第8話
血と薔薇

■ 今回予告 ■


ひとりの吸血鬼が日本へとやってくる。

愛する娘に会うために。
間もなく訪れる、娘の17の誕生日を祝うために。

そして、娘の甘い鮮血を存分に味わい尽くすために。



BEAST BIND
TRINITY


血と薔薇


汝、己の渇望エゴと向き合わん。



オープニング ミドル クライマックス エンディング

■プリプレイ■


GM(い〜ぐる):よし、全員揃ってるな。では、高経験卓「血と薔薇」を始めようとおもいます。いいですかー?
一同:OKでーす。

※ Attention!! ※
 このリプレイでは、『BEAST BIND New Testament -新約・魔獣の絆-』基本ルールブック収録の公式シナリオ『血と薔薇』をBBT用にコンバートして遊んでいます。
 当然ながら盛大に内容ネタバレしてますので、「これから当該シナリオを遊ぶ予定がある」人は、自分たちで遊んでから当リプレイを読まれる事をお勧めします。



■PC1用ハンドアウト(定員1名)
 絆:桐生きりゅう ケイ/関係:友情、慈愛など/推奨カヴァー:高校生


 半魔である君は、人に害を成し、日常を脅かす魔物や異形と戦っている。だが、それを知るものは少ない。
 妙に気の会う同級生・桐生ケイにも、君の正体は教えていない。
 いや、教えるわけにはいかないのだ。そのケイの体に最近、異変が起こっているという。
 キミは、嫌な予感を覚えた。

石動 湧いするぎ ゆう刹那せつな     プレイヤー:麻那
「──また転校してきたけど……俺、ここで何すりゃ良いんだっけか?」
 地球の守護者が“失墜”して間もなく、東京に現れた少年。以来あちこちの高校を転々としている。
 整った女性的な容貌と細身の体格で侮られがちだが、中身は“イイ性格”した古武道の達人。
 争いは面倒だから避ける主義…と言いつつ、降りかかる火の粉は(他人のであっても)積極的に払いに行く。
 実は転校前の記憶が曖昧で、「かつて仲間たちと共に、人外の力を振るう敵と戦っていたはず」という朧なそれを頼りに、人を害する魔物と戦う。
 窮地に陥ると『刹那』を名乗る別人格が顕れ、超人的戦闘力を発揮する――が、その冷徹かつ尊大な態度はまるで中二びょ…いや何でもない。
 Style:アタッカー/PB:ハーミット(凄皇流)/SB:ストレンジャー(転校生)
 年齢:18歳/性別:男/カヴァー:高校生/出自:記憶喪失/邂逅:仲間たち[忘却]
 エゴ:【世界への義務感】/変異:右の瞳が淡く光る&身体が蒼い燐光を帯びる
 大罪:忘れ得ぬ悲劇/大罪エゴ:【忘れがたきトラウマ】/使用経験点:50

 (*湧は前回登場時のセッション後に新規サプリ導入でリビルドしたため、ルーツなどの一部データが変更されています)


■PC2用ハンドアウト(定員1〜2名)
 絆:桐生きりゅう カオリ/関係:懐旧/推奨カヴァー:探偵


 半魔として生きるキミにも、人間の友人が居る。桐生カオリはそのひとりだ。
 月日が経つのは早いもので、出会った時には20かそこらだった彼女も、今年で30も半ばになるという。
 その彼女が、キミに仕事を依頼した。なんでも『娘のケイを守って欲しい』とのことだ。
 ほかならぬカオリの依頼だ。断れるはずもない。


白宮 玲奈しらみや れ な 退魔弓士たいまきゅうし     プレイヤー:レウィン
「―――この燦魂と私の合わせ技、あなたに耐えられますか?」
 長い黒髪を靡かせた、巫女装束の女子大生。
 その実は西洋式退魔術師、白宮流の正統後継者。
 普段は実家(弓道の名家)にて、密かに退魔の依頼を請け負っている。
 一見しとやかな大和撫子だが、思い込みが激しく好戦的な一面も。
 相棒の魔弓“燦魂”を使い、放つ一矢で目に映る敵を全て貫く。
 Style:アタッカー/PB:ハーミット(ブラックコート)/SB:イレギュラー(魔剣)
 年齢:22歳/性別:女/カヴァー:大学生/出自:古き血統/邂逅:燦魂[信頼]
 エゴ:【夜の秩序と調和を保ちたい】/変異:全身に聖句が浮かぶ/使用経験点:50


白宮 夢月しらみや むつき燦魂さんこん     プレイヤー:まなか
「──“燦たる魂その矢に込め、仇なる神に弓を引け”」
 白宮玲奈が肌身離さず着けている首飾り。その正体は邪神と戦うため造られた異界の武器。
 戦いに敗れ、故郷を滅ぼされて地球へ流れつき…十数年前、幼少の玲奈に拾われた。
 それ以来、玲奈に心酔して「己の全てを捧げる」と誓っている。
 武器としての姿は雅な弓胎弓-ひごゆみ-。美女にも変化できるが、恥ずかしがって滅多に姿を見せない。
 基本的に単独で戦う事はないが、玲奈の手にある時は凄まじいまでの力を発揮する。
 Style:サポーター/PB:イレギュラー(魔剣)/SB:スピリット(妖精)
 年齢:秘密/性別:女/カヴァー:装飾品/出自:失楽/邂逅:白宮玲奈[幼子]
 エゴ:【撃ち抜きたい】/変異:光り輝く/使用経験点:50



■PC3用ハンドアウト(定員1名)
 絆:クロロック/関係:憎悪/推奨カヴァー:指定なし


 キミがかつて可愛がっていた少年(or少女)が居た。だが、その少年の命が素晴らしいものになる前に、殺された。
 クロロックという吸血鬼の戯れによって殺されてしまったのだ。絶望の前に命は泡沫のように消えてしまった。
 最近、そのクロロックが日本、それも池袋に現れたという噂を耳にした。もしそれが真実なら、キミは……。


守奈木 愛果かみなぎ まなか“ミセリコルデに捨てられたまなか”     プレイヤー:氷野 水亜
「ミセちゃん――どこに行っちゃったの?」
 一見、快活でナイスバディな女の子。行方不明の想い人を探して放浪中。
 かつて彼女は異界の魔剣『ミセリコルデ』に選ばれ、共に数多のドミネーターと戦っていた。
 しかし戦いに敗れて「限界を迎えた」と判断したミセリコルデから見捨てられ、敵の餌食に。
 だが死の間際、愛果は秘めた素質――強大な敵の殺意を呪詛として返す“才能”を目覚めさせた。
 そして彼女は愛しい魔剣を、世界線すら越えて追い続ける。既に使い手の適正を失った事にも気づかぬまま。
 Style:ディフェンダー/PB:ハーミット(魔狩人)/SB:レジェンド(転生者)
 年齢:15歳/性別:女/カヴァー:女子高生/出自:覚醒/邂逅:ミセリコルデ[喪失]
 エゴ:【わたしだってドミネーターを殺せる】/変異:身体の一部が透ける。瞳のハイライトが消え、赤みを帯びる。
 大罪:固有異空/大罪エゴ:【忘れられぬあの光景】/使用経験点:50



愛果:PC3ハンドアウトをちょっと斜めに解釈して、『自分が殺された』ことにしました。
湧:PC間絆は後で取った方がよろしくて?
GM:どちらでもよし! 計算上はもう持っててもらうけど。
湧:では後程。
GM:あい。あと、PC2が玲奈&燦魂ペア投入になってますので基本同じシーンに登場になるかと思います。ただもし独自シーン欲しいとなった場合は、GMに相談してください。
玲奈&夢月:了解です。
GM:GMはランダムイベントとシナリオクラフトは正義。適当なGMでおなじみ、い〜ぐるでお送りします。
一同:よろしくお願いします。
GM:では、早速ですがOPフェイズに入ろうと思います。


 

■オープニングフェイズ■

 Opening 01 【 薔薇のつぼみ 】

シーンプレイヤー:石動 湧 

GM:まずは、人間性低下をお願いします。
湧:(いっころ)5、でかい。いきなり人間性40です。
愛果:序盤はサクサク減った方が嬉しい。

 現在の人間性:湧(45→40)

▼とあるゲームセンター

GM:学校の帰り。キミと同級生の桐生ケイは行きつけのゲームセンターに立ち寄って遊んでいた。
湧:「ふはははは、この俺に挑むなど一億と二千万年早かったことを思い知るがいい!!!」と、ノリノリで格ゲーコンボ決めてます。
GM/ケイ:「ふ…見てから小足余裕ですわー」と、音ゲーのように軽やかにボタンを叩いてカウンターを叩き込む…!
湧:「ごぶぅぁはあぁ!?」とどめを刺そうとしたところで手元が狂い、カウンター決められて地に沈みました(過去形)
GM/ケイ:「はっはっはー! 詰めがあまいのよ! これでジュースは石動君のおごりね!」
湧:「うぅう…これだから格ゲーは……生身だったらコンボ技で嵌めまくるのに…」さめざめと泣きながらジュースを買いにパシリます。こんなんでも古武道の達人。でも普段は何の役にも立たないの。で、サクッとジュース3本持って帰ります。
GM:「生身だったらただのイジメじゃないのやめてよー」とか言いながら、ジュースを受け取るケイの手には、何やら痣が。
湧:「罪もない女の子を殴ったりしませんて……ん?」その痣に目を止めて。「…どっかにぶつけた?」聞きながら観察。DVの痕跡だったりしないか「目星」してみる(←それはCoCだ)
GM:「え? ……あぁこれ? 違う違う、生まれつきの奴なんだけど、なんか最近色が濃くなってきてさぁ」と困ったように手の甲を見せる。見ようによっては薔薇に見えなくはない痣だ。
湧:「ほぉ。…何か、薔薇の模様みたいだな。生徒指導のセンセーに見つからないよーに気を付けな? 入れ墨入れてる不良と間違われるかも」
GM/ケイ:「そうそう、だからちょっと困ってるのよ。前はもっと薄かったのに、今じゃタトゥーみたいでさぁ。あーあ、せっかく誕生日近いのに憂鬱になりそー」と、ひらひら手の甲を振って眉根を寄せている。
湧:で、湧はそれが尋常のものでないと気づいて良いのでしょうか?
GM:そうですね、微かに魔物の気配を感じます。痣というより、ケイ自身からでしょうが。
湧:「……時に、お嬢さん。その痣以外に、最近何か変わった事とかなかったかな?」真面目くさった顔で。
GM/ケイ:「え? ん〜……別に何も? あ、そうそう。最近というか、私そろそろ誕生日だから、プレゼントよろしくね? 期待してるから!」と、心当たりはなさそうです。
湧:「露骨に催促してくる…いやらしい……こちとらビンボー学生なんだから、あんまり過剰な期待はしないように。特に高額商品とか無理な!」腕をバッテン印に組んで。「(人ならざる《力》の気配…こいつ自身が目醒めつつあるのか、それとも?)」
GM/ケイ:「あははは! そんな高いのだとお返しに困るわよ。……あ、やば、そろそろ帰って夕食作らなきゃ。お母さん今日遅くなるって連絡あったんだ」と、時計を見て慌てだします。
湧:「お前も自分で作るのか、大変だねぇ。何なら夕食の買い物も付き合おうか?」経過観察のため近くにいた方が良いだろう…という打算の下、提案する。
GM/ケイ:「え、いいの? じゃあ荷物持ちお願いね! 丁度いいから一杯買い足しちゃお♪」
湧:「へいへい、俺も食材買うついでだからな。お手伝いしますよ〜」表面上は気軽なノリでついていきます。
GM/ケイ:「じゃあ、今日はカレーにするから食べていけば?」なんて言いながら、二人で商店街に向かう感じかな?
湧:「いやあ、流石にママさんに見られたら言い訳に苦しむ予感しかしないから遠慮するわ〜」笑いながらシーンアウトで。
GM:では、シーンエンドと共に、SA【ケイを守る】を差し上げます。
湧:了解です…あれ。そういえば、変異第1段階入ったから一つ絆がエゴになるんだっけ?
玲奈:ですね。
湧:OPからいきなりで処理忘れてたわ…。
GM:あー、そうだったですね。私もうっかりしてた。石動君は絆一つをエゴにしてください。
湧:初期絆【失われた記憶】をエゴ化、【力ある者への警戒】にします。
GM:それからエゴ抽出してもいいけど、申請します?
湧:そのシーンに変化したエゴから、即RP(*ロールプレイの略語)で罪とれたっけ?
玲奈:大丈夫です。
GM:登場時に既にエゴ化してるから大丈夫かと。
湧:では、さっきのRPで申請しよう。罪受領で。

▼絆/エゴの変化
湧:桐生ケイに絆[友情]を取得。失われた記憶への絆[懐古]をエゴ【力ある者への警戒】に変換。



玲奈:自宅にお誘いとか積極的な。
湧:しかしそれを全力でスルーする俺。
玲奈:個人的には自然なのでセーフ。
愛果:ヴァンパイアの《血の刻印》ってこういう演出するもんなんだな、って今更ながら思った。
玲奈:うむ。
夢月:だねえ。



 Opening 02 【 収穫の季節 】

シーンプレイヤー:白宮玲奈 
GM:夢月のみ登場可能。登場するなら両名、人間性の低下をお願いします。
玲奈:(いっころ)人間性49。
夢月:登場します。(いっころ)46になりました。

 現在の人間性:玲奈(51→49)、夢月(52→46)

GM:OK、では…玲奈って普段どういう生活してるの? 神社で巫女さん?
玲奈:一見それっぽいけど弓道場みたいな方が近い気がする。
夢月:弓道の名家のイメージでした。
玲奈:巫女っぽいだけで巫女じゃないからな。
GM:退魔依頼用の窓口とかはあるのかしら。
玲奈:ありますよー。
GM:じゃあ、そこかな?

▼白宮邸

GM:ある日、その窓口に1人の女性が現れます。ご近所さんとして玲奈の幼い頃から付き合いのある桐生カオリです。
玲奈:では呼び鈴で呼び出された体で。
夢月:玲奈のペンダントになってついていきます。
GM:玲奈はカオリさんをアンノウンマンだと思っててもいいし、ノウンマンだと知ってても構いません。知ってるなら、多分親が教えたんでしょう。
玲奈:「カオリさんこんにちわ。こちらの方(窓口)に来るなんて珍しいですね?」むしろカオリさんの事件に首を突っ込んでた可能性(笑)
GM:カオリさんの事件、20年近く前だけど。玲奈さん首突っ込める?
玲奈:ムリダナ。いけても10年前だ。それじゃ事件については聞いたことがある程度で。
GM:「えぇ、その…流石にのっぴきならなくなってきて……玲奈ちゃんに頼むのは、ちょっと心苦しいのだけど…」
玲奈:「お気になさらず。こう見えても退魔のお役目を勤め始めて長いのです。付き合いの長いカオリさんの頼みとあれば無碍にはできませんよ」
夢月:私は黙っています。ネックレス状態なのでしゃべると不味いと考えてます。
GM/カオリ:「…娘を…ケイを助けてほしいの。このままだと、娘があの男に殺されてしまう」別にノウンマンだから目の前で喋ってもいいけどね。
夢月:はい。まだ合いの手を入れる場面でもないので引き続きどうぞ。
玲奈:「あの男、とは…?」
GM/カオリ:「……あの娘の父親。…クロロックと名乗っていた吸血鬼よ。…あの男は言ってたわ、あの子が17になるその日に迎えにいく…その血を味わいに、って…」
夢月:ここで彼女がノウンマンだと気がつきます。
玲奈:「吸血鬼クロロック…(……聞いたことがあるようなないような…あとご家族の話ちゃんと聞いたことなかったけど聞くべきかどうかどうしたら…!!)」
夢月:「(クラスが高い吸血鬼、真祖などですが吸血行動にルールをもつモノがおおいので、クロロックもそうなのでしょう)」
玲奈:「(17歳ちょうどの女性の血を好むと…)それで、その吸血鬼を滅してほしいと」
GM/カオリ:「えぇ…もうすぐ、あの子の17の誕生日が来てしまうの。あの子は何も知らないわ。こちらの世界の事を知らせたくなくて、何も話してないの……」
夢月:「(父親ということですが、撃ち抜きましょう。私と玲奈なら真祖だろうが撃ち抜けます)」と、エゴRPを。
GM/カオリ:「この時のためにお金は貯めてきたの…お願い、いくらでも払うわ。あの子を…ケイを守ってくれないかしら」エゴRP承認します。
玲奈:「わかりました、昼の世界に生きる人の平穏を脅かす輩を放っておくことは流儀に反します。お金は相場で良いので、その吸血鬼に関して何か知っていることがあったら教えてください。この白宮玲奈、退魔師の責務を果たして見せましょう」
GM/カオリ:「そう、ね…今は何と名乗ってるかは分からない。時々で名前を変えていると言っていたから…」なぞと、知ってることを話しながら、報酬全額を前払いして、玲奈と夢月に依頼しました。という感じで、シーン閉じて大丈夫?
玲奈:シーンは大丈夫だけど報酬全額前払いは騙して悪いがフラグだ!
夢月:「玲奈、私も矢が折れ、弦が切れるまで戦いますわ。身に刻んだ銘に賭けます」カオリさんが去ったあと、珍しく人間形態になってそう言いますね。
玲奈:「(姿を現すとか珍しい…やる気だね夢月!)」
夢月:「クロロック…遠い記憶ですが聞き覚えがあります。油断為されぬように」かしずいて、以上です。
玲奈:「おっけぇ、気を付けていこう」いじょ。
GM:OK、なんなら遠い記憶とやらの回想シーンやってもいいけど、やる?
夢月:なくてもいいかな?
玲奈:夢月、地球来たのここ10年でしょう?
夢月:交流はあるから、魔物情報は仕入れていますよ。交流があったからこそ、ここに落ちてきたわけですし。
玲奈:なるる。
GM:なるぺそ。じゃあ、このままシーンエンドといきましょう。二人にSA【桐生カオリの依頼を遂行する】を差し上げます。
夢月:受領いたします。
玲奈:受領します。それと、エゴ【夜の世界の平和と調和を守りたい】から罪ください。
GM:OK、どうぞ。
玲奈:ありがとうございます。

▼絆/エゴの変化
玲奈:桐生カオリに絆[懐旧]を取得。
夢月:桐生カオリに絆[懐旧]を取得。



夢月:いくらくらいかなあ。成功報酬、ドミネータークラスだと1d6×100万円?
湧:プライスレスかなぁ。…そもそも本来なら、ドミネーターって倒せる相手じゃないよね。
玲奈:まぁ現状は40点の純血ドラクル程度にしか考えてないんじゃないかな? とりあえず玲奈としてはローン化くらいであんま考えてないつもり。
愛果:いくらでも払うっていったよね?(ゲス顔)
玲奈:玲奈と夢月はその辺善良なので気にしません。
愛果:報酬前払いって言ったね! 財産点は何点貰えますか!?(マンチ)
GM:え、ほしいの? 財産点。
玲奈:いらんですいらんです。
夢月:いらない(笑)
愛果:プロの仕事人キャラだったら、「報酬のない仕事はしない」とか言うところだろうけどねー。
玲奈:安くはしても受け取らないということはしないが。
夢月:後で必要経費くらいは請求するかもしれないけど、財産点に反映はないな(笑)
玲奈:そこまで普段の備えの無い生活もしてないだろうしねぇ。
夢月:多分表の仕事で賄ってると思う。裏のお金が多いと、いろいろ目をつけられるから…。
玲奈:うむ…。



 Opening 03 【 闇より、来る 】

シーンプレイヤー:守奈木 愛果 
GM:というわけで、愛果ちゃんのシーンになります、登場の人間性ダイスをお願いします。
愛果:(いっころ)人間性50に。愛とか罪とかすげぇ浪費するから、反射まなかは人間性の減りが遅い方が安心かな……?
玲奈:クライマックスまでに20以下が目安よな。
愛果:うむ。
GM:では…。

 現在の人間性:愛果(51→50)

▼豪華客船『ジャイガンティック号』

 今では無い時、ここではない場所…楽団が奏でる音楽が響く沈みゆく船の中……守奈木 愛果は血に塗れ、床に伏していた。
 それを見下ろすのは、青白い肌の美丈夫…クロロックと名乗る吸血鬼だ。


愛果:「か、はっ……!」自らの血の味にむせながら、重い身体から首を持ち上げつつ、クロロックを見上げる。
GM/クロロック:「いやはや、どうして……中々楽しめたよ。君が勝てたら、この船に載っている人は助かっていたかもしれないね? …まぁ、ありえない話だが」そう言って、自分の指についた君の血をぺろりと舐める。

夢月:出番指示してくださいね。(*魔剣ミセリコルデ関連の設定を作ったのはPLの「まなか」氏であるため、そのロールプレイも同氏が担当しています)
愛果:了解ー。
GM:そうだね、じゃあ剣を手に取ろうとするから、その時まなかさん出番で。
夢月:はい。

愛果:「ドミネーターは……殺す、殺す……!」変異した赤い眼から血の涙を流しながら、殺す、殺す、と喉を絞って連呼する。
GM/クロロック:「いや、君『達』か……なかなかおもしろい剣を持っていたじゃないか。久々に少し血が滾った、感謝の意を評して……君の血は存分に味わうと約束しよう。そうだな、その剣をコレクションにするのも悪くない」
愛果:「ミセ、ちゃん……!」己の半身であるドミネーター殺しの短剣を見やるクロロックの視線に、慌ててずりずりと這って、己の身体を覆いかぶせることで短剣を護ろうとする。
GM/クロロック:「ははっ…そんな情熱的に見られると、そそるじゃないか」ニタニタと笑いながら…彼女の持つ剣に、手をのばす。では、まなかさんどうぞー。

 吸血鬼が、憎きドミネーターが《私》ミセリコルデに触れようとする。
 その絶対的な嫌悪感が私を立たせた。
 愛果を助けようと人の姿に戻り、立ち上がり、よろめく。
 なんとか立ち上がったが、無情にも私の基幹プログラムである「ドミネーター殲滅機構ミセリコルデ」が起動していた。
 状況で起動する冷徹な自動プログラム。
 状況は深刻らしい。

『状況確認。被験者:DF-6738、現時空名:守奈木 愛果、再始動確率0.006%。プロトコル:B-1開始。ログ収集完了』

 演算結果は「守奈木 愛果を捨てていく」だった。
 さらに計算が進む。

『時空アンカー演算開始… … 時空錨鎖展開開始。目標時空に投錨。…投錨成功。
 虚時空間異常なし。敵対的時空生物見当たらず。被験者:DF-6738、現時空名:守奈木 愛果 に関する記憶を消去』


 ああ、また彼女の思い出が消えていく。
 そして時空がぐらりと揺らぐとミセリコルデは消えていた。
 被験者:DF-6738を思い出と共に残して。


夢月:とりあえず以上です。
GM:では、覆いかぶさろうとした短剣が人の姿に変わり…愛果を立ち上がらせようと手を伸ばした姿のまま、悲しげな表情と共に消えてしまった感じかな?
夢月:そんな感じです。

「ミセちゃん、ループしよう。今度こそ、殺せる。……ミセちゃん?」

 愛果は幾度もミセリコルデとループしてきた。そういう記憶を持っている。

「ミセちゃん? ミセちゃん……」

 ミセリコルデは時空の揺らぎを超えてループしていった。そして、今、自分はまだここにいる。

「あ……っ、ミセちゃん……」

 どこ? わたしは、ここだよ……。


GM/クロロック:「おやおや……使い手を残して消えるとは…まぁいい。さて……」剣を取ろうとした手が、そのまま愛果を掴み、持ち上げる。
愛果:虚空に手を伸ばすも、それを取ってくれる者はいない。いや、憎きドミネーターが、その手首を掴む。
GM:そのまま吊り下げるように……牙を見せるように口を開け……。守奈木 愛果の記憶は、ここで途切れた。
愛果:『ミセちゃん、わたし、役に立てなくて、ごめんね……』

▼喫茶店『エンジェルハート』

GM:そんな白昼夢…いや、前世の記憶を見た君が目覚めたのは…喫茶店「エンジェルハート」のカウンター席だ。店主である悠木天衣が、心配そうに君を覗き込んでいる。「愛果ちゃん、どうしたのぼーっとして…大丈夫?」
愛果:「……ゆ、め」はっとして意識を戻し、手をぎゅっと握る。その手の中には短剣の柄はなく、傍らには誰もいない。「……忘れてないよ、ミセちゃん」ぽつりと呟く。「そろそろ、だったね」あのドミネーターと出逢ったのは。
GM/天衣:「えぇっと…注文の飲み物、できたけど置いて良いかしら?」
愛果:「……あっ、ごめんなさい、天衣さん。いただきます」ストローに口をつけ、チュー、とドリンクを吸う。季節は夏。涼しい店内に入る前に汗をかいた白い喉がこくりと鳴る。「……はぁ。美味しい。生き返りました」
GM:では、その時にふっと、いつもなら天衣さんじゃなくて、バイトの女の子がいつもドリンクを持ってきてくれていたのをなぜか思い出す。
愛果:「今日は天衣さん一人で回してるんですか?」ドリンクのグラスについた水滴を指で弄びつつ。
GM/天衣:「ふふ、良かった。…あぁ、ケイちゃんは今日はおやすみよ。…そうそう、そういえばこの間、懐かしい顔を見たわ」と、なぜか連鎖で思い出したように呟く。
愛果:「?」ドリンクを飲みながら続きを促す。
GM/天衣:「えぇっと…クロ……レラじゃなくて、オル……トロスでもなくて…クロ…ロック、そう、クロロックね。名前をコロコロ変えるから思い出すのに時間かかっちゃった。狩場荒らしで有名な吸血鬼(ひと)で、ペルソナネットワークが手を出しあぐねてる。って、うちのお客さんの吸血鬼が戦々恐々としてたわ」
愛果:「それは、困りましたね。悪いドミネーターです」そこで愛果は口角を引き上げて笑みを作る。「わたしにとっても、因縁の相手です。……ミセちゃんのために、あいつは死ななきゃいけない。あいつを殺したら、ミセちゃんは、きっとわたしのところに戻ってきてくれる。ああ、ミセちゃん……」
GM/天衣:「あら…元気になったみたいで何よりだけど……大丈夫?」人間性ブッチしてない…?(笑)
愛果:「何がですか?」まだ50もあって、PCの中では一番高いぞ!(笑)
GM/天衣:「大丈夫なら良いんだけど……気をつけてね?」
愛果:「変な天衣さん」くすくすと笑う。
GM:というわけで、SA【少女(前世の自分)の仇を討つ】になってるんだけど……SA【ミセちゃんのためにクロロックを殺す】とどっちか選ばせてあげよう。
愛果:(即決)ではせっかくなので後者を頂こう。
GM:ノータイムで決定しやがった。この愛果ちゃんやばくね?(笑)
玲奈:まなかなので特におかしくないかと。
GM:おかしくないの!?
愛果:「わたし、知ってるんです。もうすぐドミネーターと逢うことになる、って。だから、名誉挽回のチャンスなんです。ミセちゃんに、わたし、今度こそ役に立てるよって証明します」
GM:では、その言葉と共に暗転する形でシーンエンドしようか。真っ暗なアイキャッチと共に言葉だけ響く感じの(こわい
愛果:よし、その演出でシーン終了しよう!(笑) あと【忘れがたきトラウマ】のエゴから罪申請。
GM:おーらい。
愛果:大罪を搾り出したぜ。
GM:あれで絞り出せないって言ったらだめよな。
愛果:わはは(笑)

▼絆/エゴの変化
愛果:クロロックに絆[憎悪]を取得。



玲奈:イベント名【置き去りにされた少女】
夢月:覚醒イベントの開始ですね。
玲奈:こうして「まなか」から「愛菓」になるのだ。
愛果:うむ。
湧:ここで彼女を殺した『クロロック』は別世界線で…つまり、今回出てくるクロロックとは別人?
愛果:まぁ、別世界線のクロロックかな。
GM:そうだね、クロロックに前世の記憶はないから。
愛果:ミセリコルデと同じような時空ループはしていない、と思う。
玲奈:死んだ世界線から今回の世界線に。
夢月:殺された「まなか」の断末魔が愛果に届いたって感じかな。
愛果:かな。
夢月:ちなみに「プロトコルA-1」がスタート、「B-1」が使い手を捨てていくプログラム、「C-1」が使い手とともにループさせる、「D-1」が自壊プログラム、こんな感じです。A-1以外出たことなかった。
愛果:ほほう。
玲奈:D-1が実施されることはあるのか。
夢月:D-1はミセリコルデにまで邪神などの浸食等で「ループすることが悪影響を与える」と判断した場合。
湧:キャラシートにあった愛果の設定だと全部B-1に見えたけど、それ以外もあるのね。
玲奈:普段のはC-1だろうしな。
夢月:C-1は「まなか」の記憶に残らないし。ループしたら表層の記憶は消されるからね。
玲奈:オリジナル(*)はC-1以外を使うことにならなかったってことだろうし。……あれ、これ愛果ちゃんが参加したセッションの数だけ見捨てられた記憶増えてくパターン…?
愛果:せやね!(笑)
玲奈:PLからお墨付き来ちゃった!
湧:今さらじゃないですかね。というか、ぶっちゃけ他の「まなか」も似たり寄ったりだと思ってたよ!(笑)
玲奈:いやぁ、さすがにセッションごとに増えてくパターンはそうなかったような。
湧:初めて見たのが愛果だったから、てっきりこのクラスがデフォルトとばかり(笑)
玲奈:だいたいの「まなか」はミセちゃんと一緒なので。ミセちゃんいない「まなか」は珍しいのだ。
湧:レアケースだったのか…。

 (*)オリジナル:魔剣ミセリコルデ本来の持ち主は、PLまなか氏が作った『神薙まなか』というキャラ。今回のPC3こと『守奈木愛果』は「その平行世界での同位体」という設定で、他にも多数の同位体キャラがいるそうです。

GM:というわけで、全員のOPが終了したので。各PCの舞台裏を一括で行います。まず、PC間絆の習得。ちょっと変則的ですが、石動→玲奈→愛果→夢月→石動 で良いでしょうか? 玲奈と夢月はお互いに絆持ってるだろうし。
愛果:OK。
玲奈:OK、持ってますぜ絆。
湧:なるほど、OK。絆表は(ころころ)5−1か。湧から玲奈に対しては絆[友情]となりました。ダイスの思し召し。
玲奈:玲奈から愛果へは[共感]で。やっぱり半身たる魔剣から引き離されるのはつらいよね…!
愛果:共感できるナカーマ
玲奈:まぁ玲奈は引き離されたらいろんな意味で(戦力データ的にも)死ぬわけだが。
愛果:愛果から夢月へは、懐旧みたいな微妙な感情かなぁ……懐旧みたいなこういう感情のことを表す熟語って何だ……!?
玲奈:懐古…も違うか。夢月を見てミセちゃんを懐かしむ感じだよね?
愛果:そんな感じ。
GM:後悔か悔悟でいいんじゃない?
愛果:悔いてるのとはまた違う感じ……。
夢月:物懐かしさ?
愛果:そうね、物懐かしさかなぁ。
夢月:偲ぶ? その状況だと追慕かなあ。
愛果:お、追慕いいな。
夢月:昔?のことを思い出して偲ぶことって意味になるかな??
愛果:それにしよう。夢月への絆の関係は[追慕]で。
夢月:石動への絆は[お手合わせしたいですが、誘うには私が人間形態にならないと…というわけで、それは恥ずかしすぎるので(以下略)…一緒に格闘ゲームがしたいです]乙女?心は数百歳になっても変わらないのです。
玲奈:夢月はもうちょい人化に慣らしておくべきだったと感じた玲奈である。人に興味を持たない質じゃないのに人間関係の広がらない子である。
GM:長い(一同笑)。いやルール的には問題ないけど(笑)
夢月:短くしますか?
湧:長いな(笑)。まぁ俺のシートに書くわけじゃないから構わないが(笑)
夢月:ありがとうございます。欄がめっちゃくちゃ突き抜けました…。
GM:いいよいいよ。というわけで、購入判定イクゾー
玲奈:デッデッデデデ
GM:カー、ン

 判定の結果、全員が「治癒薬(バッドステータスを一つ回復)」を各自1個ずつ入手しました。

夢月:最初の買い物は治癒薬が多い。
玲奈:バステ怖いから仕方ない。玲奈は両方とも常備化してるけど、あるにこしたことはないし。
湧:いちおうバッドステータス対策はしてるけど、追加BSは対処法がなくて厄介なのも多いからなぁ。
愛果:うむ。フォーマルウェアを買い足して誰かにあげたり、「特殊弾:吸血」を買って玲奈に渡したりというのも考えたけど。
玲奈:そこまでしなくても大丈夫かなぁ、一応マイナーは空いてるが。
愛果:まぁ、苦労する割には「罪でいいかな」ってなっちゃうのよね。
GM:では、ミドルフェイズ入りまーす。


 

■ミドルフェイズ■

 Middle 01 【 華を一輪、手折らんと。 】

シーンプレイヤー:石動 湧 
GM:他のPCも登場可能です。ではまず、シーンプレイヤーは人間性の減少をどうぞ。
湧:(いっころ)人間性38、今度は省エネ。
GM:舞台は、ケイがバイトをしている喫茶店「エンジェルハート」です。
夢月:登場するかは玲奈に任せます。
玲奈:こちらもまだ見だな。
愛果:愛果はOPでエンジェルハートにいたから、どんな風にも登場できるけど……とりあえずシーン内容見てからかな。

 現在の人間性:湧(40→38)

▼喫茶店『エンジェルハート』

GM:石動君なら、店主が魔物であることは知っているかもしれません。
湧:…そうですね。何となく・・・・理解してる事にします。俺は、ケイがここでバイトしてる事を知ってて来たのかな。
GM:そうですね。ケイは別にバイトしているのを隠していません。シナリオでは知っててやってきていることになってますが、知らなくて偶然、でも構いません。
湧:きょろきょろと店内を見回しつつ。「あ、コーヒーひとつ下さいな。…ところで天衣おねーさん、いつものどんがらウェイトレスはいずこに?」

玲奈:ケイちゃん、いつもどんがらしてるのか…。
湧:初めて来た時に少しからかったら、頭からポットのコーヒー被らされた仲です(一同笑)

GM:じゃあ、そんな事を言っている湧に濡れた雑巾が飛んできます。「だぁれがどんがらウェイトレスよ!!」
湧:「ぶぉっ!? 不意打ちとは卑怯なり!」寸でのところで受け止めつつ。
GM:「あらあら…ふふ、じゃれあっちゃって。……っと、ごめんなさい、これからちょっと買い出しにいくの。ケイちゃん、店番お願いね?」「チッ…! あ、はい店長! いってらっしゃい!」
湧:「え。天衣おねーさん行っちゃうの? やめて、俺を猛獣と一緒の部屋に残さないで!」
GM/ケイ:「石動君…今度はモップを喰らいたいのかしら……?
湧:「ま、まぁ冗談はこのくらいにして」(キリッ
GM/ケイ:「ふんっ! まあいいわ。っとごめん、ちょっとカウンターの奥掃除してくるから、注文あるなら先に取っちゃうけど、なにかある?」
湧:「とりあえずコーヒーをひとつ…と、マウンテンパフェとジェラートをひとつずつね〜」…んで、例の痣のあった手を見るけど。
GM:そうですね、前に見た時より赤味が増している気がする。
湧:魔の気配っぽいのも強まってたり? 本人の顔色とか体調は変化あるかな。
GM/ケイ:「ほんと、良く食べるわね…私なら胸焼けしそうだわ……」と言いながら、慣れた手付きで注文の品を作って湧の席に持ってくる。今の所、見た感じ変化はないように見える。
湧:「(…んー。軽く様子見に来たんだけど。本人に自覚っぽいものはなく、物知りの天衣さんもお出かけ中となると…どうしたもんかね、こりゃ?)」
GM/ケイ:「それじゃ私ちょっと奥の掃除してくるから、ごゆっくり」と、カウンターの奥に引っ込んだ少し後に……ドアベルの音もなく、ドアが開き…1人の男が入ってくる。
湧:「あー。例の痣だけど、あれから何か変化あった? 痒くなったり、うぞうぞ動いたり喋ったり」お客さんかな、横目で見てみる。
GM:「え、何それ怖い…そんな人面疽じゃあるまいし。あ〜でも、色が濃くなってるのはあるかなぁ…」とケラケラ笑って奥の掃除に向かったところで、そんな湧の視線を遮るように、その男がやってくる。古風な紳士服を来た白人の青年は、にこやかに湧に話しかけてきた。「ごきげんよう。はじめまして、といったほうが良いかな? …彼女へのプレゼントは決まったかい?」そんな事を、不意に問いかける男から、ひんやりとした冷気が漂っている。
湧:「…初めまして、だと思いますけど。そういう貴方は、いきなりどなた様?」中性的な顔に無垢な少女のごとき笑みを浮かべつつ。
GM/青年:「おっと、そんなに身構えないでくれ。僕はクロロックというものだ、よろしく“ご同輩”」とにこやかに返し、視線をチラリとケイに向ける。
湧:「(警戒警報。こいつ、《力》の持ち主か、それとも魔物か?)」感情を見せない華のような笑顔で観察中。

愛果:このシーンのゴールをどこにするかによって出られるかな……。
玲奈:出てくるだけならクロロックが去った後「ドミレーダーに感あり!」で突撃してこれるが。

GM/クロロック:「しかし……ケイ、彼女は良いね。生命の力に満ち溢れ、実に美しく育った…うん、うん」と、1人納得するように。
湧:「美しい…かどうかは個人の好みもあるから置くとして。生命力の強さ、逞しさは彼女の数少ない美点ですね」にこやかに返す。ちなみに湧は『人間の容姿の美醜』を主観で判断できません、悪しからず。
GM/クロロック:「そうだね。あれほどの娘をただ吸い尽くすのは失礼かもしれないと思ってね。同族として迎え入れようと思うんだが…キミはどう思う?」
湧:「……あっはっは。何だか吸血鬼みたいな事を仰いますねぇ。ナンパにしては少し個性的すぎるかな?」笑顔で、目だけをすっと細める。いつでも戦闘に移れる態勢で、向こうの出方と実力を窺うけど。
GM/クロロック:「おや、案外頭が鈍いのだね? …まあいいか。僕が誕生日のプレゼントに送った薔薇、喜んでもらえると良いんだが…あの薔薇は、彼女の誕生日ちょうど花開くんだ。赤く、鮮やかに……きっと最高に美しい薔薇になるだろうね」と、彼女の手の甲を見ながら機嫌よく言葉を紡いでいる。
湧:「…あぁ、あの趣味の悪い入れ墨もどき、貴方の仕業だったんですね」納得するように頷いて。「で。今回ここに来たのは宣戦布告ですかね?」華のような笑顔を好戦的な笑みに一転させる。
GM:「…ん? あぁ……君の血を前菜に、というのは悪くないかもしれないね。半魔の血なんて久しぶりだ……でも残念、今日は挨拶に来ただけでね。そろそろ帰らなくては」
湧:「そりゃ残念、お構いもしませんで」帰ろうとするなら無理には止めない。
GM:今度はドアベルを鳴らしてドアを出て、そのままフッと姿を消す。
湧:内心アカンベーしながら。「さぁて。吸血予告までされたわけですが。魔の気配はアイツの物だったと…こりゃ当分はボディガードかな?」一人ごちる。
GM/ケイ:奥から出てきて「いらっしゃいませー! ……あれ、今ドアベル鳴らなかった?」
湧:振り返って「いや、それがさぁ。顔色悪い金髪外人だったんだけど、いきなりナンパされちゃってさー、どう思う? おまけにお前の事も、何て美しいんだ!? 隅々まで食べ尽してしまいたい!!とか言ってたぜ〜」あんまり嘘は言ってない(一同笑)

玲奈:確かに嘘は言ってない。
夢月:言ってないなあ、最も大事なこと言ってないけど(笑)

GM/ケイ:「えっ!? …やだぁ、私モテ期来てる? 来ちゃってる!?」とハーフめいた黙っていれば美少女は頬を赤らめてくねくね。

夢月:ケイは凄い美人だけど可愛い系だと思ってる(笑)
玲奈:言動はそんな感じだよねぇ。
夢月:うん。

湧:呆れ顔で「…何てお気楽なんだ。異人さんに連れ去られても知らねーぞ」
GM/ケイ:「何よー、良いじゃないのちょっとくらい夢見たってさ!」
湧:「案外その赤い痣、赤い靴のバリエーションだったりしてな」

愛果:赤い痣ー つーいてたー おーんーなーのーこー♪
湧:いーじんさんにーさーそわれーてーいーっちゃーったー♪

GM/ケイ:「……えー、やめてよー、それだと私手首切らなきゃいけないじゃない」
湧:「まぁ、そんなわけなので。最近物騒な世の中だし? 暫くはこの石動湧様がクラスメイトの身辺警護でもしてやろうかと思うわけですが」
GM/ケイ:「何がそんなわけなのかイマイチわかんないんだけど……パフェ代はびた一文負からないからね?」
湧:「ちっ。いいじゃんよー、こう見えても俺って結構強いからお買い得よー?」で、まぁ。会話はこんなところで、クロロック氏を調査しようと決意する所かな。
GM/ケイ:「…もう、しょうがないわね。コーヒー代くらいはおごってあげるわ」
湧:あと、本人の承諾は得てないが護衛の名目は成った。彼女がピンチになったら都合よく登場しよう(笑)

愛果:ここで、共同戦線はりませんかとでも言いながら登場しようかと思いつつ、共同戦線はりませんかよりも、一緒にあいつを殺しましょう、の台詞の方がしっくりくるなと思って。
湧:お、登場するの?
愛果:ケイがいるところで言うセリフじゃねぇなと思ったりもしたり。ドミネーターだから強いよ、ってことを伝えて敵を持ち上げる役はできるかな。
玲奈:できますな。
夢月:ですね。
愛果:人間性一番高いし、ここらで顔を繋いでおいてみるかなぁ。

GM:じゃあ、他の人登場しないならシーン切るけど、大丈夫?
愛果:迷惑でなければ登場しようと思うけれど、よろし?
GM:OK、こっちから描写することは全部終わってるから、PC同士で喋って良い感じにどうぞ。人間性を減らすべし。

 現在の人間性:愛果(50→49)

愛果:ケイがまた仕事に戻って引っ込んだところで、ボックス席から湧に声をかける。「いいんですか? あいつ強いですよ」
湧:「……良いんですか、とは。ていうか、その席結構遠いと思うんですが、内容聴こえてました?」と言うか、ずっといたのだろうか(笑)
玲奈:半魔は耳がいいということで。
愛果:「あいつが今日ここに来るのは“知っていた”ので」にこりと微笑む。
湧:「それはまた……クロロック氏について色々と御存じで?」
愛果:「もちろん。無残に殺されたので、今度はわたしが殺し返そうと思っている仲です」
湧:「…殺された…って。誰が?」怪訝な顔で。聞き違いかなーと思いつつ。
愛果:「わたしです」微笑みを崩さず、さらりと。
湧:「……ようがす。詳しいお話をお聞きしましょうか」信じて良いものかどうか首傾げつつ、たぶん人間じゃない何かなんだろうなぁと想像して。
愛果:「あのように若く見えて、“闇の領主”ですからね。悪しきドミネーターです。ちゃんと殺さないと」

湧:で、どこまでRPしよう。かくかくしかじかで情報交換しても良いんだけど。
夢月:ひとことかふたこと雰囲気だしにいってから、かくかくしかじか?

愛果:「クロロックとの戦いでは何回もループしたけれど、あなたに逢うのは初めてです。もしかしたら、今回の鍵なのかも……」と思わせぶりに呟いて。
湧:「ループ能力者と会うのは流石に初めてかなぁ…」苦笑しつつ、まだ手を付けてないジェラートを勧めてみる。
愛果:「なんて、わたし自身だけでは、もうループはできないんですけどね。でも、たとえ今度また死んでも、奴は道連れにするつもりですよ」
湧:「いや、せっかく生き返ったのにわざわざ相討ち前提で行かなくても」素で突っ込む。
愛果:首をふるふると振る。「ミセちゃんと一緒にいた時は、敵の攻撃を回避してカウンターするスタイルだったんですけれど」一応、基本ルルブのダークロードの体で話す。「それができなかったんです。避けることができませんでした」《不可避の技》を使われたから。「自分の身を切る覚悟がなかったから、わたしは一矢報いることもできずに死にました」
湧:「あー。厄介ですね、そりゃ確かに」
愛果:「だから今度は、確実に殺し返すと決めてるんです。そうすれば、今度こそきっとミセちゃんの役に立てる、って証明になるから……」
湧:「うん、決意は分かった。戦う力もあるんだろうから、俺は止めません」頷いて。「でも、死ぬ前提はなるべくやめようか。一緒に戦う上で、それやられると主に俺が気分悪いし」
愛果:「わかりました。なるべく起き上がれなくなる前に殺しきります」
GM:ぶっとんでやがる……。
愛果:「わたしは守奈木愛果です。ドミネーターを殺すことで、己の価値を取り戻す者。よろしくお願いしますね♪」
湧:「俺は石動湧。…敵がカウンター封じ持ってるとなると、正直俺も危ないので。合理的に戦術たてて攻め落としましょう」
愛果:「はいっ♪」るん、といった雰囲気の声色で。
湧:「情に流されず、戦況を見極めて合理的に、ね?」にっこり、と華のような笑みを浮かべて剣呑な話をする二人であった。
GM:じゃあ、そんな話の後にケイが戻ってきて……「え、何? まさか彼女!?」みたいな顔に(笑)
愛果:愛果はオリジナルに倣ってお胸がすごいよ、ということは言っておいてみる。
GM/ケイ:「そ、そんな…石動にこんなカワイイ彼女が……あ、悪夢だわ……!」
湧:うん、すまん。正直、湧にとってはモアイもモナリザも美的価値において等価なのだ(笑)
愛果:お胸は湧に対しての誘惑の武器ではない、ケイの不安を煽るための起爆剤なのだ(笑)。当て馬やってやんよコラ!
湧:「ふぅ……モテ期、って言って良いのかねぇ、これ?」明後日の方向にため息ついた。
GM/ケイ:「こ、こんな…ヴィーナス像とモアイ像の見分けすらつかない男に彼女ができるなんて……私は彼氏居ないのに……!」ギリィ!
湧:「失敬な、見分けはちゃんとついてるぞ。どっちが美人かと聞かれても分からんだけだ!
GM/ケイ:一緒よ一緒! 美的感覚がバグってることには違いないじゃないの!」
湧:まぁギャースカ言いつつフェードアウトで良いんじゃないかな(笑)
愛果:「ところで湧さん、本当にジェラートもらっていいんですか? ありがとうございます♪」悪気は微塵もなく、ジェラートを掬った小さなスプーンをつややかな唇で舐ってみたり。いい感じにギャースカしてシーンを閉じよう(笑)
湧:えーと。シーン終わるなら、愛果に絆[心配]を取っておきます。そこはかとない不安を感じる(笑)。エゴのRPは特に出来なかったので、今回は無し。
GM:あい。
愛果:こちらは湧に絆[戦友]を取得かな。エゴロールは……【わたしだってドミネーターを殺せる】はどうじゃろうか。
GM:OK、殺意はひしひし伝わったので許可。
愛果:わーい。
GM:では、シーンを切って…PC2コンビは舞台裏なにかやりますか?
夢月:買い物ですねー、再生薬かな。
玲奈:再生薬の購入くらいかな。(ころころ)達成値9、だめだった。
夢月:(ころころ)玲奈とお揃いの9。
玲奈:仲良しな達成値。
GM:なかよし。

▼絆/エゴの変化
湧:愛果に絆[心配]を取得。
愛果:湧に絆[戦友]を取得。



愛果:よし、何かやり切った気がする(笑)
湧:お疲れ様?(笑)
玲奈:おつおつ。
夢月:おつかれ。
愛果:人間性減少が1しか出てない。なんて人間的なんだ!
玲奈:やっぱりミセちゃんが悪いのでは…(一同笑)
愛果:そして罪を搾れるエゴがなくなり、次の自然なエゴ化まで人間性9減らさんとあかん。もっと殺意を振りまかないと!
湧:YOU、堕落判定しちゃいなYO!
愛果:ディフェンダーが暴走するぜ!
玲奈:ディフェンダーの暴走はカバーできないからしんどくなる!

GM:では、ここから調査シーンに入ります。とりあえずはPC2コンビからでいいかな?
玲奈&夢月:OK。
GM:情報項目は現在のところ <クロロックについて> <桐生親子について> の2つです。
湧:データ見た感じ、情報収集で困るメンツじゃなさそうね。【社会】高い人とファミリア持ちがいるし。
愛果:そうね。
玲奈:私の情報判定は基本値7ですけどね!



 Middle 02 【 蠢く死者 】

シーンプレイヤー:白宮玲奈&夢月 
GM:他PC登場可能。では、登場するかた、人間性を減らしてください。シーンプレイヤーとして二人を記述しましたが、どっちか出ないのならそれでもOK。
夢月:人間性っていいな♪(いっころ)人間性41。
玲奈:(いっころ)人間性45。
夢月:普段は玲奈のアクセサリーなので、多分ネックレスかな…?
玲奈:だね。ここで弓として持ち歩くほど切迫もしてないし、夢月は人化して街中歩く性格でも無し。
夢月:ですねー。
湧:プロの退魔師の所で情報収集…の名目で合流しようかと思ったけど、何だかそれ以上に因縁持ちで詳しそうな人と合流しているから理由がない。どうしよう(笑)
愛果:てへぺろ☆
玲奈:そもそもプロの退魔師はお出かけで事務所にいないという。
愛果:まぁ、何でケイが狙われているのか、ってのを調べたら、母親のこととか、その依頼を受けてる半魔たち、みたいな感じの情報で手繰れるのではないかな。
湧:桐生親子を調べるって項目がありましたね。そっちで行くか。戦力になりそうな関係者は巻き込んでいく方向で(笑)
愛果:うむ。

 現在の人間性:玲奈(49→45)、夢月(46→41)

夢月:魔獣化して振るほどではないので、私はファミリア使って基準値9で振りますね。
玲奈:こっちも《特異知覚》で7振りだなぁ。GM、必要な最大達成値って教えてもらえます?
GM:ほいほい。どの情報を掘り返しますか?
夢月:心情的にはクロロックについてですが。
玲奈:もう片方のペア的にはクロロックなんですが。
夢月:では玲奈がクロロックを調べますか?
玲奈:「(昔何があってダンピールを産むことになったのでしょうかドキドキ)」的な発想で桐生親子を調べたい感がある。
GM:OK、じゃあクロロックについてですかね。最大目標値は12です。
玲奈:12ならこっちで充分だな。
GM:あら、どっちにします? まあ、最大目標値はどっちも12ですね。
夢月:玲奈がやりたいほうで。
玲奈:まぁまずは目標から、クロロックを。《特異知覚》で達成値+2、【FP】4消費して(ころころ)達成値14。
夢月:よきかなよきかな。
GM:OKOK。

湧:ひと段落するまで、登場は待とうか。
愛果:ここで「クロロックの情報をお探しですか?」と言いながら情報提供の体で合流することもできる元ループ能力者(パワームーブ
湧:情報提供者にもなれますね、確かに。
玲奈:怪しい狂キャラムーブ。
愛果:怪しいだなんて。こんなに人間性高くてかわいい女の子なのに!(笑)
玲奈:ドミネーターの情報提供できる可愛い女の子が怪しくないわけないでしょ!
夢月:夢月はミセリコルデのことは死ぬほど知ってるので、名前出せば割と信頼する。
玲奈:そういえば数多の同僚だったなミセリ。
夢月:ですねー。
玲奈:ミセリ自体は量産型、出身ドミニオンは同じという。

>クロロックについて
難易度5:クロロックがいつから生きているのかはわからない。
難易度10:ころころ名前を変える趣味があり、今の名前もお気に入りの映画に出てくる吸血鬼の名前を使っている。
難易度12:気に入った女性との間に子供を作り、その子が17歳の誕生日を迎えると同時に血を吸い尽くす事に悦びを覚える。
       彼はその行為のことを「薔薇の祝祭」と呼んでいる。


GM:以上の事がわかりましたが…が、同時にイベントが発生します。
玲奈:おぉ?
夢月:
GM:そうですね…情報収集していた場所に何か希望はありますか?
玲奈:ん〜、こっちは特にないかなぁ。
夢月:特にないですね。
GM:では、そうですね…ハンターズブラッドで話を聞いた帰りとしますが、よろしい?
玲奈:よろしいです。
夢月:OK。


▼夜の公園

GM:では、ハンターズブラッドで件の吸血鬼、クロロックについての資料をもらった帰り……池袋の公園を横切るのですが…ふと気にかかる。いつもは、もう少し不良とかが屯していてもおかしくない時間なのに……スケボーの音も何もしない。
玲奈:「…なんか妙に静かですね?」
夢月:「玲奈…注意を」弓に戻れるように身構えておきますね。
GM:では、君達が警戒した途端、周囲から殺気が膨れ上がり…人影が現れる。
玲奈:その人影に対して夢月を弓にして構えます。
GM:蒼白の肌をした人が複数人現れ、君達を取り囲むように姿を見せ…話しかける。「貴様たちか、我らが主についてこそこそ嗅ぎ回っている出来損ないは…」
玲奈:「わざわざ人目のつきやすい場所で囲むとは、礼儀を知らない方ですね?」
夢月:夢月は黙っています。わざわざ「ふたり」いることを教える必要はないからです。

玲奈:このコンビに数で挑むとは愚かな…。
夢月:愚かすぎますね。二桁足りないです。短時間に100人以上殺すと死体の処理に時間がかかってしまうから、逃げるかな? というくらい。負ける気はゼロです。
玲奈:そしてレンフィールドに嬲り殺されるほどアーマー低くないのだ。
湧:確かに、アタッカーにしちゃアーマー値えらく高いね。
玲奈:武器の性能は夢月に頼れるので選択を《魔鎧》でとってたりするのです。更に《聖人認定》もあるからなぁ。
夢月:硬いですねえ。
愛果:アーマーだけ見るとディフェンダーである愛果が普通に負けてる(笑)

GM/吸血鬼:「ふん、下賤な半魔風情に礼儀なぞ不要だろう。我らが主はもうすぐ開かれる血と『薔薇の祝祭』に忙しい。我らが貴様を八つ裂きにして、前夜祭の生贄としてやろう」そういって、取り巻きのレンフィールドをけしかけてくる。というわけで、ミドル戦闘でっす。
夢月:はーい。
玲奈:りょうか〜い。

愛果:このミドル戦闘、合流せずにやる感じになるのかね。
玲奈:1ラウンド目だけはこの二人でいいかな。
愛果:大丈夫そうだしね。
玲奈:合流するなら2ラウンド目のほうがストーリー的に美味しそう。


◆第1ラウンド

●現在のエンゲージ

 | 夢月・玲奈 | ――遠隔―― | 吸血鬼A・レンフィールド×2 | 吸血鬼B・レンフィールド×2|

 行動値:[13]夢月→[12]吸血鬼A・B→[9]玲奈→[8]レンフィールド


GM:他のPCが登場しないなら、エンゲージはこのような感じになります。こちらは吸血鬼が行動値12、レンフィールドが行動値8です。
玲奈:了解〜。
夢月:セットアップに《器我一体》、イニシアチブに《魔獣化》ですね。夢月の行動は。
玲奈:セットアップは《魔獣化》。人間性39、エゴ化か。
GM:うむ、しかし吸血鬼のが行動値が高いのでセットアップはこっちが先、でいいのかな?
夢月:ですね。
GM:吸血鬼Aが《指揮能力》、吸血鬼Bが《集団統率》を使用。玲奈の魔獣化より早く、レンフィールドが君達に群がる。

●現在のエンゲージ

 | 夢月・玲奈・レンフィールド×2 | ――遠隔―― | 吸血鬼A・レンフィールド | 吸血鬼B・レンフィールド |

 行動値:[13]夢月→[12]吸血鬼A・B→[9]玲奈→[8]レンフィールド


玲奈:やな分け方だ。
湧:なかなか訓練された動きをしてきますなぁ。全部集まってたら範囲攻撃の餌食になるだけだったが(笑)
愛果:ちゃんと戦闘訓練を受けているようだ。
玲奈:これは並大抵のペアじゃ辛いですわなぁ。

GM:レンフィールド2グループが《パワーチャージ》で玲奈を攻撃。(ころころ×2)両方とも達成値11。
玲奈:両方ともドッジ(ころころ×2)どちらも9で失敗。
GM:では、ダメージ。(ころころころ)18点、17点の〈肉体〉属性。
玲奈:7点ずつ軽減して11と10か、21喰らって残り15。
GM:動かなかったレンフィールドは《集団統率》の対象から外してあるので、行動値8で行動します。吸血鬼達は12で動く。
玲奈:改めて《魔獣化》、人間性39。血族への絆[誇り]をエゴ【吸血鬼を滅する】に変更。

GM:元のシナリオには「レンフィールドだけ5クラード」とか書いてあったけど、ヌルいかなって(笑)
玲奈:魔獣化してればあんま痛くなかったんだがな…。
湧:あれ、結構ピンチ?
玲奈:先制パンチは痛かったが、まぁ1ラウンド目は問題ないよ。超再生薬は持ってるしね。
愛果:高経験点卓だし、ちょっと歯応えあるくらいのがいいよね。
玲奈:とはいえ、ちょっと温存はできないな。

>夢月
GM:では、セットアップ終了。イニシアチブで夢月から、かな?
夢月:装備してもらって魔の武器として顕現すると人間性10使うんですよね。
玲奈:でも武器になってくれないと戦えないのだ。
夢月:絆[失楽(故郷の喪失)]がエゴ【魔を撃ち抜きたい】になりました。魔獣化したので22+2d6の弓になりました。
GM:おう、火力がエゴい。
玲奈:問題はどこまでサポートしてもらうかなぁって。
夢月:「人に仇なす魔はことごとく撃ち抜き消し去りましょう」エゴのRPです。
玲奈:「そうですね。不浄にして傲慢な吸血鬼は浄化して差し上げましょう」
GM/吸血鬼:「…魔器持ちか…小癪な半端者め」
玲奈:「その半端物にこの数とはプライドがありませんね」
GM/吸血鬼:「は。道具【レンフィールド】を使って何が悪い?」夢月は武器化で行動終わり?
夢月:ですね。このイニシアチブはこれ以上の行動は出来ないです。
GM:ん、イニシアチブってことは今から普通の行動? それとも行動値13での行動おしまい? おしまいなら、吸血鬼が動くんだけど。
夢月:ああ、メインプロセスなら《チャンスメイク》しますね。
玲奈:せんせー、《チャンスメイク》は対象を動かすんじゃなくて未行動に変えるやつです!
GM:だから未行動の玲奈に使っても意味ないべ。
夢月:なるほど。じゃあ《祝福》かけておきましょうか。攻撃力+9、アーマー値+2ですね。
玲奈:ありがと〜。
GM:く…なんかエグい効果が載った気がする…。

湧:再行動アーツは互いの行動値が重要なのよね。
玲奈:夢月の場合は《やっちゃえ!》あるから、これで行動消費させつつ《チャンスメイク》できる。
湧:しかし流石にミドルで使うのは重すぎる、と(笑)
夢月:うん(笑)
玲奈:これで31+2d6か、とりあえずレンフィールド倒すには充分だな。
夢月:いや更に+5で36+2d6ですね。《カテゴリー:アナザー》持ってるので。
玲奈:殴るだけで41+2d6とかいうエグいもんが出てきた。

>吸血鬼A/B
GM:では、夢月の行動が終わると、吸血鬼の行動。2体は《災厄攻撃》を玲奈に飛ばしてきます。(ころころ×2)達成値17と13【社会】でドッジが可能です。
玲奈:両方とも《妖刃乱舞》かな。んで、一発目には《特異知覚》(ころころ×2)達成値19と21、両方回避成功命中。《魔獣の殺意》を両方入れて〜(ころころころ)54と51で〈感情〉ダメージ。祝福だけでこれである。
GM:えげっつ!
玲奈:二人合わせて120点PCペアは伊達ではない。

愛果:シンプルに動けて強いのがいいね。
玲奈:役割をお互い振ってるからねぇ。
夢月:相性考えて組むと強いね。《霊力付与》は消費1だから使うか迷うとこではあるが、調子乗ると痛い目に遭う(笑)
玲奈:これはあくまで防御用の牽制だからなぁ。
夢月:威力交渉用ですね。吸血鬼の手足を地面に縫い付けて、引き絞った弓を突き付けて、交渉ですね。

GM:あ、ダメージロール前にレンフィールドがカバーリングしたかった…。
玲奈:別にカバー構いませんけど、レンフィって《防衛役》持ってましたっけ?
GM:持ってないから自分の行動消費するに決まってるじゃないですか。消し飛ぶけど。演出的には、打ち返したのを吸血鬼がレンフィールドを肉盾にして防いだ感じ。

●現在のエンゲージ

 | 夢月・玲奈・レンフィールド×2 | ――遠隔―― | 吸血鬼A | 吸血鬼B |

 行動値:[13]夢月→[12]吸血鬼A・B→[9]玲奈→[8]レンフィールド


>玲奈
GM/吸血鬼:「ちっ…所詮は出来損ないの道具か、脆い」「いや、あの半端者、なかなかどうして、出来るぞ」というわけで、吸血鬼の行動終わったので、玲奈の行動です。
玲奈:「ふむ、肉壁の使い方ばかりお上手なようで」さすがにここはアーツなしじゃないとなぁ。ムーブ無し、マイナーで超再生薬を自分に(ころころ)30回復、大分治った。
GM:く…せっかくダメージ与えたのに…いや、リソースは削ったと思おう。
玲奈:燦魂で通常攻撃、対象は吸血鬼A(ころころ)達成値15。
GM:(ころころ)ぐげ、あたった。
夢月:《霊力付与》宣言、10+2d6ダメージが伸びます。人間性27へ。
玲奈:《魔獣の殺意》入れてっと(ころころころ)64の〈感情〉で。人間性27。
夢月:おそろだー。
玲奈:おそろー(笑)
GM:あ、無理。消し飛んだ。「何を言う、たかが半端もn」バシュンッ、と上半身が霊力の矢で消し飛んだ。残った下半身が血を撒き散らして地面に転がり、灰に変わっていく。
玲奈:「ふむ、所詮はレンフィールドより上等な程度ですね。この程度も耐えられないとは」
GM/吸血鬼:「き、貴様ぁぁぁぁ! 我らを所詮と侮るかぁ!?」
玲奈:「いや今のを見て激昂するとかお里が知れますわ」
GM:というわけで、クリンナップ。何もないなら2ラウンド目に入ります。

湧:固定値だけで49とはエゲツナイ攻撃力だ。
玲奈:これが魔剣であることに特化した支援魔剣の恐ろしさよ。
夢月:《やっちゃえ!》使うまでもないよね。
湧:もう登場しなくてもいいかねえ、これ(笑)
愛果:登場した方が人間性減らせるってのはあるけど。
玲奈:吸血鬼Bを倒しちゃえばゲームセットだよ既に。ガード込みで18ダメージ防げるからね。
愛果:まぁ、ここで現れて「助けました」って顔するのはちょっとかっこ悪いよね。
湧:だねぇ。時間もないし、今回はこのシーンまでで終わろうか。
愛果:そうね。日付変わってるしね。
玲奈:吸血鬼だけ殴っちゃう?
GM:まあ、ぶっちゃけると吸血鬼殺せばレンフィールドは灰になる(=戦闘終了する)よ。


◆第2ラウンド

●現在のエンゲージ

 | 夢月・玲奈・レンフィールド×2 | ――遠隔―― | 吸血鬼B |

 行動値:[13]夢月→[12]吸血鬼B→[9]玲奈→[8]レンフィールド


GM:では、2ラウンド目セットアップ。吸血鬼Bは《指揮能力》を使用。「道具ども、その小娘を殺せ!」
夢月:なしでー。
玲奈:こちらもなしー、先手取られるけど。
GM:んむ、レンフィールドは今回《集団統率》されてないので行動値8で動く。というわけで、夢月から。

>夢月
夢月:《アレナ展開》今更だけどしておくか、それとも普通に殴るか、どっちがいいかな?
玲奈:ん〜、アレナお願いします。これ以上は野次馬が来てもおかしくない。
夢月:では、アレナを展開いたします。
GM:OK、人気は無いけどアレナで一般人に見られる可能性はなくなりました。
玲奈:「アレナ、ありがとうございます、夢月」
夢月:「どういたしまして」心なしかにっこり微笑むような穏やかな声です。勝敗は決したと思ってるけど、油断はしません。

>吸血鬼
GM:夢月の行動は終わりかな? では、吸血鬼Bの行動。《災厄攻撃:社会》を玲奈に。(ころころ)達成値17で攻撃。
夢月:結構高いな。
玲奈:避けれる気がしない(ころころ)あ、避けた。出目11で人間性27だからクリってる。
愛果:つえー!
夢月:避けたーー! 凄いです玲奈!
GM:クリティカルしてやがる…!「なっ…私の魔術を撃ち落とした…だと! 半魔風情が……!?」とビックリしつつ行動終了。

>玲奈
玲奈:んじゃこちらのメインプロセスかな?
夢月:玲奈がんばー!
玲奈:ではメジャーで《裁きの飛礫》、射撃攻撃を行いダメージ+2d6とBS束縛(ころころ)達成値18、攻撃対象は吸血鬼B。
GM:ん〜…避けきれないな、ガード。
玲奈:《魔獣の殺意》いれてと(ころころころ)57の〈感情〉、足りるかな…人間性23。
GM:アーマー値7、ガード値5で12点軽減の45ダメ……うん、生きてる。
玲奈:「ぬるかったですか…」

>レンフィールド
GM:では、体に矢が突き刺さりながらも、「行け! 家具ども!」と命令されてレンフィールドが行動します。で、まずは厄介な武器を破壊しようとレンフィールドが弓(夢月)に標的を変える。マイナーで《パワーチャージ》、メジャーで噛みつき攻撃を2回、夢月に攻撃。(ころころ)あ、出目腐った、命中は9と10。
夢月:では回避、6割以上避けるはず(ころころ)13と9。
GM:お、一発あたった。
夢月:ワンモアするか悩むな。
玲奈:出目が逆なら…。
夢月:《ワンモアチャンス》しよう。人間性25へ(ころころ)クリった、達成値35。
玲奈:両方避けたな。
夢月:玲奈が上手くさばいたってことですね。
GM:というわけで行動終了。クリンナップ。


◆第3ラウンド

●現在のエンゲージ

 | 夢月・玲奈・レンフィールド×2 | ――遠隔―― | 吸血鬼B |

 行動値:[13]夢月→[12]吸血鬼B→[9]玲奈→[8]レンフィールド


GM:セットアップ、こっちは吸血鬼の《指揮能力》…いや、《集団統率》にしよう。ここでヤらないと、どっちみち勝てない。マイナーで《パワーチャージ》、メジャーで噛みつき(ころころ)11と8。
夢月:回避しますね(ころころ)12と9、よかった!!
GM:クソが!
玲奈:OKOK、ついでに夢月に頼み事。
夢月:はい?
玲奈:吸血鬼にトドメさしちゃって。行動をもう一手くれてやる理由が無いし、束縛されてるから当たるでしょう。
夢月:わかりました。ではメジャーで攻撃良いでしょうか?
GM:OK、どうぞ。
夢月:射撃(ころころ)達成値15、なかなかいい値。束縛だからガードですよね?
GM:まあ、ドッジできないからねぇ、ガード。
玲奈:夢月だけでも36+2d6ダメージは防ぎきれまい。
GM:あたまおかちぃ…無理ぽよ…(涙)
夢月:何も乗せない通常攻撃(ころころ)41〈感情〉です。
GM:ダメだね、ダメ押しといわんばかりに弓自身から放たれた矢に刺され、灰になった。それと同時に、レンフィールド達の手の甲が赤く光る。
夢月:
愛果:自爆ロマンか。
玲奈:浪漫の無い方の自爆ではないだろうか。

GM:薔薇のような痣が禍々しく光を放つと、痣から赤黒い茨が伸びて「主に付き添え」といわんばかりに首をねじ切り、そいつらも灰に変えてしまう。戦闘終了。

愛果:爆発しなかった残念(笑)
玲奈:「ふぅ…ありがとう夢月。おかげで助かったわ」
夢月:「ありがとうございます。玲奈、腕が上がりましたね。先ほどの回避は素晴らしかったです」と歓談モードですが警戒は怠りません。ここで強襲はよくある手ですし。
玲奈:「まぐれもいいとこだけどね、さっきのは。それにしてもちょっと調査した程度でけしかけられるとは思わなかったね」
夢月:「思ったより乱暴で、思ったより手が長い敵ですね。持久戦は不利そうですので、さっさと片付けましょう」
玲奈:「そうだねぇ、誰かと手を組めれば良さそうなんだけどなぁ」
GM:では、一度シーンを切りますね。エゴや絆の申請があればどうぞ。あと、このイベント発生により、玲奈と夢月は「レンフィールドの襲撃について」を調査可能になりました。
玲奈:了解です。エゴ【吸血鬼を滅する】から罪くださいな。
GM:ほい、どうぞ。
玲奈:ありがとうございます。
夢月:エゴRPしてたはず…エゴ【魔を撃ち抜きたい】から申請します。
GM:OK、どうぞ。
夢月:ありがとうございます。絆は保留です。

▼絆/エゴの変化
玲奈:血族への絆[誇り]をエゴ【吸血鬼を滅する】に変換。
夢月:故郷の喪失への絆[失楽]をエゴ【魔を撃ち抜きたい】に変換。



湧:この薔薇の痣の自滅機能、ケイにも付いてると厄介だな…。
玲奈:人質取られてるようなもんになっちゃうからなぁ。
愛果:まぁ、もしそうなら情報の中にあるだろうけど。いざって時には罪投げたり救済者使ったり、ってことになるかな。
湧:前に調べた情報は桐生親子だっけ?
GM:レンフィールドの襲撃はクロロックを調べたことによるイベントなのでクロロックですねー。
湧:そっちか。で、痣については特に表記がなかったと。まぁ痣については合流してから話を聞くとして。こちらは桐生親子を調べますかね。
愛果:かなー。

GM:あと、学生組は舞台裏はどうしますか?
湧:購入判定でもしますかね。
愛果:購入判定で封印拘束具を狙うかな。クリティカルのみ。(ころころ)出ない。
湧:治癒薬2つ目(ころころ)14、成功のようだ。

GM:レンフィールド5クラードとかやらなくてよかった。多分1ラウンド持たずに消し飛んでた未来が見える。
湧:基本ルルブ掲載のシナリオって事は初期キャラ用だろうし。仕方ないね。
玲奈:魔獣化されたら15点防いでたから、超再生でチャラになってただろうことは見える。
GM:やはり《集団統率》と《指揮能力》用にに吸血鬼2体配置したのは正解だった(笑)
夢月:居なかったら瞬殺されたからなー。
玲奈:4体けしかけられてたら危なかった…。
夢月:その場合は罪が唸ったか…。
GM:でも、ディフェンダー居ないんだから迷わず全員けしかけるべきだったかもしれない。しかし結果論である。
玲奈:まぁ範囲攻撃得意なこいつにまとめさせたら罪一個で全滅である。
湧:レンフィールドって命中さほど高くないし、集中攻撃受けても半分くらいは避けられたんじゃないかな。
GM:指揮能力で一応命中6になってたから、ワンチャンあるかなって(笑)。まあいい、本番はダークロードだ。さて、ダークロードはもっと小賢しく動かさなきゃ…。
愛果:ここで愛や罪を使わせていたとしたら、GMとしては万々歳の結果だったな。
玲奈:貴重なリソースだもんなぁ。
GM:まあ、別に死んで欲しいわけじゃないからおっけおっけ。消し飛ばされるくらいがちょうどよいわ。いや、まさかワンパンとは思わなかったが!
湧:ここまで白宮ペアの攻撃力が高いとは思わなかったね。
玲奈:いやぁ、さすが燦魂。超火力!
湧:しかし二人だけで吸血鬼を蹴散らしたから、ますます合流の理由がなくなった…(笑)。もうこっちも退魔師に依頼しようかしら。「強い吸血鬼がクラスメイトを狙ってるんです。僕は一般人なので代わりに守ってあげて!」そして自分は背景になって応援。「ぷぃきゅあ〜がんばぇ〜!」ペンライトふりふり。
GM:おいPC1!(笑)
湧:あ、ところで。経験点使ってアーツ追加で取っても良いんだっけ? フレーバーで取りたいアーツがあるんだけど。
GM:んん〜? 70点越えないならOKですぞ。一応、経験点20〜70で、って言ったので。
湧:感謝。使うかどうかは分からないけど。70点までなら幾つでも良いのか、他にも何か取るかな…。

愛果:あ、フォーマルウェア買って湧に着せたりとかすれば良かった……!
湧:何故に(笑)
愛果:ケイを焚きつけられたのに……!(笑)データ的には、単純に購入判定楽になるからいいよね、って(笑)
玲奈:よく見たら防具多いな愛果。
愛果:うむ。普段使いはフォーマルウェアで、ボス戦でビーストオーラにチェンジする。
玲奈:なるる。
GM:では次のシーンいきますねー。



 Middle 03 【 秘められた過去 】

シーンプレイヤー:守奈木 愛果 
GM:というわけで愛果ちゃん、まずは登場の人間性ダイスどうぞ。
愛果:(いっころ)1減って人間性48、一番人間的だね!
湧:同行者として出ます。(いっころ)6が出て人間性32、がっつり減った(笑)

 現在の人間性:湧(38→32)、愛果(49→48)

GM:おかしい……。今回、人間性と本人のキチ度が反比例している気がする(←失礼)。では、愛果ちゃんの調査シーンです。今の所残っているのは桐生親子だけ…いや、クロロックも一応まだ情報としては未入手か…どうします?
愛果:ふたりで手分けするとかは?
湧:どちらがどちらを調べますかね。というか、複数の情報判定をシーン内に出来るんだろうか、このシナリオ。さっきみたいなフラグイベントがあるかもだし。
GM:出来るよ。玲奈夢月ペアは単に、フラグイベント割り込んだから夢月ちゃんが調査できなかっただけ。
玲奈:順番が悪かっただけか。
湧:では予定通り桐生親子を調べますかね。
愛果:ではそちらはお任せします。
湧:《不条理通学》コスト3を使います。人間性痛いが(ころころ)達成値17。全部抜けた気がする…人間性29に。
GM:ん、全部抜けたね。

湧:計算したら、1回の攻撃で人間性20ほど削れるっぽい…。
玲奈:1回で!? 1ラウンドじゃなくて!?
湧:フルで使えばそうなりそう。
愛果:アーツ数多いしねー。
湧:そもそもアタッカーだから攻撃しかする事もないしな。まぁ考えなしに全力攻撃するのは避けた方が良さそう(笑)

>桐生親子について
難易度5:18年前、桐生カオリはアメリカに家族旅行に行き、家族ごと行方不明になった。
難易度10:暫くして、カオリだけが現地で保護された。どうやら両親は犯罪に巻き込まれて殺され、カオリだけが生き残ったらしい。
難易度12:保護された時、既に妊娠していたカオリはその後ケイを出産、女手一つで育て上げる。


湧:今のところ、無難な情報しか出てないな。
GM:以上の事が判明したのと、追加情報。『エンジェルハート』の店主、天衣を尋ねれば更に詳しい話が聞けるだろうという情報が手に入りました。
湧:つまり喫茶店へUターン(笑)
GM:んむ。

愛果:「一度マップを出ると変数処理でNPCの会話内容が変化するんです」などと、ループ能力者は供述しており……。
玲奈:どこを見てるんだ…
GM:RTA走者か何かかな…?

湧:まぁ調べたというか、今までにクラスメイトからそれとなく聞いた話を総合して、愛果と情報共有した演出で。「で、物知りのおねーさんに聞けばもっと詳しい事情が分かるんではないかと」かくかくしかじか。
愛果:「今の情報収集でフラグ成立ですね。湧さん、そろそろ天衣さんが情報を思い出した頃合いだと思うので、エンジェルハートに戻りましょう」
湧:「はあ。どーでもいいけど、発言がメタっぽいですねー」というわけで戻りますー。
愛果:てってけてー。

▼喫茶店『エンジェルハート』

GM:OK、ではエンジェルハートに戻ると、ケイは居なくなっていて、天衣さんが店に戻っています。
湧:「こんにちは〜…あれ、どんがらウェイトレスは買い出しですか?」
GM/天衣:「あら、愛果ちゃんに湧くん、おかえりなさい。ケイちゃんなら、さっき帰っちゃったわよ?」
湧:「入れ違いか…まぁいいや。今度は天衣さんに聞きたい事がありまして」
GM/天衣:「いえ、何か手を痛めたみたいだから、湿布して帰ってもらったの。…聞きたい事?」
愛果:「ちょうど良かったんじゃないですか。今から魔物の情報を聞こうってことですし」
GM/天衣:「…あら、そっちの話なのね。何かしら」
湧:「手を? …もしかして」痣がある方の手ですよね? とりあえず、どっちの手か確かめてから話を聞きます。
GM/天衣:「えぇ、痣が赤くなってたから、とりあえず湿布をあげて帰ってもらったの。無理はよくないものね」とはいうものの、何かを知ってるのだろう天衣の表情は芳しくない。
湧:聞きたい内容は桐生親子について。「ぶっちゃけ天衣さん、桐生の家庭の事情に詳しいですよね。というか、そのためにバイトに誘ったとか?」

愛果:とりあえずここの会話は湧が掘り起こした情報の延長と考えて、湧に任せちゃった方がいいかな。
湧:気になることがあったら口挟んでください。見落としあるかもなんで。
愛果:うぃ。

GM/天衣:「……そうね、ある程度は。元々ケイちゃんがここでバイトしているのも、カオリに頼まれたからよ。もちろん、ケイちゃんが良く働いてくれるというのもあるけれど」
湧:すかさず茶々入れたいのをぐっとこらえて話を聞きます(笑)

愛果:桐生カオリ、ケイは桐生一族の者で〜(捏造情報)
夢月:何その牙一族みたいなの(笑)
湧:ゴージャスな外車を乗り回す親戚(*公式キャラ『桐生桂花』のこと)がいるんですね、分かります(一同笑)。苗字が一緒だな〜とは思ってた(笑)
愛果:覚醒するとレーザーブレイドとか振り回し始める。

GM/天衣:「そうね、話してもいいけれど……一つ聞かせて頂戴。…貴方は、ケイちゃんの味方かしら? 石動 湧くん?」と、湧の目をじっと見つめて問いかける。
湧:すぅっと一呼吸おいて。

「……時々ね、夢を見るんです。
 崩壊した街中、瓦礫と炎の中で…血塗れになったアイツが、泣いてる。
 …俺は、あの時アイツを救けられなかった・・・・・・・・。なんでだか分からないけど、それだけは何故か思い出せる・・・・・
 俺はたぶん、それを繰り返したくないんです。そうなる前に、アイツを助けたい。そういう意味ではたぶん、味方です」


湧:そう答えて、真っ直ぐ相手の目を見返す。
愛果:わかるーって顔してこくこく頷く。
GM/天衣:「……愛果ちゃんは…ドミネーターを殺すのが目的だものね。あいつの味方だけはしないだろうから、聞かないでおくわ」
愛果:「さすが天衣さんです」よくお解りで。
GM:見返す湧の目を見つめ、微笑むと……言葉を紡ぎ出す。「…結論だけを言うならば…ケイちゃんは半魔…ダンピールなの。本人は気づいていないけれど」
湧:「ダンピール…吸血鬼との混血。父親は…」
GM/天衣:「私とカオリは知り合いでね。彼女が昔、家族旅行で大陸の方に行った時に…ある吸血鬼の男に見初められてしまったの。その吸血鬼は、カオリの両親を殺し…カオリとの間に子供を作った。…それが、ケイちゃん」
湧:頷きながら聞いています。
GM/天衣:「彼女が命からがら帰ってきた時にはもうケイちゃんがお腹に居てね……カオリが言ったの。『どうしよう』って……天使の私には、生まれた命を堕ろすようには言えなかった。…もうお腹も大きくなりはじめていたのもあるけれど。結局、カオリはケイちゃんを産んで一人で育てたわ。カオリもまだ18歳だったから、大変だったでしょうに。…それだけなら、まだ良かったんだけど……ケイちゃんが17歳になった時に、あの吸血鬼……クロロックは、娘の血を吸いに来る。カオリはそう言っていたわ」

湧:静かに一通り聞く態勢です。説明が終わったら言ってね(笑)
愛果:こっちも基本的には話を振られるまでは待ちの姿勢だな……湿布だけして帰した、ってところには後で突っ込むけど。
GM:だって、ケイちゃんアンノウンマンじゃぞ。「加護かけた」とか言えんじゃないか。
玲奈:それは言えんわな。
愛果:加護かけたって情報を湧と愛果に隠す意味はあまりない気はする。それを言わなかったのはケイにではなく、湧と愛果にだよ。
湧:天衣さん的には普通に関われない事情があるんだと思ってたけど、加護の内容は聞きたいかな。
GM:湧さんが「味方」だって宣言したから今話してるだけだからね。愛果ちゃんだけなら最初から話したかもしれない。敵じゃないのは確定してるから。殺意的に。
愛果:はっはっは。天衣的には湧を値踏みしたわけね。
GM:そゆこと。

湧:「カオリさんは、天衣さんから見ても良いお母さんですよね? …娘の脳天気な明るい性格を見るに」
GM/天衣:「そうね、ちゃんと愛しているわ。今も、何とかしようと退魔師とかに依頼して回ったりしてるもの」

玲奈:(←回された退魔師)
夢月:(←その武器)

湧:「…退魔師? えーと一応聞きますけど、それって本物?」
GM/天衣:「えぇ、多分貴方達なら知ってるんじゃないかしら、ほら…玲奈ちゃん達よ」
湧:「…? どうだったかな…思い出せるかもしれないから・・・・・・・・・・・・・連絡先とか顔写真とか、もし有れば貰えます?」
愛果:「腕利きなところに行きましたねー」と、こっちは知ってるということに。
GM/天衣:「そうね、ちょっと待ってちょうだい」と、玲奈の写真(夢月ペンダント付き)を用意してくれました。
湧:受け取って。「ふむふむ? ……なるほど、この二人・・・・か」いつの間にか右目が淡く光っている(←変異演出)

愛果:そして女性三人に囲まれる湧の絵面が出来上がる。早くケイに見せたい。

GM/天衣:「一応、ケイちゃんには加護をかけてあるの。でもダメ。流石にドミネーターの…しかも血縁者の魔力だと、気休めにしかなってないわ…」
湧:「となれば、急いだ方が良さそうですね。味方になってくれそうな二人に連絡とって、桐生家へすぐ向かった方が良いかな」
GM/天衣:「そうね。でも、クロロックは形式にこだわる男だから…少なくとも、ケイちゃんの誕生日まで、ケイちゃんには手出ししないはずよ」

愛果:天衣がケイを帰らせた、って認識でいいのかな。
湧:吸血鬼に「招かれないと入れない」ってジンクスが有効なら、自宅に帰らせるのも手の一つではあるかな。
愛果:空き巣より弱い吸血鬼。
GM:うん、まだリミットまで時間はあるし。カオリとの約束でケイちゃんには「夜の世界をなるべく隠して接する」ことになってるから。
愛果:なるほど、まだ大丈夫だから、って判断ね。
玲奈:二人は知らないことだが、調べてた退魔師に配下を差し向けるくらいには邪魔されたくないみたいだしな。ケイちゃんの誕生日までは安全であるのは確かか。
GM:手を怪我したなら、雇い主的には家に帰らせるでしょ? という対応。
玲奈:だよな〜。
愛果:度合いによっては、手当をして、裏で休憩してもらって様子を見るってのもあり得る。家に帰らせるほどなら、付き添いとか必要よね。

湧:「敵の本拠地でも分かれば殴り込むんですけどね……ちなみに、そちらの心当たりはありません?」
GM/天衣:「全く……もしかしたら、ペルソナ・ネットワークなら何か掴んでる可能性はあるけれど……あっちにとっても狩場荒らしで、目の上の瘤みたいだし」
湧:「吸血鬼の互助組合かぁ、出来れば関わりたくないですね。支払える代価も持ち合わせ少ないし」げんなりした顔で。「でもまぁ、他に心当たりがないなら当たって砕くのも一手か」
GM/天衣:「改めて私からもお願いするわ。……カオリとケイちゃんを、助けてもらえないかしら…?」
湧:「そうですね、どうやらそのつもりで『ここ』に来た・・・・・・ ・・ ・・・みたいなので。最大限の努力はしてみます」へらっと気楽な笑みを浮かべる。
愛果:「ドミネーターを殺せば結果的に達成できますし……」今更ですね♪、と
GM/天衣:「そう。…じゃあ、お願いね?」
愛果:とりあえず判ったこととしては、「ケイの誕生日までまだ猶予がある」「PC2組と合流すれば協力できる」「ペルソナ・ネットワークをあたれば敵の本拠地がわかるかも」かな。
GM:というわけで、シーン切っても大丈夫?
愛果:まだ愛果の行動権が残ってるんだけど…さっきの情報収集によって、おすすめコースの別項目がポップアップするってことはない感じかな。もし行動するとしたら、ここからシーンを引き延ばさないといけなくなる?
GM:無いのー。
愛果:じゃぁ、自分で行動を決めたり、調べる情報を申告したりしないとかな。
GM:あ〜、でもそうね。「ペルソナネットワークの動向」をポップアップさせようか。話に出てきたし。
愛果:じゃぁ、ポップした情報としてペルソナネットワークの動向を振っておこうか。PC2組と合流する際の手土産になるだろうし。
玲奈:確かに。

湧:高い社会に物を言わせて(笑)…この高い【社会】、もしかしてループ記憶で稼いでるのかしら。馬券や株を買ったりとか。
玲奈:馬券かなぁ…。
愛果:そこら辺は「まなか」という名声によるものかもしれん(笑)
玲奈:まなかFCか…あり得るかもしれない。少なくとも生活補助程度のお金くらいは出してくれそうだし…。
愛果:まぁ、ループ知識でいろいろ知ってるから情報を得ている可能性が高い、ってだけの可能性もある。
玲奈:そこまで自由にループできないもんな。
愛果:うむ。

GM:OK、目標値は10だ。
愛果:人間性を減らすために無駄に魔獣化するかな……。
湧:ファンブル以外は成功するんですが…(笑)
愛果:一人だけ人間性高すぎて足並みそろわないからな……後、罪を搾るためのエゴがない。クリティカル値も下がらないし(笑)。ペルソナ・ネットワークに直接出向いて話を聞くって演出でいいかな。
湧:やり易い方で良いと思うけど。ループ記憶前提で行くなら、構成員の弱みを握ってるでも、別ループで見た情報を思い出すでも。
愛果:ドミネーターを殺しに行くので居場所掴んでたら教えてください、って言って、テストだーって言われる感じにでもするかな。無駄に魔獣化する言い訳として(笑)
湧:実戦テストになりそうなんですがそれは。
愛果:演出戦闘という便利な言葉が(笑)
玲奈:ネットワークの皆さん…!
湧:まぁ止める理由がないので、好きにやればいいと思うよ(笑)

愛果:では、人間性を減らす目的も込めて、「ペルソナ・ネットワークの動向」を情報収集。サンシャインの秘匿フロアに出向いて「クロロックっていうドミネーター殺しに行きたいんですけど、居場所掴んでたら教えてください」って直球で訊ねる。シーン切り替わってないので、湧も連れていく、でいい?
湧:こっちはいいよ。
愛果:はーい。「じゃぁ、湧さん。さっそくペルソナ・ネットワークにあたってみますか」
湧:「いいですけど、答えて貰える当てでもあるんです?」
愛果:「誠心誠意お話ししましょう♪」

玲奈:誠心誠意(物理)

GM:んむ、とりあえずファンブルチェックだけしておくれ。
愛果:「天衣さんも言っていましたけど、クロロックはネットワークにとっても排除したい存在ですし」
湧:「…せいしんせいい…ね」半眼で何かを悟った顔になり。「ご理解いただけると、良いですねぇ」
愛果:では誠心誠意お話ししに行った結果、人間性を減らすことができる。湧を《守護の盾》でカバーリング、同時に《魔獣化》。《名セリフ》を言い、《魔物知識》を込めて情報収集。
湧:何か、がっつりアーツ使ってる…(笑)
玲奈:ネットワーク相手だから魔獣化してもいいんだろうけど…。
愛果:これで人間性48から40に。わぁ、第一変異に到達したわっ♪
玲奈:ここまでやって消費8…!
夢月:燃費がいいなあ。
愛果:クロロックの絆をエゴ化。【どこに隠れているの?】に変化。
GM:草。

▼ペルソナネットワーク日本支部

愛果:(ころころ)まだクリティカルはしない。達成値24。「こんにちは! クロロックっていうドミネーター殺しに行きたいんですけど、ネットワークで居場所を掴んでたら教えてください♪」
湧:「直球だなぁ…」すぐ後ろに立って。
GM:ふむ…じゃあ、それを聞いて受付嬢的な子が何か確認を始める。ちなみに得られる情報はこれね。

難易度10:ペルソナネットワークでは、クロロックを狩るハンターを求めているらしい。

愛果:立候補した形になったな。
玲奈:そうなるね。
湧:あ、ところで。絆って取るのはGMの許可があればシーン中でも良いんだよね。取った事にしていいかな?
夢月:絆は任意のタイミングで取れるね。
湧:残りの枠一つをクロロックに取っておこうかなと、先刻の会話で。
愛果:ああ、必要ですね。なお、シーンを長くする元凶になったことについては申し訳なく思う(笑)。戦闘シーンでもないのに2時間もかけてしまった。
玲奈:まぁしょうがない。
夢月:うん、これは仕方ない。
湧:本来は愛果が主役のシーンなので…出張った湧にも責任が(苦笑)
愛果:いや、そこは問題ないというか、単に流れがそうだったというだけで。湧が天衣と話してくれたから、愛果がペルソナ・ネットワークにあたることができたので、ありがたかったです。
湧:そう言ってもらえると助かります。色々伏線ばらまくための都合もあったとはいえ…。

GM:では、そのまま受付嬢に案内されると…そこには1人の男が待っていた。ウォーレン・グラットン・レイク――ペルソナ・ネットワーク日本支部の支部長である。
愛果:交渉の基本は笑顔で挨拶!「ハロー!」と握手。
湧:あ、交渉事は愛果にお任せしますんで。話題振られればRPはするけど。
愛果:了解ー。
GM/ウォーレン:「ようこそ、夜に生きるものたち。堅苦しい挨拶は抜きだ。今一度要件を聞こう。あのイカれた老いぼれを殺したいと聞いたが?」豪奢な部屋のソファに腰掛けたウォーレンが両手を広げて問いかける。
愛果:「はい♪ なので居場所を知っていれば教えてください!」屈託のない笑顔で肯定。
GM/ウォーレン:「生憎だが、アレはネットワーク外の存在だ。一応探りは入れているが、なしの飛礫だな」
湧:「…つまり、殺せば報酬はやるが居場所はさっぱり分からない?」
GM/ウォーレン:「…何、捕まえる手段はあるだろう? ……薔薇の祝祭。なかなか高尚な遊びだな」高尚だと言いつつ、それ自体をくだらないと言いたげな表情で言葉を紡ぐ。
湧:「?」その単語に関しては全く分からないので、黙って続きを聞きます。

愛果:薔薇の祝祭、ってキーワードはPC2組の方にしかないからな。一応。ただ、言わんとすることは類推できる、でいいかな。ケイの17歳の誕生日に、クロロックは現れ、ケイの血を吸おうとする、ってのは判っているし。
湧:家に張り込んで待ち伏せるしかないかなぁ。誕生日パーティでも開いてみる?(笑)
愛果:ありかもね(笑)。ケイ視点、複数人の女を侍らせた湧が自分の誕生日パーティーを企画するように見えるのか。わくわくするな(一同笑)
湧:パジャマパーティを提案しようかと思ったが、流石に男が混ざるのは拙いと思った…。
玲奈:ケイは知り合いでもおかしくないんよな、こっち。

GM/ウォーレン:「あやつは自分が食らうと決めた『子』の両手足に薔薇のつぼみのような聖痕をつけるそうだな。何でも、儀式の日に近づくにつれて花は開き、完全に開花すると、そこから血を際限なく溢れさせると言う。そのまま放っておけば確実に失血死するだろう。まあ、そこは俺には関係ないが……その聖痕の持ち主を張っていれば、確実にクロロックは現れるだろうな」
愛果:「なるほど。必ず現れる時と場所が判っているんだから、素直に待ち伏せろ、ってことですか」
湧:「他にないなら、そうしますか。お邪魔しましたー」そのまま踵を返して去ろうとする。止められなければ外へ出る。

愛果:湧に対してのリアクションはレイクがした方がいいかな、愛果がした方がいいかな。
湧:このままシーンアウトでもいいくらいだけど、何かあるかな。湧個人としてはウォーレンに興味ないし、めぼしい情報がなければ帰る気満々なのよね。
愛果:一応ケイを危険にさらすことになりそうな提案だから、一噛みくらいはしてもいいかなとは思ったけど。最終的にその作戦を実行することになったとしてもね。
湧:それは何か反応あればRPで答えるよ。

GM/ウォーレン:「待て、選別にくれてやる」
湧:「…お?」ピタリ、と足を止める。
GM:特殊弾:吸血をくれました。1マガシン(1個)しかないけど。
湧:「……いや、どーしろと」困った顔で愛果を見る(笑)
GM:「知らん、使い方はお前達で考えろ」
湧:「俺は銃火器とか使えないからなぁ……一般人だし。愛果さん、使う?」
愛果:「いえ。わたしにも、ミセちゃんがいるので……」今は傍にいないけど。
湧:「…ふむ。例の退魔師コンビが扱えるかもしれないし、一応貰っときますか。ありがとうございました、それじゃそういう事でー」で、今度こそ外に出るよ。
愛果:じゃぁ、湧が出ていったのを見て。「レイクさん。さっきの提案は『子』が危険に晒されるであろうことを承知で、だと思うんですけど」

湧:あ、レイクの方に言うのね。てっきりこっちに話を振るかと思ったけど。
愛果:いや、出ていってしまったので。
湧:俺としては「ウォーレンにとってケイの安否など関心はない」事は分かり切ってるので、特に不満を述べる要素もなかったんよね。何も期待してないから(笑)
愛果:まぁ、こっちも不満をぶつけようってわけではないんで。単に確認事項、かな。

GM/ウォーレン:「それがどうかしたか?」
愛果:「いえ、憤るべきはわたしではないので……」と言葉を濁し。
GM/ウォーレン:「その『子』とやらが大事なら、策を巡らせるべきはお前達だろう。何故、俺が名も知らぬイカれた老いぼれの子に気を配らねばならんのだ」
愛果:「確かにそうですね。でも、おかしいなって思ったんです。本当は知ってるくせに、って」
GM/ウォーレン:「…小娘、何が言いたい」ピクリと、眉を跳ねさせてその言葉に反応する。
愛果:指を立てて口にあて、「んー……」と考えるそぶりを見せる。「違和感、というのでしょうか。レイクさんなら、都合のいい兵隊ができそうな時、心になくても気分よく働かせることを選びそう、と言いますか。心証を良くするための腹芸くらいはできると思うんですよ。そのくらいの損得勘定はできるはずです。なのに、意地悪を言うのは何でかな、って思ったんです」そして、赤い眼でレイクのことを見つめる。
GM/ウォーレン:「…ふん、まぁ…俺としてはあんなイカれた老いぼれ、滅んでくれた方が清々するのは確かだがな」見つめる愛果の瞳にふん、と小さく鼻を鳴らし。忌々しげに言葉を吐き捨てる。「だから、貴様らが俺の知らないところで勝手に滅ぼしてくれるのなら大歓迎だ。褒美をくれてやってもいい」
愛果:それを聞き、なるほど、と頷く。「レイクさんも大変ですね」
GM/ウォーレン:「本当に、足を引っ張りあう老害どもにはうんざりだ」と小さくこぼしてから、話は終わったとばかりにひらひらと手を振ると、受付嬢が二人を外に案内しますね。
愛果:「じゃぁ、失礼します。ご褒美、楽しみにしていますね♪」
湧:では一応扉の外で待ってたって事で。一緒に外へ出ます。

GM:さて、湧&愛果の両名。【技術】か【加護】で判定してください。目標値は13。
湧:【技術】判定(ころころ)ファンブルー(笑)
愛果:な、なんだってー(笑)
GM:あらまぁ。
湧:本当に心底、他人への期待感がないな!(笑)

愛果:最後にちょっとだけ演出戦闘もやってシーン引いていいかしら。
湧:演出戦闘? 誰と?
愛果:ネットワークに入り込んだクロロックの手の者。あるいは、ウォーレンの邪魔をしている長老の手の者。
GM:湧さんが良いならGMはかまわん、エキストラでいいのよね?
愛果:エキストラでOK。そこで、もらった特殊弾を演出に使わせてもらっちゃおうと思ってる。
湧:こっちは別にいいですよ。
愛果:あざます。ちゃちゃっと切り上げられるように頑張ります。えーと、【技術】で振るとして、魔獣化中だから6+1で固定値7かな。《声なき声》宣言で人間性38、固定値9にして判定。(ころころ)達成値14、成功。
GM:OK、では、特殊弾は小さな箱に入ってたんだけど、それに何か仕掛けがあるのに気づいた所で…そうだね、湧さんの影が不自然に歪んだ。
愛果:何が起こっているんだ(笑)
湧:入り口で待ってたと演出した俺が、実は偽物の入れ替わりとか?
GM:歪んだ影から人の姿がヌッ、と現れて、声も音もなく、湧に爪を振り下ろし……!
湧:あ、違うか。
GM:ファンブルしたなら、ついでに不意打ちさせてもらおうと思って。ほらディフェンダー、仕事あげたわよ!(笑)
愛果:あ、演出戦闘に繋げてくれた感じか。《守護の盾》で庇ったという情報収集前のアレは、ここでのことだったということかな。
GM:そうしてもらおうかな。時間軸前後するけど。
愛果:OK。「湧さん、お待たせしました」合流しつつ、特殊弾の入ったカートリッジでその攻撃を受け止めようか。
湧:「…お?」横目で襲撃者に気付き、冷や汗。
愛果:「ここで仕掛けてくるのは、ちょっと解りやすすぎませんか? 証明の手間が省けて助かりますけど」と言うと、衝撃で壊れたカートリッジからこぼれた銀の弾丸を指で空中キャッチし、襲撃者に突き入れる。
湧:「不意打ちに気付き損ねるとは不覚。ありがとね、愛果さん?」退いて戦闘態勢。
GM:小さく舌打ちすると、会話する気はないのか飛び退こうとするより先に…愛果に特殊弾を体内に押し込まれ、目を見開く。
愛果:「確か、この前(のループで)はクロロックさんと一緒にいましたよね♪」と笑顔で言う。
GM:「っか……は……?」聖別された銀でコーティングした特殊弾頭を、少女とは思えない膂力で直接体内に…心臓にねじ込まれ、その場に倒れのたうつ吸血鬼。それは十分に致命傷だったらしい。
愛果:「ネットワークに入り込んでレイクさんの足を引っ張る工作も、これでお仕舞いですね。さようなら♪」
GM:何だこいつと言わんばかりに愛果を睨みつけるが、右手の赤い薔薇のような刻印が光り、そこから灰のようにさらさらと崩れていく。
愛果:武器になるほどのプレッシャーに満ち満ちた笑顔で、吸血鬼が滅びていくのを見送る。「湧さん、気にしないでくださいね。わたしはループしてたから知ってたってだけなので〜」
GM:では、灰が風に流され、戦闘があったことなぞ全くわからなくなった夜道で、君たちと仕掛けのある小箱だけが残った。
愛果:「……ということで、わたしたちは合格ですか?」と受付嬢に聞く。「わたしたちと、これから合流するであろう協力者には使い道のない銀の弾丸。計算高いレイクさんが渡すからには、何らかの意味があるはず。それはつまり、“試験”。この銀の弾丸で『邪魔になるものを排除せよ』。そういうことですよね♪」
GM:では、受付嬢はそれに笑みだけで応えて。「どうぞ、知っていることは全てその『中』にあるそうですわ。これ以上は、どこに耳があるかわかりませんのでご容赦を」

湧:(首傾げ)…夜道に受付嬢? ここ、ビルの外か中かどっちだっけか。
GM:えぇっと、場所的にはビルを出て少し歩いた場所にある路上なんだけど。愛果に呼ばれて、どこからかさっきの受付嬢が姿を見せたということで。後付スマヌ。
湧:了解。外の描写にいきなり受付嬢が出てきて混乱した(笑)
愛果:外に案内する、っての、部屋の外くらいだと思ってたとか言えない(笑)
GM:えぇい、フルアドリブだからどうにもガバがひどくて泣ける。
湧:気にしないで進めようぜー(笑)

GM:まあ、受付嬢が言うことには、仕掛け小箱の中に情報は入れてあって、こっちの期待通りの動きをしたらそれを教えてやってもいい。自力で気づいたら気づいたでそれは構わない、勝手に動いてくれるならこっちは得だ。みたいな感じだったらしい。で、仕掛け小箱…というよりは、二重底になったそこにはメモが一枚。判定に成功しているので容易に見つけられる。
愛果:では、湧と一緒に確認しよう。

>ドミニオン:霧の廃墟
 クロロックが自分を中心に展開し、周囲の街一つを霧で包み込まれた廃墟に変える侵食型ドミニオン。
 自分の配下や血袋をそこで飼っているため、侵食された街がレンフィールドで溢れるだろう。
 自分を中心に展開する都合上、ドミニオンの中心地…街で霧が一番深いところにクロロックは必ず居る。


GM:以上の情報が手に入りました。
愛果:では、その手がかりをもって、玲奈・夢月と合流する感じの方針で行くかね。
夢月:レンフィールドについて調べられるようになっていたよね、それ調べたいけど。
玲奈:だね、こっちペアはそっち調べる方針だが。
湧:合流するのは賛成…だけど、これ展開されるとまずくね? 異界化みたいに主を斃せば巻き戻る、とかなら良いんだけど。
GM:敵のドミネーターがドミニオン展開してまずくない状況って存在しないと思うの(笑)
玲奈:それはそうなんですが…。
愛果:とりあえずこれは現時点では防ぎようがない、それをどうにかするために手段を講じるというのを、後のシーンでやりますよ、ってことでいいかな。
湧:ひとまずはそれでいいかな。シーン変えた方がよさげ。
GM:モブ厳な世界になるかどうかはまぁ、君たち次第だわね(笑)。OK、シーン切りますか。絆とエゴの処理をお願いします。
湧:クロロックへ絆[敵意]を取ってた事にしていいでしょうか。それを速攻、自発エゴ化で【今度こそケイを助ける】にします。更に天衣さんとの会話で今取ったエゴから罪を得る、と主張します!(笑)
GM:OK、どうぞ(笑)
湧:では、こっちはこれで終了。
GM:愛果ちゃんはエゴ絆は何かある?
愛果:改めてクロロックの居場所を探ったということで【どこに隠れているの?】から罪を搾っていいかな。
GM:どうぞ。
愛果:もらった。では舞台裏どうぞ。

▼絆/エゴの変化
湧:クロロックへの絆[敵意]を取得、エゴ【今度こそケイを助ける】に変換。
愛果:クロロックへの絆[憎悪]をエゴ【どこに隠れているの?】に変換。



玲奈:FP回復する〜。
GM:どうぞー。
玲奈:住宅の効果で合計3d6回復(ころころ)よし全回復。
夢月:買い物します。再生薬を(ころころ)おおクリティカル!
玲奈:いいねいいね!
GM:おめでとー。ってわけで、夢月玲奈コンビのシーンでいいかな? 情報収集と合流な感じでよろし?
夢月:ですねー。
玲奈:合流できるかはともかく、とりあえず情報収集で。
愛果:合流できるならそろそろしてもいいかな、ってところではある。まぁシーン描写次第。
GM:ほいほい。



 Middle 04 【 糸口 】

シーンプレイヤー:白宮夢月 
GM:他PC登場可能。登場するPCは人間性の低下をお願いします。
夢月:(いっころ)人間性22。
玲奈:(いっころ)人間性20、変異はちょっと保留で。
GM:ほいほい。

 現在の人間性:玲奈(23→20)、夢月(25→22)

夢月:レンフィールドの襲撃について調査可能ですか?
GM:あい、大丈夫です。最大目標値は10だ。
夢月:10なら素で振って期待値ですか…。
玲奈:期待値ってのは信用ならん数字だしなぁ…。
夢月:玲奈はどうですか?
玲奈:【社会】5だから、夢月よりはマシかな。まぁ振り直し込みで自分が調べよう。
夢月:玲奈が振ってだめだったら、私がファミリア使ってリカバーですかね。
玲奈:改めて宣言、自分が情報収集:レンフィールドの襲撃について(ころころ)達成値11。
夢月:よきかなよきかな。
玲奈:なんで期待値程度なのに不安を感じさせるのだ…!
GM:では、情報を…。

>レンフィールドの襲撃について
難易度3:レンフィールドは単なる下僕である。主である吸血鬼を滅ぼさない限り、無限に湧き続けるだろう。
難易度7:死体の手にあった紅い薔薇の痣。これはペルソナネットワークに所属している吸血鬼のものではなく、外来種の可能性が高い。
難易度10:最近、ペルソナネットワークに「紅い薔薇の痣に関係する吸血鬼」について尋ねに行った半魔(愛果と湧)がいるらしい。


GM:以上です。
玲奈:ふむふむ。「これは良い援軍が期待できそうですね」
夢月:「知らない仲でもないので、連絡しますか?」
玲奈:「いえ、もう少し手土産を持っていくか、それとも偶然会えるように手がかりを残していくか…直接会いに行くのはもうちょっと後でも大丈夫かと。監視の目を分断させとくのが楽かなぁって」
夢月:「ではそのように(石動さんにお話しできるチャンスかと思いましたがもうしばらくかかりそうですね)」絆[お手合わせしたいですが、誘うには私が人間形態にならないといけないというわけで、それは恥ずかしすぎるので(以下略)…一緒に格闘ゲームがしたいです]を発露しようとしたけど失敗しました。

湧:えーと、暫く合流しなさそうな雰囲気?(笑)
玲奈:合流したいけど、きっかけらしいきっかけが(笑)
夢月:GMが「これで合流してよ」というための情報だしたけど、後回しになったのでどうしようかと。
GM:ちなみにGMが白状するならもう情報項目はフルオープンしたので。
玲奈:合流しないと話が進まないか。
GM:このシーンが終わったら、クライマックスに向けてシーンが収束していく感。
湧:まぁこっちから強引に出れば済むんだけどね(笑)
愛果:まぁね。
玲奈:なんか大ごとあれば二組とも向かうよね!
夢月:大ごと起こしましょうか…演出でクロロックに挑んで負けて帰った帰りにするとか…?
玲奈:大ごと過ぎるな。
夢月:玲奈の家が100匹のレンフィールドであふれかえって入れなくなったとか。
湧:ところで、ケイの誕生日は何日後だっけ。ど忘れした。こっちとしては、ケイともう少し交流したいなと。
愛果:クライマックスって馬鹿正直にケイの誕生日に待ち伏せするってことはしない、でいいのかな?
玲奈:まぁ個人的には、誕生日前まで調査を進めてるけど進展なしって感じでいいかなって。
GM:あ、大丈夫よ、次のシーンには前日に飛ぶから(笑)誕生日当日がクライマックス。ってシナリオではなってるけど。
愛果:結局は馬鹿正直に待ち伏せなのね。
夢月:じゃあそれで、前日にばったり会うとかになるのかな?
GM:変えたいなら意見は聞く。
湧:というか。ドミニオンに直接殴り込む方法がないですしな(笑)
玲奈:うむ。
愛果:まぁ、ないなら仕方ないんだけど、「変えたいなら意見は聞く」ってことは、GM的には変更する余地はあるの?
GM:いきあたりばったりーで良ければ。ただしその場合フルアドリブになるのでグダっても知らんぞJOJOぉ〜!ってのを了承してもらえれば。ちなみに解決策は私が考えてるわけじゃねぇ。
玲奈:とりあえず自分からは馬鹿正直にケイの周辺警護だなぁ。
湧:うーん、では次のシーンをもらっていいかな。合流と交流、まとめて片付けてしまおう。
玲奈:だね。
愛果:OK。
GM:前日より前のシーンになるなら別シーンになるけど良い?
愛果:別シーンで人間性減らせるのはありがたい(笑)
湧:時間的には前日の昼から位で大丈夫かな? 来るのはたぶん夜でしょ。
GM:あー、前日の昼は規定のシーンあるけどどうする?
湧:うーんとね。具体的には、合流から買い物して、ケイの誕生日パーティ前日お祝いをやりたいの。
GM:ちなみに前日は学校あるであるよ。
湧:土曜日という事にならないかな?(笑)
GM:ぶっちゃけると前日、昼休みにケイから呼び出しがあるんだけど。
湧:おろ、ではそっちを先にするか。
GM:OK。えぇっと、何か他にやることある?
玲奈:舞台裏処理だけかなぁ。

GM:んじゃあ、シーン閉じますね。では、改めて絆・エゴの宣言があればどうぞ。
玲奈:クロロックに絆[討滅対象]を取得して、これを変異によるエゴ化【桐生親子に平穏を】に変更します。
夢月:特にないです。

▼絆/エゴの変化
玲奈:クロロックに絆[討滅対象]を取得、エゴ【桐生親子に平穏を】に変換。



GM:OK、では舞台裏どうぞー。
湧:治癒薬購入判定。(ころころ)15で成功。
愛果:封印拘束具を購入チャレンジ。《声なき声》使って人間性36にして判定。(ころころ)クリティカルしない、達成値18。ん……これ以降、財産点使うことないか……? 情報フルオープンって聞いたし、財産点7点入れちゃって購入しちゃうかな。
GM:情報収集はもうないよ。
愛果:じゃぁ、財産点7点消費、達成値25にして封印拘束具購入。湧に渡す。着用するかどうかは任せる。
湧:サプリのどれにデータ載ってる?
愛果:アドヴェントのP.106。
湧:(ぱらぱら)なるほど…性能的には役立ちそうだね。有り難く頂こう。
愛果:うぃ、どうぞー。で、終了。
GM:あい、では次のシーン行きます。



 Middle 05 【 紅き呪い 】

シーンプレイヤー:石動 湧 
湧:(いっころ)人間性26に。
愛果:まぁ、一緒に出ようかな。
GM:同じ高校だったのか…。OK、人間性減らしてねー。
愛果:その方が楽よね。まぁ、シーンプレイヤーに許可貰えればではあるけど。
湧:ループ記憶持ちだし、予め潜り込んだんじゃないかな…(笑)
愛果:(いっころ)出目5で人間性31。ついに減り始めた。
GM:おめでとう!

 現在の人間性:湧(29→26)、愛果(36→31)


▼学校の屋上

GM:ケイは深刻そうな顔で湧を屋上に呼び出した。既に、彼女の誕生日は明日に迫っている。
湧:「どーしたの。顔が暗いよ? 明日はせっかくの誕生日でしょ。また一つおば…お姉さんになる日じゃないの」天衣さんスマイルを真似つつ。
GM/ケイ:「あ〜…ちょっと、相談したいことがあって…さ」そんないつもの茶化しにも、突っ込むことも乗ることもせずに、苦笑いを浮かべて…両手を君に見せる。
湧:「あらあら……なかなかひどい有様だね、こりゃ」
GM:両方の手の甲には湿布ではなく包帯が巻かれ…じわ、とうっすらと赤色が見える。それを君の目の前で解くと…蕾のようだった痣が綻ぶように開き始めていて、花びらの部分からじわじわと、血が滲み出している。「うん…流石に怖くなったんだけど…こんなの、母さんに相談できないじゃない?」
湧:「…痛む?」眉を顰めつつ聞いてみる。
GM/ケイ:「……まあ、ちょっとは」痛むか、と言われれば…少し言いよどんで、素直に頷く。
湧:「そっかー……流石にきついよね、これは」手をそっと包んで。痛いの痛いの飛んでけーをやる。効かないのは承知の上で、励ますように笑みを浮かべて。
GM/ケイ:「あ〜…ちょっと、マシになった、かも?」

愛果:湧と一緒にこの場にいるべきなのか、会話は二人でやらせておくべきなのか……まぁ、後から出てくればいいかな。
GM:そこは流石に私は指定できん。
玲奈:ん〜、この会話の後、実は聞いてた体で登場して協力取り付けるか…。
愛果:じゃぁ、その間を愛果が取り持てばいいかな。

湧:「実は、この手の事象に詳しい人を天衣さんに紹介して貰ってて。今日にでもお宅に行こうと思うんだけど。予定とか、大丈夫かな?」
GM/ケイ:「……ほんと? 実は、病院にも怖くて行ってなくて……」そう聞くと、パッと笑みが少し明るくなる。「実はその、流石に怖くなってね……今日、母さん遅くなるらしいから…石動くんに一緒に居てもらえたらなぁ、とか…思ったり、したわけよ、うん」
湧:「それは重畳。では今夜は一つ、賑やかに楽しく過ごしましょうか」
GM/ケイ:「…! うん、ありがとう、石動くん」
湧:「ではそういう事で。食い物も差し入れるから、腹を空かせて待ってなさい」
GM/ケイ:「あー…助かる、その…手が痛くて包丁握れなくて…夜はお弁当でも買おうかなって思ってたから……ふふ、じゃあ楽しみにしてるね」そう言って、呼び出した時よりは明るい笑顔で、先に屋上を後にしようか。
湧:「……という事で。今夜は彼女の家に行きますよ、愛果さん?」知ってた顔で、彼女のいるだろう物陰に呼び掛ける。
玲奈:「うふふ、青春っていいですねぇ」登場(いっころ)人間性19。
夢月:私も登場(いっころ)人間性20、石動さんへの絆をエゴ【お手合わせしたい】にします。

 現在の人間性:玲奈(20→19)、夢月(22→20)

湧:あ、出てきたのは白宮ペアだったか。
玲奈:いや、それとは別に出てきたつもり。
湧:まぁ、どっちにしても既に連絡済みの体で合流するつもりだったから問題はない。
愛果:「はい。決戦も近いですね。あ、玲奈さんたちにも合流してもらいました」と連れてきた体で。
玲奈:「こんにちわ、石動さん。良い天気ですね?」
夢月:「こんにちは、こんな良い日はお手合わせしたいですね」エゴRP。
湧:「その前に、色々と買い物するんで付き合ってもらえますか、お姉さま方? 聞いてたと思いますが、明日は友達の誕生日なので。今夜は見舞いがてら、ささやかなパーティをしようと思います。お手合わせは後程。それで相談なのですが、女の子の喜びそうなものを教えてもらえます? 一応プレゼントを用意したいので」
玲奈:「それならば保護者役は一人は欲しいですよね?」←一応大学生
夢月:←数百歳のお婆さん(見た目20代後半)
玲奈:「プレゼントの件もお引き受けしましょう」
湧:「よろしくお願いします。では時間もない事ですし、さっそく商店街へれっつらごー」
玲奈:「ごー」
湧:というわけで、買い物は済ませました。描写は省略!
GM:ほい、他にシーンで描写したいことはありますか?
玲奈:こちらからは特にないかな。
夢月:特にないかな。
湧:パーティの場面もやりたいけど、流石に今日は時間遅いから無理ですね。次かな。
愛果:じゃぁ、データ的なもので、今のうちに《勝利へのフラグ》を使っておこうかな。人間性27にして、【加護】を+2する。【FP】は71に減った。
GM:OK。

夢月:買ったプレゼントが勝利へのフラグになる…。
愛果:そういう風に描写できるといいなとは思うね。
玲奈:精神侵食タイプだと効果抜群だね。
湧:なればいいですねぇ。
夢月:寄生型邪神が封印されたアクセサリーあたりをもらってきましょうか…?
湧:何でそんな怖ろしいものを(笑)
夢月:邪神と数百年戦争してたので…。
玲奈:なんかPCが生まれそうなものはNG。
愛果:聖別された十字架とか?
湧:一応お店で普通に買えるアクセサリーを渡すつもりですよ、こっちは(笑)

GM:パーティのシーンはOKですが、その前に一つ確認しておきますね。ケイの家に行くメンバーを確定させてください。
湧:普通に全員で行くつもりでしたが…何かあるのかな。
GM:クライマックスまでに登場できるシーンが、この選択で変化します。
玲奈:自分も全員で行くつもりだったが。
愛果:レンフィールドが街に溢れるから、それを止めろ、ってクライマックスもあるよってことかな?
GM:行くのならそれでもOK。シナリオ自体は進行します。
夢月:玲奈の判断に特に現時点で反対することはないですね。まあ、ケイの母もガードしておいた方がいいのでしょうけど。クロロックからしてみれば母の方が馴染みがあるので、ケイの母のとこ行く可能性は高い。
玲奈:夢月はペンダントのままなら人数誤魔化せるしなぁ。
愛果:まぁ、愛果はクロロックが標的だから、今の作戦ならケイに張り付きたいかな。家に行く組を希望する。

湧:カオリの護衛に誰か行く?
玲奈:でも時間的に家に居るっぽくない?
湧:帰りが遅くなるとか言ってた。
夢月:うん。
玲奈:なるほど。
湧:護衛に向いてるのは愛果なんだけど。
愛果:何なら、それを《勝利へのフラグ》の演出にするかな。
夢月:私は玲奈から離れられないですから。
玲奈:人型にならないしなぁ。ドミ戦が控えてる状態で離れる選択肢もねぇよなぁ。
夢月:人質取られるとなあ。私はカオリさんごと撃ち抜きますが…玲奈がやれるかどうか。
玲奈:最悪はそうなるが、そうならないようにしたいなぁ。
夢月:もっと最悪はレンフィールドにされてしまうことかな…。
愛果:……オープニングに倣って、誕生日プレゼントで豪華客船の旅とかに招待すればいいのかな……こんなこともあろうかと、という便利なセリフが(笑)
玲奈:準備に数日必要な奴は結構つらい(笑)

湧:うーん。人間性重いけど《見知らぬ記憶》で何が起こるか確認した方が良いのかな。
愛果:それは使い時かもしれない。
湧:魔獣化と合わせて一気に人間性10減るけどな!(笑)
愛果:まぁ、その価値はあると思う。
湧:GM、これで使って(シナリオ的に)大丈夫?
GM:いいよー。GM質問系アーツだよね? 構わないよ。
湧:では、やるか。《魔獣化》! しかる後に《ストレンジアーツ:見知らぬ記憶》を使う。人間性16に。同時に第2変異突入。質問内容は「メンバーを分けないと具体的に何が起こるか」というか「全員でケイの家に行った場合、何が起こるか」かな。
GM:んむ、では簡潔に…次のシーン、急いで帰宅しているカオリを狙うクロロックのマスターシーンに登場するのに、【社会】で目標値24の達成値が必要になります。行かなかったキャラは通常通り登場可能です。

湧:それ、手分けすれば防げるものなんでしょうか?(笑)
玲奈:防げなかった場合どうなるかになるなぁ。
GM:その辺の理屈考えるのはPLの仕事。GMは「登場していい」と言ってるんだから。助けたければ理屈捏ねて登場するがよい。
愛果:最初からカオリの方に行けば無条件で助けに行けるわけね。で、ケイの方に行っていると、何か起こったらしいってことを察知してから行動するから、登場が遅れる的な。
夢月:ですね。玲奈、1ターンキル狙いましょうか…?
GM:というか、物理的に同時刻に二箇所に登場することになるから無理が発生するだけ。ケイの家に遊びに行ってる中、並行して起こっているマスターシーンなので。

▼夕暮れの街

 買い物を済ませ、商店街を出た四人。賑々しく打ち合わせをする中、湧の表情が突然凪いだ。
 彼らの与り知らぬ『危機』を伝えるため、湧に宿った“もう一つの人格”が顕現する――


湧→刹那:では、右目を銀色に輝かせつつ。「以前、守奈木愛果のいた世界において、クロロックは先に桐生カオリを狙った。この世界でも、そうなる公算は高い」と他のメンバーに告げる。
愛果:「湧さん、そのことを……?」
刹那:「私自身は直接クロロックと会わなかった・・・・・・・・・・・・・・ため、後に得た情報からの推測も含むが。正直に言えば、桐生カオリが囚われるのは私にも都合が悪い。かといって、桐生ケイを放置するのも上手くない」
玲奈:「ならば二手に別れるのが定石かと」
刹那:「そうなるな。頼めるだろうか」
夢月:まあ、ひとりケイを護衛、クロロックが来たら護衛を引き寄せるのも手ですね。
玲奈:「カオリさんとは少なからず付き合いがありますし、カオリさんを連れて逃げてくるだけなら夢月が一緒に居ればどうにでもなります」

愛果:「戦力を分散するんですか?」って愛果が言うのも変な感じはするな……PLはそんな風に思うけれども(笑)
刹那:まぁ、分散させて防げるかどうか難しいとは私も思う(笑)
玲奈:移動用のアーツがあれば説得力出せたんだけどね…。
夢月:私は完全に武器ですからな。
刹那:と、ここでロールプレイ用に用意した妄言吐いて良いかしら? 一応、今まで出た設定と矛盾しないように組んだつもりだけど。
玲奈:おう?
愛果:どうぞー。
夢月:どうぞ。

「一つ、言っておくことがある。ここと酷似した世界で起きた出来事について。
 かつて『守奈木愛果が敗北した世界』で、その後クロロックは目論見通りに娘を殺し…そして強大な魔物が生まれた。
 その魔物は、自分を狙う他の魔物から必死に自分と家族を守ろうとした。その力を恐れ、或いは利用しようと近づく者が、人魔問わず『敵』となった。
 守るために更なる力を求め、エゴに塗れた魔物の疑心暗鬼を誰も止められず…やがて彼女・・は、世界の大半を『自分の大切なものを脅かす敵』と認識した」


刹那:「その名はダンピール・桐生ケイ・・・・・ ・・・・――かつて刹那わたしが殺した、『世界の敵ドミネーター』だ」
玲奈:「なんと…!」
愛果:「……!」自分の腕をぎゅ、と掴む。
夢月:「ここで止めないと…ですね」
刹那:「そういう事だ……出来る事ならば私も“繰り返し”たくはない」
玲奈:「失敗はできませんね。する気もありませんが」

刹那→湧:とまあ、こんなところで。
夢月:カオリの護衛、玲奈と私かな?
玲奈:かな。
湧:戦力的にそうなるかな。
愛果:ディフェンダーである愛果がそこに必要かどうかだなぁ。
GM:一応「シナリオ上はまだミドルだよ!」とはいっておこう。
玲奈:まぁ無闇に攻撃しようとしなければバトルにはならんでしょう(慢心)
夢月:離れたところで監視して、クロロックが来たらアポートでカオリさん引き寄せて逃げましょう。吸血鬼系は瞬間移動したものを瞬時に追うような能力はレアなはず。
玲奈:アポアザ返しみたいなのが怖いが、吸血鬼だし大丈夫か…。
湧:まぁドミニオンアーツ使われたら割とどうしようもないけどね(笑)
玲奈:HAHAHA
GM:っ【資産:帰還門】
玲奈:最悪アポアザで二人を引っ張るさ!
GM:まあ、色々相談してくれて嬉しいのぜ。
湧:GMがやろうと思えば何でもできるので、まぁ「選択肢として示された以上はPCが何とかできる」と信じましょう(笑)
玲奈:んむ。
GM:無駄ぴょ〜☆とか寝言はほざかないので、そこは安心してくれていい。
愛果:戦力分散するの? って意見は一度出してもいいかなと思ったけど、もう前回の失敗はしない。今からシーンを長引かせるのはやめよう。

GM:さて…シーン閉めて良いかな?
湧:こっちは良いよー。
玲奈&夢月:OK。
愛果:ここまでかな。OK。ここで明かされた事実のためにもう1シーン次が欲しい感じもあるけど。とりあえずこのシーンはここまででOK。
GM:OK、では、エゴ・絆の宣言があればどうぞ。
湧:変異によるエゴ化で桐生ケイへの絆を【かつて殺した彼女キミ】に変更する。そして一連の台詞で今のエゴから罪を得たい。
玲奈:エゴ【桐生親子に平穏を】から罪ください。
愛果:今回は保留で。
夢月:絆は愛果に[感嘆]を。罪はエゴ【お手合わせしたい】から得ます。
GM:OK、全員どうぞ。

▼絆/エゴの変化
湧:桐生ケイへの絆[友情]を【かつて殺した彼女キミ】に変換。
夢月:愛果に絆[感嘆]を取得。湧への絆[お手合わせ(以下略)]をエゴ【お手合わせしたい】に変換。



夢月:カオリさんのこと思い出せてよかった。
愛果:そうね。
GM:ちっ。
玲奈:質問系が活きたシーンを初めて見た。
夢月:滅多にないよね…。
湧:俺の場合《魔獣化》必須だから、使う機会があるとは思ってなかった(笑)
愛果:ここらへん、麻那さんのプレイングの上手さが光る感じがしていい。
夢月:質問系、はまれば強力この上ない。
玲奈:そこまでしないと情報が足りない感じが少ないからな。
愛果:基本的に、正規の情報収集だけでシナリオは完結するようにできてるからな。
玲奈:ですねぇ。
GM:一応言い訳してもいい?
玲奈:どぞ。
湧:いいよー(ハンマー用意しつつ)
愛果:このシナリオが情報足りない、って言ってるわけではないと思いつつ、聞こう。
GM:私は、シナリオで提示された情報は全部出してるよ! なんならアドリブで情報項目ひねり出して情報足したよ!
湧:だろうねー、初期シナリオだけあってシンプルな内容だった覚えが微かにあるもん(笑)
玲奈:まぁ、あの選択肢に情報収集の内容は含まないよね…。
GM:これで足りないなら私のせいじゃなくてシナリオのせいだと思うの!(責任転嫁)
愛果:いやまぁ、シナリオのせいだろうなとは思う。
GM:とは思ったけど、一つ思い当たった。BBNTのシナリオだから「SAで強制介入できる」って保険ありきの情報量なのかもしれない、と。
湧:ああ、BBNTのSAはそういう使い方ができたからね。BBTで登場判定そのものが消えたから、そのルールもなくなったけど。
愛果:SA使って登場します、ができたからな……。
玲奈:そーだったかー。
GM:BBNTは「SAを使用します」と宣言すると、登場禁止のシーンにでも問答無用に登場できたから。
玲奈:なるる。

愛果:とりあえずクロロックがカオリを襲撃するシーンって、シナリオ的には何のためのシーンなんだろうか?
GM:クロロックがカオリを襲撃する理由ってこと?
愛果:理由もそうだし、ヒロインの役割が分散するよなーって思って。
GM:クロロックは、娘だけ仲間にするのも可哀想だから母親も仲間にしてあげよう、みたいな親切心()だよ。
愛果:仲間にするっつっても、血を吸いつくして生かすつもりはないんだよね……?
湧:ケイを花嫁にして、母親も一緒に不老不死にしてあげやう、みたいな親切()じゃないかな。
愛果:ウォーレン・レイクが、ケイが失血死するだろうって言ってるんだよな……。
湧:死んだ後に吸血鬼化するんだと思うよ。あとは「今までの例だと普通に死んでた」からウォーレンはそう推測したのかも。
愛果:GMの口ぶりからするとそういう感じなのかもしれないな。

 それとシナリオ的には、ヒロインの役割を分散させる事で「PC1以外のPCに選択の機会&見せ場を作る」意味もあるのかな、と思いました。

GM:ところで、アンケート取っても良い?
一同:
GM:ボス戦の難易度:ナイトメアにしますか? YorN
湧:…リハビリセッションで悪夢難易度は遠慮したいなあ(笑)
玲奈:何か利点あるんです? あと今の難易度はどれくらい設定なんです?
愛果:まずは前提条件がないと回答不能だね。
GM:今の所はルルブ記載のダークロードにほぼ準拠。ただしいくつかアーツと固定値を弄ってる。数値的な強さだけは全体的に変化なし。
愛果:それがどう変わる?
GM:ナイトメアの変更点はたった1個。PCの取得経験点10点増やす代わりに《不死存在》(*1度だけ死亡からも完全復活するアーツ)積むかどうか。
玲奈:《不死存在》はきっついなぁ…。
夢月:【FP】全快だからなあ。
玲奈:しかも《世界律:不滅》も付いてくるから、3回殺さないといけない。
GM:という選択肢を出したけど、麻那さんのリハビリセッションなので彼方に放り投げておく。
愛果:まぁ、GMが「それでクリアできる難易度」だと保証するなら、してもいいけど。経験点が増えるならチャレンジの価値はあると思うPLでございます。
玲奈:まぁ10点の価値は確実にあるが…《魔器覚醒》は二回も撃ちたくないのじゃが。
GM:まあ、無くても経験点たっぷりなのは保証する。
愛果:まぁ、ゲージ削り一回目はうちが担当する。
夢月:《逆転の秘策》は通じるので、《指揮能力》を放置する=回避が18基準になる、で当てられるならあり。
湧:それはクリティカル以外、当てられる気がしないなぁ。
玲奈:《魔身浮上》覚えても基準14なのよな。
夢月:つまり《万物の打倒者》か罪が必要ってことになるね。《フォローアシスト》飛ばした場合は+3。
玲奈:《ラストワン》込みで自分が2回、勇が1回使えるか。
夢月:ダークロードは【FP】は低めだから…4発当てれば勝ち。普通ならね。このパーティなら3発かも。
玲奈:3発当てるための手数は十分にあるはず、はず。
夢月:玲奈だけで1ラウンド目に3回攻撃できますしね。
玲奈:成長すれば3回反撃も可能。
愛果:まぁ、とりあえず経験点の観点からだけ言うと、基本P.25に「私たち(デザイナー)が考える勝利、それは経験点を多く入手することである」って一文があるから、GMが経験点を多く設定するルートがあるなら選ぶ、ってのが、PL氷野としての一意見。ただ、選ばない意見が多ければ従う。という感じで意思表明しておきます。
玲奈:ただ一つ言わせてもらおう。GMがそのアンケ撤回済みなんだけどね!(一同笑)

GM:えぇっと…では再確認ですが。ケイの家に行く面子は改めて挙手してください。
湧:はーい(挙手)

愛果:ここで行き先を迷うのは愛果だけだと思うんだけど。2:2に分かれるべきか、ケイと湧を二人きりにしてやるべきか。どっちが良さそうかな?
玲奈:どっちも楽しそうなんだがな。
夢月:依頼主を守るのはサービスの範疇でしょうと進言します。
玲奈:その辺の指針が無い愛果が迷うってお話。
夢月:なるほど。
湧:刹那の発言を信じてクロロック狙いに行くか、敵の本命であるケイの元に張り付くかって話ですね。
夢月:困ったらダイスの神様。だいたいダイスの神様は面白くしてくれる。
愛果:ふーむ……クロロックに殺された後の悲劇の話を聞いて、湧に謝ろうとしてもじもじしてる、とかのRPにするかな……それがケイには違う風に見える感じの。
玲奈:なら2:2ルートかな?
湧:そうなるかな。
夢月:2:2は妥当かと。

愛果:では愛果も挙手。ただ、ケイの家に行くというよりは、湧について行くという感じで。
玲奈:玲奈と夢月はカオリさんを迎えに行くよ〜。
GM:OKOK、買い物とかのシーンが欲しいなら入れるし、人間性節約したいなら固定シーンいくけど。どうしますか?
湧:買い物は既に済ませた体で行くので、少し会話する程度かな。
玲奈:ならその前に経験点を使った成長したいです。
GM:ほい、どうぞ。
玲奈:経験点を15点使って《命の防壁》《魔身浮上》を取得、《妖刃乱舞》をLv3に成長させたいです。
夢月:玲奈が目覚めた。
GM:総経験点が70越えてないなら許可します。
玲奈:総経験点65なので大丈夫です、ありがとうございます。シートに書き足しました。



 Middle 06 【 霧の中 】

マスターシーン 
GM:登場制限、「ケイの家に行く」と宣言したPCが登場するには【社会】判定で目標値24が必要。
湧:クリティカル以外は出るな、と言ってる難易度だね(笑)
GM:または、物理的な距離を何らかのアーツで省略出来る場合、登場を許可します。
愛果:これ、とりあえず振ってみろ、でいいのかな。
玲奈:マスターシーンならとりあえず描写見ないと出るか出ないか決められんよな。
愛果:まぁね。
GM:あ、登場可能になったらアナウンスしますので。
玲奈:らじゃ。

▼夜の街中

 夜。方々の退魔師や霊能力者を名乗るものを尋ねては依頼を繰り返し、遅くなった彼女は家路を急いでいた。早く帰らなければ娘の誕生日が来てしまう。
 その顔には祝ってあげなきゃ、という気持ちより、娘への心配が顕著に表れていた。
 街にはいつの間にか、濃い霧が立ち込めている。
 カオリの前で、その霧が人の形に凝り固まっていく様に、カオリは足を止めた。

「やぁ、久しぶりだね、愛しい人。…あぁ、少し歳を取ったかな? …でも、時は君の美しさを奪わなかったようだ」


夢月:問答無用で撃ち抜きたい(うずうず)
玲奈:ステイステイ。
夢月:なにか聞き出したい場合は殺してからが基本です。

 カオリは声も無く立ちすくみ、にじみ出る冷や汗を隠せていない…が、震える手が持っていたハンドバックの中を漁っている。

「もうすぐ宴の時間だよカオリ。…それで、よくよく考えてみたんだけど、君とケイ、ふたりとも僕の同族に迎えようと思うんだ。僕達は永遠の家族になるんだ。うん、素敵だね、全く素敵だ」

 パチパチと、自己完結して手を叩くクロロックに、カオリは首を横に振りながら、ハンドバックから引き抜いた物を構える前に、クロロックに腕を掴まれてしまう。
 ギリ、と掴まれた手が取り落したのは、銀の弾丸が入った拳銃。
 払いのけられたハンドバックの中からは、スプレー容器に入れられた聖水、にんにくの花のミニブーケ、銀メッキされた折りたたみナイフなどがぽろぽろとこぼれ出た。

「おやおや、危ないなぁ……そんなに嬉しくない? じゃあいいや、ケイを新しい僕の花嫁にしよう、そうしよう」

 そう言って、クロロックはもう片方の腕を振り上げ……。

玲奈:めっちゃ色々対抗アイテム持ってきてる。
湧:お母さん超がんばった。
夢月:がんばったなあ。
GM:娘の危機の前日に、ノウンマンの母親が「残業で遅くなる」(*元のシナリオはそういう展開だったらしい)のって何か違うと思って…。
湧:なるほど、良改変。
玲奈:ちょっと遠くまで行き過ぎたとかその辺になるねぇ。

GM:ここでPCの登場を許可します。
玲奈:では登場(いっころ)人間性13。
夢月:でますー(いっころ)人間性18。
湧:出ません、判定放棄。
愛果:まぁ、ここは二人に任せよう。
玲奈:んじゃそろそろRPいいですかね?
GM:どうぞー!

 現在の人間性:玲奈(19→13)、夢月(20→18)

玲奈:クロロックの振り上げた掌に、魔力で出来た矢が突き刺さる。その矢の出処へ目を向けたなら、その先には夢月、いや燦魂を構え、矢をつがえた玲奈の姿がそこにある。
夢月:『私の矢はあと2本。玲奈、全部行きますか?』私は撃ち抜きたい衝動に駆られながらも玲奈の判断に身を任せる。ああ、私の理性が保てればいいのだけど…。
玲奈:「霧も深い時分とは言え、屋外で堂々と女性を襲うのは感心しませんね?」

夢月:【撃ち抜きたい】エゴがこれで3つ。そろそろ不味いですね、私の理性。
玲奈:多分その気になれば自分で動くか玲奈を動かして打てるんだろうなって。
夢月:自分では打てないので玲奈を動かしていますね。だから早いと解釈。

GM:では、クロロックは腕への直撃コースだった矢を、カオリに振るうつもりだったその腕に魔力を込めて払い落とす。ジュッ、と焼けるような音に一瞬クロロックの顔が歪み、カオリを掴んでいた腕が緩んだのか、カオリが腕を振り払った。ただ、そこで限界だったのだろう、カオリはその場に尻もちをついてしまう。
玲奈:「占いはあまり信じない質ですが、念のため警戒しておいて正解でしたね」クロロックが動けば先に撃ち抜けるように構えてる。
GM/カオリ:「れ、玲奈ちゃん……」ずり、ずり…とそのまま、後退りするような速度で二人に近づきつつ…ただ、クロロックの方が近いというのに動く気配はない。

湧:刹那の発言、占いの類だと思われてたのか(一同笑)
玲奈:いや、そういうことにしといてるだけ。限りなく事実に近い未来予知だとは思ってる。
湧:なるほど。
玲奈:だって未来を見られるとか、よそに知られたら良くないことが起きるしね。

GM/クロロック:「はは、うまいうまい。流石にビックリしたよ。まるで騎士様の登場だね。…いや、ここは日本だから武士かな? いやはや、かっこいいね。うん、素敵だ。…ん、これ以上は無粋だな」そう言うと、体が霧に混ざるように姿を消し始める。
玲奈:「おや、即逃げを打つとは意外ですねドミネーター?」
GM/クロロック:「まあ、これはあくまで余興だからね。そのせいでパーティに遅刻したら本末転倒だ。ではレディ、いずれまた」そのまま姿を消すと……カオリは緊張の糸が切れたのか、プルプルと震えながら落とされた拳銃に手を伸ばそうとした格好のまま、かくん、と体がくずおれた。
玲奈:警戒は解かぬまま、カオリさんに駆け寄って体を支えよう。「大丈夫でしたかカオリさん、私間に合ってました?」
GM/カオリ:「え、えぇ…だめね、娘を守ろうと思ってたのに…いざ前にしたら…震えてろくに動けないなんて……ありがとう、玲奈ちゃん…」
玲奈:「それが普通です。正気を保っているだけ、あなたは強いですよ」
夢月:「カオリさん動けますか? クロロックは当然ながら私たちがケイちゃんを護衛していないことを知りました。すぐに向かわないと」
GM/カオリ:「そ、それより…きっとクロロックは、ケイのところに……おねがい、ケイのところへ…私は、少し休んでから向かう、から…ごめんなさい、腰が抜けてまだ立てないの…」
玲奈:「無理に動こうとしないで。ケイちゃんのところは信頼できる仲間がついています、私たちが駆けつけるくらいの時間は持ちます」とりあえずカオリさんは塀の方に寄りかからせておこう。道の真ん中は危ない。
GM/カオリ:「…ケイのこと…おねがい、ね…?」そういって、限界だったのだろう、塀に寄りかかったまま気絶します。
玲奈:「えぇ、必ず。行きますよ、夢月!」そのままケイ宅の方へ急ぐよ。
GM:はい、ではシーン終了です。絆・エゴの宣言をお願いします。
玲奈:桐生ケイに絆[保護]を取得したいです。
GM:ほい、どうぞ。
玲奈:ありです〜。

▼絆/エゴの変化
玲奈:桐生ケイに絆[保護]を取得。



夢月:1ラウンド遅れたらゴメンね!
湧:遅れそうだねぇ。まあディフェンダーが残ってるし、問題はない筈。
夢月:耐えるだけだったら問題ないけど…。
玲奈:移動用のアーツ取れないからなぁ…。
GM:お母さんがんばったよ!
夢月:頑張った、偉い。
GM:娘を愛してるなら残業帰りに襲われるより、このくらい改変してもいいかなって思った。
玲奈:うむ。
湧:そうだねぇ。元は残業だったとの話だけど、こっちの方が自然。
愛果:いい改変だと思う。

GM:では、出なかった人は舞台裏もどうぞー。
湧:特にないなぁ。
愛果:もう一個、封印拘束具チャレンジしておいて、取れたら玲奈に渡してみるかな……。《声なき声》使用。人間性25。
湧:あ、愛果に貰った封印拘束具は装備しておきました。
玲奈:あの、一応魔鎧持ちなんで渡されても有効活用できない…。
愛果:魔鎧、データ的に大事?
玲奈:一応アーマー値的に、これ前提で《命の防壁》取った程度には。《器我一体》で燦魂装備して魔器持ちになるとはいえ、あまり無防備にはなりたくないかなって。
愛果:マイナー空いてるなら《命の防壁》使い終わった後にダメージアップやドッジ達成値上昇目的で装備交換って手もあるとは思うけど、アーマー値が大事なら、この購入はしなくていいか。
湧:俺は元から防御が紙だからありがたいけど、玲奈には向かなそうだね。
愛果:《妖刃乱舞》伸ばしたならアリかなと思ったけど。
湧:あと敵がドッジ不能技を使ってくる可能性が…。
玲奈:ドッジ不能だとカウンターもできないからな…。
愛果:まぁ、それもそうか。普通にたくさん行動するから、ダメージアップ効果が効いてくるだろうと思ったけど。要らないなら宣言取り下げで。
玲奈:性能的に向いてるのは確かなんだけどね…魔器を手放すのはどうよって事で。
愛果:じゃぁ、封印拘束具の代わりに力の源で。
GM:とりあえず何か買うなら判定どうぞ。
愛果:(ころころ)6ゾロで達成値43。
玲奈:クリってる!
愛果:あ、《声なき声》のデメリットで《魔獣化》した。
玲奈:ちょ!! ケイちゃんダイジョブか。
湧:舞台裏だし、問題ない(一同笑)
GM:舞台裏だから大丈夫大丈夫。
玲奈:GMがそう言うならそうしよう。
GM:多分、事前の買い物中の出来事だったんでしょう。
愛果:暴走して魔獣化。まぁ、マイナーアクションで解除する。人間性22。力の源の能力値指定は……【加護】かな。
GM:というわけで、次のシーンいっても平気?
湧:いいよ。……買い物中に店内で魔獣化。それはそれで大惨事(笑)
GM:では、次のシーンいきますねー。



 Middle 07 【 収穫 】

シーンプレイヤー:石動 湧 
GM:では、登場PCはまず人間性減少をお願いします。
湧:(いっころ)人間性11。ゴリゴリ減ってる。
愛果:(いっころ)人間性18。ここでのエゴ化は……湧への絆を、かな。【ごめんね】に。

 現在の人間性:湧(16→11)、愛果(22→18)

玲奈:あれ、二人ともこんなに人間性減ってたの…?
愛果:頑張って減らした結果こうなった。
湧:過去ループの知識を思い出すために人間性10削ったからね(一同笑)
玲奈:それか(笑)
愛果:愛果も過去のループ思い出すために《見知らぬ記憶》生やすのもありだな……。すごいアレな使い方ではあるけど、ボスの最大【FP】を知るために生やしたいと思っているところなのでござる……。
玲奈:あ〜、知ってると、どれだけ喰らえばいいか分かるもんな。
湧:データを調べるのに使えれば良いなぁとは思ってたけど、そっちに任せられるなら楽かな。

▼桐生家

GM:時間は日付が変わる少し前。多分、この時間ならパーティ終わってるかな? ケイが不安がって「今日は泊まっていってくれない?」とか言ったんだろう。
湧:うーん、では軽くパーティ前後の会話を挿入しようか?
GM:ん、挿れたいならどうぞどうぞ。
湧:玄関から入るなりクラッカーを鳴らす俺。「パンパカパーン!! おめでとう桐生ケイ君!」きっと後日、近所から苦情が入るだろうボリュームで(笑)
愛果:その後ろから、もじもじした感じでついていく愛果。
GM/ケイ:「ふぁっ!? ……ちょ、ちょっと、近所迷惑になるじゃない!」そういえば愛果ちゃんって結局学校は一緒なんだろうか。
湧:たぶん一緒で良いんじゃない?
愛果:一緒にしちゃった方が楽だと思う。オリジナルまなかとは別の高校でないといけないけど。
湧:更に持ってた大きなバスケットからタッパーを取り出す。「さあ今夜はギョーザパーティだ! その血も肉もニンニクの匂いで染め上げるがよい!!」と言って用意してきた料理をテーブルに広げていく。勝手に。
GM/ケイ:「え、ちょ…あぁぁあたしの誕生日がギョーザに侵食されるぅぅぅぅ!!!
湧:「だいじょーぶだ! みんなで食べればクサくない!!」

夢月:ニンニクだけ餃子…。
玲奈:ミンチすら消えた…!?
湧:流石にニンニク増量してはいるけど他の材料も使ってるよ(笑)。飲み物も炭酸を各種取り揃えております。
玲奈:よかった。
夢月:ニンニクのミンチをニンニクと混ぜた、ニンニクを練り込んだ皮でつくる新感覚餃子。
GM:ニンニクのミンチって何だ!?(爆笑)
玲奈:ニンニク専門店のギョーザかな…。
夢月:ニンニクから作ったヴェジタリアンミートのミンチ。まるでニンニクと評判です。
玲奈:ニンニクしかないやん…。

GM/ケイ:「あたしニンニクの匂い苦手なのに! いやギョーザが美味しいのはわかるけど! …か、守奈木さん!? このバカ止めてよう!」
愛果:「えっと……湧さんの、せっかくのお祝いの気持ちなので……」困った顔で。
GM/ケイ:「う…うぅ、そう言われると…」
愛果:「それより、いいですか? 湧さんについてきて、突然お邪魔しちゃいましたけど、わたしも一緒にお祝いさせてもらっても?」
GM/ケイ:「あ、全然良い良い、その…お母さん今日遅くなるって電話あったから、ちょっと心細かったんだよね。…守奈木さんが大丈夫なら、是非」
湧:そして不自然なくらいにハイテンションな俺は、ケイの苦情を綺麗さっぱり受け流し、強引にパーティを敢行するのでありました。「はっぴばーすでーいでぃーあけーいー、はっぴばーすでいつーゆー♪」
GM/ケイ:「ははは…ありがとう。といっても、実際の誕生日はもうちょっとだけど」と、日付がそろそろ変わるという時間。ケイは何だかんだで「泊まっていって」と君達を引き止めて、パーティを延長させるようなノリでだらだら過ごしていた。ケイの母親はまだ帰ってきていない。
湧:「では桐生ケイ君。最後になったが誕生日プレゼントとして、君にはこれを進呈しよう」と、綺麗にラッピングされた箱を渡す。
GM/ケイ:「え、何…?」と、渡された箱を開けると……。
湧:中身は洒落た銀のロザリオと、向日葵をモチーフにした髪飾り。
GM/ケイ:「…え、なにこれ可愛い! ……え、これアンタが選んだの? ……守奈木さんじゃなくて?」と訝しげに見てくる。
湧:「えーと、ロザリオは御守として。向日葵の方は手伝ってもらって、俺が選んだ」
愛果:「正真正銘、湧さんが選びましたよ。かわいいですよね♪」
湧:「ちなみになぜ向日葵かってーと。お天気ノーテンキな元気娘にはお似合いだからだ!」太陽の花だからね!
GM/ケイ:「……だぁれが能天気よ!? ちょっと見直したらすぐこれなんだから! ……その……ありがとう。…大事にする」
愛果:ぱちぱち、と小さく拍手しつつ、その想いが今度こそ踏みにじられないようにと願う。
湧:「おう。きっと心配事も解決するから。大船に乗ったつもりで待ってなさい」
GM/ケイ:「その……遅くまでありがとうね? 石動くん、守奈木さん…話してたら色々楽になったかも……相変わらず痛いけど」と、赤く血が滲んだ包帯が巻かれた手の甲をひらひら振る。

湧:…さて、そろそろ来るかな?
玲奈:かなー。

GM:そうして…時計の針が0時を指した途端……赤く滲んでいただけの手の甲から、ダラダラと血が溢れ出す。「え、何…痛っ、たぁ……っ!?」
湧:「…ッ!」周囲に警戒しつつ駆け寄る。
愛果:「大丈夫です、今度こそやり遂げますから」そっと手を取り、優しく腕を擦る。痛みを少しでもケアしてあげよう。
GM:駆け寄ろうとした湧と愛果の体を、何かがバヂィッ!と弾き飛ばした。
湧:「うぐっ!?」弾かれて蹈鞴を踏む。
GM/ケイ:「え……何、これ……きゃっ!?」包帯の下から突き出たそれは、赤黒い茨…血でできたようなそれが包帯を破って生えたその根本には、真っ赤な薔薇のように咲き誇った手足の痣があった。やがてそれは、ケイの体を繭のように包み込んでしまう。
愛果:「くっ……ケイさん……!」
湧:「これは…ッ」繭を破ろうと試みるが…。
GM:ドミニオンアーツ《資産:帰還門》《資産:告死》を宣言します。
湧:連れ去られちゃうかー。
愛果:これは打ち消せないから仕方ないね。
GM:湧や愛果が茨を千切り捨てると、茨は塵と化すが…その中に既にケイはいません。
湧:追うための手掛かりとかありますかね?
愛果:「霧の中心……」と呟くかな。
GM:手がかりというか…そうですね、ここで宣言しましょうか。《資産:空間展開》を宣言。いつの間にか、窓の外は霧に包まれています。
湧:「霧って…、これは…?」言われて外の光景に気付く。
GM:むしろ、屋内なのに湧たちが居る部屋も、薄く霧がかかっている気すらしますね。
湧:「ここら一体がドミニオンに呑まれてるのか…霧の中心に、アイツがいるって?」と愛果に確認。
愛果:「…『霧の廃墟』…クロロックの展開する侵食型ドミニオン。この霧は、奴がこの街に現れた証ということですね。最も霧が深いところに、奴はいます……」
湧:「なるほど。それじゃ急いで追いかけ…ッ!?」突然、右目を掌で覆う。
愛果:「湧さん、大丈夫ですか!?」

 夜の闇、赤黒い炎の踊る中で…彼女の声が聴こえる。

「――! ――――!! ――――……――――――!!!」

 傷だらけになり――……――全身を赤く染めて、なお彼女は泣き叫ぶ。


湧:「(……あぁ、それで…か。俺が、あの子に拘ったのは)」熱を帯びる右目を押さえ、『刹那』から流れ込んだ記憶を反芻する。「大丈夫、任せなさい。君のクラスメイトは、こう見えて結構頼りになるんだから」愛果にか、消えた彼女にか、答えるように。ここで愛を使い、エゴ【かつて殺した彼女キミ】を桐生ケイへの絆[友情]に戻す。「――キミの『世界にちじょう』は、俺たちが守るよ」口の端を上げ、右目を閉じて不敵な笑みを浮かべる。
GM:かっちょえぇ…。
湧:というわけで、エゴ【世界への義務感】のロールプレイもやっておいた。
GM:んむ、君たちが霧の中へと出発するならシーンを切るべよ。
湧:「それじゃあ、行きますか?」
愛果:「……ごめんなさい」わたしが前回、負けたから。と言って、違う、とその言葉を自分で振り払う。「お願いします。一緒に守ってください」
湧:「ん? ああ、気にしない。それを言ったら俺は前の世界で間に合いすらしなかった・・・・・・・・・・・んだから」軽く頭を下げる。「むしろ俺からお願いします。一緒にケイを守るため、力を貸してください」
愛果:「はい、喜んで。クロロックを仕留めるのはわたしの悲願でもありますし♪」ではここで、経験点5点使って《見知らぬ記憶》取得していいですか、GM?
GM:総経験点70点で収まってるならOK!
愛果:50点が55点になったよ!

GM:多分、前の愛果ちゃんのループでは、カオリは「吸血鬼は流水を渡れない」を信じて、愛果ちゃんに依頼して、ケイ連れて豪華客船に乗り込んだんだろうな、とか思った。
愛果:それあるかもね。
湧:なるほどー。
愛果:招待しておかなかったのに勝手に入られた。解せぬ。的な(笑)
湧:豪華客船だから、他の客に依頼させて棺桶ごと運び込ませたとか(笑)
GM:結果、愛果ちゃんが孤立して単独戦闘しちゃうはめになったと。
玲奈:そもそもこの世界の吸血鬼にその辺のルールが適用されるものなのだろうか…
GM:キャラによる!
玲奈:クロロックには適用されるのでしょうか!
湧:お約束大好きそうだし、それなりに適用されるんじゃないかと思った。要は本人のエゴの中に「吸血鬼とはそういう存在」的な思い込みがあれば通用するから。
GM:お約束大好きだから普段は守るけど「実は効かないよ」って犠牲者を絶望させるのも好きそうだから、効かないけど普段は守ってる、と思われ。
玲奈:なるほど。
愛果:この場で《見知らぬ記憶》を使って、クロロックの最大【FP】の情報を聞いておこうと思うけれども。
湧:最大【FP】と言わず、データ全て聞いては?(笑)
愛果:質問として「クロロックのデータはダークロードからどのように改変されていますか」でいいかな。
夢月:それでいいと思う。

愛果:では早速使ってGMに質問。「クロロックのデータは、ダークロードからどのように変更されていますか」通れば人間性14。
GM:にゅあ…まあ、この二人、一応概念的に「二度目」になるから、教えても良いか…。
愛果:すまんね、大変に無粋な質問なのではあるが……。少なくとも【FP】総量を知ることが、愛果の基本戦術にダイレクトに関わっているのだ。

 ステータス的には【技術】と【感情】の能力値の数字を入れ替え、【回避値】と【アーマー値】の数字を入れ替え。
 《指揮能力》を5LVに減少、《妨害能力》《支援能力》をそれぞれ4LVに減少させ、3LV分の経験点で《範囲攻撃》《常闇の支配者》2LVを取得。
 ドミニオンアーツについては秘匿。資産は追加したけど、世界律の総数は変更していない事を確約する。


愛果:了解。
GM:他の数字については増加、減少含めて弄ってません。これで答えとしては足りる?
愛果:大丈夫でーす。ということは【FP】最大値は182かな。
湧:そうなるね。
玲奈:回避は下がってるから、出目の差が極端じゃなければ大丈夫か…?
愛果:回避は《指揮能力》込みで16基準になる感じかな。一般基準では11でも高いけど、まぁ大丈夫だろう。
玲奈:こっちは14になるし、湧も結構命中高いっぽいから2ラウンドくらいは平気か。
湧:結局《不死存在》は無しってことでいいのかな。
GM:取得経験点10点増やしたいなら足すけど、戦闘時間が単純倍加するものね。無いよ!(笑)
湧:正直、自分がどれだけのダメージ出せるか把握できてないので、ない方が助かる(笑)

 ――――そう、思っていた頃が、私にもありました…(フラグ)

愛果:うむ……なしならなしで了解。
GM:結果的には「使っている経験点量はほぼ変えずにカスタムしたダークロード」のはずだから、頑張ってね。
湧:頑張るよ。人間性消費と回復の兼ね合いが読み切れてなくて怖いけどね(笑)
玲奈:ガンバルゾー。
愛果:頑張ろう〜。
夢月:もうちょっと強化していてもいけますよ。
愛果:じゃ、この後はクライマックスに入っていくと思うので、今のうちに《アレナ展開》します。《アレナ展開》をアドヴェントのルールで延長して使用、3+1で4点の人間性をコストに、次のシーンまで効果を継続します。人間性10。
GM:そんなルールあったのか、了解。
愛果:ドミニオンの霧に巻かれないよう、自身のアレナで霧をかき分け、中心部に向かって進みます。同時に、玲奈と夢月に「ここにいるよ」と知らせる。
玲奈:登場はしないけど、その気配を頼りに合流を図ります。

GM:では、エゴ・絆の宣言と舞台裏もお願いします。
湧:絆は先刻の宣言通り、桐生ケイへの絆[友情]を愛で復元。エゴ【世界への義務感】から罪を得る。
愛果:エゴ【ごめんね】から罪申請する。あと、桐生ケイに絆[救出]取得。

▼絆/エゴの変化
湧:桐生ケイへの絆[友情]を復元。
愛果:湧への絆[戦友]をエゴ【ごめんね】に変換。桐生ケイに絆[救出]を取得。



GM:ほんとは合流してからみんなでSA使ってドミニオン突入するみたいなんだけど、このゲームはSAでのシーン登場ルールないから省略する。
湧:登場判定そのものがルールからオミットされたしね。
玲奈:再生薬拾えるといいな〜(ころころ)達成値13で拾えた。
夢月:再生薬(ころころ)だめです。
GM:ほい、では…罪・愛の貯蔵は十分か半魔ども!
愛果:よっしゃー!
玲奈:おー!
湧:罪は十分、愛は分からん(笑)。ま、何とかなるでしょう(茶啜り)
GM:んでは、クライマックスシーンいきます。
一同:OK!


 

■クライマックスフェイズ■

 Climax  【 薔薇の祝祭 】

シーンプレイヤー:全員
GM:では、まずは人間性減らしてくださいなー。
湧:(いっころ)人間性10、珍しく省エネだった。
玲奈:(いっころ)出目5で人間性8。
夢月:(いっころ)同じく出目5で人間性11。
玲奈:仲良し主従。
愛果:(いっころ)人間性7。宣言した通り、このシーンまで継続で《アレナ展開》の効果中です。

 現在の人間性:湧(11→10)、玲奈(13→8)、夢月(16→11)、愛果(10→7)

湧:ところでこちら、大罪の影響でクライマックスに使える愛は3点まで(*それ以上は危険域)だと分かったんですが。他の人は余裕あるのかしら。特に愛果さん。
玲奈:玲奈は大丈夫、大罪じゃねぇし、投げる方でも無いし。
愛果:こちらも愛は枯渇する方なので、様子見つつですね。
湧:気を付けないと初稼働で速攻、奈落落ちしそうですね…(笑)
玲奈:やっぱこっちのコンビが動かないとか…。
愛果:まぁ、任意エゴ化していない分、人間性0を下回っても絆2つは残るので、愛で戻さなくても十分戻ってくる可能性はあると思われ。

▼ドミニオン『霧の廃墟』

GM:ほい、では…時間軸的にはケイが消えて、湧と愛果が自宅から飛び出たところです。ちょうどその時に玲奈と夢月がケイの自宅前に付くのですが。その頃には、すっかり街は薄くはあるが霧に包まれている。廃墟のように静まり返った街、何らかの効果か、動けるのが魔物だけなのか…今の所、周囲で動く気配はPC達だけのようだ。さて、闇雲に探し回る時間はないが…?
湧:「さて、霧の中心は…?」目を凝らして方向を見定めようとするが。
玲奈:こちらも高いところに上がって辺りを見回そう。
GM:あら積極的…でもそこまでしたら、あっさりわかるな。明らかに霧の濃さが違う建物が一軒、発見できる。
玲奈:「あちらの建物だけ霧が濃いです、おそらくあそこに!」
GM:池袋グランドハイアットホテル…高層ホテルの上層部が、まるで雲が降りてきたように霧に包まれている。
湧:これ、クライマックスですよね。
GM:うん、クライマックスよ。
湧:「了解、では行きますか――変生、刹那ッ!」叫んで《魔獣化》、建物の屋根まで跳び上がる。人間性5に。
夢月:《魔獣化》できるなら予めしておきたいですね。
湧→刹那:問題なければ、そのまま屋根と電柱の上をジャンプで伝いながら目的地へショートカットします(笑)
GM:いいよー。見咎める一般人もいないからね。
夢月:《魔獣化》しておきます。そうでないと武器として使えないですし。人間性4へ。
玲奈:こちらも《魔獣化》、使える身体能力を演出上、上げておこう。人間性3に。
愛果:まなかはあんまりアクロバティックなことをしないイメージなんで、湧に連れてってもらう感じとかだけど、まなかさん的にはどう?
夢月:アクロバットなことするよ、オリジナルは原付乗りながら敵の首持って引っこ抜いたし…。
愛果:建物の屋根とか飛んで行ったりする?
夢月:それくらいはすると思うけど。
愛果:そか。じゃぁやろう。「あっ、置いて行かないでくださ〜い」《魔獣化》して、湧の後を追って決戦の場へと向かう。人間性4。
刹那:何か神出鬼没な印象があったんで、気にせず飛び出したけど…姫抱っこでもした方が良かったかしら(笑)
愛果:あんまりパルクールみたいなことはしないかなって思ってた。
夢月:普段は運動音痴だしなー。
GM:じゃあ、ホテルに向かうってことで進めていいかな?
一同:OK。

 ――池袋グランドハイアットホテル…そこの従業員も、客も、既に人では無くなっていた。
 クロロックの魔力でレンフィールドに変えられている彼らは…しかし、君たちが来ても襲いかかる事はなく、先へ通す。じっと君たちを見ているが、それだけだ。
 通行の邪魔も、攻撃も一切行わない。まるで最上階で主が待っているのを示すように、上を指差すだけ。


玲奈:それを見て顔をしかめるけど、襲ってこないなら手を出さない。
刹那:襲撃がないなら無視して進もう。警戒は緩めないが。
愛果:愛果も狙うはドミネーター、クロロックのみ。レンフィールドは、襲ってこないなら手を出しません。
GM:そうして最上階のロイヤルスイートにたどり着くと…そこには、ワイングラスに注いだ赤い液体を揺らして君たちを見つめるクロロックが居た。「やぁ、やっと来てくれたね。前菜が届かなくて困っていたんだ」
刹那:戯言は無視して、周囲を見回す。ケイの居場所と、罠や配下が潜んでいないか探して。
GM:ケイの姿は、今の所見えない。配下も、目に見える範囲では居ないように見える。
刹那:目の前のクロロックは、本物?
GM/クロロック:「ふふ、ケイはここには居ないよ、彼女はメインディッシュだ。きちんと装いを整えておかないと、ね? …君たち下賤な半魔ではなく、僕の愛する娘なんだから」
玲奈:「娘…というにはいささかネグレクトが過ぎる気がしますが」
GM/クロロック:「何、家族になるのはこれからさ。本当の娘…そして花嫁としてね。…まあ、その前に前菜を楽しむとしよう。半魔風情とはいえ、調理の仕方では極上の美味になるからね。…楽しませておくれよ?」
刹那:「影武者の類かと疑ったが…まぁ良い。私にはどちらでも構わない」構えを取ろう。
玲奈:「お生憎、あなたのような存在を楽しませるような器用なことはできませんので」
愛果:いかにも不快だ、という顔をして「……死ね」と一言。ドミネーターを楽しませるつもりは毛頭ない。
GM/クロロック:「はっは、面白い冗談だ。君たち相手に逃げ隠れしろと? 全く……そうだね、この宴が一段落したら、ホテルの下僕を街に開放するか。この街全てを僕らの狩場にするのも悪くないな。うん、素敵だ」
夢月:私は特にないなあ。何百年も見てきた光景だし。完璧な武器として警戒の方に集中している。
GM/クロロック:「さて…では、宴の舞台に行くとしよう」パチン、と指を鳴らすと、景色が切り替わる。

▼池袋グランドハイアットホテル屋上

GM:そこは、高層ホテルの屋上。風が吹いても途切れない霧の中……屋上に据え付けられたウェディングチャペル。そこには、白いウェディングドレスを着せられ、意識を失ったままのケイが、薔薇の蔓で括り付けられていた。
刹那:「(…ひとまずは、無事か)」遠目に確認する。
GM:開花しきった四肢の薔薇の痣から、だらだらと血がドレスを赤く汚し、チャペルの床にぽとぽとと雫を落としている。
玲奈:「血まみれた磔の花嫁というのは趣味が悪いですね…」
GM/クロロック:「綺麗だろう、僕の花嫁は…つい見せびらかしたくなってね…さぁ、始めようか」そう言いながらクロロックがマントをはためかせると、マントの内側から、周囲の霧から闇や霧が濃縮されたように、コウモリの群れと、巨大なコウモリが現れる。
愛果:「ケイさん……このドミネーター、すぐに殺しますからね。待っててください」ちなみにクロロックはケイに《資産:告死》を使ってたけど、それって何かギミックになってる感じ?

刹那:ラウンド制限かなあ。
愛果:まぁ、ラウンド制限だとして、PCの能力的に、1ラウンドで片をつける感じになりそうではある。

GM:あ、《資産:告死》の条件告げてなかった。「クライマックス終了時に、クロロックが真の死を迎えてない場合、ケイが死にます」以上、それだけ。カッコつけの資産でした(笑)
刹那:それだけかよ(笑)
玲奈:ほぼほぼ意味のない奴か。要するに勝てばいいってだけか。
愛果:危なくなったら逃げを打つ、ってことはない?
GM:愛果は一度闘ってるから「半魔相手に逃げるなんて…」みたいなプライドクソ高老害吸血鬼だって知ってていいZO☆
愛果:OK。
GM:全員暴走なしですね。では戦闘に入ります。

●現在のエンゲージ

 | 刹那・愛果・玲奈・夢月 | コウモリの群れ×2 | コウモリの群れ×2 | クロロック・大コウモリ |

GM:戦場はこんな感じ。別にどこかが封鎖されてるとかはない。
刹那:これは蝙蝠の群れを越えないとクロロックに辿り着けない感じ?
GM:いや、単純にエンゲージが分かれてるだけ。コウモリの群れはクラード、大コウモリは通常エネミーだ。

玲奈:結構多いなぁ。
GM:ちなみにカオリが死んでると、クロロックのエンゲージにレンフィールドが1体増えてたよ。
愛果:助かって良かったね。
玲奈:あれ放っておいてたら死んでたのか…洗礼くらうとかそういうのじゃなくて。
刹那:まあそうなるでしょうなあ。《見知らぬ記憶》使っておいて良かった。
GM:誰も登場しなかったら死ぬけど、登場さえすれば判定なしで助けられるギミック。
玲奈:未来視万歳。
一同:うむ。
愛果:まぁ、洗礼食らって死んでレンフィールドになる、って感じだったんじゃないかな。
GM:ちなみに【社会】判定24は、クロロックの【社会】の数字を目標値に登場判定もどきしてね、って感じだった。
玲奈:【社会】クソたけぇな!
刹那:さて、戦術はどうするかね。雑魚を露払いしておくか、クロロックに集中攻撃か。
愛果:とりあえずクロロックが範囲攻撃してきたら、反射打つつもりではある。
玲奈:露払いはこっちの仕事かな〜。乱舞をどう切るかにもよるかもだが。
夢月:当てられるのだったらクロロックに集中砲火でいいと思うけど。
愛果:雑魚に構う必要はあんまりないかもね。
玲奈:こっちは射程:シーンだからな。
刹那:1回はこちらも回避できるが、手数が多いと割と危ない気はする。《指揮能力》の影響下だし。
玲奈:だったら乱舞を交えつつ、こっちは雑魚掃除を先にするかね。湧はクロロックとエンゲージでいい気がする。

GM:何か戦闘前の質問あれば聞くよー。なければセットアップに移るが。
愛果:それぞれの敵の行動値は聞けるかな。
GM:おっと失敬。クロロックが23、大コウモリが12、コウモリの群れが11だ。
一同:早ッ!

刹那:まあ敵の方が早いこと見越して、先に《魔獣化》してきたわけだが(笑)
愛果:まぁ、事前にできたのは心強いね。
刹那:セットアップで先手取られて《魔獣化》前にモブの集中攻撃、とかやられると困るからねー。
玲奈:ねー!!(←ミドルでやられかけた)

◆第1ラウンド

●現在のエンゲージ

 | 刹那・愛果・玲奈・夢月 | コウモリの群れ×2 | コウモリの群れ×2 | クロロック・大コウモリ |

 行動値:[23]クロロック→[13]夢月→[12]大コウモリ→[11]愛果、コウモリの群れ→[9]玲奈→[7]刹那


GM:では、セットアップの宣言いくよー。クロロックが《指揮能力》5、大コウモリが《集団統率》を宣言する。
刹那:やっぱり来るか(笑)
GM:夢月のが早いから、何かセットアップあるなら先に宣言していいよ。
夢月:それに対して《器我一体》を宣言。人間性4から1へ。同調するのは当然玲奈です。玲奈は私の武器の効果とアーツ効果で命中+2、攻撃力22+2d6の武器を装備することになります。
GM:OK。では、《集団統率》を処理します。コウモリの群れが全員PC達のエンゲージに殺到し、全員に1回ずつ攻撃。
夢月:《指揮能力》は打ち消すよー。
GM:ん? 打ち消すってどうやって?
夢月:罪を消費、《逆転の秘策》で妨害です。
GM:おっと…それはどうにもならんな。OK、それでは全員にマイナー《ターゲッティング》、メジャー闇の牙+《BS攻撃:束縛》でコウモリが攻撃してくる。(ころころころ)湧に17、玲奈に13、愛果に12、夢月に17といって攻撃が飛んでくる。
愛果:実ダメージが発生したら束縛付与ね。
玲奈:せっかくレベル上げたし狙いどころか。リアクションに《妖刃乱舞》、命中でドッジ判定して成功した場合は回避と同時に武器によるダメージを発生させる。人間性マイナス1。
GM:その前に、コウモリの判定に対して何かする人はいないね? 玲奈がリアクション振ったら判定割り込みできなくなるよ。
夢月:玲奈の判定に《フォローアシスト》します。
玲奈:あ、出目3で大丈夫だからいらない。
夢月:じゃあなしで、私は回避します。《魔性の美》宣言、人間性-1されることにより人間性が0になりました。これにより桐生カオリへの[懐旧]をエゴ【クロロックを撃ち抜きたい】へ。
愛果:愛果もドッジで。
刹那:こっちも普通に回避するか。ちなみに《フォローアシスト》あるなら欲しいな(笑)
夢月:ご期待にそって《フォローアシスト》しますね、+3してください。人間性マイナス2へ。

 判定の結果、全員ドッジないし反撃成功。

GM:ぐぬぬ、ちくしょー。
玲奈:ではダメージ出しますね〜。《魔獣の殺意》入れて人間性マイナス2。
夢月:《霊力付与》! 15+2d6のダメージ追加です。
GM:ほい、どうぞ。
玲奈:蝙蝠、固定値だけで死んでたりしないかな(笑)
夢月:まあ死にそうではある(笑)
愛果:死ぬのは確実だな。
玲奈:これで「絶対に死なない」言われても取り巻きの【FP】じゃなくなるしな。(ころころころ)61の〈感情〉ダメージ。

夢月:軽い一撃ですがどうぞ。
玲奈:有無、軽いね。バフちっともかかってないからなぁ。
愛果:いやいや、なかなかどうしていい数値だ。
刹那:普通の魔物なら消し飛ぶね。ディフェンダー以外。
夢月:消し飛ぶはずだが。
玲奈:7LVエネミー辺りじゃないと耐えることもできないはず。

GM:えーっと、まあ一応お試しでクロロックが《妨害能力》を…いや、やめとこう。使っても消し飛ぶわ。チュドンした!
玲奈:でしょうな。「まず一匹…」
GM/クロロック:「いやはや…厄介な弓だな…小賢しい」
玲奈:「確かに燦魂は素晴らしい弓ですが、そこだけを見ていては本質を見落としますよ」桐生ケイへの絆[保護]をエゴ【クロロックに死を】に変更。

●現在のエンゲージ

 | 刹那・愛果・玲奈・夢月・コウモリの群れ×3 | ――遠隔―― | クロロック・大コウモリ |

 行動値:[23]クロロック→[13]夢月→[12]大コウモリ→[11]愛果、コウモリの群れ→[9]玲奈→[7]刹那


GM:では他の人、セットアップない?
一同:なし。
GM:OK。ん〜…正直めっちゃやりたくないけど…行動パターンこうしろってシナリオに書いてあるから仕方ないよなぁ。あ、エゴ処理とエゴの宣言はいつでもどうぞ。

玲奈:何がどうやりたくないのか…。
刹那:愛果の見せ場になりそうな攻撃でも来るかな?
夢月:反射は上手く使えば強いからなあ。
玲奈:元々はボスが軽く使って恐怖のズンドコに落とすタイプのアーツだしな(笑)

GM:では《世界律:神速》で行動権を得ます。
愛果:通し、どうぞ。
GM:ムーブなし、マイナーで《高速戦闘》からの《パワーアタック》《範囲攻撃》、メジャーで《災厄攻撃:感情》。判定直前に《不可避の技》を宣言。ガード、ドッジ不可の特殊攻撃を喰らうがいい!(ころころ)達成値25!
玲奈:ドッジ不可能ってことはカウンターもできないか。
刹那:喰らうしかないが…。
愛果:では、おもむろに一歩踏み出して湧をカバーリング。
玲奈:こちらもカバーリングして同時に《命の防壁》を使用、行動権を持ったままカバーリングする。対象は夢月。人間性マイナス5。
夢月:ありがとうです。玲奈!
GM:OK。ダメージロール直前、コウモリの群れの1匹が《支援能力》を宣言、ダメージに1d6+4強化。地面から血の茨が生えて君たちに絡みついて血を奪おうとする。
夢月:その攻撃ダメージに《霊力付与》乗せます。15+2d6上乗せしてね。人間性マイナス4へ。
GM:(ころころころ)えぇっと、とりあえず71点〈感情〉ダメージ出た。
愛果:では、実ダメージ適用前に、愛をコストに《身代わりの獣》。玲奈の受けるダメージを愛果が引き受けます。
GM:ほい。
玲奈:ダメージは一回こっちで計算して出す必要あるよね?
愛果:うむ、そうなる。
GM:そだね、アーマー値とか引かないとだから。
玲奈:アーマー値を引いて、こっちが喰らうのは53点。これを愛果にパス。クロロックからの攻撃を燦魂を使っていなし、愛果に向けて射出する。
刹那:…約70点を4倍にして反射? アーマー値減らしても約230点。即死かな(笑)
玲奈:これが反射まなかのえげつない戦術が一つ。
愛果:実ダメージ234点を受けます。これを大罪をコストに《世界律:反射》。クロロックにも234点の実ダメージ発生。
GM:何この攻性防壁、鬼じゃない?
刹那:そうだねー。
愛果:では、クロロックに向けて一歩一歩踏み出しながら微笑みます。「おいで、ドミネーター。わたしの存在証明のために」
GM/クロロック:「ははっ、最初の前菜は君か…では、遠慮なく!」そういって、血の茨が、愛果に巻き付き、棘が食い込むように締め上げた…はずだった。
愛果:「うふ、ふふ……その殺意、倍にして返してあげる♪

                                    
 死ね                                    
              死ね                   
     死 ね                           
                    死 ね ! !       
           死 ね         死  ね  ッ!!!
                                    
 死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死
ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね 
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
                                    
ドミネーターは

<◎>  <◎>
                                    
死    ね
                                    
                                    
                                    


刹那:ホラー演出…(笑)
玲奈:このボスより怖いJKPCよ。
GM:あれ、ボスどっちだっけ…?
刹那:これもう、1回復活したボスをしばいて終わりじゃね?
夢月:そうなるかな(笑)
玲奈:《不死存在》あってちょうどいい気がしてきた…。

愛果:殺意の呪詛を殺意で返して相討ち。【FP】0になるが、愛果は罪で復活。【FP】17。ここで《クリフハンガー》。以降、全ての判定の達成値に+4。人間性は1になる。
GM/クロロック:「……が、はっ!?」尋常でない、呪いのような殺意に臓腑が潰され、血を吐き、膝を付く…。《世界律:不滅》で復活。
愛果:血みどろになりながら、その足取りは止まらない。「まだ死なない? 死んでない? だめじゃない、ちゃんと死んでなきゃぁ……
GM/クロロック:「…俺が、怯えた? 俺が血を…? 下賤の分際で…クズが、クズがクズがぁっ! 豚みてぇに情けない悲鳴を上げさせて殺してやる…!!」《世界律:神速》で動いたからもう1回殴りにいくどん。

愛果:仕事は大体終わった!
一同:お疲れさまー。
玲奈:よーし、後はこっちの仕事かな!
夢月:後はこっちで終わります。怒涛の3連撃。

>クロロック
GM:では次、クロロック本来の手番。周囲の霧を吸血コウモリに変えて襲わせるとしよう。マイナーで《高速戦闘》《パワーアタック》《範囲攻撃》、メジャーで《霧の眷属》。(ころころ)《世界律:超越》で達成値40でエンゲージに射撃攻撃。

愛果:ここで、《滅びろ、自らの力で!》とか言わない方がいいよね? 後は任せていい?
玲奈&夢月:OK。
玲奈:さすがにここでクロロックへのカウンターは…なしよな?
夢月:なしでいいのでは。
愛果:まぁ、いいんじゃないかな。
玲奈:OK。湧の見せ場が無くなる(笑)
刹那:GM、舐めプされてますぜ(苦笑)
GM:クソが!

玲奈:リアクションガード。
刹那:一応ガードで。
夢月:そのメインの前にイニシアチブで《クイックサポート》宣言していいですか。《祝福》掛けておきたいのですが。
GM:んい、良いよ。
夢月:ありがと。《クイックサポート》宣言、マイナーで《魔刃解き》メジャーで《混血児:祝福》対象はPC全員。《封印処置》の効果込みで攻撃力+15、アーマー値+2。精霊弓の攻撃力が+8されて30+2d6の武器になりました。人間性-14へ。

GM:まあ、《世界律:絶望》乗せるけど。
刹那:ですよねー。
GM:さっきの攻撃には乗せ忘れた。それで何で反射ダメージで殺されてるのかわからない…おかしい。
玲奈:反射はやっぱりプレイヤーが持つには強すぎるアーツなのかもしれない…。
夢月:4倍返しになるのがおかしいのと、敵の攻撃にPCが上乗せできるからなー(笑)
刹那:まぁBBNTの頃に裏コンボとして使ったから、分かるよ。当時は2倍返しが精々だったが…(苦笑)

愛果:こちらはガードしても確定死なのでドッジ。(ころころ)残念、クリティカルはしない。
夢月:ドッジです。(ころころ)やったークリティカル!!
刹那:おめでとう、おめでとう、おめでとう(エコー
玲奈:だが達成値は35…目標40なのだ。
夢月:これに罪乗せます。
玲奈:あぁ、なるほど。
GM:おう、どうぞ。
夢月:(ころころ)47で避けました。
GM:クソが!!(一同笑)
玲奈:GMの口調がどんどん荒れていく!
GM:では、ダメージロールいきます、良い?
愛果:えーと、カバーリングするかな。
GM:おぉ、誰をー?
愛果:湧でいいかな?
刹那:ふむ? 庇ってくれるなら断る理由はないか…反撃で仕留めようかと思ったが。
愛果:あ。《起死回生》する?
刹那:これで終わりなら、その方が早いかなと。
愛果:じゃぁ、玲奈を《守護の盾》でカバーリング。人間性0になるので、ミセリコルデの絆をエゴ化。【ミセちゃん、見ててくれてる?】に。
GM:OK。まず、蝙蝠から《支援能力》が飛んできて。更に《世界律:絶望》を乗せる。(ころころころ)82点〈社会〉ダメージ、ガードとアーマー無視。「クズがクズがクズがァァッ! すり潰されろ!!」と、無数の蝙蝠を君たちにけしかける。
夢月:なんとか回避したので壊れずに済みました。
玲奈:愛果が守ってくれたので無傷。
刹那:愛1点使って解放状態。煙が晴れた後には、全身をボロボロにして立っている。
GM:あ、食らうとBS束縛&放心です。
刹那:解放したのでバッドステータス無効。「…それが、どうした?」感情のない瞳で、静かに前を見据える。
愛果:愛果ももちろん【FP】0になるが、こちらは罪で復活。「ミセちゃん、この世界のどこかから、見てる? 見ててくれてるよね? わたし、ううん、わたしたち、勝つよ。ほら、ドミネーターが必死に抵抗してるよ。こいつ、もうすぐ死んじゃうから……ねぇ、きっと見ててくれてるよね!?」放心と束縛を貰って朦朧とした意識の中、うわごとのように呟く。ということで【ミセちゃん、見ててくれてる?】から罪搾っとく。
GM:OK。

玲奈:やっぱり《身代わりの獣》とのコンボはプレミアム殿堂するべきだと思うの…。
夢月:うむ…。
刹那:さて、こちらも大罪ロールして良いかね。
玲奈:OK。

GM:では、えぇっと…湧、動くのよな?
刹那:動くが、その前に大罪ロールプレイしておく。
玲奈:あ、そうだ。その前にちょっといい?
刹那:おや、どうぞ?
玲奈:このイニシアチブで《アポートアザー》。オオコウモリをこちらのエンゲージに移動させたい。
GM:……クソ、バレた…!
玲奈:この効果を望まない場合、互いに感情で対決せよ。
GM:するに決まってるでしょ、大事なカバー役…!
玲奈:別にやらなくても、罪の効果にカバー無効化あるんですけどね。
刹那:確かにカバーリングは罪で無効化するつもりだったが、これでダメージに使えるか。
夢月:クロロックが終わったら、次のイニシアチブで《やっちゃえ!》使います。
玲奈:この判定に《絶対の信仰》、【加護】+2で振れる
GM:(ころころ)こっちは達成値15。
玲奈:(ころころ)ピンゾロ…《第二人格》で振り直し(ころころ)達成値19! 人間性マイナス11、大コウモリさんはこちらのエンゲージにカモーン!
GM:ぎいぃぃぃ!

●現在のエンゲージ

 | 刹那・愛果・玲奈・夢月・コウモリの群れ×3・大コウモリ | ――遠隔―― | クロロック |

 行動値:[23]クロロック→[13]夢月→[12]大コウモリ→[11]愛果、コウモリの群れ→[9]玲奈→[7]刹那


愛果:壁が剥がれたぜー。
刹那:ご苦労さまー。
夢月:これでまとめて潰せますね。
玲奈:ここで一回ファンブルしてるのが「自分は主役じゃねぇ補正」感すごい。
GM:《防衛役》追加した吸血鬼がぁぁぁぁ!
玲奈:敵を移動させるアーツを持つ時点で、この辺はちょいと考えますからねぇ。てかこの蝙蝠のデータ吸血鬼なんです?
GM:大蝙蝠は吸血鬼、群れはクラード属性追加したグールです。
玲奈:なるる。では心置きなくどうぞ〜。
刹那:では改めて。


 夜の闇、赤黒い炎の踊る中で…彼女の声が聴こえる。

「お願い、助けて! 誰でもいいから! お願い、お願いします…誰か皆を、母さんを助けて!!」

 ――無理だ。彼女の母はとうに殺された。娘を狙う凶刃に己の身を晒して。

「どうかタスけてっ! おネガいだから…みんナを、コロさないでぇ!!!

 傷だらけになり、片眼片腕を失い、己の血と返り血の見分けも付かないほど全身を赤く染めて、なお彼女は泣き叫ぶ。
 守るべき者が死に絶えた事実を受け入れきれず、彼女は壊れた・・・
 壊れたまま、必死に守り続けようと…彼女は慟哭しながら、憎い『敵全て-セカイ-』を壊そうとしていた。


刹那:「…愛おしい皆が健やかに、少しでも長生きできますように」思い返すように呟く。

 ――それは祈り。

 誰もが天寿を全うできない苛酷な古代、ただ愛する者たちの住まう世界に幸いあれ…と捧げられた願い。
 だが、祈るだけでは何も変わらない。
 故に祈った
誰かわたしは己が魂を削り、鬼道書しょもつに、龍脈だいちに、宿星てんに、記憶を刻んだ。
 
その記憶せつな未熟な器よりしろを守り、必要とされた時に《力》を振るえるよう。
 祈りを込めて作られた
機構きせき――それが、『黄龍の器セカイを守るニエ

 だから“私”は、彼女の『最期の祈り』を叶えよう。もう何処にもいない、
彼女きみのために。

「私の名は…刹那。私は『世界の敵』を――“それが生まれる可能性”を殺すため、喚ばれた
きおく

刹那:大罪ロールにより《刻まれし心の傷》発動。その罪で更に《起死回生》発動、即座にメインプロセスで攻撃を行う。ムーブ《ファストセット》から《拾六式:百足討》で射程をシーンに。マイナー《凄皇流奥義:迦具土》、メジャー《砕魂撃》。(ころころ)《凄皇流格闘術決戦奥義:無窮》でダイスを6ゾロに変更、達成値49へ。更に《デススポット》発動。
玲奈:打倒者は要らなそうだー(他人事)
刹那:ちなみに〈加護〉属性攻撃なので、そちらが《弱点》持ちならアーマー値とガード値が0扱いになる。
GM/クロロック:「この下賤なクソどもがっ、この俺に血をぉぉぉ!!」狂乱したクロロックに、先までの冷静さはない、そのまま真正面から激突するように、ぶつかり合い、その魔力が湧だけでなく全員を襲う。《世界律:暴発》。湧の攻撃対象にPC全員を追加する。
愛果:ん、ではここで愛をコストに《エゴを阻むもの》。

 茨に絡めとられ、血を失いすぎ、目の焦点が合っていない、か弱い少女。
 それが一瞬、目の焦点を回復させる。

              
<◎>  <◎>               

 愛果は微笑んだ。
 ただ、クロロックが滅びるのを、心待ちにした笑み。それを浮かべた。


愛果:という演出で暴発を打ち消し〜。
GM:それはどうしようもない。その澄み切った、物理的な威圧さえ持つ殺意の波動が、魔力の波動を蹴散らした。あ、リアクション自体はガードです。ダメージどうぞ。
刹那:…うーん、罪はもう乗せなくていいかな。
玲奈:不滅の後で切り札切ってるしね〜。【FP】50もないはず。
刹那:では、普通に振るか。(ざらざらざらーっ)118点〈加護〉ダメージ。「役割ロールは『守護者』、権能ルールは『根絶』。灼滅せよ――《秘拳・朱雀》」広げた両掌から迸る灼熱の氣が、炎の鳥を象り…大きく羽ばたいて、吸血鬼をその翼で覆い、焼き尽くす。

GM:偽装展開…(笑)
刹那:ここは異界化ドミニオンしてるから、アプリなしでも使えるよ(笑)
愛果:あっ、あー……。
玲奈:??
愛果:あ、いや。何でもない。
刹那:どうかした?
愛果:いや、あのアプリゲームか、って。腑に落ちた。通ってる高校は池袋じゃなくて新宿かなって。
刹那:あちこち転校してるよ。何せ『謎のテンコウセイ』なので(笑)

 まぁ『真神』でも『神宿』でも、新宿の学園には違いないのですけどね?(謎)

GM/クロロック:「ぎゃああぁぁぁぁAアあぁぁ!!!」炎に包まれ、焼き尽くされ…「熱い」と思う感覚すら焼ききれて……最後に感じたのは、寒さ。「が、はぁっ……さ、寒い……滅ぶのか? この俺が…カルパティアの、災厄…無慈悲なる、血の君主たる…俺、が……」
刹那:「湧を『御同輩』と言っていたな。それは『ある意味で正解』だ。守護者の“失墜”から生じた、世界の歪みだ…お前も、私も」
GM:愛する娘とのたまいながら…戦闘中、結局一度もケイのことを一顧だにしなかった吸血鬼は……そのまま、灰と消えていく……。
刹那:「これで本来の予定通り・・・・・・・だ。速やかに滅びろ、偽りの王」

GM:残り【FP】34点だったので、オーバーキルもいいとこですな!
刹那:まぁ瀕死の相手に最大火力は、大人げなさ過ぎて出せませんでした。成長を生かせず、少し無念(笑)

GM:クロロックが真の死を迎えたと同時…霧が霧散し、蝙蝠も全て灰と共に消えます。戦闘終了です。魔力でレンフィールド化していたホテルの人たちは人間の体を取り戻します。ケイの出血や茨の戒めも解け…チャペルの床に倒れ込むでしょう。
刹那:落下する前にケイを拾うぞ。
GM:んむ。ケイは失血で気を失っているが、重度の貧血になってる以外は、体の異常はない。手足の薔薇の痣も、すっかり消えているようだ。
刹那:「(ドミネーター化の兆候は…なし。“羽根”が現れる予兆もなし。…流れは戻ったな)」
夢月:「終わったようですね」
刹那:「ああ。君らのおかげだ。感謝する」
玲奈:「一応、念のため飲ませておきましょうか?」再生薬を出して。
刹那:「意識が戻ったら飲ませてやってくれ」そのまま抱き上げ、彼女を運んでいこう。
玲奈:「ではそのように」
愛果:「……ああ、よかった」ドミネーターが滅びたのを確認して、その場で目を閉じて一休みかな。

*    *    *

GM:では…絆の修復したい人はどうぞー。SAは皆さん達成とみなします。湧はケイとの絆の有無でED分岐しますので気をつけて。
玲奈:人間性マイナス6で絆3個、1個だけ治しておく。
GM:ほいほい、どうぞ。
刹那→湧:思いのほか人間性節約できたから、現在マイナス7だな。ケイに関してはミドルで絆回復してます(笑)
夢月:マイナス14で絆3、愛6かな。
愛果:人間性0で絆2、愛3点残り。
GM:何この安定っぷり…。
玲奈:単純にリソース余ってるだけです…。
夢月:だってこっちのペアは本気出す前に終わったので(笑)。2個修復して絆5にしておきます。これを2倍振りです。
愛果:愛果は修復なしで。
湧:さっきの技で人間性0切ったので玲奈の絆がエゴ化したけど、絆に戻しておくか。
GM:あいあい、では行動値順で振ってもらいましょうか、まずは夢月からどうぞ。
夢月:はーい。2倍振りしますね(ざららーっ)22です。経験点は4点ですね。
GM:ほい、おめでとう。
夢月:ただいまー。
GM:では次、愛果。
愛果:通常振りでー。(ころころ)6。ちゃんと一線踏みとどまったよ、って感じの人間性だった!
GM:おかえりー。次、玲奈。
玲奈:通常振り(ころころころ)12。
夢月:おかえりー。
GM:ピンゾロじゃないかおかえりー。
玲奈:ただいまー。
愛果:安定!
GM:最後は湧くん。
湧:絆3つで倍振り。(ころころころ)11で生還。
GM:ほい、おかえり。
玲奈:おかおか〜。
愛果:みんなでただいまだねー。

*    *    *

GM:やはり、《不死存在》積んでも許されたのでは……?
玲奈:許されたね…この辺は自分らも見誤ってた感。
愛果:だから、氷野はPLとしては「《不死存在》積んでいい」って意見出してた……(笑)
玲奈:いや、大丈夫なのは難易度変更却下の後から何となくわかっては…。
湧:ブランク長すぎたから、BBTはデータ感覚がまだ掴めなくて…他の人の戦力もよく分からなかったし(苦笑)
愛果:まぁ、PC強かったということで。
GM:まあ、瞬殺すぎてPLが楽しくなかった、とかが無ければGMとしては一向に構わないのですが、大丈夫?
玲奈:まぁ大丈夫大丈夫。コンビとしての戦闘はやれてたからね。
愛果:反射一乙でPCコンセプトを十分に表現できたので、愛果の方からは文句をつけられるわけがないっていうか、むしろありがとうと言わねばならない。
湧:反射が強かったねぇ…(笑)
GM:では、エンディングいきますねー。


 

■エンディングフェイズ■

 Ending 01 【 夢から覚めた夢 】

シーンプレイヤー:石動 湧 
GM:ってわけで、湧君のシーンからなんだけど。あの後、ケイをどうしたか聞いておこうと思って。家に連れて行ったか、病院に連れて行ったか、とかで演出変わるから。
湧:貧血起こしてるんだよね。病院かな。
GM:OK。

▼病室内

 病院に運び込まれたケイは、失血のせいもあってか、あのあと丸一日眠り続けていた。
 血の跡も、手足の痣もすっかり消え失せ、なぜ重度の貧血だったのか医者がわかりかねるほどだ。
 そして、湧が見舞いに来たその時……
 動きのなかったケイがもぞりと、身じろぎした。


湧:「…おー。やっと起きたか、この寝坊助」花瓶に花を飾りつつ。
GM/ケイ:「…んぅ…石動くん……?」もぞ、と体を動かして、身を起こし、きょろきょろと周囲を見る。自分がどこにいるかわかりかねてるようだ。
湧:「ここは病院。お前はいきなり貧血起こしてぶっ倒れたの。名前は言えるか? 今は誰? ここは何時? あなたは何処?」
GM/ケイ:「え? 貧血? …って、ごちゃごちゃ混ぜないでよ。えっと…わたしは桐生ケイ、ここは病院、今日は……」と、なんだかんだで答えていくが、最後…今が何時かだけがはっきり違った。今から一週間前を口にしたのである。「もうすぐ誕生日なんだから、忘れるはずないでしょ、全く…」
湧:「…………こりゃ、重症だな」ふーっとため息ついて。
GM:まあ、早い話がここ一週間の記憶が飛んでるようである。
湧:「あのな、今の日付はお前の記憶から一週間過ぎてるの。誕生パーティも済ませました、OK?」
GM/ケイ:「…え、うそ、過ぎてるの!? あれ…でも、そういえば何か、夢の中でパーティやってた記憶がぼんやりと……」
湧:「何、忘れたの? ひっでえなぁ、あんだけ祝ってやったとゆーのに」呆れ顔で。「…よし、それなら今度こそ忘れられん想い出をくれてやる。次はクラスの連中も誘って、みんなで祝勝会…じゃない、数日遅れの誕生パーティだ!」言うなりスマホでメールを打ち始める俺。
GM/ケイ:「ちょ、えぇっ!? 何の祝勝会なのよもう、私をダシにして騒ぎたいだけじゃないの!? もう……石動くん!?」はやい、行動が早い!
湧:まぁメールは文章打つのに時間かかるので、何か台詞あればどうぞ(笑)
GM/ケイ:「もう! 勝手に決めて! …………ありがと(ボソリ)」そう言って、ふいっと視線をそらすのであった。
湧:わざとらしく耳をそばだてて「ん、ん〜? 聴こえんなぁあ〜?!」
GM/ケイ:「何も言ってないから!」と枕を投げようとして、何かがチャリっと触れて音がしたのに気づく。見てみれば、それはロザリオと向日葵の髪飾りだ。「あれ、あたしこんなの持ってたっけ……?」
湧:「さてな、どこかの誰か・・・・・・がくれたプレゼントだ。精々大事にしてくれたまえ」
GM/ケイ:「あ、そうなんだ……ふぅん……」
湧:言ってる間にメールを打ち終わり、クラス全員に送信っと。「何人集まるか分からんが、お祭り騒ぎ大好きな連中多いからな。当日は楽しみにしておくがいい、ふはははは!」
GM/ケイ:「…って、まさかほんとにクラス全員にメールしたんじゃないでしょうね!?」しかし、嬉しそうにポケットにしまいながらも、急な宣告に思わず尋ね……そういう日常が、戻ってきたのだ。


*    *    *


湧:ひとまずはこれで良いかな。最後に一つだけやりたい事があるんで、シーンをもらえたら嬉しい。
愛果:最後のシーンをまた湧で〆る感じにするといいかもね。
湧:うん、多分一番最後が良いと思う。



 Ending 02 【 解放 】

シーンプレイヤー:白宮 玲奈・夢月 
▼白宮邸

GM:君たちは、再びカオリと向かい合って座っている。退魔の相談を受けるための客間。あの日と同じように対面に座るカオリは、今は安堵を顔に滲ませて君たちと向き合っていた。「ありがとう、玲奈ちゃん。あなた達のおかげで、娘は助かったわ」安心した面持ちで座っているカオリは君たちにそう告げる。彼女を悩ませるものは、もう何もないのだ。
夢月:日常ならペンダント形態かな。
玲奈:かな。「いいえ、私だけの手柄ではありません。夢月と愛果さん、そして湧さんの協力があってこそ、何事もなく今回の事件を終わらせることができたのです」
夢月:私は同意するように淡く光ります。
玲奈:「ですので、彼らに会うことがあれば、その時にでもお礼を言ってあげてください、きっと喜びますから」
夢月:「(ええ、是非)」
GM/カオリ:「えぇ…そうね、そうするわ。…ケイが、そのことを覚えていないのが申し訳ないけど…こちらの世界の事なんて、きっと知らないほうが幸せだろうから…ごめんなさいね?」
玲奈:「いいえ、知ってしまったら仕方のない事ですけど、知らない方が良い事ではありますから」
夢月:「(私もそう思います)」
GM/カオリ:「えぇ。……クロロックの事が片付いた今、私から依頼をすることは多分ないと思うけど…これからも、よろしくお願いね?」
玲奈:「えぇ、その為にこそ、私たちの力はあるのですから。その時は、ぜひ頼りにしてください」
夢月:「(はい、玲奈と撃ち抜きますので)」
GM/カオリ:「ふふ、心強いわね」とカオリが微笑んで…何か無ければこれでシーン終わりだけど、何かある?
玲奈:特にないですね。
夢月:ないです。
GM:では、シーンエンド。

*    *    *

GM:えぇっと、次は愛果のシーンだけど、何か希望ある? 無ければ「天衣さんと喫茶店で話して終わり」みたいにシナリオではなってるけど。
愛果:この世界線からミセちゃんが既に移動していて、それを追っていくってのを考えてる。この世界線で乗り捨てられた「まなか」がいて、それを抱きしめて一緒に、ってのでどうかなと。
湧:ヤンデレ愛果が増えるのか…。
愛果:まぁ、PCとして色んなエピソードに出没する伏線と言いますかね。
GM:草。
玲奈:OP全部ミセちゃんから見捨てられてスタートなんだっけ…。
愛果:全部が全部でなくてもいいとは思うけど。とりあえず、別シナリオのPC全滅現場に登場して「ミセちゃんの居所」を情報収集して、退場すればいいかな、と思ってる。
GM:ふむ…どういうスタートにしよう。ミセちゃんを失ったアナザーまなかが倒れてるとこにやってくるシーンでいいの?
愛果:そんな感じ。



 Ending 03 【 まだ見ぬ貴女へ 】

シーンプレイヤー:守奈木 愛果 
▼アレナ内

 それは、どこかの路地裏であった。
 それは、ひとりの少女であった。
 彼女は、敗れた……名も知らぬドミネーターに…やりなおさなければ、そう思った時には…もう、彼女は居なかった。


 たったったったっ……駆け足の音が路地裏に響く。

 何故、何故、何故……その言葉ばかりが、霞む意識の中で反響する中……足音がした。 もしかして、そう思って…見上げる。

 はっ、はっ……乱れた息遣いは、苦しそうでいて。しかし、どこか期待に弾んだ音色がする。

「……ミセちゃん!」

 路地裏に、少女が現れる。それは、倒れ伏した少女と、全く同じ顔をしていて。

「はぁ……っ、はっ……! ミセちゃん、わたしだよ。まなかだよ……!」

 愛果は、待ちわびた再会に息を切らせて駆けつけ……そして見る。
 ドミネーターに蹂躙され、全滅した半魔たちの姿を。

「……ぁ……」

 その場に、ミセリコルデの姿はない。

「…ミセちゃん…どこ……? …ぇ…わた…し…?」

 そこで力なく、彼女を見上げる『自分』の姿を…その手に、待ち望んだ彼女の姿は、なかった。

「……わた、し」

 愛果は、血溜まりに沈む、“この世界線の”まなかに歩み寄る。

「ああ、わたし。間に合わなかったのね……」

「わた、し……ねぇ…ミセちゃん、どこ…?」

 そう問いかける体は血に沈み、残り時間は少ないように見える。

 愛果は、まなかを助け起こし、抱きしめる。
 熱を失っていく身体を、ぎゅ、と抱きしめ、言う。

「一緒に行こう。ミセちゃんに逢いに」

「…ミセちゃんに、逢いに? ……うん…行く…」

 そして、まるで愛果の中に溶けていくように、その姿が消えた。


愛果:そして《魔物知識》で「ミセちゃんの居所」を情報収集。
GM:じゃあ、目標値8で。
愛果:(ころころ)達成値18。
GM:成功、ミセちゃんの痕跡を発見しました。既にパラレルワールドへ旅立ったようです。
愛果:では、死にゆくまなかと一緒になったことで、その心と身体の傷をもその身に取り込みつつ。

「ああ、そこにいるのね……」

 愛果は顔を上げ、虚空を見つめる。

 そこに風が吹き、舞う木の葉が一瞬、カメラの映像を遮る。
 次の瞬間、愛果の姿はその場からかき消えていた。



*    *    *

愛果:エンディングでやりたいことやれた。ありがとうー。
湧:お疲れ様でした。
GM:えーっと、最後に湧さんのシーン欲しいんだっけ? PC1のエンディングあれで終わりなんだけど、どうしよう。どんなエンディングしたい?
湧:後はこっちでやるよ。
GM:1人? それともケイか誰か出す?



 LAST ENDING 【 また、あした 】

シーンプレイヤー:石動 湧/刹那 
▼桐生家

 桐生ケイが退院して数日後。何とクラスメイトの過半数が予定を合わせ、桐生家で彼女の誕生日を祝っていた。
 ……会場がちょっと狭いって? まぁ気にしない。でも大声はなるべく出さないように気を付けような、この前クレーム来たばかりだから!


GM:あ、もう始まってる!?(一同爆笑)
湧:ごめんね、勝手に始めてるわ(笑)
愛果:セルフサービス(笑)

「悪い、ちょい便所」

 パーティで賑やかな部屋を離れ、トイレを借りて……そのまま散歩に行くように、ふらっと外へ出て、夜道を歩きだす。

「――かくして少女は『世界の敵』になる事もなく、家族や友達に囲まれて幸せに暮らすのでした。めでたしめでたし」

 陽気に紡がれる声は、夜空の下で何故か虚しく響き。

「うん、本当に良かった。大満足。おかげで思い残しもなくなった・・・・・・・・・・なあ」

 すると足元の地面から…そして湧自身の体から、淡い光の粒が次々と湧き上がっていく。
 きょとん、と瞬きして。やがて少年は、静かに笑った。

「……あー。やっぱ、こうなったか。いつもの事だから仕方ないよなあ。うん、仕方ない!」


湧:《さらば転校生》発動。『刹那』以外の全ての登場人物が『石動湧』を忘れ、彼が存在した物理的痕跡も全て抹消される。ただし『石動湧』または『刹那』との間に絆を持つ者のみ、GM判断で「この効果を受けない」事も出来る。逆に言えば、それらの絆を持たないものは「たとえ何者だろうと」抗う事は出来ない。…というわけで。湧に絆の残ってる人、誰かいます?
玲奈:取ってない(笑)
愛果:こちらはエゴ化しているので忘れることになる。
GM:ちなみにケイは持ってるぞ。ただエキストラなので、忘れてほしければ忘れる。
湧:覚えてるかどうか、効果を受けるか否かは、絆を持つ各自の判断に任せます。(淡々と)そして「『刹那』以外の全ての登場人物」と宣言した通り、この効果は自分への絆を持たない・・・・・・・・・・『石動湧』自身も対象となる。


 近似世界を観測し、不確定の未来を見通す。龍脈と接続し、その流れに干渉する。いずれもが平時の世界には不要の《力》。
 世界を守り得る《力》は、同時に世界を滅ぼし得る。故に、役割を終えた『守護者えいゆう』は去らねばならない。
 それが、かつて祈りより生まれた『世界の守護者-久遠刹那-』という機構システム

 その機構は、龍脈を通じて世界に投影されていた『石動湧かりそめの器』の痕跡を拭い去る。
 住んでいたアパートの部屋、学園の席と名簿、共にあった友人たちの記憶、スマホで送ったメール――それら全てを自動的に、丁寧に、無慈悲に。

「召喚契約には『喚ばれる側のメリット』も当然ある。
 今回、俺の場合は『大切な人のために戦っただけの女の子を殺した』事が引っかかってた。
 だから桐生を助けて、この世界への『縁』心残りが消えて。ここに居られる理由もなくなった……そういう事か」

 目を閉じて、ただ祈るように呟く。

「――これからあの子ともだちが幸せに、少しでも長生きできますように」

 きっと桐生ケイは、今後も明るく生きていく。
 ほんの暫く、まるで親しい友達が一人いないような・・・・・・・・・・・・・・・・・欠落を感じる事があっても、すぐ賑やかな日常に紛れ、僅かな違和感など色褪せるだろう。
 それでいい。自分も『この世界での想い出』を全て刹那に預け、去り行くのだから。

「だけど、少し…ほんの少しだけ、だけど……さみしい、なぁ…?」

 少年は、泣き出す寸前のような笑顔で街を振り返り…光になって消えた。



 石動湧という人間は「最初から、この世界に存在しなかった」。
 クロロックは「さほど強大な魔ではなかった」故に「二人の半魔と一振りの弓だけ」で討ち滅ぼした。
 かくて『世界の歪み』は正され、あるべき姿へ戻った。…少なくとも、この時空においては。



 ――ただ一つ。桐生ケイが貰った『向日葵の髪飾りと銀のロザリオ』は、消えずに残った。
 それは湧だけでなく『最近知り合った女友達が一緒に選んでくれたもの』だから。
 幻のような少年との想い出が、夢の彼方へ消え去っても。それだけは少女の手元に残されたのだった。





 後日――都内某所、某学園の教室にて。

「初めまして、石動湧です。九州から来ました。暫くの間、よろしくお願いします」

 ――それはまた、別の物語。






 ビーストバインド トリニティ
 血と薔薇

 THE END



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