ嵐丸。
嵐丸:はーい。
GM:開いた扉から部屋の中に差し込む明かりに、真っ暗な室内が僅かに浮かびあがります。そこには、引き裂かれ、ぼろきれのようになった警備員の亡骸、そしてそこから吹き出て散ったであろう大量の血痕が見てとれます。
彩:なんという惨劇。
嵐丸:「う…ッ」口元を押さえて。
竜実:「何か見えたの?」覗いた嵐丸に聞いてみるけど…。
彩:「鋼さん…なにが…?」
嵐丸:「死体…たぶん警備員だと思う。君たちは見ないほうがいい…」青い顔でそう言う。
彩:「そんな……」
竜実:「そう…。アイツ、やってくれるじゃないの…!」

 そうやって部屋の中を覗き続けていたその時、突然スイッチが入ったかのようにモニターが一斉に点灯する。
 まちまちに辺りの光景を映しては消え、最後に一つのモニターだけが残ると部屋に哄笑が響き渡る。

『Heeeellooooo! Ms.Heeeeeroooo!』

 残ったモニター一面に大きくボマーの顔が映し出された。


嵐丸:「これが奴のやり口ってわけか。…少し、許せないな…」呟いてギリっと奥歯を噛む。
彩:「許さない…絶対に……!」手を強く握りしめます!

嵐丸:ここで自主エゴ化してよろしいですか?
GM:OKです。
嵐丸:では、長沢への絆をエゴ[悪党を退治したい]に変換します。罪ももらってOK?
GM:そこはどういうロールをしたかの申請を、で。
嵐丸:ロールは今さっきのセリフでどないでしょ?
GM:OKです。罪をどうぞ。
嵐丸:うい。
彩:こっちはボマーに絆取っておきます。内容は[許されざる敵]で。

『ンー? ヘロー? モシモーシ?』

 ボマーはおどけるように向こうのモニターをこんこんとノックしている。

『YO−YO−YO! 見てるカイ? 見えてるカイ?』

 そう言って画面からボマーが退くと、そこはドミニオンによって歪んだ空の見える屋上。
 そして背後に縛りあげられ、気絶しているように見えるささらの姿があった。


彩:「!! ささら!!」
竜実:「あそこか…。今度は逃がさないわよ…」
彩:「あなた、ささらに何をした!!」
GM/ボマー:『ソッチがボクちん見つけてくれないカラ、ゲストダヨ! タノシイネ! ユカイダネ?』再びカメラへと入って来たボマーが、おどけた様子でひょこひょこと、ささらの周囲を飛び跳ねる。『早く来てくれないトー…… ゲストと遊んじゃうゾ?』そう言うと共に再び耳障りな哄笑を上げ、モニターが破裂するように火を噴き上げた!

 DA《資産:告死》が宣言されました。残り5ターン以内にクライマックスに突入出来なかった場合、ささらは死亡します。

GM:やりたい事、あります? この辺でちょっとお互いに疑惑を覚えて見るとか、ギスギスしてみるとか。
彩:堕落判定言われるほどのレベルで怒りに燃えても良いですか? ついでに絆と罪の申請よろし?
GM:実は本来、罪とか絆とかその手の申請はシーン終了時なのです。
嵐丸:ああ、そういえばそうでしたか。すみません。
GM:まぁ、やりやすいので途中でもやってますが。堕落判定は構いません。絆の数によっては暴走状態に陥りますが、覚悟は有りますかな?
嵐丸:げふ(笑)。
彩:今、絆4つで目標10だっけ…。
GM:自発的にエゴった分や、人間性減少で減った分、きちんと把握しておいてくださいねー。
彩:まずボマーに絆[殺意]を取得で、エゴ【ささらは傷つけさせない】で罪をください。
GM:どちらも大丈夫ですね。では取得しておいてください。
彩:ありがとうです。

嵐丸:「時間制限付きのゲームってわけか…ふざけやがって」
彩:「あいつ……絶対に倒す……ささらに手を出した事、地獄で後悔させてあげます…」
嵐丸:と、ここで女子二人のセリフを聞きとがめ、眉根を寄せる。「あー…友達さらわれて燃えてるとこを悪いんだけども。倒すとか逃がさないとか、普通の女子高生にしては物騒すぎないかな?」
彩:「そうかも知れませんが…友達を危険に曝されて黙ってられる程、温厚じゃありません…!」
竜実:「…じゃあ、ネタばらし、しましょ? 決戦に行く前に」
嵐丸:「特にそっちの…黒田さんだっけ。“今度は逃がさない”ってどういう意味か聞いてもいいかなーって」
竜実:「…そのままの意味よ。隠す事はなにも無い。あなたも“その手の人”なんでしょ?」
嵐丸:しばし探るように見つめて「いわゆる《資料編纂課》絡みってやつですが。そっちは…あのふざけたピエロと、個人的なお知り合い? それも比較的敵対的な」
竜実:「…許せない、非常に不愉快な敵。それだけよ。…だから、この手で滅するのよ」
嵐丸:「で、そっちの神谷さんは…」資料編纂課、の単語に反応するか見てみる。
彩:「すみません、あまり問答で時間を潰す余裕は今のわたしにはありません」
嵐丸:「あー、そうだね。早く助けないと。でもあまり無茶はしないようにね?」
彩:「ただ一つ、『死霊課』という存在を知っている、とだけは言っておきます」
嵐丸:「…つまるところ、ここに居る三人ともパンピーじゃないと。まぁ、それだけわかれば今は十分か」
竜実:「この状況で落ちつけるのがいれば大抵普通じゃない、ってとこね」
彩:「行きましょう、どちらにせよ時間はあまりないです」

嵐丸:あんまり葛藤にならなかった気もするけど、これでアーツ関係は解禁になるのかしら(笑)。
彩:いやぁ、ここで振り切る切っ掛けが用意されるとは思わなかった。
GM:解禁というか、こちらでは元々禁止してませんよ?
嵐丸:ええまーそうですけどねっ(笑)。
GM:ただ、アンノウンマンを連れて行ったお陰で結果として丁度このタイミングで解禁になった感じですねー。
竜実:ま、良いんじゃないでしょうか。
GM:さて、ではやりきったならシーン変えて大丈夫ですかな?
彩:こっちは大丈夫です。
竜実:ああと、エゴ【自分を侮辱した相手を倒す】で罪くださいな。
GM:はい、エゴロール申請受諾します。罪をどうぞ。
嵐丸:ボマーへの絆を取得します。関係は[嫌悪]で。
GM:はーい、受諾します。では、シーン切りますよー。
彩:了解。クライマックスまでにもう一個欲しいね、罪。

▼絆/エゴの変化
彩:高木姫への絆[恐怖]をエゴ【ささらは傷つけさせない!】に変換。ボマーへの絆[殺意]を取得。
嵐丸:長沢遼への絆[ビジネス]をエゴ【悪党を退治したい】に変換。ボマーへの絆[嫌悪]を取得。
竜実:ボマーへの絆[憎悪]をエゴ【ボマーへの憎悪】に変換。




 Middle 04 【 蠢く壁を蹴散らして 】

シーンプレイヤー:竜実
▼デパート内

GM:第3ラウンド開始という事で、人間性の減少をどうぞ。

 現在の人間性:彩(39→33)、嵐丸(26→20)、竜実(34→28)

嵐丸:…なんじゃこりゃあああ!?(一同爆笑)
GM:変異第二段階にいらっしゃーい(笑)。
彩:相当頭に来てるなこれ(笑)。そして嵐丸、第二変異だ(笑)。
竜実:ブースト掛かってますな…。
GM:いやぁ、凄いですなこりゃ。
嵐丸:そして今の人間性低下により、ボマーへの絆を速攻でエゴ化します(笑)。内容は【悪党を潰したい】で。
GM:ガンガンいってくださいな! さて、判定はー進行に必要な能力値が体力勝負な【肉体基本値】、頭を使った【感情基本値】に変更され、目標値が[10]。戻ってますね。ではトップ。怒りに燃える彩ちゃん。どうぞー。
彩:10ならまだ楽かねぇ。捜索で【感情】、(ころころ)うむ、腐ってはいないな。達成値13。
GM:おおー、丁度20ですね。

 現在の進行度: 脱出しよう!・0 ボマーを探せ!・20

彩:お、進んだ。
GM:では、ぴったりイベント進行です。

▼襲いかかるは死したるモノ

 屋上へと続く道を突き進んでいると、ゆらりと道を塞ぐようにいくつもの影が現れる。
 いびつに歪んだシルエットに操り人形のような動きをする異形達。
 『それ』は、かつてはこの場所を守ってきた警備員であり、
 今や呪われた命に縛られた怪物たちであった。
 その哀れな操り人形達が、君たちにむけ牙を剥き、襲いかかってくる!

 道を塞ぐクラードをどうにかするまで進行度を進めることが出来ません。
 クラードを何とかする場合、まず【技術基本値】または【感情基本値】で対策手段の発見。
 目標値は[12]となります。
 次に【肉体基本値】【技術基本値】または【加護基本値】のいずれかで解決します。
 この目標値は[15]となります。
 失敗しても何度も挑戦は可能ですが、1ラウンド(=1シーン)経つごとに【FP】に2d6のロスを受けます。


彩:よし、このシーンも《クイックサポート》使おう。
GM:……が。所詮クラードなので、人の振りしなくていいとわかった現状ですとー……、
彩:竜実さん、まずは対抗手段の発見オナシャス!
竜実:【技術】で振ってみまーす。
嵐丸:いや、まずは最後までGMの説明を聞かせてくださいな(笑)。
GM:言わせて下さい(笑)。
彩:あ、ごめんなさい。
竜実:どうぞどうぞ。
GM:魔獣化ないし、アーツの影響を受ける攻撃をした場合。【FP】3とか、そんなクラードって\指先一つでダウンさ〜♪/ ……ですよね。
彩:ですねぇ。この子ですら素手で3+1d6ダメージですし。
GM:よって、その手の事をして蹴散らす、と行動を使って宣言した場合、一発でこのイベントはクリアできます。人間の振りしてる状態だったら、こんな雑魚相手にわざわざまだるっこしい事をしなきゃいけないことに、人に依っては【破壊したい】とかのエゴを刺激されまくって楽しい事になっていたのですが……無念。
嵐丸:そうですねぇ。もうしばらく葛藤ロールが続くと思ってたら(笑)。

彩:周囲に人の気配が無いってのはわかっていい?
GM:ああ、上層部で生き残っている人間は、最早居ないでしょう。居たら襲われてます。こいつらに。
彩:ですよねぇ。
竜実:生き残りはささらだけなのか…。
彩:上の方にいるって意味ではそうでしょうね。
GM:あ、上層部にいないだけで、下には勿論いますよ。
彩:パニック状態で被害広がってそうですけどね。地味に嫌な世界律だし。
GM:ええ。イベント次第ではもちょっと被害が広がっていたんですが。スルーされちゃいました。残念。
彩:収める事もしてないからトントンですよ。
竜実:あぶねーですな。
嵐丸:さて、誰がやりましょう?
彩:さすがに《クイックサポート》使ってまで自分がやるシーンではないですなぁ。

GM:さて、この雑魚を吹き飛ばす役目を負うのは誰ですか?
嵐丸:んー、まずは俺がやりましょうか?
彩:そうですねぇ、次の判定値が判らないから、バランスがいい竜実さんは取っておきたい感じ。
GM:あ。判定自体は変更されてません。今の内に。このイベントは「クリアするまで進行度が上昇しない」イベントなので。
彩:つまり、【技術】か【肉体】かってことか。なら【技術】が10かつクリティカル値10の嵐丸さんは温存すべきと。
GM:いえ、【肉体】及び【感情】で10ですね。上に駆け上がるだけなので……!
彩:なら嵐丸さんに蹴散らしてもらうか。
竜実:お願いしますー。
嵐丸:ウイ、了解。「じゃ、わかったところで最短ルートでの攻略目指すとしますか。サマもチート技もガンガン使っちゃうぜ〜」ニヤリと笑うと、周辺がナノマシンの放つ淡い光に包まれる。「“式機神”攻撃モード。…殲滅しろ、火之迦具土神-ホノカグツチ-」散布されたナノマシンが赤熱し、死者の群れを焼き尽くす。判定はいります?
GM:自動成功です。冒涜されていた死者達が、貴方の攻撃であっという間に火葬されていきます。
彩:さよならエキストラ。
竜実:奈無ー。
嵐丸:「…とりあえず、ざっとこんなもんで」
彩:「せめて来世の幸福を…」お祈りもそこそこに駆け出します。
GM:では、判定は変わらず。次の方どうぞ!
竜実:【肉体】で振ってみます(ころころ)5・2か。2のダイスを《呪わしき美貌》で振り直し。
GM:おおっと?
竜実:(いっころ)3で達成値15。
GM:進行度が+3です。シーン1回だから結構使い放題だなぁ。
竜実:FS判定が1シーンごとが大きいですね。
嵐丸:人間性減少もマッハだけどね!(笑)

 現在の進行度: 脱出しよう!・0 ボマーを探せ!・23

GM:では、次どうぞ!
彩:イベントは無しか。
GM:まだまだです。
彩:どうしよ、一気に進めとく? 2回くらいなら使う余裕はあると思うけど。
嵐丸:うーん、シーンには余裕あるから罪をもう少し稼ぎたい気も?
彩:あと4シーンだっけ。確かに余裕はあるか。
GM:ふふふ、どうします? GM予想以上に余裕があってどうしようって気持ちです(笑)。
彩:メインプロセス増やす技は強いね。竜実さんもここは終了で良いですかね?
竜実:終了ですね。
彩:OK。GM、このシーンは終了で。

▼絆/エゴの変化
嵐丸:ボマーへの絆[嫌悪]をエゴ[悪党を潰したい]に変換。




 Middle 05 【 檻の上まで登り切り 】

シーンプレイヤー:彩
▼デパート内

GM:ではでは、第4ラウンド。人間性減少をどうぞ。

 現在の人間性:彩(33→29)、嵐丸(20→19)、竜実(25→21)

彩:30切ったな。
嵐丸:お、今度は低い。
GM:次のシーンにいったら、もう一人第二段階にいきそうですね。さて。では、まずは彩さん。
彩:【肉体】か【感情】で目標10ですよね?
GM:はい。
彩:探索を【感情】で(ころころ)達成値10…。
GM:ぴったり成功で進行度+1、イベントはまだありません。
彩:いいや、ワンモアしない。失敗の方が怖い。
嵐丸:ですね。俺はファンブルの可能性が他より高いし(笑)。

 現在の進行度: 脱出しよう!・0 ボマーを探せ!・24

GM:では、次は竜実さん。
竜実:お先振ります。【肉体】で(ころころ)達成値13、このままで。
GM:進行度+2ですね。

 現在の進行度: 脱出しよう!・0 ボマーを探せ!・26

彩:あと4か。意外と早く埋まった。
GM:さて、では……イベントというか、シーンが進行します。

▼絆/エゴの変化
 なし。



 

■クライマックスフェイズ■

 Climax 【 かくて半魔は道化を追い詰め 】

シーンプレイヤー:彩
▼屋上への扉

 長い階段や廊下、数々の妨害を潜り抜け、ついに屋上へと抜ける扉へとたどり着く!
 何の変哲もない、ただの扉であるはずなのに、その向こうからはおぞましいほどの瘴気と、
 異界と化した気配が、否応なしに伝わってくる……。



嵐丸:え、もうクライマックス?
竜実:なんと…。
GM:FS判定は継続ですが、クライマックスです。進行度25、がクライマックス突入イベントでした。
竜実:てことは…、ボマーは見つかって無い、でいいんですよね。
GM:いえ、まぁ、なんというか。すぐわかるので教えますが、すぐ向こうに居ます。きちんと。
彩:ささらの救出ってとこじゃないですか。
GM:ネタバレされた(笑)。まぁ、わかりますよね(笑)。
嵐丸:人質救出までがFS判定に含まれてるんじゃないかなーと。
竜実:ああ、成る程。
彩:しっかし罪2個か、ちょっと見通しが甘かったか。
竜実:クライマックスでも取れると思いますので、なんとかなるかなあなんて思ってますが。

彩:「ここが屋上…ささらは…!」屋上を見回す。
竜実:「…やっと見つけたわよ」

 扉を開けると、見える空からは青が失われて毒々しい赤色に染まり、
 臭気にも感じられる瘴気が足元から這いあがってくるように感じられる。
 本能で、魔物としての本能で理解できる。
 
 ここが
 
 ドミニオンの最深部である、ということが。
 
 それを示すかのように、屋上の向こう。
 瓦礫をまるで玉座の様に積み上げ、その頂上でおどけたように踊る奇怪な道化師……
 ボマー・ザ・ジャグラーの姿があった。


GM/ボマー:「ヒャハハハハ! やぁっと。 そう、やぁっと来てくれたネ! 待ってたヨ? 首をこーんなにながーくして、サ!」そう言ってジャグラーは自らの首に手をやると、そのままずるりと長く引きのばし、しかし手を離した瞬間、まるでゴムの様に元通りになる。
彩:「そんな事はどうでもいいです…ささらは何処ですか!」
GM/ボマー:「ンー? サァ、どこだろうネ! 正解ハ―――― ココだヨ!」ひゃはひゃはと癇に障る笑い声を上げて指し示すそこには、柱に縛られ、気を失っているささらの姿が。「サ、ここで問題! ここのどこかにバクダンがあるヨ! さて、どこにあるデ…SHOW!」げらげらと笑いながら両の人差指で貴方達を指差します。
彩:「ささら…必ず助けるから…! だから、少しだけ待ってて…!」

GM:あ、GMから。
彩:はい?
GM:よっぽど何か、わざと意図的に起こすような事しない限り、ささらちゃんは起きません。GMからの優しさです。
彩:ま、騒がれても困るしね。
竜実:了解です。

嵐丸:ふん、と鼻で嗤います。「SHOWだか何だか知らないが…今時のゲーマーを舐めんなよ?」
竜実:「まあ、あの子を助ける為に力を貸しましょうか。ところで、あんたに質問」ボマーに。
GM/ボマー:「Oh! なんだい何Die! メズラシイネ! キミが質問してくるなんてサ!」
竜実:「なあーに簡単な質問よ。どう死にたいかしら?」
GM/ボマー:「つまらない死に方だけは、ゴカンベンー! なぁんて、ネ! ゲヒャハハハハハハ!」
竜実:「あんたの命が尽きる前に、よおく考えておきなさい!」刀取り出し構え。
GM/ボマー:「ヒャハ、それじゃそろそろもういいジャナイ? サーカスを始めようYO!」そう言ってジャグラーがぱちんと頭上高く掲げた指を鳴らすと、辺りからぞろぞろとゴム毬を人型にしたような異形の姿がわらわらと現れ始めた! ここから戦闘開始です! …ですが、その前に一つ。最後のイベントを発表します。

▼囚われの君を
 ささらを助ける前に爆弾を発見、解除しないと、ジャグラーは救えそうになる直前、及び自分が不利になった瞬間、爆発させるでしょう。
 彼女のところに着く為には、何らかの命中判定で目標値[10]の進行判定をどうぞ。


GM:ちなみに、と。

○現在のエンゲージ (FS判定進行度:26)

 | ボマー | クラードAB | PC |

 行動値:(18)ボマー→(13)彩→(12)竜実→(9)嵐丸→(9)クラード


GM:こんな感じのエンゲージ状況です。ボマーへはクラードを排除するまで辿りつけないのでご注意。
彩:封鎖能力があるのか。
GM:いえ、単に横に広がっているから邪魔なだけです。BBTはルール上、ムーブでエンゲージからエンゲージへ移動力関係なく移動できるための暫定的処理です。
彩:ま、了解です。
GM:さて、イベント及び戦闘状況は御理解いただけましたか?
嵐丸:説明は終了? 爆弾発見・解除の判定は何ですか?
GM:それはFS判定を30まで進めればわかります。
嵐丸:命中判定が進行判定になる、でいいんですかね。
GM:ですです。ただし、誰かに攻撃する場合は入りません。あくまでも、進行判定の判定基準が命中になるだけです。では、まず人間性の減少から!

 現在の人間性:彩(29→27)、嵐丸(19→18)、竜実(21→16)

嵐丸:おお、ここに来て省エネ(笑)。
竜実:こっちはがっつりと。
彩:竜実がここに来て嵐丸を人間性で追い抜いた。


◆第1ラウンド

GM:では、セットアップです!
竜実:《魔獣化》します。
GM:こちら行動値18。セットアップで《指揮能力》5Lv(*配下の判定達成値がLv分上昇するエネミーアーツ)を宣言します!
彩:速いなぁ。
GM:雑魚の方はセットアップありません。では、イニシアチブへと参ります。割り込みある場合は宣言をどうぞ。なければ18でまずはボマー!
彩:《魔獣化》します。これで人間性26。

嵐丸:ところで、クラードのデータは見てわかります? 《指揮能力》の全判定+5が地味に怖いんで(笑)。
GM:そう、ですねぇ。基本クローズドですねー。行動値は9で、動きは鈍重そう、という。そのくらいの情報は差し上げます。
竜実:ゾンビーな感じがしますがねえ。
GM:いえ、どっちかというと風船に丸い顔、丸い手足を無理やりつぎはぎしたような感じです。
嵐丸:回避能力は殴ってみないとわからないかー。
彩:まぁめんどそうだし、さっさと倒したいですね。
嵐丸:…まぁ経験点の上限低いし、そう強いのは出ないと思いたい(笑)。

>行動値18:ボマー
GM:では、こちらの行動。その場から動かず、マイナーで《範囲攻撃》《BS攻撃:翻弄》付きの攻撃技、トリックボム! PCエンゲージをお手玉のような爆弾を大量に投げ込んで爆撃です。
彩:ドッジ宣言。
嵐丸:《きらめきの壁》&《ガーディアンフォーム》で割り込み魔獣化します!
彩:おぉ、頼りになる。
GM:では、嵐丸のみ(ころころ)どっかん、22での命中です。
彩:クリティカル以外無理ゲーだな。
竜実:ぎゃー…。
嵐丸:ガードします。
GM:ですよねっ。うーん……流石にDA《世界律:絶望》を宣言させてもらおう。
彩:アーマー値20とか普通通らないしね;
GM:おまけにこっちの素威力低いんでね!(ころころ)55点、素通しで当ててきます、が。
嵐丸:「“式機神”武装モード。須佐之男尊、顕現せよ-スサノオ・アクティブ-!」空中のナノマシンがコマンドで一斉展開・再配列を行い、全高3mほどのパワードスーツとなって嵐丸に装着される。
GM:…ディフェンダー相手じゃ死なないなぁ。
嵐丸:更に《不壊の盾》を宣言。ダメージ10点減らして人間性11に。
彩:ま、《自然神》発動、更に8点軽減させてもらいますよ。
GM:くそう、全然ダメージが通らん。いや、当たってはいるんだけれど当たった気がしない。《世界律:絶望》を使ったという意味で。
嵐丸:えーと、合計18点減らして37点喰らうのかな。
GM:ですね。ついでにBS翻弄を受けておいてください。
嵐丸:了解です。【FP】残り38点。
竜実:約半分。
彩:かてぇ…。
GM:では、怒涛のPC側。開始の13で彩、どうぞ!

>行動値13:彩
彩:まずはダメージ軽減の意味でも《祝福》使うわ。ムーブ、マイナーを放棄してメジャーで《祝福》、同時に《聖句詠唱》発動、三人の攻撃ダメージを+10、アーマー値+2。
嵐丸:おお、ありがたいです。
GM:うわぁ……!
彩:ここで変異が第二段階に。ボマーの絆[殺意]を、エゴ【ボマーを真の死へ】に変更。
GM:やべぇ、エゴの内容が本気すぎる。
彩:破壊神の神格を舐めるなよ?

>行動値12:竜実
竜実:ムーブでクラードにエンゲージ。マイナー放棄、メジャーで《暴虐の君主》を。
GM:よし、こーい!
竜実:(ころころ)2ゾロで達成値12…。
彩:ワンモアる? いや、雑魚だし大丈夫か?
GM:通します?
竜実:通しで。
GM:《指揮能力》を侮るなよ……!(ころころ)達成値14、ぼよんぼよん弾んで回避しました。
彩:あ〜そっか、それがあったか。
嵐丸:やっぱりかー。
竜実:「っく!」
GM/ボマー:「ヒャハ! どうしたネ? 鈍くなったんじゃナイカナ?」

○現在のエンゲージ (FS判定進行度:26)

 | ボマー | クラードAB・竜実 | 彩・嵐丸 |

 行動値:(18)ボマー→(13)彩→(12)竜実→(9)嵐丸→(9)クラード


>行動値9:嵐丸
GM:では、クラードよりPC優先で嵐丸どうぞ。
嵐丸:えーと、進行判定をしたいんですが。このアクションにも翻弄のペナルティはつきますか? というか、黒田さんにお願いするつもりで忘れていた…;
GM:んー。
彩:それならマイナーで解除してからでいいんじゃない? 進行判定はメジャーアクション使用ですっけ?
GM:メジャー使用ですね。
嵐丸:翻弄の解除もメジャーアクションなんですよね。
彩:あ、翻弄はメジャーで回復か…《神の癒し》でついでに治してくか。
GM:まぁ、そもそもアクションを使用、なのですが対象無いしなぁ。今回は入らない、と裁定します。進行判定に関してはペナルティなし、で。
嵐丸:ではムーブでクラードにエンゲージ、マイナーで可変機構、飛行状態&命中+2。メジャーで命中判定(=進行判定)でいいでしょうか。
GM:進行判定なのでクラードは攻撃できませんが、問題ありませんね?
嵐丸:はい。今のままだと当たらない公算が高いので。
GM:了解です。ではどうぞ!
嵐丸:では、さっきの宣言通りで。(ころころ)まずい、出目3でファンブル。ワンモアプリーズ!
彩:嵐丸に《ワンモアチャンス》! 人間性残り18。
嵐丸:(ころころ)な、なんとか大丈夫(笑)。達成値16。
GM:進行度+4、30達成につき最後のイベントが動きます!
竜実:おおお。
嵐丸:「それじゃ、回答のお時間だ。…“式機神”索敵モード。月読尊-ツクヨミ-、ドミニオンに配置されたトラップを全て暴き出せ!」ナノマシン散布。ドミニオン全域に探査波を放ち、爆弾の箇所と特性を解析する。

▼最後の線
 普通の手段での爆弾の解除には、【発見】【解体】【解除】の3行動が必要で、それぞれ目標値が
 【発見】が【感情基本値】【加護基本値】で15
 【解体】が【技術基本値】で17
 【解除】が【技術基本値】で18・もしくは【加護基本値】で20となります。


GM:…ただし。はい、但しが付きます。早合点無しですよー。
彩:但し…?
GM:今回のテーマに則り、この手のまどろっこしい手法は、あくまで人間らしくやる場合、です。
彩:ほう。
嵐丸:半魔らしくやる場合はどうなるのかな?
GM:魔物となった現在のPC達の場合。【そのキャラのもっとも高い能力基本値】による、目標値[15]の判定一つのみ、となります!
竜実:わおっ!
GM:自らの得意領域で、思うさま一瞬で無力化してしまう訳ですね。
彩:ふむ、やってもらうだけなら嵐丸さんが一番楽だろうけど。
GM:最終的には、クライマックスでこれで誰かが魔物としての正体を現す、というのもかっこいいなぁ、という設定で御座います。
彩:いいね!
嵐丸:その判定にもアクション使います…よね?
GM:それは残念ながら使います。
彩:RP的にもアクションの余裕的にも彩に任せてもらえると嬉しい。
嵐丸:じゃあ演出入れていいかな?
彩:OK。

嵐丸:爆弾設置された場所の“式機神”が発光する。「今光ってる所が爆弾の位置だ、サクッと始末しちゃってくれ!」
彩:「場所さえわかるなら…一気に行けます!!」やるのは次のラウンドでいいよね?
嵐丸:次のボマーの行動で爆破されたりはしない?
彩:愛か罪があれば、次のラウンド行動不能は有り得ない。
GM:爆破で困るのは、ささらだと思う、よ?
嵐丸:うん、それが心配。
GM:まぁ、仮に次のラウンドであっても《クイックサポート》されてしまえば同じなんですけどね……!
彩:ん〜、でもワンモア使ってるから今クイサポ使うには怖いのよね。ラウンド一回しか使えないから保険が欲しい。
嵐丸:では次のラウンドに回しますか。
竜実:うーん…。
彩:《世界律:神速》で爆破が来そうならエゴ阻んでください。
GM:では、こっちのクラードいきます、OK?
一同:OK。
GM:GMから言うなら、その選択は正解ですと言ってしまいます。ここで悩ませても仕方ないので。

○現在のエンゲージ

 | ボマー | クラードAB・嵐丸・竜実 | 彩 |

 行動値:(18)ボマー→(13)彩→(12)竜実→(9)嵐丸→(9)クラード


>行動値9:クラードAB
GM:と、いう訳で。クラード達はこのエンゲージで自爆を宣言します×2!
彩:え?
GM:正確には、エネミーアーツ《自爆》を使用します。
竜実:「な、こいつらっ!」エンゲージしてる竜実が〜!?
嵐丸:と、その前にイニシアティブで小石川&長沢の絆を復元。思い出の品で【FP】回復します。OK?
GM:OK! …ククク、これ白兵攻撃だから何気にガード出来るじゃねぇか特殊じゃねぇのかよ、とGMが思ってしまうアーツです(一同笑)。
彩:(ルルブ見直し)あ、ホントに白兵だ。
嵐丸:ホントだ〜(笑)。ともあれ(ころころ)14点【FP】回復。
GM:では、2回いきますね。(ころころころ)それぞれ、19と16で命中です。メインプロセスは切りかわっているのでカバーリングはどちらも可能、とGMから助言。【FP】や罪とご相談の上、どうぞ。
彩:竜実、回避できそう?
竜実:どちらもクリティカル出さないと出来ないと言う;; 片方ガードします。
嵐丸:《エキスパートガーダー》で《きらめきの壁》を回復、最初の自爆を単体に。
GM:おのれ!
竜実:助かりましたー。
彩:生粋のディフェンダー良いなぁ。
嵐丸:で、両方ともガードします。
GM:2発目はカバーリングします?
嵐丸:うーん、大丈夫かな?
竜実:いえ、【FP】42ありますし、自力でガードします。
嵐丸:ではカバー無しで行きます。
彩:ヤバそうなら《神の癒し》で回復するよ〜。
GM:ではまず1発目(ころころころ)22の【感情】属性と(ころころころ)28の【感情】属性です。……倒せる気がしねぇ。
彩:かてぇな、嵐丸…。
竜実:結構もらったけどなんとかなった、かな。
嵐丸:【感情】のアーマー値20、須佐之男命のガード値8…ピッタリ止めます(笑)。
彩:なにこれかたい。「な……!? 傷一つ、ついてない…?!」
GM/ボマー:「…………Oh? フム。……シーンジラレナーイ!?」両手を頬にあてて叫び。
嵐丸:「ま、この機体は頑丈さが取り柄だからねー」と、パワードスーツがドヤ顔で胸を張る(笑)。
GM:雑魚もっと、倍くらい増やしておけばよかったかな。ともあれ、もはや雑魚はいません。何も無ければ次のラウンドです!

彩:ガード含めると、30出さないと傷一つつかないぞこいつ。《祝福》で2上がってるし。
嵐丸:あ、そうか。アーマー値増加を忘れてた。
彩:どっちにせよノーダメと言うね。

○現在のエンゲージ

 | ボマー | 嵐丸・竜実 | 彩 |

 行動値:(18)ボマー→(13)彩→(12)竜実→(9)嵐丸



◆第2ラウンド

GM:セットアップ! こっちはもうないです。
一同:同じく無しで。
GM/ボマー:「コッチの仲間、キミがぜーンぶばらんばらんにしちゃったからネ! 増援ないんだヨ! 酷くネ?」ぐるんと首を回して。
彩:「自分で壊しといて何言ってるのですかね」
GM:竜実に向かって言ってますよ。OPでばっさばっさ切ってたアレです。
彩:彩はそんな事知らない(笑)。
GM/ボマー:「ラブ、アーンドデストロイ! 自分で壊さなきゃ意味がナーイ!」
竜実:「…そうでしょうね。あなたはそんな事しかできないでしょうね。かわいそうな奴」
嵐丸:同じく知らないので「やかましい。テメエみたいな悪党は木っ端微塵に叩き潰す!」と、ロボの親指を下に向ける。で、エゴ【悪党を潰したい】をロールした、と主張します。
GM:あ、クライマックスですし適度にエゴロールして罪稼いで下さいね。麻那さんみたいに(許可ハンコ押しつつ)。
嵐丸:ありですー。
彩:大丈夫、虎視眈々と狙ってる。

>行動値18:ボマー
GM/ボマー:「サァ、ここからがクライマーックス! ダヨ?」割り込みなければボマーが動きます。
彩:「そうね…」《クイックサポート》で割り込み。ムーブとマイナー破棄して進行判定だ、(ころころ)達成値16!
GM:完膚なきまでに成功! 演出どうぞ。
彩:破壊神としての権能を全開にして、場所の割れた爆弾を全て消滅させます。
GM:では、ささらの縛られていた柱の背後、瓦礫に巧妙に隠されていた爆弾が、ごそりと何かに抉られたかのように消失しました。
彩:「これで、あなたの爆弾は全て消滅させました。我が神が司るは大自然とその災害。その力を持ってボマー・ザ・ジャグラー。あなたを消滅させます」
GM/ボマー:「シンジラレナーイ! ナンデ! ドイツもコイツも邪魔ばカり!」悔しそうに地団駄を踏み、頭をガシガシと掻きむしる。「オマエ達! やぁっておしまイなさい! ……って、もうドイツもコイツも居ナーイ!」帽子を取り出し、一度被ってから地面に投げつけ、蹴り飛ばしました。
彩:「鋼さん、竜実さん。御力、貸してください!」で、エゴ【ボマーを真の死に】で罪ください。
嵐丸:「了解だ!」須佐之男命がファイティングポーズを取る。
竜実:「あら。あの獲物は私のよ。あなたなんかにやらせないわ」
彩:「なら、その為の御力はお貸しします」
GM:エゴロール許可。罪をどうぞ。だがまずはこちらからだ! 改めてボマー! その場から動かず、まずはマイナーで《範囲攻撃》を宣言しつつトリックボムの宣言と同時にDA《世界律:崩壊》。シーン攻撃にします!
嵐丸:うげっ、《きらめきの壁》が使えない。
彩:まぁ罪も愛も《絆の救済者》もある。シーン攻撃自体は怖くない。
GM:……うん。知ってる(がくり)。
嵐丸:まあ、通します(笑)。
竜実:達成値見てからですな。
彩:ぶっちゃけ一番怖いのは《世界律:絶望》。
GM:妨害無ければいきますよ!(ころころ)達成値22のー……、
嵐丸:ガードしまっす。
彩:一応ドッジ宣言。
竜実:22の?
GM:…このままで。
彩:《世界律:超越》はレベル1っぽいな。
GM:(ぎくっ)
彩:ドッジ(ころころ)12、ダメか。
竜実:《万物の打倒者》使用しますか?
彩:まだいいでしょ。
嵐丸:こっちの攻撃当てるのに使いたいよねー。
彩:さっきも言ったけど、罪も愛も救済者もある。
竜実:了解。なら、ガードで。
GM:か、加減されてる……! おのれー! では、ダメージいきますね。DA《世界律:絶望》宣言!

嵐丸:えーと。どうする、《世界律:絶望》消す?
彩:お願いします。3回されたら素直に食らえば良いです。

嵐丸:では《エゴを阻む者》宣言、ついでに黒田さんを《守護の盾》でカバーリング。
竜実:ありがたやー。
GM:(ころころ)ガード値アーマー値無視の52点になりそうですが、阻まれて22点の【感情】ダメージに。うう、ダメージが後ろに少しだけだ。
彩:じゃ、自分に《自然神》使いますね…あ、3点だけだ。
GM:8点軽減ですね、了解です。やべぇ、このPC思っていた以上に強すぎる。では、怒涛のPCの攻撃ターン! あ、ささらは戦闘圏外で巻き込まれません。好きに戦ってOKですよ。

>行動値13:彩
彩:そいじゃオレのプロセスかな。《神の導き》で竜実に攻撃権渡す。「竜実さん、今のうちに攻撃を!!」
竜実:「どうも、じゃあ行くわよ!」
GM:では、割りこみの竜実、どうぞ! 本来の手番も消えないので、連続行動となります。
彩:いえーす。

>割り込み:竜実
竜実:1回目、マイナーで《死角なき技》、メジャーで《暴虐の君主》を(ころころ)6ゾロ!(一同拍手)
GM:クリティカルじゃないですかやだー!
竜実:クリティかって40でございます。
GM:達成値40とか、逆立ちしても超越しても無理です。
彩:ダメージロール直前に《聖句詠唱》、《破壊神》!
GM:が、ガード!
彩:更に愛と罪使ってダメージ増加!!
GM:わぁい、ガード無意味になった!
竜実:罪乗っけの《魔獣の殺意》を乗せで。
彩:(ころころころ)追加32点、高め入ったな。
GM:32と、アーツで支援してもらった+10の42点を元のデータに上乗せしてどうぞ。
竜実:(ざららーっ)81点。「これで、消えろっ!」銘刀を飛ばして。
GM/ボマー:ククク、半死半生……!「OOOPS!!」ざっくり刺さった刀を抜き、空いた穴から漏れる空気をばってん印の絆創膏で塞ぎ。
彩:一撃で…。
嵐丸:さすがアタッカー。
GM:連続行動、こいやぁ!

嵐丸:二度目の行動は待機します? 俺がエンゲージすれば《攻防一体》乗せられるんで。
彩:それじゃそうしますか。
竜実:おお、お願いしますー。二回目は待機。
GM:では、待機したので9の嵐丸!

○現在のエンゲージ

 | ボマー | 嵐丸・竜実 | 彩 |

 行動値:(18)ボマー→(13)彩→(12)竜実→(9)嵐丸


>行動値9:嵐丸
嵐丸:ムーブでボマーにエンゲージ、マイナーなし、メジャー《巨神撃》で攻撃! 人間性3に。(ころころ)達成値17。
彩:あ。しまった、竜実移動してないの忘れてた…連続行動だし、いいか。
GM:(嵐丸の命中とボマーの回避を見る)ふ、この攻撃くらい喰らってやる……! ガードです、どうぞ。
彩:罪どうすっか。
嵐丸:当たったら《百万馬力》コスト2。更に自前の罪でダメージブースト!(ざららーっ)57点。「草薙剣、出力全開-クサナギ・フルバースト-!」食い込んだ刃からエネルギーを叩き込む。
GM:罪でまたアーマーとか無くなって計算しやすいなぁ! 瀕死って奴です。

彩:良い具合に人間性消えてるね。そして竜実の本来の攻撃。
竜実:さてどうするか。《世界律:不滅》持ってるのが怖いですな。

GM/ボマー:「ひ、ヒィ!? なんだいなんだいコイツ等は!?」…あ、ちょっと待った。(再計算中)……うわ。アーマーもガードもないからギリギリ【FP】が1回0になってやがる。
嵐丸:1回、ということは…復活あったかー(笑)。
GM:DA《世界律:不滅》宣言!
彩:……え?
GM:もう後が無いのに、まだ一人残ってるとか……!
彩:更に言ってしまうとですね。《世界律:神速》無いなら攻撃チャンス無いですよ?
GM:うん(頷き)。
彩:……決めちゃえ、竜実。
嵐丸:「言ったろ、ぶっ潰すって。…そら次だ!」と自分を影にして黒田さんが攻撃する隙を作る、という演出(笑)。

GM:でも、ここで立ち上がらなかったらお話が盛り上がらないっていうGMの判断でもあります。あと時間。切実に時間。
彩:このまま1ラウンドキル圏内とは…。
GM:火力系を何度も動かせるキャラが居たのが最大の誤算、かもしれませんね。いい仕事してくれましたよ彩……っ!
彩:このシナリオ、《クイックサポート》仕事し過ぎですな。
嵐丸:ガチサポーターは恐ろしいですなぁ。

○現在のエンゲージ

 | ボマー・嵐丸 | 竜実 | 彩 |

 行動値:(18)ボマー→(13)彩→(12)竜実→(9)嵐丸


>待機:竜実
GM:では、改めて待機の竜実!
竜実:「…さて、覚悟はできてるでしょうね」銘刀構え。ムーブは放棄。マイナーで《死角なき技》、メジャーで《暴虐の君主》。
GM/ボマー:「……おれは しょうきにもどった! ……とイウ展開ってドウ?」
竜実:(ころころ)達成値16。
彩:愛と罪で達成値増加(ころころ)+8で。
GM:(ころころ)うん。無理。一応DA《世界律:超越》。
竜実:《万物の打倒者》撃ちます。
GM:ですよね! 命中です。どうぞ!
彩:ダメージロール直前に更に愛罪でダメージ増加!(ころころころ)15点追加。
嵐丸:《攻防一体》発動。そのダメージに+23! …って、ちょっと待って。黒田さんムーブ放棄しちゃ駄目だー(笑)。

彩:でもさ。ぶっちゃけ罪の強化で足りるし…(笑)。
嵐丸:まあ…そうかもしれないけど(笑)。
GM:うん。こっちからもバラすと残り【FP】23です。やりたい演出に合わせて叩き斬ると良いですよ!

竜実:「ひとりぼっちだって、笑ったわね。ええ、確かに一人よ、私は。けど、貴様にそれがわかってたまるか
彩:「これで終わりです」破壊神の力を竜実の刀に宿します!
竜実:罪に《魔獣の殺意》を乗せます。
GM:かもーん。
竜実:(ざらざらざらーっ)…合計72点となります。
GM:無論十分! トドメの演出どうぞ。
竜実:「滅しなさい!」飛ばした刀がボマーを貫く!
GM/ボマー:「…………マンマミーア」自分の体に開いた、大きな穴をぺたぺたと触り、瞬間大きく弾け飛ぶ! ……後には、ひらひらと一枚の黒い羽根が残っているだけでした。真の死を受け、戦闘終了です!
彩:“羽根”!?
嵐丸:「これは…もしかして?」須佐之男命の手を伸ばして回収しようとします。
GM:手のひらに軽い刺激の様なものがきますが、予想通りのものですね。
嵐丸:「この外見と高エネルギー反応。…間違いない、これって…」
竜実:「…ふう、勝ったわね…」
彩:「勝ちましたね…って、ささら!!」ささらに駆け寄ります。
GM:彼女はまだ傷つけられていないようで無傷のまま、ただ気絶しているようです。
彩:「良かった…本当に…」
嵐丸:「…長沢さんに、報告すべきかなぁ…?」回収したものの、官憲に渡すべきかネコババするかで迷う半魔の図。

*    *    *

GM:と言った所で人間性の回復チェックです! SAは全員達成、チェックを行いましょう。そしてこの流れのままエンディングへいきます。OK?
一同:OK!
GM:まあ……誰も堕ちないけどね!(笑)

 ──というGMの言葉通り、全員余裕で帰還。彩に至っては回復しすぎて経験点が減ったのでした(合掌)。

GM:あ、戦闘終了と共にエンディングとなりますが。時間も時間なので、ちょっと簡略型、全員で一つのエンディングとなる予定です。
一同:了解です。
GM:何かエンディング、こういう展開が欲しいという希望はありますか?
彩:たぶん自分のは大丈夫。
嵐丸:人質助かったのを見届けてから後始末に走るだけだから、特にないかな。
GM:展開的には封鎖が解かれ、ロビーに戻った所でささらが目を覚ます、辺りからエンディングが始まる予定です。
彩:大丈夫です。
GM:演出無ければエンディングにいきまーす。


 

■エンディングフェイズ■

 Ending 【 取り戻したるは小さき平穏 】

シーンプレイヤー:彩
▼デパートのロビー

 主を失ったかりそめのドミニオンは、その力を失い砕かれ、
 一人、また一人と平静さを取り戻していき、人が解放されていく。
 世界の修正が入ったのか、最早「何かトラブルがあった」程度にしか認識できない人々を背に、
 ロビーで寝かされていたささらがゆっくりと目を覚ます。


彩:「ささら、大丈夫? わたしがわかる?」
嵐丸:後ろの方で見守ってます。
竜実:心配なので後で見守ってる。
GM/ささら:「……さ、や……? あ、あれ……ここ、は……?」まだちょっと意識ははっきりしないようですが、無事なようですね。
彩:「デパートのロビーだよ。ささらはちょっと気を失っちゃったみたいだね。怪我もあんまりしてないみたいだし、良かったよ」
GM/ささら:「う、うーん……そうだっけ? なんだか、ちょっと思い出せないなぁ…………って、ぁあああああっ!?」と、突然大声をあげて。
彩:「ど、どうしたの!? どこか痛いの!?(治したはずなのに!)」
GM/ささら:「か、買い物に行く予定だったブティックが壊滅してる……! こ、こんなのってないよ! あんまりだよ!」
彩:「あ〜…どうしよっか…。他のお店、探してみる?」
GM/ささら:「――――ね、ねぇ。こう言うの、何だけれど。彩って、きちんとしたお店、知ってる……?」
彩:「………」目をそらし「だ、大丈夫! 探せばあるって!!」
GM/ささら:「よし、それじゃ今度のお休みはお店探しにウィンドウショッピング! 厄落とし厄落とし…ってー……」そこでふと二人を見渡し。
彩:「厄落としならわたしにお任せ――?」
GM/ささら:「…………あ、あの、どちらさまでしたっけ」地球ドミニオンの補正で、ちょっと二人に関する出会いの記憶が飛んでいるようですね。
嵐丸:「あー…通りすがりの大学生、なんだけど。覚えてない?」
GM/ささら:「え、えっと……お、おぼえている、ようなー……」
竜実:「私も、いいお店無いか教えてもらったんだけど、覚えてないか」
GM/ささら:「……ご、ごめんなさいっ! 忘れちゃっているみたいです!」慌てて頭を下げて「さ、彩、どうしよう! これって若年性健忘症……!?」
彩:「あはは、二人ともごめんなさい;」一緒に頭下げる。
竜実:「いいのいいの気にしないで」
彩:「多分大丈夫だと思うけど…わたしが厄払いしてあげようっか?」
嵐丸:「まあ、少し頭打ってたからね、仕方ないね」手をひらひらさせて「あー、せっかく美人さん二人をナンパしようと思ってたのに。忘れられたなんて、ぼかぁしょっくだなー」後半棒読みで。
GM/ささら:「ごーめーんーなーさーい!!?」
竜実:そんな嵐丸を肘で小突きます。
彩:「ささらへのナンパはお断りですよ、鋼さん」自分だとは欠片も思っちゃいねぇ。
嵐丸:「あふぅん。なんだよーいいじゃん、ちょっとくらい役得あってもさ〜」唇尖らせて拗ねてるふり。手を胸の前で組んでクネクネしてみたり。
彩:「キモ」ぼそっ。
嵐丸:「ひどっ!? 神谷さん、さりげに酷いよ!?」とgdgdしながらフェードアウトー。
竜実:その横で笑いつつ、ささらに「それにしても…いい友達を持ったわね。大切にしなさいよ」
彩:「当然ですよ。わたしの大事な友達ですから」

「――――はいっ♪」

 そう言って微笑むささらの笑顔は
 そう、半魔として、貴方達が選んだ日常の象徴…その一つであった。





 ビーストバインド トリニティ
 ケージボックス・スクランブル

 THE END



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