■ 今回予告 ■
星々の彼方、オリオン座の向こうからやって来た。
そう名乗る少女は、自らを殺せと少年に願う。
優しさを手に入れた魔物は、同胞より嗤われながらも、信念を貫く。
“羽根”を求めるモノ。“羽根”の破壊を目論むモノ。“羽根”の封印を願うモノ。
三者三様の思惑が渦巻く中、半魔たちは夜を駆ける。
BEAST BIND
TRINITY
オリオンの降る前に
心焦がすは魔の渇望、心つなぐは人の絆。
オープニング ミドル クライマックス エンディング
■プリプレイ■
GM(電波王):では、皆さん、準備はよろしいでしょうか?
一同:はーい。
■PC1用ハンドアウト:元人間の半魔(現役で人間だと思っていても良い/定員1名/推奨:特になし)
絆:「オリオンの娘」/関係:師事or慕情or幼子/推奨カヴァー:特になし
自らを「オリオン座の向こうから来た娘」と名乗るその少女が、夢に出るようになってどれほどの時が流れただろうか。
彼女を通じて、君は「夜の世界」を知り、かつての、人間としての君は死んだ。
そして今、彼女は自らが神話的恐怖に利用される事を恐れ、君に殺害を依頼する。
だが……君はそれを承服できない、そう感じていた。
▼石動 湧/“刹那” プレイヤー:麻那
「――ほんっっっっと! あの手のことを言い出す奴は、どいつもこいつも!」
守護者が“失墜”して間もなく、池袋の私立月影高校に転入してきた少年。
整った女性的な容貌と細身の体格で侮られがちだが、中身は“イイ性格”した古武道の達人。
争いは面倒だから避ける主義…と言いつつ、降りかかる火の粉は(他人のであっても)積極的に払いに行く。
実は転校前の記憶が曖昧で、「かつて仲間たちと共に、人外の力を振るう敵と戦っていたはず」という朧なそれを頼りに、人を害する魔物と戦う。
窮地に陥ると『刹那』を名乗る別人格が顕れ、超人的戦闘力を発揮する――が、その冷徹かつ尊大な態度はまるで中二びょ…いや何でもない。
Style:アタッカー/PB:イレギュラー(グラップラー)/SB:レジェンド(転生者)
年齢:18歳/性別:男/カヴァー:高校生/出自:記憶喪失/邂逅:仲間たち[忘却]
エゴ:【世界への義務感】/変異:全身に蒼い光を纏う/使用経験点:20
■PC2用ハンドアウト:長く生きている半魔(定員1名/推奨:特になし)
絆:「漂泊の」アザルベルド/関係:友情/推奨カヴァー:特になし
君はかつて、人間など歯牙にもかけて居なかった。知恵をつけた猿、その程度に考え、実際、そのように扱ってきた。
だが。一人の人間との絆が、君を半魔に……人と交流を持つ魔物に変えた。
かつての仲間たちはそれを堕落と嗤い、蔑むが、君は後悔はしていない。
そんなかつての仲間の一人に、君を嗤わず、魔物の側に引き戻そうと最後まで説得し続けた男がいる。
それが「漂泊の」アザルベルド。白銀の銃を持つ死神だ。彼が『虚無』を取り戻し、消息を絶ったと知った時、君の心には、強い悲しみが去来した。
▼メーヴェ・アルフェノク/黒霧の妖婦 プレイヤー:アイオライト
「――トラブルは日常のスパイスと言いますが、私には必要ありませんわ」
オールシーズン日傘を常備し、黒のベレーとロングスカート、長袖で過ごす赤髪紫眼の女子高生。
古くは『黒霧の妖婦』として恐れられたが、今では枯れ果てた吸血鬼として怠惰な日々を過ごしている。
普段は街中をぶらぶら歩き、食料と恋人を探す。食料に好き嫌いはないが、恋人はある程度若い方がお好みらしい。
掴みどころのない性格に見えるが、本性は冷酷非情。気に入らない相手には容赦なく恐怖と滅びを与える。
他者を幻惑し、生気を吸い取る技が得意。身に纏う黒い霧は大抵の攻撃を防ぐが、神聖な力だけは苦手。
Style:ディフェンダー/PB:ヴァンパイア(ドラクル)/SB:スピリット(夢蝕み)
年齢:外見15(1365)歳/性別:女/カヴァー:高校生/出自:興味/邂逅:ウォーレン・レイク[諦観]
エゴ:【怠惰な日々を過ごしたい】/変異:周囲に黒い霧が発生する/使用経験点:40
■PC3用ハンドアウト:仕える主人を持つ半魔(定員1名/推奨:特になし)
絆:「主」/関係:二律背反/カヴァー:指定なし
君は「主」に仕える事で、半魔となった(あるいは、そのように作られた)者だ。
主は、未来から「次の守護者」が自分たち半魔と、人間を滅ぼしに来る事を知り、それを回避するために君を招き入れた。
君の戦いは孤独だ。その「正義」は理解される事も少ないだろう。
誰かを守るため、誰かを切り捨てなければならない事も多い。
……だが。君はその自己矛盾を抱えてなお、守るべきもののために前に立つ。
今日も『主』から命が降りる。今回の相手はコズミックホラー、そしてヴォイド。どちらも一筋縄ではいかない相手だが、是非もない。
▼狭川 あんな/(魔の名は不明) プレイヤー:夜来ねこ
「――お帰りやがりなさいご主人様。メシは出来てるのでさっさと食って風呂入るなり寝るなりして下さい、片付かないので」
色々と変な噂のある屋敷で働く、ころころ体型でココア色の肌をした口の悪い小さなメイドさん。
実は、どこからか逃げてきた戦闘用自動人形。壊れかけの所を錬金術師だった今の主人に拾われ、修理された。
一応その恩を返すためにメイドの真似事をしているが、元々が戦闘用なため、愛想からして出来ているとは言い難い。
雇われの身ながら主人への容赦ない罵倒など問題も目立つ…が、主人以外には(相対的に)優しい辺り、ある意味特別扱いらしい。
戦闘時には異次元から大型支援音響殲滅兵器『ウェーブシンガー』を召喚、合体。強烈な音響攻撃で対象を破壊する。
Style:サポーター/PB:フルメタル(自動人形)/SB:フルメタル(自動人形)
年齢:外見ろり/性別:女/カヴァー:メイド/出自:救済/邂逅:長沢遼[ビジネス]
エゴ:【私は人形】/変異:肌にリベットや継ぎ目が出現/使用経験点:20
今回は、セッション前にGMからPLへ以下のような質問がされていました(赤文字が各PLからの回答になります)
GMから各PCさんへの質問です。プレイヤーではなく、キャラクターへの質問である事に注意して下さい。
●湧さん
Q1.あなたにとっての『理想の女性像』はどのようなものですか?(基本は『少女』でお願いしますが、成人女性でもOKです)
Q2.あなたが『力に目覚めた場所』はどこですか?(それを記憶していないor認識していない場合、GMがある程度決めてしまっても構いませんか?)
※湧の回答は若干シナリオ展開のネタバレを含むため、後ほど別個に掲載します。
●メーヴェさん
Q1.あなたは、池袋に来る以前、半魔になる前(魔物だったころ)は、どこで主に活動していましたか?
Q2.また、一定時期の活動場所をGMが指定する事は可能でしょうか?
A1.魔物としての主活動地点は吸血鬼の本場(?)ヨーロッパ周辺です。日本に来たのは第二次世界大戦の後、つまり戦後ぐらいです。
A2.可能です。城をもってひきこもるタイプではないのでふらふらしていました。アマゾンの奥地やアフリカの荒野とか言われるとちょっと厳しいかもしれませんが。
なお、枯れ始めたと言われているのは、ヴラド卿の全盛期、つまり産業革命発生直後あたりです。
このあたりから半魔へのシフトが始まった、もしくは半魔になったという設定ですが、使いにくいようなら無視してくださって大丈夫です。
●あんなさん
Q1.あなたの『主』は、(あなたから見て)どのような相手でしょうか? 名前/性別/年齢/口調などの希望があれば教えて下さいませ。
Q2.また、ドミネーターである、という設定を付与する事は可能でしょうか? その場合、あなたは『主』がドミネーターである事を知っているでしょうか?
A1.一言で言えば『非常に厄介で重大な主人』。言語化するなら『良くも助けてくれたなコノヤロウ。 感謝してやるから覚悟しろ』
もう壊れてもいいやと思っていたところを救われた為、感謝のようなありがた迷惑なような、複雑な感情を抱えているが、
フルメタルの基礎性能なのか、主人として認識しているため何に変えてでも守るべき対象となっている。
キャラクター性でいうならば、放置しておけば延々書斎で本や資料の山に埋もれていくような、自分の身の回りに無頓着な魔法研究者タイプ。
名前は未定。年齢は大体外見が30前後の男性。口調というか性格は、気だるげで研究関連になると周囲が見えなくなる感じ。
A2.実はドミネーターであったというのは可。 ただし、あんなの前では片付けられないダメ主人としている、としてるため、
あんな自身はたとえ事実ドミネーターであったとしても、多くの半魔を抱えていたとしても、そのことを知らないでしょう。
GM:さて。オープニングですが、PC2のメーヴェさんのシーンからです。
メーヴェ:はい。
湧:あ、ところでPC間絆はどうしましょ?
GM:えっと。オープニング終了時に。
あんな:あ、一つだけ共有情報を。お互い、魔の姿まで知ってるかどうかだけ。知ってる方が楽なんですけどね。
GM:あいあい。「会ったことがあるかどうか」「魔の姿を知ってるかどうか」は決めておいてもらいましょうか。
湧:メーヴェは高校生なんですね。月影高校?
メーヴェ:設定してないですね、どこでもいい感じなので。
GM:学校は「同じか違うか」さえ決まっていれば、月影でも他でもOKですよ。
メーヴェ:鳴沢学園(*魔物が人間社会に馴染むための訓練をする特殊な学園)ですか、あそこ以外ならどこでもって感じです。奇数なら同じにしましょう。(いっころ)同じというダイスの加護が。
湧:じゃあ同じ高校の顔見知りって感じですかね。正体は、最初は知らない方向でやってみます。
メーヴェ:はい、了解です。
湧:関係は(ころころ)…憧憬…だと…?
あんな:変だと思ったら変えてもいいのよ。
湧:こちらは数か月前に来たばかりの転校生って感じで。あんなとも初対面になるかな。接点がなさそう(^^;)
あんな:こちら、湧くんには顔を見た事あるか、あるいは魔の方も知っている的な感じでかしら。買い物してるちっこいメイドなんて目立つでしょうし。魔の方は…ほら、あれですよ。第2人格の方で知り合ってるとか……。
湧:ああ、湧は自炊してるからそっち方面での接点はありですね。互いのメニューを教わったりとか。近所のスーパーで安売り品を奪い合った仲とか(ぁ
あんな:それありですね。
湧:ではそっちで(笑)
あんな:では、魔の方は保留ということで。
湧:確か、この世界はメイドロボ実用化されて一般人も知ってるんですよね。あんなはロボってわかるのかな。
メーヴェ:そういやそんな設定あったなぁ。
あんな:基本生だと認識してもらった方が、その、それっぽいかな? 本性見えかけてた時の言い訳に「あ、お、おう。そうだ、あれだ。 ハヤリのメイドロボってやつだよ」とか言い訳するので。
湧:了解です。湧はそこら辺(2010年代)の常識に疎いから、ロボが存在すると聞くとむしろ驚く方向で。
あんな:はーい、了解です。ではそのような感じでいきましょう。
■オープニングフェイズ■
Opening 01 【 黄昏の夢 】
シーンプレイヤー:メーヴェGM:準備が出来たら、人間性の低下をよろしくお願いします。
現在の人間性:メーヴェ(53→51)
GM:では、描写行きます。ロールプレイは、適宜OKです。
▼メーヴェの回想
君がまだ、この極東の地を訪れる前。大陸に居た頃の話だ。君は戯れに、ある国を影から支配しようと試みた。
……結論から言えば、それが達成される事は無かった。その国の聡明な皇子の手によって、君の目論見が看破されてしまったからだ。
だが、君はその結果に満足し、彼の知性とユーモアに惹かれた君は、人に寄り添い、半魔として生きる事を決めた。
しかし君は、彼を守る事が出来なかった。王家は革命によって打倒され、時代の奔流という波は、君たちを押し流してしまったのだ。
メーヴェ:「完敗ね、人間とはどれほど強いものなんでしょうか」ぼろぼろになった旗印を手に取ってゆっくりと空を仰ぎます。
GM/皇子:「――すまない。僕の力が及ばなかったばかりに、君にまで迷惑をかけた」
メーヴェ:「魔に勝てたとしても、こんな結末とはね。まあ英雄にはふさわしいのでしょうが」
GM/皇子:「英雄――か。僕はそんな特別な存在ではないよ。僕が本当に英雄ならば、民衆を革命などという方向に導く事はなかった筈だ」
メーヴェ:「一つ、選択肢を与えましょう。永劫の命は欲しくない?」
GM/皇子:「済まないが――気持ちだけにしておいてくれ。永遠は、僕には恐怖の対象でしかない」
メーヴェ:「まあ、残念」旗印が風に飛ばされます。
そして――君は逃亡者となった。
多くの同胞は君を嗤い、あるいは蔑み、君を見捨てたが、そんな中、一人、君の許に残った男が居た。彼の名は「漂泊のアザルベルド」。
死神として、多くの死者に安寧を与え続けた彼が、吸血鬼である君に穏やかな瞳を向け続けた理由は、今でも君には判らない。
メーヴェ:「貴方も物好きですね」
GM/アザルベルド:「それを言うのならば、君の方だろう。――なあ、メーヴェ。なぜ君は、そうも人間にこだわる。彼らの残酷さは、君自身が身を以て体験したはずだろう?」
メーヴェ:「残酷だからこそ、ですね。同輩を滅ぼしもするし、助けもする。私たち以上に、面白い存在ですよ。人間とやらは」
GM/アザルベルド:「それが『彼』から学んだ事かい? それとも、君もかつては人間だったからか? だが、いずれにしても、だ。彼は既にこの世には居ないし、君自身もまた、君たちが『祝福』と呼び、私たちが『呪い』と呼ぶその不死性によって、人間とは隔絶してしまっているのだぞ?」
メーヴェ:「祝福や、呪いなんてどうだっていいのです。私はこのあり方が気に入ってしまったので」艶やかに笑います。
GM:口ではそう言いながらも、アザルベルドは数々の便宜を君たちに計ってくれた。他の死神からの隠蔽工作はもちろん、革命軍の追っ手に、君の正体がバレぬよう、亡命先まで用意してくれたのだ。
メーヴェ:「アザルベルド、こういったことは楽しくないです?」
GM/アザルベルド:「(淡々と)こういうこと、とは何かね?」
メーヴェ:「魔物として君臨するわけでなく、こそこそ逃げ回る。まるで人間みたいじゃないでしょうか」
GM/アザルベルド:「私は『虚無』に仕える存在だ。君臨、などという言葉は考えたこともない」
メーヴェ:「貴方もやっぱり変わり者です」くすくすと笑います。
それから数百年もの間、君とアザルベルドは付かず離れずの友人関係を保ち続けて来た。
だが、常に彼は、自らの居場所を君に晒し続けてきた。そのリスクは膨大なものであったろうに。
――そして、現在。正確には、数年前の事だ。そのアザルベルドが、突如として君の前から消息を絶った。
噂によれば、彼は『虚無』に触れ、使命を与えられたのだという。
メーヴェ:夕方の公園にあるベンチで転寝から目覚めます。「もう数年になるのね……我ながら未練がましいですね。いまだ夢を見る。彼には彼の生き方がある。そう言っていたのは私でしょうに」
GM:噂が真実であれ、嘘であれ、そろそろ君が動き出す時が来たようだ。そう、彼への恩を返すために。
メーヴェ:「まあ、返すものは返しましょう。それも私の生き方ですから」
GM:スピリチュアルアンカーをプレゼントしましょう。【SA:アザルベルドの真意を知る】どうぞー。
メーヴェ:受領しますー。「しばらくは退屈しそうにないですね」
▼絆/エゴの変化
メーヴェ:アザルベルドに絆を取得(内容は後述)
GM:ちなみに『愛しき血袋』持ってたら、皇子のその後も考えないではなかった!(何
湧:それ酷い(笑)
GM:いや、PC2が「守護者使い」だったのが初プレイでね……(笑)
メーヴェ:どんだけピーなロールプレイOKですか?(ぉ
あんな:そしてPLからの要求も酷い(笑)
GM:あ、そうそう。アザルベルドの外見は、映画「リベリオン」のクリス●ャン・ベールです。
湧:…分からん(笑)。後でググろう。
GM:「ガン=カタ」の人です(笑)
あんな:えーっと、どっちでしたっけ? 主人公か、相手か。
GM:主人公。
あんな:ああ、OK。やばい、渋カッコいい。
メーヴェ:イケメン。
Opening 02 【 夢の彼方から 】
シーンプレイヤー:湧GM:では次、湧さんのシーンです。人間性の低下をどうぞ。
湧:あいあい。
現在の人間性:湧(46→45)
湧:おや、低かった。
GM:エコですね。
▼夢の中
『オリオンの娘』。そう名乗る少女が、君の夢の中に登場するようになって、どれだけの月日が流れただろう。
彼女は決して真の名を明かそうとはせず、ただ常に、君のための予言を行なってきた。
湧:「…確か、転校してくる前後辺りだよな。どーも記憶がはっきりしないけど」と、以前のことを思い返しつつ。
GM:それは恐ろしいまでに当たり続けたが、同時に、その不吉な内容に、君は常に閉口させられていたものだ。
湧:「我ながら記憶力はいいはずなんだけど。おっかしいなあ? …そして余計なことまで思い出したし」げんなりと。
GM:えと。例えば「バスに乗るのをやめたら、事故った」とか。「コンビニに行くのをやめたら、強盗事件が起きた」とか、その手の類ですね。「旅行をやめたら、台風が直撃した」とか。
湧:なるほど。そこまで深刻ではない…のかなあ?(笑)
GM:人間ならば命に関わるような事件も、いくつか混じってます。
湧:そうですねぇ。銀行強盗くらいなら難なく叩き伏せただろうけど(笑)。事故もまぁともかく、台風はいかんともしがたい。
――だから。あの日が来るのは必然だったのだろう。
些細な口論をきっかけとして、君は彼女の予言に逆らい、そして……その日から君は、魔物たちの戦いに巻き込まれるようになった。
湧:ふむ。口論の内容はこっちで大まかに決めてよろしい?
GM:内容にもよりますけど、構いませんよ。
湧:湧の性格的に、「行くのをやめれば湧自身は無事な代わり、友人に被害が出る。行けば友人は救えるかもしれないけど、湧は確実に災厄に見舞われる」と言われて逆らったとか、そんな感じなら行けるかなーと。
GM:問題無いです。
湧:ならそれでお願いします。
その時だけだ。君が『直に』彼女と出逢うことが出来たのは。彼女は自らの命を削り、君を逃がしたのだ。
今でも、その時の事を夢で話すことがある。感謝半分、後悔半分のその思いは、彼女に伝わっているだろうか?
湧:ああ、普通に夢では会えてるんですね。
GM:あい。現実に実在する、と確認できたのが、例の事件の時だけだ、というだけです。
湧:「…ったく、誰も頼んでないっつーの。人に『おせっかいはやめて』ーなんて言っといて自分はそれとか、ほんっと笑えねー」少し拗ねたような口調で唇をとがらせる。
GM/オリオンの娘:「湧くんは、私にとって特別な相手だもの。誰にでも、あんな事をするわけではないわ」
そんな彼女だったから、ある「願い」を口にしたときには、君は酷く驚いたものだ。
彼女は、君に縋るような弱い女性ではないと思っていたし、ましてや、その内容はショッキングなものだったからだ。
GM/オリオンの娘:「……ねえ、湧くん。貴方なら信頼できる、と思って、今夜はお願いがあるの」
湧:「……うん、お願いの内容によるから。そんで、そーゆー前ふりの後はろくでもない話しかないって分かってるけど、一応聞いてやるから、言ってみ?」苦笑いしつつ。
GM/オリオンの娘:「貴方が、もし、ほんの少しでも私に感謝しているならば――ううん。こんな、恩着せがましい言い方は良くないわね。ハッキリと言うわ。まもなく、私を生み出したモノ。邪な存在が、この地を訪れるの。そうなれば、私は奴に利用され、この世界にとって、決して良くない結果を引き起こすはずよ」前置きが長いのは、彼女にとっても、これが相当に言いづらい内容であるからだろう、というのは容易に想像が付きます。
湧:「(…何だろ、このデジャブ。いつか前にも、誰かにこんなことを言われたような…)」
GM/オリオンの娘:「だから――どうか、お願い。そうなる前に私を見つけ出して『真の死』を与えてちょうだい。貴方の持つ力ならば、それも可能なはずよ」
湧:「……わん もあ ぷりぃず?」笑顔のままで確認する。
GM/オリオンの娘:「私に『真の死』を与えて。冗談のつもりはないわ」
湧:ところで、夢の中では相手に触れたりできるの?
GM:できねっす。
湧:了解です。
GM:できると「この場で殺せばOK」になってしまうので(笑)
湧:ああ、そういうこと(笑)。その発想はなかったわ(笑)
あんな:そりゃしゃーないですな(笑)
GM/オリオンの娘:「これは貴方に対する、私の信頼であり、そして責任でもあるの。他に、頼める人が居ないの。だから、どうか、お願い……」
湧:「敢えてこう言おう。だ が 断 る」張り付いた笑顔に青筋を浮かべて言う。
GM:と、いうところで、彼女の姿は薄れ、ぼやけ……貴方は目を覚まします。
湧:消える彼女を捕まえようと手を伸ばした状態で、がばと跳ね起きる。「…ほんっっっっと! あの手のことを言い出す奴は、どいつもこいつも! おんなじよーな思考パターンしやがって、自己犠牲厨かっ!?」
GM:さて。当然、彼女の願いは貴方にとって、承服しかねるものではあったのですが。その次の晩から、彼女が夢に出てこなくなったのもまた、事実です。君は決意した。夜の世界に今まで以上に脚を踏み込む事になろうとも、彼女を救い出そう、と。スピリチュアルアンカーを渡しますね★【SA:『オリオンの娘』を見つけ出す】をどうぞ。見つけ出してどうするかは、お任せします。
湧:「出てこられないのか、故意に出てこないのか知らないが…こうなりゃ確実に救出して目にもの見せてくれる。首を洗って待ってやがれ、星のお姫様が」ふっふっふ、と不穏な笑いを浮かべつつ呟きます(笑)
GM:それが〆のセリフ、という感じかな?
湧:ですねー、こちらはOKです。まあ相手の正体知らない以上は、こんなもんで(笑)
▼絆/エゴの変化
湧:オリオンの娘に絆を取得(内容は後述)
メーヴェ:今気づいたがアタッカー最速で、サポーターが鈍足なんですなぁ。
湧:ほんとだ。珍しい。
あんな:申し訳ねぇ。まぁ基本攻撃した場合でも相手のアーマーとかを減らすくらいで。《アタックアシスト》とか《エネルギーサプライ》とかを飛ばして皆強化するタイプだから、行動値はさほど問題には。
GM:サポーターが《チャンスメイク》型とかで、よく見られる光景です(笑)
メーヴェ:アーツと装備見る限りどう見てもアタッカー(笑)
あんな:この支援の大半を自分に注ぎこむとアタッカーになるよ(笑)
湧:サポーターがアタッカーより攻撃力高いとか、よくある光景(笑)
あんな:でも、この子はばらまき型なので。コンセプトが「複数攻撃して敵のアーマー値やFPを削りながら、周りの攻撃力を上げていく」なので、見た感じ以上に支援です。 支援の筈です。 支援ですよね?
メーヴェ:まあ、このまえサポーターの自分にフル支援したら120点でたしね。
あんな:本来アタッカーに注ぐべき支援を全部注いだら、そうもなります(笑)
湧:湧はアタッカーとしては攻撃力低い方なので、きっと周りが強い方が助かります(ぁ
メーヴェ:メーヴェはたぶん平均的なDFより弱いですぞ。
あんな:湧に、とりあえず火力支援として、戦闘中は12+1d6のダメージ強化をする予定。メーヴェへは8+1d6を。
GM:強弱は重要ではないのです。キャラの再現性とか演技の方向性とか、そっちが重要なのです。
あんな:まぁ、ビーストバインドの本質は戦闘ではないので、戦闘だけが強さでもないですねー。
メーヴェ:そうだ、湧君とあんなちゃん落としに行っていい?(ぇ
あんな:出来ないから挑戦だけなら。
メーヴェ:ほほぅ(笑)
湧:落としに来るのはOKです。こちらはキャラとしての対応をします(笑)
メーヴェ:OKが出ましたな。
あんな:受けるかどうかは別ですしねぇ。
メーヴェ:ですねー。
Opening 03 【 機械人形は夢を見ない 】
シーンプレイヤー:あんなGM:では、最後にあんなさんのシーンです。人間性の低下をお願いします。
あんな:はーい。
現在の人間性:あんな(54→49)
あんな:あら、なかなかの速度。
GM:ごーりごーり。さて。描写行きます。
▼『主』の屋敷
君の主は、少々変わった人物だ。屋敷に閉じこもり、研究に没頭する事があるかと思えば、来客を拒まず、むしろその話を聞くことを喜びと感じている節さえある。
彼が“羽根”を探している事は、もはや公然の秘密となりつつあったが、その理由まで知るものは、決して多くはなかっただろう。
実際、君も初めは、何も知らず、彼の望むがまま、その「敵」を排除するだけだった。
そんな、ある日の事だ。君は、主に尋ねてみる事にした。彼にとっての『敵』とは一体なんなのか。そして、“羽根”を求める理由もまた、どのようなものなのかを。
あんな:「まーた、どうせ碌でもないもんなんだろうけどな」やれやれといった顔で腕を組み、主人を見上げるジト目メイド。
GM:彼は、驚いたかのように目を見開くと、次の瞬間、苦笑して言った。「そっか……君にはまだ、伝えていなかったね。これは、軽々し口にして良い事ではないのだけれど……君が知らないのは、確かに問題だ」
あんな:「何も知らないままに働けっていうのは確かに人形の務めだけど、妙にこう、むずむずするんだよ」脚をぱたぱたたしたしして。
GM/主:「僕にとっての『敵』とは、この世界の歴史を脅かすもの。この世界の人間や、半魔たちの営みを奪い去ろうとするもの。そして――最後に、歴史の終焉から訪れ、人の終わりを再現しようとするもの全てさ」
あんな:「大雑把で壮大すぎて、さっぱり判らん……」ぐったりした顔。
GM/主:「おそらく、今の君には、僕の言葉は半分程度しか理解できないだろう。けれど、この言葉が、やはり、的を射た表現になってしまうんだなぁ……」
あんな:「まぁ、こっちのオツムを超えるような考えで動いてるのはわかった。それで、次は何をすればいいんだ? そろそろ磨く窓が無くなってきたぞ。表も裏もピカピカだ」
GM/主:「そうだね……君には、とても危ない事をしてもらう事になる。僕がそれに参加できれば良いのだけれど、僕はまだまだか弱いし、君もまだ、僕達の真の敵には敵わないだろう。だから、まずはもっともっと強くなるんだ、あんな」
あんな:「判り易くてなによりだ。了解だよご主人様。それじゃ差し当たって、そろそろこの部屋掃除するから片されたくないものを纏めておいてくれ」
GM/主:「ふむ……この部屋にあるものは、どれも大切なものばかりなのだけれどね」と、用途の判らない壺やら機械やら本やらに囲まれつつ。
その日から、君の夜の側での務めは激しさを増し、主の告げる『敵』と戦う頻度も増えた。
それ自体は些細なことだが。今でも君は、疑問に思うことがある。『主』を疑うわけではないが、ただ人にすぎぬ彼が、どうやって『世界の敵』を見分けているのだろう? と。
あんな:「――――ま、ただの人形になれば、そんなことに思い悩むこともないんだけどな……」
GM:また、主はまるで、世界の終焉を見てきたかのような言葉を発する事もある。彼のそんな言葉を聞くたび、また、主の命で魔物を狩るたび「これで良いのか?」と言う思いが去来するのだ。だがそれでも、君は戦う。否、戦わねばならない。『主』を守るためには、それが必要なことなのだ。
あんな:「それでも、今は戦うくらいしか出来やしねぇ。メイド仕事よりよっぽど向きだ。――――いくぜ、『ウェーブシンガー』」大型接続装置を呼びだして戦いの場へと向かう。
GM:さて。スピリチュアルアンカーです。【SA:“羽根”を世界の敵から守る】どうぞ。
あんな:頂きました。
▼絆/エゴの変化
あんな:主に絆を取得(内容は後述)
GM:では、ここで、PC間絆と、シナリオ絆に対する「関係」を決定してもらいます。シナリオ絆の方は、推奨はハンドアウト通りですが、変更してもOKです。PC間絆は、湧さん→メーヴェさん→あんなさん→湧さんの順で。
メーヴェ:アザルベルドに[懐古]を、あんなには[興味]でとります。
あんな:主に[二律背反]そのままで頂きます。湧へは[幼子]で。ちっこいコレが子供扱いしてきます、どうですかこれ(笑)
湧:…(少し考えた)…あんなは、素で態度がデカいんですよね。で、こっちを子ども扱いしてくると。
あんな:そうです。不快に感じたなら別のにしますので、どうでしょう?
湧:…実は、湧には「弟扱いしてくる人物に弱い」という隠し設定があるのです。なので、表面上だと口は悪いけど「内心逆らい難い相手」という感じになります(一同笑)
GM:(ツボったらしく爆笑中)
実は、冒頭の質問に関して、セッション前に湧のPLはGMと以下のようなやり取りをしてました。
* * *
麻那:まずQ1の『理想の女性像』ですね。これは主に性格とか印象面ですかね?
GM:そうですね。外見は、年齢程度でOKです。
麻那:年齢は同年齢以上であればこだわりませんが、「姉を思わせるような大人びた、他者のために懸命で、しばしば自分自身をおろそかにする」ような人に弱いです。
GM:はいな。それは演じやすそうです。口調などの希望はありますか?
麻那:えーと、『東京魔人學園』ってゲーム知ってます?
GM:やってましたが、もう記憶が(笑)
麻那:それなら…基本おしとやかだけど、あまり堅苦しくない口調で。親しい相手のことは「○○くん」と呼ぶ感じ。
GM:ふむふむ……。いわゆる「和風お嬢様系」?
麻那:…かなあ(笑)。理想の相手と言うより「逆らいにくい相手」というところですけど(笑)。実は姉がいたのですが、湧はそのことを覚えていません。なので、弟のように扱われると何となく逆らい難くなります。
GM:なるほど‥…。
麻那:あと容姿に関しては、湧は「主観的に美醜を判断する」ということができません。
GM:なんと。
麻那:モナリザだろうがヴィーナスだろうが大仏だろうがお多福だろうが、湧にとっての「美しさという価値」においては同列です(笑)。見分け(個体識別)はちゃんと出来るのですけど。
GM:了解しました。では、やや年上程度で、姉を思わせる感じ、と言う方向性で行こうと思います。
麻那:はい。次はQ2の『力に目覚めた場所』ですかね。これ、実は「湧自身の認識」と「設定上の事実」が食い違ってるので少し困ったんですが。
GM:ああ、湧さん自身の認識の方でお願いします。
麻那:湧の認識だと「故郷の街にいた頃、異形化した学生に襲われた時、覚醒した…らしい」です。
GM:一応、聞いておきますが、事実の方は?
麻那:BBTの世界に現れた瞬間から「そういうモノとして存在した」です。
GM:あー。なるほど。
麻那:だから、掲示板でどう説明すればいいのか困ってしまって(笑)
GM:それだと「元・人間」と言うハンドアウトの指定に合わなくなるから、確かにマズい(笑)
麻那:湧は「転生したという自覚のない」転生者なんです。この世界で生まれたのかどうかさえ、はっきりしてない。
GM:実は、PC1と「オリオンの娘」の関係のイメージは『月姫』の志貴とアルクなのですよ。だから、「実は元々人間じゃないけど、人間だと思っていた」と言うのは、充分にアリなのですが……それは流石にハンドアウトに書けないのです(笑)
麻那:HOから私が「もし湧が採用されるとして」想定したのは、「この世界に引き寄せられたきっかけが今回のヒロインだった」…てな感じですねぇ。
GM:OK。それならば、かなり上手く行くと思います。
麻那:うまくいきそうですか、それならよかった。GM側の設定とあまりに食い違うようなら、こちらで調整しなきゃと思ってたものですから。
* * *
あんな:なんと……。
湧:GMには話してたんだけど、まさかPC相手にもそうなるとは(笑)
GM:まあ、その辺は非公開で居たので、驚きました(笑)
湧:面白いので、このままでいきます(笑)。メーヴェへはダイスの導きに従って[憧憬]にするか。どっちかっつーと、だらだら生きてる生活態度に「俺もあんな風にのんびりしたいなー」と思ってる(笑)
GM:えっと。湧さん→『オリオンの娘』は、どうしましょう?
湧:あ、シナリオ絆もあったんだったっけ。
GM:ですです。3通りほどありますが、それ以外でもOKです。
湧:(ころころ)4ゾロだと?
GM:ほう。偶然にも、推奨通りになりましたね。[師事]です。
湧:師事になるのかぁ。まぁ最初は恋愛感情ないし、後で変更もできると思うから、これで。純粋に、彼女の自己犠牲が「忘れてしまった誰か」を彷彿とさせるので、腹立てつつ助けようと思ってる状態ですね。
GM:では、ミドルに入ります。
■ミドルフェイズ■
Middle 01 【 白い闇の使者 】
シーンプレイヤー:なしGM:ミドル1ですが、湧さんは最初から自動登場。他の人も、自由なタイミングで登場推奨です。
一同:はーい。
GM:では、人間性減少行きますか。
現在の人間性:湧(45→39)
湧:うあ(笑)。第一変異きましたー(笑)
GM:いきなりエゴ化した(笑)。おっと、大事なことを言うのを忘れました。
あんな:お?
GM:このシナリオ、絆を使ったギミックがあるので、絆の内容と対象が非常に重要です。適当に枠を埋めてしまって空きが無くなると、後で苦労するかも知れません。
あんな:ほほう。つまり安易にエゴ化したら痛い目みるよと。了解です。
湧:了解です。エゴ化する絆は今ここで決めますか?
GM:はい。エゴ化→シーン中、絆の取得→シーン終了時、でお願いします。
湧:では「仲間たち」への絆[忘却]を、エゴ化で【自己犠牲への怒り】にします。
▼街中
GM:では、描写に入ります。湧さんが、街を――おそらくは『オリオンの娘』の手がかりを探すために――歩いていると、数人の白いスーツの男に囲まれます。「石動湧、だな?」
湧:「…えーと。あんたがたは、いったいどこのどちら様で?」自然体で構えます。
GM/白い男:「お前が“羽根”とベテルギウスについて知っている事は分かっている。抵抗は無意味だ。――アレを破壊する事は、我らが悲願であるが故に」ちなみに、アレナは展開されておりません。
湧:「…すまんが、何を言ってるのか意味不明すぎるんですけど。日本語でOK?」手をオーバーアクションでひらひらさせつつ、首をかしげる。
GM/白い男:「とぼけても無駄だ。素直に従えば、苦痛の無い安らぎを与えよう。だが、抗えばムダに苦しむ事になる」
湧:「…ふーん。そういう手合いね」すっと目を細める。アレナ展開されてないってことは周囲に人目有り?
GM:あるねえ。イメージ的には、サンシャイン通り。
あんな:むちゃくちゃ人目あるじゃねーですか。
GM:あるよ。ただ、今はテレビの撮影かコスプレとでも思われているらしく、騒ぎにはなってません。
あんな:それじゃ通りかかろう。買い物袋片手に。
湧:「(…ここで「キャーッ、誰かー!?」とか叫んでも面白いけど。目撃者は消せ、的な連中だと逆効果だよなぁ)」と考えつつ、相手に隙ができないか窺ってる。
あんな:登場しても大丈夫かな?
GM:人間性さえ減らしてくれればOKです。
あんな:ああいえ、湧くんの方が。したいことがあるならもう少し待とうかな、と。
湧:出る分には構いませんよー。「…おーけい。具体的に、どこへ行って何をして欲しいのか日本語でどうぞ?」
GM/白い男:「“羽根”の在処まで、我々を案内してもらおうか」
あんな:それじゃお言葉に甘えて(いっころ)
現在の人間性:あんな(49→45)
あんな:加速加速ぅ!「んぁ? おいそこのにーちゃん達。子供一人を大の大人複数で囲んでるたぁ随分と穏やかじゃないな。恥ずかしくないのか?」買い物袋肩に担いで。
湧:「…げっ、よりにもよって何て場面に」と内心盛大に頭抱えつつ、あんなさんに口パクします。
GM/白い男:「……む。新手か。だが、邪魔をすると言うのならば容赦はしない。死は万人に等しく訪れる慈悲だ」放っておくと、人目を気にせず襲撃して来そうですね。
あんな:「(……チッ。この言いまわし、死神の手の連中か。めんどくせぇ)その大層なもんはこんな人前でやっていいのかね、と」逃げる算段をしようと湧の方へ視線を。
メーヴェ:そろそろ出ておこうかな。
GM:こちらはOKです。
あんな:こちらもOK、でも出来れば早いうちにこのゴタゴタから逃げておきたいかな(笑)
湧:「(こいつら、やばい。俺が何とかするから、逃げて通報よろしく)」と口パクしてる。読み取れるかは知らない(笑)
あんな:「(なんかしようってか。 おーらい)」湧へは軽く手を振って。
湧:「あー、案内ならしてやるから。せめてもう少し人通りの少ないところへ行きませんか?」と白服たちに。
GM:少し、視線を交錯させた後、頷きますね。
現在の人間性:メーヴェ(51→47)
メーヴェ:「また珍しい取り合わせね」男たちの背後からひょっこりと顔を出します。
GM:あ、メーヴェさんなら、見覚えのある服装だから判るな。こいつら、間違いなく死神です。
メーヴェ:ふむ。「懐かしい気配ですね。昔を思い出します」
あんな:「あー…なんだ。そこのねーちゃん知り合いか? こいつらの」
GM:あと、これは……【社会】で判定かな。目標値はやや難しいので11で。
湧:全員?
GM:全員可能です。財産点は使用不可で。
あんな:【社会】4、5、4とか酷いなこれ(笑)。
湧:ブーストは出来るけど。どーしよっかな(笑)
メーヴェ:問題ないです、《傾城の美》で。
あんな:《フォローアシスト》飛ばすよ。んーと【社会】5、トップのメーヴェ。
湧:あ、《フォローアシスト》取ったんですね。それはありがたい。じゃあ始めは節約路線でいくか。普通に振ります。
GM:どうぞ。
湧:(ころころ)あらま、普通に成功。達成値12。
あんな:メーヴェに《フォローアシスト》も。 確実に成功してください、折角なので。そして自分はっと(ころころ)ありゃ、12。ともあれ、これで人間性43。
メーヴェ:《傾城の美》宣言しますー。【社会】の判定を【感情】で振ります。(コロコロ)達成値18。
湧:流石に高い(笑)
GM:ふむ。全員成功ですね。では、死神にも色々と流派みたいなのがあるんですが、この連中は「目立ったら、その周辺を“白い闇”(*)で消し去って立ち去る」という手段をとる、と分かります。
あんな:最悪じゃねぇか!
(*)“白い闇”:虚無の侵攻と同時にあちこちで出現し始めた、数q〜数十mに及ぶ謎の空間。本来そこにあった物質は完膚なきまでに「存在を消失」させられる。
その内部は光波、電磁波、重力波、そしてあらゆる霊的探知をも拒み、呑み込まれて帰還した者は未だいない。もちろん対処法も不明。政府は国民に対し必死で隠蔽してる模様。
世界各地…どころの話ではなく、天界・魔界・銀河連邦においてまで“白い闇”は現れ、ゆっくりと、だが確実に版図を広げている。
湧:おーけい。人気のない場所へおびき出して一人フルボッコ作戦を敢行します。
メーヴェ:「さて、一人なら問題はないのだけどねぇ」聞こえないようにつぶやきます。
GM:まあ、こいつらはデータを持たないので、一人2d6(正確には、三人合計で6d6)の人間性を減らす事で、倒せます。ただし、目立ちます。
あんな:数というか、これクラードですか。とりあえず湧くんがおびき出してくれるようなんで一端任せよう。そして追いかけよう。
湧:「あー、アルさん。この人たち、俺に用事みたいなので。そろそろ行きますねー」と結構焦りつつ誘導を試みます。
メーヴェ:湧の態度に若干眉をひそめつつとりあえず見送ります。
GM:で、いちおう確認しますが、アレナは誰が展開します?
メーヴェ:ノ(挙手)
湧:囮役の俺が張るのは無茶でしょうしな(笑)
GM:では、メーヴェさんが魔物である事は、他のお二人にも判ります。
あんな:はーい、把握です。バレるんですよね。こっちも最低限ノウンマンであることも。
GM:ですです。
あんな:「…………」メーヴェの方に手をにぎにぎ開いたり閉じたりして見せて、無理すんなよー、と。
メーヴェ:道の端っこぐらいに行ったタイミングで展開します。ウィンクをあんなに見せて、指を鳴らして《アレナ展開》。
GM:で、アレナに反応して、死神は臨戦耐性に入ります。6d6を、好きな配分で分配して振って下さい。
湧:敵の気配が変化した瞬間、攻撃に移ります。
あんな:アレナ展開しましたが、これって目立ちます? BS迫害つくくらいに。
湧:どうだろう、演出次第の気もしますが。
GM:いや。目立たないためのアレナ展開なので、問題無いです。
あんな:はーい。
湧:配分は…全員割り勘でよろしいかな?
あんな:先んじて減らしておきたい人が居るならその人に多めにってところで。
湧:俺は別に。既に第一変異入ってるし(笑)
GM:ここで更に6d6振って第二変異に!(何
あんな:それじゃ、湧くんの分一つ貰っておこう。3d6振ります。
湧:おや、ありがとう。では俺は一個振ります。
メーヴェ:では2d6で。
現在の人間性:湧(39→35)、メーヴェ(47→39)、あんな(43→28)
湧:でかっ!?
GM:うわ。
あんな:くくく、これが本気だ……! 飛ばし過ぎですねわかります(笑)。まー大丈夫。 そういうこともある。
GM:メーヴェさん、エゴ化発生ですね。
メーヴェ:グラットンの絆をエゴ【厄介事を楽しみたい】へ。
あんな:こちらも。んー……長沢さんの絆を【役立たずと思われたくない】のエゴに変更してきますね。
GM:はい、どちらも了解です。では、死神たちは無事に一旦倒せた……と思ったのですが。斃れたハズの死神たちが“虚無”からエネルギーを汲み上げて、自主的に暴走し始めます。
あんな:「人形みたいになんも考えずに突っ込めればいいんだけどなぁ…… ……おい、これどうするよ」確実に魔側だとわかっているメーヴェの方を向いて。
湧:「…これは…!?」
GM:人間のフリをやめるどころか、異形化覚悟で一時的にパワーアップする感じですね。
メーヴェ:「さてねぇ。存在そのものまで潰したほうがいいのかしら」
湧:「なら、バンクシーンのうちに潰すだけだッ!」と、容赦なく攻撃。
GM:周辺が、虚無の“白い闇”で包まれかけるんですが……そこに、声がかかると、彼らの暴走が止まります。
あんな:「(うーん……なんだかんだ二人とも人間止め側っぽいなぁ。後でちょっとこっちもバラして手助けでもするか)ん?」
GM:メーヴェにとっては懐かしい声が「――そこまでにしておけ。お前たちでは彼女らには勝てん。また、その行為は『虚無』の望むところではない」
メーヴェ:すっと目を細めます。
湧:「誰だッ」白い闇を避けつつ気配を探る。
メーヴェ:「これが虚無からの使命とやらかしら」
GM:カツン、カツン――と靴音を響かせて、一人の男が現れます。死神たちと同じ白い詰め襟なんですが、こちらは敵意が無い事を表すように、両手を軽くあげていますね。
あんな:「やーれやれ、なんだこりゃ。また面倒な事が……」そちらの方に視線を向けて。
GM/アザルベルド:「久しいな、友よ。見ての通り、我々は今、使命のために働いている。とはいえ、同胞が少々、迷惑をかけたようだな」
あんな:「……友?」どっちが知りあい? と二人に視線を向けて。
メーヴェ:「久しいわね、アザルベルド」
あんな:そっちかー、とメーヴェを見て。
GM/アザルベルド:「今回の我々の使命は、宿敵、コズミックホラーの討伐。邪神、ベテルギウス、と呼ばれる存在の排除だ」
メーヴェ:「その割には、ずいぶんと暴れているようね」
GM/アザルベルド:「奴が“羽根”を狙い、この池袋を訪れようとしているらしい。今のところ、まだ姿を見せている様子はないが……奴が現れる前に、狙われている“羽根”を破壊できなければ、この池袋は……いや、世界は混沌の海に沈むだろう。それだけは、何としても避けねばならん。……そう、いかなる犠牲を払っても、だ」
メーヴェ:「守護者の人気に嫉妬しそうですね」
湧:「……あの、まずは根本的な部分を確認したいんだけど」手を挙げて。
あんな:「“羽根”と来たか…… と」
GM/アザルベルド:「――なんだろうか、少年」
湧:「そいつらにも聞かれたけど……そもそも、“羽根”って何? まんま鳥の羽ってわけじゃなさそうだし、羽根布団も関係ないよね?」と、知ってそうな人たちを見まわす。
GM:えっと。それは、とぼけてる、という解釈?
湧:いんや。素で湧は知りません(笑)。刹那は知ってるかもしれないが、今出てくる理由がないんだ。
GM:ふむ。ごめん。さすがに「池袋に住んでいる半魔」で、“羽根”を知らない存在は居ない、ということで。
あんな:「……あ、あー。うん、よし。湧、ちょっとこっちにこい。軽く授業だ」ちっこいメイドが手招き。そして、そっちがいいならかくかくしかじか!
メーヴェ:「簡単に言えば力の源よ、湧だったかしら」
湧:了解。それじゃ話を聞いて理解はした。「…おーらい。何故にそいつらが、よりによって俺に聞いたのかは意味不明だけど、用語そのものに関しては理解した」
GM/アザルベルド:「それは、君の探している少女に由来する。彼女は、我々にとっても『鍵』となる存在だ」
湧:「…念のためにもう一つ聞く。その少女の特徴、具体的には?」
GM/アザルベルド:「――詳しい事は私達にも分からん。だが、彼女がベテルギウス、あるいはオリオン座に関わる存在である事は間違いがない」
あんな:「ん」どうなんだよ湧、と足元から見上げて。
湧:「人違いとか他人の空似、とかいう可能性は?」
GM/アザルベルド:「『虚無』は間違いを犯さない、と答えておこう」
湧:「…俺は“羽根”の場所も知らないし、むしろ彼女の情報はこっちが欲しいくらいなんだけど。あんたらは彼女を探してどうすんの?」
GM/アザルベルド:「――既にそれは、君も想像が付いているはずだ。とは言え、今は共闘は難しいだろう。だが、もし君が我々を許せるようになったなら、その時は手を貸して欲しい。じっくりと考えておいてくれ」
あんな:「……なんだか随分と複雑な事になってんな、こりゃ」ぽりぽりと頭を掻いて。
湧:「ありそうなパターンは幾つか思いつくけど。協力を仰ぐか利用するだけかは…どっちでもいいや。重要なのは彼女に害をなす気か否か。それだけ答えろ」
GM/アザルベルド:「彼女の存在がベテルギウスにとって、いかなるものであるかどうか。その結果如何によって、我々の行動も変わるだろう」
湧:「じゃあ、こっちの態度もそれが判明するまでは保留ってことで」肩をすくめる。
メーヴェ:「ふーん」湧を横目で見る。
湧:「…なにさ、アルさん」横目でちらりと見返し。
GM:では、その辺りで軽く君たちに頭を下げて、アザルベルド達は『クラインの穴』に立ち去ろうとしますが、何か声をかける人はいます?
あんな:「おう。んじゃここまでだ。どうやらどいつもこいつも現状ってのが判ってないみたいだからな。まずは立ち位置の把握ってのをそれぞれしようじゃないか」ぱんぱん、と間で手を叩いて。
GM:ちょうど次のシーンが、あんなさんの家なので、情報交換はそこで。
メーヴェ:「次会うときは協力か敵対か。どちらでも楽しいことになりそうね」
GM/アザルベルド:「いつまでも、我々の関係が変わらぬものである事を祈るだけだ」
湧:「…俺は楽しくないですー。ったく、ただでさえ行方知れずのお姫様のことで手いっぱいだっつーのに」げんなりしながら。
あんな:「それじゃ……お前達、全員家に来い。拒否は許さん、な?」にぃっと笑って二人を見る。
湧:「うぇーい」あんなさんには何となく逆らえないので大人しく従います(笑)
GM:では、シーンを閉じます。
一同:はーい。
GM:絆の取得などあればどうぞ。エゴロールの申告も、改めて受け付けます。
あんな:エゴロール、途中の台詞で【私は人形】を申請したいです。あと、メーヴェへと絆[同行者]で。
メーヴェ:エゴ【厄介ごとを楽しむ】で欲しいです
GM:受領しました。どちらもOKです。
湧:うーん、微妙にエゴへひっかけるロールは出来なかった。次以降で頑張る。
あんな:同時に《人間回路》を起動。 【社会】達成値を+1します。人間性が残り26……! ミドル中に第3段階ありえるで、これ(笑)
GM:あ、人間性減少はそのくらいの想定です。
メーヴェ:ミドルで人間性0とな…。
湧:よくあること(笑)
▼絆/エゴの変化
湧:仲間たちへの絆[忘却]をエゴ【自己犠牲への怒り】に変換。
メーヴェ:ウォーレン・レイクへの絆[諦観]をエゴ【厄介事を楽しみたい】に変換。
あんな:長沢遼への絆[ビジネス]をエゴ【役立たずと思われたくない】に変換。
メーヴェ:うーむ、油断してると語尾が揺らぐなぁ。
GM:ごめん。今回は、時間配分を大幅にミスしてます。
あんな:ちょっと盛り上がり過ぎた感じは。面白いのですけどね。
GM:4シーンで3時間は、使いすぎだ(汗)。実のところ、今までやった時の倍くらい時間をかけてしまっているのです…… orz
湧:前にやったのもオンセで?
GM:ですです。
あんな:どこかで補正が必要そうですなぁ。
湧:うーん、地味にブランクが響いているのかなぁ。こちらの反応も遅い感じ。やってる方は楽しいのですけどね。
あんな:ちなみに、時間を圧倒的に削るには、ミドル戦闘を演出ですます、が一番です。酷い話ですが(笑)
GM:ふふふふ……実は、ミドル1は、初めてやった時は戦闘やってたのよ……(笑)
湧:ああ、やっぱり(笑)
メーヴェ:ロールプレイ増えれば伸びるのは仕方ないですねー。
あんな:まぁ、そこはこう、情報収集をロールを挟まず、情報そのものを回収するようなシーンにして削って行きましょう。
Middle 02 【 知り過ぎる男 】
シーンプレイヤー:あんな▼主の屋敷
GM:このシーンは、全員登場です。シーンプレイヤーは、あんなさん。
あんな:はーい。
現在の人間性:湧(35→30)、メーヴェ(38→32)、あんな(26→25)
湧:うむ、期待値(ぉ
あんな:いやぁ、デレ遅いですよダイス神様(笑)
GM:ほっ。では、あんなさんの『主』が君たちを応接間で出迎えてくれます。いつもメイドとして仕えているあんなさんも、今日はお客さんと同じ待遇ですね。
メーヴェ:「お邪魔しますね」
湧:「まさか二人とも《力》持ちだったとは…世間って狭いねー」溜息ついてる。
あんな:「おうご主人様。部屋汚してないか、飲み物落したりしてないか? 小腹が空いたら冷蔵庫に用意してあるからレンジに入れて一番大きいボタンだ。他は触るな、好奇心のまま触るな。また壊れるからな」二人はあんなの方から軽く紹介して、本人にも紹介を貰う感じでカットを(笑)
GM/主:「ああ。遠慮せず、くつろいで下さい。えーと……」と、ですね。『主』はあんなさん以外のPCたちを、『魔の名』で呼びます。名乗ったかどうか関わりなく、『魔の名』を知っています。
湧:ぴくりと反応して「…よくご存じで。話した覚えはないけど?」探るような目で見ます。
メーヴェ:「懐かしいですね」目を細めます。
あんな:「考えるだけムダだぜ。何かにつけて色々情報集めたり、変なこと知ってるのは日常茶飯事だ」お手上げ状態。
GM/主:「ああ、すまない。好奇心が少し先走りすぎたようだね」
メーヴェ:「ほどほどにね、まだ死にたくはないでしょう?」
湧:「…まぁ、こっちも“似たようなことのできる奴”を知ってるけどね。実際やられると、いい気分はしないもんだな、これ」表面上はのんきに呟く。
あんな:「さてご主人様よ。 またこの街に厄介なモンがきたみたいだぜ? 一応聞くけど、どーするんだ」
GM/主:「失礼ついでに、もう1つだけ、良いかな。そちらのお嬢さんはヴァンパイアだろう? 死神とは、相性が良くないように思えるけれど……あの死神とは、どのような関係なんだい?」
メーヴェ:「ただの、古い知り合いね」
GM/主:「――ふむ、そうか」少し考えて。「実はね。今回、僕が追っているのも、恐らくはあの死神と同じ相手なんだ」
湧:「同じ…って、どっちですか。宿敵とやらの方? それとも…」
GM/主:「偽神、ベテルギウス。オリオン座の一等星の名前を持つ邪神だね。その力は封じられているけれど、“羽根”によって解放されてしまえば、この宇宙の法則を書き換えることさえ、そう難しくはないだろう」
あんな:「まーた大きな話を……“羽根”絡みだといつもこうだぜ」ぶすっとしながら紅茶を飲んで。
GM/主:「死神たちの目的は、そうなってしまう前に“羽根”を破壊してしまう事だろうけど……何故こうも彼らが難航しているのか、そして湧くん、君の探している少女を狙うのかは、こちらとしても目下調査中、と言ったところさ」
メーヴェ:「なるほど、ね」
あんな:「んじゃ、いつもの通り調べるのはこっちの仕事か……ま、それが在り様だ」ひとり頷いて。
GM/主:「今回の案件の間、うちの蔵書や施設は自由に使ってくれて構わない。大規模な組織のようには行かないだろうけど……それでも、一時の拠点として使うには充分な広さがあるはずだよ」
湧:「単純に考えると…彼女が“羽根”を持ってるか、在処を知ってるんだろうけど。死神たちもそこら辺は理解してない感じだったかな」
メーヴェ:「もしくは彼女が“羽根”そのものか」
あんな:「“羽根”ってのは便利なもんだねぇ……」
湧:「そんなことが……ああ、式神みたいなものと考えれば、あり得るのか」反射的に否定しかけて、頷く。
GM/主:「まあ、それを突き止めるのも、君たちの役目と言うわけだ。……そっちにとっても、益のない話ではないはずだよ?」
湧:そして首かしげ「(…あれ、式神って何だっけか?)」
GM/主:「あんな。彼らの歓待は、君に任せる。無いとは思うけれど、もし死神たちがここを襲撃するようなら、返り討ちにしてやってくれ」
あんな:「おーらい。お任せだよご主人様。だからアンタはいつも通りにしててくれ」
メーヴェ:湧から少女の情報はもらえてます?
湧:知ってることは話すよー。「とりあえず目下敵対の意思はないということで納得した。まぁ、彼女を探すって点では協力できると思うよ?」
あんな:「よーし、それじゃ茶を飲め飯を食え。そして働け。別にウチのご主人様のためじゃなくていい。多分それ見越してるしな」お茶セットやら軽食やら並べて。
メーヴェ:「ま、正直こちらには利益なんてないのですけどね」聞こえないように呟いてお茶をいただきます。
GM:ふむ。すっごい大事な事を確認し忘れてた気がするのですが……。
あんな:おー?
GM:湧くん(昼の顔)、もしかして、ノウンマンですらない? あまりに基本的な事すぎて、確認しなかったのですが。
湧:魔物の存在を知って数か月というところなので、湧の方はBBT世界の基本的な知識が抜け落ちてますね。すみません、問題になると思わなくて言い忘れた(苦笑)。魔物たちのことも「人ならざる力を手に入れた者たち≒魔人」と解釈してます。
GM:いや、ごめんなさい。こちらのミスだ。あのハンドアウトだと、それ充分にありえるのか。
湧:まぁ説明された分はちゃんと理解して受け入れるので、今後同じ問題は起こらないはずです…たぶん。
あんな:まぁ、でも。こういう理解してく主人公もまた、王道ですよね。
湧:実は半魔と魔物の区別もついてないのですよね(^^;)
あんな:幕間で最低限の教育はしてあげよう。困らない程度に。
GM:うぃうぃ。その線でシナリオを調整しておきます。まあ、こっからは情報収集です。判定するだけです。その前に、シーンの終了処理をします。絆の取得、エゴロールの申請などをどうぞ。
メーヴェ:今回は特にないです。
あんな:【役立たずと思われたくない】で、色々と仕事をしてみました。絆はー……ここに、今、絆持ってない奴がいないな、うん。
湧:あの死神か、主のどっちかなんだよな。残り枠二つだから迷うわー。っと、あんなさんに取るの忘れてた。そっちを優先するか。魔物の事情を教えてくれたってことで絆[師事]にします。エゴロールはなかったので、俺は以上で。
GM:えっと。ライフパスで絆2つのエゴ1つ、シナリオ絆で1つ、PC間絆で1つなので、自由に取れる絆は(シナリオ開始時で)2つです。なので、絆を撮る時は慎重に(笑)
あんな:枠あと一つです。
湧:同じく(笑)
メーヴェ:あと2つです。
▼絆/エゴの変化
湧:あんなに絆[師事]を取得。
GM:次のシーンからは、情報収集。情報項目だけ、先に。ベテルギウス/オリオンの娘/死神たちの動き/“羽根”の行方、です。なお、難度が「ある理由」で2づつ上がっています。一人判定するごとに1ラウンド、全員判定したら1シーン、として数えます。「登場せずに人間性を温存する」のもOKです。
あんな:ふむふむ。あ、ラウンド制限のアーツはシーン1回扱いですか?
GM:いえ。一人判定するごとに1ラウンドなので、全ての人に使えます。
あんな:とはいえ、流石に乱発は出来ないなぁ。まぁ、登場はしておこう。
メーヴェ:目標値は非公開ですか?
GM:公開しますが、全部最初に書くと煩雑なので、調べる内容が決まった時に教えます。
湧:了解です。それならアーツ使うかの選択はある程度考えられるね。
セッション一夜目は、ここで終了。この後しばらくはメタ全開の雑談となります。興味ない人はこちらをクリック→「付き合っていられるか! 俺は先へ進むぜ!!」
GM:んー。ミドル1だけで60分強か……ここでかなり食われてるな。
あんな:集合シーンと巻き込みシーンを如何に短くするかはオンセの課題ですねぇ。
GM:もっと早く、“白い闇”で強制的に戦闘にしちゃうべきだったか。
あんな:そうですねぇ。 あと、あれですね。いっそ向こうからアレナにいきなり引きずり込んでくると中々ホットなスタートですが、そうすると相手が「周囲を気にしない危険存在」だということが表現出来ないので。どっちもどっちですねぇ。
GM:アレナをPC1に展開させる事が目的のシーンなのですよ、実は(笑)
あんな:なるほど。ふむ……。
湧:ああ、ごめん!? 実は他の人たちが結界張って、敵に隙ができた瞬間殴りかかるつもりだったので…自分でアレナ展開する発想自体がなかった(−−;)
GM:や、まあ。「湧さんが世界観を知らない」という事が理解できてなかった、こっちのミスです。
あんな:ああ、そうか。つまりあれだ。他のPCの登場をアレナ展開後に限定するとかどうでしょう? アレナの展開に惹かれて他のPCが集まってくる、と。あとあれです。私が流れの制御に自信がなかったときの荒技。始めに「このシーンで大体どういう感じにしていきたい」と、前もってシーン予定をバラす。
GM:ふむ……。
あんな:例えば「このシーンでは全員の合流と相手の目的の露見として、軽く演出戦闘を挟んでからNPCを一人出したいんですが、何か要望とかありますか?」みたいな。
GM:まあ、詳しくは言えないんですが、メタでGMから誘導しちゃうと、このシナリオのギミック、意味が無くなるんですよ。3〜4ルートくらいあるんですが、どれに行くか教えてしまうと、面白くも何とも無くなってしまうので。
あんな:ばらすと言っても、あくまで大きな流れと言うか、シーン導入的なところまで、ですかねぇ。
湧:ふむ。本気でPLに選択を問うてくる類のシナリオなのかな。
GM:ですね。選択肢は、常に見えているんですが、後になってから「あ、あれがそうだったのか!」と気づく類のシナリオです。
あんな:いいなぁ、そういうシナリオ。私には出来ん……伏線張りが、すごく、苦手……。
GM:ボスを倒す方法が一個じゃないんですが……「どのフラグも満たさない」と、まず勝てません。逆に「全部のフラグを満たす」事も不可能です。
メーヴェ:ふむ。
あんな:フラグを一つは立てる事が重要、と。
湧:協力可能な勢力も、あちらを立てればこちらが立たず的なフラグがあるみたいですね。どれを選ぶかはPC次第と。
GM:これはネタバレかもしれませんが、クライマックス開始時にはほぼ、決着がついてますね。
あんな:まぁ、目に見えているフラグは、オリオンの少女の殺害でしょうねぇ。
GM:(゚∀゚)
あんな:いい顔だ。実によいGMだ。
湧:まぁ、キャラの魂の赴くままに、頑張ってみます(笑)
GM:はいな。
湧:ともかく情報収集は大事そうだ。
GM:情報収集→イベントシーン→情報収集→クライマックス、と言った感じでイメージしていただけると。
あんな:はーい。まずは情報収集、がんばりましょう!
メーヴェ:はいー。
湧:しかしエゴロールがまだ一つもできてないんだが…ミドルシーン、足りるのかしら。
GM:エゴを確認しておきましょうか?
湧:確認?
GM:いや、内容を知っておくと、話題を振りやすいので。
湧:ああ…湧のエゴは現在2つ。【自己犠牲への怒り】【世界への義務感】です。OPの時点では最初のエゴはまだなかったので、演じる暇もなかった。
GM:後者が、少し難しい感じですね。正確には、このシナリオだと、二つ両立させるのは難しいかも知れません。
湧:まぁ何とか頑張ってみます。心配なのは残りシーン数のみ。
GM:実は湧さんのシーン数はけっこう多いんですが、時間管理が心配。
湧:ロールプレイが結構時間食いますからねぇ。
あんな:がんばれー。えーと、今の内に……残り人間性26からスタート、と。
湧:私は手元のレコードシートで管理中。現在人間性30ジャスト。
メーヴェ:残32点。
あんな:こう見ると、さほど差はないということがわかりますね(@@
メーヴェ:ですねー。
湧:あんなさんが途中でダイス一つ分引き受けてくれたからですが。今のところは何とか誤差の範囲くらい?
GM:4点が1シーン分、7点が2シーン分なので、一見して思うよりも差は大きいです(笑)
メーヴェ:さて展開次第ですが、主がいまいち信用できないかなぁ。
GM:あー。先に、これは言っておきましょう。さすがに、誤解を招くとまずい。『主』はPC3のプレイヤーさんによって変わるので、あんまり個性とかシナリオでは決まってないです。
湧:主に関しては、PLレベルでは普通に信用してたりしますが(笑)
あんな:つまり、「あくまで何か重要そうな存在」であって、特にシナリオに関わる訳ではないんですね。
メーヴェ:怪しいのはあんなさんのせいということですか(笑)
あんな:お、おれはわるくぬぇ!(笑)
GM:そうですね。……と。それで思い出した!! 情報収集パートで、一回だけ達成値を+5できます。これは、『主』の支援によるものです。
あんな:おおー、すごい!
湧:それは判定前、判定後?
GM:パーティ共有で、かつアーツ扱いです。判定前、後、どっちで使ってもOKです。
湧:おお、それはありがたい。
あんな:後可だと、凄い強いなぁ。
GM:ただ、パーティで一回なので、使いどころが難しいのです。
メーヴェ:ですねー。
湧:難易度高い判定の切り札になりそうですね。
GM:過去3回かな? このシナリオ回して、過半数のパーティは最後まで温存して使いそこねてます(笑)
湧:よくあるよくある。
あんな:1回しかマトモに使ってねーじゃねーですか(笑)
GM:んむ(笑)。一応「使わなくてもギリギリ何とかなる」範囲の難度なんですが、使わないと結構苦しいのは確かです。情報収集、何回か失敗して繰り返す事も想定してますからね。
メーヴェ:基準値7の財産点が5になるから、そこまで酷くはならないかもと期待。
GM:難易度+2を早期に解決できれば、大した難度じゃないんですけどね。
湧:達成値上昇アーツと振り直しもそれぞれあるから、ダイスの邪神が大暴れしなければきっと大丈夫? 難易度+2ってのがまだよくわからないけど、どれかの情報を開けると解除されるのか、それとも途中のイベントでフラグが立つのかしら。
GM:ふむ、時間短縮のために教えておくか。特定の情報項目でイベント発生、ですね。
湧:ああ、そっちですか。
GM:で、「下げない!」という選択肢も取れる。
あんな:なるほど。
湧:…何だろう。嫌な予感しかしない(笑)
あんな:上がるには上がるなりの理由があるんですね。楽しみに……!
メーヴェ:誰の味方に付くか決めておかないとなー。
GM:余談ですが、アザルベルドは常に一定の口調なんですが、『オリオンの娘』と『主』は、調整している事が多いです。
湧:それはそうでしょうね。PCに合わせないとまずい(笑)
GM:ええ。結構、PCに対する依存度の高い設定なので。初めてやった時は「とりあえず簡易ハンドアウトだけ作って、キャラを作ってもらって、それに合わせてシナリオを組む」という、私がよくやる方式を取っていたのですが。回してみて気に入ったので、ハンドアウトを細かく決めて、複数回やってます。
メーヴェ:なるほど。
GM:『主』なんかも、詳細設定が無いわけではないので、PC3が決めかねてる時は教えてます。PC3のPLさんにイメージがある時は、全部無視しますが(笑)
湧:タイムトラベラーか転生者っぽい印象を受けましたね。
GM:タイムトラベラー/マッドサイエンティスト、ですね。三回とは別に、一回オフでやった時は、PC3が「魔王の後継者」だったために、なぜか魔王になりましたが(笑)
湧:イメージ全然違いますね(笑)
GM:「どんな主人?」と聞いたら「父親で魔王」と答えられたので(笑)
あんな:Oh(
GM:後継者/血族だったので、科学系だと相性がね……。
メーヴェ:応募していた別PCの自動人形が採用されていたら、主が公式NPCになったのかな。
GM:可能性は高いです。ただ、彼は「主を持たない」と明記されていたので。
メーヴェ:なるほど。
GM:PC3が一番、自由度の少ないPC枠なので、そこから順に埋まってく感じですね。1/2/4で回したこともあるんですが、それだと情報収集が難しいのです。
湧:ブースト付かないから?
GM:ブーストは付くんですが、設定上、「組織の支援」という事になってしまうので、みんな使いたがらない(笑)
湧:そういうものですか。
GM:パーティ共有なので、特定組織に偏るのを、皆さん嫌がるのですよね。
あんな:組織、怖いものね。特に『魔獣の絆』の組織は基本、死霊課以外みんな恩を作ったら何が起きるか判らなそうなのが怖い。
湧:あー、それはある(笑)
GM:ペルソナ・ネットワークとかだと特にねー。MMMとかは論外(笑)
あんな:一番判り易く危険なのはペルソナネットワーク。公式で「助力されたら情報教えてくれるけど、その事がネットワークに絶対流れる」って明言される辺り(笑)
――と、雑談はここまで。次から、セッション二夜目の始まり始まり…。
Middle 03 【 知は力なり 】
シーンプレイヤー:なしGM:では、改めまして。「オリオンの降る前に」を再開したいと思います。
>情報項目(初期)
ベテルギウス/オリオンの娘/死神達の動き/“羽根”の行方
湧:さて、どの項目から開けていきましょうかね。
メーヴェ:妨害してそうな死神あたりからでしょうか
湧:本命:ベテルギウス、対抗:オリオンの娘、大穴:死神、かなぁと睨んでいたり。
あんな:おそらく+2の妨害は死神でしょうねぇ。死神に協力したら+2修正なくなるよ、な気が。
メーヴェ:ふむ。
湧:…死神なんですかねぇ? むしろ奴らは、俺たちを泳がせてでも情報を掴みたい側かと考えたのだけど。
あんな:まぁ、調べてみればわかりますよね。これで謎の第3勢力だったら…いや、流石にないか(笑)
メーヴェ:まあとりあえず難易度見るためにも開けてみますか
湧:どれにします? というか、調査は個別にやるんだっけか。
GM:んみ。個別の判定ですに。
メーヴェ:PC1のオリオンあたり行きますか? なんかイベント仕込まれてそうな雰囲気もありますが。
あんな:では、こっちはベテルギウス…と言いたいところですが。判定強化こそできますが、自身の判定はそんなに強くないので余り期待しないでください(フォローアシストの構え)
GM:とりあえず、一周目に参加する人は、人間性の低下をよろしく。
現在の人間性:湧(30→25)、メーヴェ(32→29)、あんな(26→25)
湧:あらでかい。
あんな:よし、デレデレ。もっとはよ(笑)
メーヴェ:では基準値一番高いので一発目いきますね。
あんな:目標値聞いてから、フォローアシストするかどうか決めますね。
湧:よろしく。死神? それともオリオン?
メーヴェ:オリオンの娘を判定します。
GM:難易度は11以下/13/15/18です。これは+2した後の数字です。
あんな:18、18か……。
メーヴェ:《傾城の美》宣言。まあ財産込みでいってみますわ。
あんな:アシストあったほうがよさそうね。《フォローアシスト》しておきます。達成値+3です。人間性23に。
メーヴェ:感謝(ころころ)うむ、高い。クリティカルで41ですねー。
湧:おおう。
あんな:素晴らしい。
メーヴェ:フォローするとクリティカルすることが多いなぁ。
あんな:いいんですよ、しなくて足りなかったよりはよっぽど。
メーヴェ:ですね。まあ、予定が当たったと思えば…。
GM:では、情報を。
>オリオンの娘
難易度11:石動湧の夢の中にしばしば登場しては、彼に警句を与え続けて来た少女。その理由は不明。
難易度13:彼女はコズミックホラーの使徒であり、地球においては夢の世界、ドリームランドを拠点としている。
難易度16:メッセンジャーとして『しゃべる猫』をしばしば用いる。バステトの子などの動物に詳しい半魔ならば、ドリームランドへの行き方を知っているのではないか。
→ミドルシーン4−Aへ。
あんな:あ、イベント入った。すげぇ、クトゥルフ世界の住人か。そりゃ夢で会うわ。夢の世界の住人じゃないか。
メーヴェ:正真正銘のドリームランドの住人ですな。
GM:コズミックホラーで、夢と言うと、まあドリームランドかな、と(笑)
あんな:正しい(笑)
GM:えっと。ここで皆さんには、2つの選択肢があります。
あんな:お?
GM:情報収集シーンをいったん切って、イベントシーンに向かうか、このまま情報シーンを続けて、シーン終了時にイベントシーンに向かうか、です。
あんな:利点と欠点を教えて下さいな。
GM:イベントを先に起こすと、情報収集が有利になったり、不要になったりする可能性があります。デメリットは、もし空振りだった場合、情報収集シーンの登場の人間性低下が、余分に必要になる事です。
あんな:なるほど。シーンそのものは結局変わる事自体が弊害ということですね。
メーヴェ:最低でも“羽根”の情報は抜いておきたいなぁと思います。娘の情報にはなかったし。
あんな:私、達成値そこまで出ないし、それを待ってシーン変わりましょうか。シーン変われば別の人がまた判定できるようになりますし。
湧:じゃあ俺が“羽根”を調べてみます?
あんな:お願いします。目標値次第で再びフォローを。
湧:《声なき声》《前世浮上》で達成値+3します。調査対象は“羽根”の行方で。
GM:難易度13以下/16/18になります。
湧:こっちの基準値は7になるから、フォローがないと厳しいかな。
あんな:これもまた、微妙にフォロー必須ですな。《フォローアシスト》! 人間性が21に。すごい、沢山お仕事してるよメイドさん!
湧:ではこちらも人間性23に。(ころころ)う、17。財産点使って達成値18に(笑)
あんな:いやいや、期待値ですしいい感じ。
湧:見事に期待値。フォロー助かります(笑)
GM:了解です。
>“羽根”の行方
難易度14:現在、この池袋と重なりあう、どこかのドミニオンないしアレナに存在すると思われる、一枚の“羽根”を狙い、偽神ベテルギウスと死神アザルベルドが鎬を削っている。
難易度16:どうやら、“羽根”の現在の所有者は『オリオンの娘』と呼ばれる半魔らしい。彼女を見つける事ができれば、“羽根”を狙う者たちの裏をかくことも可能だろう。
メーヴェ:まあ、これも予想通りでしょうかね。
湧:裏をかく、の意味合いにもよりますけど。いずれにせよ、先に辿り着いた方が良いっぽい。
あんな:さて、つまり“羽根”自体は彼女がやっぱり持っているのか……。
メーヴェ:まあ、とりあえず少女拉致れば、先手取れる(笑)
あんな:それじゃ、ロールプレイ挟みたいところですが。イベント待っているので行ってみましょうか。
湧:意義なーし。
メーヴェ:はいー。
GM:あんなさんは、情報収集しない?
湧:デメリットないなら振るだけ振ってもいいような?
GM:一応「〜〜以下」となってるのはアクシデント値(*達成値がこの値以下だと、何か良くないイベントが発生する)です。
あんな:しない、したくない。こわい(笑)
メーヴェ:どんがらメイドの称号を(笑)
湧:ああ、下手に振るとトラブル誘発の恐れがあるのか(笑)。じゃ、イベント行きます?
一同:はーい。
▼絆/エゴの変化
なし。
Middle 04-A 【 知る者たちのための酒場 】
シーンプレイヤー:メーヴェGM:では、ミドル4−Aへ。
湧:協力の甲斐あって当たりっぽい情報を引いたので、早速行ってみるとします。
GM:シーンPCは「オリオンの娘」の情報を開示したPCです。ただし、湧さんは自動登場。
湧:おろろ、了解です。
あんな:登場はいったん様子見。人間性がひっひっふー。
現在の人間性:湧(23→20)、メーヴェ(28→26)
湧:第二変異突入〜!
GM:湧さんは、達成値上昇アーツの都合上、早めに20になっておくと良い感じですね。
あんな:かといって、減り過ぎるとそれはそれで困りもの。悩ましいですね、この辺は。
GM:では、行きます。まずはシーンの雰囲気から。あなた方が、『しゃべる猫』の手がかりを求め、魔物や事情通が集まるバー『ルーナン』を訪れるシーンです。先に言ってしまうと、このシーンそのものは、続く『夢の中のシーン』への繋ぎなので、それほど重要ではないです。
メーヴェ:はいー。
▼BAR『ルーナン』
GM:あなた方を、バーテンダーの、小笠原雨彦が出迎えてくれます。
湧:「…俺どー見ても未成年だけど、入って大丈夫なのかな」物珍しげに店内を見回しつつ。
GM/雨彦:「2名様でしょうか。お食事……と言った風ではございませんね。何か、お困りのことでも?」
メーヴェ:「お元気そうで。マスタ」
GM/雨彦:穏やかに笑い「私めは一介のバーテンダーに過ぎません。マスターに御用ですか?」
湧:「つまめる程度の軽食と飲み物を二つ。あと、『しゃべる猫』について何か情報有りません?」
メーヴェ:「まあ、少し厄介なことがありまして。しゃべる猫をご存じで?」
GM:では、これはルーナンの特徴なのですが『なぜか』あなた方の好みの食事と飲み物が用意されています。
湧:「おお、納豆キムチマヨツナサンドが何故かメニューにある」びっくり(笑)
GM/雨彦:「なるほど……どうやら、マスターに頼んだ方が宜しいようですな。……マスター、どうか、お相手して差し上げては頂けないでしょうか?」そうすると、いつの間にカウンターの上で寝そべっていた猫が、見る間に美女(猫耳、猫しっぽ付き)に変じます。「呼ばれて! 飛び出て! にゃんにゃにゃーーーん!!!」
湧:「うわあ…ってあれ?」雰囲気とセリフのギャップに肩と顎を落とす(笑)
メーヴェ:「お久しぶりです」
GM/ドロテア:「アチシこそが、この店のマスターのドロテアだにゃ。まあまあまあ、まずは奥の大テーブルに移動するといいニャ。そこで、詳しい話を聞くニャよ?」
湧:「は、はあ…」少し唖然としつつ従います。
メーヴェ:ついていきます。
GM:ドロテアさんの性格は、まあネコアルクだと思っていただければ(笑)
あんな:世界の枠を超えそうですな(笑)
GM:で、満漢全席〜、みたいな豪華な食事が出されて、ドロテアさんが言うわけです。
湧:「(…誰が食べるんだろう、これ)」
メーヴェ:「そういえばあなたも『しゃべる猫』ですね。ドリームランドの住人が使役する猫はご存知ですか?」
GM/ドロテア:「アンタ達が何を願っているのかは、大体なんとなく分かったニャ。アチシは生憎と、ドリームランドの猫ではニャいけど、アンタがどりぃ〜むランドの連中に接触する方法くらいは教えてやれるニャ」
湧:「えっと、…俺?」自分を指さし。
GM/ドロテア:「ズバリ! この酒を飲んで酔いつぶれてぶっ倒れれば、どりぃ〜むランドに行ける事は確実ニャ!」と、見るからに怪しい、金色にテカテカ光る酒瓶(1.8L)を指差します。
湧:「…急性アルコール中毒で死ねそうです、本当にありがとうございました」
メーヴェ:「それはちょっと自信がないですね」鉄扇で瓶をつつきます。「酔いつぶれるかどうかの自信ですけどね」
GM/ドロテア:「んん〜〜〜? 困ってるんじゃないかニャ? ないかニャ?」と、デンプシーロールしながら湧さんを見上げますね。
湧:「正直困ってるし、今すぐ会えるなら会いに行きたいです。…これを飲めば会えるんですよね?」
GM/ドロテア:「効果は折り紙付きニャ」
あんな:ああ、そのお酒は飲んだら色々な世界にいけそうだ。ゴールデンミードか。
メーヴェ:黄金の蜂蜜酒は、はすたーでしたか。
GM:主にハスターですが、アレの効果に「精神が肉体を飛び越えて、遠くに行ける」という効果が。
あんな:宇宙空間航行に耐える効果もあったような。とにかく凄いお酒。SAN値は大丈夫だ、こっちも魔物だ(笑)
メーヴェ:飲めば、たぶんあっちに行くかと。
あんな:というか、精神がドリームランドにブッ飛ばされるだろうね(笑)
湧:「では…一気、行かせていただきます!(最悪でも刹那が出てくれば解毒は出来るはず…たぶん!)」と言うなり、瓶をラッパ飲みで…
GM:さて、ストップ。
湧:おっと?
GM:ここで飲むか、情報収集を再開して、全部、開いてから飲むか、選択できます。夢の中のシーンは、基本的に湧さんしか登場できないので、湧さんはその間、情報収集には参加できなくなります。
湧:なるほど。…ここで情報収集できるうちにやっておけということかな。えーと、どうしようか。残り項目は、ベテルギウス/死神たちの動き、ですよね。どっちか調べた方が良いのかなぁ。
メーヴェ:1シーン増えるだけなら抜いちゃっても問題ない気もしますが、余裕あります?
湧:人間性の余裕は、あるのかどうか今一つ分からなくって。自己振り直しもあるから、やろうと思えばできますが。
あんな:今回シーンに居ないのでフォローが無い、注意。
湧:互いに関連ありそうな相手を調べてみます?
メーヴェ:そうですね。
湧:では、ここの情報通にベテルギウスの情報を訪ねてみます。
GM:うぃうぃ。難易度は12以下/14/16/18、です。
湧:《声なき声》で人間性18に。(ころころ)17…財産点使います(笑)。達成値18に。
あんな:人間性20突破、どれかをエゴにしよう。そしてやりやすそうなエゴにしてエゴロールだ。
GM:はい。エゴは、いかがしますか?
湧:失われた記憶への絆[懐古]をエゴ化で【どんな手を使っても目的を達成する】にします。
GM:了解。
>ベテルギウス
難易度12:偽神と呼ばれるコズミック・ホラーの一柱。地球から遥か離れた、オリオン座の一等星に封じられていた。
難易度14:地球の常識では異常と呼べるまでの不死性を持つ。不完全なままの現在でも、正面から撃破するのは難しいだろう。
難易度16:『オリオンの娘』と呼ばれる存在を探している。彼女の存在が、ベテルギウス復活の鍵になるようだ。
湧:「この際、手段は選ばない。絶対に見つけてやるから覚悟しやがれ…」と、主人公にあるまじき台詞を呟きながら情報のメモを熟読します(←エゴロール)
GM:どうぞ(笑)
メーヴェ:では、続いて死神の情報収集をします。最大いくつでしょうか?
GM:12以下/14/16/18ですね。
メーヴェ:《傾城の美》を宣言。(ころころ)13…うーむ。
湧:アクシデントじゃないだけ良いのかなぁ。
メーヴェ:財産点突っ込んで達成値18にします。
湧:おお、お金持ち(笑)
GM:了解しました。
>死神たちの動き
難易度12:現在、死神たちはアザルベルドと呼ばれるリーダーの下、守護者の“羽根”を探し、破壊するべく活動中。
難易度14:アザルベルドも完全に手綱を握りきれてはいないが、彼が『虚無』に出会い、なおかつ自我を保っている稀有な死神である事が、他の死神を統率できている理由のようだ。
難易度16:アザルベルドに接触、死神たちの妨害を排除すべく要請できるようになる。ミドルシーン4−Bへ。
GM:これで、初期の情報項目は全て回収されました。ミドル4−B(アザルベルドとの接触)→ミドル5(夢の中)、の順に処理します。
湧:おろ、じゃあ難易度+2は普通に死神の妨害?
GM:ですね。実は妨害、と言うのとは少し違うのですが、情報収集で得られる内容はこうなります。
湧:アザルベルドの様子から、彼が妨害するとは考えにくかったので大穴にしたんだけど。外してたかぁ。
あんな:まぁ、死神自体は見境なかったからね。特に協力関係でもないし、邪魔はありえたでしょう。
▼絆/エゴの変化
湧:失われた記憶への絆[懐古]をエゴ【どんな手を使っても目的を達成する】に変換。
Middle 04-B 【 アザルベルドとの接触 】
シーンプレイヤー:メーヴェGM:シーンPCは「死神たちの動き」を開示したPCです。ただし、メーヴェさんは自動登場……なのですが、今回は同じでしたね。
メーヴェ:はいー。
湧:登場はひとまず様子見します。
あんな:様子見その2。出た瞬間、人間性が20以下になるの確定なので(笑)
現在の人間性:メーヴェ(25→21)
GM:貴方は、アザルベルドの居場所を特定する事に成功します。池袋の外れ、放棄されたビジネスホテル跡地が、彼らの拠点のようです。
メーヴェ:日傘さして向かいます。「昔を思い出しますね」
GM:ビジネスホテルには死神たちが居ますが、今回は特に妨害などをしてくる様子はなく、アザルベルドの待つ最上階の展望レストランまで、エレベータで移動する事が可能です。
メーヴェ:「一つ提案があってきましたわ、アザルベルド」
GM/アザルベルド:「予想よりも早かったな、友よ。――まあ、立ち話もなんだ。まずはかけ給え。良いワインが見つかってね。銘は無いが、香りは芳醇だ」
メーヴェ:「いただくわ」グラスを受け取ります。「ゆっくり話をしたいところだけど、今回は用件だけ」
GM/アザルベルド:「それで、提案と言うのは?」
メーヴェ:「こっちにちょっかい出してきている死神の抑制よ」
GM/アザルベルド:「私も、他の死神を完全に統率しているわけではない。だが、彼らが君たちに接触しないよう、働きかける事くらいは可能だろう」
メーヴェ:「感謝するわ」ワインを一口飲んでグラスを置きます。
GM:ここでアザルベルドが内実を明かしてくれるのですが、死神たちには「妨害している」という意識は希薄です。ただ、死神たちが情報収集した場所は、“白い闇”で破壊されてしまうため、情報収集が困難になるのです。
湧:うわあ…なるほど、それでか。超迷惑。
あんな:何この動く地雷。
メーヴェ:別の意味で迷惑ですなぁ。
湧:意図的な妨害はしないだろう、という予測は合ってたけど…これは予想外だった(笑)
GM/アザルベルド:「こちらからも、一つ提案……いや、むしろ頼みがあるのだが、話だけでも聞く気はあるかね?」
メーヴェ:「提案を聞くぐらいならですね。今動いているのは私の事情ではないので」
GM/アザルベルド:「実のところ、私自身は、今のような目立つやり方を好んでは居ない。そこで、だ。君たちに先行して情報を収集してもらい、それをこちらに流しては貰えないだろうか? 無論、出来る限りの礼と助力は惜しまぬつもりだ」で、これに回答する前に、確認事項が一つ。アザルベルドへの絆は残っておりますでしょうか?
メーヴェ:残ってます。
GM:では、ここで『ディケイド』掲載の、“バインド”というルールが発生します。
あんな:おおぅ。懐かしいルールだな、さては。
具体的には、アザルベルドの提案に従うと愛が1点もらえる代わりに、彼を裏切れなくなります。
この場合、クライマックスの展開が若干変わるのと、情報収集の難度が下がります(もう、後者は関係なくなりましたが)
逆に、これを自由意志で拒む事も出来ます。その場合、アザルベルドへの絆が、即座にエゴ化します。
GM:さて。これを踏まえた上で、回答をどうぞ。
湧:…ドリームランドで得られる情報次第では、共同戦線を組めますかねぇ。
メーヴェ:さて、メーヴェ的にはどちらでもいいのですが、湧は「世界を敵に回しても、オリオンの娘を守る」ぐらいな勢いです? たぶんどっかで敵対した場合、縛られていると戦闘参加不可になると思いますので。
湧:んーとね(少し考え)…世界を敵に回すとかは、ないです。と言うか、オリオンの娘も湧にとっての『守りたい世界』に含まれるので、一緒に守りきる勢いで。
メーヴェ:OK、ではいきましょうか。
あんな:ごうごう。
メーヴェ:鉄扇をアザルベルドに向けます。「残念ですね、先約がいるもので」バインドを拒否します。
GM:ふむ。了解です。
湧:おおう。…正直、拒否するとは思ってなかった。
メーヴェ:アザルベルドの絆をエゴ【願いを叶えるものを見守る】へ。
GM/アザルベルド:「道を違えたか――残念だ。相争う事は避けるつもりだが、我々が独自に“羽根”を追う事自体は、避ける事が出来ない。あれは、地上にあってはならないモノだからだ。それだけは、理解してほしい」
メーヴェ:「理解していますわ。あれは危険しかないものですから」
GM:では、このシーンはここで終了です。絆の取得や、エゴロールなどあれば、どうぞ。
メーヴェ:「守りたいとただ純粋に願うもの。その行く先を見据えるだけですわ。関わってしまった以上、最後まで見届けますので。では、また会うときを」一礼して《ミストフォーム》で霧になってシーン退場します。
GM:今、得たエゴのエゴロールかな?
メーヴェ:はい。
GM:OK。罪を1点どうぞ。
メーヴェ:探し物はなんですかー。
湧:探しやすいものですかー。
メーヴェ:っと、さっきのフレーバーの《ミストフォーム》で人間性が20切ったかな。
GM:ああ、フレーバーなら、人間性減らさなくてOKですよ。
メーヴェ:はいー。
▼絆/エゴの変化
メーヴェ:アザルベルドへの絆[懐古]をエゴ【願いを叶えるものを見守る】に変換。
Middle 05 【 夢の向こう側 】
シーンプレイヤー:湧
GM:では、続けて、湧さんのシーンです。夢の中ですね。人間性を低下させるが良いさ!
湧:そーれ、一気! 一気!!(いっころ)
現在の人間性:湧(18→12)
湧:「…ぐぶらばあぁぁあっ!?」一気飲みするなり、吐いてはいけないものを吐いて昏倒します(ぁ
GM:流石に、黄金の蜂蜜酒は効果が違いますね(笑)
あんな:すっげぇ減った(笑)
湧:未成年に黄金の蜂蜜酒はハードすぎました…(笑)
メーヴェ:いあ、いあ、はすたー!
▼ドリームランド
GM:では、貴方は意識を失い――気づくと、高い高い高い山脈や、広い広い広い草原の見える、神殿のような場所に居ます。長椅子に横たわっていて、膝枕されてますね。「――久しぶり、と言うほどではないかしらね。湧くん」
湧:「うー…気分悪ぃ、頭痛ぇ…」
GM/オリオンの娘:「はい、お水。すぐに良くなるわ」
湧:「ぉぅ…さんきゅ」受け取って飲みほし。「…………うん?」ぱちくり、と目を開けて彼女と目を合わせる。
GM/オリオンの娘:「意識ははっきりしたかしら?」
湧:がば、と膝枕から起き上がります。
GM/オリオンの娘:苦笑して「……ここまで来てくれた、ということは。色々と知ったんじゃないかしら」
湧:「えーと……本物?」ぺたぺたと腕や肩に触れてみたり。
GM:えとですな。貴方は、彼女に触れた事が無いわけですが。今回は、なぜか普通に触れます。
湧:「さわれる……つまり、夢?」ぎゅーっと自分の頬をつねってみる。
GM:痛いですな。普通に。
湧:「…痛いし」
GM/オリオンの娘:「ええ、夢。ここは、ドリームランド。人々の夢の繋がる場所よ。さっそくだけれど。湧くんも、もう何も知らないわけじゃないわよね? 決意は、固めてくれたのかしら」
湧:コホン、と咳払いして。「えっと、色々と調べた。何でお前が追われるのかーとか、“羽根”を狙ってる奴らのこととか、色々わかった」
GM/オリオンの娘:「じゃあ……改めて、お願いするわ。私を、殺してちょうだい」微笑すら浮かべて、言いますね。
湧:…それには、バインドとか言います?
GM:ここでは、まだバインドは発生しません。
湧:では、真面目な顔で答えます。「…お前は、死にたいの?」
GM/オリオンの娘:「私は、自分が自分で居られる事を望んでいるだけよ。たとえ、その先に待っているのが死、だとしてもね」
湧:「ベテルギウス、だっけ。そいつが“羽根”を手に入れて復活すると、お前も呑み込まれて消滅するとか、そういう話?」
GM/オリオンの娘:「ええ、そう。私は、ベテルギウスの映し身として作られた存在よ。誰が、なぜそんな事をしたのかは判らないけれど……本来ならば、あれの一部になる定めにあるの」
湧:「でも今、お前は心を持ってここにいる」
GM/オリオンの娘:「そうね。だからこそ、私は自分を失いたくない。生まれ方は選べなくても、死に方くらいは、選びたいもの」
湧:「そう言えば、お前が“羽根”を持っているって聞いたけど…」
GM/オリオンの娘:「その言葉は正確ではないわね。私が“羽根”を持っている、と言うより、私自身が“羽根”なのよ」
湧:「あー、そうなんだ。…参ったなぁ、あの二人の推論、大当たりじゃん」苦笑しながら頭を掻く。
GM/オリオンの娘:「たぶん、だけど。この会話も、あれに聞かれているはずよ。ここも安全じゃない。だから、正確な位置を教える事は出来ないけれど……私と貴方が出会うきっかけになった場所、貴方が『夜』に足を踏み入れた場所を、もう一度訪れてみて」
湧:「そこに行けば、お前がいるのか?」
GM:では、小さく、しかし確かに頷きますね。
湧:「…分かった、必ず行く。それで…お前が、お前でいられるようにしてやる」しっかりと目を見つめて、そう告げる。
GM/オリオンの娘:「ありがとう、湧くん」という辺りで、目を覚ましてシーンエンド……で、宜しいでしょうか?
湧:「…礼を言うのは、まだ早いぜ?」と、目覚める間際に呟き。目覚めた直後、右の拳をじっと見つめて。「…つまらん自己犠牲みたいなことを言い出したら、殴ってでも止めるつもりだったけど…な」そのまま、思いっきり自分の右頬を殴ります。
GM:はい。
湧:「……痛ってぇ…」しばし蹲り。「――ぃよしっ、目が覚めたぁ! さて、それじゃ合流して具体的な対策を考えますかね。とりあえず、何が何でも連中の裏をかいてやる…」と、腫れた顔に不敵な笑みを浮かべて呟きます。
GM:では、ここで情報項目「オリオンの娘の居場所」がポップします。
湧:うい。で、エゴ【自己犠牲への怒り】をロールしたつもりだけどいいでしょうか?
GM:あ、どうぞ。
湧:んで、判定は? というか、シーン終了で次かな。
GM:はい。絆の取得などシーン終了処理をどうぞ。
湧:絆…何にしよう。…さしあたって思いつかないので、今回はなし。
▼絆/エゴの変化
なし。
Middle 06 【 オリオンを探して 】
シーンプレイヤー:なしGM:では、情報収集です。難易度を先に公開するので、参加する人は人間性を低下させて下さい。
>オリオンの娘の居場所
難易度11以下/16(湧のみ12)
湧:俺が参加しない手はないでしょうな、色々な意味で(笑)
あんな:最早ある意味キャラ指定(笑)
メーヴェ:ですね。
湧:では登場しまーす。
メーヴェ:様子見です。
あんな:登場します。今の内に。理由はダイス振り直しの為。もったいないもんね。
現在の人間性:湧(12→11)、あんな(21→18)
湧:今回は低かった。
あんな:普通。そして一つエゴ化か……ダブってる主人の絆の片方、シナリオの方をエゴ化。 そうですねぇ……【性能証明】、で。
GM:OKです。
湧:失敗したくはないので《声なき声》を使います。人間性9に。(ころころ)うむ、順当に成功。達成値16。
GM:OK。
湧:…結局、主の情報ボーナス、使いそびれる気がした(笑)
あんな:いやもう、これ使いそびれてると思うよ(笑)
メーヴェ:抱え落ちとか、いつものこと。
湧:ですかねぇ、やっぱり(笑)
GM:えっと。可能性はかなり低いですが、ルート次第では、もう一回だけ使う機会があります。
あんな:そうなのかー。まぁ、かといって意味があった結果、状況悪くなっても仕方ないので。切り札は切らなくてもいいんです。持っていることに意味がある。
>オリオンの娘の居場所
難易度12:かつて、湧が半魔として『目覚めた』場所で、オリオンの娘は姿を隠している。時間と時間の狭間、次元断層に身を潜めているが、湧が向かえば姿を現すはずだ。
GM:以上でつ。
湧:さて、これすぐに向かっていいんですかねぇ。フラグを取りこぼしてる感が。
メーヴェ:フラグは叩き折ったかな。
湧:味方戦力になりそうだったのは、一応アザルベルドと、主くらいかなぁ今のところ。
GM:次がミドルラストの可能性が高いです。
あんな:「よ。お目覚めからいきなり気合い入れたかと思えば、随分とやったじゃないか。悪くない」一息入れ用のお茶を渡し。
湧:「ははは…まぁ、気合だけは入れないと、重たい現実に立ち向かえる気がしなくて」口の傷にしみるのを我慢しつつ熱い茶をすする。
あんな:「準備は出来そうか? 足りないものはないか。飯はきちんと食ったか?」
湧:「飯は十分、足りないものは色々と。準備が整ってるとは、ちょっと言い難いです」
あんな:「んじゃ、現状纏めて足りないもの探し。んで…なんだ、別に出来てなくてもやってやるって顔してるな?」机に資料広げて。
湧:資料を覗き込みつつ「方向性は決めたけど、それを現実にするだけの要素が色々足りてない。どうやって揃えるか思案中ってところですね」
GM:さて。情報で得た「オリオンの娘の居場所」に向かう前に、やっておきたい事がある人は、今のうちに申告して下さい。
あんな:そうですねぇ。
湧:んー、まずは主に相談。場合によってはアザルベルドとの交渉も考えます。
あんな:現状手元にあるものは、んーと……ああ、何もかも足りてないな。キーはあるんだが、扉が無い。ベテルギウスに関して「碌に死なない」以外、全くわかってないぞこれ。
湧:そうなんですよねぇ。情報項目では出なかったけど、まだ何かあるのかなぁ。
あんな:その辺を調べねば。
GM:実を言うと、「得られるはずの情報」が一つ抜けてるのですが、それを今から調べるのはもう手遅れです。
あんな:おーぅ……。
メーヴェ:ふむ。
GM:ただ、その情報が無くても、ベテルギウスを斃す事自体は可能です。
メーヴェ:アザルベルド関連だったかな。
湧:…GM、セッション中でも未使用経験点は使用可能ですか?
GM:ふむ。アーツの取得?
湧:です。
GM:モノによります。ただし《見知らぬ記憶》(*GMに疑問点を直接質問できるアーツ)はアウトだとは、言っておく(笑)。
湧:20点制限を超えないために、今まで泣く泣く切ってたんですが…やっぱダメか(笑)
あんな:質問系を今からは、ねぇ(笑)
湧:仕方ない、駄目元だったのがやっぱり駄目だっただけのことだ(爽笑)
GM:セッション開始前なら、可能でしたが、今からは流石に(笑)
湧:「…ひとまず、あんなさんのご主人様に話を聞けますか? あの人、何かいろいろ知ってそうだし」
あんな:「ま、その辺からか。ま、聞いてくれるかどうかは向こうのご機嫌次第だけどな」という訳で、まずはちょっとベテルギウスに関して詳しい事を主人が知ってるか聞きにいきますか。
GM:うぃ。登場するのは、どなた?
湧:俺は出ます。シーン変わるの?
GM:当然。正確には「シーンを1つ作る」なので。
湧:まあ出ます。
あんな:出ない訳にはいかないな。
メーヴェ:でておきます。
▼絆/エゴの変化
あんな:主への絆[二律背反]をエゴ【性能証明】に変換。
Middle 07 【 遅れて来た主役 】
シーンプレイヤー:あんなGM:では、人間性の低下と、シーンの状況の希望をどうぞ。
現在の人間性:湧(9→4)、メーヴェ(21→17)、あんな(18→17)
湧:あれ…何だろう。一人だけ、世界が違って見えるよ?
あんな:奈落が近いですな。
湧:(満面の笑顔で) もう なにも こわくない !!(一同爆笑)
GM:そのフラグはだめー!?(笑)
▼主の屋敷
湧:さて、状況的には屋敷の主に話を聞く場面ですかね。
GM:了解。シーンPCはあんなさんかな?
あんな:お願いします。
GM:得ている情報を、どこまで話します?
あんな:二人の許可さえもらえれば、割とほぼ全部を。
GM:湧さんが夢の中で得た情報や、メーヴェさんのアザルベルドとの会話も?
湧:こっちは「彼女の具体的な居場所」以外は全部話します。
メーヴェ:こっちは構わないのでどうぞ。
あんな:では、彼女の位置以外ですね。
GM:了解。そこまで話してもらえるのなら、『主』は少し考えた後、こう答えます。「それは、少し急いだ方が良いかも知れないね」
あんな:「まぁ…確保はどのみち早い方がいいんだろうけど…何か、あるのか?」
GM/主:「その前に。ベテルギウスについて、君たちが知っている事は、それで全てなんだね? 『オリオンの娘』と呼ばれている存在は、僕が想像している通りなら、非常に危険なモノだよ」さて。ここで、情報項目。
>ベテルギウスの不死性の秘密
難易度10以下/13/15/17
あんな:んー…主の助力プラスすれば、いくらでも何とかなりそうなものだけど。
湧:振ってみてから考えますか。フォローもらえます?
あんな:《フォローアシスト》します。人間性15!
湧:《声なき声》使います。人間性2に。(ころころ)お、クリった!
GM:クリティカルで達成値41ですね。
湧:ん?(《声なき声》のデータを読み返し)…ってことは。やばい、暴走で《魔獣化》します(笑)(*《声なき声》を使った判定でクリティカル/ファンブルすると、暴走状態になる)
あんな:おおぅ!?
メーヴェ:まあ、ここなら問題ないかも。
GM:っと。魔獣化するなら、人間性の低下をよろしく(笑)
湧:「急ぎたいのは山々ですけど、ベテルギウスを倒せる見込みが今のところ薄くて。彼女を生かして邪神だけ無害化出来る手段とか、何かありませんか?」…と、必死に考えてると。突然右の瞳が朱金に染まり、全身蒼いオーラに包まれる。人間性ゼロ(笑)
GM:エゴ化ですね。まあ、先に情報渡しますか。
あんな:「っ! おい、落ちつけ、押さえろ!」すぱーんっと頭を叩いて。
メーヴェ:「漏れてますよ、いろいろと」
湧:ともあれ、先に情報よろしく(笑)
>ベテルギウスの不死性の秘密
難易度13:ベテルギウスが不死を保っているのは、その本体が未来と過去に同時に存在するためである。太陽系外に存在するベテルギウスの分体を同時に破壊しない限り、彼の邪神を滅ぼす事はできないと思われる。
難易度15:ベテルギウスの分体を破壊するための方法を記した書物『ベテルギウス異聞』がこの東京に運ばれ、行方が分からなくなっている。これを発見すれば、ベテルギウスの弱点を突く事が可能だろう。
難易度17:現在、『ベテルギウス異聞』は、“羽根”と接触する事によって自我を手に入れ、半魔として活動している。アザルベルド達の捜索の網には引っかかっていないが、PC達の中にその居場所を知るものがいる、と彼らは考えているようだ。
GM:以上です。
あんな:「ぁー……つまり、なんだ?」
メーヴェ:「つまりあの子が、その異聞とやらね」
湧/?:「…と、いうことのようだな。なるほど、確かに彼女は危険だ…が、状況打開の鍵と成り得る存在でもある」普段の湧とは全然違う表情で応えます。
GM/主:「なるほど。君が……ならば、君のやるべき事も、判っているんじゃないかな?」
あんな:「つまり、最大の弱点が最大の武器、てことか。よし、こんだけあればとりあえずなんとかなるだろ」
GM/主:「良い言葉を教えよう。これは、ある物語からの受け売りなんだけれどね。『鍵は、扉を開くためだけにあるわけじゃない』」
あんな:「まーた意味ありげな言葉を……」
湧/?:「扉を閉ざすのも、また鍵の役割である、と」
GM/主:「行っておいで、あんな。僕は、君の判断を信じているからね」
湧/?:朱金の瞳が色合いを銀に変えつつ、ゆっくり閉ざされる。「(――生憎と。“私”の役割は既に終わっているのだが、な。後は湧たちが為すべきことだ…)」
GM:さて。以上で宜しいでしょうか?
一同:はーい。
GM:では、シーン終了処理を。
あんな:絆、はー…むぅ。特に無いな。少女に会った時に結ぼう。
メーヴェ:20以下になっているので 人間の世界をエゴ【納得する結果を出す】へ。
湧:えーと、主の絆を取って、すぐエゴ化します。ごめん(笑)
あんな:よくある(笑)
湧:エゴ内容は【想いを貫く】で。こっちは以上かな。
GM:了解。では、今度こそミドルラストシーンです。
湧:使いそびれ確定のようですな(笑)
あんな:クリティカルが多かったからね。
GM:まあ、18をあれだけの回数抜けばねー。
あんな:その分、見事人間性が。
▼絆/エゴの変化
湧:主への絆[信頼]を取得、即エゴ【想いを貫く】に変換。
メーヴェ:人間の世界への絆[好奇心]をエゴ【納得する結果を出す】に変換。
Middle 08 【 最古にして最新の神 】
シーンプレイヤー:湧GM:このシーンには、全員登場してください。
現在の人間性:湧(0→-3)、メーヴェ(17→12)、あんな(15→14)
あんな:ローコストだなぁ。
GM:さて。では、セッション前に尋ねた質問を改めて。湧さんが『人間から半魔になった』状況は、どのようなものですか?
湧:…えーと、それは湧の認識? それとも事実の方?
GM:湧さんの認識でOKです。
湧:では、故郷…熊本の町外れにある廃屋で、異形化した学生に襲われた時です。…移動手段、どうしたんだろう?(笑)
あんな:気合い(笑)
湧:瞬間移動的な装置が屋敷にあったとか。
あんな:つまり、移動に関しては、気にするな!
GM:ある種のアレナになっているので、池袋から繋がっていてOKです。
湧:便利だ(笑)
GM:湧さんにとっての『最悪の瞬間』が、永劫にループしているアレナで、『オリオンの娘』は待っています。
湧:まぁ襲われて応戦したけど、相手の《運命の糸を操る力》に友人ともども捕まって、なす術なく殺されかけたところで覚醒した…って感じです。その場合だと、肝心な時に“刹那”が目覚めず、殺される直前までをループって事かな。
GM:ですね。「人間としての死」の瞬間が、再現されている感じです。
湧:うわあ…(笑)。友人が先に殺されそうになったので、相手を挑発したんですよねー確か。
GM:友人さんが死んでいるなら、その状況も再現されます。
湧:あ、幸いにもと言うか、矛先を自分に向けることには成功してるので。死ぬなら湧が先です(笑)。自分で自分の首を絞めて死ぬように仕向けられたんだったかな。
▼廃屋の中
GM:『オリオンの娘』は憔悴した様子で、彼女が逃亡生活に疲れ果てている事を、容易に想像させますね。
湧:「…やっと見つけた。なーんで、こんなところにいるのかね、姫様は」
GM/オリオンの娘:「やっと……やっと、来てくれたね。待ちわびたよ。決意、固めてくれたのかしら?」
湧:「うん、固めた。…覚悟はいいかな?」苦く笑って歩み寄る。
GM/オリオンの娘:「ええ。未練や後悔がない、と言えば嘘になるけれど……私は十分に生きたわ。あとは、ベテルギウスの一部になって消滅するか、ここであなたに滅ぼしてもらうか……どちらにせよ、死を待つだけ」
湧:近寄って、彼女の顔に両手をゆっくりと伸ばす…。
GM/オリオンの娘:「なら、せめて最期は貴方に看取って欲しいの。わがままだとは判っているけど……私が『絆』を得たのは、湧くんだけだったから」
湧:「…それを聞いて、安心したよ」そのまま伸ばした両手で…むにっ、と彼女のほっぺを左右に引っ張ります。力いっぱい。
GM/オリオンの娘:「……?!」
あんな:「おい、ねぼすけ姫さんの確保は済んだか?」後ろからひょっこり現れます。
湧:「おー、確保完了だ。これより本部へ連行する」
メーヴェ:「はいはい、これでようやくスタートラインね」
湧:「ほんと、安心したよ。もうこの世に未練も何もない、望みは死ぬだけなのーとか言われたら、どうしようかと思ってたんだ」
GM/オリオンの娘:「……どうして? もう、あなた達も知ったはずよ。私の真の名は、ベテルギウス異聞。アレを破壊出来る、唯一の切り札なの。今のままでは、あなた達の力になる事は出来ないけど……私を滅ぼせば、元の書物の姿に戻る事もできるはず……なのに」
あんな:「やかましい。出来ないじゃなくてなれるようになれ、今すぐ、ナウ。自分の事なら自分で判るだろ、出来なきゃお前を一番知ってる奴に聞け」
湧:「俺、そーゆーの、嫌なの。顔も知らない赤の他人なら『知るか、勝手にしろ』って言えるけど。…もう関わって、知り合っちまっただろーが」
メーヴェ:「貴方が存在することが奇跡ならば、簡単に手放す手はないですよ?」
GM:では、結論を出す前に、ここで2つGMからの質問があります。順番に処理します。1つ目。ここで、『オリオンの娘』に絆を結ぶ事が出来ますが、いかがいたしますか? 取得する場合は、内容も含めてお願いします。
湧:既に結んでる俺は?
GM:同一対象への複数取得も可能です。あ、彼女への『絆』の有無と、その内容は、次の質問&クライマックスに意味を持ちます。
あんな:こちら絆を結びましょう。内容は、そうですねぇ……[幼子]で。泣きたくて泣けなくて、せめて笑って死のうなんて考えている子供のお尻を叩いて前を歩かせましょう。
メーヴェ:絆とります。内容は傍観…いや、[尊重]にします。
湧:うーん。さっき主に取ったのはまずったかな。枠が残ってない。
あんな:シナリオ絆で持ってるからいいじゃないですか。
湧:二つ同時に取らなきゃ意味ない、みたいなギミックじゃないといいなあ(笑)
GM:では、全員処理できたようなので、2つ目の質問。『オリオンの娘』の意志と生命と、どちらを支持する絆を持っていますか? 自己申告でOKです。その絆に準拠した『バインド』が発生します。
あんな:意志と命、ときたか。ある意味双方、と言うべきなんですが選択した方がいいですかね。
湧:意志、ですねぇ。ごく自然に。
メーヴェ:意志の方です。
GM:意志ならば「死のうとする彼女に従う」方向で、バインドが発生します。
湧:それに逆らうと、自動的に彼女への絆がエゴ化する、と。
GM:はい。
あんな:そらそうだろうな。我がまま上等のお姫様、生きたいと言う意思を示さないなら、無理にでもその命、引っ張ってあげましょう。
湧:うーん…説得と同時にエゴロール&絆変化とかやりたいけど。一瞬でもエゴ化するとバッドフラグ、みたいな罠があったら怖いなー。確か、ルールだとエゴを絆に復旧する時点で、その関係性を変化できる…はずなんだが。
GM:できます。
湧:…駄目元でやってみるかなぁ。湧としては、そっちの方がより自然に思える。うまくいくかどうかは別として;
メーヴェ:死のうとする彼女に従うということは、「今すぐ殺してくれ」ということという解釈でOKです?
GM:はい。
湧:ですよね。
GM:と言うか、「破壊する」かどうかで、クライマックスに直行するかどうか、少し変わります。
メーヴェ:愛が足りない(切実)
湧:えーと、説得に移っていいかなぁ。失敗すると、かなり寒くてお恥ずかしいことになるけども。
メーヴェ:どぞー。
あんな:いいよー。愛は基本枠全部埋まった段階で6つ持っている筈だ。だいじょうぶだいじょうぶ(笑)
メーヴェ:愛というか絆の方だな。絆2/エゴ4。
GM:まあ、バインド2回発生して2回とも逆らえば、そうなりますな。
メーヴェ:今回逆らうと絆1/エゴ5、しかももうすぐ人間性0突入。
あんな:愛さえあれば大丈夫!
湧:では、説得ロール行きます。「お前…言ったよな、俺のことを『特別な相手だと思ってる』って」
無意識に、胸のポケットに手を当てる。
――ピンボケした記念写真以外は痕跡すら残っていない、名も顔も忘れてしまった“仲間”たち。
かつて傍らに存在したはずの、今は失われた暖かさ。
彼女と話している時、それらが思い出せそうで…思い出せなくて。無性に苛立ったり、切なくなったりもしたけれど。
湧:「俺は、俺の手の届く世界を守るって決めた。そんで、お前だって『俺の世界』に含まれてるんだよ。だから、『死にたい』なんて願いは、叶えてやらない」バインド拒否、エゴ化します。【彼女を守る】に。
GM:了解しました。
湧:「それでもし、俺の手が届かなくても…他に手が届く奴を見つけて、頼んでみるさ。だからお前も頼れよ。俺もお前を頼るから」
GM:ただし、エゴである以上「彼女の意志を顧みない」ものである事はご理解下さい。
湧:理解してます。エゴロールも同時にやったけど、それでよろしい?
GM:どうぞ。結論としては「破壊しない」という事でOK?
一同:OK。
湧:で、愛を使ってすぐさま絆に復元。関係は、一緒に戦う[同志]へ変更します。一緒に戦う以上、命を優先した絆となります。
メーヴェ:こちらもバインド拒否で、エゴ化【選択肢を突き付ける】へ。
GM:はい。破壊しなかったのならば、ここでDアーツ《資産:空間展開》《資産:封鎖》《資産:封印》の3つが使用されます。《資産:封印》の対象は、『オリオンの娘』です。
あんな:無力化きたか……!
湧:さて、何が来るかな〜。
メーヴェ:「さて、お出ましでしょうか」オリオンの娘は気絶状態です?
GM:ですね。そして『オリオンの娘』と、外見はまるで似ていないにも関わらず、どこか雰囲気の似通った女性が現れます。
あんな:「……あー、ん? なぁ、おい。コレがそうなのか?」
メーヴェ:「おそらくそうかと」
湧:「わからん。顔は似てる…みたいだけどな、造形から見るに。目が二つ鼻と口が一つずつ」
GM/ベテルギウス:「――良くやってくれたわ。『其れ』を見つけるのには、私も苦労していて。あなた達のおかげで、忌々しい封印を解き、同時に、私を滅ぼし得る唯一の存在をこの身に取り戻すことができる……という訳」
あんな:「いや確定だろこれ。まぁ、そう簡単にさせる訳はねぇよなぁ」
GM/ベテルギウス:「今更、名乗る必要も無い、とは思うけれど――私の名前はベテルギウス。最古にして最新の神よ」
メーヴェ:「ややこしい立ち位置ですね」
GM/ベテルギウス:「そう複雑に考える必要はないわ。全ての世界、全ての銀河、全ての時間――因果律を支配する存在、というだけの話よ」
あんな:「おう。わかった、どうでもいい」
GM/ベテルギウス:「この子が得た“羽根”、そして何より、その身に刻まれた叡智は、本来、私だけが手にするべきもの。あなた達の手には余るのよ」
メーヴェ:「叡智なんて必要ないですね」
湧:俺は彼女を守れる位置に留まりつつ、ベテルギウスを観察してる。付け入る隙か何かを探して。
GM:あ。《資産:封印》があるんで、『オリオンの娘』は奪取されます。
あんな:む、奪取までされるのか。
GM:はい。
あんな:GMがはい、と言った以上やむなし。巻き返そう。
GM:ここで、このシナリオ最後の質問です。ベテルギウスに抗おうとしますか?
湧:…他に、どんな選択肢があると言うのでしょう(笑)
あんな:YES! YES! YES!
メーヴェ:ですな。
GM:ん。NO、と答えると、とりあえず今は見逃してもらえます。
あんな:後で世界ごと処理されるんなら、今です。
GM:コズミックホラーの時間感覚は長いスパンなので、千年くらいは大丈夫なんじゃないかな?(笑) 彼女がやろうとしてるのは、「全ドミニオンのオーバーライド」なので。
あんな:うっかり次の日でも大差ない時間感覚ですよねそれ……!
湧:ここで見逃してもらっても、死神に付け狙われたら同じだし。逆転のチャンスが万が一にもあるなら今じゃないかな(笑)。まあキャラ的に、このまま諦めるのはないです。死んでも抗う。
メーヴェ:娘取り込んで完全体とかになられると終わる気もしますのでねー。
GM:では、クライマックス移行が決定したところで、次回に回します。
湧:あらら。
あんな:次回はクライマックスですね!
メーヴェ:GM、終わる前に少女に一言いっていいですかー?
GM:どうぞ。
メーヴェ:「目覚めれば、全てが終わっているでしょうね。そして、その時今と同じ選択をとるならば、それは貴方の意思を尊重します」と、エゴロール。あと愛2点使って、アザルベルドと少女の絆を復元しておきます。
GM:少女、というのは『オリオンの娘』ですよね?
メーヴェ:です。以上です。
湧:「…絶っ対、諦めねぇ。俺自身のためにも…――達のためにも」こっちも以上で。
GM:はい、お二人とも罪をどうぞ。
▼絆/エゴの変化
湧:オリオンの娘への絆[師事]をエゴ【彼女を守る】に変換、更に絆復元で[同志]に再変換。
メーヴェ:オリオンの娘に絆[尊重]を取得、エゴ【選択肢を突き付ける】に変換後、アザルベルドとオリオンの娘への絆をそれぞれ復元。
あんな:オリオンの娘に絆[幼子]を取得。
湧:クライマックス→即全滅で終了。新しい。
メーヴェ:普通にありえそうで困る。
あんな:それは諦めよう、どうにもならん(笑)
湧:フラグ落としてそうで怖いですよねー。まぁクリアよりもキャラ性を尊重したけど(笑)
メーヴェ:おもいっきりバインド切りましたからねぇ、しかも2回。落としていたらすみません。
湧:いえ、ぶった切ったのは俺も同じだし。一蓮托生、もうどうにでもなーれ♪
あんな:ま、考えていてもしかたない。 やれること全てをやっていきましょう!
湧:ですなー。考えられるとしたらクライマックスにも戦闘以外の判定があるとか?
あんな:「お前さん、不死身っぷりがウリらしいが……殺して死ななくても、殺し続けて死なない訳じゃないだろ」とか言ってみたかったけど、戦うのメイン私じゃないんだよなぁ(笑)
メーヴェ:ボスが【加護】属性攻撃なら正直防御力紙なので、あまり期待しないでください。
あんな:ヴァンパイアに【加護】属性防御を期待する方が間違ってるので大丈夫ですよ。
湧:あー、そういえば。邪神って【加護】が高いんだっけか。
GM:【肉体】/【加護】ですね。
メーヴェ:邪神の落とし子系ならば【加護】高いですね。
GM:ああ、これは先に明かしておいてもいいかなー。クライマックスで言うつもりでしたが。ベテルギウスは「邪神の分霊」トゥルー、『オリオンの娘』は、「魔剣/邪神の分霊」です。
あんな:アカン、明らかに【加護】【肉体】の鬼だ(笑)
メーヴェ:∩(・ω・)∩
湧:うーむ。メーヴェさんが万歳三唱している(違
メーヴェ:【FP】だけが頼りだが、だめこん(ダメージコントロール)アーツもってないのです。
あんな:ま、ま。お気になさらず。【加護】と決まった訳でもないですよ。攻撃演出上【加護】っぽい気がしますが。
メーヴェ:まあ、それはそれとして勝てるかも怪しいですが(笑)
湧:そうそう、Dアーツてんこ盛りの可能性もありますし(もっとあかん)
メーヴェ:罪7つ目標にすべきだったかな…。
湧:罪はまだ3つしかなかったり。今回はエゴロールが難しかった(笑)。クライマックスであと一つ取れるけど、4程度で足りるか自信なし。
メーヴェ:さっきので3、これは少ない。
あんな:こっちも正直そんなにないなー。……二つか?
湧:《資産:封印》は「GMの設定した条件で解除される」とあるから、それが勝利の鍵に…なればいいなぁ;
GM:正直、今回のクライマックスは半分イベント戦闘みたいなものなので、データはそんなに重要じゃないです。
あんな:まぁ、勝利のカギをゲットする為に頑張りましょう。
湧:ええまあ頑張るのは確定なんですけどねっ(笑)
GM:条件が合えば楽勝です。合わないと、かなり無理をしないと勝てません。
メーヴェ:無理か…人間性48ぐらい消費するとか…。
あんな:死ぬわ(笑)
GM:さすがに、レベルMAXの《漆黒の殺意》(*最大30点までダメージ増加するアーツ。ただし代償として同じだけの人間性を失う)とか叩き込めば、フラグも何も関係なく勝てますが。
あんな:死ぬわ!?
湧:て言うか、たかだか+30のダメージでどうしろと(笑)
■クライマックスフェイズ■
Climax 【 オリオンを越えて 】
シーンプレイヤー:湧GM:では、準備はよろしいかな?
一同:はーい。
GM:現在と過去と未来の間、時間の狭間でベテルギウスと対峙するクライマックスシーンです。セリフのやり取りをした後で、戦闘を開始します。まずは、人間性減少からですね。
現在の人間性:湧(-3→-8)、メーヴェ(12→11)、あんな(14→10)
湧:今日もゴリゴリ削れております。
あんな:湧くんは、SA達成して、誰かそこそこの愛を残しておかないと厳しそうですな……。
メーヴェ:マイナス30までは帰れるさー。
湧:SAは達成してるはずなので。問題は生き残れるかどうか、な気が(笑)
▼時間の狭間
GM/ベテルギウス:「そう……あくまで、あなた達は私の支配を拒むと言うのね。私に従っていれば、永劫の繁栄を得ることも出来たというのに、愚かな人たち。けれど――私は、自分に逆らったモノを黙って見過ごすほど寛大ではないの。一片残らず消し去ってあげましょう」
あんな:「悪いが私にゃこれ以上頭が痛くなる様な主人なんて必要ないんでね。お人形にも、意地があるんだよ自称カミサマ」肩をぐるぐる回して。
メーヴェ:「永劫の繁栄ですか、問われる側になるとは、これもまた面白いですね」
GM/ベテルギウス:「――貴女も、永遠を望み、死神と袂を分かったのでは無かったのかしら? まあ、全き虚無と言えども、力を取り戻した私の前では無力なのだけれど。無限のエゴを手に入れた私の力を、偽りの生の最後に味わいなさい」
メーヴェ:「望んだわけではないですがね。貴方を見ていると昔を思いだします。だからこそ、決別させていただきます。今生きる上では必要ないことですから」
GM/ベテルギウス:「――ふふ。生きる、ね。屍者がよく言ってくれるわ」
メーヴェ:「屍ね、まあその通りでしょうが」
GM/ベテルギウス:あんなさんに視線を移して。「――へえ。面白い相をしているわね、お人形さん。もしかしたら、次の千年紀を向かえる事が出来たなら、その時、新しい『守護者』の前に立ちふさがるのは、貴女のような存在だったかも知れないわよ。――まあ、どっちにしろ、手遅れだけどね」
あんな:「面白い顔ってぇのは酷い言い草だな。千年生きられるとは大きく出てくれたもんだ。だが一つだけ言っておくぞ? 『現世ナメんな最新の最古』」びしっ!
GM/ベテルギウス:「千年も、私達にとっては微かなまどろみの間に過ぎないけれど……現世に拘るあなた方には、それが見えないのかも知れないわね」更に湧さんを見て。「――そうそう。良いことを教えてあげるわね。貴方が『オリオンの娘』と呼んでいたあの子は、何も“羽根”の力だけで自我を得たわけじゃないの」
湧:「へぇ?」ピクリと眉を上げる。
GM/ベテルギウス:「貴方の自我に触れ、その願望を満たす事で確立した、言わば貴方にとっての『理想の存在』なのよ。さぞ、都合が良かったでしょう? 貴方は、自分を映す鏡と戯れていただけなのだから」
湧:「…で、だったら何だっての?」
あんな:「……理想の、存在、なぁ……」半目でベテルギウスを見て。
湧:「都合が良かったか、はともかくとして。あいつといると何だかんだで楽しかったのは確かだね。で、それが俺の意思を反映してたと。…でも、だから何?」
GM/ベテルギウス:「あら、思ったほど動じないのね。貴方、けっこう傲慢なのかしら?」
湧:「ここにいる俺だって、人の反応を窺ったりしてますよー? 赤ん坊なんて周囲の人間の反応を見て成長していくんだから、ある意味“鏡”だよな。彼女の例はちょいと特殊で極端かもしれないけど、ただそれだけ。気にするほどのことじゃないね」あっけらかんと。
GM/ベテルギウス:「――そう。それが貴方の出した『答え』なのね。なら、お喋りはこの辺りにしましょうか」
湧:「それよりさぁ。カミサマって奴は、どいつもこいつも似たようなことしかやらないね。世界を自分色に染めてやるーってさ。もしかして構われたがりの寂しがりなの? 友達欲しいなら方法選んだ方が良いよ、お・ば・さ・ん?」一息に捲し立て、最後にアカンベーをする。
あんな:「いや、つか、さぁ……そもそも湧坊がこの件に突っ込んだのは、そのお姫さんの態度がムカついたからだろうよ。理想の存在が、そんな真似? どんなドMなんだそりゃ」
メーヴェ:「理想の存在なら、なおさら諦める必要がないでしょうね」
あんな:「まぁいい。殴りあい上等、言ってもわからねぇタイプだしな。ドミネーターなんてもんは」
GM/ベテルギウス:「お互いにとって、得るものがなかったのは残念だけれど……現在・過去・未来、全ての因果地平から消し去ってあげるから、安心なさい」
湧:「(ふん…ここに過去・現在・未来が全てそろってるなら、こっちにとっても好都合、かもね?)」
GM:さて。戦闘開始です。配置を説明します。
●現在のエンゲージ
| ベテルギウス、オリオンの娘 | ――遠隔―― | 湧、メーヴェ、あんな |
行動値:[11]湧、オリオンの娘→[10]メーヴェ→[8]ベテルギウス→[6]あんな
あんな:流石にこっちより遅い訳はないわな(笑)。そして、オリオンにも行動値あるか。
GM:なお、ベテルギウスとオリオンの娘は同調状態にあります。
湧:オリオンの娘もエンゲージにいるってことは、まず彼女をどうにかするってことですかねぇ。奪い返すか、倒すための情報を得られると嬉しいが。
GM:加えて、オリオンの娘にもデータはありますが、彼女はPCが攻撃するならば抵抗しません。メジャーアクションを使用して「破壊する」と言えば、いつでも破壊可能です。
あんな:ほほー。
湧:「破壊する」というのは「真の死」と同義ですかね。
GM:ですな。
湧:BBTだと、真の死を回復する手段はないのですよね。どうするかなあ。
GM:回復できまっせ。
あんな:あるにはある。即時ならね。罪とか罪使うのとか愛使うのとか。
湧:あるのは回避、であって回復じゃなかった記憶があるのですが。何かあった?
あんな:ああ、なってから、と言う意味ではないですな。
GM:《絆の救済者》は、即時じゃないとアウトでしたっけ?
湧:そうですよ。
あんな:直後使用なんですよ、タイミングが。
GM:なるる。
湧:文面も「真の死を回避」だから、BBNTと違って真の死が確定するとひっくり返しようがないのです。だからどーしようかなーと。
GM:さて。『オリオンの娘』を破壊すると、ベテルギウスは大幅に弱体化します。正確には、バフが解ける。
あんな:羽根ブースター強いなぁ。
GM:また、毎ラウンドの頭に『オリオンの娘に対する絆の数』を確認します。これが、どのように働くかは、今回は秘密です。
メーヴェ:ふむー。
GM:この絆の数の計算の際、湧さんの「シナリオ絆」は2つ分として計算します。エゴ化しているものは数えません。
湧:ほぉ。
GM:質問が無ければ、以上となります。
湧:質問。オリオンの娘に対して真の死でなく「かりそめの死」を与えることは可能ですか?
GM:「かりそめの死」を与えるのは、専用のアーツがいくつか在ったはずなので、それを使えば可能です。
あんな:んー……そうですねぇ。同乗状態の解除をこちらからすることは可能かしらね?
GM:同調状態の解除は、一定条件を満たせば行われます。それ以外では、アーツなどで無ければ不可能です。
湧:…そんなアーツあったっけ。少なくとも手持ちにはないが。
メーヴェ:かりそめの死はともかく、同調解除なら無理やり動かせばできるはず。
あんな:吹き飛ばし系ですな。
GM:キラーエリートの《殺尽終了》や、死神の《振り向けば死》など「【FP】を0にする」という効果のアーツが「かりそめの死を与えるアーツ」に相当する、と考えております。
湧:うん、無理(笑顔)
あんな:まぁ、まずは手を伸ばして声をかけよう。あと、そうだなぁ……。
GM:と言うか、「無理やりアーツでかりそめの死にする」のは、裏ワザなのでGMはあまり想定しておりません。
メーヴェ:サポーター汎用の《電撃展開》とかなら、オリオンの娘が拒否しない限り動かせますが、どーなんですかね。
あんな:それは持ってないから何とも。ああ、人の話を全く聞いて無い感じから見て、エゴで【自分の命への諦観】とか持っていそうなんですが。そういうのがあったりして、愛とかで絆化できますかね。
湧:ああ、そういえば愛による絆復元は他人にも使えるんでしたね。
メーヴェ:使えますねー。
GM:まあ、誰に絆を持っていて、何がエゴ化しているかは、PCの持っている絆にもよるので、何とも。
あんな:持っているのが不明なんで使えない、ということでいいのかな。
GM:さて。改めて、質問します。『オリオンの娘』に絆を持っている人は、宣言して下さい。
一同:はーい。(挙手)
GM:合計4つ、で良いかな?
湧:です。これ以上は増えないはず。
GM:エゴ化してたり、一人が重複して取ってたりはしませんね?
あんな:極論言うと増やせない事もないですが、まずは重複なしで4枠ですな。
メーヴェ:枠空いているので増やそうと思えば。重複は意味がないのなら、あんまり関係ない話でしょうが。
GM:はい。分かりました。(メモメモ)では、セットアップ前に、ベテルギウスが、混沌とした殺気をあなた方に吹きつけます。具体的には、堕落判定ですね。目標値は10ですが、もしBS[恐怖:ベテルギウス]を持っている人は達成値がマイナス3されます。まあ今回はないはずですが。
あんな:ひゃっはー、堕落判定だー!
メーヴェ:あ、まずい…。
あんな:暴走しても治せるよ。
メーヴェ:たぶんお願いすることになるかと。
GM:ちなみに、堕落判定も「判定」です。
あんな:《フォローアシスト》いけるのよね。厳しいなら言ってね。暴走しても治すけど。私はどっちでも気にならないっと(ころころ)あら、普通に成功。人間性減少もいきますね。(ころころ)デレッデレだなこれ。2ゾロで人間性6。
メーヴェ:絆2つで(ころころ)出目10、余裕だった。人間性は(ころころ)ごりった、残り1。
湧:《前世浮上》で+3、絆数3で普通に振る。(ころころ)…うっそ、達成値9。
GM:ええっ!?
メーヴェ:これは妖怪のコンボ。
あんな:Oh…。《ワンモアチャンス》あるで。
湧:いや、別にデメリットないから取っといてください(笑)
あんな:ないのか(笑)
湧:アタッカーだし。どのみち《声なき声》使うとクリティカルで暴走する(笑)。それはそれとして、更に人間性減らすんでしたっけ。(ころころ)暴走の《魔獣化》分と合わせてマイナス16になった。
メーヴェ:かなり重いですねー。
あんな:人間性を少しでもこっちで受け持っていたのが多少助かると信じてー。
◆第1ラウンド
GM:では、セットアップです。こちらはありません。
湧:いきなり暴走で《魔獣化》します。吹き出す蒼い氣が瘴気を弾き返す。というわけで、セットアップは必要なくなった(笑)
>行動値11
あんな:イニシアチブに《サポートフォーム》! 『さぁ来い、ウェーブシンガー!』亜空間から大型メカを取り出し、両の手脚が分離し、接続して。人間性が4に。
湧:行動順は俺ですかね。オリオンの娘は何もしない?
GM:こちらは、既に2体とも《魔獣化》してる扱いでスタートなので、割り込みはありません。同値の場合はPC優先、と見なすので、湧さんから先にどうぞ。
湧:では相手側エンゲージにムーブで移動します。妨害とかある?
GM:ありません。
●現在のエンゲージ
| ベテルギウス、オリオンの娘、湧 | ――遠隔―― | メーヴェ、あんな |
行動値:[11]湧、オリオンの娘→[10]メーヴェ→[8]ベテルギウス→[6]あんな
湧:オリオンの娘に愛を使って絆を復元させたいけど、アクション必要ですかね。
GM:同意が得られれば、アクションは不要です。
あんな:ど、同意を得る……?
メーヴェ:意識なんてなかった。
GM:具体的にはDアーツ《資産:封印》が作用している現状では不可能です。
あんな:つまり、封印解除の条件は愛じゃないのね、一つ判明。次いってみよう。
湧:それ以外の方法で資産を解除せよと。…分身が隠密状態で隠れてる、とかなら知覚判定でもするんだけど。この分だと違うかなぁ?
GM:とりあえず、あんまり悩んでてもリアル時間に限界があるのでー(笑)
あんな:まぁ、とりあえず殴って見るとか。
GM:マイナーアクションとメジャーアクションをどうぞ。
湧:「えぇい、起きろ眠り姫! いつまでも眠ってるとセクハラした上で変な名前付けるぞ、織姫星子とか!」と言いつつベテルギウスを殴る(笑)。メジャー《混血児:魂潰掌》。
GM:マイナーは放棄で?
湧:ざっと見たけど、使える装備もアーツもない(笑)。2d6+13で(ころころ)クリット! 達成値43!
あんな:あ、クリティカルだ。……うん、暴走してたな、初手から(笑)
湧:ですねぇ。
GM:クリティカルか。…あ。43は、クリティカルしても喰らうわ。回避放棄。
湧:《デススポット》(*命中クリティカル時にダメージを大幅増加する)宣言、更に《魔獣の殺意》乗せて人間性マイナス25。
メーヴェ:ダメージロール前に《霊力付与》。ダメージ属性【感情】になって+2d6です。
あんな:こっちも、んーと《エネルギーサプライ》。人間性? 残り1、まだいける。ダメージが、絆持った相手なので1d6+12点増加します。支援が結構エグいな(笑)
GM:ダメージください。
湧:「――八雲ッ!」残像すら見えない神速の連撃が、邪神を滅多打ちにする。(ざらざらーっ)76点〈感情〉、アーマー値無視!
あんな:お、おおぅ……!『〜〜〜〜』歌声を共振させて威力を増加させる。
GM:ふむ。かなり削れました。ですが、ベテルギウスはまだ余裕の表情を崩しません。
あんな:まぁ、まだ1撃目だからねぇ。
GM:ふむ。予想以上に命中とダメージが大きい。ゴリ押しされるかも。
あんな:いや、流石に初手クリティカルは予想外だと思う。
メーヴェ:クリティカルはさすがに想定しないっと。
GM:いや。クリティカルが想定外なんじゃなくて、達成値43が想定外なの(笑)
メーヴェ:罪入れれば良かったかな。しかし、《デススポット》持ちとはピーキーですねー。
湧:クリティカルはロマンです(きっぱり)。罪入れても良かったけど、復活ありそうで怖いんですよね。
GM:こちらの手番で構いませんか?
メーヴェ:人間性0、あんなの絆をエゴ化【生きることを楽しむ】へ。
GM:おっと。了解しました
あんな:んーと、そうか。オリオンの手番なのか。……なのか?
メーヴェ:イニシアチブがないなら、そうなりますね。
GM:です。とは言え、こちらは待機。メーヴェさんの手番です。
>行動値10
メーヴェ:ムーブでエンゲージ。
●現在のエンゲージ
| ベテルギウス、オリオンの娘、湧、メーヴェ | ――遠隔―― | あんな |
行動値:[11]湧、オリオンの娘→[10]メーヴェ→[8]ベテルギウス→[6]あんな
メーヴェ:さて、資産についてメジャーで情報収集とかできますか?
GM:んー。《崩壊のマニフェスト》とか、何らかのアーツが無い限り、少し難しいです。
メーヴェ:了解です。では、マイナー《魔獣化》、メジャー《魅惑の華》。対象はベテルギウスのみ。(ころころ)達成値12…いまいちすぎるなぁ、振り直します。《胡蝶の夢》宣言。(ころころ)下がるとか!(一同爆笑) 達成値11。まあ、【感情】でドッジどうぞ。
GM:では、それは《無窮の神性》と言って【加護】でドッジします。(ころころ)達成値19、回避しました。
あんな:【加護】きたー。出目高いなぁ(笑)
メーヴェ:【加護】10で、たぶんこれが回避値の基準だなぁ。と、一連の行動で人間性マイナス7です。
GM:《無窮の神性》は、邪神の分霊の自動取得なので、必ず持ってるのですよ(笑)
湧:【加護】10か…思ったよりは低いな。完全復活すれば更に上がりそうだけど。
GM:ああ、その辺りは、シナリオ終了してから説明します。
メーヴェ:エネミーデータというよりは、PC組んでボス用にチューンした感じでしょうかね。アーツえぐいの積んでそうな予感。
湧:まあ《無窮の神性》はラウンド1回なので。
>行動値8
GM:では、割り込みが無ければ8まで行動順が移動します。
あんな:割り込みたいのは山々なんだが、そういうアーツが無い。
メーヴェ:割り込みないです。
GM:では、ベテルギウスは、ムーヴは何もなくて、マイナーで《奉仕者召喚》。
あんな:ぐぬぬ、【社会】を更に強化か。
GM:メジャーは『最も大きなダメージを与えた対象』に向かって、《邪なる波動》を撃ちます。この場合は、湧さんと、同一エンゲージにいるメーヴェさんですね。(ころころ)ぐ。出目が腐ったか……達成値15。
湧:チャーンス!(笑) 《猛獣の反撃》で人間性マイナス29に。(ころころ)達成値21、反撃成立。
メーヴェ:ドッジ判定は【感情】と。
あんな:メーヴェに《フォローアシスト》でもする?
メーヴェ:そうですね。当たれば素通しだろうし、もらって避けたいです。
あんな:では、《フォローアシスト》。これで人間性マイナス1! 絆はメーヴェへの絆を【ベテルギウスへの怒り】に変換します。「ったく、好き勝手オレ様最強しやがって……!」
メーヴェ:(ころころ)達成値18。
湧:おおー(拍手)。ではこっち、ダメージに《魔獣の殺意》と罪ブースト。人間性マイナス30!
メーヴェ:あ、湧くんやばい。
あんな:飛ばすなぁ。
湧:「カウンター猫だまし…円空破ッ!!」敵の攻撃を受けたと見せかけてすり抜け、顔面に掌底を叩き込む。(ざららーっ)59点〈肉体〉ダメージ!
GM:えと。これ、ドッジやガード不可よね? で、罪ブーストだから、アーマー値も無視で…(計算中)…ふむ。一回倒れたな。
あんな:ですよね!
GM:ではココで《我が支配は永遠不滅なり》を使用。
あんな:おお、Dエゴアーツ! まぁ、《奈落の命》持ちなのは予想してた、けど。
メーヴェ:これはもう畳み込んだ方がいいかな?
GM:【FP】を40点まで回復して蘇生します。で、もう一度確認します。『オリオンの娘』への絆は、エゴ化してませんね?
一同:してませーん。
GM:では、ここでベテルギウスは異変に気づきます。「――どういうこと、かしら? 『過去』と『未来』が、反応しない?」
湧:それを聞きとがめて、オリオンの娘に目をやります。
GM:OK。では、彼女がうっすらと目を開いている事に気づきますね。「あなた達の仕掛け、というわけでも無いようだけれど……これは少し、本気を出そうかしら」
あんな:「お、いい感じになってきたんじゃねーのかこれ。仕掛けってほどじゃあねぇけどな」
メーヴェ:「お姫様は起きたみたいですね。なら格好悪いところは見せられませんよ」
湧:「上等ですね。待ってろよ、すぐにお邪魔虫をノックアウトして、目覚めのキスでもしてやるから」
GM:ベテルギウスは《邪神降臨》と言って本気モード。
あんな:ヒギィ! どんだけ積み込むんだ、このボスは!
GM:効果があまりにも多岐に渡るアーツなので、サプリ『ドミニオンズ』を持っている人はP51を見ても良いです。判定値に+2、ダメージに+【加護】し、種別:巨大として扱われる。また、この状態で1点でもダメージを与えた対象にBS[恐怖:ベテルギウス]を与える。
あんな:でっかくなります・ダメージも上がります・ダメージ当てたら恐怖貰います。オマケに達成値も上がる。ひどい(笑)
湧:「…とはいえ。ちぃーっとばかりきっついね、こりゃ」無駄にデカくなった相手を見上げ。
メーヴェ:ここからが本当の地獄だ…。
>行動値6
GM:では、行動値6のあんなさんの番です。
あんな:ん、んー、んー……今なら多分当てられるか。マイナーなし、メジャーでウェーブパニッシャーを《戦乙女のたしなみ》で。移動はなくても遠隔なので当たります。命中判定をば(ころころ…ピンゾロ)お、おおぅ……!?
GM:ファンブルですな。
湧:うぉい(笑)
あんな:振り直しは…あ、あれ、残ってるわ。湧君に使わなかったからなぁ。
湧:使ってもらわなくてよかった…(笑)
メーヴェ:ですね。
あんな:自前で使うとはなんともマヌケな感じだけれど、《ワンモアチャンス》!(ころころ)あ、クリティカル。命中37。
湧:そしてクリティカルとか(爆笑)
GM:ん? 回った? んー。まあ、ダメ元でやってみるか。《嘲笑う仮面》。(ころころ)ふむ。22で喰らった。
あんな:ほ、本気で分霊やり放題だな!
メーヴェ:【FP】40なら、たぶん削りきれる、はず。
湧:ていうか、やべえこれ。普通に2回【加護】で回避しやがる(笑)
メーヴェ:回避特化とな。クリ出てなかったら当たらないなぁ。
GM:罪で達成値増大しても良いのよ?(笑)
メーヴェ:露骨に罪の消費を勧める…。
湧:いやらしい…(笑)
あんな:自前で自分に《アタックアシスト》をー。
メーヴェ:愛、罪消費、ダメージ増大。
あんな:2d6+19に、罪が乗って+5d6、合計7d6+19か。よし、これで!(ざららーっ)44点のアーマーガード貫通ですな。〈技術〉で。
GM:ふむ。では、落ちる。今度は、復活もしない。てか、理由があって出来ない。
あんな:お、おおぅ?
湧:おぉう? それは予想外。
メーヴェ:オリオンの娘の分かなぁ?
GM/ベテルギウス:「――なんですって? そんな、私が……こんな脆弱な存在などに……」
あんな:えーと、どういう感じになりますかね。
GM:えとですな。周囲の時間のひずみ(ドラ●もんとかク●ノトリガーのイメージ)が徐々に解け、ドミニオンともどもベテルギウスが崩壊してゆきます。
メーヴェ:「愛には勝てぬものなどなしとでも、言っておきましょうか」
あんな:『あー、とだ。過去と未来から返事がねぇってことは……お前、単純に、本来のお前からハズレちまったんじゃねぇのか? ……ってやべぇ! 崩壊が始まったぞ!』合成音声にしか聞こえない声で叫んで。
湧:「…刹那なら、たぶん『侵食者よ、この世界に貴様らの居場所はない』とでも言うんだろーな。代わりに俺はこう言おう。馬に蹴られて地獄巡りしたら、善い神様にでも生まれ変わってきな!」親指を地面に向ける。
* * *
GM:さて。クライマックスはこれで終了しますが、エンディングの前に、楽しい楽しい人間性の回復タイムです。
あんな:わぁい! あ、そうそう。《アタックアシスト》と《戦乙女のたしなみ》で今人間性がマイナス6です。で、絆は3つ。いけるな……。
湧:マイナス30でストップです。いやー、普通に40突破すると思ったんだが(笑)
メーヴェ:マイナス7で絆3と。
あんな:ま、さておき。SAによる倍加なし。いきます(ころころ)合計4……うん、期待値!
メーヴェ:愛で絆一つ回復。絆4つでSA倍加なし。
GM:どの絆を回復しますか?
メーヴェ:あー。ではベテルギウスに絆[郷愁]を取っておきます。
GM:ふむ。分かりました。
メーヴェ:そして絆回復は4個で振ります。(ころころ)合計…1!? あっぶ!(一同爆笑)
GM:ギリギリでしたね。
湧:ほんとだ、危ない(笑)
あんな:すげぇなぁ、オイ(笑)
湧:さて。こっち愛は全部余ってるからエゴ化した絆を全て復元。絆6つ、SA達成により2倍振りします。
GM:うぃ。12個ですね。
湧:(ざららーっ)合計13。よしよし、期待値通り。
GM:まあ、余裕か。実は「特殊攻撃」持ちが揃ってれば《嘲笑う仮面》は意味がありませんでしたし、1ラウンドに3回以上攻撃されると何も出来ない子なのです、ベテルギウス。あとは、最大50あった【加護】が、10まで落ちていたのも大きい。
メーヴェ:50!?(爆笑)
あんな:それは大きいなぁ。絆×10減ってたのかしら。
GM:ですよ。
湧:なるほどー。
あんな:というか、それガチったらミンチやな……(笑)
メーヴェ:まあ、2回までだし、1発で150ぐらいぶっこめば…。
GM:《我が支配は〜》で回復する【FP】もその分増えてました。
あんな:恐ろしいなぁ。
GM:あと、《我が支配は〜》のレベルも、絆の数によって可変です。《目覚めの刻、来たれり》→《正気喪失》→《邪なる波動》のコンボも、今回は使いそびれてますし、色々と失敗してます。
あんな:うひぃ。
《目覚めの刻、来たれり》…対象:シーンの特殊攻撃。これにより1点でもダメージを与えられた対象は、更にBS[恐怖:あなた]を受ける。
《正気喪失》…BS[恐怖:あなた]を与えられた対象は、BS放心を受け人間性を数点失う。これにより狂気に陥る場合もある。
《邪なる波動》…対象:範囲の特殊攻撃。1点でもダメージを与えられた対象はBS重圧を受ける。既にBS[恐怖:あなた]を受けている対象はドッジ不能。
――とまぁ。効果を見ればお分かりの通り、酷い相乗効果のコンボ技であった。
アーツ一発目がコンボを生むなら、発動前に全部潰すしか、ないじゃない!!(←某黄色い子風に)
湧:まともに立ち向かったらサクッと殺られてますな(笑)
GM:まあ、その場合は、「先にオリオンの娘を狙う」と言えばいいだけの話でしたが。
あんな:諦めるしかないですからねぇ。
湧:人間性も2ラウンド目まで行くと結構やばかったですが。《声なき声》+《いつか見た景色》と《混血児:魂潰掌》《猛獣の反撃》で20点近く吹っ飛ぶ。
メーヴェ:よい減り方だ…。
湧:プレイ自体も久しぶりな上に初稼働のキャラなので、要領が掴めず割と冷や冷やしてました。
あんな:あと1回攻撃しなきゃいけない状態だったら危険でしたね……人間性の観点からみると、割とギリギリな戦いなんですよねぇ。
湧:ですねぇ。
GM:まあ、最大数である24個サイコロを触れば余裕!(ぁ
湧:…しかしおかげで「窮地に陥ると出てくる」はずの刹那の出番が、ミドルのあれ一回きりだった(笑)。情報収集でたまたまクリティカル出さなければ、完全放置プレイになるところだった裏主人公…(笑)
GM:まあ、第二人格系は、演出難しいですからね。
メーヴェ:出現条件が厳しい。
* * *
GM:奈落落ちした人も居ないようなので、エンディングです。PC番号2→3→1で、メーヴェさんからになります。
メーヴェ:はいー。
GM:先ほどの直後――と言っても、時間にはあまり意味はないのですが。確か、アザルベルドへの絆は、エゴ化してしまったままでしたよね?
メーヴェ:復元しています。(*ミドルシーンのラストを参照)
GM:お。復元してたか。
あんな:あ、忘れる前に。主人の絆戻しておきます、ハイ。流石にこれ以上、主人へのセメントが加速する訳にはいかないので。
■エンディングフェイズ■
Ending 01 【 たそかれにふたり 】
シーンプレイヤー:メーヴェ▼街中
GM:では、黄昏時。貴方の長く伸びた影から、アザルベルドが姿を現します。
メーヴェ:「お早いおつきですね」
GM/アザルベルド:「――いや。どうやら、一足遅かったらしい。私の役目は終わったようだ」
メーヴェ:「こちらの役目も終わりました。どうです? ゆっくり再会でも祝いますか?」
GM/アザルベルド:「そうだな。それも良いが……まもなく同胞たちがやってくる。君は、その娘をどうするつもりかね?」
メーヴェ:「さあ、どうしましょうか? ただ一つ言えることは、彼女の意思に任せるということですね。生きるにせよ、滅びるにせよ」
GM/アザルベルド:「そうか。――それが、君の出した答えなのだな」
メーヴェ:「そうなりますか、ね」
GM/アザルベルド:「もう1つだけ」
メーヴェ:「どうぞ」
GM/アザルベルド:「友よ。『こちら側』に、戻ってくる気はないか?」
メーヴェ:「戻るも何も半分はそちら側ですよ」ゆっくりと微笑みます。「どっちつかずなら、両方のイベントが楽しめる。こういった立ち位置は早々ないでしょう」
GM/アザルベルド:「なるほど。君らしい答えだ。いずれ、私にも君の言葉が理解できる事を祈ろう」
メーヴェ:「まあ、完全に引き入れたいのなら力ずくでもどうぞ。強引なのも嫌いじゃないのですので」
GM/アザルベルド:「君が奈落の誘惑に負けそうになった時には、そうさせてもらう」
メーヴェ:「期待していますわ。では、今宵はこれにて。あまりイベントが多いのも疲れますから」
GM/アザルベルド:「――いきたまえ」果たして、それは『行き給え』だったのか、それとも『生き給え』だったのか――。
メーヴェ:体がゆっくりと霧状になっていきます。「では、また会う日まで」
Ending 02 【 主と従者 】
シーンプレイヤー:あんなGM:では、続けてあんなさんのシーンです。想定は『主』のところなのですが、希望はありますか?
あんな:主人の所でメイド業に戻りたいですねー。
GM:あい。その際なのですが、『オリオンの娘』は連れてゆきますか?
あんな:そうだねぇ。本人の意思と、湧くん次第かね。
湧:俺も、彼女本人の意思次第ですねぇ。
GM:ならば、彼女はいったん付いてゆくかな。最終決定権は、あんなさんのシーンなので、あんなさんにありますが。
湧:て言うか結局、主が彼女をどうしたいのか不明なままだし。
あんな:判りました。顔見せだけさせておきましょう。多分、ウチの主人は最後の結果をその目で見たがる。私は、そう思う。
湧:俺も一緒に出て構いませんかね?
GM:あんなさんの許可があればOKです。
あんな:OKですよ。むしろ帰れと言っても来るだろう。
湧:流石に、今回は引き下がれないからねぇ(笑)
▼主の屋敷
GM/主:「良くやってくれたね、あんな。それで、その子が?」
あんな:「おう。今回の結果だよ。そこの湧坊が気合い入れて引き戻した、小さな意志さ」親指で指差して。
湧:彼女のすぐ斜め後ろで腕組んで立ってます。ボディーガードのごとく。身長高くないけどな!(笑)
GM/主:(すっ、と表情を引き締め)「あんな。その子の“羽根”が欲しい、と言ったら、君はどうするかい?」
あんな:「寝言を言うなって答えるね」
GM/主:「――それは、『そうすべきだから』かい?」
あんな:「いや、『アンタがこんな面白そうなものを、簡単に枷に嵌める訳ない』からさ。どうだい、我がめんどくさいご主人様よ」
湧:いい回答ですなぁ、あんなさんカッコいい。
GM/主:(へらり、と表情を崩して)「予想を上回る良い返事だね。君が『道具』ではない、と判って僕は嬉しいよ」
あんな:「始終、人の予想を超えて面倒な仕事を回してくれるご主人様が居るんでね。お人形を飾ってるだけじゃ物足りないんだから贅沢ものさ」腕を組み、見上げて。
GM/主:「だが実際問題として、彼女を狙う輩も少なくは無いだろう。ここは一つ、僕に彼女の行き先を、紹介させてくれないかな? ――もちろん、当人が良かれ、と思えばだけれど」
あんな:「それに関しちゃ私の担当じゃあないな。お勧めはするけどね?」
GM:『オリオンの娘』は困ったように、あんなさんと湧さんを見比べますね。
湧:「…そこは、彼女が安全に、彼女のままでいられるところ、ですか?」
GM/主:「僕の知る限り、“羽根”関係では一番安全なところじゃないかな。彼女のままで、と言うのが何を指すのかは難しい定義だけれどもね」
あんな:「ま、紹介だけはしてみたらどうだい我が主人。受けるかどうかは…ま、な?」二人を見て。
湧:「別に不老不死なんてのは望んでないんで。彼女がそこそこ満足できる程度に天寿を全う出来て、幸せになれそうなら、それで十分です」
GM:では、彼が「ある人物」の名前を挙げたところで、このシーンは閉じたいのですが、構いませんか?
湧:こっちはOK。
あんな:OKでーす。
GM:では、それが「誰」かはシナリオ終了時に明かすとして、湧さんのエンディングです。
* * *
湧/ナイア:「はぁい、それは僕でーす(はぁと)」…だったりしたら、やだなぁ(笑)
GM:デモベのナイアさん?
湧:うん(笑)
あんな:そら大惨事だ(笑)
メーヴェ:今回のやつとは比べ物にならないぐらいやばい。
GM:今回のボスのモデルは、某ヨグの人です。
メーヴェ:ヨグスさんか。
Ending 03 【 オリオンの降る夜に 】
シーンプレイヤー:湧GM:『オリオンの娘』と話すシーンなのですが、場所や時刻の希望はありますか?
湧:うーん、月影高校の屋上で、誰もいない真夜中あたりかな。
GM:ふむ。分かりました。
▼真夜中の校舎屋上
GM/オリオンの娘:「――綺麗ね。それに、不思議。あの灯りの一つ一つに、人の営みがあるなんて」と、街の灯りを見下ろして。
湧:「いつも夢の向こうでしか会わなかったからなぁ。で、実際にいろいろ見学した感想はどーよ?」別れの前に街中連れまわして、最後に学校案内で締めた感じで。
GM/オリオンの娘:「楽しかったわ。とても――ええ、とても」普通の少女のように、ファーストフードで食事をしてみたり、ウィンドウショッピングを試してみたり。
湧:「思い出になったなら、まぁ良かった。…そういや、まだ名前も聞いてないけど。最後まで『オリオンの娘』で通す気?」
GM/オリオンの娘:「そうね――ベテルギウス亡き今、もう『ベテルギウス異聞』という名前も無意味になってしまったわ」って、やば。先回りされた(笑)
湧:「ベテルギウス異聞…略してベテちゃん。もしくは異聞でイブ…は、さすがに安直だなぁ」
GM/オリオンの娘:「湧くん、お願いしても良いかしら? 私に、『人の名』を与えて」
湧:それには苦笑して。「…先を越されたなぁ、ほんとは俺の方からプレゼントさせて欲しいと考えてたんだけど?」
GM/オリオンの娘:「――似たもの同士、って事みたいね。私達」
湧:「みたいだな」くっくっ、と軽く笑って。
GM/オリオンの娘:「でも――贈り物、というのも悪くないわ。だって、こんな夜ですもの」――そう。巷では、クリスマスイヴ、と呼ばれる日が既に訪れていたのである。
湧:「それじゃー…希望がなければ織姫星子! …は、いくらなんでもあんまりなセンスだから置いといて」
GM:あ、できればファミリーネームなしで、下の名前だけでお願いします。理由は後述。
湧:あ、下の名前だけでいいの?
GM:はい。
湧:実は下の名前は思いついてるんだけど、苗字で困ってた。織姫が頭から離れなくて(一同笑)
あんな:引きずってたのか(笑)
GM:このシナリオ、何回も回してるんですが、今まで一度も日本語名を付けたPCがいない(笑)
あんな:そーなんだ……(笑)
メーヴェ:花子でいんじゃね(笑)
湧:じっと彼女を見つめて。「…今、思い出した。俺の“一番大切だった人”の名前を、君にあげてもいいかな」
GM/オリオンの娘:「ありがとう――湧くん」
湧:「それじゃ…『みお』。澪って名前を、君にあげる」
GM/澪:「みお――石動、澪。素敵な名前ね。大切にするわ」
湧:「そうしてくれると俺も…俺の中にいる彼女も、嬉しい」にこり、と微笑んで。
GM/澪:「また会いましょう。『その人』に負けないよう、私も頑張るわ」
湧:「ああ、きっと…また、な」にかっと明るい笑顔を見せる。
GM:彼女が、ゆっくりと微笑み、空から白い雪がチラホラと降り始めたところで……シーンを終了したいと思います。
ビーストバインド トリニティ
オリオンの降る前に
THE END
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